ほむら「私に足りなかったのは……」(158)
ほむら「……っ」
ほむら「また失敗してしまった……」
ほむら「これで一体何度目なのかしら・・・数えるのも疲れたわね……」
ほむら「どこで間違ってしまったのか、何が足りなかったのか……」
胸…かな…
愛
可愛さ
ほむら「……ここからどうすればいいか考えるとしましょう……」
ほむら「まずは巴マミ」
ほむら「巴マミの影響力はかなり大きいわね、特に美樹さやかに対する影響が」
ほむら「やはり敵対してしまうのはやはり避けるべきね、魔法少女としての強さもあるし」
ほむら「かといって協力してしまうと、余計にまどかや美樹さやかに魔法少女としての憧れ抱かせてしまうかも・・・」
ほむら「……次は魔女化ルートに入ってしまう美樹さやかだけど……」
ほむら「正直かなり厄介ね、最悪の場合、巴マミや佐倉杏子を失いかねない……」
ほむら「上条恭介と志筑仁美の仲を邪魔するのは簡単だけれど、それで良い結果になるとは思えない……」
ほむら「……ここは佐倉杏子に任せるしかないのかしら……」
ほむら「……巴マミ、それと美樹さやかと佐倉杏子、この2つのポイントをクリアしなければ先は見えない……」
ほむら「その為に知恵を振り絞らないとね……」
ほむら「……今度こそ、あなたを救ってみせる……まどか……!」
>>2
無いから良いのさ………
―学校―
早乙女「今日は転校生を紹介します」
早乙女「暁美さん、入ってきて」
早乙女「自己紹介お願いね」
ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
ほむら「(……まどか……)」
速さ
スピードが足りない。
―休み時間―
ほむら「(いつもならこのタイミングで接触を図っていたけれど)」
ほむら「(かえって不信感を煽る結果になっていたのかもしれない……今回は静観しましょう)」
さやか「転校生、すっごい美人だよねー」
仁美「そうですわね、それに不思議な雰囲気の人ですわね」
まどか「うん、そうだね」
あ、来るとこ間違えた。
やべぇキモブタの巣窟にきちまったよw
ブヒーw
ほむほむは不器用可愛い
パイオツナイネー
ほむほむがさやかを引き取れば上手くいくような気がする
なんでか放送終了後ほむさやが猛烈に好きになった
さて期待しよう
―放課後―
さやか「文武両道、才色兼備、くーっ!なんだあの転校生は!」
仁美「とても凄い人でしたわね」
さやか「あたしもあんな風に完璧超人だったらなぁー」
まどか「さやかちゃんは今のままでいいよー」
さやか「何だとー!? まさか!あたしが他の子に取られちゃ嫌だとか思ってるんでしょー、可愛いヤツめ!」
まどか「そ、そんなんじゃないよー!」
さやか「安心しなって!まどかはあたしの嫁になるのだー!」
まどか「ちょ、ちょっと!」
仁美「ふふっ……あら、もうこんな時間、ごめんなさい、お先に失礼しますわ」
さやか「仁美も大変だね・・・頑張ってね!」
まどか「またねー、仁美ちゃん!」
仁美「では、また」タッ
さやか「あたし達もいこっか、あっそうだ、CD屋寄ってもいい?」
まどか「いいよ。また上条くんの?」
さやか「ま、まぁね」
まどか「そっか、んじゃいこっか!」
最初にQB追っかけてなければまだマシな感じにはなってたと思う
―CD屋―
まどか「~~~♪」
『助けて……!』
まどか「(!?)」
『助けて……助けて、まどか!』
まどか「(この声はどこから……?)」タッ
さやか「ん?まどか?」
僕と契約しておっぱい少女になってよ!
―改装中のフロア―
まどか「誰?誰なの?」
キュゥべえ「たす……けて……」ボロッ
まどか「あ、あなたがわたしを呼んだの?」
キュゥべえ「そうだよ……」
さやか「おーい、まどかー! ってなにこれ!?」
まどか「さやかちゃん! あのね、実は……」
さやか「……ふむふむ、なるほどね」
まどか「何が起こってるんだろうね……」
さやか「とりあえず治療できそうな場所まで移動しよう!」
まどか「そうだね!」
さやか「……あれ?おかしいな……こっちで道は合ってるはずなんだけど……」
まどか「周りの風景が何か変じゃない?……気味悪いよ……」
ゾォ…
さやか「どうなってるのよ……」
まどか「えっ、な、なにあれ……」
キャハハハハ…
さやか「嘘でしょ?悪い夢でも見てるんだよね……ねぇまどか!」
パァン
まどか「え?えっ?」
さやか「あれ?」
マミ「危なかったわね。でも、もう大丈夫よ」
マミ「自己紹介とかその子のこととか、色々と話をしたいことがあるのだけれど」
マミ「ちょっと一仕事済ませちゃうわね!」
パシュッ ドンッ バババババッ
まどか「す、すごい……」
シュゥン
さやか「も、戻った……?」
マミ「もう大丈夫よ、それと……」
マミ「そこに居るのでしょう?隠れてないで、でてきたらどう?」
ほむら「……よくわかったわね」
まどか「暁美さん……?」
さやか「転校生!?」
まどかはさやかを信頼しきってるから、さやかからの信頼を得られるのは大きい
魔女化がマミさんや杏子にも影響すらなら全員に影響力のあるさやかに重点を置くべき
何が言いたいかというと、ほむさやって素敵だと思う
ほむほむ
マミ「どうやらこの子たちの知り合いみたいね」
マミ「それに、この場所に偶然居合わせたってわけでも無さそうだし」
マミ「ちょっとお話しでもしていかない?」
ほむら「……そうね、あなたとは一度お話ししてみたいと思っていた所よ」
マミ「決まりね」
マミ「まだ自己紹介が済んでないけれど、私の家に着いてからでも遅く無いわね」
マミ「あなたたち2人は時間は大丈夫?」
まどか「だ、大丈夫ですけど……」
さやか「あ、あたしも……」
マミ「ありがとう。それじゃ、行きましょう」
まどかちゃんの
破滅的自己犠牲精神がある時点で無理げー
―マミホーム―
マミ「ろくにおもてなしの準備も無いけれど」コトッ
まどか「うわぁ……」
さやか「すごっ……」
マミ「あなたもどうぞ」
ほむら「……頂くわ」
マミ「……さて、自己紹介がまだだったわね。私は巴マミ、あなた達と同じ見滝原の3年生」
マミ「そして、キュゥべえと契約した魔法少女よ」
まどか「わたしは2年生の鹿目まどかです」
さやか「同じく2年の美樹さやかでーす」
ほむら「暁美ほむらよ」
まどか「あ、暁美さんとは話すのは初めてだね、わたしたち」
ほむら「そうね・・・あと私のことはほむらでいいわ、よろしく、鹿目さん、美樹さん」
まどか「わたしのことも、まどかでいいよ。よろしくね、ほむらちゃん」
さやか「あたしもさやかでいいよ!よろしくね、ほむら!」
マミ「鹿目さんに美樹さん、それに暁美さんね、これからよろしくね」
まみまみ
いいよおもしろいよ
マミ「さて、魔法少女について、色々と話さないといけないわね」
マミ「キュゥべえに選ばれたあなたたちには知ってもらいたい事でもあるの」スッ
まどか「うわぁ、綺麗……」
マミ「これはソウルジェム。キュゥべえに選ばれた女の子が、契約によって生み出す宝石よ」
マミ「魔力の源であり、魔法少女であることの証でもあるの」
まどか「契約?」
キュゥべえ「僕が君たちの願いを何でも一つ叶えてあげることができる」
キュゥべえ「でも、それと引き換えに出来上がるのがソウルジェムさ」
キュゥべえ「この石を手にしたものは、魔女と戦う使命を課されるんだ」
さやか「魔女って?」
キュゥべえ「願いから産まれるのが魔法少女だとすれば、魔女は呪いから産まれた存在なんだ」
キュゥべえ「魔法少女が希望を振りまくように、魔女は絶望を蒔き散らす」
さやか「そんなやばい奴だったんだ……どうして誰も気がつかないの?」
キュゥべえ「魔女は常に結界の奥に隠れ潜んで、決して人前には姿を現さないからね」
キュゥべえ「さっき君たちが迷い込んだ、迷路のような場所がそうだよ」
マミ「結界の中は危険で、何もしらない人が迷い込んだら普通は生きて帰れないわ」
マミ「それぐらい危険で。命懸けの戦いなの」
マミ「だから、願いを叶えるチャンスだとしても、その危険を冒してまで叶えたい願いなのか考える必要があるの」
まどか「……っ」
マミ「さて、魔法少女と魔女についてはこれくらいにして」
マミ「暁美さん、あなたのことについて聞かせてもらえるかしら」
マミ「先程も言った通り、あの場所に偶然居合わせたってわけじゃないのでしょう?」
ほむら「……そうね、これでいいかしら」スッ
まどか「ソウルジェム……」
マミ「あなたも魔法少女だったのね」
ほむら「そうよ」
マミ「まさかこの街に私以外の魔法少女が来るなんてね」
ほむら「魔女を狩れる量が減ると思って不安かしら?」
マミ「そんなことは無いわ、むしろ身近に同じ境遇の人が増えて嬉しいくらいよ」
マミ「私としてはこれから仲良くしてもらいたいところだけど」
ほむら「……そうね、あなたと協力すれば、魔力の消費も抑えて楽になりそうね」
マミ「ふふっ、これからよろしくね、暁美さん」
ほむほむ
まどか「魔法少女かぁ・・・でも危険を冒してまで叶えたい願い……」
さやか「悩むよねぇ……」
マミ「そうだわ、二人とも私たちの魔女退治に付き合ってみない?」
まどか「えぇっ!?」
さやか「えっ?
ほむら「!?」
ほむら「そ、それは……」
マミ「大丈夫よ、危険な目に合わせたりしないわ」
マミ「魔女との戦いがどんなものか、自分の目でみて、それでも叶えたい願いがあるかどうか考えてみて」
ほむら「……なら私が二人を守る。あなたは魔女退治に専念して」
マミ「それは助かるわね。よろしくね、暁美さん」
―翌日、とある廃墟―
マミ「昨日の魔女の居場所はここね」
ほむら「私から離れないでね」
まどか「う、うん」
さやか「わかった」
マミ「一気に行くわよ!」キィン
ほむら「……」キィン
―魔女結界最深部―
まどか「あれが……魔女……」
さやか「う……グロい……」
ほむら「私の後ろに居て、絶対に守るから」
マミ「二人のことお願いね、後輩に格好悪いところみせられないし、さっさと決めるわよ」
パァン パン シュルル
マミ「これで終わりね」ゴォォ
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
ドォォォン
さやか「勝ったの……?」
まどか「す、すごい……」
wktk
コトッ
マミ「これはグリーフシード、魔女の卵よ」
まどか「卵……って危険じゃないんですか?」
マミ「今の状態なら大丈夫、むしろ役に立つくらいよ」
マミ「そうね、今私のソウルジェム、少し濁っているでしょ? でもこうすると……」カチン
さやか「あ、綺麗になった」
マミ「これでさっき消耗した魔力も元通りよ」
マミ「まだ使えるようだけど、暁美さんも使う?」
ほむら「……私は大丈夫、魔力はほとんど消耗してないわ」
マミ「そう、それならよかった」フフッ
支援
―3日後、病院―
さやか「はぁー……お待たせ、まどか、ほむら」
まどか「あれ?今日は上条くんに会えなかったの?」
さやか「なんか都合が悪いらしくてさー……」
ほむら「そういう日もあるわよ、気にすることは無いわ」
さやか「そうだよね……よし!気を取り直して、どっかいこっか!」
まどか「そうだね!」
ほむら「(そうはいかないのだけど……)」
さやか「ん?こ、これは……」
キュゥべえ「グリーフシードだ!孵化しかかってる!」
まどか「なんでこんなところに……」
さやか「……まどか、マミさんを呼んできて!」
まどか「で、でも!」
ほむら「私が残るわ、さやかのことは必ず守る」
キュゥべえ「僕も残るよ、そうすればテレパシーですぐにマミを誘導できる」
まどか「……っ、わかった、すぐにマミさんを連れてくるから!」
さやか「頼んだよ、まどか!」
ほむらちゃんに足りなかったのは愛想なんじゃないかな
さやかちゃんもマミさんも警戒してたし
でもこのほむらちゃんはみんなと仲良くしてていいね
タッタッタッ
マミ「ここね」
マミ『キュゥべえ、状況は?』
キュゥべえ『まだ大丈夫。すぐに孵化する様子はないよ』
ほむら 『卵を刺激しないように静かに来てくれるかしら』
マミ『わかったわ』
マミ「いくわよ、鹿目さん!」
まどか「は、はい!」
ほす
ほむ
―魔女結界内―
まどか「……マミさんって魔法少女として戦ってきて、寂しかったりしないんですか?」
マミ「……そうね、今は暁美さんが居てくれているけど、それまでは寂しかったかな……」
マミ「それに、怖くて辛いし、誰にも相談できない、独りで泣いてばかりだったわ」
まどか「……ごめんなさい……嫌なこと聞いちゃったみたいで……」
マミ「気にしなくていいのよ、今は暁美さんだけじゃなくて、あなただって、美樹さんだって近くに居てくれているもの」
まどか「……わたしなんかでよければ、ずっとマミさんの傍にいます」
マミ「……本当? 本当にそう言ってくれるの?」
まどか「はい!」
マミ「ありがとう……」グスッ
マミ「ふふっ、こんなところで泣いちゃダメよね、先輩として不甲斐ない姿なんて見せられないわ」
マミ「さ、急ぎましょう!美樹さんと暁美さんが待ってるわ!」
―魔女結界最深部―
マミ「お待たせ!」
まどか「大丈夫!?さやかちゃん、ほむらちゃん!」
さやか「平気だって!ほむらとキュゥべえが居てくれたし」
ほむら「私も平気よ……っ! 孵化が始まるわ!」
パキパキ…パァン
マミ「今日は、一気に決めさせてもらうわ!」タンッ
マミ「……体が軽い、こんな幸せな気持ちで戦うのなんて初めて……!」
マミ「もう何も怖くない、私、独りぼっちじゃないもの!」
マミ「これで終わりよ!」
マミ「ティロ・フィナーレ!!」ドォォォォン
まどか「やった!」
さやか「さっすがマミさん!」
ほむら「……!?」カチッ
ほむほむの見せ場
ズルッ…
マミ「あっ……」
マミ「……っ!?」
マミ「わ、わたし……」
ほむら「大丈夫よ、今は私の魔法を使っているから」
マミ「じ、時間……停止……?」
ほむら「そうね……私と、私が触れている人だけは時間は止まらないわ……」
マミ「あ、ありが……と……っ!?」ズンッ
ほむら「っ!? な、なん……なの……これ…」ズズン
マミ「な、なに……この……映像……記憶……?」
『暁美……ほむら……です、どうか……よ、よろしく、お願いします……』
マミ「暁美……さん……?」
『クラスの皆には内緒だよ!』
『暁美さん、今よ!』
マミ「これは……鹿目さん……に……私……?」
『みんな、キュゥべえに騙されてる……!』
マミ「キュゥべえ……?……騙……す……?」
『私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい』
マミ「……っ……これ……は……」
え、いきなり超展開?
カチッ
ほむら「……はぁ……はぁ……っ」
マミ「い、今の……は……?」
ほむら「……話はあとよ……まどか、さやか、巴マミを見ていて頂戴、出来る限りリラックスさせておいて……」
まどか「う、うん……」
さやか「一瞬の間に一体何があったってのよ・・・とにかく今はマミさんの傍に居ることが重要か……」
ほむら「お願いね……魔女は私が片付けるわ」
タンッ…
ドンッ ドンッ
ドォンドンドォォン!
ほむら「……」
―マミホーム―
まどか「マミさん、大丈夫ですか……?」
マミ「え、えぇ……少し楽になったわ……ありがとう、鹿目さん、美樹さん」
ほむら「……まどか、さやか……あなたたちは先に帰ってもらえるかしら……」
ほむら「2人きりで話したいことがあるの……」
まどか「……さっきのこと……?」
ほむら「えぇ……ごめんなさいね……」
さやか「……そっか、よし、帰ろう、まどか」
まどか「……そうだね、またね、ほむらちゃん、マミさん……」
ガチャン
ほむら「……さっきのことだけれど……」
マミ「そうね……」
ほむら「私が時間を止めている間に起こったこと、あれは一体……」
マミ「……正直とても言い難いことなのだけれど……」
マミ「……あなたの記憶が私の中に流れ込んできたわ……」
ほむら「……っ!」
マミ「今の私はあなたが今までしてきたことがわかる……それに魔法少女の真実も知ってしまった……」
ほむら「!? ま、まさか!?」
マミ「……大丈夫よ……半ば放心状態で記憶が流れ込んできたせいか、衝撃は少なかったわ……それでもかなりのものがあったけれど……」
マミ「きっと私があのまま魔女を倒していて、その後であなたの記憶が流れ込んできたら……魔女化していたわ……」
ほむら「……ごめんなさい……」
マミ「あなたが謝る必要なんて無いのよ……むしろ、私のほうが謝らないといけないわ……」
ほむら「……でも、この時間軸のあなたは全く関係無いのに……」
マミ「このことを知ってしまった以上、どの時間軸の私かなんて関係ないわ……ごめんなさい……」
足りないものときてクーガー兄貴の台詞がないとか・・
マミ「……あなたは誰よりも過酷な道を選んでしまった……」
マミ「記憶だけでも、その道の険しさがわかる……私だったらきっとすぐに立ち止まっていた……」
マミ「……あなたはまだこの道を歩み続けるの?」
ほむら「……私は、絶対に諦めたりしない……必ずまどかを救ってみせる……!」
マミ「そう……なら、私も全力で協力するわ……!」
ほむら「……っ! 本当に……?」
マミ「えぇ……」
マミ「きっと、あなたの願った未来が実現することで、私の新しい願いも実現するんだろうって……」
ほむら「新しい願い……?」
マミ「ふふっ、今思いついたばかりなんだけれどね」
マミ「……皆で少しでも長く、楽しく平和で居られること……」
マミ「ありきたりな願いかもしれないけれど、きっとそういう願いこそ、中々叶わないものなのかもしれないわね」
ほむら「……そうかもしれないわね……」
マミ「……これからの戦いはあなた独りじゃない……私も付いて行くわ」
ほむら「ありがとう……本当に……」
マミ「困難は付きまとうだろうけど、それでも希望を信じて……」
ほむら「先に進んでいきましょう……!」
保守
―翌日―
マミ「おはよう、みんな」
ほむら「巴マミ……」
まどか「あっ、マミさん! だ、大丈夫なんですか……?」
マミ「心配してくれてありがとう、でも、もう大丈夫よ」
さやか「よ、よかったぁ……」
マミ「ごめんなさいね、私が不甲斐ない姿を見せたばっかりに……」
まどか「……そんなことないですよ……マミさんは格好よかったです…!」
マミ「……ありがとう、それでね、二人とも」
マミ「魔女退治に付き合ってもらうのはもう終わりにしましょう」
さやか「そ、それって……あたしたちが居たのが……」
マミ「そういうわけじゃないのよ、むしろ昨日みたいにあなたたちを危険な目に合わせるのはもうやめようって」
ほむら「私たちで相談して決めたのよ」
マミ「私があなたたちを誘わなかったら、こんなことにはならなかったはず・・・」
マミ「だから、本当にごめんなさい……」
まどか「そ、そんな、マミさんが謝ることなんて……」
さやか「そうですよ!あたしたちが優柔不断なとこもあって……」
マミ「……それでね」
まどさや「?」
マミ「良ければなんだけど……これからも私とお茶したりお喋りしたりしてくれないかしら……?」
まどか「……もちろんですよ! もうわたしたちはマミさんと友達なんですから!」
さやか「そうですよ!」
マミ「……ありがとう」グスッ
ほむら「(良かったわね……本当に)」
キュゥべえ「それで、鹿目まどかと美樹さやかは魔法少女になるのは諦めるのかい?」
まどか「……うん」
さやか「あたしはまだよくわからないけど……こんな中途半端な気持ちじゃダメってわかったからさ」
キュゥべえ「そうかい……君たちの気持ちはわかったよ」
キュゥべえ「お別れだね、僕はまた、僕との契約を必要としている子を探しにいかないと」
キュゥべえ「君たちと居た時間は短かったけど楽しかったよ」タッ
まどか「これで良かったんだよね」
さやか「うん……きっとね……」
しえn
まだか
ハッピーENDになる気がしない
ほむら「……ちゃんと断ってくれたみたいね」
マミ「そうね、あなたが今まで見てきたことが無かったら、私は契約を勧めていたかもしれないわ」
マミ「でも、あの子たちにあのような運命を辿らせるわけにはいかないものね」
ほむら「……そうね」
マミ「美樹さんのことがちょっと気懸かりだけど……信じるしかないわね」
ほむら「……佐倉杏子に会いに行きましょう、ちょっと遠出になるけれど、きっと力になってくれるはず」
キュゥべえ「せっかく鹿目まどかと接触できたというのに、ハッキリと断られてしまうとはね……」
キュゥべえ「しかし、美樹さやかはまだ決心が揺らいでいるようだった」
キュゥべえ「ここから攻めていけば、いずれは鹿目まどかを堕とすことも不可能ではないはずだ」
キュゥべえ「……こんな特上のエネルギー源を見逃すなんて、僕にはとても考えられないね」
キュゥべえ「さて……」
キュゥべえ「美樹さやかとすぐに接触できる状態にいつも居ることにしよう」
キュゥべえ「チャンスはすぐにやってくるはずだ」
キュゥべえ「……絶対に逃がさないよ……鹿目まどか……」
ほむむむむ
―放課後―
まどか「どうしたの、さやかちゃん……?」
さやか「……いや、なんでもないよ」
まどか「……契約しなかったこと後悔してるの?」
さやか「そんなわけ……ないよ……」
まどか「だったらいいんだけど……」
さやか「……あっ、ちょっと病院寄っていくからさ、じゃ、またね!」タッ
まどか「さ、さやかちゃん……」
まどか「……一体どうすれば……ってあれ?」
まどか「仁美ちゃん……?」
さやかちゃんの問題が一番の障害
マミの回復魔法で治ったらいいんだけどね
_,, -―――‐- 、
,,-''´ `''-、
/ \
./ ノノ)ノ ̄ ̄リノ\ .'、
. | .,ノリ'´ '´ ―'´ \ |
.| ,' ´ ̄`ヽ ''⌒ヽ, リ
. | ./ .( ., =、 , ., =、 .ノ゙
i⌒'リ .| `.く_ ・._) , 〈 .く_ ・_)ヽ
|(.ヽ|ノ. _ノ '、ヽ_ 〉 ワンパターンの糞SS
.ト、_,イ \ (c、,ィ) /
リ ノ.| ,.へへ、 .イ
ノ/ \ 、_∠ィ'lエlュ.レ /
/ヽ i \ ヽ二.ン ./
_,, -く \. `''-、 ン '、 /
\ `"''ー―\__ノ''- ,,_
\ ,ノ
―病院―
さやか「はぁ……ちょっと無理に逃げちゃったかなぁ……」
さやか「……後悔してないってのは嘘になっちゃうかな」
さやか「こんなチャンス、きっと2度とこないだろうし……」
さやか「でもなぁ……」
さやか「……とりあえず恭介に会っていこう……」
| ,.-''" ̄ ̄ ̄ `"''-,, .ヽ
|./ ', ',
/- - i .|
/⌒ヽ /⌒ .| |
,' - ` ´ - | .|
|.ノニ・、〉 , ./・ニヽ |/,⌒i
|  ̄./  ̄ .>ノ.| あまりの糞っぷりに支援レスも無い
.', .| -、 .、_ノ
.;:'"_ヽ . ヽ `フj⌒´ / ./ .|
| .;' '; .i _ .|ヽ ( r、ヽ, ./ / |
.',ヽノ.,'  ̄ ̄ ヽ、(`´シ ./ .|
. `'ー' ノノ |\ ̄ / / |
フーッ |. ヽ___/ ,' .|
|ヽ_______,,-''"|
''"´ヽ ノ`"''
俺は見てるよ
舞ってる
―病室―
恭介「……さやか、か……丁度いいとこに来たね」
さやか「どうしたの、恭介?」
恭介「実は君に言いたいことがあってね」
さやか「な、何かな?」
恭介「……さやかはさ、僕を虐めているのかい?」
さやか「えっ?」
恭介「僕が弾けもしない曲をいくつも聴かせてきて、嫌がらせのつもりなのか?」
さやか「そ、そんなつもりなんてないよ! それに、まだ弾けないなんて決まったわけじゃ……」
恭介「無理なんだよ、先生から直接言われたよ、今の医学じゃ無理だって」
恭介「それこそ、奇跡か、魔法でもない限り治らないんだよ……」
支援
さやさや……
さやか「……大丈夫だよ、恭介」
恭介「何が大丈夫なんだよ……」
さやか「恭介の腕は絶対に治るよ。あたしが保障する」
恭介「ふざけたことを言うな!」
さやか「……さっき言ったよね、奇跡か魔法でもないと治らないって」
恭介「あぁそうだよ! でも、そんな奇跡なんて起こるわけが無いんだ……!」
さやか「起こっちゃうんだよ……だってね……」
さやか「奇跡も、魔法も、あるんだよ」
キュゥべぇ『どうやら願い事が決まったようだね』ニヤァ
まどか「仁美ちゃーん!」
仁美「あら鹿目さん、御機嫌よう」
まどか「今日はお稽古事があったんじゃないの?それにどこいこうとしてるの?」
仁美「お稽古なんてどうでもいいのですよ。それと、これから行く場所は、ここよりもずっといい場所ですわ」
まどか「……(様子が変だ……これって……?)」
仁美「そうだ、鹿目さんもぜひご一緒に、いい場所に行きましょう」
まどか「(……?……これは……!急いでマミさんに連絡を!)」ピッ
まどか『……もしもし!マミさん!』
マミ『どうしたの?鹿目さん、慌てて……』
まどか『わたしの友達に魔女の口づけがついてて……!』
マミ『!? 大雑把な場所でいいから教えてくれる?』
まどか『えっと……この先はたぶん倉庫街……?』
マミ『わかった、すぐに行くわ!』
まどか『お願いします!』
ピッ
仁美「どうかしましたの?急に電話なんて……」
まどか「な、なんでもないよ」
仁美「そうですか。では行きましょう、鹿目さん」
まどまど
ひとひと
―隣市―
ほむら「……結局見つからなかったわね」
マミ「そうね、でも今はそれどころでは無いみたいよ」
ほむら「わかっているわ」
マミ「急いで見滝原に戻るわよ!」ダッ
『……巴マミ……それともう一人のアイツは一体……?』
―倉庫―
仁美「これから素晴らしい世界に旅立つための、神聖な儀式を行いますのよ」
まどか「そ、それはダメっ!」
仁美「邪魔をしてはいけませんわよ」ガシッ
まどか「……っ!放してっ!」バッ
まどか「ええいっ!」ガシャン
仁美「……なにをするんですの?」
まどか「!」ダッ バタン
まどか「……!?」
カタカタカタ ケラケラケラ
まどか「これって……いやっ……!」
まどか「は、早くきて……マミさん……ほむらちゃん……!」
『でやああああああぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!!』
なんかつまんなくなってきたぞ
さやさや
『これで、とどめだぁ!!!』
ザンッ!!
『いやー、ゴメンゴメン、危機一髪ってとこだったね』
まどか「さ、さやかちゃん……その格好……」
さやか「あー、なんていうの?色々あったのよ、あたしの中で」
まどか「で、でも……」
さやか「大丈夫だって、後悔してないからさ!」
まどか「さやかちゃん……」
さやさや……
マミ「魔女の結界が消えた……?」
ほむら「どうして……?」
さやか「あっ、マミさん!ほむら!」
マミほむ「!?」
マミ「み、美樹さん、その格好……」
ほむら「……っ」
さやか「あたしも今日から、魔法少女ですよ」
オクタン…
さやか「本当に、どんな願いでも叶うんだよね?」
キュゥべえ「もちろんさ」
キュゥべえ「君の願いは本当にそれでいいのかい?」
さやか「うん、やって」
キュゥべえ「契約は成立だ、さぁ、受け取るといい、それが君の運命だ」
さやか「これが、ソウルジェム……」
キュゥべえ「これから辛いこともたくさんあるかもしれないけど、健闘を祈ってるよ」
さやか「ありがとう、それじゃ」タッ
キュゥべえ「頑張って絶望に向かって突き進んでくれ、美樹さやか」
オクタちゃん
―翌日、放課後―
マミ「……どうして魔法少女になろうと思ったの?」
さやか「それは、叶えたい願いがあったからですよ」
マミ「そうよね……美樹さんはその願いで契約して良かったと思ってる?」
さやか「そりゃ当然ですよ、良いと思わなかったら契約なんてしませんし」
ほむら「……本当はあなたに契約してほしくなかった……!」ボソッ
さやか「なんかいった? ほむら」
ほむら「……なんでも無いわ。あなたがそれで後悔しないのならそれでいいの」
ほむら「本当に後悔しないのなら……」
さやか「……?」
さやか「……あー、ちょっと行くとこあるからさ、んじゃね!」タッ
マミ「……暁美さん、まだ決まってないわよ」
ほむら「……そうね、最善を尽くすわ」
魔法少女だと思った?残念!オクタヴィアちゃんでした!
ほむマミか
こういう世界線もあったんだろうな
―病室―
さやか「……そっか、退院はまだなんだ……」
恭介「うん、まだ足のリハビリが済んでいないしね」
恭介「……さやかの言った通り、本当に奇跡だよね、これ」
恭介「……この前はさ、さやかに酷いこと言っちゃったよね……ごめん……」
さやか「気にしなくていいって!」
さやか「良くなったんだから、暗い顔してちゃ駄目だよ!」
恭介「……そうだね、ありがとう、さやか」
さやか「(本当に良かった……後悔なんて、あるわけない!)」
かみかみさやさや
―隣市―
ほむら「……やっと見つけた……」
マミ「……久しぶりね、佐倉さん」
杏子「久しぶりだな、マミ。それとあんたは……?」
ほむら「暁美ほむらよ」
杏子「そうか、あたしは佐倉杏子だ。よろしくな」
ほむら「こちらこそ」
杏子「んで、わざわざこっちまで来たってことは、何か用でもあるんだよな?」
ほむら「話が早くて助かるわ」
マミ「最近契約したばかりの、新しい魔法少女のことなんだけどね……」
マミ「その新しい魔法少女と会って欲しいの」
杏子「どうしてあたしがそんなことを?」
マミ「あなたじゃないとダメなのよ……」
杏子「どういうことだよ、あたしじゃないとダメって……?」
キュゥべえ「それは、その魔法少女の願いが、自分のためでなく他人のために使ったからさ」
ほむら「……!」
マミ「キュゥべえ……!」
杏子「……っ!」
まどかSSにしては支援レス少ないなあ
キュゥべえ「君にとっては思い出したくも無い事柄だろうね、佐倉杏子」
杏子「……てめぇ!」ジャキッ
キュゥべえ「まぁそう熱くならないでくれよ、僕は事実を言っただけさ」
キュゥべえ「……この場に長居するのはよろしくないようだね、退散させてもらうとするよ」タッ
杏子「あっ、おい!」
杏子「……あいつの言ってたことは本当なのか……?」
ほむら「……えぇ……」
マミ「その通りよ……」
別に少なくてもいいんじゃないかな
何個かたってるから?
あんあん!
杏子「……そうか」
杏子「……話はここでおしまいだ」
マミ「ま、待って!」
杏子「じゃあな……」タッ
ほむら「……帰りましょうか」
マミ「……そうね」
―翌日―
さやか「でやああああぁあぁぁぁあ!」
ザシュッ!
マミ「ふふっ、お疲れ様」
ほむら「……まだまだ危なっかしいわね」
さやか「なんだとー!」
『相変わらず使い魔も狩ってるんだな』
さやか「……誰だ!?」
マミ「……この声……」
杏子「よう、マミ、ほむら」
杏子「あと、そこのあんたは新顔だね。あたしは佐倉杏子だ」
あんあん!
ほむら「来てくれたのね、杏子」
杏子「ん、まぁな。 そいつのことも気になってたしな」
杏子「しっかしなんでまだ使い魔狩ってるんだよ。グリーフシード落とさねぇのによ」
杏子「倒すメリットが無いんだよ」
さやか「……黙って聞いてればあんたなんなの!? 使い魔だって人を襲うんだから倒さないといけないでしょ!」
杏子「使い魔を倒してメリットがあるのは、ただの人間だけだろ。 あたしたちには何も無いんじゃなぁ」
杏子「誰かのために戦うんじゃなくて、自分のためだけに戦えばいいんだよ」
マミ「…っ! 佐倉さん!」
ダッ
ガキィン!!
杏子「っとぉ、いきなり突っ込んでくるなよ」
さやか「……っ!あたしはあんたとは違う!」
さやさやあんあん!
杏子「そーかよ、そりゃご苦労なこった」キィン
さやか「くっ! ……! はあぁぁぁあぁ!」
カチッ
ほむら「そこまでよ」
杏子「!!」
さやか「!?」
さやか「何すんのさ!ほむら!」
ほむら「さやか、あなたは少し頭を冷やしなさい」
さやか「……っ」
ほむら「それに杏子、あなたはこんなことをするために来たんじゃないでしょ」
杏子「……そうだな」
杏子「……はーっ、今日はもういいや、帰るとするよ」
さやか「なっ!?」
杏子「そんじゃーな」タッ
マミ「……佐倉さん……」
ほむら「……」
さやか「……あたしも帰ります」タッ
さやか「……あたしは、あいつとは違うんだ……!」
さやさや……
―翌日、上条邸前―
~♪
さやか「恭介……退院してるなら連絡くらいくれればいいのに……」
さやか「……でも、無事演奏できるようになってよかった……」
さやか「帰ろ……」
杏子「おい、ここまできて何もせずに帰るのか?」
さやか「お前……!」
さやか「……何か用?」
杏子「あんたが契約した理由、この家の坊やなんだろ」
杏子「ったく、なんで一度しかないチャンスを他人のために使っちまうんだよ」
杏子「せっかく自分の命を懸けたってのにさ」
さやか「……っ」
あんあんさやさや
杏子「……そうだな、惚れた男をモノにする方法なんてのは案外簡単さ」
杏子「魔法でそいつの手足を潰して、あんた無しでは生きられないようにすればいいさ」
杏子「そうすりゃ身も心もあんたの……」
さやか「……許さない」
さやか「お前だけは、絶対に許さない!」
杏子「……場所を移そうか?」ニヤッ
『……さやかちゃん…? それにもう一人の子は……?』
―歩道橋―
杏子「ここなら遠慮はいらねーな」
ゴオォッ
杏子「いっちょ派手にやろうじゃねーか!」
さやか「……」スッ
『待って!さやかちゃん!』
さやか「! まどか……」
まどか「なにしてるの!?」
さやか「……まどかには関係無い話だよ、邪魔しないで」
まどか「で、でもっ……!」
杏子「おいおい、さっさと始めよーぜ」
ほむら「その必要は無いわ」
杏子「げっ……」
ほむら「全くあなたたちは……」
さやか「ほむら、あんたも邪魔する気?」
ほむら「……『魔女退治は任せておきなさい!』と言われた手前、何もしないわけにはいかないのよ」
さやか「……そっか……でも今回は邪魔しないでもらうよ」バッ!
まどか「っ! さやかちゃん、ごめん!」バシッ
さやか「なっ!?」
まどか「えいっ!」パッ
ポスッ ブロロロロ・・・・
ほむら「……っ!」ダッ
さやか「ちょ、何てことを!まどk……」バタッ
まどか「!?」
さやさや
まどか「さ、さやかちゃん!?さやかちゃんってば!」ユサユサ
杏子「……」コツコツ
ガシッ!
まどか「や、やめっ……」
杏子「どういうことだよ……」
杏子「こいつ、死んでるじゃねえか!?」
ユラァ
キュゥべえ「君たち魔法少女が身体をコントロールできる範囲は、精々百メートル圏内が限度だからね」
キュゥべえ「普通ならこんなことは起きないんだけどなぁ」
杏子「キュゥべえ……!? というか、百メートル……?なんのことだよ、どういう意味だ!?」
まどか「ねぇさやかちゃん!起きてよ!」
キュゥべえ「そうじゃないんだって」
キュゥべえ「まどか、それはさやかじゃないんだよ、ただの抜け殻さ」
まどか「えっ……?」
キュゥべえ「さやかはさっき、君が投げ捨てたじゃないか」
キュゥべえ「魔女と戦うのに、人間の身体は脆すぎるんだ」
キュゥべえ「だったら生きるのに必要な本体はソウルジェムに変える」
キュゥべえ「そうすれば身体はいくらでも再生するんだ、とても便利だろう?」
キュゥべえ「ソウルジェムさえ砕かれなければ、君たちは無敵なんだ」
まどまど
杏子「てめぇ……!それじゃああたしたち、ゾンビにされたようなもんじゃないか!」
まどか「酷いよ……酷すぎるよ……」
キュゥべえ「……君たちはいつもそうだね、事実を伝えると決まって同じ反応をする」
キュゥべえ「どうして人間は魂の在処にこだわるんだい?」
キュゥべえ「訳がわからないよ」
ほむら「……」
スッ
さやか「……っ」
さやか「どうしたの……?」
どうあがいても安定のさやかちゃん…
毎回思うが何で魂が体にはいってないくらいで怒るのかが分からん
さやかタソ…
>>127
マミさんとかこういうのめっちゃ好きそうだと思うんだが
>>129
マミ自身は、魔法少女になれば普通に助かったかもしれないのに、
願いを、家族の命云々にしなかったから、その点で云々
だっけ?
>>130
すまん
伝々のところ詳しく
規制されてしまった
紫煙
マミは魂うんうんは知らなかったんじゃなかった?
ほむ過去回で気づいたときは狂いだしたけど
マミさん生存ほむらと円満ならさやかもそこまで思い詰めることにはならないと思うんだけど
まあそこはストーリー上安定なんでしょうね残念ながら
―翌日―
さやか「騙してたのね、あたしたちを」
キュゥべえ「騙すつもりなんて無かったさ、聞かれなかったから答えなかっただけだよ」
さやか「……っ!」
キュゥべえ「ふぅ……僕は君たちの魂を実体化し、手に取ってきちんと守れる形にしてあげた」
キュゥべえ「少しでも安全に、魔女と戦えるようにね」
キュゥべえ「君は戦いという物を甘く考え過ぎだよ」
キュゥべえ「例えば、お腹に槍が刺さった場合、肉体の痛覚がどれだけの刺激を受けるかって言うとね」
ズキィッ!
さやか「……ッ!?」
さやか「ぅ…あっ……」
キュゥべえ「これが本来の痛みだよ。ただの一発でも、動けやしないだろう?」
>>131
つまり、家族の命を救ってと言う願いなら、自分も家族も生きる事ができた
それを出来なかった罪悪感故に、その根幹となるシステム、つまり身体と魂の切り離しに関しては嫌悪を抱く
んじゃなかったか?
というかアニメでやった内容と全く同じものをただなぞってるだけとか……
少しは変えろよ
>>134
あれは魔女化の話だろ
キュゥべえ「これじゃあ困るんだよ、すぐに戦えなくなってしまうからね」
キュゥべえ「でも、慣れてくれば、完全に痛みを遮断することもできるよ」
キュゥべえ「もっとも、それはそれで動きが鈍るから、あまりオススメはしないけど」
さやか「なんで……どうしてあたしたちを……こんな目に……」
キュゥべえ「戦いの運命を受け入れてまで、君には叶えたい望みがあったんだろう?」
キュゥべえ「それは間違いなく実現したじゃないか」
さやか「こんな身体になっちゃって、あたし……」
さやか「これから恭介にどんな顔して会いにいけばいいんだろう……」
『いつまでもショボくれてんじゃねーぞ、ボンクラ!!』
さやか「!?」
さやか「! あっ……」
杏子『ちょいと面貸しな、話がある』
さやさや
杏子「……あんたさ、こんな身体にされちゃってよ……後悔してるのか?」
さやか「……」
杏子「あたしはさ、まーいいかなって思ってるんだ」
杏子「なんだかんだでこの力を好きに使えるわけだし」
さやか「……自業自得でしょ、あんたのは」
杏子「そうさ、自分のためだけに生きていけば、全部自分のせいさ」
杏子「他人に迷惑かけることも無い、後悔だってないさ」
杏子「そう思えば大抵のことは背負えるもんさ」
―教会―
さやか「こんなとこまで連れてきて、何なのよ」
杏子「……ちょいと長い話になる」ヒョイ
さやか「……!」パシッ
杏子「食うかい?」
さやか「……」ゴトッ
ガッ
杏子「食い物を粗末にすんじゃねぇ……殺すぞ?」
杏子「……ここはね、あたしの親父の教会だった」
さやさや
いつ分岐するのだろうか・・・
杏子「あたしの親父は、正直すぎて、優しすぎる人だった……」
杏子「新聞を読む度に涙を浮かべて、真剣に悩んでるような人でさ」
杏子「新しい時代を救うには、新しい信仰が必要だって、それが親父の言い分で……」
杏子「だからある時、教義にないことまで信者に説教するようになった」
杏子「もちろん、信者の足はパッタリ途絶えたよ。本部からも破門された。誰も親父の話を聞こうとしなかった」
杏子「あたしたち一家は揃って、食うにも事欠く有様になっちまった」
杏子「親父は間違ったことなんか言ってなかった、でも誰も真面目に取り合ってくれなかった」
杏子「誰もあの人の事を解ってくれないのが、あたしには我慢できなかったんだ……」
杏子「……だからキュゥべえと契約した」
杏子「みんなが親父の話を真面目に聞いてくれますようにってな……」
さやか「……」
杏子「次の日から信者は怖いほど増えていったさ」
杏子「そしてあたしは晴れて魔法少女の仲間入り」
杏子「……バカみたいに意気込んでてさ、親父の説法とあたしの魔女退治で、表と裏から世界を救うんだってさ」
杏子「でもある時、親父にカラクリがバレてさ」
杏子「親父はブチ切れたよ、あたしの事を人の心を惑わす魔女と罵った」
杏子「それで親父は壊れちまった、酒に溺れ、頭がイカれちまった」
杏子「最後はさ、家族で無理心中……あたし一人を置いてな」
杏子「あたしの祈りが、家族を壊しちゃったんだよ……」
さやか「……っ」
あんあん……
杏子「他人の都合も考えず、勝手に願いを使ったせいで、誰もが不幸になった」
杏子「だからその時誓ったんだ、あたしはもう自分のためにしか魔法を使わないって」
杏子「奇跡ってのはタダじゃないんだ」
杏子「希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる」
杏子「そうやって差し引きをゼロにして、世の中のバランスは成り立ってるんだよ」
杏子「あんたはさ、あたしと同じ間違いから始まったんだ」
杏子「だからさ、もうそんな後悔するような生き方をする必要は無いんだ……」
さやか「……あたし、あんたのこと色々と誤解してた、その事は謝るよ。 ごめん……」
さやか「……でもね、あたしはこれからも人のために戦い続けるよ」
さやか「後悔するような生き方なんてしてないからね」
.: /⌒ヽ⌒_ ヽ
.: / `゚` :.; "゚ ` ヽ あまりのつまらなさに人少なすぎwwww
/ .,!.!_、 . ヽ :.
/. --- ,, ヽ
.: / .Y. ヽ
./ .八 .ヽ :.
.:(, ,, /.ヽ\__ ) /__l l
.丶1''''' 八.,. :::::::::::;;,,,,! / /
i..、____,ノ 〉l l〈ゝ、____,=‐.j /
.C‐'“~`,゙l|l'r' ''“”~'ーJヾ、.| :.
σ |゙.´ . ゙,'ノ _:;!、`、´..゙.'..ο | :.
|、... ,イ 'ヽ. ,-::::| __|__l l
|ノ::ヾ_´...:^ー^:':. ゚ノ゙:::::│. |
(゙::::::゙..ソトエェェエイヾ。 ::::::::│ / | ヽ
。 │::ソ/ノ`;` )::〉i゙ :::::::::::::| :.
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σ ソ 。; ' ・!ヾ丶.ミ. 。゙ー::::|、 ヽ ヽ /
。 。ノ: ハ.( l.丶ヾ ハ、 ο:. ヽ /
⊂ u 。 :丶 ∪ `つ ・. 〉 :.
杏子「……なんで、あんたは……!」
さやか「そういうことだから、じゃあね」
杏子「なっ……!バカ野郎!あたしたちは魔法少女なんだぞ!他に同類なんていないんだぞ!?」
さやか「それでも、あたしは自分の戦い方を続ける」
さやか「それが気に食わないなら本気で倒しにくればいいよ」
さやか「あたしは負けたりしないし、恨んだりもしないから」タッ
杏子「……っ」
まあ、絶望を知らない状態ではそんなものかね
―翌日―
仁美「おはようございます、さやかさん」
仁美「昨日はどうかしたんですの?」
さやか「ん、ちょっと風邪っぽくてさ」
まどか「さやかちゃん……」
さやか「大丈夫だって!」
さやか「さて、今日も張り切って……」
ガヤガヤ
仁美「あら、上条くん、退院なさったんですの?」
さやか「……」
支援
いくらなんでも本編なぞりすぎだぞ
―放課後―
さやか「仁美、話って何?」
仁美「私、前からさやかさんやまどかさんに秘密にしてきたことがあるんです」
仁美「ずっと前から…私…上条恭介君のこと、お慕いしてましたの」
さやか「………そ、そうなんだー、いやー、恭介のヤツ、隅に置けないなぁ」
仁美「さやかさんは、上条君とは幼馴染でしたわね」
さやか「んー、まぁ腐れ縁っていうかなんというか……」
仁美「本当にそれだけ?」
仁美「私、決めたんですの。もう自分に嘘はつかないって」
仁美「あなたはどうですか?さやかさん。あなた自身の本当の気持ちと向き合えますか?」
さやか「……な、なんの話をしてるのさ……」
仁美「あなたは私の大切なお友達ですわ。だから、抜け駆けも横取りするようなこともしたくないんですの」
仁美「ですから、私、一日だけお待ちしようと思いますの」
仁美「私、明日の放課後に上条君に告白します」
仁美「さやかさんは後悔なさらないよう決めてください。上条君に気持ちを伝えるべきかどうか」
さやか「……」
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