貴音「人間性は大切なのです」 (34)

【ある日の夜、事務所】

響「いきなりどうしたの?」

貴音「ふと思ったのです。人間性とは大切なのだな、と」

響「だから何で?」

貴音「響は『真美は合法』という言葉を聞いた事がありますか?」

響「あるけど……」

貴音「このような事を言う輩は信用できない……そう思った次第です」

響「確かにロリコンは信用できないな」

貴音「少しは節度というものを持たなければなりません」

響「うん」

貴音「わたくしのように、最初から響を狙えば問題ありませんのに」

響「うんうん――うん!?」

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響「いやあるよね!?問題あるよね!?」

貴音「いえいえ、何も問題ありませんよ」

貴音「それに、響はいつも言うではありませんか。『なんくるないさー』と」

響「なんくるあるよ!」

貴音「そういう訳で、好きです響」

響「どういう訳なの!?」

貴音「ですから、そういう訳です」

響「分からないってば!」

貴音「ふむ……仕方ありませんね。順を追って説明しましょう」

響「お願い」

貴音「まず、『真美は合法』という言葉についてですが」

響「うん」

貴音「その問題は年齢にあると思うのです」

響「確かに『何歳も年下の子が好き』って異常だからな」

貴音「ええ。なので、真美を性的な目で見てはいけません」

響「うんうん」

貴音「では誰ならよいのか……それを考えた時、響なら大丈夫だという結論に至りました」

響「……うん?」

貴音「16歳と言えば、もう結婚できる年齢です」

響「まあ、そうだな」

貴音「それでいて、幼さも失っていない……」

貴音「まさに完璧な存在なのです」

響「完璧に犯罪者の思考だぞ……」

貴音「さて、話を進めましょう」

響「どこから?」

貴音「響が合法ろりというところからです」

響「そこなの!?そもそも、自分が合法ロリってところからおかしいぞ!」

貴音「そう言うと思いまして、昨日は夜通し考えました」

響「……何を?」

貴音「仮想尻密度です」

響「ごめん、意味不明なんだけど」

貴音「そうですね……いきなり仮想式の話をしても、理解は難しいかもしれません」

貴音「響。少しこちらへ」

響「何?」

貴音「では、失礼して」

ぐむっ……!

響「ひゃうっ!?た、貴音!?」

貴音「ふむ……この揉み心地、素晴らしいですね……」

響「お尻を掴みながら何言ってるの!?というか離してってば!」

貴音「申し訳ありません。しかし、これで分かりましたね?」

響「だから何が!?余計分からなくなったぞ!」

貴音「ふむ……では響もどうぞ」

ずいっ!

響「……どうして自分に近付くの?」

貴音「どうぞ」

響「いやいやいや!何でそうなるの!?」

貴音「さあ、早く揉んでください。できれば持ち上げるように」

響「……どうしてもか?」

貴音「どうしてもです」

響「はぁ……仕方ないな……」

ぎゅむっ……!

貴音「おふっ……」

響「変な声出すなー!」

貴音「――とまあ、これで分かって頂けたかと思いますが」

響「これで分かる奴は相当頭おかしいぞ……」

貴音「では具体的に説明しますと」

響「最初からそうしてよ」

貴音「仮想式の『仮想』たる所以は、その計算方法にあります」

貴音「つまり、相手の臀部を持ち上げるように掴んだ時――あるいは、相手が膝の上に座った時でも構いませんが」

貴音「その場合、相手の全体重を臀部にあるものとして考えます」

貴音「そして、それを体積で割ると仮想的な臀部の密度が算出されます」

貴音「それが仮想尻密度です」

響「意味分かんないぞ……」

貴音「ならば、先に式をお見せしましょう。これをどうぞ」

――――――――――――――――――――――――――――――

仮想尻密度とは、対象のロリ度を表す値である。
値は仮想尻密度式を用いて、身長(㎝)・体重(㎏)・ヒップサイズ(㎝)より算出する。

※指数は○^△(例:2^3)、立方センチメートルは㎝3と表記する。また、π=3.14である。

元となる式は

   質量(g)
――――――――=仮想尻密度(g/㎝3)
仮想尻体積(㎝3)

である。

体積は面積×高さなので、仮想尻体積=仮想尻断面積×身長の15%(便宜上の臀部の高さ)と考える。
よって、仮想尻密度、身長、体重、仮想尻断面積をそれぞれ、d、T、W、Sとおくと、仮想尻密度式は

  (100-W)×10^3
d=――――――――(g/cm3)……①
    0.15T×S

と表せる。

※式の都合により、質量は『限界値100(㎏)から対象の体重W(㎏)を引いた値』を用いる。
また、グラム換算の為、1000を掛けている。


ここで、不明な仮想尻断面積Sを求める。
ヒップサイズHを円周として考えると、円の公式を用いて

H=2πrより、r=H/2π……②

S=πr^2に②を代入すると、仮想尻断面積Sは
 
S=π×(H/2π)^2

   H^2
S=――……③
   4π


これより、③を①に代入すると

   (100-W)×10^3
d=―――――――――
         H^2
    0.15T×――
         4π

  400π(100-W)×10^3
=―――――――――――
       15TH^2

  8π(100-W)×10^4
=――――――――――
      3TH^2


よって、仮想尻密度dは

   8π(100-W)×10^4
d=――――――――――(g/cm3)
      3TH^2

となる。

――――――――――――――――――――――――――――――

響「何これ……」

貴音「仮想尻密度式ですよ」

響「いくつか質問あるんだけど」

貴音「どうぞ?」

響「……どうしてお尻なの?」

貴音「はぁ……そこからですか……」

響「そこからも何も、これ明らかにおかしいよね!?」

貴音「いいですか響。臀部とは、女性らしさの象徴でもあるのです」

貴音「わたくしを見れば分かるかと思いますが……臀部が大きいでしょう?」

響「そうだね。大きいね」

貴音「基本的に、臀部が大きい女性は『安産型』と言われます」

貴音「『子供を産む』という事は、成熟の証と考えられるでしょう」

貴音「逆に、臀部の小さな女性は子供を産む事に適した身体であるとは言えません」

貴音「つまり、臀部の小ささは未成熟の証であると言えるのです」

響「未成熟……」

貴音「……何故わたくしの頭を見るのですか」

響「じゃあ、次なんだけど……これ、どうして100から体重を引くの?」

貴音「良いところに気がつきましたね」

貴音「この式は仮想的な臀部の密度を算出するのですが、体重をそのまま使うと少し面倒な事になりまして」

響「面倒って?」

貴音「質量を体積で割る……それがこの式の基本なのですが」

貴音「身長が高ければ、必然的に体重も重くなります。式の都合上、臀部の大きさも身長に比例します」

貴音「そうすると、式としては『大きい値』を『大きい値』で割る事になってしまうのです」

響「あ、そうか。それだと『小さい値』を『小さい値』で割った時も――」

貴音「はい。10÷10=1や3÷3=1のような形になってしまい、結果の値を信用できなくなります」

貴音「実際にはここまで極端な事にはならないでしょうが……値が分かりづらいという点に変わりはありません」

貴音「しかし、体重を限界値100から引けば、その欠点を解消できます」

貴音「対象が大柄な場合、『小さな値』を『大きな値』で割る事ができ――」

貴音「逆に小柄な場合、『大きな値』を『小さな値』で割る事ができます」

響「つまり、密度の高い方が幼いって事になるんだよね?」

貴音「ええ。少し強引ですが、明確な差を出すには仕方ありません」

響「100って数字に意味はあるの?」

貴音「計算しやすい、という意図もありますが――」

貴音「体重が100に近いろりなど、もはやろりにあらず!」

貴音「という事です」

響(こんなのと友達でいいのか、自分……)

貴音「さて、質問は終わりですか?」

響「えっと、最後に一個だけ」

響「この仮想尻断面積って、円の公式で出せるものなの?」

貴音「ふむ……響は『近似』というものを知っていますか?」

響「確か……ある二つが非常に近しい時、それらを同じものとして考える――みたいな話だっけ?」

貴音「概ねその通りです。分かりやすい例として、ヤングの実験に登場するsinθ≒tanθの近似式がありますね」

響「それ、本当に小さな値だから差を無視できるって話だったような……」

貴音「ひっぷさいずも円周もあまり変わりませんよ」

響「いや、かなり違う――」

貴音「無視できますね?」

響「だから――」

貴音「できるのです」

響「ガン無視!?」

貴音「さて、理解して頂けましたか?」

響「まあ、うん……凄く無意味な時間を過ごしたって事はよく分かったぞ……」

貴音「それでは基準値を算出するとしましょう」

響「基準?」

貴音「そうです。基準がなければ、響がどちらなのかも分かりませんので」

響「いや、それは分かるんだけどさ……何を基準にするの?」

貴音「そうですね……少女愛の定義は曖昧ですが――」

貴音「ここは16歳以上で婚姻可能という部分を考慮して、15歳を上限とするのが妥当でしょう」

貴音「ちなみに、13歳以下に欲情する場合は小児性愛と重なってくるそうです」

響「何その無駄知識……」

貴音「という訳で、15歳女子の平均身長・体重・ひっぷさいずを基準値の算出に用いる事とします」

響「身長と体重はともかく、ヒップサイズの平均なんて調べようがなくない?」

貴音「いえ、心配には及びません。何故なら――」

テレビ『次のニュースです』

テレビ『本日の午前8時ごろ、ある中学校に「15歳女子の平均ヒップサイズを教えて欲しい」という内容の電話が――』

貴音「……違いますよ?」

響「目を見て言って!?お願いだから!」

貴音「話を戻しまして」

響「むしろ貴音を元に戻して……」

貴音「大事になっていないのですから、そう気に病む必要はありませんよ」

貴音「……ちゃんと公衆電話を使いましたし」

響「何その手慣れてる感!?」

貴音「話を進めますよ」

響「もう勝手にして……」

貴音「これが基準値です」

――――――――――――――――――――――――――――――

15歳女子の平均身長157㎝、体重52㎏、ヒップサイズ85㎝を
仮想尻密度式にそれぞれ代入すると

   8π(100-W)×10^4
d=――――――――――
      3TH^2

    8π(100-52)×10^4
 =――――――――――=3.54325259516≒3.543(g/㎝3)
     3×157×85^2

よって、仮想尻密度基準値は3.543(g/㎝3)である。

※小数点第四位を四捨五入して計算している。

――――――――――――――――――――――――――――――

貴音「次は響の値ですね」

響「何だかドキドキしてきたぞ……」

貴音「では計算しましょうか」

――――――――――――――――――――――――――――――

響の身長・体重・ヒップサイズはそれぞれ、152・41・80なので
それを仮想尻密度式に代入すると

   8π(100-W)×10^4
d=――――――――――
      3TH^2

    8π(100-41)×10^4
 =――――――――――=5.07839912281≒5.078(g/㎝3)
     3×152×80^2

よって、求める値は5.078g/㎝3である。

――――――――――――――――――――――――――――――

貴音「おめでとうございます響」

響「何も嬉しくないぞ」

貴音「わたくしは嬉しいですよ?」

響「自分は恐怖しか感じないぞ」

貴音「ふむ……饅頭怖い的な?」

響「そんな訳ないでしょ!?どうして無駄にポジティブなの!?」

貴音「おや、それは残念です」

響「まあ、百歩譲って自分が合法ロリだとして」

貴音「譲らなくとも式が証明していますが」

響「いや、こんな穴だらけの式で算出した結果なんて認めないからね?」

貴音「そんな……かっぷらぁめんを食べつつ、徹夜で考えましたのに……」

響「こんな下らない事の為に消費されるなんて……カップラーメンが泣いてるぞ」

貴音「ふむ……啜り泣きですか?」

響「そういう答えが欲しいんじゃないんだけどなぁ!」

貴音「響、落ち着いてください」

響「はぁ……冗談はさておき」

貴音「さておき?」

響「折角だから、全員の値も出してみてよ」

貴音「それは構いませんが……何か疑問でも?」

響「だって、合法ロリなら自分じゃなくてもいいって事でしょ?」

貴音「失礼な。わたくしにだって選ぶ権利ぐらいあります」

響「それを言ったら自分にもあるよ!」

貴音「まあ、いいでしょう。全員の値は……こんな感じですね」

――――――――――――――――――――――――――――――

以下は身長・体重・ヒップサイズの順に、それぞれ表記したものである。

春香………158・46・82
千早………162・41・78
雪歩………155・42・81
やよい……145・37・78
律子………156・43・85
伊織………153・40・79
あずさ……168・48・86
亜美真美…158・42・77
真…………159・44・78
美希………161・45・83
響…………152・41・80
貴音………169・49・92


これを仮想尻密度式に代入すると、結果は以下の通りとなる。
数値が高いほど未成熟であり、逆に低いほど成熟している事に注意する。
また、単位はg/㎝3である。

【高】

やよい……5.980
伊織………5.261
亜美真美…5.184
響…………5.078
千早………5.012
真…………4.847
雪歩………4.776
春香………4.256
律子………4.235
美希………4.152

基準値……3.543

あずさ……3.504
貴音………2.985

【低】

――――――――――――――――――――――――――――――

響「終わった……」

貴音「さて、これで響が合法の範囲内で最もろりであるという事が証明された訳ですが」

響「美希の方が下って……自分、お姉さんなのに……」

貴音「いいではありませんか。若さとは財産である、という言葉もありますし」

響「その財産のお陰で自分の貞操が危ない訳だけど」

貴音「……わたくしではいけませんか?」

響「可愛く言っても駄目」

貴音「いけずです……」

響「っていうか、別に千早でもいいんじゃないの?」

響「ほら、値だって自分と近いし。それに同い年だし」

貴音「千早は駄目です」

響「何で?」

貴音「名前で呼んでくれませんから……」

響「……ねぇ、四条さん」

貴音「距離を取らないでくださいませ!お願いです!」

響「分かった!分かったから抱きつかないで!暑苦しい!」

貴音「少し取り乱してしまいました。申し訳ありません」

響「もういいよ……ところで、真面目な話なんだけど」

貴音「何でしょう?」

響「最初にさ。ロリコンは信用できないって言ってたよね?」

貴音「言いましたね」

響「それでさ。合法とは言え、自分はロリな訳でしょ?」

貴音「ええ」

響「すると、貴音はロリコンだから信用できないって事になるんじゃ……」

貴音「おや、わたくしはろりこんではありませんよ?」

響「そうなの?それなら安心――」

貴音「好きになった人がたまたま幼かっただけです」

響「おまわりさああぁぁぁん!」

貴音「ちょっ――外に聞こえたらどうするのですか!」

響「聞こえるように言ってるに決まってるだろ!?」

貴音「分かりました。お互い落ち着きましょう」

響「自分は至って冷静だぞ」

貴音「さて……わたくしは響が好きなのです。付き合って頂けませんか?」

響「頂けませんぞ」

貴音「そうですか……では、せめてこれからもお友達で――」

響「ごめん……自分、もう貴音とはやっていけない」

貴音「そんな……どうしてっ……!」

響「自分と貴音じゃ波長が合わなくなっちゃったんだ……ごめんな」

貴音「もしや……音楽性の違いですか?」

響「人間性の違いだぞ」

貴音「なんと!?」


――END――

以上で完結となります。お楽しみ頂けましたら幸いです。

作中の式は年齢を度外視していますので、誰にでも使えると言う訳ではありません。
適用できるのは……まあ、30歳ぐらいが限度でしょうか。あの人を考慮すると、ですが。

それと、中学校に問い合わせたりはしていません。本当です。
スリーサイズを算出してくれるサイトがありましたので、そこを利用しました。

式の結果を見て思ったのですが、アイドル達の体重が軽すぎて
ほぼ全員が基準値を上回るという事態に……これは少し想定外でした。
一方、貴音は余裕で基準値を下回りましたが。何故でしょうね?


こういうインチキ計算式使ったSS昔見たことあるぞ、千早のだった気がする

>>25
千早「私、ロリコンかもしれないわ」だとしたら、それは私です

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