ミカサ「わからない」(110)
「最初は嫌われてるのかと思いましたけど」
「あんまり話してくれないですし」
「でも、私のことを思って口うるさいこともあって、話してみると優しいところもあるんですよね」
立ち聞きするつもりはなかった。
ただ、曲がり角の向こうから自分のよく知る名前が会話に出て思わず足が止まった。それも良い話ではなさそうな内容だった。
「私、なんだかミカサに好かれてない気がするんだよね」
最初に聞こえたのは、たしかミカサと同部屋になった女子の声だった。
私も。私もそう思ってた。
続くように2、3人の女子の声がして、睨まれているような気がするだの会話が続かないだの怖いだの、言いがかりに近い理由が聞こえた。
こいつらは、まだミカサと会ったばかりだから。
そう自分に言い聞かせエレンは握り締めた拳を解いた。
「そうですか?」
間の抜けたようなサシャの声がした。
自分はそうは思わない、と何でもない様に話す。
「ミカサはそんな子じゃないですよ」
「分かってるけど、とっつきにくいよ」
「うん。やっぱり…ねえ?」
「少し話せばすぐ仲良くなれますよ」
皆が口を閉ざしたのか、会話が途切れた。
出ていくなら今かもしれない。ちょうど会話が止まったしミカサの名前も出ていない。
けれど、今出ていけはこの女子達を睨みつけてしまうかもしれない。
先に行っててと言ったアルミンを迎えに行って…とにかくここを離れるべきだ。
アルミンには後で話そう。
とにかくこれ以上聞くのはやめだ。
ようやくエレンの考えがそこに及んだ時だった。
「エレン?先に行ってって言ったじゃないか」
背後から声をかけたのは、今まさにエレンが迎えに行こうとしたアルミンだった。
びくっと肩を震わせたエレンが振り返ると、そこには本を山ほど抱えたアルミンとマルコが居て、2人そろって首を傾げていた。
「さっきからそこで立ち止まってさ…」
アルミンが不思議そうに笑う。
まだ角の向こうから声は聞こえない。
ただ、確実にアルミンの声は向こうに届いただろうと、エレンは咄嗟に数歩後ずさる。
それを見計らった様にサシャが角から顔を出した。
そのサシャの後ろに、困惑した表情を浮かべた3人が見えて、わざと盗み聞きした
訳でもないのにエレンは汗を滲ませた。
「…噂話なら部屋でやれよ」
何故かこちらを責めるような彼女達の視線に苛立って、エレンは無意識に眉間に皺を寄せた。
「大体、友達を作りに来たんじゃねえだろ」
始めの一言を発した、ミカサと同室の女子と目があった。固まったその表情には怯えが顕著に表れている。
「エレン?」
アルミンの困惑した声で、はっと我に帰る。
自分のしでかしたことの重大さに気付いたが、取り繕うにはもう遅かった。
大体、俺は悪くない。
「もう飯だろ…席とってくる」
まるで逃げるようにエレンは歩き出した。
急いでる、という風に歩調を早めながら。
アルミンが謝る声が聞こえる。
何でお前がそいつらに謝るんだ。
背中に痛いくらいの視線を感じた。
食堂の手前まで行くと、まだ兵服のままのミカサがいた。
「エレン」
エレンに気がついたミカサは一度表情を和らげた。けれど、すぐに不思議そうな顔で首を傾げる。
「どうしたの」
「いや、食堂の席とりに来たんだよ」
「エレン、もうお腹が空いたの」
「いや、いつもお前かアルミンが席とってるし…」
答えながら、エレンは自分の心音がドクドクと早くなっていくのを感じていた。
あの会話を聞いてもミカサが大して気にするとは思えないが、自分が介入したことは知られてはならない気がした。
「エレン、耳が赤い」
「なっ」
ミカサに指摘され咄嗟に手で覆うと、確かに指には熱さが伝わり、他人の目には赤く映っていることが分かる。
「何かあった?」
「いや、だって、芋女達が」
「サシャ?」
思わず声にしてしまった後で、慌てて口を噤む。
「サシャがどうかしたの」
「何でもねえよ」
「でも今、サシャがって」
「いや、だから、いつもの調子でふざけててさ」
支援
その場しのぎのような言い訳しか出てこなかったが、エレンが何でもないと執拗に繰り返し、最後には半ば怒鳴りかけていたことでミカサが折れた。心の底から納得していない顔で。
「…エレンがそう言うなら」
「本当に何でもねえよ」
「分かった。着替えてくる。エレンは先に食べていていい」
「は?」
「少し早いけど、私も夕食にする。エレンが早く食べたそうだから」
「あ、ああ!今日は腹が減ったんだよ!早く着替えて来いよ!」
ミカサはまだ訝しそうにエレンを眺めていたが、早く行け、と睨みつけられ渋々女子寮へと歩き出した。
ミカサが居なくなったことで、エレンは大急ぎで心の波を落ち着かせた。
謝るつもりもないエレンは、心を落ち着かせて何でもないフリをしてこの件をやり過ごすことにした。
「エレン、サシャから聞いたけど、さっきのは良くないよ」
「やっぱりミカサには同性の友達も必要だと思うよ」
「ずっと僕らと一緒にいるわけにはいかないだろう」
「それに、あの子達だってミカサと話したいって言ってたよ」
就寝前、くどくどと真剣な顔で話してくるアルミンによって、沈めたはずの波は大荒れすることになった。
「そんなこと俺に言ったって仕方ないだろ」
「ミカサは人に誤解されやすいんだよ。口下手で無表情で語呂も少ないし。もっと自分から関わっていかないと、確かに近寄り辛い雰囲気はあるかもしれない」
「だから俺に言ったって仕方ないだろ」
「うん。だから僕らからミカサに促してみたらどうかな。いつも三人でいると他の子もきっと話しかけにくいんだよ」
「分かったよ。もう寝ろよアルミン」
「ねえエレン聞いてるの」
そして翌日、「俺とアルミン以外とも仲良くしろ」と言い放ったエレンは、出来る限り接触せず、食事も他の女子ととらせ、今まで当然のようにしていた何気ない会話も極力しなかった。
それはミカサにとっては、理由の分からないあからさまな無視だった。
とりあえずここまで。
また明日来ます。
進撃ssもスレ投下も初めてなので、至らない点があったらすみません。
ちょっと長くなる予定です。
支援ありがとうございます。
乙 なかなか興味深い
乙!
期待してる
乙
思春期の感じがいい
期待
良SSの気配がする
すごく自然に話が馴染む
続き、楽しみにしてます!
乙です
「たまには他の奴らと食べろよ」
「誰も頼んでねえだろ。俺より、あいつらに教えてやれよ」
「いいよ。俺は他と組むから。お前もいい加減同期の名前くらい覚えてこいよ」
その日訓練が終わっても、エレンはまだ演習場に居た。
整列したとき、たまたま端に居たので雑用を言い渡されたから。
自由時間は削られるし夕食にありつけるのも遅くなるが、今日ほど居残りを嬉しいと思ったことはなかった。
訓練中や座学の時間はそうでもなかったが、合間の休憩時間にはどこにいてもミカサの視線を感じた。
ちょっと極端すぎるよ、とアルミンは不安そうにしていたが、同期の輪の中でぽつりぽつりと会話を交わすミカサを見ていると、自分の行動は間違いではないかもしれないとも思った。
思い返せば、ミカサは開拓地でも自分とアルミンにべったりだった。
たまに同年代の子供と話すことがあっても、口を開くのは自分達だけで、ミカサは少し離れて黙っていた。
彼等が開拓地からいなくなったと聞いたときも、大して反応していなかったと思う。
「ねぇ、待ってよ」
はーっ、と自分でも大きな溜息が出たと思ったとき、後ろから声がした。
振り返ると、同じく雑用を言い渡された
背の高い女子が随分離れた場所に立っていた。たしかマガーと呼ばれていた。
「早く来いよ」
「一度で運ぶのは重すぎるって言ったのに」
「だって飯が遅くなっちゃうだろ」
「エレンはいいかもしれないけど」
たしかに半分ずつ持った荷物だが、マガーの指先は力の入れすぎで白くなっている。
「ほら」
エレンは近づくと、膝を曲げて軽く屈んだ。
「乗せろよ」
これ以上遅くなるのも嫌だし。
そんなエレンの考えは、少女には曲解して伝わったらしい。
「い、いいよ。持てないでしょ」
赤くなった頬。エレンが自分が甘酸っぱい種を芽吹かせたことに気づくことはもちろん無かった。
××××××××××××××××××××××××××××
誰もいないと思って勢い良く戸を開け、食堂にいた人間を見た瞬間、エレンは驚きのあまり息を飲んだ。
中央のテーブルに置かれた一人分の食事。
それに向かい合う形で、座っていた。
膝の上に手を置き、俯くように座っていた相手は、エレンが現われたことで慌てて立ち上がった。
「エレン」
今日一日、エレンが避け続けたミカサだった。
「お前…先に食べたんじゃ」
「エレンに聞きたいことがある」
ミカサがどういうつもりで待っていたのかエレンはすぐに分った。
「今腹が減ってるから、後にしろよ」
「食べながら聞いて」
自分の為にミカサが用意したであろう食事の前の椅子を引いて座った。
ミカサの視線を無視しながら、色の薄いスープを掬う。
「エレンが何を怒っているのか、私は心当たりがない」
まさかミカサへの態度をそう捉えられると思わず、口へ運ぼうとしたスプーンを止めてしまった。
「別に怒ってねえよ」
「嘘。エレンは今日私を避けていた。違う?」
エレンが黙ってスープを口へ含んだのを見届けてから、ミカサは続けた。
「今日エレンは朝も昼も一緒に食べてくれなかった。座学の時間も離れて座っていた。誰が見ても分かる」
あまり聞きなれない、感情的な声色に再びエレンの手が止まる。
「何も頭に入らなかった。今日一日」
「あー…」
俯いたミカサから目を逸らすように、天井の角を見る。
「いや、いつも三人で食べるのもどうかと思っただけだよ」
「でもアルミンは一緒に食べていた」
「アルミンはいいんだよ」
「私は2人と居れる時間は少ない」
「俺だって宿舎でいつもアルミンと一緒じゃない。お前は、あいつらと仲良くしろよ」
ミカサの目が、見開かれる。
「なぜ」
「女は女と仲良くした方がいいだろ」
「兵士に男女は関係ない」
上擦った声が聞こえた。前髪が邪魔をして表情が見れない。
エレンはパンをちぎって皿に残ったスープを絡めとる。
「お前、俺といたら他のやつらと喋らないじゃねえか」
「いい」
「いつも一緒に居られるわけでもないだろ。分かったか」
最後のパンを口に放って、立ち上がる。
ミカサが立ち上がろうとしないので、行くぞと声をかけた。
「家族は、いつも一緒」
ミカサがそう呟いたのが聞こえた。
ペースが遅くて申し訳ないです。
今日はここまで。
エレンさんは現代日本だと、帰りの会で毎日女の子に告発されていると思います。
レスありがとうございます。
乙
いい雰囲気だ
良SSの予感
これだよこれ!こういうのが読みたかったんだよ!
>>1頑張って!凄い期待してる!
あと支援
面白い 地の文がしっかりしてていい
確かにエレンは本当に素でああいうことできそうだよな……スケコマシめw
>>19
揚げ足をとるわけじゃないけど、『告発』→『告白』の間違いかな?
一文字だけでもだいぶ意味が全然違ってくるから…
乙
>>23
帰りの会って言ってるから、告発で合ってると思う
毎日のように細かい問題を起こしてそうだしw
完走まで憑いていくことを今決めたッ
>>23
毎日帰りの会で告白とか完全に罰ゲームになっちゃうだろ
まだー?
その日の午前中は座学だったので、起床時間には少し余裕があった。
点呼の時刻に変わりはないが、兵装に着替える必要もなく演習場まで移動する必要もないからだ。
それでもエレン達が食堂に入った時には、朝食を摂る同期達で席はほとんど埋まっていた。
なんとなく、ミカサ達がいつも座る右端のテーブルに視線を向ける。
いつものように黙々と食べているのだろうと思ったが、そこにミカサの姿はなかった。
エレンはとりあえず真ん中の席に着き、隣にアルミンが座る。向かい側にまだ眠そうなコニーとトーマスが座った。
今日の朝食の感想や予定など、たわいもない会話をしながらも、エレンの意識は入口に向けられていた。
時間に余裕があると言ってもそろそろ来るはずなのに、やってきたのは怠そうな顔をしたジャンだった。
「何だよ」
エレンの視線に気づいたジャンが眉を歪ませる。
「何もねえよ」
「理由もなく人の顔を睨むのかてめえはよ」
「悪かったな。すげえ馬面だからビビって見ちまったよ」
やめなよエレン、とアルミンが小さな声で言う。「また今日もやるのか」とコニーが呆れ顔をして、トーマスは残りのスープを掻き込んで席を立った。
「何だとてめえ、自分だって最悪な目つきしてるじゃねえか」
「は?最悪な目つきはお前だろ。誰も教えてくれなかったのか」
エレンそれは人のこと言えないよ、と的外れな宥め方をするアルミンに「お前すげーな」とコニーが呟いた。
「ジャン、どいて」
びくんとジャンの肩が揺れ、その後ろからミカサの顔が見えた。
「あ、ああ、ミカサ…悪い」
「別にいい」
ミカサはジャンとエレンの顔を交互に見ると、何か言いたげに、でも口を噤んだままエレンの横を通り過ぎる。
何故かジャンが少し嬉しそうなのが、エレンの視界に入る。
「おい」
奥のテーブルへ向かうミカサに声をかけると、はっと驚いたように振り向いた。
「何?エレン」
「いや、遅かったな」
「………マフラーを置いてきた。今日は暑くなる、なりそうなので」
「それはいいけど、もう食べる時間ねえぞ。お前遅いのに」
「大丈夫」
そう言うと、静かに歩いてサシャ達のテーブルにつく。シーンとしていた食堂も、もう話し声で埋め尽くされて、ミカサ達が何を話しているのかは聞こえなかった。
ミカサが微笑んでいる。
微笑みながら、サシャ達と話している。
不思議な違和感がエレンを包んだが、エレンはそれをすぐに拭った。
×××××××××××××××××××××
「おい、とうとうミカサに愛想つかされちまったみてえだな」
「うわ、また来た」
「何だアルミン、お前は服脱いでも貧弱だな」
「酷いな、僕だって気にしてるのに」
入浴時間、いつになく嫌味たらしい笑みを浮かべてジャンが言った。
ジャンでなくても、エレンとミカサの接触が減ったことは誰だって気づく。それだけ、今までの距離が近かったのだ。
「うるせえな。黙って風呂も入れないのかよ」
「今日はミカサに庇ってもらえなくて残念だな!」
「庇ってもらったことなんてねえよ」
「別にミカサはジャンの味方もしてないけど…」
「おいおい、構ってもらえなくて拗ねてんのか」
「だから朝から何なんだよお前」
エレンが立ち上がりジャンに詰め寄ったところで、「いい加減にしろ」と声がした。恐らくライナーだろう。
確かに、今日はミカサと話すどころか、昨日までと違って痛々しい程の視線を感じることもなかった。
結局、朝食のあと以来、話しかける雰囲気も持たせてもらえないまま、一日が終了した。
就寝前の少しの自由時間は、ベッドの上でのんびりと過ごす者も居ればその逆もいる。
エレンやジャンはどちらかと言えば後者だが、アルミンやベルトルトは前者だ。
ミカサもどちらかと言えば後者の筈で、エレンが宿舎の外をブラブラしていると、よくぼんやりと空を見ているところに遭遇した。
1人でウロウロするなと何度言っても、エレンが外に出た時は大抵そこにいた。
それが、今日はいない。
いつも外に居るわけではなかったのに、ミカサがそこに居ないことに朝感じた違和感が強くなる。
今日のエレンとミカサは、昨日までとまるで立場が逆転してしまっていた。
エレンのミカサへの態度はあからさまではあったが、同期達が眉をひそめる程ではなかった。
その証拠に、昨日までは何も言ってこなかったライナーやコニー達が、今日はミカサとの接し方について尋ねてきた。
それほど、ミカサがエレンに構わない、というのは異常なことだったのだ。
何でもない、とぶっきらぼうに告げると、腑に落ちない表情をしたコニーが食い下がって来て、返答に迷っているとアルミンが彼らをなだめてくれた。
いつもミカサが座っている場所に腰を降ろして空を見上げる。
星なんか見て楽しいのか、と聞くと、綺麗だから、と言っていた。
たまに一緒に来たアルミンが、星や天気について講義を始めるのも、エレンはうんざりだったがミカサは嬉しそうにしていた。
何が楽しいのかと聞くと、アルミンが嬉しそうに話していることが楽しいと返ってきた。
ミカサの「楽しい」と自分の「楽しい」は根本的に違うのだと、エレンはその時思っていた。
部屋へと続く廊下はまだ賑やかだった。
同期達の話し声で溢れ帰っている。
自室に戻ると、アルミンとライナーがベルトルトの寝相について話していた。
「お帰りエレン」
「おう」
「腹は冷やしてないか」
「ああ」
たわいもない会話を交わし、アルミンの横に座り込む。
このベッドの主であるベルトルトは、何故かライナーのスペースで寝ているようだった。
「何だ、ベルトルトもう寝てるのか」
「うん。僕らが話してる間に気がついたら」
「あいつはいつもこれくらいには寝てる」
「やっぱり睡眠時間と成長速度に関係があるっていうのは本当なのかな」
「だったらアルミン、早く寝た方がいいんじゃないか」
「今日はジャンもライナーも酷いね」
ははは、と豪快に笑うライナーを眺めながら、エレンは1日のことを思い出す。
ミカサの態度に違和感を感じながら、エレンは、その違和感をミカサも感じていたんだろうと思った。
いや、きっとミカサの方が、何倍も。
自分のしたことの軽率さに今更気づいて、エレンは酷く動揺していた。
別にエレンは、ミカサの世話焼きをうっと惜しいと思いこそすれ、距離を置きたいとは思ってなかった。
ただ、ミカサに自分以外の人間も見るべきだと伝えたかった。
でも、それならば、最初に態度で示さず、言葉で良かったんじゃないか?
このままでいるのは嫌だ、とエレンは思った。
だが、どうすればいいのか分からない。
答えを求めるようにアルミンを見ていると、「消灯」と声がかかった。
深く息をつくと、先ほど見た星の光を思い出しながら、エレンは眠りについた。
一旦ここまで。また後で来ます。
帰りの会の告発は
先生「今日嫌なことや良かったことはありますか」
「先生、アルレルト君が授業でまだやってない所のドリルをやってました」
「アルレルト君、宿題を先にやったら駄目でしょう」
「はい…ごめんなさい(…何で?)」
「先生、イェーガー君が立体機動のときアッカーマンさんを睨んでました」
「しかもアッカーマンさんを殴ろうとしてました」
「イェーガー君、本当ですか」
「でも、ミカサも俺を殴りました!」
「アッカーマンさん、本当ですか」
「事実です」
「イェーガー君、アッカーマンさんに謝りなさい。アッカーマンさんも」
女子たち「エレン最低!」
みたいなクソ理不尽な晒し明けのつもりで言いました。判りづらくて申し訳ない。
支援ありがとうございます。
乙 さて、話がどう転ぶか楽しみだ
告発については………うん……なるほど……?
おつおつ
エレンさんには言葉が足りないな
まだ寝息を立てるアルミン達を起こさないように、エレンはそっと部屋を出た。
まだ外は薄暗く、朝日は半分も顔を出していない。
食堂の前を通り抜け、伸びをしながら階段に腰を降ろした。
「あ」
ジャリ、と足音がしたかと思うと、聞きなれた声がした。
「ミカサ、どうしたんだよ。まだ起床時間じゃねえぞ」
「エ、エレンは?」
「俺は…目が覚めたから」
「私も同じ」
いつものカーディガンにロングスカートと見慣れた格好をしたミカサは、昨日と違ってマフラーをしっかりと巻いている。
別に気温はそんなに低くないはずだが、エレンにつられるようにミカサの声も緊張している風に聞こえた。
「ほら、こっち来て座れよ」
振り返ったまま話をするのも億劫で、エレンは階段の左隣を叩く。
ミカサはエレンよりも数段上に座り込んだ。
それじゃ意味ないだろうが。
エレンは立ち上がって、ミカサの隣に腰を降ろす。ミカサがほんの少し、身体をずらした。
どこから言おうか。あの女子達の噂話は…言わなくていいか。
考えを巡らせるエレンの横顔を、ミカサはじっと見つめていた。
できれば2人だけで話したいとは思っていたので、こうしてミカサが出てきたのは好都合だったが、思った以上にあっさりと行きすぎて、肝心な話の中身を用意できてなかった。
「あの、な」
エレンが口を開くと、それを拒むように、ミカサがまた身体をずらして距離をとった。
「俺達ずっとこのままってわけには行かないよな。みんな変に思うし、アルミンだって」
ミカサからの返事はない。
マフラーに口元を埋めるようにして、足元を見ていた。
「おい、ちゃんと顔見て話せよ」
「何も言うことはない。私からは」
「嘘つくな」
伏せられていた瞳が、エレンの言葉で小さく揺れた。
「俺はある。お前に言うことも聞きたいことも。俺にあるんだからお前にないわけないだろ」
随分自分勝手な言い分だと思う。
ただ、エレンは実際そう思っていたので、他に言葉が見つからなかった。
「…じゃあ、あなたの言いたいことを聞く」
そう返されることは想定内だった。
2人きりで話すことさえ難しいと思っていたので、ミカサが乗り気ではなくとも、この段階まで来れたことにエレンはほっとする。
「いやその前にさ、何だよ昨日の態度は」
いつもの調子で言うと、赤いカーディガンに包まれた肩が、目に見えて大きく揺らいだ。
「その前に俺か。いや、でも、誰も俺から離れろとは言ってないだろ。
他のやつらと仲良くしろって言ったんだ」
話しながら、すぐ隣でマフラーに顔を埋めるミカサを見守る。
「いや、そうじゃなくて、もっとお前に分かるように言えば良かったなって。
たぶん兵団に入ってから、昨日1番ミカサのこと考えた」
少し迷ったが、そっとミカサに向かって腕を伸ばす。肩の辺りに手を置いてみるが、拒絶らしい拒絶は受けなかった。
「お前が何で俺ばっかり構うのかとか、守るだのなんだの、いい加減にしろって思うけど。
どんなに考えても、お前が何考えてるのか分かんねえよ」
触れていた肩が大きく揺らいだ。
ごく、と、息を飲む音がした。
「だからもう1回聞くぞ。何で昨日のあれは何なんだよ…」
そっと腕を動かし、俯いていた頭に手を伸ばす。ゆっくり撫でてやると、滅多にされない行為に驚いたのか、弾かれたように顔をあげた。
目が合ってハッとする。
黒い瞳が、水の膜を張って揺れていた。
「…ミカサ」
エレンの反応で泣き顔を見られたことに気づいたのか、ミカサはまた俯いてマフラーを上げた。
それでもエレンが撫でるのをやめずにいると、すんと鼻を啜って少しだけ顔をあげた。
「エレンが…」
「何だよ」
「い…一緒に、いられ、ないって」
「言ってねえよ」
「言った、エレン、みんな…私の態度が問題って言ってた、から」
「から何だよ」
「私が、態度を改めれば、エレンも思い直すと思って…」
「お前、改めてアレなのかよ」
ぎゅ、とカーディガンの袖口を掴むミカサ。きっと今も、エレンの拒絶の言葉に怯えているのだろう。
「ミカサ」
しばらくそのまま何も言わず、引っ込みがつかなくなった涙が収まるまで待ってやる。
くずくず鼻を鳴らしていたミカサは、最後に長く息を吐いて、エレンの方を向いた。
「ずっと一緒だろ」
「だから、お前俺が調査兵団なら調査兵団にするんだろ。だったら、ずっと一緒じゃねえか」
その言葉のあと、ミカサは暫く呆然とエレンを見ていた。が、不意にポロリと、収まったはずの涙が目尻から流れ落ちた。
「はっ? おい、ミカサ」
安心させるつもりで言ったので、まさか泣かれるとは思わず、エレンは慌てた。
「いや、訓練兵の間は毎日顔合わせるし、調査兵団は支部とか無いって聞いたぞ。だから」
また言葉が足りなかったか、とエレンは焦って続ける。
「泣くなよ」
ミカサの肩を抱き、頭を撫でながら、エレンは呟いた。
訓練兵になってから、きっと今が1番弱っている。
そんなミカサに、昨日からずっと吹き荒れるだけだったエレンの胸の奥が、暖かくなっていく。
ミカサの両腕を掴んでその顔を見ると、随分と幼くて情けない顔をしていて、なんだかおかしい。
笑いたくなるほど、気持ちが満たされていく。
「なんか、昔みたいだな」
「昔?」
「最初のころ、ミカサはすぐ泣いてたろ」
「違う。これは、安心した、ら、出てきた」
次々と溢れてくる涙の理由を知って、エレンは躊躇いながらも、ミカサの頭に自分の頭をくっつけた。
「…悪かったよ」
「いい。謝らなくて。もう、いい」
「もう普通にしてろよ」
「嬉しかった」
ミカサの嬉しいはエレンの嬉しいとは違う。
ミカサにとってのエレンは、エレンにとってのミカサと同じではないのだろうと思う。きっと、それが混ざり合うことはない。
だが、エレンは嬉しかった。
一緒にいてほしいと泣く、ミカサが嬉しかった。
嘘や立前に塗られてない、紛れもないミカサの、根っこの部分の本心だから。
エレンは何も答えなかったが、零れ続ける涙が枯れるまで、ミカサを撫で続けた。
とりあえず一区切りです。
ちょっとサクサク進みすぎかな?と思うのですが、まだまだ最初の一部分的なつもりなのでダラダラするのもな、と思ってます。
進撃ssは初です。原作も好きなところ以外パラ読みだったりするので、キャラの口調とかおかしかったら指摘下さい。
支援ありがとうございます。今夜時間があれば投稿します。
今月号か…
やっぱり区切りがいいところまで書けたので、そこまで投下します。
念の為ですが、ホモォではありません。
ミカサが落ち着いたあとも、二人はしばらく同じ体制でいた。
が、ふいにエレンが欠伸をして、「まだ起床時間まで少しあるので寝て欲しい」とミカサが真剣な表情で言った。
それがきっかけで、2人はいつもの距離感に戻る。
さっきまで漂っていた緊張感は薄くなっていて、エレンも完全とはいかないまでも、スッキリとした感覚に包まれていた。
「今更寝れるか」
「でも早く戻った方がいい。アルミンが風邪をひいてしまう」
「は?」
エレンと向き合ったミカサは、しかし視線はエレンのその後ろへと向いている。
ミカサが誰を見ているのか理解して、立ち上がる。
「ミカサ、お前顔洗ってこいよ。酷いぞ」
「分かった」
短く返事をして、ミカサも立ち上がる。
赤くなった目元を擦る様は、とても学年首席とは思えないあどけなさだった。
エレンは、ミカサの後ろ姿を見送りながら唇を噛む。
ミカサに、自分のことは守らせてはならない。
ミカサにまで、自分の弱さを背負わせてはならない。
自分の弱さは自分のものでしかなく、自分で克服しなければいけないのだから。
「ミカサ、後でな」
「うん」
食堂の角まで歩くと、まだ隠れているつもりでいる彼に、エレンは呆れていることを全面に押し出して呼びかけた。
「おいアルミン」
呼ばれた本人は、文字通り肩を飛び上がらせた。
「え、エレン!やあ…はやいね」
「何やってるんだよ。こんな所で」
「あ、いや、たまたま目が覚めて、散歩していたら、偶然通りかかったんだ」
目が泳いでいるアルミンを、不審そうに上から下まで舐めるように眺めると、アルミンは観念したように肩を落とした。
「やっぱり気づかれてたか」
「いつから居たんだよ。上着くらい着ないと風邪ひいちゃうだろ」
ははは、と笑ったアルミンは、苦笑いだ。
「なんか、僕間抜けだね」
「着いて来てたのか」
「…うん」
言い訳しても無駄だと悟ったのか、アルミンは素直に頷いた。
「昨日の夜から変だったからさ、ミカサのことだっていうのはすぐ分かったんだけど、だからってライナー達の前で聞くのもどうかと思ったし、ミカサはミカサで、何か思ってることがありそうだったし」
「もう大丈夫だよ」
「え?」
「さっき話してきた」
「え、え?ミカサ泣いてるみたいだったけど、大丈夫だったの」
「まぁ」
それ以上は、言う必要はないと思った。
アルミンは知りたそうだったが、言うべきではないと思ったし、2人だけの秘密にしておきたい気持ちもあった。
「だから、お前も変な気まわすなよ」
「あ、うん」
アルミンを通り抜けて、宿舎へとエレンは歩き出した。
アルミンも慌てて追いかけてくる。
「エレン」
「もう本当に話すことなんてねえぞ。ミカサはもう大丈夫だ」
「あ……うん、分かったよ…」
深追いするなと言われた以上、アルミンはもう聞いてこれないだろう。
エレンは少し申し訳なく思ったが、いつまでも引きずりたくない。
しばらくそのまま、2人で歩きながらも、沈黙に耐えられずにアルミンが口を開いた。
「なんか、お腹空いたね」
「ん?」
「いや、何でもないよ」
エレンが聞き取れなかったと勘違いしたのか、アルミンは気まずそうに鼻の頭を掻いた。
その様子が、エレンに罪悪感を芽生えさせる。
「どうせ今日もパンとスープだろうな」
「はは、たまにはシチューとか、パンケーキとか食べたいね」
「せめてチーズくらい付けばなー」
「今度の休息日に、どこかに食べに行こうか」
「そんな金ないだろ」
「お腹いっぱいに食べる必要はないよ。一人分買って、三人で分けようよ」
「そうだな…そうしよう!」
エレンの返答に、アルミンがほっとしたように笑う。
その時になって、やっと、心配してきてくれたことに対して感謝の気持ちを持った。
けれど改めて口に出せるほど、エレンは素直な少年じゃない。
だから、何も言わずにアルミンの手を掴んだ。
シガンシナに居た頃、よくしたように。
言葉で言うより、その方が伝わる気がした。
「エレン?」
「あー、何食べようかな。やっぱり肉だよな。チーズハンバーグ食べたい」
きっと、エレンの顔が、気はずかしさで赤くなっていることにアルミンは気づいているだろう。
何だかアルミンも恥ずかしくなったが、何も聞かずにその手を握り返した。
「僕は甘いものがいいな。ミカサに食べさせてあげたい」
「あいつは何でも食べるだろ」
「ははは、ミカサも女の子だから」
「それよりも、今日は午前から体力作りだろ。先に着替えないと」
「うわぁ、午後の座学ちゃんと聞けるかな」
何気ない会話が日常を連れてくる。
今日からまた、以前のような日々が戻ってくるだろう。
そして、いつも通り過ごすことが、エレンがミカサにしてやれる精一杯のことだ。
その日の朝食は、久しぶりに三人一緒だった。
今月号はまだ読んでないですが、ネタバレは見ました。
素晴らしすぎて早く読みたいけど、どこにも売ってない…。九州だから少し遅いんでしょうが…
何度も分割投下して申し訳ないです。
また来ます。
レスありがとうございます。
すまんリロってなかった
途中にレス挟んじゃって申し訳ない
乙
続きが楽しみです
このSSかなり好きです
別マガ、俺もネタバレ見て近所のコンビニで今日買いました
オフィス街など需要の低そうなコンビニとかだったらあるかもしれんね
ぜひ手に入れられますように
保守
待ってるよ
うむ、支援
保守
つづき・・・まってます
大分空いてしまってすみません。
ちょっと私生活でバタバタしてました。
今日から少しずつ投下していきたいと思います。
季節は少しずつ移り、暦のうえではもう秋だというのに、日中の暑さは相変わらずだった。
目に見える景色は変わっても、毎日の訓練に目立った変化はない。
今日も、座学と体力作りと立体機動の初歩。初めの一年で基本的なことを叩き込むらしい。
夕食の時間になって、ひとり、またひとりと集まって来て、食堂が賑やかになっていく。
食事のときは人一倍元気なるサシャは、今日も楽しそうだ。
その声は時折甲高くなり、サシャの隣でテーブルのパン屑を集めていたミカサは眉を寄せた。
「サシャ、食堂で叫ばない」
「はい…すいませんミカサ~」
愛想のいい返事が帰って来るが、余り意味のないことはミカサも分かっている。
思ったとおり、すぐにまたサシャのはしゃぐ声と共にパン屑が落ちて来て、ミカサは再度注意する事になる。
しかし、サシャとミカサの雰囲気はけして刺々しいものではなく、他の同期には2人のやりとりを楽しんでいるようにとれる和やかさがあった。
他愛ないことが日常的に繰り返され、平和で穏やかな日々だと、誰もが思った。
2回目の注意をしたミカサが小さく息をつくと、身を乗り出していたサシャが椅子に腰を下ろした。
「?」
ニコニコした面持ちで自分を眺めるサシャにミカサは不思議そうに返す。
「何?」
「何でもないです」
「でも、ニヤニヤしてる」
「してませんよ」
「お前の笑い方はなんか卑しいんだってさ」
「ユミル!」
「はは…酷いですね」
特に意味を持たないそんな会話が、日々の安堵を連れてくる。
同期だけど一つ年上のサシャは、ミカサにとって、なんとなく他の同期とはまた違う安心感を得られる相手だった。
サシャの持つ独特な雰囲気は、ミカサを気負わせることなく自然体でいることができる。
「もう無くなってしまいました」
「1度にたくさん飲み込むからすぐ無くなってしまう。少しずつ食べれば無くならないのに」
空になった皿を見て項垂れるサシャに、ミカサが子供じみた解決策を提示した。
量は変わってねーよ、とユミルが笑うと、よく噛んで食べることは健康にもいい、と少しムッとしたように返す。
「な、なんかミカサってお母さんみたいですね」
「え?」
「よく噛んで食べなさいって、よく言われました。やっぱりどこのお母さんも言うことは同じですね」
「…エレンは言われていたかもしれない」
「ミカサは怒られることはなさそうです」
「そんなことない」
「でもぶたれたりしなかったでしょう?」
「…あった、気がする」
「頭よりほっぺたの方が痛いですよね」
「…分からない。頬は叩かれたことがない」
少し考えてミカサが答えると、クリスタが咎めるような小さな声でサシャの名前を呼んだ。
「どうしたの?」
「いや、えっと…」
口ごもったクリスタに、ユミルが呆れたように大袈裟に言った。
「な?クリスタは優しいだろ」
申し訳なさそうに、クリスタが肩を縮こまらせる。その小さな肩を、ユミルが笑いながら叩いた。
「ユミル!」
クリスタがいつになく大きな声を出した。その声は裏返っていて、周囲は何事かと振り向く。いつものやりとりだと思われたのか、すぐに注意は逸らされた。
「…よく分からないのだけど」
「お前が可哀相だから止めろってさ」
どきりと小さく、ミカサの胸が鳴った。
ユミルの言葉には、聞き覚えがあったからだ。
「ち、違うよ。ご両親を亡くしてエレンの家に居たって聞いたから、こういう話は、どうなのかなって…」
「え?」
クリスタが罰が悪そうに話した内容に、ミカサは目に見えて動揺した。
サシャとユミルの顔を見て、2人も今より数年前にミカサに起きたことを知っているのだと分かった。
「エレン、に聞いたの?」
「えっ?ち、違うよ」
エレン達は、もうずっと早く食べ終わって寮に戻ってしまっている。
慌てて、クリスタは首を振った。
「じゃあ、どうして」
そこまで口にして、当事者である自分達以外にこのことを知っている幼馴染みが浮かんだ。
「…じゃあ、アルミン?」
ミカサの口から出た名前に、クリスタは目を見開いて、そして逸らした。
その反応が、ミカサの言葉を肯定したように取れて、ミカサの頬が熱くなる。
秘密だとか誰にも言わないなんて約束はしてない。でもアルミンは、誰にも話すことはないと思っていたのに。
「アルミン、が、みんなに話したの…?」
声色が変わったことに気づいたサシャが、すぐに首を振った。
「違いますよ」
「…嘘?」
「嘘じゃないです。アルミンがそんな人だと思いますか?」
少し不本意そうに眉をつり上げたサシャに、ミカサは首を傾げた。
2人から聞いたわけではないとすれば、どうやって知ったのだろう?
自分が思っているより、世間はずっと狭いのだろうか?
困惑しているミカサに気づいて、ユミルがにやけた。
「なんで?って顔してるな」
「だって」
「あの、本当に聞いたわけじゃないの。嫌な想いさせてごめんね」
「別に気にしなくていい。クリスタ、あの、」
どう切り出すべきか、ミカサが言葉を詰まらせた時、ふいに食堂の扉が開いた。
もう利用時間を過ぎてしまっていたらしい。
部屋に入る直前、クリスタが「おやすみ」と口にしてヒラヒラと手を振った。
それが、動揺させてしまったミカサに対する気遣いだと、ミカサも分かった。
でも、何と返せばいいのか咄嗟には思いつかず、おやすみと短く返すことしか出来なかった。
とりあえずここまで。短くてすみません。
保守ありがとうございます。
また明日来ます。
つづき・・・まってました! 乙です
乙
面白い 期待してる
ああ本当に読みやすい
映像が普通に浮かぶし面白い
長編歓迎
大変かもしれんが続き楽しみにしてるよー
乙 続き待ってました
ちなみに。ssと、そうではない文章は分けて
投下して欲しいです
保守age
ほしゅ
ほしゅ
ほ
ほしゅ
放置だけはやめてくれよ
最近放置スレ多すぎ
頼むからエタりませんように
保守
待ってるYO
保守
ほしゅ
もう続き来ないのかな?
ほしゅ
保守
ほ
続きまだかな?
ほしゅ
これもエタってしまうんだろうか
未だに続き待ってるんだが…
すほ
完結するまで読めない話ほど悲しいものはないな
終わりまで見たかった
すいません1です。
クリスタ筆頭に、ssに出してたキャラが原作が進むにつれ自分が思ってたキャラクターと違いすぎて、書き直したり展開を変えたりしてましたが、難しくて...
まだこのスレがあると思いませんでした。本当に申し訳ないです。
もう一度書きたいと思うので、少し時間下さい。
保守ありがとうございます。
おお!報告乙です
楽しみに待ってますね
また書いてくれるなら嬉しい
書き直しでもいいから待ってる
レスが増えてたから保守かと思ったら>>1が来てたのか
良かった
続きが読めるなら待ってるよ
保守しとく
続き待ってるぞー!
サシャもクリスタもユミルも皆いい子だなぁ
保守
ほす
続き待ってます
時間下さいってどれだけあげればいいのかなー?
好きなんだけどな…
ほしゅ
続き待ってる
流石にもう続きを望むのは無理なのか…
もう来ないだろうな
>>109
そう思うなら書き込むなよ
書き込まなきゃ落ちてたのに
馬鹿なの?
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