偶像商売 (93)
最強の格闘技はなにか?
空手 ボクシング
日本拳法 キックボクシング アマチュアレスリング
ムエタイ 散打 柔道
ジークンドー 古武道 少林寺拳法
相撲 中国拳法 古武道
サンボ テコンドー ブラジリアン柔術
カポエイラ プロレスリング 合気道
多種ある格闘技がルール無しで戦ったとき
目突き 噛みつきありの 『喧嘩』で 戦ったとき
最強の格闘技はなにか?
今現在 最強の格闘技は決まっていない
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443626897
強さを求めるのは男ばかりではない
多くはないが、女性の競技人口は一定数存在する
そうした選手を主とした興行も行われていた
その中で強い人気を獲得する者
見方によってはアイドルのようだと呼べるかもしれない
それぞれの格闘技で『最強』と呼ばれている者
誰が、どの格闘技が最も強いのか?
それを決定する
アイドルマスター(シンデレラガールズ含む)に登場するアイドルたちが試合を行います
一部暴力的な表現が含まれるかもしれません
>>4の補足
各々はアイドルでなく格闘技のみをやっているものとして進行します
「デビュー戦の相手は三村かな子
総合格闘技の試合は向こうも初めてだが、346プロレスの人気選手だ
確かな実力がある」
「望むところです!」
相手は格闘技の未経験者だと聞いている
総合のルールでやる必要があったのだろうか
かな子(私が有利になるだけなのに)
力自慢をスカウトしたらしいが、一体どの程度のものか
寝技や投げを使うまでもない
打撃で充分だろう
かな子の右フックが側頭部にクリーンヒットする
しかし、ダメージを受けた様子はない
試合開始から幾度となく攻撃を当てているが、未だに立っている
かな子(……効いていないの?)
「そろそろ私も行きますよ!!」
腕を振り上げ、拳を繰り出す
ガードしたが、想像以上の威力だ
二度三度と続けて拳が振り下ろされる
かな子が徐々に押され始めていた
かな子(このままじゃ……)
素人が相手なら打撃のみで勝てると侮っていた
今になってその考えが誤りだと気づく
全ての技を駆使しなければ勝てない相手だ
攻撃の合間を見計らい、腰にタックルを繰り出した
かな子「!?」
倒すことができない
その場で踏み止まられている
更に押そうとすると、右の手首に激痛が走った
力が抜け、相手の腰から腕を離してしまう
手首を見ると、関節を外されていた
あの体勢から技をかけた?
かな子「どうやって……」
「掴んだんです! 力には自信があるんですよ!!」
かな子「……技を使ったんじゃないの?」
「はい!」
かな子「…………」
右手がこれでは左腕しか使えない
その左腕も掴まれれば……
三村かな子はギブアップを選択
日野茜に敗北した
「……本気でいってんの?」
「つまんなくなっちゃったんだもん
自由にやらせてくれないしさー」
「打合せがあるんだから仕方ないじゃん」
「それが嫌なんだってば」
「カブトはどうなるのさ?」
「真美がいれば平気っしょ」
「ダメに決まってるじゃん! ずっと2人でやってきたんだよ!」
「そいじゃーさ、真美辞めちゃったら?
亜美と一緒に行こうよ!」
「…………」
「どったの?」
「……いいよ
亜美が辞めるなら真美もそうする」
いつも一緒に練習してきた
これからも同じだと思っていた
どうやら、そう思っていたのは自分だけだったらしい
「本当にやるの?」
「……約束は守ってね」
両者がリングで対峙する
真美はマスクを被り、亜美は素顔のままだ
観客の姿はなく、ゴングも鳴ることはない
この戦いを最後に、『カブト』のマスクを被る者はいなくなった
あれから数年間、亜美とは顔を合わせていない
リングに上がることはなくなったが、練習は続けている
双海真美は牙を研ぎ続けていた
いつか双海亜美がプロレスに帰ってくるときのために
牙を研ぎ続ける
いつか『カブト』として再びリングへ戻る日のために
プロレス 双海真美(カブト)
強くなれば大金が手に入り、楽に暮らせる
そのような言葉で誘われ、仕方なく鍛錬を続けてきた
自分は強くなったが、自由に休むことはできない
また、働かずに済むような大金も稼げていない
(楽をするために頑張ったのにな~)
選択を誤ったかもしれない
他の道を選んでいれば違ったのだろうか
(まあ仕方ないか
今から新しく始めるのも疲れるし)
今では教えを乞われる立場でもある
寧ろ以前よりも忙しくなっている気がする
(辞めさせてくれそうにもないしね~
皆が来るまで昼寝でもしようっと)
合気道 双葉杏
実戦空手『万代塾』には『女王』と『王子』がいた
女王とは、創設者であり絶対的な存在の日高舞
それに倣い、菊地真は王子と呼ばれていた
王女と呼ばれないのは、本人の性格や容姿が影響している
本人は嫌がっているため、面と向かって呼ぶ者は日高舞のみだった
高校の友達がヤクザの抗争に巻き込まれ、監禁されていると聞いた
それを聞き、事務所へ単身向かった
入口の見張りを倒し、中へ入る
室内には二人が座っていた
(いないか…… 他の部屋かな)
「なんだ?」
「女の子を連れてきたでしょ
その友達だよ」
「助けに来たってか?」
「はい」
「冷やかしなら……」
近づいてきたヤクザの足を踏みつけ、頬に肘を入れる
よろめいたところを前蹴りで押すように突き飛ばす
踏ん張れずに後方へ倒れ、テーブルへ後頭部を打ちつけた
そのまま動かなくなる
「…………」
残りの一人が短刀を手に立ち上がる
「やる気になったみたいだね」
別の部屋にいた三人も倒し、縛られていた友達を助け出した
「……真ちゃん?」
「助けに来たよ
もう平気だから」
「うう…… 怖かったよ……」
菊地真は自分の打撃に絶対の自信を持っている
打合いなら誰が相手でも負けないと
その実力と人柄から、塾生からの人望が厚かった
日高舞が失踪した後、万代塾の長を務めることになる
空手 菊地真
ここまでです
『試合中の記憶が残っていない』
こう語る格闘家は少なくない
脳への衝撃で一時的に記憶障害を起こすのだが、倒れずに試合を続行する
記憶には残っていないものの、試合に勝利していたという例もあった
そういった現象について聞いたことがある
自分の場合もそれと同じなのだろうと考えていた
「多重人格って本当にあるんでしょうか」
「……彼女がそうだという事ですか?」
「はい」
「素人の意見ですが……
疑わしく思っています
自分以外の人格を演じているのではないかと」
「別人として振舞うという詐病ですか」
「私の考えでは」
「別の人格が存在すると信じた場合……
信じる力で本当にその人格が生まれる事はないでしょうか?
演じているのではなく、初めからその人格が考え行動するのです」
「…………」
「同じ姿をした別人としか思えない事があります
神崎蘭子の場合、本当に別の人格が存在しているのだと考えます」
どんなに追い詰められても決して負けない
自分には特別な力があるからだ
そう信じている
「…………闇に飲まれよ」
??? 神崎蘭子
誰も疑う事のない史上最強の柔道家
片桐早苗
世界柔道選手権の無差別級に出場、5連覇を達成
超軽量級の体格でありながら、どんなに大きい相手にも負けることはなかった
無差別級の存在しないオリンピックでは、本来の階級である超軽量級に出場
2大会連続で金メダルを獲得
更にメダルの数を増やすと思われたが、突如引退を発表
同時にプロ格闘家へ転向した
柔道引退後、最初の相手は765プロレスの音無小鳥
派手な空中技を使い、『鳥人』の異名を持つ
オリンピックに出場、レスリングの金メダルを獲得した実力者でもある
試合は『台本のない真剣勝負』と宣言した上で行われる異種格闘技戦
小鳥は既に数名の外国人と戦い、全てに勝利していた
早苗は柔道着、小鳥はシングレットを着てリングへ上がった
レスリングと柔道、それぞれの金メダリスト同士の対戦
恐らく早苗が勝つだろうと予想されている
小鳥は腰を落とし、低い姿勢で前に出る
リングで飛跳ねる普段のプロレスとは違う、アマチュアレスリングの構えだった
勢いよく飛込み、早苗の左足を捕る
そのままリングへ押し倒し、テイクダウンに成功
あっさりと決まった事に誰もが驚いた矢先
この直後、試合が終わることになる
小鳥に倒されたように見えたが、実際には自ら引き込んでいる
早苗の背中がリングに着くのとほぼ同時、三角絞の形に入っていた
通常の絞技では、期間の両側に沿って走る『総頚動脈』のみを絞める
この時、頚椎骨の突起で保護された『頚椎動脈』も同時に絞めると一瞬で失神する
骨の内側にある『頚椎動脈』を力で圧迫する事は困難
だが、第一頚椎骨と頭蓋骨の間で骨から出ている箇所がある
その部分を『総頚動脈』と共に圧迫した
技が決まっている事に審判と観客が気づく
小鳥が早苗に組付いてから約3秒
この時点で、既に小鳥は落ちていた
慌てて審判が試合を止め、勝者の名を告げる
試合開始後、僅か30秒の決着
勝敗は予想通りであるが、こうも短時間で終わると考えた者はいない
10年間無敗
誰も疑う事のない史上最強の柔道家
その称号に相応しい実力を見せつけた
柔道 片桐早苗
「…………亜美の勝ちだね」
世界がブラジリアン柔術の存在を認識し、その強さを知った頃
ブラジリアン柔術を相手にしても連戦連勝を続ける日本人がいた
双海亜美
総合格闘技の隆盛と共にプロレスは衰退を始める
カブトがリングから姿を消した影響もあり、プロレスのTV中継は激減した
シナリオのある試合に嫌気がさしていた
『カブト』としてプロレスを続けるのではなく、総合格闘家の『双海亜美』になる事を選んだ
デビュー戦でブラジル人格闘家のナターリアに勝利
日本人の快挙に世間が沸いた
亜美の選んだ総合にはプロレスのようなシナリオはない
本気で殴り、殴り倒してよかった
投技に絞技、関節技と打撃
様々な技を駆使して勝ち続け、観客を熱狂させた
(真美も一緒に来ればよかったのに)
765プロレスを辞めると真美に話した際、一つの要求があった
自分と勝負をして負ければプロレスを続ける事
その代わり、亜美が勝てば二度と口を出さない
誰も見ている者のいないリング
亜美が真美の腕を折り、戦いを制する
総合をやらないかと改めて誘ったが、真美は断った
しかし、まだ諦めてはいない
いつか真美が考えを変え、自分と同じ選択をする
その日を待ち続けていた
総合格闘技 双海亜美
ここまでです
蘭子の使用する技について決定します
1-3から選択してください
1 ムエタイ
2 クラヴマガ
3 その他
大和亜季は数年間傭兵を続けている
傭兵の任務は戦地の要人警護が多い
しかし、時折前線での戦闘を行う事がある
亜紀はこの危険な任務を特に好む
強くなるために必要だと考えているためだった
亜紀の父親は剣道三段、柔道と空手は共に五段を取得
陸上自衛隊に所属し、格闘指導官を務めていた
亜紀も父親と同じように幼少の頃から武道を学ぶ
強く育ってもらいたいと期待されていた
その期待に応えようと日々鍛錬を続け、期待以上に強くなった
しかし、亜季が高校3年生のときに父親が死亡
何者かに殺害されたとみられ、自衛官という職業もあり世間の注目を集めた
犯人は見つからず、事件は忘れられた
高校を卒業すると同時に海外へ渡った
それから現在まで傭兵を続けている
「間もなく時間であります
出発しましょう」
「ああ」
戦場での亜季は英雄だった
一緒にいれば生き残る事ができる
大和亜季は実戦で己を磨く事を選んだ
自分の居場所は戦場にある
そう信じ、命懸の戦いを続けている
軍隊格闘 大和亜季
毎日、受継いだ武器を錆びさせぬように磨いた
毎日、受継いだ技を忘れぬように身体に刻みつけた
歯を食い縛って毎日繰り返した
格闘家に対して「日高舞に勝てますか?」という決まり文句がある
格闘界の頂点は日高舞だという共通の認識から発せられる問だった
きっかけは音無小鳥の語った出来事
高校生のとき、レスリングで後輩に負けた
高校総体で日本一になった後の話である
音無小鳥の発言でマスコミが集まった
そして、いつもの質問を行った
「なんでもありなら勝てます」
曖昧な表現ではなく、「勝てる」と断言した
古武術の富田流は世間から注目を集める
「あの音無さんが強いといった人ですが、どう思われますか?」
「口だけじゃなく、本当に強いなら相手になるわ
私がその強さを認めればね」
使う機会があるのか分からない武器
錆びさせぬように毎日磨いた
毎日、誰よりも強くなるために鍛えた武器
その武器を使う時が来た
古武術 富田流 三浦あずさ
ここで一度終わりです
続きはタイトルを変えて新しく立てます
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