高坂京介「相手に尿意を催させる、エロゲ?」 (73)

京介「よくわからんが、そんなエロゲを買っちまったぜ」

京介「最初にヒロインの名前を決めるみたいだな。よし、じゃあ…」

京介「>>5にしてみっか」

ジューシーラビュー

京介「じゅ、じゅーしー…?」

京介「……」カタカタ

京介「…できれば知り合いの名前がいいな、ほら、感情移入とかしやすいしよぉ…」

京介「>>11とかどうだ」

お父さん

京介「なるほど、親父かってオイ!」

京介「ヒロインつってんのによぉー……まぁいいか、ものは試しだよな」カタカタ

京介「こうさか…だいすけ…っと」

カチ!

京介「うわぁー嫌な予感しかしねぇ…」


~~~


佳乃「京介。アンタちょっとお父さんの様子見てきてよ」

京介「なんで急に?」

佳乃「今飲んでるから」

京介「お袋が見に行けよ…そんなことに息子を使うなって」

佳乃「いーから早く! 行った行った!」ぐいぐい

部屋前

京介「親父ぃー今から部屋はいるけど大丈夫かぁー?」

「おー京介かぁいいひょー!」

京介「…………」がちゃ

大介「よぉ」

京介「また飲んでんのかよ…つか飲み過ぎんなよ、本当さ」

大介「やかましい親に口答えするなぁーばかむすこがっ」

京介「へいへい。それで、なんでそんな飲んでんの」

大介「ふぇ? わっかんないぞー! ガハハハハハ!」

京介「わかないぞって…」

大介「良いからいいから、とりあえず座れ京介。ん、ここに座れ」ドンドン

京介(普段の威厳もへったくれもねぇなオイ)すっ

大介「京介。最近、どうだ?」

京介「なにがだよ」

大介「言わなくたってわかるだろ? お前は高校生、ならあるだろ? ん?」

京介(酒臭っ)

大介「おいおいおーい? まさか無いってことないだろぉ? 一つぐらい父さんに聞かせろ、なぁ?」

京介「…意味がわかりません」

大介「女関係に決まっているだろ」

京介「なんで親父に言わなくちゃいけないんだよ…」

大介「親だからだ! 気になるだろ、気になっちゃ駄目なのか?」

京介「俺は気になってほしくない。つか、ホントもう寝てくださいお願いします」

大介「そうか……父さんには言いたくないのか、そっか…」

京介(ガチで落ち込むのやめてくれ…見てて悲しくなってくる…)

大介「…母さん、自慢の息子は既に親離れを済ませてたみたいだ…」ボソボソ

京介「……」

大介「何時からこうなってしまったんだろうなぁ。悲しなぁ、父さん、悲しいなぁ」

京介「だぁーもう分かった分かった! 話すって、だからその語り口調やめてくれ!」

大介「お? しゃべる気になったか?」

京介「なったよ…ならざる負えなかっただろ、いまの」

大介「よし、存分に語れ。聞いてやるぞ」

京介「あー……じゃあ、えっと、ごく最近のことだけども…」

大介「ぐぅー」

京介「ってオイ! 寝るなよ!」

大介「ぐごごごごっ、げごっ」

京介「このクソ酔っぱらいがッ……ったく、そんな姿で寝ると風邪引くぞ」

京介(毛布毛布、っと。あれ? ねえな、つかお袋に面倒見てもらったほうが良くね?)

京介「おーい、お袋───」


じょろろろろろ


京介「親父がそのまま寝ちま、んっ!?」パシン!

京介「……え、えっ?!」


じょろろっ じょろっ


京介「…………嘘だろ」


大介「ぐがぁーごごごごごご」じょろろろr


京介(だ、大洪水!!)

京介「ばっ……えっ!? どうすんのこれ!? マジでやべぇじゃん!」わたわた

大介「ごひゅーぶぶぶぶ」

京介(この酔っぱらい…ガチお漏らし中だぞ…)ガクガク…


「京介ぇー? あんたさっき、呼んだー?」


京介「っ!? え、いや呼んでねえよ! 全然呼んでない!!」


「あれ? そーぅ?」


京介(この状態の親父を、お袋に見せるわけにはいかねぇよな!?)

京介「だ、だがそれにしたってどうすれば……」

大介「ぐごごっ」

京介「とりあえず…起こすしか無いよな、お、おおう」

ぐいぐい

京介「お、おいって…親父…ちょっと起きてくれ、大惨事になってるぞ…主に下半身が…」

大介「ぐごっ、んあっ? なんだ京介……」

京介「お、落ち着いて聞いてくれ。頼むから騒いだりしないでくれよな」

大介「…なんだ?」

京介「アンタ、漏らしてるぞ」

大介「は? なにがだ?」

京介「……」すっ

大介「ん?」チラリ

京介「……」

大介「………夢だな」

京介「待て! 現実逃避するな! 頼むから立ち向かってくれ現実と!」

大介「いや夢だこれは。お前も夢で、これも夢だ」

京介「夢じゃないんだて! ほ、ほら……濡れてる感覚があるはずだろ!?」

大介「……あるな」

京介「だ、だろ?」

大介「じゃあ夢じゃなければなんだっていうんだ!?」

京介「ちょ、ちょっと待ってくれ。逆切れは駄目だぜ親父っ……落ち着け、なっ?」

大介「ふーっふーっ」

京介「よく考えようぜっ? 親父は酔っぱらってた、なら、意識が半分飛んでたっておかしくないっ」

大介「………」

京介「漏らすのも仕方ないことだって、思わないか?」

大介「……思わないな」

京介「だ、だよな」

大介「京介……少し、外してもらってもいいか」

京介「……お、おう」

大介「………」ずーん

京介(すっげー落ち込んな親父、ほんとタイミング悪い時に来ちまったな俺…)すっ

大介「……」

京介「じゃ、じゃあ…お休み親父…」

大介「…ああ」


パタン

京介「……。はぁぁぁあああああああ~………」ガックシ

京介「明日どんな顔で会えばいいんだよ俺…」

桐乃「…アンタそこで何やってんの?」

京介「うおおっ!? き、桐乃!?」

桐乃「うわぁっ!? な、なに急に大きな声出すのよ!」

京介「す、すまん。えっと、何も聞いてないよな?」

桐乃「はぁ? …なに? いみわっかんないんだけど?」

京介「ならいい。お前も明日はいつもどおり親父と接してやれ、俺が言えるのはそれだけだ…」

桐乃「……。お父さんが何か関係あるの?」

京介「無い。まったくもって、無い」

桐乃「なにそれ、ほんっといみわかんない」

京介「羨ましいぜ…その位置が俺にはよぉ…」

桐乃「は、はぁ?」

京介「なんでもない、さて、俺も歯磨きしてから寝ると──」

がちゃ!

大介「わかったぞ京介! お酒をこぼしたってことにすれば、漏らしたこともバレないんじゃないか!?」

京介「──………」

桐乃「へっ?」

大介「いい案だと…………思う、かも、しれないな、うむ」

きぃーパタン

京介「………」

桐乃「ちょ、えっと、待ってくんない。今のってさ、お父さんのここのあたりが、濡れてた気が」

京介「桐乃ッ!!」

桐乃「は、はいっ!?」

京介「…さっき俺のことおかしい奴、と思ってたよな」

桐乃「ま、まぁ少しだけ…」

京介「だよな! 実は理由があんだよな……えへへ…桐乃ぉ!」ずいっ

桐乃「な、なによ? ちょ、近づかないでってばっ」

京介「ヒック」

桐乃「え、待ってアンタ……飲んでるの? マジで!? ヤバくないそれ!?」

京介「あれぇ? バレたぁ? そうなんだぜぇ? ちょっと親父からお尺してもらってな、いっひひひひ」

桐乃「マジで…?」

京介「あーんま良く憶えてないんだけどよぉ。うん、そん時にちょっと何か──」

京介「──漏らしちまった気がするんだよ、なにか、ちょっとだけなぁ」

桐乃「……。本気でいってるそれ?」

京介「ふぇ?」

桐乃「お母さーん!! 兄貴がお酒飲んで、漏らしたって!!」ダダダダダ

京介「ちょ!? お、おまっ!」

京介「…………」すっ

京介「…おい親父」コンコン

「…小遣いは奮発しよう」

京介「頼むぞ。マジで、期待してるからな」

「すまなかった」

京介「はぁ~……ったくよぉ~……」


げーむおーばー

京介「ほらな!  見てみろ馬鹿! ろくなエンドにならなかっただろ!」

京介「ったく、もっとしっかり考えてくれ…プレイしてる方も疲れる…」

京介「次のセーブデータで、再チャレンジだ。>>34だぜ」

支援 安価下

京介「おー麻奈実な。いいじゃん、結構感情移入しやすそうだな」カタカタ

京介「じゃあ行くぜ。どんなエンドになることやら」

カチ!


文化祭 当日

京介「文化祭だな」

麻奈実「文化祭だねぇ」

京介「…お前は誰かと見まわったりしねーの?」

麻奈実「私はしないよ。今日はだれとも約束してないしね」

京介「ん、そうか。なら一緒に見て回るか?」

麻奈実「うんっ」


喫茶店


京介「こういった出し物になると、マジで喫茶店に限られるよな」

麻奈実「教室を何時もと違ったことに違うのに、みんな憧れるんじゃないのかなぁ」

京介「それで喫茶店か」

麻奈実「うん。あとはほら、お化け屋敷とかもあるよ?」

京介「ああ、結構評判が良いやつだろ? 俺も行ってみたいと思ってたところだ」

麻奈実「じゃあ軽くお昼ごはん頂いて、それから一緒にみにいこっか」

京介「おうよ」


~~~


麻奈実「うー、口の中がひりひりするぅ…」

京介「舐めたぜ…あのカレーライス、スパイス効きすぎだろ…」

麻奈実「たくさん水を飲まなきゃ食べれないぐらいだったねぇ~…ううっ…」

京介「しかも水いっぱいに十円とってただろ…」

麻奈実「う、うん…気を取り直して! 今度はお化け屋敷だよ! きょうちゃん!」

京介「お? どうした麻奈実、えらく気合はいってんな」

麻奈実「え? そ、そうかなぁ~?」

京介「お化け屋敷そんなに好きだったっけ?」

麻奈実「え、えと、別に得意じゃないよ…むしろ苦手っていうか…」

京介「おいおい。なら、やめといたほうが良いいだろ」

麻奈実「そーんなことないよ! 大丈夫っ! まかせて!」

京介「? おう、ならいいけどよ」

お化け屋敷

京介「…雰囲気出てるな」

麻奈実「あわわわわっ」

京介「おい、さっそくテンパってるぞお前」

麻奈実「きょ、きょうちゃん! 居るよねそこに居るよねちゃんと!」ぎゅううう

京介「居るから大丈夫だって」

麻奈実「うぃぃ……怖いよぉ……暗いよぉ……っ」

京介(怖いなら外で待ってればいいのによ…)

麻奈実「ひぃいいいい!!」

京介「な、なんだ!? どうした麻奈実!?」

麻奈実「あ…ごめんきょうちゃんの顔だった…」

京介「それとなく失礼だなお前! ったく、んな怖いなら途中で抜けだして貰えば?」

麻奈実「だ、だめぇ! それだけはだめなんだから!」

京介「…いつになく強情だな」

麻奈実「ううっ…頑張るから、きょうちゃん引っ張って…」ぶるぶる

ぶるるっ

麻奈実「んっ……?」

麻奈実「今のって…え、うそ……」ぶるっ

京介「まだどうした? 俺の顔がこわいってか?」

麻奈実「う、ううんっ! 違くて、その、えっと~~……あの、なんでもないよっ」

京介「おう。なら進むぞ」

麻奈実「う、うん…っ~~~~!!?」ビクビクビクン

京介「おわっ!? なんだ!? めっちゃ身体震えたぞ今!?」

麻奈実「っ…っ……はぁっ…はぁっ…!」ぶるぶる

京介「ま、麻奈実?」

麻奈実(ど、どうしよう…! すごく、おトイレに行きたい…!)

麻奈実(さっきお水を飲み過ぎちゃったからかなー…! やだやだ、本当にどうしてこんなことに…!)

京介「具合でも悪いじゃないのか?」

麻奈実「ち、違うよっ……そうじゃなくって、えと、気にしないで欲しいなって思うけど…そうとも言い切れなくてぇ…」

京介「……?」

麻奈実「うっ…ううっ……きょうちゃん!」

京介「は、はいっ!」

麻奈実「せ、背負いなさい!」

京介「えっ!? なんで!?」

麻奈実「なんでもへったくれもないの、はやく、背負ってっ!」

京介「背負ってってお前どうして急に……てかなんで涙目何だ麻奈実」

麻奈実「ううっぐすっ」

京介「背負って言うなら背負うけどよ…ほら、はやく乗ってくれ」

麻奈実「う、うん」すっ

京介「…なんだか昔を思い出すな」

麻奈実「はやく行って…っ」ぎゅっ

京介「おう。わかった」スタスタ

麻奈実「ひっ…衝撃がどすんどすん、って…響いて……っ」ブルブル

京介「やっぱ具合悪いんだろお前」

麻奈実「……っ……」

京介「お前ってさ、意外と周りに自分のこと言い出さない性格だろ」

麻奈実「…えと」

京介「だからはじめから具合悪いんだったらさ、無理すんなって」

麻奈実「……」

京介「俺は別にお前と離れ離れになるわけじゃねーんだし」

麻奈実「きょうちゃん…」

京介「………」

麻奈実「…ありがとうきょうちゃん。心配、してくれるんだねぇ」

京介「当たり前だろ。幼馴染だぞ、俺らは」

麻奈実「うん…そうだね、そうだよね…」

ぎゅうううん!

麻奈実「あっ…ひぁあああ!?」ぎゅっ

京介「痛! ちょ、お前強く肩握りすぎだって…!」

麻奈実「ぃ…ぁ…ぅ…」ぶるぶる

京介「お、おい麻奈実?」

麻奈実「だ、だめ……もう、だめだよきょうちゃん…っ」

京介「なにが駄目なんだ…?」

麻奈実「で、でちゃう…っ」

京介「なにが出ちゃうんだ!?」

麻奈実「ぃっ……あぁああ、だめだめっ! うそっ! いやっ!」ぶるっ

チョロロロ

京介「え…」

麻奈実「っ…っ……っっ……ん……っ…」プルプル

京介「なにか背中が暖かく、おい、麻奈実なにして…」

麻奈実「んんっ……ん……!」


パタタ…ぱた…


麻奈実「っはぁ……はぁ……ひっぐ、ごめん、なさい……きょうちゃ…」ブルルッ

京介「これって、もしかして……お前……漏らしたの、か?」

麻奈実「ご、ごめんなっ……さい……私…私……きょうちゃんの背中で…っ…」

京介「う、うん…すげー、つーかその、うん……」

麻奈実「ひっく…ひっく…」

京介「………濡れてないな」

麻奈実「ぐすっ、えっ…?」

京介「俺の制服に吸収……みたいな感じで、床が濡れてないな麻奈実」

麻奈実「何言ってるのきょうちゃん…?」

京介「さあ行くぞ。ゴールまで突っ走る!」ダダダダ

麻奈実「きゃあっ!?」

~~

店番「あ、おかりなさーい! あれ?」

京介「はぁ…はぁ…すげー怖かったです! やばかったわ!」

店番「あ、ありがとうございます! えっと、彼女さん…大丈夫ですか?」

麻奈実「か、彼女さんっ?」ビク

店番「えっ? そうですよね、だって背負われてるし…」

麻奈実「あっ、えっと、違うんです……これは……」

京介「あははーやっぱ彼氏としては守んなきゃいけないっしょ?」

麻奈実「っ」

店番「ですよねー! だけどすみません、お客様に支障がでてしまったのなら…」

京介「あーいやいや、大丈夫っす。平気なんで、お化け屋敷なら怖がらせてなんぼじゃないっすか」

麻奈実「……」

京介「このまま保健室で休ませに行かせるんで。それじゃ」

すたすた

麻奈実「…きょうちゃん…」

京介「ん?」

麻奈実「背中…気持ち悪いでしょう…? もうおろしていいよ…?」

京介「馬鹿かお前は。ここで下ろしたら、周りから見られるだろーが」

麻奈実「で、でもっ」

京介「黙って背負われとけって。良いから、俺は平気だからよ」

麻奈実「……っ…このままでも十分、目立ってるよ…っ?」

京介「それがどうした。俺は別に気にしねぇよ」

麻奈実「気にしないって…」

京介「離れないって、言っただろ。どんな時でも、俺はお前から離れたりしないってさ」

麻奈実「………言ったけれど…」

京介「今がいいならそれでいいじゃねーか。あとはあとで考える、それが一番だ」

麻奈実「っ……ありがと…きょうちゃん…!」

京介「おう」


えんど

京介「なんか俺めっちゃかっこよくなかったか? えへへ、やるときゃやるもんだな俺」

京介「この調子で他の奴らもやっていくか! 次は>>67だぜ!」

あやせ
や*や
せやあ

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