warning!!warning!!
このSSは以下の要素を含みます。それでもよいという方はご覧ください。
・地の文有
・コメディパートあんまりない
・えっちしーん割と短い
・誤字脱字はゆるして
徹夜明けゆるして。咲耶の日常をめちゃくちゃ大切にしたい。
1st:『着て欲しい服があるんだ』
咲耶「――それで、何故アナタはふてくされているのかな?」
P「……顔に出てたか?」
咲耶「ああ。顔というか、雰囲気にすこしね。先程の電話、仕事の依頼のようだったけれど、あまりいい返事ではなかったのかな?」
P「いや。……このまま決まりそうだよ」
咲耶「ふむ。どのような撮影なんだい?」
P「ブライダル関連のモデルだ。咲耶には男装して花嫁役をエスコートしてほしいって。花嫁役の人から直接指名があったんだそうだ」
咲耶「それは光栄だね。可憐な花嫁を無事式場まで送り届けるとしよう。……しかし、どうしてアナタはそこまで不満げなのかな?」
P「……ごく個人的なものだよ。あまり気にしないでくれ」
咲耶「……アナタは、私が同じように返して納得する人だったかな」
P「それは……しないが」
咲耶「なら教えてくれないか。……大切な人のことくらい、気にさせて欲しい。アナタが何を思っているのかくらい知りたいさ」
P「……かなり身勝手ではあるが」
咲耶「うん」
P「まずエスコートっていっても実質花婿役だ。先越されちゃうだろ」
咲耶「……うん」
P「あと、花婿役というのが最高に気に食わない。……この話が来た時、当然咲耶が花嫁役で出るんだと思ってたんだよ」
咲耶「……? それで?」
P「……ウッキウキでウェディングドレスの話をしたら違うって言われて少し苛ついてる」
咲耶「……」
P「十歩譲って花婿役はまだいいよ。咲耶のキャラだし。でも花嫁役じゃないのが納得いかないんだ……」
咲耶「……」
咲耶「……」
P「咲耶?」
咲耶「……フフ」
P「……笑うなよ」
咲耶「いや、すまないね。少し、照れくさくなってしまったんだ」
P「どこがだ」
咲耶「……だってアナタは、妬いてくれた上に私を花嫁役にしたかったということだろう?」
P「あ。あー……その」
咲耶「……」コツン
P「……絶対着せるからな」
咲耶「ありがとう。しかし……結婚前に来てしまうと婚期が遅れてしまうらしいね?」
P「すぐにでも着せてやるさ。……必ずだ」
咲耶「それは……楽しみだね」
2nd:『未だ形にはできていないけれど』
某月某日
雨上がりの、少し肌寒い日だった。濡れた地面は冷たい空気を重ねていて、吸った息は鼻奥をつんとさせる。
しかし咲耶の足取りは軽かった。週に一度の約束の日であることもそうだったが、思い出していたからだ。
手には本屋の袋。思わず買ってしまった、自分が表紙に飾られた雑誌。自宅にも見本誌はあるのだが、買わずにはいられなかった。
――彼は約束を果たしてくれていた。
すぐにでも着せると言ったあの言葉の通り、その表紙には咲耶自身が花嫁として印刷されていた。
宣言通り、彼はその仕事を取ってきたのだ。そして今日は雑誌の発売日。
満面の笑み。紙上であるというのに幸福さが伝わってくる。だってそうだろう。愛する人が絶対に似合うと断言してくれた幸せのドレス。まして、すぐ側には彼もいた。
まるで世界が祝福してくれているかのような。そんな中で撮影したのだから。思い出してしまって、鼻歌を歌ってしまうくらいには浮かれていたのだ。
時刻は夕方をすぎるころ。レッスン中に同じユニットのメンバーから茶化しは入ったものの、すべて幸福オーラで返していたためか逆にユニットメンバーを砂糖漬けにしてきたところだった。
彼はすでに帰ってきているだろう。そのときにはなんと伝えよう。
ありがとうだけではまだ足りない。
幸せ、は少し伝えるのが難しい。
でもどちらも伝えたいし、それで治まるほど小さな気持ちではなかった。
きっと、ありがとうも、幸せも、愛してるだって足りやしないのだ。
逸る気持ちを抑えながら鍵を開け、ドアノブを回す。扉を開けて――
P「おかえりいいいい!!」
咲耶「えっ、きゃあっ!?」
――咲耶はいきなり現れたPに目隠しをされていた。
咲耶「ぷ、プロデューサー? そろそろ教えてくれないか?」アイマスク
P「まだだめだぞー。あ、髪とか痛かったら言ってくれ」アミアミ
咲耶「それは大丈夫だけれど……」
P「メイクは……うん。簡単に落ちるな。すぐに終わるからなー」
咲耶「うぅ……」
P「ん。よしオッケー。今のところどんな感じ?」
咲耶「別になんとも……」
P「よしよし。メイクは最後に回すから、このまま着替えさせるぞ。ちょっと脱がすから立ってくれ」
咲耶「ぷ、プロデューサー? もしかして今日はそういう趣向……」スクッ
P「趣向って?」ヌガシヌガシ
咲耶「ほ、ほら。今日はその……スる日だから……」ヌガサレ
P「え?」
咲耶「……え?」
P「……」
咲耶「……」
P「……あ」
咲耶「…………」
咲耶「……………………………………///////」プシュー
P「す、すまん! ちょっと浮かれてそれどころじゃなかったんだ! 申し訳ない! ごめん!」
咲耶「うぅぅ……///」
P「と、とりあえずそのまま足を軽くあげて! よし、もう片方!」
咲耶「じ、実はアナタなりにいじめようとしたとかそういうことは……?///」
P「ない! ないから! 変な意味じゃないから!」アゲアゲ
咲耶「それならそれで残念なような……。んっ……。これは……ワンピースかな?」
P「はずれだ。ああ、あと背中向いてくれ。留めるから。ちょっと縛るけどきつかったら言ってくれ」
咲耶「ますますわからないな……」
P「……完成。じゃあまた座って。このままメイク以外を詰める」
咲耶「……メイク?」
P「メイク」
咲耶「……プロデューサー、アナタが?」
P「俺が」
咲耶「……」ペタン
咲耶(これは……ドレス? 明らかに布の量が多い。胸元から吊り下がるような形だ)
P「よしよし。上手くできてる。これからアイマスク外すけどまだ目はつむったままにしてくれメイク落としは……」
咲耶「……まるでお色直しのようだ」
P「そうかもしれないなぁ」
咲耶「……もしかしてなのだけれど」
P「このままで。……まだ、終わってないんだ」
咲耶「ん」
P「……あの話からさ。三ヶ月くらい経ったよな」ペタペタ
咲耶「……」コクリ
P「……練習してたんだ。自分で試したりとか。他の人には任せたくなかった。仕事でもないし」
咲耶「……練習、してくれたんだね」
P「ああ。はづきさんやメイクさんに頼み込んでさ。少し恥ずかしい思いもしたが、今はそれも誇らしい」
咲耶「……妬いてしまうね。言ってくれれば私だって付き合ったのに」
P「カッコつけたかったんだよ」
される側というのは、存外に敏感だ。丁寧さを欠いていれば不快感を感じる。拙ければ戸惑いを。
事実戸惑いはあった。多く見積もって三ヶ月。本職の傍らで行ってきたことだ、技術的な拙さはむべなるかな。
けれど、あらん限りの丁寧さだけは伝わっている。
P「言ったじゃないか。すぐにでも着せてやるって」
咲耶「……うん。よく覚えているよ」
P「……正直、まだ当分先の事になる。どうあがいても今日明日で叶えられることじゃない」
咲耶「仕方のないことさ。アイドルを続ける以上は難しい事くらい知っている」
P「……けれど、でも。それはきっと言い訳にしていいことじゃないと思ったんだ」
P「終わりだ。そのまま立ち上がって」
咲耶「ん……」
P「……目を、開けてくれ」
幸福の象徴。花々は寿ぎ、真珠はその愛情と縁をたたえている。ティアラではなく花があしらわれたのはその可憐さ故に。首元の真珠は、その愛情の強さ故に。咲耶は彼が提案したのだと聞いていた。
P「少し、時間がかかっちゃったけどさ。……着てほしい服があったんだ」
P「あの時からずっと思ってたんだよ。一番綺麗なのは咲耶だ。だから我慢できなかった」
P「仕事を取ってきてから、ずっとはづきさんとか衣装さんに教えてもらって練習して」
P「……今更だけどさ。綺麗だよ」
咲耶「……フフ。アナタはそこまで、そこまで考えてくれていたんだね」
「似合って、いるかな」
「当たり前だ。――咲耶には白がよく似合う」
「嬉しい……!」
たったひと目見ればわかるだろう。きっと咲耶は誰より幸せな花嫁に見えている。
「それで、どうしようか。写真とか撮ったほうがいいかな」
「うん。それもあるけど……その、少しお願いがあるんだ」
「ん。なんだろう」
「……その、今日は」
「……あ、ああ」
「……だから。このまま、したい」
3rd :『一人の夜には戻れない』
じゅるっ、ちゅっ、じゅるるるっ、ぷふっ、じゅるるっ、にちゅっ。
「ぷろ……ちゅっ、ふぁ……」
そこから、ちょっとしたお色直し。少しだけ準備があったのだという。勝手はわかると少しだけ部屋にこもってから、彼女は胸の中へ飛び込んできた。
こんなときに背が高くてよかったなどと思う。彼女より背が低ければ腕に抱きながら口づけを交わすことができなかった。
「きゃふっ、ああっ、触られてる……。お尻……プロデューサー……」
「ああ。我慢、できそうにないんだ」
「うあっ、そんな、強く……!」
素肌を触れないのがもどかしい。しかし、興奮を煽るには十分だ。
もんでみると押し返してくる弾力がある。普段のダンスや、自主トレで鍛えられているからだろうか、ふにふにとした柔らかさというよりは、女性らしい硬さを感じていた。……独占欲を掻き立てられるような感触だった。
それになにより。
「きゅふっ、うあぁぁ……」
「ほら、口がお留守だぞ」
「あっ、ちゅっ、れるっ……ふぁぁっ」
「揉むと気持ちいい声出ちゃうってことは……感じてるんだな」
「うんっ、キスも……触られるのも……全部好きだ。アナタに触られると全部気持ちよくなる……」
ここまで強く触ったことはなかった。新しい発見、というか。少なくとも直接触れているわけではないというのに感じているあたり相当に昂ぶっているのだろう。
「やっ、ちゅるっ、きしゅ、ふぁぁ」
「……強く抱きしめられると気持ちいいよな」
「……プロデューサーに強くされるは、好きだ」
日頃から、ハグの類が好きなのは知っていたが、もはや愛情を伝えるためではなく快楽を与える行為と化していた。
強く抱きしめられて咲耶の胸が形を変える。ゆるく動いているのは快楽を得ようとしているからだろうか。あるいは与えるためか。
「プロデューサー……。気持ちいい、かな」
「ああ。キスも、お尻も、抱きしめるのも、胸も。咲耶に触れていると気持ちいいよ」
「フフ。同じだね。……あ」
「? どうした?」
「……もう、こんなふうになってしまったんだね」
見つめた先に、最大限にいきり立つペニスがあった。
「熱い……。触れてもいないのに、お腹に熱気を感じるよ」
「わかるのか?」
「感じるんだ。それに……」
抱きしめていた腕が離れ、そのまま陰茎に触れられる。
「まだ触れていないのに……。ぴくんぴくんって」
「……くっ」
すっと、手袋のまま裏筋をなぞられる。
普段とは違う感触に思わず声を上げてしまった。
「す、すまない。痛かったかな」
「いや、ちょっと慣れてなかっただけだ」
布のこすれる感触が強すぎる。わざとではないのだろうが、しかしいつものようにされると強すぎたのだ。
「ちょっと強かっただけだよ。痛いとかじゃない」
「……なら、このままでもいいかな?」
「手袋、つけたままか?」
「う、うん。その……」
「?」
「このままが、いいんだ……」
咲耶は赤らめながら手で輪っかを作った。
それがそのままずぶり、と。
「うぁ……」
「手袋ごしなのに鼓動が聞こえる……どくん、どくんって……。いつもより強く……」
「さ、咲耶。汚れちゃうぞ」
「それは困る。けど……」
「……嫌じゃないよ。気持ちいい。でもせっかくの衣装だからさ」
「……もったいなくて」
「もったいない?」
「……このままがいい。アナタに綺麗にしてもらった、このままが」
「咲耶……」
中指以降がそのまま亀頭を包む。
「このまま、花嫁のままアナタと繋がりたい……」
「うぉっ、それ……っ!」
「似合うと言ってくれたこのままの姿で……。最後までシてほしいんだ」
「いや責めるか強請るかどっちかにしてくれ……!」
切なげな表情の割には手がえげつない。親指と人差し指は絶えず雁首を回し続けている。小指が鈴口を掴んで、手のひらや他の指が小指から溢れたカウパーでずるずるになっていた。
「鼓動が強くなってきた。私の手で感じてくれているんだね」
「咲耶……!」
「ちゅっ……れるっ……じゅるっ」
強く抱きしめていた方の手は俺を逃すまいとしていた。引けてしまう腰を無理やり咲耶と固定されてしまう。いよいよもって逃げ場がない。
「咲耶っ、少し止めっ」
「キス……もっと……」
口まで封じられる。もはや抵抗することはできない。
このままでは、早すぎる射精を迎えてしまう。
「もっろ……キスも……ペニスも……!」
「全部……私に……!」
しかし咲耶はお構いなしだ。まさしく欲望なのだろう。下から無理やり口づけを交わし、唾液を吸い取ろうとしている。すべてほしいと聞こえてくるようだ。
キスが激しくなるに連れて手淫もより激しくなってくる。我慢の限界だった。
「咲耶っ、出るっ! もう出るっ!」
「射精してっ、このまま手の中に出してくれっ」
止めるつもりはない、と。
最後、強く擦りあげられたときに快感が爆ぜた。白い手袋がより白く染められる。
足に力が入らないくらいの快感。出し切って、そのままベッドにへたり込んでしまう。
「濃い……。手袋の内側まで、どろどろになるくらい……」
「すまん。その……とても良かった」
しかし声は咲耶には届いていないようで、先程出したばかりの精液にばかり目を移している。
まるで、宝物でもみるかのように。
「咲耶?」
「じゅるっ」
「! 咲耶?」
「ふうっ。吸い出したのに。手袋で濾されてるのに……喉に絡むくらいだ」
「咲耶……!」
「れるっ……ちゅぅぅっ!」
手袋に染み付いた精液を、あろうことか吸い出していた。
しみきらなかった分はそのまま舌ですくいとり、内側に入ってしまった分は吸い付いて。指の間もしゃぶり尽くすように。じゅるじゅると粘液をすする音を立てていた。
「咲耶、なんで」
「あ……」
手にはもう残滓は見えない。ようやく自分の痴態に気づいたらしい。耳まで真っ赤になっている。
「いや、その……汚してはいけないだろう? 放っておいてしまっては固まってしまうし、その。……すまない。正直、もったいなくて。何も考えていなかったんだ」
「咲耶……」
「……」
恥ずかしげに目を伏せている。吸い尽くした後の手は少しだけ宙をさまよって、なんて可愛らしい弁明なのだろう。
いじらしさにむくむくとまた反応する。
通常、射精をすると、当然ペニスは少しだけ柔らかくなる。なる、はずだが。
「あ……」
「……すまん。それは逆効果だ」
「……また、大きく……」
熱視線。浮かされた眼差しは硬さを取り戻したペニスに向けられていた。
へたり込む。手をついたまま惚けるような顔で、咲耶はこちらによってくる。
――そのまま、吸い込みに行く。
「ふぁ……れるっ……じゅぷっ……」
「くっ」
付着した精液を舐め取られる。カリ首から亀頭、竿までも。
「んじゅるるるる……まら……のほっへ……ちゅぅぅ……」
「ああっ。まだ、まだだ。まだ奥まで残ってるぞ……!」
もったいないと言った。おそらく本人としては出てきた精液を綺麗に――掃除をするのではなく、飲み込もうとしているらしかった。しかし手で覆われた分だけ白濁は広がっているし、なにより。
「手でこすったら無限ループだろ……っ!」
「……♡」
「確信犯っ、かっ」
根本から絞り出すような動きだった手は、本来の目的を忘れてもはや快楽を与えるために動いている。
吸い出したといってもすべてではない。先程受け止めて、染み付いた精子が何度も塗り拡げられては彼女に捕食されていた。
――おそらく、もう一度もらうつもりなのだろう。
「ぐっ、くぅぅぅっ」
「れるっ……れろっ……出して……♡ じゅぷっ……もっと……♡ あむっ……ちゅっ……ちゅっ……♡」
舐め取る。唇で絞る。また咥える。
言われなくてもそうなる。出たばかりで敏感になっている最中だ。もうまもなく彼女の口を白く染め上げるに違いない。
「咲耶……っ!」
「じゅるっ……れろっ……ぢゅぅぅ……っ♡ んん゛ぅっ」
こらえきれなくなって両手をつないだ。自然と指が絡んだ。ぐちゃぐちゃとしていて、多分そのほとんどは彼女の唾液に変わってしまっている手だ。
快感を耐えるために強く握る。応えるように咲耶からも握り返された。
「溶けそうだ……っ!」
「もっと……れるれろっ……♡ おくまへ……んん゛っ♡ んんんぅっ♡」
「咲耶っ!?」
すると、そのまま両手を引っ張られる。亀頭が喉奥まで到達した。
「無理しなくていい。そのままでも」
「んんぅ゛っ」
「喉奥のまま首を振るな……っ!」
いやいやと首をふる。少しでも早くほしいらしい。
なにせ手袋は吸い尽くした後。もう望むものは残っていない。
じゅるじゅると。亀頭は喉奥で。カリ首と竿は舌で。――喉奥に誘うように。そのまま吐き出させるための動きだ。
「ふーっ♡ ふーっ♡」
「息、わざとだろっ」
「♡」
美しい彼女の顔がこちらを見上げていた。当然とでもいうかのように目が語る。必要以上に荒い息がこちらの玉袋をくすぐっている。刺激だけでは足りないと思っているのだろうか。こちらの興奮を煽るように視線をそらさない。
――出して。
「ごきゅっ、ごくりっ、ごくっ!」
「ぐあっ、それヤバい……! そろそろだ……っ!」
鳴らされた喉。当然喉が動く。快楽を与えるための動きだ。急かしているのだ。
だって喉奥が、射精す前から飲み干すようにうねっている。きっと射精すまで続くのだろう。知ってか知らずか、それが限界を招いた。
「咲耶っ、ぁああっ!」
吹き飛ばされそうな快感の中、名前を呼ぶ。
手を離してもらえたのは射精を飲み干されて、また掃除をされた後だった。
「じゅるっ……ぷはっ……。……ちゅっ」
綺麗に舐め取られる。体は洗っていたものの、多分洗ったときより綺麗になっているだろう。
二度にわたる射精と、あれほどの快楽のおかげで硬かった肉棒は半立ちくらいになっていた。
「……咲耶」
「……ぷろ、りゅーさぁー……」
あれほど激しくしたのだ。まだろれつが回っていないのだろう。淫蕩の熱に浮かされながらも、目からはこちらを案じる色が見えた。
「いや、大丈夫だよ。……でも少し休憩したいかな。今はちょっと出ないし」
「……」スリスリ
「無理はしていないよ。……だから」
「ぷろ、でゅーさー?」
「今から咲耶を気持ちよくする。ちょっとそこに立ってくれるか?」
「ふぐぅっ、ふーっ、ふーっ」
「……ずらしたままのほうがいいんだよな?」
こくり、と。興奮に身をよじりながら咲耶は頷いていた。
口元にはウェディングドレスのスカートが咥えられていて――わざわざ咥える必要を訪ねたが、よごさないため、と言っていた――自ら秘所をさらけだしていた。
両手はフェラチオをしたときのように絡められている。これからの快感を、防ごうにも防ぎようがない状態。
下着は純白のものになっていた。おそらく、先程のお色直しで取り替えたのだろう。しかしクロッチには大きなシミ。スカートをたくし上げた時に香ったのは淫靡な匂いだった。
「ほら。どろって出てきてる。さっきの精液みたいな白くてねばっこいのがさ。まだ膣内に出されてないのに……射精されたみたくなってるな」
「んぅ……♡」
「クリトリスも勃起して……とてもいやらしい。まだ直接えっちなことはしてないんだぞ?」
「んー、んー!」
「このままずらすな」
「……♡」
舌先でレッグホールをつつく。浮いたところを噛んで、横へともっていく。
「んっ……。やっぱりエロいな。ガーターもつけるの大変だっただろ?」
ふるふると首をふる。勝手は知っている、だったか。
「でも着替えたばかりなのに……こんなに濡らしてちゃ、セックスするために着替えたって感じがするよ」
びくん、と。
「ひくひくしてるな……。それに奥からずっと愛液が流れ出してる。ソックスにもシミができてるぞ」
「ふーっ……♡ ふーっ……♡」
「……」
ぺろり、と。
「んっ……!」
陰唇に舌を這わす。興奮の残滓を舐め取るように。下着とヴァキナに挟まれた愛液は、自然と広くなっていた。
てらてらと光る場所を舐め取れば少ししょっぱくて、咲耶の味がする。
「んっ、んぅっ、んふっ、んぅぅっ!」
くぐもった声だ。スカートを咥えているのだから当然だろう。しかし艶を隠しきれていないし、何より一層流れ出る愛液が快楽を物語る。
「んぅっ」
――陰唇の隙間を。
「んぐぅっ」
――クリトリスを。
「ふぁあっ!」
――その根本を。
「だめっ、あぁっ!」
――包皮もほじって。
「きゃあああっ!?」
――そのまま膣内へ。
「だ、だめだプロデューサーっ! そんなの、立てなく――あああっ!」
「いいよ。立てなくなって――れろっ、ちゅっ」
「ふあぁ……! ペロペロなめるの……!」
手はもはや離れている。押さえつけてくる手はいくばくの力もない。
「じゃあこうしよう。あむっ」
「きゃふっ!? そ、そんな、噛んじゃっ!」
かりかりと甘噛みする。軽く当てたまま舌先で弾く。
何度も震えていた。何度も、絶頂していた。
「ひきゅぅううううっ♡ ああっ、イったのにっ♡」
「クリっ♡ だめだっ♡ 歯っ♡ やさしっ♡」
「あ、ああああ、と、とめっ♡ 止めてっ♡ 出てしまうっ♡ アナタの顔にかかってっ♡」
ぷしっ、ぷしゃあああ……。
「やっ♡ 出てっ♡ あっ、手っ♡ 離れっ♡」
「あっ、掴んじゃだめだっ、そんな、逃げられ――うぁあああっ♡」
「立てなっ♡ あっ♡ またっ♡ またでるっ♡」
「あああああああっ♡」
何度も舌でこねくりまわして、腰を震えさせる。
舐め回す。ほじりだす。突き回す。吸い上げもするし、甘噛みもする。
腰が折れて彼女の上半身が頭によりかかってくる。耐えきれなくなってきたのだろう。
「ひゃっ♡ ああっ♡ ああああっ♡ イってるっ♡ アナタのでっ♡ あああっ♡」
「イ……く……! ふぁっ、あ……♡」
「まだ……出てる…………」
「……………あ……」
「……フフ。回復、したみたいだね……」
「……なら、このまま……」
「ぁ、あああっ!」
膝の上に、そのまま咲耶が腰を下ろす。――対面座位の形だ。
キスを始めてからずっと焦らされ続けた膣肉は極上の肉壷となっていた。
じゅぷりとペニスを受け入れて、そのまま中のひだが意思を持つかのように這い回る。言うまでもない。絞り出そうとしているのだ。
「いつもより熱い、な……ッ!」
お互いに愛撫をしたが、咲耶は先程されたばかりだ。
嬌声が上がったのはおそらく。
「くっ、んぅぅ……っ、ああっ!……ふっ、アナタのが、全部……っ!」
端々に艶がにじむ。
明らかに余裕がない。入れたばかりだというのに膣内は収縮を繰り返していて限界を繰り返し伝えている。――イきそうなのだ。
「咲耶。イったばかりだし少し休憩しても」
「このままっ、このままが、いい……っ」
ぐりぐりと。続行の意思を体で示される。
「くっ」
「んんっ、んんぅぅぅぅっ!!」
「さく、や……っ!」
「降りてっ、きてる……。私のが、降りて……っ♡」
こりこりとした感触が膣内にあった。
彼女の最奥がすぐそこまで来ている。少し腰を突き出せば届くくらい、近くに。
ぐりぐりぐりぃっ。
「んぐっ、くっ、ふぁっ♡ 我慢っ、できないっ……♡」
「動け、るか?」
「動くっ、から♡ アナタにっ♡ 捧げたくてっ……!♡」
「ささげる? って、おおっ」
腰がぐりんぐりんと動いていた。唐突な横の運動に刺激が集中する。
「くぁぅ♡ こんなっ、ああっ♡」
「くっ、ぅぅぅぅっ」
「あっ、あっ、ああっ♡ 擦れてっ、るっ♡ 一番奥っ、こすれてっ♡」
「咲耶……っ!」
「はぁぁんっ、はぁっ♡ はふっ、ああっ♡ 当たってる……っ♡ 一番奥……♡ アナタのが届いてるんだ……っ!」
ぴったりと。最奥にちょうど鈴口があたっていて、膣内は荒れ狂っているのにそこだけは繋がり続けている。彼女を抱きかかえたまま溶けてしまいそうな気がした。
にちにちと、すくない動きが最大限に歓喜を伝えてくる。
――きっと、手足が絡むのはそのためだ。
「はぁっ、くぅぅんっ♡ アナタのが、今、当たって……っ♡」
動くたび彼女は震える。その長い手足は俺を拘束していながら、実質的に拘束具の役割を果たせていない。だがそれでよかった。振り払う気はない。ただ彼女がそれほど大切にしている気持ちを感じていたかった。
「さく、や……!」
「やっ、やだっ……♡ 自分でするからぁっ……♡」
「すまん、止まれない……!」
動いてしまう。彼女の気持ちにさらされて。溢れていく。
四肢に力を込めた。振りほどけないようにと抱きしめた。
「んぅぅぅっ♡ つよ、い……っ♡」
「ああ、強くしてるからなっ!」
「ふぁっ、かふっ、ぅぅぅっ♡ うれしっ、ああっ!♡」
つながっていく。なにか深いものが。広がるように。
どくどくと自分の最奥からも熱が顔を見せる。
「はぁっ、はぁっ、そろそろ出る……っ!」
「中っ♡ 中がっ♡」
「……っ!」
食いしばる。これから吐き出す吐精のために。
「ぷろっ、きすっ♡ ああっ♡」
「んっ」
「ちゅっ、ぷぁっ♡ ちゅぅぅっ♡ ~~っ♡」
「今っ、イったのかっ?」
「……♡」
肩に顎が乗る。
「好きっ♡ 好きだっ♡ だから……、だから……っ♡」
これまでで、一番強く抱きしめながら。
彼女の最奥に注ぎ込んだ。
「咲耶、無理しなくても良かったんだぞ」
「……ささげたかったんだ」
「ささげたかった?」
「うん……。いつも、アナタにはもらってばかりだから」
「……そっか」
「……アナタに、愛されるばかりだから」
「それは違うぞ。……咲耶だって」
「うん。でも……私は、そうしたかった」
「そうしたかったって……」
「朝起きて、アナタがいると嬉しい。昼を一緒に取ると幸せを感じる。……夜は寂しさを消し去ってくれる。たったそれだけで、私は幸せなんだ」
「……」
「だから、もらいすぎてしまう。もういっぱいなくらい満たされているのに。アナタからこれ以上ないくらい、幸せをもらっているというのに」
「……そう、か」
「……だから、私をもらってほしい。ずっと、アナタと一緒に……朝起きたり、お昼を一緒にしたい。夜は……抱きしめてほしい」
「……咲耶」
「うん」
「……手、つなごうか」
「うん……」
「……少ししたら片付けるから、待っててくれ」
「うん。……すぐに来て」
not end 『君には白が似合うから』
裸で抱き合いながら無言と、くすぐり合う時間が続いた。
日付が変わる。二人で超えた数はもう覚えていない。当たり前になってしまったことはもう数えられない。
――咲耶はあらんかぎりに伝えようとしていた。幸福な暖かさにまみれながら。
ウェデイングドレスはもうクリーニングに出さないとだめだろう。脱がせたが、至るところに淫液と精液が飛び散っていた。初めて送った白無垢がこんなにしてしまっては、いざというときに神様に怒られてしまいそうだ。
腕に彼女がいる。ただ無言で、けれど確かめるように腕を伸ばしてきた。
応えればあとはいつもどおり。ほどかれた髪を後ろにやり、足を絡ませてくる。ここでは二つではない。一つだ。
つないだ手と背中まで回された手。どちらも大切そうに、愛おしそうに。もはや固く握りしめることはないのだと告げていた。――どこにもいかないのだから。
咲耶「……プロデューサー」
P「ん」
咲耶「……私達は」
P「ん?」
咲耶「……いつ、結婚できるかな」
P「……多分、5年はかかるかな」
咲耶「フフ、恋人の時間はまだあるのだね」
P「結婚したって、恋人と夫婦とバランスをみながらやっていくさ」
咲耶「……ずっと?」
P「咲耶が愛想をつかさない限りは」
咲耶「なら、ずっとだね」
P「ああ。ずっとだ」
咲耶「毎日、こんなふうに抱きしめて眠ってくれるかい?」
P「毎日は難しいかもな」
咲耶「……うん、そうかもしれない」
P「咲耶は大丈夫か?」
咲耶「……今すぐに、とはいかない。けど、きっと大丈夫になるよ」
P「……そっか」
咲耶「……うん」
P「……そのころには、絶対に着せてやるからな」
咲耶「……うん」
あとがき
いかがだったでしょうか?咲耶さんに白無垢着せてえっちしたいよね……
最近というかここ数ヶ月感はお仕事に追われてました。その上でソシャゲ3つ並行はかなりキツゥイ
多分次回作は以下の中からになる模様
・ヒーローはくじけない (ツイッターで投げてたやつ)
・有栖川夏葉はめんどくさい
・園田智代子はめんどくさい
・事務所呑みでPにアクションかけちゃう悪い大人組の話
また、今回の作品についてpixivでアンケートを実施しています。お手数ですがお答えいただけると次回作以降の参考になります。ぽちぽちっとよろしくおねがいします。
作者ツイッター:@2F6WqdOwZ6Cwee6
褒められると喜びます。褒めて、力強く!
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