サターニャ「ガヴリール怖い」 (62)

サターニャ「なぁーっはっはっはぁっ!! 今日もみすぼらしいわねガヴリール!」

ヴィーネ「あ、おはようサターニャ」

ガヴリール「・・・・・・」

サターニャ「あらぁ? 沈黙は肯定の意を成すことなのよぉ?」

サターニャ「何も言えないのかしらぁ? えぇ?www」ニヤニヤ

ヴィーネ「また朝から煽って・・・」

ガヴリール「・・・・・・」





ガヴリール「おはよう」

ガヴリール「サターニャ」





サターニャ「!?」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1489322074

サターニャ「ガヴリールが普通に挨拶を返したぁっ!?」

ガヴリール「なんだよ、私が普通に挨拶返しちゃ悪いのかよ?」

サターニャ「な、なんてこと・・・!」

サターニャ「これは男三郎臀肉事件より恐ろしいことが起こるに違いないわ!」

サターニャ「何を考えているのガヴリール!」

ガヴリール「・・・・・・」





ガヴリール「」ニコ





サターニャ「」ゾワ

ヴィーネ「ま、まぁ良いじゃない? ほら、授業始まるよ?」

サターニャ「ふ、ふんっ! まぁ良いわ、余計なことは考えないことね!」スタスタ

ヴィーネ「まったく何でこうも毎日毎日乱がしいのかしら・・・」

ガヴリール「・・・・・・」





サターニャ「(なに・・・? なんであのとき・・・)」

サターニャ「(笑ったの・・・?)」

サターニャ「(変なガヴリール・・・)」





ガヴリール「」ニコニコ


―― 昼 ――


サターニャ「(もうお昼か・・・)」

サターニャ「」チラ

サターニャ「(あれ? ガヴリールがいない・・・)」

サターニャ「(ヴィネットだけ置いていくなんて珍しいわね)」










ガヴリール「サターニャ」










サターニャ「ひっ!?」ビク

サターニャ「ちょ、ちょっと! 驚かさないでよ!」

サターニャ「右心室が破裂するでしょ!?」

ガヴリール「なんだ、悪魔のくせに驚いたのか?」

サターニャ「なっ!? そ、そんなわけないでしょ!?」

サターニャ「貴女のような愚天使のためにわざと驚いてあげたのよ!」

サターニャ「ふふん、光栄に思いなさい?」ドヤッ

ガヴリール「・・・・・・」





ガヴリール「やっぱり可愛いなこいつ・・・・・・」ボソ





サターニャ「?」

サターニャ「よく聞こえなかっt」

ガヴリール「いや?」

ガヴリール「なんでもねぇよ」ニコ

サターニャ「」ゾワ

ヴィーネ「ちょっとガヴ! どこに行ってたの?」

ガヴリール「私はこいつを昼飯に誘おうとしてただけだけど?」

ガヴリール「サターニャ」

ガヴリール「一緒に食べようか?」

ガヴリール「な?」ニコ

サターニャ「え、えぇ・・・」ビクビク

サターニャ「(なんなのこいつ・・・)」

サターニャ「(今日のガヴリール、少しおかしいわ・・・)」

サターニャ「ちょっとガヴリール」

ガヴリール「?」

サターニャ「今日のあんた、少しおかしいわよ?」

ガヴリール「あ? どこがだよ?」

ヴィーネ「ガヴがおかしいのはいつものことだけど・・・」

サターニャ「な、なんていうか妙に大人しいというかさ!」

サターニャ「それにニヤついてて気持ち悪いし!」

ガヴリール「へぇ?」

ガヴリール「随分と酷いことを言うんだな?」

ガヴリール「サターニャ」ニコ

サターニャ「―――っ!」ゾク

ヴィーネ「別に普通じゃない? 気の所為だと思うよ?」

サターニャ「う、うーん・・・」

ガヴリール「・・・・・・」

サターニャ「(おかしいと思うのは私だけ・・・?)」

サターニャ「(そんなはずはないわ・・・あの目)」

サターニャ「(凄く嫌な感じ・・・)」

サターニャ「はぁ・・・一体なんなのよ・・・」ピッ

自販機『』ガコン










ガヴリール「サターニャ」










サターニャ「ひぃっ!?」ビクッ

サターニャ「だ、だからいきなり声かけないd」

ガヴリール「サターニャもそれ、好きなんだ」

ガヴリール「甘くて美味しいよな?」





ガヴリール「お揃いだな?」ニコ





サターニャ「・・・あんた、具合でも悪いの?」

ガヴリール「あ?」

サターニャ「いつもなら虫唾が走るとか散々罵詈雑言を喚き散らすでしょ!?」

ガヴリール「お前、そんな言葉知ってるんだな」

サターニャ「ま、まぁね!」

ガヴリール「まぁ良いじゃねぇか」

ガヴリール「そろそろ昼休み終わるぞ?」

サターニャ「・・・・・・」

サターニャ「(ちょ、調子が狂うわ・・・)」

サターニャ「(今日は本当に疲れたわ・・・)」スタスタ

サターニャ「(早く家に帰って休もう・・・)」スタスタ

サターニャ「・・・?」クル

サターニャ「?」キョロキョロ

サターニャ「・・・・・・」

サターニャ「(なんか・・・今誰かに見られてたような・・・?)」










「・・・・・・」


―― 自宅玄関前 ――


サターニャ「?」スッ

サターニャ「なにこれ? 封筒・・・?」

サターニャ「後で見よう」ガチャ

サターニャ「えーと・・・?」

サターニャ「ん? 写真・・・?」スッ

サターニャ「!?」バッ

サターニャ「なにこれ・・・私が・・・買い物してるところ・・・?」

写真『』




サターニャ「て、手紙もある・・・」





『 今日はハヤシライスを作るんだね

  美味しく出来ると良いね










  包 丁 で 指 で も 落 と て し ま え 』





サターニャ「ひっ!?」

サターニャ「気持ち悪い! なによこれ!?」

サターニャ「きっとガヴリールかラフィエルの仕業ね!?」

サターニャ「怖がる私を嘲笑う魂胆に違いないわ!」

サターニャ「良いわよ、こんなの無視してやるんだから!」

サターニャ「本当に天使って碌な奴がいないのね! ふんっ!」










「・・・・・・」

不穏な空気が


―― 翌朝 ――


サターニャ「・・・・・・」

写真『』

サターニャ「・・・・・・」





手紙『 昨日の夜はお楽しみだったようだね

    ほら、君のモノを拭き取ったティッシュだよ?

    全部見て選んだんだよ

    椅子の染みが広がってきたね

    いつも君を見ているよ

    君が使ったこのティッシュを君の口に詰め込みたいね 』





サターニャ「・・・あの駄天使!!」

サターニャ「よ、よくも私の・・・!///」

サターニャ「絶対文句言ってやるんだから!」

サターニャ「・・・・・・」

サターニャ「(で、でもこれって試されているのかしら・・・?)」

サターニャ「(どこまでもバカにして・・・!)」

サターニャ「良いわよ、こうなったらとことん耐えてやるんだから!」



―― 教室 ――


ガヴリール「・・・まぁ、そういうわけで」

ガヴリール「もうネトゲはやめた」

ヴィーネ「はぁ!? あのガヴがネトゲをやめた!?」

ヴィーネ「ほ、本当に本当なのね!?」

ガヴリール「あぁ、なんか飽きた」

ガヴリール「それに別のものにハマったというか」

ヴィーネ「別のものって?」

ガヴリール「それは言えない」

ヴィーネ「・・・ガヴまさか、また碌でもないものじゃないでしょうね?」

ガヴリール「どうしてそうなるんだよ?」

サターニャ「(何よ別のものって・・・白々しい!)」

ガヴリール「あぁ、あともう部屋に来なくて良いから」

ヴィーネ「どうして!?」

ガヴリール「また部屋が一層散らかるというか・・・」

ヴィーネ「そんなのいつものことでしょ! べ、別に私は気にしないし」

ガヴリール「いや、来るな」

ヴィーネ「私はガヴのことが心配d」










ガヴリール「いいから来るなっつってんだろ!!!!」クワッ










ヴィーネ「」ビクッ

サターニャ「」ビクッ

ガヴリール「怠惰主義をやめるつもりはない」

ガヴリール「でも自分のまわりのことは最低限やるつもりだよ」

ガヴリール「それに今まで通りだろ?」

ガヴリール「何も四六時中ヴィーネが私といるわけじゃないんだし」

ガヴリール「な?」ニコ

ヴィーネ「」ビク

ヴィーネ「・・・うん」シュン

サターニャ「(な、なんだったの今のは・・・?)」


―― 放課後 ――


ヴィーネ「ねぇ、サターニャ」

サターニャ「なによ?」

ヴィーネ「今日さ、帰りにクレープ食べに行かない?」

ヴィーネ「ラフィも誘ってさ?」

サターニャ「え? ガヴリールは・・・あ」

ヴィーネ「・・・なんかガヴ、今日は機嫌悪いみたいでね?」

サターニャ「わ、わかったわ! それならガヴリールの分まで」

サターニャ「この私が大いに盛り上げてあげるわ!」

ヴィーネ「ありがとう」ニコ

サターニャ「(まったく・・・ヴィネット落ち込ませてんじゃないわよ!)」










「・・・・・・」


―― 自宅 ――


サターニャ「・・・・・・」





手紙『 君には友達がいるんだね

    とても楽しそうだね

    笑顔の君はとても醜いね

    君に友達はいらないよね

    すごく邪魔だね

    みんな死んでしまえば良いね

    そして泣いて泣いて

    また1人ぼっちになれば良いね 』





サターニャ「」プルプル

サターニャ「いい加減にしなさいよね!!」


サターニャ「モノには限度ってものがあるでしょ!?」

サターニャ「私の友達・・・クラスメートに死ねだなんて!」

サターニャ「もう我慢の限界だわ! 絶対明日ボコってやるんだから!」

サターニャ「(ガヴリールかラフィエルの仕業だと思ってたけど)」

サターニャ「(ラフィエルも写真に写ってるんだからあいつじゃないわね・・・)」

サターニャ「・・・・・・!」

サターニャ「(いえ、待ちなさい)」

サターニャ「(あの碌でもない淫魔紛いの考えることよ!)」

サターニャ「(きっと妙な方法でやったに違いないわ!)」

サターニャ「まずはラフィエルから尋問ね!」





―― 翌日 ――


サターニャ「ラフィエルはどこ・・・!?」キョロキョロ





ラフィエル「サターニャさぁん?」ヌルヌル





サターニャ「あ! いたわねこの零細天使!」

ラフィエル「そんな殺生な・・・」

サターニャ「ちょっと! なんで私にあんな嫌がらせするのよ!?」

ラフィエル「え?」

サターニャ「毎日毎日写真を送りつけてきて・・・気持ち悪いのよ!」

ラフィエル「え? え?」オロオロ

ラフィエル「い、一体何のお話でしょうか・・・?」

サターニャ「惚けても無駄よ! いい加減にしないと・・・!」

ラフィエル「ま、待って下さいサターニャさん!」

ラフィエル「私、本当にわからないんです!」

サターニャ「え・・・?」

ラフィエル「そ、それは毎日サターニャさんを弄b・・・ん゛ん゛っ!」

サターニャ「(今なんて言ったこいつ)」ビキビキ

ラフィエル「可愛がっているのは私ですけど、写真とは一体・・・?」

サターニャ「(本当にラフィエルじゃないの・・・?)」

サターニャ「(じゃあ残るは・・・)」

サターニャ「・・・悪かったわね、今私が言ったこと忘れてちょうだい」

ラフィエル「は、はぁ・・・?」

サターニャ「とんだ勘違いだったわ・・・まったく」

ラフィエル「・・・?」










「・・・・・・」


―― 教室 ――


サターニャ「ちょっとガヴリール! 話があるわ!」

ヴィーネ「あ、サターニャ」

ヴィーネ「実はさっきガヴね? 体調が優れないとか言って」

ヴィーネ「早退したの・・・」

サターニャ「え?」

ヴィーネ「もう心配で心配で・・・」

ヴィーネ「この前のこともあるし、なんか最近ガヴの様子が変で・・・」

ヴィーネ「無理矢理部屋に入ろうとしたら、どうやら鍵まで変えてたみたいで・・・」

サターニャ「そこまでする? よっぽど見られたくないものがあるのね」

サターニャ「(暗室みたいになってるのかしら?)」

ヴィーネ「わ、私・・・ガヴに嫌われたのかなぁ・・・?」グス

サターニャ「ちょ、ちょっと! 泣くんじゃないわよ・・・!」オロオロ

ヴィーネ「で、でもぉ・・・!」グス

サターニャ「だあぁぁもうっ! 今日はラフィエルも連れて」

サターニャ「3人であいつの部屋に強襲するわよ!」

ヴィーネ「え・・・?」

サターニャ「ジッとしてても埒が明かないでしょ!?」

サターニャ「だからしっかりしなさい! 悪魔でしょ!?」

ヴィーネ「・・・うん」

サターニャ「それに私もあいつに話があるしね」

サターニャ「(逃げやがったわねあいつぅ・・・!)」


―― 放課後 ――


ヴィーネ「あ、なんかガヴに買っていってあげた方が良いかな?」

ヴィーネ「大方栄養が偏っていそうだし」

ラフィエル「あ、では私もご一緒に」

サターニャ「私は先にあいつのところに行ってるわ」

サターニャ「早く問い詰めてやるんだから・・・!」

ヴィーネ「じゃあ、すぐにそっちに行くから」スタスタ

ラフィエル「・・・サターニャさん」

サターニャ「な、なによ?」

ラフィエル「何か込み入った事情がおありで?」

サターニャ「な、なんでもないわよ・・・」

サターニャ「それに、これは私自身の問題で・・・!」

ラフィエル「・・・・・・」

ラフィエル「困ったら、いつでも相談して下さいね?」

ラフィエル「私達、友達じゃないですか」

ラフィエル「ね?」ニコ

サターニャ「なっ!?///」

サターニャ「あ、ああああんたなんかに相談したらもっと事がややこしくなるわよ!」

ラフィエル「ふふ・・・では、私も行ってきます」スタスタ

サターニャ「・・・・・・」

サターニャ「(何よあいつ・・・良いところあるじゃない・・・///)」


―― ガヴリール宅玄関前 ――


サターニャ「ガヴリールゥ! 出てきなさい!」ドンドンドン

サターニャ「居留守を使っても無駄よ!」ピンポンピンポーンピピピピ

サターニャ「開ーけーなーさーいー!」ドンドンドン

サターニャ「・・・?」

サターニャ「本当にいないのかしら・・・?」

サターニャ「はぁ・・・ドア壊すとうるさいしなぁ・・・」

サターニャ「・・・ヴィネット達のところに行こっか」

サターニャ「(ん? なんかサイレンがうるさいわね)」


―― マル○チ駐車場 ――


サターニャ「・・・・・・」





通行人1「うわっ・・・すごい血・・・」

通行人2「通り魔ですって・・・怖いわぁ~・・・」





サターニャ「・・・・・・・・・」





通行人3「誰も犯人を見ていないらしいぞ・・・」





サターニャ「・・・・・・・・・・・・」





通行人4「あ、運ばれてくわよ・・・」





救急隊員「よし、上げるぞ」カタン










ヴィーネ「」ドクドク





ラフィエル「」ドクドク










サターニャ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」










――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



サターニャ「(あの後のことはよく覚えていない・・・)」

サターニャ「(2人とも、病院に運ばれて・・・命に別状はなかった)」

サターニャ「(でも、血はいっぱい出てた・・・すごく痛かったよね・・・)」

サターニャ「(2人とも、事件のことはよく覚えてないらしい・・・)」

サターニャ「(刑事さんから事情を聴かれて・・・でも、上手く言えなくて・・・)」

サターニャ「(ただ、ラフィエルは左腎付近を刺されていたって・・・)」

サターニャ「(明確に殺意のある犯行だって言ってた・・・)」

サターニャ「(そして今日も封筒が・・・)」





写真『』





サターニャ「怖い・・・怖い怖い怖い怖い怖いぃっ・・・!!」ガタガタ

サターニャ「なにが・・・一体どうなってるのよ・・・!?」

サターニャ「ガ、ガヴリールがやったの・・・?」

サターニャ「そ、そんなはずない! だ、だってあの2人はあいつの友達じゃない!」

サターニャ「そ、そんなはずは・・・!」ガクガク

サターニャ「(別に犯人がいるというの・・・!?)」





手紙『 汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い!!

    君は籠絡されているだけなんだよ

    君はどこまでも愚かだからね

    君の所為で大切な友達が傷ついてしまったね

    君は死神だね

    切迫した恐怖に怯える君の顔はとても美しいね










    次 は 君 も 殺 し て や ろ う か ? 』





サターニャ「ひいぃぃぃぃっ!? ひっ・・・うぅぅぅぅぅぅぅ・・・!!」ポロポロ

サターニャ「(もう嫌・・・誰か助けて・・・!)」ポロポロ










ピンポーン










サターニャ「ひっ!?」ビク


期待

サターニャ「い・・・いや・・・・・・!!」ガタガタ





ピンポーン     ピンポーン     ピンポーン










ドンドンドンドンドンドンドンッ!!!!










サターニャ「殺される・・・殺される・・・・・・!!」ポロポロ

「・・・・・・」

「・・・サターニャ」

「私だ」

「ここを」

「開けろ」

サターニャ「ガヴリール・・・?」

サターニャ「(ど、どうしよう・・・)」

サターニャ「・・・・・・」

サターニャ「・・・・・・・・・」

サターニャ「」ガチャ





ガヴリール「・・・・・・」





サターニャ「ガ、ガヴリール・・・」

ガヴリール「・・・・・・」

ガヴリール「」ギュ

サターニャ「!?」

ガヴリール「怖かったよな・・・? 悲しいよな・・・?」

ガヴリール「私も・・・すごく怖いんだ・・・」

ガヴリール「大切な親友が2人も刺されて・・・辛い・・・!」

サターニャ「ガヴリール・・・」

ガヴリール「私も・・・もうどうして良いかわからないんだ・・・」

ガヴリール「でも・・・一番辛いのはお前だよな・・・?」

サターニャ「(ガヴリール・・・)」

サターニャ「(こいつが・・・あんな惨いことなんて・・・)」

ガヴリール「・・・なぁ」

ガヴリール「今日は・・・お前のところに泊めさせてもらえないか?」

サターニャ「え・・・?」

ガヴリール「1人は・・・怖いんだ・・・」

サターニャ「・・・わかったわ」ギュ

ガヴリール「」ギュ

サターニャ「(・・・写真のことは尚更言えないわね)」

サターニャ「(今のこいつに言ったら・・・また余計な心配をかけちゃうから)」

サターニャ「(私が・・・私が犯人を見つけてやる・・・!)」

サターニャ「・・・ガヴリール」

ガヴリール「・・・?」

サターニャ「明日は・・・ヴィネット達のお見舞いに行くわよ?」

ガヴリール「あぁ・・・」










―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




サターニャ「・・・・・・ん」ムク

サターニャ「(んー・・・あれ? ガヴリールがいない・・・)」

サターニャ「・・・あ、メール」スッ

『一度家に戻ってから病院に行く』

サターニャ「・・・・・・」

サターニャ「・・・?」チラ

サターニャ「あれ? これってガヴリールの・・・」スッ

サターニャ「はぁ・・・あいつ、まだ家にいるわよね?」

サターニャ「届けていくか・・・」


―― ガヴリール宅玄関前 ――


サターニャ「ガヴリール、忘れ物よ!」ピンポーン

サターニャ「ちょっと? いるんでしょー?」

サターニャ「・・・?」ガチャ

サターニャ「あれ? 開いてんじゃん」

サターニャ「ガヴリールゥ! 入るわよ?」

サターニャ「(暗っ! なんでこんなに暗いのよ!)」

サターニャ「電気のスイッチは・・・あった」カチ










写真『』

写真『』

写真『』

写真『』

写真『』

写真『』

写真『』

写真『』

写真『』

写真『』

写真『』

写真『』










サターニャ「ひっ!?」ゾワ

サターニャ「な、何よこれ・・・!?」

サターニャ「ぜ、全部私が写ってるじゃない・・・!」

サターニャ「(じゃ、じゃあ・・・全部ガヴリールが・・・!?)」

サターニャ「机に何か・・・?」スッ

サターニャ「っ!?」





銀のナイフ『』

写真『』




『 許さない    許さない    許さない    許さない    許さない

  汚い     汚い     汚い     汚い     汚い     汚い

  死ね     死ね     死ね     死ね     死ね     死ね










  サ タ ー ニ ャ は わ た し の も の だ 』










サターニャ「ひいぃぃっ!?」ドタ


サターニャ「なにこれ・・・血塗れじゃない・・・!」

サターニャ「これ・・・もしかしてガヴリールの・・・?」ガタガタ

サターニャ「そんな・・・そんな・・・・・・!」ガタガタ















「  見  ら  れ  た  」










サターニャ「」

ガヴリール「バ、バレた・・・! バレたバレたバレたぁっ!!」

ガヴリール「ササササターニャにいぃぃっ!!」

ガヴリール「あぁ・・・! あぁあ・・・・・・ああぁぁぁぁぁぁっ!!」ガクガク

サターニャ「ひいぃぃぃぃっ!?」チョロロロ・・・

ガヴリール「うぅうぅぅぅぅふうぅぅうぅぅぅぅっ!!」ガシッ

サターニャ「いやぁっ! 離してぇっ!!」ポロポロ

ガヴリール「見たんだな・・・? ずっと隠してきたのに・・・」

サターニャ「あ、あんたはキチガイよ!」

サターニャ「どうしてこんなことを・・・!?」

ガヴリール「お前はいつ見ていても飽きないからな・・・?」

ガヴリール「お前がバカな真似をするたびに」

ガヴリール「ずっと心の中で組み伏せて犯してやりたいと思ってたんだよ!」

サターニャ「ひっ!?」

ガヴリール「お前は可愛いからなぁ・・・?」

ガヴリール「ヴィーネもラフィも、お前に近づき過ぎたんだよ・・・」

サターニャ「あんた達親友でしょ!? なんであんなこと・・・!?」

ガヴリール「お前以外がどうなろうと知るもんか!!」

ガヴリール「私はお前の苦しむ顔が見ていたいんだよ・・・」

ガヴリール「なぁ? サターニャァ?」ニコ

サターニャ「そんな目で見ないで・・・!」

ガヴリール「ヴィーネもラフィも私が刺した・・・」

ガヴリール「お前に写真を送ったのも私だ・・・」

ガヴリール「でも何も問題ないよな?」

ガヴリール「だって、サターニャは私のこと好きだもんな?」ニコ

サターニャ「え・・・?」ゾワ

ガヴリール「私はな? 怖いんだよ・・・」

ガヴリール「お前が私から離れていくことがな・・・」

ガヴリール「私はお前にとって特別な存在でなければならないんだよ!」

ガヴリール「お前に近づくヴィーネもラフィも妬ましいんだよぉっ!」

ガヴリール「サターニャには私だけいれば良いんだよ!!」

サターニャ「な、何言ってんの・・・?」ビクビク

ガヴリール「なぁ・・・? 優しいお前は」

ガヴリール「絶対に私を見捨てないよな・・・?」

ガヴリール「な・・・?」スッ

サターニャ「触らないで!!」バシッ

ガヴリール「・・・っ!?」

ガヴリール「・・・・・・」

ガヴリール「・・・こんなの」

ガヴリール「こんなの違う・・・!」

ガヴリール「どうして私の思い通りにならないんだよ!?」

ガヴリール「こんなの間違ってんだろ!!」

ガヴリール「あぁぁぁぁぁぁっ!!」バシィッ

サターニャ「痛いっ!?」

ガヴリール「私が・・・私が今のでどれだけ傷ついたかわかるか!?」

ガヴリール「私がどれだけお前のことが好きかわからないのか!?」バシィッ

サターニャ「やめてぇっ!!」ポロポロ

ガヴリール「ふふっ・・・今から私だけのものにしてやるよ・・・!」ゴソゴソ

サターニャ「い、いやぁっ!!」ジタバタ

ガヴリール「はぁはぁ・・・!」ゴソゴソ

サターニャ「や・・・やめなさいよ!!」ドンッ

ガヴリール「うぐっ・・・!」ゴト

サターニャ「」ダッ










ガヴリール「・・・・・・」










ガヴリール「・・・ふーん」

ガヴリール「追いかけっこか・・・・・・」

サターニャ「はぁはぁ・・・!」

サターニャ「と、とにかく助けを求めなきゃ・・・!」

サターニャ「警察・・・! 110番・・・!」スッ

サターニャ「・・・・・・っ!?」

サターニャ「どうして繋がらないのよ!?」

サターニャ「!?」





通行人「」

通行人「」

通行人「」

通行人「」





サターニャ「え・・・?」

サターニャ「なんでみんな・・・倒れてるの・・・?」










ガヴリール「私が全員眠らせたんだよ」










サターニャ「!?」バッ

ガヴリール「もうこの世界で起きているのはお前と私だけだ・・・」

ガヴリール「ふふ・・・っ!」スッ

ナガンM1878『』

サターニャ「ひっ・・・!?」ビク

ガヴリール「魔界通販からの流れモノでな・・・?」

ガヴリール「よく出来てるよな、これ?」

ガヴリール「本当はこれでヴィーネ達を撃つつもりだったんだけど・・・」





ガヴリール「お前で楽しませてもらおうか・・・?」ニコ





サターニャ「い・・・いやあぁぁぁぁぁっ!?」ダッ

ガヴリール「はははは・・・っ!!」ダァーッン

サターニャ「ひいぃっ!?」

ガヴリール「サターニャァ~? どこだぁ~?」

ガヴリール「出てこいよぉ~?」

ガヴリール「殺しはしないからさぁ~?」





サターニャ「(ど、どうしよう・・・!?)」

サターニャ「(このまま隠れていても見つかっちゃうわ・・・!)」

サターニャ「(ん・・・? あいつの上にクレーンが・・・?)」

サターニャ「(・・・・・・)」

サターニャ「(ガヴリール・・ゴメンなさい・・・)」スッ

サターニャ「この魔弾で・・・!」





サターニャ「頭を冷やしなさい!!」ドンッ

ワイヤー『』ブチッ





ガランガランッ!!!!





ガヴリール「!?」










ガラガラガラッ!!!!





ガヴリール「ぐえぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!?」グシャァッ





サターニャ「ガヴリール・・・!」

ガヴリール「ぐっ・・・うぅ・・・うぐっ・・・!」ドクドク

ガヴリール「わ、私は・・・諦めないぞ・・・!」ゴソ

サターニャ「!?」

ガヴリール「この藁人形は・・・結局最後まで使わなかったが・・・!」

ガヴリール「今・・・ここで・・・燃やしてやるよ・・・!」

ガヴリール「ははっ・・・悪魔の火炙りだ・・・!」

ガヴリール「苦しめ・・・! 大火傷で生き地獄を味わえ・・・!!」シュボッ

サターニャ「や・・・やめてぇっ!!」










ガヴリール「があぁぁぁぁぁぁぁぁ゛っ!!!?」ゴオォォォォォッ










サターニャ「え・・・?」

ガヴリール「あ゛、熱い゛っ!! 熱いいよ゛お゛ぉ゛ぉぉぉぉぉぉ゛っ!!」ジタバタ

ガヴリール「あ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ゛っ!!!!」ゴオォォォォッ

サターニャ「一体何が起きて・・・!?」

ガヴリール「あ゛ぁ゛っ・・・ぐっ・・・・・・うぅ゛っ・・・・・・!!」ガク

ガヴリール「・・・・・・・・・」

ガヴリール「」

サターニャ「ガヴリール・・・?」










サターニャ「ガヴリール・・・・・・」ポロポロ










――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




サターニャ「・・・・・・」

ヴィーネ「・・・・・・」

ラフィエル「・・・・・・」

ラフィエル「・・・恐らく」

ラフィエル「ガヴちゃんが発火した原因は」

ラフィエル「自らが燃やした藁人形でしょう・・・」

ラフィエル「対象はサターニャさんだったとしても」

ラフィエル「ガヴちゃんは必然的にお焚き上げをしてしまったのだと思います」

ラフィエル「つまり、全ての呪いを解き放した後に」

ラフィエル「全て自分に返ってきた・・・人を呪わば穴二つということです」

サターニャ「・・・・・・」

ヴィーネ「・・・ゴメン、ちょっと席外すね?」スッ

サターニャ「あっ・・・」

ラフィエル「ヴィーネさん・・・無理もありません・・・」

ラフィエル「私だって信じたくありません・・・」

ラフィエル「ガヴちゃんがこんなことをしたなどとは・・・」

ラフィエル「私達・・・親友だったのに・・・」

ラフィエル「うぅ・・・っ!」ポロポロ

サターニャ「ラフィエル・・・」ギュッ

サターニャ「大丈夫・・・大丈夫よ・・・」ナデナデ

ラフィエル「うっ・・・す、すいません・・・っ!」グス

サターニャ「(もう・・・元の日常に戻ることはできないわね・・・)」

サターニャ「(あの惨劇があったことも・・・ガヴリールが死んだことも・・・)」

サターニャ「(でも、どんなに辛くても・・・耐えなきゃならないわ・・・)」

サターニャ「(私が・・・私がヴィネットとラフィエルを支えていかなきゃ・・・)」

サターニャ「(私が頑張らなきゃ・・・・・・)」










ドスッ!!










サターニャ「あっ・・・ぐぅっ・・・・・・!?」ガク

サターニャ「え・・・? どう・・・し・・・て・・・・・・?」ドクドク





銀のナイフ『』










「あぁ、そうそう」

「言い忘れていたことがありまして」

「ガヴちゃんがどうしても納得いかないと仰いましてね?」














「 私 に 取 り 憑 い た ん で す よ 」










Angel End :『しつこい女』

饅頭怖いみたいなの想像してスレ開いたらとんでもない内容だった

これガヴドロでやる必要あるのか?

それは恐らくほぼ過半数の二次創作を否定する文言だと何度言われれば気付くんだ

これは不幸せだ
ガヴドロにマッチしてない

おつおつ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年04月03日 (月) 00:57:38   ID: IEyDuuFM

めっちゃおもろい……

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