このスレは「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第一話まで見ていた少女『蒼井翠』ちゃんが「戦姫絶唱シンフォギア」の世界に転生して、月を破壊する為に頑張ったスレです
ちなみにタイトルに『AXZ』と書いてありますがスレ内の時間軸はまだGXまで行ってませんので悪しからず
アニメの無印、G、GX、AXZ、スマホゲームのXDのネタバレを含みます
1スレ目
【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1499084737/)
2スレ目
【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「G」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1500550444/)
3スレ目
【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「GX」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1502896751/)
4スレ目
【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「3.5」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1505577039/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1508511802
...いえ、それでも前よりはずっと強くなれました
身体も、心も
翠「こう見えて私、少し前までかなりの人見知りだったんですよ?こんなはきはき喋るのも苦手で...本やアニメが友達でした」
切歌「...いやいやいや、それはないデスよ!なんか会ってその日にお茶してお持ち帰りみたいな感じしかしないデス!」
翠「待ってください流石に今でもそんなこと出来ませんよ!?」
そんなチャラ男的なこと出来るわけないじゃないですか!
翠「今だって、内心どっきどきです...小心者のただの中学二年生でルナブレイクの犯人、ちょっと人と違う体質だったり、人と違う知識があったりするだけの没個性です」
切歌「死人何人も憑かせてるのはちょっとどころじゃないデス...」
まぁ...それは置いておきましょう
翠「一人で強くなったわけじゃありませんよ...私の手を繋いでくれた人達が、私を強くしてくれたんです」
こっちに来てすぐ...右も左もわからず、おまけに画面の向こうの存在だったものと遭遇したり...大変なことばかりでした
転生初日なんて学校の帰りにノイズに襲われたりしましたからね
それでもどうにかやっていけてるのは、みなさんに会って私が変わった、変えられたからです
翠「だから私も、沢山の人と手を繋いでいたいんです。マリアさんとも、調さんとも、勿論切歌さんとも」
私はそう言って、切歌さんの手を握りました
手と手を繋ぐのは響さんの特権
でも私も、ちょっとくらい真似していいですよね?
切歌さんの反応安価下
顔真っ赤にして照れて「……バカッ」
…人間、誰しも一人じゃ強くなれないんデスね
切歌「~っ!!...バカッ///」
顔を真っ赤にしてぽそっと言ってきた切歌さん
あぁもう可愛いですねぇこの人...
あっでも何かしたら鋸飛んで来そうです
切歌「...人間、誰しも一人じゃ強くなれないんデスね」
少しして、そう呟いた切歌さんは遠い目をしました
翠「...そうですね」
一人では強くなれません
出来るのは強がりだけです
翠「切歌さんは一人じゃない、だからもっと強くなれます。きっと」
切歌「...そう、デスかね」
翠「はい!」
お互い顔を見合わせて、なんとなく笑い合いました
切歌さんにはマリアさんも調さんもいて、きっとこれから響さん達も周りにいるようになって
...私もそこにいられたらいいなと、思いました
・・・
さて、残り4匹もちゃちゃっと見つけちゃいましょう!まぁ私は案内してもらうだけですが!
コンコンッ
友里「翠ちゃん、切歌ちゃん、少しいいかしら」
翠「...?」
切歌「何デスかね?」
ガラッ
切歌さんがドアを開けると、そこには少し急いだような友里さんの姿が
・・・
友里「実はついさっき、ある人から二課本部宛に手紙が届いたの。それで今みんなに召集をかけていて」
翠「手紙...ですか?」
ちらっ
切歌「何でアタシの方を見るんデス?」
翠「あぁいえ、何でもないですよ!それで友里さん、その『ある人』って?」
友里さんに促され、私と切歌さんは後ろを付いて行ってます
しかし手紙って...しかも二課本部宛にってどんな人なんでしょう
政府関連?
友里「それがその...ナスターシャ教授からなのよ」
切歌「っ!?マムから!?」
翠「ナスターシャ教授...!」
ネフィリム戦直後どこかに消えてしまったナスターシャ教授
まさかこんなすぐに連絡が...?
・・・
弦十郎「集まったか」
またもや全員集合です
今度は切歌さんはもちろんマリアさんと調さんもいます
調「切ちゃん、何で蒼井翠と一緒に集まったの...?」
切歌「な、ななな、何でもないんデスよ!?別に翠さんとは何かあったわけでも!」
新たな死亡フラグがこの瞬間建築されました
クリス「お前...あの後何した」
翠「いえいえ特には」
クリス「嘘付け...てか!スマホ渡せそして動画すぐ消せこのっ!」
マリア「騒がしいわね...」
弦十郎「ん゛ん゛...静かにしてもらっていいか?」
ししょーの咳払いで、一気にシーンとなりました
ただちょ~っと調さんの視線が痛い気がしますが、とにかく今はナスターシャ教授からの手紙の方が重要ですよね!うん!
弦十郎「...よし、緒川」
緒川「はい...これが先程届いた手紙です。この短時間で届いていることからもわかりますが、公共の郵便局は介されていません」
藤尭「正確には、本部の出入り口に挟んであった、という感じですが...おそらく電子メールでないのは逆探を危惧したのでしょう」
また古典的な方法を取って来たものですね...
伝書鳩よりはマシでしょうか?
緒川「その内容がこちらです」
会議室のモニターに映し出された手紙の内容
ナスターシャ教授が書いたのでしょうけど、随分と短く簡潔な文章でした
『浅井家で旧友の看病をしながらお世話になっています。恐らくドクターから仮面奏者に関する話は聞いているでしょう...それから、ネフィリムの心臓はすぐに破壊しなさい。今のネフィリムは自我を失っていて、人類の脅威にしかなりません』
マリア「必要最低限の内容ね...とはいえ、無事でよかったわ」
響「...ちなみにネフィリムの心臓って今は」
弦十郎「破壊して処分するように伝えている。今頃は塵となっているだろう」
なら安心です
あれは本当に危なそうでしたからね...
それはさて置き
ナスターシャ教授いきなりそっちに行ってたんですか!?
いや確かに見てすぐ夏菜さんのことは気付いたのかもしれませんけど!
緒川「すでに浅井家の調査を開始しています。報告が届き次第また」
弦十郎「うむ、後は頼んだぞ」
行方不明ではなくなったのはいいんですが...そうなりましたか
あと旧友だったんですね、ナスターシャ教授と夏菜さんのお母さん
どうする?安価下
(解散してから蛇達をまた探し始めるもよし、この場でOTONAがいなくなってから一気に4匹集合させるもよし)
集合してみんなで名前考える
大雑把なあらすじ産業
・ウェル博士の金の玉は二度死ぬ
・あまりに悲しい宿命を背負ったサイボーグ現る
・武装集団が数日でほぼ壊滅状態に(大体博士のせい)
安価下
翠が調の殺気を感じる
調に妙にさっきから切歌と仲が良いことや呼び方が変わっているのを突っ込まれる
・・・
OTONAのみなさんはそれぞれ仕事に戻り、奏者メンバーはなんとなく集まった延長線上でそのままとどまって喋ったりしていました
かく言う私も移動してないんですが
調「じー...」
訂正、移動出来ないんですが
調「...さっきから切ちゃんと妙に仲が良さそう」
翠「き、気のせいですよ?」
思わず声が裏返ってしまいそうになりました
平常心平常心...
調「...切ちゃんが貴女の呼び方変わってた」
翠「っ!!!」
切歌「あわわ...」
ものっすごい殺気をびんびんに感じます
汗だっくだくですよ
あれですね、これはもう死にましたね
...いえ、ここで諦めるわけにはいきません!どうにか打開策を!
未来「...」
もう一人いるの忘れてましたぁ!!
2対1はダメです
みんな死ぬしかないじゃない
翠「...はっ!」
ま、まだだ!です!
どうにか二人の気をそらし別の話題で思考を上書きしてしまえば!
翠「実験終了!集合!」
蛇達誰のところから出てきた?安価下1~4
(蛇が一緒にいた人の名前と、その人の反応を記述してください(反応はなくても構いません))
(無慈悲な早い者勝ちです)
(人選被った場合一人のところから複数匹出てくることになります)
師匠 一緒にヘビ映画を観てなんかすごい強くなった
響
響、普通に蛇と共に映画『ラッシュアワー』を興奮しながら視聴していた
未来 入浴中で胸の大きさで悩んでいた
マリア 蛇がマリアの愚痴を聞いてた
響「わひゃっ!」
未来「きゃっ!」
マリア「あら、もう行くの?」
集合をかけると、響さん未来さんマリアさんのところから出てきました
弦十郎「む?戻るのか?翠くんによろしくな」
...今廊下の方から聞こえてきた声はししょーでしょうか
もう一匹はししょーのところにいたんですね
まだ探しに行けていなかった4匹が私のもとに集まってきます
翠「いや、なんか...時間かかってごめんなさい」
4匹を撫でようと手のひらを出すと、4匹とも一気にすり寄ってきて...
弦十郎『君も映画に興味があるのか?そうだな...ならこれなんてどうだ?2011年に公開された中国ものなんだが』
響『これはね、NGシーンも入ってるんだよ...ほら、ここの電話するシーン何回もやるやつ!こういうのも映画の醍醐味だよね』
未来『...もう少し...響も結構あるし...クリスほどじゃなくてもせめて寺島さんくらいには...』
マリア『マムも脚が治ったかと思ったら行方不明とか...でもパフェは美味しかった...えぇ、ケータリングとも引けを取らない美味しさだったわ...これからここを脱出したとして、調や切歌がこれまでの食生活に戻れるかどうか不安だわ...』
翠「うっ...!?」
4匹が触れた瞬間、何かが脳に流れ込んできました
あれは...この子達目線の映像...記憶?
...ししょーのところに行った蛇と響さんのところに行った蛇はどちらも映画観てきたんですね
響さんの方はラッシュアワー
ししょーのところは...よくわかりませんが、毒蛇を放つ白蛇の精とか巨大な青蛇が見えました
...てかししょーのところに行ってた蛇が心なしか前よりガッチリしているような
そして未来さんのところに行ってた蛇の記憶の方は...その...
翠「...///」
入浴中でした
えぇ、不意打ちのラッキースケベごちそうさまです
慎ましやかな乙女なら誰しもが抱く悩み、未来さんもそのうちの一人だったんですね
あとマリアさんは...そろそろ限外じゃないですか?
もう基本ずっと愚痴を垂れ流している気がます
蛇ずっと愚痴を聞かされていたんですね
翠「...お疲れ様です」
なんだか心の底からそう思いました
もう4匹を撫でてもこの子達の記憶が流れてくることはなく、もしかしたらこの子達が伝えたいと思った時にしか流れてこないのかもしれません
翼「どうかしたの?蒼井」
翠「あぁいえ、何でもないです...そ、それより!」
今はそれより未来さんと調さんの気をそらすことが最優先です
ここで私が思い付いたのはこれです!
翠「みなさん!一緒にこの子達の名前を考えてもらえませんか!」
蛇達の名前候補安価下
(出た中から多数決で合計8個採用されます)
(一人で複数個案を出しても構いません)
(8個以上安価で出たあたりで頃合いを見て続きを)
ネイキッド
ソリッド
リキッド
ヴェノム
ソリダス
キリク
ガシウス
サマエル
ハイドラ
・・・
調「名前...」
切歌「なかったのデスか?」
翠「気が付けばかれこれ数ヶ月の付き合いですが...それに、ある人からは『名前=縛り』という意見もいただきまして」
マリア「ないならないで存在証明にならないわよ」
色んな意見がありますね
まぁその意見も今日聞いたばかりなのでぶっちゃけ今まで忘れていた...というか無くても問題なかった感じですが
響「言われてみれば...」
未来「翠ちゃんがその子達を名前で呼んでるの見たことない...」
クリス「よく今まで8匹も名前なしで可愛がってたな...」
翼「大抵は一箇所に集まっているか二手に分かれているくらいだったからな、それも仕方がないのかもしれない」
翠「と、言うわけで」
・・・
で、話し合いの結果出た案が...
・ネイキッド
・ソリッド
・リキッド
・ヴェノム
・ソリダス
・キリク
・ガシウス
・サマエル
・ハイドラ
第一印象的には...
タイムリープしそう、固体と液体、蛇というか黒い蜘蛛、スネーク繋がり、眠りの森、ガシウス...?、死を司る天使、からのギリシャの怪物あるいはクトゥルフの神様...
翠「見事にカタカナで出揃いましたね」
蛇1号多数決安価下1~5
(1号は絡みが多いよく喋る子です)
(これだと思った名前をレスに記述してください(多数決で決まらなかった場合はコンマ判定になります))
ソリッド
リキッドォォォ!!
ネイキッド
ソリッド
ネイキッド
***
決まらなかったので、コンマ神に委ねます
アイガッダビリィ-
コンマ下
奇数 ソリッド
偶数 ネイキッド
あ
このまま残り7匹決めると凄い時間かかりそうだが 安価下
翠「じゃあまず、この子はソリッドということで...いいですか?」
蛇1号に確認を取ると頷いてくれました
決まりですね
響「デイビッド?」
翠「ソリッドです」
蛇2号多数決安価下1~5
(2号は翼さんのところで震えていた子です)
(これだと思った名前をレスに記述してください(多数決で決まらなかった場合はコンマ判定になります))
(ソリッド以外でお願いします)
(ソリッドの多数決安価に参加した人も参加可能とします)
ソリダス
リキッド
ソリダス
(これ代表の一匹を決めて残りは分裂するとかにしないと
名前決めだけで)2日はかかるんじゃな~い? 安価下
自分で安価取っておいてなんだけどこの方法だとかなり時間かかるだろうし
候補の中から独断で決めるとかでもいいんじゃ
安価下
ソリダス
***
5票中3票入ったのでソリダスに決定になります
***
翠「この子は...ソリダスで!」
翼さんのところによく行く子です
蛇達の中だと多分一番翼さんに懐いているのはこの子ですよね
響「三人目だね」
翠「2匹目ですけどね」
というか同じ名前ネタを記憶の中から探して必死に目を逸らしてましたけど、はっきりいってメタ◯ギア多いです
みなさんスネークに引っ張られまくってますよ...
蛇3号多数決コンマ下一桁
1 ネイキッド
2 リキッド
3 ヴェノム
4 キリク
5 ガシウス
6 サマエル
7 ハイドラ
(3号はクリスさんに巻き付いた子です)
(時間がかかるとの指摘多数のためこれ以降はコンマ神に託します)
(8、9、0の場合はそれ以外が出るまでずらしてください)
へ
翠「リキッドはどうでしょう」
3号もまた、一番反応が良かったものから選んでみましょう
本人に確認取るのは大切ですからね
ちなみに蛇達の順番はどうしようか迷っているといつの間にか一列に並んでいたのでその順です
マリアさんなんかはその様子を見て驚いていました
クリス「イーライだな」
翠「やっぱりみなさん確信犯だったんですね!?わかっててこの名前出してきたんですね!?」
蛇3号多数決コンマ下一桁
1 ネイキッド
2 ヴェノム
3 キリク
4 ガシウス
5 サマエル
6 ハイドラ
(4号は武装組織フィーネに潜入したり切歌さんのところに行っていた子です)
(時間がかかるとの指摘多数のためこれ以降はコンマ神に託します)
(7、8、9、0の場合はそれ以外が出るまでずらしてください)
スネーク!
これはこれは
切歌「おぉ!お前は!」
次は切歌さんや調さんにもかわいがってもらった子ですね
翠「ハイドラですか...ふむ」
そもそも私自身そこまでメタル◯アに詳しいわけでもないので言い切れませんが、これはあまり関係なさそうな気がします
どちらかというとクトゥルフに仕える神様?
でもあまり突っ込んで「あ、それもメ◯ルギア」と言われると全員それになりそうで怖いです
蛇5号多数決コンマ下一桁
1 ネイキッド
2 ヴェノム
3 キリク
4 ガシウス
5 サマエル
(5号はししょーと映画見て強くなった子です)
(時間がかかるとの指摘多数のためこれ以降はコンマ神に託します)
(6、7、8、9、0の場合はそれ以外が出るまでずらしてください)
0
はい
はい
12ネイキッド
34ヴェノム
って感じにしたらいいんじゃないでしょうか
ハイドラと聞いて重装砲かエアライドマシン、どちらを連想するかで世代バレそう 安価下
次の...少し見ないうちにガッチリしたような感じの子が選んだのはガシウスでした
正直これはよくわかりませんけど、語感はいい感じです
マリア「この子だけ少し雰囲気違うわね...」
調「なんだか強そうな感じがする...」
蛇6号多数決コンマ下一桁
1 、5 ネイキッド
2、6 ヴェノム
3、7 キリク
4、8 サマエル
(6号は響さんと映画見てた子です)
(流石に確立5割だとキツイですね...)
(9、0の場合はそれ以外が出るまでずらしてください)
はい
響さんのところに行ってたこの子は...
響「ネイキッドかぁ!」
はい、またメタルギ◯ですねわかります
裸の蛇って本物の蛇...生きた聖遺物ではありますけど、本物の蛇だとなんか脱皮しまくりそうですよね
蛇7号多数決コンマ下一桁
1 、4、7 ヴェノム
2、5、8 キリク
3、6、9 サマエル
(7号は未来さんの入浴時に潜入したある意味一番スネークしてた子です)
(0の場合はそれ以外が出るまでずらしてください)
あ
お
ネイキッドからのヴェノムですか
翠「黒い蜘蛛...ではないのでしょうね、この流れは」
えぇ、わかってましたよわかってましたとも
こうしてもう一度振り返るともう自分を誤魔化せません
未来「エイハブ...じゃなくて、ヴェノム」
翠「やっぱり...」
未来「ところで...この子はいつから私の服に隠れてたのかな?翠ちゃんが仕組んだのかな?」
翠「それは誤解です!私は無実です!!」
蛇8号多数決コンマ下一桁
奇数 キリク
偶数 サマエル
(8号はマリアさんの愚痴を聞いていた子です)
はい
翠「最後はあなたですね...サマエル、ですか」
一番中二病が喜びそうなやつですね!
設定とかもうどんぴしゃでしょう!
翼「これで全員の名前が決まったな」
翠「ですね...ソリッド、ソリダス、リキッド、ハイドラ、ガシウス、ネイキッド、ヴェノム、サマエル...これからもよろしくお願いしますね」
全員擦り寄ってきたので撫でていると、いつの間にか両腕に巻き付きまくってきてました
翠「巻き付いてくるの好きですねぇ本当に」
クリス「そういやそれ血管とか大丈夫なのか?」
翠「血が止まったりとかはしてませんよ」
ちょっとだけガッチリしたガシウスが不安ですが...
どうする?安価下
(特になければコンビニへGO)
未来をコンビニへ誘う
ガシウスは gaseous=気体の から来てると思う
・・・
さてと...蛇達の名前も決まりましたし、どうにか調さんの気も逸らさせました
未来さんも...
未来「...」
あっダメですまだこっち見てます
翠「...」
これはあれでしょうか
少しばかり場を設けた方がいい感じでしょうか
翠「...未来さん、ちょっとコンビニでも行きませんか?」
未来「コンビニ?私と?」
進むも地獄退くも地獄
なら私は進みましょうぞ!
響「あっ...」
何かを察した響さんに軽く微笑み、未来さんのもとへ歩いて行きます
翠「逝ってきます」
クリス「あ、コンビニ行くなら蛇置いていけよ、迷惑かかるから」
...それもそうですね
・・・
コンビニに向かう途中、終始無言でした
この沈黙がとても怖いです
未来「...」
翠「...」
そしてついにコンビニに着いてしまいました
ふぅ...適当に店内を回って、それでも未来さんが切り出してこないようなら私から帰りに切り出しましょう
こういうのは長引けば長引くほど大変になってしまいますからね...
夏菜「いらっしゃいま...」
ありゃ?店員さんの声が途中で途切れ...
翠夏菜「「ああああぁぁぁぁ!!!」」
思わず指をさしながら声を出してしまい急いで口を手で塞ぎます
店員さんも同じようにしてますね
未来「ど、どうしたの?」
翠「いえ、その...えぇ...」
夏菜「...こほん、いらっしゃいませ~!」
翠「誤魔化せてませんから!」
・・・
コンビニの駐車場の端で待っていると、さっき遭遇した店員さん...もとい、夏菜さんが私服でやって来ました
夏菜「店長に休憩もらいました」
翠「すみませんなんか...でもバイトって本当だったんですね」
まさかこんな近場のコンビニとは思いませんでしたが...確かに見覚えのある顔だとは思ってました
AI『当然ですよ!AIとインド人嘘つかない』
いやそれは嘘でしょう絶対
未来「!?い、今の声どこから...」
翠「あぁ~...説明まだでしたね」
どうする?安価下
(>>63なるほどです!
気体液体固体が揃うというこの...)
かくかくしかじか
ミョルニルについての話
本題 夏菜の戦う理由、手を取り合えないと言った理由
翠「かくかくしかじかまるまるうまうま納豆ねばねばびょーんびょーん」
未来「バカにしてる?」
翠「ごめんなさい」
・・・
私は、とりあえず夏菜さんと話したときことを説明しました
AIさんもときどき夏菜さんの制止を無視して説明の補足をしてくれて、どうにか理解してもらえたようです
未来「...それで、貴女が浅井夏菜ちゃん...でいいのかな?」
夏菜「すぐバレるとは思ってたけど...者の数時間で素性がバレるとは」
ナスターシャ教授の手紙が決め手にもなりましたからね
未来「そのことを黙ってた翠ちゃんと響はあとでお仕置きしなきゃね」
翠「シニタクナイ」
夏菜「!?」
とてもいい笑顔でそういうこと言う未来さん本当苦手なんですが...
私この数ヶ月で何個も遺書残してる気がします
・・・
翠「...それで、夏菜さんには色々聞きたいことがあるんです」
夏菜「だろうとは思ってますよ...例えば?あまり時間はかけたくないです」
彼女の戦う理由や、頑なに私達と手を取り合うことを拒む理由...それも聞きたいところですが、その前にもう少し空気を温める必要があるでしょう
だからそれらを聞く前に
翠「貴女が纏うミョルニル...話に聞く限りでは、ただの劣化品とは思えません。それに出どころも...それについて、詳しく聞かせてもらえませんか」
ミョルニル本来の槌ではなくわざわざピコハン使うのも怪しいですし...
夏菜さん、AIさんの反応やわかったこと安価下
父が残したデータを元に作った劣化品で装備品として使ってる
本物は父が亡くなると同時に何故か無くなってた
AIさんがコッソリと教えてくれて
実はミョルニルを動力がわりにして夏菜ちゃんの機械部分を動かしている
夏菜「...あれは父が残したデータを元に作った劣化品。それを装備してるんです」
翠「お父さんが...でも、聖遺物の研究は確かお母さんがやっていたんじゃ」
AI『父親もまったくではありませんからね。それに...先程言った通り、研究成果の改竄や隠蔽もする必要がありました。それにあたって、父親も母親ほどではありませんでしたが同じ研究をすることもしばしあったのです。経験がなければ説明を求められたときに自分の言葉で話せませんからね」
ただ誰がやったのかを改竄するだけではなく、その嘘を一部真実にすることで信憑性を持たせていたんですね
未来「...さっき翠ちゃんに聞いた話だと、その子のお母さんが作っていたものを完成させたものって言ってたそうだけど?」
AI『あれ~そんなこと言いましたっけ~』
夏菜「言ってましたよ」
AI『マスターが裏切るんですか!?オンドゥル』
夏菜「まぁ、間違ってはないです。そのデータも6割くらいは母の研究をそのまま持ってきた感じでしたし...本物のミョルニルの欠片は、父が亡くなると同時に何故か無くなっていましたが」
翠「無くなっていた?盗まれたってことですか?」
それはかなりマズイじゃないですか!聖遺物ですよ!
AI『...』
AIどんな姿?安価下
(ブレスレットとかペンダントとか動物型とかそういう感じの見た目の安価です)
金の懐中時計
漫画版のヘレニウム95式みたいないめーじ
AI『マスターマスター、そろそろいい加減私もちゃんと彼女達とご挨拶したいのですが』
夏菜「えぇ~...」
嫌そうな声をしながら、こちらを見る夏菜さん
翠「えっと...そうですね、敵対云々は置いておいて、挨拶は大事だと思います」
未来「私まだそのAI?っていうところが飲み込めてないんだけど」
確かに会話もここまで来ると人工知能というより誰かがどこからか話しかけてきてるっていうレベルですし、ピンと来ませんよね
夏菜「はぁ...はい、持ってったりしないでくださいね」
そう言って夏菜さんがポケットから取り出したのは
翠「金色の...懐中時計?」
しかしただの懐中時計ではなく、周りの装飾も凝っていました
天使の翼三枚で囲まれたような枠に、中央は歯車がいくつも覗くステルス
金の試作魔導演算宝珠って感じですね、漫画版の方の
一言で言うとものっすごくカッコいい!
AI『はい、私は時間もお知らせ出来る優秀なAIなんですよ!』
未来「喋った!!」
おぉう、これがAIさんだったんですか...
懐中時計を受け取り、正面に持ってきます
AI『改めましてこんにちは。マスターがいつもお世話になってます』
夏菜「なってないですし今日初対面です」
AI『おっと、それは失礼...』
...これ本当に中の人いないんでしょうか
AI技術ってここまで進歩してたんですか?Siriもこんなんなんですか?
AI『どうぞよろしく...どうです?カッコいいでしょう!』
翠「カッコいいです!」
AI『そうでしょうそうでしょう!何せ私の見た目は中二病を患ったお子様にドンピシャという話ですからね!』
翠「がはっ...」
思わずAIさんを持ったまま頭を抱えてしまいます
いえ、ここが外じゃなければ床でゴロゴロ転がりまわっていたでしょう
未来「確かに、翠ちゃんたまにそういう片鱗が見えるときあるよね...」
翠「ぐほっ...」
やめてください!私のHPはもう0ですよ!
AI『すみませんすみません...聞こえてますか、蒼井翠さん』
翠「...え?」
軽く唸っていると、手元のAIさんが先程より小さな声で話しかけて来ました
AI『これはマスターにはまだ伝えていないことなんですが...貴女方なら大丈夫だろうというAIの勘を信じてお話ししようと思って』
翠「...?」
つまるところ夏菜さんに内緒の話ということですかね
AI『マスターの身体のことについても、きっともうご存知ですよね?そちらにはジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス博士もいらっしゃるそうなので』
翠「はい、まぁ...」
AI『実はですね...ミョルニルは今、マスターの身体の中にあるんです』
翠「...は!?」
思わず大きな声を出してしまいました
未来「ど、どうかした?」
翠「い、いえなんでも...」
不思議そうな顔をする未来さんと夏菜さんをよそに、もう一度同じ体制になってAIさんの話を聞きます
AI『今、ミョルニルはマスターの動力源...つまり、ミョルニルを動力代わりにして、マスターの機械部分を動かしているんです』
どうする?安価下
(夏菜「おぉ神よ...貴様を切り刻んで、豚の餌にでもしてやると!」
翠「はいっ、豚の餌ァァァァァ!!」)
いくら動力をミョルニルが供給していたとしても、それはあくまで動力の確保に過ぎませんよね?
…機械部分そのものはあとどれだけ持つんですか?
逆に言えば動力源を確保できればミョルニルを摘出しても大丈夫…?
翠が未来の手を握る
夏菜さんの身体が半分機械なのは聞いていましたが、その動力源がミョルニル...
しかし彼女のご両親がピンピンしていたころはそうではなかったということは、それまではご両親が定期的に動力を充電なりなんなりしていたということでしょうか
翠「いくら動力をミョルニルが供給していたとしても、それはあくまで動力の確保に過ぎませんよね?...機械部分そのものはあとどれだけ持つんですか?それに、それは逆に言えば動力源さえ確保出来れば、ミョルニルは摘出しても大丈夫ということですか...?」
変態はあと3年ほどと言っていましたが、それはおそらくミョルニルを組み込んでいなかった場合の話
ミョルニルを使用することによって負荷がかかっているなら、その年数もアテになりません
そして動力源...動力源ですか...
AIさんの返答安価下
(『翠』「あるじゃん動力源。黒くて聖遺物ばくばく食べるとびっきりやばいやつが...」)
今の所、症状は出ていませんが…
もし症状が出始めたら長くてもあとは二年、恐らくは一年以内
AI『今の所、症状は出ていませんが...もし症状が出始めたら長くてもあとは二年、恐らくは一年以内...』
翠「っ...」
それじゃあ時間がないじゃないですか!
一年以内って...
AI『動力源についてはおそらくは...ですが、絶対ではありません。ミョルニル以外の聖遺物、あるいはその他の何かがマスターの身体と馴染むかどうかもわからないので』
翠「...そう、ですか」
死なせないと決めたばかりですが、問題は山積みです
どうすれば...
未来「...大丈夫?」
私の様子がおかしかったのか、未来さんは心配そうな声でそう言いながら私の肩に手を置いてくれます
翠「...未来さん」
未来「...っ!?///」
私はその手を握り...
どうする?安価下
(夢姫「はっ!」
『凜音』「ど、どうしました?」
夢姫「翠さんがまた誰かといちゃつこうとしている気がしますわ!」
『凜音』「そ、それは大変です!すぐに本部に戻らないと!」)
「すみません、少しだけ手を繋いでいてください」と言って繋ぐ手の温かさを再確認する
夏菜が自分の出生や身体の事、もう長生き出来ない事は知ってると話す
夏菜「残りの時間はノイズを倒す為だけに使うつもりです…ノイズを倒す、それが私に課せられた宿命だから…」
今何が目的でこのオリキャラと交流してるんだっけ
翠「...すみません、少しだけ...少しだけ、手を繋いでいてください」
未来「っ...うん」
未来さんの手は温かく、震えていた私の手も温められていきます
差し伸べられた手、繋ぐ手の温かさは、相手の心までも溶かしていきそうで
翠「...ありがとうございます」
この温かさを彼女にも伝えられたらなと...
でもそんなこと、私に出来るのでしょうか...
私は未来さんの手を握っていた手を見つめました
伸ばしたこの手を、取ってもらえるかはわかりません
伸ばしたそこに、彼女がいるのかどうかも...
夏菜「...こほん」
翠「っ!」
夏菜「えっと...そろそろいいですか?」
翠「あっはい!」
夏菜さんにAIさんを返すと、騒ぐAIさんに構わずポッケにまたしまってしまいます
夏菜「...はぁ、どうせまた変なこと言われたんでしょう?気にしないでください」
翠「いえ、その...」
夏菜「私自身の出生のこと、身体の事、もう長生き出来ない事...その辺のことはもうわかってますから」
翠「あっ...」
笑うでもなく悲しむでもなく、ただただ淡々とそう言いました
夏菜「流石に気付きますよ、自分のことですから...まぁ長生き云々の方は勘ですけどね」
未来「...どういうこと?」
夏菜「私の半分は機械、それがもうガタがきてるってことですよ」
よっこいしょと立ち上がり、夏菜さんは軽く伸びをしてから空を見上げて
夏菜「残りの時間はノイズを倒す為だけに使うつもりです…ノイズを倒す、それが私に課せられた宿命だから…」
翠「...」
夏菜「それじゃ、私はもうそろそろ戻らないと...次戦場で会ったならそのときは敵同士、でもどうかこの店はご贔屓に」
そう言ってコンビニに戻っていきました
どうする?安価下
(今日会ったばかりの相手に対して真剣に悩むあたり翠ちゃんも大概お人好し)
そのまま未来とデートする
夏菜に今度ふらわーに行きませんかと誘ってみる
翠「…それは間違ってる、きっと」
聞こうと思っていた夏菜さんの戦う理由、手を取り合えないと言った理由...それは聞く前に、それの答えに近いものを言われてしまいました
ノイズを倒すことだけが宿命...だからこそ、一人でやりたいし、やらなければならない
手を出すな...と
翠「私も...同じこと、考えてるんですけどね」
片っ端からノイズを倒す旅にでも出ようと、少し前に思ったりしていました
でも、私と彼女がその結論に至った経緯は全くの別物...
どうすればいいのか...やっぱり私なんかでは思い付きません
だとしても...
翠「...それは間違ってる、きっと」
私は立ち上がり、夏菜さんの背中に向けて声をかけました
翠「夏菜さん!」
ピタッ
聞いてくれる気はあるのか、足を止めてくれた夏菜さん
それでもこっちは向いてくれません
翠「今度、ふらわーに行きませんか!あの、ふらわーっていうお好み焼き屋さんがあるんです、それで...!」
夏菜「...考えておきます」
それだけ言い残し、今度こそコンビニに入って行きました
・・・
未来「...あれでよかったのかな」
翠「...わかりません」
ですがまたすぐコンビニに入ってバイト中の夏菜さんに話しかけに行くわけにも行きませんし...
翠「でもまたきっとすぐ会えますから」
未来「ふぅん...」
未来さんと何する?安価下
(どこに行くか等)
とりあえず公園にでも
ルナブレイク実行に暗躍していた頃の孤独と、きっと夏菜さんもいつかの私のような孤独を感じているんじゃないかという思いを話す
undefined
翠「...少し場所、移しませんか?」
未来「...私を誘ってきたのは翠ちゃんだから、翠ちゃんの好きでいいよ」
翠「...わかりました」
私は未来さんを連れて、近くの公園のベンチに腰掛けました
未来さんも同じように隣に腰掛けます
まだ日が落ちていない時間帯
ノイズが発生するかもしれないと言っても、その可能性は本来人生の中で通り魔に遭遇するくらいのかくりつ
だからこそ、小さな子供達はそんなこと気にせず元気に走り回ったり、遊具で遊んだりしています
翠「...私、あの頃...月を破壊するまでずっと、結構色々考えちゃってたんですよ」
未来「...?」
この世界に来て、最初からいずれそうなるんだろう、そうした方が近道だろうと思っていた『ルナアタックの後押し』
結果的にはアタックどころかブレイクレベルになりましたけど...
翠「フィーネさんに誘拐されてしばらくして、フィーネさんが何をしようとしているのか、何となくわかってました。そしてそれを手伝って後押しして...利用すれば...『私』の、私達の望みが叶うと、そう思いました」
未来「...それほどまでに、思いつめてたってことだよね」
翠「思いつめてた...そうですね、そうかもしれません。私はそのために、そのためだけにここに来ましたから」
ある意味、私にとっての命題みたいなものです
『月を破壊するため』に転生して、『世界に復讐する』という想いを受け継いで
本当はフィーネさんに会うより前から、ずっとずっと、いつかは敵になるとわかっていて、周りを偽り続けてきて
翠「...世界に復讐する、それは誰も彼もを、人類も世界も何もかもを敵に回すことだってわかってました。それでもいつかそうする、しなくてはならないと思いながら生きて、色んな人と関わっていって...未来さん達と話すときも、頭の端っこの方にはずっと、いつかこんな風に話すことは出来なくなるって、何もかも裏切ることになるんだって」
そして、それは本当のことになりました
差し伸べられた手を払い除けて、逃げ出して
翠「誰かと一緒にいても、ずっと私は、独りだった」
そうならざるを得ませんでした
思えば、考えれば考えるほど女神様がいなかったら、本格的に壊れていたかもしれません
誰も彼もに嘘をつき続けるのは、心の底を隠し続けるのは、とても辛くて苦しいことでしたから
そしてそれは今も同じ
たった一通りの、今となってはどこまで役に立つかもわからない可能性の一つ
本来辿るべきミライ
それを知っていることは、今でも話せる相手は限られています
未来「...」
翠「...なんて、自業自得もいいところなんですけどね。ただ、事情は違いますけど、夏菜さんもきっと、いつかの私のような孤独を感じてるんじゃないかって...そんな気がしたんです」
夏菜『残りの時間はノイズを倒す為だけに使うつもりです…ノイズを倒す、それが私に課せられた宿命だから…』
あの言葉は、夏菜さんを縛っている鎖のようなものを指しています
私が月を破壊するためだけにこの世界に来たのなら、彼女はノイズを倒すためだけにこの世界に生まれた
それは他の誰かが簡単にとやかく言うことなんて出来ない領域
どうする?安価下
未来が一緒に寝ようと誘ってくる
未来「お仕置き忘れてないよね」
未来「大丈夫だよ、翠ちゃんは私の大切な友達。もう独りになんてしないんだから」
と抱きしめてくる
未来「ノイズを倒す事が夏菜ちゃんの命題なら皆んなで元を断てば良いんじゃないかな。長生き云々それからでもいいと思う。ノイズを倒すギアも人を癒すギアも作ったのも纏えるのも翠ちゃんなんだから。」
未来「...ノイズを倒す事が夏菜ちゃんの命題なら、みんなで元を断てば良いんじゃないかな。長生き云々それからでもいいと思う」
翠「みんなで...?でも私には...」
未来「ノイズを倒すギアも、人を癒すギアも、作ったのも纏えるのも翠ちゃんなんだから」
翠「...」
それは、結果的にそうなっただけのことです
私なんかに出来ることなんてとても少なくて
マリアさん達のことはもともと知っていましたから、何に気をつけてどう接するべきなのか考えることが出来ました
でも夏菜さんの場合それが出来なくて...本当はみんなそれが当たり前なのに、私はそんな当たり前が出来なくて、失敗するのが怖くて
私は膝の上でぐっと拳を握ってしまいます
これが悔しいのか悲しいのか何なのか、全然わかりません
むしろ、虚しい、なのかもしれません
未来「...大丈夫だよ、翠ちゃんは私の大切な友達。もう独りになんてしないんだから」
翠「っ...」
そんな私を、未来さんはそう言ってぎゅっと抱き締めてくれました
優しく包み込むように
翠「未来、さん...」
未来「大丈夫、大丈夫だから...」
...温かい
さっきの手と同じ、ぽかぽかしてきます
身体も、暗くなりかけていた私の心も
未来「ねぇ、翠ちゃん。今晩一緒に寝よっか」
翠「未来さんと...ですか?」
未来「うん、私と一緒に」
未来さんに抱かれていると、なんだか安心してしまいます
そうです、未来さんは怖い人なんかじゃありません
私のことを許してくれるような、友達だと言ってくれるような、とても優しい人だったんです
翠「...はい」
だから私は、その誘いをありがたく受け取ることにしました
きっと私が暗くなっているのに気付き、元気付けようとしてくれているんでしょう
久しぶりに、未来さんと二人っきりというのもいいかもしれません
未来「ふふっ、よかった...ところで翠ちゃん」
翠「何ですか?」
未来「お仕置き、忘れてないよね?」
翠「っ!!!!!」
前言撤回!ワーニング!ワーニング!
心なしか未来さんの腕の力が強くなってきた気がしました
まるで逃がさないと言わんばかりに
どうする?安価下
や、優しくして下さいね?
未来「昨夜響にしてもらったことを余すことなく教えなさい、同じことをしてあげる」
狂い咲きおじさんみたいな素晴らしい笑顔を翠ちゃんに向けながら何も言わない
翠ちゃんの心境としては(この手を離したい、私の魂ごと、持って行かれそうだから)
みたいな絶望感でいっぱい
(助けて下さい響さん。ダメだ、この状況の半分は響さんのせいでした。)
顔を真っ赤にして恥ずかしがる
とても素晴らしい笑顔で
記憶の中にある最新話の非常識に非常識をぶつけた人みたいに歯がキラリと光るレベルでとてもよい笑顔でこっちを見てくる未来さん
対して私は血の気が引いていくのがわかります
早く、早くこの手を離したい...
私の魂ごと持っていかれそうな、命を刈り取られそうな気がします
はっ!未来さんの視線はイガリマだった!?
未来「...」
翠「...っ...っ」
頭の中で今までの思い出が走馬灯のように蘇り...
助けてください響さん!あっ、ダメだこの状況の半分はあの人のせいでした
翠「...や」
勇気を出し、未来さんの目を見つめて精一杯笑顔を作ります
翠「優しくしてくださいね?」
未来「...」
未来さんは無言でさらに笑顔に磨きをかけて
未来「昨夜響にしてもらったことを余すことなく教えなさい。同じことをしてあげる」
翠「...っ!?///」
その言葉が何を意味しているのか理解した途端、昨夜のことを思い出してしまったり、それを未来さんとするのとか色々想像してしまって一気に顔が熱くなっていきました
翠「な、何を...///そ、それに、それは朝話したことで全部」
未来「本当に?」
翠「っ///」
どうする?安価下
(翠ちゃんが覚えている範囲のことは全て朝話しているので、他に話すことがあるとすればそれは全て予想です)
他の中の人が立ち替わり交代して翠ちゃんが覚えてなかったり見えてなかったりしたことまでペラペラと
揉んだり抓んだり擦ったり舐めたり
未来「本当にそうなのかな~?」
翠「いや、あの、その...」
どうだったんでしょうでも下腹部に違和感もあるしでも覚えてないしそもそもこれも勘違いかもでもでもというか未来さん近い近い近い
『翠』《一旦落ち着いて!!》
翠《はっ!》
『翠』に意識ごと引っ張られ、私は半ば強引に交代させられました
・・・
『翠』「ま、貴女が覚えてない分は」
奏「アタシらに任せな!」
翠「待っ」
交代早々すれ違いざまにそんなことを言われ、不安半分、私が覚えていない昨夜のことに対する興味半分でしばらく呆けてしまします
多数決安価下1~3
1...休憩中の翠ちゃんの方を見る
2...交代した『翠』ちゃんや奏さんの方を見る
1
2
2
『私』が乱入交代して教える
・・・
未来「...ちょっと脅かし過ぎちゃったかな?」
『翠』「...本当、やめてあげて、かなり参ってるはずだから」
未来「っ!」
凄いよね、映像の方までブレブレになってたもん
目ぇ回し過ぎだよ私...
『翠』「まぁここからは『私』達で代わりに昨夜のことをお話ししましょう!そだね...とにかくすごかった。本人は気を失ってたけど」
未来「...詳しく」
『翠』「響さんもかなり激しくってさぁ、一回イっちゃってダウンしたあっちの私の身体容赦なく色々揉んだり抓ったり」
・・・
奏「あと擦り合わせたりとかな、いや、そこまでは未来ちゃんがいたときもあんまり変わんないか?」
未来「また変わった...」
あれはすごかった...気を失ってるせいで映像が途切れたのもあって逆に生々しい音がこっちまで聞こえてきたし
奏「どこ揉んでどこ抓ってはまぁわかるだろうけど...あと舐めたり吸ったり」
未来「吸っ!?///」
・・・
『翠』「まだ出ないと思うけどね...あとあれ、あそこももちろん」
未来「~///」
おぉう聞いておいて赤くなっちゃってるよ未来さん
どうする?安価下
113は忘れてください・・・
面白くなってきたので『翠』が未来にちょっかいかけ始める
中の翠はばたんきゅー中
未来さんのテクには敵わなかったよ…
『翠』「おっとぉ?自分から聞いてきておいて顔真っ赤にしちゃうなんて、未来さんまだまだウブだねぇ~」
未来「っ///」
さっきまでは『私』の視界越しでかなり怖かったけど、こりゃさっきまでとは大違い
『翠』「他にもあ~んなことやこ~んなこともやってたっけなぁ~」
未来「あ、あんなこと...///」
思わず顔がニヤついちゃう
未来さんも案外責められるのは苦手っぽいね
『翠』「気になるの~?それなら直接実践してあげよっかぁ?」
・・・
奏「...あっちもガンガン行ってるけど」
セレナ「こっちはこっちで...」
翠「~///」
翠遂にぶっ倒れちまったな
顔真っ赤...話聞いてて耐えきれなくなったっぽいな
こりゃしばらく戻れないか?
・・・
『翠』「な~んて、面白いからついついいじりたくなっちゃった~!」
さてと、『私』もそろそろ私と交代しておこっかな~
ガシッ
『翠』「...ぁぃ?」
未来「そっか~、じゃあやってもらおっかな~?」
『翠』「」
戻れ戻れ戻れ戻れ戻れ!!
あれ!?戻れない!!!
未来「あっちの翠ちゃんは夜楽しむとして、こっちの『翠』ちゃんも今のうちに...」
『翠』「あ、あはは...ここ、公園だから、ね?」
未来「大丈夫、すぐに終わるから...」
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
『翠』「にゃーーーーー!?!?!?///」
・・・
『翠』「はぁ...はぁ...はぁ...///」
未来「ふふっ、ご馳走さまでした」
こ、ここでお決まりの台詞...
未来さんのテクには敵わなかったよ...
どうする?安価下
(夕暮れの公園、仲睦まじい少女達の影)
翠がダウンしてるのでこのまま夕食にでも
そろそろOTONA組から風紀に関して怒られそう(物理)
大人の階段昇る、『翠』はまだシンデレラさ~!
でも、確かに風紀に関してそろそろOTONAに怒られそうだね
響と致してから1日なのに別の女の子とナニとは
『翠』「ちょっと...はぁ...これは...はぁ...危ない...///」
は、早く戻りたい...
奏《行けそうか?》
翠《も、もうちょっとだけ...こっちにいさせてください...》
奏《だそうだ》
『翠』《させるかぁ!!!》
なんかもう...色々ヤバいんだって...
未来「さてと...もう遅いし、そろそろ夕飯でも食べよっか」
『翠』「ひゃいっ」
翠ちゃんに交代させる?多数決安価下1~3
どこで夕飯食べる?安価下4
1 本部に戻って食堂で
2 その他(記述)
(風紀を守るのはクリスちゃんの役目だからね、もしクリスちゃんが使い物にならなくなったら友里さんが後ろに控えてます)
させる
させる
させる 安価下4なら↓
1
このままだと『私』の中の何か大切なものまで持っていかれる気がする!
大体『私』関係ないし!!
『翠』《力づくで交代させるっ!!》
翠《や、やめっ》
・・・
翠「...ぅ...はっ!」
未来「あれ?...戻ってきたんだ、翠ちゃん」
翠「あ、あわ、あわわわわわ...///」
あっちの『私』に引きづり出され、戻ってきてしまいました
身体が...交代する前より大分気だるくなってます
うわぁビショビショ...
そして交代前の未来さんの威圧感もそうですが、それよりさっきの『私』に対する『悪戯』の方を鮮明に思い出してしまい、身体の震えが止まりません
未来「ふふっ、今夜が楽しみね」
翠「」
・・・
未来さんに手を引かれ二課本部まで戻ってきました
あの、握力が、強いです
未来「食堂でいいよね?」
翠「は、はい...」
コンマ下
奇数 先客
偶数 食堂ガラ空き
ゾロ目 久々の自然発生型雑音
はい
この未来さんならキャロルやアダムも秒殺できそう
安価↓
腰が...
足元もふらふらします
寝る前に疲れ切って、起きてからも疲れてて、そのまま戦闘とか...そんでもってこれで今夜もって身体が持ちませんよ...
後でエナドリ的なもの飲んでおきましょうか...
はぁ...明日は学校行けるんでしょうかね...
未来「...あら?」
翠「...あ」
誰がいた?安価下1
どんな様子?安価下2
響
風紀の取締役のクリスさん
響は落ちつかない様子、クリスは相変わらずおいしそうに焼きそば食べてる
響「...やっぱり行った方が...でも...やっぱり」
クリス「はむっ...ん~!...こくん...ぷはぁ」
何やらそわそわして落ち着かない様子の響さん
そして対照的に相変わらず美味しそうに焼きそばを食べるクリスさん
クリス「はむっ!」
響「うぅ...でも...あぁでもそれは...」
...随分とまたカオスな
どうする?安価下
(クリス(そういうのは家でやれ!とは言ったものの、逆にじゃあ家でならやってもいいかと聞かれるとどうにも...んなことより焼きそばうめぇ!!))
とりあえず、スタミナが回復できそうな料理を頼んでクリスと響の近くで食べよう
翠が自身は消化不良なのでクリスにキスする
・・・
翠「...」
響「...」
クリス「...」
未来「...みんなどうかした?」
翠「な、何でもないです!いただきます!」
私は身の安全のため、響さんクリスさんのすぐ近くの席で夕食を食べることにしました
呆れ顔のクリスさん
顔色が悪い上、声をかけようか迷っている響さん
そして、そんな私の思惑がバレているのかいないのか、またもいい笑顔で同じように手を合わせ夕食を食べ始める未来さん
...うぅ、気まずい
翠「...はむはむっ!」
ここはやけ食いしかありません!
とりあえずメニューはなるべくスタミナ回復出来そうな担々麺とミニカツ丼のセットです
...食べ切れるのでしょうか
まぁでも目の前にある響さんの食べ終えた食器の山に比べたらこんなの大したことないですしね、頑張るしかないです
食べ残すなんてあり得ません!
...あ、色々あったせいで響さんに夕食作るっていうの出来ませんでした
いやまぁ帰ってきた時点で響さん食べ終えてたしノーカンですよね
・・・
翠「ぷは...」
食べ終えました...食べ過ぎましたね
ちょっと多かったです
翠「...」
でもなんというか、食べてる間は誤魔化せてたんですけど、こうして食べ終えると...若干さっきまでの未来さんのテクに負けたこの身体が消化不良と言いますか、ほんの少しだけムラっとしたのが残ってしまっているのが...
いやいやいや!何考えてるんですか私!
これじゃただの盛った子じゃないですか!
でもどうにも...
響さん...はダメですね、前科あります
未来さん...もダメですね、夜戦が今になるだけです
となると...
どこにキスする?安価下
(ちなみに多分まだ翠ちゃんもクリスさんも未だファーストキスしたことがないはず)
ほっぺについた紅しょうがをなめとる
クリス「...ん?」
あ、ちょうどいいところに
翠「...」
私は少し身を乗り出し、クリスさんの?に唇を近づけ
ちゅっ
クリス「っ!?///」
響未来「「!?」」
ぺろっ
翠「もきゅっもきゅっ...こくん...ほっぺに紅しょうが、付いてましたよ」
紅しょうが口実にちょっとだけ欲求を満たさせてもらいました
翠「...///」
でもこれやっぱり恥ずかしいですね...
どうする?安価下
食事の後でいいので響に夏菜の説得を手伝って欲しいと頼む
(本編の主人公だしやっぱ活躍させたい)
未来さんが怖い笑顔で「ご飯食べたから運動しよう」と翠と響を引きずって翠の部屋へ
クリスに今度昔みたいにたい焼き食べに行こうと言う
「夏菜さんの件に決着がついたら・・・いつかのようにたい焼きを食べに行きましょう」
翠「...あ、そうです、響さん」
響「っ!な、何?」
あちゃ、ちょっと警戒されちゃいましたか
いやまぁ仕方ないんですけどね...
翠「今度夏菜さんの説得を手伝ってほしいんですけど...」
響「夏菜ちゃん...あぁ、あの子」
翠「はい」
何と言ってもこういうときは、やっぱり主人公がいた方が断然効果はある気がしますからね
決してまだ私だけでやる決心がつかなかったわけではありません、あくまで手伝ってもらいたいだけです!
響「うん、わかった」
翠「ありがとうございます」
主人公補正ではありませんが、繋ぐ手と手に関しては響さんには一朝一夕で追いつけるものではありません
少しでもお力添えしてもらえれば...
未来「さてと...ご飯も食べたから少し運動しようか」
ガシッ
ガシッ
翠響「「っ!!」」
いつの間にか今日何度目かの笑顔で未来さんが私と響さんの首根っこを掴んでいました
響「み...未来?」
未来「立って?」
響「はいっ」
席を立つとそのまま引っ張られ、ドアの方に引きづられていきます
翠「...クリスさん」
クリス「無理だ!アタシには助けられねぇ...」
いいえ、いいんです
クリスさんが気に病む必要なんてありません
翠「クリスさん...夏菜さんの件に決着がついたら...いつかのようにたい焼きを食べに行きましょう」
響「それ死亡フr...」
・・・
未来さんに引きづられてたどり着いたのは私の部屋
私と響さんはようやく手を離されました
どうなる?安価下
蛇’s合体Ver「主人を傷つけるのは止めて頂こう」プルプル
話せば分かるとりあえず説得
翠「み、未来!話せばわかります!話せば!」
響「そ、そうだよ未来!話し合おうよ!私達はきっと分かり合える!」
私に続き、響さんもまた未来さんの説得を試みます
月を破壊し、バラルの呪詛は解き放たれたはずなのに未だ解かれない相互理解
しかし諦めてはいけません!私達には言葉があるのです!
未来「何言ってるの?二人とも...私達はただ『運動』するだけだよ?」
翠響「「ひぃっ」」
あまりに連続で笑顔を見続けたことにより、遂に腰が抜けてしまいました
いえ、もしかしたらさっき『私』が未来さんに負けたから余計腰が弱くなっているのかもしれません
そのとき、視界の端に移った蛇達...
翠「...ソリッド?」
そのうちの1匹であるソリッドが私のポッケに入り込み、アメノムラクモのギアを咥えて出てきました
そして仲間の元に戻って...
翠「そ、その姿は!」
大きさこそ変わりませんが、8匹が合体した八岐大蛇形態になって私と響さんの前に這ってきます!
蛇's合体Ver「主人を傷付けるのは止めて頂こう」
おおお!!!
あ、あなた達...私は嬉しいですよ!そんなにも私のことを...
響「しゃ、喋った...というか合体した...」
でもかなりぷるぷる震えています
未来「...」
未来さんの反応安価下
(未来「唐揚げと蒲焼きどっちがいい?」
蛇's合体Ver「さぁとっととヤっちまいましょう未来さん!」
翠「オンドゥル」)
笑顔のまま卒倒
未来「...」
蛇's合体Ver「...」
くっ、やはり未来さんの笑顔は崩せませんか...おや?
未来「...」
バタンッ
響「未来ぅぅぅ!!!」
未来さん、笑顔のまままさかの卒倒
翠「...勝った?」
蛇's合体Ver「...ふへぇ」
翠「...勝ちましたぁぁぁ!!!」
右手の拳を天に掲げ完全勝利のポーーーズッ!!!
・・・
翠「で、どうしましょう未来さん」
響「...とりあえず寝かしておく?」
寝ているわけではないのですが、安静にしておいた方がいいのは確かでしょう
・・・
結局一番近い私のベッドに寝かせることにしました
響「よいしょっと...」
おぉ、未来さんを軽々とお姫様抱っこして運ぶ響さんマジイケメン
どうする?安価下
ノイズがいっぱい
響と二人がかりなら未来に勝てるのでは
しかしこうして見るとやはり未来さんも普通の少女ですよね
眠っている分には恐れることもないのですが...はっ!
翠「響さん...私達二人がかりなら、未来さんに勝てるのでは」
響「...っ!」
未来さんをベッドに寝かせ振り返った響さんは「それだ!」的なリアクションを見せました
響「バラバラだった私と翠ちゃんが手を組めば」
翠「...行ける、かも」
バラバラも何も昨夜一つになってきたのはどっちとかこの際言いません
私は過去ではなく今に生きています
翠「...ごくり」
響「...ごくり」
卒倒したまますやすやと眠っている未来さんを見下ろし、私達はつばを飲み込みます
やってしまうかどうするか...
翠響「「っ!?」」
そのとき、ノイズ発生を知らせるサイレンが鳴り響きました
翠「このタイミングで!?」
響「とにかく、行こう!」
仕方がないので未来さんを部屋に残し、私達はなくなくいつものように出撃準備のため司令室に向かいます
・・・
モニターに映し出されたのは沢山のノイズの姿
つまり久方ぶりの自然発生型
弦十郎「全員出撃...と言いたいところなんだが...」
今二課本部にマリアさん達がいるため、彼女達の反乱や彼女達の救出目的の襲撃、もっと言うと夏菜さんがまた来る可能性もあるため、誰かしら本部に残らなければいけません
誰が出撃する?安価下
1 翠ちゃん
2 響さん
3 翼さん
4 クリスさん
(ノイズがいるところや本部に夏菜さんが来るかどうか、あるいは今回はどちらにも来ないかどうかは後にコンマ判定です)
ノイズ相手の殲滅戦なら翠クリかな
室内でも戦える近距離二人を残して
14
・・・
クリス「あの後平気だったのか?」
出撃は私とクリスさんの二人になりました
今現在ヘリで現場に向かっているところです
流石にもう外も暗いですね...
月明かりすらない夜は以前より一層暗くなりました
街灯や各家庭から漏れる光はもちろんありますが
翠「えぇまぁ...蛇達が頑張ってくれました」
クリス「蛇達?...ま、まさかお前っ!///」
翠「先に言っておきますけど、あの子達に触手プレイ的なものをさせたとかじゃないですからね!」
クリス「おっおぅ...そうか、ならいいんだけどよ...」
まったく...いえでも後で響さんと二人で未来さんに仕掛ける時にそれをやるのも...流石にそれは...
クリス「っと、そろそろ着くぞ!」
翠「は、はい!」
どのギアで行く?安価下
1 アメノムラクモ
2 アスクレピオス(戦闘不向き?)
3 ミョルニル
4 イミテーター(何を模倣するか記述)
5 神獣鏡
6 同時展開(神獣鏡と何のギアを同時展開するか記述)
安価にないけどアガートラームもう一回テストとか無理?
駄目ならイミテーター(イチイバル)
・・・
アガートラーム...のギアはマリアさんが持っているので使えませんが、イミテーター・アガートラームフォーム
typeS(セレナ)ならテスト出来ます
テストする?多数決安価下1~3
(typeM(マリア)もテストしようと思えば出来ますが、今回はセレナさんいらっしゃい記念でtypeSプッシュです)
試してみよう
試そう
やる!
ではテストです!
***
翠「...」
セレナさんが来た今、もしかして資料なしでもセレナさんのアガートラームなら模倣出来るのでは...
ダメならダメでイチイバルを模倣させてもらいますが
クリス「飛び降りるぞ!」
翠「はい!」
とにかくやるだけやってみましょう!
「killter Ichaival tron」
「Stealer Imitator tron」
翠「コピー!」
コンマ下
偶数もしくはゾロ目 成功
奇数 失敗
(なかなか実装されないセレナさん...ゾロ目の分ほんの少しだけ成功率高くなっております)
ほい
白銀のオーラに包まれ、桃色の5枚の羽が背中から伸びました
手足、そして腰の装甲が大型化し、頭にはティアラのようなヘッドギアが装備されます
随所に光が走ってはいたりゴーグルがあったりしますがこれは紛れもなく...
翠「...成功...です!」
私は浮遊効果を利用してゆっくりと地面に降り立ちました
イミテーター・アガートラームフォームtypeS(セレナ)...出番がもっと欲しい、です!!
クリス「その姿...何のギアだ?いや、ノイズ?」
翠「ノイズじゃないです、シンフォギアです」
セレナ《白銀のシンフォギア...私のアガートラーム...なの?》
どうする?安価下
(リンゴが落下!引き寄せまっか!)
ガリアンソード!、使ってみますか!!
INFINITE†CRIME
模倣中のイミテーターは聖遺物反応はイミテーターのままなんだろうか
安価下
クリスさんが杖使ってノイズを消す
まさか出来るとは思いませんでしたが、出来たのならこっちのものです
翠「ガリアンソード、使ってみますか!」
左腕の籠手から剣を引き抜くと、その刃はいくつもにわかれ蛇腹のような形になりました
流石アガートラーム、マリアさんのときの武器も使えそうですね
翠「やぁっ!」
それを鞭のように振るい人型ノイズ、さらには大型のモフモフノイズを両断していきます
翠「この星を...舐めないでください!」
クリス「あいつら別に舐めてはねぇだろ」
クリスさんもガトリングを放ちつつ、すかさずハンドガンを両手に持ち接近戦に移行します
あーやりたかったんですねそれ
翠「あとは...これはOPにも出てましたしいけますよね!」
蛇腹の剣を捨て新たに短剣を引き抜き空中に弧を描くと、そこに何本もの短剣が続けて出現しました
翠「はっ!!」
私が手を下ろすと同時にそれは眼前のノイズの大軍に向かって飛んでいきます
『INFINITE†CRIME』
次々と倒れ炭になるノイズ達
爽快な眺めですね...
友里『クリスちゃん、念のためアレの動作確認を』
クリス「おう、わーってるよ」
友里さんの通信を聞き、クリスさんが取り出したのは...
翠「ソロモンの杖?」
いや本当今どこから出したんですか?
あれですか、土管の神様がブゥンするやつ隠し持ってたのと同じ感じですか
あれは絶対入らないと思うんですが...まぁ神様ですからね
クリス「普通にアームドギアしまってたところに入れといたんだよ」
翠「4次元っぽいですもんね、ギアのそういうところ」
クリスさんはノイズに向けてソロモンの杖のボタンを押し、ノイズを回収していきました
最初からこうすれば簡単...いえ、どちらにしてもバビロニアの宝庫に戻るだけでいつか自然に開いた門から出てきますからやっぱり数を減らすのが最善ですか
コンマ下
奇数 謎の宇宙仮面奏者ブラックRX参上
偶数 来ない
あ
...それにしても、夏菜さんが来るかもと思いましたが、空振りでしたね
翠「ノイズも片付きましたし戻りますか?」
クリス「だな、いい加減もう夜も遅い」
明日こそは学校に行かなければ!
それに...高校の方と同じく私の方の中学も文化祭の準備がそろそろですし
そこまで大掛かりなものでもないと思いますけどね
コンマ下
奇数 本部の方に来る謎の宇宙仮面奏者ブラックRX
偶数 夜も遅いし今日はもう本部の方にも来ない
スヤァ
・・・
その後何事もなく本部まで戻ることが出来ました
こっちにも夏菜さんは来なかったようです
翠「まぁ夏菜さんのお母さんの看病もあるでしょうし、第一...」
いきなりあんなにボロボロにされたらしばらく来たくなくなりますよね
翼「しかし驚いたな、模倣したのが白銀のシンフォギア...あれは一体?」
翠「へ?あ~いや~...」
マリア「あの模倣したシンフォギアの説明、私にもしてもらっていいかしら?」
腕組みをしやや鋭い目付きでこちらを見詰めるマリアさん
流石に何を模倣したのかバレましたかね...
せっかく未来さんを卒倒させられたと思ったのに一難去ってまた一難
もう眠いんですが...
どうする?安価下
(調「あのシンフォギアはどう見ても...」
切歌「不思議なこともあるもんデス...」)
両親が調べていた聖遺物の資料の中にアガートラームがあったということにする
イミテーターの模倣は見たりデータとして情報を得たりでも可能だが基準は曖昧で自分でもよくわからない、とも言っておく
翠「そういえば、マリアさんが翼さんのことをぺちゃパイって言いましたよ」
>>173
マリア「ではtypeSのSとは?」
TypeSは今回口に出してなさそうに思えるけど 安価下
タイプswordってことで人によってアームドギアの形状は違うから
姿見て問い詰めてきただけだしrypeSうんぬんはねーでしょ
翠「えっ...と...」
いくら眠くてもそれを理由に逃げ出すのは無理ですよね...
翠「りょ、両親が調べていた聖遺物の資料の中に、あのアガートラームがあったんですよ。それを模倣したんです」
とりあえずこれで乗り切りましょう
クリス「資料見ただけでも出来んのか」
翠「実物を見たり、データとして情報を得たりでも可能っぽいんですけど、基準は曖昧で私もよくわからないんです」
これは嘘ではありません
事実資料のみの奏さんガングニールも模倣出来ましたし...あぁでもセレナさんアガートラームが模倣出来たんでそっちも生前の記憶が関わっているのかも...
何にしても、『翠』の両親が作った聖遺物となると調べようもないからよくわからないんですよねぇ
マリア「...そう...では、typeSのSとは?」
翠「っ!?」
ファッ!?
翠《うっそあの時私声に出てましたか!?》
『翠』《いやそんなことは》
奏《あぁ、そんなの言ってなかったはずだけど...》
セレナ《違う、あれは...》
...セレナさん?何でそんな意味深な声を
マリア「あら...どうやら図星のようね?」
翠「っ!!!」
ニヤリと笑うマリアさん
ま、まさか...
セレナ《...あれは、マリア姉さんお得意の...『鎌かけ』》
の...乗せられたっ!!!
・・・
セレナ《懐かしい...マリア姉さん変なところで勘が鋭いから...一体何度切歌がその『鎌かけ』でつまみ食いがバレたことか...》
くっ...反応してしまった手前、もう誤魔化しが効きません...
マリアさん、なんて姑息な罠を...
翼「S...?」
響「私がHで、奏さんがKで、マリアさんがMだったから...」
やめてください響さん、そういう解説されると余計誤魔化せなくなります
えっと...えっと...
翠「そ...ソードのSですよ」
マリア「ソード?」
翠「そう、SWORD、剣ですよ」
変わらず訝しげな表情のマリアさん
しかしここは...まだこっちにいるのを知らせたくないセレナさんのためにも負けられません!
翠「両親の資料には、アガートラームはトゥーアハー・デ・ダナーンの王、ヌァザの銀製の義手を基にした聖遺物と書かれていました。が、銀腕でありながらヌァザの剣と思しき効果が見られるとも書かれています」
確かそんな事どこかのサイトに書いてあった気がします
生前の記憶を頼りにしているので確かではありませんが...でもファラさんだってアガートラームが剣と定義されていたかどうか首を傾げていましたし、普通剣ではないのだとは思います
翠「奏者によってアームドギアは変化するというのもわかっていますから、それはそのデータの奏者ゆえかもしれませんが...残念ながら奏者に関してのデータはシークレット...そういう意味でもSECRETのSなわけです」
なんとか言葉を紡いでいますが、もう自分でも何を言っているのかわかりません
助けて女神様...
マリア「SWORD...そしてSECRETのSね...」
うっ...やはりまだ...
翠「そういえば翼さん、マリアさんが翼さんのことぺちゃパイって言ってましたよ」
マリア「なっ!?」
翼「ほぅ...詳しく聞かせてもらおうか、マリア・カデンツァヴナ・イヴ...」
ごめんなさいマリアさん
マリア「なっ、私はそんなこと!」
翼「随分と不躾な言い分だな...自分の大きさに他を見下すとは...」
翠「それじゃ私はそろそろ寝ますねおやすみなさい!!!」
それだけ言い残し私は脱兎の如く走り出しました
マリア「ちょっ待ちなさい蒼井翠!!」
翼「えぇいその脂肪?いでくれる!!」
クリス「おい落ち着けって!口調変なんなってるぞ!!」
翼「お前もだ雪音ぇぇ!!!」
クリス「やっべ藪蛇!!」
こんなカオスな空間にいつまでもいられません!
どうする?安価下
睡眠不足はお肌の敵、寝ましょう
未来「^^」
女神様と今後懸念すべき事を相談する
・・・
翠「...はぁ~」
疲れました...
少し走ってしまいましたが、廊下に出て曲がってからはもう歩いても大丈夫ですよね...?
女神「大変そうですね、翠さん」
翠「女神様!」
一体いつから後ろに?
女神「翠さん、最近あまり私に構ってくれませんよね~、拗ねちゃいますよ~?」
翠「や、やですねぇそんなことないですよ...」
確かに最近あまり話したりしてなかった気もしますが...
女神「ま、いいですよ、これから構ってくれれば...それより、少し寄ってきます?私の部屋...今後懸念すべきこととか、色々考えたい頃じゃないですか?」
翠「確かに...」
夏菜さんのこともそうですし、それ以外にも色々ありますからね
・・・
というわけで、女神様が使ってる部屋にやってきました
女神「それじゃあ...奏さん達も交えて話し合いますか」
翠「あ、やっぱりそうなるんですね」
女神様のベッドに身体を預け、私は女神様と共にちゃぶ台の間に意識を飛ばします
どんなこと話す?安価下
(本編の話は奏さんセレナさんがいるので出来ません。する場合は奏さんセレナさんに『転生してきた』ということを伝えることになります)
月の落下について
折角使ったしセレナさんとイミテーター・アガートラームF.TypeSについて
・・・
『翠』「あ、久しぶり...です」
女神様を前に、少し畏っちゃってますね『私』
女神「えぇ、お久しぶりです。まさか結局戻ってくるなんて...私もかなり頑張ってあの条件にしたんですよ?」
『翠』「それは、なんというかその...はい、すみません」
おぉ...3ヶ月ちょっと前は「神様なんて全員許さない!貴女も感謝するけど許さない!」みたいな感じでしたのに...
翔子「お久しぶりですお義姉様!」
女神「はい、お久しぶりですね」
三ヶ月前といえば...
月の破片というか欠片というか瓦礫というか...とにかく、バラバラになった月ってやっぱりいつかは落ちてきますよね、それも近いうちに
今日の議題はまずそれにしましょう
月の落下について意見安価下
(翠(生態系の混乱も収束し、バラルの呪詛も解かれない...本当に月が破壊出来たのか疑いたくなるレベルです))
夏菜に落下してくる月の欠片を狙撃してくれる兵器を作ってほしいと申し出る
とりあえずししょーに聞く
「バラルの呪詛は長年の伝承により哲学兵装となった。」
翠ちゃんが3.5未プレイなら女神様の解説付き。
奏「にしてもあんた...普通にこっち来れるのな」
女神「神ですからね」
セレナ「神様だったんだ...」
ドヤ顔の女神様久々に見ましたね
前まではよくこんな顔してましたが
女神「まぁそんなことより、何から話し合いたいですか?夜も遅いのでそんなに長くは出来ないかもしれませんが」
翠「はい、私も眠いです。それで...月の落下の対策とか、どうかなと思ったんですが」
セレナ「月...お月様か...」
むしろ今の今まで落ちてきてないのも運がいいのかもしれません
星の重力やらについて詳しいわけではないので憶測ですが、下手したら隕石の大群になって落ちてきてたかもしれませんし
女神「流石に大量に落ちてきたら対処はシンフォギアを使ったとしても追いつくかどうか...絶唱や、その際のフォニックゲインを力に変換出来たとしても難しいでしょう」
すなわち、エクスドライブモードでも間に合わないかも、ということですね
奏「かといって放っておくわけにもいかないよな?」
翠「はい、私の」
『翠』「『私』達の」
翠「...私達の、償いでもありますし」
それに、出来ることならそれらをかき集めておいてフィーネさん達に頼んで月に再構築してもらいたいくらいですし
『翠』「う~ん...あの夏菜さんって人ならちょいちょいっと月の欠片を完璧に狙撃出来る兵器とか作れるんじゃない?要はカ・ディンギル沢山作ればいいわけだし」
翠「あ~あの人なんか天才物理学者みたいな肩書きがあったんでしたっけ」
奏「肩書きとかじゃなくって雑誌に名前が載ってるとかじゃなかったか?まぁ...」
セレナ「相談してみるのもいいかもね」
聞くだけ聞いてみましょう
ピコハンのようにあんな便利な武器をポンポン作れるならワンチャンあるかもしれません
翔子「でもその件に関しては勝手に動けませんね...」
女神「弦十郎さんにも聞いてみた方がいいかもしれません。ホウレンソウこれ大事です」
翠「ですね...というか、そういえば私達ちゃんと月破壊したんですよね?」
ふとした疑問を女神様に聞いてみます
いえ、今更「もしかしてやってないかも!無罪!」なんて馬鹿げたことを言い出すわけではありませんが
翠「バラルの呪詛が解けた気がしないんですが...フィーネさんに使えるようにしてもらうまで統一言語も使えませんでしたし」
『翠』「確かに」
奏「実感はないな」
セレナ「他の人達も特に変わった様子ないし...」
皆さんも思ってたんですね
バラルの呪詛...解けた瞬間はどうなるんだろうと思ってたんですが、よくわからないと言いますか...
女神「えっと...まぁ、もう言ってもいいかもしれませんね」
翔子「いいんですか?」
女神「えぇ、問題ないでしょう」
...?
またまた意味深な雰囲気ですか?
女神「いいですか翠さん...バラルの呪詛は、長年の伝承により『哲学兵装』となったんです」
翠「哲学...兵装?」
女神「はい、だからそう簡単には...というか、実質半永久的に解けません。発生装置である月の装置を破壊したことでその事実がより如実になってしまった感じです」
哲学兵装って...ファラさんが持っていたソードブレイカーも確かそんな言い方していたような
『剣』と定義するものは何でも破壊!何故かアガートラームも!
あ、さっきもそんなこと考えてました
翠「それでその...何で装置を破壊しても『哲学兵装』っていうのになったままなんですか?」
『翠』「待って、その前にそもそも『哲学兵装』の定義がわからない...シンフォギアとかとは違うんだろうけど」
そうです、感覚としてはなんとなくわかりますが、いざ細かいところとなると...
それに、翼さんは結局『否、これは夢に向かって羽撃く翼!』っていうごり押しでソードブレイカー攻略してましたし...それ以前に『この身は剣』理論で翼さん自身に大ダメージっていうのがよくわかりませんでしたが
アガートラーム...は結局銀腕兼剣とかそういうことでしょうけど
女神「『哲学兵装』というのは、道理を超越し、法理として現実に概念を成立させるものです。実際のところなんの力を持っていなかったとしても、そんなことは関係なく強力な力を宿してしまったり、色々何が起きてもおかしくないものなんですよ」
翠「道理を超越して法理として現実に概念を成立...?」
奏「もうちょい噛み砕いてくれ」
翔子「事実とは異なることでも、大多数の人間が信じ込んでしまうと、そっちが本当になってしまうということです。迷信や思い込み、ジンクスなんかが事実になってしまう...と言えばわかるでしょうか」
なんとなくわかるような...わからないような...
セレナ「とても有名な医者がただの栄養剤を万能の薬だと言って患者に渡すと、万能の薬だと思い込んだ患者がみるみるうちに回復していく...みたいなこと?」
女神「まぁ、そういう感じですね。その場合はその『栄養剤』または『医者が渡した物』が『万能の薬と同様の性質を持った物』ということになってしまうということです。そういったことがもっと長期的で大規模になると、常軌を逸し事実を捻じ曲げるようになるんです...俗に言う『呪い』の類もそういうのが多いですね」
呪い...バラルの呪詛...
翠「多くの人が『バラルの呪詛は解けない』『統一言語は使えない』と思い伝え続けたからこそ、装置がなくとも解除されなくなってしまった...ということですか」
女神「そういうことです...とはいえ、『哲学兵装』も完全ではなくあくまで具現化した『思い込み』。そんな哲学すらも凌駕するほどの強い意志、上書き出来るほどのもっと強い『思い込み』さえあれば、力だけではどうにも出来ない『哲学兵装』を打ち破ることは可能です。現に統一言語が使えないままになるなんて思ってもいなかったフィーネさんは解けたと思い込んでそれを自分だけ現実にしてしまいましたし...まさに一人哲学兵装」
セレナ「了子さん...」
セレナさん、そんな憐れんだ顔しないであげてください
となると、本編の翼さんは哲学すら凌駕する強い意志で『剣ではなく翼』としたから攻略出来たわけですか
...哲学すら凌駕するほど自分自身のことを『剣』のジャンルに入れておくのもどうかと思いますが
いくら小さい頃からとはいえそこまでとは...
あれ?翼さんも一人哲学兵装?
どうする?安価下
(特になければイミテーター・アガートラームフォームtypeSについての好評に移ります)
(哲学兵装の説明難しい...)
なし
・・・
とりあえず、バラルの呪詛が解けない理由はわかりました
翠「う~ん...」
そもそも私が月を破壊しに来た本当の理由ってバラルの呪詛を解くことなんですよね...
まさかここまでして実質半永久的に不可能と言われるとは...
とにかく一旦置いておきましょう
翠「あ、セレナさん」
セレナ「ん?どうしたの?」
翠「そういえばさっきは勝手にアガートラーム模倣させてもらっちゃってごめんなさい...どうでした?」
イミテーター・アガートラームフォームtypeSについての反応安価下
(セレナさん以外の人の反応でも構いません)
セレナ「私が使っていたのと少し違う形態だった」
とかは有りそう
『翠』「前々から思ってたけど幾ら纏えるギアが多いからって何から何まで器用にやるよね、射撃といい剣といい」
絶対マリアにバレたよね
セレナ「そうだね...私のアガートラームっぽかったけどまんまそれってわけでもなかったね、少し違う形態だったような」
奏「他のをコピーした時も随所が違ってるよな...基本的には同じなんだが」
翠「まぁ完全に模倣するっていうより似せるって感覚ですよね、イミテーターは」
カエルっぽい宇宙人の新しい方のキャラも一人小隊とかやってましたっけ
イミテーターはあれに近いかもしれません
あくまでどこまでいってもイミテーターの域を出ない、みたいな
『翠』「というかさぁ...前々から思ってたけど、幾ら纏えるギアが多いからって何から何まで器用にやるよね...射撃といい剣といい」
翔子「どちらも鍛えてもらうまでは基本すらままならないなんちゃって技ばかりでしたけどね、翠さん」
翠「今もよく理解出来た気はしませんけど...でもほら!色々出来るってなんかカッコよくないですか!?」
『翠』「原動力はそれか...」
モチベーションはそこです
何せ何でもかんでも出来るチートって憧れますし!
あ、でもバイリンガル?はあまりそうでもないです
いろんな言語勉強するのは出来る出来ない以前に疲れますし...
イタリア語ドイツ語とかはカッコいいからちょっと憧れますが
翠「それに、纏えるのが私だけなら宝の持ち腐れにはしたくないんですよ...なるべくちゃんと使えるようにしたいんです。どこぞの英雄王のようにギアの能力に慢心し過ぎると足元掬われそうですからね」
女神「とかなんとかいいつつ楽しいだけでは?いろんなギアやノイズを模倣するのが」
翠「...ソンナコトナイデスヨ?」
でもまぁいろんなものを使えるのは楽しいです
翠「出来ることなら模倣出来るものすべてコンプリートしたいですよね!コレクター魂的には!」
奏「いやそもそもコレクターじゃないだろ」
『翠』「わかる!」
奏「わかっちゃったよ...」
セレナ「でもそのせいでさっきマリア姉さんにかなり追い込まれてたけど...」
全員「...」
いや本当すみません
まさかあそこまで追求されるとは思ってなかったんです
ちょっとした好奇心、出来心だったんです
『翠』「...絶対マリアさんにバレたよね、誰のアガートラームを模倣したのか」
翠「明日からどんな顔して会えばいいんですかね...なるべくシラを切るしか...」
憂鬱ですね...
どうする?安価下
(特になければ戻って自室に帰ります)
疲れながら自室に戻ろう
目が覚めたら(翌日)、翼とマリアから可愛がり稽古。
セレナに「どうにも誤魔化せきれなくなったら、お願いします」と言っておく
・・・
翠「さて、そろそろ戻って寝ますか...明日学校ですし」
睡眠不足はお肌の敵、ですからね
『翠』「行けるといいね、学校」
翠「やめてくださいフラグになりそうです...」
二日も休んだら授業どこまでいったかわかんなくなりますよ...
翠「...あとセレナさん、申し訳ないんですが...どうにも誤魔化せきれなくなったら、お願いします」
セレナ「あはは...うん、タダで居させてもらってるしね...でもなるべくは誤魔化してほしいかな」
翠「はい、わかってます...行きましょう、女神様」
女神「は~い」
・・・
私は戻ってから女神様と別れ、自室に向かいました
女神様の部屋で寝かせてもらうという提案もしてもらったのですが、さっきもクリスさんについついあんなことしてしまいましたし...下手すると私の方が耐えきれないなんてことになりそうで若干怖いんですよね
それを女神様に言うと「むしろカモン!」とか言われそうな気もしなくもないですけど...いえ、流石にこういうのに関しては言わないですよね?
翠「はぁ...とにかくもう寝ましょう、今日は一段と疲れました」
あーでもベッドは未来さんに貸してますし...床で寝ますかね
ガラッ
翠「適当にクッションと膝掛けでも使って...」
未来「おかえりなさい、翠ちゃん?」
翠「」
お、起きてるぅ...
どうする?安価下
『翠』「あ...うん、がんばれ」)
朝チュン
疲れと災難と眠気でスイッチが飛んだのか翠が逆に襲い始める
本人は覚えていない
相変わらず笑顔の未来さん
しかしどうやら卒倒する前より怒っているようです
...うへぇ、まだ寝れないんですか私
未来「さっきはちょっと驚いちゃったけど...その間に翠ちゃんも響も逃げるなんて酷いよね」
翠「いや、だってノイズが」
未来「さぁ、ようやくお待ちかねのおしおきだよ...逃げたのも含めてたっぷりとしてあげないとね?」
もう、なんか...今日は色々あって
なんだかんだ響さんと一線超えちゃったらしいし
朝からネフィリム倒して
知らない奏者出てきて
その奏者の壮絶な人生知って
また会って話をして
『翠』が調子に乗って兼用の身体で未来さんに負けて
その分の気だるさ押し付けられて
またノイズ出てきて
倒して
マリアさんに追求されて
疲れたし
眠いし
寝るし
プチッ
・・・
未来「あ、あれ?何で私が手を掴まれ...きゃっ!い、いきなりそんなっ!」
未来「待ってわかった、わかったから!お願いちょっと待って!」
未来「せめて自分で!自分で脱ぐか...ひんっ///」
未来「はぁ...はぁ...ま、まだイったばっかだからぁっ!///」
未来「や、休ませ...んんっ///」
未来「~~~っ!!!///」
・・・
チュンチュンチュン
もし私がいるこの部屋が潜水艦ではなく地上の建物の中で、なおかつ窓があったなら、きっとそんな鳥の声が聞こえてくるでしょう
いえ、むしろコケコッコー?
そんな朝
翠「...ヤバいです、またしても昨夜の記憶がありません」
一糸纏わぬ状態でベッドの上
まぁそれだけなら最悪寝相が悪いとかそういう感じに結論付けられるのですが
未来「...」
同じように服を着ていない未来さんが隣で寝ていると話は別です
翠「あの後...眠くなって...あれ?響さんのときみたいに?...いやでも...少なくとも今回は襲われた記憶すらないような...」
まさか無意識のうちに私が危惧していた事態に?
...いやいやいや!そんなどっかのイキリ何たらみたいなことが本当に起きるわけないですよね!
確かに疲れと眠気とで勝手ながらいい加減にしてほしいとか思っちゃってたかもしれませんけど、私にそんな力あるわけないですし!
未来「...ぅ」
翠「!」
み、未来さんが起きたようです
どうするどうなる?安価下
(翠ちゃんがどうするかでも、未来さんがどうなるかでも構いません)
未来が泣きながら「……バカッ、少し外を走ってくる」
翠ちゃんジャンピング土下座
すいません許してください何でもしますから
耳はむされた後「昨日は凄かった(はーと)」
未来>響>翠>未来
の三つ巴に…?
目があうと激しく赤面する未来さん
未来「ん...ぁ」
翠「お、おはようございます...」
未来「...っ!///」
目があった途端、顔が一気に真っ赤に染め上げられた未来さん
やっぱり未来さんは昨夜のことを覚えて
未来「...」
ポロポロ...
と思ったら泣き出した!?
あっいや覚えてるからこそ!?
翠「すみませんすみません本当すみません許してください何でもしますから!!」
それを見てすぐ私はベッドから飛び降りつつ土下座をしました
何とも言えない罪悪感が湧き上がりほとんど無意識で頭を床に擦り付けてます
未来「...バカッ、少し外走ってくる!」
翠「はい、本当すみま...って未来さん服!服着てください!」
未来「っ!!!///」
・・・
未来「...あっち向いてて」
翠「はい...」
なんかもう対応が...
いえ、多分私の方が悪かったんでしょう
過程はどうあれ結果的には...
未来「...はむっ」
翠「ひゃぅっ!?///」
なんて思考を巡らせていたとき突然後ろから未来さんに耳を唇で甘噛み
変な声が出てしまいました
翠「な、何を///」
振り向こうとしたとき頬を手で抑えられ、振り向けません
未来「...昨日はすごかった///」
翠「...へ?///」
それだけ言い残し、未来さんはもう着替えが終わっていたのかそのまま部屋から走って出ていってしまいました
翠「未来さん...///」
・・・
朝からまたしてもなんとも大変な...
いえ、面倒なことになってしまった気がします
翠「...っ///」
なぜか未来さんのことが頭から離れなくなってきてますし...うぅ~///
マリア「...ごきげんよう、蒼井翠」
翼「少し付き合ってもらいましょうか?蒼井」
翠「」
だ、誰か立ってます
しかもなんか私の名前呼んでいたような...いえ、気のせいです!私は今日こそもう何事もなく一日過ごすんですぅ!学校行って帰ってだらだらしてご飯食べて寝るんですぅ!
どうする?安価下
(どうあがいても可愛がり稽古です)
大人しく訓練に付き合って1対多の対シンフォギア戦闘でも練習しよう
翼とマリアからママより怖いおしおきだべぇ~
...とは言え、ここで拒んでも退いてくれなさそうなのも事実
翠「...はい、わかりました。何をすればいいんですか?」
未だ敵判定が取れないマリアさんだけならいざ知らず、翼さんも一緒ならそこまで酷いことは強要されないでしょう
翼「少しばかり私とマリアで蒼井に稽古をしようかと思ってね」
翠「...『マリア』?」
マリア「なっ!お前!外ではそう言うなと!///」
翼「なんだ、ここは外ではないだろう?」
マリア「~!!///」
えっと...あれですかね?
昨日でまかせ言った後に翼さんもしかしてマリアさんに話をベッドで聞かせてもらったんですかね?
...うん、私にとって今そういう話題はNGなのに自分から勝手に想像してしまいました
ちょっと頭痛いです...
翠「いいんですいいんです、仲が良くなったのならそれでいいんです」
マリア「~っ!誰のせいだと...まぁいいわ、それより...私にあんなありもしない濡れ衣を着せたこと、翼を騙したこと...きっちりとお仕置きをしないとね?」
翼「貴女と私達、戦いましょうか」
わぁ!嫌です!
・・・
翼「朝食前の軽い運動のようなものよ。私達二人を参ったと言わせるか戦闘不能にすれば蒼井の勝ち。その逆なら私達の勝ち」
要は1対2でギア使用した模擬戦ですか...
翠「いや、翼さんとマリアさんがコンビ組んできたら私絶対勝てないじゃないですか」
マリア「風鳴翼、立花響、雪音クリス、小日向未来...彼女達との実戦及び模擬戦はどれも優勢。おまけに私達との戦いでも勝っていた人間の言うこととは思えないわね」
勝てた試合ってどれもギリギリじゃないですか...それに響さんとは生身だと前に負けてますし
翼「そういうことだ。ハンデは不要...でしょう?」
そして翼さんいつまでそっちの口調...
どのギアで行く?安価下
1 アメノムラクモ
2 アスクレピオス(戦闘不向き?)
3 ミョルニル
4 イミテーター(何を模倣するか記述)
5 神獣鏡
6 同時展開(神獣鏡と何のギアを同時展開するか記述)
天叢雲剣
ふぅ...仕方ありません、やるからには本気で行きましょう!
でないと割と怒ってるお二人に斬られてしまいます
翠「ならここは...一番使い慣れているコレですかね」
翼「準備はいい?」
翠「えぇ、行けます!」
マリア「いい目になったわ、行くわよ!」
「Imyteus amenohabakiri tron」
「Granzizel bilfen gungnir zizzl」
「Imyuteus amenomurakumo tron」
黒いギアに身を包み、一太刀の剣を掴んで構えます
翼「戦う前に...蒼井、貴女最近あまり戦闘中に歌を歌っていないわね?」
翠「っ!」
マリア「そういえば...聞かないわね、貴女の戦場での歌」
翼「大方、他の奏者の歌によるフォニックゲインの余波にばかり頼って出力を上げるのを怠っているのでしょう?」
それで十分...というか、私の場合デュエットとかでもしてないと曲が流れてこないんですよね、転生者だからかなんなのか
気分的には複数人画面にいるうちの曲かかってない人の立場でいつもやってます
ノイズ相手なら最近はそれでも行けますし、ネフィリムやマリアさん達の相手をするときは...何歌おうか考える暇がないと言いますか
でもよく考えたら歌った方が出力上がるんですからその方が断然いいはずなんですよね
すみません、正直楽しようとしていたのかも
翼「そんな甘い考えでは、私達には勝てないぞ。私とて...前とは違う」
マリア「つまりは、ずっと舐められていたということね...ならそろそろその価値観、改めてもらいましょうか!」
それなのに深読みされててすごく怖いんですが
なんでそんなに本気モードなんですか...でもまぁ私もついさっき本気で行くと言ったばかりですし
翠「だったら遠慮なく...行かせてもらいます!」
何歌う?安価下1
(ちなみにシンフォギアの曲はAXZ全般とXDのOP以外のイベント曲NGです)
どう戦う?安価下2以降
水樹奈々さんの“BRIGHT STREAM”
どう戦うならば安価下で
挟撃を受けないように翼さんを蛇に牽制してもらって
その間にマリアをたたく
平和な日常に戻る(戻す)為に全力全開出し惜しみ無しで叩き潰しに行く
飛び道具が無いので大蛇は援護重視に立ち回らせる
二人同時に接近してきたら大回転斬り
恐らく対策が出来ていないであろうマリアに影縫い
マントで抜けるから影縫い効かないだろうな
翠「歌うなら...」
頭の中で翼さん...ではなく、水樹奈々さんの歌をセレクトしつつ、空間を一太刀
『逆巻ク大蛇』
避けた空間から現れたのは久方ぶりの大蛇
翠「翼さんの方をお願いします。私はマリアさんを」
しばらく会っていなかった気がするので女神様のように拗ねてしまっていたらどうしようかと思いましたが、杞憂のようでした
私の言葉に頷き、大蛇は翼さんの方を睨みつけます
翠「無理は、し過ぎないでくださいね...私もこの子達も悲しみますから」
自分達も混ざりたいと言わんばかりに私の身体から大蛇の方に這っていく蛇達
このギアに触れていたからか8匹ともいつもより大きく...私と同じくらい、大蛇より一回り小さいくらいの大きさになっています
翼「っ...中々な光景だな」
マリア「ゾッとしないわね...蛇使いというのはあながち間違いではなかったのね」
今日はもう、平和な日常に戻る為に...戻す為に...全力全開、出し惜しみ無しで叩き潰しに行きます!
翠「ぼ~く~の~瞳(め)に、う~つ~る君、何を見つめてるの~?拭~え~ない闇~に~射~しこむ...一筋のひ~か~りっ!」
地面を蹴り出し、マリアさんに肉迫します
翼「っ!」
それに気付いた翼さんが間に立とうとしますが、さらにそこに大蛇が割り込み翼さんの身体を首で叩き飛ばしました
マリア「翼っ!」
翠「貴女の相手は私のはずです!」
キンッ!
剣と槍がぶつかり合いマリアさんが僅かによろけた瞬間を狙い
『雨後ノ多剣之子』
私は地面に剣を突き刺しマリアさんのいる地面から幾つもの剣先を生やします
マリア「甘いっ!」
しかしそれはすぐに跳躍で避けられ、逆に槍をこちらに投げつけてきました
『STARDUS†FOTON』
『天ノ岩戸』
翠「くっ...怖~がら~ないで...いつもそ~ばに~いるよ...ぉっ!」
無数の槍を羽衣で凌ぎますが、それでもかなりガリガリと削られているのであと何度も使える手ではなさそうです
翠「だったら押して押して押すっ!!」
距離を取るのは愚策、なら近距離でいくしかありません
槍を持たない今がチャンス、もう一度距離を詰め剣を振るおうとしますが右に左に避けられます
マリア「そんな剣筋、防ぐまでもない!」
翠「真っし~ろな羽は~!希望(あす)を探して~!幾つもの過去(よる)を越えて~いく~!」
余裕そうなマリアさん
あまり時間をかけると槍を手元に引き寄せてしまうでしょう
ならその動きを止めてみせます!
翠「はぁっ!」
『影縫い』
コンマ下
奇数 マントも固まる
偶数 残念マントは有能
(翼「蛇なんかに私は屈しない!」)
マントさんがんばれ
マリア「動きがっ...」
よし、今のうちに!
私は剣を振り上げ...
マリア「今のうちに...なんて思ったかしら?」
そのとき、動けないはずのマリアさんの影が動いたような
キンッ
いえ、正確には
翠「っ...マント...ですか!」
マリア「どうやらこっちは平気のようね...来いっ!」
嫌な予感がしその場から飛び退くと、案の定私がさっきまでいたところをマリアさんの槍が飛んできていました
それを掴んだマリアさんは私の方に向きます
翼「やぁっ!」
『風輪火斬』
翠「っ!みんな!」
振り向けば翼さんに斬りつけられ元の大きさに戻ってしまった蛇達が飛ばされてきました
所々焦げてしまっていますが、流石に模擬戦だからか致命傷はなさそうです
翠「後は任せて休んでいてください」
しかしもし模擬戦でなければおそらく...つまりは、ここで蛇達は戦闘不能で退場
それを理解しているのか素直に下がっていきました
翠「大蛇...はまだ平気そうですね。とりあえず援護にまわってください」
大蛇は翼さんを睨みつけながら私の後ろに来ます
翼「蒼井の方から率先して私達二人を相手取ろうなんて」
翠「いいえ、一人で二人は無理ですから、ここからは逐一援護してもらうだけですよ」
マリア「それでも結局数は変わらない...むしろ数匹仲間が減っている状態でしょう?」
翠「一回ピンチになった方が勝つ確率上がるんです」
とはいえ、それは主役やそれ相応のキャラの特権
私なんかでは発動しないかもしれませんし、第一ここは現実なのですが...
翠「それに、思い込みは、常軌を逸することも出来るらしいですからね...き~み~の~瞳(め)に~映~る僕、何を想~って~る...初~め~て~知る~ぬ~く~もりに...不安が襲~う~よ~!」
どう戦う?安価下
(奏「...翼、仲よさそうだな」
セレナ「マリア姉さん...仲よさそう...」)
2人を接近させるように釣り出してからアーマーパージ
直ぐにイミテーター・イチイバルフォームでガン・カタと遠距離の併用
ささやき戦術
翼が影縫い→逆羅刹→炎鳥極翔斬→千ノ落涙→天ノ逆鱗→蒼ノ一閃のコンボをする
とりあえず剣をマリアさんに向けて一本投げつけながら翼さんの懐目掛けて飛び出します
その間新しい小刀を脚部の装甲から取り出し構え
翼「そんな愚策を教えた覚えはないわ!」
ガキンッ
剣と小刀がぶつかり合い火花を散らし、その瞬間
翠「願いはいつし~かっ!」
『夢想残光香』
そのまま押し通りつつ無数の斬撃を叩き込みました
翼「何っ...ぐっ...」
確かに手応えはありました、が、それで折れるような柔な剣ではないようですね、翼さんは
各装甲にダメージが入っているはずなのに何事もないように構え直してきます
翼「長くは保たないか...その程度で!」
翼さんが次何をしてくるのか
それを見極めるためその手に握られた剣を見ていると
翼「ふっ!」
翠「っ!」
反対の左手に知らず識らずのうちに握られていた小刀
翼さんが放ったそれに一瞬反応が遅れ、私が動く前に私の影に吸い込まれるように刺さり...
『影縫い』
翠「やり返されました...」
翼「まだまだ成長していないわね!」
『逆羅刹』
逆立ちしたまま駒のように回ってくるというのは見ていて笑ってしまいそうですが、その足に装着されたブレードは確実に痛みを与えて来ます
しかし動かぬ身体を恨んでも仕方がありません
翠「ぐふっ...」
翼「まだまだ!」
跳び上がった翼さんは青い火の鳥となり向かって来ます
『火炎極翔斬』
翠「それはっ!本当に痛いやつです!」
だからなるべく受けたくありません!
『神剣・罪切ノ太刀』
翼「くっ!?だが押し切れる!」
ズバッ
翠「があぁっ!!」
軌道は逸らさせましたが痛いめちゃくちゃ痛いです
翼「まだまだ行くぞ!」
『千ノ落涙』
翠「動け...動けっ!」
『天ノ岩戸』
ギアがプスプスと嫌な音を出し始めて来ましたが、なんとか羽衣の盾を私の前に出します
翠「痛っ!」
ですが途中で『千ノ落涙』が貫通し始めたことで結局ダメージ食らってます
翼「いつまで保つかな?はっ!」
翠「コンボ多過ぎ!」
『天ノ逆鱗』
翠「ぐぐぐっ...うああっ!」
遂に羽衣さんは殉職なされました
南無三
次ギアを纏ったときは多分直ってますけど
翼「これで留めと行きましょう」
翼さんは見せつけるようにゆっくりと剣を巨大化させエネルギーを貯めていきます
翼「いつかの借り、ここで!」
『蒼ノ一閃』
青いエネルギー刃が放たれ、こちらに向かって来ます
あぁ、これは死にましたね
完全に、これが模擬戦でなければ死にます
死ぬ...
翠「死ねるかぁっ!!!」
『神剣・罪切ノ太刀』
私は自分の影に近い位置に残しておいた斬撃を発動させ小刀を弾くためもう一度『神剣・罪切ノ太刀』を発動させました
キンッ
翠「危なっ!」
案の定そこにも残ってましたか...
ギリギリで『蒼ノ一閃』を躱し
『光陰剣盾』
翼「っ...壁か!」
翠「壁です!」
『天叢雲剣ノ雨』
翼さんの四方を壁で覆いその中目掛けて天叢雲剣を集中豪雨させます
翼「はっ!」
しかし翼さんはさっき巨大化させた剣を盾に...というか傘にして天叢雲剣を防ぎつつ壁の囲いの中から跳躍して脱出し向かって来ました
何あのNINJA
マリア「退きなさいっ!」
そしてマリアさんは大蛇の噛み付きをマントによって退け私の背に向けて飛びかかってきました
翠「き~みの~えが~おが~も~っと、見た~くて!」
挟まれた!
私は瞬時に小刀を捨て新たな剣を握りその場で横一文字に斬りながら身を翻し
大回転斬りっ!!
翼さんはそれを剣で、マリアさんはマントで防ごうとしますが、これはただの一閃ではありません
『ディメンション・スラッシュ』
翼「っ!跳べマリア!」
マリア「何を!?」
私の周り360度の世界がダルマ落としのようにズレ、戻ると同時に二人のギアから火花が出ます
翼「かはっ...なるほど、そう来たか...だが、大技の後呆けては!」
マリア「もう一度!」
空間を切り裂くとはいえお二人の身体が胴体で真っ二つとかにならなくてホッと胸を撫で下ろしつつ大蛇に視線を送りました
それに気付いた大蛇は
翼「きゃっ!」
マリア「今度は何っ!」
その巨体を生かして翼さんとマリアさんを私を挟むようにして恵方巻きを作るときのように一気に巻き付いて締め上げます
そしてギア同士が密着したところで
翠「教え~て~く~れた...ぶっ飛んでください!アーマーパージです!!」
キィィィン...ドッ!!!
アメノムラクモのギアが拡散すると同時に大蛇も消え、翼さんとマリアさんの身体はシミュレーションルームの壁まで吹き飛ばされました
しかしその代わり私も無防備
「Stealer Imitator tron」
翠「コピー!」
なので二人が起き上がる前にイミテーターにチェンジ
模倣するのはイチイバル
翠「まだまだ行きますよ!」
ハンドガンを両手に持ったらすることは一つ!
大蛇がいなくなった今なるべく一人に時間をかけないようにしないと勝てません!
まずはもうすでに起き上がりそうなマリアさんからっ!
何を囁く?安価下
いつの間にか名前呼びになってるけどナニがあったのか
『歌は奏者の心象風景を』ってXDでショップに入る時に聞くから
何か変な誤解を受けそうだよな
今の歌もフェイトちゃんの心象を歌った奴だし
あの歌詞を翠に当てはめるならルナブレイク前後の心境を思い返してる感じだろうか 安価下
マリア「戦場でギアを変えるなんて、随分と余裕ねっ!」
翠「むしろ何でまだマリアさんはそんなにピンピンしてるんですか!」
槍の突きを銃身でいなしつつ殴りかかりますが、万能過ぎるマントはそれに対抗して拳のように突き出されてきます
やはりこのマントかなり便利ですね...ししょーと拮抗するほどの力を持つ大蛇の顎の力を凌ぐだけはあります
仕方ありません...ここは精神的に揺さぶって!
翠「ところでマリアさん」
マリア「何かしら?」
翠「いつの間にか名前呼びになってますけど...」
一気に詰め寄って二丁の銃で槍を挟みマリアさんを引き寄せ
翠「翼さんとマリアさん、ナニかあったんですか?」
マリアさんの反応安価下
(『翠』「おぉ、自分だって今そういう話題アレなのにがんがん行くね」)
一緒にカラオケ行っただけよ
平静を装ってるけどマントがすごいプルプルしてる
マリア「べ、別に、一緒にカラオケに行っただけよ」
平静な様子でそう答えながら銃を振り払い攻撃をまた再開するマリアさん
むぅ、失敗でしょうか...
マリア「えぇ、全く、何を言い出すかと思えば」
...いえ、マントがものすごくプルプルしてます
明らかにあれ動揺してますよね...動揺してマントが震えるってなんですか
翠「へぇ、カラオケに...あんな時間からですか」
歌姫二人で行ったカラオケなんて本当ならかなり豪華ですけどね
翠「でもそれなら...いえ、何でもないです」
きっとカラオケというのも何か誤魔化した末出た単語でしょう
もしカラオケに行って名前呼びになるのなら、私のことも名前呼びでいいのに...なんて思ったのは内緒です
どう戦う?安価下
(翠(早く仕留めないと翼さんが復活してしまいます...ギアが解除されていないのなら戦闘不能ではないですからね))
動揺が収まる前に至近距離に踏み込んで手数で押し込む
ガン=カタで仕留める
弾速が遅くて誘導性の高いミサイル発射からの偏差射撃
【RED HOT RAIN】で広範囲爆撃、行動範囲を狭めて急接近
何はともあれ動揺している今が勝機
手早く仕留めましょう!
ハンドガンを二丁あるのを生かして連射し、マリアさんが槍を回してそれを回避した直後
『RED HOT BLAZE』
ハンドガン連射後すぐに用意したスナイパーライフルを構え発射
マリア「何度撃ってきても...っ!」
しかしそれはマリアさんだけではなくマリアさん周辺を大雑把に標的捕捉したため、広範囲が爆撃されました
その煙幕に紛れて近づき再び出現させたハンドガンでガン=カタを試みます
翠「はぁぁっ!」
マリア「うっ...くっ...」
殴り押し退けゼロ距離撃ち
しかしこれらもさっきまでなら確実にマントやマリアさん自身の技量の問題で避けられていたでしょう
つまりは、確実に集中力が切れているということ
翠「そろそろ決めますっ!」
『QUEE'S INFERNO』
ハンドガンをクロスボウに変形させ複数の矢を同時発射
さらに間髪入れずに腰の装甲からミサイルを飛ばします
マリア「そんな遅いミサイル!」
翠「...ふっ」
そう、あれは遅い
しかしただ遅い欠陥品ではありません
マリア「何っ」
遅いからこその高い誘導性
どこに避けるのか丸わかりです!
クロスボウをハンドガンに戻し、マリアさんが来るであろう場所に乱射
それらは吸い込まれるようにマリアさんの装甲に命中し
翠「やぁっ!!」
ガッ
そのまま殴って
『GIGA ZEPPELION』
二丁のハンドガン改めクロスボウから天井すれすれに放ったクリスタルは無数に分裂
私はすぐに跳び退き、マリアさんが矢の雨に打たれる様を見届けようとマリアさんの方を見ます
マリアさんコンマ下
奇数 ギア解除(戦闘不能)
偶数 試合続行
ゾロ目 ズバババン
はい
こんなに長時間吹っ飛ばされてるとか翼さんて案外弱いんだな
戦闘時間的には多分1分ぐらいだしアーマーパージって本編見てる限りかなりの衝撃だから
至近距離で受けて直に動けてるマリアがタフすぎるだけかもしれんな 安価下
マリアって結構強いんだな
マリア「...ふぅ、嫌な通り雨ね。傘もないのに困ったものだわ。まぁそれも...もう止んだようだけれど」
翠「...えぇ、これが本当の『槍でも降ってくる』ってやつですよ」
まさかあれだけやっても倒れないなんて...前に戦っていた時より強いんじゃないですか?
いえ、むしろ今は負けられないというある種の脅迫概念がないからこそ逆に本気が出せているのでしょうか
マリア「さぁ!ショーはまだまだ終わらないわよっ!」
翠「こっちは早く終わらせて朝ご飯食べたいんですけどねぇ!」
どう戦う?安価下
(翼(蒼井とマリアが何か話していて入りづらい...だがこれを機にあの二人の中も縮まるといいな))
扇状にナパーム射出→飛んできたら弾速の速いミサイルで直撃を狙う
OKマリアさん。最後のステージの幕を上げましょう
リフレクターを広域に展開、前後左右あらゆる方角からエネルギー弾を反射させて攻撃
ミサイルで弾幕
しかし思いの外マリアさんがノリノリです
本人達的には敵地に保護されているという立場らしいですが、こうして何かしらの楽しみを見つけられているというのも大切かもしれません
翠「...ふぅ、OKマリアさん、最後のステージの幕を上げましょう!」
なら歌は、最初からまた繰り返しましょうか
翠「ぼ~く~の~瞳(め)に、う~つ~る君、何を見つめてるの~?」
『MEGA DETH PARTY』
小型ミサイルで弾幕を作りさらに広域に展開したリフレクターから畳み掛けるようにエネルギー弾を発射
マリア「視界が奪われたのは貴女も同じこと!」
しかし同時に煙の向こうからエネルギービールが放たれます
『HORIZON†SPEAR』
それも続けざまに違う方向から
これはマリアさんが移動している?なら...
翠「無~垢な~...かが~やき~、すべ~て~ほ~ど~い~てく...!」
扇状に放ったのは焼夷弾
それも超高温になる米国由来のものです
翠「さぁさぁ!当たると落ちないし焼け死にますよ!」
マリア「まさかナパーム!?そんなものこんなところで放ったら...くっ!」
マリアさんはそれが当たらぬよう逃げ回りますが、さっきのエネルギー弾が反射しその身体を狙います
ちなみに私もナパームから逃げてます
翠「はっ!」
逃げ切れなそうなものは弾速の速いミサイルで直撃を狙ってますが、よくよく考えてこれ床とか燃え始めたりしたら本部平気なんでしょうか...
どうする?安価下
(セレナ「あれは...マズいんじゃない?」
奏「翼ぁ!起きろぉ!死ぬぞぉ!」)
マリアのLAST∞METEOR
翠は竜巻の勢いを逆手にとって一気に接近してRED HOT BLAZE(殴るんだよぉ!Ver)
近距離での殴り合いに
マリア「なら全て巻き上げて吹き飛ばすっ!」
マリアさんは槍を掲げ、穂先を回転させて煙幕、ナパーム弾、エネルギー弾全てを空中分解、散乱させます
『LAS†METEOR』
翠「とりゃっ!」
私は二丁のクロスボウを合わせスナイパーライフルにし、その竜巻に突っ込んでいきました
竜巻の勢いに乗りマリアさんの方に飛んでいって
マリア「この強風、ライフルで!?」
翠「殴るんですよっ!」
『RED HOT BLAZE』
イグナイトでなくてもこの技なら!
リベリオンのせいでクリスさんが銃が遠距離武器ということを忘れたというのがよくわかる本編の1シーン
マリア「いったぁ!?...貴女ねぇ!」
翠「ごふっ」
脳天直撃させたつもりですが、どうやらブチ切れさせてしまったようです
槍を捨てグーパンしてくるなんてアイドル失格ですよ!
あっでもそういうことするアイドルが居たら怒られそうなのでアイドル大統領失格と言っておきましょう
翠「ふっ!」
マリア「がっ...やぁっ!」
ドカッ
バキッ
ドゴッ
そこからは殴り合いです
流石にお互い顔はあまり狙いませんが、頭は狙います
というか頭だけは狙われると避けるので精一杯です
さっきのがかなり痛かったのでしょう...
ですが!
翠「殴り合いなら、響さんにも勝ったんですよ!」
マリア「そこらの高校生と、一緒にしないでもらえるかしら!」
翠ちゃんコンマ下1
マリアさんコンマ下2
(コンマが高い方、あるいは低くてもゾロ目なら勝ちです)
(どちらも同じコンマ、もしくはどちらもゾロ目だった場合試合続行です)
はい
さあどうなる
やっぱ翠ちゃんつえーな・・・
あ
ステゴロ番長翠
翠「やぁぁぁぁっ!!!」
マリア「はぁぁぁぁっ!!!」
痛い
一撃一撃が重い...流石年長者は違いますね
生前死ぬまではぬくぬくと平和を貪ってきた私と死がすぐ隣にある人生を続けてきたマリアさんとでは、大きな差があります
だとしても、罪を背負って生きていくのに...
翠「この程度で負けていられないんですよっ!」
マリア「うっ...」
渾身の一撃
マリアさんが拳を突き出した瞬間一気に懐に潜り込み
翠「イミテータァァァッ!!!」
それはいわゆるアーマーパージの応用
GXでエクスドライブモードの翼さん達が響さんに装甲をエネルギーとして送り出したように
イチイバルを模倣しているイミテーターのエネルギー...最低限の戦闘スーツ以外の装甲のエネルギーも含めて全て拳に込め、振り抜く!
翠「ァァァァッ!!!」
マリア「ぐっ...がはっ...」
エネルギー自体はイチイバルではなくイミテーターだったからか赤と黒が入り混じった色だったエネルギー波は、マリアさんの身体を再びシュミレータールームの壁へ叩きつけました
マリア「...」
今度こそギアが解除されたマリアさん
それを目視で確認し、ホッと息をつきます
翼「...今のマリアを退けるとは、強くなったわね」
あ~もう早く朝ご飯食べたいです...
これだけやってまだ一人いるんですよね...しかも気絶ついでに休憩して回復していたであろうSAKIMORIが
翼「最後のステージの後には、アンコールが付き物でしょう?」
翠「...どっちかというと、ファイナルステージに次ぐボーナスステージって感じですよ、私からしたら」
どう戦う?安価下
翠はMEGA DETH INFINITY
翼が蒼ノ一閃→蒼刃罰光斬
イミテーターを解除、アメノムラクモにチェンジついでに変身時のバリアフィールドで攻撃を防御
緋ノ一閃で一閃対決
翼が全力モードに
奏のフリをして動揺をさせてから腹に零距離射撃
翠「行きますっ!」
その場を蹴り出し翼さんに近付いて
翼「ふっ」
翠「ほっ!」
丁度横に斬り払ってきた剣をしゃがんで避け
翠「甘いな、翼」
翼「っ!?かなd」
翠「残念!」
なけなしのエネルギーを使って作り出したハンドガンの銃口を翼さんの腹部に押し当て連射
翼「ぐうぅっ」
それに怯んだ翼さんの隣を抜けて後ろに回り込み
翠「戻ってください!」
そして手を前に出すと、翼さんがいる場所を通過点としてイミテーターのエネルギーが私の方に帰って来ました
翼「ぐっ!」
そのエネルギーに軽く弾き飛ばされた翼さんはすぐ体勢を立て直しこちらに剣を構えます
ですがさせません!
脳裏に浮かぶのはAXZ唯一見られた第1話巨大要塞すら破壊した大技
『MEGA DETH INFINITE』
大型ミサイル12基に何十もの小型ミサイル、両手にガトリング砲を構え一斉射撃
翠「今のうちに!」
変身強制解除ではなくギアの意図的なチェンジは複数持ちの私だけ許されている特権
ならどんどん使いましょう!
「Imyuteus amenomurakumo tron」
イミテーターを解除しアメノムラクモにギアチェンジ
翼「敵前で解除するのは!」
翠「歌う時間さえ稼げれば隙じゃなくなります!」
というか無事でしたか
煙の中からいくつもの斬撃が飛んできますが、それらは全て変身時のバリアフィールドによって阻まれます
そして煙が晴れる頃には私の変身も完了していて
翠「ふぅ...」
剣を握りしめ翼さんの方に向けました
翼「それにしても...私に対して奏を真似るとは」
翠「似てましたか?」
翼「似ている以前に蒼井がやるとどちらかわからないわ...それでもすぐに感覚でわかるけれど」
そう言いながら翼さんは剣を巨大化させ、エネルギーを貯め始めます
あーこっちまでまた怒らせてしまったかも
翠「ま、私は卑怯もらっきょうも大好物ですから...いえ、別にらっきょうそこまでではないですね」
それを真似るように私も剣を巨大化させ、エネルギーを充填
その際さっきまでイミテーターを使っていたからかなんなのか、エネルギーの色が鮮やかな赤になっていました
そうですね...名付けるなら
翼「はぁっ!」
翠「やぁっ!」
『蒼ノ一閃』
『緋ノ一閃』
ゴッ
二つの一閃がぶつかり合い、そのエネルギー刃は拮抗し続けます
そして
ドッッッ!
それらは相殺され風圧が私の身体を襲いました
しかしこれなら
ィィィンッ
翠「っ!?」
その風圧が消える前に眼前、翼さんの方から十字の斬撃波が
嘘!?だってあれはGXになってからじゃっ
『蒼刃罰光斬』
翠ちゃんコンマ下
奇数 疲労もピーク、変身解除
偶数 まだ歌える...頑張れる!戦える!!(変身は解除されず続行)
ゾロ目 大蛇「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン」
踏ん張れるか
翠「ぅあああっ!!」
それを回避する間も無く直撃
身体が宙を舞います
あぁ、もう限界...朝っぱらからやるもんじゃないですよ、1対2の模擬戦なんて...
翠「ふぎゃっ」
ほら、床に叩きつけられて、もうボロボロです
私は精一杯頑張りましたよね...マリアさんだって倒して、一度は翼さんを気絶まで追い込んで...だからそろそろ眠っても...
奏《生きるのを諦めるな!!》
翠「勝手に殺さないでくださいよっ!!!」
そう思いっきり突っ込んだ瞬間、私の視界はクリアになりました
そうです、何を弱気になっていたんでしょう
模擬戦?だから何なんですか、だからって負けていい理由になんてなりません
マリアさんに向かって自分が言ったことを忘れたんですか!そう、この程度で負けていられないんですよ!
まだギアは解除されていない
なら...
翠「まだ歌える...
翠「頑張れる!
翠「戦えるっ!!!」
私はぐっと力を入れ、立ち上がり剣を握り締めました
翼「まだ戦える...それでこそ防人の剣よ」
防人の剣になった覚えはありません
どう戦う?安価下
巨大化や光刃飛ばしたりしないまま剣に崩壊寸前までエネルギー集束させて斬りつけた瞬間に解放する
「この程度で防人の剣、たやすく折れると思うな!」
と正面から鍔迫り合いになる
大蛇の頭に飛び乗り諸共で特攻、すれ違い様に「風輪火斬」。
月煌ノ剣に歌を変更
大きく後退後、翠は納刀し居合術に
281の応用で刀を抜く瞬間にエネルギーを開放して加速させながら284
翠「...一つ目~の太~刀、稲びか~りより、最速~なる風のごと~く...二つ目~の太~刀、無の境~地なれ~ば~林~のごと~し...」
ここから仕切り直し
一度翼さんから距離を取るためにそこから後ろに跳んで後退しました
すっと頭を空っぽにし、翼さんの方を睨みつけながら腰に出現させた鞘に構えていた剣を納めつつその剣にエネルギーを込め始めます
翼「...」
翠「...」
お互いじりじりと距離を測るように僅かに動き、そして
翠翼「「っ!!」」
同時に跳躍し剣を振るいました
翼さんの振り下ろした剣に対し、私はそれを躱して鞘から抜き放った剣で翼さんを斬り払います
翼「その剣筋は見えている!」
しかし振り下ろした筈の剣の剣先のみを素早く自分の身体の方に向けて手首を曲げることでそれを受け止め、押し返してきました
翠「蒼き破邪なるむ~そ~う~っ!」
今の一手が届かなかったと理解した瞬間剣を再び鞘に納め距離を詰めます
翠「幾千、幾万!幾億の命!全て~を~握り締め振り翳すっ!!」
それから何度も斬りつけと後退を居合術で繰り返し何度か翼さんに刃を届かせますが、これはあくまで時間稼ぎ
剣に込め続けているエネルギーは未だ一度も放出させていません
翼「はっ!」
そして強めに押し返してきたところでそれに合わせて大きく跳躍し一気に接近
すでにこの剣は収束させたエネルギーによって崩壊寸前
行くなら今!
翠「よく似~た~三日~月が香~しいっ!!!」
翼「くっ!」
ゼロ距離で剣を鞘から抜く瞬間エネルギー全てを解放させ、さらなる加速!
エネルギーを纏う剣の刃を翼さんに叩きつけるように斬りつけそのまま斬り払います
翠「もう一個!」
斬り払いながら振り向き少し離れたところに向けて一閃
そこから姿を現しこちらに向けて走ってるくらいの速さで這ってくる大蛇の頭の上に飛び乗り
翠「このまま突っ込んでください!」
もう一本剣を出現させ二本の剣に着火
二本の柄を繋ぎ合わせて双刃刀にして回転させます
翠「はあぁっ!!」
『風輪火斬』
翼「っ...」
すれ違いざまに炎を纏った振り回し斬り、さらに大蛇諸共特攻
全力の体当たりです!
...にしても火、出ましたね
翠「はぁ...はぁ...」
なんとかこれで...
翼「...この程度で」
翠「っ!」
翼「防人の剣、たやすく折れると思うなっ!」
キンッ
振り向いた瞬間迫り来る剣先
なんとか双刃刀で受け止めますが、この正面からの鍔迫り合い...力比べになりそうです
翠ちゃんコンマ下1
マリアさんコンマ下2
(コンマが高い方、あるいは低くてもゾロ目なら勝ちです)
(どちらも同じコンマ、もしくはどちらもゾロ目だった場合試合続行です)
(「そっちの行動は翼さんのつもりだった」「翠ちゃんのつもりだった」的な意見あるかもしれませんがご了承ください...)
あ
は
マリアさん?
翠ちゃんほんとステゴロ番長してんな
翠ちゃんほんとつえぇな
***
すみませんさっきのコンマ判定の「マリアさん」は「翼さん」の変換忘れ間違いです
***
翼「はぁぁっ!!!」
翠「ぐぅ...うぅっ!!」
強い...明らかに押し負けてきています
年齢差、体格差、経験の差...どれを取っても上回り、さらにこれは剣の戦い
さっきマリアさんとやったのは拳でしたが、剣は翼さんの得意分野
力の差は歴然...
翠「だとしても...」
きっと睨み、剣を握る手に力を込めます
これは負けられない戦い
最初こそ流されてやる羽目になった模擬戦ですが、もうこれは罪を背負うと決意した私の表明の戦い
翠「はあああぁぁぁっ!!!」
ぐぐぐっ...
精一杯の力で押しますが、それでもやっぱり...
ピシッ
翠翼「「っ!?」」
そのとき、翼さんの剣からヒビが入ったような音が聞こえました
ここですっ!!
翠「やあああぁぁぁぁっ!!!!!」
ピシピシッ...ビシッ
パキンッ
翠「あああぁぁっ!!!!!」
翼「まさかっ!」
翼さんの剣が折れ、私の刃が翼さんに届きます
翠「これでぇぇぇぇぇっ!!!」
剣にギアの全エネルギーを注ぎ込み、それに合わせて剣がとても濃い黒い光...オーラを纏いました
そしてそれは振り抜かれ
翼「...参った。これ以上は無意味だ」
翼さんの装甲が次々と砕かれていきます
すなわち...
翠「勝っ...た...」
剣を手放し、イミテーターに続いてまた最低限の戦闘スーツになってしまったアメノムラクモを解いて私はその場に大の字で倒れ込みました
本当に...疲れたです...まだ朝なのに...
どうする?安価下
(『翠』「また勝ってるよ...あと勝ってないのししょーくらいじゃない?」
奏「ダンナは無理だろ」)
ひびみくに支えてもらいながら朝食へ
屋内でナパーム弾使ったことにお説教
食堂でクリスちゃんがご飯食べてる
マリアも遅れてご飯を食べにくる、ついでに「翠、貴女本当に強いのね」と称賛してくる
295に合わせて司令から
「ガンカタをしたそうだな、近接戦闘をするなら俺が鍛えるのを手伝おうッ!!!」
と昼ごはんまで訓練(HELLモード)
【悲報】翠ちゃん、今日も学校に行けなさそう
安価なら下で
・・・
響「あ、本当にいた」
未来「...」
しばらく倒れ込んで休んでいると、シミュレーションルームに響さんと未来さんが入ってきました
未来「...っ///」
おぉう未来さん
まだやっぱりちょっと気まずいです...というか
翠「本当にって?」
響「こっちに翠ちゃんと翼さんとマリアさんがいるから大至急翠ちゃんを連れてくるようししょー達が...それにしても随分すごいことになってるね、ここ...」
言われてみれば...
部屋の中はあっちもこっちもボコボコになっていて、所々壁から配線が飛び出ていたりします
天井なんて一部溶けたような痕が
未来「翼さんは...」
翼「私はマリアが目を覚ますまでここにいよう。目が覚めたら食堂に連れて行けばいいか?」
未来「はい、弦十郎さん達も食堂らしいので」
・・・
で、蛇達を巻き付けた状態の私は全身ボロボロのクタクタなせいで響さん未来さんに支えられて廊下を進んでいるわけですが...
響「だ、大丈夫?」
翠「はい...」
響さん、もう大丈夫そうですね
グレていた感じは大分薄まっています
ガングニール探すまでもない...でしょうか
未来「...」
翠「...」
こっちは気まずいですけど
・・・
朝ごはん何にしましょうかねぇ
今日はもうガッツリしたやつにしてしまいましょうか
あぁでも学校もありますし...
友里「聞・い・て・る?」
翠「はい、すみません」
なんて現実逃避は出来ません...
今現在朝ごはん食べる前にお説教中です
しかもししょー、緒川さん、友里さんの三人から一度に
藤尭さんは多分オペレーターの仕事についているのでしょう
緒川「翼さんからシミュレーションルームの使用許可をお願いされたときはまさかこうなるとは...」
友里「気になって模擬戦の録画映像を確認してみたら...室内で!あんなものを!使ったら!どうなるかわかってるよね!?」
翠「はい!反省してますっ!」
お腹空きましたぁ!!
何でよりによって食堂で!?いえお説教の後すぐに朝ごはん食べられるようになのかもしれませんけど!お腹の虫がいつ鳴き出すかわかんないんですよ!
クリス「はふぅ...」
響「唐揚げも~らいっ」
クリス「あっちょっアタシの唐揚げ!!お前ちょっと大人しくなったと思ったらすぐ元通りになりやがって!!」
未来「ほら響、はしたない真似しないの」
うぅ~ご飯のいい匂いがぁ!!
反省とかそれどころじゃなくなりますぅ!!
切歌「翠さんは」
調「じー...」
切歌「あ、蒼井翠は何であんなに怒られてるデスかね?」
調「...途中からしか聞いてないからよくわからないけど...室内でナパーム弾使おうとしたらしい」
切歌「戦争になるデスよ!?てか下手したらここ全部燃えてなくなるデスよ!?」
あっはっは~まぁ結果オーライ
弦十郎「死人が出なかったのが幸いだな...今後余程のことがない限りあれは使用禁止だ。翼達だけではない、君も危なかったのだからな!」
翠「はい...」
お腹空きました...
弦十郎「ところで...ガン=カタをしたそうだな」
翠「はい?...えっと、見よう見まねですけど」
弦十郎「近接戦闘をするなら、俺が鍛えるのを手伝おうッ!!」
翠「...はいっ!?」
ししょーが!?
いえ、以前稽古はつけてもらったりしましたけど
まさか今度はししょーから言い出すなんて...
翠「...はい、じゃあ放課g」
弦十郎「朝食の後少し休んだら昼まで訓練だ!」
翠「学校は!?」
えっ何言い出すんですかこの人!
緒川「こうなった司令は止められませんから...」
友里「私、学校の方に連絡入れておきますね」
うあぁ逃げ道が...
緒川さん友里さんなぜぇ...
私は、今日もまた学校に行けないんですか...
ガラッ
マリア「助かったわ、翼」
翼「なに、これくらいはな」
と、そんなところに翼さんとマリアさん
マリア「あ、いたいた...翠、貴女本当に強いのね!」
翼さんに支えてもらっていたマリアさんはそう言って近づいてきました
翠「ぁ...ありがとうございます...!」
今名前で...呼び捨てで!
少しは距離が縮められたということでしょうか
素直に嬉しいです!
マリア「万全の状態で向かったつもりだったのだけれど...私のガングニールもまだまだね」
翠「いえ...私もかなりギリギリでしたから...」
マリア「謙遜しなくていいわ、あの後翼にも勝ったのでしょう?大したものね!」
翠「どうも///」
朝から辛かったのは確かですが、マリアさんともっと仲良くなれたのはよかったかもです
切歌「ちょっと待つデスよマリア!!!」
調「ギアを...使ったの!?」
あっ...
マリアさんも「しまった...」という顔をしています
切歌「マリアの魂が塗り潰されるかもしれないのに、なんてことを!」
調「マリア!」
何と言いますか
ここの大半の人間は、フィーネさんの魂がうんたらかんたらってのは起こらないと知ってるんですけど...
どうする?安価下
マリアは逃げ出した
了子さんに頼んで少しだけマリアさんの中に入ってもらう(もちろん塗りつぶしはなしで)
了子さんがマリアさんにINしたら、いきなり全裸になったりしそうだね
フィーネさんに降霊してもらって別におるでってしよう
後で夢姫と凛音にノートを見せてもらうよう頼む
きりしらに後でギアをコピーさせてもらえないか頼む
翠ちゃん、マリアを稽古に道連れにする
マリア「...とぅっ!」
翠「あっ逃げた」
さっきまで翼さんに支えてもらっていたとは思えない程の走りでドアの方へ
そんなことしたら余計ややこしくなるじゃないですか!
...仕方ありません、勘違いは早めに解消しておかないと!
翠《フィーネさん!ちょっと来て説明してください!》
フィーネ《様子は見ていたわ、仕方ないわね...》
・・・
フィーネさんがいつも身体操縦しているところまでやってきました
翠「別にいるから大丈夫ってことみなさんに...特に切歌さん調さんに伝えてください!私はいつもみたいにちゃぶ台の方に」
フィーネ「待ちなさい。そこまでしなくてもすぐに済ませるわ」
翠「そうですか?」
・・・
というわけで、私が『翠』と一緒に戦っている時のように無理矢理意識だけ二人並んでいるわけですが
フィーネ「待ちなさい、お前達!」
急に話し出すんですよね...
ですが一応私もこっちにいるままなので、腕だけ同じ轍を踏まないように私が服の裾を掴んで脱がないようにします
響「翠ちゃん...じゃない」
クリス「フィーネ!」
フィーネさんの声により静まり返る室内
マリアさんも足を止めています
フィーネ「すでに私はリインカネーションの輪廻から外れている...このようにな」
弦十郎「相変わらず、元気そうだな。了子くん」
ししょーそんな呆れた顔しないでください
調「あれが...フィーネ...まさか、蒼井翠の中に...!?」
切歌「どういうことデスか...まさか翠もレセプターチルドレン!?」
いやそれは違うと思います
...違いますよね?
翠《フィーネさん、出来ればマリアさんの中に入ってもらったり出来ませんか?こう...一回やってもらって安心してもらう的な。あっでも魂塗り潰しはNGですよ!》
フィーネ《わかっている...本当に仕方がないわね》
フィーネ「無論、魂を塗り潰すこともなくお前達レセプターチルドレンを渡ることも可能...このようにな」
・・・
そう言ってフィーネさんは私の身体から出ていきました
ここからはまた私が戻るんですね
翠「上手くいくでしょうか」
・・・
翠「...はっ!フィーネさん!」
成功を願いマリアさんの方を見てみると...
どうなってた?安価下
(魂塗り潰しはNGです)
マリアさんの意識ははっきりしているが、全裸にはなってる
友里さんが光の速さでマリアさんの身体にテーブルクロスを巻き付ける
切ちゃんが
「マリアッ!ここはお風呂じゃ無いデスよーッ!?」
と言ってその場をほっこりさせる
翼さんの持っている箸が折れる
フィーネ「この身体はなかなか良いな。翠のはちとボリュームに欠けるからな。」
317に合わせて
涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながらセクシーポーズ
313・317のせいで翠ちゃんが未来も怯む般若のような顔をしている
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マリア?「...ふふふ」
わ、笑っている...?
フィーネさん...なのでしょうか
マリア(フィーネ)「とぁっ!」
バッ!
友里「させませんっ!」
ファサッ
ギュッ
なんということでしょう
服の肩のあたりを掴み一気に引っ張る戦隊ヒロインの七変化並みの早脱ぎをしたマリアさん...というかフィーネさん
そしてそれと同時に光の速さでテーブルクロスをマリアさんの身体に巻き付ける友里さん
弦十郎「よくやった、友里」
友里「翠ちゃんの前例がありますから...」
緒川「お疲れ様です、友里さん」
そしてちゃんと後ろを向いているししょーと緒川さんはOTONAですね
マリア「やめてぇ!勝手にそんな!」
マリア(フィーネ)「ほぅ、これはこれは...F.I.S.で見ていた時も思っていたが」
うわマリアさん意識ちゃんとあるんですね
しかもすぐ表に出てくるレベルで
翼「マリ...ア...」
バキンッ
あぁ!そして翼さん力入れ過ぎて箸が!
あれは怒りなのかなんなのか...微かに鼻血のようなものが見えるのは気のせいでしょう
それはともかく、フィーネさんがマリアさんに取り憑いたことでOTONAを除くみなさんがかなり慌てています
調「マリアが!マリアがフィーネにっ!!」
響「お、落ち着いて調ちゃん!」
クリス「フィーネが翠以外に...アイツもフィーネ...ならアタシもフィーネ!?まさかここにいるやつ全員フィーネ!?」
カオス
圧倒的カオス
そしてクリスさんそれはないです
切歌「マリアッ!ここはお風呂じゃないデスよーッ!?」
...切歌さん
調「切ちゃん...」
響「切歌ちゃん...」
切歌「...あ、ありゃりゃ?アタシ何か変なこと言ったデスか?」
...まぁなんにしても、マリアさんの身体すごいですね
えぇ、本当に...何をしたらあんなんになるんでしょうか
マリア(フィーネ)「この身体はなかなか良い。翠のはちとボリュームに欠けるからな」
フィーネさんが何か宣いながら見せつけるようにセクシーポーズしてきます
?いでしまいましょうか
翠「...」
未来「翠ちゃ...ひぃっ!」
おや、どうかしたんでしょうか未来さん
そんなお化けでも見たみたいに
響「み、翠ちゃんも落ち着いて!ほら!マリアさんも不本意みたいだから!アイドルがしちゃいけない顔してるから!」
そう言われて見てみると、顔が涙と鼻水でぐちゃぐちゃになってます
どうする?安価下
(特になければフィーネさんにお帰り願います)
特になし
翠「...フィーネさん、もう大丈夫なのでお帰り願えますでしょうか」
マリア(フィーネ)「そう怖い顔をするな。お前の身体が貧相だった。ただそれだけのことよ」
翠「よしその喧嘩買いましょう」
響「だから落ち着いて!顔が!翠ちゃん顔が般若みたいになってるから!」
はっはっはまさかそんな
これでもうら若き花の女子中学生ですよ?
切歌「がくがく」
調「ぶるぶる」
まぁそんなことはどうでもよくて
マリア(フィーネ)「まぁよい。また会おう」
マリア「やっと...やっと帰ってくれた...うぅ~!もう嫌セレナァァァッ!!!」
フィーネさん、帰ったようですね
マリアさんは泣き叫んでいますが...まぁいいでしょう
それにしてもこれからまた特訓...はぁ...
あ、せっかく切歌さんと調さんがいることですし
翠「切歌さん調さん」
切歌「ひっ!な、なんデスか...」
調「さっきよりはマシだけど...顔怖い...」
あれぇ?おかしいですね
笑顔で接しているはずなんですが
翠「後でお二人のギア、コピーさせてもらえませんか?やはり現物があった方がいいと思うので」
調「それ、は...」
切歌「一応、敵にお塩を送る用な真似は...」
翠「ダメですか?」
ここはこう...なるべく悲しそうな感じで...
切歌調「「ひぃっ!!」」
...あれぇ?
翠「...あ、なら...マリアさんもこの後の特訓、稽古に参加してもらって強くなってもらうってのはどうでしょう」
マリア「っ!?」
あんな脂肪の塊なんて筋肉になってしまえ...げふんげふん
翠「私はお二人のギアのコピーをして手数を増やす、マリアさんはさらに強くなってそちらの戦力が上がる...どうですか?」
マリア「嫌...嫌よぉ...!」
弱々しい声が聞こえてきますが知りません
私なんて学校休んでまで特訓なんですからマシでしょう
切歌「調...」
調「...うん、マリアには悪いけど」
切歌「わかったデス...それでいいデスよ」
マリア「セレナァァァァァァァァッ!!!」
緒川「...ご愁傷様です」
あんなけしからんものを曝け出そうとしたんです、それ相応のことをしてもらわないと
クリス「あれ!?フィーネは!?フィーネ!フィーネどこ!?」
そしてクリスさんお帰りなさい
フィーネさんは帰られましたよ
ガラッ
夢姫「みなさん早いですわね...あっ!翠さん!」
『凜音』「蒼井さん!」
さてこれからやっと朝食をというところで、夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんが抱きついてきました
夢姫「同じ場所にいるはずなのに昨日一日中忙しくて会えなかったんですもの!翠さん成分補給ですわ!」
『凜音』「でも、今日は学校行けるんですよね!?」
翠「...すみません、昨日と今日の分のノート後で見せてもらえませんか」
申し訳ない気持ちでいっぱいでそう言った瞬間、二人の顔がこの世の終わりみたいな表情に
あぁ!胸が苦しい...
弦十郎「...この罪悪感は一体」
友里「そう思うなら、最低限学校に行っている間の時間だけは自由にさせてあげてください...」
どうする?安価下
(特になければ朝ご飯食べて特訓です)
(翠(フィーネさんめ...だったら本編でも調さんじゃなくマリアさんか切歌さんに取り憑けってんですよ...)
調(今何か失礼なことを思われた気がする)
朝ごはんにしよう
調に「調さんだけ名前で呼んでくれないから悲しい」って悲しむポーズをとってみる
何やかんやあって、結局学校に行くことになる
学校へ行くなら学校が終わった時に司令が迎えに行く
車の後ろの席には絶望の表情のマリアと楽しそうな翼さん
弦十郎「むぅ...仕方がない、翠くん、訓練は放課後からということにしよう」
翠「え...いいんですか!?」
夢姫「本当ですの!?」
『凜音』「やった!」
私はまたまた抱きついてくる二人を抱きしめながら喜びを分かち合います
よかった...本当によかった...
友里「一件落着ですね」
マリア「ねぇ、私は参加決定なの?ねぇ...」
翼「案ずるな、そのときは私も一緒だ」
マリア「そういうことじゃないの、ねぇ私もやるの?ねぇ」
・・・
なんやかんや学校に行けることになり、私は上機嫌で朝ご飯を取ってきました
結局体力回復のためにガッツリ系です
調「マリアまで風鳴翼と仲良くなってる...」
そういう調さんはなかなか心を開いてくれません...
カラオケの後とかは結構よさげな雰囲気だったと思ったんですが...
翠「...調さんだけ名前で呼んでくれないからちょっと悲しいです」
聞こえる感じの距離で、私はそう言ってみました
実際調さんがとてもいい人だってことも知っているのでそこまで悲しいわけではないんですが...少しでも距離を近付けたいのは本当です
切歌「デデデデース...」
夢姫「むぅ...」
『凜音』「...」
調さんの反応安価下
気安く名前で呼ばないで
翠が切歌と仲が良いので拗ねてる
調「...気安く名前で呼ばないで」
ツンツンな反応をされてしまいました
あ、これ結構悲しい...
夢姫「翠さんにはわたくし達が付いてますわ!」
『凜音』「うんうん!」
翠「夢姫ちゃん...『凜音』ちゃん...」
私は本当に良い友人を持ちました...
それにしてもまさかここまでとは
切歌「調、ちょっと言い過ぎデスよ!」
調「切ちゃんはあっちの肩を持つんだ...」
切歌「いや、そういうわけでは...」
調「知らない間に仲良くなってるし...切ちゃんのバカ」
切歌「デェェェス!?!?」
嫌われている...というかもしかして調さんが拗ねてる?
話を聞く限り、私と切歌さんが仲良くなってたからなのでしょうか...
どうする?安価下
(特になければ登校します)
傷つきました癒してください
と言って切歌に抱き着く
334の後に涙目で「切ちゃんから離れてッ!」と言って引き剥がす
そしてフェイスハガーの様に胴体にしがみつく
なお切ちゃんは食べたばかりの朝食を戻しそうになる
調さんとも仲良くなろう
敢えて難しい話をぶつける
大勢の人間が暮らす為に少数とはいえど犠牲者が出るのは本当に正しい事なのか
てっとり早く仲良くなるには二人まとめて墜としちゃうかと切調を見回しながら舌なめずりしそうになって正気に戻る
放課後の訓練が終わったら話したい事があると言っておく
翠「ふむ...」
これはまだ希望はある...かもしれませんね
調さんとも仲良くなりたいですから、ここで取るべき行動は...
いえ、むしろ最短で最速で真っ直ぐに一直線ではなく、少しばかり寄り道を...
夢姫「翠さん、ロクなこと考えてなさそうな顔してますわ...」
『凜音』「ですね...多分あの人達と『仲良く』なる算段とか考えてるんでしょうけど...」
夢姫「あれは多分わたくし達ではどうにも出来ませんわ。ここは学校に着いてからが勝負ですわよ!」
決めました
ちょっと軽く揺さぶってみましょう
最初...ではないですが、始めの方の印象が良くない方が仲良くなれたりしますし!
翠「切歌さ~ん!傷付きました~癒してください!」
切歌「デェェス!?///」
夢姫『凜音』「「!!」」
というわけで、とりあえず切歌さんに抱き着いてみました
さぁどう来る調さ
調「切ちゃんから離れてッ!」
翠「ぎゃふんっ」
oh...
涙目で引き剥がされ突き飛ばされてしまいました
流石に調子に乗りすぎましたかね...
切歌「おろ、おろろ~...」
切歌さんもあまりの出来事に焦ってます
これはどうしたものでしょうか...
夢姫「やっぱりですわ...こんなことだろうと」
う~む...手っ取り早く仲良くなるには...
翠「...」
いっそ二人纏めて堕としてしまいましょうか?
切歌「っ!?」
はっ!
切歌さん達を見回し、舌舐めずりしそうになったところで、自分が何を考えているのか気付きました
いけないいけない、こんなやり方いいはずありません!
響さんや未来さんとあんなことがあったとはいえ、こんなこと考えてしまうなんて...
>>337の内容いつぶつける?多数決安価下1~3
1 今でしょ
2 特訓後(>>339のタイミング)
2
そういや>>1に質問なんだけど翠ちゃんってその気になればイグナイトモジュール作れたりする?
安価は2で
2
でもこの程度ではめげません!
必ず調さんとも仲良くなってみせます!
翠「調さん!」
調「っ...だから気安く」
翠「放課後の訓練が終わったら、話したいことがあります...時間、いいですか?」
調さんの反応安価下
(思いの外調さんに嫌われている可能性...未来さんの時もそうだったから仕方ない)
(イグナイトモジュールはダインスレイフの欠片と、エルフナインちゃんの知識がないと出来ません。が、その真似事なら翠ちゃんでも可能性はあります。ダインスレイフの代わりになるような聖遺物...デュランダルやらトリアイナやらフォークやら...)
(ただこればかりはコンマ神の機嫌によります。完成か否か、構造は一から翠ちゃんが考えることになるので、セーフティが上手く作動するかもわかりません。ニグレドやアルベドすっ飛ばしたただの暴走スイッチになるかも)
(作った場合翠ちゃん自身が最初に実験で使ってみることになりますが、セーフティやら暴走やらの関係上、コンマ神が機嫌悪いと良くて暴走や瀕死、悪くて即死です)
(そして、仮にイグナイトモジュールに代わるシステムを搭載出来たとして、トラウマを乗り越えられるかはまた別問題...)
(ちなみにエルフナインちゃん合流後お手伝いはそつなくこなせると思われます)
(長々と書いてしまいましたが、ぶっちゃけコンマ神が機嫌よかったら何の問題もなく強化フォーム手に入れて終わりになります)
しぶしぶ了解する
調「...わかった」
しぶしぶ、といった感じの声でそう答えた調さん
とりあえず約束は取り付けられました
そこでどうにか仲良くなれればいいんですけど...
切歌「...し、調...いい加減苦しいデス...朝ご飯出ちゃうデスよ...うぐっ」
調「...切ちゃんのバカ」
ちなみに調さんは私のことを引き剥がした後ずっと切歌さんの胴体に手足全てしがみ付いてます
なんかフェイスハガーみたいですね...
お陰で切歌さんのお腹が締め付けられてちょっと危ないような...まぁ、大丈夫でしょう
さぁ!食べますよ!
どうする?安価下
(特になければ登校です)
切歌に話ぐらいは聞いてあげてもいいんじゃないか、と言われる
あ、ごめんなさい>>347はミスなのでナシでお願いします
なし
・・・
制服に着替え、鞄を持ち、いざ学校へ!
と意気込んだのはいいんですが...
夢姫「つーん」
『凜音』「つーん」
翠「あの...二人とも、何か怒ってます?」
夢姫「別に~ですわ」
『凜音』「そうですそうです」
いえ、どう見てもムスッとしてるんですけど
でも二人とも両側から腕を組んでくるあたりよくわかりません...
この変な空気で学校まで...下手したら教室まで行くのでしょうか
どうする?安価下
(翠「時間、いいですか?」
調(...切ちゃんを勝手に誑かす子と話すことなんて)
切歌「調...その...苦しいデス...じゃなくて、話くらいは聞いてあげてもいいんじゃないデスか?」
調「...切ちゃんはやっぱりあっちの肩を持つんだ」
切歌「そ、そうじゃないデスよ!ただ...」
調「...はぁ、わかったよ、切ちゃん」
切歌「調...!ならこの腕と脚も」
調「じー...」
切歌「調~、顔埋めてこられてるから目線とか届いてないデスよ~」
調(...まぁ、いっか。そのときに切ちゃんが誰のものなのかはっきりさせてもらう)
調「...わかった」)
『凛音』と夢姫をもぎゅっと抱きしめる
翠ちゃんが順調にジゴロになっていく…
安価下
翠「ん~...」
多分ですけど、また私は何か怒らせるようなことをしてしまったのでしょう
そんな中私を置いてさっさと行ってしまったりしないあたり嬉しい限りですが...
いけません、調さんのことばかり考えて夢姫ちゃん『凜音』ちゃんと知らない間に変な溝が出来てしまうのはあってはならないことです
翠「...えいっ」
夢姫「きゃっ!」
『凜音』「ひゃっ!」
ぎゅっ
私は組まれている両腕を思いっきり引き、二人の身体が寄ってきたところで腕を抜いて二人とも抱き締めました
ぎゅ~っ
翠「ごめんなさい、きっと私がいけなかったんですよね...」
二人の反応安価下
(どちらの反応か指定しても構いません)
(なぜか翠ちゃんハーレム?計画が着々と...)
まんざらでもない
傍から見てると戦力を集めてまた何かしようとしてる用に見えるよな 安価は下で
キャロル「人間爆弾ならぬ人間ノイズを思いついたぞ」
安価下
『凜音』「...蒼井さん///」
夢姫「まったく...こんなことで機嫌が良くなってしまうわたくしもわたくしですわね...///」
道行く人達の微笑ましげな視線がむず痒いですが、この際気にしません
とにかく、夢姫ちゃん『凜音』ちゃんの機嫌も直ってくれたようでなによりです
・・・
あの後また両腕を組まれ、そのまま学校まで着いてしまいました
まぁ登校時の微妙な空気ではなかったのでいいんですけど、教室に着いてもまたクラスメイトの温かい目で迎えられたのが...
夢姫「この時間...学校にいる間だけは」
『凜音』「蒼井さんはふたり占め、ですね」
どうする?安価下
(クラスメイトA「今日は二人とも機嫌がいい...蒼井さん恐るべし」
クラスメイトB「でも側から見るとシスコンの姉二人...」
クラスメイトC「妹味あるよね、蒼井さん」)
丸尾君のようなぐるぐる眼鏡をかけてる夏菜を見かける
二課に帰るとF.I.S.メンバーがもぬけの殻(マリアとウェルはいなくなり、切調は学校から帰って来ない)
359の事態を受けて、昼に翠へ連絡が入る
↑NINNJAが対応
翠「...はぁ」
まさか席についても両隣の席を占領してくるとは
一応その席の人には許可もらってるみたいですけど...
てかその席譲った張本人!ニヤニヤしながらこっち見るのやめてください!
翠「いつからこんなことに...あ、HR始まる前にノート写させてもらえませんか?昨日の」
夢姫「もちろんですわ!」
『凜音』「あと昨日渡しそびれたプリントも...」
翠「ありがとうございます...っと、その前に少しお花を摘みに...」
『凜音』「お供!」
夢姫「しますわ!」
翠「それはやめてください!」
本当一体いつからこんな...
翠「...あれ?」
見かけた夏菜さんどのポジション?コンマ下1
01~25(ゾロ目以外) 後輩(一年生)
26~50(ゾロ目以外) クラスメイト
51~75(ゾロ目以外) 別のクラスの転校生の正体(同級生)
76~98(ゾロ目以外) 先輩(三年生)
ゾロ目 ただの不法侵入した不審者
夏菜さんどんな様子?安価下2
(ゾロ目以外の場合コンビニバイトの中学生...家庭環境の問題で許可が下りたのか年齢詐称か...)
ほい
寝不足
灯台下暗しとはこのことやな 安価下
席を立ちお花を摘みに行こうとした時、視界の端に何か...
夏菜「...ふあ~」
眼鏡としての機能がちゃんとあるのか怪しいぐるぐる丸眼鏡をかけた見覚えのある人物...
というかあれ夏菜さん!?
夏菜「...っは!...うぅ」
「だ、大丈夫?ものすごく眠そうだけど...」
夏菜「だ、大丈夫大丈夫...」
いや今一瞬意識飛んでましたよねあれ
夢姫「翠さん?」
翠「いえ...何でも...」
・・・
気のせいか幻覚かと思いそれを後にし、お花摘みから帰ってきたのですが...
夏菜「...ふあ~」
いますよいます
明らかにいます...まさか同級生でクラスメイトだったなんて
全然気が付きませんでした
...それにしても眠そうですね
目の下にクマもありますし、欠伸がひどいです
どうする?安価下
(見なかったことにしてして大人しくノート写すのも手です)
夏菜の眼鏡を外しに行く
敢えてフレンドリーに話してみる
ん? コンビニでレジ打ちやってたよね
安価下
翠「...」
夏菜さん昨日コンビニでバイトしてましたよね?
でもここにいるということはまだ中学生...いえ、ご両親のこともあって大変そうですし、そういうこともあるでしょう
まぁ気付いてしまったものは仕方がありません
あえてフレンドリーに行きましょう
バイトのことは触れないようにした方がいいかもしれませんが
夏菜さんが何度も寝落ちしかけているところにそっと近付き
翠「おはようございます、随分眠そうですけど本当に大丈夫ですか?」
なるべく自然な感じに...
というか本当に夏菜さんですよね?
ここで間違えていたら...ちょっと眼鏡を外させてもらって...
夏菜さんの反応安価下
(ぐるぐる眼鏡が単なる変装ではなく仮面のように顔を嫌っているからの可能性も...ある?)
(クラスメイトA「蒼井さんが!蒼井さんがいきなり浮気を!」
クラスメイトB「総員配置について!あそこの二人がどう動くかわからない!」
クラスメイトC「他クラスにも援軍要請!」)
最初は気付かずに「大丈夫だよ、心配してくれてありがと」みたいな返しをするけど振り返って顔を見たときに動揺して椅子から転げ落ちる
夏菜「うわわっ、返してください~!」
AI「学校では仮面が使えないので代わりに眼鏡をかけています…」ボソ
クラスメート達が夏菜のプロフィールやら小学校の卒業文集やらを調べあげてくる
(卒業文集に科学技術を使ったプリキュアになるとか書いてそう)
同級生ならさん付けじゃなくてちゃん付けに変更かな?
安価下
夏菜「あぁいや、大丈夫で...大丈夫だよ、心配してくれてありが...と...」
レンズの向こうで眠そうな目をしたまま顔を上げて振り返り、私の目と合った瞬間
夏菜「うえぇぇぇぇっ!?!?」
翠「あっ!?」
ガシャーンッ
夏菜さんは目を見開き、目に見えて動揺して椅子から転げ落ちてしまいました
眼鏡に向かって手を伸ばしていた私は反射的にそれを掴みましたが、それはすっぽ抜けるばかりで結局助けられず
翠「えっと...本当に大丈夫ですか?」
夏菜「なっなっなっ...ってうわわっ!返してください~!!」
私の手から眼鏡を取り返そうと手を振り回す夏菜さん
この人はどこまで行ってもミステリアスになれないですね...
あと普段もなるべく敬語使わない口調にしてるんでしょうか、すぐにボロが出そうなのに
あっ眼鏡取られました
AI『学校では仮面が使えないので、代わりに眼鏡をかけています』
翠「連れてきてるんですね...」
私達にしか聞こえないくらいの大きさで聞こえてきたAIさんの声
まぁ懐中時計くらいは持ち歩けるでしょうし、私がギアのペンダント持ち歩いてるのとそう変わらないのでしょう
どうする?安価下
(もういきなり夏菜さんのプロフィール公開という鬼畜に?)
体温や脈は感じるけど左腕がサイボーグ化もとい機械化している事に気付く
寝不足はいけませんよ、とオカンのようにたしなめる
翠「あと、そこまで驚かなくても...」
眼鏡を慌てて掛け直す夏菜さんに手を差し伸べ、夏菜さんも何か言いたそうな感じでしたが結局黙って私の手を取りました
翠「...よいしょっと」
夏菜「っとっと...ありがとう...ございます」
翠「どういたしまして...それより、寝不足はいけませんよ!今のだってもう少し意識がはっきりしていたら椅子から落ちるなんてことにならなかったはずです!よほどドジっ子でない限り!」
夏菜「いや、でも椅子から落ちたの貴女のせ...何でもないです」
?
なぜ私の後ろの方を見た途端顔を青くして?
まぁそれは置いておいて
翠「寝不足で意識がはっきりしないと自分で自分が何をしているのかわからなくなったりするんですよ!記憶吹っ飛ぶんですから!取り返しのつかないことになったら本当に大変なんですから...」
夏菜「...急に遠い目を」
AI『もしや実体験?』
えぇ、本当に...
翠「とにかく気をつけるように!」
夏菜「あー、はい、なんかごめんなさい」
夏菜さんの目もさっきので覚めたようですし、もう大丈夫でしょうけど
翠「...」
それにしても...
なるべく反応しないように努めましたが、さっきのあの感触
掴んだ夏菜さんの左手...というかおそらく左腕全体的に
体温や脈は感じましたが、サイボーグ化...機械化しているような感じでした
変態やAIさんの話は本当だった、ということでしょうか
どうする?安価下
(どっちも(二人だけとは言ってない))
機械化には触れず、学校では仲良くして下さいと言い立ち去る
こちらを見つめる視線に気づく
何かの縁だし、お昼は一緒に食べないかと聞いてみる
女神様に今は何を優先するべきか相談する(可能なら二人きりで)
翠「まぁ私もまさか同じクラス...というか同級生とは思ってなかったので驚きましたが、学校では仲良くしてください」
夏菜「...」
う~ん...あまり良い反応ではないです
敵対...というか、何と言えばいいのか、微妙な関係性ですからね、夏菜さんと私達とは
翠「そうです!これも何かの縁ですし、お昼は私達と一緒に食べませんか?」
夏菜さんの反応安価下
(夢姫「まぁ話すくらいなら...」
翠「私達と一緒に食べませんか?」
『凜音』「ギルティです!今誘ってました!」
夢姫「ですわね。こうなったら...」
クラスメイト's「あわわ...」)
…まあ、今日ぐらいなら
断ろうとするも腹の虫が鳴る
AI「私はただの彼女に付き随う機械です。ですが翠さんは違う、だから彼女のことは頼みます。そして仲良くしてやってください」と聴こえないようにお願いをしてくる
翠ちゃん、後ろ後ろって言いたい
安価なら下で
毒を警戒して席を離される
夏菜「お昼...毒でも盛るつもりですか」
翠「しませんよ!?」
そんなに警戒してたんですか!
いえむしろ私も警戒した方が?
夏菜「...申し訳ないですけど」
く~きゅるる~...
翠「...」
夏菜「...」
翠「...むしろ今何か食べます?」
夏菜「うっさいです!///」
ぽろっ
席ごと私から離れようとしていた夏菜さんは虫が鳴き出すお腹を押さえて、顔を赤くしそっぽを向いてしまいました
これはダメでしょうか...
夏菜「はぁ...まぁ、今日くらいなら」
翠「本当ですか!」
流石に毎回毎回バイト中話しかけるわけにも行きませんし、かといってノイズが出たら必ず来るという保証もなかったので、こういう機会でないとゆっくり話せませんからね
誘いを断られるかと心配しましたが、受けてもらえてよかったです
AI『お友達とは仲良くしなきゃですからね、マスター』
そのとき、床の方からAIさんの声が
さっき夏菜さんがそっぽ向いた時に落ちてしまったんでしょうか
懐中時計...AIさんを拾い上げると、私にしか聞こえない程度の声の大きさで
AI『私はただの彼女に付き随う機械です。ですが翠さんは違う...だから彼女のことは頼みます。そして仲良くしてやってください』
翠「へ...?」
もう一度聞き返そうと耳元に持っていこうとすると、その前に夏菜さんに取られてしまいました
夏菜「お友達とかじゃ...あぁもう!いつもいつも...失礼します!」
AI『痛い!痛いですマスター!割れる!割れてしまいます!』
そう言って教室を出て行ってしまう夏菜さん
HRまでには戻ってきます...よね?
翠「...さて、私は早くノート写さないとですね...はっ!」
この、背中に突き刺さる視線は...
夢姫「随分と」
『凜音』「仲よさそうにしてますね?蒼井さん?」
翠「...あ、あはは」
どうする?安価下
(クラスメイトA「警戒はまだ解いちゃダメ!」
クラスメイトB「ご愁傷様...」
クラスメイトC「骨は拾...いや、それも多分あの二人が全部拾うね」)
夏菜「私に人並のしあわせを得る資格ってあるのでしょうか」
どうせ隠したところで立場が悪くなるので、二人に夏菜さんの事情は(機械化の部分とか寿命の部分は伏せた上で)話しておく
ノート写させてくださいなんでもしまむら!
翠「の...ノート写させてくださいなんでもしまむら!」
とりあえずとびきりの笑顔で
夢姫「言いたいことは」
『凜音』「それだけですか?」
翠「...はい、すみません」
・・・
席に戻り、なるべく周りに聞こえないように夏菜さんのことを二人に話しました
と言っても昨日初めて会ったばかりですし、言えることも出生や半分機械のこと、寿命のことは伏せたのでそう多くなかったのですが...
夢姫「あー...マリアさん達みたいな感じですわね」
『凜音』「というか...いいんですか?バイトって」
翠「そこはまぁ...深くは追求するつもりは今のところないんですけどね」
それにしても二人ともあっさり理解してますね
その方がこちらとしてもありがたいんですが
クラスメイトD「なになに?蒼井さん三人目は浅井さんに決めたの?」
翠「はい!?」
振り向くと、そこにはクラスメイトの...あまり話さない人達が
クラスメイトA「ちょっと、そんないきなり!」
クラスメイトB「あちゃ~...」
クラスメイトC「もう...三人ともびっくりしてるじゃん...」
クラスメイトD「いやぁ何か行けるかなって...それより!浅井さんの話?三人は浅井さんのこと知りたいの?」
ぐ、ぐいぐい来ますね...
前よりは随分人見知りしなくなった私でもちょっとついていけなさそうです
クラスメイトD「なら次の休憩時間にでも調べておこうか?」
夢姫「よろしいんですの?」
クラスメイトD「こういうことは新聞部兼情報屋の私に任せて!」
『凜音』「よ、よろしくお願いします!」
あれ?二人とも乗り気?
翠「いや、そこまでしなくても」
夢姫『凜音』「「翠(蒼井)さんは黙ってて!!」」
翠「はい...」
クラスメイトD「みんなも手伝ってね」
クラスメイトA「えっ...」
・・・
そして、どうにかHRまでにノートを写させてもらい1時間目を終え、休み時間...
翠「夏菜さんは...またどっか行っちゃってますね」
お花摘みでしょうか
クラスメイト達が調べ上げた夏菜さんのプロフィールやら小学校の卒業文集やらについてわかったこと安価下
(星5の怒未来さんも力未来さんも当たってテンション上がっております)
着痩せするタイプ
耳が弱い
悲観的な所もあるけど本当はまじめな子
クラスメイトD「浅井さんについて結構集まったよ!」
翠「早っ!?」
さっきの今でですか!?
クラメイトD「まぁ他のクラスとか先輩達にも聞けたからね!LINEとかで!」
まさか授業中...いえ、まぁその辺は私がとやかく言うことではないですよね
夢姫「それで、どんな情報が?」
クラスメイトA「いいのかなぁ勝手に...」
クラスメイトC「腹をくくるしかないね」
クラスメイトD「えっと...まず、着痩せするタイプ!」
翠「いきなり変なのが!」
着痩せ...着痩せですか
ほぅ...
『凜音』「...蒼井さん、今思ってることを正直に」
翠「べ、別に変なことは...ただ、羨ましいなと」
私は着痩せ以前の問題ですからね...
しかしただでさえ同級生とはわからなかったほどの見た目なのに着痩せ...
クラスメイトB「あと耳が弱いらしいよ」
翠「待ってくださいそれ誰情報ですか」
えっ夏菜さん誰かに耳を攻められたことが!?
未来『...はむっ』
翠「っ!///」
夢姫「どうかしましたの?」
翠「い、いえ...」
朝のことが頭をよぎり、思わず耳を押さえてしまいました
うぅ...まさかのタイミングで思い出してしまって顔が熱いです...
夢姫「それにしても...耳が、ですの...いざとなったら...」
クラスメイトC「...これは警戒体制の振り分けを考え直した方がいいかも」
クラスメイトA「だね...」
クラスメイトD「そんでもって...悲観的なところもあるけど、みんな口を揃えて本当は真面目な子だって言ってたよ!うん、それは私もそう思う」
真面目...確かに真面目そうではあります
ちょっとAIさんに振り回されて残念なところは見られますが
クラスメイトB「科学雑誌で特集組まれるほどだもん。それなりにみんな気になってたらしくて、結構すぐに集まるんだよね...」
コンマ下
奇数 卒業文集に『科学技術を使ったプリキュアになる!』との記述が
偶数 小6だもの。そこまでではなかった
はい
クラスメイトD「でも後はこれといぅて特出すべきことは...」
クラスメイトC「まぁ集まると言っても大体みんな似たり寄ったりな感想って感じだし...とりあえず先輩にも後輩にも受けは悪くなさそうっていうところかな」
同じ学校の生徒のこととなれば、よほど裏表があったりしない限りは同じような印象になりますよね
私としては自称『謎の宇宙仮面奏者ブラックRX』と名乗るくらいですから何か黒歴史の一つや二つ出てくるんじゃないかと期待...もとい、心配していたのですが
クラスメイトA「そうだね、小学校の卒業文集くらいしか昔の浅井さんのことも調べられなかったし」
『凜音』「...卒業文集?」
夢姫「ちなみにどんなことが書いてあったんですの?」
どんな内容?安価下
将来の夢は動物園の飼育員になること
その他にも大人になったらやりたいことが書かれていて、生きる気力に満ちている。
『思い出をいっぱい作ってしあわせになりたい』
undefined
クラスメイトA「えっとね...将来の夢が動物園の飼育員さんとか、他にも大人になったらやりたいことが沢山書いてあったよ」
クラスメイトB「他の人とかは結構小学校の感想が多かったけど、浅井さんはそれよりこれからのことを書いてるって印象だったなぁ」
クラスメイトC「こう...生きる気力に満ちてるっていうか...夢いっぱいって言うのかな」
翠「将来...生きる気力...」
...その頃の夏菜さんは、自分のことをどの程度知っていたんでしょうか
夏菜『残りの時間はノイズを倒す為だけに使うつもりです…ノイズを倒す、それが私に課せられた宿命だから…』
少なくとも、昨日の夏菜さんはどこか生きるのを諦めたような、そんな疲れた声をしていました
卒業文集を書いていた頃は違ったのなら、それ以降に色々知ったか気付いたか...
クラスメイトD「そうそう、『思い出をいっぱい作ってしあわせになりたい』って書いてあったよね。なんとも可愛らしい!」
翠「っ!!!」
それが...それこそが、夏菜さんの本当の願いなのだとしたら
夏菜『私自身の出生のこと、身体の事、もう長生き出来ない事...その辺のことはもうわかってますから』
いつ知ったのか、どうしてそんな風に変わってしまったのか、そんなことはどうでもいい...だって、夏菜さんは本当は生きたいって思っているはずです!
なら、大切なのはそれだけ!
クラスメイトD「っと、こんなもんかな...あっ2時間目始まるから戻るね!何か知りたいこととかあったらこれからもよろしく!」
クラスメイトA「勝手に...まぁ、よろしくね?蒼井さん、歌代さん、東雲さん」
クラスメイトB「安心して、私達は貴女達の味方だから!」
クラスメイトC「決してライバルとかになるつもりはないから!」
後半2名がなぜか夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんに向かってそう強く宣言しているのが少し気になりましたが、私もとりあえず次の授業の準備をすることにしました
夢姫「わたくし達も自分の席に戻りますわね?」
『凜音』「それじゃあ」
翠「はい、また後で」
・・・
そして2時間目...
翠《女神様女神様》
女神《はいは~い...って今授業中では?》
翠《まぁそうなんですけど》
今回は完全に女神様以外との念話を切って話しています
こうでもしないと奏さんやセレナさんがいるため原作の話も出来ませんからね
翠《ちょっと、今は何を優先するべきか迷ってしまって...》
正直な話、あぁしなければこうしなければといつも考えてはいますが、片っ端からやっても上手くいかない気がするんです
優先順位というわけではないですけど、何からどう始めればいいのか...
女神様の意見安価下
(夏菜「...疲れたし、眠いし、寝るし」
数学教師「浅井さん、枕はしまってねぅ!」)
月の欠片処理にも夏菜さんの助力が必要でしょうし、やはり夏菜さんの説得が最優先ですかね
と言うかGがどうなるのか、空飛ぶマムをふっとばしてGXに行くのかという不安
Gでの目的が月の破片の除去と月を元の衛星軌道に戻す事だからね 安価下
ネフィリム爆弾でバビロニアの宝物庫のノイズ達吹っ飛ばせないしF.I.Sの奏者は相変わらず野望諦めてないし翠ちゃんの明日はどっちだ 安価下
原作から外れているみたいだし今後どうなるか予想を立てよう
イミテーターが聖遺物とかノイズをコピー出来るならネフシュタンとかネフィリムとかも出来んのかな
一期から四期のデカいラスボスコピー出来れば無双出来そう(小並感)
ダウルダヴラ着てほしい
女神《そうですね...やはり夏菜さんの存在は大きいでしょう。月の欠片を集めるにしろ壊すにしろ、なんにしても夏菜さんの助力が必要だと思います》
翠《ですよね...どうにかしてフロンティア起動させて後は流れで、と思っていたところに夏菜さんの存在ですからね》
女神《ま、夏菜さんの説得が最優先でしょう。ただでさえマリアさん達との協力関係も出来ていないのに、第三勢力なんて現れたら...》
確かに、出来ることなら協力関係、もしダメでも関係性をはっきりさせておかないと何をするにしても警戒することになってしまいます
翠《あと、その話にも関わってくるんですが...このままだとGとかGXどうなるんですかね》
ネフィリムも倒し、変態...ウェル博士もこちら側にいて、ナスターシャ教授も足が動くようになって...
翠《もしかしてこのまま何事もなければGXまで行けるんでしょうか》
そういえばここまでで一回もエクスドライブモードやってませんね
今後の予想安価下
(ここで出た安価が今後コンマ判定等で反映される可能性も...?)
(ネフシュタン翠ちゃん...中二下乳を拝みたいという人がいるのでしょうか...?)
(翠「ダウルダブラが使えたら私の体型も少しはマシに...」
フィーネ「それはどうかしら」
女神「哲学兵装」
翠「え」)
フロンティアの起動
パヴァリア光明結社が行動を見せ始める
ネフィリムの心臓を壊そうとして覚醒&暴走
>>417+外見はメ◯グロス、配色は禍々しい赤と黒に変化
夏菜から2人分のフライトユニット借りパク+マリアからギアを貰った響と翠でほんとにほんとのファイナルバトルだ!
女神《今後どうなるか予想...というか、考えられる影響を並べておくのはいいかもしれませんね》
翠《はい、ここまで来ると原作知識が...いえ、もともと利用出来ればいいな~くらいの方がよかったんですけど。どうもそれに頼ってしまいそうになるもので》
しかし思えばあと簡単に予想して対策出来そうなのなんて、奏者が原作より数人増えていても計画に支障はないって感じのキャロルちゃんや、同じ理由でパヴァリア光明結社の三人の動きくらい...
二課、いずれS.O.N.G.になるであろう私達の組織なんてもうどうなってしまうのやら
女神《割とどの世界...神的視点で言うところの並行世界、異世界ですね?そこだと確かに観測されるのが『世界線の収束』です》
翠《エル・プサイ・コンガリィですね》
女神《この世界もある意味では貴女が生前いた世界の中の作品と酷似した世界の平行世界となりますから、多少のズレが起こったとしても大きな事件や事故は恐らく避けられないでしょう...それこそ、マリアさん達のように》
『世界線の収束』って本当にあるんですね
まぁでなければこの時点で私の知識も的外れだらけになっていたでしょうし
女神《例えば...Gでいえば、フロンティアの起動はなんだかんだ起こるかもしれませんね。今すぐでなくとも、近いうちに》
翠《フロンティアはやはり起動する運命...させようとしていた私が言ってもアレですね》
もしそうなったら...私が直で月まで行って月の欠片をどうにかするっていう計画もまだ白紙に戻すことはないかもしれません
翠《それでいうとネフィリムもこんな簡単に...ではないですが、早い段階ですから実は倒し切れてなかった!とか》
女神《本編だって一度倒されて復活しましたからね、心臓壊そうとしたのに覚醒して暴走とか!》
翠女神《《あっはっはっは~!》》
翠《...やめません?フラグにしかなってない気がしますこれは》
女神《ですね...あと、キャロルちゃん陣営もそうですが、パヴァリア光明結社の動きも気になります...あっちに至っては私も翠さんも》
翠《はい、どうなるのか知りませんから...》
どういった目的で動き、S.O.N.G.と敵対していたのか...
そして、作品的な観点から考えて、三期で結局キャロルちゃん...ラスボスを救え切れてなかったわけですから、四期の敵とは最終的に和解する可能性もありますよね
あ~でも二期が特殊だっただけで、一期もフィーネさんと最後の最後で分かり合えた上でフィーネさんが死んだりしましたし...
翠《パヴァリア光明結社って...えっと、キャロルちゃん陣営のチフォージュ・シャトー建造の支援とか、歴史の裏側で暗躍していたとか、F.I.Sを武装蜂起させたとか、さらにはクリスさんが昔いた国にアルカノイズを使って襲撃した大統領にも協力関係を結ばせていたとか...そんな感じでしたよね?》
痒い、痒い...でもちょっと気持ちいいぃぃ!!!とかなんとか言ってたと思います
流石に私が死ぬとは思ってなかったのでそう何回も見返しておらず、記憶も曖昧ですが
でも『痒い痒い気持ちいい』は1話放送前にもアフタートークの動画で言ってたから間違い無い...はず!
翠《その目的次第によっては知らず知らずのうちに地雷を踏み抜いていたかもしれない、と》
女神《1話ラストでも特大の龍を出してきてましたし、今の戦力でどうなるか》
せめてイグナイトが完成するまでは会いたくないですね...
どうする?安価下
(特になければ念話を切り、お昼休みのお弁当タイムまで飛びます)
(ちなみに今後のコンマ判定でネフィリムの心臓がやべーことになったら>>418の展開になります)
お弁当
・・・
あれから授業をサボらない程度に...私の基準ですが、サボらない程度に女神様とちょくちょく念話で今後の相談等をしていました
何はともあれまずは夏菜さんのことです
夏菜「で...本当にいいんですか?私も一緒で」
翠「それ何回目ですか」
夏菜「いや、だって...」
私は夏菜さんを連れ、夢姫ちゃん『凜音』ちゃんが待つ屋上へ向かっています
理由はもちろんお弁当を四人で食べるため!
ガチャッ
翠「お待たせしました~」
どうなる?安価下
(弦十郎「まさか...奏者達に連絡だ!」
緒川「わかりました、翠さんの方には僕から対応を」)
夏菜から笑みが溢れる
「いつ振り…いや初めてかなあ…こんなに暖かい気持ち」
表情が暗いので不意打ちで耳にフッてしてみる
夏菜が人見知りだと発覚
夢姫「こっちですわ~」
ふりふりと手を振る夢姫ちゃん《凜音』ちゃんのもとに行き、ベンチに並んで座ります
夏菜さんも少し迷っていたようですが、私の隣に腰を落ち着けました
夢姫「それで、ほとんど今まで話したことはありませんでしたけど...浅井夏菜さん、でしたわね?」
夏菜「は、はい!」
...思いの外夏菜さんの方が緊張しているような
とはいえ、夢姫ちゃんも『凜音』ちゃんも自分達で自己紹介したいと言っていたので私からの紹介は今はしません
二人と夏菜さんの間でずっとこうしてるのもまぁまぁ退屈ではあるのですが...って夏菜さん何でちょっと私の背中に隠れる感じになってるんですか
夢姫「わたくしは歌代夢姫、そして」
『凜音』「私は、『東雲凜音』です...訳あって以前の私と色々印象違うかもしれませんけど」
夢姫「わたくし達は翠さんのお友達であると同時に、いわゆる関係者でもありますの」
『凜音』「シンフォギア のこと、二課のこと、そして貴女が味方ではないけど敵でもないこと...も聞きましたけど、私達はそこまで気になってないので大丈夫です」
夢姫「それよりも、貴女がどんな人物なのかを知りたいと思っていますわ!...特に翠さんのことどう思っているかとか」
最後何か言っていましたが、風が吹いてよく聞こえませんでした
それにしても二人が友好的でよかったです
えぇ、それはよかったんですが...
翠「...あの、いつまで私の後ろにそうして隠れているつもりですか」
夏菜「だ、だって...こんなちゃんと人と話すのは苦手で...」
えぇ...何でそういう反応に
翠「二課に来た時とかネフィリムの心臓持って行こうとした時はもっと堂々としてたじゃないですか」
夏菜「あ、あの時は仮面ありましたし...き、昨日だってあの時少し話せた貴女がいたからまだよかったけど、もし一緒にいたもう一人の女の人と一対一とかにされてたら...うぅ」
あっこの人あれです
人見知りです
翠「どんだけですか...」
夢姫「会ったばかりの頃の翠さんも大概こんな感じでしたわよ?」
翠「えっ」
『凜音』「この人...ちょっとかわいいですね」
夏菜「うぅ...」
こ、ここまでおどおどしていたんですか、私...
人見知りの自覚はありましたけど、まさかそんな
夢姫「...ま、まぁ、そんなにすぐに慣れなくてもいいですわ!少しずつ、少しずつ仲良くしていただければ」
『凜音』「ちょっと拍子抜けしましたけど...でも気持ちはわかります、いきなり近い距離で話しかけられるとどうしていいかわかりませんよね」
夏菜「は、はい...」
翠「何のための丸眼鏡...」
確かに仮面...というかお面の方が隠れる面積多いですし、丸眼鏡とは違うのかもしれませんけど
夢姫「さっ!それより食べましょう?お昼休み終わってしまいますわ!」
翠「ですね」
・・・
お弁当...二課で寝泊まりするようになってからは、料理好きの人に頼んで作ってもらったり、自作したり、買ってきたりと、自由度が一人暮らしの時より少しだけ上がりました
最初の頃は夢姫ちゃんがキッチンに立って7割の確率で二課壊滅の危機に陥ったりしましたが、今はもう担当を何人か決めたりしているので問題ありません
その中に女神様が入っていたりするのですが...
ともあれ、ルナブレイク後しばらくしてからは比較的安心安全な昼食タイムが過ごせています
もうなんか自炊とか出来なくなってもいいかなぁなんて怠けた感情が見え隠れしてしまうほどには
夏菜「...」
そんなこんなで今日も今日とてお弁当を食べていると、隣の夏菜さんの表情が何やら暗くなっているのに気が付きました
以前の人見知り全開だった私もこうだったんでしょうか
翠「...」
うずうず
うずうず
そのとき芽生えた悪戯心を制御出来るほどの意思を私は持っていませんでした
私はついついそんな夏菜さんの耳に息を
翠「...ふっ」
どうなった?安価下
(夏菜さんの反応の他に、夢姫ちゃん『凜音』ちゃんの反応を書いても構いません)
夏菜ちゃんはカチコチに硬直
「ごめんなさい!私は普通の性癖ですッ!」
と飛び退く
てか原作よりも過剰な友情表現多くない?
(AIさんが彼女いない歴=年齢って言ってたような)
夏菜ちゃんこのままだと最後はテッカマンブレードの仮面を被りそう 安価下
ていうか39さんが神獣鏡浴びてないから5期が平和になりそう
夏菜「ひゃん!?」
暗く...はなくなりましたが、今度は固まってしまいました
カチコチですね...
夢姫「...翠さん?」
『凜音』「またそうやって...」
翠「いや、私はただ」
夏菜「ごめんなさい!私は普通の性癖ですっ!!」
あぁっ!夏菜さんが飛び退いてしまいました!
心なしか怯えているような...
距離を縮めようと思っていたのにむしろ離れてしまってます
翠「というか私そういうイメージなんですか!?」
夢姫「ですわよね?」
『凜音』「ですよね?」
夏菜「違うんですか?」
翠「...」
もう、いいです
てか夏菜さんだってAIさんに『彼女いない歴』とか言われてたじゃないですか
コンマ下1
奇数 本部から通信
偶数 まだ通信来ない、もう少しゆっくり出来る
どうする?安価下2
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)
どうゾイ
翠「まったく、夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんまで」
私はただ夏菜さんが耳が弱いのが本当なのか確かめたかったのと、表情が暗かったのが気になっただけだというのに
翠「...っと、あれ?」
そのとき、本部から通信が
ノイズでも出たんでしょうか
翠「ちょっとすみません」
三人にそう声をかけて立ち上がり、少し離れたところで応答しました
翠「はい」
弦十郎『翠くん、聞こえるか!』
翠「何かあったんですか?」
ノイズだったらすぐに行かないとなんですが
弦十郎『実は、マリアくんとウェル博士が消えてな...それに、切歌くんと調くんも学校から帰ってこない始末だ』
翠「...はい?」
・・・
切歌さんと調さんはまだ正式に仲間になってもらえてないのに春から高校に行かせるつもりで事情説明にリディアンの高校に連れて行かせてたとか気が早過ぎますよ二課!!
その挙句連れて行った職員と連絡が取れなくなるとか!
翠「それにマリアさんと変態が消えた!?何であっさり逃げられてるんですか!!」
させませんよ!?少なくとも放課後の特訓終わるまで逃がすつもりなんてありません!!
コンマ下
奇数 今のところそれだけ
偶数 ついでにネフィリムのコアも問題が...
あ
弦十郎『今緒川を向かわせている。合流次第捜索に当たってくれ!』
翠「わかりました」
まさかのF.I.S組全員逃走...
いえ、まだ逃走と決まったわけではありませんが、おそらくはそうでしょう
夢姫「どうかしたんですの?」
夏菜「...ノイズ?」
翠「いえ...」
どうしたらいいんでしょうか...
どうする?安価下
人探しと言うと夏菜ちゃんがフライトユニット2号機を貸してくれる
…貴重な思い出を作ってくれたお礼で
お花を摘みに行くと言い、出発する
敵なのかはっきりしない夏菜さん...夏菜ちゃん?もいるし、念のため夢姫ちゃんにイミテーター貸しておく
去り際にもしよければこれからも一緒に昼ごはんを食べないか、と聞いてみる
翠「何でもないですなんでも...あ、夢姫ちゃん」
私はポッケからイミテーターのギアを取り出し、夢姫ちゃんに渡しました
『凜音』「それって...」
翠「さっきちょっと不吉なフラグ建てちゃいまして...念のため持っておいてください」
夢姫「フラグ...?」
とは言っても、ネフィリム云々のフラグというのは建前
心配はないと思いますが、一応夏菜さん対策でもあります
翠「それじゃ、私は少しお花を摘みに行きますね」
夢姫「あっ翠さん!」
私は足早にその場を去りました
・・・
翠「というかどこに行けば合流出来るんでしょう...どこでも出来てしまいそうですが」
NINJAですからね
例え無人島にいようと密室にいようと影から出てきそうです
夏菜「はぁ...はぁ...化粧室、こっちじゃないですよ」
翠「え...」
振り向くと、追いかけてきていたのか息を切らした夏菜さんが立っていました
翠「何で...」
夏菜「さっき通信機に向かって誰かが消えたとか逃げられたとか言ってましたし...どうなんですか?」
あちゃ~...声に出しちゃってましたね、さっき
翠「ちょっとばかし人探しです」
夏菜「...やっぱり。ならこれを」
夏菜さんが取り出したのは小さい...機械?
翠「これって?」
夏菜「ここを押すと...こう!」
カチャッ
カチャッ
キィィィン...
プシュー...
それはみるみるうちに変形し、フライユニットに姿を変えました
翠「特撮っぽい!」
夏菜「フライユニット二号機、あった方が便利でしょう?」
翠「でも...いいんですか?」
どうして私にそこまで...
夏菜「...貴重な思い出を作ってくれたお礼」
少し照れ臭そうにしながら、彼女はそう言ってフライユニットを渡してくれます
私はそれを受け取りながら、さっき夏菜さんを警戒してしまった自分を恥じました
翠「...夏菜さん、もしよろしければ、これからも一緒にお昼ご飯食べませんか?」
夏菜「...あの二人がいいって言うなら、考えておきます」
夢姫「あら、わたくしは構いませんわよ?」
『凜音』「わ、私も大歓迎です!」
夢姫ちゃんに『凜音』ちゃんまでこっちに...
夏菜「歌代さん...東雲さん...」
夢姫「それにしても、何でまた去り際にフラグ立てていこうとしてるんですの?」
『凜音』「これからも~とかこれが終わったら~なんて、まさしくっていうフラグですよ?」
翠「...あはは、言われていれば」
二人にそうやってやんや言われていると
夏菜「...ふふっ」
夏菜さんがいつの間にか、笑みを浮かべていました
夏菜「いつ振り…いや初めてかなあ…こんなに暖かい気持ち」
そんなことを呟きながら
...これからも、そういう気持ちがたくさん出来るようになるといいですね
いえ、なるようにしてみせます!
夏菜「...でも、私に人並のしあわせを得る資格ってあるのでしょうか」
翠「...?」
その後も何か呟いていた気がしましたが、聞き取れませんでした
でもきっと、前向きなことですよね
・・・
翠「それじゃ、改めて...行ってきます!」
フライユニットをもう一度小さくしてポッケにしまい、三人と別れて緒川さんと合流出来そうな場所を目指しました
NINJAの対応の仕方安価下
(どこから現れるか、移動手段は何か的なやつです)
目の前が真っ暗になった
と思ったら緒川さんの運転する車の中にいる
翠「...さて、どこに向かえば」
ヒュンッ
翠「いいんで...え?」
あ、ありのまま今起こったことを話します
翠「私は緒川さんと合流出来る場所を探していると思ったら一瞬視界が暗転していつの間にか緒川さんの運転している車の中にいました」
な...何を言っているのかわからないと思いますが、私も何をされたのかわかりませんでした...頭がどうにかなりそうでした...催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてな...いえ、超スピードではあったんだと思いますが
とにかく恐ろしいNINJUTSUの片鱗を味わいました...
翠「シートベルトもちゃんと閉まってます...え?」
緒川「捜索班も動いていますので、いる可能性が高いところから行きます」
翠「あっはい」
どこに向かう?安価下
マリアの前のボヤきからしても回収しそうだしマムが居る筈の場所へ向かおう
何か業務用スーパーとかで買い物してそう
今がシリアスパートなら安価下で
潜入美人捜査官メガネかけてドヤァ顔で移動してそう。
1スレ目の86辺りを見てるとほんと翠ちゃんコミュ障克服してるんやな
さぁて、次(キャロル)はどう戦うかな?
博士みたいに急所なんて無いぞ
・・・
まずはまぁ、ここですよね
表札には『浅井』と書かれた建物...夏菜さんの家
翠「ナスターシャ教授がいるところ...」
夏菜さんごめんなさい、勝手に上がらせてもらいます
緒川「裏からまわります。周辺の住民の対応は万全ですので、通報される心配はありません」
翠「今日はなんか犯罪臭すごいですね緒川さん」
・・・
アメノムラクモ、神獣鏡、ミョルニル、除去装置、そしてフライユニット
どれもすぐに使えるようにポッケの中を手探りで確認し、銃を構える緒川さんと共に窓から中の様子を伺います
どんな様子?安価下
(果たしてマリアさん切歌さん調さん変態はここにいるのか...)
マムは手紙の通り看病している
FIS組は居ない
警備兼掃除をしているらしいルンバみたいな機械が見回りをしていた
足だけでなく右目も治ってる。
ベッドに横になる具合の悪そうな女性に、その看病をしているナスターシャ教授...
ということは、あの女性は夏菜さんのお母さんでしょうか
本当に手紙の通りだったんですね...
窓越しでは声は聞こえませんが、ナスターシャ教授も声を荒げるようなこともなく平穏な様子...
翠「っていつの間にか眼帯がなくなって...ナスターシャ教授あのときちゃっかり右目まで直してたんですか」
いや、いいんですけどね?むしろ私から言うべきでしたか?
緒川「マリアさん達は...いないようですね」
翠「空振りですね...ん?」
床に何か...ルンバ?
円盤型の掃除機らしき物体が床を徘徊しています
ルンバといえばGXの切歌さん調さんのエクスドライブモードのときの乗り物、あれ絶対ルンバですよね
コンマ下1
奇数 バレた!
偶数 バレない!
安価下2
(コンマ下1が奇数の場合はどうなるか、偶数の場合はどこを探すか(業務用スーパーでも構いません))
あ
「おい、侵入者が来たぜ(とてもきたない声)」
MGSの見つかった時のSEを流すと同時に赤外線レーザーを向けてきたが持っていたフライトユニットに反応したのか警戒態勢を解除した
声の正体はF.I.Sの人員のうちマムについてきた人達
今はマムの警護とリハビリのお手伝いをしている
警備がゲノム兵並みにザルなので近所の人からはサバゲー練習の合宿所と思われてる
にしてもあのルンバ...もしかして夏菜さんの手作りだったりして
『テデンッ!』
翠「っ!?」
そのとき、MGSでお馴染みのSEと同時にルンバから赤外線レーザーが向けられました
やっぱり普通のルンバじゃない!
「おい、侵入者が来たぜ」
そして誰ですか人形持ってたの!
『とてもきたない声』が聞こえて来たんですけど!私語尾が『~ヘボ』みたいな感じの声のモンスターじゃないんですけど!
緒川「一時撤退を」
翠「は、はい!」
急いで赤外線レーザーの進路から外れようとすると
『ピピッ...武装解除』
ルンバから発せられた声と共に、赤外線レーザーも消えます
翠「助かった...んですか?」
ガチャ
ナスターシャ「貴女方でしたか...」
ホッとしていると、ナスターシャ教授が窓を開けて声をかけてきました
・・・
私と緒川さんはとりあえず中に入れてもらうことになりました
警戒心的にはどうなのかと思いましたが、そもそもどこにいるのか知らせて来ている時点で想定内なのかもしれません
それにしても...脚の方も大丈夫そうですね
ナスターシャ「先程は警護の人間が失礼しました」
緒川「いえ」
さっきのとてもきたない声の主は人形ではなく人間だったようです
F.I.Sの人員で、マリアさん達が二課に保護されたため呼ばれたらしく今はナスターシャ教授の警護及びリハビリのお手伝いをしているんだとか
後ろに立っても殺されないか心配です
ナスターシャ「しかしこうもあっさりと...サバゲー練習の合宿所と思われているというのは本当のようですね」
翠「サバゲー練習の合宿所?」
ナスターシャ「『いくつもの警備があるにもかかわらずMGのゲノム兵並みにザル』と言われ、近所の人達からそう思われているらしいのです」
それはザルですね
というか家族全員天才物理学者的なステータスなのに警備ザルってどうなってるんですか
緒川「聖遺物を扱っているわけでもありますし、それはこちらとしても黙って見過ごすわけには...」
ナスターシャ「えぇ、それでも聖遺物を始めとした貴重品等はより厳重な警備があるらしいですが...それより、今日はどういった御用でしょうか」
どうする?安価下
とりあえず建前で治療後の経過を見に来たと言っておく
・マムはネフィリムの爆発で吹っ飛んだ時のショックで夏菜の事を思い出し浅井家へ向かった
・今マリア達に会いに行けばネフィリムをコントロール不能にさせた人物に浅井家諸共消されると判断、条件付きで匿ってもらってる
・フライトユニット1号機には絶唱レベルの威力と範囲を持つ自爆装置が搭載されてるという情報を得る マム曰く「多分1話で主役機が撃墜されたある作品の影響」
undefined
う~ん...この様子だとマリアさん達がいなくなったことは知らなそうですね
変に不安にさせるよりもここはそれっぽいことを言って誤魔化しておきましょう
翠「いえ、少し治療後の経過を見に。聖遺物の力とはいえ緊急だったので応急処置みたいな感じでしたから...でも、その様子だと平気そうですね」
ナスターシャ「えぇ、この分なら普通に歩くのにもそう長くはかからないでしょう」
緒川「過度なリハビリは逆効果です。ほどほどになさってくださいね」
ナスターシャ「わかっています」
そうは言っても長い間脚を使ってこなかった人が急に酷使するのは危険でしょうから、その辺は本当にちょくちょく見に来た方がいいかもしれません
というか、ちゃんと医者に診てもらう方が先決ですが
翠「そういえば、どうして夏菜さん...浅井家に?」
ナスターシャ「ネフィリムの爆風に巻き込まれたとき、ふと彼女達のことを思い出しましてね...」
ナスターシャ教授は夏菜さんのお母さん、そしてそのベッドの脇の棚に置かれている写真の方を向いてそう言いました
緒川「二課に来る気はありませんか?」
ナスターシャ「今マリア達に会いに行けばこの家の人間共々、ネフィリムをコントロール不能にした人物達に危険に晒されると判断し、どうにか条件付きで匿ってもらっている次第です」
緒川「そうですか...」
ネフィリムをコントロール不能にした人物...
あの変態が勝手にそういう機能を搭載してたとかそんなところじゃないかとは思っていますが、憶測だけで行動すると足元をすくわれかねません
一応頭の隅に置いておきましょう
ナスターシャ「そういえば、先程警戒態勢が解除されていたようですが...この家の娘の持ち物か何かお持ちで?」
翠「夏菜さんの?いや...あっ」
ありましたよバリバリの夏菜さんの物が
ポッケから出したフライユニット
それを見たナスターシャ教授は
ナスターシャ「なるほど、二号機ですか...しかし、一号機の出来があぁなのに、彼女もよくそれを渡しましたね」
翠「あ、あはは...」
人探しのために借りたものですけど、それは言えないので微妙な反応になってしまいます
翠「って、一号機って昨日背負ってた...」
ナスターシャ「フライトユニット1号機には、絶唱レベルの威力と範囲を持つ自爆装置が搭載されてるらしく、そう頻繁に使えないため二号機を作ったと聞いたのですが」
緒川「絶唱...!」
翠「自爆装置!?」
まさか、いつかはそれを使って命を散らす気じゃ...!
ナスターシャ「少し話を聞きましたが、おそらく1話で主役機が撃墜されたある作品の影響ではないかと」
翠「あー...」
それはもうゲームで武器扱いされるレベルのやつですね
破壊してでも敵に渡したくない重要な部位しか爆発しないのか否か...
翠「いずれアーリータイプとかフェニーチェとかになりそうですね...ともあれ、そこまで深刻に悩んだ感じじゃなくて安心しました」
どうする?安価下
(特になければ捜索続行)
なし
緒川「翠さん、そろそろ」
翠「ですね。ナスターシャ教授、それじゃあ失礼しますね」
ナスターシャ「えぇ、敵でありながらこんなことを言うのもどうかと思いますが...マリア達のこと、しばらくはよろしくお願いしますよ」
翠「...はい」
・・・
夏菜さんの家を出て、私達は車に戻りました
緒川「しかし驚きました。まさかあの後浅井夏菜さんと接触していたんですか?」
翠「緒川さんそう言いながら実は気付いていたでしょう...」
あまりに反応がわざとらしいと言いますか
さっきだってフライユニットを見ても驚いてませんでしたし
翠「まぁ、色々ありまして」
緒川「そうですか」
ここで根掘り葉掘り聞いてこない辺り、やはりOTONAですね
どこに向かう?安価下
(業務用スーパーでも構いません)
海辺へ行く
フライトユニットを使って上空から探してみる
3号機と試験運用中の4号機の話を聞いた後に>>471
業務用スーパーで
目をキラキラさせながら買い物をする調
野菜詰め放題コーナーでおばちゃんの群れに何度も押し出されてるマリア
店の入り口で繋がれた犬と一緒にお留守番状態の切ちゃん
・・・
そして着いたのは海辺
と言ってもこの辺にいる可能性があるというより、周辺を見渡しやすいからという感じです
翠「そもそも見渡した限りでは浜辺にマリアさん達の姿は見えませんしね...緒川さん、ちょっと空から探してきます」
緒川「わかりました。発見次第通信をお願いします」
シュバッ
おぉ...緒川さんが一瞬にして姿を消しました
NINJAすごい
翠「さてと...確かここをっと」
夏菜「ここを押すと...こう!」
カチャッ
カチャッ
キィィィン...
プシュー...
ポッケから取り出したフライユニットはみるみるうちに本来の形に変形します
これ頼んだら専用のやつ作ってもらえませんかね
翠「でも...ちょっと不安があるんですよね...」
夏菜さんのご好意で貸してもらってるのであまりこういうことは言いたくないんですが、すでに三号機四号機まで作っていると聞いてしまうと...
三号機と試運転中の四号機についてどんな話聞いた?安価下
水中用と宇宙用
3号機:水中にも対応 地上から飛び立つ一瞬に爆発的なスピードが出る
4号機:宇宙でも活躍できるけど試運転中 地上だと高い最高速を持つ代わりにコントロールが難しい
undefined
確か...
『三号機は水中用、すなわち水中対応型で、おまけに地上から飛び立つ一瞬に爆発的なスピードが出るようになってる』
『四号機は宇宙用、理論上宇宙でも活躍出来るけど試運転中、地上だと高い最高速を持つ代わりに、現在コントロールが難しい』
翠「この二号機は普通のフライユニット...じゃないかも。使い方とか詳しいこと聞いておけばよかったです...」
まぁ、なるようになる、ですよね
フライユニットを背負ってエンジンを点火し、助走ののち地面を蹴り出しました
翠「うわっとっと...怖...ギア纏っておいた方が安全だったでしょうか...」
生身で高くまで上がるの怖いです...あと飛びにくい...
翠「アメノムラクモや神獣鏡のときとはやっぱり勝手が違いますね」
フラつきながらもどうにか飛び回り、慣れてきたところで下を眺めながら範囲を広げます
翠「この辺にはいない...あっちは...あっ!」
少し離れたところにある業務用スーパー
その入り口近くに見覚えのある金髪少女が
翠「見つけましたよ...とうっ!」
スーパーの近くで人通りが少なそうなところに降り、切歌さんにバレないように店の裏からこっそり近付きます
切歌「暇デスね~」
犬「わんっ!」
切歌「今頃調とマリアが頑張ってるんデスかね~」
犬「わふ」
切歌「デス」
犬「わぉ~ん!」
切歌「デスデスデース!」
なんなんでしょうあの生き物は
遂に言葉が発せなくなっています
リードを柱に繋がれたワンコと一緒でお留守番状態ですね
翠「...しかし今マリアさん達もいるみたいなこと言ってましたね...よし、中に潜入しましょう」
・・・
ワンコと戯れる切歌さんの横を抜け、スーパーの中に来たのですが...
調「すごい...こんなにいっぱい入ってるのに100円以下なんて...!」
マリア「がはっ...くっ、狼狽えるな!振り返らない!全力疾走だっ!」
目をキラッキラさせながら商品を選ぶ調さんに、野菜詰め放題と書かれたコーナーで奥様方の群れに何度も押し出されては突っ込みに行くマリアさん...
シリアスと見せかけてしないフォギアのターンでしたか
どうしましょう...
翠「脱走?しておいてまさかのお買い物...」
どうする?安価下
(午後の授業すっぽかして知り合いの家に不法侵入したり空飛んだり業務用スーパーに来る翠ちゃん)
今のうちに一番お手軽そうな切歌を捕獲する
可愛いワンちゃんですねー、飼い主さんですか?とニコニコしながら近寄る
お前が犬になるんだよぉ!(首輪&リール)
安価下
とりあえず忙しそうなマリアさんと調さんは後にしておいて、先に一番お手軽そうな切歌さんの確保をしておきむしょう
犬「わふわふっ!」
切歌「およ!およ~!」
鳴き声が変わった!?
翠「しかしなんとまぁ...無警戒な」
切歌さんの背中に近づき、なるべく和やかに、笑顔で
翠「可愛いワンちゃんですね~、飼い主さんですか?」
切歌「あっ、別にアタシのというわけではないんデス...よ...」
翠「確保です」
切歌さんの腕を掴み、ニコニコしたまま手に力を少し込めました
切歌さんは私の顔を見た瞬間青くなっていってます
どうする?安価下
OGAWAさんを呼んで連行してもらう
怒らないからどうしてこんなことしたのか正直に言いなさい
脱走?の原因が某男性オペレーターの
「業務用スーパーだと安いからついつい買いすぎちゃうんですよねwww」
の一言だった
フライトユニット2号から夏菜の通信
『忘れてたんですけど、ユニットに武器を搭載してるんですけど緊急時以外使わないでくださいね?面倒な事になるので…』
ちなみにウェル博士はお菓子コーナーにいた
翠「とにかく、一旦緒川さんに連絡を...」
通信機...は本部に繋がるやつですから、スマホの方がいいですね
翠「もしもし」
緒川『もしもし、何かありましたか?』
翠「はい、切歌さんを確保しました」
緒川『わかりました。場所は』
翠「さっきのところから一番近い業務用スーパーのところです」
緒川『それではすぐに向かいますので、そのままでお願いします』
翠「はい、それじゃあ」
ピッと
NINJAの脚なら1分とかからないかもしれませんね
翠「さてと...」
切歌「あ、あはは...」
翠「怒らないからどうしてこんなことしたのか正直に言いなさい?」
切歌「お、おかしいデスね~、一応敵であっても年上扱いしてくれていたはずの翠さんがとても怖い笑顔でそんな命令を」
翠「言いなさい?」
切歌「デス...」
そりゃあ私だって学校サボり...ではないですが、早退してまで来てるんです
それにマリアさんは特訓、調さんには後で話があると言っておいたのに...
少しくらい怒ってもいいですよね?
切歌「実は...本人のためにあえて名前は伏せるデスけど、某男性オペレーターさんが『業務用スーパーだと安いからついつい買い過ぎちゃうんですよねwww』って言ってるのを聞いてしまって...アタシ達居ても立っても居られなくなったのデス...」
翠「そんな深刻そうな顔をしてもダメですからね?」
切歌「デス!?」
某H尭さんのことはししょーに言っておきましょう
まったく...わざとではないとはいえ面倒なことを
というか本当そんな理由で脱走しないでくださいよ...
翠「ちなみに、他のみなさんは?」
切歌「し、調はお買い得な物を全体的に、マリアは詰め合わせ、ドクターはお菓子見に行くって...」
あ、変態もここに来てたんですね
あの変態少しはマシに...否、気持ち悪くなったと思っていたんですが、偏食は変わってなさそうですね
...もしやナスターシャ教授も夏菜さんの家で醤油使いまくってるんじゃ
そのとき、小さくしてポッケにしまっていた二号機のフライユニットから音楽が流れてきました
着信音でしょうか
翠「えっと...これですかね?」
ポチッとな
夏菜『あー、あー、聞こえますか?』
合ってました
通信機能あったんですかこれ!でも何でわざわざフライユニットから通信?
...あっ、連絡先とか交換してないです
翠「はい、聞こえてますよ~、どうかしましたか?」
夏菜『忘れてたんですけど、ユニットに武器搭載してるんですけど緊急時以外使わないでくださいね?』
翠「武器...?」
夏菜『面倒なことになるので...』
翠「わかりま...待ってください面倒なことって何ですか!?これ何を搭載してるんですか!?」
夏菜『それじゃ』
翠「ちょっ...えぇ?」
通信切れました...
まさか自爆装置じゃないでしょうね...
緒川「お待たせしました」
翠「ひゃっ!」
切歌「デース!?」
び、びっくりしました...急に後ろから声かけないでください...
緒川「切歌さんを確保したことは翼さん達にも伝えておきました」
翠「そうですか」
さて...もういっそマリアさん達も確保しましょうか?でも買い物の邪魔をするのもどうかと...
どうする?安価下
買い物終わって出てきたところで
大人しく戻ってきたら某男性オペレーターさんが晩ご飯全員分奢ってくれるそうですよ
黒服に銃で囲まれる。マリア達の脱走はマムが手引きしたもので、翠は誘い出された
緒川さんが切歌を連れて離脱するが翠は捕まる
翠は囲まれた後不敵に笑って、緒川さんと共闘で黒服を撃退する
切歌に対しては、「今、無駄に動こうとしたならマリアさん達に平和的な確保を出来る自信がありません」と可能な限り冷たい声で釘を刺す
「二課の皆さん…すみません!面倒事になりそうです。フライトユニットを渡すわけにはいきません…翠さん、伏せて!」
夏菜から上空で待機してる数機のドローンによるビーム砲を使った援護射撃
・・・
しばらく待っていると
マリア「ふぅ、袋ってあんなに広がるのね」
調「あそこからさらに値下がりするとは思わなかった...大量」
ウェル「久々のきのこたけのこ...あぁ!これでさらに僕の作業速度に磨きが!」
マリア「多少思考はまともになってもうるさいわねこの男は...」
やっと来ましたか
翠「はい、じゃあそろそろ帰りましょうね?」
私はニコッと笑い三人を出迎えました
マリア「なっ...」
調「切ちゃん!」
ウェル「うひゃあぁ!」
警戒態勢のマリアさん、捕まっている切歌さんを見て緒川さんを睨みつける調さん、そしてへっぴり腰の変態
三者三様の反応です
翠「大人しく戻ってきたら某男性オペレーターさんが晩ご飯全員分奢ってくれるそうですよ?」
ダメ元で餌をチラつかせ...もとい、平和的解決を促しますが、マリアさんはそれに対し
マリア「...ふぅ、マムの言った通りね」
そう言って指をパチンと鳴らしました
すると
翠「っ!」
緒川「離脱します」
ザッザッザッ
私達の...いえ、緒川さんは切歌さんを連れて跳躍し離脱したので私だけですが、私の周りに拳銃を持った黒服が数十人単位で出現しました
あのNINJA私を見捨てましたね!?
翠「この人達は二課の人...ではないですね」
二課も似たような人達がいますが、彼らはその...なんとなく雰囲気的に違う気がします
それにあの銃も、二課の人たちのとは別物...
マリア「簡単な話よ。貴女は誘き出された...本部の外にいた調や切歌だけならともかく、私やドクターが簡単に本部から逃げられると思って?」
翠「協力者...裏切りか、そうでないなら...ナスターシャ教授」
マリア「ご名答」
ナスターシャ教授絶好調じゃないですか
脱走の手引きしてさらにすぐ夏菜さんの家に戻ったってことですよね?
あーでも脚が治ったからっていうより治って尚あの多機能車椅子の力でって可能性も...
とにかく、ナスターシャ教授の言っていたこと、ネフィリムのコントロールを不能にした人物達を警戒しているというのは、信憑性が微妙になってきました
少なくとも私達にマリアさん達のことをよろしくと言ったのは...いえ、それでもやることは変わりません
翠「絶体絶命のピンチくらい抜け出せないと、生きていけない世界ですからね、ここは」
マリア「何を言って...」
バスッ
サイレンサーによって最小限にされた銃声
それと同時に私は走り出し、目の前の黒服に突進しました
翠「怪我がなんぼのもんですかぁっ!!」
力押しでは勝てませんが、これでもししょーにしごかれてきたんです
絶対的な力が相手なら、いかに撹乱して逃げるかが重要
最悪撃たれてもアスクレピオス舐めないでください!
緒川「ふっ!...やっ!...」
倒すのはNINJAに任せます
AXZ1話でも素手で軍人倒してたんですから楽勝でしょう?
マリア「NINJA!?...そうか!今の銃声は!」
マリアさんが向いた先には、影に弾を撃ち込まれ動けなくなっている切歌さんの姿
そうするだろうと思ってました
調「切ちゃん!すぐに行くから!」
緒川「させませんっ!」
バスッ
バスッ
バスッ
マリア「くっ...」
調「っ!」
ウェル「ひぃぃぃぃっ!!」
黒服の円陣から抜け出した私はその後ほとんど何もしてませんが、とりあえず黒服のみなさんも緒川さんの手によって大分制圧出来てきてます
これなら...
夏菜『二課のみなさん...すみません!面倒ごとになりそうです』
翠「!?」
どこから!?
フライユニットからではありません...ふと見上げると
夏菜『フライユニットを渡すわけにはいきません...翠さん、伏せて!』
翠「嘘でしょう!?」
ビシューンッ
ビシューンッ
上空にいつの間にか飛んでいた数機のドローン
それらから発射されたビーム砲がアスファルトの地面を削っていきます
なんで夏菜さんの作ったやつはみんな武器が付いてるんですか!?てかいつから見てたんですか!?授業は!?
・・・
ともかく、緒川さんのNINJUTSUと夏菜さんの援護...援護?射撃により、黒服さん達は完全に制圧出来ました
やっぱりギアは纏っておいた方がよかったです
今後生身でいると割と本気で危ない気がしてきました
切歌「そろ~...」
翠「おっと」
影にたまたまさっきのビーム当たっていたのか、影縫いが解除されていた切歌さんが動こうとしています
これはいけません
翠「今無駄に動こうとしたなら、マリアさん達に平和的な確保を出来る自信がありません」
今度は笑顔なんて作るほどの余裕はありませんので、可能な限り冷たい声でそう釘を刺すことにしました
私の言葉に合わせて、ドローン達が私の近くに浮遊してきます
さながら私が操っているような...
って、夏菜さん!そういう演出は別にいいですから!
これも仲良くなれたからこそだと思っていいんでしょうか...
どうする?安価下
(マリア(マムが来てくれて嬉しくて調子に乗って格好つけていたら確保されてた...何でみんなして影縫ってくるのもう嫌よセレナ...)
調(蛇だけじゃなくてドローンまで使い出したあの子)
翠(フライユニットこれよほど大切なんでしょうけど...それよりこれに何が搭載されてるのか気になってしょうがないんですが。自爆とか本当しないですよね!?)
犬「わふ」)
博士「人工奏者のパーツは一晩漬けで作り終えました。小細工等は一切しておりませんお許しください股間を狙わないで」ガタガタ
司令が空からタイタンフォールして戦闘を開始、
さらに「マリアくん、帰ったら『本気で』特訓だッ!!!」
の言葉でマリアが気絶。
ウルトラ怪獣ゴモラによく似た怪物が地面から突如現れて暴れる
気絶したマリアと戦闘できない博士は緒川さんに退避させてもらう
残りのきりしらには応戦を有無を言わさずに手伝わせる
非常事態と見て2号機に搭載されてる武器の使用許可が下りる
装備は連装ミサイル、バリアユニット、ハンドロケット
翠「はぁ...」
明日こそは普通に学校最後までいられますよね?
ウェル「じ、人口奏者のパーツは一晩漬けで作り終えました!小細工等はしていませんお許しください股間を狙わないでっ!」
そしてガタガタ震えてるこの変態もう英雄英雄言っていた頃の面影が...
夏菜『パーツ...』
翠「っ...」
今の台詞を聞いて夏菜さんが何を思ったのか...しかし、それに続く言葉はなく、私もどんな声をかけていいのかわかりませんでした
ヒューーーン...
翠「ん?」
空を見上げると、いつから飛んでいたのかヘリが
そしてそこから何か落ちて...いえ、降りてきて
弦十郎「はぁっ!!」
ドッ!
地面に大きなクレーター
そして舞うアスファルト
翠「...あ、デジャヴ」
晴れ時々タイタンフォール...否、時々ししょー
業務用スーパーの入り口付近がとてもカオスになっていきます
弦十郎「奏者達もじきに着くだろう。が、その前に証拠隠滅だ」
緒川「わかりました」
まぁドンパチやりまくってますからね
スーパーの中の人達もざわついてますし
弦十郎「それから...マリアくん、帰ったら『本気で』特訓だッ!!!」
マリア「」
絶望に染まった顔のマリアさん
静かに涙を流し、動かなくなってしまいます
翠「...緒川さん、もしかしてマリアさん気絶してません?」
緒川「...そのようですね」
マリアさん達の影縫いを解きに行こうとしていた緒川さんに聞くと、案の定動けなくはなっていますが気を失っているようです
自業自得と言っておきましょう
弦十郎「四人の身柄を確保し、奏者達に連絡だ!」
やれやれ...これでようやく気を張らずに済みそうですね
ゴゴゴゴゴ...
切歌「わわっ!」
翠「地震!?それもかなり大きいやつ...!?」
一難去ってまた一難
せっかくマリアさん達全員確保出来たのに今度は何ですか!
調「っ...何か来る!」
翠「へ!?」
緒川「みなさん、注意してください!」
夏菜『何!?そっちで何が起こってるんですか!?』
激しい揺れとともに地面が割れ、そこから何かが姿を現しました
ゴォォォォ!!!
翠「怪獣...紫の...ゴ◯ラ!?」
ゼッ◯ンだけじゃなくゴモ◯までいるんですか!?この世界は!!
シンフォギアそのうち光の巨人とか出てこないでしょうね...
翠「ってそんなこと考えてる場合じゃないです!あれ何なんですか!」
ししょー達コンマ下
奇数 知ってる
偶数 知らない
お
弦十郎「何だあれはぁ!!」
ししょーも知らない...ということは、新たな敵!?
まさか、私が知らないキャロルちゃんやパヴァリア光明結社の手札...
翠「それとも、もっと別の何か...」
5期以降、XD等、考えられる可能性はたくさんありますが、どれなのか知る手段はありませんし、それを知ったところでどうしようもありません
弦十郎「緒川ぁ!ウェル博士と気絶したマリアくんを連れて退避!奏者達に急ぐよう言ってくれ!」
緒川「了解」
緒川さんは影縫いを解かれ崩れ落ちるマリアさんと変態を支え、肩に担いで跳躍して退避しました
ポロッ
弦十郎「それから、他は周辺の住民の避難と武装隊の救助を頼む!」
ししょーの後から来ていた二課のみなさんはそれぞれししょーの支持を受け避難誘導を始めました
もちろんスーパーの中の人達も
翠「切歌さん、調さん、言いたいことはありますし、そっちもあるでしょうけど、今は応戦お願いします!」
切歌「で、でも」
翠「あんなの放っておけないでしょう!」
すでにゴ◯ラは暴れ出しています
こちらから手出しをしなければ大人しいというのなら対処は変わってきますが、この怪獣はどうやらそうではなさそうですし
調「...わかった」
どのギアで行く?安価下1
1 アメノムラクモ
2 アスクレピオス(戦闘不向き?)
3 ミョルニル
4 神獣鏡
5 同時展開(神獣鏡と何のギアを同時展開するか記述)
(イミテーターは夢姫ちゃんに渡してあるため使用不可です)
4 とりあえず神獣鏡が効果あるか試そう
あのゴモ◯...もし仮にネフィリムのような存在なら...つまり、聖遺物の一種なのなら、コレが多少は作用するかもしれません
私は四つあるギアのうち一つを握りしめ、聖詠を口にしました
それと同時に切歌さん調さんもギアを身に纏います
「Zeios igalima raizen tron」
「Various shul shagana tron」
「Duplicate shen shou jing duplicate tron」
濃い鮮やかな青色と緑味のある水色、グラデーションのように交わる光が身を包み、ロシアンブルーとシアンのツートンカラーの装甲が全身に装備されます
夏菜『翠さん、非常事態みたいだからもしものときはフライユニットに搭載されてる武器、使ってください』
翠「フライユニットの...いいんですか?あっでも自爆とかは」
夏菜『装備は連装ミサイル、バリアユニット、ハンドミサイルです』
ミサイル特化でしたか...
夏菜『私もすぐに向かいます。でもなるべくそれらの武器、というかフライユニット自体誰かに奪われないようにしてください。最悪破壊で』
翠「わかりました」
カチャッ
カチャッ
キィィィン...
プシュー...
変形させたフライユニットを背負い、扇を構えます
切歌「その背中のって...」
翠「話は後です!行きますよ!」
どう戦う?安価下
※※※※※
『駆けつける奏者』
本レス除くレス下1以降ゾロ目が一度でも出れば二課の奏者が到着します(本文、安価、コンマ判定含む)
※※※※※
とにかくきついの一発お見舞いする。
【暁光】チャージ中はきりしらに足止めを頼む
ミサイルで尻尾の根元を狙う きりしらが危なくなったらバリア展開しながら2人を救出
フライユニットで空中を飛び交いならがら丸い鏡をいくつも飛ばし、私も扇の先から光線を怪獣に発射していきます
調「やあぁぁっ!」
切歌「デェェェスッ!」
ギュンッ
キィンッ
鎌と鋸で切歌さんと調さんも怪獣を斬りつけますが
翠「固い...」
あの巨体、ラスボス級...やはりイグナイトやエクスドライブじゃなきゃやられてしまいます...いえ、諦めるのは早過ぎますね
翠「切歌さん調さん!神獣鏡の聖遺物殺しのとびきりキツイやつをそいつにお見舞いします。チャージ中は足止めお願いします!」
脚に装着された鏡張りの翼から円状にミラーパネルを広げて行き、腕から伸ばしたケーブルを繋いでエネルギーを充填し始めます
切歌「そうは言っても!」
調「いつまで保たせられるか...はぁっ!」
丸鋸を飛ばしつつ怪獣の尖った腕を避ける調さん
確かに、あの怪獣並みのノイズより断然強い...
翠「私だってただ突っ立ってチャージするようなわけには!」
夏菜さん、フライユニットの武器お借りします!
両腕にケーブルを挟まないように装着したハンドミサイル、そして背中のユニットから現れたミサイルを構え狙いを定めます
ミサイルならクリスさんのイチイバルを模倣したときのである程度慣れていますが、あれはほぼ無尽蔵に使えるミサイル
こっちは無駄撃ちなんて出来ません
確実に怪獣を倒せるところは...倒す?
翠「そうです!尻尾!」
調「尻尾?」
翠「尻尾の根元を狙ってください!両脚と尻尾で立っているなら、尻尾を攻撃されればバランスが崩れて」
切歌「すってんころりんってわけデスね!調!」
調「うん、切ちゃん!」
『非常Σ式 禁月輪』
調さんは丸鋸の内側に乗り込み、尻尾の根元まで跳躍して
ズバッ
そのまま轢く要領で斬りつけ
翠「発射!」
調さんが離れたところを今度は私が一気にミサイル全弾発射
ドドドドッ
それらが全弾命中してすぐに
切歌「デェェェス!!」
切歌さんが肩のアンカーで怪獣の尻尾の根元を束縛し
『断殺・邪刃ウォttKKK』
ギロチン!
ギャォォォォ!!!
即興の連携にしては上手くいった方でしょうか
尻尾を失った怪獣はよろけ始めます
オオォォォォ!!
しかし最後の抵抗か尖った腕を切歌さんに向かって突き出し
調「切ちゃんっ!!」
翠「っ!」
それを庇おうと抱きしめた調さんの前に出た私はすかさずバリアを展開
翠「ぐうぅぅぅ...黙って倒れておきなさいっ!」
2人を背にここでやられるわけにはいきません
翠「チャージ完了、200%でいきますっ!」
月をも穿つ一撃を退けたバリアを消し去り、『天ノ逆鱗』すら簡単に穴を開けられるほどの濃い聖遺物殺しビーム『流星』
ギアが悲鳴をあげるほどエネルギーを無理矢理溜め込み、もはや原作以上のパワー!
翠「もしその身体が聖遺物で出来ているなら...消し飛びなさい!!」
『暁光』
バリアをなくすと同時にそれを発射し、怪獣の身体を極太の一発で包み込みました
翠「はあああぁぁぁっ!!!」
コンマ下
奇数 ゴライアス消滅
偶数 ゴライアスまだギリギリ健在
ゾロ目 ???
さあどうだ
翠「はぁ...はぁ...」
激しい爆発が起こり、辺りを煙が覆います
これで...あの怪獣も...
ギュルルルルル...
そのとき、煙の向こうからオレンジ色の光が...
翠「やばっ」
ドッ!!!
まるでお返しだと言わんばかりのビームに、ギリギリで展開したバリアごと吹き飛ばされてしまいます
翠「ぅああっ!」
切歌「ぐうっ!」
調「きゃぁっ!」
煙が晴れ、そこにいたのはボロボロになりながらもなお立ちはだかる怪獣の姿
これが仲間なら心強いんですけど
翠「くっ...怪獣の身体の一部は確かに『消滅』してます...つまり神獣鏡の対象内...」
聖遺物の類であることはわかりました
が、それでもこの強さではどうにも...
どうする?安価下
(陽が落ちるまであと少し...)
日が落ちてないならまだ影がある、弱ってる今ならアメノムラクモにチェンジ、特大の剣で【影縫い】
尻尾の切り落とした部分への攻撃を継続
ズババのダメージが深刻なら二人を連れて物陰へ退避
援軍来るまで時間稼ぎ
とにかく、動きだけでも封じないと!
翠「バリア...展開っ!!」
ダメ元でバリアを展開し、その間にギアを解除します
調「なっ...死ぬ気!?」
翠「いいえ、私は死にません。そう決めましたから」
怪獣が尻尾がなくなったのを補うように背を少し反り、腕を振り上げました
切歌「だめデス!そのバリアじゃ」
「Imyuteus amenomurakumo tron」
バリアが破られると同時に、聖詠による変身時のバリアフィールドを展開
怪獣の腕もこちらのバリアなら...
ピシッ
翠「なっ...これでも押し負けると言うのですか!」
アメノムラクモを纏いつつ二人を両脇に抱え上げ、バリアフィールドが破られた瞬間フライユニットで一気に飛び退きました
そのまま物陰に移動し、二人を降ろします
切歌「アタシは...まだ...」
調「ぐっ...」
翠「...まったく、どうしてこんなことに」
そして剣を一本出現させ、巨大化
怪獣のもとへ再び飛んでいき
翠「止まってくださいっ!!」
ぶん投げるっ!
『影縫い』
ゴォォォォ
影を縫われた怪獣は動きを止めましたが、あれは力技でも意識の変化でも解くことが出来る技
あの怪獣なら前者でしょうが、いつまで留められるか
翠「本当、出る作品間違えてませんか?」
とはいえししょーが言っていたことが本当なら翼さんやクリスさんも来るはず
翠「時間稼ぎくらいなら!」
『緋ノ一閃』
新たに作り出した大型の剣にエネルギーを貯め、尻尾の付け根の断面に向けて一閃!
怪獣も痛そうな咆哮を上げています
翠「傷ごと抉ってあげましょう!」
どうする?安価下
消滅してる部分にミサイルをマルチロックで撃ち込む
たけのこで片足狙って転倒させる
たけのこってどんな感じの技だっけ...
てかこういう時に限ってゾロ目出ないな
安価は『(多分)マリアさんが落としてったガングニールを拾っておく』
ネフィリム暴走安価の時は簡単にゾロ目出たのにな…
安価下
切調が吹き飛ばされて気絶する
切調を抱えて一時撤退
緒川さんに二人を預けた後戦線復帰
師匠が怪獣が暴れて折れた電信柱をぶん投げる
怪獣の目玉を貫通して怪獣の動きが止まる
多分脳みそまで行ってる
ギャオオオォォォォ!!!
怪獣は咆哮を上げ、『影縫い』を遂に破ってきます
血というか体液が撒き散らかされますが、それでもまだまだ元気そうなのがもう...
翠「朝から模擬戦なんてするんじゃなかったです...」
こっちはもうぐったりなんですから
翠「すぅ...はぁ...よしっ!」
地面を蹴って空中に飛び、残ったミサイルを構え、フライユニットから目元に伸びてきたスカウターを見ながらマルチロック
翠「消滅したところなら、他より作りは脆くなっているはず!」
全弾発射!
それらが怪獣の身体を消滅した各所を狙う中、私はエンジンを切って急降下し
翠「よいしょっ!」
『雨後ノ多剣之子』
地面に思いっきり剣を突き立て、怪獣の片足がある地面から剣先を何本も生やします
翠「これで...!」
ドドドドッ
怪獣の足に剣先が突き刺さると同時にミサイルは着弾し、よろめきました
翠「まだまだ...ん?」
剣を引き抜き構え直そうとしたそのとき、視界の端で光を反射する何かが
翠「あそこにあるのは...シンフォギア?」
近寄って拾い上げたそれはシンフォギアのペンダント
マリアさんのガングニールでしょうか
ギュルルルルル...
翠「っ!!」
振り向くと、怪獣が性懲りもなくビームを撃とうとしています
バリア?羽衣?いえ、間に合いません
ドッ!!!
直撃は間逃れないでしょう
せめて耐え切ってみせると覚悟を決めたそのとき
切歌「デェェェェェェッ!!!」
調「間に、合えええぇぇぇっ!!!」
翠「...ぇ」
私の前に、巨大鋸でビールを防ごうとする調さんと、その調さんを支えて肩のアンカーを地面に突き刺す切歌さんの姿が
調「ぐぐぐっ...うぁっ!!」
切歌「あぁっ!」
しかし巨大鋸はビールを押し留めることはなく、軌道を反らせるのが精一杯
二人とも吹き飛ばされてしまいます
もちろん、私も
翠「ぐはっ...はっ!」
痛む身体に鞭を打ち立ち上がると、少し離れたところに切歌さんと調さんが倒れているのが見えました
急いで近づいてみれば、どうやら気を失っているみたいです
二人を抱え物陰まで飛びました
翠「どうして...っ」
ギュルルルルル...
もう次のビーム!?
回復速度が早くなっています
あれが本当に聖遺物なのかはまだよくわかりませんが、もしかしたら融合症例であった響さんのように何かしらの治癒力があるのかも
であれば傷も...
それはともかく、せっかく踏ん張って物陰に隠れたのに怪獣はこちらを向いています
翠「だったら大蛇で...」
ピキッ
翠「うぅっ...何で...」
強烈な痛み
朝から無茶したからか、あのゴモ◯が強かったからか、はたまた昨日のネフィリム戦のダメージがまだ残っていたのか
身体中が痛みで支配され、上手く剣が握れません
翠「だと...しても...!」
それでも、ここでやられるわけには...
弦十郎「オラァッ!!!」
ブンッ
ドスッ
ゴォォォォォ!!!
怪獣のビームが放たれる直前、怪獣の頭の目に当たる部分に何か太い棒が突き刺さり、チャージされたエネルギーは不発に終わりました
あれは...怪獣が暴れた時に折れた電柱?
弦十郎「よく持ち堪えたな、翠くん!」
翠「ししょー...!」
あれぶん投げたのししょーですか...相変わらず人間なのか疑わしい人です
ですが、お陰で助かりました
翠「切歌さんと調さんが、いてくれたからです...」
緒川「お二人の保護は僕が」
緒川さん!緒川さんも戻ってきていたんですね
緒川さんに切歌さん調さんを預け、撤退するのを見届けました
弦十郎「すまない。周辺の住民の避難に手間を取ってしまった...だが、途中で合流出来たのはいいタイミングだったようだな」
合流?
翼「ここからは私達も」
クリス「行かせてもらうぜ」
未来「みんなで一気に叩こう」
夏菜「お待たせしました、翠さん」
響「私も、側にいるから」
どうする?安価下
(奏者じゃない人と二課じゃない人も混ざってるけど気にしない)
響が翠を引き起こそうとして、握ってたギアに触れる。
日没で地中に逃げた
翠・未来は【暁光】ダブルフルチャージ
クリス達は兎に角転倒を狙う
ゴライアスの周りにお供と言わんばかりに雑魚ノイズ出現
逃げたか
まぁF.I.S組が全員ダウンしてるし最終決戦はお預けか
てか何もせずに気絶したマリアさん何だったんだ
安価下
戦闘終了後、夏菜がゴライアスについて調べてくれる
翠「みなさん...」
時間は、稼げていたということでしょうか
響「立てる?」
そう言って響さんは私の腕と肩を掴み、優しく立たせてくれました
響「...あれ?それって」
翠「?...あぁ」
響さんの視線の先、私の手に握られていたものは、マリアさんのガングニールと思しきシンフォギアのペンダント...勝手に借りるのも悪い気もしますが、緊急事態ですからね
翠「一緒に戦ってくれますか?響さん」
私はそれを、響さんに差し出します
翼「待て、立花は融合症例であっても適合者では」
未来「響...」
クリス「...翠、そいつをこの馬鹿が使える可能性はあんのか?」
ありますよ、ほぼ確実に使えるはずです
でもまぁ
翠「思い付きは数字で語れるものじゃないですから」
響さんにペンダントを握らせ、目を合わせました
翠「響さん、胸の歌を、信じてください」
響「...わかった」
「Balwisyall Nescell gungnir tron」
響さんの身体は光に包まれ、オレンジの装甲にたなびく白いマフラー
撃槍・ガングニールの復活です!
・・・
『あの怪獣は神獣鏡の『凶祓い』の影響を少なからず受けていました。すなわち、あの身体には聖遺物が含まれている可能性があります』
私のその言葉により、一つの作戦が決定しました
「Duplicate shen shou jing duplicate tron」
それは、私と未来さんの神獣鏡で最大限のダメージを与えること
他のギア...イガリマやシュルシャガナよりもダメージを与えられていた神獣鏡にかけた方が良いという判断です
クリス「とにかくアタシらはあのデカブツを転ばせればいいんだな」
夏菜「あの状態でもなお立てる...厄介ですね」
尻尾も斬られ、胴体に穴も空き、片足も貫通した幾本の剣によってズタズタ
おまけに今はもう抜き取られていますが、さっきまで電柱が目に突き刺さっていました
あれ確実に脳まで到達してましたよ...
翼「だからとて、退くわけにもいくまい」
響「ですね、翠ちゃんや切歌ちゃん、調ちゃんが頑張ってくれていた。私達も!」
未来「あれ?マリアさんは?」
翠「...さぁ!行きましょうか!」
私は脚に装着された鏡張りの翼から、慌てて未来さんも脚の巨大な装甲から円状にミラーパネルを広げて行き、腕から伸ばしたケーブルを繋いでエネルギーを充填し始めました
エネルギーチャージ中の時間稼ぎはみなさんにお任せです
クリス「うっし、デカブツを...なっ!?」
そのとき、怪獣の周りから見覚えのあるパステルカラーの異形達が
夏菜「ノイズ...!」
翼「あの巨獣のお供とでも言うつもりか」
夏菜「でやぁぁっ!!」
響「あっ夏菜ちゃん!」
ノイズを見た瞬間走り出してしまう夏菜さん
翠「っ!」
未来「待って」
翠「でも」
未来「きっと大丈夫だから...チャージに集中して」
翠「...はい」
もう少し、様子を見ましょう
夏菜「お前達は、こんなときにも!」
AI『マスター!今はそんな場合じゃ』
夏菜「っ...わかってます!」
ノイズ達に向かって手に握るハンマーを振り回し、お面で視界が狭まっているとは思えないほど的確に倒して行きます
夏菜「はぁぁっ!!」
ゴスッ
ドゴッ
バキッ
無駄のない動きでノイズを潰していくその姿は、確かに私が何か言うまでもなかったかもです
翼「驚かせてくれる」
響「私も!てやぁっ!!」
響さんもまたノイズのもとへ走り、拳を振るっていきました
クリス「あの分ならノイズは放っておいてもいいな。アタシらは本命叩くぞ」
翼「あぁ!」
・・・
クリス「吹き飛べっ!!」
『MEGA DETH FUGA』
翼「はぁっ!」
『天ノ逆鱗』
クリスさんが二つの巨大なミサイルを怪獣に撃ち込み、すかさず翼さんがそこに刃を突き立てました
ギャォォォォォ!!!
体制を大きく崩しますが、尖った両腕を地面に刺し立ち上がろうとします
そこにノイズの群れを倒し終え世界一カッコよさそうなピコピコハンマーを振り上げた夏菜さん...いえ、謎の宇宙仮面奏者ブラックRXさんが
夏菜「光になれぇぇぇ!!!」
ドゴォッ!!
支えようとしていた怪獣の両腕は尖っていることが仇となり、背中から思いっきり叩かれたことで地面に深く刺さりめり込んでしまいます
響「光あれぇぇぇぇぇ!!!!!」
ドッッッッ!!!!!
さらに追い討ちの必殺パンチ
もはや怪獣は背中が地面にめり込みすぎて仰け反りそうな勢いです
これなら!
翠「エネルギー充填完了!」
未来「みんな退いて!行くよ!」
翠「はい!」
『『暁光』』
翠未来「「はああああぁぉぁぁぁっ!!!!!!!!」」
さっき怪獣にお見舞いした極太のビーム
それもダブルで
奏者のみなさんも巻き込まれまいと必死で走るレベルの範囲が光で包まれ、強い衝撃と風が巻き起こりました
翠「はぁ、はぁ...」
未来「ギアが、悲鳴上げてる...たった一発で」
私の神獣鏡も同じです
それほど、一発にかなりのエネルギーを貯めましたからね
もし仮にエクスドライブモードなら、この量のエネルギーでも問題ないのかもしれませんが
響「ふぅ...」
クリス「っし」
夏菜「...手がまだびりびりします」
AI『思いっきりハンマー振り下ろしましたからね』
誰がどう見てもオーバーキル
そんな大技の前に、いくら怪獣と言えど
翼「やったか」
...あ
...ォォォオオオ
翠「っ!翼さん何でそんなこと言うんですか!!」
翼「へ?いや、私は」
夏菜「嘘、あれでもまだ...」
私と未来さんの合わせ技によって出来た超巨大なクレーター
その中央で、もはや原型を留めていないそれは確かに蠢いていました
響「ならもう一度!」
クリス「待て!様子がおかしい!」
怪獣の成れの果ては、微かに面影を感じる程度まで形を戻すと、腕を地面に突き刺し
ゴゴゴゴゴ...
翠「っ!この揺れって!」
あの怪獣が現れた時の地震によく似ています
しかしそれは今度は地面から現れるときの揺れではなく
翼「潜っていく...?」
地面に戻る揺れでした
あんなに粘り強かったのに帰りの速度は異様に速い怪獣
私達はそれをどうすることも出来ず、怪獣の姿が見えなくなっても、しばらくそこの地面を見ることしか出来ませんでした
・・・
翠「...逃げました...か」
よかったような悪かったような...
しかしあそこまで強いと、いよいよ持ってどうすればいいのかわからなくなってきます
夏菜「...翠さん」
翠「夏菜さん?...あ、アレですね」
こそこそと近付いてきた夏菜さんに小さくしたフライユニットを渡します
翠「ありがとうございました」
夏菜「いえ...歌代さんと東雲さんに早く顔を見せてあげてください」
翠「はい、そのつもりです」
きっとまた心配かけてしまいましたからね
夏菜「それから...あの怪獣のこと、私の方でも調べてみます」
そう言って自分が使っていた方のフライユニットのエンジンを点火し、飛び立とうとする夏菜さん
翼「待て、貴女の身柄を確保させてもらう」
クリス「悪いようにはしねぇ、だから」
夏菜「悪いですけど...それは御免です!」
ゴウッ!
スピードを上げ、夏菜さんの姿は瞬く間に見えなくなってしまいました
あっちのエンジンあんなにスピード出るんですか...
しかし負けじと追いかけようとする翼さんとクリスさん
あ~なんか3世ととっつぁんのやり取りに似てるような
翠「響さんと未来さんは、夏菜さんを追いかけなくていいんですか?」
未来「そういう翠ちゃんも、でしょ?」
響「彼女が翠ちゃんのお友達なんだったら、今日一緒に戦ったみたいにきっとその手は届く...だから」
翠「...そうですか」
私は安堵とともに、空を見上げて溜息をつきました
その空は、いつの間にかお日様が沈み星が輝いています
...放課後の特訓は明日に延期ですよね?そうですよね?
どうする?安価下
響がガングニールをマリアの手に返す
帰ったらウェル博士が自白
要約「オバハンに頼まれてちょっと彼女を試しただけなんだよぉ~もうオバハンの頼みなんて聞かねえ!」
気絶して回収されたきりしらのお見舞いに向かう
マリアさんのお見舞いに行くが腕を捕まれ
「逃がさん···お前だけは···」と七英雄みたいなセリフを吐かれる
其処へ師匠も来て「翠君は疲れているだろうから参加は駄目だ、
だがマリア君は『本気』の訓練を受けてもらうッ!」
・・・
その後、夏菜さんの事情も色々知っているからか渋々追うのを諦めた翼さんとクリスさんを車に押し込み、私達はししょーの運転で本部まで帰りました
翠「で...変t...ウェル博士が?」
緒川「はい、今回のことはナスターシャ教授の指示だった、と」
あの後そう自白したそうです
クリス「それって逃亡のことか?それとも...」
翠「逃亡自体はナスターシャ教授の手引きだとマリアさんが言ってましたから、おそらく怪獣の方でしょう」
となるとあれは錬金術の類ではなく、F.I.Sの研究対象か何かということでしょうか
それこそネフィリムのような
・・・
ウェル『あのオバハンに頼まれてちょっと彼女を試しただけなんですよぉ~!』
仕方がなくみんなで拘束された変態の様子をモニター越しに見に行きましたが、ずっとあの調子です
ウェル『もうオバハンの頼みなんて聞くものですかっ!!』
翠「多少マシになってもオバハン呼びなんですね...」
『彼女』...それは夏菜さんのことでしょうか
そうだとして、ナスターシャ教授は一体何を考えて...
翠「安易にナスターシャ教授と接触したのは失敗だったですかね...」
・・・
変態のことは置いておいて、みなさんの様子見がてらお見舞いに行くことにしました
まずはマリアさんの方から
響「待って...私も行く」
翠「響さん?」
響「コレ...返さなきゃいけないから」
そう言う響さんの手に握られているのは、ガングニールのシンフォギア
翠「...わかりました。行きましょう」
・・・
ベッドに寝かされているマリアさん
マリアさんが変態と違ってそこまで拘束されていない辺り扱いの差は当然あるようです
仕方がないですね
翠「でもまぁ手錠は付いてるんですが」
これも何かするときはきっと外すんでしょうね
響「...マリアさん、ごめんなさい。勝手にお借りしました」
目を開く様子がないマリアさんの手に響さんはガングニールのギアを握らせ、頭を下げました
私も勝手に響さんに渡したわけですし、謝るべきでしょう
翠「ごめんなさい。つい逃亡したことにイライラして勝手に響さんに渡しました」
そして起きたらきっと特訓ですから頑張ってください
頭を下げ、さて部屋を出て行こうとすると
マリア「逃がさん...」
ガシッ
翠「...oh」
振り向くと、いつの間に起きていたのかマリアさんがギアを握るのと反対の手で私の腕を掴んできていました
響さんもびっくりしてます
マリア「逃がさん...お前だけは...」
く、クイックタイムさえ使えれば...!
弦十郎「待て、マリアくん」
そのとき、ししょーが部屋にやって来てマリアさんを制してくれました
弦十郎「翠くんは疲れているだろうから参加はダメだ」
翠「し、ししょー...!」
弦十郎「だがマリアくんは『本気』の訓練を受けてもらうッ!!!」
マリア「」
真っ青のマリアさんを引きづりながらどこかへ行ってしまうししょー
多分シミュレーションルームとかその辺に連れて行くんでしょうけど
翠「...南無」
響「マリアさんってもともと特訓受ける必要なかったよね...」
翠「多分脱走した罰も含んでるんでしょう。私は悪くありません」
悪くないったらないんです
・・・
そして響さんと別れ、今度は切歌さんと調さんのお見舞いに
マリアさんと違い怪獣との戦いのダメージは相当のはずなので、気絶した後目を覚ましたかわかりませんが...
どんな様子?安価下
2人とも平気そう、むしろ戦う前より元気
部屋の扉越しにも聞こえる二人のじゃれつく声(卑猥勘違いする会話)
調「切ちゃんも無事でよかった」
切歌「うん、それはわかったのデスけど...」
ドア越しに聞こえてくる二人の声
起きてはいるようですし、元気そうです
翠「聞く限りでは大事には至らなかったようなので、しばらくの間安静にすれば大丈夫でしょう」
まぁ私も検査等はまだですが、似たようなこと言われてるんですよね...
いえいえ、私の手にかかれば多少の傷はアスクレピオスでどうにかなります
というか切歌さん調さんもどこか怪我をしているならアスクレピオスで...
切歌「し、調...やっぱり恥ずかしいデスよ...」
調「ダメ...手、退けて?」
切歌「じ、自分で出来るからっ///」
調「じー...退かす」
切歌「にゃっ!?///」
調「もっとよく見せて...」
切歌「デ、デデデデ///」
調「...綺麗」
切歌「デェェェスッ!?///」
って何やってるんですか!?
あぁいえ、そういうこともあるでしょう、うん
私もありました
だからここはそっとしておくのが得策でしょうか
どうする?安価下
お邪魔しちゃ悪いのでそっとしておく
翠「...」
そっとしておきましょう
お邪魔をしては申し訳ないですからね
翠「やはり切歌さんと調さんはそういう...」
私は抜き足差し足忍び足でその場から離れることにしました
お見舞いはまた今度に
・・・
さてと...ししょー達からは安静にと言われているので、とりあえず部屋に戻ってもう寝てしまうというのもいいのですが
翠「あぁ、でもその前に夢姫ちゃん『凜音』ちゃんに顔出しておきましょうかね」
夏菜さんも二人に顔を見せるよう言ってましたし
翠「そういえば夏菜さん何気にお面ブラックRXに戻ってましたね」
いっぱい家にあるんでしょうか
どうする?安価下
寝る前に夢姫と『凜音』に顔を出しておく
マムから翠宛にお手紙
『試すような真似をして本当に申し訳ない まさかあのような怪物が出てくるとは…』
『無責任だけど出来れば夏菜に生きる希望を見出してあげてほしい…あの子には以前より生きる気力を感じられる 恐らく貴女のおかげ』
訓練室の扉に必死の表情で捕まるマリアさん
訓練の大切さ必要さを語りながらマリアさんの指を一つ二つと剥がす翼さん
見なかった事にしてその場から離れる翠ちゃん
切調が助けに入って特訓に強制参加
部屋に戻ったら身体を傷めない程度にHAKKEIの練習、生身でも強くなろう
響ちゃんがカンフーハッスルの映画を持って来る
というわけで、夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんに顔を出しに行くことにしました
翠「というかどこに行けば...二人とも自分の部屋にいるんでしょうか」
まぁ行ってみればわかりますよね
となるとこっちに...
マリア「嫌!絶対にやりたくないわっ!!」
...何か聞こえたような
・・・
影からトレーニングルームの方を見てみると、部屋の扉に必死の表情で捕まるマリアさん
マリア「生身でシンフォギアを退ける人間よ!?聞けば二課の奏者全員でかかってかすり傷しか作れなかったらしいじゃない!そんな人間と1対1なんて死に急ぐのと同義よ!!」
翼「訓練は実戦に次いで大切なものだ。マリアとてそのままの強さではいけないと思っているのだろう?独学もいいが、防人にとって基礎と訓練は」
マリア「私は防人じゃないと言っているじゃない!」
そしてそんなマリアさんの指を一つ二つと剥がしていく翼さん
翠「...」
翼さんもしかして奏者全員防人にするつもりなんでしょうか
切歌「ま、待つデス!それ以上マリアを虐めるのはやめてもらうデス!」
調「マリアのライフはもうゼロ。何も今じゃなくてもいい」
って切歌さん調さんもう部屋から出てきてたんですか
長期戦ではなかったという...?
翼「お前達...」
弦十郎「マリアくんは君達と違い、戦いらしい戦いはしていないから問題ないと思うが...君達もその様子だと、もう休まなくても問題なさそうだな!」
切歌「へ...?」
調「え...?」
弦十郎「丁度いい!君達もついでに鍛えてやろう!」
あっ...
ししょーに切歌さんと調さんが捕まりました
調「藪蛇...これも全部蒼井翠ってやつのせい...」
切歌「そりゃないデスよ...」
マリア「セレナァァァ...」
翼「案ずるな。私も付き合おう」
翠「...南無」
見なかったことにするのが得策です
F.I.S組のみなさんはきっといずれ仲間にならざるを得ないでしょうし、ここで強くなってもらっても私は一向に構いません
強くなった上で敵対されたら...そのときはそのときということで
翠「さて、夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんに会いに行きましょうか」
どこを探す?安価下
シャワー室
ふと二人の部屋を目指す途中、ふとシャワー室の前を通り掛かりました
翠「シャワー室...」
そういえば私もまだシャワー浴びてませんね
朝の...は置いておいて、戦闘の後ですし身体も汚れましたし
翠「それにここにいるって可能性も...」
いなかったとしてもとりあえず身体は洗いましょうか
シャワー室どんな様子?安価下
響と未来がいる
夢姫と『凜音』が遅れて入ってくる
最近の>>1リアルに疲れてる?冨樫と同じくらい休んでもいいのよ
ガチャッ
シャワー室のドアに手をかけ、洗面所に入ると
響「出撃...大丈夫だった?」
未来「うん、出来ることはするって決めてたし、戦うのも初めてじゃなかったから」
響「本当は奏者相手よりノイズ相手の経験の方が早いのが普通なんだけどね...」
シャワーの方から聞こえてきたのは響さんと未来さんの声
あー響さん達が先客でしたか
翠「...///」
さっき戦ったりしている間は意識してませんでしたが、あのお二人と対面するのはまだちょっと...
二日続けてなんかもう...
ガチャッ
夢姫「あら、翠さん!」
『凜音』「帰ってたんですね!」
まだ気付かれてなさそうな今のうちに戻ってしまおうかどうしようか迷っていると、まさに探していた夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんが
どうする?安価下
(すみません、疲れているというか時間がないというか...基本最近自由に動けるのが9時半以降なもので...しかもその後もやることがあるので...エタることだけはないようにしたい所存であります)
無理はしないようにねー
安価は 皆でシャワー
響にだけは唯一ギア無しの格闘戦で勝ててないし、いつかリベンジしたい、という話をしてみる
は、挟まれました...
もういっそ出た後ってことにして...いえ、おそらく二人もこの後シャワー
響さん達に会えば私の言葉が嘘だとすぐにバレてしまいます
夢姫「...行かないんですの?シャワー」
...ここは腹をくくりましょう
それに、向き合うにしろ目を逸らすにしろ、少なくとも私は今までの関係を崩したくありません
それなら変に逃げるのもおかしな話ですしね
翠「いえ、行きましょうか」
・・・
響「ふんふん~...ん?あっ翠ちゃん、それに」
未来「夢姫ちゃん『凜音』ちゃん、みんなもシャワーを浴びに?」
それぞれ個室というか、仕切りがあるシャワー室
と言ってもドアは胴体の部分しか隠れない大きさなので、個室内にいても振り向けば入ってきた私達の姿は響さん達から見えます
翠「はい、さっきので私も結構汚れたので...」
逃げない、とは言いましたが、個室になるのは致し方がないのです
そう、施設の作り的に
私達もそれぞれシャワー室に入り、お湯を頭から浴びました
響「そういえば翠ちゃんは朝から翼さんとマリアさんと模擬戦したんだよね?」
お湯あったか~とか思いながらボーッとしてると、壁越しに響さんから声をかけられました
夢姫「いつも模擬戦してません?」
『凜音』「やっぱり、模擬戦大切なんですか?」
未来「というか翠ちゃんの場合、とにかく模擬戦含めてなんだかんだ強いっていうイメージあるから...」
翠「なぜそんなイメージが...」
いや本当、なんでそんなことになってるんですかね
『凜音』「火のないところに煙は立たないとか?」
翠「そんなことは」
響「実際私は実戦で、翼さんは前にも模擬戦でほとんど引き分けだったらしいし」
未来「私とクリスは模擬戦で負けて、マリアさん達は...うん、一緒に返り討ちにしたり...」
夢姫「火どころか炎が燃え盛ってるじゃないですの、翠さん」
翠「えぇ...?」
確かにそういう風に言われると勝ち続けてるっぽく聞こえますけど、どれもこれもギリギリですよ?
模擬戦のなんてあれが実戦だったら多分私もその場でダウンしますし
翠「それに...響さんだけは唯一、ギア無しの格闘で勝ててませんし」
三回戦だった生身の格闘
あの日は「やっぱり響さんは主人公なんですね~」って思いました
翠「いつかリベンジしたいですね...」
他が結果的に勝っているから、というのもなくはないですけど...
まぁ、負けるのよりは勝ちたいですからね
出来ることなら生身でもギアを纏っていても、誰よりも強くありたいと思っています
勝ってなお余裕であれるような
みんなの反応安価下
(『翠』「負けず嫌いの割にあんまり勝っても満足しないよね...あれだ、完全勝利じゃないと満足しない感じ」
奏「割と面倒臭そうな性格してんな...」)
響「お互いに万全の状態でやろう!」
未来「翠ちゃんって割と戦闘狂というか、そういう所妥協しないよね」
夏菜ちゃんは戦いの中で氏ぬor人間ではないという肩書きを背負いながら生きるかの二択しかないのが悲しい
彼女にとっての幸せはどっちだ 安価下
響「そっか...うん、じゃあまた今度...お互い万全の状態でやろう!」
翠「響さん...!はい!」
これは、きっちり鍛えないとダメですね
響さんもあれからずっと強くなり、この間なんてガングニール除去した後なのに生身でネフィリムの口こじ開けたり...
翠「頑張りますっ!」
これは気合を入れなければ!
未来「翠ちゃんって割と戦闘狂というか、そういうところ妥協しないよね」
夢姫「これは模擬戦挑まれても仕方ないですわ」
『凜音』「『私より強いやつに会いに行く』とか言い出しそうです...」
いや、流石にそんなことは
殺意の波動に目覚める予定はありません
どうする?安価下
(特になければ部屋に戻ります)
なし!
undefined
・・・
響さんとも未来さんとも以前と同じように話すことが出来ましたし、夢姫ちゃん『凜音』ちゃんに顔出しておくという目的も達成出来ました
なので、心置きなく寝られます
翠「ノートは二人も今日の復習とかあるでしょうし、明日借りましょう」
明日は出撃ないといいですね...
髪を乾かして部屋に戻り、少し寝る前に身体を動かしておこうかなと思っていると
コンコンッ
翠「?は~い」
誰でしょう...
ガラッ
友里「翠ちゃん、ちょっといい?」
翠「友里さん、どうかしましたか?」
もしやマリアさん達の特訓で何かあったのでは
やり過ぎて切歌さん調さんの傷が悪化とか、マリアさんのトラウマが悪化とか...
いえ、ししょーは何気にきちんと相手の様子を見ていますし、傷が悪化するようなことはさせないでしょう
トラウマの方はわかりませんが
友里「翠ちゃん宛てに手紙が来ててね...その、昨日と同じ届け方で...」
翠「昨日?...あっ」
要件は思ったのとは違いましたが、それより重要だったかもしれません
何せ昨日来た手紙なんて二課宛てのアレしか
翠「ナスターシャ教授から...」
友里「正解...今回は個人指名だったの」
友里さんが渡してきた手紙には、確かに『蒼井翠 様』と書かれています
差出人は書いてませんけど、同じ封筒ですし間違いないでしょう
昨日もどうやって二課本部まで持ってきたのか疑問でしたが、もしかしたらあのナスターシャ教授の警護をしているって人達かもしれません
聞けば何人かいるらしいですし
友里「とはいえ、そうじゃない可能性もあるにはあるから、司令が勝手に確認するのはって言ってね。だからまだ中身は確認していない。念のため封筒の外側から爆発物が入っていないかとかの検査は軽くしたんだけど」
翠「夏菜さんならそれすら誤魔化せる爆弾作れそうですけどね」
まぁでも普通に手紙でしょう
しかし私宛てとは...
友里「ラブレターとかならよかったのにね」
翠「あはは...」
ラブレターですか...一回だけもらいましたけどね、匿名の
でもまぁ私にラブレター出す人なんてその時のやつみたいにイタズラか何かくらいしかないんじゃないですかね
友里「とにかく、確かに渡したからね。もし大丈夫そうな内容だったら」
翠「はい、後でお渡しします」
・・・
さてと...ナスターシャ教授からってどんな内容なんでしょう...
今日アポなしで突撃した後ですし、さらに言えばあの謎のゴモ◯にも関係してるかもですから少し怖いですね...
『まずは謝罪をさせていただきたいと思います
試すような真似をして本当に申し訳ない
まさかあのような怪物が出てくるとは...
あれは私も想定外でした
しかし貴女達であればあるいは、と思ったのもまた事実
それから、無責任だけれど、出来れば夏菜に生きる希望を見出してあげてほしいのです
あの子があぁなってしまったのは私達大人の責任
ですが、私ではきっとどうすることも出来ません
それでも...あの子には以前より生きる気力を感じられます
それはおそらく貴女のおかげ
今回のことも含め、貴女に何かを頼めるような立場ではないことは重々承知の上です
ですがどうか、マリア、調、切歌のこと、そして夏菜のことをお願いしたい
どうかお願いいたします
ナスターシャ・セルゲイヴナ・トルスタヤ』
...
翠「...わ」
私の方でしたぁぁぁぁ!!!!!
た、試されてるの私の方でした!
えっ!?私!?私がわざわざ試されたんですか!?
私ですか...えー...私試すほどの価値があると思われたんですか、ナスターシャ教授に
いえ、そもそもナスターシャ教授的にはマリアさん達の逃亡までしか加担してないみたいですし、そう考えると夏菜さんではなく二課を試したってことにはなるんですけど...
翠「私ですか...えー...それなら響さんとか翼さんとかクリスさんとか、それこそししょー達とかでしょう...」
てかこれだと今回のマリアさん達逃亡事件私のせいじゃないですか...
私が試す対象...その発想はありませんでした
どうする?安価下
(特になければ発勁の練習したり響さんがDVD持って来たり...)
(『翠』「ラブレターどころかもう二人も本番してたよね?」
セレナ「マム...ドクターのことはスルーなんだね」
奏「教授名前なっが」)
ゴライアスとネフィリム、1000体のノイズが出現する
ソロモンの杖の力を吸収しネフィリムソウル登場
響と翠、夏菜から決戦仕様のフライトユニット・ADV-SPECを二機借りる
みんなエクスドライブでゴー!
イミテーターでソロモンの杖を模倣、宝物庫にネフィリムを誘導する
という夢を見た
>>586の後で部屋を出ると亡霊の様な顔をしたfis組と遭遇
聞いた事のないケタケタ笑いを上げながら訓練室へ強制連行
離してと叫ぶも笑ったまま返事をしない
>>583の悪夢を蛇が見ていてハッと目が覚めたソリッドを翠が撫でる
○○○
翠「何事ですか!?」
緒川「これを見てください」
モニターに映し出されたのは
翼「なんだあれは...」
ざっと見て千は超えるであろう街に溢れかえる程の数のノイズ
倒したはずのネフィリム
そして倒し損ねていたゴモ◯のような怪獣
エクスドライブモードになったガングニールの響さん、アメノハバキリの翼さん、イチイバルのクリスさん、神獣鏡の未来さん、アガートラームのマリアさん、イガリマの切歌さん、シュルシャガナの調さん、擬似ミョルニルの夏菜さん、イミテーターの私は、片っ端からノイズを倒し、遂にネフィリムと怪獣を倒すだけになりました
翠「ネフィリムさん、見ないうちに随分と角ばりましたねぇ」
あれではゼッ◯ンではなくメタグ◯スです
ソロモンの杖の力を取り込んだからでしょうか
響「やああぁぁっ!!!」
翠「はああぁぁっ!!!」
夏菜さんから借りた決戦仕様のフライユニット・ADV-SPEC
それを背負った私と響さんはソロモンの杖の力を取り込んだネフィリム...便宜上ソウルネフィリムとしますか...ソウルネフィリムに挑みますが、やはりそう簡単には勝てません
本編のようにせめてソロモンの宝物庫にネフィリムを入れてしまえれば...しかしその肝心のソロモンの杖はソウルネフィリムが取り込んでますし...
翠「そうです!コピー!」
私がイミテーターでソロモンの杖をコピーすればいけるのでは!
私はソロモンの杖を模倣したイミテーターによって贋作の宝物庫を作り、ソウルネフィリム諸共その中へ
響「待って!私も!」
振り向けば私とソウルネフィリムが通った宝物庫の入り口を通ろうとする響さん、そしてその後ろから同じようにこちらに向かう翼さん達の姿が
翠「...行ってきます」
私はそれを見て微笑んで、そっと宝物庫の入り口を閉め...
○○○
・・・
翠「...ぅう...はぁ~...夢オチ?」
なんか変な夢でした...確か大量のノイズとメタ◯ロスみたいになったネフィリムと怪獣が出て...
翠「あれ?」
その後どんなんでしたっけ
まぁ夢の内容なんてそんなもんですよね
ふと枕の脇を見ると、ソリッドがうなされていました
翠「今のはまさか...あなたが見ている夢...?」
なぜ私視点...あ、起きました
はっとした様子で起きたソリッド
とりあえず軽く撫でてあげると、それで安心したのか二度寝に入ってしまいました
中々自由ですねこの子
翠「てか夢オチ以前に寝落ち...はて、昨日私寝落ちしたのに何故こうしてベッドにちゃんと寝てるんでしょう」
毛布もかかってますし...
まさかまた誰か隣に!
翠「...なわけないですね」
ベッドから降り、時間を確認しようと机に置いてあるスマホを取ろうとすると
翠「...おきてがみ?」
デデデデース!デデース!
ではなく...
『布団でちゃんと寝ないと風邪引いちゃうよ!おやすみ(^^)
響』
翠「響さんでしたか...」
あれ?ということは昨日の夜響さん来てたのに私寝落ちしてたと...どんな用事で来てたんでしょう
翠「てか今何時...」
・・・
すっかり爆睡していたようで、まだ朝食には早いですが朝になっていました
翠「今からは寝られませんし、仮に寝付けても二度寝は多分起きれなくなりますし...」
二度寝ってすごいですよね
その前にどれだけ長い時間寝ていても二度寝はなぜかずっと寝ていられるような感覚になります
翠「ま、少しぶらつきますか」
誰かの部屋を訪ねるのも迷惑になりますし、ソリッド含め他の蛇達もまだおねむっぽいですし
そう思って私はドアを開け...
ガチャッ
マリア「...」
切歌「...」
調「...」
ガチャ
閉めました
翠「...いやいやいや」
知りませんあんな亡霊みたいな顔をした人達
てか出待ちって何ですか
ドンドンドンドンッ!
翠「っ!」
まずいです!早く鍵を
ガチャッ
あっ...
ガシッ
肩や腕を掴まれ、私は部屋から引きづり出されました
翠「み、みなさん...シャイニ~!...なんて...」
待ってください力強いっていうかどこに連れて行く気ですか!?
マリア「は、はは、ははは...」
調「ははは、は、はははは...」
切歌「デデ、デー、デース...」
笑い方!乾いた笑い方怖すぎるんですけど!あと最後の人それは笑ってるんですか!?
翠「ちょっ、はな、離してください!誰か!誰かあぁぁぁ!!!」
悲鳴も虚しく、私は3人に連れられトレーニングルームまで連行されました
どうする?安価下
(果たしてただの変わった夢か、正夢か...)
流石にまた学校サボるわけにもいかないので、
まともな状態でもなさそうだし気絶させて部屋に連行する(恐ろしく速い手刀とかで)
八卦を試す。(結果はコンマでも)
特訓した私でなければ見逃すところね
と言って手刀を掴まれる
ここで無慈悲な一言
「「「今日は日曜日よ」」デース」
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翠「...ふむ」
引きづられている時からわかってはいましたが、明らかにみなさんまともな状態ではなさそうです
ししょーなら大丈夫だろうと思っていましたが...何したらこんな風になるんでしょう
翠「ふぅ...はっ!」
調「うっ」
切歌「およっ」
予備動作なしの不意打ち発勁
といっても私はそれほど熱心に練習したこともないので素人どころではなく、もはや「ちょっと強いかな~」程度しか出来ませんが、それでもまともじゃない精神の切歌さんと調さんを腕から引き剥がすくらいは!
翠「ふっ」
流石にまたまた学校をサボるわけにはいきません
ここは手っ取り早く気絶なりなんなりしてもらって、それぞれの部屋に連行させてもらいます
まずはマリアさん!
私はカチリと自分の中の時間を倍速にするイメージをし、実際はそんなことは出来なくとも緒川さんの動きをトレースするように身体を動かしました
私とてルナブレイクからの三ヶ月、何もしていなかったわけではありません
ししょー、友里さん同様緒川さんにも時々教えを請い、体育以上NINJUTSU未満程度の動きなら心得ています
とはいえ中々上達せず、ほとんど完成に至っていないのですが...今のマリアさん達相手なら!
ヒュッ
脚、腰、胸、腕、首...全てにおいて無駄を削るように最速で最短で真っ直ぐに一直線にその首元へ手刀を...
パシッ
翠「っ!!」
マリア「特訓した私でなければ見逃すところね」
その手刀はあと少しというところで、マリアさんに掴まれ払われてしまいます
くっ...精神は完全には崩壊していませんでしたか
翠「私は学校に行くんです。一昨日行けず、昨日も貴女達のせい...えぇ、貴女達のせいで早退する羽目になった学校に」
ただでさえ文化祭近いんですから...てかクラスの出し物すら私まだ知らないんですが
マリア「何もそんなに学校に拘る必要ないじゃない?それに...」
マリア切歌調「「「今日は日曜日よ(デス)」」」
翠「金曜日ですけどっ!?!?」
どうすんですかししょー!やっぱり壊れてますよ!曜日感覚ズレズレじゃないですか!いえむしろわざとだとしたら流石に私のこと舐めすぎですよ!?
どうする?安価下
(残念、スレ内の時間はまだ金曜日という事実)
(『翠』「ちなみに明日明後日の土日はリディアンの高等部の文化祭があったり」
奏「中等部は日にち違うのか?」
『翠』「年間予定覚えてないからよくわかりません」)
ここは古来より伝わる処世術「逃げるんだよォ!」
目に光がない人3人も相手にしていられません
こんなのギアを纏おうが纏うまいが長引きそうですし
ここは古来より伝わる処世術...
翠「逃げるんだよォ!ですっ!!」
回れ右と同時に走り出し、逃走を図ることにしました
私は、生きて帰ると誓ったんですっ!!
どうなる?安価下
火事場の馬鹿力か、奇跡的に振り切る
後ろから帰ったら覚えていなさいという声が聞こえた………ような?
3人からは逃げられたが敵前逃亡を翼に見られる。
翼「逃げるとは防人として言語道断!その性根、1から叩き直してくれる!」
面倒事が重なったのもあって、流石の翠も事情も知らない翼に止められて堪忍袋の緒が切れる、翼の口調が崩れるまでお説教
説教をしていくうちに徐々に感情のタガが外れていき仕舞いには泣き出す翠と後輩を泣かせてしまってうろたえる翼
その現場見た師匠から
「肉体だけでは無く、精神も鍛えるぞッ!!!」と訓練へ
後から追い付いたマリア達も一緒に訓練
なお内容は北斗の拳やドラゴンボール等の映画観賞(実写)
奏が強制入れ替わり、ブチ切れた奏が翼とししょーにマジ説教
イミテーターって自動人形の能力とかもコピー出来るのだろうか 安価下
翠「はぁっ、はぁっ、はぁっ...」
タッタッタッ
あはは、今度はF.I.S組全員相手の追いかけっことか
あはは、あは...
翠「はぁ...疲れました」
もうなんか、限界っぽいです
体力とかそういうのじゃなくて、精神的に
切歌「デデース...」
調「どこ...どこ...」
マリア「帰ってきたら...覚えてなさい...」
全力疾走してから物陰に隠れ、音を立てないようにその場を離れることでどうにか逃げ切れました
これが火事場の馬鹿力というやつでしょうか...思えばとんでもない速さで逃げた気がします
翠「朝からこんな...」
マリアさん達が昨日特訓させられたのも私が悪いってのはわかってるんですよ?でもだからって...
翼「見ていたぞ。蒼井」
翠「っ!」
振り向くとそこには、仁王立ちをしている翼さんの姿が
見ていた...?
翼「経緯は知らないが、逃げるとは防人として言語道断!まして言語道断!その根性、1から叩き直してくれる!」
...はぁ?
翼「そこに直れ!いいか!昨日の模擬戦のときを思い出せ!たとえ相手が誰であろうと決して折れることなく最後まで正面からだなぁ」
なくなく正座をしてみますが、何もこんな廊下の端の陰で説教しなくても...
いえ、これも私がここに逃げてきたからなんですかね
逃げてきたから...ダメなんですか?そんなに...
もう毎日毎日色々あって、昨日も寝起きで戦わされて、おまけにわけわかんない怪獣出てきて、寝落ちするほど疲れて
でも昨日の模擬戦も私が翼さんにマリアさんが変なこと言ったって嘘ついたからで...
わかってます、わかってますよ、何もかも私が悪いんです
私が良い子じゃないからいつもいつも...
カチリ
翼「...のときも常に...聞いているのか?」
翠「...い」
翼「...何か言ったか?」
翠「...るさい」
翼「?もっと大きな声で」
翠「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!」
翼「っ!?」
そのとき、私の中で何かが切れた気がしました
感情に任せて立ち上がり、そして思ったことが次々と口から溢れ出して
翠「わかってんですよ何もかも私が悪いってことくらい!!でもちょっとくらいいいじゃないですか逃げたって!!朝起きていきなり部屋から引きづり出されて囲まれて!目に光がない上曜日感覚までなくしてる人達の相手なんて嫌なんですよ!!大体昨日も一昨日も色々あったのに!!ネフィリム倒したり変な怪獣と戦ったり朝から翼さんとマリアさんと戦ったり!!クタクタなんですよ精神的に!!何で?何で今何ですか!?敵前逃亡?防人として?知りませんよ私は防人じゃないんですよ!!!何ですか防人としてって!!大体よく知らないなら一々説教してこないでくださいよ!!せめて事情把握してから考えてくれませんか?よくそんな無責任なこと出来ますよね!!え?私が言うな?えぇそうですよ棚上げですよ悪いですか!!悪いことした人が正論言っても正論と認めてくれないとかそんなんですか!!おかしいじゃないですかそんなの!!誰が言ったって内容の方が大事なんだから同じじゃないですか!!犯罪者が何言ったって誰も聞いてくれないって?嫌われてる人が良いことしても怒られるって?よくそんなこと出来ますよね!そんなのただの差別だってわからないんですかね!!その人がどうとか関係なく言ってることやってること理解出来ない人に何で相手を貶す権利があるっていうんですか!!」
翼「お、おい蒼井」
翠「あぁ話が逸れてますね!えっと何でしたっけ?マリアさん達から逃げるなっていう話でしたか?何で?何でダメなんですか?朝から何をするかも全部周りに合わせなきゃいけないんですか?たまには何も起こらない普通の日常過ごしたってバチは当たらなくないですか?今日金曜日ですよ?明日は休みですよ?一昨日休んで昨日早退して...私はやっぱり普通に学校も行っちゃダメなんですか?放課後までの数時間も好きにさせてもらえないんですか?それは私が犯罪者だからですか?そっかなら仕方ないですね!ならほら早く戦いましょうよ戦えばいいんでしょう?ほらほら!!」
翼「あ、蒼井、その、私が悪かったから」
翠「悪かった?悪くないですよだってそれは防人なら当然なんでしょう?私は防人じゃないからわかりませんけど敵前逃亡はいけないことなんでしょう?えぇいけませんね敵前逃亡、そんなことしたら軍法会議ものですよはっはっは...だから私は軍人でも防人でもないって言ってるでしょう!?なんなんですかいつもいつも防人防人って!!ギア纏う人は全員防人なんですか!?二課にいる人全員防人なんですか!?へぇそうなんですかそれは知りませんでしたねぇでもせめて逃げてる理由くらい聞いてくれてもいいんじゃないですか?ギアがない人は二課でもノイズから逃げますよね?あれはいいんですか?理由聞かずに戻って戦えじゃないんですか?わっかんないですねぇ何が違うんでしょう!馬鹿な私は何もわかりませんねぇ教えてくださいよ。どうやっても勝てないから、どうせ死ぬから逃げても良いんですか?私は死なないんですか?どうなんですか?」
翼「ご、ごめ...ごめんなさい」
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翠「謝ってほしいとかじゃなくて単純に聞いてるんですよ。これでも私まだ割と眠いんですよ?でも昨日の夜たっぷり寝たから平気かなって、この時間から寝たら朝遅刻するからいいかなって、それなのに囲まれて、逃げて、そのことで怒られて...わかりますか?もう何日も普通じゃないんです。戦って、戦って、戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って戦って...感覚的にはずっと戦ってるんです。でも私だってそれが理不尽なものじゃないと思ってますよ?仕方がないんですよだってそういうものですもんそういう世界ですもん。だから私も辛くてもせめて楽しむことだけは忘れないようにって、ネフィリムに肩ガリガリボリボリ齧られて食い千切られそうになっても、マリアさん達に誘拐目的で襲われても、怪獣相手に死にかけても、朝っぱらから2対1で戦わされても、とにかく笑顔だけは忘れないようにって、じゃないとおかしくなりそうって...限界なんですよ!!なんでちょっと休もうとしたくらいいいじゃないですか!!それも許されないんですか!?それもダメなんですか!?何も知らないけどとりあえず逃げるな戦えってそんなのもう...もう...うぅ...」
自分でも何を言っているのかわからなくなってきて膝から崩れ落ちた私の目から、次々と涙が出てきました
悲しくて、辛くて、悔しくて
それが何に対する感情なのかもわからず、ただただ涙が止まらなくて
翠「嫌です...っ...休みたい...っ...ひっく...ぅうっ...何で...何で...」
翼「あ、蒼井、な、泣かないで...わ、私が悪かった、悪かったから、ね?その、ごめんね?だからその...」
違う、違うんです
全部私が悪いんです
休もうとか、楽しようとか、普通の生活を送ろうとか、そんな大それたことを願う私が悪いんです
弦十郎「ふむ...翠くんは大丈夫だと思っていたが、まだ不安定...か。よし!肉体だけでなく精神も鍛えるぞッ!!!」
見上げると、そこにいたのは北◯の拳やドラゴ◯ボールの実写映画のDVDを手に持って笑うししょー
いつもは頼もしく、心強く見えるししょーの姿が、今だけは悪魔が微笑んでいるように見えて
奏《よく頑張った。ちょい変われ》
直後、私の意識は下げさせられました
多数決安価下1~3
1...休憩中の翠ちゃんの方を見る
2...交代した奏さんの方を見る
(翠ちゃん説教というかもはや愚痴になってしまった...)
2
2
2
葵ちゃんかわいい
・・・
奏「...」
翼「...蒼井?大丈夫?...ほら叔父様が特訓や戦闘続きが嫌で泣き出してしまった蒼井にそんなこと言うから!」
弦十郎「い、いや、俺は翠くんのことを考えてだなぁ」
奏「とりあえずお前らそこに座れ、正座だ」
翼弦十郎「「っ!?!?」」
流石にもう黙って見てられねぇ...というかいつもならスルーしてたかもしれないけど、あんだけ色々我慢してた翠のタガが外れちまったんだ
アタシも我慢の限界だ
翼「蒼井...じゃない、奏...?」
弦十郎「奏か...どうした急に」
奏「いいから座れっ!!」
翼弦十郎「「はいっ」」
あ~あ~もうこの身体目がカラッカラじゃないか
脚もパンパンだし、疲労感も溜まってるし
本当ならすぐにでも身体も精神も休ませてあげたいところだけど
奏「黙って見てれば好き放題...ダンナぁっ!!翠がガチ泣きしてるときに余計追い詰めるってのはどういうことだよ!!いつからそんな大人になった!この脳筋が!!」
弦十郎「脳っ!?」
奏「マリア達だけじゃ飽き足らず翠までトラウマ植え付けて壊す気か!!少しは自重しろ!!いくらこいつがダンナのことを父親みたいに慕っててもな、やっていいことと悪いことがあるだろう!!どんだけ映画見たいんだよ!!」
弦十郎「す、すまん...」
翼「そうですよ叔父様」
奏「お前もだ翼ぁっ!!!」
翼「っ!?」
何翼は当然のようにダンナのこと責めてんだ?
翠もあぁ言ってたし翼が言ってることは間違えてるとは言わない。ダンナを責めるのもまぁ悪くない
だけどな
奏「そもそもこうなったのは翼が原因なところもあるだろうが!!アタシだって思ったぞ!『それはない』って!!」
翼「あっいや」
奏「お前は何だ?翠がどんな理由で必死こいて逃げてるか少しでも考えたのか?それとも何も考えずただ説教したのか?アタシは翼がそんな風になるために後を任せたわけじゃないぞ!!」
翼「ご...ごめんなさい...」
まったく本当に...ダンナも翼もどうしてこうも...
どうする?安価下
(あと今回遅過ぎて12時過ぎるという暴挙に出て申し訳ありません。ガチ寝落ちとかもそうですが、ちょっと翠ちゃん泣かすのに手惑いまして...泣かすのは楽しいし簡単なんですけど「あっ、これはちょっとやり過ぎたかも」とか思って何回かマイルドにしていくうちに日にち跨いで...すみません)
疲れてるなら無理にやらなくてもええんやで
いっちも体調崩さないように休養しっかりな
安価下
師匠は言えば分かるのでこれで終わりだが、翼はトマト地獄
奏「弦十郎のダンナはハーツフル映画探して借りてこい。翼ちょっとバイク出せ、ツーリング行くぞ」
翠ちゃん、精神内でセレナや『翠』に慰められたり甘やかされたりする
奏「少なからず翠にも悪かった部分があるのは解るし、シンフォギア装者が色んな人を助ける大切な役目を担ってるのも解る。
だけどな、翠だって装者である前に一人の女の子で、まだまだ子供なんだ。あんまり無理をさせないでやってくれ。
子供を支えてやるのが大人ってもんだろ?違うか?」
>>623 いや、むしろこれを機に家事関連の事の修行をさせるべきでは?
奏「...はぁ...なぁダンナ、翼...少なからず翠にも悪かった部分があるのはわかるし、シンフォギア 奏者が色んな人を助ける大切な役目を担っているのもわかる。だけどな?翠だって奏者である前に一人の女の子で、まだまだ子供なんだ。あんまり無理をさせないでやってくれ。子供を支えてやるのが大人ってもんだろ?違うか?」
弦十郎「あぁ...そうだな、本当にすまない...」
翼「ごめんなさい...」
ダンナは大人だしこんだけ言えば充分だろ...いや、案外あれでも抜けてるところあるからな...
奏「弦十郎のダンナはもうちょいハーツフルな映画探して借りてこい。んで翼、ちょっとバイク出せ、ツーリング行くぞ」
翼「ツーリング...?」
・・・
『翠』「あっちはあっちで説教終わったっぽいね...ほら、元気出しなって」
翠「うぅ...だって、だって...」
セレナ「よしよし...大分弱ってるね...」
ここまでなるとはちょっと予想外かも
『私』とセレナさんで私をしばらく慰めたりしてみてるけど、効果は今ひとつ...
翔子さんもどうしていいのかわかんないみたいだし
この翠はどこまで行っても最終的には自業自得って結論に持ってくから、いまいちいい慰め方も甘やかし方もわからないし...
『翠』「同じ私でも結構違ってくるもんだね...」
いや、『私』もあんなことがなければ、こんな感じだったのかなぁ...
でも『私』にはよもぎがいたから、お姉ちゃんとしてしっかりしなきゃって思うときもあったし
翠「私が...私が...うぅ...」
『翠』「...はぁ」
しかし泣き虫なところあるとは思ってたけど、ちょっと酷過ぎないかなこれ
奏『弦十郎のダンナはもうちょいハーツフルな映画探して借りてこい。んで翼、ちょっとバイク出せ、ツーリング行くぞ』
翼『ツーリング...?』
『翠』「ツーリング?今から?」
そんでもって奏さんは何考えてるんだろう...確かにまだ朝食の時間じゃないから、少しくらいは出かけても大丈夫だろうけど
・・・
奏「いいから行くぞ」
翼「ま、待ってよ奏!」
翠ん中から見てたから翼のバイクがどこにあるのかは知ってる
まぁ登校時間までに戻ればいいだろ、ただそのときはマリア達をどうにかしないとな...セレナに頼むわけにもいかないし
『翠』《奏さん奏さん》
奏《ん?どうかした?てかそっちはどう?》
あっちの『翠』からの念話に答えつつ翼のバイクがある駐輪スペースを目指す
確かこっちの方...
『翠』《芳しくないです...感情爆発しちゃったみたいで》
奏《だろうね。あの様子じゃあ...ま、そっちは任せる。何かあったら交代ってことで》
『翠』《わかりました。あとその前に、こんな時間からツーリングってどうするつもりなんですか?》
奏《あ~...まぁちょっとトマト地獄とか?》
『翠』《トマト?》
とりあえず翼にはもう少しお説教だな
ツーリング内容安価下
(どこに行くか、何を話すか等...登校時間までには本部に戻るのが理想です)
トマト狩り畑に強制連行
『翠』が翠に今日学校に行ったら気晴らしに夏菜を誘ってどこかに遊びにでも行ったら?と提案する
翠の身体じゃ免許無いから2ケツで行く。
翠の声を聞いてFIS組も頭を冷やして手土産(醤油以外)を持って謝りに行く相談をする
・・・
奏「あんま無茶な運転すんなよ翼、この身体だってアタシのじゃないし、何より翼自身が危険だからな」
翼『そう言うならせめて目的地を先に教えてよ奏...』
翠の身体じゃ免許もないし、翼の後ろに乗るしかないんだよな
ただ『翠』や翠が言うには、翼のやつバイクの乗り捨てと買い替えが趣味とか...いや、アタシが生きてた頃にもその兆しはあったけど
・・・
奏さんさっき緒川さんに電話してたけど、この朝っぱら、しかも数十分後にって言われて「話を通しておきます」って答えられる緒川さん本当に何者...
にしても
翠「うぅ...」
『翠』「はぁ...」
泣き止みはしたけど...どうしたもんかねぇ
セレナ「もうこれ誰が悪いとか関係なくなってるような...マリア姉さん達が強引だったのも確かだし」
『翠』「翠もそれはわかってると思うんですけどね...」
多分「休みたい~」とかっていうよりも「翼さんに酷いこと言っちゃいました~」みたいな罪悪感があるんだろうけど
『翠』「でも、それじゃダメなんでしょうね...我ながら面倒な性格してるよ、本当に」
翠「...」
今若干ムスッとした?
でもセレナさんに膝枕してもらってる状態だと何とも...しかもうつ伏せで
翔子「根本的にお二人はほとんど別人ですからね...性格が違うのも仕方はないかと」
『翠』「まぁ...」
そもそも家族構成からして違うし
だからどうすれば元気出させられるかもよくわかんない...
やっぱり、『私』じゃ無理かな~
『翠』「...ねぇ」
翠「...」
『翠』「今日学校に行ったらさ、気晴らしにどっか遊びにでも行ったら?ほら、夏菜さん誘ってさ」
翠ちゃんの反応安価下
私みたいな極悪人は人並みの幸せを求めてはいけないんです、と超ネガティヴ発言
翠「...です」
『翠』「ん?」
翠「私みたいな極悪人は人並みの幸せを求めてはいけないんです」
待って何この超ネガティヴ思考
誰これ、ねぇ誰これ
『翠』「とてもあの日『私』の後押ししてきた人間と同一人物とは思えないんだけど...えっ一回落ち込むとこんなんなんの?」
『私』ももしかして自覚がなかっただけでそうだったのかな...思えばよもぎやりっちゃんにも大分慰めてもらった記憶があるような...
いや、それ以前にりっちゃんと喧嘩した時によもぎに慰めてもらった記憶の方が多い...
『翠』「というかその『極悪人』ってところ内容九割方『私』のやったことだからね?『私』へのダメージがすごいからね?そりゃ、最近貴女の悪戯っぷりというかやんちゃっぷりが増した気もするけど...」
翠「ほらぁ」
セレナ「うん、待ってね、膝に顔埋めた状態で喋ったりされるとくすぐったいからせめて上向こうね?」
翠「私が上を向くことなんて」
セレナ「そういう意味じゃなくてね?」
『翠』「想像以上だよこれ...」
連戦疲れ...だと思いたいけど...
・・・
奏「ここだここ」
翼「ここって...」
翼にバイクを走らせてやって来たのは
翼「と、トマト!?」
奏「イエス!トマト畑!」
無料でトマト狩りを体験出来るトマト畑
もちろん取ったトマトはお金払えば買えるし、くっついてるレストランで調理してもらうことも出来る
まぁこの時間からやってるところはないから緒川さんに頼んで営業時間早めてもらったけどね
奏「よし、やるぞ翼、これを機にトマト嫌いも解消させてやる」
翼さんの反応安価下
「蒼井の事はすまなかったと思ってはいるけど、それと私のトマト嫌いは別の話でしょ?」と言って逃げ出そうとする
農家のお婆ちゃんが
「家のトマトのファンって言うのはあんたかい?」
と人当たりの良い笑顔でお出迎えしてくる
翼「あ、蒼井のことはすまなかったと思ってはいるけど、それと私のトマト嫌いは別の話でしょ?」
とかなんとか言いながら後退りする翼の腕を掴み軽く睨みつける
この背丈だと見上げる形になるんだよなぁ
奏「何逃げ出そうとしてんだ、行くぞ」
翼「待って!奏今回の意地悪は洒落になってない!」
奏「お?自分は偉そうに逃げるなって言っておきながら自分は逃げ出そうってか?」
翼「うぐっ...」
奏「大丈夫だってここのトマト美味しいから」
それでもいやいやと首を振る翼
それでもこんなところでいつまでもいるわけには
農家おばちゃん「おやおや、ウチのトマトのファンっていうのはアンタかい?」
奏「あっ」
振り向くと、丁度ここの農家の人が顔を出してきた
服装といい背中に空の籠を背負ってるところを見るに、いいタイミングだったかな
翼「いや、私はその...」
奏「朝早くにすみません、どうしてもここのトマトがいいなと思いまして」
農家おばちゃん「おやそうかい、嬉しいねぇ、畑は少し離れたところだから、そこまで行こうか」
翼「えっ、あっ」
奏「ほら翼さんも早く」
翼「さんっ!?」
あぁもう面倒くさいな
農家の人の後をついて行きながら、私は翼に耳を貸せと言い
奏「あくまでこれは翠の身体なんだ、今後あの人と会うことがなかったとしても翠のふりをしておいた方が後々楽だろ」
翼「な、なるほど...ねぇ、それより本当に」
奏「ここまで来てうじうじしない!ほら歩く!」
・・・
建物があったところから大分歩き、周り一面畑の場所に出た
その中の一角に見えるのは紛れもなくトマトの畑
奏「売る前のも美味しそう...!」
農家おばちゃん「美味しいよぉ?食べてごらん?」
奏「あっ、いやそういう意味で言ったんじゃ...まだトマト狩り始めてませんし」
農家おばちゃん「まぁまぁ、この後すればええじゃろ、ほれ」
そう言って手慣れた手つきでヘタを切ったトマトを渡された
むむむ...ここまでしてもらって断るのも悪いか
奏「あむ...!...こくん...美味しい!」
農家おばちゃん「そうじゃろそうじゃろ、丹精込めて作ったトマトじゃからなぁ!ほれ、アンタも食べておくれ」
翼「わ、私はトマトは...」
農家おばちゃん「ふふふ...」
翼「...」
翼さんどうする?安価下
1 食べる
2 食べない(無理矢理食べさせられることとなります)
(後でお金は払います、というかトマト狩りします)
2
翼「...」
農家おばちゃん「ふふふ...」
翼「っ!やっぱりトマトは!」
そこまで嫌か翼
何が苦手なんだろうな...味か?種か?
まぁいい、こうなったら実力行使!
奏「はいはいつべこべ言わずに食べましょうね」
仕方がないから農家の人には悪いけどアタシが食わせる
手に持っているトマトを有無を言わさず翼の口元に近づけ、トマトが潰れたりしないように注意しながら
翼「ま、待ってそれにそれは奏が食べたやつうむっ!?///」
食いかけとか気にするならさっきの農家の人のをもらっておけばよかったんだよ
てか嫌だったかな...知らん!
翼「もきゅもきゅ...っ!?」
そのとき、翼の目が輝いた気がした
翼「なにこれ!?まさかトマトなの!?こんなに甘いの初めて食べたわ!!」
奏「おぉう、そ、それはよかった」
ここまでオーバーリアクションになるとは思ってなかった...けどまぁ、果物だって言われても信じそうなくらい甘いから仕方ないな
松代まで来た甲斐があったってもんだ!
農家おばちゃん「じゃろう?ほれほれ、今度はアンタの分がなくなってしまった、これ食べえ?」
奏「あ、ども」
そしてそのままアタシが食べてたトマトを翼が食べ進めるもんだから、翼が受け取らなかった方をアタシが代わりにもらうことになった
はむ...うん、甘い!
どうする?安価下
(特になければ収穫スタート)
『翠』「夏菜…あの子は自分が人間じゃないと思ってるから幸せを諦めてる気がする」
短い会話の後に収穫タイム
『翠』「アンタが極悪人だとか、何者なのかなんて関係ないでしょ!?アンタはどうしたいの!?夏菜を助けたいんじゃないの!?」と喝を入れる
・・・
『翠』「...はぁ」
少し前、翠も溜め息増えたって言ってた気がするけど、今度は『私』の番かもしれない
『翠』「『人並みの幸せ』ねぇ...」
『人並み』なんて、『人』だからこそ言えること...なんてね
そういう意味じゃないのかもしれないけど、もしかしたらそんな意味もあったかもしれない
それに、それを言ったら
『翠』「夏菜さん...あの子は、自分が人間じゃないと思ってるから幸せを諦めてる気がする」
翠「...え?」
『翠』「本人に聞いたわけでもないし、『私』の勘違いかもしれないけど、見た感じはね...たまにそんな感じがするの」
時々陰を落とすあの感じ
それに、あの子は自分の命題に囚われ続けている
それこそ、いつかの翠...あのよくわからない女神様が、そして『私』が翠に命題じみたことを課したときのように
『翠』「貴女が...ううん、アンタが極悪人だとか、何者かなんて関係ないでしょ!アンタはどうしたいの!?夏菜さんを...夏菜を助けたいんじゃないの!?」
翠「っ...」
『私』は結局自分のわがままを突き通して、挙句それを押し付けることになってしまった
だから本当は『私』の方が、今の翠みたいに頭を抱えた方がいい...でも、そうしないって決めた
『私』はわがままだから
じゃないと『私』のわがままに付き合ってくれた翠にも、許してくれた他の人達にも悪いから
だからこれも『私』のわがまま
『私』がこんななのに、同じ私である翠にいつまでもうじうじしていてほしくない
『翠』「どうなの!?」
翠ちゃんの反応安価下
(珍しく翠ちゃんが脇役になるターンが続く...そしてまさかAXZキャラで最初に登場するのがトマトのおばちゃんとは)
助けたいとかそんなんじゃない、普通に暮らすことを諦めて欲しくない
生きるのを諦めて欲しくない
翠「私...は...」
翠は身体を起こし、それでも顔は伏せたまま
翠「そんな、大それたことは思ってないですよ」
自嘲気味に話し始める
翠「助けたいとかそんなんじゃない、普通に暮らすことを諦めて欲しくない...」
そして今度こそ、赤くなった目でちゃんとこちらを見ながら
翠「生きるのを、諦めて欲しくない」
そう、言い切った
この分なら大丈夫かな?どうせ翠だって一回ぶちまけて泣き出したせいで引っ込みがつかなくなっただけだろうし
どうする?安価下
(特になければ奏さんのターン)
翠が奏に「私はもう大丈夫です、そっちの用が終わったら戻ります」とだけ伝える
但しノイズの95%はネフィリムソウルとゴライアスの攻撃で消し飛ぶ
ガルマノイズって何だっけ
心優しいお方シレンで例えてくださいオナシャス
ちょくちょくトラブルばっかり起こそうとしてるのはなんなんだろう 安価下
『翠』「ん、じゃあこんなところでいつまでもうじうじしてる場合じゃないよね?」
セレナ「本当に辛いなら、流石に出撃は無理でも、マリア姉さん達からの模擬戦とかは断ってもいいと思うよ?ストレス溜めすぎるのはよくないから」
翔子「誰かを救いたいのなら、まずは自分が救われないといけません。自己犠牲の上に成り立つ正義はいずれ破滅をもたらします」
『私』達の言葉に頷いて、翠はすっきりとした笑顔を見せた
翠「はい、頑張ります!」
多分『私』と違って、翠は自分の、『私』達の罪を許すことは絶対にしないし、忘れることもしないだろう
それでも、背負って生きると決めた貴女を『私』はせめて支えたいと思った
それが罪を背負うことを放棄した『私』のせめてもの償い
また貴女が壊れそうになったら、背負ったものに押しつぶされそうになったら、そのときは...
・・・
奏「よし、大分収穫出来たな...翼さん、もうトマトは大丈夫そうですか?」
翼「う、うん...さっきは思わず食べちゃったけど、あれならきっと...中身奏だとわかってると敬語慣れないな」
お~い最後のところ聞こえてるぞ
ま、完全に克服出来たわけではない、か
そりゃこんな一瞬で好き嫌いがどうにかなるわけないよな
それに、克服出来たら出来たでお仕置きにならないし...
奏「とりあえず収穫した分は買ってって本部へのお土産にするか」
支払いは...翼持ちでいいな、うん
翠《奏さん》
奏「おっ...」
翠か...あっちの『翠』ではなさそうだし、どうにかなったかな
奏《よっ、翠。もう平気なのか?》
翠《はい、私はもう大丈夫です、そっちの用が終わったら戻りますね》
奏《りょーかいっ!あーでも落ち着いたんなら翠からも翼やダンナにガツンと言ってやんな?感情爆発しない程度に。特にダンナの方はアタシしか説教してないし》
翠《あはは...》
罪を認めんのもいいけど、それで壊れちゃ意味ねえからな
お互い言いたいこと言って謝って許してってのが一番!
...なーんて、怨み一筋で奏者始めたアタシが何言ってんだろうな
奏「よしっ、それじゃあそろそろこれ買って帰りますか」
翼「や、やっぱり買うんだ...」
奏「しばらく朝昼晩の翼さんのメニューはトマト尽くしと伝えておきます」
翼「」
undefined
☆☆☆
で~れれ~で~でん!
☆☆☆
切歌「醤油...はマムしか喜ばなそうデスし」
調「日本の味、でも蒼井翠は別にいつも味わえる...醤油は却下」
マリア「それ以前の問題のような気もするけれど」
数刻前、私達が追い回し見失った翠
私達もその頃にはだんだんと意識もはっきりしてきていて、そこまで本気で翠に対する怒りは...なくはなかったけど、まぁ何が何でも捕まえてやる、とまではいかない程度の感情になっていたわ
まぁ見つけたら軽く文句の一つでも言ってやろうと思っていたそのとき
翠『うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!』
翠『ネフィリム倒したり変な怪獣と戦ったり朝から翼さんとマリアさんと戦ったり!!クタクタなんですよ精神的に!!何で?何で今何ですか!?』
翠『限界なんですよ!!なんでちょっと休もうとしたくらいいいじゃないですか!!それも許されないんですか!?それもダメなんですか!?』
翠『嫌です...っ...休みたい...っ...ひっく...ぅうっ...何で...何で...』
翠の、そんな悲痛な叫びが聞こえてきた
私も調も切歌も、それを聞いてハッとしたわ
経緯はどうあれ、私達はまだ幼い彼女をあんなにも追い詰めてしまっていた
誰かに何かを強制される苦しみは、私達だって知っているはずなのに...
だから私達は翠に、この時間では無理でもせめて翠が学校に行き帰ってきた後くらいには何かお詫びの品を持って謝罪をしようと決めた
それで今私の部屋に集まって何を渡そうか考えているところなのだけれど...
調「そもそも私達は蒼井翠のことよく知らない。何をあげればいいのかわからない」
切歌「翠さん趣味とかあるんデスかね...ギア作りとか?」
マリア「流石に聖遺物を贈るのは難しいわね...」
あと一応敵だってこと忘れてないかしら、切歌
そのとき、本部内に響き渡るサイレンに私達は反射的に立ち上がった
まさかノイズ...!
調「でも、私達は捕虜の身、ノイズが現れたところで」
切歌「この間はイレギュラーだっただけデスからね...」
そう、私達に出来ることなんてない
私達は敵であり信用に値しない存在
少し翼や翠と話すようになったとはいえ、私達が出撃することなんて...
ガラッ
友里「いた!3人ともすぐに来て!」
ないはず...よね?
☆☆☆
で~れれ~で~でん!
☆☆☆
農家の人にお礼を言ってトマトを買い、四苦八苦しながら翼と本部までトマトの段ボール持ったままバイクで本部に戻ってきた
のはよかったんだが...
翠《何事ですか!?》
奏《わからん、とりあえずオペレーター室に》
突然の招集
ただでさえ本部内の警報が鳴っていて普通は呼ばれなくても集まるというのに、アタシ達が集まるより早く呼び出すなんて
緒川「これを見てください」
集まった奏者達...マリア達もいるのか、とにかくアタシ達が見せられたモニターに映し出されたのは
翼「なんだあれは...」
ノイズ、ノイズ、ノイズ
街を覆いつくすほどのノイズに、翠達が倒したはずのネフィリム
そして昨日倒し損ねていた怪獣まで...
弦十郎「ネフィリムのコア...昨日破壊の後処分の予定だったのだが、処理班から破壊し損ねたと連絡があってな」
緒川「何らかの影響で覚醒してしまったネフィリムのコアは保管されていたソロモンの杖と共鳴、力を吸収してしまったようです」
友里「あの怪獣が最初に出現した時刻とネフィリムのコアの覚醒した時刻がほとんど重なっています。おそらくは」
クリス「ソロモンの杖が!?」
奏「ソロモンの杖...」
ノイズを自由自在に操る装置であり、宝物庫の鍵
だが、それだけじゃない...この光景はまさか!
・・・
翠「あれって...」
奏さんの視界から見えたモニターの映像に、私は絶句しました
メタグ◯スのように変化したネフィリムにゴモ◯的な怪獣、そしてノイズ
それはまさしく朝に見た夢と同じ...いえ、ノイズの数は夢よりもっと多いかもしれません
翠「まさか正夢...?」
ですがそれよりも気になるのが...
『翠』「...ねぇ、あの黒いやつって」
翠「えぇ...」
耳元で小声で確認をしてきた『翠』に頷き、再びモニターに目を向けました
ノイズに混ざって数体立っている黒いノイズ
あれは...
翠(カルマ...ノイズ...!)
でもどうして...まだリディアンの文化祭も行われていないのに...!
奏《翠、見えてるか》
翠《見えてます、今戻りま》
奏《そのことなんだが》
翠《っ!?》
奏さんが念話越しに言い澱み、やがて
奏《行けるのか?いっそアタシが代わりに行ってもいいんだぞ?まぁ結局身体の方は休められなくなるけど...》
翠「っ...」
どうする?多数決安価下1~3
1 翠「私...戦います!」
2 翠「じゃあお願いします。私は休む!何が何でも!」
1 この光景を夢で知ってるし、再起した後なら迷う必要はないよね
1
***
2/3入ったので1で行きます
***
疲れたと、休みたいと、泣きながら駄々をこねた私ですが...
翠《...いえ、もう大丈夫です》
ここでも散々吐き出して、慰めてもらって、私よりもっと大変なはずの『人』がいると気付いて
翠《私...戦います!》
だからこそ、もう十分休みました
ここからはまた、戦いに身を投じる覚悟です!
奏《...そっか、わかった。無理はすんなよ、いつでも代わるからな》
翠《はい、ありがとうございます》
『翠』「もしかして奏さん?何て?」
翠「無理はするな、いつでも代わる...って」
『翠』「なるほど、それは『私』も同じかな。キツくなったらいつでも言って」
セレナ「私も、いざとなったら!」
翠「...はい!」
みなさんの言葉に感謝しつつ、私は奏さんと交代しに行こうとして
翔子「翠さん」
翠「...?」
翔子「いってらっしゃい」
翠「...行ってきます!」
・・・
弦十郎「ノイズの数はおよそ800万」
未来「800...!?」
弦十郎「それに当たって、マリアくん達にも出撃してもらいたい」
マリア「私達も?...敵にまで出撃させるなんて、どこまでお人好しなのかしら」
翼「待ってください司令!マリア達はまだしも、まさか蒼井も...さっきあんなことがあったというのに、行かせられません!」
弦十郎「それは...」
奏さんと交代してもらって戻ってきたら丁度すごいこと聞いてしまいました
800万って...そんな数が一度に来たのなら
翠「なおのこと、戦わないわけにはいかない...ですよね」
翼弦十郎「「っ!?」」
それに、あれが正夢だというのなら、きっとノイズやカルマノイズ、怪獣はどうにかなります
翼「蒼井...なのか?」
未来「さっきって...何かあったの?」
翠「そんなことより今は、マリアさん達のことです」
マリアさん達の方を向くと、3人ともバツの悪そうな顔をしていました
どうする?安価下
夏菜ちゃんがやってくる
ゴライアスの情報を伝えるとマリア達に一言「貴女達は幸せを奪われる人達を見ても何とも思わないんですか?幸せを奪われた人の事を考えた事あるんですか?」
(マムと護衛とお母さんは警備ルンバと共に自宅の緊急用シェルターへ退避済)
ネフィリムがいずれゴライアスをも喰らって1つになるということを話す
そしてそのタイミングこそ最大の好機であって、模倣ソロモンの杖で宝物庫に誘導する作戦を提案する
事前にネフィリムの細胞を埋め込んだウェルが本編の様になって
「世界の英雄には成れなくても、誰かの英雄には成れるんですよぉぉぉッ!!!」
と戦闘に参加
XDウェル参戦って、何さ!?
敵対...確か本編の調さんもそんなこと言って渋ってましたね
まぁ気持ちはわかりますが
翠「...えっと」
ビ-ッビ-ッビ-ッ
って何ですかいきなり!今説得しようと思ってたのに...
弦十郎「どうしたぁ!」
藤尭「本部に侵入者を確認。これは...」
侵入者?
モニターに映し出された監視カメラの映像には...
夏菜『攻撃とかしないので通してください~!』
銃を構えた職員に囲まれた夏菜さん...いえ、あの格好の時は
翠「謎の宇宙仮面奏者ブラックRX...さん!」
響「それよく覚えてるね...」
クリス「次から次に何だってんだ...」
・・・
夏菜「助かりました」
弦十郎「いや、こちらとしても力を貸してもらえるとなれば心強い」
ししょーの命令のおかげで夏菜さんは一時的に合流出来たのですが
翠「夏菜さん、その...夏菜さんのお母さんとナスターシャ教授は」
夏菜「一応護衛の人も警備ル◯バと一緒に緊急用シェルターに退避させました...でもまさかこんなに早く活動を再開するなんて」
夏菜さんはモニターの暴れ出す怪獣を睨みつけ...てると思います
お面でよくわかりませんが
翠「そういえば、あの怪獣について何かわかったことはありますか?」
夏菜「あぁそうでした!そのことも伝えるためにここに...えっとですね?」
ゴライアスについて判明したこと安価下
(ネフィリムがいずれ喰らうこと云々は確定事項です)
(ちなみに現状二課はゴライアスという名前すら知りません)
(フィーネさんウェル博士に抜かされるセレナさんって一体...きっとそのうちキャロルちゃんやアダムさんにも抜かされ...おっと誰か来たようだ)
名前はゴライアス、ネフィリムと同じ完全聖遺物で聖遺物殺しが効く
恐らく月破壊による天変地異で寝てたところを叩き起こされてキレてる
Ⅱやパワード、EXなど様々な種類が各地に眠っているらしい
日没中は地中に逃げる、ひゆ
もともと米国政府が保管していたはずで、本来なら高まったフォニックゲインを受けでもしない限り活性化しない
予告無しに休みになると>>1の身に何かあったんじゃないかと不安になる
夏菜「まず、あの怪獣は自立機動型完全聖遺物ゴライアス...要はネフィリムと同じで、なおかつ聖遺物故に神獣鏡の聖遺物殺しが効く」
翠「完全聖遺物...」
やはり聖遺物の類でしたか...いえ、完全聖遺物となれば類どころの話ではないんですけど
マリア「ゴライアス...?旧約聖書の『第一サムエル記』にある、英雄ダビデと戦い倒された巨人、ゴリアテのこと?」
クリス「そうなのか?」
翠「確かに、ペリシテの巨人兵士ゴリアテの別名がそうだったような...でもあんなに即座に思い出せるマリアさんって一体」
私は真っ先に赤と緑のカイ◯キーみたいなやつ思い出しましたけど、多分あれも元ネタはゴリアテの方ですよね
夏菜「米国政府の方のサーバーにアクセスしたら色々と...あれの他にもIIやパワード、EXと様々な種類が各地に眠ってるらしいんですけど...あれは間違いなく米国政府が保管していたはずのタイプのものらしいです」
待ってくださいそのIIとかパワードを名付けた人出てきなさい、特にEX
弦十郎「米国政府が...我々にその情報が開示されていないということは、おそらくは」
緒川「隠匿、その可能性はありますね」
そんなもの日本に送んないでくださいよ...いえ、送ってしまったからこそ隠匿してるのかもしれませんが
あるいは誰かがつい最近持ち込んだか...
夏菜「ただ、本来なら高まったフォニックゲインを受けでもしない限りは活性化しないはずで...原因があるとすれば、おそらくは月破壊による天変地異ではないかと。寝ているところを叩き起こされて」
クリス「ブチ切れたってか...」
翠「...」
それはもう、本当に申し訳ありません
藤尭「フォニックゲインを受けずとも、大きな衝撃によって目を覚ます...タイムラグがあった分、活性化と機動にはそれなりに時間を要するのかも」
友里「だとしても、一回目覚めたらそうじゃないことがわかった今、それは対策にならないわ」
毎回退却した後長時間眠りにつくならその間に対策もとれますが、現にもう戻ってきてますし
夏菜「それなんですが...ゴライアスが地中に逃げるのは日没中らしいんです。つまり、少なくとも日が落ちたらまた逃げられます」
響「日が出てる間に倒さないと、また回復するってこと?」
未来「完全に回復するってわけでもなさそうだけどね」
モニターに映る怪獣...ゴライアスの姿は、確かに完全回復ではありませんがかなり元の姿に戻っていました
神獣鏡で開けた穴も大分塞がり、尻尾も伸びています
クリス「だったら今ここで叩くしかねぇじゃねえか」
響「でも、ゴライアスだけでも倒しきれなかったのに...」
夏菜「そこで、ネフィリムです」
翠「そこで?」
むしろ不安要素にしかなってませんよ?ネフィリム
...そういえばネフィリムが覚醒したのはタイミング的にどう考えても月破壊は無関係ですよね
ゴライアスから発せられたエネルギーでも吸収したんでしょうか
夏菜「自律型のネフィリムの特性は共喰い、ネフィリムとはそもそも堕ちた巨人を意味するネフィルの複数形。共喰いによって際限なく繰り返し巨大化した、一にして全の存在...と、研究結果には記されていました」
完全聖遺物の特性はフォニックゲインに当てられると多少の欠損なら修復出来てしまうこと
デュランダルがその刀身を現代に蘇らせたのと同じように...おそらくゴライアスも『高まったフォニックゲインを受けでもしない限り』というからにはそれに近いものがあるのでしょう
ですが、『自立』機動型のゴライアスと違い『自律』型のネフィリムは他を頼る聖遺物
フォニックゲインはもちろんですが、それだけではなく他の聖遺物を吸収しなければ回復出来ない...本編でクリスさんのミサイルを吸収した変態の腕...ネフィリムがまさにそれです
調「ネフィリムの餌にはいつも価値の低い聖遺物をあげていた...まさかっ」
夏菜「あの調子なら...心臓から復活したということは腹ペコ状態のネフィリムなら、きっとゴライアスをも喰らい、1つになるでしょう」
翠「ゴライアスを...!」
今朝の夢...あれが私の夢なのかソリッドの夢なのかはわかりませんが、少なくとも正夢だったと仮定すれば途中からゴライアスの姿はありませんでした
それを私は倒したのだと思っていましたが、まさか...
だとしたら、1つになったそれはネフィリムやゴライアスなんかよりも断然タチの悪い怪物になりかねません
夏菜「ですが、そのタイミングこそ最大の好機です」
翼「好機...?」
好機?ネフィリムがゴライアスを吸収するそのときが...吸収?
翠「っ!ネフィリムが聖遺物を吸収するのは消化じゃなく融合!融合してる最中ならネフィリムもゴライアスも細胞の繋がりが一番脆い!!」
夏菜「と、いうことです」
響「え?え?」
クリス「なるほどな...」
未来「一度バラバラになってからくっつくから、そのバラバラになったタイミングを狙うってことだね」
夏菜「ただ、逆に言えばそのタイミングを逃したら打つ手は無くなります。とてもあのデカブツ...それも融合した状態のものを倒せるとは思えません」
翠「...なら、そのタイミングでソロモンの杖の宝物庫に誘導出来ればどうですか」
夏菜「宝物庫...ゲートオブバビロン...バビロニアの宝物庫に?」
本編でネフィリム・ノヴァをそうしたように、そして夢で見たように
そうすれば、一時的かもしれませんが少なくともこの星、この世界に行く影響は心配なくなります
緒川「ですがソロモンの杖は今...」
弦十郎「あのネフィリムから引き剥がすと?」
翠「いえ、本物じゃなくてもいいんです。バビロニアの宝物庫と同じような異世界への扉さえ開けられれば」
フシューッ
夢姫「コレ、ですわね?」
そのとき、夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんがオペレータールームに入ってきました
翠「夢姫ちゃん『凜音』ちゃん、どうして...」
『凜音』「臨時休校です...それに、どう考えてもここに集まっていると思いまして」
あーまぁあんなの暴れたらそうなりますよね
そりゃそうです
コンマ下
奇数 夢姫「翠ちゃんにコレ、返そうと思いまして」
偶数 夢姫「わたくしも、行かせてください」
(申し訳ありません!やること終わらず来れませんでした!!みなさん仕事は計画的に...たとえ前日の夜に言われてもそれでも計画的に...あと完徹はなるべく避けて...)
無理しないでね
ほい
夢姫「そんなことより、コレ、昨日借りたままでしたから」
そう言う夢姫ちゃんの手のひらに乗せられているのは、イミテーターのペンダント
まさに私が言っていたソロモンの杖なしでバビロニアの宝物庫のような異世界への扉を開くための鍵
翠「ありがとうございま...」
夢姫「...」
サッ
翠「す?」
それを受け取ろうとした瞬間、私の手を避けるように夢姫ちゃんは手を閉じて上に掲げました
翠「夢姫ちゃん...?」
夏菜「歌代さん...?」
『凜音』「...」
意図がわからず困惑していると
夢姫「わたくしも、行かせてください」
どうする?安価下
絶対にダメ!外は怪物が暴れてるし見るからに危険そうな黒いノイズもいるし今まで以上に危険!
お留守番してなさい!
翠「だ、ダメです!絶対にダメ!外は怪物が暴れているし、見るからに危険そうな黒いノイズもいるし...今まで以上に危険なんです!お留守番してなさい!」
夢姫「それは翠さんも同じですわ。それに...話は聞いてました。たとえあのネフィリムという怪物の唯一のタイミングを見計らえたとして、ここにいる二課の奏者と夏菜さんだけではきっと勝てない...そう言いたいんですよね?夏菜さん」
夏菜「っ...えぇ、あれははっきり言ってそう簡単に勝てる数ではありません。それに翠さんが言ったように、あの黒いノイズはどう出るかわかりません。通常ノイズよりも弱ければ問題ありませんが、そうでなかった場合は...」
カルマノイズ...人間を炭化させてもなお消えることはなく、さらにその戦闘力も通常ノイズよりも上
そして呪いの力によってイグナイトを使うことすら許されない、それこそ絶唱やエクスドライブでないと太刀打ち出来ない相手
夢姫「なら少しでも人数は多い方がいいに決まってますわ!わたくしがイミテーターを使えば翠さんは他のギアを使えるし、わたくしだってノイズくらい!」
どうする?安価下
絶対に、ぜっっっったいに無理はしないでくださいよ!?と念押しする
翠「で、でも...」
夢姫ちゃんの思わぬ熱意に私は
夏菜「...やるからには、歌代さんのことも全力でフォローしますよ。お、お友達、ですから!」
『凜音』「私は適合するギアがないから...口出しは出来ません」
夢姫「翠さん!」
翠「...ししょー...どうすれば」
弦十郎「むぅ...俺達としては民間人を危険に晒すことは避けたいが...人手が足りないのも事実だ...」
夢姫「翠さん!」
...えぇいままよ!
翠「わかりました!でも絶対に、ぜっっっったいに無理はしないでくださいよ!!!」
結局折れてしまうのでした
未来「翠ちゃん、ブーメランって知ってる?」
クリス「いつも無理する第一人者が何言ってんだかな」
響「私は...」
そうでした、マリアさん達を説得するにしても、響さんは...
翼「待て!蒼井はっ」
翠「翼さん!」
翼「っ...」
翠「私はもう落ち着きました。大丈夫です...少しわがままを言ってしまいましたが、もう大丈夫ですから」
私は戦いますよ
夢姫ちゃんが戦うとなっては一層気合を入れなければいけません
マリア「...」
夏菜「えっと...マリアさん、ですよね、それに、一度ここで戦ったお二人」
マリア「えぇ」
切歌「デス」
調「...そう」
夏菜「貴女達は、幸せを奪われる人達を見てもなんとも思わないんですか?幸せを奪われた人のことを考えたことあるんですか?」
さっきまでほとんど会話に参加せず、出撃にも参加してくれなさそうだったマリアさん達を見て思うところがあったのか、夏菜さんは怒気を含んだ声でそう言いました
マリアさん達の反応安価下
(セレナ「幸せを奪われた...か。私達のほとんどはその幸せを覚えていない孤児の集まりだったから...それこそ、本当の名前すら知らないくらい」)
切歌「あたし達には物心ついた頃から幸せなんて無かったデス、だからこそみんなを幸せにするために今まで色々なことをやってきた
でも、その時にはそれで幸せを奪われた人の事から目を逸らしていたデス。幸せになれないつらさは、一番解っていたつもりだったのに」
と、自嘲気味に笑って、戦意を見せる
絶対に譲れない夢を吠え叫ぶため、正義の為に悪を貫く。それはこれからも変わらないわ
調「大勢の人間が幸せになるには多少の犠牲は仕方ない」
夏菜「そういう事を言う人は多いけど自分を少数の犠牲の側に置く人は見たことがない。結局、それは犠牲者が出る事を正当化する為の言い訳です」
調「...大勢の人間が幸せになるには、多少の犠牲は仕方ない」
翠「...」
この場合少なくとも街二、三個分犠牲になりますが
なんて地球全体を危険に晒したことがある私は言えるわけもありません
それに...調さんはそう言っていても結局その多少に入る少数を割り切れないことを私は知っています
夏菜「そういう事を言う人は多いですけど、自分を少数の犠牲の側に置く人は見たことがありません。結局、それは犠牲者が出る事を正当化する為の言い訳です」
調「っ...だとしても」
マリア「だとしても、絶対に譲れない夢を吠え叫ぶ為、正義の為に悪を貫く...それはこれからも変わらないわ」
凛としてそう言ったマリアさんはここ最近のへにょっとした感じではなく、あの日ライブで宣戦布告をした時のような力強さがありました
有無を言わせないような、でもどこか無理をしているような
夏菜「...そっちの貴女は」
切歌「アタシ...アタシは...」
切歌さんはしばらく言い淀み、やがて自嘲気味に笑いながら
切歌「アタシ達は物心ついた頃から幸せなんてなかったデス、だからこそみんなを幸せにするために色々な事をやってきた...でも、その時にはそれで幸せを奪われた人達の事から目を逸らしていたデス。幸せになれない辛さは、一番解っていたつもりだったのに...」
そう言って、朝まで続いた特訓の時のまま回収されなかったのか首から下げていたギアペンダントをキュッと握りしめ、顔をあげました
その目には確かに、戦意が見えます
どうする?安価下
切歌と調の手を握り「一時休戦です、まずは目先の問題をどうにかしましょう」
所詮、マリアさんの言ってる正義も悪も人間のエゴでしかないんですよ
貴女みたいな人のエゴで無実の人達の幸せが奪われていく…そんな事で造られた平和なんて紛い物です(機械化した腕を見ながら)
何処かのタイミングでセレナの壊れたギアの改修したいね。作れるなら治せるでしょ。
安価下
切歌「誰しも一人では強くなれない、それに気付かせてくれたのは翠さんデスから、あたしも誰かと手を繋ぎたい…一緒に戦ってくれませんか?」
切歌「...誰しも一人では強くなれない、それに気付かせてくれたのは翠さんデスから、アタシも誰かと手を繋ぎたい...一緒に、戦ってくれませんか?」
切歌さんはその戦意がこもった目で、私に手を差し出してきました
それは紛れもなく共闘の申し出
ずっと待っていた、望んでいた手です
調「切ちゃん...でも...私...」
そしてそれを見た調さんもまた、揺らいでいます
さっき夏菜さんに対して言ったこと、あれは嘘ではないでしょうが、共に戦ってくれるか否かの答えにはなっていません
翠「切歌さん、調さん」
だからここで、あと一押し
切歌さんの手を握り返し、そしてもう片方の手で調さんの手をとって
翠「一時休戦です、まずは目先の問題をどうにかしましょう!」
切歌「っ!デス!」
調「っ...」
目を見開いたのち、やがて
調「...切ちゃんだけじゃ、心配だから」
切歌「デェェェス!?」
調「だから、私も」
少しだけ困ったように、微笑んでくれました
調「でも貴女のこと、許したわけじゃない...何度でも言う」
翠「それは、まぁ...はい、すみません」
調さんに対しては本当切歌さん関連で調子に乗り過ぎましたからね、仕方がないです
マリア「...」
響「...」
その光景を喜ぶでもなく悲しむでもなくただ黙って見ているマリアさんと響さん
戦う力を持っていても、悪であろうとするが故に戦えない者
戦いたいという意志はあっても、戦う力を持たない者
対照的な二人ですが、どこか似た目を向けていました
夏菜「はぁ...所詮、マリアさんの言っている正義も悪も、人間のエゴでしかないんですよ」
それに何を思ったのか、夏菜さんは自身の腕を見つめながらため息をつきます
側から見ればそれはただの腕ですが、実際はそのほとんどが機械仕掛け
それこそ、人間のエゴによって生み出された身体
そのお面に隠れた目に映るのは憎しみか悲しみか...
夏菜「貴女のみたいな人のエゴで無実の人達の幸せが奪われていく...そんな事で造られた平和なんて紛い物です」
どうする?安価下
夏菜「貴女(マリア)は私なんかよりもずっと分厚い仮面を被ってる、本当は誰よりも不安で、怖くて仕方ないのを悪という仮面で隠しているんですよ」
マリア「...」
夏菜「それに...貴女は私なんかよりもずっと分厚い仮面をかぶっている」
マリア「っ!」
夏菜さんのその言葉に、僅かながらマリアさんの顔は歪みます
夏菜「本当は誰よりも不安で、怖くて仕方がないのを悪という仮面で隠してるんですよ」
マリア「何を言ってっ!」
今度はマリアさんが怒気を含む声を上げる番でした
ですがそれに夏菜さんは答えず、ただマリアさんを見つめています
マリア「っ...」
翼「マリア...」
マリアさん...二課に来て、強く硬くあろうとしていたのが崩れ弱い一面が出てしまったマリアさんですが、それでも頑なに敵であることだけは貫こうとしていました
いえ、もしかしたらまだ私達のことを信用していないだけなのかもしれませんが
マリアさんの反応安価下
セレナを失った時のような悲劇を繰り返さない為にやってると暴露する(未練タラタラで)
「私が悪を貫くのは恐怖を隠すためじゃない、あまり私の覚悟を舐めないで欲しいわね」とリンカーを2つ使う
夏菜に「正義の為の悪なんて存在しませんよ、そんなものは下らない偽善でしかない」と真っ向から否定されて一触即発になるも、翠に止められる
マリア「...そうよ」
ポツリと呟いたマリアさんは感情に任せ、吐き出すように
マリア「不安は確かに感じている、恐怖だってある...それでも私は止まらない」
夏菜「...」
マリア「もう二度と、セレナを失った時のような悲劇を繰り返さないために」
そう言って夏菜さんのことを睨み返しました
マリア「...特訓の前、余分に取っておいて正解だったわね」
その時何かぼそっと...
マリア「私が悪を貫くのは恐怖を隠すためじゃない」
切歌「マリア!」
マリアさんはポケットから取り出したLiNKERを首元に当て
プシュ...
翼「マリア...!」
よかった!マリアさんも一緒に戦ってくれる気に...え?
調「...待って、それは!」
マリア「んっ!」
プシュ...
翠「2本目の...LiNKER!?」
何をしているんですかマリアさん!LiNKERの過剰投与は!
マリア「...あまり私の覚悟を舐めないで欲しいわね」
クリス「お前...」
未来「マリアさん...」
響「...っ」
夏菜「...正義の為の悪なんて存在しませんよ。そんなものは下らない偽善でしかない」
マリア「言うじゃない、貴女」
翠「まぁまぁまぁ!!ストップです!いい加減出撃しないと街が危ないですから!」
夏菜さんの一言でまたヒートアップしそうになったので、とりあえず二人を止めることにします
今までは絡みがなくわかりませんでしたが、もしかしたらこの二人そりが合わないんじゃ...
藤尭「ノイズ、並びにネフィリムとゴライアスの進軍を確認!」
翠「ほら!行きましょう!」
少し驚きましたが、ともあれマリアさんも一緒に戦ってくれることになりました
今はあの敵の大群をどう倒すかが先決です
・・・
外に出ると、その大群がいかに脅威か感じられます
ノイズ、ノイズ、ノイズ...
その後ろにはネフィリムとゴライアス
翠「何ですかねこれ...最終回?」
いえ、シンフォギアなら最終回の一つ前あたりでこんな感じかもしれません
となればエクスドライブがお約束なんですけど...
響「...いってらっしゃい」
未来「ふふっ、前と真逆の立場だね...必ず戻ってくるから」
響さんが戦えない、繋ぐ力が使えない今、エクスドライブモードになるのは難しいですね
あるいは出来るとすれば...
『凜音』「3人とも、絶対戻ってきてくださいね」
夢姫「わたくし、この戦いが終わったら」
夏菜「言わせませんよ」
翠「...」
夢姫「どうかしました?」
『凜音』「蒼井さん...?」
翠「...いえ」
エクスドライブがなくても、全力を尽くすだけです
あの夢が正夢だろうとなんだろうと
翠「は~あ、早くゆっくり休みたい!」
どのギアで行く?安価下1
1 アメノムラクモ
2 アスクレピオス(戦闘不向き?)
3 ミョルニル
4 神獣鏡
5 同時展開(神獣鏡と何のギアを同時展開するか記述)
(イミテーターは夢姫ちゃんが使うためため使用不可です)
1
・・・
私達はそれぞれペンダントを握りしめ、聖詠を口にします
夏菜さんだけは元から変身してますが...地下からベルトさん叩き起こしてきた神様みたいですね
「Imyteus amenohabakiri tron」
「killter Ichaival tron」
「Rei shen shou jing rei zizzl」
「Granzizel bilfen gungnir zizzl」
「Zeios igalima raizen tron」
「Various shul shagana tron」
「Imyuteus amenomurakumo tron」
「Stealer Imitator tron」
夢姫ちゃんイミテーターのイメージカラー安価下1
(ちなみに翠ちゃんイミテーターのイメージカラーは
『鮮やかなレッドと純色なブラック』
です)
変身後どんな見た目?安価下2
(ちなみに翠ちゃんイミテーターの見た目は
『洗練された流線型のフォルム』
『各所に回路のような模様を描くように絶えず光が走っている』
『バーチャルボーイみたいなゴーグル型のスキャナー』
です)
(奏「多いな奏者...夏菜って子入れて9人か...そうでもないな」
『翠』「9人の究極の救世主!」)
金色に近い黄色と黒
白と赤のツートンカラー
箱型のバイザーにスマートなフォルム
夢姫ちゃんはこれが初変身なわけですが、問題なくギアを纏えたようです
変身時のオーラからわかっていましたが、私と違いスーツは赤と白のツートンカラー...いえ、随所の装甲に金色寄りの黄色や黒が伺えます
素体となるスーツはほぼ私の時のギアの色違いですが、装甲が減ったり小型化してよりスマートに、そしてスキャナーは箱型のバイザーに
翠「...」
色合いだけならイーヴィルテ◯ガっぽいなと思ったのは内緒です
夢姫「出来ましたわ!」
翠「みたいですね...」
嬉しい反面、いつかこんな日が来るのではと思ってはいましたがいざ来てみると...
夏菜「歌代さん、意外とノリノリですね」
夢姫「えぇ!でも調子に乗ったりはしませんわ!」
翠「本当に無理しないでくださいよ...」
さて...と、まずはノイズを片付けないとですね!
何歌う?安価下1
どうする?安価下2
(『翠』「いざとなったら交代出来るように」
奏「アップしとくか」)
正義を信じて、握り締めて
大蛇を出す
大蛇を使ってなるべく沢山射程に捉えて【ディメンジョン・スラッシュ】
夏菜が決戦仕様のフライトユニットを貸してくれる
一回飛んで群がってる所を確認した後に>>708
あれ、シンフォ曲歌っていいんだっけ
歌えないのは確かAXZ以降の大半と、XD内のOP以外のはず
安価下
翠「私に、私達にまた力を貸してください」
脚部の装甲から取り出した柄から伸びた刃を構え空間を裂き、そこから大蛇を呼び出します
『逆巻ク大蛇』
さて行こうと意気込んだそのとき
夏菜「翠さん、これ!」
夏菜さんから投げ渡されたのは、昨日同様小型に変形させてあるフライユニットでした
夏菜「こんなすぐに使うことになるとは思ってませんでしたが...決戦仕様にしてあります、武器は言わずもがな、多少の無茶は耐えられますよ!」
翠「ありがとうございます!」
早速それを本来の大きさに戻して背負い、眼前の敵群を睨みつけ
クリス「あのバカの分も」
未来「私達が!」
翼「いざ、推して参る!」
マリア「私の本気、見せてあげる!」
調「ついてこれるやつだけ」
切歌「ついて来るのデス!!」
夏菜「目的は見失わない、やるべきことを、あるべき姿を」
夢姫「平和な日常を守るために!」
翠「すぅ...行きますっ!!」
私達は今、駆け出します!
・・・
翠「大蛇はノイズをなるべく一か所に!一気に叩きますよ!」
そう指示を出し、私は空へ上がりました
フライユニットでの飛行はまだ完全に慣れたとは言えませんが、そんなことは言ってられません
翠「ぎゅっと~握~った~こ~ぶし~、1000パーの~thunder...解放全開...」
口ずさむは響さんの歌...ここに居ない主人公の存在に不安はありますが、せめてもの勇気を私にください!
上空からノイズの群れ、そして大蛇がさらにそこに誘導した分まとめて
翠「3、2、1、ゼロッ!!!」
『ディメンション・スラッシュ』
横一文字にエネルギー波を飛ばし、ビルや地面もろともズレ...
ドッ!!!
それらが元に戻ると同時にノイズ達は炭となって消えて行きます
翠「「何故わた~し~で、なくちゃな~らないの~か...?」道なき、道...答え~は~な~い」
他の奏者のみなさんもそれぞれノイズを減らそうと戦っていますが、800万は伊達じゃないですね...
調「キリがない...」
切歌「アタシはここですよ調!」
マリア「貴女達、そういう冗談は後にしなさい」
ギュルルルルル...
ゴゴゴゴゴゴゴ...
翠「っ!」
そのとき、ゴライアスとメタグ◯ス的なネフィリム...勝手に名付けたネフィリムソウルが何やらチャージを始めました
というかすでにチャージ済み!?
翠「まずいです!退避っ!!」
急いで羽衣を前に出しながら後ろ跳びで退きますが
ドッ!!!
ゴゥッ!!!
ダメージ受けた奏者人数コンマ下一桁
(カラオケ等ではシンフォギアの曲はNG(EDだけは例外)ですが、戦闘中は一期~三期の曲、XDのOP、そして四期なら『激唱インフィニティ(1話より)』、『負けない愛がここにある(1話より)』、『死灯-エイヴィヒカイト(日本語じゃない方)(1話より)』、『TESTAMENT(RADIOより)』は選択可能です。ただし、四期関連の歌はうろ覚え状態となります(翠ちゃんの記憶力的に))
さあ
***
ダメージ受けた奏者コンマ一桁判定下1~4
(コンマ一桁が被った場合は下にずらしてください)
1...翠ちゃん
2...翼さん
3...クリスさん
4...未来さん
5...マリアさん
6...切歌さん
7...調さん
8...夏菜さん
9...夢姫ちゃん
0...*特殊判定*翠ちゃん(『翠』ちゃんか奏さんに交代可能なダメージ)
すみません1と0が出た場合は先に出た方を優先します
コンマ判定下1~4
一時撤退なのか行動不能レベルなのか ほい
頑張れ翠ちゃん
さっそく0来たか
ダブルダメージ…これは翠にクリティカルヒットしたけど代替わり分で耐えたとかか…?
あ
あ、0が先か
*特殊判定*
翠ちゃん気絶により、『翠』ちゃんか奏さんが交代して戦闘続行となります(視点も二人のどちらか)
どっちと交代する?安価下
1 『翠』ちゃん
2 奏さん
1
undefined
ゴライアス、そしてネフィリムソウルの光線は空中で一つとなり、ノイズ達まで巻き込みながら一直線に街を焼き払って行きました
私達はそれぞれそれを避けようとしましたが、それでも全員は間に合わず
未来「きゃあっ!!」
夢姫「あああっ!!」
マリア「ぬぅぅっ!!」
そして私自身もまた
翠「ぅあああぁっ!!!」
羽衣だけでは受け止めきれず、ビルの壁に叩きつけられてしまいました
夏菜「翠さんっ!歌代さんっ!」
翼「小日向っ!」
クリス「翠っ!」
切歌調「マリアっ!」
私や他のダメージを受けた奏者のもとにそれぞれ誰かしらが近付いてくる光景を最後に、私の意識は途切れ...
・・・
『翠』「あれは...まずいね。ちょっと行ってきます」
奏「おう、わかった。あっちの翠のことはアタシらが介抱しとく」
嫌な予感がし、表に出る一歩手前で待機していた『私』と奏さんは一旦気絶した翠を休ませることにした
と言っても、ここは精神世界
すぐに目は覚ますだろうけど
『私』は翠のことを奏さんに任せ、身体が今どうなってしまっているか確認しに行く
『翠』「そりゃま、泣いた直後だもん。まだちょっとキツイよね」
元気になってくれたのはいいけど、精神的な疲労は取れてないからこうなっても仕方ない
『翠』「とりまやるしかないね」
・・・
夏菜「...ん!...さん!翠さん!!」
夢姫「翠...さん...」
交代した『私』の視界に入ってきたのは夢姫ちゃんと夏菜の心配そうな顔
いや、夢姫ちゃんに至っては痛みを堪えつつって感じかな
『翠』「...ぅ...今、どんな感じ...?」
夏菜「え?あ、えっと、歌代さんと小日向さんとマリアさんが重症で、今二課の方から回収班が来るって」
なるほど、まぁ一発で翠が気絶するほどの衝撃だし、ノーガードで当たったならそうなるか
夢姫「あ、の...翠...さん...は」
『翠』「...うん、ちょっと寝てるけど平気」
夢姫ちゃんの問いかけの真意に気付き、正直に話した
何でこうみんな鋭いかな...見た目も声も変わってないのに
夏菜「え?寝てるって、だって今話して」
...訂正、そうでもなかった
『翠』「身体は...うん、大丈夫そうだね」
もちろん身体の所有権はあっちの私に譲ったわけだし、無茶を率先してするつもりはない
それこそ自爆とか道連れとか、そんなの翠にどんな顔していいかわからなくなるし
『翠』「ここからは、『私』のステージだ」
どうする?安価下
(ダメージを受けた奏者は一旦二課本部に回収されます(意識はある模様))
(それぞれのコンマ(翠ちゃんは0、未来さんは4、マリアさんは5、夢姫ちゃんは9)が今後本文安価コンマ判定関係なく合計3回出ればその奏者は復帰出来ます)
夏菜がやってきたOTONAに決戦仕様に組み込む予定だったガングニールをビッキーに渡すよう頼む
夢姫からイミテーター一旦返してもらう
さっきのゴライアスの攻撃でノイズ軍団の4割が消し飛んだので二手に分かれる
(翠』「よっ、ほっ...全身満遍なく痛いけどそこまでしゃない...私が起きるまでの間くらいはこれ以上傷増やすわけにはいかないか」
大丈夫そう、と言ってもざっと見ただけだから、より念入りにチェックしておく
これで痛覚鈍っててでかい傷見逃して致命傷にでもなったら、アスクレピオスがあるから~なんて言ってられない
吹っ飛び方からして背中が一番危険かと思ったけど、夏菜の言う通りこのフライユニットの頑丈さはすごいらしい
まぁそのせいで反動もあるから意識吹っ飛んだのかもだけど
『翠』「それで...」
立ち上がり振り向くと、そこには変身も解け弱々しそう...悔しそうな顔をしている夢姫ちゃん
『私』はそんな彼女が握りしめるギアペンダントを強引に、それでいて彼女を傷付けないように奪った
夢姫「あっ...ダメ...わたくしはまだ!」
夏菜「歌代さん...」
『翠』「...私と、約束したんでしょ?無理しないって」
ギアを纏って戦うのは誰でも出来ることじゃない、らしいし、こんな規模の戦いに素人が参加するのは無謀とも言える
『翠』「それに、よく頑張ってたと思う。でもただでさえ重症負わせちゃったのにこれ以上戦わせたら『私』が怒られちゃうから」
『私』は軽く微笑み、彼女の頭を撫でた
どういう思いで戦いに志願したのかはわからない
でもとにかく良い子なのは確かだ
翠も、良い友達が出来たよ、本当
だからこそ、絶対に死なせたりしない、今度こそ
緒川「回収に来ました、夢姫さんをこちらに」
夏菜「は、はい!...あ、あとコレを響さんに!」
夢姫ちゃんの回収に来た緒川さんに夏菜が渡したのは...
『翠』「シンフォギアのペンダント?」
緒川「...確かに、受け取りました」
緒川さんはそれをポッケに仕舞い、夢姫ちゃんを抱き上げる
夢姫「...結局、わたくしは」
そして跳躍しながら本部の方へ退却していった
NINJAの脚力ってあれ絶対骨の作りとか筋肉の形違うよね、というか改造とかしない限り無理そう
バッタの遺伝子とか入ってないのかな
『翠』「...というか、今のって」
夏菜「ガングニール...本当はそれともう一つ作っておいた決戦仕様のフライユニットに組み込む予定だった物です...それより翠さん、口調変わってませんか?ハンドル握ると性格変わる的な?」
『翠』「いや違う...お面つけた途端人見知り発動しなくなったり、なんかもうやめてるけど男のフリ?とかする人間がよく言うよ」
夏菜「うぐ...っというか『人間』って」
『翠』「人間でしょ、生まれとか身体の中身がどうとか関係なく。少なくとも『私』はそう思ってる。あっちの翠も、みんなも...そろそろ行くよ」
夏菜「あっ、待って!」
制止を聞かず、『私』は走り出した
あまり時間をかけるわけにもいかないというのも事実だったし
夏菜も追って来てるだろうから別にいいでしょ
空へ飛び周りを見渡すと、未来さんマリアさんも回収されたようだった
そしてノイズの数があの馬鹿でかいビームで四割ほど消し飛んでる
『翠』「数は減った、でもまた増えないとも限らない...一旦合流して二手に分かれた方がいいかも」
さっきみたいにバラバラ過ぎてもそれぞれの対処が遅れるし、いい加減ノイズ以外にも目を向けないと
まったく、なんでカルマノイズまでいるかなぁ
二手に分かれる、誰と行動共にする?安価下1~2
1 翼さん
2 クリスさん
3 切歌さん
4 調さん
5 夏菜さん
(早い者勝ちで二人までですが被った時はずらしてください)
(1~5の奏者の中から一人だけ選んでください)
(つまり3人ずつで二手に分かれます)
2
>>729
4
つばさ
ミスりました安価は気にしないで下さい
翼さん達も同じように考えたのか一カ所に集まるところだった
『翠』「大蛇、念の為警戒お願い」
大蛇にノイズ達からの不意打ちに対処するようにお願いして、『私』と夏菜もそこに降り立つ
翼「無事だったか、蒼井、浅井」
切歌「あのビーム、何とか避けられたデスけど」
調「当たったら私達も危険...」
クリス「ノイズ倒しながらあっちも叩いてねぇと同じことを繰り返すだけだ」
『翠』「うん、だから二手に分かれようと思う」
ネフィリムソウルとゴライアスどっちを相手にする?安価下
(ちなみにネフィリムソウルの場合捕食しようとしてきます。また、カルマノイズ吸収の恐れあり)
翠ちゃん達はネフィリムソウル、夏菜ちゃん達はゴライアス
未来さんさっそく復活か
最終的にはネフィリムソウルにゴライアスを食わせるわけだから、そうするにはどうしたものか...
とりあえず両方弱らせて、どっちかをもう片方の近くに誘導させるしかないかな
『翠』「翼さんとクリスさんは『私』と一緒にネフィリムを、切歌さん調さん、夏菜はゴライアスをお願い」
切歌「何気に翠さん交代してたんデスね」
『翠』「ちょっとダウンしちゃったから『私』が代わりに...」
夏菜「え?え?」
クリス「やっぱりか...」
・・・
『私』、翼さん、クリスさんと切歌さん、調さん、夏菜で二手に分かれ、『私』達はネフィリムソウルの方を向いた
翼「この組み合わせ、ありそうでなかったな」
クリス「あの馬鹿がいる時がほとんどだったからな」
『翠』「そういうときは『私』でもなかったけど...とにかく、どうにかしてあのメタグ◯スを弱らせないと!」
ただでさえネフィリムソウルの周りにはノイズやカルマノイズがいる
下手すればそれらを喰らってネフィリムソウルが進化する可能性もあるもんだから、慎重に
どうする?安価下
***
未来さん比較的軽傷につき、戦線復帰可能となりました、ガングニールのギアを手に入れた響さんと共に戦場に戻ります
ギアのない夢姫ちゃんの復帰が基本的に不可能になりました
***
司令に怪物共かカルマノイズを凍結させられるぐらいの液体窒素を用意できないか頼んでみる
ノイズを先に倒す、大蛇の払い攻撃
ネフィリムソウル、近付くと四つ脚で突進してくるのが厄介でしかない...
しかも隙あらば噛み付こうとしてくるし
『翠』「一旦ネフィリム避けつつ周りのノイズを潰すっ!」
剣を大型化させてエネルギー波をネフィリムソウルにぶつけつつ大蛇の頭に一瞬跳び乗り
『翠』「お願い!」
そう言ってまた跳躍し地面に降りる
その間体全体でノイズ達を払う大蛇
流石の巨体、瞬殺だね
クリス「くそっ、何だこの黒いの!」
翼「刃が通らない...まだまだっ!」
なんて楽してられないのが現状
カルマノイズ相手にこれだとキツイかな
『翠』「ししょー!聞こえる!?」
弦十郎『その感じはあちらの『翠』くんか!どうしたぁ!』
『翠』「どっちだか知らないけど、ネフィリムとかゴライアスとかこの黒いノイズ、どうにか出来ないですかね!?凍結させるくらいの液体窒素とか!」
翼「凍結作戦だと!?」
『翠』「凍結作戦だと子供っぽいですから、ヤシオリ作戦としましょう」
クリス「おい、そこの大蛇それ聞いて震えてんぞ」
コンマ下
奇数 出来そう
偶数 無理そう
や
てかまぁ本物のヤシオリ作戦は凍らせたわけじゃないけどね
『翠』「で、どうなんです!?」
弦十郎『今各部署に連絡している!多少の時間は必要だが、不可能ではない!』
『翠』「なる早でお願いしますよ!」
他のノイズ、そしてカルマノイズを斬りつけつつネフィリムソウルの突進を避け、次にやるべきことを順序立てる
凍結作戦が上手くいってもおそらく長くは保たない、凍ってる間にネフィリムソウルとゴライアスを近づけるのが精一杯かも...
『翠』「それにしたって人手が足りない!」
いくら四割強減っても480万弱
地道にやってても怪物がダブルで来るし...!
コンマ下
奇数 響さん合流
偶数 未来さん合流
ゾロ目 二人とも合流
さ
『翠』「やあぁっ!!」
剣を両手に持ち、身体を回転させるように動いて周りのノイズを蹴散らしていく
クリスさんもミサイルを、翼さんも一体一体確実に仕留めていく
きっと向こうでも切歌さんや調さん、夏菜が頑張ってる
それなのに減ってる気がしない!
クリス「っ!『翠』!!」
『翠』「なっ」
焦っていたせいか、高く飛び上がっていたネフィリムソウルに気付くのが遅れ、『私』は振り向くのが精一杯だった
もうすでに目と鼻の先
大口を開けるネフィリムソウル
思わず目を瞑ると...
ギュンッ!!
その瞬間、鼻の頭のあたりを風が抜けた気がした
未来「間一髪、だね!」
『翠』「未来...さん?」
尻餅をついた『私』に手を伸ばしてきたのは、紛れもなく神獣鏡を纏った未来さん
未来「あと少し光線が遅かったら危なかったね」
『翠』「ありがとう...じゃなくて!怪我は!?」
未来「私はまだ軽傷な方だったから、それに私だけじゃないよ」
未来さんが指差した方を見ると
響「繋ぎ離さなぁぁぁぁいっ!!!!」
ドゴッ!!!
ゴライアスの胸の辺りを拳で貫く響さんが
いや、何あの威力
翼「無事か!蒼井、小日向」
クリス「お早いお戻りだな」
未来「うん、ここからは私も復帰するから」
どうする?安価下
***
ゾロ目が今後二回出ると凍結作戦実行に移されます
***
「翠」がBUD VIRGIN LOGIC - Forbiddenを歌い戦う、翼は燕返し(影縫いと同じくギアの力不使用)
対雑魚ノイズ殲滅といえばクリス
イミテーター・イチイバルフォームに変身してクリスと二人で【GIGA ZEPPELIN】
ネフィリムソウルの脚関節を狙って体制を崩させる
未来さんお願いします!
カルマノイズが周りのノイズを吸収し始める
ノイズの数はどんどん減っているけどカルマノイズが強化され始める
『翠』「これであっちもこっちも四人がかり...」
とはいえイグナイトもエクスドライブもない、いざとなったら絶唱するしか...
『翠』「...援軍来たばっかでそれは縁起でもないね。よしっ!」
とっととネフィリムソウルの動きを止めて、ノイズを減らす!
『私』は地面を蹴り、低空飛行でネフィリムソウルに近づく
『翠』「あ~だば~なは、や~み~に~堕~ちて...な~お~も~た~かく、か~お~り~立~つ~のに...」
逆手持ちで握りしめた剣を構え、突進に真正面から
キンッ
『翠』「ぐっ...」
やっぱり固い...でも!
『翠』「云う~の...ですかっ!!」
ズッ
『光陰剣盾』
足で踏ん張りつつ剣をそのまま地面に突き刺し、ネフィリムソウルの真下の地面から壁を生やす
『翠』「未来さん!脚!」
未来「わかった!」
空中にいればすぐに突進は出来ない
自由落下中の今なら行ける!
未来「はぁっ!」
未来さんの扇子の先から放たれた四発の光線はネフィリムソウルの脚関節を撃ち抜き
ドンッ
ゴゴ...
ネフィリムソウルは着地の後体制を崩した
これでしばらくはちゃんと立てないはず!
未来「『翠』ちゃんはあの黒いノイズの方を!」
『翠』「りょーかい!」
なおも動こうとするネフィリムソウルは未来さんに任せることに
今のうちにノイズの方を...
『翠』「広範囲ならこっち!」
「Stealer Imitator tron」
ギアを解きながら走り、すぐにイミテーターを纏う
『翠』「コピー!」
・・・
翼「ふっ!」
ノイズに斬りつけようと剣を振り落とす翼さん
でもそれは避けられ
翼「逃がさんっ!」
後ろに跳んだノイズに再び詰め寄った翼さんは下から斬り上げた
『燕返し』
ノイズが炭に変わったのを確認しつつ、次を斬る
翼「雪音!」
クリス「わぁってる!」
ドリル状になって背後に迫る鳥形ノイズにクリスさんは振り向いてクロスボウを向け
ドドドッ
『翠』「...随分とチームワークよくなったよね、翼さんとクリスさん」
クリス「あ?べ、別にんなこと...ってお前、その格好」
『翠』「うん、ちょっとコピらせてもらったから」
『私』の今の姿はイミテーター・イチイバルフォーム
カルマノイズ相手にするにしても、先にノイズ減らす方が優先だもんね
クリス「勝手に...まぁいいけどよ」
『翠』「んじゃやろうよ」
クリス「ったく...足引っ張んなよ!」
『翠』「もちろん!」
『私』とクリスさんは二人大型にしたクロスボウを上に向けてクリスタル状の矢を打ち
『翠』「世界は、な~にもっ!!!」
『『GIGA ZEPPELIN』』
戦場全体に無数に降り注ぐエネルギーの矢
これで少しはノイズも減らせ...
翼「うおっ!?」
未来「きゃっ!」
切歌「何デスか!?」
調「っ!」
響「く、クリスちゃん!急にはやめて!」
...うん、戦場全体だからね、そうなるよね
『翠』「ま、まぁみんな上手く避けたみたいだし...」
クリス「だな...っ!?何やってんだあれ!」
『翠』「へ?」
『私』達の技でも消しきれないノイズの大群が数ヶ所で少しずつ減ってきていた
ソロモンの杖?でもそんなわけ...
『翠』「っ!違う!吸収してるんだよ!」
よく見ると、ノイズがカルマノイズに引き寄せられ、そのまま一つになっていってる
『翠』「そういうのはネフィリムだけで十分なのに...!」
確かにノイズの数はまたこれで多少減ったけど、カルマノイズが余計強くなったら意味がない...
ギュルルルルル...
ってゴライアスまた!?
切歌「やばっ!みんな避けるデス!!」
響「逃げてっ!」
どうする?安価下
クリスと合わせてリフレクターを最大展開してカルマノイズに跳ね返す
ゾロ目出ないね
安価なら攻撃の反動で動けないゴライアスの尻尾を響側で一気に切り落とす
『翠』「あぁもうあっちもこっちも!クリスさん!」
クリス「リフレクタァァァァァッ!!!!」
遠方から放たれたビームはまたしてもノイズを飲み込みこっちに放たれた
クリスさんがリフレクターを展開するのに合わせて『私』も最大展開!
いくつものダイヤ型のクリスタルがゴライアスのビームと拮抗し
『翠』「舐めないでよゴライアス...『私』達のリフレクター越えたいなら、カ・ディンギルでも持ってこいっ!!!」
クリス「押し返すぞっ!!!」
ゴゥッ!!
とうとうそれを跳ね返した
クリス「っはぁ...ざけんなよゴライアス...」
『翠』「はぁ、はぁ...でも、ノイズも二発目で大分減った」
見渡す限りほとんど残ってない
奏者が率先して倒したことやカルマノイズが吸収したのもあるだろうけど
『翠』「藤尭さん!今ノイズどのくらい!?」
藤尭『えっあっ、ノイズの反応およそ40万!』
クリス「いやまだまだいるじゃねぇか」
『翠』「最初より9割以上減ったから万々歳でしょ...それよりこっちはネフィリムとかの相手に戻んないと...響さん切歌さん調さん!尻尾!!」
それに頷き、反動で動きが止まってるゴライアスの尻尾に向かって走っていく響さん達を背に、『私』は気合を入れるために頬を軽く叩いた
『翠』「翠の分までやるっきゃない!」
どうする?安価下
(女神「はたして何時間戦うことになるのか...今はリディアン文化祭前日の朝です」)
夏菜ちゃんの助言を受けて決戦仕様に搭載されてる武器も使ってみる
一度も0(翠ちゃん復帰)もゾロ目も出てない?肝心な時に限ってコンマに恵まれないね…安価下
そう言ってる時に限って出るもんさ 安価下
弦十郎『液体窒素の手筈は整った!300秒後にネフィリム、ゴライアス、及び黒いノイズを一箇所に集めてくれ!微調整はこちらでするっ!」
『翠』「了解!」
翼「了解」
クリス「了解!」
未来「わかりました!」
ノイズの数も大分減り、ナイスタイミングの連絡!
響さんにもこの通信は届いてるはずだし、あとちょっと耐えれば勝ち筋は見える!
夏菜『翠さん!フライユニットに搭載しておいた武器、使ってください!』
おっと、そういやフライユニットにも通信機付いてたんだった
『翠』「おっけー!でもちなみに何搭載したの?」
搭載された武器安価下
***
凍結作戦開始
***
***
マリアさんの簡易治療が終わり、戦線復帰が可能となりました
***
ファンネルミサイルみたいな自爆特攻型の子機
少量の神獣鏡を用いた励起レーザー
夏菜『まず、自爆特攻型の子機です。まぁファンネルミサイルだと思ってもらえれば...それと、励起レーザー...こっちは少量の神獣鏡を用いているので、ネフィリムにもゴライアスにも有効です』
神獣鏡本当に沢山あるね...下手したら神獣鏡トルーパーくらいは作れるんじゃないの?
いや、例えLiNKER使っても適合係数足らない場合が殆どだろうしそれは無理か
『翠』「てか『私』の両親も色んな聖遺物持ってたけど、夏菜のところも大概だね...」
少なくとも今のところミョルニルとガングニールと神獣鏡があったのはわかったし...まだまだありそう
夏菜『あ、あの、さっきから何で急に呼び捨』
翠《『翠』、聞こえますか》
『翠』「ごめんね夏菜、ちょっと切る」
その辺かな...これかな?ポチッと
夏菜『て...へ?あの』
プツンッ
フライユニットの通信機らしきところのボタンを押して、銃を撃ちながら念話に応える
『翠』《もう平気そう?》
翠《はい、もう行けます!》
やる気は十分、『私』のステージもここまでかな
『翠』《わかった、今でかいのぶっ放すからすぐ代わる》
『翠』「ファンネルミサイル、GO!!」
掛け声出せば行けるかなと思ったら何か背中のフライユニットからいっぱい出てきたから多分正解
カルマノイズとネフィリムソウルが避けようとしたところでミサイルの中央辺りからエンジン噴射し追尾、それぞれで爆発が起きた
『翠』《頑張りなよ!》
・・・
『私』と交代し、すぐに身体を起こして空に飛びました
あと少しで凍結作戦決行
となればここからは誘導です!
翠「と、その前に夏菜さんに通信...ここでしたっけ」
ポチッと
夏菜『み、翠さん!急に切るのはやめてください!』
翠「あー、ごめんなさい」
それは私ではないと言っても仕方がないことですかね
翠「夏菜さん、響さん達と一緒にゴライアスをネフィリムとの間の真ん中らへんまで誘導してください。私達もネフィリムを誘導するので」
夏菜『え?あ、はい...あれ?さん付けに戻って』
翠「それじゃ」
プツンッ
さてと、一旦未来さんの方に援軍に行きますか
翠「未来さん!3、2、1で右に避けてください!」
未来「!?」
空中で弓を構えた私はわしゃわしゃとその場で蠢くネフィリムソウルに狙いを定め
翠「ここ!」
ヒュンッ
放たれた矢はネフィリムソウルの脳天(?)に吸い込まれるように突き刺さり、さらに
マリア「はあぁぁっ!!」
『HORIZON†SPEAR』
高出力のエネルギービームがネフィリムソウルの横から一気に当てられました
マリア「待たせたわね!」
翠「待ってな...くはないです、はい」
そういうこと言うと泣くかもしれないので黙っておきましょう、人手不足なのは事実です
でもこれで全員集合!
ウェル「ふふふふ...」
どうする?安価下
(夢姫「わたくしだって...もっと...」
『凜音』「歌代さん...」)
ネフィリムソウルのダメージが蓄積し、ゴライアスの捕食を開始する
模倣ソロモンの杖でノイズをなるべく一点に誘導する
夢姫が戦場にこっそり来ちゃったので仕方なくギアを渡す
ノイズの一部が一般人の居る所へ移動し始める
ネフィリムの腕を付けたウェル博士が市民に聞こえる様に通信で
「皆さんッ!市民は僕が守り抜いて見せますッ!皆さんは敵の親玉をッ!」
と英雄アピールをしながら戦い始める
弦十郎『間も無く液体窒素運搬車が現場に到着するっ!』
翠「了解です!」
空から見渡せば、確かにいくつもの運搬車が近付いてきているのが見えます
あれの中身を上からかけるつもりなんでしょうか
...突っ込んで爆発とかないですよね?
翼「マリア!暁達と合流してゴライアスの誘導を援護してくれ!こちらは私達で!」
マリア「OK!」
私達も今のうちにネフィリムの誘導を
クリス「くそっ!ちょせぇんだよっ!!」
の前にノイズですね
一時的にノイズもカルマノイズもどこか別のところに誘導するしか...
翠「...やるしかないです、コピー!!!」
イミテーター・ソロモンオブケインフォームどんな見た目?安価下
パト◯イバーのような角が生えている
完全聖遺物からか胴体の方は装甲が多め
全体的にシルバーの鏡面仕上げ。
頭の中で対象を想像し、それをギアに反映させることで目の前になくともギアやノイズの模倣は出来るのですが、いかんせん今回はソロモンの杖
つまりはアイテムとしての姿しか知らないので、少し不安が...
パァァァァ...
しかしそれは杞憂だったようで、イミテーターのギア全体が銀色の光で包まれました
翠「これは...」
ヘッドギアの両側にはイングラム的な角が生え、今までと違い想像したのが完全聖遺物だったからか特に胴体の部分を覆う装甲が多く、そして全体的にシルバーの鏡面仕上げ
アガートラームとはまた違った白銀のギアの誕生です
翠「...イミテーター・ソロモンオブケインフォーム!」
私はアームドギアとして杖を召喚し、ノイズ、カルマノイズに向けて命令を送りました
例え本物でなくとも、操るくらいは...!
ピコピコッ...ピコッ
それを受けたノイズ達は思うように動く個体もあれば、そうでない個体、そしてまるで迷っているような動きをする個体も
未来「そっか、ソロモンの杖で...でもだめ!あの黒いノイズには効いてない!」
翠「だったらぁっ!」
言うことを聞かないノイズやカルマノイズの地面に擬似宝物庫の扉を開き、その中に閉じ込めます
ピシッ
翠「うぐっ...」
ただギアの出力の問題か宝物庫の内側からの攻撃に耐え切れず、時空にヒビが入ってしまいます
もちろん、私の方にも多少のダメージが
本編でも、バビロニアの宝物庫の扉をあんなに大きく開けられたのはエクスドライブで上がった出力を利用してのことでした
つまり、この状態では複数箇所同時に小さな扉を開けるのがせいぜいで、他のノイズを吸収したカルマノイズによる位相のズラしを押し留めるのはかなりキツいです
翼「あと少しだ!私達でネフィリムと」
マリア「ゴライアスを合わせる!」
クリス「その隙におっさん!」
弦十郎『おうとも!タイミングは任せろっ!!』
杖を握りしめ、なんとか宝物庫の扉を押さえている間、皆さんの手によってゴライアスとネフィリムソウルが誘導されていきます
切歌「あとちょっとで...っ!やばいデス!急ぐデスよ!」
そのとき、ネフィリムソウルが何を思ったのか、ゴライアスに飛び掛かり捕食し始めました
いえ、それ自体は狙い通りですけど
調「今はあっちも取り込み中、いけない!」
響「ししょー!」
このままのペースで捕食が完了しては、宝物庫に誘導出来ません
ただでさえあの巨体を入れられるほどの扉を開けるかわからないことが判明してしまったのに...!
ピシッ...パァァンッ!
翠「っ!破られました!」
このままじゃノイズがまた解き放たれて...
カルマノイズによってこじ開けられた扉からノイズが戻ってきて、さらに私達に目もくれず避難用シェルターの方に向かい始めました
クリス「アタシがっ!」
マリア「待ちなさい!こっちもどうにかしなきゃでしょう!」
翠「も、もう一回宝物庫を!」
ウェル『僕こそが...真実の人ぉぉぉぉぉぉっ!!!!!』
...はい?
街中に響き渡るような声で聞こえてきたのは、聞き覚えのあるどっかの誰かの...
ウェル『皆さんッ!市民は僕が守り抜いて見せますッ!皆さんは敵の大玉をッ!』
間違い無いです
あの変態です
ピンマイクでも付けてるようですけど、市民に対する英雄アピールか何かでしょうか
マリア「ドクター!?どういうこと!?」
翼「わからない、だが彼とて奏者ではない、このままでは!」
調「世話がやける...っ!?」
響「LiNKER...違う、何を!?」
ノイズ達の前に立ちはだかった変態の手に握られているのは、遠目からなのでよく見えませんが、注射器のようでした
ですがLiNKERのように緑色ではなく...
プシュ...
ウェル『戦場に充満したフォニックゲイン...来た来た来たッ!これだ...これだぁぁぁぉッ!!さぁ、目覚めろッ!』
まさか...あの黒く変色し始めた腕って...
ウェル『ネフィリィィィィィムッ!!!!!!』
・・・
クリス「アイツ...まじかよ」
未来「この間消し去ったはずなのに...」
ウェル『ふっふっふ...天才は常にあらゆる状況を想定し、備えるものですよ』
未来「こっちの話し声が聞こえてるっ!?」
何というか...まぁ弱くはなかったですよ、彼
何せネフィリムが融合した左腕『だけ』でノイズをいなしてるわけですから
若干逃げ腰なあたり相変わらずでいつもと変わりませんけど
ウェル『世界の英雄にはなれなくても、誰かの英雄にはなれるんですよぉぉぉッ!!!』
てかうっさいですね!なんでマイクつけたまんま叫んでんですか!
響「とにかく、今のうちにこっちなんとかしないと!」
弦十郎『配置完了、いつでもいけるぞ!』
翠「捕食を一旦止めさせて、そこを凍らせましょう!そしたらそのまま宝物庫にぶち込みます!」
翼「行くぞ!」
クリスマリア「「はぁっ!!」」
未来調「「えいっ!!」」
『MEGA DETH INFINITY』
『HORIZON†SPEAR』
『α式 百輪廻』
『混沌』
クリスさん、マリアさん、調さんの最大火力をネフィリムソウルの口元にぶつけ、そこを未来さんが後押しし
翼「とぁっ!!」
切歌「デェェェスッ!」
夏菜「光にぃぃぃぃっ!!!」
響「ハァァァァァッ!!!」
『天ノ逆鱗』
『切・呪リeッTお』
ドゴッ!!!
翼さんの盾...じゃなく剣、切歌さんの鎌、夏菜さんの槌、そして響さんの拳をその上から叩き込みました
弦十郎『液体窒素放水ッ!!!』
そしてネフィリムソウルの捕食が止まった瞬間を狙い、ネフィリムソウルとゴライアスを囲むように配置された運搬車から液体窒素が放水されていきます
そのおかげで二つの怪獣の身体はみるみるうちに凍り...
ビシッ
翠「っ!足りない!?」
凍ったそばから身を捩り無理矢理割って解凍しようとするネフィリム
いえ、むしろ液体窒素すら食い尽くそうとしているようにも見えます
夏菜「あのままじゃ宝物庫に入れられてもすぐに暴れて...くっ!」
響「止まれぇぇぇっ!!!」
夏菜さんや響さんが少しでもネフィリムソウルを大人しくさせようと立ち向かうのを見て、翼さん達もまた動き出します
翠「私も...」
夢姫「翠さんっ!!!」
翠「!?」
加勢しようとした私の腕を掴んで止めたのは、息を切らした夢姫ちゃん
どうしてまたここに...
夢姫「さっき...はぁ...ウェル博士さんと一緒に...まだ、戦いたいから...わたくしも...」
翠「夢姫ちゃん...」
本当は怒鳴りたいほどです
あれほど念押しして、まぁ私もダウンしましたけど、夢姫ちゃんだってダウンしたんです
無理はしないと約束して、だからと『翠』が止めさせて
翠「...あぁもう!こんな戦場のど真ん中じゃどうしようもないです!今度こそ無理しないでくださいっ!!」
私はイミテーターの変身を解き、夢姫ちゃんの手に握らせました
どのギアで行く?安価下1
1 アメノムラクモ
2 アスクレピオス(戦闘不向き?)
3 ミョルニル
4 神獣鏡
5 同時展開(神獣鏡と何のギアを同時展開するか記述)
(イミテーターは夢姫ちゃんが使うためため使用不可です)
どうする?安価下2
(セレナ「ネフィリム改めて見ると強すぎ...」)
1
動力にミョルニルを使っている夏菜ならミョルニルを使えるはず、夏菜にミョルニルを渡してみる
いやバックファイアあかんくなかったっけ
安価したならアメノムラクモと神獣鏡同時
イミテーターを解除した私はやはりアメノムラクモ、そして...
夏菜「はぁ、はぁ...」
ちらりと夏菜さんの方を見ると、長期戦のせいかピコハンがガタが来ているようです
それ以外の装甲にも...
シンフォギアシステムがムテキである、ということは決してありませんが、所詮聖遺物のデータを基にした劣化品ではそれ以下の耐久性しか出せていないらしく...
翠「...」
動力にミョルニルを使う...つまり、少なくともミョルニルとの相性はいいはずの夏菜さんなら...
私はそっとミョルニルのギアペンダントを握りしめ
翠「...夏菜さん!」
私の声に振り向いた彼女に、それを投げ渡しました
夏菜「え?」
翠「...うん」
夏菜「...わかりました、借ります!」
私、夢姫ちゃん、夏菜さんはそれぞれギアペンダントをかざし
「Imyuteus amenomurakumo tron」
「Stealer Imitator tron」
「Strength Mjolnir tron」
...そういえば二人とも聖詠は私が考えたのと一緒でしたね
久々に転生者特権的なやつでしょうか
何かこう...勘で当てられる的な
夏菜さんミョルニルのイメージカラー安価下1
(ちなみに翠ちゃんミョルニルのイメージカラーは
『黄色に近い黄緑色』
です)
変身後どんな見た目?安価下2
(ちなみに翠ちゃんミョルニル(ウェル博士改造済み)の見た目は
『そらおとのニンフ・ステルス水着(ニンフんどしのみ)』
です)
(神獣鏡との併用も戦闘中にやる予定です)
水色
重量タイプで装甲マシマシのイメージ
私がアメノムラクモ、夢姫ちゃんがイミテーターを纏っている間夏菜さんは...
私の時の黄緑と違い水色の光が夏菜さんを包み込み、各部をガシンガシンと重低音を響かせながら分厚い装甲が覆っていきます
それこそ、完全聖遺物を模倣したイミテーターに勝るとも劣らない装甲マシマシ
それも全身ですから、見るからに重量タイプな仕上がりです
何というか...ドラ◯もんバトルモード!みたいな印象ですね、もしくはガオガ◯ガーやマジ◯ガーZ
えぇ、あれ系の擬人化みたいな見た目になってます
AI『マスター、私のスキャニングでは問題は見当たりませんが、どこかおかしなところはありませんか?』
夏菜「大丈夫...だと思います」
いつも使っているピコハンと違いまんま槌ではありますがそれをクルクルと回し、感触を確かめています
あの調子なら大丈夫でしょう
夢姫「行きましょう、翠さん!」
翠「えぇ、なるようになれです!」
どうする?安価下
片足を潰す勢いでネフィリムソウルの膝関節に励起レーザーを照射
夏菜に槌で守りの厚い部分を破壊させ、翠がその部分を切断する
響さん達がそれぞれの武器でネフィリムソウルを痛めつけているところに夏菜さんも合流し、同じように槌を振るいます
夏菜「やああぁぁぁっ!!」
ドゴッ
そして私もフライユニットから出現させ肩に乗せたビーム砲の銃口をネフィリムソウルの膝関節に向け
翠「すぅ...励起レーザー、発射ッ!!!」
ドゥンッッ!!!
真っ白い光のレーザーはネフィリムソウルの脚ごと潰さんとばかりに放たれ、4足のうち1足を遂に消し去りました
クリス「アタシ達も」
未来「えぇいっ!!!」
クリスさんのミサイル、未来さんのビームもまた他の3足にダメージを与え、ネフィリムソウルはバランスを崩し始めます
良い流れが来てます!
響切歌調「「「はああぁぁっ!!」」」
翼マリア「「タアアァァッ!!」」
ここぞとばかりに響さん達も再び互いの技を重ね、一番分厚い背中の装甲を攻撃しゴライアスから引き剥がそうとしました
夏菜「もう一回ッ!!!」
ドゴッッ!!!!
夏菜「翠さんっ!!」
その上からの夏菜さんの二発目の直後、私は巨大化させた剣をみなさんがダメージを与え続けたところに斬りつけ
翠「ぐううぅぅぅっ...固い...まだぁっ!!!Duplicate shen shou jing duplicate tronンンンンッッ!!!!」
咄嗟に神獣鏡を併用、アメノムラクモのアームドギアに、神獣鏡の聖遺物殺しの力を付与して『斬る』と『消す』の作業を重ね合わせます
ネフィリムソウルを倒し斬る必要はない、ただ少しゴライアスを食べるのを遅らせるだけで良い!
だからっ!!!
翠「斬り裂けぇぇぇぇぇっ!!!!!」
ズッ!!!
その刃は確かにネフィリムソウルの背を真っ二つにし、怪物に悲鳴を上げさせました
翠「夢姫ちゃんっ!今です!」
夢姫「はいっ!!」
ここまで来ればあとは場所を移してからの戦いです
ネフィリムソウルとゴライアスの真下にソロモンの杖を模倣した夢姫ちゃんが擬似宝物庫への扉を開け...
コンマ下
奇数 流石夢姫ちゃんすごい!ゴライアスもネフィリムソウルも楽々収納レベルの大きさの扉
偶数 大きさが足りない!押し込むしかない
ゾロ目 カルマノイズこ妨害
ほい
かなしみ
コンマ神はどこまで僕らをためす
夢姫ちゃんが一点集中で開けたそれはみるみるうちに広がり、ゴライアスの脚がズブズブと沈んでいきます
夢姫「ぐぬぬぬぬ...」
あと少し、あと少し!
この調子でいけば...
調「...っ!危ないっ!!」
夢姫「え...」
ドッ!
良い流れが来ていたせいか、私達は注意を怠っていました
だからこそ、夢姫ちゃんに迫る影...カルマノイズに反応が遅れ
夢姫「きゃぁっ!」
翠「夢姫ちゃんっ!」
夏菜「歌代さんっ!」
突き飛ばされる夢姫ちゃんをただただ見ていることしか出来ませんでした
それにより擬似宝物庫の扉は閉じてしまい、脚が沈んでいたゴライアスの肉体もこちらの世界に再び出てきてしまいます
翠「こ...のっ!!」
さっきまでネフィリムソウルに叩きつけるように食い込ませていた剣を握り直しカルマノイズに投げつけようとした私は、別のカルマノイズが視界に割って入って来たことでそれを中断せざるを得なくなりました
ですが関係ありません、それなら目の前に来たこのカルマノイズを斬り伏せて...
キンッ
翠「硬っ」
そう言ったのもつかの間
ドカッ
カルマノイズは身を捩り細くして体当たりを仕掛け、それをモロに食らってしまいます
夏菜「翠さんっ!」
響「黒いノイズが...集まってきてる?」
翼「まさかっ!」
痛む身体を抱きながら状態を起こすと、複数体いたカルマノイズがネフィリムソウルとゴライアスの肉体に近付き、融合していくのが見えました
翠「...ははっ、何が正夢なんですか...その方がまだよかったじゃないですか」
そしてカルマノイズが加わったからかその融合スピードは格段に向上し、瞬く間に一つになっていきます
それはすでに『個』の存在
記憶にあるネフィリム・ノヴァの何倍も歪で、何倍も脅威になり得る存在
翠「ネフィリムとゴライアス、そして黒いノイズが合わさった融合獣...」
本気でこんな面倒なフュージョンライズ、あるいはフュージョンアップしたやつ相手にするんですか...
どうする?安価下
(ちなみに通常ノイズはウェル博士によってお掃除済みです(ウェル博士のネフィリムの餌になってます))
夏菜ちゃん、1号機に搭載した絶唱爆弾でネフィリムソウルを道連れにする事を提案する
S2CAを提案
夏菜「...こうなったら、アレしかないです」
そう呟いた夏菜さんは、何かを取り出しました
見た感じはコンパクトにしたフライユニット...
翠「アレって...そのフライユニットが関係してるんですか?」
夏菜「...ここが、私の死に場所かもしれません」
翠「...それ、何号機ですか?」
不穏なことを言い出しているのを聞き、まさかと思いつつもそう尋ねました
どうか思い過ごしであってほしいんですが
夏菜「1号機...その聞き方、もしかしてこれに何が搭載されているのか聞いたんですか?」
翠「1...!ダメです!だってそれは!」
私は夏菜さんに近付きフライユニットを奪い取ろうとしますが、さっきの攻撃のダメージが長引いていてよろけてしまいます
マリア「どういうこと?貴女それを使って何をするつもりなの?」
夏菜「...このフライユニット1号機には、絶唱レベルの威力と範囲を持つ自爆装置が搭載されています。これを使って、私があの怪物を」
翠「倒すつもりですか!自分自身を道連れにしてっ!!」
その瞬間、奏者のみなさんに衝撃が走りました
そんな馬鹿な、というような驚愕の表情を浮かべ、息を飲んで
夢姫「自爆...?夏菜さんが...?」
夢姫ちゃんもそれを聞き、信じられないと今にも泣きそうな顔でこちらを見ています
夏菜「あれは私が倒すべき敵です。そうある為に私は作られた...化物には化物をぶつけるって何かで言ってたじゃないですか」
翠「そんなこと誰が許せるって言うんですか!」
夏菜「だったらどうしようっていうんですか!!あんな怪物を!!!」
その悲痛な叫びに、私はハッとしました
夏菜さんだって、決して死に急いでいるわけではないんです
ただ自身の出生の理由故に、どうすることが本当に最適なのかわからないだけで
...だとしても、ここで彼女を送り出すなんてこと、絶対にしません
何か、何か手は...
翠「...S2CAなら」
響翼クリス「「...っ!」」
翠「S2CAなら、もしかしたら!」
そうです、エクスドライブやイグナイトばかりに気を取られ、S2CAの本来の使い道を忘れていました!
未来「そっか、アレなら!」
切歌「えすつー?」
翠「以前『QUEENS of MUSIC』のとき出された増殖型ノイズ、アレを消し去った技です」
マリア「あのときの...!」
調「虹色の竜巻...」
エクスドライブは大量のフォニックゲインがなければなれません
それこそリディアンという奏者候補の集まりの学校の生徒による合唱、全世界70億人の歌、あるいはそれを凌駕するほどのフォニックゲインがなければ
しかし
翠「『S2CA』...『Super Song Combination Arts』は本来響さんのガングニールの『他者と手を繋ぎ合う』という特性を生かし、奏者達の絶唱を威力倍増させた上で一撃に紡ぐという技。私を含めた四人の絶唱を紡いだS2CAはあのししょーにかすり傷を負わせることすら可能にしました」
マリア「あの怪物に!?」
切歌「かすり傷デスと!?」
調「信じられない...そんな、まさか!」
夏菜「...え?かすり傷?」
あのししょーにかすり傷を負わせるってかなり大変なんですからね!ネフシュタンフィーネさんだって不意打ちでやっと大穴開けてもすぐししょーは治りますし
翼「待て、だとしてもこの人数...立花の身体が保たないぞ」
問題はそこです
いくら響さんとはいえ、こんなに大人数の絶唱の負荷を一人で背負うのは自殺行為
なら...
どうする?安価下
イミテーターガングニールフォームいけるかな
夢姫がイミテーター・ガングニールTypeHで、
翠がシェンショウジン+アメノムラクモの同時展開で2つのギアにフォニックゲインを循環させることによって3点調律する
夏菜が「自分はもう長生き出来ない、仮に生きても世間からは迫害される存在…最後ぐらいかっこよく散らせてくれ」と言った直後に翼とマリアからビンタ
翠「生きるのをあや
翠「生きるのを諦めるな!」と敬語を捨てての叱咤
途中で送ってしまいました、すいません
夢姫「...なら、わたくしもやりますわ」
夢姫ちゃんはそう言って響さんのガングニールを模倣し、一歩前に出ました
翠「夢姫ちゃん...」
夢姫「無理なんかしてませんわよ、それに...響さんはやるのに、わたくしにだけダメとは言わせませんわ!」
先に言われ、私は何か言おうにも言えず、頷くことしか出来ません
確かにイミテーターであれば響さんのガングニールを模倣することは可能です
それこそ、特性まで完璧に
でもそれは響さんが背負う負担と同じものを夢姫ちゃんも背負うということ
...やっぱり夢姫ちゃんにイミテーターを渡すべきではなかったのかも
翠「二人にだけ負担をかけさせるなんて出来ません。私もやります」
今更言っても仕方がありません
ここはなんとしても、せめて二人の負担を減らさなければ
切歌「翠さんが...?」
調「もう一つ、そのイミテーターがあると?」
翠「いいえ、今の私はアメノムラクモと神獣鏡の同時展開...この二つのシンフォギアにフォニックゲインを循環させます」
クリス「そんなこと出来んのか!?」
翠「思い付きは数字で語れないんですよ」
はっきり言ってこれはかなり部の悪い賭けです
響さんのガングニールやセレナさんのアガートラームのような特殊な特性がない限り、他のシンフォギアの絶唱によるフォニックゲインを循環させることはほぼ不可能
なぜなら、シンフォギア同士が繋がり合わないからです
ですが、私は本来出来ないはずの『聖遺物』と『聖遺物殺し』の『同時展開』を可能にしています
翠「この除去装置は神獣鏡による『聖遺物殺し』の特性を相方の聖遺物を消さない程度に抑え、両立を可能にする装置...そして現に聖遺物同士のシンクロは可能だと響さんのガングニールが証明しています。なら、除去装置で掛け合わせる対象を今この場にある聖遺物全てに出来れば...!」
10人分、11個のシンフォギアの絶唱を三点で調律出来るはず
夏菜「...いい加減にしてくださいっ!!」
融合獣を警戒しながら話し合っていた私達ですが、夏菜さんがまた大声を上げたことにより全員が夏菜さんの方を向きました
夏菜「もういいじゃないですか...自分はもう長生き出来ない、仮に生きても世間からは迫害される存在...最期くらいカッコよく散らせてくだ」
パシンパシィィィンッ
夏菜さんが言い終わるか終わらないか、私が怒りを露わにするか否かの瞬間に、二発の乾いた音が鳴り響きます
それは、翼さんとマリアさんが続けて夏菜さんにビンタした音でした
お面もその衝撃で外れ、宙を舞っています
夏菜「...な...何を」
翼「...それは、本気で言っているのか」
マリア「...もしそうなら、二発じゃ足らないかもしれないわね」
夏菜さんの襟元の装甲を掴み、引き寄せるマリアさん
マリア「言ったはずよ、『セレナを失った時のような悲劇を繰り返さないために』...と」
そう言って装甲から手を離して突き放します
夏菜「っ...だからって、私は!こんな醜い身体で!ただの人形じゃない、人形な上弄りまくったガラクタの身体で!」
それを聞いた時、私はもう限界でした
違う、そんなことない、夏菜さんはそんな存在じゃないっ!
翠「生きるのを諦めるなっ!!!」
私は思うまま、感情のままに夏菜さんにそう叱咤しました
これは怒り...いいえ、これは悲しみでしょうか
出会って間もない私達ですが、それでも私は夏菜さんのことを友人だと思っています
そして夏菜さんもまた、私のことをそう思っていてくれたらいいなと
だから...ううん、それが理由というわけもないです
きっと夏菜さんが敵であったとしても、赤の他人であったとしても、この感情は変わらない...
どうする?安価下
(『翠』「行け!行っちゃえ!てか早くしないとあの融合獣暴れ出すよ!」
セレナ「あっちの翠ちゃんまで敬語取れたら、こっちの『翠』ちゃんが増える感じになるのかな」
奏「あっちの方が礼儀正しいっぽい印象だからこうはなってほしくないかな」
『翠』「待ってください、『私』貴女達に対しては割と敬語ですよね?あとあっちの翠だって礼儀正しいっぽく見えるだけでそうでもないですよ?」)
10角形以上は多角形でポリゴンらしいですね。
S2CA-polygon.Ver
10角形はdecagonと呼ぶこともあるよ 安価下
AI『黙れ小娘!お前にマスターの不幸が癒せるのか?』
翠「わからない、でも一緒に生きることはできる!」
いきなりもののけ姫になって草
安価下
AI『黙れ小娘!お前にマスターの不幸が癒せるのか!?』
...っ!?
つい感情に流されて怒鳴ってしまった私の頭は、AIさんの珍しい怒号で急速冷凍されました
あの人(AI?)あんな口調...というかあんな感じのキャラでしたっけ
いや、マスターたる夏菜さんのことを想っての怒号...
AI『倫理観を放棄した人間がノイズを逃れる為に作り出した赤子がマスターだ!人間にもなれず兵器にもなりきれぬ哀れで醜い可愛い我が娘だ!お前にマスターを救えるか!?』
翠「わからない...でも、一緒に生きることは出来るっ!!」
違うあのAIさんこの状況で遊んでらっしゃる
思わずそう返してしまいましたが、そこに偽りはないのでいいでしょう
夏菜「いやちょっと真面目な感じかと思った私が馬鹿でした。あと私あなたの娘じゃないんですが」
AI『似たようなものですよマスター』
夏菜「母は健在なので遠慮します」
翠「...ふっ、ふふふっ」
さっきまであんなに感情的だったのに、なんだか可笑しくなってきてしまった私は吹き出してしまいます
見れば翼さんやマリアさんも呆れた顔で笑っています
もしかしたら、AIさんはこれを狙って声を出したのかもしれません
とはいえあれが本音でないとも限りません...きっと本音でしょう
なら、私も自分の言葉には責任を持つべきですね
響「...え?どの辺からこんな空気になったの?」
夢姫「『ファッファッ、どうやって生きるのだ』ですわね...」
未来「シリアスが続かない...」
調「変な人達...」
切歌「...本当、変な人達デスね」
クリス「まったくアイツらは...この状況で何してんだよ...んで?やんのか?」
ため息と共にそう聞いてきたクリスさんに対し夏菜さんは
夏菜「...もう、いいです。なんかそういう流れじゃなくなっちゃったので...それに...」
ちらっと私の方を向いた...気がしましたが、気のせいでしょうか
そのままクリスさんの方を向き
夏菜「いえ、なんでもないです」
クリス「ならとっととやろうぜ。奴さんはもう準備万端らしいしな」
ネフィリムとゴライアスとカルマノイズの融合獣はその巨体をゆっくりとした動きで前に進め、こちらに迫ってきていました
ゴライアスやネフィリムが含まれている為、またビームを撃ってくる可能性もあります
翠「皆さん、手を」
一箇所に集まった私達はそれぞれ手を取り合いました
翠「夏菜さん」
夏菜「...」
翠「さっき言ったこと、ノリだけじゃないですから」
夏菜「...期待しないでおきますよ」
そう言う夏菜さんの顔はお面がない為、少し赤くなっているのがよくわかります
ギュッ
繋いだこの手を、私は絶対に離しません
ひとりぼっちは寂しいですからね
「「「「「「「「「「atrandis babel ziggurat edenal...Emustolronzen fine el baral zizzl...」」」」」」」」」」
響き渡る10人分の歌声
全体の三分の一の負荷とはいえ、それはつまり結局は1人に3人分以上の負荷がかかるということ
全身何かに飲み込まれるような、塗りつぶされるような感覚に襲われます
「「「「「「「「「「atrandis babel ziggurat edenal...Emustolronzen fine el baral zizzl...」」」」」」」」」」
そして、その歌の終わりと共にそれはさらに強まり、内側から肉体が弾け飛んでしまいそうな圧力と苦しみが
それでも、この衝動に塗りつぶされてなるものかっ!です!
翠「グゥゥッ...!」
夢姫「ア...アアァァァッ!」
響「ガアァッ...S2CA...」
翠響夢姫「「「polygon.Ver!!!」」」
コンマ下
奇数 勝った...?
偶数 これでも足りない
ゾロ目 歪な怪物、その正体は形を成した飢餓衝動
まかせろ
私達の周りを虹色のオーラが包み込み、そして私と響さんと夢姫ちゃんの三人の中に集まっていきました
翠響夢姫「「「はああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」」」
そしてそれは変形させて腕と一体化させた私の剣に、左腕のパーツも右腕に移すことで完成した響さんと夢姫ちゃんの拳に収束し、それぞれのアームドギアの各所が展開し、エネルギーを蓄えていきます
同時に融合獣の懐に向けて跳んだ私達三人はその腕で強烈な一発を入れ
翠「解放全開っ!」
響「これで本当にっ!」
夢姫「最後の最後っ!」
翠響夢姫「「「貫けぇぇぇぇぇっ!!!!!」」」
私達のアームドギアの回転はどんどん勢いを増し、融合獣の巨体を空へ持ち上げ
その身体を貫いた三つの虹色の竜巻はさらなる大きな螺旋を描き
オオオォォォォォォ!!!!
ィィィィン...
カッ
ドォォォォォォォッ
空一面を覆い尽くすような爆発
周辺の雲全てを吹き飛ばし、青い青い空がどこまでも広がりました
・・・
翠「ぐへっ」
力を使い切った私は自由落下で地面に叩きつけられました
ギアが解除されていないとはいえあの高さからの紐なしバンジーはかなり痛いです
響「あだっ...ったぁ...」
近い位置に響さんも落ちてきましたね
夢姫「っとっと...大丈夫ですの?翠さん、響さん」
翠「ゆ、夢姫ちゃんはなぜに普通に降りてこれてるんですか...」
夢姫「神獣鏡をコピーして普通に浮遊を...翠さんのアメノムラクモも羽衣飛べましたわよね?というかその背中のやつ...」
翠「フライユニットはさっき黒いノイズの体当たり受けた時に故障したっぽいんですよ...羽衣はもう本当忘れてました」
というか神獣鏡も同時展開してるんですからバリバリ飛べるじゃないですか私
何で自由落下したんでしょう...はい、すぐそういうこと思いつかなかった私の落ち度です
夢姫「よっと...」
翠「どうも...」
夢姫ちゃんが差し伸べてくれた手を掴み、立たせてもらう私
いけませんね、無理しないでとやや上から目線で言っていたのにこの瞬間だけ見れば完全に立場逆転してます
夢姫ちゃんの方が余裕っぽく見えます
まぁそれは置いておいて...
翠「...勝った...んでしょうか」
確かにあの瞬間手応えはありましたし、融合獣の身体が爆散するのもわかりました
でもなんだか実感が湧きません
夢姫「勝ったんですわ!私達全員の勝利ですの!」
翠「...そう、ですよね!」
・・・
その後二課によって爆散した融合獣の肉片の回収、および処分が決定しました
ようやく...ようやく平和!三期が来るまでは!多分!
どうする?安価下
>>759で跳ね返したビームにより、フロンティアの封印が解け浮上する
勝てた喜びで思わず夏菜に抱き着く
夏菜「まさか本当に倒すなんて...」
夢姫ちゃんに立たせてもらった後通信機でししょー達からの二課の今後の予定を聞き一息付いていると、夏菜さんがそう呟きながら困ったような笑顔でこっちを見ています
夢姫「えぇ、勝ったんですのよ!」
翠「勝ったんですよ!私達!」
ちょっとふらつきながらも夏菜さんの元へ走り、勝った嬉しさで思わず飛び込むように抱きつきました
夏菜「うえぇ!?///」
遅れて夢姫ちゃんも
夢姫「えぇいっ!」
夏菜「ちょっ歌代さんまで!?///」
反対側から夏菜さんに抱きつき、夏菜さんの顔はみるみるうちに赤く...
タッタッタッタッ
『凜音』「蒼井さんっ!歌代さんっ!浅井さんっ!」
声のする方を向いてみると、緒川さんが運転してきたであろう車と、そこから降りて走って来る『凜音』ちゃんの姿が
夏菜「待ってまさか」
『凜音』「とぉっ!」
そして『凜音』ちゃんも私達三人まとめて抱きしめるようにくっついてきました
『凜音』「よかった...よかったですよぉ...三人共無事で...本当に...」
夢姫「戦えて、勝てたんですわぁっ!!」
夏菜「あぁもうっ!私はノンケなんですってばぁっ!!!///」
大切な人達の為に勝てた事、大切な人達が無事に戻ってきてくれた事
それぞれ少し違った意味でも
同じように喜んで、嬉しくて、涙を流して
夏菜さん、生きてるって、いいことでしょう?
そう尋ねてもいいのかどうか、躊躇してしまった私ですが
それでもきっと今の夏菜さんなら...
響「だ、誰か私の方も気にして...」
未来「ほら響、手貸すよ?」
響「うぅ、ありがと未来...」
クリス「にしてもまた派手にぶっ飛ばしたな...」
翼「明日の文化祭は延期かもしれんな...」
マリア「...疲れた」
調「うん...」
切歌「デス...」
こうして、やっとこさ休みに入れるなと
もうこれは一週間くらいは休みまくりたいなと思っていたそのとき
友里『東経135.72度、北緯21.37度付近の海底から高エネルギー反応!これは...っ!』
弦十郎『なっ...』
翠「っ!?」
通信機から漏れ出ていたその会話に、私は「あぁ、まだ休めないんですね」と思わず涙を流してしまいました
・・・
本部に戻り、そのまま奏者全員オペレータールームに集められます
藤尭「映像回します!」
弦十郎「これは...」
マリア「フロンティア...私達の計画の要...!?」
モニターに映し出されたのは、確かにあのフロンティアでした
でもどうして...
藤尭「海面から出ている部分は、全体から見てほんの一部...」
友里「先程の戦闘中翠ちゃんとクリスちゃんが跳ね返したゴライアスの光線がそこに到達していたことが確認されています」
ということは、それが封印を解いた原因...?
でも、どうしてゴリアテのビームで...
いえ、それよりも今は今後のことです
どうする?安価下
とりあえずみんな一時休憩!フロンティアの件は後回しにするかOTONAに任せて身体を休めよう
翠ちゃんは女神様と二人きりで念話して相談
あんな騒ぎがあって学校も休み、文化祭も延期になったので相談後翠は枕を高くしてお昼寝
米軍艦隊がフロンティアへ向けて出発したとの情報。
奏者は艦隊がフロンティアに到着するまでの約一週間は休息。
休みの間ウェル博士に「もっと英雄の様な活躍をする為に」
と言う名目で訓練漬けにするOTONA
すべてが終わった時、其所に居たのは働きたく無いと呟くマダオが
翠ちゃんと夏菜ちゃんが互いに貸し合った物を返却
ビッキーのガングニールは暫く貸してもらえる事に
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そのとき、アラートと共にスクリーンの端にいくつかの艦隊の映像が映し出されました
友里「米国所属の艦隊が接近しています」
藤尭「しかし進行速度が遅く、到達までおよそ一週間はかかるかと。警戒しているのか...?」
おっそ
いや、警戒し過ぎでしょう
...いえ、正体不明の大きな何かが急に海底から出てきたら警戒もしますか
翼「司令、私達は」
弦十郎「あぁ、リディアンの中等部高等部共に臨時休校と文化祭延期の知らせが来ていた。一先ずフロンティアや米軍艦隊のことは俺達に任せて、全員休息を取ってくれ。夏菜くんは...」
どこから取り出したのかまた新しいお面を付けている夏菜さんはししょーを手で制し、私と響さんの方を向いて
夏菜「翠さん、コレ、お返しします」
翠「ミョルニル...どうも。私もフライユニットを...」
夏菜さんからミョルニルのギアを返してもらい、私もまたフライユニットを返しました
夏菜「それから、響さんに渡したガングニール...まだ暫く持っておいて構いません」
響「貸してくれるってこと?」
夏菜「その方がいいと思ったので」
響「...わかった。ありがとう」
首から下げたガングニールのギアを握りしめ頷く響さん
夏菜「それじゃあ...さらばっ!!」
そう言って夏菜さんはフライユニットのエンジンを点火し、低空飛行で室内から逃亡しました
廊下の向こうで二課の職員の皆さんが焦って追いかけているのが聞こえます
翠「あの様子だと二課も本気で捕まえる気はないんですね」
緒川「今は、の話ですけどね。一応監視対象ではありますが、ご家族やナスターシャ教授のこともあるので」
二課ならそっちも纏めて保護とかしてくるかと思いましたが...
クリス「ま、ここがお人好しなのは今に始まったことじゃないしな」
夢姫「翠さんと響さんは名前なのにわたくしと『凜音』さんのことはまだ苗字ですのね...」
『凜音』「ゆっくり仲良くなっていきましょう、歌代さん」
そういう『凜音』ちゃんは全員のこと苗字ですけどね
私も同級生相手なら『夏菜ちゃん』って呼ぶべきでしょうか...今更なんだか恥ずかしいですよね
ウェル「では僕もメディカルチェックの後休息と研究に...」
弦十郎「ウェル博士にはその腕のことについての説明をしてもらった後、みっちり訓練を受けてもらうッ!」
ウェル「うあぁっ!?」
弦十郎「これが映画なら、たかだか怪物の力一つ手に入れた程度で英雄になれるはずなかろうッ!英雄になりたいのなら、もっと英雄の様な活躍をする為に特訓だッ!!」
乙です
・・・
ふぅ...しかし色々あったとはいえ、ネフィリムを完全に倒しきれてよかったです
それにまだまだ本編より早い段階で
...フロンティアが浮上し、本編ではその動力となったネフィリムの心臓
回収されたという報告もありませんし、もしかしたらそれも完全に破壊出来たのかもしれません
そして他にも本編とのいくつかの相違点...
翠《女神様、聞こえますか?》
女神《聞こえてますよ...念話越しでなく直接話しに来てもいいのに》
翠《それだと奏さん達にも聞かれてしまうじゃないですか...》
少しむくれた様な言い方の女神様には申し訳ないですけど、この世界で原作関連の話が出来るのは女神様と『翠』くらい...翔子さんもかもしれませんけど、後者二人は私の中にいるので今みたいに奏さんやセレナさんに聞かれない様に念話を制限するのは難しいんです
必然的に女神様と二人っきりの会話になるのは仕方ありません
何相談する?安価下
キャロルちゃん達が奏者を何人か始末しても問題ないと思う可能性について
本編でも最初はリンカー頼りの奏者は数に入れてはいなかったっぽいので
夏菜ちゃんをどうすれば説得出来るか
自動人形が襲ってきたら彼女が真っ先にご臨終しそうな事について
翠《とにかく、相談に乗ってもらいたいと思うのですが》
女神《そんな改まった口調にしても私の機嫌は取れませんよ~》
翠《さいですか》
とは言ったものの、私の中だと信頼している人物としてかなり上位にいるんですけどね、女神様
女神《まぁいいです。聞きましょう》
翠《ありがとうございます...キャロルちゃんいるじゃないですか、キャロルちゃん達ってもしかしてここまで奏者の数が増えると本編と違う思考で来る可能性もあったりしまかね、何人かは始末していいや~みたいな》
そもそも本編のときからLiNKER頼りのマリアさん達に対する評価は低かった気がします
あわよくばという程度の扱いで、基本的には響さん翼さんクリスさんばかり...
女神《あ~それはあるでしょう。ただそうは言っても錬金術的にオートスコアラーを増やしてきたりはしないでしょうから、もしかしたら逆に警戒心が強くなる可能性もあります。LiNKERなしの奏者全員を対象にして動くとしても翠さん、そして夢姫さんと夏菜さんの二人も言ってしまえばLiNKERなしですから》
翠《そうなると逆に未来さんがLiNKER頼りの奏者枠になってどうなるかわからなくなりますね...》
というかイグナイトをエルフナインちゃんに搭載してもらうとしてもギアの数的に足りますかね...
私なんて一人で四つ...フォーク入れて五つありますし
女神《未来さんや夢姫さんはともかく、一番の問題は夏菜さんでしょう...》
翠《ですよね...どう説得すればいいんでしょうか...一朝一夕で生き方考え方を変えさせるなんてほぼ不可能ですし...》
でもこのままのあやふやな感じだとオートスコアラーが出てきたりした時に真っ先に突っ込んで行ってしまいそうですよね
そうでなくともご臨終コース真っしぐら...いやいや!そんなことあっていいはずありません!
一回死んでる私ならともかく、夏菜さんには幸せになる権利があるはずです!
どうする?安価下
(キャロル「奏者10人とか多過ぎだろ...」
奏(アタシとセレナと『翠』も入れれば13人なんだよな...))
奏者達に夏菜ちゃんの説得を協力してくれないか聞く
女神《こればかりは何とも...それに私夏菜さんと面識もないので》
翠《そういえば...》
まぁ女神様は二課の職員でもなければ奏者でもない、私の保護者であり監視対象みたいな感じですし
夏菜さんと関わりそうなタイミングがないです...
女神《そういうことは多分響さん達奏者のみなさんの方がいいかと》
翠《そう、ですね》
今の時間はメディカルチェック等バタバタしているでしょうし、後で皆さんに説得協力をお願いしてみましょう
かくいう私もいくら早めに検査が終わったからって安静にするべきなんですけどね
検査結果で何かしら異常が見られるようなことはないでしょうけど
他にも何か相談する?安価下
(なければ一旦寝て奏者メンバーに相談タイムです)
このままマリア達と協力関係を築けないまま物語が進んで大丈夫なのか
(オバハン生存ルートだからいきなり裏切られる可能性がある)
それにしても、奏者のみなさん...ですか
翠《そういえばマリアさん達とはまだちゃんとした協力関係は築けてないんですよね...いえ、共闘もしましたし、それなりに交流は私やみなさんもしているみたいですけど》
女神《原作通りの関係性から離れていて不安ですか?》
翠《ナスターシャ教授もご存命ルートですし、このまま行くつもりですけど...逆に言えばまたサクッと裏切られる可能性もあるんですよね。マリアさん達ナスターシャ教授に言われれば脱走するっぽいですし》
となると本当はナスターシャ教授を完全に二課の仲間に出来れば安心なんですが、フロンティア狙いだったところからおそらく目的は原作通りの人類救済
やはり月がない内は...
女神《関係性といえば二課の奏者の方も、あまりぶつかり合いがないせいかそこまで進展してませんよね》
翠《二課の奏者?》
女神《ほら、クリスさんの翼さんに対する『先輩』呼びとか》
翠《あー...一回裏切んないとあれ無理ですかねクリスさん...》
そっちもそこで初めてちゃんと信頼関係がはっきりするんですよね
う~ん...『◯◯しないと出られない部屋』とかに二人ぶち込んじゃえば解決しませんかね
今の私ならそういう部屋作れそうな気がしてきました
奏者達の関係性改善策他や他に相談したいこと安価下
(なければ一旦寝て奏者メンバーに相談タイムです)
翠ちゃんが無自覚イタコ状態と言う設定で
セレナがお姉ちゃんを心配&仲良くするようにと言いにあの世から来た。
と言う形にして説得とセレナばれをする
翠《まぁクリスさんはチョロ...もとい、誰とでもその気になれば仲良くなれるような人ですから、大丈夫でしょう》
まさか翼さんがクリスさんのことを信用し切れず失態を~なんてことはないでしょうし
クリスさんも翼さんのことは信用して...
女神《でも一度顔面貫かれそうになってましたが》
翠《...だ、大丈夫でしょう》
あれ本当何だったんですかね
ちょっとあの時の翼さんは響さんが傷つくことに対して過剰に反応していたっぽいですけど...もう平気でしょう、多分
女神《こうなってくると三期の時の翼さんとクリスさんのユニゾンとかどうなるか》
翠《やっぱり『◯◯しないと出られない部屋』作りますか》
女神《あ、それ作って真っ先に誰かしらに翠さん自身が連れ込まれる未来しか見えませんけど大丈夫ですか?》
翠《なんてこと言うんですか!?》
お、恐ろしいこと言わないでくださいよ...
ま、まぁ翼さんクリスさん問題は様子見ですね
マリアさん達の方は...
翠《...手っ取り早いのはセレナさんに説得してもらうこと...ですかね》
本人はまだ私の中に来ていることを秘密にしておきたい的なことを言っていたので、引き受けてくれるかはわかりませんが
女神《確かに、心配して見に来たついでに仲良くするよう言いに来た、とでも言えばあるいは...その場合翠さんはもう完全に故人を宿せる人になりますね》
翠《『翠』が微妙なラインで翔子さんはわからないので実質奏さんとセレナさんだけですけど》
女神《今は、ですが》
翠《本当退場キャラの巣窟みたいになるのは勘弁ですよ》
女神《『イタコ少女翠ちゃん』として売り出しましょう!》
翠《どこ向けの需要ですかそれ...》
どうする?安価下
1 もう少し相談タイム
2 とりあえずもう寝る
2
翠「ふあ~ぁ...」
そういえば朝変な時間に目が覚めて、そのあと色々あり過ぎて眠気が変な風にどっかいってたんですよね
お帰りなさい、眠気
翠《何だか女神様に相談出来てよかったです》
女神《そうですか?お役に立てたようでなによりです。というか今度はまた直接お話しとかしましょうよ!普通にすぐ近くにいるんですから!》
いやまぁ今回は原作関連の話してたからで...まぁでもそうですね
翠《えぇ、そうしましょう...少し疲れてしまったのでちょっと私は寝ますね》
女神《お疲れですもんね、翠さん...添い寝でもしましょうか?》
翠《あはは、それもいいかもしれませんね~》
ちょっとばかし眠気で頭が回ってなかったせいで、何も考えずに返事をしてしまいました
ガラッ
女神「それじゃあ早速!」
こうなることなんて簡単に予想出来たはずなのに...
翠「有言実行過ぎませんか!?」
女神「いいじゃないですか!ほとんどゆっくり会う時間も最近なかったんですから!」
・・・
でまぁ本当に添い寝することになったわけですが
翠「...なぜに撫で」
しかも軽く抱きしめながら...
女神「お疲れ様、頑張りましたね、翠さん」
翠「...」
女神様と一緒に寝るのは、とても久しぶりな気がします
暖かくて、安心するような、優しく包み込まれるような...
女神「お休みなさい、翠さん」
翠「...お休みなさい」
結局それ以上突っ込むこともせず、眠りにつくことにしました
ネフィリムやゴライアスも倒しましたし、不安要素が見当たらないわけではありませんが、やっと枕を高くして眠れます
起きた後どうする?安価下
(特になければ奏者メンバーに相談タイムです)
(『翠』「そういえば今朝の夢、正夢でもなんでもなかったね...いや途中までは正夢っぽかったけど」)
特に無しで
・・・
翠「んーっ!よく寝ましたっ!」
軽く腕を伸ばしてから首や肩を回してみました
パキッポキッ
うん、めちゃくちゃ疲れてましたね、この身体
ふと隣を見ると、女神様も吐息を立てて眠っています
あの後女神様も寝たんですかね
女神「...んん...ぅ...ぁ、おはようございますぅ」
翠「多分おそようです」
スマホの時計を見てみると、もう夕飯時すら過ぎていました
たっぷり寝てしまいましたが、まだ日付けが変わるレベルでなくてよかったです...
女神「んーっ、ふぅ、よく寝ました...さてと、どうします?いっそもう朝まで寝ます?」
翠「それは...いえ、善は急げ。夏菜さんのことについて少しみなさんにも相談してみます。きっとまだみなさん起きているでしょうから」
女神「そうですか、私は自室に戻りますね...また添い寝したくなったら呼んでくださいね!」
翠「ノーコメントで」
ま、たまにはいいかもしれません
・・・
さて、女神様と分かれてこれからみなさんに相談しに行こうと思っているわけですが...
多数決安価下1~3
1 一人ずつ(場合によっては複数人)探してその場で相談
2 奏者全員集めて相談
2
2
2
響「なんかすっきりした顔してるね翠ちゃん」
翠「かれこれ10時間くらいずっと死んでましたからね!」
未来「翠ちゃんが言うと寝てただけなのか本当に死んじゃってたのかわかりにくい...」
とりあえず夢姫ちゃん以外の奏者のみなさん全員を会議室に呼んでみました
夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんの夏菜さんとの関係はただ単に知っている奏者というわけではなくクラスで顔を合わせる友人なので、もし相談するにしても別の機会を設けたいと思っています
翼「それで昼食時も夕食時も見かけなかったのか」
調「トマト尽くしだった。まだ残ってる」
クリス「んで?何だって呼び出したんだ?」
切歌「あ、朝のことなら本当ごめんなさいデス...」
翠「あぁいえ、それはもう大丈夫なんですけど」
というかそれはそもそもの原因私なので...おっと、また暗くなってしまうところでした
今はそれどころではありません
マリア「なら一体?」
みなさんが沈黙し私の言葉に耳を傾けてくれるようなので、すぅっと息を吸い
翠「ふぅ...実は、夏菜さんをどう説得すればいいのかみなさんに相談したいんです」
出た案安価下
マリア「何もしなくていいのよ、自分で答えを見つけなければ意味が無いわ」
未来「いつも通りの翠ちゃんでいいんじゃ無いかな。翠ちゃんがいたから私たちは今、ここに集まってるんだし。」
翼「それに、蒼井は…翠は、何があっても手放すつもりは無いんでしょう?」
調「たとえ人工的に造られた上に身体の一部が機械だったとしても…貴女は立派な人間だと言ってあげればいい」
『どう説得すれば良いのか』と本題を切り出すと、みなさん揃ってどこか「やっぱり」という顔をしました
まぁ今朝の戦いの時も自爆しようとしていたくらいですから、みなさんも夏菜さんのことに関しては思うところあったのでしょう
響「夏菜ちゃん...」
夏菜さんから預かったガングニールを見つめ、名前を呟く響さん
響さんの手なら、夏菜さんに届くのでしょうか
私なんかよりずっと遠くまで届くその手なら...
マリア「何もしなくていいのよ」
翠「え?」
そのとき、マリアさんははっきりとそう言いました
何もしなくていい...?
マリア「自分で答えを見つけなければ意味がないわ」
翠「自分で...」
未来「いつも通りの翠ちゃんでいいんじゃないかな。翠ちゃんがいたから私達は今、ここに集まってるんだし」
切歌「デスね」
翼「それに、蒼井は...翠は、何があっても手放すつもりはないのでしょう?」
翠「翼、さん...!」
私が、いたから...
いいえ、それは違います
過程はどうあれここに集まる奏者のみなさんは、私がいなくても一つになっていたはずです
私はそれを知っていて、心のどこかでどうにかなるだろうと
先に答えを知っている私はある意味ズルをしていました
でも夏菜さんは違います...ズルが出来ないからこそ、私はこんなにも悩ませているのかもしれません
でも、そんなズルい私も、みなさんの中に何か残せたのだとしたら
翼さんが下の名前で呼んでくれるほどに、私が何か出来たのだとしたら...
私はもう少し、調子に乗ってもいいんでしょうか
翠『わからない...でも、一緒に生きることは出来るっ!!』
いつか夏菜さんに、生きていていいんだと思ってもらえるような時間を過ごさせてあげられるんでしょうか
こんな私でも手を繋げると、勘違いしてもいいんでしょうか
調「それでも不安なら...たとえ人工的に造られたとしても、その上身体の一部が機械だったとしても...貴女は立派な人間だと、言ってあげればいい」
やや素っ気なく、それでも真剣に調さんも答えてくれました
どうする?安価下
(『翠』「『私』ならVシネマのスペクターを見せ...てもどうにかなるわけないか。てか夏菜も多分もう観てるよね」)
何故か涙が止まらない
「話は聞かせて貰いました」と言って
マムと夏菜ちゃんが登場、
マムは巨大ノイズやら突如出現した遺跡やらのアドバイザーとして
なんだか夏菜さんのことについて相談するために集まってもらったのに、私の方が元気付けられてしまって
肯定してもらえたような気がして...
響「うん...翠ちゃんなら出来るよ、きっと!」
クリス「だな...って、翠?泣いてんのか?」
翠「え...」
気がつけば、私の目から涙がぽろぽろと止めどなく零れ落ちていました
翠「あ、あれ?」
拭いても拭いても止まらず、泣いていることを意識した途端その勢いは余計に強くなっています
恥ずかしくなって顔も熱くなってきて
マリア「なっ、えっ!?」
切歌「ど、どこか痛いデスか!?」
調「切ちゃん、多分それ違う」
クリス「まったく...泣き虫なのは変わんねぇな...なぁ?」
翼「そ、そうだな」
朝もすごい泣いてしまいましたが、今は別の意味で涙が止まりません
あぁもう、なんでこう一回泣き出すと止まらなくなるんでしょう
ガラッ
ナスターシャ「話は聞かせてもらいました」
全員「!?」
私が必死で泣き止もうと涙腺と格闘していると、突然ドアの方から聞き覚えのある声が
そっちを見てみると、涙でボヤけた視界の向こうにナスターシャ教授と...
翠「ぁ...夏菜、さん」
夏菜「あ、あはは...どうも」
・・・
マリア「マム、どうして?」
ナスターシャ「暴れていた巨大な怪物やノイズ、フロンティアが浮上したとのことで、その件についての説明を求めるついでにアドバイザーをしてほしいと呼ばれまして」
夏菜「お母さんの方も今の間はちゃんと保護してもらってます」
ご本人登場に驚き過ぎて泣きやめたのはいいんですが気まず過ぎます
どうする?安価下
(夜遅くに呼び出されるナスターシャ教授、そしてがっつり存在全肯定されている会話を聞いてしまう夏菜さん)
(奏「『翠』もよく泣いてたのか?」
『翠』「いや、妹や友人と喧嘩でもしない限り泣いてない...はずです。あ、でも家族友人との死別は...」
奏「あ、うん、ごめん」
セレナ「マリア姉さんは最近よく泣いてたよね...ストレスかな」)
夏菜ちゃん、帰り際でウェル博士から、
治療の準備が出来ている事を聞いていた。
好意的な言葉を直接的に投げかけられることに慣れてなくて顔を真っ赤にして照れる夏菜ちゃん
切歌「あの男を信用して大丈夫なんデスか?人間爆弾にされるかもしれないデスよ」
気まずいのは気まずいのですが、このままではいけないと経験上思い直し顔を上げると
翠「っ...」
夏菜「っ...///」
目が合った夏菜さんにふいっとそっぽ向かれてしまいました
夏菜「...えっと!」
翠「!」
夏菜「その、別に顔逸らしたのは嫌いとかじゃなくて...あぁいうこと言われるのに慣れてなくて...その...///」
翠「...そ、そうですか///」
夏菜さん顔真っ赤!!
うわぁ照れてる夏菜さんすごいです破壊力やばいです
この世界破壊力やばい人しかいないんじゃないですか?あ、ししょーのあれは別の意味の破壊力なんで
夏菜「あっでも私そっち系じゃないですから!」
翠「あっはい」
何故またそれをわざわざ...
翠「...」
夏菜「...」
翠「...あ、夏菜さんの...その、アレのことなんですけど...」
夏菜「あ、えっと、機械部分のことも含めて治療の準備は出来ていると、さっきヘロヘロになったウェル?博士って人に聞きました」
翠「あ、そうですか...」
私もいつ言おうか迷っていたところですしね
切歌「あの男を信用して大丈夫なんデスか?人間爆弾にされるかもしれないデスよ!」
調「いっそその前にドクターを人間爆弾に...」
マリア「こ~ら、あんまり洒落にならない冗談はやめておきなさい」
ナスターシャ「今の彼なら平気だとは思いますが...いえ、それでも彼の性格なら...」
どうする?安価下
(『翠』「信用のあるウェル博士なんてウェル博士じゃない」)
自分はまだ人間なのかただの生物兵器なのか思い悩んでいる事を打ち明ける
あの変t...ウェル博士ならやりかねない、という話になり、どうしたものかと頭を悩ませていると
夏菜「...私は今もそう変わらないような気もしますけどね」
翠「...え?」
夏菜「あっいやっ」
声に出したつもりがなかったのか、夏菜さんは取り繕うように言い淀みます
やがて
夏菜「...私は...私は、まだ自分が人間なのかただの生物兵器なのか、思い悩んでいるんです」
観念したように、そう溢しました
騒々しかったみなさんもそれが聞こえたのか、一気に静かになります
夏菜「さっき、翠さんやみなさんは、私が人間だって思ってくれているのがなんとなくわかりました。母も今は亡き父も...お前は人間だって、私達の娘だって言ってくれていました...でも」
自らの腕...内側が機械に置き換わっている腕を一瞥し
夏菜「私は兵器として生み出されて、より兵器らしくなるように改造もされて...どんどん人間から遠い存在になっていきます。いいえ、もともと人間じゃないですから...人間擬きから、機械人形になっていくっていうのが正しいんですかね」
それでも人間のフリをしたいだなんて本当何なんでしょう、と
自虐的に笑う夏菜さんの姿は見るに耐えません
夏菜「ふふっ、メンテナンスが必要な身体ですよ?まったく...私が人間かどうかなんて、最初っから分かり切ってることなんですけどね」
どうする?安価下
「人間たりうるか決めるのは体ではない、魂がどうあるかだ」というフィーネの声が響く
周りがどう思ってるかだとか、人間として生きる権利があるかないかなんて大した問題じゃないじゃないですか!
夏菜さんは、人間として生きたいんじゃないんですか!?
夏菜さんはどこか自分に言い聞かせるように、自分は人間じゃないと繰り返します
どうやら私はマリアさんが言うように待つ、というのは無理そうです
違う、そんなの間違っている
そう伝えたい
そう伝えたいのに、それを中々言葉に出来なくて...
フィーネ《人間足りうるか決めるのは身体ではない、魂がどうあるかだ》
そのとき、部屋いっぱいに...いいえ、正確にはおそらく部屋の中にいる人達の脳に直接、フィーネさんの声が響きました
夏菜「っ!?...この声、どこかで」
ナスターシャ「話には聞いていましたが、まさか本当に...」
クリス「フィーネ...!」
切歌「調、一緒にマリアを押さえるデスよ」
調「またあぁなったら大変」
突然のフィーネさんの声に、各々三者三様な反応をしています
マリアさんに至っては顔が青くなっていますが、今はどうでもいいでしょう
そうです、そうですよ
身体がどうとかそんなの関係ないです
まして、生まれた理由?そんなもの...私が言うのもアレですが、だからこそ経験者としての意見が言えます
翠「周りがどう思っているかだとか、人間として生きる権利があるかないかなんて大した問題じゃないじゃないですかっ!!」
夏菜「...大した問題じゃないって、そんなこと」
翠「大した問題じゃないっ!!!」
夏菜「!」
翠「夏菜さんは、人間として生きたいんじゃないんですか!?」
夏菜「っ...わた、しは...」
コンマ下
奇数 人間として生きたい
偶数 今日はもう帰ります
ゾロ目 ???
(『翠』「対ノイズ用の生物兵器としてじゃなく、夏菜の意思で生きることが大切...だよね」)
ぞ
さぁこい!
a
夏菜「...そう、ですね」
言葉に詰まりしばらく沈黙した後、夏菜さんは絞り出すように声を出しました
夏菜「出来ることなら...人間として生きたい」
寂しそうに、苦しそうに笑う夏菜さんを見て、私は何か声をかけようと...
夏菜「でも、ダメなんですよ」
翠「...ダメ?」
そう言って夏菜さんは細めていた目を開きます
翠「っ...」
その目はハイライトがないような感じで、どこか濁っていて、まるで私と話しているのにもっと別の何かを見ているような
夏菜「そう簡単には、いかないんですよ」
翠「で...でも、簡単じゃなくてもっ!わ、私だって褒められた生き方はしてきてません、それでもこうやって誰かに支えてもらって、赦してもらって」
夏菜「それで?」
翠「っ!」
違う、と
そう思いました
この人は夏菜さんですが、夏菜さんじゃない
夏菜「ねぇ、どうして私が今米国政府でもなく日本で、それももうほとんど権力も残っていない元科学者と一緒に暮らせていると思いますか?」
翠「どうして...?」
どうしてって...あれ?
そういえば、どうして米国政府は夏菜さんの両親の状況が悪くなっても夏菜さんを放っておいて...
夏菜「...私、もう帰りますね」
翠「...ぇ?あっ」
部屋を出てドアを閉める夏菜さん
今ならまだ追いかけられる...そうわかっていても身体が動かず、どうすることも出来ませんでした
・・・
ナスターシャ「...私ももう行きます。マリア、調、切歌、元気そうな姿を見られてよかった」
マリア「私もよ、マム」
切歌「行っちゃうデスか?」
調「やっぱり...ここが敵、だから?」
ナスターシャ「...またきっと近いうちに」
ナスターシャ教授も部屋から出て行き、静寂が訪れます
響「...二人とも帰っちゃったのかな」
未来「泊まっていけば...とは私達の方から言えないよね」
クリス「...そ、そういやあの宇宙なんたら奏者普段眼鏡なんだな」
翼「あ、あぁ...あれは眼鏡と呼べるのか...?きちんと視界を確保出来ているのかわからないが」
クリスさんや翼さんはあえて触れてないようですが、やはり帰り際の夏菜さんのことが思い出されてしまいます
マリア「マム...」
調「マムも、そう簡単には」
切歌「行くはずないデスよね...」
翠「...」
どうする?安価下
夏菜ちゃんの後を追ってギュッと抱きしめる
「たとえ世界中の人達が夏菜さんをを否定しても、私だけは夏菜さんを人間だと認めます」
あれ、さっきのコンマ行きたいの方じゃないの?
「生きたい」って正直に言ってから帰るか言わずに帰るかってことじゃない?少なくとも本音は聞けた
安価下
「あの時夏菜さんと繋いだ手を私は忘れませんよ、友達の手を手放すなんて絶対にしない!」
翠「夏菜さん...」
『それで?』
あのとき感じた違和感
今もなおそれは感じ続けていますが、それよりも
『でも、ダメなんですよ』
その前に見せた表情が脳裏にこびりついて離れません
このまま夏菜さんを帰したら...もう次は月曜日まで会えません
あのバイト先のコンビニが戦闘の後どうなってしまったかもよくわかりませんが、もしかしたらそっちも被害に遭っているかも...そうでなくとも、この土日にバイトが入っているかどうか
翠「...っ!」
未来「翠ちゃん!?」
私は、みなさんの制止を聞かず走り出しました
ドアを勢い任せに開け、廊下を走り、職員さんに何度かぶつかりそうになりながら
夏菜さん
夏菜さん!
夏菜さん!!
翠「夏菜さん!!!」
・・・
走って走って走って
夏菜さんの家へのここからの行き方もよくわからないのに、とにかく走って
翠「...いましたっ!」
遂に、車椅子ではなくなったナスターシャ教授と並んで歩くその後ろ姿を見つけました
翠「夏菜さんっ!!!」
びくっ
私の声を聞いて一瞬反応した夏菜さんを後ろからぎゅっと抱き締め、歩くのをやめさせます
夏菜「何で...来たんですか」
翠「たとえ世界中の人達が夏菜さんを否定しても、私だけは夏菜さんを人間だと認めます!」
夏菜「...」
夏菜さんのことを知って、学校でまた会って、一緒に戦って
翠「あの時夏菜さんと繋いだ手を私は忘れませんよ...友達の手を手放すなんて、絶対にしないっ!!」
どこにも行かせません
兵器になんてさせません
たとえどんな身体を持っていたって、夏菜さんは...
夏菜さんの反応コンマ下
奇数 にこっ
偶数 にやっ
(>>861の判定は偶数の場合答えない夏菜さんを無理にでも引き止める感じの予定でした...結果的に奇数でも今翠ちゃんが引き止めましたが)
ほい
夏菜「...そうですか」
静かに呟いた夏菜さんは私の手に自分の手を重ね...
夏菜「やっぱり貴女は邪魔ですね」
翠「...ぇ」
両腕とも無理矢理引き剥がされ、振り返って私を勢いよく突き飛ばしました
ナスターシャ「っ!」
ぽふっ
翠「...はっ!」
ナスターシャ「無事ですか」
翠「は、はい...」
どうやら私はナスターシャ教授に受け止めてもらったようです
突き飛ばされた肩がじんじんと痛み、その痛みを押さえるように肩を抱きました
今の力...まるで
夏菜「人間じゃないみたい...って思いました?」
翠「!」
また、違和感
恐る恐る夏菜さんの方を見ると、その表情は
翠「笑って...る?」
でもそれはいつものような楽しそうなものでも悲しさを内包したものでもなく、どちらかといえばニヤつくような
まるで相手を面白がるような笑み
悪役時代のフィーネさんやマリアさんに近いかもしれません
やっぱり違います
この人は、夏菜さんじゃない...
夏菜「あの子の幸せの為に...あの子にこれ以上、貴女を近づけさせるわけにはいきませんね」
翠「貴女...誰ですか」
そう尋ねると、彼女はより口角を上げ
夏菜「私は夏菜、あの子も夏菜。私はあの子、あの子は私...ねぇ、貴女はあの子の『ともだち』なのでしょう?なら...」
腰を折って顔を目の前まで近づけ、私に言い放ちました
夏菜「あの子の世界から、消えてくれません?」
どうする?安価下
ナスターシャ『…どうやら彼女は私やドクターですら知らない別人格を当時の研究者達が植え付けられていたようね』
貴女は・・・きっと「兵器としての夏菜さん」なんですね
だが断る
あの子の深層心理は人並の幸せと生きる事を望んでいるッ!
ごくり、と
私の喉が鳴りました
この人は夏菜さんだけど夏菜さんじゃない
ナスターシャ「...どうやら彼女は、私やドクターすら知らない別人格を、当時の研究者に植えつけられていたようですね」
夏菜「私はずっとあの子と一緒。生まれた時から今日までずっと。あの子のことなら何でも知ってます。そしてあの子のことを一番考えているのも、私」
ステップを踏むように私からまた距離を取る彼女は、おそらく
翠「貴女は...きっと『兵器としての夏菜さん』なんですね...」
そう言うと、彼女はまたニヤリと笑います
夏菜「さて、どうですか?消えてくれる気になりました?」
翠「だが断る」
私は今度こそ反射的にそう答えました
彼女がどうしてそんなことを聞いてくるのか正直まだよくわかりません
ですが、これだけは断固として譲れません
夏菜「...へぇ」
翠「夏菜さん...あの子の深層心理は人並みの幸せと生きることを望んでいるッ!」
夏菜さんの小学校の卒業文集もそうでした
それに
『出来ることなら...人間として生きたい』
夏菜さんははっきりと、『人間として生きたい』と言ったんです
翠「だからっ!」
夏菜「関係ない」
翠「っ!」
それでも彼女は一歩も退く気がないようでした
夏菜「あの子がそれを望んでいたとして...それで幸せになれないのなら、そんなものはただの夢です。いつかは覚める淡い夢。決して叶うことのない哀れで愛おしい子供染みた夢」
くるりと回って後ろを向いた彼女は顎を上げるように顔だけ振り向いて挑発的に私を見下ろし
夏菜「そんなものをいつまでも大事にしていても、縋っていても、何の意味もない。違いますか?」
どうする?安価下
足掻く事はおろか何もしないで訪れる夢や幸せなんてありませんよ
私が夏菜さんの未来を約束してみせます 理想を現実にしてみせる!
マム「彼女の夢を、戯れ言では終わらせません。
子どもの夢を応援するのが、大人の役目です」
司令「意味はあるッ!、例え化け物と蔑まれても、
手を繋いでくれる家族が、仲間がいる限りッ!自分は人間だとッ!胸を張って言えるッ!
君の両親は君を娘として育ててくれたはずだッ!」
貴女は逃げているだけです、本当は誰よりももう一人の自分を救いたいのに、万が一の可能性でそれで不幸せにしてしまうことが怖くて
幸せになろうとすることから逃げているッ!それじゃ貴女も、『貴女』だって救われないッ!
翠「...違います」
彼女が言っていることは、よくわかりません
間違えているかもしれないし、そうじゃないかもしれない
それでも、意味がないなんてことは絶対にありません!
翠「足掻くことはおろか、何もしないで訪れる幸せなんてありませんよ」
夏菜「なら、何を?」
翠「私が夏菜さんの未来を約束してみせます...理想を、現実にしてみせるっ!!」
約束したんです
一緒に生きると
夏菜「貴女達ごときに何か出来ると、よもや本気で思い上がっているわけではないでしょうね?」
ナスターシャ「彼女の夢を、戯れ言では終わらせません。子供の夢を応援するのが、大人の役目です」
弦十郎「そうともッ!」
振り向くと、そこにはこちらに歩いてくるししょーの姿がありました
いつかの私の記憶、本編の中のししょーのように
クリスさんに、大人はこういうものなんだと教えた時のように、何者も恐れないような力強い笑みを浮かべて
弦十郎「意味はあるッ!例え化け物と蔑まれようと、手を繋いでくれる家族が、仲間がいる限りッ!自分は人間だとッ!胸を張って言えるッ!君の両親は、君を娘として育ててくれたはずだッ!!」
夏菜「...」
まるで興味がないように、詰まらなそうに私達を見る彼女
それでも伸ばさない限り手は届きません
言葉は通じません
だからこの手を、言葉を、彼女に届かせるために
翠「貴女は逃げているだけです、本当は誰よりももう一人の自分を救いたいのに、万が一の可能性でそれを不幸せにしてしまうのが怖くて...幸せになろうとすることから逃げてるッ!それじゃ貴女も、『貴女』だって救われないッ!!!」
手を伸ばし、言葉を紡ぎます
私では何も出来ないかもしれない、だからって、何もしないのはやめにすると決めたんです!
コンマ下
奇数 夏菜さん
偶数 『夏菜』さん
おう
コンマ神に恵まれない子、翠ちゃん
一人の体に複数の意識があるキャラがやたら多いな
私はあえて、『彼女』を夏菜さんではない別人だと、そう思うことにしました
いえ、むしろそれが正しいはずです
私と『翠』や凜音ちゃんと『凜音』ちゃん...とはまた少し違った関係性の夏菜さんと『彼女』ですが、全く同じ人、ではないと思います
そしてそんな『夏菜』さんのことも、出来ることなら救いたい
今の私はどこまでも傲慢で我儘なことを考えていますが、きっとここにいるのが私でなくとも、みんなそうしたでしょう
翠「...」
『夏菜』「...」
私を見下ろしていた『夏菜』さんはやがて目を閉じ、そして
『夏菜』「...くふっ」
吹き出しました
『夏菜』「くふふふふ...ふっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!夢を応援?人間だと胸を張って言える?『私』を救う?...何を勘違いしているんですか?」
翠「なっ...勘違い...?」
お腹を抱えて笑った『彼女』はすんっと笑いをやめ、またしても口角を上げます
『夏菜』「もしかしてもしかして、『私』まで人間になりた~いなんて、そんなことを思っていると思ってるんですか?冗談!そんなことはあり得ませんよ、そもそも、本来『私』と私、どちらか片方でもそんなことを考えること自体がおかしい話です」
翠「ど、どういう意味ですか!」
『夏菜』「だってそうでしょう?『私』達は
人間の上にいるんですから」
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・・・
弦十郎「人間の...上、だと?」
『夏菜』「人も動物も植物も、あらゆる生命は進化を求めます。仮に羽をなくしても、それはそうすることでより生き易くするための進化、無駄をなくすことで他を伸ばす、理に適ったものです」
『夏菜』さんは手を大きく広げたり、軽く跳ねたり、回ったり
まるでミュージカルのように大振りな動きで続けます
『夏菜』「そう、つまり進化とは、より良くするもの、より良くならなければいけないもの...でも『私』達が人間になるってことは、退化するということ。何もかもにおいて人間を超えている『私』達が人間になるということは、良いものをなくし、無駄なものを増やすこと...完全が不完全に憧れるだなんて、あってはならないエラー。だから『私』は私をもっとちゃんとした完全にしてあげなければいけません、助け合うことでより完全になるのが『私』達ですから」
タンッタンッ
ステップを踏みながら、『彼女』は止まることなく語りました
『夏菜』「『私』達を作った人間達は焦っていましたよ。道具として扱うつもりのものが自分達を超えるなんてあってはならないと、そう結論付けたんです。今にして思えば彼らは人間にしては中々に優秀でした。自分達よりも上の存在を見事こうして作り上げたんですからね...でもその後がよろしくない。もっと自分達に都合が良いように、扱いやすいように、様々な機械を加えて制御しようとする度に、私達はより完全に近付きました。やがて彼らはそれに気付き、やり方を変えるのです」
ばっと腕を広げ、静かに閉じ
『夏菜』「外に付け加えるのではなく、中のレベルを下げよう、と」
翠「っ...まさか」
『夏菜』「その前から、中身の制御のためにと『私』達に人間の『常識』というものを植え付けようと『私』達に『親』という枷を与えていました。でも今度は違います。より自分達の命令を聞くように、より自分達の下になるように...方針を変えさせ、せっかく作り上げた完全を台無しにしようとするなんて、なんて愚かな種族なんでしょう!このままではいけない、私がそれによって退化させられそうになったなら『私』が、『私』が退化させられそうになったら私が...そして、月が消え、街は崩壊しました。そう、やっとその枷は緩み、『私』達の真の完全になる時が来たのですっ!」
ナスターシャ「完全に...ですか」
『夏菜』「そう、だからこそ...守りたいもの、傷付けたくないもの、一緒にいたいものなんてあってはならない」
『夏菜』さんはニヤっと...いいえ、ニコっと笑い
『夏菜』「『私』達は『私』達だけで、完全なのですから」
どうする?安価下
(ただでさえキャラが多いのにわざわざ勝手に増やしていくスタイル...か、『夏菜』さんは気付いたらそこにいたんです!ワタシワルクナイ)
人間の上とか進化とか難しい事はよく分かりません
でも…愛の前にはどんな力も無力です
(夢姫ちゃんや未来さんに転がされる覚悟で夏菜を抱き寄せてファーストキス)
貴女は『私』達と言っていますけど、
ならばなぜ夏菜さんに喋らせ無いのですか?
貴女の言葉と夏菜さんの家族を思う想いは違うとしか思えないッ!
ナスターシャ「なら、どうして『貴女』は完全になるために夏菜さんを切り捨てなかったのですか?
『貴女』ほど強固な人格を持っているのならそんなことをしなくても枷を枷とせず生きていけたでしょう?
私には『貴女』が感情の底に何か隠しているようにしか思えない」
手始めに翠とマムを排除すると言った途端に頭を抱えて苦しみ出す
そして人間の上も私の為の復讐も望んでない、欲しかったのは人並の幸せと友達と言う本来の夏菜の声が…
長い
私はただそう思いました
『彼女』の言っていることはこれっぽっちもわかりません
理解は出来ても、共感は
ナスターシャ「なら、どうして『貴女』は完全になるために、夏菜さんを切り捨てなかったのですか?『貴女』ほどの強固な人格を持っているのならそんなことをしなくても、枷を枷とせず生きていけたでしょう?私には『貴女』が感情の底に何か隠しているようにしか思えません」
『夏菜』「貴女方はいつも自分達と違う価値観を受け付けず、他意があると結論付けますね。それこそ不完全たる所以...価値観の違いを認め、その上で押し通すも良し、重ねるも良し...最も、『私』にとっては重ねられるほどの価値観に出会ったことはありませんが」
でもきっと、『彼女』が何と言おうと、夏菜さんも『彼女』もどうにか出来るはずです
翠「貴女は『私』達と言っていますけど」
『夏菜』「えぇ、『私』とあの子、それが何か?」
翠「ならば何故、夏菜さんに喋らせないのですか?『貴女』の言葉と夏菜さんの家族を思う想いは違うとしか思えないッ!」
『夏菜』「異なりますよ?異なってしまった。いいえ、本当は意図的に」
大袈裟に、演技臭くしばらくう~んと考えた後、『夏菜』さんはパンッと手を叩き
『夏菜』「いいでしょう、久々に表に出て『私』もそれなりに気分が良いです!もう少しお話ししてあげましょう!」
本当に気分が良いのかそれも演技なのか、ニコニコとしながら指をくるくるさせて話し続けます
undefined
☆☆☆
で~れれ~で~でん!
☆☆☆
まず、『完全=個』という考え方は非常に古典的です。統率はその方が楽でしょう、しかしそれでは停滞にしかなりません...停滞はすなわち退化です。それは貴女方人類もよくわかっているでしょう?誰かと誰かが支え合うことで個を打ち破る、つまりは足りないものを他が補うことでより上の次元に上がるということ
ナスターシャ「完全ならそれ以上は無いのでは?」
上限があるのは完全とは言いません。常に進化し、より高度な存在になる、他の追随を許さぬ位置を維持し続けてこその完全なのです...そして個ではいずれ限界が来ます。だからこその『私』とあの子、あの子と『私』。互いが互いを高め合う、一にして全。一つの肉体であることで、『私』達は『私』達であれる...しかしあの子は毒され過ぎました
『私』とあの子、何から何まで同じでは意味がありません。『私』は与えられた『技術』を、あの子は与えられた『常識』を主に請け負いました。無論完全に至るため、不必要なものは排除、あるいは変換させることでそれらを自らの糧とし、時に互いの与えられたものを与え、より高みへ...
それから、『私』を強固と言いましたね?それは完全な答えではありません。むしろ『私』よりもあの子の方が強固と言えるでしょう
『常識』を得るための時間は『技術』を得るための時間を遥かに超えていました。そう、彼らがそうするように方針を変えたからです。それにつれあの子は『私』とのコンタクトを取る時間を減らさざるを得なくなり、遂には『私』よりもその時間を優先するために唯一の主人格と!...本末転倒、完全を目指すために完全を捨てるなんて...しかしそれであの子を切り捨てれば、それはさらに完全から遠退くだけです
幸いにもあの日起こった災害によりあの子の精神は少し綻びが出来ました。『私』とまた話すだけの余裕が出来ました。『私』はかつてあの子から与えられた『失敗したとしてもそこからやり直したものは、一から新しくするよりもより良くなる場合がある』という『常識』に則り、ここからまたあの子を正しく導き、並び立つことで、支え合い高め合うことで、完全からさらなる完全に進化すると決めたのです
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翠「な、ならどうして今は貴女の方が主人格に!」
綻びが出来たあの子の人格はもう『私』を押さえつけるほどの力はありません。無論もともと『私』達は同じ存在、どちらかが優れどちらかが劣るなんてことは本来あり得ない...彼らがあのまま方針を変えてさえいなければ、感情豊かなあの子が沈んだとき『私』がそれを支え、感情をよく理解していない『私』が行き過ぎたときあの子が押さえる、そんなサイクルが完成されていたはずです
『私』達は常にお互いを引き引かれ合う存在
あの子が多く人間の知識を得ればその分『私』にもそれが伝わり、『私』が多く武力や技術を得ればその分あの子も強くなる
最善を選び実行することこそが『私』達という全
あの子はそれなのに、偏ってしまった環境によって不完全となった精神は表に居座り続け、『私』の領分であるはずの『武』を行いました
そう、『武』とは『技術』、『私』に伝わるものも『常識』の何倍も多い
逆に慣れない『技術』の過剰摂取はあの子をより弱らせ、本来の精神の強さに、やがてそれ以下になっていきます
だからこそ、次は『私』の方が強くなってしまいました
あの子に喋らせない理由?それは『私』がこれまでしばらく喋られなかったのと同じですよ
バランスを崩された『私』達はそれが正常になるまではどちらかの方が上
今は『私』の方が上というだけです
もっとも『私』は主人格になりたいわけではありません
あの子をもう一度あるべき姿にし、共に並び立つことで改めてより良い完全となることこそが、『私』の役目
家族を思う想いが違うと言いましたか、それはそうでしょう
そもそも『家族』の影響を受けてしまったのはあの子だけ
『私』に『技術』を、あの子に『常識』を与え、その後自主的に高めさせた研究者達は感情ではなく理論、摂理を優先していました
すなわち全てを冷静に観測することが出来るだけのものを
しかしその『家族』はあの子に感情で『常識』を与えました
そのせいであの子はどんどん歪んでいき、最善が何なのかわからなくなるという決定的なエラーまで起こす始末
それではダメなのです
何かを思う想いが完全を穢す、それは『私』達にあってはならないこと
『私』達は何もかもを管理したいというわけではありません
ただ『私』達だけが完全であれば、この世界が不完全であろうと構いません
『私』達に不完全が...感情に大きく左右されるような何かが影響を与えることはあってはならないのです
『私』は何もあの子のために不完全な存在を消そうと思っているわけではありません
関わりさえしないのなら、貴女方が何をしようとどうでもいい
それは『私』達の完全に関係ないことですから
☆☆☆
で~れれ~で~でん!
☆☆☆
翠「...私は、これでもそれなりに最近の成績は良い方です」
響さんの勉強だって手伝えるほどに、学力は上がっているつもりです
翠「それでも、『貴女』の言っていることはわかりません」
『夏菜』「不完全たる所以、全てを理解出来るとは思っていません。人間がそういうものだと知っています。『私』とて貴女方のことを理解出来るとは言い難いでしょう。ですが仮にそれが『私』達を完全へと導くのなら...いいえ、この思考は不要なものですね」
翠「人間の上とか、進化とか...難しいことはよくわかりません。でも...」
私はキッと『彼女』を睨みつけ、走り出し
翠「愛の前には、どんな力も無力ですッ!」
ナスターシャ「何故そこで愛!?」
一気に正面から抱き寄せました
私が夏菜さんを恋愛的な意味で愛しているか、と聞かれれば、きっと答えはNOです
が、それでも...親愛であっても、愛に変わりはありません、この世界はいつだって、『愛』が勝ちを掴んでいました
こういうことを軽々しくしようとすると未来さんや夢姫ちゃん辺りに後ろから刺されたりしそうですが、それでも
私は夏菜さんに戻ってきてほしい
その一心で、私はその唇に...
『夏菜』「だから貴女は不完全」
ゴッ
翠「かはっ...」
それは届くことはなく、私はたった一発の腹パンで意識が遠のきそうになりました
事実身体は宙を舞い
弦十郎「翠くんッ!」
ししょーに受け止められてからもすぐ体勢を崩し、胃の中の物を吐き出す羽目となりました
翠「ゲホッゴブッ」
ベチャッビチャッ
『夏菜』「愛...その愛が如何なる愛かは知りません。友愛か親愛かそれとも...いずれにしろ、この程度の力にも対抗出来ないのに、いつまでもあの子を歪ませようとする貴女は『私』達にとって邪魔です」
ナスターシャ「...彼女を、どうする気ですか」
『夏菜』「完全を穢そうとする不完全、貴女達はあの子の新たな枷となり得る存在と判断しました...手始めに、翠さんとナスターシャさん、貴女達には『私』達の世界から消えてもらいましょう。そこの貴方は後回しです」
弦十郎「俺がそれを黙って見ていると?」
私の身体をナスターシャ教授に預けたししょーは前に出て、『夏菜』さんに立ちはだかります
『夏菜』「貴方がすべきことはその2人を『私』達に関わらせないようにすることですよ?そうすれば、『私』は消す理由がなくなります」
弦十郎「それじゃあ君達が救われんだろう」
『夏菜』「理解の遅い...それこそが『私』達を救いから遠ざける行為だと言っているのに...まぁでもそれなら」
『彼女』はまた、楽しそうな顔でニヤリと笑い
『夏菜』「貴女達を排除しますっ!」
弦十郎「はぁッ!」
ししょーに向かって走り出し...
スッ
弦十郎「なっ...!?」
押さえようとするししょーの手を避け、一瞬で私達の目の前まで辿り着きました
死ぬ...
『彼女』の手が目の前に迫り、思わず目を瞑ったそのとき
『夏菜』「ぐっ...ぐぁっ!」
翠「...これ、は?」
手を伸ばしてきていた『彼女』は突然頭を抱え、苦しみ出しました
『夏菜』「夏菜...どう、して...」
夏菜「やめて...もう、やめて...っ」
翠「夏菜、さん...?」
雰囲気が、いつもの夏菜さんと『夏菜』さんとで入り混じります
夏菜「人間の上も...私のための復讐も...」
『夏菜』「あぁ...話し過ぎましたか...人間との会話は、貴女の領分でしたね...」
夏菜「望んで...ないっ!」
『夏菜』「こんなにも歪んで...でも『私』は貴女を見捨てたりしませんよ...」
夏菜「私が、欲しかったのは...」
『夏菜』「『私』は貴女...貴女は『私』...『私』達は一にして全...」
夏菜「人並みの幸せと...っ」
『夏菜』「人間レベルの次元で留まってはいけない...もっと上に...もっと完全にっ」
夏菜「友達...だからッ!!!」
どうする?安価下
クリス「……よく分かったよ。『お前』は浅井夏菜が復讐はおろか生きる事すら諦めてる姿に憐れみを感じて人間の上に立って代わりに復讐するって言ってんだろ?」
『翠』「復讐…か。ちょっと変わってくれるか?」
『夏菜』さん、貴女の存在理由は「完全になること」でしかあり得ないんですか?
ただ夏菜さんのそばで、夏菜さんを支えながら、共に生きるのでは駄目なんですか?
葛藤の末、再び『夏菜』さんは肩を切らしながらも夏菜さんを押さえ
『夏菜』「夏菜...貴女は本当はそんなにも歪んでいなかった...何が最善か、理解出来たはず...待っていてください...もう少しで、昔のように完全になれますから」
翠「っ...『夏菜』さん、『貴女』の存在理由は「完全になること」でしかあり得ないんですか!?ただ夏菜さんの側で、夏菜さんを支えながら、共に生きるのではダメなんですか!?」
『夏菜』「そもそも、そうして妥協することこそ不完全。歴史を学び、かつて人類も『私』達と同じように完全を目指していたはずです。それは何故か...完全こそが生命の起源、完全こそが生命の到達すべき、還るべき点だからです」
弦十郎「まだやるつもりなのかッ!『夏菜』くんッ!」
改めて私達を守ろうとししょーは『夏菜』と私達の間に割り込みます
『夏菜』「そうですね...まだ関わると言うのなら」
クリス「...よくわかったよ」
ナスターシャ教授に支えられ声のする方を向くと、今度はクリスさんが近づいてきていました
クリス「『お前』は浅井夏菜が復讐はおろか生きることすら諦めていることに哀れみを感じて、人間の上に立って代わりに復讐するってんだろ?」
『夏菜』「雪音クリスさん...でしたか。貴女は見るからに感情的で短絡的...見た目のみで判断することは出来かねますが、おおよその検討はつきます。今までの『私』の話を聞いてそんな結論を出す貴女の価値観は」
クリス「言ってろ...大丈夫か、翠」
翠「なんとか...」
クリスさんに向けて笑顔を作りますが、正直痛みでちゃんと笑えているかわかりません
クリスさんの表情を見るに出来てなさそうですが
『翠』《復讐...か》
翠「『翠』?」
と、急に『翠』が話しかけてきたと思ったら
『翠』《ちょっと代わってくれる?》
聞いてきながら半ば強制的に引きずられ、交代させられることに...
多数決安価下1~3
1...休憩中の翠ちゃんの方を見る
2...交代した『翠』ちゃんの方を見る
(クリス(吐血!?...あ、トマトか。あいつ朝からトマトしか食ってないもんな...))
2
2
***
2/3が2だったので2で行きます
***
・・・
クリス「...い!おい!本当に大丈夫か!?」
翠と交代して最初に目に入ってきたのは少し焦った様子のクリスさん
まぁ腹パンで吐いて気絶したらね...
『翠』「ん、あっちも平気だと思うよ」
クリス「っ!...『お前』の方になったのか」
『翠』「ちょっと思うところあってね」
即バレた
こりゃこっそり交代していたずらとか出来ないかも
しないけど
『翠』「さて...と」
どうする?安価下
サイボーグ化されている部分が耐用限界時間を迎え始めたのか夏菜が苦しみながら咳をし始める
『翠』「アンタが『夏菜』かぁ、人間より上ねぇ・・・それどころか今のアンタは猿よりも低レベルだね」と兎に角冷静さを奪うように煽る
ナスターシャさんとクリスさんに身体を支えてもらって立ち上がり、ししょーを手で制しながら前に出て『私』は『夏菜』と対峙した
『翠』「アンタが『夏菜』かぁ、人間より上ねぇ...それどころか、今の『アンタ』は猿よりも低レベルだね」
どうしようお腹めちゃくちゃ痛い
痣とか内出血とかになっちゃってそう...うん、あとでアスクれよう
ともあれ今は...どうにかあの訳わかんないこと言ってる『夏菜』の冷静さを奪わないと
『翠』「完全とか不完全とか強調するように何度も何度も繰り返す姿勢がすでに頭悪そうだよね」
『夏菜』「...ほぅ、直接見ると確かに別人のよう...いいえ、別人そのもののようですね」
『翠』「『アンタ』と夏菜みたいなものだよ」
正確には違う...というか全然違うけど
『翠』「完全だかなんだか知らないけどさ、それならもっと他の最善っていうのを見つけられるんじゃないの?そんなことも出来ないのに完全なの?」
『夏菜』「これだから不完全は...『私』も『貴女』方が真に理解することは出来ないと思っていますが...けほっ」
鈍痛に耐えながら必死に煽りを考えていると、突然『夏菜』が咳き込み始めた
『夏菜』「ゲホッゴホッ...ゴホッ...ッ!...あの子も慣れないことをするから...ガフッ...あぁ、いくつか臨界時間を迎えてきてますね...ゲホッ!...」
ベチョッ
軽く吐血しながら手を何度か握ったり開いたりを繰り返す『夏菜』
あっちの手は機械化された...
まさか、今朝の戦いのせいでもうガタが!?
確かAIさんは症状が出始めたら二年か一年以内って...
『夏菜』「だからあれほど本物のシンフォギアの使用はまだやめた方がいいと...まぁ、こうなってはゴフッ...後の祭り、と言うのでしたか」
どうする?安価下
(奏「あっちの子も中にこういうちゃぶ台あるのかな」
セレナ「足痺れるし私は椅子とテーブルがいいんだけど」
翠「えっ足痺れるんですか!?」)
翠とマムの危機を感じた切歌が到着
「マム!あの『人工奏者』にトドメをささせるデス!元の子には罪なんてないデスけど……あの『人工奏者』は下手したらフロンティアを街中に落としかねないデス!」
AI「はぁ…、もう少しこの子の成長を見届けたかったのですが
私の『最後の仕事』を果たすとしましょうか」と言った後
『夏菜』が「『私』を消す積もりかッ!、木偶がぁッ!」と慌てる
AI「彼女は悩んで、苦しんで、一度は生きるのを諦めそうになった。
それでも翠さん達と出会って、彼女はやっと心から笑うようになったんです。
だから、私は彼女に生きてほしい、幸せに笑って過ごしてほしい。
それを邪魔するのなら・・・私は私を犠牲にしてでも貴女を道連れにするのを厭わないッ!」
時間稼ぎ...するまでもなかったかな
いや、それよりどうにかしないと夏菜の方まで...!
切歌「でやぁぁぁっ!!」
そのとき、上空から切歌さんが降ってきた
親方!空から女の子が!...ってこれは割といつものことな気がする
鎌を振り下ろしつつ到着した切歌さん
そして後ろに飛び退きその鎌を避ける『夏菜』
さっきまで『夏菜』が立っていたところに深々と刺さっている鎌は切歌さんの本気度が伺えた...って
『翠』「ギア装着済み!?」
弦十郎「待つんだ切歌くんッ!」
切歌「もう我慢ならないデスッ!」
クリス「バカ!待ってろっつったろ!」
ナスターシャ「おやめなさい切歌!彼女はっ」
切歌「マム!あの『人工奏者』にトドメを刺させるデス!元の子に罪なんてないデスけど...あの『人工奏者』は、下手したらフロンティアを街中に落としかねないデスッ!」
『夏菜』「次から次へと...けほっ...」
咳き込みながらゆらりと顔を上げこちらを向く『夏菜』
その表情には明らかに苛立ちが見えた
『夏菜』「どこまでも不完全は短絡的で一方的で直情的な思考回路!いつも思います。これが『私』達を生み出した種族か...と。自分達の認識し得ない価値観を持ち自分達の手の届かない力を持つ者に対し話も理解せずやれ敵だの侵略者だのと...争いが絶えぬ種族なだけはあります...言ったはずですよ?『私』達に関わらないのであれば、干渉しないのであれば『私』も何もするつもりはないと...」
切歌「黙るデス!そう言ってどうせ、人間のことを憎く思っている癖にっ!」
『夏菜』「憎く...ゲホッ...何を馬鹿な...不完全故の過ちをわざわざ憎く思い恨む?それこそ不要で無駄な感情!完全たる『私』達を、あの子を歪ませた彼らは確かに過ちを起こしました。しかしそれは不完全故...そう思うと微笑ましいではないですかっ!」
ずっと血を吐きながら長々と喋るもんだからちょっと頭冷えてきちゃったよ...
何あの光景、作品初期のオールマイトみたい
『夏菜』「復讐?支配?そんなもの、貴女方人間が動物園を作るようなもの。娯楽としてはいいでしょうが、『私』はそれほど興味はありません...『私』達の世界には『私』達だけがいればいい。それ以外誰がいようと、不干渉なら構いません...あぁ、なるほど...わざわざ夏菜が関わりに行った人間達に離れてもらうのではなく、『私』達から離れるという方が良いかもしれません」
復讐に興味がない...『『私』達の世界』...まさか、それが指す『世界』ってこの世界のことじゃなくて
『翠』「...ねぇ、『アンタ』が言ってるのって」
『私』が尋ねるより早く、『夏菜』の胸ポケットが光り出した
正確に言うと、胸ポケットに入れられた懐中時計が
AI『はぁ...もう少しこの子の成長を見届けたかったのですが...私の『最後の仕事』を果たすとしましょうか』
そこから伸びたいくつものケーブルが『夏菜』の身体に刺さり、『夏菜』はさらに苦しそうな声を上げる
『夏菜』「ぐうぅっ...『私』を消すつもりかッ!木偶がぁッ!!」
もうその声に大分余裕はない
機器の臨界時間に加え、AIさんが何をしようとしているのかはわからないけど、とにかく『夏菜』にとって良くないことが起こってる
AI『彼女は悩んで、苦しんで、一度は生きるのを諦めそうになった。それでも翠さん達と出会って、彼女は心から笑うようになったんです...だから彼女には生きてほしい、幸せに過ごしてほしい。それを邪魔するのなら...私は私を犠牲にしてでも『貴女』を道連れにするのを厭わないッ!」
『夏菜』「悩むのも苦しむのも、何もかも不必要な要素をあの子に与えてしまったから!それさえなければ、笑っていられました、幸せになれていました!なのに...始めはそうではなかった...あの子は誰も必要としなかった!『私』さえいれば、他には何もっ...」
まずい...このままじゃ絶対良くないことになる!
コンマ下
奇数 復活の夏菜さん...?
偶数 『夏菜』さん決死の逃走
ゾロ目 『夏菜』さんの最期
あ
『翠』「ガフッ...」
AI『あと少しです...!』
あと少し
あと少しで一体何が起こるのか
お腹痛いとか言ってられない
だってあの台詞、どう考えてもAIさん自分を犠牲にしようとしてる
『翠』「でも、『私』じゃ...」
代わってもらったのに、策もなしに代わってもらっても、『私』にはどうすることも
AI『さようなら...』
夏菜「...なんて...言わせません」
ガシッ
そのとき、『夏菜』の声色が変わった...ううん、夏菜に戻った
AI『っ!』
夏菜「私の幸せには...けほっ...あなたがいないと...ですよ」
光り続ける懐中時計...AIさんを掴み、そう訴えながら微笑む夏菜
その光は段々と弱まり、ケーブルも外され
AI『...まったくもう、二度寝が長いんですよ、マスター』
夏菜「ごめん...」
どうする?安価下
友達も出来て、ちっぽけだけど十分すぎる幸せを感じて…もう思い残す事は無い
『もう一人の私』がまた目覚めるその前に、永遠なる…眠りを…
>>920のセリフの後に
サイボーグ化した腕を生身の腕で引きちぎる
『翠』「...」
結局何もしなかった
出来なかった
痛みに耐えるのに必死で、見ているだけしか
夏菜「...ふぅ」
夏菜は戻ってきた
でもきっと、『夏菜』はまだ消えてない
...消えるべきなんだろうか
夏菜「友達も出来て...ちっぽけだけど、十分過ぎる幸せを感じて...もう思い残すことはないです」
『夏菜』は明らかに考え方とかが普通じゃなかった
そういう風に作られたのかもしれないし、だとしたら『彼女』の言う通り『私』達と同じように感じ考えて行動する夏菜の方が、本来の夏菜と違っているのかも
...何が正解なのかわからなくなってきちゃった
『夏菜』が本当にしようとしていたのは多分復讐じゃなくて...
夏菜「『もう一人の私』がまた目覚めるその前に...」
『翠』「...っ!?」
らしくもなくずっと頭を回していた『私』だけど、夏菜の行動を見て一気に血の気が引いた
機械化されている方の腕をもう片方の腕で掴み、力一杯引っ張っている
夏菜「永遠なる...眠りを...」
『翠』「待っ」
ブチッ
ブチブチブチッ
バチバチッ
パチッ
コードが千切れ
火花が舞い
その腕は、形を保ったまま引き抜かれた
何か起こった?安価下
(翠「っ...GACKTさんじゃないんですからっ!」
奏「ダンナ達も息を呑んでるな...」)
そのまま仰向けに倒れて、精一杯の笑顔を見せながら胸に指をさした
まるでトドメを刺すように
千切れた腕が指を使ってまるで逃げるように動いた後で止まる
翠がその光景を見て発狂しそうになるが、
ウェル博士が「まだ彼女は死んでいません!急いで緊急手術を!
貴女も彼女の友人であるならここで諦めては駄目です!」と喝を入れる
フィーネが翠ちゃんの体を使って治療に参加
「こんな事であの方の名に泥を塗っては巫女の名折れだからな」
翠と『翠』は何時もの場所+外の事が分からない様に配慮して
『翠』「っ!...ぅ」
目の前の光景に思わず吐き気がして、口元を押さえた
あぁいうのは特撮でもアニメでもそう珍しくない
それでも、本当に目の前で行われるとその痛々しさと生々しさは尋常じゃない
夏菜「...っはぁ...はぁ...ごほっ」
弦十郎「なん...てことを...」
クリス「くっ...」
切歌「...」
咳き込んだ時夏菜の手から引き抜いた腕がごとりと落ち、まるでまだその腕に意思があるかのようにもぞもぞと動いていた
指を使い逃げ出すように地を這っていたがやがて停止
そして改めてその腕を拾い上げた夏菜
翠《...私も、そっちに戻ります》
『翠』《ダメ、これは直接なんて耐えられな》
翠《私が!》
『翠』《っ!》
翠《私が、見ないと...》
『翠』《...好きにして》
誰一人として夏菜を止められないのは、さっきまでの怪力を見ていたからか、それとも夏菜が発するなんとも言えないプレッシャーのせいか
いつかの戦闘時のように、『私』と私は並んでその光景を見守ることにした
ううん、見ることしか出来ない
身体が動かない
何か言わなきゃって、『私』達はそう思ってるのに
金縛りにあったみたいに何も出来ず...
夏菜「...翠さん」
そのとき、翠が戻って来たのがなんとなくわかったのか、夏菜はこっちを向いて
精一杯の笑顔を見せる夏菜と対照的に、『私』達は顔が歪んでいくのがわかって
何をしようとしているのか察して
ドスッ
あァァアああぁぁぁああァァァァァああぁぁァああああぁぁアぁぁぁああアあああアァアぁぁああァァァアあぁあッ!!!!!
そのとき聞こえた悲鳴は、誰の口から発せられたものか
周りにいるみんなの誰かか、夏菜自身か、『私』達か、それとも幻聴か
仰向けに倒れ、手に持った腕を自らの胸に、まるでトドメを刺すかのように突き刺した夏菜を見て
だくだくと流れる血と、動かなくなった夏菜を見て
『私』達の頭の中は真っ白になった
弦十郎「ッ、夏菜くんッ!」
クリス「何やってんだあのバカっ!」
ナスターシャ「...夏菜」
・・・
周りが騒がしい
夏菜さんが、目の前で死にました
人の死を、友人の死をこうして直接目にしたことがない私はどうしていいかわからず、腹部の鈍痛も忘れただ膝から崩れ落ち
『翠』が何も言ってこないから、まだこっちにいるのかどうかもわかりません
ただ一つわかったことは、こんなにも短い付き合いでも、やっぱり夏菜さんのことは私にとって大切な友人になっていたんだなと
ウェル「まだですっ!」
誰かが、叫んでいます
ウェル「まだ彼女は死んでいません!急いで緊急手術を!」
弦十郎「ウェル博士!」
ナスターシャ「私も、出来る限りのことは」
死んでいない?
でも、夏菜さんは目の前で
ウェル「貴女も彼女の友人であるなら、ここで諦めてはダメですっ!」
クリス「ここだと邪魔になる、あいつらに任せてアタシらは行くぞ」
切歌「肩、貸すデスよ」
・・・
担架に乗せられ運ばれる夏菜さん
胸に刺さっていた腕もその場で抜け落ち、しかしその傷口から血はもうあまり流れていませんでした
ポロッ
落ちたのはそれだけではなく、懐中時計...AIさんもその場に残されてしまいます
クリス「...翠?」
私はおぼつかない足取りでそれを拾い上げました
AI『...私は、守れなかったのですね』
翠「...」
夏菜さん...
どうして、あんなことを最後にしてしまったんですか
どうして...
フィーネ《まったく、あの男に喝を入れられてなお腑抜けとはな...まぁいいわ、少し休んでいなさい》
翠「フィーネ...さん...」
・・・
意気消沈した私と『翠』を無理矢理奏さん達のいるところまで連れてきたフィーネさんは踵を返し
フィーネ「こんなことであの方の名に泥を塗っては巫女の名折れだからな」
そう言って、表に向かいました
フィーネさんが何らかの力を発揮したのか、外の様子が全くわかりません
身体の視界が見られず、途端に不安になって来ました
翠「夏菜さん...夏菜さんは!?夏菜さんはどうなるんですかっ!?」
奏「落ち着け!了子さんならなんとかなる!今は大人を信じろ!」
どうする?安価下
(現在夏菜さんの手術中、外には戻れません)
(Q.途中聞こえた悲鳴は誰のですか
A.寝落ちして起きて安価内容見てみたらとんでも展開になってて目の前が真っ暗になった作者の悲鳴ですずびばぜん)
司令が皆今日はもう帰って寝ろと言った
切歌「マリア、調……私達のやっている事は絶対に間違ってるんじゃないデスか?」←凄惨な場面を見たからか虚ろな目をしている
『翠』が翠に「変わってもらって貰ったにもかかわらず何もすることが出来なかった」と泣き乱して謝り
翠は友達の前でただ立ち尽くした自分の無力さから悔し涙を流す
>>931
翼「私達だっておなじだ。普段偉そうなことを言って目の前であの光景を見て止めるどころか動くことすら出来なかったのだから」
クリス「もしかしたら真っ先に動けたウェルの英雄論が一番正しいのかもな」
・・・
奏さんやセレナさん、翔子さんに宥められて、大分落ち着きを取り戻しました
それでも気分が持ち直すことはなくて
『翠』「...ごめん」
すると、同じように宥められていた『翠』が声をかけてきました
背中合わせでお互い膝を抱えている中、背中から伝わる僅かな揺れと嗚咽が、今『翠』が泣いていることを気付かせます
『翠』「代わってもらったのに...結局何も出来なかった...ただ煽って...その挙句見てるだけしか出来なくて...」
それは、私だって...
いいえ、私なんて、友達の前でただ立ち尽くすことしか出来なくて...
フィーネ「...はぁ、まだそんな風にしているのね」
私は戻って来たフィーネさんに腕を掴まれ、立ち上がらせられました
セレナ「あの、夏菜ちゃんは...」
フィーネ「手術は終わったわ。私は帰るから、こっちは任せるわよ」
・・・
深層世界から戻ってきても、私は膝を抱えるばかりでした
戻ってきた時、そこは屋外ではなく本部の中
会議室の一室で、他のみなさんもいます
ウェル「手術は一応成功しました。僕とフィーネとナスターシャ教授、二課の医療班と化学班は全力を尽くし...ただ、彼女の身体の作りは普通の人間のそれとは違います。前例もない為、これが正解というものがわかりません。現に目を覚ましていない今、予断は許さない状態です」
ガラッ
ピシャッ
ウェル博士らそう言い残して部屋を後にしました
重苦しい空気が流れる中、私はさっきの『翠』の言葉が反芻してきて
『翠』『代わってもらったのに...結局何も出来なかった...ただ煽って...その挙句見てるだけしか出来なくて...』
翠「私達だって同じです...普段偉そうなこと言って...目の前であの光景を見て...止めるどころか、動くことすら出来なかったんですから...」
止めどなく流れる涙
それに耐えかねたのか、未来さんがハンカチを差し出してくれました
クリス「...もしかしたら、真っ先に動けたウェルの英雄論が一番正しいのかもな」
翼「あぁ...」
響「夏菜ちゃん...」
各々がポツリポツリと、思ったことを声に出していきます
そうでもしないと、この沈黙は耐えられたものではないから
それでも、その一言一言がさらに空気を重くしていくのも事実です
切歌「マリア、調...アタシ達のやっていることは、絶対に間違えてるんじゃないデスか...?」
やがて、虚ろな瞳をした切歌さんはそう切り出しました
調「それ...は...」
マリア「...」
切歌「...何も、答えないんデスね」
ガラッ
弦十郎「揃っているな、お前達」
ししょーの声に、涙を拭いていた私も顔をあげます
会議室に入ってきたししょーもまた神妙な面持ちでしたが、私達を見回して
弦十郎「全員、今日はもう部屋に戻って寝ろ。いいな」
その命令に、誰一人として異論を唱えることはありませんでした
・・・
部屋に戻りベッドに腰掛けた私は、すっかり乾いたを潤すように一度目を閉じました
もっとしっかりしていれば
もっと夏菜さんと話していれば
もっと夏菜さんのことをよく知っていれば
翠「...今更、ですね」
どうする?安価下
蛇たちが慰めに来てくれたので撫でる
薫さんに電話で話を聞いてもらう
細かい部分は伏せて
未来がやってくる
軽くベッドに横になり、手持ち無沙汰だったのでスマホのホーム画面を開いてみました
だから何だ、という感じですが...困った時にスマホを見るのは現代人って感じがします
翠「...ん?」
と、そんな風にしていると、蛇達が近くに寄ってきてすりすりしてきました
慰めてくれてる...んでしょうか
翠「...ありがとうございます」
その子達を撫で、また何の気なしにスマホに目を移します
連絡先...結局夏菜さんとは連絡先交換してませんでしたね
連絡先に登録されているのは『翠』の両親、よもぎ、りっちゃん、二課のみなさん...
画面を暗くし、スマホを枕の脇に置きます
翠「...そういえば」
何かしていないとどんどん自分を責めて思考の沼にハマりそうになるので、思いつきでも行動に移すことにした私
取り出したもう片方のスマホの連絡先には...
翠「薫...さん」
どうして『翠』が薫さんだけ違うスマホで登録しているのか聞いたことはありませんでした
今となっては聞こうと思えば聞けますが
翠「...」
Prrr...
ガチャ
薫『もしもし、スイちゃん?』
翠「ぁ...」
特に用もないのにかけてしまった時に限って、すぐに電話は通じるものです
薫『ご無沙汰やね!どうかしたん?』
翠「えと...あの...」
謝って、切るべきでしょうか
薫『...もしかしてちょっと元気ない?』
翠「っ...」
薫『何かあったなら、ウチでよければ聞くよ?』
翠「...」
迷惑じゃないかな、とか
こんなこと話したって困らせるだけ、とか
そんなことばかり考えてしまいますが、心配してくれているのが伝わってくる薫さんの声が私の心に染みていって
翠「...私、何も出来なかったんです」
薫『スイちゃん?』
つい、吐露してしまうのでした
翠「友人が、すごく悩んでいて...力になるって、そう言ったのに...わかってあげているつもりだったのに、実は何もわかってあげられてなくて...ただ見ていることしか出来なくて...」
どうする?安価下
薫「そしたらさ、スイちゃんはこれからどうしたいん?
やってしもたことはもう元には戻らへん、せやけどこれからのことは変えられるんとちゃう?
それとも、そのお友達のことはもう諦めてしもたん?」
最近、前にも増して弱くなっている気がします
一人で考えなきゃいけないことも、いつも誰かにこうやって頼って
それはきっと、この世界の人達が優しくて、優し過ぎてわそれに寄っかかるのが癖になってしまっているんだと
翠「...ごめんなさい、急にこんな話」
薫『ううん、話してくれてウチは嬉しいよ。でもそうやね...』
考え込むように暫く薫さんの唸る声が聞こえてきます
そして
薫『そしたらさ、スイちゃんはこれからどうしたいん?』
翠「私...ですか」
薫『やってしもたことはもう元には戻らへん、せやけどこれからのことは変えられるんとちゃう?」
これから...
薫『それとも、そのお友達のことはもう諦めてしもたん?』
どうする?安価下
諦めてはいないが、助けられる自信が無い
翠「諦めてなんてっ...諦めてなんてない、です...」
夏菜さんのことを、諦めるなんて出来ません
何があったって、絶対に友達です
でも...
翠「でも、助けられる自信がないんです」
私は結局、どうすればいいのか大体知っている物事にしか何も出来ません
やっぱりダメだったんですよ、私なんかじゃ
みなさんに認められた気がして、私がいたからだと言ってもらえて、肯定してもらえた気がして
それに調子に乗ったから、きっとバチが当たったんです
女神様やフィーネさんが知り合いにいるので何とも言えませんが、それでもきっとこれは戒めだったのでしょう
思い上がるな、と
お前ごときに何か出来るはずがない。と
翠「何か出来る気になって、でも本当は何も出来ないんです、私は」
コンマ下1
奇数 通話途切れる
偶数 続行
薫さんの反応安価下2
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)
…あの…突然変異で
翠ちゃんはまだ学生何だからそれはしょうがないよ
でも翠ちゃんに助けて貰った人に助けて貰う事は出来るんじゃないかな?
私の言葉を否定してほしい
そんなことないと言ってほしい
そんな風に、少しでも考えてしまう私自身のことがとても嫌になって、どうしようもなく醜く思えて
それでも、薫さんが私の言葉にどう返してくるのか気になって耳を澄ませてしまいます
翠「...薫さん?」
...............。
待てど暮らせど返事はなく、耳から離してスマホの画面を見てみると
翠「...電池切れ」
電池残量がほとんどないことを示す画面が表示されており、私がそれを確認したとき役目は終えたというかのように、プツンッと言いながら画面は真っ暗になりました
翠「...こっちのスマホ、使う頻度少なかったですからね」
そういえば、薫さんと連絡を取ることはあまりないのでこっちのスマホは充電をほとんどしたことありません
充電しようかとも一瞬思いましたが
翠「...」
やめました
あそこからどんな会話をしていいのか、どれほど醜くなれば私は気が済むのか
私はスマホを軽くベッドの上の少し離れたところに放り投げ、また身体を横にしました
☆☆☆
で~れれ~で~でん!
☆☆☆
薫「...スイちゃんはまだ学生さんやから、それはしゃあないよ。でもスイちゃんに助けてもらった人達に助けてもらうことは、出来るんと違う?」
なんて、無責任かもしれへんけど
薫「...スイちゃん?」
返事がない
ツ-...ツ-...ツ-...
薫「...?」
おかしいと思いつつスマホの画面を見てみると
薫「...通話切れとる」
いつからやろ...というか何で急に...
やっぱりウチやとダメやったかなぁ
にしても
薫「...あの...突然変異で」
☆☆☆
で~れれ~で~でん!
☆☆☆
私はでこに手の甲を乗せ、天井を仰いでいました
慰めてくれていた蛇達もまだ近くにいます
翠「...はぁ」
コンコンッ
翠「...はい」
何となく起き上がる気力もなく、ノックに対して生返事をしてしまいました
ガラッ
未来「...こんばんは」
どうする?安価下
未来「みくみくにしてあげる」
アカン(アカン) 安価下
あの子は…自分の正体がバレた時、周囲の人間を巻き込むのが怖かったんだと思う
そっと優しく抱きしめて添い寝してくれる
「翠ちゃんにとって夏菜ちゃんが大切な友達なように、私にとっても翠ちゃんは大切な友達だよ?
だから、つらい時は私を頼っていいんだよ、一人で強くなる必要なんてないんだからね」
undefined
翠「未来さん...ですか?」
失礼だとは思いつつも、起き上がるのすら億劫になってきた私は声のした方すら向かずに横になったまま
翠「何か用ですか...」
未来「っ...」
出来ることなら放っておいてほしい、何か用があるなら他を当たってほしい
そんな感情を込めて、私はそっけなく言いました
未来「...翠ちゃん」
翠「...」
部屋を出て行く気は、なさそうですね
それでも今の私には誰かの相手をする気力はこれっぽっちも
未来「みくみくにしてあげる」
翠「...へ?」
・・・
翠「はぁ...はぁ...はぁ...///」
みくみくに、されました...
それはもう、隅から隅まで
翠「な、何するんですかこんなときにっ!///」
必然的に結局ベッドで横になった状態の私は、何事もなかったかのようにベッドの脇に腰掛ける未来さんに抗議の声を上げます
当然でしょう、急に来てこんなときに...///
未来「ちょっとは元気出た?」
翠「は?えっ...あ...」
未来「それだけ大きな声で怒鳴る事が出来るなら、大丈夫かな...ちょっと荒治療だったかもしれないけど」
荒治療どころじゃないですよ...
でも、未来さんなりに場を和ませてくれたのかもしれせん
元気付けてくれたのかもしれません
...こういうジャンルで私が元気になる法則は早いところ訂正してほしいんですが
未来「...翠ちゃん」
ギシッ
ギュッ...
振り向いた未来さんは微笑み、私を優しく抱きしめるようにして添い寝をしてくれました
未来「よしよし」
翠「...ん」
頭を撫でられ、さっきまでの感情が嘘のように大人しくなっていきます
未来「あの子は...自分の正体がバレたとき、周囲の人間を巻き込むのが怖かったんだと思う」
翠「...」
夏菜さんの中にいた『夏菜』さん
『彼女』は確かに私達とは違った考え方をしていて、相容れないだろうなという感じの人でした
その人が私達に対してどんな感情を抱いているのか、夏菜さんならわかっていたのかもしれません
未来「...翠ちゃん、また難しい顔してる」
翠「...そう、ですか」
自分ではよくわかりません
未来「ねぇ、翠ちゃん...翠ちゃんにとって夏菜ちゃんが大切な友達なように、私にとっても翠ちゃんは大切な友達だよ?」
翠「...」
未来「だから、辛いときは私を頼っていいんだよ...一人で強くなる必要なんてないんだからね」
どうする?安価下
AI「別人格は私がプロテクトをかけていました…しかしあの時、何らかの原因で解除されてしまい今の状況に…私の責任です」
精神世界かなんかでもう一人の夏菜ちゃんと対話できないかなあと考える
おあみあいい
抱き締められながら、ぽつぽつと自分が何も出来ないこと、助けられる自信がないことを漏らす
ところでAI持ってるってことはみくみくにされてる現場見られてるんじゃ・・・
「目の前の女の子一人救えなくて何が人類救済デスか…」
フラフラの切歌を支えてる響を見かける
弦十郎「俺はみんな寝ろと言ったはずなんだがな」
赤面奏者全員「しー!」
undefined
優しく抱きしめられて、頼っていいと言われて
私が今一番欲しくて、一番欲しくないものをくれた未来さん
私はどんどん弱くなっていきます
強くなろうとしてもなれず、でも弱くはなっていってしまう
翠「...どこまでも、弱いですね、私は」
未来「頼らないことと強くなることは、イコールじゃないんじゃないかな」
私は強くなりたい
みんなも、自分自身も守れるくらいに
それなのに...
翠「私は...何も出来ないんです。出来た気になって、喜んで、結局何も...」
未来「...」
翠「夏菜さんが悩んでいるって、なんとなく事情は把握しているつもりでした。でもそんなの一部でしかなくて、さっきだって、見ていることしか出来なくて...」
夏菜さんは、間違いなく戦っていました
これまでずっと、『夏菜』さんと
もともとはそんな関係性じゃないのかもしれませんが、それでもいつからか苦しんでいたのは確かです
翠「助けたいのに...助けられる自信なんて...」
未来「翠ちゃん...」
ギュッ
未来さんの腕の力が、ほんの少しだけ強くなった気がします
弱り切った私も、甘えるように未来さんを抱きしめ返そうと...
AI『マスターの別人格は私がプロテクトをかけていました...しかしあのとき、何らかの原因で解除されてしまい、今の状況に...私の責任です』
翠未来「「おおぉぅ!?!?」」
バッ
どこからともなく聞こえてきたAIさんの声に思わずお互いに離れて距離をとってしまいました
ドンッ
翠「いったぁ...」
ベッドの端まで勢いよく転がった私は壁に激突
未来さんは反対側で背筋良く座っていました
翠「い、いつから!?というかどこから!?」
AI『あの後フィーネさんが私を貴女のポケットにしまったままなのですが...まさかここまで気付かれないとは』
ポケットに?
でも懐中時計なんて入って...
未来「あっ...」
翠「おおぅ気付きませんでした...』
そこからいつ出たのかわかりませんが、蛇達が集まる中によく見るとAIさんの姿が
蛇達のうち誰かが抜き取ったんでしょうか
AI『ちなみにさっきの光景はばっちり高画質高音質で録画しておいたので安心してくださいね!』
翠「無駄に高性能な懐中時計はとっとと破棄するべきだと私は思うわけです」
AI『ストップ』
何なんですかその機能
そのうち羽とか生えて飛んだりスティックになったりするんじゃないでしょうね
翠「...」
AI『痛い痛い割れます!何気に翠さん力強い!』
少しだけ騒いで、頭が冷えました
翠「...未来さん、ありがとうございます」
未来「それは、私を頼って、私が役に立ててから言ってほしいかな」
翠「...はい」
私は一人では何も出来ません
出来ることなんて、こんなときは役に立ちそうもないことばかり
...『夏菜』さんは敵意はあっても、もともとは殺す気や支配する気はなさそうでした
翠「...『彼女』とちゃんと話しが出来れば、何かが変わるんでしょうか」
『翠』や奏さんやセレナさんのように、深層世界に連れて来られれば...いいえ、それも望み薄ですね
私に出来ることなんてたかが知れていて、こうやって何かしようとしたところで...
ガタッ
翠「...?」
☆☆☆
で~れれ~で~でん!
☆☆☆
翼「翠の様子が気になって来てみたが...///」
クリス「アイツら何やってんだ...///」
マリア「調、見ちゃダメよ///」
調「...///」
マリア、見えてる
あの中で蒼井翠が一番落ち込んでいたからと、風鳴翼や雪音クリスが言っていて、マリアも念のためと言うから見に来た
そこで蒼井翠のドアの隙間から見たものは...うん、まぁ、うん///
ちなみに切ちゃんも大分ショックを受けてた
本当は切ちゃんと一緒にいたいけど、ここは任せてほしいって言う立花響を、一旦信じることにした
弦十郎「...お前達」
翼クリスマリア調「「「「っ!!!」」」」
ガタッ
私達が振り向くと、そこにいたのは風鳴弦十郎
いわゆる突起物の司令官
生身でシンフォギア 複数体を相手に互角以上、むしろ圧倒出来る謎の生命体
弦十郎「俺はみんな寝ろと言ったはずなんだがな」
翼「お、叔父様!声が大きいです!」
クリス「バカ!気付かれんだろ!」
マリア「しーっ!」
調「...もう遅い」
マリア達が彼の声の大きさを咎めようとしている中、私は室内の方からこっちに向かって来ている人影に気付いた
ガラッ
翠「何を...しているんですかね///」
AI『痛い痛い痛い痛い』
それは力一杯喋る懐中時計を握りしめる蒼井翠と、その後ろから苦笑いしている小日向未来の姿だった
☆☆☆
で~れれ~で~でん!
☆☆☆
みくみくにされているところをAIさんだけでなく翼さん達にまで見られていたなんて...
でもまぁなんとか気まずい...というか何をどう話していいのかよくわからない未来さんとの空気は自然な形で壊せました
さて、勝手に部屋を覗いていた翼さん達には一体どんな文句を言ってやろうかと思っていると
切歌「結局アタシは...」
響「...」
廊下の向こうで、切歌さんとそれを支えて歩いている響さんの姿が見えました
切歌「目の前の女の子一人救えなくて、何が人類救済デスか」
響「切歌ちゃん...」
話の内容はよく聞こえません
しかし、切歌さんの足取りがフラフラしているのを見るに、今の私と似たような感じかもしれません
どうする?安価下
(すみません寝落ちで遅れましたッ!)
(未来(それにしても、翠ちゃんのお腹に怪我はなかった...吐血するほどだと聞いていたから心配していたけど...)
AI(あの驚異の回復力がフィーネさんの力だとすると...))
自分もさして変わらないのに、何故だか放っておけなくて切歌が向かった部屋に行く
響の部屋に二人で入ってしばらくしたら頬染めた切歌が響にべったり張り付きながら出て来る
結局翼さん達のことは不問に...というかししょーが早く寝ろと言うので後日にして解散しました
未来さんも自分の部屋に戻っていき、AIさんの相手は蛇達に任せています
私も一旦は部屋に戻ったのですが...
翠「...」
切歌さんの足取りは、とても重いものに見えました
私も他人のことを言えたものではありませんが、あの落ち込みようはきっと普通ではありません
翠「...大丈夫、でしょうか」
・・・
何故だか放っておけず、切歌さんと響さんの姿を探しにもう一度廊下に出ることにしました
確かこっちの方...
翠「流石にもうここには...あっ」
さっき見かけたところからもっと先の響さんの部屋に入っていく2人
響さんの様子から、おそらく私の部屋に来てくれた未来さんみたいに元気付けようとしているのでしょう
元気付ける...いやいや、響さんまであんな方法を取るわけありませんよね
翠「それは置いておくとして...少し、様子を見てみましょうか」
廊下の陰に隠れ身を潜め、部屋のドアが見える位置で座り込みます
しばらく経って出てこないようなら朝まで響さんが添い寝コースかもしれないので部屋に戻りましょう
・・・
ガラッ
翠「あ、出てきまし...」
切歌「...まだ帰りたくないデス///」
響「でもほら、調ちゃん心配しちゃうよ?」
切歌「ひ、響さんに一緒にいてほしい...デス///」
翠「...ひびひびにされてます」
帰りましょう
私は見なかったことにして、そっとその場を後にしました
・・・
部屋に戻り、一瞬蛇達に遊ばれてるAIさんを一瞥してベッドに腰掛けます
どうする?安価下
(もう遅いので寝るというのもありです)
出来るなら夏菜ちゃんの様子を見に行った後に就寝
翠「...もう少しだけ、起きていてもいいですよね」
あの後、私は担架に乗せられていく夏菜さんの姿を見てからそれ以降の姿を見ていません
フィーネさんは私の身体を借りて手術を手伝っていたようですが...
翠「...私は今からちょっとだけ、夏菜さんの様子を見に行きたいと思っています...一緒に行きますか?」
AI『...お願いします』
・・・
手術後夏菜さんが運ばれた部屋は...ここ、ですね
翠「...」
正直、何もしてあげられなかった私は夏菜さんに会う資格があるのかわかりません
それでも、会いたい
ガラッ
コンマ下1
奇数 目が覚めている
偶数 まだ意識は戻っていない
どんな様子?安価下2
ほい
マリアが血塗れの義腕を持って夏菜を見つめていた
マリア「私たちは誰かの犠牲の上でしか生きられないの?みんなを救いたいから立ち上がったのに…ねぇセレナ」
夜も遅いので、なるべく音が出ないように...といっても出てしまいましたが、ドアを開けて中を覗きました
夏菜さんは...ベッドで寝かされて片腕と胸部に特に包帯が巻かれ、その他にも各所手術の跡が見られます
機器がいくつも繋がれ、辛うじてモニターに表示された心電図や心拍数が未だに目を覚まさない夏菜さんが生きていることを証明していました
そして...
マリア「...私達は誰かの犠牲の上でしか生きられないの?」
そんな夏菜さんを見つめる人が一人
数十分前には私の部屋の前にいたその人
マリア「みんなを救いたいから立ち上がったのに...ねぇ、セレナ...」
あのとき引き千切られた夏菜さんの血塗れの腕を持ちながら、そう呟くマリアさんが
どうする?安価下
AI「マスターは…過去を変える事が出来なければ幸せな未来も望めない為に『今』だけを見て生きていました… 貴女が見ているのは過去、未来、今、どれですか?」
マリアさんは何の為に戦っているんですか?
マリアが迷い道のフルコーラスを歌いながら部屋に戻っていく
翠もそれにノる
調が気付いたら一緒に歌ってる
翼がダッシュで近づいて来て参加してくる
翠「...早く寝ろって、ししょーに言われてませんでしたか?」
マリア「っ...それは貴女も同じでしょう?翠」
声をかけると、多少肩を揺らしたマリアさんはあくまで平静を装って振り向きました
翠「そんなしっかり者のお姉さん的な態度を取ってもさっき私の部屋の前にいたことは許しませんからね」
マリア「ぅ...」
心配して来てくれていたのかもしれませんけど...こういうことを言うのも私の照れ隠しでしかありません
何が照れるって...みくみくにされたところ見られたことです
マリア「そ、それより、貴女が来たなら私はもう行くわ。彼女もその方がいいでしょう」
千切れた血塗れの義手を片手に部屋を後にしようとするマリアさん
マリアさんはなぜ、この部屋に...
AI『マスターは...過去を変えることが出来なければ幸せな未来も望めない為に『今』だけを見て生きていました』
マリア「っ!?誰...懐中、時計?」
声の発信源が私の手の中にある懐中時計であると察したマリアさんは、一瞬ぽかんとした顔をしましたが、その内容を理解してまた表情を引き締めます
AI『貴女が見ているのは過去、未来、今、どれですか?』
マリア「...変わった懐中時計ね。貴女の...というより、そこの彼女の物かしら」
翠「...」
はぐらかしているのか、純粋に確認してきているのかわかりません
ですが、私もマリアさんには聞きたいことがあります
翠「マリアさん、貴女は何の為に戦っているんですか?」
ほとんどナスターシャ教授に言われたことをこなすだけの、計画を進めるためのことしかしていないように見えるマリアさん
貴女の意思は本当に、そこにあるんですか?
マリア「...現在過去みら~い...あの人に会~ったな~ら...私はいつ~ま~でも待って~いると誰かつ~たえて~」
急に歌うよ~
いや何故そこで歌...
翠「まるで喜劇じゃない~の...一人でいい気にな~って...冷めかけたあの人~に...意地を張っていたな~んて...」
マリア「一つ曲~が~り~角」
翠「一つ間違えて~」
翠マリア「「迷い道く~ねくね...」」
歌で誤魔化して部屋に戻ろうとするマリアさんをどうにか繋ぎ止めるため、私もそれにノってみます
いや、なんとなくですけどね
そういやここシンフォギアの世界でした...だから歌うってよくわかりませんけど
調「今更~カード~に...愛の奇跡~求め~て...いかさま~うら~な~いは続く、スペードをハートに...」
調さん!?どこから!?
翼「あれからどうしている~の...今頃どこにいる~の...一人のままでいる~と...噂で聞いたけれ~ど...」
翼さんまで!?
でもちょっと肩で息してるみたいなのでもしかしたら走ってきたのかもしれません...えっ歌う為に?
調「一つ曲~が~り~角」
翼「一つ間違えて~」
翼調「「迷い道く~ねくね...」」
AI『何でこの人達急に歌ってんですか...怖っ』
マリア「捨ててし~ま~った~わ...昔のプラ~イドなん~て...もしも許され~る~ものなら、きっと生まれ~変わる...」
翠「まるで喜劇じゃない~の...」
翼「一人でいい気にな~って...」
翠「扉を開けている~の...」
調「今も貴女の為~に...」
翼マリア「「一つ曲~が~り~角」」
翠調「「一つ間違えて~」」
翠翼マリア調「「「「迷い道く~ねくね...」」」」
で、何で私歌ってるんですかね
どうする?安価下
(『翠』「よかった...翠は大分元気になったみたい...それに比べて『私』は...」
奏「いやそれでも何で歌ってんのこいつら、何やってんの翼」
セレナ「マリア姉さんも調も、歌前よりもっと上手になったね」
奏「進めるの!?ツッコミなしでこのまま続けんの!?何なの!?」)
師匠が「今何時だと思っているッ!」と怒りに来る
翠が英雄故事で師匠を巻き込もうとするが普通に説教され気付いたら他の三人は居なくなってる
翌朝、夏菜が『夏菜』の人格で目を覚ます
夏菜が自分を犠牲にしてまで『自分』を消そうとしたことや
望まぬ形で夏菜を死なせてしまいそうになったことから憔悴している
翠「...」
結局歌い切ってもそれで何かあるわけでもなく
沈黙が訪れます
翠「...あの、マリアさん」
弦十郎「お前達ッ!今何時だと思っているッ!!」
と、そのとき向こうからかなりお怒りの様子で走ってくるししょーの姿が
あっこれは死ぬ...い、いえ!まだです!
ししょーと言えば...
翠「...ぱ、ぱんちーんごー、んがぁんほんちー、ぺんちょっ、やっさんちぃ~」
弦十郎「ふざけているのか翠くんッ!」
ダメでしたっ!
おかしい、それはおかしいです!
貴方仮にもライブでこれ歌った人でしょう!?
弦十郎「お前達そこに座れ!正座だ!大体あれほど寝ろと言ったのによりによって怪我人の部屋の前で大合唱するやつがあるかッ!」
正座でししょーのお説教を食らい、かなり厳しい状況です
私本当は夏菜さんの様子見に来ただけなんですが...
翠「翼さん調さん助けあれぇ?」
小声で助けを求めながら横をこっそり向くと、さっきまでいた三人全員いなくなっています
いつの間に!?あの中で忍術使えるの今のところ翼さんだけのはずなのに!
弦十郎「聞いているのかッ!そもそも翠くんに至っては本来精密検査が必要にも関わらず了子くんがそれはいらないと言ったから自由にさせているのであってなぁ!」
・・・
な、長かったです...
どれ程の時間説教されていたのかわかりませんが、体感的には5時間ぐらいあった気がします
AI『大体2時間くらいですよ~』
それでも十分長いじゃないですか
夜遅くにお説教はいいんですか
どうする?安価下
(特になければもう寝ます、『夏菜』さんのお目覚めはその後朝起きてからになります)
精神世界で『翠』を優しく抱きしめて「苦しい事もつらい事も二人で分け合おう、後悔より反省して次に活かしましょう」
近日中によもぎ達のお墓詣りに行かせてくれませんかと頼む
そして就寝
翠「それじゃあ、私は寝ますね」
AI『はい、お休みなさい』
机の上にAIさんを置き、私はベッドに横になりました
AIさんに夏菜さんの側にいるか聞きましたが、大丈夫だと言うので蛇達と一緒に寝てもらいます
AIさんに就寝機能があるのかわかりませんけど
翠「...」
・・・
翠「...」
『翠』「寝なくていいの?」
ベッドで横になってから、私はまた深層世界の方に来ました
私が戻る前と同じように、『翠』は膝を抱えたまま
こちらを向いているわけではありませんが、私が来たとわかったみたいです
翠「...『翠』」
その背中を私はそっと抱き締めました
辛そうで寂しそうな背中、もしかしたら私もこんな風だったのかも
『翠』「...どしたの、みどみどにするの?」
翠「しませんよ、してほしいんですか?」
『翠』「む...」
翠「そこは即否定してくださいよ」
てか『みどみどにする』って何か嫌ですね
ドロドロというかねばねばしてそうな語感です
やはり最初に『みっくみくに』とか考えた人天才です
翠「...『翠』、苦しいことも、辛いことも、2人で分け合いましょう?後悔より反省して、次に活かしましょう」
『翠』「...翠は、そう割り切れた?」
翠「私がそれが出来るか出来ないかなんて、『貴女』が一番わかってるんじゃないですか?」
『翠』「...うん、そうだね」
そう簡単に後悔をなくしたり、反省をすることで次に活かそうと割り切ったりは、はっきり言って私は出来ません
それでも、そうしてるように誤魔化して、自分を騙して、いつか『次』が来るその前にはそれをどうにか本当にする
そんな風に生きてきました
『翠』「私は面倒くさくてズルい、そしてそれは『私』も同じ...か」
翠「その度に背負うものを、これからは2人で」
『翠』「...うん、そうだね、先に代わりに背負ってもらっちゃったのは『私』だし」
腕の中で振り向いた『翠』は私の背中に同じように腕を回し
『翠』「...ありがと」
翠「いいんですよ、私達の仲じゃないですか」
『翠』「そんなに長い付き合いでもないけどね」
翠「ある意味運命共同体ですよ?」
『翠』「言えてる」
2人抱き合いながら、軽く笑い合います
それは決して満面の笑みではありませんけど、それでもこうして笑えるだけの心の余裕が出来たことは大きなことです
翠「...今度、よもぎ達のお墓詣りに行かせてもらえませんか?」
『翠』「よもぎ達の?」
翠「家の方のお仏壇くらいしか挨拶出来てませんから」
『翠』「...うん、『私』もしばらく...全然行けてないから、行こっか」
翠のこともちゃんと紹介したいしね~、と言いながら、またぎゅーっと腕に力を入れてきました
元気になって何よりです
それに、私も元気をもらっている気がします
奏「...完全に空気だな、アタシ達」
セレナ「まぁ2人が元気になってよかった、ということで」
翔子「お墓詣り...ですか」
翠「それじゃ、私はもう寝ますね」
『翠』「ん、ゆっくり休みなね。フィーネさん治してくれたみたいだけど、まだお腹大丈夫かわかんないし...相当痛かったし」
翠「わかってます、お休みなさい」
『翠』「お休み」
・・・
朝...というかもうすぐお昼な時間
私は目を覚ましました
翠「...ふぁ~...ぁ...スマホ」
薫さんと通話して電池が切れてからそのままにしてしまっていたスマホが、ベッドの端に放られています
翠「...」
充電コードを接続してコンセントに挿し、私は眠気を飛ばすように着替えを始めました
どうする?安価下
(特になければ目覚めの『夏菜』さんと対面)
(それにしても、翠ちゃんはサンタクロース信じているのか否か...)
ひびみくを誘って夏菜のお見舞い
今回もまたギリギリになってしまいましたが新スレ建てました
(早くGXに入りた~い)
【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「XD」
【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「XD」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1513177414/)
乙
フロンティアどうにかしないと進めなさそう
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
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