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響子「えへへ...♪今度のお仕事、楽しみだなぁ♪」
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モバP「以前のお礼に奏を食事に誘う」
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あずき「遊園地に到着っ♪みんな一緒に遊びに出かけるのは、久しぶりだよね」
忍「フリルドスクエアだけじゃなくて、個人でも忙しくなったからね」
柚「うんうん。みんな一緒にオフになることが、珍しくなったよね」
あずき「それに...今日は、特別ゲストもいるんだし♪」
穂乃香「ふふっ、今日は宜しくお願いします」
モバP(以下P)「ははは、こちらこそ宜しく。今日は誘ってくれてありがとう」
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柚「へへっ、あずきちゃんが商店街の福引で、遊園地のチケットを当ててくれたおかげだね」
忍「四人一緒で、Pさんも一緒なんて...こんな機会は中々ないし、思いっきり遊ぼうね!」
P「あー、いきなりみずを差して悪いんだけど、みんな明日の午前から仕事だろ?」
P「羽を伸ばしてもらいたいけど、ほどほどにね?」
あずき・忍・柚「「「えぇーーっ!?」」」
柚「せっかくみんなで遊園地に来たのにー!?」
あずき「プロデューサー、かたーいっ!思いっきり遊ぼうよ!」
忍「閉園時間まで遊んでも、明日のお仕事はしっかりやるから!」
P「いや...三人の気持ちも分かるんだけど、プロデューサーとしては,...ね?」
あずき「むーっ!今日くらいはお仕事の事を忘れようよー!?」
P「う、う~ん...そうなんだけど」
穂乃香「まあまあ、みんな?Pさんの立場も考えよう?」
穂乃香「それにPさんの言っていることは、間違ってないよ?」
忍「もちろん...わかってるけど...」
穂乃香「それじゃあ、考え方を変えてみよう?確かに時間は大切だけど...」
穂乃香「時間が多ければ、楽しく遊べるわけじゃないよね?」
穂乃香「楽しく遊ぶ...過ごすには、限られた時間の中でどう過ごすのか...そっちの方が大切だと思うの」
柚「...確かにそうだね。ここで不満ばかり言ってても、時間がもったいないし」
忍「珍しい機会なんだし、どう過ごすか考えないとね」
あずき「そうだね。じゃあまずは何に乗ろうか?」
P「...ありがとうな、穂乃香。本当は俺がうまくみんなを納得させないといけないのに」
穂乃香「そんなことはないですよ。Pさんばかりに諫言してもらうばかりではいけません」
穂乃香「自分たちで、互いを諌めあうことも大切ですから」
穂乃香「それにそうできている方が、健全な仲だと思いませんか?」
P「ははは、そうだね。穂乃香の言う通りだ」
穂乃香「はい...♪後それと、Pさんにも一ついいですか?」
P「ん?なんだい?」
穂乃香「Pさんも遊園地に遊びに来たんですから、みんなと一緒に今日の過ごし方を考えましょう?」
P「それもそうだね。おーい、俺たちも話に混ぜてくれないか?」
あずき「穂乃香ちゃんにプロデューサー、いいタイミングっ♪」
忍「今日一番にやりたいことが決まったんだよ?」
P「へぇ、なにをするんだい?」
柚「まずはみんなで、記念写真を撮ろうよ」
P「記念写真か、じゃあ誰かにカメラを頼まないと」
あずき「だいじょーぶ♪スマホ用の自撮り棒があるから。さぁ、みんな集まって」
P「あの...三人はちょっと引っ付き過ぎじゃないか?」
柚「そんなことはないよー。逆に、穂乃香ちゃんが離れすぎなんだよ」
穂乃香「そ、そんなことは...」
忍「もうちょっと近づこう?ほらっ、恥ずかしがらずにっ」
忍「Pさんだって、両手に花の二倍で嬉しいはずだし」
P「事実だけど、その言われ方は恥ずかしい!」
穂乃香「えっと...それじゃあ...お、お邪魔します...」
P「い、いらっしゃい...ませ?」
忍「(思ったよりも、大胆に抱きついた)」
あずき「みんないい?じゃあ撮るよ?はい、チーズっ!」
カチッ!ティリリィンッ!
あずき「どれどれ...あっ、いい感じの写真だねっ♪」
柚「あははっ♪Pサン少し照れてる」
P「四人にこう引っ付かれたら、さすがに照れるよ」
穂乃香「(うわぁ...私、顔が赤くなってる)」
忍「いい写真が撮れたね♪」
あずき「うんっ♪せっかくだから、みんなに自慢しちゃおうか?」
柚「おー、いいんじゃないかな」
P「え?」
忍「みんなの反応が楽しみだね」
穂乃香「いつもと違って、Pさんとの写真だから...ちょっと恥ずかしいかな...」
P「何?何をする気なの?」
あずき「今の写真を...LINEに送信っ♪」
P「はいっ!?」
あずき『フリルドスクエアとプロデューサーで、遊園地に来てまーすっ♪』
あずき「さーて、どんなリプがくるかな?」
P「待って!?何してるの!?」
柚「何って...CGプロのグループに今の写真を公開しただけ、だよ?」
柚「やだなー。そんなに恥ずかしがることないじゃん、Pサン?」
忍「何にも問題ないと、思うけど?Pさんは何が心配なの?」
P「問題...何が問題かって言われると...えーっと...」
忍「みんなで楽しそうにしてる写真だよね?心配ないよ」
P「そう返されると...反論ができ...」
穂乃香「うわぁ...いつもより凄い勢いで、既読とリプライが増えてます」
P「えぇ...どんな内容?ちょっと見せて?」
穂乃香「はい、どうぞ」
『そう言えば、今日でしたね。みなさんで楽しんで来て下さいね』
『Pくん、ちゃんとみんな守って、楽しませてあげないとダメよ?』
『あの...このグループにプロデューサーさんはいないから、見れないと思うんですけど...』
『まぁ、誰かのスマホから見せてもらってるんじゃない?』
『Pちゃん少し照れてて、顔が赤いにゃ』
『あ...本当です...プロデューサー、顔赤いです』
『あら、意外ね。慣れたものと、思っていたのだけれども』
『ちょ、この状況で照れないなんて、どんなジゴロですか』
『?ジゴロって、なーに?』
『私もよく分かりません。なんですかジゴロって?』
『それ、今の年代の子には、馴染みのない言葉だと思うわよ?』
『えっ、でも同年代だよね?私たちと』
『アタシもわかんないな~。少なくとも野球に関することじゃないね』
『待った。この話題を掘り下げるのはもうやめましょう』
『ジゴロ...ジゴロ...うーん...スランプ...』
『ダジャレが思いつかないことを、リプしなくもいいから...』
『みんな楽しんでね☆アタシもP君と一緒に遊園地で遊んだけど、すっごく楽しかったよ☆』
『みなさん、素敵な時間を過ごして下さいね』
『遊園地か...楽しかったなぁ。また連れて行ってね、Pさん』
P「...」
P「(良かった...思ったより平穏だった)」
あずき「?どうかしたの、プロデューサー?」
P「いや、なんでもないよ。それじゃあ早速遊ぼうか?」
P「まずは何に乗る?もう決めているのかい?」
あずき「うんっ!決めてるよっ♪」
忍「穂乃香ちゃんに相談しないで決めたんだけど、いい?」
穂乃香「三人で決めたことなら、私は構わないよ」
柚「それじゃあ発表するね?次にすることは....せーの」
あずき・忍・柚「「「プロデューサー(Pさん)が決めてっ♪」」」
P「....なんですと?」
あずき「せっかくプロデューサーが一緒なんだから、エスコートしてもらいたいなって♪」
忍「Pさんが女の子を引っ張るところ、仕事以外でも見てみたいんだよね♪」
柚「それに、LINEにもあったでしょ?”楽しませてあげないとダメよ”って...ね?」
P「うむむ...」
P「(穂乃香はどう思っているのか、確認しよう)」
P「穂乃...」
穂乃香「私も...Pさんのエスコートに興味があります。宜しくお願いできますか?」
P「...分かったよ。あんまり辛い判定はしないでくれよ?」
柚「大丈夫、大丈夫♪あ、あとPサンの隣は誰かもPサンが決めてね」
P「えっ?そこも俺が決めるの?」
あずき「大切なことだよ?ちゃんとプロデューサーが決めてねっ♪」
忍「じゃあそろそろ行こうよ?そんなに遅くまでいられないし」
P「お、おい?もうちょっと待ってくれないか?」
穂乃香「ふふっ、大変ですけど、頑張ってくださいね」
-------
---
忍「んっんーーっ!中々ハードなエスコートだけど、楽しいね♪」
穂乃香「こんなに大声を出したのは、レッスン以外では初めてかも知れません」
穂乃香「思ったより、気持ちがいいものですね」
P「お昼食べる前にジェットコースターとかを消化した方がいいって、考えたんだけど」
P「二人は楽しんでくれて、何よりだよ」
穂乃香「私たち二人だけじゃなくて、あずきちゃんと柚ちゃんもとても楽しそうでしたよ」
P「それなら、今のところは及第点ってところかな?」
忍「もっと高評価してもいいのに...そう言えば二人、何してるんだろうね?」
穂乃香「何か面白いものを見つけたって、言ってたよね?」
P「何だろうな?面白いものって...おっ、帰ってきた」
あずき「三人ともお待たせ。じゃーん♪」
P「何それ?ロシアンルーレット...たこ焼き?」
あずき「この中に二つ、外れの激辛たこ焼きが入ってまーす!」
柚「外れを引いたら罰ゲーム、ってのはどうかな?」
忍「へー、面白そうっ♪」
穂乃香「いいけど...罰ゲームって、どんなことをするの?」
P「あまりキツイのはダメだぞ?」
あずき「罰ゲームは...あれっ!」
忍「あれ...お化け屋敷?」
柚「うんっ!外れを引いた二人が行くってのは、どうカナ?」
P「まぁ...それくらいなら、いいか」
あずき「みんなOKでいいよね?それじゃあ、ドキドキ!ロシアンルーレットたこ焼き大作戦開始っ♪」
パカッ!
忍「え...?」
穂乃香「これは...」
P「あのさ...一つだけ真っ赤なたこ焼きがあるんだけど?」
柚「いやいや、真っ赤だけど辛いとは限らないよ?」
あずき「そうそう。ミスリードするための罠...かもしれないよ?」
P「いやでも、この赤は唐辛子の粉末で出来てるよね?」
柚「アタシには唐辛子の粉か、わっかんないなー?」
あずき「それじゃあ選ぶ順番を決めよっか?プロデューサーは最後でいいよね?」
P「それは俺は罰ゲーム確定、ってことかな?そうだよね?」
あずき「そんなことはないよ?ただね、プロデューサー...」
あずき「お化け屋敷に女の子だけで行くのって、それは可哀想じゃないかな?」
忍「ア、アタシもその時はPさんと一緒の方が...いいな」
穂乃香「ごめんなさいPさん。私ももし行くなら、Pさんと一緒がいいです」
柚「ふっふー♪どうするPサン?」
P「むぅ...そう言われると、俺も引けないな...」
P「よしっ、いいだろ!俺は最後でいいぞ」
柚「へへっ、さすがPサンっ!じゃあアタシたちはジャンケンで決めよう?」
忍「オッケー!よーし...ジャンケン」
あずき・忍・穂乃香・柚「「「「ポンっ!!」」」」
柚「よーしっ!一抜けっ!外れを引く確率は一番低い」
忍「二抜けっ!外れがあっても、三分の一の確率っ!」
あずき「うーん、三番手か...でも先に引いた人が外れを引いたかもしれないよね」
穂乃香「残り物には福がある...信じます!」
柚「それじゃあ一斉に食べるよー...せーの」
パクっ!!
P「....っ!」
あずき「....」
忍「....」
穂乃香「....」
柚「....っ!」
P・柚「「かっ、辛いっ!!」」
忍「だ、大丈夫?二人とも?はい、お水っ!」
柚「あ、ありがとう...うわぁ、想像以上に辛かったぁ~」
P「ま、全くだ...はぁ~~...」
柚「一番確率低かったのに、罰ゲームかー」
あずき「ここのお化け屋敷、長いのと怖いので有名らしいよ」
穂乃香「そうなの?」
あずき「でも途中でリタイアできるポイントが、何箇所かあるんだって」
あずき「無理だと思ったら、リタイアした方がいいよ?」
柚「へへーん、平気、平気。Pサンも一緒だし」
柚「罰ゲーム考えたのはアタシだしね。ちゃんと完走してみせるよ♪」
柚「みんなはゴール地点で待っててねー♪」
P「....」
柚「Pサ~ン...もうちょっと、もうちょっとゆっくり行こうよ~...」
P「....」
P「(なんとなく、こうなる気がしてた)」
P「あっ、リタイアできるポイントがあるぞ」
柚「...リタイアはヤダ」
P「え?」
柚「だってみんなにあんな大見得切った手前、リタイアはカッコ悪くてできないよ~」
P「いや、無理しなくても...誰もこのことで、柚をからかったりしないよ」
柚「そうかもしれないけどさ...なんかヤダ...」
P「うーむ...じゃあ、このまま進むよ?」
柚「うん...」
P「あー、あとな、そんなに密着されると歩きづらい」
P「もうすこしだけ、離れてくれないか?」
柚「無理無理っ!それに離れたらPサン一人でスタスタ行っちゃいそうだもん!」
P「柚を置き去りになんかしないよ」
柚「本当に...?じゃあ、手は繋いでて...いいよね?放しちゃダメ、だからね?」
P「大丈夫。柚こそ、しっかり握ってるんだよ」
柚「うん...」
柚「(うぅ...恰好悪いなー。まさかここまで怖いなんて...)」
柚「(Pサンと二人なのがせめてもの...あれ?)」
柚「(なんでPサンには、恰好悪いところを見られてもいいって、思ってるんだろ?)」
柚「(あれー?なんでだろー?)」
>>1です
本日の投下ここで終了となります。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
指摘・アドバイス・要望等がありましたら、宜しくお願い致します。
それでは失礼いたします。
これってうんこパンケーキ川島の人?
待ってたぜ
この時をよォ
>>1です
続きを投下いたします。
お付き合いいただければ幸いです。
-その頃-
穂乃香「大丈夫かな、柚ちゃん...」
あずき「リタイアができるし、プロデューサーも一緒だから大丈夫だよ!」
忍「Pさんなら、柚ちゃんが無理してるって気付いてくれると思うし...うん、大丈夫だよ」
穂乃香「...ふふっ、そうだね。Pさんが一緒にいるんだものね」
穂乃香「うーん...でもやっぱり心配かな?こっそりPさんにメールをして...わっ!?」
あずき「どうしたの?」
穂乃香「LINEのリプライが凄い事に....」
忍「そう言えば見てなかったね。どれどれ...うわっ!?」
『あのー、今Pさんと何をしているのか、詳しく教えてくれませんかぁ?』
『反応がありませんね...よほど楽しんでいるんでしょうか?』
『便りがないのはいい知らせともいうし、楽しんでるのだろう。いい事だ』
『楽しんでるのに、こう...質問するのは良く無い事、とは思うけど...』
『何をしてるのか、気になるにぃ☆』
『もうメリーゴーランドはのったのー?』
『メリーゴーランドか...ふふふっ、年甲斐も無くはしゃいだあの日を思い出すわ』
『もー、いつもの居酒屋でのろけまくってたのに、何恥じらいやがってんだ☆』
『Pさんと遊園地で遊んだ人は、それなりにいるのですね。私もお供したいものです』
『じゃあ今度連れてってもらおうよ♪園内限定のドーナツがある遊園地知ってるよ♪』
『遊園地もいいですけど、のんびりお散歩できるところも良いですよね』
『それも捨てがたいですねー。牛さんもいると、尚の事いいですねー』
『それ牧場以外ないやんかっ!!』
『話を戻しませんか?Pさんたちが、今何をしているかについて』
『それもそうだね。誰かボクたちの問に答えてくれないかい?見ているんだろう?』
あずき「じゃあご期待に応えて....」
あずき『プロデューサーは柚ちゃんとお化け屋敷に言ってるよ』
『プロデューサーと柚が...え?二人きり?』
あずき『そうだよ。罰ゲームで二人で』
『ちょっ!?なんで二人きりにしちゃってるの!?』
『二人きりでお化け屋敷...暗闇の中、悲鳴を上げて男性の腕に抱きつく少女...』
『最初は気まずさがあるが、徐々に感情が変化してゆきそして...!!むふふっ、むふっ...王道ですね』
『本当ですっ。そういうの憧れますっ』
『いやいや駄目ですよ!?そんな展開は!ボクなんか、遊園地でずぶ濡れになったのに』
穂乃香『だ、大丈夫ですよ、みなさん』
忍『そんな展開には、ならないと思うよ』
あずき『だって、プロデューサーだよ?』
『...はぁ...そうですね』
『アイドルのプロデューサーとしては良い事ですけど...はぁ...』
『安心するよな、残念さを感じるような...なんとも言い難い信頼だウサー!....はぁ...』
あずき・忍・穂乃香「「「はぁ.....」」」
-お化け屋敷-
P「そろそろ中間地点くらいかな...柚、大丈夫?」
柚「なんとか...あっ!なんか開けた少し明るい場所が....ひっ!?」
P「うお...この仕掛けは...」
P「(なんか女の子が中央で屈んでる...すごい怖そうな雰囲気が...あれ?)」
P「(あの女の子...なんか...)」
柚「P、Pサンっ!な、なんか...なんかあの女の子、透けて...半透明なんだけど!?」
P「あ、ああ...靄がかかってるから、それをスクリーンにして映写機で映した女の子なのかも」
柚「な、なるほど...聞いたことがある...わわっ!?」
柚「立ち上がって...こっちに近づいてくるっ!?」
柚「怖い怖い怖いっ!ギブギブギブっ!!」
P「あの、すみません。連れがあまりにも怖がってるので、もう容赦していただけると...」
女の子?「.....」
P「(無視っ!?このままだと)」
スッ....
女の子?「(いいわね...仲が良くて...)」
P・柚「「!!?」」
P「(すり抜けた...!ふぅ...やっぱり映像だよな)」
P「(ははは....でも通り抜ける時、寒気を感じたような...)」
P「(それに女の子の声、頭に直接響いたような感覚が...)」
P「(あっ、今はそんなことより柚の事を)」
P「柚、大丈夫か?」
柚「....無理...」
P「ははは...今のは怖かったもんな。じゃあリタイアしようか?」
柚「ううん...そうじゃない」
P「え?」
柚「今ので、腰が抜けちゃって...立てない...」
P「あぁ....」
柚「どうしようPサン、動けなくなっちゃったよ~」
P「どうするも何も...ほら、柚おいで」
柚「おいでって...おんぶしてくれるの?」
P「柚が立てないなら、こうするしかないだろ?いつまでもここに居たくはないだろうし?」
柚「それは...うん、ありがとうPサン」
P「よいしょっと、しっかり掴まっているんだよ」
柚「うん...」
柚「(う~...ホントにかっこ悪いなー...)」
柚「(Pサンにおんぶしてもらうことになるなんて...はぁ~)」
柚「(でもおんぶしてもらうなんて、久しぶりだなー。最後にしてもらったのは、いつだっけ?)」
柚「(Pサンの背中...大きくて暖かいなぁ....)」
柚「ねぇ、Pサン?」
P「ん?どうしたんだい?」
柚「もう少し強く...その、ギュッとしても、いい...カナ?」
P「柚がそうしたいなら、いいよ」
柚「ありがとうPサン...へへっ♪」
P「よし、それじゃあ先に進むよ。ふむ...なかなかリタイアポイントがないな」
柚「(怖いけど、なんか得した気分にも...ん?)」
柚「あの...Pサン?ひょっとしてPサンも、結構怖がってる?」
P「うっ!?どうして、そう思うんだい?」
柚「だって仕掛けがあるごとに、心臓がバクバクして...」
P「....ばれたか」
柚「えぇー!?怖がってる素振り、全然なかったのに!?」
P「だってさ、女の子...柚の前でそんな情けないところは、見せたくないんだよ」
P「結局、ばれちゃったんだけどね。いやぁ...ここを甘く見てた」
柚「...なーんだ♪Pサンも一緒だったんだー。ふふっ、じゃあ...」
ギュっ!!
柚「もっと強くギュッと...抱きしめてあげたら、Pサンも怖さがなくなるんじゃないカナ」
柚「アタシももっと、安心できるし。うん、ウィンウィンだねっ♪」
P「それは...ふふっ、そうかもね。よーし、それじゃあグングン進むとしますか」
柚「ゴーゴーッ♪ここまで来たら、完走しちゃおう?」
P「おっ、いいぞ。もうリタイアするかは、聞かないからな?」
柚「へへーんっ、いいよっ♪こうしてると怖くないから、もう平気だもんっ♪」
柚「...Pサン?アタシ、Pサンにプロデュースしてもらえて良かったって、いつも思ってるんだよ?」
P「柚?」
柚「突然こんなこと言いだして、意味分からないよね?でもね?」
柚「一緒にお仕事してる時も、こうして遊んでくれている時も...一緒に過ごす度に、その想いが強くなるんだよ」
柚「Pサンじゃなかったら、アタシはこんなにも楽しくアイドルしてなかったんだろうなーって...」
柚「他の人にプロデュースしてもらったことなんて、一度もないのに....Pサンのプロデュースしか知らないのに...」
柚「あのー、だから...いつもありがとうございます、Pサンっ♪感謝してます」
柚「へへっ、Pサンと二人きりになる機会なんて、そうそう無いから...思い切って言ってみましたっ」
P「...ありがとう、嬉しいよ。俺も柚をプロデュースできて、良かったって思ってる」
P「柚の天真爛漫な笑顔には、いつも癒されてるよ。アイドルでいることを楽しんでくれているんだなって、感じられる」
P「アイドルのプロデューサーになって良かったと、思わせてくれて...ありがとう、柚」
柚「そ、そう...?照れるなー♪...ふふっ、Pサンも照れてるね?」
柚「抱きついているから、伝わってくるよー...あれ?ということは....」
P「はははっ、俺にもしっかり伝わってるよ。柚の気持ちがしっかりと」
柚「あ、あぅ~~言葉にしないでよー...うぅ~お化けでてこーいっ!」
柚「怖さで紛らわさせてよー!おーい!」
仕掛け役「(あんなやり取りした後に、出ていきづらいわっ!)」
仕掛け役「(それにしても...女の子幽霊役...誰だったんだ?)」
仕掛け役「(あんな仕掛けは無いはずだし...半透明、どうやったんだ?)」
-出口-
忍「おっ、来た来たっ。おかえり二人とも」
穂乃香「少し時間が掛かったから、心配したよ」
柚「いやー、思ったより怖くてねー。Pサンにしがみつきながら、なんとか完走できたよー」
あずき「でもすごいなー。あずきはプロデューサーと一緒でも、リタイアしてたと思うなぁ」
柚「罰ゲームも終わったし、今度は和気藹々としたアトラクションで遊びたいなっ」
穂乃香「じゃあメリーゴーランドなんてどうかな?さっき...あっ!」
あずき「どうしたの...あ」
忍「あー、なるほど」
穂乃香「あ、あの...みんな」
柚「オッケーオッケーッ♪行こうよ、穂乃香ちゃん」
-売店-
穂乃香「うわぁ...どれも初めて見るぴにゃこら太ばかり...ふふっ、みんな可愛いなぁ...♪」
柚「まさかぴにゃこら太とコラボをしていたとは、何かと縁があるねー」
忍「ぴにゃが穂乃香ちゃんを引き付けてるのかな?それとも、穂乃香ちゃんがぴにゃを引き付けてるのかな?」
P「分からないけど...穂乃香、目を輝かせてるな」
あずき「目移りさせてるね。おーい穂乃香ちゃん!どうせなら限定ぴにゃこら太は、全部買っちゃえば?」
穂乃香「そうしたいけど、荷物になっちゃうし...」
P「限定品は四種類だろ?それくらいなら、みんなで持てばそんな荷物にならないよ」
あずき「そうだよ。こんな時に我慢したら、もったいないよ?」
柚「アタシも結構ぴにゃは好きだし、持ち運びは歓迎だよー」
忍「だから遠慮なく、全種類買っちゃおうよ」
穂乃香「じゃあ...うんっ!買ってきちゃいますね♪」
-----
---
穂乃香「買って来ちゃいましたっ♪」
P「にこにこだな。さっ、とりあえず俺が一個は持つよ」
穂乃香「ありがとうございます。あっ、その前に一ついいですか?」
P「なんだい?」
穂乃香「Pさんはこの中だったら、どの子が一番カワイイと思いますか?」
P「ん?」
穂乃香「Pさんの感想をお聞きしたく...もっと言うと、Pさんのぴにゃこら太の好みを知りたいんです」
P「んんー?」
>>1です
本日の投下ここで終了となります。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
指摘・アドバイス・要望等がありましたら、宜しくお願い致します。
おつ
書きたいように書けばいいと思うよ
P「(どれがカワイイか...えっと...)」
P「(不思議な愛嬌があって...なんか愛らしさは感じるだが...)」
P「(どれがと言われると...そんなの考えたことはない...)」
P「(でも...)」
穂乃香「....」ジー
P「(穂乃香は俺の感想を聞きたいみたいだし...雑な回答はできないな)」
P「この中だったら...これかな?この遊園地のイメージキャラクターの衣装を着たの」
P「衣装も可愛いし、これを見ると今日の楽しい一日を思い出させてくれると思うんだ」
P「(これが俺にできる精一杯)」
穂乃香「今日を思い出させてくれる...なるほど!ありがとうございます」
P「(おっ!悪くない答えだったみたいだ。でも...)」
P「穂乃香、ありがとうってどういうこと?」
穂乃香「あっ!...その...実は私、枕元にぴにゃこら太置いて眠っているんです」
穂乃香「その日の気分で、枕元のぴにゃこら太を選んでいて」
穂乃香「今日はこの子達の中から一つ、枕元に置く子を選ぼうと思ったんですけど...」
穂乃香「どのぴにゃこら太も可愛くって、私一人だと決めきれなかったんです」
穂乃香「だから、Pさんの意見も聞きたくて...おかげで、今日どの子を置くのか決めることができました」
穂乃香「さっきの”ありがとうございます”は、そのお礼でした」
P「なるほど、そうだったのか」
穂乃香「あの...ぬいぐるみを枕元に置くことは、私の歳を考えると子供っぽいこと...ですよね...?」
P「そんなことないさ。子供っぽいだなんて思う人はいないよ」
P「好きなものを枕元、身近に置くことは別に恥ずかしい事じゃないさ」
P「特にぬいぐるみは老若男女問わず、多くの人愛されている品じゃないか」
穂乃香「そう...ですね...ふふっ♪Pさんにそう言ってもらえて、嬉しいです」
穂乃香「正直に言いますと...子供っぽくて恥ずかしい事だと、思っていました」
穂乃香「だから最初は”しまった”って、思ったんです。このことを話さないと、いけなくなりましたから」
穂乃香「でも...Pさんの言葉で、その考えは改まりました。恥ずかしがることは無い、ですねっ」
穂乃香「ふふっ♪今日の素敵な思い出が、また一つ増えました♪」
P「俺も俺の知らなかった、穂乃香の可愛いらしいところを知れて嬉しいな」
穂乃香「考えは改まったんですけど、そう言葉にされると...恥ずかしいです」
P「ああ!そうだね。ごめん」
穂乃香「も...もぉ、ごまかして...なでなで...嬉しいですけど...あっ!そうだっ!」
P「ん?」
穂乃香「Pさん?折角ですから、残り子たちの置く順番をきめてもらっても良いですか?」
P「え?残り三つも?中々難題だな....」
穂乃香「どの子も可愛いですからね。でも、Pさんに選んでほしいんです」
穂乃香「お願い...できますか?」
P「ははっ、分かった。けど、少し時間をくれないかい?」
穂乃香「はい。Pさんが決めてくれるまで、待っています」
忍「あの...そろそろいいかな?」
P・穂乃香「「あ!」」
柚「穂乃香ちゃんの言うとおり、Pサンが決めるまで待つのは構わないケド」
柚「一応アタシたちに確認してほしかったカナ?」
穂乃香「ご、ごめんなさいっ!その...ついと言うか....あ、あははは....」
あずき「まあ、気持ちわかるよ?大好きなものに囲まれてるんだから」
あずき「そうだ!プロデューサー、穂乃香ちゃん、二人の写真撮ろうよ♪」
あずき「写真も一緒に枕元に置いたら、きっと素敵な夢が見れると思うなっ♪」
穂乃香「素敵な夢...Pさん、あの」
P「ははっ、ここはあずきの作戦に乗っかろうか?」
穂乃香「はいっ。宜しくお願いしますっ」
あずき「二人ともいいよー♪はい、チーズっ」
カチッ!ティリリィンッ!
あずき「撮ったよ。穂乃香ちゃん、見てみて」
穂乃香「いい写真だよ。ありがとう♪」
あずき「よかった♪よーしそれじゃこの写真もアップ...」
P「それはストーーーップ!!」
------
---
P「さてと、じゃあ次のアトラクションで最後にしようか」
あずき「むぅー、次が最後なのは、さすがに早すぎない?」
P「けど早めに帰らないと、帰り道が混んでますます遅くなるからね」
あずき「うぅ~~...仕方ないかっ。じゃあ最後はみんなで...あっ!」
あずき「観覧車っ!観覧車に乗ろうよ!みんなで今日のことお喋りして、頂上で記念写真を撮ろうよ!」
穂乃香「ああっ!それいいね♪」
柚「よーし、それじゃあ早速いこっ♪」
-観覧車乗り場-
忍「おや?意外と空いてるね」
P「本当だ。もう少し並ぶと思ったんだけどな」
柚「二回乗っても、十分早く帰れそうだね」
P「ああ、確かに。もし乗りたかったら、それでもいいかもね」
忍「もぉ、観覧車に続けて二回乗っても....んっ?」
柚「どうしたの?忍ちゃん?」
忍「穂乃香ちゃん、柚ちゃんちょっと...」
穂乃香「?」
忍「....」ゴニョゴニョ
柚「...おっ♪ラジャー♪」
P「ん?何を話してるんだい?」
穂乃香「いえ、二回乗るのもいいかもと、話していたんです」
穂乃香「今日はたくさん遊びましたから、一回だと今日の出来事を話す時間が足りないと思いせんか」
忍「そうそう。だから、本当に二回乗るのはどうかな」
あずき「一杯思い出ができたもんねっ♪ねぇ、プロデューサー?」
あずき「プロデューサーが二回乗らないかって、言い出したんだし...いいでしょ?」
P「ははっ、勿論いいさ。じゃあ並ぼうか」
P「(ほどなくして、俺たちの順番が回ってきた)」
P「忍、係員さんに何を聞いてたんだ?」
忍「ただ一周どれくらいか聞いただけ、12分くらいだって」
柚「へー。あっ、私たちの番だね。Pさん一番重いから、先に乗ったら?」
P「そうだな。そのほうがバランスがとり易いだろうし」
忍「...次はあずきちゃんが乗ったら?」
あずき「そう?どこにしょっかなっ?」
あずき「じゃあプロデューサーの隣っ♪みんなも早く...」
バタンッ!!
P「えっ!?」
あずき「な、何で係員さんドアを閉めちゃうの?」
あずき「何で三人は手を振ってるの?ねぇ!ねぇ!?」
あずき「あっ!忍ちゃんから電話!ねぇ、これどういうこと!?」
忍『今日はあずきちゃんのおかげ、みんなで遊園地で遊べたから』
忍『そのお礼で、Pさんと二人きりの時間を作ってあげようと思ったんだ』
あずき「え!?その...嬉しいけど...こんな急に....」
穂乃香『ふふっ♪苦情があれば、二回目に乗る時に聞きますっ♪』
柚『それじゃあまぁ、ごゆっくりー♪』
あずき「え?もしもし?もしもーし!?」
P「あはは...やられた...な....」
あずき「う...うん...」
P「(そうつぶやくと、あずきは俺の反対側に座った)」
P「....」
あずき「....」
P「(....なんか空気が重い...)」
P「あっ、あっちの方が事務所がある方角だな」
P「もう少し上がったら、事務所が見えるかもな」
あずき「う、うん....」
P「あ....」
P「(な、何?俺をチラチラ見ながら...モジモジしてるけど)」
P「(何?この状況....?)」
P「(そのままお互い遠慮し合うような、妙な空気の中)」
P「(観覧車が1/4周くらいを迎えようとしていた時)」
あずき「ねぇ...プロデューサー?」
P「(観覧車に乗ってから、初めてあずきから声を掛けてくれた)」
P「何だいあずき?」
あずき「私って、アクシデントに弱いよね」
P「?」
あずき「心の準備ができてなくて、プロデューサーと二人きりになっちゃったから」
あずき「少しパニックになっちゃったんだっ。でももう大丈夫、だいぶ落ち着いたよ」
あずき「それで...プロデューサーとこうして二人きりになれたから...」
あずき「あずき、プロデューサーに聞いてほしいことがあるんだ」
P「あ、ああ...なんだい?」
P「(ちょっと待て!?なんだこの流れ!?)」
あずき「あのね?あずきね、プロデューサーが...」
あずき「プロデューサーの事が、大好きだよ」
P「...っ....!」
あずき「...でもね?」
P「?」
あずき「プロデューサーが大好きなのは間違いないけど...どう大好きなのか...分からない」
あずき「頼りになるお兄ちゃんだから大好きなのか...それとも男の人として大好きなのか...」
P「.....」
あずき「一人でじっくり考えたこともあるけど、結局答えがでなかったんだ」
あずき「プロデューサー...プロデューサーはどう思う?」
あずき「あずきはプロデューサーをどう思ってるんだと...思う?」
P「....」
P「(どう答えるか...俺と彼女の間柄を考えたなら、すべき回答は明白だろう...が)」
P「そうだね。あずき?それはね....」
P「それは、自分で決めなさい」
あずき「...」
P「ごめん。あずきが懸命な想いで、話してくれたのは分かっている」
P「けどね?自分の気持ちを決めることを誰かに委ねてはいけない」
P「誰かに決められたら、例え正しかったとしても、本心だったとしても...後から疑念や悔いが生まれるんだと思う」
P「もちろん自分で決めたとしても、それらが生まれるかもしれない」
P「だけど自分の決断で生まれたものは、払うことはできる。でも誰かに委ねてしまったら...」
P「それらを払うことは決してできない、俺はそう考えているんだ」
P「だから...これが俺のできる回答」
P「突き放すみたいだけど、一番の回答だと思っている」
あずき「......うん、ありがとう。真剣に考えて、答えてくれて」
あずき「あー、やっぱりそうだよね。こういうことは、自分で決めないといけないよね」
あずき「あずき、自分でもっと考えてみるっ」
P「ああ、それがいいと思う」
あずき「ふふっ、プロデューサーって、やっぱり変わってるよね?」
P「何でだい?」
あずき「正直、大人の都合の答えが返ってくると思ってた」
あずき「あずきはアイドルで、プロデューサーはプロデューサーだから」
P「まぁ、そうするのがプロデューサーとしては当然なんだろうね、きっと...けど」
P「あずきや、事務所のみんなは家族と同然で、大切な人達だから」
P「そんな大人の、俺の都合を優先しただけの事は言いたくなかったんだ」
P「例え周りから、プロデューサー失格と言われても...ね」
あずき「...あ...」
あずき「(あ...そっか...分かっちゃった)」
あずき「...う...ふふっ♪」
P「ん?どうしたんだい?急に笑って?」
あずき「んーん?なんでもないよ?ただ、あずきは少し大人になれたなーってことと」
あずき「プロデューサーのこと、もっと知ることができたなーってことを思ってたら」
あずき「嬉しくて♪ふふっ...隣、座ってもいい?」
P「ああ、いいよ」
あずき「ふふっ♪あっ...観覧車、頂上過ぎちゃってるね」
P「あ...本当だ」
あずき「全然景色見てなかった....まっ、いいかっ」
あずき「もう一度みんなで乗った時に、しっかり見ればいいもんね」
あずき「今はそう、プロデューサーと二人きりの時しか、できないことをしないと」
あずき「だ~か~ら~...思いっきり甘えさせろ~♪ぐりぐり~♪」
P「はははっ!そんな、猫に見たいに頭をこすりつけたら、くすぐったいよ」
あずき「こすり付けるだけじゃないよ?プロデューサーの膝の上で、ゴロゴロもしちゃうよ?」
あずき「ごろご~ろ♪」
P「こいつめ、そっちがその気なら...こっちだってそれなりの対応をするからな?」
あずき「なにかな~...っ!くふっ、ふふふっ♪」
P「猫を可愛がるように、首周りを撫でてやる。ほらほら」
あずき「プロデューサー、くすぐったいよっ♪でも、ちょっと気持ちいいかも♪」
あずき「ふふ、プロデューサー?あずき、自分の本当の気持ちが分からない子供だけど」
あずき「プロデューサーや事務所のみんなが大好きなことは、間違いないんだよ」
あずき「だから、今がとっても幸せなんだっ。みんなと一緒に、もっと色々なことをやってみたいっ」
あずき「これからも宜しくねっ♪大好きな、プロデューサー」
P「ああ、もっともっと色々なことに挑戦していこうな。みんなで一緒に」
あずき「うんっ!でも今はとりあえず...甘えたいなっ♪」
P「はははっ...ん?」
P「(何だ?光が...え!?)」
P「(一個上の観覧車に三人が...興味深そうにしている忍、申し訳なさそうな穂乃香)」
P「(面白そうに笑っている柚が乗っていた...そして柚の手には...携帯があった)」
リリリリリーンッ!!
あずき「むぅ...せっかく甘えてたのに。プロデューサー、電話鳴ってるよ?」
P「(ちひろさん...嫌な予感しかしない...)」
P「はい、もしも...」
ちひろ『貴方は何をやってるんですかーっ!!』
P「いっ!!?いきなりどうしたんですか?」
ちひろ『LINEを見て...あずきちゃんの携帯から見せてもらって下さい!』
あずき「LINE?あっ、鞄に携帯入れてて見てなかった」
あずき「あ....凄い事になってる」
P「凄い事?何見せて...げぇ!?」
P「(ものすごい勢いでリプが増えてる...そしてその大元は...)」
あずき「これって...あずきが甘えているところだよ...ね?」
P「(さきほどからの、あずきとのやりとりの動画が上げられていた)」
『何なんですか...プロデューサー!二人きりで何をしているんですか!?』
『ちょっとこれは、ボーダーラインを越えてるんじゃないかな?』
『違うにゃー!猫ちゃんみたいに可愛がってもらうのは、あずきちゃんの領分じゃないにゃー!』
『うふっ、うふふふっ...もちろん私にも、同じ事をしてくれますよねぇ...Pさん?』
『カワイイボクも、もちろんいいですよね!?ねぇ!?』
『二人きりになったら、そんなことをするのね!このロリコン!』
『プロデューサー!そ、それ以上はダメだからね!セクハラになっちゃうんだからっ!』
『P君?今はあずきちゃんからだから許されているけど、これ以上は逮捕だからね!』
『本当にそれ以上は...ダメですから。うさぎが寂しがりますから』
P「(なんか俺が炎上してる!)」
『あの...これはとてもほのぼのとした、光景に見えるんですが』
『あなたたち?羨ましいのは確かだけど、なんでも噛みつけばいいというものではないわよ』
『全く...みんなもっと落ち着かないか。助手が頼まれたら断れない性分なのは、みんなよく知っているだろう』
『私も...してもらったこと、ある...ペロと一緒に...嬉しかった...』
『おいおい、落ち着けよ。ただ甘えてるだけじゃねえか』
『あずきちゃん、可愛いにぃ♪』
P「おおっ!なんか擁護もある!」
柚『なーんか、不公平に感じちゃうねー』
P「ん?」
忍『アタシたちも、Pさんと二人きりで観覧車乗りたくなったね』
P「おおお?」
穂乃香『帰りの時間は遅くなりますけど、お願いできますか?』
P「いや、待って...そんなことしたら...ん、あずき?」
あずき『プロデューサーが良いって、言ってくれたよ♪』
P「はいー!?」
柚『おおっ!さすがPサン、話がわかるー♪』
忍『じゃあ次は誰と一緒に乗るか、決めておくね』
穂乃香『ありがとうございます。楽しみですっ♪』
P「ああ、断れない雰囲気に...また俺が炎上してる...」
あずき「ごめんね。でもあずきと同じ様に、三人もプロデューサーの事が大好きだから」
あずき「あずきと同じことをしたいと思うんだっ」
あずき「順番が逆だけど...お願いっ!三人とも二人きりで乗ってあげて!」
P「ふぅ...そんな風にお願いされたら、断ることはできないね」
あずき「やったー♪ありがとうプロデューサーっ♪」
P「あえて言う必要はないと思うけど、明日の仕事はきちんとするんだよ?」
あずき「うんうんっ!分かってるよ♪」
P「はははっ、なら良し」
あずき「ふふっ♪仕切りなおして、膝枕もう一回♪」
あずき「(本当は分かっちゃったんだ。あずきがプロデューサーをどう思ってるのかが)」
あずき「(あずきたちの事を大切にしてくれて、真剣に向き合ってくれているこの人と)」
あずき「(ずっと一緒に居たいって、思ったんだ)」
あずき「(お兄ちゃんだと...いつか別々になっちゃうから...だから...)」
あずき「...」
P「?どうした?」
あずき「ううん。なんでもないよ?ちょっと考え事してただけ」
あずき「そんなことよりー、今はあずきの番なんだから」
あずき「もっともーっとっ、甘やかして欲しいなっ♪」
P「もっと...か...うーん、これはどうだ?」
あずき「あはっ♪そう言えば普通に頭を撫でてもらってなかったね」
あずき「やっぱりシンプルなのが、一番だねっ♪降りる直前まで、こうしてもらっていい?」
P「ああ、いいよ」
あずき「えへへっ♪ありがとうっ♪気持ち...いいなぁ...♪」
P「ははっ、そう言ってもらえると、撫でがいがあるな」
あずき「じゃあ、プロデューサーに気持ちよく撫でてもらえるように、もっと言うね」
P「それは...少し照れくさいかな?」
あずき「そう?ふふっ♪」
P「はははっ♪」
ちひろ『あのー...あなたたち?電話繋がったままなんですけど...』
ちひろ『きゃっきゃ、うふふしてるところ、筒抜けですよ?』
ちひろ『もしもし、聞こえてます?聞いてます?....おーい...おーい...』
ちひろ『えっ?なんですか?この状況は?この仕打ちは?一体なんなんですか!?』
おわり
>>1です
これで完結となります。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
次回作は仁奈がメインの”モバP「仁奈が旅行券握りしめてやってきた」”になります。
そちらもお付き合い頂ければ、幸いです。
またGWが暇になりそうなので、次々回作の安価もさせて頂ければと思います。
安価対象は下記になります。
1.モバP「乃々、乃々に喜んでもらえる仕事をとってきたぞ!」
2.モバP「周子とだらっとした休日を過ごす」
3.モバP「何でか知らないけど、傷心した奈緒の気晴らしに付き合う」
安価は先に3回要望がでたものとさせて頂きます。
決まらなかった場合は1で進めさせて頂きます。
ご協力頂ければ幸いです。
その他なにかございましたら、ご意見の程よろしくお願いいたします。
それでは失礼いたします。
おつおつ
とりあえず3に一票
乙
今回も良かった
2で
乙です。
3お願いします( ´ ▽ ` )ノ
乙です
3で
荒ぶるラインがなぜか好き
2でしゅー
乙
2、だね
フリスクは良い……
柚に声付いたら連鎖的に全員に声付かないかな
安価は2で
>>1です。
安価のご協力、ありがとうございます。
次々回は3.モバP「何でか知らないけど、傷心した奈緒の気晴らしに付き合う」
にさせて頂きます。タイトルは変更される場合があることをご了承ください。
それでは失礼いたします。
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