ミサト「シンジ君って莫大な遺産を継ぐらしいわよ」 (129)

シンジ(最近皆が優しくなった気がする……)

ヒカリ「おはよう、碇君」

シンジ「おはよう」

ヒカリ「今日もアスカのお弁当まで作ってきたの?」

シンジ「え?うん」

ヒカリ「大変だよね…他にもお仕事あるのに。私が碇君のお弁当も持ってきてあげよっか?」

シンジ「はは」

ヒカリ「冗談じゃなくて、ホントに。あ、もちろんアスカのも作ってくるから安心して」

シンジ「だってそしたら洞木さん、お弁当4つも持たなくちゃいけなくなるじゃないか」

ヒカリ「鈴原のは作るのやめれば3つになるわ。ね?」

シンジ「3つでも重いよ……トウジに悪いし」

シンジ「…っていうことがあってさ。さすがに断ったけど」

アスカ「ふーん。ま、確かにあんたに負担かかりすぎよね」

シンジ「あ、ゴメン。別にアスカの分作るのがイヤだとか言いたいんじゃないんだ。どうせ自分のは作るんだし」

アスカ「私が作ってあげよっか?……と言いたいとこだけど、料理したことなのよね……」

シンジ「アスカ?」

ちゅっ

シンジ「!!?」

アスカ「じゃあお礼に、これから毎食分……一日3回はキスしてあげる♥」

シンジ「な、な、な ///」

シンジ「かっからかわないでよ……!」

アスカ「ん?日に3回じゃ不満なわけ? 欲張りね」

シンジ「そうじゃなくてンンん~~~!!?」

れろれろれろれろ、ちゅぽん

アスカ「ふぅ」

シンジ「ひぁ…」

アスカ「なら、一食に3回、プラスおまけで一日10回のキスね」サワサワ

シンジ「ひゃぅン! そ…そんなとこ撫でないでよぉ……」

アスカ「あんたの身体の、色んなとこにシテあげる……」

シンジ「ぼっ! 僕、お風呂の用意してくるから!」

ドタタタ

シンジ「はぁ、はぁ、び、びっくりした」

ザー

シンジ「…」ギンギン

シンジ(収まらない……お風呂ならバレないし、今のうちに出しとこう)

シンジ「…………ハァ、ハァ」

ミサト『たっだいま~。シンジ君、お風呂ぉ?』

シンジ「ッ!」ビク

シンジ「お……おかえりなさい!」

ミサト『あ、やっぱり入ってるのね。待ってて、背中流してあげる』

シンジ「!?」

ミサト「お邪魔しまーすっと」ガララ

シンジ「あっあの!! 自分で洗いますから、ミサトさん」

ミサト「子供が遠慮しないの。大丈夫よ、こっちはタオル巻いてるし」

シンジ「ででででも」

ミサト「さ、ちゃんと座って」

ごしごし

ミサト「……背中、まだ小さいわね」

シンジ「……もっと鍛えたほうがいいですか?エヴァの操縦にも」

ミサト「そういうことじゃなくてね、こんな子供に色々押し付けちゃってるってこと」

シンジ「ミサトさん……そんな」

ミサト「ごめんなさい。それにありがとう、シンジ君」

むぎゅっ

シンジ「!!?」

ミサト「本当に感謝してるわ」

むぎゅー

シンジ(ああああ背中にタオル越しにああああああ)

ミサト「あら。元気になってる」

シンジ「い!? いや、そのっこれはっ」

ミサト「私で興奮してくれたの。それともここで……オナニーしようとしてた……?」

シンジ「ち…ちが、違うんです、ちがっ」

ミサト「ふふ。いいのよ。男の子だもの……私が楽にしてあげる」

ミサト「ほら、こうして手に石鹸のばして……」

にゅるん

シンジ「ほふっ!?」

ミサト「にゅるにゅるにゅるって……・しっかりキレイに洗って、スッキリしましょうね。シンジ君」

シンジ「ミサ、ミサトさ、やめ、あ、あ、ああ~」

シンジ「……はぁ」

ケンスケ「なにため息なんかついてんだよ」

シンジ「え」

ケンスケ「ついてただろ、今」

シンジ「いや……昨日は色々あって」

男子「碇ー。なんか女の人がお前のこと探してるぞー」

シンジ「僕を??」

マヤ「あ! シンジ君!」

シンジ「マヤさん!? ど、どうしたんですかこんな昼間に、学校に……まさか使徒!」

ざわざわ

男子「誰だあれ。姉弟とかじゃないっぽいし…・」

男子「可愛いなー。いいなあ碇は」

マヤ「まさか。使徒ならのんびりしてられないもの」

シンジ「そ……そうですよね。じゃあ」

マヤ「はいこれ。今日ね、バナナケーキ作ってみたの。良かったらお昼に食べて」

シンジ「え??」

シンジ「今日って、だって仕事があるんじゃ」

マヤ「合間を縫ってね。今も少し抜けてきちゃった」

シンジ「マズいですよ!」

マヤ「う。ま、まぁ平気よ。いっつも詰めて働いてるんだし、たまには」

シンジ「でも……それに、なんで僕に」

マヤ「シンジ君、いつも大変だから、少しはお礼がしたくて……もらってくれる?」

シンジ「あ、は、はい。ありがとうございます」

マヤ「今度また作るから、感想聞かせてね。次は、ちゃんとシンジ君に迷惑かけないようにするから」

シンジ「いただきます」

マヤ「ふふ。それじゃ、また放課後に本部で会いましょ」

シンジ「…」

女子「碇君、前の休み時間に来てた女の人、誰?」

シンジ「ネルフで働いてる人だよ。若いのに凄い優秀なんだって」

女子「……碇君に気があるのかな」

女子「そーそー、露骨に狙ってる感じ。でなきゃ学校まで来ないよね」

女子「碇君も好きならいいけど、違うなら気をつけたほうがいいかも」

シンジ「まさか。子供相手だから気を使ってくれてるだけだよ」

女子「……碇君、ちょっとこっち来て」

シンジ「なに?」

女子「はい! このクジ引いて」

女子「お願ぁい♥」

シンジ「いいけど……何のクジなの?」

女子「碇君にデート申し込める順番決め」

シンジ「へ?」

女子「早く早く」

シンジ「僕とデート!? なんで」

女子「あ、大丈夫だよ、あくまで申し込みの順で、行くかどうかは碇君が決めることだから」

女子「先に決めとかないと、抜け駆けがどうとかで揉めるのも面倒でしょ?」

シンジ「でしょって言われても……そもそもなんで僕なんかと……」

女子「可愛いから♥」

女子「パイロットしててカッコいいから♥」

シンジ「……」

女子「あー、なんか不満そう」

シンジ「不満っていうか、釈然としないっていうか……だってどうして急に……」

女子「もうっ。いいじゃない、細かいことは。ね?」ギュッ

シンジ「!」

女子「私が書いた紙も入ってるの。早い回で引いて欲しいなぁ」ギュッ

シンジ(わ、両腕に当たって……!)

シンジ「あ、ちょっと、あの…… ///」

女子「さ、引いてみて。碇君」

シンジ「う……」

シンジ(なんだったんだろ―――いや、学校の女の子だけじゃなくて、皆……)

リツコ『シンジ君、集中が乱れてるわ。シンクロテスト中よ』

シンジ「あ。ごめんなさいっ」

リツコ「数値、平均値より5も下回ったわね。ここしばらくでは最低だわ」

シンジ「……すみませんでした」

ミサト「まーまーリツコ。シンジ君にだってそういう日もあるわよ」

マヤ「そうですよ。幸い、今日使徒が来たわけじゃないですし」

アスカ「こいつまだ日が浅いんだし、大目に見てやればぁ?」

シンジ(優しい。けど、落ち着かない……)

リツコ「次に調子が悪い日に使徒が来るかも知れないのよ? 人類が日々綱渡りだってこと、忘れないで」

シンジ「は、はい!」

シンジ(リツコさんはいつも通りだ。良かった、ていうのも変だけど)

リツコ「身体に異常がないか、一応簡単に検査するから後で私の部屋に寄ってちょうだい」

シンジ「はい」

シンジ「失礼します……うわ!?」

リツコ「いらっしゃい。あら、どうしたの?」

シンジ「ご、ゴゴゴメンなさい! 着替え中だって知らなくてっ」

リツコ「まさか、こんなところで着替えたりしないわよ。落ち着きなさい」

シンジ「え……?」

シンジ(あ……水着、に白衣……)

リツコ「ちょうどついさっきまで潜っていたの。そう言えば、初めて会った時もこの格好だったわね」

シンジ「……」ドキドキ

リツコ「座って」

リツコ「―――これといって問題はなさそうね。至って健康体だわ」

シンジ「ありがとうございます」

リツコ「といっても、精密な検査ではないから過信はしないで、体調には気を配っていて」

シンジ「はい」

リツコ「最後に軽く触診するから、シャツを脱いでくれる?」

シンジ「え。あ、はい」

シンジ(触診?あれって普通、最初のほうでするんじゃ……?)

リツコ「……」サワッ

シンジ「……ン」

さわさわさわ

シンジ「……ぅ……」

シンジ(な、なんとなく、手つきがいやらしい気が……そんなわけないのに何考えてんだ、僕は)

リツコ「……」スッ

シンジ「!」

シンジ(屈まれると、胸元が……!)

さわさわ

シンジ「ハァ、ハァ」

シンジ(リ、リツコさんの胸って、やっぱり大きい……ミサトさんとどっちが……)

シンジ(あれ? 初めての時は、こんなに胸が見えちゃうような水着じゃなかったような―――)

リツコ「勃起してるわよ、シンジ君」

シンジ「っ!?」ビクッ

シンジ「い……僕、そのっ、そんなつもりじゃ」

リツコ「そう狼狽えなくていいわ。そう言えば、一度確認しておきたかったのだけど、ミサト達との同居はどう?」

シンジ「どうって……?」

リツコ「年頃の男子には刺激も多いでしょうし、そのくせ発散する機会に恵まれてないんじゃなくて?」

リツコ「もし欲求不満を溜め込んでいるなら、解消の手段を考える必要があるでしょう?」

シンジ「よっきゅ……っ、別に、そんな」

リツコ「でも勃起してるわよ、今現に」

シンジ「う……それは……」

シンジ(リツコさんの胸を見てたからです、なんて言えないし……)

リツコ「……仕方ないわね。ここで出せるだけ出して、楽にしてから帰りなさい」

シンジ「リツコさん!??」

リツコ「これ。面白半分で私が作ったオナホよ」

シンジ「なんでそんなの作ってるんですかってうわっ!? やめ、リツコさん待ってくださ―――」

ジーッ
ゴソゴソ、ポロン

リツコ「ふふ、まだ可愛らしいわね。安心して、性能は保証するから」

シンジ「ひっ」

カポッ……ういーん

シンジ「ふぁ、あっああああああああああああ~~~~~っっ!!」

アスカ「ん……はぁ、ン……」

ちゅく…にゅる…ちゅぱっ

アスカ「ね、これで何回目だっけ……? 10はとっくに越えちゃったわね」

シンジ「ふぁ……ぁ、あしゅか……」

アスカ「あんたが帰るのが遅いのが悪いのよ、バカシンジ。お礼したくて待ちくたびれちゃったんだから」

シンジ「ンン、んっ」

ちゅぅ…ちゅっ

シンジ(皆おかしい。絶対おかしい……けど)

アスカ「ねぇ。あんたからも抱きしめてよ」

シンジ「ハァ、ハァ」ギュッ

アスカ「ん……そう、もっと」

シンジ(だけど拒絶できない……キモチイイ……最低だ、僕……!)

にゅるる、ちゅる…れろ、ちゅ……ちゅく…

アスカ「ンぁ、ん。ハァ、しんじ……ン、んん♥」




レイ「碇君。調子はどうカネ」

シンジ「……へ?」

レイ「このところ、あまり話もできなかったカラネ。元気カネえと思って」

シンジ「いや、それより。その喋り方なに……? テンションいつもと変わらないのに」

レイ「変わったのは私より、他の女の人達じゃないカネ」

シンジ「!!」

レイ「碇君も毎日、違う人とデートを重ねてると聞いたわ……カネ」

シンジ「無理に語尾につけなくても」

レイ「そんなマネーをして、碇君は楽しんでいるのカネ?」

シンジ「だって……せっかく誘ってくれるのに、断るのは悪いじゃないか」

レイ「……」

シンジ「……そりゃ、僕だって……おかしいとは思うけど」

シンジ「でもやっぱり、優しくしてもらえるのは、嬉しくて……つい」

レイ「そう」

シンジ「綾波は知ってるの? 皆の様子が急に変わった理由」

レイ「ええ。でも、それを言ってしまってもいいのカネ?」

シンジ「まあ、なんとなくだけど想像ついてきたし、綾波のおかげで」

シンジ「父さんが!?」

レイ「実行は違うけれど、命令を下したのは司令よ。碇君が受け取る遺産の話を、陰で流したの」

シンジ「どうしてそんな事…」

レイ「いくつか推測はできるけど、正確には分からない」

シンジ「そうだよね……父さんが何考えてるかなんて、分かったことないや。僕も」

シンジ「そっか。皆、それで優しかったんだ……」

レイ「……碇君……」

シンジ「大丈夫だよ、綾波。ずっと違和感あったし……ショックはあるけど……うん……そっか」

レイ「……」

シンジ「でもちょっと、今日は帰りづらいや。ミサトさんやアスカにどんな顔して」

レイ「私の部屋に泊まればいいわ」

シンジ「そんなわけにもいかないよ。綾波に迷惑かけちゃうし」

レイ「平気……来て、碇君」

レイ「紅茶。飲んで」

シンジ「ありがとう綾波、お構いなく」

レイ「……」

シンジ「それに、教えてくれてありがとう。さっきお礼言いそびれちゃったけど」

シンジ「綾波が教えてくれなかったら、僕、流されてダメになるとこだった」

レイ「いいの。私も……辛かったから」

シンジ「え?」

レイ「碇君が、何人もの人と出かけているのを聞いて……胸が、辛かった」

シンジ「あ、綾波」

レイ「教えて、碇君。あの人達にどんな風に優しくされていたのか」

レイ「それで碇君が満たされていたなら……私が、代わりにするから」

シンジ「な、なに言ってるんだよ、綾波。それにただ、遺産のお陰で普通に優しく接してもらえてたってだけだし」

レイ「碇君」

シンジ「ホ……ホントだってば」

レイ「嘘。少しだけ、見かけたことがあるもの」

シンジ「!!」

レイ「碇君……」ピトッ

レイ「どうすれば満たされるのか、言って。碇君の望みを、私に教えて……その通りに……するから」

ミサト「ちょっちこれはマズいわね」

アスカ「どーしたのミサト? シンジは?」

ミサト「そのシンジ君からのメール返信よ。今日はレイのところに一泊するって」

アスカ「はぁぁ!!? なにそれ、まさか認めたわけじゃないでしょうね!?」

ミサト「アスカと二人の夜も多いんだし、レイだと倫理上ダメーとは言えないじゃない」

アスカ「わ、私とバカシンジならなにも起きないから関係ないわよっ」

ミサト「レイとだと、アスカ相手と違ってシンジ君が間違い起こすかもってこと?」

アスカ「う……」

ミサト「はぁ。参ったわねー、夢の逆玉プランが」

アスカ「ギャクタマ?」

ミサト「だからほら、例のあれよ。遺産……」

アスカ「胃酸? 何の話よ、もったいぶちゃって」

ミサト「アスカ?」

アスカ「??」

逆タマじゃなかったタマノコシだた

ご飯

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月14日 (土) 17:04:45   ID: nBNnJaDr

アスカだけは本物の愛でしたオチか

2 :  SS好きの774さん   2015年02月14日 (土) 19:58:33   ID: bOop6WXZ

大正義レイ&アスカ

3 :  SS好きの774さん   2015年07月20日 (月) 09:42:07   ID: l-qwOLHF

続きみたいw

4 :  SS好きの774さん   2019年05月08日 (水) 20:52:06   ID: MXtFdzCq

良スレである

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