京子「今日から中学1年生!」(59)
~京子宅~
ピピピピピ
カチャッ
京子「う、うーん……むにゃむにゃ」zzz
ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽん
京子「んー、なにいー?煩いなあ……」モゾモゾ
『京子ー、早く起きないと遅刻するよー』
京子「ゆいぃ?ちこくって……」カチャッ
時計「8:05分」
京子「ひえーーーーーーーーー!?」
京子「ちょ、嘘!誰だ目覚まし時計止めたの!」
京子「い、急いで用意しないと……!」
京子「ぱ、パジャマ脱いで、髪を……って、何だこの寝ぐせー!」
京子「もう!もうー!」
私、歳納京子
ちょっとおっちょこちょいだけど、元気印の女の子
今日は朝からちょっとドタバタしてるけど、心はすっごくうっきうき!
だって私は
だって私は!
京子「ゆいー!お待たせー!」
結衣「……あの、京子、今日から中学生なの、覚えてる?」
京子「うん!」
京子「ゆい、早く行こうよ!中学校!」
結衣「え、お、おい、そのまま行くのか!?」
京子「当然!時代は私達を待っててくれないんだよ!」ピュー
結衣「え、ま、まあ、京子がそう言うのなら、別にいいんだけど……」
京子「中学生活の第一日目、楽しみだね!」
結衣「あ、ああ……」
~七森中学校門~
ザワザワザワザワ
京子「へー、ここが七森中学かあ!」
結衣「///」
京子「小学校とは違って、何か大人っぽい雰囲気するよね!結衣!」
結衣「あ、ああ、そうだな///」
京子「結衣、どうしたの?緊張してるの?」
結衣「い、いや、あの、京子、気付いてないの?みんな見てるんだけど///」
京子「へ?」
京子(そういえば、みんな私と結衣を見てるなあ……)
京子(何でだろ、あ、美少女だからか?美少女が2人いるからか?)
京子(結衣は、クールなように見えて恥ずかしがり屋さんな所があるからなあ)
京子(私がちゃんと引っ張ってあげないと……)
京子「結衣、そんな緊張しなくても大丈夫!ちゃんとかわいいからさ!」
結衣「な、なに言ってるのお前///」
京子「あんま、気にしないで、ほら、クラス一覧見に行こう?」グイッ
結衣「お、おい、引っ張るなっ///」
中学生活の第一歩、クラス別け!
どんなクラスメイトが居るのかな?
結衣と同じくらいになれればいいんだけど!
ザワザワザワザワザワザワ
京子「お、結衣、あそこでクラス別けが張り出されてるみたいだよ?」
結衣「あ、ああ、そうみたいだな///」チラチラ
京子「もう、結衣、そんなチラチラ見なくても、私は傍にいるよ?」
結衣「そ、それは、判ってるよ///」
京子「変な結衣ー」
京子「えーと、歳納京子と船見結衣は……あ、あった!」
結衣「え、ど、どこ///」チラチラ
京子「2人とも1-5だって!やったー!」ダキッ
結衣「ちょ、京子///」
京子「2人で一緒のクラスだよ!これから一年一緒なんだよ♪」ギュッギュッ
結衣「わ、わかったから、京子、わかったからあ///」
京子「ほら、一緒に1-5教室に行こう!」
結衣「う、うん///」
京子「結衣、本当にどうしちゃったの?熱でもあるの?」
結衣「ちょ、あ、あんまり、近づくなって///」
京子「うーん、折角の中学初日なのに、結衣が元気ないと何かションボリしちゃうよ……」
結衣「い、いや、あの、元気がないわけじゃないから、た、ただ、京子の、その、ね///」
京子「え?」
結衣「そ、その、ふ、服装が///」
キーンコーンカーンコーン
京子「うわ!チャイムなっちゃった!急ごうよ!結衣!」
結衣「え、あ、うん///」
~1-5教室~
ザワザワザワザワザワザワ
京子「ふー、ギリギリ間に合ったね、結衣」
結衣「あ、ああ、そうだな///」
京子「うーん、けど、何だろ、まだみんなの視線を感じる気がする……」
結衣「気がするんじゃなくて、あの、本当に皆見てるんだよ///」
京子「え?ひょっとして、私達が美少女だから?」
京子「けど、美少女って言えば、ほら、窓際のポニテの女の子とかもめちゃくちゃ可愛くない?」
結衣「い、いや、美少女だからとかそういう理由じゃなくて///」
京子「え?」
結衣「京子だけがピンポイントで見られてるんだよっ///」
京子「わ、私が?なんで?」
結衣「そ、そりゃ、あれだよ、お前の服装が///」
教諭「はい、みなさん、これからホームルームをはじめますよ」
京子「うわっ、先生来た!結衣、その話は後でね!」
教諭「はい、諸連絡はこれで終わります」
教諭「あとは自己紹介ですが……私、ちょっと眼鏡を忘れてきましたので、みなさんの顔がぼやけて殆ど見えません」
教諭「ですから、そちらの席の子から順番に自己紹介をお願いします」
結衣「船見結衣です、趣味は特にありません、宜しくお願いします」
京子(うわあ、結衣、平凡な自己紹介だなあ……)
京子(私はどうしよう、ココはあえて結衣みたいな没個性の自己紹介で行くのも手だけど)
京子(……ん?)
綾乃「……」カチンコチン
京子(窓際の例のポニテの子、凄く硬くなってるなあ、あんなんじゃ、自分の名前もちゃんと言えないんじゃないかな……)
京子(よし、じゃあここは私が道化を演じて、あの子の緊張を解いてあげよう!)
教諭「では次の人」
京子「はい!」ガタンッ
ザワザワザワザワザワザワザワザワザワ
京子「私の名前は歳納京子!このクラスは私が〆る!文句がある子かかかってこい!」
シーーーーーーーン
京子(あれ、滑ったかな……まあいいか)
京子(滑ったら滑ったで、後の子の自己紹介の難易度は下がるだろうしねー)
教諭「元気な子でしたね、では次の人」
ザワザワザワザワザワザワザワザワザワ
京子(うう、けど、皆の視線が痛い……)
京子(結衣、結衣、助けて)チラチラ
結衣「///」プイッ
京子(結衣?)
~休み時間~
京子「結衣~さっきは酷いよ、どうして無視したのさ~」
結衣「ご、ごめん///」
京子「まあいいけどさ……」
綾乃「あ、あの!」
京子「ほえ?」
綾乃「あ、あの、さっきは、その、ありがとうね///」
京子「え?」
綾乃「わ、わざと、あんな自己紹介してくれたんでしょ?お陰で、自己紹介しやすくなったから、あの///」
京子「え、あ、うん……どういたしましてっ」
綾乃「そ、それだけだから、じゃあね///」ピューッ
京子「あー……行っちゃった」
~廊下~
綾乃「はあ、はあ、はあ、い、言えた、なんとかお礼言えた///」
綾乃「ほ、本当は、友達第一号になって貰いたかったけど、流石にそれは無理だわ///」
綾乃「と、というか、あの子///」
綾乃「えーと、歳納京子さん、だったかしら///」
綾乃「あの子、どうしてあんな格好で///」
京子「えへへ、けど、あの子可愛い子だったよね、友達になってくれないかなあ♪」
結衣「///」コソコソ
京子「え、結衣、何処に行くのさ」
結衣「え、あ、ちょっとトイレへ///」
京子「えー、トイレ行くんなら私も一緒に行くって!」
結衣「い、いいよ、一人でいけるから///」
京子「……結衣?」
結衣「じゃ、行って来るから京子はちょっと教室で待ってて///」
京子「……」
ザワザワザワザワザワザワ
京子(結衣、どうしたんだろ、何時もはトイレ行く時も誘ってくれるのに)
京子(それに、ずっと様子がおかしいし)
京子(私、何か悪い事したのかな)
京子(それとも、小学生の頃の友達関係を引き摺らずに、中学では新しい友達を作りたいって事かな)
京子(わたし、結衣にとって、邪魔なのかな……)
ザワザワザワザワザワザワザワ
京子(うるさいな、何で皆私を見てるの?なんで私の事をコソコソ話題にしてるの?)
京子(私、何かした?確かに変な自己紹介はしちゃったけど、その前から皆私の事見てたよね?)
京子(なんだろう、楽しい中学生活初日のはずなのに、何か凄く気分が落ち込んじゃった……)
結衣「た、ただいま///」
京子「……」
結衣「京子?」
京子「あの、結衣?」
結衣「な、なに///」
京子「わ、私の事、嫌いになったの?」
結衣「え、え?」
京子「さっきから、私の事、ちゃんと見ないし、トイレにも連れて行ってくれないし」
京子「私何か悪い事、したのかなって、あははは」
結衣「京子……」
結衣「京子は、その、悪くないよ///」
京子「結衣、じゃあちゃんと私を見て、眼を逸らさないで」
結衣「わ、わかった、判ったから///」
結衣「///」ジー
京子「……結衣」
結衣「な、なに///」ジー
京子「私達、友達だよね?」
結衣「あ、当たり前だろ///」
京子「じゃあ、じゃあもう、一人で私を置いてかないで」
結衣「……うん、判った、じゃあ、次の休み時間、トイレ行こう///」
京子「ん、よろしい!」ニコ
ザワザワザワザワザワザワザワザワ
~次の休み時間~
京子「~♪」
結衣「京子、あの、その、元気になって良かったよ///」
京子「なーに言ってんの!私はずっと元気だって♪」
結衣「そ、そっか///」
京子「ほほう、ここがトイレですな!」
結衣「う、うん///」
京子「ここが洗面器ですな!」
結衣「う、うん///」
京子「うん、可愛らしい京子ちゃんが……うつっ……て……え?」
京子「肌色京子ちゃん?」
京子「え、待って、ちょっと朝の回想をしようか」
『ちょ、嘘!誰だ目覚まし時計止めたの!』
『い、急いで用意しないと……!』
『ぱ、パジャマ脱いで、髪を……って、何だこの寝ぐせー!』
『もう!もうー!』
京子「もう一度」
『ぱ、パジャマ脱いで、髪を……って、何だこの寝ぐせー!』
京子「もう一度」
『ぱ、パジャマ脱いで』
京子「あ」
京子「ぱじゃま脱いで、それっきり服着てないや」
完
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じのキュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
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