春香「テニスの王子様……?」(158)

~9:02PM 貴音の自室にて~

貴音「おや、深夜にも【あにめ】が放送しているのですね」

貴音「日本の【じゃぱにめーしょん】なるものは、いまや真興味深い内容です」

貴音「ふむ、これは【すぽーつ】漫画ですか」

……。

ガチャッ

春香「おっはようございまーっす! すいません! 電車遅れて遅刻しちゃいました!」

貴音「You still have lots more to work on」

春香「……」

春香「えっ」

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   / ―   ―  \  ほぅ・・・各コートでお出迎えのようですなぁ

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春香「あ、あの……どうしたんですか……?」

貴音「Nobody beats me in idol」

春香「えっえっ? なにこれ」

ガチャッ

千早「おはようございます」

春香「ちっ千早ちゃん聞いて! 貴音さんがなんだかオカシいんだよ!」

千早「……あ、四条さん無我の境地に達したんですね」

春香「む、無我の境地って何?! ていうか千早ちゃん何でそんな冷静なの?!」

千早「無我の境地になると、まず突然英語をしゃべりだすの」

貴音「...I have a pen」

春香「あれなんだか急に英語が小学校レベルに……」

千早「これが四条さんの英語力の限界よ」

千早「そして……」

貴音「I am a Flower Girl」ゴゴゴゴゴ

春香「わぁっな、なんだかオーラ出てる!な、なんだか危険な匂いがするよ!引っ込めてください!」

貴音「……ふぅ」ぷしゅうううう

千早「ふふっ、おめでとうございます。四条さん、すごく無我ってましたよ」

貴音「まだまだですね」

春香「えーっと……説明してくれませんか?」

千早「あら春香知らないの。今事務所で人気のテニスの王子様よ?」

春香「テニスの王子様? 何それ?」

千早「スポーツ漫画よ」

春香「へぇ……」

春香「……えーっと、ごめん千早ちゃん、今までの下りでどこかスポーツ要素あった?」

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          ____ ..::/     \  ほう・・・各コートで支援のようですなぁ
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春香「何でオーラ出るの? というか何で私が見えるの?」

千早「……」

春香「ねぇねぇ」ユサユサ

千早「アーン?」

春香「ひっ」ビクッ

千早「ご、ごめんなさい。ついつい私の好きなキャラクターのモノマネをしてしまったわ」コホン

千早「えぇっと、いいかしら春香。テニスの王子様は題名の通りテニスの漫画なの」

春香「そ、そうなんだ」

千早「40巻以上も出ているから、人気はきっとあるのね」

春香「す、すごい!私たちの漫画なんてどれも3巻いけるかいけないかなのに!」

千早「ふふっ、ある中学校のテニス部が、全国制覇を目指すというストーリーね」

春香「千早ちゃんもそういうスポ根漫画なんて見るんだ。なんだか意外~」

千早「えぇ音無さんに奨められて見たのだけれど、私もテニスをやりたくなってしまったわ」

春香「へぇ~私もちょっと読んでみたくなったかも。えへへ」

千早「今、律子が読んでいると思うけれど……」

春香「そうなんだぁ。う~ん残念」

千早「……」ピクッ

春香「千早ちゃん?」

千早「ハジマル」

春香「あれ、もしかしてまたinferno病?」

千早「……30秒」ゴゴゴゴゴ

春香「えっ何が30秒なの?」

~30秒経過~
ガチャッ

律子「油断せずにいきましょう」

春香「えっ?!」

千早「驚いたかしら? 今のが無我の境地の3つの扉のうちの1つよ」

貴音「You still have lots more to work on」

律子「油断せずにいきましょう」ジー

貴音「You still have lots more to work on」ジー

春香(うわっ……なにこの空間……見つめられてもどう反応していいかわかんないよ)

春香「えっと、何で律子さんが来るわかったの?」

千早「つまりこうよ」

千早「己の限界を超えたときだけに達することができる無我の境地の爆発的パワーを頭脳に集中させることで」

千早「相手の動きを全てシミュレートすることができるの、これが才気煥発の極みね」

千早「私はその才気煥発の極みを使うことで律子がいつ現れるか絶対予告をさせてもらったの」

春香「……」

春香「もう1回聞くけどテニス漫画だよね?」

千早「えぇ」

春香「本当に?」ユサユサ

千早「アーン?」

春香「」ビクッ

千早「春香やめて……あんまり揺らすと破滅への輪舞曲(ロンド)が出そう……」

真「おはよう、あっ千早なに無我の境地の扉開けてるのさ」

千早「私の美技に酔いなさい」
                            キングダム
真「やれやれ本当に千早は跡部が好きだなぁ、王国の建設が始まっちゃいそうな勢いだよ」

ガチャ

美希「まっことクーン! 今日こそ抱きついちゃうの~!」ダダッダッダ

真「う、うわっ!」

ググッ……

美希「あふっ?!」ガシャーン

律子「あ、あんたいつのまにコピーしたのよ」

真「うす……」

春香「……えっと……千早ちゃん、今のは? 真に向かってた美希がどんどん横に逸れてったけど……」

千早「簡単なことよ。向かってくる美希に微妙なスピンをかけることでアウトゾーンに受け流したの」

美希「危ない危ないの」クルッ

美希「妙技、ポール渡り。うぅん、天才的ぃなの」

貴音「You still have lots more to work on」

真「勝つのは765プロです……」

春香「……」

律子「はい、そろそろレッスンよ~油断せずにいくわよ~マジで油断せずにいくわよ~」パンパン

雪歩「……」

真「あっ雪歩いつのまにっ?!」

雪歩「……」ボー

真「バーニング!」ドスッ!

雪歩「う゛っっ!あっ、ご、ごめんね……ちょっと今、心閉ざしてたから気づかなかったかな……」

真「も~!思わず四式まで使っちゃっただろ。さっレッスンいくからnグレェイトォ!!!」

春香「……」

春香「どうしよう……読んでないの私だけだ……」

──765!765!765!

春香「……えっどっから聞こえてるのこのコール」

──勝つのは765!!勝つのは765!勝つのは……

千早「」バッ

千早「……」

千早「……」

千早「私よ」

春香「うわっ溜めに溜めちゃった……」

律子「満足かしら?」

千早「えぇ」

P「さっ今からレッスン始めるぞ~」

春香「プロデューサーさぁん私ついていけないですよぉ」ウルウル

P「あれ、だけどおかしいな……」

春香「……プロデューサーさん?」

P「あずささんが迷子の確立98%」

P「さらにやよいが道ばたで行き倒れになっている確率60%、参ったな……」

P「ちょっとデータ集めようかと思ったけどやよいの家行ってくる」ダッ

春香「えっ?!やよいの家ってここから23㌔くらいあるんじゃ……」

やよい「往復だとフルマラソンくらいありますよぉ~!」

千早「大丈夫よ、プロデューサーは私にくれた練習メニューの2倍レッスンしていますから。4つの肺を持つ男の異名を持っていた気がしないでもないわ」

春香「えっただでさえ千早ちゃんは私たちのは3倍なのに……」

春香「その2倍って……ていうか何でプロデューサーさんがレッスンしてるの?」

律子「はい、みんな油断してるわよ~!」パン

貴音「はて、まだ【ばいぶる】も来ていないようですが……」

真「あっ本当だ。やっぱりあの基本に忠実なレッスンは一度見ておかなきゃな~!」

ガチャッ

黒井「おやぁ~、奇遇だなぁ。こんなところで遭遇するなんて」

美希「あっ黒井社長なの」

黒井「美希ちゃん、そろそろ我が961プロに入るべきではないのかね」

美希「えーやなの。激ダサなの」

黒井「……1日だけ待ってやる」バタン

春香「えっと今のはなんのために来たの?」

千早「フラグを立てに来たのよ」

春香「?」

ガチャッ

響「はいでぇー! 縮地法でギリギリセーフさぁ!」

春香「?!」

響「かってんぐわぁぁぁ!今日もあちこーこー!」

春香「な、なんか響ちゃんの琉球語が本格的になってる……」

一日たつ前に襲撃されるなwwwwwwwww
http://i.imgur.com/fM56A.jpg

響「こーれーぐーすぅ!ゴーヤ食わすよ!ビッグバァァン!飯匙倩!飯匙倩!」ジタバタ

春香「響ちゃんが暴走してる……」

千早「ちなみに、体がぐにゃぐにゃの我那覇さんは横移動の縮地法が可能よ」

春香「どうすれば大人しくなるの?」

千早「頭に焼き肉を乗せればいいのよ」

春香「わけがわからないよ……」

律子「はい、それじゃダンスを合わせましょ~」

あずさ「ふぅ~ギリギリセーフね」

春香「あっあずささんだおはようございます」

あずさ「今日はダンスを合わせるのね」

春香(ほっ、あずささんは普通みたい)

あずさ「うぅん、私いつもこのダンスでステップが遅れちゃうの」

春香「あっこの右から左へ大きく動くところですよね」

真「テニスコート1面分くらい?」

雪歩「うん、大体シングルスコートくらいだね」

律子「はい、いくわよ~!」

──オオゾラヲートーブトーリーノーヨーニー

春香(あっここだ、お願いあずささん遅れないで……)ダッ

春香「……あれ?あずささん?」キョロキョロ

あずさ「……」

春香「えっ?!いつのまに向こうの端に?!」

あずさ「……動くこと……雷の如し~うふふ~」

千早「出たわ……あずささんの風林火陰山雷……」ブルブル

春香「ふうり……えっ何?ふうりんかざん?」

千早「あずささんは人間の限界を越えた光の速さで動くことが出来るの」

春香「光の速さ? えっそれって比喩表現だよね」

千早「違うわ。正真正銘の光速移動よ」

春香「テニス漫画だよね」

千早「えぇ、間違いなくテニスよ」

春香「本当ですか?あずささん」ユサユサ

あずさ「……」ブルブル

千早「あっ春香あんまり揺らすとグランドスマッシュが出ちゃうわ……」

あずさ「知り難きこと陰の如く~」

春香「あっ教えてくれないんですね」

亜美「いやっほ~!遅くなってゴメンゴー!」

真美「おっ今日もレッスンにテニスを応用してますのぅ~!」

律子「はい、それじゃレッスンの続きよ~!」

……。

春香「……」

千早「……」

亜美「」ドクン

真美「」ドクン

     シンクロ
真「ヤツら同調しやがった」


春香「はい、どうぞ千早ちゃん」

千早「同調、それは絶体絶命のピンチにのみまれになることが出来る状態。この状態になるとパートナーの動き・思考・息遣いが手に取るようにわかるの」

千早「先人はこういうわ……。同調無しにデュオでは世界は取れぬと」

春香「へぇ~」

ガチャッ

黒井「散れ……」

春香「?!」

ポォン

春香「……!」

ドゴォン

春香「レッスンルームの壁に穴が……」

黒井「滅びよ……」

ポォン

春香「……!」

美希「……!……!」

ドォォォ……ン……

黒井「さぁ、美希ちゃん961に入らないかね」

美希「ヤ、ヤなの!」

春香「そ、そうだよ!それに1日待つって言ったじゃないですか!」

黒井「入らなければ滅びよ……」

美希「うっ……」

春香「……」ハラハラ

美希「ミキぜ、絶対にヤな……」

あずさ「……」

春香「あずささん?」

あずさ「……こうに……」

あずさ「向 こ う に 入 ら ん か ぁ ぁ ぁ !!!!」

美希「!」

美希「はいなの」ガチャッ

真「気迫で入れよった」

真「と思ったけど、微妙なスピンをかけてボクの方に寄せておいた」

美希「か、返せんぜよ……なの」

千早「そうやっていつも真ゾーンで女の子を入れ食いする気でしょう」

貴音「You still have lots more to work on」

春香「もう気にしないようにしよう……えっと練習したダンスのステップを……」タタンッ

千早「その程度素で出来るのよ!」タタンッ

春香「……」

千早「ほうら凍りなさい」タタン

春香「うわっ死角をついてくる!なにこのイヤガラセ?!」

真「はぁ……このステップでもダメなのか……ゴフッ」

雪歩「今のは効きましたぁベイビィ」

春香「えっ何でダンスなのに血だらけになってるの」

響「くぁってんぐわぁぁぁぁ!!!」

千早「我那覇さん、あなた7回目のステップでミスするわ」

春香「超わっほい……」

あずさ「たるんどる……」

春香「はい?」

あずさ「私の腹がたるんどる」ブニブニ

春香「それはプリンの食べ過ぎじゃ……」

あずさ「動かざること山の如し~」

春香「いやちゃんとダイエットしてください」

あずさ「ううん大丈夫よ。脂肪はぜ~んぶ胸にいくから~」

千早「……」ピクッ

春香「千早ちゃん……どしたの?あれ……?」ユサユサ

春香「揺らしても破滅への輪舞曲(ロンド)が出ない……」

真「何てこったいあまりのショックに……」

千早「」

律子「千早……気絶してもなお、君臨するのね」

北斗「んんーっ、絶頂(エクスタシー)☆」ガチャッ
            バイブル
真「きた!助っ人の聖典きた!これで勝つるよ!」

飽きた!

やよい「ふーん」

やよい「じゃあ、もういいや」

伊織「あっ……」

やよい「舐めたくないんでしょ?無理しなくていいよ」

伊織「そんなこと…」

やよい「え?なんていったの?」

伊織「舐めたい…です」

やよい「なにを?それに私にお願いする時はなんていうんだっけ?」

伊織「………な、舐めたいです、やよい様の足を……この変態水瀬伊織に舐めさせてください」

誤爆死にたい

伊織「お願いします……絶頂(エクスタシー)させてください……」

やよい「仕方ないですねぇ……伊織ちゃんの足は青酢の匂いがしますよぉ?」

伊織「そんなこと言わないでよ!」

やよい「うわぁ五感奪われちゃいそうな匂いですよ」

伊織「やめなさい……あっ」ビクッ

やよい「今のイップスですか?それとももしかして……感じちゃいましたぁ?」

伊織「やめて……!もう私のあそこはマッチポイントだからっ……!」

千早「あと5分」ゴゴゴゴ

春香「何が?」

千早「水瀬さんがゲームセット、つまりイく時間ね」

伊織「あ、あんたたち……!」

美希「そこで見てないでさっさと助けなさいよ!とデコちゃんはいう」

伊織「?!」

P「伊織が逃げられない確率……100%」

伊織「きゃあああ!あ、あずさ!」

あずさ「静かなること林の如く」

雪歩「……」

真「あはっ雪歩も心閉ざしちゃった」

真「あ、そうだ。貴音、逃げられないように。無我の境地でアレやってよ」

貴音「なるほど、アレですか」

千早「そうね、磔にしましょう」

貴音「プリッ」

伊織「えっ……貴音の姿が外国人に……」
                   ペテン
千早「さすが、きらめく舞台の詐欺師といわれるだけあるわね」

貴音「Southern Cross!」シュパッ

伊織「ボールが十字架の形に?!」

伊織「なによ!こんなの避ければ……」タッ

伊織「」

伊織「よ け ら ん ね ぇ」ドグォ

貴音「十字架を背負って生きなさい……」

春香「あっここ英語じゃないんだね」

千早「四条さんの英語力の限界よ」

伊織「うっ……磔になってしまったわ……」

やよい「ふふっ、もうタイブレークはありませぇん」

やよい「」グルグルル

真「! あれはボクの百八式より危険だぁぁ!!」

やよい「超ウルトラグレートデリシャス大車輪山嵐!」

ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ

伊織「ひゃっ!あっあぁつ!やめてえええ!出ちゃう!私の中の猛獣のオーラ出ちゃうからああ!」

春香「すごい……回転しながら伊織の足をぺろぺろしてるよ……」

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