まどか「さやかちゃんとほむらちゃんを仲良しにしたい」(188)

杏子「確かにあの2人仲悪いもんな…」

マミ「でもいまさら無理じゃないかしら」

杏子「あたしもそう思う」

まどか「それでも、私はあの2人に仲良くなってもらいたいんだ」

マミ「もしかして何かあったの?」

まどか「実は今日学校で…」

まどか「さやかちゃん、この問題教えて」

さやか「いいよ、えっとこれはこうなって…」

まどか「あ…そうだったんだ」

まどか「助かったよ、さやかちゃん」

さやか「どういたしまして」

さやか「またわかんない所あったらさやかちゃんにお任せ!」

まどか「うん、ありがとう」

ほむら「まどか、ちょっといいかしら」

まどか「どうしたの、ほむらちゃん?」

ほむら「この問題がわからないの、教えてもらえないかしら」

まどか「あ、これちょうど今さやかちゃんに教えてもらったところだよ」

ほむら「それはよかったわ」

ほむら「それじゃあ、さっそくまどか教えてちょうだい」

まどか「えと、さやかちゃんに聞いたほうが…」

さやか「…」

ほむら「私はまどかに教わりたいの」

まどか「でも…」

ほむら「いい、まどか?」

ほむら「あなたは確かに美樹さやかにこの問題の解き方を教わったのかもしれない」

ほむら「でも、すでに教わった知識はあなたのものよ」

ほむら「美樹さやかのことなんかいちいち気にする必要なんかないわ」

さやか「…」イラッ

まどか「ええと…」

さやか「そうだよね、この『あたしが』教えたことをまどかが『転校生に』教えても問題はないよね」

ほむら「…」イラッ

まどか「二人とも喧嘩はだめだよ…」

ほむら「大丈夫よ」

ほむら「美樹さやかの相手に貴重な休み時間をつぎ込むことは無益だってことはわかってるわ」

さやか「へえ、自分と過ごす休み時間がどれだけ時間を無駄にするかよくわかってるんだね」

ほむら「あ?」

さやか「何よ?」

ほむら「…」

さやか「…」

まどか「私を挟んで睨み合わないで!」

まどか「っていうことがありまして…」

マミ「それは…鹿目さんも大変だったわね…」

杏子「あいつら最近また仲悪くなったような気がするよな」

マミ「そうね」

まどか「二人もそう思うよね」

マミ「そういえばこのまえ私も…」

さやか「という感じだったんですよ」

マミ「ふふ、美樹さんは相変わらず面白いわね」

さやか「む~なんかバカにしてます?」

マミ「可愛らしいって意味よ」

ほむら「あら、マミじゃない」

マミ「こんにちは、暁美さん」

ほむら「こんにちは、マミ」

さやか「…」

ほむら「あら、美樹さやかもいたのね」

さやか「最初っからいたよ」

ほむら「そう、今日は空が青いから気が付かなかったわ」

マミ(あれ、なんか嫌な予感が…)

さやか「まあ、そんなときもあるよね」

さやか「あたしも今は壁に話しかけてる感じだし」

ほむら「壁って…どういう意味かしら?」ジャキ

マミ「ちょっ!暁美さんこういうところでそれは駄目よ!!」

ほむら「チッ」

さやか「マミさん、ちょっとバンザイしてくれません?」

マミ「え、こうかしら」バンザーイ

さやか「で、少し上体を後ろに反らしてみてください」

マミ「こう?」

さやか「そうそう」チラッ

ほむら「…」イラッ

マミ「ええっと、これにどんな意味が…?」

さやか「特にありません、ありがとうございました」ニヤニヤ

ほむら「とっととその恰好をやめなさい、殺されたいの?」

マミ「え…えええ!?」

マミ「本当にあれはなんだったのかしらね…」

まどか「…」

杏子「…」

マミ「ふ、二人ともどうかした?」

まどか杏子「べつにー」

マミ「何か怒ってない…?」

杏子「怒るわけないだろ、なあ?」

まどか「うん」

マミ(何か地雷を踏んだ気がする…)

まどか「とにかく!このままだと魔女退治にも影響がでるかもしれませんよ!」

マミ「確かにそうよね…」

杏子「いや、多分もう手遅れじゃないかな」

まどか「どういうこと杏子ちゃん?」

マミ「まさか…」

杏子「あ~、この前だけどな…」

杏子「さてと、今日もグリーフシードを稼がせてもらいますか」

杏子「…ん?先客か?」

杏子「あれはさやかとほむらか」

杏子「だったらあたしの出番はなさそうだな~」

杏子「しっかし、あいつらものの見事にお互いを気にせず戦ってるな…」

杏子「っておい!ほむらのやつ後ろのに気が付いてねえ!」

さやか「危ない!!」

ほむら「!?」

グサッ

ほむら「美樹さやか…あなたはどこまで愚かなのかしら…!」

さやか「助けてやったのにその言い方ないでしょ!」

ほむら「だったらちゃんと助けなさいよ!」



杏子「あいつら…二人でなんか刺さったまま喧嘩してやがる…」

杏子「で、結局魔女はあたしが倒した」

マミ「…」

まどか「やっぱりこのままじゃまずくないですか?」

マミ「そうね」

まどか「ほむらちゃんはしっかりしてそうに見えて一人だと残念なところがありますし」

まどか「さやかちゃんは残念に見えるけど適度に色々できて面倒見がいいですから」

まどか「相性は悪くないと思うんですよ」

杏子「お前、結構ひどいな…」

まどか「それで、今日は三人であの二人をどうするか話し合おうよ!」

マミ「そうは言われてもねぇ…」

杏子「簡単にどうこうなるもんじゃないでしょ」

まどか「う~ん」

マミ「とりあえず、二人きりにでもしてみましょうか」

杏子「そうだな、あたしたちがいないとあの二人がどうするのかは気になるな」

マミ「そうすれば二人の関係のどこに問題があるのかわかるかもしれないわ」

まどか「なるほど」

まどか「でも、どうするんですか?」

マミ「ここに暁美さんから没収した隠しカメラがあります」

杏子「なんであいつはそんなものを持ってるんだ…?」

マミ「さあ…?」

まどか「二人きりにするにはどうするんですか?」

マミ「とりあえずうちに呼んでさりげなく二人きりにするわ」

杏子「ま、それが簡単な方法だろうな」

まどか「それじゃあ、近いうちに実行しましょう!」

―――後日

マミ「二人とも早かったわ」

ほむら「そうね、もっと時間をずらすべきだったわ」

ほむら「おかげで一緒に来る羽目になってしまったもの」

さやか「それはこっちの台詞だよ」

マミ「ええっと…鹿目さんと佐倉さんもすぐ来るでしょうからおとなしく待ちましょうね」

prrrrr

マミ「もしもし、鹿目さん?どうかしたの?」

マミ「そう…わかったわ」

ほむら「まどかから?」

マミ「来る途中に少し買い物しすぎて荷物持ちを手伝ってほしいそうよ」

さやか「なら、あたしが行きますよ」

マミ「二人はお客さんなんだからここでゆっくりしててね」

ほむら「…」

さやか「…」

マミ(無言なのが怖いわ…)

マミ「じゃ、いってきます」

ほむらさやか「いってらっしゃい」

某所

マミ「お待たせ」

マミ「それで、どうかしら?」

杏子「ものの見事に二人とも無言だ」

まどか「お互い目も合わせようとしません」

マミ「う~ん…」

杏子「お、ほむらがなんか動いたぞ…ってあれ?」

まどか「ほむちゃんがさやかちゃんにもたれ掛ってる」

ほむら『ねえ…』

さやか『何?』

ほむら『二人きりだからいいでしょ?』

さやか『いやでも…』

ほむら『私たち付き合ってるんだから問題ないわ』



マミまどか杏子「」

杏子「なんだこれなんだこれなんだこれ!?」

マミ「おおおおおお落ち着いて佐倉ちゃん!これはあれよ!あれ!」

まどか「マミ姉さんも落ち着いて!」

杏子「わけがわからないよ!」

マミ「待って、見間違いじゃないかしら…!」チラッ

イチャイチャ

まどか「うわああああああーーーー!!」

杏子「まどかが発狂したぞ!」

マミ「と、とりあえず佐倉さん!あの二人を止めてきて!」

杏子「りょ、了解!」

これを予測してのさやほむDISりの流れでしたか…
読解力が無くて申し訳ありません

>>52
お前誰だよ

マミ「ただいま…」

まどか「お邪魔します…」

さやか「マミさんおかえり!」

ほむら「まどか、いらっしゃい」

さやか「転校生の家じゃないし」

まどか「う、うん…」

杏子「お、おう待ってたぞ」ソワソワ

マミ「え、ええ」ソワソワ

ほむら「二人ともなにか落ち着きないわよ」

マミ「そ、そんなことないわよ!!さあ、お茶会を始めましょうか!」

ほむら「それじゃあ、そろそろお暇するわね」

さやか「そろそろ家に帰らないとな」

ほむら「…」

さやか「…」

さやか「まどかたちはどうする?」

まどか「わ、私はもうちょっとマミさんとお話しして帰るよ」ソワソワ

杏子「あ、あたしも!」ソワソワ

さやか「そう?じゃあ、また明日ね!」

ほむら「お邪魔したわね」

マミ「え、ええ」

マミ「はあ~」

杏子「駄目だ!あいつらのことどう見ればいいのかわからねえ!」

マミ「二人ともソワソワしすぎだったわよ」

まどか「マミさんもでしたよ」

マミ「そ、そうだったかしら」

杏子「二人で同じタイミングで帰ったし…」

まどか「だね…どうしよう、明日顔を合わせ辛いよ…」

マミ「と、とにかく二人が言い出すまで待ちましょう!ね!?」

まどか杏子「はい!」

――――そのころ

ほむら「おええええええ」

さやか「何も吐くことないじゃん」シュッシュッ

ほむら「演技とはいえ美樹さやかといちゃつくなんて失敗したわ」

さやか「あたしも一時の腹立ちに身を任せるんじゃなかった」


ほむら『ねえ…』

さやか『何?』

ほむら『この部屋にカメラが仕掛けてあるわ』ヒソヒソ

さやか『…』

ほむら『大方私たちを二人きりにして反応をうかがってるのよ』ヒソヒソ

さやか『それはなんか腹が立つね』ヒソヒソ

ほむら『ちょっとからかってやりましょう』ヒソヒソ

さやか『…今回だけだからね』ヒソヒソ

さやか「ほむらなかにだすよっ」
ほむら「さやかあっ///」

さやか「まあ、まどかたちの反応は面白かったけどね」シュッシュッ

ほむら「これでしばらくくだらないことは考えないでしょうね」

さやか「ゲロくさいわ、あんた」シュッシュッ

ほむら「っていうかさっきから何してるの?」

さやか「ファ○リーズダブル除菌」

ほむら「…」イラッ

さやか「感謝してよねー」シュッシュッ

ほむら「じゃあ、私もお礼にかけてあげるわ」シュッ

さやか「うわ!顔はダメでしょ!」

ほむら「そうね、除菌したらあなた消えてしまうものね」

さやか「なんだと!?」

ほむら「何よ!?」

さやか「…」

ほむら「…」

さやか「あ~あ、これ以上ここにいたらこっちまで臭くなりそう」

ほむら「こっちもいちいち除菌するのは面倒くさいわ」

さやか「ふん!じゃあね!!」

ほむら「ええ、明日学校を休んでくれたら私はとっても嬉しいわ」

さやか「あんたが休め!」

種で言うオルガとクロトみたいな関係だな
クロトがさやかで オルガがほむら

―――次の日

さやか「おはよーまどか!」

まどか「お、おはようさやかちゃん」

さやか「元気ないね?」

まどか「そ、そんなことないよ!」

さやか「ふうん…?」

ほむら「おはよう、まどか」

まどか「あ、ほむらちゃん…お、おはよう…」

ほむら「あら、体調でも悪いの?」

まどか「大丈夫だよ」

さやか「…」

ほむら「…」

まどか「だから私を挟んでそういうのやめてよ!」

ほむら「そうね、いちいち美樹さやかの相手をしていたら遅刻してしまうわ」

さやか「あんたが遅刻してくれたほうがあたしは嬉しいんだけどね」

ほむら「あら、それならなおさら遅刻する訳にはいかないわ」

さやか「…」イラッ

まどか「もう二人ともいいから!!」

さやか「まどか?」

まどか「わ、私ね知ってるんだ」

まどか「その…二人が付き合ってるってこと…」

ほむら「ああ、あれなら嘘だから」

まどか「え?」

さやか「あんたたちがカメラで見てたからからかっただけ」

まどか(バレてたんだ…)

さやか「いい機会だから言っておくけどね」

さやか「あたしはまどかのことは好きだけど転校生のことは嫌いなの!」

ほむら「それなら私も言っておくわね」

ほむら「私はまどかのことが『大』好きだけど美樹さやかのことは『大』嫌いなのよ!!」

さやか「…」イラッ

さやか「あたしはまどかのことは超大好きだけど転校生のことは超大嫌いなの!!!」

ほむら「…」イラッ

ほむら「私はまどかの…」

まどか「二人とも嬉しいけど恥ずかしいから叫ぶのやめてえええええ!」

――――また後日

まどか「二人が付き合ってるっていうのはウソでした」

マミ「あのカメラ暁美さんのだから気が付かれても不思議じゃないものね」

杏子「だからあいつはなんでそんなの持ってるんだよ」

マミ「また振り出しに戻っちゃったわね」

まどか「はい…」

杏子「もう無理じゃね?」

まどか「でも、このままじゃ…」

マミ「あの二人、いっしょに悪戯をするくらいだし確かに根っこでは悪くないのかしらね」

まどか「ですよね!」

杏子「なんか必死だな」

まどか「杏子ちゃんも学校で二人と同じクラスになればわかるよ…」

マミ「しかし、いい案が思い浮かばないわね」

杏子「あの二人共通で好きなものとかないのかよ?」

まどか「ええっと…私?」

マミ「まあ、間違ってないわね」ナデナデ

まどか「えへへ」

マミ「じゃあ、鹿目さんにすべて任せるってことでいいわね」

杏子「だな、お疲れ様でした」

まどか「見捨てないで…」

ほむら(まどかもマミも今日は用事がみたいだったから町に出てみたけどやることがないわね)

ほむら「…あら、もうお昼時ね」

ほむら「家に帰るのも面倒だし、適当に喫茶店ででも済ませましょうか」

カランコロン

店員「いらっしゃいませー」

ほむら(ずいぶん混んでいるわね…)

店員「申し訳ありませんが、相席でもよろしいでしょうか?」

ほむら「構わないわ」

店員「それではこちらへどうぞ」

店員「お客様、申し訳ありませんがただ今込み合っておりましてご相席よろしいでしょうか?」

さやか「あ、はい」

店員「ご協力、ありがとうございます」

さやか(若干気まずいけど、まあいっか)

店員「こちらの席へどうぞ」

ほむらさやか「あ…」

店員「あら、もしかしてお知り合いでしたか?」

ほむらさやか「いいえ、こんなやつ知りません」

店員「そ、そうですか…」

店員「あの、別の席に…」

ほむら「ここで構いません」

店員「は、はい…ごゆっくり…」

さやか「…」

いいっすね

はよ

さやか「なんで他の席にいかないのよ?」

ほむら「私はこの席に案内されたの、嫌だったらあなたが席を移ればいいでしょ」

さやか「はあ?あたしが先に座ってたんだからね」

ほむら「だから?」

さやか「なんであたしが動かなきゃならないのっつってんの」

ほむら「目障りだから」

さやか「…」イラッ

店員「お、お待たせしました…ミートスパゲティです…」

さやか「どうも」

店員「お、お客様のご注文は?」

ほむら「BLTサンド」

店員「か、かしこまりました…」

さやか「せっかくの休みの日になんでわざわざ転校生と同じテーブルで昼ごはん食べなきゃいけないのかしらね」

ほむら「それはこっちの台詞」

さやか「大体、休日なのに一人で何やってるわけ」

ほむら「別にただぶらぶらしてただけよ」

ほむら「そういう、あなただって一人でしょうが」

さやか「残念でした、あたしは病院にお見舞いに行った帰りなの」

ほむら「振られた相手のところによく通うわね」

さやか「うるせえやい」

さやか「第一告白してないしー」

ほむら「へたれ」

さやか「あ゛?」

ほむら「あなたにはお似合いの言葉でしょうが」

さやか「…」イラッ

店員「おおおおおお待たせしました!びびびびBLサンドです!!」

ほむら「どうも」

店員「あのあちらの席が空いたので…」

ほむら「だそうよ、移動しなさい」

さやか「あんたが動きなよ」

ほむら「先に居たんだったら先に席を立ちなさい」

さやか「嫌に決まってんでしょ」

ほむらさやか(こいつに譲ってたまるか)

さやか「…」ズルズル

ほむら「…」パクパク

店員(あの席、もう行きたくない…)

さやか「すみませーん!」

店員「は、はーい!」

さやか「ミルクティーお願いします」

ほむら「コーヒー」

さやか「あたしが呼んだんだけど?」

ほむら「店側の手間を増やすようなまねをしたいだなんてさすがね」

店員「ご注文承りました!!」

店員(もう嫌だ…)

さやか「最悪の昼食だったわ、誰かのせいで」

ほむら「味が全く分からなかったわ、誰かのせいで」

さやか「チッ…」スタスタ

ほむら「チッ…」スタスタ



さやか「あ~あ、このまま帰る気分じゃないな」

さやか「…ゲーセンにでも行こうかな」

さやか「杏子でもいれば一緒に遊ぼうっと」

―――ゲーセン

さやか「杏子の奴いないな…」

レディーファイッ!

さやか「格闘ゲームか…久しぶりにやってみよっかな」チャリン

……

ティロティロ

さやか「あ、誰か挑戦者だ」

さやか「このさやかちゃんに挑む無謀さを教えてやる!」

……

さやか「勝った!ふふん、どんなもんだ!」

ティロティロ

さやか「あれ、また挑戦者?」

さやか「同じキャラクター…同じ人かな?」

ティロティロ

さやか「この人…何回挑んでくるの…?」

さやか「これでもう十回は超えてるんだけど…」

さやか「もう、私は十分遊んだし、負けようっと」

………

ケーオー

さやか「お終いっと」

さやか「百円で結構遊べたな」

ほむら「待ちなさい!!あなた今のわざとで…しょ…?」

さやか「あ…」

ほむら「…なんであなたがここにいるのよ?」

さやか「ゲームする以外でゲームセンターに来るわけないでしょ、バカじゃないの」

ほむら「…」イラッ

さやか「もしかして、さっきからやってたのってあんただったの?」

ほむら「…」ギリッ

さやか「ぷっ…」

ほむら「座れ」

さやか「は?座ってくださいお願いしますでしょ?」

さやか「最低限土下座するっていう礼儀をしらないの?」

ほむら「あら、せっかく決着をつけてあげるっていうのに逃げるわけ?」

さやか「十回も負けて決着とか、負け犬の遠吠えにもほどがあるよね」

ほむら「…」ギリッギリッ

さやか「ほら、土下座しなよ」

ほむら「…まさか、格闘ゲームなんて野蛮なもので決着がついたなんて思ってるのかしら」

さやか「はあ?」

ほむら「決着をつけるのはあれよ」

つベッドの上

HIGH SCORE

ほむら「あら、ごめんなさい勝負にならなかったわ」

さやか「…ふん、日頃銃器を使ってて負けたらもう魔女と戦えなるだろうから負けてやったのよ」

ほむら「弱い犬ほどよく吠えるものね」

さやか「…」イラッ

ほむら「これに懲りたらいちいち私に文句言わないようにしなさい」

さやか「そうだよねー格闘ゲームに千円つぎ込んで勝てなかった転校生様に文句言うとか無理だよねー」

さやか「あたしなんたたった百円分しか負けてないしー」

ほむら「何よ?」

さやか「なんだよ?」

ほむら「…もう現れないでよね」スタスタ

さやか「…あんたが消えなさい」スタスタ

ほむら「ストレス解消のつもりで行ったゲームセンターで余計にストレスが溜まったわ…」

ほむら「何もかも美樹さやかのせいね」

ほむら「…このまま帰ってもモヤモヤするわ」

ほむら「そういえば、新しくファンシーショップが出来たって聞いたわね」

ほむら「行ってみようかしら」

エロシーンきたらおこして

ほむら「やっぱり休みの日だし、人が多いわね…」

ほむら(この白いぬいぐるみ…なんだか不快ね)

『おなかを押すと鳴き声が!』

ほむら「…」

ぬいぐるみ「きゅっぷい」

ほむら「…」イラッ

ほむら(サンドバッグ用になら一体買っていこうかしら)

ほむら(こっちのぬいぐるみはまどかの部屋にありそうね…)

ほむら「あげたら喜んでくれるかしら?」ソッ

さやか「まどかにあげたら喜ぶかな?」ソッ

ほむらさやか「ん?」

ほむら「どうして私の行く先々に現れるのかしらね」

さやか「あんたこそ何なの?ストーカー?」

ほむら「もしあなたをストーキングする奴がいたらあなたは大切にしなさい」

ほむら「そんな殊勝な人間はいないだろうから」

ほむら「ああ、もしかしたら白いケダモノなんかぴったりじゃないかしら」

さやか「…」イラッ

さやか「まあ、あんたの場合は硝煙の臭いがキツ過ぎてお巡りさんのほうが集まってきそうだけどね」

ほむら「…」イラッ

客(ファンシーショップなのに殺伐としてる…)

ほむら「いい加減家に帰ってくれないかしら?」

ほむら「そうしてくれればお互い顔を合わせないで済むでしょ」

さやか「そうだね、あんたが帰って引きこもってればそれで解決するんだよね」

ほむら「私はこの店に用があるのよ」

さやか「あたしだって!」

ほむら「…」

さやか「…」

ほむら「だったら私の視界に入らないようにね」

さやか「そっちこそ」

アリガトウゴザイマシター

マタノオコシオオマチシテマスー

ほむら「あ…」

さやか「ん?」

ほむら「視界に入らないでって言ったわよね?」

さやか「あんたがあたしを視界に入れたんでしょ、謝りなよ」

ほむら「あんたが謝りなさい」

さやか「はあ?」

ほむら「ふん…」

さやか「大事に抱えてるけど、まどかにプレゼントするつもり?」

ほむら「そうよ、文句あるの?」

さやか「別に、まどかは喜ぶでしょうね」

さやか「あの子はあんたのことが好きだからね」

ほむら「あなたこそ、どうせまどかに何か買ったんでしょ」

さやか「それが?」

ほむら「ふん、あなたにもらえるならまどかは喜ぶわね」

ほむら「まどかはあなたのことが大好きだものね」

さやか「…」

ほむら「…」

ほむら「…これ」スッ

さやか「なにこれ、ヘアピン?」

ほむら「新装開店のオマケで一つ貰えたのよ」

ほむら「あたしは使わないからあなたにあげるわ」

さやか「…こんなのいらないよ」

ほむら「せっかく、いつも似たようなヘアピンをつけてるかわいそうなあなたに恵んであげてるんだからおとなしく受け取りなさい」

ほむら「受け取らないのなら新装開店の店の前に商品がゴミとして捨てられることになるわね」

さやか「わかったわよ、受け取ってあげるから感謝しなさいよ」

ほむら「誰が感謝するのよ」

さやか「ああ、そうだ」

さやか「…ほら」スッ

ほむら「なにこれリボン?」

さやか「あたしもオマケで貰ったの」

さやか「まどかにあげようと思ったけど、あの子似たようなの持ってるしあんたにあげるわ」

ほむら「別にいらないわよ」

さやか「一方的にあんたから物をもらうのが気に入らないのよ」

さやか「それにあんたが似たようなリボンをつけてたらまどかも喜ぶのよ」

ほむら「…それならもらっておくわ」

ほむら「美樹さやかから物をもらう屈辱に耐えるだけでまどかの笑顔が見られるのなら安いものね」

さやか「ふん、それじゃあね」

ほむら「ええ、明日こそ学校に来ないでね」

さやか「あんたがね!」

―――後日

まどか「あ、さやかちゃんおはよう」

さやか「まどか、おはよう」

まどか「あれ、さやかちゃん新しいヘアピン?」

さやか「うん、どうかな」

まどか「とっても似合ってるよ」

さやか「ありがと!」

まどか「でも…う~ん」

さやか「何?」

まどか「そのヘアピンさやかちゃんらしくないっていうか…」

まどか「さやかちゃんは選ばない感じのデザインだから」

さやか「まあ、貰い物だからね」

まどか「上条君?」

さやか「ううん、あたしの大事な友達から」

一方

マミ「あら、暁美さん」

ほむら「こんにちは、マミ」

マミ「あら、珍しくリボンをしてるわね」

ほむら「ええ、ちょっと貰ったのを折角だからつけてみたの」

マミ「かわいくていいと思うわ」

ほむら「ありがとう」

マミ「鹿目さんのリボンと似ているけど…」

マミ「もしかして、鹿目さんに貰ったの?」

ほむら「ううん、これは大切な友人からの贈り物よ」

―――昼休み

さやか「まどか!一緒にお昼食べよ!」

まどか「うん、いいよ」

ほむら「まどか、お弁当を食べましょ」

まどか「う、うん…」

さやかほむら「…」

さやかほむら「チッ」

まどか「あの…二人とも…?」

さやか「今日好きなの入ってなくてよかった、危うくおいしくなくなるところだった」

ほむら「折角の昼休みがまどかがいなかったら最悪になることだったわ」

さやか「何?」

ほむら「何よ?」

まどか(また私を挟んで睨み合ってるよ…)

まどか「ああ!私、マミさんとちょっと約束があるんだった!ごめんね!!」ダッシュ

クラスメイツ(ちょっ!)

さやか「…」

ほむら「…」

さやかほむら「チッ…」

さやか「…」パクパク

ほむら「…」モグモグ

クラスメイト(おい、何であの二人一つの机で食べてるんだよ!)

クラスメイト(知らないけど、多分引いたら負けみたいなことだろ!)

クラスメイト(無言で睨み合いながら食べてるのが怖いのよ!)

クラスメイト(こんな空気の思い昼休みは初めてだよ!)

クラスメイト(鹿目さんカムバーーーーック!!!)

さやか「…」パクパク

ほむら「…」モグモグ

さやかほむら「ふん…」

―――屋上

まどか「ごめんなさい、マミさん…」

マミ「いえ、あなたはがんばってると思うわ」

まどか「ありがとうございます…」

杏子「しかし、日に日に悪化しているな」

まどか「何で杏子ちゃんが?」

杏子「この時間学校に来ると飯が食える」

マミ「私のお弁当でしょうが」

まどか「あ、それで二つ持ってきてたんですか」

マミ「…違うわ、両方とも私の分よ」

杏子「これだけの量を…さすがマミだな」

マミ「お前そこにソウルジェム置けよ、的にすっから」

杏子「ごめんなさい…」

杏子「っていうか今はお弁当より、あの二人だろ!」

まどか「杏子ちゃん必死だね…」

マミ「そうだけど…さすがにお手上げじゃない?」

まどか「けど、最近二人から別々にプレゼント貰ったんです」

マミ「プレゼント?」

まどか「はい、全く同じぬいぐるみを」

まどか「やっぱりあの二人相性は悪くないんですよ!」

マミ「でも、なんでプレゼント?」

まどか「新しく出来たファンシーショップに二人とも行ったらしいです」

マミ「ああ、あそこね」

杏子(しらねえ…)

マミ「確かいま新装開店記念にオマケでポイント二倍だったかしら」

まどか「はい!こんどみんなで行きましょう!」

杏子「そうだ!おまえからあの二人になにかお揃いのもんでもあげればいいんじゃないか?」

マミ「それはいいわね、鹿目さんからの贈り物なら二人とも受け取ってくれるでしょうし」

まどか「さすが杏子ちゃん!頼りになるね」

杏子「…おう」

マミ「それじゃ、近いうちに何か買いに行きましょうね」

まどか「はい!」

まどか「絶対にさやかちゃんとほむらちゃんを仲良しにします!」



おしまい

だらだら書いたの読んでくれてありがと
さやかちゃんは実技系じゃなくても一教科くらいなら得意なのある…はずだよね?

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