穂乃果「もうひとりじゃないよ」 (40)

ことほの。

TVアニメとはルートが違います。ご了承ください。

更新は不定期。

よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466539765

ことりちゃんが海外へと留学した。

それはあまりにも突然で。

あまりにも急すぎる出来事で。

信じられなかった。

ことりちゃんがいなくなるなんて。

この音ノ木坂からいなくなるなんて。

私の前からいなくなるなんて。

信じられなかった。

今までずっと隣にはことりちゃんがいてくれたのに。

いつも傍で笑っていてくれてたのに。

ある日、突然私の目の前から消えてしまったのだ。

「穂乃果、あなたは何も悪くないのですから……」

海未ちゃんはそう言って私のことを慰めてくれる。

「だからそんなに自分を追い込まないで下さい」

私、知ってるんだ。ことりちゃんは何も悪くないってこと。

もちろん、海未ちゃんだって何も悪くない。

全ては、私が悪かったんだなって。

心の中では分かってたのに。

私は、ことりちゃんを責めてしまったのだ。

「どうして、言ってくれなかったの」

「私と海未ちゃんとことりちゃんはずっと……」

「分からないよ!!」

私はことりちゃんを一方的に責めてしまった。

そして。

そのままことりちゃんは、私の前から去っていった。

速報でことほのとは久しい

期待

「穂乃果」

「まだ自分を責めているのですか?」

「何度も言いますが、穂乃果に非はありません。」

海未ちゃんはいつも私の味方をしてくれる。

「ことりはいつも言ってました。」

「穂乃果に相談したら、何て言うんだろうって。」

「いつもそればかりでした。」

「ことりは穂乃果を悪く言ってたことなど、一度もありませんでした」

「でも」

それでも私は。

「ことりちゃんは他人のことを悪く言うような人じゃないよ。」

「ことりちゃんだって私のことを悪く思ってるに違いないよ」

それでも私は自分を責め続ける。

「逆に問います。穂乃果のどこに非があると言うのですか?」

「私がちゃんと周りを見てれば」

それでも。

ほう
期待

「ことりちゃんのことをもっと気にかけていれば」

「間違いなくこんなことにはなってなかった」

「目の前のことにしか目を向けてなくて」

「自分のことにしか目を向けてなかったから」

「だからことりちゃんは」

私に非があるようにしか思えなかった。

自分を責めることしか、出来なかった。

果たして私は。

高坂穂乃果は。

南ことりという1人の人間に必要とされていたのだろうか。

私はことりちゃんの幼馴染みだ。

小学生の頃から常に一緒。

登下校も、遊ぶときも、何でも。

いつも隣にはことりちゃんがいた。

ある時は海未ちゃんも交じって3人で、ある時はことりちゃんと2人だけで。

たくさん遊んだ。

ある時は公園でかくれんぼをして。

ある時は木の上に登って。

いろんなことをした。

ある時はことりちゃんに誘われて。

ある時はちょっと強引に連れていって。

http://imgur.com/COf9BGU.png
http://imgur.com/jvdnCfb.png

ある時は笑って。

ある時は泣いて。

そしてまた笑って。

いろんな思い出をを共有してきたことりちゃんは

もう私の前には、いない。

心には決して癒えることのない、大きな、大きな穴が空いていた。

今日はここまで。間隔が空きすぎてました、すみません。次の投稿まで少し間が空きそうです。

次もよろしくお願い致します。

ふーん……



期待してる

素人図鑑の奴?

というか某SS作品とタイトルが被ってますね……。すみません。

そんな作品は知らないから、はよ

取り敢えず酉付けなよ

授業終了を告げるチャイムが鳴る。

つい先程まで授業をしていた教師が教室から出ていく。

何の授業をやってたかは全く覚えてない。

授業が聞こえてない人に何をやってたかを尋ねても分かるわけがない。

もちろん、たった今授業でやった数学の公式なんて知るわけがない。

私はずっと上の空だった。

書き忘れてた。
今回から酉つけます。
今回も投稿ペースはゆっくりとなります。

「穂乃果、部活は……」

「部活?」

「そうです。今日はμ'sの活動はどうするんですか?」

「……そうだね。じゃあ、行こうか」

「……はい!」

ほっとしたような表情で海未ちゃんが返事する。

……仮にも私もスクールアイドル。笑顔は絶やしちゃいけないよね。

分かってる。でも。

笑顔になんて、なれるはずがなかった。

だって。

一緒に笑ってくれる仲間が1人、減ってしまったのだから。

ふむ

久々の屋上。

天気もよく、日差しがとても眩しい。

「なーにシケた顔してるのよ!」

そう言って私の背中を叩いてくるにこちゃん。

「ほら、笑顔笑顔!さあご一緒に!にっこにっこに」

「にこ、あんまり急かしちゃだめよ」

「そうやで。穂乃果ちゃんは今苦しいんやから」

私を元気づけてくれるにこちゃんを制する絵里ちゃんと希ちゃん。

「いいや、大丈夫だよ。にこちゃんありがとう」

「穂乃果……」

「穂乃果ちゃん、辛かったらうちに言うてな?話聴いてあげるよ?」

「うん、ありがとう」

「穂乃果ちゃん!久しぶり!」

「と言っても1週間ぶりでしょ?」

「真姫ちゃんそんな覚めるようなこと言っちゃだめにゃ」

1年生3人も遅れてやってくる。

「これで全員ね。さあ、練習始めましょう?」

そう言って集まるμ'sのメンバー。

集まったのは8人。

9人ではなく、8人。

やはり、1人足りない。

つらい

かなしい

「じゃあ、いつも通り柔軟からやりましょう。各自ペアを組んで始めてください。」

そう言って組まれるペア。

絵里ちゃんと希ちゃん。

真姫ちゃんと凛ちゃん。

にこちゃんと花陽ちゃん。

私と海未ちゃん。

ぴったり4組で収まってしまった。

いつもなら1人余るはずなのに。

2年生の誰かしらが余って。

1人で柔軟をやるわけにもいかず。

3人で交代しながら。

それなのに。

今日はそれをやる必要がなかった。

>>14
いい夢みれそうありがとう
ssは面白いぞ期待

「はぁ……疲れたよぉ……」

「ライブも近いですからね。練習がハードになるのも仕方ないです」

「それにしてもキツすぎだよぉ!ねぇことりちゃ……」

そこまで言って気づく。

ことりちゃんはこの場にはいない。

私に水を取ってくれることも。

疲れている私を励ましてくれることも。

もうないのだ。

さみしい

はよ

はよ

もう9月だよ

>>1です。しばらく書けそうにないので、このスレを1回落として後日改めて新しくスレを建て直したいと思います。誠に勝手ですがよろしくお願いしますm(__)m

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