◇円環の理
まど神「なんやかんやでそろそろほむらちゃんを円環の理に導くことになりそうだよ!」
さやか「いよいよほむらもこっちに来るのかー」
まど神「うん、でもキュゥべえが何か企んでるみたいなんだ」
まど神「だから私のサポート役をさやかちゃんとあと誰か一人にお願いしようと思ってるの」
さやか「なるほど。じゃあオーディションでもする?」
まど神「オーディション……いいね! そうしよう!」
そんなわけでまど神さまの鞄持ちを決めるオーディションが開催されることになったのだった!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386162427
さやか「はい、それじゃあエントリー番号1番の方、自己紹介をお願いします」
ゲルトルート「薔薇園の魔女、ゲルトルートです。性質は不信です」
まど神「あ、マミさんの魔法少女体験コースで最初に会った子だ」
さやか「マミさんにやっつけられた子だよね」
ゲルトルート「は、はい……」
さやか「おっとごめん。ええと、特技は何かありますか?」
ゲルトルート「薔薇のお手入れと、薔薇を操ることが出来ます」
さやか「へえ、薔薇かあ」
まど神「その特技をどのように活かして、円環の理の業務に役立てますか?」
ゲルトルート「ごく自然な流れで薔薇風呂を用意して暁美ほむらさんの入浴シーンを演出することが出来ます」
まど神「!?」
ゲルトルート「暁美さんにリラックスして貰うという名目で入浴してもらって、もちろんまどかさんも一緒に……」
まど神「採用!! この子採用だよ!!」
ゲルトルート「本当ですか? やったあ、嬉しいです!」
さやか「ちょ、決断早すぎ!! 入浴シーンに釣られて採用しないで!!」
まど神「えー」
さやか「もお、まどか! 欲望に忠実過ぎだよ!!」
まど神「よ、欲望じゃないよ。欲望だとしてもほむらちゃんにリラックスしてほしいという善意による欲望だよ」
さやか「はいはい……。ゲルトさん、申し訳ないけど採否は他の人も面接してからになるんで、今の採用っていうのはなかっ……」
ゲルトルート「……上条さんとも、混浴出来るかも……」
さやか「よし、キミに決定! 採用だよ!!」
ゲルトルート「ありがとうございます」ニッコリ
────まど神さまの鞄持ち、採用者決定!
さやか「いやー、意外とあっさり決まったねー」
まどか「そうだね! ゲルトルートさんの仕事に対する真摯な態度が決め手だったね!」
さやか「うんうん。あ、でも他の候補者の人はどうしよっか」
まどか「うーん……帰ってもらうのも悪いし、一応面接しよっか」
さやか「そだね……それじゃ、次の方どうぞー」
エリー「し、失礼します……」
さやか「おや?」
エリー「は、ハコの魔女キルステンです。性質は憧憬です……」
エリー「え、エリーって呼んでください……」
さやか「わお、また顔見知りの子だね」
まど神「さやかちゃんが最初にやっつけた子だね」
エリー「えと、そ、その節はどうも……」
さやか「ま、それはさておき。貴女の特技はなんですか?」
エリー「パソコンと、引きこもりと……あ、ち、違っ、その」
エリー「相手の心からトラウマを引き出して、上映会することが出来ます……」
まど神「ふーん……なんだかあんまり、私のお仕事には関係なさそ」
エリー「あと濃厚なまどほむコラ画像が作れます」
まど神「!!??」
エリー「お二人がイチャイチャしている画像はもちろん、あんなことやそんなことまでコラ出来ます」
まど神「じゃ、じゃあちょっとエッチいようなのも……?」
エリー「どんな要望にもお応え出来ます」
まど神「採用!! この子に決めた!!」
エリー「さ、採用ですか? きゃあ、やったあ!」
さやか「ちょ、ダメだってまどか!! 落ち着いて!!」
まど神「えー」
さやか「もおまどか!! なにエロに釣られてんの!! 動機が不純すぎ!」
まど神「ふ、不純じゃないよ、純粋にほむらちゃんのコラ画像が欲しかっただけだよ」
さやか「純粋にエロなだけじゃんか!!」
エリー「あ、あの、私採用なんですよね……?」
さやか「ごめん待って待って! まだ決めらんないから、結果発表はあとで……」
エリー「…………」
エリー「……上条恭介さんの剥ぎコラとか……」
さやか「ぜひ一緒に働きましょう。今後ともよろしく」
エリー「あ、ありがとうございます!!」
────まど神さまの鞄持ち、追加採用者決定!!
さやか「いやー、つい熱意に打たれて採用しちゃったねー」
まどか「そうだね、とっても純粋な情熱に負けちゃったね」
さやか「まあ一人くらい増えてもなんとかなるっしょ、まどか?」
まどか「うん、だいじょぶだいじょぶ。さ、残りの子も一応面接しとこうよ」
さやか「そだねー。はい、エントリー番号3番の方ー」
エルザマリア「影の魔女、エルザマリアと申します。性質は独善ですわ」
まど神「わ、真っ黒」
さやか「この子とも戦った覚えあるわねー」
エルザマリア「わたくしは全ての命が平等に救われるべきという信念に基づいて祈りを捧げて参りました」
エルザマリア「暁美ほむらさんを円環の理に導く際にも、その信念を持って誠心誠意込めてお手伝いさせていただきますわ」
さやか「おお、真面目だ」
まど神「特技はなんなのかな?」
エルザマリア「すべてを平等に影にすることが可能です」
さやか「ふーん……影、ねえ」
まど神「……ちょっとつまんない」
エルザマリア「わたくしの力があれば影に隠れて暁美ほむらさんにエッチなイタズラしほうだいですわ」
まど神「!!!!!!」
エルザマリア「何者か分からない手にまさぐられる暁美ほむらさん……始めは不快感から抵抗します」
エルザマリア「しかしその優しい手つきから愛しいまどかさんを思い出し、次第に快楽に堕ちてゆきます」
エルザマリア「『もしかしてまどかなの? まどかなら何をされても良い……ああ、でもダメこんなこと……』」
まど神「うええええええルザちゃん!! 貴女に決めた!! 一緒に逝きましょう!!」
さやか「うおおい!! まどか、待ちなさい、冷静に考えて!!」
エルザマリア「それではわたくしが採用ということでよろしいのですか?」
まど神「うん! いいよっ!」
さやか「ダメだって!! ごめんエルザマリアさん、ちょっと待ってて!!」
エルザマリア「かしこまりましたわ」
さやか「もっと真面目に考えなよまどか!!」
まど神「も、もちろん真面目だよ、影の中でナニをするか百通りは考えたよ」
さやか「それがダメなんだって!! 考えるべきは別のこと!」
まど神「?」
さやか「いやさ……もう二人も採用しちゃったじゃん。これ以上連れてくのはまどかの力でも負担がヤバいでしょ」
まど神「う……」
さやか「ねえまどか、ほむらをちゃんと迎えてあげたいんでしょ? キュゥべえに邪魔されたくないんでしょ?」
さやか「だったら真剣に考えようよ、ね?」
まどか「うん……そうだよね」
まどか「ごめんさやかちゃん、私が間違ってたよ。ほむらちゃんのために、しっかり考えて決めるね」
エルザマリア「……影の中で友人から恋人を寝取るっていうのも良いと思いますわよ?」
さやか「まどか!! あたしの力も分けてあげる!! この子採用しよう!!」
まど神「さやかちゃん!!」
────まど神さまの鞄持ち、二次募集開始と同時に採用者決定!!
さやか「いやー、円環の理は優秀な人材が豊富だねー」
まどか「そうだね、仕事よりも大切な絆を感じたね」
さやか「……ちょ、ちょっとだけ不安もあるけど、まあこれ以上採用者を増やさなければいいだけだし」
まどか「そ、そだね。それじゃあ面接の続きをしよっか」
さやか「おっけー、んじゃ次の子行くわよ」
さやか「はい、次の方ー」
イザベル「あたしはイザベル、芸術家の魔女よ! 性質は虚栄!」
イザベル「芸術家だから等身大ほむほむフィギュアとか作れるわ!」
まど神「採用!!!!」
さやか「おい」
さやか「こ、これ以上はマズいって言ったでしょ!!」
まど神「ご、ごめんなさい……そうだったね」
まど神「ええと、それじゃあ……うーん」
まど神「あ、そうだ。貴女、ちょっとこっち来て?」
イザベル「良いわよ? なにかしら?」
まど神「ひそひそ……ねえ、貴女の特技、実際に見せてみてくれないかな」
イザベル「……等身大ほむほむフィギュアを作れってこと? ひそひそ……」
まど神「そうそう。お願いできる?」
まど神「……引き受けてくれるなら、勿論いろいろと便宜を図るよ……ひそひそ」
イザベル「……うふっ、話が分かるじゃない。貴女もなかなかのワルね」
まど神「いえいえ、お代官様こそ……うぇひひ」
さやか「……全部聞こえてるわよ」
まど神「うぇひっ!?」
さやか「もー!! あんた仮にも神様みたいな存在なんだから賄賂とか受け取っちゃ駄目でしょ!!」
まど神「わ、賄賂じゃないよ、心尽くしだよ」
さやか「言い換えても駄目!!」
さやか「えーとイザベルちゃん? 悪いけど今の話はなかったことに」
イザベル「え? もう作っちゃったわよ?」
まど神「わあ!! 等身大ほむらちゃんだ!!」
さやか「持って帰って! 処分し……」
イザベル「この恭介くんフィギュアも?」
さやか「…………」
さやか「く、ください……」
イザベル「その代わりによろしく頼むわね? うふっ」
さやか「はい……」
────まど神さまの鞄持ち、裏採用者決定!!
さやか「ど、どーするまどか……? ちょっと採用者多すぎない……?」
まどか「う、うん。これはマズいかも……」
さやか「と、とりあえず次が最後だから。そのあと考えようよ」
まど神「そだね……」
さやか「最後のかた、はいどうぞー」
シャルロッテ「お菓子の魔女、シャルロッテなのです」
さやか「シャルロッテちゃんね。……なんか色々と嫌な思い出が蘇りそうだけど」
まど神「ええと、特技は何かな?」
シャルロッテ「お菓子作りが得意なのです! あとチーズが大好きなのです!」
まど神「ふぅん……それで、何かPRポイントは?」
シャルロッテ「元気いっぱい頑張るのです!」
まど神「……え? それだけ?」
シャルロッテ「……? はいなのです」
シャルロッテ「最期を迎える魔法少女のために、わたしは精一杯がんばるのです」
シャルロッテ「きっと辛いこと、悲しいこともあったけれど、最期だけは救われてほしいから……」
シャルロッテ「元気いっぱいなとこを見せて、元気をわけてあげたいのです」
さやか「…………」
まど神「…………」
さやか「この子にしよう」
まど神「うん」
シャルロッテ「え? サイヨウなのですか?」
さやか「うん。貴女には大切なものを思い出させてもらったわ」
まど神「そうだね。私たち間違ってたんだよ」
まど神「でも貴女とならきっと大丈夫、ほむらちゃんを助けてあげられると思うの」
シャルロッテ「……? 良く分からないけど嬉しいのです!」
シャルロッテ「一生懸命がんばるのです! よろしくなのです!」
さやか「うんうん、よろしくね!」
まど神「よろしくね、シャルロッテちゃん!」
さやか「んじゃ、サポート役も決まったことだし、円環の準備しといてねまどかー」
まど神「うん!」
さやか「あたし達もいろいろ用意するものあるから……いこ、シャルロッテちゃん」
シャルロッテ「はいなのです!」
────まど神さまの鞄持ち、正式採用者決定!!
まど神「うん、コレで良かったんだ……」
「あのー……」
まど神「?」
ゲルトルート「結局私たちは不採用なんですか?」
エリー「ぐすん、か、悲しいです」
エルザマリア「わたくしの力が見せられなくて悔しいですわ」
イザベル「あたしの芸術が認められないなんて納得いかないわ!」
まど神「う……」
まど神「ご、ごめんねみんな、今回は採用は見送り……」
まど神「…………」
まど神「……いや、待って?」
ゲルトルート「?」
まど神「……そうだ! 魔女のみんなをそのまま連れてくんじゃなくて、こうすれば……!」
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◇マミさんち
マミ「紹介するわね、私のお友達のベベよ」
ベベ「マジョマジョカマンベール!」
ほむら「わあ、ちっちゃくて可愛い! よろしくねベベちゃん♪」
マミ「あとこの子たちが……」
ほむら「えっ?」
マミ「ルルとエリとエマとベラとベルとギギとウルとシアとプルとロロよ」
ルル「バラー」
エリ「ハコー」
エマ「カゲー」
ベラ「ゲイジュツー」
ベル「ラクガキー」
ギギ「ギンギラー」
ウル「イヌー」
シア「イインチョー」
プル「キャハハ!」
ロロ「もうなにもこわくない」
ほむら「わ、わあ……巴さんってお友達がたくさんいるんですね……」
マミ「うふふ、素敵でしょう?」
まどか「あの、この子たちって特技とかあるんですか?」
マミ「ええ、あるわよ。例えばこの子は薔薇を生み出せるの」
ルル「バラバラー」
マミ「そうだわ! 今日はルルの薔薇で薔薇風呂をしましょうか♪」
杏子「薔薇風呂か、贅沢だなー」
ほむら「いいですね、素敵です!」
まどか「わあ……私、薔薇風呂って憧れてたんです!」
マミ「今用意してくるから少し待っててねー」
まどか「はあい♪ うふ、楽しみだなー♪」
さやか「…………」
まどか「ねえねえ、お風呂が湧いたら一緒に入ろうね、ほむらちゃん!」
ほむら「う、うん! 私もまどかと一緒に入りたいなって思ってたの」
まどか「そうなの? えへへ、嬉しい♪」
ほむら「うふふっ……」
まどか(うぇひひ、なんか大切なこと忘れてる気がするけど幸せだから良いよね!!)
さやか(まどか、あんた……)
さやか(……ま、しばらくは幸せな夢を見させてあげるかね)
さやか(あ、ゲルトルートさん後であたしも恭介と混浴よろしく)
ルル(お任せください)ニッコリ
おしまい。
QB1「……うーんおかしいな」
QB2「なかなかほむらが魔女化しないぞ」
QB3「円環の理が来る気配もないし」
QB4「というかこのほむら、何かおかしくないかい?」
QB5「えっ?」
イザベル「残念だったわね、それはあたしの作った贋作よ」
QB『!? しまった、これは等身大ほむほむフィギュアだ!!』
おしまい。
まど神「じ、実演してみてくれるかな?」
ゲルト「はい」
→ほむらちゃんの入浴シーンへ……
みたいなのをネットリ書いたほうが面白かったかもしれないと後悔している。
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