P「お前等2人にはP検を受けてもらう」(33)

春香「P検…?」

亜美「P検って?」

P「ああ、P検の説明の前にお前らはなぜ、ここに呼ばれたかわかってるか?」

2人「…?」

P「……はぁ、じゃあ教えてやろう。お前らの評定平均が765プロで一番悪いからだ」

亜美「ひょーてーへーきんって?」

P「まずそこからか…」

春香「評定平均って言うのは、簡単に言うと通知表に書かれた全教科の数値を平均化したものだよ」

P「春香、説明ご苦労」

春香「で、私たちってそんなに低かったんですか?」

P「いや、亜美の場合進学には問題ない。ただ、春香の場合この先アイドルの仕事ができなくなったら絶望的な状況だ」

亜美「で?亜美たちの評定平均っていくつなのさ」

P「それはな……」

春香→2.9
亜美→3.5

春香「のワの」

亜美「?これって亜美呼ばれる理由ないよね?」

P「ふ~ん、じゃあ、いいもの見せてやるよ」

真美→4.6

亜美「のワの」

P「ま、そういうことだ。わかったか?」

P「っと、本題だがそんなバカ二人にはP検を受けてもらう。春香は少なくとも事務仕事をこなせるくらいのパソコン力を身に着けるため。亜美は進学、そして、そのあとの就職に優位な立場になるためにだ」

亜美「それは分かったけど兄ちゃん」

P「ん?」

亜美「P検ってパソコンを使うの?」

P「ああそうだ。でも、お前らに受けてもらうのは3級だあんまり難しくないからそんなに気張らなくてもいい」

春香「それなら簡単ですね!」

P「春香には難しいけどな」

春香「のワの」

P「じゃあ、P検について軽く説明しよう。まず試験についてだな。試験はタイピング、一般問題、プロフィシエンシー、実技からなる区分でできている。お前らは、パソコン持っているそうだからタイピング練習はしなくてもいいな」

亜美「亜美は分間90文字打てるよ!」

春香「私は80文字くらいかな…」

P「俺はタイピングゲームをやったら最高90文字だった」

春香「でも、プロデューサーさんメッチャ早く見えますよね」

P「あれは俺の癖で中指と親指でしかタイピングしないから多少早く見えるんだろう」

亜美「へー」

P「まあ、俺の話はおいておいて、お前たちには座学の方で教える」

亜美「えー」

春香「パソコンは使わないんですか!?」

P「それはこれから一週間、音無さんが作るべきスケジュールをエクセルで作ってもらうから別にいらん」

亜美「えっ…」

春香「それって…」

P「あ~、最近お前らも売れてきたしな~結構スケジュール埋まっちゃったな~」

春香亜美「「」」

P「というわけで、座学やるぞ」

亜美「…は~い」

春香「…はい」

P「じゃあ、基礎的なことからやっていくぞ。このモニターには、二つ種類があってだな一つは液晶ディスプレイ。もう一つがCRTっていうんだ。CRTの方は簡単に言うとブラウン管だな」

春香「ブラウン管は知ってます!小学校の頃のパソコン室は全部ブラウン管でした!」

亜美「亜美も知ってるよ!前までうちのテレビもブラウン管だったからねー。画面に向かって手を振ると手がチラチラするんだよね」

P「おお、よく知ってるな。昔の太鼓の達人もブラウン管だったな」

亜美「そだねー」

P「じゃあ次行くぞ」

P「次はプリンターだ。プリンターには4つ種類があってだな…インクジェットプリンター、レーザープリンターが主流だな」

亜美「事務所にはどっちもあるよねー」

春香「ええ!?私知らなかったよ!?」

亜美「はるるんはまだまだですなー」

春香「うぅ…」

P「まあ、亜美の言う通り二つ種類があるな。ちなみにインクジェットよりレーザーのほうが解像度も高くて速い」

春香「へー」

P「ドットインパクトプリンターと、サーマルプリンターはあんまり主流じゃないし名前を覚えておくだけでいい」

P「次はプロジェクターやスピーカーは知ってると思うしパスな。種類もないしテストにも出ないだろ」

春香「はーい」

P「では、パソコンのCPUについて教えよう」

亜美「スマブラ的な?」

P「それとは少し違うな。CPUって言うのはコンピューターがデータを処理するときに中心的な役割を果たす電子回路のことだ。ちなみにパソコンの性能は「クロック周波数」って言うので決まる」

亜美「じゃあ、ガンダムはクロック周波数が足りないからアムロが遅いと思ったんだね」

春香「むしろ、NTように作られたわけじゃないからあれで普通だったんじゃないかな?」

P「…」

P「ま、まぁ、クロック周波数って言うのはCPUの計算の速さを表す数値のことだ。数値が大きければ計算は早くなるし、小さければ遅くなる。そこで、その数値には絶対単位が付くわけだ。春香がしっかり物理の授業を受けていたならわかるはずだが、Hzという単位を用いる」

春香「のワの」

亜美「…」ジトー

P「はぁ…1Hzなら1秒間に1回。1MHzなら1秒に100万回。じゃあ1GHzなら?」

春香亜美「「はい!」」

P「じゃあ、春香!」

春香「1000万回!」

P「…………………亜美」

亜美「…………10億回」

春香「のワの;」

P「じゃあ次、記憶装置についてだ。記憶装置には主記憶装置と補助記憶装置の二種類ある。主記憶装置はCPUが直接アクセスできる記憶装置で、メインメモリなんて言われてるな」

春香「小鳥さんの持ってった本には、メモリとしか書いてないですよ?」

P「まあ、そっちが一般的だな。カタログとかには基本メモリとしか書いてないがメインメモリのことだからな」

亜美「で?補助記憶装置は?」

P「ああ、ストレージなんて言われてるな。主記憶装置は高速にデータの読み書きをさせるためにあるから、装置も小さくて駆動装置とかもついていない。これに対して、補助記憶装置は長期間の保存を目的としてるから、記憶するデータのサイズも大きい。ちょうどそこに音無さんの外付けハードディスクがある。あれも、補助記憶装置だ」

春香「へー…ん?2TBって書いてありますね」

P「それは容量だ。2TB分入る」

亜美「PS3が壊れたときに取り出した奴と全然違うよ?」

P「春香の持っている外付けハードディスクの中身を亜美は見たんだよ」

P「まぁ、ハードディスクはみんな知ってるし次行くぞ」

亜美春香「「おー」」

P「次は記憶媒体についてだな。記憶メディアとも言ってデータを取っておくものだな。CD、DVD、BD、USBメモリ、メモリカードなどがあるな」

春香「へー、どれも使ったことがあるやつですね」

亜美「CDはPCで、DVDはPS2や映画、アニメ、BDはPS3や映画、アニメ、USBはPC、メモリカードはPSPやデジカメ、亜美はiPhoneだけどandroid、ガラケーは必要だよね」

P「よくしってるな。ちなみにCD、DVDはROM、R、RW。DVDあRAMもある」

春香「へー」

P「ROMは読み取り専用。Rは1回だけ書き込みができる。RWは何度でも書き込み削除ができる。だが、DVDのみRWは1000回までしか記録、削除できない。そして、RAMは何度でも書き込み、削除ができる」

春香「じゃあ、CDショップのCDは…」

P「読み取り用のCD—ROMだ」

P「つぎはインターフェースについて説明する」

亜美「涼宮ハルヒ的な?」

P「いや、間違ってないけど違う。インターフェースとは、二者間での情報のやり取りを手助けするものの総称だ。ちなみに種類は3つだ。まず、ハードウェアインターフェース、ソフトウェアインターフェース、そしてユーザーインターフェース」

春香「違いは何ですか?」

P「まず、ハードウェアインターフェースとは、コンピューターとプリンターとかの、ハードウェア間の情報のやり取りをする仕様を言うんだ。たとえば、PSPを繋ぐUSBケーブルなんかはそうだな。つぎに、ソフトウェアインターフェース。これは、ソフトウェア間での情報のやり取りをする仕様を言うんだ。たとえばワープロソフトからプリンターを制御するソフトウェアを呼び出す際の取決め…これは、難しいから何となく覚えてればいい。最後に、ユーザーインターフェース。これは、コンピューターとユーザー間のやり取りをする仕様のことだな。これは簡単だ。画面にメッセージを表示して、ユーザーから指示を受け取る仕組みだな」

春香「ハードウェアやユーザーは分かったんですけど、ソフトウェアって何のことですか?」

P「それを説明しようと思っていたところだ」

P「そもそもコンピューターが動くには、ハードウェアとソフトウェアの両方が必要だ。ハードウェアはさっき言ったコンピューター本体やディスプレイなど、そして、ソフトウェアとは、形を持たない、コンピューターを動作させるもので、プログラムともいうな」

亜美「要は、コンピューターはそれを動かすソフトウェアによって仕事をすることができるってことっしょー」

春香「おお!すごいね亜美!何言ってるか全然わからないけどなんかすごい!」

P「じゃあ、ソフトウェア事態に目を向けるぞ」

P「ソフトウェアって言うのは、命令や手順などをコンピューターが理解できる形にしたものをプログラムというんだ。それでもって、実用的なソフトウェアのことをアプリケーションソフトウェアって言って、アプリとコンピューター本体との間に介在して、データの入出力などを統合的に制御するソフトウェアを、OSって呼ぶ」

春香「って言うことは、キラはガンダムを起動する際に「こんなOSでッ」って言ったのは、アプリがごちゃごちゃしてたから言ったんだね」

亜美「あー、なるほどそういう解釈だと分かりやすいね。今日一番冴えてたよ!はるるん」

春香「いぇーい!」

P(それでいいのか天海春香…)

P「そして、ソフトウェアのプログラムやデータなどをハードディスクなどにコピーして、必要な設定をおこなう。この作業を、インストール、またはセットアップという。アンインストールについては逆の作業だな」

亜美「アンインストール」

春香「アンインストール」

P「…」

P「ちなみにソフトウェアには著作権があるからな。無断でコピーしたり、改変することはできない。そして、ソフトウェアにはそれぞれバージョンと呼ばれる番号がついていて、機能を向上したりして、新しい版として公表・発表することを、バージョンアップっていうんだ」

亜美「iOSはしょっちゅうやってるね。亜美のは4SだけどiOS7.1.2の最新バージョンなんだ」

P「亜美は賢いなぁ…」ナデナデ

亜美「えへへー」

春香「むむむ」

P「じゃあ、次はOSについてだ。さっきOSの話がでたがあれは携帯用のOSだ。今からするのはPCようだから亜美は間違えないようにな」

亜美「はーい」

P「Windows、Mac OS、UNIX、Linuxがある。まぁ、一般的なのはWindowsだし、これからお前たちにはWindowsのPCでエクセルやワープロをやってもらうから他は名前だけ覚えてくれ」

春香「へー。結構少ないんですね」

P「実際にはもっとありそうだが、今はこれだけ覚えてくれてればいいさ」

春香「はい」

P「じゃあ、さっきも言ったアプリケーションソフトウェアについてだ。簡単なことは大体知ってると思うから重要なところだけ言うと、ソフトウェアを使用する権利のことをソフトウェアライセンスって言うんだ。そして、ソフトウェアを使用するときに画面で、ソフトウェア使用契約書が表示されるからこれを同意すると使用できる」

春香「iTunesのあれですか?」

P「そうだな、最初にあったあれだな。それ以外にも、パズドラ等でも最初に同意ってマークあるよな?あれもだ」

亜美「へー。何気なく見ずに同意押してたけど契約書だったんだね」

P「まあ、俺のiPhoneのアプリは塊魂とMr.ドリラーくらいかな、あとシャイニーフェスタ」

春香「えっ!やってくれたんですか!?」

P「グル―ヴィーチューンとファンキーノートだけな」

春香「」

P「アプリケーションソフトウェアって言うのは、応用ソフトウェアとも言ってな。その基本の種類を教えよう」

亜美「はるるん、元気出して…」

春香「グスン」

P「…まずは、さっきから話題にも出ているワープロソフト、これはこれは文章の作成、編集するためのソフトだな。代表的にWord、一太郎なんかがある。つぎに表計算ソフト、そのまんまだが、表を作成して、計算するためのソフトだ。グラフ作成などの機能を持っている。Excel、三四郎が代表的だな。ちなみに俺は、ワードがだるいからエクセルをワード代わりにしたりする。つぎに、プレゼンテーションソフト、これは発表用資料などを作成するためのソフトだな。文字の編集、画像の編集、スライドショーの表示機能を持ってる。PowerPointが代表的かな。つぎに、電子メールソフト。これもまんまだが、電子メールをやり取りするソフト。メーラーともいうな。代表的なのはOutlook、Outlook Express Windowsメールかな。つぎはWebブラウザ。これは知ってのとおりWebページを見るためのソフトだな。Internet Explorer。グラフィックソフトは図形を描いたり、画像データを扱うソフトだな。ペイント、花子、音無さんがよく使うフォトショップ。最後に大量にデータを管理、操作するのに適した。データベースソフト。Access…まあ、淡々と語ってしまったが覚えられたか?」

亜美「うん」

春香「一太郎、三四郎、花子は…」

亜美P「「…」」ジトー

春香「あ、あはは…」

P「じゃあ、春香は補修決定ということで…」

春香「」

亜美「はるるん…」ポンッ

春香「亜美…」ウルウル

亜美「ガンバッ!」グッ

春香「」

P「コンピューターの種類を教えるぞ」

亜美「はーい!亜美知ってるよ!えっと、スーパーコンピューターと汎用コンピューター、パソコンがあるんだよね!」

P「おお、スーパーコンピューターは蓮舫さんの2番がどうのこうので知ったと思うがよく汎用コンピューターを当てられたな。よしよし」ナデナデ

亜美「えへへー」

春香「ぐぬぬ…」

P「ちなみに、ワークステーションやマイクロコンピューターなどもあるが名前だけ憶えてればいいさ。あとは、パソコンの種類!まず、据え置き型、タワー型、一体型、ノートブック型、タブレット型これさえ覚えていてくれればいい」

P「じゃあ次!ファイルについて、ファイルって言うのはデータのまとまりのことだ。ファイルがどのようなアプリケーションソフトで処理することができるかを明示することが一般的だな。そして、ファイルのサイズは一般的にはバイトで表現される。おっと、言い忘れるところだったが、拡張子これは覚えておけよ」

春香「拡張子って?」

亜美「ほら、圧縮したファイルの最後にzipって書いてあるあれだよ」

P「なかなか、頭いいじゃないか。もしかしてパソコン結構使ってるのか?」

亜美「真美と共用のパソコンがあるよ」

P「なるほど。あっそうだ、ファイル名やフォルダー名に着けられない半角文字があるから気をつけろ。コロン、円記号、スラッシュ、疑問符、アスタリスクなどだ」

P「フォルダーについてはいらないな」

春香「はい!ふぁいるを集めて置く場所ですね!」

P「まあ、春香がこの程度分かってるならいいや」

春香「ひどい!?」

P「じゃあ、アナログデータとデジタルデータについてだな。アナログデータは数値化されているデジタルデータに変換しないとコンピューターが処理できないんだ。この作業のことをAD変換っていう。逆の場合はDA変換って言うんだけどな」

春香「どういうこと?」

亜美「人の声を記録しただけのものがアナログデータで、それを連続的な空気の振動にしたもの…たとえばCDを流したらデジタルデータだよね?」

P「なかなかできる子だな。亜美の言うとおりだ」

P「そして、デジタルデータにした場合は、アナログデータを一定の時間に区切って計測する。標本化。一定時間に同じ計測値が得られたとみなして連続量を離散量で近似する。量子化。そして、情報を一定の規則に従ってデジタルデータに置き換えて記録する。符号化などがある」

春香「量子化はOOを思い出すね」

亜美「あれは粒子化じゃなかったけ?」

春香「あれ?」

P「…コンピューターは、オンとオフの2種類の電気信号によって計算や記録を行う。このオンオフは1と0であらわす。この辺は難しいから注意しろよ」

亜美春香「「はい」」

P「最小単位をbitというんだが、bitであらわす数字は1か0しかない。つまり、1bitは2つの異なった情報を表すことができるんだ」

春香亜美「「?」」

P「言ってもわからないよな」

(00,01)←2通りよって1bit
(00、01、10、11)←4通りよって2bit
(0000、0001、0010、0011、0100……1111)←16通りよって4bit
(00000000~11111111)←256通りよって8bit

P「ちなみに1バイト=8ビット、1キロバイト=1024バイト、1メガバイト=1024キロバイト……とこうなるわけだ」

P「今言ったのが2進数、ほかには16進数なんてものもあるんだがこっちは1,2,3,4,5,6,7,8,9、A,B,C,D,E,F,10って感じだ。まあこれは暗記だな。日ごろ使ってる10進数がありがたく思うほど数字が羅列する2進数はテストで出たら死ぬかと思うが、頑張ってくれ」

春香「うえ~」

亜美「これは、しんどいね」

P「簡単ってわけじゃないけど指定されたbit数に二乗すれば多少は簡単になるかもしれない」

亜美「ありがとう兄ちゃん」

P「お礼を言うのは早いぞ亜美。まだ、一章だ」

亜美「うぇっ!?」

春香「もう無理ですよ~」

P「仕方ないな。今日はここまでだ」

亜美春香「「やったー」」

P「ん?春香はまだだぞ」

春香「え?」

亜美「おっさきー」

P「じゃあ、補修の時間と行きますか」

春香「イヤー!」

あふぅ…以上で終わりです。
学校でP検取らしてくれるのはありがたいけど、当たり前のことが多すぎて授業がだるい。
先生にボイコットしたら怒鳴られたし、P検受けたくないんだよね。
ちなみに明日、学校の期末で情報基礎の分野で試験だから早めに終わらせました。
怒らないでね。
では、おやすみなさい。

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