三村かな子『デトロイト・メタル・シティ』 (26)

かな子『ここが…大手のプロダクションのシンデレラ事務所かぁ…』

かな子『ここからわたしのアイドル生活が始まるんだね…!』


かな子(私は小さい頃からアイドルにあこがれていた、アイドルになるための努力なら誰にも負けないつもりだった)

かな子(そんなわたしが今やっている音楽は……)


かな子『ここが入り口かな?』

[シンデレラガールズ■■■■■]

かな子『ゴミがついてて読めないけど…まぁいっか!』

かな子『失礼しまーす!』ガチャ

[シンデレラガールズ■■■■■]

ハラ…

[シンデレラガールズデスメタル部門]



かな子「ファ"ァ"ァ"ァァ"ァァァァァッッック!!!!!」


かな子(デスメタルです…)



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1382608160

ドゥン!!!ドゥン!!!ドゥン!!!
ドゥン!!!!!!

ギャリリリリッ!!!!
ドゥン!!!ドゥン!!!ドゥン!!!ドゥン!!!


カナウザー(かな子)「我は地獄のテロリィ"ィ"ィ"ストッ!

昨日母さん喰らったぜ!
明日は父さん噛んでやぁぁれぇ!!!

I am a terrorist straight out of hell !!!!」

ドゥン!!!ドゥン!!!ドゥン!!!ドゥン!!!

ファン1「カナウザーさぁぁぁん!!!」

ファン2「オレも食ってぐれええええ!!!」

ファン3「リャギ様ぁぁぁぁ!!!」

ファン4「ショミュさんも最高だぜぇぇぇ!!!!」

ドゥン!!!ドゥン!!!ドゥン!!!

ドゥン!!!ドゥン!!!ドゥン!!!


カナウザー「我に母さん父さんいねぇ!!!

それは我が喰らったか"ぁ"ら!!

我に友人恋人いねぇ!!!

それは我がぁ"ぁ"ぁ"


く"ら"っ"た"か"ら"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ァァァァァァ!!!!!!」


かな子(わたしが…わたしがやりたかったのは…)


カナウザー「喰らえ喰らえ親など喰らえ!!!!

喰らえ喰らえすぅべてを喰らえ!!!!!!!

HOSYOKU !!!
HOSYOKU せよ!!!

HOSYOKU !!
HOSYOKUぜぇ"ぇ"ぇ"ぇ"よ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"!!!!」

ファン達『eat!!!eat!!!eat!!!eat!!!』

カナウザー「未来など噛み砕いてしまッぇえ!!!!


HOSYOKU !!!
HOSYOKU せよ!!!

HOSYOKU !!
HOSYOKUぜぇ"ぇ"ぇ"ぇ"よ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"!!!!」

ファン達『eat!!!eat!!!eat!!!eat!!!』

かな子「未来など消化してしま"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"!!!!」


かな子(わたしがやりたかったのは…こんな音楽じゃない!!!!)

…事務所…


かな子「ううぅ…白塗りがなかなかとれない…おでこの『食』の字もとれないよぉ…」

だりーな「かな子ちゃーん!!!今日もサイッコウなロックだったよー!!」ニコー!

かな子「うう…りいなちゃん…」

だりーな「なんたって途中のあれ!口から血を吹き出すのがすごかったよ!」

かな子(彼女は多田李衣菜、アダ名はだりーなでギターのリャギ様の中の人)

かな子(最初はロックなアイドル目指してたみたいだけどなぜかデスメタをロックと一緒にしている節がある…)

輝子「……エリンギ…フヒッ…」

かな子「うん……エリンギだね」

かな子(彼女はドラムのショミュさんこと星輝子ちゃん、極度の人見知りで基本的にはキノコの名前だけで会話を成立させようとする)

かな子(こんな何もかもがバラバラなわたし達が一緒にバンドなんかしてる理由は…全てはあの人のせいで……)

ガチャ

社長「ひゃっはー!!!おうおうお前ら!!!今日のライブも最高だったぜ!!オレの股間はパンッパンさ!」

かな子「…ありがとうございます、社長」

だりーな「社長!!あざーす!!」

輝子「…シメジ…フヒッ」


かな子(この人が全ての元凶…社長さん)

かな子(もともとデスメタルバンドをしていたらしく、わたし達になにかビビっと感じてプロデュースしてくれてる)

かな子(というかわたしにいたっては他の部門にいこうとしたら無理矢理ひき止められたんだけどね…)

社長「なーにしけた顔してんだカナウザー!!もうすぐ新曲だって発売しなきゃやべぇんだ!最高なメタルでロックでマッドネスな曲をな!」

だりーな「ロック!!」

社長「テメーは黙ってろにわかぁ!!」


かな子「ですから社長…わたしがやりたいのはそんな曲じゃなくて…」

かな子「こういう曲なんです!テープに録ってきたんで聞いてください!」カチッ


『Chocolat Tiara Chocolat Tiara Ready Ready...Step!

お手本よりたくさん イチゴのせたショートケーキ こんな風にきっと なりたかった

だから 今 この気持ち そっと 奏でてみよう 胸の鍵を 開けて

夢のティアラ 変われるかな いくつも花が咲くような 虹のショコラ しあわせから ドキドキに変わってく』

かな子「~♪」

社長「ファァァァァァァァァァッッック!!!!!」

かな子「うえ!!?」ビクッ

社長「そんな曲じゃ俺はたたないんだよ!!!なまぬりぃスイーツ曲なんざじゃな!!」

だりーな「そうそう!ロックじゃないよ!こんなの!」

輝子「…マイタケ…フヒッ」

かな子「だってわたしもうやだよぉ…お母さん食べるとかお父さん噛むとか意味わかんないもん…」

社長「それがいいんだろうがこのビッチ!!!」

かな子「まだ未貫通ですっ!!!」

社長「あぁ?だからそんな甘ったるい詞しか書けねぇのか!?」

社長「お前らはもう貫通してるよなぁ!?」

だりーな「も、も、も、も、もちろんですよっ!!?」

輝子「…マツタケ///」

社長「な?」

かな子「絶対みんなまたですよこれ!!リーナちゃん目の泳ぎ方ものすごいですもん!!」


社長「なんにせよだ、表に出待ちのファン共がいるから適当に抱かれてこいよ」

かな子「けっこうです!!!わたしもう帰りますからね!」


~ライブハウス前~

かな子(うう…なにがディープ・モスト・クッキング…略してDMCなのさ)

かな子(意味わかんないし、もうほんとやだよぉ…)

ゴートゥーDMC!!

ゴートゥーDMC!!

かな子(出待ちのファンの人もいつまでいるつもりなんだろ…はやく帰ればいいのに)


ファン1「知ってるか!?カナウザーさんは生まれてすぐに母親を食い殺したんだぜ!」

ファン2「あぁ!好きな食べ物は新鮮な人の肉だしな!」

ファン3「まさしく伝説だ!!生きる伝説だぜ!!」


かな子(わたしのお母さんは実家でお菓子作りしてるし、そもそもわたしの好物はケーキなんだけど…もうめちゃくちゃだよぉ…)

翌日

かな子「今日はトークショーかぁ…やだなぁ…」

かな子「確か夕方からだったよね…それまでCDショップで時間潰そっかな」


CDショップ

かな子(あ、このアイドルグループ新曲出したんだ…ニューウェーブかぁ、羨ましいな…)

かな子(ていうか部門が違うだけでこの娘達とわたしって同じ事務所なんだよね…一応…)

かな子(はぁ…わたしをスカウトしてくれたプロデューサーさん…ヒョロヒョロで頼りない感じの人だったけど今の方針から抜けれるならなんだっていいよぉ…)

かな子(スカウトするだけして…出張でいなくなって、それでなんだかんだでこうなって…だもんね…)

かな子「あ、765さんのニューアルバムだ!買っちゃおうかな~♪」


ドゥン!!ドゥンドゥン!!!
ギャリリリ!!!

かな子「!!?」

かな子(この聞き覚えのある重低音…まさか…)


ファン1「ファァァァァァァァァァッッック!!!!!」

ファン2「この新曲!!!『カニバリズム』最高だぜ!」

ファン3「まさしくカナウザーさんはメタルモンスターだ!!」

ドゥン!!ドゥン!!ドゥンドゥン!!


かな子(こんな所にまでファンが…!もう…ほんとにやだぁ…)グスン

???「ちょちょちょ、大丈夫ですか?」

かな子「…え?」

???「あれ?君ってもしかして…」

かな子「プロデューサーさん!?」

モバP「やっぱりかな子ちゃんだぁ!久しぶりだねぇ~!」クネクネ

かな子「出張に行ってるんじゃないんですか!?」

モバP「昨日帰ってきたんだ~!ごめんね、ボクがスカウトしたのにプロデュースできなくって…」

モバP「でもちひろさんに聞いたよ!かな子ちゃんバンドで売り出ししてるんでしょ?」

かな子「え…まぁ…はあ…」

モバP「すごいじゃーん!」クネクネ

モバP「謎のバンドだから正体に繋がることは言えないってちひろさんに言われちゃったけど…かな子ちゃんのことだからきっと素敵なバンドなんだろ~ね!」クネクネ

ドゥン!!ドゥンドゥン!!
ガリリリ!!


モバP「…すごいよね、このバンド」

かな子「知ってるんですか!?」

モバP「まぁ一応ね…あんまり好きじゃないけど」

かな子「で、ですよね…こんなバカみたいなメイクしてバカみたいな歌ですもんね!」

モバP「……でも、思い出すなぁ」ボソッ

かな子「へ?」

モバP「ううん!なんでもないよかな子ちゃん!」

モバP「そうだ!これから時間ある?よかったら近況とか聞きたいな」

かな子「えーと…」チラッ

時計【4:30】

かな子「すいません…ちょっとバイトがあって…」(トークショーもうすぐ始まっちゃいそうだし)

モバP「あ、そっか…じゃあボクあそこのカフェで待ってるから終わったら来てよ!」クネクネ

かな子「…はい!わかりました!」

かな子(正直あんまりこの人と関わりたくないけど…もしかしたらここからまたアイドルにもどれるかも…!)

かな子「それじゃあバイトいってきますね!」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom