モブ美「幸平くんてかっこいいよね」 (59)

モブ子「えぇ?本気で言ってんの!それ」

モブ江「あ、でも美作昴との食戟はすごかったよね」

モブ美「そう!それ!!99連勝の美作昴を倒して調理道具を私たちに返すってすごくない!!」

モブ子「あぁ、あんたそういえば美作昴に負けたもんね。だいぶ前にだけど」

モブ美「うぅ、それは言わないでよ」

モブ江「確かにあの薙切アリスにも勝っちゃったもんね。腕は確かよ」

モブ子「でもあんたタクミくんかっこいいって前言ってたじゃない」

モブ美「タクミくんはなんて言ったらいいのかな…ジャニ〇ズ系?じゃない!タイプが違の!!」

モブ子「そうね、はいはい」

モブ江「それに彼、一度えりな様に料理を認められたこともあるらしいわよ」

モブ子「うそぉ!!!???」

モブ美「はぁ、ますますかっこいいよ幸平くん」




吉野「……」

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吉野「近況ミーティングです!!!」

恵「な、なにいきなり!?」

榊「これはマズいわね…悠姫状況は?」

吉野「最近うちの女子の間で幸平のやつがじわじわと人気を伸ばしています」

恵「え?え?」

榊「なりせ秋の選抜準優勝、久我先輩に売上勝っちゃうしね」

吉野「さらにさらにもしかすると人気はあの薙切えりなにまで及ぶかもしれないわ」

榊「え?なんで?」

吉野「なんでも薙切えりな譲に料理を献上したときに認められたらしいわよ!!」

恵「け、献上って…」

榊「でも幸平くんに対してやたら厳しい態度をとるわよね?彼女」

吉野「そりゃ榊の旦那!自分の男にはかっこよくいて欲しい乙女心ってやつですよ!!」

榊「乙女心ねぇ」

吉野「ん!たぶん」

恵「たぶんて…」

吉野「で!恵はどうするの?」

恵「ふぇ?ど、どうってとくになにも…」

榊「ふぅん、幸平くんが誰かと付き合ってもいいの?」

恵「どぅぇえぇ!?つ、つつつ!付き合うって!!誰がさね!?」

吉野「いや、知らんけど」

恵「そ、それに私こんなへっぽこなのに誰かとお、おとぅきあいなんてしたら…//」

吉野「おとぅきあいってあんた」

榊「まぁそこは恵しだいってことでいいんじゃない?」

吉野「そうね!そのほうが恵らしいし」

榊「じゃ、今日はお開きってことで」

吉野「はぁい!お疲れ様でしたぁ!!」

恵「お、お疲れ様でした」






丸井「……なんで僕の部屋なんだ?」

ーーーーーーー

丸井「ふぅ…眠い」

一色「やぁ丸井君おはよう!!寝不足みたいだけど昨日は宴会を開かなかったけど何かあったのかい?」

丸井「あ、おはようございます一色先輩。…昨日何故か女子が僕の部屋でガールズトークを」

一色「そうか、女の子の話が気になって眠れない!青春だね!!!」

丸井「……」

一色「それで?どんな話だったんだい」

丸井「…言っていいんですかね?」

一色「安心しなよ、こう見えて仕事柄口はかたいよ」

丸井「……じつは」

一色「なるほど…そんな青春が昨日あったのか」

丸井「まぁだいたいですけど」

一色「うむ、いちどえりな君をこの極星寮に呼んでみるのもありかもしれないね」

丸井「…え?」

一色「実はまえから彼女とは同じ十傑なのにもかかわらず交流が少ないと思っていてね」

丸井「……え?」

一色「それに彼女は一年生だろ?もう秋になるけれど一年生ながら十傑をこなすのは中々堪えると思ってね」

丸井「………え?」

一色「そうと決まれば早い方がいい!!よし丸井君今夜はお祭りだよ」

丸井「……言わなきゃよかった」

創真「はよ~っす!!」

一色「創真君!今日の宴会は楽しみにしててくれ!!」

創真「え!なんか面白いことでもあるんすか?」

一色「ふふ、内緒だよ」

創真「えぇ!メッチャ気になるんすけど!!」

一色「創真君、今日は眠れない夜を過ごしたまえ」

丸井「いや、今日の夜なんでしょ?宴会」

ーーーーー

えりな「…それで呼ばれて来てみれば何ですかこれは?一色先輩」

一色「なにって裸エプロンだよ?」

えりな「違います!この状況です!!」

創真「おらぁ!!もっと呑め呑め新戸ぉ~~!!」

秘書子「な!貴様幸平創真!!いいかげんにしろ!!!」

恵「あわわわわわ」

えりな「ここは日本です!未成年の飲酒は禁止されています!」

榊「なに言ってるの?これは気持ちがよくなるお米のジュースと金色麦茶よ?うふ」

えりな「あなた!真面目そうな顔してなに言ってるの!?」

一色「薙切えりな君、君はこんな言葉を知っているかい?」

えりな「はい?」

一色「ご都合主義って言葉をだよ!!この言葉の前では権力でさえ無力!!ゆえにいまこの場では上級生の僕が絶対!!」

えりな「……一色先輩がそんな人だとは思いませんでした。帰ります」

一色「そ、そんなぁ~」

創真「あれ、薙切帰んのか?」

えりな「当たり前です!こんなところに居たら私の品格落ちます」

創真「ほ~ん…まぁ気よ付けて帰れよな、一人なんだし」

えりな「は?なぜ一人?行きましょう緋沙子」

秘書子「どぅえへぇ~!!えりな様がらくさんいるぅ~」フラフラ

えりな「」

えりな「な、なななな!なにを緋沙子に飲ませたの!!」

創真「なにって、気持ちが大きくなるブドウジュース」

えりな「だからそれはお酒だって言ってるでしょ!!」

創真「で、帰んのか?」

秘書子「ぶわぁ~っはぁ!!こお麦茶たまいませんらぁ~」グビグビ

吉野「おぉ!!いい飲みっぷりぃ!!」

えりな「緋沙子!!帰るわよ!!」

一色「えりな君、知っているかね?」

えりな「何ですかまた!!」

一色「平均的な女性の持てる重量は体重の約70パーセント!!よってほぼ確実に君は一人で彼女を連れて帰れないのさ!!(嘘)」

えりな「なにを最低なこと言っているんですか!!!それに今ならまだ自力で立てるはず」

秘書子「…zzzZZzzZzzz」

えりな「…緋沙子?嘘でしょ…」ユサユサ

創真「やめろ薙切!もう……眠らせてやるんだ」クッ

えりな「クッ!じゃないわよ!!!こんなにベロンベロンにして!!」

創真「いやぁこんなに弱いと思わなくてさぁ」ケラケラ

えりな「ま、まさかあなた達……」

創真・一色「?」







えりな「ひ、ひどいことするつもりでしょ!!!」

創真・一色「」

創真「な、なぁ薙切…そんなことすると思うか?」

えりな「いやぁ!近づかないで!!!」

一色「…」

創真「……これ、どうします?」ボソボソ

一色「ちょっと強引すぎたかな?」ボソボソ

えりな「あぁおじい様!助けてください!!!」

創真「……悪いけど田所頼むわ」

一色「うん、田所ちゃんお願いするね?」

恵「どぅえぇ!?なんで私べさ!?」

創真「いや、女同士で薙切とスタジェ同じだったんだろ?俺ら厨房行って食い物作って来るから」

一色「お願いだよ田所ちゃん、実のところ薙切君と君たちがもっと交流を深められればと思ってやったんだ」

恵「……(おもいっきり裏目に出てるべさ)」

創真「そんな訳で頼んだぞ田所!!」

一色「よろしくね!田所ちゃん!!」

吉野「行くぞ!やろぉどもぉ!!」

伊武崎「…」

榊「頑張ってね!恵」

丸井「だからなんで僕の部屋で…」ブツブツ

佐藤・青木「「おらいくぞ!」」

佐藤・青木「「…あぁん?」」

恵「えぇ?私だけぇ!?」

シーン

恵「……」チラッ

えりな「ま、まさか田所さんもそっち側なの?」グスッ

恵「ち、違うよ!私は薙切さんの味方だよ!!」

えりな「ほ、本当に?」グスッ

恵「本当だよ!それに創真くんたちだって薙切さんを脅かしたくてやったわけじゃないよ!!」

えりな「…じゃ、じゃあなんで?」

秘書子「zzZZzzz」

恵(寝てる新戸さんと変わりたい)

えりな「やっぱりひどいことを…」グスッ

恵「そ!それはみんな薙切さんと仲良くなりたくて」

えりな「な、仲良く?」

恵「そう!仲良く!!薙切さんとみんな仲良くしたいんだよ?だから泣かないで。ね?(なんか創真君と行った料理教室を思い出す)」

えりな「ホントに?」グスッ

恵「ホント!ホント!!」

えりな「ん、田所さんの話なら信じる」グスッ

恵(か、カワイイ//)

恵「それに、創真君たちはひどいことなんてしないよ」

えりな「信じられない…そんなこと」

恵「たしかに創真君は変な料理作って食べさせてくるけど…」

えりな「ほらみなさい…」

恵「でも、私が困ってくれた時は助けてくれたし」

えりな「…」

恵「それに料理もすごいんだよ!!変な料理もすごいけど…あはは……」

えりな「そう…」

恵「みんな私の大切なお友達…」

えりな「……お友達…」

恵「え?」

えりな「私、今思えば同年代の友達っていない気がする…」

恵「そ、そんなことないよ!」

えりな「だって緋沙子は私の付人でアリスは従姉だもの」

恵「そ、そんな」

えりな「ほとんどの人が私に寄り付かない…なんでかしら?」

恵「す、少なくとも新戸さんはそんなこと思ってないと思うよ」

えりな「…そうかしら」

恵「うん!!」

えりな「でも、それでも私の友達が少ないのは事実なのよね」ズーン

恵「じゃ、じゃあ!」

えりな「?」





恵「わ、私とお友達になってください!!」

えりな「…」

恵「……あぁ!!や、やっぱり私みたいなちんちくりんじゃ相応しくないよね!?ご、ごめんなさい生意気言って!!」

えりな「ほ、ほんとに友達になってくれるの?」

恵「え?う、うん!!」

えりな「そ、そう//」

恵「よ、よろしくね!薙切さん!!」

えりな「こ、こちらこそ…よろしくお願いします//」

恵「……え、へへへへ」

えりな「…ふふふ」

ドーーン

創真「おらぁあぁ!!俺の新作料理だぁ!!」

吉野「幸平あんたそれホントに食べさせる気?」

榊「おまたせ、たくさん持ってきたわよ」

伊武崎「…」スッ

一色「やぁ田所ちゃんにえりな君!待たせたね」

丸井「ねぇ?本当に片付けまでしてくれるんですよね?」

佐藤・青木「「おい丸井!つまんねぇこと言ってんじゃねぇぞ!!」」

丸井「僕には大切なことなんだ!!!」

恵「じゃ、みんなで食べよっか!薙切さん!!!」

えりな「そ、そうね!せっかくだしいただきます」

吉野「およぉ!?二人が仲良くなってる!?」

榊「そ、そうみたいね」

創真「おう!食え食え!!全部極星寮で仕入れたりとれたもんだぜ!!この前のたこ焼きとは段違いでうまいぜ!!」

恵「たこ焼き?」

秘書子「幸平創真!なぜ…思い出したぞ貴様!!私を酔い潰したな!!」

創真「悪い悪い、あんなに弱いと思わなくって」

秘書子「ま、まままま、まさか寝ている間に私の身体になにか…//」

創真「いや、それはない」

秘書子「嘘をつけぇぇえぇぇぇ!!」

創真「めんどくさいなぁ…あ、俺ちょっと鉄砲撃ってくるわ」

一色「そ、創真君よくそんな言い方知ってるね」

創真「え?なんかかっこいいでしょこれ」

青木「おう!気を付けろよ」

佐藤「そろそろお前は限界なんじゃねぇか?」

青木「あぁん?」

佐藤「おぉん?」

秘書子「えりな様本当によろしいのですか?」

えりな「いいの、たまにはこうゆうものを食べるのも悪くないわ」

秘書子「で、ですが」

えりな「それより起きたばっかりなのですからあなたは水を飲みなさい」モグモグ

吉野「あの薙切えりながかき揚げ食べてる…」

榊「夜のテンションとはいえかなりレアね」

伊武崎「ところでアンタなんで薙切えりなを呼んだんだ?」

一色「あぁ、それはだね……」

えりな「な!ありえません!!!!!//」

秘書子「そんな訳がないだろ!!!このメガネ!!!!!」

丸井「いや、言ってたのは僕じゃ…」

吉野「そんなことよりアンタ女子の会話盗み聞きとか…」

榊「まぁまぁ」

丸井「まぁまぁじゃない!!君達が僕の部屋で勝手に喋ったんだろ!!」

佐藤「いや、席くらいはずせよ」

青木「思春期なのは知ってるけどよ」

丸井「おいぃぃぃいいぃ!!」

恵「……」ドキドキ

えりな「な、なんで私があの野良犬を!!//」

吉野・榊(野良犬…)

秘書子「そうだ!第一えりな様と幸平なんか釣り合ってないだろ!!」

一色「でも、文化祭で久我君の売り上げを上回ったよね」

秘書子「だからと言って料理の腕が上回ったわけではありません!!」

吉野「でも、なんやかんやで一年ではトップクラスの腕よね」

榊「二年の先輩とも食戟で勝ってどんどん技術を吸収してるわよね」

えりな「それとこれとは違います!!!なんで私が!!!//」

一色「でも、確かに明らかにえりな君が創真君にとる態度は一般の生徒にとるそれとはちがうよね」

えりな「それは彼が!!」

吉野「おやおや、なにか訳ありですかなぁ?」ニヤニヤ

えりな「くっ!なによ!さっきまでこんなんじゃなかったじゃない!!//」

榊「それは夜とジュースの場ってことで、ね?」

秘書子「えりな様!こんな奴らと会話してはいけません!!!」

恵「ま、まぁ薙切さんも違うって言ってることだし…」

吉野「甘いわね!恵!!乙女心ってもんわね好きでも好きって言えないの!!」

えりな「ちょ!だから違うって言ってるでしょ!!」

吉野「ずいぶん強く否定するのねぇ?」ニヤニヤ

えりな「あ~!!なんて言えばいいのよ!!!!」

恵「ま、まぁ水でも飲んで」スッ

えりな「あ、ありがとう…やっぱり私の味方は田所さんだけね」ゴクゴク

秘書子「」

榊「…あれ?この部屋に水なんてあったっけ?」

えりな「このお水おいしいわね」ゴクゴク

恵「うん!もっと注ぐね!!!」

ーーーーーー

創真「で、帰ってきたわけですが」

えりな「おい!めがれぇ!!なんかもいろいことやえぇ」

恵「あわわわわわ」

秘書子「くっ!えりな様!!お気を確かに!!!」

創真「なにこれ?」

一色「いやぁこれこそ青春だね」

創真「いや、説明してくださいよ」

恵「じ、実はかくかしかじか…」

創真「なるほどね…おい薙切!」

えりな「らあぁ?創真くんららい」

創真「いやぁこりゃ相当できてんな」

えりな「あぁにぃ?私をどうすうきあぁ!!」

創真「どうもしねぇよっと」ダキアゲ

榊・吉野・恵・秘書子「」

一色「な、なにしてるのかな?創真君?」

えりな「やぁ!はらせぇえぇ!!えんたいぃ!!!」ジタバタ

創真「いや、新戸みたいに寝ちまうと楽なんですけどこうなったら寝かせた方がいいんですよ」

一色「だ、だからって抱き上げなくても…」

創真「いや、うちの定食屋でもこんな感じのことたまにあったんで、コレが一番楽なんすよ」

創真「じゃこいつ寝かしつけてきますんで」

えりな「ないおぉ、けっきょうスケベすうんじゃない」ジタバタ

一色「そう」

榊・吉野・恵・秘書子「」

秘書子「っは!おい待て!!私も行く!!!」

創真「お、助かるわ」

えりな「あぁ、おみずぅ~」ジタバタ

創真「はいはいお水はあとでな」

えりな「アレがいいろぉ~」ジタバタ

創真「…おい、新戸持ってくだけもってくぞ」

秘書子「め、命令するな」

恵「」

吉野「め、恵さん?」

恵「ダイジョウブ、ワタシハナキリサンノトモダチダカラ」

榊「目が完全に逝ってるわね」

恵「ダイジョウブ、ワタシヤレバデキルカラ」

一色「さて、どうなることやら」

丸井「zzzZzz」

佐藤「おい」

青木「あぁ」

佐藤・青木「「定食屋ってすげぇな!!」」

ーーーーー

創真「…おい新戸」

秘書子「なんだ?」

創真「ちょっとその一升瓶中身本物の水と変えてきてくれ」ボソボソ

秘書子「み、みみみみみみ!耳元で話すな!!!///」

創真「いやじゃないとこれに聞こえるだろ」

えりな「はやくおみずぅ~」ジタバタ

創真「わかったから少し待てって」

秘書子「…えりな様に変なことするなよ?」

創真「しないから早くしてくれ」

えりな「なによぉ!わらしがおもいってかぁ?」

秘書子「ホントに!何もするなよ!!」ダッ

創真「ふぅ、そら着いたぞ」

えりな「こんなべっろでねろってかぁ」ジタバタ

創真「おい、おろすからあんまり暴れるなよ」

えりな「やぁあぁへんらいぃ」

創真「だからしねぇっての!よっこいしょっと」

えりな「ぐうぇえぇすけべぇ」

創真「なに言ってんだこいつ」

えりな「ゆきいらくん!お水をよこしらさい!」

創真「あぁちょっと待ってろ新戸が持ってるから」

えりな「うそ!緋沙子なんていないやいらい!!君がもってうんれしょ」ガバッ

創真「うおっ!!!」

創真「いてて、おい!酔っ払いでもいい加減にしないと…」

えりな「zzzZzzZz」

創真「…寝とるし…はぁベットに入れるか」

バーン

秘書子「えりな様!今水を…」

創真「おう、早かったな」

秘書子「なにしてるんだ?お前は…」

創真「なにって、なにも?」

秘書子「嘘をつけぇぇ!!」

秘書子「ほんっっっっとうに何もしてないんだよな」

創真「だから普通に考えて俺が押し倒したら上下逆だろうが」

秘書子「た、確かに。だが!」

創真「ちったぁ信用してくれよなぁ」

秘書子「…すまない」

創真「ま、べつにいけどな」

秘書子「…」

創真「それにしても明日休日だけど、どうすんだ?」

秘書子「そ、そうだ!明日の予定を午後までずらさないと!!!」

創真「なに?明日なんかあんの?」

秘書子「当たり前だ!えりな様は毎日料理業界から依頼を受けているのだ」

創真「ほーん、たいへんだなぁ」

秘書子「そうだ!大変なお方なのだ…」

創真「いや、お前も大変だろ」

秘書子「え?」

創真「えって…だって薙切のスケジュールはお前が管理してるんだろ?だったらお前も大変だろ?」

秘書子「そ、それはそうだが…」

創真「それに毎日ってことは今日もだろ?」

秘書子「それが今日に限って何もなかったのだ」

創真「あ、そう」

一色『ご都合主義だよ!』

秘書子「……」

創真「……」

えりな「zzzZZzzZzz」

創真「もう出ても平気だろ」

秘書子「そ、そうだな」

創真「部屋まで案内するよ」

秘書子「あ、あぁ頼む」

ーーーーーー

創真「この空き部屋でいいだろ」

秘書子「すまないな」

創真「お前も早く寝ろよ、一回潰れてんだから」

秘書子「な!誰のせいだ!!!」

創真「ははっ、じゃ」

秘書子「ゆ、幸平!」

創真「あ?」

秘書子「お、おやすみ」

創真「…おう、おやすみ」






創真「さて、もう一仕事しますか」

ーーーーーーーー

えりな「あぁ、頭が痛い…ひ、緋沙子~」

えりな「水を、水が飲みたい…」

創真「お!起きてきたな薙切!!!」

えりな「…」

創真「なんだそのハトが豆鉄砲くらったような顔して」

えりな「なんだか嫌な夢を思い出してきて……」

創真「お~そっか、そうだ!朝飯食うか?」

えりな「…悪いけど今とても気分が悪いの、とても朝ごはんなんて、ましてや君が作ったゲテモノなんて」

創真「ゆきひら特製白粥だけど?」

えりな「……」

創真「いっとくけどメチャメチャ今のお前に効くと思うぞ」

えりな「い、いただくわ」

創真「おう!おあがりよ!!!」

創真「付け合わせは梅、玉子、昆布の三つだ」

えりな「い、いただきます…」

創真「梅は自家製の梅を叩いて生姜の搾り汁をほんの少し入れたんだ」

えりな「……」モグモグ

創真「で、玉子は一見ただの卵とじだけど白だしで閉じてるからこれもなかなかうまいんだ」

えりな「……」モグモグ

創真「最後の昆布はとろろ昆布とマグロ節を混ぜたものでこれまた優しい味だろ」

えりな「……」モグモグ

えりな「…ごちそうさま」

創真「お粗末!!!」

えりな「……あ、ありがとう」

創真「あ?」

えりな「その、なんとなく君が介抱してくれた記憶はあるのよ」

創真「……」

えりな「だから、ありがとう」

創真「薙切…」

えりな「な、なによ」

創真「お前本当に薙切か?」

えりな「…」

えりな「はぁ、君は相変わらずバカね」

創真「おぉ、本物だ」

えりな「……」

創真「それにしても悪かったな」カチャカチャ

えりな「な、なにが?」

創真「ほら、無理矢理昨日の宴会参加させちまったし」カチャカチャ

えりな「べ、別にそれは気にしてないわよ」

創真「おぉ、そうなのか…あれこの皿われてんじゃん」カチャカチャ

えりな「そ、それに友達もできたし」ゴニョゴニョ

創真「あ、なんだって?」

えりな「なんでもないわ!」

えりな「……」

恵『それに、創真君たちはひどいことなんてしないよ』

恵『でも、私が困ってくれた時は助けてくれたし』

恵『それに料理もすごいんだよ!!変な料理もすごいけど…あはは……』

恵『みんな私の大切なお友達…』

えりな「ね、ねぇ幸平くん…よかったら私と…」

「はぁ、ますますかっこいいよ幸平くん」

『あの薙切えりなも幸平くんを気にしてるみたいよ』

一色『でも、文化祭で久我君の売り上げを上回ったよね』

榊『二年の先輩とも食戟で勝ってどんどん技術を吸収してるわよね』

えりな「友達から始めてみない?//」

創真「……」

えりな「…//」

創真「おう、こちらこそお願いするわ」

えりな「!」

えりな「そ、そう…まぁ当然よねなって言ったてこの私だものね//」

創真「いや、おまえにそう言ってもらって助かったわ」

えりな「そうでしょうね助かった…助かった?」

創真「なんたって十席とはいえ十傑だもんな、お前に料理の相談乗ってもらえるようになるのは助かるわ」

えりな「は?」

創真「いやぁ、久我先輩のときもお前から結構アドバイスもらったし」

えりな「…」

創真「あれ?美作の時ももらってんな」

えりな「……」

創真「ま、これからひとつ頼むわ」

えりな「………」

えりな「はぁ、まぁそうよね君は……」

創真「ん?なんだ?」

えりな「昨日はわざわざ部屋まで届けてくれてありがとう」

創真「お、おおいきなりなんだよ……それにして薙切軽いな」

えりな「そ、そうかしら//」

創真「おう、商店街のおっさんどもに比べたらよっぽど」

えりな「」

創真「いやぁ、うちの店で潰れる人なんて基本はおっさんだからな」

えりな「幸平くん」

創真「あ、なんだ?」

えりな「やはり君と私では友達として釣り合いませんので友人関係はやめましょう」

創真「は?」

えりな「今あらためて思ったのです、君のような野良犬は相応しい場所まで叩き落さなければいけないと」

創真「え?」

えりな「では、緋沙子が起きたら帰ります」

創真「あ、そう…あ!友好のしるしにくさやのはちみつ漬け食う?」

えりな「食べません!第一君とはやはり友達になりません」

創真「えぇさっきまでと言ってること違うじゃんかよ?なんだよせっかく作ったのに…」

秘書子「えええ、えりな様!!!」

えりな「おはよう緋沙子」

秘書子「お、おはようございます!!!」

えりな「さっそくだですけど帰りましょう」

秘書子「え?は、はい」

創真「おう!帰んのか?」

えりな「えぇお邪魔しました」

創真「そうだ!新戸!これ食ってくか?くさやのはちみつ漬け」

秘書子「いるかそんなもの!!!」

創真「マジかぁ、じゃ田所にでも食わせて」

えりな「だめよ」

創真「え?」

えりな「彼女はその、私の友人だから//」

秘書子「」

創真「…理由になんなくね?」

えりな「!ダメなものはダメなの!!変物食べさせないでよね!!!」

秘書子「あ、あの?えりな様友人てあの友人ですか?」

えりな「なにを言ってるの?行きましょう緋沙子」

秘書子「は、はい」

創真「お~!また来いよ~!!!」

えりな「誰が来るか!!!」

おまけ

恵「あ、おはよう創真君」

創真「お、田所じゃん!これ食うって田所はダメなのか…」

恵「なぁにそれ?」

創真「くさやのはちみつ漬け」

恵「」

創真「でも、薙切に私の友達に変なの食わすなって言われちってよぉ」

恵「え?本当に!!」

創真「おう!」

恵「えへへへぇ!他にはなんか言ってなかった?」

創真「あぁ、友達になってくれって言われたな」

恵「」

恵「え?」

創真「あぁ、でもすぐにやっぱりやめだって言われたけどまぁあいつもよくわからんな」

恵(なんだろう、その場に居なかったけど創真君が失礼なことを言った様子が目に見える)

創真「よくわかんねぇなあいつわ」

恵(でも!わざわざ言うってことはそうゆことだよね)

創真「って!聞いてるか田所?」

恵「うん!私!薙切さんにも負けない!友達でも絶対負けない!」

創真「!」

恵「だから!創真君いつかその時を待っててね?」

創真「おう!俺も負けてられないぜ!!!」

恵(……あわわわわ!勢いですごいこと言っちゃたよ!でも……)




恵「負けないよ!薙切さん!!!」



お粗末!!!

駄文に付き合っていただきありがとうございました


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