QB「僕と契約して…」亀田2「あぁ?!」 (91)

亀田2「」シュッシュッ

亀田2「」シュッシュッ

亀田2(兄貴はあっさりチャンピオンになってもーて…)

亀田2(俺はホンマにやれるんやろか…)

亀田2(万一負けたら相当カッコ悪いしな…)

亀田2「」シュッシュッ

亀田父「そこまでや!」

亀田父「次は兄弟でスパーリングといこか」

亀田1「やったるでー!!!」

亀田2「お、おう…」

亀田2「」シュッシュッ

亀田1「」シュッシュッ

亀田1「」シュッ!

亀田2「」スパーン!

亀田2(ぐぅ…)シュッシュッ

亀田1「」シュッ!

亀田2「」ドゴッ!!

亀田2(いてー…)スカッスカッ

亀田1「」シュッ!

亀田2「」スパーン!!!

亀田2(くそーっ…)スカッスカッ

亀田父「そこまでや!」

亀田父「亀田1、ええで!」

亀田父「亀田2、お前は何やっとるんじゃ!そんなんではチャンピオンなんてなれへんで!」

亀田1「どんなもんじゃーい!!wwwwww」


亀田父「今日は練習終わりや!」

亀田父「ただし亀田2、お前は居残りで基礎練でもしとれ!」

亀田1「どんなもんじゃーい!!!wwwwww」

亀田2「はい…」

亀田2「」

亀田2(やっぱり俺には向いてへん…)

亀田2(一生、兄貴にも勝てずみじめなボクシング生活なんかな…)

亀田2「いっそのこと、引退してまおうかな…」

???「諦めたらそこまでだ!」

亀田2「誰や!」

QB「やあ」

亀田2「何やお前…?!猫か?!」

QB「僕の名前はQB!」

亀田2「なんでお前、言葉を…?!」

QB「まあまあ、細かい事は置いといて、今日は君にお願いがあって来たんだ」

亀田2「何やと…?お前が俺に何の用があるんや?!」

QB「ああ!僕と契約して、まh

亀田2「ああ?!何をわけ分からん事を!」

QB「やれやれ、話は最後まで聞いて欲しいな」

QB「僕は何でも君の願いをひとつ叶えてあげる。」

QB「その代わり、君に魔法少女として戦ってもらいたいんだ」

QB「それが契約だよ」

亀田2「魔法少女…?!バカらしい!」

亀田2「だいたい俺は男や!」

QB「細かい事は気にしなくていいって」

亀田2「細かくないわ!わけ分からん、帰れ!」

QB「でも君は、チャンピオンになりたいんだろう?」

亀田2「ぐっ…」

QB「君の実力では君の兄にすら勝てない」

亀田2「だからって、そんな怪しい契約とやらに乗るか!」

亀田2「俺は自分の努力で兄貴を乗り越えてチャンピオンになったるわ!」

QB「それは無理だよ」

亀田2「なっ?!」

QB「君と兄では、生まれもったセンスが違う」

亀田2「…」

QB「このセンスの差は、どんな努力によっても覆すことはできないんだ」

亀田2「なんやとコラァ!!!」ガシッ

QB「やれやれ、君達はありのままの事実を伝えると決まって同じ反応をするね」

QB「わけがわからないよ」

亀田2「こいつ…」

QB「そんな不条理を覆して、君の最大の願いを叶えられるんだ」

QB「またとない機会じゃないか」

亀田2「…」

亀田2「……ホンマに、俺の願いは叶うんやろな」

QB「もちろんさ!それは確実に保障してあげるよ!」

QB「だから、魔法少女になってほしいんだ!」

亀田2「嘘だったら承知せんで…」

亀田2「よっしゃ、騙されたと思ってお前と契約したるわ!」

QB「よかったよ、亀田2」

QB「さあ、君はその魂を差し出し、何を願うんだい?」

亀田2「俺は…」

亀田2「何があっても負けへん、最強のチャンピオンになりたい!!!!!」

QB「…君の願いは、エントロピーを凌駕した」

亀田2「ぐっ…!」


QB「さあ、受け取るといい、それが君の新しい力だ」

ピカァァァァァァァァァ…


~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~

~~~~~

~~



亀田2「ハッ…俺は…」

亀田2「夢でもみとったか…?」

QB「」

亀田2「」

亀田2(夢やなかった…!もしかしてホンマに…)

亀田2「力がみなぎる…!」

亀田2「これなら…!!!」

QB「君の願いは必ず叶う。」

QB「そのまま練習を続けることだね」

亀田2「ああ…!」



その夜、遅くまでサンドバックを打ち込む音が亀田ジムに響いた………

~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~

~~~~~



翌日


亀田2「」シュッシュッ

亀田2(体が嘘みたいに軽いで…!)シュッシュッ

亀田2「」シュッシュッ

亀田父「そこまでや!」

亀田父「今日もスパーリングいくで!」

亀田父「亀田2、もし昨日みたいな不甲斐ない内容やったら…」

亀田2「大丈夫や!」

亀田2「やったるで!!!」

亀田1「なんや、強気やないか」

亀田1「ほな、やったるでー!」

亀田1「」シュッシュッ

亀田2「」シュッシュッ

亀田1(おりゃっ!)スカッスカッ

亀田1(なんやて?!)スカッスカッ

亀田2「」シュッ!

亀田1「」スパーン!!!

亀田1(くそッ!)スカッスカッ

亀田2「」シュ!シュッ!

亀田1「」スパーン!!!!

亀田父「そこまでや!」

亀田父「亀田2、ええやないか!」

亀田父「亀田1、手を抜きすぎやないか?!」

亀田1「くそッ!」

亀田2(効果てきめんや!)

亀田2(あいつとの契約、本物だったんや!)

亀田父「今日は練習終わりや!」

亀田父「メシにするで!」

亀田2「俺はもう少しやってく!」

亀田父「そうか、今日は良かったみたいやしその感覚わすれんなや!」


亀田2「」シュッシュッ

QB「やあ」

亀田2「お前か。どうやら契約は本物だったみたいやな」

QB「もちろんさ!」

亀田2「おかげで調子ええわ!」

QB「それは良かった。でも君はもう魔法少女なんだから、そちらの仕事もしてもらうよ」

亀田2「なんやそれ?」

QB「君には、魔女と戦ってほしいんだ」

亀田2「魔女?」

QB「そうさ。やつらは絶望を撒き散らす、厄介な存在だ」

亀田2「その魔女とやらをたおせばええんやな?」

QB「そう、まずは変身して魔女を探しに行こう」

亀田2「変身?」

QB「そうさ、この前の契約の時現れた宝石があったろう?」

QB「それを使うんだ」

亀田2「これか?」ゴソゴソ

QB「それが魔力の源だから、大事に扱うだよ」

亀田2「なるほどな………っ!」ピカァァァァァァァァァ…

変身

亀田2「なんじゃこりゃあああああ!」

QB「無事に変身できたみたいだね」

亀田2「下がボクサーパンツなのは分かるけど、上がビキニなのはおかしいやろ!」

QB「よくにあってるよ!」

亀田2「うっさいわボケ!!」

~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~

~~

QB「魔女の結界だ!近いよ!」

亀田2「っしゃあオラァ!」

魔女「」

亀田2「あれが魔女…?!グロいな…」

QB「来るよ!」

魔女「ぐぎゃー!」

亀田2「うわっ!」カワシ

亀田2「やったるで!」

亀田2「右ストレート!!!(物理)」シュッ!

魔女「」スパーン!!!!!

魔女「ぎゃあぁぁぁぁぁ…」

~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~

QB「いまのはすごかったね、初めての戦いで魔女を一撃とは」

亀田2「どんなもんじゃーい!wwwwww」

QB「はい、これを」

亀田2「なんやこれ?」

QB「今の魔女が落としたグリーフシードさ。」

QB「魔力を回復するのに必要不可欠なものだよ。」

QB「魔女をたおせば、これが報酬として貰えるわけさ」

亀田2「こんなもんが報酬…?」

QB「そうさ。魔法少女は身体を維持するのにも魔女を使うから、必ず集めなければならないよ」

亀田2「そうか…。」

亀田2「なら、トレーニングと並行して魔女狩りをすればええんやな!」

QB「そうそう、これからも頼んだよ」

亀田2「まかせときや!」

~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~

~~~~



それから、亀田2の快進撃は始まった

プロデビュー戦を華々しいKO勝利で飾り、世界ランクをどんどん上げて行った

魔法少女としても亀田2は優秀で、新入りとは思えない強さで魔女を圧倒していた

そして月日は流れ……

~~~~~~~

実況「亀田2、ついに世界タイトルマッチの舞台に辿りつきました!」

実況「亀田2が今日かてば、新チャンピオンの誕生です!」

~~~~~~~

控え室

亀田2「とうとうここまで来たで!負ける気がせえへん!」

QB「やあ」

亀田2「ここまで来れたのもお前のお陰かもしれんな!」

亀田2「俺の雄姿、見といたってや!」

QB「ああ、応援しているよ」

亀田2「ほな、行ってくるわ!」

実況「さあ、続いて亀田2の入場」

実況「もはや名物となった亀田トレインを組んでの入場です」

亀田2「っしゃあオラァーー!」

実況「いよいよ世紀の一戦、ゴングです!」

~~~~~~~~~


審判「ファイッ!」

亀田2「」ダッ

実況「亀田2、いきなり前に出るっ!」

亀田2「」シュッシュッ

相手「」

亀田2「」シュッ!

相手「」スパーン!

亀田2(いつもあの恐ろしい魔女と戦ってるんや、)

亀田2(こんな人間、なんてことないで!)シュッ!

亀田2「」シュッ!シュッ!

相手「」スパスパーン!!!!!

相手「」ガクッ

実況「っとお!相手選手ダウン!」

亀田2(ハア…ハア…)

相手「」

実況「相手選手!立ち上がれない!」

相手「」

ゴング「」カンカンカーン!!

実況「KO!KO勝利ですっ!亀田2が!亀田2が世界を取ったア!」

亀田2「ホンマに俺が…」

亀田2「どんなもんじゃーい!!!!wwwwwwwwwwww」


そしてここに、チャンピオン亀田2が誕生した

~~~~~~~~~~~~~~

記者会見

記者「勝因ななんだと思われますか?」

亀田2「なんやて、そんなん俺が強いからに決まっとるやろ!」

記者「」

亀田2「なんや、もう質問ないんか?」

亀田2「まあそうやろな、あまりに完璧すぎるチャンピオンやからな!ガハハッ!」

亀田2「ほな、俺は練習あるからこれで上がらせてもらうでー!」

記者「」シュン

~~~~~~~~~~~~

さやか「っはー!やっぱり亀田2、かっこいいなぁー!」

まどか「えぇー。なんかちょっと怖い感じするなぁ。」

ほむら「そうよ、だいたいあんな横柄な態度、人としてどうかと思うわ」

さやか「どうせあんたたちみたいなお子様には亀田2のカッコ良さなんてわかんないでしょ!」

さやか「あの鋼の腹筋!相手を仕留めるためだけに存在する上腕筋!極限まで脂肪を落とした完璧な肉体じゃない!」

さやか「違いのわかるさやかちゃんは、亀田2の魅力を語り尽くすのでした…!」

ほむら「やめなさい、時間の無駄よ」

さやか「フン!いいわよ!わざわざあんたになんて語らないっつーの!」

さやか「録画した今の記者会見、もう一回みちゃおーっと!」

まどか「さやかちゃん、いつの間に…」

ほむら「さあまどか、あんなやつほっといてこれから私とルミナスしましょ…///」

まどか「ホムラチャン!」

ほむら「マドカァー」

さやか「ったく……ってあれ?」

さやか「ちょっとまどか?!」

まどか「なぁに、さやかちゃん?」

ほむら「邪魔しないで美樹さやか、私たちは今まさにコネクトしようとしてるタイミングなのよ」

さやか「そんなの知らないよ!」

さやか「ちょっとみてよ、亀田2の指…」

まどか「この指輪って…」

ほむら「まさか……?!」

さやか「これは間違いなく、魔法少女の…!」

ほむら(まさか、こんな時間軸は今までなかった…)

ほむら(今のところ、直接の影響はなさそうだけど…)

さやか「亀田2が魔法少女…」

まどか「さやかちゃん、これは…」

さやか「あーっははは!そんなわけないよねぇ!」

まどか「さすがにこれはねwwwwww」

ほむら「二人とも、現実逃避しないで」

さやか「はい」

ほむら「これは明らかなイレギュラーだわ、なにが起きるか分からない」

さやか「でも、敵ってわけじゃないでしょ?」

ほむら「それはそうだけど…」

さやか「じゃあ実際会って確かめてみようよ!」

まどか「ええー?!」

~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~

さやか「というわけで来ました!亀田ジム!」

ほむら「本当に来るなんて…」

ほむら「で、どうやって中に入るの?」

まどか「さすがチャンピオン、警備っぽい人もいるよぉ」

さやか「そんなの、ほむらの時間停止魔術でサクッと…」

ほむら「あなたはどこまで計画性がないの」

さやか「だから初めからほむらに…」

ほむら「嫌だと言ったら?」

さやか「それだと真相は分からずじまいだよ」

ほむら「あなたの指示ではなんとなく腹が立つから嫌よ」

まどか「ほむらちゃん、私亀田2さんがどうして魔法少女になったのか、聞きたいよ!」

ほむら「何してるの美樹さやか、早くつかまりなさい」

さやか「」

ほむら「というわけでサクッと潜入したわ」

さやか「あ、あれは亀田2!」

まどか「こんにちは…」

亀田2「誰や?!」

まどか「あの…えと…」ビクッ

ほむら「まどかを怖がらせないで、痛い目に合わせるわよ」

亀田2「なんやお前ら、勝手に入ってきて…」

さやか「あ、あのー…」

亀田2「なんや、青いの」

さやか「亀田2さんは、もしかして魔法少j…」

亀田2「あーーーっ!」

亀田2「そ、その話は後で聞くから練習終わるまで待っててや…」

~~~~~~~~~~~~~~

練習後

亀田2「よし、もう誰もおらんな」

さやか「で、どうして亀田2さんは魔法少女に?」

亀田2「いろいろあってな、ある日突然白い猫みたいなやつにあったんや」

亀田2「そしたら願いを叶える代わりに魔法少女になれって…」

亀田2「どーせ冷やかしやろうから、適当に契約して帰ってもらったんやけどな!」

さやか「間違いない」

ほむら「あなた、やっぱりQBと…」

まどか「亀田2さんは、どんなお願いをして契約を…?」

亀田2「それはもちろん、世界チャンピオンになることや!」

亀田2「まあ、そんなん関係なく、俺は世界チャンピオンになってやったんやけどな!」

亀田2「どうせあんなんハッタリやろ」

ほむら「いいえ…」

ほむら「現にあなたはソウルジェムを手にし、魔法少女になっている」

さやか「それじゃ…」

さやか「今回チャンピオンになれたのは契約のお陰なの?!」

さやか「なによ!ズルじゃない!見損なった!」

亀田2「何やと!いきなり現れてなんなんや貴様ら!」

亀田2「ええわ!これからの試合、全部勝って俺の実力やったと証明したるわ!」

亀田2「とっとと帰れや!」

~~~~~~~~~~~~~~

まどか「亀田2さん、怒らせちゃったね…」

まどか「怖かったなぁ…」

ほむら「まどかが怖がってしまったのはあなたのせいよ」

ほむら「どう責任とるつもりかしら?」

さやか「うっさい!それは別の話でしょ!」

さやか「まさか亀田2が契約で強さを得ていたなんて…」

ほむら「亀田2が魔法少女であったところでやることは何も変わらないわ」

ほむら「私たちは魔女を狩るだけのこと」

ほむら「そうでしょ?」

さやか「そうだけど…」

まどか「………」

~~~~~~~~~~~~~~

後日

実況「さあ、亀田2の初防衛戦です」

実況「圧倒的な強さでチャンピオンにのし上がった亀田2、今日はどんな戦いを見せるのか?」

亀田2(大丈夫…俺は強い)


実況「さあ、ゴング!」

審判「ファイッ!」

亀田2「」ダッ

実況「さあ亀田2、今日もいきなり前にでる!」

亀田2(この前と同じようにKOしたるわ…!)

亀田2「」シュッシュッ

相手「」シュッシュッ

亀田2(もらった!)

亀田2「」スカッスカッ

亀田2(くっ!)スカッスカッ

相手「」シュッ!

亀田2「」スパーン!!

亀田2「」シュッシュッ

~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~


実況「第一ラウンド終了!ここまでほぼ互角の戦いです!」

~~~~~~~~~~~~~~

さやか「なーによ、この前と全然違うじゃない!」

さやか「やっぱり契約のせいだったのね!」

ほむら「とか言いつつ、ちゃんと録画までしてるのはだれかしら」

さやか「それは関係ないでしょ!」

さやか「ぐぬぬ…」

~~~~~~~~~~~~~~

亀田2陣営「どうした、足動いてへんで!」

亀田2「大丈夫や、次で倒す!」

実況「第二ラウンドーっ!」

~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~

このあと、ほぼ互角の戦いが続いた

実況「お互い決定打を打てず、迎えた最終ラウンド!」

審判「ファイッ!」

亀田2「」シュッシュッ

相手「」シュッシュッ

亀田2「……」シュッシュッ

相手「」シュッシュッ

亀田2「」ツルッ

亀田2「!!」

実況「っとお、亀田2、スリップ!」

審判「ワン、ツー、…」

実況「いや!スリップではなく審判はダウンをとりました!」

亀田2「なんやて!」

亀田2「くっ!」バッ

亀田2(オラァ…!)

~~~~~~~~~~~~~~

さやか「のわーっ!何やってんのよ審判!!」

ほむら「騒々しいわね、もっと静かに出来ないのかしら」

さやか「これが騒がずいられるか!」

~~~~~~~~~~~~~~

実況「さあ、間も無く試合終了のゴング!」

ゴング「」カンカンカーン

実況「試合終了!結果は判定へ!」

実況「最終ラウンドのダウンがある分、亀田2がやや不利でしょうか?」

亀田2(ハア…ハア…!)

亀田2(ほぼ互角だったとはいえ、最後のダウンは痛い)

亀田2(ここまでか…)

実況「呆然とする亀田2陣営と対照的なのが相手陣営!」

実況「勝利を確信し、悠々とリング上でパフォーマンスをしています!」


実況「判定が出たようです!」

~~~~~~~~~~~~~~

アナウンス「ジャッジ早乙女、112対114、亀田2。」

アナウンス「ジャッジ中沢、112対115、亀田2。」

アナウンス「ジャッジ上条、113対114、亀田2。」

アナウンス「勝者、亀田2ーー!」

亀田2「うおおおおおおおおお!!!!」

相手「」ガクッ

実況「なんと!勝者は亀田2!」

実況「奇跡が!魔法が!ここにあったア!」

~~~~~~~~~~~~~~

さやか「よっしゃあぁぁぁぁぁ!」

ほむら「騒がしいわ」

さやか「亀田2が勝ったあ!」

ほむら「亀田2が不利なように見えたけど」

さやか「でも現に勝ったのは亀田2だよ!」

さやか「っしゃあぁぁぁぁぁ!」

ほむら「……」

~~~~~~~~~~~~~~

亀田2(正直、終わったと思った…)

亀田2「ま、運も実力のうちってことや!」

亀田2「次も絶対勝ったるでー!」

QB「…………」

~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~

~~~



その後も、ギリギリの判定勝ちながらも、亀田2は防衛を続けていった

中には圧倒的な不利と思われる試合もあったが、なんとか覆していた

そのような経緯もあり、亀田2に対する世間の風当たりは強くなっていった


そして、事件は起きた……

一応酉つけとく

実況「さあー!亀田2の防衛戦!今日はどんな試合になるのか?!」

~~~~~~~~~~~~~~

さやか「最近は前ほど面白くなくなったなー」

さやか「どうせ亀田2が勝つようにできてるみたいで」

ほむら「とか言いつつ、またちゃんと録画はしてるのね」

さやか「それは別!」

まどか「さやかちゃん…」

~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~

~~~



今回も、ギリギリの戦いが繰り広げられた

終盤の勢いは明らかに相手のほうが上手だった

しかしお互いダウンはせず、試合は判定に委ねられることになった

~~~~~~~~~~~~~~

ほむら「明らかに相手が有利ね」

まどか「これではさすがに…」

さやか「いやいや!亀田2が結局は勝つよ!」

~~~~~~~~~~~~~~

アナウンス「ジャッジ志筑、114対112、相手!」

アナウンス「ジャッジ翔、114対113、亀田2!」

~~~~~~~~~~~~~~

さやか「ほらね!」

~~~~~~~~~~~~~~

アナウンス「ジャッジ巴、112対114」

アナウンス「勝者はー!」

~~~~~~~~~~~~~~

さやか「」ガッツポーズ

~~~~~~~~~~~~~~

アナウンス「相手ーーー!」

亀田2「なんやて!」

相手「」ガッツポーズ

実況「」

~~~~~~~~~~~~~~

さやか「」

まどか「」

ほむら「」

さやか「か、亀田2が…」

まどか「せっかくチャンピオンになれたのに、ひどすぎるよ…!」

まどか「あんまりだよ…!!」

ほむら「何でぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~

~~~~~



一夜明け

さやか「昨日はあのあとすぐ寝ちゃったからなぁ」

さやか「さすがに朝のニュースでも騒いでるわ」

さやか「ん?」

テレビ「ですから、発表によりますと亀田2選手は防衛を果たしたということで…」

さやか「ええー!」

さやか「どういうことよ!」

ボクシング協会「ですから、計量がー、もともとそのルールがー」

さやか「もうわけわかんない!」

~~~~~~~~~~~~~~

亀田父「今は事実の確認中や、お前は会見に出んでええ」

亀田2「オヤジ…」

亀田父「そもそも協会の説明の不手際やろ、まったく…」

亀田父「ちょっと協会行って話つけてくる、お前は休んどれ」

亀田2「ああ…」

~~~~~~~~~~~~~~

亀田2(どういうこっちゃ…)

亀田2(俺は確かに負けた、それも完敗やった)

亀田2(それでもチャンピオンやと…?)

亀田2「こんなんおかしいやろ!」

QB「やあ」

亀田2「なんや、お前か」

QB「見事に防衛成功したみたいだね、おめでとう」

亀田2「なんやと?!バカにしにきたのか?!」

QB「やれやれ、願いが叶った事を祝福しているだけなのに何をそんなに怒るんだい?」

亀田2「なっ?!」

QB「君は言っただろう?何があってもチャンピオンであり続けたいと」

QB「その願いは確実に遂げられたじゃないか」

QB「たとえ負けたとしてもチャンピオンからは陥落することはない、まさに最強だと思うんだが…」

亀田2「お前っ…」

QB「それより魔女退治のほうはどうだい?」

QB「ずいぶん練習にはげんでいたようだけど、生きるためにはグリーフシードが必要だということをわすれてはいけないよ」

亀田2「いまはそんなのどうでもええやろ!」

亀田2「そんなふざけたチャンピオンになっても嬉しない!」

亀田2「契約は破棄や!俺を早く元にもどせ!」

QB「それは出来ないよ」

QB「一度抜き取ってソウルジェムに変えてしまった魂は元に戻せないんや」

亀田2「なにっ?!」

QB「ソウルジェムは魔女の源であり、君の魂そのものってことさ」

QB「魂から解放された君の肉体は、どんなパンチを受けようとも魔力をつかえばダメージなど残さないよ」

亀田2「それじゃ…」

亀田2「俺はもう人間じゃないってことか?!」

QB「そう、だから僕たちは君たちの事を特別に魔法少女とよぶのさ」

亀田2「……」

亀田2「……一人にしてくれや…………」

QB「あぁ、僕は忠告に来ただけだからね」

QB「くれぐれも、グリーフシードを切らすようなことがないよう気をつけてね」

亀田2「………」

~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~

~~~

亀田2(あれから何日経ったやろ…)

亀田2(もう気力なんてあらへん)

亀田2(心なしかソウルジェムが黒なってきたわ…)

亀田2「俺はどうすれば…」

亀田2「そうや、前に会った魔法少女達にきけば何か分かるかも」

亀田2「って言っても、どこにおるんかわからへんわ…」

亀田2「ハア…」

さやか「どうしちゃったのさ、亀田2?」

亀田2「お前は…どうして?!」

さやか「いやぁ、私も魔法少女だからね、ピーンと来ちゃったんだよね」

さやか「あんたがこういう状況になってるんじゃないかってこと」

亀田2「…」

さやか「とりあえずこれ、使いなよ」

亀田2「グリーフシード…!」

さやか「ふふっ、貸しひとつね!」

亀田2「おおきに…」

亀田2「なあ」

亀田2「お前はどうして魔法少女に?」

さやか「あたしは…」

さやか「幼馴染、ううん、好きな人の怪我をQBに治してもらって魔法少女になったの」

さやか「結局そいつは、あたしの親友と付き合っちゃったんだけどね」

さやか「笑っちゃうよね!せっかくの契約も無駄だったように思えちゃう」

亀田2「…」

亀田2「お前もいろいろあったんやな…」

さやか「それで自暴自棄になっちゃったことがあってさ…」

さやか「大切な友達を傷つけたりもしちゃったし」

さやか「そんな辛いたとき、たまたまテレビをつけたらボクシングの試合をしてたの」

さやか「その時のボクサーなんて弱くてさ」

さやか「あっという間に負けちゃってた」

さやか「しかもそのお兄ちゃんは世界チャンピオンだったんだよね」

亀田2「おい、それって…」

さやか「そ、亀田2の試合だよ」

亀田2「俺は無様だったやろう?」

亀田2「強い兄貴と比べられて、影のようにボクシングを続けてた」

亀田2「いつか兄貴に勝ちたくて、必死にやっとったのに、あのザマや」

亀田2「いまチャンピオンでいられるのも魔法のおかげや」

亀田2「しょせん、しょーもないボクシング人生なんや」

さやか「そんなことない!」

さやか「あの時の必死に戦ってる姿、カッコよかった!」

さやか「亀田2の姿に励まされて、辛い事も乗り越えられたんだよ!」

さやか「亀田2のボクシングは人に勇気を与えるボクシングだよ…」

亀田2「お前…」

さやか「だからさ!元気出してがんばって生きていこうよ!」

さやか「魔法少女になっちゃった以上、引き返せないけど、できることから始めようよ!」

さやか「チャンピオンの座は、ひとまず返還すればいいじゃない!」

さやか「そしてまた、努力して一からチャンピオンを目指そうよ!」

亀田2「あぁ、あんがとな」

亀田2「俺にできること…か!」

~~~~~~~~~~~~~~

翌日

さやか「おはよー」

さやか「ん?またテレビでなんか騒いでる」

テレビ「亀田2選手がチャンピオンの称号を返還し…」

さやか「……そっか」

~~~~~~~~~~~~~~
会見会場

亀田2「負けてチャンピオンは嫌や!」

亀田2「またイチからやり直します!」

亀田2「もちろん魔法少女も両立するで!」

記者「へっ?!」

亀田2「しまっ…!」カァァ

~~~~~~~~~~~~~~

さやか「あははっ!」

さやか「さて、今日もさやかちゃん、張り切って学校行っちゃいますかー!」

おわり


でてくるのがさやかちゃんばっかになってしまった

また後日、その後のストーリーを書けたらかくのでその時はよろしくお願いします

読み直したら一瞬QBが関西弁になってた

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