ほむら「悲しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけれど」 (17)

☆注意☆

・新劇のネタバレを含みます

・直ぐに終わります。まさにSSです

・舞台は例の半分に割れた月のしたです



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383654334

ほむら(だとしてもここは、かつてあの子が守ろうとした場所なんだ)

ほむら(それを、覚えてる)

ほむら(決して、忘れたりしない)

ほむら(だから私は、戦い続ける)


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ほむら「はっ!?」バッ

ほむら「…」

ほむら「…うっかりしてたわ…」

ほむら「紅茶をのみながら寝てしまうなんて」

ほむら「…」

そう、私はあの日まどかの一部を取り込んだ

他ならぬまどかのために

ほむら「…」

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まどか「ほむらちゃん、ごめんね。私、魔法少女になる」

まどか「私、やっとわかったの。叶えたい願いごと見つけたの。だからそのために、この命を使うね」

まどか「ごめん。ホントにごめん。これまでずっと、ずっとずっと、ほむらちゃんに守られて、望まれてきたから、今の私があるんだと思う」

まどか「ホントにごめん」

まどか「そんな私が、やっと見つけ出した答えなの、信じて」

まどか「絶対に、今日までのほむらちゃんを無駄にしたりしないか
ら」

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ほむら「…」

ほむら「私は…」

ほむら「…」

私は、本当に

ほむら「…」

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まどか「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で」

まどか「神様でも何でもいい」

まどか「今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいてほしい」

まどか「それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる」

まどか「これが私の祈り、私の願い」

まどか「さあ!叶えてよ、インキュベーター!!」

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ほむら「…ッ…」

私は、止めるべきだった

どんなことをしてでもまどかを魔法少女になんて、概念になんてしてはいけなかった

だから、正しい

この世界は正しいんだ

絶対に正しい

ほむら「…」

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まどか「今の私にはね、過去と未来の全てが見えるの。かつてあった宇宙も、いつかあり得るかもしれない宇宙も、みんな」

まどか「だからね、全部わかったよ。いくつもの時間で、ほむらちゃんが、私のためにがんばってくれたこと、何もかも」

まどか「何度も泣いて、傷だらけになりながら、それでも私のために」

まどか「ずっと気づけなくてごめん…ごめんね」

まどか「今の私になったから、本当のあなたを知ることができた。私には、こんなにも大切な友達がいてくれたんだって。だから嬉しいよ」

まどか「ほむらちゃん、ありがとう」

まどか「あなたは私の、最高の友達だったんだね」

まどか「一人じゃないよ」

まどか「みんな、みんないつまでも私と一緒だよ」

まどか「これからの私はね、いつでもどこにでもいるの。だから見えなくても聞こえなくても、私はほむらちゃんの傍にいるよ」

まどか「ううん。諦めるのはまだ早いよ。ほむらちゃんはこんな場所まで付いて来てくれたんだもん」

まどか「だから、元の世界に戻っても、もしかしたら私のこと、忘れずにいてくれるかも」

まどか「大丈夫、きっと大丈夫。信じようよ」

まどか「だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから」

まどか「きっとほんの少しなら、本当の奇跡があるかもしれない。そうでしょ?」

まどか「ごめんね。私、みんなを迎えに行かないと」

まどか「いつかまた、もう一度ほむらちゃんとも会えるから。それまでは、ほんのちょっとだけお別れだね」

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ほむら「…」

もはやソウルジェムとも言えない 自分の魂を取り出して、月明かりに照らした

ほむら「… 」

キラキラと割れた月光が映すその石は、もはや魔法少女のそれではなく、魔女が生み出すグリーフシードのようにも見えた

ほむら「…魔法少女は夢と希望を叶える…」

かつてあの子が口にした言葉を吐き出す

ほむら「…わたしは…」

ほむら「…わたしは、悪魔」

そう、悪魔
親友の気持ちをも裏切る悪魔

わたしは悪魔でならなければならない

ーーたとえまどかを敵としても

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まどか「あなた達の祈りを、絶望で終わらせたりしない」

まどか「あなた達は、誰も呪わない、祟らない。因果はすべて、私が受け止める。だからお願い、最後まで、自分を信じて」

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ほむら「…っ」

ねえ、

ねえまどか

ほむら「……私を、」

私を

ほむら「……」

それは悪魔の目から放たれてはいけない

それは悪魔の口から放たれてはいけない

それは悪魔の心から放たれてはいけない



ーー割れた月は淡い光を放つ

神や天使、はたまた悪魔が助けにくるわけでもない。
まどかが笑顔で手を差し伸べてくる事もない。

ただ、淡い月光が地上を照らすだけ

だれにわかってもらう必要もない


たとえ、まどかであっても

悲しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけれど

私はこの世界を守り通す

それを、覚えてる

決して、忘れたりしない

それがたとえまどかや、自分自身だとしても

それでも私は、戦い続ける

~おしまい~

~終わり~

ー ー @ ー ー
|-fin- -end- -完-|
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