創真「たまにはコンビニでも行くか」 (19)
創真「コンビニって次々新商品が出るから、結構新作のインスピレーション湧いたりするんだよな」
創真「まあ流石に丸パクリみてーなことはしないけど……」
ウィーン イラッシャイマセー
創真「まず手始めに弁当コーナーでも……ん?」
えりな「…………」
創真「……薙切?」
なんの作品かわからん
もっと有名なやつで書いてくれ
なにかと思ったらソーマかよ
創価スレ
創価に見えた
えりな「……やはりこのカップヌードルというのが定番……え?」
創真「よう」
えりな「ッ!? ゆゆっゆ、幸平創真!? ななな、何で君がここに!?」
創真「いや、ちょっと新作の研究がてら……ってか、お前の方こそ何やってんだよ。カップヌードルなんか持って」
えりな「え!? あ、ちちっち、ちがうのよコレは! そっその、今まで食べたことが無いからちょっと興味があったとかそういうんじゃ……はっ!」
創真「……へぇー……」
えりな「なっ……何よそのニヤついた笑みは!? 何か文句でもあるんですか!?」
創真「いや別に? そうだよなー食べたことないんだったら、どんな味か気になるよなーうんうん」
えりな「ぐぬぬ……」
えなりの舌はあてになんねえな
創真「……へへっ。なんてな」
えりな「え?」
創真「別にいいじゃねーか。カップヌードルくらい食べたって。俺だってたまに食べるぜ」
えりな「な……何よ急に」
創真「いや、お前のことだからそういうの食べていいかどうかってだけで小一時間くらい悩んでんじゃねーかと思ってさ」
えりな「しっ……失敬な! まだ入店してから30分も経ってません!」
創真(結構経ってるじゃねーか)
えりな「何か言いましたか?」
創真「イヤナニモ」
えりな「……ふんっ」
創真「……で? どうすんの? そのカップヌードル。食べんの? 食べないの?」
えりな「……君には関係の無い事です」ツンッ
創真(……ったく、相変わらずだなこいつは……)
えりな「…………」ジーッ
創真「……やれやれ」スッ
えりな「!?」
創真「? 何だよ?」
えりな「か、買うの? これ……」
創真「ああ、ちょうど夜食も欲しかったからな。薙切は?」
えりな「わ、私は……」
創真「……俺さ、この近くの公園でよくカップヌードル食べてるんだけど」
えりな「はあ? 何の話?」
創真「いつもは一人で食べてるんだけど、たまには話し相手が欲しいなと思ってさ」
えりな「……何が言いたいのよ?」
創真「付き合ってくれよ。ここで会ったのも何かの縁だし、さ」
えりな「……しっ、仕方ないわねっ……」スッ
創真「お、薙切もしょうゆ味か。俺と一緒だな」
えりな「き、君が、私が持ってたのと同じ物を選んだんでしょう!?」
創真「あー、確かにそうだな。くっくっ」
えりな「な、何がおかしいんですか!」
創真「いや別に?」
えりな「ぐぬぬ……」
~近所の公園~
創真「コンビニでお湯入れて、ちょうどこのベンチに腰掛けたあたりで3分くらいなんだ」
えりな「ああ、そう」
創真「……お前な……」
えりな「何か?」
創真「……いや、いいや。とりあえず早く食えよ。麺が伸びちまう」
えりな「……言われなくてもそうするわよ」ベリリ
創真「さて、じゃあ俺も食うとしますかね」ベリリ
えりな「…………」
創真「? 食わねぇの?」
えりな「……これ、どう見ても美味しそうには見えないのだけど……」
創真「そりゃまあ、お前が普段食ってるようなもんとは雲泥の差だと思うぜ」
えりな「…………」
創真「ま、でも俺はこういうのも悪くないと思ってるけどな」ズルズル
えりな「…………」
創真「うん、うめぇ」
えりな「…………」
創真「いい加減食べないと」
えりな「わ、分かってるわよ! 急かさないで!」
創真「へーい」ズルズル
えりな「………あむ」
創真「…………」
えりな「…………」モグモグ
創真「……どうだ?」
えりな「……不味いわ」
創真「はは、やっぱ薙切の舌には合わなかったか」
えりな「……でも……」
創真「ん?」
えりな「……悪くは、ないわ」ズルズル
創真「…………」
えりな「? 何?」
創真「ああいや、何も」
えりな「……ふんっ」
創真「…………」
えなりはこんな可愛くないよ
えりな「……御馳走様でした」
創真「御粗末」
えりな「……何で君が言うのよ」
創真「あ、ついいつもの癖で……」
えりな「…………」
創真「…………」
えりな「…………」
創真「(気まずいな……)あー……じゃあ薙切、俺そろそろ帰るわ」
えりな「……そうね。私も帰ります」
創真「気ィ付けて帰れよ。んじゃ」
えりな「……カレー味」
創真「ん?」
コンビニグルメ、略して「コングル」を披露するスレじゃないのか
えりな「……も、あったわよね。確か」
創真「ああ……あるけど」
えりな「他にも、シーフード味、とかも」
創真「ああ、あるな」
えりな「…………」
創真「…………」
えりな「…………」
創真「? 薙切?」
えりな「……帰るわ」
創真「お、おう。じゃあまたな」
えりなの肉まん食いたい
>>620
珍しいソーマスレ
―――それから、週に1回くらいのペースで、俺と薙切は夜の公園でカップヌードルを一緒に食べるようになった。
―――別に仲良くなったわけじゃないし、おしゃべりに花が咲くわけでもない。
―――薙切は相変わらず何味を食べても「不味い」としか言わないし、顔色ひとつ変えやしない。
―――ただそれでも、星空を見上げながら薙切と食うカップヌードルは、俺にとってもそんなに悪いもんじゃなくて。
創真「どうよ? 薙切」
えりな「……不味いわね」
―――まあ、こんなところで『美味しい』って言われても困るしね。
了
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