エルフ「……誰っ!?」バッ
少年「うわっ!?」
エルフ「――な、なんだ、子供かぁ」フゥ
少年「ご、ごめん。驚かせちゃったみたいで」アセアセ
エルフ「べ、別にいいわ。それと、驚いてなんてないし」プィ
少年「お姉さん、見ない顔だけどこの辺りの人なの?」
少年(……耳長いな。それに、銀色の髪なんて初めて見た。僕よりは年上っぽいけど)
少年(服も体も泥だらけだし、お風呂入ってないのかな――って)
少年「その手と足……どうしたの?」
エルフ「……これ、は」
少年(……鉄の鎖。……このお姉さん、一体?)
???「どこにいる! 聞こえているだろう! この辺りに隠れているのはわかってるんだぞ!」
エルフ「……っ!」ビクン
少年「ん、誰だろ?」
エルフ「……ぁ……ぁ」ガチガチ
???「今のうちに大人しく出てきた方が身のためだぞ! ひどい目に遭いたくなければ早く出てこい!」
少年「……ねぇ、あの人たち知り合いなの?」ヒソヒソ
エルフ「……行って」
少年「……え」
エルフ「早くここから離れなさい。厄介事に巻き込まれたくないでしょ」
少年「……もしかして、追われてるの?」
エルフ「……子供には関係ないわ」
???「貴様のような亜人の居場所などどこにもないぞ! それともここで一人寂しく野垂れ死にたいのか!」
エルフ「……くっ」
少年(……うるさいなぁ)ムカ
少年「さっきからなんなんだろうね、あいつら。いい大人が怒鳴り散らして――って」
エルフ「……」ブルブル
少年(……完全に怯えちゃってる。気、強そうなのに、よっぽど怖い思いをしたのかな)
???「どこにいるんだぁ? 早く出てくればそれだけお仕置きが軽くてすむぞぉ?」
エルフ「……や。こ、声、少しずつ近づいてくる」カタカタ
少年「……お姉さん、こっちきて」ギュ
エルフ「……ちょ、ちょっと!?」ヒソ
少年「大丈夫、隠れるのに絶好の場所があるから」
男2「くそ、どこにいきやがったあの雌ガキ」
男1「焦るな。あの状態でそう遠くまでいけるはずは――」
男2「……しっ!」バッ
――ガサ
男1「……木の上だ! ――って、なんだ、子供かよ」
少年「……よいっしょ! ふぅ、やっと届いた」モギモギ
男2「大方近くの村民だろう。一応見かけたか聞いておくか?」
男1「そうだな。――おい、そこの木登り小僧!」
少年「……ん、それって僕のことー!?」ガサ
男2「おまえ以外に誰がいる! この辺りでおまえより少し歳上くらいのガキを見なかったか!? 銀髪の女だ!」
少年(……やっぱり、あの子を探してるのか)
少年「ええ? 女の子ぉ? こんな森の奥深くにいるはずないじゃん」
男1「……ち、本当に知らなそうだな」
男2「おい、そこからどこかに女が隠れているのが見えないか!?」
少年「めんどいなー、ちょっと待ってね。――うーん、この辺りにはいないみたいだけど?」
男1(こっちには来ていないか)
男2(そのようだな、もう少し山側の方へ迂回するか)
男2「知らんならいい、邪魔したな!」クルリ
少年「――行ったか」ヨジヨジ
少年(これだけ離れていれば平気かな)スタッ
――さて、早速捥ぎ立ての>>10を持っていこう
①水分補給には蜜柑だよね
②ここはワイルドに林檎でしょ
③バナナンバナナンバ・ナ・ナ♪
過ぎたら次番
僕のバナナをあげるよ!ボロン
エルフ「どうして私の事を話さなかったの?」
少年「フン。わけなんているのかよ?」
エルフ「えっ?」
少年「人が人を殺す動機は知ったこっちゃねーが、人が人を助けるのに論理的な思考は存在しね~だろ!?」
エルフ「…あなたは」
少年「need not to now 僕はただの小学生だよ。」
――大樹の洞
エルフ「……っ!」ビクン
少年「あ、僕だよ」
エルフ「……み、見ればわかるわよ! それより、連中は?」
少年「今は見当違いの方を探してるけど、まだしばらくは探し回る気みたいだね」
エルフ「……でしょうね、手足がこの状態では、そう遠くには逃げられないことがバレてるもの」
少年「ま、ここで大人しくしていればそのうち諦めるでしょ」
エルフ「……だといいけど」
少年「その手の板は、道具なしで壊すのは難しそうだね」
エルフ「……そうね」
少年(でも、材質はほとんどが木で出来ているみたいだし、村に戻ればどうにでもなるかな)
少年「――あ、そうだ。お姉さん、お腹空いてない?」
エルフ「お腹? そ、そうね。空いてないこともないわね」
少年「ならちょうどよかった。バナナ見つけたから捥いできたんだ――ほら」ボロン
少年「食べる? 熟してるから美味しいと思うんだけど」
エルフ「……う、その」チラ
少年「――っあ、ごめん、気が利かなくて。その手じゃ食べられないよね」ムンズ
エルフ「……」ゴクリ
少年(と、とても食べたそうだ)
少年「ちょ、ちょっと待ってね。皮剥くから」ムキムキ
エルフ「……わ、悪いわね」
少年「ううん、じゃあ口開けて。はい、アーン」
エルフ「……ぁー」アーン
エルフ「……はむ」ムグムグ
少年「どぉ? 美味しい?」
エルフ「……ええ。ちょっと大きいけど、甘くておいしいわ」
少年「ほんと? よかった!」
エルフ「……ぁー」アーン
少年「あ、ごめんね。――はい」グイ
エルフ「……あむ」ムグムグ
少年(えへへ、よかった。美味しそうに頬張って――)
エルフ「……う」ブワァ
少年「え、あ、あれ……?」アセアセ
少年(やっと泣きやんでくれた。……泣きながらでも食べてたけど)
エルフ「ごめんね、取り乱したりして。四日ぶりの食事だったから」
少年「よ、四日ぶり!?」
エルフ「……ええ」クス
少年「な、なんでそんな酷い扱いを受けてるのさ」
エルフ「……奴隷、だから」
少年「ドレイって、なんなの?」
エルフ「家畜や愛玩動物と一緒。労働力だったり、慰みものだったりね」
少年「……ナグサミモノって?」
エルフ「そ、それは……その///」ボッ
少年「うん」マジマジ
エルフ「わ、私も詳しくは知らないから、自分で辞書引いて調べなさい」プィ
少年「外見てきたけど、さっきの人たちどこにもいなかったよ」
エルフ「……そう」ホッ
少年「ただ、少し雲行きが怪しくなってきたから」
エルフ「移動した方がよさそう?」
少年「うん、とりあえずその手枷とかは外した方がいいでしょ?」チラ
エルフ「そ、それはもちろんだけど」チラ
少年「じゃあ、そろそろ行こう」
――歩きにくそうだから、僕が>>25で手伝ってあげなきゃ。
①背はお姉さんの方が高いし、無難に肩を貸そう
②体力には自信があるから、オンブかな
③いっそ、お姫様だっこっていうのもあり?
過ぎたら次番
キック力増強シューズ
エルフ「……ねえ、どうして屈んでいるの?」
少年「背中に乗ってよ。おんぶしていくから」
エルフ「……じょ、冗談でしょ?」モジ
少年「村まで結構あるし、その足でいくのは大変だから、ね?」
エルフ「……おぶっていく方が大変でしょ!」
少年「遠慮しないでよ。こう見えても毎日のように川まで水汲み行かされてるから」
エルフ「……だ、だって」クンクン
少年(ん、そっか、自分の臭いが気になるんだ)
少年「大丈夫、全然臭わないよ」ニコ
エルフ「……べ、別にそういうことを言いたいんじゃなくて!///」
少年(あは、耳まで真っ赤になっちゃった)
30分ほど離席
全力で保守
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
――ゴロゴロゴロ
少年「ほら、雨降りそうだし早くいこ?」
エルフ「……ご、強引ねぇ。子供のくせに」
少年「じゃあ、持ち上げるよ」
エルフ「わ、わかったわ。……ん、これでいい?」ピト
少年「うん、よいしょ」グッ
少年(――うわ、痩せてるとは思ってたけど、すごく軽いや)
エルフ「……お、重くない? もし無理そうだったら」
少年「大丈夫だよ。じゃあ、しっかり掴まっててね」グイ
エルフ「……え、ええ」ギュウ
少年(ちょ、ちょっと胸押しつけすぎかな///)アセアセ
帰ってきたか
支援age
――ザアアアア
エルフ「……この川、流れが速いわね」
少年「ここさえ超えればすぐ村だよ。飛び石に乗ってくから、しっかり掴まってて」
エルフ「……ぅ」ブル
少年「よし、一気にいくよ――うわ!」ギュウ
エルフ「……ちょ、ちょっと待って!」アタフタ
少年「きゅ、急にどうしたの、お姉さん?」
エルフ「……ぅ、その」モジモジ
――足を擦り合わせてる。これは>>38?
①まあトイレだよね、常識的に考えて
②服がボロボロで寒いのか、僕のを貸そう
③落ちちゃわないか心配なんだ、安心させる言葉を
はよ…はよぅ…このままでは
少年「心配しないで、僕、ここ何度も渡ってるから」
エルフ「へ、へえ。そう、なんだ」モジモジ
少年「じゃあ、今度こそいくよ」
エルフ「……わ、わかった――きゃっ!」
少年「ふっ――ほっ、よっ、とりゃっ」ピョンピョンピョン
エルフ「ぁっ! んっ、くぅ!」ガクガク
少年「はい、到着っと。もうすぐ着くから――ん?」
少年(なんだ、背中が少し温かいけど)
エルフ「……う、うぅ///」
支援
少年「見えた、あの村だよ」
エルフ「……そ、そうなんだ」フィ
少年(なぜか少しよそよそしくなってしまった)
少年「後で聞きたいことがあるんだけど、訊いていい?」
エルフ「……ええ」
少年「よかった。じゃあ、行こうか」
少年(まずは匿っておく場所を決めよう。これは重要だ)
①家の納屋
②村はずれの廃屋
③近くの洞くつ
添付ミス
>>50で
3
3
エルフ「洞窟、か」スタ
少年「少し不便だけど、誰も近寄らないから見つかる心配はないと思う」
エルフ「ええ、そうみたいね」
少年「僕は一旦大工道具を取ってくるから」
エルフ「あの、本当にありがとう」
少年「ううん。じゃあ、行ってくるね」ニコ
エルフ「……ええ、待ってるわ」ニコ
ペース遅いな
少年「ただいまー、って、叔父さん!?」
叔父「糞ガキが、今までどこをほっつき歩いていやがった。日課の山菜採りは済んだのか? ええ?」
少年「あ、いや、その――ぐっ!」バシィ
叔父「ただ飯食らいを置いておく余裕はここにはねぇ」
少年「……は、はい、ごめんなさい」ズキズキ
少年(……酒臭い。……また飲んでるみたいだ)
叔父「ふん、今度同じことを言わせたらこの家を出て行ってもらうぞ。覚えとけ」バタン
少年「……ま、今回ばかりは僕が悪いか」グイ
――さてと、必要なもの。タオルとノコギリと、>>60だな
①濡れちゃった服を乾かす薪が欲しい
②ボロボロの服を着てたら可哀想だから着替えにしよう
③なにか起きたときのために、武器を持っていこう
支援
ksk
ksk
1
レス番飛んじゃったので>>65
以降次番で
ksk
>>62
ミス、確認しました
エルフ「あ、おかえりなさい!」
少年「ただいま。誰も来なかった?」
エルフ「ええ、大丈夫よ――っ」
少年「ノコギリと薪持ってきたんだ。まずは火起こすからちょっと待ってて」
エルフ「……顔、腫れてる。一体どうしたの?」
少年「え、ああ、これ? 大したことないよ」カッカッ
エルフ「……そ、そう」
――パチパチパチ
少年「よし、点いた。濡れて体冷えてるでしょ? 一緒に温まろう」
エルフ「うん……ありがと」チョコン
少年「もう少しで切れるから、指ちゃんと握っててね」
エルフ「ええ、お願いね」
――ゴリゴリゴリ
少年「よし、これくらいでいいかな――ふんっ」パキン
エルフ「……っ!」
少年「やった、外れた! よかったね、お姉さ――うわっ!?」ドサッ
少年(お、お姉さん!? い、いきなり抱きついてくるなんて!)
エルフ「……あり……ひっく……ありが……とっ」ボロボロ
少年(……泣いてる。……でも、すごくうれしそうだ)
――泣き止んだら何を聞こう、>>70かな
①あの男たちは何者なのか
②これからどうしたいか
③スリーサイズ
過ぎたら以降次番
ksk
2
支援
――パチパチパチ
少年「服、大分乾いたみたい。もう少しで着れそうだよ」
エルフ「……うん」
少年「お姉さんは、これからどうしたい?」
エルフ「……よく、わからないわ」
少年「え、でも、今まではどうしてたの?」
エルフ「二年前までは、里で暮らしてた。今は、帰る場所がないの。だから」
少年「じゃあ、村長さんに頼んでみようか? きっと力に――」
エルフ「ダメっ! 誰かに話せばあなたにまでとばっちりが及ぶわ」
少年「え、とばっちり?」
エルフ「私は、買われてきたの。この国の貴族に」
少年「買うって、どういうこと?」
エルフ「文字通りよ。長寿で容姿が整っているとなれば、長く遊べるってわけ」
少年「遊ぶ?」
エルフ「私を玩具にするってこと」
少年「オモチャにする?」
エルフ「……その辺は、あまり深くは考えないでくれると助かるわ///」
少年(耳まで真っ赤に。やはりあまりよくない意味みたいだ)
少年「じゃあ、この辺に留まるのもよくないんだね」
エルフ「ええ。でも、あなたには十分助けられたわ。あとは自分で何とかする」
少年「え、お姉さん?」
エルフ「これ以上、恩人に危険な橋を渡らせるわけにはいかない。もう私のことは忘れなさい」
――僕は、>>80しよう
①なにがなんでも協力すると言い張る
②お姉さんの頬をぐにぐに抓る
③危険だから、手を引いた方が
過ぎたら以降次番
2
少年「……お姉さん」ズイ
エルフ「……早く行きなさ――ひゃっ!?」
――ぐにぐにぐに
エルフ「い、いひゃい! 痛たたたた!」
少年「よっと」ピッ
エルフ「い゛――たぁ、なにするのよ!」ジンジン
少年「今更そんなツレないこと言うなんてひどくない?」
エルフ「だ、だから、これ以上関わったらあなたの身にまで……」
少年「……いいよーだ、だったら勝手に傍にいるもん」プィ
エルフ「……も、もう。本当に知らないから///」ツン
っと、いったん飯行ってきます
全力で保守
支援
いつまで飯食ってるんだ
支援
>>1帰ってくるのかな・・・
保守
>>1はもう3時間近く飯食ってんのか・・・
戻り、すまん。予想外の客がきた
エルフ「あなた、年の割にはしっかりしているって言われない?」
少年「まぁ、ときどき」
エルフ「いくつなの?」
少年「15」
エルフ「嘘っ、同い年!?」タジ
少年「うん、嘘。ほんとは12歳」
エルフ「そ、そうよねぇ」ホッ
少年(……年齢なんて関係ないじゃないか)プンプン
エルフ「あら、ふふ。そんなむくれることはないじゃない」
少年「むくれてないです」ムスッ
――とはいえ、これからどうしよう。協力者が必要かな? >>125
①いや、むしろ単独の方が動きやすいか
②いつも相談に乗ってくれる女教師に頼んでみよう
③こういうときくらいは、叔父さんを頼ってもいいか
1
>>1帰ってきたか
逃げたかと思ったぜ
少年(追手がいる以上、あまり話を漏らすのはまずいな)
少年「よし、僕はいったん家に戻るね」
エルフ「え――あ、そ、そうね」
少年「明日の昼になったらまた来るから」
エルフ「べ、別に気を遣わなくてもいいのに……」
少年「火の後始末は大丈夫?」
エルフ「あ、当たり前でしょ? あなたこそ子供扱いしないで」
少年「あは、そうだね。ノコギリ以外の荷物は全部置いていくから。それと、寒くなったら薪継ぎ足してね」
エルフ「わかったわ、そうする」
少年(今日はもう遅いから、明日になったら図書館へ行ってお姉さんが身を寄せられそうな場所を探そう)
支援age
少年「た、ただいま」パタン
従兄「なんだおまえ、ずいぶん遅かったじゃないか」
少年「う、うん。ちょっとね」
従兄「親父が超カンカンだったぜぇ? 今日は金入れてないんだってな」
少年「……ごめん、少し疲れてて――ぐっ」グイ
従兄「疲れてるだぁ? 甘ったれてんじゃねよ。誰のおかげで生活していけると思ってんだ? あぁ?」グイグイ
少年(少なくとも、君のおかげじゃないことは確かだよ)ジィ
従兄「んだその目つきは? ガキが、気に入らねえなぁ。――プッ」
――ピチャ
少年「……っ!」ググ
従兄「ま、俺は優しいからこんくらいにしといてやるよ。ちゃんと洗っとけよ?」
――このままで、済ますのか?
①我慢、我慢だ。今はやるべきことがある
②唾吐きかけられて我慢してられるか、ぶん殴ってやる
③賢いやつは後でこっそりと仕返しだな、罠に嵌めてやろう
>>140
アンカつけ忘れ
3
少年「ほんと、ごめんね」ニコ
従兄「はぁ? マジなっさけねえ。男が唾吐きかけられて、よく笑えるな」
少年(スープに入れるの、ハエにしようかな。それとも蛾がいいかな)ニコニコ
従兄「あーやだやだ、卑屈なやつ見てるとこっちにまで伝染っちまうぜ」テクテク
少年「……汚いな」ゴシゴシ
少年(さてと、どうせご飯も用意されてないだろうし、今日は早めに寝よう)
少年(明日以降は忙しくなるぞ……もしかしたら、この先もずっと)
少年「図書館に来るなんて久しぶりだな」キョロキョロ
少年(学校やめてから、もう一年になるのか)
少年「このカビ臭さが溜まらないなぁ」クンクン
少年「って、アホなことやってる場合じゃないね」
少年「よし、早速文献を片っ端から当たろう」
・・・・・・・・・・・・3時間後
少年「とりあえず一通り見てみたけど、候補は三箇所かな」
――どこに向かうのを検討しようか >>148
①国内にある未開の森
②隣国の高山地帯
③海の向こうにあるというエルフの島国
3
少年(国内は絶対にまずいな。できればちゃんと同族が大勢いる国に連れて行ってあげたい)
少年「ただ、問題はお金だよね。港町まではなんとかなると思うけど、船に乗るとなると」
少年「お姉さん、ちゃんといるかな?」
エルフ「……すぅ……すぅ」
少年「あれ、寝ちゃってるか」
少年(よっぽど疲れてたみたいだな)
エルフ「……ぅ……ぃゃ」モゾ
少年「……お姉さん?」
エルフ「……やめ、……誰か……助……て」ポロポロ
少年(うなされてる。こ、こういう時はどうしたらいいだろう)
――どう行動するのがお姉さんのためかな? >>154
①疲れているみたいだし、そっとしておこう
②気休めかもしれないけど、手を握ってあげようか
③悪夢にうなされてるんだから、起こすべきだ
2
少年「手を握ってあげれば、少しは気が紛れるかも」ギュ
エルフ「……う……や……だ」グイ
少年「……嫌がってる。……失敗したかな。……いや、手の力を緩めれば」
エルフ「……う……ん」ニギ
少年(……うん、よかった。握り返してきた)
エルフ「……ぐす……ん」
少年「落ち着いたみたいだ。涙、拭っても大丈夫かな」スッ
エルフ「……すぅ……すぅ」
少年(……お姉さん、もっともっと笑えるようになってくれればいいな)
エルフ「……ん?」
少年「あ、おはよう?」
エルフ「あれ、私、寝てた?」
少年「うん、もう夕方だよ」
エルフ「ええっ!? どうして起こしてくれなかったの!?」
少年「え――でも、相当疲れているみたいだったし」
エルフ「だって、あなたずっと待ってたんでしょ?」
少年「別に、気にしないでいいよ。大してやることなんてないから」
少年(さてと、やっと本題だな)
少年「図書館で、エルフの居場所のこと調べてきたんだけど」
エルフ「あ、うん」
少年「西海の向こうに、エルフの国があるみたいなんだ」
エルフ「エルフの、国ですって? 集落とか村じゃなく?」
少年「うん、それくらいならこの近くにもあるみたいなんだけど」
少年「折角ついた場所がまた誰かの目につけられたら元も子もないでしょ?」
エルフ「それは……。うん、そうかも」
少年「だから、なるべく人が多いところに行こうと思うんだ」
エルフ「行こうと思うって……まさか、あなたもついてくる気なの!?」
少年「当然でしょ」
エルフ「……認めないっていうのは」
少年「今さらなしだよ」ニコ
エルフ「そう、よね。助けられた私が言う資格もないものね」
少年「……僕が足手纏いだっていうなら、別だけど?」
エルフ「……ううん。……頼りにできる人だって、思ってるわ」
少年「あ、え、ありがとう?」
エルフ「ええと……どういたしまして、かしら?」
少年(年上のお姉さんに頼られるなんて、ちょっと嬉しいかも)
エルフ「でも、あなただって今の生活があるでしょ?」
少年「あー、それは……」
――現在の状況を話す? >>162
①話す必要はないのできっぱり断ろう
②適当に誤魔化してみよう
③掻い摘んで話すくらいなら
3
少年「実は、今いる場所はあまり居心地がよくなくてさ」
エルフ「なにか事情があるの?」
少年「一年前、伝染病で僕の両親たちが揃ってなくなったんだけど」
エルフ「……え」
少年「保護者が必要だってんで、村はずれに住んでいた叔父さん一家が、僕たちの住んでいた家に来たんだ」
エルフ「……あまり、うまくいってないの? ……もしかして、昨日の殴られた痕も」
少年「別に、それは気にしないでいいんだけど」
エルフ「ダメよ! わけもなく暴力をふるうなんて許されていいはずがないもの!」
少年「……うん、怒ってくれるだけで嬉しいよ」
エルフ「……ごめんね、私が人間なら、文句の一つも言ってやれるのに」ショボン
少年「そ、そんなこと」
――落ち込んでる彼女にかけて上げる言葉は >>168
①人間とかエルフとか、そんなの関係ない
②お姉さんが気に病む必要はないよ
③痛いのはむしろ好きなんだ
1
少年「人間とかエルフとか、そんなの関係ないよ。僕は、その気持ちだけで嬉しいから」
エルフ「……少年、君」
少年「なんて、人間にひどい目に遭わされたお姉さんにこんなことを言うこと自体、おこがましいか」
エルフ「う、ううん。そんなことない」
少年「今の家は、いずれ出て行こうと思ってたんだ」
エルフ「……本当に?」
少年「うん、父さんのお陰で野外での生活技術は一通り身についてるし」
エルフ「でも、なら、なんで今まで?」
少年「……小さなことなんだ。両親との思い出の家が、あんな連中の手に渡るのが悔しくてさ。――でも」
エルフ「……でも?」
少年「今の家に留まるよりは、素敵なお姉さんと一緒に旅をする方が断然楽しそうだから」テヘヘ
エルフ「……な///」ボッ
少年「じゃあ、旅支度を整えてくるから」
エルフ「ごめんなさい、なにからなにまで」
少年「謝るよりは、ありがとうの方が嬉しいかな」
エルフ「ああ、ごめ――じゃない、あ、ありがとう」
少年「うん、じゃあ、また明日ね――え」グイ
エルフ「……っ」
少年(お、お姉さんの胸が背中に当たって)
――お姉さんの胸の大きさは >>176
①うん、貧乳だ
②中、くらいかな?
③と、年の割に大きい
3
少年(……二つの膨らみが、背中で弾んでる)
少年「お、お姉さん……あの」
エルフ「――ふぅ」バッ
少年「……あ」ギギギ
エルフ「……気に、しないで。急にそういう気分になっちゃっただけだから///」
少年「あ、そ、そうなの。じゃあ、僕、帰るね」タッタッタ
エルフ「う、うん、気をつけてね」
少年(び、びっくりした)
――今日はさすがにお金を入れないとただじゃ済まないな >>182
①緊急時にストックしておいた干しイチジクを売ろう
②今からでも森に行って山の幸を取ってこよう
③どうせ明日には家出するんだ。今日くらいは平気だろう
1
商人「この季節にこんな物が手に入るとは」
少年「高く売れそう?」
商人「ま、最低でもこれくらいは出さなきゃな」
少年「うん、十分だよ。いつもありがとう」
少年(銅貨25枚を手に入れたぞ)
少年「よし、せっかく市場に来たんだし必要な物があれば買っていこう」
――さて、何を買おうか。10枚は叔父に渡さなきゃ >>193
①銅貨5枚で携帯食料を
②銅貨10枚で革製の水入れを
③銅貨15枚でナイフを
2
雑貨商人「毎度ありー」
少年「やっぱり、旅に水は必需品だからね」
少年(さて、家に戻ろう)
――自宅前
少年(水入れは取り上げられないように屋根の軒の上に隠して、と)
少年「――ただいま」
叔父「今日は早く、帰ってきたか。家に入るのは稼ぎを渡してから、……わかるな?」
少年「うん、わかってる」スッ
叔父「おっと、ほぅ――へへっ。いいだろ、上がれ」
少年(満足してくれたみたい。イチジク様様だ)
少年(夕食に豆のスープが出るなんて、珍しいこともあるな)ズズ
叔母「そういや、村に変な連中が来ているらしいわね」
叔父「変な連中?」
叔母「ああ、なんでも銀髪の女の子を探しているらしいよ。見つけたら銀貨5枚渡すとさ」
叔父「銀貨5枚だって!? 見つけただけで!? そりゃあなんとも剛毅だな」
叔母「まったくだねぇ。どこか高貴の出の方なのかねぇ」
叔父「おい、おまえらも見つけたらちゃんと俺に報告するんだぞ」
従兄「わかってるよ、パパ。でも見つけたらお小遣いあげてくれよ?」
少年(……こ、これは重要だ。どう判断するべきだ)ズズ
――村を離れるタイミングは? >>210
①動くのは早い方がいい、夜のうちに出かけよう
②焦りは禁物だな。いつも通りに朝、出かけるフリをして行こう
③今の場所なら見つかる心配はない、明日は洞窟に近づかない方が
2
叔父「おい、てめえ、少年。聞いてるのか?」
少年「う、うん。ちゃんと聞いてるよ。大丈夫、見つけたら伝えるから」
叔父「絶対だぞ。そうすりゃしばらくは遊んで暮らせる」
少年(っと、忘れるところだった)
少年「あれ、なんだろう、あそこにいるの」ジィ
従兄「ん、なにかいたのか?」クルリ
少年(今だ)ポーイ
少年「あ、ごめん。虫かと思ったら壁の染みだったみたい」
従兄「ふーん、まあいいけど」ズズ
少年(あ、他の具と一緒に飲んじゃった。まあ、気は晴れたしいいか)
――チュンチュン
少年「朝か。昨日に限って、そんなに扱いひどくなかったな」
少年(……もう、ここに戻ってくることはない)
少年「さてと、行くか――っと」
叔母「あら、おはよう」
少年「おはようございます。――あれ、どうしたんですか?」
叔母「従兄がお腹壊しちゃったのよ。あんたと違ってあの子は繊細だから」
少年(どうやら笑わせようとしているみたいだ)
少年「早くよくなるといいですね」
叔母「まったくだわ」ハァ
少年「じゃあ、出かけてきます」
少年(革の水筒を回収した)
少年「朝っぱらなのに、妙に人手が多い気がするけど」
少年(投げ縄まで持っている人がいるとなると、やっぱりあの子を探しているのかな)
少年「洞窟までの行き方は3通りあるけど」
――どうやっていこう >>223
①人通りが多い方が返って目立たないかも、大通りを進もう
②人気のない道を選んで慎重に進んだ方がいいかもしれない
②時間はかかるけどひとまず森に入ってから迂回していくか
2
少年(よし、人気のない道を選んで進んでいこう)
少年「……ん、あれは」
男1「やはり、どこにもいないみたいだな」
男2「どうする、これ以上引き延ばしてると俺たちの命が危ういぞ?」
少年(……二人しかいない。今引き返すのはまずいな)
少年(仕方がない、堂々と行こう)
男1「……ん、あいつは」
男2「おぅ、いつかの木のぼり坊主じゃねえか」
少年「あ、こんにちわ。おじさんたち、この村の人だったんだ?」
男1「おいガキ、俺たちのような年齢の人間はお兄さんだろ?」
男2(ん? ……子どもにしちゃずいぶんといい水筒持ってるな)
少年(水入れを見られてる、結構目ざといな)
男2「どっかに出かけるのか?」
少年「うん、後でまた森に行くつもりなんだ」
男1「そうだ、おまえあれから女の子見なかったか?」
少年「女の子……あぁ、銀髪とかいうあれ?」
男2「ああ、見つけたら俺たちにすぐ知らせて欲しい。そしたらうまいもんたんと食わしてやる」
少年「ほんとに!? うん、わかった。おじさんたち、いつもどこにいるの?」
男1「あー、村外れの旅館を借りてるよ」
少年「そうなんだ。じゃあ、見つけたらそこに行けばいい?」
男2「外出中のことも多いが、待っていりゃ戻ってくる」
少年「了解、じゃあね」タッタッタ
男2(…………)
――怪しまれなかっただろうか >>230
①コンマ80以上 怪しまれる
②コンマ80以下 怪しまれない
これは…
ミスた、以後下は未満
少年「ふぅ、なんとかやり過ごせたみたいだ」
少年(よし、意外と早くつきそうだ)
――洞窟
エルフ「……あ、少年君!」
少年「お待たせ」
エルフ「よかった、約束の時間より遅かったから、もう少しで様子を見にいちゃうところだった」
少年「それは、いくらなんでもまずいよ。今村にあの男たちが来てるんだ」
エルフ「……えっ!」
少年「急いで森に入って街道に出よう。先に僕が様子を見てくるから、合図があったら来て」
エルフ「わ、わかったわ」ゴク
少年「周りに人は、いないな。――いいよ、出てきて!」
エルフ「今いくわ!」タッタッタ
少年「こっちの木の陰に、早く――よし」
エルフ「はっ、はっ、はぁっ」
少年(よし、誰にも見つからなかったみたいだ)
少年「おなか、空いてるよね。はい、これ。朝食の残りだけど」サッ
エルフ「あ、ありがと」
少年「水は後で川で汲むから、それまで我慢してね」
少年「……そこ、苔が生えてるから滑らないようにね」
エルフ「心配しなくても大丈夫よ、森での暮らしは慣れてるから」
少年「あ、それもそうだね」ポリポリ
エルフ「ふふ。で、どこに行くの?」
少年「西側の街道に出て、港町に向かおうと思ってるんだ。歩いて一週間ほどの距離かな」
エルフ「一週間、か」
少年「大丈夫だよ。水さえ確保できてればなんとか、ね」
少年(よし、まだ時間に余裕はあるし焦らずに進もう)
エルフ「……はぁ、はぁ」
少年「大丈夫? 少しの間おぶろうか?」
エルフ「へ、平気よ。心配しないで」
少年「でも、相当辛そうだよ?」
エルフ「しばらくの間動いてなかったから、すっかり鈍っちゃったみたい」
少年(思ったよりお姉さんの体力の消耗が激しいみたいだ)
――少し早いけれど、ここで野営の準備をしようか >>245
①そうだな、無理したら元も子もないし
②いや、今は無理してでも前に進むべきだ
③お姉さんに選択肢を委ねるというのも、ありかも
2
少年(進もう、最悪の可能性はここで僕らが見つかってしまうことだ)
少年「本当に辛かったら、ちゃんと教えてね」
エルフ「ええ、約束するわ」ニコ
少年(ついて来やすいよう、歩調を少し緩めて進もう)
エルフ「……もうそろそろ夕方か」
少年「森の中だと、時間間隔がわかりずらいや」
エルフ「ねぇ、あなたの叔父さんたち、心配してないのかしら」
少年「仮に心配してるものがあったとして、それは自分たちのおかずが一品減りはしないかってところだね」
エルフ「そう……あなたも、一人で頑張ってきたのね」
少年「それでも、お姉さんほど過酷な戦いを強いられたわけじゃないから」
これ今夜中には終わらないよな?
えろはありますか……
――村の中
叔父「夜になっても帰ってこない。やつはどこをほっつき歩いてやがる!」
叔母「どうする? 憲兵に連絡でもするかい?」
叔父「ばかをいえ! 子どもを金づる代わりにしていることを嗅ぎつけられるのはまずいだろ」
叔母「じゃあ、どうするってんだい」
叔父「しらん! 明日の朝まで戻ってこなかったら、その時考える」
>>247
無理ぽ
眠くなるまではやるけど、さすがに平日保守は忍びないので前スレ誘導アド張って続編って形でしょうか
>>248
アンカしてくださる方の心次第で
今のところ、紳士的な選択で軒並み鬱フラグを回避してます
少年(今日は予定より大分進んだぞ)
エルフ「いたた、明日は筋肉痛になりそうだわ」
少年「挫いたりはしてない?」
エルフ「ええ、大丈夫よ」
少年「ならよかった。それと、はいこれ」サッ
エルフ「ああ、さっき水を汲んでいたわね」ギュ
少年「うん、僕はもう飲んだから、残りは全部飲んでいいよ」
エルフ「え……そ、そうなの」ジィ
少年「うん、遠慮しないでどうぞ」
エルフ「え、遠慮とかそういうのとは違うんだけど――い、いただきます///」ゴク
少年(なぜか、お姉さん照れているみたいだ)
少年「さて、そろそろ寝ようか」
エルフ「ええ、……うぅ」ブル
――ヒュウウウウウウ
少年「寒、……今日は夜風が冷たいね」
エルフ「そうね、この恰好じゃしょうがないけど」
少年(持ってこれた毛布は一枚だけだ)
――さて、どうしようか >>257
①二人で一緒に包まるのも、いいんじゃないかな
②紳士なら、当然お姉さんに渡すべきだ
前のは落ちて残念に思ってた
しかしここまで書けるなら
安価しないでもう書きためておいてくれたらいいのに
二人で一緒に
>>256 まだ保守されてるのを見て書きためコピペしたところで落ちてしまった、すまん
少年「毛布、一枚しかないんだけど」
エルフ「ええ、一緒に使いましょう」
少年「そ、そうだね」
少年(ごく自然に言われたぞ///)
エルフ「じゃあ、その、お邪魔します///」テレテレ
少年「い、いらっしゃいませ」モジモジ
エルフ「ぷっ……なによそれ」クスクス
少年「ご、ごめんなさい。女の子と一緒に寝るのって、初めてだから」
エルフ「……私、私……は」
少年「……お姉さん?」
エルフ「……ううん、なんでもない。……ね、もう少しそっちに寄ってもいい?」
少年「うん、もちろん――わっ」ムニュ
少年(完全に密着してしまった。豊かな胸が、彼女と僕との間で形を変えてしまっている)
エルフ「……ふふ、温かい」
エルフ「……ん……すぅ」
少年「お姉さん、寝ちゃったの?」
エルフ「……すぅ……すぅ」
少年「……完全にハグされてる。これじゃあ動きようがないな」ギュウ
少年「さて、僕も寝よう」
少年(明日以降は、追手が放たれる可能性もあるな)
エルフ「……ん……ぁ」モゾ
少年(なんとしても、お姉さんを守らなきゃ)
明日以降、追手が放たれるか否か >>268
コンマ>>70以上 確実に出ます
コンマ>>69以下40以上 今後の選択肢次第です
コンマ39以下0以上 回避します
アンカはミス
責任重大だ
こいよ
――明朝
男1「その話は本当なのか?」
男2「ああ、間違いない。子どもが一人村から姿を消しているそうだ。保護者が探していたらしい」
男1「……俺たちが報奨金を出したタイミングで、となると」
男2「怪しまないバカはいないだろ」
男1「だな、今日一日はここにくる旅人から情報を収集しよう」
男2「わかった。銀髪を目撃した時点で追撃開始だ」
男1「もう二度と、逃げようなんて気が起こらないようにしてやらなきゃな」ギリギリ
男2「連れ出したガキも同罪だ。……死んだ方がマシだってくらい痛めつけてやる」
――今日中に補足できる可能性はどんなもんかな >>277
コンマ70以上 見つかる
コンマ69以下 見つからない
どんだけ安価好きなんだよ
エルフ「麦ワラ帽子なんて持ってきていたのね」
少年「うん、銀髪は目立つから少しでも隠せるようにって思ってさ」
エルフ「全部は隠れそうにないけど、ないよりはマシか」
少年「あと六日。なるべく人目を避けて港町に向かおう」
エルフ「あ、ねえ。こんな時に、あれなんだけど」
少年「うん? なに?」
エルフ「その、手、繋いでもいいかな」モジモジ
少年「あ、うん。はい」サッ
エルフ「えへへ、ありがと」ニギ
少年(……この笑顔をずっと見ていられたらいいな)
――限界が来ましたので落ちます、保守支援感謝ですた
せめて次いつ頃来れるか教えてください
>>284
明日の15時頃にはなんとか
ではおやすみなさい
まさか維持されてるとは思わなんだ、保守感謝
――人通りの少ない街道を一路西へ歩いていく。
エルフ「曇り空だけど、雨の心配はなさそうね」
少年「うん。お姉さんは、エルフの国に着いたら一番になにがしたい?」
エルフ「んー? そうね、……のんびりひなたぼっことか、いいかも」
少年「あは、それ最高だね」
エルフ「少年君も、もちろん付き合ってくれるわよね?」
少年「当たり前だよ。――ん、あれ」
エルフ「……ど、どうしたの?」オド
少年(今、お姉さんの後ろの岩の陰に人影が見えたような)
――確認しておくべきだろうか? >>330
①誰かにつけられていたとしたら厄介だ、違う方から慎重に近づいてみよう
②藪をつついて蛇を出すかもしれない、先を急ごう
③一旦街道から離れた方がいいかも、脇にある獣道を進もう
3
少年(まさかとは思うけれど、慎重を期すに越したことはない)
少年「お姉さん、こっち来て」グイ
エルフ「わっととっ! ど、どうしたのいきなり?」
少年「後で説明するから、早く」
エルフ「え、ええ、わかったわ」
――街道から外れ、獣道に進んだ
エルフ「そう、誰かの人影が……」
少年「気にしすぎだったかもしれないけど、万が一ってこともあるから」
エルフ「追われてる身だし、仕方ないわね」
少年(先日まで雨が降っていたせいか、ぬかるんで歩きにくい。少しペースが落ちそうだ)
少年(手頃な大きさの木の棒があった。武器にも杖代わりにもなりそうだ)
少年「どう、お姉さん?」
エルフ「大丈夫、追手はいないみたいよ」
少年「そう、なら先を急ごう」
エルフ「……ん、なにか」ピク
少年「どうしたの?」
エルフ「近くに動物の気配を感じるわ」
少年「……なんだって?」
???「」ガサッ
――出てきたのはなんと >>337
コンマ80以上毒蛇
コンマ79以下60以上野犬
コンマ59以下野兎
コンマ00野良オーク
来い
野犬「グルルルルゥゥッ」
少年「や、野犬だ!」
エルフ「……厄介ね、犬相手じゃ絶対逃げきれないわ」
少年「ど、どうしようか」
エルフ「決まってるでしょ、やっつけるしかないわ!」
少年「う、うん」ビクビク
エルフ「首だけは噛まれないようにして。飛びかかってきたところを仕留めるわよ!」
少年(お、お姉さんがなんだか急に頼もしく見えるぞ)ジーン
――二人がかりならなんとかなるだろう >>342 >>343
①合計値129以下、撃破
②合計値130以上、負傷 偶数エルフ 奇数少年
ksk
ksk
エルフ「危ない、少年君――!」ドン
少年「うわっ!」ズザッ
野犬「ガアァゥゥウウウッ!」ガブッ
エルフ「きゃあああっ!?」ダン
少年「お、お姉さん!? ――くっそぉっ!」ゴキィ
野犬「キャインッ!!」ドサ
少年「……や、やったか」ハァハァ
エルフ「……あぅっ……つぅ。……だ、大丈夫? 怪我は、ない?」ググ
少年「お姉さん! なんで僕を庇ったりしたの!?」
エルフ「バカね。……少しくらい恩返し、させなさいよ」クス
少年(太ももをかなり深く噛まれてしまったみたいだ)
少年「……どうしよう。放っておいたら破傷風になっちゃう」オロオロ
エルフ「……平気よ、薬草の知識はあるから。今からいう草を、取ってきてもらえるかしら」
少年(薬草をチェックしてもらったりしているうちに日が暮れてしまった)
エルフ「……う……くぅ」ブルブル
少年「大丈夫? 相当痛いんじゃ」クルクル
エルフ「へ、平気よ。血はそれほど出てない、から」
少年「わかった、もう少しで巻き終わるからね」
エルフ「少し強めに締めておいてね。歩くのに差し支えるから」
少年「そんな、この足で歩くなんて」キュッキュ
エルフ「大丈夫よ。今日はさすがに無理だけど、明日になれば痛みも引くわ」
少年「ごめん、僕の動きがトロかったせいで」ガックリ
エルフ「動物を殺すことに躊躇いがあるのは仕方ないことよ。そう自分を責めないで、今日はもう休みましょう」
(次回と次次回、追手成立のコンマが20加算されます)
明日には村でも気づかれているかもしれない >>353
コンマ50以上 エルフ発見者あり
コンマ49以下 エルフ発見者なし
さて
――翌日
男1「くそ、今日も発見者は現れずか」イライラ
男2「なんだっておまえと顔突き合わせながら酒飲まなきゃいけねえんだよ」グビグビ
男1「んだてめえ、喧嘩売ってるのか?」ガタ
男2「俺から売ったつもりはないが、吹っかける気なら覚悟してこい」ジロ
男1「……ち、やめだ。上で横になってくる」
男2「おまえわかってんのか? 下手したら俺たちが貴族の私兵に始末されちまうんだぜ?」
男1「……うっせーな、わかってんよ。そんくらい」
男2「村の者の話では近くに洞窟があるらしい。一応行ってみるぞ、準備しろ」
男1「へいへい」ギィ
少年(お姉さん、一言も話さないけど一歩踏み出すたびに顔をしかめてるな)
少年(でも、この獣道でおんぶや抱っこは、短時間しかもたないだろう)
エルフ「……どう、したの?」ハァハァ
少年「ねえ、そろそろ休憩しようか」
エルフ「また? そう心配しなくても、昨日よりは大分楽になってるわよ?」
少年「でも、見ていて辛そうだよ?」
エルフ「耐えられる辛さよ。捕まっている頃と比べたら天国だわ」
少年「……わかったよ。お願いだから絶対に無理はしないでね」
エルフ「ええ。――あら?」
少年(ん――あれ、木立の先が明るい)
エルフ「また街道に合流するみたいね。良かった、少しは楽になりそうだわ」ニコ
少年(山道だ、この峠を越える辺りで折り返しだな)
エルフ「……ふぅ……ふぅ」
少年「お姉さん、道幅広くなったし、肩貸そうか?」
エルフ「杖があるから平気よ。それに、上り坂は怪我に関係なく誰だってきついでしょ」
少年「まあ、わかるけどさ」
少年「あ、腰かけられそうな岩があるよ」
エルフ「あら、ほんとね。少しだけ、休憩していきましょうか」
少年「うん、そうしよう」
――ザアアアアアアア
少年「あれ、どこかで水音が?」
エルフ「近くに滝があるみたいね。……ねぇ」
少年「ん?」
エルフ「相当汗かいちゃったから、水浴びに寄ってもいいかしら」
少年「ああ、って――」
少年(まったく気づかなかった。ワンピースが汗に濡れて胸の谷間がくっきり)
エルフ「ん、なに見て――きゃあっ!?///」バッ
少年「あ、ご、ごめんなさい!」
エルフ「……べ、別にいいわよ。気にするほどのことじゃ」モジモジ
少年「み、水浴びしていこっか。新鮮な水も補給できるし」アタフタ
少年(思ったより水量が多い、ついでに洗濯もできそうだ)
エルフ「な、なるべく覗いちゃ駄目だからね」
少年「う、うん……わかった」
少年(――うん? なんでなるべくなんだろ?)
エルフ「じゃあ、行ってくるから」
少年「はーい」
少年「渓流に魚もいるようだし、待っている間釣りでもしようかな」
少年(ここでしっかり腹ごしらえできれば、後がすごく楽になりそうだ)
――どれくらいで釣れるかな >>375
コンマ80以上 釣れなかった
コンマ79以下30以上 釣れた
コンマ29以下 すぐ釣れた
余裕
――バシャッ
イワナ「」ビチビチ
少年「なんだここ! 針を投入するだけで魚がかかるぞ!」
少年(人の手が全然入っていないし、魚が警戒しないのかもね)
――十分後
少年「大漁大漁! これなら二人ともお腹一杯食べられるぞ!」テクテク
少年「あれ、お姉さん。まだ戻ってきてない」キョロキョロ
少年(早すぎたのかな、でも、一応心配だから行ってみよう)
――チャポン
少年(ん、左手の方で水音が聞こえたぞ)
エルフ「はぁ、気持ちいい……」チャポン
エルフ「こんなふうに泳げる日がくるなんて……思わなかったな」スイスイ
エルフ「まだ少年君も戻っていないだろうし、今のうちに体綺麗にしなきゃ」
少年(……って、やばっ! まだ水浴び中だった///!)
エルフ「……ん、水が冷たいせいで炎症も少しは収まったみたい」スルスル
エルフ「さて、体を洗いましょう――ん」コスコス
少年(……こ、困ったな。目が離せないよ)ジィ
少年(お、お姉さんの肌、すごい白くて、綺麗だ)
少年(……背中にあるたくさんの青い筋は、叩かれた痕かな)
少年(――の、覗きなんて、男のやることじゃ……いや、でも。もう少しだけ)
エルフ「……」ゴシゴシ
少年(黙々と洗ってる。って、当たり前か。――うわ! こっち向いた反動でおっぱいが揺れ――)ガサッ
エルフ「誰っ!?」バッ
少年「――」
気づかれた!? ど、どうしよう! >>390
①猫の鳴き真似には、自信がある
②ひたすらに黙ってこの場に留まる
③緊急事態だ、撤退、撤退せよ
ksk
1
少年(よし、ここは僕の18番、猫の鳴き真似で!) 次番>>391選択
少年「にゃぉん、にゃぁあお」ドキドキ
エルフ「……なんだ、猫かぁ」ホッ
少年「にゃおぉぉん、なぁおぅ」
エルフ「……って、なんで人に慣れてない野生の猫がそう都合良いタイミングで鳴き出すのかしら?」ピキ
少年「」ビクン
エルフ「バレてるの、わかってるわよね?」
少年「……なぅ」ショボン
エルフ「……だったら、とっととさっきの場所に戻りなさぁいっ!」バシャン
少年「ひぃぃ、ご、ごめんなさぁい!」ズダダダ
エルフ「……」モソモソ
少年「あ、あの」オズオズ
エルフ「……なにかしら」ギン
少年「……な、なんでもないです」ビクビク
エルフ「……そ」パク
少年(お、怒ってる。今までにないくらい怒ってる)
エルフ「……なんで覗きなんて。こっちはまったく無警戒なのに」ツン
少年「ご、ごめんなさい。すぐに立ち去るつもりだったけど……」
エルフ「けど、なに?」ジィ
少年「お姉さんの裸が、あまりに綺麗で目が離せなくて」
エルフ「……だっ///」ボッ
エルフ「……うぅ、いひゃい」ジンジン
少年「だ、大丈夫ですか」
エルフ「い、いきなり変なこと言わないでよ、もぉ。唇噛んじゃったじゃない」
少年「ええ、と、すみません」
エルフ「……ねぇ」
少年「……?」
エルフ「……そんなに、綺麗だった? 私の裸」
少年「はい、とても。――あの、もうしませんから」
エルフ「……あのね少年君、そういうことは手続きを踏んでやるものよ?」
少年「手続き、ですか? 覗きの?」
エルフ「そうじゃなくって、きちんとお願いをするとか」
少年「見せてくださいって?」
エルフ「そ、そこまで直接的だとこっちも困るけど///」モジモジ
少年「ご馳走様でした」ペコ
エルフ「ご馳走様。とても美味しかったわ。こんなにたくさん釣ってくるなんて、少年君は釣りが上手なのね」
少年「う、運が良かっただけですよ」テレテレ
エルフ「ふふ、謙遜しなくてもいいのに」
少年「じゃ、じゃあ、僕も水浴びしてきますね」
エルフ「……あの、さっきはごめんね? カッとなって、少しきつく言いすぎたわ」
少年「と、とんでもない、怒られて当然です」ブンブン
エルフ「それで、もしよかったらだけど」モジモジ
少年「……え? どうかしました?」
エルフ「あ、あなたの体。……私が洗ってあげましょうか?///」カァ
少年(――!? えええっ!?)
――これは(男として)重要な選択肢だ、心臓の鼓動はどうだろうか >>415
コンマ奇数 ダメだ、とても羞恥に耐えられそうにない
コンマ偶数 な、何事も経験だ、お願いしてみよう
出かけてきます 多分戻りは19時になりますので、落としてしまってもいいです
おういえ
エルフ「さ、下着一枚になりなさい」
少年「う、うん」ヌギヌギ
エルフ「……」ジー
少年「あの、見られてると僕も恥ずかしいんだけど」
エルフ「おあいこでしょう?」
少年「それは、まあ」
少年(……よし、これでパンツ一枚だ)
エルフ「じゃあ、そこから動いちゃだめよ」
少年「は、はい――うわっ?」
エルフ「こ、こぉら! 動いちゃダメだったら!」
少年「め、目隠しするなら先に言ってよ」
エルフ「わ、私だって裸になるんだから当たり前でしょ///」
エルフ「じゃあ、手を引くわよ。すぐ傍が水場だから」
少年「……は、はい。お姉さんは、もう?」
エルフ「ぬ、脱いでるわ。いちいち聞かないで///」スタスタ
少年(……あ、足首が水に浸かった)
エルフ「ゆっくり、膝の高さのところまでいくからね」
少年「う、うん」
少年(手の温かさが伝わってくる。見えないせいで、他の感覚に意識が集中してるのか)シズシズ
エルフ「じゃあ、まずは腕からよ。腕を水平に掲げて」
少年「はぁい」グ
少年(腕がぬるぬるしていくのがわかる。保湿効果のある樹液をタオルに沁み込ませているみたいだ)
エルフ「どう? 気持ちいい」ゴシゴシ
少年「は、はい。とても」
少年(なんだか、お母さんと一緒に入っていた頃を思い出すな)ホノボノ
エルフ「じゃあ、次は足ね。肩幅くらいに開いてくれるかしら?」
少年「わ、わかりました」バ
エルフ「じゃあ、膝の裏から洗っていくわよ」スッ
少年「うわっ、ちょ、ちょっとくすぐったい」モジモジ
エルフ「すぐ終わるから、我慢して」ゴシゴシ
少年(体がむずむずする。視覚を遮られてるだけで、こんなに反応違うんだ)ドキドキ
エルフ「終わりよ、次は一本一本足を上げてくれる?」
少年「え、でも目を瞑ったままで片足立ちは……」
エルフ「その間だけは私の肩を支えにしていいから――ほら」グイ
少年「わっ――あ」ピト
エルフ「これでいいわね、じゃあまずは左足から――ひゃぃんっ!?」バシャンッ
少年「あ、あれ、お姉さん、どこ?」キョロキョロ
エルフ「い、いきなり指動かさないでっ! びっくりするじゃないっ///!」ゾクゾク
少年「あ、ごめんなさい……気をつけます」
少年(無意識に撫でちゃった。お姉さんの肩、すごいすべすべだったな)
エルフ「……もぉ。今度は絶対に、絶対に動いちゃだめだからね」ジー
少年「わ、わかりました」
少年(背中もやったし、残すところは……)
少年(さすがに、後は自分がやりますって言おうかな)
エルフ「じゃ、じゃあ……あとは」
少年「あ、はい。後は自分で……」
エルフ「パ、パンツ、下ろしなさい///」
少年「……ぇ」
エルフ「――あ、ご、ごめんなさい。や、やっぱ今のなしっ///!」カア
少年「えっと、どっちですか?」
エルフ「……あ、あなたは、ど、どうして欲しいの?」モジモジ
少年(さ、さすがにここを洗ってもらうのは……怖いな)
恥を忍んでお願いするか? >>537
コンマ25以上 踏み止まったほうが
コンマ24以下 恥など村に捨ててきた
俺やで!
少年「さ、さすがにここは、自分で///」
エルフ「そ、そうよね///」ホッ
少年「じゃ、じゃあ、タオル預かりますね」ササ
エルフ「あ、はい、これ――え」ポヨン
少年(あ、あれ? この柔らかいものは)フニフニ
エルフ「~~~っ!?//////」ババッ
少年「えーっと――うわぁっ!?」ドン
――バッシャーン
少年「……」ビッショリ
エルフ「……あとは自分で勝手にやりなさい! 私は先に着替えてるからね!」バシャバシャ
少年(……い、今触っちゃったののって)アワアワ
キーボードが反応悪くなってきた、ちょっと剥がすので中断
――パチパチパチ
エルフ「服、乾いたみたいよ」チラ
少年「あ、うん。ありがとう」ガシ
少年(うん、きちんと垢を落としたせいで体が軽くなった気がする)バサ
エルフ「もう少しで、港町に着くのよね」
少年「あと三日ってところかな。もう、水と食料の心配はなさそうだね」
少年(釣りすぎた魚の一部は一夜干ししておこう、即席の保存食だ)
少年「足は、大丈夫そう?」
エルフ「ええ、薬草が効いてるのか熱も出ていないし」
少年「わかった、そろそろここを発とう」
少年(街道を歩いてからそれなりに時間が経ってる。足取りを掴まれていてもおかしくはないな)
港町を目指していること、まだバレていないだろうか? >>575
コンマ30以上 バレてる
コンマ29以下 バレてない
まかせろ追手は俺が食い止める
男2「確かに、銀髪の少女だったんだな?」
旅人「ええ、見たこともない髪色だから覚えていますよ。妙にボロっちい服を着てたから覚えてます」
男1「情報提供感謝する。これは路銀の足しにしろ」チャリンチャリン
旅人「うわ、こんなに!? ありがとうございます!」ホクホク
男1「……しかし、西の街道とはな」
男2「船を使うつもりか、厄介だな。海に出られたらもう手が出せなくなる」
男1「いや、今からでも遅くない。馬を手配して後を追うぞ」
男2「わかった、明朝にここを引き払おう」
旅人の台詞間違ったorz
――ヒュウウウウウ
少年「今日は妙に風が強いね」
少年(なんとなく潮気が混じってる気がする。海に近づいているんだ)
エルフ「うう。さっきから顔に砂がピシピシ当たって痛いんだけど」
少年「僕もだよ。目に入らないように進もう」
エルフ「もうやだ、この風。スカートがめくれちゃいそう」ギュウッ
少年「ちゃ、ちゃんと押さえてないとね」ドキマギ
――ん、また風が吹いてきたぞ? これは>>587
①横殴りの突風
②下から突き上げるような突風
③竜巻発生
1
少年「うわ、すごい風だ!」
エルフ「身を縮めないとダメね、これ!」
少年(体制を低くしてなんとかやり過ごしたぞ)
エルフ「ふう、危うく帽子が飛んじゃうところだったわ」スク
少年「ないよりはあった方がいいもんね」
エルフ「ええ、先を急ぎましょうか」
少年「うん、行こう」
男1「ほう、こんな立派な馬がよく見つかったな」
男2「大枚をはたいたからな。こいつなら2日で追いつけるだろう」
男1「やつらを捕まえたらどうする」
男2「連れ去ったっていうガキは絶対に殺す」
男1「はは、穏やかじゃないな」
男2「あのエルフは俺たちの所有物。そして、窃盗は大罪だ」
男1「じゃあ、エルフの扱いはどうするんだ?」
男2「……そうだな」
もし捕まえたら―― >>595
コンマ90以上 両足を――
コンマ89以下50以上 鞭打ち50回
コンマ49以下 商品にこれ以上傷はつけられない
リョナ!
男1「なるほど、妥当なところだな」
男2「無駄口を叩いてないで、後を追うぞ」
男1「わかった、武器を持っていくか」
男2「当然だ、ここまで足取りを追わせなかったんだ。ガキだと舐めてかかったら足元をすくわれかねん」
男1「ごもっとも。この護身用の短刀が一振りあれば十分だろう」
男2「よし、行くぞ」
――ギィ――バタンッ
――追手が追跡を開始しました
スレ足りるか?
――ザザー、ザザー
少年「うわぁ、見て! お姉さん!」
エルフ「海だわ! ようやく着いたのね!」
少年「この先は海岸線に沿って南下すれば目的の町があるはずだよ」
エルフ「あと二日か。ここまでくればなんとか逃げきれそうね」
少年「うん、まだ気づかれていないかもしれないよ」
エルフ「そうね……さぁ、いきましょう!」
少年(油断は禁物とはいえ、よっぽどのことがない限りは大丈夫だろう)
追手の馬の質は>>613
コンマ80以上 駿馬
コンマ79以下50以上 並
コンマ49以下 駄馬
>>609
ぎりぎり足りそう
よし
――ブヒヒーンッ
男1「ぐはぁっ!」ドッ
男2「くそっ、落ち着け! どうどう!」パカッパカッ
男1「なんなんだこの馬は! ただの暴れ馬じゃねえか!」ググ
男2「話にならんな。馬体の大きさに騙された」
男1「どうすんだ! これじゃあとても間に合わねえぞ!」
男2「こうなっては仕方ない、伝書鳩を送ろう」
男1「……どこにだ?」
男2「あの貴族にだ。どの町にだって駒くらいはいるだろうし、足止めできるかもしれん」
男1「……待て、やつが俺たちの不始末を見逃してくれると思うか?」
男2「……命の危機を感じるようなら、無料で引き渡すしかないだろうな」ハァ
男1「なんだそりゃ、俺たちの大事な金づるが……最悪の結末じゃねえか」ガシッ
――入江
少年「明日の夕方には、港町に着きそうだね」
エルフ「ええ、……エルフの国までいければ、きっと平凡な幸せが待っているのよね」
少年「うん、きっとそうだよ!」
少年(ひとつだけ、大きな関門が残っているけど)
エルフ「……不思議ね」
少年「ん、なにが?」
エルフ「あなたと会ってから、まだ二週間も経ってないなんて」クス
少年「あはは、確かにね。あのときは自分が村を離れてこんなところにいるなんて想像してもみなかったよ」
エルフ「……私、私ね」
少年「うん」
エルフ「……あなたに初めて会う直前、いっそ死のうかと考えてたの」ギュウ
エルフ「私がどうやって奴隷商人から逃げたか、話していなかったわね」
少年「う、うん。聞いてないけど」
エルフ「あのとき私が逃げられたのは、崖から飛び降りたからなの。半ば死んでもいいって感じで」
少年「飛び降りた。……って、現にお姉さんはこうやって」
エルフ「たまたま梢がクッションになって、溜まっていた落ち葉の上に落ちたから助かったのよ」
少年「……な、なんで、そんな危険な真似を?」
エルフ「エルフは、他種族と交わるのは例外を除いて不徳とされてる。年頃のエルフならみんなそう教えられてるわ」
少年「そう、なんだ」
エルフ「私があのまま買い主に引き渡されていれば、一生地獄を味わうことになったはず。それよりは……そう思った」
少年「今でも、そう思ってる?」
エルフ「――ううん。あなたに出会ってから、そう思えなくなっちゃった」ニコ
エルフ「また捕まったとしても、あなたさえ無事ならそれでいい」
少年「え、縁起でもないこと言わないでよ!」
エルフ「少年君。私が言いたいのは、あなたが無事でいてくれれば私も希望が持てるってことなの」
少年「僕だって、今さらお姉さんが目の前から消えちゃったら、どうしていいか」
エルフ「私、あなたさえよければ、ずっと傍にいて欲しい」
少年「お、お姉さん」
エルフ「……って、や、やだ、私ったら///。……なに言ってるんだろ」
少年(お姉さんの目が潤んでる)
――ここは重要な選択肢だ。どう対応するべきか >>645
①無事にエルフの国までついたら、堂々と告白しよう
②黙って抱き締める
③僕もお姉さんと、ずっと一緒にいたいと言う
ぽ
ほ
少年「……」ズイ
エルフ「……少年君? ――あっ」ギュウ
少年(……温かい。嬉しい、お姉さんの命を感じる)ヌクヌク
少年「――僕、お姉さんに相応しい男になりたい」キッパリ
エルフ「少年君……あなたはもう十分に」
少年「それを証明するためにも、絶対に安全な場所に連れていってみせるから」
エルフ「バ、バカねぇ。……いくらなんでも格好つけすぎよ、子どもなのに」
少年「じゃあ、何歳ならお姉さんの恋愛対象になれる?」
エルフ「え、ええ? そ、そうね。あと二年くらい経てばちょうどいい……って、何言わせるの!///」ボッ
少年「ほんとだね? 約束だよ?」キラキラ
エルフ「……どこまでも真っ直ぐなのね、あなたって。……眩しすぎるくらい」クス
――港町
――バサバサバサ
暴漢「……お、伝書鳩か? なになに?」
手紙「私の玩具をどこかへ隠そうという不届き者がいるそうです。不届き者を始末し、玩具を回収しなさい」
暴漢「かぁ、またあの貴族様からかよ」
暴漢(面倒だが、食い扶持の分くらいは働かなきゃな)
暴漢「――ふん、これが奴隷の特徴か。エルフの少女たぁなかなか興味深い」
暴漢(久しく女日照りだったし、捕まえたらたっぷり楽しませてもらうか)クク
――町の三箇所の門のうち、どこかで見張ろう、見つけられる確率はどんなもんか
コンマ67以上 見つかる
コンマ66以下 見つからない
アンカ>>647でお願いします
>>667だorz
ksk
エルフ「……うわぁ、大きな町ね。見て、塁壁が岬の先まで続いてるわ」
少年「うん、人通りも村とは段違いだ。あ、あそこの門でチェックしてるみたいだね」
エルフ「通行証とか、必要ないのかしら」
少年「その辺りは確認済み。刃物とか持ってたら没収されるかもしれないけど」
エルフ「なら安心ね、行きましょうか」ニギ
門兵1「待たせたな、滞在理由を聞かえていただこう」
少年「観光です。風光明美な街って聞いたので」
門兵2「お、下調べとは感心だな。確かにこの街は色々見所が多いぞ」
門兵1「荷物は……特に問題ないな。よし、通れ」
少年&エルフ「やった!」ダキ
少年「あれがエルフの国に立ちよる船か。出航は五日後……」
エルフ「……ねえ、少年君。今さらなんだけど船代……」
少年「うん、問題はそこなんだよね……」
少年(短時間で、なんとか二人分の船代。最低でも一人分の船代を確保しなきゃいけない)
エルフ「アルバイト、するしかないかしら」
少年「でも、子どもに出来るアルバイトなんて限られてるよね」
どうやってお金を稼げばいいだろう? >>705
①地道にアルバイトを探そう
②闘鶏の目利きには自信があるんだ
③あれ、エルフの髪って意外と高く売れるかな?
④人命がかかってるんだ、誰かから盗んででも
2
エルフ「闘鶏って、つまり賭けごとよね?」
少年「うん、手持ちの銅貨があと5枚あるから」
エルフ「……本当に勝てるの?」
少年「村育ちだから、どういう鶏が強いかはわかるよ」
エルフ「わかったわ、まかせる」
少年「もしだめだったら」
エルフ「地道に働きましょ」
少年「よし、そう考えれば気楽にいけるぞ」
――早速闘鶏場を見つけたぞ >>716でGO
コンマ70以上 敗北
コンマ69以下 勝利
よゆー
エルフ「すごいわ! あっという間に20枚になったわ!」
少年「えっへん、もっと褒めていいよ!」
エルフ「……こういうところは、まだまだ子供ね」
少年「ぶーぶー」
エルフ「あら、闘鶏屋さんの目つきが変わったみたい。これ以上はちょっと危険かもしれないわよ」
少年「ま、まだまだ行けるさ!」
――ここで勝てば一人分の運賃は確保だ! >>740
コンマ50以上 失敗
コンマ49以下 成功
余裕だな
エルフ「……」ボーゼン
少年「……神が舞い降りたよ!」グッ
闘鶏屋のおっちゃん「ぐぬぬ」ギリギリ
少年(うわ、睨まれただけで殺されそう)ブルブル
エルフ「さすがにこれ以上続けても勝たせてくれるとは思えないわ」
少年「だね。でも、これならお姉さん一人は船に乗れるよ!」
エルフ「……私は、あなたと一緒じゃないと乗らないから」
少年「え、でも、万が一のときは」
エルフ「万が一のときもなにもないの! この我儘だけは、絶対に通すからね!」ツン
暴漢「やれやれ、一日張り込んで成果なしか」
暴漢(もう町に入り込んでると考えた方がよさそうだな)
暴漢「へたすっと、もうこの町から出航してる可能性も」
暴漢(幸運にすがって心当たりを片っ端から当たってみるか?)
正直、発見できる可能性は少なそうだ >>766
コンマ75以上 発見
コンマ74以下 未発見
頼む!
宿の主人「まだ幼いってのに二人ともよく働いたな。こいつぁ三日分の給料だ」スッ
少年「こ、こんなに!? ……い、いいんですか?」オズオズ
宿の主人「働き振りと年齢は関係ねえよ。正当な報酬だ」ニヤ
エルフ「あ、ありがとうございます! 住み込みまでさせていただいて……」
宿の主人「いいってことよ。困ったときはお互い様ってもんだ。そうだろ」ギュ
少年(こんなにウィンクが似合う男の人、いるんだな)
宿の主人「男が土下座までして頼み込んだんだ。よっぽどの事情があんだろ?」
少年「あ、ええと、その」モジモジ
宿の主人「職業柄、人を見る目は持ってるつもりだ。いろんな客を見てきたからな」
宿の主人「お二人さんだったら、この先もうまくいくと思うぜ?」ニヤ
少年&エルフ「……あ……ども///」カア
――船着き場
少年「チケット、買ってきたよ。二人分」
エルフ「……うん、ありがと」
少年「やっとこの国から出られるんだね」
エルフ「……ええ、そうね」グス
少年(船の上なら警備兵さんたちもいるし安心かな)
エルフ「ねぇ、腕組んでも、いいかな?」
少年「うん――って、あの、胸当たって///」ムニュ
エルフ「そ、それくらい、あ、あなたなら平気だし///」
少年「……えへへ」テレテレ
エルフ「も、もう、そんな顔されたらこっちまで照れちゃうじゃない///。さ、行きま――っ」ビクッ
少年「……お姉さん、どうかした? ――あれはっ!?」ザッ
男1「そう簡単にいかれてたまるかってんだ!」ゼエゼエ
エルフ「……な、何の用なの? 今さら」
男1「てめえ、探したぜ。遠くに逃げようったってそうはいかねえ!」
エルフ「もう追ってこないでよ! 私は少年君と一緒に自由になるの!」
男1「なに履き違えてんだ? てめえは俺の所有物だっつってんだろぉ!?」
エルフ「……違う、違うわ! ――って、少年君!?」
少年「……ほんと執念深いね。こんなところまで追ってくるなんて思わなかった」ズイ
男1「あんときの木登り小僧か。てめえには一杯食わされた。人を騙したら天罰が下るんだぜ?」ゼエゼエ
少年「足、震えてるよ。筋肉痛? ずいぶん無理してきたみたいだね」
男1「……だからどうした? ガキ一人バラすくらいワケねえんだよ」シャラン
エルフ「……ほ、本当にこんなところで大立ち回りをやるつもりなの?」ジリ
少年「僕らを巻き込むつもりなんでしょ。多分、自分が捕まってでも、お姉さんをここに留まらせたいんだ」
少年「お姉さん、先に船に乗っててくれる?」
エルフ「……少年、君?」
少年「お姉さん、足怪我してるでしょ。避けきれなかったら困るから」ニコ
エルフ「……ね、ねえ。冗談やめて?」ブルブル
少年「大丈夫、相手は全身筋肉痛みたいだし。もうすぐ衛兵がかけつけるから、その間くらいは」
エルフ「……や、やだ。そんなの」ボロボロ
少年「――早く行けよっ!」
エルフ「……っ!」ビクッ
少年「ここで最悪の結末を迎えるのだけは絶対にごめんだ。必ず後から行くから」
男1「てめえら、ごちゃごちゃうるせえんだよぉーっ!」ダッ
少年「早くっ!」
エルフ「……くっ!」クルリ
――お父さん、お母さん、どうか幸せな結末を迎えさせて! >>865 >>866
合計コンマ150以上 ――
合計コンマ149以下100以上 負傷
合計コンマ99以下 回避成功
これは…
こい!
男1「うおおおおおおぉぉぉっっっ!!!」ググ
少年「――心臓狙いだ!」サッ
男1「て、てめえちょこまかとっ!」
少年「足が隙だらけだよ!」ガッ
男1「ぐあっ――こ、このガキああああ――ぐっっ!!?」ズタン
衛兵1「なんだこいつは! 白昼堂々と、気ちがいが!」グググ
男1「がっ、てめっ! 離せ、離せよくそがぁっ!」
衛兵2「早く手錠をかけろっ!」
衛兵1「わかってる! ――現行犯だっ!」ガチャ
衛兵3「君、大丈夫か! 怪我はないかねっ!?」
少年「……はぁ……はぁ。……ええ、なんとか」グイ
少年(……無事に船乗れそうだ。……助けてくれた人たちみんなに感謝だな)
少年「お姉さんは……あ、いた! 走ってき――って、わぁっ!?」
――ズダダンッ!
少年「痛たたた! ちょ、ちょっと! いきなりこれはひどいんじゃ」
エルフ「…………か」ギュウ
少年「……え」
エルフ「バカぁ! ひどいのはどっちよ! ……なんで? なんで、私だけ、安全な場所に……っ!」ボロボロ
少年「……お、お姉さん」オロオロ
エルフ「……ううぅ……うわああぁぁんんっ!」ボロボロ
――アラヤダ、ヒルマッカラオアツイワネ、ワカサジャノウ、リアジュウクタバレ
少年(み、みんなが見てるのに。……まいった、泣き止んでくれそうにないぞ)アセアセ
――――ピイイイイイイ
少年「あ、ほら、お姉さん! 出航の笛だよ!」
エルフ「……う、うう」グスグス
少年「ねえ、さっきから胸が当たってるんだけど」プルルン
エルフ「……だから、なによ」グイ
少年(うう、ダメだ。前なら指摘すればすぐに離れたのに)モゾ
少年「頼むよ、そろそろ泣き止んで。お姉さん、やっと自由の身になれるんだよ?」
エルフ「……嬉しいときくらい、泣いたっていいじゃない……」グイ
少年「それは、わかるけどさ。みんなの目が、痛いというか」キョロキョロ
エルフ「……じゃあ、黙らせてみせなさいよ」ジィ
少年「黙らせるって、どうやって?」
エルフ「……言わなくたって、わかるでしょ?」
まあ、それくらいは僕にもわかるけど―― やっぱり、最後の締めは>>920
コンマ99以下 唇を塞ぐ
コンマ00 クラーケン出現
触手プレイか
少年「……じゃあ、いくよ」
エルフ「……いいわ、あなたになら、あなたにだけなら」
陽光に輝く銀色の髪を拭いながら、美しい少女が微かに膝を曲げた
潤んだ、それでいて強気の瞳を受けとめながら
僕は前に大きく一歩を踏み出し同時に細い肩と腰を強く抱き寄せた
少年「――ん」チュ
エルフ「――あむ」チュ
少年「――――ぷはっ。ど、どうだったかな///」モジモジ
エルフ「――べ、別に、悪くなかったんじゃないかな///」モジモジ
少年「ホント? よかった。初めてだったからちょっと不安だった」
エルフ「私は――ううん、私も今のが初めてだと思うことにしたわ」
少年「うん、これからもお姉さんにいっぱいキスしてあげるからね」
エルフ「ふふ、そうね。……あの、少年君」
少年「ん、なに? お姉さん」
――キス以上のことも、いっぱい私に教えて? end
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません