エレン「絶対に笑ってはいけない調査兵団・抗?」 (191)
エレン「今日は調査兵団の合同訓練だな。頑張ろうぜ」
アルミン「……」
ジャン「……」
ベル「……」
エレン「どうしたんだお前ら。まさかビビってるのか? 思い出せよ。俺らが血ヘドを吐いた3年間を!」
ライナー「おかしいと思わねぇのか?」
エレン「……何がだよ」
ネタバレ多数、原作設定崩壊有り。
巻末オマケ予告のノリでお願いします。
※ 前作のネタも使用しています。
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ライナー「合同訓練だっていうのに、他の部隊の姿形もねぇ。俺等5人だけ集合していて、その上、班長がハンジ分隊長になってるんだぞ」
エレン「あ……? そういえば他に誰もいないな」
ライナー「暢気にはしゃいでるのはお前だけだぞ。皆、訳が分からず戸惑ってる……いや」
アルミン「もう、予想は出来ているよね」
ジャン「見ろよ。この看板……『ここで待て』だぞ」
ベル「そして、あれを見てみなよエレン。気づいてないのかい?」
エレン「は……!? あれって、まさか!」
ジャン「あの更衣室が悪夢の始まりだっただろ」
ベル「……」
ライナー「まだ前回の痔が治ってねぇんだよ俺は……」
アルミン「(胃が痛い……)」
エレン「嘘だろッ!? もうソニーとビーンの添寝係は懲り懲りだ……!」
ベル「エレン最下位だったもんね」
アルミン「僕だってトップだったのに、結局、推薦止まりだよ! 兵長に却下されちゃったんだよ!」
ハンジ「おー皆ちゃんと揃ってるねー」
ライナー「ああ、もう駄目だ。この流れか」
ジャン「は、ハンジ分隊長。他の団員は何処に居るんですか?」
ハンジ「いやぁ。実は今回も君たちだけの試運転なんだ。ちょっと資料が取りたくて、君たちにはある制限を設けた上で訓練に挑んでもらうよ」
アルミン「ある……制限?」
ハンジ「そう、最高に滾るやつだよ!」
エレン「ちょっと待ってくださいよ! また前みたいにおかしな訓練を……!? いや! 訓練ですらないですよ、あんなの!」
ハンジ「日々の疲れを忘れる位に充実した時間になるよ!
何といっても今回は、前回の問題点を踏まえた上で、企画の練り直しをしたんだからね!」
ジャン「また問答無用の進行だぞ」
エレン「くそッ! どうして俺達を無視して話を進めるんだ……」
ライナー「奇行種だ。考えても無駄だ」
アルミン「ハンジ分隊長……もう既に予測は出来ています。
しかし、我々の士気をどうやって上げるつもりですか? 前回の同じ手には乗りませんよ?」
エレン「そうですよ! アルミンは分隊長になれなかった上に、俺はしっかり罰を受けているんですよ!
これじゃあ真面目に参加しろっていうのが無理です」
ハンジ「巨人のお世話のどこが罰だッ! ご褒美だろう!」
ハンジ「……まぁ、前回の報酬の件では君たちには悪い事をした。その事は謝ろう」
ジャン「何だろうな。素直なのが逆に不気味だぜ」
ハンジ「そんなわけで、今回は君たちの期待を煽るため、私じゃない人に事の説明をしてもらうよ」
ベル「自分がどういう人なのか、一応は理解しているんだね」
ライナー「期待を煽るってなんだよ。報酬は確定させろよ……」
ハンジ「それじゃあ、後の事はお願いします。エルヴィン団長!」
エレン「エルヴィン団長ッ!?」
アルミン「こんな馬鹿げたことに団長を……」
エルヴィン「……」スッ
エルヴィン「私は王より調査兵団の指揮を任せられている立場にある、エルヴィン・スミスだ」
エレン「いや、知ってるけど……」
エルヴィン「君たちをこの場に呼んだのは、今回の企画募集に他ならない」
ジャン「他にやる事あるだろうよ……」
エルヴィン「この企画では参加者が慢性的に不足している故、常に人員を募っているのだ」
ライナー「誰も好き好んで参加しないだろうからな……」
エルヴィン「前回の企画訓練の実施では、5人の英霊が半日で計100を超えるシバきを受けた――半日で100回だ」
アルミン「1人平均25回だったからね……というか英霊って」
エルヴィン「君たち5人に行ってもらう企画訓練では、少なく見積もってもひとり頭平均30を超えるシバきを受ける――現実的ではない数字だ」
ベル「…………」 ← 体育座り+俯き+冷や汗
エルヴィン「この惨状を知って、それでも参加を表明する者だけ、この場に残ってくれ」
エレン「え、帰っていいんですか?」
エルヴィン「ただ、前回……君たちには事の後の報酬について、期待を裏切ることをしてしまった。
それを鑑み、今回について成績最優秀の者は、訓練終了後、その場で分隊長の資格を与える!」
ジャン「本当ですか!?」
ライナー「待て、どこまで信用していいものか……」
エルヴィン「君たちは今までにそれだけの働きをした! 今回はその選別と言えよう」
エルヴィン「なお、この訓練に不参加の者は、今後設立予定の『壁工事団』へ異動を決する」
アルミン「結局、強制参加じゃないですか!」
エルヴィン「以上だ。壁工事団への異動を希望する者は、解散したまえ」
ベル「…………」
――――
――
エルヴィン「――君たちは……笑えと言われたら笑うのか?」
5人「…………」
ハンジ「……笑いたくありませんっ」
エルヴィン「――そうか。皆、良い表情だ……」
エルヴィン「それでは、この時を持って、24時間笑う事を禁ずるッ! 心臓を捧げよ!」
5人「はッ!」
ハンジ「がんばれよ」
ジャン「ちゃっかり敬礼してねぇぞこのメガネ」
ベル「やっぱり参加は僕たちだけなんだね」
エルヴィン「君たちを心より尊敬する」
アルミン「はぁ……胃が痛い。現実逃避したくなるよ」
エルヴィン「頭皮……?」 ← 頭を抑える
ハンジ「どうしたんですか団長! もっと新兵を励ましてあげてください」
エルヴィン「……はげ増して?」
ライナー「おぶふッwwwwww」
アルミン「んふwwwwww」
デデーン、ライナー、アルミン、アウトー
ハンジ「はーい。ライナー、アルミン、アウトだよ」
ライナー「くっそッ! もうカウントしてんのかよ!」
アルミン「まだだと思った! 油断した!」
ハンジ「おいでませ黒子ー」
黒子「……」ヒュンヒュン
ライナー「うおおお、来やがったぁあぐっおッ!」バシーン!
アルミン「あぐッ」バシーン!
黒子「……」バシュ、ヒュン
エレン「今回も笑ったら、立体機動装置のワイヤーでケツ叩かれんのか」
ジャン「つーかリヴァイ兵長だろあれ」
ベル「前回は着替えてからだったのに、今回はもう始まっている……」
ライナー「畜生……さっそく稼いでしまった」
ハンジ「あ、ちなみに今回も、笑いの感知はザカリアスで、それを知らせるのは.だから」
ジャン「なんだ……? .って……」
アルミン「……ドット、じゃないかな?」
エレン「どっとwwwwwwww」
ベル「んんwwwwwwww」
ジャン「.ピクシスwwwwwwww」
デデーン、エレン、ベルトルト、ジャン、アウトー
エレン「こんな小ネタで……くっそッ!」バシーン!
ベル「んッ!」バシーン!
ジャン「言葉にする分には同じなのに! いいッつ!」バシーン!
ハンジ「文面にすると違和感が凄いんだよ」
エレン「じゃあ何でわざわざそんな事言うんですか……」
アルミン「笑わせる為に決まってるじゃないか」
ハンジ「それじゃあ、みんな仲良くカウント1になったところで、着替えに行こうか。今回も戦闘服と立体機動装置を支給するからね。上手く役に立ててくれ」
ハンジ「前回と同じだね。右からエレン、ライナー、ジャン、ベルトルト、アルミンの順番になってるから、自分の個室に入って着替えて」
ライナー「もう、絶対に何か仕込まれてるな」
アルミン「どうして僕が1番最後なんだ……」
エレン「またアルミンはGANTZスーツか?」
ハンジ「よっし。皆着替え終わったかな。じゃあ、順番に出て来てもらおうか。ッエェーレンッ!」
エレン「はっ!」
ハンジ「良い感じにあの日の少年だね。その調子で獲物を屠ってくれ。次、ライナー」
ライナー「はっ!」
ハンジ「わーお、やっぱり屈強な体格と精神だねー。今すぐ隊長って訳にはいかないけど、君なら近い将来、きっとそうなるさ。次、ジャンー」
ジャン「はっ!」
ハンジ「相変わらず馬面じゃん?」
ライナー「ぐッwwwwwwww」
エレン「ぶふッひゃはははwwwwwwwwはっはwwww」
デデーン、ライナー、エレン、アウトー!
ジャン「エレンてめぇッ! 笑い過ぎだクソ野郎!」
エレン「馬面じゃん?wwwwww馬面ジャンッwwwwww」バシーン!
ライナー「ぐっぁッ」バシーン!
ライナー「……服装関係なく、ハンジ分隊長の言葉だけでこれかよ……」
ハンジ「次いくよー、トルトルベー」
ベル「……は」
エレン「――ッ……危ねぇ」
ライナー「違和感ねぇな」
ジャン「語感の良さが……」
ハンジ「せっかくカッコいいんだから、隅っこで体育座りばっかりしてちゃ駄目だぞ。はいじゃあ、最後。アルミーン」
エレン「うわ。来るぞ」
ライナー「何の戦闘服だか」
ベル「変な衣装は、序盤の破壊力が異常だよ……」
アルミン「はっ!」
エレン「……ふふっwwww」
ライナー「……んふっふww」
ベル「……んんwwwwww」
デデーン、エレン、ライナー、ベルトルト、アウトー
アルミン「どうして皆笑うのさ……」
ジャン「普通の戦闘服じゃねーか!」
アルミン「何もおかしくないじゃないか!」
ライナー「いや、予想が外れると沸点が急激に下がるんだよ……ぐむッ!」バシーン!
エレン「いッづ!」バシーン!
ベル「んッ!」バシーン!
ハンジ「あっはっは! アルミンが普通の戦闘服だと逆に違和感だねぇ」
ハンジ「お。護送用の荷馬車が到着したよ。
それじゃあ、会場もとい旧調査兵団本部へ移動するから皆乗り込んでくれ」
エルヴィン「それでは皆、健闘を祈る! また後で会おう!」
アルミン「あ、団長。まだいらしたんですk――!?」
エレン「ッ!?」
エルヴィン「心臓を捧げよッ!」 ← ずれてる
ライナー「 」
ベル「 」
ジャン「 」
エルヴィン「どうした皆。敬礼だ! 心臓を捧げよ!」 ← 豪快にずれる
ハンジ「あ、団長。これ良いですね。紫外線対策ですか? お洒落ですね」 ヒョイ
ヅラヴィン「……それは帽子じゃない。返すんだ」
デデーン 全員、アウトー
――荷馬車内
ライナー「開始早々、既に4回だ。先が不安過ぎる……」
アルミン「ライナーだけ頭ひとつ抜けているのかな?」
エレン「いや俺も4回だ」
ベル「でも……前回から鑑みれば、序盤の誤差は結果にあまり関係ないと思う」
ジャン「キツイのは後半からだからな――特に誰かさんの蹴りとかよ」
エレン「……まぁそうだな。あれは正直キツイ」
ライナー「あれは絶対に、猛獣にも通用する技だぞ。巨人にも効くと思うな」
ジャン「あんなん1発喰らっただけで戦意喪失だぜ」
アルミン「結構優しいんだけどね。見掛けただけで、反射的にお尻を防御しちゃいそうだよ……」
エレン「んなことしたら、降参なんかしてないで学習しろって余計にシバかれるな」
ベル「うん……」
ハンジ「あ、荷馬車護衛班。あそこで一旦止めてー」
アルミン「!?」
エレン「え? 誰も笑っていないですよ!」
ハンジ「違う違う、停留所だ。あそこで人を乗せるんだよ」
ジャン「は!?」
ライナー「停留所って何だ……直通にしてくださいよ」
ベル「人数の割には馬車が広いと思ったよ……刺客が乗ってくるんだね」
ガララ ← 荷馬車の扉が開く音
ミーナ「はー、やっと馬車が来たよ。待っている間は長く感じるね」
エレン「あ、ミーナか……」
アルミン「いや、強力な刺客じゃないか」
アニ「……」スッ
ジャン「……」 ← 座り直す
ライナー「……」 ← 顔を外に向ける
ベル「……」 ← 体育座りで俯く
ミーナ「荷馬車はやっぱりのどかで良いねー」
アニ「訓練でいっつも馬に乗っているだろ」
ミーナ「馬術訓練とか、いつ振り落とされるか解らないから、物凄く緊張しちゃうよ」
アニ「ふーん。あんたは馬と特別に仲良しじゃないのかい?」
ミーナ「ん? 何で?」
アニ「ほら、馬小屋とあんたの出身地って結構近くに建てられている事が多いだろう?」
アルミン「――んふッwwwwww」
ジャン「ふっwwwwふww」
デデーン、アルミン、ジャン、アウトー
ハンジ「はーい。荷馬車止めてくれー」
ジャン「あああ! くっそ! ……ぐッお!」バシーン!
アルミン「あ、キックじゃないんだね……ひッぐ!」バシーン!
エレン「良く見りゃ、黒子が馬で荷馬車と並走してるぞ」
ライナー「大変だな黒子……いや、兵長も」
ミーナ「やっだなーアニ。確かに私の出身地にも馬小屋はあったけど、
子供の頃から慣れ親しんでいるわけじゃなかったよ」
アニ「ああ、そうなのか。いや、場所によっては馬小屋と併設されている所もあるからさ」
ミーナ「んー、私の実家には馬は居なかったから」
アニ「土地が減ってから、家畜は少なくなったからね……」
ライナー「会話が噛み合っているようで、微妙にずれているな」
ベル「このネタでどこまで引っ張るんだろう……」
ミーナ「そういう、動物と仲良しと言えばサシャじゃないかな」
アニ「ああ、そう言えばね。アイツこの前、憲兵団の食糧庫に盗みに入ってさ。良い肉を盗ってたから、見逃してやる代わりに戦利品を分けて貰ったよ」
ミーナ「んふふ、アニはやっぱり優しいなぁ」
アニ「いや……私はただ、自分が肉を食いたいだけだよ。ほら、これ。今日の昼飯さ」
ミーナ「わ、私も食べるんだから、取っておいてよ!」
アニ「え……? これ、豚肉だけど、良いのか?」
エレン「wwwwふっwwwwww」
ベル「んんwwwwwwん」
ジャン「ぬふッwwwwww」
デデーン、エレン、ベルトルト、ジャン、アウトー
ハンジ「ほいほい。荷馬車止めて」
エレン「別に良いじゃねぇかミーナが豚肉食ったってwwwwあぐッ!」バシーン!
ベル「共食いになるけど良いの?的な……んッん」バシーン!
ジャン「いつまで引き摺るんだよッ! いッぐお!」バシーン!
アルミン「まずいよ、どうしよう……目的地までこの調子でやられたら……」
ライナー「ふっ……俺はまだ豚ネタでは無傷だぜ」
デデーン、ライナー、アウトー
ライナー「ファッ!?」
ライナー「――ごッむっ!」バシーン!
ジャン「……何でだ?」
アルミン「今の『ふっ……』てのが判定に引っ掛かったんだろうね」
ベル「ザカリアスセンサーの精度の良さ……」
エレン「関係ねぇところで殴られてやんの」
ミーナ「もーアニがさっきから何を言ってるのか全然解らないよ?」
アニ「ごめん……日頃からミーナには迷惑ばかり掛けているかもね」
ミーナ「なーに? 急に改まって」
アニ「いや、日頃の感謝を込めてさ。あんたにプレゼントがあるんだ」
エレン「アニがプレゼントとか」
ジャン「違和感ばりばりだな」
ライナー「どうせ仕込みネタだろ」
アルミン「皆……笑った罰じゃなくてもアニが個人的に蹴ってくるかもよ?」
ベル「…………」
ミーナ「わぁぁああ! 本当? 珍しいね! でも嬉しいな!」
アニ「どんなものが良いか解らなかったからさ、私の見立てなんだけど……」
ミーナ「なになに?」
アニ「これ……昔、壁外で採取出来た宝石の一種らしい。綺麗だから似合うかと思って」
アニ「真珠って言うんだけどさ」
アルミン「んぶぬッwwwwwwwwwwwwwwwwww」
デデーン、アルミン、アウトー
ジャン「ん?」
エレン「何笑ってんだよアルミン! 失礼だな。アニが怒っちゃうだろ!」
アルミン「いやwwはwwwwww違う! その贈り物は悪意だらけなん――いッぐ!」バシーン!
アルミン「……前に読んだ文献に、東洋の格言が載ってて。それを読めば今の贈り物の酷さが解るよ」
ジャン「アルミンが解らなかったらスベってるところじゃねぇか……」
ライナー「この状況、知識が多いのも善し悪しだな」
ベル「もしかして、今アルミンが回数1番多いんじゃないかな……?」
ミーナ「ありがとうアニ! すっごく綺麗!」
アニ「喜んでくれたなら何より……あ、そろそろ降りる所だね」
ハンジ『次はー「ラガコ村豚小屋前」。お降りのお客様は荷馬車護衛班までお知らせください』
ミーナ「はーい降りますっ」
エレン「ふんふwwwwww」
ライナー「おッふんwwwwwwww」
ベル「んwwんんんwwwwwwww」
デデーン、エレン、ライナー、ベルトルト、アウトー
ハンジ「丁度いいや。停留所に着いたからシバいてもらおう」
エレン「あああ、ちッくしょうッ!」バシーン!
ライナー「ふんッwwww」バシーン!
ベル「んーッ」バシーン!
ミーナ「ありがとうございましたー、それじゃあ行こうかアニ」
アニ「今いくよ」スッ
バタン ← 扉が閉まる音
ジャン「豚ネタ何個用意してたんだよ……」
アルミン「終始、豚扱いされていたミーナの心境や如何に……」
ベル「……ミーナの本当の出身って何処だっけ?」
ミーナ「豚小屋出身の家畜以下だよー」ガラ
ベル「んwwんwwwwwwwwwwww」
ライナー「――wwッぶふんwwww」
デデーン、ベルトルト、ライナー、アウトー
ライナー「わざわざ言いに戻るほどの事かッwwwwッぐむっ!」バシーン!
ベル「余計な事言わなければ良かっ……んッ!」バシーン!
アルミン「2人とも降りて行っちゃったね。アニは今後も絡んできそうだけど……」
エレン「――まぁ降りてくれた方が助かる」
ジャン「あの2人だけで何回稼いでいったんだよ……」
ハンジ「会場にも着いていないのに、随分やられたねぇ。じゃあ、再出発しようか」
エレン「分隊長……もう寄り道しないでください」
ハンジ「解ってるって☆ 荷馬車護衛班、進んでくれー」
ガタンゴトン ← 荷馬車は進む
ベル「…………」
アルミン「お水が欲しいな……胃薬を飲みたい」
エレン「腹減ったな……」
ライナー「――俺は座布団が欲しいぜ」 ← 尻を擦りながら
アルミン「ライナー。君のお尻の状況が深刻でも、今そういう事を言うのは良くない」
ライナー「そいつは心外だな……」
ベル「んんwwwwwwんww」
デデーン、ベルトルト、アウトー
ベル「アルミン、ライナー、変なやり取りやめてっんんッ!」バシーン!
エレン「ベルトルトお前、分けわかんねぇところでツボるよな」
ライナー「それさえなけりゃ前回優勝していただろうに」
アルミン「ベルトルトの優勝を阻止するのは難しくなさそうだね……」
ベル「…………」
ジャン「まぁ、前回は馬車の中で意図的に同士討ちしてたけど、今回は今の所そんな余裕ねぇな」
ライナー「後半、僅差勝負になったらどうなるか解らんが――」
ハンジ「荷馬車護衛班、止めてー停留所」
5人「 」
ライナー「いや本当に勘弁して欲しい」
ベル「もう嫌だ……ライナー、守ってくれ……」
エレン「今度は誰だよ……」
ガララ ← 荷馬車の扉が開く音
フランツ「ハンナ、足元に気を付けて。転びでもしたら、君の花の茎の様に儚く美しい脚に傷がついてしまうからね」
ハンナ「ありがとうフランツ。貴方の腕は巨大樹の様に逞しく安らぎに溢れているわ」
ジャン「うぅッわ……」
ライナー「こいつ等か……」
アルミン「あれ? まだ誰か乗ってくるよ」
男「…………」 ← フードを被っている
エレン「……誰だよ」
ベル「マントの紋章からすると、調査兵団の誰かだね……」
ハンナ「フランツ、フランツ、ああフランツ。貴方はどうしてフランツなの?」
フランツ「フランツ? いいや、僕は鳥さ。壁の中に錠を掛けられ囚われた姫を、悠久の大地へと解き放つ自由への翼を持った鳥……お姫様は勿論、ハンナ、君だよ」
ジャン「うぜぇ」
ライナー「この状況も相俟って腹が立つな……」
アルミン「ベルトルト、君はこの2人を見てどう思う?」
ベル「気の毒だと思うよ」
エレン「なに乳繰り合ってんだよ馬鹿夫婦! 時と場所を考えろッ!」
ジャン「エレンが正論言ってるぞ」
アルミン「まぁネタなんだろうけど、ちょっと目障りだね……」
ハンナ「エレン! 夫婦だなんて、そんな///」
フランツ「お似合夫婦なんて……気が早いよエレン!」
男「ぴーぴー喚くんじゃねぇガキども……」
5人「!!?」
男「荷馬車の中は公共の場だ。人目も気にせず愛撫し合ってんじゃねぇ気持ち悪ぃ」
エレン「え? ちょ……?」
アルミン「あれ? ん?」
男「死にたくなかったら、その大したことない頭で良く考えろ」
ライナー「あ……?」
ベル「んん……?」
男「公の場所では行動を慎む。これは守るべきルールだ」
ジャン「……黒子は外で荷馬車と並走しているぞ?」
ハンナ「やだ……フランツ。この人、恐い……」
フランツ「ハンナ、君は僕が必ず守るからね……」
男「…………」
男「これは持論だが」
男「躾に1番効くのは痛みだと思う」スッ ← フードを脱ぐ
エレン「ちょッwwwwwwwwwwうっふふww」
アルミン「んふッっふwwwwwwwwww」
ライナー「おッふぶッwwwwww」
ベル「んんんwwwwwwんんwwwwww」
ジャン「ふひッwwwwふッwwww」
デデーン、全員、アウトー
オルオ「…………」(黒髪+兵長カット)
ハンジ「荷馬車止めてくれー」
エレン「wwwwwwwwッくそっ!ww」バシーン!
アルミン「自画像思い出したwwいいッづ!」バシーン!
ライナー「おッぐっ!wwwwww」バシーン!
ベル「んんッwwwwww」バシーン!
ジャン「いッwwwwたっww」バシーン!
オルオ「お前らに今必要なのは、言葉による教育ではなく――教訓だ」
フランツ「い、いやぁ……もう充分ですよ(笑)」
ハンナ「やめてよ(笑)人間同士で争うのは(笑)」
ライナー「あいつらリヴァイ班の先輩に喧嘩売ってるぞ」
ジャン「オルオさんも終いにゃキレるぞ……」
オルオ「……」
オルオ「丁度座っているから蹴りやすい」ヒュッ
フランツ「ぐッ」ドスッ! ゴスッ!
エレン「え? オルオさんなのに、ちょっと兵長っぽい」
アルミン「でもオルオさんだよ……」
オルオ「…………」
ゴスッ!……バスッ!……ドスッ! ガタンッガチィッ!
オルオ「あッちょとタイム」ボタボタ ← 流血
バタン ← 扉が閉まる音 オルオ退場
ライナー「ふんッふwwwwwwwwwwww」
ベル「んwwwwwwん」
デデーン、ライナー、ベルトルト、アウトー
ライナー「今の素だろwwwwッご!」バシーン!
ベル「不意打ちだった……んッんッー!」バシーン!
ジャン「何で口閉じてて舌噛めるんだよ」
アルミン「痛みによる教訓から全く学習していないね」
エレン「つーかどっかに行っちまったぞ。どうすんだ? 馬鹿夫婦」
フランツ「え? あ……」
ハンナ「あ……っと。え? あの……」
ハンナ「あの、あれ……あああッ! 助けてアルミン! フランツが息をしていないのッ!」
フランツ「 」
ハンナ「さっきから何度も……何度も蘇生術を繰り返しているのに!」
アルミン「いや知らない。僕に振らないで」
ハンナ「フランツをこのままにしておけないでしょッ!?」
エレン「ほっとけよ、んなもん」
ライナー「必死のアドリブだな」
ベル「気の毒だと思う」
ジャン「止めるなよフランツ。そこでずっと死んだふりしとけ」
フランツ「 」
――――
――
ハンジ「皆、お疲れー。会場に到着だよっ」
アルミン「ああ、やっと着いた……」
エレン「今回は荷馬車内も強烈だったな」
ジャン「あれっきり何も無くてよかったぜ」
ベル「オルオさん戻ってこなかったしね」
ライナー「で。こいつ等どうすんだ?」
ハンナ「……! ……!」グッ グッ ← 蘇生術を繰り返す
フランツ「 」
ハンジ「あ、こっちで片付けておくから、気にしないでいいよ」
オルオさん夢叶ったやないですか…
アルミン「旧調査兵団本部……兵団にとって無用の長物が僕らの戦場だね」
エレン「あの、今回もミケ分隊長とピクシス指令はウォール・ローゼに居るんですか?」
ハンジ「ん? ああ、多分そうだと思う」
ジャン「別に、こっちに来たって良いと思いますけどね」
ライナー「いや……離れていた方が、俺たちにとって有利なんじゃないか?
どうしたって、人間の嗅覚だろ? 実際、本当に感知しているのか? 限度ってものが――」
ベル「な……何を言っているんだ、ライナー……」
デデーン、ライナー、アウトー
ライナー「 」
ライナー「――ぐッも!」バシーン!
ジャン「馬鹿だなライナー」
アルミン「余計な事言わなければいいのに」
エレン「こうなってもおかしくない位に大変な状況だったもんな」
ベル「ああ、そうだ……ライナーは疲れているんだ」
ハンジ「何やってんだい君たち」
ライナー「 」
―― 待機室内
ハンジ「それじゃあ、新兵よ。お呼びが掛かるまでしばらく待機だ。ゆっくり寛いでくれ」
バタン ← 扉が閉まる音
ジャン「……寛げるかよ、こんな状況で」
エレン「訓練しちゃいけねぇのはツラいよな」
アルミン「暇なのもそうだけど、いつ何が来るか解らないから、神経を張っていないとね……」
ライナー「……回数はどうなってんだ?」
ベル「もう解らなくなっちゃったね……」
ジャン「何だろうな? どうしてもライナーが多い気がするぞ?」
ライナー「だが、前回の最下位はエレンだ。意味のない暴力にも俺は負けん」
エレン「今回は負けねーよッ!」
ジャン「あれだよな……唐突に出てくるキース教官に堪えらんねぇ」
アルミン「その前に、何で他の兵団の人まで総出でこんな事をやるんだろう」
エレン「あ、でもよ。キース教官はもと調査兵団の団長だよな?」
ベル「え……? そうなの?」
エレン「だよな? アルミン。5年前か? 俺とアルミンとミカサで調査兵団の凱旋を見た時には、キース教官が団長やってたよな」
アルミン「あ、うん。今とは髪の毛の総量が大きく違うけど」
ライナー「――ッ! ……ふーっ」
アルミン「エルヴィン団長も、いっそ開き直ったら良いのにね」
ジャン「ふッwwwwwwふふ」
ライナー「wwおwwwwふwwww」
デデーン、ジャン、ライナー、アウトー
ジャン「おいッアルミンてめぇ! ぐっあッ!」バシーン!
ライナー「笑わせにくるんじゃねぇよ! おッむ!」バシーン!
アルミン「いや、ごめん……今のは素の感想なんだ」
エレン「あー……あの時の教官は若かったな。でも、当時の調査兵団は今よりも、もっと厳しい壁外調査をやっていたんだよな」
ベル「長距離索敵陣形も無かった頃だからね……」
エレン「死亡率が半端なかったんだよなぁ。あの時もさ、兵士のお母さんが泣きながら息子をさがしていて――えーっと、確かモーゼス……? いや、ブラウンって兵士のー」
ライナー「ん?」
アルミン「あ、いやライナーの事じゃなくて」
エレン「そうだぜ、5年前だからな。それに、お母さんがブラウンって言ってたから名前がブラウンなんだろ」
ライナー「……」
ベル「姓じゃなくて。名前が、ブラウン……なんだね」
ライナー「お、おう」
アルミン「……可能性としては、あり得るって事だね……」
ライナー「……何がだ?」
アルミン「ブラウン・ブラウン」
エレン「どんだけ茶色だっつー話だよ」
ベル「んんwwwwwwんっwwwwwwww」
ジャン「はッwwwwはwwwwwwwwwwww」
デデーン、ベルトルト、ジャン、アウトー
アルミン「仮にブラウンって兵士が存命で、ライナーのお母さんと籍を入れたらだね」
ベル「ちょwwwwんッ!」バシーン!
ジャン「くッそっ! 普段なら面白くも何ともねぇのに!wwwwwwwwいっつッ!」バシーン!
ライナー「……いやお前、そんな事言い始めたら、ベルトルト・アルレルトも可能だし大概だろ」
ジャン「wwwwwwッちっくしょうwwww!」
エレン「ぶwwwwふッふwwwwww」
デデーン、ジャン、エレン、アウトー
ジャン「だから名字ネタやめろって! ぐあッ」バシーン!
エレン「何で待機中にやられなきゃならな――いッづ!」バシーン!
ベル「……名字って冷静になってみると、笑いが込み上げてくるね」
ライナー「私生活では気にもならんが、この状況下では起爆剤だな」
ジャン「……単語で見るから、違和感があるんだよな……」
アルミン「そうだね――普段、耳にしない姓だと、尚更だね」
エレン「……何の話題からこんなことになったんだっけか?」
ベル「えっと――キース教官のくだりから、名字ネタに……」
ガチャ ← 扉が開く音
くるぞ…
キース「……」
5人「!?」
キース「ボザド(裏声)」
5人「 」
キース「……」
バタン ← 扉が閉まる音
エレン「んぶwwwwwwんふッww」
アルミン「ふwwふwwwッふんwww」
ジャン「ちっくwwしょッう!wwwww」
ライナー「おふッwwwwふww」
ベル「んんwwんんwwwwww」
デデーン、全員、アウトー
――――
――
エレン「あー……ケツがヒリヒリする……」
アルミン「こればっかりは何度やられても慣れないね」
ライナー「――すまん。ちょっと、席を外す」
ベル「ライナー……?」
ジャン「何だよ。どうした。団体行動を乱すなよ」
ライナー「いや。本当にすまん……ハンジ分隊長に、座布団がないかどうか訊いてくる……」
エレン「wwwwふッ!wwww」
ベル「んんwwwんwwww」
デデーン、エレン、ベルトルト、アウトー
エレン「ふッざッけんなッ!wwwあっぐッ!」バシーン!
ベル「んんッ」バシーン!
ライナー「いや、すまん……マジですまん……あと、ケツ拭いてくる……血が……」バタン ← 退室
アルミン「ふんwwwふっwwwwww」
ジャン「くっそッwwwww」
デデーン、アルミン、ジャン、アウトー
アルミン「もぉぉお! ライナーぁああ! いッ!」バシーン!
ジャン「どの段階から血が出ていて……あっぐおッ!」バシーン!
エレン「んだよ、ライナー除いてみんなやられたじゃねぇか!」
ベル「でも、ライナーの顔は深刻だったね……」
エレン「そういえば、前回アニに蹴られて切れたって言ってたもんな」
ベル「ん……でも、アルミンは2発喰らっていたけど、何ともなかったの?」
アルミン「僕は大丈夫……恐らく、僕は自重が少ないから――衝撃が抜けたんだと思う。対してライナーは重量があった為、威力の逃げ道がなく、局部的に強烈なダメージを負ったんじゃないかな」
ジャン「どうでもいい解説ご苦労さん」
アルミン「酷っ」
ベル「……それで、さ」
エレン「うん? 何だよベルトルト」
ベル「例によってこの机、引き出しが付いてるよ」
エレン「あ? 本当だな。何入ってるんだ」ガラ
ジャン「学習しねぇのかこのタコッ!」
アルミン&ベル「……!」ガタタッ ← 慌ててエレンから離れる
エレン「んだよ! 前回だって、唐突に開けたからどうなった訳でもねぇだろッ」
アルミン「いつどんな時だって、心構えは必要なんだよ。エレン」
ベル「……何か入っていたかい?」
エレン「んー……? あ? 何だこれ」
ジャン「ちょっと待て。何か入っていたなら慎重に取り出せよ」
エレン「分かったっつーの……んだこれ? パネル?」
アルミン「いや――エレン。それは……」
ベル「絵……じゃないかな?」
エレン「うっわ。マジかよ……」
ジャン「また誰かの自画像か?」
アルミン「あぁぁ……もう、耐えられる気がしない……」
ベル「あ、あのさ」
アルミン「ベルトルト?」
ベル「無理に見る必要は……無いんじゃないかな?」
エレン「……もう、見ようぜ」
ベル「いや、絶対に被害者が出るよ……」
エレン「だってよ、ここまで引っ張って見ないとか、今後ペトラさんと気まずくなるし」
アルミン「でもね、エレン……笑った時の事を考えると――」
エレン「いくぞー、せーのっ」スッ ← 絵を表にする
ジャン「ばッ――」
『満面の笑みのリヴァイ兵長(親指立ててgoodのポーズ)』画 ペトラ・ラル
エレン「――ふっふふwwwwwww」
ジャン「くっそッwwwwwくッそwwwww」
アルミン「んぬwwwふwwwww」
ベル「んwwwwんんんwwwwww」
デデーン、エレン、ジャン、アルミン、ベルトルト、アウトー
エレン「見たことねぇよッwwwwwいッづ!」バシーン!
ジャン「んだよこのありえねぇ違和感wwwあっぐッ」バシーン!
アルミン「ペトラさんどんな顔しながらこれを描いて……いったぁいッ」バシーン!
ベル「やっぱり見なければ――んんッん!」バシーン!
続きまだー?
アルミン「あー……もう……絵は百害あって一利なしだよ」
ベル「何気にライナーは回避したしね」
エレン「何かズルいな……」
ジャン「――おい、エレン。ライナーの椅子に置いておけ。その絵」
エレン「あ。おう……よし」
ベル「え? ……ちょ」
アルミン「可哀想だとも思うけど、1人だけ被害を受けないのは、ね」
ベル「……」
アルミン「うん……で。引き出しはあと4つあるわけだけど……」
ジャン「どうする? ライナーが戻ってくるまで控えておくか?」
アルミン「いや、開けてしまおう。傾向が分かれば対策も出来るし、ライナーに被害が及ぶ様に細工するのも容易いからね」
エレン「どうしたアルミン」
ジャン「お前の頭脳を悪巧みに使えば国が滅ぶな」
ベル「んんwwwwww」
デデーン、ベルトルト、アウトー
ベル「ジャンふざけないでッんん!」バシーン!
ジャン「いや知らねぇじゃん?」
アルミン「んふんwwwwww」
エレン「はッはwwwwwww」
デデーン、アルミン、エレン、アウトー
エレン「くッwwwwそッ!」バシーン!
アルミン「やめてよジャンッ! いづッつ!」バシーン!
ジャン「よし、それじゃあ、俺のを開けるか。早くしねぇとライナーが戻ってくる」
ジャン「いくぞ……」ガラ
ベル「……うわぁ」
ジャン「…………」スッ ← 謎のボタン
エレン「前回と同じ流れじゃねぇかよ……」
アルミン「押したら、どうせ誰かアウトになるだけだよ……」
ジャン「……」ポチッ
エレン「おまッ!」
アルミン「ちょっとッ!」
ベル「ん゛ッ!?」
ジャン「…………」
エレン「ん?」
ベル「……何も、ない?」
ジャン「何だよ。拍子抜けだな。死に急ぎ野郎に引導渡してやろうと思ったのによ」
アルミン「いや、何も無いはずが……」
―― 5分経過
エレン「やっぱり何も起こらないぞ?」
ジャン「不発……したか?」
ベル「何もないのが1番なはずなのに……何この不安感」
アルミン「時間差にしても、間が開き過ぎている。一体――?」
ガチャ ← 扉が開く音
ライナー「……」
アルミン「あ、おかえりライナー。座布団は貰えた?」
ジャン「何だよ浮かない顔して」
ライナー「……ハンジ分隊長に座布団借りた後、此処に戻る途中……
笑ってもいないのにアウトになったんだが?」
ベル「……!?」
アルミン「――ふふッwwww」
エレン「んッwwwふwwww」
デデーン、アルミン、エレン、アウトー
ライナー「何笑ってんだお前ら……」
アルミン「いや……何でライナーだけ?って思ってさ……あっぎッ」バシーン!
エレン「くっそッwwwwいっづぁッ」バシーン!
ジャン「……(あのボタンじゃね?)」
ベル「(多分……)」
ライナー「まぁ幸い、ケツは大事に至らなかったからな……
ひとまずは休ませてほしいもんだ」ガラ ← 椅子を引く
『満面の笑みのリヴァイ兵長(親指立ててgoodのポーズ)』画 ペトラ・ラル
ライナー「おッwwふふッwwwwwwwwん」ガタタ
デデーン、ライナー、アウトー
エレン&ジャン「……ッ! ……!」 ← 笑い堪えてる
ベル&アルミン「…………」 ← 知らん顔
ライナー「ちょっと待て。誰だこれやったの――おッぐむッ」バシーン!
ジャン「エレンが置いてたぞ」
エレン「はぁ!? ジャンが提案したんだろうが!」
ベル「アルミンは推奨していたよ」
アルミン「ベルトルトは静止もしなかった」
ライナー「俺にはもう、何が正しい事なのか、分からん……何だこれ」
エレン「リヴァイ兵長だろ」
ライナー「んなこたわかってんだよ! お前にわざわざ教えてもらわなくたってなッ!」
――――
――
ハンジ「こんにちは! 調子はどう? 体は痛くない?」
アルミン「巨人を相手にするような感じで話しかけないでください」
ジャン「調子が良いわけないじゃないですか。身体は局部的に痛いですし」
ベル「何かありましたか……?」
ハンジ「皆、部屋に閉じこもっていたら気が滅入るだろう。ちょっと外に出て訓練でもしようか」
エレン「え! 本当ですか!?」
ジャン「素直に喜んでんじゃねぇよ……」
ライナー「この訓練だけは、どんなにしっかりやっても人類の役に立つとは思えん……」
ハンジ「はいはい。それじゃあ、外に出る。今回は遠出はしないよ。すぐそこでやるから」
アルミン「またキース教官なんだろうね……」
キッツ「それでは従来通り各班毎にわかれ! 駐屯兵団有志の指導のもと、訓練を行う!」
ジャン「誰だこいつ」
エレン「え? あー……え?」
ベル「…………」
ライナー「どっかで見たような気はする」
アルミン「駐屯兵団のキッツ・ヴェールマン部隊長だよ……」
エレン「ああ……あの小鹿隊長か……」
ベル「んwwwwwwんwwwwwwww」
デデーン、ベルトルト、アウトー
ベル「んんwwwwwwww小鹿wwwwwwんんッ!」バシーン!
ジャン「なんかこの人、常にテンパってるよな」
アルミン「やだなぁ新しい刺客は……」
キッツ「黙れぇぇーいッ!(怒)」
キッツ「貴様らに行ってもらうのは、格闘じゅty……格闘、ずdづ……戦う訓練であるッ!」
ジャン「ふっすすwwwwwwwwwwww」
エレン「ふッwwwwwwくそッwwwwww」
ライナー「おふッwwwwふwwwwwwww」
デデーン、ジャン、エレン、ライナー、アウトー
エレン「格闘術くらいハッキリ言えよッ! くっそッ!」バシーン!
ジャン「滑舌悪すぎんだろwwwwwwあっづぁッ」バシーン!
ライナー「のっけからこの勢いかよ……おッむ!」バシーン!
アルミン「しかも言うの諦めて、戦う訓練とか言ってるし」
キッツ「ならz者演zるとュゥ屯兵団のsayYeahだん員のごォ撃を避け回避しsつつその者が手にしtボッ剣をとりャげ組み臥ssいあthuする事を目的としュるッ!」
エレン「!?」
ジャン「ッ!?」
ライナー「 」
アルミン「……?」
ベル「…………」
キッツ「…………」
5人「…………」
リコ「ならず者演じる駐屯兵団の精鋭団員の攻撃を回避しつつ、その者が手にした木剣を取り上げ、組み臥し制圧する事を目的とする」
エレン「…………」
アルミン「――ふふッwwwwww」
ライナー「むッwwwwwwふ」
デデーン、アルミン、ライナー、アウトー
ライナー「何だ……? 今の言葉は。俺には聞き取れない。リコ班長、良く理解できたなッふんッ!」バシーン!
アルミン「外の世界の、未知の言語かとwwwwww思ったッづ」バシーン!
ジャン「もう通訳じゃねぇか」
エレン「というかリコ班長いつのまに……」
キッツ「ならズ者やキュにひtwoョう以上のイたデゅを負わs」
リコ「ならず者役に必要以上の痛手を負わせる事は禁ずる。あくまで技術を行使して場を修める事に努めよ」
アルミン「……もう最初からリコ班長が説明してくれませんか?」
エレン「どんどん異言語化が激しくなっているぞ……」
キッツ「私は間違っていないッ!」
ライナー「間違いだらけだろ」
ジャン「小鹿言語はもう勘弁じゃん?」
ベル「wwwwwwwwんんwwwwん」
デデーン、ベルトルト、アウトー
エレン「小鹿言語そのものには耐えられるのに、何で余計なところで笑うんだよ、ベルトルト……」
ベル「……何でだろうね……んッん!」バシーン!
キッツ「dhこnkいkんれんにkyoうryoくs」
リコ「では、今回訓練に協力してくれる兵士を紹介する」ドォォォンッ! ← 信煙弾
ライナー「何で信煙弾……」
アルミン「しかも黒の……」
クリスタ「……」ズルズル
ユミル「……」スタスタ
ジャン「あ?」
エレン「クリスタ? ユミル? 何やってんだ?」
ベル「この2人は調査兵団ではないですか?」
ライナー「……何だ? クリスタが引っ張ってるあの荷物」
クリスタ「 」ヒソヒソ
ユミル「 」ヒソヒソ
クリスタ「……ひとつ目にする……」
ユミル「……そうだ。それがいい。行こうぜ」
アルミン「?」
エレン「何か置いていったぞ」
ジャン「んだあれ……」
荷物「 」モゾモゾ
ベル「んッ!?」
エレン「!?」
アルミン「…………」
ライナー「お前……」
リコ「紹介しよう。評価欲しさに身の程知らずな無茶をする、見た目齢30後半老け顔のダズだ」
ダズ「人類最後の時は家族と過ごしたい」
ライナー「おwwッふwwwwwwww」
ベル「wwwwwwんwwwwんんん」
ジャン「ダwwwwwwwwずwwwwww」
デデーン、ライナー、ベルトルト、ジャン、アウトー
ライナー「なんでクリスタに引き摺られて……ッふん!」バシーン!
ベル「奇行種扱いwwwwんんッん!」バシーン!
ジャン「老け顔のダズwwwwwwww二つ名みたいにwwwwあっぐ!」バシーン!
リコ「それでは、ダズがならず者を演じて襲いかかるので、対応を見せてもらおう。1人ずつだ」
ベル「この5人の相手をダズ1人でするのですか……?」
リコ「何か問題?」
ベル「いえ……何も」
リコ「では、1番手。エレン」
エレン「は、はいッ」
アルミン「いきなりエレンからだよ……」
エレン「来いダズ! 訓練だからって手加減は無しだぞ!」スッ
ダズ「…………」
エレン「ダズ?」
ダズ「ウゥッ!」ウェロロ
エレン「うッおッ!?」 ← 飛び退く
アルミン「うわぁッゲロ吐いた!」
ダズ「何で……今期の格闘術トップと戦わなきゃいけn……」オボウェロロロ
ユミル「こいつは臭せぇ」
リコ「ゲロ以下の臭いがプンプンするな」
ライナー「ふんwwっうwwww」
ジャン「くッwwwwそwwww」
デデーン、ライナー、ジャン、アウトー
ライナー「そう言えばトロスト区襲撃の時に吐いてたな……ッぐん!」バシーン!
ジャン「しかも泣きながらwwwwいッ!」バシーン!
クリスタ「大丈夫ッ!?」
アルミン「あ……クリスタ……」
ライナー「女神に背中擦って貰えるのかよ……」
クリスタ「ゲロ以下老け顔野郎のゲロがかかったりしてない!?」
エレン「え? あ……お、おお。大丈夫だ」
ベル「wwwwwwwwんんww」
ジャン「そっちにwwww」
デデーン、ベルトルト、ジャン、アウトー
ベル「んッ――」バシーン!
ジャン「だッズッwwww」バシーン!
リコ「よし。次! ジャン前に出ろ」
ジャン「……はッ」
ジャン「いくぞダズっ! いつまでも泣いてんじゃねェ」
ダズ「――また、あの地獄に……?」
ジャン「あ?」
ダズ「イヤだ! 死にたくねぇ! 家族に会わせてくれッ!」
エレン「お前さっき何もしねぇでゲロ吐いてただけだろ」
ベル「んんwwwwwwwwwwwwwwww」
デデーン、ベルトルト、アウトー
ベル「だからエレン、ツッコミ止めてッんッ!」バシーン!
エレン「お前が勝手に自爆してんだろ……」
ライナー「ベルトルトのツボだけは理解し合えると思えん……」
リコ「ちッ……次! ライナー!」
ライナー「え? 何で舌打ちされたの?」
ライナー「……よし。掛かって来い、ダズ」
ダズ「――この無意味な訓練には何の価値も成果もありませんッ!」
ライナー「……」
リコ「おい貴様ぁ……聞こえたぞ。人類を、規律を何だと思っている!」
リコ「私にはこの場で貴様に死刑を下す権限があるんだぞ……」
エレン「何だろうな。リコ班長が言うと超恐い」
ダズ「ええ……良いですよ! ライナーに掘られるより100倍良い……!」シャキン
ライナー「え?」
エレン「ふッwwwwwwwwふふww」
アルミン「んふッwwwwww」
ジャン「ぬwwwwwwふッww」
デデーン、エレン、アルミン、ジャン、アウトー
エレン「くッwwwwwwそッ!」バシーン!
アルミン「いったッ!」バシーン!
ジャン「刃まで抜きやがってwwwwwwあぐッ!」バシーン!
ライナー「いやちょっと待って何この扱い」
もうジャンはずっと語尾に「~じゃん」ってつけてりゃいいじゃん。
ダズ「ええ……良いですよ! ライナーに掘られるより100倍良い……!」シャキン
ライナー「え?」
エレン「ふッwwwwwwwwふふww」
アルミン「んふッwwwwww」
ジャン「ぬwwwwwwふッww」
デデーン、エレン、アルミン、ジャン、アウトー
エレン「くッwwwwwwそッ!」バシーン!
アルミン「いったッ!」バシーン!
ジャン「刃まで抜きやがってwwwwwwあぐッ!」バシーン!
ライナー「いやちょっと待って何この扱い」
ダズ「俺達は使い捨ての刃じゃないッ!」スタスタ ← 帰ろうとする
リコ「おい待てッ! 死罪だぞ!」
アルミン「僕たち何もしてないよね……訓練なのに」
ベル「僕なんか1歩も動いてないよ」
ジャン「つーか、さっき駐屯兵団の精鋭って言ってたのに、何だよこれ」
―― デデーン
5人「!?」
―― ワシガメイズルー イマコノバカラサルモノノツミヲメンジョスルー
5人「 」
リコ「ちッ!」ドォォォォンッ! ← 信煙弾
5人「!!?」
―― イチドライナーノキョウフニクッシタモノハニドトライナーニハタチムカエン!
ライナーノキョウフヲシッタモノハコノバカラタチサルガイイ
ソシテ! ソノライナーノキョウフヲ……ウン? ドウシタ? ミタビ、イアン?
……ウワ、ナニヲスル! ヤメ! チョ……ヴア˝ッ! ア˝ア˝-ッ! ヤルナッハア˝-ッ!
5人「……」
リコ「……」
ダズ「……」
……デデーン、ダズ、アウトー
ダズ「 」バシーン!
ダズ「オヴェロ゙ッ!」ビタビタッ ← 吐瀉物の落下音
エレン「wwwwwwふッす」
アルミン「んッふふwwwwwwww」
ライナー「おッふwwwwふwwwwwwww」
ベル「んんwwwwんwwwwwwww」
ジャン「指令wwwwwwちッくしょうwwwwww」
デデーン、全員、アウトー
リコ「思い知ったか……私に楯突くとこんな目に遭うって事がなぁッ!」
エレン「リコ班長まじこえー」
ライナー「逆らったら殺されるかもしれん」
ハンジ「はーい。みんなお疲れー、待機室に戻るよー」
>>96 行間空け忘れました。
――――
―― 旧調査兵団本部
ゾロゾロ ← 待機室に向かう
エレン「何だったんだよ結局……」
アルミン「本当に何もしなかったね」
ライナー「ダズがゲロ吐くところ見に行っただけじゃねぇか」
ジャン「クリスタが毒を吐くところも見れたがな」
ベル「んwwwwwwww」
デデーン、ベルトルト、アウトー
ベル「……ジャン、本当にやめて……んッ!」バシーン!
ジャン「あー……今、順位ってどうなってるんだろうな?」
ライナー「解らんな……とりあえず待機室に戻ったらハンジ分隊長に訊いてみようぜ」
アルミン「まずは現状を認識するのが大切だからね……数えていなかったのは不覚だね」
エレン「祈ったところで何も変わらないからな。今を変えるのは戦う覚悟だろ」
ジャン「覚悟があっても外に連れ出されると確実に回数を重ねちまう……待機室の中なら、まぁ、慣れれば安心できるな」
ベル「この企画の安らぎの場所……かな」
ライナー「まぁな。休める場所にやっと帰って来たぜ」ガチャ ← 扉を開ける
コニー「オ…アエリ…」 ← 机の上に仰向けに寝て顔だけ向ける
ライナー「おッぶんwwwwwwwwww」
ベル「んんwwwwwwwwwwんん」
デデーン、ライナー、ベルトルト、アウトー
ライナー「おいコニーッ! お前っ……おッぐ!」バシーン!
ベル「前回と同じネタじゃないか……んッん!」バシーン!
エレン「……だから、何なんだよ、それ」
アルミン「エレン。僕たちは知らないから笑わずに済んでいるんだよ?」
ジャン「わざわざ知る必要はねぇ」
――――
―― 待機室内
ライナー「……腹減ったな」
ベル「……うん」
エレン「チーハン食いてぇ……」
ジャン「そろそろお昼か……」
アルミン「つまり、また刺客がやってくる時間だね……」
ハンジ「ほいほーい。皆お疲れー! お腹減ったかな?」
アルミン「ほら」
ハンジ「アルミン、憮然顔だねぇ。お昼ご飯だよ? しかも全員が楽しめる余興付き!」
ジャン「余興が必要ないんです」
アルミン「ご飯だけください……」
ハンジ「まぁまぁ。落ち着いてくれ。それじゃあルール説明といこうか!」
エレン「どうしてそんなに陽気でいられるんですか……」
ハンジ「はい。それじゃあ、簡単に説明するよ。まず、昼食は5人分ある。
しかし、予算の関係で、全員に豪華な物というわけにはいかなかった」
ジャン「いきなり沈む話だな」
ハンジ「うーん……この企画のために多大な資金が必要になってね。必ず成果を出すことを条件に、出資者から多額の投資を受けたんだけど。
その他に費用が掛かり過ぎて、昼飯まで手が回らなかったんだ」
アルミン「……調査兵団の存亡が……」
ハンジ「そんなわけでね、ご飯は段階が5つに分けられているんだ」
ベル「…………」
ハンジ「あとは……分かるな?」
ライナー「……大方、この後に出てくる刺客の攻撃を受けて、その結果、成績次第……ってところか」
ハンジ「察しが良い」
エレン「飯が懸かっているとなれば覚悟が違うぜ」
ハンジ「よく言ったエレン! よっし、それでは、景品の紹介から行こうか!」
ハンジ「まず、栄光の第1位を得た者には、貴族御用達の最高級牛肉とチーズを使用したチーズハンバーグ!」
エレン「!」ガタッ
ライナー「何だよ。エレンの好物か……」
アルミン「どうせなら、それぞれの好きなものを……」
ハンジ「――をクリスタにあーんしてもらえる権利!」
ライナー&アルミン「!」ガタッ
ジャン「んだよ、どうせならミカサに……」
ハンジ「ミカサも可!」
ジャン「!」ガタッ
ベル「…………」
ハンジ「アニでも良いよ?」
ベル「!」ガタンッバタタッ
ハンジ「次、2位にはトロスト区産の豚肉とダウパー村産の蒸し芋を使用したベーコンポテト!」
ジャン「おお、結構豪華だな……」
ライナー「悪くねぇな」
アルミン「――ふふッwwwww」
デデーン、アルミン、アウトー
エレン「は……? どうしたんだよアルミン」
アルミン「うん、トロスト区って、確かミーナの本当の出身地だったから」
ベル「んんwwww」
デデーン、ベルトルト、アウトー
ベル「アルミン、解説しないで……」
アルミン「いや? 誰か道連れにしようと思ってね」
ジャン「ゲスミン」
エレン「つーかお仕置き黒子が来ないぞ?」
ハンジ「ああ。それは、もうカウントが始まっているから。今は集計しているだけ。結果発表の時に、それぞれのレベルに沿ったお仕置きを受けてもらうよ」
ベル&アルミン「!?」
ライナー「また後出し情報だぞ……」
ハンジ「第3位はいつもの野戦糧食。評価:旨くも不味くもねぇby役立たずの飲んだくれクソヒゲ」
エレン「――ッすwwwww」
アルミン「んぬwwwwwwww」
デデーン、エレン、アルミン、アウトー
ライナー「急に下がったな……」
ベル「3位でこれだと、その下が大変なことに……」
ジャン「一体何が来るんだろうな」
ハンジ「第4位! メダカの餌!」
エレン「――は?」
アルミン「……?」
ハンジ「調査兵団の購買部でリヴァイが買ってきてくれた」
ライナー「……?」
ベル「…………」
ハンジ「そして第5位! カモンッ!」パチン
エレン「?」
アルミン「……?」
ガチャ ← 扉が開く
ヒッチ「……あー余計な仕事増やされた」
アニ「ついて来なきゃ良かったんじゃない?」
ヒッチ「上から言われて仕方なく来てんだよ……」
エレン「アニ、と……誰?」
アニ「――私の憲兵団の同期。ヒッチ」
アルミン「それと、そっちの人は……?」
マルロ「…………」
ハンジ「はい。第5位はこちら」
アルミン「?」
エレン「……?」
ハンジ「秘境に生息する謎のキノコでございます」
ジャン「ふすッwwwwっす」
ライナー「ふッwwwんwwww」
ベル「んんwwwwんんww」
デデーン、ジャン、ライナー、ベルトルト、アウトー
マルロ「ただ、普通の人間として扱われたい……人本来の正しい扱い……」
ハンジ「よーし。景品も出揃ったところで、早速イベントに移ろうか」
ジャン「既にアルミンとベルトルトは1つ抜けているな」
ライナー「この順位を守りきれば、取り敢えず飯にありつける」
アルミン「…………」
ベル「…………」
マルロ「…………」
ハンジ「じゃあ願いしまーす! コニー・スプリンガー!」
コニー「はッ!」バッ
ライナー「……」
ベル「……」
エレン「またコニーかよ」
アルミン「僕たちは少し有利……かな?」
ジャン「どうせ同じネタ繰り返して笑い誘うんだろ」
コニー「1発芸やるぞー」
ハンジ「よッ!」
コニー「………」 ← 机の上に仰向けに寝て顔だけ向ける
ジャン「ほら見ろ」
アルミン「流石にもう……」
マルロ「…………」
ライナー「笑わねぇな」
ベル「うん」
エレン「だからさ、これ何なんだy」
コニー「ベルトルトの芸術的寝相」
ライナー「おッぶwwwwwwぶww」
エレン「ふふひッwwwww」
ジャン「はッwwはッwwwwwww」
アルミン「んぬwwwんふwwwwww」
デデーン、ライナー、エレン、ジャン、アルミン、アウトー
ベル「…………」
ライナー「くそッ! 油断した!」
エレン「ふひはwwwwwっはwベルトルトのお天気予報wwwww」
ジャン「やべぇ……笑えばそれだけ飯から遠ざかる……」
アルミン「まだ、余裕はあると思いたい……」
マルロ「…………」
コニー「モノマネやるぜ」
ハンジ「よッ」
アルミン「え? まだ続くの?」
エレン「あああ……チーハン食いてぇよ……」
コニー「…………」
コニー「何で機動装置のトリガーがこんなに硬いんだよぉッ!(泣)」クネクネ ← 奇行種ぽいポーズ
アルミン「んふッふwwwwwwwwww」
ライナー「ジャンwwwwwwwwww」
ベル「んんwwwwwwwwんwwwwん」
デデーン、アルミン、ライナー、ベルトルト、アウトー
ジャン「てめぇッ! んだよそのポーズ! ふざけんな!」
エレン「えっと? いつの時だっけ?」
ベル「……あれだよ、トロスト区奪還作戦の時、ジャンの立体機動装置が壊れて……」
エレン「ああ……そうなのか。俺その時忙しかったからなぁ」
アルミン「こういうネタは知っているか否かで、結果が大きく変わる……」
コニー「モノマネその2だ」
ライナー「またかよ……」
ベル「次は誰なんだろう……」
コニー「……」タッ タッ タッ タッ
エレン「走ってるだけじゃねぇか」
コニー「……」スッ ← 両手を交差して首を覆う タッ タッ タッ タッ
アルミン「んぶんwwwwwwwwww」
ジャン「くッそwwwwwwwwwwww」
ベル「んんwwwwwwwwんwwww」
デデーン、アルミン、ジャン、ベルトルト、アウトー
ジャン「無表情で走るんじゃねぇッwwwwww」
アルミン「ダメだこれ耐えられない……」
ベル「外から見るとこうなっている、のかww」
ライナー「……」
エレン「?」
コニー「ありがとうございましたー」バタン ← 退室
ハンジ「いやぁ。面白かったね。良い余興だ」
ジャン「順位はどうなりましたか……?」
ハンジ「えっとね。1位はエレンだね。ネタが解らなくて地味に笑っていない」
エレン「よっしゃぁッ!」ガタッ
ハンジ「次点がライナーとジャン。ネタにされたから笑う機会も減ったんだね」
ライナー「くそッ! あと少しでクリスタだったのに!」
ジャン「あぁぁ! ミカサのあーんが……!」
ハンジ「4位はベルトルト! ツボった?」
ベル「……」
アルミン「ッ!?」
ハンジ「はい、5位はアルミンだね。残念!」
エレン「いやったッ! チーハンが食える!」
ベル「……お腹空いた」
アルミン「 」
ハンジ「何言ってるの? 気が早くないかい?」
5人「!?」
ハンジ「2組目かもんッ」パチン
5人「 」
ガチャ ← 扉が開く音
エルド「……」
グンタ「……」
エレン「エルドさん? グンタさん?」
ライナー「またリヴァイ班……」
エルド「どうも、アゴヒゲです」
グンタ「ドングリです」
ベル「んんwwwwwwwwww」
エルド&グンタ「2人合わせて『漏らしto night』」
エレン「くwwッそwwwwwwwwwwww」
ジャン「漏らしてないwwwwwwwwww」
アルミン「んッぬwwwwwwwwww」
デデーン、ベルトルト、エレン、ジャン、アルミン、アウトー
アルミン「まだネタに入ってもいないのに……!」
ベル「もう嫌だ……」
エルド&グンタ「喜劇、紅蓮の弓矢」
ジャン「うッわ……漫才か……?」
グンタ「団長が、俺達の事を紅蓮の弓矢って呼んでいたぞ。誇らしいな」
エルド「ああ」
グンタ「しかし、どういう意味だ? 紅蓮?」
エルド「血塗れだからじゃないか?」
グンタ「弓矢?」
エルド「撃ったら戻って来ないからじゃないか?」
グンタ「この」
エルド「美しき」
エルド&グンタ「「残酷な世界」」スッ ← こっち向く
ライナー「おっふッふwwwwwwwwww」
ジャン「こっち見んなwwwwwwww」
デデーン、ライナー、ジャン、アウトー
ライナー「ヤバい。せめて野戦糧食にはあり付きたい……」
エレン「エルドさん、グンタさん違和感あり過ぎですよ」
エルド&グンタ「喜劇、自由の翼」
グンタ「調査兵団の紋章、自由の翼」
エルド「ああ」
グンタ「鳥は良いな。壁の外を自由に飛んで、巨人に喰われることもない」
エルド「しかし……俺達は鳥を食うよな」
グンタ「うむ」
エルド「その俺達が、巨人に喰われる」
グンタ「うむ」
エルド「結局、鳥も巨人の腹の中だな」
グンタ「この」
エルド「美しき」
エルド&グンタ「「残酷な世界」」スッ ← こっち向く
アルミン「うっふwwwwwwww」
ベル「んんwwwwwwんwwww」
ライナー「ッふんwwwwwwwwww」
デデーン、アルミン、ベルトルト、ライナー、アウトー
アルミン「……ネタは大したことないのにッ! 何で!」
ベル「配役と状況が既に笑いを誘うよ……」
マルロ「……」
ライナー「……」
エルド&グンタ「喜劇、もしこの壁の中が一軒の家だとしたら」
ジャン「……まだあんのかよ」
グンタ「おう。いらっしゃい」
エルド「ああ、お疲れ」
ライナー「何か小芝居始めたぞ……」
グンタ「居間でゆっくり寛いでくれ」
エルド「居間は何処だ?」
グンタ「ウォール・ローゼの南東区にある」
エルド「その前にトイレを借りたいんだが」
グンタ「トイレはウォール・シーナのストヘス区にある」
エルド「……」
グンタ「この」
エルド「美しき」
エルド&グンタ「「残酷な世界」」スッ ← こっち向く
エレン「……」
アルミン「……」
ライナー「……」
ベル「……」
ジャン「……」
アニ「―-ふふっ」
5人「!?」
ヒッチ「!!?」
エルド&グンタ「ありがとうございましたー」
ハンジ「お疲れ様っ。これも心豊かになる良い催しだったね」
ライナー「え? 今……」
ハンジ「ん? 何だい?」
ライナー「あの、え? 今、アニが……」
アニ「あ?」
ライナー「うん? いや今、アニ。あんなネタで笑t」
デデーン、ライナー、ア ニ キ ッ ク ー
ライナー「 」
チャンチャラーン
アニ「……」スッ
ライナー「 」
アニ「―-ふッ!」
ライナー「ッづゅムォッ!」バスンッ!
アルミン「wwwwwwwwんぬwwww」
エレン「はッwwwwふwwww」
ベル「んwwwwwwんッwwww」
ジャン「どうやって発音した今wwwwwwwwwwww」
デデーン、アルミン、エレン、ベルトルト、ジャン、アウトー
ハンジ「おっけー、それじゃあ、結果発表といこうか!」
ライナー「順位は入れ替わったか……?」
ベル「……」
ジャン「食事は摂りたい」
エレン「チーハン……チーハン……」
ハンジ「1位エレン。序盤のリードを良く守り切った。豪華チーハン贈呈」
エレン「ッシ!」ガタン
ジャン「エレンかよ……1番勿体ねェ。どうせあーんの権利も使わないんだろ」
ハンジ「エレン、権利行使はしないのかい?」
エレン「要らないですよ……自分で食べますから」
ハンジ「それじゃあ、こっちで適当に誰か付けるからね」
エレン「!?」
ハンジ「惜しくも2位だったのはライナーだ!」
ライナー「ああぁぁ……クリ、スタ……結婚しよ……」
ハンジ「そう落ち込むなライナー。ちなみに1,2位はお仕置き無し。御馳走に舌鼓を打ってくれ」
ライナー「……まぁ恵まれている方か」
ハンジ「ギリギリ3位に留まったのはジャン、君だ!」
ジャン「飯が食えるだけマシ……か」
デデーン、ジャン、アウトー
ガチャ ← 扉が開く音
ハンネス「……」スッ
アルミン「!?」
エレン「おい……ハンネスさん? 何やってんだよ?」
ハンネス「……すまねぇな。お前らの親を救えなくて……」
エレン「今言うことか?」
ジャン「あ? 駐屯兵団の部隊長?」
ハンネス「見くびってもらっちゃ困るぜ!」ヒュン! ← 野戦糧食を投げる
ジャン「ッづっ!」バキン! ← HIT!
バタン ← 扉が閉まる音
ジャン「……」
エレン「……ふッwwwwww」
デデーン、エレン、アウトー
エレン「うッわ! 黒子が来るようになった!」
ハンジ「もう既に最初の仕様に戻ってるからね。ほらケツ出せよ」
エレン「くッあ!」バシーン!
アルミン「ジャン……参考までに訊きたいんだけど、今の痛かった?」
ジャン「顔面なんだぞ……痛くねぇわけねぇ」
ハンジ「アルミンは聡いねぇ。そう。順位が悪いと、食事のグレードは下がるけど、お仕置きの威力は上がるよ」
ベル「んっ!?」
ハンジ「第4位、ベルトルト。寡黙なようで意外と堪えられていない。メダカの餌を進呈だ」
ベル「……」
ハンジ「リヴァイの素直じゃない優しさの賜物さ。召し上がってくれ」
ベル「……」
ハンジ「そしてお仕置き、カモン」パチン
デデーン、ベルトルト、アウトー
ガチャ ← 扉が開く音
サシャ「ハフハフッモグモグ!」
エレン「サシャ?」
サシャ「フーッ……」
サシャ「……」スッ
ベル「……?」
サシャ「ッ!」
ベル「ん˝ッ!?」バチン ← ビンタ
サシャ「ふッ!」
ベル「んん˝ッ!?」ゴッ ← 肘
サシャ「……」スタスタ
ライナー「ん?」
サシャ「ッ!」
ライナー「!?」バチン ← ビンタ
サシャ「フーッ……」
ライナー「 」
ベル「……」
エレン「―-……っふふふwwwwwwww」
ジャン「くッwwwwwwwwそwwwwww」
デデーン、エレン、ジャン、アウトー
エレン「何でライナーまで……いっづ!」バシーン!
ジャン「なにやり切った顔してんだwwwwあぁッぐ」バシーン!
ライナー「 」
サシャ「……」スタスタ
ハンジ「あ、サシャ。ちょっと残ってもらえるかな?」
サシャ「はい? 了解です」
エレン「!?」
ハンジ「じゃあ、最後。無様にも5位だったアルミン。キノコ料理を召し上がれ」
アルミン「……」
マルロ「……」
ハンジ「で、お仕置き遂行」
デデーン、アルミン、アウトー
アニ「……」スッ
ライナー「何だアニキックか」
ジャン「もっとキツイの来るかと思ったんだがな」
アルミン「いや、充分恐ろしい……」
アニ「―-ふッ!」
アルミン「 」ゴキャッ ← 脛にアニキック
アルミン「 」
アルミン「―-―-―-―-」
アルミン「ああああああぁぁぁぁぁあああああぁぁぁあああああああッ!」
ハンジ「それじゃあ、皆ごゆっくりー」
アルミン「ああああああぁぁぁぁぁあああああぁぁぁあああああああッ!」
――――
――
ジャン「……旨くも不味くもねぇな……」バリバリ
ライナー「1位は逃したが、これは中々……」モグモグ
ベル「……」ザララ ← とりあえず開封
アルミン「……」
マルロ「……」
サシャ「はい、エレン。あーんですよ」
エレン「……いいって」
サシャ「照れなくても良いんですよー、あーん」
エレン「……あー……」
アニ「!」ギリッ!
ミカサ「!」ギロッ!
エレン「いやミカサお前いつの間に」
サシャ「エレン、食べないんですか? 私が食べちゃいますよ?」モグモグ
エレン「あ!? お前何食ってんだよ俺のチーハンだぞ!」
サシャ「だから、ほら。あーんです///」
エレン「あー……」
ミカサ「!!」ギロガリッ!
エレン「……」
サシャ「……」モグモグ
エレン「……もうソースしか残ってねぇじゃねぇか」
折れるだろw
アニ「……」スッ ← ライナーの元へ向かう
ライナー「? 何だアニ。腹でも減ったのk」
アニ「――ふッ」
ライナー「おッぐむ!?」バスン!
アニ「……」ヒョイ ← 皿を取り上げる
アニ「エレン」
エレン「?」
アニ「あげる」
エレン「お前……これ、ライナーのじゃ……」チラ
ライナー「 」
エレン「……ありがとな、アニ」
アニ「うん……」
エレン「すまんなライナー、俺も腹が減ってるんだ。頂きまs」
ミカサ「<●> <●>」
エレン「 」ビクッ
ミカサ「……」スッ ← ベルトルトの元へ向かう
ベル「!?」
ミカサ「ベルトルト」
ミカサ「それを寄越して」
ベル「(まさか……エレンに、この畜生飯を、食わせ……?)」
ベル「……駄目だ。できない」
ミカサ「゛<●>|||<●>゛)」
ベル「ひっ……ライナー! 守っt」
ライナー「 」
ベル「……」
ミカサ「……私が尊重できる命には限りがある。そして、その相手は6年前から決まっている」
ミカサ「ので」
ミカサ「私に情けを求めるのは間違っている」
ミカサ「なぜなら今は」
ミカサ「心の」
ミカサ「余裕と」
ミカサ「時間が無い」
ベル「……」スッ ← メダカの餌を差し出す
ミカサ「ありがとう」
ミカサ「エレン。女狐に餌付けされてはダメ。これを……」
エレン「ご馳走様でした」
アニ「午後も頑張りなよ」
エレン「ああ。ありがとな、アニ」
ミカサ「 」
アルミン「……」
マルロ「……」
――――
――
ハンジ「みんな、お疲れさん。お腹は膨れたかな?」
エレン「チーハンは食えなかったけど、満腹にはなりました」
ジャン「野戦糧食は、腹には溜まる……」
ライナー「……何故だ。食事の途中から記憶が飛んだんだが」
ベル「僕とアルミンは4、5位の時点で実質、飯抜きだったけどね」
アルミン「……」
ハンジ「午前中、あれだけの死線を越えた後だから、えらく消耗しているんじゃないか?
どこかケツをしばかれない所で休みたいと思うんじゃないかな?」
ジャン「何言ってんすか?」
ハンジ「そんな君たちを労う意味を込め、食後のお茶を用意したよ。飲んでくれ」カチャカチャ
ベル「……普通にありがたいね」
アルミン「うん……」
ライナー「午前が終わったわけだが……どうなんだろうな。
前回を踏まえれば、午後のそこそこで企画終了になるかもしれん」
エレン「団長は24時間なんて言ってたけどな。そこまでネタもたねぇよなー」
ジャン「まぁ、もう、順位なんて分かりゃしねぇ。今終わったって構わないぜ」
ベル「企画の為に用意されているネタが尽きたら終わりなんじゃないかな……?」
アルミン「いずれにしても、こんな企画に、多くの人を動員し過ぎだし、費用もかけ過ぎだ。
これじゃあ、調査兵団の肩身は狭くなるし、他の兵団から不満の声が上がってもおかしくない――」
ヒッチ「はー……だっる」
ヒッチ「何で調査兵団のバカみたいな企画を手伝わされなきゃいけないわけ?」
マルロ「少しは口を慎めヒッチ」
ヒッチ「まぁこれ以外の雑務免除と、昇格が有利になること考えれば安いもんだけどね」
アニ「……」
エレン「……で、何であいつら帰んねぇんだよ」
ライナー「アニが居るだけでケツの穴が引き締まるぜ」
ベル「んんwwwwんwww」
デデーン、ベルトルト、アウトー
ベル「んッ!」バシーン!
アルミン「確かにアニは所々絡んでくるね……」
ジャン「いつ蹴りが飛んできてもおかしくねぇってことか」
アニ「……」フイッ
ヒッチ「ねぇ……あんた今、コワイ顔してこっち見てたけど。
何か言いたいことあるなら言ったらどうなのー?」
アニ「別に……何も」
ヒッチ「こういう時くらい愛想よく出来ないわけ?」
ジャン「うるっせーなぁ……こいつら」
ヒッチ「あぁ? ジャンは黙ってろよッ! オマケ予告ページで巨人化したにも関わらず馬面の通常種みたいなヤツになってたくせによ!」
ジャン「!?」
エレン「ふwwwッひははwww」
ライナー「っふんwwwwwwww」
ベル「んんwwwwんw」
アルミン「んぶふッwwwwあッづ!ww」ビシャ
デデーン、エレン、ライナー、ベルトルト、アウトー
エレン「馬面wwwwの」バシーン!
ライナー「通常種wwwwww」バシーン!
ベル「んwwww」バシーン!
アルミン「お茶吹いた」バシーン!
ジャン「 」
ジャン「おい……その冗談は笑えねーぞ、てめぇ……!」
ジャン「狡猾で性悪そうな憲兵団様よ?」
ヒッチ「テメェ……それは宣戦布告と取っていいんだろぉな?」
ライナー「何で喧嘩してんだこいつら」
アニ「ほっときなよ」
ベル「……」
ヒッチ「さっきからデリカシーのないこと、ずけずけ言いやがって……!」
ジャン「てめぇみたいなのは女だと思ってねぇ!」
ヒッチ「あぁ? スピンオフで、女ですらねぇ巨人からラブレター貰って、無造作ヘアで調子こいてたくせによぉ!」
ジャン「!?」
エレン「っふwwwwふwww」
アルミン「んぬwwwwwぬww」
デデーン、エレン、アルミン、アウトー
エレン「もう勘弁してやれって……いっぐ!」バシーン!
アルミン「ジャンはお仕置きはされないけど、心を攻撃されてるね……んッぐ」バシーン!
ライナー「もうジャンも言い返せていないぞ」
ジャン「 」
マルロ「おいヒッチ、もう行くぞ!」
ヒッチ「……ふん」
アニ「それじゃあね」
バタン ← 扉が閉まる音
ベル「アニも行っちゃったね」
ライナー「ようやく静かにお茶が飲めるってもんだ」ズズズ
エレン「……あー……」ダラン
ジャン「……」
ベル「……」ズズズ
ライナー「……」モゾモゾ
ジャン「おいライナー。頻りに座り直すのやめろ」
アルミン「ふふッwwwwwwwwwwww」
デデーン、アルミン、アウトー
アルミン「……いッたい!」バシーン!
エレン「アルミンはライナーの尻ネタでツボるな」
ライナー「座布団があるからまだ良いが、どんどん悪化してんだよ……」
アルミン「えっと……ハンジさん、居ますか?」
ハンジ「ん? なんだい?」ガチャ
アルミン「ちょっと……お茶を零してしまったので、着替えたいのですが」
ハンジ「うん、了解。隣が準備室だから、そこに着替えがあるよ」
アルミン「ありがとうございます……」スタスタ
エレン「……すいません、便所に……」
ハンジ「さっき行ったばかりだ」
エレン「いや行ってないですって」
ハンジ「冗談、冗談。構わないよー」バタン
ベル「……」
ライナー「……」ズズズ ← お茶啜る
ジャン「……」
ベル「ジャン」
ジャン「ん? 何だよベルトルト」
ベル「さっきのボタン……どこにやったの?」
ライナー「ボタン? 何だボタンって」
ジャン「あ? ああ、これか?」スッ
ベル「さっきライナーが席を外した時に見つけたんだ。押しても何も起こらなかった……はず」
ライナー「……」
ジャン「……」
ジャン「……」ポチ
ベル「……」
ライナー「……」
―― 5分経過
ジャン「……」
ベル「……」
ライナー「……」ズズズ
ガチャ ← 扉が開く音
ライナー「おう。エレン……!?」
ジャン「!?」
エレン「 」
ベル「……どうしたの? その顔」
エレン「 」 ← 顔面ポテト塗れ
エレン「いや……便所から出たら、サシャが居て……」
エレン「俺の顔に、あっつあつの蒸かし芋を叩き込んできたんだけど」
エレン「俺、何かしたか?」
ジャン「……ッふwwwwww」
ベル「……んんwwwwwwww」
デデーン、ジャン、ベルトルト、アウトー
ジャン「くッそ!」バシーン!
ベル「んッん!」バシーン!
ライナー「そりゃ災難だったな、エレン」
エレン「意味わかんねぇよ……」ゴシゴシ
ジャン「(もう、これで)」
ベル「(無暗に席を外すことは出来ない)」
エレン「アルミンはまだ着替え終わらねぇのか?」
ベル「盛大にお茶吹き出してたからね」
ジャン「……あ!?」
ライナー「どうしたジャン?」
ジャン「おい! アルミンが着替えってことh―-」
ガチャ ← 扉が開く音
エレン「お。アルミン、お帰」
エレン「 」
ライナー「 」
ベル「 」
ジャン「 」
アルミン「……」 ← GANTZハードスーツ
アルミン「……」ギュイン……ギュイン
エレン「 」
アルミン「……」バッ バッ
ベル「 」
アルミン「……」ヒュィィィィン……
ジャン「 」
アルミン「どっからでもかかってこんかい」
デデーン、エレン、ベルトルト、ジャン、ライナー、アウトー
――――
――
エレン「……アルミン、それ、動きにくくないか?」
アルミン「動きにくいに決まってるじゃないか……重いし」
ジャン「何でそんなもん着るんだよ。お茶零した服の方がまだマシだろ……」
アルミン「いや……脱いだ服はハンジ分隊長に持って行かれちゃったんだ」キュィィィィン……
ベル「んんwwwwwwwwんww」
ライナー「ッぶんwwwwwwwwww」
デデーン、ベルトルト、ライナー、アウトー
ライナー「変な音出すんじゃねぇッ! おっぐッ!」バシーン!
ベル「動く度にギュインギュイン鳴るし……んッ!」バシーン!
ジャン「終盤にこんなネタ持ってくるのは悪意に満ちてるな」
アルミン「……」
ハンジ「はい、みんな揃っているかい? 着席ー」
ハンジ「お? アルミン似合っているね。サイズは問題なかった?」
アルミン「このスーツが似合うとか、どういう判断基準なんですか……」
エレン「ハンジさん、何かありましたか?」
ハンジ「うん? うん。今から企画……訓練の一環として座学やるよ」
ライナー「どうせまともに座っていられないんだろうな……」
ハンジ「まぁ座学っていうか、作戦会議みたいなもんだね。君たちに加えて、調査兵団の先輩方を招いて議論するよ」
ジャン「今度は誰だ……」
ハンジ「はい、それじゃあ、お願いしまーす」
ガチャ ← 扉が開く音
ペトラ「みんなお疲れ様。こんな状況で大変だと思うけど、頑張ろうねっ」
エレン「あ……ペトラさん」
ジャン「リヴァイ班コンプリート」
アルミン「ペトラさん1人ですか?」
ペトラ「あ、ううん。私1人だと意見が単調になるかと思って、もっと呼んであるの」
ペトラ「ほら! もたもたしないで早く入って来なさいよ」
?「……急かすんじゃねぇよ。ペトラ」
ベル「ああ、オルオさん……?」
エレン「さっき、舌大丈夫でしたk」
エレン「 」
リヴァイ「新米相手なんだぜ。勿体付けて登場しても良いだろうがよ」 ← (白髪 + オルオカット)
ライナー「お˝ッぶふwwwwwwwwww」
ベル「んんwwwwwwwwんんんww」
アルミン「ちょwwwwwwまwwッふふwwww」
ジャン「くッwwwwwwwwそwwwwがwwww」
デデーン、ライナー、ベルトルト、アルミン、ジャン、アウトー
エレン「え!? 黒子来たぞ!?」
ジャン「あ!? じゃあコイツ誰なん……ッぐん!」バシーン!
アルミン「今までずっと兵長だと思って――いったッ」バシーン!
ベル「誰……解らないッん!」バシーン!
ライナー「おッぐもwwwwwwww!」バシーン!
ペトラ「ねぇ……前はそんな喋り方じゃなかったよね……? それが、仮に兵長の真似をしているんだとしたら……本当に止めてくれない?」
アルミン「んぬwwwwwwwwwwんwwww」
エレン「ちょっwwふッふふwwwwwwwwww」
リヴァイ「俺の女房を気取るつもりか? まだ必要な手順をこなしていないぞ」
ペトラ「兵長はそんな事言わない」
ジャン「うッwwwwwwwwふwwww」
ベル「んんwwwwwwwwんwwww」
リヴァイ「見ろよ新米の奴ら……ビビッていやがるぜ」
ペトラ「あんたがあまりに間抜けだから、ビックリしているんだと思うよ」
ライナー「ふッwwwwwwふんんwwwwww」
デデーン、全員、アウトー
リヴァイ「何にせよ、俺の思惑通りだな」
ペトラ「舌噛み切って[ピーーー]ばいいのに」
アルミン「これはキツイ」
エレン「ハンジさん……あの黒子は誰なんですか?」
ハンジ「ん? モブだよモブ」
ライナー「モブって……いや、兵長にシバかれるよか良いですけど」
ジャン「兵長にこんなことさせて大丈夫なんですか……」
ハンジ「リヴァイは素直じゃないだけで優しいから大丈夫ww」
ガチャ ← 扉が開く音
エルド「お疲れ様です」
グンタ「遅くなりました」
アルミン「あ、『漏らしto night』のお二人も……」
エレン「うッwwwwwwふん」
ベル「んwwwwwwッん」
デデーン、エレン、ベルトルト、アウトー
エレン「お前ッ……アルミンッ! あッぢ!」バシーン!
ベル「アルミン、もうそれは終わりで良いじゃないか……んッ」バシーン!
オルオ「お前ら揃ってるか?」ガチャ
ペトラ「お疲れ様ですっ」ガタ
リヴァイ「お疲れ様ですッ!」ガタ!
ライナー「ふwwwwwwwwふっwwwwww」
ジャン「んははwwwwwwwwwwww」
デデーン、ライナー、ジャン、アウトー
ライナー「もうwwwwww無理だwwwwくッそ!」バシーン!
ジャン「兵長の敬語とかwwwwwwぐッん」バシーン!
エルド「今回の、この企画には、一体どのような意図が含まれているのでしょうか……」
オルオ「作戦立案は俺の担当じゃない」
ライナー「そりゃそうだろうな……」
オルオ「エルヴィンの事だ……俺たちよりもずっと多くのことを考えているだろう」
アルミン「考えた挙句、この企画の実施だよ……もう嫌だ帰りたい」
エレン「どうしてリヴァイ兵長はこんな役目をやらされて平気でいられるんだ……」
ペトラ「失望したって顔だね」
エレン「……え、あ。まぁ」
ペトラ「珍しい反応じゃないよ?」
エレン「マジですか」
ペトラ「世間が言うような完全無欠の英雄には見えないでしょ?」
ジャン「はい」
アルミン「ええ」
ライナー「うむ……」
ペトラ「現物のリヴァイは……思いの外、カリフラワーだし」
エレン「ぶッwwwふふぬwww」
ベル「んんんwwwwwんんww」
デデーン、エレン、ベルトルト、アウトー
エレン「ペトラさん……呼び捨て……というか、良いんですかそんなこと言ってッん!」バシーン!
ベル「……んッ」バシーン!
エレン「いえ……俺が意外だと思ったのは、上の決定に対する従順な姿勢です」
ライナー「そういえば、前回はハンジ分隊長に黒子をやらされて、今回はこの有様だからな……」
アルミン「団長に何か弱味でも握られているんじゃないかな……」
ジャン「そうじゃなかったらカリフラワー扱いされて黙っちゃいないだろ」
ベル「……」
リヴァイ「ペトラ。お前にはカリフラワーの本質が理解できていない。何故なら、お前が俺の域に達していないからだ」
ペトラ「ねぇ。まだ兵長の真似しているつもり?」
ライナー「また始まったぞ……」
エルド「2人とも偉くなったもんだな。初陣ではションベン漏らして泣いていたくせに」
アルミン「そうなの? エレン」
エレン「ああ、そうらしいぞ。いやリヴァイ兵長は違うんだろうけど」
リヴァイ「馬鹿め! 俺の方が討伐数とか上なんだが!? 上なんだが!? バーカッ!」
ジャン「そうなんだろうけどな。こんな小物的にキレる兵長は見たくなかった」
ライナー「いや、もう二度と見れねぇんだから見ておこうぜ……」
エルド「討伐数だけで兵士の優劣は語れない」
ペトラ「エルドォォォォオオオオオオッ!」
エレン「!?」ビクッ
ペトラ「クッソ……! よくも!」
アルミン「え?」
ペトラ「かかってこい!」
エレン「え? その台詞ここで言うんですか?」
ペトラ「最低でも刺し違えてやるからッ!」シャキン
ジャン「ペトラさんがガチ過ぎる……」
ペトラ「ここで惨めに[ピーーー]!」
ライナー「アゴヒゲの運命や如何に」
ベル「んwwwwんんwwww」
デデーン、ベルトルト、アウトー
ベル「ちょっとライナー……んッん!」バシーン!
エレン「……で。エルドさんどうするんですか?」
エルド「全速力で本部に向かう」
エレン「は?」
エルド「とにかく味方の元へッ!」ガタ! ダダダッ バタン
ペトラ「クソ顎鬚に報いをッ」バシュ! ヒュン!
グンタ「……」
オルオ「……」
リヴァイ「……」
5人「……」
ハンジ「はいお疲れー。みんな、表に出て。団長のご挨拶があるよー」
アルミン「――という事は……?」
ハンジ「うん。終了。案の定、24時間は持たなかった。ネタが尽きた」
ジャン「やっと終わったぞ……」
エレン「壁外を探検するときって、こんな感じの解放感なのかもしれないな」
――――
――
エルヴィン「皆、ご苦労。良く痛みに耐えてくれた……君たちは勇敢な兵士だ」
ジャン「団長、ヅラ直したんだな」
アルミン「1度そうだと認識すると、違和感があって仕方がないけどね」
エレン「アルミンのハードスーツも未だに違和感が半端ねぇけどな」
アルミン「僕自身はどんどん、感覚が麻痺しているよ……」
ベル「お尻の感覚も麻痺してるけどね……」
ライナー「俺はそうはいかん。脱糞中に巨人化しても不思議ない」
エレン「んッぶんwwwwww」
ベル「んwwwwんんwww」
デデーン、エレン、ベルトルト、アウトー
エレン「くっそがッwwwあっぐあッ!」バシーン!
ベル「お尻から巨人になるwwwwんッ」バシーン!
エルヴィン「……」
エルヴィン「今回の企画により、非常に貴重なデータの採取が出来た。
これにより、我々はこれまでに無い程、勝利へと前進した」
エレン「もう俺んちの地下関係ねぇし」
エルヴィン「それは周知の通り――」
ガチャ ← 扉が開く音
ミケ「……」
アルミン「ミケ分隊長!?」
ジャン「え? 何で?」
ライナー「何しに来たんだよ……」
ミケ「エルヴィン!」スタスタ
エルヴィン「ミケ?」
ミケ「臭うぞッ!」
エレン「ッ!?」
ライナー「!」
ベル「んッ!?」
アルミン「巨人が――!?」
ジャン「はぁ!? こんな馬鹿な企画やっている間に、巨人が――」
エルヴィン「方角は?」
ミケ「いや、臭うぞッ!」
エレン「……ん?」
エルヴィン「ミケ? 何処から臭うんだ」
ミケ「俺の目の前だ」
エレン「ぐッwwwwんぬwww」
ライナー「おッwふふwwww」
ベル「んんwwwwwwwん」
アルミン「んwwはんwwwww」
ジャン「加齢臭wwwww」
デデーン、全員、アウトー
エルヴィン「……」
エレン「っごッ」バシーン!
ライナー「ッふんぬッ」バシーン!
ベル「んッ」バシーン!
アルミン「いいッた!」バシーン!
ジャン「あッぢ」バシーン!
ハンジ「――団長!」
エレン「……ハンジさん?」
ハンジ「我々は、人類復興の為に、とうに心臓を捧げた兵士。調査兵団です!」
ハンジ「巨人に奪われた自由を取り戻すためになら、と。どんな犠牲も厭わなかった」
ハンジ「たとえ、それが僅かな前進だったとしても!」
ライナー「え? 何で急に真面目?」
ハンジ「……最善策に留まっているようでは勝てない」
ハンジ「何一つ、リスクなど背負わないままで、何かが変わるなど、暗愚の想定だ!」
ハンジ「何かを変える事が出来るのは――」スッ ← 取る
エルヴィン「!?」
アルミン「は、ハンジさん……?」
ハンジ「大事な物を捨てる事が出来る人だッ!」ビタン! ← ヅラを地面に叩き付ける
エレン「んはッwwwwwwんwwwwww」
アルミン「ぬッふwwwwwwww」
ライナー「っふんwwwwwwwwッふんww」
ベル「んwwwwwwwwwwんんwwww」
ジャン「はッwwwwwwはッwwwwww」
デデーン、全員、アウトー
ツルヴィン「 」
ハンジ「……」
ハンジ「うおおおおおおおおッ!?」
エレン「!」
ハンジ「――くッさいッ!!」
ハンジ「団長のヅラ! くっそ臭うぜッ!」
ハンジ「これッ!!」
ハンジ「すッッげぇ臭うぜッ!!」
黒子「分隊長!」
5人「!!?」
黒子「生き急ぎ過ぎです!」
エレン「!?」
アルミン「!?」
ライナー「!?」
ベル「!?」
ジャン「!?」
黒子「……」スッ
5人「 」
モブ「あんた本当に」
モブ「死にますよ」リット
デデーン、全員、アウトー
終わって
乙!
相変わらずキレのある笑いだったww
すばらしい疾走感でした
乙
ありがとうございました。前回書ききれなかったネタを盛り込みました。
進撃の巨人に幸あれ。
乙
このノリ大好きだww
くっそwwwwww相変わらずガチで吹いてしまうwwwwww
面白かった乙
モブってwwwwww乙
仕事中に読むもんじゃなかったwwwwww
真面目に仕事しろよ
お茶を盛大に吹いたwwwwwwww
次作も期待してまする
このSSまとめへのコメント
腹筋が痛いwwww
おwもwろwww
ほうじ茶吹いた