翠「美由紀ちゃんと 二杯目」 (42)





コンビニ


翠「......」ジー

かにぱん

翠(これは...かにの、パン?)

翠(かにが入っているパン...ということでいいのでしょうか。でも...)

翠(かにとパンは果たしていい組み合わせと言えるのでしょうか...正直、まったくわかりません)

翠 ハッ

翠(思い出しました...かにかまは実際のところ、かにの身ではないということを)

翠(後で調べると、かにのエキスなどが入っているためにかにの味がするのだとか)

翠(このかにぱんもまた...かには入っておらず、その要素で味付けされているだけなのかも)

翠(パンに合うのはジャムやバター...かにジャム?かにバター?)ムムム

翠(...わからなくなってきました。とにかく買ってみるしかないようですね...)

翠(とりあえず、五つ買っておきましょう)ガサッ

翠(ふふっ、しかしこのかに、可愛いですね)


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事務所

翠「では...いただきます」アムッ

翠(...これはかにの味、なのでしょうか)モグモグ

翠(かにぱん、というだけあってかにの味はするはずです。...ですがそれにしてはあまりに薄い、ような)モグモグ

翠(...いえ、これからはかにの味はしません。私にはわかります)ゴクン

翠「つまりこれは...可愛いかにの見た目をした、普通のパンであると。そういうことですか」

翠「悪くはありませんが...やはり口が寂しいですね」ガチャ

美由紀「おはようございまーす!」

翠「美由紀ちゃん、おはようございます。...それは、もしや」

美由紀「うん!かにが実家からおくられてきたの!いっしょに食べよ?」

翠「......これはまさしく、運命ですね」

美由紀「?」





商店街


美由紀「...それで翠ちゃん、ついに目玉焼きが作れるようになったんだよ!」

ありす「では次は...そうですね、以前は失敗したカレーなんていいんじゃないでしょうか」

美由紀「カレーかぁ...でもまだ、包丁持たせたくはないかなあ」

ありす「でも、いずれは通る道ですから...やはり、一度試してみるべきかと」

美由紀「うーん...それもそうだね!」

ありす「...あ、美由紀さん、これって次のライブのポスターじゃ」

美由紀「そうだよー!からぱれのライブで、すーっごく楽しみなんだ!」

ありす「私も見に行きますから、最高のライブを楽しみにしてますね」

美由紀「まかせといてー!...あ!翠ちゃんも行くって言ってたよ!」

ありす「翠さんが...これはますます、張り切らないといけませんね?」

美由紀「うん!...あれ?」

ありす「どうしました?」

美由紀「あの後ろ姿...まちがいない、翠ちゃんだ」

ありす「翠さんが?どこですか?」

美由紀「ほら、あのお店でおかいものしてる...」

ありす「...ああ、本当ですね。いつもと違ってサイドテールにしてるせいか、気が付きませんでした」

美由紀「うーん、いったいなにやってるんだろ?」



文房具屋


翠「あの、すいません」

店員「はい、いかがなされましたか?」

翠「ペンライト、を探しているのですが...この店にはないのですか?」

店員「えー...と、ペンライト、ですか...」アセアセ





???


渚「あれ、ここは...何か見覚えが」

ユカリ「我が名はユカリ・フェアヘイレン」

渚「ま、またこれ!?」

ミドリ「そして我が名はミドリ・ウンシュルド」

渚「ふ、増えてる!?翠ちゃんまで!?」

ミドリ「ユカリちゃん、ここは私が...渚さんには『一生パスが五回に一回必ず外れる』という微妙な呪いをかけてあげましょう...!」ビビビビ

渚「や、やめてー!」

ユカリ「では私は、以前と同じものを...!」ビビビビ

渚「う、うわああああ!」

事務所


渚「あああああ!」ガバッ

渚「こ、ここは事務所...また、変な夢みちゃったな」ガチャッ

渚「ん?」


翠「この杖...なかなか、本格的ですね」

ゆかり「良く似合ってますよ、翠さん」

渚「う、うわああああああ!!の、呪いがーーー!!」ピュー


翠「おや?」





事務所


翠「......」スラスラ

モバP(翠、相変わらずすごい集中力だな)カタカタ

珠美「ていやー!」

あやめ「うりゃー!」

翠「......」スラスラ

モバP(遠いけど、あの二人があんなにはしゃいでるのに全く動じない)カタカタ

モバP(うーん、俺もあれだけの集中力があればなあ。もっと仕事も効率的にいくのになあ)カタカタ

モバP(...そういえば、翠は何を書いているのだろうか)カタ

モバP(勉強はもう終わってるって言ってたし、気になるなあ)

モバP(うーん...なんだろう)

ちひろ「プロデューサーさん?」

モバP(お、美由紀がかにかまを持ってきたぞ)

美由紀 スッ

翠 パク モグモグ

モバP(集中してても、かにだけはちゃんと食べるんだなあ)

ちひろ「...プロデューサーさん?」

モバP(今度また、なにかかに成分の強い仕事でも持ってこよう)

ちひろ「プロデューサーさん!」

モバP「ああ、ちひろさん。どうしました?」

ちひろ「二回ですよ、二回!呼んだんだから早く気づいてください!」

モバP「いやあ、ごめんなさい。どうしても気になっちゃって...ほら、あの二人」

ちひろ「翠ちゃんと美由紀ちゃんですか?...まあ確かに、気になりはしますが」

モバP「でしょう?」

ちひろ「でしょう、じゃありませんよ~!プロデューサーさん、いいですか...」ガミガミ


翠「......ふう、もう少しで完成しそうです」カタッ

美由紀「おてがみ、かきおわりそう?」

翠「ええ、おかげさまで」ニコッ

美由紀「翠ちゃんのおかあさん、きっと喜んでくれるね!」

翠「ふふっ、きっとそうですね」


こんな感じで不定期に書いていきます。





事務所


翠「......」スッ スッ

千鶴(...翠さん、流石の集中力だな...)

千鶴(前から興味があったみたいだけど、こんなに熱心にのめり込むなんて...)

翠「......」スッ

『不動心』

翠「よし...次ですね。...千鶴ちゃん、いかがでしょうか?」

千鶴「あ、はい。悪くないと...思います」

翠「ありがとうございます。では...次に移りますね」

千鶴(翠さん、本当に向上心が強いなあ...ん?)

モバP「......」コソッ

千鶴(...ん?プロデューサー?いったい耳元で何を...)

モバP「...かに~かに~」ボソボソ

千鶴(ほ、本当に何をしてるの!?気を散らせようと...してるのかな。...でも)

翠「......」スッ スッ

千鶴(やっぱり、翠さんは全然動じない...)

モバP「よし」スタスタ

千鶴(なんでそんなにしたり顔なの...全然効いてなかったのに)

翠「......」スッ

『かに道楽』

千鶴(え、影響されてるー!)

翠「ふう...千鶴ちゃん、これはいかがですか?」

千鶴「え、あ、はい...ちょっと、不安定なようにも見えますね」

翠「成程...わかりました。では...」

翠「......」スッ スッ

千鶴(ど、どうしよう。プロデューサーのせいで方向性が明後日の方向に...)

千鶴(...うーん、でもただ書いてることが変わっただけだし、いいのかな...)

翠「......」スッ スッ

翠「...」スッ

『かにすき』

千鶴(...どうしよう、やっぱり止めた方がいいかも...ん?)

美由紀「......」テクテク

千鶴(今度は美由紀ちゃん?何しに来たのかな...)

美由紀「...えび~えび~」ボソボソ

千鶴(も、もしかして修正!?あれで修正できるの!?)

美由紀「ふー」スタスタ

千鶴(み、翠さんは...)

翠「......」スッ スッ

千鶴(相変わらず、動じてない...ように見えるけど)

翠「...」スッ

『心技体』

千鶴(も、もうわかんない...)ガクッ





コンビニ


飛鳥「...おや?」

翠「あら、飛鳥さん。こんにちは」

飛鳥「ああ、どうも、翠さん...意外だね、翠さんをこういうところで見るなんて」

翠「コンビニには、求める物がほぼありますので...便利なのでつい」

飛鳥「それで、今日はどうしたんだい?翠さんがココを選んだ理由、聞かせてくれないかな」

翠「今日はカレーの材料を買いに...ここなら最近よく来ていますし、戸惑うことはないと思って」

飛鳥「成程、カレーか...」チラッ

飛鳥(美由紀から頼まれて来てみたが...買っている物に奇妙な物はないようだね)

飛鳥(じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、肉...うん、問題はなさ...ん?)

飛鳥(お酢...?即席カレー...?これは報告すべきか、いや...)

飛鳥「...翠さん、そのお酢は一体何に使うつもりなんだい?」

翠「お酢ですか?これは隠し味に使おうかと...」

飛鳥(...カレーにお酢が合うらしい、ということは知っているが...果たして、これを見過ごしていい物だろうか)

飛鳥(いや、野暮なことは言うものじゃないな。時には流れに任せる事も必要だろう)

飛鳥(例えどんなカオスを生み出すことになったとしても...ね)

飛鳥「...いい考えだね、翠さん」

翠「ふふっ、ありがとうございます」

飛鳥「でも、ルーはどうするんだい?見たところ、買ってはいないみたいだが」

翠「? これ、ですよね?」つ即席カレー

飛鳥「...さて、どう説明したものかな」





事務所


美由紀「おつきさま、きれいだねー!」

翠「ええ、中秋の名月ですね」

モバP「ほら、だんごも用意してあるからな」ドスッ

美由紀「わー!いっぱい!」

翠「Pさん、ありがとうございます」

モバP「まあ、作ったのは俺じゃあないんだが。菜帆が作ってくれたんでな」

美由紀「菜帆ちゃん、さすがだねー!」

翠「そういえば、菜帆ちゃんはどこへ?」

モバP「なんか用事があるってんで、遅れてくるって。のあさんと一緒に来るってさ」

翠「でしたら、来るまで食べるのは待っておきましょうか」

美由紀「はーい♪」

モバP「うんうん、仲が良いのはいいことだ」ハハハ

翠「しかし、本当に...美しいですね。普段意識していないからより一層感じるのかも」

美由紀「たしかに、いつもはじーっと見ないもんね!」

モバP「うん、たまにはこうやってじっくり見るのも悪くないな」

翠「ええ...」ボー

モバP「? おーい翠?」

翠「......」ボー

モバP「まいったな、集中モードに入っちゃったよ」

美由紀「PさんPさん!ほら、あそこ!」

モバP「ん?...おっ、菜帆とのあさんか。よし、迎えに行ってくるわ」スタスタ ガチャ

美由紀「みゆきもー!」スタスタ バタン

翠「......」ボー

翠(...本当に、月は綺麗ですね...)

翠(私も、今輝いているあの月の様に美しく輝くことが出来るでしょうか)

翠(...いや、出来ます。私にはPさんや頼れる仲間たちがいますから)

翠(今は難しいことは考えないようにしましょう。せっかくこんなにきれいな景色を...)

ガチャ
タダイマー モドッタヨー! 

翠(大好きなみなさんと一緒に、楽しむことができるのですから)ニコッ





事務所


美由紀「くぅ......」スヤスヤ

翠「ふふっ、美由紀ちゃん、ぐっすりと寝ていますね」

モバP「もうすぐライブだーって、張り切ってるからなー。まあ今は、ゆっくりさせてやろうか」カタカタ

翠「はい...しかし、いつも元気な美由紀ちゃんでも、こんなにぐっすりと...」

モバP「...美由紀もな、今回は特に気合いが入ってるみたいなんだ。誰かに下手なとこはみせられない!って」カタカタ

翠「え...?」

モバP「誰にとは聞いてはいないけど、さあ誰にだろうなあ」ニヤニヤ

翠「......そ、その、なんだか恥ずかしい、です...」ニヤニヤ

モバP「おっ、照れてる照れてる」カタカタ

翠「もう!Pさん、やめてください...」ニヤニヤ

モバP「...さてと、もうそろそろ二人とも門限だな。寮まで送ってくよ」

翠「あ、はい...美由紀ちゃん、寮に帰りますよ...」ユサユサ

美由紀「...う~、おねえちゃん、おにいちゃん、おはよ...」ムニャムニャ

翠「お、お姉...!?」

モバP「ははは、俺はお兄ちゃんか。じゃあ翠姉さん、戸締りだけ確認よろしくな」

翠「ぷ、Pさんの方が年上ですよ!」





ファミレス


千秋「メイドのお仕事?」

翠「はい。次のお仕事はメイド体験、ということでして...何かアドバイスを頂ければ」

千秋「そうね...まず、メイドに大切なのは奉仕の心だから、それを忘れないことかしら」

翠「奉仕の...」

千秋「相手の...この場合は来てくれるお客様ね。...その気持ちがあると、意外と見えなかったものが見えてくるものよ」

千秋「例えば...テーブルの些細な汚れ、誰かが注文したがってる様子などね」

翠「なるほど、勉強になります」

千秋「あとは...そういえば、一緒に誰とお仕事するのかしら?」

翠「美由紀ちゃん、ゆかりちゃん、法子ちゃんです」

千秋(...私の時は、皆で佐城さんをフォローしてあげたけど...)

翠『ご主人様、オムライスのご注文ありがとうございます。では、ケチャップを...』

美由紀『わー!翠ちゃんそれソース!』

ゆかり『ご主人様、コーヒーが入りました。...お砂糖いっぱい、ですか?では...』ゴソッ

美由紀『ゆかりちゃん、いっぱいじゃなくて、一杯!えーと、スプーンいっかいだけってほうの一杯!』

法子『ご主人様、そのドーナツおいしそうだね!...え、くれるの?ありがとー!』

美由紀『法子ちゃん、もらっちゃだめー!』


千秋(...逆どころか、柳瀬さんが苦労する未来が...)

翠「どうされました?」

千秋「...とにかく、ケチャップとソースは間違えないようにね?」

翠「えっ!?」





事務所


翠「......」ペラ ペラ

翠(今日もいい天気ですね...気分が晴れます)ペラ

翠(Pさんとちひろさんがコンビニに行き、誰もおらず寂しいですが...たまにはこうやって一人でいるのも、悪くありませんね)ペラ

カサッ

翠(...そうだ、お茶でも淹れましょうか。ちょうど新しい物が...)

カサカサッ

翠(...? 台所に何か...?)

G <やあ カサカサ

翠「」

キャアアアアア


翠(ご、ごき...どうして、今まで出てこなかったのに...)グスッ

翠(掃除は完璧に、食べ物もそんなにおいてるはずはないのですが...しかし、出てしまったものは仕方がありません)

翠(今、事務所は私以外いません...どうしましょう、恥ずかしながら...視野に入れるのもつらい...)

翠(...いっそのこと、このままいなくなるのを待つ、というのは...はっ!)

翠(もしここで、美由紀ちゃんが来てしまったら...?)

美由紀『おはようございまーす!ふう、のみもののみもの~♪』

G <おいすー カサカサ

美由紀『わ、わあああああああ!!!!????』

美由紀『だ、だれかぁ~』シクシク

翠(美由紀ちゃんは北海道出身...こうなることは、十分に想像できます)

翠(...やはり、ここは私があのごき...む、虫を何とかせざるを得ませんね)

翠(しかし、どうしましょうか...殺虫剤はこの事務所には置かれていません)

翠(叩くと、どうなるか...想像するだけでも、身の毛がよだちます)ブルッ

翠(...なんとかして、逃がす方向にもっていかなければなりませんね。...何か役立ちそうなものは...ん?)

翠(これは...おもちゃの弓矢ですね。これで虫を威嚇すれば、あるいは...)

翠(よし、窓を開けて...)ガラッ

窓     G <あついわ

翠(...水野翠、集中するのです。当てずに近くのところを...)グイッ

ピンッ 

窓   G三  <コッチジャ

翠(よし、うまくいきました!これを繰り返していけば、その内...!)


翠(...いけない、油断は禁物です。最後の一瞬まで、気を張り詰めて...)

翠(...もう一度、よく狙うのです。再び、同じところを...)グイッ

ピンッ

窓 G三 <踏み込みが甘い! 

翠(よし!これはもう一度撃てば、逃がすことができますね)

翠(次が最後の一発です...あれ?)

翠(な、ない...もう矢は残ってないのですか?)

翠(と、なると...撃ったものを取りに行くか、別の物を用意するしかないのですか)チラッ

窓 G <さて、どうする

翠(ううっ、近づくのはこわい...)ブルッ

翠(で、あれば...何か別の物で逃がすのが良いのでしょう。しかし、どうすれば...)

翠(...恐れてはいけません、もうあそこまで来ているのですから、後は私が勇気を出すだけ...)

翠(近くで音を出せば、きっと逃げてくれるでしょう。...では、行きます!)ドンッ

窓 オメガ1、イジェークト!>三G ブーン

翠「」


数分後

ガチャッ

モバP「ただいま戻りまし...うおっ」ドンッ

翠「Pさん...こわい...」シクシク ギュー

モバP「お、おちつけ翠。一体何が...」

翠「うぅ...ひっく、うえぇ...」シクシク ギュー


※どうでもいいミス
オメガ1→オメガ11

●長め



事務所


美由紀「う~~あついよ~~」パタパタ

翠「このタイミングでエアコンが壊れるだなんて...流石に、汗が...」

モバP「すまんな、ちょっと働かせすぎたみたいで...一応明日には修理してもらえるぞ。...でも」

ちひろ「...あ、あつい......」グデー

モバP「ちひろさんもこんなになっちゃってるし...うん、これは今すぐなんとかしないとな」スタスタ

翠「ふう...Pさん、何を...?」

モバP「ほら、冷えピタだぞー」ワサッ

美由紀「冷えピタって、かぜひいた時につかうんじゃないのー?」

モバP「いやいや、こういう時にも使っていいのよ。ほら美由紀もつけときなさい」ペタッ

美由紀「うひゃっ、つめたーい♪」

モバP「ほら、翠にもつけてあげよう」ペタッ

翠「きゃっ!あっ、ひんやりして気持ちいい...」


モバP「あとは...」チラ

ちひろ「うあぁ...」グデー

モバP「よし、二人とも手伝ってくれ」ペタペタ

美由紀「ぺたぺたー♪」ペタペタ

モバP「そらそらそらそら」ペタペタ

翠「い、いいのですかこんなに...?」ペタペタ

モバP「いいのいいの、ちひろさんも喜んでるよ」ペタペタ

ちひろ「」ペタペタ

美由紀「あはは、ちひろさんまっしろ!」

ちひろ「」ムクッ

翠「ど、どうしましたか?ちひろさん」

ちひろ「今の私はただのちひろではありません」

美由紀「な、なに...?」

ちひろ「マミーちひろです!がおー!」ワシャワシャ

美由紀「わー♪」ワシャワシャ

モバP「おお、蘇った」


翠「しかし、それでもやはり暑いですね...」

モバP「まあそうだよな。二人とも、これでアイスか何か買ってきなさい」チャリーン

美由紀「ありがとー♪」

翠「Pさん、ありがとうございます」

ちひろ「気を付けて行ってきてくださいね」マッシロ

美由紀「はーい!いってきまーす!」

モバP「あ、近くのコンビニにしとけよー」

翠「はい、わかりました」


コンビニ


翠「美由紀ちゃん、何がお好きですか?」

美由紀「えっとね、ソーダ!」

翠「では、私はこちらの...チョコにしましょう。Pさんはレモンですね」

美由紀「ちひろさんはメロン!」

翠「ふふ、そうですね。...では、お会計を済ませましょう。すいません」

店員「はい、いらっしゃ...」

店員(なんでこの二人、冷えピタを...?)


事務所


ガチャッ

翠「ただいま戻りました」

美由紀「ただーいまー!...あれ?」

ちひろ「」グッタリ

モバP「ちひろさん、冷えピタが切れたらまたダウンしちまったよ」

美由紀「ちひろさん、アイスだよー」ピトッ

ちひろ「あぐ」ゴロッ

翠「ゾンビ顔負けの演技、お見事です」

モバP「褒めてる...んだよな、わかり辛いけど」

翠「はい、Pさんの分ですよ」スッ

モバP「おう、ありがとう。...ああ、おいしいなあ」

美由紀「Pさん、おつり!」チャリン

モバP「おお、えらいぞー美由紀」

美由紀「えへへー♪」

モバP「ほら、そんな美由紀にプレゼントだ。新しい冷えピタだぞ~」

美由紀「もう、そんなにいらないよ~♪」

モバP「なあ翠、アイスおいしいか?」

翠「ええ、とっても」ニコッ

モバP「うん、そいつはよかった」

美由紀「おいひいー♪」パクパク

モバP「おいおい、そんなに一気に食うと腹壊すぞー」

翠「..こうやって楽しくすごせるなら.、エアコンが壊れるのも案外良かったかもしれませんね」

モバP「ははは、まああんまり壊れすぎるのも良くないけどな。...まあたまには、こうやって夏を楽しむのもいいなあ」

翠「ええ。...夏は、いいですね♪」


ちひろ「うええ」グラグラ

美由紀「ちひろさーん、おきてー」ツンツン






控え室


翠「......むぅ」ジー

美由紀「翠ちゃん、どうかした?」

翠「美由紀ちゃん...これを、見てください」スッ

美由紀「えーと...?『純真アイドル、水野翠』...翠ちゃんのページだー!」

翠「これ自体は、とても嬉しいことです...ファンの方が私のために作ってくださったのですから」

美由紀「?」

翠「問題はここの一部です...」スッ

『...また、翠ちゃんはちょっと天然である。よく仲の良い美由紀ちゃんに助けてもらっているが、そこがまたかわ...』

美由紀「あー...」

翠「これは由々しき事態です...どういうわけか、私が天然であると知れ渡ってしまっています」クッ

美由紀(お料理番組であれじゃあ、ばれてもしょうがないような...)

翠「今回はちょうどいい機会です。ここでファンの皆さんには私が天然ではないと、主張しておかねばなりません」キリッ

美由紀「うーん...そうなのかなあ」

翠「つきましては、この私の主張をまとめた書を...」パラパラ

美由紀「それはぜったいだめー!」ガシッ

翠「あっ!か、返して下さい!」

美由紀「こんなのMCで話したら、みゆきの方が恥ずかしいよー!」

翠「で、ですがそれでは!」

美由紀「とにかく、だめなものはだめなのー!」

翠「...こうなっては仕方がありません。美由紀ちゃん、お許しください!」




数分後

ガチャ

モバP「そろそろ時間だぞー。...ん?」

翠「」チーン

美由紀「翠ちゃん、翠ちゃんは強かったよ」

美由紀「ただし間違った強さだった」

モバP「いったい何が...」

美由紀「はいPさん、これもってて!」

モバP「おう?...ふむ......おう、まかせろ」

美由紀「おねがいねー!じゃあ翠ちゃん、行くよー!」グイグイ

翠「...はっ!?」

モバP「ほら、行くぞ行くぞ」グイグイ

翠「ま、待ってくださいPさん!それが、それがないとわた」バタン


ちょっと後/事務所



ちひろ 「」ドキドキワクワク

ミナサン、ホンジツハヨロシクオネガイシマス

ヨロシクー!

ちひろ「あっ、始まった!」

♪~

ちひろ「初めは...Pa曲ですね」

ちひろ「...翠ちゃん、こんなにふっ切れたようにも歌えるんですね、感心しました」ウンウン





●番外編


千秋「ふぅ...」

雪美「......千秋......たいへん.........?」

千秋「ふふ、ありがとう佐城さん。大丈夫よ」ナデナデ

雪美「......だめ.........ペロ.........おいで.........」

ペロ「ンニャア」

雪美「......もふもふ......ね......?」

千秋「佐城さん......ふふ、ありがとう。じゃあ遠慮なくもふもふさせてもらうわ」ダキッ

ペロ「ニャー」ペロッ

千秋「きゃっ、この子ったら...♪」ウリウリ

雪美「......」

ペロ「ナァー」ゴロゴロ

千秋「ふふっ、ここは気持ちいいかしら?」ナデナデ

雪美「.........」

ペロ「ニャニャー」

千秋「はあ、可愛いわね.........」スリスリ

雪美「............」

ペロ「...ニャー」

千秋「...? 佐城さんが、寂しいって?」

雪美「......ペロ......おしずかに......」

ペロ「ニャーァ」

千秋「......ふふっ、佐城さん、ほら」

雪美「.........」ギュー


モバP「二人は仲良しだなあ」ハハハ

ちひろ(ナチュラルに千秋ちゃんがペロちゃんと会話してるのはスルーですかそうですか)




ビーチ


美由紀「うみだー!」

翠「ええ、なんてきれいな砂浜...」

美由紀「翠ちゃん、こっちこっちー!」

翠「ふふっ、急いでも海はにげま...」

美由紀「えいっ!」パシャ

翠「きゃっ!もう、美由紀ちゃんったら!」

美由紀「あははー♪」

モバP「うん、楽しそうで何よりだ」

美由紀「Pさんもこっちー!」

モバP「ははは、今行くぞ」ジャバジャバ

美由紀「えーい!」バシャ

モバP「うわっぷ」ステーン バシャーン

翠「だ、大丈夫ですか?」

モバP「ちょっとビックリしたけど、大丈夫だよ」ハハハ

翠「ふふ、頭に海藻がついてますよ」スッ

美由紀「たのしーね!」キャッキャ

客(...なんであの人スーツで...?)


ビーチ:グラビア撮影


パシャパシャ

翠「♪」

カメラマン「はーい、いい感じですよー!」

モバP「うん、翠は水着姿も映えるなあ」

美由紀「うん!翠ちゃん、とってもセクシーだね!」

翠「//」

カメラマン「あっ、その表情いいですね!」パシャ

モバP「おっ、照れてる照れてる」

美由紀「翠ちゃん、かわいー!」

翠「」スゥー ハー

翠「...」キリッ

カメラマン「凛々しいですね!」パシャパシャ

モバP「あ、戻った」

美由紀「翠ちゃん、かっこいいね!」

翠「//」

カメラマン「いいですよー!」パシャパシャ

モバP「うーん美由紀、そろそろ次の仕事の準備しとこうか」

美由紀「はーい!」

モバP(これ以上はカメラマンさんも困っちゃうからなあ)ハハハ

翠「」シュン

カメラマン「哀愁ただよう表情、いいですよ!」パシャパシャ


海の家


ザワザワ

翠「みなさん、こんにちは!」

美由紀「こんにちはー!」

ワー キャー

美由紀「きょうは、みゆきたちのお仕事体験にきてくれてありがとー!」

カワイー

翠「私たちの考えたオリジナルメニューもありますので、どうかよろしくお願いします」



女客「すいません、美由紀ちゃんオリジナルメニューひとつ!」

翠「承りました。美由紀ちゃんオリジナルをおひとつですね。...美由紀ちゃん、お願いします」

美由紀「はーい!すぐできるからちょっとまっててねー!」

女客(翠さんが接客で、美由紀ちゃんがシェフなんだ。なんだか意外)

美由紀「...できあがり!翠ちゃん、お願いね!」

翠「はい。...お待たせしました、かにさんアイスクリームになります」

女客「わー!...おいしい!」

翠「ふふっ、ありがとうございます」

男客「すいませーん!」

翠「はい。...ご注文お受けいたします」

男客「えっと、翠ちゃんオリジナルを一つで!」

翠「私の...ですか。ありがとうございます、すぐにお持ちしますね」スタスタ

男客(翠ちゃんのことだから、きっとお酢を使った何かなのかな...お酢かき氷とか)

翠「...お待たせしました。生姜かき氷になります」

男客「しょ、生姜!?」

翠「夏の海は暑く、体温が上がりやすいので...体温を冷やすものを合わせてみました」ニコニコ

男客「な、なるほど...」

男客(こ、これはありなのか?えっと...)チラ

美由紀「ふんふんふふーん♪」ジュー

男客(美由紀ちゃんが何も言ってないってことは...だ、大丈夫なんだよな?)パクッ

翠「どうでしょうか?」ニコニコ

男客「い、意外とおいしい!」

翠「...ありがとうございます。自分の作った物が褒められると、心地よいですね」クスッ

男客「」ドキーン

男客「も、もう一つお願いします!」

翠「はい、すぐにお持ちしますね♪」スタスタ

美由紀(翠ちゃん、よかったね♪...もし一作目のあれをそのまま売っちゃってたら...まあ、今はいいや)ジュー





事務所


美由紀「菜帆ちゃん、はーい!」パコン

菜帆「は~い♪」パコン

モバP「うむ、なんとまあふわふわした空間なんだろうか」カタカタ

ちひろ「なんだか、親子みたいにみえますね」クスッ

菜帆「ちひろさん、私はお母さんじゃありませんよ~」プンプン

美由紀「すきあり!」パコン

菜帆「きゃ~♪」ポテン

美由紀「菜帆ちゃん、罰ゲームだよ!」

菜帆「う~ん、やさしくしてくださいね?」

美由紀「えーと、どうしようかな...あ!これ!」スッ


菜帆「これは...ねこみみ、ですか~?」

美由紀「うん!今から菜帆ちゃんはねこ菜帆ちゃんだよ!」

菜帆「うふふ、ねこさんで~す♪」ニャー

モバP「うん、かわいいぞ菜帆」

菜帆「どうも~♪ぷにぷにします?」ニャーン

モバP「しません。......よし、ひらめいた」カタカタカタカタ


ガチャッ

翠「おはようございます」

美由紀「おはよー!...翠ちゃんも、はい!」スッ

翠「ねこみみ、ですか...にゃん♪」スッ

菜帆「翠ちゃん、と~っても似合ってますね~♪」

モバP「」カタカタカタカタカタカタカタ

ちひろ「プロデューサーさん、落ち着いて!」

モバP「はっ!...いや、落ち着いてますよ?平常心平常心」カタカタカタカタ

菜帆「ぷにぷにねこさんですよ~」プニャーン

美由紀「みゆきもねこさんー!」カニャーン

翠「にゃんにゃん♪」スニャーン

モバP「」バタッ

ちひろ「プロデューサーさん?プロデューサーさん!ちょっと!」

モバP「はい?」ガバッ

ちひろ「うわっ、ビックリした!もう、嬉しすぎて気絶したのかと...!」

モバP「まあ、感動したのは確かですが。それで気絶はしませんよ」ハハハ

菜帆「ちひろさんも、はいっ♪」スッ

ちひろ「えっ!?...ち、ちひにゃんですよ~」テレッ

モバP「」バタッ

ちひろ「ちょっ、プロデューサーさん!起きてください!起きてくださいったら~!」



次スレからは菜帆さんも入れていきます。

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