モバマスP「初詣のあやかし?」 (9)
周子「そそ。なんか都市伝説的なのがあってさ」
P「はじめて聞いたな」
周子「初詣に行くといつの間に美人さんが隣にいて、なんか恋人っぽく振る舞ってくるんだって」
P「妖怪……なんだよな?」
周子「うん。で、なんやかんやで一緒に歩き回ってると、初対面の相手のクセに不思議と気にならなくなってくる」
P「ふむふむ」
周子「んでまぁ、その美人さんと一緒に神社を出ると……」
P「出ると?」
周子「……」
周子「連れてかれちゃうんだって、あっち側に」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1481113834
P「……あっち側?」
周子「あっち側。どっちかは知らない」
P「まぁ、そりゃそうだけど」
周子「でもこの手の話って、何で体験談として残ってるんだろね」
P「まぁ……あの世的な場所に連れてかれるんなら、そもそもこの話が伝わらないよな」
周子「誰が最初に言い出すんだろー……つーわけでさ」
P「ん」
周子「明日の仕事のあと、初詣のエスコートよろしくー」
P「ん、まぁ任せろ」
P「……しかし、初詣の妖怪ねぇ」
P(美人さん、なのか)
周子「……その顔。あわよくばスカウト、とか考えてない?」
P「……いやまぁ、そんなことはないぞ?」
周子「どうかなー。Pさんすぐ女の子拾ってくるし」
P「そんな動物拾ってくる子どもみたいに」
周子「そんな風に拾われた女の子がここにいますけどー?」
P「……うん、まぁ、それはね?」
周子「ま、いーけどさ。子どもと違ってちゃんと面倒見てもらえてるしね」
P「そりゃまあ、責任があるしな」
周子「……拾われた家出娘と駆け出しプロデューサーが、今やシンデレラガールと敏腕プロデューサー」
周子「人生ってわっかんないなぁ」
P「お前の努力だよ」
周子「そう?」
P「じゃなきゃここまで来れないよ。レッスンも仕事も、よくやってくれたって」
周子「……うん、言われてみれば頑張ったアタシ」
P「ああ」
周子「……でも」
周子「Pさんがプロデューサーじゃなかったら、ここまで頑張れなかったかも、アタシ」
P「お、おう」
周子「……」
P「……」
周子「……Pさん」
P「周子」
周子・P「今年一年、大変お世話になりました」
周子・P「来年も、よろしくお願いします」
P(一年の思い出を周子と語り合い、下らない話をして)
周子(来年の抱負やら何やらをテキトーに語って、明日の仕事に備えて寝る)
P「それじゃ、おやすみな」
周子「んー」
P(テレビを消して、電気を消す)
周子(アタシはひらひらと手を振って、部屋を出る)
P(俺と周子は)
周子(色々あって、同棲してます♪)
「……」
>>1があっち側に連れて行かれたのか…
こんなバカップル見せつけられたら>>1を連れて帰るしか
やはり連れて行かれたのか...初詣までには帰って来いよ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません