カリオストロ「…ショタ化グラン?」 (33)

グラン「うーん、今日は久しぶりに依頼もないし、思う存分羽を伸ばせそうだなぁ…!」ノビ-

グラン「思い返せばここ最近、働き詰めだったからなあ…自分で言うのもなんだけど、結構頑張ったよね僕」

グラン「…よし、今日は久しぶりに、街で買い物でも…!」ウキウキ

カリオストロ「ねえ団長サンっ!カリオストロね、お願いがあるんだけど…!」ヒョコッ

グラン「遠慮します、じゃあ」ダッ

カリオストロ「なっ、おいっ!?」


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カリオストロ「テメエ待ちやがれ!!全空一の美少女であるオレ様が頼んでるんだぞ、要件くらい聞けよ!!」ガシイッ!!

グラン「い、嫌だ、離せッ!!どうせ僕を新薬の実験台にしたりするんだろ!!せっかくのオフにそんなことしてたまるか!!」ジタバタ

カリオストロ「だ、大丈夫だ!!今回の薬は絶対安全だから!!」

グラン「やっぱり実験台になるんじゃん!?」

カリオストロ「…クソッ…!お前がそこまで言うなら仕方ねェ…だがな、オレ様にも秘策ってもんがあるんだぞ…!」ニタァ

カリオストロ「ねえ、団長サンっ!これ、なんだかわかるかなっ?」スッ

グラン「…!?そ…それは…っ!!」カアアッ!!

カリオストロ「カリオストロね、偶然見つけちゃったんだ…!団長サンのベッドの下に隠されてた、『秘密』の本…!!」ゴゴゴ

グラン「ふ、ふざけんな!!返せッ!!」バッ

カリオストロ「おっと、口の利き方には気をつけな…!」ヒョイ

カリオストロ「これからの態度次第では、このエロ本のコピーが、オマエの名前と共にばらまかれることになるんだぜ…!」

グラン「が…ぐ、ぎが…」プルプル

カリオストロ「ねっ、団長サン…もう一度だけチャンスをあげる!」

カリオストロ「カリオストロの実験に…付き合ってくれるよねっ?」

グラン「…ハ…イ……」

カリオストロ「うへへ、それで良いんだよ…!付いて来い!錬金術の発展に、犠牲は付き物だぜ!」トコトコ

グラン(神様…いつかこの邪悪に、聖なる裁きを…)

カリオストロ「さあ、ここだ!入ってくれ」ガチャ

グラン「…?あれ、ここってカリオストロの部屋じゃないよね?どうしてこんな所に…」

カリオストロ「まあそりゃ、中に入ればわかるさ…ほれ、早く来い」

グラン「…全く気が進まないけど…おじゃましまーす…」シブシブ

巨大な錬金術の道具「」ズ-ン

グラン「…ってうおお!?」

カリオストロ「どうだ、すげえだろ?今回の実験には、オレ様も特に力を入れてるんだ。道具も巨大化するからスペースが足りなくて、新しく場所を借りたってわけよ。」

グラン「な、なるほど…でも、カリオストロがこれだけの力を注ぐ研究って…?」

カリオストロ「…いいか…絶対誰にも言うんじゃねえぞ?」トコトコ

カリオストロ「実はな、今回オレ様が作ったのは…」ボソボソ

カリオストロ「…若返りの薬だ。」ボソッ

グラン「…なっ、えええええっ!?」

カリオストロ「しっ、こ、声が大きい!!騒ぐな!!」

グラン「ご、ごめん…でも、すごいじゃん!!そんな薬を作れたら、一体どれだけの人が救われるのか…!!」

カリオストロ「…グラン、よく聞け。」

グラン「…?カリオストロ?」

カリオストロ「…人の魂ってのは、終わりがあるから始まりがあるんだ。その絶対的な秩序は無闇にいじくれるもんじゃねえし、いじって良いもんでもねえ。」

カリオストロ「現にオレ様は半永久的な命を手に入れたことで、全空の錬金術師から追われる身になった。若返りの薬なんてもん、本来あっちゃいけねえんだ。」

グラン「…っ。でも、じゃあなんでカリオストロはこんな薬を…?」

カリオストロ「…人間ってのは年を取り、やがて死ぬもんだ。それは、変えられねえ。」

カリオストロ「でもよ、頭ではわかってても…皆必ず『一度でいいからあの頃に戻りたい』、そう思っちまうんだよ。」

カリオストロ「…そんな奴らが、たった『1日だけ』若かりし時を取り戻すことができる。そんな仮初めの夢を見るための薬が、コイツなんだ。」

グラン「…。」

カリオストロ「…っと、ガラにもなくしんみりした話をしちまったな。あんまり気にしないでくれ」

グラン(…そっか…カリオストロは僕より長く生きてきて、僕より多く人が老いて死んでいくのを見てきた。…だからこそ、こんな薬を作りたいと思うのかもしれないな)

カリオストロ「…そこでなんだけどねっ、団長サン☆この薬は『ほぼ』完成した状態にあるんだけど、人体での治験はまだ終わってないんだっ!」

グラン「うん、そうなんだ…」

グラン「…ん?」

カリオストロ「どりゃあああっ!!隙ありィッ!!」ブン

グラン「もぐごおっ!?」カポン

カリオストロ「おらっ、観念して飲みやがれ!!大丈夫だ、人を若返らせても殺すようなもんは入ってねえ!!」ドタバタ

グラン「もごっ、もごごおぅっ!!」ジタバタ

カリオストロ「く、くそっ!!往生際の悪い奴め…!!おらっ、鼻つまんでやる!飲め!飲めえっ!!」ガシィ

グラン「ぐ、ぐもおっ!?」

グラン(ク、クソっ…息が、もう…!)

ゴクン

グラン「ぷはあっ!!の…飲んじゃった…!」

ピカアアアッ!!

グラン「…!?体中が光って…!?」

グラン「う、うわあああああああ!!!」

ドゴオオオオオン!!!

グラン(?)「ゲホッ、ゲホッ…うう、一体僕、どうなって…!」

グラン(?)「…!?僕の体、縮んで…っ!」ワナワナ

カリオストロ「…ふ…ふはは…!喜べグラン!実験は成功だ!」

カリオストロ「お前の体は、約十歳分若返っている!つまり今のお前は…5歳、ってとこだな!」

ショタグラン「なっ…はあああああっ!?」

ショタグラン「も、もっと小刻みに若返らせたりできなかったの!?ここまで小さくしなくてもいいじゃん!」ギャ-ギャ-

カリオストロ「し、しょうがねえだろ!オメーみたいなガキに使うような薬では元々ねーんだよ!!」ギャ-ギャ-

ショタグラン「ならなんで僕を実験台に選んだんだよ!!」

カリオストロ「お前が一番チョロそうだったから」

ショタグラン「てっ…テメエ!!!」

ドンドン!!

ショタグラン・カリオストロ「!!」ビクゥ!!

ルリア『ど、どうしたんですか!?中から爆発音?みたいなのが聞こえましたよ!?』

ショタグラン「ち、ちょっとどうすんの!?ルリア来ちゃったよ!!」ボソボソ

カリオストロ「この薬の存在は、広めていいもんじゃねえ!効果はたった1日なんだ、なんとかしてゴマかすぞ!!」ボソボソ

ショタグラン「そ、そんなこと言われてたって!!」

ルリア『あ、開けますよ!?えいっ!!』

ガチャ!!

ルリア「…あれっ?カリオストロさんと…そこにいるのは…?」

カリオストロ「あ、ああ!コイツはその、なんだ…グランの奴の、親戚だ!!」

ショタグラン「っ!お、おねえちゃん、こんにちは!」

ルリア「ええっ!?うわあ~っ、かわいいです~っ!!」ナデナデムニムニ

ショタグラン「う、うぶ、おねえちゃん、やめっ」グニグニ

ルリア「あれ?でも私、グランに親戚がいるなんて初めて聞いたんですけど…」

カリオストロ「あ、あいつにも人に言えないような、複雑な家庭の事情があるんだよ!あんまり首を突っ込まないでやれ!」

ショタグラン「!?」クルッ!

カリオストロ(や、やめろ…!そんな恨みがましい目でオレ様を見るんじゃねえ…!)プルプル

ルリア「はう…そ、そうだったんですね…。…ねね、ボクは何て名前なの?」

ショタグラン「っ!?え、えと、その…僕は…」

ショタグランの名前 >>0019

ブルー

ショタグラン「っ!?え、えと、その…僕は…」

ショタグラン(ど、どうする…!何でもいい、何かそれっぽい名前は…!)キョロキョロ

ルリア「?」キョトン

ショタグラン(ルリア…蒼の少女…青…?)

ショタグラン「っ!ブルー!!僕の名前はブルーっていうんだ!」

ルリア「へぇー、かっこいい名前ですね!…ふふっ、私も巷では『蒼の少女』なんて名前で有名なんですよ?」ドヤァ

ショタグラン(そ、それ知らん人にあんまり言っちゃいけないやつでは!?)

ルリア「えーと、ブルー君はグランサイファーに来たのは初めてですよね?私が案内してあげますね!」

ショタグラン「えっ!?あ、いや、僕はいいよ!」

カリオストロ「る、ルリア!あんまりコイツを連れ回して、物でも壊したりしたら…!」

ルリア「いえっ!せっかくここに来たんですから、探検しないと損ですよ!ほら、行きましょうブルー君!」ダッ!!

ショタグラン「う、うわああっ!?」

カリオストロ「おっ、おいっ!待て!!」ダッ

カリオストロ(ク、クソッ…面倒なことになっちまった…!!よりによって、世話焼き好きなルリアに見つかっちまうなんて…!)

ルリア「あっ!ブルー君、見てください!あそこにいるのは >>23 さんです!」

フォルテ

フォルテ「だああっ!!」キン!ガキン!!

ショタグラン(っ、すごいな…休みの日だっていうのに、あんなに激しい稽古をしてるのか。)

ルリア「フォルテさんはすっごく強くって、依頼の時も魔物をけちょんけちょんにしちゃうんですよ!…まあ、グランも負けてないですけどね!」フンス

カリオストロ(目の前にいるのがそのグランだって知ったら、どう思うんだろうな…)

ルリア「でも、今日は修行中みたいなので、邪魔しない方がいいですね…他のとこに行きましょうか?」

ショタグラン「う、うんっ、そうす…うわっ!?」ヨロッ

ルリア「っ!?ブルーくん、危なっ…!」

ショタグラン(しまった…!慣れない体のせいで、バランスが…!)

シュババッ!!

ショタグラン「…?痛くない…?」

フォルテ「ふぅ…危ないところだったな、少年?」ギュム

ショタグラン「っ!?」ギュムムム

カリオストロ「…ほう?」ニヤッ

ショタグラン(ふ…フォルテさんに今僕、だ、抱っこされて…)カアアアッ

ルリア「す、すごいですフォルテさんっ!あの距離から一瞬で、ブルー君を助けに…!」

フォルテ「なんて事はない。だが、次からはもっと気をつけて歩くんだぞ?」スッ

ショタグラン「は、はひ」ドキドキドキ

カリオストロ「よかったなブルー!!フォルテの奴がこんなに優しくしてくれるの、珍しいんだぞ!?」ニヤニヤ

ショタグラン(あっ、あいつ…!誰のために僕が、嘘ついてると思って…!)ギリギリギリ

フォルテ「…にしても、貴様はいい目をしている…まるで団長を見ているようだ。」

ショタグラン「なっ!?」ドキイ

ルリア「その通りです!実はこの子、グランの親戚の子なんですよ!」フンス

フォルテ「なるほど、どおりで…!」フッ

ショタグラン(あっ、やばい これ無理やり稽古やらされるやつだ)

フォルテ「貴様、ブルーと言ったな?貴様には強くなるための『素質』がある。こっちに来い、私が稽古をつけてやろう!」ガッシ

ショタグラン「うわああああっ!!い、嫌だあああっ!!」

ルリア「あ、あはは…」

カリオストロ「wwwwwwwwwwwww」ゲラゲラ

ショタグラン「何故だ。何故僕は小さくなってまで、フォルテさんにボコボコにされなきゃならないんだ。」ブツブツ

カリオストロ「おいグラン…小さくなるってのも悪くねえんじゃねえか?バレる気配もないし、オレ様も見てるのだんだん楽しくなってきたわ」ボソボソ

ショタグラン「こっ、この…っ!そんなこと言ってると、薬の事バラして…」ボソボソ

カリオストロ「エロ本」

ショタグラン「…すいませんでした」ギギギ

ルリア「ほらブルー君!今度はあっちに >>31 さんがいますよ!」

ナルメア

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