これから日記を書く 五冊目 (1000)

下記の5スレ目。

これから日記を書く
これから日記を書く - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413210272/)
これから日記を書く 2冊目
これから日記を書く 2冊目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423317897/)
これから日記を書く 三冊目
これから日記を書く 三冊目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436892044/)
これから日記を書く 4冊目
これから日記を書く 4冊目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451245284/)


運命がカードを混ぜ、われわれが勝負する。  ――アルトゥル・ショーペンハウアー

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461692704

このSSについて簡易QA。これさえ見れば完璧だよ。

Q,ジャンルは?
A,ゾンビ近未来ファンタジー日記式SS

Q,ただのSSでいいの?
A,物語の進め方がTRPGのごとく、ダイス様振ってる以外はただのSS

Q,主人公は?
A,群像劇だから主人公という扱いはないよ

Q,キャラは死ぬ?
A,判定緩くしてるけど死ぬよ

Q,なんかゾンビ以外のがちらほら
A,そうだね

物好き用簡易設定&用語集。読めばまぁ、最初から読まなくて済むかも?

モチーフ:
読者がゾンビ(その他もろもろ)がばっこする世界を生き、各地にある生存者の日記やメモを読んでいるという設定で書いてました。もはや、あんまり機能してる気はしない。

基本はリアルタイム形式で、紙媒体更新はキャラ一人につき、作品内での1日の間で基本1レスのみ。展開自体に深くかかわらない「ブレイクタイム」、それ以外での記録媒体とか、台本形式とか、地の文ありとかの場合は特に制限はありません。


ダイス:
TRPGのごとくダイス様を振って、その結果でその日一日がどうなるか決まる仕様。基本は6面ダイス5個を振り、合計値が高ければ良い結果、低ければ悪い結果。以上。

オール6:
出たら、むっちゃ良い事起こるよ

オール1:
出たら、死ぬよ(死ぬような場面でなければ、不幸な目に合うだけ)


ゾンビ:
ロメロ型感染拡大型ゾンビ。全人類の敵。ゾンビ化初期の頃なら走ってくるが今は大体のろのろしてる。ただし、そのまま放置してると更に凶悪な存在になったりする。

強化ゾンビ:
より凶悪、より脅威になったゾンビの総称。筋肉だるまのようなマッスルゾンビ、猿のようにいろいろ移動できるモンキーゾンビ、更にはそう言った類の亜種など、多種多様な存在がある。

ミュータント:
ゾンビ感染によって変異した際、何らかの適応をした存在。人間の意志が残ってるか、人間またはその種以外になってしまったものを指す。

また、変異後に更に変異する場合もあります。強化ゾンビもカテゴリ的にはこの分類。


登場人物:
ダイスの結果によっては死にます。書き手であれば更新がなくなり、書き手でなければ仲間が書いて知ることができます。が、状況によっては書かれることなくお別れになる場合もあります。


勢力:
作中に出てくる登場人物以外の周囲で、それ以外の生存者達のグループを指します。


感染:
ゾンビからの攻撃を受けた場合、あるいは変異に関するものを摂取した場合に発生。これによりゾンビ化、あるいはミュータント化する。適切な治療あるいは肉体耐性があればそのまま。

これ以外に通常の病気感染などもある。


物資:
探索の際に回収したり、生産したり。食料、建築、作成、弾薬、戦闘用具といった分類がある。食料以外は無くても生き延びることは一応できる。ダイス様に愛されればよろし。


惨劇:
ゾンビが発生した日(事件)を指す。


U.S.A.U:
世界中のきな臭い国際情勢を理由に、日本、東南アジア、アメリカ、カナダなどが連合を組んだ共同体のこと


WWP:
世界大戦プロジェクト。諸悪の元凶らしい研究機関。 U.S.A.Uが共同出資して設立。

第三次世界大戦を仮定した研究が主で、わりとろくでもない研究が目立つ。


ホムンクルス:
HP(ホムンクルス計画)で生み出された存在。登場人物である藍が該当。

HPはかいつまんで言うと、人工的に優秀な兵士を作るぞ計画。詳しくは2スレ目>>742を参照。


アラクネシリーズ:
戦闘用の義足。基本的は通常時は2本足で、戦闘時は槍のような足だったり、特殊な足が飛び出す。

神経接続装置が組み込まれていて、自分の足のように動かせる。

現在これの発展形であるクラーケンが作製されている。詳しくは3スレ目>>939あたりを参照。


ファントムシリーズ:
アラクネの神経接続装置のノウハウを生かした特殊な装着具。

かいつまんでいうと、盾付きで左腕から杭打機で杭を撃ちだし、右腕はフックショットがついていて、上り下りや鞭に利用でき、足は空気の噴射でダッシュ、ホバリング、多段ジャンプが可能。ついでに剣も、神経連動で高周波を発生させて切れ味抜群

登場人物

放浪者:
主人公格、人間はある意味辞めてる。ファントムシリーズを装着した、奇襲されても剣でカウンターする化け物で、ダイス様が最も寵愛してる存在。拠点兼探索組リーダー。なお、自分が化け物並という自覚はやや薄い。


山中沙奈:
アラクネシリーズを装着した研究者。おかげで、近接は最強。放浪者の相棒といえる存在。怒ると怖い。拠点兼探索組サブリーダー。表だって誰も言わないが、完全に拠点サイドのおかん。


野木賢介:
研究所主任。WWPの不穏な動きを察知し、研究所を緊急時用に魔改造していて、完成できないままに惨劇を迎えた。ヘビースモーカー。

空気とか言わない。最近ちゃんと出てる方でしょ。


アリス・ブルーフィールド:
善良なマッドさん。アラクネの神経接続装置とファントムの開発者という天災。アニメや漫画などをヒントにして開発を行っている。やっぱり天災。

名前の元ネタがわからない人は、映画とゲームやってくださいな。


エクス:
天才ハッカー。オンライン上で情報を集め、監視カメラで放浪者達の安否確認しながらサポートしたり。立ち位置的にはかなり重要な位置に。

ただし、この間>>1の無意識で消されると言う不遇さはいつも通り。


保安官:
着てる服装はウェスタン調だが、保安官と名乗ってる。ライフルの免許持ちで、たまに狩猟に出かけるナイスミドル。放浪者達とは別行動だが、拠点メンバーにとっておとん的な立ち位置。出番はあまりないけれど、都市の東側のエリアを一人で抑える化け物。


スライム:
ミュータント。放浪者達のマスコット。健気。拠点における癒しといえる存在。ちなみに拠点組最初に加入した仲間がスライムだったりする。

最近出番少ないけど、スライムはいつも通りプルプルしてます。


浜村美香音:
拠点警備組のリーダーで、拠点内の設備の管理や設置もこなす電子技師。酒好き。畑いじりも楽しくなってきている。何もなかったら田舎で畑やれたわねとか思ってるらしい。


蒲谷勘二郎:
拠点警備組。わりとオタク。最近手先の器用さを生かして建設作業をこなしてる。最近だと完璧な燻製機を作り上げた。

ちなみに名字の読みは「かまや」と読む。


井門圭司:
元防衛軍兵士。敵だったけど味方になった。物事に対するバランス感覚は優れるが苦労人気質。拠点メンバーで唯一きっちり銃を使いこなせ整備もできる、貴重な要員。そして、放浪者、山中がいない時の拠点リーダー代行、やっぱり貴重な要員。


一ノ瀬美尋:
医大生。戦うお医者さん。割と不幸気質で、何かのトラブルの際ほぼ被害にあっている。生き延びられてるところからして悪運はあるらしい。 最近不幸な目に合わないせいか出番薄い気もする。


覚美弥:
ミュータント。目がつぶれた代わりに、人の視界を見たり頭の中を読んだりできる。その能力はカオスなメンバーの人間関係の均衡を裏で支え、拠点周囲の危険な存在を感知する生体レーダー。立場的に出番薄めだが、割と強い存在感は主張してる気がする。

名字の読みは「おぼえ」


佐原有登:
ミュータント。ワーウルフになった舎弟気質な奴。わりとというか、そこそこバカ。でも60kgのハンマー貰って振り回したり、重い瓦礫をスリングで投げ飛ばしたりと、地味に凶悪な戦闘力を持っている。そして、印象もなぜか地味。

名前の読みは「あると」


三間弘幸:
まだまだ仕立て屋修行中。性格は普通だが、見た目は女っぽい、いわゆる男の娘。レインコート作ったり、佐原に合う鞄を作ったりと、腕は上がってきた。


大木勝:
覚を守る小さな騎士。金属バットでそこそこのゾンビを処理してきたので、わりと強い子供。警備組と覚の世話を兼任している。最近は日本刀貰って、林道に本格的な武術訓練中。サムライになるんかな。

ジェーン・カナリー:
保安官が拾ってきた金髪さん。かなり悲惨な目にあったのに、救った保安官に一目惚れ中で、奥さんになるため花嫁修業中。出番薄くて空気ですが、保安官と歳の差ラブコメしてるからいいんじゃないかな。

名前の元ネタはカラミティ・ジェーン。


藍:
ホムンクルス。四肢なら自由に、それ以外は表面までを自由に変形、変質できる。尊大な態度をとるが、普通にいい子。自分を生み出した研究員を見つけるため、拠点とは別行動をしていたが、捕まって放浪者に救出してもらった。そのこともあって、林道に武術の教えを請いている。

スライムとは義理兄弟姉妹の関係。


西切緑:
弓使いなカメラマン。那須与一さんレベルで弓矢の扱いに長け、遮蔽物越しに敵の急所を狙い撃ったりする。現在、この惨劇の真相を知るために、藍と同行していた時に、同様に捕まって放浪者に救出してもらった。武装取られたり、錯乱状態に陥ったりと、ここのところちょっと不幸気味。

この名前も某ゾンビゲーのシリーズから1つずつ取ってたりする。


小間城:
ミュータント、人間ではなく犬が感染し、結果として四本の触手を持つことになったワンコ。群れに入れず1匹でいたところを放浪者が飼いならすことに成功。以後、拠点内を自由気ままに過ごしている。群れのボスと認識している放浪者に基本同行している。


ビジョン:
赤外線や無線などを視認し、そしてそれを捻じ曲げたり、いじったりすることができるが、生体的エネルギーも視れてしまうため、何でも視える。それを使って遠距離間通話もできるそういう超能力者。話す前に必ず笑うが、楽しくて笑う訳ではなく勝手にそうなる。

最近、その能力を応用して自分から反射した光を操作して、対象を認識できなくする(消えた)状態にもできることが判明。


林道正綴:
小学校教諭。田舎で古武術を習い師範クラスの実力を持っている。棒術と柔術をベースにしていて、棒を使いゾンビを転がした後素早く首をへし折ったりする。最近はその古武術を藍と勝に教えている。

子供達への勉強を教える関係で、探索組と警備組を両方兼任する。


ハンター:
各地を放浪する生存者。常にコートを着用していて、その中には大量の火器と弾薬が詰まっている。愛用しているのは改造した小型のチェーンソー。家族をミュータントと思われる化け物に殺され、すべてのそういった類を殺すために各地を放浪している。

最近新たな変異体の亜種に襲われ、右腕を失い拠点にて療養中。


DJフレンド:
ラジオ放送をしている女性と思われていた人物で、実際は性同一性障害の男性。情報と称して、今まで得てきた体験などを話し、音楽を録音で流している。拠点と研究所では、数少ない娯楽としてリスナーも多い。

4スレ目にて放浪者が接触したことで、勢力間での同盟を結び、放浪者などが得た情報をラジオで放送するようになった。

有志の方が作成していただいたWIKIに、>>1がつらつらと情報書き入れてます。
どちらかというと、奇特にもまだお読みされている方向けなので、最初に読むとネタバレ祭りになります。
(それでも書けてい設定が多いんだけどね。この作品)


これから日記を書くWIKI

http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%8F_%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA#.E3.83.95.E3.82.A1.E3.82.A4.E3.83.AB.E9.9B.86

たておっつー。
めんどければ
背景設定とかはsswiki見てちょ、で
いいんじゃないかにゃー。
from項目発起人

新スレ乙!

乙!
テンプレ情報量多っ

スレ立て乙ー
もうスラちゃんのファンになって五冊目か…
毎回楽しませてもらってます

乙っスよぉ~

>>7
まぁ、4スレ目のそのままちょいいじっただけだからテンプレだから面倒ではないかな。

SSWIKIは最初から読む人にはネタバレ祭りだからねぇ。

>>8
もう5スレ目ですよ

>>9
本当多いよなぁ

>>10
スラちゃんはマスコットですのう。

>>11
ありっスよぉ~


さて、喉風邪と熱気味で昨日は書かずにちょいと早めに寝ております。今日は更新予定ですだ。

その前に、登場人物書き漏れあったのでそれだけ追加しますよー。

登場人物(NEW)

伊吹くるみ:
元々覚の勢力にいた子供の一人。現在、エクスの下でハック技術を学び、サポートしている。放浪者に好意的な反応を見せる。クールな性格で、エクスに毒舌を浴びせるが、気心の知れた相手にしかしないので、彼女なりの砕けた接し方の模様。

錬浄:
戦うお坊さん。錫杖の先端を尖らせたものを武器として利用し、ゾンビを供養するため処理していたお坊さん。放浪者を超える寡黙なお方。ゾンビに咬まれたが、ミュータント化もゾンビ化もしていない。ただ、佐原のようなミュータント張りの身体能力を持っている。そしてどうしても影が薄い。

名前の読みは「れんじょう」


千護 巴:
元防衛軍狙撃兵。井門と同じ、彼がいた部隊の隊長にしごかれた。オリンピックに出場して活躍した経歴を持つ。現在アビスと呼ばれるWWPの大型研究施設を探しており、その関係で拠点がある都市に留まっている。拠点とは別行動。性格は爽やかな姐御肌、バレンタインとか同性にチョコ貰ってた人。

苗字の読みは「せんご」。元ネタは巴御前。


ロバート・ハイマール:
WWPの元研究者。どんな研究をしていたのかは不明だが、このゾンビ化現象を解明しようと千護と行動を共にしている。小心者で話す時は大体どもってしまう。それでいて優しくて不器用。そして出番がほとんどない。

名前の元ネタはある。ヒントはニューヨークに存在する島。


平山源子:
各地を放浪し、ハンターから拠点に関する話を聞き、やってきた生存者。ブラストシューターと呼ばれる自作射撃武器を使って戦う。現在新規に作られた回収組のリーダーを担っている。クールな性格で、女性版の放浪者のような存在。ただ、なぜか放浪者に苦手意識のような感情を抱いている様子。


岸本フェイ:
平山の相棒ともいえる生存者。平山が作製したディフェンススパイクと呼ばれる武器を使って戦う。実はかなり足が速く、生き延びてきた理由もそれ。佐原みたいだが、どちらかといえば、こちらの方がアホの子。料理大好きで、拠点での調理も率先してやりたがる。


EVE:
MEP(ミトコンドリアイブ計画)により、山海沙維により生み出されたオーパーツに近いアンドロイド。元々足のない山中の介護を目的として作られた。学習し学ぶことも、人間と同じく忘れることもできる。自己再生する人工皮膚とシリコンにより、見た目も感触も人間そのもの。ただし額に「∵」の形で光るダイオードが見える。

乙です~
一冊目からようやっと追いついた
面白いです

四百二十一日目

都市中央大型公園エリアの探索は進んでいる。本日で赤川総合病院へ向かう経路と周辺の確保は完了した。実際に中へ入って探索するのは、明日以降になる。これまた、鬼が出るか蛇が出るかは行くまではわからない。嫌なものだな。

赤川総合病院については、五十台程度泊まれる駐車場と五階建てで、「回」の形になった建物であることを確認している。駐車場についても簡易テントが張られ、大型公園と同じ状態になっていた。そこはすでにゾンビ処理を行い確保は完了している。

内部については流石に状況を判断するのは難しい状況だ。窓ガラスなどが壊されているところ見ると、内部もまともな状況とは言えないだろう。設備や物資が無事ではないとしても、少なくとも何らかの情報を得られるか期待するしかないな。

今日は林道さんからの話もあり、丸坊主と試合をすることになった。俺からすればまだまだだったが、武術として習った動きが出来ているようには感じられた。林道さんが言うには、我流の動きが強くその部分を修正するのに苦労しているようだ。

それと、今日ロバートさんが俺に会いに来ていたらしい。まだ探索に出て不在だったこともあり、戻っていったようだが。明日あたり時間を作って会いに行くか。

放浪者が日記を書き終えたあたりで、部屋の扉がノックされる。誰かと声をかけると、勝が覚を連れてきたと返ってきて、放浪者は扉を開けた。

話がしたいと言う彼女と応接間で放浪者は2人の状態になる。勝はいつものように、扉の外で待機していて、何かあればいつでも対応できる状態だ。最も、放浪者を信頼した今となっては、話が終わった後に彼女をフォローする為の待機だ。

それで話とは何かと促すと、覚はロバートについてと告げた後。

「彼に関わる計画については、何か確認できましたか?」

以前、エクスにロバートが関わっていたであろうプロジェクトについて、調べるよう依頼をしていたものの、いろいろな任務が重なり、進捗としては進んでいない状況だった。詳しくは何もわかっていないと返事をしてから、放浪者は覚の意図を想像しようとして、止めた。

彼女はこちらが何を考えているのかわかる。今、そう聞いたのも自分にそのことを考えさせるために過ぎない。その方が、覚が言うには一番手っ取り早い方法だからだ。

「はっきりと彼のことは読んでいません。ただ、彼は惨劇について自分は大きな関わりを持っていると、思っているようです」

それは、微妙な言い方だった。直接惨劇に関わるプロジェクトに関わっているのなら、関わりを持つという表現にはならない。つまり、それに派生するプロジェクトか、あるいはこうなるとは知らずに関わっていたか、そう考えられる。

「この状況を生み出したと思い、彼は罪の意識に苛まれています。ここに来たのも、それが理由。関連施設が見つかるか、エクスさんが探し出せば、ここに留まる理由がなくなる。その前に、話したくなったようです」

つまり、どんな計画に関わっていたのかわかるということだ。彼女の話しぶりだと、ロバート自身は悪人ではないと考えられる。ただ、問題はその計画は何を目的にしていたのか、ということだ。

「明日お会いするなら、彼の話を聞くようにしてください。知ってのとおり、コミュニケーションは得意な方ではありません」

アドバイスを素直に受けてから、放浪者はすでに覚はどういった内容なのか知っているのではないかと聞くと「当人から聞くことで、価値があります」と答えた。

レポートNO.105

井門圭司


明日は総合病院の探索だな。何人も変異しかけた状態で運ばれただろうから、かなり危険性は高い。変異体どころか亜種とかも気をつけねぇといけない場所だ。でもま、ゾンビ化に関する情報は、拠点で一番足りないことだから、その危険性を冒す必要は出てくるしな。

ゾンビ化現象さえどうにかなりゃあ、探索もしやすくなって、ゾンビ処理も早くなるだろ。それでなくても、ゾンビはほっときゃ変異体化するのがわかってきてて、放置するなんてことも難しいんだからよ。そうなりゃ、1つでも多く不安要素は無くしてぇよな。

もちろん、無茶して大怪我したり死んだりしたら、元も子もねぇってのも、解消した時にもきっちり意識しなきゃダメだけどな。

回収組 進捗報告書 10/18  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。


活動範囲:
・商業区北エリアの処理
・商業区北エリアのバリケード補修


詳細な内容:

商業区北エリアの処理
・ゾンビを10体処理

商業区北エリアのバリケード補修
・一部の破壊されたバリケードなどの修復


備考
・話から聞いた通り、北エリアは損傷した建物の方が多く、活動の制限が多い。
・本日は情報収集作業を止め、まず安全確保とバリケード修復を行った
・これらが終わり次第、情報収集も並行して対応していく予定

【手合わせ2】
「放浪者、勝、礼!」

『………』スッ

「…始め!」バッ

「…………」ジリッ

「(こうやって戦うの初めてだけど)」

「…………」

「(なんか、戦う感じがしない…?)」

「…………」ヒュン

「あぶな!」カンッ

「…………」

「(え、いつ攻撃してきた? 気づいたら木刀目の前にきてたぞ)」

「…………」ヒュバ

「う、く」カンッカンッ

「攻めないと勝てないんだぞ、勝ー!」

「ちょ、無理!」カンッカンッ

「…………」ヒュッ

「あ」

「勝負あり、勝者放浪者!」

「…まだ甘いな」

「どうやったら攻撃わかんなくできんだよ…」

「…人と正式に手合わせしたのは今日が初めてで、我流だ。教えようがない」

「(放浪者さんは、殺意を持たないからな。相対した者からすれば、突如攻撃されたようにしか思えないだろう)」

>>14
ここまで追いかけてくるとは殊勝な。まぁ、まったりお付き合いいただければと。



4スレの>>1000ですが、うーん。流石にそのままはちぃと出しづらいかなと。
まぁ、多分これをモチーフした何かって感じになるかと。

今日も乙!

あー。やっぱり無理がありましたか
そりゃこの世界の状況であんなもんがあったらチート甚だしいもんなぁ
世界観もブレイクしちゃうし……

俺らより未来っ子なのであろう勝君とかに、逆にファミコンとかやらせてみたらどんな反応するやらね
例えば、そうだな。あえて激おこプンプン丸とか

放浪者達が赤川総合病院についたのは、昼前ぐらいの時間だった。中に入った大きなホールは、明かりが消えているせいか薄暗い。非常灯自体は光っていることから、電気自体はまだ生きているようだ。恐らく、病院自体に備えられた非常用の電源装置がまだ稼働しているのだろう。

探索組を複数の班に分けて行動を開始した。集団で行動するのが安全なのは基本だが、屋内についてはそれは少し話が変わってくる。下手に固まっている方が自由に動けないことや、探索範囲を決めやすい屋内なら、分けて動いた方が効率が良い。汚染度が高い病院を探索するなら、短時間で済ませられた方がいい。今回はそう言う判断だ。

そんな兼ね合いもあり、メンバー全員が二重でマスクをして、使い捨てるための手袋を着用している。本来なら防疫服がベストに違いない。だが、そんなものを用意できるはずもなく、考えられる範囲での対策がその2つになる。

放浪者、山中、一ノ瀬の三人が正面左手側の廊下を進む。この3名はゾンビ化現象に関しての情報があると思われる施設や場所を回る役割だ。残りのメンバーは重要度の低いところを回り、安全確保と物資収集を行う手筈となっている。

薄暗く、視界が悪いところにはケミカルライトを折って投げ捨てる。懐中電灯を使って視界を確保するのも手ではあるが、その明かりに反応して何かしら襲われる場合も多い。明るさはそこまでではないが、手元から離れてもしばらくの間は発光し続け、視界を確保できる意味ではケミカルライトは非常に有効だった。

今向かっているのは、病理検査室と呼ばれる場所だ。患者がどういった病なのかを特定する所であり、最も惨劇初期の頃の情報があるはずと、一ノ瀬が強く説明した所でもある。

病理検査室の中は雑然としていた。一部では書類が散乱していて、この中からゾンビ化に関する情報を見つけ出すには、少々骨が折れそうな状況だった。

室内にゾンビがいるか確認してから、放浪者が見張り、山中と一ノ瀬が資料の内容を調べていく。紙がすれる音を聞きながら、放浪者はどこまで情報を得られるのか、得られて具体的な内容が分かったとして、そもそもその方法が使えるのか。そんなことを頭の片隅で考えていた。

ふと、物音を聞いた気がした放浪者は、その方向に顔を向けると、あったのは入ってきたこの部屋の出入り口だ。この部屋は入った時に、右側に出入りする検査室があって、正面から左側にここの職員のデスク、向かい合わせんに置かれたソファーとその間に机――ちょっとした応接室のような配置――が置かれているだけだ。

ちゃんと聞こえてくる音は、そのソファーに座る二人の呟きと紙ずれの音。勘違いかとも思ったが、気になった放浪者は2人に外の様子を見てくると言って、病理検査室の外に出る。

日差しが入り、多少明るさがあるものの、廊下に直接それが入らないこともあり、どこか薄暗い。もう一本、ケミカルライトを折って、投げ捨てる。転がり進むそれは、移動しながらあたりを明るく照らして、止まった。

その事以外に、ここまで来た廊下と、まだ移動していない廊下、どちらにも変化はないように放浪者は思えた。少々、過敏になりすぎたかと思った放浪者が、部屋に戻る為振り向こうとした時に、何かが動いたように見えた。

何であったのかまでは確認できなかった。思い込みにしては、はっきりと何かが動いた、放浪者はそう認識して、ゾンビがする動きとは異なった部分があって、自分達以外の生存者が紛れ込んでいる可能性を考えなければいけなくなった。

不用意に追いかけることはせず、病理検査室に戻る。放浪者の様子を見て、何かあったのかと山中に聞かれた彼は、ゾンビか生存者かわからないが、動くものを見たと、少し濁した内容を伝える。2人も、とりあえずは納得した様子を見せた。

「急いで処理をしていた為でしょうけど、字体が汚すぎて読めないものもありますね」

慣れない用語とその状態も相まって、山中はため息をつく。神経連動装置の作製の兼ね合いで、そう言った方面も多少勉強したこともあるが、その知識はあまり役立ちそうにはなかった。

仕方なく、端末が立ち上がるか調べると、一部だけ電源が点き山中はそちらで調べることにした。紙ずれの音に、タイピング音が加わる中、放浪者は自分が見た何かを想像していた。

四百二十二日目

赤川総合病院の探索を進めている。全て調べ切れたわけではなく、明日もまた探索に向かう予定だ。

病理検査室で見た何かについては、結局あの後もわからずじまいだ。病院内の処理を進めたメンバーが言うには、ゾンビ自体の数は少なく、変異体の類も特に遭遇していなかったというし、こうなると自分の神経過剰による思い違いを疑わなければいけないか。

何もないならそれで構わないのだが、もし、かなり危険性のある存在を見たとしたなら、処理する方法を検討しなければいけない。メンバーには、それとなく警戒するよう言ってはあるから、問題はないと考えている。思い過ごしかもしれないことで必要以上の警戒をさせるほうがまずいからな。

確認できた範囲での話だが、病院内の施設は生きているとは言いづらい状態だろう。まぁ、素人目での判断だから、整備や修理さえすればいけるのかもしれないが。少なくとも、病理検査室内の検査室は使えるとは思う。恐らく、あそこの職員以外出入りがなかったからだろうな。

また、今のところゾンビ化に関する情報について新たな発見は出来ていない。書類がしっかりまとめられてない為、関連性どころか関係のないものも混ざり、正しいと思われる情報かすぐに判断がつかない状況だからだ。少々難儀なことになるな。

さて、これからロバートのところに行くとしよう。奴が何を語るのかは、まったく予想ができないが。

>>21
これ以上放浪者達が理不尽に遭遇したら発狂するだろうしねぇ

まぁ、参考資料として受理ってな感じで。アイディア自体は浮かんでます。どのタイミングで出るかがまったくわからないけれど。


>>22
たぶん、なにこれといいそうだねぇ。そして、ゲーム自体は比較的新しい方という不思議。



さて、422日目まだ続きありますが、すまぬ、仕事あるから流石に寝ますでや。明日続きです。

乙!
スレに無理し過ぎないでね?

しかし、謎の動く影か……気になり過ぎる
野生の実験ラットとかだったらマジ勘弁だぜ

一ノ瀬DIARY OCT.19

放浪者さんの見たのはなんなのかな。病理検査室で1回部屋に出て何か見たみたいなんだけど、放浪者さんもはっきりしないみたい。他のメンバーは変なのは見てないみたいだけど…、まさか幽霊なんて訳ないよね?

それでなくても、窓際の部屋ならいいんだけど、中の方は明かりが入らないから薄暗い病院なんだよね。ゾンビっていう怖い存在がある状況で、幽霊を怖がるのはおかしいかもしれないけど、得体のしれないものの意味で言ったら、幽霊の方が怖いよ。

それに、いろいろなものが当たり前になってきてて、幽霊とかもいるようになっても不思議じゃないと思う。いい幽霊だったらいいけど、映画みたいな悪霊とかだったら、どうやって戦えばいいんだろう。

ビジョンさんはなんか人間のエネルギーみたいなの見えるみたいだから、戦えちゃうのかな。

10/19 担当浜村 朝

今日、病院行くみたいね。何もなきゃいいけど。

何もないことを望むには、何か起きるかもしれないことをしないといけないなんてね。


担当三間 昼

放浪者さん達なら大丈夫です! 俺、あの人達みたいに強い人は知らないですから。

でも、何かあった時に助けにいけるかな…。


担当平山 夜

リーダーはそれを望まないかと。

何らかの理由がある訳ではありませんが、そう感じます。

夜、赤川総合病院での探索を終えて、必要な雑務をこなした放浪者は、千護とロバートが仮住まいとして使っている家に訪れていた。玄関の扉をノックしてから、しばらくして千護が銃を構えながら扉を開け、放浪者と気づいて下す。

どうしたのかと問われ、ロバートが昨日自分に会いに来たと聞いたと答えると、呼んでくるからそこのソファーで休んでてくれと彼を呼びに行く。彼女が指したソファーの前に、明かりがともされていた。昔ながらの、油を入れた恐らくは耐熱皿と、芯となる紙か何かに油をしみこませたものに火をつけているものだ。

2人がいる家には残念ながら電気は通っていない。そのこともあって以前、拠点内で活動しても構わないと言ったのだが、愛着が沸くと離れがたくなるからねと千護は笑って断ったのだった。

しばらくするとロバートが、おどおどした様子で部屋の中に入ってくる。それを見た千護が、居たほうがいいかいという言葉に、彼は大丈夫とどもりながら答えて、放浪者の真ん前のソファーに座った。彼女も、何か思うところがあるのか、しばらく何も言わないまま放浪者とロバートを見てから、部屋に戻っていった。

「…昨日、俺に会いに来たと聞いた。何かあったのか?」

覚の話で何をしに来たかは、当然放浪者は知っている。しかし、あえてこう聞くのは、近くの覚にロバートの思考を読ませるためではなく、覚の存在、いや、その力を流布させないために知らないふりをしている。2人が拠点のメンバーではなく、そしてその内ここを離れてしまうことがわかって以上は、そのことを知らないでいる方が拠点の安全性が高まる。

拠点を治める者として、当然の配慮といえた。

「そそ、その。お、怒らないでき、聞いてほしい」

放浪者は覚からのアドバイス通り、ロバートから話を促すように頷く。少しばかり落ち着いた様子を見せた。彼は以前、医療に関わるWWPのプロジェクトに関わっていると話していた、その詳細を聞くことになる。

Restoration Project、再生計画。元々の起こりは一般的な医療機関で失われた肉体組織を人間が持つ再生能力を持って復元させることを目的としていた研究。それが、CPP(戦闘義肢計画)と同様にWWPの目に止まり、資金提供をする代わりに軍事利用に転換させられていった。

ロバートはその研究の初期のころから携わっている研究者であり、彼自身も軍事転用を快く思っていなかった。しかし、自分にとって目的の為、そのことに目をつぶって研究に没頭していた。

「ぼ、僕の妹は、先天性の心臓病で…。その、あの研究を応用すれば、治せると思ったんだ」

本当に不器用で、コミュニケーションが下手な男は、妹を治す、たったそれだけを胸に医学の道を志した。だが、その思いは結果的に大きな裏切りを招いたと考えている。

「きき、きっと。あ、RPがこの。ゾンビ化現象に、関わっているはずなんだ…」

身体を震わせて、顔を蒼白させながら彼はそういった。

ロバートが言う根拠は、ゾンビのその一種の耐久性にある。ゾンビは急所以外に関するダメージはほとんど意味をなさない。基本的には脳あるいは頸椎といった、身体を動かすために主要な器官にダメージが入ってようやっと倒すことが出来る。

RPで開発した再生の技術が作用していれば、耐久性の説明がつくということと。

「…副作用があったのか」

人の再生能力を強化する。それは異常な作用を生み出す可能性も十分にあった。研究が進むにつれて、それが露見していくようになる。例えば、火傷や薬品といったもので皮膚に痕が残ったものであれば問題はなかった。しかし、身体の部位そのものや、内臓といった部分を再生しようとすると、通常よりも肥大化して一部腫瘍のような状態や、ひどい場合にはその再生に身体が追い付かず破裂するケースもあった。

肥大化による破裂、そのことで思い当る存在が放浪者の中で1人いた。それは、当然覚のことだった。彼女はコマンダーゾンビの完全体といえる存在であり、そのコマンダーゾンビの多くは、脳が肥大化していてその影響で目が潰れる。

彼女の身に起きたことを説明するなら、確かにRPが一番答えに近いことになる。

今日の話と直接の関係は無いけど、反応拡散方程式というものによるシミュレーション映像は、神秘的な模様やキモ可愛い動きを見せるね
一説によると脳のしわの研究とかにも使われたとか?
今行ってる病院でもスクリーンセーバー代わりにされてたかもね

だが、それだけでは解決できない問題が、このゾンビ化現象には残っている。

「…、その副作用の中に、人間がそれ以外に変異することも、含まれているのか?」

ロバートはそれを否定した。RPは本来、人体の再生能力を高め、それによる治療を目的とした計画であり、何かを変えてしまうようなものではなかったと。

「で、でも。う、噂があった。だ、WWPがRPに目をつけたのは、その、生物兵器をつ、作る為だっていうんだ」

RPについては、途中から他の研究者の手に渡り、ロバートは関われなくなっていた。最終的には計画に関わる人間として、ほぼ軟禁状態に置かれたと言う。つまり、RPはそれほどの重要度を持っていたということ、そしてロバートから手が離れた後に、技術に新たな改良が加えられた可能性があるということだ。

「僕が…。RPの研究に尽力、したから…」

ロバート、と放浪者が声をかける。この惨劇を招いたと考えるロバートは、全身を大きく震わせた。

「…この話は、あくまで可能性でしかない」

怒る訳でもなく、慰める訳でもなく、ただ事実だけを放浪者は言う。考えてもいない反応に、ロバートも少し呆けた顔になった。そして、いつものように情報を提供してもらえたことに礼を言う。それ以外の話はないことを聞くと、放浪者は立ち上がって家から出ようとする。

玄関のノブに手をかけたあたりで、ロバートは意を決して声をかける。君は、僕を責めないのかと。

「…言ったはずだ。可能性でしかないと」

本当にそれだけ言って、彼は2人の仮住まいを後にした。

責められることを覚悟していたロバートは、そのまま立ち尽くすしかなかった。自分の言葉を信じてもらえなかったのか、放浪者の素振りを見て、彼はそう思うしかなかった。

「多分だけどさ」

いきなり声をかけられて、全身が飛び跳ねるようにロバートが動くのを見て、何してんのあんたと呆れてから。

「あれが、あの人なりの気の使い方なんだと思うよ」

放浪者もどちらかといえば不器用な分類に入り、気の利いた言葉を言えるような人間ではない。まだ、ロバートが原因かどうかはわからず、可能性でしかないというのも、遠回しに自分を責めるなと告げているようなものだ。

とはいえ、放浪者の中では現在活動しているWWPが、意図的にこの状況を作り出したと考えていることもあり、言うなら要因としてロバートが絡んでいるとしても、原因はWWPを動かしている人間であって、ロバートが自分を責める必要はないと考えたのは、事実だ。

「…、前はき、君に、殺されるかと思ったよ」

そんなこともあったねぇと、少し苦笑いして千護は思い出す。彼女は、放浪者と違ってそれを聞いて冷静ではなかった。彼の首を絞めながら壁に押し付け、呪いのような言葉でロバートをこき下ろした。どう間違えなくても、頭が冷えなければ、あのまま彼を感情のままに殺していただろうと、千護は思う。

だが、千護にとっては、直接的な原因ではなかったにしても、ロバートが要因を持つこと。そして、仲間の隊がこのことで死んでいったこと。それらを思うと、許すわけにはいかなかった。だからこそ。

「でも、あんたがこのことを解決するまで、ウチはあんたに付きまとうよ」

「う、うん。よろしく…」

目の前の男に贖罪をさせるまで、ずっと一緒に居続けることを決めたのだ。

【やりたい】
「もっと、この棒をパキパキしたいぞ」

「だメっす。物資は大切ニっすよ」

「でも、パキパキすると楽しいぞ?」

「わがマまはだめっす」

「むー。でも、スラにもやらせてあげたいぞ」

「それは放浪者さンに聞いてクれっすー」

「…、放浪者、厳しいんだぞ」

「まぁ、放浪者さんハそうっすナー」



「…いいぞ、その一袋だけなら」

「え、いいんだぞ? やったぞ、スラー、来るんだぞー!」タタタッ

「……」

「どうした、佐原?」

「兄貴は子供に甘いンすな!?」ズビシ

「…なんのことだ?」

>>28
大丈夫だ。無茶については問題(しか)ない

まー、どうなるかはダイス様次第ですかねー。


>>34
反応拡散方程式、映像見てみたけど、見たのが悪いのかちーと苦手だ。脳みそにしか見えんでな。

チューリング・パターンともいうんやね。

乙!
問題あるんじゃねーか(汗

しかしロバやんの過去がそんな風だったとは、気の毒な事だ。ますますダブピ許すまじだな。敵意を向けてくる派閥か否かにもよるが

棒をパキパキ?

科学は悪を規定しないよねえやっぱり、本人がそう思えるかは難しいかもしれんが

ノーベル氏の涙は止まらない

しかしロバートさん(嬉しくない方の)壁ドン経験者だったとはねぇ。千護さんによる護衛も、代償加護とでも言った様な関係で成り立ってたなんて……



放浪者ってそういや初期の頃甥と一緒のような子どもを処理して鬱になってたな
放浪者が父親になったら子供に厳しくしようとして最後は甘やかしてしまうタイプだな

実際子供の勝やスライム、弟分の佐原と井門を割と甘やかしてるからな

パトレイバー映画の13号思い出した
あっちは意図的にバケモン作り出してたが

赤川総合病院は5階建てで階数自体は少ない方だが、その分規模そのものは大きい。そのため、昨日と今日の2回に探索している。病理検査室での情報収集が終わり、一部残っていた各科の審査室や事務室の探索が終わった後、時間があれば病院の施設自体が機能するのか確認する予定となっていた。

放浪者が見かけたという影についても、結局のところ特定するには至らず、何であるかははっきりしていない。単純にゾンビの一部が見えただけ、という可能性もある為、彼自身もそのことを深く言及することはなかった。

今放浪者といるメンバーは昨日と同じく、山中と一ノ瀬の2名だ。放浪者が前衛に立ち、2人は後方をカバーする位置で移動している。今のところ、ここで処理したのはゾンビ数体だけで、波乱が起きるような様子はないが、メンバーに油断する様子はない。

ケミカルライトを小気味よく折れる音、そしてそれが放り投げられ、落ちる音がして、淡い光がゆっくりと移動する。放浪者達も周囲を警戒して立ち止まり、転がりが止まってから何歩か歩いた時、カタンと金属製の音が響いた。

音は頭上からして、放浪者は素早く肩に差し込んだ懐中電灯――以前三間がそれを差し込めるよう改良していたもの――を抜き取り、そこに明かりを照らす。

また、一瞬だが影のようなものがダクトらしきところの奥に入っていくのが彼には見えて。

「今の、いったい…」

一ノ瀬の呟きと、山中の反応から、どうやら例の影は見間違いではなかったようだと、心の中でぼやくように思った。

『了解です、そちらも気をつけてくださいよ。どうぞ』

1時間の間にロビーへ合流の指示、例の影とダクトに気をつけるよう、別行動の井門、錬浄、西切の班と佐原、藍の班に無線を使い放浪者は連絡する。

すでに、放浪者達はミュータントの1種だろうと、結論をつけていた。基本的に変異体を含めてゾンビはこちらを確認すれば、容赦なく襲ってくる。今回の影はそうせず、様子見をしたと思われる状況だ。知性があるのかはわからないが、状況からして、あっても不思議ではないと言う結論になる。

気配はすでに感じられないが、もしかすると無線でのやり取りを聞かれている可能性もあった。集合場所は開けたロビーで問題はないが、ダクトを警戒して裏をかいてくる可能性は、少なからずある。

「…いったん、目的地に向かう」

放浪者達が探索しようとしているのは、ロビーに近い内科の診察室だが、方向はロビーとは反対方向になる。放浪者の考えとしては、先ほどの影は少なくとも自分達の周囲にいる。真っ直ぐロビーに向かった時、もし影がついて来れば、全体を危険にさらす可能性があった。いったん、別方向に向かってその影がどう出るか、探ることにした。

その提案に、2人は何も言わない。放浪者が何の考えもなく行動しない、そういう信頼を得ているからこその反応だった。

内科の診察室前の待合室にたどり着くまでの間、異常はなかった。待合室は、他の場所と似ていて、並べられていたであろう椅子は乱れ、ゴミも散乱している。後は、置き忘れたであろう小さなバックなどが落ちている。

幸い、ここの待合室は外側に面していて、明かりが入りそれなりの広さもある。奇襲を仕掛けられたとしても、対処は可能な場所だ。

さて、と放浪者は考えを巡らせる。ここにきてすぐ戻るのでは、あまりこの行動に意味がない。他の班が全てロビーに集合してから、自分達が合流するのが望ましい。もちろん、手っ取り早いのは不明なミュータントを処理してしまうのが一番ではあるのだが。

「診察室のカルテを回収しましょう」山中の一声で、そのまま奥に入っていく。頭上も警戒しなければいけないが、当然、影以外の存在も忘れてはいけない。自然と、後方が上を、前方が左右に気を配るようになる。

中にいたのは、看護師らしきゾンビと倒れている患者だったらしきゾンビ。放浪者は奥の看護師のゾンビを、有無を言わさぬ速さで首をはね、山中は展開していたクラーケンで患者のゾンビの頭を貫いた。そして、更に後方にいた一ノ瀬から声が上がる。

一ノ瀬が持つ盾に、黒い何かが巻き付いて引っ張られようとしていた。彼女も抵抗するものの、ズルズルと引きずられていく。放浪者が盾を離すよう叫び、それに従って一ノ瀬は盾の取っ手と手首に固定したバンド部分を外すと、盾はそのままタクトの出入り口で塞がった。何度か音を立てながら中に入れようとして、諦めたのかゆっくりと盾を床まで下してから、触手らしきものがダクトの中に吸い込まれていった。

「…タコか何かか?」

放浪者がその触手の出方を伺っている間に、山中がクラーケンのフックを使って盾を引き寄せて一ノ瀬に渡す。

触手を持つ生き物といえば、海で生活する生き物がほとんどだが、この世界に至っては陸上で触手を持つミュータントが居ても、何ら不思議ではない。

一ノ瀬が持つ盾は、何の変哲もない中世時代の金属製の盾、骨とう品だ。少しガタがきているものの、手に入れてから幾多のゾンビや変異体の攻撃を耐えてきた頑丈な代物だ。それを装備しなおしてから、どうするかと一ノ瀬は不安げに聞いてきた。

「今は何とも言えませんね…。狭いところを習性的に好んでいて、盾は…、興味を持ってそれを奪い取ろうとしたように、私には見えました」

次に取るべき行動を判断する為、触手の分析を山中はしている間に、今度はゴウンという音の後がして、放浪者は気配が遠ざかるのを感じた。

一之瀬ちゃん又もや危なかったな……
不幸体質を克服するにはどうしたら良いんやろ

「…もうここにはいない。ロビーに戻る、歩いてな」

急げばもし罠だった場合に、回避できない可能性がある。もしかすれば、何らかの方法でロビーまで移動している他の班を察知して、そちらに移動していることも考えられた。だが、もっとも重要なことは、自分が無事でいることにある。他のメンバーはすでに何か危険性のある存在がいることは認識していて、そして、自分のメンバーは余程のことがなければ下手なことをしないと、信頼している。

だからこそ、その下手なことが起きた時、それを助けるのに必要なことは、自分が無事であることだ。

より一層の警戒状態を敷き、通常よりゆっくりとロビーに向かう。薄暗い廊下については、ケミカルライトを開いてるダクトに投げ入れて、進んでいく。

「…来たか」

気配を感じた放浪者が振り向くと、道中ダクトに入れたケミカルライトが落ちてきていた。明らかに、何かがそれを落としている。あの触手だろう。

「明かりを嫌うようですね…。モグラに近い感じなのでしょうか」

放浪者が懐中電灯の明かりを当てた時、そのまま去っていったことを考えると、明かりを嫌うというのは間違いなさそうだった。

ダクトにケミカルライトを入れるのを止め、触手が追ってこないように音も静かにして移動、放浪者自身が指定した時間ギリギリで、彼等はロビーにたどり着くことができた。

井門が例の奴かと質問し、放浪者達はわかった範囲の情報を他のメンバーに伝える。

「じゃあ、そろそろ夕暮れですから、戻った方がいいですかねぇ?」

外は西切の指摘のとおり、日が傾いている。もし、夜型のミュータントで今が活発でないだけなら、これから襲い掛かってくる可能性は十分にある。

率先して処理すればいいのかもしれないが、ダクトに入っていることで、見えているのは触手だけ。一撃で倒せる目処がないなら、このまま処理しようとするのは相手を怒らせ、危険性を増すだけの行為にしかならない。

危険を負ってまですべきことは、この施設にはない。必要なら、明かりが苦手と判明した今、また日が出ている時に訪れればいい。放浪者はそう判断し、メンバーに今日はもう、これで探索を終える旨を伝え、全員でロビーから病院を後にした。

>>50
まず服を脱ぎます

四百二十三日目

ひとまずの赤川総合病院の探索は終わった。例の触手の件は、何も解決はしていないがな。

物資と当時の感染した人間に関する書類は、ある程度は回収できたこともあり、危険を冒してあの病院にまた行く必要性はなくなっている。そうなると問題になってくるのが、目撃した例の触手が病院の外でも活動しているのかという部分だな。

恐らくは単独だ。俺達以外で触手を見た奴はメンバーの中にはいなかった。もしかすると巣のようなものがあって、日が出ている時間だったからたまたま活動していなかった。なんて可能性はあるがな。

ただ、今時点で考えられるのは、あそこの病院はWWPとは関係のない一般的なところだ。ロバートの話があったような生物兵器が研究されていた、とかではないなら、いろいろな変異に感染した人間が運び込まれたことで、ミュータント化した人間がいる。という風に考えるのが自然だ。そしてその場合、複数同じような形態になることは考えづらい。

あの盾に絡みついたのが襲ってきたものなのかどうかはわからない。ただ、それ以降は触手を使って攻撃してきた訳でもないのなら、危険性は通常よりは低いだろう。刺激さえしなければ。

とりあえず、今は様子見にならざる得ないな。そろそろ都市中央大型公園エリア自体の探索も進めなければいけないのだし。また、あらためて赤川総合病院に用が出来た時にでも、考えるとしよう。


追記:山中さんが、テンタクルと命名した。

レポートNO.106

テンタクルねぇ、一回も見てねぇ、謎の触手野郎か。ダクトとか狭いところが好きみたいだから、そう言うところに入り込める感じで変異しやがったのか?

一ノ瀬が言うにゃ、すげぇ力で引っ張られたらしいからな。全体重使って踏ん張ってるのに、引きずられたらしい。あいつ自体は、多分軽い方だとしても、かなりの力だろうな。

今後あそこに行くわけじゃねぇから、戦うことがあんのかは知らねぇけど。処理した方がいいような気もする。ま、そうするにしても、触手以外の身体の部分は見えてない、具体的な倒せる方法がないなら、危険なだけだ。そう放浪者さんが言ってたから、今回はそのままでいいか。

後、ハンターさんの調子はだいぶ戻ってるみてぇだな。食事も摂れるようになってきてるってことだから、一安心ってところか。

回収組 進捗報告書 10/20  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。


活動範囲:
・商業区北エリアの処理
・商業区北エリアのバリケード補修
・商業区北エリアの情報収集


詳細な内容:

商業区北エリアの処理
・ゾンビを7体処理

商業区北エリアのバリケード補修
・敷設したバリケードの補強

商業区北エリアの情報収集
・三葉について情報収集。詳細は備考に。


備考
・三葉についても、やはり不審な資金の運用あり。
・その運用については、お家騒動前の記録も確認。
・流れ自体は同じなため、ただの税金逃れといったものか情報収取を続ける。

【そうなのか?】
「…ふむ」

「どうしました。放浪者さん」

「…佐原が言うには、俺は子供に甘いらしい。相棒」

「もしかして、さっきケミカルライトをあげたことですか?」

「…その時にいわれたな」

「そうですね。放浪者さんは優しいからだと思いますよ」

「…前の時代含めて、あまり言われなかったことだな」

「えぇ、厳しいと頭につきますから」

「…ふむ」

「ただ、任務外はこんな状況ですから、少し甘い対応になっているかもしれませんね」

「…善処する」

「ふふ、わかりました」


【ギター】
「ふんふンふん♪」キュッキュッ

「佐原君、ちょっと。うん、作業中だったかい」

「あ、今いいトこっす…。よっトっす」キュッ

「クラシックギターか。そういえば初めて、中身を初めて見たね、うん」

「俺の宝物っス」

「懐かしいな。僕もやっていたよ。うん」

「お、じゃア弾けルんすか?」

「多少だけど。うん」

「先輩っすなー。俺もどうにカして弾けるヨウにしたいっす」

「研究所とかに聞いてみたらどうかな。うん」

「アリス怖イっす…」

「そ、そうなんだね。うん」

「(即答、なにしたんだい、アリス君…)」

>>39
まぁ、本当に問題あったら書けないから大丈夫だ

ロバートは、いろいろ純粋なんやろなぁ。

>>40
ケミカルライトのことやね

>>41
技術そのものは悪ではない。利用するものがどうするか。かね?

>>42
まぁ、WWPの理念が世界大戦に打ち勝つっていう、ノーベルな感じとは別方向だからねぇ

純粋なコンビな訳ではないと言うのが、2人の関係のミソだね。

>>43-44
厳しいには厳しいと思うよ。きっちりダメなところは譲らないと思う。それ以外は、多分概ね指摘通りな感じかな

>>45
見たことないからちょっと調べたでや。うんまぁ、どの部分かはわからなかったけど、WWPでこういう開発とかしてそうよね

>>50 >>53
一ノ瀬はまぁ、それ込みで生き延びてるからある意味別ベクトルで強いと思うんだ。

あと、服はやめよう。まだまだ寒いよ。京都は知らんけど。

乙です
ミュータントということは病院の職種は元人間ということですかね……
人間から触手付きの何かになるというのは一体どういう気分なのか。
前に出てきたジャイアントスパイダーの女王みたいな感じだったら気が重いですな

乙!
カオス番外に出るならたこ焼き作りそう

あれだ、一ノ瀬ちゃんは
「死神に嫌われてる女」だ。

おっつ!
テンタクルもメンバーに引き込んで屋根裏警備してもらおう(錯乱)

四百二十四日目

都市中央大型公園エリアの探索に戻る。テンタクルの問題が新たに出たとはいえ、二回目の赤川総合病院の探索時は、美尋の盾に巻き付いただけで、人に危害を加えてきた訳ではない。
(もちろん、たまたまという可能性は否定しないが)

それに、周辺をテリトリーにしているのなら、恐らく病院内に入る前からあの触手を目撃しているはずだ。あの病院の内部が、テンタクルのテリトリーと判断できる。何を捕食しているのかは謎だが、俺達を襲わないところをみるととりあえず人間を餌としては見ていないようだ。

そう言う意味では、ミュータントに該当したブラインド、ジャイアントスパイダーに比べても危険度は低い。認識できる範囲に入った瞬間に襲ってくるパラノイアの方が、よほど危険だろうな。

一番いいのは、その生態を探ることだが、そんな余裕も当然ない。いろいろ考えられることはあるものの、あの病院に結局行かないなら、今はそのままにするのが一番だろうな。

ハンターはもうベッドから体を起こしていることが多くなってきた。出歩こうとするとEVEが引き留めるのに、少々うんざりしている様子だったが。何にしても、死ぬかもしれないという状態ではなくなったのは、喜ばしいことだ。

いつものアリスが作った試作品の実地試験を行う場所に、今日はアリスと、そしてビジョンの姿があった。彼の手にあるのは、形は銃なのだが、パイプのようなものの先端にこれまたガラスのようなものが取り付けられている、どこかオモチャを思わせるものだ。

「ひひひ、これがアリスの姉さんの新武器で?」

満面の笑みのまま頷き、そうだヨと答えるアリス。この武器の構造と仕組みについて説明をして、武器として使用できる必要な行程の1つは、ビジョンの超能力を使わなければただのガラクタということだった。

機械でなら仕組みさえ組めばすぐ終わることも、人間が行う場合は自身で理解しなければならず、何度か不発に終わる。だが、徐々に呑みこんできたビジョンは、アリスの求めている現象が起こり始めた。

「けっけ…。これは、なかなか疲れる」

ただ、言葉の通り、疲弊した様子が見られる彼に、アリスが休憩を促した。しかし、それを断ってから、もう少しで理解できそうだと言った、次の瞬間だった。

銃の先端から光が、的にしていたブロック片に照射された。照射された部分は少しへこみ、焦げていた。

「やったヨ! 狙い通りにいったみたいネ!」

両手を上げて喜ぶアリスの横で、ビジョンは疲れでその場にゆっくりと座り込んだ。ビジョンがこの銃に対して行った超能力は、光を高エネルギーにする結晶体に、光を照射し、その後内部に入った光を操作して反射を繰り返させて更に高エネルギーする。そう彼の超能力をレーザー発振器と呼ばれる機関の置き換えることで、もっているおもちゃのような銃をレーザー銃として使えるものにしたのだ。

彼自身がレーザーの機関である以上、誰かに奪われたところでオモチャでしかないと言う、完璧とさえいえる安全装置付きのレーザー銃である。

「大丈夫? 飲み物持ってくるネ!」

ビジョンの様子に気づいたアリスは、急いで飲み物を取りに部屋を出ていく。ビジョンはそのまま横になり、理解はしたものの、高エネルギーの光の操作は通常のものに比べ、かなりの集中力と体力を使うことを実感していた。

教員日誌 十月二十一日 林道正綴

覚と勝の授業については、学年の違いがあり悩ましいところでもある。ただ、今しているのは前の時代とは、だいぶ異なってきている。思考を強める数学と、生き延びる知識になる科学関係が、今はどちらかというとメインだ。

余裕があれば、文化となる現代文や歴史などもやっていきたいものだが、勝の警備と武術訓練。そして、自分自身も、教員として活動できる時間は限られている。生き延びることが第一ではあって、幸せな悩みであることもわかってはいるものの、何か良い方法はないものか。近いうちに山中さんへ相談することとしよう。


藍の武術訓練については、ようやく精神的な心構えがついてきたように思える。メインはやはり基本的な動作を教えているが、高度な技の部分も教えられるようになってきている。喜ばしい。

勝についても、物覚えは良い方だろう。スポーツ少年で運動は得意ということか。ただ、今まで我流でゾンビとやりあってきた部分が、悪い意味で影響が出ている。そこの矯正にまだ、時間がかかるだろう。

10/21 担当三間 朝

今日もいい天気ですね。ここのところ快晴が続いてます。

ただ、やっぱり雨も降ってくれないと、水が心配になりますね。


担当蒲谷 昼

水はいろいろ貯蔵しているから、そうそう尽きることはないよ。

そろそろ雨水と探索の他で、水を回収する方法を考えなきゃいけないかな。


担当フェイ 夜

お水は料理にも使うから重要だよ! (ペットボトルの絵)

そういえば、浜村さんがそろそろ畑の収穫できるって言ってた。楽しみ! (畑の絵)

【白の絨毯】
「うんうん、育ってきてるわね」

「ただいまス。浜村さん」

「ん、フェイちゃん。何かあったの?」

「違うス。畑を見に来たス」

「ま、見ての通りよ。花も無事咲いたし、後は時期を見て収穫ね」

「これ、ジャガイモ、スよね?」

「そうよ、こんな風に花が咲くなんて知らなかったけどね」

「これはこれで綺麗ス!」

「ちょっとした白絨毯ね」


【錬浄のちょっとした一日】

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「錬浄さン、ご飯っすヨ」ガチャ

「………」

「あ、座禅中っスな。また、後デ呼びニ来るっす」パタン

「………」

>>59
まぁ、人間の可能性もあり、別の種になった動物かもしれないし。というのがミュータントのミソ。

しかし、自分の身体が触手になったらか、邪魔臭そうだなぁ。


>>60
ふははは、番外編のネタはもうないと思うぞー!


>>61
なんとなく納得した。


>>62
そもそも仲間に慣れるような存在かすら不明なテンタクル。

乙!
玩具の様な光線銃を戦力に……デジモンテイマーズのインプモン思い出したわ
しかしビジョンへの負担がデカ過ぎるな

それでも放浪者なら…放浪者ならきっと仲間にしてくれる…

育ててるジャガイモ君はバケモノにならないでよねマジで

四百二十五日目

都市中央大型公園エリアの探索は順調に進んでいる。この調子なら大まかな探索は三日から四日間ぐらいで終わるだろう。もう少しの踏ん張りどころだな。

EVEについてだが、ハンターについてもうそろそろ付きっ切りで看護する必要がなくなってきたこともあり、新たな配置を考えている。人数が少ない回収組に配置換えするというのは単純だが、あいつはアンドロイドだからな。静かなコミュニケーションや、機微のある動きによるコンタクトをするのは、無理があるだろう。

かといって、警備組に回したとしてもきっちりと業務をこなせるのか。組み込まれたプログラム以外は学習して覚えていくEVEには、結局誰かしらがついていなければいけないだろうな。

相棒にもこのことは相談しなければいけないのだが、作り出された理由が理由だけに、少しEVEを避けている様子がある。仕方ないと言えば仕方ないのだろうがな。

ただ、学習すると言うのならそれを利用しない手はない。人間と同じく忘れることはあるらしいが、必要のない記憶が消えていくだけらしい。言い換えると、必要なものはずっと覚えていられると言うことだ。なら、必然的に優秀に育つと言うことになる。

そう言う意味では、藍に近い存在だな。きっちりと学習できれば、心強い味方になる。それこそ、製作者の言葉を借りるなら、人類の新しい友になってくれるだろう。

変な事覚えてターミネーターのスカイネットみたいになったりして…

一ノ瀬DIARY OCT.22

テンタクルに盾を引っ張られて、ちょっと痛めてた手首、治ったみたい。一瞬、何か黒いのが見えたと思ったら、いきなり引っ張られちゃったからなぁ。

熱も持ってなかったし、腫れもそんなないから、本当にちょっとひねっただけでよかった。持ってるものが重いから、大きな負担かかると悪化したりしちゃうもんね。

それにしても、病院が使えないのは残念だなぁ。大きいし、設備も整ってたからあそこが確保したかったよ。

でも、あのテンタクルのどれだけ強いのか想像つかないから、倒しちゃうのも危険そうだよね。それに触手を持ってるなら多分、いっぱいいろいろ攻撃できると思う。うーん。

商業区北エリアの回収組で行っている情報収集は、かなり難航していた。無事な建物ではないと言うことは、外に野ざらしになっているのと同じことだ。あったはずの書類は紛失し、端末もショートしているか欠損しているものが多い。得たい情報を探す環境としては、最悪な状態だ。

素直に無事な建物が多い場所に活動を変えるべきかと平山も思ったが、今いるエリアは、調べている三葉、狸森での有名な企業が多く参入している場所でもあった。そう言う意味では、簡単に諦めていいとは言えない場所なのだ。

今いる建物の瓦礫が、ガラガラと崩れる。足元もひび割れていて、いつ本格的に崩れ落ちるかわからない状況だ。「大丈夫スかねぇ…」と呟くフェイは、きょろきょろと周囲を忙しなく見ている。

大丈夫な訳がないと言ったところで、この状態が改善されない。危険から手っ取り早く去りたいなら、手早く情報を収集するのが一番だろうと、平山は判断して経理室に向かう。

たどり着いたその部屋の中を見ると、真ん中に穴が開いていて、下の階層も同じように穴が開き、ここや各階層にあったであろう机や床が落ちていた。無事なのは、入ってきた扉のすぐそばで、落ちずに引っかかったデスクぐらいのものだった。

外れかと、少し落胆する平山に、下の様子を四つん這いでそろりそろりと穴のふちに近づいていたフェイが、声をあげる。

「平山さん、あれ見てほしいス」

平山も慎重に近づいて指さした先を見ると、そこには落下により壊れ、開いた金庫が見えた。

【イメージトレーニング】
「………」バヒュウ

「けけけ…。どうも、安定しないーね」

「おーう、ビジョン。お疲れー」

「ひっひ。エクスの兄さん、何かあったかーい?」

「いいや、新しい武器があるなんて聞いたから、覗きに来ただけよ」

「くくく。それはこれだーね」

「…、なんかおもちゃみてぇだなぁ」

「きけけ。言うとーり。でも、れっきとした武器さーね」キュイイイイ

「………」

「(この、タイミングか?)」バシュン

「おぉ、すげぇ。マジもんのレーザー銃じゃねーか!」

「……ひひ。そうなんだーが、安定して撃てないのと、疲労感が高まるのがーね」

「練習してりゃ、ある程度はマシになるんじゃねーか? それでここにいるんだろ?」

「ははは。まぁ、そのとーり」


【微妙な距離】
「おかえりなさいませ、沙奈様」

「…ありがとうございます。何かありましたか、EVE」

「お怪我ございませんか。あれば診させていただきます」

「大丈夫です。今日も、この通り無事に帰ってきました」

「畏まりました。何かあれば、お声かけください」

「えぇ、ありがとう……」

「(どうした、山中)」ワフッ

「ん? 小間城、いたのですか?」

「(あいつ、なにかした?)」フンッ

「………」ナデナデ

「(きもちい、もっと)」パタパタ

「……、人の気持ちというのは、難しいものです」ナデナデ

「(撫でろ)」パタパタ

>>69
まぁ、レーザーとして射出出来るほどの高エネルギーな光を操作するとなったら、かなり疲れるとは思うんだ。

その代わり、武器の性質上光さえあれば、弾無制限で撃てるしね。

>>70
拠点のカオス化が続きます

>>71
そんなキラートマトとか出てこられても>>1が困るよ

>>73
なるかもね。何にでもなれる存在、ともいえる訳で。

乙!
金庫は良いけど落ちないでね?

ソルスティスなら潰されても部屋の入口に戻れるけど、これは現実に近い架空だからな

すみません。sage忘れ失礼

>>78
なんか、フェイとかうっかり落ちそうだよね

>>79-80
仕方ないね

まぁ、落ちたら普通に大怪我だろうねぇ



さて、今絶賛高熱中です。骨も痛いよ。ここまで風邪が長引いてるのも久しぶりだなー。真面目に集中力はないので、
いったんコメ返信だけ。明日中には体力戻って書ければいいんだけど。

あーあ、俺らのせいで……
ゆっくり養生して下さい

お大事に

平山が自作しておいたフック付きのロープを使い、ゆっくりとその金庫がある場所まで2人は降りる。足場は瓦礫まみれで、不安定だ。下手に動けば足を取られて怪我をする可能性もある。

落下していた金庫は、落ちた衝撃か扉が開いていた。そして、散乱している書類と、どういう訳かそこから飛び出したと思える小火器の類が転がっていた。

「どういうことだ?」

この国では、ロシアの各国への軍事併合が進められていてもなお、武器を持つべきではないと訴える団体がいた。その影響もあり、軍備の増強は遅くなっていたが、U.S.A.Uとして併合されてからようやっと防衛軍が創設に至る。

それでも、一般人の武器携帯に関しての世論は否定的な意見が多く、民間に関わる銃刀法の改正は行われていなかった。つまり、一企業の金庫の中にあってはいけないものだ。

「三葉は、WWPに乗っ取られてたってことスかね?」

平山は肯定も否定もしなかった。これだけで断定するには、情報が足りない。もしWWPに乗っ取られたとしたなら、三葉の企業が無事ではない状態ということが気になる。それに三葉の関連企業で見られる不正経理も、何を理由に行われているかはっきりしていない。脱税や横領と判断するには、あまりにも組織的な動きがみられた。

それをはっきりさせるためにも、金庫から出たであろう書類を、慎重に回収を進める。どこか、深い闇の中に飛び込んでいっているように平山は感じられた。

四百二十六日目

都市中央大型公園エリアの探索は進んでいる。大きなトラブルは起きていないが、変異体がちらほら見かけるようになってきたな。何事も、終わるまでが肝心だ。あと少しのところで、長引くなんていうのは、ざらなことだからな。

そろそろ、大型公園エリアの探索が終わった後の次の候補を考えなければいけないか。候補としては警察署エリア、高速道路エリアの高速道路の確保、最奥の大型駅エリア、後はパラノイアの処理と下水道の調査か。赤川総合病院の確保、というよりは、テンタクルをどうするかは決めていない今、この部分は保留だな。
(美尋は多分不満がるだろうが)

後は、研究所からの連絡、といっても本人からの話だが、ビジョンに超能力者用の武器が開発されたらしい。何でもレーザー銃だそうだ。詳しくは知らないが、レーザーというのは武器として使うには大規模な施設が必要だったと思うのだが、それも奴の持つ超能力の凄みということだな。
(ただ、何度も撃つと疲労がひどいのと、連射はできないようだ。常用できる武器、とはいえないようだな)

ここのところは順調だな、EVEの来訪、ハンターとフェイの負傷が同時期に来た頃を思えば、ようやく落ち着いてきたともいえる。それでもしなければいけないことは山積みだが。

10/23 担当浜村 朝

そろそろ寒くなってきたわね。

薪の乾燥、だいぶ済んでるといいんだけど。


担当蒲谷 昼

見た感じは乾燥は進んでいたよ。

ただ、もう少し乾燥させたいかな。炭窯の件もあるから。


担当平山 夜

寒さは身体を弱らせ、病気を招きます。

可能な範囲は暖房に備えたほうがいいでしょう、回収組でも手配は進めます。

「はぁい、DJフレンドだよ。世紀末の世を生きる皆さんこんにちは」

「そろそろ、涼しいを過ぎて寒い時期に入ってきたね。暖房と食料貯蔵は進んでるかな?」

「今回のお話は、あまり愉快じゃないね。変異体については、マッスルゾンビやアシッドゾンビについて話しけど、それに関してだよ」

「その変異体に亜種が存在したよ。こちらでは未確認だから、信じるかどうかは皆に任せるね」

「情報提供者がスマーターと呼んでいる変異体、聞いた特徴から考えてマッスルゾンビの亜種のようだよ」

「まず、全身が筋骨隆々としていて、こっちはマッスルゾンビと違って素早いみたい。その代わり、身体は一回り小さいみたいだけどね」

「小型になったことで、多少の力が弱まっているとしても、その破壊力自体は十分脅威だと思うよ。その上、素早く襲ってくるなら、かなり恐ろしいことが想像できる」

「怖がらせることを言って申し訳ないけれど、多分、亜種かどうかに関わらず、新たな脅威は出てくるとは思う」

「でも、この国はいつでも、自然という脅威にさらされてきた。太古の昔から現代にいたる間で、幾たびも。そしてそのたびに、這い上がってきた」

「そんな自分達が、そして、ここまで生き延びてきた皆が、この程度で諦めるなんて、私は思わない。手を取り合い、立ち向かっていこう」

「でも、心が折れそうになったら、DJフレンドを思い出してね。いつでも、皆の側にいるよ」

「さて、ここいらで音楽を1つ。MEANINGより、曲目THE UNBROKEN HEART。けして、過去にしないためにも、歩いていこう」

「それでは良い終末を」

【リスナー】
「おー、俺のことは話してるじゃねーか、フレンドの野郎」

「…そのようだな、ハンター」

「前は、ラジオは化石みたいなもんで、何がいいのか思ってたけどな」

「…今では、この世界における上位の娯楽だな」

「だな、退屈しのぎにも、罠のおびき寄せにも使える…。そいや、いつ、DJフレンドに情報流したのよ?」

「…ビジョンはわかるだろう。あいつ経由だ」

「あぁ、なんかいろいろ連絡取れるんだったな」

「…遠方にいるDJフレンドと同盟関係でいられるのも、奴のおかげだ」

「ふーん、居なくなられたらかなりまずいポジションだな」

「…そうだな」


【ラジオ】
「不要に怖がらせず、警戒だけを強めてもらう。難しいものだね」

「ねーねー、フレンドー☆」ガチャッ

「どうしたんだい。ミーシャ」

「そろそろー、ヴァルキリー・ミラージュとして活動再開したいんだよー☆」

「…ラジオ放送がしたいんだね」

「うんうん、ダメかなー☆」

「ダメと言ったつもりはなかったよ。ただ、そうだね」

「えー、何かあるのー?」

「WWPに関わることや、放浪者達のことは触れちゃいけないよ。後は、録音形式での放送でしか、許可は出せない」

「むー、ややこしいなぁ☆」

「どちらの身を守るためには、仕方ないことだよ」

>>82-83
ありがとう。まだ誰が悪いとかじゃなく、ただの不養生なだけである


さて、ちょっと体力戻ったので、ちょっと書き溜めてたのと含めて投下。今日もう1日分追加、できればいいなぁ。まだ調子は良くない。

おっと、忘れてた。本日DJフレンドがご案内した曲は下記URLより視聴しています。
この曲が作られた理由であろう内容が反映された歌詞が、これ日の世界と一致していて、思わずこれだなと思った次第です。
なかなかこの世界に一致するのとか、雰囲気が合うのを探すのが難しくてね。DJフレンドさんの更新もぼちぼちになると言う。

MEANING/THE UNBROKEN HEART
https://www.youtube.com/watch?v=ayZ-2j0vtKc

乙!
今日はこの辺で寝ておいた方が良いかと思われます

四百二十七日目

都市中央大型公園エリアの探索は進んでいる。ゾンビが多いエリアで厄介なスプレーゾンビがいないのは幸いしているが、ここのところマッスルゾンビが行く手を阻んでいる。今日は予定通り進んだとはいえ、昨日書いた通りあと少しでというところで問題が起きやすくなる。終わるまで気は抜けない。

ハンターはほとんど治ったのか、もうベッドからは降りていて警備組の代わりをしていた。EVEはもう少し療養が必要といったが、もうこれ以上気が滅入るベッドにいるのはゴメンだと言われたようで、どうすればいいか判断できず、ハンターが療養していた空き部屋でオロオロしていた。
(当の本人はのんきに、暇だなとぼやいでいたが)

それに伴い、ハンターも都市の活動に出るらしい。と言っても俺達と行動を共にする訳じゃなく、勝手にゾンビの処理をするようだ。まぁ、集団行動が苦手そうな一匹狼だ。その方が奴の持ち味は生かせるだろう。不安なのは、片腕を失っていることだが。
(集団行動については俺も言えた義理じゃないが)

さて、こうなるとEVEの配置転換が必要になってくるが、フリーズした部分などを思うとやはり誰かしらがついているべきだろう。となると、結局は探索組につけたほうがいいかもしれないな。

警備組に配置転換することも考えたが、今度のEVEのことを考えると、突発的なことが起きやすい探索組に置く、そうすることで独自に判断する力を養い、結果として俺達の安全性を高めることができる。

機械だったとしても、指示待ちである存在は、この世界では生きるのが難しい。自ら行動を起こせなければ、幸運でもない限り、待っているのは死だけだ。

4月24日

都市中央大型公園エリアの探索について、現状探索予定場所に多数のマッスルゾンビがいることで、危険性が高まっている状態ではあるものの、探索そのものは問題なく進行している。

また、負傷していたハンターさんも快復したこともあり、状況として良い方向に向かっているのは間違いない。そして、それに伴い、EVEの配置換えが必要となっている。

放浪者は探索組に配置すると言っていた。その理由も聞いていて、理解はしているのだが、心の納得が追い付いてはいない。いや、納得という言葉は正しくはない。私がEVEの存在を受け入れられていないだけのことだ。

今まで死んでいたと聞かされていた父が生み出し、そして母に似せられたEVE。受け入れろと言われて、そう簡単に受け入れられる人間は、いるのだろうか?

だが、常に人材不足の状況において、EVEを何もさせないと言うのは非効率でしかない。食料も必要とせず、動くために必要な電源は自身で発電できる。そして、その気になれば休憩なしで活動し続けることもできるだろう。その部分で言えば、EVEほど有用な存在はいないことになる。

それでいて、まだ学習が全体的に低いEVEにとって、探索の方がいい刺激になるのは間違いないことだ。

それは、わかってはいる。


山中沙奈 記す

回収組 進捗報告書 10/24  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。


活動範囲:
・商業区北エリアの処理
・商業区北エリアのバリケード補修
・商業区北エリアの情報収集


詳細な内容:

商業区北エリアの処理
・ゾンビを6体処理

商業区北エリアのバリケード補修
・敷設しているバリケードの補強(継続)

商業区北エリアの情報収集
・三葉について情報収集。詳細は備考に。


備考
・先の報告書の通り、三葉については銃器を保持していた
・違法な銃器売買、WWP傘下であったことは考えられる
・しかし回収した資料の中で、銃器そのものは三葉の意思で集めていたと思われるものあり、添付する

重要通達 6月4日

関係者各位へ


配布された護身用具については、今後の明暗を握るものだと理解してほしい。各自、使用方法や用途について学んで置くように。

本来は取り扱うべき新商品ではないが、事ここに居たりそのような悠長なことは言ってられなくなってきている。三徳葉柄の一員であり、選ばれた者としてこれを読む関係者各位の活躍に期待したい。

詳しいことについては、このプロジェクトの責任者より会議にて説明を入れる。けして遅れることのないよう、時間を厳守して行動をお願いする。



三徳葉柄 専務
吉田 公陽

【まだまだ機械(こども)】
「………」オロオロ

「…どうした、EVE」ガチャッ

「放浪者様」ピタッ

「…ハンターの奴はもういいのか? 外に出て警備していたが」

「もう少し療養が必要と申し上げましたが、必要がないと言われ出ていかれました」

「…そうか。まぁ、確実にするならその方がいいだろうが。聞くような奴じゃない」

「私は、どうすればいいのですか?」オロオロ

「…EVE、ハンター看護の任を解く。追って、今後の任務については伝えるから、それまでは警備するなり休憩するなり、好きにするがいい」

「しかし、ハンター様の身体を万全にせよと、沙奈様より指示いただいております」

「…あれだけ元気に振る舞えるなら万全だ。気にすることはない、では後で報告にくる、拠点からは離れないようにな」

「畏まりました。放浪者様」

「(まだまだ、こういうことを独自に判断して動くのは、できないようだな)」


【それぞれのスタイル】
「…明日から都市に出る気なのか?」

「いい加減、変異体共と叩き潰してやらないと、腕がなまっちまうからな」

「…研究所での義手を待ってからでも、遅くはないとは思うがな」

「今のうちに、片手っていうオリジナルに慣れなきゃいけねえんだよ。常に義手が使えるかは、別だろ?」

「…それもそうだな」

「安心しろよ。お前らがどの範囲まで探索してるかは聞いてる。その範囲の残ってる奴らを狩るだけよ」

「…まぁ、お前さんの実力は知ってる。ただ、無茶だけはしないでくれ」

「あぁ、無茶しないかはお天道様にでも聞いてくれ」

「(やれやれ。話を聞くやつではないのはわかっているが)」

>>91
うんまぁ、あれだね。ずっとベッドの布団の中にはいたんだ。でも、寝すぎてて寝れない状態でね。
気付いたらWIKI更新とかしちゃったしてたよ。

まぁ、しばらく忙しいのと、この体調もあって更新が安定しそうにないから、出来るうちにしたと言うことで一つ。
さて、寝る努力をしよう


その前に>>87の訂正

×「今回のお話は、あまり愉快じゃないね。変異体については、マッスルゾンビやアシッドゾンビについて話しけど、それに関してだよ」
○「今回のお話は、あまり愉快じゃないね。変異体については、マッスルゾンビやアシッドゾンビについて話したけど、それに関してだよ」

乙!
いくらハンターさんと言えど、今の状況では流石に無茶はしないだろ

四百二十八日目

都市中央大型公園エリアの探索は進んでいる。明日辺りに最終的なバリケードの点検などの最終確認をして、このエリアでの探索は終了となる。そして、いつも通り終わるまでは油断はせずに進めていかねばな。

EVEの探索組の起用だが、やはり中々苦戦している状態だ。ゾンビとは関係なく、攻撃というのか暴力というのかそういった概念がないEVEは、戦うことができない。介護用のアンドロイドにはあってはならない行為だからこそ、インプットされていないと考えれば、仕方のないことだが。

ただ、役に立たない訳ではない。いわばカメラの機能を使った視界があり、ズームなどで周辺と対象を詳しく分析できる。人間と機械での両方による分析で歩き回れるのは、チームの安全性を高めるのに役立っている。

それに、ゾンビとEVEが取っ組み合った場合。なんだかんだいって、アンドロイドであるEVEの方が力は強い。患者が病気なりなんなりで暴れた場合の拘束はインプットされていたようで、戦いの面で役立ったのはその部分だな。襲ってくる脅威に対して身を守ることは、ちゃんとするようだ。

ハンターについては、片腕がないとは思えない程度に暴れてきたらしい。病み上がりなのだがら無茶するなと言ったが、これが俺の特効薬よと笑って聞く耳はない。また倒れたりしなければいいのだがな。

久しぶりの都市の腐った匂いだ。そう感じたハンターは、いつの間にかこの匂いに心が躍るようになっていた。いや、それとも血を滾らせるように身体を作り変えてしまったのかもしれない。あれだけの大量の血を零れ落としたというのに、そのことはもう、直しようがないのだろう。

今、彼が手に持っている武器は、大振りのナタだった。愛用しているチェーンソーは、駆動する関係でもう1つの腕が必要で、今の彼には存在しない。後は、コートの中に入っているのはセーフティーを解除済みで、弾込め済みの拳銃が所狭しと入っている。

普段の彼の武装からすれば軽装備だが、そこいらの生存者の装備から考えれば異常だ。この世界を放浪する者は彼のような装備をまずすることはない、何故なら、生きるために歩き回っているのであり、戦うために歩き回ってはいないのだから。

向こうの通りから、生きた人間の匂いでも嗅ぎつけたのか、低くうめくような声でゾンビが彼に近づいてくる。右腕を真っ直ぐにこちらへ向けながら、おぼつかない足取りで、だが意思を持って歩いてくる。

ハンターの口角が、歪んだ形で上がり、ナタを持つ手もゆっくりと握りなおす。彼は腐臭で高揚感を覚えてはいたが、不安もあった。片腕を失い、拠点での療養で腑抜けた人間になってしまっているのではないか、と。それは、良い意味でも、悪い意味でも、杞憂だった。

今、はっきりと心に沸き上がった感情は、純粋な殺意。

「いっくぜえええええ!」

気合を入れて声を張り、走り出す。いつもならチェーンソーの音でゾンビをおびき寄せるが、声はその代わりだ。

近づいてきたゾンビの頭を2つに割り、声で寄ってきたゾンビの始末を進める。途中、すぐに抜けなくなったナタを諦め、拳銃を抜き取って銃撃に切り替えると、それにより、更にモンキーゾンビなどの変異体の追加もあったが、最終的には難なく彼は乗り越えた。

貴重な武器であるナタを引き抜き、空振りしてついた体液を払う。彼の周りには、ゾンビとモンキーゾンビ、1体のジャンピングゾンビの亡骸が転がっている。まさしく、狩り出した後のように。

レポートNO.107

井門圭司


EVEについてなんだが、なんていうか危なっかしいな。放浪者さんと山中さんが責任もって見るって言ってっから、俺達の負担はそんなないんだけど、心配の種ってやつだな。

一応、襲ってきたゾンビを地面に倒して拘束したりとかできなくはないみたいだな。一ノ瀬が、多分要看護の患者が暴れるのはよくあることだから、そういうことでプログラムされてるんじゃないかって言ってたが。純粋に役に立たないよりは、マシだろうけどな。

学習技能があるアンドロイドってのは間違いねぇんだろうけど、使えるようになるのはいつ頃かっていうこともあるからな。どうなることやら。

10/25 担当三間 朝

防寒具に何かこう、工夫が出来ればいいんですけど。

暖かさそのままで動きやすいとか、多分便利だとは思うんですよね。


担当勝 昼

動きやすい方がいいぞ。

ゾンビならいいけど、早い奴相手だと大変だからな。


担当フェイ 夜

私も動きやすい方がいいよ(ダンスしているような絵)

逃げればゾンビさんも諦めるからね(走っている絵)

平山とフェイが回収組としての任務を終えて帰路についた時に見たのは、その狩り終わった後の光景だった。処理をした後というには、それはあまりにも苛烈な戦闘があった場所のように思えた。

警戒しながら2人が歩いていくと、その光景が見えた場所から隠れた位置になる瓦礫に、ハンターが腰かけて煙草を吹かしている様子が見えた。一仕事を終えて、満足げにその結果を眺めているかのようなそんな姿だった。

彼も2人がいることに気づいたのか、よぉと左手を上げてから立ち上がり、パンツを払ってから歩み寄ってくる。

「久しぶりだな。あんなんなっちまってゆっくり話す機会もなくて悪かった」

ご無事で何よりでしたと、平山は挨拶を返して、3人で拠点に戻ることになった。

「会ったのは富山あたりだったか? 言っちゃなんだが、よく無事にここまでこれたもんだ」

口調自体はふざけていたが、目が真剣な当たり本当にそう思っていたのは間違いなさそうだと、平山は思った。2人がハンターに出会った時、ゾンビに襲われ窮地に追いやられていたところだったことを思うと、それも自然な考えだと彼女は判断した。

他にも2、3人に教えたんだが、たどり着けてねえみたいだなというボヤキは、フェイが拾う。痩せ型の男、口がうるさい女、あともう1人いたが、思い出せないとのことだった。とりあえずは、教えても問題なさそうな連中ではあったがなとも付け加えられる。

「しかし、片腕無しでよくあそこまで戦えますね」

前の時代ならハンディキャップで済むが、今は致命傷に近いデメリットだ。アラクネシリーズのことは当然知っている平山からすれば、その開発を待ってからでも遅くはないことだ。

「俺にゃあ、化け物を全部殺すっていう使命があんのよ」

どうしてとフェイが聞いて、楽しいからよと返しているのを見た平山は、真実ではないだろうなと感じながら、検討はつかなかった。

ただ、執念に近い理由があるのだろうとは、何となく想像できた。

来れなかった三人はダイス様に気に入られなかったようですな
そういや、マンションの屋上?に生きてたっぼい生存者はどうなったのかな

【教育方針】
「本日はいかがでしたでしょうか」

「…良くはない」

「どのように良くはないのでしょうか?」

「…戦闘行為が行えないのは、想定外だったからな」

「役割は介護用アンドロイドの為、人に危害を加える行動はインプットされておりません」

「…それはいい。動きを止めること自体はできるからな」

「はい。テンカンや発作などにより、暴れられている方を抑える内容はインプットされています」

「…後は、自己防御か?」

「はい、道中で襲われた際に回避する方法をインプットされています」

「…そうか。EVEに何ができるか判断できただけ、今日は御の字としよう」

「畏まりました」

>>98
当人的には無茶じゃないけど、周りから見ると無茶な図

>>104
ダイス様に嫌われたのか、それとも他に行ったのか。

謎の生存者はどうなっているのやらですねぇ

ハンターが鉈と銃を持って街で異形を狩る……
いよいよブラッドボーンだな

乙!

四百二十九日目

都市中央大型公園エリアの探索は終了した。都市中央エリア内で区分けした部分は、もう残り二つだけとなっている。長かった都市の探索も、終わりが見えてきたということか。

ここに来て早一年、濃い日々を送るせいか、この場所そのものに愛着を感じている。まるで、生まれついた時からこの場所にいるような気分だが、まだ一年しか経っていないと言うことが、驚きも感じるな。

ほとんど研究所から放り出されるような形で、ここの拠点を確保し、相棒とやってきたきつくもあり、そして自由もあった最初の頃が、正直言うと十年も前のことのように思えてしまう。

こうやって過去を思うと言うことは、歳を取ったと言うことだな。まぁ、いつまでも若いつもりはない。形はどうあれ、文明を復活させて、また静かに過ごすこと。それが俺の望みなのだから。

明日、研究所に状況報告を兼ねて向かう。興味深いことでも判明していればいいが、それなら何かしら連絡は寄越してくれるからな。便りがないのは良い便り、だったかな。
(この世界では全滅の意味が出てくるから、良くはないが)

後はそうだな、EVEについての基本的な装備も考え付いたことだ。それも作れるか聞かなければな。

一ノ瀬DIARY OCT.26

大型公園エリアの探索完了だよ! 病院とか公園とかいろいろあったけど、結局穏やかなエリアだったかも。他の都市中央エリアの区域がちょっと大変だったから、慣れちゃっただけかな?

回収したカルテを調べてるけど、やっぱり遺伝子の変異が見られるみたい。でも、それがなんでゾンビ化に繋がるかまでは、考え付かないな。ウィルス性の要因は見つかってなくて、じゃあ何が原因で変異しちゃうのかが、想像つかないよ。

ウィルス性じゃないなら、例えば放射能。でもあれは変異じゃなくて壊すことになるから…。それに、世界規模に遺伝子が壊れちゃうほどの放射能を使ったら、多分、私達にも何らかの後遺症が出てるはず。だったら、いったい何なのかな。

回収組 進捗報告書 10/26  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。


活動範囲:
・商業区北エリアの処理
・商業区北エリアの情報収集


詳細な内容:

商業区北エリアの処理
・ゾンビを7体処理

商業区北エリアの情報収集
・三葉及び狸森について情報収集。詳細は備考に。


備考
・狸森についてはまだ具体的な情報は無し。WWPに乗っ取られていたかも定かではない。
・三葉は回収した資料以外で、まだ目新しい情報は無し。
・ただ、先に提出して内容から、彼等は武器を集めていたというのは事実と考えられる。
・次に、取引に関わる資料を集め、関連がありそうなものを特定する。

【手合わせ3】
「勝、藍、礼!」

『………』スッ

「…始め!」

「(あっちは棒で、長いんだよな)」ジリッ

「(ゆっくり詰めてきたぞ…)」

「せい!」ヒュン

「甘いぞ!」カッ、ヒュバ

「へへん!」ドンッ

「うわっとと」タッタッ

「ありゃ、倒れなかったか」

「いきなり体当たりはズルいぞ!」プンスカ

「センセー教えてくれた技なんだけど」

「むー」

「(いい部分ではあるが、藍はそういうダーティーな部分を学んでいかなければいけないな)」


【兄弟姉妹11】
「(お姉ちゃん)」スチャッ

「どうしたんだぞ、スラ。棒なんかもって」

「(これでお姉ちゃんとお揃い!)」プルプル

「ふむふむ、同じだぞ」

「(えへー)」プルプル

「でも、スラは師匠から教えをもらってないから、振り回しちゃダメだぞ。危ないんだぞ」

「(わかったー)」プルプル

「スラはいい子だぞ」

>>107
本当にどんな世界になっていくのかねぇ・・・

>>108

乙です
そのうち人外か人外並みに人間離れした人間しかいなくなりそうな予感wwwwww

乙!
ダーティ……全画面攻撃とか?

いや永久コンボだろ
しかしEVEの武器か……さすまたとか?

「そうか、都市の探索も大詰めに入ってきたな…」

研究所に都市中央大型公園エリアの探索について、放浪者は報告しに来ていた。それを聞いた野木が、今までの都市の探索状況も含め見直しながらそう言った。

「本音を言えば、都市を解放できるとは思っていなかった」

それがいつの間にか、独自に動ける勢力どころではない存在になってしまったなと、彼には珍しく笑みを浮かべている。放浪者も内心驚きはしたものの、いつも通りの無表情のままだ。

西方面の商業区エリア、中央の都市中央エリア、そして保安官が活動している東エリア。地域的に東エリアそのものは拠点の活動では触れていないものの、保安官がそのエリア内のゾンビの処理活動をずっと行っていて、実質的に探索済みと言ってもいいエリアだろう。

そう考えていくと、都市における未探索エリアは、細かいことを抜かせば都市中央警察署エリア、都市中央大型駅エリアを残すのみとなっている。

「…だが、まだ全てが終わった訳じゃない。引き続き活動は継続する」

その意味で、放浪者にゆるみはない。いや、そもそも冷徹なまで冷静な彼に、しまる、ゆるむといった次元では語れない。しなければいけないことを行う、それが彼にとっての当然だ。

今年中にこの都市は解放出来そう。
そうなると放浪者はどうするのか。残るのかそれともまた放浪の旅へと出るのか。
研究所的には放浪者いないと色々厳しいだろうし。ふーむ

義手の件で一緒に来ていたハンターと入れ違いになる形で、放浪者はアリスの研究所を訪れた。彼の姿を見たアリスは嬉しそうに放浪者を手招きする。

側に来た彼へ嬉しそうに取り出したのは、スパイダーウィップと思われるファントムシリーズだった。違う点としては、ロープを巻き取る機構が大きくなった関係か、盾部分が少し大きいのと、先端の杭が2つになっているところだ。

「ファントム・スパイダーウィップ・ツィンズだヨ!」

杭一本では固定が難しい場所や、あるいはウィップを使っての移動中に残った杭を別の場所へ撃ちだし、すでに組み込ませた杭を外して立体的に移動できるようにしたものとのこと。後は、単純な手数を増やすためのものだった。

「ファントムジャベリンにしてから、簡単に使える武器が少なくなったからネ」

威力がありながら、繰り返し利用可能なスパイダーウィップは、その手数として選べる使いやすさがある。悪くはない改良だろう。

それに、複数の杭を打ち込めるということは、人間にはあり得ない立体的な動きで敵を翻弄して戦う放浪者からすれば、更に変則的な動きもできる相性のようファントムシリーズと言えた。

「…さて、実地だな」

とはいえ、使いこなせるかは未知数に変わりはない以上、いつも通り放浪者とアリスは実地へといつも使ってる場所に向かった。

四百三十日目

都市中央大型公園エリアの探索結果について、研究所へ報告の為戻る。互いに大きな情報があった訳ではなく、近況報告程度で終わったが、トラブルがあるよりはマシだな。

思い起こせば、三十五日目あたりでこの場所で野木主任に都市の探索を依頼されたんだったな。装甲化された軽トラやある程度の物資は譲ってもらえたが、考えれば死地に追いやられたようなものか。

あの時は全体的に追い詰められたのも確かだ。何かするには、強烈なデメリットを誰が負うのか、決めなければいけない状態で、俺以外に適任者がいたかと言えば、いなかったからな。言ってしまうなら、野木主任はそのギャンブルに勝ったと言う訳だ。

そのことに恨みはないし、結局言われなければ俺は勝手にそうしていただろう。なら、結論は特に変わりはなさそうだ、誰がそのきっかけを引いたか、それぐらいの違いだな。

ツィンズについては、二つの杭を生かそうとすると、なかなかじゃじゃ馬だな。ただ、空中で制止したいとか、ウィップでの移動中で急転回したいと言った時は、かなり重宝する。後は俺のセンスだ。

後はEVEのために考えていた装備について、考えていた資料をアリスに渡しておいた。内容自体はシンプルだったから、そこまで時間はかからず作れるだろうとは言っていた。はてさて、考えた通りちゃんと作ってくれればいいがな。

今日はお休み。とりあえず放浪者さんが研究所でいない日はお休みにすることにしたのかな?

ここのところ、都市中央に出ずっぱりで新しい情報が得られてる感じはしないかなー。

赤川総合病院でのゾンビ化現象に関する情報は、結構興味深かったけど、まだはっきりしない。うーん。

それにしても、なんだかんだでここで根を下ろしちゃってるな。

ここにいれば、自然と情報が集まるのは確かなんだけど。

でも、あたしの知りたいことは、やっぱり誰がこうしたのか。なんだよね。

望む情報が来るって、本来は悠長なことしてちゃダメ。

真実は、自分で掴んでこそ価値がある。先輩の言葉。

いろいろ取られて、また放浪するには準備不足だから、今すぐじゃないけど。

ちゃんと、お2人には相談しないとな。

「ここじゃないっていうのかい?」

少し苛立って千護はロバートに問いただす。彼はいつも通りおどおどしながら、自分の考えを話す。

「たた、多分。ぼ、僕もこれだけアビスに関連する施設、探して見つからないのは、変だと思うんだ。ここじゃないんだよ。す、推測するなら街中にそんな施設、建てると思わない」

市役所での探索とそれ以外での2人の独自の調査によって、この都市にはアビスの関連施設がある可能性があった。千護は、これだけ探してもそれ自体がガセだと思っていたが、ロバートはそう思えないでいる。

街中じゃないなら、どこなのか。それにロバートは地面を指さした。

「ああ、あ、アビスの関連施設も。きっと地下にあると思うんだ」

可能性のある建物を探して、これだけ見つからない。それでいて調べていないところと言えば、ロバートの言う通り下水道などの地下の部分だろう。

それに、ロバートはあてずっぽうで話している訳ではなかった。以前、2人も下水道に潜る機会があり、その時に地下の明かりは生きていた。何らかの発電がまだ稼働しているからだと思ったが、それならなぜその発電は地上ではなく地下で使われるようになっているのか。それが不思議だったからだ。

明かりはメインというより、非常用の電源にとして使われているものだった。それならなおさら、そういった電機は地上で利用した方がいい。どうしても、地下に必要ならそこに電気を止めてはいけない施設や、設備があるからということになる。

「これだけ、ち、地上で該当する建物、さ、探して、ないんだ。地下も探そう」

彼の推察にしか過ぎないが、今の状況では最も信憑性のある話に、千護は少し考えてから、次からの探索は地下で進めることに同意した。

【要望】
「ふんふん、なるほどなるほド」

「で、結局できそうなのかよ」

「義足なら得意なんだけどネ。義手はちょと時間かかりそウ」

「しゃあねぇなぁ。待つけど、いい腕に仕上げてくれよ」

「まーかせテ! あ、ハンターに聞きたいことあったんだヨ」

「おう、なんだ?」

「こういう機能つけてとか、あル? 例えば、ロケットパンチさせるとカ」

「ロマンあふれる提案じゃねーか。ま、嫌いじゃないね」

「おー、じゃあつけル?」

「やめとく。わりぃが、ロケットパンチつけて使ったら、腕が無くなった俺として、意味ねーからな」

「あー。それもそうだネ」

>>114
求:普通の人間      まぁ、井門、一ノ瀬、後は平山ペアは普通ですけどね。探索組と回収組だけでいえば。

>>115
藍はその気になれば全身針攻撃とかはできそうだけどね。

>>116
それはまぁ、おいおいですかのー。(そういってどうなるかわからんのだけども)

>>118
むしろ今年中に終わってください。放浪者は、どうなるんだろうねぇ…。

チェーン付けて回収できるように
してしまえば…ww

>>125
確かにそれもありだねー


とあるものを作ったので、WIKIに追加してるよ。良ければどうぞ。

翌日、放浪者はエクス達のいるサポートチームの部屋に訪れていた。いつも通り多忙そうなエクスと、彼を補助する伊吹、そして部屋の隅の壁によりかかり、静かに目を閉じているビジョンの姿があった。

調査の進行状況を聞くと、思ったようにはいってないと愚痴をこぼしながら、書類の束をエクスは放浪者に渡す。

「例の、アビスの関連施設の情報。地下にある見てえだが、まだ、特定はできてない」

2人に渡しておくと言って、放浪者は書類を脇に挟めた。合わせて、ロバートがどこのプロジェクトに関わっていたのか、そのことも報告する。どっかで見たようなプロジェクトだなと、エクスが言うところを見ると、ロバートが嘘をついている可能性は引くそうだった。

もっとも、その嘘で拠点に不利益が起きるのであれば、覚がどの道動く。彼女が認識できる範囲での会話については、ある程度の気楽さはある。もっとも、自分達も不用意な嘘はつけないと言うことでもあるのだが。

次に、ビジョンへ開発された武器について確認すると、見た目は本当におもちゃのような銃だった。だが、そこからレーザーが発射される、次世代の武器。撃たれてからでは回避は不可能という凶悪な物。しかし、話によれば唯一の使用者であるビジョンの超能力を酷使する為、連続して使うには疲労がひどく、動けなくなってしまうとのことだった。

「放浪者さん。これからはどこを探索するんですか?」

伊吹の質問にまだ決めてないとだけ答える。決めるのは自分だが、細々とやるべきことが積み重なってきている今、少し拠点のメンバーに意見を聞いておきたいと、彼は考えていた。

結果はビジョンからの定期連絡の時にでも、報告すると伝えると、伊吹は微笑んでわかりましたと返した。

四百三十一日目

研究所から拠点に戻る。メンバーに変わりはなく、問題は起きていない。ここまでやってきた拠点で、問題が起きても困るがな。

次の探索先についてだが、順当に都市中央警察署エリアへ向かうことにした。大型公園エリアと同じく、ここの主要となる警察署において、この惨劇に関する情報や、大まかな避難者の移動経路、そしてどんな作戦が行われたのか確認できるはずだ。

都市において何が起きたかというのは、やはり重要になってくる。都市の物資回収もそうだが、商業区北エリアのような危険性のある地域を知っておくに、越したことはない。今のところ遭遇したことはないが、どこかに地雷原が設置されている、なんていうのはこの国であっても不思議じゃない。

詳しくはないが、地雷なんかは作り自体は簡単だと聞く。物資とそういう知識を持つ人間がいて、自衛のために散布しているとしても、おかしくはないだろう。

いろいろ起きてしまうと言うことは、いろいろあっても不思議じゃないと言うことだ。あれこれ悩むことは得策じゃないとしても、こうも前の時代ではありえなかったことが、目の前に次々やってくるこの状況だと、自然と悪い想像も当然あると思えてしまう。それがいいのか、悪いのかはわからないところだが。

だが、少なくとも、姿を消すカメ、巨大なクモ、継ぎ接ぎされたキメラ、食人集団、薬物中毒者、暴徒と化した軍、そして暗躍する研究組織。そして、仲間になった特殊な存在のメンバー達。

常識を捨てるのではなく、何があってもおかしくはない。そう考えて動くのが、この世界で無難なやりかただろう。

レポートNO.108

井門圭司


次からは都市中央警察署エリアの向かうことになった。警察署には、まだ物資なりは残ってんのかね。火器類に関しちゃ、1か月ぐらいドンパチは出来そうなぐらいにはあるけど、脅威に対しちゃどんだけあったって足りねぇからな。

気になるのは、パラノイアの活動範囲にこのエリアが隣接してるってところか。パラノイアが動いたら、多分感知する範囲にすぐ入っちまうと思うんだよな。そうなったら、多分パラノイアの処理に動くことになるとは思うけどよ。

にしても、ハンターさん。目撃した回収組が言うには、無茶してるみたいだな。確保した範囲のゾンビを派手に狩ってるみてぇだ。名前に恥じねぇ強さなのはいいけど、身体が完璧ってわけじゃねぇんだから、もうちょい無茶は避けてほしいとこだよな。

【手合わせ4】
「えーと、じゃあ、センセー、放浪者、礼!」

『………』スッ

「…始め!」

「………」シン…

「………」ス

「(…見事だ。何も感じられない)」

「………」ヒュオッ

「―――!」カァン、ヒュサッ

「………」スッ、タッ

「(いつの間にか放浪者が近づいたと思ったら、センセー防ぎながら反撃した…。んだよな?)」

「せいりゃあ!」ボッボッボッ

「………」スッ、ヒュオ、ヒュン

「なんの!」バシ、バ

「………!」ガッ

「えっと、こ、これはどっちの勝ちなんだぞ?」

「どっちも攻撃当たってないって」

「(センセーは放浪者の剣持った手抑えて、放浪者はセンセーの肘の攻撃抑えてる…)」

「ここいらでいいでしょう。引き分けということで」スッ

「…わかった」スッ

「見てて怖かったぞ…」

「俺、放浪者とやって動きまったく見えなかったのに、センセーすげーなー」

「ははは…、そうでもない」

「…………」


【仕立て屋三間4】
「動きやすい防寒具かぁ…」

「うん、三間君。お悩みかな。うん」ガラッ

「あ、蒲谷さん。動きやすくて、暖かい防寒具ってなんだろうなぁと思って」

「それはまた難題だね。うん」

「防御の面はいいと思うんですよね。着こむことができますから」

「でも、そうしちゃうと動きづらいね。うん」

「そうですよね。結局皆さん使う防寒具を、それぞれのサイズに合わせるぐらいしか浮かばなくて」

「できることから始めればいいと思うよ。その内、やり方も浮かぶはずさ。うん」

「そうですね。わかりました」

乙!
ミノって保温効果はどうだったかな?雨に対しちゃレインコートより動きやすかったりもするらしいが

放浪者さんマジアサシン(Fate感)

四百三十二日目

都市中央警察署エリアの探索を開始する。他のエリアに比べると、ある程度は整然としている。恐らくはしっかりとしたバリケードがいくつも敷設されているおかげだろう。二階建て分の高さに積まれた車両や、大型のコンクリートブロックのバリケードは、ただのゾンビでは行き来できるものではない。

言い換えると、移動に特化しているモンキーゾンビや、障害を飛び越せるジャンピングゾンビの天下ということだ。変異体がいつのころから現れたか覚えていないが、そのせいでバリケードの意味を無くして撤退した、なんてことも考えられるからな。

後はここも激戦区だったようだな。移動としては大通りや高速道路の東側のエリアから、徐々に西へ避難する形だっただろうから、この頃からゾンビとして認識して、明確に攻撃するようになったのだろう。薬きょう、壊れた銃器と警察車両も目に付く。

後は、高速道路エリアと同等の変異体の数だな。こちらはバリケードで軽い迷路のようになっているから、鉢合わせる可能性が出ている。密に偵察はしているが、そう言う事態は覚悟しておかなければいけないだろう。

EVEの扱いには少し慣れてきたな。戦えないのではなく、守ることができると思えば、悪い事じゃない。出来ないことがあるならメンバーとしてカバーするだけのことだ。それに、その為の装備も出来れば、よりEVEも活躍できるはずだ。

ネットランチャー等所望

教員日誌 十月二十九日 林道正綴

覚が少し悩んでいるように感じられる。教師が生徒を特別扱いしてはいけないものの、彼女の持つあの特殊性は、残念ながらそういう扱いをしなければいけない。個人として、そのような特殊性がなければと思うこともある。しかし、あったからこそ彼女と、そして勝を含めた子供たちが生き延びられたのもまた事実。ままならぬ世だ。

覚の心のフォローは、残念ながら私では無理だ。長く一緒にいる勝に、それとなく伝えることとする。


武術について、藍は技術面が先行しがちになる。それはもうわかっていることなのだが、より不安を感じさせるのは、少し正しすぎることだな。前の時代では、美徳でありそれでもよかったことでも、今は致命的になることも考えられる。

あくどいことをしろということではなく、そういった事もあると考えて行動できるようになれば、藍もまたこの世界で生きやすくはなるだろう。

10/29 担当勝 朝

寒いなー、もうそろそろ雪とか降るかなー。

雪だるま作りたい。


担当三間 昼

雪は貴重な水の資源になるから、どうだろう。

降る量によるけど、放浪者さんに聞かないとダメかも。


担当フェイ 夜

雪だるま描いたよ! (雪だるまの絵)

焼き芋とかしたくなる寒さだねー(焚火の絵)

【偵察】
「…あそこにもバリケードか」スッ

「細かクあるっすナ」

「…ちょっとした迷路上だな。混乱しながら敷設した感じもする」

「仕方ないんじゃナいっすかね。あの頃はドこもそんな感ジだったっすよ」

「…お前らと会うまでは単独だったものだからな」

「あ~、放浪者さンはそンナ感じだっタっすな」

「…鈴木さん達以外のメンバーの生存は、不明か」

「たまたま一ノ瀬さんと吉岡さんと、一緒に逃げラレただけっすカらね。他のメンバーは散り散りになって、少しの間ハ、探したンすが…」

「…仕方ない。生きていればその内会えるだろう」

「そうっスね…」

>>131
蓑ねぇ。確かによさげな感じはするね。

>>132
別段そうでも不思議ではないからねぇ、放浪者。英雄として認知はまったくないが。

>>134
調べたら、網を撃ち飛ばすものがあるようで。EVEにはいいね。


さて、寝落ち分更新。ただ、今日はお出かけなので、更新できるかなー。

乙 

四百三十三日目

都市中央警察署エリアの探索は順調に進んでいる。比較的しっかりとしたバリケードの位置を把握しておけば、簡単に周囲を取られたりすることもなく、その部分では比較的安全なエリアかもしれない。もっとも、変異体の数そのものは多い。厄介になるスプレーゾンビや、亜種の類が見当たらないのは幸いか。

後は、他に比べてと言うだけだが、ポリスゾンビの姿が多いな。防刃装備をしていることもあって、ピンポイントで急所を狙わなければいけないところ辛いところか。まぁ、佐原と美尋は叩き潰す武器というのもあって、あまり関係はなさそうだが。

しかし、本格的に冷えてきたな。そろそろ風邪なんかの病気にも気をつけなければいけない時期だ。風邪だと侮ってこじらせた時、前の時代のような治療は受けられない。はっきり言うなら、その個人の治癒能力にかかっているといっていい。そう言う意味では、メンバーに意識するようにはいっておかなければいけないな。

それに、インフルエンザも確か今時期から流行ったような気もするな。感染力も強く、下手をすれば死人も出かねない。そう言った意味では、ある種の隔離できる場所も用意した方がいいのかもしれないな。

10月30日

都市中央警察署エリアの探索については、問題なく進んでいる。EVEの懸念はまだ残っているが、相手を傷つけずに防ぐという動作の効率化を学び始めているようで、動きは以前に比べればよくなっているように見える。

また、以前からその兆候があったが、何事も知ろうとする姿勢が強い。好奇心、というよりは学習することを優先するようプログラムされている為だと思われる。ただ、額面通りに意味を理解してしまうところは、やはりアンドロイドというところか。

我々でさえも微妙なニュアンスを感じ取るのに苦労するのだから、アンドロイドならばなおさらだろう。それに、その感じると言う言葉さえも、非常にあいまいな表現でEVEに説明するのは難しい。

元々持っているものと、すべてを一から学ばなければいけない存在。わからないのではなくて、最初から持っていることを説明するのは、いったいどうすればいいのか。考えたことがなく、そしてそうではない相手にわかってもらうというのは、なかなか至難なことだ。

感じる、言葉にするなら心という感情を持つ生き物の感性と言うべきものを、EVEは持ち得ているのだろうか。


山中沙奈 記す

回収組 進捗報告書 10/30  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。


活動範囲:
・商業区北エリアの処理
・商業区北エリアの情報収集


詳細な内容:

商業区北エリアの処理
・ゾンビを9体処理

商業区北エリアの情報収集
・三葉及び狸森以外の企業についても情報収集を開始


備考
・今のところ他の企業で気になる動きは無し
・三葉及び狸森と情報収集について、明確なWWPが関連する証拠は残念ながら無し
・一番いいのは本社を探索することだが、東京方面は確実にゾンビの巣窟と言える
・また、この都市だけで必要な情報が集まるとはいえない
・確実な証拠を得られる方法は模索中である

【非常食】
「あれ、放浪者さん。その袋はなんですか?」

「…あぁ、これか相棒」ジャラ

「えぇ、いつもはありませんから」

「…平山さんが回収したヒマワリの種だ。彼女が持っていたほうがいいと、進言したからな」

「そうなんですか」

「…簡単に言うなら、何かあった時の非常食だ。探索において、食料を得られる機会も少なくなっているから、良い判断だろう」

「それもそうですね。ヒマワリの種ならある程度軽量でもありますから」

「…そうだな」

「(それにしても、普段は彼を苦手そうにしているのに、何かしなければいけない時、彼女はそういうことが関係なくなるのですね)」


【オリーブの実】
「まだまだ時間かかりそうね」

「あぁ、放浪者君が持ってきたオリーブの塩漬けかい。うん」

「酒のあてに早く食べたかったんだけど。ま、気長に待つしかないわね」

「しかし、浜村君は本当にお酒強いね。うん」

「別に強い訳じゃないわよ。呑み方を知ってるだけ」

「うんうん、程をわきまえてるのはいいことだね」

「まぁ、記憶飛んだり、吐いたりしたことはないけど」

「なるほどね。うん」

乙!

「パーカーきた奴に襲われただー?」

特攻服を着た男が、部下の報告に対してこめかみに青筋を浮かべながら聞いていた。それは、彼のメンバーが訳のわからない人間に襲われて、負傷したというものだ。

動きはまるで、特殊なゾンビのように素早く、目で捉えられず、何人か飛んできたナイフを避けきれなかった。幸いなのは、死者は出ていないことだったものの、仮に抑えたスーパーからしばらく離れることは出来なくなった。

「てめーは、仲間がやられてんのみて、一発もやり返さず逃げ帰ったのか、おー?」

その部下の胸倉をつかみ、持ち上げようとした男の手を制したのは、その後ろで一緒に報告を聞いていた長身の男だった。

「総長。誰も死なせていないことを褒めるべきだ。離してやってほしい」

「ちっ…。言う通りだな。悪かった、頭に血が上っちまった」

ゆっくりと離すと総長と呼ばれた特攻服の男が手を離すと、部下は少しせき込んでから、すいませんしたと深々と頭を下げる。それを長身の男が、肩をポンと叩いてから、状況は分かったからバリケードの手伝いに行ってほしいと伝え、部下は従って出て行った。

「が…。舐められたことは捨ておけない」

「おう。仲間がこうされて黙る必要はねーやな。おう、幹部招集しに行くぞ」

仰せのままに、と長身の男がその総長の後ろについていきながら、返した。

四百三十四日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。今日のところはモンキーゾンビの襲撃もあったが、うまく対処できた。やはり、バリケードや上下に行き来しやすいところでは、奴らの独壇場だな。どこにでも侵入できるという特性は、本当に厄介だ。
(ネズミ返しのような作りのところなら、恐らく侵入はできないだろうが)

ハンターは相変わらず大暴れしているようだな。あの片手でよくあそこまでやれるものだと、感心する。問題は、自分の身を顧みない狂戦士のような戦い方のようだということだ。自信家とその能力がちゃんと一致している奴なのはいいんだがな。

奴は、復讐のためにミュータントを狩ると言っている。だが、その戦い方から感じるのは、どこか自分を責め立てているようにも思える。敵を殲滅するというのが目的なら、自分自身の安全も同時に確保できるように立ち回るのが普通だ。出なければ、そんなことは不可能だからな。

一体の敵を倒す、というだけならそれを安全を捨てたほうがいい。短期的な行動に求められることは、後先を考えることではなく、その瞬間の任務遂行に集中する。その方が結果安全も買える。

錬浄もゾンビ達を供養として無茶な処理を繰り返していたが、あいつはまた咬まれても変異しないと言う特殊性があるからな。ハンターはその実績もないし、その確率は紙のように薄い。そして、それがわからないやつでもない。

だからある意味で、死に急いでいるように、俺には感じる。

レポートNO.109

井門圭司


一ノ瀬が、ハンターさんのこと気にかけてんなぁ。そりゃあまぁ、片腕ないのに無茶してるみてぇで、ここんとこ返り血とか普通につけて帰ってきて、着てるコートとか焼却処理してたりすっからな。

拠点になんかのトラブルを招いてる訳じゃねぇんだけど。やり方が度が過ぎてるっていうかね。家族が殺されたのが軽い事なんざ思わねぇけど、自分が死んじまったら、元も子もねぇっていうかよ。

言って聞いてくれる人って訳でもねぇんだが。どうしたもんだかね。一緒に行動するとか、そういうの嫌がるし。放浪者さんも言ってたが、せめて義手が出来てから暴れてくれるなら、そうしてきたんだから心配もいらないとは思う。早くアリスが完成してくれりゃあな。

ずるりと、ナタが抜き取られる。ハンターの周囲には、ここのところ当たり前になってきたゾンビと変異体が転がっている。息を整えるのを含めて、ハンターは少し折れ曲がった煙草を取り出して咥え、火をつける。

紫煙が、都市の中に紛れて消える。都市の腐臭は相変わらずだが、それでも、空気が綺麗だと感じられるのは、人間の活動が大規模になくなったからか。そんなことを取り留めもなくハンターは考えている。

重低音の咆哮が聞こえて、そちらに目をやる。マッスルゾンビ、シンプルでいて凶悪な変異体だ。それに付け加えて、先ほどまでのハンターの戦闘に気づかなかったゾンビも、咆哮によってこちらに近づいてきている。ただの生存者なら、かなり危険な状況い追い込まれた。そう感じるのが普通だ。

だが、ハンターは微笑んでいる。ほんのわずかに芽生える恐怖が、アドレナリンを出す。それが心底楽しい気分にして、身体の熱がまた戻ってくる感覚を味わう。

この感覚を味わいたくて、ゾンビ共を処理しているように、ハンターは最近思っているが、それを否定するようにフラッシュバックするのは。家族の死―――。

「あああああああああああああああ!!!」

それをかき消すように、煙草を吐き捨て、マッスルゾンビに負けない勢いで叫び声をあげ。彼はまたゾンビの群れの中に飛び込んでいった。

10/31 担当浜村 朝

寒さが本格化してきたわね。

放浪者が言ってたけど、体調管理が必要な時期になってきたか。


担当者蒲谷 昼

そうだね。下手に風邪をひいたら一大事だよ。

そろそろ炭窯作りも着手しないとだめだね。


担当者平山 夜

ここのテラスも、視界を確保しつつ、暖かさを確保できる工夫が必要です。

今はひざ掛けぐらいで誤魔化すしかなさそうですが…。

【私は】
「放浪者様」

「…EVE、どうした?」

「今、私は探索組として活動しています」

「…そうだな」

「今までの活動から、ゾンビの処理が優先事項と考えます」

「…あぁ」

「しかし、私はその処理を行える存在ではありません。このまま、探索組にいるべきなのですか」

「…そう判断したから、探索組に行動するよう指示している」

「その判断理由は、どういったものですか」

「…お前に経験を積ませる。それだけだ」

「経験ですか」

「…お前は一から生み出された。その分、他の存在より多くの経験が必要だ。自分の意思で行動できるようになるためにもな」

「放浪者様は、自立行動をお望みですか」

「…俺が望んでいる訳じゃない。この世界で活動していくには、必要なことだ」

「この世界における、必要な事項ですか」

「…そうだ。満足したか?」

「理解致しました」

>>144



>>145のタイトル訂正

×新たな脅威を移動している
○新たな脅威は移動している

乙!
ハンターさん見てるとアーカードの旦那みたいなイメージが浮かぶなぁ

乙!

例のサイコパスどっかにズレて行ったのか?
さりげなく世紀末暴走族が出てて放浪者達とどう絡むのか気になるな

四百三十五日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。負傷者もなく、大きな問題も起きていない。このままいけば二週間弱程度で目的となる警察署にたどり着ける見込みだ。もちろん、あくまで見込みということは念頭に置かなければならない。

朗報としては、EVEの装備が研究所から届けられた。大型トラックに乗せられてきたのは、二十キロ程の鉄製の大型の盾だ。盾幅は百七十センチ、横幅は九十センチ程度。人一人がすっぽりと入ってしまうほどのものだ。

発想はシンプルだ、攻撃できないのであれば徹底して防御すること。ゾンビだけではなく、マッスルゾンビなどから繰り出される強力な攻撃や、銃弾さえも防ぐことができる強固な盾を作ってほしいと依頼した。アリス曰く、シンプルな内容だからすぐできたよと嬉しそうに言っていた。名称はイージスの盾だそうだ。

それとイージスの盾の副産物で、佐原の追加武装も作ってきていた。これも又シンプルで、L字になった盾の先端にスパイクがついており、取っ手もその先端の裏側についている。盾ではあるが、実質殴り倒すことを主眼に置いている武器とも言い換えられる。重さは八キロ程度で、奴は普通に持ち上げていた。こちらはスパイクシールドとかなりシンプルな名称で、その部分について佐原がひどいっすとしきりに言っていたが。

装着は前の腕に、L字の横についた固定する形だ。基本はヘビーハンマーを両手で持てる状態で、必要時にスパイクシールドで対象を殴るといった具合だ。

これで、大幅にメンバーの強化も進んだ形になる。イージスの盾をEVEがどう使いこなしていくかはわからないが、自分なりにそれを使ってどう役割を担っていくか、学習する機会になることを願おう。

後は、アビスの関連施設が見つかったらしい。後で千護さんに渡しにいかなければな。

一ノ瀬DIARY NOV.1

EVEちゃんと佐原君、新しい装備いいなー。私も何か作ってほしいけど、あんまり変わり映えしなさそう。殴ったら爆発するメイスとか、あったら面白そうだけど、使いこなせる自信ないかな。

そういう新しい武器を作ってもらうなら、私はやっぱり矢の方が簡単そうだよね。爆発する矢は放浪者さん作ってくれたもんね。ほとんど使ってないけど。

あ、でも考えたら医療用具代わりにできる道具とか、研究所で作ってもらえないかな。武器よりそっちの方が大事だよね。

出来れば、薬とかそういったもののための長期保管が効く入れ物とか。でも、電気使っちゃうな。小型発電機が手に入ったけど、まだまだ電気の安定してる訳じゃないから。うーん。

回収組 進捗報告書 11/01  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区北エリアの処理
・商業区北エリアの情報収集


詳細な内容:

商業区北エリアの処理
商業区北エリアの情報収集

どちらとも本日行えず。詳細は備考に。


備考
・本日、変異体であるジャンピングゾンビの襲撃を受ける。
・2体は処理出来たが、ゾンビに包囲されかけた為、撤退。
・身を隠しながらの移動の為、予定の作業は進められず。

【守備】
「盾ですか。放浪者様」

「…あぁ、お前が今後使うものだ」

「私が使うものですか」

「…好きに使え、重量もお前なら問題ないだろう」

「これは、私個人の道具ということですか」

「…そうだ」

「放浪者様、質問がございます」

「…なんだ?」

「私は死ぬことはありません。このような道具を、私に用意する優先度は、低いかと存じます」

「…必要だと判断したからだ。そもそも、死ななければ優先度は低いのか?」

「それに対する回答ができません」

「…なら、自分で考えろ」

「畏まりました」


【名前】
「納得いかナいっすー」

「まだ言ってんのかよ佐原。もらえただけいいことだろ」

「でもー。EVEはイージスの盾っテ、カッコいい名前っすよ井門さん」

「俺にゃあ、護衛艦が頭に出てきちまうがな」

「それはソれでカッコいいっす」

「お前の基準がわかんねぇよ…」

「やっぱリ、カッコいい方ガいいじゃないっすか」

「それなら、アリスがつけただけなんだから、勝手に自分でつければいいだろ?」

「おお、それもイいっすな。じゃあ、ハイパーズナックルシールド1号っすな」

「悪い。アリスの方がセンスいいわ」

「ひドいっすー!」

>>152
あの旦那に見えるというのは、褒め言葉なんだろうけど、人間やめちゃってる感が半端ないね。

>>153
いろいろと判定も試してるからねぇ、今回は移動の成功判定数に応じて、行き先決定という感じ。
なので、最悪DJフレンドのとこにナイフ…、げふん、この謎の脅威さんがこんにちはした展開もありました。



ちなみに、放浪者の日記でも、地味に判定の影響を受けてます。エリアは進行度というのを設けていて、
それが100%になると探索完了という感じになってます。

なので、順調だとかそういうことが書いている場合は大幅に、単純に進んでいるとかだと普通に、
問題があったという場合は進行しなかった。という具合です。



>>148の訂正

×重低音の咆哮が聞こえて、そちらに目をやる。マッスルゾンビ、シンプルでいて凶悪な変異体だ。それに付け加えて、先ほどまでのハンターの戦闘に気づかなかったゾンビも、咆哮によってこちらに近づいてきている。ただの生存者なら、かなり危険な状況い追い込まれた。そう感じるのが普通だ。
○重低音の咆哮が聞こえて、そちらに目をやる。マッスルゾンビ、シンプルでいて凶悪な変異体だ。それに付け加えて、先ほどまでのハンターの戦闘に気づかなかったゾンビも、咆哮によってこちらに近づいてきている。ただの生存者なら、かなり危険な状況に追い込まれた。そう感じるのが普通だ。

>>154の訂正

×装着は前の腕に、L字の横についた固定する形だ。基本はヘビーハンマーを両手で持てる状態で、必要時にスパイクシールドで対象を殴るといった具合だ。
○L字の横に前の腕の部分を装着できるところがあり、固定することができる。基本はヘビーハンマーを両手で持てる状態で、必要時にスパイクシールドで対象を殴るといった具合だ。

ちょ、一ノ瀬ちゃん!
メイスに火薬とかあーたが危なくなるから!
せめてモーニングスターにしなさい

爆破武器とかモンハンかな?

四百二十六日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。昨日、研究所からの装備が届いた佐原は、早速実践という形でスパイクシールドをメインにして戦っていた。あいつの力と、シールドの重さもあってか中々の破壊力がある。もし襲われたとすれば、ゾッとするな。

EVEについては、盾の扱いについて慣れようと、言われずともいろいろ模索しているようだ。自ら学習しようとするところはあったが、指示せずとも動いているのは初めてな気もするな。前に、自立行動を望むという話をしたが、それが影響しているのだろうか。まぁ、恐らくは悪くない兆候だろう。

ここからは想像だが、アンドロイド、機械はプログラムしたことを優先する。学習したものも、恐らく同じで、その方が行動原則になるのではないか、と考えている。人間でいえば、いわば執着の形で守るための行動を優先するのではないかと、今は思っている。

EVEのプログラムを書き換えれば、そうなった時、都合よくできるのは確かだろう。だが、出来たとしてもそんなことをする気はない。奴は奴だ、学んで身につけたことは、奴にしかないものであり、誰かが好きにしていいものじゃない。

そして、そうすることが対等であり、人類が新たな友と歩むために必要なことだろう。山海という人間がどう思ってるかは、知らないが。

11月2日

都市中央警察署エリアの探索について、大きな問題はなく進んでいる。新たな武器の配給があった2人も、それによって活躍を見せている。戦闘力の面では、佐原さんの力が発揮されているのと同時に、防御面の向上が図れたのは喜ばしい事だろう。

EVEについても、盾を使ってゾンビの移動を妨害して、包囲されないよう時間を稼ぐといった行動をしていた。誰かが指示していた訳ではなく、当人の意思で動いていることから、急速に成長していることが伺える。

ただ、その急速な成長が望むべきところなのかはわからない。考えもしない方向に言った場合、EVEはその方向を修正できるのかも不明ということもあり、より慎重に様子を見ていくことになる。

あらゆる可能性を含むアンドロイド。生み出した人間が不在で、どうするのが正しいかもわからない。それはある意味、獅子身中の虫とも言えるのかもしれない。


山中沙奈 記す

11/2 担当勝 朝

なんかおっきい盾持ってた。

倒れてきたらつぶれそう。


担当三間 昼

EVEの盾かな。大きいよね、俺も隠れるぐらいだったよ。

佐原さんの盾は、盾というより武器に見えたよ。


担当フェイ 夜

佐原さんの盾、自分の武器と同じ感じだね(持っている武器の絵)

ワタシにも新しい武器、作ってほしいなー(羨ましそうな眼の絵)

「それは、本当なのかい?」

放浪者は昨日、エクスが調査を完了したアビスの関連施設の書類を持って、千護達がいる家に訪れていた。彼の話を聞いた千護とロバートは驚きの表情を見せる。

「いやぁ、ロバートが地下にあるんじゃないかって言って潜ってたんだけど。ほんと迷ってさ」

地理勘のない地下道は、変化に乏しく、そして明かりはわずかにしかない。地図などがあれば話は多少変わるとしても、間違いなく迷宮のようなものだろう。仕事柄、地下に入ることが多かった放浪者は、それは当然だろうなと納得する。

エクスのまとめた資料には、下水処理施設における保管庫とされる場所にその施設があるとされていた。ちょうど位置からして考えられるのは場所が、放浪者にはあった。

「…恐らく、保安官が確保していた管理室の周辺だろうな」

以前、暴徒と化した防衛軍との戦いの際に、罠を仕掛けた放浪者が保安官の案内で逃げ込んだ地下の一室。資料を先に読んだ時、位置からしてそこだろうと見当をつけていた。

保安官については、そう言う人間がいると話はしていたが、都市の活動を優先していた2人は、彼の面識はない。軽くどういう人間か再度説明して、明日にでも合わせると放浪者は伝える。

「ようやっと、アビスに関わるもんが見れる訳だね」

今までのやってきたことが、少しだけ報われるような思いからか、千護は思いをはせるように遠い目をする。そして、ようやっと、始まりに立ったに過ぎないことも、実感していた。

【衣替え】
「…冷えてきたからな」ドサッ

「(ボス、何してる)」フンッ

「…底冷えを避けるために、段ボールをもう少し重ねてと」

「(自分、寝床)」クーン

「…待っていろ、暖かくしているところだ」ポスッ

「(もこもこ、のせた)」

「…段ボールのかさ増しと、とりあえず使わない羽毛布団でいいか」

「(ふわふわ)」チョンチョン

「…とりあえず、今はこれで我慢してくれ。雪が降る前にちゃんとした犬小屋にする」

「(きもちい)」パタパタッ


【焚火】
「うー寒い。火、つけよう」

「(サンマー、何してるのー)」プルプル

「あれ、スライムいたんだ。焚火するから、少し離れて」ゴトゴト

「(はーい)」プルプル

「こんなものかな。よっと」カチカチッ

「(まだかなー)」プルプル

「…、うんついたついた」パチパチッ

「(あったかーい)」ニュルーン

「ふぅ…。もうそろそろ雪が降るかなぁ…」

>>159
モーニングスターは、鎖付きと一体化があるけど、振り回す方がイメージ的には一般的な気がする。

>>160
アレに出てくるような武器を扱えるような人間は…。いるか。この世界。

乙  癒し系の一匹と一人が大事にされてて和む

乙!
名前を付けたい佐原氏へ。組み合わせたければご自由に

     針                盾

英   ニードル             シールド
独   ナーデル              シルト
仏  エギュイーユ            ブクリエ
伊   アーゴ              スクード
西   アグッハ             エスクード
羅   アクス             スクートゥム
希   ベロネー             アスピス
露   イグラー              シート

出典:クリエーターのためのネーミング辞典

移動壁(EVE盾)は使い方次第で状況を凄く有利に変えられるな

「しかし、こんなとこに隠し部屋があるとは思わなかったな」

千護達にアビスの関連施設の資料を渡した翌日、保安官に事情を説明して資料にあった保管庫へ、放浪者、西切、藍、千護、ロバート、保安官、ジェーン。計6名が集まっていた。千護とロバートはいるのは当然として、西切は惨劇の真相に関わる情報がないか、藍は自分を生み出した研究者の情報がないか、そしてジェーンは内部でのハック作業と、それぞれの理由で同行している。

巧妙に壁の中に隠されていた端末に、愛用のPDAを接続してジェーンがキーをタイプしている。

「しっかし、妙な取り合わせだよ」

全体を見回して、千護は苦笑いしながら言う。兵士に科学者、記者ときて、見た目は子供とウェスタン調の初老の男と、妙な装置をつけた男。後はプログラマーというメンバー。前の時代なんか関係なく、パッと見て何で集まっているのかわかる人間はいないだろう。

電子音が鳴り、コンクリートの壁が開いて、その奥に貨物用と思われる大きなエレベーターがある。密閉型ではなく、安全柵のようなものがついている程度のものだ。

「プログラムのトラップには引っかからなかったから、大丈夫だと思うよ」

PDAを閉じて、カバンに収納しながらジェーンが言ったのを聞き、放浪者がジェスチャーで中に入る指示で全員がエレベーターへと乗り込んだ。

エレベーターは地下へ更に潜っていき、扉があく。その先に同じような壁に端末がついており、IDカードか何かを通すようなスリット付きだ。改めてジェーンが端末機にPDAを接続してハックを開始する。

その間、ジェーンを守る形で全員周囲の警戒する。戦闘力を持たないロバートは、鉄パイプを両手で持って千護の後ろで辺りを忙しなく見ている。とはいえ、ついさっき乗ってきたエレベーターと施設の出入り口がある廊下だけだ。保管室とこのエレベーターを乗った上の廊下に繋がる扉も閉まっていて、もし何らかの形で何かが侵入したとしても、それなりの高さから落ちなければならない。

だから、警戒すべきなのは、この施設の出入り口の向こう側だ。

「保安官(シェリフ)、開いたには開いたんだけど…」

歯切れの悪い感じで、彼に話しかける。どうやら、トラップに引っかかりセキュリティが作動させてしまった可能性があるようだった。扉は解除されているが内部で何が起きているかわからないことと、ここの端末では何に動作したかもわからないとのことだ。

千護は扉は開いてるのか聞いて、ジェーンが頷いたのを見て、自分達は行くよと宣言して扉のノブに手をかけたのを、放浪者が制止した。

「…先走るな、俺が先に行く」

隠密行動に長けた放浪者らしい考えで、問題なければ1分後に扉をノックすると伝えて彼は中に入っていく。呆気にとられた千護は、彼に続いて中に入ろうとして、今度は保安官に止められる。

「わりぃが、あいつの言う通りにしとけ。こういう施設には何度か潜ってるからな、お前さんより確実だ」

その言葉に西切も同意して、千護が先に行こうとするのを止めた。放浪者と一緒に研究所に潜ったこともあるが、それよりもここに来る前、千護は普段より無茶をするだろうと、放浪者から話をされていたからだ。

そう言ったやり取りで、もめている間に扉がノックされて開けられる。手だけ出して、中に入るようジェスチャーした。

内部は荒れていた。何か慌てて移動したような状態になっており、この状態になってから長らく放置されていることが想像できた。

施設の出入り口の先は、すぐに左右にわかれた廊下になっていて、左側はそのままいくつかの扉と突き当りになっている。右側の廊下の先は左に続く廊下があり、放浪者が言うには、奥はそのまま突き当りの奥にエレベーターらしきところがあり、トイレと何カ所かの扉があるとのことだった。

メンバーを右側を探索する放浪者、西切、千護、ロバート。左側を保安官、ジェーン、藍の2組に分かれて行動することになった。

右側の廊下については扉のいくつかは鍵がかかっており、開いている場所も端末があるだけで、すぐに確認できるような書類はない。扉を破って探索するのも手だが、さっきジェーンがセキュリティを作動させた可能性もある為、探索できる範囲で開ける手段が見つけられなかった場合の最終手段ということになった。

「だ、ダメだね。じぇ、ジェーンじゃないとこのIDとPASSはわからないと、お思う」

端末を起動させても、セキュリティがかかっていて中に入れず、右側の廊下での探索はエレベータで別の階に移動ぐらいしかなく、ジェーン達との合流を待つことになった。

いったんジェーン達といったん合流し、情報交換をする。左側の廊下は、簡易な食堂や研究者用の寝室といった生活に関わる部屋が多く、その中でここの研究者のものと思われるIDカードを回収していた。

放浪者はIDカードを受け取ってから、ジェーンに起動した端末のハックを依頼して、エレベーターで別の階を調べることにした。施設内のエレベーターは密閉型で、正常に稼働していた。階層は幸い今いるフロアと、下の階しかない。

探索自体する範囲はそこまで広くないと判断した間に、エレベーターが下の階につき扉が開かれると、そこは血が飛び散り腐敗した死体があった。

「危険性はありそうだね」

拳銃を構えながら、千護が先に踏み出していく。その後ろにロバートが続き、残った2人が彼をカバーする形になっている。

死体の状態は腐敗が進んでいて、何が外傷で死んだかはっきりとはわからない。ただ、身体の一部が無くなっている死体があることを考えると、噛み千切られた可能性は大きい状態だ。

つまり、もしかするとそういう攻撃を仕掛けてくる、恐らく生き物がいるということだった。

血塗られた廊下を歩いていく。恐らくは強化窓ガラスで覆われた大きな部屋にあるようだが、内部は薄暗くどうなっているか見ることはできない。だが、今いる廊下はその部屋にだけ続いている一本道のものだった。

その部屋に繋がる扉は、片側は凹み、もう片側は廊下に転がっていた。なかなか厚い扉がこうなっていることからして、マッスルゾンビのような力が強い何かがいることを示している。

中は廊下の明かりが差し込んでいるとはいえ、薄暗くはっきり見えない。部屋の扉の近くに電気の電源スイッチらしきものは見当たらない。地下にある施設ならば、明かりに関するものは必ず用意される。試しに、放浪者がIDカードを扉横にあるスリットに通すと、扉がガンと音を立てて引っかかってから、内部に明かりが照らされた。

それですぐに目に入ってきたのは、先ほどまで警戒していたであろう四足歩行の生き物の死骸と、もう1つ。

「や、やっぱり。WWPは、せ、生物兵器を作ってたんだ」

同じ生き物が培養液と思われる液体が詰まったカプセルの中で、浮かんでいる光景だった。

>>167
なんだかんだで可愛がられてるからねぇ。

>>168
多分、佐原はその辞典持ってたら大変なことになりそうやね

>>169
歩く壁のようなものだからねぇ。せき止めることも、受け流すことも、EVEが学べば自由自在。


ちょいと明日に備えて寝るので、四百三十七日目の続きは明日となります。

なお、>>174のロバートのセリフの補足ですが、特に放浪者達はフェンリル、キマイラフライ、
FMPの話はしてないので、こんな反応です。




>>170の訂正

×千護達にアビスの関連施設の資料を渡した翌日、保安官に事情を説明して資料にあった保管庫へ、放浪者、西切、藍、千護、ロバート、保安官、ジェーン。計6名が集まっていた。
○千護達にアビスの関連施設の資料を渡した翌日、保安官に事情を説明して資料にあった保管庫へ、放浪者、西切、藍、千護、ロバート、保安官、ジェーン。計7名が集まっていた。


>>171の訂正

×そう言ったやり取りで、もめている間に扉がノックされて開けられる。手だけ出して、中に入るようジェスチャーした。
○そう言ったやり取りで、もめている間に扉がノックされて開けられる。放浪者は手だけ出して、中に入るようジェスチャーした。

乙!
これゲームだったら絶対勝手に開いてボス戦突入でしょ。でもこれ日はゲームじゃない
ダイス様はこの四つ足をどうさせるつもりなのか

これ日!

>>176
放浪者の事だ。また懐かれて拠点のペット枠が増えるかもしれんぞwwwwww

放浪者だった。

四百二十七日目

さて、今日のアビス関連施設の探索結果をどう書くべきなのか。結論から言うと、施設は小規模なもので探索自体は今日で終わった。基本構造は、地下道の保管庫が出入り口になっていて、貨物搬入用の大型エレベータから下に降りて施設に入れる。

施設自体もシンプルな物で、上部の生活スペースと研究のデータベースがあり、下部が実際に研究を行う大型フロアという二層構造だ。
(上部のスペースは一部まだ入れていないところもある為、全て探索はし切れていない)

今後のアビス関連施設に関しては、ジェーンがメインにデータをハックして、エクスはその補助を行う形になる。エクスの負担も大きくなっているのは事実だから、こういう処置になった。幸い関連施設の脅威は居ない。拠点にいるからな。

確認できた研究での名前はグリフォン。背中に大きな翼があって鳥のような顔と立派なくちばしを持ち、身体は猫のようにしなやかで、爪も鋭利だ。大きさ的には大型犬程度だが、翼があるせいでそれよりも大きく見える。

培養液とかそういう類が入っていたカプセルを、いじくったところ開いてグリフォンが出てきた。最初は死んだ状態かと思ったのだが、恐らく長期間カプセルの中に入っていたせいか弱っているだけだった。

当初はそのまま処理する話も出ていた。同じ生物が人間を襲った形跡もあり、元気になった時に同様の問題が起きる可能性があったからだ。俺もそのつもりで、近づいた時に弱弱しい声で鳴き、こちらを見た。少なくともその眼に敵意は感じられなかった。

まぁ、情がわいたと言う奴だろう。とりあえず様子を見ると言うことで、預かることにした。だいぶ反対は出たがな。

とりあえず、小間城用に確保しているドッグフードは食べたことから、雑食だろう。今は足元で眠っている。もし明日、攻撃的な様子を見せるのであれば、その際は処理はすることになるが、ひょこひょこと俺の後ろをついて回るところを見ると、その心配は恐らくないだろう。

後は、名前も考えておかないとな。

レポートNO.110

井門圭司


とりあえず、今日の都市中央警察署エリアの探索はできた。ぶっちゃけ、それはもういいか。

また、放浪者さんが妙な生き物を連れてきた。今度は小間城とは比べ物にならない、いわば生物兵器の類みてぇだ。多分、前に確認したフェンリルだかってのと、同じプロジェクトの奴やつなんじゃねぇかと思う。

弱ってたみてぇだけど、餌食ったら元気になって放浪者さんの後ろをついて回ってた。なんていうか、ヒヨコが親の鶏の後ろを歩き回る感じっていうか。そんな風に俺には見えた。顔が鳥だし、鳥みたいな性質を持ってても、不思議じゃないかもしんねぇな。

俺は見たわけじゃねぇが、もしそれならなんで同じタイプのフェンリルとやらが暴れたかは謎だな。研究の実験で、例えば妙な薬物でも投与されて暴走、とかかね?

放浪者は放浪者だった。こいつどうなってんだw
てかグリフォンとか例の深紅思い出す

「考えられることは1つだ」

三葉の一通り集められる情報から、平山はその1つの考えにたどり着いていた。それが何なのかとフェイに聞かれた平山は、WWPに乗っ取られてはいないと言うものだった。

じゃあ、ただの脱税スねとフェイは納得して、平山は否定する。もっと重要な目的を持って三葉は動いていた。彼女はそう考えている。まだ、確固とした証拠はないが、山中から軽く聞いた話と統合すると、ある面白い結論が考えられた。

相変わらずすぐに答えを出さない平山を、フェイはもどかしそうな様子で見る。平山としては、焦らしている訳ではなくどう説明すべきかまとめているだけなのだが、この時ばかりは意地悪されているのではないかと、感じてしまう。

「前に、研究所の野木主任と繋がりがあった栄田という人物がいると、山中殿から聞いた。その人物は、WWPの発足に気づき、それを妨害しようとした組織、言ってしまえばレジスタンスのようなものに関わっていたと聞く」

そして、帳簿の取引の情報では、明らかに裏取引である銃器の密輸入とそれに使われた金額の一部が、帳簿の不明な支出と一致していた。もし、この裏取引がそのレジスタンスの組織のために行われていたとしたら、その2つを結びつけるものはまだ見つかっていない以上、思い付きの枠を出ない。

ただ、その裏取引で手に入れた銃器を、どこかに卸して利益を得ていると言う情報はなかった。つまり、銃器そのものを山王は必要としていたことになる。傭兵派遣会社ではない一般的な企業で、銃器が必要になる理由を考えて時、それらしい答えは想像がつかない。もしあるとして、財閥として力がある三葉なら、独自に情報を得るネットワークがあってもおかしくはない。そこでWWPについて知り、そういった組織を創設することは、可能だ。

この考えが正しければ、WWPと真っ向から対立した時に、レジスタンスの協力を仰ぐ為、その居場所を突き止めておけば、後々有効な切り札になる可能性を秘めていた。

「でも、その人達まだ生きてて、悪い人達じゃないかわかんないス…」

もちろん、フェイが言う問題は残ってしまうのだが。

どんな数値が出たらそんな判定になるんだよww

【通常運行】
「また、すごいの連れてきたわね。放浪者」ゲンナリ

「最初はスライム、次に佐原君と覚ちゃん、後は錬浄さんと、EVEだね。うん」

「普通なのは、一ノ瀬ちゃんとサンマ、西切か。後は勝とか子供達ぐらい?」

「藍ちゃんは、あっちから来たからねぇ。うん」

「考えようによっては、ロックとサーチも放浪者がいたからあるようなものよね」

「うん、そうだね。今度は何を連れてくるのか、興味があるよ。うん」

「あんたねぇ。そういうこと言ってたら本当に今度、何連れてくるかわかんないわよ」

「ははは。それはそうかもね。うん」


【どっちなの?】
「(お姉ちゃーん)」プルプル

「スラ、どうしたんだぞ?」

「(さっきの放浪者と一緒にいたの、変わった動物さんだったね)」プルプル

「WWPの研究で生み出されたみたいだぞ」

「(そっかー。ねぇ、お姉ちゃん)」

「なんだぞ?」

「(あの動物さんは、鳥さんなの? 犬さんなの?)」

「多分、どっちもだと思うぞ」

「(どっちもなんだー、すごいなー)」プルプル

「うんうん、でもお姉ちゃんが一番すごいぞ」

「(そっかー!)」プルプル


【注意】
「そんな訳なんで、そのフェンリルには手、出さないでくださいよ」

「わーったわーった。安心しろよ井門。そう見境がないわけねぇんだから」

「わかってますよハンターさん。ただ今は一緒の生活ですから、話はしといた方がいいと思って」

「ま、いきなり見るよりは聞いてた方がいいわな」

「今のとこ、放浪者さんに懐いてるみたいですが、誰か襲ったら処理はして構わないとは言ってました」

「あいよ」

「じゃ、俺はこれで。何かあったら言ってくださいね」ガチャ

「おう。じゃあな」

「……、俺がぶち殺しやりてぇのは、人型だったから安心しとけ」ボソッ

>>176 >>178 >>182 >>184
ダイス様はこうするつもりだったようです。

流れとしては、

フェンリルの生存判定。死亡ならそれで終わりだったが、設定高め20にしたものの20が出る。

>>176さんと>>178さんのやり取りを見て、仲間判定を実行。

成功判定を28にして振ったら、ダイス様、28が出た

すごいけど、あかん。これだとあからさまにしか見えんと>>1焦る。

必要ないけど、24に設定してもっかい振る。ダイス様24です。

おかしいから、もう一回24に設定して振った。ダイス様25。

>>1は諦めた


まぁ、放浪者絡みの判定は、スキルが絡んで単純な振りではないんだけど、ダイスの目を固定するとかは
ないから、純粋にランダム。のはずなんだけどね。本当は。


>>177
いつからこの略称できたんだろうねぇ。

乙!
放浪者はビーストマスターにまで……小間城の立場が危うい?!
グリフォンはスペシャルアタック覚えさせるのに時間かかったなー(タクティクスオウガ感)

乙  そろそろ空飛ぶ生き物が仲間になってもいいころだとは思ってた うん

【悲報】グリフォン、認めたくない>>1の動揺によって犬とすり替えられる【新ペット】

久しぶりに追い詰められたと男は思う。追手が追跡できないよう逃走し、手ごろな隠れ場所を見つけた。まだ、自分には幾らかの幸運が残っている。それがいつまで続くのか――。

思考を止めて、残った武装を確認する。少し、メインの武装として使っているナイフの量が心もとない状況だった。

男が集団も相手にしてきているが、3、4人ぐらいが精々だった。それに戦いになる前の奇襲で数を減らし、残った人間を殺して物資を奪ってきたこともあり、ほとんど単独との相手が多かったと言える。

だが、今回の相手は初動からミスがあった。奇襲を仕掛けたにもかかわらず、殺害できず負傷させたに留まり、数を減らせなかったどころか、逃げられてしまった。暴走族らしい連中は男を敵として判断され、このざまだ。

数の力はやはり、なんであれ単独で行動する者には脅威だ。それに、今までの生存者の勢力に比べて、今相手にしている暴走族は全体的に戦闘力が高い。末端であろう連中でさえ、素早く反応する。男がもし、初動の奇襲の時にそれがわかっていたら、無意識のナメる気持ちなどなかっただろう。

起きた結末にいろいろ考えても仕方なかった。相手にしている暴走族がなんであれ、当初の予定通り殺す。男はそのことを変更しなかった。そう、怯えるのは自分ではなく相手なのだと思い、次のチャンスが待ち遠しくなった。

それに奇妙な疑いが頭をもたげたが、男は無視した。

四百三十六日目

グリフォンを迎えての都市中央警察署エリアの探索は、想定外に順調に進んでいる。正直、一波乱ぐらい起きることは覚悟していたのだが、考えているよりも戦闘力の高さがあって、そう言う事態は起きなかった。

グリフォンは相変わらず、どこでも俺についてきており、甘えるような仕草をする。ここまで懐く生物が、なんで人を襲うような事態になったかは想像ができないでいる。もちろん、今の俺の状態は客観的と言えないから、はたから見たら凶悪性を感じる部分はあるかもしれないな。

グリフォンの戦闘力はかなり高い。まず純粋に、前脚の爪でのひっかく動作自体が、爪はもとより殴られてもかなりの威力で、ゾンビが吹っ飛んでいた。そうだな、前の時代的に言うなら、ライオンに殴られたのと同じようなものか。

翼を使って空を飛ぶことはできないようだが、その代わり跳躍の際に翼を使って高く飛んだり、そのまま滑空して強襲することはできるようだ。

まだ結論は出ていないが、生物兵器として作られたであろうグリフォンは、その部分は成功しているのではないかと思う。掛け合わせたものが問題なく融合していて、それが互いに悪く作用している様子もないからな。

後は今のところ、俺にだけ見せるこの懐いた動作を、メンバーにもしてくれるようになればいいのだが。

名前についてだが、風虎(かぜとら)にしよう。

姐さん、コマシロ忘れてるよ

一ノ瀬DIARY NOV.4

やっぱり放浪者さんには驚かされてばっかりだなぁ。グリフォンっていう生物兵器を、まさか連れ帰っちゃうなんて思わなかったよ。

この都市にある、そのアビスの関連施設で見つけたんだから、アビスはそういうものを生み出す計画に関わってるのかな。確か前に聞いた、FMP(フランケンシュタインの怪物計画)だったかな。そういうのをやってるのかも。でも、生物兵器という意味だと、そうは思いたくないけど藍ちゃんもそうなんだよね。それはHP(ホムンクルス計画)っていう計画だったはずだけど。

やっぱり、方向性が似たような計画がたくさんあったとか、そんな感じなのかな。だとしたらグリフォンが生み出されたのも、違う計画なのかもしれないなぁ。

今のところ暴れたりとかしないで、放浪者さんにべったり。それはいいんだけど、もし放浪者さんがいないとなったら、どうなるかわかんないこともあるから、まだどう接していいかわかんないかな。山中さんもまだ戸惑い気味だったし。うーん。

11/4 担当蒲谷 朝

グリフォン、放浪者にはすごいべったりだね。

藍ちゃんとスライムが触りにいって、威嚇することはなかったみたいだけど。


担当浜村 昼

それでも生物兵器っていうのがね。

今は放浪者が見てるからいいけど、自由に動くようになった時が問題なのよね。


担当平山 夜

今、あの存在は獅子身中の虫と言える状態です。

ジェーン殿がその施設の情報を調べているとのことで、制御が可能とあれば問題はないでしょうが…。

「何かわかりそうかい、ジェーン」

彼女の警護をする千護が何度目かの催促をする。ゾンビの姿も見られず、保安官が確保しているエリアではあるものの、まだ未探索のエリアが残る研究所内ということもあって、千護がジェーンの警護を買って出たのだ。

当然、千護にくっつく形でロバートも一緒にいる。催促を繰り返す彼女に、早々すぐに見つからないよと落ち着くよう促した。

ジェーンも千護の催促に、少し鬱陶しさを感じていたこともあって、彼の行動で溜飲が下がった。それでなくても、保安官が不在で緊張を強いられる作業をしている。その状況の彼女に余裕なんてある訳はなかった。

彼女の操作している端末が、いきなり入力してない動作をして、ジェーンを身体をこわばらせた。相手はWWP、何か感づかれてしまったのではないかと、急いで端末を落とそうと電源ボタンを押そうとして、その時に画面に出たのは、俺はエクス、あんたはジェーンか。という文章だった。

放浪者から話があり、噂で聞いたことのあるハッカーだと胸をなで下ろし、返答する。すでに彼自身もこの施設を細かく調査していて、現在3人がいる上部フロアでロックされている場所については、ジェーンがトラップに引っかかったことにより、専用の解除コードがなければ開かない状況だと言う。

ロックされているエリアは、状況からここでの研究結果の情報やそれ以外の重要な情報がメインで入っている場所か、あるいは生物兵器の保管庫である可能性が高い。また、無理に開けた場合は警報や防衛装置が作動する。それだけは絶対しないするなと、釘をさされた。

施錠の解除は難しいが、施錠先にサーバーがあれば接続できるか試してハックをかける。ジェーンはそのまま操作可能な端末から情報を追えと指示して、彼は端末との接続を切った。

【生物兵器】
「………」グルルル

「………」ナデナデ

「………」スリスリ

「………」

「………」スリスリ

「…しかし、いきなり懐きすぎだな」

「………」クゥ

「…頭部が鳥の形状だから、インプリンティングでも起きたのか?」

「………」スリスリ

「…まぁいい、風虎。それがお名前の名だからな」

「………」クゥ

>>187
まぁ、どうなるんだろうね。同じ動物(?)枠ではあるけど

>>188
実は飛べないと言う。主に滑空や降下速度を落とすとか、ちょっと高く飛ぶとかが主の翼です。

>>189 >>192
多分ブレイクタイムでのことだと思うけど。小間城は確かに放浪者餌付けはしたんだけど、
連れてきたっていうかその内に居ついたという認識なのよねぇ。

あと、スライムの犬発言についてであれば、大型犬ぐらいにデカいので、スライムにはそう見えただけという感じ。

そして訂正のお時間


>>154の訂正

×朗報としては、EVEの装備が研究所から届けられた。大型トラックに乗せられてきたのは、二十キロ程の鉄製の大型の盾だ。盾幅は百七十センチ、横幅は九十センチ程度。人一人がすっぽりと入ってしまうほどのものだ。
○朗報としては、EVEの装備が研究所から届けられた。大型トラックに乗せられてきたのは、二十キロ程の鉄製の大型の盾だ。縦幅は百七十センチ、横幅は九十センチ程度。人一人がすっぽりと入ってしまうほどのものだ。

>>190の訂正
×思考を止めて、残った武装を確認する。少し、メインの武装として使っているナイフの量が心もとない状況だった。
○思考を止めて、残った武装を確認する。メインの武装として使っているナイフの量が、少し心もとない状況だった。

>>196の訂正

×「…まぁいい、風虎。それがお名前の名だからな」
○「…まぁいい、風虎。それがお前の名だからな」

>>189
>>185の井門一行目&>>186

ダーマ「すり替えておいたのさ!」

グリフォンとフェンリルを書き間違えた?

四百三十九日目

今日の都市中央警察署エリアの探索については、予定通り進めることはできなかった。思ったよりも変異体の数が多く、あまり見ないクローゾンビが挟み撃ちに近い形で襲撃してきたからな。メンバーに負傷者が出なかっただけでも御の字と言える。

ただ、こういう事態にEVEの今の運用は非常に有用なのは分かった。路地や狭いところから迫るゾンビを防ぎ、引き付けることもさることながら、今回のクローゾンビについてはEVEのイージスの盾で防衛することで、実際には一体ずつ相手するだけで済み。他に近づいてきているモンキーゾンビやゾンビを処理する時間を稼いでくれた。

後は、小間城も、風虎が来た影響なのか。積極的だったな。クローゾンビの足を触手で払い転倒させて、その隙に首をはねる連携ができた。元々二足歩行のクローゾンビにとって、中型犬ぐらいの小間城は狙いづらいこともあり、実は相性はいいのかもしれないが。

探索そのものは計画通りに進まなかったが、メンバーの役割の再認識が出来た良い機会とも言える。佐原、藍、錬浄による強力なメンバーが先陣を切り、遊撃として俺、井門、林道さん、風虎。後方の盾役として山中とEVE。そして支援を主とする美尋と西切。そして人間より高度に周囲を感知できる小間城。

並の勢力では早々やられないと言う自負は、メンバーの活躍を見て、俺にはある。もちろん、まだまだチームワークやそれぞれの練度といった細かい問題もあるだろうが、それだけの勢力に成れたことを素直に喜ぶとしよう。

教員日誌 十一月五日 林道正綴

本来であれば、教員として教えている教え子のことを書くべきだろう。そうは言っても、風虎と名付けられた生物兵器グリフォンのことを書かないという道理もない。

ここにいる方々の目から見ても、風虎は放浪者さんに非常に懐いている。懐いていると言うより親愛の情のようなものを感じられることから、彼自身も言っていたが、風虎は彼を親と考えているのだろう。

人間を親と誤認することは、生き物として同種を襲う理由を減らす意味で都合は良い。しかし、倒すべきゾンビもまた人間であるのが問題だ。それは、何かの拍子でここの方々や教え子達も襲われることになる。

放浪者さんはそうなることはないとはいえ、警備組の方々の場合は戦闘力に乏しい。もし襲われた時に近くに誰もいなかったとしたら、最悪の場合は殺してしまうことも考えられる。

それは当然、こちらが不要な刺激を与えたりストレスがかかりすぎた。そういった時にしかならないと思うものの、動物、それも生物兵器として生み出された生き物であることから、その本能の部分は推し量れない。もし、たらればが他よりも大きいと個人として思う。

この考えが杞憂に過ぎないことを、祈るしかない。

飼育していた虎やシャチがいきなり人を襲う事例とか腐る程あるからねぇ。
あるかは分からんが繁殖期とかで気が荒くなることもあるかもしれない

回収組 進捗報告書 11/05  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区北エリアの処理
・商業区北エリアの情報収集


詳細な内容:

商業区北エリアの処理
・ゾンビを8体処理

商業区北エリアの情報収集
・三葉をメインに現在情報収集を行っている


備考
・三葉の銃器密輸入について調査を進めている
・この銃器の保管庫があれば、拠点の戦力強化に役立つと判断する
・ただ、密輸入をした銃器を取引はされていないという謎がある
・その理由も合わせて調査中。

【上下関係】
「(新入り)」クンクン

「………」クゥ

「(俺、先輩)」フン

「………」キョトン

「(ボス、好きか)」ワン

「………」ビクン

「(俺、好き)」フン

「………」クー…

「(また、群れ、入れた)」

「………」

「(頑張れ)」タタタッ

「………」クゥ?

>>199-201
まぁ、仲間にする予定なんてなかったから、風虎は投稿当初まだ>>1の中でふんわりしててね。
後、グリフォンよりもフェンリルの方がここで書いてて馴染みがあったので、グリフォンと書いてるつもりがフェンリルになってたと。


>>204
いくら懐いてても動物には本能が必ずあるからねぇ。
繁殖期、あるのかな。


そんな訳で>>185の訂正

×「そんな訳なんで、そのフェンリルには手、出さないでくださいよ」
○「そんな訳なんで、そのグリフォンには手、出さないでくださいよ」

乙!
ふわふわなのは仕方ないね。翼とかふわふわだろうし


覚ちゃん居るからへーきへーき

乙  そうか 小間城と風虎は会話できるようになるかもしれないんだな   小間城仲間ができてよかったな

四百四十日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。昨日の変異体の強襲があったのを対処して数が減ったせいか、今日の探索はいつも通りの状況になっていた。意識的に変異体を処理するのも、今後のために有効なのは確かだが、その為に危険性を冒すことも考えると、可能であればという前提が頭についてしまうな。

風虎についてだが、だんだんと俺以外のメンバーにも慣れてきたようだ。同室の相棒にも、頭をこすりつけて甘える仕草をしている。そのほかのメンバーについて、そういう仕草はまだしていないが、ジッと見て様子を伺ったりしているのは見て取れる。

意外と小間城が積極的にアプローチをかけているようだな。威嚇する様子はないから、敵対はしていないようだ。犬は新たに群れに加わった存在を格下に見るらしいが、先輩風を吹かせているのかもしれないな。とりあえず、これもまた様子を見るしかないが。

イージスの盾についてだが、やはり屋内の使用には向かないな。製作を依頼した当初も、屋外での活動をイメージしたもので、予想通りということにはなる。ただ、せっかくEVEが学習している盾による防御の技術が生かせない、というのももったいない事ではある。

その内、義手の件でこちらに来るだろうから、その時にでも屋内用の盾について相談するとしよう。

何だかんだ噛み合ってるみたいで一安心

11月6日

風虎の件について。WWPの研究により生み出された生物兵器で、名称がグリフォンという事以外は、今のところ詳細は不明な生き物になる。数日、行動を共にしていて、メンバーに襲い掛かると言ったことはなく、自分にとって敵か味方かの判断できる知能は有しているようだ。

放浪者にべったりとしている状態ではあるものの、私を含めたメンバーにも興味はあるようだ。私は放浪者と同室ということもあって、彼の次に一緒に過ごす時間が多いせいか、愛情表現を私にもするようになった。

生物兵器だとしても、掛け合わせた動物の性質を持つだけ良いが、見た目の他にどんな改良が加えられたのかという部分が確認したいところだ。

実際にそういう兵器が生み出され、実践されたと言う話を聞いたことはない。ただ、もし運用すると言うならある程度の制御と、戦うための凶暴性が必要だろう。なら、その制御の部分がわかれば、安全に風虎を迎え入れられることになる。

ただ、まだ改良中であるとか、プロジェクト自体が完了していない存在だった場合が問題になる。ただの生き物ではない以上、シビアな判断が要求されるだろう。


山中沙奈 記す

11/6 担当勝 朝

風虎もっと大きくなんないかなー。背中乗りたい。

あとは飛べたらよかったのになー。


担当三間 昼

凶暴じゃなくてよかったね。

ただ、皆いろいろ思うことあるみたいだし。どうなるんだろ。


担当フェイ 夜

フェイはいい子だと思うけどね(風虎のデフォルメ絵)

あんなかわいい子が、悪い子な訳ないよー(ニコニコした顔の絵)

【亡いということ】
「ここでしたか………」

「錬浄さん」

「…………お経は必要ですか?」

「…いえ、大丈夫ですよ。情けないところをお見せしました」

「いえ……」

「……、錬浄さんに一つお聞きしてよろしいですか?」

「はい…」

「亡くなる、というのはどういうものなのでしょうか」

「…。拙僧も学びの最中。それでよろしければ」

「構いません。お願いします」

「一般的な見識での仏教は、死は輪廻転生により、巡るものと考えられています…」

「えぇ、そうですね」

「しかし、開祖である釈迦はそもそも現世しか認めていなかった。と考えられる部分がございます」

「現世だけ、ですか」

「…。つまり、輪廻転生はなく、仮にあったとしても、それは目的、意味はない、と」

「………」

「…。亡くなることにも、事実、意味はなく、事態が起きてしまったと言えます」

「………」ギリッ

「つまり…」

「…。はい」

「亡いと言うことは、神や仏に願い、頼んでも、二度と会うことはできない…。そういう状態と拙僧は思います」

「………」

「…。拙僧は今、こう解釈しています。前世、来世がないのであれば、現世を力強く生き抜くしかないのだと」

「力強く…」

「だからこそ、貴方を慕うお子達に、気を回すべきでしょう…」

「錬浄さん…」

「不勉強な部分や宗派により解釈が違うのは事実ですが…。拙僧が話せるのは、この程度のこと……」

「………」

「戻りましょう…」

「えぇ」

>>208
ふわふわなのかなー

>>209
まぁ、覚はわからなくもないからね。

>>210
別の動物同士で、意思疎通はどうやってるんだろうねぇ。

>>212
なんだかんだでうまくやってるご様子。

風虎と言う字を一文字変えて、影虎

なんか何処ぞの影鰐みたくなったな

四百四十一日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。特に書かなければいけないような状況もない、というのは本来望ましいことだが、記録として残すとなると、少し厄介だな。

今後の拠点について書くとする。やはり畑、農地を増やすことを考えている。人員が少ないことは確かなのだが、今後その人員が増えた時を考えると、庭の畑程度の規模では賄えなくなるのは間違いない。

そうならない為の、オリーブやヒマワリなどの植える作業も来年予定しているが、オリーブは長期的だしヒマワリは非常食の役割が強い。純粋に収穫量を増やすには、やはり農地開拓が必要だろう。

そうなると、やはりトラクターといった機械が必要になってくるだろうな。研究所と違い、こちらは都市探索がメインで人員を割けないから、そういうものがあった方がいい。使い方は身体で覚えるしかないだろうが。

ただ、そうなると農地とする場所を、ゾンビ等の侵入を防ぐバリケードが必要になるな。そのための物資確保も進めていかなければいけないのと、後は欲をかくなら畜産も進めてみたい。養鶏場でもして、運が良ければゾンビに食われず、生き延びた鶏でも見つければ御の字だろう。そうすれば、定期的な食肉と卵を得ることもできる。

ただ、そうするとそのための小屋も作らなければいけないか。そこらは蒲谷さんで何とかなるだろう。

後は電力供給の問題。小型発電機も手に入り、ある程度は自由になってきているものの、常時供給には程遠い。後手後手になってしまったが、商業区北西エリアの高級住宅街に取り付けられていたソーラーパネルなどを回収して、この付近に太陽電力発電所を作りたい。イメージとしては、ソーラーパネルをずらっと並べてそれを蓄電器に充填して、各拠点に電力供給する感じか。出来るかは浜村さんに相談だが。

あとは下水道を使っての水力発電と、可能であれば風力発電ができないかも検討してみたいところだ。

まだまだそういった作業に入れるかがわからないが、展望は見据えておかないとな。

レポートNO.111

井門圭司


寒さがしんどくなってきたな。蒲谷さんもそろそろ炭を作るって言ってたから、しばらく我慢か。ただ、ちょっと重労働らしいから手伝ってほしい言ってたから、どっか一区切りついてか、放浪者さんが判断してって感じだろうな。

去年は暖房そんな使えないのもあって、なかなか寒かったからな。人がいる家の中だから、そりゃあ外に比べりゃマシだったけどよ。ある程度好きに使える暖房の道具があるってなら、それに越したことはねぇし。

後は風虎か。放浪者さんに甘える仕草の印象が強すぎるせいか、ゾンビを相手にして攻撃する時の鬼気迫る感じはまるで別の生き物みてぇだったな。あの跳躍力と翼があるおかげでかなり強い。もし普通にこの世界にいた生き物で人も襲うような動物だったら、悪魔の使いみたいな扱いで嫌われてたかもな。

まぁ、今、いやずっと慢性的に人員不足で、それこそ猫の手でも生物兵器の手でも借りたいのに変わりねぇっていうな。

しっかし、放浪者さん。普通のはあんま連れてこないよなぁ。

「今一歩、なのだがな…」

ある程度、商業区北エリアにおいて三葉系列の中で、当てにしていた企業も調べ終わっていた。平山が想定している、三葉はレジスタンスに組していた。あるいは創設したと言う憶測を示す証拠は見つかっていない。あるのは、ここでも不正経理の形跡が見て取れたと言うだけだった。

「それよりも、銃がどこにあるか調べたほうがいいんじゃないス?」

ここまで調査してもそんな証拠がないなら、その保管先を調べたほうが拠点に貢献できる。フェイの言うことは平山も考えていて、並行して調査もしている。ただ、そちらの方向も結局のところ、該当する情報は見つかってはいない。

どこか、彼女は手詰まりのようなものを感じてきている。このことを知るであろう人間とコンタクトが取れない今、残っている記録だけがすべてだ。もし、それらは残さないよう処理されていたら、それこそお手上げだった。

「そのどちらも具体的な情報がないからな」

顔の左側を手で覆い、少し疲れた様子を見せる。この活動に本当に意味があるのか、そんな疑問すら頭をもたげてくるほど、どこか泥沼にハマったように情報が得られない。何か、重要なことを見落としているような――。

「リラックスリラックス。平山さんは考え込み過ぎなんス」

そんな彼女を心配してか、それとも知らずか。慰めのことをフェイはかけた。それに、フェイが言うことも事実だった。ここのところ、情報収集に熱が入り、特にこの三葉については客観視できてるかも怪しいぐらい追っていた。

もう少しだけその2つの線を追って何もなければ、そろそろ他の企業の調査に戻ることに平山は決めた。

乙!
望み高き展望。彼らが復興する街は何と名付けられるのか

【それぞれ、それぞれ】
「………」フリフリ

「…頭を撫でてほしいのか?」ナデナデ

「………」クー♪

「…ふむ」ナデナデ

「………」スリスリ

「…お前は、本当に戦闘用に生み出されたのか?」

「………」キョトン

「…まぁいい。風虎がそうだということより、今後に問題ないかの方が重要だ」

「………」クゥクゥ

「…あぁ、悪い」

「………」クー♪



【教育型コンピュータ】
「沙奈様、本日のEVEの活動はいかがでしたか」

「えぇ…。考えているより、学習速度が早くて驚いています。今の通り、続けていきましょう」

「畏まりました」

「…。父は、こうなることを想定して貴方に学習する機能を、搭載したのでしょうかね」

「山海沙維様からは何も伺っておりません」

「そう…」

「不都合ですか」

「そういう訳ではありません。興味本位、というものでしょうね」

「興味ですか」

「えぇ、通常、そういうものをつけるとしても、戦闘に役立つ技術まで学べるまでの高度なものではなく、介護に生かせるものを学ぶもので済ませるでしょうから」

「そうですか」

「まぁ、そうですね。貴方を1人でこちらに向かわせたぐらいですから、並の学習機能ではいけないと判断した。それだけでしょうね」

「そうですか」

「戻ります。何かあれば、報告に来てください」

「畏まりました。沙維様」

>>217-218
影虎だとラーメン屋で、影鰐だとなかなか面白そうな題材のものが。ちなみに、最初読みが「ふうこ」だったが、
あれ、どっかできいたことあると調べていろいろかぶってたので、「かげとら」になった経緯。


>>222
しかもまた、最終目的ですらないのよね。あくまでこの展望も、人の受け入れ口に必要な物としての作業だから。

名前ねぇ。どんな名になるのやら。


どうせなら(上杉)景虎にでもすべきだったかもね?w

>>225
おうふ。まだ風虎が自分の中で固まってない様子。かぜとら、ですはい。上杉家とは無関係です


酔っぱらっての帰宅の為、コメ返のみです。

最近思った。このSSダイイングライトだ。

「ちぃ、どこに居やがるあのやろー」

総長と呼ばれた特攻服の男はいらだたしげに飲み干したビール瓶を握りつぶす。以前、部下の報告を一緒に聞いていた長身の男が、貴重な物資を無駄にしないように戒めた後。

「一度追い詰め、逃走させた。直接的なケジメを取らせられなかったが、今回はもうこれでいいと考えるよ」

それに、長期的な滞在はゾンビをおびき寄せると、彼等は考えている。移動する旅団のように、彼等は改造車両で各地を短期的に物資集めで留まってから、まためぼしい物資がありそうな所へ移動している。

彼等からすれば、これ以上の滞在は危険性を高める。それに、例の襲ってきた男を追いかけまわすことも、メンバーの危険が付きまとう。その男からの反撃、ゾンビや変異体に襲われる可能性が高い。今の状況で、例の男の追跡を続けることがメリットとは、長身の男は思えなかった。

「あ”ぁ”? それこそありえねーだろーよ」

「メンバーがやられたことの憤りはわかる。けど、このままだとメンバーを危険に晒すだけだ」

諭す言葉も、総長には何ら意味はなかった。例の男を追うことは、一種の狩りのような感覚が彼にはある。そして、今までここのメンバーは血を流しながらも、他の勢力を飲み込み、時には叩き潰してきた感覚。

生き延びることが重要なのは頭の中で理解している。だが、総長の中で根付いてしまった勝利の余韻が、それを許さんかった。

「あのパーカー野郎をのめす。そのことに変更はねーんだよ!」

その言葉に、長身の男はため息で答えを返した。

四百四十二日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。変わりなく順調なことに、違和感を覚えると言うのは、それだけ波乱に満ちた日常を送っていたということなのか。あまりその認識はないが。

今日、保安官と共にやってきたジェーンから、グリフォン、風虎に関する情報が手に入った。どうも以前話にあったFMP(フランケンシュタインの怪物計画)を引き継いだ形になる計画らしい。Mixed Organisms Project、MOP(混合生物計画)というらしい。

どうやらこの計画はいろいろと掛け合わせた新種の動物、いや、生物兵器はいくつかできていたようだ。風虎はそのうちの一つのグリフォンというカテゴリーになる。恐らく、ファンタジーとかで出てくるグリフォンがベースになったからなんだろう。

制御の部分については、これはやはり動物であることと、種として異なるものを掛け合わせている為、個々によって言うなら、性格が違うらしい。つまり、凶暴な奴もいれば、戦うのも怯えるような奴もいると。そんなこともあって、明確な制御方法は不明だった。

その性格がすぐ顕著に出ると言うなら、風虎は言ってしまえば甘えん坊ということだろうか? 相棒にも慣れた今では、愛情表現をするようになった。言うなら、敵味方の分別さえちゃんとつけさえすれば問題ないのか。

この部分、要検討と言うしかなさそうだ。

一ノ瀬DIARY NOV.8


風虎ちゃんについてわかったみたいだけど、あんまり良い状況じゃないみたい。メンバーに攻撃しないようにする制御、躾け? ができない。性格も温厚だったりとか怒りっぽかったりとかがある。らしい。

今の状況を見たら、風虎ちゃんは甘えん坊で良い子な気がするよ。私が頭撫でても気持ちよさそうな声を出して撫でられてたもんね。大丈夫じゃないかなって思うんだけど。

でも、可愛らしくても生物兵器として生み出されちゃってるから、なにあるかわかんないことになるのかな。うーん。

風虎ちゃんがここのアビスの関連施設に来たのは、大元のところで研究するスペースがなかったからみたい。それで、つい最近まで活動してたみたい。記録は今年の7月頭まであったみたいだから。でもそれって、WWPの人達が、この都市で活動してってことだよね…。

11/8 担当蒲谷 朝

ちょっと拠点から離れるけど、炭窯作りに適したところを見つけたよ

溝を掘ったりするから、誰か護衛について作業しなきゃダメそうだね


担当浜村 昼

それなら、林道か勝に頼んだら? 探索組の手はあんまり煩わせたくないものね

正直、ここでゾンビなんて数える程度もあったかな感じだから、大丈夫だと思うわよ


担当平山 夜

ただ、その代わり生存者がやって着やすくなってきています

その意味では、警戒は緩めない方がよろしいでしょう

【2人プレイ】
「退屈だー」

「勝、わがまま言っちゃダメよ」

「だってさー、ここ以外どっかいけないしさー」

「気持ちはわかる。でも、ここの方が広く遊び回れる方だからね」

「…あーあ、早くゾンビとかいなくなればいいのに」

「そうね…。そういえば、トランプとかオセロとか、そういうのも放浪者さん集めてたよね?」

「美弥ねぇと、2人でそういうのやるのはなー」

「何か……。あぁ、そうね。そうなっちゃうね」

「オセロとかやったら絶対負ける気がする」


【服】
「うーん…、今まで服に何かしらつけてただけだったから…。難しい」チクチク

「三間ー、服破れタから縫ってほしイっすー」

「えー、佐原さん又ですか。ここのところ回数多いですよ」

「うーん。多分あレっすな。ハイパーズナックルシールド1号を使うよウになったのが理由っすね」

「そんなの持ってましたっけ?」

「え、あるっすヨ。盾にとげとげつイたのっすよ」

「…あぁ、あれですか。とりあえずわかりました。あ、後、破けた服、そこに置いといてください」

「頼ムっすー」

>>227
ゾンビゲーだね。安全地帯を確保してーとかは確かにこれ日っぽい雰囲気。

>>228の地味訂正

×生き延びることが重要なのは頭の中で理解している。だが、総長の中で根付いてしまった勝利の余韻が、それを許さんかった。
○生き延びることが重要なのは頭の中で理解している。だが、総長の中で根付いてしまった勝利の余韻が、それを許さなかった。

乙!
追っちゃうとパーカー野郎の思う壷な気がするなぁ

暴走族んとこだけ龍が如き世界観

「うー、頭痛いス」

無造作にファイルを投げ捨てて、フェイはデスクの上に突っ伏す。向かいのデスクに積みあがったファイルを読み進める平山は、それを気にすることもなく作業を進めている。

どうしてそこまで面白くもないことに集中できるのか。そんなことをフェイは考えて、欠伸を1つする。やっぱり自分は身体を動かしてる方が楽なのは変わらず、椅子から立ち上がり軽くストレッチしてから、ゆっくりと見張りをすることにした。

最近ではあの片腕のハンターがこの周辺でも大暴れしていることもあって、ゾンビの数は急速に減っていっている。回収組の処理作業がいらないぐらいで、はっきり言えば、平山も探索に邪魔なゾンビと倒せる変異体の処理以外は最近では相手にしていない状況だった。

だから、あまり警戒せず居た部屋から出る時も、無造作に廊下へ出ていく。静まり返るオフィスの廊下は、フェイなりに例えるなら、放課後の学校で、誰もいない時の廊下そのもの。窓へ近づいて下を見ても、このエリアではそもそもゾンビが少ないところもあって、動くなにかは見つからない。

こんな世界になって、どれぐらい経ったのか。ここのところフェイが考えているのはその事だった。でも、本当に知りたいのは、いくら経ったのか知りたいのではなくて、目の前の現実と過去に起きたことは嘘だと、誰かに言ってほしいことに本人は気付けていない。

簡単に今いる階層を見て回ってから、平山のいる部屋に戻ると、彼女は肘をつきながら顔の左半分を手で覆っていた。山積みになっていたファイルは、積まれていた方向とは逆に置かれていて、すべて読み切ったようだった。

「ダメだったスか?」

平山は頷いた。三葉に関する最後の当てが――と言っても、今でのところから見ればまったく見込みはなかった――外れ、彼女も流石に落胆は隠せなかったようだ。今まで根を詰めて情報収集をしていたこともあって、どっと疲れが出ているように見える。

できれば、武器の保管庫は見つけられれば、フェイもそう思っていた。自分は扱える訳ではなくても、拠点のメンバーは喜ぶことになる。

ハンターから話を聞いたとは言っても、不審者には変わりない自分達を、拠点は受け入れてくれたことへ、応えることができる。フェイなりにしていた期待も裏切られたことに変わりはない。

「ここまでだな。三葉の銃器密輸入と、レジスタンスの関与について追える線は消えた。このエリアで調べられるのは、ここまでだな」

気を取り戻し、横のデスクに置いていたブラストシューターにを背負おうと掴み上げた時、そのデスクに乗っていた企業系のゴシップ雑誌が床に落ちて、無造作に開かれた。

今日はもうこれで拠点に戻る予定で、持ち運ぶ物資には余裕がまだあった。この手の雑誌は暇つぶしにはちょうどよく――そして虚しさも覚える――もし図書室に同じものがあったとしたら、燃料に使うこともできる。その意味では重要な物資として使えることもあり、手に取り、平山は固まった。

フェイがどうしたのか聞きながら近づくと、ワンテンポ遅れてから、白黒の写真横にある名前を指さす。

「栄田円(さかえだ えん)、スか」

彼女はわからないといった表情をしたが、山中から聞いた名前と同じ人物が三葉の記事に載っている事実に、心を躍らせた。

「灯台下暗し、か」

ゴシップとはいえ、企業に関することを調べている訳だと、平山は納得して、今後こう言ったものでの情報収集を進めることを決めた。

何にせよ、レジスタンスに居たと思われる人物が、三葉の関係者であったことに変わりはない。それは、何にも大きな情報だった。

四百四十三日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。この調子で特に問題がなければ、三日から四日間ぐらいで警察署にはたどり着けるだろう。後はまぁ、また内部にテンタクルのようなミュータントやら変異体やらがいないことを祈るだけだ。

後は、平山さんから興味深い話を聞いていた。進捗報告書を通して相棒から話は聞いていたが、回収組で行っている情報収集の活動において、野木主任から話を聞いていた栄田、という人間が三葉の関係者であったことが分かった。

三葉がレジスタンスを発足、あるいは援助していた可能性は、まだ推測は出ないが十分あると平山さんは言っていた。三葉が銃器の密輸入をしていたということを考えれば、俺も相棒もだいたい同じ意見だ。

ただ、そもそもレジスタンスと言ってもその目的ははっきりしていない。WWPについて妨害をするためだったのか。単にその存在によって起こり得ることから財閥を守るものだったのか。どちらの場合でも、WWP自体を探ることは不思議じゃない。問題はやはり、なんであれ目的だ。

善意的な同盟を組めそうな勢力なのか、独善的で同盟は組めなさそうな勢力なのか。どちらにしても、財閥が協力していた勢力なら、それなりに強力な存在であることは想像できる。WWPに匹敵するかはともかくとしてもだ。

いずれ、何らかの形で協力を仰げる勢力として、居所ぐらいは掴んでおきたいものだが。

11月9日

平山さんから有益な情報が入ってきた。以前からも進捗報告書を通して聞いていたが、ようやく三葉がレジスタンスと関わっていると思われる証拠を掴んだようだ。

栄田円、証言は主任だけというところもあり、その部分の裏付けは取れていないとしても、WWPの存在に気づきそれを妨害しようとしていたレジスタンスのような組織。そこに組していたと思われる人物が、三葉に居たというだけでも、大きな発見だろう。

後の問題は、写っている人物が本当にその栄田という人物なのか。というところだ。違うのであれば、証拠として扱うことは出来なくなる。ただ、あまり多いとは言えない姓名であることを思うと、主任がいう人物だとは思われるのだが、偽名でたまたま一致した、なんていう確率の低い可能性もあり得る。

ただ、これは今後の行動指針にも関わってくる。三葉がレジスタンスの発足、協力をして銃器の密輸入をしていた可能性も十分高まってきている。それなら、三葉系列の会社の探索は、価値があると言うことになる。

一番ベストなのは、やはりその保管庫を見つけ出して回収することだろう。ただ、そうなると1点問題なのは、そのレジスタンスの勢力がいる可能性が高まっている今、そうした時に敵対する恐れがあるという事だ。その意味では、やるのであれば慎重に進めたほうがいいだろう。


山中沙奈 記す

【入れて】
「なるほど、まさかこんなところから繋がるなんて」

「…そうだな。栄田、雑誌を見る限りなかなかの地位にいるようだが」カリカリ

「もし、レジスタンスを作るとしても、それを隠ぺい、あるいはカモフラージュの為の部署なりプロジェクトが必要になります」

「…私もそう思います」カリカリ

「ここは仮定ですが…。栄田がレジスタンスの発足に関わっているのであれば、彼女が関わるプロジェクト、部署を追っていけば、答えが出る可能性は高いと思っています」

「…だが、そうなるとそろそろエクスの力を借りたほうがいいかもしれないな」クー

「はい、この都市では調査に限界はありますからね」クークー

「…少し待て」カタッガチャッ

「………」クー♪

「…やれやれ」


【射撃訓練】
「………」バシュバシュ

「うーん…」

「三間か、ネイルエアーなんて持ち出してどうしたよ」

「あ、井門さん。ちょっと訓練してみようと思って」

「それはいいけど。的がすごいことになってんなぁ」

「殴ったりが得意じゃないなら、せめて射撃とかでと思ったんです…」

「ま、真っ直ぐ飛ぶような銃でもねぇからな。弾は釘だしよ」

「もうちょっと頑張ってみますね」

「そうだな、頑張れ…。て、その構え方じゃだめだ」

「え?」

「まず、こう持ってから、こうして、ストックはこの位置だ」

「こ、こうですか」

「うーん。全体的になってねぇな。しゃあねぇ、少し教えてやる」

「あ、はい。お願いします!」

>>235
さて、ダイス様はどういう展開を描くのかねぇ

>>236
ゾンビのヤクザと抗争を始めるんだろうか…。

乙!
完全にペットだこれー!?

乙  風虎もそのうち外飼いになるのかな

四百四十四日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。今日は平山さんが助っ人として探索組に参加していたこともあり、それなりに楽だった。やっぱりこういう探索は人数は欲しいからな。

となるとまぁ、彼女の相棒に当たるフェイはどうしたかというと、以前のスカイミッション時に回収したジャガイモの収穫を手伝いがしたい。そう言ったらしい。一度言い出すとわりと聞かない娘だからな、仕方ないと言えば仕方ないか。悪い娘ではないんだが。

ジャガイモはなかなか豊作だったらしい。今日の食事はジャガイモをメインにした食事になった。フライドポテトと焼き芋、付け合わせに干し肉と食料脱水機で乾燥させた野菜を水で戻したサラダ。ここのところでは、間違いなく一番豪勢な食事だな。

後は、蒲谷さんが炭窯作りで人員が欲しいと言ってきている。今のところ探索も順調に進んでおり、予定している期間にも余裕があるし、明日は探索組の活動は休止することとしよう。拠点内の設置する施設のことも考えれば、それを確保する時間も必要だしな。

とはいえ、俺には休日はない。そろそろ、いい加減地下道から保安官のところへ行ける安全なルート確認も済ませたいから、明日はそれでもするとしよう。

放浪者偶には休まないとあんたが倒れたら拠点にとって大ダメージやで
山中さんにもまた怒られるw

レポートNO.112

井門圭司


やっぱり、久しぶりのポテトはうまかったな。昔は当たり前みたいに食ってたのが、こうなるとありがたみが違ってくる。それにしても、今日の献立は海外とかの食事みてぇだったけど、やっぱ米作れるようにはなりたいよなぁ。

一応米は、保存さえちゃんとしてりゃ5年ぐらい持つって話だから。そこまで長期保存できるなら、優先的な作物な気もするな。まぁ、ジャガイモも主食の一つだし、ちょっと欲張りすぎか?

でも、そろそろ本格的に肉と米は確保したいよな。肉は保安官の狩りと、たまに西切さんが飛んでる鳥獲ってくっからそこそこ食えなくもないんだけど。米、食いたいよなぁ。時期的ちょっとすぎたけど、新米食えたしさ。

それはいいとして。明日は探索組の仕事は休みになった。そんで、今は蒲谷さんの炭窯作りの手伝いする訳だけど、放浪者さんは多分またどっか行くんじゃねぇかな。本来あの人が一番休むべきなんだけど、どうすっかねぇ。

11/10 担当三間 朝

自分にはやっぱり戦う才能ないのかなぁ。

銃の撃ち方は、井門さんに教えてもらえたけど…。


担当勝 昼

それなら、センセーに教えてもらえばいいぞ。

凄く厳しくてしんどいけど。


担当フェイ 夜

林道さん厳しいんだね(驚きの目)

今日はたくさんジャガイモ取れて楽しかったな(畑とジャガイモの絵)

景色はまるで、直視しすぎた万華鏡。

あらゆるものが毒々しく、あらゆるものが神々しい。

その中で、時折そうではない存在がいる。

ひどくひどく気に食わない。とてもとても認められない。

――――して――んは―――――う――くな――――。

この美しい景色を害する存在。なぜそんな存在がいる。

邪魔だ。

美しき者達を使い、この景色を汚す存在を追い出そう。

ここは絵画の世界。美しさしか認められない。

全てを美しい極彩色へ。

宝石で描く素晴らしい世界へ。

―――れば――――――なる。

全てを美しくすれば、全てが、美しく。

この世界を守る。そうすれ―――ぶん―――はう――つ――れる。

【欲しかったら】
「ふー、今日も疲れた疲れたっとーな」

「あ、ハンターお帰り」

「おう、勝。見張りか?」

「そうだよ。ハンターもいっぱいゾンビ処理したのか?」

「そーだ。案外片腕なくてもやっていけそうだな」

「美弥ねぇが、そういうのは慢心だからダメだって言ってたぞ」

「だろうな。変異体の亜種、スマーターごときに片腕持ってかれたんだ、本気でいえやしねぇよ」

「そういえば、義手まだできないのか?」

「いや、もうそろそろらしい。楽しみだぜ」

「いいなー」

「チェーンソーで腕ぶったぎりゃ作ってもらえるだろうさ」

「う…、絶対ヤダ」

「俺も二度とごめんだな」


【休日という意味】
「…日記はこれでいいか」カチッ

「………」クルクル

「…あぁ、眠いか風虎」

「………」クー

「放浪者さん、明日は休日ということですけど、回収組はどうするんですか?」

「…正直、平山さんがリーダーなら指示はいらないと思ってな。この間、自由にやってくれと言っておいた」

「なるほど。それもそうですね、あそこまで熱心に活動してくれる方ですから」

「…商業区北エリアの任務も終わり、次に回るエリアを決めているらしいから、恐らく休むだろう」

「………で、放浪者さんもお休みされますよね?」

「…そうだな、そのつもりだ」

「つもりではなく、休みますよね?」

「…考えておこう」

「もう…、出る時はついていきます。いいですね」

「…わかった」

「………」クー?

>>243
気のせいだ!

>>244
どうなんでしょ。でもまぁ、生き物って成長するしね…。

>>246
拠点どころか研究所大痛手。放浪者もその部分は認識してるけど、そうするのが当然と言う意識がねぇ。
案の定山中さんの不満を貯めた模様。



さて、告知ですが、そろそろここのところ執筆だけが進んでまとめ作業がとん挫しており、ちょっとお休みいただきます。
まぁ、うまく休み取れたら、2~3日中、遅くても数日中には再開見込みです。

なんで普通のSSで書かなかったんだろうねぇ、自分。



あ、そうそう。その間にアンケートを募りたいと思います。何のアンケートかというと、ハンターさんの義手です。
製作判定の時に高判定が出た場合、特殊機能をつけるという内容で設けた結果。本日の判定でめでたく29が出た、
折角の機会なんで、皆さんにまた投票と運命と遊んでいただこうかと。

まずは、投票です。下記のものから1つだけお選びください。連続ID等は抜かして↓15分までを計測。もっとも投票が多いものが義手の特殊機能として付与されます。本日(5月30日)の23時半で締めます。

1、電撃(通常:触れて電気ショックを起こす、スタンガン程度 良好:通常+金属製の近接武器に電気属性付与 高品質:通常+良好+数mまで電気を放つ)
2、電磁石(通常:指向性の磁力を発生しその方向の金属を吸い寄せる 良好:通常+一時的に金属製のものに自ら張り付けるほどの強力な磁力を発生させる 高品質:通常+良好+金属製の反発させ射出できる)
3、銃口(通常:拳銃の弾を装填し、発射できる 良好:通常+散弾銃の弾を装填し発射できる 高品質:通常+良好+ライフル弾を装填し発射でき、榴弾の発射も可能)
4、刃(通常:シールドシュータ―のように仕込まれた小型の刃を射出して攻撃できる 良好:シールドシュータ―のように仕込まれた大型の刃を射出して攻撃できる 高品質:良好+仕込まれた大型の刃を出して、高速回転させ斬りつけることができる)
5、盾(通常:前の腕部分に仕込まれた腕を展開することで小型の盾にすることができる 良好:通常+展開する部分が刃状になっており、防御と攻撃が可能 高品質:通常+良好+刃状の盾を射出することができる、盾はワイヤー状のものと繋がっており、射出が戻すことができる)
6、光(通常:懐中電灯ほどの明かりで照らすことができる 良好:通常+高出力の光を放ち、それを見た対象は目くらまし状態になる 高品質:通常+良好+更に強力な高出力な光を発射し、それを見た対象は麻痺または錯乱状態になる)


()内はあまり深く考えずにどーぞ。とりあえず、その内のどれかになるってだけです。

乙!
放浪者を休ませたかったら、睡眠薬でも盛らないと駄目そうだなw

で、腕か
ハンターさんなら無難に3かねぇ
2も面白そうだけど

自分を大事に的な意味で、5

これ更に性能判定されるのか
消耗品使わないでそれなりの性能なのは2だろうってことで2で

乙!自分を休ませるって意味では無くて
仲間とコミュニケーションをとるって意味なら
放浪者を休ませる事が出来るかな?

2がロマンに溢れてるなぁ
でも、ハンターの装備的に考えると3だな
銃を無くせればチェンソーで思いっきり暴れられるしな

三次元機動ハンター……恐ろしいが見てみたいwwだから2

乙  遠距離攻撃できる3かな

5かな

2も面白そうだけどなぁ
1や2とか出来るならそれもう電力問題解決してるだろって感じなので

おや?、電力で動いてない? アリス力?
なら2でww

前のめりすぎる性格は危ういので
盾で。

6も緊急撤退に便利そうだけど2で
ハンターに逃げや守りを強いても枷になりそう(汗

4

腕で銃撃つなら持てば良いし、2
通常の性能でもかなりのもんだよな

芸術派脅威も怖いもんだ

はい、これにて投票を締め切ります。結果は下記の通り

電撃  0
電磁石 4
銃口  3
刃   1
盾   3
光   0

中々票が割れた感じですのう。個人的に電撃に票が入らないのかーという感じでしたが。とりあえず電磁石にて決定です。
さて、何となくお判りでしょうが、わざわざ性能判定書いたのは、皆さんにどれになるか決めてもらおうかと思います。コンマでね。

5人のコンマ2ケタの数を合計したものが、一定値以上なら良好、高品質になるという塩梅です。00は100計算で。

まぁ、全て皆さんにお任せすると言うのもアレなので、>>1も責任もって合計値を決めます。ダイス様で。
良い結果であれば皆さん楽で、悪い結果ならしんどいです。オールシリーズはとりあえず適用ありません。


5~12  良好:430以上 高品質:480以上
13~16 良好:400以上 高品質:460以上
17~19 良好:370以上 高品質:440以上
20~22 良好:340以上 高品質:420以上
23~25 良好:310以上 高品質:400以上
26~30 良好:280以上 高品質:380以上

結果は一応画像でお知らせします。動画乗せたいところだけどねぇ。

http://mup.vip2ch.com/up/vipper46717.jpg

と言うわけで下記に決定。頑張ったと思う。

20~22 良好:340以上 高品質:420以上

では↓5までのコンマ数合計値で性能決定です(00は100扱い)。

とりあえずこれも本日(5/31)の23時半締め。埋まり次第と、途中までの合計が明らかに良好までの規定値を満たさない場合は終了です。

重複ID等はずらし↓。ではどうぞ。

まぁコンマに過度な期待はしない事だな(達観)

まぁじっすかぁ~

ヤバいね。幸先悪いぞ

おっ、ゾロやん。やるやん

...oh


合計数自体渋くしていたのは認めるのだけれど、コンマ神はやりすぎと判断を下してしまったか。
結果は結果なので、これで締めます。それに、アリスが一回の開発で満足する訳でもないのでね。


と言う訳で、電磁石(品質:通常)の義手が製作されることになります。元々追加機能自体が
ご褒美なので問題はないかと。


とまぁ、今回のご協力でもお分かりかと思いますが、判定は割と面倒な感じでやってます。
この例でいけば、まずどんな追加技能が決定されるかでダイス様を振り、性能はどんなものかで
ダイス様を振りな感じですね。


で、選択されなかったとしても、その部分で発生することをまとめる必要があったりで、
しばらくその作業で更新は止まります。

連休取れればなぁ…。ではでは。再開については、こちらとツイッターにてご連絡いたします。

おつー

アリス改良してくれるん?まぁ小出しの方が美味しいやろ

ハンターさんのシーンだけ攻めしか考えてないデッドライジング感

>>270


>>271
ちなみにこの順番どおりに魔改造されるとは限らない

>>272
まぁ、受け身なんざ一切ないからね。彼



なお、まとめにはまだ時間がかかる模様。

乙であります!

ほい、まだまとめ作業は終わりません。はい。

まぁ、今までの分は今後の作業を楽にするため、各シーンに関連するキャラにわけたりとか、あとはWIKIでも書けない設定とか、1からデータ作りだからね。頼むから5日間ぐらい休みください。


でまぁ、その作業もしんどくなったので、息抜きに幕間というか、雑記的に書いたの投稿しておきますね。


>>274
ありであります!

『スパイダーウィップ・ツィンズの正しい使い方』

都市に放浪者の姿がある。確保したエリア内とはいえ、バリケードの向こうにはちらほらとゾンビの姿が見えた。他のメンバーの姿はいないのは、スパイダーウィップ・ツィンズの訓練に訪れているためだ。

ツィンズの1つ目の杭を、ビルの壁に向けて射出し、そのまま巻取り機構の力で壁に向かって彼は飛んでいく。おおよそ距離として半分ほど迫ったところで、今度は2つ目の杭を反対側のビルの壁に打ち込む。1つ目の杭はロックを外し、1つ目の杭、2つ目の杭を同時に引き込む。

その動作を続けて動く彼は、一度も地面や壁に着地していない。スパイダーウィップ・ツィンズの射出では届かない位置に飛び出した時も、ファントムブースターを使い空中を、まさしく跳躍して距離を稼ぐ。

目的のビルに到着した放浪者は、その外壁に杭を交互に打ち込みながら屋上まで登り切って着地した。

屋上には佐原の姿があり、放浪者が着地したと同時にストップウォッチを押す。

「…タイムはどうだ?」

「1分38秒っすナ」

放浪者はいつもより少し遅いタイムに、まだ扱いについて完全ではないなと反省する。ただ、付き合っている佐原は少し違い意見だった。今いる場所へ、放浪者と同時で移動した時、彼に追いつけるメンバーは自分を含めてもいない。

それは実際の探索の偵察に向かう時でも証明されていて、これ以上に鍛錬する意味はあるのか。そう思わずにはいられなかった。

『マッスルゾンビの脅威』
生存者は逃げまどっていた。物資につられて、奥深くに入ったのが全ての誤り。ゾンビが劣化したとはいえ、数の暴力に人間は敵わない。銃を撃ち続けても弾薬の心配がないとか、自身は疲れずに壊れない強力な近距離武器で戦える、そんなあり得ない条件を満たさない限り、まだまだこの世界はゾンビの楽園でしかない。

その楽園は、ただ逃げるものには容赦しない。どんな時でも、人間の最大の武器である知恵を使って動かなければ、よりひどい状況だけがその人間を持つ。

出合い頭の巨体との遭遇。互いに一瞬固まった後、剛腕が降りかかり生存者はかろうじてしゃがみこんでかわすと、ビルの壁にくっきりと拳の痕がついた。さらに、重低音の叫び声をあげ、近くで聞くことになった生存者は遅れて耳を抑え、他のゾンビがこちらを向く。

耳を塞ぐほどの音量、聴覚は耳鳴り、視覚はわずかにかすむ程のダメージを与え、生存者の思考もやや鈍る。が、生き延びてきた本能に近いもので、この場から緊急的に脱出しなければいけないと理解して、不確かな足取りでマッスルゾンビから距離を取る。

マッスルゾンビも生存者の追跡を始める。上半身の筋肉が異常発達していることで、バランスの悪さから動作が緩慢になるマッスルゾンビだが、それに比例するように身体も大型化する。普通の1歩でも、多少ではあるもののゾンビに比べれば早い。その上、通りは放棄された車両であふれ、障害物のない道などない。だが、マッスルゾンビはある程度の重量のものを殴り飛ばしてどかすことができる。変異体である、それだけで十分に並の生存者には脅威だ。

変異体にも銃は有効だ。その銃声でゾンビが寄ってくるとしても、変異体は倒すことに価値はある。ただ、それも自身が万全であること、銃があること、第二波のゾンビに対応できること。最低でもこの条件は満たしておく必要がある。しかし、逃げまどうこの生存者には、どの条件も満たしていなかった。

恐怖と、そして咆哮による思考の鈍化が、マッスルゾンビとゾンビに追い込まれたとはいえど、裏路地に逃げ込むと言う最悪の選択を許してしまう。裏路地は当然の権利のように暗がりで、その向こう側から光の中から現れたように、ゾンビが、そしてマッスルゾンビが生存者に向かってやってくる。

生存者がその光景にすくみ、大事な時間を浪費する。裏路地とはいえ、良く見れば1階部分に窓ガラスがある。それに気づけたのは、距離として4~5mもないほどまで接近されてからだ。

持っていた唯一の武器である鉄パイプを、窓ガラスに振り落とす。ガシャンという音と、ガンと思い感触が生存者の手に走る。向こう側は、木材で封鎖されていた。

何度も、何度も鉄パイプを振り下ろす。すべき行動が見えたのが遅すぎるのも無視し、ただ、そのバリケードに鉄パイプを。

不意に腰を何かで掴まれた生存者は、そのまま空中に飛んで左半身から壁に叩きつけられた後、2階半ほどの高さから地面に受け身も取れず落下する。最初に落ちた右足で、その足首は不自然に着地したことであらぬ状況で曲がって、顔面まで全身を打ち付けた。痛みはない、壁との衝突時点で度の過ぎた痛覚を、生存者の脳はすでに受け入れることを拒否した。

聴覚はすでに戻っている。複数の足音がこちらに向かっていることはわかっていて、そして、身体は動かない、呼吸もまともにできない。鉄パイプも、先ほど投げられた時に落としている。

そのことすらも、まともに頭は処理できない。ただ思うのは生きたいと言うことだけ、何ら具体性のない、ただの望みだけ。

再度身体を持ち上げられる。今度は両手で胸部を掴まれた生存者は、抵抗もできずにだらんとしながら、その相手を見る。ぼんやりと、やはりマッスルゾンビだったかと納得して、胸の部分が押しつぶされる感覚と、液体を吐き出す。液体、血が、マッスルゾンビの顔にかかったのを見てから、生存者の意識は暗転した。


『番長は』
浜村は警備の交代を終え、拠点向かいにある家の玄関を出てから体を伸ばした。これから畑仕事が待っている、少しゆっくりして作業に入り、今日の作業をどうするか頭の中で駆け巡らせていた時、一ノ瀬に話しかけられた。

戻ってくるのは警備の時に見えていて、今日は探索組での作業は早上がりだったようだ。手伝えることはないかと聞いてくる彼女に、浜村は畑仕事を手伝ってもらうことにした。

畑仕事は、以前浜村が思っていたより、自分に合う作業だった。思った通りに作物が育った時の喜びは、こういうことをしたものでなければわからないものだろうなと、彼女は思う。もちろん、不作で終わったしまった作物もあり、それはイコールとして拠点の存続に関わることでもある。畑仕事が重要な役割であるということは、放浪者からも言われて自覚はしている。

「そういえば、浜村さんに好きな人、いたりしますか?」

狭いコミュニティだとしても、恋バナは女性の花かもしれない。一ノ瀬の恋バナを聞いている内に、自然な流れで自分にもいるのかと振られてしまった。自分なりにいるのか考えてから、一言いないと返す。

実のところ、考えた時になぜか蒲谷の顔が浮かんだが、それはないと拒否した。

誰もが知った顔のこういう場所では、誰かを好きになるのは出来そうにないと彼女は感じている。恋をしたのは小学校の初恋が精々だった。そう言う意味で、この手のガールズトークについて話すのは得意ではない。

蒲谷の顔が出てきたのは、きっと警一緒にいることが多かったこと、なんだかんだで仕事ができ頼りがいはあるからだろうなと、結論付けて話に戻った。

乙!
放浪者さんはTASさんにでもなりたいんですかね?

そしてまた知らないどこかで生存者が減った……これもしかして拠点の事聞いて行こうとしてた人?

人間が文明を復興させようとするのであれば、どうしたって
いずれは【繁殖】という問題が出てくるよね
さすがに今の状況で、妊娠出産育児で戦力が減るのは大打撃だろうけども…

このスレにハマりすぎて、しばらく前にそんな夢を見たよ

とりあえず浜谷さんが可愛い

>>278
この場合はRTAかもね。やり直しなんてできないけど。

>>279
次の段階での課題になる部分だね。まぁ、1年以上かけて、まだその段階にいかないと言う事実。

番長がかわいいと言われたのは、これが初めてじゃなかろうか。
(というか彼女は番長で定着してるのかな。いつの間にかそんな認識になってたけど)


まぁ、今回の内容ですが、書いてある通り本編でもなけりゃブレイクタイムでもない。>>1がまとめ作業に
嫌気がさして、これ日を使って好きに書いたってぐらいの内容です。なので、ストーリー(というべきなのか)とかは
まったく関係なしです。多分。

最近ちょっと強い敵扱いになってるマッスルゾンビさんの脅威を書きたかったってだけだけどもね。

まとめは量の多さにやられてます。終わるまではちょこちょここんな好き勝手これ日でも投稿する感じになるやもです。
ではまた。

おつおつ

『井門圭司の在り方』
今日も都市に探索組は訪れる。この場所だけでも、ゾンビから奪還する為と、文明復活の足がかりとする為に。先陣を切る佐原、藍、錬浄が危険度の高い敵を優先して強襲をかけ、残ったメンバーもそれに続く。

井門圭司の役割は部隊の中央で、強襲をかけた3名の処理漏れのゾンビを対処するバックアップが主な役割だ。戦いのスタイルはナイフによる近接戦闘が主体であり、流れるような動きで確実に1体ずつ処理し、時には体術を用いて地面に伏せさせてから止めを与える。

地味とも言える堅実な動きが、彼の持ち味だ。けして派手さはない、だが、彼の持つ軍人としての技術はメンバーの中では誰にもない堅実な処理ができる。

それに加えて、彼はこの中で誰よりも銃器の扱いに長けている。素早い連射が求められる場面では、同じ長距離武器を扱う西切よりも、彼の方が優位に立つ場面も多い。

そんな彼を、放浪者が最も信頼しているのは、生まれついての物事に対するバランスの良さと、程よいリアリズムにある。そのおかげで戦いにおいて、同世代に比べて冷静でいられる。自身に責があると思い込まない限り、井門が大崩れすることはない。

この処理においても、特攻しやすい佐原が包囲されないでいるのは、井門のバックアップによることが大きい。佐原が倒し漏れたゾンビを代わりに仕留める。誰もができるようでできることではない。戦いの最中(さなか)、全体を見通せる冷静さを持てる者は、そう多くはない。

そして、それができることで、彼はメンバーからの信頼を勝ち得ているのである。


『スライムの日常』
スラだよ。スラのお仕事は、きょてんに近づいてくるぞんびさんがいないか、お外を見ることなの。ぞんびさんは、きょてんであんまり見たことないよ。

きょてんのお外はあぶないから出ちゃダメなの。ほーろーしゃがそれでおこった。おこられるのはイヤだからきょてんにいるんだけどね、たまにお外に出たいよ。

スラにはお姉ちゃんがいるんだよ。ほんとうのお姉ちゃんじゃないけど、大好き。スラの声も聞こえて、からだが変形するの。すごいでしょ。

お姉ちゃんはたんさく組だから、おひるはいっしょにいれないの。夕方にもどってきてあそぶんだ。もっともっとおあそびしたいな。

みんなもっと、きょてんにいればいいのに、なんでお外いっちゃうんだろう。たまにケガするんだよ、スラしんぱいだよ。

はやくみんな、かえってこないかな。


『強いとトラブル起きづらくて目立たないというこれ日の真実・佐原編』
佐原はヘビーハンマーとスパイクシールドを構えて、ゾンビに襲い掛かる。重量がある装備にも関わらず、まるでただの鉄パイプを持つ速度で一気に詰め、フルスイングしたヘビーハンマーを食らったゾンビは空中高く飛び、他のゾンビを下敷きにして落下した。

彼の戦い方は、まさしく大暴れと言っていい。彼の一撃でゾンビはその威力に抵抗しようもなく吹っ飛んでいく。残念ながら、ただのゾンビで彼を殺しうるとすれば、それは一気に、かつ大量のゾンビで包囲した時ぐらいのものだろう。

「来たっすナあ!」

周囲にいるメンバーに緊張が奔るものの、彼にとって一種の好敵手と感じられる変異体、マッスルゾンビの出現に興奮する。振るわれた剛腕をスパイクシールドで防ぎ、佐原がヘビーハンマーをマッスルゾンビに振り落とすも分厚い筋肉に当たりダメージは大きくない。

強力な筋量で自分を掴まえてこようとする両手を、ヘビーハンマーを落とし、同じように両手で佐原は抑える。はたから見ても土俵の上で戦う力士同士のような、力のぶつかり合っていることがわかる。

その膠着の隙に近づいてくるゾンビを、井門がナイフと拳銃を使い処理し、そうしてくれることをわかっている佐原は、マッスルゾンビとの力比べに集中できた。佐原は軽くジャンプして、変異によって最も強化された両足でドロップキックを食らわせると、流石のマッスルゾンビも後ろに軽く吹っ飛んで、瓦礫の中に埋まる。

飛び跳ねて体を起こして、発射されるように駆け出した佐原は、スパイクシールドを装備した左手を突き出し、マッスルゾンビの後頭部を殴りつける。グチャリという音と一緒に頭は凹み、ビクンと跳ねた後身動き1つ取らなくなった。

彼が周囲を見ると全体での処理は終わっており、ひと段落ついたのを確認してから、マッスルゾンビを処理したことを大喜びしていると、佐原の下に放浪者が近づいてくる。褒めてくれると思った佐原は彼に近づいて、頭をはたかれた。

「…処理中に大声を出すな」

と注意されて、佐原はすいませんっすと言って、しばらくしょぼくれて落ち込んだ。

>>281
ありあり


本当は井門強いんだぞとか、スライムが日記的なの書いたらこんな感じかなとか、実は目立たないやつをピックアップしようとかで
この3つを気分転換に書いてみたよ。

普通の文章なら、本来目立つんだけどね。佐原とか強い分類のメンバーは。ただ、いかんせんこれは日記が主体のSSなので、
トラブル起きないと書かれようがないと言う事実…。

>>1さん。忙殺中でしょうに、執筆ありがとうございます。
これ日を開いて新しい文章を読むのが日々の楽しみの一つです。

乙!
しょぼくれ佐原と心配スライムが可愛い

>>284
楽しみにしてくれるのはありがたいね。まぁ、忙殺というまで忙しい訳じゃないんだけど。
ちょっとまとめ作業が予想以上に多かっただけで。

>>285
佐原ってキリっと決まらない印象なのよね。スライムは通常運行です


まだもうちょいかかりそうです。とりあえず全部は無理そうなので、区切り良いところで再開の予定。

乙!
>>1ならダイス式進行小説とかってジャンルで売り出してもイケそうな気がするな

後、これ日とは関係ないけど、久し振りに「クァルケル=ガ=クェチカ」って芸術系異文化交流SSを読み返したな
たまに出る台無し感溢れるAAはご愛嬌w

『拠点の食事情』

拠点でのメンバーへの食事の手配は、大体は警備組の浜村か蒲谷ということが多かったのだが、最近は加入したフェイも手伝うようになっていた。拠点もメンバーが10人以上を超えており、全員分を用意するのもなかなかの労働で、2人は彼女が参加するようになって助かっていた。

食事、と言っても前の時代とは同じではないが、採れた野菜や山菜、確保している缶詰。後は稀に保安官が獲ってきた獣肉や、西切が簡単な狩猟した鳥の肉がある。この世界において、十分な食料だ。

ただ、その中フェイは非常に不満を覚えていた。タイ人の母から教えられた料理の多くは、唐辛子が含まれていて、残念ながらこの拠点ではまだ栽培されていない。乾燥した唐辛子はあるにはあるのだが。

「そんなに辛いス?」

彼女の料理は、日本人の舌には少々辛かった。そのこともあって、あまり辛くしないように言われており、それが不満の種だった。

実のところ、前に彼女が属していた勢力でも同じように率先して炊事をしていた。その時も同じように辛さについて苦情が出ていたりする。

「うーん。辛いよ。まぁ、自分だけ食べる分を作るだけならいいんだけどね。うん、皆の食事だから」

ちょっとした見張りとして、彼女の料理を手伝う蒲谷がそういうのを聞いて、その方が美味しいのにと思うフェイは、怒りよりも悲しさを覚えて少し落ち込む。

こういう時に一番つらいのは、当人が善意でしているという部分にある。彼女にとって母の味であり、美味しいものであることには間違いないのだから、強く否定することもできない。

だから蒲谷も、否定的に言うのは避けた内容で話すしかなかった。

「もし、うん。こればっかりはどうなるかわからないけど、この場所が本当に文明を取り戻せたら、その時料理屋でも作って、自由にやればいいんじゃないかな。うん」

その考えに、そうするのもいいなと彼女は感じて喜んだ。なんだかんだと言われるなら、自分の城を持って自由に作れば何も言われずに作れる方が良い判断して。

「(フェイちゃんはこうだし、浜村君は酒のつまみ作りたがるし。本当に困ったもんだよ)」

そして、この炊事担当で最も苦労している蒲谷は、心の中で愚痴った。



『テイラー』

ゾンビとの戦いで肌の露出は、噛み傷やひっかき傷による感染を考えると、出来るだけ避けるべきことだ。ただの布地のシャツだとしても、運が良ければ軽い攻撃からの感染も防いでくれることもある。

その意味で、仕立て屋として修練を積み続けている三間の任務は、重要な意味を持っていた。服の修繕や補強はもちろん、カバンや矢筒の作製。最近に至っては布地から服を作る練習と勉強もしている。

「三間ー、服直しテほしいっすー」

そして、その任務をよく利用するのが、灰狼のワーウルフ、佐原である。

「もー、又ですか。もっと丁寧に扱ってくださいって言ってるじゃないですか」

彼としては割と本気で怒っているのだが、少女に見えるほどの容姿が相まって、ただただ可愛らしく映る。もちろん、それは彼は全く望んでいない。

怒りながらも佐原が渡した衣服を見る。彼のガタイの良さと、激しく行動することもあって衣類が破けがちだ。それに、ミュータントとの特性とも言える一度変異したことでの耐性もあって彼は特攻することが多い。大きな怪我を負うことは早々はないが、それでも攻撃を回避する時に衣服にかすって、ということでも破けることが多い。

とまぁ、そういう事情が重なった衣服は2カ所ほど穴を確認できた。すでに数回は修復した衣類の為、これ以降で破けたら、可能な範囲は糸や生地として再利用した方が良さそうだと、三間は判断する。

修復は手慣れたもので、数分程度で穴は塞いだ。返す時に、これ以上破けたら、もう直せませんよと告げると、佐原の顔が暗く沈む。

「それは困るっス。それでなくても着れる服あんマりないっすに」

中々にお洒落を好む佐原にとっては、選べる衣服がないと言うのは死活問題だった。三間もそれを何度か聞いていることもあり、出来る限り一から出来るように努力はしているところだ。

「あんまり破けないようにも気を使ってください。としか言えないですよ」

彼は、作業台横にある、自分が作ったいびつな衣服を見ながらそう言うしかなかった。まだまだ仕立て屋として名乗れるまでには、時間はかかりそうだ。

>>267
TRPGのリプレイや、って言われるだけな気がするよ。まぁ、わざわざSSやら物書くのにいちいちダイス振る人はおらんだろうけど。

話に合ったSSはざっくり読んだよ。うん、あのAAは反応に困るね。

乙!
たまになら良いけど、毎日辛いのはちょっとなぁ……

俺の場合あれなんだろうな、>>1もしくは安価のオリジナルな案と、ダイスでの運によって起こる噛み合いの妙の感じが好きなんだろうな

ところでダイス使ってたSSは他にもあった筈。覚えてるのでは
【安価とサイコロで】勇者の遺品を巡ってバトルロワイヤル【魔王討伐】 とか

>>290
まぁ、あちらさんも辛くない料理はあるみたいだけどね。

>>1的にはダイス様はあんまりかみ合ってくれないんだけどNE。

にしても、ダイス使ってるの他にもあったんやなねぇ。



とりあえず、まとめについては2~3日ぐらいで区切って。本編てな予定です。
まぁ、今の投稿してるのも楽しいんだけどね。基本が日記などの読み物媒体だと
描きようのないところもあったりするから、いい機会だとは思ってはいるけど。


無理はしないでね~

『アイドルユニット』

ミーナはDJフレンドがラジオの録音に使う放送室の中で、1人歌っていた。彼女は歌が好きだ、いつの日か大勢の前で歌を披露したい。そう思っていた。

地下アイドルになったのは、当時組んでいたバンドが解散していて、多少の勉強ついでにお金も稼げるアルバイト感覚だった。

アイドルそのものに興味はなく、入った事務所が彼女が好ましいとは思えないパフォーマンスを主体に人気を取ることを強要したこともあり、辞めようと思った頃に出会ったのがミーシャだった。

彼女に対する初対面のミーナの印象はまさしく最悪だった。どうしてそこまで躊躇なくキャラを作り、媚びを売れるのか。理解できなかった。そして、彼女を最悪だと思わせたのは、その相手とユニットを組むことになったと言うことだ。

スポンサーが付き、下手に解散すればそのことで発生する違約金の支払いだけで、事務所は倒産する。敵でも仲間でもある他のアイドルに迷惑がかかる、そのことでミーナはヴァルキリー・ミラージュとして活動を余儀なくされた。

最初はかみ合わず散々な物だった。ミーシャの歌のレベルは、ミーナからすれば話にならないもので、ミーナのアイドルとしての姿勢は、ミーシャからすればとんでもないものだった。そんな訳で、2人は反目しあい喧嘩する姿も良く見られた。

その日のイベントもうまくいかず、そのことで楽屋でいつもの口論をしていた。ある拍子に、ミーシャはアイドルは偶像であり、皆に愛される存在なのに、なぜそうなるようにしないのか聞かれたミーナは、媚びを売ってまで売れたくないと返した。

そして、今まで口論をしても泣かなかったミーシャは泣きだした。売れることなんかじゃなく、愛されなきゃいけないのにと、こぼして。

彼女の家庭は、あまり良い家庭とは言えなかった。愛に渇望したミーシャが目にしたアイドルは、とても愛されているように見えた。それを渇望した彼女が進んだのは、当然アイドルになることだった。それだけに、ミーナの姿勢は受け入れられるものではなかった。

本心から話し合えたのは、その時が初めてになる。ミーシャも自分の歌に対する思いと考えもぶつけた。彼女の場合は後ろ暗い事情ではなく、まっすぐと歌が好きというシンプルな理由であることと、アイドルはその繋ぎに過ぎなかったことも。

それからは、何度かぶつかり合うこともあっても、罵り合うことはなくなった。自然と楽しそうな会話も弾み、2人の仲が良くなるにつれ、ヴァルキリー・ミラージュの評価も上がっていった。

「ねー、DJフレンド☆ 放浪者さんのとこでライブできないかなー☆」

放送室で歌うミーナを見て、無理なことはわかっていた。もちろん却下されても、ミーシャは食い下がることはなかった。

自分とは違い真っ直ぐに、歌が好きという思い。出来ればかなえてあげられれば、今は無理でも、いずれ出来ることをミーシャは願うしかなかった。アイドルとして支えてくれるファンはもういない、ならせめて、ミーナの希望だけでも、と。

>>292
どこまでが無茶の範囲なのだろう。


ちょっとヴァルキリーミラージュのお2人のバックグラウンドっぽいお話になったね。
さて、まとめ区切りまでに誰(変異体含め)が掘り下げられるのやら。

あぁ、要望があればかける範囲でやりますよん。

乙!
フレンド拠点に仲間を増やすには、>>1000の願いを使えば良いのでしょうか?

乙っ
佐原挟んで風虎,小間城とか見たい~

聞き流し推奨なふと思い付いたこと

blogに各人の日記を日毎にまとめてみたいなー

もうかなり見てないプランターの様子とか?

海の中はどうなってるかね?

海の中は特に変化ないんじゃないかな?
いや、バイオみたく鰐が巨大化みたく鮫が巨大化してる可能性もあるかもしれないw

乙!
そうだねー序盤に追い剥ぎされた二人組とか、トムさんの安否が気になるかな

>>295
まぁ、読者さん側がこの作品に影響を、希望に沿って与えられる機会は>>1000ぐらいだね。
もちろん、DJフレンドサイドも判定されてるから、今後ダイス様次第によっては増えたり、その逆も然り。

留意してほしいのは、必ずしもその通りにできるかは別ってことぐらいかな。


>>296
ふむり。風虎は細かな部分決まってないからどう描こうかねぇ。


>>297
それはそうだねぇ。>>1失踪フラグが立つねぇ。まぁ、まとめ作業的が近い事してるから、
できなくもないっていうのがねー。


>>298
プランターか。うーん、ざっくりいうと地域限定お菓子みたいなものなのよね。


>>299-300
海について実はあんまり詳しく決めてないからねぇ。まぁ、あまり影響は出ていない、とだけ。


>>301
うーん、1組と1人についてはいろいろ考えがあり。まぁ、幕間で助けなら問題はないだろうけど。

『アニマルズ』

集団が大きくなると、必然的に何らかの形での個別のグループが出来上がっていく。覚によって静かな人間関係の均衡の調整が可能な拠点であっても、それは同様のことだ。だが、それでもこの組み合わせは少々異質だろう。灰狼となった佐原、触手を持つ小間城、生物兵器の風虎。この1人と2匹が何やら話している。

「兄貴っすカ? 俺は知らナいっすよ。小間城は?」

風虎から放浪者の居場所を聞かれ、知らなかった佐原が小間城にも聞いてみたものの、小間城も同様の返答だった。それを聞いて、風虎は困ったようにあたりを忙しなく見まわし、耳を立てている。

人間は知識上の仕草や長年飼ってきたペットの鳴き声で何を求めているか、何となく理解はできる程度だ。しかし、佐原の場合、元々が人間である関係か、完全にとまではいかないが、動物の発することはある程度理解できる。

「(父上…)」クー…

佐原からしても風虎はかなり幼い。小間城より発するものがたどたどしいし、放浪者が言っていたまだ生まれて間もないのではないか、という意見には賛同していた。

小間城も小間城で、そういったところを察しているのか、探索の際は放浪者の次に風虎をカバーするように行動することが多い。佐原が聞くには、危なっかしい後輩が入って目が離せない、のが理由らしい。それもまた、佐原を納得させる意見だった。

「まー、その内兄貴モ帰ってクるっすよ」

きっと、保安官のところにでも顔を出しているのだろう。風虎にはもう少し待っているよう言って、佐原はぼんやりと夜空を眺めた。


『プランターゾンビ』

そいつは全身が蔦のようなもので覆われ、中を見ることができない。だが、近づくものには内部から飛びだす触手を使い、貫き養分を文字通り吸い取る。それは、ただのゾンビであろうと関係なく、誰であろうともだ。

動きはかなり鈍重な方で、数メートル進むのですら、時間単位を必要だ。ただ、それが少し見ただけではまるで植物のようにその場で生えているようにしか見えない。当然、それが問題で無害なものだと思って近づいていけば、襲ってくるのはその触手だけという恐ろしさ。

ただ、その周辺には、干からびたゾンビを主体にした死体が転がっていることが多い。少し奇妙な植物があって、その周りになぜか死体が散乱しているようなら、近づかない方がいいな。油断していればあなたもその触手を食らい、体液を吸い尽くされてしまうだろうから。

もし勇気があるのなら、戦うのもいいだろう。何にせよ、人類がゾンビから世界を取り返すためには、変異体の処理は避けては通れないこと。なら、今のうちに脅威をしらみつぶしするのは有効だろう。

有効そうなのは火だと言う見当はつく。なら、久しぶりに手に入れたちょっとよさげなそのお酒を、火炎瓶にして投げつけて逃げたほうが無難そうじゃないか。もっとも、爆発音でゾンビが来たり、その炎が延焼する可能性は高い。火災が鎮火できる方法はないから、それをやったらとっとと逃げるのをお勧めする。

それに、延焼した時に嫌なのは、回収できる物資の劣化はもとより、灰になっちまうことだ。炎を使った戦いは、そこを理解しとかないとかなりまずい。

素直なのは、とっとと逃げとけだ。動きも遅くて、近づかなければある意味無害で、虫取り草みたいに、ゾンビも捕食してくれる。考えようによっちゃありがたい存在かもしれない。

だが、奴らがいる周囲をうろつく時に、植物を見たら殺すつもりでいろ。でなきゃ、お前も干からびる羽目になるからな。

返答乙!
しかし父上とは渋いね風虎君
そんでもってプラゾンの事を語ってるお方は誰なのやら

風虎ちゃんかもしれない
藍ちゃんみたく性別不能なのだろうけど

>>304
いろいろ悩んだ結果。まぁ、幕間は雑書きなので、もろもろ変わるやもですが。
語ってるのは誰だろうねぇ。プランターがいる地域で活動してる生存者ぐらいしか考えてないけど

>>305
性別は当然ながら不明です。



さて、再開しますかね

ハンターがゾンビ狩りに向かおうと外に出た時、研究所側に続く道路から車が走ってくるのが見えた。今の時代、車両が走っていること自体が珍しいことで、この地域で動く車両を持っているのは拠点と研究所だけ。この間ちらっと見たエクスと名乗った若造が運転し、義手の製作を進めていたアリスが助手席に乗っている。

アリスもハンターの姿が見えたからか、車の中で大きく手を振っている。それも、良い笑顔でだ。自分に用があるとすれば、間違いなく義手に関してだろう。出かけるのを止め、アリスがこちらに近づいてくるのを待った。彼女が両手で抱えているケース、恐らくその中に求めているものがある。

「お待たセ! ようやっとできたヨ!」

開かれたケースの中には、2つの義手が入っていた。どちらも同じもので、聞くとスペアだと言う。ハンターはずっと拠点にいる訳ではない、その考慮だろう。問題は、過激な戦闘に義手がすぐお釈迦にならないことを祈るだけだった。

アリスの指示に従いながら、義手の装着をしてみる。片腕でも装着できるよう、可能な限り神経接続装置にシンプルに繋げられるよう設計しているが、すぐ簡単に装着できるというものではないようだ。ただ、ほとんど外す機会はないだろう。ハンターはそう思いながら完了した。

装着した瞬間、いきなりなかったはずの腕の感覚が頭へダイレクトに伝わり、少し気持ち悪さを覚える。我慢しながら義手を動かすよう意識してみると、やや自分の動かす感覚とはズレがあるものの、一定の動作はした。ただ、両手の感覚で不自然だったのは触覚が感じられないことだった。その部分はまだ未開発の状況のようだ。

「でもネ。その代わりすごいのつけたんだヨ!」

そう言うとアリスは小さな薄い鉄板を取り出し、近くの柵に立てかけてから、手をそこに向けて中にあるスイッチを押すイメージをしてみてと言うのに従い、その通りにしてみる。すると鉄板が宙を浮き、義手の手のひらにくっついた。

「驚いタ? 電磁力の機能も付けてみたヨ。指向性にするのがなかなか難しくてネ。手間取っちゃっタ」

そう言う知識がある訳ではないハンターだが、そうそう簡単に電磁力というものが指向性を持たせられるものか。天才とは聞いていたが、少し腑に落ちない驚きを感じつつも、ただそれが実際にできる義手を手に入れたことに変わりはなかった。使い方によっては、今までできなかったこともできることを実感しつつ、イメージの中のスイッチを切ると、鉄板は義手から転がり落ちていった。

「名前はデルフィア。丁寧に扱ってネ」

新たな力の実感に、今日のゾンビ狩りは楽しいものになりそうだとハンターは少し暗い感情を沸き立たせた。

「…そうか」

拠点と保安官のBARを繋ぐ、下水道を使った地下道のルート探索から戻った後、千護に呼び出された放浪者は彼女達が明日、この地域から旅立つという話を聞かされた。

彼に驚きはない。拠点に戻ってエクス達がここに訪れ、アリスは義手をハンターに手渡し、エクスはアビスに関する情報を千護に渡しに行ったことを聞いていた。アビスの情報が手に入れば、彼女達がこの場所に滞在し続ける理由はなくなるのだから、当然の流れだった。

「世話になったね。これから行くとこも、あんたらみたいに友好的な奴らがいればいいんだけど」

彼女たちもまた、長い放浪を続けている者達だ。こんな状況でも争った相手もいれば、そういう現場を目撃したこともある。そんな中でここは彼らが言うように、友好的であり文明的だ。調理された食事が出てきて、安全に眠れる寝床もある。惨劇後における世界で、千護達はここよりもより良い場所は知らなかった。

「…何もなければここは存在し続ける。放浪の途中で近くに寄ったら顔を出すといい」

「はは、それはありがたい話だね」

戻れる場所がある。それも、消滅することも想像できないところだ。すべきことが終わった後、行く当てもなく彷徨わなくて済むことは、間違いなくありがたい。

「あぁ、そっちの物資とか分けてもらわなくていいよ。悪いけど、その為のものは集めておいたから」

都市の処理を進めている彼らを横目に、物資を回収しているのは後ろめたさはあったものの、放浪者はあっさりとそうかといった。少し、何を勝手にと言われるのではないか、という緊張感もあった千護はホッとする。

「…せめて行く前に顔ぐらいは出してくれ。ではな」

いつも通りのぶっきらぼうな態度のようにも見える。ただ、浮かべている表情は心配そうにもとれるが、結局何と表現すればいいかわからないそれを見て、彼なりに名残惜しさを感じている。千護はそう感じ取った。

四百四十五日目

下水道を利用した、地下道からの保安官の住居への連絡通路ルートの探索を行った。完全にルートを確認できたわけではないが、大まかなルートは把握した。後は、そこから逃げ込んだ時に、味方だけにわかるような印を考えなければな。利用するのは、そういった非常時の想定だからな。

千護さん達については、明日にここから旅立つ。彼女達の目的の為、進んでいくことだ。俺には、いや、誰にも止めようはない。もしかしたら、西切さんあたりが取材として一緒についていくかもしれないばな。彼女も、ここに留まる理由はない。真実を知りたいなら、WWPの深部ともいえそうなアビスは、格好のものだろう。

炭窯については、順調に進んでいるらしい。拠点の離れたところ、土手のように土が盛り上がった部分があって、そこを設置場所にしたらしい。穴掘り作業を井門と佐原がして、細かな作業については二人が蒲谷さんを警備したようだ。寒さも厳しくなっていることもあり、一発で成功することを祈ろう。

ハンターは作ってもらった義手で、早速都市で大暴れしてきたらしい。何でも義手としての昨日のほかに、電磁石を使った電磁力を起こして、鉄以外にもある程度の金属なら引き寄せることができる。その電磁力も指向性である一定の咆哮のものしか引き寄せないそうだ。詳しくはないが、磁力というのはそんな風にできたものだったか?

しかし、千護のことを考えると、ハンターも義手が出来たなら、ここを旅立っていくかもしれないな。回収組が探索するエリアのゾンビの処理、いや、というより殲滅だな。そうしていたことで安全を確保してもらえたことを考えると、少し残念ではある。それに、今日みたいに物資も回収してきてもらえるしな。

どちらにしても止める気はない。誰しもにも役割があり目的がある。逃げ出さずに決めたことで、なぜと言うのは無意味だ。

仲間にだけわかる暗号とか聞くと最近じゃジョーカーゲームのスリーパーとか彷彿とするなぁ

【穴掘り】
「蒲谷さーん、どれぐラい掘ればいいっすカ?」

「うん、このドラム缶が埋まるぐらいだから。この形に合わせてくれればいいよ、うん」

「それで、どれぐらいの炭が作れるんですか?」

「多分、15kgぐらいかな。うん」

「なるほど。となると、木を切る量も多くなりそうですね」

「でも、あんまり木を切っちゃうトなくなっちゃウっすよ」

「20人もいないとこで無計画に切らなきゃ問題ねぇよ」

「そうだね。自然の資源については、人間がこうなっちゃってむしろ増えると思うよ。全体としてだけどね、うん」

「ソっすかー」

「穴は交代でだ。先に佐原が頼む、俺は見張る」

「了解っすヨー、蒲谷さん指示頼ムっすー」

「わかったよ。うん」


【ターニングポイント】
「あ、山中さん。いましたねー」

「西切さん、どうしましたか?」

「千護さん達が、ここからいなくなっちゃうと聞きますね。何かご存じないかと」

「えぇ、事実ですよ」

「…なるほどー」

「西切さんは同行される予定ですか?」

「あはは、想像はしてたところでしたけどねー。こう急きょだとどうしたもんだか」

「拠点としてはまだ、ここにいてほしいところです。ただ、行くとするなら止めはしません」

「あらら、もしそうならいいんですか?」

「放浪者さんがそう言っていましたし、私もそれには賛成ですから」

「うーん。ま、出ていくとするなら、その時はちゃんと声をかけますよ」

「えぇ、お願いします」

「(……、ついていく、か)」

>>310
アニメだったかな? こういう世界になったら、身内同士でしかわからない暗号とかっていうのは、
かなり重要だと思う。



西切が付いて行くかどうかはダイス様だけが知っている?
藍もそろそろ居なくなりそうだなぁ

乙!
義手の名前の元ネタはフィラデルフィア計画?だとしたら縁起悪いな……(汗
いや、エルドリッジよりはマシか

エルドリッジって駆逐艦だっけ?艦これにはもう出てるんだろうか

「じゃあ、またね。送り迎えありがと。ほら、ロバート、あんたもなんかいいなよ」

「う、うん。皆、元気で。ぜ、絶対、ゾンビに関して解明するよ。絶対」

そう言って去って行く2人をメンバー全員で見送った後、都市中央警察署エリアへの探索の準備をしている放浪者の下に、ハンターがいつもの恰好とケースを持ってやってきた。伝えられたことはシンプルに、彼もまた拠点を後にすると言うことだ。

放浪者も考えていた状況もあり、見送りは必要か聞くと、必要ないからあんたにだけ言いに来た。とてもさっぱりした回答だった。

名残惜しむ気持ちが、放浪者はあまり湧かない。ハンターが一所に留まるような目的で活動している訳ではない。居る理由がなければ彼はどこへでも放浪するだろう。その目的がいつ終わるのかもわからない、人間を害する変異体とゾンビを全て殲滅だとしても。

出会いと別れ、以前はここまで意識しただろうかと、放浪者は思った。そして、そうじゃなかったことに気づく。正と死が今より希薄だった前の時代。亡くなってから気づくのがオチだった。今はそうではない、目を離した瞬間にメンバーがいなくなることを意識する。別れてまた明日、なんて気楽なものはない。

そんな意味では、この時代の人間が命を最も大事にしているのかもしれない。ヒエラルキーのトップにゾンビが立ち、人間はそこから転がり落ちた。命を繋ぐために、1日1日を真剣に紡ぐ。その意味では良い世界になったと放浪者は皮肉めいた答えを出す。

それじゃあなと、ハンターもまた去っていき、警備組のメンバーもその姿を何でもないように見ている。彼は都市への処理に行くかのような雰囲気だったからだろう。探索から帰ってから、いやその前にどうするか聞かなければいけない人物がいるなと、そのメンバーがいる部屋へ放浪者は足を運んだ。

西切はいつも通り、新しい愛用の弓と矢筒を装備していた。スーツ姿の上に弓矢を装備していると言うのもシュールだが、彼女の正装のようなものだ。本人が慣れたものを着ていた方が、都合がいいだろう。こんな世界だ、TPOを意識する必要はない。

「放浪者さん、どうしましたー?」

いつもの人懐っこい笑顔、ただ、その裏側は見せずつかみどころはない。西切を、放浪者そう分析している。なので、単刀直入に千護達と一緒に行かなくてよかったのか聞く。答えは、ロバートさんは彼女がいれば大丈夫でしょうというものだった。

放浪者もそのことは納得した、ただ気になったのは西切の持つ目的、この惨劇の真実を知ると言うことから遠ざかることでもある。それはいいのか、という考えが雰囲気として出ていたようで、更に彼女はついていくとするなら藍ちゃんが出ていく時になりますかねと、頭に手を置きながら続けた。

藍はホムンクルスとして生まれ、十分な戦闘ができるセンスを持っている。しかし、世間知らずで純粋な部分はまたWWPと遭遇した時に、今度こそ捕らえられる要因になるだろう。前回は自分も捕らえられるというふがいない状況だったが、それでも藍1人で藍を生み出した研究員を探すよりも安全なのは変わりない。

WWPに捕らえられたことで、真実を追うことの恐怖はいまだ消えていない。ただ、そう言う目的を持てれば、恐怖を誤魔化すことができるはず、それが彼女が下した判断だった。

「…そうか」

彼女が拠点にまだ残ってくれることは、放浪者としてもありがたいことだ。西切もまた生存者の中で上位に入る実力があり、弓を使った鳥の狩猟もしてくれている。はっきり言えば離脱されるとかなり痛手とも言える存在になる。

それが先延ばしになっただけでも、いい報告として受け取れることだった。

四百四十六日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。大きなトラブルはなく、警察署についても問題なく処理が進んでいければ、明後日ぐらいに中を調べることができるようになるだろう。ただ、今時点では問題の有無という部分が大きくなっている。

覚がパラノイアが大きく移動したことを察知し、そのことを勝が報告しに来た。距離があるのと、そこまで強く認識できなかったらしく、詳細な位置は不明だが、俺達が今いる警察署エリア内にいる可能性が高いようだ。出来れば、接触することになる前には警察署の探索が終えられればいいのだが。

それに、パラノイアは分類されるコマンダーゾンビの中で、異質と思える動きをする。こちらを認識した瞬間、全力でこちらを排除するような動きだ。それだけに攻撃も苛烈で、油断すれば負傷、最悪死亡する可能性も高い。

千護さん達はいいとしても、ハンターが抜けたのは少々痛かったな。奴なら喜び勇んで処理に手を貸してくれただろう。ただ、勝手に単独で突っ込み、規律を乱す可能性があったことを考えれば、これはこれで良かったのかもしれないが。何とも言えないな。

ハンターが離脱したことは、拠点に戻ってから改めて全員に報告した。納得した者、驚いた者に分かれた感じだったな。ただ、相棒にはそういう大事なことはすぐに報告してくださいと怒られたが。

パラノイア、どちらにせよいずれ相手にすることにはなる変異体だ。出来れば警察署エリアのゾンビをある程度処理してから相手取りたかったが、仕方ない。今後の探索の障害になると言うなら、避ける必要はないだろう。

教員日誌 十一月十二日 林道正綴

今日は蒲谷さんが行っている炭窯作りと炭作りの手伝いをした。折角の機会で、勝も参加できないか浜村さんに確認は取った。残念ながら、今日は警備のシフトということで却下となる。また次回、炭を作る予定はあると聞いている。その時にでも、彼を参加できるよう調整するとしよう。


授業については、こちらは特に記載することはない。覚の少し悩んでいる様子については変化はない。この件はもしかするとパラノイアが関わっているのかもしれない。現在、探索組が活動しているエリアに近づいているという話を聞いている。その為、彼女の能力を使い、常時パラノイアの動向を追っているのかもしれない。


武術訓練については、思っていたよりも勝の成長も早く、藍との実力が拮抗している。もちろん、藍はそれにプラスして、ホムンクルスとの能力を持っている。その部分を差し引いての判断だ。

教え以外にも、仲間同士で競い合えると言うのは良い刺激になるだろう。お互いに切磋琢磨できるよう祈るばかりだ。

11/12 担当勝 朝

千護ねぇ、どっかいっちゃうのか。また来るかなー。

俺も蒲谷のおっちゃんの手伝いしたかったなー。

ハンター、いつもよりいっぱい武器持ってる。たくさん処理するのかな。


担当三間 昼

ロバートさんがゾンビ化について、何かわかればいいね。

後は、道中何もないことを祈るしかないよ。

ハンターさん襲いな。いつもならもうそろそろ戻るのに。


担当フェイ 夜

ハンターさんもどっか行っちゃった(寂しそうな顔の絵)

皆ここにいたらいいと思うんだけどなぁ(悩むような顔の絵)

【炭づくり】
「うん。これでよし。後は火をつけてと」

「なかなか本格的な作りですね」

「そうだね。勝君にも参加して欲しかったけど、うん」

「今は子供も何も関係ないですから。悲しいことに」

「そうかもしれないね。林道さん。うん」

「後は火と温度の管理でしたか」

「うんうん、中の炭になる木を自燃させるんだ。その為にこの作業、かなり重要と資料にあったよ。うん」

「なるほど」

「見張りだけだと退屈だろうけどね。これも冬を越すのに必要だから。うん」

「存じてます。お気になさらないでください」

「ありがとう。まぁ、今日はずっと火の側にいるから、寒くはならないだろうけどね。うん」

「そうですね」


【実地訓練】

「やっぱりまだ、動きに関してタイムラグありやがんなぁ」ドチャ

「こればっかりは慣れるしかねぇんだろうが。まぁ、片手なんぞよりマシなのは間違いねぇし」

「と、次が来たか…。そうだ、ちょっと試してみるか」ポイッ

「………」ヴォンッドス

「お、思ったよりうまく言ったな…。投げたナイフを磁力で引っ張っただけだから、背中に刺さってるだけか。よっと」グシャッ

「ま、ゾンビにゃ有効かわかんねぇが。視覚から攻撃できることを考えれば、略奪者の連中には使えるだろ」

「それに、投げなくても鋭利で引っ張れそうな金属があればいいんだからな」

>>313
西切さんはこんな結果に。藍は、まぁ、自分を生み出した研究員の新しい情報があったら出ていくだろうね。

>>314
キノセイキノセイ。エルドリッジよりはいいと思うよ

>>315
うん。提督は強制引退あったから、最近は知らないねぇ。

乙!
デルフィアの力を一番有効に使えるのは、金属モノの工場か倉庫だろうか?

工場と言えばフレンド
ハンター行くところに一騒動あり

これはフラグが立ってますね……


「納得いかナいっすー」

「また言ってんのかよ」

ハンターさんには良好くらいの性能はあげたかった所だよなー

四百四十七日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。警察署の探索ができる状態に出来たから、明日から内部の探索が可能だ。気になるパラノイアについては接触はないが、側にいると考えて行動をしなければいけないだろう。

また、今回の探索において新しい道具を手に入れる。アタッチメント式のグレネードランチャーで、ライフルにつけるものらしい。井門が喜んでいた。どの道あいつが扱うことになるだろうし、ウェーブナイフ以降で新しい装備だからな。後は、純粋なグレネード弾も手に入ったらしい。

爆発物に当たるもので戦闘時に使えそうなものでは、手榴弾の次手に入ったということか。任務の幅が広がるのは確かだが、扱いを間違えれば被害もゾンビ共も招き寄せる諸刃の刃だ。元々貴重品ではあるが、乱用は避けるべきだろうな。

回収組は商業区西エリアでの活動を開始している。アミューズメント施設が多く、探索組では重要視しなかったため、未探索のエリアになるが、ハンターが大暴れしてくれたこともあって、ゾンビの数は減っているようだ。やれやれ、戦闘用の義手が手に入ったことで更に無茶してなければいいんだが。

後は蒲谷さんの炭焼きが完了した。良くはわからないが、それなりの炭がドラム缶の三分の二にぐらいの量できたと報告を受けている。早速使わせてもらっているが、なかなか悪くない。部屋が完全に暖かいと言う訳ではないが、それでも暖が取れないよりはマシだ。不始末だけはないように気をつけないといけないがな。

ただ、ドラム缶による炭窯は何度も使えるものではないらしい。ドラム缶の材質にもよるらしいが、炭を作る温度に何度も晒されると穴が開いてきてしまうそうだ。そういうことを考えると、本格的な炭窯を作るか、いくつかドラム缶を確保する必要がある。

恐らく炭は何度か作ることになるだろうから、この部分は後々きっちりと検討していかなければいけないな。

レポートNO.113

今日はいい日だな、新しい武器の仲間入りだ。アタッチメント式グレネードランチャー、正確に言うならアンダーバレル式のM系列だな。これで、グレネードガンを持ち運ばなくても済むようになった。わりと重装備で活動してるから、ありがたい重量軽減になる。

それでなくても、研究所の武器開発とかそう言うのは、俺は後回しだからな。そりゃあ確かに、俺は回収できる火器を気兼ね使える訳ではあるけどよ。ちょっと寂しい。

まぁ、それでもウェーブナイフが手に入ってから、戦闘はだいぶ楽になったけどな。人間の中で一番固ぇ骨も、ある程度無視できる切れ味だからな。といっても、バッテリーとあと使いすぎると白ろう病になっちまう。放浪者さんもその機能使うのは最小限で、俺も基本何でもないナイフ使ってるからな。

いうなりゃ、ナイフは一撃必殺の武器ではあるんだが、だからこそのデメリットがつく。今回のグレネードにしてもそうだ。誤射して下手すりゃ建物倒壊させてメンバーに被害が被ったうえ、大量のゾンビに襲われる。なんてことも考えられるわけだ。

使える手段の1つに過ぎない、そこはわきまえておかねぇとな。

後は、蒲谷さんが作った炭、本当に助かるな。各部屋で使ってるせいか、拠点自体もちっとだけ暖かい気がする。まぁ、まだ本格的な冬はまだだ。今のうち使いすぎてなくならないよう、気ぃつけねぇと。

回収組 進捗報告書 11/13  平山源子


活動範囲:
・商業区西エリアの処理
・商業区西エリアのバリケード設置
・商業区西エリアの情報収集


詳細な内容:

商業区西エリアの処理
・ゾンビを5体処理

商業区西エリアのバリケード設置
・今後西エリアで展開していく為の、安全エリア確保のため作業

商業区西エリアの情報収集
・このエリアでは狸森財閥が関連する企業が多く、そちらの調査を進めている


備考:
・情報収集については、このエリア内にある狸森の警備会社の探索が主目的となる
・ただ、ハンター殿の処理の助けがあったとはいえ、ゾンビの数は多数
・合わせて、安全エリアもない為、この確保が現段階の最優先事項となっている
・アミューズメント施設が立ち並ぶため、この地域の回収組の主な目的は情報収集となる

【新エリア突入!】
「うへぇ、ゾンビの数多いス」コソコソ、ヒソヒソ

「泣き言を言うな、探索組の方々の方が常に修羅場なんだ。我慢しろ」ヒソヒソ

「そうは言ってもス…」ヒソヒソ

「幸い、水路があってこのあたりに安全エリアを構築できる。問題はなかろう?」ヒソヒソ

「はぁ…。ハンターさん、もうちょっとこのあたりで暴れてほしかったス」ヒソヒソ

「去った方のことを言うな。十分すぎることしてくれたのだからな」ヒソヒソ

「そスね…。あそことあそこの車、タイヤ大丈夫そうス」ヒソヒソ

「橋のバリケードはアレを利用しよう。とにかく、アミューズメント施設側から流れるゾンビを抑えなければ、安全エリアの確保もままならん」ヒソヒソ

「了解ス。うりゃ!」コソコソ、ドシュ

「まずは1体だな、手早くいくぞ」


【錬浄のちょっとした一日2】

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………?」トントン

「(寝てるのー?)」プルプル

「どうされた…?」

「(あ、起きてるー)」プルプル

「警備代行は務めております故、ご安心を…」

「(う、うん。わかったー)」プルプル

「………」

「(れんじょー、むくちー)」

>>323
金属製品が多くある地域で力も発揮するし、誤れば大変な目にも遭う感じだろうね

>>324
まぁ、もしかしなくてもそうなる可能性は大。どちらも互いのことは認識してるからね。

>>325
いやぁ、一応調べたんだけどね佐原。なんかそれっぽいの無かったからそのまんまなんだよ、名前。
でもまぁ、WIKIには有志の方が「ハイパーズナックルシールド1号」も入れてくれたから。うん。

>>326
限定があるとはいえ、立体起動するハンターさん。デルフィアは彼が拠点に戻る時ぐらいしか
改良の余地はなさそうだからねぇ。

あ、追記ですが。WIKIの方は加筆、修正しました。どの部分かとかは履歴表示で見てくださいな。

乙!
ゾンビの数が多いねぇ……ハンターさんに会えて伝えられれば狩ってくれると思うがw

乙~
フェイさんにも新装備をぉぉおおぉ
そろそろガタが来てると思いますですきっとそうですそうに違いありませんです

グレネードと言えば、放浪者空き缶にいろいろ詰めて炸裂弾的なの作ってなかったっけ?

『出来なくはないけど、多分ダイス様が修羅場ってくれないと無理な状態 覚編』

1人、着流しを着た少女が、荒廃した都市の中を歩く。目は包帯で覆われていて、視界はないと思えるはずなのに、足取りは確かだ。少女は武装しており、日本刀を腰に差している。また、両脇にホルスターをつけていて、1丁ずつ拳銃が入っているのも確認できた。

その目立つ容姿に、略奪者が見逃す訳はない。武装をしているとはいえ、年端もいかない少女でしかも負傷している格好の獲物。その異質さに目をつぶれば。

このあたりを根城にしている略奪者が、手慣れた様子で包囲を完了する。後は、いつも通り視覚から一撃を与えて物資を奪い、今回の場合はそれ以外のお楽しみもある。得られることは確定していない、それでも限りなく得られる可能性は高い。自然と緩みがでる。

大き目な交差点に差し掛かり、そして少女はその中央で止まった。移動する様子はなく、周囲を見るように動く。そして、略奪者の1人1人、包帯越しに目を合わせられた感覚が背筋を奔る。

「このまま通していただけるのであれば、何も致しません。ですが、その邪な考えを実行するというなら、抵抗させていただきます」

澄んだ声が響く。そして、明確にこちらの存在に気付いている。顔が物陰に隠れているところに向けられて、話しかけてきているのだ。緩みはあったとしても、メンバーはいつも通り見つからないよう行動した、いや、そもそも相手は視覚が効かないはずなのに。

理解できない原始的な恐怖が、略奪者たちを襲い、その内の1人がそれに任せてライフルを構える。そして、引き金を絞り、荒い息のまま発砲すると、少女は弾道を飛んでくる方向を理解しているような動作で避けた。同時に、ホルスターから拳銃を抜き出して反撃に発射した1発の弾丸は、銃撃した略奪者の目に滑り込んでいく。

こうなってしまえば交戦は避けられない。略奪者達は一斉に銃撃をするが、素早く駆け出した少女は銃弾がどこに飛んでくるのかやはりわかるらしく、軽々と回避しながら少女は先ほど死亡した略奪者といたもう1人に近づいてくる。

来るな、それはもはや叫びだった。今更ながら、少女に対する異質さを無視すべきではなかった。そう理解するにはあまりにも遅すぎる、眼前に迫った少女は拳銃を捨て刀を引き抜きながら――いわゆる、居合を模したもの――左の腰から右胸部を斬りつけた。肺の奥から液体が沸きあがる感覚と、力が抜ける感覚を味わいながら、また1人、略奪者は地に伏す。

少女は物陰に隠れ、銃撃は止む。これで略奪者の数は3人になった。手負いで年端もいかない、いや、その認識はもう誤りなのは重々承知している。だが、あの見た目でこんな戦闘力を有しているなんて、誰が想像できたか。

「これ以上の戦闘の意思はありません。引いていただければ、私もここを去ります」

略奪者の2人は、それを納得して逃げ出そうとして、残り1人がふざけんなと少女に突撃していく。死んだ略奪者の中に、唯一残った兄がいた。そのことで冷静な判断を欠いたのだ。

逃げ出そうとした2人も制止しようと声をかけるが、もはや耳に入らない。少女も諦めたように物陰から姿を現し、大きな工事用のスレッジハンマーを持ってくるその略奪者に左手を向けて、ごめんなさいと呟く。何かが頭をぶつけられたようにのけぞり、そして倒れた。

その略奪者の身体そのものに、異常のようなものは見られない。ただ、口から泡を吹き、視点が定まっていない。

「…運が良ければ、意識は戻ります…。そこにいるお二方、この方の介抱をお願いします」

刀をしまい、拳銃を拾いなおした少女はそれだけ伝えて、また歩き出してそのエリアを去っていった。残されたのは2つの死体と、1人の狂乱者、恐怖に怯えた2人の略奪者達と――。

「う”う”う”あ”あ”あ”ぁ”…」

その戦いの騒ぎを聞きつけて、近づいてくるゾンビの群れだけだった。

悟頭市……って所か

こんな時間に乙!

>>333
楽しそうにきてくれる彼が想像できる

>>334
フェイ用の新武器かぁ。なんだかんだで格闘スタイルなのよね、彼女。

>>335
うん、作っておりますが、一応グレネードというより、安全面で難がある炸裂矢ってところだからね。
カテゴリー的な違い程度に認識してくださいな。まぁ、しかも井門じゃなくて一ノ瀬か西切の装備品に
なっちゃうし。



上記幕間ですが、まぁ、一応未来の一つとしてはあり得ます。ダイス様次第なので。
(なんで単独でいるのかとか、>>1の妄想だから知らんけど)

この覚さんの能力はこんな感じ


共通感覚 最上級(ミュータント):
相手の思考、視覚、動作がすべて読み取れる。範囲は広範囲に及ぶ。

音響反映 最上級:
音の反響による位置認識を得意とする。たとえ目が使えない状況であっても、足音程度の音で
周囲の位置を把握できる

武術訓練 中級:
武術の覚えがある者から訓練を施されている。戦闘時に有効な判定が出、一部技術が必要な
武器も扱える。

頭脳共振 最上級:
共通感覚の応用で、相手の思考に自分の強力な思念をぶつけ、意思や人格を吹き飛ばすことや、
自分の意のままに操れる。ただし、連続して使用する場合、自身の身体に負荷がかかり場合に
よっては死亡する。

銃器の扱い 中級:
下記の扱いに一通り慣れている。特殊な火器でない限り、通常の利用は可能。


まぁ、本編の覚さんは持ってないのばっかりですけどね。ちなみに、音響反映の能力は記憶が
正しければ存在します。目が見えない方がタンキング(だったかな)で音を出して、その反射
する音で何があるか判断して、健常者張りに歩ける映像が元ですね。


とまぁ、昨日は酔っぱらったので、その分はこの幕間にて。本日分は夕食作ったりなんだり
してから投稿です。

>>337
覚、あんま業で歩き回ってたのか…。

乙!
覚ちゃんがこうなったとして、問題は日本刀の手入れが出来ないことかな。危ないし
しないでいるとすぐ切れなくなるみたいなんだよなぁ

警察署の探索については、ゾンビの数は多かったものの、想定していたよりも変異体の数が少なかったこともあり予定より早く制圧に成功した。放浪者は今、各エリア探索後の集合場所として指定した警察署入り口で見張りをしていた。

先ほどは言った警察署内も、やはり雑然としていた。すでに白骨化しているものが多く見られ、ここも避難所として使われていたことを想像させる。もっとも、それよりも多いのは自分達が処理したゾンビの数の方ではある。

どういう理由で死んだかはわからないとはいえ、白骨化による死がそれなりにあると言うことは、錬浄のようにゾンビ化現象に耐性のある人間は、それなりにいた可能性があるのか。

「…考えられるか」

思い付きのような発想ではあったものの、錬浄の例を出せば全員が変異する訳ではないことははっきりしている。それなら、惨劇当初はそういう、適応者というような存在はそれなりにいたのではないか。そして、死んでから食われてしまったか、ゾンビ化したのか。

以前どこかで、感染力が高いウィルスがいくら蔓延しても、総人口の1割は免疫による耐性があり、打ち勝つことができると聞いたことを思い出す。変異については、ウィルス性感染が最も有力だったものの、ミュータントになった者達の血液を、礼の装置で検査結果では、ウィルスによる影響があったという情報は出なかった。捨てきれるものではないが、ウィルス性の可能性は低い状況の今、当てになる知識かはわからなかった。

警察署外周を探索していた井門が、嬉しそうにして集合場所に一ノ瀬と共に戻ってきているのが見えた。手に持っているのは大型の銃と、首に弾倉のベルト状になったものをかけている。

「ようやっと見つけましたよ。機関銃、ヘビーマシンガンってやつです」

銃を見させてもらうと、弾倉の部分が箱状になっており、そこに井門が首にぶら下げている弾薬が入っていた。重量はかなりあり、持ち運んで撃つのにはもちろん向いていないものだ。詳しくはないが、固定銃座といったものに使われる銃のようだ。

やはり初期の防衛地点だけあって、まだ有用な物資は見つかるようだ。他にも同じ銃はあったらしいが、劣化が激しく使えそうな部分を組み合わせてできた唯一の1丁と井門は言った。

「一ノ瀬サん! 早く来てクれっす!」

いつものようにどこかの階から飛び降りてきたのか、佐原が慌てた様子で玄関入り口にやってくる。戸惑っている一ノ瀬にとにかく急いできてほしいと抱きかかえる。慌てて放浪者と井門が追いかけると、飛び降りた位置であろう3階の窓に飛び込んでいるところだった。

放浪者は井門に警備の代わりを依頼してスパイダーウィップ・ツィンズを使って、同じ窓から侵入する。2人の居場所は佐原が騒いでいるおかげで、どの部屋にいるかわかりそこへ飛び込んだ。中にいたのは、狼狽する佐原と一ノ瀬と、彼女を補助する山中がいた。

一ノ瀬が治療しているのは、簡易に作られた場所に横たわる、見たことはない男の生存者だった。

簡易の治療パックの道具を使い、出血がある傷口を縫い合わせている。麻酔薬のおかげで痛みは薄いからか、それとも衰弱が激しいからか。反応は鈍い。

傷口からすると咬み傷ではないが、どこかひっかき傷のようにも見える。一通りの治療を終えた一ノ瀬はそう診断し、今の状態は動かすのは非常にまずく、このまま死ぬ可能性すらあるということだった。

衰弱と治療を受けたことでの混沌状態なのか、男はそのまま眠りについている。騒ぎを聞きつけて井門以外のメンバーも部屋に集まって事情は把握済みだ。

「どこにも連れて行けないなら、どうするんだぞ?」

平山とフェイ以来の新しい生存者。みすみす死なせるには惜しいのと、何か情報を聞き出せるかもしれない。だが、傷口が緑色の変色はなかったものの、変異する可能性はある。その上、パラノイアが付近にいる恐れもあって、もし見つかった場合の危険性は大きかった。

「…全員、今日ここを仮拠点とする。バリケード補強と設置、外周の処理にメンバーを分ける。一ノ瀬と山中さんは引き続きこの人間が変異しないか看ていてくれ」

それでも、放浪者はさも当然と言った様子で、全員に指示した後持ち運びの無線を使い、拠点にいる警備組へ今日は戻れない旨を報告した。

警察署の防衛強化などの任務は、幸い陽が沈んだぐらいに終わった。

モンキーゾンビなどの侵入が予測できない変異体用のバリケードは最低限してある。大丈夫とは言えないが、何とかするしかないだろう。

1階の玄関入り口に見張りはEVEともう一人、倒れてる生存者の見張りに2人、残りは別に作った休憩所で休みを取るローテーションだ。

幸い、非常食として持ってきていたヒマワリの種がある。食料は大丈夫だが、冷え込みが少しきつい。

一応仮眠室から持ってきたものはあるから、横にはなれるだろう。

多少の明かりと、ちょっとした暖かさ確保のため、油を入れた更にこよりを使って火をつけている。不始末に注意。
(千護さんがやっていたのを参考にしている)

警備、特に異常はない。こういう時、疲れを知らないEVEは非常に助かるな。

生存者、未だ起きる様子なし。生きてはいるのだが、どうなるかはわからない。

11/14 担当浜村 朝

今度は警察署か。何かしらあればいいんだけどね。

まぁ、見つかるとしても武器とかなんだろうけど。


担当三間 昼

武器はもうたくさんある気はします。火器庫見た時いろいろありましたし。

生存者発見。浜村さん報告! (かなり荒々しい筆記)

放浪者さん達が戻らないのって、初めてじゃないかな。


担当平山 夜

生存者、略奪者の類でないことを祈るばかりです。

しかし、彼らが戻らないと、拠点も広く感じられます。

何事もなく、戻られるといいのですが。

『行商』
「まさか本当に来てくれるとは、思わなかったよ」

「移動販売でございますので、お客様がいるところであれば、どこへでもお伺いいたしますよぉ」

「取引は成立でいいね?」

「はい、DJフレンド様。またご機会がございましたら、よろしくお願いしますぅ。じゃあ皆さん、次なる販売先に行きますよぉ」

「……。行ったね」

「本当、あいつらにここの場所知られて良かったのかよ。DJフレンド」

「本音はイヤだよ。でも、こういう交流がないと、立ち行かなくなるのは目に見えてるからね、ミーナ」

「はー。放浪者の奴らが近場だったらなぁ」

「世の中ままないものだよ。こういう取引手段、不定期とはいえ得られただけ、良いと思わないとね」

「…。戻ろうぜ」

「うん、そうしよう」


【生物兵器2】
「………」クー

「…悪いが、拠点に戻らないからご飯はあまりない」

「………」クー…

「(わがまま、だめ)」ワウ

「………」ビクン

「(皆、腹減り、お前、腹減り)」フン

「………」

「(一緒、我慢)」

「………」クッ

「…もうそろそろで見張りか、2人ともついてこい」

「………」クゥ!

「(ボス、待って)」タタタタッ

>>340
まぁ、メンテナンスとかは誰かいないと無理だからね、覚。ぶっちゃけロマン妄想だからいいんだけど。

でも、覚ってこうなれるポテンシャルは秘めてるとは思うんだけどね。対人だと、この上なく凶悪な存在。

乙!
重傷な生存者とは、また危ういものを……
ところで本編の覚ちゃんがサトリイチ状態な自分の夢を見たらどう思うのかね?w

おっつ~

新映画  『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』  なwにwこwれwww

>>347
まぁ、この度自由という判定をいただけましたのでね。それがまぁ、今しんどい状態にしてるんだけど。

覚は夢を見まくるのか。覚醒状態でも眠る際の処理とかもできてて夢あんま見ないとか、そんなのは想像できるけどね。
見てもあんまり悶えたりしないかも。勝にはちょっと恥ずかしそうに言いそうだけど。


>>348
おろ? リメイクでもあるんかな? シュールな映画らしいね。



さてまぁ、ダイス様がある意味空気読みすぎな判定出したので。ちょーっと、時間食いそうだっていうか、今日で449日目書けるかな…

ナイフ使いの策は成功していた。姿と半端な攻撃を続け、暴走族の連中の精神を摩耗させることと、総長をメンバーから引き離し、この廃倉庫の中で1対1の戦いに持ち込むこと。そこまでは、考えていた通りだった。想定外なのは、やはりこの集団の練度とそれを統率できるほど純粋な力を、目の前の男が持っているということだった。

奇をてらう投擲したナイフはすべて持っている警棒で弾き飛ばす。避ける動作は見られない、自慢の身体能力を前にガンガンと突き進む、良くいるタイプだとナイフ使いも思っていた。うぬぼれ、それはある。だが、相手は間違いなく自分の力量に自信と多くの経験を持っている。

全てを薙ぎ払うような音共に、ナイフ使いに警棒が襲ってくる。総長とは対照的に身軽な動きで後ろに飛んで回避して、そこにあった木箱の上に乗った。

「よくも俺達をコケにしてくれやがったなぁ、おい?」

修羅場を潜り抜けてきた者だけができる、殺意を集中して迫る目線。前の時代、半端にチームに染まっていた時、抗争が起きた相手の誰かが、そんな目をしていたような、忘れたはずの過去が流れたような錯覚を覚えた。その隙に総長は飛び跳ねながら右足で前蹴りを放ち、腹部に激突した勢いでナイフ使いは後ろに吹っ飛んでいく。

一撃は与えたわけだが、総長は忌々しそうに舌打ちをする。蹴りの感触が明らかに軽かった。当たる瞬間に、身を引いたな。それを証拠に多少苦悶の表情を浮かべながらも、ナイフ使いはすぐに立ち上がった。

「ひひひひひ、痛いねぇ…」

それは、総長も初めて聞く意味を持った言葉だった。いつもはひきつった笑い声しかできないのかと思ったが、まともな声を聞いて妙な安心感を総長は覚える。だが、それも無意味だ、何にしてもダメージを負わせたのは間違いない。次こそは致命傷を負わせる勢いで、彼は突っ込んでいく。

避けられると言うこともあり、力加減があったのだろう。潰せる状況が高いとなった今、重い物体が空気を割く音がより高い。乱雑に置かれた木箱の蓋を盾にしても、あっけなく砕いてくる。

「おうおう、どうしたよ。おらあ!」

防戦一方のナイフ使いに、警棒だけではなく徒手による攻撃も織り交ぜてくる。回避しきれず、たびたび防御して吹っ飛ばされた。勝敗は、ますます総長側が濃厚だった。

互いに息は荒い。これ以上続けば疲れで戦闘はもとより、ゾンビと遭遇した時にうまく処理できなくなる。それ察したのかナイフ使いは、更に強く後ろに飛んで距離を稼いだ。

今彼がいるのは、後ろが壁で、左右に大きな木箱が積んで置かれている。言うなら袋小路のような場所だった。総長もそれがわかって近づいてくる。勝利を確定させるために。

投げる訳でもなく、ナイフを取り出し、投げの構えを取る。そして放たれたナイフは、総長、にではなくピンと張ってある紐を断ち切った。その瞬間、一番上に積まれた左右の木箱の蓋が今2人がいる通り道に側へ開き、ナイフが総長の上に降ってくる。

追い詰められた時に使えるトラップとして、ナイフ使いが準備していたものだ。そして、結果がどうなるかも見ず、左側の木箱を飛び乗っていき2階部分の窓を突き破って逃走した。


騒ぎを聞きつけて暴走族のメンバーが駆け付けた時、先に到着した長身の男が彼を諫めていて、そして当人は不満そうにしているところだった。だが、メンバーが来てくれたことは嬉しかったのか、よぉ、てめぇらと手を上げて応える。

怪我をしている様子はない。流石に避けたのだろうが、特攻服にいくつかの穴が開いている。その程度で済んだ、というのが彼の実力なのだろう。

「…。もう満足しただろう。次の場所へ行こう」

直接戦って総長にも分かったことがある。次にやりあったとしたら、何を仕掛けてくるのかわからない。それに、物資も心もとなくなってきていて、メンバーの不満も溜まりつつある。

落とし前をつける、という思いはいまだあるが、勢力の長として判断しなければいけないことは、わからない男ではない。

「胸糞わりぃが、しゃあねえわな」

その一言で、メンバー全員は胸をなで下ろした。

朝。昼ではなく早朝でもない微妙な時間帯。回収組の2人がそろそろ任務のため、外へ出ようとした時だった。勝が、覚を連れて外へ出ようとしている。

平山もフェイも、覚については本当に数える程度しか見たことがない。彼女はほとんど室内にこもりきりで、話す機会すらもなく、ましてや外に出るところも想像できなかった。フェイがどこに行くのかと聞くと、放浪者さん達の下へと、毅然とした声だった。

「何を言っているんだ。危険すぎる」

平山が言うのは当然だった。放浪者と山中がちょくちょくと覚に会いに行っているところと、ただの障害者を危険性がまだ高い拠点に居させるはずはない。そう言う部分から何らかの力があるのは想像していた。だとしても、それでも目が見えないと言うデメリットはあまりにも大きすぎた。

少し、考えを巡らせてから、仕方ないという様子で覚は目なら見えます。勝が、私の視界になります。お2人のも見えますよ。その言葉を証明する為に、2人がいる方に顔を向けてみせた。

「大丈夫だ、美弥ねぇなら、安全な道わかるから」

そうは言っても、勝の緊張は隠せていない。都市に向かうからというのはわかる、ただそれだけとは思えない様子。それにまず、どうして放浪者のところへ行かなければいけないのか。フェイが2人を止めている間に、平山はその部分が気になっていた。

そして騒ぎを聞きつけたのか、浜村が家の中に入ってくる。

事態はより深刻の度合いを深めていた。負傷している生存者を抱えている探索組が、パラノイアに探知され包囲されつつあると言う話だった。平山とフェイは遭遇したことはなく、少し本当に存在しているのかいぶかしのと同時に。

「(まさか、心が読めるとはな…)」

そのことを告げる覚は、とても申し訳なさそうにしていた。フェイはなんで教えてくれなかったのと不満げだったが、平山は理由を即座に理解する。この拠点の調和が成り立つのは、彼女の存在が大きいのだと。それに、外部から人間がやってきても、敵かどうかさえも即座に判断できる。これ以上なく安全で、これ以上なく恐ろしい存在。リーダーの2人が彼女について深く触れないのも頷けることだった。

そのことを考えていた平山に対し、覚は寂し気な笑顔を向ける。何事も筒抜けである以上、隠し立てしても仕方ない。それに、今ので明確にそうなのだという確信が持てる。最悪なことに、その確信は探索組の危機も肯定することだった。

「持ちこたえられそうにないのかな、うん」

仮に2人が出ていくとすれば、警備組の人数も減る。回収組は残ってもらうか、それともついていってもらうかの判断材料の為、状況について聞く。詳しくは言わず、ただはっきりと一刻を争う、シンプルなものだった。

「……。平山、フェイ、悪いけどあんたらもついてって。こう言うのは、嫌いだけど。覚を失うのは絶対に避けなきゃいけない。蒲谷、サンマ、悪いけど無線で今の状況研究所に伝えて人員寄越せって怒鳴ってきて、聞かなきゃあたし代わるから。あ、あと保安官とこも連絡! 急いで!」

蒲谷と三間が無線機のあるテラスへ走っていく。それを見てから、更に浜村は4人に対して時間ないならあんた達も急ぐと急かしたてる。

覚の先導のまま、4人が拠点から離れていくのを彼女は見守る。ここにいるのは、自分、蒲谷、三間しかいない。あの4人以外は全員探索組として出払っている。もし、その探索組が全滅する事態が起きたら。

「あたしらのいる意味、奪わないでよね。放浪者」

どうせ交渉はもめるだろうと判断していた浜村は、無線機に向かった2人へ続く形でそれがある場所へ向かった。

黒い黒い意識の中にいる。生存者はそう感じていた。身体が冷たくなる感覚を味わいながら、眠りにつくかつかないかの時に、誰かの声を聴いた気がした。いや、今も聞こえている。黒い意識から浮かび上がるように、目を開けると見慣れない天井が広がっていた。

起き上がろうとするも、身体は力が抜け切ったように重い。そして、なぜこうなっているかも頭が回らず、気付けたのは手足も自由に動かせないと言うことだけだった。

「良かった。目が覚めたんですね」

若い女性が喜んだ表情で近づいてくる。もちろん、見たことはない。そもそも、今この世界に知り合いがいるかすらも怪しい。惨劇後はうっと腐った人間のわかりもしない表情ばかり見ていたせいか、笑顔の意味がまったくわからなかった。

女性は失礼しますとかけていた掛け布団をどかすと、冷気が体を覆い反射的に震える。怪我した個所を見ているのか、変異兆候なし、再出血無し。良かったと安堵を漏らした。

「お辛いかもしれませんが、お話がございます」

白衣を着て、奇妙な足をした女性。恐らくはさっき自分を診た人間よりは年上だろうという感じのたたずまいだった。話があると言って、その服装から自分を最初に見たのはこの人なのだろうかとぼんやりと思った。

「貴方には感染の恐れがあります。その為、手足は一時的に縛らせていただきました。このことは、ご理解ください」

言う意味が分かったとしても、見も知らずの人間に縛られているのは、理解しきれるものではない。それに、怪我による衰弱で身体がうまく動かせないと言う状況も不安を煽る。

「貴方はまだ動かせる状態ではありません。ここよりも安全を確保できている場所に運びたいところではありますが、今はまだここで安静にしてください」

敵意はとりあえずない、ちょっとした安心と怪我による消耗で意識がまたうつらうつらとしてくる。それに気づいた若い女性が、自分に掛け布団をかけ直す。また、黒い黒い世界が、自分を覆い始めた頃。

「…まずい、パラノイアだ。かこ―――」

新しい声の主が、緊迫した様子で何かを言った。そのあたりで生存者は意識を手放した。

ここまで。流石に寝ます。やっぱり書ききれなんだ。

暴走族とナイフ使いは決着つかずであんな結末になりました。だってどっちも判定ファンブラないんだもの。


後はなんで、こんな負傷者抱えた状態で上位変異体がコンタクトする判定にしますかね、ダイス様。

>>350の訂正(これ以外にもいっぱいあるけどね)

×投げる訳でもなく、ナイフを取り出し、投げの構えを取る。そして放たれたナイフは、総長、にではなくピンと張ってある紐を断ち切った。その瞬間、一番上に積まれた左右の木箱の蓋が今2人がいる通り道に側へ開き、ナイフが総長の上に降ってくる。

○ナイフを取り出し、すぐに投げずにその構えを取ってから、放つ。放たれたナイフは、総長、にではなくピンと張ってある紐を断ち切った。その瞬間、一番上に積まれた左右の木箱の蓋が今2人がいる通り道に側へ開き、ナイフが総長の上に降ってくる。

乙乙!
ヤバイなこれ、本当に圧倒的ヤバイ状況だ。もう負傷者ほっといて撤退戦に突入した方が良いんじゃないか?そんでその流れで覚ちゃん達と合流出来るのが現状で一番理想的と思えるが
ハンターさんもどうにか来てくれないものか……

おっつ!

放浪者なら間違った判断はないとは思うが
負傷者を見捨てる場合・・・一ノ瀬がなー

ここまで明確なピンチははじめてじゃないか。

放浪者が山中と一ノ瀬にパラノイアの報告を伝える少し前、普段は連絡が入らない無線機から保安官の声が聞こえた。内容の一報は、これからは覚達を連れてこちらに向かうと言うことと。

『…パラノイアに察知されたか』

予想してなかったと言えば嘘だ。放浪者はそこまで迂闊な男ではない。昨日の指示したバリケード敷設と周囲のゾンビの処理を急いだのは、そう言った事態も想定してのことだ。幸い、警察署は背丈より少し高い塀で囲まれた作りになっている。懸念は、出入り口には門はないのと塀の一部が崩壊していて、バリケード敷設と補強はしたが、崩壊して侵入されるとすればそこだろう。

『お前さんがダメってんなら、とりあえず俺だけいくつつもりだ』

以前のショッピングモールの件を考えると、覚の説得は難しい。いや、一種の全知である彼女とは、会話することは意味をなさない。望むように話をすることができる相手を、誰が説得できようか。

それに、覚がしようとすることに、1つだけ放浪者は心当たりを思い出しきる寸前で、それを振り払った。相手は思考が読める、少しでもこちらの策を知られない最善の方法は、知らないと言うことだ。

『…わかった。いつ向かうかのタイミングは任せる。切るぞ』

認識したなら、いつまでにこちらに来るかもわからない状態にするしかない。いつ来るかわかるなら、その時に周囲を警戒すればいいだけだが、いつ来るかわからなければ常時警戒するしかない。

覚の能力からコマンダーゾンビ自体が持つそれは、おおよそ掴んではいる。操れると言っても多数のゾンビを操った状態なら、大ざっぱな動きしかできないものと想像はできた。それなら、コントロールの集中をいかに乱すかが、処理の鍵になるだろう。パラノイアも、この考えが該当していることを祈るしかなかった。

「…俺が知っている限りの情報は以上だ」

本来ならば、処理することが決まった段階でコマンダーゾンビについて知ることを、メンバーに教える予定だった。それを今この場で急きょ説明することなった訳だが、話す内容を決めておいたおかげか、それはスムーズに終わった。

放浪者はその事と、今回の作戦も立案していた。警察署の防衛班と、外に出てかく乱する班に分けて防衛をする。また、パラノイアのこちらの思考をすぐに読めないようにするため、基本は2人1組でそれぞれ離れて任務を遂行すると言うことだった。

もっとも危険性の高いかく乱する班には、佐原と藍が選ばれた。ミュータント化、ホムンクルスというそれぞれの種の違いから、通常の人間よりかは思考は幾分読みにくいはず、という予想が理由だ。そして、もう1人当然のようにその班の任務を実行するのは、放浪者だった。

それもまた、シンプルな理由だ。いくら思考が読めたとしても、誰も放浪者のスパイダーウィップ・ツィンズを使った動きについていけない。それがゾンビ、いや、変異体であっても変わらない。

こういう話には怒る山中も、そこまでの危険を冒さなければいけない相手、という事態と受け止めているのか。一言、無茶はしないでくださいと放浪者にかけた。

「…一瞬も油断するな。相手はすべてわかっていると想定して動け。じゃなきゃ、死ぬぞ」

いつもの無表情で、いつも以上の真剣さで死を伝えられたことで、全体にピリッとした緊張が奔った。

話の後、各班に分かれて任務の実行を開始した。井門のペアの相手はEVE、2人の持ち場は警察署1階ロビー。塀かバリケードを破られた際に、一気に侵入してくるであろうこの場所で、設置した機関銃を用いて可能な限りゾンビの処理をする。

放浪者は誰にも覚達がきていることは伝えていない。彼はかく乱する班は、少数で行動してコマンダーゾンビの察知を分散して警察署の防衛を楽にする役割、防衛班は察知の分散と同時にコマンダーゾンビを処理するかく乱する班のための囮の役割、という内容で作戦を説明している。

機関銃のほかに、EVEが1階ロビーの役割をになったのはアンドロイドであることだ。流石の覚でも、監視カメラといった類のものの映像を見ることはできない。それは、言い換えるとただのコマンダーゾンビも同じことになるはず。EVEの存在がわかっていたとしても、視界が見えなければ相手としては厄介だろう。それに、EVEが持つ大きな盾も、侵入を遅らせる役割として重要なものになる。

2人の役割が失敗すれば、警察署は瞬く間にゾンビで埋め尽くされることになる。最重要の持ち場だった。

「…EVE、お前は今の状況、怖かったりするか?」

いいえと返ってくる言葉に、それもそうだろうなと納得するしかなかった。EVEは与えられたものをこなすだけで、それ以上のものはきっとない。自律して行動できるところもあるが、根本は変わらない。

井門は、言葉通りに怖さ。いや、細かく言うなら恐れを感じていた。彼は守りたいと思っていたものを、壊れていくところを見続け、そして気づけば失っていた。今いるメンバーは、当然守りたいと思っているものだ。それをまた失ってしまう、恐れ。

「OK。セッティング完了。後は可能な限り、バリケード越しで処理しねぇとな」

段々とゾンビが集まり、塀ごと壊す勢いでバリケードを叩いている。中にあった掃除用具のモップにナイフを取り付けた槍を持ちだし、気休め程度の処理に井門は向かい、EVEはその後ろをついていった。

>>356
放浪者の判断は、囲まれた時点で撤退はできないという判断だね。行動を理解される以上、安全確保している場所で
耐えたほうがマシという感じ。もちろん、耐えてどうにか対応する手段がなかったら、撤退せざる得ないけど、
生存者は、どうするだろうね。

ハンターさんはもう近隣におりませんでなぁ…。いたらいたで無茶しそうだけど。

>>357
まぁ、一ノ瀬は騒ぐね。信条的にしゃあないんだけど。

>>358
ほんとにねぇ。この展開になった軽い裏話は後々にでも。



長い一日になりそうだいろいろ。おやすみ。

乙!
せっかく書いてもらったパーカーと族長の痛み分け戦も、薄くなるのは仕方ないよな。これはなww

西切は人数の関係で1人での行動を余儀なくされていた。もちろん、純粋な1人ではない。側には小間城と風虎がいて、配置はまた眠りについた生存者がいる部屋がある、3階の廊下。彼女はその位置で変異体を得意武器である弓矢を使って狙撃、処理するのが目的だ。

ただのゾンビだけなら、警察署のバリケードが破られることは考えづらい。まずいのは、バリケードを破壊する可能性の高いマッスルゾンビ、塀を乗り越えてこれるモンキーゾンビとジャンピングゾンビ。もっとも最悪なのはスプレーゾンビが紛れ込むことだが、来たとしてもそれを抑える方法が不明な今、そうならないことを祈るだけだ。

与えられた双眼鏡と裸眼を交互に使い、変異体を探す。所有している矢の数はゾンビの数に対して足りない。普段の探索なら、よほどの位置でなければ使用した後に回収できるが、今の状況はそれも望めない。つまり、こちらにとって危険因子となる存在、変異体の処理が優先となるのは当然の判断だった。

ただ、もしかしたらという予感はある。もし、パラノイアがある程度の知恵を持っている。普通のゾンビでも破壊させる策を持っている可能性は、あり得る。コマンダーゾンビの大きな特徴は、その能力よりも知恵があると言うことなのだから。

風虎が心配そうな鳴き声を出したが、目は向けない。自分の視覚に入ったものも、パラノイアにとって優位に働く可能性が高い。見定めるのは、近づいてくるマッスルゾンビの姿だけだ。

弦を絞る音が、静かな廊下に響く。西切の目はメンバーの誰も見たことがないほど、射抜く鋭さを持ち、弾かれた音共に矢が放たれた。

林道と錬浄は警察署裏口にて待機していた。こちら側には丈夫な鉄製の門があったが、格子状になっていてそこからゾンビ達が手を伸ばしている。もちろんその手前にバリケードは施しているが、予断は許さない状態だ。

2人も攻撃のために開けた隙間から、急所の頭部を狙い処理しているものの、数が減る様子は一切ない。むしろ増えていると言っていいだろう。もし破られれて即座に裏口へ戻り、施錠できなかった場合、死ぬしかない状況だ。

いったん処理を止め、休憩のためにバリケードから2人は距離を取る。ガンガンと鉄格子を叩く音が、体を休められても精神に訴えかけ妙な疲れを感じさせる。それを誤魔化すために、携帯していたペットボトルの水を一口林道は飲んだ。

「ここまで厄介とは思いませんでしたね」

都市中央高速道路エリアパラノイアと接触して戦った際は、すぐにエリア外から脱したことで、相手が追撃を仕掛けてこなかった。しかし、今回のようにすぐに出られない状況に陥り、その攻撃がここまで激しいものだと林道は理解させられた。

一方の錬浄は、いつもの険しい顔をさらに色濃く染めている。彼がゾンビを処理してきたのは、そうなった者達の供養の為、このような姿にさせられてしまった上、同種のゾンビに酷使される。その事実が、コマンダーゾンビという存在に対して、強烈な嫌悪感を覚えさせている。

何かが着地する。居たのは、ジャンピングゾンビの姿だった。気づいた瞬間には、林道へ飛びかかっている状態で、彼はとっさに―――。

戦いは始まっている。生存者はいまだ深い眠りについており、目覚める様子は見えず深く苦し気な呼吸を続けている。その間に、一ノ瀬が再度診察してみたが、まだ動かしていい状態にはなっていない。悪化していない様子だけが、唯一の心の救いと言えるかもしれない。

変異の兆候についてもその様子はない。あの初期の避難所の手帳からすると、昏睡状態か激しく暴れる状態になることを考えると、純粋に負傷だけの状態とは――確定ではないとしても――考えられる。

一ノ瀬が持つボーガンの矢は、すべて西切に渡している。先ほどからも弓を射る音が聞こえていた。まだ、内部には入られていない状況のようだ。ただ、必中とも言えるレベルの腕を持つ西切が、こうも多く矢を射るということは、多くの変異体がやってきているのか、それともパラノイアの影響によって狙いが避けられている。嫌な予感しか浮かばなかった。

「放浪者さん達がどうにかできるまに、耐えきらなければいけません…」

山中は、祈る気持ちで呟く。2人の役割は生存者の看護と防衛だが、警察署のバリケードが破られ、時間を稼ぎつつ全員がここの部屋へ戻り次第立てこもる。そして、この部屋のバリケードも破られた時に最後のあがきをする。体力を使わず温存しているのは、その為だ。

その機会を与えられないことが一番いいことだが、かく乱班の対応に時間がかかれば、その可能性は十分にある。

もはや2人は、放浪者達がうまくいくことを祈ることしかできなくなっていた。

佐原と藍は、警察署最寄りにある5階建てのビルの屋上にいた。放浪者の姿は、いつも通り見えない。2人は止めたが、いざとなったらスパイダーウィップ・ツィンズで逃げるとだけ言い、単独で斬りこんでいった。山中が知れば、激怒では済めばいい。もちろん、生きていればという前提での話でだ。

「まったく、あいつは無茶苦茶だぞ」

不機嫌そうに言う藍をなだめながら、佐原はその行動自体は理解していた。コマンダーゾンビであろうとなかろうと、ターゲットする相手が分散されたらやりづらくなる。もちろんそれは個々の危険性は大きく増す上、1人であればなおさらのこと。

「だいぶ、警察署に集まったミたいっすな。そろそろ俺らモ行動開始っすヨ」

かく乱班のコマンダーゾンビを探し出し、処理すること。そしてその工程で、ゾンビも同時に処理して警察署へ向かうゾンビ数も減らす。無茶苦茶だが、やらなきゃいけないことだ。

佐原は藍を背負い、藍は足を変質させて自分を佐原に固定する。それが終わったのを確認してから、佐原は屋上から飛び降り、向かいのビルの壁を蹴って三角飛びならぬ三角降りをして着地する。すでに通りにはわらわらとゾンビが集まっていた。

躊躇なく、佐原はその中を突進して藍は両手を刃物状に変形させて、通りすぎざまにゾンビを切りつける。強烈な脚力を持つ佐原の動きに、ゾンビは反応しきれず彼等が通り過ぎた後には、処理されたゾンビが移動経路をなぞるように倒れていく。

だが、これが目的ではない。2人がすべきことは、この元凶のコマンダーゾンビの処理なのだから。

サポートチームは、部屋の中に飛び込んできた野木とアリスから情報を聞き、急いで都市中央警察署エリア内の情報を調査していた。エクスはいつもの少しふざけた様子もなくキーボードを叩き、伊吹は焦った様子で監視カメラの映像を確認している。目を閉じたビジョンの周囲も少し明るくなっていて、超能力を用いて同じように警察署エリアを探っていた。

「伊吹、パラノイアはまだ見つかんねぇか?」

急いでます、いつもなら嫌味を返す彼女もそれしか言えなかった。それに落胆する訳でもなく、エクスはこちら側でできる最大限のカバーのために尽力している。

「あ、覚ちゃん達を見つけたヨ。ポイント書いたから見てネ!」

その手伝いとしてアリスも、放浪者達に接触しようとしている覚達の位置を、監視カメラで追っていき、逐一位置を地図に書き込んでエクスへ渡す。

「うっし、ビジョン。次のアクセスポイント、東側の方で見つけてくれ」

彼は笑い声しか出さずに、超能力で回線が生きている建物を探り、数分後にエクスの画面上でアクセスポイントを認識した旨のメッセージが表示された。

手早くプロテクトを解除して、内部に潜入。目的のシステムが生きているか調べていく。数分後に見つかったシステムを起動させる。その建物内部の監視カメラも幸いまだ生きており、その中へゾンビが入っていく映像が見えた。

「警報なってんな、おーけーおーけー。陽動は出来てるって訳だ」

パラノイアに操られているゾンビには効果は薄いだろうが、その範囲外であろうゾンビには、大音量の警報は有効だ。これで、パラノイアがゾンビを操作できる範囲内に入るゾンビの数を減らすこともできるし、覚達の安全も高められる。

もちろん、5人がいるところに間違ってもその方法は使えない。ただひたすら危険性を増すだけだし、何より彼女達にはこのことを伝えていない。最終的にパラノイアの周辺でこの方法は効果が薄いとはいえ、利用する予定だ。知る事が武器の変異体に、これ以上の有利は与えてやれない。

後は、これから行うサポートの補助も、うまくいくように情報を収集し続ける。それだけだ。

>>363
うんまぁ、見せ場だったんだけど。こればっかりはダイス様が悪い。


本日はこれまで。さて、どうなることやら。

乙!
ここに来て今更>>1の構想通りにしようとでも言うのか、ダイス様よ……

乙  ダイス様大暴れだな

八面ダイスはラミエルではなく石のような物体(レイディアントシルバーガン)の方だったか?

我、生きずして死すこと無し、理想の器、満つらざるとも屈せず。

>>373
そっちじゃ産土神黄輝ノ塊じゃねーか

おっつぅ~っ
錬浄さん達の前のゾンビ共爆弾とか無双ゲー並の超必殺技で薙ぎ払いてえぇー!
ってかジャンゾン侵入してんやん!あれは撃破したって解釈で良いの?

今んとこ、スパイダーマン軌道で動けて捜索・奇襲できるのは放浪者だけだし、この状況でも出来る事ならしないと死ぬからな


>>372-374
STGはパロディウス等のギャグ、東方とかのゆるい設定のでもない限り、救いがないとか後味が悪いものが多いよなぁ……
>>1さんは、何らかSTGやられてました?

「へぇ、あんたが来るとは思わなかったわね。主任」

「非常事態だ。当然だろう」

研究所へ拠点の応援要請から、浜村が考えているよりも早く応援の車がやってきた。その中には野木の姿がいたこともあり、皮肉を言うもあっさりと受け流された。もちろん本心ではない、前も防衛軍襲撃の時に彼は状況確認に来て、そのまま警備も代わっている。理知的で気難しく、感情を出さない――どこかの誰かと一緒――比較的、彼女が苦手なタイプだが、動かなければいけない時に素早くできるところは流石だなと感心する。

野木を含めた合計人数は5人。普段の警備組から考えて、かなり多い人数になる。寝ずの番で活動すると思えば、ちょうどいい人数だろう。

これからのローテーションを考えていると、スライムが自分の後ろに隠れていることに気づいた。普段物怖じするようなタイプではないのだが、先ほどからの物々しい雰囲気を感じてか、少し臆病になっているようで、浜村を盾にしながら来た人間の様子を見ている。

研究所の人間でスライムをちゃんと見たのはほとんどいない。知識としては知っているからか、その姿を見ても大騒ぎすることはなかった。ただ、どうすればいいのかわからないという様子は、感じられる。

「スラちゃん。あのおじさんの友達の人達だから、大丈夫よ」

声をかけた浜村の顔を少し見てから、研究員の方を見る。少ししてから、後ろから出てきて礼儀正しく頭を下げた。つられて研究員達も頭を下げる、奇妙な光景だった。

プルプルと揺れながらスライムが浜村を見る。彼女は軽く微笑んで頭の部分に手を置き、撫でるとまたプルンと揺れた。

さて、これから警備の簡単な内容とローテーションを組むため、面倒な野木と話さなければならない。だが、気が滅入っている場合じゃないかと気持ちを入れ替え、話し合いのため浜村は彼に近づいていった。

放浪者が処理したゾンビの数は3桁を超えていたが、それでも一向に数が減っている様子はない。それでいて何より恐ろしいのは、今マッスルゾンビを屠った彼に疲れの様子は見えていないと言うことだ。

彼が探っているのは、より攻撃が苛烈になる地域。コマンダーゾンビは、自分の身に危険な存在が迫れば、当然の反応としてゾンビを自分の周辺に固める。だが、今回のパラノイアはどちらかというと攻撃的だ。狩猟するように追い詰めて殺すと言うより、邪魔者を排除するようにゾンビで襲わせている。

なら、メンバーを守りつつコマンダーゾンビを処理する方法は、自ら死地に突撃することだ。側に危険な存在が居ながら、警察署の攻撃を優先すると言うなら別だ。ゾンビであろうと元は人間だ、そして知能があると言うことは恐怖の本能は感じられるだろう。

失うものがなく、ただがむしゃらに攻撃を続ける者はいる。まるで恐怖なんてないように。だが、違う。知能が、いや、感情が、いや。生きていると言うことはそれだけで失えないものだ。だから、恐怖がないのではない。恐怖を誤魔化しているに過ぎない。

今目の前で、自分を殺そうと苛烈に攻撃をし続けるコマンダーゾンビは、どちらであろうと放浪者の意思を感じているだろう。誰も死なせず、生き残り、『お前』を処理すると。

今でさえ、彼はゾンビも変異体もいる通りを、隠れることも恐れることもなく進んでいく。襲い来るものを一撃で断ち、仕掛けられた奇襲さえも見切りのごとく切り崩す。不利どころか圧倒的な強さを放ちながらも、彼は驕る様子もなく、そして身構える様子もない。あくまで、自然体だ。

もちろん、彼も恐怖は感じている。それは誤魔化さない。背を向けない。恐れていることを自覚して、そのうえで乗り越える。そうしてやっと、恐怖があるからこそ生きる為に体を作り変えることができる。

そうしてすべきことをこなす。放浪者の考えは可能な限りシンプルでありながら、この状況を打破することの決意は揺るがない。たとえ、どんな結末が自分を待とうとも。

>>399の訂正。日記的な書き方混ざってもた。


×なら、メンバーを守りつつコマンダーゾンビを処理する方法は、自ら死地に突撃することだ。側に危険な存在が居ながら、警察署の攻撃を優先すると言うなら別だ。ゾンビであろうと元は人間だ、そして知能があると言うことは恐怖の本能は感じられるだろう。

○なら、メンバーを守りつつコマンダーゾンビを処理する方法は、自ら死地に突撃することだ。側に危険な存在が居ながら、警察署の攻撃を優先すると言うなら別だが、ゾンビであろうと元は人間だ、そして知能があると言うことは恐怖の本能は感じられるだろう。


×今目の前で、自分を殺そうと苛烈に攻撃をし続けるコマンダーゾンビは、どちらであろうと放浪者の意思を感じているだろう。誰も死なせず、生き残り、『お前』を処理すると。

○今、ゾンビの視界を使って見ているであろう、目の前の放浪者を殺そうと苛烈に攻撃をし続けるコマンダーゾンビは、どちらであっても放浪者の意思を感じているだろう。誰も死なせず、生き残り、『お前』を処理すると。

「(貴方は、そうしますよね…)」

放浪者の状態を読み取った覚の、率直な感想だった。誰がどう考えても、放浪者の行動は無謀を超えて死に向かうようなものだ。彼以外がそうするなら。

自分でも言葉に出せないことだが、放浪者をこの能力で感じていると、何者かが彼を愛して生かしているかのように思える。それに、ファントムシリーズを身につけたことでの副作用ともいえそうな、感覚の鋭敏化はあるようだが、彼はその本来デメリットであることをメリットに転換して、生き延びることに利用している。

それは、すべてを肯定して受け止められことでできる、放浪者の強さだ。

「しかし、あんまりゾンビいないスね…?」

ここまでくる道中、ゾンビを処理したのは数えられるほどに少ない。フェイとしては、自分達が奥に奥に誘い込む為に、そのパラノイアがゾンビをどかしているのではないかと考えている。

それを読んだ覚は、どこかで大音量のものが流れているようですとだけ、伝えた。フェイは当然、何がと聞き返して平山が止める。この中でコマンダーゾンビに思考を読まれない可能性があるのは覚だけで、細かいことを話して理解してしまい、それが探索組の作戦だとしたら、自分達のせいで策が失敗する恐れがあると諭す。

覚は続けて放浪者の位置を特定できたこともあり、まもなくパラノイアの感知内に入るはずですと警告する。そして、より深くパラノイアの位置を探り始める。

>>370
そこすらも天邪鬼なダイス様か…

>>371
今回はいろいろひどい

>>372-374
とりあえずはこの石のようなものは壊すべきだね。
ウチにダイスとして来られても困る

>>375
ある意味爽快そうではあるけど、多分危険。
基本的にはダイスは振られてる状態。というのがこのSSの好ましい返答かな。

>>376
すべきことをする。まぁ、放浪者のスタンス通りだね

>>377
知ってるのでは、地球のコア壊して真っ二つにしたり、激戦の結果深海の水圧に耐えきれず壊れたりとかか。

プレイしたことあるのは、SFCのエリア88と。名前忘れたけど、選べる機体で、1Pが忍者で2Pがスチュワーデス1日体験がパイロットになるやつかな。
弾幕ゲーとか繊細な動きできゃーせん。

乙!
相変わらず凄まじいな、放浪者は

>>382で言ってるSTGの後者はソニックウィングスかな?
スチュワーデスの格好は、人気アイドル歌手の1日司令官体験だったからみたいだけど



3桁のゾンビ屠るとかそれゲームでもキツイんですが
この放浪者そろそろレベルカンストすんじゃね?

みんな無事であってほしいな


例のサイキッカーズなら、マスターコマンダー程に厄介な相手でも、たぶんそれ程労さず倒せるんだろうなぁ。ずりーぜ

これ日の野望の群衆(ゾンビ以外)全てが序盤から接触して仲良くなれていたらどんな社会が形成されてたんだろうな……

放浪者がもはや呂布状態

勝が刀をゆっくりと抜いて構える。やれやれと呟きながら、保安官もライフルを構えて狙いをつける。

その2人の動作に合わせるように遠くから、ゾンビの群れがいつもより早いペースでやってくるのが見える。平山とフェイも慌てずに戦闘の用意を整えると、10時方向ジャンピングゾンビ1体という覚の声に素早く反応したのは、勝だった。

コンビニの屋上部分からすでに飛びかかっているジャンピングゾンビに対して、勝はジャンプして足を前に出す。その足はジャンピングゾンビの前頭部に当たり、ベキリという音とともにジャンピングゾンビは地面に擦り滑って止まり、動かなくなった。

「うーし、次々ー」

今では拠点の警備組として平和な日々を送る彼だが、忘れてはいけない。覚の存在があったとはいえ、子供達だけで生き延びてきただけのポテンシャルも経験も持っていて、最近では武術の教えも学んでいる。並の生存者ではないのだ。

勝の動きに感心した保安官も、負けてられんなと豪快に笑いながらライフルでの狙撃を開始する。狙いは奥にいるマッスルゾンビ、1発、2発と外してから、ニッと笑みを浮かべた三発目は、マッスルゾンビの頭部を捉えた。

「はっはっは。わかりやすい避け方だな、むしろ普段より当てやすいぜ」

次からの狙撃はほとんどいつも通りの動きだった。急所に必ず当てられるわけではなくても、外すことはない。正面から来る変異体は、見る見るうちに数を減らしていった。

「3時方向モンキーゾンビ5体」

機械じみた覚の指示を参考に平山とフェイがそちらを向くと、言った通りの方向と敵の数がこちらに移動しているところだった。奇襲をかける為か、電線から移動している。こちらが気づいたことに驚いたのか、1体が手を滑らせて落下。グチャリと嫌な音を響かせる。

平山はそれを参考にブラストシューターでモンキーゾンビの腕を狙う。当然目的はばれて、一部は他の場所に飛び移られたが、更なる追撃を食らい空中でバランスを崩した1体が、民家の塀のとがった部分に突き刺さった。

モンキーゾンビは後退する様子はない。むしろ勢い増して、こちらに向かってくる。振り子の勢いを利用した飛びかかりと、地面からの直接的な体当たりが同時にフェイを襲う。

「うわわ、危ないス!」

口ではそう言うが、自慢の逃げ足を生かした動きで、素早く避けてから近くのモンキーゾンビを蹴り上げる。塀に激突したそのモンキーゾンビに、銃弾並の威力を持つ加工した石つぶてを平山が浴びせる。その間に、フェイはもう1体のモンキーゾンビが掴みかかってくるのを避けて、ディフェンススパイクでこめかみ部分を殴りつけた。

残る1体も、正面から来る変異体の処理が終わった保安官が、横目で見ながらリボルバー式拳銃で頭を吹き飛ばし、いったんの危機は去る。もちろん、まだまだ向こう側から大量のただのゾンビは近づきつつあるが。

「変異体の気配はありません。この隙に簡単なバリケードの構築を…」

私は、パラノイアに攻撃を仕掛けます。その言葉の後、その場にいた四人は確かに、キンと短い耳鳴りが確かに聞こえた。

誰かの意識へリンクする時の感覚は、水中にいるように覚は思う。広大な海中の中をさまよい、目標へ深く深く近づき、気付けばその者の中に滑り込む。そして、相手のことを知ることができる。望むなら全てを。

パラノイアについては、放浪者達がいるエリアに近づくごとにその叫びは聞こえ続けていた。声ではなく叫び、他の人間が聞けば意味をなしていない、鳴き声のようにも聞こえるかもしれない。だが、覚には理解できた。これは拒絶の叫びであることを。

水中を進む感覚は薄れ、今度は地面に着地するような感覚になる。相手の中に入ったようだ。

相手が何を考えているかを探る時は、相手の中に入る必要はない。少し意識するだけで、ラジオのチューニングを合わせるように聞くことができる。だが、相手の閉ざした過去は、中に入らないと閲覧することはできない。

今いるのは、そのパラノイアの中だ。人の意識は実際の世界とは違い常識はない。その代わり、本人のルールが適用される。反映されやすいのは、その存在が好むものがよくある。そして、パラノイアの中は美しいものと言われるものであふれていた。

ただ、そのどれもが覚には歪にしか見えなかった。荘厳さを感じられる廊下に、見覚えがある絵画た像も展示されているが、妙に光の反射が強く見え、そして歪んでいた。美しいものとは、バランスが良いということ。それに逆らうようにも見える。

出ていけと、明確な意思を持った声が響き渡る。それを無視して、その中でひときわ目立つ1つの絵画へ近づく。極彩色を意識して使われているが、不快感は感じられずこの中で唯一歪みのようなものもない。それに手を添えると、全身が何かと一緒になる感覚を覚えた。瞬く間に相手を理解していき、そしてこの深部こそが、彼女の目的地だ。

「醜い人…」

嫌悪か同情か、わからないままに呟く。そしてパラノイアの能力を一時的に麻痺させるため、自分を爆発させるイメージをした。

防衛班は警察署2階の階段部分まで押し込まれていた。機関銃の弾は切れ、そのほかにあった大方の弾薬も使い切ってしまった。EVEのイージスの盾だけが今は頼みの綱だ。後退するとしても後は3階部分しか残されていない。わずかでも時間を引き延ばす為、西切、林道、錬浄の3名にバリケードの敷設を井門は指示しており、彼とEVEしかこの場所にいない。

「まもなく、ゾンビ側の力がこちらより上回ります」

盾の向こう側にいるゾンビも、井門はナイフで処理している。それでも処理したよりもゾンビの追加はやってくる。普段の探索時の処理とは比べられようもないぐらい、ゾンビの攻撃は苛烈。のはずだった。

突如、EVEが盾ごと飛びこんでゾンビを巻き添えにしながら落ちていく。一瞬のことで井門も状況をすぐ理解できなかった。EVEは素早く体を起こし、盾を回収して持ち場に戻る。そして、ゾンビ達は押しつぶされたのも含めて、混乱したように動き回りこちらに来る様子がない。

「理解できません。先ほどもいきなり力が無くなってあのように飛び込んでしまいました」

「…マジかよ。ていうことは、放浪者さん達。やったのか?」

罠の可能性もあった。わざとやられたようにコントロールをするのをやめ、油断したところで再度襲う。だが、この状況にまで持ってきたなら、もはや力技で押し切った方が手っ取り早いとも思える。

『…一瞬も油断するな。相手はすべてわかっていると想定して動け。じゃなきゃ、死ぬぞ』

行動を開始する前に、放浪者が言っていた言葉を思い出す。万が一にも、死ね訳にはいかない。今、押し返そうとするのは危険すぎる。そう判断して2人は引き続きそのままの状態でゾンビの侵入を防ぐことにした。

>>383
揺るがない意思のもとでの、正確無比な殺意なき斬撃。1冊目の頃の彼はどこへ…。いや、いいんだけど。

調べたらそれだったよ。

>>384
RPG的なレベルというより、スキルレベルしかない感じかな。

>>385
それはまぁ、ノーコメントで。ダイス様に聞いてくだせぇ

>>386
ビジョンでも触れたけど、超能力は酷使すると何らかの影響はあるから何ともだね。まぁ、芸良さんは
余裕そうだけど。

>>387
そればっかりは、ダイス様しかわからんねぇ。この世界が迎える1つの道ではあるだろうけど。

>>388
ただのゾンビ達にとってはそうかもねぇ。しかも逃げても暗殺者張りについてくるんだろうなぁ…。

乙!
覚ちゃん!強力ったって自爆技じゃねーか……やめとけよ……(焦

しかしEVEによる高所盾圧殺ってやっぱりやろうと思えばやれるのな


勝君もスタイリッシュ殺法の使い手であったか……!

今日はどうなるのか
いや、たまには>>1がゆっくりする日でも良いかな?

時が過ぎていく。暗闇の中を幾千の光を横切るような、周囲を回るような。前の時代のうすぼけている記憶や、生存者として生きてきた記憶。目にした残酷な景色と、暖かい助け合い、本能をむき出しにするような裏切り。最も多いのは、ただ独りで生き延びてきたこと。

朦朧とした意識の中、誰かが水を与えてくれることは思い出せる。だが、すぐに暗闇の中に引きずり込まれ、取り留めもなく詳細もはっきりしない記憶から、最新の記憶が浮かんでは消える。

叫び声、恐怖、足音。叫び、刃、刃――。

記憶は飛ぶ。それが何であったのか、今それを見た自分は何を感じたかもわからない。全ての記憶が流れていく。

痛み、出血。息、未練。

血管が膨張し、熱を帯びた感覚。全身の細胞が、何かに浸されているような気だるさ。自分はどうなっているのか。

微笑み、拘束、白衣。

あるいは、もうここは、いうなら死後の世界なのだろうか。今見ているのは、今まで経験してきた何かを再確認させられているのか。

向こう側に灰色の明かりが見える。行かなければ、そんな気がする。そこに行こうとすると、身体は軽く進むことができて。声がして振り向いた。

その反対側は、何もない暗闇だった。先ほどまであった光も無くなっている。もう、声なのかはわからない。でも、かすかな音が聞こえる。そして、その音は自分を引き留めてくれている感じがする。

光に向かうか、暗闇に戻るか。なぜかそれを決めなければ、いけないような気がした。

>>393
まぁ、一番手っ取り早いからね。物理的な物無視して無理やりリンクして攻撃できると言う。
あとは、それを使ったことによる判定か…。

EVE自らは実行できないだけで、不測の事態が起きればなっちゃうね

>>394
ようやっと勝の実力をかける時が来たでや

>>395
寝オチました(謎ギレ)

昨日と今日で書き切りたかったんだけどね。とりあえず、昨日途中まで書いて多分投稿。残りは後で。


そんで>>396の訂正、ちとわかりづらかった

×光に向かうか、暗闇に戻るか。なぜかそれを決めなければ、いけないような気がした。
○灰色の明かりに向かうか、暗闇に戻るか。なぜかそれを決めなければ、いけないような気がした。

勝は同世代だと最強なんじゃないだろうか

まぁ拠点のメンバーが異常(正常)だしな



「ダメだヨ…。何かあったみたいだけどド、ちょっと映らない位置で見えないヨ…」

覚達の様子を追っているアリスが、困惑したようにつぶやく。監視カメラの映像を、解析し修正しているものも確認したが、詳細がわからない。少なからず、誰かは倒れていて、平山かフェイが座り込んで様子を伺っているようには見える。

伊吹は倒れているのが覚だろうと、予想は出来た。詳しくは聞いていないが、自分の身体への負担と引き換えに
、相手の精神にダメージを与えるもので、略奪者に襲われた時は特に有効だった。

画面がにじんでいくのを感じて、袖口で拭い、パソコンの操作を急ぐ。悲しんでいる場合ではない、覚が自分の身を犠牲にしてまで探索組の支援をした。なら、自分の役割はパラノイアの探索を急ぐことだ。

「ひひひ。流石に、疲れてきたーねぇ…」

もう少しだけ耐えてくれとエクスは声を荒げながら、キーボードのタイピングがすさまじく早くなる。それも、2台のパソコンを片手ずつそれぞれに操作という荒業だ。覚達の周囲にある全ての警報機が鳴るよう、ビジョンの超能力でアクセスして、そのタイピング音と同じような速度でハックと操作を繰り返していく。

最後にタンと高いエンターキーを叩く音がして、エクスは深く息を吐きながら、背もたれにもたれかかった。

「あー、俺の分のアクセスは今はもういいぜ…。ダブルハックなんて国防総省の端末にお遊びで入った時以来だってのに…。疲れた」

後は、パラノイアが見つかるまで休むと告げて、アイマスクで目を覆う。彼もパラノイアを探した方が早いのはわかっている。だが、彼のハックにかかる集中力は並のものではない。もちろん、防衛プログラムに対し、ハックを仕掛けるあるいは補助するソフトを使った対応するのが一般的だ。しかし、彼の場合だとそれは『遅すぎる』。

対パラノイア用のサポートをするなら、やはり体力に余裕がある方が好ましいと判断した結果での休憩だった。

「なんだか動きが変だぞ」

建物内の探索の為、処理をしながら進んでいた藍が不思議そうに言う。佐原も同じ感想だった、ついさっきまで当たり前のように奇襲や、行く先々で大量のゾンビが待っていた。今は、いつもの探索と同じ状態だ。偶然そうか、そうではないかといった程度の違い。

「兄貴がやっタんすかな?」

ただのゾンビに戻ったと言うなら、囮も兼ねている警察署に戻らなければいけない。ただ、疑心暗鬼はある。コマンダーゾンビという存在を考えれば考えるほど、簡単な話じゃない。この状況も、もしかしたらパラノイアが意図的にやっていることかもしれないのだ。

ひとまず安全な方法は、ゾンビは徹底的に処理しておくと言うことだけだ。操るべきゾンビがいなければ、パラノイアもただのゾンビと化す。あまり深いことは考えられない2人は、とりあえずゾンビを処理しようと行動しようとした、その時だ。

叫び声の後、荒々しい息遣いが聞こえた。異様な気配に2人は周囲の様子を伺い、佐原がスッと音が聞こえた方向を指さした。今まで通ってきた廊下の向こう側からやってきている様子、今いるのは3階で向こうのT字路になっている右側に階段があるから、恐らくそこから。

気になるのは、その音に聞き覚えがないということ。ただ、こういう動作をするタイプの変異体と言えば――。

考えるよりも、先にそいつは正体を見せた。手首から先が刃状のものとなっておりが飛び出して、足は平べったく長いものになり動物の足のような形。それは、確かハンターから話の合った。

強力な脚力を使っての、叫び声と同時に襲い来る刃を、佐原はスパイクシールドで防ぐ。お返しと言うように、彼も同じく強力な足で蹴り飛ばすと、転がっていったが身体の弾ませて立ち上がった。

「来るぞ!」

すでに変質を済ませ、戦闘体型になった藍が叫ぶ。素早く動くために唯一持ってきたスパイクシールドを佐原も構え、その変異体との戦闘が開始された。

>>400の訂正。もー

×考えるよりも、先にそいつは正体を見せた。手首から先が刃状のものとなっておりが飛び出して、足は平べったく長いものになり動物の足のような形。それは、確かハンターから話の合った。

○考えるよりも、先にそいつは正体を見せた。手首から先が刃状のものとなったものが飛び出して、足は平べったく長いものになり動物の足のような形。それは、確かハンターから話のあった。

白い、白い――。

全ての景色――。

美しき世界が白に――。

守らなくては――。

何を――。

いったい何を――。

ただ――しは―――。

う―くしく―――か――。

認められな―――。

何も―も――。


『…見つけたぞ』

混乱状態にいたパラノイアは、その声である程度の意識を取り戻した。そして、無残に処理されたゾンビと変異達が周囲に、男が立っているのに気づいた。生存者の視界を”借りた”時に見た奇妙な装置がついた盾を両腕につけ、剣を持っている男。今いる場所は4階建ての商業施設でどの階もゾンビと変異体で固めているのに、どうやって侵入してきたと言うのか。

その心のうちは、殺意のようではあるがそうではない。自分を処理すると言う純粋な決意で満たされていた。

パラノイアは吠えた。その決意に対して感じたのが、恐怖だったのか拒絶だったのか、完全に戻っていない意識ではわからなかった。ただ、ひとつわかることはある。自分が求める世界を構築するには、目の前の存在は絶対に抹消しなければいけないのだと言うことを。

素早くパラノイアにとっての美しき者達と繋がり、窓を突き破ってジャンピングゾンビを男に体当たりさせる。しかし、彼は盾の部分を使って受け流し、じゃピングゾンビが飛び込んだ反対側の壁にぶつかったところを紐のついた杭を頭部に打ち込み、杭を引き戻した。

今まで排除してきた生存者と、格がまるで違う。昨日、狂戦士(スラッシャー)を使い負傷させた生存者はいたが、比べようにもならない。事実、男のところに一番大量のゾンビや変異体を送り込んだにも関わらず、平然としているのだ。

『…多分だろうが』

男が、迫りくるゾンビを処理しながら、話しかけてくる。

『…支配者が怯えていると、配下も怯えるのかもな。動きが普段より鈍い』

それはない、絶対にない。戻りつつある美しい極彩色の世界を守るために、怯える訳がない。出まかせを言うな、パラノイアは叫び声を再度あげると、続々とゾンビと変異体が男に押し寄せる。そして、男の前進は当然の権利のように止まらなかった。

何が理由か、何が目的か、それはさっき知っている。その決意を理解している

死ぬわけにはいかない。4体のマッスルゾンビを前面に出して、そして一気に床を殴りつけた。建物は揺れ、床のヒビが広がっていく。元々想定していない量のゾンビが入っている建物は、もう一度マッスルゾンビが床を殴りつけることで、崩壊を始めた。

その殴りつけられた床から崩壊を始め、パラノイアと男の間に出来た穴にゾンビや瓦礫が落ちていく。そしてパラノイアの決断は、逃げることだった。それを見て、男が追いかけてきたが、崩壊してくる瓦礫とゾンビの襲撃で足が止まる。

生き延びる。美しき世界を守る為、絶対に生き延びてみせる。パラノイアはおぼつかない視界を頼りに、全力で建物の外へと脱出した。

放浪者は苛立ちを覚えていた。あそこまで追いつめておきながら、あと一歩でパラノイアを取り逃してしまった。ここまで強力な変異体であるなら、今、確実に処理しなければ今後大きな障害として戻ってくることはわかっている。

逃走に全力を尽くしているのか、ゾンビが操られたように襲ってくることはない。この状況なら、警察署の連中がうまくいっていれば、無事だろうと言うのが彼の唯一の慰めだった。

それに、かなりの処理数で放浪者自身の疲れもピークに達してきている。正直に言うなら、身体はもう一歩でも前に出すことを拒否するように動かすのが難しい。そして、出来るのであればその場に倒れこみたい。それを、メンバーを死なせず、パラノイアを処理するという決意で誤魔化していたが、それもそろそろ限界だった。

このまま奥地に入っていけば、もはや未知のエリアだ。そして、これを逃せば処理できる保証は全くない。深呼吸をしてから、行くことを決めた放浪者の携帯が震える。急いで取り出し通話する。

『ひひひ、放浪者の旦那。それ以上は無理ーだ』

恐らくどこかの生きている監視カメラが、たまたま自分を映して電話をしてきたのだろう。緊張の連続だった中での連絡だからか、ビジョンの声、生きている人間の声に放浪者はホッとしていた。

「…パラノイアを処理する、最後のチャンスだ」

『けっけ。サポートチームでも紫煙には限界があーる。それに、他のメンバーも疲れ切っててこれ以上は無意味ーだ』

通話にしばらく間が空いてから、無事かとだけ放浪者が聞く。それにビジョンは――。

本日はここまで。はてさて。


>>404の訂正。449日目終わったら総合の誤字訂正が必要だなぁ…。

×『けっけ。サポートチームでも紫煙には限界があーる。それに、他のメンバーも疲れ切っててこれ以上は無意味ーだ』
○『けっけ。サポートチームでも支援には限界があーる。それに、他のメンバーも疲れ切っててこれ以上は無意味ーだ』

乙!
パラノイア、討伐ならず……!ここまでやって……!
また、覚ちゃんに負担を強いなきゃならないのかなぁ


さて、目先の事の片付けのお時間ですね(遠い目

otu
紫煙が支援とは分かってたけど、紫煙の文字で紫雲のオーメンがよぎった

処理や防衛をメインに行っていたメンバーは、中型トラックの荷台の上で、ほとんどが泥のように壁に体を預けるか、床に転がるように動かずにいた。

大きな負傷者が出ていないことが幸いだ。佐原が何カ所か軽い切り傷を負ったが、すぐに血が止まる程度のものだ。当人の身体能力の高さもあり、ピンピンしている。林道もジャンピングゾンビの体当たりで、打ち身はあるものの軽傷と一ノ瀬が診断している。

覚については、まだ眠りから覚めていないのが気がかりではあるものの、以前のような出血の症状もないことから、そこまでの負荷はかかっていない。そう判断せざる得ない状況だ。生存者は、控えめに考えても芳しくはない。身体が熱を帯びてきており、苦しそうな息を繰り返して身動き一つしない。何より、目を覚ます様子が一向にない。

本来動かせる状態ではない生存者だが、またパラノイアが襲撃した場合、もう守れる保証もない。危険を承知で、搬送している。それに、警察署に比べれば最低限の治療が可能な物は揃っているし、体を休めるところも用意できる。後は、生存者の体力次第。

放浪者は助手席に座っていた。疲労困憊にも関わらず、彼は眠ろうとはせずに周囲の警戒を怠っていない。運転している保安官が、流石に休めと声をかけるものの、相変わらず様子で拠点に戻ったらなと返す。

すでに中型トラックは探索組は主要なエリアを抑えたところを走っていて、今動けるメンバーだけでも問題なく対処できる。だが、彼が寝ずにいるのは、パラノイアを逃がしてしまった後悔が渦巻いているからだ。

もちろん普段なら、作戦を組んで探索組が攻撃を仕掛ける。それが逆になってしまったと言うのはある、負傷者が出ているのも事実だが、あそこまで強大な敵に対して、死亡者を出さなかっただけでも、この戦いの目的としては大勝利だ。相手は駒を――表面上だが――失い、こちらは何も失わなかったのだから。

だが、一方でパラノイアに探索組は脅威であると認識させたのも事実。都市から逃げ出したとは思えない今、恐らくまたぶつかり合うのは目に見えている。その時は、今回よりも、苛烈になる。

知恵がある以上、そう言った戦いの駒は用意してくるだろう。なにせ、相手はコマンダーゾンビでは本来見られなかった変異体さえも操ってきた。ゾンビの数の暴力だけでも凶悪なのに、そこに変異体が加わる連携。今回で言えば建物の倒壊させたことや、ジャンピングゾンビなどが奇襲を仕掛けてきたのもそうだ。それらを前提として、パラノイア討伐は動かなければいけない。そしてその日は。


――恐らく今日よりも長い一日になるだろう

教員日誌 十一月十五日 林道正綴

いろいろなことが起きたように思える2日間だった。でも、文字として起こすと警察署内と周囲の探索と、生存者の発見、パラノイアの襲撃と防衛。これで収まってしまうことに、言うなら虚しさを感じている。

今回の任務であのような事態を迎えた時、自分が考えていたよりも死の覚悟はできていたのか、動揺はあまりなかったように思う。あの事態に備えていた、というよりは、死ぬことをまだ、どこか望んでいるのからかもしれない。

覚がまだ意識が戻らないようだ。勝から聞いたが、肉体的というより精神的なものの反動が大きい力をパラノイアに仕掛けた。もはや想像することしかできない、そればかりはもう覚の世界としかいいようのない部分なのだから。

気がかりなのは、放浪者が覚達を救出する時にもその力を使っていて、肉体的ダメージは大きかったものの、意識はあったということ。ただ、これも憶測ではあるものの、今回は使った対象がパラノイアということが、影響しているのはないかと、考えている。

自力で覚が快復できなかった場合、精神の部分を治療するということになる。それは、可能なことなのだろうか。

11/15 担当三間 朝

放浪者さん達戻ってくるかな。

パラノイア…。このタイミングで。


担当野木 昼

戻りに関する報告なし。サポートからも報告なし。

保安官から連絡が入る。中型トラックを取りに戻るとのこと。


担当浜村 夜

なんとか、無事全員と、ちょっと厄介そうな生存者1名ってとこね。

とりあえず、探索組と回収組は休んでもらう感じか。

ま、せっかく人員来たんだし、頑張ってもらわないとね。

回収組 私的報告書 11/15  平山源子


今回の件で、この拠点の特異性が浮き彫りになったと言える。どこを探しても、この勢力と同じようなところは、まず存在しないだろう。考えられるところがあるとすれば、WWPに属する勢力。しかし、それすらも混在しているのがこの拠点だ。

そしてその中で一番大きな特異性は、今回所有している能力が判明した。覚美弥である。人の視界を視ること、記憶を読みとれること、防御など出来ないまま精神異常を引き起こせること。これらはすべて、脅威だ。

今回、片鱗とはいえコマンダーゾンビの脅威を体験した自分にとって、これはすでに畏怖とも言える力だ。リーダー達も深く言及しなかったことは、円満な活動のために伏せた情報である。そう言った部分はわかるものの、心の部分がそこに追いついてきていない。

嫌悪感があるのかと言われると、その部分もまた難しいところだ。確かに、見られるということは気持ちがいいものではない。しかし、彼女はその能力を得たからだろう、かなり公平であることを意識しているところが見受けられる。

自分の言葉がどれほど重いものであるのか、知っているということだ。一言でメンバーの運命を変えかねない言葉、絶対的に正しいものであることを守るには、公平であることと、嘘はつかないこと。これらが絶対必要であり、だから彼女はそれを意識している。

もし、この拠点が大きくなった時、この力はどのように使われてしまうのか。自分としては、その部分が不安を感じて仕方がない。願わくば、今と同じようメンバーの為だけに有り続ける望む。

レポートNO.114


疲れたな。とにかく、疲れた。本当ならこれ書かないで寝てもいいんだろうけど、まぁ、残しといた方がいいよな。

機関銃についてだが荒っぽい使い方した割には、大丈夫な状態だったから持って帰ってきてる。問題なのは、その弾をあそこで撃ち尽くしたことか。

拠点防備の為に置いときたかったんだが。仕方ねぇか。物が手に入っただけでも今の時代じゃ万々歳だ。今回、全員が生き延びられたみたいにな。ホント、誰も死ななくて良かったぜ。本当にな。

しっかし、EVEの役割はわかってたつもりだったけど、今回の戦いでありがたさがわかったな。あの盾で、侵入を抑えられるってだけで、今回だいぶ変わってきてるからな。もし、そうじゃなかったらは、想像しないでおく。

そういや、怖いのかって聞いた時、わかんねぇじゃなくて、いいえだったな。それって、怖いっていう感情、わかってるってことなのか? まさかな。

>>398
まぁ、拠点が困難ですし、勝はある意味正常ですわ

>>406
今回は奇襲・強襲の類だからねぇ。同じことされたら覚か放浪者便りになりそうだけど。
こっちから処理するとなったら、話は変わるだろうけど。相手さんは初っ端から本気そうだけどね。

>>407
アットホームで楽しい会社です。たまに命を落としますが、生活空間と食事の提供を保証します。
(読んだらこんなんが頭の中に出てきた)

>>408
スペルカードだっけか? まぁ、全く詳しくないんだけどね。
弾幕とか撃てたら、楽そうなんだけどねぇ、この世界も。

乙!
長い2日だった
でもまだこれからが本番になってくるんだよなぁ

こうなるとフレンド勢とかハンターとか他勢力の力も欲しくなるよなぁ

乙!
まぁ、弾幕が撃てて楽であればそれが全て……って訳にもいかないだろうけどねぇ
その辺については覚ちゃんがいい例でしょ

アリスさんなら対パラノイア装備としてどんなものを考え付くだろうか

ドローンとかで自爆特攻すればパラノイアは倒せそう

あれだな、西切救出時みたいに放浪者電撃作戦で頭を潰して
後は掃討戦って形なら楽じゃないか、うん

少し休んだから、ちょっと体は楽かな。それでも、まだ重りでも入ったみたいにだるさはあるけど。

3階からの弓矢の狙撃は、あんまりうまくいかなかった。当たるまでのラグがあるから、その隙に読まれた狙いから避けられた。

もうちょっと、その部分。読みあいの駆け引きっていうのかな。それが出来たら、もうちょっと警察署侵入は抑えられた気はする。

井門君が機関銃を声を荒げながら撃ってたのは、惨劇の最初の頃思い出して。うん。

あたしがちゃんと状況わかってなかったから。先輩は。

あの時、側に皆さんが居たら、先輩は死ななくて済んだかな。

ううん、記者が現実に向き合わないのはダメだね。

先輩は、もういない。でも皆さんいる。そしてあたしは、この惨劇の真相を調べ上げる。

ただ、それだけなんだ。

一ノ瀬DIARY NOV.15

眠たいけど、記録残さなきゃ。覚ちゃんは身体に異常はないけど、まだ眠ってる。あの出血するほどの影響が、もしかしたら脳に全部かかっていたとしたら、最悪、植物状態も考えられちゃう。今はもう、覚ちゃんは目が覚めることを祈るしかない。

生存者さんは、EVEちゃんに見てもらってる。万一襲われても、EVEちゃんなら感染の心配がないから、そういうこと疑わなきゃいけないのはやだけど、皆の安全を守ることだから…。

状態は、まだ快復の様子がなくて、言っちゃうと望みは薄い。医療に関する管理は、全部任されていることもあって、薬品類の在庫まで考えるとどこまでしっかり治療を続けるべきか。嫌だけど考えなきゃいけない。

人を救うために医療の道を進んだのに、そういうことで救わないことを選ばなきゃいけなくなるかもしれない。すごくやだ。でも、やだなんて言えない状況なんだよね…。

あとは佐原君達だけ―――――(ここから先に続きはない。ノートの下に小さな涎の痕がある)

11月15日

書くべきことはある。しかし、普段以上の疲労と長時間の緊張感のせいで、どう書けばいいかがまとまらないでいる。

簡単に書くとしよう。11月14日における都市中央警察署エリアでの探索において、同エリア内にある警察署にて負傷した生存者を発見。保護のため警察署の確保とバリケード敷設を行った。

翌日11月15日、パラノイアに我々は察知され包囲を受ける。防衛班を囮にしている間、外に出たかく乱班がパラノイア処理に向かう作戦を実行。保安官が率いる回収組のチーム、及び研究所のサポートチームの援護もあり、パラノイアの処理は出来ず負傷者も出たが、死傷者を出さず作戦は成功した。

また、生存者については予断を許さない状況だが、拠点に搬入することができた。現在、EVEの看護にて状態の経過を見守っている。


山中沙奈 記す

「ここでしたか」

放浪者が装甲車の屋根の上に座り、夜の都市を睨むように見ていた。自分の相棒を一瞥してから、また視線は都市に戻す。何も言われなかったので、山中は装甲車を登ってその横に座った。頬を撫でる優しい夜風は、冷たさが濃くなり少し痛い感覚に襲われる。

月明かりはなく、星空も見えない。どうやら曇りのようだ。前の時代では考えられないほどぐらい状態ではあるが、わずかにだけ拠点周囲の状況は確認できる。

2人の間に会話はない。ただ、同じ方向だけを見ている。今日のことを話すにはお互い疲れすぎている。これからどうするかも、それも同じことだ。なら、お互いに生きていることを確認できる。それだけでいい。でも、その前に山中は言わなければいけないことがあった。

「放浪者さんは、皆を守ったんです。それでいいんです」

それに対して言葉はすぐに返ってこなかった。それでも、そうかとは返してくれたことに、彼女は微笑んだ。

しばらくして、夜風に乗って雪が流れてくる。ついに、本格的な冬の到来が訪れた。人類が科学的手法により克服したはずの、寒さと飢え、それを乗り越える厳しい時期だ。

だが、山中にはそのことでほとんど配はしていない。これほどまでの苦境を乗り越えた自分達に、その程度の困難で屈することが想像できないからだ。

ゆっくりと、放浪者の手の甲に、自分の手を山中が乗せると。彼は手を返して握り返した。

449日目






全員生きている。それでいい、それだけでいい。

四百四十九日目









全員生きている。それでいい、それだけでいい。








 

415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/25(土) 07:37:52.61 ID:7pUEkJ86O
乙!
長い2日だった
でもまだこれからが本番になってくるんだよなぁ

こうなるとフレンド勢とかハンターとか他勢力の力も欲しくなるよなぁ
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/25(土) 09:08:16.84 ID:DkQ8VV750
乙!
まぁ、弾幕が撃てて楽であればそれが全て……って訳にもいかないだろうけどねぇ
その辺については覚ちゃんがいい例でしょ
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/25(土) 12:17:50.34 ID:T/iE8aFM0
アリスさんなら対パラノイア装備としてどんなものを考え付くだろうか
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/25(土) 21:45:55.08 ID:ZsgOqujw0
ドローンとかで自爆特攻すればパラノイアは倒せそう
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/26(日) 01:31:13.84 ID:fl+saBSGO
あれだな、西切救出時みたいに放浪者電撃作戦で頭を潰して
後は掃討戦って形なら楽じゃないか、うん

最後も締まらないうえ、返信のための準備を誤投稿する始末


>>415
うん、これからが本番だね。多分次は更に長くなりそうだ。まぁ、日記だけにしたら長さ一定なんだけど。

他勢力が絡むのかどうかは、本気でわかんないからなぁ


>>416
基本、絶対的なメリットはないのがこれ日の世界だからね。強力なものだと特に。


>>417-418
>>418さんのドローンあたりは結構有用かもね。ただ、意図がわかると全力で阻止してくるだろうから、
察知される範囲外で、その距離まで持つ電力とか飛ばせる電波とか、あとはカメラとかつけないとダメだろうけど。


>>419
強襲できればねぇ…。そもそもそれができるような相手でもないと言う。まぁ、高速移動する相手には
察知しても対処前に処理できるだろうけど。



いやぁ、しかし長かった。一日の長さ、という意味ではショッピングモールを余裕で抜かした警察署編。個人的には449日目編にしたい、
数字が日本だと一応不吉扱いですゆえ。

しかし、今回のダイス様は>>1振ってないんじゃないかっていうレベルの演出。千護達とハンターの離脱後で、警察署内で負傷した生存者を発見し、
そのタイミングでパラノイアとの遭遇判定。

パラノイアは上記の離脱や発見より以前から、遭遇判定を1日ごとに行い、一定の累積が溜まると遭遇。戦闘となる形で用意してたわけですが、
まさかこんな風になるとはなぁ。

ちなみにハンターの離脱判定は、パラノイアいるなら狩るぜっていうノリで、残る判定もあったんですがーね。結果として、話は大きく盛り上がった
かと思います。

しかし、ダイス様や。ここでこんな展開にしたら、この後持たなくなるんでないかね?

乙!
とりあえず、引き分けても兜の緒は締めよう

乙  これまでにない苦戦だけに読む分には面白かったー。 早く覚が目覚めてくれるといいな。

「勝!」

彼だけに聞き覚えのある声が呼び止める。昨日の疲れもあって、欠伸をしながら警備をしている勝に声をかけたのは。放浪者が覚達を救出した中にいた最後の1人、本造文彦(ほんぞうふみひこ)だった。

懐かしい顔に、文にぃと声をかけながら駆け寄る。覚が勢力のリーダーであった頃、2番目の最年長ということもあり副リーダー的な立場を担っていた少年だ。中学生とは思えないほど顔つきは大人びていて体つきがっしりしている、年相応の背の低さはあるが、パッと見た時に見る目のない人間なら大人と勘違いする容姿だ。

「先輩が昏睡していると聞いたぞ。まさか、あの力を使ったんじゃないだろうな?」

喜びの顔を向けた勝とは対照的に、本造は渋い顔に怒りのようなものが混ざった表情をしている。それを見て、勝もうつむいた。その意味がわかった本造は、勝の両肩を掴み、お前なら止められたはずだと、静かだが間違いのない怒りがそこにあった。

「でも…」

すぐに言葉に出来ない、それでも何かを言おうとする勝を本造は待つ。

「美弥ねぇ。言ったんだ。放浪者さんがいなくなったら、ここまでやってきた意味がなくなるって」

「だからってなぁ!」

周りが2人を注目するほどの大きな言葉、何かあったかと近づいてくる蒲谷に、勝は目で訴える。邪魔はしないでほしいと、機微のわかる蒲谷は細かく頷いた後、ゆっくりと拠点の中に入っていった。

しばらくの硬直のあと、本造は勝から手を離して思い切り塀を殴ってから、ゴッと重い音がする勢いで額をつけた。ごめん、というか細い勝の謝罪の言葉が出る。

本造も勝が悪いとは本気で思っていない。当然、放浪者のことに憎しみも湧いていない。ただ、生死を共にした仲間が、こうなってしまうことがいつまでたっても耐えがたいだけだ。

「悪い、お前も大変だったんだろ?」

無理やりな笑みだが、気を持ち直した本造の様子を見ながら勝は頷く。

「聞いてるかもしれないけど、研究所の職人さん達に弟子入りしてるんだ。くるみは、サポートチームっていうエクスさんがリーダーのとこの手伝いしてるよ」

わかれて活動するようになって久しく、それぞれの情報交換をする。本造がファントムシリーズ、アラクネシリーズ、デルフィアの開発に関わっていること。勝が拠点での警備、そして最近の武術訓練を行っていること。まるで、何十年ぶりに再会した仲間と話しているような、そんな感覚は2人は味わった。

「…、覚先輩は目覚めるさ。取り乱した、俺が言っても説得力ないけどな」

今まで、覚が例の力を使い気絶したところは見ている。でも、ここまで長い間覚醒しなかったことはない。それが意味することは、互いに考えたくはなかった。

雨の降る優しい音が聞こえてくる。混濁してさざめくような意識が少しずつ、波がひいていく。肌に心地よい冷たさを感じて、それを見たいとあなたは望んだ。

灰色の薄明かりが、また現れて雨音は消えた。それと同時にその反対側の闇から、誰かが呼びかけるような気がしてならない。また、どちらに向かうべきか決めなければいけないとあなたは感じている。

暗闇からの呼びかけは、不思議な甘さと帯びている。ずっと聞いていたいような、だから近づきたい。一方で灰色の薄明かりに何の魅力も感じなかった。けれど、なぜか雨音のことを思うと、その心地よさの方が強く強くあなたの心を締め付ける。

いかなければならない。とてつもない後悔と、執着のような意志。あなたは灰色の薄明かりに向かうことを決めた。


――あなたは生きていこうと決めて、目を開けた。

四百五十日目

今日は全体で休憩とした。はっきり言って、俺自身も疲れが抜けきっているとは言えない。軽い筋肉痛とだるさも感じている。たしか、アドレナリンだったか。そう言うのが噴き出すと普段なら制限されてるところが解除して、疲れも感じにくくなるらしいが、俺は恐らくそれが出ているにも関わらず行動し続けたからだろうな。とりあえず、明日までには回復しきればいいが。

覚についてはまだ目覚める様子はないらしい。身体的なダメージが確認できないとなると、俺達ではどうしようもない。もしかしたら、頭に負担がかかっていることも考えられるが、それを調べられるような施設はない。勝達もここまでの間、目覚めなかったことはないと言っている。最悪は覚悟しなければいけないようだ。

生存者については、目を覚ましたらしい。意識自体はまだ軽く混濁しているような状況らしいが、意識が戻ってから熱もだいぶ引いてもいるようだ。回復の見込みは出てきたが、以前のハンターのように注意は払わなければいけないというのが、一ノ瀬の話だ。

意識が混濁していると言うこともあって、生存者のことについてはどういう人物なのかは不明だ。覚も意識が戻るまではどういう人間かは判断はつかない。もっとも、覚を頼り切ってはいけないか。今後も似たような事態が起きるか、最悪はいないことも考えられる。

今回は、自力で判断する修行というところか。

――コングラッチュレーション――

あなたは1人の生存者を救出に成功した。

あなたはその生存者の情報を確認し、その内容を選ぶことができる。



まぁ、TPRGな文はここまでとしてまずはコメ返信おば。


>>428
まぁ、いつも通り、程よく緊迫感を纏うと

>>429
書く側は修羅場でした。まる。 覚はねぇ、判定中ゆえに…。



でまぁ、上のコン(ry)ですが、無事生存者は生死判定の結果、とりあえず死ななくて済みました。
じゃあまぁ、いろいろな簡単な設定を、またいつものごとく皆さんに決めてもらおうと、さっき思いました。

細かいのは食器洗い終わったらご報告です。

さてと、基本的にはいつもの投票形式です。↓10までの集計を行い、投票数の多いものが生存者のスキルになります。同数の場合はそれぞれの投票のコンマ数が多い方が決定。同ID、投票とは関係ないものは↓1にずれます。

素養
・鷹の目(道具無しで遠方まで偵察できる)
・楽天家(嫌なことは引きずらない)
・短眠(短い睡眠時間で済む)
・軽足(足音が小さく、追跡されづらい)
・二枚舌(交渉を優位に進めやすい)


さて、次にランダム要素ですが。投票された分のコンマを合計して桁数によって決まります。どうなるかは下記参照です。

1桁(性別)
奇数:男性
偶数:女性

2桁(ランダム素養)
0-1:高速睡眠(どこでも寝られる)
2-3:夜目(ある程度の暗さでも視界が確保できる)
4-5:聴力が良い(通常よりも遠くの音を聞き取ることができる)
6-7:影が薄い(気づかれにくい)
8-9:パルクール(ある程度の障害なら難なく移動できる)

3桁(ミュータント判定)
0-6:人間
7-9:ミュータント


投票は本日の23時半までです。ふるってどーぞ。

乙っ
軽足で

普通の人でも良い気がするけど、普通の人では重傷とは言えあそこで生き残ってないだろうしなぁ

鷹の目で。
しかし中山さん正ヒロイン
時代が時代ならなんともロマンチックなシーンなのになあ

生死彷徨ってた時のギャップがあるキャラが希望だから二枚舌で

フィジカルもそうだけどみんなのメンタルも気にかけてやらないとそろそろ参ってる人いそう

いろいろ心配ではあるけど、覚ちゃんはこれまでも生きてきたつよいこだから信じて待とう

生存者のスキルは楽天家を希望したい
この世界メンタルの強さは大事よね

乙 新たなミュータントとかでもいいかな

乙!
素養は二枚舌かな
でもこれって素と方便(味方に有意)と欺瞞(敵もしくは未知の相手に有意)に分かれるものだろうし、実質三枚舌って言うべきなんじゃないのかね?w

軽足で
生存者は勝手に男だと思ってた、女の可能性もあるのか


楽天家かな

覚ちゃんは死亡の可能性も有るんだろうか…

二枚舌は二枚舌を御する……あの行商との交渉は地味に面倒だろうと思うので二枚舌

今の拠点に不足なものは
ネゴシエーション能力に
長けた人材だと思うの。
戦わない為のスキルも大切よねー
と言うわけで二枚舌に一票

鷹の目
ゾンビものの多くは 人間vs人間の展開になるけど、あくまで最大の脅威はゾンビであって欲しいから、対ゾンビで有効な力がいいな

いまんとこ一番多いのは二枚舌か
ネゴシエーターっつっても巨大ロボのパイロットと二足の草鞋してる様な例もあるからなぁ。何か丁度良くアンドロイド娘も居るし

ところで久し振りにラジオ曲リクしてみようかな。ゴッドファーザーのテーマで(族の反応が気になるから(笑))

合計数は……ふむふむ

先に自分で計算してほほぅと一人でニヤニヤ

二枚舌って事は頭がキレる=軍師系キャラだったらパラノイアとの
攻防戦が面白くなりそうだなと勝手に妄想

はい、ではまず先に結果発表だけ。

コンマ合計数:630

軽足:2票
二枚舌:4票
楽天家:2票
鷹の目:2票
何か:0票

と相成りましたので、基本的な部分はこの通りです。

性別:女性(一桁0により)
種別:人間(三桁6により)

素養(スキル)
二枚舌:貴方は相手から何かを得る為に、時には嘘をつく必要もわきまえている。(投票により)
夜目:生まれつきの夜の住人。常人より少し明るいぐらいだが、闇の中の活動で苦労は少ない。(二桁3により)


まぁ、大ざっぱな骨組みが決まったので、>>1が裏側でその肉付け作業をこれからな具合です。
さーて、どう統合性取りますかねー。




ちなみに、ミュータントになるんじゃないかと仕事中ヒヤヒヤしてた。設定することが増えるからね(遠い目)

さりげなくこの拠点女性率高くない?
やっぱ女性の方がたくましいのかねぇ…w

貴方はようやっと意識が戻ってくるのを感じていた。生々しい記憶(ゆめ)を見ていたはずなのに、それはもう遠くにいってしまい、詳しく思い出せそうもない。それとも、それは気のせいなのかもしれない。

「目覚められましたか」

抑揚のない声だ、貴方は顔だけ動かしてその主を見る。一見、ただの女性のように見えたが、額に機械のダイオードが発光するものがついていて、それが理解できずにいた。貴方の様子など気にせず、その女性はこの場所をまとめている者を呼んでくると言って外に出ていく。

貴方は身体の重さを感じているが、何かなければ死ぬことはないだろう。そう思える程度に体力が戻ったことを感じている。命の危機は去ったことに、胸を素直になで下ろす。

誰かに救助してもらっていたことは朦朧とする意識でもわかっていたが、両手両足は縛られていた。縛られていることについては、何か言われたような気がする。身体が負傷で動かせないとしても、身動きが取れないことに貴方は不快さを覚える。

扉が開けられ、先ほどの女性と目つきが鋭く無表情な男が入ってくる。貴方もこの世界を放浪していて何人かの人間と出会ってきた。その中でも目の前の人間の存在感は、異質だった。強烈な印象を与える、でもどこか半透明のように今にもいなくなってしまいそうな感覚。この人間は一筋縄ではいかない、今までの経験であなたはそう結論付ける。

「…放浪者という。この場所、シンプルに拠点と呼んでいるが、その拠点でのリーダーを務めている」

放浪者と名乗る男は簡単な説明をする。あなたはそれを聞き、この場所についておおよそ把握した。今のところ、一番わかりやすかったのは、ここ自体がとんでもない場所だというだった。

彼は女性に拘束を解くよういい、あなたの拘束具は外された。だからと言ってベッドの外に出る力はないが、この狭い世界だけでも自由に動けるなら越したことはない。

外されたことに安心を得ているところに、放浪者はあなたのことを知りたいと聞かれ、あなたは――

貴方に関しての情報は下記の通りだ。


名前:喜読 都(きとく みやこ)
性別:女性(一桁0により)
種別:人間(三桁6により)
職業:営業職
年齢:28

現在状況:負傷

基本能力
戦闘値:平均
隠密:平均
知識:高い
肉体:強い
幸運:やや低い

素養(スキル)
二枚舌:貴方は相手から何かを得る為に、時には嘘をつく必要もわきまえている。(投票により)
夜目:生まれつきの夜の住人。常人より少し明るいぐらいだが、闇の中の活動で苦労は少ない。(二桁3により)

四百五十一日目

今日も引き続き、全体で休憩を取った。と言っても、拠点内の任務自体は通常通りだ。もう野木主任達は帰ったからな。いろいろあったが、ここでの活動は急速にいつも通りになってきている。ありがたいことだな。

朗報は生存者も覚もほとんど意識を取り戻したことだ。本当の意味で、誰もかけずに済んだことは、多少の肩の荷は下りた。

生存者は喜読都(きとくみやこ)という名前の女性、ミュータントではないただの人間だ。どうやら、都市に探索に来てパラノイアに察知。範囲外に逃げたらしいが、スラッシャーに襲われ負傷し、何とか警察署に逃げ込んだらしい。その後、俺達が探索に来てギリギリのところで助かった。運がいいのか悪いのか、少し判断しかねるな。とりあえず、その時点でも問題はなさそうに思えた相手だった。

覚は目を覚ました後、少しの間錯乱したような状態になっていたそうだ。本人曰く、恐らくパラノイアの記憶や意識といったものが混濁したのかもしれないと言っていたが、どうやっても俺達では理解できることではない。他人の記憶が自分の記憶に混ざり合う、想像するだけでも愉快な話ではない。

また、錯乱状態の間は覚の能力は使えていなかったようだが、今も完全ではないがある程度は戻っているらしい。俺とかから言われる前に喜読を読み取って、現段階では問題はないとのことだった。普段より曖昧なのは、あの能力が完全ではないからだろう。

確かに問題が起きるとすれば、治療が終わった段階からだろう。明確に処遇をどうするか含めて、治療していくしかないか。

喜読がここに残る保証も、ないしな。

眠気で続きが欠けそうにないので、寝ます。今日の昼間にでも451日目が終わるといいんだけど。

乙乙
投票残り2までミュータントの可能性残ってたからなぁ
俺もwwktkしてた、10サンプルで7まで偏るのはやっぱり難しかったけど良いとこ行ったね

一ノ瀬DIARY NOV.16

昨日は書いてる途中で寝ちゃった。じゃなくて、それよりも大事なのは2人がちゃんと目を覚ましたこと。意識もはっきりしてるから、今すぐ大変になったりしないと思う。

様子を見る限りだと、まだ危ないのは生存者さん、喜読さんの方かな。身体はまだ弱ってると思うし、まだまだ要安静。覚ちゃんも頭に違和感があると言ってるから、その部分はまだ要観察かな。

治療する時にわかったけど、最初は男の人だと思ってたけど、女の人だったんだよね。顔つきが男っぽくて、服装もそんな感じだったからびっくりしたけど。

喜読さん、話した感じは、ちょっと独特な感じがしたかな。放浪者さんが言ってたけど、営業マンだったせいかビジネストーク? みたいな言い方だって。多分そんな感じ。

拠点に残ってくれるのかな? どうなるかはわかんないけど、そうなってくれると嬉しいな。

11/16 担当浜村 朝

覚ちゃんはまだ目が覚めないみたいね。

生存者の方も、まだはっきりしないみたいだし…。


担当三間 昼

覚ちゃん、目が覚めたみたいです。良かった。

とりあえず一安心ですね。

安心したら寒くなってきた。


担当勝 夜

美弥ねぇ、一緒じゃなくていいから警備いけって言われた。

大丈夫かなぁ、美弥ねぇ。

【ファーストコンタクト2】

「私(わたくし)は喜読都と申します。お助けいただき、誠にありがとうございました」

「…そうか」

「ご存知かと思いますが、この都市に入って有用な物がないか探していたところ、大量のゾンビに襲撃されまして。そちらは逃げおおせたのですが、手が刃物状になっている奇妙なゾンビに襲われました。この負傷はその時のものになります」

「…なるほど」

「その後は、実は私自身もあまり記憶がございませんで。記憶の混濁、というのでしょうか。どうにかして距離を取って、走って逃げ回りました。行きついたのは皆様が私を見つけたあの場所で、気を失った。ふふっ、そんなところです」

「…わかった。傷が癒えるまで療養しているといい」

「恐れ入りますが、なぜそこまでしていただけるか、お伺いしてもよろしいですか?」

「…なんであれ、人間の数が減る方が、まずいことだからな」

「善意、ということで?」

「…そう考えてくれ。残ると言うならここの任務は手伝ってもらうし、出ていくと言うなら止めはしない」

「畏まりました。それではその善意、受け取らせていただきます。ふふっ」

「…ではな、何かあればそこのEVEに言ってくれ」

「(…食えない感じだな)」

さて、寝落ち分はここまで。

>>435
能力的に割と普通だったと言う。まー、放浪者達一応処理進めてるエリアではあるから、だと思うよ

>>436
山中さんはなんだかんだで最初期のメンバーですからのう。

>>437
まぁね。いろいろ疲れが出てくる時期ではある

>>438
なんとか目覚めたよ。細かな判定はこの後で。

メンタルは大事だね。

>>439
成らなかったね。まぁ、本来そんないるもんじゃないからね?

>>440
多分、言いやすさの問題なのかもしれない

>>441
大丈夫。実は最初のコンタクトで男って書いてるのだ。

すっかり忘れてて、投票途中に気づいたけど、まぁ女性だったら男っぽいでいいかと思考停止したよ

>>442
死亡というかは、まぁ、この世界での脳死は、いや、どの世界でも死亡みたいなもんか。

>>443
まぁ、社長さんはめんどくさそうだしね。登場キャラ間でビジネスライクな付き合いが一番楽そう

>>444
投票結果とはいえ、拠点に必要な人材が集まると言う点ではやっぱ特殊だわ

>>445
まーね。そのゾンビが脅威のシステムが、変異体だったりはするけど(遠い目)


>>446
ゴッドファーザーねぇ。どんな反応するんだろ、総長さん

>>447
計算ミスないか実は戦々恐々してた。

>>448
キャラ作りは楽しいよね。詰める作業は、うん、タノシイヨネ

>>450
ここんとこ、新規加入女性多いからねぇ…。やっぱ強いのか

>>455
まぁ、ミュータントって本来そんないる存在じゃないからね。皆拠点のせいで麻痺してるけどね。



目覚めた覚ですが、わりとシビアな判定をしてまして。快復判定は徐々に難易度が下がる代わりに、
下がった難易度で成功すると、何らかの後遺症が発生する判定をこなす必要がありました。
(と言っても、一時的に能力使えないとか、負傷状態での活動不可とかそんなんですが)

今回は、まぁ早めに目覚めたので後遺症に関する判定はあったものの、難易度は低く、内容も
そこまでひどいものではなしでしたが。 無事回避済みです。

なお、目覚めなかったら脳死による植物人間扱いでしたけどね。

乙!
一応、お仲間判定にはなったのね

何気に拠点の初死人(脳死)とか出そうだったのね
これ次も使おうもんなら放浪者が無理やり気絶させるとかやりかねないな

四百五十二日目

都市中央警察署エリアの探索は再開したが、喜読さんと覚の件もあり、EVEと一ノ瀬は拠点に残しておいてある。しばらくの間、危険性は上がるが仕方ないことだ。死んでしまっても、生き返らせる方法があるというなら、別だがな。

警察署周辺は、自分で言うのもアレだが、死闘というのが似合うほどの亡骸が転がっていた。念のため、一体一体丁寧に処理しながら最後に火葬している。そんなこともあって、今日は探索自体はそんなに進んでいない。まぁ、パラノイアでの戦いの後始末というところか。

井門がまだ機関銃の弾が残っていないか探していたが、どうやら見つからなかったようだな。確かに強力な兵器ではあるが戦車砲は使いづらい。連射の利く機関銃は、その意味では使いやすいだろう。幸い本体は手に入っているのだから、今後どこかで拾えればいいがな。

喜読さんの印象については、腹の置き所が読めないな。タイプ的には西切もそうだが、あいつの場合味方だと言うことはわかる。そう言うところにさえ中立の様なスタンスを取っている。まだこちらが安全か計っているだけなのかもしれないがな。

能力が戻りつつある覚が問題ないと言っている以上、何か起こると言うことはないだろうが。身体が快復した時どう出るかはわからないからな。覚にも何かあった時に備え、定期的に見てほしいとは伝えている。

こうやって疑いたくはないが、メンバーに何か起こること自体、避けなければいけない。

レポートNO.115

井門圭司


結局機関銃の弾は見つからなかったな。詳しい避難経路のルートがわかりゃあ、その道中にまだあるのかもしれねぇが、今後向かう都市中央の最奥、大型駅エリアには外れる。となると、そこらが終わってからゆっくり探索ってことになるか。

しかし、今年も一年がもうそろそろで終わりなんだな。ほとんど、都市と拠点を行ったり来たりしてただけだっていうか。まぁ、当たり前か。旅行になんていける訳ねぇしな。

そう言う意味では、他の地域って今どうなってんだろうな。俺らとかDJフレンドみたいな場所はあるんだろうけど、連絡の取りようもねぇし。もっとも、下手に連絡っていうかそう言うやり取りすんのは、WWPに気付かれる可能性もあっからな。

まぁ、WWPが興味持つかは別にしても、俺らは別だ。奴らのことを、知りすぎてると言っていい。そういう人間を見逃すような連中じゃねぇだろうし。

でも、少なくともそう言う動向は、知りてぇよな。

回収組 進捗報告書 11/17  平山源子


活動範囲:
・商業区西エリアの処理
・商業区西エリアのバリケード設置


詳細内容:

商業区西エリアの処理
・ゾンビを13体処理

商業区西エリアのバリケード設置
・予定した新規設置完了


備考:
・本日にてバリケードの設置及び休憩所の確保完了
・明日より本格的な回収業務、及び情報収集へ移行
・無論、メインとなってしまうのは探索組の手が入ってないエリアの為、簡易処理
・情報については収集できればというスタンスになる

【新しい風】
「……EVEさんはここにいて、長いのですか?」

「いいえ。今年の10月7日にこちらにたどり着きました」

「ありがとうございます。それまでは、どこにいらしたのですか?」

「入力された指示に従い、研究所よりここを目指していました」

「…研究所ですか」

「何かございましたか?」

「EVEさんの様な、ロボットを製造している企業は限られておりますので。少し、予想を」

「いいえ。私は個人が製造したアンドロイドです」

「…、ふふっ、ロボットもご冗談をおっしゃられるのですね」

「いいえ。事実です」

「それは想定を超えるお話ですね…。つぅっ」

「まだしばらくお休みを」

「はい、そう致します」


【スライムと雪】
「(お雪、お雪!)」プルモコ

「うん、スラちゃんはしゃいでるね」

「みたいね。しかし、うっすら積もっただけで、ちょっと飲み水には出来そうにないわね」

「これから、げんなりするほど降るんじゃないかな」

「去年もそこそこ降ってたわね。いやんなるわ」

「(わーい!)」モコプル

「スラちゃんの気楽さが羨ましいわね」

「無垢と言うか…。うん」

「ん? なんかあった?」

「はは、なんだろうな。気になることがあった気がしたんだけど、うん」

「ボケるには一応まだ早い歳でしょ。さてと、警備警備っと」

「(…もしかしたら、精神的な成長とかそういうのがないんじゃないか。そんな気がしてならないな)」

>>460
お仲間というか、まだ自力で動けないと言うか

>>461
まぁ、今回全体的に死ぬ要素はあったんだけどね。覚の場合、それを使う相手が相手だったから。

気絶させるのかねぇ。それわかったら覚は無言でやりかねないからなぁ。

乙!
いつかのリモコンバトルカーはどうしてるかねぇ?

DOD3のミハイルだって、確か十数万年後には漢字もマスターしてたし(震え声

四百五十三日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。警察署に近いエリアについては、パラノイアによる攻撃で大量のゾンビが操られ、俺達と衝突した為だろう。ゾンビがすでに制圧しているエリアと似たような状態で、ほとんどいない。

もちろん、油断すればいきなり襲われる心配は残っているが。その部分は鼻が利く小間城と、耳が良い風虎の存在はかなり役立っている。
(そう言う意味では佐原も役立っているんだが、やっぱり元々そうだった、生み出された存在に比べれば劣るようだ)

喜読の調子はまだ芳しくないらしい。恐らく、いろいろなものを切り刻んでいるであろう、スラッシャーの爪に付着していた何かが体内に入っている可能性と、見つけるまでに時間がかかってからの処置の為、破傷風などの感染症が起きる可能性がある。
(ハンターはそれ以上だった気もするのだが。まぁ、あいつはタフだと言うのがあるんだろうが)

覚の体力については順調に戻っているようだ。時折軽い頭痛を訴える以外は、これといった問題はない。元々、調べられる範囲では肉体に問題はないのだから、目が覚めればどうにかなる範疇だったのかもしれない。

あとは、サポートチームに動向を追ってもらっているパラノイアだが、以前貰っていた監視カメラにつける装置をもらっておかないとな。ビジョンでアクセスできるよりかは、常にアクセスできるものにした方がいいだろう。

それに、カメラなんかの機械による監視の方が、奴には良さそうだ。何せ、読めない相手だからな。

11月18日

パラノイアの襲撃を受けてから三日経ち、拠点も落ち着きを取り戻しつつある。今のところの気がかりは、喜読さんの状態だ。意識は戻っているのだが、負った怪我はまだ比較的強い痛みを発している。感染症の疑いもあって、油断はできないようだ。幸い、24時間つけることができるEVEが側に居れる、大きなトラブルにはならないよう手は打っている。

ただ、少々彼女については信用ならないところはある。腹に一物を抱えているような雰囲気、もちろんそれは仕方のないことだろう。もちろん、これは主観的なことだが、彼女の持つ雰囲気がどうにも引っかかると言うか。

まだ、彼女が拠点に残るのか。回復次第去るのかははっきりしていないものの、もし残ると言う場合に、私は今の時点では否定的になるだろう。

もちろん、覚ちゃんには話は聞いているうえでの、判断だ。


山中沙奈 記す

11/18 担当三間 朝

なんだか、あんなことあったのに、いつも通りに感じるなぁ

本当なら良い事なんだろうけど、そのパラノイアがまだいると思うと…。


担当勝 昼

でもいつか倒さないとダメだしなー。

美弥ねぇ頼ったら、今度どうなるかわかんないし。

センセーにもっと強くなれるよう修行してもらおう。


担当フェイ 夜

パラノイアは見てなかったけど、すっごく怖かったよ(怯えた人の絵)

だって、あんなゾンビの動き見たことないよ。本当にパラノイアはゾンビなのかな? (?マークを浮かべて顔の絵)

「はぁい、DJフレンドだよ。世紀末の世を生きる皆さんこんにちは」

「もう、場所によっては雪が降っているみたいだね。もう本格的な冬になるから、皆も気をつけよう」

「さて、この時期になっても食料があんまり確保できなかった。そんな不運な人の為、今でも手に入る物を紹介するね」

「それはタンポポだよ。多年生の植物でどんな環境でも成長するから、今の私達にはうってつけだね」

「苦みが特徴だから、食べるとするなら一番いいのは天ぷらとか素揚げかな。油はまだ手に入る方だと思うから、そこまで調理に困らないとは思うけどね」

「そうそう、天ぷらならいいけど、他の調理に使うなら、一回下茹でしてから水に少なくとも2時間さらすとそこまで気にならなくなるよ。試してみてね」

「あ、忘れてた。もう1つはお茶に出来るんだよ。たんぽぽコーヒーって聞いたことあるかな?」

「これはタンポポの根を使うんだけど、丁寧に洗ってから数日、天日干しにして、その後は炒って焙煎。あとは、冷ましてからミキサーとかで細かく砕いて、後はお茶の要領で入れてね」

「日本だと馴染みはないけど、西洋では漢方とかハーブとして親しまれてるぐらい、栄養価があるよ。幸い冬だと水に困ることは多くないと思うから、こちらもぜひ試してみてね」

「さて、ここいらで音楽を1つ。映画ゴッドファーザーより、曲目愛のテーマ。殺伐とした世界であっても、愛は不変だよ」

「それでは良い終末を」

【ラジオ】
「……ふふ」

「あー? ラジオ聞いて何ニヤニヤしてんだよ」

「総長、お帰り」

「おいおい、なんだ。フレンドついにエロいもんでも流したか?」

「そんなんじゃないさ。聞いてみると言い、ほら、イヤホン」

「……んだこれ。洋楽だろ?」

「古い映画のね。ゴッドファーザーの愛のテーマっていうんだよ」

「ふーん。好きなのかよ?」

「作った相談役っていう立場が、その映画からきてるぐらいには好きだよ」

「ほーん」


【寒いのです】
「………」クー、フルフル

「…寒いか」

「………」クー…

「…昔はやったペット用の服でも着せればマシになると思うか、井門」

「いや、それはどうっすかね。風虎の戦闘の邪魔になりそうですし、それに戦いの度破けてたら三間が泣くと思いますよ」

「…生まれたばかりだからな、多少は慣れたほうがいいか」

「………」クゥ…

「(雪、楽しいぞ)」フガフガフガ

「小間城は小間城で自由ですね…」

「…あいつはいざとなったらちゃんと動く、問題ない」

ブレイクタイムに修正しようとしたら、なぜか書き込むが押されるというね。まぁいいんだけど。


>>467
多分そこら辺走ってるんじゃないかな

>>468
スライムは>>1でも計りかねてるけど、知識がない訳ではないからねぇ。


さて、リクありました曲はこちら。歌詞の内容的にはこれ日とそこまでずれはないかな?

ゴッドファーザー 愛のテーマ
https://www.youtube.com/watch?v=TGMmL0f0XVI
和訳
http://www.kget.jp/lyric/81758/%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%BB%E6%84%9B%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E_%E5%B0%BE%E5%B4%8E%E7%B4%80%E4%B8%96%E5%BD%A6

ああw暴走族でも途中から聞いちゃ反応薄いだろうなw歌の頭んとこか、途中の伴奏の頭くらいしか彼らの鳴らすクラクションの音と関係ないしw

???「やっぱり愛だよね!」

乙 スライムは子供のままの方が幸せかもな   

[SFC]スパークワールド のクルマみたいのも作ってるのかね?
このソフトのボムやアイテム類は、これ日世界なら作れない事はなさそうだし、結構便利そうなんだよな

喜読さんが胡散臭い?ははは、大丈夫大丈夫。その程度ならね……かの喪黒福造氏には遠く及ばないだろう?

ゴットファーザーも良いよね。かっこいい
私的には「誰ガ為ノ世界」とかも今の世界観にあって好きだけど

四百六十四日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。ゾンビの数はまだ比較的少ない状況が続いてるから、二人が抜けた穴はまだ大丈夫そうだ。少なくとも、覚か喜読さんのどちらかが看護の手が離れれば、負担はそこそこ減るのだが。

相棒は、喜読さんがこの拠点に残ることに、懸念を感じているようだ。どうしてか、というのはわかる。あの喰えないところだろうな。救出され、弱っているにも関わらず、脆いところを見せないと言うのは強い事なのだが。この場合、あまりいい意味合いにはならないか。

そうだとしても、残った場合どうするかは考えておかなければな。一番いいのは人員の少ない回収組に回すことなのだが、どうも俺を良く思っていないのか、単に苦手なのかわからない平山さんがいるからな。話が巧みな印象のある喜読さんと一緒に居させたくない、というところはある。

だからと言って、探索組の編入も少し考えるところがある。あまりにも人数が偏りすぎているからな。警備組からの不満も高まるだろう。となると、警備組への編入が一番現実的だろう。良い気分ではないが、覚の監視も常に入れることもできる。その上で問題なければ、相棒の不安もある程度払しょくできるだろうからな。

しかし、やはりそういう部分を覚に頼り切ってきたと言うのを感じるな。覚の負傷と喜読さんの救出が混ざっただけでこの有様だ。もう少し、人を見る目を磨かなければな。

レポートNO.116

井門圭司


激しい戦闘がありゃあ、その後に待ってるのは静寂っつーことかね。警察署での攻防を思えば、今の探索は生ぬるくはある。またあんな目に遭いたいかって言われたら、お断りだけどな。

一ノ瀬はちょっと根つめすぎだな。あいつが無茶する方が怪我人の治るもんも治らねぇだろうに。後でちょっと、気分転換させるために話でもしに行くか。

あとは喜読さんか。俺はまだ話したことないからよくはわかんねぇが、あんまり良い雰囲気じゃないみたいだな。暴れたりするわけじゃねぇけど、ちょっとすぐは信用できねぇみたいな。そんな感じか。

俺を受け入れたこの場所でそうだってんなら、よっぽどな気がするけどな。

回収組 進捗報告書 11/19  平山源子


活動範囲:
・商業区西エリアの処理
・商業区西エリアの情報収集


詳細内容:

商業区西エリアの処理
・ゾンビを9体処理

商業区西エリアの情報収集
・狸森の傘下の警備会社へのルート確保


備考:
・現状回収組は、情報収集のための小規模なエリア確保が主となっている
・その為、目下ルート確保がメインであり、実際には行えていない
・安全に移動でき、確保もできそうな経路を確認しているが難航が予想される
・場合によっては、探索組へ助力を求めたい

【深刻な人間離れ】
「おらよぉ!」ブンッ

「瞬間的に投げるだけなら、デルフィアのおかげで簡単だな」グシャッ

「後はまぁ、ぶん殴るだけでもわりといけるか」

「つっても接続部分が痛むんだよなあ。それにデルフィア自体もすぐ劣化させる元か」

「痛みを感じねえのは利点だがな。おっと」ズサァ

「ジャンピングゾンビはこれだから恐ろしいってか。おらよ」キュイイイ、バヂュン

「あとは普通の奴だけか。ひとまず、処理して一服だな」


【次段階はこたつかな】
「………♪」クー…

「風虎は寒さに弱いんですね」ゴソゴソ

「………」ファサッ

「前はもっと寒かったんですよ。今は火鉢があるからいいですけど」

「………」クー

「ストーブも使おうと思えば使えますけど。灯油は貴重ですからね…」

「………」

「今日も冷えますね…」

>>475
確かに途中だとそうかもね。名作ではあるけど、この時代ではかなり古いし、認知度どうなってるのかな。

>>476
愛の名の下で行われる暴力か…

>>477
かもね。当人が何を望むだけど

>>478
ん~、ちょち情報が少ないかな。動画はあったけども。まっぁ、電気ボムとかは作りかねんよね。

>>479
あの人を超える胡散臭さは、もはやお引き取り願いレベルだよ

>>480
映画は見たことないのよね。ゲームはやりこんだけど。

ふむふむ。いい歌だね。

乙!

『デルフィアが盾付与の高品質で、ハンターさんが更に人間辞めてたら』

その男の装いは奇妙なものだ。このクソ暑い夏場に薄汚れたコートを羽織っていて、その右腕部分の裾は取られている。そしてその右腕自体は人間のものではなく、恐らくは銀色の鉄製の義手で、前の腕部分に小さな刃の盾がついている。そしてその左腕には、小型のチェーンソーがある。

兵士らしい集団が男に気づく。WWPに関するロゴがあるのを見て、男は殺意にまみれた笑みをこぼしてから、大声をあげながら突撃していく。敵と認識した兵士達は、銃撃を開始した。

男の動きはジグザグに動くだけではなく、自動車などの障害物を乗り越え、そして同じように拳銃で軽く打ち返した後、右腕を真っ直ぐ一人の兵士に向けてから、盾を射出された。銃などより遅いその射出物ではあるが、予想しない事態に素早く反応できる人間は稀だ。質量に任せたそれは、強化ヘルメットを破り内部にダメージを与える。

盾についているワイヤーで引き戻し、チェーンソーで防弾チョッキごとまた1人、兵士を切り刻んでから、男はいったん裏路地へと隠れた。残存する兵士は隠れた方向に威嚇射撃しながら、警戒と応援を呼ぶ。また、彼等が警備していた軍用ヘリを動かす準備を始める。

たった1人にそこまでするのは過剰戦力もいいところだが、このあたりを警備する兵士達は、今襲ってきている特徴の男が、自分達の組織を襲撃しているという情報を元に、ちょうど討伐の任を受けていたのだ。

そして、こういう情報もある。高度な技術を維持し続けている組織の兵士を、すでに男は80人以上切り刻み、あまつさえ保有する施設も少なくとも2つ、つぶしたという事実がある。それは当然、単独でだ。

そんな相手に、軍用ヘリを使うことは過剰ではないかもしれない。浮上したヘリは、裏路地に向かってミサイルを一発発射する。空気をつんざく音の後、爆音が鳴り響きその場所に隠れられるものはすべて吹き飛び。そして、死体は存在しなかった。ヘリのパイロットがその状況を無線で通達している間に、あの盾が飛んできたであろうことに気づけたのは、何かがぶつかる音と男がこちらに飛び込んでくるのが見えてからだった。

男がヘリの足元へ消え、数瞬後にグンと後方へ引っ張られる力がかかってヘリはバランスを崩す。慌てて姿勢を立て直そうとして聞こえてきたのは、装甲が何かに削られる音――。

ヘリはさらに回転をし始め、パイロットがその時に見えたのは後ろのプロペラが先に落ちていく光景。そして、急いで緊急脱出装置を出そうにも、たかだか5階程度の高さではすべてを理解して行動するには遅すぎた。パイロットは脱出できるまもなく、バランスを崩しながら仲間たちの上に落ちた。

男はいつの間にか地上に降りて、その光景を皮肉そうな表情で眺めてから、兵士達が持ち出したであろう武器の中に、使い捨てのロケットランチャーを見つけて、ヘリに撃ちこんでから男は去っていった。

恐らくは全滅しているだろうし、誰か生き残っていたとしても、ここまでの大きな音が起きた戦闘なら、つられてくるゾンビが始末してくれるだろうと判断して。

>>486



さて、昨日酔っぱらって書けなかった分、幕間にてお茶濁しですよっと。まぁ、今のハンターでもこれぐらいやりそうだけど。

え、なにハンターってここまで戦闘力持ってるの(困惑)

タイトルにもある前置きが付いてたらなww

四百五十五日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。警察署を離れていくとゾンビの数も元の状態に戻りつつあることから、未探索のエリアに入り込んでいると言うことだ。それは同時に、いつパラノイアに遭遇してもおかしくないと言うことを意味している。

以前のように探索が進んでいないエリアで一日を過ごす、そういうことをしなければ何とかはなるだろうが。例えばメンバーが負傷して動かせないという事態も考えられる。そうなった時にどうするかという、具体的な考えはしておかなければいけない。単純に思いつくのは、ゾンビの手の出しようのないところいることだが、果たして場所があるかどうかだな。

例えば、高いビルの屋上に居たとしても、モンキーゾンビの類は登ってくるだろう。最悪マッスルゾンビを使ってビルを倒壊させるだろうからな。相手の目的は俺達の捕食、というよりどちらかというと排除だろう。

いち早く感知されたことを認識できるのが、一番手っ取り早いんだが。そもそもどうやって認識してるかわからなければ、対策する道具も作りようはないだろうからな。

今のところは状況の変化を見逃さないことと、後は、囲まれた時の有効な対処方法を考えておくことか。後者は考えた上に、悟られても相手がどうしようもない方法じゃなければいけないというのが、面倒なところだ。

一ノ瀬DIARY NOV.20

ようやっと看護についてはひと段落ついたかな。EVEちゃん来てくれたから、こういう時すごく助かってる。看護師としての経験はある訳じゃないから、知識があるってだけで話は変わるもんね。

覚ちゃんはもう問題ないと思う。はっきりできないのは、最初から確認できる範囲で肉体に問題がないからで、細かく調べられてない。やっぱりテンタクルがいるあの病院が確保できたらなぁ。いろいろお話も変わると思うんだよ。

とりあえず、EVEちゃんは探索組に戻していいかな。喜読さんはまだまだ油断はできないけど、覚ちゃんの看護の手が空いたから、1人でも大丈夫だと思う。それに、パラノイアのこと考えたら、EVEちゃんがそっちにいてくれた方が間違いないもんね。

あの時のことを思うと、戦える人は1人でも多い方がいいから。でも……。またそうなったら、今度は助かるかな…。

11/20 担当蒲谷 朝

炭は評判良いみたいだね。嬉しいことだよ。

ただ、作った量に対して消費が多いね。結構定期的に作らないとダメかな。


担当浜村 昼

少し寒いの続いたから、仕方ないわね。

今日は暖かい方だし、あんまり使わないようには釘さしとく。


担当平山 夜

炭の件、了解いたしました。

1本の半分を燃やすだけで体感的に違いますので、使用量はそれぐらいでご案内すればよいかと思います。m

【冷えます】
「ふう、ひ、冷えてきたね」

「まったくだよ。出来れば暖かい方がいいよ、ほんと」

「せ、千護らしいね」

「そういうロバートはどうなのさ?」

「ぼ、僕はどっちかって、か、考えたことないな」

「あ、そうだ。いいこと思いついた」ガサッ

「ど、どうしたの? う、うわわ」ゴソゴソッ

「うん。やっぱり一緒に寝たほうがいいわ」

「だだ、ダメだよ…!?」

「あん? 男と女だからってこと?」

「う、うん」

「でも、この方が体力の消耗少ないだろ?」

「そ、そうだけど」

「なら問題ないな。寝るよ」

「う、うん…」


【犬小屋】
「…結局、雪が降る前に犬小屋を作れなかったな」

「(もふもふ、きもちい)」ガサゴソッ

「…当人は満足そうだが、ここは隙間風が入るから」ゴソゴソッ

「(ボス、何してる?)」

「…とりあえず、段ボールで壁を作るか。後屋根も」ゴソゴソッ

「(狭い、暗い)」

「…固定はガムテープでいいか」ビビーッ

「(いいや。もふもふ、もふもふ)」フガフガッ

「これでまぁ、凍えることはないだろう」

>>489-490
うん。ハンターが今より更に人間辞めて強くなってたらのお話。基本、幕間は本編関係ない妄想だから(起こりえる未確定の未来の1つではあるけど)

乙!
平時の小間城見てると和むなー

四百五十六日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。EVEも探索組に復帰し、徐々に元の状態に戻りつつある。それは当然のように、エリア内をうろつくゾンビの数もだ。今日にいたっては久しぶりにスプレーゾンビがいたからな。幸い、やつの強化作用の影響を受けたゾンビは数体で助かったが。

個体数が少ないのはあって助かっているが、やはり惨劇初期のゾンビに戻す、言うなら強化ゾンビにするやつのは凶悪さは他の変異体とは一線を画しているな。興味深さでいけば、スプレーゾンビは最も高いな。ゾンビに作用する、それは変異に何らかの影響を与えていると言うことだ。

考えようによっては、その変異の影響するものを突き止めることで、ゾンビ化やニュータント化の治療が発見できるのではないか。方面として詳しくはないが、そうできる気はするな。問題はそういうことを研究できる施設どころか、研究者すらいないのが目下の状況だ。いるとすれば、それこそ去っていったロバートか。あとはWWPに属する連中ぐらいだろう。

単独で無事に今でも活動し、生態研究を行える人間。そんな人間がいればいいのだが、大抵はどこかの勢力に属しているか。仮に単独だったとしてもまともかどうか、か。法がない世界で、自由に研究できると言うのは、研究者にとっては天国だろうからな。
(いい意味でも悪い意味でも、その例がアリスだろう)

食料自給は、安定というにはまだ遠いが、そう言った部分も今後考えていかなければな。

「…傷の具合はどうだ?」

一ノ瀬を外に出し、放浪者は喜読の見舞いのような形で話をしに来ていた。もっとも、今聞いた容態については都度一ノ瀬から聞いており、把握している。彼がしたいのは、とても単純に喜読と言う人間を把握する為だ。

軽く笑ってから、大事はありませんと。彼女はベッドの上で上体を起こし、口元に手を当てて答えた。社交辞令というか、相変わらずの距離を感じる対応だ。それとも、拠点のメンバーがそれぞれに距離感が近すぎるだけなのか、そんなことをふと放浪者は思った。

後は何か欲しいものがあるかと聞くと、それも特にはと断られてしまう。喜読に関しての情報は、その気になれば手に入れることはできる。だが、望ましい手段とは言えない。何か1つの方法に依存してしまうというのは、それが出来なくなった場合に対処が出来なくなる。この数日で重々学んだことで、愚を犯す訳にはいかなかった。

「…。ふふっ、何をお伺いされたいのですか?」

その問い方は、自分らしくない。喜読はそう感じていた。今の状況で彼が何をしようとしているかは、おおよそ予想はつく。自分のことを知り、判断したいということだろう。

そう考えるのは普通の流れだ。善意ある集団なのはわかる、だからこそ危険な存在かどうか判断したいという思いは強いはず。

「…惨劇前は何をしていたとか、他愛もない話をしに来ただけだ」

それに答えるか考えてから、喜読は簡単に仕事のことや簡単な経緯を放浪者に話す。全てのらりくらりと誤魔化し続けても、ここに良い印象を与えない。それに、すべて話す必要もないと結論を下したうえで。

それとも長い放浪生活で誰かに自分のことを覚えて欲しかったのか。そう思った時、また彼女は少し笑った。

「さぁーて第一回目のミネルバトークを始めるよー☆」

「ナビゲーターはあたし、ミーナが。パーソナリティーはミーシャが務めるぜ」

「と言っても、ただ私達がお話するだけなんだけどね☆」

「あぁ、悪いがDJフレンドの役立ち情報が欲しいってんなら、そっちに周波数変えてくれよ。それと録音したもんだから、同じの流れても気にすんなよ」

「はい、そんな訳で惨劇後から初めての芸能活動だよ。ミーナちゃん☆」

「テンションたっけぇなぁ。おい…」

「えー、ミーシャちゃんは嬉しくないのー?」

「なんか実感わかねぇよ。それにラジオなんて互いに初めてだろ?」

「そだねー☆」

「録音だからいいけどよ。もし、生でやるなら2人でトークしながら放送機器操作しなきゃいけねぇんだな」

「なかなかテクニカルな動きだね☆ こんな感じかな」

(激しく動く音が聞こえる)

「ぷ、やめろやめろ。笑っちまうだろ」

「えーでも、こうならない? ここ機材置いてー☆ で、ここいらにトーク用の書類でしょー☆ 後はタイマーとか☆」

「そう置くだろうが、そこまで激しく動かないだろ。現場ぐらいは見たろ?」

「あ、今回は業界裏側トーク?」

「おい。資料と違う話に持ってくなよ」

「いいじゃん☆ ルールは私達が決めるんだよ!」

「決めてんのはあんただけだっつの」

「ぶーぶー☆」

「はー。いやいいけどさ。どうせ、何話すか決まってなかったし。自然な流れでいこう」

(機械のスイッチオン)

「芸能界、その裏側は闇に包まれております――☆」

「ボイスチェンジャーでエコー入れてまで言うセリフか?」

「だって、エコーの機器ないんだもん☆」

「そこじゃねぇ」

「さて、じゃあ言い出しっぺのミーナから裏話いってみよー!」

「はぁ? 無茶ぶりやめろっつの」

「大丈夫、ミーナちゃん出来る子だから☆」

「うっわ、殴りてぇ笑顔…。じゃあ、テーマが決まったところでいったんCM。と言ってもテキトーに曲流すだけな」

「CM後までアデューだよ!」

「なんじゃそりゃ…」

【バラエティラジオ再開】
「…自由だな」

「僕はいいと思うよ。DJフレンドの音楽と情報もいいけど、娯楽だけなのも大事だと思うんだ。うん」

「…それもそうだな。選ぶ自由があるだけでも、気はずっと楽だな」

「そうそう、DJフレンド以外の人間もいると思ったら。うん、1人で放浪してる人なんかは特に嬉しいんじゃないかな?」

「…そうだな。少なくとも、自分と他3人は生きている。そう思えるだけでも孤独感はない。が」

「影響力は大きい。かな。うん」

「…そうだ。それをしている連中がその意味を理解しているのと、俺達は同盟を組んでいるからいいがな」

「受け手側、そのほかの勢力がどう思うかわからないか。うん」

「…そうだな。DJフレンドの勢力は、そうだと知られた場合の反応がどこよりも大きいだろう」

「……。良い事を願うしかないね。うん」

「…あぁ」

>>496
動物でも、のんびりと過ごすことができる場所である。ってことだね。この世界での希少な場所。


さて、ラジオ部分は公共放送(もどき)の復活から、バラエティ放送も復活です。これも一種の文明復活かな?



いろいろ訂正、たくさんあるが、とりあえず見つけた範疇で。

>>499の訂正

×「えー、ミーシャちゃんは嬉しくないのー?」
○「えー、ミーナちゃんは嬉しくないのー?」

>>481の訂正

×四百六十四日目
○四百五十四日目

乙!
うーん 自由な女子トークは いいぞ。
しかし、芸能界の闇も昔の事。今はダブピの闇の方が、遥かに深く、暗い

俺ガイルSSに比べたらゴミみたいなもんだな 読んで損したわ

それ、比較対象のジャンルが違い過ぎねーか?www

四百五十七日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。大きなトラブルは起きていない、もしかすると、パラノイアの襲撃の件で昔はトラブルだと思っていたが、そうも思えなくなっている。なんてことはありそうだが。

EVEの盾さばき、といえばいいのか。様になってきているな、防御と攻撃の連携も取れるようになってきているし、忘れずに蓄積されていく経験。というのは強力であり脅威だな。これがもし、味方としてではなく敵として対峙していたなら、そうなる前に破壊する。というのが肝になりそうだ。

もっとも、EVEは山海という天才が作り出した彼だけのオリジナル。そして、その方面で天才のエクスでさえ、ブラックボックスと言ってお手上げだった内部のセキュリティ。あるとするなら、WWPに連れ去られ内部を解析されない限りは再現はできないだろう。出来たとしても、恐らくはもどきだろうが。

だが、一定の自立行動を可能とするロボットの集団ができるとすれば、それはどうあがいても脅威だろうな。やれやれ、抱えるには大きな問題がここにはいすぎる気もするな。藍を筆頭として、EVEと、一度捕まった西切もそうだ。藍と一緒にいたからな。後は研究所のビジョンもそうなる。技術面でいくと相棒と研究所自体もそうだが…。

そういえば、俺はどうなるのだろうな。姿を見られたと思う相手はすべて切り倒したとは思うが。まぁ、用心するには越したことはないか。

レポートNO.117

井門圭司


うん、警察署エリアについては言う事ねぇな。警戒すんのは当然パラノイアと、厄介なスプレーゾンビ、強襲かけてくるジャンピングゾンビとモンキーゾンビぐらい。それ以外はいたっていつも通りだ。まぁ、一ノ瀬はまだ戻っちゃいないけどよ。

でも、一ノ瀬の話によれば喜読さんの体調は、山を越えたのかいい感じで治ってきてるみてぇだな。そうなったら、思ったよりは早く手が空いて戻ってくるだろ。なんだかんだ言って、治療できる奴が探索にいると助かる。それでなくても佐原は無茶しがちだしな。

愛は意外と無茶しないっていうか。まぁ、林道さんの教えのおかげだろうな。最近メキメキと武術的な動きを身に着けてるのがはっきりわかるぐらいだ。もしかすると、放浪者さん、林道さん、錬浄さん、後は佐原か。あたりとタメはるんじゃねぇかな。

ま、ちょいちょいまだ甘いところがあるから。なるとしても当分先だろうけど。

思ったけど錬浄さんや保安官の日記とか見てみたいな
今日は何人仏さんの元へかえった。とかかな?

11/22 担当勝 朝

新しく来た人、まだ外出れないのかな?

やられてたけど、強いのかな。強かったら探索組になりそう。


担当三間 昼

放浪者さんは何も言ってないからなぁ。

できれば警備組に来てほしいけど。


担当フェイ 夜

回収組にも人が欲しいよー(うるうるした目の顔)

やっぱり2人だけだと、危ないからね(危険を現したらしい何かの図)

【ミネルバトーク補足】
「そういえばー☆」

「ん、どうしたよミーシャ」

「冒頭で重要な部分を忘れてるよ☆」

「え、なにかあったか?」

「私達のユニット名言ってない!」

「そういやそうだったな」

「もー、これは重要なことだよー☆」

「はいはい。あたし達はヴァルキリー・ミラージュっていう。ま、地下アイドルのユニットさ」

「ミーナちゃんが歌で、私は踊り担当だよー☆」シュバババ

「だから、その変な動きやめい」スパン

「いたーい☆」


【嗜好品作り】
「ん~、こんなもんでいいか」グニグニ

「あ、姐さん。何作ってるんですか?」

「あぁ、サンマ。いいところに来たわ。はい、食べて」

「えーと…、水あめですか?」

「そ、正解」

「じゃあなめますね…。うん、おいしいです」ペロッ

「ありがと。毒味しなくて済んだわ」

「え、味見してなかったんですか?」

「したなんて言ったっけ?」

「…言ってないですけど」

「なら問題ないわね。うん、こんなものかな。後は小分けにいれとけばいいか」ペロッ

「どうしてまた、水あめなんて作ったんですか?」

「嗜好品。ま、お菓子ってとこか。手軽に使える材料だとこれぐらいしかないしね」

「そうですね。でも、甘いもの食べれる機会少ないから、皆喜びますよ」

「だといいけど」

>>502
人と話す機会もないと、こういうラジオは沁みるだろうね。

まぁ、WWPは真っ黒っていうか。異世界みたいなもんだから

>>503
そうかー。

>>504
まぁ、ゾンビ物じゃないみたいだからねぇ。ちなみに>>1は良く知らない。ちらっとSSで読んだのだと、
とりあえず甘い缶コーヒー飲む主人公ってことぐらい。

>>507
どんな日記書いてるんだろ。保安官は書いてるイメージ無いけど、錬浄とかしたためてそう。墨で。

乙!
そろそろ、以前の募集アイテムがまたちょろちょろ出てくる頃かな?

そういやファイブキラーさんってどうなったんだっけ?

四百五十八日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。避難ルートから離れていっているからか、バリケードが敷設はなくなっている。物陰に隠れるところが少なくなっているが、移動しやすさは上がったと言うべきか。いつも通り、メリットデメリットが違うと言うだけの話だな。

今回の探索で珍しいものを手に入れた。いわゆるガスマスクという奴だと思うが、消防車の近くに転がっていた。近くに焼けた建物がいくつかあったから、恐らく騒動による火事で消火に来た消防士の連中のものだろう。火が消せていないのと、消火用の斧が見当たらなかったあたり、消火活動中に襲われた。と考えるのが妥当か。

ガスマスクを有効に使える局面はあまり想定してないが、FFPを生み出した研究所を再探索する時には役立ちそうだな。もっともX-SCOP-32を回収するほどのメリットがあるかはわからない。WWPの手に渡らないようするのは一番だが、管理保管を考えると手に余る代物。それに、どういう過程で開発されたかもわからない状態なのと、まだ試作品でしかないことを考えれば、そこまでの危険を冒す必要はないだろう。

だが、使えないと言うことはないだろうな。WWPが何を持っているかは想像もできない、それこそ毒ガスを使ってくるなんてこともあり得そうだ。そういうことを考えると、人数分は欲しいところだが今は一つだけだな。機会があれば消防署にでも立ち入って予備がないか探すのもありかもしれない。

一ノ瀬DIARY NOV.23

喜読さんの経過は順調かな。ご飯もちゃんと食べてるし傷口も塞がってきてる。一時ちょっと治りが悪くなったけど、快復し始めてからはとんとん拍子だね。

それも不思議じゃないのかな。よくよく考えたらあの出血のまましばらく動き回ってた人だもんね。多分、体力的な部分は人よりあるんだと思う。だから、今はあんまり心配はしてないかな。

すごく動き回らなければ問題ないから、もう少しだけ様子見たら治療完了で大丈夫だと思う。でも、喜読さんどうするのかな。残るんだったらまだまだ探索できる状態じゃないから、ちゃんと言わなきゃいけない。

何にしても、早く探索組に戻らないと。また探索中に治療が必要な人がいないとも限らないもんね。

回収組 進捗報告書 11/23  平山源子


活動範囲:
・商業区西エリアの処理


詳細内容:

商業区西エリアの処理
・ゾンビを17体処理及び簡易バリケード敷設


備考:
・現状目的の企業へのルート確保に尽力中
・上記理由により処理業務が多く発生、それに伴いバリケード敷設も行っている
・また、ボーリング場の確保の際、生存者が根城にしていた形跡有り
・ただし、内部は散乱しているのとゾンビがいたため、すでに放棄されたものと考えられる。

【兄弟姉妹12】
「(またお雪降らないかなー)」モコプル

「スラは、雪が好きなんだぞ?」

「(たくさん雪だるま作るの!)」プルモコ

「うーん。でも、放浪者達が飲み水にするから、怒られるぞ」

「(ちゃんとやっていいか聞いてるもん)」

「そうか。なら大丈夫だな、スラはエライぞ」ナデナデ

「(えへへー)」プルプル


【寒い時期はやっぱり】
「…ふぅ」

「………」クー

「あ、放浪者さんお帰りなさい。風虎もお帰り」

「…三間、何か飲み物はあるか?」

「えーっと、緑茶の缶ありますよ」

「…それでいい、頼む」

「あっためます?」

「…そうだな」

「じゃあ、ちょっと待っててくださいね」テクテク

「………」スリスリ

「…寒いか」

「………」クー

「…お前には辛い時期のようだな。いや、誰しもか」

>>511
言われたそばからそのアイテムをダイス様。なぜ>>1の思いは汲んでくれないのか。

なお、機関銃自体も前の募集アイテムだったりはする。


>>512
執事なのでヴァルキリーの2人がいる場所の隅で影を薄くして佇んでます。怪我はもう完治済み。

乙!
汲んでくれないなら、書きたいもん書いちゃったら良いじゃない!
それくらいなら、きっと誰も咎めないと思うよ


クッソ、また夜の蚊が鬱陶しい時季になってきたな
夏の温度もヤバそうだしなー……

ミーナの役割は斥候や偵察といった役割だ。DJフレンドの勢力の中で、前の時代にサバイバルゲームを趣味としており、疑似経験や知識が最も多かった彼女がその立場になるのは、必然的なことだった。最初こそ、用意された迷彩服を着てもコスプレのようだったが、今ではその振る舞いは一介の兵士と遜色ない。

自動車の駆動音が聞こえて、物陰に素早く隠れる。DJフレンドの隠れ家とも言える拠点に戻る最中もあり、あまり人目に触れる訳にはいかなかった。ラジオ放送という特殊なことができるものの、勢力としては小規模なのが実情だ。もし、大きな勢力の目につき、それが略奪者の類だった場合は、簡単に叩き潰されるのは目に見えているし、同盟を組んだ放浪者の勢力と研究所はあまりにも遠い。

結局のところ、DJフレンドとしては他の勢力や生存者との接触は、極力最低限なものしか行えていなかった。

ミーナは車が通り過ぎるのを待っていたが、その車は自分達の根城にしている工場の出入り口前で止まって、2人の男が出てきた。1人は左腕を抑え、痛みをこらえている様子で、もう1人は薄汚れたコートを着ている。そして、2人が迷いない様子でその工場に入っていこうとするのを見て、ミーナが銃を構え狙いを澄ます。

「そこの奴、出て来いよ」

見られているはずはない。自動車の駆動音がした時点で、自分の視界の範囲内にその車の姿は見えなかった。なのに、そのコートの男は何ら疑いもない様子で、左手で素早く抜いた拳銃を今いる物陰の方へ向けている。

彼女の引き金にかかる人差し指が、固くなる。この異質さには覚えがある、放浪者と遭遇してひと悶着した時、彼から感じたものと、同じだった。

銃を構えたまま、コートの男に言われた通りに2人の前へミーナは近づく。後はDJフレンドのメンバーがこちらの状況に気づくことを祈るだけだった。もう1人の男が不安そうにコートの男が見ている中、こう口を開いた。

「あんたは…、多分ミーナってやつか?」

見も知らぬそいつは、自分のことを知っていた。

コートの男はハンターと名乗った。もう1人の男は変異体に襲われているところを助け、放浪者達から聞いた情報をもとに、自分達のところへ来たと、DJフレンドに説明する。

DJフレンドもハンターのことについては、放浪者達から話を聞いている。聞いていた格好と同じであるのと、その話に矛盾はなく素直に受け入れることになった。

「で、あの通り怪我してやがってな。悪い奴じゃあなさそうだし、治療できそうなとこって考えたら、あんたらのことを思い出した訳よ」

男の負傷はそこまで大きくはない。咬まれたわけでも引っかかれたわけでもなく、ちょっとした打撲による痣が見受けられる程度だ。昔なら無茶はできるものだが、惨劇後では怪我1つが容赦ない事態を生み出すことも考えられる。

問題はその男の処遇だ。この勢力は知っての通り小規模なものであり、行っている活動の性質上、多くの人間に居場所を知られるのはいただけない。もちろん、情報を得る為なら積極的な交流は必要だが、その為のリスクをカバーできるまでにはなっていないのと、今のところまだ自分達の活動と同盟を組んだ放浪者達の情報だけで事は足りている。

望ましいのは、このまま留まりDJフレンドのメンバーとして活動してもらうこと。居場所についての拡散もなく、勢力としての強化も図れる。そのほかの問題もあるにはあるが、現状のベストはそうなる。

「俺はやることがあるからな、あいつをどうするかはそっちに任せる」

ハンターは仲間を求めている様子はない。あらゆる変異体を処理するのが目的、放浪者からはそう言っていて、その方法も無茶だとも聞いている。仲間は足手まといでしかないと、考えているようにDJフレンドは感じた。

ハンターに考えるのはそこまでにして、椅子に深く背を預け、DJフレンドはこれからどうするか思案を巡らせた。

四百五十九日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。パラノイアと接触した様子はなく、状況からして最奥のエリアか別のエリアに移動した可能性が高い。今は戦うことはなくなったようだが、奴とは必ず決着をつける時がくる。そんな気がしてならない。

また、DJフレンドの方で動きがあったらしい。現在ハンターが来訪していて、負傷した生存者も連れてきたようだ。負傷と言っても大したものではないようで、打撲程度と聞いている。

あちらも生存者の処遇をどうするかで頭を悩ませているようだ。こちらも同じ状況で親近感は湧くが、覚がいることを考えると、あちらさんはそれ以上に深刻だろうな。

DJフレンドが連れてきたとはいえ、良い奴かどうかはわからない。奴は連れてきたのもあるからか、しばらく滞在する予定のようだが、はてさてだな。重要な勢力の問題なだけに、むげにはできない。だからと言って、できるのは相談を受けるぐらいしかできないが。

これが朗報だといいのだがな。DJフレンドは小規模な勢力ということは、こちらも承知している。そしてラジオ放送という活動の手前、生存者の交流は通常より制限が大きいだろう。その制限の中でメンバーを増やすのは、容易なことじゃない。

その意味では、その男に問題なくそのまま居ついてもらえるのが、一番だろう。食料の問題は出てくるだろうが、DJフレンドならうまくやれろうだろうからな。

11/24 担当蒲谷 朝

そろそろ、新しい炭づくりの準備が必要かな。

今の探索するエリアもそろそろ終わるみたいだから、その時にでもお願いしないと。


担当浜村 昼

冷えるから早くお願いしたいわ

まだ吹雪いたりしないだろうけど、そうなったら最悪よ


担当平山 夜

一気に冷える前に暖房となるものは集めておいた方が無難ですね。

いったん回収組の活動を止め、枯れ枝程度なら拾ってきますが、いかがしましょう?

DJフレンド勢も合流してもらいたいねえ

【はないちもんめ】
『そういう訳で、連絡したよ』

「…そうか。問題はありそうか?」

『話した感じでは、あるようには思えないよ。もっとも、うまくやれる人間なら、自分もわかる自信はないかな』

「…念のため聞くが、そこ以外に移動できる場所はないのか?」

『うーん…。無理だよ、設備の問題が大きいから』

「…なるほど、厄介事を持ち込ませたようで悪い」

『気にしなくていい。なんなら君の方で預かるかい?』

「…。もし仮にそいつが良い奴なら、そちらにいた方がいいだろう」

『そうだね』

「…しばらくハンターもいるなら、その間に見定めればいい」

『そうさせてもらうよ』


【白羽の矢】
「………」キリキリ、ビュン、スカン

「んー、狙いはいつも通りですかねー」

「あれ、西切君か。うん」

「あ、蒲谷さん。どーもー」

「西切君ほどの腕前でも、やっぱり鍛錬は必要なんだね。うん」

「ははは、そりゃそうですよー」

「放浪者君が良く言っているよ、静かに処理したい時、西切君が一番頼りになるって。うん」

「ありゃ、初めて聞きましたね」

「そうなんだね。うん。まぁ、普段彼は寡黙だから仕方ないかも、うん」

「頼りにされるのは、悪い事じゃないですけどねー」

「うんうん。僕もそう思うよ。おっと、警備で巡回しただけだから戻らないと、それじゃあね。うん」

「はいなー」

「……。頼りされてる、か」

>>518
まぁ、それしちゃうと今まで気づいたものの否定になっちゃうからね。

その代わり幕間が自分勝手にやってるところだけど。

>>519
これ日の流れだと、夏時期に救出作戦入って、微妙にそれを反映し損ねてたからねぇ

>>524
うーん、合流するとなれば拠点維持できないダメージとか、メンバーに問題が起きた時ぐらいしか
イメージ湧かないかな。今のところは。

いや、いずれの拠点でも共通する慢性的な人手不足と
放浪者からの情報伝達でパラノイアの脅威が共有されたとしたならば、
生産性に乏しいDJフレンド勢力は合流すべきではと自ら考えるんじゃないかと
また放浪者にも文明を取り戻すという使命感があるなら、
そんな提案が出ても不思議じゃないなって思ったんだ
まあ、DJフレンドにも別に使命感はあるだろうからなあ
ごめんね、ずっと読んでて気になってて……批判じゃないですよ

救出した男が変な事しようとしてもファイブキラーが暗殺者如く処理しそう(小並感)

とりあえずざっと一挙訂正。多分まだあるだろうけども。


>>341の訂正

×先ほどは言った警察署内も、やはり雑然としていた。
○先ほど入った警察署内も、やはり雑然としていた。

×変異については、ウィルス性感染が最も有力だったものの、ミュータントになった者達の血液を、礼の装置で検査結果では、ウィルスによる影響があったという情報は出なかった。
○変異については、ウィルス性感染が最も有力だったものの、ミュータントになった者達の血液を、例の装置で検査結果では、ウィルスによる影響があったという情報は出なかった。

>>343の修正

×多少の明かりと、ちょっとした暖かさ確保のため、油を入れた更にこよりを使って火をつけている。不始末に注意。
○多少の明かりと、ちょっとした暖かさ確保のため、油を入れた皿にこよりを使って火をつけている。不始末に注意。


>>350の修正

×ナイフ使いの策は成功していた。姿と半端な攻撃を続け、暴走族の連中の精神を摩耗させることと、総長をメンバーから引き離し、この廃倉庫の中で1対1の戦いに持ち込むこと。
○ナイフ使いの策は成功していた。一瞬だけ姿を現し、半端な攻撃を続け、暴走族の連中の精神を摩耗させることと、総長をメンバーから引き離し、この廃倉庫の中で1対1の戦いに持ち込むこと。


>>352の訂正

×平山とフェイは遭遇したことはなく、少し本当に存在しているのかいぶかしのと同時に。
○平山とフェイは遭遇したことはなく、少し本当に存在しているのか訝しむのと同時に。


>>353の訂正

×惨劇後はうっと腐った人間のわかりもしない表情ばかり見ていたせいか、笑顔の意味がまったくわからなかった。
○惨劇後はずっと腐った人間のわかりもしない表情ばかり見ていたせいか、笑顔の意味がまったくわからなかった。

×話があると言って、その服装から自分を最初に見たのはこの人なのだろうかとぼんやりと思った。
○話があると言って、その服装から自分を最初に診たのはこの人なのだろうかとぼんやりと思った。


>>359の訂正

×『お前さんがダメってんなら、とりあえず俺だけいくつつもりだ』
○『お前さんがダメってんなら、とりあえず俺だけ行くつもりだ』


>>360の訂正

×本来ならば、処理することが決まった段階でコマンダーゾンビについて知ることを、メンバーに教える予定だった。
○本来ならば、パラノイアを処理することが決まった段階でコマンダーゾンビについて知ることを、メンバーに教える予定だった。


>>361の訂正

×自律して行動できるところもあるが、根本は変わらない。
○自立して行動できるところもあるが、根本は変わらない。


>>365の訂正

×都市中央高速道路エリアパラノイアと接触して戦った際は、すぐにエリア外から脱したことで、相手が追撃を仕掛けてこなかった。
○都市中央高速道路エリアにてパラノイアと接触して戦った際は、すぐにエリア外から脱したことで、相手が追撃を仕掛けてこなかった。


>>367の訂正

×山中が知れば、激怒では済めばいい。もちろん、生きていればという前提での話でだ。
○山中が知れば、激怒で済めばいい。もちろん、生きていればという前提での話でだ。


>>381の訂正

×それは、すべてを肯定して受け止められことでできる、放浪者の強さだ。
○それは、すべてを肯定して受け止められることでできる、放浪者が持つ強さだ。


>>390の訂正

×ただ、そのどれもが覚には歪にしか見えなかった。荘厳さを感じられる廊下に、見覚えがある絵画た像も展示されているが、妙に光の反射が強く見え、そして歪んでいた。
○ただ、そのどれもが覚には歪にしか見えなかった。荘厳さを感じられる廊下に、見覚えがある絵画や像も展示されているが、妙に光の反射が強く見え、そして歪んでいた。

>>403の訂正

×しかし、彼は盾の部分を使って受け流し、じゃピングゾンビが飛び込んだ反対側の壁にぶつかったところを紐のついた杭を頭部に打ち込み、杭を引き戻した。
○しかし、彼は盾の部分を使って受け流し、ジャンピングゾンビが飛び込んだ反対側の壁にぶつかったところを紐のついた杭を頭部に打ち込み、杭を引き戻した。


>>412の訂正

×願わくば、今と同じようメンバーの為だけに有り続ける望む。
○願わくば、今と同じようメンバーの為だけに有り続けることを望む。


>>423の訂正

×だが、山中にはそのことでほとんど配はしていない。これほどまでの苦境を乗り越えた自分達に、その程度の困難で屈することが想像できないからだ。
○だが、山中にはそのことでほとんど心配はしていない。これほどまでの苦境を乗り越えた自分達に、その程度の困難で屈することが想像できないからだ。


>>506の訂正

×愛は意外と無茶しないっていうか。まぁ、林道さんの教えのおかげだろうな。
○藍は意外と無茶しないっていうか。まぁ、林道さんの教えのおかげだろうな。




&コメ返

>>527
うん、そういう考えもあって然りかと。互いに合流した方が強みが増すのは確かだからね。

ただ、単純に移動や設備搬入の安全な経路確保。拠点側はプラスその間借りだされる
メンバーの不足した状態で拠点&都市活動と、あとはラジオ再開できるまでの設置
作業か。

後はパラノイア自体は変異体でもごく少数なコマンダーゾンビの更にごく稀な
亜種で、数えるなら片手でOKみたいなやつらだから。それだけではちょっと
理由として弱いかな。
(併合の考えは、多分どっちもあるだろうけどね)

とまぁ、簡単に言うと今はまだそれは必要ないか、するにしては時間と安全性の
確保が足りないと言うのが現状だと思う。後はダイス様次第だけどもねー。

>>528
執事って、世話係兼暗殺者のイメージはあるよね。



あと、WIKIもちょこちょこ追加。最近ここらの作業が停滞気味やなー。

乙!
たまにはゆっくり寝るのも良いんじゃないかな(提案)

>>530
なるほど、世界観がよくわかりました
ただ読み進むうちにどんどんキャラに愛着湧くから心配になるよ
ダイス様のご機嫌もあるだろうけど、これからも>>1の物語の構築を楽しみにしてます

男の名前は西村新(にしむらあらた)と名乗った。以前のDJフレンドと同じく、各地を放浪している生存者であり、今回はモンキーゾンビとジャンピングゾンビの襲撃であわやというところで、ハンターに助けられた。

「いやあ、あのサルみたいなんがピョーン降りてきて、避けた思ったらあのイヌなやつが横からドコーぶつかりおってね。そうそう、そん時よ。左腕ドガー打って、持ってたピッケル落としてもて、あー、こらダメだと思うとったらハンターさんがね。まるでヒーローみたいな現れて、あっちゅうまに奴らいてこましたんよ」

のはいいのだが、どうやら話し好きらしい。DJフレンドとしては少し望まないことだ。ここに残ると言うことでなければ、口の軽さはこの場所が漏れる原因になる。ハンターの強引さもあって引き受けた彼だが、果たしてどうするべきか。DJフレンドは考えあぐねていた。

それを知ってか知らずか、西村は人のいい笑みを浮かべている。話している様子も悪い人間という印象は受けない。

「大事ではなくてよかったよ。しばらく、怪我が癒えるまではゆっくりしていくといい」

「助かります。ただ、見ての通りハンターさんとちごうて手持ちもありませんで。よかったら、なんかお手伝いさせてもらいますよって」

自らそう言ってもらえることに、DJフレンドは肩の荷が下りる。なんであれば、しばらく様子が見れるのなら、それに越したことはない。

四百六十日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。予定していた探索も残りわずかになっており、二、三日中に完了する予定だ。警察署エリアの探索もこれで一区切りつくと言うことになる。

本来であれば、別エリアの探索の計画を立てるところなのだが。今回のパラノイアでの一戦を交えてわかったのは、このまま奴と衝突するのは確実に死者が出る。ということだ。何故なら奴も俺達を捉えた以上、各自どんな能力を持っているか把握しているだろう。次の一戦は、確実にこちらの弱点を突いた攻撃を仕掛けてくることも、十分に考えられる。

その時、少人数で複数に分かれて行動というのは、かなりの危険性だろう。半分も生き残れば、いや、誰しもがやられてしまう可能性が高い。

なら、奴も弱体化させればいい。というのが俺のシンプルな考えだ。つまり、ゾンビの徹底した処理だ。今までの探索は他のエリアへ移動する為の経路と、物資があるであろう場所の探索が主であり、処理そのものをメインとしていなかった。

簡単に言うなら、各エリアのゾンビを処理する制圧作業を、今後の探索において選択肢とする。それ自体は都市全体の探索が終わり次第、着手する予定だった。それが早まったと言うだけに過ぎない。

ただ、通常より各メンバーの負担が大きくなることは、留意しなければいけないか。

放浪者さん、ここのところ渋い顔が続いてますねぇ。

やっぱりも何もパラノイアの件が一番大きいのかな。ここのところ、どういう対策が一番か、なんていうのが食事中でも山中さんと話されてるところ、見るからね。

可能なら相手にしたくないだけど、都市内にいるんじゃなぁ。拠点の最終安全を確保するなら、絶対に避けられないよね。

少なくとも今後取材をするなら、地盤を固まった基盤があれば書類とか置いとけるし。

ここの皆さんにはお世話になってるから、協力しないと。

まぁ、放浪者さんも期待してくれてるみたいだから。頑張りましょ。

でも、藍ちゃんがその間に出ていくっていうなら、ついてった方がいいよね。前の件もあるから。

回収組 私的報告書 11/25  平山源子


パラノイアの件から10日間経過した。拠点は元の状態に戻り、あるのは喜読という人物の今後の対応についてという状態だ。今のところ彼女は安静を続けており、リーダーや看護しているメンバーの方以外は、あまり接触できてはいない。

喜読という人物については、あまり評判はよろしくはない。それは、人間性が悪いと言う部分からではなく、営業マンという気質がさせるのか、本音が見えず敵なのか味方かすらもはっきりしない。というところからきているようだ。

当然、覚殿の能力である程度はどういう人物かはリーダー達は読んでもらっているだろう。問題があるならどうやって追い出すかの算段を始めるはず。つまり、敵ではないことははっきりしているということになる。

そう考えると、こちら側についていまだ警戒していると言うことだろうか。それは確かに思い当る、自分達もここに来た当初は、この異質さに慣れるまで時間がかかった。

看護しているEVEはまだいいとはいえ、ちゃんと見ていないであろうワーウルフの佐原殿やスライム殿、藍殿を見た時、どうなるのかは未知数ということか。

【ある意味では】
「…恐らく、状況からパラノイアは最奥、都市中央大型駅エリアに逃げ込んだと考えるのが妥当だ」

「商業区エリアについては、簡易ながら、確保したところで都市中央に隣接する部分はバリケード敷設をしていますからね。あり得るとすれば、未確保エリアと高速道路エリアでしょうか」

「…そちらも、確かに未確保地帯に逃げ込んだ可能性はある。だが、奴は戦力を求めていたはずだ。ゾンビ共が少ない場所に逃げ込むとは、考えづらい」

「……。我々の最後の探索エリアに、凶悪な変異体が逃げ込まれてしまった。ですね」

「…。俺の落ち度だな」

「放浪者さん?」ニコ

「…怒るな、相棒」

「もう…」

「…つまり、一番確実な方法は全人類と相手をするってことだな」

「全人類?」

「…そう、大げさに言ったがここにいる都市の連中。全員処理する、ということだ」

「………」

「…これもまた大げさだが、コマンダーゾンビを相手取るのに、確実な方法だ」

「……、えぇ。どの道、そのこと自体避けられないことです」

「…もし、日本からゾンビを解放するとすれば、何人処理すればいいのだろうな?」

「考えても仕方ありません。今は、目の前だけ見ましょう」

「…その通りだな」

>>531
うんまぁ、寝た方ではあるよ。大丈夫

>>532
まぁ、流石に1年以上やってきてる連中だから愛着はね。実際にダイス様が全滅させるってなって
そこから1から再構築すると、もう手間どころじゃない状態だし。

初期の頃は設定上、登場人物をコロコロ変えるつもりで殺意満々の判定だったけど、今では
わりとそこは薄いからね。ゾンビ物としては、死亡率多分かなり低いと思う。

けど、いずれ誰かいなくなる可能性はある…。ってのは、悪いけどダイス様使う限りはあり得るので
そのつもりで。

喜読が未だに拠点の不信感を払拭できていないなら営業としては三流
不信感を払拭するのは基礎の基礎
逆に狙いがあるのか気になるところ

四百六十一日目

都市中央警察署エリアの探索は進んでいる。大まかな探索も終わり、明日はバリケードの再補修と処理を行ってこのエリアでの探索作業は終了する。問題は少し天候の悪化を感じることだ、明日大吹雪にならなければいいが。

喜読さんについては、大分容態が良くなっていると美尋から聞いている。探索するのはまだ無理だが、拠点内を動く程度ならあと少しでできるだろうとのことだ。そうなれば、美尋も探索組に戻ってくることになるか。

さて、現在の計画では都市中央大型駅エリアの探索は、パラノイアのこともあり、無謀もいいところだ。少なくともこのまま警察署エリアの制圧作業をするか、高速道路エリアの制圧、あるいは高速道路を抑えることが選択肢として出るところだ。

後はもう一つ、都市の小さな動脈と言える下水道などの地下道の把握だ。ここも大挙して襲われれば一巻の終わりだが、基本的に出入りは鋼鉄の蓋と素手で開けられるような構造はしていない。つまり、侵入しにくい場所になる。

その証明と言えるかはわからないが、少なくとも今までの探索の範囲ではゾンビは数える程度にしか遭遇していない。例えパラノイアに察知されていようとも、侵入路が確保できていなければ奴もどうしようもないだろう。

それに、いくつもの対抗手段を読ませると言うのも、相手にとっては対応すべきことを増やさせ、手間をかけさせるのには有効だろうからな。

胡散臭くてここまで苦手意識持たれるか。ゆかりん(東方)タイプかな?

11月26日

都市中央警察署エリアの探索は、何もなければ明日を持って終了予定となる。もし大幅に吹雪くのであれば拠点エリア内の建物の状況確認がてら、探索は休止となるだろう。ゾンビも元人間ということもあり、極寒状態での動きは鈍ることから、大規模な移動は考えられない。当然、パラノイアが絡めば別ではあるが。

その、来るパラノイアとの戦いに備え、都市中央大型駅エリアの探索はまだ行わない。相手も、知恵が回る相手だ。何かしらの用意していることは想像に容易い。なら、我々はその相手の弱体化を図る。知恵と同時に奴の強力な武器となるゾンビを兵士とする力。その力を奪う為、ゾンビの徹底した処理作業が我々の任務となる。

これは今まで以上に、危険な任務となる。何故なら通常の探索以上にゾンビと変異体と接触すると言うことだ。だが、それを恐れていては、我々は前に進めない。この都市で探索すべきエリアは、もう1つだけだ。ここまで来たのなら、誰も欠けさせない。どんな強大な壁だとわかっていても、撃ち破り、そして文明をこの手に取り戻す。

その道のりは遠い。頂に手が届いていたはずなのに、遠回りすることを要求されている。あと少し、あと一歩。放浪者が、そう言う局面に立った時が、そこから終わりは最も長いと呟いていたこと。今の私なら、十分に理解できる。


山中沙奈 記す

11/26 担当三間 朝

警察署エリアの探索ももう終わるみたい。

そうなると大型駅のあるエリアに行くんだろうけど。大丈夫なのかな。


担当勝 昼

パラノイアがいるからすぐいけないんじゃないかー?

ここんとこ、放浪者と山ねぇその話ばっかだもん。


担当フェイ 夜

うーん。でももう都市を無理に探索しなくてもいいんじゃないかな(人の顔の上に?マークの絵)

だって、フェイ達じゃ都市を管理するには大きすぎるよ(ビル群の絵)

【寒いのです2】
「うー、いくらなんでも、今年は冷えすぎス」パチパチ

「………」クー

「あれ、風虎。リーダーと一緒じゃないんスか?」パチパチ

「………」クゥ

「あー、いつもの散歩スな」パチパチ

「………」バサッ

「前は、ウロウロ探してたのに、成長早いス」パチパチ

「………」クー

「温まるスか。火傷しないようにス」

「………」ク!

>>539
うん、確かにね。

>>541
調べた結論として。ロリバ(この後に続きはない)

乙!
紫様は二次では綺麗なお姉さんのカタチが殆どだけど、妖々夢・永夜抄・香霖堂(書籍)ではロリロリだぜ!(GG アクセルの台詞空耳ネタ)だからなwww

乙  喜読さんの言動にしばし注目だな

四百六十二日目

都市中央警察署エリアの探索は完了した。警察署エリアを経由した移動は、比較的安全になったと言う状況だ。いつも通りのことだな。

明日はとりあえず探索組は休みとする。研究所へ警察署エリアの報告と、今後のパラノイア対策を相談しなければならない。サポートチームの活動は、今後の探索組の行方を左右すると言っていいほど、重要な位置になるだろうからな。

ただ、サポートチームの負担になるのは確かだ。それでなくてもWWPの各プロジェクトの調査、勢力間の情報のやり取り、パラノイアを除いても監視カメラによる都市の状況観察。それに、最近では三葉や狸森といったWWPに組している可能性がある企業の裏取り。伊吹の補助が入るようになったとはいえ、エクスにかかる負担は確実に増え続けている。

その部分も何か考えないといけないな。代わりの人材、と言えば思い当るのはジェーンぐらいだが、協力してくれる生存者というだけで無理強いはできない。まぁ、今度顔を出した時にでも保安官を交えて相談してみるか。

喜読さんについては、拠点について詳しく聞いてくるようになった。恐らく残るかどうかの判断基準の為だろう。流石に覚やWWP関連には触れられず、話せる範囲で答えたが、はてさてどんな決断を下すのやらな。

レポートNO.118

井門圭司


警察署エリアも探索終わったな。ぶっちゃけ、パラノイアの件もあって、いつもの感じで終わったなんて思えねぇでいる。放浪者さん達も、奴を最大の敵として見てる。それもそうだ、探索組は壊滅の機器、回収組や警備組も出てきて、研究所のサポートチームと保安官さんの助力があって、なんとか辛くも脱出した。

極度の疲労があったとはいえ、あの放浪者さんが取り逃しちまった変異体の亜種。それが今どこに潜んでるかわかんねぇ今、2人の反応も当然か。

まぁ、拠点周辺はゾンビなんていねぇからパラノイアが来たとしても、どうにかなるだろうけどな。パラノイア自身に戦闘力はない。いくら知恵が回ると言っても、出来ることはあんまりねぇだろうし。

でも油断は出来ねぇか。いろんな奴から知識を得てる部分はある訳だから、予想もしねぇなにかをしてくる。そんな可能性はある訳だからな。

「よー、戻ったぜ」

少し見てくるところがある、そう言ったハンターが車で出かけて一日半、彼は迷彩柄のナップザックを背負ってDJフレンドの隠れ家に戻ってきていた。どこに行っていたのかとミーシャが尋ねると、これだよと言ってその中身をテーブルの上に置いていく。

軍用のレーション、どれもまだ状態は良く中身は腐敗していないようだ。元々、ハンターがこの周辺を移動していたのは、以前見かけていた放棄された防衛軍の臨時キャンプを漁る為だった。見かけた頃はまだ、今のように暴れられるような装備はなく、ゾンビも多くいて諦めたが、ふと思い出して立ち寄っていたのだ。

「いやはや、まだあるとこにはあるんやね。しかし、1人で倒せるなんて、ハンターさんエライ強いですわやっぱ」

天才だからなと、企んだような笑顔をハンターは浮かべた後で、DJフレンドは分けてもらっていいのかと確認する。なんだかんだでラジオ放送は役に立っているのと、今後物資交換なんかで寄らせてもらうこともあるかもしれない、その前払いということだった。

そして彼は他の人間にレーションを食べるよう勧めてから、ひっそりとDJフレンドに近づいて。

「まぁ、放浪者の顔も立てないとダメだからな」

とひっそりと答えた。

【探り】
「…これがここに関することだな。前も話したことはあったとは思うが」

「お気になさらないでください。私が聞きたいと申し上げたことです」

「…そうか。何か気になることでもあったのか?」

「ない、と言えば嘘にはなりますね。平たく言うなら、EVEさんの存在が大きいのですが」

「…アンドロイド、ということか?」

「はい。自己判断による活動可能なアンドロイドは、目の前にしてもおとぎ話のように感じています」

「…俺には今の状況全てが、そう感じているところだな」

「誰しもがそう思っていると、私は思います」

「…喜読さんもか?」

「……そんなところです」

>>546
なるほど。なんか長時間いたら発狂する空間に飛ばされた気がするけど、気のせいかな。

>>547
はてさてです。

SAN値削りはクトゥやSCPの十八番であって、東方の妖怪ではあまり削れないからねぇ(STG疲れはする)

放浪者は研究所に報告へ来てからすぐ会議は行われ、何か大きな進展がなく終了した。拠点の任務については、研究所の意向によって左右されると言うことも無くなっている。その為、このやり取り自体についてはそれぞれの勢力の進捗や近況報告の場に変わっていた。

会議室から出ようとする放浪者を呼び止めたのは、野木だった。彼についていきたどり着いたのは、屋上でそこから見える景色は黒いカーテンのようになった木々と、農場となった一部に明かりが灯されたビニールハウスがある。

「…何かあったのか?」

仲良くお話する間柄でもない。2人きりで話したいとなれば、かなり重要度高い情報と考えられ、自然と腕を組んで放浪者は身構える。その態度を気にする様子もなく野木は胸元から煙草を取り出し、加えて火をつけた。

しばらく無言が続いてから、一言、つくづく力不足であることを痛感していると、ぼやいてから。

「プロジェクトの責任者、というだけで運営を担ってはいる。だが、起きている事態にあまりにも無力だ。君達が襲われた時も、自分ができることはほとんどなかったからな」

吐き出された紫煙が揺らめいて、寒空に消える。弱音を言った事のない彼が精神的に追い詰められている様子に、放浪者は不安を感じている。ようやっと都市解放そのものついては、目処がついてきた矢先に、研究所の活動が鈍ればその目処も無くなってしまう。

どう声をかければいいのかわからず、大丈夫かとしか言えなかった。野木は静かに笑ってから、携帯灰皿に煙草を入れた。

「この先、都市をゾンビから奪い返した後、研究所もその都市活動に組み込まれることになる。問題は、都市活動の指揮は誰がやるのか」

今の時点でこうなってしまう自分には、その役目は果たせない。それなら、誰がそれを担うのか。言葉は続けず目線だけ放浪者に向け、野木は回答を待った。

四百六十三日目

都市中央警察署エリアの探索を終えたこと、その詳細について報告の為、研究所を訪れている。報告で開かれた会議はいつも通りであり、特に記述するようなことはない。

問題、というべきか。その会議後に野木主任に連れられ屋上で話があった。言ってしまうなら、都市の支配者、良く言うなら市長や首相は誰にするのかという話だ。

そのことについては、俺がやるということは考えていない。俺も野木主任と同じように、その役割を与えられて仕方なくまとめ役をやっているに過ぎない。これから人数が増えていき、都市運営が必要になったとしても、陣頭指揮を執れるような知識はない。

そう言った活動ができる人材を見つけるまでの間の繋ぎ、ぐらいなら、まぁ、相棒の補佐があればやれなくもないかと思うが。長期的に見た時、破たんする可能性が高そうだ。

もっとも、そういう政治的、と言えばいいのか。そう言うことに関わっていた人間が生き延びて、放浪しているなんて可能性はあるのだろうか。大抵はぬくぬく、シェルターの中で避難している可能性の方が高そうだ。

シェルターか。そういえば、そこでの備蓄はどんなものなのだろうな。情報はないからな、下手をするととっくの昔に備蓄が無くなってるところもありそうだな。

一ノ瀬DIARY NOV.28


喜読さんの状態は、もう誰かが定期的に誰かが側にいる必要はないと思う。次に探索組が新しい場所を探索する時には私も復帰できそう。

でも次の探索場所はどこなんだろう。井門さんの話だと、多分大型駅があるエリアはパラノイアがいるから、今の時点では探索しないだろうって言ってたけど。だとしたら、前に話が出てた高速道路を確保しに行くのかな。

もし、高速道路を確保したら、そこから遠方探索の選択肢に出るような気がするけど、放浪者さんはどうするんだろう。でも、都市自体がしっかりと確保できないとそういうことはしないかな。

ちょっと探索組から離れちゃってたし、山中さんに詳しく聞いておこうっと。

「さぁーて第二回目のミネルバトークを始めるよー☆」

「ナビゲーターはあたし、ミーナが。パーソナリティーはミーシャで、ヴァルキリー・ミラージュが務めるぜ」

「はいはい、さっそく二回目ですよミーナちゃん☆」

「あのな?」

「ん~?」

「調整前だから、聞いてる奴は別だろうけどな」

「うん☆」

「前の収録から2日しか経ってねぇぞ」

「そういう裏事情は言っちゃダメだよー☆」

「しかも、かなり長時間話しただろ。これ以上どんな話題をひねり出せってんだよ」

「ほら、SNSとかでは割と反響が☆」

「あんのかよ。あるのがビックリだよ」

「大体の人がどうやったら会えるんだろって書いてるねー☆」

「どこにいるのか知らねぇが、ここまで来れるんかな」

「ん~☆」

「まぁ、聞いてくれてるのは嬉しいぜ。娯楽になれば幸いだ」

「そうそう、今は録音だけだけどー、その内生放送とかやろうよ☆」

「生ねぇ、告知したとしていつの時間帯の方が、皆聞きやすいだろうな?」

「夕方ぐらいだと思います、先生☆」

「誰が先生だ。てか、なんで夕方よ?」

「ほら、物資集める時とかって、割と昼間のが実は安全でしょ。夜は何と鉢合わせするかわかんなくて、夕方ぐらいから大体皆が確保している場所に戻ってる時間帯だと思うんだ☆」

「理由なく夜動くっていったら、満月とか明るい時ぐらいだもんな」

「私達はとりあえずそうしてるね。みんな同じかわからないけどー☆」

「ま、でも似たようなもんじゃねーか? 危ない目に遭いたいともかくよ」

「ミーナちゃんは、危険な目、遭った?」

「この世界じゃ、何が基準で危ないのかって話なんだけどな。おっと、いったん区切りのCMだ。相変わらずテキトーに曲流すだけな」

「CM後までアデューだよ!」

「それ、押し通す気なんだな、やっぱり」

【それでも飲むときはある】
「あぁ、これは浜村さん」

「ん、平山。どしたの」クィッ

「ご飯を頂こうかと思って」

「冷蔵庫の中にあるから、勝手に取って食べて」

「はい…、浜村さんは晩酌ですか」

「まぁね。これぐらいしか娯楽ないし」

「なるほど」

「あんたも呑む?」

「いえ、お断りいたします」

「あぁ、下戸?」

「そうですね。呑んだ瞬間には酔っているそうです」

「妙に他人事ね」

「えぇ、記憶がないので…」

「ふーん」

>>553
まぁ、人の形から逸脱はしてないからね。

ちなみに窓は見ない方がいいよ。

乙!
野木さんは頭脳労働に徹してて。今更他の事なんてやっても半端になるのがオチだって



DJフレンドみたいな影響力もつ人を上に当てれば色んな人々が集まって来てもまとまりそう
でもその前にパラノイアとかWWPとかまだまだ問題が山積みだな

いつにも増して嬉しそうな様子のアリスが、ファントムシリーズの試験テストを行っているフロアで既に待っていた。腕を組み、それこそ本当にマッドサイエンティストの様な含み笑いは、流石の放浪者も警戒してしまう。

それに全く気付く様子もなく、入ってきた放浪者を手招きする。少し間を置いてから、中に入っていくとアリスの横には、壁に立てかけられた大きな何かが布で覆われていた。ここまで、大きなものとなると、そう考えて始めた放浪者に、見ててねとアリスは布をはがす。

目の前にあったのは、ファントムフロートボード。の明らかな改良版だった。以前のサーフボードの様な形状をベースにしているが、先端部分、その両端に銃口の様なものが取り付けられている。恐らく弾薬やそれを発射する為の機構の関係か、平たくはなくなり大型化は避けられなかったようだ。

「名前は、ファントムフロートボード・サンダーボルトだヨ。今回は、今までの中でも最高傑作!」

まくし立てる彼女の情報をまとめるとこうだ。元々デメリットだった駆動可能時間が大幅に伸び、ホバリング、滑空は当然として、ある程度飛行することも可能になった。また、新しい装備として換装されたのが、先ほど見た銃口部分。そこからファントムジャベリンと同じように杭を発射できることができる。しかも、ジャベリンとの違いは発射機構の大きさにより射出時の威力が向上していることだった。

論より証拠で的として用意した大型のコンクリートブロックに、それぞれを撃ち込んでみたところ、ジャベリンは深く突き刺さったのに対し、サンダーボルトは一部を粉砕した。

「ただ、杭はそれぞれに3つずつしか入ってないのと、ジャベリンの杭とは互換性はないから注意だヨ。それに、飛行そのものは長時間は無理だからネ。エアータンクの消費量、すっごいかラ。あ、でも、ただの戦車とか、戦闘ヘリとかはその杭で一発だヨ!」

ファントムシリーズの決戦兵器と言えばいいか、大型の兵器を相手取るなら間違いなく強力な装備だろう。それだけに使いどころが難しいものではあるが、かき乱すと言う意味ならパラノイアとの戦いに有効だろう。今のところ、空を飛ぶゾンビは報告されていないのだから。

「…。これでパラノイアもへっちゃらだよネ?」

素直にそうだと言えれば気楽だろうな、そう思いながら放浪者は、助かるという答えに、アリスも少し曇った笑顔を返した。

ファントムフロートボード・サンダーボルトに乗った感想は、まさしくじゃじゃ馬だった。ファントムバーストの時もそうだったが、それ以上だ。安定して乗れるようになるまでは、しばらくの修練が必要と放浪者は判断している。そして、乗りこなせるようになれば、これ以上ない決戦兵器であることも自覚した。

サポートチームの部屋の前のドアをノックして、いいぜーという間延びした声の後、ゆっくりと中に放浪者は入る。中にはいつものメンバーはいたが、ビジョンの姿は見えなかった。それを指摘すると、出現という言葉が正しい様子で、壁に寄りかかってる状態で見えた。

「くくく、超能力は使ってないと鈍るからーね」

まったく、わかってても心臓に悪いんだよなとこぼして、エクスは資料が入っているであろう封筒を放浪者へ手渡した。封筒の表面には『三徳葉柄に関する調査資料』と書かれている。

「あんたんとこの回収組、だったか。可能な範囲調査してもらって助かった。やっぱ、足も必要だな、こういう作業は」

封筒を開いて資料を見る。中には三葉が、WWPに対して抵抗を起こすレジスタンスの組織を発足させていたことは間違いなかった。それに伴って、武器の密輸入を行っていたようだ。栄田円もこの発足に関わっているようだが、その正体自体についてはまだ判明していなかった。

レジスタンスは企業によって部署名が違うようだが、基本的に広域広報部という名称だったようだ。もし、今後情報を得ようとするなら、該当する場所を調査するのが早そうだ。

ただ、その組織自体がまだ正常に機能しているのか。それとも残党としてあるのかは、まだはっきりしなかった。

「狸森はわりぃけど、まだあんま調べられてねぇわ。これでも忙しくってよ」

そのことは放浪者はわかっている。正面からの直接対決はないとはいえ、WWPは拠点にとって最大の敵としている。その組織の脅威となるプロジェクトを調査すると言う重要な任務を負っているので、文句などありはしなかった。

礼と、回収組に書類を渡すと伝える。出ようとする彼に、パラノイアが見つかったら、すぐ報告しますねと伊吹が話すのにも礼を言ってから、放浪者は外へ出ていった。

四百六十四日目

サンダーボルトと三葉に関する情報を回収して拠点に戻る。サンダーボルトについて、しばらくの間は拠点内での練習が必要だな。即実践に出せるような代物じゃない。高機能すぎると言うのも、使う側がそれに伴ってないと使えない。難儀なものだ。

その代わり、使いこなせればこれほど強力な物もない。その気になれば上空からメンバーの支援も可能で、うまくやれれば長距離移動も比較的容易になるだろう。もっとも、メンバーは同伴できないから単独になってしまうという問題点はある。

CPPの問題点として、アタッチメントは比較的量産できるが、神経接続装置が多く生産できるものではない。その結果、現状それを使ったアラクネシリーズ、ファントムシリーズ、デルフィアが使用できるのは俺と相棒、ハンターだけということになる。

フロートボードだけでも全員が使用できれば、移動速度が格段に変わってくるのだがな。危険なエリアから素早く離脱するのにも役立つ。

素早く移動して、物資の搬入も楽にするなら、探索済みエリアを制圧しておくのが一番だろうが。都市中央大型駅エリアに隣接する以外の制圧は、正直時間が惜しいな。探索組を二手に分けて、となるが少々賭けが過ぎる気がするな。

とりあえず、明日以降はいったん高速道路の確保をすることにした。ゾンビの移動経路の一つになりえる、それはパラノイアの戦力を増やすことに繋がるからだ。もちろん、郊外から来る可能性の方が高いだろうが、生存者に処理されず真っ直ぐこれる可能性は、高速道路の方が高いと考えている。

それに、向かう道中で高速道路エリアの処理自体もすることになる。効率的にはそう悪くはないだろう。

回収組 進捗報告書 11/29  平山源子


活動範囲:
・商業区西エリアの処理


詳細内容:

商業区西エリアの処理
・ゾンビを27体処理及び簡易バリケード敷設


備考:
・本日より回収組は活動を再開。
・今回の活動については、佐原殿が助力していただいた。
・アミューズメント施設が立ち並ぶアーケードまでまもなくとなる。
・この近隣に目的である狸森の警備会社があるが。
・このアーケードも調査予定だ。

放浪者さんはまだ戻ってきませんねぇ。お昼は過ぎたのに。

佐原君は暇だから回収組の手伝いしてくるっすーって言って行っちゃったけど、自分もついてけば良かったかな。

それでなくても、回収組と探索組は交流少ないから、しとくべきだったな。

三間君とおしゃべりした。私も浜村さんみたいにサンマ君て読んだ方がいいかな。

放浪者さん、またすごいもの貰ってきた。

まだ使いこなすのに時間かかるみたい。名前はサンダーボルトだって。

早速放浪者さんは練習中、早速なので見学。

なんていうか、見れば見るほど人間離れした機動になってってるなぁ。

うーん。放浪者さんがスポーツとかで有名じゃなかったのが不思議。

【仮初の宿】
「……」

「…喜読さん、外に出ても大丈夫なのか?」

「ふふっ、一ノ瀬さんには許可はいただきました。それに、ずっと部屋の中、というのは気が滅入りますので」

「…その様子だと、だいぶ治ったようだな」

「えぇ、おかげさまで。感謝の言いようがございません」

「…どうするかは時期が来れば聞く。それまではのんびりしているといい」

「ありがとうございます。ふふっ、それにしても人はあのように動き回れるものなのですね」

「…あぁ、見ていたのか」

「EVEさんより、特殊な装着具をご利用とは伺っています。その延長線に当たる物でしょうか」

「…そんなところだ」

「言われた通り、ここは奇妙なところですね」

「…そうだな」

「ふふっ、妙なことを言ってしまいましたね」

「…どういうことだ?」

「当たり前のようにゾンビが徘徊している。前ならそのことが奇妙なことでしょうからね。今更、ということです」

「…あぁ、忘れてしまった感覚だが」

「文明を取り戻す、ということは今を認めていらっしゃる。そういうことなら、仕方ない事だと思いますよ」

「…ふむ」

「言い直せば…、私はまだ引きずっているのかもしれませんね。ふふっ、では私は部屋に戻りますね」

「…あぁ、わかった」

>>560
まぁ、主任はどっちかっていうと、そのこと自体に興味はないとは思うけどね。

>>561
影響力と、後は当地の為の司法や取締機関の発足などなど、統治には必要なことになるかな。
パラノイアやWWPの問題もあるけど、これ以上大きな勢力となれば当然避けられない問題だね。

まぁ、日本人なら飯用意すればいい気がするけど。

寝る間際携帯より

まぁ、申告いらないとは思うけど、サンダーボルトの品質判定は28なのでこんな性能です。

ここから魔改造するったら、フロートボードはマイナーチェンジしかない気がする


あ、そいやサンダーボルトとまだ突っ込まれてない喜読にはある意味が含まれてるけど、気づいた人はおるかね。

乙!
喜読=危篤状態で発見されたから?
サンダーボルト=飛ぶやつでこの名前だと、ハリポタの空飛ぶ箒?

>>570
さっくりというと

喜読都=皆様にキャラ作製にご協力いただいたので、名前の中に「読者」と入っている
サンダーボルト=対地攻撃機A-10の愛称。性能を考えたらもはや爆撃機の一種だなと>>1が思ったため。


こんなところ、名づけは思い付きが多々なので、理由以上に深い意味はないのだけれどね。

さて、本日会社の飲みで頭が動きませんでコメ返のみ、すまぬ。

乙!
マイナーチェンジというか、もうそのものをダウンサイジング&細かな改造を施して腕部装着武器にしちゃうのは?
基本はロックオンによるホーミング軌道で、操作はアンカーフォースみたいな光のケーブルの奴で

四百六十五日目

本日より、都市中央高速道路エリア内にある高速道路の確保の任務を開始する。主目的は先に書いた通りの高速道路確保と高速道路へ向かう過程でのゾンビ処理を徹底して行うこと。その為、以前の探索では確保していないエリアをわざと通る形になった。

探索とは違い処理が主体の活動の為、探索組の疲労は通常より高くなっている。ある程度は活動していた地域で、ゾンビの数自体は多くはないと思うが、その軽減をどうするかは課題になるな。

その意味では、これからの移動方法絡んでくる。何せ、全員自転車をこいで移動だからな。それもそれで体力は使ってしまう。
(俺と佐原、錬浄は別だが。藍も大抵佐原に背負われてるな)

車両での移動も検討したいが、いかんせん研究所への物資搬入で定期的にガソリンを使用している状態だからな。消費量を増やしたくないのは本音だ。いざという時に使える化石燃料は取っておくに越したことはない。

こういう時に、はやり始めようとした電気自動車の普及が滞ったのは痛い話だ。ゴシップ記事なんかでは、最後の化石燃料を高値で売るために、画策があっただのとあったが。もし正しいなら、一つ人間が生き延びるのに厳しい状態を作ってくれたわけだ。

とはいえ、それ自体はない訳じゃない。置いてきたとはいえ、エレバイクはあったのだから、この都市のどこかにもあるだろう。見つかれば、移動の負担の軽減もできる。それも探索ついでに調べておくか。
(後は、電気自転車でも探すか。一番手っ取り早いだろう。後は2輪だが、どちらにしても油を使うならエレバイクが望ましいか)

レポートNO.119

井門圭司


今日からの任務は、予想はしてたけどやっぱりハードだな。いつもの探索は、バリケード張るのに邪魔なゾンビを処理して、すぐさまバリケード張って確保した場所に入ってこないようにしてたから、ずっと戦いっぱなしって訳じゃなかったしな。

処理の数的にはパラノイアとの戦いの時、半分以下か、3分の1ぐらいってのが体感的には感じるな。まぁ、比べられるもんじゃねぇけどな。あっちはほぼ休みなしでゾンビと相手しっぱなしだし、今の任務も移動がてらの処理メインで休憩はいれてるからな。

それに、またあの野郎とやりあうことになるのはわかりきったことだ。少なくとも今日処理したゾンビ共は、パラノイア戦で脅威になることはねぇんだし。

そういや、喜読さん警備手伝ってたな。傷は完全じゃないみてぇだけど、一ノ瀬がそれぐらいならいいってことで動いてる。今後も残るかは、まぁ、わからねぇけど。

回収組は商業区西エリアにおける、大型アミューズメント施設メインに併合されているアーケードまで到達していた。人が多く立ち寄っていたであろう場所は、ゾンビはまだ多く残っている様子だった。迂闊に動けば、あっという間に囲まれ食い殺されるだろう。

このアーケード内に狸森の傘下に当たる警備会社も入っていた。危険ではあるが、立ち寄ることになることは変わりなかった。

「出来れば、アーケード内の細かい構造や見取り図のようなものがあればな」

こういった建物については、従業員通路や出入り口で建物同士が繋がっていることが多い。そのままアーケード内を移動するには、隠れられるようなところ自体はなく、それこそ自殺行為だ。

確かに建物内も、閉じこもりゾンビ化してそれに奇襲される可能性は高いのだが、それなら数は限られるのと対処は容易。もちろん、それでも事前に建物の構造を把握している方が確実なのは間違いなかった。

「裏口みたいなのは見えるス」

確保した個人経営の文具屋らしき店の中から、フェイは双眼鏡を使って隙間から外の様子を伺っている。アーケードに連なる建物の入り口として使えそうな裏口だが、そこへ行くルートで実を隠せそうなのは、道路を挟んで両方にある太もも程の高さのある花壇だったものと、無造作に止められたり事故が起きた車両ぐらい。裏口そのものは姿を隠して入れるようにはなっていなかった。

鍵がかかっているのかだけ確認する為、2人は慣れた動きで身を隠しながら移動する。ある程度近づいたところで、フェイが自分が見てくると言って少しの隙をついて花壇から飛び出して、裏口の状態を確認してから戻ってきた。

「だめス。ドアノブ回んないから鍵自体ついてるス」

小さな声で報告する。開ける手段はある、ブラストシューターを使ってボルトを通常よりも圧縮した空気を使って射出し、強引にこじ開けられる。問題は、それなりの音が出てしまうと言うことだ。運が悪ければ、囲まれてしまう可能性は高い。

「…行ってくる。音がしたら、同時に走れ。振り向くな」

フェイは頷くことで答え、平山は裏口に走っていく姿を見守ってたどり着いたところから、元いた文具屋に体を向ける。音がするまでの時間は、長いように感じられたが、鳴った瞬間に地面をけり出す足は、ずっと速かった。

彼女は素早く、慣れた動きで文房具屋の扉を静かに開き、振り向くと移動してきた平山の姿が見えた。平山が入るのと同時にフェイも店内に流れ込み。その後、その通りは多数のゾンビが集まってきた。

11/30 担当浜村 朝

とりあえず、喜読はしばらく警備組預かり。

警備のルール、といっても、外の見張りだけだけど。後は簡単な無線の使い方は教えといた。


担当蒲谷 昼

ふむふむ、三間君以来の新しい人材だね。

一時的とはいえ、取っ手も助かるよ。


担当平山 夜

喜読殿は警備できるまで快復されたのですな。それは良かった。

人員は常に補給できるものではないので、次に機会があれば、回収組に派遣してもらいたいものです。

【教える】
「まぁ、無線がくること滅多にないんだけど、一応ね」

「ありがとうございます。ふふっ、助かります」

「それで、今んとこどうする気なの?」

「ここに残るかということですね」

「そ、あたしとしては警備組の人員欲しいから残ってほしいとこだけど」

「今はまだ、即答はできません。言ってしまえば、この場所は他のところとかなり違いますので」

「ふ~ん。まぁ、そこいらあたしら麻痺してるから、言われてみればそうなのかもね」

「いつからいらっしゃるのですか?」

「わりと、拠点が出来てからすぐな気がするけど。少なくとも、3番目ぐらいに古参よ」

「そうでしたか。最初にここを確保されたのは放浪者さんと山中さんと聞きました。2番目はどなただったんです?」

「あの子」ユビサシ

「……。スライム、さん。でしたね」

「そ、放浪者に懐いたっぽくて、居ついちゃった感じみたいよ」

「それもまた、えぇ、いろいろ違いますね」

「そうね」


【それぞれの移動方法】
「佐原、もっと早く走れないのか?」

「十分、早イと思うっすよ。藍」タッタッタッ

「お前は自転車だと遅いと抜かすからなぁ」シャー

「だって、走っタ方が早いのは変わらナいっす。井門さん」タッタッタッ

「そう言う意味では、錬浄さんもそうみたいだけどな」シャー

「………」タッタッタッ

「…そろそろ目的のエリアだ、静かに行くぞ」スイー

『うっす』

「(…でも、放浪者さん。一番ずるいっすよね?)」

>>572
もはや放浪者が人じゃなくなってる感。換装武器いろいろ持ってるロボットのようだ。


>>576の訂正

×一時的とはいえ、取っ手も助かるよ。
○一時的とはいえ、とっても助かるよ。

乙!
放浪者がズルい?なら立場を入れ替えてみるかね?肉体でも頭脳でも尋常でない努力が必要になるぞ?

アレか、手動で操縦出来るようにして増やせば良いのか?

天候は曇り、探索向けとは言えない状況だが悪天候でもない限り、探索組にそのことで休みはない。

探索から処理による制圧へ比重が傾いたとはいえ、すべきことは基本的に変わりはない。エリアの確保に邪魔なゾンビを処理し、バリケードを置いて隔離。そこにプラス、ゾンビを多めに処理すると言う過程が加わったに過ぎない。

前の探索に比べれば、むしろ安全性は高まっていると言っていいだろう。通常のゾンビも危険性のある変異体の数が減る。ひいては後々あるパラノイアとの戦いにおいて、優位に立てる。

そんな念頭を置いた任務中、奇妙なゾンビを見かける。他のゾンビよりも動きが遅い、元の人間の体型の影響か、少し大柄。と言っても、人間の平均から見てやや背が高く、少し横にも広いというべきか。

人間やそのほかの食べ物を長期間の間得られなかった場合、ゾンビは弱る。だが、それは文字通りに弱り、場合によっては地面に倒れて這いずるように動く。今見ているゾンビは、足取り自体はしっかりしている。弱っているようには見えない。

「ちょっと行ってみるぞ」

好奇心からか、軽い制止を待たず藍はそのゾンビに攻撃を仕掛ける。変形した刃の腕で、胸を貫こうとした時、ガキンと硬質な音がして、刃はゾンビの皮膚で止まる。その衝撃でそのゾンビは、少し後ろに後退してから、驚いてそのまま止まった刃へ手を伸ばした。

言葉ではなく感覚で異常を理解した井門が、瞬時拳銃を抜いて3点射撃を行う。腕と肩に当たり、確かに銃弾はめり込んだが、明らかに表面で止まっている。同じように異変に気付いて、銃撃と同時に飛び出した佐原が続いてヘビーハンマーで殴りつけると、まるで岩でも殴りつけたような固い感触の後、頭は破裂した。

「くぅ…、手がちょっト痺レたっす。こいつなんナんすか…」

自分も手が痛いぞと通常の形態に戻った手を、藍は握ったり開いたりしている。その二人の前の横に、いつでも撃てる状態で今度はライフルを構えた井門が、そのゾンビが死んでいるかストックで確認した後、調べると。

「……、新しい変異体。みてぇだな」

もはや、疑う余地もなかったが、そのゾンビは全身の皮膚が硬質に変化していた。その影響かひび割れ、そのせいで全身を岩で覆われているように見えた。

四百六十六日目

購読道路確保の任務については進んでいる状態だが、今回の任務で新たな変異体が見つかった。変異の特徴が、今まで見つかっている既存の変異体から考えると異なる。類似しそうなのはマッスルゾンビだが、全体的に大きくなるのと、筋肉が隆起すると言う部分からして違う。明らかに変異は皮膚に起こっていて、その影響でやや大柄のように見えている印象だ。

この硬質化した皮膚だが、拳銃程度の弾丸では歯が立たないと井門が言っていた。実験的に、倒したそいつに至近距離で試射したライフル弾なら貫通したことから、威力が高い銃弾しか効果はないらしい。足止めはできるかもしれないが。

近接戦での話を聞く限り、ただの刃物系の武器では固い皮膚を貫けるかはかなり微妙だな。特殊な刃物や装置だとか、例えば林道さんの様な武術的な動きを持って槍で突くとかなら刃物でもいけるだろう。確実そうなのは、佐原のようなヘビーハンマー系の打撃武器。あまりに固すぎる装甲は、中身が柔らかい場合逆に衝撃に脆いと聞いたことがある。

動きが鈍いと言うのは幸いなのだが、力があるのか、それ以外の特徴を持っている可能性もある。以後、同じ変異体を確認した場合は、処理前にある程度観察はした方が良さそうだな。

名称は相棒がゴーレムゾンビと名付けた。

一ノ瀬DIARY DEC.1


新しい変異体が見つかった、ゴーレムゾンビっていう今まで見つかった変異体とも違うから、新しいタイプだと思う。

皮膚が元々が人間だと思えないくらい固い。本当に固い岩みたいになってて、元々が皮膚だとしてどう変わったこうなっちゃうのか。骨とか歯が変わったっていうなら、まだわかるんだけど…。

でも、それ言っちゃうと、小間城もそうなんだよね。触手の部分、なんか硬質なゴムみたいになってたから、多分筋肉の部分の変異だとは思うんだけど、それに近いことが起きたのかな。

硬質化したことで、私達の攻撃が効きづらい部分はあるけど、逆に身体を動かすにはそれが邪魔になってる。変異は勝手になるイメージだけど、死にそうになった瞬間、身を守ろうとした本能が影響してこうなったとか、あるのかもしれない。

教員日誌 十二月一日 林道正綴

覚と勝の授業態度について、そのものに問題は見受けられない。ただ、やはりパラノイアとの戦いの後から、覚が物思いにふける様子が多くなってきている。あの力を使った事での影響か、それともパラノイアの憂慮なのかはわからない。思慮深い子だけに、経過は見守るしかない。

藍と勝の武術鍛錬は、かなり板についてきている。基本的な技は会得できたと評価している。すでに応用技術に、教える内容は移行していて、なかなかに食いついてきている状況だ。

藍の精神的な部分について不安を覚える部分はあるものの、以前よりは良くなってきていると言える。しかし、まだまだ始動していかなければいけない。


本日の探索組の任務に同行できなかったこともあって、詳しいことはわからないものの、新しい変異体が見つかったそうだ。今まで確認された変異体の亜種はあっても、新しい変異体が確認できるとは思っていなかった。やはりまだ、見も知らずの変異体を全国をうろついているのかもしれない。

【名づけ】
「うーン……」

「どうしたよ佐原」

「あ、井門さん。今回、どうしテも納得できないこトがあってっすな」

「納得? 何によ?」

「今回の変異体、見つケたのは俺達っすヨね」

「そういうことになるな」

「でモ、そのゾンビに名前つケたのは、山中さんっす」

「ゴーレムゾンビか。わかりやすいからいいんじゃねぇか?」

「そこじゃナいっすよ。俺達が名前をツけるべきっすよ」

「……、ちなみにつけるとすれば、お前は何よ?」

「ベリーハードストーンゾンビっス!」

「却下」

「ひドいっす!」


【炭焼き】
「そういう訳で、明日勝君に手伝ってもらいたいんだけど、いいかな。うん」

「こう寒くちゃ嫌だとか言わないわよ」

「うんうん、本当にね。この間の休みに井門君と佐原君にそれ用と薪用の木を切ってもらって助かったよ」

「今年は前に比べれば準備できて、冬を迎えられたのがラッキーね」

「ははは、暖かいのは布団の中か焚火の側だけだったね。うん」

「電気がもっと自由に使えるなら、電気ストーブとか、電気布団も使えるんだけど」

「風邪引いた人とかが出る前に、用意できたらいいんだけどね。うん」

「その内ここらに電気発電所でも作らないと、となると変電用の施設も必要だから、ちょっと勉強しないとか」

「僕は無線技師で呼ばれたはずなのに、今や設備作りの方が多くて羨ましいよ。うん」

「その内、無線での日常的なやり取りも解禁されるでしょ、それまでは仕方ないんじゃない?」

「そうだね。そう願うよ。うん」

>>579
いろいろな功労があるから持ってるようなもんだからねぇ。

>>580
神経接続装置を使わずにフロートボードを使うってことかな。そうすると、操縦用の装置と機関の
取り付け、その場合射撃部分は取り外しとかになりそう。
まぁ、移動するだけのものならそれで十分な気もするけど、今まで感覚で操作していたものを
どういう装置をつければ適切に動かせるのか。という問題が起きそうね。


>>581の訂正

×その影響かひび割れ、そのせいで全身を岩で覆われているように見えた。
○その影響かひび割れ、そのせいで全身が岩で覆われているように見えた。


>>582の訂正。どんな道路だ

×購読道路確保の任務については進んでいる状態だが、今回の任務で新たな変異体が見つかった。
○高速道路確保の任務については進んでいる状態だが、今回の任務で新たな変異体が見つかった。



さて、最近まとめ作業で休止したばかりですが、今いろいろなアイディアも浮かんでて、
それをまとめる作業時間が欲しい今日この頃。まぁ、もうちょっと粘って書くの止めないと
難しそうだったらその時また報告しますわ。

昨日はその作業してたのかって? 酒飲んで、一応書こうとしたけど寝落ちたよ。

乙!
>>1が酒飲んだって、俺らは誰も文句言わないだろうさw

しかしゴーレムゾンビ……一之瀬さんは固さが分からないと言うが、皮膚には炭素が結構あるから、それが凝縮されてんじゃないのかね?

身体の動きが皮膚によって阻害されるなら意外と関節技に弱いかもしれない

四百六十七日目

高速道路の確保について進んでいる。昨日遭遇したゴーレムゾンビは確認できておらず、そいつの能力については詳しくわからない状況だ。遠距離による攻撃については、手段が限られてしまう変異体ということもあり、どこまでが有効なのかはっきりしたいところだ。

恐らくは西切の持つただの弓では傷つけるのは難しそうだな。矢が特殊ならいけるだろうぐらいだ。あとは、弦を機械で引くボーガンなら倒せそうなのと、後は佐原のスリングでの瓦礫などの重いものの投擲だろう。

いかんせん、実際に戦ったのは井門、佐原、藍の三人だけだからな。可能な限り、対処に関する体験や知識をメンバーに共有させたいところだ。最悪でも知識の部分は必要だな。

動作が遅いと言うこともあり、ゴーレムゾンビ自体の脅威は大きく感じていない。ただ、他のゾンビと一緒に混ざってこられると面倒にはなりそうだ。遠距離武器をはじく壁になり、後方をうまく処理できない事態もありえる。

それに、硬質な皮膚によってダメージが通りづらいのは、攻撃が限定されて処理が滞りやすいと言うことだ。手こずってその間に他のゾンビに囲まれる可能性もあり得る。厄介という意味では、十分に変異体だな。

12月2日


高速道路の確保の行程については、今のところ大きな問題は発生していない。ゴーレムゾンビという新たな変異体が見つかったことは、今後の障害になる可能性は秘めているものの、今まで目撃がなかったことから個体数は少ないものと判断している。

もっとも、それは今までそういう変異がなかっただけの可能性もある。今後、ゴーレムゾンビがそれなりに出現することは考えられることだ。変異体の亜種が確認されていること、居なかったはずの変異体がそのエリアに出現すること。ゾンビは、今この時でも変異体化のプロセスに進んでいると言える。

つまり、今後も今まで確認した変異体以外のものが出現する可能性はある。それは亜種も含めてだ。

それを防ぐ、簡単でありながら途方もない方法が、制圧作業によるゾンビの処理のみ。それが完了するまでに、我々は幾度となく危険に晒されることだろう。出来るならば、自分個人の予想が外れていることを願いたい。


山中沙奈 記す

12/2 担当浜村 朝

今日も曇りね。陽が射さないから結構寒いわ。

早く蒲谷達、炭作って返ってこないかしら。


担当三間 昼

早く炭ほしいですね。作業場が寒いと手がかじかんで、すごく楽なんですよね。

皆さん用の作業しやすくて防具になって暖かい手袋。作れるかなぁ。


担当フェイ 夜

フェイそれすっごく欲しいよ!(もこもこした手袋の絵)

ディフェンススパイク、結構冷たいんだよ(ディフェンススパイクの絵)

【炭焼き2】
「………」ゴソゴソッ

「(いつも、ニコニコしてる蒲谷のおっちゃんが、怖い顔してる)」

「ふぅ、こんなもんかな。うん」

「もう終わりなのかおっちゃん」

「はは、まだまだ。ここからが本番だよ、うん」

「へー」

「ここでの温度管理が重要ってあったからね。僕もまだまだ2回目だから気が抜けないよ、うん」

「初めてで炭できたのか?」

「マニュアルがあったからね、基本を守れば誰でもできるものさ。その為のものだしね。うん」

「ん~」

「何かあったかい?」

「多分、おっちゃんが器用なだけだと思う」

「ははは、褒めてくれてありがとう。うん」


【図面】
「ふぅ~…」

「蒲谷お疲れ」コトッ

「あぁ、浜村君。ありがとう、うん」ズズッ

「サンマが炭焼き終わっても根つめてるっていってたからね」

「はは、ちょっとやりたいことがあってね。うん」

「ふーん」

「まぁ、何ができるかはできてのお楽しみだよ。うん」

「もったいぶるわね」

「うーん。すぐにわかると思うよ」

「そ、期待しないで待ってるわよ」

>>587
お酒を呑んだテンションで書いてみたいんだけどね。どうなることやら。

まぁ。とりあえずあり得ないものになってるから。今までの常識で考えたらダメそうだよね

>>588
メンツの中で関節技出来そうと言えば、井門とか佐原あたりかな。佐原はプロレス的なノリでどごーんって。

いやはや、魔界か何かっぽさが加速してきたもんだ

なんだかここまで色んな変異体が出てくるとそのうち人間並みの知性と感情を持った変異体が出てきて独自に文明を起こしたりとかとありそうだなwwwwww

緊張した面持ちで平山は応接室で待機している。現在回収組が行っている任務について、アーケード内は考えていたよりもゾンビの数が多く、危険性が予想よりも高い状況だった。隠密での作業には慣れた2人ではあるが、このままでは作業がままならないと判断し、探索組から人員を割けないか。その相談を放浪者に直談判したのである。

その彼が、いくらか状況を確認してから話を聞くから、先に応接室で待っていてくれと言われて十数分。平山にとっては何時間にも感じられた待機は、その放浪者が扉を開けて中に入ってくることで終わった。その代わり、2人きりで話さなければならないと言う緊張は、また襲ってきたが。

回収組の現状について報告して、判断を仰ぐ。もし難しければ、しばらくこの任務についてはかなり慎重に進めなければいけないことから、進捗はかなり遅くなる状態。いや、効率的に考えるのであれば、他の任務に切り替えたほうがいいと判断できるほどだ。

話を聞き終えた放浪者は、口に手を添えて考える様子が見られる。平山も探索組の状況については、把握しているつもりだ。パラノイアとの戦いに備えた任務を進めている以上、雑多な任務に割く人員の余裕はないと判断されても仕方ないことも。

いろいろな思考が平山の中で回る中、放浪者は口を開いた。

四百六十八日目

今後の拠点での活動についてだが、一時的に人員を分けることとなった。回収組での企業調査や回収の任務にて赴いている、商業区西エリアの大型アミューズメント施設が立ち並ぶアーケードの調査について、2人だけの活動では達成不可と平山さんより申告があったからだ。

探索組から回収組へ移るのは、俺と西切の二名。ただ、俺についてきている小間城と風虎も、自動的に回収組の任務についてくることになることから、二人と二匹というところか。

アーケード内の簡易制圧と企業の調査が終わり次第、探索組の活動に戻ると形になる為、具体的にいつ頃戻れるかはわからない。ただ、一週間から二週間ぐらいで対応はできるだろうと判断している。

探索組のリーダーとしては相棒が引き継ぎ、サブリーダーは井門についてもらう。まぁ、俺がたびたび拠点から活動していたこともあったから、この部分は特に心配はいらないだろう。

回収組の指揮系統だが、リーダーは引き続き平山さんが行ってもらうことにした。彼女が考えた任務であり、外からいきなりきた自分が口を出すのは混乱することになるからな。
(ただ、サブリーダーにはなってくれと言われたので、それは引き受けた。フェイでいいと思うが)

今日は主に、アーケード内に入れる裏口の安全確保とバリケード確保。後は軽く周囲の処理を行った。内部に入るのは明日からが本格的になるだろう。

レポートNO.120

井門圭司


まさか、このタイミングで人員配置があるとは思わなかったっていうか、それがまさか放浪者さん自体とか思わねぇよなぁ。

なんだかんだいって、回収組の活動は探索済みのエリアの物資収集とか軽いゾンビ処理とか、後は三葉がWWPに対してのレジスタンスを作ったのがわかったりして、かなり意味はあることだからな。それに、アーケードってとこの調査が終わるまでの間だから、しばらくの我慢ってとこか。

言葉は悪いが、そのしわ寄せとして探索組の活動予定期間は少し延びた。人員が減った分、より安全な処理を優先したからな。まぁ、無理に同じようによって問題が起きるより、かなりマシだからな。

そんな訳もあり、今日の高速道路の確保はゆっくりとした進行だが、問題なく終わった。しばらくはこのペースでやってくことになりそうだな。

回収組 進捗報告書 12/03  平山源子


活動範囲:
・商業区西エリアのアーケード内探索


詳細内容:

商業区西エリアのアーケード内探索
・アーケード内へ、現在安全に行き来できる裏口周辺の確保
・アーケード周辺の裏口周辺の、ゾンビの処理とバリケード敷設


備考
・探索組からリーダー殿、西切殿の一時加入。また、リーダー殿が来られたことで小間城、風虎が加わり、活動が容易となっている。
・ただし、まだアーケード内へ本格的な侵入は出来てはおらず、その脅威もはっきりとしていない。
・比較的隠密任務に長けたメンバーではあるので問題はないかとは思われる。

【派遣】
「そういう訳で、今日からリーダー殿と西切殿が回収組の任務を手助けしてくれる」

「えぇ!? リーダーさんがくるんス!?」

「あぁ、そう言う決定だ」

「た、探索組はいいんス? 山中さんいるから問題ないとは思うスが」

「私達が来た時も、リーダー殿は単独で藍殿救出に行ったりしていたからな。不思議ではないかもしれん」

「そう言われればそうスが…、あ、じゃあ、指示とかもリーダーさんやるんスよね?」

「いや、私だ」

「えええぇぇぇ!?」

「落ち着け、事実だ」

「あれ、拠点のトップはリーダーさんすよね? あれ?」

「彼の言葉を借りるなら、私が指揮するチームで、立案した任務に加わるのだから、そこで指揮が切り替わるのは混乱を招く。だそうだ」

「ほほぉ、そう言われればそうス」

「だがまぁ、一応サブリーダーの位置に収まってもらうことにした」

「ぬあ、ワタシは降格スか」

「一時的なものだ、気にするな」

「む~」

「あぁ、それとだ」

「なんス?」

「恐らく小間城と風虎もついてくる。リーダー殿に懐いているからな」

「……。リーダーさんってなんなんスかね?」

「…、私にもわからん」

>>594
スライム出たあたりから何でもありになったからねぇ…。

>>595
まぁ、会っても不思議じゃないよね。感染とか喰ってこようとしなければ交流は出来そうだけど。

乙!
回収組の活動も見とかなきゃならないからなんだろうなぁ

『ずっとずっと遠く』


「諸君、これより宣誓を行う」

大型客船のパーティー用の大広間の壇上で、軍服の男が整列した兵士達に宣言を行っている。

「我らが母国、アメリカから連絡が途絶え早2カ月が経過した。敵であるゾンビは日増しに数を増やし、我々を窮地に追いつめている」

整列している兵士の奥には、傷ついた市民たちが固まってその様子を見ている。目には恐怖や怯え、これからの不安で渦巻いていた。

「避難者たちからの中からゾンビが発生し、仲間を多数失うという犠牲も発生した」

軍服の男は、握りこぶしを作った左腕を高々に掲げる。

「だが我々は絶望しない。いついかなる時でも、栄光あるアメリカ海兵隊として戦い抜く!」

そして、壇上の机にその拳を叩きつける音が、大広間内に広がった。

「今この時より、この区域を我々アメリカ海兵隊の支配下とする」

すでに、この地域では軍としてまともに機能しているのは、この場所に寄港していたアメリカ海兵隊のみとなっている。それだけに、軍服の男の口ぶりも熱っぽさを帯び、

「果敢に戦い、そして敵を撃ち滅ぼし……」

万感の思いをはせた表情で、こう言い――。

「母なる母国へ、皆で帰るぞ!」

――歓声が上がった。

>>602
放浪者は平山さん信用してるから、どういう任務してんのか把握したいってのはあるだろうね。


幕間は文中で出てきますが、大体惨劇から2か月後ぐらい。時期的には放浪者の日記が書かれ始めた頃に一致のイメージです。
日記2あたりで触れた、マリーンさん達。


なんとアメリカの人達だったのか

>>605
うん。アメリカの方々だね。

U.S.A.Uの発想に世界観は当初からあって、ある程度多国籍な登場人物を出したかったのよね。位置遠すぎて、サムが初出になったけど。


さて、さっき書き忘れたけど、本日休みですが参加してる会に行きます。更新できなさそう幕間で誤魔化しとるよ

乙  水上にいるときはひとまず安心なのかな  水中に適応した変異体はいそうだけど

乙!
保安官つながり程度の話だけど、どっかの保安官補がパねぇ事やらかしたみたいだな。撃った弾丸が相手の銃の銃口に入ったとか

そういえば今更過ぎるんだけど、新作映画でキラー・トマトって書いちゃってたけど……アレ、トマトじゃなくてドーナツだった
しかも何か原因の粉が、これ日で使われててもおかしくない程度のモノであったw

「それではよろしくお願いいたします」

怪我も完全に治った喜読は、警備組のリーダーである浜村に連れられて、畑の一角にあるビニールハウスの中にいた。冬時期でもある程度は育てられる野菜がすでに植えられており、その農作業を手伝うためだ。

昨日は雪が降っていたが、今日は幸いにも快晴。ビニールハウス内は太陽の熱のおかげで、外に比べればいくらか暖かい。拠点から支給された防寒着を着用しているが、そこまで必要性を感じないぐらいだ。

「育ててんのは小松菜とかごぼうとか、後キャベツ。うまく育てないと、誰かが山に狩り行く羽目になるから、気をつけてよ」

もはやだいぶ慣れた手つきで作業する浜村を見ながら、喜読も見よう見まねで動く。わからないことがあれば素直に喜読は確認を取り、その都度浜村が説明する。

効率的に言えば、普段より少し時間はかかってしまったものの、今後のことを考えれば些細かと、浜村は思った。そのまま、農作業用の道具をしまって2人でハウスの外に出る。空は相変わらずの快晴だった。

拠点と向かいの家の間の道路で、勝とスライムが雪合戦をしている。貴重な水分のもとだが、必要分はすでに雪かきで集め、装甲車前を警備している三間がたき火をしている六斗缶を使い、煮沸して出来たお湯を容器に移し替えている。

「浜村さんは、この光景をどうお思いです?」

薄い微笑みをたたえたまま、意図がわからない質問を少し考えてから、自分達の日常と答えた。

「なるほど、それはそうですね。私は、人が外で活動できていることが、不思議に見えましたもので」

もう一度彼女がその様子を見直す。じゃれあいか、スライムに抱き着かれた勝が、冷たいからやめろと笑いながら大声で言っていたり、三間が作ったお湯で作ったお茶を飲みながら、バリケード向こうをのんびりと眺めている。

今まで関わってきた勢力の中で、ここはそういうことができる意味でも、異質のものだった。

四百六十九日目

回収組に編入となって二日目、平山さんの指示は自分から見て問題はないように見える。今のところ大きな問題もなく、アーケード内の探索は進んでおり、裏口がある店舗内はいったん制圧できたという進捗だ。やや遅延しているとも言えるが、探索組の感覚が残っているのかもしれないな。一日一店舗ずつ確保していけば、とりあえずは十分だろう。

アミューズメントの集合施設ということもあって、基本的には飲食店や娯楽に関するものが多い。今回確保した店舗はカラオケ屋だったが、部屋数が多いのがネックだったな。その分確認しなきゃいけないのと、中に逃げ込んでそのまま出ずにいるゾンビの襲撃がありえる。
(実際に二回、中に残ったゾンビがいた。ノロノロとした動きだったことから、だいぶ前から中にいたのだろう)

しかし、まだアーケード内の探索を始めたばかりだが、あぁいうところは結局電気がなければ利用もできないな。それに電気が復旧したとして使えるのかもわからない。使えればメンバーの気分転換に使えると思ったのだが。

後は、平山さんの指示は問題ないのだが、俺のことを意識しすぎな気はするな。当人がリーダーであるとはっきり伝えているし、思い切りやっていいのだが。

続くようなら、少し話をする機会を設けた方が良さそうだ。それでなくても、回収組と探索組は交流が薄いからな。

一ノ瀬DIARY DEC.4


放浪者さん、西切さん、小間ちゃんと虎ちゃんが抜けての活動だけど、今日は結構順調に進んだかな。昨日と違って天気だから、皆やりやすかったのかも。

でも、やっぱり雪で自転車滑ったり、足がとられちゃったりするのがなぁ。それでなくても寒さで体力を使いがちだからどうにかならないかな。こう、荷台みたいなのに皆乗せて、佐原君に引っ張ってもらうとか。放浪者さんのボードもいいけど、あれはこの時期寒そうだよね。

車はやっぱりガソリンとか確保できてないから。電気自動車があればなーって放浪者言ってたし、今度そういうこと意識してみてみようかな。その方が移動も楽で、いいよね。

そう言えば思い出したけど、ドクターヘリとか手に入らないかな。急いで治療が必要な時とか使えるよね。それと無事な救急車とかも、簡単な設備とかも使えると思うし。

12/4 担当三間 朝

ふう、雪かきはやっぱり重労働だなぁ。

喜読さん。浜村さんの畑仕事手伝ってたみたい。


担当勝 昼

スライム、すっごく冷たくなってたけど。大丈夫かなー。

前、まゆみたいなのになったし、また冬眠みたいになるのかな?


担当フェイ 夜

スラちゃん、前まゆになってたの?(疑問顔の絵)

そもそも、まゆってなんだっけ?(思いついたらしいまゆのいろいろな絵)

「ふーん、このあたりでWWPの連中がねぇ」

千護達がエクスからの情報をもとに移動している最中、放浪者達よりも小さな規模の勢力と接触していた。今のところは幸い敵対する様子もなく、互いに知っている情報をやり取りしている中、彼女らが追うWWPに関する車両や兵士が通っていると言う話を聞いたところだった。

「DJフレンドが救援もしない怪しい軍だって言って他のもあって、遠巻きに見ただけで詳しくはわからんが…」

リーダー格らしい男が、そう言って移動した方角を指さす。目的地と少し方角が少しずれるぐらいで、何があるのか偵察しに行くのも手ではある情報だ。

「それが正解だろうさ。どうやら胡散臭い事をやってる連中らしいからな」

当然、彼女はWWPがどんな存在かは知っている。大抵の連中はWWPのことを知らなくても、ゾンビを生み出すことになった存在は憎んでいるのは間違いない。しかし、だからといってWWPに組する勢力がないとは限らない。詳しくわかるまでは、知らないふりをしているのが一番だ。

もちろん、深い情報を得る為には自分の持つ情報を元に引き出すことも必要になる。しかし、アビスに関して知っている人間が、そこいらにいる訳はない。WWPのワードで反応がなければ、それ以上言う必要はない。

「ど、どうするんだい千護」

彼女の後ろに隠れていたロバートが、今後の方針について確認する。少し思案してから、彼女は。

【テイマー】
「……」クー

「…どうした?」スッ

「……」クー♪ スリスリ

「…お前は甘えん坊だな」ナデナデ

「(ボス、撫でて)」ワフ

「…お前もか」ナデナデ

「(うへへ)」ブンブン

「(何してるのー)」プルプル

「…うん? お前も撫でてほしいのか」

「(スラ撫でるの?)」プルプル

「…ほれ」ナデナデ

「(えへへー)」プルプル

「集まってなにしてるんだぞ。自分も混ぜるんだぞ」

「…ふむ」ナデナデ

「え、ど、どうしたんだぞ、放浪者」アタフタ

「…気にするな」


「井門さん、俺モ行くベきっすか?」

「いや、これ以上カオスにするなよ」


【食事事情】
「ふー、こんなところかな」コネコネ

「あ、お疲れ様です。浜村さん」

「サンマいいところきたわ。後これ焼いといて」

「焼いといてって、もー、それぐらいやりきってくださいよ」

「こねる作業ってかなり大変なのよ。それぐらい手伝いなさい」

「聞いてくれないんだから。ちなみにこれなんですか?」

「採れた小松菜な刻んで、小麦粉で練りこんだだけのやつ。軽く塩つけてるから、焼いてナンみたいに食えればいいんだけどね」

「なんで疑問なんですかー」

「作ったの初めてだから」

「えー…」

「あんまり文句言うとあんたの分なしよ。さんま」

「わかりましたよ、もー」

607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 07:52:30.17 ID:3GbNEsGE0
乙  水上にいるときはひとまず安心なのかな  水中に適応した変異体はいそうだけど
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 08:11:50.12 ID:chg0D3td0
乙!
保安官つながり程度の話だけど、どっかの保安官補がパねぇ事やらかしたみたいだな。撃った弾丸が相手の銃の銃口に入ったとか
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/20(水) 01:27:41.88 ID:mOpz+QG30
そういえば今更過ぎるんだけど、新作映画でキラー・トマトって書いちゃってたけど……アレ、トマトじゃなくてドーナツだった
しかも何か原因の粉が、これ日で使われててもおかしくない程度のモノであったw

また、返信前の誤送信である。たまに長押ししててもクリック状態になるマウスぇ


>>607
まぁ、説明してないからわかりづらいかったけど、客船は港に停泊中です。まぁ、それでもタラップ下してなきゃ
安全そうだけどね。

水中ねぇ…。どんな変異体になるのやら

>>608
あったみたいね。話によると1億分の1だったかな、起きるのは。当人様は負傷されてて、命に別状ないのは幸いだったけど。

>>609
いやぁ、WWPのプロジェクトでもできるかなぁ。いや、ありそうだけど。

しかし、あちらの人は食べ物に恨みがあるのかってぐらい、モンスターにするねぇ。


>>614の訂正

×「DJフレンドが救援もしない怪しい軍だって言って他のもあって、遠巻きに見ただけで詳しくはわからんが…」
○「DJフレンドが救援もしない怪しい軍だって言ってたのもあって、遠巻きに見ただけで詳しくはわからんが…」



さて、昨日は思いっきり寝落ちしてました。ではおやすみ。

乙!
日常和むわー
しかし電気自動車まじ見つからないかなー……佐原引きの荷台はやめといた方が……クレイジータクシーみたいな事になりそうだし(汗

話をする機会+酒の席+平山さんに酒を飲ませる=???
これでコミュニケーションも円満だな

>>618
放浪者は何かフェロモンが出てるとしか思えない。

まぁ、クレイジーにはなりそうだよね。いろいろ。


>>619
少し飲んだら記憶が飛ぶ人とコミュニケーションは取れるのだろうか・・・。



なんか微妙に予定が細かく入って更新安定せんのう。とりあえずのコメ返のみやで。今日はできると思うけど。

四百七十日目


アーケード内の探索は進んでいる。今日はファーストフード店とジムを確保した。ジムに置かれている機器については、一部は訓練に使えるし運動自体が気分転換にもなる。ここいらの探索が終わったら、回収しに来てもいいだろう。

娯楽的なものが多く立ち並んでいるが、昨日の結論と同じく電気の問題がデカいな。拠点である程度使えるとはいえ、常時気楽に使えると言うものではない。それができるようになれば、例えばレンタル屋から映画を持ってきて見ると言ったこともできるだろうが。

今はまだ何とかなっているが、娯楽の問題は今後起きてくるだろう。人間関係の軋轢は覚のおかげで最小限に止められたとしても、トラブルが起きない訳じゃない。そして、赤の他人が存在しない空間でのトラブルは、けして小さなものじゃない。

そう言う意味で、図書室だけでは辛くなってきている。娯楽用の携帯式のTVゲームも回収したが、もっぱらやってるのは勝か、三間、後は蒲谷さんぐらいか。

後はそうだな、バスケットのゴールポストでも用意してみるか。それ自体は、簡単に作れるだろう。

12月5日


高速道路の確保の行程は進んでいる。当初の行程より遅い内容とはなってしまったものの、新しく決めた行程は遅れは出ていない。メンバーとして外れてしまったのは、放浪者と西切さん。また、小間城、風虎がいないのは大きいことだが、今の時点ではまだ対応できている状況になる。

もちろん、新たなゴーレムゾンビとの遭遇と、それに連なる厄介な変異体との戦闘がない今のところないのが大きいだろう。今のメンバーで探索組を問題なく運営できるかは、その場面で対処ができるどうかで真価を問われることになるだろう。

そう言えばキマイラフライだが、あれから姿は見ていない。目撃をした商業区エリアに立ち入っていないのはあるが、回収組からの報告いままでなかった。あれで完全に処理しきったと言うのなら、特に問題はない。しかし、どういう理由で発生、いや、正しくは変異したのかは確認しておくべきだったかもしれない。今後も似たような種が生まれないとの保証はないのだから。

新たな変異体ゴーレムゾンビが目撃されたこともあり、そういった不安材料も検討しておかなければいけない。もっとも、キマイラフライは明らかに人為的に生み出された思える痕跡があったことから、WWPのプロジェクト絡みなのは間違いないだろう。

一度簡単に、都市周辺に異常な物はないか偵察がてら回ることも、提案する。


山中沙奈 記す

回収組 進捗報告書 12/05  平山源子


活動範囲:
・商業区西エリアのアーケード内探索


詳細内容:

商業区西エリアのアーケード内探索
・確保した裏口がある店舗から連なる各店舗の探索


備考
・本日確保した店舗はファーストフードと運動器具のあるジムの2店舗
・ファーストフード店はめぼしい物資無し。使えるものとしてはまだ参加してなかった食用油類など
・ジムについても同様にめぼしいものはなかったが、運動器具は使える者としてリーダーと意見は一致している
・アーケードの確保が完了し、安全が確保できたならばいくつかは拠点へ移動させたい

「じゃあまぁ、皆さんお世話になりますわ。よろしゅうに」

西村はそういって、何度か軽いお辞儀を繰り返した。数日彼と過ごし、DJフレンドが下した決断はメンバーとして迎えること、そして西村もそれを了承した。

彼にとっても、長い放浪生活に疲れを感じていた。その意味では渡りに船とも言える内容を断る理由もなかった。少なくとも、屋上で畑を作っていたり、小さな鳥類を取るための罠を設置されていて、食料の自給は最低限なされている。それに、とある事情で回収したと聞いた火器と弾薬もあった。

それに、軽い打撲程度の怪我にも関わらず、自分を保護して治療も行ったこの勢力の人間達が悪い人間には思えなかった。少々、奇抜なメンバーは多いように、彼は感じているものの、些細なことと割り切っている。西村もまた、それよりもおかしな人間には遭っていない訳ではないのだ。

「それじゃあしばらくは、ミーナと一緒に警護を頼むよ」

山に登っていたと言うこともあり、西村は体力と力に恵まれていた。ちょうど、警備の任についていたのはミーナ1人ということもあって、人材としてはちょうどいい人物だった。

「任せとってください。それぐらいならお茶の子さいさいですよって」

いい笑顔で軽いガッツポーズをとる西村に、DJフレンドは苦みを少し含んだ笑みで返す。彼のノリは、DJフレンドにとって少々苦手というだけで、警戒するような気持などはない。そして、それを知ってか知らずか、西村はミーナさん探してきますよってと言いながら、部屋の外へ出ていった。

新しく人員を迎えられたことはありがたい。物資の補給もハンターから貰った分を考えると、増えた人員分もどうにかなるだろう。

ハンターはこの場所から去ってどこかに行ってしまった。今の状況で新たなDJフレンドの活動を進めることになる。一歩状況は動きがあった、それだけでも十分だろうとDJフレンドは思いながら、椅子に深くもたれかかった。

【分かれても】
「よっす、くるみ」

「あれ、文彦兄さん。どうしたんですか?」

「用ってほどでもないんだけど。あぁ、この間あっちの警備俺行ったんだけど」

「はい、聞いてます」

「勝の奴、強くなってた感じだわ」

「あれ? 今、勝君警備にいるから戦う機会ないと思うんですけど」

「詳しくは聞いてないけど、訓練はしてるらしいぞ」

「訓練。放浪者さんあたりにですかね?」

「じゃねぇかな。そういや、日本刀も持ってた」

「どこで見つかったんでしょうね」

「新しくできた、回収組の人が見つけたってさ」

「そうですか」

「…、まぁ、機会あったら2人で拠点行こうぜ。先輩たちに会いに行くのにさ」

「はい。私も久しぶりに会いたいです」


【錬浄のちょっとした一日3】
「………」サラサラ

「………」

「………」

「………」

「………」サラサラ

「………」

「………」

「………」

「………ふぅ」コトッ

「………」

「………」

「………」

「ふむ………」スッ

「錬浄、ご飯だぞ!」ガチャ

「藍殿、承知した…」

「早くするんだぞ。ん、それはなんだぞ?」

「書、と呼ばれるものです…」

「…。書、ふーん。そういうのがあるんだぞ?」

「えぇ…」

「楽しいのか?」

「向き合うものです故、楽しみとは別かと…」

「そ、そうなのか…」

「(楽しかったらやってみたかったぞ)」

>>623の訂正

×・ファーストフード店はめぼしい物資無し。使えるものとしてはまだ参加してなかった食用油類など
・ジムについても同様にめぼしいものはなかったが、運動器具は使える者としてリーダーと意見は一致している

○・ファーストフード店はめぼしい物資無し。使えるものとしてはまだ酸化してなかった食用油類など
・ジムについても同様にめぼしいものはなかったが、運動器具は使えるものとしてリーダーと意見は一致している

乙!
落ち着いた期間、いいぞ~

あぁ~アイス美味っ♪やっぱ文明って無いと辛いな

アイスはもう今後食う事はほぼ無理だがチューペットを冷やせば擬似アイスとして食べれるぞ!

四百七十一日目

アーケード内の探索は進んでいる。今日は軍放出品を取り扱っているらしいミリタリーショップを確保した。流石に武器の類などはなかったが、装備品としては面白いものは見つかった。例えば、靴底が外れるようになっていて、好みのクッションの硬さに出来るブーツとかだな。

後は、チェストリグというらしいが、前面に収容できるポケットのようなものがたくさんついたものも見つけた。これは大型な人間でもつけられるようになっていたので、佐原に渡してある。今まで三間が作った鞄ぐらいしか使えなかったからな。ちょうどいいだろう。

まだまだ漁ればいろいろ出てくるだろうが、いったんは目に付いたものだけ回収しておいた。安全なエリアが出来ているとはいえ、アーケード内自体は広い。ゆっくりと回収に時間をかけられる余裕はまだ作れないからな。

それに、平山さんの考えも物資自体の回収はついでであり、目的である狸森の警備会社へ向けて動いているのがわかる。組のリーダーの指針だから口を出すつもりはないし、今はその方がいいだろう。確保が進んでいけば自然とそういう余裕は出てくる。それからでも十分だ。

アーケード自体もそれなりの量のゾンビがいて、簡単に生存者が探索できるような状態でもない。言い換えれば、物資はまだ放っておいても取られはしないと言うことだ。もっとも、そんな生存者が周囲にいるかが問題か。

レポートNO.121

井門圭司


軍放出品を扱ってるミリタリーショップ。盲点だったな、確かにそこならある程度の装備が揃う。とはいっても、民間に卸して良いレベルのものだから、配給されてたやつみたいなのは、ないだろうけどよ。

けど、チェストリグとかブーツとか、そこらはあったからそういう装備品目的で今度見に行くのも手かもしれねぇ。今すぐって訳でもねぇから、高速道路確保が終わったりあたりかな。

あとは防弾チョッキ類があると嬉しいんだけど。そうそう転がってるもんじゃねえしな。なんだかんだ言っても、銃持ってる相手は脅威に変わりない。そう言う時にあると便利だからな。後はタクティカルヘルメットとか。いろいろ欲出てきてんな。

個人的にゃあ火器保管庫の品ぞろえを豊富にしてぇっていう野望があるからな。防具類もそろえておきてぇ所だ。

12/6 担当浜村 朝

やっぱり冷えるわねぇ。ひざ掛けも意味あるとは言えないし。

テラスの耐寒対策、なんとかしなきゃね。


担当喜読 昼

警備のことはまだ詳しくわかりません。

ただ、見張り台と同じようにして、外側を布で覆うのはいかがでしょう。


担当平山 夜

透明なビニールシートで覆う、というなら賛同します。

ただ、ここが見張り台と同じようにするのもあまり効率的ではないかと。

【おニュー】
「ふフんっす」

「……、気に入ったのはわかったけどよ。食事中は取れよ」

「取らなイっす、俺ノっす」

「誰もとりゃしねぇよ…」

「今はミリタリーアサルト佐原っすヨ」

「はぁ、今後ずっとそうだろ?」モグモグ

「どうイう意味っすか?」

「いや、お前ずっとそれつけることになるだろ。探索中」

「そう言わレればそうっすなー」

「気づいてなかったのかよ…」


【寒さの中で】
「…冷えるな」ゴソゴソ

「えぇ。でも、去年に比べればマシです」

「…布団にこもる必要はないからな」

「前は資料まとめなんかを終わらせたら、そうしていましたね」

「…今はゆっくり、茶も飲める」ズズッ

「はい」ズズッ

「………」パチ

「………」スッ

「…ふむ」ギュ

「…………」クー、スリスリ

「…ほれ」ナデナデ

「…………」クー♪

>>627
後はいつ、ダイス様が荒ぶるか…

>>628
文明作るところからだからねぇ
とりあえず、アイスはもらっておく。

>>629
アイスは賞味だか消費だかの機関が、実はないらしい。これが正しいなら冷凍ちゃんとしてるとまだ食えるだろうけど。
おいしくはなさそうだ。

とりあえず、現実的なラインだとかき氷かな。冷蔵庫は拠点稼働してるし。シロップはしらんけど。

乙!
あぁ~やっぱり爽バニラ美味ぇ~。スーパーカップも同様

ああ、乳製品系のか。だったら今じゃ無理だねぇ

四百七十二日目

アーケード内の探索は進んでいる。しかし、今日はひどい吹雪だった。寒さで体力を奪われるだけならまだしも、それが続くと命の危険にも関わる。寒いからと言って屋内に逃げ込んだところで暖房設備もないからな。いつも通り、生存し続けるの為の障害はゾンビだけではないと言うことだ。

何かしらの対策がとれればいいのだがな。室内で火をつけるにしても、煙の問題もある。温まろうとして煙に巻かれて窒息したら意味がない。屋外でやるにしても、吹雪の中で火を点けるのも至難の業だ。だが、対策を取らなければいずれ問題が起きるだろう。対策は考えておかなければいけない。

また狸森の警備会社がある位置がわかった。アーケード奥にある五階建ての複合施設内の、三階と四階部分だ。今後はそこに向かっていくことになる。

だが、今探索しているのは、その複合施設に繋がる、商店街の様な通りの部分だ。そこの数店舗を抑えた、つまり外側だけに過ぎない状態だ。アーケードを制覇して、徐々にゾンビ処理していくのも手だろうが、時間は多くかかってしまうな。

俺なりの結論としては、アーケードの確保を終えた後、いったん探索組と回収組で制圧作業に乗り出すというプランだ。この方が安全性も高まるし、手早く終わるだろう。退路が確保された状態で動くことができるのは大きい。

平山さんにはこのことはすでに進言している。どうするかは彼女判断だが、似たような結論だとは思っている。考え方が俺と似たような部分が、あの人にはあるからな。

一ノ瀬DIARY DEC.7


今日は寒かったよ。吹雪の中の探索だったからあんまり進まないと思ったけど、一応のノルマは達成かな。だとしても、こうなってくると雪が積もって自転車が使えなくなっちゃうあ。歩きだと時間かかっちゃうから、予定通りが難しくなると思う。

一時的に拠点内の車を使ってもいいとは思うけど、都市以外でのガソリンスタンドとか探して、回収するようにした方がいいのかも。でも、そんな余裕ないか。

移動もそうだけど、こうも寒いと皆の体調が心配だな。風邪とかひいてダウンする人が出ないように、注意するように言わなきゃ。

12月も入ったし、とりあえず2~3カ月我慢すれば冬も終わるけど、しばらくの間をどうにかすることも考えなきゃ。

外が真っ白ですよ。この中を移動だと思うとゲンナリ。

ゾンビがこっちに気づきづらいのいいけれど、寒さが骨身に染みる。

文房具屋さんに来たいいけど、中もやっぱり寒いかな。

暖を取る方法がないから、風虎ちゃんに抱き着いて温まる。

狭い室内が多いから、弓が使いづらい。でも、店舗外のゾンビを処理したい時もあるけど、矢の回収がなぁ。

使い捨て用の矢、作んなきゃダメかな。こだわんなきゃ、そこらの石と羽で自作できるからね。

室内は大体、いつぞやの逃避行で放浪者さんが作ってくれた槍で対応。短めだけど、これ十分。

だけど、変異体にはちょっと辛いかも。マッスルとかクロー、あとはジャンピングあたりが特に。

でも、建物の中でマッスルゾンビは見たことないかも。出れなくなって建物壊して出てたりするのかな?

【ぬくぬく】
「冷えますねぇ…」

「………」クー、フルフル

「風虎ちゃんは、寒いのに弱いですねぇ」

「………」クー…

「……、おぉ、閃きましたよ」

「………」クッ?

「よいしょっと」ダキッ

「………」クー、クー、バサバサ

「あ、脅かしちゃいましたかね。でもこうしてれば一緒に暖かいですよぉ」

「………」クー…

「風虎ちゃんはいい子ですねぇ」ナデナデ

「………」クー

「(俺は?)」フヒュン


【最高の嗜好品】
「…これは」

「ふふん、ポテトチップスよ」

「…懐かしくもあるが、これが夕飯でいいのか浜村さん」

「違うわよ、ちょっと芽が出て危ない奴調理しただけ」

「…なるほど、それにこの方が日持ちするか」

「ま、塩味しかないけどね」

「…十分だろう。これだけでも前の時代的だ」

「それなりの評価だったわよ。厚さが均一じゃないのはご愛敬ね」

「…ふむ」パリ

「どう?」

「…あぁ、十分イケる」

「ま、それ食べる前に夕飯は食べちゃってよ」

「…そうしよう」

>>635-636
それに近いものをこれ日で作れるようになるのはいつになるのやら

とりあえず、乳牛と鶏の確保。そして、牧場と養鶏場の確保と建物の物資と建設、後は飼料と、育成する人材の確保…。遠いZE

ト リ ビ ア~
ハーメルンでは、これ日と逆でゾンビ(キョンシー)が北海道を開拓していく小説がある

四百七十三日目

アーケード内の探索は進んでいる。こちらについては目立ったトラブルはないが、探索組では想定外の変態の襲撃があり、進捗は一歩後退したようだ。幸いなことにメンバーに負傷者などは出ていない。ならば特に問題はない、取り返せるものであるならば。

アーケード内は対して書くことはないな。もう一店舗確保して、引き続き周囲の処理を進めている状況だ。アーケードの通り自体は、まだまだ多数のゾンビがうろついていて、危険な状況が続いている。今の人数だと、少しずつおびき出して処理するしかないからな。

現時点ではアーケード向かいにある文房具屋から裏口を使って移動できる状態を維持している。そしてこれを継続し続けることが、アーケードの探索を早めることだとは考えている。

ただ、次に起きている問題は、雪による移動の問題だな。これは、回収組も探索組も同様だ。自転車は使えない状態なのは、少々痛い。エネルギーを使わずに早く移動する方法は他にはないし、冬時期だけ車を許可するべきか検討した方が良さそうだ。

少なくとも車両内なら寒さの問題も解消できるのと、体力の温存につながる。問題は除雪できる訳ではないから場合によっては立ち往生も起こりうることか。あまり降雪の多い地域ではないはずだが、そう言う作業がなされないで積もり続けることも十分あり得る。
(すでに、昨日降った雪はそれなりに積もっているからな)

去年の冬はまだ徒歩で処理していたが、その時積もった雪で難儀したと言うことはない。ただ、今年降る量が同じとも限らない。移動そのものに窮するようなら、対策を考えなければいけないだろう。

教員日誌 十二月八日 林道正綴


今日の探索組の活動は失敗に終わった。探索予定地域に想定以上の変異体がおり、その対応の結果、今まで制圧した所を後退しなければいけなくなった。再編成前のメンバーであれば難なく対応できた事態とも言える。しかし、だからこそいなくても何とかしなければいけなかったと言うことだろう。

何が言いたいかというなら、やはり放浪者さんの存在が挙げられる。その気がなくても、我々は彼に頼りすぎている部分は、確実にある。彼の持つリーダーとしての人を惹きつける優れた資質と能力、そのものに問題はなくても、結果それを頼ってしまっていることでの、油断のようなものが今の我々にあると考えている。

今回の再編成は、その部分で良い機会に恵まれたのかもしれない。以前から放浪者さんが遠くに出かけて、残ったメンバーで任務をこなしていた時期はある。しかし、頼れる位置に居ながらメンバーではないと言う状態は、今回が初めてなのではないかと思う。

頼る気持ちが悪いとは言わない。それは信頼と言い換えてもいいことになる。だからこそ、自分達の信頼に応え続けている彼の為にも、自分達も応えなければいけない。彼がまた今後どこか遠くで任務をこなす際、心配しなくても済むように。

12/8 担当勝 朝

今日は雪降ってないけど、曇りだなー。

雪が一気に降ったから、周りが白いや。


担当三間 昼

うん、本当に白い。雪かきもちょっと大変だったよ。

でも、これで水には当分困らないかな?


担当フェイ 夜

料理に水は欠かせないから大事だよ!(鍋とぺっとぽとるの絵)

昨日のポテトチップス美味しかったな。また食べたい(ポテトチップスの袋の絵)

「アイツら言ってたことは間違いなさそうだな」

千護は先の生存者から聞いていたWWPの動きが気になり、目撃された方向へ向かっていた。しばらくすると、WWPのキャンプらしい場所を確認して、現在そこが監視できる位置にあった建物の中から様子を伺っている。

小規模なキャンプだ。分隊規模より少し多い、20数名程度だろう。それでも、今の世の中で存在する勢力の中では十分多い上、物資も揃っている。このまま正面から向かって行っても、勝ち目は全く見えない。

幸い、放浪者達から聞いていたPAA(プロテクトアサルトアーマー)を装備した兵はいない。狙撃である程度の人数は倒すことはできる。もっとも、それは千護が1人でいるなら検討しても良い事だったが。

後ろを振り向くと、怯えて落ち着かない様子のロバートがいる。WWPに関わっていて、その恐ろしさを理解できる彼にとって当然の反応。出来る限り関わらないよう、アビスに向かった方が、得策だと考えていた。

「安心しなって、なんかしでかす気はないからさ」

少し胸をなで下ろす彼の姿を見て、千護は今のところと言わなくてよかったなと思いながら監視を続ける。何かを待っているのか、分隊は警備をする人間と恐らく無線でやり取りをしているであろう人間以外は、キャンプ内で思い思いに過ごしている様子が見える。

ここで、何があるのか、何を企んでいるのか。少しだけ千護達はこのキャンプを監視することにした。

【いつまでも】
「はー、今日はまずかったな一ノ瀬」

「そうですねぇ。マッスルゾンビとかジャンピングゾンビとかいるの見た時、背筋がぞわっとしましたよ、井門さん」

「そうだな。明日も同じような感じで変異体いるなら、あのあたり何かあるかもしれねぇ」

「変異体とかゾンビを集めちゃう、みたいなものがあるとかですか」

「スプレーゾンビみてぇに強化するものがあるなら、ゾンビ共が惹きつけられるものがあっても、おかしくはねぇだろ」

「うーん。人間とか食べ物に見えるもの以外でゾンビが寄り付くもの…」

「ま、あるかもわかんねぇからな」

「あ、そうでした」

「でも、ゴーレムゾンビが今まで本当にいなくて、長期間を置いた変異でそういう存在がでても、おかしくはねぇからな」

「いつまでも同じ、訳にはいかないですかね」

「俺らだって同じじゃないだろ? 徐々に好転させてる。そりゃあまぁ、そういう新しいのが生まれないのが一番なんだけどよ」

「そうですね。それもそうです」

「ポテチも食えるようになったし、肉も、暖房も使える。前に比べりゃ、かなりマシだろ?」

「はい!」

>>642
ほほぉ、逆パターンか。それもそれで面白そうね

想定外の変態の襲撃
変態の襲撃
変  態  の  襲  撃  ?!

一体どれほどの変態が登場するんだ…

四百七十四日目

アーケード内の探索は進んでいる。従業員通路で繋がっている店舗と、裏路地で隣接している店舗を数珠つなぎのように移動している状況で、確保した店舗から外を見るとゾンビは当たり前のように歩き回っている。

その光景を見た時、前の時代どこかで食事をしてふと外を見たような、そんな気分にさせられた。違うのは、その光景は人間からゾンビに変わった。それだけのことか。

小間城と風虎は、思っているよりも騒いではいない。小間城はそこまで心配してなかったが、いつもは大勢で行動することが多かった風虎はどうなるかと心配はしていた。結果として上々だろう、元々知能自体は高いのかもしれないが。

移動のことを考えた時に思いついたのが、車両の販売店にひょっこり綺麗な状態の電気自動車が置いてあるかもしれない。元々、電気自動車なら充電さえできれば、車は動くはずだからな。いざとなったら佐原に押して運んでもらえばいい。

ただ、こうなってくるとやはりメカニックの技術がある人材が欲しくなってくるな。研究所の人間なら、ある程度知識を学べばできるようなるとは思うが、あちらにはあちらでしなければいけないこともある。

どこかで都合よく、そんな人材が生き延びていてくれればいいのだが。

レポートNO.122

井門圭司


昨日の変異体の件もあって、全体的に気を引き締めて探索できたおかげか、結構いい感じで今日は終われたんじゃねぇかな。昨日の遅れは取り戻せたから、反面教師的な意味で昨日はいい失敗だったのかもな。

林道さんが言ってたけど、やっぱり探索組、というか拠点全部か。放浪者さんっていう存在にどこか強い依存みてぇなのはあるんだと思う。それこそ、放浪者さんがどっか遠く行くってなると、当然気は引き締めるけど、今みたいなメンバーとしてはいないけど、近場にいる状態はそこを悪く作用したっていうか。

パラノイアの一件だって、そりゃあ全体で力を合わせたってのは間違いない。でも、結果的に奴を追い詰めたのは放浪者さんの決死の捨て身があってこそだからな。そういう、いざって時にあの人ならどうにかしてくれる。多分、そんな根本的な依存はある。

その意味では、そういうところを無くすためのいい機会なのかもしれねぇ。ある種の、自立みたいなもんだな。

「いやはや、毎度ありがとうございますぅ。今後もよろしくお願いしますよぉ」

大体1か月弱前ぐらいにやってきた行商の集団が、DJフレンドの隠れアジトに訪れていた。合流する場所はその隠れアジトから離れている工場地帯の一画。近距離でのみ通信可能な無線が隠されており、行商はその無線を使ってやり取り、品物が必要であれば取引をしにDJフレンド達がそこへ向かうという手筈になっている。

隠れアジトの位置を特定されないための処置であり、互いが安全に取引をするための配慮でもある。

今回はDJフレンドと顔合わせの為西村が取引に同行していた。話し好きな西村は、社長と雑談を交えながら商品について話している光景は、どこかの商店街で店主と客がやり取りしているような、懐かしいものをDJフレンドは思い出していた。

物資として交換したのは、西村が来たと言うこともあり食料をメインにして、一部の医薬品。自分達からは裁判所から回収した銃器をいくらかという渡した。

「いやはや、まさか移動販売しおる人達が居るなんて思いませんでしたわ。あ、でもウチらもラジオ放送してましたわな」

満足げに笑う西村に、DJフレンドは今後彼を交渉役にしてもいいなと考えていた。それは自分が社長とやり取りするのが苦手というのもあったが、やはり話慣れている方がこういうことには向いているだろう。

「さて、そろそろ戻ろう。確保しているとは言っても、完全に安全ではないからね」

他の地域に比べればゾンビ処理も進んでいるところではあるが、アジトが見つからないようバリケードを張っていない。だからどうしても、ゾンビがふらっとやってきたりするのは避けられず、2人はそそくさと隠れアジトへと戻っていった。

【パリパリ】
「…………」パリ

「放浪者さん。あれ、ポテトチップスまだ残ってたんですか?」

「…半分残しておいた。相棒は?」

「少し食べて、藍ちゃん達にあげました」

「…そうか」パリ

「こういう機会はまだ多くはないですからね。子供たちが優先です」

「………食うか?」スッ

「…いえ、お気持ちだけいただきますよ」

「………」ジッ

「………」

「…うまいぞ」

「……、わかりました。いただきます」パリ

「………」パリ


【スラハウス】
「スラの部屋、狭くないか?」

「(ん~、これぐらいが落ち着くよ)」プルプル

「寒くないか?」

「(くまさんにだっこするから大丈夫!)」プルプル

「布団はちゃんとかけるんだぞ?」

「(たまにそのまま寝ちゃうの。ごめんなさい)」

「怒ってないぞ。そうやって寝るのがスラのためだから、ちゃんとするんだぞ?」

「(うん)」プルン

「スラはいい子だぞ」ナデナデ

「(えへへ)」プルプル

>>649-650

それは、この世界でも奇抜な格好だった。光沢のあるレザーのライダースーツを着て、顔は半分に割れた笑ったピエロらしき面の上に、眼帯がついている。頭には恐らく犬か猫か、とりあえず動物的な耳がついていて、背中の腰部分から尻尾が取り付けられている。

ゾンビ、変異体かで悩むが、明らかにそれは当人にとってファッションとしての意味合いを持っているようだ。両手につけられた鉤爪も、恐らくはその姿に合わせてのものだろう。

動く動作もゾンビ特有の緩慢なものではなく、優雅なものだ。半分露出している顔も、信用しがたい笑みが張り付いている。少なくとも、正常と思う必要はないだろう。

「わたくしと踊りませんこと?」

芝居がかっている言動がことさらに、異常性を際立たせる。関わってはいけない、生存者の本能はそう訴えるも、その狩猟者のような目に捕らわれ、動くことができなかった。



変態かーと思ってバッと浮かんだの書いたけど。どっちかっていうと異常者やね。でも、変態キャラに仮面は欠かせないよね。


そしてついでに、>>643の訂正

×アーケード内の探索は進んでいる。こちらについては目立ったトラブルはないが、探索組では想定外の変態の襲撃があり、進捗は一歩後退したようだ。

○アーケード内の探索は進んでいる。こちらについては目立ったトラブルはないが、探索組では想定外の変異体の襲撃があり、進捗は一歩後退したようだ。

乙!
ああー、ソウルキャリバーにも似た様な変態が居たなー

四百七十五日目

アーケード内の探索は進んでいる。裏口から移動できる店舗の確保もだいぶ進み、あそこのアミューズメント施設内に入れるようになるまであと少し、といったところか。だが、確保できる店舗だけを抑えてから侵入しても、やられてしまう可能性はまだまだ高い。

もちろん、これはアーケード内の店舗をすべて確保できたとしても同じだな。通路の一部分を抑えたに過ぎないし、施設内のゾンビの処理をしなければ安全に対応することは難しいだろう。

平山さんも狸森の警備会社があそこにあると調べただけで、今の任務で施設内の奥まった場所にあることを知ったため、中断すべきか悩んでいる節はあったな。個人的には、今まで行った作業が無駄にならないよう。せめてアーケード内でも確保しておくべきだとは思うが。

そうすれば少なくとも、アミューズメント施設からゾンビが流出が少なくなる。あそこの任務だけ考えれば、出ていってもらえた方がいいが、あそこまでの行き来する際に周囲にゾンビが多くなり、探索自体が出来なくなる問題が起きる可能性もある。

どちらのメリットが多いかは、判断しかねる。ただ、任務を遂行すると言うだけなら、流出を抑えたほうがいいだろうな。

が、何にしても後は平山さんがどうするからだから、アドバイスは意見は聞かれれば話すつもりではいる。ただ、判断はあの人が下すこと。それに従うまでだ。

一ノ瀬DIARY DEC.10


高速道路確保は着実に進んでるかな。前よりも、きっちりした探索できてるとは思う。やってることは同じなんだけど、多分意識的な部分で違う感じ。

雪が降ってから天気が続いて、雪はそんなに積もってない。でも、朝方の移動とかだと場所によって路面が凍ってたりしてて結構危ない。ゾンビがこけたところも見たことあるから、天気はどちらの味方でもないんだなって思う。当たり前の話なんだけどね。

そうなるとやっぱり気になるのは、この寒さもゾンビに影響してるのかなってことなんだけど。去年もちょっと観察したけど、冬以外の季節と比べれば遅くなってる感じがするかな。でも、それは人間の身体が水分でできてるのもあるから、熱を持たない身体が一部凍ってとか、そう言う感じかなきっと。

逆に言うと、夏場は暑さの影響はない気がする。腐敗が進む、というより見た目が腐ってるように見えるだけで、腐ってる訳じゃないから、そこで脆くなることはないし、脱水症状とかも多分起きないだろうし。

その意味では、ゾンビの相手をするのは、夏時期が一番つらいのかもしれない。

12/10 担当浜村 朝

工作室の前、入室前必ずノックってあったんだけど、アレ誰?

使ってるのそもそもサンマと蒲谷しかいないけど、どっち?


担当蒲谷 昼

僕だよ。ちょっと工作中のものあるから、いきなり入られるの嫌だなと思って。

何か気になるなら、見に来るといいよ。


担当平山 夜

拝見させていただきました。確かに今時期必要な物ですね。

できれば全室に欲しいものです。

【生きるということ】
「やぁや、どうもです。喜読さん」

「はい。どうかされましたでしょうか、西切さん」

「はは、お見かけしたのでお声をかけただけですよー」

「そうでしたか」

「慣れましたか? ここは他に比べると結構特殊ですからねー」

「えぇ、そう思います。まだ慣れたとは、言いきれません」

「私もここに来た頃。ん~、よくよく考えたら放浪者さんと山中さんに会った時から、圧倒されてましたね」

「お2人が都市を探索されている時に、偶然お会いしたのでしょうか」

「ちょっと違いますね。この都市からちょっと離れたとこに赤松湖フリーランドっていうところがありまして、そこに生存者がいないかお2人が探索しに来てて、その時に会ったんです」

「お話聞いていると、遠方も探索されているのですね」

「大体は放浪者さんの単独行動ですけどねー」

「…中々、アグレッシブなのですね。受ける印象は物静かな方でしたよ」

「ん~、なんていえばわかんないんですけどね」

「なんでしょう?」

「彼的に言うなら、すべきことだからやっているだけ、みたいですよ?」

「…そうですか。何となく、彼のことを理解できたと思います」

「ま、悪い人じゃないんで大丈夫ですよー」

>>656
自分的な元ネタはストリートファイターのバルログだったりする。子供のプレイ時に、本能的にこいつ変態やと思ったからね

ヒョーヒョーいいまくってたし、降ってくるし。

乙!
ポテチ、たまに食うと上手いよな。湿気っちゃうとアレだけど

え?
ゾンビ腐ってないのか
前にゾンビになった日が浅いと動きが素早いってのがあったから
いずれは腐れて果てるもんだと思ってた

四百七十六日目

アーケード内の探索は進んでいる。店舗については、出入り口にシャッターがついていることもあり、確保した空間とアーケードの通りを隔離しやすくなっているのが、助かっているところだな。ただ、シャッターを下ろす際の音でゾンビが寄ってくるのは結局難儀するところではあるのだが。

一応下す前と、下した後に爆竹を鳴らして誘導はしているので、そこまで大きなトラブルにはなっていない。ただ、アーケードの通りにゾンビが集中してしまうのがいただけないところか。

施設内のゾンビをアーケードにおびき寄せ、確保したエリアに隣接した状態で処理をする。というだけならいいんだが、今は店舗確保がメインだからな。その作業の危険性が増してしまう部分がな。確保した店舗にまたゾンビが侵入されても意味はない。

シャッターを下ろさずバリケードの敷設と言ってもいいんだが、大体の店舗は内部が見やすいよう、大き目の窓になってるものが多い。見つからず、音もたてないようにその作業をするというのはかなり厳しい。ゾンビの数も少ない訳じゃないからな。

しかし、この感じの探索は相棒と二人だけだった頃を思い出す。なかなか思ったようにいかず、わずかな成功で満足しなければいけなかった。少なくとも、今の任務の進み具合よりは遅かったのは間違いない。それに比べれば、今は本当に恵まれていると考えなければいけないな。

12月11日


高速道路確保の任務は進んでいる。この間の遅れは十分に取り返せている。予定の期間についても、変更はない。もちろん、放浪者が回収組での手伝いが終われば、本来の内容に戻して任務を進めることにはなる。

パラノイアのことを考えれば、あまり時間をかけてはいられない。迅速に、他にもある任務を含めて完了した方が、奴に準備をさせる時間を与えなくて済む。

ただ、どんなに急いだとしても月単位で完了するのが任務の現状だ。それなら、何もせずにパラノイアがいると思われる都市中央の最奥エリアを探索した方が良かっただろう。そして、今更そうするにしても、パラノイアに時間を与えてしまった可能性が高い。

そうなると、今の任務と併用して行っている制圧作業を進めるのが無難なのだろう。

ただ、やはり制圧作業に時間がかかっており、せっかく確保できた場所の探索は行えず、物資がそのままになっているのは良い事ではない。物資そのものが得られる機会もだいぶ薄くなってきたことを考えると、探索だけの日がいる。

放浪者と平山さんに、一度相談した方が良さそうだ。


山中沙奈 記す

>>662
湿気たポテチの虚しさよ…。今時期とかなりやすいね。

>>663
さて、どこまで言うべきか。とりあえず腐ってる訳ではなかったり、見た目はゾンビだけど。
なので、きっちり食事をしてるゾンビは、わりと今でも動きが良かったりする。ゾンビ側も、ゾンビがたくさんいすぎて、一切れのパイを1万人とかで奪い合ってるようなものだからね。


さて、本来ならまだ476日目ありますが、眠すぎて頭回らんので寝ます。明日にでも続きを。

悪魔の数字でストップイット

きっちり食事か  今はもう生存者が少なすぎて安定供給されてそうにないからそういうゾンビは一握りかな      

「これでよし、と」

簡易な包帯でロバートの左腕をきつめに縛ると、彼は声にならない声を漏らす。傷は幸いかすり傷程度で、素人が思いつく家庭治療の応急処置で問題ない程度のものだ。むしろ、問題になるのはこのかすり傷を作った、WWPの連中についてだ。

「や、奴らは来てないかな?」

怯えた様子で、窓からロバートは様子を伺う。例のキャンプを偵察していた2人は、そこの小隊が移動を開始した為、行き先だけ確認して本来のアビスへの旅路に戻ろうとしたところ、後詰であろうWWPの兵士にロバートが運悪く見つかった。

銃撃戦となった結果、彼の左腕が銃弾をかすめた。その代わりに、千護は4人の兵士の頭と3人の兵士の足を狙撃したのだから、ダメージとしては相手の方が大きい。彼の傷は大きなものではなく、出血の程度も低い。痛みを誤魔化して動くぐらいはできるものだ。

「警戒はしてるだろうけどね。ま、追跡してたとしても、長くはしてこないだろうさ」

相手は死者が出ているのは元より、歩行が厳しい負傷者もいる。残った人員で自分達を追う余裕はない。こちらには逃げたり、隠れる余裕は十分にあると、千護は考えている。もし、仮に追跡を続けて自分達を排除したいと考えたとしても、今回の戦闘を見る限り、相手の実力は自分より低い。

警戒し、相手の動きを事前に察知できれば遅れは取ることはないだろう。

「しかし、部隊をそれなりに送り込む場所か」

彼女の木になることはそこだった。小隊規模の部隊なら、単に基地移動か大したことじゃない任務と相場は決まっているが、先に先発隊を送ってから後詰がきている。それは、WWPにとって意味ある任務であることを意味しているともとれる。

もう少し追うべきか、千護は頭の片隅でそのことを考えつつ、警戒を続けた。

【EVE】
「沙奈様、こちらでしたか」

「どうしました、EVE」

「放浪者様がお探しでございました」

「そうですか、ありがとうございます…。どうしました?」

「この場所に入ったことはない為、情報として記憶しております」

「なるほど、EVEは図書室(ここ)に来る機会はなさそうですからね」

「インプット完了。沙奈様、お連れ致しますか?」

「大丈夫ですよ。あぁ、そうだ。EVEにはこれが良さそうですね」スッ

「これは何でございますか?」

「かなり前の作品ですが、純ファンタジーものですね。魔法と剣の物語」

「これがなぜ、自分に良いのでしょうか?」

「ある程度、人間の裏表が描かれているのと、戦闘の一部に盾を使った描写があったはずです。役には立つでしょう」

「ありがとうございます」

>>655の変態をもうちょっと詰めてみた。ミュータントver』


縦に半分に割れたピエロの面を被り、その面の上に眼帯をつけている奇妙な生存者がいた。上下に分かれた光沢のあるレザー上のライダースーツを着ており、両手には鉤爪を装着している。ここまででも十分異様だが、更に耳は動物のものに変異し周囲を探るよう動き、長細い尻尾が腰から飛び出している。

面で覆われていない眼は、白目部分が青みがかっており、通常の人間より瞳孔が大きい。動きも全体的にしなやかで、人間の姿をした動物を思わせる。その状態からして、ミュータントと判断できる生存者だった。

戦いがあったのか、そのミュータントの前に倒れた通常の生存者、そして戦いに紛れてきたのかゾンビの処理された姿もあった。その中で、傷ついてはいるが意識はまだある生存者の1人が、ひきつった声をこぼすように出しながら、近づいてくるミュータントから逃げようと這いずっている。

「あらぁ、まだまだ踊りはこれからだと思いませんこと?」

横腹から生存者は蹴り上げられ、仰向けにさせられる。その顔は、鍵爪によっておったであろう傷が、斜めに縦断している。

「シャルウィーダンス?」

仮面から漏れる笑みは、信用しがたく、そしてとても妖艶だった。

俺は嘘は言っていない。7/29の早朝に明日続きを書くと言ったんだ。ごめんなさい、酔っぱらって寝てました。


>>667
あっちの大きいホテルとかって、666号室とかないのかね? こっちだと縁起の関係で104がなかったりするけど

>>668
まぁ、人間に限って言えばまず少ないね。ただ、食べ物と認識したものは、腐った食料喰ったりとか動物(野良犬)襲ったりするけど。
なお、動物系はネズミとか小動物系が精々です。それ以上は逆に襲われたり。



477日目はまた後程。何もなければ。

機械的な思考が魔法に興味持ったらどんな事になるんだろうか

四百七十七日目

アーケード内の探索は進んでいる。裏口から侵入して確保できる店舗もあと少しになってきている。全て確保する前に次へ向けた動きを考える必要はあるが。そこはあくまで平山さん任せだからな。回収組として活動する内容について、俺は一介のメンバーでしかない。口を挟む必要はないだろう。

それに、もし何かすると言うなら、今度はシンプルに今確保している向かいの店舗を確保する作業か、アーケード内のゾンビを処理して数を減らすか。それぐらいしか見当はつかないな。強いて言うなら、地下道からの施設に繋がっている可能性もあるから、そこからの侵入出来ないか検討する。といったところか。

今回の任務で朗報なのは、考えていたよりも物資の入りが良い事だな。正直、ここの本来の目的であろうアミューズメント施設自体は、大したものはないだろうと思うが、今探索しているアーケードはそこへ向かう客を狙った店が立ち並んでいる。運よくゾンビが多かった影響か回収されてしまった物資は少ない。もちろん、劣化しているのも当然あるが。

後は、とある装置を思いついたのでいくつかボーリング球を持ち帰る。別に他のものでも良かったが、どうせ使われるようなものではないからな。思い付きの内容は蒲谷さんに伝えたから、後はどうなるかだな。

レポートNO.123

井門圭司


高速道路確保の任務は問題なしの状況だ。ただまぁ、目的の高速道路はまだまだ遠いけどな。今年中には、もしかしたら終わらねぇかも。そこいらは、ぶっちゃけ回収組がどうなるかで決まる気はするけどよ。

それに、今はどっちかっていうと高速道路の確保よりゾンビの数を減らすことが目的だと、俺は少なくとも思ってるからな。いざという時に、パラノイアをゾンビがいないエリアに追い込めれば、確実に仕留められるはず。なら、そう言う場所が多い方がいい。

まぁ、そんなうまくはいかないだろうけどな。それを狙って処理できる相手じゃないし、手段の1つぐらいに思っておかねぇと。そうやってできることが多い状態の方が、パラノイアだって読みづらくなるだろうからな。

しかし、パラノイアの奴はどこに行ったのかね。とりあえず、今やってる任務中に、パラノイアが動かしてそうなゾンビには遭遇してない。やっぱり、多くゾンビがいる方に向かったってことだろうな。

12/12 担当喜読 朝

今のところ異常はありません。

野生動物も確認できておりません。


担当三間 昼

拠点は、ほとんど何も起きないですよ。

ここに来るっていえば、ハンターさんとか、行商の人ぐらいですからね。


担当フェイ 夜

行商の人あったことないなー(市場のような絵)

でも、すっごく変な人って聞いたけど、大丈夫? (心配するような顔の絵)

【トラップ】
「…そういう訳で持ってきたが、使えるか?」

「うん、目的はシンプルだが十分だけど、そこまで必要かな」

「…正直言うと、今の状況では必要ないだろうな」

「なるほどね、うん。でも、今後どういう仕掛けも必要になってくるかもしれないから、ちょっと図面挙げてみるよ。うん」

「…助かる」

「効果はどれくらいになると、考えてるかな。うん」

「…運が良ければPAA越しに軽くダメージを与えられる程度、だな」

「なるほど。今、他の作業が入っているから、後になるけど構わないかな。うん」

「…あぁ、大丈夫だ。よろしく頼む」

>>673
どうなるんだろう。うーん、変に真っ直ぐ突き進みそうだけどね。証明するとなったら。

乙!
放浪者が考えだしたります新たな手はどんなものなのか?!

四百七十八日目

アーケード内の探索は進んでいる。今の時点で確保できる店舗も残りわずかだ。今後の回収組の指針についてだが、平山さんはアミューズメント施設周辺を確保してバリケードを設置。ゾンビの増減を抑える、という内容を提案した。

確かに、今時点でアーケード内でも多いゾンビの処理をするよりは現実的な提案だ。アミューズメント施設から流出するゾンビが、囲まれたバリケードによってその中で留まってしまうと言うのはあるが、処理した分だけ確実に数が減るならその方がいいだろう。

アミューズメント施設の周辺は未探索エリアではあるから、その作業も少し長丁場になるだろうな。下手をすると、この回収組の派遣は今年中には終わらないかもしれない。もっとも、高速道路確保の任務は順調に進んでいるようだから、急いで元に戻る必要はないが。

それと、探索組からの報告だが、ゴーレムゾンビの弱点がわかった。どうやら、動きが最低限出来るようにするためか、間接に関わる部分は他に比べれば脆いらしい。その為、佐原の様な鈍器類の武器なら、刃物状の武器よりは戦いやすいとのことだ。まぁ、切れ味が良い刃物なら首なんかを狙えば倒せるだろう。

一ノ瀬DIARY DEC.13

今日の高速道路確保は雪が降ってたけど順調だった。それに、ゴーレムゾンビと遭遇したけど問題なく処理が出来たのと、改めて身体を調べてみたところ、どうも動かすのに主要な関節周りの皮膚は薄かった。

硬い皮膚で動きが鈍いゴーレムゾンビだけど、これはきっと完全に動けなくなるのを、変異の際に生命の本能として避けた結果なのかもしれない。そうじゃないと、立ち尽くしたまま動けないだけになっちゃうからね。それなら、プランターゾンビ、だったかな。そういう植物になった方がまだ理に適ってる。

結論としてはゴーレムゾンビは関節部分を狙えば比較的倒しやすい。ということになるんだけど、処理することを考えると、首しか狙えないことになるかな。かなり、実力求められちゃう位置だと思う。一番いいのは佐原君と、あと私みたいな鈍器みたいな武器かな。

それ以外にこれといった特徴はないと思うけど、やっぱりゴーレムゾンビも亜種とかできちゃうのかな。そう思うと、どうなるかによっては、すごく危ない相手な気がする。

回収組 進捗報告書 12/13  平山源子


活動範囲:
・商業区西エリアのアーケード内探索


詳細内容:

商業区西エリアのアーケード内探索
・確保した裏口がある店舗から連なる各店舗の探索


備考
・アーケード内の店舗で比較的安全に侵入できる店舗の確保はまもなく終わる予定
・アーケード内を含め、アミューズメント施設全体にはまだ多くのゾンビが残っている。
・このままアーケード内を含めて処理をするのは危険と判断している。
・当初の予定を変更して、まずアミューズメント施設の外側に当たる周辺を確保。
・それと同時にバリケード敷設をして、施設自体を隔離する手段をとる。
・これで処理した分だけ確実に減らすことができる。
・更なる予定変更となり、時間はかかるが現状確実な方法と判断している。

【レアケース】
「と言う訳で、アミューズメント施設での活動についての相談です」

「…構わない」

「現状のメンバーによる活動では、店舗確保後のアーケード内の探索はかなり危険性が高いと判断しています」

「………」コク

「その為、確実に全体的なアミューズメント施設のゾンビの数を減らす方法として、先に周辺を確保を行い、バリケードで隔離する。それが確実だと思われます」

「…ほう」

「これならまだ、回収組の危険度もそこまで高くもありません。確保後も徐々にゾンビ処理すれば、中に入るのは容易くなるでしょう」

「………」コク

「活動予定の期間が長くなるのは承知の上です。どうでしょう?」

「…前も言ったが、回収組の活動は平山さんに一任した。意見、として答えるなら悪くはない方法と思うが、決めるのは任せる」

「……では、この内容で進めさせていただきます」

「…わかった。考えてない選択肢だったから、新鮮だった」ニッ

「!?」

「…どうした?」

「い、いえ。お気になさらないでください」

「…そうか」

「(微笑むとは思わなかった。心臓が脈打ってる…)」ドキドキ


【でもない人】
「…ふう、こんなものか」カタン

「お疲れ様です。飲み物持ってきました」スッ

「…ありがとう」ズズッ

「平山さんから回収組の内容変更をいただきました。まだ時間がかかりそうですね」

「…そうだな。狸森の件もあるが、物資自体のそれなりに魅力的なこともわかった。その価値はあるだろう」

「探索組も今のところトラブルが予測される事態はありません。急がなくても大丈夫ですよ」

「…そう言ってくれると助かる」ニッ

「えぇ、それが私の役割ですから」ニコッ

>>679
放浪者は回収組にいる間は、ブレイクタイムみたいなスタンスかなー。
本格的な分隊になった時、独自に指揮できる存在は必要だから。

乙!
この小説、トキメキ系の判定なんてあってもしょうがない感じなのにw

四百七十九日目

アーケード内の探索について、今時点で確保できる店舗はなくなった。と言っても、アミューズメント施設全体から見れば、その範囲はごくわずかなものだ。切れ目を入れた、という表現が正しいかもしれない。

その切れ目を大きくするため、明日からはその周辺の確保とバーけーど敷設によりアミューズメント施設を隔離する。これによりゾンビの出入りを無くし、処理すればするだけ数を減らすことができる。シンプルだが、確実な方法だろう。

個人的にはこの手の大型施設は地下エリアが地下道に隣接していることが多いから、そこから侵入も考えたが安全性は断然平山さんの案が勝る。

ただ、ここのところ吹雪が多いな。寒さが得意じゃない風虎は、本能的に毛を膨らませていた。天然の防寒具を持つ生き物ですらそうなのだから、俺達にはかなり厳しいものだ。何より寒さをしのぐため着込むと、いつもの動きが難しくなる。
(もちろんその分、ゾンビの攻撃に対して防御力も増すメリットはあるが)

後はそれによる路面状況の悪化だな。去年より雪が積もっている方で、移動が難しいところが増えてきている。除雪車なんてどこにおいてあるかはわからない上、操縦方法も不明。少なくとも車が動かせるぐらいの除雪が出来ればそれに越したことはないのだが。

後は、蒲谷さんが良いもの作ったらしい。後で確認しに行く予定だ。

うひゃあ、やっぱり吹雪は辛い。寒くてたまらないなぁ。

風虎君に捕まって、あっためあいっこ。あの子も、寒いから逃げたりしない感じ。

残った店舗の確保完了。後はバリケードの不備がないかチェックだね。

特にこれといったのはなかったかな。とりあえず裏口から入れる店舗で、ゾンビが侵入できるところはない、はず。

もしかしたら、マッスルゾンビとかの変異体がバリケードとかシャッター壊したり、変なルートでモンキーゾンビが侵入してきたりするかもしれないからなぁ。

やっぱりなんだかんだいっても、壊したりどこからでも侵入するっていうのは、脅威なんだよね。

その意味では警備組にも強い人を置いておきたいけど。たぶん、ロックとサーチがどうにかしてくれるとは思うんだけどね。

入られたとしても、勝君と林道さんがどうにかしてくれるとは思うけど。林道さんは必ずいるわけじゃないからなぁ。

もうちょっと大きな、城壁みたいなものが必要かも。

12/14 担当蒲谷 朝

うんうん、思ったよりうまくできたかな。コタツ。

火鉢を組み込んで下側はその熱がこもるようにしただけだけど。だいぶ快適だね。


担当浜村 昼

うん、これは快適。テラスでの警備がだいぶマシになったわね。

椅子も、あんまり熱でないように、足の隙間は閉じたのね。


担当平山 夜

まだ吹雪が続くこの状態だと、この手の暖房設備は助かります。

プラスチックで覆ったのですね。確かにこれなら濡れづらくはなる。

【コタツ】
「…ふむ」

「なかなかうまくいったよ。うん」

「…寒さは強敵だ。警備組には必須だろう」

「テーブルに火鉢を組み込んで、布を取り付けて、その表面をプラスチックで覆っただけだけど。うん」

「…ちゃんと火傷を防ぐための防護もあるのだな」

「うん、怪我しちゃ意味ないからね」

「…使えるのは炭ぐらいか?」

「薪も行けると思うけど。位置とか量によっては火事が起きるから、やめた方がいいかな。うん」

「…そうか」

「あとは、テーブルを置いてある場所にも同じコタツを作る予定だよ。屋内はプラスチックつけないから、その分早いかな」

「…頼む」

「わかったよ。うん」

>>685
まぁ、普段不愛想気味で苦手な人が、ふっと笑ったら、それなりにどっきりはするんでないかね?



そんな訳で蒲谷さんのコタツ作り。外仕様という謎のものだけどね。最高品質だったら、薪でも安全に暖房代わりに出来ましたが、今回はそこまで至らず。まぁ、十分じゃないかな?

警備組はじっとしてる分寒さが堪えるもんな

例の如く、吹雪いてるみたいだしな……

雪女みたいなミュータント出てきそう

そんな美人なモンスター望み薄じゃない?これ日だとww
あ、>>1乙!

WWPの動きが気になった千護達は、そのままWWPを追跡することにした。幸い、行き先については積もった雪に刻まれたタイヤ痕でわかる。また改めて雪が降らない限りは、追跡することは容易い。

傷を負っているロバートも、怯えながらではあるが千護の後ろについてきている。彼はこの行動に反対の姿勢だが、千護から離れては1人で生きていけるほど強い訳ではない。つまるところ、彼女の意向には従わざる得ないのが現状だ。

もちろん、多かれ少なかれこの惨劇に関わっているであろうロバートに、償いをさせようとする千護もまた、彼を見捨てるということは出来なくなっていた。奇妙な関係で結ばれた2人と言える。

市外に入り、民家や建物はまばらになってきている。ゾンビの足跡も少ない。自分達の足跡がそれらと誤魔化しづらい状況になっていた。しかし、WWPが、少なくともどこへ向かっているのかもつかめないまま、アビスを探す目的に戻るのは、費やした時間が無駄になってしまう。

「…せ、千護。ちょっと」

彼女が休憩している間、双眼鏡を使って軽く周囲を見ていたロバートが何かを見つけた。彼が指さす方向から見えたのは、フェンスによって隔離された中に、いくつかのアンテナがあった。

「中継基地…、か?」

WWPの姿は見えないが、そこは明らかに惨劇前に建っていたとは思えない、新しい設備がある場所だった。

四百八十日目

回収組の活動については、現時点確保可能な店舗に関する作業も終わり、アミューズメント施設周辺の確保に任務を移行した。店舗の確保に比べれば、こちらは処理がメインとなることから、小間城と風虎の活躍の場が出ている。

今日は天候にも恵まれ晴れだった。やはり、新しく探索するエリアは暗いとか視界が悪いよりも、見えたほうが都合がいいからな。こちらが見えるということは、相手も見えるということだが、わからないまま鉢合わせしたり、待ち伏せのようになるよりはマシだからな。

後はやはり、室内よりも屋外の方が、西切の力は生きるようだな。確かに屋内でも弓は使えなくはないが、限定される場合が多い。その意味では、屋内は近接武器か拳銃といった取り回しの聞くものが最善だろう。もっとも、弓は矢という弾をサイクルして使える遠距離武器、という他にはない強みがあるがな。それに西切のような熟練者なら、その限定的なことも些細なことだろう。

ただ、気になってきているのは、やはり積雪だな。商業区北エリアはそうだが、損傷がある建物はその重みに耐えられるとは思えない。去年に比べれば雪の量は明らかに多いことを考えると、恐らくは倒壊するだろう。

そう言う意味では、他のエリアでも倒壊する恐れのある建物は存在している。つまり、今時期の活動はその部分の警戒もしなければいけない。

12月15日


高速道路格の任務は進んでいる。今回の活動は晴れ模様ということもあって、やはり吹雪の中での活動に比べる疲労や効率部分は全く違う。

常に晴れ間でも、水分の部分では困るものだが、任務の面ではやはりそれが続いてくれた方がありがたいものだ。前の時代でも天候を操る術は我々にはなかった。望むようになるものではないのだから、こればかりは日々付き合っていくしかない。

EVEは雪そのものが初めてなこともあり、高度な学習機能をもってしても、まだ少し戸惑うところはあるようだ。

そして、我々も似たようなものだ。雪上での探索は去年からしている訳だが、今年の積雪量での探索はこれが初めてになる。移動方法の確保や寒さ対策に追われていて、まだまだ具体的な改善案は出ていない。

一番早いのは簡易懐炉が作れるようになれば一番だろうが、そういった製作ができる知識と技術がある者はいない。そして、誰かをそういう道具作りに回す余裕も残念ながらない状況だ。

拠点に着いては暖房器具と対策が進んでいるから問題ないが、一度時間をかけて長期的に探索時のその部分を解消できないか検討しなければいけない。

【月が綺麗】
「………」

「放浪者さん。こんな時間にどうされましたか?」

「…あぁ、喜読さん。この時間の警備か」

「承らせていただいてます」

「…少し眠れないだけだ」

「何かございましたか?」

「…何もない」ザクッザクッ

「外に行かれるのですか?」

「…いや。そうだな、この位置の方が月が良く見える」

「えぇ、明るくて助かりますね」

「…あぁ、月が綺麗だな」

「……、考えているよりロマンチストですか、放浪者さんは」

「…美醜の感覚ぐらいはある。それだけだ」

「申し訳ございません、失言でございました」

「…気にするな」

>>691-692
寒くて堪える上、吹雪判定がちょこちょこ出てるという。

>>693
ミュータントよりかは、超能力者の方が現実的かもしれない。これ日的に

>>694
まぁ、その内出るやも、知れないかも、ダイス様に聞いておくれ。

乙!
ダブピに迫るお二人は、何か得られるものがあるのか……

『ひひひ、初めまして千護の姐さん』

放浪者が渡してくれた情報の中には、アビス以外のものも含まれていた。アビス周辺に関わる地図は元より、その地域でまだ起動している監視カメラから見た簡易な情報や、研究所から連絡するよう依頼するアクセスポイント。

今回、千護達は例の施設の周辺にある建物の中で、動く端末を見つけオンラインに接続して情報を送った。そして見つけていた携帯電話が鳴り、出ると特徴的な笑いをする男の声がしたのだった。

「あんたが…、ビジョンだっけか?」

肯定が返ってくる。見も知らぬ相手でも、誰かが自分を知っていることに、千護は安心を感じていた。もっとも、それは敵対している相手ではないということもあるのも大きい。

彼女は自分達が見た施設について説明する。施設は惨劇以降で設置された可能性が高い。そして設置主はWWPと考えてなさそうだということ。

「奴ら、知る限りじゃ一番数が多い勢力で、活動も広域だ。通信機器がイカれてるこの状況下で、その統率が乱れてない理由…。それが確認した中継基地だと自分は思ってる」

統率するということは、指令が速やかにいきわたる必要がある。それを可能としている施設が自分達が確認した中継基地だろうと、千護は説明した。

『くくく、あり得る話ーだ。で、どうするつもりなんだーい』

中継基地を破壊すれば、WWPの動きが混乱するだろう。だが、そもそも今発見している施設以外にも中継基地が最寄りにあれば、一時的な麻痺にしかならない。やるなら、可能な範囲その設備がどこにあるか確認して、それから破壊するのが好ましいことになる。

なにより、具体的なWWPへの敵対行動だ。もし姿を見られ、情報が残されればアビスの探索に支障が出てくるだろう。2人にはそこまでの負担が負えるほどの余裕はない。

「うまく残せりゃ、こっちの有利にできる。こういう中継基地がどれだけあるかだけ、調べておいてくれよ」

WWPとはいずれ、このままいけば戦うことになる可能性は高い。切れるカードが多い相手の情報は、いくらあっても足りない。ビジョンも聞いた内容をまとめて、サポートチームで確認を取っておくと回答し、通話は終わった。

四百八十一日目

アミューズメント施設周辺の確保は進んでいる。今日もまた天候は悪化し、吹雪いている。ここまで長期的に吹雪が続くなんてことは、今まで経験はない。積もる雪の量が日増しに増えているような状況だ。

こうなってくると、そもそも目的の探索エリアに向かうことが一苦労となってくる。まさか除雪しながら移動すると言う訳にもいかないからな。人間がいなくなって、環境に影響を与えるものはほとんどなくなったはずだが、これも異常気象の一種なんだろうか。

となると、フロートボードの量産を真剣に考えた方がいいかもしれないな。あれなら、地面から浮くからいくら積もっていようが移動に関係ないし、神経接続装置を使わない、手動で操作するタイプのものにすればいい。問題は、その量産が終わるころに冬が終わりそうだということぐらいか。

去年がそこまで降ってなかったのと、研究所にいたメンバーもここまでの雪の量は初めてだと言っていたから、例年より冷えているということなのかもしれないな。温暖化とやらがずっと騒がれていたはずだが、どういうことなのやらな。

ただ、フロートボードの量産は検討していいだろう。高速で移動できることにデメリットはない。今度研究所側に相談するとしよう。

レポートNO.124

井門圭司


まったくこの雪にはまいるな。積もった雪で移動はきついわ、寒さで体力奪われるわ。結構まずいレベルなんだよなこの天候。雪での行軍みたいなことは、軽いシミュレートでやった記憶はあるけど、実際経験するのとは大違いだな。

前は車で移動するかって話で落ち着きそうだったのに、その車も出せるか怪しいぐらいに積もってやがる。浜村さんが拠点エリア内の建物の雪下ろしが必要だっていってたし、移動が難しかったらそうした方がいいかもしれねぇ。少なくとも、そろそろ人増えたら入る部屋がないからな。候補としては、物置に使ってる建物の向かいが調度いいだろ。バリケードは動かさなきゃいけねぇが。

ただま、こんな雪だと平山さん達みたいに、ハンターさんとか千護さんとか、話を聞いてもここまで来れない生存者もいるだろうな。何より、こんな積もってなくても、冬時期の長距離移動自体がなかなかリスキーな訳で。

とにかくまぁ、早く冬が終わってくれりゃあいいんだが。

12/16 担当勝 朝

コタツ暖かいな、中に入れちゃダメなのか?

雪で遊ぶのは好きだけど、こんなにたくさんの雪はいらないなぁ。


担当三間 昼

うん、もう雪かきで腕が疲れちゃったよ。

コタツあるだけでだいぶ違うね。蒲谷さん他の場所にも作るって言ってたから楽しみだな。


担当喜読 夜

降雪は少なくなったものの、継続して降り続けている。

月は、出ていない。

【EVE2】
「沙奈様」

「どうしました、EVE」

「沙奈様よりお勧めいただきました小説を拝読いたしました」

「えぇ、どうでしたか?」

「戦闘描写について、参考になる描写がございました。すぐ、実践に取り入れます」

「それはよかった」

「ただ、お伺いしたいことがございます」

「なんでしょうか?」

「どのようにすれば、魔法は使えるのでしょうか?」

「……、EVE。それはフィクションだから私にはわかりません」

「そうですか。ビジョン様という超能力者は確認できておりますので、使用できるものという判断は誤りですか」

「それもまた、答えに窮しますが、言えることはあります」

「なんでしょうか」

「今、あらゆる意味で生命にかかわるバランスや中身が変わってきています。もしかすれば、遠い未来にそのような存在があって、誰かが使っていても不思議ではないかもしれません」

「インプット――。ありがとうございます」

「いえ、その内良さそうなのがあればお勧めしますね」

「ありがとうございます」


【デルフィア】
「さて、と。危険極まりないが実験は大切だよなっと」

「顔面にこんだけ防弾チョッキ置いときゃ大丈夫だろ」

「じゃあ、実験と。デルフィアを起動しながら」ブゥン

「この紐を引っ張ってと」グイ、パァンッ

「お、この距離でもライフル弾で手のひらに弾きやがるな」

「とりあえず、銃撃戦においてのイニシアチブは取れなくもねえ。問題は、撃たれてすぐにデルフィア使えなきゃどうしようもないか」

「ま、そんなもんはどうでもいい。出来るかどうか、それがわかってるだけでやれることも変わるからな」

「後はこれを、どう戦闘に生かすか。だな」

>>700
こんな感じの内容になりました。


>>701の訂正

×そして設置主はWWPと考えてなさそうだということ。
○そして設置主はWWPと考えて間違いなさそうだということ。

乙!
もうフロートボードならぬフロートボートにしちゃうか?キャノピーとか付けたら安全度増すかな?
季節対応可能にするなら暖房と脱水機能(雪とか操縦席に入ったら困るから、コクピットの底の方に吸引式の排出孔みたいのとか?)も付けなきゃならんか

しかし魔法ねぇ。魔法陣描いてお供え物置いて「いでよ~」でボフン   いや、成功したらしたで困るんだけどさ

算数の教科書「魔方陣ならあるぜ。ここにな!」

四百八十二日目

アミューズメント施設周辺の確保は進んでいる。あの周辺は商業区らしく一般住宅より、商業施設が多い。特にアミューズメント施設の利用者を狙った施設が多い印象と、その関係で建物内にゾンビが通常より多くいる傾向にある。

それに今は、外に雪が積もっていることで、ゾンビも外にあまり出れない状況というのもあり、室内の中にゾンビが多めにいると言うのが、この時期の特徴かもしれないな。

それに合わせて、寒さで動けなくなったのか。そのまま雪に倒れこみ、雪に埋もれているゾンビもいる。そんな状態にも拘らず、こちらが近づいたことがわかるとわずかとはいえ身体を動かすことはできるのだから、脅威というしかない。

完全に凍り付かない限りは、活動できると言うところがゾンビの脅威といえるな。こちらも埋まっている状態だから気づけない場合もあるし、それで咬まれてしまうのが一番怖い。

何より今後、除雪する手段を手に入れた時も、その作業の障害になるのは想像がつく。この時期の嫌な風物詩、というものになりつつあるな。

一ノ瀬DIARY DEC.17


高速道路確保は問題なく進んでるかな。今日は晴れだったから、順調に作業が出来たと思う。このまま晴れ間がちょっと続いて、積もった雪が少し減ってくれるといいんだけど。

雪がかなり積もってるからだろうけど、今年はあんまり外はゾンビ見てないかも。寒さを感じてるのかは確認してないけど、ゾンビにとっても積もった雪は動きづらいみたい。多分、自然と障害物がないところに向かって歩いてるのかも。

思ってるのがあってたら、冬の時期は移動だけなら安全なのかも。もちろん寒さ対策と移動手段があればだけど。

冬はそういうことを考えると、ゾンビ達との建物奪い合戦なかもしれないなぁ。

「中継局か…」

千護からの情報については、DJフレンドにも研究所を通して共有が入っていた。その内容自体が、DJフレンドがやっているラジオ放送に絡んでくるでもあった。

その基地局の周波数帯はわからないとはいえ、自分達が行っているラジオ放送に関して干渉する恐れがある。もちろん、それはWWPに限らず他の生存者の間で、電波を使ったやり取りをしていてもおかしくないが、そのやり取りの比ではない干渉が起こる可能性が高い。

WWPもラジオ放送が行われていることは認識しているだろう。ただ、今回の件がそれを妨害する為に設置しているとは、DJフレンドも思っていない。今回確認された中継基地の位置は、自分達が活動しているエリアからは離れすぎている。それに、妨害するだけにそんな設備を設置するよりも効率的な、妨害用の機器があると聞いたことがある。それを設置した方が早いだろう。

だが、どちらにしても自分達の活動を阻害するものなら、撤去したいと考えるのが人情というものだ。

「どうするのー? WWPはここいら来てないから、探すとしても遠方だよー☆」

そういったことへの知識があるミーシャが、今後の活動についてどうするかを催促する。こちらの地域はあまり雪は積もっておらず、まだ遠方への活動は不可能ではないという状態だ。

ただ、それをするのはリスクの方が高い。そういうものがあったというだけで、それ以外に設置されている場所自体は不明。当てもなく探索するのは、トラブルに巻き込まれることや、ゾンビ・変異体の襲撃に襲われる方が、見つけるより確率が高いだろう。

「出来ればどうにかしたい、でも今は無理だよ。けど、ラジオ放送が役に立たなくなったら、というのはあっても、今影響が出てないのも確かだから」

そう言う意味では、下手に中継基地をどうにかしようとするのは、藪蛇になってしまう可能性が高い。相手の脅威を知っている分だけ、まだ衝突する事態は避けなければいけない。それでなくても、ラジオ放送での電波発信で位置が特定されやすい状態にあるのだから。

「放浪者に相談、というよりお願いしなきゃね。シンプルな内容になるだろうけど」

DJフレンドが何を考えているかは、ミーシャにはわからなかった。ただ、少なくとも放浪者が絡んでくるなら、そう悪い事態にはならないだろうと、確証もなく思った。

【そろそろ本格的に検討】
「…定時報告は以上だ。あぁ、ビジョン。そのままエクスにつないでもらえるか?」

『ははは、りょうかーい。エクスの兄貴、放浪者の旦那が話したいそーだ』ガサガサッ

『……、おう。変わったぜ。なんか情報居るのか?』

「…本格的に畜産を検討しなければいけないと思ってな」

『へぇ、そいつはいい。何育てるつもりよ?』

「…やはり一番は鶏だな。食肉は少ないが、卵の魅力が大きい」

『そいつはいいな。周辺の養鶏場でいいか? まぁ、当てになんのはそんぐらいだろうからな』

「…そうだな。たくましく生きて繁殖していればいいが」

『問題は、鶏共が完成してないかってぐらいか?』

「…あぁ。だが、動物の変異はこれまでの間ごくわずかにしか確認してない。ゾンビベアと犬程度で、2種類合わせても片手で終わるほどだ」

『やっぱこの変異化、人間に向けられた脅威ってことなのかね?』

「…かもしれないな。お前が該当するプロジェクトを発見できれば、すぐわかるだろう」

『へ、言ってくれるぜ。わかった、片手間で悪いけど探しておく。じゃあな』

「…あぁ、また」プツッ

>>707
まぁ、移動最優先で安全性度外視だからね。フロートボード。

問題は、そこまで加工した場合にフロートで移動できるのかという問題かなぁ。

どっかの高校生はプログラムで召喚したりするんだし、意外でるかも

>>708
こうですね、わかりません。


816
357
492 

忘れてた>>712の訂正

×『問題は、鶏共が完成してないかってぐらいか?』
○『問題は、鶏共が感染してないかってぐらいか?』

ハンターさんも凄いよな。精進を欠かさない

次のモンスターテイマー放浪者の標的はコカトリスか……

仮に鶏がミュータント化してたとして、その卵って食べても大丈夫なんだろうか

「ふんふふ~ん♪」

おたまを使いフェイが楽しそうにかき混ぜる寸胴の中から、優しい匂いが漂ってくる。それはどこか、嗅ぎ慣れた懐かしさもあり、警備が終わった拠点の中に入ってきた三間は、誘われるように台所へ足を運んだ。

彼が中に入ってきたのに気づいたフェイは、嬉しそうに椅子に座って待っているように指示をする。料理中、いつも楽しそうにしている彼女が、それよりも楽しそうなのを見て、今日は本格的な料理が食べられる。そう思うと三間の空腹は増した。

辛いのがそこまで得意ではない三間にとって、この優しい匂いは辛いものが含まれてない証明とも言え、安心して待てた。ただ、この匂いはいつどこで嗅いだか、思い出せないでいると、浜村も台所に入ってくる。

「離れた隙に唐辛子とか入れてないわよね?」

開口一番がそれで、フェイも不満そうにこれには入れないと返してから、浜村におたまを渡す。料理酒代わりの酒を少し足して沸騰させてから、小皿にそれを移して味見をする。何度か軽く頷いてから、火を止めた。

一通りの盛り付けを済ませてから三間の前に出されたのは、いつから食べてないかも思い出せないホワイトシチュー。その横には、少し大き目の皿にご飯とピクルスが盛られている。

「出来ればパンが欲しいところだけどね」

「ワタシはご飯の方が好きス」

2人が楽しそうに話しているのを聞きながら、三間はスプーンでシチューをすくって一口分を口に入れた。口の中に広がる味は、初めて食べるような感覚の優しい味だった。たっぷりの野菜と、干し肉、とても考えられないほどのぜいたく品。

浜村の話によると、研究所への物資配送の時に大量の野菜、主に人参と玉ねぎをもらってきたそうだ。寒い時期が続いていること、缶詰に入ったホワイトソースの期限がそろそろになってきたこともあり、寸胴を使った大量生産に踏み切ったらしい。

三間は、前の時代に食べたシチューを思い出して、そして今と比べた。どちらが美味しいかということより、胸をなで下ろすようなホッとした感覚は、今のシチューの方が強く感じられる。それは、寒さで冷えた体にじんわり広がる暖かさが、そう思わせるのかもしれない。

少しうるんだ眼を静かに拭い、三間はシチューに向かう。放浪者が言っていた、自分達は生きている。それだけでいいのだと言い聞かせて、もう一口と口に運んでいった。

四百八十三日目

アミューズメント施設周辺の確保は進んでいる。積もっている雪のせいでバリケード敷設が難しいということ以外は問題は起きていない。吹雪は止み、少なくとも雪が降らない状態が続いているから、運が良ければバリケード部分は一時解決するかもしれない。

積もった雪自体も天然のバリケードとして機能はする。しかし、溶けてなくなるならあまり意味もないことだ。隙間を埋める程度になら、いいかもしれないが。

今日は久しぶりのご馳走だったな。まさか、本格的なシチューが食えるとは思わなかった。こういう食事がとれるようになったと考えると、拠点と研究所の食料供給は安定の域に達したと言えるかもしれない。もちろんまだ、何らかのトラブルが起きて、それが止まる可能性も十分にある。その意味で、まだまだ食料供給の手段は探さなければいけない。

後は、DJフレンドから例の中継基地について打診があった。内容はシンプルだ、もし自分達のラジオが俺達の地域で聞こえなくなったら、破壊して欲しいとのことだ。考えておくとは答えている。

それ自体はやっても確かに構わないのだが、破壊するよりはその施設を奪った方がメリットになると感じている。何より、破壊した時にWWPの反応するのは俺達よりもDJフレンドの勢力を疑う可能性の方が高い。それに、その電波障害に関係なく、ビジョンを通してのやり取りは可能だからな。

至急という内容ではないが、その時に備えてどうするかの検討だけはしておこう。

12月18日


高速道路確保の任務は継続中だ。吹雪の時期を過ぎたこともあり、多少活動にも余裕が戻ったように感じられる。当然、その名残である積もった雪の障害が軽減されたわけではないが、吹雪の中活動しなくて済む分十分楽になっている。

また、今日の食事についてはシチューが出された。これまでも確かにいろいろな料理は作られてきた中で、今日の食事は一番文化的な物だったと言えた。後はその文化的な食事が定期的にとれるよう安定した供給が得られるよう努力しなければならない。

放浪者より、今度の食料供給の一環として鶏の確保を予定していると聞いている。最寄りの養鶏場をエクスに探し出してもらって探索する予定だそうだが、恐らくするとしても冬が過ぎてと予想している。何より、パラノイアの件は片が付いた訳ではない。すぐ動くとしても奴の件が解消してからというのが、条件と言えるだろう。

ただ、魅力的な活動とも言える。現在狩猟による食肉確保が一般的で、安定した供給ではなかったのが、大きく変わることになる。それに合わせて卵も手に入るのだから、食卓の部分で言えば更に文明的な物に変わっていくだろう。

もちろん飼育などの課題は残されるが、それでもここのところでは心が躍る任務と言える。


山中沙奈 記す

【かけるか、かけないか】
「…ふむ」トロッ

「放浪者さんは、かける派なんですね」モグモグ

「…気分だな、相棒」モグモグ

「なるほど」

「…まぁ、粘度の高い方はかけたほうが好きだな」ズズッ

「あぁ、それはわかる気がします」コトッ

「…相棒は?」

「私は分けて食べる方が好きですね」モグモグ

「…そうか」

「機会があったら、かけて食べてみますね」ズズッ

「…ん」モグモグ


【パンかご飯か】
「美味しいですねー、喜読さん」

「はい。懐かしい味ですね」

「でも、出来たらパンで食べたかったです」

「一ノ瀬さんはパン派ですか」

「ですです。喜読さんはどうですか?」

「どちらかを選ぶと言うなら、ご飯の方です」

「んん? 選ぶならですか?」

「はい。シチューは単体がいいものでして」

「ふむふむ、それもいいですね」

>>715
そういうのの裏打ちがあの無茶な戦闘を維持してるのだろうねぇ

>>716
多分普通の鶏だから、多分。連れてきそうだけども。

>>717
どうなんだろうねぇ。食べればわかるさ(危

追記、一応今年もお盆用の祭りネタはやる予定です、が。ぶっちゃけまだネタは浮かんでおらず。

とりあえず、任務ない時の拠点の日常でもと思ってますが、こんなん読みてぇというのはお話は
聞きます。約束はしないのでそこいらは割りきってくだせぇ。
(あとお盆自体は帰れないという)


しかし、こういうのを当たり前にやれるまで続いてるんやねぇ、これ日。

乙!
メシテロなシチュー描写じゃ!
しかし、ダブピに関しては大した内容を放送しない様にしてまでいるのに、わざわざ電波妨害なんてする意味あるのかな?

それとお盆祭り、楽しみにゆっくり待ってまーす

芋の量産安定してるなら胃薬あれば水飴が作れるな

カタカタとパソコンのキーを叩くのは、燕尾服を来た執事の装いをするファイブキラー。どこから手に入れたのか、最近では片眼鏡も装着している。以前の銃撃による傷は当に癒え、DJフレンドの拠点活動に執事としてお助けしているだった。

もちろん、彼は執事ではないし、執事としての佇まいでいるの、それを演ずるためでもある。なぜ演ずる必要があるのか。この世界に対する状況への逃避とも言えるかもしれない。ただ、1つ確かなのは、彼は自身のことを嫌っているということだ。

「よぉ、ファイブキラー。なんかわかったかよ?」

警備を終えたミーナが、彼に近づいてパソコンの画面をのぞき込む、表示されていたのは航空写真が表示された地図だ。ファイブキラーが言うには、千護達から共有があった地域の地図とのことだ。

「確認しましたところ、千護様の予想通り、以前この地域に中継基地があった情報はございませんでした」

物腰丁寧に、本職を真似た動作で報告する。惨劇後に施設の建設ができる勢力は、ほとんどいないだろう。WWPが建てたとみて、間違いない。ミーナはそう判断した。

その間にファイブキラーは更にキーを叩き、とある掲示板を表示させた。そこにはまだ生き延びている人間が利用しているのか、新しい書き込みが投稿されている。そのスレッド内の1つを、彼は開く。

「こちらです。書き込みは最近のものでした。他に生き延びている方で、その建設作業を見た方もいるようです…。以後その方の書き込みはまだありません」

ミーナもそれを確認する。少しその位置を詳細に書きすぎているように思える。ファイブキラーは書き込みがないと言ったのは、もしかすると気づいたWWPに襲われたか。いや、そもそもその近くで活動していて、WWPに見つかったと考える方が自然か。

「千護様のと違い、その情報の真偽が不明ではあります。ですが…、千護様が見つけた中継基地とその書き込みの中継基地の位置から、もしかすると関西方面に活動を伸ばしているのでは…、その可能性を感じてます」

思い付きに近い話ではあった。まだ、中継基地そのものは確証ある1ヶ所と、掲示板の不確かな1ヶ所だけ。ただ、否定できる要素が少ないことも、また事実だった。

四百八十四日目

アミューズメント施設周辺の確保は進んでいる。引き続き、吹雪く様子もなく今日は晴れ模様だった。今しばらくの間については、この調子で天気が穏やかな状態が続いてくれればいいのだが。

まぁ、天候が安定すると今度は積もった雪が少なくなって、街路にゾンビがまたうろつき始める問題自体はある。今の状態だと、建物内のゾンビ処理さえすれば、戦いの音に気づいたゾンビがこっちにやってくると言うこともあまりない。どちらがいいかという話だな、選ぶことはできないが。

現状のペースでいくと、確保しての隔離の作業についてはまだまだ時間はかかりそうだ。確保が終わった後、アーケード内にいるゾンビを誘導しながら処理してから内部に潜入と考えると、やはり今年中には終わりそうにはないな。パラノイアの件もあり、早め探索組に戻り制圧作業に戻りたいところではある。

しかし、急いだところで何かが変わる訳でもない。そもそもパラノイアに挑む前にうんざりするほどゾンビの処理をするのだから、今のうちに別の任務を気分転換にやっていると考えるとする。

それと、今日は蒲谷さんが室内用のコタツを製作していた。設置されているのは拠点の台所。探索で帰って冷えた体にはありがたいものだ。それと、燃料に使う炭の熱が、上の蓋に伝わるようになっており簡単な保温や温めはできるようになっている。貴重なガスをあまり使わなくて済むのは助かるな。

何にしても、暖房器具の充実はありがたいことだ。去年よりは寒い冬だが、同様に暖かく過ごせる機会は今年の方が多い。その意味では、文明を徐々に取り戻せていると言っていいのかもしれないな。

レポートNO.125

井門圭司


高速道路の確保は予定通り進んでる。天気も穏やかになったってのが、やっぱり大きいんじゃねぇかな。視界が悪いだけじゃなくて、体温も奪いやがる吹雪の活動に比べりゃ、いくらでもマシってもんだ。

それに、視界が悪いときっちり制圧したつもりでも、見逃したゾンビがいて処理出来てない可能性もあるからな。一応、吹雪だと気付かれなくて囲まれづらいっつーメリットはあるにはあるけどよ。

後、今日の探索したエリアで幾らかの物資も見つかった。保存性の高い食料と、後は建築とか制作に使えそうな奴だな。蒲谷さん、最近いろいろ作ってるから、集めといて損はないだろ。

しっかし、あんだけあったシチューがもう半分きってるなんてな。まぁ、なんだかんだ言ったって、個々の拠点は人数居るんだから、しゃあねぇか。

【雪と酒】

「…ふぅ」カラン

「お疲れみてえだな?」

「…最近までの天候のせいでな。そっちはどうなんだ、保安官」

「なぁに、俺はお前らと違って無理はしてねえよ」

「…そうか。本来、そうだろうな」

「あぁ。まぁ、お前さんらのやりたいことは、手を止めてる余裕はないだろ。だからほどよくやるこった」

「…そうさせてもらう」コクッ

「しっかし、いくら何でも冷えすぎだぜ。ジェーンなんか、ほとんど布団にくるまりっぱなしでよ。これも異常気象ってやつか?」トクトクトク

「…どうだろうな。それを調べられる知識のある奴でもいればな。だが、まぁ」

「おう」

「…雪を見ながらの酒も、乙なもんだろう」スッ

「そりゃ言えてる」スッ、カチン

>>724
楽しみ、ダメ、絶対

まあ、妨害の為なのかどうかはまだわからないけどね。WWPのことだから、回りくどい事より殴りつけてきそうだけど。

>>725
あー、こういう水あめもあるんやのう。

乙!
シチュー回につられて久し振りにシチュー食ったよ。美味かった

四百八十五日目

アミューズメント施設周辺の確保は進んでいる。もうそろそろで折り返しの段階に入っていると言っていいだろう。この任務自体は、とりあえず年内に終わりそうだな。その後にアーケード内のゾンビをおびき寄せて処理する、ということを繰り返して目途はとりあえず、アーケード自体も確保できるまで行う感じになるだろうな。

今日は工事現場と思われる場所で、ツルハシを二本手に入れることができた。かなりの体力はいるが障害物を破壊したりするのに有効だろう。武器に使えなくもないが、少々重いし扱いやすいとも言えない。まぁ、佐原あたりなら使いこなすかもしれないが。

それに、今後の拠点エリア内の改築の時に、塀を壊したりするのに役立つだろう。問題は、壊した後に代わりになるものを設置できないということぐらいだ。

その手の活動は警備組に任せっきりだが、力仕事が必要な施設を作る時は、人手を出さなければいけないだろうな。少なくとも、更にソーラーパネルを増設して、簡易な太陽発電所を作る計画を浜村さんが建てているようだからな。

それが出来れば、電力問題も大幅解決する。と、願うしかないか。

一ノ瀬DIARY DEC.20


高速道路の確保については問題なし。天候もまだまだ崩れてないから、しばらくはこの調子が続けばいいな。変わった変異体も見当たらないし、ゾンビも雪が積もってる状態だからそんなにうろついてないから、今のうちに出来ることはやっちゃいたい感じかな。あんまり欲張りすぎてもダメだけどね。

蒲谷さんが作ってくれたコタツは暖かくてすごく嬉しい。炭を入れた火鉢の上に、水を入れた鍋を置いて、ポッドみたいな感じで皆使ってる。全体的に暖かくもなるから、いい方法だと思う。
(藍ちゃんが寒いから中に引きこもって、放浪者さんに怒られてたけど)

でも、その分自分の部屋が寒く感じちゃってる。もちろん部屋にも火鉢はあるんだけど、コタツの暖かさには敵わないかなぁ。

12/20 担当蒲谷 朝

コタツも作り終わったし、ロックとサーチ用の雪避け作らないと。

いざって時に雪で動きませんでしたは困るからね。


担当勝 昼

ロックとサーチも、EVEみたいに動けばいいのに。

人工知能だっけ。それあるなら、EVEと話したりできないのかな。


担当平山 夜

そういった事に明るくはありません。

ただ、EVE殿は高度なAIということですから、スペック、というものが伴わず無理かと思われます。

【こたつむり】
「嫌だぞー、でないぞー」

「…藍、出るんだ」

「放浪者も中に入ればいいんだぞ」

「…そういう使い方をするものじゃない。それに手作りの代物だ、蒲谷さんも火傷しないよう工夫してくれているが、絶対じゃない」

「あとちょっとだけ、居させてほしいんだぞ…」

「…いうことを聞けないなら、晩御飯は抜きだ」

「うー、ひどいぞー」

「…なら出てこい」

「やっぱり放浪者は厳しいぞ…」

>>731
夏のシチューもいいもんよね。自分はたまに冬場冷やし中華食べたくなるけど。


さて、どうでもいい話ですが、判定結果だけを残してた小さいノートが本日をもってすべて埋まりました。まさかこちらもリアルで2冊目が必要になるとはねぇ。

乙!
これ日自体もそろそろ六冊目だしなぁw

創作の歴史が、また一冊……

四百八十六日目

アミューズメント施設周辺の確保は進んでいる。ここのところ、ありがたいことにトラブルがない。それはつまり、日記に書くようなことは起きてない。ということになるな。

確かに以前なら、変異体に遭遇しただけでも大騒ぎしていた。だが、こちらの武装や練度が高まってきている今、大群で襲われた時ぐらいにか印象に残らないのが事実だ。それが、言ってしまえば慢心や油断に当たることなんだろうが。

一時期はマッスルゾンビについても、正面から戦うなんてことは避けていたが、慣れというものは恐ろしいな。それとも、変異体含めてゾンビ共が緩やかに劣化をまだ続けているから楽になっているのか。さて、どちらか。
(まぁ、新たな何かに変異する存在が劣化だけしてるとは思えないが)

ツルハシを手に入れたこともあり、蒲谷さんが畑の拡張を検討しているようだ。ただ、それは少し考えたいところだな。塀の方が強力な防壁として機能していて、今俺達で作れるもので少なくとも同じぐらいの防壁として機能するものを作れるのか、という問題があるのと、後はその建設にかかる時間だな。

もちろん、畑の拡張は少しずつ増えている生存者のことを考えると必須なのはわかっている。そこはまだ詰めて話を進めなければいけなさそうだな。

教員日誌 十二月二十一日 林道正綴

覚と勝の授業に問題はない。2人だけの少数の授業ということもあるのと、覚が協力的なこともあって、問題が起きようもないのが、本当のところか。

本音を言うなら、元々覚のグループにいた子供2人も授業を受けさせたいところではある。ただ、あちらはあちらで専門職の知識を実践で勉強できているのだから、そちらに専念させるべきかもしれない。その子達も研究所で貢献を果たしているとの話で、こちらに連れてくるのも難しい。自分も自分で、拠点そのものの任務もあって往復ができる状態ではない。今は諦めるほかないだろう。

武術訓練については、藍も勝も覚えることに陰りはない。この部分も順調なのはいい、ただ、戦いに関する姿勢については、引き続き強く意識するよう伝えていく必要がある。戦う技は、今の世界において法的な抑えもなく使うことができる。つまり、正しく使うための自分から自制するしかない環境となる以上、重要なこと。

師として教え、そして技を引き継いでもらう。その上で、心構えも理解してもらわなければならない。

「蜂を纏ったゾンビ?」

ファイブキラーの報告に、意味が理解できない様子でDJフレンドは返した。側にいた西村も、どういうことだと首をかしげている。

オンライン上での情報の為、かいつまんだ話になる。と前置きをしたうえで、ファイブキラーは説明する。ある地域において目撃されている、ゾンビあるいは変異体のようで、被害も出ているようだ。

最初の報告にもあった通り、ゾンビの周囲に蜂が飛んでおり、頭部に蜂の巣らしいものが作られている。それ以外は平均的なゾンビと同じらしい。恐ろしいのはスズメバチより一回り大きい蜂が、近づくと襲ってくるのと、ゾンビ自体も使役するようなそぶりを見せるらしい。

「不思議な話ですわなー。知能があるゾンビは、コマンダーゾンビ以外おらへんのですよね、フレンドさん」

DJフレンドも、知る限りではその通りだった。使役するということは、そこに知能があるかどうかは問題になってくる。本能的なものなら、とりあえずはいいとしても、知恵があるとすればその蜂はかなり凶悪な武器と言える。ゾンビに寄生するよう巣をつくっているところを見ると、一般的な殺虫剤で殺せるかも怪しい。

「信憑性はありそうなのかな、ファイブキラー」

何人かの証言が残っていたと伝えられ、多少の信頼性はありそうなものではある。オンラインの世界とはいえ、今は生き延びる為に大体は正しい情報を皆発信していると、考えられる状況だからだ。ただ、そうだとしても、裏取りは大切なことになる。

「ビジョンからの定期報告はまだこないかな。きたら、それで調べてもらおう」

その上で、ラジオ放送するかも検討しなければいけないのだから。

【拠点拡張計画】
「…ふむ」

「どうしました、放浪者さん」

「…あぁ、相棒。そろそろ拠点の拡張が必要だと思ってな」

「平山さん達や、錬浄さん、喜読さんと増えましたからね」

「…空き部屋もすべて埋まってしまったからな。1人、喜読さんの部屋に入れるが」

「都市側のバリケードの右側は、すでに物置で使ってますから、その左側の家を含める形で、バリケードを組みなおさないとダメですね」

「…となると、警備の範囲が増えるな。喜読さんが増えたとはいえ、また人員不足になりそうだ」

「拡張のタイミングが重要になりますね」

「…来る生存者の能力にもよるからな。今はまだ準備だけになりそうだ」

「そうですね」

>>737
もう四分の三終わっちまったねぇ…。はてさてどうなるやら。

>>738
創作でもあり、ダイス様の気まぐれ帳簿みたいなもんでもあり。

乙!
これは……なんて面倒な寄生だか共生だかの新種なんだ……冬の内に絶滅させなきゃ(使命感)

確かにこんなのに増えられる前に何とかしなきゃヤバいな(今年なんか気温も激ヤバという)……しかも夏ならハチミツでエネルギー補給がほぼ尽きないだろうし

所詮昆虫。火で燃やしたり殺虫剤を撒けばイチコロよ(蜂が変異してないとは言ってない)

>>744
さて、どういう種類なのかねぇ。放浪者のエリアにもいるかどうか

>>745
これ日の世界では冬だけど、もし夏場だとしたら、うん。かなり凶悪だろうね

>>746
い、一応バイオのアウトブレイクではスプレー効いたから…。効いたよね?


さて、本日会社の呑みだったので、更新は明日になります。

乙!
ところで、>>1さんはこの夏大丈夫?

名前は何になるんだろ?ビーキーピングゾンビ?

四百八十七日目

アミューズメント施設周辺の確保は進んでいる。引き続きの天候は良好、台風の後は晴天と言うが、吹雪も続いた後はそういうものなのだろうか。何にせよ、活動しやすいうちにやるべきことはやるに限る。この隔離の作戦も手早く済ませられた方がいいからな。

あとは相棒から聞いたが、スプレーゾンビを発見したい実験を行ったらしい。本来危険な行為だが、雪によりゾンビの数が少ないということもあってのことだが。なんだかんだで以前の相棒に比べて、大胆になってきた気がするな。誰かの影響でも受けたのだろうか。

ただ、確かに必要なことではあるからな。数が少ない変異体や新しく目撃したタイプについては、ざっくりした情報しかない。相手がどんな生態で、どんな力を持つのか、それがわかれば戦うことは容易い。その意味では、もう何体と処理したマッスルゾンビ、モンキーゾンビ、ジャンピングゾンビ辺りは、だいぶ戦うのは楽になっている。

もちろん、いつも通り慣れから来る非常事態は起きることは考慮しなければいけないがな。最悪、戦闘中に亜種へ変化する。なんてことも捨てきれないのだから。

そう言う意味では、あまり戦う機会のないコールゾンビ、クローゾンビ。ゴーレムゾンビも要研究対象ということか。それ以外の変異体自体はこの地域では見かけないからな。調べようはないが。

12月22日


高速道路確保の任務は進んでいる。ここのところは天候にも恵まれており、目立ったトラブルはない。積雪も減ってきており、移動も楽になってきている。今後もしばらくはこの天候が続くことを祈ることと、それまでに間に任務を確実にこなし、悪天候時の移動方法について案を出しておかなければならない。

今日は比較的数の少ないスプレーゾンビと遭遇した。直接戦いあう機会のない変異体ということもあり、1つ実験を行った。

離れた上で、観察がしやすい屋上のある建物に上ってから、井門さんがスプレーゾンビを狙撃。その攻撃で漏れ出したガスを吸収して強化されたゾンビが、いつまでそれが継続されるのか。もう1つは拡散の範囲についてだ。

ガスの拡散範囲については、広いものではなかった。屋外という環境もあるのか、30mもしない範囲で収まっているように見えた。屋内ならガスが残留することを考えると、被害を最小限に抑えるなら、外にいる時に処理した方が良さそうである。

ゾンビが強化される時間については、おおよそ1~2時間程度のようだ。正しく言うなら、外面上で判断できる凶暴化している時間のため、落ち着いた後も中身は強化されている可能性はある。継続時間からすると、通常の処理の際、凶暴化していると判断できるゾンビがいないことも頷ける。やはり、戦闘時に紛れ込まれると厄介な変異体のようだ。


山中沙奈 記す

「フレンドー、見つけてきたぞー」

段ボール箱を持って隠れアジトにミーナと西村が入ってくる。呼びかけられたフレンドも、2人が段ボールを置いたテーブルに近づき、開封する。中に入っていたのは、殺虫剤の部類の缶スプレーだった。

蜂を纏ったゾンビについては、情報があった地域から自分達がいる地域とは離れているが、いつ現れるかわからない。そもそもその蜂に殺虫剤が効くのかも不明だ。しかし、準備をしないでその時を待つ方がよほど愚かだろう。

それに、殺虫剤の効果がなくても簡易な火炎放射器などで利用できる。何らかの変異が考えられる蜂でも、火の耐性を持つ生物は存在しない以上、有効な手段と言える。

「しっかし、考えると厄介ですわなー、蜂ゾンビ。ゾンビ倒しても蜂は残る、蜂倒してもゾンビは残りますよって」

その部分は確かに厄介だった。蜂の処理をするための道具では、一緒にゾンビを処理するのは難しい。スプレーそのものは有効じゃなく、火で攻撃してもすぐに倒れる訳でもない。かといってそのゾンビへ無防備に近づけば、蜂の攻撃は避けられない。シンプルに厄介なタイプだ。

「そうだね。一番いいのは遠距離での狙撃ぐらいかもね…。あぁ、一応名前考えたよ、キラービーゾンビはどうだろう?」

今後のラジオ放送に備えて、わかりやすい名称を選んだフレンドの呼称は、特に否定はされず通った。

蟻の巣コロリみたいに蜂駆除用の毒餌ないかな?
そういや、蜂って黒色に対して攻撃的になるらしいね

12/22 担当浜村 朝

畑の拡張は必要だけど、少なくとも拡張したところの塀はほしいわよね。

蒲谷、石垣でも作れないかしら。


担当喜読 昼

最初の時点は柵なので囲うしかないでしょう。

一番早いのは、コンクリートの材料を集めることでしょうか。


担当平山 夜

その意見に賛同です。石を運ぶ手間よりも素早く、比較的強固なものになります。

ただ、材料と、その配合について確認しないと、実用性は皆無です。

【そろそろ】
「うーん」

「あれ、どうしたんですか山中さん」

「あぁ、一ノ瀬さん。そんな大したことではありませんよ」

「今後の探索組の活動についてですか?」

「それもありますけれど、一番シンプルなのは、そうですね」

「ふむ、なんでしょう」

「クリスマスは休みを取るべきか、検討していまして」

「あ、そういえばそんな季節です!」

「どうなるかは、放浪者さん次第ですけれど」

「大丈夫ですよー、放浪者さんはOKしてくれます」

「そうだといいのですけどね」

>>748
特に夏バテとかはないかなー

>>749
こうなりました。

>>753
うん、本能的に黒い部分を狙うらしいから、スズメバチ見かけたら動かないこと推奨。

よくTVで巣の駆除みてたけど。基本防護服に殺虫剤っていう出で立ちだから、そういう毒餌とかないんじゃないかな

乙!
キラービーの方も書こうか迷ったw

ホームセンター抑えてるからコンクリートを練るぐらいならなんとかなるだろうな。
問題は打設時の技術的な問題だな。

乙!
これ日の方でもうp主の例の日が近づいてるかww

四百八十八日目

アミューズメント施設周辺の確保は進んでいる。DJフレンドのラジオに遭ったゾンビの様な新種もなく、平穏な状況が続いている。パラノイアの件があったことも考えると、少なくとも今年中はもう何も起こらないことを祈りたいところだが。

しかし、今回話していたキラービーゾンビは、俺達が考える変異体なのか。という疑問はあるな。まぁ、俺達の定義、といえばいいか。そこに当てはめるならゾンビが更に変異・適応したのが変異体としている。今回のゾンビはどちらかと言えば、その蜂に寄生されているだけで、ゾンビ自体は何も変わってないのではないか。そう考えられる。

その意味では、蜂そのものがゾンビ化の影響か、あるいはWWPのプロジェクトか。何かでミュータントと化した時に、生き物に寄生する能力を身につけたと、考えるのが自然かもしれない。ゾンビなら蜂にとって寄生しやすい存在ではあるだろう。

ただまぁ、生き物に寄生してメリットがあるとすれば、巣ごと各地に動き回れるということぐらいしか浮かばない。ただ、今のところ頭部にしか巣が作られていないことを考えると、もしかすれば寄生した上で、宿主を支配している可能性も十分にある。

憶測が当たっていたとしたら、かなり厄介な相手もかもしれない。

レポートNO.126

井門圭司


高速道路の確保については順調ってとこだ。本当なら、今年中に終わらせる任務ってこともあって、今の慎重な進み具合は腑に落ちねぇところはある。まぁ、原因が回収組のせいだって言ったらそれまでだけどよ。

回収組の活動の重要性もわかるけど、本来探索組は持ち帰れなかったりした物資の回収と、確保したエリアのバリケードの補修だったのにな。大掛かりな任務ができる人員はいないんだし、考えてほしかったってのはあるな。

まぁ、平山さん達も結果は出してるから強く言う気はねぇけど。やっぱりあのパラノイアの脅威を知った身としては、それよりも探索組でのパラノイア対策に比重を置きたいってのが本音だよな。奴が拠点まで侵攻してこない、なんて保証もねぇんだしさ。

パラノイアが俺達の頭ん中見れたってんなら、拠点の位置とかもバレてねぇ保証はないからな。前、感知される範囲内に入らなきゃ、襲ってこないっていうのはあるから、それを願うしかねぇんだが。

「はぁい、DJフレンドだよ。世紀末の世を生きる皆さんこんにちは」

「当然の話だけど、冬ということもあって、雪がすごいね。皆の地域はどうかな、こちらは最近あまり良くないよ」

「さて、本日の情報については、実のところあまり信憑性はないかな」

「こちらがつけた名前で恐縮だけど、キラービーゾンビと呼んでいる存在がいるみたいだよ」

「入ってきた情報を統合すると、かなり特殊なゾンビのようだね。ゾンビの頭部に蜂の巣が作られていて、うかつに近づくとその蜂に襲われる」

「その蜂も、スズメバチよりも大きいみたい。しかも、それでいてゾンビ自身が蜂を操るような仕草をするのだとか」

「特定の地域でしか目撃がないから、今活動している範囲でそれらしいゾンビがいなければ、多分そこにはいないと思うよ」

「ただ、惨劇からだいぶ過ぎてもまだ新たな存在が確認されることを考えると、どの地域にどんな変異体が出るかはわからないから…。言うまでもなく気をつけてね」

「さて、ここいらで音楽を1つ。Stevie Wonder、曲目A PLACE IN THE SUN。太陽のある場所を探そう」

「それでは良い終末を」

【情報という生もの】
「ふう…」

「DJフレンド様」

「ん、ファイブキラー。どうしたのかな?」

「キラービーゾンビの件でございますが、今の段階で開示してよろしかったのですか?」

「あちらのサポートチームが、それらしい存在を確認した画像も見たからね」

「そうでございますか…」

「君自身、確証は高いということで、報告してくれたんだろう?」

「はい、気になりましたものですから」

「キラービーゾンビは存在すると判断したから、ラジオに流した。何も問題はないよ」

「畏まりました。差し出がましいことを申し上げましたこと、お詫び申し上げます」

「気にしないよ。人それぞれ考えがあるんだからね」


【錬浄のちょっとした一日4】
「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「…ふむ」

「あれ、錬浄さん。何かありました?」

「いえ、三間殿…」

「あ、もしかして、警備の手伝いですか? 休んでで大丈夫ですよ」

「外の空気を感じておりました…」

「空気、ですか?」

「さようで…」

「そう、なんですね。邪魔して悪かったです、俺は警備戻りますね」

「御意…」

>>757
>>1はむしろキラービーしか浮かばなかった。

>>758
技術的な部分、蒲谷さんならうまくやってくれるでしょう(多分)

>>759
次の日がそれやねぇ。この世界で自分は生き延びてるとは思わないけど。


さて、DJフレンドにて紹介した曲は下記にて聞けますよん
「A PLACE IN THE SUN」
https://www.youtube.com/watch?v=nNJPVcZ4Lb0&list=RDnNJPVcZ4Lb0#t=26

歌詞和訳
http://www.tapthepop.net/news/35295

乙!
井門さんの意見ももっともだね。言いたいなら言ってみるのもアリだと思うが

四百八十九日目

アミューズメント施設周辺の確保は進んでいる。確保についてはもうそろそろ終わりが見えてきている状況だな。このまま何もなく進んでいけば、だが。

井門からは今の回収組の活動について否定的な意見が出ている。あいつは回収組の重要性を理解した上で言っているからいいが、他の探索組のメンバーからもそう言う不満が募っている可能性はある。なにせ、井門がそれを言い出したのも、パラノイアの件が絡んでいるからな。

パラノイアの脅威を間近に感じたメンバーにとってみれば、回収組の活動でその対策が遅れるのはいい気分ではないだろうからな。

俺自身としては、そのことを踏まえたうえで回収組の活動に従事しているのは、やはり別働部隊ということだな。探索組がパラノイアに囲まれて、運よく生き残れたのは、覚の無茶があったとはいえ回収組の混合部隊がゾンビの戦力を分散させてくれたと言う事実が大きい。

今後こう言う自体は少なくはないと考える。単体の部隊だけでは、いずれ対処できない時が来た時、潰れるしかない。だが、組織の中に複数の行動可能な部隊があれば、互いにカバーしあうことができる。そして、カバーをしてもらう為には、その部隊の長が独自に判断できるよう育っていなければならない。

もちろん、相棒や井門を別部隊のトップに置いてもいいだろう。俺と共に古くやってきた人間なら、意思連携も容易。だが、それは探索組を分けて活動するのと何ら変わらない。それでは新しい発見をするのは難しい。回収組がいない状態で、俺達だけで三葉や狸森といった企業がWWPに関わっていたことに気づけたか。それはかなり怪しいはずだ。

そう言う意味では新しい血というものは必要になる。それが出来れば、結果的にパラノイアへ対する強い布石だと俺は考えている。が、それで下手な亀裂が入る事態にならないよう、気は配らねばならないが。

(今日は幾らかの建設に使えそうな物資も回収できた。蒲谷さんに渡してある)

一ノ瀬DIARY DEC.24


高速道路の確保は進んでるけど…、放浪者さんと井門さんが回収組に関して話してるの聞いちゃった。井門さんは今の状況について、結構ダメなんじゃないかなって思ってるみたい。

放浪者さんと西切さんが抜けた穴があるから、探索組の行動が大きく取れないのは、うん、本当のところではあるんだけど。でも、回収組の活動でいろいろ見つかってるみたいだから、それはそれで間違いじゃないし。

パラノイアのことを思えば、私も探索組での今の制圧作業を優先したいかな。でも、今は冬だからパラノイアがいくらゾンビを操ったとしても、多分苦戦すると思う。その意味じゃ、今すぐ襲ってはこないだろうし、慌てなくてもいいかなって。

放浪者さんも考えあってみたいだから、今はできることをやるしかないんじゃないかな。

12/24 担当勝 朝

今日もいい天気だなー。暖かい方がいいや。

コタツがあるから寒くない。


担当三間 昼

うん、コタツは本当に助かるよ。

それにしても、今日はクリスマスイヴかぁ。なんか、もう1年終わるんですね。


担当フェイ 夜

イヴ! ケーキ食べたいなー。パティシエさんとかまだいるのかな?(ケーキの絵)

そう言えば、EVEちゃんもイヴに生まれたのかな?(EVEの顔の絵)

「でも、パラノイアのことはいいんですか?」

回収組の任務を終え、与えられた私室で報告書をまとめた後、台所で食事をしようとして拠点の中に入ってきた平山に、その言葉が耳に入った。

「…良いとは言わない」

口調からして話しているのは井門と放浪者の2人、そして今行こうとしている台所で任務のことを話している様子だった。そして、あまり穏やかな様子は感じられない。

そのまま台所へ向かうのに気が引けた彼女は、いったん戻ろうと玄関のノブに手をかけようと時に。

「俺だって、回収組の活動がダメとは思ってないですよ。でも、今はやっぱりパラノイアの重点を置いた方がいいんじゃないかって、そう思うんです」

その言葉で、彼女の行動は止まった。2人の話題は、自分の活動に関すること。自然と会話に聞き耳を立ててしまった。

しばらくの間、擁護する放浪者と、否定的な井門のやり取りが続く。井門の話すこと自体は頭ごなしに、回収組を否定している訳ではないのが救いだったものの、自分なりに拠点へ貢献を果たしていると考えていた平山にとっては少なからずショックはあった。

「…お前の言いたいことはわかった」

所詮は外様か、そんな諦めのような気持ちが彼女に沸いた。一時とは言え、人員の再配置をしてもらえた時は嬉しかったが、そう思われているなら新しい対策を考えなければいけない。平山も、拠点の和が乱れることは望んでいない。

「…だが、今段階の活動を変える気はない。回収組、特に平山さんは期待している。俺達だからこそできないことを、彼女が補えると信じているからな」

彼女は胸が脈打ったのが聞こえた、衝撃は大きかったが、なんとか静かに拠点の外に出た。部屋に戻り、少し落ち着いてから思い出すと、結局、放浪者の言葉は彼女に嬉しかったのだ。

「ど、どうしようか。せ、千護」

中継基地に絡む戦闘があった影響か、最近WWPの活動がその周囲で激しくなっていた。情報を得られた訳であっても、自分達が望むことでなければ藪蛇の行動でしかなかった。予定の行程は少し遅れが出始めている。

アビスを探すということそのものに、明確な期限はなくても、ゾンビ化の解明をすると言うなら、設備は劣化していない方がいいのは当然のこと。だが、WWPに見つからないよう移動するのは、どうしても時間は取られてしまう状況だ。

「どうするもないね、あいつらがこの辺探すの飽きてから移動するしかない」

苛立ちもあり、ぶっきらぼうに千護は返す。ロバートもそれに委縮してしまい、その様子を見てまた苛立ちが募る。こうなった理由が可能性は自分にあるとはわかっていても、焦る気持ちが冷静さを失わせていた。

まだ、屋外には移動をしているWWPの兵士の姿が見える。忌々しい姿に銃弾でも撃ち込んでやろうかと腹いせの気持ちも出てくるのを、千護はグッと抑えていた。

それに、幸いなことと言えば、WWPの連中はゾンビを処理しながら移動してくれる。しばらくの間、その部分での安全は保障されることが、わずかばかりの慰めだった。

【わかっても怖い】
「………」クッ

「あれ、風虎ちゃん。どうかしたのかなー?」

「………」クー…

「うーん、何か訴えてますね…」

「………」ジーッ

「(なんだろう、最近一緒にいること多いけど、あんまりしない反応)」

「………」バッ

「きゃ!」ガシッ

「………」クー♪ スリスリ

「あ、びっくりした。だっこして欲しかったんだー」

「………」クー

「よしよし」ナデナデ

「………」クー♪


「……うん、大丈夫そうだね、西切君。襲われたように見えたよ、うん」


【続く未知】
「ふぅ……」

「(あー、喜読さんだー)」プルプル

「…あぁ、スライムさん。どうされました。ふふっ」

「(喜読さんは、今日警備の日?)」プルプル

「何かおっしゃられてるんでしょうけど…、生憎と藍さんがいらっしゃいませんからね」

「(喜読さんもだめかー)」プルプル

「スライムさんも警備でしょうか?」

「(そうだよー)」プルプル

「なら、一緒に頑張りましょう。ふふっ」

「(うん)」プルプル

「(こういうことに、慣れてしまう自分が、どこか恐ろしい)」

>>765
試しに組み込んでみたらこんな結果に。


>>769の訂正
×放浪者の言葉は彼女に嬉しかったのだ。
○放浪者の言葉が彼女は嬉しかったのだ。

乙!
今回は多目のレス数っすね
しかしあれだねぇ、最近はあんまりはっきりした成果を得られてないからか、みんな焦れてきてるのかな?
風虎ちゃんの件は平和で良かったw

暑過ぎてスラちゃんに抱き付いて涼みたくなる…

放浪者よ、フラグを乱立させてるとそのうち刺されるぞ

アラクネで刺されるなこりゃ

もはや法なんて機能してないんだし、強い遺伝子残す為に一夫多妻制でもいいじゃないか

というかここ最近のトゥンク///押しはマジでなんなんだwこれもダイス様案件なん?w

四百九十日目

アミューズメント施設周辺の確保は進んでいる。進捗については問題はないが、平山さんが考え込んでいる素振りをしていたことが気になった。思い当る節があるなら、昨日の俺と井門のやり取りを聞かれたか。少々話すところが迂闊だったかもしれないな。気にしなければいいのだが。
(覚に聞く気はない。それは最終手段でしかないからな)

今日はクリスマスということだったが、休みにはせず活動は引き続き行わせた。というのも、この後は正月が待っているからな。休むならそこで連休と考えていた。中途半端に休みが入るよりは、まとまった方がいいだろう。

その代わりと言っては何だが、警備組に頼んでメンバー全員の五右衛門風呂を用意させた。幸い、ここのところ寒さはそこまでではなく、雪も降らなくて助かった。ちょうどいい骨休めぐらいにはなっただろう。

風呂のことを考えると、以前、WWPからの逃避行時に見つかった宿の風呂を思い出す。入れるだけ贅沢なのはわかっているが、いつかメンバー全員を連れていってやりたいものだ。

それがいつになるのかは、誰も欠けずに済むのかは、天のみぞ知ることだが。

アミューズメントがある辺りの確保はだいぶ終わったかな。

確保が終わったらどうするんだろうな。引き続き回収組で活動ってことになるんだろうけど。うーん。

あたしとしては、正直探索組に戻りたいところ。やっぱりパラノイアのことは気になる。

前は、遭遇しても感知される範囲から出れば追ってはこなかった。けど、すでに一戦交えちゃってる。

包囲を脱した危険な人間、なんて考えたら、次に遭遇したら絶対殺すって言う感じで襲ってくるかもしれないし。

一度、放浪者さんが追い詰めてるから、ないとは言い切れないよね。

後怖いのは、この拠点の位置がわかってるかもしれないことだけど、ここまで来るかな。

そこは意外と、この辺にはゾンビはほとんどいないことを考えて攻めてこない。と願うしかないかな。

いろいろ考えても仕方ないかな。少なくても、放浪者さんの判断が大きく間違うなんてことはないだろうし。

さて、お風呂入ってさっぱりしようっと。

気分が良いとは思わなかった。理由はわからないが、今日また生存者が死んだと言う事実が目の前に転がっている。それを無表情で見るミーナと、しかめた顔で見る西村の姿はそこにあった。

「どないして亡くなったんか。はぁ、もう少し早く来れば助かりよったんかな」

空いた左手を縦に添え、ナムナムと呟く西村をよそに、ミーナはゆっくりとその死体を調べる。脈はなく、完全に死んでいる状態を確認してから、首の骨を折った。ゾンビとして蘇るよりは、こうして処置してもらった方がマシだろうと、自分の為の慰めを思いながら。

その後は、所持していた物資を改める。気が引ける行為ではあるが、有用な物を見つける手っ取り早い方法だ。その生存者からはいくつかの食料などの物資を回収することができた。

一通り調べ終えたところで、ひらりと何かが落ちた。雪の上に落ちたそれを、ミーナが拾い上げると、無表情だったそれに影が落ちる。西村もどうしたのかと聞きながら、それを見た。

そこにいたのは、今足元にいる生存者と、恋人か、家族か。仲良く2人で写っているいる写真だった。

「…、埋めようぜ。それとな」

西村も断る理由はなかった。物資のお礼を言いつつ、その生存者を埋めるための道具を取りに、2人は隠れアジトへと戻ることにした。

【五右衛門11】

「ふぅ…」チャプ

「湯加減の方はどう、喜読」パタパタ

「えぇ、心地よいです。浜村さん。ふふっ」

「そ、ならよかった」

「……、ここはいつの頃からこういう感じになっていったんでしょうか?」

「ん~? 気づいたらこんな感じよ。ゆっくりとだんだん出来てくっていうか、集まってきた感じかしらね」

「なんだか、ここは最初からそうだったんではないか。そんな気がしたものですが、そうですか、やはり違いますか」

「当たり前じゃない」

「えぇ、申し訳ありません。ふふっ」


【凍る髪】
「…いい月だな」

「また、月を見られているのですか。放浪者さん」

「…喜読さんか、風呂あがりか?」

「はい。お風呂に入れるとは思っていませんでした。ふふっ」

「…俺も、ここに来た当初こんな贅沢ができるとは思わなかった。ただ民家があるだけだったからな」

「……一つ、お伺いしてもよろしいでしょうか?」

「…なんだ?」

「貴方が、各地を回るのではなく、ほとんど何もないところから一から始めようと考えられたのは、なぜですか?」

「…研究所の誘いがあったと言うのも確かだが」

「………」

「…俺はただ、平穏に暮らす場所が欲しかっただけだ」

「……そうでしたか」

「…せっかく風呂に入ったのに、このまま外で話すのは湯冷めする。部屋に戻れ、俺も、もう寝る」ポンッ

「畏まりました。おやすみなさい」

「……、髪、少し凍ってしまいましたね」

>>773
レス数は判定の結果のものです

焦れていると言うのもあるかもしれないけど、単にパラノイアへの危機感が大きいのかと。

風虎は確実に甘えん坊。

>>774
困ってプルプルするスライムが目に見えた

>>775-776
放浪者と山中が喧嘩したら、結構回り惨事だろうね

>>777
まぁ、確かに法律はない。

>>778
ブレイクタイムは>>1の息抜きも兼ねてるのでダイス様は(あんまり)絡んでないかな。それ以外はダイス様のご意思です。

乙!
平山さんのそのシーンてブレイクタイムだったの?書いてなかったから分からなかったw

なにそれ
放浪者と山中さんの痴話げんか見たい!

新生存者候補……残念だったな

>>784
ブレイクタイムは、件名(?)に書いてあるかつ【】でタイトルあるやつだね

地の文の普通の文章と、日記形式系は判定物と判断してくれればと

おおざっぱにこんな感じ

>>785
すえ恐ろしい痴話喧嘩を書けと申すか…

面白そうだけど

>>786
実は生存者判定ではなく、物資判定なのです。

まぁ、ここまで進んだ世界だと、一番実入りがよさそうなのは。ということ


さて、本日会社の親睦会みたいなので酒飲みます。書ける気がしないのでコメ返のみです

四百九十一日目

アミューズメント施設周辺の確保は進んでいる。大まかな確保は終わった状態になるから、後は設置したバリケードの点検と、確保したエリア内の周辺の最終点検的な処理をすれば完了になる状態だ。それが終われば、後はアミューズメント施設内、恐らくはアーケードの出入り口近くからの制圧作業。という予定になると思うが、細かい部分は平山さん次第だな。

後は、今日の探索組の活動は好調だったらしい。予定よりも早く進んだこともあり、井門が胸をなで下ろしたような表情をしているのが印象的だった。確かに、ここのところ予定通りに進んではいたが、好調に進んだと言うことがなかったからな。全体的に現状で問題ないのかという、プレッシャーのようなものがかかっていたのかもしれない。

まぁ、この好調で探索組のそういう空気が払しょくされていることを願おう。いくら、相互に助け合う為の別働部隊を作ったとしても、不和が起きたら結局は意味がないことだ。

後は、生存者の情報だと思われるメモがあったということで、相棒より渡された。状況からして古めの情報なのと、恐らくスライムのことだと思うが、残しておくことにする。

これを読んでるあなたに警告する。

この街で、ナメクジが這ったような跡があったら、

そのまま全力でその場から離れるの。


そうしなかったら、あなたは溶かされるわ。

12月26日


今日の高速道路の確保については、予定よりも早い状態で制圧作業を終えることができた。ここのところで一番の成果を出せた日と言える。活動内容そのものは、普段とそう大きく変わりはないことを思うと、偶然今回についてはゾンビや変異体の数や環境が都合よい状態だっただけだろう。その意味では、浮かれられる内容ではない。

いや、そもそもどんな結果であろうと、我々には浮かれているような余裕は常にないのだ。放浪者のように、努めて冷静に任務を遂行しなければいけない。

もちろん、今回の件では探索組のメンバー内にあった、静かな結果に対する焦りのようなものが解消されたことも事実になる。その意味では、今回の結果は喜ぶべき結果である。

また、情報としてはかなり古いものだが、恐らくスライムに関わるであろうメモ用紙を発見した。内容から察するに、繭から変態する前のスライムに関する情報だろう。内用液でゾンビを溶かすことができることなどを含め、確かにこのような警告を残す気持ちもわからないではない。

もし、私達がこの情報を得てからスライムと遭遇した場合、どのようなことが起きたのか。それはあまり、想像したくはないことになる。


山中沙奈 記す

12/26 担当蒲谷 朝

流石に昨日のお風呂の準備は大変だったね。

そろそろもっと、工夫しないとダメだね。


担当 喜読 昼

人数分のご用意となると、五右衛門風呂は重労働なのは事実でしょう。

詳しくはありませんが、温水を貯めるタンクを作るのが一番かもしれません。雑然的な案ではございますが。


担当 平山 夜

確かに具体的であるかと言われると、難しいところではあります。

ただ、シンプルに使う時に加熱して温水に出来るタンクを製作すればよい、とも言えますな。

【雪避け】
「よし、これでよしっと」トサ

「(蒲谷勘二郎、敵対性行動無し)」ピボ、プ

「とりあえず、カメラ部分にはそこまで邪魔にならなくて済んだかな。うん」

「おっちゃん、なにしてるんだ?」

「あぁ、勝君。うん。サーチ用の雪避け用の屋根みたいなもんだよ。精密機械だからね」

「そっか。最近晴れてるけど、また降るのかなー」

「わからないな。まぁ、まだ降らなさそうだけど、うん」

「なんでわかるんだ?」

「うん? ただの勘かな」

「当てにならないなー」

「そうだね。うん」

乙!
今更のスライム情報……何かの伏線、か?

前に繭ったのも冬だっけな。そこ関連か?

この直接的な姿を何故か(わざわざ)書かないところがゲームの落ちているメモっぽい

四百九十二日目

アミューズメント施設周辺の確保は進んでいる。大まかなバリケードの補強や、他に追加が必要な個所の確認も完了。明日は確保した部分の最終点検と処理が終わらせて、ようやっとアミューズメント施設自体の攻略に移ることができるという状態だ。

探索組も進捗を遅くしたとはいえ、もうそろそろで半分ぐらいは終わる予定のようだ。どちらも好調ではあるな、もちろんそこにはいつも通り、このまま何もなければという前提での話だが。

後はいくつかの物資も回収している。食料はあまり見つからないエリアだが、衣類や鞄の類、後は幾らかの本か。本は最近新しいものの追加が出来てなかったから、浜村さんと相棒がわりと喜んでいた。

しかし、そう言う娯楽とかを考えると、そうだな。例えばビリヤードやダーツなんかはいいかもしれない。まぁ、場所を取ってしまうビリヤードよりはダーツの方が現実的だが。そろそろ新しい娯楽も考えておかなければ。

まぁ、ビリヤードについては見つかったら保安官のとこに持っていってもいいかもな。あの店なら広いし、あった方が映えるだろう。保安官ができるかは知らないが。

レポートNO.127

井門圭司


高速道路の確保は順調。昨日は好調だったが、今日はいつも通りって感じだな。まぁ、功を焦れば痛いしっぺ返しがあるっていうからな。やれるペースを維持して、時より好調に進められりゃいいと思うことか。

回収組についても、好調にやってるっていうよりは、順調に進めてるだけ見てぇだし。今も、アミューズメント施設を隔離する為の作業して、そっから長い制圧処理に移るみてぇだな。放浪者さんがいるとはいえ、まだまだ時間はかかりそうな状況か。

こっちもそろそろ折り返しに入ってきたから、そのことで焦ることはねぇけど。やっぱパラノイアがな。一番いいのは高速道路エリアの全制圧。現実的じゃねぇけど、少なくとも奴の力を削る作業にもなるし、その作業した状態で高速道路エリアに逃げ込んでも高い安全性を維持できるっていう寸法になる。

わかっての通り、すぐにできるない理想論だけどな。出来てるなら、放浪者さん含めてとっくにやってるっていう。まぁ、今時点は拠点の安全を高める意味での処理ってのが大きいみたいだし、やれることはやるだけのことだな。

山中が平山から話があると言われて、先に拠点内の応接室で待機していた。普段使われる部屋ではない為、火鉢を持ってきた炭を焚いているが、吐く息がやや白さが混じる。

寒さのせいで少し長い時間に感じたが、山中が待機してから数分程度で平山も応接室に入ってきた。手には数枚の書類。いつものレポートだろうかと思っていると、山中と対面する形で平山は座った。

報告自体はいつも通りの回収組の進捗そのものだった。それなら自室で話を聞いている、山中が奇妙に思ったのと同時に、平山は報告が終わってから少し間をあけてから。

「この確保が終わり次第、放浪者殿、西切殿を探索組に戻します」

とはっきりと話した。アミューズメント施設そのものの確保は、かなり長期化になるが数が増えない以上、2人で削り続けていけばある程度の手配は進められると判断したこと。また、その周辺の確保も終わったことで、元々の任務であるバリケード敷設や物資回収の再開の目処も立った為と説明される。

探索組にとって本来のリーダーやメンバーが戻ってくることは、ありがたいことだ。状況に置いてもひと段落がついたからというのも、利は通っている。

「本格的なアミューズメント施設の攻略に移れるようになった際は、探索組のお力をお借りしたいので、よろしくお願いします」

それを了承しつつも、山中は平山はどこか遠慮をしているのではないか、と少し不安になった。

【冷鋭】
「………」チャキ

「………」ヒュオ

「………」トッ

「(…何のために鍛えるか)」

「(…生き延びる為、守る為。俺は、何を望む?)」

「(…眠る時に警戒せず、空腹に怯えることはない)」

「(…ここまできた)」

「(…だが、ここまでの過程を歩む為、俺の足元には)」チャキ

「(………)」ヒュボ

「(…多くの救えなかった者達で成り立っている)」

「(…いずれくる、本当の救えなくなる日を迎えない為)」スッ

「(………)」ヒュン

「(…この刃を振るい続けなければならない、か)」

>>793-794
うーん、情報を得ると言う判定結果、何も浮かばなかった>>1
あの子を他の生存者が見てたらという思い付きだけだったり。

まぁ、更なる思い付きはあるやもです。


>>795
本来はそう言うのを、書いてる人をコロコロ変えて読者が読んでる
SSの予定だったんだけどね。原点回帰っぽいものです。

あかん、船漕いでた。

ちと連日の残業と、明日から帰省準備やらなんやらあるので、今日と明日はお休みしますわ。

お盆ネタ全く浮かんでないぜー、いやっふー。おやすみ。

乙 休みも大事

喜読さんと行商ってまだ接触してなかったっけ?

「どうもどうも鬼さんですよ」

「お盆も終わり、ようやっと思いついたネタで使われる私。本編でいつ出られるんでしょうかね?」

「えぇ、まぁ>>1さんのご意向で進んでいるSSではないと存じてますのでね。望みをかなえるなら、ダイス様にお伺いを立てませんとね」

「あぁ、そういえば詳しいこと言ってませんでしたね。今回のお盆ネタの主旨ですが」

「本来DJフレンド様がやるラジオ放送を、メタ交じりで私がナビゲーターとしてお答えする。まぁ、それだけのものです」

「ではま、とっととお盆ネタに入りましょうか」

「どうもどうも、本日も始まりました鬼さんのお悩み相談室のお時間です」

「この終末における日々の生活で、お悩みもたくさんあるでしょう。ま、そんな皆さんに軽く愚痴を聞きますよってもんです」

「本日も多数のご応募いただきありがとうございます」

「ようやっと惨劇から月日がたち、それぞれのコミュニティが独自の発展を遂げている」

「前のアポカリプス当初と比べると、人付き合いは避けられないものになりつつある訳で」

「この量の多さも、それに比例しているものと考えられますね」

「まぁ、あんまり量が多いのは良い事じゃないですけど」

「じゃあま、長々本題に入らないのもアレなので、まず最初の方からいきましょうか」

「はい、ペンネーム『愛だぞ』さんから。いろいろ悟ってるんでしょうか?」

「お便りの内容は『スライムともっと遊びたいぞ』。ほぉほぉ、なるほどなるほど…」

「うん、これは愚痴じゃないです。自分の隊のお偉方に要望しましょうか」

「まー、あえていうなら、もっと休みが欲しいんですよね。多分」

「そこいらは、ゾンビ連中が空気読んで襲撃してくれませんからね。諦めましょう」


「はい、じゃあ次の方。ペンネーム『スラ』さんからです」

「お便りの内容は『つまんないから、みんな、でかけちゃダメ』。ふむふむそうですね」

「小さなお子さんなんですかね。お父さん達はお仕事だからお出かけしてるんです」

「ちゃんと帰ってこれてるだけ、嬉しいことだと思わないとダメですねぇ」

「それはどうしてかっていうのは、まぁ、無責任に親御さんに投げますね。ぽーい」

「はい、次の方はと。えーー…、そうですねぇ。とりあえず筆で書かれてますね」

「つまり何が言いたいかと言いますと、かなりの達筆な方でして、この世界では珍しいというかなんというか」

「そこはまぁ、良いとしてですね。読めません」

「うーん、なんとか読み取れそうなのは、たいらの『平』…、ぐらいしかわからない始末でした」

「達筆さんすいませんが、出来れば今度はメールでお願いしますね」


「気を取り直して次の方。ペンネーム『秋の旬』さん。いろいろありますよね」

「お便りの内容は『男らしく見られるにはどうすればいいのでしょうか、いろいろ頑張っているのですが、男らしくないと言われます』。ですか、ふむふむ」

「これはなかなか難しい問題ですね。男らしさを出して、無謀にゾンビへ突撃するのダメですから」

「見た目のお話なのであれば、そうですね。筋肉つけてみましょうか、後は髭も生やしてみるとか」

「そうすれば、パッとした男らしさは出ると思いますよ」

「はい、次でーす。ペンネーム『ノットハングオーバー』さんからです」

「お便りは『最近、酒の回収率下がったから酒蔵作りたいんだけど、周りの反応があんまりよくないのよね』ですか。ほほー」

「えーとですね。これもどっちかっていうと、ウチじゃなくてコミュニティのお偉方に言ってほしいですかね」

「まぁ、お酒は結構いい物資交換の材料にも、商売品にもなりますからね」

「昔なら密造酒とかで捕まりますけど、今は法律なんてありませんし、素直に話せば通ると思いますよっと」


「はい、次のお方。ペンネーム『匿名希望』さんから。この世界でも気にしますか」

「さて、その内容ですが『自分の隊長が、自分の趣味に関わる建物を建てろと言っています。さっぱりと断る方法はないでしょうか。うん』。おー、ついにちゃんとした愚痴がきましたね」

「そういう無茶ぶりは困るもんですよ。そもそも建てるにしても物資はどこからですからね」

「いったんは、その物資が集まったら作りますが一番でしょうね。どうせ作らされそうですから、その間に人員確保を進めればよろしいかと」

「しかし、趣味の建物ですか。カジノとかですかね?」

「ではでは、次もこの流れに乗ればいいんですけど。ペンネーム『メディック』さん」

「お便りは『私の缶詰食べたの誰ですか! 怒らないから出てきなさい!』。ほほー。あー。そうですね」

「とりあえず私じゃないですよ。はい、どんな缶詰か知りませんけどね。よっぽど楽しみだったんですね」

「それと、多分この放送で聞くことじゃないですね。メンバーの人に聞きましょうね」

「ただまぁ、食べ物の恨みはひどいので、皆さんもちゃんと確認して食べましょう」


「げんなりしつつも次の方です。ペンネーム『EDF』さんですね」

「そして、その内容ですが。『相談なんだが、拠点に缶詰がポツンとあって、自分の飯だと思って食べたんだが、他のメンバーのもので、すっごく怒ってる。なんかこう、うまく謝る方法ないもんだろうか、しばらく物資探す任務もないから困ってる』。ほー…あー、なるほどなるほど」

「犯人はてめーですか。とっとと謝りやがれですよ」

「謎は解決しまして次の方ですね。ペンネーム『EVE』さん。単語が続いてますね」

「内容について『愚痴というものを理解する為、それはどういうものかご教授をお願いします』………。」

「あー、そうですねー。ここ教育放送とかじゃないので、身近な方に聞いていただきたいかなーと」

「まぁ、あれですよ。愚痴ってなんだろって思えるぐらい、貴方は幸せな環境にいるんだと思いますよ」

「こっちはスタッフが内容あんま確認しないで、ここに置いてることに殺意が沸いてますけどね」


「はい次ですよ。ペンネーム『灰狼』さん。何かに影響されたんでしょうか?」

「大事な内容ですが、どうでしょうね。『今度ライブしたいから、スタジオ貸してくれっす!』ですか。そうですか」

「……。そうですね。まず突っ込むとしたら、ここ本当に録音するところなんで、お客さんが入れるスペースはないです」

「えー、あとはそうですねー。言いたいことはあるんですが、放送禁止用語でそうなんで次です」

「その次の方は、ペンネーム『侍』さんですか」

「では内容ですが『鬼さん、あんまり詳しくないから教えてほしいんだけど。女の子が欲しがるものって何?』
、ですか。ふむふむ」

「いやぁ、さっきまでの流れがくるんじゃないかと怖がってましたが、悪くはないですかね。愚痴じゃないですけど」

「女の子が欲しがるものですか。今の時世だと、何とも言えないですねえ。ただ、服や花なんかをプレゼントすればいいんじゃないでしょうか」

「リア充爆発しろというところで、次ですね」


「次の方は、ペンネーム『サトリ』さんですね」

「内容は『以前より拝聴させていただいております。実は愚痴と言いますかは、お願いしたいことがございます』。あー、続きを読むのが嫌ですね」

「『ペンネーム侍に関する回答は、一緒に入れればいいと答えてください』…。ほー」

「なんですかね。ほほえましい事ではあるのですけど、やっぱりもう一度いいますよ」

「リア充末永く爆発しろ。次です」

「はい次の方、ペンネーム『サイエンティスト』さんからです」

「内容は『ウチの主任が提案する研究を却下するの。ひどいよね、鬼さんからも何か言ってほしい!』、ですか。はいはいはい」

「これは非常に関わりあいたくない内容ですが、読んじゃったら何か言わなきゃですか」

「やっぱり、なんで却下するのか。その理由がわからないとですよ」

「そういう訳で、私から主任さんに言えることはまだないですかね」


「では次、ペンネーム『エアー』さん」

「内容は『部下が明らかに自分の趣味を押し通そうとして困っている。才はあるのは嬉しい事ではあるが、全体を見る力を身につけて欲しい』ですか」

「こちらはサイエンティストさんとは違う立場でのお悩みですね。ちゃんと見られてる方なのは好感です」

「ただ、才能があるということはそれに過信しがちになりますからね」

「こればかりは長く理解してもらうしかないでしょうね」

「はい次、ペンネーム『ジーニアス』さんからです」

「内容は『俺、頑張ってるのに>>1に存在消されたりしてるんだけど、待遇改善とかねぇのかな』ですか。いやぁ、ここにきてメタいですね」

「その>>1さんから言伝を預かってます。簡単に言うと、無意識で勝手になっていたみたいですね」

「うん、まぁ、その方がよっぽどひどいことだと思いますが」

「がんばれジーニアスさん。負けるなジーニアスさん」


「次の方は、ペンネーム『くるみ』さん」

「内容については『私のリーダーの人が、たまに遊んでます。怒ってください』」

「あー、それはよろしくないですね。上の人はある程度仕事に対する姿勢ってものを見せないきゃいけませんから」

「あまりにもダメそうなら、はっきり言ってしまう方がいいですよ。ダメならケツを蹴り飛ばしてやらせるしかないですね」

「やっぱり、どこでも仕事の上下関係では悩むようですね」

「はいはい、次の方ですよっと。ペンネーム『平賀』さん」

「その内容は『自分の上司に対して、会った当初よりどう表現すればいいかわからないが、強い表現を受けて苦手意識があった』。ほほぉ」

「『しかし最近、あまり見せない笑顔を見たせいか。その上司に対して、何とも言えない感情がある』。ふむふむ」

「まぁ、普段みないギャップを見るとドキッとするのは確かですよ」

「あんまり深く考えなくてもいいかなと。内容からしてインパクトのある人見たいですからね」


「では次、ペンネーム『フェイウィンスドルパレント』さん。ちょっと噛みそうになりました」

「はい、その内容ですねっと。『どうしてみんな、料理する時辛いの入れちゃだめっていうのかな。おいしいのに』。なるほど」

「お話の感じから、料理を任されてるんでしょうけど、自分の好みだとダメな人もいますからね」

「辛いものは好き嫌いあるところですから、程よく抑えたほうがいいですよ」

「で、たまに自分好みで作ればいいのです」

「そろそろ時間も押してきましたね。あと何人できるかな。はい、ペンネーム『ウェスト』さん」

「内容は『最近取材して面白いようなネタがなくて困ってます。鬼さんをぜひ取材したいのですがよろしいですか?』……。」

「や、私も取材したところで面白くないですよ。ただのミュータントですし」

「後は、何を取材されるんですかね。今までの経歴ですか?」

「とりあえず、考えておきますで済ませますね」


「巻きで次です。ペンネーム『笑うセールスマン』さん」

「その内容ですが『お初お目にかかります。鬼さんのラジオ放送について拝聴させていただいております。そこで1つご提案したいことがございます』。なんでしょ」

「『リスナーの方をお招きして対談する、そういったイベントごとも行えば、親しみも湧き口コミによるリスナーも増えるかと思います。今後お会いしたいというものがあれば、お引き受けした方がよろしいかと思います』……。」

「なぜかタイムリーなご助言をいただきましたね」

「うーん…。まぁ、ウェストさんの件、スタッフと詰めてみますね」

「次ですね。ペンネーム『アラクネ』さん」

「内容は『自分の相方と言える仲間がいるのですが、いつも独断専行しています』、あー。これはちょっと困りものですね」

「『しかし、結果としては最善の結果を残しています。ただ、私が心配しているのは、1人で危険を背負おうとしてしまうところです』ほうほう、そういう意図なんですね」

「『今後どうやって止めるべきか、何かいい案はないでしょうか』。うーん、そうですねぇ」

「とりあえず、殴りつけて止めるしかないと思いますよ」


「では本日の最後、トリを飾るのはペンネーム『ワンダラー』さん」

「その内容ですが『自分はあるコミュニティをまとめ役をしている。しかし、善良な仲間ではあるのだが、全体的にメンバーの癖は強いと感じる。仲たがいなどは起きてないのが幸いだが、不安を感じることではある』ですか。

「そうですねー、不和がないのはいいことですよ。ワンダラーさんの手腕がいいんでしょう」

「でもそうですね。その癖が強いメンバーばっかり集まってるところを見ると、ワンダラーさん自身が癖有りな気がしますね」

「状況から考えて、ご自身が加入させているのでしょうから、諦めましょう」

「では本日の放送はここまでです」

「この終末の世でも悩みの種は尽きず、気苦労は多いでしょう」

「でもまぁ、そうやって悩めるだけ華ってもんですよ」

「私もお話聞くだけしかできませんが、よろしければどしどしお送りくださいね」

「それでは、シーユーネクストタイム、ばいばーい」

>>802
いつもよりは休んでる方かな

>>803
まだしてないねー。



さて、なんとか頭をひねり出して作ってみたお盆特別編。正直空回り感はありますが、まぁ許してくださいな。

乙乙!
そうねぇ、あれねぇ。とりあえず、殆ど”拠点でやれ”ww

達筆なんて残った人間の内どれくらいが読めるもんなのやら……
錬浄さんは 世に平穏のあらん事を とでも書いたんかな?w

四百九十三日目

アミューズメント施設周辺の確保は完了した。これで、アミューズメント施設自体のゾンビ数は、何かがない限り増減することはない。言い換えれば、処理すればその分だけ減っていくと言う状況になった。本格的な探索ができる為の準備、が出来たと言うところだな。

しかしまぁ、回収組のリーダーである平山さんが、メンバーの再編を提案してくるとはな。てっきり、最後までアミューズメント施設の探索完了まで付き合うものだと思っていたが。

再編と言っても難しい話ではなく、俺と西切が探索組に戻る形だ。その流れで、小間城も風虎同様俺についてくることになるから、元の鞘に戻ったと言うだけのことだな。

今後の回収組は、アミューズメント施設のゾンビ処理をしつつ、本来の任務である物資回収とバリケード補強、点検を並行する形だ。二人にかかる労働が大きくなってしまうが、当人がやると言っている以上止める方法はない。

意識的に全体での休みの日を検討しなければいけないな。平山さんは無茶をできてしまうタイプだろうから、こちらから休めるタイミングを作らなければ。

まぁ、もっともこれを相棒に話した時、俺も変わりないと言われたが。そうなのだろうか。

一ノ瀬DIARY DEC.28


今日はまたひどい吹雪だったけど、高速道路確保の任務自体は進んだかな。ちょっと寒かったことぐらいしか覚えてない感じ。吹雪を避ける為、結構屋内にこもってたからだけど。

でも、いいお話も聞いちゃった。回収組の任務で重要ことはひと段落ついたから、放浪者さん達戻ってくるみたい。間違いないなら元通りにやれるから、今より安全に探索できるようになるね。

ただ、回収組がいつも通りになるのは、本当に最低限の人数で動くことだからなぁ。放浪者さんも、平山さんが決めたことだからなとしか言ってなかったけど、もうちょっと安全にやれる方法はないかな。

一番なのはやっぱり人数が増えることだけど。警備組も畑とか施設点検とかあるから、喜読さんを今さら外す訳にもいかないだろうし。うーん、これっていいのが浮かばないなぁ。

12/28 担当勝 朝

うわー、今日はひどい雪だなー。

でも、この間お風呂入ったから、ちょうどいいかもしれない。

雪かき面倒だー。


担当三間 昼

本当に雪かき大変だよ。まだちょっと良くなりそうにないし。

僕も林道さんに教えてもらった方がいいかな。雪かき大変だから。


担当フェイ 夜

サンマは鍛えない方がいいよ。そのままの方が可愛いからね(人が腕をクロスしている絵)

でも、蒲谷さんは鍛えたほうがいいかも。大きいもの作ったりするもんね(腕立て伏せする人の絵)

【雪だるま】
「(できたー)」プルプル

「スライム、何してるんだぞ?」

「(雪だるま!)」プルプル

「ちっちゃいのだがたくさんだぞ」

「(これがー、お姉ちゃん。これはー、ほーろーしゃ。それで、これがスラだよ」

「たくさん作ったんだぞ、すごいぞソラ」

「(えへへ)」プルプル

「よし、スラ。雪合戦でもするかぞ?」                                

「(うん、負けないよー!)プルプル

819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/23(火) 07:45:21.96 ID:Txmn/frS0
乙乙!
そうねぇ、あれねぇ。とりあえず、殆ど”拠点でやれ”ww
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/23(火) 22:57:38.53 ID:2S4qDyCV0
達筆なんて残った人間の内どれくらいが読めるもんなのやら……
錬浄さんは 世に平穏のあらん事を とでも書いたんかな?w

>>819
まったくその通りである(ちびまるこナレ風)

>>820
どれぐらいいるんだろう。ほとんどいなそうよね。
錬浄、なんて書くだろうなぁ。まぁ、平穏やら平和やらは間違いなく入ってるだろうけど。



相変わらず、覚えのないままのコメ返前投稿である。

乙!

回収組も新たな再編により、元に戻ったメンバーでの活動を再開していた。危険性は高くなったと言えるが、それでも阿吽の呼吸で行動できるフェイとがいることにも変りもない。元の形になっただけで、いつも通りの行動をすれば問題ないと言えた。

隔離したアミューズメント施設内のゾンビをいくらか処理してから、最近滞っていた物資回収とバリケード補強や敷設に2人はいそしむ。昨日ほどではないが、はらはらと降る雪が体力を奪い、定期的に身体を温める為に建物と外を行ったり来たりを繰り返す。

予定の行程を終え、戻りの準備をしていた時に聞こえたのは雪を踏む音だった。その音自体は、ゾンビいるこの世界で不思議ではないのだが、足取りがしっかりとしているように、平山には聞こえた。

手でのジェスチャーを使ってフェイにそれを知らせ、音を出さないように2人は身を隠す。現在いるのは建物内で、外の音の位置が見れるような窓はない為、その音の主を確認することはできない。もし、可能であれば見つからずに相手を確認したいところ。

しかし、その音の位置からして、いったん外に出なければいけない。そもそも人間かもわからないことを含めると、いったんやり過ごすことが得策だった。だが、そのプランも自分達が今いるフロアにその足音が侵入してきたことで崩れた。

2人がいる場所は、街の小さな診療所のようなところで、その待合室の中だ。処方薬はなくても消毒液といった物資が残っている可能性で探索したのが、恐らく仇になったのだろう。高い確率で生存者と思われるその足音も、それらを求めて入ってきたと考えられるからだ。

井門から預けられたマグナムを、平山はゆっくりを抜き取る。彼女の持つブラストシューターでも、その気になれば生きた人間も殺すことができる。だが、視覚的な抑止力の意味では、今の時代であっても銃を突き付ける方が確実なのと、必要であればそのまま引き金を引くだけでいい。

相手が待合室から事務室に入ったのを確認して、平山だけ出入り口から物陰になる位置から一気に飛び出す。やはり足音の小隊は生存者で、事務室の中に少し入ったところにまだ背を向けて立っていた。動くなという言葉と同時に銃を突き付けながら、視線は相手から逸らさず足で椅子を蹴り飛ばすことで、事務室の出入り口を移動させる。相手が飛びかかって銃を奪われないための考慮だ。

生存者が後ろを向いたままなのを確認して、一瞬だけフェイに目配せする。もし、平山に何かあった時、彼女がバックアップすることになる、気を抜くなという意味を込めてだった。

「ゆっくりこっちを向いてもらおう」

相手はこの状況だと言うのに、わざとらしく大きなため息をついてから、平山の指示通りに振り返ると。

「…佐田さん…!?」

彼女の知り合いがそこに立っていた。

>>827



まぁ、まだ494日目は続くんじゃが、予定外の生存者フラグなんぞ立つもんで、その統合性とか
取ってたらもうこんな時間や。すまぬが続きは明日ですだ。おやすみ。


寝る前に読み直したら、流石にまずすぎる箇所がある>>329の訂正


×やはり足音の小隊は生存者で、事務室の中に少し入ったところにまだ背を向けて立っていた。動くなという言葉と同時に銃を突き付けながら、視線は相手から逸らさず足で椅子を蹴り飛ばすことで、事務室の出入り口を移動させる。

○やはり足音の正体は生存者で、事務室の中に少し入ったところにまだ背を向けて立っていた。動くなという言葉と同時に銃を突き付けながら、視線は相手から逸らさず足で椅子を蹴り飛ばすことで、事務室の出入り口前へ移動させる。

乙!
佐田……さた? 地獄の沙汰も何とやら、とかから?

生存者!しかも知り合いとは貴重なパターンだな!

行動を共にはしなかった顔見知りの生存者なぁ
どう転ぶのか…

出入り口を動かすのは放浪者でもギリギリ難しそうだな。

誰かがきていると言う覚の助言もあり、警備組は普段より警戒を強めていると、見慣れた装甲車が都市側のバリケード向こうからやってきて止まる。当然そこから出てきたのは、社長とその社員の3人組だった。番をしていた三間がそこまで待つよう言ってから浜村を呼ぶ。

農作業をしていた浜村と、その手伝いをしていた喜読が3人と対面する。やり取りはいつも通りの物々交換による取引だ。拠点は貴重品類を集めていない為、自然とこのやり取りとなる。

「どうかされましたかぁ。お客様ぁ?」

そのやり取りをジッと見ていた喜読に対して、社長に笑顔を向ける。彼女も同じように営業用の当たり障りのない笑顔を作って、こう尋ねた。

「1つ、お伺いいたします。今お手元にある商品で、希望する商品がなかった場合、発注することは可能なのでしょうか?」

惨劇後の世界では貨幣は価値を失い、物々交換による取引へと逆行している。社長達はどこで確保しているかはわからないが、様々な物資を持ち合わせているものの、拠点側として重要性が高い物資を持っているかは別だった。

喜読から見て、今回の取引が実入りのあるものには見えなかった。今後、拠点を発展させていくならば、力を持つ取引先と、より有意義な取引方法ができるよう契約を結ぶべきと、彼女は考えたのだ。

その後、交渉を引き継いだ喜読は、社長と発注についてどのような形で契約を結ぶか話し合った結果、希望する商品に対してその価値に当たる物を半分前払いして、持ってきた際に残りを支払うというシンプルな物だ。

前払いによるデメリットはある。社長達が持ち逃げする可能性も当然として、やはり一番大きいのは社長達が行商を続けられないほどのダメージを負う可能性があること。しかし、そうだとしても望む物資が拠点のメンバーの労力を割かずに手に入れられる契約というのは、それに勝るメリットだ。

「私が考えたのは、その程度のことでございます。ふふっ」

契約を持ちかけたことの理由を、聞いてきた浜村に答え、納得した様子を見せる。

発注については今回、状態のいいドラム缶を1つ頼んでいる。ドラム缶を使った炭窯がある程度使うと穴が開いて使いものにならなくなることや、貯水タンクの代用といった、今拠点で重要な施設で利用している物資になるからだ。

「そういや、喜読はあの社長ってやつ。何か知ってたりする?」

「そうでございますね…。人違いでなければ、経済雑誌にあの方のインタビューが載っていたような気がいたします。やり手の営業マンとしてのものでしたね」

その相手に、他よりも高度な契約を結べたことは喜ばしいことではある。あとは発注がうまくいくことだけを、祈るだけだった。

四百九十四日目

今日はいろいろ起きたな。まず、探索組に戻り行った高速道路確保について、進捗を以前のものに戻して制圧を進めている。今のところ大きなトラブルはなく進んでいる。

次に、ほぼ独断で喜読さんが行商の連中と契約を結んだ。とはいえ、その内容は拠点にとって利益があると言えるものだ。現状では特定の物資を回収したいとなった場合、それを探す為だけに探索の時間は割けない事の方が多い。基本的に、メインで行っている探索中のついでに集められればいいと考えている。

確実性の部分などで問題は残るが、それでもそのことでかかる時間が交換できる物資で賄えるのなら、大助かりだ。
(ただ、普段の物々交換よりは割高にはなるだろうな。必要経費と諦めるしかないが)

後は回収組が連れてきた佐田豊吉という生存者だが、どうも平山さん達が以前メンバーとして加入していた勢力の人間らしい。その人物がなぜ、離れたこの拠点まできているのかは、これから平山さんを交えて聞くところだ。

平山さん達から、以前の勢力について簡単に聞いている。略奪をメインとして生き延びてきた集団、平山さんはそれでは生き延び続けられるとは思えず、軟禁されたフェイを連れて抜け出したと聞く。

いい予感はしないが、少なくとも平山さんがここに連れてきて問題ないと判断し、覚が何も言ってこないのであれば、今時点で大きなトラブルはないと、判断は出来るか。

【やっぱり】
「ここんとこ、生存者の姿見えるようになったわね」

「うんうん。良い事だと思わないと。うん」

「でさ、それやっぱり思ったんだけど」

「何かな、浜村君。うん」

「今回、平山が連れてきた訳でしょ」

「うん、そう言うことになるね」

「で、平山達を見つけたのは山中達」

「うん」

「やっぱり放浪者が見つけてくる生存者、特殊すぎない?」

「いやいや、ほら、三間君も見つけたからね。うん」

>>832
あぁ、そうともとれるね。

お名前は「さた とよきち」さんです。

>>833
うん、貴重な流れだね…。

あれ? 前にもあったような

>>834
はてさて、ぶっちゃけダイス様次第なので>>1もわからぬ

>>835
放浪者ならできなくなさそうというところが、もうね。

乙!
今回の事の行商さん視点もちょっと見てみたいかな

すでに応接室には佐田が座っていた。放浪者と平山は隣同士、佐田とは対面する位置で椅子に座る。

放浪者が受ける佐田の印象は、少なくとも温厚そうな印象はない。どこか頑固そうで気難しい様子を受ける、似たようなタイプで思い出せるのは、野木だった。歳の頃合いも彼と同じか、あるいはそれ以上。若い印象はあまり受けない。

「で、お前さんがここのお偉いさんってか?」

つっけんどんな言葉から会話は始まる。放浪者は自分のこと、拠点について簡単に説明する。佐田はそれに相槌をうつ訳でもなく、話を聞いているのかという様子で黙っていた。

一通りの説明が終わって、次に口を開いたのは平山だった。

「師匠、なぜあなたがここにいるのです?」

知り合いということもあるのか、放浪者の時とは違って、佐田の顔も少し柔らかくなる。言いづらいのか、顎を人差し指で軽く掻き、しばらくの無言が続いた後。

「源子、大体はお前さんが言うような状況になった。それだけだ」

平山が言った事、それは略奪だけでは、この先勢力は維持できないということだった。

彼等の勢力も準備をしていなかったわけではない。ただ、略奪だけでは存在しているメンバーの備蓄は間に合わなかった。何より、生存者も彼らの周囲にあまり来なくなってしまったのも、それに拍車をかけた。

佐田も結論としてはその勢力を見限り、再度放浪の旅へ出ることにした。もっとも、そのまま残っていたとしてもその内追い出されるのが目に見えていたからというのもある。

その後は、放浪の旅の中で先に出ていった平山達を見たことはないか。地域にいる生存者に聞きながら移動を続けたのだった。

「お前さんの装備は目立つからな。何人か知ってる奴がいたさ」

もちろん、そのおかげで合流を果たせたのだから、結果として佐田はツイていると言える。今の世の中、探し人が見つかることの方が稀なのだから。

「…大方はわかった。瀬田さん、これからどうするつもりだ?」

放浪者は、過去に略奪を行っていたことをとやかく言うつもりはなかった。今、敵対しておらず、メンバーに加入してからそういった事さえしなければ、問題ないと考えていた。

だからこそ、平山を探しここまで来た佐田が、どうする気なのかの確認の方が先だった。

「さぁ、どうするかね」

深く腰掛けてから、佐田はそのまま窓から見える景色を眺めた。

四百九十五日目

高速道路確保の任務は進んでいる。戻る前の間、ゆっくりとはいえ探索が出来ていることもあり、大体予定の半分は終わったと言えるだろう。今年中の完了は当然無理だが、少なくとも来月中には終わる見込みは立てられる状況だ。

佐田さんの件だが、とりあえずは当面拠点の活動に協力してもらえることにはなった。加入するかは、考えあぐねていると言う様子だったな。平山さん達がいるとはいえ、ここにはいろいろな存在がいるというところを悩んでいるのだろう。

ここまで生きてきた生存者なら、変異体に限らずミュータントの一つや二つは見てきているだろうが、WWPのプロジェクト関連の存在などもいるからな。その部分では流石に拠点は特殊と認めなければいけない。

明日は大晦日になる。探索組については早めに活動を切り上げて拠点に戻り、大掃除をして正月は休みとする予定だ。回収組にも動きを合わせるように言ってあるから、全体できっちり休むことはできるだろう。佐田さんの配置については、その間に考えることにする。

12月30日

新しくやってきた生存者については、いったん拠点に留まると言うところで話が終わっている状態だ。今後、拠点に加入して活動を共にするかは未定と言える。

外へ出る可能性を考慮すると、自分達の情報をどこまで伝えるべきかが悩ましい。少なくともまず覚ちゃんは、拠点にとっての急所、藍ちゃんはWWPに狙われている。この2人については、話は深く付き合い話しても問題ないと判断できるまでは出来ないことだ。

平山さん達でさえ、パラノイアの件で知ることになったほど、伏せている情報。暗黙の了解の様な形で誰も言っていなかったが、回収組の2人は佐田さんに関わりある人間ということもあり、少し強めに公言しないようお願いしている。

後は研究所の存在もあるが、そこまで機密性は高くはない。WWPに所在自体は知られているのと、あまりにも僻地にある。農場も兼用して食料も存在する場所だが、武装も整っているのとADSPによる防衛装置も敷設されている。あまり心配する要素はない。

簡単に挙げるとすればこの程度のものだが、どこまで共有しなければいけないかの線引きは、慎重にしなければいけない。


山中沙奈 記す

12/30 担当喜読 朝

新しい方がどうされるか、やはり気になります。

何らかのスパイといったものも、予想されます。警戒はした方がいいでしょう。


担当蒲谷 昼

その可能性はありそうだね。とりあえずいったんはここにいるみたいだけど。

ただまぁ、放浪者君が大丈夫と判断したなら、大丈夫だと思うよ。


担当平山 夜

師匠については、リアリストと言えるところはあります。

ただ、悪人と言う訳ではありませんからご安心ください。

【形の違う師弟】
「それにしても、ご無事でしたね。師匠」

「運は良い方だ。お前さん達も元気そうだな」

「なんとかやってたス」

「出ていったと聞いた時、お前さんはすぐ死ぬと思ったもんだがな。ま、源子のおかげだな」ユビサシ

「ひどいス。ワタシだってそんな弱くないスよ」

「そうかい。あぁ、それと源子。居なくなった時に持ってた奴にしちゃあいろいろ違うが、カスタマイズしたのか?」

「はい、今はブラストシューターと呼んでます。空気式とガス式のタンクを併用して、ポンプを使い空気をチャージしていて、メインの射出も空気の方になります」

「ほぉ、お前さんにしちゃあ上出来な仕上がりだな」

「えぇ、まぁ」

「最初、ウチの部下として何の技術の覚えもないお前さんが来た時は、どうすればいいか悩んだもんだ。だが、一番物を覚えたのは源子だな」

「ありがとうございます」

「フェイもいろいろ頑張ったんスけど…」

「お前さんの思い出は、辛い料理ぐらいだ」

「ひどいス!」


【同業】
「ふふ~ん♪」

「………」クビカシゲ

「何か楽しそうですかぁ、平君」

「………」コクリ

「放浪者様が治めている、あの拠点に入った新人さんが気になりましてねぇ」

「……何にです?」

「話の持っていき方や、あの間の取り方ぁ。同業でしょうねぇ」

「……今後は?」

「お付き合いは変わりありませんよぉ。そもそもしないなら、発注は受けたりしません」

「…………」ウーン

「僕としては同業がいる方がいいのですよぉ。高度な交渉ができること、それ即ち得られるもの大きくなりますからねぇ」

「…………」コクリ

「単純な取引しかできず、実入りの小さいWINWINよりぃ。高度な取引での実入りの高いWINWINが良い気に決まってますよぉ」

「……できなければ?」

「ふふーん。僕よりもうまい営業力のある人間は、この世界に居ませんよぉ。たとえあの拠点に居る同業の方でも同じ」


「できなければ、利益を取るだけのことですからねぇ」

>>841
そんなわけでブレイクタイムにぶち込んでみました。社長の黒さは書いてて好きです。

現実は一切かかわりたくないけど。

>>843の訂正、基本出来立てのキャラの名前は何かが混ざる>>1である

×「…大方はわかった。瀬田さん、これからどうするつもりだ?」
○「…大方はわかった。佐田さん、これからどうするつもりだ?」

乙!
佐田さんの貢献にもこうご期待!って所ですね。もしかしたらバーに居た方が似合うか?

四百九十六日目

高速道路確保については予定通り早めに切り上げ、拠点に戻り各自の部屋や施設の大掃除を行った。普段気づいた者がしている状況だが、こうやって区切りをつけて掃除を行うのもいいものだな。衛生面の向上もさることながら、時間の経過をきっちり認識することができる。なんであれ、良い新年は迎えられそうだ。
(ゾンビ共が相変わらずいる新年が良いかは、別としてだが)

佐田さんの配置については、まだ現状決まっていない。何せ、ちょうど休みが入ってしまうからな。少し考えたいのが現状だ。平山達の知り合いということもあるから、回収組がその意味ではベストだろうが、あまりにも元他勢力で固めるのも問題だ。

もちろん、平山さんやフェイの活動に疑念を抱いたことはない。しかし、自分達の勢力として馴染んでもらう必要がある。特に、佐田さんは気難しさがあるタイプの人間だ。そうなると余計、自勢力のメンバーが多い組に編成した方が、最終的に全員の為になるだろう。

その結論から行けば、警備組が無難なところか。拠点でもいろいろな施設の設置が動き出しているのと、どうやら機械工作を得意としているようだからな。それに、勝、林道、喜読さんといったゾンビを何度か処理してきた人員も警備組に揃ってきたが、戦い慣れてないメンバーもいることを含めるとまだ少ない。

もちろん、ここに残るかはまだはっきりしていない部分はあることは、気に留めなければいけないが。

レポートNO.128

井門圭司


高速道路の確保は簡単に終わらせて、今日は大掃除ってところだ。まぁ、普段汚してるつもりはねぇけど考えてないところに汚れが溜まってたりしてたな。警部組のメンバーがやってくれてんだろうけど、普段そこまで汚れとか気にしたことなかったからな。

それに、不衛生なのは可能な限り避けるべきだからな。言ってしまえば俺達は汚染区域で活動してる。もちろん見た目でわかるような汚いものは触ったりしないが、目に見えないやつは間違いなく拠点に持ち帰ってる。

戻り次第に清掃はしているが、こんな状況じゃ完全じゃないのは確かだ。そう言う意味では、拠点も常に衛生面で問題にさらされてることになる訳だ。

別にこれはゾンビ化だけに限った話じゃなく、今時期だと風邪インフルエンザとかそういうウィルスの問題も絡んでくるし、身体が弱ってる時に衛生面が悪いとこじゃ当然悪化する。

人も増えてきた訳だから、拠点もそういうとこ、気にしなきゃいけなくなってきた感じはするな。

回収組 進捗報告書 12/31  平山源子


活動範囲:
・商業区西エリアのアミューズメント施設のゾンビ処理


詳細内容:

商業区西エリアのアミューズメント施設のゾンビ処理
・アーケード周辺のゾンビを15体処理


備考
・本日は早期の帰還命令があったため、行えたのはゾンビ処理のみとなる
・アミューズメント施設内はまだ多数のゾンビが残っている
・処理は行っているが、内部に入れるようになるまでには相当の時間を要す状態
・大量の処理となれば、爆発物を使う手段が一般的と思われる
・しかし、物資のことを考えると今の気長な処理が一番と判断する

【それぞれの大晦日】
「うっし、ここの隠れ家。見つからずにすんだか」

「デルフィアのメンテナンスもしないといけねぇからな、よっと」ドスッ

「久しぶりにゆっくり寝れりゃいいがな。うーん」ノビー

「(さて、本当に問題ないかだけチェックはしねぇと)」コツコツ

「(出入り口になるようなとこは、問題なし。隠してた備蓄もOKだな)」ガサゴソッ

「……、あとはこのデジタルタイマーに電池入れてと」カチャッ

「うん? なんだ今日大晦日かよ」

「…、け」

「家族がいなくなって、もう2回目の年越しなんてな」

「………」カチッ、フー

「…、にがしゃしねえ。絶対にぶち殺す」


【それぞれの大晦日2】
「あちらでも大掃除をすると聞いたから、こっちも真似てみたけど。うーん、思ったより重労働だね」

「あ、フレンドさん。広間とかは大方終わりましたよって」

「ありがとう。他も順調かな? スタジオは終わらせたけど」

「ファイブキラーさんが張り切っておりましたからな。大丈夫やと思います」

「そうだね。いろいろあったけど、無事一年乗り切れたわけだ」

「そうですなー。自分もハンターさん見つけてもらってここきてなかったら、どうなってたことやらですわ」

「西村さんは運が良かったよ。本当に」

「そう思いますわ。じゃあ他手伝ってきますよって」

「うん、頼むね」


【それぞれの大晦日3】
「ふぅー。そろそろ資料のある場所には着きそうだね、ロバート」

「そ、そうだね」

「しかし、研究所でも詳しくわかってないみたいだけど。アビスならゾンビ化解決の手掛かりは間違いなくあるんだろうね?」

「ご、ごめん。ででも、確率は高いと思ってるよ」

「期待だけってことね」

「う、うん」

「大型研究施設なのは確かだろうし、各プロジェクトの情報がまとめられたものがあれば、だね」

「そ、そうだね」

「そろそろどっか、入った方が良さそうだね。このラブホでいっか」

「え、えぇ…。もう少し探した方が」

「もう夕暮れだし、早めに寝場所確保が優先よ」

「だ、だって。部屋の雰囲気が落ち着かないし…」

「寝心地はいいだろ?」

「そ、そうじゃなくて」

「ほら、内部の処理もしなきゃいけないんだから、入るよ」コツコツ

「あ、あ、あぁ、待って」タタタッ

>>850
佐田さんはどうなっていくのかねぇ。そしてBAR行くと、愛想がいい保安官と愛想の悪いマスターが待ってるのか・・・・。

佐田さんは平山さん追って合流は果したものの、何じゃココはって感じかねぇ
腕が良いなら研究所手伝いながらそこで畑仕事とかも有りかな?

「…流石に狭いか」

放浪者は、朝早くからメンバー全員を応接室に集合させた。来た当初は全員を一室に集めても、スカスカだったことを思えば、今目の前にいるメンバーは彼と、そして山中が行ってきた結果だった。

「なンかあっタっすか?」

何も聞かされてないメンバーの思っていることを、佐原が代弁する。彼は今日は久しぶりの休日ということもあり、まさか何かトラブルで任務が発生したのかが心配しているところだ。

放浪者が問題はないと告げると、覚以外のメンバーは胸をなで下ろす。基本的に、彼がメンバーを集めて話をすると言う時は、かなり重大な事態が迫っていることが多かった。当然の反応だろう。

「…折角迎えられた新年だ。節目を作るにはいい機会だと思ってな」

命の危機にさらされる日々でありながら、日ごろ行うことは同じメンバーと、似たような任務をして過ごしている。一人で休暇を取ってどこかに出かける、なんていうこともできない閉鎖的な日々を過ごすには、区切りが必要だ。

放浪者は両手を前に出してから、一本締めだと言った。メンバーもそれに倣って両手を出した。

「…皆の協力に感謝する。今年も、よろしく頼む」

その言葉の後の合図で、メンバーは同時に手を叩いた。

付き合わせて悪かった。そういった放浪者に佐田は本当になといいながら顔を横に向けた。節目として行った一本締めの後、メンバーを解散させてから少し彼は元々不機嫌そうな印象が、またやや濃くなっていた。

「私が略奪するような集団にいたことの、当てつけのつもりか。お前さん」

もちろん、放浪者にそんな意図はないが、彼としてはやはり気になるところなのだろう。だからこそ、やや咬みつくかのような嫌味で言ってきているように、放浪者は感じられた。

素直にそういう意図はないと言って、理解してもらえるような柔軟なタイプでもないはず、少し考えてから言葉を紡ぐ。

「…誰とは言わない。ここのメンバーの中に、以前は略奪をして生きてきた勢力の人間だった者もいる」

そう言って、別に珍しい事じゃないと放浪者は付け加えた。それは、自分達が略奪者ではないと言い切れないところがあるのも事実だった。理由はあれど、戦った勢力から回収した物資もある。それを略奪行為と言われてしまえばそれまでだ。

「…この拠点にいる間、そういうことをしなければ何も問題ない。それだけだ」

当然、それは拠点の活動に泥を塗られてしまうということもある。しかし、文明を復活させるという目的がある拠点で、略奪を許すことは当然許せることではなかった。

井門も平山もフェイも抜けたとは言え、元は略奪するグループに属してたな。
正直忘れてた

四百九十七日目

正月を迎えた。今日は拠点自体の活動を休止にしている。いつもなら研究所へ向かうのが、俺のいつもの流れだ。しかし、佐田さんという新たな生存者がいることもあり、今日は行かずにのんびりと拠点を過ごすことにした。

あとは新年を迎えたということもあり、メンバーを集めて一本締めをした。あまり変わり映えのしない日々を送れば、だらけた気持ちが心の中に入ってくる。それは結局油断を生んで、ロクでもないことが起きるのは目に見える。

正月だから多少は仕方ないとはいえ、軽い緊張感は持って行動してもらわないとな。

佐田さんについてだが、いまだに態度の硬い状況だ。もし仮にメンバーとして残った場合に、これが続くとトラブルになりかねない。それに、あまりいい印象を持たれないまま拠点から離れた際も、他の生存者に悪い情報を流布されても困る。

そう言う意味では、まだまだ接し方には注意が必要な状況だな。

一ノ瀬DIARY JAN.1(お正月)

お正月ー。残念なのはお餅とかはまだ作れるようになってないことかな。でも、作れるようになるには稲と水田が必要なんだよね。水ってどう引いてくればいいんだろう。水道は蒲谷さんでも無理だよね。

そう考えるとお米って結構特殊な食べ物なんだなぁ。折角文明を復活させるっていう目的でやってるんだから、そう言うのもどうするかとか、考えないとダメかな。

一応ちゃんと保存さえすれば、井門さんがお米は5年ぐらいは持つって言ってた。缶詰以上の保管できる食べ物だし、今後絶対必要だと思うなぁ。

それにしても、今日はせっかくのお休みなのに、吹雪だったのが残念。明日には止めばいいなぁ。

【拠点拡張計画】
「…ふーむ」

「どうしたんですか放浪者さん」

「…あぁ、相棒。佐田さんが増えたことで完全に空き部屋が無くなったからな。そのことでだ」

「嬉しい事なんですが、次の方が来るまでの空き部屋の確保ですね」

「…そうだな。となると、しばらく探索活動を止めて、全員で拠点に関わる任務をやった方がいいかもしれない」

「賛成です。折角の機会、出来ることはしてしまいましょう」

「…そうだな。後は、それによる警備範囲が広がることだな。いっそ、1つのバリケードは見なくてもいいぐらい高くしてしまうのも手か」

「そこいらはもう少し詰めましょう」

「…あぁ」


【商売】
「…あぁ、喜読。いたか」

「放浪者さん。ふふ、どうかいたしましたか?」

「…今、拠点の拡張を予定していて、1つ考えたんだが」

「なんでしょうか?」

「確か会ってないはずだが、ここと交流がある生存者、名前をハンターという奴がいて、拠点の情報は外部に伝わる状況だ」

「そうなのですね」

「…ここのメンバーになりたくて来た。という奴はいいが、通りがてら寄る奴も出てくるだろう」

「はい、想像できるお話です」

「…まぁ、行商の奴らと同じように交渉するのは良いとして、宿を貸す場所を用意した方がいいと思ったところだ」

「ホテル。というよりはモーテルのようなものをご用意するということですね」

「…それも一種の商売として宿泊料として物資をもらうのもいいかと思ってな。それでいい知恵が欲しい」

「畏まりました。ではもう少し構想をお伺いしてよろしいでしょうか?」

「…あぁ、わかった」

>>856
ミュータントとか変異体見てても、なんじゃここと言わせる。それが拠点

佐田さんは残ったとして、研究所の存在知ったらいきたそうよね。


>>859
井門は逆らえず手を染め、平山は割り切れず逃げ出し、フェイは反対して幽閉。

それぞれの事情はあれど、略奪に手を出していたとはっきりしてるのは井門だけだったり。
平山は、どうだろうね。直接的じゃなくても、間接的に手伝いはした感じかなきっと。

夏は紫の野菜ジュースが美味い。身体が求めてるのか、クセになってるだけなのかは分かってないけど



放浪者がまったり休むとか初めて言った気がする

四百九十八日目

研究所に訪れて、定例会議を行う。研究所から何かの要望があり、別途対応するような任務は今のところない。パラノイアに集中したいこちらとしては、ありがたい事ではあるが。

拠点については引き続き休みを取るよう指示してある。まぁ、まだ正月期間なのとメンバーには連休をやれてなかったこともある。いい機会だろう。俺も一日休めたことだし、今も会議で研究所に来ただけの実質休みのようなものだからな。

ただ、気になることはある。一部の農作物について病気が発生したようだ。ハウスごとの管理だから下手をしなければ拡大することはないだろうが、冬時期ということもあり少々気がかりだな。拠点の畑は補助の意味合いが強いから、まだそれでの自給自足は可能ではない。いざとなったら保安官に同行しての狩猟を検討した方が良さそうだ。

それと、久しぶりにだが覚の勢力にいた文彦に会った。話には聞いていたが、ここの技術者連中にみっちりその技術を叩きこまれているようだ。アラクネやファントム、デルフィア関係にも関わっているらしい。その内、覚達に会いたいという話もあったから、主任に相談しておくとする。

1月2日

引き続き拠点の活動は休止中になる。連休は今までなかったこともあり、メンバーもどうすればいいか少し手持無沙汰の様子が見受けられる。

井門君と佐原君に至っては、退屈しのぎということで薪になる木の伐採に向かった。休みであっても何かしらしようとするのは、恐らく放浪者の影響を受けているような気がしてならない。彼は休めと言っても休むことはない。昨日ゆっくりしていたのが、実のところ奇跡と言えるだろう。

EVEが最近、ロックとサーチを気にしている。恐らく、簡易ではあるが人口知能が搭載されている部分を気にしているのではないかと思われる。EVEはあらゆるプログラムは機械構造からして独立、あるいは数世代は先の技術で作られていると言えることや、学習しそして忘れることができる一種の自我もあると言っていいアンドロイドだ。

それは、言ってしまえばEVEは、機械のミュータントと言える。ただ1人だけの孤独な存在、その意味で近しい存在にはなんであれ興味を持つのは当然と言える。

ただ、そうなると、いずれEVEは感情を学習するのだろうか。ないと言い切れない部分が、EVEの性能の高さの証明ではあるが。


山中沙奈 記す

1/2 担当蒲谷 朝

こうやって皆が一日拠点にいると、こんなにいたんだなってことを実感するね。

井門君と佐原君は薪を取りに出かけたけどね。曇りだけど、多分すぐには悪くならないかな。


担当西切 昼

寒さもまだまだ厳しいですもんねー。

その薪で新しい炭ができるのを楽しみにしておりますよ。

それまでは風虎ちゃんでぬくぬくします。


担当フェイ 夜

風虎ちゃん、フワフワしてるよね。(風虎の絵)

そういえば、この炭入れてるところに。アルミで巻いたイモを入れたら調理できないかな?(イモの絵)

寒空の中、佐田は拠点内の道路に置かれたベンチに腰掛けて、ぼんやりとしていた。その姿をどこからか見たのか、平山が彼に近づいてその横に座った。

会話はない。佐田は気難しく話すのが得意ではないし、平山もどちらかと言えば話は聞き手に回るタイプ。だが、それをしなかったとしても、佐田から出ている雰囲気は知り合いが側にいることでの、安堵のようなものは感じられた。

「規模は小さい。だが、私達がいたところよりは、上等だな」

最低でも1日1回の食事が出され、警備組とADSPにより生み出されたロックとサーチがいることで、安全性が高い。そして探索によって回収した物資も程よくあり、畑や狩猟による自給もされている。何か余程のトラブルがなければこの勢力が無くなることは、佐田も想像できなかった。

その上で、考えているのは残るか否かの部分。ここは略奪といった外道じみた行為はしておらず、メンバーが誠実なのもわかる。加えて、元メンバーであった平山とフェイもいて、出ていく理由はないようにも思える。

しかし、やはりどこか引っかかるのは、今、目の前で警備をしているスライムや、生物兵器と聞かされた風虎と、それ以外の惨劇前では常識外の存在も、当たり前にいられることだ。

それはここのリーダー、放浪者の気質が反映されているとも言える。全てを受け入れられる、言うならば器量と言ったものだろうが、それにしてもやはり異常ささえ感じられる。それが、どうすべきか佐田が考えあぐねているところだった。

「私もそう思います。慣れれば、いいところです」

そうか、と呟くように返す。その言葉は、言うなら平山も同じような違和感が一時はあったのだろうなと、佐田は察することができた。

【与作2】
「ふー、やっぱり雪積もった状態でやんのは大変だな」

「そうっすナー」カン、カン

「ん? これキノコだな。倒木から生えてる」

「なんか、黒くて平べっタいっすね。食えルんすか?」

「悪いが知識はねぇよ。冬にも生えるもんなんだな」

「持って帰っテみるっすか?」

「やめとこうぜ。毒キノコでした、だったら笑えねぇ」

「もったイないっすなー」

「今度から、拠点にある山菜に関する本持ってくるか」

「その方がいいっすナ!」

>>864
そういう時期なのかもねぇ

>>865
放浪者だって正月休みぐらい取りますよ(なお一日だけ)

変異したスライムも佐原も覚もなりたくてなった訳じゃないしなぁ

乙!
EVEのお友達かぁ……高望みすれば森川君2号みたいの作られれば良いんだろうけど……最低でもAIのみの端末とか

ミクさんを本当に電子の妖精としてネットに解き放ったヤツはおらんのかーっ!?

>>872
まぁねぇ。かといって、それがわかってもらえるかはまた別という

>>873
アンドロイドを孤独を覚えるのか? そんな感じだね。

>>874
この世界だとやりそうな奴らが良そうで困るけど、もはやお話し変わっちゃう気がする。

EVEの音声とかってそこらの流用だろうけどね。



さて、ぶっちゃけまだ続く暑さのせいできっちり寝れてないのか、眠気が強いので今日はコメ返だけです。おやすみ。

放浪者はサポートチームの部屋を訪れていた。いつものエクスと伊吹、そしてビジョンの姿は見えなかった。姿を消しているのかと思ったが、エクスが言うにはレーザー銃の射撃練習に行っているとのことだった。

研究所は都市からも、人里からも離れた位置にある。ゾンビの気配すらなく、生存者の気配もない。いるとすれば野生生物が見られるぐらいだ。超能力を動力をしていることから、使うことに練習は必要だとして、危険とは程遠いここにいるビジョンが、率先して練習しているのに放浪者は違和感を覚えた。

「あー、そうそう。藍の研究してた連中だけどな。あれから情報でねぇんだよな」

めぼしい情報はないと言う様子でエクスはそう話した。幸先の悪い新年の始まりということだが、パラノイアの件を控えている放浪者にとってはある意味都合良い事ではある。

「それってつまり、俺が探し出した情報がビンゴってことだと思ってる訳よ」

いつも通り不敵な笑みを浮かべるエクスが言うには、WWPが待ち伏せしていたことを考えると、そこに藍がたどり着く可能性があるとわかるからこそ仕掛けた。そして、ならば重要な施設自体があの周囲にあると考えるのが自然。何故なら、そういう存在があってこそ、情報というものが生まれる。

「そこにあった死体に関しては、藍を生み出した研究員は居なかった。だけどよ、この都市にすら地下に研究施設があったんだ。ホムンクルスなんて大それたものを生み出すなら、隠ぺいするのに地下の方が間違いないだろ?」

エクスの話は推測の域と言えばそれまでだ。しかし、オンライン上で彼が取得できない情報はそう滅多にない。その彼がそれ以上見つからないと言っているなら、その可能性が最も高い。

しかし、だからこその問題もある。WWPは藍を狙っている、それはほぼ間違いない。待ち伏せが失敗したからといって、もうそうしていないとは考えづらい。この荒廃した世界で闇雲に探すより、可能性がある場所で構えていたほうがいいだろう。少なくとも力のあるWWPがそれができない理由はない。

「まー、藍に話すかは任せるけどな」

その言葉で、エクスはこの話を締めた。

その後、サポートチームでの情報確認のやり取りを終えた足で、放浪者はアリスの研究室へ訪れた。いつもなら、よくわからないテンションでいるアリスが、少し眠たそうにしているのが印象的だった。

「ん~。放浪者きたネ。はい、新しいファントムシリーズだヨー…」

いつもなら、ハイテンションで開発するものを説明するはずの彼女が、気の抜けた感じで手渡してきたのは、文字通り槍だった。神経接続装置と連動する部分がある以外は本当にシンプルな物だ。

この武器の目的は、フロートボード系列に乗っている際の使用を前提としている。ウェーブソード・デュエルも比較的長い剣ではあるが、フロートボードの加速を乗せた突きを行うなら槍が適しているのは間違いない。

シンプルにスピアと名付けられた武器の唯一の特徴は、山中のアラクネシリーズと同じ原理で、伸縮することができる。射出にて攻撃し、使用しない際は格納できるよう配慮したものだ。

「ううん。まだなにかあるかナ…。ふあ~」

どうやら寝不足でテンションが低いように放浪者は見えた。何らかの不和などで気分が悪い訳でないなら、気にする必要はなさそうだと判断する。これ以上は何もないと言うと、彼が受け取りに来るのを待っていたのか、椅子からアリスは立ち上がった。

「眠いー。今度、山中も連れてきてネ。おやすみー」

その意味を聞こうとしたが、本能の方が強すぎるのかそのまま研究室からアリスは出ていく。アリスが山中に用があるとすれば、アラクネシリーズぐらいとは思うが、野木は何も言っていない。そのことは引っかかったが、彼女同様に用が無くなった放浪者も、そのまま研究所を後にした。

四百九十九日目

研究所から拠点へ戻る。大きな実りがあったとは言わないが、それなりのものは得られたな。

藍の件については、まだ話すには早いと判断している。もちろん、パラノイアの件を含めてのことはあるが、このまま向かわせ、WWPの待ち伏せが再度あった場合、恐らく奴らにも手抜かりはないだろう。以前よりもきっちりした対応をしてくるに違いない。

そうなれば、成長したとはいえ藍一人ではどうしようもないだろう。仮に、また西切がついていったとしても同じことだ。それなら、探索組から簡単に人員を割ける状態にした方がいいからな。

後はアリスから貰ったファントムスピアについてだが。まぁ、あまり書きようがないな。用途自体は馬上で用いるような槍と同じで、特徴あるなら神経接続装置を使って伸縮すると言うぐらいか。それが必要ないなら、他の誰かが槍として使っても問題ないな。

問題なのはむしろ、サンダーボルトに乗っている状態でのスピアでの攻撃だ。こればかりは慣れないと下手するとボートから落下する可能性がある。少し使いこなせるよう練習すべきだろうな。

さて、明日から高速道路確保の任務が再開になる。あらためて気合を入れていかなければな。

レポートNO.129

井門圭司


普段はゆっくりしたいなと考えることもあるけど、考えているよりも長い休みってなると、やっぱちょっと手持無沙汰だな。昨日は薪切ったのもあって、今日はほとんど火器室の武器のメンテナンスで時間つぶしたようなもんだ。

ま、明日からまた高速道路の確保を進めるんだから、その内、休みが欲しいなって思うんだろうけどよ。個人的に言うなら、探索に対しての温度感が下がるから、一日休みで俺はいいな。

そういやきた佐田さん。気難しいとは聞いてたけど、ぶっきらぼうすぎて俺にはどうにもな。まぁ、元々のメンバーだからだろうけど、平山さん達とはわりと話はしてるみたいだけどな。

なんていうか、俺が考える頑固おやじ像がそのまま出てきた感じだな。

【実践するには】
「………」フワッ、スー

「………」ビュン、カス

「…駄目だ」シュン、トス

「あれ、放浪者。修行してんのか?」

「…そうだ。勝はどうしたんだ?」

「暇だったからブラブラしてる」

「…そうか。あまり拠点から離れるなよ」

「えー、たまにはいいじゃんかー」

「…お前の実力は認める。だが、1人で何かあったら救えないんだからな」

「うん、そっか。守るよ」

「…それでいい」

前々からうっすらとは感じてたけれど
サバイバル付きのDASH島になりつつあるような…。

あん、農作物の病気には無農薬農薬だね。
(材料が揃う保証はない)

DASH島(ほぼ日本全土)

>>881
まぁ、文明を取り戻す、言うなら復興作業だからね。間違いじゃないかと。

素材あるところに何がいるかわからないからねぇ。

>>882
広すぎる…。


さて、相変わらず酔っぱらったり眠気に勝てなかったりで更新不安定気味で申し訳ない。

ちょいとした詫び程度に、こういうキャラいいよなーと思った幕間でも箸休めにどーぞ。

「貴様らそこまでだ!」

略奪者が生存者を襲う一幕に、水を差すような大声が響く。何事かと略奪者がそちらを向くと、だがそこには誰もいない。

「ふん、どこを見ている!」

上を見る、そこにはどうやってそこに乗ったのか、壊れかけた街灯の上に何かがいた。光沢のある赤いライダースーツに装飾を施したものを着、顔は笑っているような鉄仮面を着用している。緑色の髪のようなものは長く、股下まで伸びている。武器は所持していないようだが、自信をうかがわせるように両手を組んで含み笑いをしている。仮面越しに聞こえる声はややくぐもっており、性別は判断できない。

異常が正常化しているこの世界であっても、まともじゃない人間は珍しくない――そもそもすべて異常かもしれない――が、その人間はその上で異質だった。襲われていた生存者すらも、略奪者と一緒に形容しがたい表情で見ている。

「このような世界でも、弱きをくじくもの、このファイナリティが許さん!」

その人間は素手だった。対峙している略奪者は、刃物などの近接類が目立つものの、拳銃を持った者もいる。虚を突かれたのならともかく、今どきヒーローもどきに酔って正々堂々と向かってくる相手など、ずるがしこくそして姑息な手段で物資を奪ってきた略奪者からすれば、温く感じられただろう。

「我が、正義の鉄槌を食らうが良い!」

言葉と同時に突っ込んでくる相手に、距離的に近い2人の略奪者が殴りかかる。慣れた連携、愚かな相手、その認識だからこそ突ける虚もあったが、そのファイナリティは彼ら以上に場慣れしていた。

ファイナリティはその内の1人に素早く足を払い、地面に体が叩きつけられる前に両足を掴んで振り回し、後方で固まっている連中に投げ飛ばした。それに驚いている残った近くの1人に対して、後ろから腰部分から前に手を前に出して掴んだ後、そのまま同じように反り返って後方に投げ飛ばす。

時間にして10秒も経っているか怪しいところで、仲間が2人やられ、しかもその仲間を投擲されてまともに受けた他のメンバーも負傷した。考えを改め、銃を持つ略奪者がファイナリティにそれを向けようとした時には、飛びかかってきたファイナリティの両足が、彼の両足を挟まれ、次の瞬間に体をひねった勢いで地面に叩きつけられる。

そのほかの略奪者も、ダブルラリアット、パワーボムといったプロレスで多く見られる技を受けていく。リングなどではない、それこそアスファルトの壁面に叩きつけられるダメージは、当然尋常ではなくしばらくして聞こえたのはうめき声だけだった。

「ふん。これに懲りたら改心するのだな!」

満足げに周囲を見渡すと、襲われていた生存者は姿を消していた。かなり残念な気持ちにファイナリティはなったが、自分の目的である、弱き者を助けることを達成したことで、満足することにした。



ゾンビに対してプロレスはマズイですよ!
無双してる様を見て女騎士を思い出したわ

無敵で行くぞっ!

女騎士なら捕まったらくっ殺展開だな
尚、ゾンビ相手じゃマジで殺される模様

五百日目

高速道路確保の任務を再開している。予定通り進んでいるが、休みの間で降った雪が少し積もっているな。地震の影響、惨劇時の騒動などの損傷、長期期間の放置状態と、今年の冬が比較的積雪が多いからか。雪の重さに耐えられず倒壊したらしい建物がある。

やはり、自然の驚異はどうしようもないな。防ぎようもないし、過ぎ去ってもらうのを待つしかない。だが、倒壊の問題は正直大きいな。何らかの物資の回収が出来なくなってしまう可能性が高い。瓦礫という名の物資は拾えるだろうがな。

しかし、今時期こうやって寒かったり雪が降るとなると、もしかすると今年の夏ぐらいからは雨や台風に悩まされる可能性は高い。雪は何とかなるが、土砂崩れや冠水なんかが起きたら対応しようがない。

幸い川辺からは遠く、土砂崩れが起きそうなところの周囲に建物はないが、探索時がまた問題だ。それに巻き込まれないなんて言う保証はないからな。出来れば、そのままゾンビそのものを綺麗さっぱり流れ落としてほしいものだが。

前の時代であっても、俺達は予測してその被害を軽減するぐらいしかできてなかった。原始時代に戻された俺達は、予測できないまま自然災害と向き合わなければいけない訳か。

一ノ瀬DIARY JAN.4

お休みも終わって、高速道路の確保は再開したよ。大変なことは起きなかったから、幸先がいいスタート。もしかしたら、変異体とかもまだ正月休みだったりして。

放浪者さんが雪が積もって倒れたであろう建物を見つけてた。人の活動がないから、仕方ないの事だけど私達が探索してる時に、中とか側にいた時に危険だから、放っては置けない問題になっちゃう。

でも、全部の建物の雪下ろしなんてしてたら、途方に暮れちゃうよね。だから、探索するところだけの雪下ろしするとかかな。

雪はそうだけど、すっごく滑る雪みたいな氷もあって、結構危ないんだよね。私一回それでこけちゃった。ゾンビとかもこけてみていで、そのまま立ち上がれなくて氷漬けみたいになってたのもみたし。

やっぱりゾンビにとっても辛い季節なんだなぁ。

1/4 担当三間 朝

なんでここにジャガイモの袋置いてあるんだろう

後で警備組のメンバーに聞くことにしよう。


担当喜読 昼

少なくとも昨日までの時点では存在していませんでした。

ただ、袋の中にアルミホイルもありますので、フェイさんにお訪ねするとしましょう。


担当平山 夜

フェイが勝手なことをして申し訳ない。

きつく言っておきましたので、今回は多めに見ていただきたい。

「さぁーて第三回目のミネルバトークを始めるよー☆」

「ナビゲーターはあたし、ミーナが。パーソナリティーはミーシャで、ヴァルキリー・ミラージュが務めるぜ」

「新年迎えちゃいましたねー☆」

「そうだな。あんまり変わり映えしねぇかな」

「代わり映えするよー☆ お雑煮食べられないもん☆」

「雑煮の餅どうすんだよ」

「どこぞの切り餅はもうだめだよねー☆」

「たぶんいい感じにカビだらけだろうよ」

「カビなかったら食べれるのかな☆」

「さぁな。それ以前に腐ってるだろうしな」

「お汁粉は作ろうと思えば作れるんだけどね☆」

「それで我慢してくれよ…」

「じゃあ、早速ミーナ隊員にはあずきの缶詰の探索を命じます☆」

「自分で作って食うけどいいか?」

「それ、ダメ、絶対!」

「薬物か何かか汁粉は」

「違うよ、私のものだよ☆」

「へー」

「怒っちゃダメだよ☆」

「怒ってない。呆れてるだけだ」

「むー、じゃあ半分こしよ。ね☆」

「まぁ、まず見つかってからの話だ。さて、区切りのCMだ。相変わらずテキトーに曲流すだけな」

「CM後までアデューだよ!」

「あぁ、言ってたなそういや」

【バターとか塩辛とかマヨネーズとか】
「まったく、食料問題はデリケートな問題なんだ。やりたいだけでやるんじゃない」

「食べたかったス…」

「はぁ…、山中殿が多めに見てくれたから良かったとはいえ。少し考えて行動してくれ」

「うー…。ごめんス」

「まったく。そもそも、お前は炊事係も担っているだろう。その時に提案すればいいだけだ」

「あぁ、そうだったスね」

「反省はしろ。次はかばいだてはしない」

「えー、そんなスー」

「……、そういえば、お前どうやって食べるつもりだったんだ?」

「どういうことスか?」

「アルミで焼いたジャガイモは、何かしらつけて食べるものだろう?」

「出来ればバターで食べたかったス」

「そのまま食べる気だったのか?」

「いや、塩ス」

「そうか。まぁ、それぐらいしかないだろうな」

「平山さんは、前は何で食べたス?」

「塩だ」

「え、まじスか」

「マヨネーズよりはマシだろう」

「え、なんでスか」

「ポテトサラダと変わらんだろ?」

「いやいや、それはそれの良さがあると思うスよ」

>>885
いやぁ、どっかの記者の技もプロレス主体でしたしおすし

その女騎士が合ってるなら、いつ再開できるかねぇ…。

>>886
格ゲーは疎いけど、たぶん、そのキャラっぽく分投げられたのかと

>>887
そりゃあまぁ、ゾンビは手心有りませんし。
強いて言うなら、WWPぐらい? なんか死んだ方がマシそうな改造とかされそうだけど。

こんな世界では、じゃがいもの勝ち組さが際立つな

デンプン取り出せば片栗粉作れるし、芋と合わせて芋餅も作れるな

ジャガイモも優秀だがモヤシも優秀だぞ。すぐ生えて栄養もある。
回収したことはないんだっけ?

五百一日目

高速道路の確保は進んでいる。自分達が戻ったこともあり、進捗も当初の通りに戻しているが、当面の目標は今月中の確保。可能であれば中旬あたりに完了することだな。

もちろん最短目標はあくまで目標だ。目指すのは今月中の高速道路確保。結果を急いでパラノイア対策がおろそかになるのは、何のための任務かわからなくなるからな。

それに、高速道路自体についても意味がない訳ではない。遠征をする際に比較的安全な道路として機能することが期待できる。素早く物流や交通を促すのが高速道路の意義だが、その道路にアクセスする基本的な方法は、料金所を通るということだ。

それ以外でも高速道路に侵入できる方法はあるだろうが、防護柵などを考えるとそこ以外のアクセスは基本難しいだろう。一度侵入したゾンビがそのまま高速道路を通じて、生存者と遭遇せずに流れ着いてくる可能性は高い。

もちろん、その数は多いとは思っていないが、増減に影響する箇所なのは確かだ。そしてすでに書いたが、確保さえしてしまえば、遠征時に安心して使用できる経路にもなり、今後拠点に生存者が訪れやすいルートとして確保できれば文明復活はしやすくなるだろう。

もっとも、確保した高速道路の維持や警備の人員が確保できていない。ここいらは何かいい案がないか考えるとしよう。

教員日誌 一月五日 林道正綴

新年を迎えてから二日目の任務については、特に書くことはない。放浪者さんが言っていた積雪による倒壊も、ここのところは晴れ間が続いていることもあり、今のところは心配はいらないように思える。

ただ、その雪は常に悩まされている。拠点からの移動に時間がかかるエリアへの探索が多く、雪はその障害となっている。私個人の提案としては、除雪車あるいはブルドーザーといった特殊な車両の確保が必要と考えている。

拠点はそれらを整備する施設もなく、人材もいない。積雪の度に除雪作業をして、その音でゾンビが寄ってことは考えられる。しかし、あるかないかで話が変わるのは事実だろう。

その二つともどこにあるかはすぐに見当はつかない。行政は民間に委託していると考えて、建設業の企業が保有しているはず、というところまでだ。企業の探索の際に、回収組の平山さんのリサーチ力ならわかるかとは思われる。

回収組 進捗報告書 1/5  平山源子


活動範囲:
・商業区西エリアのアミューズメント施設のゾンビ処理
・商業区西エリアの物資回収


詳細内容:

商業区西エリアのアミューズメント施設のゾンビ処理
・アーケード周辺のゾンビを11体処理

商業区西エリアの物資回収
・めぼしい物資は回収できず


備考
・アミューズメント内のゾンビ処理は、微量ではあるものの進行している
・回収任務については、アミューズメント施設へたどり着くために確保した部分で行っている
・有意義そうな物資があるとは言い難いが、任務は進める予定
・それが終わり次第、確保したエリアの拡張のための処理とバリケード敷設を予定している

【死の克服】
「……。おはよう、小林」

「……。年が明けた。今のところ、皆さん無事だ」

「……。新しい人も来ている。残るかはわからない」

「……。報告としてそんなものか。正月に顔を出しそこねたのは悪かった」

「……。何かあった訳じゃない。吹雪いたり、拠点の細々したことを手伝ったりだ」

「……。もし――」

「――。やめておこう、お前は苦しみのない死の世界にいるのだよな?」

「それなら、そこでゆっくり休め。先生も、その内向かう」

「……。そろそろ任務だ、ではな。小林」


【餅は餅屋】
「こちらでございましたか、平山さん」

「喜読殿、どうなされた?」

「はい。放浪者さんが計画している拠点拡張に伴う事業について、お知恵を拝借したくお伺いしました」

「なるほど、それでその事業というのは?」

「ここの拠点を訪問された生存者に貸し出す、宿泊施設の提供でございます」

「この場所も大きくなりつつあるための措置、ですか」

「そのように伺っています。メンバー加入としてではなく、拠点をご利用される方のための宿泊施設の、いわば料金プランの設定にご相談いただきたいのです」

「なるほど、そのようなことでいいならお話を伺います」

「ありがとうございます、では早速詰めていきましょう」

>>894
主食だからねぇ。しかも大量生産しやすい方。

>>895
この世界での餅イモはうまかろうて

>>896
大豆だよね。大豆があるのはフレンドの勢力だね。

そんなじゃがいも君も、台風にやられるとポテチの生産が中断されたりするらしい

餅か……トチモチとかはどうなんだろか

五百二日目

高速道路確保の任務は進んでいる。天候についても晴れ間が続いていて、変異体に関わるトラブルなども起きていない。懸念していた積雪に関する建物の倒壊もこの天候が続くのであれば、今時点では心配はないだろう。もっとも、建物にダメージが蓄積されているのは確かだろうな。

人とという血液が循環しないなら、その細胞となる建物は管理という栄養がいきわたらず、死に絶えていく。当然の話だが、都市を確保した後で無事に使える建物がいくら残っているのか。想像もできないな。それに、ゾンビや変異体の戦闘時に何も破壊せず、処理を行えるかは無理な話だ。それこそ、こちらが優位な状況で相手がこちらを全く認識できないまま処理する。なんて望ましい状況が続くなら誰も苦労しない。

拠点エリア内の建物は、定期的なメンテナンスをしているから、仕える状態ではある。あの一帯だけなら、人の受け入れは比較的なはずだ。もっとも、気付かないうちにシロアリなんかの害虫にやられている可能性はあるが。

今日の夕食だが、白菜とジャガイモのトマトスープだった。白菜の栽培がうまくいっているのと、トマトは去年採れたものを加工して瓶詰にしたものらしい。特に味が悪いということもなく、腐敗した様子はなかった。夏物が冬時期でも摂れると言うのはありがたいことだな。昔は考えたこともなかったが。

ただ、欲を言うなら白菜があるなら水炊きあたりしたいものだな。そうなると、大豆や、後はキノコ類の栽培か。大豆はともかくとして、キノコなら栽培は出来そうな気もするな。検討しておこう。

1月6日

高速道路の確保について、問題は発生していない。もう間もなく高速道路については、視認できる程度の位置には近づいているとは思われる。もちろん、見えたとしてそこに行きつくまでの行程はまだまだ先だ。

食料自給については今のところ問題はない。採れた白菜による食事などもあり、今のところ不足が起きると思われる状況はない。しかし、ここのところ少しずつメンバーの加入が増えてきていることを踏まえると、まだまだ打てる手は打たなければいけない状況だろう。

現状、研究所での農場から送られてくる食料に頼っている側面もあり、拠点独自で自給を維持できる模索はし続けなければいけない。それは同時に、研究所で何かあった際その援助が可能になるということだ。

それ以外に、安全面の問題や人員受け入れの為の拡張作業など、拠点ですべきことはまだまだ山積みだ。どれも優先すべきだが、何から手を付けるべきかは、もう一度精査して方が良いだろう。


山中沙奈 記す

1/6 担当佐田 朝

暇だ。

(何かの図面らしきものが書き込まれている)


担当蒲谷 昼

ほうほう。これは、車輪をつけた壁?

研究所側に設置出来たら安全性が良くなりそうだね。


担当平山 夜

確かにこれは良いですな。拠点側は簡単な柵が置いてあるだけですから。

車の出入りもあるので、開閉できるのは望ましい事です。

「ここいらがアビス周辺な訳だ」

道中いろいろあったが、エクスの情報に記されている場所が最寄りに、千護とロバートはたどり着いていた。疲れの色や衣服の汚れが、その過程を簡単ではなかったことを物語っている。

ただ、本当に大変なのはここまでだ。エクスの調査であっても、大まかな位置しかわかっていない。その上、情報そのものが本当にあっているのかという問題さえ残っている。だが、それは言い出せばキリのないことだ。

最近になって都市にまで発展した街は、遠くからでも見える建てられたばかりであろう高層ビルが他の高層ビルにもたれかかっているのが印象的だった。あそこもまた、人々が死に絶えたのは間違いはない。あるのは死臭か、無様に生き延び続けている自分達のような存在がいるだけだろう。

「あ、あそこに。アビスが…」

ロバートは知らぬ間に握りこぶしを作っていた。RP(Restoration Project)がこのゾンビ化の原因と考える彼にとって、贖罪の時が迫っていると感じられたからだろう。

だが、今ひとまず必要なのは、自分達が安全に活動する為の拠点を手に入れること。都市の外れで、安全性の高い建物の確保に2人は向かう。

その姿は、いつぞやの放浪者と山中を思い起こさせるものだが、大きく違うのは彼等は文明復活などではなく、ゾンビ化に立ち向かうということだ。

【割と仲良くしている】
「(もふもふ、もふもふ)」フガフガ

「(コマシロー)」プルプル

「(スライム)」フンッ

「(はい、あげる)」トソッ

「(なんだ、これ)」クンクン

「(お人形だよ。寂しくないよー)」プルプル

「(匂い、しない)」ワフッ

「(だいじにしてね。じゃあね)」プルプル

「(いった)」フンッ

「(………)」カプッ

「(俺の、中、いれる)」トスッ


【仕立て屋三間5】
「ふー、素材の分解も大変大変」

「おや、三間君か。うん、何してるんだい?」

「ちょっとボロボロになった防弾チョッキ、使えるところだけ分解してるんですよ」

「うん、なるほどね。防弾チョッキの素材だから、それで衣服を作る予定かい?」

「一からじゃあないですけどね。例えば放浪者さん着てる皮のジャケットとか、もともと怪我しにくい奴とかに縫い込もうかなって」

「あんまり、銃が撃たれることは想定したくないけど。あった方がいいもんね、うん」

「そうですね」

>>902
新作味がだっけ。まぁ、仕方ないことだからのう

>>903
うん。おいしそう。こういう昔ながらの食べ物、もうちっとリサーチせんとね。


しかし、もう900きりましたか。掲示板に表示されてる容量もなんか見たことない数字なんですけど、
予定した区切りまでまだいかないっていうね…。

乙!
稼働壁、何かのサイトのポップ広告で見たな
これさえあれば、壁圧殺トラップもお手軽!

佐田さんと蒲谷さん意外と中年同士気があうか?
性格は真逆だが

五百三日目

高速道路確保の任務は進んでいる。ここの部分については特に書くことはない。予定通りのエリアの確保やゾンビ等の処理も進んでいる。敵対性のミュータントは稀ということもあるが、ブラインド以降は見ていないのも幸いか。未探索エリアにいる可能性を否定はしないが。

敵対性があるかわからないでいけば、テンタクルもその一種だが、赤川総合病院に訪れる機会もない今は、放置されている状況だからな。人員が増えていけば都市エリア自体も使っていくことになるだろう。その時にどうなるかが問題か。いつになるかはわからないが。

今のところ動物関係のミュータントと言えるのは、ブラインド、小間城、テンタクル(未確定)の3種ぐらいか。フェンリル、キマイラフライ、グリフォンは変異というより、生み出されたものだからな。そう考えると、やはり動物はゾンビ化が起こりにくいとも言えるのかもしれない。

ゾンビ熊の遭遇はあったが、それ以外では話でゾンビ犬を見たと聞いた程度で、自分が記憶する範囲ではない。それがありがたいと言うべきだろうが、野生生物は野生生物で厄介だからな。武器を持っているから戦えるが、武器がなければ戦える相手ではない。それこそ徒手空拳に優れてでもいなければな。

だが、そう言った存在が牙をむく。その可能性は念頭に置いておかなければな。変異体ばかりに気を取られるが、シンプルに動物がゾンビ化し、襲ってこられるのも中々に最悪なのだから。

レポートNO.130

井門圭司


高速道路確保については、まぁ、順調だ。放浪者さん達が戻ってきたおかげで進捗も元通りになった訳だから、不満は特にねぇんだけど。なんだろうな、いまいち気が引き締まってない感じがする。

初めてとも言える連休のせいなんだろうけど、あんまりよくねぇ兆候だよな。こういうところからトラブルってのは起きるんだから。しっかりしねぇとな。

佐田さんは不愛想だけど、警備の仕事を手伝ってるみたいだな。残るかはわかんねぇけど、いる間の手伝いがあるだけマシってもんだ。警備組はそれでなくても畑とか設備保全とか開発とかいろいろあるからな。手が空く暇があるなら、それに越したことはねぇだろうし。

そいや、佐田さんって特異な武器なんなんだろうな。

「久しぶりだね、元気そうでよかったよ」

DJフレンドの下に、ハンターが姿を現していた。とある目的地へ向かう道中で、長旅の疲れを癒す為に来ているとのことだった。

1人放浪するハンターにとって、ゆっくり休めるということ自体が稀だ。例え、ゾンビの侵入はないと考えられる場所であっても、無意識での警戒状態は解けず、自然と身体は休まらない。

その意味では、ある程度信頼に足り、安全な場所と言えるDJフレンドの隠れアジトは、彼にとって本当の意味で休める場所と言える。

「あぁ。そういや、面白いもん見つけてな。お前らにもやるよ」

コートの中から無造作に取り出されたのは、ピックやトーションバーと呼ばれる棒などが一式入ったもの、ロックピックと言われる道具だった。

時代が進み、シンプルな鍵なから電子錠といったものに移行しつつあった前の時代だが、普及が全般的だったとは言えない。今でもこの旧式の鍵開け道具が対応できる鍵はいくらでも残っている。当然使うにはそれなりの慣れは必要だが、安全な開錠というメリットはけして安いものではない。

「いったい、こういうのをどこで見つけてくるんだい?」

苦笑いしながら尋ねた質問に、ハンターは当然、鍵を開ける必要があるところからと答えた。

「うんうん、幸先いいね」

探索しようとしている都市の地図を回収した千護は、意気揚々と情報を確認していた。アビスが存在しえそうな場所と、しばらくの間ここでの活動に備えての食料をメインとして物資確保が検討できるところなどに印をつけていく。

今、千護と、当然いるロバートがいるのは一時の根城としているのは、古びた2階建てアパート。2階部分は階段部分が崩れており、1階部分を探索した時に天井の一部が崩れていた。ロバートがここの2階ならすぐに襲われずにすむのではないかと提案して、その穴から上にいける脚立を見つけ出した。

その後は住居スペースの確保とアパート内のゾンビ処理を終わらせて、安全な場所を確保できたと言う状況だ。

「つ、使えそうなものはまとめておいたよ」

千護が地図を見ている間に、雑務処理を終えたロバートが居間に戻ってくる。とりあえずの防寒対策になるものをメインに集めた。寒さ凌ぎの為、床には回収できた段ボールを敷いて、その上からカーペットを敷いている。熱源になるものがなく、寒い事には変わりないが底冷えしない対策と、人間2人分が放つ熱を最低限は利用しなければいけない。

冬真っ只中で探索を始めなければいけない2人に、出来る対策は今時点でこれが限度だった。

【酒処】
「あぁ、お前さんお前さん」

「…佐田さん。どうした?」

「こんな世の中で、酒が呑める店があると聞いた。どこにあるんだ?」

「…保安官のところか」

「保安官? このご時世にウェスタンかぶれでもいるのか」

「…そうだな。だが、名乗れるぐらいには化け物のように強いぞ」

「へぇ…、そうかい」

「…顔を出す予定だが、ついてくるか?」

「あぁ、頼む」

>>910
なんだかどこぞのトラップゲーを思い出したよ

>>911
どうなんでしょね。個人的にはかみ合いそうだけど。

>>913の訂正。なんでもありなこれ日において、この誤字はまずい


×そいや、佐田さんって特異な武器なんなんだろうな。
○そいや、佐田さんって得意な武器なんなんだろうな。

丸ごとすり潰しトラップ空間なSCP 日々是磨耗

乙  昨日訊き忘れたけど小間城はお人形をどこにしまったの?

佐田さんと保安官がどう絡むのかひっそり期待してる

今日も晴れ間が続いている。積もっていた雪もだんだんと高さを失い、移動に関しては問題は出なくなってきている。もっとも、予測できない路面状況となる冬場に置いて、各個が自転車で移動するのは転倒の可能性もあって徒歩での移動がもっぱらだ。

そんな中、放浪者はフロートボード・サンダーボルトで移動している。偵察活動が主な役割だが、それ以外にも負傷者の緊急搬送や、強力な変異体や敵と対峙した際の対抗手段にもなる。ただ、移動面ではどうしても彼だけが厚遇であるということは否定できない。

もっとも、そのことをメンバーが口を出すことはない。放浪者が今まで拠点における功績の数々を考えれば、それはむしろ当然とも言えた。彼抜きで今の拠点の繁栄があったかと言えば、ほぼ間違いなくあり得ないと答えることになるだろう。

しかし、放浪者自身はそれを良しとはしていない。自分が恵まれ続ければ、いずれ不和を生み出すきっかけになる。そして、何より移動だけでメンバーの体力と時間がとられてしまうことが、今表面上に起きている問題だ。

解消する案についてはいくつか考えてはいたものの、これといった具体的な案は思いつかずに彼はいる。

「(…ダメだな。今は任務への集中だ)」

現在、彼は山中と共に玩具を取り扱うおもちゃ屋に訪れていた。活動に直接かかわる物資がある訳ではないが、拠点や研究所にいる子供達の為の娯楽探しだった。ただ、少々扱いに難儀する年の頃合いである子供達が、何だったら喜ぶかは放浪者には少し難題だった。

列車を連結させて動かすオモチャを手に取ってみたが、勝と文彦はもう遊ぶものではないなと思い、棚に戻す。手前で手が止まった。もう一度、箱の中身とパッケージの裏側を見てから、ある一つの案が思いつく。

「それも持っていくんですか?」

いつの間にか横にいた山中に声をかけられて、放浪者は驚きもせずに、これに乗るだけだと答えた。

五百五日目

高速道路格の任務は進んでいる。今日も大きなトラブルはなく終了した。高速道路も見えるところまで来ているから、予定通り今月中に作業は終えられるだろう。そろそろ、それ以降に何をするか検討しておかなければいけないか。

後は、娯楽探しがてらで普段は処理以外では立ち寄ることはないおもちゃ屋の探索をした。いくつか持っていったが、喜んだのはプラモデルを持っていった蒲谷さんぐらいだったな。チョイスはあまりよろしくはなかったらしい。

後は、今後の移動方法の改善について、列車のおもちゃを見て閃いたのが、サンダーボルトを動力として牽引する荷台を作ることだ。これなら、自転車よりも体力を使う必要はない。その荷台も浮いた状態で開発できれば、いくら雪が積もっても移動に支障が出なくなる。

ただまぁ、それができるかは研究所の開発力や技術力といったところによるだろうからな。車輪付きを引っ張るとのが精々とはなると思うが。

後はどれくらいの期間で開発できるかだな。もう1月になってしまったこともある、出来た頃には春になっていることもあり得るだろう。その意味では本来の活躍はお預けになるかもしれないが、自動車を出すよりはまぁいいはずだろう。

一ノ瀬DIARY JAN.8

高速道路の確保はもうちょっとで終わりそうかな。まだ見えてきただけだけど。そう言えば高速道路の確保って、どこまでするんだろう。とりあえずゾンビが出入りできないように、料金所とかの出入り口を封鎖するのかな。

でも、今後遠くに行く時、高速道路を利用したいみたいだし、結構大幅に確保する予定なのかな。都市中央高速道路エリアの制圧ついでの任務だから、どういう予定かあんまりわかってないからなぁ。

今日、放浪者さん達がおもちゃ屋に行っていろいろ持ってきてた。その中に、名前はわかんないけど、バネみたいな形で段差とかを一個ずつ降りてくヤツがあって、何となく持ってきちゃった。両手に乗せて動かしたけど、何となくこの動き好きだなぁ。

1/8 担当三間 朝

外でコタツっていうのも変だけど、やっぱり暖かいな。

あとはミカンでもあるといいんだけど。


担当平山 昼

ミカンいいわね。といっても、ここらで果樹園なんてあるのかしら。

四国にいけばミカンは採ってこれるだろうけど。


担当フェイ 夜

ミカンー。果物食べてないね(ミカンの絵)

拠点で畑以外に、果物も栽培しなきゃダメだね!(いろいろな果物の絵)

「へぇ、連続で客が来るとは珍しいな」

グラスを磨いていた保安官がそう言って迎えたお客は、昨日放浪者に連れられてきていた佐田という、彼から見ても不愛想な男だった。保安官の言葉を無視するように、ウィスキー、ストレートとだけ注文を佐田はいれる。

それとは対照的に、はいよと馴染みやすい歯を出した笑みを浮かべながら答えた保安官は、慣れた手つきで酒をグラスに注いで佐田の前に出した。

佐田はグラスを手には持つが、すぐに口にはつけず、ゆっくりと中の液体が回るように動かす。視線はそのウィスキーに注がれていて、会話が起きる様子はない。

しばらくしてから、一口分だけ口に入れて、匂いを楽しんでから佐田は飲み込みカウンターの上に置いた。

「なんでお前さんは、拠点に居ないんだ?」

会話の起点としては唐突だったが、拠点が安全な場所と認識している佐田には疑問だった。この周辺も、バリケードが張り巡らされているが、都市内にあることから安全とは言い難いものだ。

「なぁに。1人とか少人数でいた方が気は楽だからな」

今度は豪快に笑いながら、自分の分の酒を入れて保安官も呑み始める。その答えをもらった佐田は、仏頂面を崩さないまま、しばらく置いてからウィスキーもう一口分だけいれた。

「お前さんはどうなんだ? 拠点(あそこ)からは出るのか?」

佐田のウィスキーを口に入れる動作が、その発言で中途半端に止まり、そのままカウンターに戻してから」

「わからん」

シンプルでありながら、かつ、自分の気持ちをストレートに答えた。

【童心】
「うんうん。これは懐かしいね」

「…気に入ったなら何よりだ」

「ははは、昔を思い出すよ。うん」

「…手先が器用なのは、そういうところからか?」

「どうだろう。よくこういう工作するのは好きでやってたにはやってたけどね。うん」

「…勝達には不評だったからな。持っていってくれるなら助かる」

「じゃあ、せっかくだからもらうよ。うん」

「…助かる」

「あれだね。勝君もそうだけど、スライムや藍君も身体を動かす方が好きみたいだから。今度はそういうのがいいと思うよ、うん」

「…そうしよう」

>>919
なんかそういうのとかありそうな世界なのがね

>>920
自分の犬小屋(段ボール)の中やで

>>921
たまたま描く機会に恵まれた結果こんな感じに



というか、今日気づいたけど、酉おかしくなってたね。なんか半角スペース入ってた。

乙!
今大きな動きがありそうなのは、アビス捜索チームかな?

乙 ほなコマシロの宝物のひとつになったんやねぇ よかった

酉が変に……氵でも入ってましたかな?

五百五日目

高速道路確保の任務は進んでいる。今日は生憎の曇り模様だったが、探索について支障はなかった。ただ、もしかしたら明日以降に雪は降る可能性はある。吹雪にならなければいいが。

以前から使用している五右衛門風呂についてだが、新たな試みとしてシャワーが利用できるよう改良することにすると蒲谷さんから報告があった。現在五右衛門風呂を設置している簡易小屋の横に、シャワー用の貯水タンクを設置してそこから水を流すというシンプルな物だ。

ただ、その貯水タンクは高所に設置する必要がある。高いところから下に流れる水の力で水道とするためだ。なので、そのタンクの他に高さを確保するための土台の物資が必要になる。それについては、建設用に使われる足場を利用すると言っていたから、そこまでの手間はないとは思うが。

問題は貯水タンクだな。ドラム缶は残っているが、それは今の炭窯が使えなくなった場合の予備だ。行商の連中にドラム缶の手配を依頼しているとはいえ、いつになるかはわからない。それに、今の大所帯だとドラム缶よりも大容量のものが必要になってくるだろう。

まだ図面を起こしている段階ということだったから、それが固まってから具体的なことを決めればいいだろう

問題はどちらが使う水の量が少ないかという部分もあるが、素早く汚れを落とせるメリットがシャワーに有るからな。どちらも選べる、が一番最善だろう。

獲ったどーの人はビニールにお湯入れてシャワーにしてたな。
清潔なビニールがあるかどうかだが

う~ん、なんだかんだで拠点に居ついちゃっている状態。最近このままでいいのか、少し考えてる。

本当だったらこのゾンビ化の真相を知るために、千護さん達についていくべきだったかなとは思ってる。

でも、拠点で頼りにされてる部分はあって、あたしがいなくなった時の穴を埋められる方法もないんだよね。

皆さんとは仲良くしてて、こんな世界で穏やかに過ごせる場所は、ここ以外にそうはないから。

あえて言うなら、DJフレンドさんのとことか、研究所とかかな?

藍ちゃんがまた研究者を探しに行くことになったら、それにはついていくつもりだけど。

もし、それがかなり時間がかかるようなら、どうするかちょっと考えておかないと。

真相を知ることが、先輩に出来るたった1つの償いだから。

回収組の活動を終えて、2人は帰路についていた。今日も問題はなく、現時点で先の任務に心配事などは想像できない状況だ。

そんな中、フェイには気になることがあった。例のアミューズメント施設にある狸森の警備会社を調べるのが、平山の指針。しかし、大量のゾンビがいまだ存在していて、探索できるような状況ではない。その場合、平山は無理なしないはずなのに、今回についてはそれを継続しようとしている。フェイが考える彼女らしい活動ではなかった。

「どうした?」

その態度が出ていたのか、平山はフェイの様子を伺う様子で聞いてくる。隠し立てすることでもなく、今更だがなぜアミューズメント施設の狸森の警備会社をこだわっているのか尋ねた。

「もし、狸森がWWPに協力しているなら、その情報を確認したいのが第一と、それに、仮にあの規模の大きさなら、また地下に研究施設が存在しているかもしれないと思ってな」

この都市でも地下に研究施設があったが、その1つだけとは限らない。規模から考えても施設は十分作れるうえ、アミューズメント施設の多くは狸森の系列や提携する企業が多く占めている。狸森がWWPに組していたとしたら、管理下に置きやすい状況だったのは間違いない。

危険を冒して調べる価値はある、それが平山の判断だった。

【図面起こし】
「うーん。温水を使えるようにするなら、耐火対策もしないとダメだね」カリカリ

「蒲谷ー、そろそろご飯の準備なんだけど」ガチャ

「あぁ、浜村君。うん、ごめんね。新しい設備の図面、なかなか難航してね」

「どれどれ。これ、シャワー?」

「そうそう、五右衛門風呂よりかは楽かなと思って。うん」

「なるほどね。確かに火の番を考えると面倒なのよね」

「温水を使うとなったらそれ自体は必要になるけど、水でもいい春とか夏ぐらいなら水流すだけでもいいかなと考えるよ。うん」

「水の問題はあるけど、手間はないわね」

「ただ、次の問題は水を入れる方法かな。なんせ、2階部分ぐらいの高さに貯水タンクを設置して、そこから重力で水を流すだけのものだから、うん」

「そ。ま、気分がてら料理手伝ってよ」

「はいはい、時間も時間だからね。そうするよ、うん」

>>929
ある種の核心に迫ってるとはいえるのう。

>>930
小間城グッズ、いろいろありそうね。小屋

>>931
うん、スペースはいっとったよ

>>933
ビニールシャワー。ωに防虫スプレーかけた人が、携帯タイプのそんな感じのシャワーで浴びてるとこはみたことあるな。

乙!
シャワーは毎日使ってるから、無くなると考えるとかなり不便だなぁ

シャワー付きキャンピングカーを入手出来れば完璧だな

五百六日目

高速道路の確保について、今日は吹雪だったものの好調に進めることができたな。普通なら、吹雪によって予定通り進まないものだろうがな。恐らくは、吹雪での視界不良のおかげで、ゾンビを処理出来たというところだろうが。

シャワーの敷設について本格的に動いているようだ。蒲谷さんだけではなく、佐田さんもその協力をしている。今まで蒲谷さんの手先の器用さに任せていたが、これからよりよい施設を作っていくとなれば、1人では限界があるからな。良い組み合わせになってくれればいいが。

それに平山さんの話だと、佐田さんは機械工学類が得意だと言っていた。彼女が持っていたロックウォーも、彼から教えてもらった技術をもとに作っていることを考えると、良い配置だと言えるのではないだろうか。

問題は、そういう職人の人間だったからか、生来かはわからないが、あの堅物な性格だな。そういう性格自体は嫌いではないが、周囲に溶け込みづらいことは考えられる。現に井門は苦手そうにしているしな。

まぁ、ここまで人数が集まればそういう多様性が出てくるのは仕方ないことだ。下手な不和だけ起きないよう、気は配っておかなければならないか。

「ふん。これはなかなか難儀しそうだな」

蒲谷が作製した図面と、その現場を見ながら佐田はボヤいていた。拠点と庭の間に建てられた、壁と屋根はどこで手に入れたのかトタン板で、柱は素人ながらに加工した木材。ある程度簡単な勉強はしてあるだろう作りにはなっている。

少なくとも、建設をしたことがない人間が作れるようなものではない。蒲谷のセンスは光る。が、外観上は使っている素材のせいか少々ボロボロな小屋に映る。

この横に、例のシャワー用の貯水タンクを用意する訳だが、この小屋の上に直接タンクを置いた場合、今の強度で耐えられるかが問題になる。どのみち作る土台の上にタンクを置く案が最初だったが、屋根に置く案を佐田が提案してどう改良すべきか検討しているのだ。

「師匠、ここにおられたのですか」

呼びかけられ佐田は振り返る。平山がなぜか心配そうな様子で近づいてきていた。いつも通り、ぶっきらぼうにどうしたと言葉に対して、彼女は放浪者が拠点に残るのかどうか確認したいと言っていたと返ってくる。

「残る気があるから、この作業を手伝っていると言っておけ」

忙しいと言う様子で手で軽く追い払う仕草をしてから、また小屋を見て、中に入っていく。平山は、彼らしいなと思いながら、そのことを報告しに放浪者の下へ戻っていった。

1/8 担当喜読 朝

曇り模様が続いていて、風も出てきた。雪が降る兆候だろうか。

また、一面の銀世界。近づいてきている者がなんであるかは判断はできない。


担当勝 昼

ひどい雪だなー。放浪者達大丈夫かな。

この間みたいに、都市で一日過ごすことになったら、パラノイアきちゃうぞ。


担当平山 夜

無事お戻りになりましたね。勝殿言う通り、今、都市で一夜を過ごすのは危険すぎます。

そういう事態にならないよう、この雪も止むことを祈るのみ。

【いろいろと】
「うん。改めて自分で見直したけど、厳しいかな?」

「今のままならな。まず、柱の本数は増やす」

「この状態で、できるのかな。うん」

「バラして一度からのが手間だろ」

「それもそうだね。うんうん」

「で、問題は屋根だ。トタンしかないから、設置してから時間経てば落下してくるだろ」

「危ないね。でも、それは流石にばらさないとダメじゃないかな。うん」

「するのはそこだけだな。トタンを外して、屋根部分の補強をする」

「ひとまずはそこまでと、後は貯水タンクの管理のために足場づくりかな」

「ふん。そうなるな。ただ、欲を言うならもう1つある」

「うん、なんだろう?」

「地震が来たら破れないようにはしたいもんだ」

「なるほどね。うん」

>>938
シャワー以前に今使える文明的なものは一切ないからねぇ。それこそ、女性陣は濡れタオルで割と誤魔化してるよ。

>>939
盲点だけど、そういうのがつくのって割と高いとかなのかね。調べりゃわかるだろうけど。

拠点に人が集まるとその分一人一人の話が薄くなるジレンマ
風虎とEVAについての話の展開どうなってるのか最近見てないのぅ

シャワー付きキャンピングカーは2~300万くらいで買えるな。寝床だけのより割高ではある
キャンピングカーをトレーラーハウスみたいに使った集落とかありそう

電気使える、電池あるって世界なら簡易的な電動ポンプだな
風呂の残り湯を洗濯機に移すあれでも充分

今日の高速道路の確保についても、昨日の吹雪から勢いはほとんどなくなったとはいえ、雪降る中にしては好調が続いている。放浪者が望んでいた今月の中旬あたりで任務を完了させる、その形に近い形で推移している状況だった。

一通りの確保と制圧作業が終わった探索組は、よりその任務の成果を高めるのと、物資回収の為、確保したエリア内の建物を調べて回っていた。危険性は高いが、人が隠れられるところもわかる範囲で1つ残らず解除する。その時に予想通りゾンビが襲ってきても、例えば一ノ瀬なら焦ることなく盾でそれを防いで、メイスで頭を叩き割る。

もはや、探索組に属しているメンバー全員が、一介の生存者集団ではなくなっている。ここまで危機を誰も欠けずに切り抜け続けてきた練度は、下手な軍隊さえ凌駕しうる基盤を有している。ましてや、ただのゾンビからすれば、認識できなくてもキリングマシーンと変わらない。そう、すでに彼らが処理したゾンビの数はすでに万を超えているのだから。

そんないつも通りが続く探索組で、一番最初に異変に気付いたのは井門だった。何かが旋風する音、それは彼は聞き馴染みのある音だった。急いで近くの窓から双眼鏡を使い上空を見回すと、輸送ヘリが飛んでいるのが見える。

「……、WWPのロゴだな」

忌々しい見覚えのあるロゴは、WWP所属のヘリであることを示していた。ここ最近までWWPがこの周辺をヘリで移動すると言った行動はなかったが、何か新しい事態でも発生しているのか。井門が嫌な覚えを感じている時、何故かヘリは急速に高度を落としていった。

それは着陸するような動きではない。ヘリ自体がゆっくりと回り始め、制御ができていない。もはや、墜落という言葉が正しいまま落下していき、建物によって視界が遮られた後、叩きつけられる音が井門達がいる場所まで響いた。

急いで今回の緊急時にメンバー全員で合流する場所に指定したポイントへ、井門と一ノ瀬が向かうと、すでに何人かのメンバーが集まっていた。放浪者を見つけた井門は、素早く近づいて見たものを報告する。

「…WWP絡みか。関わるか否かだな」

あれだけの轟音が鳴り響いた。確実にゾンビ達はその場所に向かって移動を開始している。あの落下から生き残りがいたとしても、ゾンビ達が始末をつけてくれるだろう。その後に、無事な物資を回収に落下が予測されるポイントに向かってもいい。

「俺はこのままってのは反対ですね。輸送ヘリだし、もしかしたらとんでもないのを運んでてもおかしくない。昨日までじゃないにしても、まだそれなりに雪降ってる中飛ばしてるんです。何かしらありますよ」

静観することに井門は否定する意見を出す。ただの兵士輸送中にトラブルが起き、墜落しただけならいいが、もしその中に、例えば変異体やプロジェクト絡みの化け物を輸送中だった。そうだった場合、探索組ならず拠点にも危険が及ぶ可能性があった。

お、こんな時間に珍しいねぇ。そしてまた新しい事態か……どんな風が吹くのやら

Coは依存キャラが多いイメージ

誤爆スマヌ

放浪者は決断する。まず、彼がサンダーボルトを使い、単独先行にて墜落現場へ向かう。他のメンバーは全員がそろい次第、二手に分かれ音に引きつられて移動するゾンビを処理しながら、現場へ移動するよう指示をした後、放浪者は飛び去っていく。

冬の冷気が全身を襲い、体温を奪っていく。雪のせいで視界が悪いが、たなびくように上へ伸びる黒煙のおかげで、位置はすぐに特定できた。それに合わせてゾンビ達がその場所に向かう為、集まり始めているところのも見える。

サンダーボルトを飛ばし、輸送ヘリの墜落現場に着陸する。ヘリの部品が周囲に転がり、胴体部分が割れた状態になっている。中に入ると、思っていた以上に内部は空いている状態だった。何かを運んでいるような様子もなければ、兵士の姿もない。それどころか、ヘリそのものに墜落の際についたとは思えない、銃痕があった。

さらに奥に入っていき、操縦席に軍服を着ていない人間が頭と、そして胸部から血を流している所だった。急いで近づくが、息は浅く早く、顔色は血の気が引いている。弱弱しく、銃をホルスターから抜こうとするその生存者を制してから。

「…俺は放浪者。お前、WWPの人間か? 違うなら、敵じゃない」

目が明らかに見開いた。それがどちらの意味なのかわからない。静かに生存者の出方を見定める。

「わ、たしは。そいつらじゃない…」

せき込んだと同時に血も噴き出す。覚に視てもらえれば、それが嘘かどうかははっきりするだろう。が、放浪者の見立てでも、この生存者が拠点まで持つ状況には見えない。だが、偽善にまみれてもすべきことはある。

「…ここより、安全なところに連れて行く。持ち上げるぞ」

抱きかかえようとする放浪者に、生存者は力ないまま彼の胸に両手をあてて押し返す。そして、無駄だと言うように首を横に振った。

「W、WPを知ってるな、ら。これ、を栄田さんに…」

胸元から取り出したのは、メモリチップだった。

「…栄田? 栄田円か? お前、レジスタンスの人間だというのか?」

また、わずかにだけ驚愕の顔をする。だが、それすらも弱弱しすぎて、もう間もなく命尽きるのは明白だった。最後の力だろうか、メモリチップを持った手を震わせながら放浪者に手渡す。

「ったしは、オウル。お願、い。それを栄田さ、んに……」

願いを告げて、事切れた。放浪者の手元に残ったのは、血濡れのメモリチップだけだった。

>>945
そうねぇ、いろいろ描きたいんだけど。かなり大所帯だからねぇ。

>>946
ほほぉ、なかなか良い額ね。アメリカで言うトレーラーハウスの集まりみたいなの
確かにできそうね。

>>947
ポンプがあれば快適なシャワーライフですよ。

>>950
こんな感じに相成りました

>>951-952
仕方ないね。



特殊イベント判定がこうなったでござる。507日目の続きは飯食ったり休憩したり遊んだら更新予定なり。あと、昨日は寝落ちた。


>>925の人違い訂正。

×担当平山 昼
○担当浜村 昼

オウルって、アイン・ソフ・オウルの……?

単純にフクロウって意味じゃない?
さて、チップにはなんの情報が入ってるのか?

渡されたメモリチップを手に、放浪者は急いでメンバー全員と合流して近くの安全エリアに戻った。ひとまずの経緯を話し、墜落現場に居続けることの危険性を説く。状況からレジスタンスが存在していたこと、オウルと名乗った生存者がその人間だったほとんど間違いはない。ならば、今彼の手元にあるメモリチップは、拠点に災厄をもたらす可能性の高い代物だった。

仮にそこまででなかったにしても、この状況下でWWPが追っ手を出していないとは考えられない。早ければ、この間にでも到着する可能性が高い。

「まずイっす。拠点とか見られタら、誰かがイるなんてバレバレじゃないっすカ!」

以前WWPがヘリでこのあたりを動き回っていた時期ならまだしも、今の拠点は誰かが活動しているのは誰が見てもわかる状況だ。高速道路エリア自体は、拠点からそれなりに離れているが、ヘリを使った広域な調査をされればすぐに気づくだろう。

それならば、気付かれなくする方法はある。あまり気は進まないが、それでもまだ確実な方法が1つだけ。

「…井門、グレネード弾はいくつ持ってきている?」

それは、追っ手を素早く始末しきるということだった。

輸送ヘリ内は轟音に包まれている。その中で運ばれている兵士達は一切の無言だ、ヘッドセットをつけている隊長と思われる人間さえも、言葉を発する様子はない。全員がヘリの規則的な揺れに身を任せている。

パイロットが目標を発見したのか、ヘリはその場に制止した。左右にある扉が開けられ、雪まじりの寒気が機内に入り込んでくる。兵隊たちはそれを合図するように、扉の前に向かい2人1組で次々とロープを使い降下していく。

最後の兵士2人が見えたのは、残骸になった輸送ヘリと、群がってきているゾンビを仲間達が処理している光景だった。その内の1人はすでに指示を受けていた逃亡者を探す為、ヘリ内部に入っていく。自分が乗ってきたものと同じ構造をしたそこには、物も何も散乱していない空っぽの状況。

死体や血痕は見当たらず、銃声を背後にしながらコックピットへと向かう。そこには、今回の任務で探し出すべき相手が、操縦席で横たわっていた。すでに身体は冷たく、死んでいるのは間違いない。そして、持っているとされる自分達の情報が入ったメモリチップがないか検めるが、銃以外は何も持っていなかった。

そうなると、落下の際にどこかへ落としたか。隠したのかという判断になるが、逃亡者が何かをしまってから飛びたてるような余裕はなかったと聞く。ましてやこの墜落で死んだのなら、その周辺かヘリ内部以外はあり得ない。兵士が調べようとして、何かの音につられてコックピットから外を見る。

それは、さっきまで自分が乗っていた輸送ヘリが、地面にぶつかり砕けるところだった。

あまりのことに、兵士は反応ができないまま次に見えたのは、爆発で吹き飛んだり、次々と飛んでくる矢や瓦礫に襲われたり、彼と同じように状況が理解できずゾンビにも襲われる仲間達の姿。

反射した明かりが目に入り、瞬間そちらに目をやると、今度は空中にサーフボードを乗った人間が後続の輸送ヘリに向かっていき、何かを撃ち込む。装甲を、時にはコックピットの防弾ガラスをあっさり破って内部を傷つける。操縦不可になったのか、パイロットがやられたのか、どちらにしてもここにいるエリアのヘリは、全機墜落という運命を辿った。

兵士は見ている光景を信じることができないでいた。この短時間で壊滅の恐れがあると、誰が考えたのか。相手がレジスタントだとしても、こんな電光石火を可能にするような相手。そもそも、この墜落自体が待ち伏せだったのか、混乱している頭で考えている間にも、目の前では更に灰色の二足歩行の狼が、持っている大きなハンマーで仲間を叩き潰している。子供が変形した腕で仲間の首を貫き、坊主が防弾チョッキごと杖で胸を貫く。

仲間も反応しているが、大きな盾を持つ女に銃弾が防がれ、その後ろから飛び出した触手を持つ犬が足をからめとられ振り回され、そして放り投げられた。その先に今度は羽を持つ犬の様な姿をし、鳥の頭をした動物が右手を振り下ろされる。直撃したもはやそれという状態になった仲間は、火を纏うヘリの残骸にめり込んだ。

兵士は理解できなかった。いや、理解するには全て異常が過ぎた。許されたのは、精神に異常をきたすこと。光景を否定する為に、発狂の声を上げようとして、最期に見たのは自分の胸から飛び出す刃だった。

「…お前でラストだな」

聞き覚えはなかった。視界が暗くなっていき、兵士は思うこともなくなった。

放浪者達はWWPの兵士達を倒した後、この戦闘により迫ってくるゾンビ達を抑えている山中と林道の元へ戻る。メンバーが見たのは、クラーケンを展開して包囲するゾンビを薙ぎ払う山中と、処理が漏れたゾンビを林道が得意の棒を使い処理してカバーするところだった。

「WWPの首尾は大丈夫と言ったところですかね?」

こちらに気づいた林道が、服の首元に指を入れて少しひっぱって、息を軽く整えながら聞いてきた。井門が何人か残党の確認とゾンビ処理してると答えて、迫りくるゾンビ達に備えてメンバーはそれぞれの配置につく。

放浪者もゆっくりと山中の側について、ウェーブソード・デュエルを構える。彼女もそれを横目で見るが、表情は厳しいままだった。更に、彼女より一歩前に放浪者は移動してから。

「…そう怒るな」

今回の作戦に反対していた彼女が、そのことにまだ怒っていることは当然わかっている彼は、そう言うしかなかった。

「これが終わったら、話があります。いいですね」

それは、話なのか一方的な説教なのか。どちらにしても、目の前に迫ってきたゾンビよりもその事の方が放浪者の気は重かった。

五百七日目

今日はいろいろありすぎたな。高速道路の確保自体も昨日と同じく順調だった。だが、そのあと起きたことが大きい事態になった。

どういう経緯かはまだ分からないが、三葉のレジスタンス、それも栄田円の部下と思われる人間が機密情報を奪取して、WWPのヘリで脱出してきた。しかし、そのヘリが銃弾で受けたダメージのせいか、あるいはパイロット自身の負傷のせいかわからないが、俺達が探索している都市に墜落した。
(死んだあと、胸の傷を調べてみると銃弾があった。一ノ瀬がいたにせよ、助けるのは無理だっただろう)

その情報が入ったらしいメモリチップの解析を受け取り、追跡してきたWWPを殲滅。無事だった物資の回収やその戦闘によって集まってきたゾンビの処理も相まって、かなり疲れたな。

俺はサンダーボルトを使って、一部の物資を搬送した後、そのままの足で研究所へ向かいエクスにメモリチップを解析するよう依頼したところだ。結果報告の為、研究所で過ごすこととした。もちろん、その情報が重要というのもあるが、相棒がWWPとの交戦すべきではないというのを、強引に押し通したからな。少し、頭を冷やしてもらう時間は必要だろう。

それに、今回の場合だとメモリチップがこちらにあり、それが見つからないとなれば、WWPは徹底して周辺の調べるはず。そうなれば、拠点は確実に見つかり問答無用で襲撃されただろうし、メモリチップを解析する時間さえなかったはずだ。

最悪なんの情報が入っているかわかるだけでも、対応策はできる。それに、奴らもレジスタンスとは惨劇前からやりあっているようだから、その勢力の人間が行った襲撃、と思ってくれればただの生存者の拠点として見逃してくれる可能性は高くなる。
(そこらの生存者が自分達を倒せるとは思わないだろうからな)

自分達を見逃すのではと言う部分は、はっきり言って希望と言える。とはいえ、少なくともメモリチップを解析する時間をこれで稼げたのは間違いない。

1月11日

今日は高速道路の確保の任務中、WWPのヘリが墜落すると言う事態が起きた。任務自体は順調に進んでいて必要最低限の対応は終わっていたこともあり、放浪者が現場に先行。残ったメンバーは二手に分かれて、墜落によって発生した音で集まったゾンビを処理しつつ、そこへ向かう手筈となった。

しかし、実際には放浪者がそのヘリの中にいたのは、三葉のレジスタンスであり、その人物からメモリチップを渡されたことにより、事態が急転した。WWPが情報を持ち出したレジスタンスを見逃すわけがない、その判断を下した放浪者はその追手から隠れるのではなく、倒すということを選択した。

私個人は拠点の危険性が高まるのと、準備をしていない状態で武装が整った相手と戦うということもあり、反対した。しかし、彼の意見が押し切られる形で話は進んでしまった。

もちろん、彼がそう提案した理由はわからない訳ではない。先発隊が壊滅したことにより、状況からレジスタンスの勢力と戦ったと考える方がWWPにとっては自然な流れだろう。メモリチップ自体の情報もうやむやにできる。その通りに事が進めば、例え拠点が見つかっても見逃される可能性は高まる。

ただ、どちらにせよメモリチップが見つからなければ、簡単に追跡を止めるようには思えない。拠点が見逃されることはそうそうないだろう。

私の予感が外れることを、当然望んでいるが、しばらくの間は新しいヘリや軍用車が走ってこないか。警戒を強めなければいけない。



山中沙奈 記す

「皆慌ただしいス…」

探索組より先に戻っていた回収組だが、状況を聞かされて放浪者が戻るまでは拠点待機というお達しを受け、2人は与えられている私室にいた。

彼女らも彼女らでそれなりに成果を得た日であったが、それもかすむような状況もあって、平山も口に手を添え考え込むような態度をとっている。こういう状況での無言が苦手なフェイは、落ち着かない様子で視線をあちらこちらに移したり、姿勢を何度か変えたりしていた。

「まずは、何にしてもWWPと対峙する可能性がある。動けるように、身体は休めておくぞ」

そう言って、平山はベッドの置かれた布団の上で横になる。警備に来てほしいと声がかかる可能性もある、体力温存が先だと判断したからだ。フェイもそれを見て、倣うようにベッドで横になる。

そのまま眠ろうともしてみたが、この状況でのえも言えぬ興奮が感染したように抜けない。それに、そのこと以外にも気になることの調べがついているのが、それを助長させる。

「(三葉のレジスタンスに関わる情報…、今回の件に絡むだろうか…?)」

平山も又、そのことを考えてしまい、眠れない夜がしばらく続きそうだった。

「はー、ここでもまたゾンビ(あいつ)らいよいよいすぎだっての」

千護達がアビスのある都市を探索を始めて数日経った。この場所も、放浪者達の都市と同じなのか、それともアビス絡みなのか、生存者が探索しようとした形跡は今のところなく、ゾンビもそのまま放置されている状態だ。それは即ち、自分達だけでそれ相応の量のゾンビを処理しなければいけないということでもある。

その分、手つかずの物資は多く見受けられる。貴重な缶詰類の食料や水が見つかるのは、他の生存者の手が入っていないからこそだ。ありがたいのは、彼等にとって貴重な耐寒グッズになる使い捨てカイロなども今のところ手に入っているということだ。

「だ、ダメだよ千護。か、彼等はなりたくて、ななった訳じゃない」

銃器の整備をしながら愚痴る彼女に、ロバートは諭す。軽口や冗談がそうならないタイプのロバートの性格も、千護自身は合わないと感じているところだ。はいはい悪かったよと軽く返して、整備に戻る。

こんなことがなければ、ほぼほぼ会うこともなかったであろう合わない相手。そんな相手ともう長い間一緒に居続けることになっている。もし、ゾンビ化の問題が解消された時、自分はどうするのかとふと千護は思う。

ちらりと覗き見る彼は、一応の安全エリアに関わらず、怯えた様子は隠していない。ずっとは、とりあえずないなと結論付け、細かく頷いてからメンテナンスに戻った。

【修復】
「沙奈様」

「EVE、どうしました?」

「研究所にて製作いただいた盾でございますが、この度の戦闘で損傷いたしました」

「なるほど、どのような状態ですか」

「主に銃弾での損傷が主となります。貫通はありませんが、穴の様なへこみ傷が26ヶ所ほどございます」

「貴方の見立てでは、盾自体はまだ持つとは思いますか」

「はい。しかし、変異体であるマッスルゾンビといった、強力な力を持つ攻撃。あるいはそう言ったものを防ぐというには、保証できません」

「わかりました。とりあえずは、現状維持してください。研究所には伝えたおくので、その内作られるまで待ちましょう」

「ありがとうございます」



【収穫物】
「はー…」

「浜村さん、いかがいたしましたでしょうか」

「あぁ、喜読。折角うまくやってたのに、こんな事態でしょ。ため息もつくわよ」

「なるほど。おっしゃる通りです」

「あんたはどうなのよ。他人事じゃないのはわかるでしょ」

「その通りなのですが、WWPという実態は情報でしか伺っていません。具体的なイメージがない、そういうのが正しいでしょう」

「それいっちゃったら私だってそうよ。前だって、戦闘らしい戦闘は…、まぁ、あるにはあったけどね。放浪してる喜読の方がわかりそうなもんだけど」

「考えることは致します。ただ、それをしすぎて動けなくなることを考えてしまいますので…。もちろん、怖さはありますよ」

「そ、ならいいか…。ただ、問題なのは、割と大収穫だった畑の野菜が、かすんだことよね」

「そうですね。いかがいたしますか?」

「白菜はとりあえず浅漬けにするわ。手伝って」

「畏まりました」

>>956-957
そのまんまフクロウだね。まぁ、コードネームみたいなもんです。

チップの中身は、エクスさん次第でどうなるかだねー。



さてまぁ、特殊イベントなんて来るもんで自由にやったらこんな有様に。スレ末になると大き目なイベントが起きるのは気のせいですか?
個人的には探索組の化け物っぷりを描けたので満足はしてますけどね。ある意味居残りになった山中さんと林道さんはまたの機会にでも。あればね。

あと、次スレですが975か980ぐらい超えたら作る予定です。作ったら告知するんで大丈夫だとは思いますけども。


ではでは、気付ける範囲での訂正だよっと。


>>960の訂正

×仲間も反応しているが、大きな盾を持つ女に銃弾が防がれ、その後ろから飛び出した触手を持つ犬が足をからめとられ振り回され、そして放り投げられた。
○仲間も反応しているが、大きな盾を持つ女に銃弾が防がれ、その後ろから飛び出した触手を持つ犬に足をからめとられ振り回され、そして放り投げられた。


>>966の訂正

×「貴方の見立てでは、盾自体はまだ持つとは思いますか」
○「貴方の見立てでは、盾自体はまだ保つとは思いますか」

やー、探索組の仲間はみんな頼もしいなー(白目)
相手から見ると、奇襲されればほぼ無理ゲーよね
願わくば、WWPが視界共有情報送信機能付きメット……みたいの使ってきてなければ良いんだけど

恐ろしい化け物集団に襲われてて笑った
WWPもかわいそうに

もしwwp来たら葵ちゃんはお留守番やね
見られたらレジスタンス関係なく奪いに来るだろうし

「さてさて、俺様の仕事の発表だぜ」

いつも通りの自信満々な様子で、エクスは会議のメンバーに資料を手渡す。それなりの厚さになっているそれの表題は。

「簡単に言やぁ、HP(ホムンクルス計画)の具体的な情報っつーとこだな」

そこに載っていたのは、今まで話でしか出てこなかったHPについての情報が載っていた。この計画の大元であるホムンクルスは、クローンなどではなく文字通り試験管ベイビーとして生を受け、遺伝子に改造を施される。それは、兵士として活躍を期待できる肉体や反射といった遺伝子に組み替える、いわばカスタマイズだ。

生み出されたホムンクルス達は、自我を持たないように洗脳を施され、最も危険な戦闘区域への補充として投入し、人間達はその後方支援を主とする。そうすることで、自軍の貴重な兵士は失わず制圧することができる。

また、ホムンクルスはすぐに実践投入できるよう、成長を司る遺伝子をカスタマイズすることにより、半年もせずに成体となる。その過程で、学習能力や身体機能に異常が起きることもあり、この計画もその改良が目下の目標だったようだ。

合わせて、急速に成長させることにはもう1つの目的がある。それは、ホムンクルスを老衰させること。洗脳による統率を行うとしても、それが解けた場合に反乱が起きる可能性は十分にある。それだけではなく、戦争が終わった後では使い捨てのホムンクルスが生き続けるのは邪魔でしかない。

概算ではホムンクルスの寿命は3年程度でしかない。短命な生命として創り出されることとなった。

「…ジーザス。これは、人がやることじゃないヨ」

いつの間にか取り出した十字架を胸に当て、アリスが俯きながらつぶやいた。その意見は、この場にいる全員が同意した。ホムンクルス、遺伝子改良を施され、強化された存在。だが、言ってしまえば人間であることは間違いない。

誰が死ぬのがいいということを論議する必要はないが、それでも死んでもいいということで人間を生み出して、戦争の盾にしても構わないと言うのは、道理が通らない。

「で、そのレジスタンスの奴が命がけでこの情報を奪取したってのも、WWPの兵士の構成がホムンクルスで成り立ってるからだな」

そしてその計画は、現在は目的を変え、このゾンビ蔓延る世界での対抗手段として使われている。今まで放浪者達が葬ってきたのは、人間ではなくホムンクルスだということだった。

だが、そうであれば洗脳によるコントロールを行っていると考えられるが、見てきた相手はそんな様子はなかった。人間そのものの様子で振る舞っていたはずと、放浪者は考えていた。

「だけど、多分ホムンクルスだけじゃWWPの力として不足してるんじゃねぇかな。この惨劇は他にあるWWP関連の計画の暴走とか、後は変異体とかミュータントの存在がある。だから」

HPから派生したプロジェクトであろう藍の存在は、ホムンクルスで構成されるWWPにとっては、喉から手が欲しいという結論を出せると、エクスは言い切った。

「前からそうではあったが、藍を奪われてはいけないと言うのは共通認識になったな。だが、更に言えばWWPは戦力を維持し続けることは容易、という証明ということか」

野木は頭を抱えたような様子で、手を額に当ていつも不機嫌そうな表情が苦渋にまみれる。武器類の物資がWWPとはいえ無限にある訳がない。だが、戦うための人員を容易に準備することができるという事実は大きい。

拠点のような散らばった生存者を集め、今の状態までにした勢力では、メンバーの死は即ち勢力そのものが弱まることだ。しかし、WWPは違う。兵士として生まれるホムンクルスをいくら倒したところで意味をなさない。WWPの重要なメンバーやリーダー、あるいはその設備を潰さない限り、WWPを倒すには至らないのだ。

「…ホムンクルスを生み出す施設、あるいは関連施設の情報は?」

放浪者の質問に、何とも言えない顔でエクスは首を振った後、無事なデータをこれでもかってぐらいに調べて、見つからなかったと答える。それに放浪者は落胆する様子はない、ここまでの情報があるならその施設は探せば見つかることになる。調べる手間があるかないかの違い、彼はそう受け取っていた。

「でだ。そのアウルが会おうとしてた栄田だけど、どこにいるかがハッキリはしてねぇ。が、いくつか候補はあるぜ」

その候補として挙げられたのは、三葉の主要とする企業の本社がある各都市と。

「千護だっけか、そいつらが向かってる新興都市がいるっぽいぜ?」

と付け加えた。

放浪者さんが戻ってくるまでの間、探索は一切禁止になった。俺は例の墜落現場が見える位置で、見張りについてる。今んとこ、追加のWWPがきてる様子はねぇ。

12:00 異常なし
13:00 異常なし

このままこなきゃいいんだがな。

14:00 異常なし、雪ちょっと弱くなったか?
15:00 異常なし

定期確認で、建物内にゾンビ紛れてないか確認する。

16:11 遅くなった。異常なし

「あ、井門さン。探しタっす」

いつもの調子で、佐原はヘリの墜落現場を見張る井門の下へ現れた。持っているのはスパイクシールドだけと軽装で、珍しく小さいショルダーバックを肩にかけている。

「おう。どうしたよ?」

佐原を一瞥してから、井門は墜落現場に視線を戻しながらそう言う。なぜか嬉しそうに差し入れだと言いながら、佐原はショルダーバックから水筒と缶詰を、井門が横にあるメモ帳とペンを置いているテーブルに置いた。

「出来るナら、あんパンと牛乳を差シ入れたかったっす。ほら、井門サん。名前圭司っすからね」

意図がわかって井門は佐原の頭をはたいてから、水筒の蓋に中身を注ぐ。出てきたのは暖かいコーヒー、墜落現場が建物内にいるが、冬の寒さの中で過ごす彼にはとてもありがたいものだった。

そのまま、少し早い夕食に彼はありつく。このままWWPが追加をよこさないでくれればと思いつつも、小隊から連絡が来ない状況が続いているなら、捜索用のヘリは送ってくるに違いない。その増援に手を出すつもりはないが、どう動くのかだけを確認したい。そんな理由から井門は山中に偵察を志願している。

「結構退屈っすネ…」

拠点にジッとしてはいられずに来た佐原が、1時間もしないでボヤく。別にお前は帰っていいんだぞとやり取りをする。こんな時間だけならなと、思いをかき消すように遠くから旋風が聞こえてきた。

墜落現場に3台の輸送ヘリが着陸し、1台の戦闘ヘリが周囲を旋回している。明らかに警戒状態なのが見て取れた。間違って手を出せば、自分の死は確実な状況だ。

「佐原、早く拠点に知らせて来い。見つかるなよ」

建物の中ではあるが、あまり外側から見られないよう立ち位置に移動しながら、井門が指示して佐原も部屋を飛び出していく。見つかるな、と言ったはずだが、ちゃんとわかっているか不安になりつつも、兵士達の動向を探る。

戦闘ヘリは部隊のカバーのようで、着陸する様子はない。降りている兵士達も、今のところは墜落現場から離れる様子はない。探しているのは恐らくは倒した兵士の生存確認と、メモリチップ。そのどちらも確認できなければ、兵士達が更なる探索を進めるのかどうか、その見定めが今回の目的になる。

そして、墜落現場から兵士達は離れて都市の中に入り込んでくる。考えていた通りの最悪の展開に、井門は拠点さえ見つからないよう祈るしかなかった。

その侵入を許せるような、器量の持ち主ではない。美しき世界を守る者達が無粋な者達に殺されていくのを感じ、怒りを募らせる。今いる存在は、自分を追いつめた者と同じように憎しみが沸き起こり、激情のままに殲滅を命じる。

力強き英雄(ヒーロー)はその存在を粉砕し、素早き騎士(ナイト)は一瞬にして相手に飛びかかる。どこにでも行ける忍者は虚を突き相手を捕らえ、吠える狂戦士(バーサーカー)は爪にて相手を切り刻む。

全て、とまではいかなかったが、侵入者をあらかた亡き者にして少し落ち着きを取り戻した。素晴らしい世界を守るために、美しくない者があまりにも多すぎる。どうすればこの世界を守り切れるのか。守れなかった時の想像が恐ろしさで震える。

極彩色の世界を守る為。

どんな手段を用いようとも。

排除することに迷いがある訳はない。



そうやって、パラノイアは自分のエリアに来たWWPを追い返した後、また絵画を眺めるようにその場に立ち尽くし続けた。

>>968
まぁ、奇襲されて勝つったらかなりのもんよ相手。

今回はPAAつけたのもいないから大丈夫じゃないかなーと。


>>969
ホントにね。いろいろ悲惨すぎる。今回もだけど。


>>970
まぁ、藍はどう転んでも最高機密だからねぇ。



さて、508日目はまだ続きますが、寝ます。明日(今日)その分書いて、新スレって感じですかの。



そして>>973の訂正。残念ながらまだ認識薄いようです。そんな本編絡みそうにないけどね

×「でだ。そのアウルが会おうとしてた栄田だけど、どこにいるかがハッキリはしてねぇ。が、いくつか候補はあるぜ」
○「でだ。そのオウルが会おうとしてた栄田だけど、どこにいるかがハッキリはしてねぇ。が、いくつか候補はあるぜ」

更に修正じゃい。

>>975
×出てきたのは暖かいコーヒー、墜落現場が建物内にいるが、冬の寒さの中で過ごす彼にはとてもありがたいものだった。
○出てきたのは暖かいコーヒー、墜落現場が見える建物内にいるが、冬の寒さの中で過ごす彼にはとてもありがたいものだった。

乙!
ぐぬぬ。パラノイアにWWP接近と問題が増すばかりだな……潰しあいまくってくれ!

周囲はフェンスで囲まれ、軍用のテントと簡易なヘリポートが設けられた野戦キャンプがある。一つだけ大きなテントがあり、その中央にパソコンが置かれた大きなテーブルと、セットで置かれた椅子に肌の色合いが白く透き通るような肌を持つ者が座っている。

「隊長、捜索隊より死傷者多数との報告がございました」

報告に来た兵士は、その相手を恐れる様子で立っている。隊長と呼ばれ相手は、聞いているのかわからない様子で両目を閉じて、返答をしない。

明らかに居心地が悪い間が続いてから、隊長はその詳細を聞いた。兵士は探索隊に残っている人数や、その場所での状況を説明する。

「ゾンビが意思を持つように集団で襲ってきたか。新兵共には少々きつい相手だな」

以前より報告があったゾンビを操る、ゾンビの亜種だろうと隊長は見当をつける。ただ、それ以外のゾンビの亜種を操るとは聞いたことはなく、更なる進化を遂げていると考えられた。

例の逃亡者を追跡し、壊滅した先発隊を殲滅したのはその亜種の可能性も浮上したが、隊長はその考えをすぐにかき消した。ゾンビの亜種がいくら強力でも、上空にいるヘリを倒す術はほぼない。やはりレジスタンス絡みと考えるのが妥当だった。

それに、逃亡者の手からチップが無くなったのを確認してから、かなりの時間が経過している。全てではないにしても、HP(ホムンクルス計画)の解析はされているはず。手に渡る前に片をつけたかったが、こうなったのであれば流出したと判断するしかない。

そして、それであれば兵士を無駄に消耗するのは愚策と判断した隊長は、捜索隊を引き揚げるよう命じた。

ただ、以前よりあの地域でWWPが活動する際、何者かに襲撃される事件も起きている。レジスタンスが根城にしている可能性は高く、兵士に今後は要注意エリアとして情報を残すようにも指示した。

敵の敵は味方現象でwwp撤退か! これもダイス様の意思か…
でもさりげなくパラノイアの兵士めっちゃ強化されてるんだよなぁ

五百八日目

研究所から急ぎ戻り、解析できたHP(ホムンクルス計画)の大まかな全容について、メンバーに説明する。現実離れした内容を、古参のメンバーは簡単に受け入れたが、新規に加入している喜読さんや佐田さんあたりは懐疑そうにしていた。
(もっとも、藍が身体を変形させるのを見て、頷くしかなさそうにしていたが)

しかし、現状についてWWPと正面から戦うことになった場合、その本体と戦わない限り奴らの力を削ぐことができないということだ。いくら、ホムンクルスを倒したとしても、その代わりが用意されるのでは意味がないことだからな。

一番いいのはその施設を破壊することだ。そうすれば、WWPは確実に力を無くすことになる。次点でいいのは、今回何機か落としたヘリ落としたり、物資を奪うことだな。こればかりは流石のWWPも量産できる訳ではないだろう。何せ、輸出入が止まっている。材料さえも手に入らない状況で、それを失うことはどこであろうと致命傷だ。

もしかすれば、奴らは日本だけではなく世界規模で動いている可能性はあるだろうがな。何にせよ、奴らのことはまだまだ未知だ。

レポートNO.131

井門圭司


何とかで戻ってこれた。運よくWWPの連中は都市中央大型駅エリアに突入して、いくらかやられて撤退していった。きっとパラノイアあたりだろうな。となると、パラノイアは最奥のエリアに陣取ってるのは、間違いねぇだろうな。

だけど、今回はパラノイアには感謝ってところか。奴がいなけりゃいろいろ探索されて、拠点が見つかった可能性がある。厄介なのは、WWPでも奴の指揮下にあるゾンビ共の攻撃は防ぎきれなかったことか。

そうなってくると、俺らでも戦えるのかっていうことになるよな。まぁ、戦えるよう準備してる訳で、どの道このまま放置してれば、拠点を放棄しなきゃいけない可能性もある。奴とぶつかり合うことは、避けられないことだ。

とりあえずのWWPの危機は去ったはいいとしても、またこの地域でWWPとひと悶着したら、奴ら本格的に調査しに来るだろうな。それまでに、対抗できるよう対策は練っておかねぇとな。

1/12 担当三間 朝

井門さん、WWPの動き見に行くって一人で行っちゃったけど大丈夫かな

確保してるエリアからとは言ってたけど、そもそもヤバい連中なのに…。


担当蒲谷 昼

放浪者君がいないし、彼の方が適任だからね。それに目立たないようにしなきゃいけないし。

とりあえず、佐原君に食料を持っていくようお願いしたよ。


担当フェイ 夜

井門さん無事に戻ってきたね。良かった(ニコニコした顔の絵)

WWPも帰ったみたいだから、しばらく安心だね!(手を振っている絵)

でも、ホムンクルスかぁ。話を聞くと怪物みたいだよね。フランケンシュタインみたい(可愛らしいフランケンシュタインの怪物の絵)

【変質】
「…という内容だ。奴らは強さの証明というところだ」

「放浪者さん、よろしいでしょうか?」スッ

「…どうした。喜読さん」

「あまりに現実離れしているものですから、その資料が真実かも、本音を言うと疑っています」

「まったくだ。そんな簡単に人間を量産されるなんて、お前さん、おとぎ話でもあるまいに」

「…だが、事実だ。WWPをただの研究者集団だと侮れる技術を持った連中じゃない」

「そうだぞ。自分を生み出したお父様はすごいから、出来ても不思議じゃないぞ!」グニュグニュ

「……」

「……」

「…二人の気持ちは察する。だが、見ての通り藍は手足を変形できる。そう言う風に連中が生み出したからだ。その上、EVEや山中の義足も関連でいけばWWPのものだ。出来ないと想像する方が難しい」

「ふん…。そうかい」

「…喜読さんは大丈夫か? まぁ、信じろとは無理には言わないつもりだが」

「いえ、お疑いして申し訳ございませんでした」

「…幸い、井門の偵察の結果、来たWWPの連中はこの都市エリアから離れた。もしかしたらその内舞い戻ってくるかもしれないが、今は活動を再開する。全員、ヘリの音が聞こえたらすぐ屋内へ退避するように、以上だ」

>>980
危険なのはいつも通りなんだけどねぇ。

>>982
むしろもっと潰しあってほしかった2勢力だね。

パラノイアさんは強化したと言うより、変異体も操作しただけかな。更に変異続けたらできるかもだけど。



はい、そんな訳で5スレ目も目処をつけて、6スレ目を下記に作成しました。何スレ目で終わるんだこれ。


これから日記を書く 6冊目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473970002/)



>>983の訂正

×次点でいいのは、今回何機か落としたヘリ落としたり、物資を奪うことだな。
○次点でいいのは、今回のようにヘリを落としたり、物資を奪うことだな。


>>972の訂正

×HPから派生したプロジェクトであろう藍の存在は、ホムンクルスで構成されるWWPにとっては、喉から手が欲しいという結論を出せると、エクスは言い切った。
○HPから派生したプロジェクトであろう藍の存在は、ホムンクルスで構成されるWWPにとっては、喉から手が出るほど欲しいという結論を出せると、エクスは言い切った。


>>923の訂正

×五百五日目
○五百四日目


>>942の訂正

×1/8 担当喜読 朝
○1/10 担当喜読 朝

あぁ、いつも通りですが>>1000炒った時の内容は、これ日に反映できるようならします。必ずではないのでその部分はご了承を。

乙!
どちら勢との戦闘を見越した願いをするべきか……

乙乙!


山中さんと放浪者の関係が更に発展・・・しないかなあ(チラッ)

レジスタンスが出てきそうなら>>1の休止してるssのキャラに似た性格のキャラをだそう
メイドさんとかメイドさんとか

手斧で無双する女の子とかか

エグい系の娘は目立つよな~

レジスタンスでも放浪者級の強さの奴はそうそう居ないだろうな

長くなったねぇ。
っと、wikiのスレ関連更新したよ☆

>>989
避けられない戦いはあるからねぇ

>>990


>>991
ダイス様にお聞きなっておくれ

>>992
そっちはいつ再開出来るかな。加筆とかいくらか修正いれることになりそうだけど。

>>993
あのSSことなら、多分元気にやってそうだけども。
斧も確かに出てないのう。

>>994
もうちょっと残虐性の高いキャラも出したいところなんだけど。

>>995
放浪者クラスがそうそういられても。と思ったけど。佐原、藍、錬浄、山中あたりは
能力とか装備とかで近い力は持ってたりするのよね。

>>996
ありがとう。


はてさて、>>1000はどうなるかねぇ。

(ドラムロール)

デン

1000ならお医者さん登場

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