ーーカリオストロの部屋ーー
コポコポ…カチャカチャ…
カリオストロ「…これにヤモリの尻尾と、亀の甲羅の粉末を入れて、っと…」パラパラ
カリオストロ「…よし、後は一煮立ちさせるだけだ…!」コトコト
紫色をした液体に、何やら怪しい材料を次々と入れていくカリオストロ。
最後の材料を入れ終わり、真剣な面持ちでそれを煮詰めていると…
パアアアアッ!!
カリオストロ「!!…よっ、よし…!!これだ…!」
謎の液体は突然光を発し始め、見る見るうちに明るいピンク色へと変化した。
カリオストロ「ははっ…!やっぱりオレ様は、天才だぜ…!」
カリオストロ「完成だ…オレ様特製、惚れ薬!!」ドン!!
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カリオストロ(ここまで来るのに苦労はしたが、開祖のオレ様に不可能はねえ…!)
カリオストロ(理論通りなら、この薬を飲んだ人は…その後すぐに見た相手を、好きになるはずだ!)
カリオストロ(こっ…こいつを使えば、グランの奴も…っ///)カアアアッ
ーーーグラン「…カリオストロ、愛してるよ…」ニコォッ ーーー
カリオストロ「~~!!!///」ゴロゴロゴロ
カリオストロ「はあっ、はあっ…!はっ、早くこれをもって、あいつの所に行かねえと…!」ムクッ
コンコン
カリオストロ「うぎゃああっ!!」ビクウッ!!!
クラリス「あ、あの~…うち、ノックしただけなんだけど…」
カリオストロ「なっ、何だ…クラリスか…!ビックリさせるんじゃね
え…!」ハアハア
クラリス「あのねししょー!美味しいクッキーがあるから一緒に食べよっ!!入っていい??」
カリオストロ「なっ!?だ、ダメだ!!お前一人で食べてろ!」
クラリス「ええー、せっかくだんちょーが作ってくれたのに…」
カリオストロ「…何!?グランが作ったって!?」ガタッ
クラリス「まあでも、忙しいならしょうがないかぁ…また今度一緒にお菓子食べようねっ!」タッタッタッ
カリオストロ「あっ、おっ、おい待て!待ってくれええええ!!」
カリオストロ「ク…クラリスの奴……後でみっちりしごいてやるからな……!」ギリギリ
カリオストロ「……いや……別にクラリスから貰わなくっても、グランに直接貰いに行きゃいいじゃねえか……?」
カリオストロ「その時自然にこの惚れ薬を飲ませてやれば…!」
カリオストロ「んー!カリオストロってやっぱり天才!☆」キャピキャピ
カリオストロ「そうと決まればこうしちゃいられねえ!!さっさと薬を瓶詰めして、グランの部屋に持って行かねえと!!」
ーーーグランの部屋ーーー
グラン「うーん、初めてお菓子作りなんかしたけど…成功したみたいでよかったなぁ」
グラン「疲れちゃったし、しばらく休憩しよう…」
コンコン
グラン「…?はーい、入っていいよ!」
カリオストロ「ねえねえ団長さん!カリオストロも、団長さんの作ったクッキー食べてみたいなっ!☆」ガチャ
グラン「…あー…ごめん、ついさっきクラリスに上げて無くなっちゃった…」
カリオストロ「」
カリオストロ「クソッ…!!あの野郎…絶対許さねえ…!!」ゴゴゴゴ
グラン(な、なんかブチギレてる…)
グラン「…い、一応余った材料があるから、少しならこれから焼いてあげられるけど…」
カリオストロ「…ホント!?ありがとっ団長さん!☆」キャピキャピ
グラン「…」(怒ったりぶりっ子したり、忙しい子だなぁ…)
グラン「とりあえずしばらく時間かかるから、その辺にかけといてよ。」
カリオストロ「わかった!」ピョコッ
グラン「~♪」コネコネ
カリオストロ「…それにしても、グランが菓子作りなんて…一体どういう風の吹き回しだ?」
グラン「ん?いや、ルリアにしつこく甘い物が食べたいってねだられてさ。やった事なかったけど、楽しそうだったからやってみたんだ。」コネコネ
カリオストロ「ふーん…ルリアにねぇ…」ムス-
グラン「ーーよし、あとはオーブンで焼くだけだ…」
カリオストロ「…!ねっ、ねえ団長さん!カリオストロ、何だか喉も渇いてきちゃった!一緒にティータイムにしよっ!」
グラン「…そうだね、そしたら紅茶も一緒に入れるか」
カリオストロ「こっ、紅茶はカリオストロが入れるよっ!☆団長さんはクッキー作りで忙しいもんね?」
グラン「いや、もう後は焼くだけだし別に…」
カリオストロ「忙しいよな!?!?」グワッ
グラン「アッハイ」
グラブルの世界には多分オーブン無いな
竃とかのがよかったかも
カリオストロ(ふふ、完璧だったぜ…オレ様の演技…!)
グラン(び、びっくりした…何であんなに紅茶を淹れるだけのことにこだわるんだ…!)アセアセ
カリオストロ(…後は、グランの奴の隙を見計らって、この薬を入れてやれば…!)コポコポ
グラン「…おっ、そろそろ時間かな…?」スクッ
カリオストロ(…!今だ!!)トクトクトク
グラン「…よし、よく焼けてる。カリオストロ、一緒に食べるよ!」
カリオストロ「お、おう。こっちもちょうど出来上がったぜ。」
カリオストロ(ククク…計画通りだ…!後はこいつに、惚れ薬入り紅茶を飲ませるだけ…!!)
カリオストロ「いっただっきまーす☆」ヒョイパクヒョイパク
グラン「頂きます」サクサク
カリオストロ(さあ飲め…オレ様が作った、その紅茶をな…!)ククク
グラン「うん、我ながらいい出来だと思う…」カチャッ
カリオストロ(来たぁっ!!)
グラン「…」ゴクゴク
グラン「…う、うん…紅茶も美味しい」
グラン(…変な味がする…)
カリオストロ(っしゃあああっ!!!!)グッ
グラン「…?さっきから一体どうしたんだよ…?」
カリオストロ「ねえ団長さん☆なんか、体に変わった所ない??」ズイッ
グラン「えぇ…変わった所なんて特に…」
グラン「っ!ま、まさか何か仕込んだのか!?」
カリオストロ「そんな訳無いじゃん☆それよりほらほら!何か変わった所は??」ムギュウウ
グラン「うわっ!!///ち、ちょっとくっつきすぎだって!」カアアッ
カリオストロ「…?ほ、本当に何にも変わらないのか…?」
グラン「だ、だから近いって!///それで一体何を入れたんだよ!!」
カリオストロ(嘘だ…!調合は完璧だった!一体どこで間違えたってんだ…?)
ガチャッ!!
ルリア「グラン!!さっきのクッキーの余りないで…すか…」
グラン「あっ、ごめん今ちょうど売り切れちゃった…」
ルリア「…っ」ポ-
グラン「…?一体何が…」
ルリア「…あ、あの…グラン…その…私…」モジモジ
カリオストロ「…?はっきりしねえ奴だな、今オレ様たちは忙しい…」
ルリア「…ごめんなさい、グラン…っ!」ギュウウウッ
カリオストロ「…はっ!?」
グラン「!?なっ、ル、ルリア!?///」
ルリア「わ、私なんだか…変なんです…!あなたの顔を見た途端…突然こうしたくなっちゃって…!」ムギュ-
カリオストロ「こっ、これは…もしかして…!」
ルリア「あっ、ああ…グランの匂い…!」スリスリ
カリオストロ(間違いない…!グランは今、あの薬で『惚れられやすい体質』になってやがるッ!!)
グラン「どうしたんだよ!?今日は何か皆おかしいよ!!」
ルリア「グラン…!お願いです…チュー、してくれませんか…?」
グラン・カリオストロ「…はっ!?」
ルリア「もう私、抑えきれません…!…グランからしてくれないなら、私から…!」ズイッ
グラン「なっ…やめ…!」
ルリア「…やめません…いただきます…!///」ガシッ
カリオストロ「うおおおおおっ!!」ドンッ!!
ルリア「きゃあっ!な、何するんですかカリオストロさん!!」
カリオストロ「グ、グラン!!さっさとここから逃げるぞ!!」ダッ
グラン「う…うん…!」ダッ
グラン「はあっ、はあっ……!カリオストロ!!い、一体何をしたんだよ…!」ダダダ
カリオストロ「はっ…はあっ…いや、それは…その…」ゴニョゴニョ
グラン「クソッ…あっ!!おーい>>12!!助けてくれ!!」
カリオストロ「…!やめろ!今他の奴を呼んだら…!!」
マリー
ルパンの方のカリオストロと紛らわしいから、できれば今度からタイトルに【グラブル】とつけてほしい
伯爵ww
期待
むしろルパンの方がつけろ
安価スレなら安価ってスレタイにつけろ
マリー「うわっ、団長!?どうしたのよそんなに汗びっしょりになって…」
グラン「ルリアが…はあっ…お、おかしくなっちゃって…はあっ…」
マリー「…と、とりあえず、アタシの部屋に入って!ほら!」
グラン「ありがとう、恩に着る!!」バタン
カリオストロ「ま、待て…!!今、マリーと二人きりになるのはマズイ…」ゼエゼエ
カリオストロ「おい、グラン開けろ!!おーーい!!」ドンドンドン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マリー「…全くもう、何で君はいつもトラブルを抱えてくるのよ…」
グラン「ご、ごめん…」
マリー「…ま、それももう慣れたから、気にしてないけどね」ハァ
グラン「…ありがとう…やっぱりマリーは優しいね」ニコッ
マリー「!?」キュウン
マリー(なっ、何なの!?今の感覚…まるで、真綿で胸を締め付けられるような…!)ドキドキ
マリー「な、何言ってんのよ…ほとぼりが冷めたら、すぐに出ていってもらうから…!」
グラン「分かってるって…うう、汗で体がベトベトだ…」パタパタ
マリー(…!グランの匂いが…こっちまで…!)
マリー(汗の匂いなんて、嫌なはずなのに…何でだろう、ずっと嗅いでいたくなっちゃう…っ///)モジモジ
マリー(も、もっと…近くで…)
マリー「あ、あのさ…汗かいてるなら、これ…使っていいよ」スッ
グラン「ん…?いいの?これ、マリーのタオルでしょ?」
マリー「大丈夫よ!そっ、それにほら、汗でアタシの部屋を汚されても困るじゃない!」シドロモドロ
グラン「…確かにその通りだ…ありがとう、使わしてもらうよ」ゴシゴシ
マリー「…」ジト-
グラン「…?どうしたの?」
マリー「ほら、使ったなら返してよ!はやくはやく!!」ソワソワ
グラン「えっ、いや流石にそれは…洗って返すよ…」
マリー「それじゃ意味ないじゃない!!ほら、はやく!!」
グラン「意味ないって何!?」ガ-ン
マリー「えーい、まどろっこしい!アタシに早くそれをよこしなさい!!」ガシッ
グラン「だ、ダメだってマリー…ちょっ、うわああっ!!」ドサッ!!
マリー「フ、フフ…もう逃さない…!!」ワキワキワキ
グラン「やめ、やめてくれ…!」
マリー「すんすん…ぷはっ…!だ、団長の匂い…もっと、嗅いでたい…っ///」ムギュウウ
グラン「う、うわああっ!!!助けてくれえええええっ!!!」
カリオストロ「アルス・マグナああああっ!!」ドゴオオオオン!!!
マリー「きゃあっ!!な、何!?」ビクゥッ
カリオストロ「あ、危ねえ…どうやら逆レ○プ寸前、ってとこだったらしいな…」
グラン「おっ、女の子がそんなこと言っちゃいけませんよ!?!?」
カリオストロ「馬鹿言ってねえで早く逃げろ!!今のお前からは、女を惹きつけるフェロモンがムンムン出てんだよ!!」
マリー「待って…お願い、行かないで、団長…!」ウルウル
グラン「う、ぐっ…!///」
カリオストロ「…」イラッ
カリオストロ「早く逃げるぞって、言ってんだろうがあああっ!!」ムンズ
グラン「ぎええええっ、く、くびがじまるゥッ!!」ズズズズ
マリー「ああっ、だ、だんちょおおっ…!」
カリオストロ(クソッ、この状況は一体何が原因なんだ…!?)
カリオストロ(調合は完璧だった…!本来ならあそこで、グランはオレ様のことをすっ…好きになって…それで全部が終わるはずだったのに!)
カリオストロ「どうして、こんなことになっちまったんだよっ!!」ガンッ
グラン(120%お前のせいやんけ?)
グラン「あ、あのさ…だから、カリオストロは紅茶に何入れたんだよ…」
カリオストロ「あぁ!?栄養補助剤だ!!死ね!!」キッ
グラン「な、何だこの理不尽すぎる生物は…」
カリオストロ「くそっ…!あっ、おい!!向こうに>>22がっ!!」
コワフュール
ルパンじゃねーのかよ死ね
そもそもカリオストロは元となる人物がいるんで紛らわしいも何も無いと思う……
強いて言えば史実のカリオストロと思うのならまだ理屈は通る
カリおっさん好きって結局のところ全部ホモでは…?
なんだぁてめぇ
コワフュール「うーん…団長、どこ行ったのかしら…」キョロキョロ
グラン(やっ…やばい…!こっちに来る…!)
カリオストロ(とにかくどこでもいいから隠れる場所は…あった!あそこの物置に入ってろ!)ゲシッ
グラン(痛い痛いっ!わ、わかったから蹴るなって!!)バタン
コワフュール「…あっ、カリオストロ!団長がどこに行ったのか知らない?」
カリオストロ「! さっ、さあな…」メソラシ-
コワフュール「…そっか…せっかくこのお花、団長にあげようって思ってるのに…」スッ
カリオストロ「…!?おまっ、それ今までずーっと大切にしてた花壇の…!?」
コワフュール「うん、そうなんだけどねー…何でかわかんないけど、突然団長にあげたくなってきちゃって…」
コワフュール「へへ、喜んでくれるかな…?」テレテレ
カリオストロ「で、でも…お前それ、誰にも触らせてなかったのに…本当にいいのかよ…?」
コワフュール「うん、いいの。団長にあげるなら、私の1番大切な物がいいかなって…」
コワフュール「それに、団長ならこの子を大切にお世話してくれるだろうし…」
カリオストロ(ざ、罪悪感が…)ズキズキ
声優つながりのカードキャプターさくらイベの配布さくらはSSRらしいね
カリオストロ「…あ、あのな?コワフュール。その花は、お前が世話した方がいいと思うぞ…」
コワフュール「…?なんで?」
カリオストロ「ほら、グランの奴は優しいからよ…自分のことよりも、お前が喜んでることの方が嬉しいだろうぜ」
カリオストロ「あー…だから、グランはその花を貰うことよりも、お前がが楽しくそれを育ててる方が、喜んでくれるっていうか…」
コワフュール「…わかった…やっぱり団長って、とっても素敵な人だね…」ポ-
カリオストロ(…オレ様がいうのも何だけど、ベタ惚れだな…)
コワフュール「だけど私、どうしても何か団長にしてあげたい…何したら喜んでくれるか考えてみる!」ルンルン
カリオストロ「おっ、おう…頑張れよ」
コワフュール「じゃあね、カリオストロ!」ツカツカ
カリオストロ(…あいつ、彼氏にどんどん貢いちまうタイプだな…悪い男に騙されないといいが…)
今はこれが精一ぱぁ~い
臭いフェチの女の子いいね
期待
終わり?
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