イヴ「スヴェンに見てもらいたの」
スヴェン「すごいなイヴ……ただでさえ今の変身だけでも強いのに……更に強くなろうとしているのか」
スヴェン「じゃあ早速……見せてもらおうか」
イヴ「うん」
イヴ「変身……コピー!!」
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『女を守れねえやつは……紳士失格だ』
スヴェン「!!!」
イヴ「どう……かな?」
スヴェン「イヴ……マジかこれ。 本当にお前の力か?」
イヴ「うん」
スヴェン「ま、まさか……」
スヴェン「髪の毛で俺を作っちまうなんて……」
スヴェン「すげぇなこれ……この髭といい髪型といい俺と瓜二つだ」
『おいトレイン! 食い過ぎだお前!!』
スヴェン「しかも喋らせることができちまうなんて……」
イヴ「あとはこれで攻撃ができたらいいんだけど……」
スヴェン「いいや、これだけでも充分さ」
スヴェン「声を使って相手を錯乱させるのに使えるかもしれないからな」
イヴ「そうだ、実はスヴェン以外にも変身できるんだよ」
スヴェン「本当か? ……見せてもらえるか?」
イヴ「うん」
『いいから金よ金!!』
スヴェン「! これは……リンスか」
イヴ「うん。 それと……」
『不吉を……届けに来たぜ』
スヴェン「トレイン!!」
イヴ「スヴェンとトレインとリンス……今のところ、この三人を変身で作れるの」
イヴ「イメージを膨らませることができれば他の人も作ることができるんだけど……」
スヴェン「イヴならできるさ」
イヴ「……ありがとうスヴェン」
スヴェン「この変身……きっとトレインが見たら驚くぞ」
『ま、俺の方が1000倍すげーけどな』
イヴ「……とか言いそう」
スヴェン「はは、確かに言いそうだな」
ガチャッ
トレイン「あー疲れたー」
スヴェン「噂をすれば」
トレイン「ん? なんの話してたんだよ?」
イヴ「私ね、新しい変身技を覚えたんだ」
トレイン「新しい変身?」
イヴ「うん」
『不吉を……届けに来たぜ』
トレイン「!!」
イヴ「ほら、トレインだよ」
トレイン「……姫っち」
イヴ「何?」
トレイン「全然似てねーな。 俺はもうちょい髪みじけーし目も大きいぜ。 あとそんな服着たこともねーよ」
スヴェン「嫉妬だ、気にすんな」
イヴ「うん」
トレイン「おい」
トレイン「なんだよ、折角アドバイスしてやったのによー」
スヴェン「けどこの間抜け面はお前そっくりだと思うぜ」
イヴ「私も我ながらそう思う」
トレイン「言ってろ言ってろ」
イヴ「……いつかキョウコさんもできるようになるから」
トレイン「やめろ」
次の日
イヴ「おはようスヴェン」
スヴェン「ああ、おはようイヴ」
イヴ「あのね、私あれから頑張ってね……」
イヴ「スヴェンで攻撃できるようになったの!」
スヴェン「!! 本当か!?」
イヴ「うん!」
トレイン「あー……よく寝た」
ドゴッ!!ドゴッ!!
トレイン「……ん? なんだ? スヴェンと姫っちが喧嘩でも始めたのか?」
ガチャッ
トレイン「おい姫っち、いくらスヴェンが紳士紳士うるさいからって……」
『紳士(ジェントル)パンチ!! 紳士パンチ!!』
『ぐほっ!! がはっ!!』
スヴェン「いいな、見ていて気持ちがいい」
イヴ「でしょ?」
トレイン「……姫っちが作ったスヴェンが姫っちが作った俺を殴ってる」
イヴ「あ、トレイン。 おはよう」
トレイン「……それ、逆じゃね?」
スヴェン「そこはどうでもいいだろ」
スヴェン「それよりも凄いだろ。 ただそっくりなやつを作れるだけじゃなくて攻撃もできるようになったんだぜ」
トレイン「……それが強かったらの話だろ?」
イヴ「じゃあやってみる?」
トレイン「おう、いいぜ」
トレイン「ルールはいつもと一緒な。 制限時間内に俺が一発でも攻撃を受けたら勝ちだ」
スヴェン「大丈夫だイヴ。 お前ならできる」
イヴ「うん、分かったスヴェン」
『トレインなんか秒殺だぜ』
『不吉を届けるやつに不吉を届けてやるぜ』
トレイン「成る程ね、そうやって俺を挑発してるわけか」
トレイン「考えがガキだなぁ姫っち」
『……ってガキが言ってるぜ』
トレイン「自分で喋れよ」
スヴェン「始め!!」
イヴ「変身……槍!!」ブン
トレイン「よっと」ヒョイ
イヴ「……フェザーブレット!!」ピュピュピュピュン!!
トレイン「おっと」ヒョイ
スヴェン「……」
スヴェン(相変わらず早え……なんてすばしっこさだ)
トレイン「姫っちー。 いつもの技じゃなくてそろそろ新技使ったらどうだー?」
イヴ「……」
『不吉を……届けに来たぜ』
トレイン「お、俺か」
トレイン「スヴェンちゃんじゃなくて俺を出したってことは俺の方が強いってことか」
イヴ「! ち、違うもん。 トレインの方が技が完成してるからだもん」
トレイン「完成……?」
『行くぜ……ハーディス』スチャッ
スヴェン「なっ!?」
トレイン「おいおい、マジかよ」
バァン!!
トレイン「……っと、危ねえ」
イヴ「まだだよ」
バァン!!
トレイン「!!」ヒョイ
イヴ「この変身トレインのハーディスはね、トレインのハーディスよりも速く連射できるんだよ」
ドドドドドドドド!!!
トレイン「おいおい、これじゃマシンガンじゃねえか」ヒョイヒョイヒョイ
スヴェン「な、なんて技だ……」
スヴェン「俺も支配眼を使ってないとどうなってるか分からねえな……」
トレイン「姫っち!! 俺を殺す気か!!」
イヴ「大丈夫、威力は軽減してるから。 トレインだったら軽く怪我するだけだよ」
スヴェン「イヴ!! あと1分だ!!」
イヴ「!!」
トレイン「さーて、その偽ハーディスで当てられるかなー」
イヴ「だったら……」
『不吉を……』
『届けに来たぜ』
スヴェン「!!! トレインが……」
トレイン「……俺が三人?」
イヴ「これでどう?」
トレイン「へっ……やってみな」
トレイン「コピーにやられるようじゃ本物じゃねえぜ!」
『……充電完了だ』
トレイン「!!!」
スヴェン「あの技……もしかしてレールガンか!?」
トレイン「おい姫っち……まさかだとは思うが」
トレイン「そのレールガン×3は無制限で撃てるとか言わないよな?」
イヴ「そうだよ」
トレイン「……想像ってやべえな」
スヴェン「おいイヴ!! やめた方がいい!! いくらトレインでも死ぬぞ!!」
イヴ「スヴェン……」
トレイン「……聞き捨てならねぇなスヴェンちゃん。 当たらなければいいんだろ?」
トレイン「姫っち、手加減なしでいいぜ。 俺を殺す気で来い」
イヴ「じゃあ……行くよ」
トレイン「ああ」
イヴ「レール……」
ヒョコ
スヴェン(!! 引っ込めた!!?)
『クロさまーーーーーーー!!!』
トレイン「なっ!!?」
『紳士パンチ!!』
ドゴォン!!
トレイン「姫っちお前……あれはずりぃだろ」
スヴェン「なんにせよ勝ちは勝ちだ。 なぁイヴ?」
イヴ「うん。 あのレールガンを避けられるのはどうせ分かってたから……」
イヴ「トレインに攻撃を当てるならこれしかないと思って」
トレイン「よく分かってるじゃん」
『クロさまーーーーーーー!!!』
『クロさまチューーしてーーー!!!』
『キョウコと一緒に暮らしましょーーーー!!!』
トレイン「三体も出すな!!!」
スヴェン「よしイヴ、次からこうしよう」
イヴ「?」
スヴェン「トレインが無駄に金を使おうとしたらそうやってキョウコを呼び出すんだ」
トレイン「は!?」
イヴ「いいねそれ」
トレイン「いや、よくねーよ」
『クロさまーーーーーーー!!!』
トレイン「分かった!! それでいいから引っ込めさせろ!!」
スヴェン「これで借金が膨らむことはないな」
イヴ「うん……今度はスヴェンの技も使えるようになりたいな」
スヴェン「ああ、イヴならできるさ。 頑張れ」
イヴ「うん!!」
夜
イヴ「スヴェンの為にも……もっと頑張らなきゃ」
イヴ「イメージを膨らませて……」
イヴ「……」
『頑張ったなイヴ』
『偉いぞイヴ』
『トレインより凄いぞイヴ』
イヴ「……」
イヴ「私の髪でできたスヴェンが三人……」
イヴ「……えへへ」
次の日
イヴ「おはようスヴェン」
スヴェン「おはようイ……」
『いいか、本物の紳士ってのは自分で紳士を名乗らねえんだ』
『おいおい、お前この間名乗ってただろ?』
『おい、誰か俺の眼帯知らないか?』
『トレインはどこだ!! あいつまたたらふく食いやがって!!!』
『紳士は何人増えようと紳士なんだ』
『支配眼!!』
『イヴ、お前はトレインなんかより何倍も凄いな』
『待て、それは紳士道に反してないか?』
『禁煙ってのは……思ってたのより難しいな。 たまに吸いたい衝動に駆られちまう』
『こんな素晴らしい名前にはこんな素晴らしい日がお前の誕生日に相応しいと思うんだけどな』
『いいか!! 金輪際、金色の闇は絶対に出すな!! もしそれが無理ならそいつが辱める展開は二度とするな! 分かったな!!!』
イヴ「スヴェンを30人出せるようになったの!」
スヴェン「」
終わり
ブラックキャット懐かしいな
乙
乙
次回作のダークネス姉妹見てるとここまでできても不思議じゃないな
某ゲームの仲間増殖みたいだな
スヴェンスープはやめろォ
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