ジョルノ「魔法少女?」 (366)
プロローグ
見滝原市 駅前
????「ここが見滝原……」
???「おい!進むのがはえーぞお前らっ!ちょっと待てって!」
?????「それで、どこから呼ばれているのかわかるのか?」
????「いや……反応が不安定すぎる。しばらく待つ必要があるのかもしれない」
???「マジかよ……まーせっかくの日本なんだ色々見て回ろうぜ!」
?????「おいおい、遊びに来たわけじゃないんだぞミスタ」
ミスタ「いいじゃねーかちょっとくらい!ジョルノも久々の日本だろ?楽しめよ!」
ジョルノ「まぁ……そうですね、日本に碌な思い出はないが、それもいいでしょう」
ジョルノ(スタンド使いは引かれ合う……僕の持つこの『矢』を引き寄せている者がこの街のどこかに……)
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ジョジョの奇妙な冒険 × 魔法少女まどか☆マギカ
大まかな所は出来てるので順次投下。叛逆ネタバレ無し。がんばる。
・
・
・
CDショップ
QB『助けて!』
まどか「えっ?」キョロキョロ
まどか「誰?誰なの……?」
さやか「ん?まどか?」
改装中エリア
まどか「どこにいるの?あなた誰……?」
QB「助けて……」
まどか「あなたが呼んだの?」
ザッ!
まどか「えっ……ほむらちゃん!?」
ほむら「そいつから離れて」
まどか「だって、この子怪我してる!」
ほむら「……」ジリ…
まどか「駄目だよ!酷い事しないで!」
ほむら「あなたには関係ない」
まどか「だってこの子、私を呼んでた!聞こえたんだもん、助けてって!」
ほむら「そう」
プシューッ!!
まどか「!」
ほむら「!?」
さやか「まどか、こっち!」
まどか「さやかちゃん!」
ゴゴゴゴ……
ほむら「こんな時に!」
・・・
さやか「何よあいつ!今度はコスプレで通り魔かよ!つーか何それ、ぬいぐるみじゃないよね?生き物?」
まどか「わかんない、わかんないけどこの子を助けなきゃ!」
さやか「あれ?非常口は?どこよここ!?」
まどか「変だよここ、どんどん道が変わっていく!」
さやか「あーもう!どうなってんのさ!」
まどか「やだっ!何かいる!」
5部とか俺得じゃぁないか、5部SS少ないし……
支援、時系列は5部終了後かな?
同時刻 見滝原商店街
ミスタ「おいジョルノ!このたこ焼きってのはうめぇな!もうひとつ買って来ていいか?」
ジョルノ「いや、後にしてくださいミスタ。『矢』が反応を始めました」
ミスタ「何っ!?どこだ?どっちの方角だ?」
ジョルノ「工事中のこのビルの様ですね。行ってみましょう」
ミスタ「了解、……たこ焼きは後で買ってやるから我慢してくれピストルズ!」ギャーギャーウェェェン
・・・
ゴゴゴゴ……
ジョルノ「何だこれは!?」
ミスタ「景色が変わっていく?スタンド攻撃かっ!?」
ジョルノ「恐らくは。何かいます!注意してくださいミスタ!」
ミスタ「なんだありゃあ!?妙な形の……あれがスタンドか!?」
ジョルノ「わからない……だが敵意があることは間違いない!」
ミスタ「そうかい!ならば先手必勝だ!『セックス・ピストルズ』ッ!!」
ピストルズ「パスパスパァーースッ!!」ドバババババッ!
ピストルズ「イイイーーッハァアアーーッ!!」
ミスタ「ちょろいぜっ!オレ達の敵じゃねぇッ!」
ジョルノ「いや、これで終わりではないようだ。次々に沸いてくる。無敵か?こいつら」
ジョルノ「相手をしていてはきりが無い、突っ切りましょう!」
ジョルノ「『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!!」ズギュゥゥン!
ぐぐぐ……メキメキ……
ミスタ「植物のつるが絡み合って橋に!」
ジョルノ「こいつらの上に橋を架けます!ミスタは襲ってきた奴らを頼みます!」
ミスタ「了解!任せとけッ!」
・・・
使い魔「わらわら」
さやか「冗談だよね?あたし、悪い夢でも見てるんだよね?ねぇ、まどか!」
まどか「……っ!」
「産まれろ!生命よ!」
バリバリッ!ブワァァッ!
まどさや「!?」
ジョルノ「君達は?……スタンド使いでは無さそうだな」
ミスタ「巻き込まれた一般人か。気に入らねぇぜ!こんなガキどもを襲うなんてよ」
さやか「あ、あんたらは……?」
ミスタ「説明は後だ、先にこいつらを片付けるぜッ!」
カッ!バシューーン!
一同「!」
マミ「危なかったわね、でももう大丈夫」
さやか「へ?」
ミスタ「何者だ!?」
マミ「あら、キュゥべぇを助けてくれたのね、ありがとう。その子は私の大切な友達なの」
まどか「私呼ばれたんです、頭の中に直接この子の声が」
マミ「ふぅん、なるほどね……その制服、あなたたちも見滝原の生徒みたいね、2年生?」
マミ「それに、一般人も何人か。間に合ってよかったわ」
ミスタ「おい!おめー質問に答えろよ!」
マミ「そうね、色々話す事もあるけれど……その前に」
マミ「ちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら!」パァァッ!
まどか「わっ!」
さやか「変身した!?」
ジョルノ・ミスタ「!!」
マミ「はっ!」ドガガガガガガッ!
まどか「す、すごい……!」
さやか「も、戻った!」
ジョルノ(彼女が新手のスタンド使い?……いや、やり口が回りくどすぎる。何より敵意を感じない)
ミスタ「てめー、一体何モンだ!?何だそのスタンドはっ!?何が狙いだっ!?」チャキッ
さやか「け、拳銃!」
マミ「そんなに一度に質問されても困るわ……スタンド?何のことかしら?」
ジョルノ「ミスタ、ここは一度状況の整理をしましょう。彼女に敵意は無さそうだ」
ミスタ「ジョルノ……そうだな、何がなにやらさっぱりだぜ」
マミ「話が通じそうでよかったわ。私も色々と聞きたい事があるもの」
マミ「それに……魔女は逃げたわよ、仕留めたいならすぐ追いかけなさい」
ほむら「……」
マミ「今回はあなたに譲ってあげる」
ほむら「私が用があるのは……」
マミ「飲み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるの」
ほむら「……」
マミ「お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」
ほむら「……」
ジョルノ「うっ!?」
ゴゴゴゴ……
ミスタ「ジョルノ!?おいどうしたっ!?」
さやか「えっ?」
ジョルノ「『矢』が急に反応を!こ……これはっ!?」
スギュゥーーーン!!
マミほむさや「!?」
まどか「えっ……?」
まどか「あっ……私に刺さって……えっ?」
まどか「」バタッ
さやか「まどk 「まどかっ!!!」
ほむら「まどかっ!まどかっ!早く治療をっ!」
ジョルノ「……いや、その必要は無い」
マミ「矢が取れて……傷口が塞がっている?」
ほむら「まどかに何をしたのっ!?」ジャキッ
さやか「転校せ……拳銃!?」
ジョルノ「ぼくらがここに来た理由がようやくわかった」
ジョルノ「彼女は『矢』に選ばれた」
プロローグ終わり。一応トリップつけとく
>>5
5部終了後で書く予定
マミホーム
さやか「わぁ……!」
まどか「素敵なお部屋!」
マミ「一人暮らしだから遠慮しないで。碌におもてなしの準備もないんだけど」
ミスタ「へぇ、なかなかいい部屋に住んでるじゃねーの」
ジョルノ「ミスタ、たこ焼きを食べながら歩くのは行儀が悪いですよ」
ほむら「……お邪魔します」
マミ「こんな大人数は想定してなかったから少し窮屈かもしれないけど我慢してね」
・・・
マミ「キュゥべえに選ばれた以上、ある程度の説明は必要かと思ってね」
ほむら「その前にいいかしら?……まどか、あなた本当に体は大丈夫なのよね?」
まどか「う、うん。大丈夫だよ。さっきはビックリしちゃったけれど全然痛くないよ」
ほむら「そう……ならばいいのだけれど……」
さやか「……」
マミ「確かに気になるわね……先にそちらから説明してもらえるかしら?」
ジョルノ「わかった。君達は『スタンド能力』という物を知っているかい?」
マミ「スタンド能力……?」
ジョルノ「一部の人間が持つ特殊な才能、超能力の事だ」
ジョルノ「素質があれば見ることが出来るが……これが見えるかい?」
さやか「わ!人みたいな影が出てきた!」
まどか「それにちっちゃいお人形さんがいっぱい!」
ピストルズ「オ人形ージャネーゾコラァッ!」「シツレーナ奴メッ!」ワーギャー
まどか「しゃべった!」
ほむら「……!」
マミ「これがスタンド……意思を持ってるのね」
ミスタ「スタンドにもよるけどな。本人の精神力が反映されていることが多い」
ほむら「素質があれば見えると言ったわね。という事は私達みんなスタンド能力が使えるという事?」
ジョルノ「基本的にはそうだが、今回は事情が違うらしい」
ミスタ「ん?どういうことだジョルノ?」
QB「どうやら魔法少女の素質がある子とスタンド使いの波長が似ているらしいね」
ミスタ「うお!やっぱりネコが喋ると気味わりーな!」
QB「僕はネコじゃないよ、さっきも説明しただろう」
ミスタ「慣れねーもんは慣れねーんだよ」
マミ「キュゥべえはスタンドの事は知っていたの?」
QB「何度か確認した事はあるよ。でも詳しくは知らないな。魔法少女には必要の無い力だしね」
ミスタ「おめーが出て行っても新手のスタンドかと思われるのが落ちだろうな」
QB「そうだね、急に襲われた事もあるから極力関わらないようにしているよ」
ジョルノ「話を戻そう。スタンド使いには血統……生まれつきの者とそうでない者がいる」
ジョルノ「そうでない者はこの『矢』で貫かれる事で能力が発現する」
さやか「これ!さっきまどかに刺さった奴だ!」
ほむら「貫かれる……という事はまさか」
ジョルノ「そう、すでに彼女……鹿目まどかはスタンド使いになっているはずだ」
ほむら・さやか・マミ「!」
まどか「私が……超能力者!?」
ミスタ「問題はどんな能力かって事だな」
ジョルノ「能力は本体の精神に依るものだが、中には周囲に危害を加えてしまう事もあったりする」
まどか「そんな……!私みんなを傷つけようだなんて!」
さやか「そうだよ!まどかがそんな事するわけ無い!あたしが保証する!」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「まどかの事だからきっと毎日30分寝坊できる能力とかそんなんだって!」
まどか「さやかちゃん……私をなんだと思ってるの!」ムー
さやか「あはは、冗談冗談!」
キャッキャッ!
ほむら「……」
ミスタ「まぁ、見た感じそんな危険な能力にはならねーだろうよ。多分」
マミ「それで、どうやってその能力を確かめるのかしら?」
ジョルノ「スタンド能力を使う!と強く念じる事だね。戦おうとか身を守ろうとか……やってみてくれるかい?まどか」
まどか「は、はい!えっと……強く念じる……」ムムム
まどか「むむむー……」グムムムム
まどか「っぷはぁー!駄目みたい……」
ほむら・さやか・マミ・ミスタ(かわいい)
まどか「やっぱり私にスタンド能力の素質なんて無いんじゃ……」
ジョルノ「それは無い。『矢』に貫かれたものは能力を発現させるか死ぬかのどちらかだ」
少女達「!」
ジョルノ「君が生きている以上スタンド使いになったものと考えていい」
さやか「じゃあどうして?」
ジョルノ「足りないものがあるとすれば、それは『覚悟』だ」
ジョルノ「君が真に力を使うべき時、心からスタンドを求めれば発現するだろう」
まどか「『覚悟』……」
マミ「己の存在理由を見出して秘めたる力を顕現させる……覚醒の時は未だ至らず……という訳ね」
ミスタ「な、何言ってんだオメー(目が輝いてる……)」
ほむら「そもそもなぜあなた達はあそこにいたの?観光って訳じゃないんでしょう?」
ジョルノ「ぼくらは『矢』に導かれてこの街に来た」
ジョルノ「スタンド使いは引かれ合う……どういう理由か、知らず知らずのうちに出会ってしまう」
ジョルノ「この『矢』はぼくが所有しているものだ。先日イタリアで引力のようなものを感じてね」
ジョルノ「『矢』に従い進み続けたら君達と出会ったという訳さ」
ほむら「……では鹿目まどかを傷付ける意思は無かったと?」
ジョルノ「『矢』の所有者として……受け継いだ者として先に進める為に見極める必要があった」
ジョルノ「誰かを傷付けようとか、そういうつもりは無いよ」
ほむら「そう……」
まどか「ほむらちゃん……?(どうしてこんなに気づかってくれるんだろう)」
ジョルノ「ぼくらの話はこんな所だ。次は君たちのことを教えてくれるかい?」
マミ「そうね、魔法少女というのは……」
~魔法少女について説明中~
まどか「どんな願いも……」
さやか「うーん、悩むなぁ……」
マミ「その代わり常に危険と隣り合わせだという事を忘れないで」
ミスタ「どんな願い事も叶うねぇ、なんだかうさんくせぇ話だがこの目で見ちまった以上は本当なんだろうな」
ジョルノ(ソウルジェム……魔法少女に魔女の存在、これは……)
マミ「そこで提案なんだけど、二人ともしばらく私の魔女退治に付き合ってみない?」
マミ「魔女との戦いがどういうものか、その目で確かめてみるといいわ」
まどか「つ、ついて行っても大丈夫なんですか?」
マミ「ええ、その上で危険を冒してまで叶えたい願いがあるかどうかじっくり考えてみるといいわ」
ほむら「私は反対よ」
さやか「転校生?」
ほむら「彼女達は関係の無い一般人よ、命がけの戦いに巻き込もうだなんてあなたは何を考えているの?」
マミ「キュゥべえに選ばれた時点で関係無いなんて言えないわ」
ほむら「巴マミ……!」
マミ「どちらにせよ決めるのは彼女達よ、あなたにとやかく言う権利は無いはずじゃない?」
まどか「ほむらちゃん……」
ジョルノ「暁美ほむら……だったかな。どうしても二人に契約して欲しくない理由でもあるのかい?」
ほむら「!」
ジョルノ「君はキュゥべえを狙っていたそうだな、魔法少女が増える事で何か不都合でも?」
ジョルノ「危険な戦闘になるのだろう、仲間は少しでも多いほうがいいんじゃないかい?」
ほむら「それは……」
マミ「それがそうとも限らないのよ」
ミスタ「何だ?多くてまずいことでもあんのか?」
ジョルノ「魔女を倒す事で何かしら報酬がある、そしてそれには限りがある……こんな所かな?」
マミ「ジョルノさん、あなた凄く察しがいいわね、その通りよ」
マミ「魔女を倒すと時々……」
~グリーフシード説明中~
ミスタ「なるほどね、俺達スタンド使いと違って魔法少女はパワーの回復に制限があるって訳か」
さやか「魔法少女が増えると、そのグリーフシードを取るチャンスが減っちゃうって事?」
マミ「そういうこと。あなたはそれが困るからキュゥべえを狙っているんでしょう?」
ほむら「……違うと言っても、信じてはもらえないでしょうね」
ジョルノ「濁りきったソウルジェムはどうなる?魔法が使えなくなるってだけじゃないんだろう?」
ほむら(……!)
マミ「えっと、それは……」
QB「穢れのたまったソウルジェムは最大限の力を発揮できなくなる。そうなると簡単に魔女にやられてしまうだろうね」
ジョルノ「……(こいつ……)」
ミスタ「……?ジョルノ?」
ジョルノ「ではもう一つ。これまで魔法少女になった子は最終的にどうなっている?大人になる子はいるのか?」
QB「魔法少女はマミのようなベテランや才能のある子だけではない、戦い方も知らず魔女にやられてしまう子がいるのも事実だ」
QB「もちろん、生き残り成長する子もいるよ。前例が無いわけではない」
ジョルノ「……そうか」
QB「まどか達は恵まれている方だ。ベテランのマミなら的確に指導し、一人前に育て上げてくれるだろう」
マミ「ええ、もちろんそのつもりよ。全力でサポートするわ!」
ジョルノ「……」ゴゴゴ
ジョルノ「……魔法少女について、その他に付け加えるべき事はあるかい?」
ゴゴゴゴゴ……
QB「いや、特に無いよ。マミが説明してくれた通りさ」
ほむら(ジョルノ・ジョバァーナ……彼は一体……)
ジョルノ「とにかく、ぼくとしても一般人が危険な事に首を突っ込むのは反対かな」
ジョルノ「命を懸けるにしては君達は幼すぎる」
ミスタ「ジョルノも人の事言えねーと思うが……、まぁ俺も同意見だ」
ミスタ「戦わずに済むってのはそれだけ幸福な事さ」
まどさやマミ「……」
ウェェェン!ウェェェン!
ミスタ「ん?」
NO,5「ミスター腹減ッタヨォォォ!ウェェェン!」
ミスタ「おいおいさっきたこ焼き食わせただろ~チエーナ(夕食)まで我慢してくれって!」
ムシャムシャ!バクバク!
ミスタ「おい!何してんだNO,1、NO,3!そのケーキどっから持ってきた!?」
マミ「はっ!私のケーキが消えているっ!?」
まどか「い、いつの間に」
さやか「ていうかスタンドって食事とるんだ……」
ほむら「……個性的な能力ね」
マミ「ちょっと!返してよ私のケーキ!楽しみにしてたのにぃ!」
ミスタ「わ、わりぃお嬢ちゃん!ちゃんと言って聞かせるから許してくれ!」
ウェェェン!ギャーギャー!
話終わって解散した後
ミスタ「それで、どう思うよ?」
ジョルノ「そうですね……魔法少女に魔女、少なからず驚いたがそれよりも……」
ジョルノ「キュゥべえとかいう生物が気になる」
ミスタ「ああ、あいつはうさんくせぇな。何と言うか目がきにくわねぇ」
ジョルノ「実はこっそりと『ゴールド・エクスペリエンス』で触れて調べてみたのですが、どうも奇妙だ」
ジョルノ「生命エネルギーがひとつ、大きなかたまりかと思えば小さなエネルギーが群れているような、初めて見る形だった」
ジョルノ「それに……恐らく奴はまだ何か隠している。重大な何かを」
ジョルノ「そんな気がします」
?????「『矢』に選ばれた子はどうしているのだジョルノ」
ジョルノ「彼女、鹿目まどかもこの件に無関係だとは思えない、しばらく様子を見ようと思います」
?????「そうか……では次からわたしも同行しよう。何かの力になれるだろう」
ジョルノ「ええ、お願いします、ポルナレフさん」
・・・
ほむらの家
ほむら(またまどかとキュゥべえを接触させてしまった……)
ほむら(巴マミは勧誘をやめないでしょうね……彼女は仲間を求めている)
ほむら(それよりも気になるのはスタンド使いの2人)
ほむら(今までのループでこんな事は無かった。彼らの目的も読めない)
ほむら「……」
ほむら(まどかを守る為、必要とあらば消えてもらいましょう)
ほむら(全てはまどかの為に)
とりあえず今日はここまで
チェックしてはいるけど誤字脱字あったらごめんなさい
ではまた明日
あ、5部終わって1~2年後くらいかなってイメージで考えてたのでジョルノ達の年は+1~2才くらいで
良い感じに脳内補正頼みます
>>39
グイイイイーーーッ
……恥パを読んだのかって?さあね……君も『彼女』が好きな音楽くらい知っているんだろう?
てなわけで続き始めるよー
翌日 見滝原中・屋上
さやか「ねぇまどか……昨日の事どう思う?」
まどか「……魔法少女の事?それともスタンドの事?」
さやか「どっちも。色々あったけどさ、いまいち実感わかないっていうかねー」
まどか「そうだね……私もまだ心の整理が出来てないや」
まどか「それに……ちょっと気になる事があって……」
さやか「……転校生の事?」
まどか「うん……ほむらちゃんはどうしてあそこまで、私を気にかけてくれるんだろうって」
さやか「確かにあたしも気になってた。まどかが『矢』に刺された時なんか酷かったもん」
さやか「あの時あんなに取り乱してなければ、マミさんも家には招かなかっただろうね」
まどか「そんなに心配してくれたの?」
さやか「うん、凄かった。あんた達ほんとにどこかで会った事あるんじゃないの?」
まどか「う~ん、わかんない……」
まどか「でも、なんとなくだけどね」
まどか「ほむらちゃんの事、悪い子には見えないんだ」
放課後 見滝原中 正門前
QB「おや?」
まどか「あの人は昨日の……?」
さやか「えっと確か……ミスタさん?何か用?」
ミスタ「おう、ちょっと話があってな」
マミ「昨日の件?じゃあまた私の家に……」
ミスタ「いや、場所はこっちで押さえてある。送るから車に乗ってくれ」
マミ「……リムジン?凄い高級車ね、ただの観光客じゃないって思ってたけど一体何者なの?」
ミスタ「それも含めて説明すっからとりあえず乗ってくれ」
・・・
見滝原繁華街 とあるビル
マミ「このビルで話を……?お店なんか入ってないみたいだけど」
ミスタ「俺達で買い取ったんだよ、このビル全部」
まどさや「!?」
マミ「か、買い取ったって、昨日の今日でそんな事が……!」
ミスタ「行くぜ、ジョルノが待ってる」スタスタ
ミスタ「連れて来たぜジョルノ」
ジョルノ「ご苦労様ですミスタ。よく来てくれたねみんな、さあ掛けてくれ」
3人「は、はい……」
ジョルノ「暁美ほむらは……捕まらなかったようだな」
ミスタ「周囲を調べたが見当たらなかった。なかなかやり手だぜあいつ」
ジョルノ「まあいい。いずれまた会えるだろう」
ジョルノ「さて、まずぼくらが何者かについて話そう」
ジョルノ「ぼくはイタリアのギャング、パッショーネという組織を率いている。いわゆるギャングスターという奴だ」
さやか「ギャ、ギャング……!?」
ジョルノ「そこにいるミスタは組織のNO3。この立場を明かした上で君達に一つ提案がある」
マミ「提案?」
ジョルノ「魔女退治をぼくらにも手伝わせて欲しい」
マミ「手伝う……」
ジョルノ「魔法少女体験コースをやると言っていたね、それに同行し、共闘する」
ミスタ「戦闘面では心配いらないぜ。オレもジョルノも修羅場はくぐってきてる」
マミ「それは……心強い話だけれど……」
マミ「スタンド使いであり、ましてやギャングのあなた達がなぜ?」
ジョルノ「君がいい人だからな」
マミ「!?」
ジョルノ「……君が警戒するのも無理は無い、契約すれば何でも願いの叶う魔法少女。利用できれば莫大な利益を生める」
ジョルノ「危険だという意味でもそうだが、利用される可能性がある以上一般人には極力関わらない方がいい」
ジョルノ「……と君はそう考えている」
マミ「……」
ジョルノ「人知れず戦い、誰に感謝されるでもなく市民を守る」
ジョルノ「まるで正義のヒーローだ。ただ、それだけに君にのしかかる負担も大きいだろう?」
マミ「それは……」
ジョルノ「このジョルノ・ジョバァーナには、正しいと信じる夢がある」
ジョルノ「ギャングという立場ではあるが、自分の信じる道を歩いていきたい」
ジョルノ「一般人に危害を加える魔女という存在を、見てみぬふりなどできないっ!」
マミ「……!!(この人……!)」
マミ(ギャング……そんな事を言い出した時には正気を疑ったけれど……)
マミ(なぜだろう……理屈じゃなく信用できる。そう思える……!)
マミ「……わかったわ、一緒に戦いましょう」
QB「いいのかい?マミ、ギャングというのは悪事を働くものたちなのだろう?」
マミ「大丈夫よキュゥべえ、うまく説明は出来ないけれど、この人たちは信用できる、そう思うの」
QB「そうか、ならばいいけれど」
さやか「ほえ~っ、ギャングなんて初めて見たけど、こんなビルを買い取っちゃうんだもん、マジなんだね」
まどか「人知れず市民を守る……なんだかダークヒーローって感じですねマミさん!」
マミ(ダークヒーロー……かっこいいわねそれ!)
ミスタ(また目が輝きだしたぞこいつ)
ジョルノ「では君達にこれを渡しておこう」スッ
さやか「わ、綺麗」
まどか「ありがとうございます」
マミ「独特なデザインね」
ジョルノ「てんとう虫のブローチ、幸運を呼ぶお護りさ」
マミ「それじゃ、昨日の魔女を追いかけるところから始めましょうか」
ミスタ「どうやって追いかけるんだ?魔女の位置がわかるのかよ?」
マミ「ええ、このソウルジェムで……」
・・・
別室 ほむら盗聴中
ほむら(イタリアのギャング……信じがたいけれど、その力は本物のようね)
ほむら(まさかここだけじゃなく周囲の空きビル全部押さえてあるなんて……途方も無い権力、警戒しないと)
ほむら(それに、巴マミがまどか達を連れ回すのを阻止しなければ)
ほむら「今回は、イレギュラーが多すぎるわね」ボソ
「やはり我々を探りに来たな、暁美ほむら君」
ほむら「っ!?誰!?」
「君の目的は知らんが、今の所我々に敵対の意思は無い」
ほむら「……どうかしら、ギャングの言葉なんて信用するとでも?」
「これから我々を見て、自分で決めるといい。ジョルノからの贈り物を渡しに来ただけだ。受け取りたまえ」ヒュッ
ほむら「贈り物?発信機でも付けようってつもりなら残念だけど、私は巴マミの様にお人好しじゃない」パシ
「そのつもりならもっと上手くやるさ。それは幸運のお護りだ、持っている者はここには出入り自由にしてある」
「いつでも遊びに来たまえ」
ほむら「そんな暇は無いわ、私にはやる事がある」
ほむら(こいつ……まったく気配が読めない。ただの人間じゃないわね)
ほむら「あなたもスタンド使いって訳ね、隠れてないで出てきたらどう?」
「おや、それは失礼した。だがわたしは隠れているつもりは無いんだがね」
ポルナレフ「まず名乗らせていただこう。わたしの名はジャン=ピエール・ポルナレフ。今君の足元にいるよ、暁美ほむら君」
ズブズブズブ……
ほむら「なっ!?きゃああああっ!」
・・・
ほむら「……」ムスッ
ポルナレフ「あー、いや……脅かしてすまなかったな」
ポルナレフ「ちょっとした演出のつもりだったんだが、まさか泣いてしまうとは」
ほむら「泣いてないわ……殺すわよ」ジャキッ
ポルナレフ「わたしは既に死んでいるから殺す事はできないな。まぁ幽霊なんて見たら誰でも驚くものさ、仕方ない」
ほむら「この部屋は亀のスタンド……ね。もう何でもありって感じね」
ポルナレフ「ジョルノが言うには、キュゥべえとやらは何かを隠しているとの事でね、君は何か知っているんじゃないかな?」
ほむら「……あなた達には関係の無い事だわ、これ以上魔法少女に干渉しないで」
ポルナレフ「そういう訳にもいかん。君達のような子供が命を危険に晒すなど本来あってはならぬ事だ」
ほむら「……」
ポルナレフ「話せないか……今はそれでもいい。だがいつでも頼ってくれて構わない」
ポルナレフ「我々は君と敵対するつもりは無いのだからね」
ほむら(……話せる訳、無いじゃない)
・・・
数日後 病院・お菓子の魔女結界
まどか「ここです!この中にさやかちゃんとキュゥべえが!」
ミスタ「まったく、無茶しすぎだぜ」
マミ「そうね、でも今回に限っては冴えた手だったわ。これなら魔女を取り逃がす心配も……」
まどか「……?」
ジョルノ「暁美ほむら……」
ほむら「……」
マミ「言ったはずよね?二度と会いたくないって」
ほむら「今回の獲物は私が狩る。あなた達は手を引いて」
マミ「そうも行かないわ、美樹さんとキュゥべえを迎えに行かないと」
ほむら「その二人の安全は保証するわ」
マミ「信用すると思って?」スッ
シュルルルッ!
ミスタ・ジョルノ「!」
ほむら「ば、馬鹿っ!こんな事やってる場合じゃ!」
マミ「もちろん怪我させるつもりはないけど、あんまり暴れたら保証しかねるわ」
ほむら「今度の魔女は、これまでの奴らとはわけが違う!」
マミ「大人しくしていれば帰りにちゃんと開放してあげる」
マミ「行きましょう、みんな」
まどか「え……はい」
ミスタ「おいおい、こいつこのままにしておくのかよ?」
ジョルノ「……僕が残って見ていましょう。少し話したい事もある」
ジョルノ「ミスタ、念の為にピストルズを一人伝令役に」
ミスタ「わかった、こっちは任せろ」
ほむら「ジョルノ・ジョバァーナ!彼女達を止めて!このままでは……!」
ジョルノ「随分と取り乱しているが、君はなぜこの結界の魔女の事を知っているんだ?」
ほむら「それは……」
ジョルノ「それも秘密か……これは推測だが君の願いと関係があるんじゃないかな?」
ほむら「……」
ジョルノ「未来予知か……いや、君の『まどか』に対する行動を見ていると辻褄が合わない」
ジョルノ「悪いが、君達の経歴を調べさせてもらった。最近まで君と彼女達との接点は特に無かったはず」
ジョルノ「それなのに君はまるで全てを知るかのように振舞っている。ここから導き出される答えは……」
ジョルノ「君は未来から来た、違うかい?」
ほむら「っ!?」
ジョルノ「時間に関するスタンド能力はいくつか確認されているし、過去に戻る力があっても不思議ではない」
ジョルノ「未来で『鹿目まどか』に何かが起こり、それを阻止する為に過去に戻った。それも一度じゃない、何度も同じ時間を繰り返している」
ほむら(ジョルノ・ジョバァーナ……本当に彼は何者なの……!)
ほむら「……まだあなた達を信用した訳ではない、全ては話せないわ」
ジョルノ「そうか……だがこれではっきりした」
ジョルノ「『ゴールド・エクスペリエンス』!」
ズバズバッ!
ほむら(リボンの拘束が……!)
ジョルノ「君はぼくの敵じゃない」
結界最深部
マミ「お待たせっ!」
さやか「ま、間に合った!」
ミスタ「で、魔女はどこだよ?」
QB「気をつけて!出てくるよ!」
一同「!」
マミ「せっかくのところ悪いけど、一気に決めさせて……もらうわよ!」
ドドドドッ!バシュッ!
マミ「ティロ・フィナーレ!」
まどさや「やったぁ!」
ミスタ「まだだっ!油断するなっ!」
にゅるんっ、グパァ!
マミ「っ!?」
まどか「えっ?」
さやか「はっ!?」
ガブリ!
QB「二人とも……今すぐ僕と契約を!願い事を決めるんだ!早く!」
シャルロッテ「……」ギロリ
まどさや「っ!?」
ミスタ「いいやその必要はねぇ」
ミスタ「『セックス・ピストルズ』!」
ドバドバドバッ!
シャルロッテ「!」
ミスタ「図体だけはでけぇなてめぇ……銃弾なんてさして効かないってか」
ミスタ「だが内側から食い破ればよぉーっ!笑ってられねーだろうぜっ!」
ミスタ「代わりに叫ぶのは2回目だっ!『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!」
バリバリバリッ!メキメキ……!
シャルロッテ「!?……!」
ドッバァーン!
まどか「木の枝が生えて……魔女がバラバラに!?」
シュウゥゥゥゥ……
さやか「結界が消えていく……」
ジョルノ「ミスタ!無事倒したみたいですね」
ミスタ「おう!伝令役に一人残して良かったぜ。タイミング完璧だったな!」
ほむら「!巴マミは!?」
まどか「あ……それは……」
さやか「マミさんは……魔女に」
ほむら「そんなっ……!」
ポルナレフ「いや、大丈夫だ」
まどさやほむ「!?」
ギュゥゥゥン!
まどか「てんとう虫のお護りが……!」
さやか「亀になった!?」
ジョルノ「危ないと連絡があった瞬間、ぼくの能力でブローチを亀に変えた」
ポルナレフ「ギリギリだったが、すんでの所でかくまう事が出来たよ」
さやか「だ、誰!?」
ポルナレフ「わたしの名はポルナレフ。それよりも彼女をみてやってくれ」
マミ「……わ、私」
まどか「マミさん……!」
ポルナレフ「外傷は無い、ショックを受けているのだろう」
マミ「私、死んだって……今、魔女に……」ブルブル
ほむら「……これでわかったでしょう?魔法少女になるってどういうことか」
マミ「暁美……さん……」ブルブル
ほむら「一歩間違えば、みんな死んでいた。ジョルノ・ジョバァーナ達が居なければあなたは二人を死なせていたのよ」
まどか「ほむらちゃん……」
さやか「転校生……そんな言い方って!」
マミ「そう、ね……私はあなた達をみすみす死なせてしまうところだった……」
マミ「私、駄目な先輩ね……うかれて油断して……大事な後輩を危険な目に合わせて……」ポロポロ
まどか「マミさん……」ギュッ
マミ「ごめんなさい……ごめんなさい……」ポロポロ
ほむら「……ソウルジェムが濁っているわ、これを使いなさい」
パアァッ
マミ「暁美さん……ありがとう……」
ポン
マミ「ふぇ?」グス
ミスタ「まー生きてて良かったじゃねーか。生きてるからこそ礼も言えるし謝れるってもんだ」
ミスタ「オレもよ、最後に礼くらい言いたかったぜ……」
ジョルノ「ミスタ……」
ポルナレフ「ひとまず場所を移そう、ここは人目に付きすぎる」
ジョルノ「そうですね、マミ、歩けるかい?」
マミ「ええ……大丈夫、ありがとう」
ほむら「……私はこれで失礼するわ」
・・・
ジョルノ達が買い取ったビル
さやか「ゆ、幽霊!?」
まどか「はじめて見た……」
マミ「改めてお礼を言わせてください、助けてくれてありがとうございます」
ポルナレフ「当然の事さ。無事で何よりだ」
マミ「あの時やられると思った瞬間、部屋のような場所に吸い込まれたんですが、あれがポルナレフさんの能力なんですか?」
ポルナレフ「あの部屋はわたしがとり憑いている亀のスタンドだ。わたしはただの無力な幽霊でしかない」
ポルナレフ「ジョルノがその亀の細胞を『てんとう虫のブローチ』に埋め込んでおいた」
ポルナレフ「『ゴールド・エクスペリエンス』で命を与えれば緊急避難用に使える。発動と同時に君を中に引きずり込んだのさ」
さやか「私はマミさんが食べられちゃったかと思ったよ……」
まどか「ほんとに無事でよかった……」
マミ「ごめんね、危ない目に合わせて……」
マミ「ねぇ鹿目さん、今も魔法少女になりたいって思ってる……?」
まどか「え、えっと……私……」
ミスタ「そういや、結界の中でコンビ組むとか言ってたな」
まどか「マミさん……ごめんなさい、私弱い子で……。さっきからずっと震えが止まらなくって……」
マミ「いいのよ、無理もないわ……。私も考えが甘かった。魔法少女体験はこれっきりにしましょう」
さやか「マミさん……」
QB「……仕方ないね、僕も無理強いは出来ない」
ミスタ「そうだな、その方がいい。今回は何とかなったが万が一って事もある」
ミスタ「心配しなくても一人で戦わせたりしねーよ。俺達は協力するから魔女退治に行くなら連絡しろ」
マミ「ありがとう……私、今までずっと一人だったから舞い上がっちゃってた」
マミ「鹿目さん、美樹さん、魔法少女にならなくてもお友達でいてくれる?」
さやか「もちろん!魔法少女がどうとか関係ないですよ!」
まどか「マミさんは大切なお友達で、憧れの先輩です!」
マミ「ありがとう……二人とも。ちょっとかっこ悪いところ見せちゃったわね」グス
マミ「でも、もう平気。一緒に戦ってくれる人たちがいる。私のことを理解してくれる人たちがいる」ポロポロ
マミ「みんな、これからもよろしくお願いします。」
・・・
3人が帰った後
ポルナレフ「巴マミ……彼女は昔、事故で両親を失っているようだな。その時魔法少女になったとしたら、これまでずっと一人で戦ってきたのだろう」
ジョルノ「ベテランといえど、やはりまだ少女ですね。動揺すると脆い」
ジョルノ「魔法少女は見滝原だけにいるとは思えない。こんな境遇の子が世界中にいるとしたら……」
ミスタ「……ブチャラティならよ、こんな時どうするか考えてみた」
ミスタ「きっとマミを助け出して、飯でも食わせた後叱り飛ばすだろうな。『ガキが無茶してんじゃねぇ!』って」
ミスタ「そして代わりに自分が危険に突っ込んでいくんだ」
ジョルノ・ポルナレフ「……」
ミスタ「ジョルノ、オレはこの件、徹底的にやるぜ」
ミスタ「マミだけじゃねぇ、他の魔法少女も安全に暮らせるように」
ミスタ「絶対に何とかしてやる!」
ジョルノ「ええ……やりましょう、ミスタ」
・・・
ほむら(ジョルノ・ジョバァーナ達のおかげで巴マミの脱落は回避できた……)
ほむら(危険な目に合って、まどかも契約は考え直すはず)
ほむら(イレギュラーの存在が良い方向に転がっているのだろうか……わからない)
ほむら(彼らは信じてもいいのだろうか……)
ほむら「……」
ほむら「わからないよ、まどか……」ポロポロ
今日の分終わりです
投下中近所で火事の警報鳴ってびびった
みなさんも火事にはご注意を、ではまた明日
再開
病院
恭介「さやかはさ、僕をいじめてるのかい?」
さやか「えっ?」
恭介「何で今でもまだ、僕に音楽なんて聞かせるんだ?嫌がらせのつもりなのか?」
さやか「だって、恭介……音楽好きだから」
恭介「もう聴きたくないんだよ!自分で弾けもしない曲なんて!」
恭介「こんな腕……!」
ガシャン!
さやか「っ!?やめて!」
さやか「大丈夫だよ、きっと治るよ……諦めなければきっといつか」
恭介「諦めろって言われたのさ」
恭介「先生から直々に言われたよ、今の医学じゃ無理だって」
恭介「僕の手はもう二度と動かない。奇跡か、魔法でもない限り治らないんだ」
さやか「……あるよ」
さやか「奇跡も、魔法もあるんだよ」
ジョルノ達の仮拠点ビル
ミスタ「おらっ!ここでショートカット!」ギュン!
ポルナレフ「ふっ甘いな、その先には甲羅設置済みだ」
ミスタ「なっなにぃぃぃっ!?くそっきたねーぞてめぇ!」ギャギャギャ!
マミ(最終ラップ、スターは温存しておいてよかったわ、これで終わりよ!)
まどか「ウェヒヒ……丁度テレサが出てくれて、それはとっても嬉しいなって」ピロリン
マミ「ああっ!私のスターが!」
わいわい、ギャーギャー
ミスタ「くっそーまた負けた!まどか強すぎるぞっ!」
ポルナレフ「総合2位か、悪くないな」
マミ「うう……あそこでスター使ってれば」
まどか「このゲームはさやかちゃんと結構やりましたから。さやかちゃんはもっと上手いですよ」ウェヒヒ
ジョルノ「そういえば、さやかは例の病院に行くと言っていたね。確か幼馴染の……」
まどか「上条恭介君のお見舞いに……事故で怪我をして入院しているんです」
ミスタ「なんだ、彼氏か?最近のガキは色気づいてんなぁ」
マミ「かっ彼氏……美樹さんやるわね///」
まどか「うーん、まだ付き合ってるって訳じゃなさそうなんですけど……」
ジョルノ「何か気になる事でもあるのかい?」
まどか「最近、ちょっと元気無いなって」
まどか「上条君、バイオリンの演奏がとっても上手なのに、手を怪我しちゃって……具合が良くないって」
ジョルノ「そうか……ならば気をつけた方がいいかもしれないな」
ミスタ「ん?何でだよ?」
マミ「……美樹さんに、他人の願いを叶える事は出来るのかって聞かれた事があったわね」
まどか「さやかちゃん、上条君の為に魔法少女になるのかな……」
マミ「契約をする時は一度相談してって話してあるから、大丈夫だと思うけれど……」
prrrr
マミ「……噂をすれば、美樹さんからね」
・・・
さやか「……というわけで、魔法少女の契約をしようと思うんです」
まどか「さやかちゃん……」
マミ「美樹さん、あなたは本当にそれで後悔しないのね?」
さやか「はい。あたしはもう一度、恭介の演奏が聞きたい。後悔なんて、するわけない」
ジョルノ「さやか、それくらいなら何とかなるかもしれないよ」
さやか「えっ?ホントですかジョルノさん!?」
ジョルノ「僕のスタンドは物に生命を与える能力。少しばかり痛みは伴うが……新しい手を作り交換すれば治るだろう」
さやか「!」
ジョルノ「君が契約する必要は無いんだよ、さやか」
さやか「……ホントに……治るんですね……!」
さやか「ありがとうございます……!ありがとう……」ポロッ
まどか「よかったね、さやかちゃん……」
さやか「恭介が苦しんでて、私何もしてあげられなくって……」
さやか「でも、よかった……よかったよぅ……」ポロポロ
マミ「スタンドっていろんな事が出来るんですね」
ミスタ「ま、能力にもよるけどな。」
ジョルノ「それで、さやかに一つ提案があるんだが……」
病院 恭介の病室
コンコン
恭介「どうぞ」
ミスタ「邪魔するぜ」
恭介「(外国人?)あなた達は……?」
ミスタ「オレ達はイタリアのギャング、おめーに奇跡を届けに来た」
恭介「!?何を言って……」
ジョルノ「君の幼馴染、美樹さやかに依頼されてね。君の手を治しに来たのさ」
恭介「さやかがギャングに?……からかってるなら帰ってくれ、そんな事出来るわけが」
ミスタ「おめーが信じるかどうかなんてどうでもいい。事実おれ達はその手を治せるんだ」
ミスタ「聞きたいのはおめーの意思だぜ。その手を治したいかどうか」
恭介「それは……治したいに決まってる!バイオリンは僕の全てなんだ!弾けない手に意味なんか……」
ジョルノ「わかった、では治そう。『ゴールド・エクスペリエンス』!」
ドギュゥゥン!
恭介「うっ……!」
恭介「手が……一体何を……!?」
ジョルノ「これで君の手は完治した。元通り演奏も出来るだろう」
恭介「う、動く……!手が動くぞっ!」
恭介「治った……!本当に……治ったんだ!」
ミスタ「よかったじゃねーか、さやかに礼を言うんだな」
恭介「あ、ありがとうございます!こんな……本当に奇跡だ!」
ジョルノ「それで本題はここからだ」
恭介「?」
ミスタ「さっきも言ったが、俺たちはイタリアのギャングだ」
ミスタ「表社会にルールがあるように、ギャングの世界にも決まりってもんがある」
ミスタ「さやかはとある『つて』を頼りにオレ達の力を借りた。もちろん奇跡ってのはタダじゃねぇ」
ミスタ「さやかにはこれから奇跡の代償を支払ってもらう」
恭介「!」
恭介「い、一体、何を……!?」
ジョルノ「さやかにはぼく達の部下として、イタリアで働いてもらう事になる」
恭介「!?」
ジョルノ「これは本人も了承済みだ。ぼくらの組織に忠誠を誓う事を覚悟して契約をした」
恭介「そんな!さやかがギャングなんて……!代わりに僕が払います!僕に出来る事なら何だって……!」
ミスタ「日本円で1億、それがこの奇跡の代償だ」
恭介「い、一億……!」
ジョルノ「すぐに用意出来ないのならさやかは連れて行く。だがこれは君の問題でもある、だから」
ジョルノ「君には選ぶ権利がある」
恭介「選ぶ……?」
ジョルノ「そうだ。さやかを差し出し、その手を治したままにするか、手を諦め、さやかを守るのか」
ミスタ「腕を諦めるんなら、オレがこいつでまた使い物にならないようにして行く」チャキ
恭介「け、拳銃……!?」
恭介「冗談ですよね……?まさかそんな……」
ジョルノ・ミスタ「……」ゴゴゴゴ
恭介(本気だ……!本気の目だ!この人達は本気で僕を撃つしさやかを連れて行く、そんなスゴみがある……!)
恭介(そんな……せっかく治ったと思ったのに……!僕は……僕はどうすれば……!)
ミスタ「今ここで決めろ、お前はどっちを選ぶんだ?」
恭介「う……うぅぅうう……!」
ミスタ「腕か!さやかか!どっちなんだ!?」
恭介「……ってください」
恭介「僕の腕を……撃ってください」ポロポロ
ジョルノ「……では腕を諦めると。君は自分の生きがいよりもさやかを取ると、そういう事だな?」
恭介「だって!さやかをそんな目にあわせるわけにはいかないじゃないか!ずっと一緒にいてくれた幼馴染なんだ!それを、ギャングなんて……!」
恭介「そんな目にあわせるくらいなら、僕は治らなくてもいい……!」ポロポロ
ミスタ「……だ、そうだぜさやか」
恭介「えっ……?」
ガララッ
さやか「きょ、きょうすけぇ……」グスッ
恭介「さやか……?」
さやか「恭介ぇぇっ!!」ダキッ
恭介「う、わっ?さ、さやか!?」
ジョルノ「さやかはぼくらの大切な友人でね、悪いが君を試させてもらった」
ミスタ「おめーがさやかじゃなく自分の手を取ってたらオレはマジで撃つつもりでいたぜ」
さやか「うわぁぁぁん!恭介ぇよかったよぉ~!」ポロポロ
恭介「さやか……僕は、僕は……」
ジョルノ「これで契約完了だ。ぼく達は失礼するよ」
恭介「あ、でもお代は……!」
ミスタ「ダチから金は取らねーよ、言ったろ?礼ならさやかに言え」
ジョルノ「ぼくらが治したってのだけ、内密に頼むよ」
恭介「!あ、ありがとうございましたっ!」
・・・
病室の外
マミ「グスッ……よかったわね、美樹さん」
まどか「ほんとに、よかったぁ」
ポルナレフ「日本の漫画にも似たような事をするキャラクターがいたな。それにしても、下手糞な演技だったな」
ミスタ「うるせーぞポルナレフ、我等がジョジョの提案だからしょうがねーだろ」
ジョルノ「ふふっ……ええ、ぼくらは役者には向いてなさそうですね」
翌日 放課後
ほむら「ちょっと時間いいかしら?」
ミスタ「ようやく来たなおめー、ついに何か話す気になったか?」
ほむら「必要な情報だけ、ね。あなた達に協力して欲しい事がある」
ジョルノ「……まどかの契約についてだろう?」
ほむら「あなたは既に察しがついているみたいね。鹿目まどかを契約させない事、これが私の目的よ」
ポルナレフ「それは彼女を守る為なのか?」
ほむら「そうでもあるし、世界を守る為とも言えるわ」
ほむら「鹿目まどかは魔法少女として、とてつもない潜在能力を秘めている」
ほむら「それはすなわち彼女が絶望した時に、世界を滅ぼす程の脅威になるという事」
ほむら「ここまで言えばわかるでしょう?」
ジョルノ「……魔法少女が絶望し、ソウルジェムが濁りきった時に魔女になる、か」
ジョルノ「君が時間を繰り返している理由がこれか?」
ほむら「……そうよ、彼女を魔法少女にしなければ全ては丸く収まる」
ほむら「あなた達も世界が滅んだら困るでしょう?まどかが契約しないように注意して欲しい」
ミスタ「世界が滅ぶ……ねぇ、なんだか大層な話になってきたな」
ジョルノ「わかった、協力しよう」
ほむら「話が早くて助かるわ。具体的にはキュゥべえをまどかに近づけさせない事、まどかの周囲で取り返しのつかない事態を起こさない事」
ほむら「一人で全てをカバーできればいいのだけれど、私は他にもやる事がある」
ほむら「出来る限りでいい、まどかを守ってあげて欲しい」
ジョルノ「……君は他にも隠している事がありそうだな。話す事は出来ないのか?」
ほむら「まだ……その時じゃないとだけ言っておくわ」
ジョルノ「そうか……この情報はマミ達に教えてもいいのかい?」
ほむら「巴マミは真実を知ると絶望してしまう。いずれ私から話すわ。だから今は伏せていて」
ジョルノ「時が来るのを待て、か……了解。君を信じて待つ事にしよう」
ほむら「……」
ジョルノ「何か言いたい事でも?」
ほむら「なぜ……こんなに簡単に信じてくれるの?何の根拠も無い、騙されているかもしれないのに」
ほむら「世界の破滅なんて嘘かもしれない、ただ利用されているだけかもしれない!なのに……!」
ジョルノ「さあ、なぜだろうな。理由を説明しろと言われても納得行く答えは出ないだろう」
ジョルノ「ただ……、君が必死だという事はわかる。それだけさ……」
ほむら「……」
同じ頃、見滝原繁華街
まどか「それじゃ、上条君の退院までもう少しかかるんだ」
さやか「うん、足のリハビリがもう少しかかるって」
まどか「でも、ビックリしたよ。昨日ジョルノさんが上条君を試すって言い出した時は」
さやか「……あたしも正直ちょっと不安だった。恭介がどっちを選んでも治すって言ってくれてたけど」
まどか「さやかちゃんを選んでくれて、よかったね」
さやか「……うぅ、思い出したら恥ずかしくなってきた……!あたし、嬉しくって恭介に抱きついて……///」カーッ
まどか「今日ずっとニヤニヤしてたもんね。……それで、上条君には告白したの?」
さやか「いやぁ、そんな余裕無かったというか、恭介もぎゅってしてくれて全部吹き飛んじゃったというか」モジモジ
まどか「……さやかちゃんって意外と奥手だよね」ジトッ
さやか「う~っ、嫁がいじめるぅ……!」
キャッキャッ
まどか「……あれ?」
さやか「ん?どしたのまどか?」
まどか「あそこ、仁美ちゃんが……」
さやか「ホントだ……お~い、仁美~!」
仁美「あらぁ、美樹さんに鹿目さん、ごきげんよう」
まどか「仁美ちゃん?今日はお稽古事は……」
さやか「まどか!これ!」
まどか(魔女の口付け!?)
まどか「ねえ、どうしちゃったの?どこ行こうとしてたの?」
仁美「どこってそれは、ここよりもずっといい場所ですわ」クスッ
まどか「仁美ちゃん……?」
仁美「ああそうだ、お二人も是非ご一緒に」
仁美「ええそうですわ、それが素晴らしいですわぁ」フラフラ
ざわざわ……ぞろぞろ
さやか「っ!?この人たちもまさか……?」
まどか「ど、どうしようさやかちゃん」
さやか「急いでマミさんたちに連絡を!仁美を守らなきゃ……!」
まどか「う、うん……わかった!」
工場
工場長「そうだ、俺は駄目なんだ……こんな小さな町工場ひとつ満足に切り盛りできなかった……」
まどか「駄目、それは混ぜちゃ駄目!」
ガッ!
仁美「邪魔をしてはいけません、あれは神聖な儀式です」
まどか「だって、あれ危ないんだよ!ここにいる人達みんな死んじゃうよ!」
仁美「そう、私達はこれからみんなで素晴らしい世界に旅に出ますの」
仁美「それがどんなに素敵な事か……鹿目さん、あなたもすぐにわかりますから」
さやか「任せてっ!!」ダッ!
さやか「おりゃあああああっ!」ブン
ガシャァァン!
さやか「ハァ……ハァ……これで!」
じろっ
さやか「あ……もしかしてヤバイ?」
まどか「ひっ!」
「よくも……!」「邪魔したな……!」ゾロゾロ
さやか「まどかっこっちの部屋に!」
まどか「さやかちゃんっ!」ダッ
バタン!ガチャッ!
まどか「どうしよっ!どうしよう……!」
さやか「マミさん、ジョルノさん!お願いはやくっ!」
ドボォッ!
まどさや「!?」
さやか「何?今の音!?」
まどか「わかんないよぅ……!」
「……責任を」「生贄……捧げ……」「謝罪を……」
ボキッ!ドガッ!
さやか「な、何を……」ソロ…
まどか「っ!」
仁美「」ボロッ
まどか「仁美ちゃん!!」
さやか「やめろお前らっ!仁美から離れろっ!」
まどか「仁美ちゃん!仁美ちゃ、ああっ!?」
さやか「!?まどかっ?」
ゴゴゴゴゴゴ……
まどか「っ!やだ!そんなっ!さやかちゃぁぁん!」
さやか「魔女の結界!?そんな、まどかが中に!」
さやか「それに仁美も!このままじゃ二人とも死んじゃう!」
さやか「どうすればいい!?あたしはどうすればっ!」
??「……」
魔女の結界内
まどか(これは罰なのかな……)
まどか(私が弱虫で、嘘つきだったから)
まどか(きっとバチが当たったんだ)
ザン!ザンザンッ!
まどか「っ……さやかちゃん!?」
さやか「ふっ!」
ザンッ!
さやか「これでとどめだぁぁぁっ!!」
ズバァァンッ!
・・・
QB「危機一髪……と言った所だね」
さやか「いや~初めてにしちゃ上手くやれたんじゃないかな?あたし」
まどか「さやかちゃん、キュゥべえ……」
まどか「っ!仁美ちゃんは!?」
仁美「……」
QB「大丈夫、気を失ってるだけさ」
さやか「ギリギリの所でキュゥべえが来てくれてよかったよ~」
まどか「じゃあ、さやかちゃんの願いで仁美ちゃんを……?」
さやか「うん、考えてる暇なんて無かったからさ、もうがむしゃらだったよ!」
さやか「でも、二人とも助けられてよかった」
マミ「美樹さん、鹿目さん!」
さやか「あ、マミさん達だ」
ジョルノ「さやか、君はまさか……!」
さやか「うん、なっちゃいました、魔法少女」アハハ
ミスタ「お前……」
まどか「あの、さやかちゃんは私と仁美ちゃんを助けてくれたんです。さやかちゃんがいなかったら今頃……」
マミ「そう……なったものは仕方ないわ、それよりも無事で本当によかった」
ほむら「結界が消えた……これは?」ザッ
さやか「!」
ほむら「美樹さやか、あなたは!」
さやか「……遅かったじゃん、転校生」
見滝原 鉄塔の上
杏子「マミの奴がヘマやったって聞いてきたのに、話が違うじゃんか」
QB「僕はマミがやられたとは言ってないよ。最後まで話を聞かなかったのは君だろう?」
QB「それに、この街には他にも魔法少女がいるんだ、さっき契約したばかりなんだけど」
杏子「ふーん、どんな奴?」
QB「友人の命を救う為に魔法少女になった子さ。きっとマミの弟子になるだろうね」
杏子「……はぁ?なにそれ、超ムカつくんだけど」
QB「何をする気だい?杏子」
杏子「そんな甘っちょろいルーキーなんか、あたしがぶっ潰してやるよ」
今日はここまで
明日も多分同じくらいの時間に
では
ごめんなさい、自分のミスです。
亀の細胞を植え付けた、いわゆるスタンドのクローンだから行き来が出来るという自己解釈を削ったせいです。
>>50の辺りから削った部分
・・・
ポルナレフ「それでジョルノ、わたしは誰に付けばいい?やはり暁美ほむらがいいか?」
ジョルノ「……いえ、彼女については気になる事がある。しばらく泳がせて様子を見ようと思います」
ジョルノ「ポルナレフさんは魔女退治の時にマミに付いていて下さい。万一の保険として」
ミスタ「まさか幽霊なら亀の部屋同士で移れるとはな。何でも試してみるもんだな」
ポルナレフ「スタンドのクローンにもしがみつけるのはいいが結構窮屈なんだよ。完全に亀になるまで卵の殻の中にいるようなものだ」
ミスタ「だがこれは幽霊のあんたにしか出来ねー事だしな。頼りにしてるぜ!」
・・・
これを削る事で、この後のマミさん救出展開バレ予防になるし亀の部屋の説明ついでにポルナレフお披露目出来るなって思ったんですね。
説明的すぎて間延びするなぁとか、もっとコンパクトに出来るなって思った展開は結構削ってます。
この場合は削りすぎてちょっと雑でしたね。申し訳ないです。
時間が取れたので少しだけ更新します。
見滝原繁華街 カフェ
マミ「でね、戦闘における個人のモチベーションってのはとても大事だと思うのよ」
さやか「うーん、そうですかね」
マミ「ほら、ミスタ達も能力名を叫ぶじゃない?そうやって意識を集中させて……」
まどか「ミスタさんのスタンド名……」
マミ「そうそう、セックs……」
まどさや「あっ」
マミ「~~~っ///」カァッ
マミ「と、とにかく!自分の扱う力に名前を付けるのは悪い事じゃないのよ!」
ミスタ「何をガキみてーな話をしてんだよ」
ポルナレフ「ミスタ、実際彼女達はまだ子供だぞ」
ミスタ「そういやそうだったな。技名ねぇ……あれだ、マミの『テロ・フィナーレ』だっけか」
マミ「『ティロ・フィナーレ』です!」
ミスタ「『究極の射撃』ねぇ……まぁいいんじゃねーの」
わいわい、ギャーギャー
さやか「マミさんとミスタさんって仲いいよねぇ」
ポルナレフ「二人とも銃使いだ、気が合うのだろうな」
まどか「うん、マミさん食べられそうになった後元気無かったから、よかったぁ」
ジョルノ「ミスタも落ち込んでいるマミをよく励ましていたよ。もう彼女も大丈夫だろう」
マミ「さて、そろそろ魔女退治に行くとしましょうか」
さやか「はい!ご指導よろしくお願いしますねマミさん!」
マミ「任せて、ビシビシ鍛えちゃうわよ!」
まどか「あの、本当に私も一緒に行っていいんですか……?」
マミ「えっと、それは……」
ジョルノ「キュゥべえ、まどかの魔法少女の素質は凄いんだろう?」
QB「そうだね、今まで沢山の子と出会ってきたけど、彼女ほどの才能を持つ子は初めてだよ」
まどか「そんな、私がまさか……」
ジョルノ「スタンド使いとスタンド使いが引かれ合う様に、もしかすると君は魔女をも引きつけるのかもしれない」
ジョルノ「また目を放した隙に魔女結界に巻き込まれたら危険だ。ならばいっそ近くにいた方が守りやすいだろう」
ポルナレフ(彼女を契約させない為にも、目の届く範囲にいてもらわねばな)
マミ「そうですね、鹿目さん、怖いだろうけど一緒に来てくれる?」
まどか「は、はい!私みんなを信じてますから!怖くなんて無いです!」
さやか「大丈夫!まどかには傷一つ付けさせやしないから、さやかちゃんに任せといて!」
ミスタ「おめーはまず自分が怪我しないようにしねーと駄目だろ」
マミ「そうよ、この中で一番危なっかしいのは美樹さんなんだから」
さやか「うっ!先輩達が手厳しい……」
わいわいウェヒヒ
・・・
~魔女探索中~
さやか「!マミさん、魔女の反応があります!」
マミ「そっちの路地裏ね、急ぎましょう!」ダッ
QB「結界が不安定だ、これは魔女じゃなくて使い魔のものだね」
マミ「いいえ、よく見て!奥に魔女も一緒にいるわ!」
ミスタ「おい!魔女と使い魔がバラバラに逃げてくぞ!」
ジョルノ「どうする?まず元凶を断つべきか……!」
さやか「でも、使い魔を放っておいたら誰かが犠牲になっちゃうかも……!」
マミ「……ここは二手に分かれましょう。私が魔女を、美樹さんが使い魔を」
マミ「念のためにミスタ、サポートに来てくれる?」
ミスタ「……」チラ
ジョルノ「……」コク
ミスタ「オーケー、魔女の奴はオレ達がやるぜ」
マミ「美樹さん、使い魔だからって油断しないこと、いいわね?」
さやか「は、はいっ!」
マミ「ジョルノさん後は頼みます!」タッ
ミスタ「行ってくる!」タッ
さやか「……それじゃ私達も頑張りますかね!」ヘンシン!
さやか「はぁっ!」
バシュッ!
使い魔「!?……!、!~~~!」
ガキィンッ!
まどか・ジョルノ「!?」
さやか「弾かれた!?」
杏子「ちょっとちょっとー、何やってんのさあんた達」
杏子「見てわかんないの?あれ魔女じゃなくて使い魔だよ?グリーフシードを持ってるわけ無いじゃん」
さやか「だって、あれ放っておいたら誰かが殺されるのよ!?」
杏子「だからさー、4、5人狩って魔女になるまで待てっての。そうすりゃちゃんとグリーフシードも孕むんだからさ」
杏子「あんた、卵産む前のニワトリしめてどうすんのさ?」
さやか「魔女に襲われる人達を……あんた、見殺しにするって言うの!?」
杏子「なんかさぁ、あんた大元から勘違いしてんじゃない?食物連鎖って知ってる?学校で習ったよね」
杏子「弱い人間を魔女が喰う、その魔女をあたし達が喰う。それがあたり前のルールでしょ?」
まどか「そんな……!」
ジョルノ「それは少し間違っているな」
杏子「はぁ?誰よあんた?」
ジョルノ「魔女よりも強い人間だっている、吸血鬼に完全生物、そんな上位の存在に人は今まで打ち勝ってきた」
ジョルノ「勇気という意志の力でね……君は世界を知らなすぎる」
さやか「ジョルノさん……」
杏子「何意味わかんねーこと言ってんの?一般人はすっこんでなよ」
さやか「あんた……!」
杏子「はっ!マミの弟子と聞いて来てみれば、やっぱりあいつと同じ甘ちゃんだったみたいだね」
杏子「一般人まで引き連れてヒーローごっこかよ。人の為に願い事使ったバカの考えはわかんねーわ」
さやか「……っ!あたしの事はまだしも、マミさん達をバカにするなっ!」
ガキィンッ!
杏子「ちょっとさ、やめてくれない?」ギリ…
杏子「遊び半分で首突っ込まれるのってさ、ホントむかつくんだ」ブン
ドガッ!ガシャン!
さやか「っ!?」
杏子「ふん、トーシローが。ちったぁ頭冷やせっての」
さやか「くっ……誰があんたなんかに!」グググ…
杏子「おっかしいなー、全治3ヶ月ってくらいにはかましてやったはずなんだけど」
まどか「さやかちゃん……!」
QB「彼女は癒しの願いで魔法少女になったからね。ダメージの回復力は人一倍だ」
杏子「うぜぇ……ちょーうぜぇ」
杏子「そもそも口の利き方がなってないよね!先輩に向かってさぁ!」
さやか「黙れぇっ!」
ガキィンッ!
杏子「!?」
ゴゴゴゴゴ……
杏子「植物の……つる?いつの間に!?」
さやか「!ジョルノさん!?」
ジョルノ「さやか、少し冷静になるんだ」
杏子「てめーか!?何しやがった!?」
ジョルノ「さやかはぼくの友人でね、これ以上怪我させるわけには行かないんだよ」
ジョルノ「せっかくやる気出した所悪いんだけど……ここで戦ってもお互い消耗するだけだしさあ、さっきの使い魔も放って置けない……」
ジョルノ「だからもう絡んでこないで」
杏子「ふざけんなてめぇっ!」
グオッ!ガシィイン!
杏子「(止められた!?)何だその後ろの奴はっ!?」
ジョルノ「もう一ペン言うけど、これ以上絡んでこないでくれよ」
ジョルノ「何度も同じことを言うのは嫌いなんだ。無駄だから……」
杏子「くそっ!離せてめぇ!」ググ…
ジョルノ「……『ゴールド・エクスペリエンス』!」
ゴゴゴゴ……メキメキ……
杏子「あ、あたしの槍が花に……!」
ジョルノ「魔法で作り出したものでも生命を産み出せる……新発見だなこれは」
杏子「その程度で勝ったつもりかよ!甘いっての!」
ジャラララララッ!
ジョルノ「……無駄無駄」
ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」ドゴドゴドゴ
ジョルノ「無駄ァッ!」ボゴォッ!
杏子「なっ!?」
さやか「凄い……!全部叩き落した!」
まどか「ジョルノさん……!」
杏子「くっ……!」
ジョルノ「同じ事はもう言わないよ。まだ続けるかい?」
杏子「……」
ほむら「そこまでよ」ザッ
ほむら「冷静になって、大人しく退きなさい、佐倉杏子」
杏子「……何だてめぇは、魔法少女か?」
さやか「転校生!」
まどか「ほむらちゃん……!」
ジョルノ「……」
杏子「お前なぜあたしの名前を知っている!?どっかであったか?」
ほむら「さぁ……どうかしらね。そんな事よりもあなたに話がある。ここは矛を収めてちょうだい」
杏子「話……?」
たんっ
マミ「美樹さん!大丈夫!?」
さやか「マミさん!」
マミ「魔女を倒したと思ったら使い魔が逃げてきたから、何かあったのかって……佐倉さん!?」
杏子「マミ……!」
ほむら「巴マミ……」
マミ「暁美さんまで、一体どういうことなのこれは?」
杏子「ちっ!あーうぜぇ、ぞろぞろと集まりやがって」
杏子「まるで手札が見えないとあっちゃね、今日のところは退かせてもらうよ」
杏子「おいそこのお前。話がしたいなら明日風見野に来な」
ほむら「わかったわ、明日ね」
杏子「ふん!」タッ
ジョルノ「……」
ミスタ「おいマミ!置いていくなっての!」ダダダッ
ミスタ「……ん?何だどうした?」
・・・
マミ「……なるほど、それで佐倉さんと」
さやか「グリーフシードの為に人間を餌にするなんて信じらんない!」
ジョルノ「佐倉杏子……彼女はなぜかイラついている風に見えたな。まるで最初から喧嘩を売る為に来たようだった」
マミ「……彼女にも色々とあるんだと思います。根は優しい良い子なんですが……」
ポルナレフ「マミは彼女の事を知っているのか?」
マミ「前に共闘していた頃があって……結局喧嘩別れしてしまったんですけど、まさか美樹さんに襲い掛かってくるなんて」
まどか「どうして魔法少女なのに……味方同士で戦わなきゃいけないんだろう……」
ほむら「魔法少女なんて自分勝手なものよ。むしろ佐倉杏子のような子こそふさわしいと言える」
さやか「転校生!あんたねぇっ!」
ほむら「事実、ジョルノ・ジョバァーナがいなかったらあなたは彼女に殺されていたわ」
さやか「!」
ほむら「それだけの力の差があった。優しいだけじゃ、勇ましいだけじゃ何も守れないのよ」
さやか「~~っ!!」
まどか「ほむらちゃん!そんな言い方って……!」
ジョルノ「そんな事は無いさ。ぼくは誰よりも優しく、だからこそ強かった人を知っている」
ミスタ「……そうだな、それで俺達は救われてきた」
ポルナレフ「人にはそれぞれ向き不向きがある。さやかはさやかなりの戦い方を見つければいいさ」
マミ「美樹さんが一人前になるまで、ちゃんとサポートするから大丈夫。強くなって、一緒に街を守りましょうね」
さやか「みんな……」
ほむら「……」
マミ「暁美さん、あなたとは色々あったけれど、グリーフシードを独占したがってる様には思えないわ」
マミ「ここらで仲直りをして、一緒に戦う事はできないかしら?」
ほむら「それは……」
まどか「私からも……お願い、ほむらちゃん」
さやか「……あたしは反対かな」
まどか「えっ、さやかちゃんどうして?」
さやか「転校生さ、さっきあの子となにか約束してたよね?」
さやか「もしかしてあの子と手を組もうとか考えてるんじゃないの?」
ほむら「……」
さやか「だとしたら、あたしはあんたを信用できない。マミさんには悪いけど転校生とは組めないよ」
マミ「美樹さん……」
ほむら「そうね、それが賢明かもね」
まどか「そんな……」
ほむら「……これで私は失礼するわ」
ジョルノ「ああ、ちょっと待つんだ、暁美ほむら」
ほむら「何かしら?」
ジョルノ「君に一つ頼みがある」
夕飯の用意やらあるので続きはまた後ほど。では。
/ (::)l::)_ノ::2ノつ
| | C|:/⌒、::::,,、::::っ
/::| (ウ  ̄ l|:::::) 面白いぞ>>1!褒美に角砂糖3個やろう!
__ ヲ''. _` |::: |:ヘ|_ 、 行くぞ>>1!3個行くぞ!
/ / -つ、 `l、f_フ/_/┴-`) | |
| / /,-、// ,-zっ、〉/ `| ─):|::ヽ
_ /ニニ| トエイ/::::ヾ__トノ::::|::::|
`\\ ト´/::: ̄┤ ┤┬ノ ̄::::::/::| /: :|
\ \K::::::::::´ ̄ ̄ ̄_,,/ ̄ヽノ::::ト:::::ノ
|  ̄\\z--、--─'´::::::__/ ミ/
ヘ ,Y::::__,-,::::::::\:: ::::::7
| ト:::::::::::::::// / | | ::::|:::::.... /:ニ| l
ト::::|\::::::::| | ヽヽ 〉::::_,,イ::::::::ノ /
| ::::| ゝ:::| :::l :`´::: ノ/ ` ̄
:::::::〉_. `l::::\::| ::::::::: 「 ヽ----
| :::ハ__|_:::::::| | ::::::| `──
ヽ_ | /ハ:::::| | :::::|
V|::::|:|__|:::::|:: ::::|
|| ::|:| |:::::|:: ::::/
>>124
ガリガリガリガリガリガリガリガリ!
では続き始めます
翌日 風見野 ゲームセンター
杏子「よぉ、話って何さ」
ほむら「あなたの力を借りたい」
杏子「……何の為に?」
ほむら「2週間後、見滝原にワルプルギスの夜が来る」
杏子「なぜわかる?」
ほむら「それは秘密。そいつを倒す為にわたしは動いている」
杏子「ワルプルギスの夜ね……確かに一人じゃ手強いかもな」
杏子「だがあの街にはマミもいるだろ?あいつと組めばいいじゃねーの」
ほむら「勝つ為に万全を期したい。あなたがいればより確実なものになるわ」
杏子「……あんた、あの甘ちゃん共とは違うね。目的の為なら手段は選ばない、そんな目をしてる」
杏子「いいね、そんな奴は嫌いじゃないよ」
ほむら「……じゃあ協力してくれるのね」
杏子「いいや、ご免だね」
ほむら「!?なぜ?」
杏子「理由は二つ」
杏子「一つは甘ちゃん共と組む気になれないって事。特にあのルーキーに背中を預けるなんて絶対嫌だね」
杏子「もう一つはあの訳のわからない力を使う奴がいるって事。あいつは得体が知れなさすぎる」
ほむら「……」
杏子「ついでに言うならあたしにうまみが無いってのもあるかな。別にグリーフシードに困ってる訳じゃないしね」
ほむら「……そうね、報酬の話をまだしてなかったわね」ファサ
杏子「何だ?何かあたしにくれるってか?」
ほむら「ええ、準備してあるから付いて来て」
・・・
風見野 高級料理店
杏子「なっ!こ、これは!?」
ジョルノ「やあ、来たね。昨日はどうも」
杏子「何でお前がここに!?」
ジョルノ「君と少し話をしてみたかったからほむらに頼んだのさ」
ジョルノ「それに、君もぼくに聞きたいことがあるんじゃないかと思ってね?」
杏子「……お前ら最初からグルだったのか!?」
ほむら「勝つ為に万全を期すと言ったはずよ。別に騙すつもりなんか無いわ」
ジョルノ「ほむらから話は聞いたよ。強力な魔女を倒す為に戦力を集めているとね」
ジョルノ「君も一緒に戦うなら、親睦を深めるいい機会だと思わないか?」
杏子「あたしは共闘なんてしねーっての」
ジョルノ「そうかい?君の気に入りそうな報酬も用意しているんだけどね」
ジョルノ「これはその手付金代わりだ。掛けてくれ」
杏子「……」
ジョルノ「中華は嫌いだったかな?ここのシェフの腕はかなりのものだよ」
杏子「……」ゴクリ…
ほむら「遠慮せずに頂きましょう。じゃないとあなたの分無駄になるわよ」
杏子「し、仕方ねーな!食い物粗末にするわけにはいかねーから、それだけだからな!」
・・・
杏子「……スタンド、ねぇ。それが昨日の奴か」モグモグ
ジョルノ「うん、この海老料理はうまいね。ピリッとして香りも良い」モグモグ
杏子「おい聞いてんのか」
ジョルノ「ああ、報酬の話がまだだったね。ワルプルギスの夜討伐の報酬はぼくが出すことになる」
ジョルノ「聞く所によると君は住む家を持ってないらしいな。その日の食事も危ういとか」
杏子「何で知ってやが……てめぇか」
ほむら「……」ホムホム
ジョルノ「だから君の為に家を用意しよう。きちんと法的に購入した家をね」
ジョルノ「それから普通に暮らせるだけのお金を。何なら学校に行く手続きをしても良い」
杏子「嘘付け、そんなこと出来るわけが……」
ジョルノ「出来るさ。ぼくはイタリアのギャングスター、異国といえどそのくらい簡単だ」
杏子「ギャングスター?あんたマジで言ってんのそれ?」
ほむら「本当よ。その証拠に、ジョルノ・ジョバァーナ達が見滝原に来て2週間で繁華街のほとんどの店が彼らの傘下に入っているわ」
ジョルノ「表向きは何も変わってないけどね」
杏子「マジかよ……」
ジョルノ「君にとっても悪くない条件のはずだ。ワルプルギスの夜討伐、協力してくれるかい?」
杏子「……あの新米を外せ、それで手を打ってやる」
ジョルノ「さやかを?」
杏子「マミはまだしもあんな素人にウロチョロされちゃ、勝てるもんも勝てなくなるっての」
ジョルノ「さやかの性格を考えると、無理をしてでも参加しそうだが……」
杏子「何も出来ねーようにあたしがぶっ潰してやってもいいけどね」
ほむら「美樹さやかには手を出さないで。私が対処するわ」
ジョルノ「君はやけにさやかにつっかかるな。何か理由でもあるのか?」
杏子「……別に、甘っちょろいやつらが嫌いなだけさ。それより報酬の件忘れんなよな」
ジョルノ「……」
・・・
ほむら『佐倉杏子と話を?』
ジョルノ『ああ、マミやさやかとは違うタイプの魔法少女だ。ちょっと興味があってね。明日君に同行したい』
ほむら『……なら、あなたに手伝ってほしい事がある』
ほむら『私のもう一つの目的について……』
ほむら(……私は昨日、ジョルノ・ジョバァーナにワルプルギスの夜討伐の協力を約束させた)
ほむら(なぜなのだろう……もう誰にも頼らないと決めたはずなのに)
ほむら「……」
ほむら(私は彼に頼っているのだろうか……いつもと同じ、まどかの為、ただ利用しているだけ?)
ほむら(……本当に、それだけ?)
翌日 上条家前
さやか(……恭介、練習してる)
さやか「!」
杏子「会いもしないで帰るのかい?今日一日追い掛け回したくせに」
さやか「お前は……!」
杏子「知ってるよ、あんたが死にかけの友達の為に契約したって事」
さやか「だったら何なのよ!」
杏子「あんたも変な奴だね、その願いでこの坊やをモノにしちまえばよかったのに」
杏子「たった一度の奇跡のチャンスを他人の為なんかに使っちまいやがって」
杏子「魔法ってのはね、自分だけの望みを叶える為にあるんだ。他人の為に使ったって碌な事にはならないのさ」
さやか「……!」
杏子「何ならさ、せっかく手に入れた魔法なんだ、今すぐ乗り込んで行って坊やの手足を潰してやりなよ」
杏子「もう一度、あんた無しじゃ何も出来ない身体にしてやるんだ」
杏子「そうすりゃ坊やは身も心もあんたのものに……」
さやか「……許さない!」
さやか「お前だけはは絶対、許さない!」
橋の上
杏子「ここなら遠慮はいらないよね」
杏子「いっちょ派手に行こうじゃないか!」ヘンシン!
さやか「……!」
まどか「待って!さやかちゃん!」ダダダッ
さやか「まどか!?……邪魔しないで!まどかは関係ないんだから!」
まどか「駄目だよ、こんなの絶対おかしいよ!」
杏子「フン!うざい奴にはうざい仲間がいるもんだね!」
ほむら「じゃああなたの仲間はどうなのかしら?」
杏子「!」
ほむら「話が違うわ、美樹さやかには手を出すなと言ったはずよ」
杏子「あんたは手ぬるすぎるんだよ。どの道向こうはやる気だぜ?」
ほむら「なら私が相手をする。手出ししないで」
杏子「……じゃあこいつを食い終わるまで待ってやるよ」
ほむら「十分よ」
さやか「……っ!ナメるんじゃないわよ!」
まどか「さやかちゃんごめん!」
パシ!ヒュンッ!
ほむさや杏「!?」
ブロロロロ…
ほむら「まずいっ……!」シュン!
さやか「まどか!あんたなんて事を!」
まどか「だってこうしないと……」
さやか「っ……」フラリ
まどか「?さやかちゃん……?」トサッ
QB「今のはまずかったよ、まどか。よりにもよって友達を放り投げるなんてどうかしてるよ」
まどか「何……?何なの?」
杏子「っ!」ガシ
まどか「やっ、やめて!」
杏子「……おい、どういう事だ?こいつ死んでるじゃねーかよ!」
まどか「えっ?」
マミ「鹿目さん!美樹さん!」ダダッ
ジョルノ「遅れてしまってすまないまどか。……さやかはどうしたんだ?」
まどか「マミさん!ジョルノさん!さやかちゃんが!さやかちゃんが……!」
ミスタ「……おい、こいつ脈がねーぞ!」
マミ・ジョルノ「!?」
ジョルノ「『ゴールド・エクスペリエンス』!」ズギュン
ジョルノ「本当に……死んでいる……!生命のエネルギーが感じられない!」
まどか「やだっ!嫌だよこんなの!さやかちゃんっ!」
杏子「おいっ!」
QB「君達魔法少女が身体をコントロールできるのは、せいぜい100メートル圏内が限度だからね」
杏子「100メートル?何の事だ!どういう意味だ!?」
QB「普段は当然肌身離さず持ち歩いているから、こういう事故は滅多にあることじゃ無いんだけど……」
~QB、ソウルジェムについて説明~
杏子「ふざけんじゃねぇ!それじゃあたし達ゾンビにされたようなもんじゃないか!」
QB「むしろ便利だろう?どんなに身体が傷ついたって、ソウルジェムが砕かれない限り君達は無敵だよ」
QB「弱点だらけの人体よりも、よほど戦いでは有利じゃないか」
ジョルノ(……これがほむらの隠していた魔法少女の秘密か)
まどか「ひどいよ……そんなのあんまりだよ!」
マミ「嘘、でしょ?嘘なんでしょうキュゥべえ!?」
QB「君達はいつもそうだね、事実をありのまま伝えると決まって同じ反応をする」
QB「どうして人間はそんなに魂の在り処にこだわるんだい?わけがわからないよ」
ミスタ「てめぇ……!」
ジョルノ「……という事はソウルジェムさえ取り戻せばさやかは生き返るんだな?」
まどマミ杏ミスタ「!」
そっ
ほむら「……」ファサ
さやか「……っは!」
一同「!」
さやか「……?」ムクリ
さやか「……何?何なの?」
今日はここまで
また明日同じ時間に
再開
さやかの家
さやか(こんな身体になっちゃって、あたしどんな顔して恭介に会えばいいのかな……)
杏子『いつまでもしょぼくれてんじゃねーぞボンクラ』
さやか「!?」
杏子『ちょいと面貸しな、話がある』
・・・
ミスタ「さやかは寝込んでいるらしい、よっぽどショックだったんだろうよ」
ジョルノ「無理もない……マミはどうしています?」
ミスタ「あいつも……落ち込んではいるが、何とか自分なりに割り切ってるみたいだな。また元気付けにケーキでも買っていってやるさ」
ジョルノ「ええ、頼みます。……これでほむらが言っていた魔女化の真実が知れたら絶望しかねない。それだけは避けなければ」
ミスタ「そうだな……。そういえばポルナレフはどうした?」
ジョルノ「ポルナレフさんには……」
教会跡
~杏子の過去話~
さやか「……あたし、あんたのこと色々と誤解してた。そのことはごめん、謝るよ」
さやか「でもね、あたしは人の為に祈ったことを後悔してない。高すぎるものを支払ったとも思ってない。」
さやか「この力は使い方次第でいくらでも人を幸せに出来るはずだから」
杏子「なんで……あんたは!」
ポルナレフ「ブラボー、おお……ブラボー」
さや杏「!?」
ポルナレフ「君は素晴らしい精神を持っているな、さやか。眩しいほど輝く、黄金の精神だ」ヌッ
さやか「ポ、ポルナレフさん!?」
杏子「な、なんだてめーは!?」
ポルナレフ「脅かしてすまないな、わたしの名はポルナレフ、J=P・ポルナレフだ」
ポルナレフ「さやかの事が心配でね。悪いがお護りに隠れて付けさせてもらった」
さやか「ええっ!?」
ポルナレフ「おっと、君の部屋の中までは入っていないから安心してくれ。流石にそこまで無粋なまねはしないさ」
ポルナレフ「ただ……みんな心配してるんだよ。君は大事な仲間だからな」
さやか「……」
杏子「お前もスタンド使いって奴なのか?」
ポルナレフ「以前はスタンドも使えたがね。いまやただの無力な幽霊さ」
杏子「ゆ、幽霊!?」
ポルナレフ「正確には亀のスタンドにしがみついている幽霊だな」
ポルナレフ「さやかのそばにいて様子を見守るつもりだったが、素晴らしい精神に感動してな、つい出てきてしまった」
杏子「黄金の精神……とか言ってたな。何だそれ?」
ポルナレフ「『正義』の輝きの中にあるという、精神の事さ」
さやか「『正義』……」
ポルナレフ「わたしは若い頃、『正しいことの白』の中にいるという感覚を経験した事がある」
ポルナレフ「それは言葉で語らずとも、周りの人々の心に自然と伝わっていくものだ。それがさやかにはある」
ポルナレフ「君は正義の味方として、かけがえの無いものを心に持っている。胸を張っていい」
さやか「ポルナレフさん……うん、ありがと。ちょっと元気でた」
ポルナレフ「それはよかった。さぁ、みんなの所へ帰ろう。まどかは特に心配しているぞ」
杏子「……ふん、何が正義だよ。バカバカしい!」
ポルナレフ「そうか?君も心の中に『黄金の精神』を持っている。そんな目をしているぞ?」
杏子「っ!何言ってんだよお前!」
・・・
翌日 通学路
仁美「さやかさん、昨日はどうかしたんですの?」
さやか「ん~ちょっと風邪っぽくてね」
まどか「さやかちゃん……」
さやか『大丈夫だよ、もう平気。心配要らないから』
さやか「あ……」
仁美「あら、上条君退院なさったんですの?」
さやか「……」
まどか「さやかちゃんも行って来なよ。まだ声かけてないんでしょ?」
さやか「あたしは……いいよ」
仁美「……さやかさん、放課後ちょっとよろしいですか?」
さやか「え?いいけど何?」
仁美「さやかさんにお話がありますの」
その日の夜 さやかの家の前
さやか「……まどか」
まどか「さやかちゃん、大丈夫……?」
まどか「あのね、さやかちゃんやっぱり様子がおかしかった……だから、一人にしたくなくて」
さやか「あんた……何でそんなに優しいかな……」
さやか「あたしにはそんな価値なんて無いのに……」
まどか「そんな……」
さやか「あたしね、今日後悔しそうになっちゃった」
さやか「あの時仁美を助けなければって、ほんの一瞬だけ思っちゃった……」
さやか「正義の味方失格だよ……」ポロッ
さやか「みんなに顔向けできない……!」ポロポロ
まどか「……っ!」ギュッ
さやか「仁美に恭介を取られちゃうよ……!でもあたし、なんにもできない……」
さやか「だってもう死んでるんだもん、ゾンビだもん……こんな身体で抱きしめてなんて言えない、キスしてなんて言えない……!」
まどか「……」ポロポロ
さやか「うぁぁぁぁあっ……!」
魔女結界
マミ「美樹さん危ない!」
さやか「くっ!」ブシュッ
ミスタ「『セックス・ピストルズ』ッ!」
ドバドバドバッ!
ミスタ「突っ込みすぎださやか!」
ジョルノ「さやか、今手当てを」
さやか「……大丈夫です。一気に畳み掛けましょう!」
ジョルノ「……さやか?」
さやか「はあああああっ!」ダッ
ザン!ザンザンッ!
まどか「さやかちゃん!」
さやか「フ、フフ……ハハハ……アハハハ!」
マミ「美樹さん、まさか……!」
ミスタ「あいつ……!」
シュルッ!ドスドスドス!ズババッ!
さやか「アッハハハ!本当だぁ……その気になれば痛みなんて完全に消しちゃえるんだぁ」
ザクッ!ドスドスッ!
まどか「やめて……もう、やめて……!」
さやか「やり方さえわかっちゃえば簡単なもんだね。これなら負ける気がしないわ」
シュウゥゥゥ
ミスタ「倒したのか……」
ポルナレフ「さやか、なんて無茶な……!」
マミ「美樹さん、ソウルジェムが濁っているわ……今グリーフシードを」
さやか「……あたしはいいです。見返りなんていらない、魔女に勝つ為の存在。それが今の私ですから」
まどか「さやかちゃん……そんな……」
ジョルノ「……君は自分の正義の為に犠牲になる気なのか?」
さやか「犠牲?……それもいいかもしれませんね。魔女に勝てないあたしなんて、この世界にはいらないんだ」
さやか「正義の為の犠牲になれるんなら、本望ですよ」
マミ「……いいかげんにしなさい!あなたを心配して、必要としてる人がどれだけいると思ってるの!」
マミ「あなたは大事な後輩で、仲間なの!そんなに自分を粗末にするような事言わないで……」ポロッ
まどか「マミさん……」
マミ「これは先輩としての命令よ、ソウルジェムを浄化しなさい」
さやか「……」シュゥゥゥ
マミ「これで大丈夫……あと何度か使えるわ、持ってなさい」
さやか「……いえ、それはマミさんが使ってください」
さやか「じゃあ私はこれで……」フラッ
まどか「さやかちゃん!」
さやか「あーごめん、ちょっと疲れちゃった」
まどか「無理しないでつかまって……」
ミスタ「送ってってやる、車に乗れよ」
ジョルノ「……」
次の日
ほむら「それで、話って何?」
ジョルノ「さやかが何か焦っているように見える、このままでは最悪の事態になりかねない。何か知らないか?」
ほむら「……これまでのループで、美樹さやかはかなりの高確率で魔女になった」
ほむら「そしてその原因は彼女の失恋にある事が多い」
ミスタ「……あの恭介って奴にフラれたのか?」
ほむら「その多くは志筑仁美……彼女の友人が上条恭介と付き合ったから、だったはず」
ジョルノ「志筑……確かさやかが願いを使って救った子だな……」
ミスタ「……つまりさやかは後悔しているかもしれないって事か?」
ジョルノ「魂をかけて救った子に想い人を取られる……彼女には重過ぎるのだろう」
ジョルノ「それに……やけに自分を犠牲にする事にこだわっていた。追い詰められて自暴自棄になっている可能性が高いな」
ほむら「美樹さやかが破滅するとまどかが悲しむ、それだけは避けたい」
ミスタ「それで、どうするよ?さやかに会って話でもするか?」
ジョルノ「いえ、その方面はポルナレフさんに任せています。それよりもやるべきなのは……」
放課後 湖畔の道
恭介「え?じゃあ今日はどうして?」
仁美「上条君にお話したい事がありますの」
さやか「……」
・・・
使い魔の結界
さやか「うああああああっ!」ズバッ
シュウウゥゥ……
さやか「ハァ……ハァ……!」
杏子「一人で何やってんのさ、あんた」
さやか「……!」
杏子「一緒に戦う仲間がいるんだろ?だったらサポートしてもらいなよ。危なっかしいたらありゃしない」
さやか「あたしは……一人でも戦い抜くの。使い魔くらい仕留められるわよ」
杏子「……そんな余裕ある風には見えないよあんた。だったらなおさら魔女だけ狙わないと」
さやか「あたしは、正義の魔法少女になるって決めたんだ。正義は誰かを見捨てないし利用もしない、見返りだって求めない」
さやか「魔女を倒して、みんなを救う。それが私の生きる意味」
杏子「……だけどっ、あんたそれじゃぶっ壊れちまうぞ!」
さやか「……心配してくれてありがとね。あたしは魔女を探しに行くから」
杏子「さやか……」
・・・
電車内
ショウ「……すぐ付け上がって籍入れたいだの言い出すからさぁ、甘やかすの禁物よ」
後輩「捨てる時がホントウザイっすよねぇ……その辺ショウさんうまいから羨ましいっすよー」
後輩「オレも見習わないと……お?」
さやか「ねえ、その女の人の話もっと聞かせてよ」
後輩「はい?」
後輩「お嬢ちゃん中学生?夜遊びはよくないぞ」
さやか「その人あんたの事が大事で、喜ばせたくて頑張ってたんでしょ?あんたにもそれがわかってたんでしょ?」
さやか「なのに犬と同じなの?ありがとうって言わないの?役に立たなきゃ捨てちゃうの?」
ショウ「何こいつ?知り合い?」
後輩「い、いや……」
さやか「ねぇ、この世界って守る価値あるの?あたし何の為に戦ってたの?」
さやか「教えてよ、今すぐあんたが教えてよ」
さやか「でないとあたし、どうにかなっちゃうよ」
ゴゴゴゴゴ……
ポルナレフ「待て、さやか。その前にオレにも殴らせろ」
さやか「!」
ホスト達「!?」
ポルナレフ「オレの妹はてめーらのような、人を人とも思わねー奴に殺された……」ヌッ
ポルナレフ「むかつくぜっ!こんなバカ共がいるから……!罪も無い人間が不幸な目に合うんだっ!」ワナワナ
ボグッ!ドグシャァッ!
ショウ「がっ!?」後輩「ぐえっ!」
ポルナレフ「妹の、そしててめーらに泣かされて来た女たちの代わりに、ここでオレが裁いてやるっ!」
ボコボコボコボコッ!
ホスト達「ギャアアアアアッ!!」
さやか「……」ポカーン
ショウ「こっ!こいつ、こっちから触れねぇ!?」
後輩「身体が透けている……!?なんなんだこいつは!?ぐはっ!」
ポルナレフ「俺は……幽霊だ」
ショウ「ゆ、幽霊!?」
ポルナレフ「ずっとてめーらを見張ってるからよぉ……今度同じような事してみろ」
ポルナレフ「取り憑いてぶっ殺してやるぞ!」ギラッ
ホスト達「ヒィッ!」
ホスト達「す、すみませんでしたぁーっ!」ダダダッ
ポルナレフ「ったく!バカ共が!」
さやか「……は?」ポカーン
ポルナレフ「さやかも災難だったな。あんな奴ら構わなくていい、時間と体力の無駄だ」
さやか「えっ?ていうか展開に頭が追いついてないんですけど……」
ポルナレフ「おい、ソウルジェムは大丈夫か?マミから一つ預かってるから出しな」
さやか「いや、だから何が何なのよーっ!」
駅のホーム
さやか「幽霊のおじさんにまた付けられていたと思ったら、いつのまにか慰められていた……」ズーン
さやか「ポルナレフさん人殴れるんだね、ビックリした」
ポルナレフ「細かい事は気にするな、大体スゴみで何とかなるものさ」
さやか「ちょっとキャラも違った気がするんだけど……」
ポルナレフ「どっちもわたしさ。興奮すると若い頃の素が出るんだよ」
さやか「……何かテキトーだなぁ」
杏子「やっと見つけたっ!」
さやか「杏子……」
杏子「あんたさぁ、いつまでも強情張ってるわけ……?」
さやか「悪いね、手間かけさせちゃって」
杏子「な、なんだよらしくないじゃんかよ」
ポルナレフ「さやかは今落ち込んでいるんだ、そっとしておいてやってくれ」
杏子「うわ!幽霊のおっさん、いたのかよ……」
ポルナレフ「おっさんじゃない、ポルナレフだ。わたしの名はジャン=ピエール・ポルナレフ」
杏子「す、すげぇどうでもいい……」
ポルナレフ「む?佐倉杏子君、君はこのわたしを甘く見ているだろう?人生の先輩にその態度じゃいかんなぁ」
杏子「ちょーうぜぇんだけどこのおっさん……何なの?酒でも飲んでんの?幽霊って酔っぱらえるもんなの?」
ポルナレフ「まぁ聞きたまえ、わたしが若い頃にした仲間との冒険の話をしてやろう」
杏子「うぜーっての!あたしはあんたの武勇伝聞きに来たんじゃないんだよ!」
さやか「ぷっ!」
ポル杏「ん?」
さやか「あっははははははっ!あはははっ!」
杏子「お、おいどうした……?」
ポルナレフ「さやか……?」
さやか「あーもう!なんかバカらしくなっちゃった!」
杏子「な、何言ってんだお前……?」
さやか「あたしね、わけわかんなくなってたの」
さやか「結局あたしは一体何が大切で、何を守ろうとしてたのか」
さやか「魔法少女として何人か救いもしたけれど、その分心には恨みや妬みが溜まってて」
さやか「誰かの幸せを願った分、他の誰かを呪わずにはいられない」
さやか「いつだったかあんたが言ってた、希望と絶望のバランスは差し引きゼロなんだって話、身にしみてよくわかったよ」
さやか「だからさ、もうどうだっていいって。今更こんな事に気付くなんて、あたしってほんとバカだなって」ポロッ
杏子「さやか……」
ポルナレフ「……」
さやか「そう思ってた所にさ、ポルナレフさんが出てきて、なぜか一人で大暴れして」
さやか「わけわかんないのに慰められたと思ったら、杏子と喧嘩しだして……」
さやか「それが、なんだかあったかくって、悩んでた自分すらバカらしくなっちゃって……」ポロポロ
杏子「……」
さやか「あたし……いいのかな?マミさんみたいな正義の味方を、まだ……目指せるのかな?」
ポルナレフ「それは君が決める事だ。どうなりたいかなんて、結局自分次第なのさ」
さやか「そっか……うん、そうだね。またゼロからやり直してみるよ」
杏子「なあ、それ……さ、あたしもいいかな……?あんたと一緒に正義の味方、また目指しても」
さやか「杏子……」
杏子「思えばあたしもそーゆうのに憧れて魔法少女になったんだよね。……さやかはそれを思い出させてくれたんだよ」
ポルナレフ「前にも言っただろう?君も心の中に『黄金の精神』を持っていると。資格は十分にあるさ」
杏子「……ありがとな、おっさん。あたしももう一度、正義の味方を目指してみるよ」
さやか「うん……杏子とならきっとなれる……そんな気がするよ」
まどか「さやかちゃーん!」タタタッ
さやか「まどか?」
杏子「あいつら……」
ミスタ「おーい、お前ら探したぞー!」
ポルナレフ「……ジョルノ達も来たみたいだな」
まどか「さやかちゃん!」ダキッ
さやか「ま、まどか!?」
まどか「よかったぁ……さやかちゃんが悩んでるのに、私何も出来なくって、さやかちゃんが心配で……」ポロポロ
さやか「……ごめん、ごめんね」ポロ
マミ「美樹さん……本当に、無事でよかった……もしかしたら一人で無茶してるんじゃないかって」グス
さやか「マミさん……ごめんなさい」
さやか「みんな……迷惑かけてごめんなさい!あたし、もう大丈夫です!何と言うか……吹っ切れましたから!」
ジョルノ「……いい顔になった。一つ乗り越えたみたいだな」
さやか「はい!また最初から、正義の魔法少女目指して頑張るのでよろしくお願いします!」
まどか「さやかちゃん……!」
杏子「あ、あの……えっと」
杏子「あたしも……さやかと一緒に、正義の魔法少女を目指す事にしたんだ。改めてよろしくな」
マミ「佐倉さん……」
杏子「マミ……その、ごめんな……色々と」
マミ「ううん、いいの……おかえりなさい、佐倉さん」ポロッ
杏子「た、ただいま……マミさん」
ミスタ「やけにしおらしくなったなおめー……」
さやか「ふふ……素直になった杏子はなんだか可愛いなー!杏子はあたしの嫁になるのだー!」ギュッ
杏子「なっ!何バカな事言ってんだよさやか!///」
まどか「ウェヒヒ……本当によかったぁ」
わいわいギャーギャー
ジョルノ「……君もこっちに来ないか?ほむら」
ほむら「……私は遠慮しておくわ」
ジョルノ「そうかい?だが君ももう仲間なんだ。いつだって、ここは君の居場所なんだからな」
ほむら「そんな事許されないわ……」
ジョルノ「……ぼくは君を信じているよ、ほむら」
今日の分ここまで
明日はもしかしたら昼からちょっとだけ更新できるかも…
文章は全部出来ているので土曜日には終わります
時間取れたのでちょっとだけ投下
数日後
ミスタ「おい!ふざけんなよ!何だこの状況は!?」
杏子「は?何が?」
マミ「ババ抜きだけど……ルール知らない?」」
ミスタ「ちげーよ!何でお前4枚持ってるんだって聞いてんだよ!?」
杏子「そういう手札になったからに決まってんじゃん。あたしに文句言うなよ」
ミスタ「あのなおめーら、4つの物から選ぶのは縁起が良くねえんだぞ!必ず良くないことが起こる!」
マミ「ど、どうしたの?ホントに……」
ジョルノ「ミスタは4の数字に弱いんだよ」
まどか「め、迷信ですよそんなの……」
ミスタ「いいや違う!経験上わかるんだよ!4ってのは不吉な数字だ!」
さやか「そんな事言ってたらトランプ出来ないんじゃ……」
杏子「勝つ自信無いからゴネてるだけじゃねーの?」ニシシ
ミスタ「ああ!?」カッチーン
ミスタ「……上等じゃねーか!いい機会だ!ここで4の数字を乗り越えてやるぜっ!精神的に負けてたまるかよ!」
杏子「いいから早く引けって」ピラピラ
ミスタ「うおおおっ!これだあああっ!!」バシュッ!
『4』
ミスタ「うわあああああああ!」
・・・
ミスタ「くそっ!だから言ったんだ!4は駄目だってよぉ~っ!」バンバン!
杏子「結局ドベになってやんの」ケラケラ
マミ「本当に相性悪いのね」クスクス
ざわっ
マミさや杏「!」
さやか「……魔女の気配!」
杏子「んじゃ、いっちょやろうかね!」
ミスタ「この怒りを魔女にぶつけてやるぜっ!」
マミ「ストレス解消に使われる魔女も不憫ね……」
ジョルノ「すまないが今回ぼくとポルナレフさんは同行できない、ちょっとやる事があるからね」
まどか「えっ、そうなんですか?」
杏子「まあ、魔法少女3人にスタンド使い一人いれば余裕だろ」
ジョルノ「ミスタ、頼みますね」
ミスタ「おう、任せとけ!」
魔女結界内
杏子「そこださやかっ!」
さやか「はああああっ!」ズバッ
ミスタ「まだ仕留めてねぇ!追撃行くぞマミ!」ドバドバ!
マミ「了解!」
ドゴォォン!
少し離れた所 亀の部屋の中
恭介「こ、これは……!」
ジョルノ「これが魔法少女」
仁美「さやかさん……!」
ポルナレフ「信じられないかもしれないが、これが現実だ。魔女と戦う、さやかは正義の為に厳しい道を選んだ」
仁美「……」
恭介「……信じます。あなた達の言う事なら」
仁美「私を救う為に……と言うのは本当なんですね?」
ジョルノ「そうだ、さやかは君を救う為に魔法少女になった。別にその事に責任を感じろという訳じゃないが……」
ジョルノ「ただ、知っておいて欲しかった。彼女は正義の魔法少女になると随分苦しんでいたからね」
仁美「その……魂を抜き取られるというのも……?」
ポルナレフ「ああ、魔法少女は魂と引き換えにひとつ奇跡を起こす」
仁美「……」
ジョルノ「彼女は怒るかもしれない、君達を巻き込んだ事を。それでも、君達はさやかにとってかけがえの無い人だ」
ジョルノ「勝手な申し出ですまないが、きちんと向き合ってやって欲しい」
恭介「……わかりました」
仁美「私は……」
・・・
杏子「くらえっ!」ズバッ
さやか「マミさん!お願いします!」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
ドゴォォン!
ミスタ「……終わったか」
まどか「みんな、お疲れ様ですっ!」
さやか「いや~あたしもかなり戦えるようになったんじゃないかな!」
杏子「まぁ、最初の頃に比べたらな!」
マミ「もう、油断しちゃ駄目だったら」クスクス
ミスタ「……そろそろだな」
マミ「え?ミスタ、そろそろって何が?」
まどか「?」
ジョルノ「やあ、みんなお疲れ様」
さやか「ジョルノさん!?あれ、用事があったんじゃ……」
ジョルノ「ああ、その為に人を連れて来る必要があった」
マミ「人……?」
ジョルノ「さあ、どうぞ」
恭介「は、はい」
少女達「!?」
さやか「きょ、恭介!?」
仁美「……」
まどか「仁美ちゃんまで……!」
杏子「……どういう事だ?一般人を連れてきたりして」
マミ「せ、説明を……」
さやか「そ、そうだよジョルノさん、こんなのって無いよ……!」
ポルナレフ「いいや、これは君の為に必要な事だぞさやか」
ジョルノ「君は真面目すぎるんだよ。大切だと思うなら尚更、話すべきだ」
さやか「……それは」
恭介「……全部聞いたよさやか、君が僕達の為にやってくれた事」
さやか「!そ、そっか……ばれちゃったかーあはは」
仁美「さやかさん、ごめんなさい……私、知らなかったとはいえあなたに酷い事を……」
さやか「な、何で仁美が謝るのさ!あたしが勝手にやった事だし、気にしないでよ!」
仁美「それでも……です。さやかさんはその事で随分と悩んでいらしたとお聞きしました」
さやか「それは……」
仁美「私はあなたに謝りたい……そしてそれ以上に、心から伝えたい」
仁美「さやかさん、あなたは私の大切なお友達です。これからもずっと、あなたと仲良くして行きたい……だから」ギュッ
仁美「ありがとう」ポロポロ
さやか「……っ!」
さやか「ちょ、調子狂うなぁ……せっかく、吹っ切れたと思ってたのに」ジワ…
<この世界って守る価値あるの――?>
さやか「正義の味方として、見返りなんか求めずに頑張れるって思ったのに……」ポロ
<あたし、何の為に戦ってたの――?>
さやか「どうしよう……嬉しいよぉ」ポロポロ
杏子「さやか……」
ポルナレフ「……」
仁美「さやかさん……」
さやか「うわあああああん……!」
・・・
まどか「さやかちゃん、落ち着いた?」
さやか「あ~、なんかすごい恥ずかしい……」グス
仁美「うふふ……さやかさん、泣き顔も素敵でしたわよ」グスッ
さやか「もう……あんたには適わないわ」
恭介「さやか……」
さやか「……恭介!こんないい彼女出来たんだから、大事にしなさいよね!」
仁美「あっ、えっと、その事なんですが……」
仁美「私、振られてしまったんですの」
さやまど「えっ!?」
恭介「志筑さん、それは僕が話すよ」
さやか「ど、どういう事?」
恭介「昨日の放課後、僕は志筑さんに交際を申し込まれた」
恭介「突然の事でびっくりしたけど……嬉しかった。正直、あの事が無ければそのまま受けていたと思う」
さやか「あの事って……?」
恭介「僕の手を治す為に、君が全てを懸けてくれた事。その意味を考えてみたんだ」
恭介「どうしてさやかは僕の為にここまでしてくれるんだろう?ギャングに身を売ってまで尽くしてくれるんだろう?って」
さやか「……」
恭介「それまでただの幼馴染としか思ってなかった、だけどもしかしたら……さやかは僕の事を好きでいてくれるんじゃないかって」
恭介「そう思ったら……君以外の人と付き合うなんて考えられなくなっていた」
さやか「そ、それじゃ……!」
恭介「気付くのが遅くなってごめん。さやか、僕は君が好きだ。僕の恋人になって欲しい」
恭介「……君さえよければ、だけど」
さやか「あ、う……ああ」
さやか「恭介……!恭介……!好きなの……ずっと恭介の事が好きだったの……!」ポロポロ
恭介「さやか……」
さやか「なる……あたし恭介の恋人になるよぉ……!」ギュッ
恭介「うん……うん……」ギュッ
仁美「さやかさん……」ポロポロ
まどか「ウェヒヒ……良かったねさやかちゃん」グス
マミ「本当におめでとう、美樹さん」ポロッ
杏子「へへ……さやかは泣き虫すぎるんだよ」
ミスタ「……おめーだって泣いてんじゃねーか」
杏子「ばっ!泣いてねーっての!」グシグシ
ポルナレフ「……これはある意味賭けだったな。正しい事だとは到底言えない」
ジョルノ「ええ……一般人を巻き込んでしまった。」
ジョルノ「それでも……」
ジョルノ「さやかが報われて本当に良かった」
QB「ジョルノ・ジョバァーナ達によってこの街の魔法少女は随分と安定している様だね」
QB「時間遡行者、暁美ほむらの妨害も止みそうに無い」
QB「このままではまどかの契約も到底望めないだろう」
QB「もったいない事だ。そのまま無駄にするには惜しいエネルギーだね」
QB「……少し僕達も干渉するとしようか」
これでさやかちゃん編一区切り
続きはまた夜に
誤字見っけ
>>178
×さやか「もう……あんたには適わないわ」
○さやか「もう……あんたには敵わないわ」
ごめんなさい
大縁談で妄想
和子「ご……ご趣味は?」
吉影「切った爪を15年以上集めています」
和子「」
再開します
<何度でも繰り返す>
『だからね、お願いがあるの』
<あなたの為なら、私は永遠の迷路に閉じ込められても構わない>
『キュゥべえに騙される前の、バカな私を……助けてあげてくれないかな』
<たった一人の、私の友達>
ほむら「私はもう、誰にも頼らない」
マミ「ワルプルギスの夜が見滝原に……!」
さやか「ワルプ……何ですって?」
ジョルノ「ワルプルギスの夜。結界を必要としない超弩級の魔女……らしい」
ジョルノ「およそ10日後、見滝原に出現する。放っておけばこの街は壊滅するだろう」
ジョルノ「それを阻止する為、協力して欲しい」
杏子「あたしは元々ワルプルギスの夜を討伐する為にほむらの奴と手を組んだんだよ」モグモグ
まどか「ほむらちゃんと……!」
マミ「なぜ、それがわかるんですか?」
ジョルノ「ほむらがそう言っていた。彼女は未来から来た時間遡行者だ」
さやか「未来から……!?」
マミ「本当なんですか、それ?」
ジョルノ「これはぼくの予測に過ぎないが、そういう願いで魔法少女になったんだろう」
ジョルノ「ワルプルギスの夜を倒す為、何度も同じ時間を繰り返しているんだ」
杏子「なるほどね……これであいつがあたし達について詳しかったってのも説明がつくな」
まどか「私たちとほむらちゃんは……別の時間で出会っていたって事……?」
ジョルノ「恐らくは……。彼女は詳しい事は話さないからね、あくまで予測でしかない」
まどか「……今ならなんとなく、わかる気がします」
まどか「ほむらちゃんが転校して来た日、夢を見たんです」
ミスタ「夢?」
まどか「街が壊されてめちゃくちゃになった世界で、ほむらちゃんが一人で何かと戦っている夢を……」
まどか「あれが未来の出来事だとしたら、私は……」
さやか「……そういえば前にそんな事言ってたね」
ポルナレフ「予知夢……という事か。もしかすると君のスタンド能力の一端だったりするのかもしれないな」
まどか「わたしの、スタンド……」
杏子「ま、何にせよワルプルギスの夜が来るってんなら迎え撃つまでさ」
マミ「ええ、力を合わせて街を守りましょう」
さやか「正義の魔法少女の出番って訳ですねマミさん!」
ミスタ「ならさやかはもっと経験を積まなきゃいけねぇな」
さやか「ええーっ!あたしも結構行けてると思うんだけどなー」
杏子「いや、まだまだ不安だぞ実際」
さやか「なんだとー!」
キャッキャッ
まどか「あの、ジョルノさん」
ジョルノ「ん?なんだいまどか」
まどか「一つお願いがあるんですけど」
・・・
ほむら「……それで、これはどういう事なの?」
ジョルノ「作戦会議さ。ワルプルギスの夜討伐に当たって色々と打ち合わせも必要だろう」
ほむら「そうじゃなくて……この状況は何だと聞いてるの」
さやか「むむ……」ジー
杏子「うめぇうめぇ」モグモグ
マミ「……」ニコニコ
ほむら「……」
ミスタ「ふぁ~あ……」
ポルナレフ「ふむ……」
まどか「……」
ほむら「話が違うわ、鹿目まどかには関わらせない約束のはずよ」
ジョルノ「これが必要な事だからだよ。彼女を契約させたくないならきちんと納得させるのが一番だ」
まどか「ほむらちゃん、お願い……私もきちんと知りたいの。ほむらちゃんがなぜ私を守ってくれるのか」
ほむら「……」
ジョルノ「『納得』は全てに優先するべきだ。でないと前に進めない。勝利を掴みたいなら、『納得』する事が重要だ」
ジョルノ「君が未来で経験してきた事を、ここでみんなに話して欲しい」
ほむら「……鹿目まどか、あなたは優しすぎる」
ほむら「悲しみと憎しみばかりを繰り返す救いようの無いこの世界で、どうしようもない出来事が起こった時、あなたは自分を犠牲にする」
ほむら「私はそれを何度も見てきた」
まどか「……!」
ほむら「魔法少女の秘密は、みんな知っているのかしら?」
ジョルノ「いや、君に言われた通りまだ話していないよ」
杏子「魔法少女の秘密……?何だそれ?」
さやか「ソウルジェムが魂だって事?」
ほむら「いいえ、それよりももっと残酷な現実よ」
マミ「それよりももっと……?どういう事よそれ」
ほむら「……その前に亀の部屋にソウルジェムを入れてちょうだい」
杏子「は?お前何言って……」
ほむら「あなた達を守る為に必要な事よ。J=P・ポルナレフ、もしソウルジェムが濁ったりしたらこれで浄化して」ジャラ
ポルナレフ「……了解した」
ほむら「秘密を聞きたいなら、ソウルジェムを亀の部屋へ。これは最低条件よ」
マミ「でも……」
ジョルノ「……既にその秘密を知っているぼくからも頼む。それがベストだ」
さやか「ジョルノさんがそこまで言うなら……」
マミ「……わかったわ」
杏子「傷付けんなよ」
ポルナレフ「確かに預かった」
まどか「……」
ほむら「あなた達が予想している通り、私は未来から来て何度もこの時間を繰り返している」
ほむら「その中で明らかになった、魔法少女の残酷な真実」
ほむら「……あなた達は魔女がどこから来るか知ってるかしら?」
マミ「魔女?呪いから生まれ絶望を撒き散らす存在ってキュゥべえが……」
ほむら「あいつはそう言うわね。そして私たち魔法少女のソウルジェムは絶望すると濁っていく」
杏子「!……まさか!」
ほむら「そう、魔法少女が絶望すると魔女になるのよ」
マミさやまど「!?」
ほむら「繰り返した時間軸の中で、美樹さやかは失恋によって魔女になった」
ほむら「その現実を受け入れられなかった巴マミは、錯乱して仲間を殺し自殺しようとした」
ほむら「すさまじい素質で魔法少女になり、ワルプルギスの夜を倒した鹿目まどかは最悪の魔女として世界を滅ぼした」
ほむら「……だから私は繰り返す。そんな未来を変える為、何度だって世界を巡る」
まどか「そん、な……!」
さやか「私が魔女に……!」
マミ「うそ……でしょ……」
QB「やれやれ、その事実を教えてしまうとはね、暁美ほむら」
一同「!」
QB「教えるそぶりが無かったから、このまま隠し続けるのかと思っていたよ」
杏子「てめぇ……!」
マミ「キュゥべえ……!本当なの!?魔法少女が魔女になるって!」
QB「訂正するほど間違っていないね」
マミ「っ!」
さやか「騙してたのね……!」
QB「勘違いしないで欲しいんだが。僕らは君達人類に悪意があるわけじゃない」
QB「全てはこの宇宙の寿命を延ばすためなんだ」
~魔法少女システム説明中~
まどか「私達……消耗品なの?あなた達の為に死ねって言うの……!?」
杏子「ふざけんな!そんな理由で……何が取引だ!騙されてるだけじゃねぇか!」
QB「騙すという行為自体、僕達には理解できない。認識の相違から生じたはんd……」
パンッ!
QB「」ドチャッ
少女達「!?」
ほむら「これ以上あいつと話しても苛立つだけよ、インキュベーターに私達の価値観は通用しない」
さやか「し、死んじゃったの……?」
ほむら「いいえ、あいつらは無数にいる。すぐに代わりが来るわ」
QB「やれやれ、怒らせてしまったかな」ヌッ
マミさやまど杏「!」
QB「これでも弁解に来たつもりだったんだけど、受け入れてもらうのは無理みたいだね」
ミスタ「あったりめーだろ、バカかお前」
QB「まどか、君はいずれ最高の魔法少女になり、そして最悪の魔女になるだろう」
QB「その時僕らはかつてない程の大量のエネルギーを手に入れるはずだ」
QB「この宇宙の為に死んでくれる気になったらいつでも声をかけて。待ってるからね」
まどか「……っ!」
ジョルノ「……キュゥべえ、君は本当に待ってるだけなんだな?無理やり契約を結ばせたりはしないんだな?」
QB「そうさ、僕は君達の合意を前提に契約しているからね。契約してくれるのを待つだけさ」
ジョルノ「そうか……もう消えていいぞ」
QB「それじゃあまた会おう、まどか」
少女達「……」
ほむら「これで、わかったでしょう?魔法少女がどういうものか。鹿目まどか、あなたは絶対に契約してはいけない」
まどか「う、うん……」
マミ「……」ガタガタ
ジョルノ「マミ?大丈夫か?」
マミ「魔女が魔法少女なんて……私達は……今まで仲間を殺していたって事……?」ガタガタ
杏子「おいマミ!しっかりしろ!」
マミ「ソウルジェムが魔女を生むなら……私たちは死ぬしか無いじゃない……!」
ほむら「っ!」
ミスタ「落ち着け、マミ」ポン
マミ「っ……!ミスタ……」ポロッ
マミ「でもっ……!こんな、こと!私たちはっ!」
ミスタ「人にはそれぞれ、定まった運命ってもんがあるんだよ」
マミ「運……命?」
ミスタ「俺は、何人も殺してきた」
マミ「……!」
ミスタ「ギャングだからな、汚れ仕事も沢山ある」
ミスタ「きっかけは……くだらない事さ。ゴロツキの喧嘩に割って入った、それだけだ」
ミスタ「たったそれだけの事で三人殺して、気付けばギャングの世界でドンパチだ」
ミスタ「それでもよ、結局俺は向かうべき道を歩いて来たんだと……そう思ってる」
ミスタ「だからよ、お前ももっと気楽に考えな」
ミスタ「まだ途中なんだよ、お前らは。その為に全部が必要な事で、道なんだ」
ミスタ「それでも進み続けようとすれば、いつかきっとたどり着く。向かっている訳だからな……そうだろ?」
マミ「……」
ミスタ「どうせならハッピーに行こうじゃねーか。メシが美味くて、太陽が気持ちいい。たったそれだけで案外何とかなるもんさ」
マミ「必要な事……私達は、向かっている途中……」
ミスタ「そうだ、この世の……え~っと何だったか?ジョルノ?」
ジョルノ「『真実』ですか。この世の『真実』」
ミスタ「そうだ!その『真実』に向かって進む。一緒に歩いてくれる仲間もいるしな!」
マミ「ミスタ……私、死にたくない……!魔女になんて、なりたくない……!」ポロポロ
ミスタ「大丈夫だ、お前を死なせねぇし、魔女にもならせやしねぇ。約束だ」ナデナデ
マミ「……うん……うん!」ポロポロ
ジョルノ「……君達は平気か?」
杏子「……まぁ、絶望には慣れちゃいるからな。キュゥべえの奴なんかの思い通りにはなってやらねえ」
さやか「あたしは……ちょっときついかも」
杏子「さやか……」
さやか「流石に死のうとまでは思わないけどね……自分が魔女になったなんて、結構ショックだったけど」
さやか「それでも、まだやりたい事があるんだ……幸せにしたい人がいるんだ」
ポルナレフ「……成長したな、さやか」
さやか「まぁ、あたし的には、ソウルジェムが魂って時点でへこみまくったからね。杏子みたいに慣れちゃったのかもしれないわ」タハハ
ポルナレフ「君達の様な思春期の少女と比べる事なんて出来ないのかも知れないが……」
ポルナレフ「わたしは魂だけになって結構経つが、そんなに悪いものでもないぞ?」
ポルナレフ「君達は肉体があるだけマシというか、なんというか……あまりへこまれるとわたしの立つ瀬が無いんだよ……」
さや杏「あっ……」
ミスタ「どうすんだよこの空気よぉ……」
さや杏マミ「ぷっ!」
さやか「あははははっ!そういえばそうだったね!」
杏子「あんたに言われちゃ何も言えねーわ!」
マミ「ふふっ……!グス……あははっ!」
ジョルノ「……」クスッ
ほむら「……」
ほむら(今回は……何もかもが違う)
ほむら(終わりに出来る……マミにさやかに杏子……それにジョルノ達。みんながいる)
ほむら(きっと、きっと終わりにしてみせる……!今度こそ)
ほむら「みんな無事で、乗り越えたい。お願いだから、力を貸して下さい」ペコリ
マミ「ええ、乗り越えましょう……!みんなで」
杏子「魔法少女は夢と希望を叶える存在……起こしてやろうじゃねーの、奇跡を!」
さやか「正義の魔法少女さやかちゃん!街の平和を守りますよ!」
まどか「みんな……!」
ポルナレフ「頼もしいな、君達は」
ミスタ「さて、大仕事になるぞこりゃあ」
ジョルノ「君を必ず『先』に進めてみせるよ、ほむら」
今日はここまで
明日も昼から時間取れそうなので予定繰り上げて明日終わらせます
では
ちょっとだけ再開
~決戦前夜~
夕方 鹿目家
詢子「まどか~今夜どこに行くって?」
まどか「えっと、さやかちゃん達とレストランでディナーに招かれてるの」
詢子「ドレスコードがある様な店で、中学生がディナーねぇ……本当だろうな?それ」
まどか「ほ、本当だよ!ちゃんと招待されたんだもん!」
詢子「まぁいかがわしいお誘いとかじゃないならいいさ、楽しんできな!」
まどか「うん!ありがとママ」
知久「まどか、迎えの人が来てるよ」
まどか「あっは~い!」トタトタ
詢子「それにしても、まどかがドレスって言い出した時にはビックリしたよ」
知久「……迎えの車を見たらもっと驚くと思うよ」
詢子「ん?どれどれ……」
詢子「」
詢子「リムジン……だと……!?」
タツヤ「ねーちゃ!ぶーぶーながい!ながい!」キャッキャッ
まどか「じゃ、行ってきまーす!」
詢子「ちょっと待て、マジで相手は何者だい!?」
見滝原グランドホテル
杏子「……」
さやか「……」
マミ「……」
ほむら「……」
まどか「……」
ジョルノ「一日貸し切ったから遠慮せずに英気を養ってくれ」
さやか「貸し切り!?」
マミ「高級ホテルを……丸々貸し切り……!」
ほむら「相変わらずぶっ飛んでるわね」
まどか「す、すごい……!」
杏子「うおーっ!楽しみだ!」
・・・
ミスタ「んじゃ!ワルプルギスの夜決戦前夜祭を始めるぜっ!」
一同「かんぱーい!」
杏子「なんだこれはぁぁーーっ!ンマイなああっ!」
まどか「お、おいひぃ……」トローン
ほむら「……!……!」ホムホム
杏子「何の料理だか知らないけど、こう……色んな味がドバーッと来て、なんていうか、ンまぁーーい!!」
さやか「いや、無理して実況しなくていいから……あーほら、ほっぺにソースついてる」ゴシゴシ
ジョルノ「ベネ。このタコのサラダは絶品だな……ネアポリスで食べるのと同じくらい美味い」
マミ「こんなに美味しいなんて……もっと食べるしかないじゃない!」モムモム
ミスタ「これコースだから……あんまり飛ばしすぎんなよ」
ポルナレフ「ふーむ、この時だけは羨ましいなやはり」
わいわいウェヒヒ
side パッショーネ
ジョルノ「食事を続けながら聞いて欲しいんだが、明日の住民避難はとある財団の協力を得られた」
ジョルノ「おそらくワルプルギスの夜出現予測5時間前には街は無人となるだろう」
ほむら「良かった、これで気兼ねなく戦えるわ」
ミスタ「……そういえば彼は来ないのか?」
ポルナレフ「あいつはアメリカのゴタゴタで忙しくてな、間に合いそうに無いと連絡があった」
さやか「?誰の話?」
ジョルノ「ほむらと同じ時を止められるスタンド使いだ。本人のキレの良さも加えて史上最強のスタンド使いと言ってもいい」
まどか「そんなに凄い人がいるんですか……!」
ポルナレフ「お互いあちこちを飛び回っていたからな……スタンドを使った犯罪なんかを調査しに世界中に行くんだよ」
マミ「それは……戦力としては申し分ないですね」
ミスタ「まぁ、来れないものはしょうがねぇ。俺達で何とかしなくちゃな」
ほむら「ええ、今回はこれ以上無いほど戦力が整っている。必ず勝てるわ」
side マミ
わいわいウェヒヒ
マミ「……」
マミ(賑やかねぇ……)
マミ(そういえば、近頃はこの賑やかさに慣れている気がするわ)
マミ(いつ以来かしら……こんなに楽しいの)
マミ(パパ、ママ、とてもいい仲間が出来たよ……!)
マミ(私もう、一人ぼっちじゃないんだ……!)
NO,6「アレ?マミ食ワネーノカ?ジャア貰ウゾコレッ!」ヒョイパク
マミ「」ガーン!
マミ「ミ~ス~タ~……!」ワナワナ
マミ「全員そこになおりなさいっ!」ドギャーン
ギャーギャーウエェェン!
side さやか
ジョルノ「食事中のBGMも手配しておいたよ」
杏子「おお!何か贅沢だな~」
さやか「BGMって……ええっ!?」
恭介「やぁ、さやか」
さやか「な、何で恭介が!?」
恭介「ジョルノさんに頼まれたんだ、大切な会食の演出をして欲しいって」
恭介「では、皆さん。まだまだ拙い演奏ですが、お楽しみください」
恭介「~♪」
ポルナレフ「おお……!」
まどか「綺麗な音……」
マミ「素敵ね……」
杏子「音楽の事はよくわかんないけど、いいな……これ」
さやか「……」
杏子「さやか?」
さやか「……」ポロポロ
杏子「……(よかったな、さやか)」
side 杏子
マミ「はぁ……このケーキも素敵……」トローン
さやか「ホント、最高ですね~これ!ん~まいっ!」
杏子「……」
さやか「ん?どうしたの杏子?お腹いっぱいになっちゃった?」
杏子「いや、こんな美味いメシ食べるの初めてだからさ」
杏子「モモ……あたしの妹にも一度食べさせてあげたかったなって思ってさ」
さやか「杏子……」
マミ「佐倉さん……」
杏子「わ、悪い!変な話して!いや~ンマイな~これ!」
さやか「……杏子ちゃんはホントにいい子だね~!そんないい子にはご褒美をあげよう!」
さやか「はい!あ~ん!」
杏子「なっ!何やってんだよさやか!」
マミ「ふふ……じゃあ私も、あ~ん」
杏子「マ、マミまで!何なんだよもう!」
マミさや「ふふふ……」ジーッ
杏子「うう……あ、あ~ん!///」
side まどか
まどか「ほむらちゃん、あのね」
ほむら「なにかしら?まどか」
まどか「いろいろとありがとうね」
ほむら「!……どうしたの?急に」
まどか「ちょっとね、言いたくなったの」
ほむら「……」
まどか「最初は、ほむらちゃんの言ってる事が良くわからなくて、結構戸惑ってたんだけど」
まどか「段々、全部私の為だったんだってわかってきて、ずっとほむらちゃんが見守ってくれてたんだって思ったの」
まどか「それで……何と言うか、お礼を言いたくなったんだ」
ほむら「……必ず、勝つわ。必ずあなたを守ってみせる」
まどか「うん……それでね、ほむらちゃん」
まどか「私は、ずっとそうなれたらって思ってたんだけど、もし良かったら……」
まどか「私とお友達になって欲しいなって」
ほむら「……ええ、嬉しいわ。……まどか」
side ほむら
ジョルノ「……楽しんでるみたいだね」
ほむら「ええ……こんなに楽しいのは初めてかもしれないわ」
ジョルノ「それは良かった」
ジョルノ「でも、気付いてるかい?」
ほむら「え?何の事?」
ジョルノ「もっともっと楽しい事が、君の未来にはあるんだ」
ジョルノ「明日勝って、君は『先』に進むんだよ、ほむら」
ほむら「……そうね」
ほむら(これまでで一番勝ちたいと、そう思える……)
ほむら「明日はよろしくね、ジョルノ・ジョバァーナ」
・・・
「夢のような夜でした。まるで魔法にかかったかのような、楽しくてあたたかい夜。
こんな毎日がこれからも続けばいいなって、そう思ってしまうのでした。 まどか」
QB「そんな未来はこないだろう。悪いね、暁美ほむら、鹿目まどか」
番外編ここまで
最終決戦は今夜、早ければ8時くらいから投下できそう
では
再開します
いつもの倍くらいの量があるのでその辺よろしく
決戦当日 避難所
がやがや
タツヤ「きょうはおとまり?きゃんぷなの?」
知久「ああそうだよ!今日はみんなで一緒にキャンプだ~!」
キャッキャッ
まどか「……みんな」
・・・
見滝原 街中
ほむら「……来る」ファサッ
QB「やあ、揃ってるね」
杏子「……今更何しに来やがった?」ギロ
QB「数多の平行世界を巡った暁美ほむらの結末を見届けようと思ってね」
ほむら「……」
さやか「そんなの決まってる、みんなでワルプルギスの夜を倒してハッピーエンドってね!」
QB「そうか、そうなるといいんだけどね」
ジョルノ「……何が言いたい?伝える事があるんだろう?」
QB「暁美ほむらが一つの疑問に答えを出してくれたからね。それを知らせておこうと思ったのさ」
ポルナレフ「疑問?」
QB「なぜ鹿目まどかが魔法少女として、あれほど破格の素質を備えていたのか、その答えを」
ジョルノ「……」
QB「魔法少女としての潜在力はね、背負い込んだ因果の量で決まってくる」
QB「一国の女王や救世主でもないごく普通の少女に、どうしてあれほどの因果の糸が集中したのか不可解だった」
QB「ねぇほむら。ひょっとしてまどかは、君が時間を繰り返すたびに強力な魔法少女になって行ったんじゃないのかい?」
ほむら「!」
QB「……やっぱりね。原因は君にあったんだ」
ほむら「……どういう事よ」
QB「君が時間を巻き戻す理由はただ一つ、『鹿目まどか』の安否だ」
QB「君は同じ目的で何度も時間を遡るうちに、彼女の存在を中心にいくつもの並行世界を束ねてしまったんだろう」
QB「その結果、数多の平行世界の因果線が今の時間軸のまどかに繋がったとしたら、彼女の途方も無い魔力係数にも納得がいく」
QB「君が繰り返してきた時間、その中で循環した因果のすべてが巡り巡って鹿目まどかに繋がってしまったのさ」
ほむら「それって……まさか!」
QB「お手柄だよほむら!君がまどかを最強の魔女に育ててくれたんだ!」
ほむら「……っ!」
ドグシャァッ!
QB「」
ジョルノ「……まったく、この直前の時を狙って動揺させに来たって訳か」
ほむら「ジョルノ・ジョバァーナ……」
ジョルノ「まどかの因果の量なんて関係ない。今日ぼくらは勝ってまどかは契約しないんだからな」
マミ「……そうよね、私達が勝てば何の問題もないのよね」
さやか「絶対に守るからね……まどか!」
杏子「何もかもキュゥべえの思い通りになんかさせねぇよ!」
ポルナレフ「こいつは中立なんかじゃない、わたし達の敵だと今はっきりわかった」
ミスタ「俺は最初からこいつはきにくわなかったぜ!」
ジョルノ「何か仕掛けてくるかもしれない、みんな十分に注意してくれ」
少女達「はいっ!」
ほむら「絶対勝つ……、待っていてまどか!」
パオーン ざわざわ
さやか「ちょっと緊張してきた……!」
5
ポルナレフ「住民の避難は完璧だ、思う存分暴れていい」
4
杏子「この2週間でグリーフシードも十分溜めた!負ける気がしないね!」
マミ「……散って行った魔法少女達の為にも、終わらせましょう」
2
ミスタ「あれがワルプルギスの夜……!」
1
ジョルノ「……行こう」
ほむら「今度こそ……決着を付けてやる!」
カチッ
ドドドドドドドゴオォンッ!
ミスタ「うおっ!あいついきなり飛ばしやがる!」
ワルプルギス「キャハハハハ!アハハハハ!」
ジョルノ「では手はずどおりに、ぼくらはサポートに回る。君達は奴に集中してくれ」
マミさや杏「了解!」
ミスタ「行くぜピストルズ!うおおおおっ!」
ブロロロロッ、キキィーッ!ドドドドッ!
ほむら「ふっ!」
ドッゴォーーン!!
ほむら「……」
シュバッ!
ほむら「っ!」
ガキィィン!
ジョルノ「『ゴールド・エクスペリエンス』!!」
メキメキ……ビシビシ
ジョルノ「危なかったな、ほむら」
ほむら「ええ、守ってくれてありがとう。助かったわ」
ジョルノ「さぁ、ここからが本番だ!」
・・・
ズウ……ン!
住民「っ!」
ざわざわ……
まどか「……」ス…
詢子「ん?どうしたまどか?」
まどか「ちょっとトイレに……」
・・・
ざあああああっ
QB「もう一度聞くよ、契約する気はないんだね?まどか」
まどか「……私はみんなを信じてる。契約なんてしないよ、キュゥべえ」
QB「そうかい、それは残念だ」
QB「だけど、僕が見る限りでは、彼らだけじゃ勝てるとは思えないけどね」
まどか「ほむらちゃんは言ってたよ、これまでのループでは一人じゃ勝てなくても、二人いれば何とかなってたって」
まどか「今回はマミさんも、さやかちゃんも、杏子ちゃんもいる。ジョルノさん達だっている、だから必ず勝てるって」
QB「ワルプルギスの夜は史上最強の魔女だ。僕は君達人類をずっと見てきた、その上で言おう」
QB「人類が進化するように、魔女も進化できる。……もしワルプルギスの夜が、『今回に限って』進化しているとしたら……?」
まどか「何を……言っているの?キュゥべえ……?」
QB「見届けてあげるといい、暁美ほむら達がどこまでやれるのか」
・・・
見滝原 戦場
ミスタ「くそっ!使い魔の数が多すぎるぜ!」
杏子「邪魔だぁっ!」ズバッ!
さやか「杏子!後ろ!」ガバ!
ズガッ!
さやか「ぐっ!」
杏子「さやかっ!」
ポルナレフ「一端退くんだ!すぐに手当てを!」
ジョルノ「『ゴールド・エクスペリエンス』!」ズギュン!
さやか「う、あ……ありがと、ジョルノさん」
杏子「わ、悪いさやか……油断した」
さやか「あたしは平気!それより前線に戻るよ!」
ほむら「――停止解除!今よマミ!」トドドドドッ!
マミ「ティロ・フィナーレ!」ドバッ!
ドッゴォォン!
ワルプルギス「ウフフフフフ……アハハハハハ!」
マミ「……っ!硬いわね!」
ミスタ「おいほむらっ!随分話と違うみてーだが、どうなってんだ!?」
ほむら「おかしい……ここまで手も足も出ない訳じゃなかった……!少なくとも魔力での攻撃は効いていたはずなのに!」
ワルプルギス「アハハハ!キャハハハハッ!」ゴゴ…
ジョルノ「大きな攻撃が来る!みんな戻れっ!」
カッ!
ズガァァァァン!!!
・
・
・
さやか「う……!」
ポルナレフ「みんな……無事か!?」
杏子「あ、あたしは何とか……!」
ミスタ「ぐ、はぁーっ!はぁーっ!」ボタボタ
マミ「ミ、ミスタっ!私をかばって……!」
ミスタ「足が一本吹っ飛んだだけだ!それより敵に集中しろ!」
ジョルノ「ぐ……ミスタ、すぐに手当てを……」
ほむら「あなた!腕が!」
ジョルノ「衝撃を受け止める為に大木を生やした。ギリギリだった……右腕を持っていかれたが、大丈夫だ」
ジョルノ「足も腕もすぐ作り直す、その間奴を任せる!」ドギュン!
ほむら「わかったわ……!任せて!」
少し離れた場所
まどか「あれは……!」
QB「どうだい?まどか、みんな苦戦しているんじゃないかな?」
まどか「……っ!大丈夫……!私は信じてる……!」
「ぐあっ!」
「きゃああっ!」
「さやかっ!……くそっ!あたしが相手だ!」
ドゴォォン!
まどか「……!」
「生まれろ!生命よっ!」
「駄目っ!砲撃が効かない!」
「どうして……!どうしてなのっ!」
QB「あれが進化したワルプルギスの夜の力さ。後は時間の問題だ。一人、また一人と敗れていくだろう」
まどか「そんな……!」
QB「別に不自然な展開でもないさ。祈りから始まり呪いで終わる、今までの多くの魔法少女が繰り返してきたサイクルだ」
まどか「そんなのって無いよ……!酷すぎるよ……!」
QB「信じられないと言うのなら見せてあげようか?」
QB「これまでインキュベーターと魔法少女が歩んできた歴史を」キィィィン
ザザザザザッ……
まどか「っは!?」
QB「僕達はね、有史以前から君達の文明に干渉してきた」
まどか「あ……!あぁ……!」
QB「数え切れないほど大勢の少女がインキュベーターと契約を交わし、希望を叶え、そして絶望に身を委ねていった」
まどか「もうやめて……!」
ザザッ……
QB「そうやって過去に流された全ての涙を礎にして、今の君達の暮らしは成り立っているんだよ」
QB「それを正しく認識するなら……どうして今更、高々数人の命だけを特別視できるんだい?」
まどか「……ずっと魔法少女たちを見守りながら、あなたは何も感じなかったの?」
まどか「みんながどんなに辛かったか解ってあげようとしなかったの!?」
QB「それが僕達に理解できたら、わざわざこんな星まで来なくて済んだんだけどね」
まどか「……」
・・・
ジョルノ(まずい……これ程とは……全員消耗が激しい……)
ざっ
QB「手こずっているようだね」
さやか「キュゥべえ……!」
杏子「今度は何しにきやがった!?」
QB「どうかな?ほむら。進化したワルプルギスの夜の力は」
ほむら「進化した……ですって?どういう事よ!?」
QB「ワルプルギスの夜といえど元は魔法少女だ。そのシステムを構築した僕達なら干渉できる」
QB「些細な事さ。少しだけ彼女の魔力を強化してやった、それだけだ」
ポルナレフ「貴様……!」
QB「君達が集まっても勝てないというのは大きな意味があるからね」
QB「この街を守るにはまどかが契約するしか無い訳だ」
QB「彼女から得られるエネルギーを考慮するなら、少しくらいのロスも安いものさ」
マミ「キュゥべえ……!あなたは!」
ミスタ「ついに本性をあらわしやがったな……!」
ワルプルギス「キャハハハハッ」カッ
ズドォォォン!
ジョルノ「くっ……!」
「うう……」
「ハァ……ハァ……」
ザッ
まどか「みんな……」
ほむら「まど……か?」
まどか「……ごめんね」
ジョルノ「まさか……!」
まどか「私、魔法少女になる」
ほむら「そんな……やめてっ!」
まどか「……私は、みんなの事が大好き……やっとわかったの。叶えたい願い事、見つけたの」
まどか「だからその為に、この命使うね」
ほむら「やめてっ……!それじゃあ……私は今まで何の為に……!」
まどか「ごめん……本当にごめん」ギュッ
まどか「これまでずっと、ずっとずっとほむらちゃんに守られて、望まれてきたから今の私があるんだと思う」
まどか「その私が、やっと見つけ出した答えなの。だから……信じて」
まどか「絶対に……今日までのほむらちゃんを無駄にしたりしないから」
ほむら「まどか……!」ポロッ
ポルナレフ「……まどか、君は……」
ミスタ「覚悟……出来てるんだな?」
まどか「はい」
マミ「鹿目さん……」
杏子「……戦う理由が出来たんだろ?決めたんなら、とことん突っ走りな!」
さやか「信じてるよ、まどか」
まどか「……うん!」
ジョルノ「……」
QB「数多の世界の運命を束ね因果の特異点となった君なら、どんな途方も無い望みだろうと叶えられるだろう」
QB「さあ、鹿目まどか。その魂を対価にして、君は何を願う?」
まどか「私は……!」
まどか「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい!全ての宇宙、過去と未来、全ての魔女をこの手で!」
QB「!……その祈りは……」
QB「そんな祈りが叶うとすれば、それは時間干渉なんてレベルじゃない!因果律そのものに対する叛逆だ!」
QB「君は……本当に神になるつもりかい……!?」
まどか「神様でも何でもいい。今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいて欲しい」
まどか「それを邪魔するルールなんて……壊してみせる!変えてみせる!」
まどか「これが私の祈り、私の願い」
まどか「さあ!叶えてよ!インキュベーター!!」
カッ!!
パアアアアァァァッ……
まどか「……」チャキッ
バシュッ!
キィィィィン!
ほむら「何が……起きているの……?」
QB「……全宇宙、全ての時間軸、全ての平行世界のグリーフシードが彼女に浄化されているんだ」
<あなた達の祈りを、絶望で終わらせたりしない。あなた達は誰も呪わない、祟らない>
<因果は全て、私が受け止める!>
<だからお願い!最後まで、自分を信じて!>
ワルプルギス「アハハハハハッ!アハハハッ!」
まどか「もういいんだよ」
まどか「そんな姿になる前に、私が受け止めてあげるから」
まどか「あなたはもう、誰も呪わなくていいんだよ……」
ワルプルギス「アハハ……ア……ハ……」
シュウウウウッ……
ほむら「ここは……?」
QB「まどかがもたらした新しい法則に基づいて、宇宙が再編されているんだよ」
QB「そうか……君もまた、時間を超える魔法の使い手だったね」
QB「じゃあ一緒に見届けようか。鹿目まどかという存在の結末を」
ゴオオオオオッ!
QB「あれが、彼女の祈りがもたらしたソウルジェムだ」
QB「その壮大すぎる祈りの対価に、まどかが背負う事になった呪いの量がわかるかい?」
QB「ひとつの宇宙を創り出すに等しい希望が遂げられた」
QB「それは即ち、ひとつの宇宙を終わらせるに等しい絶望をもたらす事を意味する」
QB「当然だよね?」
ゴゴゴゴゴゴ……
宇宙魔女「……」
ゴゴゴゴゴゴ……
ドォン!
ほむら「っ!」
ほむら「……そんなっ!」
まどか「ううん、大丈夫」
まどか「私の願いは、全ての魔女を消し去る事」
まどか「本当にそれが叶ったんだとしたら……私だって、もう絶望する必要なんて……無い!」
カッ!
バシュバシュバシュッ!
キィィィィン……!
ゴゴゴゴゴゴ……
宇宙魔女「……」
まどか「なっ!?」
ほむら「魔女が消えて……無い!?」
まどか「そんな……どうして……?」
QB「想定の範囲内だよ、まどか」
まどか「!?」
QB「君がとてつもない素質を持っていると判明した時点で、僕達は様々な可能性を検証し、その全てに対策を講じていたんだ」
QB「例えば僕達インキュベーターを滅ぼしたいだとか、そういった願いを望まれた時の為にね」
QB「だから君の祈りは予測していた。こうなる事は読めていたんだよ」
まどか「う、嘘……!」
ほむら「まどかの願いに干渉したという事……!?そんな事……!」
QB「言っただろう?魔法少女のシステムを構築したのは僕達だ」
QB「暴走しないように干渉出来る。干渉できれば制御が出来る。制御が出来れば支配も出来るのさ」
QB「リスクに対して保険をかけておくのは当然の事だよね?」
まどか「あ……ああ……!」
QB「これでようやく僕達は膨大なエネルギーを手に入れる」
QB「宇宙の為に犠牲になってくれてありがとう、そしてさようなら」
QB「君の生み出した呪いに抱かれて、絶望すると良い」
ほむら「キュゥべえ……!キュゥべえぇぇぇぇっ!!!」
QB「僕の勝ちだ、まどか」
QB「かどま、だち勝の僕」
<!?>
ゴゴゴゴゴ……
<何だ?>
ほむら「!!!っぇぇぇぇえべゥュキ!……えべゥュキ」
ゴゴゴゴ……
<何が起こっているんだ?>
「……」
QB「い良とるす望絶、てれか抱にい呪たし出み生の君」
<これは……!時間が逆行しているのか!?>
<僕は何を見ているんだっ!?>
レクイエム「吐キ気ヲ催ス邪悪トハ……ナニモ知ラヌ無知ナル者ヲ利用スル事ダ……!」
GER「自分ノ利益ダケノタメに利用スル事ダ……」
GER「……コレガ、レクイエム」
GER「オマエが見テイルモノハタシカに『真実』ダ……!」
GER「シカシ、実際に起コル『真実』に到達スル事ハ決シテナイ」
GER「コレガ『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』!」
ドドドドドド……
QB「なっ!?」
「……生き残るのは……この世の『真実』だけだ」
「『真実』から出た『誠の行動』は……決して滅びはしない」
「お前の行動が、真実から出たものなのか……それともうわっ面だけの邪悪から出たものなのか」
ジョルノ「お前ははたして……滅びずにいられるのかな?キュゥべえ」
ドドドドドド……
QB「ぼ、僕は初めから何も動いていない……!契約なんか結んでいないっ……!!」
QB「僕は鹿目まどかと契約してっ!エネルギーを手に入れるはずなんだっ!勝利するはずなんだっ!」
QB「わけがわからないよっ!!」
ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」
GER「オマエハ……ドコへも向カウ事ハナイ……特に……『真実』に到達スル事ハ決シテ……」
ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァッ!!」
ドゴドゴドゴドゴ!
QB「キュッぷアアーッ!!」
ドッパァーーン!!
ほむら「……っはっ!?」
マミ「あ、あら?今のは……?」
杏子「な、何が起きたんだ……!?」
さやか「ううっ……!?」
まどか「……!」
ミスタ「い、今のは……ジョルノ!?」
ポルナレフ「レクイエムか……!」
ジョルノ「……」
ほむら「まどか……!まどかはっ!?」
ワルプルギス「キャハハハハハッ!」
ドゴォォン!
杏子「くっ!仕方ない……!」
杏子「ロッソ・ファンタズマ!」ズズズ…
ミスタ「これは……幻!?」
杏子「時間稼ぎにしかならねーけど、何が起こったかハッキリさせねーと!」
ポルナレフ「……そうだな、私は今まどかが契約したと思ったんだが……」
ほむら「まどか……!あなた……一体どうなったの……!?」
まどか「……わかったよ、ほむらちゃん」
ほむら「まどか……?」
まどか「全部、わかったの」
まどか「キュゥべえに騙されて、契約した私は概念になった」
まどか「そこでね、見えたの。過去と未来、かつてありえた宇宙も、いつかありえるかもしれない宇宙も、みんな」
まどか「だからね、わかったよ……いくつもの時間で、ほむらちゃんが私の為に頑張ってくれた事、何もかも」
ほむら「!?」
まどか「何度も泣いて、傷だらけになりながら……それでも私の為に戦い続けて……」
まどか「ずっと気付けなくて、ごめん……ごめんね」ギュッ
ほむら「……っ!」ポロッ
まどか「概念の私になったから、本当のあなたを知る事ができた。私にはこんなにも大切な友達がいてくれたんだって」
まどか「嬉しいよ……ほむらちゃん、ありがとう」
まどか「あなたはわたしの、最高の友達だったんだね……!」
ほむら「……ぅぅぅうううっ!」ポロポロ
まどか「だから、わかったよ」
まどか「ほむらちゃんの想いが……ほむらちゃんの覚悟が、言葉じゃなく心で理解できた」
まどか「だから……私も戦うよ。ほむらちゃんの、みんなの隣で一緒に戦う」
キィィィィン!
ジョルノ「これは……!まどかの……!」
まどか「みんなを守る、強い想い。信じる心で、つながる力」
まどか「穢れぬ絆、『ピュア・コネクト』」
ドドドドドド……
ミスタ「力が……あふれてくるっ!」
ポルナレフ「これがまどかのスタンド……!」
マミ「ソウルジェムの穢れが……魔力が……回復していく!?」
さやか「優しい力……」
杏子「みんなの力を、近くに感じる……!」
ジョルノ「意思が、能力が……共有されていくのか……!」
ほむら「……!」
<穢れぬ絆> ピュア・コネクト
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:なし 持続力:A 精密動作性:なし 成長性:A
まどかが一度概念化することでほむらの覚悟を知り、発現したスタンド。身に纏う羽の様な形をしている。
まどかと信じあう者達の力を繋ぎ、重ね合わせ、増幅する。
このスタンドに繋がれた者はお互いにそれぞれの能力を共有する事が出来る様になる。
互いに信じあう限り、どんなに離れていても何人でも共有可能。
ワルプルギス「アハハハハッ!キャハハハハッ!」
ドドドドドッ!
ミスタ「行くぜ、マミっ!」
マミ「ええ!やりましょうミスタっ!」
ミスタ・マミ「『ティロ・フィナーレ』と『セックス・ピストルズ』の全方位無限射撃!」
ミスタ・マミ「『ティロ・インフィニート』!!」
ピストルズ「パスパスパァーーースッ!!」
ドガガガガガガガッ!!!!
ゴオォォォンッ!
杏子「マミ達に続くぞっ!さやかっ!」
さやか「うんっ!任せといて杏子!」
パアアアアッ!
さや杏「……幻影の、剣?」
さやか「えっ!?ちょっと!これどうやって使うの!?」
杏子「は!?わかんねーけど、投げんのかこれ!?」
ギャーギャー
ポルナレフ「どれ、貸してみなさい」ザッ
杏子「ポルナレフ!?あんた……!」
ポルナレフ「さやかの癒しの祈りで、少しはパワーを取り戻したようだ」
さやか「……!」
ポルナレフ「よく見ておきなさい、若い騎士達」
ポルナレフ「剣捌きとは、こうやるんだ!」
ポルナレフ「『ミラージュ・チャリオッツ』!!」
ズバババババッ!!!
さやか「す、凄い!使い魔も魔女の防御もすり抜けて……!」
ポルナレフ「ホラホラホラホラホラホラホラホラァーーっ!!」
ズバババァーーンッ!!
ワルプルギス「アハハ……ウフフ……」
ズガァァァン!ドゴォォン!
ほむら「……まどか」
まどか「……」ニコッ
ほむら(あなたがいたから、私は今ここにいる)
ほむら「ジョルノ・ジョバァーナ……」
ジョルノ「……」コク…
ほむら(あなたがいたから、まどかが今隣にいる)
ほむら(今までの全てが必要で、この『先』に進む為に欠けてはならないもの……)
ほむら(交わした約束も、流した涙も、信じた祈りも、今までの全てが……)
ほむら(本当に、本当に……なんて遠い廻り道)
ほむら「あなたに託す、私の全て」パアアアッ
ほむら「信じてるわ、ジョルノ」
ジョルノ(懐かしい感覚が、ある)
ジョルノ(会った事など無いはずなのに、まるでずっと知っていたかのような)
ジョルノ「……」
ジョルノ(去った者から受け継いで、更に更に『先』へと共に)
ジョルノ「神のように世界を支配するのではなく、星のようなわずかな光明でも、それを頼りに進もう」
ドォーーン!!
ジョルノ「『レクイエム・ザ・ワールド』」
ポルナレフ「時間が……止まった!?」
さやか「す、すごっ!」
杏子「見ろ!ワルプルギスが!」
ドドドドドッ!ズババババッ!
ドドドドドッ!ズババババッ!
マミ「ど、どうなっているの……!?」
ほむら「……時間をリピートしている?」
ミスタ「リピート!?」
ジョルノ「ワルプルギスの夜に与えたダメージの時間を記憶し、再生しているんだ」
ジョルノ「更に止まっている時間の間、与えた攻撃も加算されていく」
さやか「や、やばすぎない?それ」
まどか「さあみんな、もう少しだよ!」
まどか「みんなの力を、一つに合わせて」
ザザッ!ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4734708.jpg
まどか「救済の矢を、今ここに」ギュッ
<もう振り返らない>
<あなたと共に、私は進もう>
ほむら「私の戦場は、ここなんだ」
キィィィィィン!
まどか「ここから『先』は……」
ジョルノ「ぼく達の時間だぜ」
カッ!!
ワルプルギス「アハ……ハ……」
シュウゥゥゥ……
マミ「消える……」
ポルナレフ「ワルプルギスの夜が消えて行く……!」
杏子「倒したのか……?」
さやか「やった……やったよ!」
ミスタ「ついに……!勝ったんだっ!!」
ほむら「……終わった、の?」ヘタッ
まどか「……おめでとう、ほむらちゃん」ギュッ
ほむら「ま、どか……まどか……!うあぁぁぁっ!」ポロポロ
ほむら「うわああああああんっ!」ポロポロ
まどか「ほむらちゃん……ほむらちゃん……!」ポロポロ
ジョルノ「おめでとう、ほむら……」
・
・
・
この絵を使いたいがために書いたなwwwwwwww
瓦礫になった街の片隅
QB「う……うぅ……!何なんだ、一体……!」
QB「勝ったはずだ!システムに忍ばせた罠で僕達はエネルギーを手に入れているはずなのにっ!」
QB「何だったんだ……!あのスタンドは……一体!」
QB「……まあいい、時間はいくらでもある。ジョルノ・ジョバァーナの能力を徹底的に解析して……今度こそまどかと!」
ガララッ……
QB「えっ?」
グシャッ!
QB「」
ヒョコッ
QB「が、瓦礫か……一体無駄にしてしまった。この辺りは崩れてくるようだ……気をつけないと」モシャモシャ
QB「きゅっぷい。……?」
QB「何かがおかしい……」
バチバチッバチッ
QB「!?」
バリバリバリッ!!ビリビリ……
QB「ま、また……送電線?いつもならあの程度回避できるはずなのに……なぜ?」
ツルッ!
QB「!?」グラッ
パパーッ!ブロロロロ……
QB(何なんだ……!さっきから!こんなつまらない事で……!まさかっ!これはっ!)
QB(ジョルノ・ジョバァーナのっ!)
グシャッ
QB「う……うあぁっ!この感覚は……これはっ」ガタガタ
QB「きょ、恐怖しているというのかっ!僕がっ!このインキュベーターがっ!」
QB「僕のそばに近寄るなァァーーーッ!!!」
『地球上のインキュベーターに原因不明のエラー発生、一部バックアップを残し魔法少女システムの緊急停止を行う』
数日後 鹿目家 朝
TV『……見滝原市のスーパーセルから3日、現地ではSPW財団を中心とした調査活動が行われています』
TV『幸いにも同財団の速やかな避難誘導により人的被害はゼロとなっており、模範的な災害対処のケースとして……』
詢子「お、家の近くが映ってるぞータツヤ」
タツヤ「おうち?おうちうつってるの?」
詢子「そうだぞー!タツヤも映ってるかもなー!」
キャッキャッ
知久「こらこら、まどか達が起きちゃうから、ちょっと音量落とそうね」
タツヤ「あーい」
詢子「まどか達、学校始まるのいつだって?」
知久「明後日からだそうだよ」
詢子「そっか……友達を助けるって避難所飛び出した時はどうなるかと思ったけどねぇ」
知久「……まどかにしか出来ない事を見つけたんだろう。なんだかたくましくなった気がするよ」
詢子「そうだね……ほむらちゃんを助けたのかな……流石、私達の娘だね」
知久「ああ、自慢の娘だね」
見滝原 瓦礫になった市街地
ガオンッ!ガオンッ!
??「お~い、おめーサボってんじゃねーっすよぉーっ!」
??「あん?サボってんじゃなくて瓦礫撤去してんだよ。俺はおめーみたいに治せねーからよぉーっ」
??「だーから!瓦礫削り取っちまったら俺の能力でも治せねーだろうがっ!」
「きゅっぷ」ガオン!
??「ん?今なんか違うの削っちまったか?気のせいか?」
??「バイト代はずんで貰ってるんだから真面目にやれってーの!」
ギャーギャー
??「先生ーっ!ちょっと!今日は取材じゃなくて瓦礫撤去の手伝いですよぉーっ!」
??「おおおーーっ!凄いぞっ!これがリアリティだっ!写真で見るだけじゃわからない本物の廃墟だっ!」
シュバババッ!!
??「だから!廃墟にしない為に復興するんですってばーっ!」
ぶれねぇな露伴先生
別の場所
??「……やはりインキュベーターとやらの痕跡は見つからないな。生半可な相手ではないと言う事か」
??「ねぇパパっ!日本って結構ぶっ飛んだ建物多いのね!私あっちも見てくるわ!」
??「……あまりウロチョロするんじゃないぞ。危ないからな」
??「何これ、邪魔よこの瓦礫!オラオラオラオラっ!」
??「……やれやれだぜ」
・・・
和子「うう……生徒は休みでも教師は出勤……社会人は辛いわぁ」
和子「まだこの辺は瓦礫もたくさんあって危ないし……早く復興終わらないかしら」
ガラッ……
和子「ええっ!?きゃあああっ!」
がしっ
??「……やれやれ、危なかったな。ここら辺はまだ調査中なんだ、他を通るんだな」
和子「あ、ありがとうございます」
和子(何この長身、知的、硬派そうなイケメンは……!もしかしてこの人が私の王子様……!?)キュン
??「パパっ!面白いの見つけた!ママのお土産にしていい!?」
和子(家庭円満かよちくしょーーーっ!)ワァァァァン
「――こうして、私たちにとっての(ほむらちゃんにはもっと)……とても長く、激動の一ヶ月は幕を下ろしました。
街は壊れてしまったけれど、少しずつ、元の活気を取り戻そうとしています。
杏子ちゃんは風見野に戻りました。何でも、大きな家を建ててもらったから勉強してまた学校に通うんだとか。
週末はよく集まってお喋りしたり、マミさんの家でお茶会をやったりしています。
さやかちゃんは上条君においしい料理を作るって張り切っています。うちのパパやマミさんに色々教わって練習してるみたい。
あの後しばらくキュゥべえの姿を見ることはなかったのですが、いつの間にか戻ってきたようで私に契約を迫りに
現れてはほむらちゃん達に追い返されています。何でも、ジョルノさんのスタンドの能力によってインキュベーターの仲間内で
精神疾患が急増、謎の個体消滅に悩まされているとか……その影響もあって、魔法少女システムが一部変更になったみたいです。
なんと、希望と絶望による相転移エネルギーの採取は中断に。代わりに人の負の感情を受けて成長する『魔獣』という
怪物を倒した時に出るエネルギーを集める方法に切り替えたとの事。ちょっとぐったりした様子で効率が落ちたと
愚痴をこぼすキュゥべえは、なんだか前より人間くさくって笑えました。それから、ジョルノさん達の提案で、ちょっとした
凄い事が出来そうなんです。マミさんが受験生になるので、実現するのはもう少し経ってからになりそうなんですけどね。
で、その凄い事っていうのが……」
エピローグ 『ひかりふる』
2年後 聖・見滝原学院高校 特別管理教会 (佐倉杏子の父親の教会だった場所)
パッショーネ日本支部 チーム『ルミナス』 本拠地
さぁぁぁぁっ……
「……」
「ん……」
まどか「ほむらちゃん、起きた?」
ほむら「まどか……?」
ほむら「ごめんなさい、居眠りしていたのね」
まどか「ウェヒヒ……大丈夫だよ、私も寝ちゃってたから」ナデナデ
マミ「本当に仲良しねぇ二人とも、ちょっと妬けちゃうわ」クスクス
ほむら「マミ……覗き見は良い趣味とはいえないわよ」
マミ「覗いてなんか無いわよ。集合場所に来たらあなた達二人がそこで寝てたんだもの」
まどか「お日様がよく当たってあったかいんですよここ」
マミ「本当に好きねぇそこ。窓辺にクッション敷き詰めて、お昼寝準備万端って感じね」
ほむら「それで、まだ集まってないみたいだけど他の幹部は?」
マミ「美樹さん達はちょっと遅れるみたい。美国さんと呉さんはお茶菓子を買ってから来るって」
ほむら「そう……えーと今日の議題は……」
マミ「西日本への魔法少女保護ツアー参加者の選抜だったわね」
まどか「今うちは全部で何人くらいいるんでしたっけ?」
マミ「関東地区だけで約80人ちょっと……だったと思うわ。まだ入団してない子も合わせると100人越えるかも」
ほむら「どうせまどかが行くから私も行くのよ。残りのメンバーは適当でいいわよ」
まどか「もう……ほむらちゃんったら」
マミ「暁美さん、チームリーダーなんだからもう少ししっかりしてよね」
ほむら「まどかの膝枕の魔力には何者も勝てないわ……」グデー
まどか「ふふっ……よしよし」ナデナデ
マミ「あらあら」クスクス
だだだだだっ!バン!
杏子「おいっ!返事来たぞ!」
さやか「はーっ……はーっ!杏子、あんた足早すぎ……」
ほむら「何よ騒々しい……まどかがビックリするでしょ、静かになさい」
マミ「それで、返事って何かしら?」
まどか「何か嬉しいお知らせ?」
さやか「この前イタリアにメール送ったでしょ?ジョルノさん達の予定がやっと空いたから来月日本に来るんだって!」
マミ「まあ!それは良い知らせね!」
杏子「あれから会ってねーから2年ぶりか……?いや、ここ修理する時にミスタだけ来たっけ?」
ほむら「まぁ、あの時の全員が揃うのは2年ぶりかしらね」
まどか「ウェヒヒ……楽しみだね!」
さやか「それでね!一緒に来るイタリアのトリッシュって歌手の人が恭介にステージで共演しないかって!」
杏子「あの坊やも出世したもんだねぇ……」
さやか「いやいや、まだまだこれからだから!このチャンスを活かして、世界へ羽ばたくのだーっ!」
マミ「美樹さん達はラブラブねぇ……羨ましいわ」
杏子「マミも彼氏作ればいいじゃん。あんたならすぐ男が寄ってくるだろ」
マミ「な、何言ってるのよ佐倉さん、そんな事ないってば!」
杏子「いや……そんな事あるだろ……」ジーッ
さやか「そうだねぇ……」ジーッ
まどか「……またおっきくなりましたよね?」ジーッ
ほむら「そのまま破裂すればいいんだわ」ジーッ
マミ「ど、どこ見てるのよもうっ!///」
キャッキャッ
イタリア
ジョルノ「……ではその件については……」
ミスタ「ジョルノ!おい、ジョルノってばよ!」
ジョルノ「ちょっと待ってくれ……何ですか?ミスタ。今電話中……」
ミスタ「来月のスケジュールに空きが取れたぞ!久しぶりに日本観光だっ!」
ジョルノ「それはいいね、久しぶりにみんなと会える」
ミスタ「おう!ピストルズもたこ焼きの味が懐かしいってずっと言ってるぜ!」
ポルナレフ「あくまで我々は日本支部視察という名目だからな、羽目を外しすぎないでくれよ」
ミスタ「わかってんよ!よーし!今度はもんじゃ焼きってのに挑戦してみるか……!」
ジョルノ「ああもしもし、すまないね……例の件だが、君の判断に任せるよ」
ジョルノ「それと、来月もし暇だったらでいいんだが……」
ジョルノ「トリッシュの日本公演に合わせて旅行に行くんだけれど、君も一緒に行かないかい?フーゴ」
――優しいまどろみから目を覚ます
輝く庭に咲く星色の花の香りに いつかの君を思い出す
夢に見たのか うつつで会うのか しじまの中に答えは無くて
空に向かってふるひかりの丘で 今日もまた約束をする――
まどか「大好きだよ、ほむらちゃん」
ほむら「ええ、私もよ……まどか」
あなたが隣にいてくれるから
私は――とてもしあわせ――
おしまい
本編はこれで終わりです。
うん、魔法少女とジョルノ達のタッグ技が書きたかっただけなんだ。
文章は始めた時に全部終わってたんだけど絵を描くのに時間かかりました。
ごちゃごちゃした絵でごめんなさい。
ちょっと休憩してギャグ成分多目のおまけを書くのでよかったらどうぞ。
さやポルが多かったからチャリオッツ来るかな~と思ったら来た
ミラージュ>>1オッツ
おまけ
その1『インキュベーターはノルマをこなしたい』
パッショーネ日本支部 チーム『ルミナス』本部
まどか「あ、こんにちはキュゥべえ」
QB「やあ、まどか。今日はあいにくの天気だね!こんな日は僕と契約して良い天気にしようと思わないかい!」
メメタァ!
ほむら「また沸いたのねこの淫獣は。まどかに近づいたら殺すって言ったわよね」グリグリ
QB「きゅっぷ……ぷぷ……苦しいよほむら」
まどか「何だか随分ぐいぐい来るようになったね最近……契約なんてしないよキュゥべえ」
QB「そんな!悪い条件じゃないはずだ!君達はその窓辺の陽だまりで昼寝をするのが好きなんだろう?」
QB「僕と契約すればいつだってそこで昼寝が出来るようになるよ!」
まどか「そんな事で契約するわけないよ……キュゥべえって相変わらず人の気持ちがわからないんだね」
まどか「それに、お日様がささなくってもいいもん、ほむらちゃんと一緒ならいつだってあったかいから」ニコニコ
ほむら「まどか……!」
QB「うう……これも全部ジョルノ・ジョバァーナのせいだ……彼のせいで僕達は初めて『恐怖』という感情を理解した」
QB「わかるかい!?最初に知った感情が『恐怖』なんて!まともに動ける仲間も限られてるし……僕のノルマがどれだけ大変か」
ほむら「自業自得よ。これまで魔法少女達が味わってきたその感情をよく噛みしめるのね」
QB「大体『魔獣』システムは効率が悪すぎるんだよ……もっと一気にエネルギーを……」ブツブツ
ブゥゥゥゥン、ピトッ
QB「!?」
まどか「あ、てんとう虫」
QB「わああああっ!と、取ってくれ!この虫は怖いんだ!は、早くっ!!」バタバタ
ほむら「てんとう虫恐怖症ね……本当にジョルノがトラウマなのね」
QB「取ってよ!マ、マミはいないかい!?さやかでもいいから早くっ!」
QB「や、やめろ!そんな所に入るな!あっ……!あああっ!」ジタバタ
キュップアアアア……アッーー!
その2『ティーンエイジ・ラプソディー』
後輩A「あ、あのっ!あなたが鹿目まどかさんですかっ!?」
まどか「え?そうですけど……」
後輩B「私たち、この前入団した新人の魔法少女です!あのっ!握手してもらってもいいですか!?」
まどか「あ、はい……」ニギニギ
後輩B「きゃーっきゃーっ!『円環の聖女』様と握手しちゃった!」
まどか「!?」
ほむら「どうしたのまどか?その子達は?」
後輩A「も、もしかしてあなたは……!『紫煙の紡ぎ手』暁美ほむらさん!?」
後輩B「ワルプルギスの夜を倒した『ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット』のメンバーにお会いできるなんて……!」
後輩A「皆さんの事は伝説として語られてるんですよ!」
まどか「……どういう事なんだろう?」
ほむら「なんとなくだけど心当たりはあるわ……」
キャーッ!『紅蓮の祈り子』佐倉杏子さんよ!
『再生の騎士』美樹さやかさん!是非お話を聞かせてくださいっ!
さやか「何これ……何だこれ……」
杏子「あいつ、最近死神の出る漫画を読んだって言ってた。多分そのせいだ」
さやか「ああ……」
~『魔弾の舞踏』巴マミ~
マミ「うふふっ」ドヤァァァッ
QB「わけがわからないよ」
その3『愛と妄想のキマシ』
ほむら「まどかーっ!」
まどか「ほむらちゃん!」
キャッキャ!
後輩C「ああ、聖女様と紡ぎ手様、いつ見てもお美しい……」
後輩D「お二人の仲のよさには癒されますね……」
??「あなた達にもわかりますか……あの素晴らしさが」
後輩C「あ、あなたは……!チーム『ルミナス』特別顧問、志筑仁美さん!」
仁美「それは『社会的な価値観』とは必ずしも一致していません」
仁美「『女同士』と『社会』はかなりずれた価値観になっています」
仁美「それでもあえて苦難の道を行く……その気高き『女の価値』が、心を豊かにしてくれるのです」
仁美「さあ、一緒にそれを確認(妄想)しましょう……『光り輝く道』を」
後輩達「志筑さん……!」
仁美「ようこそ……『女の世界』へ……」
まどか「はい、ほむらちゃんあーん」
ほむら「あ、あーん///」
仁美「さあご一緒に……キマシタワーーーーッ!!」
フィナーレ『ホワット・ア・ワンダフル・ワールド』
ほむら「まったく、マミの中二病は困ったものね……」
まどか「ウェヒヒ……でもちょっとかっこいいかもって思っちゃったりして」
ほむら「まどかがそう言うなら……それも使えるかもしれないわね」
まどか「え?どういう事?」
ほむら「あなたの『ピュア・コネクト』はお互いに信じあわないと使えないでしょ?」
ほむら「まどかは女神のような心で新入団員を受け入れるけど、向こうは全部そうだって訳じゃないわ」
ほむら「だから、あなたの存在を神格化して崇める対象にすれば、今よりも簡単に使えるようになるかも……」
まどか「うーん、ちょっと恥ずかしいけど、もっと多くの人を守れるんならそれもいいかな」
ほむら「大丈夫、あなたなら本当に聖女様になれるわ。私が保障する」
まどか「ふふ……ありがとほむらちゃん」
ほむら「……そういえばずっと気になっていたのだけれど」
まどか「なぁに?」
ほむら「あなたの右目はもう戻らないのね」
まどか「これ?うーん、別に視力が落ちたって訳じゃないから大丈夫だよ?」
まどか「ママ達とお医者さんに説明するのが面倒だったけどね」ティヒヒ
ほむら「後天的な体質で押し通したのよね……色々検査されて大変だったわね」
まどか「うん、でもこれは私が本当のほむらちゃんを知れた証でもあるから、結構気に入ってるんだよ」
ほむら「まどか……嬉しい」
まどか「それにさ!片方が金色の瞳って聖女様っぽくて良くないかな?」
ほむら「そうね、髪を長くしてみてもいいかもしれないわ」
まどか「えー?ほむらちゃんの髪が綺麗だからなぁ……自信ないや」
ほむら「あら、きっと似合うと思うわよ?」
キャッキャッ
まどか「ジョルノさんのレクイエムってね、はっきりとはわかってないみたいなんだけど……」
まどか「ゼロに戻す力……『真実』に到達できなくする能力なんだって」
ほむら「……終わりのないのが終わり、だったかしら」
まどか「あの時、キュゥべえに騙されて契約した私もゼロに戻ったんだけど、それがちょっと不思議なの」
ほむら「不思議?」
まどか「全部ゼロに戻ったんなら、私のこの目も記憶も、一緒に元に戻ってないとおかしいんだって」
ほむら「それは……そうね」
まどか「ジョルノさんは、どうして私だけ完全にゼロに戻らなかったんだろうって不思議がってたよ」
ほむら「……」
まどか「でもね、私はこう思うんだ」
ほむら「?」
まどか「魔法少女は、夢と希望を叶えるんだから、ほんの少しだけ……本当の奇跡が起こったのかもしれないって」
ほむら「奇跡……」
まどか「だから……覚えてた。今でも自慢なんだ、あの時あなたを理解できた事」
ほむら「……」グス
まどか「あなたと出会えて、本当によかった。この世界で出会えて、本当によかった」
まどか「私はしあわせだよ、ほむらちゃん」
おまけのおまけ 独自設定のあれこれ
パッショーネ日本支部 チーム「ルミナス」
ギャングとしての活動でなく、魔法少女を保護し、支援する目的で結成。
SPW財団の協力もあり順調に勢力を拡大、最終的に世界中の魔法少女がその傘下に入ることになる。
<穢れぬ絆>「ピュア・コネクト」
まどかと共に世界中を巡り、魔法少女救済の要となる。
数十年が経ち、まどか達がいなくなった後でも世界に残ったスタンド。
希望を繋ぎ輪にする『円環の聖女』の奇跡として神格化。その根底にあるパワーの源は、かつてまどかに集った因果にある。
救済の旅で世界を巡る聖女の傍らには、常に黒い髪の守り手がいたという。
これで本当におしまいです。長々とありがとうございました。
SSは初めて書いたから疲れましたが楽しかった。
フーゴ楽しみにしてた人ごめんなさい。
このお話で最初に決めてた事
・ハッピーエンド
・GERを使うのは一回だけ
・スタンド使いになるのはまどかだけ
この3つ。何とかなってよかった、よかった。
参考にしたもの 『ジョジョの奇妙な冒険シリーズ』、『恥知らずのパープルヘイズ』、
『魔法少女まどか☆マギカ』(アニメ、映画、コミック) それぞれ絶賛発売中!
個人的に『恥知らずのパープルヘイズ』は面白いので読んだ事無い人は是非!
ではまた!
マミ「このスタイルが[ピザ]さんみてェーだとォ!?」
>>339
マミ「ティロティロティロティロティロティロティロティロ!」
マミ「ティロフィナーレ!(止めの一撃よ!)」
何か上がってると思ったら絵を上げ直してもらっていた…感謝
すぐHTML化されると思ってたんで流れ早いろだ使ったんだけどミスったかな、ごめんね
いつになるかわからないけどこのSSの世界観で続きのようなものを書きます
以下予告
フーゴ「敵対勢力……ですか?」
ミスタ「ああ、少し厄介な事になるかもしれねぇ」
さやか「まどかがおかしくなった?」
マミ「一体何が起きているの……!?」
杏子「スタンド使いの魔法少女……だと!?」
ジョルノ「これが……石仮面……!」
ポルナレフ「眠っていたDIOの遺産か……!」
QB「さあ、君は魂を対価に何を望む?」
少女「私の望みは……聖女様を私だけのものに……!」
ほむら「まどかの……新しい力……!」
まどか「奇跡も、魔法も、進化する」
こんな感じで妄想中
フーゴ「スタンド使いの鹿目まどか?」
でスレを建てます。ここはそのまま落としてください
お話は完全オリジナルですが……今度はフーゴをたくさん書けたらいいな!
沢山の支援と乙本当にありがとう!では!
このSSまとめへのコメント
QBざまあwwwwwww