【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「G」 (1000)

このスレは「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第一話まで見ていた少女『蒼井翠』ちゃんが「戦姫絶唱シンフォギア」の世界に転生して、月を破壊する為に頑張るスレです
アニメの無印、G、GX、AXZ、スマホゲームのXDのネタバレを含みます

前スレ
【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 - SSまとめ速報
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翠「念のため聞きますけど...私の周りの人たちには何もしてませんよね?」

脳裏によぎるのは凜音ちゃん夢姫ちゃんのこと
それに薫さん、翼さんに響さんに未来さん、二課の皆さん
女神様?あの人(神様?)は大丈夫でしょう

クリス「あぁ、何もしてねぇよ、とはいえあたしの言うことを信用しろって言っても無駄な話だろうけどな」

でもまぁクリスさんはしないだろうなとは思ってます
なんだかんだツンデレなだけですからね、この頃から

翠「いえ、安心しました。そういえばクリスさんも奏者だったんですね!びっくりですよ!」

クリス「おい、それ誰から聞いた」

翠「はい?」

あ、ネフシュタンって歌関係ないから奏者関係ないってことですか?
言われてみればフィーネさんも纏えますしね...
いやでもそれ知らなかったらネフシュタンも大概見た目はシンフォギアですよね

翠「もしかしてあの大胆な格好はシンフォギアじゃないんですか?てっきり鞭か何かの聖遺物なのかと」

クリス「...あぁ、そういうことか。あれはシンフォギアじゃねぇよ」

翠「でもクリスさんは奏者なんですね!」

クリス「...あ」

そこは墓穴掘っただけですからね
私は悪くありません

クリス「...忘れろ、私はもう歌うつもりはねぇ」

翠「...そうですか」

こ、ここは会話の流れを修正しましょう

翠「それにしても本当にお久しぶりですね!あれからふと連絡先交換してないことに気付いたんですよ」

クリス「ん?あぁまぁそりゃな」

翠「スマホ帰ってきたらでもいいので交換しませんか?せっかくお友達になったんですし!」

クリス「...お前やっぱ馬鹿だろ、誘拐されといてまだそんなこと言ってんのか?」

翠「嫌ですか?」

クリス「嫌とかそういう問題じゃなくてだなぁ...第一あたしは携帯とかそういうの持ってねぇし」

翠「そ、そんな...たっくんですら携帯持ってますよ!?」

クリス「誰だよたっくんって」

翠「世界中の洗濯物を真っ白にすることで忙しい狼さんです」

クリス「誰だよ!!」


どうする?安価下

翠「そういえば何で了子さんがいたんですか?っていうかあの人了子さんなんですか?」

この辺でフィーネさんの名前聞いておかないと間違えてフィーネさんって呼びそうで怖いです

クリス「了子?...あぁ、あいつはその『櫻井了子』ってのと同一人物だけど違ぇ、『フィーネ』って名前だ」

翠「『フィーネ』さん...ですか。どっちが偽名なんですか?」

クリス「さぁな、どっちも偽名かもしれねぇしどっちも本名かもしれねぇ...けど『櫻井了子』としてのあいつのこれまでをお前らんとこが知ってんならそっちが本名じゃねぇか?あたしはずっとフィーネって教えられたしフィーネって呼んでるけどな」

確かにどっちも本名ですよね
強いて言うなら今は肉体的には『櫻井了子』が本名で魂的には『フィーネ』が本名...
まぁこれで晴れて『フィーネ』さんと呼べますね

翠「私も『フィーネ』さんって呼んでも平気でしょうかね」

クリス「知るか...つかお前本当に落ち着いてるな。早い話フィーネはお前らのこと騙して裏切ったってことだぞ?」

翠「誘拐されたのに今更そんなことで狼狽えたりしませんよ~!っていうか私いつまでこの部屋なんですか?何もなくて暇なんですよ~」

クリス「おっおう...」


どうする?安価下

翠「ここってお茶とかお菓子とかないんですか?」

クリス「お前思ったより図々しい奴だろ、もう少し大人しいやつだと思ってたよ」

まぁ出ないだろうとは思ってましたけど

翠「いいじゃないですか、女子会しましょうよ女子会!あ、それとここ出たら一緒にスマホ買いに行きましょうよ!これからの時代スマホないと色々大変ですよ?就職とかスマホを持ってる前提のところもあるらしいですし」

クリス「あるいはただの馬鹿だな!?」

む、心外ですね
これでも生前は謎解きに勤しんでいたんですよ?

クリス「大体な、お前ここから出してもらえるかもわかんねぇんだぞ?あたしだってお役御免になったらどうせ殺されるだろうし」

翠「でもほら、フィーネさんは私のこと手駒にしたいらしいですし、そしたらどっちにしろ連絡手段がなくちゃ大変でしょう?」

クリス「えっ何お前手駒になるのノリノリなの?」

えぇ、あわよくば最後までお手伝いするつもりですが何か

クリス「...はぁ、調子狂うな...お前、手駒になるってことはお仲間と敵対するかもってことだぞ?わかってんのか?」

翠「「誰が貴女の手駒になんか!」「お前の知り合いがどうなってもいいのか」「やめて~」「なら私の言うことを聞け!」ってやりとり面倒じゃないですか?」

クリス「...」

翠「それに私は最初から...」

全人類の敵、なのでしょうしね

クリス「...ん?最初から、何だって?」

翠「...いえ、何でもないです。それより一緒にスマホ買いに行きましょう!」

クリス「あぁもう!わかった!出来そうならな!」

翠「絶対ですよ!」


コンマ下
奇数 特になし、このままクリスさんとおしゃべり
偶数 クリスさん出動、その様子をモニタールームで鑑賞
ゾロ目 米

フィーネ「クリス、そろそろ準備しなさい」

クリスさんとおしゃべりしていると、手錠とソロモンの杖を持ったフィーネさんが歩いてきてました

翠「え~っと...フィーネさん...って呼んでもいいですか?」

フィーネ「...まぁいいわ」

クリス「もうそんな時間か」

フィーネ「ちょうどいい、蒼井翠、お前も来なさい」

翠「あっはい」

このまま帰してもらえ...はしませんよね

・・・

部屋から出され、久々に手錠を付けられて連れてこられたのは大きなモニターが設置された部屋でした
モニター以外には何もない、ある意味映画鑑賞室みたいなところです

フィーネ「クリス、鎧で行きなさい」

クリス「言われなくてもそのつもりだ、あの融合症例とか言うやつを連れて来ればいいんだな?」

響さん今夜狙われるんですか
やっぱりちょっと早いですね

フィーネ「私は先に二課に向かう、時間になったら計画通りにことを進めなさい、それからお前もここからこっそり逃げ出そうだなんて思わないことね」

そう言ってソロモンの杖を構え、数体のアイロンっぽいのが付いたノイズを部屋のドアのところに出現させました

翠「ノイズを...」

一応驚いておきましょう

フィーネ「ギアを纏わぬお前では触れれば炭となる、大人しくここで仲間の恥を見ていなさい」

クリス「えらく厳重だな、鍵だって付いてんのに」

フィーネ「もしもの時の保険よ、それとこの子のことはまだ言わなくていいわ」

クリス「何だ、そのための人質じゃないのか」

そう言って二人は部屋を出て鍵を閉めて行きました
二人を避けていたノイズ達もちゃんとドアの前という持ち場に戻ってます

翠「えっと...つまり一人でシンフォギア鑑賞会?」

やっぱりお菓子とか欲しいですね...とか言ってる場合じゃないんですが

・・・

まだですかねぇ
ずっとモニターは砂嵐
結局暇です
大体今が朝なのか夜なのかもわかりません

翠「...ノイズ先輩喋れたりしません?」

ノイズ先輩と違い半透明なままのノイズ達は何も答えてくれません

翠「わかってましたけどね...そういえばノイズ先輩って未来さんの誕生日の漫画で背中押してましたけどあれ平気なんでしょうか」

色付きのノイズなら触れる...?
その辺どうでしたっけ...
あと結局あすみんさん何者なんでしょう

翠「てっきりXDにちらっと登場したりするのかと...私が転生したあと出てたりして」

うわぁ久しぶりにXDやりたいです~

・・・

翠「...お、始まりました」

モニターにはギアを纏った翼さんと響さん

翼『ノイズはこれで全部?』

響『はい!やりましたね、翼さん!』

翼『えぇ、早く戻って蒼井を探さないと』

よかった、あの二人は仲良くやってますね

クリス『まだ全部じゃないんだな、これが!』

翼『っ!?』

響『ふぇ?...翼さん、あそこ!』

クリスさん参上!
ゆっくりと二人に近付いていきます
あ、ソロモンの杖も持ってますね

翼『ネフシュタンの...鎧!?』

クリス『へぇ~...ってことはアンタ、この鎧の出自を知ってんだ』

翼『2年前、私の不始末で奪われたものを忘れるものか!何より、私の不手際で奪われた命を忘れるものか!』

おそらく今、翼さんの中であの日のライブのことが想起されているのでしょう
険しい表情でクリスさんを睨みつけています

翼『去~り~な~さい!無想に猛る炎~神楽の風に滅し散華せよ!』

剣を構え、それに合わせてクリスさんも戦闘態勢になりました
そのまま睨み合いが続きます

翼『嗚呼き~ず~なに、全てを賭した閃~光の~...』

響『やめてください翼さん!相手は人です!同じ人間です!』

翼クリス『『戦場で何を馬鹿なことを!』』

翠「あぁ...多少仲が良くなってもこの辺の考え方が違うままですからね...」

響さんは人を傷つけることは出来ませんか...
翼さんの方はネフシュタンを見たらこうなるって忘れてました
そこのフォローも...いや、覚えてても無理ですね

翼『むしろ、貴女と気が合いそうね』

クリス『だったら仲良くじゃれ合うかい?』

響『あぁもう!こんなことしてる場合じゃないのに!』

お、響さんまさか戦う気ですか?
クリスさんが放った鞭の一撃を翼さんも響さんも素早く避け、体制を整えました

翼『颯を射る如きや~い~ば...麗しきは、千の花!』


『蒼ノ一閃』


翼さんの技をクリスさんは鞭で受け止め斬撃を跳ね除け、軌道を変えた斬撃が少し離れたところに行き爆発が起きました

翠「っ...」

っていうか公園ェ...あの辺も二課が直すんですかね
そしてそれを見た翼さんがクリスさんに追撃をしますが、どれもいなされてしまいます
そして剣を退け、翼さんを蹴り飛ばしたクリスさんの反対の足元に

響『はあぁ!!』

響さんが拳をぶつけてきます
足元が揺れたことでクリスさんのバランスが崩れ、反撃を受けぬようにと飛び退きました

響『話し合おうよ!私達が戦う理由なんて!』

でも今さっきパンチしてましたよね
当たってないからノーカンですか?

クリス『邪魔くせぇ!お前はこいつらでも相手してな!』

クリスさんはソロモンの杖からあの頭がチョコミントみたいな鳥っぽいノイズを4体出してきました

響『ノイズが...操られている!?』

そのノイズの大きさと、操られているといういつもと違うそれに対し、思わず逃げる響さん
しかしノイズ達の口から放たれた白くてねっちょりしてドロドロした液体が身体にかかり、身動きが取れなくなってしまいます

翠「ちょっとえっちぃですね!」

クリス『おい少し黙ってろ、気が散る』

翠「あ、これ聞こえてました?」

クリス『頼むから黙っててくれ』

まさかクリスさんのギアに音が筒抜けだったとは

翼『っ!立花!』

そのことにいち早く気付いた翼さんは響さんのもとに走って行きましたが

クリス『おいおい、お前の相手はこのあたしだろうが!』

そんな翼さんに向けて鞭を伸ばし、足を絡め取って

クリス『おらっ!』

反対側に叩きつけ、倒れる翼さんの頭を踏みつけました

翼『くっ...立花に手出しはさせない!』

クリス『そいつぁ聞けねぇ、あたしの目的ははなっからあいつを掻っ攫うことだ』

響『え...』

翼『っ!』

クリス『鎧も仲間も、あんたには過ぎてんじゃないのか?』

この辺の展開は変わりませんね
でも翼さんの絶唱は見たくないです...

翼『繰り返すものかと決めた...そして、何があっても守ると誓った!!』

クリス『何っ』

翠「えっ...?」

翼さんは剣を手放し、自らの頭を踏むクリスさんの足を掴み、あろうことかそのまま持ち上げて立ち上がりました

クリス『くそっ!離せ!化け物かこいつ!』

翼『立花を攫うと言ったか、その言葉、後悔するといい』

そしてさっきのお返しとばかりにクリスさんを叩きつけました
何ですかあのバーサーカー

響『翼...さん?』

翼『今の私は少しばかり虫の居所が悪くてな、手加減は出来そうにない』

クリス『何を言って...っ!?』

そしてクリスさんの胸元を踏みつけ、右手に新たな剣を掴みました

翠「...えっちょっと何する気ですか!?」

翼『せいぜいあの世で悔いなさい』

クリス『くそっ!離せ!離しやがれ!やめろ!!』

響『ダメです翼さん!そんなことしちゃ!』

切っ先をクリスさんの顔に定め、そのまま



翠「ダメ...ダメぇぇぇ!!!」

翼『っ...』

ピタッ

翠「...あ」

まさに目と鼻の先
クリスさんの顔に当たるギリギリで、翼さんの手は止まりました

翼『今のは...?』

クリス『...っ!退け!』

クリスさんはソロモンの杖を持った方の手で翼さんの足を殴り、翼さんはそれに押されてクリスさんから離されました

クリス『くそっ、耳がキンキンしやがる...とにかくそいつさえ連れて帰れば!』

立ち上がったクリスさんは響さんのもとへ走りました

翼『っ!させない!』


どっちが辿り着く?コンマ下
奇数 クリスさん
偶数 翼さん
ゾロ目 ししょー

翼『はっ!』

翼さんは走りながら響さんの周りの液体に向かって斬撃を放ち、拘束が解けたことで崩れ落ちそうになった響さんを抱きかかえました

クリス『くそったれが!』

間に合わなかったクリスさんはヤケクソ気味にノイズを次々と放ちます

翼『いけるか、立花』

響『は、はい!』

しかしそのノイズも響さんによって次々と倒されていきました
もちろんその間翼さんは響さんをクリスさんから守るように立ち回っています
まさに防人

クリス『話が違ぇじゃねえかよ!』

翼『はぁっ!』


『NIRVANA GEDON』

『蒼ノ一閃』


二つの技は相殺し合い、爆風が晴れたとき、そこにクリスさんの姿はありませんでした

翠「撤退...?」

クリス『うるせぇ、フィーネの命令だ』

あ、まだ聞こえてましたか

・・・

しばらくすると、クリスさんが帰ってきました

クリス「お前声でけぇよ!耳死ぬかと思っただろ!」

翠「す、すみません、ギアに筒抜けなのあのとき忘れてて」

クリス「だからこれはギアじゃねぇ...ってそこじゃなくて...あぁもう本当調子狂う!」

翠「お、落ち着いてください!それより大丈夫だったんですか!?本当に刺さってませんでしたか!?」

クリス「あ?あぁ、刺さってねぇよ、つかあたしのことよりあっちを心配する方が普通じゃねえのか?」

翠「それでもクリスさんは私の友達ですから」

クリス「...そうかよ。それと、もとの部屋に戻るぞ」

えぇ...あそこも暇になるじゃないですかぁ


移動中何か話す?安価下

翠「そういえばさっき「話が違う」って言ってましたけどあれ何だったんですか?」

クリス「...フィーネが前に、融合症例は戦いの素人だしもう一人はどうせ鎧を見たら動揺して冷静に戦えなくなるから勝てるとか言ったんだよ。なのに何だあれ!おまけにフィーネのやつ、絶唱使われる前に撤退しろとか!ふざけんじゃねぇって話だ!!」

翠「はぁ...」

それはフィーネさんが浅はかというか何というか...
っていうか絶唱使われる前に撤退とか考えるんですね
本編だと「翼ちゃん...歌うつもりなのね」とか言ってましたのに

翠「あともう一個いいですか?」

クリス「ん?あぁ、何だ」

翠「どうやったらクリスさんみたいな立派な果実が実りますか?」

どてーんっ

翠「だ、大丈夫ですか!?」

クリスさんが何もないところで転びました
しかも前に向かってじゃなくて後ろに倒れこむように

クリス「いってぇ...お前なぁ!一個前の話との落差どうなってんだよ!!大体何だ果実って!!親父か!!」

翠「でもほら、年頃としてはそう言ったワードは口に出しづらいじゃないですか」

出さなければ心の中で下乳とか呼んでますけど

クリス「あ゛あ゛?...まぁいい、答えるよ答えればいいんだろ!?自然にこうなったんだよ!それ以上でもそれ以下でもねぇよ!」

翠「それじゃ参考にならないですよ!」

クリス「知るかぁ!!!」


何か話す?安価下

翠「せめて揉ませてくれませんか!」

クリス「お前本当に何なんだよ!!」

翠「私のも触っていいですから!」

クリス「あたしがおかしいのか!?これが普通なのか!?普通であってたまるか!!」

強情ですね...いいじゃないですか別に減るもんじゃないんですし...

翠「えいっ!」

クリス「んあっ!///」

翠「おぉ...おぉ...」

もにゅもにゅ

こ、これは...手が、指が埋まりますよ!

クリス「ちょっ、やめっ、ひんっ///」

翠「何ですかこれは...ゼリー?プリン?いいえ、むしろムース!」

しかし決して柔らか過ぎず、程よい弾力で押し返してきます
そして僅かに感じる筋肉

翠「っていうかノーブラ?」

クリス「やっ...だめっ...はぁんっ!///」

人をダメにするクッション、あの感触はここから来ていたのですね

・・・

ものっすごいげんこつを食らいました
そして胸元を押さえ涙目で睨んできたクリスさんは私をもとの部屋に入れて鍵を閉めてどこかに走って行ってしまいました

翠「...マウスパッドなんか目じゃないですね」

まぁ生前買ってないのでわかりませんが


どうする?安価下
(いつの間にか翠ちゃんが残念になっている件について...)

まぁさっきは少しやり過ぎましたね

翠「はしゃいじゃって!...はどっちかっていうと響さんの台詞ですね」

中の人的に

翠「とりあえず、私も出動することになるかもしれませんし、そうでなくても何があるかわかりません、今は休んでおきましょう」

大の字になって床に寝てみます
こうしてみると、誘拐されてるんだなって実感がわきますね

翠「でも何だか緊張感がわかないんですよねぇ」

自分の好きな作品のキャラに囲まれていると、これはこれでアトラクションみたいな感覚になってきます

翠「でも、やっぱり少し違うんですね...」

遅ばせながら響さんも覚醒し、本編の流れに戻ったかと思ったんですけど...


『せいぜいあの世で悔いなさい』


翠「さっきの翼さん、少し怖かったです」

あの翼さんが人に対して明確な殺意を持って確実に殺しにかかるなんて
ネフシュタンの鎧を身に纏っていたから...ではないですよね、本編でも纏ってましたし
確かに今までや本編の方でも度々殺意を相手に向けることはありました
特にオートスコアラーのファラさんを真っ二つにしたときとか...でもあれは相手が人形だとわかっていましたし、あくまで技の結果真っ二つになっちゃっただけです
でも今回は技とかじゃなく、剣も武器というよりただの凶器として扱おうとしてました

翠「考えられる原因は...やっぱり響さんですよね」

響さんを攫うと聞いた瞬間から翼さんの様子はおかしくなってました
とんでもない怪力...は元からかもしれませんが、クリスさんを片手で持ち上げ、地面に叩きつけたり踏みつけたり

翠「今思えば響さんが二課に来た時も変でしたね、危険な目に遭わせられないって酔っぱらいながら叫んだり」

その後も「貴女は私が必ず守る」とか言ってましたし...

翠「...もしかして第二の未来さんに成りつつあるんですかね?」

病んでる人は一人で十分ですよ...

翠「というか、響さんに奏さんを本編とは違った方向に重ねてるんでしょうか」

ライブの日守れなかった奏さん
その奏さんが残したものをあの日の償いのように守り抜こうとしている
そんな気がします

翠「でもそれで響さんを攫おうとした相手を躊躇なく殺そうとするのは...いえ、これは私がとやかく言っていいことではないですね」

やり過ぎだ、なんて翼さんの気持ちも知らない他人が言っていいことではありません

翠「翼さんとクリスさん、いつか仲良くなれるんでしょうか...」


コンマ下
奇数 クリスさんと夕飯
偶数 一人で夕飯
ゾロ目 米

・・・

しばらくすると、クリスさんが何か持ってやってきました

翠「クリスさ~ん、暇なのでお話ししません?」

クリス「しねぇ、お前と話してるとあたしの何か捨てちゃいけないものが木っ端微塵に消え去りそうだ」

翠「いやいや」

クリス「ほれ、これでも食ってろ、毒は入ってねぇから」

そう言って渡してくれたのはど◯兵衛のきつねうどんでした
お湯も入ってますし割り箸まで!

翠「わぁ!ありがとうございます!クリスさんがお湯入れてくれたんですか?」

クリス「まぁあたししかいないからな」

翠「じゃあクリスさんの手料理ですね!」

クリス「いや、それは手料理って呼ばねぇ...んじゃ、あたしはもう行くからな」

翠「もう行っちゃうんですか?」

クリス「あたしだってやることあんだよ、じゃあな、食い終わったらその辺に置いとけ」

・・・

久しぶりのカップ麺!
このなんとも言えない人工っぽい味が堪りません!

翠「お揚げもほんのり甘くて美味しいです...」

ちゅるっ

翠「ん~!...こくん...ふぅ、いいですねぇ」

それに、あったまりますねぇ

・・・

翠「ごちそうさまでした!」

スープも飲み干し、満腹です
正直こう...食事と言って錠剤とかが出てきたらどうしようかと思いましたが、これはいいですね
そういえば調さんも牢屋飯を絶賛してましたし、案外日本ならどんなところでも食事に関して最低限は保障されているのかもしれませんね
そうじゃないのがもっとちゃんとしているはずの施設や虐待、育児放棄...

翠「世の中、何が正しいのかわからなくなってきますね」


どうする?安価下

にしても暇ですね
暇なのでクリスさんの名前でも連呼してみましょうか

翠「クリスさ~ん!クリスさ~ん!クリスさ~ん!」

...反応なし

翠「クリスさん!クリスさん!クリスさん!クリスさん!クリスさん!クリスさん!クリスさん!クリスさん!クリスさん!クリスさん!」

...やっぱり反応なし

翠「クリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさん


コンマ下
奇数 反応あり
偶数 反応なし、次の暇つぶしに移行

クリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさんクリスさん...反応なしですか」

この調子だといつまで待ってもクリスさんは来なさそうですね

翠「どうしましょう...こういう時に限って女神様と話すことも出来ませんし...」

いつもはうるさく思うほどなんですけど...

翠「...待ってください、仮にも神様ですよ?なら念話の一つや二ついけるんじゃないですか?」

ちょっとやってみましょうか!

翠《女神様...聞こえますか、女神様...》


コンマ下
奇数 出来た!
偶数 出来ない!

女神《こいつ直接脳内に!?な~んて、はいは~い!女神ですよ~!》

翠「出来た!?」

なんでもありですね...あぁでもシンフォギアもエクスドライブしたら念話出来るようになりますしいいんですかね?

女神《どうしたんですか?急に念話なんて》

翠《っていうか念話出来るなら言っといてくださいよ!》

女神《いやぁこんなことになるとは思ってませんでしたので...今思えば力を消耗する千里眼じゃなくてこっち使った方が楽ですね》

翠《はぁ...》

まぁ力を使わないならこっちの方がいいですね
千里眼はもっと他のときにとって置けますし

女神《あ、そうそう、移動時間を神足通で短縮したので明日いっぱいで完成しそうですよ、神獣鏡》

翠《本当ですか!》

女神《ところで今どこにいるんですか?》

翠《フィーネさん家》

女神《...え?》

翠《あのあと誘拐されました》

女神《だ、だだだ、大丈夫ですか!?怖いことされてませんか!?電気とか流されてませんか!?》

翠《今の所平気です、たまにクリスさんをいじりながら過ごしてます》

女神《ならいいんですが...とにかく、そこだと届けに行けませんね...次に外に出たタイミングしか》

翠《私も一応フィーネさん的に利用したいみたいなので、そのうちクリスさんと一緒に戦いに行かされるかと》

女神《ならそのときですかね...タイミングを見て渡しに行きます》

翠《すみません、お願いします》

女神《それじゃ、私はそろそろ作業に戻りますね》

翠《は~い》

さて、これでどうしても暇になったときの話し相手が出来ましたね

翠「でも作業に戻っちゃいましたし邪魔出来ませんね...」

どうしましょう...一人しりとり...一人かくれんぼ...一人焼き肉...一人カラオケ...はっ!

翠「それです!」

何か歌って気を紛らわしましょう!
何歌いましょうかね...

翠「やっと、目を...覚ま~したかい?...そ~れ~なのになぜ目も合わせやしないんだい?」

カラオケで凜音ちゃんも歌ってましたね
凜音ちゃん...夢姫ちゃん...

翠「君の髪や瞳だけで胸が痛~いよ~...同じ時を吸い込んで離したくな~いよ~...は~るか~むか~し~から、知る~その~声~に...生ま~れて~初~め~て...な~にを~言え~ばい~」

フィーネ「その歌をすぐにやめなさい」

ぼーっとしながら歌っていると、いつの間にかフィーネさんが帰ってきてました

翠「あ、お帰りなさい」

フィーネ「...仲間の傷付く姿を見ても相変わらず...か、やはりお前は壊れているな」

翠「へ?」

何を言ってるんでしょう...
第一若干知ってるのとは違う展開になりましたけど誰も死にませんでしたし、むしろ傷付いたのはクリスさんの方ですよね?

フィーネ「まぁいいわ、近いうちにお前にも戦線に出てもらう、裏切っても構わないけれど、どうなるかは想像つくでしょう?」

翠「お約束な展開ですね、わかってます」

フィーネ「ならいいわ」

そう言ってフィーネさんは去っていきました
そろそろデュランダルですかね


どうする?安価下

もしこのままフィーネさんのお手伝いをし続けるとすると、対人戦もありえますよね
確か本編一期でも、その場に奏者はいませんでしたが、国務長官が殺されたときにも物騒な人達がいましたし、いつそういった人たちが来るかわかりません
それにすぐ、二課の人達と争うことになるでしょうし

翠「ししょー達は...勝てる気がしませんけど」

とりあえず、対人戦用の技でも考えてみましょうか

・・・

もしギアがない場合は、この間ししょーに教わった体術でしょうか
ギアがあるときは...力加減間違えると多分武器なしでもマズイですよね
剣で峰打ちとか出来るんでしょうか
あとギア纏ってるときどれくらいなら耐えられるんでしょう
唯一生前観られた四期一話、あれは多分無理です
何で戦車に戦車ぶつけてるんですか
一瞬「あれ?これパンツァーフォーとか言うんでしたっけ?」ってなりましたよ!ちなみに秋山殿推しです

翠「剣は...急所外したり峰打ち...まぁこればっかりはちゃんとしたことを調べないとわかりませんね」

スマホ帰ってきませんかねぇ...

・・・

フィーネ「付いてきなさい」

部屋から出され、リビング扱いらしき広間に連れてこられました
周りには実験器具や大きな水槽のカプセル、少し離れた壁にあるのは...クリスさんに電気を流すやつですね

広間の真ん中にあるテーブルの上には電話と、私のスマホ二台とペンダントが置いてあります

フィーネ「返すわ、連絡先も消してない、でも」

翠「裏切ったらどうなるか、ですね」

フィーネ「そういうことよ、使い方には気を付けなさい」

まさか連絡先までそのままとは...
それだけ信用しているのは私のことか、自分のことか...どちらにせよ、あまり誰かと連絡を取ったりは出来ませんね

翠「ちなみにこのギア...」

フィーネ「安心しなさい、多少解析はしたけれど弄ってはないわ...まぁ出どころに検討はついていたけれど...下手に洗脳機能なんて付けたって、戦い方が悪くなるだけよ」

聞いてますかドクターウェル、貴方のことですよ!
っていうか出どころって?

クリス「もう翠も出すのか?」

あ、クリスさん
電気は流されてないんですね
まぁ今回はフィーネさんが撤退を命じましたしね

翠「あの、具体的に手駒って何をすればいいんですか?」

フィーネ「大体はクリスがやっていることと同じよ、二課を含め、私の計画の邪魔をする者の排除...とは言ってもあまり表立って動かれても困るわ、せいぜい奏者の足止めね」

フィーネさん素で強いですしね
なんかバリア張れますし

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翠「翼さんと響さんに対してクリスさん一人だと今度こそ殺されかねないと思います、次にクリスさんが戦いに行くときは私も行かせてください」

クリス「おい、翠!」

フィーネ「ほぅ...お前を誘拐した者の生死を案ずるか」

翠「それ以前に、クリスさんは私の友人です。死んでほしくないです」

これだけは譲れません
しばらくフィーネさんと見つめ合い...いえ、むしろ睨み合ってましたが、やがてフィーネさんはニヤリと笑いました

フィーネ「友か!クリスに友!そうかそうか!あっはっはっはっは!!...いいだろう、もとよりそのつもりであったしな!翠、クリスと共に戦いに行くことを許そう」

クリス「フィーネ、あたしは一人でも!」

フィーネ「数は多いに越したことはない、それにやつらも仲間に手出しは出来まい...昨日の戦闘で植え付けられた恐怖があるまま満足な戦いが出来るとは、とても思えんがなぁ」

クリス「っ...」

翠「大丈夫ですよ、クリスさん、私は戦えます」

クリス「...わかった」

クリスさん、私が翼さん達と戦わずに済むようにしようとしてくれてたんでしょうか
でもダメですよ、いずれは戦う運命なんですから

フィーネ「時間は翌々朝の0500、場所はここ」

テーブルに広げた地図の一点を指し、話を続けます

フィーネ「計画内容はデュランダル...完全聖遺物の聖剣の強奪、その際風鳴翼が護衛につくことになるからそこを抑えなさい、そしてどちらかがデュランダルを持って逃走」

翠「響さんは?」

フィーネ「どうせお前の姿を見れば飛んでくる、そうしたら対処しなさい」

クリス「最初っからじゃねぇのか」

フィーネ「...」

翠「...」

フィーネさんの苦虫を噛み潰したような顔を見てなんとなく察しがつきました
そりゃ誘拐未遂なんてあったんですから未来さんに出禁を言い渡されても仕方がないですよね

フィーネ「とにかく、計画内容は理解出来たかしら?」

クリス「あぁ」

翠「はい」

フィーネ「ならいい、それと、翠は計画が終わってもこの家に戻りなさい」

翠「自宅はマズイですか」

フィーネ「貴女は行方不明になっているわ、二課が公にならないように動いているけれど、もし出かけるにしても多少変装してクリスと行動を共にしなさい、クリスもいいわね?」

クリス「マジか...わかった」

まぁ自宅はいろんな人が知ってますからね
仕方がないです


どうする?安価下
(特になければ部屋に戻って寝るだけです)

とりあえず明日一日は休めますね
明日国務...あれ?防衛大臣でしたっけ?ちょっと忘れましたけど、確か広木さんが殺されるんですね

翠「...」

深く考えるのはやめましょう

フィーネ「翠、戦いのときにこれを付けていきなさい」

渡されたのは、王冠のようなものでした

翠「これは?」

フィーネ「それは...」

・・・

明後日は朝5時...早いです
うん、そろそろ寝ておきましょう
っていうか今何時なのかもわかんないんですが

フィーネ「話はこれで終わりよ、それと翠、あの部屋も退屈だろう、今夜からはクリスの部屋にでも行くといいわ」

クリス「...は!?」

フィーネ「友なのだろう?二人で仲良く遊んでなさい」

翠「わかりました!行きましょうクリスさん!」

クリス「待て、それは本当に待て、ちょっ引っ張んなわかったから!」

翠「あ、部屋の場所どこですか?」

フィーネ「...はぁ」

・・・

というわけで、クリスさんの部屋にやってきました

翠「それじゃ、軽く明後日の打ち合わせでも」

クリス「打ち合わせ?」

翠「はい、とにかくデュランダルさえ強奪出来ればいいんですよね?」

クリス「あぁ、融合症例のことは一旦置いておくらしい」

翠「なら、翼さんがこう来たら...」

・・・

翼さんと響さんの技や性格を踏まえた対策を考えるのはかなり難航しました
何より響さんに関しては情報がまだ少な過ぎます

翠「ある程度は考えましたけど、ぶっつけ本番だと最後はアドリブになりそうですね」

クリス「だな...もし仮に本当に融合症例がその人外に鍛えてもらったら、マジでそんなに強くなるのか?」

翠「響さんはもとが良いですから、少し鍛えたら多分化けます」

クリス「フィーネの目は節穴か、何も見てないかだな」

眼中にないんでしょうね

クリス「ほらもう寝るぞ、明日急に出撃しろって言われる可能性もあるからな」

翠「じゃあ私もベッドに...」

クリス「お前は床だ!布団探してくるから待ってろ!」

翠「えぇ...」

・・・

翠「クリスさん、寝ちゃいましたね」

爆睡です
戦闘した後ですし仕方がないですね

翠《女神様、聞こえますか》

女神《はいは~い!聞こえてますよ~!》

感度良好ですね
これに感度とかないんでしょうけど

翠《明後日...時間が今0時を過ぎてたら明日ですけど、の朝5時以降にデュランダル強奪に参加することになりました》

女神《案の定ですか...わかりました、そこに間に合わせますね》

翠《ちなみに今進捗状況どのくらいですか?》

女神《60%...ってところですね、聖遺物を殺す聖遺物、ギア加工にも使える道具が限られるので》

翠《他の聖遺物は加工するときに別の聖遺物を使ったりするんですか?》

女神《神獣鏡が反応するのは聖遺物、あるいはそれに匹敵する代物ですからね...厳密には聖遺物とカウントされてなくても、物によっては》

翠《人間が聖遺物と定めたものと神獣鏡が反応するものは必ずしも一致するわけじゃない...と?》

女神《まぁ人間の判断基準も完璧ではありませんからね、もし翠さんがスマホを使って何か偉業を成したら数百年後数千年後にそのスマホが聖遺物になる可能性もあるってことです》

スマホが製造不可能になる時代...人類は多分滅んでますねそれ

女神《とにかく、何かあったらまた声をかけてください!》

翠《はい》

さて、もう寝ましょうかね

・・・

夜にこっそりクリスさんのベッドに潜り込んでいたら朝になってクリスさんに怒鳴られました
黙って入ってきてんじゃねぇって言っていたので次からは言ってから入ろうと思います

クリス「ほれ、朝飯だ」

渡されたのはまたしてもカップ麺
今度は麺づ◯りの合わせ味噌

翠「クリスさんは何味ですか?」

クリス「ん?鶏だし塩」

翠「兄貴...」

クリス「何でだよ!何がどうなってあたしが兄貴になったんだよ!せめて女にしろよ!」

翠「まぁ茶番はこのくらいにして、伸びないうちに食べましょう?」

クリス「ったく...」

・・・

朝ご飯も食べ終わりました
今日からは牢屋生活ではなくなったので、開放感が!


どうする?安価下

翠「とりあえず明日のお互いの立ち回りの確認でもしておきましょう」

クリス「おう、お前まともなことも提案出来るんだな」

翠「そりゃあ前日ですから」

クリス「こいつ昨日まともじゃなかったって認めやがった...」

私だってなるべく成功してほしいんですよ
多分手駒としてはデュランダル強奪成功したらお役御免でしょうけど

クリス「まぁいい...まずあたしが橋の近くと下水にノイズを放ち、フィーネがデュランダルを乗せた車を薬品工場まで持ってくる、んでその工場にもノイズを放って逃げ場を封じ、満を持してあたしが登場だ」

地図を広げ、薬品工場を指します

翠「ここの上に、ですね、私はその間影に隠れて待機」

クリス「あの人気者が来るだろ?」

翠「翼さんですか?」

クリス「あぁ、おそらくすぐに歌ってデュランダルを庇いつつノイズを倒し、あたしの姿を見てこっちに向かってくるはずだ」

翠「そして私が登場ですね」

クリス「あぁ、王冠忘れんなよ...動揺するだろうが惚けはしないだろうな、あたしはなるべくこっちから攻める、んでお前が反対側から」

翠「隙を見てデュランダルを奪い、クリスさんに投げ渡す」

クリス「ネフシュタンの鞭なら掴める、そんでもし融合症例が来たらあたしが相手するからお前がデュランダルを持ってけ」

翠「そのときのルートは」

クリス「戦闘中はここからここを通って、帰りはこう...ダメならアドリブな」

翠「う~ん...流石に実際に見に行ってみるのはダメですか?」

クリス「昨日の今日だ、あたしの正体はバレてないかもしれねぇが油断は出来ない、あとお前は多分変装してもバレる」

翠「そういうのに関しても二課ってプロですもんね...じゃあここで連携技の練習とかは?」

クリス「フィーネのことだからアウフヴァッヘン波形は感知されないようにしてあるだろうが...確実じゃねえからダメだ、第一お前のそのギア、フィーネが作ったやつじゃないらしいしな、フィーネがこの家に施した細工が効果的かわかんねえ」

翠「そうですか...」

この辺はイメトレとぶっつけ本番ですね

翠「やること大体終わっちゃいましたね...どうします?」

クリス「別にあたしはこのまま寝てもいいんだけどな」


どうする?安価下
(遊びでもいいですが遊び道具はほとんどありません、テレビとかも...せいぜいスマホがあるくらいです)
(外には出られません)

翠「そうですね、お昼くらいまで寝てましょうか」

クリス「明日は大仕事だからな、寝られるときに寝とくぞ」

・・・

クリス「で...何でお前はあたしに抱き着いてきてんだよ!!離れろ!ってかベッドから降りろ!」

翠「今回はちゃんと言ってから入りました」

クリス「せめて離れろ!」

翠「いやです」

クリス「胸に顔を埋めるな!わかった、わかったからもう少し離れろ!...ったく、何なんだこいつ...」

翠「天然のクッションですね」

クッション「ひんっ!そ、そこであんま頭動かすなっ!///」

これは癖になりそうです...

コンマ下
奇数 ちょっと眠れない、少し話でもしよう
偶数 お昼まで爆睡
ゾロ目 寝過ごした、もう夜

...眠れませんね
そもそも今日も別に朝早かったわけでもなさそうでしたし、寝不足でもないですし

翠「クリスさん...起きてます?」

クリス「...んだよ、眠れねぇのか」

起きてましたか


何話す?安価下

「ねぇ、クリスさん...もう一度翼さん達と戦うのは...怖いですか?」

クリス「あ゛あ゛!?何言ってんだ!怖いわけ」

翠「本当ですか?」

クリス「っ...」

ぎゅっと抱き着く腕の力を強くして、もう一度聞きます

翠「明確な殺意を向けられて、本気で殺されそうになって、そんな相手ともう一度戦うのは、本当に怖くありませんか?」

クリスさんはわざとかわかりませんが、明日の戦闘で翼さんと積極的に戦おうとせず、私に翼さんの相手をするように言ってきていました
それでもその前は私が戦闘に加わることをよく思ってなかったみたいですから、翼さんも私が相手なら大丈夫、なんて思ってくれているのかもしれませんけど

クリス「...そうだな、正直怖え。殺意を向けられたのも殺されかけたのも初めてじゃねえけど、あんなに死をはっきりと感じたのは初めてだ。またそれを向けられるのかと思うと...情けねぇ話だが、震えが止まらねぇんだ」

昨日のことを思い出したのか、クリスさんの身体も僅かに震えていました

クリス「しかもな、顔だった。バイザーはあるが肌が出てんのが一番でかいのが顔だったからだろうけど...切っ先があの人気者の顔と並んでよく見えたんだ...顔だとさ、心臓とかと違って中々死ねねぇんだよ、人間」

翠「...そうですね」

クリス「それをリアルに想像しちまってさ、それにあいつの目、普通じゃなかった。あたしに殺意を向けてんのにあたしを見てなかった...あんなに死にたくないって思ったのはいつ以来だろうな...」

いつの間にかクリスさんも私の背中に手を回し、私のことを抱きしめていました

翠「クリスさん...」

クリス「...悪い、話が逸れたな。お前の言う通りだ、怖い、怖いよ。あいつとまた戦うのかと思うと...ひでぇよな、お前の仲間のことなのに」

翠「...確かに翼さん達は仲間です、でもクリスさんも大切なお友達です。無くしたくない、失いたくない...」

クリス「...ありがとな、そんだけあたしのことを思ってくれて」

私達はそれから何も言わず、ただただ強く抱き合い、眠りに落ちました

・・・

お昼になり、私達は目を覚ましました
お互いに気を取り直して、お昼ご飯にします

クリス「どっちがいい?選ばせてやるよ」

クリスさんが持ってきたのは一平◯ゃんの...チョコソース!?
もう一個は...のりた◯焼うどん!?

翠「なんか両方危険な感じがしますね...」

クリス「フィーネが買ってきておいて食わねぇんだよ...」

翠「...半々にしましょうか」

クリス「...そうだな」

・・・

翠「...ん!のりたま意外といけますよ!うどんがちゃんとご飯っぽく感じます!」

クリス「チョコソースも悪くねぇ!こういうもんだと思って食えば普通に美味ぇぞ!」

翠「はい、クリスさん、あ~ん」

クリス「...は?」

翠「半々にって言ったじゃないですか」

クリス「いやいやいや、普通にカップを交換すればいいだろうが!」

翠「まぁまぁ、恥ずかしいのは最初だけですよ、はい、あ~ん!」

クリス「えっ...あっ...うぅ...あ、あ~ん...///」

翠「どうですか?」

クリス「...うん、美味いな///」

翠「ですよね!びっくりです!あ、私もそっち食べたいです!」

クリス「は、はぁ!?...ほら、あ、あ~ん!///」

翠「あ~ん...もにゅもにゅ...こくん...本当ですね!チョコ味の焼きそばでも美味しい!」

クリス「そいつぁよかったよ...///」

・・・

お昼も食べ終わりました
さてどうしましょう


どうする?安価下

翠「明日朝早いってことは、ここを出るのはもっと早いですよね?」

クリス「ん?あぁ、移動時間考えたら歩きだからもう少し経ったらここを出た方がいいだろうな」

翠「え゛...歩きなんですか?」

クリス「そりゃ、交通機関使えねぇからな」

だってフィーネさんの屋敷って人里離れた山奥でしたよね?
人里離れたって日本で言うところのどの辺なのかすらよくわかんないんですけど
多分県はいくつか跨いでますよね?

クリス「もちろん休憩は途中で取る、いつもはネフシュタンでひとっ飛びなところを今回はお前もいるからな」

翠「...もしかして以前街に来てたときも?」

クリス「近くまではネフシュタンだ、何時間も歩きっぱなんてやってらんねぇからな」

...ギア纏っちゃダメですかね

翠「だったら色々準備もありますし、もうそろそろ出ちゃいません?ステルス重点で」

クリス「ん~...そうだな、どんくらい時間がかかるかもよくわかんねぇしそうするか...でもお前はまず変装だな、どこまで監視があるかわかんねぇから」

翠「ですね」


変装レベルコンマ下1
(00~99で高いほどバレにくい変装です)
(クリスさんが手伝ってくれるので+30とします)
(低いと街に着いてから知り合いと遭遇する可能性ががが)

・・・

クリス「ふむ...こんなもんだろ」

ウィッグに眼鏡、マスクにパーカー付きの長いコート
コートの中はもともと着ていた家着ですが、これならぱっと見では私とわからないでしょう
ちなみにグラサンも試しましたが明らかに不審者だったのでやめました
今の格好でも十分不審者ですが...

翠「そうですね、それじゃあ行きましょうか」

クリス「あぁ」

・・・







翠「どんだけ遠いんですか!!もう多分かれこれ三時間は歩いてますよ!?」

クリス「仕方ねぇだろ、もう少ししたら休憩取るから」

・・・

それから何時間歩いたのか
屋敷から持ってきていた菓子パンを途中夕飯代わりに食べたり、どこかの無人駅のベンチで仮眠を取ったり(ちゃんとスマホでアラームはつけました)

そうしてお日様が顔を出し始めた頃、ようやく見慣れた街に辿り着きました

クリス「フィーネからの連絡はまだ来てねぇ、少し休むか」

翠「ですね...疲れたぁ~!」

・・・

クリス「っ!フィーネからだ!」

クリスさんの通信機(私はまだ貰ってません)にフィーネさんから開始の指示が入りました

クリス「変更はなしだとよ、あとお前のギアに付いてる通信機の方はそのままだから二課の連中の声が入るけど」

翠「スルーですね、わかりました」

クリス「おっし、行くぞ、あたしの側から離れんなよ」

翠「迷惑かけちゃいますけど許してくださいね」

クリス「かけんな」

・・・

そこからは計画通りにことが運びました
フィーネさん...了子さんと翼さん、デュランダルを乗せた車も無事薬品工場に着き、私達はよく見渡せる高所の物陰
今ノイズのバーゲンセール中です

クリス「よし、あたしも行くか、翠はここに隠れてろ、出るのは昨日言ったタイミングな」

翠「わかってます、行ってらっしゃい!」

クリスさんはネフシュタンを身に纏い、物陰から出ました

女神《翠さん翠さん》

翠「っ!?」

びっくりしました...女神様ですか

翠《どうしました?》

女神《完成しましたので、よければ今こっそり渡せないかと》

翠《わかりました、近くにクリスさんもいますのでくれぐれも気を付けてください場所は...》

場所を伝えると、私がいる物陰にしゃがんだ女神様が現れ、神獣鏡のギアペンダントを渡してきます

女神《ではこれを》

翠《ありがとうございます、あとお久しぶりです》

女神《はい!あ、でもフィーネさんにその存在がバレると色々大変だと思いますので、使い所は気を付けてくださいね》

翠《使えるかわかりませんけどね...》

女神《それじゃ、私はこれで!》

そしてまた女神様は消えました
さて、私も王冠を被って...

・・・

翼「櫻井女史、無事ですか!」

了子「えぇ、でもどうしましょ...囲まれてるわ」

翼「わかっています、それに...」

クリス「...」

翼「立花だけでなくデュランダルまでも狙うか...ならば一昨日の失態...ここで清算させてもらう!」


「Imyuteus amenohabakiri tron」


翼「行くぞ!」

翼さんはデュランダルが入ったケースを抱える了子さんを守りながらノイズ達を斬り伏せ、数を減らしていきます

翼「思~い~出も誇~りも...一振りの雷~鳴~へ~と~」


『千ノ落涙』


クリス「中々やるじゃねぇか人気者、だがあたしだって一昨日のようには行かせねぇ...そのデュランダル、力づくでも奪い取ってやる!」

翼「出来るものならっ!」

ノイズを消し去り、翼さんはクリスさんの方に向かおうとしますが、それをクリスさんが制しました

クリス「待て、あんたの相手はあたしだけじゃない...」

ウィッグとマスクを外し、私はクリスさんの隣に立ちました

翼「新手...いや、まさかっ!」

そしてフードを取り


「Imyuteus amenomurakumo tron」


翠「...」

私はアメノムラクモを纏い、翼さんを見据えます

翼「蒼井...!?」

弦十郎『翠くんだと!?どういうことだ!くっ...煙が邪魔で見えん!』

上に飛んでいるヘリにいるのでしょう
ししょーの声も通信機から聞こえてきます

響『翠...ちゃん!?わ、私も出動します!』

未来『あ、響待って!』

こちらは二課の本部でしょうか

翼「蒼井...なぜそこにいる!」

翠「...」

クリス「やれ」

クリスさんの声に従い、私は剣を構え、翼さんに向かって走り出しました

翼「なっ!?」

翠「...」

何度も斬りつけますが、翼さんは狼狽えつつもそれを全て剣で受けきります

翼「なぜ私に剣を向ける!なぜ何も答えないんだ蒼井!」

翠「...」

友里『待ってください、翠ちゃんが被っているあれは!』

藤尭『画像添付しました、画像検索を始めます』

弦十郎『確認する!...これは...』

翼さんは私の剣をいなしつつ、クリスさんの方にも注意を向けていました

クリス「ちっ、死角からの一撃を避けるなんざ人間業じゃねえぞ!」

翼「貴様に聞くことが増えたな、蒼井に何をした!」

クリス「見ての通りだ、こいつはもうあんたらのお仲間じゃあない!」

クリスさんの鞭で翼さんの剣を掴み、その隙に私が翼さんを斬りつけます

翼「がっ...何故だ蒼井!」

藤尭『検索結果、出ました!』

弦十郎『ロンバルディア...だとぉ!?』

翠「...」

翼さんは剣を捨て、クリスさんから距離を取って新たな剣を生成しました

翼「ロンバルディア...?」

了子「ロンバルディアの鉄王冠...聖釘を引き伸ばして作られたと言われ、聖釘にはその歴史から相手の動きを意思に関係なく縛り付ける呪いが込められているとされる、早い話が」

弦十郎『洗脳...』

翠「...」


『雨後ノ多剣之子』


翼さんの足元から剣先を生やし、その動きを封じようとしますが

響「やぁぁ!!」

パキッパキッパキッ

その生やした剣先を駆け付けた響さんに殴り折られてしまいました

響「翼さん!」

翼「来たか、立花」

クリス「やっぱり来たか、融合症例」

響さんは私の方を向き、悲しそうな顔をしています

響「翠ちゃん...」

翠「...」

クリス「あっちの相手は任せた、あたしは融合症例の方を相手する」

響「了子さんはデュランダルを持って安全な所へ!」

クリス「行かせるかっ!」

クリスさんは了子さんの足元に鞭を打ちます

了子「きゃっ!」

翼「っ!」

そして体勢を崩した了子さんはデュランダルが入ったケースを手放してしまいますが、地面を滑るケースに即座に反応した翼さんは走ってそれを拾い上げ左に抱えました
私はその翼さんを追いかけ、再び斬撃を浴びせます

翼「くっ...目を覚ませ!蒼井!」

何度か斬撃は受けつつも、避けながら反撃をしてきました

翠「...」

響「こ~んなにほら、あったかいんだ、人の~つ~くる温~もりは~!...翼さん!翠ちゃんの王冠を破壊すれば!」

クリス「余所見してんじゃねぇ!」

視界の端で響さんはクリスさんの鞭を必死で避けています
私は翼さんから距離を取り


『ディメンション・スラッシュ』


翼「届かなければ!」


『天ノ逆鱗』


私の技は発動半ばで無理矢理キャンセルされ爆発が起き、私は爆風に巻き込まれ吹き飛ばされました

翼「はぁ!」

跳躍した翼さんは私を見つけると


『蒼ノ一閃』


ズバッ

真っ二つにされた王冠が宙を舞い、私は...

翠「...はっ!」

翼「蒼井!」

地面に落ちる直前翼さんに右腕で抱き抱えられ、強打を逃れました

翼「気が付いたか、蒼井!」

翠「翼...さん」

響「やった!っと危な!」

クリス「だから余所見してんじゃねぇ!」

向こうではクリスさんが響さんを追いかけ回しています
私は翼さんの方に顔を向けて

翠「翼さん...ありがとうございます」

翼「何、礼など...」




翠「デュランダルをちゃんと拾ってくれて」


私は翼さんの左脇に抱えられたケースを掴むと


『夢想残光香』


ゼロ距離からの無数の斬撃を浴びせ、飛び退きました

翼「がはっ...」

目を見開き身体中から血を吹き出させながらながら、翼さんは崩れ落ちました

翠「流石にこの技をこの距離だと、防げませんよね」

響「何...が...」

響さんは私の方を見て立ち尽くしてます

クリス「よくやった」

翠「はい!」

私はクリスさんの元へ行き、ケースを渡しました

クリス「んだよお前が持てよ」

翠「これ重いんですよ~」

響「ど、どうして!?」

未だに立ち尽くしてますね、響さん

クリス「簡単な話だ、こいつはそもそも洗脳なんかされてねぇ、あの王冠もレプリカ」

翠「それを壊した時、翼さんなら油断してくれると信じてました」

なるべく無表情を貫くために心の中でも突っ込みとか我慢するのキツかったです
すぐ顔に出ますからね!
あ、ちなみにイメージは神獣鏡のときの未来さんです

クリス「退くぞ」

翠「はい」


コンマ下
奇数 立ちはだかる響さん
偶数 立ちはだかる翼さん
ゾロ目 立ちはだかるししょー

響「待って!」

響さんは私達の進行方向に回り込み、両手を広げました

クリス「...何だよ、今回はお前に用はない」

翠「そこを退いてください、響さん」

響「退かない、翠ちゃんの本心を聞くまではどこにも行かせないよ」


どうする?安価下
1 無視してクリスさんを抱えて浮遊して去る
(響さんの跳躍から逃げられるかは後にコンマ判定)
2 とりあえず話す
(翼さん回復の可能性)
3 響さんと戦う
(クリスさんもいるので2対1)
(デュランダル覚醒フラグ?)
4 その他
(記述)

クリス「お前まだそんなこと言ってんのか、行くぞ翠」

翠「少し待ってください...ほら、私も久々の再会ですし」

クリス「...早くしろ、あたしらだって長居は出来ねぇ」

ちらっと了子さんの方を見ると、にやりと笑っていました
問題なさそうですね

翠「それで響さん、何でしたっけ?」

響「翠ちゃん、今そこにいるのは本心なの?どうして翼さんを!」

翠「...私は私の意思でここにいます、私の意思で貴女達に敵対して、私の意思で翼さんを騙しました」

まぁ計画したのはフィーネさんですけど
洗脳された仲間を取り戻したときが一番油断するとかなるほどと思いましたよ
っていうか知らない聖遺物出てきたときには焦りました
あ、ちなみにロンバルディアに...聖釘に洗脳作用があるという話は別にないらしいです
まぁそれが本当なのかは知りませんけど

響「それは脅されてるの?」

翠「...ごめんなさい」

響「...そうなんだね」

私は今ズルい答え方をしました
脅されてるのは事実です
でもそれだけじゃありません、自分から率先してフィーネさんに協力しています

翠「もういいですか?響さんのこと、未来さんだって心配しているはずです、早く帰ってあげてください、ただでさえ一度攫われかけてるんですから」

響「それは翠ちゃんも同じだよ!私も未来も翼さんも二課のみんなも心配してる!それに、凜音ちゃんも夢姫ちゃんも!」

翠「っ...」

なぜ響さんが二人の名前を...あぁ、私が不登校なんてしてるから二課にでも行って、そこで会ったみたいな感じですかね

響「凜音ちゃんと夢姫ちゃんには、翠ちゃんは特殊な病気にかかって会えないって誤魔化してる」

翠「そうですか...余計な心配をかけずに済んでるんですね」

クリス「...大丈夫か?」

翠「...大丈夫です」

二人は優しいですから、私が行方不明だとわかるときっと探してくれたりなんかするんでしょうね
でもそんな危ないことしてほしくありません
世の中物騒ですしノイズのこともあります
一応二課の保護対象ですけど、何があるかわかりませんからね

翠「響さん...後で翼さんにも伝えてください、私はもうそっちには行けませんって」

響「そんな!」

翠「話は終わりです、行きましょう」

クリス「...あぁ」

響「待って!まだ話したいことはたくさん...」


『逆巻ク大蛇』


翠「響さんの相手、お願いします」

私は大蛇を呼び出し、そう言いました
大蛇はそれに頷き、響さんに向かって行きます

響「翠ちゃん!」


コンマ下
奇数 翼さん回復
偶数 無事デュランダルお持ち帰り
ゾロ目 空からししょー

私はクリスさんを抱え、羽衣に力を注ぎます
てかそろそろ歌った方がいいですかね?
フォニックゲイン的に

ヒューーーン...

翠「ん?何か空から...」


弦十郎「はぁっ!!」


ドッ!

地面に大きなクレーター
そして舞うアスファルト

翠「...あ、アイアンマン」

クリス「...あの高さから降りて平気って...マジで人外だな」

私が飛び立とうとしたとき、目の前にししょーが降ってきました

弦十郎「ったく...世話がやけるな」

翠「ししょー...」

弦十郎「今日の俺は...手加減なしだ」

蒼井翠13歳、死亡フラグが立ちました

クリス「はっ!いくら強かろうとこいつらに囲まれちゃ手出し出来ねぇだろ!」

クリスさんはソロモンの杖を使ってししょーの周りにノイズを放ちました

弦十郎「響くん!」

響「ぶっ飛べ~この、エナジーよぉぉ!!!」

しかし響さんが声量を上げたことで、ししょーの周りのノイズに色が付いてしまいます

翠「マズイです!早く逃げないと!!」

クリス「はぁ?色が付いた程度で...」


弦十郎「はぁっ!」


ししょーが地面を殴ると、さっきクレーターになった地面が逆に盛り上がり、波紋のように振動が広がりました
もちろんノイズもそれに巻き込まれ、さらにししょーが殴ったときに飛び散ったアスファルトの欠片が次々とその身体を貫き、瞬く間にノイズは一掃されました

クリス「...は?」

翠「位相差障壁が破られて物理的干渉が出来るようになったら...ノイズはししょーに勝てません」

クリス「おかしいだろ!なんで触りもせずに一掃出来てんだよ!」

弦十郎「さて、君も一緒に来てもらおうか」

クリス「ちっ...生身の人間相手はしたくねぇのによ!!」


『NIRVANA GEDON』


クリスさんは黒い電撃を纏うエネルギー球をししょーに投げつけますが

弦十郎「ふんっ!」

あろうことか片手で握りつぶしてきました

弦十郎「雷は握りつぶしてなんぼだ」

翠「比喩じゃない!?なら...セイヤー!!」


『ディメンション・スラッシュ』


弦十郎「むんっ!」

そして私の斬撃は

クリス「チョップぅ!?」

弦十郎「その技なら、翼がキャンセルして見せたからな」

翠「その翼さんの技とチョップが同威力ってどういうことですか!?」

言ってる間にも弦十郎さんは静かに近付いてきてます
了子さん...いえ、フィーネさん!どうしましょう!

ちらっ

了子「...」

ふいっ

うわぁん目ぇ逸らされましたぁ!!

クリス「とりあえず飛べ!空に逃げるぞ!」

翠「は、はい!」


『光陰剣盾』


大量のノイズをダメ元で放つクリスさんを抱え、私達の前に壁を作って


『天ノ岩戸』


羽衣の球体になって逃走を!
速く、もっと速く!

弦十郎「甘いっ!」

翠クリス「「ヒィッ」」

は、羽衣の岩戸を無理矢理こじ開けてきた!?

クリス「どうなってんだ!結構な高さのはずだぞ!」

弦十郎「この程度跳躍の内に入らん!」

すでにガン◯ムくらいの高さ(18m)ですよ!?


どうする?安価下

翠「こっち!こっちお願いします!」

響さんを相手していた大蛇はししょーに向かって首を伸ばしました
あの大きさです、もちろん届きます
巻きつかせれさえすれば!

弦十郎「む?ふんっ!」

しかしししょーもそれに応えるように拳を突き出し、頭と拳がぶつかり合いました
力は互角...いえ、大蛇が僅かに押されてます!
ちなみにまだ片手こっちの岩戸掴んだままです

響「はあぁっ!」

そしてその隙にと響さんはこっちに跳んできます

翠「恋愛発破!」

なので、私達、響さん、ししょーを巻き込む形で


『天叢雲剣ノ雨』


天叢雲剣の集中豪雨!

弦十郎「何っ!」

響「弦十郎さん!」

響さんはすぐに方向転換してししょーを庇うように天叢雲剣の進路に割り込みました


コンマ下
奇数 ししょーの手が離れた!今だ!
偶数 離れない!地面に叩きつけられる
ゾロ目 ???

弦十郎「心配無い!」

響「わわわっ!?」

弦十郎「はぁっ!」

大蛇の頭を足で押さえ、跳んできた響さんを肩に担ぎ、拳を天叢雲剣の方に突き出しました
えぇそりゃあもう見事に全部掻き消されました
木っ端微塵です

弦十郎「そろそろ降りるか...ふんっ!」

翠クリス「「にゃあああぁぁぁ!!」」

ドッ!

クリス「がはっ」

翠「ぐっ」

岩戸ごと地面に叩きつけられました
羽衣の中は僅かに余裕があるためダメージは軽減されましたが、それでもかなりキツイです

クリス「どうすりゃいいんだよ!」

翠「何か...何か手は...」

神獣鏡を使う?でもそんなことしたらただでさえまだ高くないフィーネさんからの信頼が地に落ちます
っていうか多分殺されます

弦十郎「はぁっ!」

ドッ

弦十郎「こんなもんか?準備運動にすらならないぞ」

響「っとと」

響さんを肩から降ろしつつししょーはそんなこと言ってきます


コンマ下
奇数 足掻く
偶数 この身は剣
ゾロ目 ???

(クリス「あ?ねぇよそんなもん」)

...仕方がありませんね

翠「クリスさん、クリスさんだけでも逃げてください、ししょーの相手は私達で...」

大蛇の方を見ると、力強く頷いてくれました

クリス「どうする気だ、ありゃ化けもんだぞ」

翠「わかってます、だから、とっておきです」

ししょーの方を向き、剣を構えます

弦十郎「...免許皆伝をする気はないぞ」

翠「免許皆伝?違いますよ、これは...」

大蛇が私より先だってししょーに向かって這い寄り口を開けますが、喰われまいとししょーは両手でその口を押さえました
しかし両手が塞がったおかげで大蛇はししょーに巻き付けます

翠「下克上です」




「Gatrandis babel ziggurat edenal...Emustolronzen fine el baral zizzl...」


弦十郎「なっ!?まさかっ!」

クリス「あの馬鹿っ!」

響「あの歌...」

弦十郎「くっ!ダメだ!翠くん!」

流石にすぐには大蛇から逃れられませんか
それに拳も使えない
ならば成功ですね
私はそのままししょーに近付き、あと少しで触れるというところまで行って...


「Gatrandis babel ziggurat edenal...Emustolronzen fine el baral zizzl...」


ドォォォォォッ!!!

弦十郎「があぁぁっ!!」

視界が赤く染まる中、防御も取れずボロボロになったししょー、惚けていて衝撃に巻き込まれ倒れた響さん、ギリギリで衝撃から逃れたクリスさん、バリアを張る了子さん...フィーネさんが見えました
あぁ、よかったです
クリスさん無事ですね
でも私はもう限界っぽい...です...

クリス「馬鹿野郎!」

意識が遠くなる中、クリスさんの声が聞こえた気がしました

・・・

あぁ、またここですか
真っ暗な場所で、私は浮いていました
その感覚はあの日...火事で死にかけたとき見た夢と同じです

翠「ならばまた、いるんですよね」

りっちゃんのお姉さん...に似た人が

「そうまでして貴女は、月を破壊したいですか?」

翠「...正直、よくわかりません」

私は生前、どうせ自分の世界は関係ないと思っていたからこそ、月の破壊を軽く考えていました
でもいざこの世界に来て、月を破壊出来るかもしれないとなって、そんな風に軽々しく考えられなくなって

「それは、友が出来たからですか?」

翠「...それもあるかもしれません、彼女達と離れたくない、ずっと一緒にいたい...月を破壊すれば私は彼女達と一緒にはいられない、そもそも人類は滅び、彼女達もいずれ死んでしまう...そんな願いと恐怖が、私の中にはあります」

「...」

翠「でも...」

今更、そんなことで引き返したりは出来ません
私は何があっても

翠「たとえその願いが叶わなくとも、恐怖に耐えられそうになくなっても...」

バラルの呪詛から人類を解き放つ

翠「月を破壊してみせます...それが私の存在意義です」

「そうですか...意思は固いんですね」

翠「でないと...ここまでやっておいて投げ出したりなんかしたら...『私』を継いだ意味がありません」


『神なんて死ねばいい』


あの日記を読んだとき...きっと『私』がバラルの呪詛について知っていたなら、私と同じように月の破壊を目論むはずです
世界を滅ぼすために、神にありったけの怒りをぶつけるために
でもそれをするのは『私』じゃなきゃいけないことです
だから私はあくまで途中まで

翠「いつこの世界に『私』が戻って来てもいいように、舞台は整えておかないと」

「...それが貴女の新しい理由...ですか?」

翠「はい...私のために、そして『私』のために」

「...そうですか」

どんなに辛くても苦しくても
私は最後まで
この意思を貫き通します

・・・

目が覚めると、そこはクリスさんの部屋のベッドでした
身体中点滴や包帯だらけ、首...喉にも包帯でしょうか
そして手足も胴体も拘束されています

ガラッ

クリス「っ!目が覚めたのか!!」

おや、クリスさん

クリス「喋るな!声を出すな!絶対安静だ!」

私はそれに僅かに首を縦に振りました

クリス「...はぁ、よかった...お前、丸一日目が覚まさなかったんだぞ」

丸一日...ですか
そういえば原作の翼さんもそうでしたっけ

クリス「あの後あたしがお前をここまで運んで、応急処置...ってか大体ちゃんとした処置だったけど、そういうのはフィーネがやったんだ、あいつ医療にも詳しかったんだな」

そうですか、フィーネさんが
少しだけ不安ですけど、まぁ大丈夫でしょう

女神《その様子は私が千里眼で監視してましたが、大丈夫ですよ、改造とかされてません!》

翠《女神様...》

女神《神獣鏡のギアも隙をみて私が回収しました、まだバレてませんから、翠さんが全快したらまた改めて渡しに行きますね》

翠《ありがとうございます》

女神《でも後でお説教ですからね》

翠《ちょっ》

それっきり女神様は応答してくれませんでした

クリス「でも本当よかった...あ、デュランダルも無事だ、フィーネがお前の絶唱のフォニックゲインのおかげでかなりいいところまで来てるから、お前が回復したらあたしらでもう一押しして覚醒させるってさ」

おぉ、そうなりましたか

クリス「...あたしはもう行くな?まぁ退屈かもしれねぇけど、絶対安静だからな?」

は~い

・・・

クリスさんが部屋を出て、暇なので一眠りした後、今度はフィーネさんがやってきました

フィーネ「回復は順調...点滴はまだ外せないけど、そろそろ動いても大丈夫そうね、喉の方も」

おぉ、じゃあ声が出せますね

翠「あーあー...ん゛ん゛っ...ありがとうございます...フィーネさん...」

フィーネ「もう少し休んだら軽くリハビリしておきなさい、松葉杖もここに置いておくわ」

翠「はい...あ、ししょー達ってどうなりました?」

フィーネ「あの男ならあの後数時間後には全快、立花響と風鳴翼も身体に異常はないが...それなりに傷ついているようね、心が」

翠「そうですか...」

フィーネ「ま、お前達はよくやったわ。デュランダル、ネフシュタン、ソロモンの杖をあの男を相手に無事に持ち帰ったのだがら」

死ぬかと思いましたけどね

フィーネ「とりあえず今は寝ておきなさい」

・・・

そしてまた寝て起きたわけですけど...
近くにあったテーブルの上には二台のスマホとアメノムラクモのギアが置いてありました
よかった、壊れたものはありませんね
ウサギのキーホルダーも

翠「...これだけは、どうしても捨てられませんね」

さて、リハビリですか
と言っても少し歩くくらいでしょうけど


どうする?安価下
(激しい運動はダメです)

翠「...少し、歩きますか」

点滴スタンドと松葉杖を使って、ベッドから足を降ろします

翠「っと...足に力...あまり入らないですね」

別にどこぞの東郷さんみたいになったわけではありませんけど
まぁボロボロになった上丸一日寝てましたからね

翠「よいしょ...」

スマホ二台をポケットに入れ、ペンダントを首にかけ、ドアの方まで移動します
どうしましょう...確かここはアウフヴァッヘン波形を感知されないようになってるんですよね

翠「...広いところまで行って、ギアを纏えるか確かめておきますか」

適合定数の低下やらはないでしょうけど、ダメージの大きさによっては長時間纏うのは難しそうですし

・・・

何度かよろけつつ、どうにか広い部屋を見つけました
多分ここは実験室...兼戦闘訓練室

翠「ここでクリスさんはソロモンの杖を覚醒させたんでしょうかね」

さてと


「Imyuteus amenomurakumo tron」


...ふむ、変身は出来ましたね

キィィィン

翠「きゃっ!」

でもすぐに変身解除してしまいました
その衝撃でよろけ、私も倒れてしまいます
やっぱりまだ回復が必要ですね...


コンマ下
奇数 クリスさん
偶数 女神様(念話)
ゾロ目 フィーネさん

女神《もしも~し、翠さ~ん?》

翠《女神様?》

あれからずっと反応がなかった女神様が声をかけてきました

女神《回復は順調ですか?》

翠《はい、全快とはいきませんが、声も出せますし多少は動けます。ギアはまだあまり長くは纏えませんけど》

女神《...纏ったんですか?》

翠《はい、戦闘訓練室みたいなところでこっそり》

女神《すぐに部屋に戻って休みなさーーーい!!!》

翠《は、はいっ!》

・・・

部屋のベッドに戻ってきました

女神《まったく!絶唱した後目が覚めてまだ少ししか経ってないのにギア使ってみるとかどんな神経してるんですか!翠さんがやった絶唱は響さんが調律してくれるのとは違うガチのやつなんですよ!?っていうか安静にってクリスさんにも言われたんですよね!?》

翠《すみません...》

女神《大体絶唱って!仕方がなかったとはいえ下手したら死ぬんですよ!?翼さんのように小さい頃から鍛えてるわけでも、一期最終決戦のように歌が聞こえてくる展開もないんですから!奏さんほどとは行かなくとも一生寝たきりの可能性もあったんですからね!!》

翠《すみません...》

ししょーはあれくらいしないと巻けないんですよ...むしろ多分あれでもギリギリでしたし

女神《まったく!》


何か話す?安価下
(まだ全快ではないので神獣鏡は渡してもらえません)

翠《わかりました、もう少し寝ますから!》

女神《その後起きてもベッドから出ないでください!出てもお手洗いくらいに!私が話し相手になりますから!》

翠《は~い》

まぁ言ってしまった手前、少し寝ましょう

・・・

翠「くぁ~っ!...ふぅ」

寝れますね、意外と
そういえば私がこのベッド借りてしまってる間クリスさんどこで寝てるんでしょう...

翠《女神様~、起きましたよ~》

女神《は~い...今ベッドにいますか?》

翠《いますよ~》

女神《なら良しです》

翠《あぁでもいつでもこうして話せるわけでもないですよね...話し相手にペットとか欲しくなりますね、蛇とか》

アメノムラクモ使ってますし

女神《生き物を飼うのは大変ですよ、蛇ならいつも一緒に戦ってるオロチとかクリスさんとかでいいんじゃ》

翠《大蛇はわかりますけど何故そこでクリスさん!?》

女神《ほら、ネフシュタンって青銅の蛇ですし》

クリスさんがペット...クリスさんが...

翠《でもそれもアリですね》

女神《冗談のつもりだったんですけど...》

でもやっぱりクリスさんにはネコミミの方が...ネコっぽいですよね、クリスさん

翠《あ、そういえば今二課の方どうなってるかとか千里眼で見えたりします?》


コンマ下
奇数 まだ回復中で使えない
偶数 使える
ゾロ目 そんな覗き見みたいなこと出来ない(どの口が)

女神《まぁ翠さんも頑張りましたし、そのくらいは...と言いたいところですけど、残念ながら翠さんの治療中に千里眼は使い過ぎました。回復待ちです》

翠《そうですか...》

まぁフィーネさんも翼さん達は問題ないって言ってましたし、大丈夫でしょうけど
っていうか私次に未来さんに会ったら非常に危ない気がするんですが
ほ、本編でもF.I.S組と和解出来てましたしそんなすぐには...いえ、あれはあくまでS.O.N.Gに入ってから、私はそうじゃありません
とにかくもしまた街に行くことになっても背後には気をつけましょう

女神《それにしても...いつも思いますけどよく絶唱の歌詞とか覚えてますね、本編で何度も流れたとはいえ》

翠《それもありますけど、詠唱も絶唱も生前一人でカラオケに言った時によく連続で歌ったりしましたから》

女神《ヒトカラでそんな虚しいことを!?》

楽しいですよ?詠唱と絶唱を順番考えて連続で入れて『なんちゃって始まりの歌(バベル)』とか


何か話す?安価下
(『なんちゃって始まりの歌(バベル)』は本当に楽しいからオススメです)

翠《千里眼使ってるとき、フィーネさんとかクリスさんどんな感じでした?》

女神《そうですね...クリスさんはずっと体育座りで落ち込んでました...っていうか泣いてましたね》

翠《体育座り!?何でまた...もしかして今回はクリスさんにも心配かけちゃいました?》

女神《そりゃそうでしょう》

クリスさんが何かしたわけでもないんですけどね~
私なんかのこと心配してくれるなんて、やっぱりこの世界の人達はみんないい人ばっかりです

女神《フィーネさんは...満足げでしたよ、鼻歌歌いながら治療してましたし》

翠《...本当に改造とかされてませんよね?》

心配してほしいとかは言いませんけど鼻歌歌いながらはちょっと...

翠《あと、ここって原作だとデュランダル強奪未遂四日後くらいに米国部隊が攻め込んで来ますよね?こっちだとその辺どうなるんでしょう》

女神《原作通りならあと半年は来ません...が、広木防衛大臣が原作通り殺されたことを考えると、米国部隊の動きすらフィーネさんの掌の上と思われます》

翠《つまり半年っていうのは当てにならないし、フィーネさんにしかその時期はわからない...と?》

女神《まぁデュランダルを覚醒させて、翠さんとクリスさんを解雇...するかはわかりませんが、そうなってから自らの肉体とネフシュタンの鎧を融合させる気になってから...という感じかと》

神のみぞならぬ、フィーネさんのみぞ知る...ですか


何か話す?安価下

翠《ところで女神様、少しだけ現れたりとか出来ません?》

女神《...気付いてるかわかりませんが、その部屋も他の部屋も、監視カメラありますよ、それも死角が生まれないように計算されて》

いやまぁ監視カメラはあると思いましたけど...

翠《やっぱりバレます?》

女神《はい...それに、僅かな神格も感知出来る術式が施されてます、何らかの式神を送ったとしても...むしろ千里眼と念話が可能なのが不幸中の幸いというやつです》

ということは今後もここだと念話ですか...

翠《あと、フィーネさんが私に対して『覚醒』がどうのって...何か知りません?》

女神《...》

翠《女神様~?》

...返事ありませんね

女神《翠さんは...》

翠《はい?》

女神《翠さんは、フィーネさんと敵対する気はないんですよね?》

翠《え、えぇまぁ》

女神《フィーネさんの目的が月の破壊であろうと、フィーネさんと敵対する気はないんですよね?》

翠《...だからこそ、敵対する気はさらさらありません》

女神《なら、その意思表明はした方がいいです...フィーネさんがいずれ月を穿つと言った時、私はそれに反対しないと》

...えっと?

翠《すみません、答えになってないような》

女神《...》


どうする?安価下

女神《まぁいずれわかりますよ!》

前もそんなこと言っていたような...

コンコン

クリス「お~い翠~、起きてるか~?飯持ってきたぞ~」

あ、クリスさんが来ました

翠《クリスさんが夕飯持ってきたみたいなので、そろそろ切りますね?》

女神《は~い、くれぐれも安静にですよ?》

翠《わかってますよ、ありがとうございます》

翠「起きてますよ~!」

クリス「わかった~」

クリスさんがドアを開けます
あ、そうです、最後に一つ


翠《大好きですよ》


女神《っ!?!?い、今翠さん何て!?翠さん!?翠さ~ん!!!》

翠「ふふっ」

ガラッ

クリス「もう話しても大丈夫なんだな...ってお前、なんでにやにやしてんの?」

翠「何でもありませんよ」

私の心からの気持ちですよ、女神様

・・・

クリス「とりあえず消化にいいものってことで普通のうどんだ」

今日はマル◯ゃんの赤いきつねですね

翠「あ~ん」

クリス「は、はぁ!?これくらい自分で食えるだろ!?///」

翠「私ほら、怪我人ですから」

クリス「おま...わかったよ、あ、あ~ん...///」

翠「あ~...あちっ!」

クリス「あ、ごめん!...ふ~...ふ~...ほれ、あ~ん」

翠「ありがとうございます、あ~ん...」

クリス「...美味いか?///」

翠「こくん...はい!」

クリス「ならよかった///」

・・・

スープまで飲ませてもらった後、ペットボトルのお茶ももらいました
ヘル◯アでした


どうする?安価下

翠「反省会とかしましょうよ、この間の戦いの」

次いつ戦うことになるかもわかりませんし

クリス「そうだな...つっても途中までは上手くいってた」

翠「うっ...すみません、私が響さんと話したりしてしまったから」

クリス「...仕方ねぇよ、それは...お前を想ってくれる奴がいる、だったら話くらいは...な」

翠「ん...」

クリスさんは私の頭に手を置いて、優しく撫でてくれました

クリス「とにかく、問題はあの化けもんだ...何だあれ人間か?人造人間とかじゃないだろうな」

翠「多分ギターは弾けないんじゃないかと」

クリス「ん?何でギター?」

でもししょーはちょっとシャレにならないです
よくある俺TUEEEE的なステータスでした

翠「ししょーに次当たったら絶対勝てません」

クリス「もう絶唱は効かないだろうしな...よくあんなやつの特訓なんか耐えられたなお前」

翠「私もそう思います...そういえば響さんの強さはどうでしたか?」

クリス「まだまだだな、確かに強くはなってるが戦い方はなっちゃいねぇ、ど素人だ」

響さん、ししょーのことを『弦十郎さん』って呼んでましたし、特訓してないのかもしれませんね

翠「そうですか...翼さんはまぁ戸惑ってくれましたけど、次同じ手を使えないのはこっちもですね」

クリス「ぶっちゃけ今回は人気者は不意打ち、融合症例は実力不足、化けもんは絶唱までやってどうにかって感じだからな...次はそういうのが効かねぇし...」

翠「そうですね、次...」

クリス「ん?どうし...ってうわっ!な、何だよ!///」

私は無意識にクリスさんの腕をひっぱり、そのままクリスさんに抱きついてました

クリス「だから急にやるなって...お前、震えてるのか?」

翠「...」

クリス「...ったく、仕方ねぇな」

クリスさんも抱き返し、また頭を撫でてくれました

クリス「辛いよな...悪い、お前にこんなことさせて...恨んでくれていいんだぞ?」

翠「...いいえ...こうするって決めたのは、私ですから」

クリス「...」

・・・

翠「すみませんクリスさん、急に抱きついたりなんかして!」

クリス「いや...いいさ、今回くらい」

私はクリスさんから離れました

翠「ねぇ、クリスさん、もし言いたくないことだったら全然教えてくれなくていいんですけど」

クリス「あぁ、何だ?」

翠「どうして...クリスさんは奏者なのにギアを纏わないんですか?」

クリス「っ...あたしは歌が嫌いだ、だから、フィーネに命令でもされない限りは使わない」

翠「...」

クリス「...理由は聞いても楽しくないもんさ、お前になら話してもいいって思ったけど...また今度にしてくれないか?あたしも色々...気持ちの整理とかからさ」

翠「...はい」


何か話す?安価下

***
今更で更にそんなに本編に関係ないんですが一箇所だけ取り急ぎ誤字報告を
>>172の女神様の台詞の「半年」は「半月」の間違いです
すみませんみなさんも脳内変換していますでしょうしスルーする手もあったんですが結構でかい間違いでしたのでm(_ _)m
***


翠「そ、そういえばクリスさん、これが終わったらやりたいこととかってありますか?」

クリス「やりたいこと?」

翠「フィーネさんの計画とか戦いとかそういうのが全部終わって、捕まりはするかもしれませんが、それも終わったら、その後」

きっとこの世界でもフィーネさんの本当の目的を知ったら...反発して、ししょーが見つけて、二課の奏者になるでしょう
でもそういったことが全部終わったら...

クリス「そうだな...もしそんな日が来るなら...か。翠は?」

翠「私ですか?私は...こういうことから足を洗って、どこか遠い田舎にでも行きましょうかね。知り合いが誰もいないようなところに...」

クリス「...街には戻らねぇのか?」

翠「...しばらくは。あそこは少ししかいなかったのに、思い出が出来過ぎました。だから...せいぜい祖父母と両親と妹の墓参り...くらいですね」

クリス「...」

翠「田舎に小さな一軒家でも買って、芋でも掘りながら趣味に没頭します」

クリス「...お前の趣味って?」

翠「読書、特にミステリーが好きなんです。主役の探偵や警察と一緒になって手がかりを探して、少しずつ謎を解き明かしていく...自分の推理が当たると、すごく楽しいんです!」

読書も随分してませんね
暇つぶしには持ってこいなんですけど...

クリス「...なら警察とか、探偵になればいいんじゃねぇか?」

翠「私がですか?ふふっ、無理ですよ、あぁいうのは謎解きもそうですけど、加害者被害者の気持ちになって考えたり、関係者から聞き出すために心を開いてもらう必要があります。私はそういうの...出来ません。私これでも本当は人見知り激しいですから」

クリス「そんなことねぇよ、お前は他人の気持ちを察したり、心を開かせたりするの上手ぇ...あたしがそうされたからな」

違いますよ
それは私がもともと貴女のことを知っていたから
最初から人見知りせず話せたのは、私にとって貴女が知らない人じゃなかったから
それに...

翠「...私が出来ないことを他人にさせるなんて、出来ませんよ」

私がこの世界の誰かに、本当の意味で心を開くことなんて...
私はいつだって周りを偽っています
別の世界からの転生だなんて、絶対に言えません
だってそんなことしたら...この世界のことを、クリスさん達のことを最初から知っていたなんてことを話したら
それは、これまでが全部茶番だったって、認めることになりますから

・・・

翠「そ、それより!クリスさんは?」

クリス「あ、あぁ...あたしは...どうだろうな、思いつかねぇ。この計画が成功したとき、あたしの願いも叶っちまうからな」

翠「願い...?」

クリス「...この世界から戦争をなくす。それがあたしの願いだ」

翠「...素敵な願いですね」

クリス「あたしはこんな世界間違ってるって思う、だから戦う意思と力を持つ奴らを片っ端からぶっ潰す」

翠「...こんな世界間違ってる...私もそう思います。何もかも間違ってる...ねぇクリスさん、貴女はこの世界、戦争がなくなったとして...その後争いが起きなくなったとして、本当にそれだけで良くなりますかね」

クリス「...どういう意味だ?」

翠「...それだけじゃ足りない、余計な勘違いなんかで争いが起きるような腐った世界は...一度腐ったものは...やり直さないと良くならない...私はそう思います」

クリス「...そういう考え方も、あるかもな」

・・・

翠「あぁ~いい加減動きたいですねぇ~!松葉杖とか点滴なしで!クリスさん、私いつ頃完治しそうとかわかりません?」

クリス「フィーネが言うには別に骨折とかしたわけじゃねぇから明日の昼くらいには普通に動けるってよ」

翠「本当ですか!」

クリス「ま、その後すぐにデュランダルを覚醒させるって言ってたからギアを纏えるくらいには回復する見込みってことだろうな」

明日もうやるんですか
まぁ早い方がいいですもんね

クリス「何だ?退院祝いでも欲しいのか?」

翠「あ、それいいですね!んじゃあ...たい焼きとか!」

クリス「たい焼き?」

翠「最初に会ったときも冷やしたい焼き食べましたよね...それに、その次の日もクリスさんたい焼き食べてたんですよね?」

クリス「なっ!?何で知ってんだよ!」

翠「私の情報網はそれなりに広いですよ?」

さらにその次の日、砂浜で泣いていたことも知ってます

クリス「...いいだろ別に、気に入ったんだよ...あれ冷えてねぇのも中々上手いな、どっちも好物になっちまったよ」

翠「それはよかったです!」

・・・

翠「そういえば明日覚醒させるってことは、クリスさんも歌うんですか?」

クリス「...あぁ、仕方なくな」

翠「ならせめて...嫌いって聞いてすぐですから言い辛いですけど、デュエットの練習しておきませんか?」

クリス「...まぁそのくらいは...ってか別にデュエットじゃなくても良くないか?」

翠「その方がフォニックゲイン高まりますよきっと!」


何歌う?安価下
(デュエットソング限定)

翠「曲何にしましょう...」

『私』の好みが私と同じならきっと...やっぱり!思った通りの曲がダウンロードされてます!
えっとまずは...

クリス「おい、あたし歌とかほとんど知らないぞ?」

翠「じゃあまず一緒に聴いてみましょう、これとか」


『Double-Action』


クリス「聴いてからじゃなきゃわかんねぇよ」

翠「何フォームがいいですか?」

クリス「...は?」

翠「やっぱり最初は普通のですか?」

クリス「...じゃ、それで」

翠「じゃ、再生しますね」

クリスさんならガンでもと思いましたけど私はソードですし
っていうかあれ多過ぎですよね
ガオウとかストライクはまだいいとしてコーヒーって...

・・・

クリス「なんつーか...結構物騒な歌だな、消すとか連呼してるし」

翠「大丈夫ですよ、これヒーローの歌ですから」

クリス「そうなん?」

翠「哀れなほどに不幸な青年と喧嘩っ早い赤鬼の歌です」

クリス「それ重なったら哀れなほどに不幸で喧嘩っ早い赤鬼じゃねぇか」

いやいや、ある意味クリスさんのキャラにぴったりですよ、赤鬼
別に私はそこまで不幸じゃないですけど

・・・

翠クリス「「こぼれ落ち~る砂~のよう~に、誰も時~止~めら~れ~ない、その定め~お~かす~も~の」」

翠「僕が」

クリス「俺が」

翠クリス「「消してみせ~る必ず~」」

意外にクリスさんは一度聴いただけでテンポも音程も完璧でした
私の方がトチらないか焦ります

翠「自分~の中~誰かが、騒~ぎ出そうとして~いる」

クリス「俺の時~を待~ってる、制御でき~ない衝動」

お伽話と電車
流行るとは思わなかったです
なんてことを毎年言ってますね
鎧とフルーツとか医療とゲームも私は好きです

思えば私の方こそあの紫の龍に近いかもしれませんね
スパイとは少し違いますが、いずれ裏切るつもりで正義の味方の味方をしていたわけですから
...いいえ、私は彼とは違います
だってその後仲間に戻る気なんてないんですから

翠クリス「「二つの声~重~な~ると~き、誰よりも強~くな~れる~、動き出そうぜDouble-Action!」」

クリス「現在(いま)と」

翠「未来」

翠クリス「「ひと~つに~...」」

クリス「この力~解~き放~つと~き、この時空あ~かく~染~める、派手に行く~ぜDo the action!動~き出せ~ばクラ~イマックス...」

翠「こぼれ落ち~る砂~のように、誰も時~止~めら~れ~ない」

翠クリス「「その定め~お~かす~も~の」」

翠「僕が」

クリス「俺が」

翠クリス「「消してみせ~る必ず~」」

・・・

翠「次は...」

クリス「おい、まだやんのか?」

翠「当然です、次は女性ボーカルにしてみますか」

クリス「...はぁ、さっきはヒーローだったな、今度は何だ?」

翠「魔法少女です」


『コネクト』


カラオケの時も歌いましたね

クリス「これも何とかフォームとかあるのか?」

翠「いいえ、これはそういうのじゃないです」

ゲームインスト版は...あれ歌入ってませんしね

・・・

クリス「魔法少女物ってイメージ的にもっと明るい感じかと思ってたな...これ、なんか悲しい感じだ」

翠「いえいえ、可愛い魔法少女がマスコットキャラと一緒に人々を守るために戦う奇跡も魔法もあるそれはもう素晴らしいストーリーですよ」

クリス「へぇ...今度時間があったら見てみてぇな」

翠「はい是非!」

ふっふっふ...

・・・

翠クリス「「交わした約束、忘れないよ、目~を閉じ、確かめる、押し寄せ~た闇、振り払って、す~すむよ~...」」

こっちの弓使いは響さん、クリスさんはむしろ槍使いの方が...って考えると、ギア本来の武器が逆転してますね
翼さんは...翼さんがキャラ濃すぎて合う人思い浮かびませんね

クリス「い~つにな~ったら、なくし~た未来を、わ~たし、こ~こでま~た見る~ことで~き~る~の~...」

翠「あ~ふれ~出~した~不~安の影~を...何度で~も~割い~て、この世界あ~ゆん~で~こう...」

ちなみに私はさやかちゃん推しです
あと地味に沙々ちゃんも好きです
それに、非公式ですけどあすみちゃんも
...統一感ないですねぇ~

この物語の世界はこことは正反対ですよね
何もかもが上手くいかないような
そんな錯覚さえ覚える世界
ソウルジェムさえ無事なら生きていられる、穢れさえ溜め込まなければいい、そんなシステム最高じゃないですか!
なんて思っていたのも、今の私のようにいざその立場になったら変わってくるのでしょうか

翠「壊れた、世~界で、さ~まよ~って~わた~しは...」

翠クリス「「引き寄せ~ら~れ~る~ようにた~ど~り~つ~いた~...」」

あぁでも、きっとどんな境遇になったとしても、不満は残るはずですよね
何もかもが上手くいく、完全無欠のポジションなんてないんですから

翠クリス「「もうな~に~があって~も~く~じ~け~な~い...ず~っと~あ~した~待~って...」」

クリス「んで?次はどうするよ」

お、クリスさんもノリノリになって来ましたね!

翠「次は...あ」

クリス「どうし...あ」


『逆光のフリューゲル』


翠「...クリスさん、これ行ってみましょうか」

クリス「いやいや!ついこの間殺り合った相手の歌やるってどんだけだよ!」

やめてくださいクリスさん!切歌さんと調さんが可哀想です!

・・・

クリス「...いい歌だな」

翠「...ですね」

最初にテレビで聞いた時も、鳥肌が立ったのを覚えてます
ただただ純粋にすごいって
この歌になるまでは「声を聞いてもフェイトちゃんとバーローしか出てこない」状態でしたのに

クリス「...風鳴翼、か」

翠「あ、名前覚えてたんですね」

クリス「そりゃお前、敵の名前くらい覚えるだろ普通...」

翠「じゃあ融合症例」

クリス「立花響」

翠「ししょー」

クリス「...知らねぇ」

翠「『風鳴弦十郎』ですよ」

クリス「風鳴?あいつ人気者の身内か?」

翠「翼さんの叔父らしいです」

クリス「ふぅん...」

・・・

クリス「聞こえますか?激情か~なで~る、ムジーク」

翠「天に」

翠クリス「「と、き、は、な、て!」」

翠「聞こえますか?イノチ、始まる脈動」

クリス「愛を」

翠クリス「「つ、き、あ、げ、て!」」

そういえば、凜音ちゃんが深夜聞くっていう歌声...
まぁ十中八九あの人でしょうけど
女神様とか何か神様パワーであの人と話したり出来ないんですかね

この曲を聴くと、やっぱりライブのことを思い出しますね
とは言っても私はテレビで観ただけですけど
...よもぎちゃんとりっちゃんとりっちゃんのお姉さん
三人はそのライブに行って、そこでノイズ災害に...正確には、フィーネさんの計画の巻き添えに
『私』にとってはフィーネさんも、仇なんですね
そしてその後も両親を事故で

翠「そ~して~」

クリス「生~きる~」

翠「い~まを~」

翠クリス「「見~た~こと~な~いあ~したの~先~へ~...」」


...事故?


翠クリス「「Yes,just believe!1000年~後の今日も~生まれ変わ~ってう~たいたい~」」

翠「暖~かいよ~」

クリス「このぬ~くもり~」

翠クリス「「絶対離~さ~ない~!」」


それってどんな?

未確認の聖遺物による覚醒によって

・・・

翠「...」

クリス「お、おい、大丈夫か?」

翠「...っ、だ、大丈夫です!」

クリス「...無理すんなよ?」

まぁ後で少し調べてみましょう
女神様に聞いてもいいですね

翠「次で最後にしましょうか」

クリス「だな」

翠「えっと...あ、これにしましょう」


『青春アミーゴ』


クリス「これも何かの歌なのか?」

翠「ドラマですね、確か...いじめられていた転校生を人気者にさせるゲーム」

クリス「ゲームの話なのか?」

翠「いえ、退屈しのぎのゲームとして転校生をプロデュースする、みたいな話だったかと」

原作とドラマどっちも知らないんですよねぇ
っていうかドラマは観てたらしいんですけど、私はほとんど覚えてません

クリス「そんなふわっふわした感じしか覚えてねぇのに曲は入ってんのか」

翠「少し前にこの曲の二人がまた共演して、その宣伝でメドレーやったときに流れてたんですよ」

ドラマはあまり観ないんですけど、神様(じゃなかったですけどね)が毎週面白かったです
あと豆腐トートはちょっと欲しかったです

・・・

男の人同士で『二人で一つだった』ってなんかちょっとドキドキしますね
『抱きしめて』とか言ってますし

クリス「...お前ちょっと今やばい顔してるぞ」

翠「おっと」

そういえば『二人で一人』っていう探偵とか研修医とウイルスもいましたね
シンフォギアだとやっぱりキャロルちゃんとエルフナインちゃんがそれっぽいですよね
物理的じゃなければザババコンビも

・・・

クリス「鳴り響~いた、携帯電話、やな予感~が、胸を過ぎ~る、冷静に、な~れ~よ、ミ・アミーゴ...」

翠「情けない~ぜ、助けてく~れ、例のやつらに、追われてるんだ、もうダメか、もしれない、ミ・アミーゴ...」

翠クリス「「ふ~た~りを裂~く~ように、電話が切~れ~た...SI お~れ達はいつで~も~、二人で一つ~だ~った!じ~もとじゃ、負、け、知、ら、ず!」」

てかこの二人何でいちいち『ミ・アミーゴ』って言うんでしょうか
う~ん...ドラマも気が向いたら見返しましょうかね?

転校生...そういえば別のクラスに転校生が来たんですよね
一体どんな子なんでしょう
ま、もう会うこともないでしょうけど
っていうか私も転校生ではあったんですよね
私だって初日にそれなりに人付き合い悪そうな態度をとってしまいました
この世界だってきらら系のような(全部ではありません)イジメがない世界ではないですし
そういう意味でも、凜音ちゃんと夢姫ちゃんが声をかけてくれたのはすごく嬉しかったです
...少し想像してみましょう




翠『凜音ちゃん、夢姫ちゃん、迎えに来ました。一緒に来てください』

凜音『目を覚ませ!翠!』

夢姫『目を覚ましてください!』

翠『わかってます。二人は混乱しているだけです。冷静になれば私の方が正しいことが理解出来るはずです。無理もありません。こんな状況、まともな精神なら耐えられません。二人は何も悪くない、だから私が二人を守ります。何も心配しないでください。一緒に行きましょう』

藤尭『おい翠ちゃん!いい加減にするんだ!』

翠『黙ってろよクズ』


...はっ!
今私はなんて想像を!
ごめんなさい藤尭さん

翠クリス「「SI お~れ達は昔から、この街にあこ~が~れて、し~んじて、生、き、て、き、た~、な~ぜだ~ろ~う~...思い~出した~けし~き~は~...旅立~つ日~の、綺麗な空~だ~きし~めて~...」

・・・

クリス「ふぅ...こんなに歌ったのは久々だ」

翠「これなら明日もバッチリですね!」

さて...どうしましょう


どうする?安価下
(>>212は話題が出たら候補に入れます)

翠「そろそろ寝ましょうかね」

クリス「おう、休んどけ休んどけ」

翠「でもその前に歌って汗かいちゃいました...クリスさん、一緒にシャワー浴びに行きましょう!」

クリス「...はぁ!?い、いやいや、それくらいは一人で出来るだろ!?」

翠「私怪我人、介助必要」

クリス「嘘つけ今のお前かなり調子いいだろ!」

翠「まぁまぁ...嫌、ですか?」

クリス「うっ...い、嫌じゃねぇけどよ...」

翠「じゃあさっそく行きましょう!」

・・・

クリス「ったく...点滴外すから気をつけろよ」

翠「わかりました...っていうか脱ぎ辛いです...クリスさん、脱がしてくれませんか?」

クリス「言い方!せめて手伝ってって言え!///」

・・・

翠「...?どうしたんですか?服脱がないとシャワー浴びれませんよ?」

クリス「お前せめて隠せ!つかこっぱずかしいんだよ!」

翠「私まだ中学生なんですが...クリスさんロリコン?」

クリス「そういうことじゃねぇよ!!///」

クリスさんはもじもじしながら腕のやつ(名前何て言うんでしょうね)を取り、服を脱ぎました
やっぱりノーブラだったんですね!!!

翠「...大きい」

クリス「だぁもう見るな!さっさとシャワー浴びるぞ!///」

・・・

クリス「シャワーかけるぞ」

翠「んっ...」

温かいですね

クリス「頭も洗うか?」

翠「お願いします」

わしゃわしゃ

久しぶりですね、頭を洗うの
身体もですけど
いい加減ちょっと臭わないか心配していたところです

翠「クリスさんのお背中は、私が流しましょうか?」

クリス「ばーか、怪我人だからって洗わせておいてそんなことさせるわけねぇだろ」

翠「ちぇー」

まぁそれもそうですね

クリス「流すぞ」

翠「はい」

・・・

クリス「背中はやってやるけど前は自分でやれよ?」

翠「えぇー」

クリス「文句言うならさっき点滴刺してあったところ?き毟るぞ」

翠「自分でやらせていただきます」

なんて恐ろしいことを言うんでしょうかクリスさんは!

クリス「最初からそうしとけ...よっと」

翠「ひゃんっ!///」

クリス「ばっ変な声出すな!///」

翠「ひんっ...んっ...んんっ!///」

クリス「無理して声を抑えんな余計に変な感じになるから!!///」

・・・

クリス「はぁ...はぁ...疲れた...もうこれっきりにしてくれ...///」

翠「それじゃ、私は湯船に入ってますね///」

・・・

クリス「...」

クリスさんは無言で自分の身体を洗っています
やっぱりその身体は傷だらけで、とても綺麗とはいえない肌ですけど
それでもそのことが気にならないくらいにクリスさんは

翠「えっちぃ身体つきですね」

クリス「っ!!??お、お前はぁぁぁ!!!///」

翠「ギャァーー!!目がーーー!!!」

クリスさんの投げつけた石鹸の泡付きタオルが目に直撃しました
めっちゃ染みます

・・・

クリス「ほれ万歳」

翠「ばんざ~い!」

その後身体を拭いてから(流石に自分でやらされました)着替えたんですけど、まだ何も言ってないのにクリスさんの方から服を着させてくれました

クリス「とりあえずこの後はちゃんと休めよ?」

翠「クリスさんは?」

クリス「あたしは隣の部屋で寝てるから何かあったら呼べ」

翠「一緒に寝てくれないんですか?」

クリス「あたしがいたって休まらねぇだろ、怪我人は大人しく寝とけ」

・・・

結局一人で寝ることになりました
今隣に突撃したら怒られますかね

・・・

そして多分朝!
いい加減に時計が欲しい...あ、スマホありました
今は午前の10時過ぎ...微妙ですね


どうする?安価下

とりあえず軽く動いてみますか

翠「よっと...おぉ!足にちゃんと力が入ります!立てます!」

ミドリが立った!みたいな感じです!

翠「はっ!はっ!はあぁっ!」

響さんのGのときの謎の動きも出来ますし、これはもう全快ですね!
あ、そういえば

翠《女神様、私全快です!》

女神《はいは~い!おめでとうございます翠さん!よかったです本当に良くなって!》

翠《ところでちょっといいですか?》

女神《なんでしょう、神獣鏡ならそこから出たときでないとバレるので無理ですよ?》

翠《『私』の両親の事故って...どんな事故だったんですか?》

女神《...いきなりですか、もう少し雑談しましょうよ...》


どんな事故?安価下
(本当にただの交通事故等でも構いません)
(>>212でも構いません)
(せっかくなので>>212でない場合でも組み込めそうなら組み込まれます)

翠《女神様ならきっと、知ってますよね?》

女神《...事故ですよ、ただの事故》

女神様はそう言いましたが

翠《そんな言い方をするってことは、その言葉は『不慮の事故』という意味であって『よくある事故』という意味ではないんですよね?》

女神《...》

言い淀むということは、そういうことなんですね
追及したい気持ちを押さえてしばらく待っていると、やがて女神様は話し始めました

女神《『貴女』の両親は禁忌に触れようとしたのです》

翠《禁忌...?》

女神《『黄泉還り』...誰をそうさせようとしたかは、わかりますね?》

『黄泉還り』...すなわち『蘇り』
死者を再びこの世に生かす行為
『私』の両親がそれを成そうとしたなら

翠《『よもぎ』...》

女神《そうです、正確にはよもぎさんと『貴女』の親友、そしてその姉》

りっちゃんとりっちゃんのお姉さんも...

女神《貴女にはすでにたくさんの苦労をさせてしまいましたからね...過度の干渉はルール違反ですけど、今更です。話しましょう、『貴女』の両親が何故亡くなったのか》

・・・

『貴女』...『蒼井翠』の両親はもともと非公式の聖遺物の研究者でした
簡単にいえば趣味で研究しているだけですね
同じ職場で出会い意気投合
やがて籍を入れることになりますがこの話は関係ないので省きます

彼らの職場である中学校にある生徒が入学します
それがやがて『蒼井翠』の親友となる少女の姉
彼女は中学生らしいというか厨二というか
そういう年頃なのでしょうね
錬金術というものに興味がありました
そして錬金術と深く関わりのある聖遺物に詳しい二人の教師のことを聞きつけ、その関係は教師と生徒、大人と子供という関係を超えることはありませんでしたが、仲は親密になっていきました

この辺でとある事件が起きて私がこの世界に降りて彼女と知り合ったり、もともと彼女と仲の良かった薫さんと顔合わせしたりとあったわけですが

ともかく、それからすぐに彼女に妹が出来、『貴女』も生まれてきました

そして月日は流れ、私が天界に戻ったり『貴女』には妹が出来たり彼女と薫さんが渡米したり彼女だけさっさと戻ってきたり...

そこまでは何事もなく過ぎていました

しかし例のライブで、よもぎさん達の命は失われてしまいました

そこで『貴女』の両親は三人の命を黄泉還らせることを決意します

そこで二人が目をつけたのが聖遺物『フォーク』
通称『ダグザの棍棒』です
『フォーク』には死者に触れると命を戻す面と、相手の命を奪う面があります

しかしここで問題が起きました
死者の肉体はすでに火葬され残っていないのです

二人は彼女が生前調べていた錬金術に着目し、霊脈の強い場所に引っ越し工房を作ったのち、三人分のホムンクルスを作り上げようとしました
その際の引っ越しは『貴女』を昔のコネでリディアンの中等部に編入させることを口実にしていたみたいですね
『貴女』を思い出が多く逆に苦しめてしまうところから遠ざけることも兼ねていたのでしょう

ですがホムンクルスは死者の肉体ではありません
どうにか覚醒させたフォークがそれに命を灯させることなく、死者でも生者でもない異質な肉体に触れたことで暴走
結果として近くにいた二人はフォークの命を奪う性質によって死に至ることとなったのです

・・・

女神《死の直前、二人は錬金術で学び得た転移魔法によって工房から出ましたが、転移先を定めておらず運悪く転移したのは近くのデパートの吹き抜け、結局転落死ということになりました》

翠《...それは、そこ以外に転移していたとしても》

女神《残念ながら、奪われつつある命であったため、どちらにしても...》

...聖遺物に錬金術
『私』の両親はそうまでしてよもぎ達を蘇らせようとしていたんですか
結局それも叶わず、唯一残った『私』まで...


『これからも幸せな人生でありますように』


世界は本当に、どうしてこんなにも残酷なんでしょう


どうする?安価下
(多分この次くらいにクリスさんとデュエットです)
(両親が亡くなった経緯は女神様の憶測も含まれます)

翠《...ありがとうございます》

女神《お礼を言われることなんて何もしてません、何も...出来なかったんですから》

翠《そんなことありません。それに、常に私のことを心配してくれて、叱ってくれて、あと、唯一生前の話が出来る女神様の存在は私にとって大きなものです》

女神《翠さん...》

翠《女神様がいてくれたから、私は今寂しくないんです...だから、話してくれて、いつも心配してくれて...本当に、ありがとうございます!》

女神《...はい!》

・・・

女神様から聞いた両親の死の真相
しかし表立っては転落死として片付けられているんですよね

翠「...少し調べてみましょうか」

試しに両親の名前で検索...
ダメですね、やっぱり転落死としか出て来ません
でも一応警察が調べたのなら監視カメラに転落までの間二人が映ってないとかそういうところどうなんでしょう
それとも多くの目撃者がいる中の明らかな転落なら事件性も少ないってことでしょうか

翠「...うわ~、心中の可能性ありとかいう書き込みもありますね」

わからなくもないですけど...

両親自身についての情報も出て来ませんね
まぁ趣味で研究してる非公式の研究者って女神様も言ってましたから、そういった方面では出てこないのかもしれませんけど...




《私の代わりに、世界に復讐して》


翠「っ!?誰!?」

バッと振り返っても、そこには誰もいませんでした
今の声...幻聴?
でも脳に直接聞こえて...響いて来たような...

ガラッ

フィーネ「起きたか、蒼井翠」

翠「っ、フィーネさん...」

クリス「よっ、お前今日はよく寝てたな」

ドアの方からフィーネさんとクリスさんが入って来ました
とりあえずさっきの声のことは置いておきましょう

フィーネ「朝食...いや昼食か?食べたらすぐに始めるわ」

翠「デュランダルの覚醒...ですか?」

フィーネ「そうよ、さっさと食べて準備しなさい」

・・・

昼食となったスーパ◯カップの油そばを食べている間も、さっき聞こえた声のことをぼんやりと考えていました

『私の代わりに、世界に復讐して』

考えられる声の主、それは...

クリス「お~い、翠?大丈夫か?」

翠「はっ!だ、大丈夫です!元気です!」

クリス「...もしかして不安か?」

翠「えっとその...はい」

ちょっと違いますけど、まぁ不安もあるにはあるのでそれでいきましょう

クリス「心配すんな、今のあたしらならやれる!だから歌ってる途中で腹の虫がでしゃばんねぇようによく食っとけ」

翠「はいっ!」

そうですね、今はデュランダル覚醒に集中しましょう!

・・・

フィーネ『クリス、翠、準備はいいかしら?』

私とクリスさんは戦闘訓練室っぽいところに連れてこられました
目の前の台座にはデュランダル
フィーネさんはモニタールームから見守るようです

クリス「おう」

翠「はい」

フィーネ『こっちも整ったわ、始めなさい』


「killter Ichaival tron」

「Imyuteus amenomurakumo tron」


コンマ下1~3
(三つのレスのコンマの合計が100を超えたら成功です)
(ちなみに歌は自然と湧き上がるらしいのでデュエットである今回は既存のものではないです、どんな曲かは自由にご想像ください)

流石にクリスさんとデュエットするのに既存の曲を歌うわけにはいかず、初めてギアに任せてみました
その曲は生前観ていたシンフォギアに出てくるどの曲とも違う曲
不思議な感覚です
まるで私の中にクリスさんが入ってくるような


ィィィィン


そのとき、台座に置かれたデュランダルが震え、金に光り出しました

フィーネ「鼓動...覚醒...」

台座から離れ、それは宙に浮いていました

フィーネ「よくやったわ二人とも、成功よ」

クリス「...ふぅ、なんとかなったな」

翠「ですね...それでそのギアが」

クリス「あぁ、あたしのギア《イチイバル』だ」

やっぱりこっちもカッコいいですね


コンマ下
奇数 戻っていいわよ
偶数 ちょっと握ってみなさい
ゾロ目 米

フィーネ『二人とも、部屋に戻っていいわよ』

クリス「わかった、行こうぜ翠」

翠「...」

クリス「翠?」

翠「...あ、はい、戻りましょうか!」

デュランダル...覚醒はしてましたけど、刀身はやや短いままでした
確か本編だとあそこからさらに響さんの暴走によって完全な形になるんですけど...いいんでしょうか

ま、覚醒自体はしてるので大丈夫でしょう

・・・

クリスさんの部屋...ここ数日は私が寝かせてもらっていた部屋に戻ってきました

クリス「あたしらどうなるんだろうな...」

翠「御役御免ってことですか?」

その辺は本当にわからないですね
でもガツガツ行ってフィーネさんの機嫌を損ねても危険ですし...そこはまぁ御役御免になったらなったで考えましょう
理想としてはフィーネさんが月の破壊のことをチラッとでも漏らしてくれるといいんですが...



どうする?安価下

翠「ま、それはそうなってから考えましょうよ!それよりデュランダル覚醒も終わったしたい焼き食べに行きません?」

クリス「ん?あぁ、前に言ってたな、退院祝いだっけか?」

翠「はい!あとスマホも欲しいですよね、クリスさんの」

クリス「あったなそんな話も...だとしたら一応フィーネに言っとくか」

・・・

フィーネ「出かけたい?いいわよ、でもくれぐれも二課には」

翠「はい、気を付けます」

フィーネ「それから、これ持って行きなさい」

クリス「?何だこの紙」

フィーネ「クリスの偽の個人情報よ。スマホを買うには十分でしょ?」

クリス「...わりぃな」

翠「ありがとうございます!」

・・・

というわけで久々の普通の外出!
ちなみに今は前にやった変装してます
どっちから行きましょう


どっちから行く?安価下1
1 たい焼き屋さん
2 携帯電話店

コンマ下2
ゾロ目 知り合いに遭遇
ゾロ目以外 特になし

誰に会った?安価下3
(コンマ下2がゾロ目だった場合のみ採用)

翠「時間かかりますし、スマホ先に買っちゃいましょうか!」

クリス「ん、わかった...って何で腕に抱きついてきてんだよ!///」

翠「はぐれたら大変じゃないですか、あとクリスさんがナンパでもされたらもっと大変です!///」

クリス「せめて手ぇ繋ぐくらいにしろ!///」

というわけで、指を絡ませて歩き出しました
レッツゴー!

・・・

翠「どの機種がいいですか?」

クリス「どのって言われてもどれもよくわかんねぇよ」

翠「それだと...使いたい機能とかってありますか?」

クリス「ん~...」

・・・

「ご契約内容はこちらでお間違いないですか?」

クリス「...どうなんだ?」

翠「大丈夫だと思います」

クリス「おぅ、じゃあそれで頼む」

「かしこまりました」

・・・

無事スマホGETです!
長かったですねぇ
5時間はかかりましたねぇ
あと何気にクリスさんの偽の個人情報、年齢も偽ってましたけど...後に二課に入ることになったらこのスマホどうなるんでしょう
OTONAの力でどうにかするんでしょうか

翠「クリスさん、早速連絡先交換しませんか?」

クリス「お、おぅ...どれだ?」

翠「ここ押して...ここ開いて...あとはフリフリするだけです!」

クリス「フリフリ!?フリフリすんの!?これを!?」

翠「はい!」

クリス「わ、わかった...ふ、フリフリ~」

翠「...別に口に出さなくても大丈夫ですよ?」

クリス「っ!!こ、こうした方がなんかよく届きそうだろ!!///」

・・・

後はたい焼き屋さんですね

翠「クリスさん、たい焼きと冷やしたい焼きどっちがいいですか?」

クリス「つか退院祝いなんだからお前が選べよ」

翠「そうですか?じゃあ...冷やしたい焼き!クリームで!」

はぁいお手手繋いでレッツゴー!


店主のおばちゃんの反応コンマ下1
奇数 どっちにも気付く
偶数 どっちにも気付かない
ゾロ目 知り合いに遭遇

誰に会った?安価下2
(コンマ下1がゾロ目だった場合のみ採用)

・・・

「いらっしゃ~い」

翠「すみませ~ん、冷やしたい焼きのクリームをふた...三つください」

「はいよ~」

店主のおばちゃんも元気そうですね
火事のあとここにも来てませんでしたらか少し心配していましたが、安心しました

クリス「何で三つなんだ?」

翠「一応フィーネさんにもお土産にと」

クリス「フィーネこういうの食うのか?」

翠「でも前にここのを買っていったとき20個入りだって知ってましたよ?二個減ってたのに」

クリス「マジか...想像つかねぇ」

了子さんの方を知ってると別に不思議でも何でもないですけどね

「はいよ、360円ね」

・・・

翠「あむ...ん~!冷たくて美味しいです!」

クリス「あむ...うん、もちもちしてて美味い」

翠「あ、そうです、クリスさん、あ~ん!」

クリス「ん?あ~ん...」

翠「クリスさんもいよいよわかってきましたね!」

クリス「っ!も、もがっ...もにゅもにゅ...こくん...お前謀ったな!!///」

翠「そっちもください!」

クリス「うぅ...あたしも食っちまったし...あ、あ~ん...つか同じ味だろこれ///」

翠「あ~ん...もにゅもにゅ...こくん...うん!クリスさんの味がします!」

クリス「するか馬鹿っ!!///」

・・・

たい焼きも食べ終え、後はまた帰るだけですね
行き帰りどっちもネフシュタンのクリスさんにしがみ付くのなんだか申し訳ないような
でも仕方がないですね
さて、このまま帰りましょうか
それともどこか寄りましょうか


どうする?安価下

翠「あと何か保存の効く...羊羹でも買って帰りましょうか」

クリス「別にそこまでしてやる必要ねぇ気もするが」

翠「まぁまぁまぁ、クリスさんの偽の個人情報も作ってもらいましたし、それに...御役御免でさようならなら、フィーネさんに何か渡せるの、これが最後かもしれませんから」

クリス「...ま、いいんじゃねぇか?羊羹くらい」

・・・

クリス「羊羹ってどこにあんだ?」

翠「専門店とかは近くにないですし...デパ地下とかですかね?」

クリス「デパ地下ねぇ」


コンマ下1
ゾロ目 知り合いに遭遇
ゾロ目以外 特になし

誰に会った?安価下2
(コンマ下1がゾロ目だった場合のみ採用)

・・・

翠「羊羹どれがいいでしょう...」

クリス「適当でいいんじゃねぇか?」

翠「う~ん...王道で栗羊羹にしましょうか!すみませ~ん、これくださ~い」

・・・

クリス「さて、帰るか」

翠「ですね、帰りもよろしくお願いします!」

クリス「おぅ、しっかり掴まってろよ!」

最初おんぶ案もありましたが首から肩にかけて棘があるため抱っこの形です
つまりまぁ顔のすぐ近くにあの果実を包む装甲があるわけで

翠「...」

もぞっ

クリス「っ!?」

翠「...」

もぞもぞっ

クリス「おい馬鹿やめろ!変なとこに顔押し付けんな!着地しそこねるかりゃんっ!///」

翠「装甲越しに感じる柔らかさ...す~...は~...す~...は~...」

クリス「嗅ぐなっ!!んっ!///」

翠「そして」

もにゅ

クリス「ひゃっ!や、脇は...ひんっ!///」

翠「この辺はより鎧が薄くはっきりと感触が...そしてここっ!」

つんっ

クリス「ひゃあっ!!///」

翠「下乳のやわらかさ...」

クリス「ばっやめっひゃあぁんっ!!」

・・・

お屋敷に着いたらまたゲンコツもらいました
二発です二発
超痛いです


どうする?安価下

・・・

モニタールームに来ました
フィーネさんはまだいますかね

翠「失礼しま~す...」

フィーネ「あら、戻ったのね」

翠「はい、あ、これお土産です」

フィーネ「...ふん」

少し面食らいながらも受け取ってくれました
というか冷やしたい焼きはもうすぐ食べる感じですかね

翠「お茶淹れますね」

えっとお茶は...ありました、これですね
モニタールームの端にあった湯呑みとお茶っ葉と急須とポット...ここモニタールームですよね?
ま、まぁそういうこともありますか

翠「どうぞ」

フィーネ「...ズズッ...ふぅ...それで?何か用かしら?」

翠「さっきクリスさんの下乳がめっちゃ柔らかかったです」

フィーネ「ブーッ」

翠「だ、大丈夫ですか!?」

今思いっきりお茶吹き出してましたけど

急いでお手拭きを持ってきてフィーネさんに渡しました

フィーネ「けほっけほっ...お、お前は私にそんなことを言うために来たのか?」

翠「すべすべぷにぷにしてて気持ちよかったです」

フィーネ「さらなる感想は聞いていない!」

なんというか、これは広めなければならないという使命感に駆られたんです

フィーネ「他に何かあるだろう!?本当にそれを言うために茶まで出したのか!?」

翠「いえいえ...要件は別にあるんですけど」

フィーネ「なら早くそっちを話せ」

フィーネさんはテーブルを拭きながらそう言うので、私はお言葉に甘えて思い切って聞くことにしました

翠「フィーネさんの...最終的な目的って、どんなことなんですか?」

フィーネ「...聞いてどうする」


どう答える?安価下

翠「自分の行動が一体何の役に立つのかなっていうただの好奇心ですよ、それと...私の目的と同じ方向なら相乗りしようかと」

フィーネ「相乗り?」

翠「ようはヒッチハイクです」

フィーネさんの目的は告白
私の目的は人類の相互理解と世界の滅亡
その為の方法は同じでも、その先にあるものは少し違います
だからこそ、ここでどう出るかが問題です

翠「ネフシュタンの鎧...ネフシュタンとはつまり青銅の蛇、モーゼが神の言葉に従って作り、その蛇を見たものは炎の蛇に噛まれても生き長らえる...さらに言うと蛇は不死や治癒の象徴...それを踏まえるとネフシュタンの鎧の特性は損傷しても修復...無限の再生といったところでしょうか」

フィーネ「...ふむ」

翠「ソロモンの杖に関しては不定形の妖魔を圧倒する杖と記憶していましたが...ノイズを呼び出し使役するということはそれらを格納している倉庫のようなものでしょう。デュランダル...別名ドゥリンダナは天使からシャルル王が譲り受け、その後ローランやヘクトールが所持することとなる聖剣、岩をも両断する鋭さの不滅の刃...こんな聖遺物をわざわざ集めておいて、さらに二課に敵対までしておいて、何もないわけがありません」

フィーネ「よく調べたじゃないか、それとも知っていたか?」

生前に少し...とは言えませんね
というかデュランダルに関しては興味持ったのクロノくんのデバイスの方ですからね

翠「両親が少しばかり詳しかったもので」

フィーネ「両親...ね、それで?」

翠「フィーネさんは一度響さんに興味を持っていましたね?正確にいうと融合症例...なら推理するとこも容易い、フィーネさんは私たちのような手駒か、あるいは自分自身の肉体にこれらの聖遺物...三つの内どれかか全部かはわかりませんが、おそらくネフシュタンの鎧辺りでしょう、それを融合させるつもりじゃないですか?」

フィーネ「意外...でもないな、この程度のヒントでも並べてみれば指しているものは一つ、むしろクリスや二課のやつらが勘付かない方が呆れものだ」

まぁ聖遺物集めてて融合症例拐おうとしてたら普通思い付きますよね

フィーネ「だがそれだけではなかろう?」

翠「...違和感があるとすれば二課のエレベーターのとき見えた色鮮やかな壁画ですね、他の施設に比べてあそこは異質です。フィーネさん...了子さんがあの辺の増築工事の指揮を取っているとしたら、まず間違いなくあれは何か意味があるはずです」

フィーネ「続けなさい」

翠「...不滅の刃、不滅不朽の力があるとすればそれは永久機関となりうるもの...不死の肉体を手にし永久機関を持ってして為すことといえば、何らかの勢力に対抗しつつ強大な力を溜め、一気に放出、何かを破壊すること...勢力が仮に二課の奏者だとすると、それらを退けて破壊するものは二課の奏者が守るであろう存在ですかね、それが何を指しているのかまでは流石にヒントが少なすぎます」

原作知識を披露し過ぎないように内心バクバクさせながら、私は緊張を悟られないようにお手上げポーズでおちゃらけて見せました
っていうかここまで結構フィーネさんの計画をほとんど言い当ててる感じになってますけど大丈夫でしょうか

フィーネ「...なるほど、中々いい観察眼と読解力だ」

翠「ミステリーは私の好きなジャンルですから」

フィーネ「ふっ、面白い...そうだな、概ねお前の言っていることは私の計画と違わない、だがそこまでお前は理解しておいて相乗りと言ったな...聞こうか、お前の目的とやらは一体何だ?」



どう答える?安価下
(月の破壊と直に言うとまぁ...明日は来ないと思います)

翠「そうですね...こ~んな最高につまらなくて最高にいかれてるには飽き飽きしてるんです!もっと心が踊るようなときめきが欲しい!世界への反逆とか聖遺物の力とか、これ以上なくときめくじゃないですか!そしてどうせなら世界を掌握し、増え過ぎた人類を間引き英雄に...私こそが英雄になって世界の頂点に立つ!」

フィーネ「...ふん、若いな、それがお前の本心か」

翠「聖遺物の力を見たい、いつもみたいなちんけなものじゃなくて、もっと大きな力を!そしてそれが見られたらあとはもう...この最高に理不尽な世界に、復讐するくらいですかね」

フィーネ「...ほう」

翠「小さな願い一つ叶わない、馬鹿な勘違いで起こる争いは絶えず、罪なき命の灯火は簡単に消えるようなこんな世界...とっとと滅ぼした方がいい、そう思いません?」

フィーネ「飽き飽きしている世界に刺激を求め、それなのにそれが叶ったら後は用済み...か」

翠「違いますよ、どうせ壊すなら最後に何か面白いものを見てみたい、それでようやく心置き無く破壊出来る...そんな感じです」

この理不尽な世界に復讐を
半分は本心、半分は偽りで固めたこの理由
フィーネさんにはどのように聞こえたのか

フィーネ「...やはりお前は壊れているな、それとももともとお前自身はそうであったのか...ふっ、魂を三つも抱えておいて普通な人間なはずもないか」

翠「...?」


フィーネさんの返事安価下
奇数 今後も手駒
偶数 相乗りしてもいいが表向きは御役御免
ゾロ目 敵認定

フィーネ「いいだろう、相乗りと言ったか、お前と私が同列なのは気に食わないが、お前の目的は私の悲願のため利用するに値する」

翠「...なら」

フィーネ「本来ならお前たちは用済みだからな、どこへ行くなり好きにしろと言うところだったが...お前は最後まで付き合え、構わんよなぁ、お前が言い出したのだから」

翠「...えぇ、もちろんです」

不安しかありませんけどとりあえず自然な流れでフィーネ側に付くことが出来ました
これからどうなるんでしょう...

フィーネ「そのうち私の悲願についても教えてやろう、だが暫くは今までクリスがそうしていたようにここで待機だ」

翠「それで私の目的が成せるのなら」

フィーネ「あぁ、滅ぼそうではないか!共にこの理不尽な世界を!ハッハッハッハッハ!!」

・・・

悪魔...ではなく巫女と相乗りする約束が出来たところで、一先ず解散となりました

クリス「遅かったな、心配したぞ...フィーネになんかされなかったか?」

翠「大丈夫ですよ、ただちょっと世間話してただけです」

クリス「フィーネと!?」

あの言い方だと多分クリスさんは近いうちに解雇、OTONAがそれを目敏く見付けて二課に迎えるでしょう
実際前の戦闘で私、クリスさんの名前呼んじゃった気がしますし、クリスさんのフルネームを凜音ちゃんや夢姫ちゃん、響さんも知ってますし
つまりクリスさんがイチイバルの奏者だとバレるわけで
そしたらフィーネさんに自分から共闘を持ちかけたのは言わない方がいいですね
色々聞かれるとキツいです


どうする?安価下

クリス「フィーネと世間話って...どんなだよ」

翠「クリスさんの下乳が最高だったと」

クリス「ブフォッ」

翠「だ、大丈夫ですか!?」

なんかデジャビュです

クリス「お、お前!」

翠「それなりに盛り上がったかと」

クリス「フィィィィネェェ!!!」

翠「超柔らかくてすべすべでもちもちで」

クリス「それ以上言うな!やめろ!///」

翠「っははははははっ!はぁ~はははは!!」

ソウトウエキサーイエキサーイ

・・・

・・・

でもクリスさんと別れる前にせめて、クリスさんの歌嫌いを少しでも和らげてあげたいですね

翠「それはそうと、クリスさんとはもうすぐお別れになるので...最後にクリスさんが歌を嫌う理由、教えてくれませんか?」

クリス「...おい、それどういうことだ、お別れって何だ!フィーネと何を話した!」

あ、誤魔化せなかったです!
えっと...

翠「と、トリアイナの聖遺物が発見されたんです、それで、二課より先に手に入れに行くのに同行することになりまして」

クリス「聞いてねぇぞそんな話!まさかあたしだけ御役御免ってことか!?ちょっとフィーネんとこ行ってくる!」

翠「く、クリスさん!それはいけません!フィーネさんも考えあってのことです!」

クリス「離せ!何であたしじゃなくて翠なんだ!巻き込まれただけの翠が!本当に用済みってわけかよ!何だよそれ!例えそうでもあたしでいいじゃねぇか!あたしだけが...解放されなきゃならねぇのは...翠だろうが...」

クリスさん...

翠「クリスさん、これからクリスさんは自由になりますけど、私は寂しいです。だからせめてクリスさんと話した思い出をもっと作っておきたいんです」

クリス「...」

翠「これが一緒にいられる最後の夜かもしれませんから」

ずっと俯いていたクリスさんは、私の言葉を受け入れてくれたのか、とうとうと話し始めてくれました

クリス「あたしのパパとママは有名なヴァイオリニストと音楽家だった。地球の裏側で難民救済して、歌で世界を救うって...結局そのままあたし一人残して死んじまった。だからあたしは歌が嫌いだ、死んだパパとママも大嫌いだ!いい大人が夢なんか見てんじゃねぇよ!!何が歌で世界を救うだよ...」

翠「...クリスさん、今日私と歌ったときも、歌は嫌いでしたか?」

クリス「...当たり前だ、歌なんて何の意味もない」

翠「でも昨日の夜も今日も...クリスさん、歌ってるとき楽しそうでしたよ」

クリス「な...そんなわけ!」

翠「...気を悪くしたのならごめんなさい、でもクリスさん...私は貴女の正直な気持ちが聞きたい」

クリス「...」

大人が夢を見る...そのことに関して、子供である私が言えることは何もありません
でもせめて...

クリス「...そうだな、お前と歌ったときは楽しかったよ、お前とようやく一つになれた気がした」

翠「...そうですか」

クリス「歌が好きとはまだ言えねぇ...けど、前ほど嫌いじゃないかもな」

歌が好きだった頃の気持ちだけは、捨てないでほしいです

翠「ねぇ、クリスさん」

クリス「...何だ?」

翠「例え今後何があっても...クリスさんのことを親しく思っているのは...私の本心ですよ」

クリス「...わかってるよ、そんなこと」


どうする?安価下

翠「...クリスさん、もしもクリスさんが今後何があっても一緒に戦ってくれるというなら、私の方からフィーネさんに掛け合ってみましょうか」

クリス「...おい、お前それ」

翠「ただ、その先にあるものがクリスさんの望むものとも限りません...戦いをなくせるのかはわかりませんし、フィーネさんがクリスさんの目的を達成させるために動いているとも思えません」

クリス「...薄々は気づいてたさ、信じたくなかったけどな...誰もあたしの話なんかこれっぽっちも聞いてくれなかった、たった一人理解してくれると思ったフィーネも、あたしを道具のように扱うばかりだった...そんでもって用済みだもんな、流石のあたしも馬鹿じゃねぇ、利用されてただけだって、騙されてたんだってことくらい理解出来る...」

翠「...例えこのまま離れてしまっても、スマホで連絡は取り合います、時々なら会いに行きます...クリスさんは、どうしたいですか?」

クリスさんはきっとここにいるより二課にいた方が断然幸せになれるはずです
それをわかっていて、今更こんなことを言い出すのは...私自身、寂しいのは本当だからです
だからクリスさんの意思で離れてほしい
フィーネさんに言われたからじゃなく、自分から

クリス「あたしは...」


コンマ下
奇数 それでもお前といたい
偶数 これ以上フィーネとはいられない
ゾロ目 お前と離れるくらいなら

・・・

フィーネ「ほぅ...まさかお前の方から来るとはな、クリス」

クリス「勘違いするなよ、あたしだってあんたがただあたしを利用していただけだったってことくらい気付いてる、このままあんたに着いていっても、あたしの目的は達成されないってこともな」

フィーネ「...それで?」

クリス「だからって、あんたのところに翠一人置いて行くわけにはいかねぇんだよ」

翠「...」

クリスさんが今後もご一緒することになりました
何で、何でですかクリスさん...どうしてそんなこと言ってくれるんですか
私は貴女の敵なのに
きっと不幸にさせてしまうのに

フィーネ「...まぁいいだろう、まさかこれほどまでにお前が入れ込むとは思っていなかったがな」

クリス「ふんっ」

そしてもう一つ問題が起きました
トリアイナ云々どうしましょう


どうする?安価下

クリス「トリアイナの件、あたしも連れてけ」

翠「く、クリスさん...」

フィーネ「...欲しければ勝手に取りに行け」

クリス「何だよその言い方、あんたが二課より先に手に入れたがってたんじゃないのか?」

フィーネ「お前が私の元に残るというのなら無駄に戦力に固執することもないからな、あるいはそれを手に入れることでお前たちの誠意を私に見せてもいいのだぞ?特にクリス、お前は私に賛同しているとは言い難いからな」

フィーネさん、なんだかんだクリスさんのこと戦力的には高く評価しているんですね
ネフシュタンをフィーネさんが使うことになるとしたらイチイバルとしての評価でしょうか
でもほんの僅かですが、クリスさんが残ると聞いたときからフィーネさんの声が明るいような...
そういえば、クリスに友達が出来たって聞いた時のフィーネさんの顔は、何処と無くいつもと違うようような気がしました
もしかしてフィーネさん、心の底ではクリスさんのこと...

クリス「あぁ、賛同はしない...が、それであんたの気がすむならやってやる」

翠「...いいんですか?クリスさん」

クリスさんは頷いた後、フィーネさんを一瞬睨みつけ、私の手を引いてモニタールームから出ようとします

フィーネ「地図ならそこよ、二課もそう近いうちに動くでしょうから、取りに行くなら早めにしなさい」

フィーネさんは振り向きもせずテーブルの上の資料を指差し、クリスさんも黙ってその資料を取ってモニタールームから出ました

・・・

で、部屋に戻ってきたわけですが
クリスさんとフィーネさんの関係が悪過ぎるんですけど!
でも結局トリアイナは取って来ることになりました


どうする?安価下

翠「クリスさん、本当にトリアイナを取りに行くつもりですか?」

クリス「ったりめぇだ!あいつがあたしを見下したことを後悔させてやる!」

トリアイナ持って来たくらいじゃ後悔とかないような...
まぁクリスさんの元気が戻ったようでよかったです

翠「でも二課が動くってことはおそらくししょーも...あとでフィーネさんにししょーを来させないように誘導してもらえないか聞いてみましょう」

クリス「...あいつのことを頼るのは癪だが、あの化けもんに関しては仕方ねぇな」

次ししょーが来たら絶唱二人分でも無理でしょうし

翠「それで、翼さんや響さんに関してはどうします?それに多分次からは...イチイバルで行けって言われると思いますけど」

クリス「だろうな、フィーネの計画にはきっとネフシュタンも組み込まれてる、こんなところで二課に持ってかれたりなんかしたらって感じだろ」

というかフィーネさん自身の身体に融合アイゴーする算段を整えてると思います

クリス「ま、イチイバルはあたしにとっちゃネフシュタンより馴染む、その辺はいっちょぶちかましてやらぁ!」

翠「勢い余ってトリアイナまでぶち壊したりしないでくださいね...そういうとき周りの地形とかも気にした方がいいんでしょうか」

確かトリアイナ自体はすでに発掘されたらしいですから、今はどこかの研究機関...どんなところでしょうか


どんな立地にあるどんな研究機関?安価下

翠「地図は...本州の端っこですか」

中国地方...他の紙にはもっと拡大したものもありますね
人里離れた山奥の方ですか

クリス「遠いな...ここにある研究所にあるってことか?」

翠「だと思います」

となると日帰りは厳しいでしょうか...
あるいは神獣鏡でこっそり交通機関に紛れ込めば...
いえ、あれを移動手段に使うにはアウフヴァッヘン波形を感知られないためにここで纏う必要がありますが、フィーネさんがいるので出来ません
ここを出てからだと二課にバレます
無理ですね...

翠「変装してこっそり交通機関を使うか頑張って歩くか...ヒッチハイク?」


行くときの手段安価下
1 変装して交通機関使う(バレる可能性あり)
2 歩く(かなり時間かかる、というか多分途中で諦める)
3 ヒッチハイク(目的地に着くとは限らない)
4 その他(記述)

翠「まぁ交通機関は十中八九二課の根回しがあるでしょうし、ヒッチハイクにしましょうか」

クリス「ん?そのヒッチハイクってのがわかんねぇんだが」

翠「まぁそのときになればわかりますよ」

ふと今サイコロの旅なんていうワードが脳裏を過ぎりましたけど...二課より先にって急いでる時にふざけるのは流石にまずいでしょうか
ま、行く時考えましょう

・・・

クリス「ま、夕飯でも食いながら対策考えようぜ」

と言ってクリスさんが持って来たのは二つのピザ◯テト焼そば

翠「また奇抜なものを...」

クリス「今回は食べさせ合いとかしないからな!」

あ、先手打たれました

・・・

クリス「んで、ここであたしがミサイル撃つからそのときに...」

翠「でもそれだと翼さんなら斬りかねませんし...」

クリス「だな...ここ何人くらい警備とか研究者いるんだ?」

翠「検索エンジンにかけても出てきませんね...」

情報が少ないというより翼さん響さんの出方が思いつくだけでキリがありません
いっそ神獣鏡で...あまり多用してフィーネさんの計画実行の時に対策練られても困りますね

クリス「とりあえず善は急げだ、明日の朝出発すんぞ!」

・・・

就寝です
クリスさんは爆睡中
デュランダル覚醒させたり街に行ったり大変でしたもんね


どうする?安価下

翠《女神様~》

女神《はいは~い!何か進展はありましたか~!》

カクカクシカジカシカクイMOVE

女神《クリスさんが残りましたか...意外というかなんというか...クリスさんルートの結果ですね!》

翠《いや、ただ単に私の心配してくれたんでしょう、クリスさん年下のこと放って置けないタイプですから》

迷子の兄妹とか後輩とか
本編でもそういうところありましたからね


何について相談する?安価下

翠《まぁ重要なのはそこではなくてですね?》

女神《あぁ、明日サイコロの旅風な感じで中国地方に行く話ですか?やるならなるべく大丈夫な選択肢を多めにしないとダメですよ?間違っても北海道とかになったらクリスさんキレますよ?》

翠《そこもそうなんですけど!そうじゃなくて!》

フィーネさんが言っていたあの言葉...

『魂を三つも抱えておいて普通な人間なはずもないか』

翠《『魂を三つも』って...どういうことですか?》

女神《...やはりフィーネさんの目は誤魔化せませんね、おまけにそっちのことまで...》

翠《女神様?》

女神《二つだけヒントを出しましょう、まず一つ...シンフォギアGにおける初期の調さんの身体には魂が二つあります》

翠《あの、女神様?ヒントって》

女神《そしてもう一つ...『貴女』はこの世界から出て行ってなんかいませんよ》

翠《...え?》

女神《明日タイミングを見て神獣鏡の取り引きが出来そうなときにまた連絡してくださいね、では!》

翠《ちょっ女神様!?女神様~!!》

お、応答なし...
完全に念話切られました

翠「...どういう意味ですか」

私の身体...一体どうなってるんですか

・・・

とりあえずそのことは置いておきましょう
早く寝ないと明日が大変ですからね

翠「サイコロは後で作るとして...ボード何にしましょう」

クリスさんも寝てますし静かに...
なるべく中国地方にあるところを...っていうかこれ必要ですかね


ボードに書く行き先安価下1~6
(なるべく中国地方を!)
(せめて国内で!ヒッチハイクなので海は跨がないでください!!)
(二課より先につかなければならないことを念頭に置いて無難なところをどうか!!!)

翠「こんな感じでしょうかね」

1 大神神社(奈良)
2 出雲大社(島根県)
3 萩市(山口県)
4 鳥取砂丘(鳥取県)
5 厳島神社(広島県)
6 保管施設(目的地)

あとはここを隠して...っと、完成ですね!
さて私もそろそろ寝ましょうか...

翠「失礼しま~す...」

もぞもぞ...

翠「相変わらずすごいですね...」

クリスさんのベッドに潜り込むと、目の前には巨大なお山が二つ
寝息に合わせて上下し揺れるそれは、例え同性であってもやはり魅了されるものであって...

翠「...はっ!」

いけないいけない
寝ている相手の胸部を鷲掴みにしようものならそれはただの夜這いです
私はあくまでその下乳を拝み少しだけ突かせていただくことにします
えぇこれは夜這いではありません
寝ている相手のほっぺを突くようなものです

つん

クリス「んっ...」

つんつん

クリス「はんっ...」

つんつんつんつん

クリス「んんっ!...」

もにゅ

クリス「ひんっ!///」

翠「おっといけないいけない」

大丈夫です
ほっぺを少しつねったようなものです

翠「この辺にしておきましょう、おやすみなさ~い」

クリスさんに抱きつきながら、私は眠りに落ちていきました

・・・

朝になり、なぜかクリスさんに頭を撫でられながら目を覚ましました
なぜそんな慈愛に満ちた顔をしてるんですか

クリス「さ、飯食ったら出発しようぜ」

翠「あっはい」

・・・

で、カップ◯ードルの抹茶味を食べ、いざ出発!

翠「今回は街に行く必要ないので車通りの多い道まで出ましょう」

クリス「そうなのか?なら小一時間歩けば道に出るぞ」

・・・

クリス「で、道に出たわけだが...なんでスケッチブックとペンとサイコロ持ってんだ?」

翠「スケッチブックとペンは部屋から、サイコロは仕方がないのでさっき朝食のときに作りました」

クリス「気付いてた、気付いてたけどスルーしてたよ!何する気だよ!」

翠「こうするんですよ!」


コンマ下一桁
(7、8、9、0が出た場合はやり直しです)

翠「おぉ...」

まさかの一発ですよ
全く無駄のない流れ
もしこれが番組のロケだったらやり直しでしたよ

クリス「...結局何なんだ?」

翠「...さ、研究施設まで送ってもらいましょう」

クリス「結局何なんだ!?」

何なんでしょうね
とりあえずスケッチブックの他のページに目的地の...名前は非公開みたいですから、山の名前にしておきますか
カキカキカキ

翠「クリスさん、これを車から見えるように持って反対の腕を道路の方に伸ばしてください、轢かれないように気をつけてくださいね」

クリス「なぁ...まさかだけどよ、これ通りかかった車に連れてってもらうとかじゃないよな?」

翠「よくわかりましたね、ヒッチハイクってそういうものですよ」

クリス「...まじか」

まじです
というわけで、後は親切な人が現れるのを待つだけです!


コンマ下
奇数 普通の乗用車
偶数 ハイエース
ゾロ目 二課

キキーッ

止まりました
なんかキャンピングカーみたいなやつです

「君たち、それはヒッチハイクのつもりですか?」

クリス「あ、あぁ」

出てきたのは...


コンマ下
奇数 男性
偶数 女性
ゾロ目 白衣

柔和な感じの男性ですね

翠「この山まで行きたいんですけど...」

「ふむ...遠いですね、なるほど、君たちだけでは大変そうだ。わかりました、さぁ、乗ってください」

クリス「いいのか?」

「えぇ、丁度用事も終わってしばらく時間もあるので送っていきますよ」

翠「あ、ありがとうございます!」

第一関門突破でしょうか

・・・

クリス「なぁ...大丈夫なのか?これ」

翠「まぁ親切そうな人でしたし大丈夫でしょう」

クリス「大人ってのはどうにも信用出来ねぇ」

いや、この場合子供が運転してた方が逆に怖いですよ

クリス「にしても時間かかるな」

地味に持って来ておいた食料(カロリ◯メイト)が役に立ってます
運転してくれてる男性にも一本渡しました
せめてものお礼です

翠「遠いですからね...」

県いくつ跨ぐかわかりませんもん

「そろそろ着くよ」

やっとですね
さて!いっちょ頑張りますか!


コンマ下
奇数 目的地に着いた!(ただの親切な人)
偶数 あれ?ドア開かない(デーンジャデーンジャ)

車のドアを開けると、目的地の山の麓でした

「何の用かは知りませんが、時間も時間です、気をつけてくださいね」

翠「はい、ありがとうございました!」

クリス「悪かったな、世話になった」

「いえいえ、でも二人とも女の子なんですから、本当に気をつけてくださいね」

そう言って男性は車で走り去っていきました

クリス「あぁいう大人も...いるんだな」

翠「さて、暗くならないうちに急ぎましょう」

っていうかまだ夕方ってどんだけ飛ばしてくれたんでしょうか...ありがたいことです

・・・

山道を歩いている途中、女神様に念話で連絡を入れるとこにしました

翠《女神様、無事目的地の山に来ました》

女神《はいは~い!了解です、少し待ってくださいね》

そしてクリスさんが先導しているので、少しだけ歩くテンポを遅めます
と、近くの木の陰から女神様が出て来ました

女神《それじゃ、頑張ってくださいね!》

翠《はい!》

クリスさんが振り向かないうちにとなるべく時間をかけないようにして神獣鏡のギアを受け取り、女神様も渡してすぐに消えました

・・・

そして、今ようやく研究施設まで着きました

クリス「こっからは細心の注意を払っていくぞ、いつでもギア纏えるようにしとけ」

翠「はい」

・・・

なるべく建物に近付いて...


「そこ!何してる!」


クリス「行くぞ!」

翠「はい!」

「killter Ichaival tron」

「Imyuteus amenomurakumo tron」

ガシャーンッ

派手に窓を突き破って突入です!


コンマ下
奇数 まだ二課は来てない
偶数 二課奏者と鉢合わせ
ゾロ目 立ちはだかるししょー

「逃げろーっ!」

「割と可愛い娘たちが攻めてきたぞ!」

「槍だけでも死守するんだ!」

「ならお前が行けよ!俺は無理だ!」

逃げ惑う研究員を尻目に、トリアイナが保管されている部屋を探します

クリス「あそこか?」

翠「ですね、それにしてもどのドアもミサイルやこの剣で突き破れるだなんて...」

クリス「管理体制がなってねぇな」


ビーッビーッビーッ


翠「よっと」


『光陰剣盾』


ガスっぽいものが出てきそうだったので通気口を壁で防ぎ、先に進みます

クリス「多分ここだな」


『MEGA DETH PARTY』


いかにも厳重ですっていうドアに小型ミサイルを一斉発射しこじ開けて、中に入っていきます
そこにあったのは透明なケースに入れられた聖遺物トリアイナ
かつてポセイドンが使用した三叉槍

翠「気を付けてくださいね、そのケースにも罠があるでしょうから」

クリス「わかってる」

ケースを開けると...


ピッピッピッピッ...


何が起きた?安価下

「Balwisyall Nescell gungnir tron」

「Imyteus amenohabakiri tron」


翠「この歌...まさかっ!」

翼「はぁっ!」


『影縫い』


振り向くとそこには丁度小刀を放った翼さんがいました
そして私は振り向いた状態で、クリスさんはトリアイナを掴んだ状態で動きを封じられました

クリス「なっ...」

響「よかった、無事だったんだね、翠ちゃん」

翠「...響さんは出動出来たんですね」

響「それだけ未来も翠ちゃんのこと心配してるってことだよ」

私昨日黒幕と手を組んだんですが

翼「...蒼井」

翠「...響さんから聞きましたよね?私はそっちには行けませんよ、翼さん」

翼「それでも私は、お前を連れ戻すと決めたのだ」

すっかり口調も防人ですね
これはどうしたものでしょう

クリス「くっそ...動かねぇ...」

翼「雪音クリスだな、貴女も今度こそ同行してもらう」

翠「クリスさん、これは催眠術と同じです、影を縫い付けられたと強く思い込まされてるだけ...クリスさんの動きは封じられてなんかいません!」

クリス「簡単に言うけどなぁ!」

かく言う私も動けないんですが...

響「翠ちゃん...」

翼「二人の身柄を確保させてもらう」

翠「くっ...ふっ!」

どうにか握っていた剣を真っ直ぐ下に落ちるように手を開き


『雨後ノ多剣之子』


力強く突き立てたわけではないので数は少ないですが、私とクリスさんの影のところから数本の剣先を生やし、短剣を弾き飛ばします

翠「っは!せいっ!」

翼「なっ!させん!」

キンッ

剣と剣が鍔迫り合いをし、お互い譲りません

クリス「ナイスだ!」

響「行かせないよ!」

そしてクリスさんが構えたガトリングを響さんが掴みへし折ろうとしてます
ついこの間よりも明らかに力が上がっていますね

翠「なるほど、響さんもししょーに...」


コンマ下
奇数 ししょー
偶数 特になし
ゾロ目 トリアイナ覚醒

弦十郎『そう言うことだ』

あ、これ通信まだ繋がって

ドゴーンッ

翠「...壁ドン?」

すぐ横の壁が急に吹き飛びました
クリスさんのミサイルでもここまでなりません

弦十郎「よっ、やっぱり来たな、翠くん」

翠「...その壁、どうせ二課が直すから壊したんですよね?」

翼「司令、余計な仕事を増やさないであげてください」

弦十郎「ドアから入るなんて、ナンセンスだろう」

鍔迫り合い中なのに翼さんとため息がハマっちゃいましたよ
てかフィーネさん!朝出発前にお願いしましたよね!?


どうする?安価下

翠「ししょーも来たとなると本気でピンチですね...」

絶唱も多分もう通じませんし、翼さんに不意打ちも効きません
せめて距離を取れれば...

藤尭『司令、大変です!』

って藤尭さん!?

翼「今それどころではっ!」

弦十郎「どうした!?」

藤尭『本部に襲撃!』

未来『響、学校が!リディアンがノイズに襲われてるっ!!』

響「っ!?未来!?それどういうこと!?」

クリス「...おい、どうした、何があった」

この展開...まさか!

翠「フィーネさんが...動いた!?」

まだ半月以上あるはずですよ!?
月の位置はカ・ディンギルの向きを調整することでどうにかなるってことですか!?

クリス「なっ...まさか今回乗り気じゃなかったのは!」

翠「もしクリスさんが残らなくても何らかの理由を付けて私をここに行かせたとすれば...」

二課も私達も...全員出し抜かれた!?

翼「フィーネ?終わりを意味する名...」

クリス「くそっ!何でこうなんだよ...」

とにかく急いでリディアンの方に...フィーネさんのところに行かないと!
一か八か見よう見まねで!


コンマ下
奇数 『影縫い』成功
偶数 『影縫い』失敗、二課の車でリディアンまで
ゾロ目 ???

(翠「奏さん、お誕生日おめでとうございます!一度死んだ者同士、いつか女子会とかしたいですね!」)

翠「やっ!」


『影縫い』


翼「なにっ」

響「わわっ!?」

弦十郎「むっ...」

生成した小刀...もとい短い天叢雲剣を三人の影に飛ばすと、三人の動きが止まりました
どうにか成功ですね!

翠「クリスさん、今のうちに!」

クリス「おぅ!行くぜ!」

クリスさんは肩に巨大なミサイルを二本用意し、そのうちの一本に私も飛び乗ります

クリス「こいつでひとっ飛びだ!」

振り落とされないようにしがみ付いて

翠「って速っ!!」

クリス「口閉じとけ!舌噛むぞ!」

言われた通りに黙ることにしました
っていうかミサイル撃った後そのミサイルに飛び乗るクリスさんすごいですね


弦十郎「ふんっ!」

パキンッ


あ、今なんか嫌な音が聞こえた気がします
とにかくこのままフィーネさんのところへ!!

・・・

街に...リディアン高等学校に着くと、それはもう悲惨な光景でした
建物のほとんどは崩れ、ノイズが闊歩し、火災なども起きています

クリス「何だこれ...フィーネは一体何をするつもりなんだ...」

翠「...」

本部の声も入ってきますが、やはり本編とそう変わらない展開ですね
違う点は二課が『カ・ディンギル』という存在について知らないこと、本部にししょーがいないこと
そして、不完全ながらデュランダルをすでにフィーネさんが持っていること

翠「二課の人達やシェルターの人達にこれといった被害は出てなさそうですね...でもそれだけフィーネさんの計画がスムーズにいっているということ」


どうする?安価下

翠「とりあえず取り残された人がいないか確認しつつフィーネさんと合流しましょう」

クリス「あぁ、一言ガツンと言ってやらなきゃ気がすまねぇからな」

でも本当にすごい被害です...
私の学校の方まで被害は伸びているかもしれません
だとしたらそっちには

翠「凜音ちゃん、夢姫ちゃん...」

クリス「...」

・・・

翠「誰か~!誰か残ってませんか~?」

クリス「いるなら返事しろ~!」


コンマ下
奇数 いた
偶数 いない
ゾロ目 ノイズ

いなさそうですね...
避難は完了している、ということでいいんでしょうか


了子「来たか」


翠クリス「「っ!」」

見上げると、崩壊したリディアンの屋上に人影が
了子さんの姿...腹部に血?
ということは、米国部隊が来た...いえ、来させたのは今日
そしてすでにフィーネさんはネフシュタンと融合済み...

クリス「フィーネ!お前の仕業か!」

了子「何を今更...」


ドッ!


弦十郎「待ちな、了子」

空からししょー再び

響「リディアンが...」

翼「櫻井女史!?」

あ、翼さんと響さんもいますね

了子「私をまだ...」

カッ

フィーネ「その名で呼ぶか」

了子さんはその身をネフシュタンの鎧で包み、再び私達に視線を向けました

弦十郎「女に手をあげるのは気がひけるが...弟子二人の前で恥はかけんしな」

翼さんと響さん...そして私とクリスさんより前に出て、ファイティングポーズを決めました

弦十郎「調査部だって無能じゃあない、米国政府のご丁寧な道案内で、お前の行動にはとっくに気付いていた...あとは燻り出すため、あえてお前の策に乗り、シンフォギア奏者を全員動かしてみせたのさ!」

フィーネ「陽動に陽動をぶつけたか...食えない男だ」

クリス「あたしらが動くのも...フィーネとあの化けもんにはお見通しだったってわけか...」

フィーネ「だが、この私を止められるとでも!」

弦十郎「おうとも!一汗かいた後で、話を聞かせてもらおうか!」

響「あれ?私達ってもしかしてもう出番なしですか?」

翼「そんなわけないだろう、私達も司令に続くぞ!」

揃い踏みって感じですね...

クリス「...」


どうする?安価下

何を思って私まで出し抜いたのかは知りませんが...おそらく私のことも大して信用してなかったのでしょうが、それでもフィーネさんと共闘すると決めた身です
フィーネさんの足手まといにならない程度には...

クリス「おい」

翠「...何ですか?」

クリス「まだフィーネの味方するつもりか」

翠「...それが何か」

クリス「何でだよ!ここはあいつらに任せればいい!そうすりゃお前を縛るもんはなくなる!何だったらお前だけでもあいつらに加担してやれば!」

翠「...クリスさんは、この惨状を見て、フィーネさんは討つべきだと思ったんですか?」

クリス「あたし一人じゃフィーネには勝てねぇ、お前のことも解放してやれねぇ...でもあいつらだったらきっと」

響「だったら」

クリスさんの肩に手を置いたのは、響さんでした

響「ねぇクリスちゃん、だったらさ、一緒に戦おうよ!私達、きっと分かり合える!クリスちゃんだって、こんなの間違ってるって、そう思ってるんでしょ?」

クリス「なっ...」

クリスさん、私のためを思って残ってくれてたんですよね
もしその心配がなくなるのなら...フィーネさんに対して勝算があるのなら、フィーネさんに賛同していないクリスさんが共闘する必要はない...


クリスさんコンマ下
奇数 二課と共闘(敵判定)
偶数 戦えない(戦力外?)
ゾロ目 ???

クリス「...その誘いは受けらんねぇ」

響「っ...」

クリス「あたしだってあたしなりにプライドがある、何度か殺り合った相手の情けなんてそう易々とかけられるわけにはいかねぇ、それに多少フィーネには恩がある」

響「情けなんてそんなんじゃ!」

クリス「ただ!」

響「...」

クリス「...お前があたしなんかにも声をかけるような馬鹿なお人好しなんだったら...フィーネを倒して翠を助けてみせろ」

翠「...」

何で...何で敵に頭を下げてまで
クリスさん、絶対にそんなことする人じゃなかったはずじゃないですか
どこまでもツンデレで、お人好しで、でも自分が悪だとわかってるときは自分からそんな申し出なんてしない人だったじゃないですか...

響「...わかった、だから全部終わったら、クリスちゃんとももっと色々話したい」

クリス「...ふん」

クリスさんはギアを解き、そっぽを向いてシェルターの方に歩いて行きました

弦十郎「緒川、彼女の保護を」

緒川『わかりました』

フィーネ「ふん、どこまでも使えない」

フィーネさんはそう吐き捨て、私の方を向きました

フィーネ「お前はどうする、翠」

翠「...私は私の...『私』のために」

フィーネ「そうか...ならいい」

フィーネさんの隣に飛んでいき、ししょー、翼さん、響さんを見下ろします

弦十郎「翠くん...」

響「必ず...助ける」

翼「...お前は私を姉と呼んでくれたらしいな」

翼さんは切っ先をこちらに向け、睨みつけてきました

翼「ならば姉らしく、妹の過ちを正し、お灸をすえよう」

翠「なら、姉に勝る妹というものを見せてあげましょう」

響「それで...どうして了子さんが?了子さんがフィーネというのなら、本当の了子さんは?」

ふと思い出したかのようにそんなことを聞いてくる響さん
いや、今の流れはバトルだったでしょう

フィーネ「櫻井了子の肉体は、先だって食い尽くされた。いや...意識は12年前に死んだと言っていい。超先史文明期の巫女フィーネは、遺伝子に己が意識を刻印し、自身の血を引くものが、アウフヴァッヘン波形に接触した際、その身にフィーネとしての記憶、能力が再起動する仕組みを施していたのだ...12年前、風鳴翼が偶然引き起こしたアメノハバキリの覚醒は、同時に、実験に立ち会った櫻井了子の内に眠る意識を目覚めさせた。その目覚めし意識こそが、私なのだ」

響「貴女が了子さんを塗り潰した...」

翼「まるで、過去から蘇る亡霊」

フィーネ「フィーネとして覚醒したのは私一人ではない、歴史に記される偉人、英雄...世界中に散った私たちは、パラダイムシフトと呼ばれる技術の大きな転換期に、いつも立ち会ってきた」

翼「っ...シンフォギアシステム?」

フィーネ「そのような玩具、為政者からコストを捻出するための副次品に過ぎぬ」

翼「お前の戯れに、奏は命を散らせたのか!」

フィーネ「そう...全てはカ・ディンギルのため!!」

弦十郎「カ・ディンギル...?むっ!」

ゴゴゴゴゴ...

地面が揺れ、二課本部のエレベーターがその本来の姿を見せました

翠「バベルの塔...」

フィーネ「これこそが!死より櫃立し、天にも届く一撃を放つ荷電粒子砲『カ・ディンギル』!」

クリス『カ・ディンギル...そいつでバラバラになった世界が一つになると!?』

あ、クリスさん聞いてたんですね

フィーネ「あぁ、今宵の月を穿つことによってな!」

響「月を!?」

翼「穿つ...」

弦十郎「だとぉ!?」

フィーネ「私はただ、あのお方と肩を並べたかった...そのためにあのお方へと届く塔を『シンアルの野』に建てようとした...だがあのお方は人の身が同じ高みに至ることを赦しはしなかった...あのお方の怒りを買い、雷霆に塔が砕かれたばかりか、人類は交わす言葉まで砕かれた。果てしなき罰『バラルの呪詛』をかけられてしまったのだ...月がなぜ古来より不和の象徴と伝えられてきたか...それは、月こそが『バラルの呪詛』の源だからだ!人類の相互理解を妨げるこの呪いを!月を破壊することで殺いでくれる!そして、再び...世界を一つに束ねる!」

その言葉と同時に、カ・ディンギルにエネルギーが充填され始めました

弦十郎「呪いを解く...か、それはお前が世界を支配することと同義か?安いな、了子!」

フィーネ「それは少し違うな...世界を支配すると豪語した者は私ではない...だが、永遠を生きる私が、余人に足を止められることなどありはしない!」

そうでした
私世界征服したい的なこと言っちゃいました

弦十郎「止めて見せるさ!だろう?」

翼「もちろんです!」

響「はい!」

三人は一斉に飛び上がり、フィーネさんに拳と剣を向けました

翠「はっ!」


『光陰剣盾』


それをすかさず壁を作って防ぎ、その壁の上に跳んだフィーネさんは三人を狙って鞭を振るいました

翼「月を穿つと聞いてもなお手を貸すのか蒼井!」

翠「止めてみてくださいよ、お姉ちゃん!」


『蒼ノ一閃』

『天ノ岩戸』


翠「からの!」


『ディメンション・スラッシュ』


翼さんは跳躍でそれを交わし、その先にいたししょーがチョップで相殺しました

フィーネ「はぁっ!」

響「ふっ!」

響さんは響さんでフィーネさんの鞭を上手く避けつつ距離を詰めてきています

フィーネ「ちょこまかとっ!」

響「やあぁっ!」

そして拳が当たる直前跳躍で後退し、鞭を伸ばしました

弦十郎「むんっ!」

その鞭はししょーに掴まれましたけど

翼「よそ見している場合か!」

翠「くっ...」

キンッ!

私は私で翼さんの相手で手が離せません


コンマ下1
奇数 おや?カ・ディンギルの充填率が...
偶数 特になし

翠ちゃん何歌う?安価下2

翠「確かによそ見はしてられませんね...私も翼さんだけを見ることにしましょう」

彼女の歌を借りて...

翼「...この伴奏は」

あれれぇ~おかしいぞぉ?
翼さんの肩がわなわな震えてます

翠「まぼ~ろし、夢、優しい~手につ~つまれ...ね~む~り、つくような優しい日々もい~まは」

翼「なぜ...なぜその歌を知っている!蒼井!」

翠「す~べての、日~常が、き~せ~きだ~と~知った~!」

キンッ!キンッ!

心なしか翼さんの太刀が重いです
しかしその代わり力任せ
少し前の私と同じです

翠「きっと!どこまでも行~ける!見えない!翼に気づ~けば!悲し~みには、とどま~ら~ずに、高く、舞い上がれ!」

翼「うおぉ!」


『天ノ逆鱗』


翠「We are one 乗り遅れな~いで!」


『神剣・罪切ノ太刀』


今回は遠距離攻撃バージョン!

翼「なっ!がはっ...」

翠「い~ま~を生き抜く~た~めに、私達は、出会った~のかも、し~れない...君ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ...止まら~ずに~」

恋愛発破!

翠「Sing out with us!!」


『天叢雲剣ノ雨』


翼「がぁぁぁ...」

翼さんは天叢雲剣をモロに受け、変身が解けました

翠「過去の亡霊に囚われた哀れな人です...さて」

響「...師匠、フィーネさんのことは任せていいですか」

弦十郎「あぁ!」

翠「弟子同士、正々堂々行きましょう」


コンマ下1
奇数 おや?カ・ディンギルの充填率が...
偶数 特になし

翠ちゃん何歌う?安価下2

(翼さんは一時的に戦線離脱したに過ぎません)

翠「今は~前~だけ、見れ~ばいい...信じ~るこ~とを、信じ~ればいい...愛も~ぜ~つぼう~も、は~ねに~なり、不死な~る、つば~さ~へと...よみが~えれ、僕~の鼓動~...」

響「歌が変わった!?はあっ!」

響さんの拳を刀身で受け止めますが

響「ふっ!」

ガシュン!

響「おりゃっ!」

ドゴッ!

翠「あっ」

腕のパーツを引き延ばし、一気に戻して威力を上げてきたせいで刀身が折れました

翠「くらや~みの、月も星も、孤独~を嘆~く、Holy tears...十字~架を、紡ぎ~描~こう、共に~輝~き尽きる~ま~で~...」

すぐに新しい剣を生成し、迎え討ちますが

響「おおりゃぁ!!」

パワージャッキ引き延ばした膝蹴りでいとも簡単に折られます


どうする?安価下

翠「っ...なら!」

一旦後退して距離を置き、一閃


『逆巻ク大蛇』


翠「ここですか...祭りの場所は...」

響「うげ...でも負けない!」

大蛇が噛み付こうと口を開けたところに響さんのかかと落とし
ですが大蛇も負けじと頭を上げ、響さんを上空に打ち上げました
あ、大蛇の頭が若干凹んでます...

翠「僕は~今~でも、よ~わ~いま~まで、光~の剣を、抜けな~いで~いた!」

私はその隙に剣を捨て、あえてアームドギア生成に使われるギアのエネルギーを固定せずに握りしめました
本来槍を使うはずのガングニールで出来ることを、他のギアで出来ないはずがない!

翠「残酷な今~を、逃~げな~いで、凛と~生きる~た~めに!」

腕にありったけのエネルギーを溜め、落ちてくる響さんに向けて一気にぶつければ!

響「はあぁっ!」

って響さんも落ちてくる衝撃を利用して蹴りを繰り出してきた!?


コンマ下
奇数 翠ちゃん力及ばず、そして『交代』
偶数 互角!
ゾロ目 当たりどころが良かった、翠ちゃん勝利

響さんのキックと私のパンチ
しかしこういう図だと大抵の場合

翠「うわあぁぁ!!」

パンチは負けるんですよね
私は身体も意識も派手に吹っ飛びました

・・・

翠「負けました...か」

またしてもあの暗い場所

「そう...でも十分貴女は頑張ってくれた、ありがとう」

翠「今回はいつもの人じゃないんですね」

それは、以前脳に直接響いたのと同じ声
私とよく似た...いえ、私と全く同じ声

「そう、今回は『私』の番、そして、今は少し休んでいて」

『蒼井翠』さん...ですか

翠「すみません、舞台を整えるなんて言ったのに」

『翠』「ううん、あと一押しのところまでやってくれた、だから後は『私』達のために『私』が続きをやってみせるよ、『私』は貴女で」

翠「私は『貴女』ですからね...任せましたよ」

私達はバトンタッチをして、『私』は戦場へ、私はここにしばらく残ることになりました

「では、その間私が話し相手になりましょう」

翠「あ、貴女もいたんですね」

・・・

翠「私は『貴女』ですからね...任せましたよ」

響「み、翠ちゃん!?大丈夫!?何か変なうわ言呟いてるけど!」

『私』は気を失った...ううん、魂の交代をするために一度落ちた『私』達の身体の所有権を久々に有した

『翠』「...っ!」

響「あ、目が覚めた!」

響さん...だったかな、彼女から『私』は起き上がって距離を取り、剣を生成した

『翠』「やるね...でもここからは第2ラウンドだよ」


『ディメンション・スラッシュ』


響「っ!?」

ちっ、避けられた

響「翠...ちゃん?」

翼「雰囲気が...変わった!?」

ツヴァイウィングの翼さんも目が覚めたみたい

フィーネ「ほぅ...」

弦十郎「なっ!?君は一体...」

翼「貴様...蒼井ではないな?蒼井をどうした!」

これは酷い
ツヴァイウィングのファンであった『私』でもその言葉はいただけない

『翠』「失礼だね...『翠』こそが『蒼井翠』だっていうのに!」


多数決安価下1~3
1...休憩中の翠ちゃんの方を見る
2...交代した『翠』ちゃんを見る
(とはいえ『翠』ちゃんの特徴は闇堕ちして敬語がなくなったくらいです)

翼「どういう意味だ...?」

『翠』「まぁいいよ、『私』はただ『私』達のために」


『光陰剣盾』


『翠』「貴女達を倒すだけだから」

響「えっえっ」

翼「囲われた!?」

弦十郎「くっ...だが破壊すればいいだけのこと!」

『私』は三人を囲むように壁を作り

『翠』「させないよ」


『雨後ノ多剣之子』

『天叢雲剣ノ雨』


『光陰剣盾』の壁と壁の中の地面から剣先を
そして上からは天叢雲剣




「Imyteus amenohabakiri tron」


『翠』「...へぇ」

私がこの世界に、この身体に来たとき私の記憶が『私』に入ってきた
この世界が別の世界では創作された物語だということも
だからこそ今目の前で何が起きているのか理解出来る

『翠』「それは...二期からじゃないと出来ないと思っていたよ」

ギア装着時のエネルギーをバリアフィールドにしたんだね、翼さん

響弦十郎「「はぁっ!」」

『雨後ノ多剣之子』は5秒ほどしか持続しないからその間バリアフィールドを張り、『天叢雲剣ノ雨』はバリアフィールドがなくなった瞬間拳を突き上げて相殺

『翠』「私が手こずるわけだ...行けたと思ったんだけど」

弦十郎「ふんっ!」

壁に大穴を開け、こちらに駆けてくるししょーさん

フィーネ「ふっ!」

それに合わせて両側から鞭を飛ばし、ししょーさんの腹を貫こうとするけど

弦十郎「甘いっ!」

ししょーさんはそれを両手で掴んで引っ張ってフィーネさんを引き寄せ拳を突き上げようと...

弦十郎「はぁっ!」

『翠』「その動きは知ってる」


『天ノ岩戸』


『私』はその前にフィーネさんとししょーさんの拳の間に羽衣のバリアを作り、それを阻止した

『翠』「くっ...強いねししょーさん、『私』の方が吹き飛びそうだよ」

弦十郎「俺の拳を受け止めるとは...」

『翠』「私の鍛錬と『私』の気合を舐めないでよ...」

フィーネ「よくやった、翠...いや、同じ呼び方では紛らわしいか」

『翠』「いいよそれで、『私』と私は二人で一人なんだから」

ギシギシと音を立てる羽衣をどうにか支え、ししょーさんを退けた『私』はフィーネさんの横に並び立ち、ししょーさんの横には翼さんと響さんが並び立った
仕切り直しだね


どうする?安価下

響「やあぁっ!」

一番槍と言わんばかりに突っ込んでくる響さん
それを剣でいなしながら次の手を考える

『翠』「思えば貴女の蹴りで私はダウンした...」

軽く空に飛んで距離を取り


『逆巻ク大蛇』


『翠』「行ってきて」

頭が凹んで消えた大蛇をもう一度呼び出し、そう命じる
大蛇はいつもと違う『私』に戸惑ったのか少し迷っていたけど、頷いて響さんのところに這っていった

響「何度来ようと!」

噛み付こうとする大蛇に逃げながら拳を繰り出そうとする響さん
加勢しようにもフィーネさんがそうはさせぬと鞭を振るいこちらにこれない翼さんとししょーさん

『翠』「少し場を盛り上げようかな、フィーネさん、しっかり避けてね」


『雨後ノ多剣之子』


いつもと違って空に向かってそれらを飛ばし、無作為に落下してくる刃

響「うわっ!」

翼「くっ!」

弦十郎「ぬぅっ!」

フィーネ「ふっ!」

翼さんとししょーさんはそれらを避けるためフィーネさんから距離を取り後退するけど、そのうちいくつかは刺さった
フィーネさんは鞭を回してそれらを弾いてる
そして響さんは...

響「がっ!?」

天叢雲剣を避けるので必死だったのかな?
大蛇が近付いてくるのに気が付かず、左脚に噛み付かれ

『翠』「邪魔な脚は取っちゃおっか」

グギッ
グキュキッ
ブチッ

未来『嫌...イヤァァァァァッ』

左の太ももから先はなく、血は吹き出し、支えをなくした響さんは倒れた

『翠』「でもまだ足りないかな?まだ出せる?この大蛇」

コンマ下
奇数 八岐大蛇だからね、8匹は欲しいよね
偶数 エクスドライブでもないのに無理無理、っていうか大蛇自体は元々1匹だし、頭と尻尾の数が多いだけだし
ゾロ目 違うそうじゃない、『翠』ちゃんと大蛇がマザルアップ

変化なし...ま、大蛇とネフィリムは違うしね
試しに剣を何度か振ってもそれ以上大蛇が増えることもない

響「あっ...あっ...ああああぁぁぁぁぁ!!!」

翼「立花ぁぁぁっ!!!」

弦十郎「な...」

翼さんもししょーさんも地に伏しながらその惨状に目を見開いてる
大袈裟だなぁ

フィーネ「お前の方が壊れているな、そうも簡単に道を外れるとは」

『翠』「『私』は奇天烈だよ?私と違ってどこまでだって道を外せる...命まではまだ取ってないんだからいいじゃない」

間違ったことだと理解して、その上で『私』はこうする
いや、間違ってるのは『私』だけじゃない
先に間違ったのは世界の方だ

響「うっ...ううっ...」

翼「立花っ...立花ぁぁっ!」

『翠』「それに...」

響「ふぅ...ふぅ...うぅ...ウゥ...ウゥゥ...アァァァァッ!!」

『翠』「どうせ生えてくるんだから」

全身が黒く染まり、響さんの脚もまた再生された

弦十郎「暴走...だと!?」

翼「ギアのエネルギーを脚の形に固定!?まるで、アームドギアを形成するかのように...」

アームドギアって言う割に脚でもいけるんだね、やっぱり

フィーネ「制御力の低下による聖遺物の制御不全...はんっ、融合しているガングニールの欠片が暴走しているのか、制御出来ない力にやがて意識が塗り固められていく...それを見越しての所業か?」

『翠』「言ったでしょ?『私』の両親は少しばかり詳しいの...まぁ言ったのは『私』じゃないけれど」

そして本当は私の記憶から
まだGのときほどガングニールの侵食は進んでないはずだけど...ま、これくらいは出来るってことかな

響「ウウゥゥゥ!!」

暴走した響さんは大蛇を引き裂かんとする
その前に大蛇は自ら姿を消し、標的をなくした響さんはキョロキョロしている

響「...ウゥ?」

そして私とフィーネさんを見つけると

響「ウウゥゥゥッ!!」

飛びかかって来た


『光陰剣盾』


それを防ぐため壁を作るけど、ものすごい力で何度も殴ってきてるからいつまで保つかわかんないね


コンマ下
奇数 おや?カ・ディンギルの充填率が...
偶数 特になし

フィーネ「ふっ!」

壁の上に立ち響さんに鞭を振るうフィーネさん
そして響さんは吹き飛ばされつつもすぐに起き上がり唸ってる

フィーネ「もはや、人にあらず...ん?」

あれ?急に周りが暗くなってきた?

フィーネ「馬鹿なっ!なぜ...カ・ディンギルの充填率が下がっている!!」

翼「充填率が...?」

そういうことね
振り返ると、確かにカ・ディンギルの光が弱まっている

『翠』「デュランダルの刀身が短いまま...つまりまだ真の覚醒には至っていない」

フィーネ「ここまで来て...」

『翠』「仕方ないねっと」


『影縫い』


立ち上がろうとしていた翼さんとししょーさんの影に短剣を飛ばす
万全じゃないからそうすぐには抜け出せないでしょ?

『翠』「響さんの相手は任せたよフィーネさん、『私』はデュランダルを」

そう言い残して、私はカ・ディンギルの内部に飛んで行った

・・・

『翠』「あった...さて、これを掴んで『私』は平気なのかな?」

こればっかりはやってみなくちゃわからない


コンマ下
ゾロ目 自我を保つ
ゾロ目以外 暴走

掴むと黄金に輝く刀身を形成し、膨大なエネルギーを無尽蔵に生み出す剣として機能するデュランダル
『私』とアメノムラクモの高まる力、そして押し寄せる黒い感情を感じた
これが...暴走...

『翠』「せめテ...塗りつブサれる前にデュランダルを置イて...」

完全に覚醒したデュランダルを戻し、『私』は薄れゆく自我の中『私』はカ・ディンギルから出た

・・・

フィーネ「戻ったか...」

『翠』「ウゥゥ...」

フィーネ「いや、お前もまた制御不全...暴走...デュランダルにあてられたか」

『翠』「ウウウゥゥゥッ!!」

壊ス...何モカモ...全テ破壊シ尽クス...

響「ウゥゥ...ウゥッ!!」

『翠』「ウウゥゥゥ...」

痛イ...オ前モ壊ス...

『翠』「ウウゥッ!!」

翼「あれは...」

フィーネ「もはや破壊衝動の塊...破壊衝動同士のぶつかり合いか」

・・・

翠「荒れてますね~、『私』は」

「元々抱える闇が大きいですからね、貴女もその闇を感じたのでは?」

まぁそうですね、『私』とバトンタッチしたときに、私は『私』の記憶を得ました
日記越しではなく実際に『私』が感じたものを知り、同時にその闇を知りました
ちなみに今私は外の様子を深層世界に映像のように映し出された『私』の視界越しに見てます
なぜか目の前にはちゃぶ台、向かいにはりっちゃんのお姉さんっぽい人が座ってます
私も座って鑑賞を

翠「でもまるで獣同士の争い...殴る蹴るばかりですね...お、翼さん達が動けるようになってます、流石ししょーです」

視界の端に映った翼さん達の姿
でもフィーネさんがその相手をしているので中々響さんや『私』の方に近付けてません

翠「でもこのまま行けばカ・ディンギルに再びエネルギーが充填され、月は破壊出来ますね」

「そう上手く行くといいんですけどね」

翠ちゃんどうする?安価下
(『翠』ちゃんは今制御不可能です)

翠「でもこのままだと少し危険ですかね...ちょっと行ってきます」

「制御に手を貸すんですか?気を付けてくださいね...」

りっちゃんのお姉さんっぽい人に手を振り、私は『私』のもとに向かいました

・・・

翠「多分こっちの方に...あ、いました」

深層世界を歩き続け、私は膝を抱える『私』を見つけました

翠「何やってるんですか?たかだか一時の感情...破壊衝動に身を任せたりなんかして...いっ」

『彼女』に近付こうとすると、見えない壁のようなものにぶつかります
しかもそれは電気が流れているかのように私を痺れさせ、思わず後ずさってしまいました

翠「何ですか...暴走すると他の誰かを寄せ付けないと!?そんなところに閉じこもって、暴走する身に任せて世界を壊すと!?」

『翠』「...」

翠「『貴女』自身の意思で...『貴女』自身の手でやらなければ意味がないでしょう!!」

『翠』「...」

私は痺れにどうにか耐えつつ壁を殴り続けます

翠「いつまでそうしているつもりですかっ!!!」


コンマ下
奇数 目を覚ます
偶数 目を覚まさない
ゾロ目 身体の方に問題がっ

・・・

声が...聞こえる...
誰...?


「暴走する身に任せて世界を壊すと!?」


暴走...そうだ、私は暴走して...それで...


「『貴女』自身の手でやらなければ意味がないでしょう!!」


『私』自身の手で...


「いつまでそうしているつもりですかっ!!!」


『私』...は...

・・・

翠「何か手は...暴走した相手には...歌?」

・・・

そうだ...早く目を...覚まさないと...
でも...

あれ?この歌...


「は~るか~か~なた~ほ~しが~音楽~と~なった~彼の日~」


《ほら、いつまでそうやって膝を抱えてんだ?》

貴女は...

《そこでそうしてる場合じゃないだろ?》

どうして...私のところに?

《『あんた』の家族を守れなかった贖罪...もあるけどさ、あんたは翼の妹分だからな...それに、この世界のことをもっと知って欲しいって、思っちまったのさ》

あぁ...貴女の戦う理由...のこと?

《そういうこと、だから...早く行ってやりな》

...貴女のことも許せない...けど...ありがとう

・・・

『翠』「...」

翠「っとっと...壁が?」

壁が急に...消えて

『翠』「『私』は...」

翠「...ようやく目が覚めましたか」

『翠』「...うん...貴女の声と歌...聞こえてた」

翠「そうですか...よかったです」

私は『彼女』に手を差し伸べました
『彼女』は手を伸ばしかけて...

『翠』「...ねぇ、私はこの世界を...壊すべきなのかな」

握る返す前に止まってしまいました

『翠』「『私』は自分の周りばかり見ていて...もっと広い世界を見てなかった...」

翠「...この世界を壊すかどうか、それを決めるのは『貴女』です。私は『貴女』がそうしたいと思ったことを、手伝います」

それを聞き、『彼女』のもとを去りました
後は彼女が戦いに戻るだけです


この世界の住人ではない私が出来るのは、『私』のやりたいことを手助けすること
それは私の存在意義よりもずっと大切なことだと、今は思っています
こうして『私』と対面し、改めて私はそう思ったんです
ですが...

翠「ですが、今更やり直せると、『貴女』が思っているのなら、ですけどね」

***
訂正

「『彼女』のもとを去りました」

「『彼女』は私のもとを去りました」

***

・・・

『翠』「っ!」

フィーネ「...戻ってきたか」

響「ウウゥゥゥッ!!」

『翠』「うわっと...さて、どうやってあの猛獣を退けようかな」


どうする?安価下

『翠』「あ~...クリスさん?聞こえてる?」

私が戦っていた時もクリスさんの声が通信機から聞こえてきていた
なら今も

クリス『その声であたしの名を呼ぶな...お前は何者だ!』

『翠』「言ったよね?『私』も私も『蒼井翠』で蒼井翠...なんて、そんなことは今はいい、とりあえず...『私』と一緒に戦ってくれない?このままだと下手に手加減も出来ないし」

クリス『なっ...誰が』

『翠』「でないと...」

脅すってのは少し気がひけるけど...仕方ない

『翠』「そうだね、響さん、次は腕がなくなるよ?」

未来『っ!そんなっ...』

『翠』「もちろんまた生えてくる...でもその分融合が進む、そしていずれ死に至る...それともクリスさんは、私の...貴女の知る蒼井翠の身体がどうなってもいいのかって言った方が揺さぶられる?」

クリス『っ!!』

少ししてシェルターからギアを纏ったクリスさんが出てきた

クリス「てめぇ...」

『翠』「せめてあの猛獣をしりぞけるだけでいい、頼むよクリスさん」

クリス「あいつの声で、姿で、あたしの名を呼ぶな」

ものすごく殺意を『私』に向けながら並び立つクリスさん
よくもまぁこんな物騒な人と仲良くやれたもんだね、私は

響「ウウウゥゥッ!!」

クリス「さっさともとに戻りやがれっ!」


『BILLON MAIDEN』


ガトリングの弾を跳躍で避けつつ飛びかかってくる響さんを、今度はガトリングを鉄の塊として防御に扱うクリスさん

『翠』「はっ!」

すかさず『私』も斬撃を放つも、今の響さんには大した威力にならない


どうする?安価下

『翠』「う~ん...クリスさん、『私』が囮役やるんで響さんをせめて気絶くらいはさせてよ」

クリス「あ゛っ!?」

響「ウウウゥゥッ!!」

『翠』「じゃ、お願い」

クリスさんと響さんの間に入り、飛びかかってくる響さんを刀身で押さえ押し返す
やっぱ強いね、刀身の振動がすごい

『翠』「けどまだまだ...よっと!」


『雨後ノ多剣之子』


響さんの足元に剣先を生やしてもすぐに蹴り折られてしまう

『翠』「翼さ~ん、今だけ休戦とか」

翼「なっ...自ら種を撒いておいてその口かっ!」

まぁそりゃそうだよね

フィーネ「月を穿つにはまだエネルギーが足りん...もう少し耐えろ」

弦十郎「翼、塔を!」

翼「はあぁっ!!」


『天ノ逆鱗』


フィーネ「させるかっ!」


『ASGARD』


翼さんの巨大な剣をフィーネさんはバリアでカ・ディンギルから狙いを逸らさせ、再び鞭を振るう
この辺で何か戦況を変えられるといいんだけど...っと

響「ウウウゥゥッ!!」

クリス「せめて正気取り戻せぇ!!」


『MEGA DETH PARTY』


コンマ下1
奇数 響さん撃沈、暴走も変身も解ける
偶数 ダメだ効かない

どうする?安価下2

煙が晴れると、そこには変身も解け倒れた響さんがいた

『翠』「...」

あの日唯一生き残った少女が目の前にいる
私の記憶を得た『私』は響さんがその後どんなことがあったのかを知っている
『私』のこの感情がただやり場のない怒りを彼女を悪者にしてぶつけようとしていただけだということも

でも...


翠《そう、『貴女』はそれでも彼女が憎い》


『私』は...


翠《彼女のことも、この世界のことも憎い》


『翠』「私...は...」

響「翠...ちゃん...」

ボロボロになりながら『私』を見上げる響さんを掴み、声を張り上げました

『翠』「響さんの...彼女のことを傷つけたくなかったら今すぐ止まれっ!!!」

翼「っ!」

弦十郎「ぬ...」

クリス「て、てめぇ...!」

フィーネ「ふん...発射まであと少し...か」


翠《そう...それでいいんです》


『翠』「『私』は...この世界を破壊するっ!誰にも邪魔させない!絶対にっ!」


翠《たとえ何があったとしても『貴女』はこの世界を許せない、許してはいけない》


『翠』「そうだ...『私』はこの世界を許さないっ!!」

『私』は何を迷いかけていたんだろう
たとえ世界が広かろうと、この世界が『私』にしたことは覆らない...世界が間違えているのは変わらないっ!!!

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翼「どうしてそこまで...」

クリス「あいつも言っていた...この世界は腐ってるって...」

フィーネ「...」

『翠』「...いいよ、話すよ、『私』がこの世界を許せないわけを...」

『私』の中に渦巻く怒りを押さえ、『私』は話し始めた

『翠』「2年前、私は熱を出した。その日の翌日はよもぎ...妹と親友、親友の姉とライブに行くはずだったのに行けなくなった」

翼「2年前...」

弦十郎「まさかっ」

響「ツヴァイウィングの...ライブ...」

『翠』「結局『私』は家で寝込み、よもぎ達はそのライブに行って...帰ってこなかった」

拳を握り、爪が食い込んで血が流れ始める
でももうそんな痛みさえよくわからない

『翠』「信じられなかった、どうして!どうしてよもぎ達が!あの子達が何をしたっていうのっ!!」

翼「っ...」

『翠』「『私』は何も出来なかった...一緒に行くことも助けることも...ただ家で寝ていただけ...どうしてよもぎ達が死ななくちゃいけない!!どうして『私』はあのとき熱を出した!!どうして『私』あのとき死ななかった!!」

響「っ...」

『翠』「何もかもわかんなくなった、何度も死のうとした、でも死なせてくれない、ノイズを見つけた、触ろうとした、止められた、死ぬぞと言われた、だからやってるんだっ!!...その日から両親もおかしくなった、急に外出が増えた、何?引きこもった『私』への当てつけ!?」

クリス「...」

『翠』「ふとしたときによもぎが隣で笑ってた、『私』にいつもの笑顔を向けていた、触れようとしたら消えた、そこによもぎなんていなかった、だってもう死んでるんだもんいるわけないよ!!わかってんだよそんなこと!!!」

フィーネ「...ふっ」

『翠』「しばらくして両親が引っ越すって言ってきた、反論する気もなかったから頷いた、でもやっぱり両親はまだおかしかった、変なことぶつぶつ言うようになった、そして『私』が知らない間に転落死?ふざけるなっ!!!何が転落死だっ!!!警察だがなんだか知らないけど死因くらいちゃんと調べろっ!!!お父さんとお母さんはデパートなんか行ってない!!ずっと家でよもぎ達を生き返せるために必死だった!!!」

弦十郎「生き返らせる...だと?」

『翠』「両親はずっと『私』より後悔して、それでも前に進もうとして...ううん、進んでなんかいない、だって死人はそう簡単に生き返ったりしない!!するならよもぎ達も両親もとっくに生き返ってる!!!」

響「...」

翼「...だがそれでも、世界を壊していい理由には」

『翠』「ならないって?」


翠《そんなはずはない》


『翠』「なる!なるに決まってる!!こんなくだらない世界、壊れて当然!!だってもともと壊れてる!!間違ってる!!!間違ってるのは『私』?違う!!!間違ってるのは世界の方だ!!!どうして『私』ばかりこんな目に合わなきゃいけない!!!何でよもぎが!!お父さんが!!お母さんが!!りっちゃん達が死ななくちゃいけない!!どうして『私』ばっかり生き残るんだ!!!もしこれが神の決めた筋書きなのだとしたら...神はこの手で殺す!!皆殺す!!そして何もかも終わらせてやる!!!」


翠《そう、全てをなくした『貴女』がこの世界に再び何かを見出す必要なんてない、この世界にされたことを》


『翠』「この世界にされたことを」


翠《やり返してやりなさい》


『翠』「やり返してやる!!!」


コンマ下
奇数 トリアイナ起動(あくまで武器なので纏うのはギアにしてからでないと)
偶数 トリアイナ起動せず
ゾロ目 ???

ィィィィン


そのとき、シェルターの方から光が漏れ、何かが飛び出した
三叉槍『トリアイナ』

フィーネ「奏者4人のフォニックゲインに当てられて覚醒...」

それは『私』の手元に飛び、『私』もまたそれを掴んだ

『私』「アアアァァァァァッ!!!」

翼「くっ...この揺れ...カ・ディンギルが姿を現した時と同じかそれ以上!」

フィーネ「指定範囲内の地震...再び怒りに呑まれたか?」


「Balwisyall Nescell gungnir tron」


翼「立花!?」

『私』は衝撃波に押されよろけつつも、トリアイナを杖にして踏ん張った
感情の全てが怒りに呑まれかけている
それでも自我を保っていられるのは、一度暴走から抜けたから
暴走のときと比べたら怒りという感情一個程度に自我を持っていかれたりしない

『翠』「アアァ...マダ...まだだ...『私』は...」

響「それでも...私は...翠ちゃんを救うって約束した...」

クリス「っ!」

響「だから...たとえそれが翠ちゃんの望みだとしても...止めるっ!!」


フィーネ「無駄だ」


弦十郎「っ!カ・ディンギルが!」


コンマ下
奇数 カ・ディンギル発射
偶数 クリスミサイル発射(原作同様)

カ・ディンギルが発射される
あと数秒で発射される
私の記憶の中にある原作ならここでクリスさんが飛ぶ
そのあと翼さんがカ・ディンギルを壊す
でもクリスさんはもう今から飛んでもきっと間に合わない

光が溢れ出すカ・ディンギルを見て、『私』の意識がクリアになっていった
もうすぐ月は破壊される
世界は滅ぶ
『私』の目的は達成される


響弦十郎「「はあああぁぁぁぁっ!!!」」



カ・ディンギルをただぼーっと眺めていると、その塔が僅かに揺れ始めた
おかしいな
発射するときあんなに揺れるっけ

フィーネ「振動?...はっ!」

フィーネさんと『私』はカ・ディンギルから視線を移し、その建っている地面の方を見ると


弦十郎「させるかあぁっ!!」

響「軌道だけでも逸らせればっ!!」

翼「はあぁっ!!」

クリス「おらぁっ!!」


響さんとししょーさんが殴り、翼さんが斬撃を浴びせ、クリスさんがガトリングやミサイルを放っていた

フィーネ「まさか、カ・ディンギルを傾かせる気かっ!!」

『翠』「っ!!ダメッ!!」

『私』は走ってそれをやめさせようと...


ゴオオオォォォォ...


そのとき、カ・ディンギルは遂に発射された


コンマ下
奇数 月破壊
偶数 軌道逸れる

カ・ディンギルが月の中心を穿つのを見たのを最後に
『私』は緊張の糸が切れ、意識を失った

・・・

翠「おめでとうございます、無事月破壊達成ですね」

『翠』「...うん」

「...大丈夫ですか?」

私達は今ちゃぶ台を囲んでいました
深層世界に戻ってきた『彼女』はあまり嬉しくなさそうです

翠「やっと世界に復讐出来たのに、そんな顔していちゃダメですよ」

『翠』「...」

翠「でも安心しました。もしあのまま「やっぱり月破壊なんて出来ない」なんて言い出してたら...」

私はずっと、いずれ世界を敵に回すつもりで過ごしてきたし、そのために凜音ちゃん夢姫ちゃんと離れ離れになる運命も受け入れたし、二課のことも裏切りました
それなのに今更出来ないだなんてそんな『シンフォギア世界の住人』によくある改心なんてされたら、私激おこになっちゃいますからね

翠「それで...どうしたいですか?」

『翠』「...?」

翠「せっかく目的を果たしたんですから、これからの生涯を『貴女』が過ごすか、いっそ本当にこの世界から出てしまうか」

『翠』「そしたらこの世界は...」

翠「私が引き継ぐしかないでしょうね、とはいえ人類も近いうちに滅亡するしかありませんから、そんなに長い生涯ではないでしょうけど」

『翠』「...」

「義姉に頼めば『貴女』を別の世界に転生することも可能です、どんな世界にするかは要相談でしょうけど...少なからず世界を恨み破壊したことを後悔してしまっているのなら、逃げるのも一つの手ではあります」

『翠』「『私』は...」



これからどっちが主役?多数決安価下1~5

1 我らが主役、蒼井翠ちゃん
(今後『蒼井翠』ちゃんは登場しません)

2 真の主役、『蒼井翠』ちゃん
(蒼井翠ちゃんはやることなくなったので「今後のこの世界の傍観」か「他の世界に転生」が選べます)
(早い話この世界に干渉は出来なくなります)

『翠』「...うん、ごめん、せっかく手伝ってもらったのに...何か終わったんだなって思うと、案外こんなもんなんだなって...『私』はもういいかな」

翠「...そうですか」

『翠』「ごめんね、滅ぼした後の世界なんか押し付けて」

翠「...いいえ、私にとってもこの世界は...自分の世界みたいなものですし」

「...じゃあ、『蒼井翠』さんはここから去るんですね?」

『翠』「どうせならこの世界の運命を作った神とかに文句を言ってやりたかったけど...ううん、ここを出て、直接会って言ってやる、そんで...潔く成仏かな」

「...それは出来るかわかりませんけど」


女神「いいですよ、それくらい」


翠「...こっちにも来れたんですか、女神様」

気がつくとちゃぶ台を囲むメンバーが一人増えてました

「お義姉様!」

女神「肉体からの解放...本来ならロクな運命には合いませんけど、それくらいのことは私も口添えしておきますよ」

『翠』「...どうも」

女神「さ、お行きなさい」

『蒼井翠』さんは私達に手を振りながら、深層世界から...この世界から消えました
果たしてこの世界の神様に文句を言いに行けるんでしょうか
その後成仏して、よもぎやりっちゃんに会えるんでしょうか




翠「にしても女神様、本当に女神っぽいですね今の」

女神「えっ最近もずっと女神っぽいことしてましたよね!?神足通とか念話とか!!」

いやでも何かそういうことが出来るちょっと変わったお姉さん的な立ち位置だった気がしてました

「あの~とりあえずお二人共あっちに戻った方が...この身体もそろそろ誰か動かさないと」

女神「あ、それもそうですね、翠さん、あっちでまた会いましょう!そして貴女も」

「はい、また会いましょう、お義姉様!」

翠「いやその前に貴女は結局誰なんですか!?」


・・・

目が覚めると、そこは知らない部屋の知らないベッド...というか病室?
あの後りっちゃんのお姉さんに似た人の正体聞く前に飛ばされましたか

翠「そしてこっちは戦いが終わって...あれ?その後どうなったんでしょう?」

フィーネさんとか二課の人達とか
とりあえずまだ世界が完全に滅んだわけではないんでしょうけど...


ガラッ


翠「ん?」


誰が入ってきた?安価下

女神「お目覚めですか?」

翠「女神様...」

女神「念のため確認しますけど、私とお話したり一緒にお風呂入ったり一緒に寝たりした方の翠さんですよね?」

翠「...そうですけど最後のは何か語弊ありそうな言い方なので出来れば他の言い方で...」

女神「鈍チンさんなのにそういうことはよく知ってますね!」

誰が鈍チンなんでしょう
っていうか女神様が来れるってことはここは二課ではない?

翠「ここって普通の病院なんですか?一応これでも奏者ですし、月破壊の共犯者なんですけど」

女神「二課ですよ?翠さんは現在一部の人間しか戦いのことを知りませんから、お堅いお偉いさん方に知れないよう保護兼軟禁です。私のことなら心配いりません!流石にあの状況で神獣鏡のギアをまたこっそりとかは出来ないので、聖遺物に詳しい謎の女性Xとして二課に挨拶に来たんです」

翠「どこに安心要素があるんですかねぇ!!??」

女神「フィーネさんなら『あの方』とやらのもとへ行くって行って櫻井了子さんの身体ごと天界に去ったようです」

翠「共通言語あると天界に行けるんですか!?」

女神「いやあの人が特別なんですよ、なにせ超先史文明期の巫女ですからね、神格も半端じゃなかったですし」

あぁ、言ってましたねそんなこと

翠「でもそうしたら...二期の武装組織フィーネとかは?」

女神「まぁレセプターチルドレンに器としての機能があるかどうかなんて詳しいことはフィーネさん自身が見ないとわからないことですし、私のようにちょっと特殊な存在でないとフィーネさんの言ってることが本当かどうかもわかりませんから、十中八九フィーネさんの魂はまだこの世界にあると思い込んでいるでしょう、F.I.Sも」

結局そうなりますか...でも月破壊されたんですから、そのままの流れではなくなるでしょう

翠「ちなみに今世界とか二課ってどんな風になってるんですか?」


どうなった?安価下
(月なくなったからね、重力反動とかやばそうだけど...でもシンフォギア世界だし案外?)

女神「各地で天変地異やら大規模な異常現象、ですがどれも一時的で、少しずつですが収束しているそうです」

翠「そうですか...」

女神「日本はまだマシな方ですね...月の破壊も各国政府が動き、専門家を雇って一般市民にあたかも「月の消滅は前々から予想されていた事態」かのように錯覚させ、表面上はまだ比較的平穏...ですが、生物の大半は環境変化に耐えきれず、人類も半分ほど死滅...」

翠「っ...」

わかっていました
それだけ月という存在は大きいものであり、それがなくなるということは、つまりそういうことです...

翠「...凜音ちゃんと夢姫ちゃんは...どうなりましたか」

女神「っ...それ...は...」


犠牲の詳細安価下

夢姫は精神(口調がお嬢様じゃなくなった)、凜音は左腕と左足を骨折した

女神「生きては...います、ですが...」

翠「...続けてください、覚悟は...していたことです」

女神「...お二人もここ...二課の本部内にある病室にいます。共命に別状はありませんが、重症です...特に凜音さんは意識不明の上、左腕と左脚の骨折、リハビリ次第では元どおりに動く可能性もありますが...しばらくは激しい運動は難しいでしょう」

翠「...夢姫ちゃんは」

女神「凜音さんと同じく意識不明でしたが、先ほど目を覚ましたようです。凜音さんほどの怪我はありませんが...かなり精神的ダメージが大きかったようで、言葉遣いも荒くなり、荒れ散らしていて、取り押さえるのが大変だったみたいです」

言葉遣いまで...まるで『私』のようです

女神「未来さん達と違うシェルターにいたのは運が良かったのか悪かったのか...未来さん達のシェルターはそこほど被害はありませんでしたが、翠さんの様子も一部の人には見られていましたからね、お二人がその場にいたら精神的ダメージはきっともっと...」

翠「...」

私は何も言わず、スマホに付けられたウサギのキーホルダーに触れました
戦いのときにそうなったのか、少しだけ汚れてしまったそれは、真っ黒な瞳を私に向けていました

女神「...」

翠「わかって、いたことですから...」


何か話す?安価下

翠「...凜音ちゃんや夢姫ちゃん、それと...クリスさん達にも...会いたい、なんて言ったら、やっぱりダメですかね」

女神「...凜音さんと夢姫さんは翠さんの...『翠』さんのしたことを知りません、クリスさんや二課の人達は...ほとんど全員、この世界の住人だった『翠』さんと翠さんを別人格、つまり多重人格の可能性が高いとして話がまとまっているそうですから、こっちの翠さんが強く責められることはあまりないでしょう...まぁ、会いたいといってすぐに会わせてはもらえないでしょうけど、翠さんも怪我人ですし」

翠「...甘々ですね、この世界の人達は本当に...もし仮に多重人格だったとしても私も自分の意思で加担したのは事実、責められて当然...フィーネさんやキャロルちゃんにまで手を伸ばすだけのことはあります」

女神「それだけ、みなさん翠さんのことを大好きだってことですよ」

...意味がわかりません
『私』が苦しんだ世界で、私はそうならないなんて...
あぁ、周りの人間がいなくなっていく中一人取り残された『彼女』にも、こういう気持ちがあったのかもしれません
「自分だけが不幸にならないのは不公平だ」と

女神「どうやら響さんと未来さんはあの日記を読んでいたらしく...精神的に追い詰められた末に生まれた人格がこっちの翠さん、そして、だからこそある意味こっちの翠さんも本来の『蒼井翠』さんの目的を達成させるために動かされてきた被害者、という位置づけらしいです」

翠「当たらずとも遠からず...ですね、動かされてきたわけではありませんが...」

日記...もしかしてお泊まりしたときでしょうか
そういえば響さん達の様子が少しおかしかったような...


何か話す?安価下

感情が昂って「翠」の口調になる

女神「...!?み、翠さん!?だ、大丈夫ですか!?どこか痛むんですか!?」

翠「え...?」

気がつくと私の目から何かが
私...泣いてる?

女神「すぐに医療班の人をっ!」

翠「だ、大丈夫!大丈夫ですから!」

あれ?何で?
涙が...止まらない...

翠「何だか...今世界がどうなってるのかとか聞いて...改めて凜音ちゃん夢姫ちゃんの現状聞いて...でも二課とかクリスさんが私をまだ見捨てないでいてくれてるって知って...悲しいのとか辛いのとか後悔とか嬉しいのとか...色んな感情ぐちゃぐちゃになって、私...」

女神「...これが、貴女が今までしてきたことの結果です、いいことも悪いことも...」

翠「私...私...何がどうしていいのかわかんないよ!...やっぱりみんなに会いたいよ...でも私はみんなを裏切って...なのに...でも...」

私は女神様にしがみついて泣きじゃくった
この世界に来て何度か泣いたけれど、きっとこんなに泣いたことはない
その間女神様は黙って背中をさすってくれた

・・・

翠「...すみません、取り乱しました」

女神「いえいえ...翠さんは口調、結局敬語なんですか?」

翠「...これは私のある種のアイデンティティですからね。この世界を恨み敬意を払うのをやめた『私』ではなく、私として生きていくって決めたんです。だからこれだけは」

さっきはちょっと感情が昂ぶってしまいましたけど
それに長年付き添ってきたこの口調、結構気に入ってますからね

女神「ふぅん...なら私はレアな翠さんを見れてよっしゃラッキーですね!」

翠「そ、そういう言い方はしないでくださいよっ!」


コンマ下1
奇数 誰か入ってくる
偶数 特になし

安価下2
(コンマ下1が奇数の場合は誰が入ってきたかを(凜音ちゃん夢姫ちゃんはNG))
(コンマ下1が偶数の場合は女神様と何を話すかを)

コンコン

ガラッ

女神様と話していると、部屋に誰か来ました
ドアの方を見ると...

クリス「...よっ、目ぇ覚めたみたいだな」

翠「...クリス...さん」

お互い気まずい空気が流れ、何て切り出せばいいのかわかりません

女神「...じゃ、私はこの辺で」

翠「あっちょっ...」

おまけに女神様も出ていってしまいます

クリス「...」

翠「...」

クリス「...あぁ~っと...お前、あたしがよく知る方の翠、だよな」

翠「...わかるんですか?」

クリス「なんとなくな、雰囲気とか」

翠「そうですか」

クリス「あぁ」

翠「...」

クリス「...」

会話が続きません

クリス「...え~っと...し、心配したんだぞ?あれから何週間も目ぇ覚まさないから」

翠「そう...でしたか」

何週間も...ですか
意外と時間は経ってたんですね

クリス「...それと、あれだ...お前居候とかいたんだな、知らなかった」

翠「えっと...はい、そうですね、なるべく秘密にって言われてましたし」

クリス「そっか」

翠「フィーネさんとクリスさんが来たときも逃げてもらいましたし」

クリス「っ!」

翠「あっ」

クリス「...」

翠「...」


どうする?安価下

翠「...ごめんなさい!」

クリス「っ!?何だ急に!おい頭上げろって!」

私は沈黙を破り、クリスさんに思いっきり頭を下げました

翠「めがっ...アキさんに聞きました、私が今どんな評価...位置づけなのか」

クリス「...あのときのお前はお前じゃなかった、お前だってやらされてたんだろ!?だからお前が謝る必要...」

翠「違うんですっ!!」

クリス「っ」

翠「少なくとも今回のこと...世界を壊すことは私の意思でやったことです!その目的を黙っていたことも...」

クリス「...」

翠「それに...クリスさんを無理矢理戦わせました」

クリス「っ...違ぇ!それこそお前じゃ」

翠「私じゃないですけど!...私じゃない、『私』の方ですけど...でも『彼女』も...いいえ、むしろ『彼女』こそ本当の『蒼井翠』です、そして私も...だから...ごめんなさい」

クリス「っ...そんなこと...言われてもよ...」


どうする?安価下

翠「許してもらいたいなんて思ってません...でもっ」

ガタッ

ガンッ

私はベッドから降りて土下座をしようとしてよろけ、転がり落ちました

クリス「お、おい!」

それでも痛みをこらえ頭を下げて

翠「隠し通すことも出来ました...でもクリスさんに嘘をつき続けるのは...もう耐えられなくなってしまって...だからっ!」

クリス「...あぁ~もうっ!」


クリスさんが出した提案安価下
(クリス「死ねと命令したら死ねるのか」
翠「それでクリスさんの気がすむのなら」)

クリスさんは私の両肩を掴み顔を上げさせました

クリス「よしわかった!なら...一発思いっきり殴らせろ」

翠「...はい」

当然怒ってますよね
さっきも言いましたが、許してもらいたいなんて思ってません
それでも、クリスさんがそうしたいと言うのなら
私は目を思いっきり瞑り、クリスさんの鉄拳を待ちました

パチンッ

翠「いっ!?」

おでこ!?デコピン!?

クリス「これで...あぁいや、足りねぇな、お前あたしに借り3つだかんな!!」

翠「...え?だって殴るって...」

クリス「お前があたしを騙してたお返し。他の連中は知らねぇけど...あたしはこれと、借り3つで帳消しにしてやる、だからもう謝んな」

そっぽを向き、ほおをほんのり赤く染めながら指でかいているクリスさん
私はおでこを押さえながら、何だかまた涙が出てきて...

クリス「...っておい!どうした!そんなに痛かったか!?」

翠「違っ...」

オロオロするクリスさんに泣きつきながら、私は転生してから随分と泣き虫になったものだと思いました

・・・

クリス「ったく...」

翠「すみません...」

泣き癖はどうにかした方がいいかもしれません

クリス「...んじゃ、あたしはもう行くな?安静にしろよ」

クリスさんが部屋を出て、また静寂が訪れました
クリスさんはあぁ言ってくれました
それでも私は...許されるべき人間ではありません
そんな資格あるはずが...


どうする?安価下
(神獣鏡でも使ってエスケイプもありですが目的地を設定してください)

...とりあえずこのまま、下される判断を待ちましょう
どんなに重い罰だったとしても受け入れる覚悟です
最悪また死ぬかもしれませんが...ま、そうなったらそうなったでその後のことは女神様と話しましょう
それに...クリスさんだけじゃなく、二課のみなさん...凜音ちゃん夢姫ちゃんとも向き合わなければいけません

翠「とはいえ、そんな勇気も出ずに逃げ出してしまうかもしれませんけど...」

そうしたら...家ですかね
家ってまだ残ってるんでしょうか


コンマ下1
奇数 誰か入ってくる
偶数 特になし

安価下2
(コンマ下1が奇数の場合は誰が入ってきたかを(凜音ちゃん夢姫ちゃんクリスさんはNG))
(コンマ下1が偶数の場合は女神様と何を話すかを)

***
訂正っ!
***

...とりあえずこのまま、下される判断を待ちましょう
どんなに重い罰だったとしても受け入れる覚悟です
最悪また死ぬかもしれませんが...ま、そうなったらそうなったでその後のことは女神様と話しましょう
それに...クリスさんだけじゃなく、二課のみなさん...凜音ちゃん夢姫ちゃんとも向き合わなければいけません

翠「とはいえ、そんな勇気も出ずに逃げ出してしまうかもしれませんけど...」

そうしたら...家ですかね
家ってまだ残ってるんでしょうか


コンマ下1
奇数 誰か入ってくる
偶数 特になし

安価下2
(コンマ下1が奇数の場合は誰が入ってきたかを(凜音ちゃん夢姫ちゃんクリスさんはNG))
(コンマ下1が偶数の場合は何をするかを)

コンコン

ガラッ

おや、また誰か来ました
今度は一体...

翼「...失礼する」

翠「...どうぞ」

翼さんでした
ある意味クリスさん以上に気まずいですね
裏切ったのもそうですが不意打ちとかしましたし

翼「...あぁ...なんだ、身体の調子はどうだ?」

翠「あ、はい、大丈夫です」

翼「そうか...」


何話す?安価下

翼「でも体調が悪い時はちゃんと言うんだぞ、女性には動けない日もあるんだからな」

すっかりサキモリッシュですね翼さん

翠「翼さんの方こそ、体調は大丈夫ですか?」

翼「あぁ、問題ない」

本当でしょうかね
この身は剣理論で無理したりしてないでしょうか

翠「そうですか...」

翼さん...またこうして、翼さんと話せるようになるなんて、月を破壊した戦いの時は思ってもみませんでした

翠「...翼さんの歌、聞きたいですね」

なんて、翼さんに聞こえるか聞こえないかくらいの声で呟いて

翠「翼さんにも、謝らなきゃですね」

翼「...それは」

翠「私は翼さん達を裏切りました、不意打ちもしました。奏さんの歌も勝手に歌って...それに...あのときのことは...フィーネさんに加担したことは私の意思でやったことです」

翼「...だとしても、お前が抱えているものに気づいてやれなかったのは私の落ち度だ。不意打ちだって私が油断していたからに過ぎない」

翠「いいえ、全ては私が最初から...世界を壊すためにしてきたことです。二課の奏者になったときも、そのためなら裏切るつもりでした...だから、ごめんなさい!」

私は頭を下げました


どうする?安価下

翠「許してもらいたいなんて思ってません、でもせめて...」

翼さんに抱きつきながら、言葉を紡ぎます

翠「償いをさせてください...どんな罰でも受け入れます」

翼「...」

翼さんはそっと抱き返しながら頭を撫でてくれました

翼「...謝るくらいなら、最初からしなければよかったんだ。自分で選んだ道なら最後まで進め...お前が後悔しているのなら、それがお前の罰であり、お前の出来る償いだ」

翠「...最後まで...ですか、なら私は...」

月は破壊してしまいました
それでもなお、何かを成そうと言うのなら


新たな目標安価下
(ワンチャン最後まで悪役を貫くというのもアリです)
(ここで決めてもすぐに実行ではありません、この後翼さんに手合わせ云々話したりします)

...私の目的は、統一言語の復活
...『私』の目的は、世界への復讐
それをどちらも達成出来るのが月の破壊でした

今にして思えば、統一言語はおそらく人類がまだ世界中に広がる前、神界とも繋がっていた頃から使っていた言葉
そこから世界中に広がってもなお使い続けたからこそ成り立った統一言語
それを一度封印、神界との繋がりも途絶え、言葉によるコミュニケーションを失われた人類は、世界中の各地で新たな言語を生み出す他なく、そのせいで統一されたものではなくなってしまった...のでしょう
なら今更それを縛る鎖を断ち切ったところで、もともとどんな言葉が統一言語だったのか、神界との通信はどうやっていたのかを覚えている人がいなければ結局何も変わらない

...いえ、最初はなんかそういう統一言語が自然に理解出来て口に出来るとかそういうことか、相手の思っていることが筒抜けになるのかと思っていましたが、そういうこともないようですし

脱線しました
とにかくその2つの目的を達成し、これから私がやるべきこと...

それはきっと、月の再生

散らばった月の欠片を集め、バラルの呪詛のない月を作り出すこと
星一つを作るだなんてとんでもなく無理ゲーですが、まぁフロンティアなら宇宙まで行けますし、月にある装置とか動かせるようですし、どうにかなるかもしれません

翠「...はい、私は私のやりたいこと、やるべきことを最後までやろうと思います」

翼「そうか」

また、二課を裏切ることになるかもしれませんが

翠「...翼さん、私が全快したら、手合わせお願い出来ませんか?今度は不意打ちとか止める止めないとかなしで、混じりっけのない本気を、翼さんに叩き込みたいんです」

翼「...あぁ、いいとも。だが私とてもう遅れを取るつもりはないぞ」

翠「...はい!」

・・・

それからしばらくして、翼さんは部屋を出ました

さて、フロンティア云々をやるとすると、武装集団フィーネのメンバー...というか杉田さんと協力するか敵対するかが重要ですね
他にもフロンティアの動力源はやはりネフィリムの心臓?
あれ響さんがネフィリムの心臓引きづり出さなかったらどうしてたんでしょう
あとフロンティアの制御は...チフォージュシャトーをも動かせるっぽいなんたらサラダスパっぽい名前の...あぁそうです、『ヤントラ・サルヴァスパ』です
あれを持ってくれば...って深淵の竜宮に進入それこそ無理ゲーじゃないですか
二課にどう説明すればいいかもわかりませんし...
いっそウェル博士のように腕をネフィリムと同化させるのも視野に入れておきますか
どうせ月を復活なんてさせても私自身は宇宙空間で長くは保たないでしょうし


どうする?安価下

っていうかタヤマさん達無事でしょうか
F.I.Sが今回のことでなくなっちゃいました~なんて言ったらそれこそ笑い事じゃ済まないですよ!?
本編の奏者が一気に3人も減ったら暴走ネフィリムとかキャロルちゃん達に対抗出来なくなります!
いえネフィリムは暴走させなければいいんですけどキャロルちゃんの方は...地球自体なくなったわけではないので分解しようとするでしょうし
あと3.5とAXZもきっと変なふうになりそうですし
っていうかせめて3.5とAXZだけでも見られませんかね
無理ですね

翠「とりあえずレセプターチルドレンのみなさんを抱えたF.I.Sがどうなったかだけでも...」


どうする?安価下
1 教えて女神様
2 そうだ薫さんに連絡だ
3 ワンチャン神獣鏡でここ脱出して直にアメリカ行っちゃう?
4 その他(記述)

タヤマさん達の安否...はそもそも極秘でしょうから無理でしょうけど、F.I.Sがどうなったかくらいは知りたいですね

翠「...かけて、みましょうか」

ベッドの脇のテーブルに置かれた二台のスマホと二つのペンダントを見ながら頭を悩ませます
どちらのスマホもフィーネさんに誘拐されてから通知が死ぬほど来てました
つまり、薫さんからも、ということです
薫さんは確か...料理教室をするって話でしたから、それ関連でかけたはいいが連絡がつかないって感じだったんでしょう

翠「...悩んでいてもしかたがないですね!」

いざっ!


prrrr...


コンマ下
奇数 薫さん出る
偶数 薫さん出ない
ゾロ目 ???

...出ませんね
最悪の事態が脳裏をよぎりますが、とりあえず今は何か他の手を探しましょう

翠「にしてもフィーネさん、上手くやってるんですかね」

何千年もずっと好きな人(神?)に想いを伝えるために努力出来るなんて、恋する乙女の力は偉大です
願わくばその想いが成就するといいんですが

翠「...そういえばフィーネさんの想い人って性別どっちなんでしょう」


どうする?安価下

翠「ま、考えても仕方がありません」

何かアクションを起こすにしても、一先ずは休んでおきましょう

翠「でもよくギアまで置いておいてますね...」

普通にギアどっちも管理されると思ってました
あれですかね、その気になればまた脱走しようとしても逃さない的な


コンマ下1
奇数 誰か入ってくる
偶数 特になし

安価下2
(コンマ下1が奇数の場合は誰が入ってきたかを(凜音ちゃん夢姫ちゃんクリスさん翼さんはNG))
(コンマ下1が偶数の場合はどうするかを)

「うぅ~やっぱやめといたほうが...いやいや、ここまで来たし...」


おや、ドアの前に誰かいますね
この声...


「ううん、やっぱり行こう!立花響、行きます!」


コンコン

ガラッ

響「失礼しますっ!」

やっぱり響さんでした

翠「...どうも」

響「あぁいえこちらこそ...あ、あはは...」

翠「あはは...」

いたたまれません
3人目、女神様入れたら4人目ですけどいたたまれません

響「えっと...げ、元気~?」

翠「ま、まぁそれなりに~」

響「そっか~よかった~あはは~」

翠「あはは~」

響「はは...」

翠「...」


何話す?安価下
(翠「これまさか二課の人全員来るんでしょうか」)

翠響「「...あのっ」」

翠「っ!」

響「あっ」

翠響「「...」」

翠「ひ、響さんから」

響「ううん、翠ちゃんから」

翠「...じゃあ」

すぅ...はぁ...

翠「脚のこと、ごめんなさい」

正直あれは私もびっくりしました
生えるだろうとは思いましたが、まさか...いえ、ただ単に私がグロいものが苦手なだけですが

響「う、うんうん、大丈夫大丈夫!」

翠「あの後変なふうになってませんか?」

響「へいきへっちゃら!何ともないよ!あのときは...すごい痛かったけど、でもあれはこっちの翠ちゃんのやったことじゃないし」

翠「...いいえ、あのときのも...あのときのこそが『蒼井翠』です...他のことだって、こっちの私がしたことだって、私の意思でやったことです。したことを許してもらえるなんて思ってません」

響「それは...」

翠「私は...響さんに2度と顔を見せるなと言われれば、その通りにするつもりです」

響「い、言わないよそんなこと!」

翠「見ればわかります、響さん...今無理してますよね?」

響「っ...」


響さんの反応安価下
(響「最速で!最短で!まっすぐに!一直線に!胸の響きを、この想いを伝えるためにぃぃぃ!!」

腹パンッ!

翠「ゴフッ」

GAME OVER

テッテレテッテッテー

翠「残りライフ94」)

undefined

響さん、俯いてしまいました
気丈に振る舞ってくれていたのでしょうけど、そんなことしても私も響さんも苦しいだけです
脚のこともそうですが、響さん達が命を懸けて守ろうとしたものを壊したんですから当然です
いくら敵にも手を指し延ばすほどのお人好しであろうと...

響「私...翠ちゃんに嫌われるようなこと...しちゃってたかな」

翠「...へ?」

響「だってそうだよね、2度と顔を見せるなって言って欲しいって...翠ちゃん私のこと見たくないってそういう」

翠「ち、違いますよ!?そういうことじゃなくて、私が響さんに顔を見せないって話で」

響「変わんないよ!!」

翠「っ!?」

響「そんなの同じだよ!私もうわかんないよっ!どうしてそういうこと言うの!?何で翠ちゃんいつもそうやって...」

翠「...悪いことをしたんです、それをわかっていてやったんです、私は」

響「そうじゃない、そういうことじゃない...私が悪いのかな、あの日生き残ったりなんかしたから」

翠「そんなことありません!」

響「そんなことある!」

私は響さんの剣幕に気圧されてしまいました

響「私があの日生き残ったりなんかしたから!未来にも色んなこと背負わせて!学校のみんなも変な風になって!お父さんもどっか行っちゃって!もうやだよ!何で?ただ私はライブを見に行っただけなのに!こんな...脚喰い千切られても生えてくるような変な身体になって!奏さんの置き土産?そうだねそうだよ!でもここまでしなくてもいいじゃん!人助けが出来て嬉しいよでもこの力でも助けられない命多過ぎるよ!月が消滅?人類半滅?了子さんもどっか行っちゃうし翠ちゃん凜音ちゃん夢姫ちゃん目ぇ覚まさないし!翼さんもクリスちゃんも元気なくすし私にはもうどうにも出来ないよ!」

翠「...」

響「バラルの呪詛?統一言語?何それ意味わかんない難しいこと全然わかんない!ずっと呪われてると思ってたけど本当に呪われてるなんて思ってなかったよ!それで?その呪いを解くために月破壊?それで今この惨状?よっぽど今の方が呪われてるよ!何も出来なかった!私は何も出来なかった!こんな力があっても結局最後は何も!アームドギアがあればよかった?もっと鍛えればよかった?それともヒール残しておけばよかったの?ねぇ教えて?教えてよ!私はどうすればよかったの?ねぇ!!」


どうする?安価下
(ちょっとビッキーさんがキャラ崩壊してきたけどドンマイ)

翠「...違う...響さんは何も悪くない...悪くないんです!」

響「私が!あの日あそこにいなければ奏さんは助かったかもしれない!お父さんだってどこにも行かなかった!未来だって!」

翠「それでも!」

響「翠ちゃんだって私を恨んでるんだ!そうでしょ?知ってるんだよ?日記読んだもん!それを書いたのが今の翠ちゃんなのかどうか知らないでもこっちの翠ちゃんだって私のこと恨んでるんだ!戦いの時の『翠』ちゃんだって言ってた!よもぎちゃん達が何をしたんだって!私だってあの日いた人達に死んでほしいなんて思ってなかった!私だけ生き残りたいなんて思ってなかった!なのに...みんなみんな私のことをっ!」

翠「響さんっ!」

立ち上がって泣き叫ぶ響さんの身体を思わずギュッと抱きしめます
私がこんなことしていいなんて思ってません
する資格があるなんて思ってません
それでも...

響「離して!離してよ!」

翠「私は!...私は響さんを恨んでません...私が響さんを許します...当たり前ですよ、だって響さんは何も悪いことなんてしてないんですから...許すも何もないんです」

響「違う!何もかも私が悪いんだ!奏さんのことも!翠ちゃんにあんなことさせたのも!世界が壊れたのも!全部全部私が!」


コンマ下
奇数 止めに入る未来さんとししょー
偶数 泣き疲れ
ゾロ目 気持ちが昂ぶる響さん

ガラッ

未来「響っ!」

弦十郎「響くん!」

未来さんとししょーが部屋に駆け込んできたあたりで私は響さんを押さえていた腕を解きました
響さんはそのことに気付いているのかいないのか、泣き叫ぶのが止まりません

弦十郎「落ち着くんだ響くん!」

響「離して!離してっ!」

弦十郎「すまないな、翠くん...今はゆっくり休んでくれ」

ししょーは響さんを羽交い締めに、未来さんも手伝って響さんを部屋から引きづり出しました
そして未来さんが戻ってきて

未来「ごめんね翠ちゃん、後で改めて来るから」

翠「は、はい」

未来「...後で来るから」

カチャッ

ドアを閉めながら去っていく未来さんはなんとも言えない表情をしてました


パシンッ


今ドアの向こうから何か叩いたような音がしたような


どうする?安価下

翠「...はぁ」

一人になって、緊張が解けました
わかっていたことですから、今更どうこういうつもりもありません

翠「...」

天を仰ぎ、手の甲をおでこに当てました
わかって...いたことですから

翠「...ごめん...なさい...って、謝るくらいならって言われたばかりですけどね」

せめて響さんが去る前に、嫌っていないと伝えたかったんですが
あの未来さんを見てしまうと...言えませんでした

翠「でも...そのことはちゃんと伝えたいですね」

・・・

翠「...いつまでこうしていてもどうしょうもないですね」

ジーっとしててもドーにもならないらしいですし
でもやることも大してないですけど...

翠「...そういえば」

フィーネさん割りと神格あるんですよね

翠《女神様、聞こえますか?》

女神《はいは~い、部屋に向かいましょうか?》

翠《いえ急用とかではないのでそこまでではないんですが...あの、フィーネさんとかって念話出来るんですか?こんな風に》

女神《念話自体は可能ですよ?まぁフィーネさんはちゃんとした神ではないので、フィーネさんが翠さんと回線繋がないと出来ませんけど》

電話みたいですねそのワード

女神《ちょっと聞いてみますね》


コンマ下
奇数 念話相手にフィーネさん追加
偶数 ちょっと今フィーネさん恋の駆け引きで忙しいから無理
ゾロ目 ???

(トリアイナはこの後で聞きます)

少しした後、女神様から返事が

女神《大丈夫だそうですので繋ぎますね~》

翠《軽いですね...》

てか女神様ってフィーネさんにバレると色々ダメだった気が...もうフィーネさんの目的達成してるからいいってことでしょうか

フィーネ《久しいわね、翠》

あ、繋がりました

翠《お久しぶりですフィーネさん、その後どうですか?》

フィーネ《概ね上手くいってる...と思うわ、最初はあの方もかなり怒っていたけれど...こうして手が届くところにいるのだから、思いの丈を伝え続けるのみよ》

大分丸くなっててちょっと逆に怖いですフィーネさん
思いの丈とか普通に言っちゃうあたりが特に
まぁ恋愛に関しては原作でもそれなりに自論があった感じですし、いつものが少し普通じゃなかっただけでしょう

フィーネ《それにしても...まさかギアすら纒わぬ状態で念話とは》

翠《その辺は女神様のおかげ...だと思います》

フィーネ《ふむ...》


何か話す?安価下

翠《月を一つ、呪詛抜きでお願いします》

フィーネ《は?》

翠《すみません調子に乗りました!...月の再生ってどうやったら出来ますかね?バラルの呪詛抜きで》

フィーネ《...お前、復讐だの支配だのはもういいのか?》

翠《えっと...まぁあっちの『私』は満足らしいので》

そうでした
そういう話でした
でももう支配とかぶっちゃけ...

フィーネ《なるほどな、そういうことか...まぁいい、お前の貢献も少しは役に立った、褒美というわけでもないが、あのお方と恋仲になれた暁には頼んでやらんこともない》

翠《本当ですか!?》

フィーネ《私とて、その星に、その世界に愛着がないわけでもない》

フィーネさんのツンデレっぷりがぱないです

フィーネ《だが、あのお方とてもともとあった月を改造したに過ぎない、出来て一箇所に集めた欠片を紡ぐことが精一杯だろう》

翠《つまり言伝はするから欠片は一箇所に集めておけってことですか?》

フィーネ《そういうことだ》

『あのお方』も万能ではないということでしょうか

翠《わかりました、頑張ってみます...あ、それと、シンフォギアについて何かやり残したこととか研究...開発?途中のものとかってどうにかなりませんか?》


シンフォギア開発途中のもの等どんなことがある?安価下

フィーネ《どうにかも何も...あぁ、あれならお前でもどうにかなるか》

あ、私だとどうすることも出来ないこと多いんですねわかります
まぁそっち関連の知識0ですからね

フィーネ《神獣鏡を使った聖遺物除去装置があるわ。作ったはいいが、肝心の神獣鏡が日本には残していなかったのと除去する相手もおらず使ってなかったが...お前なら使いこなせよう》

翠《それってギアでもいいんですか?》

フィーネ《むしろギアと組み合わせるタイプだ。ただしあくまで除去用に神獣鏡出力を抑える装置、肉体に融合した分の聖遺物を消し去ることは出来ても、他の奏者が纏ったギア...肉体と離れている聖遺物には効果は薄い、せいぜいギアや完全聖遺物でも出力を抑えさせる程度だろう》

翠《それって、使えばアメノムラクモと神獣鏡を同時併用出来るってことですか?》

フィーネ《...アメノムラクモの出力は多少落ちるが、出来ないこともないだろう》

おぉ、響さんのガングニール除去も出来そうな上そんなことも!

翠《でもそれって相手もいなかったって...響さんに会う前から作ってたってことですか?》

フィーネ《もともとネフシュタンの鎧との融合は前例なしではそれなりに危険度が高かったからな、神獣鏡を発見し、思い立って作り出してみたはいいが難航し、僅かな滞在期間であった米国では完成に至らなかった...今思えばどうとでも理由をつけて米国から戻させればよかったが、サンプルも見つけ必要がなくなったのだ》

むしろ米国で作り始めて未完成の装置を日本に持ち込めるのも凄いですね
まぁギアと組み合わせるタイプなら小さいんでしょうから出来るのかもしれませんが

フィーネ《それから、未完成ではあるが奏者誰に打っても負担の少ないLiNKER...仮に万能LiNKERとでも名付けようか、それがあったな》

翠《そんな便利なものが!?》

フィーネ《人類の中にも実に優秀な男がいたものだ、玩具とはいえ私の技術提供からあそこまでの物を作るとはな》

F.I.Sメンバー歓喜じゃないですか!
あとやるかどうかわかりませんけど未来さんとかも!

翠《ちなみにその装置と未完成の万能LiNKERってどこにあるんですか!?あとシンフォギアのペンダント...マイクユニットの作り方とか》

フィーネ《マイクユニットを作れる存在は私の他にもいるだろう、お前もよく知る存在が》

翠《でも毎回女神様に負担をかけるわけには...》

フィーネ《...まぁいい、説明だけはしてやる》

本当ですか!そうと決まればスマホのメモ帳開いてっと...


装置どこにある?安価下1
万能LiNKERどこにある?安価下2
(多分二課の人達は知らない)
(装置は神獣鏡がなかった場所なので少なくとも日本にしてください!)

翠ちゃんの技能コンマ下3
(90以上なら材料と道具が揃えば翠ちゃんでもギアが作れるようになります)
(ゾロ目なら道具があり合わせでも作れるようになります)

クリスとフィーネが潜伏してたアジト

東シナ海あたりの海上プラントに偽装した研究施設

***
>>662>>665了解です

翠ちゃんの技能コンマ下
(90以上なら材料と道具が揃えば翠ちゃんでもギアが作れるようになります)
(ゾロ目なら道具があり合わせでも作れるようになります)

・・・

翠《大体わかりました》

フィーネ《...本当か?》

フィーネさんもかなりわかりやすく教えてくれましたし、これなら道具さえ揃えばいけそうです!
これでいくらでも不正なシンフォギアを作れます!

フィーネ《まぁいい、それで?装置と万能LiNKERの場所...だったか?》

翠《そうですそれです》

フィーネ《装置は私とクリス、そしてお前が潜伏していた屋敷だ、万能LiNKERは南シナ海に設置した海上プラントに偽装した私の研究施設...そこにある》

翠《なるほど屋敷と...南シナ海!?》

遠くないですか!?

フィーネ《私の活動範囲は今世でも世界中に広まっていた、そう驚くこともなかろう》

翠《ソウデスネ...ところで万能LiNKERって完成させられないんですか?》

フィーネ《あの男、ウェルキンゲトリクスにでも渡せば...もしかするかもしれんな》

出ましたね杉田さん
てかそんな名前でしたね

翠《えっと...その、ウェルなんとかさんはどちらに?》

フィーネ《米国にある聖遺物研究機関、そこで私の玩具の研究をしている。お前の知り合いの女が働いているところだ》

でしょうね!

フィーネ《さて、私は逢い引きに行くとしよう、また念話をしても構わんが私の邪魔だけはするなよ》

翠《あっちょっ》

切れました

女神《終わりました?》

翠《あぁはい、ありがとうございました》

女神《いえいえ》

翠《あ、そういえばトリアイナってギアに出来たりします?》

女神《完全聖遺物なのでちょっと勿体無いですけど出来なくはないですよ?まぁ二課の管理下ですけど、トリアイナもデュランダルもソロモンの杖も》

デュランダルもですか
そういや完全聖遺物同士の対消滅やってませんもんね
ソロモンの杖...ノイズしか入ってないって知ってるからこそ魅力をあまり感じません
せめてただの格納庫ならバビロニアの宝物庫っていうんですし「ゲートオブバビロン!」とか言って中から天叢雲剣をドドドッと飛び出させればかっこいいんですが
いっそ中のノイズを全て倒せば...いえ、一生かかっても無理ですね


何か話す?安価下

翠《あと、女神様の正体って》

女神《名前聞いてきたときも言いましたけど、それはご自分で推理してください!それが合ってるかどうかくらいは答えますけど、聞くのはタブーです》

翠《どうしてもですか?》

女神《どうしてもです!》

えぇ...
結構頑固ですね...

翠《まぁそうだと思いましたけど...》

女神《...翠さん、もしかして少し元気ないですか?》

翠《...》

女神《翠さん...》

翠《...一緒に》

女神《...?》

翠《今日はちょっと...一緒に寝たいです、女神様と》

女神《...仕方ないですね~翠さんは!少し待っていてください》

やれやれといったような
子供をあやすような口調でそう言った女神様は念話を切り、しばらくすると

ガラッ

女神「まったく、怪我人に添い寝なんて許可取るの大変なんですよ?今回は弦十郎さんが快く許可してくれましたけど」

部屋にやってきました

翠「すみません...」

女神「ま、廊下から聞こえてくる声で大体のことは把握してるつもりですけどね」

女神様はベッドの脇に座り、私の頭を撫でてくれました


何か話す?安価下

女神「それで?」

翠「...?」

女神「相談なら乗りますよ、私達の仲ですから」

...女神様にはなんだかんだ言ってこういうとき甘えたくなってしまいます
私の中で、いつでも優しく迎えてくれて私のことを想ってくれる女神様の存在はどんどん大きくなってきているようですね
あながち、女神様が姉というのもわかるようになってきた気がします

翠「...凜音ちゃんや夢姫ちゃんとどんな顔をして会えばいいのかわかりません」

女神「...そうですね、でもそれは今更でしょう?最初からわかっていて、それでもなお会いたいと翠さんが思っている」

翠「わかってます、わかってました...たとえこの惨状が私が引き起こしたことだと二人が知らないとしても、私はそのことを気にしないなんて出来ません...でもそれ以上に」

女神「響さんの様子を見てよりはっきりと現状を理解してしまった、と」

翠「っ...そうです、あの響さんでさえあんなに不安定になってしまうようなことをしてしまったと理解しました、だから...」

クリスさんや翼さんはそれでも無理をして私に対して普段通り...あるいはそれ以上に優しく接してくれました
心のどこかでそれに安堵を覚えていたのかもしれません
自分では取り返しのつかないことを...こうなると理解した上で達成したつもりだったはずなんですがね...

女神「...翠さんはいつも強気なことを言っているのに変なところでヘタレさんですからね~...いえ、むしろ後からじわじわくる感じですかね」

翠「私は裏切るつもりで色んな人と接してきました、だからこそ、裏切ったからにはもう後戻りは出来ない、してはいけないと...『私』にも半ば強制して...」

女神「...ふむ、悪者になりきれない、ですか。そもそも翠さんは根はいい子...というよりただのミステリー好きのおとなしい子ですからね...それでも一度決めたことはどんなに重い荷でも最後までやろうとする頑固さがあります、それが合わさった当然の結果...ですかね」

翠「...」

どんな手を使ってでも一度決めた目標は達成させたい
そんな強欲なところがあるのは私も自覚してました
ミステリーだって自分なりに納得のいく推理をしてからじゃないと本の中の探偵、警察の謎解きの答え合わせは決して読み進めませんでした

女神「おっと、話が逸れてしまいましたね...凜音さん夢姫さんに合わせる顔がない...女神としては正直に全てを話す、とか言うべきなのでしょうけど、私はわざわざ言う必要もないと思います。翠さんが秘密を抱える辛さに耐えられるなら」

翠「...いいんですか?そんなこと言って」

女神「私だって翠さんに月破壊を強制したようなものですからね、罪悪感だってありますよ、だからそれを棚に上げて...なんて出来ません」

翠「...女神様の言ったことを無視して月を破壊せずに過ごすという手もあったんです、だから女神様が気にする必要なんて」

女神「そうやってなんでもかんでも抱えない!そんなこと言い出したら私が途中で無理矢理にでも翠さんを止めることだって出来たんですから!」

翠「...」

女神「まぁともかく、自分を偽り秘密を抱え今まで通りに接するか...あるいはもう会わないか」

翠「っ...そうですね、その方が二人のためにもなりますし...言い方はズルいですけど私もその方が負担が少ないです」

女神「...綺麗な思い出は綺麗なまま、というのは時として唯一の救済にもなりえます、どうするか決めるのは結局翠さん自身ですよ」

また私の頭を撫で、女神様は優しく微笑んでくれます

翠「...はい」


何か話す?安価下

女神「さて、少しは元気出ましたか?...元気が出ましたかと聞くより、落ち着きましたかって聞いた方がいいですね」

翠「いえ...はい、そうですね、少し落ち着いたと思います」

女神「ならよかったです!」

翠「ありがとうございます...」

自分の中に渦巻く感情を整理して、少し気が楽になった気がします
ある意味逃げとも取れる手段を自分以外の人に肯定してもらえたからでしょうか
やっぱり私は...ズルい人間です

女神「さて、このまま暗いままだと色々あれですし、話題を変えましょうか!何かありますか?翠さん!」

翠「え?えっと...ひ、響さんのギアをどうすればいいのか...とかですかね」

パッと思いついたものはそれです

女神「響さんのガングニールですか...確かに、これからどうなるかわかりませんね、まず確実に本編よりは早く融合が進んでるのは確かでしょう」

翠「武装集団フィーネもそもそも来るかすらわかりませんし...本編なら未来さんが神獣鏡を纏うあたりでかなりギリギリでしたよね」

女神「もし仮に時期も含め武装集団フィーネの行動タイミングが本編と同じだったとしてもあのタイミングでは間に合わないでしょう、その頃には脳神経等の融合が進み過ぎてガングニールを除去したところで助かるかどうか...マリアさん達が敵対してきたときに対抗勢力が足りなくなってしまいますが、それなりに早い段階で除去した方が先決かと」

翠「それは...一分一秒でも早い方がいいと?」

女神「こればかりはどの程度までセーフなのかもはっきりしませんからね...」

翠「だとしたら、やっぱり私の神獣鏡で除去するのも視野に入れておいた方がいいですね」

女神「そうですね...」

...こうして、私の話ひとつひとつにちゃんと真摯に向き合ってくれる女神様を見ていると、どれだけ敵を作っても味方でいてくれる女神様を見ていると...なんだかあったかい気持ちになります
つまりは...

翠「これからも...どうかよろしくお願いします」

女神「...!?ど、どうしたんですか!?急に!」

翠「いえ...なんか、女神様には感謝してもしきれないなって」

女神「そ、そういうことまっすぐ言われると照れますね///」

でも、私の本当の正体を唯一知っていて、私の行動が間違ったものだとわかっていても支えてくれて、本当に危ないことをしたときはちゃんと叱ってくれて...私のことを優しく包んでくれて...

翠「...なんだか私、このままだと女神様に依存しちゃいそうです」

少し困ったような顔で
でもどこかそのことを受け入れたがってる自分がいて
それもきっと顔に出てて

女神「...いいんですよ、甘えてくれて」

私は女神様にふわっと抱き締められました

予想していたものと反応が違って少し驚いてしまいます

翠「め、女神様?」

女神「他の世界から来た異質な人...自分のことをそんな風に思っていますよね?翠さん」

翠「...」

女神「原作知識が邪魔をして、誰かに心から頼ったり出来ないんですよね」

翠「...それは」

女神「私でよければ、そんな翠さんの支えになりたい、支えさせて欲しいと思っています...これは贖罪だとか、そんなことじゃありません、私が翠さんを好きだから、貴女が心から信頼出来るような、身を預けられるような存在になりたい」

翠「...女神...様...」

私も女神様に腕を回し、強く抱きつきました

翠「私にとって、女神様はもうそういう存在ですよ...私も大好きです」


どうする?安価下

翠「...よしっ!」

私は女神様に回した手を外し、気合を入れるためにほっぺを叩きました

翠「私、凜音ちゃんと夢姫ちゃんに会いに行きます!」

そう伝えると、女神様は少し目を見開いた後すぐに微笑みました

女神「向き合うんですか?」

翠「どうすることが一番いいのか、それはまだわかりません...でも、逃げることはやめようと思います。今の私には女神様がついてますから、心細くありません!」

女神「翠さん...わかりました!そろそろ夜になりますから長居は出来ないでしょうけど、会ってみましょう!翠さんは怪我人ですから私もお二人の部屋までは付き添いますよ」

翠「女神様...」

...そういえば、女神様って自然や太陽を司ってるって言ってましたね、あとショウさんだとかアキさんだとか...
確か日本の太陽神の中に...

ショウ...アキ...晶...章...照?

女神「じゃ、行きましょうか!」

...ちょっと言ってみますか

翠「はい、そうですね!天照様!」


ズルッ

ゴンッ


女神様が急に前に出した足で床を踏みしめ損なって滑って思いっきり転びました
床にぶつかったおでこがものすごい音出してます

翠「だ、大丈夫ですか!?女神様!」

女神「痛た...み、翠さん、何の前触れもなくそういうことはやめてください...」

翠「...えっと、正解ですか?」

女神「...はい、正解です」

おでこを押さえ涙目になりながらももう片方の手で丸を作ってました

翠「えっと...つまり、女神様は天照大神様ってことでいいんですかね」

女神「えぇまぁ...ちょいちょいヒントとか出してましたからね、でも出来ればもう少し雰囲気を出して当てて欲しかった気もします」

翠「すみません、それどんな雰囲気だかわかりません」

名前当てる雰囲気って敵対してる相手の正体を戦いの最中とか終わった後に「兄さん...ジュヒョク兄さんだろ!?」とかいう風に言ってみたりするノリもありますが、この関係性だと難しいと思います

女神「改めまして、私は天照大神、伊奘諾と伊邪那美を両親に持つ自然神、あるいは太陽神と呼ばれている存在です」

翠「これはこれはご丁寧に...」

何なんでしょうこのノリは

女神「いやぁバレちゃいましたか正体!いっそこのままあやふやにしておいてもいいんじゃないかと思ってたんですけどね!」

翠「無駄に謎解き感出しておいてそんな感じだったんですか!?」

女神「今更翠さんに改まって『天照様』って呼ばれるのより今まで通り『女神様』っめ呼ばれる方がしっくり来ますしね」

そういうものでしょうか
『ヒトちゃん』あるいは『ホモちゃん』より『カバンちゃん』の方がいい、みたいな感じですか?

翠「あぁじゃあ今後も『女神様』って呼びますね」

女神「はい、それでお願いします!」

・・・

そんなこんなで一悶着ありましたが、もう一度気を取り直して凜音ちゃん夢姫ちゃんに会いに行くことにしました
少し部屋で待っていてほしいと言った女神様はしばらくすると

女神「弦十郎さんの許可、いただけました!」

ししょー度々すみません

女神「お二人のそれぞれの部屋まで案内しますね、どっちから行きますか?」


どっちから行く?安価下
1 凜音ちゃん(昏睡状態)
2 夢姫ちゃん(荒れ模様)

・・・

訪れたのは夢姫ちゃんの部屋の前
それなりに重傷な上、精神的なダメージが大きいと聞きましたが...

女神「私は部屋の外で待ってます、何かあったらすぐに呼んでくださいね」

翠「はい」

ここでこうしていても仕方がありません
えぇいままよ!


ガラッ


夢姫ちゃん部屋の中でどんな様子?安価下

翠「お邪魔します...」

部屋の中に入ると、いたるところに物が投げ散らかされてます
ぱっと見は翼さんの部屋のようにも思えますがよく見るともっと激しく、壊れていたりする物も少なくありません
壁紙も破れ、ドアも内側は傷だらけでした
そして唯一物がどかされているベッドに夢姫ちゃんは座っていました
腕には点滴...精神安定剤と書かれています

翠《女神様、夢姫ちゃんが精神安定剤を打たれているんですが》

女神《はいは~い、暴れるのを押さえるための処置らしいです、他にもカウンセリングをやったりもしてみているらしいですが》

なるほど、そういうことですか

夢姫「...さん...ど...さ...み...」

虚ろな目で何かをずっと呟いていました
少し近付いて聞き取ろうとしてみると

夢姫「...翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん翠さん...」

翠「...」

...どうしましょう


どうする?安価下

なぜかわかりませんけど、ずっと呟いてるのは私の名前...ですよね?
あれでしょうか、張り合った方がいいんでしょうか
私も「私は不滅だ私は不滅だ私は不滅だ私は不滅だ私は不滅だ...」とかやった方が
なんて冗談は置いておいて...

翠「...」

夢姫ちゃんがどうして私の名前を呟くのかはわかりません
もし私のことを呼んでくれているのなら、夢姫ちゃんをこうさせた張本人であるということを棚に上げることにはなりますが、少しばかり嬉しく思います
こんなときに私なんかのことを考えてくれてると思うと...

翠「...夢姫ちゃん」

そっと夢姫ちゃんの手を取り、名前を呼びました
それでも夢姫ちゃんは私に気が付いていないのか、変わらず虚ろな目で私の名前を呟き続けます
私は顔を近づけて...


kissどこにする?安価下
(Won chu Kissme!最高の...)

夢姫ちゃんの額に

翠「ん...」

チュッ

口づけを

夢姫「...っ!?///」

その途端、夢姫ちゃんは顔を真っ赤にしながらキョロキョロし、私を見つけました
よかったです、目に光は再び灯っているようです

夢姫「...翠...さん?」

翠「はい」

夢姫「本物...?」

翠「はい」

夢姫「...翠さんっ!」

翠「はいっ!」

点滴スタンドが揺れるのも気にせず胸に飛び込んできた夢姫ちゃんを抱きとめました

夢姫「翠さん翠さん翠さんっ!!」

翠「はい、翠ですよ」

目から大粒の涙を流しながら私の名前を呼ぶ夢姫ちゃんを、私はただ返事をしながら受け止めます
これが最善かはわかりません
それでも、最悪でなければそれでいいと、今だけは思うことにしました


どうする?安価下

・・・

夢姫ちゃんの様子が落ち着いたあたりで、私から話をしようと思います

翠「...心配をおかけしてしまったようで、ごめんなさい」

夢姫「...本当です!とっても心配しました!急に学校に来なくなって、何か知ってるかと思い二課に来てみたら病気だって言って誤魔化されますし!」

ちょっと響さん!あんなことがあった後ですから責めにくいんですけど言いますよ!
誤魔化せてないじゃないですか!

夢姫「それで、きっと何か深い訳があるのでしょうという結論に達し、わたくしと凜音さんはずっと待っていました...でも一向に連絡が繋がる気配もなく、その上こんなことに...どれだけ心配したかわかってるんですのっ!!」

そこまで大きく変わっていなかった口調に安堵しつつ、怒鳴って私の胸をぽこぽこ殴る夢姫ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいになります

夢姫「怖かった...怖かったですわ...翠さんがどこでどうしているのかもわからず...さらに急に地面が揺れて、天候も荒れて、わたくしも凜音さんも瓦礫に埋もれて...」

いつしかその声は縋るようなものになり、また私の服を掴んで顔を胸に押し付けてくる形になりました


どうする?安価下

翠「...待っていてくれて、ありがとうございます」

そんな夢姫ちゃんを抱き寄せ、もう一度胸を貸すことにしました

夢姫「翠...さん...よかったです...また...会えて...翠さん...」

嗚咽を漏らしながらも、そう言って私がそこにいることを確かめるように何度も顔を擦り付けています

翠「...また同じようなことが起こっても...何を犠牲にしても、お二人は私が守ります」

気が付けばそんな台詞が口から出ていました
でも撤回するつもりはありません
もう二度とこんな風に悲しませたくないと
二課を裏切っておきながら、それでも友人の方が優先順位が高くなってしまう私を、どうか許してください

・・・

翠「それじゃあ、もうそろそろ行きますね」

夢姫「もうですの...?」

翠「また来れそうなら来ますよ」

手を振りながら部屋を後にし、廊下で女神様と落ち合いました

女神「あまり大ごとにならなくてよかったです」

翠「はい...」

夢姫ちゃんに、私がしたことを話すことは出来ませんでした
まだ私は恐れているんだと思います
真実を話すことを

・・・

女神「ここが凜音さんの部屋です、ではまた」

翠「はい、行ってきます」

ガラッ


どうする?安価下
(凜音ちゃん昏睡状態)

凜音ちゃんの身体はあちこち包帯が巻かれ、点滴の他に酸素マスク等も見られました
それさえなければただ眠っているような

翠「...凜音ちゃん」

目を覚まさない凜音ちゃんの手を握り、声をかけてみます

凜音「...」

反応はなく、呼吸と心電計に映る心電図だけが、彼女が生きていると分からせてくれます

ガラッ

夢姫「...やっぱり、凜音さんのところに来てましたのね」

翠「夢姫ちゃん...?」

振り向くと、部屋に来たのは夢姫ちゃんでした
さっき別れたばかりです

女神《どうしてもというので...お友達三人水入らずということで》

翠《...わかりました》

夢姫ちゃんもまた私が握るのと反対の凜音ちゃんの手を握りました


凜音ちゃんにどんなことを話しかける?安価下

夢姫ちゃんも凜音ちゃんの方を向いたので、私も改めて、凜音ちゃんに話しかけました

翠「凜音ちゃん、凜音ちゃんにも心配をかけてしまったようですね...ごめんなさい」

返事はありません
あんなに明るくて、私達の中では一番元気でよく喋っていたのに

夢姫「わたくしもさっき、翠さんに謝られましたわ...そのときわたくしは、思いっきり言ってやりましたの!本当ですわって」

翠「...はい、怒られちゃいました」

夢姫「翠さんも大変だったのかもしれませんけど知りませんわ!わたくし達だって本当に心配したんですもの...だから凜音さんも思いっきり言ってあげるといいですわ!心配したんだぞって」

凜音「...」

翠「夢姫ちゃんの言う通りです、叱ってください、心配かけてばかりのダメな私を」

凜音ちゃんの手を握る手に少し力を入れ、目を覚ましてと念じました


コンマ下1
奇数 反応あり?
偶数 反応なし
ゾロ目 雑音警報

凜音ちゃんにどんなことを話しかける?安価下2
(コンマ下1がゾロ目以外の場合のみ採用)

やっぱり凜音ちゃんが反応してくれることはなく

翠「凜音ちゃん...」

夢姫「凜音さん...」

今凜音ちゃんに、私達の声は届いているのでしょうか
私達の思いは届いているのでしょうか


何歌う?安価下

翠「...突然?...偶然?...それ~と~も~必然?」

夢姫「翠さん?」

翠「は~じ~ま~り~は~気~づ~か~ぬうちに」

急に歌う私に驚く夢姫ちゃん
でも何となく察したのはシンフォギア世界の住人のサガなのか、微笑んでから続きを歌い始めました

夢姫「予報...通り...いかない...模様...そ~ん~な~と~きこそほ~ほ笑みを~」

翠夢姫「「ポツリ~ポツリ~と街の色、変わ~っていけば~、傘は~なくとも雨空に、う~た~う~よ」」

私達は目を閉じ、他の部屋に迷惑がかかるのであまり大きな声は出せませんが、それでも凜音ちゃんに届けと祈って歌います

翠夢姫「「どんな~君でも~愛し~て~い~る...顔を、上げてごらん、光~が~照~らす~、涙~の河も~海へ~と~帰る...雨のち...晴レルヤ~...」」

どうか凜音ちゃんの心にも光が照らすようにと


コンマ下
奇数 反応あり?
偶数 反応なし
(他の2曲もこの後に)

...反応なし
何か他の歌...夢の世界から帰って来れるような...
...いえ、むしろ逆に

翠「...Are you sleeping, Are you sleeping, Brother John?Brother John?...」

夢姫「...その歌は?」

翠「...押してダメなら引いてみろ...子供の夢を守る英雄の力を、少しでも分けてもらおうかと」

その英雄は民謡ではなく絵本としてのおとぎ話の概念でしたが、わらべうたであってもきっと
英雄の力なんて使えるはずもないですが、気分だけでもというやつです
本来なら子守唄のこの歌でも、凜音ちゃんの心に少しでも触れられれば

翠「Morning bells are ringing, Morning bells are ringing. Ding, ding, ding. Ding, ding, ding...」

グーチョキパーのリズム...ほど軽快に歌ったわけではありませんが、語りかけるように...


コンマ下
奇数 反応あり?
偶数 反応なし
(あえて眠り姫に子守唄聞かせていくスタイル)
(歌はこれで合ってるか不安です)

...これでも反応なし

翠「凜音ちゃん...」

やはり私のような罪人の歌では凜音ちゃんの心に届かないのでしょうか
友であり続けたいというのは傲慢なのでしょうか

夢姫「...あ~なたは、い~ま~どこで何~をしていま~す~か?...こ~の空~の続~く場所~に~います~か?」

翠「っ...」

今度は夢姫ちゃんが静かに歌い出しました

夢姫「い~ままでわた~しのここ~ろ~を埋めていた~も~の...う~しなっては~じめて、き~づい~た...こ~んなにも~わた~しを支えて~くれていた~こ~と...こ~んなにも~笑顔をく~れていた~こ~と...」

不思議とこの歌の歌詞は今の私達の気持ちと重なって
私もそれに続いて歌い出します

翠「失って...しま~った代~償は
とてもつもなく...大き過ぎて...取り~戻~そうと必死に...手...伸ばしてもがくけれど」

夢姫「まるで...風の...ようにすり抜けて...届き...そうで...届かな~い...」

翠夢姫「「こ~どくと~絶望に胸を締め~付け~ら~れ...こ~ころが~こ~われそうに~なる~けれ~ど...お~もいで~に~残る~あ~なたの笑顔が...わ~たしを~いつもはげ~ま~してくれ~る...」

こうなったのは私のせい
わかっていても、それでも目を覚ましてほしい

私は諦めて...でも諦めてから、求めないなんてことは出来ませんが、もし叶うなら求めたくない
罪を犯して、それが悪だと知っていて罰がないなんて、そんなことあるはずがないと知っていても
でもどうか、凜音ちゃんが目覚めないことが私にとっての罰にはならないでほしいと思う私は、結局求めているのでしょうか


コンマ下
奇数 反応あり
偶数 反応なし

凜音「...」

ぴくっ

翠夢姫「「っ!!」」

翠「今少し...」

夢姫「指が...動いた気が...?」

気のせいでしょうか
でも夢姫ちゃんも感じていました

翠「凜音ちゃんっ!」

夢姫「凜音さん!頑張って!」

私達は呼びかけます
手をギュッと握り、目を覚ましてと必死で


コンマ下1
奇数 目覚め
偶数 未だ目を覚まさず
ゾロ目 雑音警報

安価下2
(コンマ下1がゾロ目以外の場合のみ採用)

・・・

それから何度も呼びかけましたが、凜音ちゃんが目を覚ますことはありませんでした

ガラッ

女神「...翠さん」

翠「...そう、ですね」

女神様の意図を汲んで夢姫ちゃんに声をかけました

翠「もう時間も遅いですし、今日はここまでにしましょう」

夢姫「...そうですわね、凜音さん、また来ますわ」

翠「私も、また来ますね」

そっと手を離し、私達は凜音ちゃんの病室を後にしました

・・・

夢姫「ところで...そちらのお姉さんは?」

夢姫ちゃんを病室に送る途中、女神様のことを聞かれました

翠「えっと...」


なんて答える?安価下

翠「し、親戚のお姉さん...ですかね、色々あって面倒見てもらうことになりまして...まぁ、大切な人です」

流石に女神様...天照大神様とは言えませんからね
私のことを支えてくれて何でも話せる存在なので、私にとってはとても大切な人です

夢姫「...大切な人...ですの」

何故か夢姫ちゃんはそれを聞いて神妙な面持ちになりました
はて、そんな表情になるようなワードは入ってなかったと思うのですが


夢姫ちゃんの中での女神様の立ち位置コンマ下
奇数 勝手も負けてもお祭り騒ぎ!バトルしようぜ!
偶数 自慢の義妹の誕生ですわ、お義姉様

女神「まぁ私は翠さんの姉といったところですよ!気軽にアキさんと呼んでください」

翠「自称ですけどね」

とはいえ、そろそろ私的にも公認してもいいかもしれません

夢姫「...お初にお目にかかりますわ、アキさん、わたくしは翠さんの親友の歌代夢姫、以後お見知り置きを」

にこりと笑い、夢姫ちゃんは女神様に握手を求めました
女神様もそれに応えるため手を差し出し

女神「こちらこそよろしくお願いしますね、夢姫さん」

握手を交わす二人
いいですね、親しい人達がこうして良好な関係になるのは



夢姫「わたくしにとって翠さんはこの上なく大切な存在ですわ...」

女神「ふっふっふ...その程度の握力では私を狼狽えらせることは出来ませんよ?」

夢姫「くっ...貴女と違ってわたくしは翠さんと同年代、負けるはずがありませんわ」

女神「すでに翠さんは私に依存しつつあります、それに私はすでに貴女より身内寄り...レベルが違うんですよ」

夢姫「近過ぎてもそういう関係に発展しにくくなるものですわ」

女神「そんな小さなことばかり見ていても私には勝てませんよ?まぁでも、せめて普段は仲良くしましょうね?あまり喧嘩腰でいると、あの子にまで嫌われますよ」

夢姫「そうですわね、別に貴女を悪魔呼ばわりしたいわけでもありませんし、仲良くしていただけるならその方がいいですわ、でも...翠さんは渡しません」



二人とも何やら話し込んでいるようですが、小声なのであまり聞こえませんね...まぁでもこんなに早く仲良くなるなんて、嬉しいような少し嫉妬してしまうような
どっちに嫉妬?どっちもですかね

・・・

夢姫ちゃんを病室まで送り、私と女神様も部屋に戻って来ました

未来「あら、おかえりなさい、翠ちゃん」

忘れてました
っていうか来るの今日ですか
...なんかもう疲れてきましたね


何話す?安価下

翠「こんばんわ、未来さん...アキさん、少し席外してもらえますか?」

女神「はい、わかってますよ」

女神様には席を外してもらってばかりですね
しかし未来さんとの話はずばり響さんのことが大半でしょうから...

女神様が部屋を出たのを確認し、私は少し未来さんに失礼かもしれませんがベッドに行かせてもらいます
とは言っても上半身は起こした状態です
ベッドの脇の椅子に座っている未来さんも何も言ってこないので、このまま話すということでいいというでしょう


何話す?安価下

翠「...あの、響s」

未来「ん?」

翠「っ...ひ、響さんはあの後どうなりました?」

笑顔が!笑顔が怖いです!

未来「大分落ち着いた...というより、泣き疲れて寝ちゃったわ」

翠「そうですか...未来さん、響さんのこと...それに、月を破壊したこと...ごめんなさい」

未来「...」

翠「許してもらおうなんて思ってません」

未来さんは黙って私の謝罪を聞いています
その沈黙が何を意味するのかはわかりません


未来さんの反応安価下
(未来「私にも戦える力を」

翠「シェ~ン~ショ~ウ~ジ~ン~」

未来「動かないっ!」

女神(LiNKERないですからね))

未来「...翠ちゃん、どうして私に謝るの?私に謝っても意味ないよ?」

翠「っ...それ、は...」

未来「...翠ちゃんにとって響はどんな存在?もしかして翠ちゃんは、響が変身して戦えることを知っていて近付いたのかな?翠ちゃんにとって響は友達じゃなく駒の一つでしかなかったのかな?」

翠「違っ...」

未来「ねぇ、答えてよ」

翠「...」

駒としてなんて見てません
でも、響さんがガングニールを使えると知っていたこと、覚醒させようとしていたこともまた事実です
私は...そんなことを考えていた私は、響さんのことをどう思って...

未来「...ねぇ、どうして翠ちゃんは月を壊そうとしたの?」

翠「...世界に、復讐を」

未来「それは日記の方の...もともといた方の『翠』ちゃんの目的だよね?」

翠「っ!」

未来「わかるよ。なんとなくだけど、あの日後半戦っていた方の『翠』ちゃんと今の...私が知ってる方の翠ちゃんは別人だって」

翠「...違うんです...あっちが本当の...」

未来「...どっちが本当とかはわからない、でも聞かせて。こっちの翠ちゃん自身の理由、月を壊すことに加担しようと思った理由」


どう答える?安価下
(未来さんがその気になれば翠ちゃんは投槍のように空高く飛ばされます)
(女神「月を元に戻しても余計被害が出るということに中二の翠さんは果たして気がつくのか...まぁたとえ何があろうと翠さんの魂は私が守りますよ、魂は」)

翠「...それだけが私の存在理由だったからです」

未来「...月を壊すことが?」

私はそのためにこの世界に転生しました
でもそのことをそのまま伝えることは出来ません

翠「もともと私はそれだけのために生み出された人格です、世界に復讐する、それだけが唯一の存在理由でした...いいえ、それだけじゃありません。それを抜きにしても、『私』を...本当の『蒼井翠』を救いたいと思ったことも事実です」

未来「...だから響や二課の人達を?」

翠「...そうです。『私』を救うことを、響さん達との友情より優先させました」

未来「...そっか」

ここまで来て、それでも嘘を付かなければならないのは辛いです
しかしそうしなければいけない、理解なんてされないし、証拠だって存在しない

未来「...日記を読んだときにね?『ライブの唯一の生き残りの少女』...響を恨んでるようなことが書かれてのを見て、わからなくなったの。翠ちゃんはここに書いてある少女と響が同一人物だと知っているのか、もし知っているならどんな目的で近付いてきたのか、響を助けたのも何か理由があったのか」

翠「...」

未来「...あのライブ、響を誘ったのは私なの。私だけ当日急用で行けなくなって...もうそのことを電話で伝えたときは響会場の列に並んじゃってたのに」

知ってます
仕方がないと思いますよ、確か未来さんの親戚のおばさんが怪我か何かをして、家族でおばさんのところに行くっていう理由だったはずですし

未来「そこであんなことがあって...日記の方の『翠』ちゃんと同じように思った人も多かったの、それで響は...響の家族の人も周りの人から散々な扱いを受けた...そして、その上響の身体に残された破片が戦いのための力だってことも判明して、響は戦うことになった」

翠「...そして私は裏切って、敵になりました」

未来「そうだね、響はノイズと戦った時より何倍も傷付いてた。身体じゃなくて心が...きっと分かり合えるってみんなの前だと言ってたけど、日記のこともあって悩んでた、『もしかしたら脅されてるだけじゃないかもしれない』『私が言っても逆効果にしかならないかもしれない』って」

翠「...」

そこまで悩んでくれていたんですね
本当にお人好しです...私のことなんてすぐに切り捨てるべきだったんです

未来「でもね?それもこれも全部...私があの日ライブに誘ったから、一人で行かせたからなんだよ」

翠「それはっ...もとを正せばそうかもしれませんけど、でもその後の二年間に違う道を選んでいたらそうじゃなかったかもしれないじゃないですか!」

未来「どこが?響の生に対する執着もあの日奏さんに守ってから余計に強くなったらしいし、いじめもライブで生き残ったから、胸の欠片が覚醒するのは遅かれ早かれ絶対だったって了子さんは言っていた、ならやっぱり全部私があの日ライブに誘ったからだよね?」

翠「何で全部自分のせいにしようとするんですか!」

未来「それを翠ちゃんが言うの?」

翠「っ...」

未来「私は響を裏切って傷付けて、こっちの翠ちゃんではないにしても一度響の脚を奪った貴女をきっと許せない。でもそもそも響が戦いに巻き込まれたのが私のせいだと思うと、貴女のことを恨んでいいのかわからない」


どうする?安価下

翠「...私のことはいくら憎んでくれても構いません、だからせめて、あっちの『私』のことは赦してあげてほしいんです。最後に『彼女』の背中を押したのは、私ですから」

未来「...そうやって翠ちゃんも全部自分のせいにしようとするんだ」

翠「そうですよ」

私は覚悟を決め、未来さんと目を合わせます

翠「全部私が悪いんです。だから私に憎悪を全てぶつければいい」

未来「っ...」

翠「どんなことでも受け入れます、私は未来さんと違って、こうなるとわかっていてこうしたんです。だから」

未来さんの瞳の中に映る何かが僅かに揺れ動くのがわかりました
それがどんな感情なのかまではわかりません
でも、未来さんがどんな結論を出そうとも、私は逃げません


未来さんの出した結論安価下
(もし響さんのように脚を失えと言ってきたらアメノムラクモで斬り落とす覚醒はあります)
(今や翠ちゃんの中で被害者からの命令は令呪に匹敵します)

未来「...なら、貴女が本当に響のことを想ってくれるなら、今度は響の近くで、守ってあげてほしい、支えてほしい、友達として」

翠「...えっ」

未来「一緒にいることが、響の安心に繋がるから...だからもう誰かを裏切って傷付けるようなことを二度としないで」

未来さんはもまた何かを決意したような表情で、そう言ってきました

未来「私はただ、翠ちゃんに悩みを聞いてほしかった、響と翠ちゃんの架け橋になれなかった私自身が許せなかったの...だからもし私と約束出来るなら、私は貴女を許す...出来る?」


多数決安価下1~3
1 はい(今後敵対は出来ません)
2 いいえ(未来さんとは決別、今後は目も合わせなくなります)
3 無言(無言は否定と受け取ります)

未来「...なら、貴女が本当に響のことを想ってくれるなら、今度は響の近くで、守ってあげてほしい、支えてほしい、友達として」

翠「...えっ」

未来「一緒にいることが、響の安心に繋がるから...だからもう誰かを裏切って傷付けるようなことを二度としないで」

未来さんはもまた何かを決意したような表情で、そう言ってきました

未来「私はただ、翠ちゃんに悩みを言ってほしかった、響と翠ちゃんの架け橋になれなかった私自身が許せなかったの...だからもし私と約束出来るなら、私は貴女を許す...出来る?」


多数決安価下1~3
1 はい(今後敵対は出来ません)
2 いいえ(未来さんとは決別、今後は目も合わせなくなります)
3 無言(無言は否定と受け取ります)

翠「...はい」

未来さんの問いかけに対し、私は頷きました
その答えに満足したのか、未来さんは満面の笑みで私の頭を撫でています
最近私頭撫でられすぎてるような気が
泣き虫で頭撫でられやすいってもはやちびっ子の域じゃないですか

未来「それを聞いて安心した。ごめんね、色々責めるようなこと言っちゃって」

翠「い、いえ、だって元はと言えば私がうむっ!?」

未来「ダ~メッ!もう私の前だとそういう話はおしまい」

人差し指で口を塞がれました
さっきまでの絶対零度な雰囲気が嘘のように、優しいお姉さんのような未来さん
きっとまだ未来さんの中ではっきりと折り合いがついたわけではないでしょうが、とりあえずこの話はここまでにするようです

未来「わかった?」

首肯で了解を伝えました

未来「よろしい!それじゃ、ゆっくり休んでね」

翠「はい...おやすみなさい」

未来「うん、おやすみ」

・・・

未来さんと入れ替わりで女神様が入ってきました

女神「大丈夫ですか?翠さん」

翠「はい...多分」

私は決めました
もう絶対にみなさんを裏切ったりしないと
逆に言えばF.I.Sやウェル博士、キャロルちゃんの陣営、あとどんな目的なのか知りませんが敵キャラだったサンジェルマンさん、カリオストロさん、プレラーティさん(ちゃん?)等とはこちら側にならない限りは仲間になることは出来なくなりましたね


どうする?安価下

翠「...決めました、私はこれから、迷わずノイズをただ狩り続けます。目的のためにも、それは避けては通れない道ですし」

女神「...それは、二課の人達には?」

翠「どうしましょう...色々終わって、私が二課に必要なくなったら晴れて一人旅っていうのもいいかもしれませんね」

すぐにでも、というわけにはいきません
未来さんに響さんの近くにいると約束したばかりですから

女神「そうですか...でもそこは、一人旅じゃなくて二人旅にしてくださいよ!」

翠「...ふふっ、そうですね!」

生卵とか持ち歩くスタイルになりそうです

・・・

翠「さて...もう寝るか寝る前に一度響さんのところに顔を出しに行くか...どうしましょう」

女神「まぁ響さん今まだ寝てる可能性ありますけどね」

翠「そうなんですよね...時間も時間ですし...あ、そういえば女神様、女神パワー的なのでAXZの二話以降って見られませんか?」


AXZ視聴コンマ下1
ゾロ目 可能
ゾロ目以外 不可

今の時間帯コンマ下2
奇数 まだ出歩いても問題ない(もう少し起きてます)(コンマ下1がゾロ目ならAXZの二話以降を視聴するか、響さんのところに行くかを後に選択)
偶数 深夜もいいところ(寝ます)(コンマ下1がゾロ目でもAXZの二話以降の視聴は次の日、響さんのところに行くのも次の日です)

女神「無理です」

女神様は手で大きくバッテンを作りました

翠「やっぱりですか?」

女神「見られるものなら私も見たいんですけど...まぁ天界に戻ってこの世界との繋がりを一旦切れば見られますが、そうするといつ戻って来られるか...」

そういえば以前この世界から天界に戻ってからもう結構経ってるんですよね

翠「一旦切らないとダメなんですか?」

女神「どういった形で天界の電波が漏れるかわかりませんからね」

翠「電波」

女神「まぁもう少しくらい起きていてもいいかもしれませんね、それじゃ、響さんの部屋に行きましょうか」

翠「はい」

・・・

と、いうわけで響さんの部屋の前に来ました


ガラッ


コンマ下
奇数 起きてる(少しお話)
偶数 寝てる(今日は戻ろう、そして寝よう)

翠「失礼します...」

響「あ...翠ちゃん...」

まだ起きてましたね響さん

響「...」

翠「...」

響さんは確かに大分落ち着いているようですけど、何から話しましょう...


何話す?安価下

響「...ごめん、さっきは怒鳴っちゃって」

翠「...いえ」

色々とぶちまけたことを引きずっているのか、響さんは俯いたまま顔を合わせてくれません
しかし、合わせづらいのは私も同じです

翠「...月を壊したこと...ごめんなさい」

さっきは一纏めにするのはいけないと思ってこっちのことを謝罪出来ませんでした
なので改めて頭を下げます

響「ううん、それは...気にしないでとは、言えないけど...」

翠「はい...響さんが絶対に許せないと言うのなら、私は街を出ます」

響「っ!翠ちゃ」

翠「私はっ!...私は、そのくらいの覚悟を決めてやったことです。今更反省したって、後悔したって、なかったことには出来ないししたくありません...でも、決して響さんのことが嫌いだとか、そんなこと絶対にありません!許されるのなら...いいえ、許されるべきじゃない、許されるはずがないんです」

私もまた、少し感情的になってしまいました
あぁ、そうでした
私は最初響さんを『戦姫絶唱シンフォギアのキャラクター』として捉え、接していました
それでも、実際に同じ世界で脚本ではなく自分の意思を持って生きる姿を見ていくうちにそんな考え方も薄れ、一人の人間として捉えるようになっていったんです

翠「未来さんに聞きました、響さんが私のことを...私が裏切った後でも真剣に悩んでくれていたこと」

響「...うん、翠ちゃんのこと、大好きだからね」

翠「...未来さんに、もしもう誰も裏切ったり傷付けたりしないと約束してほしいって言われました。そして私は、その約束を果たすと決めました」

響「...」

翠「もう一度誓います。私はもうみなさんを...響さんを裏切ったりしないと」

響「...」

響さんは黙って私の話を聞いていました

響「...ならもう、いなくなるとか言わないでほしいな」

翠「...」

響「翠ちゃんのことを拘束したいとかそういうことじゃないんだけどね?せめていつでも会えるような、そんな風な関係でいたいよ」

翠「...響さんがそう言うのなら、こんな私でよければ、響さんの傍にいます」

響「うん」

翠「響さんが辛い時、傍にいます」

響「うん」

翠「私が貴女の盾になってみせます」

響「うん」

翠「信じてくれなくてもいい、頼ってくれなくてもいい、許されるなんて思ってません。それでも、もしも...もしも響さんが私を受け入れてくれる日が来るのなら...そのときは、一緒にいさせてくれませんか...私をもう一度、友と呼んでくれませんか」

私はいつの間にか泣きながら...震えた声でそう言っていて
響さんはそっとベッドから降り、私を抱きしめてくれました

響「私はずっと...翠ちゃんと戦うことになってからもずっと、友達だと思っていたし、今でもそう思っているよ」

翠「っ...でも...でも...」

響「みんなそうだよ、未来だって翼さんだって師匠だって...確かに翠ちゃんがしたことは簡単に許されることじゃないけれど、私達はそれでも翠ちゃんを嫌いになんてなれなかった。なれるはずないよ。それだけみんな、翠ちゃんのこと大好きなんだから」

翠「...響...さん...」

響「もし本当に心から悔やんでいるのなら...これからは私達とずっと一緒にいてほしい、友達として、仲間として...」

翠「...はいっ」

・・・

翠「///」

やってしまいました
何でしょう、最近...というか今日一日で泣き過ぎですよ私...
というか、みなさんの心の広さに弱いですね私

響「あんなに泣いてる翠ちゃん初めて見た」

翠「言わないでください...///」


何か話す?安価下
(ここで何かしら話したりした後部屋に戻って就寝です)

響「そうだ!ねぇ翠ちゃん!せっかくこっちの部屋まで来たんだし今日は一緒に寝ようよ!」

翠「うえぇっ!?///」

ついさっきまでの気まずい雰囲気ぶち壊しでですか!?

響「後で未来も来るけど」

翠「その場合私のライフがまた危険にさらされる気が」


ガラッ


未来「いいんじゃない?せっかくだもん、一緒に寝ましょ?」

翠「っ!?」

いつからドアの前に!?
っていうかなぜ少し乗り気なんですか!?
正妻の余裕的なやつですか!?
いや私別に響さんのこと狙ってないのでいいんですけども...

響「ね?」

未来「翠ちゃん?」

翠「うぅ~わかりました!ずっと傍にいるって言いましたもん寝ますよとりあえず今日は!///」


コンマ下
奇数 じーーー
偶数 何か忘れてるような...気のせいですかね(そして朝になる)
ゾロ目 ???

女神「じーーー」


翠「うおっ!?めがっ...アキさん!?」

声のする方に振り向くと、女神様がドアを少し開けて覗いてきてました
ジト目で

響「アキさん?」

未来「部屋の前でずっと待ってたみたいなんだけど...」

女神「私の翠さんが知らない間にJK二人にNTRかけています」

翠「そんなんじゃないですよ!?///」

そうでした
女神様と一緒に寝るって言ってましたね

未来「じゃあアキさんも一緒にどうですか?」

・・・

で、なぜか四人で寝ることになりました
わざわざ一番近い未来さんの使っている部屋からベッドを持ってきて
順番的には女神様、私、響さん、未来さんって感じです

女神「じゃ、電気消しますね」


何か話す?安価下

翠「...目が覚めた時はこんな状況になるなんて夢にも思ってませんでした」

未来「こんな状況?」

本当に
まさか和解?出来た上に響さん未来さんと一緒に寝ることになるなんて

女神「まぁ...翠さんの場合何も起こらなかったらあのままどこかに逃走とかしようとしてたんでしょうね」

翠「ですね...」

もしくはF.I.Sかキャロルちゃんのところに行ってたかもしれません
とにかく二課からは離れていたでしょう

響「そうしたらまたOHANASHIしてたかな」

翠「すみませんそれは勘弁してください」

やめてください死んでしまいます

未来「でも戦いに関しては翠ちゃんの方が先輩だし弦十郎さんの弟子って意味でも兄弟子...姉弟子?なんだから翠ちゃんの方が強いんじゃない?」

女神「そこは響さんの抜群のセンスが合わさると厳しいかと」

翠「多分奇をてらう戦い方でもしないと私は負けますよ、響さんにも翼さんにもクリスさんにも」

今までも結構ギリギリでしたからね

翠「第一響さんはししょーのところで鍛えるようになった後の成長が凄まじかったですし...やっぱり筋肉とか付いたんですか?」

響「ひゃうっ!?///」

未来「!?」

翠「ふむふむ...響さんの身体は引き締まっていて素敵ですね、しかも出るところは出て引っ込むところは引っ込んでます」

未来「翠ちゃん?何してるのかな?」

響「ひんっ!手つきが!って何で未来まで!?」

未来「響を一番いい声で鳴かせられるのは私っ」

翠「おや...いいでしょう、凜音ちゃん夢姫ちゃん翼さんクリスさんを鳴かせた私に勝てますかっ」

響「んっ...んんっ!///」

未来「響...ダメだよ、声を抑えちゃ...大丈夫、響のことは私が一番よくわかってる」

響「待っ!...未来どうしたの様子がはぁんっ!///」

女神「...」

がしっ

翠「どこに行くんですか?」

女神「中々に濃密な空間なので私の許容量をオーバーしてて」

翠「ここまで来たら一緒に楽しみましょうよ」

もにゅっ

女神「あんっ!...み、翠さんやっぱりわかってて始めましたね!///」

翠「おぉ...めがっ...アキさんは決して大き過ぎるわけではありませんが張りがすごいですね!響さんは...」

もにゅっ

響「はにゃんっ///」

翠「何ですかこれ!マシュマロ...わらび餅...アキさんやクリスさんとはまた違った癖になりそうな感触...」

未来「私が育てました」

翠「貴女とはいいお酒が飲めそうです」

響「未来も...翠ちゃんも...何か様子がひゃぁんっ!...こうなったら!///」

女神「激しっ...って未来さんこっちにまで手を伸ばして来てます!?///」

未来「せっかくですから...きゃっ!ひ、響!?///」

翠「ひぅんっ!?///」

・・・

私と未来さんによって覚醒?した響さんの反撃によって、結局ベッドの上はぐちゃぐちゃになりました
というかもみくちゃです
四人とも呼吸もパジャマ、病衣も乱れ、何か色んな液体が...汗ですよ、えぇ汗です
汗ったら汗です
疲れ切って響さんも未来さんもそのまま眠ってしまいました
これ朝どうしましょう...

女神《...若いですね、みなさん》

翠《少し調子に乗り過ぎましたね》

女神《誰が始めたと思ってるんですかね》

いやいや、だってそこに山があったら登るじゃないですか
って...私の思考回路が日に日に残念になってる気がします

翠《そ、そういえば!二期以降の敵って今後現れる可能性あるんですか?》

女神《また露骨に話題を...まぁいいです。ぶっちゃけその辺はなんとも言えませんね...F.I.Sに至っては多分平気だと思いますけど、あちらも明確な人類救済策でも思いつけば動くかもしれません。何せ英雄になりたい男がこの程度でその夢を捨てるとも思えませんから。言い方は悪いですが、この状況はある意味ここから世界の残りの人類を救えれば英雄間違いなしですし》

翠《ですよね...》

後でまた薫さんに連絡を試みてみましょうか

女神《キャロルさんやサンジェルマンさん達はどうなんでしょう、キャロルさんの目的は世界の分解ですから、まぁ来るでしょうけど...サンジェルマンさん達はあの目的だと...》

翠《ですよね...ってサンジェルマンさん達の目的知ってるんですか!?》

女神《いえいえ、フィーネさん関連で以前小耳に挟んだだけです、詳しくは知りません》

翠《そうですか...》

やっぱり時間はかかっても一旦女神様にAXZの二話以降を観てきてもらった方が...いえ、何年かかるかわからない状況ですし無理ですね

女神《ま、もう遅いですし寝ましょう、子守唄歌ってあげますよ!》

翠《念話で!?》


女神様子守唄何歌う?安価下
(まさかサンジェルマンさん達が神の力を持ってバラルの呪詛を解き放つため月の遺跡を掌握しようとしているなんて、神の力を借りてバラルの呪詛を解き放つため月の遺跡を吹っ飛ばした翠ちゃんは夢にも思ってません)
(最初の頃の『あ~ん』で赤面していた初々しい翠ちゃんはもうどこにもいない)

女神《ちっちゃな頃から悪ガキで、15で不良と呼ばれたよ、ナ~イフみたいに尖っては、さ~わるものみな...傷付けた》

翠《その歌詞ダイレクトアタックするのでやめてください》

女神《ララバイララバイおやすみを!》

翠《聞いてますか!?》

第一それ家出と仲間がバイク事故で死んじゃうのと卒業式の歌ですよね!?
前から思ってたんですけどこの歌詞で寝られる人いるんですか!?

女神《仕方ないですね...じゃあ別の歌で...き~ら~き~ら~ひ~か~る...お~そ~ら~の~ほ~し~よ...》

おぉ、これなら寝られそうです

女神《ま~ば~た~き~し~て~は...み~ん~な~を~み~て~る...お~そ~ら~の~ほ~し~よ...多分~君~は少~し強が~りで、いつも、笑顔作ってばか~り...泣きた~い、なら、無理しなくてもいい、すぐに泣け~ばいい...》

翠《...ん?》

曲変わってません?

翠《あの、女神様?何で急に》

そのとき、私はそっと横から抱き締められました

女神《多分~君~はとて~も優しく~て、一人、で抱え込むばか~り...少し、歩くのに疲れ~たら、にも~つを降ろせばいい...》

そしていつものように、頭を撫でてきます

女神《大丈夫だよ~大丈夫だか~ら~...大丈夫だよ~大丈夫だか~ら~...》

翠《...》

私は曲が変わっていることを指摘するのも忘れ、聞き入っていました

女神《ほ~ら...夜が更けるよ、ほ~ら...夜が更ける、星の消~え~た、よ~る~に、な~に~を、願~うの?遠くを~見~て~る~目~に~は、な~に~が、映るの?...星が消~え~た、そ~ら~よ~り~と~なりを見~て~よ、気づいて~...思い出?...それより~...確~かな~もの~がある、多分~そう~なんだ...》

翠《...》

私もまた、女神様を抱きかえします

何ですか...これ以上泣いたら、私の中の水分なくなっちゃいますよ...
ただでさえ今日は色々あって何も食べたり飲んだりしてないんですから...カラカラになっちゃいますよ...

私は声を出さないようにしながら、女神様の胸を借りました

よかった...よかったです...
またみなさんに仲良くしてもらえて...夢姫ちゃんとも話せて...

だから絶対に、凜音ちゃんの目を覚まさせます
私がこんなにも救われたんです
でもそこに凜音ちゃんがいないなんてありえません
凜音ちゃんだけ不幸になるなんて許せません

残酷なこの世界も、今度こそは...『私』のようにはしないでください
もし私が呪われるとしても、凜音ちゃんは...みんなは幸せになるべきなんです...

・・・

結局あの後眠りにつき、朝起こしに来たクリスさんが顔を真っ赤にしながら私達を叩き起こして説教しました
正座です
冷たい床に正座です
そして説教も終わり、クリスさんも部屋を後にしました
シーツを洗うであろう緒川さんには申し訳ないことをしました

翠「それじゃ、私は自分の病室に戻りますね」

響「うん、朝ご飯のあと少し師匠達が話があると思う、場所は...多分誰かしら迎えに来るだろうから平気かな?」

女神「ま、私もいますし」

未来「アキさん何気に過保護ですよね...」

・・・

で、運ばれてきた朝食を女神様と一緒に食べた後(ちゃんと女神様の分も来ました)、部屋にノックが


迎えにきたの誰?安価下

ガラッ

クリス「よっ、食い終わったか?」

翼「失礼する」

来たのは翼さんとクリスさんでした

翠「はい」

クリス「そうか」

微妙にまだクリスさんの顔が赤いですね

女神「それにしてもお二人が一緒に来るなんてびっくりですね」

翼「司令に『今後は行動を共にすることも増えるのだから交流を深めておけ』と言われまして」

翠「へぇ~」

クリス「おい何にやにやしてんだよ!」

まぁクリスさんがデレ期に入るのにそうかからなかったのは幸いですね

・・・

弦十郎「まぁかけてくれ」

翠「失礼します...」

応接間っぽいところに通され、ししょーと向き合う形でテーブルを挟んで座りました
ししょーの隣には緒川さんが
ここにはいませんが、友里さんや藤尭さんをはじめとしたオペレーターのみなさん、翼さん達や女神様もいつも指示出してるモニタールームでここのことを見ているそうです

弦十郎「さっそくだが、翠くんの処分に関してだ」


どんな処分が下される?安価下
(がんばってOTONA!)

(女神「『翠』さんのような境遇の人を増やしたのは事実ですしそのことは翠さんも頭ではわかってますけど、未だ実感が湧きづらいのです。簡易型二課本部(今いるところ)を出て被害者の親族とかを目の当たりにすると多分罪悪感とかストレスとかが倍増しますよ」)

弦十郎「流石に今回の件はことが大きいのでな、米国の圧力がそれなりにあった。そこで、了子くんの残した資料とアキくんの提案により、米国連邦聖遺物研究機関への一時引き渡しという案が上がった」

翠「っ!」

米国連邦聖遺物研究機関って...F.I.S残ってたんですか!?

弦十郎「とはいえ、仮にそこに一時引き渡しとなってもそうでなくてもしばらくは監視がつく。24時間とまではいかせないつもりだがな」

緒川「そこの研究機関にはいくつかの完全聖遺物の共同研究の要請も取り付けられているので、その際の完全聖遺物受け渡しと同時に身柄引き渡しとなるかと」

弦十郎「ちなみに、完全聖遺物受け渡しは三ヶ月後だ」

あ、そんな感じですか

翠「というか『一時』というのは?」

弦十郎「あくまで翠くんは我々特異災害対策本部二課の奏者だ。本人の意思に反しない限り、そう簡単に渡してやらんさ。監視というのは、そういった一時引き渡し期間に酷な扱いを受けさせないためというのもある」

女神様以上に過保護な気がするんですが

弦十郎「で、だ。あくまでこれは案の一つでしかない。いくらやらかしたことがでかいとはいえ君はまだ子供だ。つまり、さっきも言ったが君の意思が最優先だ。他にもよほどでなければいくらでも処分の仕方はある」

緒川「お咎めなしとはいきませんが」

翠「...」

弦十郎「翠くん、君はどうしたい?」


どうする?多数決安価下1~3
1 行きます(三ヶ月後に一時身柄引き渡し)
2 考えさせてほしい(後に処分最安価(今度は絶対です))(お咎めなしは無理です)

(罪人本人に処分を委ねるOTONAまじOTONA)

翠「もとより私はどんな処分が下されようと何か言うつもりはありません。行かせていただきます」

弦十郎「...そうか」

すみません響さん未来さん、さっそく近くにいられなくなりそうです

・・・

私の了承も得られたので、細かい事はこの後決めていくそうです
で、女神様と一緒に病室に戻って来ました
と言ってももう傷もほとんど残ってないので明日にはこの部屋の物を色々私物に置き換えるらしいですが


どうする?安価下

・・・

夢姫「アメリカ...ですの!?」

早めに言っておいた方がいいと思い、夢姫ちゃんの部屋にやって来ました
夢姫ちゃん点滴取れたんですね

翠「はい、まぁ奏者ですし」

ししょーからもし伝えるならある程度は誤魔化すように言われたので、研究のお手伝い的なことということにして伝えることになりました

夢姫「三ヶ月後...その後はいつ戻って来ますの?」

翠「そこはまだわかりませんけど、ずっとアメリカってわけではないそうです」

夢姫「ならいいんですけど...いっそわたくしも!」

翠「それはダメですよ!?」

旅行とかじゃないですし、仮に旅行でもアメリカだって今色々大変でしょうし...

夢姫「ちぇっですわ...そうですわ、そのこと凜音さんにも」

翠「ですね」

・・・

ガラッ

翠「失礼します...」

夢姫「来ましたわ、凜音さん」

女神「じゃ、私は廊下で待ってますね」

女神様は部屋を出て、私達は凜音ちゃんのベッドの横の椅子に座りました


どうする?安価下

翠「凜音さん...すぐにではないですけど、日本を離れることになりました」

夢姫「翠さん、アメリカに行くんですって。わたくしもびっくりしましたわ」

凜音「...」

凜音さんの手に手を重ね、アメリカに行くことを伝えます
でもそれに凜音さんが応えることはありません

翠「...凜音さん、どうかそれまでに、また声を聞きたいです」

夢姫「わたくしも、またたくさんお話ししたいですわ...」

凜音「...」

...わかっています
凜音ちゃんがこうなったのは全て私のせい
でもどうか...

夢姫「...翠さん」

翠「...そうですね、また来ますよ、凜音さん」

そう言って私は席を立とうと


きゅっ


翠「...え?」

僅かですが、袖を掴まれたような感覚がしました
しかし振り返ってみても、凜音さんは変わりなく目を閉じたままで...

夢姫「翠さん?」

翠「...」


何歌う?安価下

翠「...I don't wanna know 下手な真実な~ら...I don't wanna know 知らないくらいがいいのに Why why why why...気付けば I came too far...」

私はもう一度座り、凜音ちゃんの手を包み込むように両手で握って静かに歌い出しました
それを見た夢姫ちゃんは察したように頷き、向かいに座り直して

夢姫「宝生永夢ゥ!...君が...世界で初めて...バグスターウイルスに」

翠「そうじゃない、そうじゃないです」

夢姫「あら?」

・・・

改めまして

翠「止まらない、か~んじるこの予感は、The new begining...未知の領域、い~まを切り開くんだ...I gotta believe!」

夢姫「Turn it on」

翠「相当 Excite excite 高鳴る Excite excite 心が、み~ちび~くあの場所~へ...駆~け抜~けて~く~だ~け」

夢姫「Hay」

翠「I'm on the mission right now」

夢姫「Hay」

翠「I'm on the mission right now...Excite excite こ~た~え~は」

夢姫「One」

翠「この手の中」

夢姫「Two」

翠「進むべき life」

夢姫「Three」

翠「生きてくだけ...」

OPほどではなく、ゆったりとしたテンポではありましたが、その分心を込めて歌いました
ポーズ社長が出てきてデータ化された命を管理、時には消去(分散?)されるようになるまでは「人体ごとデータ化なんて怪我や病気も書き換えれば治せるようになるってことだし問題ないのでは?」って思ったりしていましたが、きっとそういうものでもないのでしょうね
『私』の両親はどうだったのでしょう
少なくとも私は、もしこのまま凜音ちゃんが目を覚まさないのなら、データ化だろうとホムンクルスに記憶を移植だろうとやるつもりです
たとえ嫌われても構いません

時間はかかるかもしれませんが、『私』の両親が成し得なかった『黄泉還り』の技術を完成させるのが私のするべき償いかもしれません

はっ、今私は何を考えて...


コンマ下
奇数 反応あり?
偶数 反応なし
(他の曲もこの後に)

ぴくっ

翠夢姫「「っ!!」」

翠「今少し...」

夢姫「指が...動いた気が...?」

気のせいでしょうか
でも夢姫ちゃんも感じていました
せめてあとひと押し...

夢姫「...かた~ちのな~い...悲~し~みに~侵され~た~...こんな~世界~で、な~ま~えを~呼~んで~...抱きし~め~て~!」

翠「!」

今度は夢姫ちゃんが歌い出します

夢姫「叩き、つける...雨に、け~ぶる、街の...明かり、ふ~た~り、並んで、な~が~め~て~た...行き場、なんて...なくて、だ~けど~君が、いれば、そ~こ~が、わ~たしの場所だ~った...ひび割~れ~た~か~が~み~が~う~つ~すのは...モノ~ク~ロームの~ゆ~め~のか~せ~き...き~み~は~な~に~を~の~~ぞむ?...」

夢姫ちゃんは目を閉じ、祈るようにその歌を凜音ちゃんに捧げていました

夢姫「まだ、死~んでいない運命が~生きたが~る~のは~だ~せ~い~と~か~じゃ~な~く~て~じゃあ何~?自意識の果てで~こ~ぼ~れ~落ちた~祈~り...全て終~わる、前にどうか、あ~いをちょうだいよ...We can not again it sing that with wishそ~の~願いの代償に...孤独~なんて見~え~な~いくら~い...笑って~あ~げるか~ら~...側にい~て~く~だ~さいどうか...」

その歌はとても心が篭っていて...あぁ、なるほど
夢姫ちゃんと凜音ちゃんは私が来るよりずっと前から友人だったんです
私よりも多くの愛がそこにはあるはず

凜音ちゃん、私のことはいい、夢姫ちゃんのためにも、その目を開けてください


コンマ下
奇数 反応あり?
偶数 反応なし
(他の曲もこの後に)

・・・

夢姫「...やっぱり、気のせい...ですの?」

結局、凜音ちゃんが目を覚ますことはありませんでした
それでもさっき確かに...

翠「まだです...まだ諦めるには早いです...遠...く空...窓の、向~こ~う...と...ど~かない...雲見...て~い~た...壊...れてく...心、い~や~す...や~さ~しい...音聞~こ~え~た...」

私が目配せすると、夢姫ちゃんも頷きました
その目には確かに強い想いが宿っています

夢姫「手...の~ひ~ら...溢れ、落~ち~る...ゆ~め~の~か~け~ら...な~く~し~た、答え~さ~が~す~た~め~走~り~出~す...」

翠夢姫「「め~ぐ~り~合う...時を~越~え~...二つ~の~手...重~な~る...よみが~える...想い~出~を...このむ~ね~に...い~だ~い~て~!」」


コンマ下
奇数 反応あり?
偶数 反応なし
(他の曲もこの後に)
(女神(翠さんも夢姫さんも...それR18ですよね?))

ぴくっ

翠夢姫「「っ!!」」

夢姫「...翠さん」

翠「はい...もうひと押しです!」

凜音ちゃんは確実に反応してくれています
私達の歌が届いているのかはわかりませんが、想いはきっと...


《そうさ、想いは届く、だから諦めずに歌い続けな》


翠「...無くした過去、飛べない空、消~えない~傷も...き~み~が...いたか~ら~...笑い合えた~ん~だ~...」

不思議とこの歌が浮かんできました
私達の想いはきっと...必ず届くと確信を持って、この歌に乗せて

夢姫「蒼の丘に~は...ぎゅっとした思い出~が...降り積~もり~僕に夢を~与~え~る~...」

夢姫ちゃんも続いて歌い出しました
私達は片方の手でそれぞれ凜音ちゃんの手を握り、もう片方の手を繋ぎます

翠「星の夜に~は...遠くオリオン指し~て...羽が~な~い~こ~とを...わ~す~れた...」

夢姫「僕は、ひ~かりがな~くて...そ~れでよか~った...ただ、き~み~だ~けは...どう~し~て?と僕を~見ては...泣い~た...」

翠夢姫「「鳥になれば、か~ぜになれば、叶~うの~か~な~?...ぼ~く~は、そん~な~意地悪、言~って...二人でなら、手~を合わせて、つ~ば~さ~だ~ね~...つ~よ~い、君のこ~えに~...嗚~呼、何故か涙があ~ふれ~て~た...」」


コンマ下1
奇数 目覚め
偶数 未だ目を覚まさず

どうする?安価下2

(この歌詞はもうツヴァイウィングの歌と言っても過言ではn...)

・・・

翠「これでも...だめ、ですか...」

夢姫「です...わね...」

この調子だと私がアメリカに行くまでにも...せめてそうなってもいいように、後で手紙を書き残しておくデース

ガラッ

響「諦めちゃダメだよっ!」

クリス「おいバカ、あんまでかい声出すな廊下に響く!」

翼「すみません、騒がしくしてしまって」

女神「いえいえ...」

何故か奏者三人組がやって来ました

夢姫「えっと?」

響「話は聞かせてもらったよ!一人でダメなら二人、それでもダメなら五人だよ!」

誰からですか
っていうか一気に増やしましたね人数!?

クリス「つか廊下に歌が漏れてただけだけどな」

翠「あ、何かすみません」

・・・

で、二課の人達も集めて話し合いの結果、奏者がギアを纏って想いを紡いで作った曲を楽譜に起こして改めて夢姫ちゃんも交えて、ということになりました
えぇほとんど緒川さんの策略です
何でも翼さんの新曲作りに役立てられないか検討したいんですと
いや、それプロの人の仕事ですよね?
さらに響さんのごり押しでししょーまで入ることに
本当一体何故こんなことに
まぁししょーも快く引き受けてましたけど

翼「そういえば司令、前に自分もギアを纏って歌ってみたいと言っていたな...そのとき立花も聞いていたはず...」

クリス「だからそれも兼ねてってか?」

翠「ししょーがギア纏えるようになったら他の奏者いらなくなりません?」

翼「司令のことだ、子供を戦わせたくないというのもあるのだろう」

クリス「いやあのおっさんの場合ただの好奇心だろ?この短期間でもなんとなくわかるぜ」

・・・

そして一度奏者四人で作ってみたんですが、完成した曲に聞き覚えしかありませんでした
えぇ、これ完全に『FIRST LOVE SONG』ですね
あれですか?最終決戦でこの歌完成しなかったけど結局こうなるのは世界線が収束してるんですか?
F.I.Sにソロモンの杖(他の完全聖遺物もですが)を移送するって聞いたときはもしやと思いましたがアトラクトフィールドですか?

で、凜音ちゃんを病室からシミュレーションルームに移動してきて、奏者四人と夢姫ちゃん、ししょーが並びました
モニタールームには緒川さん、友里さん、藤尭さん、未来さん
あれ?こういうことって凜音ちゃんのご家族に相談...OTONAの皆さん、信じますよ?

女神《事情説明には今私が行ってるので問題ないですよ~》

翠《ついに心を読み始めましたね女神様...っていうか二課の職員じゃなくてもいいんですか?》

女神《いえ、二課の職員さん達と一緒にです。ついでに夢姫さんのご家族にも少し説明とかありますし...まぁそのまま伝えるわけにはいかないので、特殊な治療法ということにしてます》

翠《ますますそこに女神様が行く意味が...》

女神《いえ、娘さんの友人の保護者、という立場ですので...》

翠《つまり表向き同じ境遇っていうことですか?》

女神《そういう人がいた方が心の支えになるという結論が出たらしいです》

その辺のことはよくわかんないですね...

女神《とにかく、頑張ってくださいね》

・・・

さて、歌いますか

「Balwisyall Nescell gungnir tron」

「Imyteus amenohabakiri tron」

「killter Ichaival tron」

「Imyuteus amenomurakumo tron」

奏者は変身した状態です
カラオケの機械代わりですね

響「ぎゅっとほら、怖く~は、ない」

翼「わか~ったの、これが~命」

クリス「後悔は、したく~は、ない」

響翼クリス「「「夢、ここから始~まる...」」」

翠夢姫弦十郎「「「さぁ、世界にひか~り~を...」」」

翠「とめどなく」

夢姫「溢れてく」

弦十郎「この力」

翠夢姫弦十郎「「「これが~想~い合うシンフォニー...」」」

響「闇を裂き」

翼「輝くよ」

クリス「聖なるフレイム」

響翼クリス「「「全身~全霊~」」」

弦十郎「い~ざ往かん~」

翠夢姫「「あ~りの~まま~」」

全員「全て~を、放~とう~...」


コンマ下
奇数 フォニックゲイン上昇、お願い響さん、ちょっと束ねてどっかにやっちゃって
偶数 フォニックゲイン安定、このまま歌う
ゾロ目 フォニックゲインに当てられて完全聖遺物達が起動

全員「とど~け~ひ~とり~じゃ~ない、紡ぎ~合うそれ~が LOVE SONG 伝~え~む~ねの~鼓~動、原初~の~お~ん~が~くを...」

翼「幾度~でも」

クリス「いくら~でも」

響「何度~でも」

クリス「永遠に」

翼「大空に奏で」

響翼クリス「「「う~た~う...」」」

弦十郎「遥か~今」

夢姫「創る~んだ」

翠「勇気の火」

夢姫「みんなで」

翠夢姫「「つ~な~ぎ合~お~うこの~手~を」

弦十郎「信~じて」

響翼クリス「「「太~陽~に~かざ~して」」」

弦十郎「信~じて」

全員「ひ~び~けき~ず~な、ね~が~い~とと~もに~...」


コンマ下1
奇数 目覚め
偶数 未だ目を覚まさず

どうする?安価下2
(S2CA行っちゃう?凜音ちゃん死にますけど、っていうか響さんが紡ぎ合えるというのが判明しているのかどうか)

私達は歌い切り、変身も解除されむした
そのフォニックゲインに当てられた凜音ちゃんは...

凜音「...」

翠「...くっ」

これでもまだ、足りないと言うんですかっ

夢姫「...」

響「なら、もう一回歌をっ」

クリス「待て、確証もないのに闇雲に歌ったってキツくなるだけだ!」

響「でもっ!」

私と夢姫ちゃんは凜音ちゃんの方に行き、手を取ります

翠「凜音ちゃん...」

夢姫「凜音さん...」





凜音「...............ぅ」



翠夢姫「「っ!!」」

翠「凜音ちゃん!凜音ちゃん!」

夢姫「凜音さん!凜音さん!」

今確かに凜音ちゃんは反応を示しました
確かに声を...

響「っ!?どうしたの!?」

弦十郎「藤尭ぁっ!医療班に連絡だぁっ!」

藤尭『わかりました!』

後ろで何かやっていたようですが、私達はそっちに目を向ける余裕はありませんでした
目を...目を開けてください!凜音ちゃん!

凜音「.........わ...たし...は...」

翠夢姫「「~っ!凜音ちゃん(さん)!!!」」

目を少しずつ開き言葉を発した凜音ちゃんに、私も夢姫ちゃんも思わず抱きつきます

翼「...上手くいったようだな」

クリス「焦らせやがって」

響「よかった...」

意識がはっきりしてきた凜音ちゃんは、抱きついてきている私達を見て困惑しているようでした


コンマ下1
ゾロ目 どちら様ですか?
ゾロ目以外 問題なし

何話す?安価下2

翠「凜音ちゃん凜音ちゃんっ!」

夢姫「凜音さん凜音さんっ!」

昨日から私、泣き過ぎですね
でも仕方がないですよ
凜音ちゃんがようやく目を覚ましたんですからっ!

凜音「あ、あの...」

翠「凜音ちゃん凜音ちゃん...あ、何ですか?凜音ちゃんっ」





凜音「えっと...皆さんどちら様ですか?」





翠「...は...はは...や、やだな凜音ちゃん...そんな...起きてすぐにふざけたり...嘘ですよ...私を、騙そうとしてる...」

夢姫「凜音...さん...?」

私はおぼつかない足取りで後ろによろけ、そのまま立ち尽くしました
嘘ですよ...だってそんな...

響「凜音ちゃん...?」

クリス「嘘だろ...」

翼「...くっ」

あれ?おかしいですね...凜音ちゃんが目を覚ましたのに...何でこんな感情が...
私はショックのあまり膝をついてしまいます

翠「あ...ああ...ああああぁぁぁぁぁ!!!」

ガンッ

響「っ!ダメ!翠ちゃん!」

未来『翠ちゃん!私も中に!』

緒川『ダメです未来さん!これ以上状況がややこしくなるのは!』

悔しさと悲しさが入り混じり、それと自分に対する怒りで、私は床を思いっきり殴りつけました
二発目は響さんが私を羽交い締めにして立たせたので殴れませんでしたが、それでも私の感情は上手くコントロール出来なくなっていて

翠「あああっ!ああああぁぁぁぁぁっ!!」

響「翠ちゃん!落ち着いて!」

夢姫「嘘...凜...音...さん...」

パタンッ

クリス「お、おい!しっかりしろ!」

翼「倒れた歌代は私が運ぶ、雪音は混乱している東雲の方を!」

凜音「何!?何なんですか!?ここどこ!?」

・・・

女神「事情は把握しました。私がいない間にそんなことが...」

響「もう大丈夫?」

翠「...はい」

未来「翠ちゃん...」

私はその後随分経ってから、どうにか落ち着きを取り戻しました
今は私の部屋に私と響さんと未来さん、戻ってきた女神様がいます
響さんは私のことを落ち着かせるためにここに運んでからずっと抱きしめてくれていました
そして未来さんは女神様が戻ってきてからはさっきのことの説明を


どうする?安価下
(本当はここでアメリカ行っても必ず帰る的な約束やら響さんも一緒に行くよ的な会話が入るはずだったのでそれはいずれやります)

女神「えっと...あぁ...その...」

女神様が私に何て声をかけようか唸っていたそのとき

響「っ!まさか!」

未来「っ!」

本部内に鳴り響くサイレン音
その音がノイズが現れたことを示していると理解した瞬間、私は部屋を飛び出していました

響「あっ待って!」

女神「翠さん!」

未来「響、私達も!」

・・・

弦十郎「反応があった場所は...おい!翠くん!」

ノイズの反応が記されたマップを一瞥し、走って本部から現場に向かいます


「Imyuteus amenomurakumo tron」


翠「あああぁぁぁっ!!」

羽衣で飛び空から現場を見つけ、片っ端からノイズを斬りつけ、蹴り...

翠「がっ」

例えノイズに突進され剣を落としてもそのまま殴って

クリス「あいつ無茶苦茶してやがる!」

翼「蒼井!くっ、とにかく加勢を!」

響「は、はい!」

潰さなきゃ
潰さなきゃ潰さなきゃ潰さなきゃ
ノイズは全部潰さなきゃ

「ひっ!だ、誰かっ!」

翠「っ!」

近くから声が聞こえました
そっちを見ると、女の人にノイズが迫っています

翠「あああぁぁっ!!」

そのノイズを回し蹴りで蹴り飛ばし

翠「逃げてください」

「あ、あの」

翠「早くっ!!」

「は、はい!」

もたもたしてるその女の人が逃げるのを確認し、またノイズに襲いかかりました
掴んで握って引きちぎって蹴って踏みつけて殴って掴んで...

翠「ぐあっ...」

ドカンッ

クリス「翠っ!」

背後に近付いていたブドウノイズに気が付かず、至近距離からの爆弾をもろに受け、私は吹き飛ばされました

・・・

弦十郎「まったく...何とか一掃出来ていたからいいものの、戦闘中に変身が解けていた君は一歩間違えれば死んでいたんだぞ、翠くん」

翠「...」

あの後翼さん達がノイズを倒しきり、私はクリスさんに回収されました
そして本部に戻ってきてししょーからのお説教

弦十郎「あの程度のノイズに遅れをとる君ではないはずだ、力任せではダメだと、俺も翼も確かに君にそう教えた。違うか?」

翠「...」

響「師匠、そのくらいに...」

弦十郎「...しっかり休んで頭を冷やせ」

・・・

部屋に戻ってきた私はベッドに腰掛けました


『えっと...皆さんどちら様ですか?』


翠「凜音ちゃん...」

これも全て、私のせい
でもまだマシな方です
だって私と違って、『私』のように大切な存在を失った人がたくさんいます

翠「私は...この世界を...これからを守るだけじゃ...」

こんなの耐えられません
ようやく『私』の気持ちがわかったような、そんな気がします
こんな思いを多くの人に...

翠「死なせていいはずがなかった...なら...」

私が本当にするべきことは...

翠「死滅した生命の...黄泉還り...」

月破壊の影響で失われた命を...私が奪った命を...取り戻させること

翠「それだけじゃない...凜音ちゃんの...被害者の治療も...」

ガラッ


女神「翠さん、入りますね?」

翠「...女神様」

女神様は悲しそうな顔をした後、私の隣に腰掛けました

女神「酷い顔ですよ」

翠「...凜音ちゃんの記憶は...どうすれば戻りますか」

女神「...こればかりは、奇跡が起こらないことには...記憶というのは簡単には消えません。けれど一度眠った記憶を呼び起こすのはとても難しいことです」

翠「...なら、死者の蘇生は...治療は...」

女神「...かなり追い込まれてますね...はぁ」

女神様は自分の手の甲をおでこに当て天を仰ぎます

女神「記憶喪失に効くかはわかりませんが...治療も含め、不浄を焼き尽くす方法なら、あります」

翠「本当ですかっ!?」

女神「近いです近いです///」

私は思わず女神様の肩を掴みましたが、少し離れました

女神「不浄を焼き尽くす力...『ラピス・フィロソフィカス』...別名『賢者の石』です」

翠「ラピス・フィロソフィカス...」

賢者の石...そう言われて思い当たるのはAGITΩのベルトやらホープリング、ポッターさんのポケットの中、あとファラオの墓からルパンさんが盗んだ物...

翠「本当にあるんですか?そんなもの」

女神「えぇまぁ...それから、黄泉還りは前にも言いましたが禁忌です。いくら何でも...どうしてもというのなら、『フォーク』をギアにし、制御出来ればあるいは...」

翠「『フォーク』...それって『私』の両親が使おうとした」

女神「そうです...死体に魂を呼び戻す力は、元を正せば黄泉還りのための力...ギアとして纏い、限界解除出来ればもしかしたら、もう遺体が火葬されていても効果を発揮するかもしれません、ですが...」

翠「...」

その二つさえあれば...


どうする?安価下

翠「なら私がすることはっ!」

女神「あっちょっ翠さん!?」

まずは情報収集、そしてラピス・フィロソフィカスとフォークを回収、そのためには神獣鏡も使えるようにしておいた方が...なら聖遺物除去装置と念のため万能LiNKERもっ


ガラッ


部屋を出ようとしたその時、何故かクッションを持った響さんが立ってました

響「どこに行くの?」

翠「どいてください行かなきゃならないところがあるんです!凜音ちゃんを治して...死んだ人達も全部元に戻すんです!」

響「っ...やっぱりこうなった...少し頭、冷やそうか」

そう言いながら響さんは真顔でクッションを寄越してきました
焦っていて反射的にそれを受け取ると

響「はあぁっ!!」

翠「ゴフッ」

クッションごしにほっぺを殴られました

・・・

響「反省した?」

翠「冷静さを欠いていました。黄泉還りなんて間違っています。もう二度と言いません」

響「凜音ちゃんがああなって焦るのはわかるよ?でもだからって闇雲に自分を責めてもどうにもならない...そうでしょ?」

響さんには詳しいことは言ってません
正直に話してもきっと止められます

女神「まぁまぁ響さん、翠さんも頭がごちゃごちゃになっちゃってるんですよ...」

響「...私も昨日そうだったからわかります。翠ちゃん、凜音ちゃんのことは今医療班の人達が対策を考えてる。だから翠ちゃんも、今は出来ることをしよう?」

翠「...はい」

でも私は諦めてませんよ
それを成し遂げても、バラルの呪詛のない月を作っても、それで償えるとは思ってません
それでも...

だからまずは聖遺物除去装置を取りに行きましょう
万能LiNKERとそれはきっと言えば二課の人達も協力してくれるはずです
フォークはタイミングを見て
ラピス・フィロソフィカスに至っては何処にあるのかすらわかりませんが、いずれ必ず...


フィーネさんの屋敷誰と行く?安価下
(単独行動は出来ません...っていうか二課に内緒で行動は出来ません)
(複数人でも可)

・・・

弦十郎「で、相談というのは何だ?翠くん」

翠「フィーネさんから聞いていたとある装置を、フィーネさんの屋敷に取りに行きたいんです」

弦十郎「了子くんから!?」

いつもの会議室のような部屋で、聖遺物除去装置と万能LiNKERのことをししょー達...というか二課の人達に説明しました
まぁ女神様に翼さん、響さん、未来さん、クリスさんもここにはいますが

クリス「んなもんあったのか!?あたしも聞いてねぇぞ」

翠「えっと...聖遺物除去装置は神獣鏡が必要ですし、万能LiNKERにいたっては完成してないらしいので...」

今念話出来るとは言わない方がいいですよね

弦十郎「了子くんのアジトに関しては我々も調査する予定だったからな、そういうことであれば同行を許可する」

響「私も行きます」

クリス「あたしもだ。あの屋敷のことは翠より詳しいからな」

弦十郎「うむ...緒川、藤尭、頼めるか」

緒川「わかりました」

藤尭「はい」

えぇ...多くないですか
というわけで、私、響さん、クリスさん、緒川さん、藤尭さんで行くことになりました

・・・

で、今車に乗って向かっている途中です
屋敷の位置自体は把握済みだったようなので、緒川さんが運転、時々助手席の藤尭さんがナビをしてます

クリス「しっかしよくそんなことフィーネが教えてくれたな...」

響「翠ちゃん?もし途中で暴走しかけたりしたらOHANASHIだからね?」

翠「はい...」

響さんが最近怖いです


何か話す?安価下

車に揺られ、暫く無言が続きました
響さんもクリスさんも凜音ちゃんのことをがあったからか、もしくはそれの後の私のせいか...

翠「...そういえば、クリスさんはいつの間に二課に馴染んだんですか?」

クリス「ん?別に馴染んじゃ」

響「いやいや、もうかなり馴染んでるよ!」

ふむ、場を和ませるには十分だったようです
響さんもさっきまではハイライトのない目でこっちを見てましたが、今はいつものような感じになってます

響「クリスちゃんはね~...」


クリスちゃん仲良くなるまでどんなことがあった?安価下

響「最初...っていうかあの戦いの後、割と率先してお手伝いとかしてくれたんだ、物資の運搬とか避難民の誘導とか」

クリス「そりゃ...フィーネを止めるのに早々離脱したんだ。それに、あぁいうとき避難してるやつの気持ちは、あたしもよく知ってるからな」

翠「...なるほど」

響「まぁそういうのもあって私達もクリスちゃんのことを敵視するようなこともあまりなかったんだけど...翠ちゃん、了子さんのところにいたときカップ麺ばっかだったって本当?」

翠「はい?まぁ」

種類だけは豊富でしたけど

響「私も未来も人のこと言えるような食生活してたわけじゃないけど、流石にそれはって話になって、未来と一緒に翼さんも連れて復旧の手伝いがてらふらわーに行ったりしたんだぁ...あの辺からかな?クリスちゃんが私達に心を開いてくれるようになったのは」

翠「美味しかったんですね?」

クリス「...あぁ」

わかります
クリスさん、美味しいものをあげると結構デレやすくなりますよね
思えば私とクリスさんのファーストコンタクトって冷やしたい焼き無理矢理食べさせたんですよね...すごいファーストコンタクトです

響「あとはね~」

クリス「おいその辺でいいだろ!」

クリスさん段々赤くなってきてます
自分のことを語られるのがそれほど恥ずかしいということでしょうか

響「師匠のうちは何故か被害が特に少なくって、そこからもいくつか機材とか運んだんだけどね?その中に大っきなテレビとBlu-rayのプレーヤーがあって...」

翠「それを運ぶって言い出したのししょーですね?」

響「うん。で、寝る前の休憩時間にみんななんとなく順番で好きなものを見ていくって感じになったんだけど...」

翠「映画ですか?」

響「ううん、アニメ。アニメちゃん...弓美ちゃんね?アニメちゃんが提供してきて」

違いますね、それは普及です

クリス「おい...まさかあの話をするんじゃないだろうな...」

響「クリスちゃんが選んだのは交わした約束忘れない魔法少女だったんだ~」

翠「いきなりですか!?」

クリスさんだったらむしろ二人組世代のプリティでキュアキュアしてる人たちの方がよくないですか!?
もしかして言動で判断されてしまったんでしょうか
このくらいのはいけるだろうと

クリス「やめろ!あれは未だに引きずってんだ!」

翠「何と無く察しましたけど...聞いても?」

響「見事に3話ショックに陥った」

翠「大丈夫ですクリスさん、誰もが一度は通る道です」

響「それでその日は時間も遅いからってそこでやめちゃったんだけど、かなり落ち込んでて...私はそんなクリスちゃんを慰めようと思って一緒に寝ようって誘ったの。それで...」

クリス「馬鹿本当やめろ!!///」

さっきより真っ赤ですけど大丈夫ですか?
というか響さんもちょっと赤いですけど

翠「それで?」

響「ちょっとばかしスキンシップを」

クリス「お前らのスキンシップはもうそういうのじゃねぇだろうが!!!///」

響「うん、ちょっと昨日の夜ほどではないけど激しく」

翠「あ~...」

美味しく頂いちゃったんですね

響「途中から未来も参戦してきて」

クリス「もう...もう!あぁ~!!!///」

・・・

えっと、要約すると『なかよしなかよしなかよし』って感じです
え?年齢制限?ネットが普及したこのご時世にそんなもの無意味だったんですよ...

翠「なんというか...クリスさん、大人になったんですね」

クリス「お前人のこと言えねぇだろうがよ!!!///」

響「にゃはは...」

翠「そういえば響さんはアニメ何を見てるんですか?」

最近の言動から予想はついてますけど

響「私?私はリリカルでマジカルな魔砲少女」

翠「ですよね~...そういえば響さん、交わした約束忘れない魔法少女と声似てますよね」

響「そうかな?」

そうです
というかそうでなくては困ります
今後マリアさんが二課に入ったらアホなガールもおすすめしておきましょう

・・・

そして着きましたフィーネさんの屋敷

クリス「酷えな...」

殺された米兵が転がったままですね


コンマ下
奇数 爆弾あり
偶数 爆弾なし

緒川「これは...なるほど、司令の言った通りですね」

響「...うっ」

翠「大丈夫ですか?」

私達はなるべく遺体を避けるようにして先へ進むことにしました

藤尭「緒川さん、あそこに何か」

藤尭さんが指差した遺体には髪が置かれていました
えっと...『I LOVE YOU SAYONARA』ってあれは!

翠「藤尭さんちょっと待っ」

藤尭「え?」

ピラッ




どうする?安価下
(次の瞬間大爆発します)
(歌ってる暇はありません)

ピッ


どこからか鳴ったその音に察したのか緒川さんがクリスさんのもとに行くのと同時に、私は響さんを庇うように飛びつきました


ドカンッ


天井が爆発で崩れ落ち、砂煙が上がります


被害どの程度?安価下
(響さんは翠ちゃんが、クリスさんは緒川さんが庇いました。元凶の藤尭さんなんて知りません)

翠「がはっ...」

身体のあちこちが痛いです...
それに、爆発のときの熱風も受けたようで...

響「翠ちゃん!翠ちゃん!」

翠「無事...ですか?」

響「私は大丈夫、それより翠ちゃんの方が!」

私はいいんですよ
それに、早速貴女を守れました

首を動かし、クリスさんの方を見ます
どうやらあっちはクリスさんも緒川さんも平気そうですね
あ、緒川さんが来ました

緒川「すぐに翠さんと藤尭さんを医療班と合流させます。翠さんをこちらに」

響「お願いします」

・・・

で、早くも二課に戻って来てしまいました
診断結果は身体の所々の骨折と火傷
まぁまぁ重傷です
せっかく病衣脱げたと思ってたんですけどね...
今度はベッドから動けなくなりました


ガラッ


弦十郎「気分はどうだ、翠くん」

翠「ししょー...平気です」

弦十郎「...すまない、警戒するように言っておいたのだが...やはり俺も行くべきだった...」

HAKKEIってやつですか
あれどういう仕組みなんでしょうね

翠「そういえば藤尭さんは」

弦十郎「あいつは頭部に強い衝撃を受けて失神してる。目が覚めたら一発ガツンとやってやらんとな」

翠「また失神しそうですね...」

弦十郎「そうだ、結果報告だが...」


コンマ下1
奇数 聖遺物除去装置発見
偶数 未だ見つからず

他に何か見つかった?安価下2以降

弦十郎「聖遺物除去装置に関しては未だ見つかっていない、一旦捜索を打ち切り、帰還命令を出した、せめてどういった見た目なのかわかればいいのだが...」

翠「そうですね...」

これなら行く前にフィーネさんに聞いておけばよかったです
今更聞いてこんな形って伝えるわけにもいきませんし

弦十郎「それから、了子くん...フィーネが残したとされる書物とファイルが発見された。帰還次第解析に移る予定だ」

翠「書物にファイル...ですか」

書物っていう言い方をするってことはかなり古いものでしょうか
統一言語とかだったりして

・・・

さて、ししょーも戻っていきましたし、再び暇になりました
流石に動けないとなると...ってこういう状況前にもありましたね
家事のときとか絶唱のときとか


どうする?安価下

翠「私にも...緒川さんのような強さがあれば...」

緒川さんはあの中でも反応が遅かったクリスさんの元へ行き、その上で自身の身の安全も確保していました
でも私は響さんを守るので精一杯

翠「ししょーにいくら戦い方を教わっても...こういうとき活用、応用出来ないのは私のどうにかしなきゃいけないところですね...」


ガラッ


夢姫「失礼しますわ...」

翼「失礼する」

夢姫ちゃんに翼さん?
珍しい組み合わせですね


何話す?安価下

翠「夢姫ちゃん...翼さん...」

夢姫「翠さん...」

翼「傷の方はどうだ?蒼井」

翠「心配かけちゃってすみません...このくらいの傷全然平気ですから心配しないでください、お二人とも」

本当ならここでムキッみたいなポーズ取れればいいんですけど、何せ全身固定ですからね

翠「それより、響さんの方は」

翼「立花達はついさっき戻ってきたところだ。念のため検査は必要だが、少なくとも目立った外傷はなかった」

翠「ならよかったです」

夢姫「よくないですわっ!」

大きな声をあげた夢姫ちゃんに私はビクついてしまいました

夢姫「もしそれで翠さんが死んじゃったりしたらどうするんですの!響さんのことを守ったことに対して何か言うつもりはありませんが、翠さんは少し自己犠牲っぷりが酷いですわ!火事のときといい今回といい!凜音ちゃんがあんなことになって翠さんまでいなくなったらわたくし...」

翠「夢姫ちゃん...」

翼「...こうしてお前のことを想う者がいることを忘れないようにするんだぞ、蒼井」

それは違いますよ夢姫ちゃん
私ほど自己中な人間はいないんですから...でも

翠「...そうですね...夢姫ちゃん、心配してくれて、ありがとうございます」

夢姫「...どうせそう言って、また何かあったら自分のことを犠牲にしようとするんですわ、わたくしわかってるんですのよ」

少しむくれてしまいました
どうしましょう、言い返せない私がいます

翠「そ、そういえば凜音ちゃんはあれからどうなりました?」

翼「露骨に話題を変えたな...」

翼さん、聞こえてます

夢姫「まったく翠さんは...」

翼「...東雲は大分落ち着いたが、やはりほとんどのことを覚えていないようだ。辛うじて自身の名や家族のことはなんとなくわかるようだが、どういう性格だとかいうことは思い出せないらしい」

夢姫「わたくしもさっき目を覚ましてから会いに行きましたわ...思い出せなくてごめんなさいと...翠さんにもそう伝えてほしいと」

翠「そうですか...」


何か話す?安価下

気まずい雰囲気が漂います
それは記憶喪失となってしまった凜音ちゃんの話題が出たから...

ではなく

翠「うぅ...///」

夢姫「問題ありませんわ...すぐに綺麗にして差し上げますわ...///」

翼「すまない...なにぶん人手が足りてないのでな...///」

二人によって私のオムツ替えが行われているからに他なりません

・・・


ー遡ること数分前ー

私はふとお花を摘みに行きたくなりました
が、今現在私は全身固定されているわけです
えぇ、つまり動けません
お花を摘みに移動出来ないということです

翼「...どうかしたのか?蒼井」

夢姫「顔色があまり優れておりませんですわよ?」

翠「いえその...」

これを言ってどうなるのでしょう
ここは二人が帰ったところを見計らって手元に置かれてるナースコールを押し、事情を話すべきでしょう

翠「なんでもありません、それよりお二人共、ずっとここにいてもつまらないでしょう?私は平気ですから」

夢姫「...何でしょう、翠さんがここからいなくなろうとしている気がしますわ」

翼「奇遇だな、私もそんな気がしていたところだ」

翠「いやそういうんじゃないですから!」

本当にそういうんじゃないですから!

翼「何か隠してるな?蒼井」

夢姫「今度こそはいなくなったりさせませんわ」

翼「それとも、どうしても言えないことか?」

詰め寄って来る二人に、私は逃げることが出来ません
流石にしらを切るには厳し過ぎましたか...

翼「あ~お~い~?」

夢姫「み~ど~り~さ~ん~?」

翠「...わ、わかりました言います!言いますから!」

近いですよ二人とも!
こっちは身動き取れないんですから!

翠「...実は」

undefined

・・・


そして今に至るわけです
翼さんの「確か今オムツをつけさせているらしい」という言葉のおかげで下半身の違和感の正体がわかりましたが、それを変えなければならないと言われた時に神は死んだと思いました
あ、ごめんなさい女神様
いやでもある意味拷問ですよ!?
友人と姉的存在の前で見えていないとはいえお花を摘んで、その摘みたてほやほやのオムツを替えてもらうなんて!

今夢姫ちゃんにオムツを取ってもらった上、拭いてもらってます
もう丸見えですよ
翼さんは目を逸らしながら替えのオムツを用意してくれてます
看護師さんが足りてないらしく二人がやってくれているんですが、もうなんて言うか...

翠「んっ///」

夢姫「はぁ...はぁ...大丈夫ですわ...ちゃんと隅々まで///」

翼「...///」

・・・

何とか拷問のような時間を終え、今後お花を摘みたくなったときどうしようかと悩ませていました

翠「それにしてもまさかオムツにされていたとは...考えてみれば足まで固定されてるんですから当たり前といえば当たり前ですけど」

夢姫「ですわね...そうでなかったらわたくしが翠さんの下着を脱がせてもらってもよかったんですけど」

翠「それも恥ずかしさ的には大して変わらないです///」

夢姫「まぁまぁ、一緒に買ったんですしそこまで恥ずかしがらなくても!」

翠「そういう問題じゃないですし毎日じゃないですよ!?///」

ぐぬぅ...こうなったらいつか私が夢姫ちゃんの下着を脱がせて...ダメですね
なぜか夢姫ちゃんならカモンとか言ってきそうです
結局私の方が恥ずかしくなりそうです

っていうかさっきから黙ってる翼さんだけ被害0なのがなんだか悔しいです

翠「翼さんはどんな下着着けてるんですか?」

翼「っ!?///」

突然声をかけられたからか内容が内容だったからか、酷く動揺している翼さんが可愛く思えてきました
この剣可愛いです

夢姫「はっはぁ~ん...わたくしも気になりますわ!」

察したのか夢姫ちゃんも加わってきました

翼「歌代まで!?くっ...これが普通の『があるずとおく』なのか!?///」

すみません緒川さん、翼さんの中の常識を歪めてしまいました

・・・

別にこれといって珍しいものというわけでもなかったのですが、どうせ洗うのも同じ人だからと緒川さんに適当に買ってきてもらっているというのを聞いた私と夢姫ちゃんの顔はとても微妙な表紙だったと思います

・・・

翼「まさか私の方に矛先が向くとは...そういえば蒼井、立花を庇いつつその...む、胸を触っていたというのは本当か?///」

翠「はい!?」

夢姫「...ほぅ?」

待ってください冤罪です
確かにあのときとても柔らかい何かが手の中にあった気がしますが
夢姫ちゃん顔怖いです般若みたいになってます

翼「いや、さっき雪音がそう言っていてな、今朝のこともあるし蒼井にはそっちのけがあるかもしれないからきをつけろ、と」

翠「クリスさんんんん!?」

夢姫「今朝のこと?どんなことですの?ねぇ翠さん?」

おのれクリスさん
車でクリスさんの下乳についてフィーネさんと話したことを言ったからですか!?
それともその後クリスさんと響さんの胸の素晴らしさを運転席と助手席に男性がいるのも忘れて語ったからですか!?
いやあれは本当にクリスさんが変身しそうなほど暴れたのであまり思い出したくないんですが
アレ?ナニカアリマシタッケ?
とにかくこの怪我が治ったら覚えておいてくださいよ!

・・・

その後どうにか夢姫ちゃんを誤魔化しました
というか傷に触るといけないからと保留にしてくれたみたいです
傷に触る可能性があったのが怖いんですが何をする気だったんでしょう

夢姫「それにしても...翠さん?さっきも言いましたけど、もうあまり無茶しないでほしいですわ!きっと結局無茶するんでしょうけど」

翼「それについては同意見だ」

なんというか、心配通り越して呆れられてますね

私はどうしても原作知識に左右されることがあります
今回のことだって純粋に響さんを守りたかった、だからこうしたのですが、その気持ちが絶対か、後々重要な役割を持つ主人公だから守ったのではないか
邪な気持ちが絶対なかったと言い切れるのかわかりません
結局は私がいなくても、むしろいない方が世界は幸せだったんじゃないかと思ってしまうとつい身体が動いてしまいます
より良い方に物事が進むように
せめてもの償いのために

翠「言い返せませんね...やっぱりこれからも心配かけると思います。ごめんなさい」

夢姫「...はぁ、先が思いやられますわ...それ、死亡フラグだったらただじゃおきませんからね!

翼「そうだな、ならせめて何かする前に目標を立てたらどうだ?これが終わったら何々をする、といった感じに目標を立てておけば」

翠夢姫「「それ余計に死亡フラグです(わ)」」

翼「そ、そうなのか?」

アニメを勧めるなら翼さんの方かもしれませんね...

・・・

その後二人は部屋を後にしました
何か不審な動きがあったらすぐに説教だそうです

翠「まぁやらかしたことを考えれば警戒されるのも無理ありませんね...そういえば薫さん、大丈夫でしょうか」

F.I.Sが無事なのはわかりましたが、結局あの日以来連絡はなかったようですし
心配なものは心配です
最悪の事態も想定されますし...

翠「ちょっと腕動かしづらいですけど...っと」

スマホに手を伸ばし、薫さんにかけてみます


prrrr...


コンマ下
奇数 出る
偶数 出ない
ゾロ目 おや、誰か来たみたいですね誰でしょう

出ませんね...

コンコンッ

おや、また誰か来たんでしょうか

薫『もしも~し!』

ってこっちも!?

翠「あ、薫さん!繋がってよかったです...なんですがすみません、今丁度人が...」

薫『心配いらんよ、なぜなら...』


ガラッ


薫「こういうことやからね!」

翠「薫さん!?」

薫「久しぶりやねスイちゃん!よかったわ~心配しとったんやで~!!」

翠「ゴフッ」

薫さんは目に涙を浮かべ飛び込んできました

翠「ちょっ、ギブ、ギブです、苦しいのと全体的に痛いです...」

薫「あ、ごめんごめんつい!」


何話す?安価下

翠「でも本当によかったです無事で」

薫「それはウチの台詞...でもないか。実はこの間の月が爆発したときの後に大きな地震があってな?そのときスマホが壊れてもうてん。今朝ようやく新しいの買えたんやけどね」

翠「そうだったんですか...」

薫「でもスイちゃんそれより随分と前から連取れへんかったよね?ウチ心配しとったんよ?」

翠「すみません色々あって...」

フィーネさんに誘拐されてからは連絡出来ませんでしたからね

翠「そういえばそちらは大丈夫でしたか?仕事仲間の方とか職場の方は」

薫「なんやえらく防災対策が厳重だったらしくてな?ほとんど被害はなかったみたいや。あぁでも地震の揺れも0には出来ひんかったから棚がいくつか倒れたりはしたけどね」

なるほど、それでスマホが...

薫「あぁでもこれを機にウチのとこの会社のお偉いさん方がちょ~っと会社の隠してることウチらにも話してくれてな?びっくりしたわぁ~スイちゃんに聞くまで知らんかった聖遺物?に関係した研究してたんやって!」

むしろやっと気づいたんですね!


どうする?安価下

翠「それで、薫さんは聖遺物関連のことどのくらい知ったんですか?」

薫「色々説明されたけどようわからんかった!」

えぇ...

薫「わかったんは古い物、貴重、スイちゃん達はそれを使ってノイズと戦ってるっていうことくらいやね」

翠「あ、それも聞いたんですか?」

薫「国家機密言われたときはウチヤバいんかと思ったけどね...えらいムキムキしたおっちゃんがここ来たとき説明してくれたんよ。「翠くん達はノイズから市民を守ってる」って」

その『えらいムキムキしたおっちゃん』ってししょーでしょうか
まぁ翼さん達はまさしくそうでしょうね

薫「ごめんなぁ気付いてあげられんで...頑張ってたんやなぁ」

翠「...いえ」

頭を撫でてくれる薫さんには申し訳ないですが、私は結局この力を自分のためだけに使ってきたと言っても過言ではありません

『市民を守る』

だからこそこれからは、そうならなくてはいけません

翠「あ、そういえば了子さん...櫻井了子さんについては何か知ってますか?」

薫「名前だけは聞いたことあるね...けどその人がどうかしたん?」

翠「いえ、その人の家に謎の書物とかファイルとか...あとこれは見つかってないんですけど、聖遺物除去装置がありまして、何か知らないかなぁと」

薫「除去装置?」


斯斯然然


薫「へぇ~そんなんもあるんか」

この分だと除去装置はともかく書物やファイルについても情報は得られそうにないですね


コンマ下1
奇数 そういえばお偉いさん方がそんな話をしていたような
偶数 書物、ファイルについてじょうほうなし

どんな話?安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
(書物とファイルのどっちについてか、あるいはどちらもかも記入してください)

薫「ん~でもやっぱり聞いた覚えないかな~...力になれんことばっかやなウチ、堪忍な?」

翠「いえいえ...職場ってどんな感じなんですか?どんな人がいるとか」

薫「お、もしかして興味ある?」

そりゃまぁ
約1名面倒な人がいるのは知ってますが
あの人三期で結局死んじゃったのが...
むしろ月破壊のときの被害者を黄泉還らせるのももちろんですが、ウェル博士もあぁなる運命を変えられたりしませんかね...


職場にどんな人がいる?安価下
(今後登場するかどうかわからないのでそこまで深い設定がなくても構いません)
(特定の人物(杉田さん等)の珍行動でも構いません)

薫「そうやねぇ...色々おるよ?例えば、実験うまく行かんと逆におもろなって笑い転げるようになるやつとか」

翠「...大丈夫ですか?その人」

うわぁある意味天才肌っぽいですね
でもその方が逆に諦めず完成するまで粘れそうです
それが深夜テンションでなければ

薫「あと聖遺物を用いた対ノイズ用の兵器を作っている女性もいるらしいねんけど...ウチもよく知らんのよ。謎多き科学者って感じやな。そもそも聖遺物関連の物作ってる言うんも知ったのつい最近やし」

翠「...」

それつい最近まで度々出入りしてたフィーネさんじゃ...そうでなくてもフィーネさんのこと知ってるかもしれませんね
ウェル博士と似たような立場でしょうか

薫「月のことがあってから知り合った人ん中には聖遺物という換えが効かないものに頼るのは嫌~言うやつもおったな。現代科学で聖遺物を超えるために研究しとって、いつかはノイズも現代科学の力で倒したい言うとった」

翠「おぉ...確かに聖遺物は貴重ですからね」

石油問題みたいなものですから、やっぱりそういう人も出てきますか
確か女神様も前に『人間の判断基準も完璧ではない』って言ってましたし、もしノイズがどんな原子やら分子によって位相差障壁を無効化出来るのかが分かれば、聖遺物に頼らずとも通常兵器にそれを搭載して量産出来ますし
生前ネットにノイズの減衰する物理エネルギーを凌駕するエネルギーをぶつけるとノイズ被害より大きな被害が出るとか書いてあった気がしますし、それよりかはいいですよね

薫「あぁあと食事の時はテンションMAXやけど常に情緒不安定な運転手とかもおるで」

翠「最後の最後によくわからない人来ましたね!?」

薫「ウチも何回かその人の運転でこっちに戻って来たりしたんやけど...まぁ色々あるんやろうな、誰も厳しいこと言わんと優しく接しとるよ」

私が渡米するときもその人なんでしょうか...いえ、情緒不安定なんて私もここ最近似たようなものです
それに、だからといってどうこう言うのは失礼ですよね

・・・

それからまぁ世間話を軽くし、薫さんは帰る支度をし始めました

薫「おっともうこんな時間...ウチはちょっと用あるさかいもう行くね?」

翠「はい、久しぶりに話せて楽しかったです!」

薫「ウチも~!っと、せやせや、忘れるとこやった」

そのまま部屋を後にするのかと思いきや、カバンの中から一通の手紙を取り出し、私に渡してきました

翠「手紙?」

薫「約束守ったで。いやぁそれにしてもあのときはびっくりしたわぁ...あれも聖遺物の力なん?」

翠「あのとき?」

薫「ほら、月爆発したその日の夜、スイちゃんウチの夢の中に来たやん?」

え?何ですかその超便利な技
他人の夢に入り込むとかビッ◯ワールドじゃないですか!
あれ何年前のでしたっけ...
ってそんなことどうでもいいですね

薫「夢の中で「お久しぶりです薫さん、色々話したいこともあったんですけど...あまり時間もないので手短に。私の家の私の部屋の机の引き出しに手紙が入っています。それをどうか、今度日本に戻ったときに私に渡してくれませんか?合鍵ならアキさんが持ってますので」って」

翠「...え?」

それって...
敬語ではありますが、きっとそれは...

薫「夢枕かと思って焦ったんよ~!スマホは壊れて連絡取れへんし!っていうかその前から連絡取れへんかったから...でもショウちゃんに聞いたら無事言うから、今日こっち来てそれ忘れんうちに取りに行こ思うてな?ショウちゃん本当に合鍵持っとったよ」

翠「そう...ですか...」

薫「何せ夢やから半信半疑やったんやけど、本当に手紙入っとったからこれのことか~思うて...あれ?もしかしてスイちゃん心当たりない?この話ホラー?」

翠「まぁ確かにホラーですね、この手紙も夢のことも私にはさっぱり」

薫「おおお...なんやちょい背筋寒うなってきたわ...」

翠「でもなんとなく、それをやった人が誰なのか...この手紙を書いたのが誰なのかわかった気がします」

薫「そ、そうなん?お祓いとかせんでええの?」

翠「大丈夫です...多分」

薫「言い切って!?そこは言い切って!?」

・・・

結局今度こそ薫さんは部屋を後にしました
さて、手紙を読んでみましょうか


どんな内容?安価下
(どんなことが書いてあるのか、箇条書きでも構いません)

ーーー

親愛なる私へ

この手紙を貴女が読んでいるとき、私はすでにこの世にはいないだろう
もしかしたら貴女は今の状況を後悔して、元に戻す方法を考えてる頃かもしれないね
例えそうでももう私はどうこう言うつもりもないよ
死人に口なしってね!

私と貴女の身体を出て行くときに行ったけど、私はこの世界から出て行く...というより、成仏するつもり
今ちょっとだけこれを残すために成仏するまでの時間を遅らせて貰ってる
ポルターガイストで手紙書く日が来るなんて思ってもみなかった!

薄々は感じていたけれど、どうやら私の魂はかなり弱っていたらしい
もちろん死んだ記憶も私にはないし、貴女が私の身体の中にやって来る前にやったお呪(まじな)いが呪(のろ)いになっていたとかそういうこともないと思う
貴女とあの女神?っていう人の話を聞いていて確信した
私もまた、両親が暴走させた聖遺物の余波を受けていたんだって

あ、両親の工房は多分うちの地下にあるよ
両親が生きてるときは時々地下室なんて聞いたことないのに床の下から物音してたし
というかこれ書く前に少し除いたらあったし

まぁそんなことはどうでもいいか

まずお礼を言わせてほしい
私の代わりに戦ってくれて、ありがとう
仇を取ってくれてありがとう

お礼を言っておいて(書いておいて?)今更だけど、響さんに対する仕返し...というか八つ当たりは脚の件でちょっとやっちゃったけど、ライブの日によもぎ達を守りきれなかった翼さんにもちょっと恨みがあったり...なんて、これ以上貴女にやらせるのもアレだよね
それに、こうなってからも少し奏さんにお世話になったし、そこは任せる
というか不意打ちとかしてる時点で代わりに八つ当たりしてくれてたかも?

ちょっと余談が過ぎたね

貴女は私の為にずっと動いてくれた
私の為に世界に復讐してくれた
これからは、貴女が貴女の為に動く番
これからは、貴女の人生だから
こんな大きな罪を背負わせてしまって申し訳ないけど、せめて少しでも貴女が幸せになれるように祈ってる

だから貴女は生き続けて

貴女が私でよかった

もう一度言わせて
本当にありがとう

もし貴女が本当に危なくなったら、目を瞑って祈ってみて
この世界に私が戻って来ることは多分出来ないけど、きっと少しくらいは力を貸してあげるから


蒼井翠

追伸
さっき工房除いたときに見つけた両親の残した聖遺物について、少し書いておくね
でも詳しく知りたいときは自分で工房に行ってみるといいよ
あ、くれぐれもフォーク(だっけ)に気をつけてね?
まさかこの手紙読んで工房行ってみたら死んじゃったなんて私成仏してもしきれなくなるからね?

ーーー

***

前回は1000で新スレ建てるという滑り込み状態だったので今回はもう新スレ建てました

【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「GX」
【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「GX」 - SSまとめ速報
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