貴音「時に勝ち負けは脇役に」 (84)
『765production ALLST@R LIVE』
春香『今日は本当に』
春香『ありがとうございました!!』
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春香『やったぁ!!』
春香『大成功ですよ、大成功!!』
春香『あーもう、本当よかったぁ……』
春香『よかったぁ……、ぐすっ』
春香「おかしな話ですけど」
春香「『マッピー』みたいになれたらいいなって」
春香『おはようございまーす』
春香「自分で言っちゃってなんですけど」
春香「『ワルキューレ』の方が良かったですかね?」
『"My Boom Is Me"』
春香「うーん……」
春香「やっぱり『メトロクロス』ですかね」
『IDOL'SのIDOLの』
春香「特に音楽が好きなんです」
『IDOLを探せ』
『HARUKA AMAMI』
春香「『どんなアイドルになりたいか』、ですか?」
春香「『ワルキューレの冒険』のような」
春香「やっぱり、『ワルキューレ』はカッコいいなと思いますね」
春香「えっと、『マッピー』は……」
春香「『マッピー』に会いに『マッピーランド』に行くんですよね」
春香「いるとみんなが嬉しい、みたいな」
『Nothing Gonna Beat Me.』
『Cause "My Boom Is Me"』
春香「そういう存在になれたら」
春香「一番嬉しいですね」
『天海春香という人間は』
『どういう人間ですか?』
千早「ドジな、『マッピー』」
千早「おっちょこちょいな、『ワルキューレ』」
春香「大きい存在ですね」
春香「千早ちゃんには、すごい影響を受けたので」
春香「繊細だけど、力強い」
春香「無くてはならない、大切な存在です」
『CHIHAYA KISARAGI』
春香「歌の『ソフィーティア』って感じで」
春香「すごいなぁ、っていつも聴いちゃいます」
千早『目と目が逢う♪』
千早『瞬間好きだと気づいた……♪』
春香「歌に対してはとことんストイックで」
春香「『多喜』、ですかね」
春香「『ソウルエッジ』みたいな」
春香「そういうところがカッコいい」
春香「カッコいい、ですよね」
―――どういうアイドルになりたい?
千早「……アイドル」
千早「よく、分からないです」
千早「私は歌があれば良いので」
『765屈指の親友対決』
春香『立ち上がれ♪』
『かつてはレッスンでもライブでも』
春香『女諸君、はい!!』
『天海は如月に歯が立たなかった』
春香「レッスンでもいっつも怒られてばっかりで」
千早「……なにかしら失敗するんですよ」
―――誰が?
千早「春香が」
―――それが分かるんですか?
千早「はい」
『大舞台でこそ輝く』
『それがIDOL』
千早「本当は上手いんです」
千早「最近は、わざとなんじゃないかって」
千早「腹黒い、『ワルキューレ』」
―――意気込みは?
千早「自分の歌を」
千早「歌うだけです」
『天海春香の、証明。』
『Proof of HARUKA AMAMI』
『如月千早の、証明。』
『Proof of CHIHAYA KISARAGI』
『私の、証明』
『Proof of Me』
『天海春香の、証明。』
『Proof of HARUKA AMAMI』
『如月千早の、証明。』
『Proof of CHIHAYA KISARAGI』
『私の、証明。』
『Proof of Me』
春香「そうですね」
春香「こんな機会、もうないと思うんです」
春香「勝ちたいですね、やっぱり」
『NAMCO ARENA』
『765 IDOL GP HIGH SCHOOL STUDENTS』
『HARUKA AMAMI vs CHIHAYA KISARAGI』
格闘技煽りVTR×アイマスです
皆様、お待たせ致しました。
「気持ちがぶわーってなってるんです!!」
「早くその日にならないかなー、って!!」
―――緊張はしないのですか?
「はい!!」
「楽しみで楽しみで仕方ないんです!!」
「私らしく元気いっぱいがんばりまーす!!」
天使で笑顔なあの子の出番。
―――対戦相手の印象は?
「ナス色」
―――えっ。
「ナス色です」
……天使で、えが、お?
『765のアッパレスーパーガール 高槻やよい』ジャーン!!
やよい『はいたーっち!!』
貧しい家庭を支えるために。
やよい『いぇい!!』
『YAYOI is ANGEL』
高槻やよいは今日も往く!!
キラメキラリで天真爛漫。
誰が彼女を憎もうか。
『YAYOI』
しかし、人間見かけによらず。
『IS』
真の姿は暗黒小娘?
『ANGEL?』
関係者は、こう語る。
※プライバシー保護の為、音声と名前を変えてお送りします。
I織『実は怒らせるととんでもなく恐ろしいのよ……』
A美『い[ニヒヒッ]んなんてこのあい』
I織『な、なに名前出してんのよ!!』
A美『ごめんね、いお[キーッ]』
I織『ちょっと!!』
やよい「よく言われるんです」
やよい「『天使だね』、って」
やよい「……迷惑なんですよね」
―――迷惑?
やよい「だって私は」
やよい「『765のドン・キホーテ』だから」ファサ
「……『ドン・キホーテ』?」
「ふふっ、笑わせないでください」
「ただの悪い子です」
―――天使じゃなく?
「とんでもない」
「悪い子です」
『迷走クイーン 三浦あずさ』ジャーン!!
あずさ『私……♪ 私……♪』
運命の人は何処かしら。
あずさ『恋人になれますか?』
三浦あずさよ何処へ往く。
最年長の誇りを胸に。
『トェェェェイ』
今こそ出陣、小娘狩りへ。
あずさ「やよいちゃんは怖がりなんです」
あずさ「だからああやって『優しいお姉ちゃん』を演じているんですけど」
あずさ「真の『優しいお姉さん』の前では」
あずさ「本当の自分が出てしまうんでしょうね」
あずさ「弱いんですよ、やよい」
あずさ「……いや」
あずさ「高槻は」
やよい「なんだと」ガタッ
やよい「ごめんなさい、もう終わりでいいですか?」
―――えっ。
やよい「今すぐアホ毛を抜きに行かないといけないので」
I織「落ち着きなさい!!」ガシッ
やよい「はなせ」ジタバタ
あずさ「いいんですよ」
あずさ「お子様になにを言われようと」
A美「……ホントに?」
あずさ「私には眼中にないもの」
A美「でもまたやよいっちがナス色って」
『AZUSA is GODDESS?』
あずさ「トェェェェイ」ダッ
A美「」
『ANGEL?』
小さな天使に。
『GODDESS?』
大きな女神。
『DEVIL or fallen ANGEL?』
はたまた悪魔か、堕天使か。
あずさ「パープル」
やよい「違う」
あずさ「違くない」
やよい「ナス色」
やよい「」ダッ
あずさ「トェェェェイ」ダッ
プライドを賭けた二人の乙女。
勝つのは三浦か高槻か。
やよい「うわあん、あうあうあう!!」ポロポロ
あずさ「ねこねこにゃんにゃん♪」
やよい「今夜のメニューはナポリタンです!!」ポロポロ
あずさ「ねこにゃんにゃんっ♪」
おかえりなさい、あなた。
天使にする?
女神にする?
それとも、
あ・く・ま?
『GRUDGE LIVE』パパパパ
『高槻やよい YAYOI TAKATSUKI』
vs
『三浦あずさ AZUSA MIURA』ジャーン!!
今日という一日に。
良いことがあった人も。
嫌なことが多かった人も。
明日の幸運を。
『BRAIN』
―――She is Miss.BRAIN.
『MENYOU』
―――She is the MENYOU among mystery.
『BRAIN VS MENYOU』
『Today → Tomorrow』
―――Dream Battle!!
『COUNT DOWN LIVE』
『PICTURE START』
『00:%%』ピロピロピロピロ
『00:00』
『RI@TSU@KO』ターン
『IQアイドル 秋月律子』ジャキィン!!
秋月律子。
人々がアイドルを好きになるキッカケを作るため。
『楽しく 切ない LIVE SHOW』
激しく、楽しく、時に切ないライブショーを繰り広げる。
『765のMiss.BRAIN』
事務所公認のMiss.BRAIN。
『RI@TSU@KO』ターン
『vs 双海亜美 反則勝ち』
『vs 三浦あずさ 判定負け』
しかし、今週はもはや立ち直れないのではと、思われたほど。
『AKIZUKISM 崩壊』
Miss.BRAINが傷ついた日々であった。
昨日、彼女は静かに事務所を離れた。
『人生初の他社レッスンへ』
『RI@TSU@KO』ターン
『at 573プロ ダンレボ・アカデミー』
律子「ふーっ、ふーっ」
もがけIQアイドル。
律子「はあっ、はあっ!!」タンッ タンッ
甦れMiss.BRAIN!!
『NEW Miss.BRAIN』
異なる世界で成長する、自分を感じる日々。
昨日は色々あったから。
『律子 秋月家へ』
お父さん、最後は笑って明日を迎えよう。
父「『変な噂や、仕事はまったく無い事務所だから』」
父「『心配しないで』って」
父「『私の人生だから』って言われちゃいましてね、ははは」
律子「ちょ、ちょっと」
父「なんでも神田桃を手掛けた方が社長だったとか」
父「ところが私もそういうのが好きでね!!」
律子「えっ」
『Today → Tomorrow』
そして、本日。
『RI@TSU@KO』
『Today → Tomorrow』
カウントダウンバトルのお相手は?
『COUNT DOWN LIVE』シュウゥン
765にもう一人だけいた、リアルアイドル。
「面妖な!!」
アイツだ。
『本能の面妖アイドル 四条貴音』ジャキィン!!
四条貴音。
デカ盛りに挑み戦う女は、常にステージでも全力面妖。
『人生は「修行」である。』
鍋を突っつくそのフィーリングで、敵を突っつく天然人。
『修行は「面妖」への道』
ここ数日は修行三昧。
全ての修行は。
『卒業文集には』
幼き頃夢見た、ヒロインになる為に!!
『あいどるというゆめ』
貴音「特盛、ですか」
貴音「ずるっ、ずるっ!!」
彼女が言う「面妖」には、今夜辿りつけるのか。
貴音「げ、限界が……、くふっ!!」
※容易に真似しないでください
本当に「面妖」行きの恐れがあります
貴音「『面妖』の上に『すうぱぁ面妖』があるのです」キリッ
貴音「その上に『うるとら面妖』なるものが」ドヤァ
貴音「いえ、わたくしもそこにはまだ……」シュン
―――今回のテーマは?
貴音「……『ばくだん焼き』十代終盤の挑戦」スゥ
―――今回のテーマは?
律子「もっともっと私らしく、ですかね」
律子「貴音はなにをしてくるのか分からないので」
『BRAIN』バン!!
「ミス・ブレイン」であるが故。
『MENYOU』バァン!!
「面妖」嬢には負けられぬ。
『MENYOU』ドン!!
「面妖」に辿り着くために。
『BRAIN』ドォン!!
「ミス・ブレイン」を乗り越えろ。
ワァアアアアアアアア!!!!
『Today → Tommorow』
『COUNT DOWN LIVE』
熱狂のカウントダウンライブ。
用意はよろしいか。
『3』パッ
『#』
『2』パッ
『@』
『1』パッ
―――Ladies and Gentlemen!!
『PICTURE START』
『00:%%』ピロピロピロピロ
―――ARE YOU RE@DY?
『00:00』カチッ
―――ST@ND UP, and SCRE@M!!
テケテケテケテケ
『765祭り in JULY』テンッ テンッ テンッ!!
ピコピコピコ!!
『秋月律子 RITSUKO AKIZUKI』
VS
『四条貴音 TAKANE SHIJOU』ジャーン!!
ドォオオオオン!!
ここからは番外編です
故郷は、美しい町だった。
緑豊かな、美しい城下町。
みんな、あのアニメが好きだった。
だけど。
貴音「段々とあの町が嫌いになってしまい」
貴音「仲間もおりましたが、成長するにつれて」
貴音「また段々と、少なくなっていきました」
『青い星の世界は、敵も味方もなくて』
『愛しあって生きて行ける、それがモモの願いなの』
『果てしのない宇宙に生まれる子供たちへ』
『すてきなもの伝えて行こう』
『夢の未来をめざして』
夢の未来なんか、無い。
アイドルなんて、いない。
『本能の面妖アイドル 四条貴音』
四条貴音。
恥ずかしがり屋で、内気な少女は学校に行くのもためらいがちだった。
彼女のありがちな夢に。
『あいどるになりたい』
じいやだけが、優しく微笑んだ。
「ひろいん」
「わんだぁももになりたい」
「あいどるになりたい」
「そのような夢が、どんどんと」
「そうですね」
「教師の方からは『無理ですよ』、と」
「『そのような性格でどうするのですか』、と」
内気な少女を、大人たちは諭した。
『絶対に無理です。』
「夢を語れば語るほど、笑い者にされてしまい」
「口数は減ってゆくばかりでしたね」
「町が嫌になってしまいまして」
―――面白がられたり?
「……そう、ですね」
「嘲笑の的にされて」
この場所を出て、東京に行こう。
東京に行けば、同じ思いを抱えた友達に逢えるかもしれない。
『正義がなにか見失い、迷うときもあるけど』
『ほほえみを忘れないよ』
『あなたに教わったから』
しかし。
現実は、ステージに立つことすらままならなかった。
ただ、やっぱり。
「やはりこのような性格では」
「……駄目なのでしょうかと、思っておりました」
「それでも、諦めきれず」
向いていないことは、自分が一番分かっていた。
でも。
『頑張りまーす!!』
『夕暮れの風の中、ひとすじの涙』
『ワンダータイフーン!!』
『わたくし達はあいどるです!!』
『自分達はアイドルさー!!』
『いきますよ!!』
『オッケーなの!!』
『765ぷろ、ふぁいとぉ!!』
『『おぉー!!』』
友達は、いた。
「好きなことをしている、と思っています」
「色々と考え込んでしまうこともありますが」
―――諦めてしまいそうになったり……?
「……はい」
「一度や二度ではありませんね」
「恐ろしくもあります」
「本当にとっぷあいどるへの道は開くのでしょうか、と」
怖くなったら。
あの頃の言葉を思い出す。
『絶対に無理です。』
夢は、叶う。
「色々な刺激であったり」
「様々な経験をして」
「夢に、近づいていると思います」
「そして」
「やはりもうひとつ、憧れた」
「わんだぁももに、なりたい」
色んな夢を諦めて。
人は大人になる。
『無理ですよ』
『そのような性格でどうするのですか』
『あいどるになりたい』
あの時の自分に。
今、声をかけてみる。
「……過去のわたくしに、ですか」
「諦めてはなりません、と」
諦めなかった。
今を。
夢を。
叶える。
NAMCO偶像選手権
スーパーアイドルトーナメント
四条貴音 vs 菊地真
終わりです
ありがとう、佐藤大輔
そしてありがとう、立木文彦
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