モバP「もしも、アイドルの個性が」 (22)

モバP(以下P)「正反対だったら」

ちひろ「まーたこの人は、仕事中に訳の分からない事を……」

P「いや、そんな事言わずに聞いてくださいよ。うちのアイドル達って皆個性的じゃないですか」

ちひろ「たまに個性が爆発してる子もいますけどね」

P「良くも悪くもそんな個性が受けてる昨今。もし、その個性が正反対だったり、別方向だったりしたらどうなるかなってふと思ったわけです」

ちひろ「ほう、それは少し面白そうですね。まぁ、溜まってた仕事が片付いて少し暇なのでプロデューサーさんの戯言に付き合ってあげましょうか」

P「ありがとうございます。そういうなんだかんだノリの良いところ好きですよ」

ちひろ「そ、そんなお世辞はいりませんから早くその脳内に溜まった妄想を吐き出してください!///」


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P「そうですねぇ……例えば」

菜々「おっはようございまーす!」

P「本当に17歳で墓穴を掘らないウサミンとか」

菜々「藪からスティックになに朝から失礼な事言ってるんですか! ナナは墓穴掘ったことありませんし、正真正銘の17歳です!」

P「ソウダネ」

菜々「心がこもってないです!」

P「それでですね」

菜々「無視⁉」

~妄想~

菜々「ウサミン星からやってきた安部菜々、17歳です☆ ウサミン星は、実は月の裏側にあるんですがウサミン星の化学力で皆に見つからないように隠れてるんです!」

菜々「今日のライブが楽しみで徹夜しちゃいましたけど、若さでカバーしちゃいますよ!」

~妄想終了~

P「みたいな?」

ちひろ「すごい……墓穴を掘らない菜々さんの違和感がやばいです! プロデューサーさんの妄想なので若干古さが隠し切れませんがそれでも若さに満ち溢れていることを感じます」

菜々「だ、だから菜々は墓穴を掘りませんし17歳ですってば……!」

P「菜々さん、夢のクレヨン王国のOPってなんて名前でしたっけ」

菜々「ン・パカ マーチですか? あれって、妙に耳に残るんですよねぇ。なつかし……くないです! たまたまYouTubeで見たんで知ってただけです」

ちひろ「それでこそ菜々さんです」

※夢のクレヨン王国の放送期間は1997年(平成9年)9月7日から1999年(平成11年)1月31日

P「とまぁ、こんな感じです」

ちひろ「大体わかりました。もし上手くハマればアイドルの子たちを別の方向性で売り出せるかもしれませんね」

P「そういう事です。では、次行ってみましょう」

菜々「ナナにはフォローなしですか⁉」

P「……自分に自信のない幸子」

ちひろ「ほほう?」

~妄想~

幸子「ボ、ボクは可愛くないですしひんそーでちんちくりんです……」

幸子「ラ、ライブとか失敗したらどうしましょう……! こんなボクは、穴を掘って埋まってた方がいいんです!」

~妄想終了~

ちひろ「これはいけません。レギュレーション違反です」

P「ダメですか?」

ちひろ「ダメと言うか、これって完全に765プロダクションさんのあのアイドルですよね?」

P「まぁ、可愛いのに自信が無いアイドルって言うとどうしてもその子が浮かんじゃいますからね。……でも、自信のない幸子もよくありませんか? こう、ワシャワシャ撫でて精いっぱい励ましたい」

ちひろ「一理ある」

ちひろ「プロデューサーさんの妄想力も中々なものですね?」

P「でしょう? 私の妄想力は53万です」

ちひろ「どこの宇宙の帝王ですか。馬鹿な事言ってないで次行きましょう、次」

P「ちひろさんも段々乗ってきましたね。それじゃあ」

卯月「おはようございます! 島村卯月、今日も頑張ります!」

P「頑張らない不真面目しまむー」

卯月「ふぇ⁉ な、何の話です? 私、不真面目でしたか⁉」ワタワタ

P「ああ、ごめんごめん。そうじゃないんだ。実は、かくかくしかじかで」

卯月「しましまうづうづですね! 理解しました!」

P「それじゃ、不真面目なしまむーまで3、2、1」

卯月「あ、そこは私がやるんですね」

卯月「え、えーと、その……」

P「……」ワクワク

ちひろ「……」ワクワク

卯月「し、島村卯月頑張りません。えーと、その……ワ、悪い子なのでレッスンもさぼっちゃいますよ!」フンス

卯月「あと、そのお酒……はダメなので炭酸とかたくさん飲んじゃいますよ!」

P(可愛い)

ちひろ(可愛い)

P「ふぅ……大天使ウヅキエルの御姿が見れたので、もうこの世に未練はありません。ちなみに、卯月と菜々さんはレッスンに行きました」

ちひろ「なに勝手に大賢者ってるんですか。プロデューサーさんが死ぬと、このプロダクション……というかアイドルたちが大変なことになるので死なないでくださいね」

P「まぁ、それなりに信頼されてると思いますから俺が死んだら悲しんでくれるくらいはしてくれると信じてます」

ちひろ(こいつ……まじか……っ!)

きらり「うきゃー☆ Pちゃんおはよー! 今日もきらりんパワーではぴはぴすゆう?」

ちひろ「プロデューサーさん」

P「うむ、次はきらりでいこう」

きらり「うゆ? 何の話ぃ~?」

P「実はアイドルの個性が今と違ったらって話をしててな。実際に違ったらどうなるか妄s……イメージしてたんだ」

きらり「おもしろそー☆ きらりもやるぅ!」

われこういうのすき

P「きらりはそうだな……口調もそうだが、その元気いっぱいで見てるこっちも元気になりそうなそのパワフルなところが個性だな。その逆だから……大人しいきらりとか?」

きらり「え? はいそうですね……」

P「どうしたきらり! 口調が変だぞ⁉」

きらり「どうだったー、きらりの演技ぃ☆ Pちゃんの為に頑張ったのぉ☆」

P「あ、そ、そうか演技か……あーびっくりした」

ちひろ「あのハイテンションから急に真顔になったのでギャップが凄まじかったですね」

きらり「こんなんでよかったのぉ?」

P「あぁ、大丈夫だ。ありがとう。それじゃ、そろそろレッスンに行ってきなさい」

きらり「はーい☆」

P「敬語を使う大人しいきらりもアリと言えばアリだった」

ちひろ「でも、いつもの元気いっぱいのきらりちゃんの方がしっくりきますよね」

P「それな」

P「さて、次は……まゆかな」

ちひろ「……ついに、そこに触れてしまいますか」

P「まゆはなぁ……俺の事を好きだって言うのを公言してて、そういうキャラって事で推してるから……そうだな。俺の事が嫌いなまゆとか」

まゆ「ないです」

P「うおぉ、びっくりした⁉」

P「まゆ、急に出てくるんじゃない! 驚きすぎて心臓がまろび出るかと思っただろ!」

まゆ「ごめんなさい、Pさぁん。でも、Pさんがいけないんですよぉ?」

P「俺が?」

まゆ「だって……まゆがPさんを嫌いになる事なんて絶対にありえませんから、そんな荒唐無稽な事を言えば誰だって突然現れたくなりますよぉ」

P「そういうものなのか?」

まゆ「そういうものなんです。ねぇ、ちひろさん?」

ちひろ「え、えぇそうね……(なんで、そこで私に振るのかなぁ⁉)」

P「まぁ、二人がそう言うならそうなのかもしれんな。でもほら、あくまで『もしも』の話d まゆ「ないです」」

P「」

P「そ、そうかないか……」

まゆ「はい♥」

P「変な事言って悪かったな」

まゆ「いえいえ、分かってもらえたならいいんです」

P「じゃあ、あれだな。へちょくないまゆだな」

まゆ「へ、へちょくないです!///」

P「可愛い」

まゆ「あ、あのその///」カアアアア

P「可愛い」

まゆ「れ、レッスン行ってきますねぇ!///」バヒューン

P「いやぁ、やっぱりまゆはへちょいなぁ」

ちひろ(いつか刀傷沙汰にならないことを祈ります)

P「ふぅ、妄想を吐き出したら大体満足しました」

ちひろ「まだアイドルは居るんですけど、もういいんですか?」

P「ええ、また妄想が溜まったら吐き出すかもしれませんけども。あ、最後にもう一人だけ……」

凛「……!」ガタッ

P「ちひろさんでやりましょう」

凛「」

ちひろ「わ、私ですか⁉ 私……別にアイドルではないんですけど……」

P「何言ってるんです。ちひろさんは、充分アイドルに通用しますよ。ちひろさんで〆ようと思ってたのでお願いしますよ」

ちひろ「し、仕方ないですね……プロデューサーさんの頼みなので、特別にやってあげます」

ちひろ(ど、どんなことを要求されるのかしら)ドキドキ

P「そうですね……お金に興味のないちひろさんとか?」

ちひろ「プロデューサーさんのココロのスキマを、お埋めします。もちろん、お金は一銭も頂きません。プロデューサーさんが満足されたらそれが何よりの報酬ですよ」

P「はは、なんだろ……言ってることは天使なのに何でか震えが止まらねぇや」ガクブル

ちひろ「プロデューサーさんがやらせたんじゃないですか! っていうか、私そんなにお金にがめつくないですからね⁉」

P「え」

ちひろ「え」

凛「」

おわ凛

正直、しまむーと最後のがやりたかっただけ
ちひろさんは慈悲深い天使デス

また、ネタが溜まったらやるかもしれません


ちひろが儲かりまっかー?とかいうからますます守銭奴イメージになりましたね

卯月が天使だったので満足

おい忠犬が待ってるぞ

ままゆ可愛い



>>14
>刀傷沙汰
刃傷沙汰(にんじょうざた)

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