長波「え、あたしにこの浴衣を?」
夕雲「ええ。似合うと思ったから協力者と一緒に作ったのよ」
長波「朝霜のはっぴといい、これといい、いつの間に……」
長波(でも、この浴衣は悪く無いな。派手すぎないし)ジーッ
夕雲「どうかしら?」
長波「うーん、着てみないとちょっと分からないかなー」
夕雲「それなら、早速着てみたらどうかしら? 着付けも手伝うわよ?」
長波「そうだな、試しに着てみるか。夕雲姉、あたしに教えてくれ」
夕雲「はい♪」
――――
――
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このSSは以下のSSの提督達が出ます
提督「長波が見せつけてきて落ち着けない」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461339961/)
夕雲「ここをこうして最期に髪を結わえて……はい」
長波「おー、これは中々いいな。気に入ったよ」
夕雲「うふふ、気に入ってくれて良かったわ」
長波「うーん、これをまた着るってなると大変そうだな」ジーッ
夕雲「その時はまた私が手伝うわよぉ?」
長波「本当か? なら一人で出来るようになるまでは頼むよ」
夕雲「ええ、分かったわ」ニコッ
夕雲「ところで、せっかく着たのだから、見せに行きましょう?」
長波「提督にか?」
夕雲「ええ、きっと気に入ってくれると思うわよ」
長波「……そうだな。今日も提督に用事があったし、ついでに見てもらうとするかな」
夕雲(うふふ、少し照れてるところが可愛いわぁ)
――――――
長波「――というわけで浴衣を着てみたんだけど、どうだ?」
提督「」
長波「……提督?」
提督「はっ!?」
提督(書類仕事で疲れた俺の前に、浴衣姿の長波が現れるだなんて……朝霜のはっぴ姿見て長波が着ても似合いそうとか考えてたけど、浴衣で来るなんて思いもしなかった)
長波「おーい、提督ー」
提督「は、はい!」
長波「お、意識はちゃんとあるみたいだな」
提督「すまん。まさか浴衣姿で来るとは思わなかったから驚いた」
長波「さすがに驚き過ぎだと思うぞ。で、提督はこの浴衣、いいと思うか?」
提督「とてもいい。長波によく似合っているぞ」
長波「お、本当か?」
提督「もちろん」
長波「へへっ。ありがとな、提督」ニコッ
提督「どういたしまして」
提督(その笑顔で今日の疲れが完全にぶっ飛んだんだ)
提督(にしても、せっかく浴衣を着てるんだし祭りに連れて行ってあげたいな。でも夏祭りは終わってるし――あ、そうだ)
提督「なあ、長波」
長波「なんだ?」
提督「今週の土曜日に秋祭りに行かないか?」
長波「秋祭り?」
提督「ああ。少し遠くになるが、いつも癒やしてもらってるお礼に連れて行きたいと思ってな」
長波「い、いいのか? 結構忙しいのに」
提督「心配するな。何とかして早めに片付けて、すぐに出発しよう!」
長波「……提督がそこまで言うなら、一緒に行く」
提督「よし、決まりだな」
長波「でも、あまり無理はするなよ? 祭りで倒れられたら楽しめないし」
提督「大丈夫大丈夫。夏の作戦が終わってから落ち着いてきてるからそこまで書類も多くないんだ。きっと何とかなるって」
長波「ならいいけど……もしもの事があったら祭りは諦めて、あたし達に頼れよな?」
提督「ああ、分かってるよ」
提督(ああ、今から土曜日が待ち遠しいなー。早く土曜日にならないかなー)
――――――
今日はここまで
明日には終わると思うのでとりあえず置いときます
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浴衣長波様いいよね…5年後が楽しみ
若女将
いいね、確かに似合ってるわ
二日遅れてごめん
今から投下
土曜日の夜
提督「……何でこういう日に限って急に仕事が増えるんだ」
長波「まさかいつもの倍以上になるなんてな」
提督「そのせいで祭りが終わっちまったよ……いったい俺が何したっていうんだ」ガクッ
長波「そこまで気を落とすなよ。あたしだって残念だったけど、今回はどうしようもないんだしさ」
提督「分かってるさ。でもなぁ」
長波「……なあ、提督。腹減ってないか?」
提督「……減ってはいるが」
長波「なら、ちょっと待っててくれ。いいもの持ってくるから!」ダッ
提督「あ、おい!」
――――
――
長波「待たせたな、ほら」
提督「たこ焼き?」
長波「提督が執務で忙しい間に作ったんだ。本当は執務を手伝おうと思ったけど、今まで遠征とか出撃ばっかで秘書艦したこと無かったしな。既に秘書艦経験のある艦娘に手伝ってもらっていたから、あたしが居ても邪魔かなって思ってさ」
提督「でも料理もそんなしないだろ?」
長波「そこはもちろん、教えてもらって作ったから大丈夫だ! 味見もしたしな!」
提督「なるほど」
提督(たこ焼き作りを手伝うってなると、黒潮とかかな? まあ、それは後で訊けばいいか)
長波「いけなかった祭りの気分を少しでも楽しんでもらえればと思って作ったんだ。まあちょっと不格好なのもあるけど、良かったら食べてくれ」
提督「長波……」
提督(お前から作ってもらえたら、どんな出来だろうと食べるにきまってるだろ……とはさすがに恥ずかしいから言えんな)
提督「ああ、喜んでいただくよ」ニコッ
長波「そうか。じゃあ……ほら」スッ
提督「へ?」
長波「疲れてるんだから食べさせてやるよ。ほら、口を開けて――いや、違うな」
長波「……あ、あーん」
提督(少し頬を赤らめてあーんだと!? 可愛すぎるだろ!)
提督(っと、待たせると悪いし少し照れくさいが乗ってあげるべきだな)
>>17
>長波「いけなかった祭りの気分を少しでも楽しんでもらえればと思って作ったんだ。まあちょっと不格好なのもあるけど、良かったら食べてくれ」
↓
長波「行けなかった祭りの気分を少しでも楽しんでもらえればと思って作ったんだ。まあちょっと不格好なのもあるけど、良かったら食べてくれ」
細かいけど変換忘れ
提督「あ、あーん」パクッ
長波「ど、どうだ?」
提督「……うん、美味しいぞ」
長波「ほ、ホントか!?」
提督「ああ。冷めてるけどちゃんと美味しく出来てるぞ」
長波「良かったー」
提督「いつも余裕を見せてる長波にしては珍しいな。ほっとするなんて」
長波「そりゃあたしだって、緊張することはあるさ。料理をまともにしたのなんて、ここに来て初めてだし」
提督「そうだったのか」
長波「ああ、そうだぞ」
提督「なら、次はチャーハンでも作ってみるか?」
長波「チャーハン……ああ、かなり昔提督に作ってもらったっけ」
提督「そうそう。俺もそれくらいしかまともに作ってないけど、教えることはできると思うぞ」
長波「是非教えてもらいたいけど、提督に余裕がある時はいつになるんだろうな」
提督「い、いつか来るさ……多分」
長波「……なあ、提督」
提督「なんだ?」
長波「その……今後の秘書艦の仕事だけど、あたしにもやらせて欲しいな」
提督「書類仕事とかあまり好きじゃないって言ってたのにか?」
長波「うっ……かなり前に確かにそう言ったけど、この鎮守府ってあまり秘書艦を担当してる艦娘が多くないだろ?」
提督「そうだな。大淀を筆頭に数人しか居ないぞ」
長波「それでも今回は大変だっただろ? だからあたしも覚えて執務できるようになったら、負担は減るだろ?」
提督「まあ、人が多いに越したことはないしな」
長波「それにさ、あたしが秘書艦だったら……好きな時間にこうすることだって出来るんだぞ?」ナデナデ
提督「た、確かにそうだな」ドキドキ
長波「だから、大淀さんとかに教えてもらって一通り出来るようになったらあたしにも秘書艦の仕事を――」
提督「OKだ!」
長波「即答!?」
提督「あまり志願する人が居ないから困っていたし、長波に甘え放題だし、断る理由が皆無だろ?」
長波「そ、それもそうだな、うん」
提督「ま、この件は明日以降に詳しく考えるとして……たこ焼き食べきったらまたいつもみたいに甘えさせてくれないか? 今日はもう辛くて辛くてさ……」
長波「もちろんいいぞ」
提督「やったー!」
――――
――
夕雲(うふふ、順調みたいね。よかったわぁ)
憲兵「(覗くのはあまり関心出来んな)」
夕雲「(あら、憲兵さん。今回はドアがたまたま空いていて、たまたま見えてしまっただけですよ?)」
憲兵「(もしそうだとしても――)」
夕雲「(それに、ドアの前で盗み聞きしていたあなたが言えたことでは無いと思いますよ?)」
憲兵「(な、何故それを)」
夕雲「(ヒ・ミ・ツです)」ニコッ
憲兵「(……用事を思い出したので失礼する)」スタスタ
夕雲(うふふ、長波も少し気が抜けちゃったみたいですね。気づかれないように閉めて……よし)
夕雲(鍵までは無理ですけど、この時間ならきっと大丈夫ね。後はお二人の気が済むまで仲良くしていてくださいね)
提督『浴衣姿の長波は本当に可愛いなー』
長波『な、撫でなくていいからっ!』
提督『そんな事いわずにさー』
夕雲(近いうちにいい話が聞けるといいですね。うふふっ)
終われ
おつ!
今回はこれで終わり
長波の浴衣が最高だったので短いのを書いた
半年でさすがに距離縮み過ぎな気がしなくもないけど
HTML依頼してくる
乙
乙
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