千早「我那覇さん、そのみかんとって」 (276)

響「ん」カシャッ

千早「何で写メを……はっ!」ブフォッ

春香「千早ちゃん大ウケだね」

響「千早いるとスベるの怖がらなくて良いから楽だよね」ハイミカン

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千早「あはははは……はぁ、はぁ……あ、ありがとう我那覇さん」ムイムイ

春香「昔のCMであったよね、そのネタ。あ、響ちゃん、私もみかん頂戴」

響「もうないよ」モグモグ

春香「その手に持ってるみかん頂戴」

響「みかんは剥いた人の物だよ」モグモグ

千早「そうよ春香」モグモグ

春香「えー」ゴロン

響「たしか台所にまだ箱があっただろ」

春香「あー、あったあった」

千早「あの寒ーい台所にあったわね」

響「このこたつを出て、誰かが取りに行かなきゃね」

がなはるちは「「「……」」」

春香「最初はっ」

ひびちは「「グー!」」バッ

春香「パー!」チョキ

春香「しまった間違えた!」

響「策士策に溺れたな」

千早「貴女にはがっかりだわ春香」

春香「待って聞いて。だってチョキって一番出し易くない?」

響「自分はグーだけどなぁ」

千早「私も」

春香「千早ちゃんはパーのイメージだけどなぁ」

響「……あー」

千早「」グイグイ

春香「待って千早ちゃん、コタツ引きずらないで!」

響「さ、寒いぃ! 悪かったよ!」

……

春香「あーあったかい」

響「極楽極楽」

千早「で、春香はみかんとりに行かないの?」

春香「えー……」ダラー

響「春香、みかん食べたい」

千早「私も」

春香「とってくればー」ダラー

ひびちは「「……」」ゲシゲシ

春香「痛い痛い! 足蹴らないでよ!」

響「じゃんけん負けたの春香だろ」

千早「敗者はさっさと責務を果たしなさい」ゲシゲシ

春香「だー! 千早ちゃんいつまで蹴ってるの! こうなったら」ガシッ

千早「っ! 足を取られた!?」

春香「こうだ!」コチョコチョ

千早「や、ちょっと! ひゃははははは!」

春香「ほらほらぁ、早くみかんを取ってくると言うのだー」コチョコチョ

千早「わっ、分かった! 分かったからもうやめへぇ!」


……

千早「し、死ぬかと思ったわ……」ゼェゼェ

春香「さ、千早ちゃんみかん」

千早「ここは間を取って我那覇さんにしない?」

響「とんだとばっちりだぞ……」

春香「ほら、響ちゃん早く」

響「元はと言えば春香が行くべきだろ」

春香「そうやってすぐ人に押しつけて」

千早「そんな子に育てた覚えはないわよ」

響「育てられた覚えもないぞ」

千早「あなた、響が反抗期よ」

春香「母さんに何てこと言うんだ!」

響「何だよこの寸劇」

春香「私響ちゃんみたいな娘が欲しいなー」

千早「解るわ。765プロ娘にしたいランキング2位よね」

響「ちなみに1位は?」

千早「もちろん高槻さんよ」

がなはる「「あー」」

千早「春香を奥さんにして高槻さんが長女、我那覇さんを次女にするのが私の理想的家族計画よ」

響「何で自分が次女なんだよー!」ウガー

春香「そういうとこだよ」

響「でもやよいの妹になれるならやぶさかでないぞ」ケロッ

春香「普段忘れがちだけど響ちゃんもやよいが関わると相当だよね」

千早「ねぇ、みかん」

春香「そして千早ちゃんは自由だね」

響「春香みかん」

春香「春香さんはみかんじゃありません」

千早「春香みかんじゃない……」ショボーン

春香「何でちょっと残念そうなの……」

響「もうこうなったら皆でみかんとりに行こうよ! ついでに何かお腹にたまる物も欲しいし」

春香「よし、行こう!」

千早「せーので行くわよ」

響「よし、せーの!」

がなはるちは「「「……」」」

千早「……なんで誰も出てないのかしら?」

春香「そういう千早ちゃんこそ」

響「あーもう! 今度こそ行くぞ!」

春香「響ちゃんも立たなかったクセに……」

……

春香「寒い寒い寒い」

響「物が少ないから余計寒く感じるな」

千早「ほら、みかんあったわよ」

響「何か食べ物ない?」

千早「はいみかん」スッ

響「みかん以外で」

千早「こないだ我那覇さんが来たとき持ってきてくれたカップ麺がまだあるわよ」

響「よし、それにしよう」

春香「私ちきんらぁめん食べたい」

千早「良いけどカップのはないわよ」

春香「むしろそれが良い!」

千早「玉子は?」

春香「要る!」

響「お湯わいたぞー」

……

春香「ぷはー」

千早「玉子乗せちきんらぁめんって絵の通り綺麗に出来たことないわ」

響「あれは某ハンバーガーショップの写真と同じようなもんだろ」

千早「我那覇さん、何で天ぷら割れてるの?」

響「へへ、半分はもうおそばの中に入ってんだー」

響「そして食べる直前にこのもう半分を入れれば……」

響「先入れふわふわも後乗せサクサクも両方楽しめるっていう完璧な天ぷらそばのできあがりさー!」

春香「私後乗せサクサク派だなぁ。あのぶよぶよになった天ぷらはちょっと……」

千早「私はあんまりこだわらないわね。今度我那覇さんのやり方やってみようかしら」

春香「ところで千早ちゃんの食べてるそれは?」

千早「これ? 雪歩大福」

響「雪見大福じゃなくて?」

千早「萩原さんが作ってくれたの。貧相仲間にだけくれるの」

春香「どうしよう響ちゃん。千早ちゃんの目が売られてく子牛のそれだよ」

響「雪歩って時々妙な黒さ出すよなぁ」

春香「ちょっとおっぱいみたいな形してるね」

千早「美味しい」シクシクモグモグ

響「どうしよう」

春香「大丈夫! 春香さんに任せて!」

千早「美味しい」シクシクモグモグ

春香「千早ちゃん!」

千早「? ……春香、何処行ったの?」

春香「ここだよ!」モゾモゾ

千早「ちょっ、春香!? どこから顔出してるのよ!」

春香「千早ちゃんのお股の間から」

千早「そう言うことを聞いてるんじゃなくて……」

春香「千早ちゃんの身体、とっても綺麗」

千早「は、春香? きゃっ!」

春香「華奢で白くてスベスベしてて……触っただけで壊れちゃいそ」ツツー

千早「んっ、あっ、春香ぁ……」

春香「ン……チュッ ふふ、千早ちゃんのココ、甘ぁい」

千早「は、春香……もっと」

響「はいさい! やめやめ!!」

はるちは「「えー」」

響「そういうことは自分が帰ってからやりなよ。春香は早く自分の席に戻る!」

春香「はぁい」モゾモゾ

響「まったく、変態なんだから……ん?」

春香「ばー」

響「な、何でこっちに来たんだ!?」

春香「だって響ちゃんが『自分の席』に来いって言うから」

響「この場合の自分は違って……ひゃっ! 何処触って」

春香「響ちゃん、とっても柔らかぁい」ウフフ

響「ど、どこ触ってるんだよぉ」

春香「え、聞きたい?」ツツー

響「言わなくて良いから離れろー!」

春香「もう、響ちゃんのいけずー」

千早「お邪魔しまーす」モゾモゾ

響「って何で千早まで!?」

千早「何だか楽しそうだったからつい」

春香「流石に狭いね」

響「三人も集まるとちょっと暑いぞ……」

千早「川の字ね」

春香「川っていうか集まりすぎて最早一文字だけどね」

響「いいから二人とも自分の席に戻れよ……」

春香「え、だからこうやって……」

響「もうそのネタ良いから」

はるちは「「ちぇー」」モゾモゾ

響「お腹ふくれたらなんだか眠くなってきたなぁ」

千早「こたつって何故か眠くなるわよね」

春香「ふぁぁ……」

響「言ってるそばから……あふぅ」

千早「ふふ、あくびがうつったわね」

春香「あれってなんで何だろうね?」

響「部屋の酸素濃度がどうとかって話も聞くけど、実際はどうなんだろうな? うぅ、眠いぞ……」

千早「ちょっと横になったら?」

響「うーん……じゃ、お言葉に甘えて」ゴロン

……

響「スゥスゥ」

千早「ふふふ。我那覇さん、よく眠ってるわね」

春香「……ハッ」

千早「?」

春香「いけない、ムラムラしてた」

千早「うとうとの間違いじゃない?」

春香「寝てる響ちゃんにあんな事やこんな事したいのが?」

千早「ごめんなさい、ムラムラであってたわ」

春香「響ちゃん何か面白い寝言言わないかなー」

千早「そんな都合良く言うわけ……」

響「うーん」ムニャムニャ

春香「言いそうだよ」

千早「何てご都合主義な……」

響「春香ぁ……」

春香「私が何? 愛してるとか?」ワクワク

千早「その自信はどこから来るの? リボンから?」

春香「千早ちゃんは私のリボンを何だと思ってるのかな?」

響「春香が……春香が崖から」

春香「えっ、私今どうなってるの!?」

千早「何となく絶体絶命っぽいわね」

響「……まいっか」

春香「良くなーい! どうなったの私!? どうなってるの私!?」

千早「春香、我那覇さん起きちゃうわよ」

春香「起きたら問い詰めてやんなきゃ」

……

響「zzzzz」スヤスヤ

千早「ホントによく眠ってるわね」

春香「……」ウズウズ

千早「……春香?」

春香「な、何かな千早ちゃん!?」

千早「あなた何をしようとしてるの?」

春香「いや、だって寝てるんだよ! 響ちゃんが、無抵抗で! 目の前で!」

千早「待ちなさい春香。気持ちは解るけれどそれはダメよ」

春香「あ、解るんだ……じゃなくて、ちょっとだけ! ちょっとだけだから!」

千早「ダメよ、せっかくこんなにぐっすり眠っているのに」

春香「先っぽだけ! 先っぽだけだから!」

千早「何を!?」

春香「まぁ見てなさいな!」スススス

千早「ええ」

春香「ちょっとおもむろに携帯取り出すのやめようよ」

千早「どうぞ続けて。アウトだったら通報するから」

春香「私千早ちゃんを信じてるから」

千早「春香の行動次第ね」

春香「こうやって寝ている響ちゃんのお口に剥いたみかんを持って行きます」

千早「ええ」

春香「鼻に近づけます」

千早「鼻がちょっとヒクヒク動いて可愛いわね」

春香「唇に当てます」

響「ん……あぁん」パクリ

千早「あ、食べた」

春香「この時指ごとシュート!!」

カプッ

響「んむんむ……」

春香「うっひょぉ! 見て千早ちゃん! 響ちゃん釣れた!」

千早「落ち着きなさい犯罪者」

春香「そう言いつつみかんを用意する欲望に忠実な千早ちゃんのこと私は好きだよ」

千早「い、一度だけ。一度だけだから」モゾモゾ

千早「ほら、我那覇さん」スッ

響「ん……」スンスン

響「あむっ」パクリ

千早「おうぅふ」

春香「千早ちゃん変な声出たね」

千早「この感触クセになりそうだわ」

千早「……あ~、我那覇さん飼いたい」

春香「やめときなよ。貴音さんに面妖されるよ」

千早「面妖されるのはやばいわね……じゃ、後一回だけ」ススッ

……

響「うぅー……ん?」

春香「zzzzzz」クゥクゥ

千早「……」スゥスゥ

響「……何で二人とも自分の席で寝てんだ?」

響「うー、なんか妙に水っ腹な気がするぞ……」モジモジ

響「トイレ行こっ……ん?」ゴソゴソ

響「……春香と上手い具合に引っかかって抜けない」

響「春香、春香ぁ」ユサユサ

春香「んぅ……どしたの響ちゃん」ムニャムニャ

響「コタツから出られないぞ」

春香「響ちゃん何寝ぼけて……ホントだ、凄い上手い具合に響ちゃんの身体に引っかかって動けない」

響「えー!? 春香も出られないの!?」

春香「どうしよ……みかん食べ過ぎたせいかトイレ行きたい」

響「自分もだぞ……この状況何とかしないと!」

千早「ん……どうしたの二人とも。そんなに大声あげて」ムクリ

がなはる「「あ」」

千早「え?」

響「……ああ」

春香「なるほど、ひっかかるところが無ければスムーズに」

響「春香、それ以上いけない」

千早「え、何? 何なの?」

春香「千早ちゃん……」

千早「ごめんなさい、状況が全然解らないのだけど」

春香「ドンマイ!」ムクリ

千早「え、何で私起き抜けに同情されてるの?」

響「千早は気にしなくて良いんだぞ……あ、春香! 自分もトイレ行きたい!」ダッシュ

千早「……」

千早「……え?」

……

春香「ふぅ」

千早「ねぇ」

響「人心地ついたなぁ」

千早「ねぇ、何で私同情されたの?」

春香「大丈夫、大丈夫だから」ウトウト

千早「え、何が?」

響「まぁあれがあずささんでなくてホントに良かったな」ムニャムニャ

春香「あずささんだったら一生あのままだったろうね」

響「そう考えると千早の72が急に愛おしくなってきたぞ」

春香「私も」

千早「ねえ、無視しないでよ……」

がなはる「「ありがたやありがたやぁ」」フカブカー

千早「え、私何で急に拝まれてるの?」

響「それより二人とももう眠くない?」

春香「まだちょっと眠いなぁ」ゴロン

響「自分も……」アフ

千早「私ももうちょっと寝ようかしら」ゴロ

春香「おやすみー」

響「やーすみー」

千早「お休みなさい」

……

トントントントン

春香「ぅぅう……ん?」

響「お、春香起きたか?」

春香「ぉぁよう響ちゃん」ムニャムニャ

響「ふふ、まだ眠い?」

春香「んーん。何か良い匂いするね」

響「そろそろ夕方だし、ごはん作ってたんだ」

春香「わっほい! 響ちゃんの手料理だー!」

響「もうちょいで出来るから」

春香「あ、手伝う手伝う」

……

千早「zzzzz」

春香「千早ちゃんよく寝てるねー」

響「疲れてんのかなぁ」

春香「まぁ連休なんてなかなかとれないもんね」

響「だなぁ……」

がなはる「「……」」

春香「……何書く?」

響「あ、書くことは決定なんだ」

春香「他に何かあるかなぁ」

響「うーん……でも書いちゃったらこの後外出できないし」

春香「え、どっか行く?」

響「ごはん食べたらちょっと出かけない? 今日一日中千早んちでゴロゴロしてるじゃん」

春香「あー、そだね。流石にちょっとくらい出よっか」

響「そろそろ千早起こそっか。ご飯さめちゃうし」

春香「そだね。おーい千早ちゃーん、ご飯だよー!」ユッサユッサ

響「起きてってばー!」ユッサユッサ

千早「んん……」

春香「うわぁ、こんなに揺らしてるのに微動だにしない」

響「何が?」

春香「やよいですら揺れてたというのに」

響「だから何が?」

千早「んぅ……ふぁぁあ。おはよう、二人とも」

響「おそよう。千早、ご飯にしよ」

春香「響ちゃんの手料理だよ!」

千早「生きてて良かった!」

響「千早はちょいちょい大げさだなぁ」

春香「起き抜けにハイテンションだね千早ちゃん」

千早「これやるとすごいしんどいけどね」

響「何が千早をそんなにたきつけるんだ……」

千早「でも私の家にそんなに材料あったかしら?」

響「ほら、こないだ三人で新年会やったじゃん。あの時の残りをこう、ちょちょいと」

千早「アレでコレが出来るの!?」

春香「出来るんだよ、千早ちゃん」

千早「誰でもできると思わないで欲しいわね!」

春香「何でちょっと自慢げなの」

響「ほら、さめない内に食べちゃおうよ」

千早「そうね」

春香「いっただきまーす!」

……

千早「何これ……私こんなの知らない」モグモグ

響「大げさだなぁ」

千早「一家に一台我那覇さん」モグモグ

響「大げさだなぁ!?」

春香「千早ちゃん料理あんまやらないしねぇ」

千早「昔はしてたのよ……でも何か忙しくてサプリメントに頼ってたらいつの間にか出来なくなってたのよ……」

響「うちの事務所って、料理できるできないが結構ハッキリ分かれるよな」

千早「出来る人と言えば、我那覇さんに春香、高槻さんに……萩原さん?」

春香「伊織のも結構美味しいんだよ。見た目は産廃待ったなしだけど」

千早「逆に出来ない人と言えば、亜美に美希に真かしら」

響「真は意外と料理うまいぞ」

千早「そうなの?」

響「こないだ一緒に遊んだときおべんと食べさせて貰ったんだけど、凄く美味しかったぞ」

春香「そう言えば、貴音さんって料理出来るの?」

響「うーん……出来るには出来るんだけど」

千早「だけど?」

響「現代のシステムキッチンに立たせると、多分10分くらいワタワタした後涙目になる」

春香「あはは、ちょっと想像できちゃうね」

響「何度教えてもティファール使えるようにならないんだよなぁ。こないだも5分くらいティファールとにらめっこしてたし」

千早「ちなみにスイッチは?」

響「もちろん入れてなかった。5分後に指を浸けてしょんぼりしてた」

春香「何それかわいい」

千早「私も機械苦手だけど四条さんには勝つ自信があるわ」

響「まぁ貴音に負けるってそれもう現代社会を生き抜けないレベルだからな」



……

春香「ふぅ、食べた食べた」

千早「ご馳走様。洗い物くらい私がやらせてもらうから、お皿は流しに置いといて頂戴」

響「ありがと。ところでさ、これからちょっと外出しない?」

千早「今から? もう日も沈みかけてるけど……」

春香「まぁ一日中お家でダラダラってのもね」

響「若い女の子三人でやることじゃないぞ!」

千早「良いんだけど、何しに行くの?」

響「映画でも借りにいかない? ついでに何かおやつでも買おうよ!」

春香「良いね! 私久しぶりに眠り姫観たい!」

響「ん~、眠り姫かぁ……」

千早「あら、我那覇さんは反対? わた華麗なる歌姫如月千早さんが主役を務める眠り姫は嫌?」

響「いや、反対って程でもないんだけどね」

春香「じゃあどうしたの?」

響「あれで自分、一人称『私』だったろ? なんかちょっと改めて観ると気恥ずかしくなっちゃって」

春香「えー、でも響ちゃん営業では私って使うじゃん」

響「それを映像で観るとまた複雑な気分なの!」

春香「ん~、じゃあキサラギは?」

千早「それは嫌よ」

響「これも千早主役じゃん」

千早「いや、あれどう考えても主役は亜美と真美でしょ」

響「うーん、じゃあどうしようかなぁ」

千早「まぁ、何を観るかは行ってから考えましょ?」

春香「そうだね。悩むのも楽しいもんね!」


……

春香「うぅぅ、さぶさぶ……」

響「今年あんま雪降らないなぁ」

千早「降らなくて良いじゃないの寒いんだから」

響「いやぁ、やっぱなんだかんだテンションあがんない?」

春香「うーん……あがるような、あがらないような」

千早「雪で喜ばなくなった時が、童心を失った時なんでしょうね」

春香「じゃあ響ちゃんはまだお子様だ」

響「むー、自分も二人と同い年だぞ!」

春香「何でだろう、響ちゃんが同い年だという事に激しく違和感が……」

響「何でだよ!」

千早「良いのよ、あなたはそのままで」ナデナデ

響「うがー! 撫でるなぁああ!!」


……

春香「というわけで、近所のちゅたやにやって来ました」

千早「誰に向かって行ってるの?」

響「お、BGMジュピターの曲だな」

春香「特設コーナーも組んであるね」

千早「最近新しい事務所で頑張ってるらしいわよ。確か、315プロだったかしら?」

BGM『恋を始めようよ~♪』

がなはるちは「「「……」」」

BGM『愛してる~♪』

響「え、また恋を始めよう!?」

千早「この店、これでもかってくらいジュピター推しね」

春香「……弱みでも握られてるのかなぁ?」

響「春香はすぐそうやって邪推する」

千早「すぐにそう言う発想になるのが春香の悪いクセね」

……

春香「で、何借りよっか?」

千早「うーん……」

響「ねぇねぇ、これ! これ借りよ!」

千早「これって……ホラー?」

春香「響ちゃんってこういうの好きだっけ?」

響「いやぁ、別にそうでもないんだけど、貴音と一緒だとなかなかこういうの見られないから」

春香「あー」

千早「四条さんホラー大嫌いだものね」

響「だからこういう時に観とかなきゃって思って」

春香「良いんじゃない?」

千早「ホラーだけじゃ後味悪いし、なにかほのぼのしたのも借りたいわね」

春香「そうだね。観たら心があったかくなるようなのも一本欲しいとこだね」

響「……やよいの、イメージビデオ」

千早「そ、それだわ!!」

春香「却下で」

千早「何でよ! 珍しく我那覇さんが本当の意味で完璧な答えを導いたというのに!」

響「そうだそうd……え、今のどういうこと?」

春香「何かもっと笑えるの観ようよ!」

響「ん~、しょうがないなぁ」

千早「春香ったら我侭なんだから……」

春香「何が悲しくて事務所の同期の水着姿をレンタルしてまで観なきゃいけないの……本物見なよ本物」

響「なっ、この変態765プロ!」

千早「変態! 変態!」

春香「二人に言われたくないよ!」

千早「我那覇さん、それじゃ私達も変態みたいじゃない」

響「あ、ホントだ」

春香「まったくもう……ん、メールだ」チラッ

伊織『The変態!』

春香「お前もか!」

響「どしたの?」

春香「伊織からメール。The変態だってさ」

千早「ああ、あのデコ」

春香「あのデコ!?」

千早「あの人事あるごとに高槻さんとのいちゃいちゃ画像を見せ付けてくるのよ」

響「いつかあのデコヤスリがけしなきゃな」

千早「協力するわよ我那覇さん」

春香「駄目台詞言ってないで早く選ぼうよ」

……

響「っぷゎ! 寒っ!」

千早「耳が痛くなるわね」

春香「ほっ!」

千早「きゃっ!? いきなり私の耳を押さえてどうしたの?」

春香「えへへー、あったかいでしょ?」

千早「ふふっ、そうね」

響「じゃあ自分は春香のを……えいっ!」

春香「あはは、あったかーい」

千早「ふふ、本当ね」

響「あはははは……寒い」

千早「三人じゃちょっと我那覇さんまで手が回らないわね」

春香「千早ちゃんの手は?」

千早「ほら、私の手はDVD持ってるし」

響「自分の身体はDVD以下か……」

千早「そんなこと言ってないでしょ! 私だって手が空いてれば我那覇さんの身体を隅々まで温めてるわよ!」

響「そこまでは要求してないよ!」

春香「しっかし寒いねぇ……息がこんな白いよ!」ハー

響「普段あんま感じないけど、東京って結構北にあるよね」

春香「何気に雪国だよね。まぁガチな県にはかなわないけど」

千早「そうなの? 私ずっとこっちだからあまり気にならないわね」

響「自分なんて小さい頃雪とか都市伝説と思ってたからなぁ。兄貴が教えてくれた時も、またからかわれてるのかくらいにしか思わなかったよ」

春香「沖縄はあったかそうで良いなぁ」

響「夏は台風で大変だけどな。あ、コンビニみっけ!」

千早「え、オーソン?」

春香「千早ちゃんオーソン嫌?」

千早「別に嫌って訳じゃないんだけど……私はセブントゥー派だわ」

響「自分ファミワ! 春香は?」

春香「AmFm」

ひびちは「「えー……」」

春香「うん。これ言うといっつも同じ反応されるよ」

千早「ま、面倒だしココにしましょ。律子に還元されるわけだし」

響「律子が名誉店長だったの相当昔な気がするけどな」

春香「あれいつだっけ……なんか私達凄い長く活動してる様な気が……」

響「何言ってんだ春香? 自分たちデビューしてまだ3年くらいだろ」

千早「そうよ。転けてばかりで頭でも打った?」

春香「うーん……」

……

千早「店員さん凄い見てたわね」

春香「そりゃムカデレースみたいに前の人の耳押さえながら入って来りゃね」

響「うぅー、恥ずかしいぞ」

千早「我那覇さんもノリノリだったクセに」

響「あ、ジャンプ出てる」トテトテ

千早「ちょっと我那覇さん、読まないでお菓子選びましょうよ」

響「んー……」

春香「先に選んでようよ」

千早「そうね……あ、のど飴切らしてるんだったわ」

春香「薬局で貰った方が良いんじゃないの?」

千早「私もそう思ってたんだけど、昔美希から貰ったコンビニののど飴が凄い良かったのよね。で、探してるんだけど……」

春香「見つからない、と。美希に聞いたら?」

千早「聞いたわよ、貰った翌日に」

春香「で、何だって?」

千早「覚えてないって」

響「美希らしいなぁ……」

春香「あ、響ちゃんおかえり」

響「本部はいつになったらみんなを守護るんだろ?」

春香「ジャンプ読んでたんじゃなかったの!?」

響「気付いたらチャンピオン読んでた。もうお菓子選んじゃった?」

春香「んーん、まだだよ」

千早「あ、フルーツ餅。これ好きなのよ」ヒョイ

響「駄菓子ならこれも」

春香「うまい棒めんたい味? じゃあ私コンポタ」

千早「私は納豆」

がなはる「「えぇ……」」

千早「オーケー、戦争よ」

響「何がそんなに千早を駆り立てるんだよ……後は皆でつまめるものも欲しいな」

春香「やっぱり映画にはポップコーンですよ、ポップコーン!」

千早「流石春香。ひねりがないわね」

春香「王道と言って欲しいな」

響「後はぽてちと」ヒョイ

千早「待って我那覇さん。それコンソメじゃない」

響「え、そうだけど?」

千早「私のり塩が良いわ」

響「えー、のり塩かぁ……」

春香「分かりました。ここは間を取ってうす塩で」

ひびちは「「春香は黙ってて!」」

春香「私がこれを言われる時がくるとは……」

……

ガチャッ

響「うー、さぶ……」

春香「早くコタツつけようよー」

千早「はいはい……はい、良いわよ」

響「電源つけたばっかのこたつって妙に冷たいよね」

春香「うーさむ……おりゃ!」ズポッ

響「ひゃぁっ// な、何やってるさー!!」

春香「ん~、響ちゃんのおっぱいあったかーい」ムニュムニュ

千早「くっ……春香、片方貸しなさい!」

春香「はいどうぞ」

響「こらー!」

千早「我那覇さん、そんなに叫んだら近所迷惑よ」

響「あ、ごめん……」

春香「……」ムニュムニュ

千早「……」モミモミ

響「……って、いつまで揉んでんだー!」

春香「なんか響ちゃんって体温高くない?」

千早「ほら、子供って体温高いじゃない。そういうことでしょ」

響「自分子供じゃないぞ!」

はるちは「「……」」ナデナデ

響「撫でるなー!」

春香「あ、コタツあったかくなってきたね」

千早「そろそろ上映しましょうか」

響「自分こんなポジションばっかだぞ……」ゲッソリ

春香「響ちゃんの溢れ出る受けオーラが悪いのだよ」ポテチパリパリ

以下、うまい棒について語るスレ

>>174
現実世界のAm/○mは2011年末に日本から消えました…はるるん…
あとセブントゥーが胸ネタなのに小一時間気づかずほくそ笑んだ

>>201
え、A○PMもうないんですか!? 地方に引っ越したから知らんかった……まあ元から利用してなかったけど。だってファミマ派だもの
春香すまん

~ホラー上映中~

春香「……」ポリポリ

響「……」ゴクリ

千早「……」

春香「……っ!」チョンチョン

響「?」

春香「しー」コソコソ

千早「……」

春香「わっ!!」ガバッ

千早「ぎゃああああああっ!!!」ブンッ

春香「っがふ!?」

響(千早の肘が春香のみぞおちにクリーンヒットした……)

千早「何っ!? 何なの!?」グスッ

春香「な、涙目千早ちゃん可愛い……がくっ」

響「自分はこの惨劇をどう納めれば良いんだ?」

~引き続きホラー観賞中~

春香「……二人ともさぁ」

ひびちは「「?」」

春香「海外ホラーと国産ホラーどっちが好き?」

響「あー、自分は国産かな。やっぱじわじわくる怖さがクセになるぞ」

千早「私も国産かしらね。あまり進んで観ようとは思わないけど」

春香「やっぱそうかー」

響「最近のはそうでもないけど、昔の洋物ホラーって真をパーティに加えてりゃなんとかなるんじゃって内容が多いんだよな」

千早「確かに、レベルを上げて物理で殴れば何とか突破できそうなの多かったわよね」

春香「チャイルドプレイとかね。あれ怖かったの電池無しで動いてると発覚したシーンくらいだったよ」

響「あれ自分真と観たんだけどさ」

春香「うん」

響「真が始終、この状況ならこうすればチャッキー取り押さえられるって解説入れるから全然怖くなかった」

千早「彼女は可愛い女の子になりたかった筈なのよね」

春香「嘘でも怖がっとけばいいのにね」

響「……ねぇ」

千早「何かしら?」

響「自分トイレ行きたい」

千早「そう」

響「うん。だからそのさっきから固く抱きしめてる腕を解いてくんない?」

千早「それは出来ない相談ね」ギュー

春香「じゃあ代わりに私がトイレに……」スッ

千早「ダメよ春香! 私の後ろががら空きになるじゃない! ちゃんと抱きしめてなさい!」ギュー

春香「翔太く、じゃなくてトイレ……」

響「春香が脅かすから」

春香「こんなコトになるとは思わなくて……」

……

千早「ふぅ、案外怖くなかったわね」

響「そういうのは自分と春香を解放してから言おうな」

千早「我那覇さんの抱き心地最高だったわ」

春香「良いなぁ……」

千早「春香には私がいたじゃない」

春香「いや、似てるけど千早ちゃんは板じゃないよ」

千早「ふんっ!」ガスッ

春香「げふっ!」

響「相変わらず春香は見えてる地雷踏むの好きだなぁ」

千早「次はこの108匹いぬ美ね」

響「わーい!」

春香「私リアルでわーいって言う人初めて見たかも」

千早「我那覇さんだからこそ出来る事ね。私や春香じゃ中傷の的よ」

春香「え、私もダメかな?」

千早「貴女にはほら、あれがあるじゃない」

春香「あー、アレね。うん」

千早「……」

春香「……」

千早「言わないの?」

春香「言わないよ」

千早「言わないのね……」ショボーン

春香(ちくしょう、可愛いなぁ)

~ほのぼの映画視聴中~

春香「ねぇねぇ千早ちゃん」ツンツン

千早「何、春香。今良いとこなのに」

春香「あれあれ」

千早「ん?」

響「……」キラキラ

千早「めっちゃ目をキラキラさせてるわね」

春香「どう思う?」

千早「薄汚れた芸能界に生きているというのに生まれたままのピュアな心を忘れない我那覇さんマジちゅらさんでもそんな汚れなき我那覇さんだからこそ困らせてみたいという邪な欲望が沸き上がってしまうああ我那覇さんの泣き顔ちゅっちゅ怒り顔ぺろぺろ困り顔はぁはぁどうしてなのかしら高槻さんはただただ愛でたり崇拝したりしたいだけだというのに我那覇さんは何故弄りたくなってしまうのかしら私は笑顔の我那覇さんが好きだけどどうしてかしら泣き顔困り顔怒った顔がどうしても見たくなってしまうああ罪深いわ我那覇さん我那覇さんが生きるこの世界この国に生まれて来れて本当に良かったありがとう神様あら神とはもしかして我那覇さんいいえ貴女はそう例えるなら私を罪へと誘う堕天使いえそんな生やさしいものじゃないそう貴女はまさに私達を魔界へと誘う魔王……ってとこかしらね」

春香「期待を遙かに超えるコピペ並みの感想ありがとう」

千早「ちょっと言い足りないわね。久しぶりに四条さんと古今東西我那覇さんの可愛いところゲームやろうかしら」

春香「何そのゲーム」

千早「名前の通り我那覇さんの可愛いところを言い合うゲームよ。こないだやった時は惜しくも私が7ヶ月と20日で負けたけど、今なら勝てる気がするわ」

春香「やめときなよ。多分次は終わらないから」

春香「ねぇねぇ、春香さんは? 春香さんの可愛いところゲームは?」

千早「……?」キョトン

春香「はい頂きました! その『え、何そのゲーム聞いたことないわね』って顔! ちくしょう!」

響「んもー、春香うるさいぞ!」

千早(本当は私と我那覇さんでやってるけど、言わない方が面白そうね)

……

響「はー、面白かったなー!」

千早「そうね」

春香「うん!」

はるちは(途中観てなかったからよく分からなかったけど)

春香「うわー、どうする? もうすっかり遅くなっちゃったけど」

響「映画二本も観たもんなぁ」

千早「春香はどうする?」

春香「うーん。千早ちゃん、泊めてくれない?」

千早「良いわよ。我那覇さんは?」

響「んー、貴音や皆の面倒はハム蔵が見てくれてるしなぁ……」

千早「え、四条さんってハム蔵に面倒見られてるの?」

響「ハム蔵の方が機械の操作できるしな」

春香「流石我那覇ファミリー、完璧だね」

千早「我那覇さんも泊まってく?」

響「良いのか?」

千早「一人も二人も同じよ」

響「それじゃ、お世話になっちゃおうかな!」

春香「晩ご飯どうしよっか?」

千早「もう食べたでしょ? ボケたの?」

春香「え~、あれはアレだよ、間食だよ。あと千早ちゃん辛辣だよ」

響「お腹はちょっとすいてるけど、結構お菓子食べたからなぁ……体重計が怖いぞ」

春香「うぅ……そうだよねぇ……でもお腹すいたなぁ」

千早「仕方ないわね、銭湯行くついでに何か食べに行きましょ」

春香「千早ちゃん」パァッ

響「春香騙されちゃダメだ。千早のこの顔は『私あんまり太らないからまぁ良いか』って顔だぞ」

春香「響ちゃん。そうやって人を疑って生きても楽しくないよ」ウフフ

響「春香っ!? ダメだ、頭が食欲に支配されてる」

春香「よーし! 行こ行こ、しゅっぱぁーつ!」ウヒョルン

……

春香「むむむむ……」

響「春香ぁ、結局どこの店に入るんだよぉ」

千早「早くしないと銭湯に着いちゃうわよ」

春香「あのお店……は美味しそうだけど値段がなぁ」

千早「貴女十分稼いでるじゃない」

春香「あっちは……今は和食って気分じゃないし」

響「じゃあ何の気分なんだよ!」

春香「うむむむむむむむ……」



~定食屋~

春香「すみませーん、鯖味噌定食一つ!」

千早「で、何故ここなのかしら」

響「最終的に和食だし」

春香「いやぁ、漂ってきた匂いにやられちゃって」テヘヘ

響「まったく」ムシャムシャ

春香「ところで響ちゃん」

響「ん?」ムシャムシャ

春香「反対してた割には随分美味しそうに食べてるね」ニヤニヤ

響「うっ……だって、こんなとこでふーちゃんぷるーやなーべらーのんぶしーが食べられるとは思わなかったから//」

千早「良いのよ我那覇さん。今までの分も食べなさい」ナデナデ

響「千早……あ、違うこれ『そのままウェスト大きくなってカップ数下がりなさい』って顔だ!」

千早「ちっ!」

~スーパー銭湯~

響「あーあ、今日全然動いてないのに食べ過ぎちゃったぞ」ヌギヌギ

千早「お風呂でしっかり汗流さないとね」ヌギヌギ

春香「体重計が怖いよぉ……」シュルッ

ひびちは「「っ!? 春香が消えた!?」」

春香「リボン取っただけです!」

……

響「空いてるなぁ」ジャー

千早「まぁ結構遅いから当然ね」ゴシゴシ

春香「ねえねえ、背中洗いっこしようよ!」

千早「えー、春香に背中任せると何されるか分からないわ」

春香「ホラーの最中背中預けっぱなしだったクセに」

響「で、やるの? やらないの?」

千早「もちろんやるわよ」

春香「もちろんなんだ」

……

春香「お客さんお加減如何ですかー」ゴシゴシ

響「うんうん、くるしゅーないぞ」ゴシゴシ

千早「あっ、んっ! 我那覇さん、もう少し優しく」

響「ご、ごめん」

春香「千早ちゃんさっきのもっかい言って!」

千早「今夜布団の中で言ってあげるわ」

響「自分は混ざらないからな!」

千早「そんなこと言って」ニヤニヤ

春香「混ざりたいクセにー」ニヤニヤ

響「違わい! はい、交代!」バシッ

千早「あ痛っ!?」

……

カポーン

春香「さっきさ」ポケー

響「うん」ポケー

春香「聞こえたね、カポーンって」

響「あの、銭湯とかでなる効果音の?」

春香「そうそれ」

響「うーん、どちらかというと『カコーン』だったかな」

千早「そうかしら、『ドワォッ』って感じだったと思うわよ」

春香「千早ちゃんどういう耳してんの……」ポケー

響「あれってかの高橋留美子が考えたらしいな」

千早「そうなの?」

響「って聞いたけど」

春香「うぃぃぃ……」ポケー

千早「春香、おっさん臭いわよ」

春香「いやぁ、久しぶりに大きいお風呂入ったら凄い気持ちいいねぇ」

響「だなぁ。ぅうううう……溶けそう」ポケー

千早「我那覇さんまで……」

春香「……私サウナ行ってくる」ザバッ

響「あ、自分も」

千早「じゃあ私も」


……

春香「……」

響「……」

千早「……ねぇ」

春香「何、出るの? 千早ちゃん出たいの?」

千早「いや、出るとは言ってないけど……」

響「春香ぁ、そんな事言って自分が出たいんじゃないのか?」

春香「そ、そんなことないしぃ……まだまだ余裕ですよ余裕」

千早「そう言う我那覇さんこそ出たいんじゃないの?」

響「いやいや自分沖縄出身ですし?」

春香「確か響ちゃん暑いのダメって言ってた様な……」

響「ま、まだまだ余裕さー」

千早「何なのこの勝負は……」

響「ねぇねぇ、どうせなら風呂上がりの牛乳賭けないか?」

春香「お、良いねぇ」

千早「まぁ、何でも良いけれど」

千早(ふふ、私はサウナならあずささんとよく来ているから慣れたものだし、二人には悪いけど牛乳は頂きね。私の胸に貢献して貰うわよ巨乳共が……)

春香「そう言えばさぁ……あんまし汗かくと無くなるよねぇ、脂肪が」

千早「っ!?」

響「そうだなぁ。基礎代謝も上がって付きにくくなるな、脂肪」

千早(落ち着きなさい如月千早、この程度のブラフに負けちゃダメよ)

春香「ところで響ちゃん、女の人の胸って何で膨らんでるの? 私生物弱くて分かんないなぁ」のワの

千早(落ち着け私……まだ焦るような時間じゃ)

響「そうだなぁ、一割くらいが乳腺で、残りの大部分が、そう」

千早(あばばばばばbb)

響「脂肪、だなぁ」ニヤリ

千早「んあー!!」ガチャッ

如月千早、脱落!!

春香「ふっ、響ちゃんもワルだねぇ」

響「いやいや、春香には負けるぞ」

春香「千早ちゃんの奢りも確定したし、出よっか」

響「そだな」

……

響「いやぁ、悪いね如月君!」

千早「社長の真似? 似てないわよ」ギロッ

春香「まぁまぁそう気を悪くしないでくれたまえ如月君」

千早「くっ……で、普通の牛乳で良いの?」

春香「ふふふ、私はもちろんコーヒー牛乳ですよ、コーヒー牛乳!」

響「あ、自分フルーツ牛乳で」

千早「あらあら、自ら牛乳を所望してきた割には、二人とも随分邪道ね」

春香「何ぃ!」

響「コーヒー牛乳は置いといて、フルーツ牛乳を馬鹿にしたら許さないぞ!」

春香「あ、コーヒー牛乳は置いといてって何さ! フルーツ牛乳如きに馬鹿にされる謂われはないもん!」

千早「ふっ、無様ね。争いは同じレベルの間でしか起こらないというのに」

春香「かっちーん! この天海春香、キレてしまいましたよ」

響「自分もだぞ……どうやら決着をつけなきゃならないみたいだな」

千早「良いわよ。どんな勝負でも受けて立つわ」

春香「よし、ここは平和的にゲームで決着をつけよう!」

響「ソフトは?」

千早「といっても、うちには二人が置いていった物しかないわよ」

春香「スーパーワギャンランド2!」

響「あれのミニゲーム春香気持ち悪いくらい強いから無しで」

千早「そもそもちょっとレトロ過ぎない? 起動するか分からないわよ」

春香「フーフーするから大丈夫!」

響「あれ実はソフト痛めるらしいな」

春香「そうなの!? 私のカービィSDXがいつも0%になるのはそのせいか……」

響「いや、あれは仕様だと思うぞ」

千早「バンジョーとカズーイ2のシューティングにしましょう」

春香「あれ千早ちゃんすぐ地雷仕掛けて籠城するからなぁ……」

響「じゃあスマブラ!」

春香「良いよ! 神奈川最強のマリオ使いと言われたこの春香さんの腕を見せたげるよ!」

響「ふっふーん、自分も沖縄一と言われたフォックス使いさー」

千早(スマブラする人ってどうして皆無根拠に自信満々なのかしら?)

……

春香「う、うそだどんどこどーん……」

響「自分のつね吉(フォックス)が一瞬でやられるなんて……」

千早「ま、どうでも良いけれど」ドヤッ

千早(春香が置いて行ってから一人で練習した甲斐があったわ)ニマー

響「もっかい! もっかいやらせて! 今度はアイテム無しで!」

春香「よしやろう!」

千早「良いわよ。私のプリンで蹴散らしてあげるわ」

……

春香「負けたぁ……」

響「何でプリンがあんなに強いんだ……」

千早「ふぅ。貴女たちは動きが雑すぎるのよ……っと、もうこんな時間なのね」

春香「うわっ、日越えてる!? 明日仕事なのに」

千早「正確にはもう『今日』だけどね。私も仕事や色々準備が……」

響「自分もだぞ……何でこんなにゲームやってたんだか」

春香「何でだったっけ……」

千早「二人ともゲーム片付けてくれない? 私は布団をしくわ」

響「布団足りる?」

千早「いつか高槻さん姉弟皆を招待するために6組あるから大丈夫よ」

春香「千早ちゃんってホント女の人で良かったね」

響「いや、多分ギリギリアウトじゃないかな」

……

春香「ふぁ……眠」

響「結構昼寝したはずなのにな」

千早「何だか今日は凄くだらけた一日だった気がするわ」

春香「まぁ、こういう日があっても良いじゃない!」

響「そうだな。何せ三人ともトップアイドル目前で大忙しだしなぁ」

千早「私は来週からまたアメリカだから、しばらく逢えないわね。寂しくなるわ……」

響「そうだよな……自分たち、これからもこうやって集まれるのかなぁ」

千早「そうね、それぞれ国内外を飛び回ってるし、最近では事務所に行っても誰かと顔を合わせることも少なくなってるわね……」

春香「……千早ちゃん」

千早「春香……」

春香「……お土産、よろしくね」

千早「っっ!?」ブフー

響「まったく、春香はホントいい話でしめるの嫌いだな」アハハ

春香「ほら、湿っぽいのなんて私達三人には似合わないじゃん!」

千早「ゲホッゴホッ……ふふ、それもそうね」

響「これから誰がどんな道に進んでも、自分たちなら大丈夫だよな!」

千早「ええ、どんなに離れても、何年逢えなくても、きっと大丈夫よ」

春香「もちろんだよ! だって私達!」

千早「仲間!」

響「だもんげ!」

~消灯後~

春香「あっ! 響ちゃん、私が崖で『まいっか』ってどういう事だー!」ガバッ

響「へっ!? 何のこと……ちょっ、変なとこ触るなー!」ジタバタ

千早「ホントに、大丈夫そうね」クスッ

おわり

ということで、以上です。いつの間にか春です。どういう事だ

ホントみかん取りに行くとこまででやりたいこと全部やりきったので後半蛇足ばっかでした……お付き合い下さった方、本当にありがとうございました

唐突な過去作宣伝。併せてお読みいただければ幸いです。クソss多いですが

亜美「765プロ!」真美「七不思議!」&響「貴音に面妖なと言わせとけばいいという風潮?」
貴音「響、こんなところにいたのですか」
春香「ゲッターロボですよ、ゲッターロボ!」
亜美「あなたは、好きですか?」
貴音「王女の悋気」
亜美「誕生日ねぇ……」
春香「私、アメリカンドッグが好きだった気がする」
律子「誕生日……か」
千早(19)「……」
千早(23)「……」
貴音「響でぇぶいでぇ」
響「プレゼントは何が良い?」美希「うーん、響かな?」
貴音「至上の愛情表現とは……」
貴音「らぁめんふぁいたぁ貴音」
春香「突撃! 響ちゃんち!」
千早「夜の春香は凄いんだから」
愛「ゲッター!!」絵理「ロボ?」涼「ぎゃおおおおおおぉぉん!」

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