不思議の国のアリスとバイオハザードの融合です
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きたい
バイオハザードと不思議の国アリスの融合ですか、不思議の国のアリスが魔法少女になってゾンビに相手無双する話とか?
他の方と酉がかぶってました 変更します
私はアリス。
唐突に連絡がとれなくなったお姉さまを探しに、執事のパトリックと別荘を訪れました。
······後から思えば、これが間違いだったのでしょう。
悪夢は、始まってしまいました―――――――
「お嬢様、急いでください!」
パトリックが後ろから叫びます。
さらに後ろからは、犬に似た生き物が追いかけてきていました。
もつれそうになる脚を必死で動かします。
「!! お嬢様、あれを!」
前を見ると、森の中に明かりが見えました。
きっと、人がいるのか、家があるのでしょう。
「あそこまで走ってください!」
「で、でもあなたは!?」
「お嬢様に怪我をさせたとあっては、亡き旦那様にお叱りを受けてしまいますから」
もう一度促されて、私は走り出しました。
そして、天国のお父様に祈ります。
どうか、彼をお守りくださいと。
涙で視界がぼやけるなか、明かりがどんどん近くなります。
扉を押し開け、飛び込みました。
読みにくいから改行を挟むといいよ
話の中身としては、不思議の国のアリスとバイオハザードのネタを交えるつもりです
アリス、パトリック共に17~18歳くらいです
浮翌遊感。
扉の先には、地面がありませんでした。
「きゃぁぁ―――······」
悲鳴を上げることしかできずに、まっ逆さまに落ちていきます。
「きゃうっ」
柔らかい何かの上に落ちて、私の意識は薄れていきました。
そもそも、どうしてこうなったのか。
それは、お姉さまのお友達から連絡が来たからでした。
お約束していた時間に、お姉さまがいないというのです。
真面目で優しいお姉さまが約束をすっぽかすなど、ありえません。
そこで電話してみたところ、最後に別荘へ行くと言ってから音信不通とのことでした。
何かトラブルに巻き込まれたのではと、別荘を訪ねようとして追いかけ回され、今に至ります。
「······さま!······う···ま!?」
「お嬢様、大丈夫ですか!?」
誰かの声で目が覚めました。
「パ······パトリック?怪我はないのですか?」
「はい。あのモンスター、なぜか急に去っていきました」
「良かった······」
身を寄せると、いつもの音が聞こえました。
懐中時計と心臓の音が混ざった、綺麗な音です。
いまさらながらに恐怖が湧いてきて、体が震えてきてしまいました。
パトリックはそんな私の頭を優しく撫でてくれます。
「それにしても、変な館ですね。扉のすぐそばに穴があるなんて」
「穴?それに落ちたのですか?」
「どうやらそのようです。でも、多分ここが本当の玄関ホールですよ」
辺りを見渡すと、置時計や階段、いくつかのドアが目につきました。
そのとき、
パァン!
乾いた破裂音が聞こえました。
「銃声?」
「誰かいるのでしょうか?」
「確かめてまいります。お嬢様はここにいてください」
ご指摘ありがとうございます!あと、武器の解説は後からざっくりしますので。
「ま、待ってください、パトリック。一人にしないで······」
わがままなのはわかっていました。
けれど、不安が消えないのです。
「······仕方ありませんね。お嬢様、銃の扱いは覚えていますか?」
「もちろんです」
少し迷いながらも、ベレッタ92FS-Inoxを渡してくれました。
弾薬の装填を確かめて、セーフティをかけて一緒に渡されたホルスターにしまいます。
マガジンも3つほどケースに入っていました。
「さあ、行きましょう」
「ええ、そうですね」
左側にあった大きな両開きの扉から中へ入ります。
「食堂、ですね」
「埃がひどいわ。まるで、長い間放っていたみたい」
暖炉のそばで、パトリックがしゃがみこみました。
「これは······?」
「なんですか?」
「······血です。······なんだか嫌な予感がする。お嬢様、何があっても僕から離れないで!」
さっきのものに比べれば幾分小さな扉を開けました。
左で物音が聞こえます。
静かに近寄っていくと、誰かがうずくまっていました。
「すみません」
反応なし。
「あの、この屋敷の方ですよね?」
今度は反応がありました。
ただし、言葉ではありませんでしたが。
びしょびしょに濡れた雑巾を引きちぎりながら水を啜るような音。
血が床にあふれでて、赤い水溜まりを作りました。
「ひ······!?」
「お、おい!?」
その方はゆっくりとこちらを向きました。
トランプのスペード模様の服が、赤黒く染まっています。
あ”ぁぁぁー······
「くっ、来るな!」
あとにも先にも、あんなおぞましい光景は二度と見たくありません。
立て続けの銃声とそのたびに飛び散る血液。
内臓をはみ出させ、ずたぼろなのにまだ動いています。
「くっ······!」
パトリックがマガジンを換えている間にも、近づいてきます。
撃たなければ、死んでしまう。
私は、銃を持ち上げました。
狙うのは頭だけ。
トリガーは引くのではなく、絞るように―――――
バスッ
呆気なく、弾が出ました。
頭を銃弾が砕いて、灰色やピンク色が炸裂します。
胃が、ひっくり返る感覚。
「う、ぇ······げほっ······!」
撃った。
自分の意思で。
人の形をしているものを。
昼食が食道を逆流して。
「お嬢様」
温かい手が、私の手を包みました。
「助かりました。ありがとうございます」
「私は、人殺しです······」
「いいえ。確かに、貴女は撃った。けれど、それは僕の命を救ってくれたんです」
私の吐き気が治まると、パトリックは死体を調べ始めました。
私はまともに見ることができませんでしたが。
「おかしいな······」
「どうしましたか?」
「この死体、少し腐敗してるんです。まるで、死体が動いていたような·····」
「そんな生物、記録にあるのですか?」
「ええ······無いこともありません。ヴードゥー教のゾンビ、アンデッド、グール······
この中ではゾンビに近いでしょう」
話のベースはバイオ1とか映画版の予定です
ザ·ファイナル見てからこういうのがやりたくなって······
おやすみなさい
面白くなりそうだけど、自分語りは止めてくれない?
やっぱりアリスちゃん魔法少女になったりする?、個人的にはそう言う展開に期待してます
頑張ってくださいね、
「ヴードゥー教のゾンビ······それは、どういうものなのですか?」
「簡単に説明しますが、まずフグの毒やその他から作られるゾンビパウダーで対象を
墓場に送ります。次にボゴと呼ばれる呪術師がその人によびかけて起こし、ゾンビにするんだそうです」
「魔法、なのでしょうか?」
「そうですね。おそらく魔術的なものが関わるのでしょう」
魔法。ゾンビ。私にはいままで、全く関係ない言葉でした。
そう、確かに幼い頃は、魔法使いに憧れました。
夢物語のはずなのに。
「ここでのんびりしていても意味はないでしょう。ホールに戻りませんか?」
「そうしましょう。この鉄臭いのは嫌いです」
幸いなことに、食堂にゾンビはいませんでした。
けれど、大きな扉を開けたとき。
私たちの方に、2つの武器が向けられました。
1つは銃口、もうひとつは多分剣でした。
多分、というのは、それが時計の針にそっくりだったからです。
「動くな······あれ? パトリック?」
「ルーク兄さん!?どうしてここに!?」
「ルークさん!」
銃を持っていた方は、なんと、お姉さまに仕えるパトリックのお兄様でした。
もう一人は綺麗な、白い髪に赤い目の方でした。
「あの、どうしてそんな······えっと、変わった剣を持っているのですか?」
「······なんとなく」
ゆっくり頷いて、剣を納めました。
「パトリック、クラリス様を見ていないか?」
「僕たちも、彼女を探しに来ているんだ。というか、兄さん知らないの?」
「ああ······別荘へ向かっている途中で訳のわからない化け物に襲われて、命からがら逃げてきた」
「だとするなら」
私は思ったことを素直に言うことにしました。
「これからどうするか、決めるべきだと思うのですけど」
「······一理ありますね。流石、クラリス様の妹君、と言うべきでしょうか」
パトリックはルークさんとしばらく相談していましたが、そのうちにうなずきあいました。
「お嬢様、当面の目標はクラリス様を探すことと、この館から脱出することでよろしいですか?」
「異論はありません。どうするの?」
「······二手に分かれましょう。パトリックとアリスお嬢様、わたくしとトリシアの組み合わせで館の中を捜索、
何か情報を見つけたりするか、一時間ごとにここへ戻ってきてください」
「······!」
ルークさんと一緒にいた女性が恥ずかしげに彼の袖を引っ張りました。
なんだか兎のような印象です。
だから時計の針みたいな武器を持っているのでしょうか?
とにかく、彼女の名前はトリシアさんというようです。
「じゃあ、兄さん、またあとで」
「パトリック!」
「?」
「Stay alert.」
油断するなよ―――
なんだか、不安になる響きでした。
「お嬢様、それで――」
「待って。そのお嬢様って呼び方、止めてくれませんか?」
「で、ですが」
「今はアリスで良いですわ」
「·········?」
なぜか訝しげな顔になったパトリックが、私の額に手を当てました。
それからはっとしたように引くと、手首にも指を当てます。
「ひどい熱だ······どうして黙っていたんですか!?」
「お熱······? 私は元気ですわよ、ほらこにょ······ありぇ?」
急に呂律が回らなくなって、頭がくらくらしてきました。
「ふにゃ······」
体が傾ぐ感覚を最後に、私の意識はぷっつりと途切れてしまいました。
············ここは、どこなのでしょう。
白にも虹色にも、透明とも思える空間に、私は一人で浮いていました。
綺麗で、どこか恐ろしい―――――無限にありそうな空。
立ち上がっているようにも、寝そべっているようにも感じられます。
<―――――貴女、何になりたい?>
聞こえてきたと言うより響いてきた声に私は心臓が止まりそうなほどびっくりしました。
「ふぇ!?どなたですの?」
<ねぇ答えて。頭の中覗いちゃうよ?>
「······ああ」
黙考して気づきました。
これは、きっと夢でしょう。
それなら、何を言っても構いませんよね。
······なんと言いましょう?
「······魔法使いになりたいと思います」
<あら、意外ね。魔法少女じゃなくて、魔法使いなの?>
「ええ。[魔法少女は魔法に使われる、魔法使いは魔法を使う]ですから」
<深いこと言うわね······いいわ。魔法使いにしてあげる。と言っても、
使える魔法は魔導書解読だけだから、頑張って探してね。·········なんだか
かわいそうだから、火の魔導書だけあげるわ>
「へ?なにがどうなってますの?」
<おやすみ。いい夢見なさいよ>
視界が真っ暗になりました。
「んぅ······ふわぁぁぁ······」
大きなあくびで目が覚めました。
妙な感触が枕の下に。
手を差し込んで取り出すと、本でした。
題名からして不思議です。
「魔導書·炎······«ブレイズ·グリモワール»······?」
「と言うより······ここは······?」
私は知らない部屋のベッドに横になっていました。
パトリックはいません。私一人でした。
部屋の中は薄暗くて、少し埃っぽい気がします。
幸い、ベレッタは枕元に置いてあったのでそれを持ちます。
弾薬を一応確かめて、部屋の中をさぐりはじめました。
戸棚や引き出し······何も入っていません。
なぜかベッドの下に9ミリ弾が箱で落ちていました。もらっておきます。
「お嬢様、目が覚めていらっしゃいましたか」
「!? ······ああ、パトリック。おどかさないでください」
「それはもうしわけありません。突然意識を失われてしまいましたから、
やむなくこの部屋で休んでいただきました。僕はルーク兄さんへ報告に」
「そうでしたか。······ねえ、パトリック。この部屋には何かある気がします」
「······もしかして、あのノートでしょうか」
そう言って彼が指差した先に机があって、その上に一冊のノートが置いてありました。
「と言うより······ここは······?」
私は知らない部屋のベッドに横になっていました。
パトリックはいません。私一人でした。
部屋の中は薄暗くて、少し埃っぽい気がします。
幸い、ベレッタは枕元に置いてあったのでそれを持ちます。
弾薬を一応確かめて、部屋の中をさぐりはじめました。
戸棚や引き出し······何も入っていません。
なぜかベッドの下に9ミリ弾が箱で落ちていました。もらっておきます。
「お嬢様、目が覚めていらっしゃいましたか」
「!? ······ああ、パトリック。おどかさないでください」
「それはもうしわけありません。突然意識を失われてしまいましたから、
やむなくこの部屋で休んでいただきました。僕はルーク兄さんへ報告に」
「そうでしたか。······ねえ、パトリック。この部屋には何かある気がします」
「······もしかして、あのノートでしょうか」
そう言って彼が指差した先に机があって、その上に一冊のノートが置いてありました。
「······読んでみますか?」
「もちろん。貸してくださいな」
私はノートを開きました。
中身はどうやら日記のようです。
{20** 6/15}
夜、スペードのジャックとキング、ハートのエースとポーカーをやった。
エースの奴、やけにツいてたがきっといかさまだ。
馬鹿にしてるのか、あの野郎。
{20** 6/16}
今日、新しいゲテモノの世話を命じられた。
変なゴリラみたいな奴だ。
しかも、生きたエサを与えたら散々そこらじゅう血だらけにしてやっと食いやがる。
気分が悪い。
{20** 6/17}
今朝5時頃、宇宙服みたいなのを着たジャックに叩き起こされて、俺まで宇宙服を
着せられた。なんでも、研究所で事故が起きたらしい。
ダイヤの連中め、寝ないで実験なんかしてるからこんなことになるんだ。
会話の改行は1行ずつこまめにやった方が読みやすいかな
(例)
「」
「」
「」
みたいな感じで
地の文は書き手の感覚で適度に改行したり、しなかったりで良い
どうもありがとうございます······覚悟はしてましたけど、難しいものですね
{20** 6/18}
昨日から防護服を脱いでねぇから蒸れちまってやけに痒い。
腹が立つんで犬どものエサを抜きにしてやった。
ざまあみろ。
{20** 6/19}
あんまり痒いんで医務室に行ったら背中にでかい絆創膏を貼られて、もう防護服は着なくていいと言われた。
今夜はよく眠れそうだ。
(割愛)
「······何よ、これ」
私は、ノートを手にしたまま気が抜けたようになってしまいました。
これは―――この日記は、きっと、館のどこかにさまよっている、ゾンビの―――
「お嬢様?」
「······見ない方が良かったかもしれません」
喉元の酸っぱい味をむりやり飲み下していると、パトリックが私を背にかばいました。
しまった、致命的なミスした
アリスの年齢14~15でした······恥ずかしい
あと、アリスの語尾がときどき変わるのは素が出てるってことで
「お嬢様······申し訳ありません。警戒が不十分でした」
「な、なに?いきなり」
困惑する私をよそに、彼はクローゼットに銃を向けます。
がたぁん!
内側から扉が開いて、中からゾンビが現れました。
「ドアの方へ!」
ベッドを盾に構えましたが、なぜか撃ちません。
少し考えて私も気づきました。
ここで発砲したら、ゾンビがさらに寄って来るかもしれません。
「逃げましょう、パトリック!」
小声で伝えると、首肯が返ってきました。
ドアを開け、廊下に転がり出ます。
けれど外にも一体敵が。
私は再び選択を迫られました。
撃つか、撃たないか。
私の、選択は·······。
バスッ――
私は撃ちました。
心のどこかで理解はしていたのでしょう。
迷えば、ためらえば、惑わされてしまったら、この館から生きては出られないと。
私はアリス。
突きつけられた現実をようやく受け入れた、愚かな少女。
信じられないなんて、言ってはいられない。
どんなことでも、受け入れるしかない。
絶対に生き残る。
みんなで、生きて帰る。
·····などと自分に言い聞かせていると、部屋の中のゾンビを片付けたパトリックがやってきました。
「あれ、外にもゾンビいましたか」
「ええ。でも大丈夫よ、私は撃てます」
「······それは頼もしい」
「そんな悲しそうな顔をしないでください。私は至ってまともよ」
「······割りきれたのを好機と捉えるかどうか、ですね」
アリスインナイトメア思い出した
視点がときどき変わるのですがご容赦を
三人称視点
「······パトリック、私たちひどい格好ね」
二人の服は返り血で半分以上染まっていた。
半ば平然と言うアリスを見るパトリックの顔は、とても辛そうだった。
「お嬢様。血に慣れてしまいましたか?」
「ええ、まあ。だってこれだけ見ていたら、嫌でも慣れるわ」
パトリック視点
······アリスお嬢様。
昔から僕の後ろについてきてはじゃれていた、妹のようなひと。
とても笑顔が可愛くて、ふわふわした娘。
頭は良いのに単純で、ペーパーナイフが暗殺の道具と吹き込まれて信じていた。
なのに―――。
今僕の前で話しているのは、誰?
どこか壊れたような目で服の血をこすっている、この人は誰?
お嬢様だ。
見た目はお嬢様。でも、中身は本当にお嬢様?
ねえアリス――――
君は、どこにいるのかな?
アリス視点
「パトリック、どこかに私が着られる服はないかしら? ······パトリック?大丈夫?」
「ええ、お嬢様。大丈夫ですよ」
······どうみても大丈夫ではありません。
けれどどうしようもありませんし、とにかく服を探さなくては。
「館の奥へ進んでみようと思うのだけど、どうかしら?」
「······ああ、それは名案ですね。ですが、この際単独行動にしませんか?」
「危険ではないかしら」
「たぶん問題は無いと思いますよ」
「······そうね、その方が効率的だわ」
こうして、私たちは別行動することになったのでした。
私はホールから大鏡のある壁へ向かい、その扉を開けました。
ドアを開けたとたんに、強烈な血のにおいが鼻を刺しました。
「うっ······!? な、なんですかこれ······」
美術品の展示室のようでしたが、床には死体が3つ。
いずれも首から上がないうえに身体中を切り裂かれています。
「······気持ち悪いったらないわ······」
誰かも知りませんが、十字を切っておきました。
ドアを開けてさらに奥へ進みます。
ただの廊下、でしょうか。
血のにおいはせず、夜のとばりが霧と相まって窓の外を隠しています。
―――!!
すごく嫌なものを感じました。
ふりかえってもなにもいません。
······気のせいだったのでしょうか······?
アリス視点
「パトリック、どこかに私が着られる服はないかしら? ······パトリック?大丈夫?」
「ええ、お嬢様。大丈夫ですよ」
······どうみても大丈夫ではありません。
けれどどうしようもありませんし、とにかく服を探さなくては。
「館の奥へ進んでみようと思うのだけど、どうかしら?」
「······ああ、それは名案ですね。ですが、この際単独行動にしませんか?」
「危険ではないかしら」
「たぶん問題は無いと思いますよ」
「······そうね、その方が効率的だわ」
こうして、私たちは別行動することになったのでした。
私はホールから大鏡のある壁へ向かい、その扉を開けました。
ドアを開けたとたんに、強烈な血のにおいが鼻を刺しました。
「うっ······!? な、なんですかこれ······」
美術品の展示室のようでしたが、床には死体が3つ。
いずれも首から上がないうえに身体中を切り裂かれています。
「······気持ち悪いったらないわ······」
誰かも知りませんが、十字を切っておきました。
ドアを開けてさらに奥へ進みます。
ただの廊下、でしょうか。
血のにおいはせず、夜のとばりが霧と相まって窓の外を隠しています。
―――!!
すごく嫌なものを感じました。
ふりかえってもなにもいません。
······気のせいだったのでしょうか······?
どうやらブラウザバックしたら二回落としてしまうらしいですね。
ごめんなさい許してくださいなんでも(ry
リアルが忙しくて申し訳ありません
そして続きを落とす前に聞いておきたいのですが、グッドエンドかバッドエンドの
どちらがいいのでしょう?
数レス待ってます
正直どっちも見たいですけど、どちらかと言われるとグットエンド否、ハッピーエンドですね
よく考えたら、使わなかったほうも後で落とせばいいんですよね······
というわけで、先にグッドエンドならぬハッピーエンドを選択します
廊下を抜けて、ゆっくり進んでいきます。
ひとつ目の部屋―――なにもなし。
二つ目の部屋には奥に扉がありました。
キィ······
少しだけ軋んだ音をたてて、扉が開きます。
「······なにも、いませんよね······?」
答えるものは何もありません。
私は中へ入ると扉を閉め、スイッチに触れて照明を点けました。
すると、壁の棚にショットガンが掛けられていました。
レミントン·M870マリーンマグナム。
持っていこうかという考えが頭をもたげましたが、すぐに諦めます。
私の体格では反動を受け流しきれませんし、何より重すぎます。
「······お姉さまなら、上手く扱えるのでしょうけど」
私は比較的小柄な自分の体を見遣って、ため息をつきました。
ひとまず安全そうな部屋でソファーがあって、なおかつふかふかであれば、きっと誰だってこうします。
そんなことを自分に言い訳しながら、私は腰を下ろしました。
時計の針は夜中過ぎを指し示しています。
「ふわぁぁ······あふ」
革張りのソファーはベッドにするにはもの足りませんが、普段よくソファーで
眠り込んでしまうこともある私にとっては些細なことでした。
部屋の錠が下ろしてあるのをみると、私の意識はすんなり消え失せていきました。
誰か眠ってるアリスのイラスト描いてくれる人がいたらすごく······嬉しいです······
「うわぁぁぁっ!?」
どのくらい眠っていたのでしょう。
私の眠りを覚ましたのは、大きな叫び声でした。
声は部屋の外から聞こえました。
ちょうど向かいの部屋あたりです。
私は飛び起きてドアを開け、廊下に飛び出して、その勢いで向かいの部屋に転がり込みます。
「な、なにこれ!?」
目の前でのたうっていた緑色の蔓が天井の大きな球根に続き、その中の一本に
さっきの声の主が捕らわれていました。
「パトリック!!―――今、助けます!!」
「駄目ですお嬢様! こいつに銃は効きません······なにか、火があれば」
「······火······火なんて、私······」
途方にくれかけたとき、ずっと抱えていた赤い本が熱を持ちました。
表紙に目を落とせばぺらぺらとページがめくれていきます。
それが止まると、さっきまで何もなかった不思議な紙に、焼き付けたような文字が浮かんでいます。
[罪を裁きし力は炎、袂を分かつた基は雷、猛り狂いし伴は風、畏怖の象徴の輝きは深紅]
[炎熱の色目に満ちし、今このときこそ我が元へ]
見たことのない文字でしたが、なぜか完全に読むことができました。
背筋から脇腹に続いて前から首筋を流れた、ぞくりとするほどの熱。
絶対に、このまま解き放ってはいけない。
そんな直感が働いて、私はとっさに手を球根へ向けて突きだし。
直後。
自分が目をつむる程の閃光がして、手のひらすぐの場所から爆炎が現れました。
部屋中真っ赤に染まっているのに、ちっとも熱くはありません。
パトリックも同じようで不思議そうでしたが、球根は違いました。
次々と蔓に引火して、燃え尽きていきます。
先ほど以上に激しくうごめき、パトリックが壁へ叩きつけられます。
「パトリック! 大丈夫ですか!?」
「ええ、助かりましたお嬢様······」
最後にきしむような音をたて、球根は床に墜落しました。
パトリック視点
さかのぼること50分ほど前。
別れた直後、僕は重大な見落としに気がついた。
一時間おきにルーク兄さんと報告しあうのを忘れていたんだ。
あわててお嬢様を探しにあとを追いかけ、何か動く音がする大部屋に飛び込んで、
蔦の化け物に捕まってしまったのだった。
もうだめか、諦めかけたときにお嬢様が助けに来てくれた。
さすがに、手のひらから爆炎を打ち出したのには驚いたけれど。
「お嬢様。その······先ほどは、申し訳ありませんでした」
深く頭を下げた僕の頭に、温かいものが触れた。
「大丈夫よ、パトリック。私、これっぽっちも怒っていないわ」
「·······ふふふ。早速効果が出ているようだね······楽しみだ」
砂嵐が映るのみになったモニターへ向けて、ひそかに笑い声をこぼす。
「さ、楽しませてくれよ······?」
アリス視点
「ともかくも、替えの服を探さないとだめですね」
「そうね。······あら?」
「どうしました?」
「これ、何かしら······」
私は床に落ちていた青いカードを拾いました。
プラスチックのようでもあり、金属のような質感もあります。
うけとってしばらく眺めまわしていたパトリックでしたが、私に返しつつ言います。
「セキュリティカードでしょうね。IC内蔵型の」
「少し気は引けますけど、もらっておきましょう」
「まあ、遺体が持っているよりは役に立つでしょう」
······なんだか、パトリックの話し方がそっけない気がします。
心なしか、頬も赤いような······。
「そ、それはそうとお嬢様。なにかありましたか?」
「ショットガンを見つけたわ。持ってこなかったけれど」
「······どんな館なんですかね。全くもっておかしすぎる」
彼がさらになにか言おうとしたとき、どこかからなにかの鳴き声が聞こえました。
蛇に近いような······
「お嬢様、そろそろ······お嬢様?」
「パトリック。あなた、さっき、何かが聞こえなかった?」
「さぁ······僕には何も」
「······そう。気のせいだったのかしら······」
私はなんだか嫌な予感がしましたが、姿が見えない以上はどうしようもありません。
パトリックと一緒に奥へ進むことにしました。
二人で左右に気を配りつつ、衣装部屋も探します。
両側に3つずつ並ぶ部屋にプレートはありません。
そして、最後の部屋の前にさしかかったときでした。
バタァン!
「―――っ!!!???」
いきなり扉が開いて、中からゾンビが出てきたのです。
あまりに驚いて悲鳴もあげられず、腰が砕けてしまいました。
パトリックが排除してはくれましたが、ばくばく音をたてる心臓は
しばらく治まりそうもありません。
「お嬢様、大丈夫ですか? ······どこか、怪我でも?」
「ごめんなさい······腰が砕けてしまって、立てないの······」
私の言葉にパトリックは困った感じで眉を寄せました。
その後私に背を向けて言うのです。
「背負って行きます。乗ってください」
「······っはぅ」
内腿が撫で上げられるぞくりとした感覚に、思わず声が漏れました。
少し体も震えてしまいます。
甘くぞわぞわする微弱な快感は、全て目の前にいる彼によって与えられていました。
「ひうっ······ふぁ」
「あの、お嬢様。そこまでですか?」
「っぁう·····だって、くすぐったく、て······」
「······お嬢様が敏感なのは昔からですが······」
頭の中身が蕩けて、どこからか出ていってしまいそう。
さみしい。
彼の体温を感じているだけでは、ちっとも物足りない。
もっと強い感覚が欲しい。
「僕の身にもなってください――後ろでそんな声聞かされるなんて」
「ん······ごめんなさい。でも、仕方ないでしょう?」
ずれていきかけたパトリックの手が膝の後ろに戻ります。
すっかり鳥肌立った私は、床に降りてもう一度身を震わせました。
ああ、くすぐったかった。
······それ以外の感覚は楽しみましたけど。
「ここには衣服があると良いですね」
「そうね。入りましょう」
私たちは、最奥のドアを開けました。
言え特に入りません
了解しました。
じゃあ特に解説とかは無しでいきますね。
色々複雑なことが起きますが、何でも聞いてください。
大抵ググれば出ますけど、ところどころ完全にオリジナルな所があるので······
了解しました。
じゃあ特に解説とかは無しでいきますね。
色々複雑なことが起きますが、何でも聞いてください。
大抵ググれば出ますけど、ところどころ完全にオリジナルな所があるので······
しまったやらかした!
ごめんなさいブラウザバックしてしまいました!
ドアを開けた先に待っていたものは、私たちの願いをはるかに上回っていました。
衣服に銃、弾薬、戦闘装備に至るまで、大量に置かれていたのですから。
「······こりゃまた······たいしたものですね」
「······そうね······早いところ、着替えてしまいましょう」
「あー······そこなんですが、どうやって着替えましょう?」
「? 普通に着替えればいいと思うけれど」
「······その、えーと······ああくそ、言うしかないか」
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