P「ま、真ーっ!!うお、うおおお!真ーっ!!」(279)


P「ふわ、ふわあああああ!!!!真ー!ま、真ーっ!」

P「まっ!こっ!とーーーーっ!!!」

P「…」

P「よし、今日も元気に出社しよう」


俺の名前はP。芸能事務所765プロでプロデューサーをしている。

プロデューサーといってもほとんどマネージャーみたいなもので、

担当するアイドルの現場までついて行っていっしょに仕事をするのが日々の業務だ。


P「おはようございまーす!!」


そんな俺の担当するアイドルが


真「あ、プロデューサー!おはようございます!」


マイエンジェルまこりんである!!!!!

P「ああ真、おはよう」

真「あれ?なんだか機嫌よさそうですね」

P「そうかー?あ、今日の朝飯が美味かったからかも」

真「あはは、なんですかそれ」

P「ははは…おっと、そろそろレッスンが始まるんじゃないか?」

真「あっ!そうですね、それじゃボク早めに行って準備しておきます!」

P「転ぶんじゃないぞー」

真「むー、子供じゃないんだから転んだりしませんよーだ!」

P(ふくれっつらまこりん超かわいいやばい)

P「…さて、俺は今のうちに書類を片付けて、っと」

P「真のレッスンが始まるまであと20分…」

P「お、やってるかー的なテンションでレッスンルームに行く偽装工作を含めると約25分…」

P「…」

P「書類40枚はいけるな、よーっし今日も頑張るぞー!」


-レッスンルーム-

真「…まだ先生も来てないな」

真「…」

真「ぷ、プロデューサぁぁー!!うわ、うわあああああ!!!!」

真「う、うああああ!!!プロ、プロ……」

真「……」

真「プゥロデューサぁぁぁぁぁーーーー!!!!!うわああああ!!!」

ガチャ

先生「あら、いつも通り早いわね菊地さん」

真「先生、おはようございます」

先生「ふふ、今日もイケメンね」

真「やだなぁ、ボクは女ですってば」

先生「冗談よ、それじゃ今日もレッスンがんばりましょう」

真「はい!」

22分後

P「お、やってるかー?」

真「あ、プロデューサー!お疲れ様です!」

P「おうお疲れ…先生、真はどうですか」

先生「ええ、今日もキレのあるダンスができてますよ」

P「できてない部分があったらガンガン厳しくしてやってください」

真「そんなことありませんよーっだ!」

P「はは、まあ気を抜かずに頑張れってことだ」

P(やっぱりふくれっつらまこちんマジ俺だけの天使)

真(油断しないプロデューサー大人すぎてやばい)

先生「この分だったら復習だけにしておいて、今日は早くあがってもいいかもしれませんね」

P「!!」

真「!!」

先生「午後からは何も予定無いみたいだし、休養した方が…」

P「で、でででもまだ練習しないとまずいんじゃないかなーっていうか」

真「う、うん!ぼぼ、ボクもそう思うっていうか…」

先生「でも、無理に次のステップに進んでも他の子との兼ね合いもありますし」

P「そういうことなら今日のレッスンは早めに切り上げましょう」

真「みんなとの兼ね合いならしょうがないなー!うん、しょうがないなー!」

先生「?」

先生「…はい、それじゃ今日はここまでにしておきましょう」

真「ありがとうございました!!」

先生「それで今後の予定なんだけど…」

先生「…」

先生「…もういない」


-事務所-

P(そわそわそわそわそわ…)

P(い、いかん…!このままじゃ真分が足りなくて叫びたくなってしまう…!)

P(いや、事務所で叫ぶのはさすがにまずい…!し、しかし!しかしぃ…!)

P「ま、まこ…!まっこ…!」

真「プロデューサー!レッスン終わりましたー!」

P「おう、お疲れさん」ニコッ

真(プロデューサーの笑顔ふわああああああ!!)

P「ずいぶん早く終わったな、途中で抜け出してきたんじゃないだろうな?」

P(嘘だよ嘘だよ?一分一秒でも早くまこりんに会いたかったよぉぉぉ)

真「あ、ひどいなプロデューサー!ボクが普段から真面目にやってるおかげなのに」

真(そんな意地悪言わないでプロデューサーぁぁはぁぁん)

P「ははは、冗談だよ。頑張ったな」ポンポン

P(うわああああ!!まこりんの頭ポンポン!攻めた!攻めたよ俺えぇぇぇ!!)

真「あ…」

真(ふわ!ふわあああ!!ふわ、うわあああああ!!!!!)

P「で、このあとの予定なんだけど…」

真「!!」

P「…ま、まあ先生もああ言ってたことだし?午後からは休養ということで?」

真「そ、そそそ、そうですよねー!まさか一緒にご飯行ったりなんてしないですよねー!」

P「ままままさか!無いとは思うけど変な噂とかされたら困るしなー!!」

真「あは、あははは!よーっし、それじゃコンビニ弁当でも買って帰ろーっと!」

P「あ、そういえば間違えてランチのおいしいお店を2人分予約しちゃったんだったぁー!!」

真「!?」

P「社長から得意先の人と行くから予約しておいてくれって言われたんだけど」

P「急にドタキャンされたの忘れてたなー!!こりゃまずいなー!!」

P「まずい、なー…」チラッ

真「あ、えっと…」

真「そ、そそそ!そういうことなら行かないともったいないですよね!」

P「だ、だよなー!じゃあせっかくなら午後からあいてる人とか…」

真「そ、そうですね!ゆっくり昼ご飯食べるならそっちの方が…」

P「……」

真「……」

二人「あいてたぁぁぁぁ!!!」

P「…それじゃ行こうか、真」

P(やばいやばいやばいまこりんと二人っきりで食事とか頭がフットーしそうだよぉ…!)

真「へへー、もちろんオゴリなんですよねプロデューサー」

真(心ぐるしー!オゴってほしいわけじゃないのにこういうこと言うの心ぐるしー!)

P「担当アイドルに払わせるプロデューサーがどこにいる?」

P(今の俺はマイホームでも買える気分だぜ)

真「やーりぃ!何食べようかなー」

真(ボクを!ボクを食べてください!なんちて!)

小鳥「ちょ、ちょっとプロデューサーさん!」

P「ど、どうしたんですか音無さん」

小鳥「真ちゃんはオフでもプロデューサーさんは仕事あるでしょ!?」

P「ああ、終わりました」

小鳥「今度出す企画書だって…え?」

P「企画書はとりあえず20部印刷して机の上に乗せてあります」

小鳥「き、昨日の夜立ちあがった企画なのに…」

P「一応データは音無さんのパソコンにも送っておきましたし、他の経理関係も時間余ったんでやっておきました」

小鳥「あ、はい」

P「それじゃ昼飯行ってきます、社長にも了解とったんで今日はそのまま直帰ということで」

小鳥「あ、はい」

P「お疲れ様でしたー」

小鳥「行ってらっしゃい…」

小鳥「……」

小鳥「…仕事は、仕事はすっごいできるのに…!」

小鳥「なんで真ちゃん絡みになると気持ち悪いのよあの人…!」

小鳥「真ちゃんもだけど…!いや、真ちゃんは気持ち悪くはないけど…!」

小鳥「もう早く結婚しろよ……!」

小鳥「……」

小鳥「いや、まだすんな……!」ワナワナ


春香「小鳥さんが嫉妬の炎に燃えているね」

千早「いつものことよ」

-街中-

真「よ、よかったんですか?あんなムリヤリ出てきちゃって…」

P「んー、まあ仕事終わったのは本当だしなぁ…あとやることも無かったし」

真「…まあ昼ご飯いっしょに食べられるのはうれしいけど」

P「ん?なにか言ったか?」

真「な!なにも言ってないですよぉ!!」


P(なんつって!なーんつって!全部聞こえてるよまこりん!)

真(聞こえたかな!?ギリギリ聞こえるような大きさで言ったけど聞こえたかな!?)

P(あああどっかの雑誌で見たようなテクでもうれしいよぉぉぉ)

真(これで効果無かったら恨むぞanan!)

-店内-

P「さ、好きなもの注文していいぞ」

真「ぷ、プロデューサぁ…ここってけっこう立派なお店じゃないですか…」

P「まあもともと社長たちが来るような店だしな、多少は雰囲気も気にしないと」

真「うぅ…緊張するなあ…」

P「はは、最初は誰だってそんなもんさ」


P(なんつって!本当は真のレッスン中に大急ぎで予約したんだっつーの!)

P(あああ落ち着かずにキョロキョロしてるまこりんかわいいよぉぉぉ)

真(うわぁ…向こうの料理おいしそう……あ、あっちのテーブルも!)

真(むしろこのお店の雰囲気よりも…)

真(プロデューサーが目の前にいるから緊張してるんですよ!なんちて!)

真「んしょ、あれ?…おかしいなあ」

P「ははは、使いにくいなら無理にフォークとナイフ使わなくていいんだぞ?」

真「…でも、こんなお店でお箸なんて使ったらおかしいかなって」

P「いいんだよ、真くらいの年齢でテーブルマナーが完璧な子なんてあまりいないし」

P「それにそっちの方が、かわ…」

真「かわ…?」

P「か、かわ、皮とか取りやすいしな!今日魚料理だし!」

真「そ、そうですよね!日本人ならお箸ですよね!白米持ってこい!」

P(うわあああかわいいって言えない俺まじヘタレぇぇぇぇ!)

真(かわ、かわ、かわいいって言われると思ったー!ドキドキしたー!)

真「あ、すみません白米は勢いで言っただけなのでキャンセルで」

真「ごちそうさまでした、プロデューサー」

P「どういたしまして」

P(お腹いっぱいのまこりんのお腹をポンポンしたい)

真(お腹いっぱい幸せいっぱい)

P「…で、このあとだけど」

真「!」

P「ま、ままま真はオフだから家にかえ、帰ってゆっくりと…」

真「あああ!そういえばお父さんからプリクラ撮ってこいって言われてるんだったぁぁ!今日中にぃぃぃ!!!」

P「そそそそそそういうことなら撮らなきゃな!!」

真「え、ええ!ゲーセンですよ、ゲーセン!」

-ゲームセンター-

P「お、俺が一緒でいいのか?なんなら外で待っとくけど…」

P(そんなわけねえだろ!一緒に撮りたいよ!まこりんと一緒にハイポーズってしたいよ!)

真「そ、そんな!一人で撮るの恥ずかしいじゃないですか!!」

真(まあ美希はアニメ12話で一人プリクラしてたけどね!かわいいから許す!)

P「…この歳になってプリクラってのもなんだか恥ずかしいなあ」

P(なんつって!本当はまこりんと狭い空間に二人っきりってだけでお腹いっぱい夢いっぱい!)

真「ほら、せっかく今すいてるんだから行きましょ!」ダキッ

真(腕ぇぇぇぇ!腕つかんじゃったぁぁぁぁ!!うわああああ!!!)

P「あ、おい!」

P(う、腕ぇぇぇぇ!そして胸ぇぇぇぇぇ!!腕、胸、腕、胸ぇぇぇぇ!!)

P「……」

真「……」

P(結局ほぼ棒立ちとピースだけでラスト1枚になってしまった…)

真「…ぷ、プロデューサー!せっかくだしなにか面白いポーズとりましょうよ!」

P「ん、お、おお!そうだな!でも俺はこういうの詳しくないから、真が決めてくれよ」

真「……と、友達に見せてもらったやつなんですけど…」

P「おう、なんでもいいぞ」

真「…ちゅ」

P「ちゅ?」

真「チュープリ…とか……///」

P「…え?」

P(……え?チュープリ?)

P(チュープリってあれ?チューのプリクラ?)

P(チューのプリクラってあれ?男と女がキスしてるのを?プリ?クラで?)

P(え?チューリップの言い間違いじゃなくて?)

P(…)

P(……)

P(うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!)

P(うわ!うわ!ふわあああああぁぁぁぁあぁぁぁ!!!!)

真「…///」

真(いいいいい言っちゃったぁぁぁぁ!!!うわああああ!!!)

真(分かってるよね?プロデューサー分かってるよね?)

真(チュープリの意味分かってるよね?大人だもんね?)

真(え?チューリップと言い間違えてないよね?大丈夫だよね?)

真(…)

真(……)

真(ふわああああああああああああああああああああああああ!!!!!)

真(プロ、プロ、プゥロデューサぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)

ソレジャトルヨー

真「!」

真「ほ、ほら早くポーズ決めないと撮られちゃいますよ!」

P(ふわ!ふわ!ふわあああん!!)

真「…じゃ、じゃあ、ボクの方からしますからね!」

真(こんなこと言って軽い女と思われてないよね!?大丈夫だよね!?)

真「い、いいいきますよ!?」グッ

ハイ ポーズ

真「ん…、うわっ!」グラッ

P(ふわ!ふ…真、危ない!」

ダキッ カシャッ

P「…ごめんな、レッスン後だから足腰疲れてたんだな」

真「そ、そんな!ちょっとつま先立ちしたくらいでバランス崩したボクの方が悪いですし…」

P「いや、体調管理が不十分だった俺の方が悪いよ…ごめん」

真「プロデューサー…」

P(本当だよ!まこりんの身になにかあったら一体どうやって責任とるつもりだよ俺!)

P(もしまこりんのアキレス腱が断裂してたら…そのときは…)

P(俺の体中の腱という腱をまこりんにあげるぅぅぅ!これでいつまでも一緒だね!やったね!!)

真(あああああああちょっと影を帯びたプロデューサーもたまらないいいい!!)

真(『その笑顔を…ボクの笑顔で照らしてあげますよ…』なんちて!なーんちて!)

P「結局その…ちゅ、ちゅ、チュープリも撮れなかったし…」

真「…で、でもボクはこれでもいいかなーって…」

P「へ?」

真「……プロデューサーの胸、あ、暖かかったし…///」

P「」

P()

真(い、言っちゃった!言っちゃったぁぁぁぁぁ!!!)

真(体温的な意味だけじゃないよ!?精神的な意味も込めてますぅぅぅ!!!)

真(ホットリミット!ホットリミットぉ!)

真(アンドブレイク!!プゥロデューサぁぁぁぁぁぁ!!!)

P()

真「ぷ、プロデューサー?」

P「…はっ!」

真「だ、大丈夫ですか…?」

P「……いや、すまん…ちょっとボーっとしてたみたいだ」

真「…もしかして疲れてるのに無理してるんじゃ…」

P「そ、そんなことないぞ!うん!」

真「あやしいなあ」

P(疲れてる程度でまこりんの前でボーっとするわけないだろ!?そんなやつ日本人、いや人間じゃねえよ!)

P(さっきのはまこりんのプリティフェイスとキュンキュンボイスで俺のハートが)

P(お、おおお、うおおおおお………!)

P(…)

P(まっこまっこりぃぃーーーーん!!!!!)

P(いただきましたー!!!本日初のまっこまっこりーんいただきましたー!!!)

真「…それじゃ、帰りましょうか!」スクッ

P「……え?でもまだ夕方にもなってないし…」

真「いいんです!プロデューサーに無理してほしくないし」テクテク

P「だから俺は無理なんて…」

真「それに…」クルッ

P「…?」

真「まだ遊び足りないって思っとけば、次遊ぶ理由になるでしょ?」ニコッ

P「…」

真(う、うわあああああ!!!!言った!言ってしまったぁぁぁ!!)

真(月刊チャオ☆2月号『桜色の学園モヨウ』16ページ目、ヒロイン桜子のセリフより)

真(菊地真言いたいセリフランキング(2012年度版)第4位を言ってしまったぁぁぁぁ!!!)

P(まっこまっこりぃぃーーんっ!!!)

P「…ま、そう言うなら今日は帰ろうか」

P(本当は帰りたくないよー!でもがっついてるみたいだからここは引くのが大人の余裕だよぉぉ!)

真「そうですね!」

真(「今日はお前を返したくない…」なんちて!なんちて!)

真(…でもそれは次の機会ってことで!楽しみだなあ!)

P「あ、すまん…帰る前にちょっとトイレ行っていいか?」

真「ええ、どうぞ!ボク向こうのベンチで待ってますから!」

P「すまん!すぐ戻るから」ダッ

P(言っておくけど普通に用を足すだけだからね!俺はまこりんをそういう目で見てないからね!)

真「…えへへ、今日は楽しかったなー」

真「……まあ、もっと遊びたいっていうのが本音だけど…」

真「プロデューサーも『今日は帰る』って言ってたもんね!今日『は』ってね!」

真「次はどこ行こうかなー!遊園地、水族館…あ、ピクニックってのも」

「ねえ、菊地真ちゃんだよね?」

真「あ、プロデューサー!早かったです…」

真「……どちら様ですか?」

男1「な?言った通り菊地真ちゃんだろ?」

男2「だから俺知らねえんだってば」

真(ファンの人…?)

真「確かにボクは菊地真ですけど…なにか用ですか?」

男1「いや、グーゼン見かけたから声でもかけようかなーって思って」

真「はぁ…」

男2「後姿は髪の長い男かなーって思ったんだけど…キミ、めっちゃかわいいね!」

真「あはは…ありがとうございます」

男1「あったりめーだろ!?菊地真ちゃんだぜ!?」

男2「だからお前が真ちゃんのファンなのは分かったってば!」

真「あはは、仲いいんですね」

真(見た目はちょっと怖いお兄さんだけど…実はいい人なのかな?)

男2「そうそう、そんで真ちゃんとも仲良くなりたいなーって思ってさ」

真「…え?」

男1「いや、別にいいのよ?OKしなくても」

男2「そうそう、そしたらムリヤリ連れてくだけだし?」

真「え、ちょっと…困ります…!」

男1「いいじゃんいいじゃん、向こうに車停めてるからさ!ほら!」

男2「うひょー、腕の引き締まりかたとかモロ俺のタイプ」グイッ

真「え、あ、ちょ…!」

真(ぷ、プロデューサー…!)


P「ふぅ……」

P(いやー!相変わらずまこりんに見られながらする妄想をしたときは放尿の勢いが違いますなあ!)

P「真!待たせた…」

P「…」

P「……真?」

P「はぁっ…はぁっ…!くそっ!」タッタッタッ

P(携帯もつながらないし、事務所に電話しても知らないと言うし…!)

P(どこだ!どこに行った!)

P(『プロデューサー!ここです、ここ!かくれんぼですよー!』)

P(『えへへ…見つかっちゃったぁ…///』)

P(『ボクを見つけられるのは…プロデューサーだけなんですからね…?』)

P(…)

P「そうだったらいいなチクショーーーー!!!!!」ダダダダダ

通行人「」ビクッ

男1「なあどうする?お前のマンションでいい?」

男2「えー、男3も来るんだろ?あいつ部屋汚すからヤダ」

男1「へへ、あいつ相手が誰だろうと容赦しねえからな」

男2「まあ真ちゃんみたいなカワイ子ちゃんなら仕方ないかもしんねーけど」

男1「今日は一番俺な」

男2「仕方ねえな、譲ってやるよ」


真「…!」

真(やだ、やだよ…!こんな人たちに…!)

真(助けて…!助けてよ…!)

真(プロデューサー……!!)

P「はぁっ…!はぁっ…!」

P「くっそ…!いくらまこりんでもかくれんぼで家に帰るのはルール違反だろ…!」

P「……なんて冗談も言ってられないな、くそっ!」

P「もう一回…もう一回だけ電話を…」ピッ prrrr prrrr


トードカーナイメッセージ フカシナラビリンスー♪

男2「あー?また電話かよ、うるさくね?」

男1「どうせプロデューサーってやつだろ?切っちまえ切っちまえ」

男2「りょーかーい、ドンマイプロデューサーさーん」ピッ


真(…プロデューサー)

真「…う、うう…」


男1「あれ?真ちゃん泣いてね?」

男2「やっべ興奮してきた」

男1「鬼畜だなーお前も」

P「…電源が切られた」

P「…」

P「……あ、やばい」

P(しばらく真分を補給してないから…!)

P(叫びたくなってきた……!)

P(ま、街中でアイドルの名前を叫ぶだなんて…!仮にも俺はまこりんのプロデューサーで…!)

P(しかし、しかし…!)

P(高まるリビドーは止められない!)カッ!

P「うおおおおおおおおおお!!!!まっことぉぉぉーーーーーー!!!」

通行人たち「」ビクッ

男2「あ、男3が家使ってもいいって」

男1「マジで?じゃあめんどくさいけど来た道戻るか」

男2「だな」


真「う…うう……」

真(!…口に貼られてたガムテープが涙で…!)

真(でも、でも…手を縛られてたらできることなんて…!)

真(…)

真(……マンガみたいに、はじめては好きな人にあげたかったなあ…)

真(……プロデューサー…)


「まっ!!こっ!!とぉぉぉーーーーーーーっ!!!!」


真「!!」

男1「あれ?なんか聞こえね?」

男2「あ?空耳だろ」


真(聞こえた…聞こえた!)

真(プロデューサーの声が聞こえた!)

真「………サー…」


男2「あ?」


真「プゥロデューサぁぁぁーーーーーーー!!!!うわあああああ!!!」


男2「っこいつ!」

男1「おい!窓閉めるから早く黙らせろ!」

男2「おい!黙れ、この!」

真「うわああ!!!ふわ、ふわああああああ!!!!」

P「うおおおおお!まこ、まこ、まっこっとーーーーー!!!まことーーー!!!」

「……デューサぁぁぁーーーーーーー!!!!うわあああああ!!!」

P「!」

P「…今のは真の声」

P「……」

「ふわああああ!!!!」

P「…だんだん近づいてきてる」

P「なるほど、車か…!なら大通りに出れば!」ダッ

P「うおおおおお!まこりぃーーーん!待ってろぉぉぉぉぉ!!!!」ダッ


やよい「あ!プロデューサーですー!」

伊織「やめなさい伊織、変態を指さすのはやめなさい」

キキーッ バタン!

男1「はぁ、はぁ…なんとか着いた…!」

男2「へ、へへ…!部屋に入っちまえばこっちのもんだ…!」

真「離せ!離せよ!」

男1「…うるせぇな!痛い目見ねえと分かんねえのか!?ああ!?」

真「ひっ…!」


「痛い目見るのはお前たちだ」


男1「…ああ?誰だお前は」

真「…!」


「俺か?俺は…」


P「真の恋人だ!!」バーン

真(ふわあああああああああああああああああ!!!?!???!?!?)

コブラ「おぉ~おあついカップルだねぇ」


男3「な、なんだてめえは!」

コブラ「俺はゴリラの飼育員さ」

男2「恋人だぁ?お前プロデューサーってやつじゃねえのかよ」

P「プロデューサー兼恋人だ!なぜなら…」

男1「なぜなら…?」

P「なぜなら今日、俺と真はさっきまで…で、でででで、ででデートをした、と思う、からだ!」

真(ででででででデートって、プロデューサぁぁぁぁ!!!)

男2(なんでそこまで言い淀む必要があるんだろうか)

P「…だから真を俺に返してくれないか、頼む」

男1「…でもさプロデューサーさん、俺たちは確かに悪いことしてるけどよ」

P「…?」

男1「プロデューサーとアイドルが付き合ってるなんて世間に知れたらまずいんじゃないの?」

真(あ…)

男2「…そうだな、俺たちが週刊誌にでも暴露したらやばいだろ」

P「……どうすればいい?」

男1「へへ、まずは土下座でもしてもらおうか」

P「分かった」ドゲザッ

真「!」

男2「ぎゃはは!こいつまじでやりやがったぜ!チョーうける!」

真(プロデューサー…ボクのためにここまで…)

P(はああああん!まこりんが土下座してる俺を見てる!これは新感覚!新感覚ぅ!)

P「…これで満足か?」

男1「そうだなー、1日真ちゃんを好きにできるってのは?」

P「……それはできない」

P(何言ってんだこいつら!1日好きにしようとしたところでお前らごときじゃまこりんの魅力で脳が数分でパンクするわ!)

男2「えー、じゃあ金とか?」

男1「あ、事務所の他の子紹介してもらうとかは?売れてない子でいいから!」

男2「それいいかも!ぎゃはは!」

真(…こいつら、ボクに集中してない…!今なら!)

真「でりゃあ!!」

男2「おうふっ!!!」

P(まこりんの金的とかなんというご褒美!)

真「プロデューサー!」タタタタ

P「すまん、真…怖かったな」

真「怖かったのは怖かったですけど…来てくれるって信じてましたから!」

P「真……」

真「プロデューサー……」

P(はあああああああああああああああああ

男1「おい!二人だけの世界に入ってんじゃねえよ!」

P「…」

男1「聞いてんのかコラ!」

P「…お前、今邪魔したな?」

男1「ああ?」

P「邪  魔  し  た  な  ?」

男1「え?」

P「…ごめんな、真」

真「い、いえいえ!ボクだって不注意でしたし!」

P「いや、今度こそ俺の不注意だ、申し訳ない」

真「あ、頭上げてくださいよぉ!…もう、調子狂うなあ」

P「…怖いことされなかったか?」

真「……まだ、されてませんでした」

P「…そっか」

真「あ、あの!プロデューサー!」

P「ん?」

真「ぼ、ボク…!あの…!」

P(…え?)

真「ああいうことは、その…!」

P(上目づかいまこりんやばいんですけど…あれ?ここが楽園?)

真「す、すすす、好きな人とじゃなきゃイヤっていうか……!」

P(あ、これはアカン、アカンで)

真「ぷ、プロデューサーは好きな人とか、その…!」

真「…プロデューサー?」

P「」

真「…」

真「…ぷっ!あは、あはははは!」

真(失神プロデューサー本日2回目いただきましたー!!!ふわあああああ!!!!)

男1「おえっ……なんだよアイツ、めちゃくちゃ強いじゃねえか…」

男2「…あああ、ようやく感覚が戻ってきた…げほっ…」

ガチャ

男3「なんだぁ?玄関前で騒がしいな」

男1「あ…」

男3「なんだお前らか…あれ?真ちゃんは?俺もう準備万端なんだけど」

男2「……逃げられた」

男3「…マジで?」

男1「…マジで」

男3「……俺は相手が誰でも容赦しねえんだ、まずは男2、お前だ」

男2(ああ…俺、ちゃんと男に戻れるかな…)

真「いつっ…!」

P「おい真、足でも痛めたのか?」

真「さっきあいつらに抵抗したときかも…ちょっと無理に動いたし…」

P「…その様子じゃ歩くのは無理そうだな」

真「すみません…なんならタクシーでも呼んで一人で…」

P「いや、事務所に車があるからそれで送るよ…一人にしたくないし」

真(うああああああ!今のキュンときた!キュンときたああああ!!)

真「で、でも事務所までどうやって…」

P「…」

P「……お、おひ、お姫様抱っことか…!」

真(菊地真されてみたいことランキング(2012年度版)第1位きたあああああああああああああああ!!!!!!)

真「は、恥ずかしいですよプロデューサぁ…!」

真(こんなに見られてたら頭がフットーしちゃうよぉ…!)

P「仕方ないだろ、我慢しろ」

P(今日のまこりんがジーパンでよかったぁぁぁぁ!!!もし生足なら俺の理性がアイキャンフラァァァァイ!!)

真「そ、それにうすうすボクがアイドルだって気付かれてるみたいだし…」

真(見ないで!見て!見ないで!見て!ああああ揺れ動く二律背はぁぁぁぁん!)

P「ははは、なんなら俺のメガネでもかけて変装するか?」

P(そのメガネ、一生家宝にいたします!!!)

真「…それにしても、プロデューサー」

P「ん、どうした?」

真「さっきボクのこと…こ、こここ、恋人って…!」

P「!」

真「ど、どどどどどどういう意味で言ったのかなーって…///」

P「そ!それはその!あれだ!えっと…」

真(あああああ!しどろもどろなプロデューサー初めて見たかもおおおお!!)

P「そ、その場を乗り切るためっていうか…」

真「…ウソだったんですか?」

P(ああああああ!ウソじゃない!ウソじゃないけど真っ向勝負できない俺まじヘタレえええぇぇぇぇぇ!!)

真「…」

P「あ、あの!まこ、真!」

真「ひゃ、ひゃいっ!」

P「そ、その…!お、俺、俺と……!」

真「……!」ゴクリ

P「つ、つき…!つき、つきあ……っ!」

真「つ、つき…?」

P「つ、つき、月が綺麗ですね!!!!!!!!」

真「…」

P「…」

真「や、やだなー!プロデューサーったら貴音さんみたいなこと言うんだからーっ!」

P「あ!あは、あははははは!こりゃ一本とられたなあ!」

真「プロデューサー!月が綺麗ですねーっ!」

P「ああ!月が綺麗だぞ、真ー!」

真「なんならこのまま夜景でも見にいきましょうかー!」

P「よーっし!俺のオススメスポットに連れてっちゃうぞーっ!!」

真「いいいいやっほーぅ!!今夜は朝までオールナイ!」

P「ひいいいいやっふうううぅぅぅぅ!!!」

P(あああああああああああああああああああああああ!!!!!)

P(『月が綺麗ですね』の意味分かってないまこりんかわいいよおおおおおおおおおお!!!!!!!)


おっわおっわりーん!

というわけで終わりです
正直こんなに反応もらえると思ってなかったんで書きためここまでなんです 申し訳ない

勘違いしてほしくないのは男3はホモではなくバイということです
あと伊織が自制していたのは指摘されて気付きました 本当はやよいを注意してるつもりだったんです
でもそれはそれで伊織がかわいいのでアリだと思います

アフター書けって言われるのもうれしいんですが、正直ネタが無いので今日はここまでで…
あとはまこりんの魅力を存分に語ってください

それでは読んでくれてありがとうございました!

最後にもうひとつすみません

今のところアフター考えてないだけで、続き書く気まんまんです
理由としてはぶっちゃけみんなの反応がうれしかったってのが大きい

今度立てるときも似たようなスレタイで立てると思います
そのときもふわふわ言ってくれればありがたいです

あと貼られた画像のまこちん全部かわいい!ごちそうさま!
それではおやすみなさふわあああああああああああ!!ふわ、ふわ、ふわあああああああああああああああ!!!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom