春香「えっ。なにを言ってるの千早ちゃん」
千早「春香の所有物であったパンツにソースを和えて食す」
春香「微妙に言い換えてるけど、語彙のなさを隠せていないよ千早ちゃん」
春香「あと、私のパンツは私の所有物だよ。過去形にしないで」
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美希「千早さん……」
春香「あ、美希。起きてきたんだ」
美希「そりゃあ黙っていられないの」
春香「だよね! 尊敬する先輩が変態行為を働こうとしてるんだもんね!」
美希「春香のパンツは素のまんまで食べるのが一番なの!」
千早「そうかしら」
美希「そうだよ!千早さんはどうしてそうなっちゃったの!」
春香「状況が悪化した!」
千早「素材の味を楽しむのもいいけれど、最近は一味加えるのもいいかなって思うの」
美希「だからってソースは味が濃すぎるの」
千早「ソースの強い風味のあとにくる素朴さがいいのよ」
春香「ここだけ聞いてると千早ちゃんが料理に目覚めたみたいで感動できるかもしれない」
千早「料理ができたらソースだけなんてもったいないことはしないわ」
春香「せっかくの現実逃避を現実に戻さないで」
美希「ミキも料理できたら、おみそ汁とかに入れてみたいなー」
春香「おにぎりの中に入れるとかじゃなくて、心底ほっとしてる自分が嫌だ」
春香「っていうかちょっと待って。私のパンツが一食材のように扱われてるの?なんなの?」
美希「それ、ミキのセリフだよ?」
春香「突っ込みどころが違うから。パンツはどこから出てるの?」
千早「……」
春香「答えて!そこで目を逸らさないで!」
千早「私のものに限っては、春香のお泊りセットよ」
春香「もう千早ちゃんの家に泊まりに行けない!」
春香「食材のように扱われてたパンツを当然のように使ってしまってた……」
美希「うなぎのタレがなくなる前に足し続けるみたいなの、この前テレビでやってたよね」
春香「今後、うな重を喜んで食べる自信もなくなってきたんだけど!」
美希「ちなみに、ミキは春香の家のタンスから」
春香「私、美希を家まで招き入れた記憶がないんだけど!?」
美希「春香のママと仲良くなったの」
春香「おかーさーん!」
美希「うちの娘になれば家が華やかになるのにって言われちゃった」
春香「おかーさーん!」
千早「美希、食したパンツは元に戻すのはルールよ」
春香「なにそのルール」
美希「ちゃんと春香の家の洗濯機に放り込んでおいてるの」
春香「せめて!自分で!洗って!」
春香「突っ込み疲れてきた……。もうやだ、突っ込みは律子さんとか伊織の仕事でしょ……」
美希「デコちゃんが聞いたらデコからビーム出しそうな言葉なの」
千早「律子は般若の面かしら」
春香「その前にさ。私の顔が能面になる可能性も考慮してもらえると嬉しいかな」
千早「春香はどんな顔をしてても可愛いわよ」
春香「えっ。……あ、ありがとう?」
美希「間違っても照れるところじゃないの」
千早「春香の私に対する好感度は想像以上に高いから」
春香「言っておくけど、この会話が始まってからぐんぐん下がってるよ?」
美希「だよねー」
春香「美希に対する好感度も下がってるからね?」
美希「そんなバカな」
春香「ナチュラルに自分が好かれてるって思考本当に美希らしくて素敵だと思うよ」
美希「褒められると照れるの」
春香「嫌味だよ!」
美希「ミキ、春香に美希らしいって言われるの好きだよ?」
春香「そうですかそうですか」
美希「あー!今ちょっと好感度上がったー!」
春香「断じて上がってないから!」
千早「そうよ。上がっても、私の方がまだ高いから」
春香「この人達の好感度を最低レベルまで引き下げてやりたい」
春香「そもそも、千早ちゃんはどうして今更のように私の前でそんなことを言いだしたの」
千早「正直、春香のパンツをこっそり食してる事実に堪え切れなくて」
春香「うわーい。千早ちゃんの正直さ評価してあげたくない」
千早「春香は大切な親友だもの」
春香「そのセリフは別のところで聞きたかった!」
美希「ミキも!ミキも春香のこと大事だよ!」
春香「美希が便乗したのは完璧に素だったでしょ!」
美希「てへぺろ」
春香「かわいい!腹立つ!」
春香「もう一度言うけど、なんなの?私のパンツはどこまで浸透してるの?」
千早「春香のパンツだけじゃないわよ」
春香「うわ」
美希「事務所は調味料派と、素材派と、フルコース派で分かれてるの」
春香「パンツの食仕方に対する派閥があるアイドル事務所なんて嫌だ」
春香「もう一度言うけど、なんなの?私のパンツはどこまで浸透してるの?」
千早「春香のパンツだけじゃないわよ」
春香「うわ」
美希「事務所は調味料派と、素材派と、フルコース派で分かれてるの」
春香「パンツの食し方に対する派閥があるアイドル事務所なんて嫌だ」
春香「ものすごく聞きたくないんだけど、フルコース派って何?」
美希「フルコースはフルコースだよ?デコちゃんと貴音が主張してるの」
春香「伊織ー!突っ込みがなにやってんのー!伊織ー!」
千早「律子はね」
春香「やめてー!最後の希望を失くしたくない!」
千早「この会話で盛り上がってる時に事務所に入ってきて、頭痛を訴えてたわ」
春香「あの人やっぱり女神だったのかな」
美希「春香!目を覚ますの!」
春香「オアシス……」
千早「オアシスならあるでしょ。春香の目の前に」
春香「そのオアシスは蜃気楼だったから」
春香「今度律子さんに特上のうな重おごってあげよう」
美希「ミキにはー?」
春香「米の一粒もおごらないから」
美希「ええ!?」
春香「むしろセクハラで訴えて勝ちたい」
春香「まさか、雪歩とか真とか響ちゃんもこの会話混ざってたりしてないよね?」
千早「萩原さんと我那覇さんがいる時に話したことはないわね」
美希「そうだね。真クンはものすごく引いた後にキョーミシンシンって感じだったけど」
春香「真ォ……」
春香「でも二人が参加してなくてすごく安心した。あの二人もオアシスにしよう」
美希「春香の心のオアシス多すぎるの」
千早「私も春香のオアシスよ?」
春香「オアシスが点在してないと堪えられないくらいの砂漠にしたのは二人だからね」
千早「むしろ春香にとっての海になりたい」
美希「じゃあ、ミキは陸ね!」
春香「地球を作るのはやめてほしい」
千早「いや?」
春香「今この流れで言われるのはものすごく」
美希「ミキたち、春香のこと大好きなのにー」
春香「気持ち悪いくらいに伝わってくるから嫌だ」
春香「愛情の示し方ならもっと他に、なにかあるんじゃないのかな」
春香「たとえば、人のパンツを食べないとか、人のパンツを食べないとか、パンツの食べ方で討論しないとか」
美希「実質ひとつのことしか言ってないの」
千早「そんな春香も可愛いわ」
春香「この会話始まってから、なんで千早ちゃんはデレ100%なんだろう」
千早「最近はいつもこんな感じだったでしょう?」
春香「ああ……私側の好感度が下がってるから、その温度差なんだね……」
千早「春香は、こんな私のこと、嫌いかしら」
春香「こんな状況で問いかけられても、好きとは言い難いよ!」
美希「ミキは?」
春香「今日は美希もグイグイ来るよね!絶対に言わないから!」
美希「あえて嫌いと言い切らないところ、春香らしいの」
春香「嫌味かな?」
美希「褒めてるの」
美希「ミキはね、春香のこと、実は大好きだよ」
美希「普段のドジなところも、すっとぼけてるところも、音程の外れてる鼻歌も」
春香「ちょっと待て」
美希「てへ。でもそんな、春香のダメなところも含めて、いーなって思うんだ」
美希「千早さんも春香のそんなところ好きだって、教えてくれたの」
美希「だから、ミキも千早さんも、春香のファンなんだよ」
春香「だからパンツを食べるって?」
美希「うん!」
春香「台無し!」
春香「で、千早ちゃんの弁明は?」
千早「ないわよ?」
春香「ないの!?」
千早「私は春香の全てを好きだもの」
春香「千早ちゃんの愛が重いの忘れてた」
春香「今気づいたんだけどなんで私、告白のようなことを言われてるの?」
美希「ような、じゃなくてミキはそのつもりだったんだけど、なー」
春香「これほど嬉しくない告白ってこの世界にあるのかな」
美希「嬉しくないの?」
春香「嬉しかったら変態だよ!」
春香「っていうか、二人から同時に告白されるってなにその修羅場……」
美希「メンドーだったら、端から端までお断りしちゃえばいいの」
春香「流石、中学で毎日数人から告白されてる人は言うことが違いますなあ」
千早「でも、本当に嫌だったらお断りしてもいいのよ?」
春香「千早ちゃん……」
千早「どうあっても、私は春香のことを好きでいるから」
春香「うん……。ハッ!?少し好感度上がりかけた自分がいた?!」
春香「騙されるな私。どうせ、この流れから、でもパンツは食べるんでしょ?うん!ってオチなんだ」
千早「春香が嫌というならやめるけど」
春香「えっ」
美希「うん。やめるよ?」
春香「えっ」
千早「泊まりに来ないというのなら、我慢するわ」
春香「えっ」
千早「その代わり、私の生活水準は著しく下がるけど」
春香「それは脅しというものだよ」
千早「春香の言う通り、私はどうやら重い性質みたいだから」
千早「優しくて、人のことばっかり考えてしまうような、春香を縛り付けるわけにはいかないわ」
千早「あなたは、どうしようもなくアイドルなんですもの」
春香「…………」
春香「そんなことにまで気を遣うくらいなら、始めから別のところを気遣ってほしかった……っ!」
美希「だってほら、ミキたち春香が大好きだから」
春香「えーえー、それはもう、恥ずかしいほどに伝わってきたけれども」
美希「春香のこと、困らせたくないけど、イジワルみたいなこともしたくなっちゃうんだよね」
春香「可愛らしい話に仕立てようとしてるよね」
美希「ホントだよ?」
春香「困らせるための手段に、どうしようもなく許されない行為を選んでしまったのはなんでなの」
美希「愛が暴走したの」
春香「しすぎだよ!」
春香「千早ちゃんも、美希も、愛が重いのは知ってたから、この際どうでもいいか……」
千早「我がことながら、いいのかしら」
春香「いいことにする。もう」
美希「わーい」
春香「反省だけはして」
春香「まあ、私も二人のことは、たぶん大好きなんだと思うから」
春香「もちろん、765プロの仲間としてだよ?」
春香「こんなことされても、嫌いって言えないくらいには、二人のこと大切なの」
美希「春香……」
千早「…………」
春香「私は、天海春香っていうアイドルだから、気持ちには答えられないだろうけど」
千早「……うん。いいの、それで」
美希「ミキは、できれば付き合いたいけどね」
千早「美希」
美希「むー。言うだけならタダなの」
春香「あはは。気持ちは、とても嬉しかったよ。そんなわけだから」
春香「パンツを食べるのは、やめてください。マジで」
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┼ヽ -|r‐、. レ |
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ものすごく百合なSSを書きたいと思って初めてスレ立てしました
正直三時間半も書いていたことに絶望を隠せません
死ぬほど眠いので寝て起きたらHTML化依頼を出してみたいと思います
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