春香「雪歩のシャベルってどこから出してるの?」 (91)

千早「藪から棒に…どうしたの春香」

春香「ちょっと気になってね。ほらこの前もスタジオで…」

千早「あー…確かにあったわね。幸いスタジオに穴を開ける自体は避けられたけど」

春香「それでも床板少し剥がれてたもんね。プロデューサーが居なかったら今頃ブラジルだよ」

千早「それはちょっと大袈裟じゃないかしら…」

春香「それくらい凄いって事だよ千早ちゃん」

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千早「でも確かに萩原さんの穴掘り技術は凄いわよね。あの短時間で数メートルの穴を掘るんですもの」

春香「ねー、少し目を離すともう遥か奥深くまで掘り進んでるんだもん。あれどうなってるのかなあ」

千早「そう言えば…萩原さんのお家は確か建築関係のお仕事らしいわ。それじゃないかしら」

春香「あーなるほど、小さいころからシャベル触ってたからとか…かな」

千早「子供の頃の趣味が穴掘りって中々珍しいと思わない?春香」

春香「少なくとも私は聞いたことないよ」

春香「う~ん…そう言われると気になって来るよね」

千早「誰か萩原さんに詳しい人って居ないかしら…」

春香「仕事で一緒になることは結構あるんだけど、プライベートの付き合いはそんなにないんだよね」

千早「仕事も一緒の事が多く、なおかつプライベートでもそこそこ付き合いがある人…」

ガチャッ

真「ただいまー!」

春香・千早「「居た!」」

真「えっ!?な、何!?」

千早「…というわけなのよ」

真「なるほど…雪歩のシャベルの謎ねえ…」

春香「真ならよく雪歩と一緒のとこ見るからさ、何か知らないかなーって」

真「そうだなあ…よくよく考えてみると意識した事ないや。穴掘ってる光景が日常になってるから」

千早「真もやっぱりそう思うのね」

春香「何だか気になってこない?」

真「…何か改めて考えると凄く気になって来た」

春香「ね、やっぱり気になるよね?」

千早「でもこればっかりは本人に聞いてみないと…」

真「そうだなあ…今すぐ帰ってこないかなあ雪歩」

春香「さすがにそう都合よく帰って来たりはしないでしょ~」

ガチャッ

春香「あ」

千早「あ」

真「あ」

雪歩(あれ、何だろうこの空気…私何かタイミング間違えちゃった…?)

雪歩「……あの、た、ただいま」

雪歩(気が付いたら壁際に追い詰められてました)

春香「ふふ…ふふふふ…もう逃げられないよ雪歩~」

雪歩「元から逃げる気なんてなかったよぉ…」

千早「ごめんなさい萩原さん、でもこれも化学の発展のため…必要な犠牲なの」

雪歩「化学の発展って…私と化学にいったいどんな関係が…」

真「雪歩…本当にすまないと思っている」

雪歩「なら早く開放してほしいよ真ちゃん…ぐすん」

真「…ぐっ!そ、そんな涙目で見つめられたら…!」

春香「真!気をしっかり持って!」

千早「そうよ真!私達の誓いを忘れないで!」

真「はっ!あ…危なかった。危うく雪歩の涙目攻撃に倒れるところだった…ふう」

雪歩「なんだかよくわかんない内に話が…」

春香「さて…それじゃあ真、千早、準備はいい?」

真「いつでもオッケーさ!」

千早「こっちも準備出来てるわ」

春香「それでは…」クルッ

雪歩「ひぃっ!?」

春香「行きますよぉ~?」

響「あ”~疲れたぁ~…」

貴音「今日のお仕事はお昼まででしたが、中々やりごたえのあるお仕事でしたね」

響「そうだぞ…自分もうヘトヘトで…早く事務所でゆっくり――

きゃああああああああ!!

響「んぇっ!?な、なんだ!?」

貴音「事務所の中から…?急いで入りましょう、響!」

バターン

貴音「なにごと!」

響「ど、どうしたんだ!?一体何が……って」

雪歩「あは、あはははは!く…くすぐったいですぅ!あはははは!」

真「観念しろ雪歩ー!」ゴソゴソ

春香「そうだそうだー!」ゴソゴソ

千早「え、えっと、か…観念して!」ゴソゴソ

響「……何やってるんだみんな」

春香「あ、響ちゃんに貴音さん。お帰りなさいー」

雪歩「コヒューコヒュー」

響「あ、うん…ただいまだぞ」

貴音「あの…これは一体…?なぜ雪歩を囲んでいるのですか?」

千早「実はかくかくしかじかで」

響「ふんふんなるほど」

貴音「雪歩のシャベル…ですか」

響「まあ自分も確かに気になっていたけどさ…だからって無理やりはよくないと思うぞ」

雪歩「ひ、響ちゃん…!」

貴音「そうですよ皆さん。誰しも人に知られたくない秘密…1つや2つはあるものです」

春香「あう…」

真「そ、そうだよね…」

千早「……」

雪歩「た、貴音さんも…!ありがとうございますぅ…!」

貴音「まあ、それはそうと致しまして」

響「へっ?」

貴音「実を言うと…私も前々から不思議に思っていたのです。雪歩の円匙(えんぴ)について」

雪歩「えぇっ!?だ、だって四条さん…さっき秘密がどうのこうのって…」

貴音「それはそれ、これはこれです」

雪歩「そ、そんなぁ!」

響「えぇ!?や、止めるんだ貴音!」

貴音「止めないで下さい響、これも…私に課せられた宿命なのですから…」

響「んなわけあるかー!」

その後、小一時間に渡り雪歩の悲鳴と笑い声と救助を求める声が事務所に響き渡った

響はもはやどうにも出来ないと判断し、その光景をただ見守るしかなかった

響(雪歩…本当にすまないぞ。こんなとき無力な自分が…恥ずかしい!)

春香「ここか!?ここがええんか!?」

響(キャラ崩壊なんてレベルじゃないぞ…)

雪歩「あ…あへぇ…」ビクンビクン

春香「……」

千早「……」

真「……」

貴音「……」

響「……」

春香「…ちょっとやり過ぎちゃったね」

千早「そ、そうね」

響「いや、どう考えてもやり過ぎちゃったどころじゃ」

真「服脱がし始めた辺りからマズいなーって気はしてたんだよ?僕」

春香「その割には真が一番ノリノリだったよね」

千早「全てをこの僕にさらけだしてみて、とか言ってたわよ真」

真「えぇ!?ぜ、全然覚えがないんだけど…」

春香「今の雪歩…完全にアイドルがしちゃ駄目な顔だよこれ」

真「顔どころかこの光景…事情知らない人からすれば事後にしか…」

千早「じ、事後って…真!」カアァ

真「だって目は虚ろ、半開きの口からは涎、全裸、体中の汗…」

真「どう見ても事後だよ!というかレイp…」

春香「あーっ!駄目だよ真!アイドルがレイピーとか言っちゃ!」ガバッ

真「~~~」モガモガ

千早「と、とりあえずどう収集つけようか考えましょう。四条さんはどう……っていない?」

響「貴音ならさっきさり気なく出て行ったぞ」

春香「逃げたー!?」ガビーン

真「というか響!止めてくれよ!」

響「だって何か関わるの嫌だし…」

真「だぁー!なんてこった!」

春香「言っとくけど響、今更見てない振りはナシだからね」

シャベルとスコップの基準は地方により違うと聞いたがあれはシャベルじゃなくスコップだと思う
ググった結果東日本は小型をシャベル大型をスコップと呼び西日本では逆らしい今は西にいるが東にいた頃も大型をスコップ小型をシャベルと呼んでいた

響「ええっ!?自分まったく無関係だぞ!」

千早「見てしまった以上もうその言い訳は効かないわ」

真「それに本気で無関係を貫き通すなら僕らが雪歩を弄ってる間に逃げればいいじゃないか」

響「ぐっ…た、確かにそれは…というかもう弄ってるって言っちゃってるよ!」

千早「とにかく我那覇さんも一緒に考えるのよ」

響「わ…わかったぞ…はあ」

響(まあ…見てておもしろくなって来てたなんて言えないし…)

>>21
ここでは西基準でシャベルって言ってますが、まあそこはそれぞれ脳内変換と言うことで一つ

真「雪歩の様子は?」

千早「失神してるわね、この様子だと」

春香「死んではないんだね…よかったぁ」ホッ

響(雪歩的には死んだも同然じゃないか…?世間的な意味で)

千早「取り敢えず早く萩原さんを元通りにしないと。他の人たちが帰って来る前に」

春香「こんな場面見られたら言い訳できないよね…」

真「まずは汗吹かないとね。響、ちょっと僕のかばんからタオル取ってくれる?」

響「わかったぞ。えーっと…はい」

真「さんきゅー!じゃあ早速…よいしょっと」

フキフキ フキフキ

雪歩「…んぅ…あぅっ」

フキフキ フキフキ

雪歩「あっ…んぁ…んくぅ」

春香「……」

千早「……」

春香「…ねえ千早ちゃん」コショコショ

千早「どうしたの?春香」ヒソヒソ

春香「なんかさ…いけない物を見てる気になって来ない?」コショコショ

千早「そ、そうね…何だか意味もなくドキドキして来るわ」ヒソヒソ

響「うひゃあ…」

真「よし、綺麗になった」

春香(見てるこっちが何故か汗だくになったよ…)

千早(真はこう言うの慣れてるのかしら)

真「…?どうしたの二人とも。そんな押し黙っちゃって」

春香「な、なんでもないよ!そ、それより次はどうしよう!」

真「え、うん。次は服かな」

春香「よし、服だね!」

千早「そうね、じゃあ真はそっち持って…うん、少し上げて」

真「響ー!ちょっとそこの雪歩の服取ってくれない?」

響「わ、わかったぞ。えーっと…はい」

響(ってあれ、何だかさっきから何故か雑用係になってないか?自分)

真「さんきゅー!パンツとブラは……」

真「…あれ?ない?」

千早「えっ?そんなはずはないと思うのだけれど」

真「でもどこにもないし…服の中にも潜り込んでないし」

千早「どこかに飛んでったりしてない?ソファーの下とか」

響「ん~…ないぞ」ゴソゴソ

春香「…響、もしかしてこっそり取った?」

響「じ…自分が取ったって…!?自分、そんな趣味はないぞ!」

春香「まあ知ってたけどね」

響(じゃあ何で聞いたんだ…)

千早「春香…どうする?今から買いに行くって手もあるけど」

春香「うーん…無い物は仕方ないし、このままで行こう!」

響「ノーパンノーブラ!?」

真「とりあえず服は元通りに出来たかな」

春香「ちょっと足りないけど…まあ気にしない気にしない!」

千早「これで一安心ね」

響「いや、見た目は元通りになったけど…雪歩が起きたら確実に怒られるどころじゃ済まないと思うぞ」

春香「…あ」

千早「そ、そこまでは考えてなかったわ…!」

春香「どっどどどどうしよう!!」ワタワタ

真「お、落ち着け春香!3人寄れば文殊の知恵って言うし!」

春香「そうだ!今すぐ荷物をまとめて出て行く!」

雪歩「…う、うぅん…」

千早「まずいわ!萩原さんが目を覚ましそうよ!」

春香「えぇっ!?予想外に早い!」

雪歩「…あれ、私…気絶して…?」ムクリ

真「ふんっ!」ビシィッ

雪歩「」バターン

響「えええぇぇ!?」

千早「まっ、真!?」

真「はっ!つ、つい手が」

春香「あっちゃあ…綺麗に入ったね」

千早「これ…死んではないわよね…?」

真「と、とりあえず時間は稼げたよ」

響「何の解決にもなってないぞそれ!」

春香「まあ人は強いショックを与えると一時的に記憶失くすって言うし…」

千早「そ、そうね」

響「もう自分知らないぞ…」

      ・
      ・
      ・

雪歩「…うぅん……あれ?ここは…事務所?」

春香「あ、雪歩おはよう!」

雪歩「あ…うん、おはよう春香ちゃん。もしかして私…寝てた?」

真「そうだよ雪歩。僕達が事務所に来た時には寝てたよ」

雪歩「真ちゃん達が事務所に来た時から…?あれ…何かほんの少し前に会ってた気が…」

千早「き、気のせいじゃないかしら?きっと萩原さん疲れてるのよ」

春香「そ、そうだよ雪歩!疲れてるんだよきっと!」

響(ドサクサに紛れて無かったことにする作戦…上手く行くのかなあこれ…)

雪歩「うーん、気のせいだったのかなぁ。そう言われるとそんな気も…」

P「ただいまーっと」ガチャッ

春香「あ、プロデューサー、お帰りなさい!」

千早「お帰りなさい、プロデューサー」

真「お帰りなさーい!」

P「あれ、みんな今日は仕事休みなのか」

春香「ま、まあ色々ありまして」

雪歩「お帰りなさいですぅ」

P「ただいま雪歩…って確か今日は午後から仕事入ってたはずだが、もう終わったのか?」

雪歩「え…?…あぁっ!も、もうこんな時間!」

P「お、おいおいまじか!今から電車は…間に合わないな。仕方ない、送ってってやるから早く車に!」

雪歩「はいぃ!す、すみません!」

ドタバタ ガチャン

春香「…何かさ、申し訳ない事したよね」

千早「そうね…少し強引すぎたわ」

真「初めから素直に聞けば良かったなあ…」

響(至極当たり前の結論なのに出るのが遅すぎるぞ……)

春香「まあこれで一安心だね!あーよかったよかった」

千早「何だか私無駄に疲れちゃったわ…しばらく事務所でゆっくりして行きましょう」

真「そうだね、小鳥さんも待たなきゃいけないし」

P「よし、これならギリギリ間に合うな」

雪歩「本当にすみません、プロデューサー…」

P「まあやっちまった物は仕方ないしな。けど何で今日はこんな遅れたんだ?」

雪歩「あ、あの…それがどうやら私、寝てたみたいで…」

P「寝てた?寝てたって…事務所で?」

雪歩「そうなんです…」

P「何と言うか珍しいな。もしかして疲れてるのか?最近仕事多かったし」

雪歩「そう…なんでしょうか?正直、寝てた前の記憶があまりなくて…」

P「気がついたら寝てたのか。美希じゃあるまいし…」

P「まあなんだ、体調悪い時にはすぐに声かけろよ?どうにかして空き時間は作るから」

雪歩「い、いえ!私は大丈夫です!」

P「そうか、でも体調管理も俺の仕事の内だしな。うちのアイドル達に無理させて身体壊してほしくはないし」

雪歩「は…はい!ありがとうございますぅ!」

雪歩(ふう…でもよかったぁ、何とかプロデューサーのお陰で仕事間に合いそう)

雪歩(…にしても、何だか今日は寒いなあ。心なしか、いつもより胸元とか股間の辺りがスースーす…)

雪歩(………)バッ バッ

雪歩「……ないっ!?」

P「うわあ!きゅ、急にどうしたんだ雪歩。もしかして何か忘れ物か?」

雪歩「あっ、いえ、その…忘れ物と言いますか…確かに忘れ物なんですけどそうじゃないって言うか…」

P「ん…?」

雪歩「と、とにかく大丈夫です!何も心配いりません!」

P「そ、そうか?なら良いんだけど」

雪歩(な、なんで私ブラもパンツもしてないの!?確かに朝履いてきたはずなのに…)

雪歩(ど、どうしよぉ…今からお店に寄る時間はないし…そもそも下着を忘れたなんて言えるわけないよぉ…)

P「もうそろそろ着くぞ、降りる準備出来てるか?」

雪歩「は、はい!」

雪歩(ああっ!思わず返事しちゃった!私の悪い癖が…)

雪歩(はっ、もしかしたら楽屋に一枚くらい落ちてるかも!いざとなったら女性スタッフの方に借りるとか…)

P「着いたぞ!さあ急げ!」

雪歩「はいぃ!あ、ありがとうございましたぁ!」バタバタ

スタッフ「あ、萩原さん!良かった、間に合ったんですね」

雪歩「お、遅れてすいませんでした!」

スタッフ「本番まで残り5分しかないのですぐに着替えて下さい!」

雪歩「あ、あの…そのことで…えっと…」

スタッフ「はい…?どうかしましたか?」

雪歩「い、いえ!すぐに着替えて来ます!」

雪歩(何でよりによってこんな時に男の人がスタッフさんなのー!)

春香「事務所に居るの、私達4人だけだね」

真「そうだなあ。さっきやよいが来たけどすぐに仕事行っちゃったし、律子達は朝から仕事だし、他のみんなもレッスンとかだし…」

春香「小鳥さんもまたすぐ行っちゃったしね。事務所は開けてていいって言ってたから戻っては来るんだろうけど」

響「む~暇だぞ~」

千早「…あ、そろそろね」ピッ

春香「千早ちゃん、何かテレビ見るの?」

春香は響をちゃん付けなんだけどな
呼表くらい調べようぜ

千早「ええ、毎週この時間にやってる歌番組よ。実力派の人達ばかりだから勉強にと思って見てるの」

春香「へ~、じゃあ折角だし私も一緒に見ちゃお!」

真「あ、じゃあ僕も」

響「自分も見るぞ!」

チャラッチャラッチャー

「ミュージック・テンペストー!生放送スペシャルー!」

春香「あれ、今日は生放送スペシャルだって!千早ちゃん」

千早「そうね、楽しみだわ」

「さあ始まりましたミュージックテンペスト!今週は生放送でお届けいたします!」

「それでは早速行ってみましょう!1曲目は…この方です!どうぞ!」

テレッテレッテレレ テレッテレッテッテ

真「あれ?このイントロって…もしかして」

『コスモースコスモス とーびだーしてゆく』

真「やっぱり雪歩だ!」

春香「わあ、雪歩が出てる!すごいなあ~」

響「これは驚きだぞ」

千早「生放送ならあれだけプロデューサーが焦ってた理由も分かるわね」

>>46
申し訳ない、抜けてました

『ユラリーフワリー花の~ようにー』

春香「雪歩凄いなあ、堂々としてて」

千早「生放送、それもトップバッターだからプレッシャーも相当なはずなのに…」

真「前だったら絶対穴掘って埋まってたのに…成長したなあ雪歩」ウルッ

響「真…何も泣くことはないと思うぞ」

『またーぼくとーきみをーみちーびいーたビームー』

春香「…ねえ千早ちゃん」

千早「どうしたの?春香」

春香「なんかさ、雪歩見てて違和感かんじない?なんとなくだけど」

春香「違和感?うーん……そう言われてみれば…なんとなくいつもと違う雰囲気ね」

真「え、何の話?」

真「違和感かあ…実は僕も見ててなんか少し違うなーって思ってたんだ」

千早「踊りや歌はおかしな所はないのよね。むしろいつもより完成度が増してるわ」

春香「何だろう、うーん…」

響「ん~…?気のせいかもしれないけどさ…今日の雪歩、なんだかいつもより激しく踊ってる感じに思えるぞ」

真「そう?僕は特に思わないけど…」

響「そうか…いつもより胸が揺れてる気がしたからそう思っただけかな、うん!」

千早「胸…?」

真「胸…」

春香「胸…!」

響「ど、どうしたんだ3人とも…急に青ざめたりして」

春香「…そういえば私達さ、雪歩に…」

真「…うん」

千早「下着…返してなかったわね」

響「まさか3人とも忘れてたのか…」

真「響!覚えてるなら一言くらい言ってくれてもいいと思うな!」

響「え、ご、ごめんだぞ…」

春香「と、言うことは今歌ってる雪歩は…ノーパンノーブラって事になるね」

真「よくブラジルまで逃げ出さなかったなあ」

千早「そんな暇もなかったんじゃないかしら?それか元々気がついてなかったとか…」

春香「いくらなんでも気づくはずだよそれ」

真「…ま、まあ!事故ってことで!」

千早「そ、そうね。うん」

響「言っとくけど自分は一切関係ないぞ!」

千早「何言ってるの我那覇さん。あなたも共犯者よ」

響「なんで!?」

春香「だって一部始終見てたじゃん響!」

真「そうだそうだ!」

響「自分はただ巻き込まれただけだぞ!」

真「それでも見てた事に変わりはない!」

響「そ、そりゃそうだけど」

春香「響ちゃん、諦めよう!」

響「いーやーだー!自分は絶対認めないぞー!」

ギャーギャーワーワー

春香「…ぜえ…ぜえ…」

千早「…はあ、はあ」

真「ふう…ふう…」

響「うぇ~…」

真「やめよう…争いは何にも生まないよ…」

千早「そ…そうね…はあ…」

春香「すっかり真っ暗になっちゃったね、外」

真「僕達も帰ろうか。結局小鳥さん戻ってこなかったけど…」

千早「とりあえず荷物をまとめて…」クルッ


雪歩「………」

千早「ひぃっ!?」ビクン

春香「ゆ、雪歩!?」

真「い、いつの間に事務所に」

響「お…お帰りだぞ雪歩!」

雪歩「ねえみんな。どこに行くのかな?」

春香「ど、どこって…嫌だなあ雪歩!家に帰るんだよー!あはは、あははは」

雪歩「ふーん…家ねえ…」

千早「そ、そうよ萩原さん。それじゃあまた明日」

雪歩「にがさないよ千早ちゃん」ガッ

千早「はうっ…く、首が」

雪歩「みんなあれかな?無事に家に帰れるとでも思ってるのかな?」

真「え、そ、それはどういう意味で」

雪歩「生放送の最中に思い出しちゃったよ。何でこうなっちゃったか…」

春香「あっ…ちっ違うの!あれは事故!そう事故なんだよ!」

雪歩「ノーパンノーブラで歌って踊った私の気持ち…あなた達に分かる?ねえ、分かる!?」

真「ゆ、雪歩!一旦落ち着こう、ねっ!?僕達が悪かったから!」

千早「そうよ萩原さん!落ち着いて話をしましょう!」

雪歩「…4人ともさ、私のシャベルの秘密、知りたがってたよね」

響「えっ!?自分も入ってるのか!?」

真「いや、今は全然知りたくないよ!むしろ教えてあげたいくらいだ!」

千早「真も落ち着いて!何だか意味不明な事喋ってるわよ!」


雪歩「丁度いいからさ、今教えてあげるよ。私の―――

―――シャベルの秘密、ね   

カラン

春香「…ひっ」

キャアアアアアアアアアアアアア

小鳥「ふう…ちょっとの用事のつもりが随分遅くなっちゃったわ…早く事務所に戻らないと」

小鳥「…あれ?真っ暗だわ。もうみんな帰ったのかしら。それじゃ私もこのまま帰ろうっと!」

カチャリッ 



貴音「翌日、事務所に来た皆が目にした光景は…まさに阿鼻叫喚の地獄絵図と言った所でしょうか」

貴音「春香、千早、真、響の四人は全裸の状態で全身穴に埋められている…白目で泡を吹きつつ」

貴音「4人はうわ言で「分かった、分かった」とひたすら呟き続け…その傍らにはシャベルがポツンと…」

貴音「今日と言うこの日を、我々765プロの面々は一生忘れないでしょう。世にも恐ろしい事件の日として…」


~完~

雪歩「貴音さん、逃げきれると思いました?…残念でした♪」

貴音「ひっ!?わ、わたくしは…その…ああ…!」

ヒャアアアアアアアアアア

ノリで書きました、ごめんなさい
ちなみに僕は雪歩が一番好きです

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