りあむ「P……サマ…責任取ってよ……ぼくをすこっていいんだよ」

P「あー、誰も見てませんよね？」ﾁﾗｯ



凛「……」

まゆ「……」

智絵里「……」

響子「……」

美優「……」

千枝「……」

ありす「……」



P「……うん。誰にも見られてないなぁ（棒）」

りあむ「そ、それより、この部屋の空気が暗黒モードになりつつあるんだけど……ぼくのせいじゃないから帰るね」

P「おっとぉ」ｶﾞｼｯ

りあむ「はーなーしーてー」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

P「何か用事があったんじゃないのか？」ｸﾞｲｯ

りあむ「あったけど、今は命の危険が危ないんだよぉ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ｶﾞｼｯ

りあむ「え？」

凛「ねぇ、りあむ」

まゆ「まゆ達と楽しいお話をしませんかぁ？」

智絵里「ケーキを用意しますね」

響子「なら包丁で切り分けますよ」ｼﾞｬｷｯ



りあむ「な、なんで包丁を持ち歩いてるのさ！銃刀法違反になっちゃうよ！」



千枝「問答」ｶﾞｼｯ

ありす「無用」ｶﾞｼｯ



りあむ「…………ﾊｲ」





―その日。会議室から動物が潰されたような声が、何時間にも渡って響き渡っていたそうな

―次の日

りあむ「うぅ……ひどい目にあったよぉ……やむ……」ﾊﾞﾀﾝ

あかり「だ、大丈夫ですか？」

凪「ではお湯をかけましょうか。もしかするとドライアイスみたいに溶けるかもしれませんが」

あきら「# 自業自得 放置が一番」

ちとせ「あははーっ。大変だったね」



りあむ「やむ……あかりちゃんだけだよぉ。ぼくをすこってくれたのは」ﾀﾞｷｯ

あかり「うわ……り、りあむさん」ｵﾛｵﾛ

千夜「おい。みんな今からレッスンなんだ。離れておけ」ｸﾞｲｯ

颯「手伝うよー」



りあむ「やむ……」

―レッスンルーム

マストレ「そこ！辻野は砂場の方ばかり見ない！白雪もだ！黒埼はちゃんと出来てる。自分のに専念しろ！」

マストレ「久川姉は妹のペースに巻き込まれるな！バランスを重要視しろ！」

アイドル達『はいっ！』

マストレ「……」

りあむ「あ……ぼ、ぼくは……？」

マストレ「なんだ。教えたところをきっちりできるんじゃないか？いや、むしろかなりよくなっているぞ」

りあむ「ほんと！？やったー！」

マストレ「あぁ、ちゃかす気はない。今のまま精進すればもっとよくなるぞ」

りあむ「へへっ、やりぃ！」



あきら「馬鹿な……」

あかり「りあむさん、すごいんご！」



？「……」

―レッスン後

あかり「りあむさん、すごいんご！何か特別なレッスンでもしたんご？」

颯「あるんなら、はー達にも教えてよ！」

りあむ「いやぁ、これも実力ってやつ……かなぁ」ﾌﾝﾇ

凪「言いたいことはそれだけですか」

あきら「#解散」

りあむ「ちょっ、ちょ！！」

ちとせ「でも昨日の今日ですごいんじゃない？」

千夜「悔しいですが、歌声、ダンス、ビジュアル。すべてにおいて我々を上回ってます」

りあむ「昨日……」



ﾁｭｯ



りあむ「(///)」

凪「おや、デレ顔ですか。もしかしてPと夜のレッスンを？」

颯「そういえば、昨日Pちゃんとキスしたんだって？」

みんな『！？』ｽﾞｻｻｯ



りあむ「ちょ、みんな恐い……え？何？どこへ……」



ｷﾞｬｰ

砂場ってだれ

―が、りあむの快進撃は続き、デビューシングルが全世界でのチャート一位を記録するに至ってさすがに皆が変だと気がつき始めた



あきら「ありえない……」

ちとせ「わね」

千夜「我々とほぼ同じだけのレッスンのはずなのに、これは……」

？「どうやら、秘密を明かす時が来たようね」

あかり「その声は……」



ちひろ「りあむちゃんが、Pさんとキスをした後皆にフルボッコされたのはご存知ですよね？」

凪「それはもう……ボコがボッコボコに」

ちひろ「つまり、その際にボコボコにされた相手の能力を奪っているのですよ……しかも足し算で」

あかり「んと……？」

あきら「本人のHPが100で、凛さん達が150ずつとすると……」

千夜「合わせて1150？！」

ちとせ「なるほどね」

>>8
そーりー


ツナ塚や

あきら｢誰がマグロっすか｣

ラーメン食べながらやるもんじゃないな

再開します

あかり「なら、Pさんにキスすればいいんご？」

ちひろ「……それが最大のネックで」

凪「まぁ、その後ボッコボコにされたい人はいませんからね。ボコボコにしたい人はいるかもしれません……おっと、凪は誰も怨んではいませんよ」

颯「なー……？？」

ちとせ「なるほど、後腐れが発生したり、仮にユニットを組んでいたら後々大変ね」

ちひろ「実は、幸子ちゃんにもしてもらったことがあるんですが」

あきら「#もしかして祝福モード？」

ちひろ「はい……今回、りあむちゃんぐらいうまくいった先例がなくて」



千夜「……そんなくだらないシステムを採用するからだ」

ちひろ「……そうですね。皆さんの日頃の努力を無視するような」

千夜「そ、そうではなく……」ｼﾄﾞﾛﾓﾄﾞﾛ

ちとせ（千夜ちゃんにしては歯切れが悪いわね？）

あきら（ひょっとして……）





千夜「あ、あの男と接吻することで、こ、こちらが(///)その……意識してしまうのでは……(///)」



ちひろ「……」

ちひろ「あー」

ちひろ（この場の甘い空気はそういうわけね）

ちひろ（好感度と愛情度が、一気にあがるようなものということにしておきましょう）

ちとせ（千夜ちゃん、頑張ったもんね）



ちひろ（……この女、私の思考を）

ちとせ（あはははーっ）

ちひろ「（まぁ、いいでしょうくまでPさんからの愛情を嫉妬として受け取るシステムですから）条件が特殊し過ぎますから、改善は必要だと思っていました」

ちひろ「では、あれは今回のみで終了いましますね」

あかり「そういえば……りあむさんはどうなるんご？」

ちひろ「あぁ……大丈夫ですよ」





ちひろ「りあむさんの生活趣味日常をPさんが同じように過ごすとしたら、それでも皆さんは好意を持ちますか？」

皆さん『あー……』

ちひろ「まぁ、そういうことですよ」

P「洗濯し忘れたから、下着なしで出掛けるよ！」

P「収録前だけど、餃子をいっぱい食べるよ！」

P「夜更かしに寝坊で自堕落な生活だよ」

P「暇があれば推しの応援グッズを揃えるよ！」





皆さん（ないわー）

―このようにしてりあむの人気は徐々に下がり

―総選挙ではまさかの大敗北を記すことになるのかどうかは……まだわからない

―だが



ちひろ「もしかすると本当になるかもしれません」

ちひろ「あなたも身に覚えはありませんか？」

ちひろ「推しでないアイドルが、推しより順位がよかったりSSRが先に出たりしたときに心に何か感情は芽生えませんでしたか？」

ちひろ「負の感情に取り込まれた時、天井までガチャをするようなことになっても一切の責任はとれません」

ちひろ「では……引き続き、総選挙の方投票をお願いしますね」



ﾁｰｯﾋｯﾋｯﾋｯﾋｯ

以上になります

誤字脱字は見逃してくださいませ

では総選挙、引き続く頑張りませふ

おつおつ

なんでりあむが成長したのかわかりにくかったから補足して