これから日記を書く 4冊目 (1000)

下記の4スレ目。

これから日記を書く
これから日記を書く - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413210272/)

これから日記を書く 2冊目
これから日記を書く 2冊目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423317897/)

これから日記を書く 三冊目
これから日記を書く 三冊目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436892044/)


運命は我らを幸福にも不幸にもしない。 ただその種子を我らに提供するだけである。 ――ミシェル・ド・モンテーニュ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451245284

この作品における設定や用語、登場人物のザクッと説明。読み飛ばせ!

モチーフ:
読者がゾンビ(その他もろもろ)がばっこする世界を生き、各地にある生存者の日記やメモを読んでいるという設定で書いてます。やや形骸化してますが。

基本はリアルタイム形式で、日記媒体による更新はキャラ一人につき、作品内での1日の間で1レスのみ。展開自体に深くかかわらない「ブレイクタイム」、それ以外での記録媒体やセリフのみの場合は特に制限はありません。


ダイス:
裏側はTRPGのように、正否や選択をダイス様が決めてます。

判定は振ったダイスの目の合計値で判定し、それによりその日の内容が決定します。そのため、>>1もどうなるか知らん。


ゾンビ:
ゾンビに成り立ての頃はそれなりに走りますが、大体のゾンビはまもなく1年以上経っている関係で劣化しています。ただ、常に強化ゾンビ(後述)になる可能性があるので、いろいろ厄介。


強化ゾンビ:
より凶悪、より脅威になったゾンビの総称。筋肉だるまのようなマッスルゾンビ、猿のようにいろいろ移動できるモンキーゾンビなど、多種多様な存在がある。


ミュータント:
ゾンビ感染によって変異した際、何らかの適応をした存在。人間の意志が残ってるか、人間またはその種以外になってしまったものを指す。

また、変異後に更に変異する場合もあります。強化ゾンビもカテゴリ的にはこの分類。


登場人物:
ダイスの結果によっては死にます。書き手であれば更新がなくなり、書き手でなければ仲間が書いて知ることができます。が、状況によっては書かれることなくお別れになる場合もあります。


勢力:
作中に出てくる登場人物以外の周囲で、それ以外の生存者達のグループを指します。ほぼほぼ交流はありませんが、彼らも時間系列で行動しており、消滅したり分裂したり抗争したりしてます。


感染:
ゾンビからの攻撃を受けた場合、あるいは変異に関するものを摂取した場合に発生。これによりゾンビ化、あるいはミュータント化する。適切な治療あるいは肉体耐性があればそのまま。

これ以外に通常の病気感染などもある。


物資:
探索の際に回収したり、生産したり。食料、建築、作成、弾薬、戦闘用具といった分類がある。食料以外は無くても生き延びることは一応できる。ダイス様に愛されればよろし。


惨劇:
ゾンビが発生した日(事件)を指す。


U.S.A.U:
世界中のきな臭い国際情勢を理由に、日本、東南アジア、アメリカ、カナダなどが連合を組んだ共同体のこと


WWP:
世界大戦プロジェクト。諸悪の元凶らしい研究機関。 U.S.A.Uが共同出資して設立。

第三次世界大戦を仮定した研究が主で、わりとろくでもない研究が目立つ。


ホムンクルス:
HP(ホムンクルス計画)で生み出された存在。登場人物である藍が該当。

HPはかいつまんで言うと、人工的に優秀な兵士を作るぞ計画。詳しくは2スレ目>>742を参照。


アラクネシリーズ:
戦闘用の義足。基本的は通常時は2本足で、戦闘時は槍のような足だったり、特殊な足が飛び出す。

神経接続装置が組み込まれていて、自分の足のように動かせる。

現在これの発展形であるクラーケンが作製されている。詳しくは3スレ目>>939あたりを参照。


ファントムシリーズ:
アラクネの神経接続装置のノウハウを生かした特殊な装着具。

かいつまんでいうと、盾付きで左腕からは弓と刃が出、右腕は杭を打ち出し、上り下りや鞭に利用でき、足は空気の噴射でダッシュ、ホバリング、多段ジャンプが可能。

登場人物

放浪者:
主人公、人間はある意味辞めてる。ファントムシリーズを装着した、奇襲されても剣でカウンターする化け物で、ダイス様が最も寵愛してる存在。拠点兼探索組リーダー。


山中沙奈:
アラクネシリーズを装着した研究者。おかげで、近接は最強。放浪者の相棒といえる存在。怒ると怖い。拠点兼探索組サブリーダー。


野木賢介:
研究所主任。WWPの不穏な動きを察知し、研究所を緊急時用に魔改造していて、完成できないままに惨劇を迎えた。

前回の登場人物紹介に関して、文字数の関係で省かれた人。


アリス・ブルーフィールド:
善良なマッドさん。アラクネの神経接続装置とファントムの開発者という天災。最近ではアニメや漫画などをヒントにして開発を行っている。やっぱり天災。

名前の元ネタ言うまでもないよね?


エクス:
天才ハッカー。オンライン上で情報を集め、監視カメラで放浪者達の安否確認したり、なんだかんだで存在感出てきてる。


保安官:
着てる服装はウェスタン調だが、保安官と名乗ってる。ライフルの免許持ちで、たまに狩猟に出かけるナイスミドル。放浪者達とは別行動だが、拠点メンバーにとっておとん的な立ち位置。


スライム:
ミュータント。さらに変異して六本足になって、指もできた。放浪者達のマスコット。そして健気。

ちなみに拠点組最初に加入した仲間がスライムだったりする。


浜村美香音:
拠点警備組のリーダーで、拠点内の設備の管理や設置もこなす電子技師。酒好き。


蒲谷勘二郎:
拠点警備組。わりとオタク。最近手先の器用さを生かして建設作業をこなしてる。

ちなみに名字の読みは「かまや」と読む。


井門圭司:
元防衛軍兵士。敵だったけど味方になった。物事に対するバランス感覚は優れるが苦労人気質。拠点メンバーで唯一きっちり銃を使いこなせ整備もできる、貴重な要員。


一ノ瀬美尋:
医大生。戦うお医者さん。割と不幸気質で、何かのトラブルの際ほぼ被害にあっている。生き延びられてるところからして悪運はあるらしい。


覚美弥:
ミュータント。目がつぶれた代わりに、人の視界を見たり頭の中を読んだりできる。その能力はカオスなメンバーの人間関係の均衡を裏で支え、拠点周囲の危険な存在を感知する生体レーダー。

名字の読みは「おぼえ」

佐原有登:
ミュータント。ワーウルフになった舎弟気質な奴。わりとというか、そこそこバカ。でも60kgのハンマー貰って振り回したり、重い瓦礫をスリングで投げ飛ばしたりと、地味に凶悪な戦闘力を持っている。

名前の読みは「あると」


大木勝:
覚を守る小さな騎士。金属バットでそこそこのゾンビを処理してきたので、わりと強い子供。警備組と覚の世話を兼任している。


三間弘幸:
まだまだ仕立て屋修行中。性格は普通だが、見た目は女っぽい、いわゆる男の娘。レインコート作ったり、佐原に合う鞄を作ったりと、腕は上がってきた。


ジェーン・カナリー:
保安官が拾ってきた金髪さん。かなり悲惨な目にあったのに、救った保安官に一目惚れ中で、奥さんになるため花嫁修業中。

名前の元ネタはカラミティ・ジェーン


藍:
ホムンクルス。四肢なら自由に、それ以外は表面までを自由に変形、変質できる。尊大な態度をとるが、普通にいい子。現在自分を生み出した研究員を見つけるため、拠点とは別行動。

スライムとは義理兄弟姉妹になった。


西切緑:
弓使いなカメラマン。那須与一さんレベルで弓矢の扱いに長け、遮蔽物越しに敵の急所を狙い撃ったりする。現在、この惨劇の真相を知るために、藍と同行している。

この名前も某ゾンビゲーのシリーズから1つずつ取ってたりする。


小間城:
ミュータント、人間ではなく犬が感染し、結果として四本の触手を持つことになったワンコ。群れに入れず1匹でいたところを放浪者が飼いならすことに成功。以後、拠点内を自由気ままに過ごしている。


ビジョン:
赤外線や無線などを視認し、そしてそれを捻じ曲げたり、いじったりすることができるが、生体的エネルギーも視れてしまうため、何でも視える。そういう超能力者。話す前に必ず笑うが、楽しくて笑う訳ではなく勝手にそうなる。


林道正綴:
小学校教諭。田舎で古武術を習い師範クラスの実力を持っている。棒術と柔術をベースにしていて、棒を使いゾンビを転がした後素早く首をへし折ったりする。

子供達への勉強を教える関係で、探索組と警備組を両方兼任する。


ハンター:
各地を放浪する生存者。常にコートを着用していて、その中には大量の火器と弾薬が詰まっている。愛用しているのは改造した小型のチェーンソー。家族をミュータントと思われる化け物に殺され、すべてのそういった類を殺すために各地を放浪している。


DJフレンド:
放浪していたらしいが、現在はどこかに留まってラジオ放送をしている女性らしき人物。情報と称して、今まで得てきた体験などを話し、音楽を録音で流している。拠点と研究所では、数少ない娯楽としてリスナーも多い。

と言う訳で、新スレです。4冊目。果たしてどうなることやら。

3スレ目でも触れましたが、更新自体は来年以降の予定です。ちょっと悪だくみした悪だくみをする予定だよ(ヤケ)

新スレ感謝!
もはや全員無事での帰還を祈る事しか出来ない

>>1氏、ターキーと鶏肉を間違える

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

こんな可愛い信者が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450628050/)

なんちゅーこっちゃい……

乙  とうとう4スレ目か  ずいぶん長く楽しませてもらってるな  ありがとう  

あけおめ!

>>6
お付き合い感謝。
本当に生存できるのか

>>8
うん

>>9-10
本当にもう4冊目だよ。どうなっていくのやら。

>>11
あけましておめでとう。

「…あけまして」

「おめでとうございます!」

「…相変わらず、>>1はクリスマスネタはやらないんだな?」

「その時期一番忙しいですからね」

「…それもそうだな、相棒」

「それでは、今回の正月用に用意したはっちゃけ編となります。本編とはまったく関係はないのでご注意くださいね」

「…あくまで、スペシャルとしてのノリが通じるというなら、読んでみるといい」

「そうですね。本編更新を期待された方はごめんなさいね」

「…恐らく、本編は展開が展開で>>1も慎重になっているから、少し遅くはなるだろう」

「はい、ご案内は以上です。『新春企画はっちゃけ編』と名前にあるのが該当しますので、嫌な人はそれを避けてくださいね!」

「…スタートだ」

「じゃあ、これ頼むわマッスルゾンビ」

マッスル「あ、はい。コマンダー課長」

コマンダー「これから接待で外出する。直帰するから、仕事終わったら帰ってOK。皆にも連絡しといて」

マッスル「はい、また野木商事の接待ですか?」

コマンダー「上客だからねぇ…。肝臓休めたいわ」

マッスル「頑張ってきてください」

コマンダー「うん、頼んだよー」テクテク

マッスル「………、でも、酒飲んでる方が楽しそうだよな」カタカタ

マッスル「……、ふう、一通り終わり」

マッスル「(出回りの皆さんはまだ戻ってこないな)」

「うーっすうーっす」ガラガラ

マッスル「素直に出入り口から入りましょうね、モンキーさん」

モンキー「細かいことはいいじゃないの」

マッスル「仕事終わったら、帰っていいと課長が言ってましたよ」

モンキー「おー、ラッキー。そういえば皆は?」

マッスル「まだ戻ってきてませんね」

「………居ますよ」

マッスル「あ、ブラインドさん。すいません」

ブラインド「いいですけど……」

モンキー「お前は本当に存在感ないよなー、ガタイでかい癖にさ」

ブラインド「モンキーさん嫌い……」

モンキー「あ、聞いてただろうけど、仕事終わったら上がりでいいってよ!」

ブラインド「聞きました……」

モンキー「じゃー、呑むぞ」

ブラインド「やです………」

モンキー「決まりな、さー仕事仕事」

ブラインド「マッスルさん……」

マッスル「ごめん、俺は皆戻らないと帰れないからね」

ブラインド「うー……」

モンキー「うーし、仕事終わり終わりー。じゃあマッスル頼んだー」

マッスル「はい」

モンキー「じゃあ、ブラインドもいくぞー」グイグイ

ブラインド「たーすーけーてー………」パタン

マッスル「(なんだかんだで仲いいよね)」

マッスル「他の皆さんはまだ戻らないか。コーヒーでも淹れてこよう」テクテク

マッスル「(早く戻ってきてくれないと、俺も報告あるから帰れないんだよなぁ」

マッスル「あれー、コーヒーどこだ?」ゴソゴソ

マッスル「まーた課長テキトーなとこ置いたな…」

「いよーやっぱここだー!」ピョン

マッスル「のあ!」ドスッ

「ナイスキャッチ―!」

マッスル「いきなりは止めてくださいよ、ジャンピング先輩」

ジャンピング「いいじゃんかー、マッスル君はブラインド君の次に大きいんだからさー」

マッスル「理由になってないです、降りてください」

ジャンピング「はーい」ストッ

マッスル「よっと」カチッ、ボー

ジャンピング「課長はどこいったん?」

マッスル「野木商事のところの接待ですよ」

ジャンピング「あそこの会社にのん兵衛いるからねー。名前、確か浜村さんだったっけかなー」

マッスル「そう言ってた気がしますね」

ジャンピング「どんな人か、今度課長について見てきてよー」

マッスル「それ、事務方がすることじゃないですよ」

ジャンピング「うーん、私は連れていってくれないしなー」

マッスル「(酔ったら飛び回る人は連れていけないよね)」

マッスル「はい、ジャンピング先輩のコーヒーです」

ジャンピング「ありがとー」

マッスル「戻りますか」テクテク

ジャンピング「戻ろー」テクテク

マッスル「誰かいました?」

ジャンピング「自分が来た時は誰もいなかったよー」

マッスル「早く帰りたいんですけどね」コク

ジャンピング「歩きながら飲むのは行儀悪いよ」

マッスル「あ、すいません」

ジャンピング「わかればよろしい」

「………日差しが暖かいですー」ホケー

ジャンピング「あ、プランターじゃん」

プランター「あー、ジャンピングさーん」ホワー

ジャンピング「どう? うまくいってる?」

プランター「はいー、ウチやれてますー」ポヤポヤ

マッスル「(さてと、仕事進めておかないと)」カタカタ

プランター「そういえばー、皆いませんー」ホワワン

ジャンピング「そうだった。マッスル君なんで皆いないの?」

マッスル「仕事終わったら帰ってOKだからです」カタカタ

プランター「そうなんですねー」ポワー

ジャンピング「じゃあ、仕事終わらせて帰ろー!」

プランター「おーですー」ポワポワ


~30分後~


ジャンピング「終わんないー」

プランター「終わりましたー」ポヤー

ジャンピング「うそん!」

プランター「お先ー、失礼しますー」ポケー

ジャンピング「いいなー」

プランター「先輩ー、頑張ってー」ホワー

ジャンピング「あいあい」

マッスル「(まだ戻ってない人いるんだよなぁ)」

「あー、たっるー」ガチャ

マッスル「あ、クローさん。おかえりなさい」

クロー「さっきプランター出てったけど、何、帰っていいの?」

マッスル「仕事が終わったら、ですけどね」

クロー「はいはい、やればいいんでしょ。あ、コールは戻ってる?」

マッスル「いえ、まだ戻ってないですよ」カタカタ

クロー「あのバカ、ちゃんとあそこ行ったならもう戻れんのに」

コール「もーどりましたー!!」ガチャ

クロー「うっさい」

コール「クローちゃんひどいよー!」

マッスル「(いつものコンビだね)」

ジャンピング「マッスル君マッスル君、ここの計算式どうすればいいの?」

マッスル「これはですね」

クロー「はい、終わり終わり」カチャカチャ

コール「あー、待ってよクローちゃん!」カチカチャ

クロー「悪いけど、今日はネイルいくから付き合うのパス」

コール「そのあとにカラオケ行こうよ!」

クロー「更にパスだっての」

コール「なんでさー!」カタカタカタカタ

クロー「話すか作業かちゃんとしなさいよ」

コール「あ、仕事しなきゃ」カタカタ

クロー「……それじゃー、お先ー」パタン

コール「あー! クローちゃんひどーい!」

ジャンピング「わー、なんかパソコン固まったよー!」

マッスル「はいはい、お待ちくださいねっと」

「戻りやしたー」

ジャンピング「お、スプレー。どんなもんさ?」

スプレー「それなりでさぁね」

ジャンピング「今日は仕事終わったら帰っていいから、さぁ急いだ急いだ」

スプレー「それは急ぎやしょう」カタカタ

コール「自棄酒だー! スプレー急げー!」

スプレー「あれ、クローさんはどうされたので?」

コール「見捨てられちゃったよ!」

スプレー「おかわいそうに、それにお付き合いことですかい」

コール「うん!」

マッスル「(とりあえず彼で戻りはいないから、帰れるな)」

コール「クローちゃんのバカー!」ゴクゴク

マッスル「一気はダメですよ」モグモグ

ジャンピング「そうよー」モグモグ

コール「呑まずに、いられません!」プハー

スプレー「あ、コールさん。枝豆きやした」コト

コール「わー! ありがとう!」モグモグ

マッスル「(こういう場は、スプレー君に任せるのが一番だな)」モグモグ

ジャンピング「マッスル君は、やっぱり飲まないの?」ゴクッ

マッスル「下戸なもんですから」モグモグ

コール「クローちゃんはどうしていないんだー!」ウルウル

スプレー「ご予定あるから仕方ありやせんや」ゴクリ

コール「スプレーはどっちの味方なのさー!」

スプレー「まぁまぁ、ほらほら、から揚げもありますよ」

コール「わー! ありがとう!」

ジャンピング「あの二人さー」ボソッ

マッスル「はい?」

ジャンピング「気が合うよね」ボソッ

マッスル「あー、かもしれないですね」

ジャンピング「いいなぁ」チラッ

マッスル「?」

コール「いつも貴方にラブソング~!」

スプレー「はいはい」シャンシャン

マッスル「あんまり歌えるのなくてなぁ…」

ジャンピング「カラオケの曲入れるのうまくいかない」ピッピッ

マッスル「何歌いたいんですか?」

ジャンピング「この曲なんだけど…」

マッスル「えーと…、ちょっと待ってくださいねー」

コール「盛り上がりが足りないよー!」

スプレー「はいはいはいはい」シャンシャンシャシャシャン

コール「わらしはー、酔ってないんらふー! アフロ課長のバカヒャロー!」ヨロヨロ

マッスル「はい、酔ってませんからタクシー乗ってくださいね」

スプレー「俺が送っていきやすわ、お二人は大丈夫で?」

マッスル「酔ってないから大丈夫だよ」

ジャンピング「私もー」ピョンピョン

マッスル「…こっちは俺が送ってくよ」

スプレー「お願いしやす。じゃあ、運転手さん行ってください」パタン、ブロロロ

ジャンピング「あー、行っちゃった」ピョンコ

マッスル「ほら、俺達も行きますよ」

ジャンピング「あはー、三次会どこー?」ピョン

マッスル「貴方の家にですよ…」

マッスル「家に無理やり入れられるところだった…」テクテク

マッスル「そういえば、この付近に伯父さんの居酒屋あったな」

マッスル「(最近顔見せてないから、行ってみようか)」

マッスル「(えーと、お店の住所は…)」スッスッ、タタッ

マッスル「(前一回来たきりだからな…)」テクテク

マッスル「ん~、あの店は見覚えあるから、このあたりのはず」

マッスル「(あったあった)」キィッ

「ん…、なんだマッスルか」

マッスル「ご無沙汰してます、キマイラ伯父さん」

キマイラ「おう」

キマイラ「仕事はどうだ?」コトッ

マッスル「ぼちぼちです、皆さんにもよくしてもらって助かってますよ」

キマイラ「周りの感謝を忘れなきゃ、どんなとこでもやっていける。当てはいるか?」

マッスル「軽いので、少し食べてきてます」

キマイラ「わかった。待っていろ」

マッスル「(伯父さんは相変わらずだな)」コクリ

マッスル「(ちょっと今日、店が閑散としてるな)」

キマイラ「ほれ、サメの軟骨に梅肉と数の子を合えたものだ」コトッ

マッスル「あ、美味しそうですね」

キマイラ「……ふぅ」シュボ

マッスル「今日は暇なんですか?」モグモグ

キマイラ「そうだな」チリッ

マッスル「これ、さっぱりしてて食感が良いですね」

キマイラ「人は選ぶだろうがな」

マッスル「えぇ、好みは分かれますね」

キマイラ「自分が好きで仕入れているからな」

マッスル「コリコリとか固いの好きですよね」

キマイラ「あぁ、その方が食べた気がする」

マッスル「なるほど」

マッスル「(それは、わかる気がする)」

マッスル「ただいまです」ガチャ

「あらー、お帰りなさいー」

マッスル「あ、マザースパイダー。身重の身なんですから寝ててよかったんですよ」

マザー「うふふ。ありがとう。でも、あの人まだ帰ってこないからね」

マッスル「兄貴もまだ帰ってないんですね」

「マッスル兄ちゃんお帰り」

マッスル「ディフェンダーも起きてたのか」

ディフェンダー「うん」

マッスル「流石にジャイアントスパイダー達は寝てますか」

マザー「うん、お父さんが来るまで起きるんだ。そういって頑張ったのよー」

マッスル「しかし、三つ子そろって寝相同じなんですね」

マザー「うふふ、そうねー」

ディフェンダー「マッスル兄ちゃん。お風呂沸いてる」

マッスル「あー、臭いか。すいませんが入りますね」

マザー「うん、さっぱりしてらっしゃいなー」

マッスル「いつもありがとうございます」

マザー「ふふふ」

マッスル「ふー」

マッスル「(今日も一日、疲れたな)」

マッスル「(それにしても、兄貴とマザーさん見てると、俺も所帯持つのも悪くないなとは思う)」

マッスル「(人を養うには、まだまだ稼ぎが足りないけどね)」

マッスル「(…、頑張らないとなー)」

マッスル「と、酒入ってるからか。眠気一気に来たな」

マッスル「(さっさと寝よう)」パチ

マッスル「おやすみなさい」

はい、以上を持ちまして正月はっちゃけ編終了です。

実はこれ、ブラック的に各変異体(強化ゾンビ)とミュータントになる人々でした。というオチも考えたんだけど、正月の晴れやかさにそれもアレかなーと考えた結果がこちら。

まぁ、読者の皆さんが求めてたのとズレがないことを祈ります。


ちなみにマザースパイダーの旦那は、スーパーマッスルゾンビになった隊長さんという裏設定です。

そして、この内容を間違って3スレ目に入れてしまうという醜態である。ではこれにて。

キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!

ヘイワダナー(白目

乙www突っ込み所wwwありすぎwww

しみじみしながら読んでたんだがこいつらくさってるんだよな・・・

>>37
シャベッチャッタァァァァァァ

>>38
ヘイワダヨー(遠い目

>>39
突っ込みがないところを探そう

>>40
まぁ、ゾンビです。


さて、実家より帰省して参りました。身体が非常に重いので、更新とかはとりあえず明日以降になりますがの。

「(…風のせいで息がきついな)」バシュー

『放浪者、聞こえるか?』

「…あぁ」シュー

『二人とも見つかっちまったみてぇだ!』

「…エクス、どの位置だ?」シュー

『まだはっきりしてないぜ! でも、このままだと2人とも連れてかれる!!』

「…2人共、ならまだいいが」シュー

『いいって、お前よお!』

「…藍は殺されることはない。が、西切はその保証はない」シュー

無音(風切りの音が続く)

「…足回りを探せ」シュー

『ヘリの位置か?』

「…車両では来ていたか?」ヒュゴッ

『見てねえな。伊吹! 該当するデータはあるか? 監視カメラの動画に通せ、アリスも手伝ってくれ!』

「…本線はヘリだ。位置は変わっているか?」シュー

『動きはねえな。今は1機しかねぇぜ』

「…元々は何機だ?」シュー

『5機のはずだぜ。人員下ろしてから、それ以外はすぐ飛び立ったからな』

「…緊急用の1機ということか」シュー

『多分な』

「…タンクの残量はいくらだ?」シュー

『推定で…。このままなら30分ぐらい』

「…目的地まで持つのか?」シュー

『待てよ』

タイピング音

『目的地の端にそのヘリはあっから、多分持つぞ!』

「…アリスに変わってくれ」

『わかった、アリス! 放浪者が変わってくれってよ!』

歩行音

音性マイクに何かがすれる音

『はーい。放浪者、どうしたノ?』

「…質問だが、このフロートボード、強度はどれくらいある?」

『動作時に何かしらの接触とか、そういうことは想定してるから、強度は高めにしてあるヨ』

「…そうか、ならいい」

『……、放浪者。何かまた変なこと考えてないよネ?』

「…さあな」

>>42の訂正。いろいろあかん。

×音性マイクに何かがすれる音

『はーい。放浪者、どうしたノ?』

「…質問だが、このフロートボード、強度はどれくらいある?」

『動作時に何かしらの接触とか、そういうことは想定してるから、強度は高めにしてあるヨ』

「…そうか、ならいい」

『……、放浪者。何かまた変なこと考えてないよネ?』

「…さあな」


○音声マイクに何かがすれる音

『はーい。放浪者、どうしたノ?』

「…質問だが、このフロートボード、強度はどれくらいある?」シュー

『動作時に何かしらの接触とか、そういうことは想定してるから、強度は高めにしてあるヨ』

「…そうか、ならいい」ヒュゴ

『……、放浪者。何かまた変なこと考えてないよネ?』

「…さあな」シュー

「あの方もなぜこのような子供にご執心なのか」

「うー、これを脱がすんだぞー!」ジタバタ

「……、良いか。同胞よ、帰還を歓迎する」

「司令官、この者はいかがいたしますか」

「……、実験用の検体は不足している。連れていけ」

「は! 来い!」

「いたた! もうちょっと優しく扱ってくださいな!」

「離せー! 離すんだぞー!」ジタバタ

「………。ふむ」

「司令官殿も一緒に離脱されますか?」

「回収部隊が来るのは40分後。急ぐことでもなかろう」

「失礼しました!」

「……。それに、何か気になる、な」

「何がでしょうか?」

「……。お前達にはわからんことだ。貴重な検体を失う訳にはいかん、周囲のゾンビ共の処理に当たれ、良いな」

「は!」

「…行ったか。気が滅入る」

「だが、それよりも何かが近づいているような感覚がする」

「しかもかなりの高速のようだ」

「……。少しぐらい考える時間を用意しても良いと思うがな、元人間どもよ」

「良いか。気分転換にはなろう」

伊吹がわからないって人は、3スレ目の>>692を参照のこと。たまにエクスとやり取りしてる、元覚グループの子供の1人よ。

乙!
相手は色んな意味で放浪者と近い存在なのか?なんか感応してるし……ってか放浪者はまだ人間の筈やで。一応...

これは過去最も厄介な敵ではないか?
ダイス様ここにきて悪い出目とかやめてください

判定は元々厳しめだったのだろう

>>46
放浪者はあくまで人間やで、一応。

>>47
どうなんでしょ。ダイス様は…、うん、何を出す気なのやら

>>48
うん、厳しめ。放浪者は、うん。



さて、めでたく3冊目も埋まりましたね。その3冊目の>>1000の内容が反映できるかは、うーん、ちょっと約束はしかねるとこですが。
まぁ、放浪者の周囲では何が起きても不思議じゃないからなぁ。「Wild Wasteland」いや「WIld Zombieland」持ちといっても驚かない。


では、ちょっと酒入ってしまったので、今日はこれにて。

1000のはなぁ、せめて正月前だったらまだやりやすかったかも知れないんだが

やめろーWWP!ぶっ飛ばぁすぞぉう!?

>>50
このスレ的に言うなら「すでにダイスは振られた」という状況であったりするのよねぇ…。まぁ、試行錯誤しますわ。

>>51-52
どんな困難な状況にあっても、解決策は必ずある。救いのない運命というものはない。災難にあわせて、どこか一方の扉をあけて、救いの道を残してる。 ――セルバンテス

ただし、それは自らの意志で救いの道を見出そうとする者にしか、気付けない。 ――>>1

なんてね。


さて、ちょっとこの展開をどう描写すべきとか悩みながら、未だ続く忙しさでわずかしかない時間を、人々から『書類出せ』といいながら、ハンコ押す作業に逃げてたら今日も書けず。明日にはちょっとぐらいは形にするので、もうちょっと待っておくんなまし。

「うー、これさえ脱げれば逃げられるんだぞ」

「何か特殊なやつなのかな。拘束具、だっけか」

ヘリの中に押し込められた2人に明るい兆候は見られない。2人以外助けがくることもない今、自身で何かするにしても、忌々しい拘束がそれを許さないでいる。

「スラとの約束、守らなきゃダメなんだぞ…」

ヘリの中にはパイロットと見張りの兵士が2人。西切は両手に、しかもプラスチック製の簡易拘束ということもあり、離陸後にうまく外して武器さえ奪えれば、ヘリをハイジャックできる。もちろん、拘束を外す手筈と武器を奪う方法が浮かばなければ、まだ机上の空論だ。

必死に考えようとする西切の思考をかき回すように、ヘリのプロペラが力強く回転し始める音が聞こえ始めた。

「離陸はもう間もなくだ、音でよって来るゾンビの処理を頼む」

パイロットがヘリの周囲で警備に当たっている兵士達にそう指示してから少しして、「なんだあれは」というつぶやきを西切は聞き逃さなかった。その言葉につられるように、ヘリのフロントから外の様子を見る。少しだけ出ている月明かりに照らされたそれは、明らかにこちらに向かってきていた。簡易なヘリポートとして、周囲と中心を照らすスポットライトがあり、その明かりがそれを照らす。

ボサボサの髪が激しく揺れ、革ジャンと両手首についた奇妙な小さな盾、腰には中世のような剣の鞘を付けた。見慣れた放浪者が、見慣れない何かに乗っている姿だった。

何が起きるか確信できた西切が、藍をかばうように覆いかぶさると、藍は少し素っ頓狂な声を上げる。まるでリンクしたかのように、放浪者は今まで乗っていたフロートボードをパイロットめがけて乗り捨てた。そして、フロートボードは狙い澄ませたかのように、ヘリのフロントガラスを突き破りパイロットの頭を圧縮した後そのまま後ろへ突き刺さった。

飛び降りた彼はファントムバーストで着地の衝撃を和らげてから、素早く突進に転じて何が起きたかまだ理解できていない兵士2人を切りつけると、彼が通り過ぎた後、首が先に落ち、あとは膝から順に地面に崩れ落ちる。

放浪者が滑空している時にヘリポートにいる敵の数を確認していた。近づいてくるゾンビを掃討していた兵士6名と、ヘリの側で警護して首を跳ね飛ばされた先ほどの2人と反対側にいた2人。そして、今ヘリから降りてきた1人とPAA(プロテクトアサルトアーマー)を装着した2人。以上、残存する敵は11人。

本来ならば、鍛えられた兵士がいるど真ん中に立つのは自殺行為に等しいが、未だに人間が襲ってきたとさえ認識できず、ただ非常事態が起きたということを認識した彼らには恐怖の感情しか芽生えていなかった。放浪者がその隙を見逃す訳もなく、勢いを殺さぬままPAAを装着した兵士に突進し全体重を込めて、首元の金属の隙間を覆う硬質ゴムめがけ突き立てる。するりと刃は内部に入り、そして金属部分を突き破りながら飛び出した。

放浪者は自然とその兵士に体当たりした状態となり、重い装甲がガリガリガリと地面を削りながら押し進むことも気にせず、もう一人のPAAを来た兵士にスパイダーウィップを撃ち込み、食いこませて地面に引き倒した。

それからは、本当に彼らからすれば一瞬のことだ。人間ではありえない立体的な軌道で動く放浪者をうまく捉えることすらできず、防弾チョッキといった素早く動くには不向きな防護服や視界の一部を遮るゴーグルが仇となり、1人、また1人と切り捨てられていった。

そして、最後になってしまった引きずり倒されたPAAの兵士が立ち上がる頃には、周囲にいた仲間が頭部がなかったり、半分になっていたり、まるで最初からそうだったかのように血を吹き出していた。

「…お前がラストだ」

その言葉が聞こえ、兵士が振り向く前に左ひざが斜め上から蹴り折られ、また地面に突っ伏す。持っていた銃器が奪われた勢いで仰向けになると、無表情な男が自分に向けその強力な火器を撃ち込む姿が、兵士の見た最後の記憶だった。

「放浪者! 助かったんだぞ!」

無邪気な声を藍はあげるが、気にしない様子で放浪者は素早くヘリに乗り込んで西切の拘束をナイフで外してから、そのナイフを西切に渡す。

「…少し処理がある、悪いが藍の拘束を解いたら、2人でゾンビの処理を頼む」

西切は了承してから、渡されたナイフで藍に着せられた拘束具を外した。2人は外に出て、西切は先ほどまで生きていた兵士からいくつかの武装を頂戴してから、今までのやり取りと明るさで寄ってきているゾンビを掃討し始めた。

「…しかし、本当に大丈夫だろうな?」

『うちの皆の技術、なめちゃだめヨ。スイッチいれたら、3分でボーン、ネ。フロートボードの技術を流出させるわけには、いかないかラ』

かなり前に手に入れていたプラスチック爆弾を、フロートボード破壊のために時限爆弾にしたものを、突き刺さったボードに設置する。スイッチを押すとタイマーが作動して、カウントダウンが始まった。

「…救助は完了、この場を離れる」

『わかったワ。念のため、今繋がってる携帯も、始末しておいてネ。2時間後に、持っていってもらったもう1つの携帯にビジョンから繋ぐワ』

了解と答えて電源を切り、その携帯もヘリの中に投げ入れる。彼はゾンビの処理をしている2人に声をかけ、ここへ来る前に確認した、比較的安全そうと思われる地域に向かって3人は歩き出した。

それから、少しして簡易ヘリポートは爆発し、破壊を免れた何基かの照明が、死体とくすぶるヘリの残骸を照らしていた。

西切と藍の救出に成功した。二人に大きな怪我はない。

西切の装備は奪われたようだ。ヘリにはなかったらしいが。

写真については、貴重な奴が残った画像があるメモリだけは、靴に隠してたようだ。

指揮官のような奴にもあったらしい。色白で男とも女ともつかず、スラッと長い…。確かフェンリルとかを手に入れた時にいた奴と似てる。同じか?

もしそうなら、そいつを指揮官とした部隊がWWPの研究を収集してるのだろうか。

後、西切が言うには、その指揮官が藍をご執心な奴がいるらしい。言い方からして、そいつよりも立場は上だろうとも。

いろいろ探り出したいところだが、まずは安全圏に逃げることが先だな。

とりあえず、ビジョンからの確認連絡が来たら、休むとしよう。

とまぁ、こんなダイス結果でした。藍と西切が逃走に失敗した時は冷や汗でましたが、放浪者は相変わらず高難易度判定を成功したおかげで、救助判定は2人とも成功と相成りました。

が、まぁ、ここからが大変な訳だけだねぇ。帰るまでが遠足でございます。


なお、多分今回が初めて日記の文章としてではなく、通常の地の文を採用してみました。今の放浪者がいかに化け物か、ってのを表現したいのもあったので、ちょうどよかったかな。

流石放浪者さんやでぇ!

乙!
いつもはドラマって感じだけど、今回は映画の雰囲気だったね

乙乙。
相変わらずの剛運ですな、放浪者。

でも地の文書きって確か
ショッピングモール編にあったよね?

すげえ
震えたぜ
確かに放浪者の超人っぷりがよくわかったわ

プクゾーのワンダラーズ・ロードでも流してやりたいところだ。放浪者だけに
そして帰るまでが救出劇。という事は前スレ>>1000にもまだワンチャンありかも?

西切さんの得意武器って
確か洋弓(アーチェリー)だったはずよね?
スポーツ用品店で手に入らんもんかな?

…さすがに難しいかねえ?

>>59
いつも通りやでぇ

>>60
ドラマは人、映画は情景。なんか勝手なイメージだけど、そう思ってる。地の文は人以外も描写できるから、それが影響かも

>>61
いつも通りです。なお、フロートボードによるスカイミッション(滑空急行)の判定は以下の通り

5~18 転落死
19~21 トラブルにより目的地到着までに1週間かかる距離に着地
22~24 トラブルはないが、目的地到着までに2~3日かかる距離に着地
25~ 無事到着

地の文あったっけ。最近記憶力がたらんのう。

>>62
「…怯えろ、竦め、兵士としての性能を活かせぬまま、死ぬがいい」

放浪者は言わんか。

>>63
聴いたみた。悪くはないかと。

救出は目的地に着くまでが救出です。前スレの件については、ダイス次第かな。

ダイスの目っていくつまでなの?
放浪者でも死ぬ可能性ありとか恐ろしい

「ふむ…」

「これはいったい…!?」

「敵襲だな」

「捕まえた2人の死体はありません!」

「混乱に乗じたか。襲撃したと思われる変異体の死体はあるか?」

「見当たりません!」

「死んだ者の状況はどうだ?」

「多くは鋭利なもので斬られたような跡があります。PAA(プロテクトアサルトアーマー)を着た者も、1人抜かして首を何かで貫かれているようです」

「……。何者かの仕業、か」

「人間の仕業だと言うのですか?」

「意図的なヘリの破壊、死体の攻撃手段。変異体ごときがするものではない」

「…ありえる、のでしょうか」

「…。下らぬことを言う暇があるなら、連絡を取れ。2人の探索班を手配しなければならぬ」

「は、はい!」

「……。妙な気配を感じたが、そいつの仕業か。今は…、わからんな」

「ふー、これでスカイミッション自体は完了だな」

「お疲れ様です、エクス」

「あんがと山中。ちっと仮眠とってくらぁ。伊吹、監視頼む。戻ったら交代だ」

「わかりました。まだWWPに動きはありません」

「ひひひ。同じく休む」ガチャ、パタン

「じゃあ、念のため私は残るネ。山中も拠点のことあるんだから、休んでから戻った方がいいヨ」

「えぇ、お言葉に甘えます」

「本当はこれからが、えーと、正念場なんだろうけどネ」

「もはや私達にできるのは、放浪者さん達が無事に戻ることだけです」

「うン。バックアップは研究所がするヨ」

「お願いします…。伊吹ちゃんも、お願いしますね」

「あ…、はい」

「それでは私もこれで、おやすみなさい」ガチャ、パタン

「……、あの人気になるノ、伊吹」

「そんなことはありません」

「ふーン。ならいいけどネ」

「…、監視作業。手伝ってください」

「はいナ」

>>64
うん、元アーチェリーオリンピック候補生。この惨劇で最初は手製の弓矢とかで対処してたりはしてた。
スポーツ用品店でも扱ってみるみたいだけど、必ずしもじゃないみたいねー。

>>66
6面ダイス5個仕様なので『5~30』という数値になります。基本値が18として扱い、難易度とかでこの値は増減します。
その合計値と振ったダイスの合計が同数以上であれば成功。以下なら失敗という判定になります。また、

5(オール1):襲撃や戦闘判定で出た場合、ほぼ状況に関係なく即死(ただし、生き死にが関わらない場合は不幸な目に合うだけです)
30(オール30):あらゆる判定を強制的に成功とし、更に何らかの特典を得ることができる(絶体絶命時〔高難易度26以上〕は無事に切り抜けるだけです)

という、まぁ滅多に出ないことからオールシリーズといわれる判定も設けてます。つまり、そこそこ薄い確率でも死の可能性は常にあるってことです。当然、通常判定時でも死亡判定で失敗した登場人物は死にますが。




と言う訳でスカイミッションがあった三百三十日は無事完了です。まぁ、拠点に戻れていない以上、本当の完了はまだまだ先ですがの。

ちなみに今日、気まぐれに振ったらオール1は出てたりしますよ。怖いね、確率。

判定に使用してはないよね(ふるえ)
ちなみにオール6で30じゃ…?

三人とも無事の生還を果たしてほしいな    西切さんは途中で別れる可能性があるかもだけど

25以上って確率3%ちょいだよね…
放浪者さんすげぇ

彼らは本当に、どこか別の次元で生きているのではないだろうか

登場人物の中で今までオール1とか6を出したやつはいるのだろうか

なんで確率なんや…
怖いわこの世界って改めて思った。
もう主人公補正つけてくれていいんちゃうの

>>71
...oh うん、30(オール6)やね

まぁ、気まぐれ振ったのが出ただけで、判定には使っておりませんでや。

>>72
うーん。>>1もどうなるかわからんのがこの作品だからなぁ。ダイス様に聞いとくれ

>>73
平均値21~22前後ぐらい出てた。前のデータで、気まぐれに平均値出した時のだから今はわからないけど、メモなかったりするから今までの統計は出せんけど。

>>74
カテゴリーは人です。えぇ、人です。

>>75
実は放浪者でさえもオール6出したことはない(最大29)。そして、不幸体質の一之瀬は最低値6を記録してます。だからまぁ、うん。

ただ、オール1が出た場合判定内容によるけど即死だから皆の記憶にも残るかと。ざっくり説明してるから、それが出た時の処理いろいろ違うんだけどね。ほんとは。

>>76
個人的にこのやり方が、ゾンビ世界における不条理のような感じがしてて、相性がいいなと思ってたり。

ちなみに放浪者はそれに近いものはある。けど、それ以外の人は主人公補正はありません。



そもそも、この作品は読者がゾンビ世界をさまよい。生き延びるために情報として、他の生存者の残したものを読んでるっていうモチーフだったからねぇ(バイオのファイルとかそういうイメージ)。

で、1日ごとにコイントスで裏が出たらそこで情報は終了(書き手の死亡)、次に新たな日記なりメモ書きなりが始まる。という作りを、放浪者が生き延び続けた結果がこれ。

つまり言い換えると、放浪者は330回(日)、作者の死亡フラグをへし折り続けたってことです。まぁ、初期の頃の話でそれ以降は殺す気はないけども。

予想通りだが、ヘリが飛んでいる。昼間の移動は控えることになるな。

藍がしきりにスライムの様子について聞いてくる。気にしていたようだ。

西切の話だと、エクスが見つけ出した研究所には藍を生み出した研究者の死体などはなかったようだ。

考えられるとしたら、ゾンビ化、拘束、逃亡の何かを理由に別の場所にいるのか。

ただ、そもそも研究者らしい死体もなかったというのは気にかかる。

エクスが調べた研究所は、藍の情報も含めて調べたもの。研究者が藍に嘘を言ったとは考えづらい。

何より、WWPが待ち伏せしていたことから、関連施設であったと考えられる。ただの雑居ビルであるとは考えづらいが。

謎は残るが、夜の移動に備えて少し休憩することにする。

7月20日

放浪者がスカイミッションを完了したのを受けて、休憩をした後拠点へと戻った。拠点のメンバーに救出した旨を報告したが、当然戻ってくるまでに時間がかかることを説明した。戻れない可能性については、私も、皆も言及はできなかった。

当面の目標は、救出向かう前に放浪者から指示のあった、都市中央大通りエリアの確保だ。探索は完了してはいるものの、それは他のエリアへの移動経路を確保したに過ぎない。大通りエリア自体を確保しているわけではないため、より安全な形にすることが目的になる。

そのほかの目標としては、キマイラフライの分布確認だ。商業区北西エリア以外で目撃したことはないため、すぐに危険な状況にはならないとはいえ、繁殖を許せば甚大な被害は予想できるミュータントだけに、放浪者不在ではあるが、重要なことになるだろう。

それ以外では重要性は低いところとして、ビジョンが捕らえられていた研究所の探索。ビジョンが機能をマヒさせたことから、役立つものがある可能性は低い。しかし、WWPに関する情報を得られる可能性がある点からして、探索自体の価値はある。

これが拠点の現状の活動目標だ。今回が恐らく最も放浪者が拠点を離れた状態での活動になることを考えられる。戻るための手段は、乗り物を回収できなければ徒歩と考えると、恐らくは1か月以上はかかるだろう。それまでの間、より一層トラブルが起きないよう慎重に立ち回らなければならない。


山中沙奈 記す

一之瀬DIARY JUL.20

放浪者さんは無事に2人を救出できたみたい。でも、いつごろ戻ってこれるんだろう。WWPもきっと2人を探し回るだろうから、すぐには帰ってこられない。それに、ゾンビのことも考えたら…。

ううん、でも放浪者さんが側にいるから、大丈夫だよね。そう思うしかないんだけど。藍ちゃんも西切さんも強いから、3人もいたら、きっと、大丈夫。

それに、私達だって、戻ってくるまでの間頑張らなきゃダメだもん。信じて待つしかないよ。あの人達なら、大丈夫、絶対。大丈夫。

「…銃は扱えるのか?」

「あー、やっぱりどっちかっていえば弓の方がいいですねー」

「…作成できそうな資材を回収している余裕はない。そういうものを扱ってそうな店舗、わかるか?」

「やっぱりスポーツ店とかですかねー。ただ、メジャーじゃなくて、扱ってるとこ、そんなにないですよ」

「…そういう店があれば、とりあえずは立ち寄ろう」

「助かりますよー」

「…それで、回収できた武器はこれか」

「拳銃2丁、ライフル1丁。後は大き目の軍用ナイフですね。弾はそれぞれマガジン3つずつってとこでー」

「…音が出る以上、普段は使えないな。WWPと交戦する時に必要なぐらいか」

「ですね。そういえば、放浪者さんのその銃は? 拠点の武器庫で見たよーな」

「…アーマークラッシュと言う、固い装甲の奴を破壊するのに使う銃だ」

「へー、もしやそれもWWPの開発した武器なのでは!?」キラキラ

「…そうだ。原理は固い装甲に傷をつけ、内部に爆発物を送り込み爆破する。少々えぐい銃だ」

「ほほー、そこらの条約とか無視してそうな銃ですねぇ」カキカキ

「…その手帳、どこかに隠してたのか?」

「いえー、この家で拾ったのですよ」

「…前の手帳は?」

「見つかりそうになる前、民家の学習机の中に入れときましたー」

「…そうか」

「そこから拠点のこと、気付かれることはないと思いますよー」

「…助かる」

「なんの。それに、文屋はきっちり頭に調べた特ダネは入れておいてるもんです」

「…なるほど」

乙!
東の方のあややで変換したくないんだけど、どうしてもよぎるんだよなー。イメージ像は全然違うのに

>>82
それはネタぐらいしか知らんし、漫画も小説も読む方ではないからなんともいえんが、記者キャラってそんないないからじゃないかね。

一方、放浪者さんはテムジンに見えたと言う

7月21日

都市中央大通りエリアの制圧を開始した。制圧と言っても難しいことをする訳ではなく、このエリア内にいるゾンビを処理をするだけのことだ。大きなトラブルもなく、今日を終われたことを感謝しよう。

また、例の手帳に書かれた生存者の痕跡がないかも、合わせて調査をした。直接生存者がいそうな痕跡は見つからなかったが、このエリア内の下水道に続くマンホールのいくつか、開けられた形跡が見つかった。

ゾンビと変異体もこういったものを開けることはない。形跡があるということは、生存者の形跡である可能性が高い。それも、複数の場所でそう言ったものがあれば尚更だ。

この痕跡が手帳の生存者のものかはわからない。ただ、以前の拠点を失ったことを考えると、地下に新たな拠点を求めた可能性は十分ある。少なくとも地下なら地震などで建物が傾く可能性はない。
(ただ、地盤が変形するほどの問題があれば、閉じ込められる可能性は否定できない)

地下の探索を進めるか、については検討はできない内容だ。地上の制圧も完了していないまま、未知の領域を広げるのは危険性を高めるだけだ。手帳の生存者の探索自体も、あくまで都市中央大通りエリアの制圧において、サブ目標ということもある。

放浪者が戻るまで、下手な危険は冒せない。それは、絶対だ。


山中沙奈 記す

レポートNO.76

井門圭司


放浪者さんが不在での探索、いや、今は制圧か。一体何カ月ぶりだろうな。前は佐原達を連れて帰ってきた時で、俺がここに加入してしばらくしてからだから。半年は経ってるだろうな。

そう思えば、ここでの生活が半年は経った訳なんだな。いろいろなことがあった、それは間違いねぇんだが、過ぎちまったからか、なんでかずっと同じゾンビを処理してる日常にいるような感じだ。

つっても、今もそこから外れた放浪者さんがいねぇ状態か。こういう風に感じてるのは、気が抜けてる証拠。今は緊張感を強めに持たなきゃいけないんだから、気を引き締めないねぇと。

乙。

何か情報が大量になってきたから
sswikiを活用して情報整理を
有志でしてみたいなと思うのだが
どうだろうか…

【均一ショップ】
「…うん、手を付けられてないな」

「思ったよりこういうとこの方が、物資ありますよねー」

「いろいろたくさんあるぞ。何を集めればいいんだぞ?」

「…当面の食料、簡単な工具類は欲しいな」

「わかったぞ!」タタタッ

「あ、藍ちゃん外には出ないでねー」

「…うん。襲撃が激しかったのか、ライターや電池類もあるな」

「おぉ、カバンとかもありますよー」

「…当たりだな」

「ですねー。ありがたいことですよー」

「…固形燃料か。使えそうだな」

「ぬあー! ゾンビが隠れてたぞー! このこの!」ザシュッ

「…手伝ってくる。油断なく回収を頼む」

「はいなー」


【授業】
「海面の水温が局所的に異常上昇する現象。この現象のことを、覚。なんと言う?」

「エルニーニョ現象です」

「正解だ。逆に海面の水温が減少する低下する現象を、大木、なんという」

「………、えーと」

「答えはラニーニャ現象だ」

「この当てるの、美弥ねぇはわかるだろー!」

「私は林道先生の考えを読まないようにしてるからね、勝」

「それに、勉強する範囲については、事前に教えている。予習すればわかることだよ、勝」

「なんだよー、2人してさー」

>>84
調べたけどわからんかった。モンゴルなのか、ロボットなのか、偽物なのか…。

>>87
うん。>>1はそういうの全然かまいませんで、どうぞどうぞ。どう書いた方がいいかとか、書いてほしいとかあれば言ってくれりゃ応えたりやったりしますんで。

乙!
テムジンはロボ(バーチャロン)のっすね。あの剣っぽいのにサーフボードみたく乗って突撃するんですわ
ところで勉強してるとこって初めて描写された?

穴場とはラッキー
まぁ大変な思いしたんだしこれくらいは何度もあってくれないと

>>90
ほむり。
勉強シーンは初めてだねぇ。今後を担う人材育成である。

>>91
これ自体も物資判定した結果これだからねぇ…。

一之瀬DIARY JUL.22

今日は大変な一日だった。やっぱり、あのスプレーゾンビはかなり厄介みたい、処理に向かったところにいて、慎重に倒したけど、中のガスがどうしても漏れちゃって近くにいたゾンビが強化されて、臭いのせいかたくさんゾンビ達が集まっちゃった。

人数が減ってきてることもあって、じりじりと下がらなきゃいけなくなっちゃって、モンキーゾンビとジャンピングゾンビも来ちゃったから、制圧できた部分はゾンビ達に奪い取られちゃった。

やっぱり、私達は放浪者さんがいないとダメなのかな。放浪者さんがいたら、こういうことがあってもなんとかしちゃいそうな気がするよ…。

山中さんが、元々人数が少なくなって、負傷者が出なかったのだから大丈夫だよとは言ってくれたけど。へこんじゃうよ。それに、私は皆みたいに強くないから、足手まといになってると思う。どうやったら強くなれるんだろうなぁ。

均一ショップでいろいろ回収できた! 後はWWPさん達の勢力下から逃げ切れればいいんだけど。

放浪者さんが、店内にあった物資と軍用ナイフを使って小さめの槍を作ってくれた。

小さいのは、室内での取り回ししやすくするためらしい。

私は弓とナイフで戦ってたから、使わない物はわかんないこともあるね。大丈夫かな?

今日の食事は、デコレーション用のアーモンドを皆で数粒ずつ食べた。美味しくなかったよー。

放浪者さんがビジョンさん経由で話してる。やっぱりこの周辺うじゃうじゃいるみたい。

昼間は外の様子を伺うぐらいしかできなくて、夜の移動に備えて交代交代で休んでる。

今はまだ物資を回収した均一ショップの事務所の中、処理したゾンビとかは倉庫の中に入れてる。倒した痕跡見つけられたら危ないからね。

ヘリ。夜になると引き上げるけど、眠るにはちょっとうるさい。

眠ってる間に、放浪者さんがちょっと出ると行ってしまったらしい。もうそろそろ出発なのに、どうしたんだろう。

「はぁい、DJフレンドだよ。世紀末の世を生きる皆さんこんにちは」

「うん、本当に暑いよね。皆の地域はどうかな?」

「今日のお話については、知っている人はいるかもしれないけど、ここ最近よくわからないヘリの活動がよく見られるよ」

「多分、何か探してるんだと思うんだけどね。このご時世見つけなきゃいけないような人はいるのかな」

「接触するかどうかはお任せするけど、期待しない方がいいと思うよ。それに、ヘリの音でゾンビが集まるから、それも気を付けて」

「そうそう、枝豆がそろそろ収穫時期になってきたよ。皆さんのところではどうかな?」

「そういえば、枝豆は大豆にもなるんだよね。大豆があればお味噌とか醤油とか作れるから、一部はそのままにしておこうかな」

「拠点やアジトを持たない人は、この時期だと山菜のふき、わらびが採れるから探してみよう。わらびは日当たりのいいところで見つかるよ、1本あればその周りに数本あるから取り逃しに注意ね」

「こちら、DJフレンド。世紀末の世を生きる皆さんに、情報をBGM代わりに録音で提供するよ」

「さて、ここいらで音楽を1つ。今日の選曲はこれで決まり。何かは聞いてのお楽しみだよ」

「それでは良い終末を」

「この周辺にはいないようです」

「どこに逃げ隠れてるんだ」

「食料がありそうな場所を中心に調べましたが、そこでも見つかっていません」

「わかった。期待できんが、このビルを捜索する。お前とお前は右の入り口から、俺とお前で左の入り口から入る。ここに集合は20分後、いいな」

『了解!』

「………敵影無しです」

「侵入する」カシャッ

「今、何か音がしませんでしたか?」

「したな。でも、どこからだ…?」

「B班、物音を確認。注意して潜入せよ」


「放浪者さん?」

「…なんだ?」

「一体何をしに外へ出てたんですか?」

「あぁ、ちょっとした時間稼ぎだ」

「どうやってするんだぞ?」

「…均一ショップにあった固形燃料を使った罠だ」

「ほー、どんなのですか?」

「…奴らも建物内を探索しているだろうから、適当なビルの出入り口が空いた瞬間、仕掛けの紐が外れて固形燃料に火が付く」

「ふむふむ」

「…そしてその固形燃料の上には、紐がある。徐々に焼き切れるようにして、それが切れると固形燃料の上にライターオイルを入れた容器が落下して」パリーン

「…あぁなる」

「うわぁ、火が出てるぞ!」

「なるほど、はたから見れば攻撃を受けたようにしか見えませんねー」

「…奴らも、俺達があの周辺にいると思うだろう。急ぐぞ」

乙!
抜け目無いなー。流石放浪者

逃げ切れ逃げ切れ!

そろそろお味方も欲しいぞよ

乙  放浪者流石だなー

>>97 >>100
ひたすらに冷静である

>>98
ダイス様に祈ろう

>>99
うーん、それもやっぱりダイス様次第かなー。

レポートNO.77

昨日やられた分は取り返せたわけじゃねぇが、今日は何とか問題なく制圧を進められたな。やっぱりあの新しいスプレーゾンビの存在が厄介だな。漏れたガスでゾンビが凶暴化しやがる。惨劇発生当初ぐらいの元気な状態に戻るのは、かなりやばいんだよな。今は大体のろのろと近づいてくるのが、早足っつーか、そんな感じで距離を詰めてくる。

今でもたまに元気なのがいて、そうやって近づいてくることもある。けど、1体だけとかそういう感じで、大量にいる訳じゃねぇ。それが大量に襲ってくるなんてのは、もう経験しねぇと思ってたけどよ。

何にしてもあのガスだ、あれをうまい具合に効果がなくなる方法を見つけねぇと。素直に、そういうプロパンガスみたいな感じだったら火で燃えて、なくなるとかそんな感じの方法とか爆発する瞬間に水ぶっかけるとかな。

「…ゾンビ共が邪魔だな」

「全然進めないぞ…」

「でも、倒しちゃうとバレちゃいますよー」

「…必要最低限だけだな」

「面倒だぞ…」

「…いったんこの部屋で小休止だ、2人は何かないか探してくれ。俺は周囲を確認する」

「了解です(だぞ)」



「…やはり、動員できる人数を見ても、組織として差がありすぎるな」ブルル

「…どうした?」ピッ

『ひひひ、放浪者の旦那。その先はまず――』

「誰かいるぞ!」

「…そのようだな」

『けけけ、遅かった。エクスの兄さん、早く逃げれそうなルートを確認してくーれ』

(わずかにうるせー、やってるっての! という声だけ聞こえてくる)

「投降しろ!」

「…ビジョン、何人いるかだけ報告しろ」

『いひひ。ざっと4名。PAAを着た奴はいないーな』

「…少し無茶する」ブツッ



「ははは、放浪者の旦那。切ってしまったぞ」

「え、何でですか!?」

「伊吹、聞かないで放浪者の様子見ろ!」

「わかってますよ! えーと」カチャカチャ

「ふふふ、旦那。この狭い廊下であいつらに突っ込んでったのか」

「そうみたいです」

「OKOK、まだすり抜けられそうなルートあんな。ビジョン、戦闘終わったらまた繋いでくれ!」

「けっけ、もう終わってまーさ。流石だーね」

「………」

「ん、どうしたよ伊吹」

「いえ、なんでもないです」

「そうか」

「(…放浪者さんは、人間、ですよね?)」

【生体電話】
「はいよ、こちら浜村ー」ピッ

『ひひひ、浜村の姐御。3人の近況報告しますよ』

「はいはい、と、ペンどこよ。あったあった」ガサガサ

『くけけ、WWPの連中と交戦となり、戦闘になった』

「結果は?」

『ふひひ、放浪者の旦那が4名ほどの小隊を殲滅した。怪我もなし』

「驚きもしなくなった自分が嫌になるわ」

『あははは、後はそのWWPから、いくつかの物資を奪い取った』

「帰れそう?」

『ひっひ。わかるわけないーね』

「…それもそうか」

『くくく、まだまだ、任務は始まったばかーりさ』

「そうね」


【仕立て屋三間3】
「……これはこうで、ここはこうかな」

「三間ー、イるっすかー」ガラガラ

「はい、どうしました? またどこか破れましたか?」

「ただノ暇つぶシっすよ」

「それならいいんですけどね」

「何作っテるんっすか?」

「ん~…、旗ですね」

「旗っすカ、なんでまた」

「…帰る場所の目印になるかなーと思って、皆の」

「なるホどっす。これは、日の丸で…、右に緑の盾と青い剣っスね」

「俺達やってることって、新しい日本を作ることだと思って」

「そーっすね」

「それで、いろいろ考えて、平和の色は緑で、信念は青で。それを守るために盾、貫くために剣にしてみました」

「いいっすね、ドこ飾るっすか?」

「姐さんに相談して決めますよ」

「そウっすか」

>>104の訂正

×「なるホどっす。これは、日の丸で…、右に緑の盾と青い剣っスね」

○「なるホどっす。これは、日の丸で…、右に緑の盾と左に青い剣っスね」



なんか拠点のロゴみたいなの欲しいなとイタズラ書きしたのが下。なお、撮る物がないため携帯より

http://mup.vip2ch.com/up/vipper46391.jpg

あ、元々のいたずら書き、今見たら発言と逆やはないか。

まぁいいか。とりあえず、本編に出たほうが正しいので、佐原のセリフが正しいYO。

あーっと、伊吹ちゃんの恋心?にちょっと不安が混じったかー?

乙!
サポート陣もありがたいな。今回は見付かったけど、基本的な危険度を下げてくれる訳だし

>>107
どうなんだろねー

>>108
任務にはオペレーターは必須だからね

『以上定時報告、何かあればまた連絡する』

「…あぁ、わかった」

『ん、ビジョン。変わんのか。放浪者ちょっと待ってくれよ』

『……、ひひひ。放浪者の旦那。聞きたいことがあーる』

「…なんだ?」

『くくく、どうも旦那の周辺。電子とか電波の乱れがある。変なものは見たかい?』

「…これといったものはない」

『けけけ。そうかい。乱れみたいなのは動いてるようだから、WWPの持つ装置かーもだ』

「…気を付けよう」

『くっく、エクスの兄さんどうした? また、近づいてる? 旦那、早く退避だ』

「…了解、切るぞ」



「これ、どういうことなんですか。逆探知されてるとか?」

「それは考えられねえな。逆探は繋がってる回線に解析機つなげにゃなんねえ。その上、人間が発する何かで繋いでる回線を解析する機械なんてありゃしねえ」

「かかか。それもそうーだ」

「盗聴さえもされない、唯一無二の通信方法だぜ。そいやビジョン、さっき言ってた乱れって何よ?」

「こきき。感覚的なことでいいなら、話せーる」

「お願いします」

「ひっひ。僕が何かに自分をリンクする時、そこに体の一部を飛ばすような感じーだ」

「へぇ」

「ふふふ。だが、放浪者の旦那のいるあたりは、素直に繋げるのが難しい。波に押されるような感覚がすーる」

「妨害電波、とかですかね?」

「それはあってもおかしくねぇな」

「けけけ。しかし、伊吹のお嬢さんが気にしてるのは、そこじゃなーい」

「あ、はい。ビジョンさんが報告した後、どうもWWPが近づいてると思います」

「偶然じゃねえか。次に同じこと起きたら、そうも言えないけどよ」

「ははは。ならエクスの兄貴、調べてほしいものがあーる。いいかい」

「おう、ちょっと待ってろ」

まあビジョンを開発した組織だもんなあ…

7月24日

本日の制圧については、一昨日のトラブル分はほぼ取り返して、制圧範囲を広げることができた。

そして、今日例の軍人と研究者の2人と接触することができた。すでに面識があり、この周辺のゾンビを処理しているからか、今回の接触の際には敵対する意思はなかった。確保したエリアで、互いに自己紹介をした。

軍人の名前は千護巴(せんごともえ)、研究者の名前はロバート・ハイマール。素性はやはり着ている服装そのままで、元防衛軍と元WWP研究者だった。

ハイマールが元WWPの研究者だと言うのは、現状活動しているWWPとまったく関わりがなかったからだ。多数のプロジェクトの中で、彼が関わっていたのは医療に関わる分野。より詳しい話については、彼が避けたこともあり、聞き出せてはいない。

ただ、彼らの目的に関することで、重要な話を聞けた。元々、公表できるようなプロジェクトであれば、地上に見える形で研究所を作られていた。しかし、より機密性や危険性があるプロジェクトについては、都市部の地下に研究所を秘密裏に建設していたらしい。
(以前、防衛装置が見つかった研究所も、シェルターとして偽装されて地下にあったが、恐らくそれ以上の内容のものなのだろう)

都市部ならば秘密裏に移動する経路を作ることができる。また、物資の搬入についても自然な形で都市に搬入することもできる。そういう部分が理由とのことだ。

そういった研究所の名称はアビスといい、そこが目的だということだ。この都市にある可能性があるため、危険を冒し探索しているようだが、何をする気なのかは答えてくれなかった。

もしよからぬことを考えているなら、阻止をしなければいけない。今度、拠点に招いて覚ちゃんの力で2人を見てもらう必要がある。


山中沙奈 記す

【フリスビー】
「うん、行くよスライム」シュッ

「(わー)」スカプルン

「(飛んでる、飛んでる)」シュルシュル、ベシ

「小間城が叩き落しちゃったね、うん」

「(コマシロー、返してー)」プルプル

「(もっと、やる)」タタタ、カラン

「はいはい、また投げるよ、うん」シュッ

「(わー)」スカプルン

「(飛んでる、飛んでる)」シュルシュル、ベシ


以下ループ



【手っ取り早い方法】
「ぬー、どこに行ってもWWPかゾンビかいないんだぞ」ズバッ

「ほんと、まいりますねー」ザクッ

「…うまくWWPをまけたとはいえ、幸運が続くとは限らん」

「早いところ、車両でも見つかれば、ですねー」

「…もっと一番手っ取り早い方法はある」

「なんだぞ?」

「…捜索隊の駐屯基地を叩き潰すことだ」

「えぇ、まぁ、早いとは思いますよ?」

「ならそうした方がいいぞ」

「藍ちゃん。現実的にそれは無理なんだよー」

「…そうだな」

「なんだぞ。変なこと言わないでほしいぞ」

「…すまない。ただ、確実なのは確かだ。叩き潰せなくても混乱させるぐらいならできるだろう」

「それは出来そうなのか、西切れ」

「それぐらいなら。できるかなーと」

「…なら早いところ弓か、代わりになるものが見つかればいいんだが」

「(何を企んでるんでしょうねー)」

>>111
超能力者まで生み出しちゃう、それがWWP。

>>115の細かいミスの訂正

×「ぬー、どこに行ってもWWPかゾンビかいないんだぞ」ズバッ

○「ぬー、どこに行ってもWWPかゾンビしかいないんだぞ」ズバッ



×「それは出来そうなのか、西切れ」

○「それは出来そうなのか、西切」

乙!
旗とかフリスビーとか、日常組にも目を引かれるな

>>89
wiki記事作るためにも
初代から読み返してますが
これかなり情報量多いですな…

端折るところを吟味せねば。

>>116
なんだかんだで拠点エリアは平和です。旗は何か、そういや勢力ごとのロゴみたいなの欲しいなーといたずら書きしてあんな感じ。絵心はない。

>>117-119
作成感謝。登場人物がどう見られているかこういうのを見ると面白いね。あと、とある人の唯一の特徴追加等させていただきました。

あと、こういう項目追加したいけど、情報欲しいとかあればどうぞ。物語的に開示できる範囲にはなりますが。

WWPが私達の近くから離れない。妙だなー。

移動は夜だけ、昼間は身を潜めてる。そもそも見つかってたら潜んでられない。

やっぱり何かで追いかけてきてるんじゃないかな。

例えば、衛星とかで特殊な撮影してるとか。ちょっと飛躍しすぎかな?

放浪者さんも言ってたけど、もしこの状態が続いて原因わかんなかったら、捜索隊自体を倒しちゃうことだけど。現実味がなぁ。

相手は40人とかいるみたいで、しかも本隊じゃないから。うーん。

もちろんいる部隊を一気に制圧すれば、相手にとっても痛手で逃げるのも簡単になる。爆発物はあるにはあるけど。

ビジョンさんから連絡あって、しばらく連絡は取れないみたい。どうしたんだろ。

後は、三日までの間に指定された場所に向かってほしいらしい。意図が読めないけど、彼らなりに何か考えあるんだろうな。

7/25 担当勝 朝

今日は雨がひどいなー。じとーっとしてやな感じ。

あ、水集めなきゃ。サンマのレインコートどこだー。
(サンマに横線と矢印が引かれ、三間だよ! と書かれている)


担当浜村 昼

今日は降りっぱなしね。畑のことも考えるとありがたいわね。

そういえば、DJフレンドが枝豆育ててるらしいけど。おすそ分けに来ないかしらね。


担当三間 夜

枝豆、食べたいです…。

それに大豆にして味噌とか醤油とか、あと豆腐とか油揚げとか作れますよ!

…お腹空いたなぁ。

【一見さん】
「どうも」

「ん、井門か。ここに来るなんて、なんかあったのか?」

「久しぶりです保安官、こっちの状況報告に来たんですよ」

「ほぉ、放浪者じゃないなら、やっこさん、まーた面倒なことに首突っ込んでるな?」

「そうです。藍と西切がWWPに捕まりそうになって、単身そこまで突っ込んでいきました」

「あん? 2人が離れたのは半月も前のことだろ。間に合うとは思えんぞ」

「俺も詳しく聞いてないんですよ。ヘリにのって、そこであの例のシリーズのやつを使って滑空して急行したみたいです」

「その後行方不明か?」

「例の。ビジョンがいますからね。あいつの超能力使って連絡とってて、救助は成功したと山中さんは言ってましたよ」

「が、戻るまでは、だろ」

「その通りです」

「ただ、そんな無茶な移動さえも何事もなくやって救助もする。いつも通りあいつは化け物だな。そんなやつに死ぬ心配するのは時間の無駄だな」

「…そう願いますよ」

「ありがとよ。酒、呑んでくか?」

「あ、やめときます。明日ちょっと出るの早いらしいんで」

「そうかい、じゃあまたな」


【それが役割なら】
「うーん。みつからないなぁ」

「ジェーン、どうしたんだ?」

「うん、さっき彼来たでしょ。話聞こえたから調べようかなって」カタカタ

「行き先もわかんねぇのに調べられんのか?」

「そうだけど、ほらDJフレンドが、変なヘリ飛んでること話してたよね」

「あぁ、十中八九WWP絡みだろうな」

「ある程度、どこからラジオが発信されてるかは調べてるから、その地域で放浪者がいないか調べようと思ったの」

「いらねぇ心配な気はするな」

「でも、気にはなるよね。保安官(シェリフ)」

「…それもそうだな」

「じゃあ、決まりだね」カタカタ

乙!
指定ポイント……何があるのか非常に気になります!

おつ!

>>124
うん、>>1も気になるでや(ダイス様しか知らんから)

>>125

今日から少しの間、情報支援はない。指定されたポイントに向かうことになる。幸い、WWPの姿はあまり見えない。

西切の武器に対する適応力は高いようだ。槍も手慣れた様子で使いこなし始めてる。元々アーチェリーのオリンピック候補生だけあって、身体を動かすことには慣れているのだろう。

夜間、ゾンビはこちらと同じように夜目は効かないらしい。そこは人間と変わらない。

試しに折ると淡く光るスティックライトを点けて転がすと、光につられて何体か集まった。誘導には使えそうだな。

途中、ジャンピングゾンビ3体と遭遇。嗅覚が良くなっていることもあり、処理した。西切は慣れない槍もあって苦戦していた。変異体となると、分は悪いらしい。早く弓が手に入ればいいが。

小休憩。手に入れた食料少々と、生きていた自販機から水を買って食事をした。買えると言うのが、非常に文明的だな。

WWPがこの辺をうろついている様子はない。今のうちに離れられるだけ離れたいものだ。

レポートNO.78

井門圭司


ようやっと思い出した。千護巴、聞き覚えあると思ったが、オリンピックの射撃のメダリストじゃねえか。ここまで生きてたのも頷ける話だ。

それに、隊長の元部下だった。メダル取った時、珍しく嬉しそうに話してたからな。そうか、あの人だったのか。

隊長のことは、もし話すことがあったとしたらどういえばいいんだ。仲間以外信じられなくなって、民間人を襲ってたなんて、言えねぇし言いたくねぇ。

この話は、出来るだけ俺の中で留めておこう。同じ防衛軍だってことで話すこともあるだろうけど、隊長のことは、触れねぇでおこう。

【鍛錬】
「ふん! ハあ!」ブォン、ボヒュ

「佐原君、特訓してるの?」

「あ、一之瀬サん。鍛錬っすよー」

「そっかー、偉いね」

「そうっすカねー?」

「そうだよ。探索終わって帰ったらやっぱり疲れちゃうもん」

「ん~、目標もアるっすからねー」

「そうなんだ。何が目標なの?」

「兄貴を超えルことっすよ!」

「放浪者さんを?」

「そっス。兄貴と戦っテ勝てル気しないっすもん」

「放浪者さん、本当に強くなったよね」

「会った時から出来る雰囲気ハ出してたっすから、不思議ではないっすヨ」

「うんうん」

「でもこういう身体になって強クなったのに、それで兄貴に敵わないノはちょっと悔しいっすかラね」

「そっかー。邪魔してごめんね」

「大丈夫っす、気にしないでいいっす」

「うん、ありがとう」



【異常と言う名の正常】
「放浪者さん」

「…どうした、西切」

「今更ですけど、助けてくれてありがとうございます」

「…まだ、助かった訳じゃない」

「はは、放浪者さんらしいですよほんと」

「…そうか?」

「物事にきっちりしてるますもん」

「…ふむ」

「こんな状況でも落ち着いてますしねぇ」

「…それは、お前もだろう、西切」

「はは、私はやっぱり内心怖いですよ。藍ちゃんの手前、そういう態度も取れませんけど」

「…俺は」

「はい?」

「…慣れてしまったのかもな」

「……そうなんですね」

「…そろそろおしゃべりは止めて休もう。体力は温存しないとな」

「わかりました」

「(…本当なら、西切みたいな反応が、普通だろうな)」

作製いただいたWIKIに、項目追加させていただきました。アラクネ、ファントムシリーズは独立項目の方が良かったかのう。

乙!
そういえば多勢力の方々は今どうなってるんだろう

乙   いもん かまや にしぎれ  3人の名前間違って読んでた ウィキ作ってくれた人ありがとう

千護巴……巴御前?

>>130
ほぼ私が予定していたスタイルに
まとまっていたので
言うことなしですだ。

しかし。
諸兄は気づいていただろうか?
とある人物の記載がないことに…orz

これから朝帰りなのでコメ返だけ

>>131-132
他勢力は、諸事情であんまり動かしてなかったり。必要があればおいおい報告があるかと

>>133
感謝やね。まぁ、比較的あまりない名字(と創作)だから読めなくてもしゃあない

>>134
はい、元ネタはその通りです。スナイパー的に、この間大河ドラマのヒロインもありかなとは思ったけど。

>>135
...oh

いくら不幸気質とはいえ、主任のようになってしまうとは。今日の夜あたりに付け足しとくけど、勝手に加筆しといても結構ですでや

「ここのところ、あのヘリコプターは遠いところに行ってるぞ」

「そうだねー。このまま離れてくれればいいんだけど」

「早くどこか行ってほしいぞ」

「でも、そこまで見つかってないのに、最初のしばらくは近くをウロウロしてたのは気になるなぁ」

「そうなのか?」

「そうだよ。何かで追跡できてるなら、またすぐに捕まっちゃったと思う」

「うーん。よくわかんないぞ」

「いやぁ、私もよくわかってないからね」

「気になること言わないで欲しいぞ…」

「何かあるんだと思うんだ。それでいて、確実な方法じゃない」

「確実じゃないのか?」

「そうだったら捕まってると思うよ。ちょっとしたお助け、そういう手段がきっとあるんだよ」

「想像がつかないぞ」

「WWPが相手だもん、想像つくわけないよー」

「うーん、そういうものか」

「そういうものだよ」

そーいや外見とかwikiで拾ってなかったなー
と思って再度一冊目回ってたら
見落としてた設定多数…
週末にまとめて編集しよう…

7月27日

都市中央大通りエリアの制圧については、本日も問題なく進めることができている。今日は2人組の姿は見えなかったが、彼女らが大通りエリアあるいはその近隣を調べているのは確かだろう。

しかし、彼らが話していたアビス、本当に存在するのだろうか。聞いている内容からして、通常の研究所よりも大規模な研究施設であることは想像がつく。そんな大規模な研究施設が必要なプロジェクトはそうあるとは思えない。恐らくはいくつかのプロジェクトが複合した形で作られたのだと思う。そして、そのどれもが機密性の高い内容に違いない。
(あるいは、単純に危険性の高さにより地下に研究所を設けるしかなかったか)

もしこの都市にそれがあるとするなら、この地域の危険性が高まってしまう。そのプロジェクトの危険な研究結果がもし流出したら、そして、WWPがこの都市にやってくる理由を作ることにもなる。あるとするなら、内部の危険性を排除し、そしてWWPが欲しがるようなプロジェクト成果を抹消する必要が出てくる。

不確かな情報であることから、気に留めておくだけで大丈夫だろう。それに、あの2人がそれを見つけ出そうと動いているなら、言葉は悪いが利用させてもらうしかない。

個人的には、アビスそのものが噂程度のもので終わってほしいものではある。


山中沙奈 記す

【カプセルホテル】
「ほほう、カプセルホテルってこうなってるんですねー」

「一之瀬は医大行ってたんだろ、裕福なとこにゃ、縁のない場所だな」

「むぅ、私の家は普通ですよ!」

「そうかい」

「井門さんだって、こういうところに縁なんてないんじゃないですか?」

「うん? わりとよく使ってたぜ」

「え、何でですか」

「家がロクでもなかった。それだけだ」

「…えと、あの、ごめんなさい」

「気にすんな。はっきり言やぁ、この惨劇で唯一感謝してんのは、あの面倒な家族の気にしなくてすむっつうとこだな」

「……」

「お前の家族は、見つかると良いな、一之瀬」

「え、えぇ…」


【収穫】
「ふふふ、ようやっと収穫時期が来たわね」

「このトマト、真っ赤で美味しそうだね。うん」

「それをキンキンに冷やして、酒の当てにするからあんまり食べないでよ。ケチャップにもするからね」

「僕、食いしん坊じゃないんだけどね。うん」

「(スラもお手伝い!)」プルプル

「あら、スラちゃんも一緒にやりたいの?」

「(お手伝いするよー!)」プルプル

「じゃあ、これぐらいに赤くなってるの、10個ぐらいその籠に取って入れておいてほしいわ」

「(はーい、キレーな色ー)」プルプル

「お、とうもろこしもあるね。うん」

「それはあんまり取らないで、考えあるから」

「うん? どんな考えだい?」

「乾燥したトウモロコシ、確か動物のエサに使われるわよね」

「なるほどね。うん。それは今後必要になってくるよ」

「それに、緊急時の食料にもなる。すりつぶして粉にしたら、トルティーヤにもできるみたいよ」

「なるほど。これは今一番重要な食料になりそうだね、うん」

「でも、今日は塩で炒めて酒の当てにするけどね」

「あ、うん。君らしいよ」

「(これだけ取ったよー)」プルプル

「あ、持ってきたんだ。スラちゃんありがとう」

>>138
ご協力感謝です。ただ、外見については実はそこまではっきり決めてないなかったり。
(生存者の読者が資料を読んでる設定が元なので、読者の想像に任せてた)

なので、容姿説明2、3回してますが。基本的には最新の分が、正しいものとしていただければと。

追記、WIKIで抜けていた登場人物については、先ほど追加済みです。

更に追記。追加してから気づきましたが、本編いつの頃からか一ノ瀬が一之瀬にすり替わっていたよ。

まぁ、些細っちゃ些細ですが、一ノ瀬です。

一瞬、アビスを月から行くやつと勘違いしちまったwww

ああー、WWP絶対殺せるウェポンとか無いもんかなー

>>144
ゲームかな? 個人的にコメント呼んだ瞬間、月面のアヌビスを思い出したけど。

>>145
ないでふ。まぁ、困難に立ち向かい続けるというのが、有る良いこの作品の在り方な気もするけど。


そんなこんなでWIKIについては、新たな項目プロジェクトを追加。今まで説明があったWWPのプロジェクトが記載されてます。あと、細かな修正(これだけでこんな時間までかかる始末)。

目的地には無事到着~♪ いやぁ、WWPもすっかり明後日の方向に向かってるから、だいぶ楽。

たどり着いたのは、なんていえばいいのかな。公民館みたいな場所。避難所になってた形跡もない。

とりあえず、内外のゾンビを処理して、目立たないところに隠す。ようやっとヘリに悩まされなくなったんだから、徹底しないとね!

食料は、少し心もとないかなぁ。飲み物はまだあるけど。うーん。

放浪者さんが、またフラっと出かけちゃった。寡黙で考えが読めないからどうする気なのか気になるー。

藍ちゃんと交互に見張って休むことにした。使われてない綺麗なお布団の上でゴロゴロ。避難用のかな?

ちょっと深く寝ちゃった。藍ちゃんに起こされちゃった。やっぱり身体、休まってないんだなー。

放浪者さんがいろいろ持って帰ってきた。消防士さんが使う斧とか、ガスマスクとか。

どうも消防署が見えたから取りに行ったらしい! でもそういう一言ぐらい欲しいなぁ。

後は明日くるっぽい、ビジョンさんの連絡待ちかな。今日は夜に移動もないし、ゆっくり寝られるといいなぁ。

一ノ瀬DIARY JUL.28

今日も制圧については問題なかった。そこそこ制圧作業も進んでるんじゃないかな。この調子でいけば、放浪者さんが帰ってきた時に、驚かせることが出来そう☆

それでも、山中さんが言うように油断だけはしないようにしないと。なんだか最近、山中さんが放浪者さんみたいな感じ。ずっと一緒にいて、代わりに指示とかしてるからそうなっちゃうのかな? それに、やっぱりどこかピリピリしてる気もする。

山中さんにはお世話になってるから、ちょっとお話しに行こうっと。

7/28 担当蒲谷 朝

今日もそこそこ雨が降る。探索組は大丈夫だろうか。

雨で嬉しいのは、いつも通りスライムだけか。自分達も貴重な水分だから、嬉しいけれど。

ただ、下水道の水量が心配だ。後で見てこよう。


担当 昼

そう言われると、増水したら下水道の発電かなり危ないんじゃない?

雨以外で排水が増えることはないけど。

でも、地下の排水とかがダメになって溢れたら、いろいろアウトよね。


担当三間 夜

雨は止みましたね。何事もなくてよかった。

でも、そういうのを考えると、ゲリラ豪雨とかそういうレベルとか、あと台風きたら、どうしようもないですよね。

ゾンビだけじゃなくて、自然まで牙をむかないことを祈るしかないんですかね…。

【いろいろある】
「そういえばなんですけどね、山中さん」

「どうしたの、一ノ瀬さん」

「山中さんは、やっぱり放浪者さんが好きなんですよね」

「…それは、答えにくいかな」

「え、そうじゃないんですか?」

「好きかと聞かれれば、好きですよ。でも、言ってる意味の好きとは結構かけ離れてます」

「そうなんですか」

「彼とは、会って1年も経ってませんけど…。それでも、そんなことを考えるのもくだらないくらい、彼と会ってからのゾンビとの闘いの日々は、足を失った事故以降の苦しみさえも超えるぐらい、ずっとずっと濃い日々です」

「ふむふむ」

「常に、生死を共にしてきましたから。いないことにまだ、慣れそうにありません」

「なるほど」


【寝顔】
「…………」スー

「なんだかこう。放浪者さんの寝顔を見られるというのは、新鮮ですよ」

「写真を撮るべきでしょうか…。あ、カメラないんだった」

「その内に、家電量販店にでも寄ってもらおうかな。それなりのは置いてあるもんね」

「あー、WWPの方々にカメラ盗られなきゃなぁ。Dシリーズは高いのに、価値わかるのかな。わかんないよね」

「しかし、こう見ると無精ひげが放浪者さんいい感じ。ワイルド手前というか、野性的というか」

「……おっと、変な興奮しちゃった。外、大丈夫かな?」

「うん、藍ちゃんが見えるだけだね。大丈夫そう」

「…すまないが」

「あ、放浪者さん。どうしました?」

「…少し静かにしてくれると助かる」

「あ、ごめんなさい」

「…おやすみ」

「はい、おやすみなさい」

乙!
アヌビス?戦ってたのは火星の衛星近くじゃなかったっけ?(うろ覚え)
アビスに付いてはロマサガ3だったかな?黄京城のアビスゲートがそんなんだったか

おー
色恋系の話題は初めてではないか?
山中さんのは家族愛に近いのかな
西切が積極アピールして、山中さんが自分の気持ちに気付いて、焦る展開期待

>>151
うんまぁ、完全に違うゲームのこといってるから気にせんでよいよ。

ロマサガ3かぁ…。 私が村長です

>>152
初めてのような、そうでもないような。山中さんの思いはいかに。

西切さんも西切さんで、ちょっと読めない人だからねぇ。

『くくく、すまなかったね放浪者の旦那』

「…何があった?」

『けっけ、超能力者の勘が当たった。どうも、僕が発するいうなら、念。そういうのを感知されてたらしい』

「…なるほどな」

『くけけ。旦那は物分かりが良くて助かる。多分、この定時報告の時に、何らかの装置か、似たような超能力者かで、僕の力を感知していたんだと思う』

「…合点はいくな」

『ははは。だからしばらくの間、旦那達とは違う報告に架電してみたら、案の定離れただろう?』

「…今後は、該当するポイントに指示をもらって移動する形になるか」

『こここ。それが確実だと僕は思う。そろそろ危ないから、ポイントの指示をする』

「…了解した」

「してやられたな」

「どうされたのです?」

「今まで感知していた気配が、違うところから感じられた。うっすらとだがな」

「こちらにはいないのですか?」

「てっきり、あの2人を救出したであろう気配自体が発するものだと思っていたが、そうではないらしい。2人組か」

「急いで探索班をそちらに向かわせましょう!」

「良い手とは思えん。が、打つ手もないか。指揮は貴様に任せる、そろそろあの方の機嫌伺もせねばならん。大まかには2-Aから2-E当たりの広域だ」

「ハッ! 部隊招集した後、向かいます!」タタタタッ

「……、あのような幼子のために、振り回される機関か。笑わせるものだ」

「良いか…。全ては我々がこの世界を掌握するため、泥を被ることぐらい大したことではない」

「指揮官殿! 報告がございます!」

「どうした?」

「MEPが、勝手に発動したとの報告がございました!」

「…、次から次と、休む暇もない」

「申し訳ございません!」

「ふん、ヘリは準備できているのだろうな?」

「はい!」

「では行くぞ、どの道ご機嫌伺はせねばならんのだからな」

「へぇ、いいところじゃないか! なぁ、そうだろロバート」

「そ、そうだね」

「では改めまして、私は山中沙奈。ここの拠点の代理で代表をしているものです。彼は井門圭司、補佐役になります」

「どうも」

「へー、なんかウチ等と似た構成だね」

「それでは何かご用意しますので、少しの間だけ席を外します。井門君、悪いのだけれどお二人のお相手をお願いします」

「あ、はい」

ドアの開閉音

「ふーん。井門、井門ねぇ…。あんたさ、岸田隊長とこにいなかった?」

「あ、はい」

「そっかそっか。へぇ、あんたがあの井門君か」

「俺のこと、知ってるんですか?」

「隊長からたっくさん聞かされた。ウチと同じしごき甲斐のある奴が入ったってさ」

「隊長が…?」

「そ。そんで隊長は? はぐれたの?」

「………」

「知ってんだね。教えて」

「隊長は………、ゾンビ化して、ここの人達が協力して倒したそうです。俺は…、その時に近くにはいませんでした」

「……そ。しゃあないか。ウチだってたまたま生き残れただけだしね」

「俺も…、そうですよ」

「そっちも部隊、壊滅した感じ?」

「はい」

「ゾンビ連中が、映画通り感染するのがすぐわかりゃあね。こんな情けない事にはなっちゃいなかったんだろうけど」

「つーかロバート。あんたもなんか話せっての」

「え、えと。い、いい天気だね」

「お見合いかっての」

ドアの開閉音

「今年、拠点の畑で取れたトマトです」

「お、新鮮な食べ物じゃないか」

「こ、こんなものが食べられるなんて、思わなかったよ」

「井門さんも食べますか?」

「あ、はい。1ついただきます」

「食べながらで結構ですので、この拠点についてご案内させていただけれ――」


録音はここで途切れている。

7月29日

今日は千護さんとロバートさんを拠点に招くことに成功した。応接間としている場所に2人を待たせ、井門さんに監視させている間に、覚ちゃんに2人を見てもらった。結論として、問題はない相手と判断となった。そのあとは一通り目的と施設を見せた。

ただ、覚ちゃんと研究所のことは話せていない。問題はないとはいえ、まだ互いに信頼関係にあるとは言い難い以上、この2点は機密性が高い。下手に話すことでこの拠点の安全性を脅かす可能性があるなら、今はまだ隠しておくべきだろう。

元々佐原君のことを見ているからか、スライムに関しての反応はそこまで驚いた様子はなかった。ミュータント自体も見てこなかったわけではないそうだ。ロバートさんは、人がどうやったらこういう状態になるのか、想像もできないと呟いていた。

2人は拠点エリア内の建物を根城にして、今後アビスを探すことになった。拠点内にいないのは、その目的のために動いていて手伝えないからとのことだ。この活動自体も人に強要するものではないし、それに拠点エリア内に敵対していない人間が活動しているというだけでも、心強いことだ。


山中沙奈 記す

乙!
ち、また気取られちまったな。何らかトラブルもあった様だけど、諦めちゃくれないんだろうなぁ

どないや!>ロバートと聞いて

>>158
WWPさんがどうしたいのかだねぇ

>>159
覇王翔吼拳を使わざるを得ない!

ビジョンが指示したポイントには五日間までに向かう必要がある。そこそこの距離だ。

道中がどうなっているかわからないことも考えると、五日間でたどり着くかは怪しいところだ。

あの連絡後、やはりヘリは俺達の近隣を捜索するようになった。奴の勘が正しいという証明になるな。

ヘリが見当違いな場所に向かうまでは、当面夜間の移動が主体だな。

食料がそろそろ底をつく。移動に専念している分、物資確保がおざなりだからな。少し考えるべきか。

幸い戦闘面では心強いメンバーだ。変異体に襲われでもしない限りは大丈夫だろう。問題はそう言った存在だからな。

できればここいらの地域に詳しい生存者でもいればいいのだが。早々は見つからないだろう。

そろそろ休憩に入ろう、またこれから夜間の活動だからな。

一ノ瀬DIARY JUL.30

なんだか、井門さんが憂鬱そうな顔してる。今日も制圧自体は問題なくやれてて、軍人さん達も悪い人じゃないのがはっきりしたから、何か不安になるような要素はないのに。

放浪者さんのことは、心配しても仕方ないって言ってたから、その事じゃないとは思うけど…。私は放浪者さんのこと心配だけど、どうしようもないところにいるんじゃ…。

今は考えても、仕方ないんだもんね。何かあったら研究所の人達が知らせに来てくれるみたいだから。その知らせが来ないことを祈らないと。

まずは、治療室の清掃を終わらせて、井門さんに会ってこようっと。

「逃がした対象は、いまだに見つかりませんか」

「部下に探索を続けさせております。が、見つかるどころか人員の被害も出ている状況でございます」

「これで、失敗は二度目となりますね」

「…処分については覚悟しております」

「本来ならそのつもりですよ。ただ、今回は対象の容姿などのデータを回収していますから、不問、とします」

「……、して、MEPについてはどのような状況なのでしょうか。そもそも、存在しない、そう片付けられた計画のはずでは?」

「Mitochondrial Eve Project(MEP)、これはあの計画に派生して、その研究員が個人で研究していたもの、そうだったね」

「えぇ、そこの研究所自体もすでにこのトラブルにより壊滅状態。部下がその日誌を見つけたものです。ただ、それに該当する研究資料などは、見つかりませんでした」

「今日付けでメールが送られてきた。MEPの実験開始とね」

「……、誰がです?」

「恐らくは、何かに連動して送信される自動メールのようですね」

「我々でも知らないプロジェクトが、動き出したと」

「そうなります。だから、言えるのは1つ、新しい種は2つもいりません」

「…は!」

「おら、早くしろよ野木! かなりヤバそうなんだよ!」タッタッタッ

「はぁ、はぁ、普段運動してないんだ。エクス少し待ってくれ…」タッタッタッ

「んなもん俺もそうだ! 煙草バカスカ吹かしてっからだろ!」ガチャ

「ふふふ、二人ともお疲ーれ」

「伊吹、解析終わったか!?」

「場所は、茨城県つくば市のあたりから送信された自動メール見たいです」

「メール? どういうことだ?」

「MEPとかいう、なんか新しいプロジェクトが動き出したんだよ」

「何、内容を見せろ、どんなものだ」

「はい、こちらです」


『人類は新たな友と歩むことができる。Mitochondrial Eve Project(MEP)はけして夢想などではない。彼女は今、目覚めた。 ――山海沙維』


「これはどういうことだ…?」

「文面からしてこのプロジェクトが動き出したしかわかんねえ。野木は何か知らねぇか?」

「栄田(さかえだ)からも聞いていない」

「新たな友…、何なんですかね」

「けけけ。僕みたいな人体実験でも始めようというのかーな」

「彼女ってのも気になるぜ」

「計画名にEveとあるぐらいだからな。対象は女性だろう、それでいて、人類の友という事は、キマイラフライのようなまったく新しい生命、ミュータントということか?」

「でも、友なんだろ。敵とではないかもしれないぜ」

「ですが、あのWWPのプロジェクトと考えると、それは楽観的すぎます」

「…、すまないが、放浪者のバックカバーと並行して、このプロジェクトも追ってくれ。こうまで大々的に情報を送り付けてきているんだ。何かあるはずだ」

「了解了解、仕事量ばっか増えやがんぜ」

「愚痴らないでください。仕事です」

「くくく。エクスの兄さん、頑張ってくーれ」

「はぁ」

【武術】
「………」ヒュバ、ボボボ、ヒュン

「あ、林道さん。どウもっす」

「佐原君、どうしたのかな?」

「俺も、林道さンみたいに稽古っすヨー」

「偉いな。君はそのままでも十分に強いじゃないか」

「兄貴に勝てナい内は、まだまダっす」

「はははは、彼は俺から見ても凄いからね」

「そうなンすか?」

「何らかの武術、例えば剣道やボクシングといったものの経験がないとは思えない。そう思わせるほどのセンスの持ち主だね」

「林道さんガそういうなら、間違イないっすね」

「それでいて、あの立体的な動きもできるとなると、彼がスポーツの世界で名を馳せていないことが驚きだ」

「べた褒めっすネー」

「そんな彼に勝とうというなら、力を貸せるよ。どうだろうか」

「あ、お願いすルっす!」


【新たな寝床】
「いやー、久しぶりにゆっくり寝れる。最高じゃないか」

「そ、そうだね。千護」

「今まで生きてて会った奴ら、まともだったのそんないなかったから、ここの連中は新鮮だね」

「ぼ、僕もそう思うよ」

「それであんた、なんで部屋から出ようとしてんのさ」

「い、いや。安全な場所なら、お、同じ部屋で寝なくていいんじゃないか」

「それはダメだ。あんたはウチが守るんだから、離れられちゃ困るよ」

「こ、ここなら大丈夫だよ」

「あの人達がここいら警備してるけど、襲撃されない保証ないんだ。いざという時、側にいなきゃ守り切れない」

「う、わ、わかったよ」

「幸い二段ベットだ、ロバートはどっちがいい?」

「う、上かな」

「あいよ。後は手ごろな布団あるか、あの人達に聞くか」

「そ、そうだね」

ポ、ポン刀を持てい!(錯乱) アヤを呼ばんか!(懇願)

>>166
ごめん。調べたけどわかんなかった。


WIKIにつきまして、新たに2項目追加です。死亡リストは正直いるか微妙なラインですが、まぁ、ちゃんと作ってますよってことで1つ。
そもそも隊長なんて、死んだあともずーっと存在感だしっぱだなしにできんのも、書いてる文量からお察しくださいな。

乙!
日本刀 ゲーム:パラサイト・イヴの隠し武器
アヤ ゲーム:パラサイト・イヴ2の主人公さん

エクスが過労死しそう

パラサイトイヴを思い出したわ
神ゲーだからはよリメイクしてほしい

>>168
あぁ、なるほど

>>169
デスマーチの始まりです

>>170
自分もそこそこやったなぁ。

ところでサード…。いやなんでもない。

>>167
死者記載は自分も迷った口。
書くなら[墓碑]とかいう感じでの
項目にしよーと思ってた。

食料がついに空っぽですよ。うーん、なんだか久しぶりだなぁこういうの。

放浪者さん、何か発見。なんか黒いつぶつぶがくっついた、なんかグミともブドウにも見える。

ほのかに甘くて酸味が強い。

皆の口が真っ赤っか。ちょっと恥ずかしい。

ゾンビはあんまり倒せないのが辛いなぁ。早くヘリは遠くに行ってほしい。

処理されたゾンビ発見。このあたりに生存者いるご様子。

後頭部に貫かれた小さな痕。噛みつこうとしたところをグサ、かな? 何にしてもそういうのは慣れてるみたい。

そろそろ、寝床を探さないと。ついでに中を漁って食料も見つかりそうな寝床があればいいなぁ。

7/31 担当浜村 朝

探索組とあの二人も出かけたみたいね。

そろそろ昨日の雨で、ドラム缶の雨溜まったし、今日はお風呂にしよう。


担当三間 昼

お風呂入れるんですね。やった。

夏で汗かいてて、すっごく入りたかったんですよ。


担当蒲谷 夜

久しぶりのお風呂か。楽しみだ。

僕の時は熱々にしてほしい。

レポートNO.79

井門圭司


千護さんに顔を合わせるのは、いろいろ気まずい。隊長のことを聞かれるかと思うと、あんまり会いたくねぇな。

なんつーかやっぱり、隊長のことは、あの人の中では過去の隊長であってほしい。変わっちまった隊長のことを知ってほしくねぇ。

それを止められなかった、俺のわがままみたいなもんだけど。ほとんどもういない隊長を知る人間なら、そのことで隊長に失望して欲しくねぇ。

戦った山中さんには、口裏合わせてもらうよう言ったし、あとは保安官さんにも、お願いしなきゃな。

【五右衛門8】
「お湯加減どうでしょうか?」パタパタ

「はっはっは、最高だよ。まさか風呂に入れるなんて、思いもしないさ」チャプ

「雨が降ってドラム缶に雨水が溜まった時にしか、まだ入れませんけれどね」

「うーうん。上等上等。あ”ー、疲れが取れるわー」ジャバ

「今までどちらで探索されてたんですか?」フー

「ん~、任務で埼玉にいたんだけど、なんだかんだで山梨経由でここに来た感じかな」

「ロバートさんも、その任務で一緒に?」

「あいつは拾った。助けてくれーってきたから、追っかけてきてたゾンビぶっ倒して去ろうとしたら、今度は君は防衛軍かって聞かれたわけよ」

「どう答えたんですか?」パタパタ

「そうだって言ったら、WWPの研究所に連れて言ってくれってさ。それで、各地の研究所巡り、そうしてアビスのことにたどり着いた訳だ」

「……、もし、そのアビスというのが実在するなら、我々にとっても脅威です。よろしければ――」

「いいよ。おたくらがやってることも重要でさ。なにも皆で危険に突っ込まなくたっていい」

「そうですか」

「ヒーローごっこをすんのは、バカだけで十分ってね。ふいー」

「(まだまだ、目的を話していただけるにはお時間がかかりそうですね)」

「後は酒でもあると、文句はないなー」

「(覚ちゃんも、当人から聞くべきと言って教えてもらえませんでしたし。もっとも、危険性はないからこそ、そういう判断を下したんでしょうけどね)」フー

「お酒ならたくさんありますよ。呑む人もいないので、上がったらどうぞいただいてください」

「おー、至れり尽くせり」

>>172
墓碑も悪くないね。書類を読むという題材から、死亡者リストという項目にはしたけど。

一応自分のWIKIの追加は、作者しかわからない情報もあるんで付け足してってるだけだから、有志の方がこれがいいんじゃないかなってのは勝手にやってもらって結構ですわ。

生存者の痕跡!ダイス神、頼むで!

鈴木さんたちが忘れられてる気がする>死亡者

>>178
ダイス様は何を望むのやら

>>179
何故か敵役のことしか考えてなかった。追加修正済み


WIKI、あらたな項目追加です。もうそろそろ入れなきゃいけないのはないかな?

乙!
井門氏の知られざる気遣い
まぁ千護さんは井門氏が何らか後ろめたく思ってるとこがあるってのは薄々察してるんだろうけど

the 3rd birthdayはシステム面とグラと音楽は良かったよ
なおシナリオ
まあ、鳥山求めないさんが担当だったから……

>>181
どうなのだろうねぇ。

>>182
PV時点で、あ、違う。でやってないからこれ以上触れはしないけど。やっぱりあの世界観であってだと思うんだよねぇ…。

「…これは」

「なんだぞ。ゾンビが綺麗に並べられているぞ?」

「何の意図でしょうねー。手も組んでますよ」

「…棺桶に入っている遺体のようだな」

「こういう格好で入るんだぞ?」

「…詳しくはわからんが、確かそうだった」

「あー、やっぱりこのゾンビ達も大体何かで貫かれてます。綺麗な一撃ですよ」

「…やはりこのあたりには、手練れの生存者がいるようだな」

「いい奴だといいんだぞ」

「でも、どんなので突いてるのかな。結構穴小さい…」

「…そうだな。鉄筋なんかを削って尖らせれば、あり得る形状だろう」

「あー、なるほど。加工に手間はありますけど、説明つきますね」

「…予想だがな」

「うーん。なんでこういうことしたんだぞ? よくわからないぞ」

「…恐らくは、弔いか」

「弔い? なんだぞ?」

「…安らかにあの世へ逝くための、残った者が行う儀式。そういうところだ」

「ふーん。あの世に行くのは人の助けが必要なのか」

「そうだよ。藍ちゃん」

「(……、どちらかと言えば、残った者が自身に行う慰めでもあるのだろうが)」

8月1日

都市中央大通りエリアの制圧は順調に進んでいる。今日時点で半分程度のエリアはこちらが確保できた。ただ、そろそろ他のエリアの確保したエリアの状況も確認しておきたい。どうしても、探索を進めているエリア以外はバリケードの点検が常に行われているわけではなく、今後確保したエリアを経由して移動する時、実際はバリケードが破れてゾンビが侵入している可能性もあるからだ。

それでなくても、今は都市中央エリア以外の大体は確保していると言っても、ゾンビを完全に処理しきったというものではない。そのため定期的な点検や確認は必要になってくる。それに、放浪している生存者が来た際、確保しきれてない物資を回収される可能性は十分にあることも含めて、明日からはしばらく他の地域を回ることとする。

もっとも、放浪者達が戻るまでの間に大掛かりな探索ができない。探索組の人数が減っている今、危険性の高い任務になってしまう。今の状況を続けることが、無難だろう。

放浪者が救出任務に向かってから、もう2週間弱経過した。すぐに戻れる場所に向かったわけではないことは承知しているが、起きた時、彼がいないことが、未だに慣れることはない。


山中沙奈 記す

>>180
そうですな、多分これでほぼ
網羅できているのではないかと…

初期設定を見返して思ったのが
女神転生II(旧約)の最初期状況に
比較的似てるな、と…

あっちはシェルタースタートですがね。

【サポート】
「だー、ダメだ。全く分かんねぇぞ、このMEPとかいうの!」

「放浪者さん達も市外に移動してしまって、監視カメラなどであまり姿が確認できない状態です」

「ひひひ。今また、僕の力を使えば、旦那達が大変になってしまう」

「んだよ。この八方ふさがり状況よー」ガリガリガリ

「けけけ。エクスの兄さんは、プロテクトが強くてお困りーで?」

「それは天才ハッカーの俺様にはありえねぇが、そもそも物理的にアクセスできねえのもある訳よ」

「外部からのアクセスが物理的にできなければ、どうしようもありません」

「くっく。そんな簡単なことーか」

「あぁ? お前もハックできんのかよ?」

「ひひひ。兄さん方は今まで僕の力を、まさか電話できる。それだけと思いーか?」

「どういうことです?」

「ははは。その気になれば、そこのスパコンにリンクして、スパークするぐらいできるーよ」

「つーことはあれか、途中までのアクセスは俺が牽引して、そこからアクセスできそうな端末に、お前の能力で無理やり繋げるってか?」

「かかか。前に、WWPの実験でネットの接続の実験をやらされーた。成功したから、多分いけーる」

「ビジョンさぁ」

「くくく。どうしたエクスの兄さん」

「今後もここで仕事手伝ってくんねぇ?」

「ひっひ。それは放浪者の旦那に許可取ってほしいーな」

「だよなぁ…」


【好物】
「久しぶりにから揚げが食べたいなぁ。うん」シャッシャッ

「から揚げいいですね」チクチク

「三間君は何が食べたい? うん」カリカリ

「俺は卵のサンドイッチです」ス、スー

「鶏、どこかにいないかなぁ。うん」コシコシ

「養鶏場とか行ければ、何とか繁殖したのがいつかもしれないですよね」チクチク

「浜村君がね、緊急備蓄用にあのトウモロコシを乾燥させようとしてるんだ。家畜の餌にもできるから、やれると思うんだ。うん」ノビー

「今図面起こしてるのは、鶏小屋ですか?」バサ

「うん。あと、研究所側の道、開けてて危ないから、閂かける感じの柵も作ろうと思って。なんだかんだで後回しになったからね。うん。三間君は?」

「あぁ、ネイルウォー用の背負い紐ですよ。あった方が便利だろうと思いましたから」

「なるほどね。うん」

>>186
ゲームやってたら救世主になれると思っちゃう。と聞いた。

まぁ、WIKIは追加できそうなのはありつつも、どこまで開示すべきかが微妙なのよねぇ。

>>188
とりあえず巴さんとロバート氏の情報は
ほしいかな、と。
あとはチーム覚にいた他の子を
記載してもらえれば。
3人だけじゃなかったよね?

乙!
ダブピが近づいて来たら、ビジョン氏の力使うのは危ないんじゃあ

>>189
ではざっくりと。同じ内容をWIKIに追加済み。

千護 巴(せんご ともえ)
元防衛軍の兵士。卓越した狙撃技術を持ち、オリンピックの射撃部門でも活躍したメダリスト。目的があり、アビスというWWPの大型研究施設を探している。名前の元ネタは巴御前。
ロバート・ハイマール
WWPの元研究者。医療に関わる研究をしていたようだが、詳細は不明。目的を持って千護の護衛の下、アビスを探している。人とのコミュニケーションが苦手なのか、おどおどした態度、話し方をする。


覚達は、覚含めて4人しか救出出来てません。で、その内本編に絡みがあるのは勝と伊吹、もう一人は研究所の技術屋に技術を学んでいる為…。表に出る機会あるかな?


>>190
うんまぁ、派手に使えば危ない。ただ、全員感知できるわけではないからね。

今回の列なりし亡者の弔いだけど、あれでエンジェル伝説のエピソードの一つを思い出したわwww
あのゾンビライフな番外編ならあれのパロになってもおかしくないかもなw

>>192
知らなかったので調べたが、なにこの主人公怖いよ(顔が)

番外編で出たら、彼は何の変異体なのだろう

聞こえてきたのは金属の擦れ合う音だった。シャラン、シャランと何かを呼ぶ音が、時折聞こえるゾンビのうめき声をかき消すように、規則正しく聞こえてくる。

「な、何の音だぞ?」

聞きなれない音に藍が怪訝そうに反応した。同様に聞こえていた放浪者と西切は口を閉じて周囲の様子を伺う。新たな変異体が放つ音だとすれば、どの程度の危険性があるのか、何より先にこちらがその相手を見つけ出す必要がある。より安全に切り抜けるためにも。

移動中だった三人は、急いで高さのある建物――ただの2階建て戸建て住宅――に潜り込み、手早く内部の処理を済ませて2階からその音の発信源を探る。音は、動いていない。それなら、その場所で鳴り続けていることになる。

「どこかで…」そう呟きかけて、西切はまたすぐに黙した。何を言いたいのかは、放浪者は理解していた。どこかで聞き覚えがある。前の日常で聞くことはなかったが、でもいつかどこかで聞いたことのあるような音。

やはりというべきか、その音に集められるようにこの周囲のゾンビ達がその音へ向かっていく。それはまるで、誘蛾灯に誘い込まれる虫のようだと、放浪者はぼんやりと思う。

「ゾンビが集まっている先に、この音を出してる奴がいる。見に行くんだぞ?」

このまま音にゾンビがひきつられている間に、この場所から撤退した方が安全だろう。しかし、変異体なら少なくとも姿形は確認したいという。

「…俺が見てくる、二人はここで待っていろ」

ファントムブースターを使い、放浪者は2階から飛び出し、建物の屋根伝いでその音の中心地に向かった。

>>194の訂正

×このまま音にゾンビがひきつられている間に、この場所から撤退した方が安全だろう。しかし、変異体なら少なくとも姿形は確認したいという。

「…俺が見てくる、二人はここで待っていろ」

ファントムブースターを使い、放浪者は2階から飛び出し、建物の屋根伝いでその音の中心地に向かった。


○このまま音にゾンビがひきつられている間に、この場所から撤退した方が安全だろう。しかし、変異体なら少なくとも姿形は確認したいという考えが放浪者にはあった。

「…俺が見てくる、二人はここで待っていろ」

2人の言葉を待たず、ファントムブースターを使い、放浪者は2階から飛び出し、建物の屋根伝いでその音の中心地に向かった。

その音の中心地に近づいて、ようやっとその音の正体が見えてきた。黒い和装を纏い、金属製の棒の先端には丸い輪がいくつかついており、その人間はそれを地面に何度も突き立てて音を響かせていた。

「(…坊さん、だとはね)」

そう、それは法衣を着て、錫杖を持った僧侶がそこにいた。剃り上げた頭に、法衣の上からでもわかる鍛えこまれた身体。錫杖を持たない左手を前に出し、何やら念仏を唱えている仕草が見える。恐怖から念仏を唱えている訳ではなく、どこか仕事、いや役目のような涼しい表情だった。

よろよろ近づいていたゾンビの1体が、その僧侶が間近に迫り、両手を伸ばしながら噛みつこうとした時、音を鳴らしていた錫杖は、激しい音共にそのゾンビの口を潜り込んで、後頭部から先端が飛び出した。するりとそれが抜けると、ゾンビは崩れるように倒れる。

僧侶はもう音は鳴らさず、近づいてくるゾンビを同じ要領で処理していく。はたから見ていれば危険な光景だが、僧侶は落ち着いて修行でもするかのように淡々としていた。

恐らくは、ここのところ見ていたゾンビの処理された形跡は、あの僧侶の仕業だろう。そう確信した放浪者は、今いる屋上の建物から飛び出し、僧侶の死角の位置にいたジャンピングゾンビの頭を着地と同時に斬り跳ねた。

「お心遣い、痛み入る」

放浪者に気づいていたのか、飛び降りてきた彼に驚く様子もなく、僧侶は礼を言う。

「…そういうのは、目の前のを終わらせてからだ」

剣を構えなおし、近くのゾンビから放浪者が処理を開始し、僧侶もそれに続く。この戦いに、藍と西切が参加して終わるまでに、そう時間はかからなかった。

まさかお坊さんが生存者だとは思わなかった!

お名前は錬浄(れんじょう)さんというらしい。放浪者さんと同じ寡黙なタイプ。

放浪者さんが一緒に来ないか誘ってたけど、拙僧はしなければならないことがあると言って断っちゃった。

一応気が向いたらってことで、これから向かうポイントと、WWPについて警告を放浪者さんしてた。

一緒にいてくれれば強力な生存者で心強かったんだけど。仕方ないね、みんなそれぞれしなきゃいけないこと、あるから。

藍ちゃんが、あのお坊さんはなんなんだぞって質問してくる。こういうところはやっぱり子供なんだなー。

でも、なんだかお坊さんはすごく強いイメージになっちゃったみたい。あのお坊さんが特別強いだけだと思うよ。

食料は相変わらず見つからない。そろそろ空腹がしんどくなってきたなぁ。

乙!
ダブピに捕まらないと良いけどな
まぁ見るからに貴重な人材だし、捨て置かれはしないんだろうなぁ……

【豪雨】
「ひどい雨ですねー、井門さん」

「今日の制圧はあんまり進みそうにねぇな」

「ゾンビはこの雨、どう思ってるんでしょうねー」

「どういう意味だよ、一ノ瀬…」

「だって、スラちゃんは喜ぶじゃないですか」

「喜ぶけどもな…」

「ゾンビも鬱陶しいとか、べちゃべちゃだーとか、思うんじゃないですかね?」

「あー、多分思うよ」

「ぶー、井門さん面倒だから流しましたね」

「気のせいだ。気のせい」

「でも、雨だとあっちも音に気付きにくいから助かりますね」

「こっちも注意しないと危ないけどな」

「一長一短ですねー」

「そんなもんだ」

>>198
はてさてどうなることやら。


一応この生存者は前スレの>>1000がらみの方です。

おお、>>1000のやつやって頂けましたか!仲間にならなかったのは残念だけど、道のりのゾンビを減らしてくれただけでも御の字ですな
容姿はあれかな、烈火の炎のトーナメント戦のお坊さんみたいな感じかな?

>>201
まぁ、そうやの。

調べたけどわからんかったのう。最澄というキャラではないだろうし。
ちなみにおいらのイメージは、るろ剣の坊さんをスマートマッスルにした感じ。

なお、判定によってはこの方マッスルゾンビの完全体(覚みたいなもんね)になるところだった。

錬浄といったあの坊さん、無事だろうか。ヘリは見当違いなところを移動しているとはいえ、部隊自体はそれぞれ動いているだろうしな。

このあたり、食料があまりない。飲み物もあとわずかだ。やはりある程度の食料は持ってくるべきだったか。

水はトイレのタンクから回収できた。後で煮沸消毒する予定だ。

夏らしく暑いのはいいが、空腹には少し堪える。

また遠くからあのシャランという音が聞こえてきた。

わざわざゾンビを集めて処理をするのはなぜだろうな、おかげで助かるが。

WWP左2、右3。俺は右、2人は左。囮になる。

無事に切り抜けた。気絶させて武装を解除してそこら辺の開いてた車に突っ込んでおいた。

しかし、食料よりも武器の方が集まりすぎだな。井門がほくほくした顔するのが目に浮かぶ。

回収まとめ
・拳銃5丁
・拳銃マガジン11個
・ライフル2丁
・ライフルマガジン8個
・手榴弾3個
・軍用ナイフ2個
・発煙筒2個

無線機類は全部破壊してあるが、持っていた方が蒲谷さんが喜ぶだろうか?

レポートNO.80

井門圭司


今日から今まで確保してきたエリアの状況確認することになった。都市中央大通りエリアも半分ぐらいの目処はついてる訳だから、ちょうど良い事じゃねぇかな。

やっぱり、放置されてたバリケードとかは、一部壊れてたりしてた。しゃあねえんだが、やっぱこういうのを見て回ってもらえる別動隊みたいなのが編成できりゃあなぁ…。ないものねだりだな。

一部、回収できてなかったりとかしたしてた物資回収。教科書代わりの参考書とか、持ち帰るとか前は思わなかったな。

たこ焼き屋の屋台発見。移動調理器具だと思えばなんかに使えそうな気もしたから、山中さんに相談して、とりあえず持ち帰った。試しに動かしてみるとついてたガスはまだ残ってた。

浜村さんに何かで競うか相談して、まだまだ余ってる小麦粉を出汁代わりに溶かした化学調味料を溶かした水でかき混ぜて、とりあえず塩で味付け。具はトマトとバジルを入れた。そこそこ好評。

こうなりゃソースの作り方覚えねえとな。

>>204の訂正

×浜村さんに何かで競うか相談して、まだまだ余ってる小麦粉を出汁代わりに溶かした化学調味料を溶かした水でかき混ぜて、とりあえず塩で味付け。具はトマトとバジルを入れた。そこそこ好評。

○浜村さんに何か出来そうか相談して、まだまだ余ってる小麦粉を出汁代わりに溶かした化学調味料を溶かした水でかき混ぜて、とりあえず塩で味付け。具はトマトとバジルを入れた。そこそこ好評。

僧侶でマッスルゾンビの完全体とか怖すぎる
動く仏像みたいになってそう

【テキ屋】
「次々焼いてくぞー」

「うんうん、ソースでなくてもこの香ばしい匂いは、凶器だね。さて、テーブルとか設置終わりだよ。うん」

「井門って、こういうこともやってたわけ?」

「あー、露店の手伝いとかでやってた感じです。浜村さん」

「ふんふん、なるほどね。うん、これはワインいけるわ」ゴク

「(食い気よりやっぱ酒なんだな)」

「井門さん、手伝いますよー」

「わりい一ノ瀬。小麦粉ダマになんねぇように、定期的にこねててくれ」

「了解です!」

「(わーい、お祭りだー)」プルプル

「スラ。あんまり近づいたら熱いぞ」

「(勝ー、スラもあれクルクル回したい)」フルフル

「アレやりたいのか? ダメだ危ないから」

「(むー)」ユーラユーラ

「スライムはどうしてもやりたいだね」

「でもさー、美弥ねぇ。あれ難しいだろ?」

「そうね。熟練した方じゃないとうまくできないみたい」

「(そっかー)」フル

「小さな縁日、ですね」

「…小林にもこの光景、見せてやりたかったものです」

「えぇ、誰しもが安全に生きられるようにするためにも、頑張りましょう林道さん」

「そうですね。山中さん」

「(俺も、ほしい)」ワンワン

「焼けるまで順番待チっすよ。小間城」

「やっぱり、小間城の言ってる事わかるんですか?」

「なんとナくっすけどね。でも、この状態だっタら、俺じゃなくても三間デもわかるっすよね」

「まぁ、あんなにたこ焼き見て尻尾振ってますからね…。というか、バジル大丈夫なんですかね?」

「小間城はただの犬じゃないカら、大丈夫じゃないっすか?」

「そんなテキトーな…」

「(……、放浪者さん。皆待ってますからね。2人を連れて、早く、帰ってきてください)」

>>206
イメージとしてはL4Dのタンクさんを人間サイズにした感じのミュータントさん(つまり人間としての意志あり)。

小型化してもあのパンチ力は健在ですがね。大体のマッスルゾンビの共通だけど。

乙!
>>201で言ってた人は空海さん(アニメvr.)だそうです
忘れてたけど思っきしな名前だなw

放浪者たち逃走組は、今拠点でやってる事知ったら何て言うかねぇ?

>>209
藍あたりが、皆ズルいぞとふてくされそう。

再確認、確かにこうやも。ちなみにるろ剣の坊さんとはいったけど、あれが「バカボンド」タッチになったイメージ(追加するなら)

「…昨日小隊がやられたせいか。この近辺を厳重に調べてるな」

「どうしますか? 予定のポイントは近くですけど、ビジョンさんの連絡が今入ったら…」

「そうだぞ。危ないんじゃなかったんだぞ?」

「…奴の超能力は視えている訳じゃなく、感じるものらしい。視て探せなければ、俺達がどこにいるか探すのは難しい。つまり、ポイントに行かなければ、次に向かう先がわからない」

「でも、自力で拠点に向かってもいいような」

「…相手はWWP、俺らの拠点を気づかれるわけにはいかない」

「うー、どうするんだぞ」

「…ポイントに向かう。危険は……、いつものことだ」

「放浪者さんがそういうなら仕方ないですけどー…」

「のわあ!」バババッ

「…こちらではない?」

「…どうしましょ」

「…ゾンビか変異体か、何かと戦ってるようだがな」

「どうするんだぞ。このままならポイントに行けると思うぞ」

「そうですよ。今がチャンスです」

「…そうだな」シャラン

「え、この音」

「あのお坊さんだぞ」

「…銃撃とは違うところからしているが」

「でも、このままだとWWPに捕まっちゃうんじゃ…」

「…予定変更だ。西切、藍はポイントへ向かってくれ。俺が坊さんに接触を図る」

「連絡取れたら、駆けつければいいですね」

「…いや、藍が第一優先だ。自分のことはなんとかする」

「何を言ってるんだぞ、放浪者」

「…相手にどんな事情があるかしらんが、お前は重要な存在らしい」

「でも、放浪者が危ないぞ!」

「…俺達にとっても、お前は重要な存在だ。仲間だからな。早く行け、任務開始だ」シュッ

「わっと、ほんとにもー、あの人は強引だよなー」ポスッ

「放浪者大丈夫だといいんだぞ…」

「そうそう簡単に死ぬ人ではないから、大丈夫だよ。早くビジョンさんに話聞いて、助けに行かなきゃ」

「わかったぞ!」

僧侶は無表情を張り付けたまま、左手をあげたまま念仏を唱え、錫杖で音を鳴らしながら歩いている。その後ろにはいまだに活動を続けているゾンビが、ゆっくりとついてきている。その光景は、救われない亡者が僧侶に助けを求めているように見える。

「止まれ!」

戦闘中とはいえ、その異様な状態で近づいてくる者がいれば、嫌でも気づくだろう。戦闘中の仲間の後方でカバーしていたWWPの兵士が、僧侶。錬浄に銃を向けた。錬浄はしばらくの間無言ではあった、ある意思をもって兵士に問うた。

「あの者達に、あのような苦しみを与えたのは、其方達か?」

言葉に抑揚はない。感情さえも先ほど同じ無表情のはずが、そう問われた兵士は感じたのは恐怖。底知れない、マグマを圧縮し高純度にしたような激しい怒りが、見えてしまったからだ。

返答の言葉の代わりに、兵士は構えていたアサルトライフルの引き金を引く。放たれた銃弾は、錬浄めがけて飛んでいくも、いつの間にか彼はそこにおらず、後ろに迫っていたゾンビ達の手、足、腹、頭のそれぞれにめり込んだだけだった。

他の仲間もあらかた前方のゾンビを片付けたことと、後方をカバーしていた兵士が発砲したこともあり後ろを向くと、そこにいたのは、錬浄の手により顎下から頭頂部に向かって貫かれている同僚の姿だった。

殺そうとしたんなら殺されなきゃネェ!?

兵士達もこの世界に慣れ、異様な光景は見慣れたものに変わりつつあるはずだった。だが、それでもやはり仲間が処刑に遭うような形で貫かれる光景は異様だった。目の前にいる僧侶が、言葉を交わさずとも敵である事を理解して一斉に発砲した。

弾丸は次々と錬浄に飛び交っていくが、貫いた兵士を盾にしながら回避行動を開始する。そして、彼に集中している隙を、見逃すような手抜かりなどしない男がすっと兵士達の後ろに回り込み、右端の兵士の首をはねる。倒れた仲間が視界に映り、攻撃が緩んだ時が部隊の終わりだった。明らかに異常と言える強さを有する二人に挟まれ、戦いにおいて隙を作ってしまった以上、彼らの全滅は避けられない結末だった。

「其方か…、また助けられましたな」

「…感謝するにはまだ早い」

放浪者の指先には、錬浄が音で誘い出したゾンビ達――何体かは流れ弾で倒れている――が、間近に迫ってきていた。

「…安全確保を優先する」

「この者達に、安息の眠りを与えん…」

剣と杖がゾンビに突き付けられ、それはそのまま一直線でゾンビ達に向かっていった。

ビジョンさんに次のポイント聞いて急いでいったけど、なんかいろいろ全滅してた。うーん。

放浪者さんが、WWPの兵士の装備を漁ってる間に、錬浄さんは処理したゾンビの供養してた。やっぱりお坊さん。

次のポイントはまた少し遠目。6日間で移動が目標だけど、いけるかなー。

そもそもWWPがなかなか完全に離れてくれない、これが問題なんだよね。

あの人達の姿さえ見なくなったなら、もうまっすぐ拠点に戻れる。

錬浄さん、ついてくることになった。WWPについてもっと知りたいらしい。あんなに強い人が助っ人なら、百人力だね。

食料もいただいた。でも食べたのは私と藍ちゃん、今は貴重なものだから、消費を抑えるためだって。

安全そうな場所確保。二人は派手な戦闘してたみたいだから、ゆっくり休んでもらおう。

おー
仲間になったか
ここまでくると一般人もういなくて
人外並みの強さを誇る人か、人外しか生き残ってないんだろうな

乙!
まさか再合流なんてやってもらえるとは。ダイス様が選んだ結果なのか、>>1に無理矢理捻じ込んでもらったイベントなのかは分からないけど
しかし女子供優先ってのは気持ちとして分かるけど、本当は鍛えてる人こそ食べておかないと持たなくなるのでは

寺生まれのTさんかな?

坊さん。殺生ありなんだ

放浪者はゾンビの返り血浴びて独自に進化してそうだな
むしろもうアジトの戦闘メンバー含めて、噛み付かれても死なない程度に免疫もあるんじゃねえのww

>>216
なりました。まぁ、一人で当たり前に街を闊歩するならそれぐらいじゃないとだめなのかもねぇ

>>217
判定の上だね。この世界はダイス様の支配下ゆえに。
まぁ、動ける人が食ったほうがいいのは事実だけど。

>>218
その人は心霊現象専門だったよーな

>>219
こんな世界だからねぇ…。

>>220
放浪者とかは確かにそうじゃないと説明できないけど。どうなんでしょ
でも、免疫とかはありそうね。

8月4日

今日は奇妙な3人組を見る。全員スーツ姿で、装甲車らしい車両に乗っていた。相手はこちらに気づかずに走り去っていたため、接触はしていないが、様子から物資を集めに来ていたようだ。生存者がまだいることを喜ばしいと思うべきか、それとも回収し損ねたものを持っていかれたことを惜しむべきか。なんにせよ、都市にあって拠点に持って帰ってないのなら、自分たちのものと主張するのは筋違いだろう。

しかし、ゾンビがいなくなると次にやってくるのは人なのか。それを良いこと考えるには、少し短絡的かもしれない。もちろん最終的に人を集め、文明を復活させるのは目的ではある。だが、今人を受け入れるような体制はまったく整っていない。この状態で次々人がこられても食料はもとより、秩序の問題がある。

秩序の崩壊は、何よりゾンビからの攻撃を許すようなものだ。我々がもっとも避けなければいけない事態だろう。

もちろん、ある程度の人数でも秩序を強力に保つことができる覚ちゃんという存在がいる。だからこそ、より厳重に気をつけなければいけない。アラクネシリーズを使うものとして、強力であるからこそそれに頼りきりになってはいけないということは、自覚している。それが使えないとなった時、もろくも崩れるものなのだから。

現状についてだが、今まで確保したエリアのバリケードや物資の回収は滞りなく進んでいる。これが終わり次第、次はキマイラフライの分布状態の調査に移る予定だ。考えている以上に、繁殖が進んでいないことを祈るしかない。


山中沙奈 記す

【いつの日か】
「…WWPのことだったな?」

「さよう…」

「…惨劇、このゾンビが発生したのがやつら、という確固たる情報は、この間言ったとおり見つかってはいない」

「………」

「…だが、まずは藍だがあの子は人間ではなく、ホムンクルスという人造人間だ」

「……ふむ」

「…また、フェンリルという遺伝子改造を施した犬を生み出したという資料もある」

「………」

「…それ以外にも多種多様な戦争のための技術を開発していた、それがWWPという研究機関になる」

「その中に、あの者達をあの姿に変えたものもある、と…」

「…我々はそう考えている」

「其方達はあのWWPに抵抗している集団ということか…?」

「…いや、文明の復活を目指している」

「文明…」

「…前と同じでなくとも、平穏に生きるための場所作り。といえば聞こえがいいかもしれないな」

「違うと…?」

「…ただ、全員。ゾンビに怯えずに暮らしたいだけだ」

「さようか…」

さてと、ここまで寝落ち分。

本日分、ちょっとこれより野暮用なので申し訳ないですが明日です(日付上は今日)


>>213
いろいろ、怖いよ!

乙!
WWPの事だ、拠点が目障りになったらミサイル攻撃とかしてくるんだろうな。何だかんだ適当な理由とかでっちあげて

放浪者氏、珍しく本音っぽいものを吐露?

>>225
ミサイルについては、ん~、とりあえずないとだけ。

>>226
あんまり内心のことは語らないからねぇ。

移動を開始する。目的のポイントまでに6日間で移動しなければならない。

大分移動してきたが、聞いた通りの位置なら、恐らく3分の1ほど近づいた程度。半月以上経ったはずだが、まだこの程度か。

この遅さはやはり、WWPの追跡が尾を引いているな。

もう1小隊壊滅したからだろう。戦闘した周囲の地域を重点的に調べている。今日からは出来る限り接触自体避けないとな。まだ遠いとはいえ、拠点にも近づいてるしな。

昼間で少しだけ移動する。食料になりそうなものを探すためだ。夜は移動には向くが、物資を漁るには向かない。明かりをつける必要があるからな。

スーパーに立ち寄る。期待はできないが。

やはりある程度荒らされたのと、食えなくなったものが大半。だが、ツナ缶のセットが隅に転がっていた。助かる。

従業員用の休憩室で夜になるまで待機。今のところヘリもこのあたりはあまり飛んでいない。

ツナ缶で全員で食べる。錬浄も食べた。一応聞くと「自分がそのために殺したのでないなら、肉も魚も食すことは許される」とのことだ。

つまり…、自分で猟とかはできないが、もらったものならいいってことか?

とりあえず、そろそろ休もう。この後見張り後出発だ。

一ノ瀬DIARY AUG.5

今日も今まで確保したエリアの点検。こうやって回ってみると、結構広い範囲、都市を巡ってゾンビ達、あとはあのジャイアントスパイダーとブラインドとかと、渡り合ってきたんだなぁ。

ジャイアントスパイダーの時は、足の骨が折れちゃって全然お手伝いできなかったなぁ。クイーンだったけ、卵を産んでたのを処理して帰ってきた時、放浪者さんはあまり浮いた顔してた気がするよ。

あとやっぱり、回収しきれてなかったり、見回りきれてないところがあって、そこで物資はいろいろ見つかってる。うーん。ゾンビの処理に追われてたってことだね。

そういえば、昨日見た人達、今日は見かけなかった。たまたまこの都市に寄っただけなのかな?

貴重なものを取られちゃうのはつらいけど、拠点の中以外は私達のものじゃないからね。

そういえば、スーツ着てたけど。サラリーマンの人なのかな? 西切さんもスーツ着てたから、そっちの方が楽なのかな?

>>229の訂正

×ジャイアントスパイダーの時は、足の骨が折れちゃって全然お手伝いできなかったなぁ。クイーンだったけ、卵を産んでたのを処理して帰ってきた時、放浪者さんはあまり浮いた顔してた気がするよ。

○ジャイアントスパイダーの時は、足の骨が折れちゃって全然お手伝いできなかったなぁ。クイーンだったけ、卵を産んでたのを処理して帰ってきた時、放浪者さんはあまり浮いてない顔してた気がするよ。

【それにしても】
「(今日、暑い)」フヒュン

「暑いっすナー」

「(佐原、暑い?)」フン

「この毛むくジゃらがキツいっすねー」

「(佐原、毛、ある。皆、頭だけ)」ワウ

「なんで俺はこうなっチゃたんすカなー」

「(触手、生えた)」

「小間城もそうダったすなぁ」

「(暑い)」フヒュン

「そうっすなー」

「(佐原達、何話してるんだろー)」プルプル

乙!
仏教の戒律は、時代に合わせて変えて良いってブッダ御大も仰ってるから多少くらいはヘーキヘーキ

それにしても装甲車乗ったサラリーマン?とか、ヤの付く香りの人達としか思えないんだが(汗

>>232
みたいね。一応ちょろっと調べた上での錬浄の発言ではあるのよ。

ヤなのかね?

もうだいぶ、WWPの方々は離れたみたい。ヘリコプターも近くにきてない。後は逃げるだけ♪

食料問題がちょっと深刻。錬浄さんが持ってたの、嬉しいことに分けてくれたけどそれで全部。

水は意外とあるんだけど。夏場だからなぁ、ちょっと消費激しい。

今度のポイントは工場地帯だから、あんまり食料ないと思うんだよなぁ。

何か食べ物の加工工場なら、缶詰とかありそうだけどね! あ、でもその地域の人、生きてたら取りに行くからないかな。うーん。

でも、何か面白そうなものがあるかもしれないかも。やっぱり、食料とか優先だから、製造的な物って後回しになっちゃうんだよねー。

たまたま小さな旅館に到着。そろそろ良い時間ということで、ここでお休み。

制圧はちょっと時間かかった。でも、寝心地のいい布団があるから問題ないね!

なんと、源泉出しっぱなしの温泉も。今日は浸かるぞー。

レポートNO.81

井門圭司


今日でまぁ大ざっぱに確保してる商業区エリアの三分の一と、入り口エリアは点検の終わったな。今んとこ大きなトラブルもないし、ちょっと紛れ込んでたゾンビも処理してる。都市入口エリアと拠点エリアが隣接する部分にもバリケード敷設してるから、それ以外に確保したエリアにゾンビが紛れ込んでも、多少は大丈夫だけどな。

まぁ、変異体がいたら、それこそ最優先処理には違いない。一応前に蒲谷さんがゾンビ処理した実績はあっけど、変異体きたら警備組じゃどうしようもなさそうだし。何より怖いのは、ジャンピングゾンビとかモンキーゾンビ。あいつらバリケード本気で関係ないからな。

今までゾンビの襲撃、されないようにしてるのはあるとして、それでも蒲谷さんの一件以降されてないことのが奇跡だからな。幸いに覚がいて、ネイルウォーとかロックとサーチいて、見張り台もあるから、そうそう滅多なことはないと、まぁ、思いてぇな。

ま、千護さん達もいることだし、大丈夫だろ。何もしてこなかったわけでもないんだしな。

【露天風呂】
「はふぅー…」

「んん~。温泉は最高だねー、藍ちゃん」

「大きなお風呂だぞー」

「でも、泳いじゃダメだからね。泳いだことある?」

「泳ぐってなんだぞ?」

「こういう水の中を、早く移動する方法かなー」

「ほほー」

「あ~。いっそのこと、ここが拠点でいいんじゃないかなー」チャプ

「ここならスラもお風呂入れるぞ!」

「スラちゃん、お風呂大丈夫なのかな?」

「スラはいい子だから大丈夫だぞ」

「そうだねー」


【浴衣】
「…ふぅ」

「あ、上がりましたか」

「…久々に伸び伸びとした風呂だった」

「ここで瓶の牛乳があると最高なんですけどね」

「…いいな。フルーツ牛乳が好きだった」

「ほほー。なんかシンプルなただの牛乳が好きそうなイメージでしたよ」

「…そうか」

「あ、そうそう。浴衣ありましたよ。あと、綺麗な下着の白シャツです」

「…着たきり雀だからな。衛生的に考えて変えたほうがいいか」

「ですです。折角綺麗になったんですし」

「…そうだな」

乙!
スラだと風呂飲んじゃいそうかもなw
しかしロックとサーチの存在すっかり忘れてたわw

そうか 温泉地なら風呂に不自由しないんだよいな  拠点メンバーも年に一度くらい骨休めで来れるといいのにな

>>237
多分、喜び勇んで飲む。
有事の時にしか輝けない存在は、そういう感じであるべきなのかもねぇ

>>238
お風呂は不自由しない。衛生面ではかなり優位だね。
拠点を空けてる間は、主任が警備するんだろうか。

WWPはほとんど俺達がいる周辺を探さなくなった。つまりは見失ったようだ。

気を付けなければならないのはヘリだが、生憎ゾンビのうめき声ぐらいしか聞こえないこの状況だと、近づいたら嫌でも気づく。

問題はそのヘリが処理したゾンビに気づくことだ。まだ、必要最低限の処理で移動を心掛ける必要がある。

後は問題になっている食料については、道中可能な範囲探す必要がある。そろそろ水も必要だな。

そろそろ車も欲しいところだが、まだ早いだろうな。動いている車なんて、空からじゃ目立ちすぎるからな。

移動開始。そろそろ都市から離れたところ移動になる、その前に食料が欲しいものだが。

残念ながら見つからず、いや、ハッカ飴あるにはあったが。

ハッカ飴を食べた藍が渋い顔をした。が、重要な食料だとわかっているからか吐き出すようなマネはしなかった。

そろそろ日が暮れる。今通っているのは森の中を通る道路で、道沿いにペンションが地図上にあったから探しているが見つからない。

陽が沈んでからようやっと見つかる。やれやれ、なかなか不気味だな。

8月7日

今日は奇妙な来訪者がやってきた。ハンターさんとサムさん以来とも言える。例の装甲車に乗っていた3人組だ。点検の準備をしていると、三間君が部屋に入ってきて妙な生存者が来ましたと報告に来た。外に出るとその3人組がバリケードの向こうにいた。

三間君に井門君に狙撃準備と覚ちゃんに問題ないか確認してもらうよう耳打ちし、自分が責任者であると言って近づくと、一番小柄な男が「やぁやぁ久しぶりのお客様ですなぁ。実は当方移動販売を運営している社長でして、よろしければ商品をご覧になりませんか」と、なんというかテレビショッピングでも見てるような大げさな振る舞いで話しかけてきた。

こちらが自分の名前を名乗ると、側にいた小太りの男性を課長、細く背が高い機関銃を持った男性を平(ひら)君であると説明して、ご贔屓にいただければと手でごまをすっていた。一度どうするか皆に確認すると集まっていた皆の下に戻ると、ちょうど出てきた三間君から、商売、というのは本当だったようで、覚ちゃんの話を聞いてきた三間君が少しおかしいが、人助けとしてそういうことをしているようだと話が出た。

刺激しなければ問題ないと判断して、彼、社長が言う商品をいろいろ見させてもらう。手に入る物なら何でも集めてますの宣言通り、ガラクタもあれば、衣類、精密機器類、食料、工作類、弾薬、そして武器などが装甲車に積まれるだけ積まれていた。これらの基本的なやり取りは、基本物々交換なのだが、希少品の貴金属類や貴重なお酒でも支払いに使えるということだった。

畑で取れた野菜を元にいくつか物品を交換する。また消音機(サプレッサー)と言われる銃に取り付ける道具があり、井門さんが強く購入を進めるのでそれもいただいた。これを使えば、おもちゃ程度の動作音しかしないらしく、銃で必要以上にゾンビを呼び寄せる心配はないそうだ。

どちらにしても、彼預かりの道具になるのは確かだろう。しかし、銃をある程度気兼ねなく使えるというのは、今後の探索においてはメリットなのは確かだ。

3人組はまたその内お会いしましょうと次の商売先に旅立っていった。彼らの話だといくつかの商売先、つまり生存者のグループがあるそうで、拠点もその1つに加わったようだ。なんにせよ、商売人というのはこんな世界でも、たくましいものだと思わずにはいられなかった。


山中沙奈 記す

【スースー】
「うー、口の中がスースーするぞ…」

「ハッカ飴はそういうものだからねぇ」

「あんまり好きじゃないぞ…」

「でも気分転換にはなるよ。スカッとするからね」

「西切は好きなんだぞ?」

「ん~、どっちでもないよー。あんまり食べてなかったからね」

「これが好きな奴は物好きだぞ」

「ははは。でも今は他に食べ物もないし、ね」

「我慢するぞ…」

「(…俺は好きなんだがな)」

なお、この三人組はデッドラ1のあの囚人3人組が、サラリーマン3人組になったらどんな感じだろうでこうなってたりする。

たまのダイス様抜きの自由設定でござーます。以下簡単な説明


社長:
移動販売の接客担当。小柄

課長:
移動販売の物品管理担当。小太り

平(ひら)君:
移動販売の警備担当。ひょろなが。


以上、今後も出せればいいけど、ダイス様次第やね。

>>241の訂正

×こちらが自分の名前を名乗ると、側にいた小太りの男性を課長、細く背が高い機関銃を持った男性を平(ひら)君であると説明して、ご贔屓にいただければと手でごまをすっていた。一度どうするか皆に確認すると集まっていた皆の下に戻ると、ちょうど出てきた三間君から、商売、というのは本当だったようで、覚ちゃんの話を聞いてきた三間君が少しおかしいが、人助けとしてそういうことをしているようだと話が出た。

○こちらが自分の名前を名乗ると、側にいた小太りの男性を課長、細く背が高い機関銃を持った男性を平(ひら)君であると説明して、ご贔屓にいただければと手でごまをすっていた。一度どうするか皆に確認すると集まっていた皆の下に戻ると、ちょうど出てきた三間君が覚ちゃん言うには、商売、というのは本当で、少しおかしいが、人助けとしてそういうことをしているようだと話が出た。

乙、移動販売か、お酒はともかく貴金属でもオッケーなのはこの世界でもまだ何か使い道があるんだろうか

にしてももうすぐ作中時間で一年か、主要メンバーが誰一人として欠けないとはこれもまた放浪者の加護か

乙!
ハッカか、あんまり好きではないねぇ
行商人か……随分と多難な生き方を選ぶ人達も居るもんだ

装甲車が敵対勢力じゃなかったのは僥倖やね。

WWP遂に離れたか!これはしめたもんやな!

>>245
今のこの状況では使い道はまだないけど。というところかな。

もう1年になるねぇ。何度か欠けそうな事態は起きてるんだけど。

>>246
好みがわかれるからねぇ>ハッカ飴

多難ではあるかもしれない。でも、当人にとって身があるなら案外そうでもないかもしれない

>>247
そうやのう。

>>248
後はすたこらさっさだぜ

「…ひどいな」ザーッ

「この雨と風では、今日は動けますまい…」ザーッ

「…雨どころか、もしかしたら台風かもな」ザーッ

「………」ザーッ

「…それで、だ」ザーッ

「………」ザーッ

「…お前の体に合った咬み傷、本当に惨劇当初のものなんだな?」ザーッ

「御意…」ザーッ

「…例えばだが、何か奇妙な力とかが目覚めたりはしてるのか?」ザーッ

「ありませぬ…」ザーッ

「……そうか。身体に傷跡以外は見当たらなかった。ミュータントじゃないなら、あんたは変異するウィルスか何かに、適応したってことか」ザーッ

「恐らくは…」ザーッ

「…うちのメンバーの一人が、人間に近い形で変異してるが。案外、解決の糸口があるのはあんたなのかもしれないな」ザーッ

「それを調べられる場所があるのですか…?」ザーッ

「…研究ができそうな医療機関はまだ開放できてない。それに医師ではなく、医大生がいるだけだ。それでも十分なことだがな」ザーッゴロゴロゴロ

「さようか…」ザーッ

「…更に悪くなってきたな」

「補強が必要かもしれませぬ…」

「…そうだな。工具類を探そう」

一ノ瀬DIARY AUG.8

今日はひどい雨で点検に出られなかった。ロックとサーチの補強したりとか家の補強とかいろいろ大変でくたくた。風がひどくてバリケードの一部が崩れちゃったりしたからなぁ。これ、台風だよね。もう雨なんていうレベルじゃないもん。それと下水道を見に行った蒲谷さんが、梯子で手を滑らしちゃって腰を強く打っちゃった。今は安静にしてもらってる。

下水道の増水は溢れかえるほどじゃないみたい。そうなっちゃったらどうしたらいいんだろう? もう今更、またどこかで拠点を作るなんてあんまり考えたくないな…。

部屋がきしむ音。やっぱりやだな、井門さんに会いに行こうっと。

【ペンション、豪雨、密室】
「あ、放浪者さん。ハンマーと釘、あと補強できそうなものありましたよ」

「…助かる。こちらは食料を探したが、やはりダメだな」

「お水はたくさん手に入るのが幸い、ですかねー?」

「…そうかもしれんな。とりあえず、窓ガラスが割れているところと、今日も寝る部屋は補強しておこう。木やらなんやらが突っ込んでくるかもしれない」

「はー。ゾンビだけで十分だっていうのに、夏の風物詩の台風なんていらないですよー…」

「…同感だな」

「でも、風物詩と言えばホラーですね」

「…まぁ、そうだな」

「こんな森にあるペンション、豪雨による密室、そして起きる殺人事件! ほら、ここ、結構雰囲気ありますし」

「…そうだな」

「でもここのキャストに問題はありますね」

「…どういうことだ?」

「皆が強すぎます。だから、最初の犠牲者は自分ですね」

「…それもないだろ」

「これでもか弱い乙女なんですけどね」

「…知ってる」

「! はは、じゃあ補強行きましょう」

「…そうだな」

「(ちょっとドキドキしちゃった)」


【腰痛】
「いたたた、やっちゃったな。うん」

「何も無理しないで、下水道見に行かなくてよかったんですよ」

「うん。そうなんだけど。あそこに水車型の発電機作る予定だから、どれぐらい増水するか、確認したかったんだよ井門君。うん」

「気持ちはわかりますけど、今日は無茶しちゃダメでしょう」

「うんうん。すまないね」

「にしても、ひどい雨ですね。いや、台風か」ザーッ

「この雨じゃ、ゾンビ達も動き回らないのかな。うん」

「吹っ飛んでここまで来ないことを祈りたいところですよ」

「考えようによっては、ゾンビや変異体にとっても、台風は脅威だってことだね。うん」

「そりゃまぁ。これで頭数減ってくれりゃいうこともないんですけどね」

「そうだねぇ…。つつ、僕も早く腰を治して柵作んなきゃ。あたた」

WIKI、新たな登場人物追加済み。

WIKI、新たな登場人物追加済み。

乙!
天は彼らに味方せじ

おぉ
西切が……
やっぱ>>152になるんじゃないか?

>>255
ん~。お天道様は味方でも敵でもないからねぇ。ただ、あるがまま。

>>256
さぁ、どうなんでしょ。

寝落ちた。本日はWIKIにいろいろ追加中、項目変更いくつかの作業。終わり次第本編かなーと。

あと、キャラクターの容姿は>>1で追加しといた方がいいかね?

やっと終わった。申し訳ないが今日も更新できそうになし…。

今日でざっと1スレ目から目を通してたけど結構漏れがあるもんだねぇ。

乙!

一スレ目を久々に見たら子供のゾンビ一人倒すのに手間取ってて今との違いにビックリしたわ
他のみんなが放浪者の最初の日記を見つけて読んだらどういう反応するんだろうなー?

>>260
まぁ、初期はあまり一所に留まれないからあまり休めず、食料も今よりなかったり、武装も貧相という
諸々はあるんだけどね。後は、それ以降に始まったダイス判定があまりに良すぎたとかも。

ただまぁ、1人でゾンビがうようよいる中をそこそこ歩き回ってるところは、当時より隠密スキルの
他かは伺える。忍者の末裔なんじゃないだろうか。

台風は去ってくれたようで、なかなかの快晴っぷり。これで今日からの移動も再開できるなっと。

道路状況はなかなかに最悪、まだ湿ってる葉っぱとか、折れた枝とか散乱。歩きづらい。

モリの道を抜けると、まばらに民家が見えるエリアについた。人があんまりいないだろう場所のせいか、ゾンビもまばら。

台風で足止め食らっちゃったのと、ヘリももう見かけないから動きそうな車両と食料探し。

そういえば、エレバイク置きっぱなしかー。音小さいから便利なんだけど。

うーん。乗り物ないなぁ。農業用のトラクターはあったけど…。うるさそうだよ。

放浪者さんがジャンピングゾンビ3体に襲われてた。てたっていうのは、一人で普通に対処しちゃってた。

そもそも、最初にとびかかってきたジャンピングゾンビの背中に飛び乗って、次に飛んできたジャンピングゾンビを斬りはらうってどういうことなんだろう。

放浪者が言うには、ファントムシリーズをつけるようになってから、感覚的なものは鋭敏になってる気はするみたい。

やっぱり、新しい体の一部をつけたり外したりするようなものだから、脳の構造的なものがちょっと変わっちゃうのかな?

錬浄さんが納屋の中から保存されてた食料! ありがたくいただこう。

ちょっと遅れてるから、日が暮れたけどもうちょっと移動。慎重にいかないとね。

レポートNO.82

井門圭司


今日は、千護さん達と一緒に都市を点検することになった。アビスっつうとこが、あるとすれば都市中央エリアになるだろうけど、そのほかのエリアからもアクセス通路みたいなのがあるはずだから、それらしい関連の建物の場所を案内することになったからだ。

千護さんは拠点で話した調子からわかっていたが、そこそこ陽気な人だ。ロバートさんは、まぁ、人見知りだってやつか。

いくら確保したエリアとはいえ、のんきに話してたのは、やっぱり実力に自信があるからなんだろうな。やっぱ羨ましい。それに、隊長に鍛えられた近接戦闘もすごかったしな。

結局見つけられなかったが、そういうのを管理していたであろう役所を探すということで、商業区南西エリアにあると伝えておいてある。南西エリアの周辺はそこそこ処理も進んでいるから、2人だけでもそう危険でもない。と願うしかないか。

ジャンゾン「俺を踏み台にしたぁ!」

「放浪者達の姿は見えたか? 伊吹」

「いえ、通りそうな場所の監視カメラは見ていますが…」

「台風あったんだしよ。まだ通らなくても不思議じゃねえわな」

「くくく。それもそうだ」

「そういやよー、ビジョン」

「ひっひ。なんだい?」

「今回のポイント指定、お前の指示だけど拠点に近づいてはいっけど、遠回りだろ」

「けけけ。意図を、言ってなかったかーな。エクスの兄さん」

「意図、ですか」

「ふひひ、兄さんが前に見せてもらった資料。返すーよ」パサッ

「おま…、たく、資料勝手に持ってく…。これ、DJフレンドのラジオ放送地点調べた奴じゃねーか」

「あ、もしかして」

「くけけ。伊吹の嬢ちゃんが察した通り、その辺を調べて回った」

「で、どうだったよ?」

「いひひ。生存者らしいのが動いてるのは感じられーた。DJフレンドの可能性は高い」

「そうじゃないとしても、協力とかはしてもらえそうなら連れてくるだろうしな。坊さんと一緒に」

「DJフレンドさん…。連絡取れるようになったら、好きな曲流してもらえますかね」

「いやいや、んな使い方すんな。てか、曲ぐらいそのパソコンで聞けるだろ」

「はぁ、風情がないですよ、エクス」

「そういう問題かっての」

「(問題は、一人じゃなさそうなことだーが。それはポイントに着いてから放浪者の兄貴伝えればいーか)」

乙!
そうだよな!急な事とは言え、折角の遠出なんだからフレンドさん気になるよなっ!

【第六感覚】
「いやはや、放浪者さんの運動神経は、いつ見てもほれぼれしますね」

「…大したことじゃない」

「いやいやいや、ジャンピングゾンビのジャンプしてきて、あの早いタックルをジャンプして踏み場にするとか普通じゃないですからね」

「…そうか」

「(そうかで済ませられる強さとは、思えないですよー!)」

「…多分、これのせいだろうな」

「ファントムシリーズ?」

「…知ってのとおり、これは神経と連動して動作させる。つまり、俺は今本来は身体じゃない部分を、身体として認識してる」

「ほほぉ、確かにそうなりますよねー」

「…そして、同時に外すこともできる。だが、今まであった感覚は当然残る」

「あー、それは大変そうですね」

「…そう言った自分の身体の一部を、つけたり外したりすることになったせいか。恐らく以前より感覚が鋭くなっているのは感じる」

「おー、なるほど」

「…だから何となく、相手がこう来るだろうなというのも、まるで身体の一部を感じるように推測している感覚だな」

「え、それ凄すぎませんか」

「…ただ、勘のようなものだ。今回もそれがうまくはまったに過ぎない」

「あたしもつけたらそうなるんですかねー」

「…恐らくはな」


【それが役割なら2】
「ふー…」

「今日も遅くまでご苦労さんだな」コトッ

「あ、保安官(シェリフ)飲み物ありがとう」

「松葉ティーだ」

「オー…。あんまり好きじゃないよ」

「だが、身体にいいぞ」

「んー…。うー」ズズッ

「それで、放浪者達は見つかったか?」ズズッ

「DJフレンドが居そうなエリアは大まかに特定したけど、このパソコンだとこれが限界かな…」

「そうかい」

「距離的には、ここからまだ遠い場所みたい」

「WWPから逃げてんだ。そうだろうな」

「……保安官(シェリフ)」

「どうした?」

「また、WWPに捕まりそうになったら、助けてくれる?」

「当然だろ。急にどうした」

「ん~ん、何でもないよ。大好き、保安官(シェリフ)」

「あいよ」

>>264
黒い連中は汎用な言葉を残したと思う

>>266
しかし、すべてはダイス次第である。

台風が過ぎたと思ったら、今度は猛暑だ。その前も暑いには暑かったが。

台風時に水を集めておいたから良かったが、これが続くなら水は足りないだろうな。

うだる暑さで、道の向こうは蜃気楼。

着ている革ジャンを脱ぎたいところだが、ゾンビに襲われたことを考えるとな。

日陰で小休止。幸いそこまで湿気てないのが幸いだ。

廃れたドライブインにたどり着く。この周辺を処理次第、物資収集と車両探しだな。

1年近く経つせいで、大体バッテリーが上がってるな。電量が残ってるバッテリーなんて近くにあるのか、だな。

これから向かうのは工場地帯。エクス達はそこらへんことを考慮したのだろうか?

夕方、やっと過ごしやすくなったな。

手に入れたものとして有益そうなのはバールぐらいか。

明日ぐらいには工業地帯にはたどり着けそうだな。

8月10日

一通り確保したエリアの点検が終わったこともあり、後回しになっていたキマイラフライの分布確認に移る、しばらくは商業区北西エリアと拠点を行き来することになる。今後も移動する機会があるかもしれないので、同時に処理も進める。

今回の気がかりは、前に赤松湖フリーランドに探索へ赴いた際、見かけたジャイアントフライがいたことだ。行動自体は通常の蠅を変わらないのと、大きさゆえに動きが鈍いので簡単にはたき倒せる。ただ、蠅特有の病原を持つ可能性があるだけに優先的に処理した上で、焼却処分が必要だろう。

肝心のキマイラフライの姿は見えなかった。いないのであれば問題ないが、キマイラフライの生態を確認したいということもある。今後もまた目撃した場合に場当たり的に動くよりも効率的になる。

自分は気絶していて話伝手だが、あのショッピングモールの生存者達とキマイラフライの混戦になったと聞く。その時にあらかた処理出来てしまった。と楽観的には考えたいものだが、繁殖能力の有無、そしてどう繁殖するかもわからない以上は、ある程度は目撃した周辺を探索するしかないだろう。

それに、比較的巣は見つけやすいと考えている。サイズ的にも鷲と同じかそれよりも大きい。昆虫、であるならば恐らくは卵で繁殖するはず、その巣も大きくなりやすいはずだ。それらが孵化する前に処理できればいい。

何にしても、予定した範囲の探索で何かキマイラフライにわかることを祈ろう。


山中沙奈 記す

【猛暑】
「あついん、だぞー…」フラフラ

「藍ちゃんが倒れちゃいそうですね。休憩しましょうよ」

「…そうだな。ちょうどいい木陰がある。そこで休もう」

「……………」シャラン

「なんでこんなに暑いんだぞー…」

「そうだねー。前なら天気予報とかで聞けたけど、今はわからないよ」

「うー、お水ー」

「はい、待ってね」

「…視界の向こうは蜃気楼か」

「夢、幻のごとく、ですかな…」

「…いつだって、夢であってほしいと思っているさ」

「さようか…」

「…だが、望まなくても現実は勝手にやってくる。いつも通り」

「…………」

「(蝉の声、か。ここまで来る前に聞いていたはずなのに、やけに、懐かしい気分だ)」

ゾンビ化の災害が起きて変わったのは人類だけ
自然は何も変わらない...か

>>272-273
自然もまたあるがままに、静かに変化を続けるもの

『ひっひ。放浪者の旦那、良かったよ無事ーで』

「…そちらは大丈夫だったか?」

『けけけ。研究所は特になし。拠点は、報告ないから無事なはーず』

「…そうか」

『ははは。次のポイントの前に伝えておくことが』

「…なんだ?」

『ききき。その工場地帯、恐らくDJフレンドが潜伏してると思われーる』

「…ここに誘導した理由か」

『へへへ。そうなる』

「…接触できるか、探っておく。それ以外で何かあるか?」

『けけけ。DJフレンドらしいのはいい。だがー、言葉にすれば、悪意とか憎悪のようなのを持ったのもウロウロしてる』

「…敵対的な生存者、か?」

『きけけ。かもしれなーい。相手は慎重ーに』

「…了解、ポイントの指示を。ただ、そういう状況ならこの付近しばらく留まるから、日数は長めで頼む」

『こきき。了解、ポイントは―――』

ビジョンからのDJフレンドに関わる情報をどうするか、皆と相談して探すことになった。

エリア的にはまさしく、そのままのとおり工場が多くあるエリアだ。

ゾンビの姿があまり見えないのは、DJフレンドとその他の生存者がいるからだろう。ビジョンの感知した気配の裏付け、ともいえるな。

到着が夕方前だったので、今日はもう手ごろな寝泊りできそうなところを探す。

工場の中にあった休憩室で夜を過ごす。ベッドはないが、簡易ソファーをつなげて二人分の寝床を確保。交代で休憩する。

運よく、少しだけ食料があった。食べる昆布、とりあえずひどい劣化はしてなくて食えるには食えた。開封されてないのが大きいな。

寝床は寝れなくはない程度だ。段ボールをただ引いて横になるよりはマシだろう。なんにせよ、交代までにはちゃんと休まないとな。

一ノ瀬DIARY AUG.11

今日も今日とてキマイラフライがいるかの確認確認。調べた範囲はいなかったから、このまま見つからないと嬉しい。でもこの世界だと、そう考えちゃダメなんだよね。何が起こるかわからないし、それに、もし巣があったとしたらキマイラフライは銃で武装した連中を倒せる力があるんだもん。

そんなのがもし、拠点近くに来たら大変。空を飛ぶからキマイラフライの方が危ないもんね。完全に見つからないか、見つけて処理しちゃうのが一番。

後は蒲谷さんの腰の調子だけど、まだそこまでよくなってないみたい。湿布の類も期限があるから効果は期待できないから、適度に冷やすぐらいかな。まだ今しばらくは安静にしてもらわないと。

そろそろ薬とかも簡単な自作ができるようにならないといけないなぁ。薬草とかの本、図書室にないか見ておかないと。

8/11 担当三間 朝

やっぱりだんだんと暑くなってきましたね。

放浪者さん達は大丈夫なのかなー。

やっぱり学ラン脱ごうっと。


担当浜村 昼

学ランの生地ってこうなってるのね。

着心地は悪くないかな、ちょっと暑いけど。

あー、こういう日はキンキンに冷えたビールと枝豆でやりたいわねぇ。


担当勝 夜

お酒って美味しいのか? 浜村うまそうに飲んでるけど。

でも俺、コーラが飲みたい。もうないのかなー。

【学ラン】
「え、な、なんで俺の学ラン着てるんですか! 浜村さん!」

「着たかったから、かけっぱなしにするサンマが悪いわね」

「無茶苦茶言わないでくださいよー」

「でも、こういう感じなのね。着るとかなかったから新鮮だわ」

「…そろそろ返してもらっていいですか?」

「衣類ならたくさんあるじゃない。何か自分のにすれば?」

「いつも着てるから、なんか落ち着かなくなってるんですよ」

「そうね、じゃあ学ラン依存症を克服する為、あたしが預かっておくわ」

「なんでそうなるんですかー!」


【少しばかりの熱】
「放浪者さん…?」

「…どうした、西切」

「いえ、ちょっと暑くて。寝付けてなかったものでしてー」

「…俺もそうだ」

「ゆっくりできるだけ、マシなんでしょうけど」

「…そうだな」

「前なんてクローゼットの中で寝てたりしましたよー」

「…意外に安全と、多少は寝れるからな」

「お、放浪者さんも寝たことあるんですねー」

「…ひどい時は台所のシンクの、よくフライパンとか入れるようなとこで寝たな」

「うわぁ。安全のためにですか」

「…そうだな。結局ものを出す作業の危険性に気づいてやめたが」

「なるほどー」

「…さて、また、眠る努力をしよう」

「……、ですねー」

姐さん番長にでもなりたいんか?ww

>>280
「なんというか、女番長みたいだね。浜村君。うん」

「学ラン返してくれないんですよ…」

「その内、飽きるまで待てばいいんじゃないかな。うん」

「…そうします」

さて、DJフレンドさんはどこにいるのかな? とりあえずラジオ飛ばせそうなアンテナ探しからだね。

残暑いまだに厳しく、お水もそろそろ心もとない。ないない尽くし。

アンテナが設置された工場発見。でも誰かいる様子はないなぁ。

アンテナの配線を辿っていくと、ちょっと隠された端末を発見。動いてるご様子。

多分、端末を使ってラジオ放送してるんだろうなー。なんか機械系の工場いっぱいだから、部品調達とか楽そうだもんね。

もし、DJフレンドさんが一人でやってるなら、機械工作とかお手の物なのかな。

藍ちゃんが生存者を見たみたい。なんか変な格好してたみたい。

それがDJフレンドさんなのかなぁ…。うーん、話を聞いてる感じ、奇抜な人なイメージ無かったけど。

もしかして、敵対的な生存者もいるみたいだから、その人かも。

こんな時に覚ちゃんがいたらなぁ……。

レポートNO.83

井門圭司


少し過ごしやすくなったけど、まだまだあちぃな。ぶっちゃけ、前の月の方がまだ涼しかったんじゃねぇか。正直言うと、この時期の探索はうだるような感覚があるからあんま好きじゃねぇ。冬ならまだ、気分的にはシャキッと動いてられるからな。

キマイラフライについてはまだ姿は見えねぇ。いないならいないでそれでいいんだけどな。怖いのは都市の別地域に移動したとかだな。一応保安官さんと千護さん達にゃ伝えてあるから、そうそうなことはないとは思いたいけどな。

それと、ちょっと見たくないもん見ちまって、ちょっと気分が悪い。ま、メンバーがあの光景見なかったのが、救いかもな。見慣れたはずなのに、ああも意味合いが変わってきちまうと、やるせなさというかな。覚悟してやったってのに、あぁなるんじゃな。

ちっと誰かと話してくるか。一ノ瀬あたり、暇かな。

もし、これを見つけてくれる人がいれば、家族に可能であれば届けてほしい。住所は裏側に書いてある。

避難に従って腐った奴らから逃げてきたが、もう私は終わりだ。はぐれて、今はこんなところにいる。囲まれていて、逃げられそうにない。いつ奴らに見つかるのかもわからない。

奴らに咬まれると、まるで映画みたいに腐って人を食う存在になってしまう。あんな存在になるのは、私は嫌だ。人として、死にたい。

家族に、私が死ぬことを納得しないかもしれない。だが、ずっと聞こえてくるあのうめき声、誰かの悲鳴にさえも、耐えられそうにない。その状態で、更に自分が腐り他の人を襲うようになるなんて、嫌だ。

何かが崩れる音がした。動き回って熱くなっている身体に、心臓の動悸が早くなって、更に熱くなる。もう、時間はない。

友里、桃香。愛している。強く、生きてくれ。死を選んだ私を、許してくれ。

父さんより。

【奇妙な生存者】
「ほんとにいたんだぞ!」

「…疑っている訳じゃない。しかし、カラフルで白いもこもこしたものや紐がついた格好か」

「DJフレンドさんは、ラジオ放送を聞いてる限りでは狂った様子はないですから。悪意ある生存者の方ですかねー?」

「…ビジョンも、単体か複数かまではわからないと言っていたからな。あくまで強く発せられてるものしかわからないらしい」

「となると、もしかして単純に狂っておられるとか?」

「ああいう格好をしてる奴は、狂ってるんだぞ?」

「…可能性の話だ。もし遭遇しても、そういうことは言うなよ」

「わかったぞ!」

「うーん。結構ゾンビの姿が少ないのも、結構な生存者がウロウロしてるから、ですかね?」

「………」シャラン

「あ、錬浄だぞ」

「食料がいくつかございました…」

「わー、結構いい量ですね。どこで見つけました?」

「最近事故があったのか、パトカーらしき車両の中に…」

「…中に死体は?」

「おりませんでした。ただ、動きの速いゾンビがおりましたので、その方かと…」

「…そうか。水は藍と西切が見つけたから、しばらく何とかなるか」

「さようか…」


【開けますか、開けませんか】
「じゃあ、こっち俺見るわ。一之瀬は奥から頼む」

「わかりました」タタタッ

「つっても、更衣室みてぇだしなんもねぇだろうな」コツッコツッ

「ん、住所?」カサッ

「…………。遺書かよ」パサッ

「(…、ん。待てよ。ここに死体はねぇぞ? 食われたとしても、骨もない)」

「そこは、シャワールームか?」

「(……、シャワールームなんて開ける必要ねえよな?)」コツッコツッ

「(でも、こうやって近づいちまうのは)」スッ

「好奇心、だよな」

「……」ガチャッ

「…………。よぉ、残念な結果になっちまったみてぇだな」

「そのロープ、丈夫だな。1年以上首つってたんだ」スッ

「……、眠らせてやるよ」パァン

「…………」スッ、パタン

「開けなきゃ、良かったか」

「何かあったんですか、井門さん!」タタタッ

「あぁ、ゾンビがな。咄嗟だったもんだから、銃使っちまった」

「それで、そのゾンビは? その奥ですか?」

「そうだ。中はシャワールームだから、これ以上見る価値はなさそうだ」

「そうですか」

「そんな訳で、次の部屋いくか」スッ、カサッ

「あ、はい」

一之瀬と井門が良いコンビ過ぎる。日誌にお互いの事書いてるし
地味に西切にもフラグたってるな

乙 奇妙な恰好の生存者か  ダイスさまのお導き次第ではそんな人でも仲間になったりするんだろうな 

まきますか、まきませんか

カラフルで白モコと紐付き……ドレミー・スイートさんかな?

>>286
なんだかんだでペアを組む二人。自然と相手のことが多くなるのやも。
西切さんはー、んー。

>>287
大体ダイスのせい

>>288
元ネタ調べて、新たなプロジェクトがパリイを閃く感じでなんかできそう。

>>289
いっそ夢落ちにしよう。

パリィかよww

DJフレンドの痕跡について、引き続き調べている。もっとも、今日含め三日程で何もなければ帰路につく予定だ。

工場地帯ということと、生存者がうろついているということもあるのか、ゾンビと遭遇しないで済むのは助かる。

と言っても、やっぱり変異体はいるな。多分、DJフレンドが言ってたアシッドゾンビだ。衣服も溶けるのか、ほぼ半裸以上状態だ。

手ごろな遠距離武器がないと、かなり厄介な部類だな。デュエルは替えがきかないし、矢も再利用不可になる。仕方なく、そこいらの鉄パイプで殴り飛ばした。

酸に物が溶ける嫌な臭いと、肉が溶ける匂いが混ざったものを嗅ぐ。気分は最悪だ、後でそこを通った時、残ったのはぐずぐずになった肉とぼろぼろの骨だけだった。

発砲音がして急ぐと、また車が走り去っていった。DJフレンドの勢力だとすると、かなり規模はでかいのか。

黒のタンクトップと迷彩柄のズボンを履いた人間が走り去っていく。追いかけたが見失う、遠すぎて服装ぐらいしかわからなかった。

工場の一部は誰かが住んでいるような、バリケードが張っているところはある。だが、実際中に入ると人がいた痕跡がない。恐らく、前になにも整ってなかった時、拠点エリアで空き家でもカーテンとかしてたように、本当の拠点を知られないための手段だろう。

今日も幸運なことに、防災を考えて貯蔵された食料や水をメインにした物資を発見。

しかし、このうだるような暑さは、本当にいつになったら去るのやら。

一ノ瀬DIARY AUG.13

商業区エリア側の都市から離れてちょっと郊外に出る感じになってきた。キマイラフライは見かけなくて、ゾンビも少ない。ちょっとうろついてる野犬の群れが怖いぐらいかな。狂犬病とかの問題もあるから。

何のトラブルもないから書くことも少ないなー。今のこの状況だと、すごく幸せな話なんだけどね。ダメだなー、放浪者さんが戻ってきたら、気が抜けてるって怒られそう。

気が抜けると言えば、この暑さは力が抜けちゃうよ。小間城も探索から戻ると、木陰からあんまり動かないもんね。スラちゃんは意外と平気そう。冬は寒がってたけど、暑いのは得意なのかな? 佐原君はほんとに暑そうにしてて、ここのところずっとゲンナリしてるみたい。

こう猛暑が続くなら、一回皆の健康状態を確認しておくべきかな。

【ユーラユラ】
「(あつい)」ユラユラ

「何してるんすカ、小間城」

「(ゆれてる)」ユラユラ

「楽しイんすか?」

「(たのしい)」ワフ

「どこでモぶら下がれルから、その触手便利っすよナ」

「(あげない)」ユラユラ

「取れルんすかそれ」

「(とれない)」ユラユラ

「そウっすよなー」

「(…犬と話せるのね、佐原は)」


【日記】
「ふぅ、これで今日のお仕事は終わりですね」

「……、この部屋に誰かがいないことも、慣れてしまいました」

「明日も…、暑くなりそうな感じですね」

「……、そういえば、放浪者さんの日記。出しっぱなしでしたね。しまいましょう」

「(今は、まだ書き足されることはない日記…)」

「思えば、会った頃から彼はつけていましたね。それで私も、何かのために情報を残すように書くようになって…」

「………」スッ

「……………やめましょう」

「今、これまでの軌跡を見る必要はありません。まだ、何も終わってない」

「この日記を読むのは、目的を果たせた時にしましょう」

>>291
パリイですね。ま、技とかじゃなくとりあえず閃きそうってことですが。

乙!
黒タンクトップとか、色々居るなぁ
それにしてもセルフブランコか……そんな(遊びの)発想は失ってたな

>>296
いろいろいます。えぇ。
小間城は基本的に高いところが好きな犬、なんじゃないかな。

やはりこの周辺を動き回っている生存者がいる。それは事実だろうな。藍の見た奇妙な服を着た人間と俺が見た黒のタンクトップの人間。

それに、事故車両や走りさる車。どうも、DJフレンドとそれ以外の勢力がこのあたりを動いている。そう思える。

DJフレンドに悪意の類はなく、他に悪意を感じた生存者がいるというビジョンの情報。何か争いでも起きているのか、単に略奪者が着て身を隠しているのか。

全ては推察に過ぎないが…。そんな風に思える。

DJフレンドの探索は続行中だ。工場地帯は頑丈にできているせいか、倒壊しているようなところは少ない。根城にするには便利だろう。

ただ、やはり食料や水はネックな地域だな。食料品を扱った工場だとしても、そろそろ保存は効かなくなっているから意味はないだろうが。

そういうことを考えると、今は都市部よりも自然が多いところが良いのかもしれな

え、何か最後途切れてるのってフラグ?

「…人影はここに消えたが」

「慎重に行きましょう…」シャラン

放浪者が手帳にメモを残している時に、藍が言っていた奇妙な服の人間と、タンクトップ姿の人間の2人を見かけた放浪者と錬浄は追跡していくと、何かの製造ラインと思われる広い部屋にたどり着いた。

機能していないベルトコンベアや無造作に積まれた段ボールもあり、身を潜めるのには容易い。後は奥に梯子はある、しかし壊れており上がることは難しい。登り切った先には何かに続く橋状の連絡通路のようなものがある。高さ的には2階半程度はあるだろうか。

二人はアイコンタクトと手の動きで分かれてその中を探索を始める。人の気配はない工場は、外の猛暑の暑さにも関わらずどこか冷たさを帯びている。

「てめぇら、武器を捨てやがれ!」

「そうそう、捨てなさーい」

威勢のいい声と、場違いな緩い声が放浪者達に向けられる。先ほどの連絡通路の左右に1人ずつ、銃でこちらを狙っていた。

「…お前らは?」

「はん、知ってて追いかけてきやがったくせに、何言ってやがる」

黒のタンクトップを着た女が、さも当然という様子で返してくる。

「そうだよー! 私強いから、降参した方がいいよー?」

今度は例の奇抜なファッションをした、これも女が余裕だからかはわからないが、気の抜けた調子でそう促す。

錬浄が放浪者に目配せすると、彼は静かに頷く。意図を何となく察した錬浄は、持っていた錫杖を頭上へ投げると、金属が奏でる音が工場内に鳴り響き、それに合わせて、放浪者は飛んだ。

おお、手に汗握る……!

放浪者がファントムブースターの推進力で連絡用通路に飛ぼうとすると、錫杖に気を取られていたタンクトップの女がそれに気づく。

「どう、くそ! なめやがって!」

人間が自分のいる高さまで近づいてくるのに驚きながらも、射撃体勢に移ろうとする彼女に気づき、空中で噴射の力で横にジャンプすると銃弾がいた位置に流れていった。

相手がありえない挙動でまた少し固まっている間に、放浪者はスパイダーウィップを天井に打ち込み一気に急上昇して廊下に着地したと同時に、ウェーブソード・デュエルの仕込み刀を引き抜き、タンクトップの女の後ろに回って、その首筋に添えた。

「み、ミーナちゃん!」

「…そちらが攻撃しなければ、こちらも敵対意思はない。銃を下ろせ」

その言葉と合わせ、持っていた拳銃を抜いて向こう側にいる奇妙な服の女に向ける。女はどうすればいいのかわからず、明らかにうろたえているのがわかった。

「くっそぉ…」

「…俺達は人を探してるが、まさかお前らのどちらかがDJフレンドか?」

その言葉に、タンクトップの女の身体が硬直するのを、放浪者は感じ取った。

「DJフレンドがどうしたよ、このクソったれ!」

「…ただ会って話がしたいだけだ」

「信用できるかよ!」

興奮した様子のタンクトップの女に、説得はできないと判断した放浪者は、拳銃を手放し女の持つ銃を奪い取りそれも投げ捨てた後、仕込み刀を手に持たせて自分の首にあてがわせた。

「な、て…」

「…信用できなければ、このまま俺の首をかき切ればいい」

すでにこの場は放浪者が支配していた。彼の動きや言動を二人の女は目を離すことが出来ず、味方である錬浄さえもどこか息をするのもはばかれる感覚を味わっていた。

「……、わかった。わかったよ、私達の負けだ! これでいいだろ!?」

手渡された仕込み刀を手から滑り落とし、両腕を上げながらタンクトップの女は白旗を表明する。

「ミーナちゃん! 大丈夫なの!?」

「大丈夫もくそもねぇんだよバカ! お前も銃を置け!」

奇妙な服の女は、その言葉に従い銃を置いたのを見て、放浪者は仕込み刀を拾って元に戻した。

何とか接触できたな。互いに死傷者が出なかったことは幸いだろう。

DJフレンドは、4人からなる勢力だった。まずDJフレンド本人、名前は聞けず。女らしい見た目だが、いわゆるオカマだ。後は俺達を襲ったのが、ミーナとミーシャ。といっても、日本人だ。何でも地下アイドルとかいうのらしくてそういう名前で呼ばれてたそうだ。で、最後にこれまたファイブキラーと名乗っている、その地下アイドル二人の追っかけの男。以上の構成だ。

こちらの構成も人の言えたことではないが、何とも言えない集団だな。

ここの拠点は、俺達が襲われた工場の上の部分だけ使われている形だ。連絡通路に繋がってた梯子以外にも、上がれる階段は壊してあった。出入りには縄梯子を使っている。モンキーゾンビやジャンピングゾンビでもなければ、早々襲われる心配はないだろうな。それと、俺のような生存者以外からも。

元々が人助けのためのラジオをやっている勢力なこともあり、会った時の緊張状態はあったが…、DJフレンド以外は癖はあるが悪い奴らではない。

今日はここの勢力で休ませてもらえることにはなった。そこいらよりはゆっくり休めるだろう。

後はうまくこの勢力と協力体制をとる方法を考えるか。それと、ここも問題は抱えているようだしな。

ここにも来るのかな?行商

8月14日

郊外を回っていることもあり、都市部の探索に比べればかなり探すのは楽な状態だろう。探索については予定より早く進んでいる状況だ。

今日もキマイラフライの姿は見当たらなかった。この辺ではすでに繁殖はしていない可能性も出てきている。ただ、あくまで探索した範囲内では発見は出来なかったと考えるべきだろう。どこにでも移動できるのなら、どこに巣くっているのかはわからない。

どちらにしても、キマイラフライの脅威がないならそれに越したことはない。目で追えるとはいえ、飛び回りながらあの強力な顎で襲われることを考えると、ゾンビそのものの戦闘力とは比較にならないのだから。

現状大きなトラブルもない。暑さもだいぶ引いてきたこともあり、キマイラフライの探索はより早く進められるだろう。


山中沙奈 記す

【邂逅4】
「初めまして、DJフレンドよ」

「…放浪者という。連れているメンバーの、一応リーダーということになるか」

「そうなのね。略奪者じゃないなら、私達は歓迎するよ」

「…そうか。すまない、ミーナか。彼女に少々手荒なことをした」

「大丈夫だよ。怪我はしてなかったからね…。聞きたいことは、どうして私がここにいるとわかったの?」

「…あんたがどこまでこの世界がおかしくなったのか知ってるかによって、説明の仕方が変わるな」

「その話し方から想像すると、普通じゃない方法かな?」

「…ハッカーがラジオの電波などから地域を割り出し、超能力者がテレパシーのようなもので、あんたらしい存在を感知した。これで納得してもらうしかない」

「超能力者まで存在するようになったの?」

「…思ったより驚かないんだな」

「大きな狼や、ゾンビと逸脱した化け物なんて見てたら、何があっても不思議じゃないよ」

「…ふむ」

「それに、それを言い出したら、貴方もなかなか奇抜だからね?」

「…それもそうだな」

「だからこそ、貴方達が持っている情報はすごく興味があるよ」

「…なら、取引条件を出すとしよう」

「出来ることならね」

「…寝床を貸してもらえるとありがたい。後は、こちらはそちらと協力体制を取りたいと考えている。どうだろうか」

「そう。そのぐらいならお安い御用かな」

「…助かる。協力体制については、その超能力者からの連絡を待ってから詰める。食料なんかは、気にしなくていい。しばらく自分達が確保したもので賄うからな」

「ありがとう。今日はゆっくりしてもらって、明日またお話を聞かせてもらうよ」

「…わかった」

【取材】
「えー、記者さんなんですかー☆」

「そうなんですよー。お二人はアイドルと伺いましたけど」

「アイドルとか言っても、地下アイドル。メジャーじゃねえし、知ってる奴はここのファイブキラーぐらいしかいねぇだろうよ」

「ミーナちゃんは銃器アイドル、ミーシャは無線アイドルでミリタリーアイドルなんて呼ばれたのー☆」

「ほほぉ、もしかしてDJフレンドさんのラジオの整備とか、ミーシャさんが?」

「ファイブキラーちゃんと一緒にやってるよー。あの人もそういうの得意なの☆」

「で、私はここの番兵」

「なるほどなるほど」

「(今まで遭遇してきた生存者のコミュニティーの中で上位のカオスな場所ですね。1番は放浪者さんのとこですが!)

「でさ。DJフレンド探しにここいらうろついたら、あいつらに出くわさなかったのか?」

「見かけたのはお二人と…、そういえば事故車両とか、昨日だと走り去る車を見たって放浪者さんが言ってましたねぇ」

「あー、そいつらだよー☆」

「ちょっと行ったとこに裁判所あんだけどよ。そこ根城にしてる奴らが、自分が法の番人だとか言いやがって、暴れてやがんだよ」

「なんと、元警察官とかの人達ですかね?」

「知らねーよ。興味ねーし」

「あれー。DJフレンドさんが、リーダーは裁判長なんて言ってたよねー?」

「だっけか。まぁいい、そういう訳でそいつらだとあんたらを思ったわけだ」

「ほうほう」

「今話してる放浪者さん、すごいよねー☆ 人間があんな動きするなんて思わなかったもん☆」

「そうだ。あの男はなんなんだよ、化け物だろあんなん」

「あははは、まー、それはですねー」

ザ・カオス。

>>299 >>301 >>305
と言う訳でこんな理由でした。行商はその勢力に遇したことがないと素通りしていきます。

とりあえず、結果としては最良じゃないかな
しかしまたとち狂った連中が出てきたもんだねぇ。法だの何だのと、そういうのはもっと世界が整ってからにしろよなと

乙!
まさかフレンドさんがオカマだったなんてねぇ。何気にこのスレ初の性別(?)じゃね?
そしてアイドルさん方、地下等と言うなかれ。多分メジャーアイドルなんてもう滅んでいる現状では貴女達こそがアイドルだ!(ただしこのスレで今見える女性達(&三間)は二次元補正で全員アイドル並の容姿イメージだけど)
まぁジャンルはニッチぽいけども(汗

オカマさんだったか 

>>310
そうだねぇ。
こういう世界だから規律が必要という判断もあるにはあるんだろうさ。

>>311
そういう性差的な意味では初やね。
まぁ、メジャーなアイドルも大方ゾンビ化されてるだろうからねぇ。女性は、うん、大体二次元補正入ったら大体美人か可愛いかだからね、作為なければ。
実はこの2人のユニット(でいいのかな? 詳しくないんだ)がミリタリーアイドルとして出された理由は、結構黒いよ。

>>312
そんな感じ

『ひひひ。放浪者の旦那、DJフレンドは見つけられたーか?』

「…あぁ、無事接触してその拠点に現在いさせてもらっている」

『けけけ。良かった。それですぐ、移動はするのかーい』

「…ここでトラブルが起きているようだな。例の、多分お前が言った悪意のある奴らだ」

『ははは。あまり無茶せず、戻ってほしいものだーね』

「…DJフレンドとは協力体制を要請した。こちらの都合の良い事だけで動くつもりはない」

『ききき。旦那ならそういうと思ったーよ。それで、僕はそいつらを大まかに探ればいいのかーな?』

「…あぁ、サポート班で動いてくれ。が、その前にしなければいけないことがある」

『ふふふ。なんだーい?』

「…DJフレンドの勢力は距離が離れている、今後の通信を介したやり取りが必要なるだろう。そこは、お前らに任せる。これからDJフレンドに変わるから、切らずに待ってくれ」ガチャ

『ははは、りょうかーい』

「…そうか、わかった。もうWWPのヘリの姿もない。今後は二日に一度、定期連絡を入れてくれ。頼むぞ」ピッ

「久しぶりに電話なんて使ったよ」

「…そうだな。今は無線が主流だろう」

「これで今後、貴方達からもらえる情報も、ラジオで流せるね。1ヶ所に留まっていると、どうしても情報が来ないから、最近困っていたんだよ」

「…そうだろうな」

「でもいいのかな。あそこの人間は君達が相手をしなくてもいい。帰るべきところがあるなら、帰るべきだよ」

「…我々は同盟を組んだんだ。だからこそ、仲間の危険を排除する必要がある。もちろん、この世界で唯一広範囲に情報を提供している勢力を失うのは、自分達にも痛手であるという利己的な判断だ。あまり気にする必要はない」

「ふーん。君は変わっているね」

「…早速だが、その裁判所にいる連中について、知っていることはないのか?」

「ゾンビよりたちが悪くてね、相手が自分達より弱い立場だと知ると、物資を奪い取って、強制労働させてるみたいよ。私はそのリーダーを勝手に裁判長なんて呼んでるだけで、相手のことはあまりわからない」

「…リーダー格そうな相手はわかるか?」

「うーん。無理やり生存してる人を連行してるぐらいに、大きな集団だからね。大元のリーダーはきっと、裁判所内にいると思うよ」

「…なら行った方が早そうだな」

「本当にいくの? 危険だからやめた方がいいよ」

「…大丈夫だ、今回は錬浄を連れていく。他のメンバーは何かの際に備えて、ここに残す」

「うーん。君は言い出すと聞かないタイプなんだね」

「…すべきことを成すだけだ。安心しろ、西切も藍も下手な変異体より強い」

「あの子も?」

「…言ってなかったか、藍はホムンクルス。人造人間で、身体を変質できることで起きる戦闘能力の高さは、下手な兵隊よりも恐ろしいな」

「……、私もいろいろ知ってるつもりだったけど、君達には劣りそうだね」

「…人それぞれ、知っていることと知らないことがある。それだけだ」

「はぁ、私が本当の女だったら、素直に君を惚れたいんだけどね」

「…どういう意味だ?」

「性同一性障害。心は女で体は男…。というものだよ。聞いたことぐらいはあるよね?」

「…話ぐらいにはな」

「話がそれたね。何をするにしても、道案内は必要だよね。ミーナに道案内を頼むと良いよ」

「…わかった。では行ってくる」

「お前らマジであいつらんとこ行くのかよ?」

「…相手のことを探りはいれたいからな」

「なるほど…」

「言っとくけど、マジで道案内だけで勘弁してくれよな? うわっぷ」ブロロロロー

「…身を隠せ」

「いきなりなにすんだよ…、び、ビックリするじゃねぇか」ドキドキ

「…車の音がした。多分、お前らが言う奴らだろう」

「挙動が、妙な…」

「…マジだ。なんであんなフラフラしてんだよ」

「…嫌な予感がする。もう少し奥に避難するぞ」

「御意…」

「うわっとぉ!」ドゴガシャン!

「…危機一髪だな。まさか全力疾走のまま、隠れてた店にそのまま突っ込んでくるなんてな」カラカラカラ

「工場地帯の事故車両。この者達で良さそうですな…」

「そいや、こいつら最近よく事故ってんだよなぁ。あんな変な動きしてやがんのは今日初めて見たけどよ」

「…頭でも打ったからか、死んでるな。脈がない」

「へ。じゃあまぁ、有りものでもいいただこうぜ」

「拙僧はこの者の供養を…」

「(何か…、気になるな)」

「へっへー、やっぱあったか食い物」

「(…口から泡が出ている?)」

「おい、別に食っちまってもいいよな?」

「(…妙に痩せこけてる、顔も青白い)」

「…んだよ。無視すんな。なんかうまそうなパンみたいなの、食っちまう」ガシッ

「…やめろ」

「な、何だよ。食いたいならそう言やいいじゃねぇか」

「…その食料、安全性の確認ができない。錬浄、悪いがひとっ走りDJフレンドのところに戻って、車両から回収した食料、食わないように言ってきてくれ。俺の想像通りなら、かなりまずい代物だ」

「御意…」シャラン

「ど、どういうことだよ」

「…その食料以外に、まだ何か車両にあるはずだ。恐らく運転席と助手席のどちらかに。探すぞ」

「探すって、何をだよ?」

「…恐らく包みのようなものに入ってるはずだ」

「包みって、これか?」

「…こっちには割れた細いガラス管、その包み開けてくれ。多分考えたのが入ってる」

「はぁ、あんたの考えてることなんて…。なんだこりゃ、乾いた葉っぱ?」

「…ビンゴか」

まだ食ってないでくれよ……

「むぅ、自分も行きたかったんだぞ」

「まぁまぁ、今日は偵察だけみたいだからねー」

「早く終わらせて、スラに会いたいぞ」

「そうだねー。拠点の皆、元気にしてるといいんだけど」

「そういえば、このパン。食べないと腐っちゃうぞ」

「そうそう。食べないともったいないから、半分こして食べようか」

「わかったぞ。半分にするぞー」ス、スパン

「藍ちゃんはナイフいらずだねー」

「えへん」

「これ、野菜を混ぜてるのかな。ちょっと贅沢だなー」

「早くいただきますするぞ!」

「うん、いただきます」

「いただきますだぞ!」

「はーい、ストップだよー☆」ガチャン

「わわわ、びっくりしたんだぞ!」

「はいはーい☆ このパン没収ー☆」

「え、な、何するんですか!」

「今ね、錬浄さん食べちゃダメだって言ってたから、止めにきたのー☆」

「どうして錬浄はそんなこと言ってるんだぞ?」

「ミーシャ殿。お手間おかけした」

「ん~ん☆ はい、食べ物渡しとくよ☆」

「どういうことですか錬浄さん」

「そうだぞ、藍お腹空いたぞ」

「放浪者殿からの指示です、我々の回収した食料の中に、危険なものが紛れていると…」

「え、どういう…」

「急ぎ止めるよう言われ、拙僧も詳細はわかりませぬ…」

「ぬー。お腹空いたんだぞー」

「藍ちゃん。放浪者さんを待とう。あの人が言うなら、かなり危ないと思う」

「早く帰ってくるんだぞ、放浪者…」

ミーナの案内でガソリンスタンドに到着。裁判所の奴らと思われる連中が警備している。

連中を眠らせて武装を解除し、トイレの清掃用具に詰め込んでおいた。油の回収完了。

錬浄と合流。ミーナと共に帰ってもらうことにした。ここから先の潜入は、相変わらず俺だけしかできない。

奴らの様子が伺える高い建物から様子を伺う。今のところ動きはなし、夜まで待機する。

夕方から少し動きあり、ガソリンスタンドの交代だろうか。

人の動きが活発になった。恐らくトイレの奴らが見つかったんだろう。

外回りの警備が多くなる。逆にこちらとしては好都合だ。

潜入成功。庭となっているあたりを回る。

対象に油をまいて火を放ち逃走してきた。

謎の赤い花と、恐らくは大麻。裁判所で麻薬の栽培なんて、なかなか喧嘩を売ってる連中だ。

ただ、間違いなく言えるのは、あそこの連中はどうあがいても敵対する相手ってことだ。

レポートNO.84

井門圭司


やっぱり商業区の北エリアはあんまり通らない方が良さそうだな。元々ゾンビを一挙に爆破処理しようとしたりとか、あと、この都市で一番激しく交戦したこともあって、建物が他のエリアよりもろい。今日も通ろうとしたら建物が倒壊して進めなくなったりしたからな。多分、この間の台風の影響もあってだろうな。

瓦礫は飛んできたが、とりあえず怪我したような奴はいない。ただ、いつも使ってた道が塞がっちまって、商業区北西エリアからキマイラフライの探索しているあたりへつなぐ道を再確保するので時間かかって、探索自体は出来てねぇ。

あんまり、都市中央エリアも放置したくないし、この時間のロスは痛いな。ここんとこ順調ってこともあったから、余計そう感じる。

明日からのキマイラフライの探索は、早めに出るよう山中さんに言っておくべきかな。まぁ、山中さんは頭いいから、考えなしに動くことはないだろうし、どっちでもいいか。

>>317
こんな感じに、なお、オール6が出た結果この内容に。

流石放浪者の加護力は伊達じゃないぜ!

乙!
流石オール6パワー!
ダイス神様ありがたやありがたや~

みんな被害に遭わなくてマジ安心した
それはそれとして、フレンドさんが放浪者達から得た情報の公開には内容やら時期やらを考えてもらわないとWWPが……
とりあえず(色々と伏せてもらった上で)リスナーに会えたとかは喜んでもらっても良いんじゃないかな?

ミリタリアイドルの黒い理由?多分「ガルパンは良いぞ」とかそんな感じだな(適当)

>>322
そうやのう

>>323
いろいろなトラブルをショートカット。オール6は伊達じゃない。

>>324
まぁ、そこいらはおいおいと。

正直黒い理由は本編で語られそうにはないのよねぇ。本人たちも知らないし。まぁ、明日当たりWIKI編集予定なので、そこらでみてくださいな。

「麻薬ですか!?」

「…あぁ、恐らく回収した食料にも混入していたはずだ」

「なるほど…」シャラン

「うえー☆ 最悪ー☆」

「あっぶねぇ、マジで食うとこだったぜ」

「でもだよ。なんで仲間の食料にそんなものを混ぜなきゃいけないのかな」

「…兵隊作りだろう」

「よくわかんないぞ、放浪者」

「…麻薬は知っての通りの中毒、依存性がある。そして、使用時の高揚感はゾンビ達に対する恐怖心を埋めるほどだろう」

「なるほどね。依存性を利用して人を支配して、危険な相手でも戦ってくれる。その発想、最悪だけど…、ミーナがよく追い払ってくれたけど、そんな感じなんだよね?」

「あぁ、この間なんか話も聞かねぇで撃ってきやがったし、最近じゃ意味わかんねぇことも言うようになってたからな。化け物に突っ込んでいって死んだとこ見てるぜ」

「こんな世界で麻薬の汚染。止めなきゃ、ダメだね。ファイブキラー、何かわかりそう?」

「はい、ご主人様。赤い花は茎の部分に麻酔作用があるようで、この葉っぱはおっしゃる通り大麻でした」

「…赤い花は麻酔薬として有用なのだろうがな」

「でもー☆ ミーシャとしては、麻薬は麻薬だよー☆」

「こうなると、頭を叩くしかなさそうですよ、放浪者さん」

「…麻薬畑を潰された今、裁判所の連中は崩壊するのは時間の問題だろう。が」

「まだ何かするつもりですか放浪者さん」

「…あぁそうだ。西切、いろいろ取材してきたお前ならわかるだろ。生産元を潰すのは根っこだが、生産され加工されたものはどうなる?」

「あー…。保管庫を襲撃するつもりですか」

「そこに、維持でいるほどの貯蔵があれば、意味はないということだね」

「…ご名答。相手も麻薬畑を焼かれて混乱はしているが、かなりの警戒をしているだろう。素早く動ける陽動役と、この周辺の地理を知っている者が必要だ」

「げ、私にやれってことかよ」

「…囮役のバックカバーを頼む」

「囮役は拙僧でよろしいか…?」

「…錬浄より運動神経がある人間がこの中にいるか?」

「ミーシャ達の中に、1階からジャンプして壁を蹴って連絡通路まで上がってこれる人はいないよー☆」

「これで決まりってとこですか。後は、錯乱してこっちにくる兵隊さん達の防備は残ったメンバーでってとこですねー」

「…さて行動開始だ。相手が混乱している内に、息の根を絶つ」

「坊さんはなんであいつに付き合ってんのよ」

「ふむ…」

「あのさ、聞いてんだっての」

「良い目をされていた…」

「良い目? なんだよそれ」

「この世界において、あそこまで意思を強く感じられた方はいない…」

「そういや、あいつ何でここに来たのよ」

「西切殿、藍殿を救出するため、参られたとのこと…」

「あれ、あいつがいたとこ。無茶苦茶遠いんだろ?」

「詳しくは聞いておりませぬが、飛んでこられたと…」

「飛んだって…、あいつマジで人間でいいんだよな?」

「よろしいかと…」

「でもあんたらさ、人のこと信じすぎじゃねーか? もしこれが、私らの作戦とかだったら、どうする気なのよ」

「すべてをあるがままに、受け入れるのみ…」

「まー、あんたらならよほどの相手じゃなきゃ騙されてもどうにかできそうだけどさ」

「……、そろそろ時間ですな。行って参ります」シャラン

「指示したとこでまってっぞ、気をつけろよー!」

錬浄さん生身で壁蹴りなんてやってたの!?パなすぎwww

>>328-329
んー。錬浄は、覚と佐原と違い、完全体ではない。とだけ。

こう、イメージ的には三角飛びみたいなものかな。

錬淨さん変異体だったら誰かしら犠牲者出ててもおかしくなかったな…

「あの畑が燃やされるなんて、貴方達は何をやっていたの!?」

「ガソリンスタンドが何者かに襲われて、その野郎を探してたんだよ…」

「役立たず。それで、畑の復旧は出来そうなの? 書記官」

「無理さ。それでなくても土壌を油で汚されて、新しいところを作る必要がある。それに、焼けた大麻の煙を吸い込んじゃって昏倒してる奴も出てる」

「薬(ヤク)の在庫はあるんだろ? そこまで大騒ぎすることか?」

「事務官、貴方は考慮が足りなすぎる。その在庫が無くなるまでに供給を再開できなかったら、ここは維持できないのよ」

「中毒者(ジャンキー)によって維持される、は、ちゃんちゃらおかしいやな」

「言葉を慎みなさい事務官。貴方も陪審員にしてもいいのよ」

「へえへえ、気をつけます」

「どちらにしろ、こちらはこんなことをしでかした奴がわからないとね。付近にいるのはあのアーミーもどきの元アイドル達ぐらいだけど」

「容疑があるなら連れてきなさい。陪審員達を使えば造作もないでしょう?」

「わかりました。事務官頼めるかな、どちらにしても新しい栽培所の計画を提出しなければいけないから」

「てめぇにそういう仕事できると思ってねーよ。任せとけ、ん、なんだ? こちら事務官、どーぞ」ガガッ

『妙な奴を見つけました。坊主で、今交戦中です!』

「あん? 坊主? 何人よ」

『一人ですが、化け物みたいに強い! 場所は製材所ちかが』ギガガブツッ

「つ!? んだよ、何が起きてやがんだ?」

「何をしているの事務官。早く容疑者を捕らえてきなさい、それが貴方の役割よ。おわかり?」

「言われなくてもいくっつーの、じゃーなー、難しい話は勝手にしててくれや」ガチャ

「だそうで。何か懸案はありますか?」

「ないわ。早く言って、追って職員の警備について通達するわ」

「さいですか。では失礼しますよ」パタン

「………、大丈夫。私はコントロールできる」カラッスッ

「…、く、ふぅ」プッ、スー

「…………」カタン、スッ、タン

「………、秩序なきこの世界に、法の秩序を…」

「なんだよこりゃ、全滅してるじゃねえか」

「本当に坊主がやったのか? ラリって幻覚見ただけとか」

「無線連絡できんのは職員だけ、ありえねえだろ」

「でもたまに、職員の中で在庫からくすねてやってる奴ら、いるらしいぜ?」

「け。事務官の野郎、もっとちゃんと管理しやがれってんだ」

「うぅ…」

「おい、しっかりしやがれ。甘木職員はどこよ」

「い、痛み止めを…」ブルブル

「やるからまずどこにいるか教えやがれ」

「あそ、こ」ブルブル

「はぁ!? 自動車にたたきつけられて、へこんでるぞおい!」

「てめぇら、かなりヤベェから警戒怠んな」

「薬…」ブルブル

「おらよ、好きに使えや」パサッ

「おぉ……」ブルブル、スッ、カチ、カチ

「おい、甘木。生きてっか甘木!」

「………う」

「何が起きてんだよ。おい」

「道の真ん中に…、坊主がいて。陪審員の一人が物資を奪おうと呼びかけて…。ぐ」

「なんだよ。すげぇ武器でも持ってたのか?」

「つ、杖はあった。だが、ほぼ全員素手でや、られ」

「け…。これは本気でかかんねぇと…」

「坊主は、コンビニのある方に…む、向かった」

「おい、誰か甘木を医務室に戻してやれ。痛み止め、陪審員の摂取させたか」

「おう、終わったぜ」

「ひひひ、あの坊主、許さないわよ」

「痛みが消えた、全力で戦えるぞ」

「さて、坊主刈りだ。ぬかるんじゃねえぞ」

う~む、チャカやら使われると困るな。まぁ錬浄さんはまともに取り合う必要はないんだけど

裁判所への潜入成功。予定通り手薄だ、錬浄がうまくやったのだろう。

保管庫もそうだが、この場所の間取りがどうなっているか確認する。保管庫がこの中にある可能性が高く、燃やした際の煙は間違っても吸えるものじゃない。後は、まぁ逃げるのが遅れた時に火に巻かれる訳にも行かない。

と言う訳で今日はこのまま夜まで裁判所にこもることになる。万一、錬浄とミーナが捕らえられた時に救出もできるからな。

4階建てで、L字になった建物。見つからないように移動するとなると、これは骨が折れそうだな。

高いところと言えば、なぜか権力者がいたがる場所だが。言い換えると間取り図なんかの情報もあるだろう。

支配を考える人間は管理好きだ。無秩序に本能のまま動くやつに比べれば、やることは想像しやすい。そういう意味でその手の資料はあると踏んでいる。

屋上から、スパイダーウィップを使って窓から中の様子を見る。まだ夕方で危ないが、人がいないうちに済ます。

それらしい女がデカいデスクに座っている。が、どこか上の空だ。

後はここのメンバーの寝室らしい部屋しかない。4階には保管庫はなさそうだな。

後は夜を待って、中を探る。

8/16 担当林道 朝
ゾンビ・変異体の姿はなし。野良犬などの動物の方が目に付く。

夏の暑さはだいぶ引いた。もうお盆も終わる。

後で小林の墓参りに行こう。


担当三間 昼
もうお盆終わるんですね…。

一体どれぐらいの命が、このせいで亡くなったのか、想像したくない。


担当浜村 夜
あたしらは生きてるでしょ。もう取り返せないのよ。

死んだ奴のことを思うのは、ここが本当に安全な場所になったらでいい。2人とも、わかった?

【逃げる場所の定番】
「あいつら、マジで怒ってんな」

「当然の結果ですな…」シャラン

「囮なんだろ? 挑発しただけじゃねえのか?」

「放浪者殿のことを考慮し、全員戦闘不能に致した…」

「はぁ!? あいつら武装してんだろ!?」

「さようで…」

「どういうことだよ、ホラ吹くなよ。銃持った奴だっていたろ?」

「虚偽をすることに、意味はないかと…」

「(…、やばい連中と関わり合いになっちまった)」

「それで今、どこへ向かっておられるのでしょう…」

「あぁ、私らの拠点方向。その方が裏をつけんだろ?」

「その通りですな…、しかし、地下道もお詳しいのですな」

「結構安全なんだぜ。ま、最初は紛れ込んでゾンビ化した奴らもいたけど、変な化け物出る訳じゃねえし。覚えるまで時間かかったけどな」

「なるほど…」

「ま、地下アイドルらしいっちゃらしいか?」

「拙僧、そういうものには疎いもので…」

「あー……、そりゃそうだよな」


【お盆】
「………」スッ

「(小林、先生は元気だ。ここにいる子達も、敵意があったけれど、前よりは良くなったよ)」

「(大きなトラブルも、ここでは起きていない。気がかりなのは放浪者さんだけれど、あの人のことだ、うまく2人を助けてくれるだろう)」

「(……、お前を救えなくて、すまなかった)」スッ

「……戻ろう」

「(自分にとって、今生き続けることは、何か意味はあることなのだろうか…)」

>>331-332
錬浄さんがもし、前スレの>>1000のものじゃなくて、敵対判定あったら、うん。

>>335
銃器があってもどうにかしそうな坊さんだけどね。


さて、寝落ち分終了。ちと気分転換に散歩とか残った家事とかおわったらWIKI編集だなー。

乙!
ただでさえ毎日楽しませてもらってるんだからそこまで無理されんでも良いのよ?w

>>340
まー無理をしてるつもりはないんだけどね。


と言う訳で、WIKI編集完了。現時点まで公開できそうな部分追加。
アイドルの裏事情は用語の項目からどうぞ。

追記:またしばし小休憩。寝落ちなければ本日分更新します。

事務官と呼ばれる男が、錬浄を探し回るうち、陽は当の昔に沈み切っていた。十分な明かりがないこれ以上の探索は危険と判断し、裁判所への帰路についている。仲間のうちが「どこに消えやがったんだ」という誰へでもない疑問に、彼は答えられるはずもなかった。頭にあったのは面倒な司法卿への言い訳の方法だけだ。

ただ、それも、聞こえてきた金属が触れ合う音にかき消され、思考から現実に戻されてしまった。

「おい、今の聞こえたか?」

事務官の言葉に仲間の職員は頷く。そして、過剰に反応しているのは、錬浄にやられた陪審員達だった。

「どこだあああ、どこに隠れてるううう!!!」

ナイフを暗闇の中に向かって見境なく振り回している。薬が切れかけている前兆だが、もう余分な薬はなく裁判所に戻らなければいけない状態だ。

「この暗がりを狙ってきたんだ。陪審員(あいつら)囮にして逃げるぞ」

薬をやっていない職員はその意見に賛同し、狂い始めた陪審員達に背を向けて逃げ出そうとした時だった。より強く、その金属音が鳴り響き、戦闘を歩いていた職員が横に吹き飛んで兵を突き破っていった。

目を凝らすと、黒い僧衣をまとった僧侶がそこにいる。薄がりの中で詳細は見えず、かろうじて左手を縦にした状態で前に出す姿しかわからない。

指示をする時間も惜しんで、事務官は略奪した火器を錬浄に叩き込む。そして当たり前と言うように、それと同時に錬浄は視界から消え、事務官も職員も狼狽するしかなかった。

元々彼らは、弱い立場の生存者やゾンビを、それも薬漬けで洗脳した陪審員(へいし)を使って襲ってきた。だが、錬浄は違う。生き延びた自分がすべきことは、迷える魂であるゾンビを供養すること。その信念を下に日ごろから可能な限り真正面で戦ってきた彼と、ただ利用してきただけの生存者のわずかな戦闘力の差は、この局面においてはっきりと出てしまう。

「と、止まれよ!」

明確に左腕の上部に銃弾が命中しているとわかり、それでも何事もなく近づいてくる相手。変異体のマッスルゾンビやクローゾンビ当たりなら珍しくもない事態だが、それを経験していなければ絶対性を持つ銃に頼り切っている人間のできることは。

「安らかに眠られよ…」

そのまま、機能していない電柱に、掴まれた自分の頭がたたきつけられ、気を失うことだけだった。

>>343の地味訂正

×薬をやっていない職員はその意見に賛同し、狂い始めた陪審員達に背を向けて逃げ出そうとした時だった。より強く、その金属音が鳴り響き、戦闘を歩いていた職員が横に吹き飛んで兵を突き破っていった。

○薬をやっていない職員はその意見に賛同し、狂い始めた陪審員達に背を向けて逃げ出そうとした時だった。より強く、その金属音が鳴り響き、戦闘を歩いていた職員が横に吹き飛んで塀を突き破っていった。

「…い、ぐが」

事務官の頭に走った強烈な痛みで目が覚める。しばらく記憶が混乱していて、なぜこんな外で眠っていたのか思い出せずにいた彼は、何とか数分後に今までのことを断片ながら思い出していた。

仲間の職員の姿が見えなかった。錬浄に吹っ飛ばされて見えないところにいるのか、薄情にも見捨てて消えたのか。そう考えて、強く裁判所に戻りたい気持ちが湧き出たこともあり、彼はどうでもよくなった。随分と重くなった体を引きずりながら、動き出す。

しばらくして彼は気付いたが、妙に明るく感じることだ。日の出、とも違う。どこか人工的ともいえる明るさだ。膨らんでいく疑問が、戻りたい気持ちを上回ってから事務官は周囲を見渡す。言葉が漏れる、認めることのできないそれに。

「寄越せよおおお!」

両肩をいきなり捕まれ、そのままコンクリートの地面にたたき蹴られる。受け身など取れる訳もなく、強打させられた後頭部を改めて打ち付けることになり、痛みよりも体が痺れた。

「あいつがたくさんいるんだよおおお! 痛み止めえええ! よこstndyyおおおおお!」

錯乱した状態で肩を揺さぶられ、強く、何度も、後頭部を打ち付けられた。錬浄からダメージを負わされる前なら、抵抗もできただろう。だが、2度目の強打で痺れが身体を巡り、事務官は懇願の声すらも出せず、狂気に呑まれてしまう。ついには、顔面を殴りつけられても、ただそれを受け入れるしかない。

最後にベキリと、何かが割れるような音がした気がして、事務官は何もわからなくなってしまった。その後も、後頭部がへこむまで叩きつけられ、顔を殴りられ続けるのだから、彼にはそれが幸いだったのかもしれない。もっとも、終わった後に彼だと気づける者がいるかは、わからない。

>>345の訂正。俺がラリってどうする。

×最後にベキリと、何かが割れるような音がした気がして、事務官は何もわからなくなってしまった。その後も、後頭部がへこむまで叩きつけられ、顔を殴りられ続けるのだから、彼にはそれが幸いだったのかもしれない。もっとも、終わった後に彼だと気づける者がいるかは、わからない。

○最後にベキリと、何かが割れるような音がした気がして、事務官は何もわからなくなってしまった。その後も、後頭部がへこむまで叩きつけられ、顔を殴られ続けるのだから、彼にはそれが幸いだったのかもしれない。もっとも、終わった後に彼だと気づける者がいるかは、わからない。

「事務官、遅いわね」

苛立った様子で持っているペンを、デスクに叩きながら司法卿は呟いた。

「そろそろ戻るんじゃない。単独か少数だろうから、すぐには見つからないさ」

書記官はそう言いながら、どこか違和感を覚えていた。言葉にできない、言うなら結論として固まっていない。正しくはないと感じながら、何が正しくないのか指摘できない。とはいえ、彼が感じているその違和感はあまりにも微弱で、その訴えは考えすぎで流してしまった。

「まったく、何のために事務官に任命したと思ってるのかしら。もういいわ、とりあえず保管庫の点検に行きなさい」

はいはいと軽く返事をして、部屋を出る。保管庫は陪審員の関係もあり、一部職員、司法卿、事務官、書記官しか知らない。それに、もし仮に誰かが薬をひっそりと持ち出した時に、その犯人が誰であるかを特定しやすくすることもできるという、司法卿の案だ。

「(けど、それもすでに誰かが持ち出し始めてるんじゃあね)」

メインで管理に当たる書記官が、薬の貯蔵量に気づくのは当然のことだ。犯人についても目星はついているが、裏付けを取るまでは動かないつもりでいた。いや、裏付けを取るまでもなく、薬に依存していていけばその人間は勝手に転げ落ちていく。そこですげ変わるか、あるいは利用すればいい。彼にとってそれだけのことだった。

マスクを取り出して身に着けてから、保管庫の鍵を開け中に入る。大量とまでは言えないが、それでも何十人かを薬漬けにできる程度の貯蔵量があり、今回はそれが減っている様子はなかった。喜ぶべきかどうか、書記官は考える。だからこそ、後ろから忍び寄る何かに気づけず、肩を叩かれ振り向こうとした時には、右頬から顔面を殴られた後、テーブルの側頭部を打ち付けて、そのまま気絶した。

煙の臭いがして、書記官は起きた。恐らく嫌いな匂いだから起きられたのだろうなと、彼は何となく起きた理由を考えると、次にしてきたのは油の匂いだった。マスクはしているが、もし長時間この空気を吸っていたら、自分も中毒者になりかねない匂いだ。

新鮮な空気を求めて外に出ようとして気づく。そんな匂いがしている場所で、煙。しかも彼が好きではない煙草の匂い。残り香も検討できるが、火がつけっぱなしのまま誰かがこの部屋に置いていった。それは誰かというまでもなく、自分を殴りつけ気絶させた人間。

いろいろなことが頭に殺到して、だがシンプルに火元になるものを探すと、暗闇の中に蛍ような淡い赤い光が見えた。慌てて書記官がその光の下に急ぎ、原因であった煙草の火を消し止めた。

換気が必要だが、気絶している間に幾らか油を吸い込んでいたためか、いきなり動いたことで気持ち悪くなった彼は保管庫の扉を開ける。何かがすり抜けるような音がした後、光が見え、音が無くなり、視界は床と天井を回った。

ミーナさんと一緒に戻ってきた錬浄さん、怪我してる。左腕が撃たれちゃってる。

ファイブキラーさんが、テキパキと撃たれた部分を応急手当てしてた。しばらく錬浄さんは動けそうにないかな。

こっちは特に中毒者の方が来たりしてないから楽だったけど。放浪者さんは大丈夫かな。

何か音がした気がする。

放浪者さん戻ってきた。保管庫を知ってる人間を追っかけて、入ったところを気絶させて発火する仕掛けをして逃げてきたみたい。

2人の話を統合すると、裁判所は中毒者の方をまとめられないから、その内崩壊するのは間違いないことだね。

放浪者さんは他にも作ってる畑がないか見て回るつもりみたい。でも、重要だね。

そう言った部分が解消されたら拠点に戻ることになるだろうけど。気になるのは中毒者だよね。

一番読めないし、何してくるかわかんないから…。でも支配されてたと思うと、ちょっと攻撃するのはためらいそう。

できればそうならず、他所の地域に移動してくれると助かるんだけどな。

流石に船こいできたから、もう寝るでや…。書ききれず。

今日もありがとう、>>1
でもちゃんと寝てね?

しかし完全に内部崩壊に仕立て上げるとは、放浪者本当抜け目無いな
これでア法の番人共は終わりですね

>>351
うんまぁ大丈夫。昔よりは寝てる方だから。

裁判所の勢力としては、もはや体(たい)を成してないことにはなるけど。ただ、普通の勢力ではないからね。

8月17日

今日も大きなトラブルはなくキマイラフライの探索を終えることができた。都市内の確保したエリアでも目撃例はなく、元々目撃したエリアを広範囲で探しているにもかかわらず見つからないということは、昆虫のような見た目だが何らかの繁殖期のようなものがあるのかもしれない。

たまたま食料を求め移動しているところ、我々とショッピングモールの人間を襲ってきた。と考えると妥当な範囲かもしれない。もっともキマイラフライの生態を調べられない現状は、すべて憶測の域を出ることはない。ただ、それでもこの都市部には今のところ存在しない可能性が高くなった分、胸をなで下ろしてもいいだろう。

蒲谷さんが研究所方面の道に柵を建設を開始した。柵と言っても、地面に杭状のものを刺してそこに閂を引っ掛けられるものと言っていた。とはいえ、その方向からゾンビが来た時は、侵入を簡単にでも防ぐことはできるのだから重要な建設と言えるだろう。ただ、そちら側に置いているサーチの位置を考える必要はある。並行して何らかの台を用意してもらった方が早いだろうか。

後は放浪者だが…、今のところ研究所から報告は来ていない。問題なく帰路についている証拠ではあるのだが、現状どうしているのか。そろそろ確認したいところだ。


山中沙奈 記す

保管庫の襲撃から一日開けた。何度か狂った方向が工場地帯内から聞こえたものの、DJフレンドの拠点は上にいる者が縄梯子を下ろさない限り、普通の生存者では潜入することは難しい。

「さてと、もう君達は発つの?」

提供された食料での朝食が終わり、DJフレンドがそう放浪者に聞いてきた。彼は、いやと答えながら首を振る。

「そう。事後処理もきっちりしてくれるんだね」

「…問題はむしろこれから、中毒者が何をしでかすかわからないからな」

裁判所の人間は、他の勢力との大きな違いは、今更ながら支配する側と支配される側に分かれ、かつそこに麻薬を利用したことだ。言うなれば今は支配される側は、そのくびきから自由になり、そしてまともではなくなってしまった思考で、薬を求めて彷徨う一種のゾンビと同じになってしまっている。

「…それに、もう1つの問題は、生産者がいることだ」

「生産者…、つまり麻薬を生み出す知識を持つ者、だね」

例え勢力が壊滅したとしても、その生産者が無事生き延び、他の勢力で麻薬を作るようになれば、元の木阿弥だ。この場所以外でも、同じことが起きる可能性は高い。人の支配だけではなく、物資の交換、そして敵対勢力に蔓延させて弱体化を図る。依存性以外の最悪の使い道による価値は、恐ろしく高い。

>>354の訂正。開けちゃダメだ

×保管庫の襲撃から一日開けた。何度か狂った方向が工場地帯内から聞こえたものの、DJフレンドの拠点は上にいる者が縄梯子を下ろさない限り、普通の生存者では潜入することは難しい。

○保管庫の襲撃から一日開けた。何度か狂った方向が工場地帯内から聞こえたものの、DJフレンドの拠点は連絡通路にいる者が縄梯子を下ろさない限り、普通の生存者では潜入することは難しい。

>>354の訂正。開けちゃダメだ。そして、修正前に投稿しちゃダメだ。

×保管庫の襲撃から一日開けた。何度か狂った方向が工場地帯内から聞こえたものの、DJフレンドの拠点は上にいる者が縄梯子を下ろさない限り、普通の生存者では潜入することは難しい。

○保管庫の襲撃から一日明けた。何度か狂った方向が工場地帯内から聞こえたものの、DJフレンドの拠点は連絡通路にいる者が縄梯子を下ろさない限り、普通の生存者では潜入することは難しい。

>>354の訂正。開けちゃダメだ。そして、修正前に投稿しちゃダメだ。

×保管庫の襲撃から一日開けた。何度か狂った方向が工場地帯内から聞こえたものの、DJフレンドの拠点は上にいる者が縄梯子を下ろさない限り、普通の生存者では潜入することは難しい。

○保管庫の襲撃から一日明けた。何度か狂った方向が工場地帯内から聞こえたものの、DJフレンドの拠点は連絡通路にいる者が縄梯子を下ろさない限り、普通の生存者では潜入することは難しい。

「…また夜に潜入してみる予定だ」

接触を試みたところで、裁判所の連中は恐らくすべてが敵に見えていることだろう。内部の抑えは効かず、あとちょっと崩壊への坂道に突きだすだけだが、転がるものの勢いは巻き込まれてはただではすまないし、相手もすませようとはしないだろう。

「……。同盟を組む者として聞くよ。君は、その麻薬を利用するつもりはないの?」

「…麻薬には用はない。ただし、麻酔薬としての薬なら用はあるがな」

それを聞いてDJフレンドは安堵する。言葉のすべてを信じるつもりはない、しかし、短い期間だが放浪者は冷酷なまで冷静で、それでいてはこの世界では珍しく誠実な人間ということは、理解できている。

「ほいほーい、DJフレンドー☆」

当たり前の何とも言えない口調で、ミーシャがファイブキラーを連れてやってくる。

「そろそろー、機材の点検必要だけど、大丈夫そうー?」

「どうだろうね。まだ、最新の情報の提供はできない。安全を考えるなら当面の問題が解決してからでいいよ」

その言葉に、可愛らしくも、ミーシャは渋い顔をする。

「でもそう言って、機材の点検できなくなってしばらく経つんだよー☆ 裁判所の奴らがここらうろつくようになって、満足に整備もできてないんだからー☆」

それもそうだけどねと、DJフレンドは困った表情を浮かべる。ただのゾンビならまだしも、中毒者は本当に何をしでかすのかわからない。その危惧を考慮すると、やはりまだ拠点内に引きこもっている方がいい。人助けのためにラジオ放送をしている、だが、それを成り立たせるためにはまず自身を守らなければいけない。

「…なんなら、うちのメンバーを護衛につけるか?」

「放浪者さんさっすがー☆」

いいのかなと聞くDJフレンドに、放浪者は良いと即断する。DJフレンドの価値はやはりラジオ放送であり、それができないのであればただの勢力と変わらないという考え彼の中にある。ただ、それ以上に同盟を組んだからこそ、協力を惜しむ必要はないと考えだからだ。

「…錬浄は負傷してしまったからな。西切か藍、どちらか連れていくといい。多すぎても目立つし、何よりここの警備が薄くなるからな」

「はいはーい☆ じゃあ2人に相談してくるね☆」

ミーシャがうきうきした様子で2人がいる部屋に向かう姿を見ながら、放浪者はまだ帰れそうにない拠点のことを、少し思い浮かべていた。

「ありゃー☆ いくつかダメになってるねー☆」

ミーシャが嬉しそうに端末をいじりながら、そういう。あの後、西切が護衛に着くことになり、ミーシャ、ファイブキラー、西切の三人でラジオ放送用の端末の点検に回っている。

「楽しそうですねー。ミーシャさん」

「楽しいよー☆ 自分で何かできるのに楽しくないことないもんねー☆」

その笑顔に、子供のような純朴さが西切には感じられた。口調はアイドルとしてを未だに意識して妙なままだが、これが彼女の素の部分なのだろう。

一方、ファイブキラーはそのミーシャの斜め後ろに立って微動だにしない。顔は薄い笑顔が張り付いていて、薄気味悪さがある。執事としてその場にいるという感じで、ミーシャのアイドル衣装と彼の燕尾服も相まって、この場の異様さが際立つ。

「さーてと☆ ここは終わり☆ 次いこー☆」

端末のセッティングが終わったミーシャが、部屋に出るのに続いて西切もそのあとについていった。

「これで大方終わりですかー」

「うんうん☆ ありがとねー☆」

必要最低限ということだったが、いつの間にか夕方になっていた。中毒者やゾンビに遭遇せずに済み、疲れはないのだが時間の経過が早く西切には感じられた。

「お嬢様、戻りましょう」

「そうだねー☆」

彼の言葉で促されるようにミーシャが先を歩こうとした時だ。耳障りな笑い声がこだました。何かをわめいているようだが、不明瞭すぎて聞き取れない。明らかな中毒者だろう、ハイになりこの周辺をうろついている、そこまで3人は判断できた。

銃はと聞く西切に、2人はそれぞれ持っている銃器を取り出した。ミーシャは顔が少しこわばり、ファイブキラーは相変わらず薄い笑顔のままだ。

「あんまり得意じゃないよー…☆」

「出来れば私も弓矢がいいんですがね~」

西切が自分の武器が奪われて久しいが、これまで工作する余裕もなく、簡単な弓すらも作れていない。銃も撃たない訳ではないが、数える程度のものだ。それも、恐らく2人も同じことなのだろう。

最悪なことに笑い声はこちらに近づいてくる。西切の手の合図で手ごろな工場の中に入った。追い込まれることは考えられるが、身を隠すためにはやむを得ない判断だ。しばらくして銃声が聞こえたが、自分達のところに銃弾が飛んでくる様子はない。その代わり離れた位置の窓ガラスが撃ち割られる音が響く。

「at”4yq”! at”4! nrwwuyteue! h。u33!」

銃声と共に、奇妙な言葉の羅列にも、数字のようにも聞こえる叫びがする。いや、もはやそれは音程が違うだけの咆哮なのかもしれない。ただ、わかるのは理性がないという事実だけだ。それが、3人の緊張を高めていく。

しばらく続いた銃声は途切れたが、奇声だけは相変わらず続く。場所を2階に移した3人は、窓からその中毒者の位置を確認して様子を見ている。銃声と奇声につられてきたゾンビが近寄ると、本当に獣のような声を上げて、中毒者は持っていたナイフで斬りつける。

だが、弱点を狙ったものではなく、ただ大降りに切り裂いているだけだ。普通の人間ならそれでいいだろう、しかし相手はゾンビだ。急所以外の攻撃は、なかったにも等しい。そのまま抱き付かれ、右側の首元を食いちぎられて中毒者は血を吹き出す。

いくら中毒者であっても、痛覚に関する反応はするだろう。しかし、その中毒者はもはやいろいろ壊れてしまっているのか、そのままゾンビを引きはがして地面に叩きつけ、ナイフを握ったまま殴り始めた。指に歯が突き刺さっても、他のゾンビが背後から迫り、その殴る腕の一部が骨が見えるまで食いちぎっても、何かを振り払うようにただ殴り、そして数分後に倒れた。

異常性を目に焼き付けるしかなかった3人は、奥の方から誰かがふらふらと近づいてくるのに気づくのに、少し時間がかかった。

「あは、あはははは、あははははは!」

陽は沈み、月の明かりが粉々になった窓から差し込む。奥から来た人間は長い髪で薄汚れた浅黄色のワンピースを着た女で、右手に持った銃はこちらに向けられている。

「あははははははは! はははは! ひひ! はははは!」

何が面白いのだろうか、何が見えているのだろうか。目はうつろで何も見えていないかのようでいて、向けられている銃から敵意がある。

こういった相手に、刺激を与えるような真似をしてはいけない。けれど、ミーシャは恐怖で反射的に構えてしまった。引き金はやはりそれで、それに反応した女は1発、2発と彼女に向けて発射した。

けれど、ミーシャにはその弾丸が当たることはなかった。ファイブキラーが咄嗟に彼女を前に出て、代わりに銃弾を受けたからだ。

「ファイブちゃん!」

「いひははははははは! かははははは!」

銃弾はもはや意図もせず撃たれている。銃の反動で天井や床に撃ち込まれ、まるで壊れたブリキのおもちゃが銃を撃ちまわしているようだ。

少しばかりあった躊躇の気持ちが吹き飛んだ西切は、明確な怒りをもって中毒者めがけて、連射して銃弾を叩きこむ。少し外れた後、右頬から左斜めに連続して着弾すると、その不快な笑い声は止まった。

「ファイブちゃん! 大丈夫!?」

「お嬢様、ご無事で…」

西切が急いで銃弾が当たった場所を見ると、わき腹と太ももの内側に銃創が見つかった。可能な範囲は止血しているが、DJフレンドの拠点がしっかり治療しなければ、最悪失血死も考えられる状態だ。

「私、私のせいで…」

「ミーシャさん、肩を貸して、早く!」

その言葉の意味が分からない訳ではないミーシャは、涙をぬぐってから西切れとは反対側のファイブキラーの肩を背負い、急ぎ拠点へ向かう。

「すいません…お二人とも」

「黙って、体力は使っちゃダメ!」

月の光が3人を照らす。移動した痕を示す地面の黒い斑点が、生々しさだけを残していた。

こんだけ書いて判定1個分の消化か…。通常の日記形式で、進めてもいいんだけど、どういう流れが起きたかわからんのもアレというね。

どこまでは日記、どこまでは普通の書き方をするか、ちょっと考えないとダメだなー。

さて、明日(というか今日)は早番なので、寝まする。8月18日分の残りはまた明日。

>>354の最終訂正。ちくせう。

×保管庫の襲撃から一日開けた。何度か狂った方向が工場地帯内から聞こえたものの、DJフレンドの拠点は上にいる者が縄梯子を下ろさない限り、普通の生存者では潜入することは難しい。

○保管庫の襲撃から一日明けた。何度か狂った咆哮が工場地帯内から聞こえたものの、DJフレンドの拠点は連絡通路にいる者が縄梯子を下ろさない限り、普通の生存者では潜入することは難しい。

乙!

放浪者が出張してるから特別感あるけど
今日みたいな内容なら日記でもよかったと個人的には思うで?
まぁ、読み手側は分かりやすいからこっちの方が助かるんだがww

おつ
ダイス様の機嫌が悪かったのか
ついに重傷者が出てしまった

体調大丈夫かいな
訂正後も連続で誤字治ってないで

乙!
なぜだろうか、ミーシャさんからは医療を抜いた一ノ瀬さんの様な空気を感じる

乙乙~
こう見ると、拠点メンバーは恵まれてるよな。仲間の死は殆ど無いし、あったとしても隠れたとこで少人数しか見てなかったりするし

>>367
西切の手帳で済ませても良かったんだけど、どんな世界でも中毒者の異常性というのを表現したかったのもあり。うん。

>>368
地味に忘れられてるけど、一ノ瀬の骨折も重傷だと思うんだ。

>>369
大丈夫大丈夫、寝不足なだけ。最終修正は間違ってない。よね。

>>370
不幸気質といいたいのかー

>>371
そうだねぇ。鈴木さん、吉岡さん、鈴ちゃん。元仲間か、仲間になりえた人は死んでいるけど。仲間から死者は、まだ出てない。
残念ながら、それが続くのかはダイス次第、だけども。

一挙訂正。もうないと願うが、あってもまぁ、何となく察しておくれ。

>>359の訂正

×いいのかなと聞くDJフレンドに、放浪者は良いと即断する。DJフレンドの価値はやはりラジオ放送であり、それができないのであればただの勢力と変わらないという考え彼の中にある。ただ、それ以上に同盟を組んだからこそ、協力を惜しむ必要はないと考えだからだ。

○いいのかなと聞くDJフレンドに、放浪者は良いと即断する。DJフレンドの価値はやはりラジオ放送であり、それができないのであればただの勢力と変わらないという考えが彼の中にある。ただ、それ以上に同盟を組んだからこそ、協力を惜しむ必要はないと考えだからだ。

>>363の訂正

×陽は沈み、月の明かりが粉々になった窓から差し込む。奥から来た人間は長い髪で薄汚れた浅黄色のワンピースを着た女で、右手に持った銃はこちらに向けられている。

○陽は沈み、月の明かりはガラスが粉々になった窓から差し込む。奥から来た人間は長い髪で薄汚れた浅黄色のワンピースを着た女で、右手に持った銃はこちらに向けられている。

>>364の訂正

×西切が急いで銃弾が当たった場所を見ると、わき腹と太ももの内側に銃創が見つかった。可能な範囲は止血しているが、DJフレンドの拠点がしっかり治療しなければ、最悪失血死も考えられる状態だ。

○西切が急いで銃弾が当たった場所を見ると、わき腹と太ももの内側に銃創が見つかった。可能な範囲は止血しているが、DJフレンドの拠点でしっかり治療しなければ、最悪失血死も考えられる状態だ。

夕方になろうとしているところで、放浪者はDJフレンドの拠点を出発して裁判所に向かっていた。道中、中毒者と思われる奇声、銃声などが聞こえることに、彼の心中は反吐が出そうなほど胸糞が悪かった。

本当ならば、中毒から抜け出すための療養をさせなければならない。しかし、それができる場所はどこにあるのか。助けてやれる術はない。あるとするなら、ゾンビ同様に処理することだけだ。副作用の強烈な悪寒の中で過ごすよりは、恐らくはマシだろう。

いつも通りの幸いで、中毒者やゾンビに鉢合わせになることなく、裁判所にたどり着く。建物は残っていたが、火をつけた部屋の場所らしきところは窓ガラスが割れ、内部が焼け焦げていることが外からでも見えた。目論見通り貯蔵していた薬も焼失させることができたことに、放浪者は胸をなで下ろす。

警備の姿はいない。中に数体のゾンビが紛れ込んでいて、中毒者かただのここのメンバーかはわからないが、その死体を食い漁っている。

「(薬物汚染されている死体を食べても、ゾンビは影響はないのだろうか?)」

そんなことをぼんやりと考えながら、この間と同様にスパイダーウィップを使って裁判所の屋上へと彼は向かった。

屋上からの潜入に成功して、そのまま4階に降りる。中は荒れていて、銃弾の痕もちらほらとあった。外での中毒者の状況も考えると、完全にコントロールを失ったと判断できる状態だ。

放浪者はそのまま、大きなデスクがあってぼんやりとしていた女がいた部屋に向かう。今回の潜入の目的は一番が生産者を見つけることと、そのレシピだ。

化学調合である麻薬作りは、質の良いものを作ろうとすれば、必然的に調合レシピが存在する。劣悪なものでも構わないなら、簡単に混ぜ合わせ加熱するだけでもいいだろう。だが、劣悪な麻薬は投与された人間は、すぐに兵士と使い物にならなくなる。それでは意味は全くない。

一番は生産者を見つけ出すことで、次点がそのレシピを抹消することだ。

デスクのある部屋にたどり着いた放浪者は、ここだけが綺麗に整頓されているように見えた。窓から覗いた時に見えなかった質のいい調度品があり、ダブルサイズのベッドも置かれている。女が座っていた椅子も革張りのいいものだ。

思うところはあるものの、任務を遂行する為、デスク内にあるであろうここの勢力のメンバーに関する情報を漁り出した。

生産者らしき人間は見つかった。それとここのリーダー格らしい人間も。

崩されたバリケードがあり、その周辺に幾らかの死体があった。

例のデスクに座っていた女は、子供、中学生ぐらいの少年に覆いかぶさっていた。

周囲にはいくつかの注射器。そしてぶつぶつと話しかけていたが、俺に気づいてゆっくりと顔をこちらを向けた。

よだれをたらし、目を赤く腫らしながら遠くを見ていた。薬が回っているのはその時点からわかった。

ゆらゆらとこちらに歩いてくる様子は、見慣れたゾンビそのものだった。

右手にナイフがあり、大振りで攻撃するのに合わせて手首を斬り払い、心臓に仕込み刀を突き立てた。

驚いたのは、それであってもしばらく動けたこと。そして―――

右手首は落ち、心臓を的確に貫いた仕込み刀が司法卿から抜かれ、手首と胸から血があふれ出る。彼女はゆっくりと右手があった場所を見て、左手で胸を押さえる。ぼんやりとした表情のまま、苦痛を感じている様子はない。

だが、それでも体に追ったダメージは素直なのだろう。緩やかに膝から崩れ落ちる。放浪者は、それで死んだと判断して部屋から出ようとした時だ。

「………君」

ずるりと、何かが這いずる音がした。

「痛い、よ」

振り返ると、心臓を貫かれた司法卿が、先ほど覆いかぶさっていた少年に向かってはいつくばって移動していた。無い右手を真っ直ぐ少年に向け、助けるを求めるように。

「怪我、しちゃった。お薬…、作っ…ぁ…」

あと少しで、少年に手が届きそうなところで、右腕は落ちる。もし、右手首があれば触れることもできただろうが、それも叶わなかったギリギリの距離。

今の言葉が確かなら、ここの麻薬は死んでいる少年が作っていた可能性が高い。なぜ作れたのか、もしかしたら少年がこの勢力を裏で操っていたのか。今となっては、わかりようもない。

「……目的は終わったな」

後はレシピを見つけ出し焼却するため、放浪者はその部屋を出る。残っているのは、死体だけだった。

お姉ちゃん。こんなところ逃げよう。事務官も書記官も、信用できないよ!

前みたいに、また一緒に安全な場所探そう。ここには皆いるけど、皆怖い。

この間話してた、生存者がいる工場がある場所に行こう。きっと、話せば聞いてくれるよ。

それに、いくら皆怪我してるからって、薬作るためにずっと閉じこもってるのなんてもう嫌だ。

また前みたいな優しいお姉ちゃんに戻って、そして一緒に、また逃げよう。

レポートNO.85

井門圭司


今日は何かパッとしない日だったな。まぁ、雨降ってあんまり探索して回りづらかったってのもあるんだろうけど、普段よりは進めがちょい遅かったかもな。トラブルらしいトラブルがないのはいいことか。

あとちょっとでキマイラフライの探索を切り上げて、いったん山中さんで放浪者さんの様子を確認がてら研究所に行く予定らしい。俺らとしても放浪者さんの動向は気になるから、ぜひともそうしてほしいところだ。

放浪者さんが2人を救出しに行ってもう1か月ぐらい経つんじゃねぇか? やることは一緒な日々だけど、やっぱり命が危ねぇのとかがあるから、なんかあっという間な気がすんな。

あと、蒲谷さんの柵はもうできてた。何もないよりマシってぐらいだから防御力に期待はしねぇけど、調度いいんじゃねぇかな。ただ、そろそろ木を切って木材集めたいっつってたから、今度山中さんが研究所行ったあたりにでも、佐原とかと集めに行くか。

【代価】
「…ファイブキラーの様子は?」

「眠ってるぞ。変に熱なかったり、血も止まったから大丈夫だって言ってたぞ」

「…判断を誤ったか」

「よくわかんないぞ」

「…気にするな。DJフレンドは?」

「ラジオ放送するところにいるぞ」

「…そうか。話してくる」

「いってらっしゃいだぞ」


「……放浪者」

「…先に報告だけ済ませよう。裁判所の連中は壊滅した。生産者はすでに死亡しており、リーダー格らしい女も麻薬を摂取していて、襲われたため切り殺した」

「そう…」

「…ファイブキラーの件、責任は俺にある。すまない」

「……君が謝ることじゃないよ。あの時私が強く止めるべきだったからね」

「…容体は本当に問題ないのか?」

「私達の中にそういうことが詳しい人はいないから…。傷周りと体に熱はなくて、出血は止まっているから、彼の体力次第、だろうね」

「…そうか」

「映画とかの知識でしかないんだけどね。銃の弾は貫通してるみたいだよ。内臓とかに問題がないなら、その方がいいはずだよね?」

「…確か、としか言えないな」

「消毒もしたから大丈夫だと思う。後は、回復するのを祈るしかないよ」

「…そうだな」

人食いの修羅達に続き、法の狂人共もまた、虚しきばかりなり

悲しいなあ

乙!
とりまファイブさんには食べ物が多く必要だね

>>381
この世界で生きることが、ある意味虚しい

>>382
悲しいねぇ

>>383
銃弾受けた痛みで食えるのかね?

ミーシャさんがおかゆ作ったげれば一発だろ(慢心)

責任を感じてる。ちゃんと守り切れなかった。

でも、一番責任を感じてるのはミーシャさんみたい。自分が動いちゃった、それでファイブキラーさんがかばうことになったって。

ここの勢力としてはすべき仕事だったとは思う。でも、こうなったら意味がないよ。

放浪者さんも、重度の中毒者は。残念ながら治療できないことも考えて、対処してくるといって出て行った。処理、という言葉をよく使うあの人が、対処と言ったのはそういうことなんだと思う。

ファイブキラーさんが目が覚めた。良かった。

痛みを訴えているから、市販の痛み止めを飲んでもらったみたいだけど、ちゃんと効果あるのかな。

そういえば、錬浄さんも撃たれたはずなのにそういうこと言ってない。大丈夫なのかな。

痛みのせいか、あんまり食欲がないみたい。ミーシャさんがゆでた枝豆を濾してスープを作ってる。おいしそう。

連絡通路でボーッとしてると、ミーナさんがあんまり気にすんじゃねーよと言ってくれた。

しばらくは、中毒者の対応をして、それが終わったら、ここを発つことになるのかな。その前に、出来る限りしなきゃね。

中毒者の対処をしている放浪者の表情は、いつも通り淡々としているように見える。だが、彼と長くいた者なら忌々しい気分でいることは、察することができるだろう。

幻覚の段階を終えたのか、昨日と変わり笑い声も銃声も聞こえない。その代わりにあったのは、苦痛にうめく中毒者か、ゾンビに食われた中毒者の姿だけだ。

後は少しずつ、ゾンビの姿もここに来た当初よりよく見かけるようになってきた。人間の勢力が消えれば、その代わりにやってくるのは、やはりこの世界の支配者であるゾンビのようだ。

ふと、何かが迫る感覚に襲われた後ろに飛ぶと、銃声が聞こえてきた。その音の方を見ると、髪が焼け落ち、瞼が無くなったのか左目がそのままむき出しになり、そこから涙がだらだらとこぼしている人間だった。

「君かいー? ボクをこんな目に合わせたのはー」

フラフラと、それでいて中毒者とは違う明確な怒り。

「…さぁな。お前と話した記憶はない」

状況から察するに、あの時気絶させただろうと放浪者は想像できたが、それを迂闊に話すような人間ではなかった。

「本当になんてことしてくれるんだよ!」

それでも聞く耳を持たない、そう彼を知る者が見ても誰も書記官とは思えないよう容貌になってしまった彼は、右手に持った拳銃を腕を伸ばし、こちらに向けながら歩いてくる。対して放浪者はデュエルを鞘に納め、両手も下にした状態で構えてすらいない。相手からすれば、反撃することができない無防備な状態に見える。

「あと少しでさ、ほんとあと少しでここが手に入るところだったんだよ!」

放浪者は何も返さない。聞く耳を持たないのはわかっているし、何か刺激を与えて不用意に攻撃されるのは避けたかった。

「あの女も薬に手を出してくれてたみたいでさ。それなら事務官なんて言いくるめられるから、すべてが思い通りにできる予定だったのに!」

距離にして3m程になり、それでも書記官は放浪者に怒りのまま歩いて詰めてくる。全身を焼き、それでも奇跡的に今も生きているのは、すべてを台無しにされた怒りだけを頼りにしてきたからだろうか。

「すべてを滅茶苦茶にしたん――!」

もはや眼前までに拳銃が迫った時に、放浪者は銃を持った方の手首を左手で払いながら掴み抑え。

「…悪いが」

銃声が一発なり、銃弾が地面ではじける。その音と合わせるように、アッパーするような動作で右手をあげてそのままスパイダーウィップを射出する。杭は下あごから頭頂部を貫通していった。

「…銃は不要に突き付けるものじゃない。こうなるぞ」

聞こえているかはわからなかったが、放浪者はそう続けて、少しだけ気分が楽になっていた。恐らくはこの勢力を暴走させた人物、それがこの世から消えたという事実だけが、ごくわずかな救いだった。

一ノ瀬DIARY AUG.19

今日もちょっとしたトラブル。ゾンビが大規模に動いちゃったみたいで、商業区で確保したところに結構の数が紛れ込んじゃってた。その処理とバリケードの復旧作業で、今日はキマイラフライの探索どころじゃなかったよ。

なんだか最近、こういうトラブル多いなぁ。もっとひどいことが起きなきゃいいんだけど。

今回の件は怪我人は出てなくて、考えようによっては安全圏で処理もできたから、ゾンビの数も減らせたって前向きには考えられるかな。でもやっぱり、何事も起きない方がいいよね。

スラちゃんが最近落ち着かない感じがする。多分、藍ちゃんが帰ってくるって言われたのに、まだ戻らないからなんだろうけど。そろそろ安心させるためにも、放浪者さん達の状況知りたいなぁ。私も、やっぱり無事って聞けたら安心するもんね。

【これから】
「はぁー…」

「あ、記者さんいたじゃねーか」

「どうもです。ミーナさん」

「浮かねぇ顔してやがんな」

「えぇ、まぁ。そうでしょうね」

「気にすんじゃねぇよ。生きてて、動ける見込みあんならそれでいいだろ」

「だいぶ、調子は戻った感じですか?」

「ん~。痛みが強いみてぇだな。ミーシャの作ったスープは何とか飲んでやがったから、大丈夫だろ」

「そうですか。よかった」

「それによぉ、そっちのメンバーだって銃で撃たれてるじゃねぇか。こっちに怪我人出たのと同じだろ?」

「……」

「同盟とかいうのはよ、基本は対等なんじゃねえのか?」

「……そうですね」

「ま、記者さんもスープ余ってから飲みなよ。意外に料理もできんだぜ、あいつ」

「はは、それは楽しみですねー」

「おう、じゃあ私は戻ってっからな」

「はい」

>>385
保存状況さえ良ければ7年前の古米でも食えなくはないらしいけど、流石に食えなくなる米も続出してるだろうなぁ。

そんな訳で、DJフレンドの拠点屋上で栽培されている枝豆登場です。

はいはい、一斉訂正。ぐぬぅ。

>>387の訂正

×ふと、何かが迫る感覚に襲われた後ろに飛ぶと、銃声が聞こえてきた。その音の方を見ると、髪が焼け落ち、瞼が無くなったのか左目がそのままむき出しになり、そこから涙がだらだらとこぼしている人間だった。

○ふと、何かが迫る感覚に襲われた後ろに飛ぶと、銃声が聞こえてきた。その音の方を見ると、髪が焼け落ち、瞼が無くなったのか左目がそのままむき出しになり、そこから涙がだらだらとこぼれている人間だった。


×状況から察するに、あの時気絶させただろうと放浪者は想像できたが、それを迂闊に話すような人間ではなかった。

○状況から察するに、あの時気絶させた人間だろうと放浪者は想像できたが、それを迂闊に話すような人間ではなかった。


>>388の訂正

×それでも聞く耳を持たない、そう彼を知る者が見ても誰も書記官とは思えないよう容貌になってしまった彼は、右手に持った拳銃を腕を伸ばし、こちらに向けながら歩いてくる。対して放浪者はデュエルを鞘に納め、両手も下にした状態で構えてすらいない。相手からすれば、反撃することができない無防備な状態に見える。

○それでも聞く耳を持たない、そう彼を知る者が見ても誰も書記官とは思えないよう容貌になってしまった彼は、拳銃を右腕を伸ばし、こちらに向けながら歩いてくる。対して放浪者はデュエルを鞘に納め、両手も下にした状態で構えてすらいない。相手からすれば、反撃することができない無防備な状態に見える。

>>388の再訂正。あかん、見直した時頭で直ってる現象や


×それでも聞く耳を持たない、そう彼を知る者が見ても誰も書記官とは思えないよう容貌になってしまった彼は、右手に持った拳銃を腕を伸ばし、こちらに向けながら歩いてくる。対して放浪者はデュエルを鞘に納め、両手も下にした状態で構えてすらいない。相手からすれば、反撃することができない無防備な状態に見える。

○それでも聞く耳を持たない、そう彼を知る者が見ても誰も書記官とは思えないよう容貌になってしまった彼は、拳銃を持った右腕を伸ばし、こちらに向けながら歩いてくる。対して放浪者はデュエルを鞘に納め、両手も下にした状態で構えてすらいない。相手からすれば、反撃することができない無防備な状態に見える。

乙!
一番の原因も何とかなったみたいだね
しかし昇龍ウィップとはえげつない攻撃だなぁ


みんな怪我させたのを気に病んでるが、あんな組織が拡大してフレンド拠点を襲った場合を考えると、結果的な被害は少なく済んでると思えるけどねぇ

>>394
今回はオール6出たから一気に端折られてるけど、司法卿が法で人を導こうとしたのは事実。そして、それを利用されたのも事実
工事現場の工具でドゴンとやったのと同じだからねぇ…>昇竜ウィップ

>>395
結果的にはね。でもまぁ、その被害も出ないようにしたかったからこそ、性急すぎたというのはあるかと。それは主に放浪者だろうけど。西切さんは単純に役割果たせなかった後悔みたいなもんかな。


さて、ちょっと山中さんのダイスがあらぶりすぎたので、ちぃと時間かかりそう。

え!?
山中さん……
無事でいて欲しいなあ

今日も裁判所の拠点内を探る。無事な車両をいただくためだ。

食べ物は確かにある。だが、ここの食べ物が信用できない以上、回収はできない。

死体ついては、ゾンビ化しいないように処理している。幸い、ゾンビはそこまで侵入していないからか、ゾンビ化したのはいない様子だが。

車両はあるのだが、鍵がない。恐らくどこかで管理してるはずだ。

武器庫を発見、なかなかに豊富だ。これはDJフレンドのところに持っていこう。

フラスコやゴムホース、アルコールランプ。まぁ、それ用の道具だな。

ガソリンで動く、外で使う発電機があった。多分ここの電力だろう。

ここのメンバーの集団用の寝床にて、車両の鍵発見。これが帰るのは早くできそうだな。

ガソリンはあそこのガソリンスタンドで給油すればいい。

後はここで回収できる物資を、DJフレンドの拠点に運び込んでやれば、ここですべきことは終わりだな。

「今日は何事もなくて良かったですね。山中さん」

キマイラフライの探索、二手に分かれ一緒にいる一之瀬がそう山中に声をかけた。

「えぇ、毎回こうだといいのだけれど…」

ここのところ、トラブルが何度か起きていたが、そろそろキマイラフライの探索予定範囲もほぼ終わり。また新たに探索組は何をすべきか考えなければいけない時期に入ってきた。今回の探索でキマイラフライに関する生態は得られなかったことが、山中にとっては残念なことだった。

ぽつりぽつりと民家や小さな商店といったものしかない地域。しばらくの間探索組が回っていることもあって、ゾンビの数もほとんどいないと言っていい地域だ。それだけに、出された音は良く通った。

「何か聞こえましたね…」

何かを出すような音。銃のような火薬による破裂音ではなく、言うなら機械が動くようなそれ。比較的安全な場所だったということもあり、普通に会話をしていた二人は、口を閉じ手慣れたハンドシグナルでのやり取りでその音がしたであろう場所に向かった。

「敵の残存はあるか?」

「うーんと、み、見える範囲では…、いないみたいス」

そこにいた2人組の女だった。1人はゴーグルを着用し、長袖のTシャツの上からベストを着用。カーゴパンツを履いている。また武装らしきものでタンクを背負い、ゴムホースの先に銃のような構造のものがついたものを持っていた。もう1人の女は、上下紺色のジャージ、肘当てと膝当てをつけ、両手は指ぬきタイプの皮手袋をつけている、武装としてとがった刃が中央に出ている小型の盾を両手に1つずつ持っている。

「でもでも、あのハンターとかいう奴の言ってたこと信じるんス??」

「真に受けてはいない。しかしながら、我等だけで生存できる時期は過ぎた」

重心であろう部分を、後ろのタンクにあるフック部分に引っ掛け、ゴーグルの女は思案するように目を閉じた。

「そ、それはそうス。でも、うーん」

今までの経験からか、簡単に相手を信じられないという様子が、ジャージの女から感じられる。

そして、その様子をしばらく見ていた山中達は、ゆっくりと2人組に近づいていった。

>>400の訂正。うぇーい(ヤケ

×重心であろう部分を、後ろのタンクにあるフック部分に引っ掛け、ゴーグルの女は思案するように目を閉じた。

○銃身であろう部分を、後ろのタンクにあるフック部分に引っ掛け、ゴーグルの女は思案するように目を閉じた。

8月20日

まさか、この拠点を目的にやってくる生存者がいるとは思わなかった。今日、訪ねてきた2人はそれぞれ、平山源子(ひらやまみなこ)。岸本フェイ(日本人とタイ人のハーフだそうで、名前は本来もっと長いそうだ)という名前の2人組だ。

話を聞くと、どうもあのハンターがこの場所を紹介したようだ。2人がゾンビに襲われて窮地へ追い込まれた時に助けてもらい、この場所を聞いて移動してきたらしい。

ここに居させてほしいという理由で来ていることと、連れて戻ってきた時に出迎えた勝君から2人は問題ないと報告があったので、快く受け入れた。2人が安堵した表情からして、今までの旅路が楽ではなかったことを物語っていた。

また平山さんが持っていた特徴的な武器だが、ロックウォーという名称で彼女が自作した空気銃だ。音は小さく、弾薬は加工した石などを、タンクに注入したガスで発射。5~7mぐらいで十分な殺傷能力を持つらしい。また、岸本さんが持つ刃付きの盾も彼女が製作したもののようだ。

2人の配置はまだ決めていないが、やはり探索組と警備組に分かれて入ってもらうのが妥当だろう。コンビを組んで動いていたことも考慮し、うまく伝えなければ不信感が出るであろう部分は注意しなければいけない。

何にせよ、思ってもいない人員補給が出来たことはありがたいことだ。今度ハンターが来たら、礼をしなければいけない。


山中沙奈 記す

【搬入】
「…なるほど、これはなかなか骨が折れる」ガシャッ

「出入りできるとこは壊してっからな。梱包してロープで引き上げるしかねぇ」

「…ちょっとした引っ越し作業のようだな」

「そうじゃねぇか? 連中の物資、丸々奪ってんだしよ」

「…そうだな」

「しっかし、こんだけ貯めこんでた連中が1週間もしないで全滅するたぁな」

「…最初の、あの事故で麻薬を使っているのがはっきりしたのが大きい」

「そうだよ。なんで気づいたよ?」

「…やはり同様の事故車両があったことだ。それで、あの走り方を見て、死体の状態を調べると明らかな薬物中毒らしきものがあった。そうなれば当然、車の中を調べたくなるだろう?」

「あー、なるほどなぁ」

「…さて、続きをやるか」

「そうだな」


【隣人】
「いよーっす」

「あ、千護さん。どうしたんです?」

「何もないさ。近所の人間が隣人のとこに行くのは普通だろ、井門」

「嫌とかじゃないですよ、何かあったのかと思っただけです」

「何もないかな。役所まだ行かないとこっちも進展なさそうだよ」

「お疲れ様です。こっちは新しい生存者が加わったってぐらいですね」

「へぇ、めでたいじゃないか」

「そう思います」

「うんうん。なるほどね。じゃあウチは戻るわ」

「わかりました。何かあったら言ってください」

「はいよ。あんがとさん」

>>397
いい意味であらぶりました。多分、三間君登場時ばりに、どうすっかなーと悩んだ予定なき生存者しかも2人である。

でもまぁ、2スレ目の>>896のネタを消化できる設定になっただけでも、御の字かな。

乙  人出が増えてにぎやかになっていいことだ

乙!
差し当たっての懸念は食料不足だな

女性が増えて女子会が楽しくなりそうですね
一方男の肩身は……

ところでもしかして、蒲谷さんってミーナ&ミーシャの事知ってたりするのかな?

女性ばっか生き残ってるということは何処の世界も女性の方が強いのか(戦慄)
ハーレム作っても寧ろ男が守られそう

>>405
当初から比べると、そうだねぇ

>>406
メリットがあれば、デメリットがある

>>407
拠点の女性比率が上がる。2人目の判定の時は男の確率のが高かったんだけども

蒲谷さん、知ってそーな知ってなさそーな

>>408
拠点が多いというだけな気も。でもまぁ、たくましい事には変わりなし。



さて、今日は酒飲んだので、更新できそうにありません。おやすみー

WIKI一部追加。もうちょっと編集してから今日分かなぁ。気分転換に散歩でも行ってきますわ。

WIKI編集完了、主に追加というか追加だけ?。追加内容は下記のとおり

・登場人物の追加
・特殊アイテムの追加
・死亡者リストの追加
・ファイル集の追加

今日は裁判所の物資を、DJフレンドさんのところに移す作業をすることに。

昨日、銃器類は放浪者さん持ってきてたんだけどね。中毒者が使えるような状態はまずい、とのこと。

メンバーは、放浪者さん、ミーナさん、藍ちゃん、あと自分。戦闘できる人間が出払うことの懸念はあったけど、この方が確実だろうって話になった。

話しに聞いてた通り、ゾンビあまりなし。

私と藍ちゃんで、放浪者さんが持ってきた車の鍵で動くのを探すことに。

それらしいのはあるんだけど、なんでか合うのない。もしかしてバイク?

発見。軽自動車だね。動く車は大体、ガソリンスタンドに置いてたみたい。試してよかった。

車が見つかってので、物資の運び入れが簡単に。すいすい。

藍ちゃんが運転したがってたけど、放浪者さんに怒られそうだから止めておいた。ごめんね。

さて、後はこの車を使ってビューンと一気に放浪者さんの拠点まで戻る感じだねー。

「これは…?」

「重要なお話をさせていただく際の、記録ですね。平山さん」

「あれ? ワタシ達がここに居させてもらう話より重要ス?」

「フェイの言う通りだ。やはりそのことに関しての交換条件か?」

「それに近い話ではあります。まず、我々の現状をお話いたします」

「聴かせてもらおう」

「我々は今、大きく言って2つの組分かれています。都市へ探索を行う探索組、この拠点を守る警備組です」

「なるほど」

「どちらにしても、人員は不足気味です。そのため、理想としているのは、お2人がどちらかに1人ずつ活動に参加してもらうこと」

「え、えぇ、それ本気ス!?」

「そのつもりでいます。とはいえ、お2人は互いの力で生き延びていることは承知しています。それがいきなり解体して分かれて参加しろ。と言われてすぐにご納得は難しいでしょう」

「言われる通り、ここにいる為には重要なことか」

「そうご判断いただければ幸いです」

「う…。どうするスか平山さん」

―無音―

「我等としてそれが…、罠ではないという保証が欲しい。あまりにも、いろいろ見すぎてしまったからな」

「…、保証というのは難しいですね。例えば、何らかのトラブルが発生した際、どちらかに被害が被ったとして、こちらに非がないと証明することは、現状では難しいでしょう」

「…それもそうか。失言だった」

「あ、え。でも、でもス。やっぱりコンビ解消になるんスか?」

「必要とあれば仕方はないことではある…」

「ワタシ、嫌ス」

「……、それならもう1つ提案はあります」

「聴かせてくれ」

「探索組は都市の探索、つまりゾンビを処理して安全を確保することが主な任務とします。その帰路において物資も回収しておりますが、最近は拠点から見ても遠距離の探索が多くなり、その部分の負荷が増大しています」

「続けてくれ」

「合わせて、確保したエリアはバリケードを敷設して、ゾンビが入り込まないよう対応もしています。しかし、これもまた定期的な点検は行えていないことが実情です。ここまでお話しすれば、提案の意図はわかりますでしょうか」

「え、えーと。つまりワタシ達がその代わりを?」

「えぇ。これは重要な役割です。警備組でその部分を今まで肩代わりできなかったのは、もちろん人員不足もあります。でも、ほとんどの人員が外でゾンビ処理をしたことがない。外に出すには危険性が高いという状況でした」

「なるほど。各地を歩いて回れた我等なら、そこまで大きな問題もなく、任務に従事できるという判断か」

「これなら、お2人を分ける必要もありません。ただ、やはり場合によって、その時は回収、点検以外でそれぞれに分かれて任務について貰うこともあります。それまでもし拒否されるとなれば…、こちらもかなり厳しい」

「あ、あ。大丈夫ス。たまになら、ワタシはいいスよ」

「こちらも問題はない」

「助かります。名称としては回収組というところですか。今話した通り、回収と点検が主な任務ですが、この拠点での警備も兼任してもらいます。施設として見せた畑や設備の点検も、警備組の任務です。これらのまとまった時間の確保のため、というところですね」

「了解した。今日から活動開始か?」

「いえ、今日は探索組の活動についてきてもらいます。それが終わり次第、確保したエリアの大まかな範囲を案内しようかと、その方が活動しやすいでしょうからね」

「なるほど。では準備次第、外で待っていればよいか?」

「えぇ、お願いします」


録音はここで終わっている。

8/21 担当浜村 朝

新しい人きたわね。2人もいれば警備組に回ってほしいんだけど。

それにしても、ホント人多くなったわね。着た頃は放浪者達とスライムしかいなかったっけ。


担当三間 昼

え、拠点の最初に仲間になったのスライムなんですか!?

一番古いんですね、なんかビックリ。


担当蒲谷 夜

本当だよ。細かく言うと一日早かった。

僕達が来る二日ぐらい前かな、放浪者にスライムがくっついてきてしまったらしい。

今となっては、彼が誰を連れてきても驚きはしないけれど。

そうだよな、"放浪者が連れてきた"という点では正常な人間の方が少ないんだよな

【だよね】
「ふぅ…」

「ここ、大丈夫スかね?」

「初めにあった狼男も驚いた。しかし、まさかスライムが実存するとはな」

「ここの人達、当たり前みたいにしてたス。あのワンちゃんも触手だしてたり、なんか、なんていうか…」

「我等もいろいろ見てきてはいる…。あの者に話は聞いたが、見るとな」

「た、多分ここの人達は良い人スよね?」

「誠意はある。会った時も、襲っては来なかった。今は、大丈夫だろう」

「前のとこみたいなことになったり、しないスよね?」

「保証はできない。その時は、またどこかへ行くだけだ」

「それもまた嫌ス…」

「そうだな」

>>415
全ての変異体、ホムンクルス、超能力者に関わり、今は連れている坊さんも咬まれたけど、ゾンビ化せず特徴的な変異はなしというね。

乙!
ですよねー。傍目から見て疑われない訳ないですよねー

乙 スラちゃんは最古参の癒し系だから2人も早く仲良くなるといい

>>418
普通の人間が警備する後ろにスライムの姿である。

>>419
初期登場時にこうなるとは、誰が想像できただろうか。

「…世話になった」

一通りの帰路につく準備をすませ、DJフレンドに放浪者は礼を言う。

「世話になったのはこちらだよ。あのままだったら、あの連中によってどうなっていたか、わからないからね」

ファイブキラーの件もあるからか、素直な笑顔にはなれないものの、それでも何もしなかったときのことを考えれば、放浪者達の動きはDJフレンドの勢力にとって十分なものだった。

「…これでラジオ放送も再開できるか?」

「そうだね。ありがたいことだよ。君達から貰える情報も流せる…。もちろん、どう流すかはサポートとよう相談してにはなるね」

WWP関連の情報はDJフレンドの身も危うくする。もちろん、それを流さなければいけない時期はくるだろう。だからこそ、そうするのに十分な備えをしなければいけない。

「…さて、そろそろ行くとする」

「うん。気を付けてね」

ラジオの放送や録音をする部屋から、放浪者が出ていくのを見守る。閉まる扉の後は、独特な隔離された部屋の無音だけ残った。

少ししてからDJフレンドはマイクのスイッチを入れ、それに向き合う。言葉によって、この事態を乗り切る。それがDJフレンドの信念だ。ラジオを聞き、自分の考えを理解している者にも会えた。それがより一層、やり方は間違っていないという確証をいただけた。

「はぁい、DJフレンドだよ。世紀末の世を生きる皆さんこんにちは」

DJフレンド達の戦いもまた、まだ始まったばかりだ。

「放浪者、自分も運転したいぞ」

ミーナとミーシャの送り迎えを受けながら、放浪者一行は回収した軽自動車に乗り込み、拠点への帰路についていた。

「…もう少し大きくなったらだな」

「手足なら伸ばせるぞ?」

大人ぶった態度を見せるが、まだまだいろいろなものに興味を示す藍に、どう言えば納得するかを放浪者は考えていた。

「藍ちゃん。まだ帰ってる途中だし、拠点に着いてからにしようよ」

「むう…。着いたら運転するぞ。約束だぞ」

運転する西切のフォローをもらい、藍の約束についても考えておくと放浪者は言って、座る助手席から外の様子を眺めていた。人気の少ない山間の道を選んでいるおかげで遠回りにはなるが、ゾンビがいない分移動はスムーズだ。

「折角ですから、ラジオつけませんか?」

そうだなと返して、オーディオの電源をつける。聞けるものがあるとすれば、DJフレンドのラジオ放送ぐらいしか、この世界にはない。周波数をいじると、さっきまで直で聞いていたはずの声が流れ始める。

『録音をお送りするよ。さて、ここいらで音楽を1つ―――』

時期も間もなく秋になろうとしていて、走り抜ける自然に囲まれた道。どこか古い記憶を呼び起こすようだなと、取り留めもなく放浪者は思った。

「はぁい、DJフレンドだよ。世紀末の世を生きる皆さんこんにちは」

「最近、ラジオ放送が出来てなくてごめんね。ようやっと放送できる目処がついたよ」

「このラジオを聞いてくれていた皆は元気かな? そうあることを祈っているよ」

「さて、久しぶりに話そうと思うと、何を話すべきか考えてしまうね」

「いつもだと台本を用意して、それを読み上げてるからね。今回は生存報告ということで許してほしいよ」

「夏も過ぎてそろそろ秋、自然の中を回れば食べ物を集めることができるね」

「でも気を付けてほしいのは、他の動物もそれを目的でうろついてる事」

「やっぱり危険なのは、熊や猪だよ。もちろん武器があれば狩猟することはできると思う」

「でも、拳銃で立ち向かうのは危険だよ。聞くところによると、熊は彼らは痛覚が人間よりも鈍くて、しかも口径の小さい銃だと、その筋肉に阻まれて致命傷は滅多にならないらしいよ」

「もちろん、ライフルがあって立ち向かう勇気があればそれもありだと思うけど、気を付けてね。どちらも素早い、そして木も登ってくるから」

「こちら、DJフレンド。世紀末の世を生きる皆さんに、お役立ちの情報を勢いのまま録音で提供するよ」

「さて、ここいらで音楽を1つ。Carole King、曲名『You’ve Got A Friend』」

「それでは良い終末を」

少し疲れが残っていたのか、いつの間にか眠ってしまった。

田舎町を通ることになる。移動するためのゾンビ処理と、今日の休憩出来る場所を探す。

ゾンビは幾らか処理して、コンビニを今日の休むところにした。2階が住居になってるタイプだ。

2人体制で見張り、残りは休憩で組む。錬浄は負傷しているのと、藍は眠たそうにしていたので、その2人が先に休んでもらうことになった。

西切に2階で警備を任せ、まだもう少し処理することにする。

4人である程度処理したはずなのに、ぽつぽつとまだいることに、少し嫌気がさす。

DJフレンドから分けてもらえた食料を西切と食べる。

あと少しで交代。その前にまた軽く処理に出るか、どうするかな。

乙!
人数が本格的に大規模になってきたら、フレンドの防衛にも回したい所だねぇ

レポートNO.86

井門圭司


今日からまた都市中央区大通りエリアの殲滅に戻る。しばらく放置していたこともあって、やっぱり一部のバリケードは壊されてやがった。簡単に修復と補強だけして、処理を進めた。とりあえずトラブルは特にはなし。いいことだ。

それと新しい武器を見つけた。いわゆるトンファーってのと、折り畳み式の警棒だな。俺ら探索組にはそんないらねぇ代物だけど、警備組には便利だろってことで回収しといた。

ただ、喜んでたのは林道さんだけどな。やっぱりそういう武器には興味は強いみてぇだ。俺が持ってるのを見て、試しに使っていいか言われたから渡したら、速攻で使いこなしてた。

でも個人的には林道さんの強さは人間じみててホッとする。どうも人間離れしてるの多いからなぁ、ここのメンバー。良い人達だけどよ。

回収組 進捗報告書 08/22  平山源子

本日より回収組として、確保エリアの点検、物資回収の活動を開始。リーダー代行の山中沙奈氏の指示に従い、行動記録を残す。

本日の活動範囲:
・都市入り口エリアの探索
・拠点警備

詳細な内容:

都市入口エリア探索
・使用可能な物資あまり無し
・バリケートの一部の補強完了
・2体のゾンビ処理

拠点警備
・昼間から夕方過ぎまでの警備
・ゾンビは視認できず
・野生動物が多い

備考:
・気になる生存者の記録を発見。この報告書と合わせて提出する。

あのゾンビ共がきやがってから何日経った? いまだに助けはこない。

このビルはシャッターとかあって頑丈だけど、いつまで持つんだか。

いざとなったら、このビルにあったマンホールから外に出るしかねぇ。

開けられそうな道具を探すと、下水道の図面みたいなのがあった。このビル、下水処理とかのだったのか?

大型の下水処理に繋がるような場所と、後は外に出られそうな細かい排水ルート。だよな、図面的には。

何とかマンホールもこじ開けて、懐中電灯も見つかった。後は何とか歩いていくか。


これ以上の記載はない。

【この場所は】
「リーダー代行、聞きたいことがある」

「どうしました、平山さん」

「本来のリーダー、放浪者という人間であるとハンターに聞いた。遠征に出てるとは聞いたが、理由は?」

「私達の仲間の救出です。かれこれ1か月は経過しましたが…」

「すまないが、通常死んでいると考えるべきではないのか?」

「それはありません。彼に何かあったのであれば、それを知る術はありますから」

「無線でやり取りしているところは、見ていないが…」

「…これもまた、説明しづらいのですけれど、簡単に言うと通信を可能にする超能力者がいます。その方も、放浪者のサポートの為に、ここを離れています」

「にわかに信じがたい…」

「私もそう思います。でも、それ以外の説明しようもありません。ゾンビと同じです、もし仮にゾンビの存在を知らない地域で説明して、誰が信じてくれると思います?」

「…そう言われてしまうとな」


【平常運行】
「(新しい人だー)」プルプル

「ほ、本気で大丈夫ス?」

「平気よ。一度も大暴れとかしたことない、いい子だから」

「(スラはいい子だよ!)」プルプル

「お、怒ってないス?」

「基本喜んでるか、こっちに何か言ってるみたいね」

「は、話すんス?」

「(この人も聞こえないー…)」

「元々が人間みたいだし、後、こっちの言葉はわかるわよ」

「へー…」

「(んー)」

「そんな訳だから、うまくやってね。まー、ここの連中基本良い奴だから、やってきやすいとは思うけど?」

「そ、そうスか」

「(そうだとしても、その代わり普通じゃない人ばっかりス)」

>>425
フレンドさんとこ初期の放浪者と同じ感じだからねぇ。


と言う訳で寝落ち分。回収組も増えて、日々の更新の負担が増えるZE


後はDJフレンドさんの流した曲はこちらです。

Carole King、曲名『You’ve Got A Friend』
https://www.youtube.com/watch?v=trEwDejTKRY

意訳(作成者様感謝)
http://sound.jp/cokedisc_the_canver_/lyrics-youvegotafriend.html

乙!
情を感じさせる歌ですな

よし林道さん。トンファーキックとトンファービームの修行をするんだ

しかし警棒もトンファーもゾンビ(特に変異体)には効果薄そうだし対人用か?木刀やスコップの方が強そう。

車の旅は思ったより快適快適。昔は音が出るから避けてたんだけどね。

乗ってる人が強いのはあるけどね。錬浄さんが怪我してるから無茶させられないけど。

やっぱり村とか町とか、人がいるようなあたりだと、処理しないと進みづらいね。

車を乗り捨てる、壊れてもいいなら突っ込んでいくのも手だけど。やっぱり体力の面を考えると、あった方がいいもんね。

今度は多分農業してる地域なのかな。広い土地に、民家みたいなのがポツポツあるだけ。

畑も人の手が入ってないせいか、腐ってるのとか食べられるのかわからない感じ。

ジャガイモ発見! 勝手に成長してる感じ。ちょっとまだ小さいかな?

とりあえず、ジャガイモは確保することに。これでフライドポテトが食べられるね。

葡萄もあったけど…。なんか小さい。やっぱり人の手がかかってないとダメなのかな。

川べり近くの葡萄畑は実がなってた。水がいるんだなぁ…。

後は農産物をいくつか。食料には困らないんじゃないかなー。

腐りやすい葡萄をメインに食事。果物食べるの久しぶりだなー。

一ノ瀬DIARY AUG.23

都市中央大通りエリアの制圧作業は、やっぱりキマイラフライの探索よりも緊張感がすごいなぁ。率先してゾンビを処理しなきゃいけないし、当然変異体も。考えてみれば、自分から危険なことに首突っ込んでるようなことだもんなぁ。

でも、危険に首を突っ込まないと、結局なんにも変わんないんだよね。日々を隠れて過ごすことはできるかもしれないけど、それだと畑仕事とかできないから、どうしようもなくなっちゃう。

あー、でも例えば土木の技術がある人と材料があれば、コンクリートとかで壁作れば済んじゃうかな? それだと楽でいいよね。

私達で材料集めて作れるようにならないかなー。

回収組 進捗報告書 08/23  平山源子

本日より回収組の行動内容一覧。

本日の活動範囲:
・都市入り口エリアの探索
・拠点警備

詳細な内容:

都市入口エリア探索
・記述すべき物資は無し
・今回の対応エリア内のバリケート補強
・本日はゾンビは確認できず。

拠点警備
・夕方手前から深夜手前まで
・暗がりにより視認できる範囲は限定
・自動防衛装置に暗視装置有、これを使った警備が現状友好

備考:
・夜間の警備に備え、暗視ゴーグルといった装備あるいは、周囲の視界を確保できる灯りの設置と考える

【試行錯誤】
「回収組として回るのはいいス」

「どうした?」

「どうしたもないス。やってるのはバリケードの補強、修理だけス」

「迷い込んだゾンビの処理。わずかながら有効な物資も回収している」

「楽ス。それはいいんス」

「フェイ……。何が言いたい?」

「このままだと、追い返されそうで怖いス」

「我等は彼等の指示により動いている。気にするな」

「それもそうスがー」


【似てる】
「おー、フェイさンっす」

「えあ、あ。ど、どうもス」

「コこも慣れてキたっすか?」

「そ、それなりには慣れたス」

「…んー、あレっすな」

「どど、どうしたスか」

「俺とキャラかぶっテるっす。スっていうのやめろっす」

「ええええ、その言い方ひどいス!」

「先に俺はここにイるっす。つまりフェイさんは後輩。先輩の言ウことは絶対っすよ!」

「ひえええ、そんなスー!」

「……、じゃあ佐原。あたしよりも後輩よね? あんたもそれやめな」

「うわぁ。浜村さン! びっくりシたっす!」

「こんだけ騒いでりゃ気づくわよ。で、フェイにそういうこと強要するなら、あんたも聞けるわよね?」

「う…、フェイさン悪かったっす」

「え、や。大丈夫ス」

「あと、あんたの飯準備してるから、食べてきな」

「あ、マジっすカ! 行っテくるっす!」バヒュ

「……、ま、悪い奴じゃないのはわかってやってよ」

「あ、はいス」

「困ったことあったら言ってよ。仲間なんだし、じゃああたしは仮眠取ってくるわ」スタスタ

「……、平山さんとは違う、クールなカッコよさス」ドキドキ

>>431
DJフレンドの在り方と、旅立つ放浪者へ向けて。たまたまだけど、この曲を見つけた時に、ここまで都合いい曲があるとはなぁという感想だった

>>432-433
どんまい。

それ、トンファー関係ありますでしょうか…?

ゾンビとサシなら、結構強力だと思うよ(使いこなせる前提でだけど)。でもまぁ、基本は対人用だろうね。殺す訳にはいかないが、動きを止めるにも強力だし。


佐「ドうもー、先輩っす」

岸「後輩スー」

佐「二人合わせて」

佐 岸「「”スっスーズ”っス~」」

>>439-440
そのコンビはツッコミ不在な気がするよ

やっぱり姐さん番長じゃないか

なんだかんだで拠点まで近づいているな。徒歩じゃないから当たり前か。

拠点のメンバーは無事だろうか…。サポートチームが何も言ってはいないとはいえ、トラブルは起きていないとは限らない。

何にしても、自分が無


モンキーゾンビの奇襲に遭う。錬浄が首元を咬まれた。出血は止まっている。

不幸中の幸いは、錬浄はあの無茶な戦いをして何度か咬まれても変異してないという実績があることか。

ただ、銃で撃たれて身体が弱っているところだからな。変異しないかは様子見しなければならない。本人にも言ってある。

乗ってる車は、幸いフロントガラスは割れていない。その代わり、飛び乗られた部分は凸凹だが。

とりあえず直せそうなところは修理したが。そろそろ本格的にその手のエンジニアが味方になるか、誰か技術を学ばせるかだな。

錬浄の更なる負傷は、良いとは言えない状況だ。本人の屈強な肉体の力があるとはいえ、銃弾と咬み傷だからな。拠点に戻るまでは無茶はさせられない。

今日の寝床は確保できた。郊外にある遠出する車が目当てのドライブスルーと言えばいいのか、食堂のような場所だ。

中は荒れていた。簡単にバリケードを作って一階の座敷に座布団やら見つかった布団やらを用意して寝床にする。

錬浄はそのまま休憩、場所も場所なので警備は一人でローテンションで回す。

8月24日

都市中央大通りエリアの処理は進んでいる。すでに過去に書いている通りだが、ゾンビは単独でふらふらしていることは量の関係で少ないこともあり、処理を一気に進めるのはやはり厳しいだろう。

もしそれを求めるなら、新たにきている平山さんと岸本さんを探索組に回して一気に処理するという手もある。彼女たちならバックアップはできるだろう。ただ、今は一気に進める必然性は薄い。半分ほど確保できているとはいえ、このエリアをすべて制圧程の勢いはない。最後の締めとしてその編成にした方が無難だろう。

2人はきっちりと仕事はしているようだ。今は拠点近場になる都市入口エリアの探索と点検をしていて、バリケードの補修やこちらで見つけられなかった物資も回収して戻っているようだ。

こうなってくれば、休憩所も有効活用できるだろう。今までは物資は運びきれない物だけ置いていたが、今後は運んでほしいものを回収して、2人に運んでもらうという手段も取れる。やはり、人員が増えたというのはかなり大きい。

ただ、人員増加は食料問題が起きる。今は放浪者、藍ちゃん、西切さんがいないこともあって2人増えても変わりはない。しかし、3人が戻ってきた時の需給だ。

研究所が大掛かりな農場のようになっており、大きな問題ではないとしても、何かあった際自分達で自給できるようになっておかなければいけない。畑も大きいものとは言えず、研究所とは違い四季に合わせてしか作れない。やはり狩猟や山菜採りなどを保安官に頼らず、自分達でも率先して動く必要はありそうだ。


山中沙奈 記す

8/24 担当勝 朝

新しい人がトウガラシ欲しがってた。料理に使いたいって。

俺は辛いの苦手だー。


担当浜村 昼

そういえば、唐辛子は無かったわね。乾燥させれば長期保存もできるし、考えておかないと。

そろそろ夏も終わって、涼しくなってきたわね。もう秋になる。


担当フェイ 夜

トウガラシ欲しいです。料理に使いたい。(この文章に下線が引かれ、矢印がついており、その先にお前の料理は辛いと書かれている)

前の場所でも、料理よく作ってました! (謎の笑顔の絵)

【負傷】
「………」シャラン

「…大丈夫か?」

「頑丈にできております故…」

「…変異については信じているが、それでも、通常の病気になる可能性があるからな」

「なるほど…」

「…それでなくても、ゾンビは疾病の温床になる可能性がある。破傷風が一番嫌なところか」

「治療薬も何もありませんからな…」

「…拠点に戻れば、簡単だが診察もできる。その後はしばらく傷が治るまで休んでもらうが」

「さようで…」

「…ただ、無茶はさせる気はないが、この帰路については状況によって動く必要はある。それは覚悟してくれ」

「構いませぬ…」

「…休むところ邪魔して悪い。何かあれば、言ってくれ」


【違和感】
「んー……」

「どうした?」

「なんていうか、違和感ス」

「何かあったか?」

「そうじゃないス。ちゃんとした寝床があって、食べ物も出してもらえて」

「あぁ」

「……。なんかいいのかなーって思っちゃったス」

「そうか」

「平山さんは、どうすか?」

「すべき役割は果たしている。ここの人間から略奪しているわけでもない」

「……。そうなんスけどね」

「考えるな、あまり」

「…。そうするス」ゴロン

>>442
まぁ。姐さんだからね。



>>436の訂正

×
・自動防衛装置に暗視装置有、これを使った警備が現状友好

備考:
・夜間の警備に備え、暗視ゴーグルといった装備あるいは、周囲の視界を確保できる灯りの設置と考える


・自動防衛装置に暗視装置有、これを使った警備が現状有効

備考:
・夜間の警備に備え、暗視ゴーグルといった装備あるいは、周囲の視界を確保できる灯りの設置が良い考える


>>443の訂正
×錬浄はそのまま休憩、場所も場所なので警備は一人でローテンションで回す。

○錬浄はそのまま休憩、場所も場所なので警備は一人でローテーションで回す。



さて、実はさりげなく今日分で放浪者が日記をつけるようになって365日目でした。作品内も、ついに1年経っちゃったか…。当人気付いてないけど。

乙!
錬浄さん、辛そうだな。防具か何か見付からないかな?怪我もなるべく早く治りまように
でも果物食べられたのは運が良かったよね

>>443
野暮なツッコミだがドライブインだな
それにしてもDJフレンドの拠点と相当遠い様子だから
同盟というものがどこまで機能するものか心配だね

車がべこべこ。動けばいいのはあるけど、ちょっと残念。

今日の運転は放浪者さん。ナビゲーターはあたしです。

こうやって地図を見ると、だいぶ拠点に近づいてるなぁ。

今や、拠点は安息の地と言ってもいい場所だからね。

DJフレンドの拠点も、確かに安全な場所だけど。そういうのとは違う。

言うなら、外に出られる。室内にこもってなくても、少ない範囲だけど歩いて回れる。

どうしても建物の中だけだと、気が滅入るからね。

ちょっとした街の端っこに到着。やっぱりゾンビは多いかな。

奥に行く必要ないけど。処理がちょっと大変。

今日の宿泊場所はビジネスホテル。宿泊施設は危ないけど、カーテンがあったり、外からは見えづらくできるんだよね。

マスターキーで一部屋一部屋探すのは大変。錬浄さんは負傷してるから、ロビーで見張り。

確保できた。後は食料だね。

レトルトカレー発見。賞味期限も、まだ大丈夫なのだ。ご飯はないかなー。

お水はそこそこある。やっぱりホテルだね。

後は何事もないように、休憩しながら警備だね。

レポートNO.87

井門圭司


今日は結構やばかったな、コールゾンビに鳴かれる前に処理出来たまでは良かったが、マッスルゾンビに吼えてクローゾンビが来たのはヒヤヒヤした。

クローゾンビ自体はそこらのゾンビと同じで脆い方なんだが、いかんせん早い。速さ的にはジャンピングゾンビの次ぐらいだ。

でも流石だったのは林道さんだな。後ろに逃げず前に回避して背後を取り、そのまま前のめりに転がして爪を使えない状況にして首の骨を手早く折ってた。あの判断の速さと身のこなし、俺もできるようになっとかねぇと。

後、回収組の2人を保安官とこに連れてった。顔合わせしとかねぇとふと鉢合わせになった時にトラブルになりかねねぇからな。ま、山中さんの指示なんだけどよ。

今日はそんなもんか。被害も出ず、まぁやばかったけど工程自体は進んでる。

後は放浪者さんがいつ戻ってくるかだな。

回収組 進捗報告書 08/25  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・都市入り口エリアの探索、点検
・都市入り口エリアと都市中央エリアの境にある休憩所の点検

詳細な内容:

都市入口エリア探索、点検
・有効な物資無し
・バリケートの補修、修復
・ゾンビ1体の処理

都市入り口エリアと都市中央エリアの境にある休憩所の点検
・休憩所内の物資整理
・休憩所として利用するための、軽い家具類の搬入
・バリケードの再補強

備考:
・休憩所にある物資のどれが拠点に持っていくものか判断できず。今後の為、わかりやすい仕分けBOXを設置した。

【拘り】
「こうだな」

「平山さん、椅子とテーブルの設置に時間かけすぎス」

「今後使う場所だ」

「と言っても、多分探索組の人も使うと思うス」

「休憩所としては利用していない。明らかな物置きだ」

「だからと言ってワタシ達が休むために使っていいんスかね?」

「5分程度の小休止に、軽く座れるところが欲しい」

「うーん」

「さて、行くか」

「あ、待ってくださいス」


【嫉妬】
「やれやれ、拠点も賑やかになったもんだな」

「そうみたいね。なんだか本当に、復興してるみたい」

「そう願いたいね。若い嬢ちゃんてのも、悪い事じゃあないな」

「……」プスー

「ジェーン?」

「なんでもない」プイ

「おいおい、何怒ってやがんだ」

「保安官(シェリフ)も若い女の子が良いんだなって思っただけ」ムー

「下手に年寄りくるよりはマシだろ。若いもんが、こっからの世界作ることになるんだぞ」

「あー…、そうだね」

「…お、なんだ。妬いたのか」

「そうだよ」

「はっはっは、お前も若いぞ」

「保安官(シェリフ)から見たら、誰でも若いですよーだ」

「そう怒るな。はっはっは」

「もう…」

>>448
こうなると、動物の皮を使った皮鎧も十分効果ありそう
果物食えること自体がかなり貴重なことだね。

>>450
ドライブインだね。ずっと名前が出なかったよ。

緊急時に互いに助け合う、というのは無理があるけど、情報発信部分は自分の意図した影響も与えられる。というメリットがあるからね。フレンドからしても情報提供はありがたいだろうし。

それに、いざとなったらまた放浪者がヘリで飛んでくるから… ^q^

乙カレー!俺も喰いたいっ!

錬浄が更に負傷した以外、帰路については大きなトラブルは起きていない。おかげで、そろそろで拠点だ。

錬浄も異変の兆候や、何らかの病気の兆候もない。ひとまずは安心だろう。

拠点は無事だろうか。ここのところそればかり考えている。

相棒は無理をしていないだろうか。井門がうまくカバーしているとは思うが。

後はスライム。恐らく藍が戻ることは伝えられていると思うが、かなり日にちが経った。飛び出したりしてなければいいが。

佐原も調子に乗ってドジを踏んでいないか、一ノ瀬もなんだかんだでいろいろ巻き込まれるからな。後は自由気ままな小間城。ここいらは少し心配なところか。

浜村と蒲谷さんは相変わらずだろう。林道さんも、やはり小林という子の件を引きずっているだろうな。

三間は裁縫の腕は上達しただろうか。覚は、もしかしたらもう俺達の存在を感知しているのか。丸坊主は、大人になったのだろうか。

取り留めもなく、メンバーのことを思う。明日には会えるだろう。何もなければ。

一ノ瀬DIARY AUG.26

今日も今日とて都市中央大通りエリアの制圧でした。昨日と打って変わって大きなトラブルもなかったから、書くこともないかな。そろそろ処理したゾンビを、燃やさないといけないぐらいかな。ちゃんとした埋葬もできないのが、毎回心苦しいけど。

放浪者さんはまだ戻らないのかなー。いないことに慣れてきたけど、いないとやっぱり不安。

山中さんも前に比べて、どこかぼんやりしている気がする。もちろん、放浪者さんがいない分更にきびきびしてるけど、拠点とかで過ごしてる時は、そんな感じ。

スラちゃんも、藍ちゃんが帰ってくるって言われてからまだまだ戻らないから、たまにお姉ちゃんこないって書いた紙が落ちてたりする。こっちも何かわかってたら教えてあげられるんだけど、わかんないからなぁ。

でも、サポートで何か問題あったらこっちに連絡するのは聞いてるから、それがないなら無事に戻ってるんだよね。

いろいろ考えても仕方ないかな。明日もあるから、これで寝よう。

8/26 担当三間 朝

平山さん達が来て、だいぶ楽になりましたね。

まだまだ人が増えてほしいけど、そうなると食料をどうするかですね


担当蒲谷 昼

もうちょっと畑用の場所を確保しなきゃいけないか。

となると、もうバリケード内の庭だけじゃ厳しいかな。


担当浜村 夜

更に厳しいのは、ちょっとあたしだけで畑の管理が厳しいわね。

人が増えればそっちに回せばいいだけだけど。

>>456
たんとお食べ


なお、1つどうでもいい訂正ですが。365日目にあたるのは、8月23日時点でした。

乙!
そういえば、>>1独自のprojectだかの「目覚めたスコープ軍人さん」は動いているの?

乙!

放浪者が死亡フラグみたいな内容書いてるけどきっと何事もなく拠点に着くんだろうな、放浪者だし

そうだ、放浪者にボコられた防衛軍の男女ペアってどうなったんだっけ?

放浪者が出張中のお父さんみたいだ……

「もうそろそろで拠点なんだぞ?」

運転している放浪者に、我慢できない様子で藍は聞く。いつも通り冷静にそうだと返す彼に、浮かれた様子は見えない。たどり着くまでは何が起きても不思議ではないという考えが、彼には色濃く根付いている。

「いやー、でもホントに生きて帰れるとは思わなかったですよー」

捕らえられた時のことを思ってか、その笑みは少し苦みを含んでいる。迅速に放浪者が動かなければ、今頃藍と西切はWWPの手に落ち、どうなっていたかは想像したくないことになっていただろう。

どちらにせよ、救出任務は誰一人欠けることなく完了した。そして、初めて異なる勢力と同盟を結び、新たな仲間も加わった。文句のつけようがないほど、完璧な成功だ。

「…怪我の調子は?」

ルームミラー越しに見る錬浄の調子が悪そうには見えないが、放浪者は確認を含めて聞くと、問題はないと答える錬浄を見て、視線を道路に戻す。

見慣れた道沿いに入り、もう間もなくこの逃避行も終着点にたどり着こうとしている。

「あ、ここだぞ!」

それから数分後、その終着点である拠点に、彼等は無事たどり着いた。

「スラー! 帰ってきたぞー!」

藍は慌ただしく車から出ると、拠点へ向かって走り出していく。それを止める必要はない3人も、ゆっくりと外に出る。放浪者がチラリとメーターを見ると、ガソリンの残量はほんのわずかになっていた。

拠点へ歩き出すと、藍の声を聞いたからかメンバーが外に出てくる。そして、戻ってきた放浪者達を見て、少しだけ驚きの表情を見せた。その中に見慣れない顔が2人いたが、気にする様子もなく。

「…一ノ瀬、悪いが錬浄…、そこの坊さんの治療を頼む」

放浪者はいつも通り、出てきた中にいた一ノ瀬にそう指示をする。彼女はそれを理解するのに時間がかかってから、錬浄を治療室へと連れて行った。

「…、本当にクールよねあんた。少し心配して損したわ」

「うんうん。浜村君もなんだかんだで心配してたんだね。うん」

蒲谷の言葉に軽く文句を返してから、浜村は無事でよかったわと言って、警備へと戻っていく。

「素直じゃないね。うん。放浪者、疲れてるとこ悪いんだけどね、山中君に会って報告すべきじゃないかな。出てこないのは、資料まとめで忙しいからだろうからさ。うん」

「…それもそうだな」

促されて住居の中に入っていく。すでに我が家ともいえる室内は、出ていく時と変わりはないように見えた。そのまま自分の寝室として扱っている部屋の前に立ち、ノックをしてから中に入った。

中にはデスクの前に座り、PDAと書類を使って情報を整理している山中の姿があった。入ってくる彼を気にする様子もなく、放浪者も気にせずにファントムシリーズの装備を取り外し始めた。

しばらくの間会話はなかった。今までいなかったはずの互いが側にいても、2人はそのことに違和感を感じてはいない。むしろ、いることに当たり前を感じていた。そして、作業が終わった山中が資料をまとめ、立ち上がり。

「コーヒーでいいですか?」

「…あぁ、頼む」

いつも通り、飲み物を淹れに行こうとしてから、山中は振り返って。

「ちゃんと、無事に戻ってきてくれましたね」

「…約束だったからな」

お互いフッと笑いあった後、彼女は部屋を後にした。

三百六十九日目

拠点に問題はないことに、少し胸をなで下ろす。逃亡中も、頭の片隅には拠点のことがあったからな。

驚いたのは、ハンター経由で生存者ここにやってきたことだな。それなりにできるようで、別動隊として活動してもらっているようだ。こうなれば、より細かい活動も可能になる事を考えると、都市攻略もだいぶ楽になるだろう。

錬浄に関して怪我が悪化している様子はないとのことだ。変異も、一応だがその兆候はないと一ノ瀬は言っていた。後はしばらく休養してもらい、怪我が治り次第、探索組に編入して活動してもらうことになるな。

後は、回収しておいたジャガイモを浜村さんに渡しておいた。残った分は研究所にも渡して、量産してもらうことになる。これでより、食料事情も安定するはずだ。

例の二人組。千護とロバートというらしい。拠点エリア内に住んで、別にアビスというところを探しているようだ。敵ではない、という事実だけで十分だろう。

さて、長距離運転で疲れた。久しぶりに、ゆっくり休むとしよう。

8月29日

本日の都市中央大通りエリアの制圧も、特に問題はない。今日はそれだけでいい。

記録を残すことも、役割とはわかっている。ただ、それでも今日は、眠るまでの間、放浪者と話がしたい。


山中沙奈 記す

>>469の訂正

×8月29日

○8月27日

回収組 進捗報告書 08/27  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・都市入り口エリアの探索、点検
・拠点警備

詳細な内容:

都市入口エリア探索、点検
・有効な物資無し
・バリケートの補修、修復。ほぼ対応完了
・ゾンビ2体の処理

拠点警備
・夕方から夜間の警備
・特に記述することは無し。

備考:
・彼が、放浪者か。

【ファーストコンタクト】
「あの人が、放浪者さん。らしいスね」

「あぁ……」

「本当に救出してくるなんて、強い人ス」

「そうだな…」

「…平山さん。どうしたス。なんか上の空ス」

「…気にするな」

「そう言われても気になるス」

「…眼だ」

「目?」

「一目見て、彼の眼が、強く頭に焼き付いている」

「あー。なんとなくわかるス」

「(恐怖でもなく、恐れでもない。あの眼に、なぜか心奪われるようだ)」


【夜の間際3】
「…そうか、いろいろ負担をかけた、相棒」

「問題ありません。それが私の役割ですから」

「…明日からは、いつも通りだ。頼りにしている」ズズッ

「はい、わかっています」

「…いろいろ話すべきことはある。が、今日はいいか。明日でも構わないか?」

「えぇ、大丈夫です」ズズッ

「…しかし、安定して食料や飲み物があるのはありがたいことだ。遠征に出て、安定しないなかった昔を思い出した」

「二人でやっていた頃ですか?」

「…それもある、そして一人だった頃。いろいろだな」

「そうですか…」

「…相棒」

「なんでしょう」

「…俺は戻ってこれたんだな?」

「はい、貴方は私の目の前にいます。私も、貴方の目の前にいます」

「…ならいい。戻りたいがために、夢でも見ている。ふとそう思ってしまったからな」

「現実ですよ。ほら」スッ

「…ん」スッ

「握った手から、私の体温を感じられますよね?」

「…あぁ」

「私もあなたの対応を感じます。貴方は帰ってきた。それを、私の空想だなんて、思いたくありません」

「…すまなかった」

「貴方は約束を守った。それで、十分です」

平山さん一目惚れ?
山中さんがヒロインやってる......!放浪者も帰ってこれたし一先ず安心できるな

>>462
前スレの>>810のことかな。ん~、いろいろ伏せるとして、判定はしてる

>>463
放浪者でした。

>>464
紆余曲折あり。三重に居ます。

>>465
言いえて妙だった。うん。

>>473
さてどうなんでしょ。

山中さんはうん、割と前からこうだった気もする。

乙 ところで影の功労者ビジョンは?

寄生獣の混ざりもの化した新一の瞳を見た後の加奈的な?>平山さん

研究所の会議室に姿があったのは、放浪者、西切、エクス、野木の4名だった。

「まさか、本当に全員無事で帰ってくるとは思わなかった」

苦笑いを浮かべながら、野木がそういうのも、涼しそうな表情で放浪者は聞き流す。

「…サポートから状況を聞いてるとは思うが、大まか報告した通りの結果で終わった」

「あぁ、聞いてる。しかし、ジャガイモの種芋を回収してきたのは、驚いた」

新たな食料、それも主食として今後量産できるジャガイモの存在はかなり大きいものだ。痩せた土地でも育てることができ、飢饉などの対策になるジャガイモは、これからの人口増加にも一役買うことになるだろう。

「つーことは、フライドポテトとかポテトチップス食い放題だな!」

「能天気なことを言うなエクス」

ネットの友はそうだろと返すエクスと呆れる野木を気にする様子もないまま。

「…後は西切の弓矢製作を頼む。奴らに奪われてしまったからな」

「あー、それで連れてきてたんですねー」

納得した様子で西切は反応する。今のままでも十分強いが、本来の強さを引き出すための得意武器である弓矢は必要な物だった。野木もそのことに反対することもなく、二つ返事で了承する。

「…後はもう一つ、西切に話してもらいたいことがある」

それが何か彼女が問い、真剣な面持ちで放浪者は。

「…お前達を捕らえた部隊の指揮官に、ついてだ」

と答えた。

「…ビジョンをここに残してほしい?」

報告が終わり、エクスと共に通信室へ向かおう道中、放浪者はそういう内容の相談をエクスから受けていた。

「あいつの能力、俺みたいなのからしたらかなり凶悪だぜ。普通はアクセスできねぇオフラインの端末に、無理やり接続してハックすることができる。前々から通常のハックだけじゃ調べきれねぇことが増えてっからな。こっちの情報探索効率を上げるにゃ、うってつけの人材な訳よ」

そう言われて、放浪者は即答はしなかった。エクスの言うことはビジョンの能力を生かすなら、この研究所に留まってもらうのが一番だろう。しかし、いざという時の連絡手段となることを考えた場合、拠点にいてもらう方が確実になる。

「…本人にはその事は話しているのか?」

「いてほしいとは言ったぜ。でも、それを判断すんのはあんただって言われってからな」

決断する側の身にもなってほしいものだと、放浪者は心の中でぼやく。責任を負うことはいい、ただやはり当人としてはどうしたいのかぐらいは、参考材料として欲しいものだと、彼は思う。

「おーっす、なんかめぼしいのあったか伊吹」

「そうそうある訳…、あ、放浪者さんお疲れ様です」

扱いの差が泣けるねぇとボヤキながら、エクスは定位置に座りヘッドホンを片耳にだけかけて、早速作業に入る。伊吹もそれにならう。そして窓のサッシに腰かけるビジョンは、いつも通り目を閉じて静かにたたずんでいた。

「ひひひ。ご無事で何より、放浪者の旦那」

「…あぁ、助かった」

恐らく、何を考えているかは悟られているだろうと思いながら、放浪者は彼の今後のことについて、口を開いた。

「あ、やっときたネ。放浪者」

彼が来るのを今か今かと待っていた様子のアリスが、中に入ってきた放浪者の姿を見て喜んでいる。

「…新しい試作機か?」

「そうそウ。いろいろ考えてネ、強力な一撃が放浪者には足りないと思ったノ」

出された試作機となるファントムシリーズには、指先から二の腕まである杭らしいものが2本セットされているだけのシンプルな物だった。

「名称はファントム・ジャベリンだヨ」

「…杭打機か」

持ち上げると、杭の分の重さもあり、今までのファントムシリーズの中で重量がある。従来ついていた射出式のブレード、クロスボウ部分は廃止されており、純粋な杭打機として作られていた。

「ファントムブースターとウェーブソードデュエルが出来てから、放浪者その2つ使ってなかったでショ? だから取り外しちゃっタ」

それは事実だった。ブースターで急速に距離を詰めての攻撃、そして離脱ができるようになってから、クロスボウの役割は薄くなっていた。ブレードの射出もデュエルの仕込み刀などで、あまり使用しないようになっている。

それと合わせ、今回の救出劇で遭遇したPAA(プロテクトアサルトアーマー)。奇襲とアーマークラッシュを奪って対処できたとはいえ、通常通りに戦って倒せる保証が薄いことは放浪者も実感していた。

「杭は撃ち込んだらそのまま外れる仕様だヨ。刺さった対象から杭を引き抜いて再装填することはできるけど、おすすめはしないかナ。一応撃ったら飛ぶけど、3~4m飛ぶかどうかかナ」

「…わかった。いつも通り実地試験といこうか」

待ってましたと言わんばかりに立ち上がり、アリスがいつもの試験テストに使っている場所へ引っ張って連れていかれながら、ファントムジャベリンを放浪者は装備した。

三百七十日目

西切の話した司令官だが、以前よく目撃したヘリを偵察した際に見かけた奴と、恐らく同一だろう。死んでいるとは思っていなかったが、また関わることになるとはな。

ファントムジャベリンは、アリスが言うように高威力の武器だな。問題は打ち出す時の反動がデカいことだが。どうせ接近して撃ち込むものだからいいかもしれないが、例えば何らかの形で腕にダメージがあったりすると、苦労するかもしれないな。

ビジョンについてだが、結論として研究所に残ってもらうことにした。探索時に俺達が危険にさらされた際の連絡が取れない、というのは大きいだろう。だが、それでもWWPの動向、そして監視カメラで確認した危険な変異体の情報共有の方が、重要度が高いと判断したからだ。

それに、ビジョンがいれば俺達へのその情報伝達はかなり早い。結果的にこの方が俺達の安全性を確保できると判断したのと、錬浄、平山、岸本といった新規メンバーが増えたのもある。

人の急激な増加と、都市でしなければいけないことを考えると明日からもまた慌ただしくなるな。もう休むとしよう。

レポートNO.88

井門圭司


放浪者さんの淡々とした感じは、戻ってきても相変わらずっていうか。あの人らしいっちゃあの人らしいか。でも、本当に藍と西切さんを救出して、まさかお坊さんまで連れてくるなんてなぁ。

しかも、山中さんの話じゃDJフレンドのとこと、同盟も組んで研究所を通して連絡もするみてぇだ。ただの救出だけで終わってねぇのはすごいとこだ。

後は、1発使ったアーマークラッシュと、ライフルとかのWWPの装備類まだ奪ってきてる。いくつかは研究所にまた持っていってるけど、一般的な銃器なら全員に装備させても在庫は残る量になってきてる。問題は、やっぱ弾薬そのものだな。自作できるようになるのが一番だけど、どうすんだって話だ。

明日は放浪者さんが戻ってきて、今度どうするかの話が出るだろうけど。このまま都市中央大通りエリアの制圧進めんのか、別エリアにいくのか。どうすんだろうな。

8/28 担当勝 朝

放浪者戻ってきたのに、また研究所行っちゃった。

藍もまた都市に行っちゃったから、スライム寂しそうだ。


担当浜村 昼

ほんと、あいつは慌ただしいんだから。

もうちょっとゆっくりしとけばいいのに。


担当平山 夜

22:00 脅威になるような存在は無し

■■■■■■■■■■(何かを書いて、上から塗りつぶしている。かろうじて頭の「方」という部分はわかる)

【兄弟姉妹10】
「(お帰りなさい、お姉ちゃん!)」プルプル

「ただいまだぞ、スラ。いい子にしていたぞ?」

「(スラ、いい子だったよ!)」プルプル

「そうか。スラはエライぞ」ポンポン

「(えへへー)」プルプル

「さて、荷物を下ろしてこないとな」スタスタ

「(わかったー…。ねー、お姉ちゃん)」

「どうした。スラ」クルッ

「(…またどこか行っちゃうー?)」クニュン

「……。今回の件で、お父様は見つからなかったぞ」

「(うん…)」

「また、何かわかれば自分は探しに行くぞ。でも」

「(………)」プルン

「今回みたいに、ちゃんと帰ってくるぞ」

「(……うん!)」プルプル

「じゃあ、荷物運んだら遊ぶぞ、スラ」

「(わかったよ。早くねお姉ちゃん)」プルプル

「………」スタスタ

「(……、でも、今回は自力で戻れたわけじゃないぞ。ちゃんと、戻ってこれるように、強くならないとダメなんだぞ)」スタスタ


【祈り】
「お怪我をしておりますところ、無理を言って申し訳ございません」

「お気になさらず。拙僧本来の役目です故…」

「ここで、その子の墓です」

「畏まりました…」シャラン

「作法心得が不心得なもので、どのように弔えば良いかすらも、情けないことにわかりませんでした」

「……申し上げますと」

「はい」

「亡き方へ、送る気持ちさえあれば良いのです…」

「…はい」

「では、始めましょう…」

「お願いします」

>>476
こうなりましたというところかねぇ。

>>477
その状況がわからないというね。まぁ、まっすぐ考えた通りではないかもしれないねぇ。


>>472の訂正

×「…しかし、安定して食料や飲み物があるのはありがたいことだ。遠征に出て、安定しないなかった昔を思い出した」

○「…しかし、安定して食料や飲み物があるのはありがたいことだ。遠征に出て、安定していなかった昔を思い出した」

乙!
ほんと。あのヘリからの救出が成ったから良かったけれど

乙  うんうん、スラちゃんよかったな

>>477は確か、加奈が目を見た時に恐怖のイメージ(描写は恐竜だったが)を感じるんだけど、話してみるとそんなに変じゃないし、何なのアイツ、気になる……
的な流れになってましたね。まぁ、気にした結果は残念なもんでしたが

三百七十一日目

今度の探索先は都市中央高速道路エリアとした。高速道路はこの都市と他の主要都市とも繋がっている。憶測の域だが、高速道路を経由して都市に別地域のゾンビが流入している可能性がある。
(もちろん、こちらから流出していることも考えられるが)

都市の制圧に当たって、ゾンビの増加原因になりえることを減らしたい。という考えもあり、今回は他の立ち入っていないエリアへの経路の確保と合わせて、その高速道路の確保と封鎖をすることが目的となる。

大きな幹線道路が続き、その左右に運転手向けの店とオフィスビルが並ぶ。都市中央大通りエリアとの違いはそこまでない。あるとすれば、車両か。大型トラックやバスといったものが、よくある印象がある。大抵は横転してるかどこかに突っ込んでいる状態だ。

そのおかげで道が塞がれるような状態になっている個所もある。大通りエリアも車の多さから移動しづらかったが、それで移動できないということはなかったからな。そういう部分は大きいだろう。後はそういう事情でゾンビが溜まっているところがいくつかあるようだ。またそれ相応の量を処理する覚悟をしておかなければな。

一ノ瀬DIARY AUG.29

戻ってきた放浪者さん、藍ちゃん、西切さんを含めた以前のメンバーで都市中央高速道路エリアを探索することになったよ! やっぱり人数が増えると心強いなー。

話しによると、錬浄さんもものすごく強いらしい。放浪者さんと互角じゃないかって、西切さんがいってた。それってすごく強いってことだよね。

それに、一番すごいのは明らかに咬まれてるのに、佐原君達みたいにミュータント化することもなくて、ゾンビに変異もしてないこと。免疫なのかはわかんないけど、ゾンビになる何かに対して耐性がある。このまま医療施設とかを解放出来たら、錬浄さんの血で血清とか作れたりするかも。

そうしたら、ゾンビ化の恐怖に怯える必要はなくなるから、戦いやすくなるよね。怪我しない方がいいに決まってるけど、それでゾンビ化なんて誰もしてほしくない。

回収組 進捗報告書 08/29  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区入り口エリアの探索、点検
・商業区入り口エリアと都市入り口エリアの境にある休憩所の点検

詳細な内容:

商業区入り口エリアの探索、点検
・有効な物資無し
・バリケートの補修、修復。ほぼ対応完了
・ゾンビ5体の処理

商業区入り口エリアと都市入り口エリアの境にある休憩所の点検
・内部の整理整頓とバリケード補修
・これ以外に特に記述すべきこと無し

備考:
・都市入口エリアに比べ、ゾンビの数は多い。
・まだ現状の回収班で対応可能。だが、これ以上量がいるエリアでの活動は難しい。

【馴染み】
「よぉ、無事に戻ったみたいだな。放浪者」

「…久しぶりだな保安官」

「井門から無茶したってのは聞いたぜ。で、首尾は?」

「…無事目標の救出に成功した。後は、坊さんが味方になったのと、DJフレンドと繋がりを作れた」

「クク、十分すぎる仕事ぶりだな。一杯やってくか?」

「…頼む」

「それにしても、ここまで拠点を空けてたのは初めてだな」

「…あぁ、少々不安はあったが、皆うまくやっていてくれた」

「良かったな、ちゃんと帰れる場所があってよ」コトッ

「…まったくだ」カラン

>>486
良かったけど。だね。でも、子供が親に会いたいという気持ちは止められるものでもなし。

>>487
ぷるぷる

>>488
なるほど。もしかしたら平山さんが受けてるのもそんな感じやもー。

乙!
今の放浪者の武装セットには、スパロボの某古い鉄にあやかってハイカーアイゼンなんて名前付けたいなw

ワンダラーでも良いかと思ったけど
ドイツ語 "Wanderer" には "放浪者" (迷って目的を探そうとしている人)の意味と"ハイカー"(目的をもって旅をする人)の二つの意味がある
らしいので、今の放浪者には武装形態も含めてこっちの方があってそうかな?と

乙  探索組が増員されたとはいえ大量ゾンビ相手は辛かろう  早く涼しくなってくれればいいな   

三百七十二日目

都市中央高速道路エリアの探索は、今のところ好調ではある。探索組も自分を含めての七人体制、今後錬浄が組み込まれるから基本的な活動は八人。いざという時に動いてもらう林道、平山、岸本を含めれば大きな団体として行動できる。

まぁ、団体で行動するメリットがあるかは別ではあるが。大きな力にはなるだろうが、結局チームワークがなければ惨事を招くだけだ。林道さんは定期的に参加して貰えているからいいとして、平山達も探索組での活動をたまに手伝ってもらった方がいいかもしれない。今後の大きな作戦や、いざという時に必要になる。

それにしても、コマンダーゾンビが見当たらないのが気になる。こういうゾンビが大量にいるところなら、そろそろ一~二体ぐらいいても不思議ではないんだが。いない方が楽ではあるからいいんだがな。

ふと思ったが、変異体は更なる変異をするのだろうか。スライムはミュータントで、一度繭化して今の形状になった。その部分からするとあり得そうな気もする。もっとも、スライムは全体的に見ても異質な存在だ。明らかに今まで存在していない生命である以上、ゾンビや変異体に当てはめるのは少し強引かもしれないが。

8月30日

都市中央高速道路については、天然のバリケードとなった車両や瓦礫、そしてそれに阻まれあまり移動できていないゾンビ達が多くいるのが現状だ。普段なら少しずつゾンビをおびき寄せ処理という、安全面を優先した方法で活動しているが、そういった方法がうまく取れない。少し乱戦気味な傾向にある。

変異体があまりいないのは幸いしているが、今の状態でゾンビを招く類のマッスルゾンビ、コールゾンビ。後は予測しづらいところから襲ってくるモンキーゾンビ、ジャンピングゾンビを相手にするとなると、今のメンバーでもかなり危ない。何か対策を早急に検討する必要がある。

放浪者達が戻ってきたタイミングで探索に入れたから良かったものの、その前にあのエリアを探索した場合、かなり危険性は高かっただろう。そういう意味では、運がいい。

平山さん達は徐々にだけ拠点にも慣れてきた様子だ。ただ、平山さんが放浪者に対する反応は気にかかる。どう表現すればいいのか、恐れのようなものを感じているように見える。覚ちゃんの話では今のところは大丈夫と聞いているとしても、どうしてそうなのかまでは教えてもらえていない。

全てについて言及することを覚ちゃんが避ける以上、気にはかけておかなければいけない。


山中沙奈 記す

8/30 担当蒲谷 朝

なんだかんだで、この拠点も大所帯になった。

図書室とかの設営で、浜村君にこき使われたのが懐かしい。


担当三間 昼

ああいう施設は浜村さん立案なんですよね。

でも、設置は蒲谷さんやったんですね。わかる気もしますけど。


担当フェイ 夜

浜村さん、言い出しっぺがちゃんとやらないとダメ (怒った顔の絵)

今日は満月だから、良く見えるよ。 (夜空の絵)





ふ~ん。いい度胸ね。

「はぁい、DJフレンドだよ。世紀末の世を生きる皆さんこんにちは」

「残暑も過ぎて、過ごしやすい季節になってきたね。残念なのは、今でも生きやすくはなってないことかな」

「今回のお話については、新しい特殊なゾンビ、変異体のお話だよ」

「以前話したアシッドゾンビは覚えてるかな。それに近いような存在、つまり厄介な存在ということだね」

「マッスルゾンビ。上半身が筋骨隆々なんだけど、足だけは普通のゾンビさん。自分も何回か見たことあるけど、知らない人もいるかもしれないから紹介するね」

「特徴として、上半身だけが発達した為か、非常にバランスが悪くて動きは鈍い方だよ。ただ、その代わり厄介な点が2つあるよ」

「まず、その力だね。お粗末なバリケードとか木製のドアなんかは、壊してしまう威力があるよ」

「2つ目は、叫ぶこと。ゾンビは音に反応することは、ここまで生き延びた皆なら知っているだろうから、これがどれほどまずいか、想像できるよね」

「弱点は従来のゾンビと同じく頭部。もちろんうかつに近づいたらその腕力の餌食になっちゃう。一番いいのは頭部を銃撃する、後は逃げるために貧弱な足を斬りはらう。かな。遭遇した状況もあると思うけど、いつも通りに冷静な判断をしてね」

「さて、ここいらで音楽を1つ。今日の選曲はこれで決まり。何かは聞いてのお楽しみだよ」

「それでは良い終末を」

【心の行方】
「…どうかしたか、平山さん」

「いえ…」

「…何かあれば言ってくれ。俺に言いづらい事なら、山中でもいい」

「えぇ…」

「……、ではな」コッコッコッ

「ふぅ…」

「どうしたんス、平山さん」

「いやなに…、気にするな」

「放浪者さん。何かいったス?」

「気遣ってもらえたよ」

「うん? ならいいじゃないス?」

「そうだな…」

「(他の人なら普通なのに、どうしたんスかな)」

「(…彼に感じているのは、脅威なのか、なんなのか)」


【ライブ】
「あー、どこかで歌えるところないかなー☆」

「お前な…、アホか?」

「むー、アホっていう方がアホなんだよミーナちゃん☆」

「こんな状況で歌うアホがいるかっての」

「でもー、アイドルな訳だしー☆」

「そんな歌いたいなら、放送室行けよ。防音で歌い放題だぜ」

「もー、わかってないなー。ライブがしたいんだよー☆」

「なら、更にアホだわお前」

「二度も言ったー! ひどーい☆」

>>494
ある意味放浪者という人間、そのままだね。Wanderer

パイルバンカーでもよかったんだけどもね。名前は。


>>495
まぁ、場所が場所だからねぇ。都市攻略も最終段階に進みつつあるし。

乙!
浜村さん、貴重な戦える新参なんですから手心手心

しかし三重かー
蛤、伊勢海老、松阪牛、津餃子だとかが名産品みたいだけど、もう食えないんだろうなぁ

乙  そういえば拠点の場所は涼しい地方だったな

三百七十三日目

都市中央高速道路エリアの探索は進んでいる。相棒が言っている通り、やや数が固まった状態でゾンビを相手にすることになるため、乱戦状態になることが多い。メンバーが怪我を負いかねないトラブルは発生していないが、何か考えておかないとな。

キマイラフライについては、とりあえず問題はないと報告を受けている。相棒の話し方の感じだと、調べた範囲ではいないというニュアンスはあった。俺としても、奴らの素のようなものを見つけ、そこで処理できるのが一番だったが。

奴らは自然発生ではないと断言できる存在だ。恐らくはどこかの研究機関が生み出した。というのはわかる。だが今いける最寄りの研究所は、元々ビジョンが捕らわれていたところで、そういう実験をしている様子はなかったと聞いている。

下手をすると、かなり遠くで脱走しているのが分布しているのだろうか。そうなるとかなり厄介な話になる。

レポートNO.89

井門圭司


今日もこれと言ったことは無し。しかし、なんだかんだでこの記録を残すのも、結構続けてやってきたな。昔はこういうの、あんま得意じゃなかったんだけどよ。

なんだかんだ、いつ死ぬかもしれないとか、そういうことを思うと人はこういうのを残したくなんだろうな。俺も、多分そういう思いがあっからあ続いてるんだと思うしよ。

こうやって書かなくてもいいような。そういう状態に、早くしなきゃなんねぇなぁ。都市も早く確保というか、ゾンビが一掃できれば、そういう状態になる。とは思うけどな。

この場所をゾンビの危険を追い払えたとしても、それはそれでまた新しい危険がやってくるかもしれねぇけど、ま、やらなきゃどうしようもなんない訳だ。

回収組 進捗報告書 08/31  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区入り口エリアの探索、点検
・拠点警備

詳細な内容:

商業区入り口エリアの探索、点検
・有効な物資は少し見つかる。
・バリケートの点検時に、破壊されている個所確認。
・ゾンビ6体の処理


拠点警備
・夕方から夜間までの警備
・こちらは特に記述すべき点無し


備考:
・破壊されているバリケードは、周囲の物を利用しても完全な状態には戻せず。明日改めて対応予定。

【犬は犬】
「(ボス)」ワフッ

「…どうした、小間城」

「(どこ、いってた?)」フスン

「…腹でも減ったのか?」ナデナデ

「(きもちいい)」パタパタ

「…構ってほしかっただけか?」

「(もっと、して)」コロン

「…よしよし」ナデナデ

「(きもちいい)」パタパタ


【ニックネーム】
「あ、サンマさんス」

「三間ですってば、フェイさん」

「ニックネームなんだからいいじゃないスか」

「あんまり嬉しくないからですよ。もう」

「つけた浜村さんが、悲しむス」

「そ、そうかな?」

「ちなみに、私のフェイという名前も、実はニックネームなんス」

「え、違うんですか」

「戸籍上はそうなんスが。本当はフェイウィンスドルパレントというス」

「すごく長いですね」

「タイではこれぐらいが普通ス」

「へー」

「でも、長いからニックネームで皆呼び合うのが普通みたいス。ここでの生活としては、フェイの方が楽だから親がニックネームの方を、戸籍の名前にしたそうス」

「考えてくれたんですね」

「ワタシも、名前書く時長いの書かなくてよくて助かったス」

「ははは…」

>>502
大丈夫大丈夫。浜村さんはそこらへん心得あるから

名産品は、うんまぁ、食えないね

>>503
うん、涼しい方だね。

乙!
祖父とかその辺の名前がくっつくんだっけ?>タイの人の名前

しかし狭い道のゾンビか……面倒臭いしまとめて轢き潰してぇ(非情)
ロードローラーねぇかな。もしくはトラクター(爪が前のやつ)でも有効かも知れないけど、飛び散るだろうしな……

>>509
らしいけど、他の人と名前が被るのが嫌、というのもあるようですだ

まずそういう車両が動くのか、動くとして動かせる奴がいるのか、という問題もあったりするのよね(動かすだけならなんとかなるだけだろうけど)


WIKIについては、今まで容姿が出てきたキャラの大体の追加がメインで修正です。といってもほぼ主要メンバーのだけれど。

三百七十四日目

都市中央高速道路エリアの探索は続いている。危惧していたジャンピングゾンビやマッスルゾンビなどの変異体の強襲もあったが、今回はうまく処理することが出来たと言える。ただ、あくまでうまくできただけだ。基本的に変異体とは真っ向から対立して戦うこと自体が、危険性が高すぎる。

こちらが有利な状態で処理をできるよう事を進めること、それができるようになっていなければ、なんであれうまくいったというしかない。ただ、そのうまい対策が取りづらいのがこの高速道路エリアだ。

危険度は高いが、音でおびき寄せる手段もある。ゾンビは基本的に五感がやや鈍くなった人間のようなもので、視界にとらえたとしても人間として判定できなければ近寄ってこない。臭いについては、あまり反応がないのは、元々人間の嗅覚がそこまで強くないからだろう。その二つを抜かすと、音が一番ゾンビを反応させると、俺は踏んでいる。

特に自然には発生しない音が、奴らは良く反応している気がする。例えば発砲音、金属の音、あとはガラスが割れた音と、機械の駆動音あたり。この手の音は素早く反応して近づいてくる。意外に話し声や足音何かは、気付いたとしてもゆっくりと、近づいてくる感じだったはずだ。

とりあえず、結論としては音をおびき寄せた先で罠を張り、それで処理して数を減らしてから行動する。というのが今のところ無難だろう。ただ、罠というのは条件さえ満たせば何であれ発動するものだからな。安全のためにも乱用自体は危険だろう。

それに、罠とする物資の回収や在庫の確認も必要だからな。これはまだ、案の一つぐらいで留めておこう。

一ノ瀬DIARY SEPT.1

都市中央高速道路エリアの探索、今日も無事終了っと。ジャンピングゾンビとか襲ってきたから、どうなることかと思ったけど、なんとかなってよかった。

錬浄さんも怪我がほとんど回復してて、明日から探索組として活動しても問題ないと思う。結構深い咬み傷だったから、もうちょっと治るまでは時間かかるかなって思ってたのに。咬まれても変異しないぐらいだから、きっと身体が普通の人より頑丈なんだと思う。

高速道路エリアは結構まとまったゾンビの量を相手にするから、人が増えてくれるのはすごくありがたい。それに、放浪者さんと同じぐらい強いなら、すっごく心強いもんね。

私は皆からみると、あんまり強くないから、ちょっと最近寂しい気もするかな。でも、皆を治療するのが私の役割だって、放浪者さんは言ってるから、気にしない方がいいかな。

9/1 担当浜村 朝

大分涼しくなってきたわね。これから、ちゃんと秋になるってなら、畑も頑張らないといけないことになるか

食料の目処がついてるってだけ、結構安心なものね


担当蒲谷 昼

後は、山菜狩りと冬に備えての薪を集めたいところだね。

今の都市のエリアの攻略目処がついたようだったら、放浪者君に言っておかないと。


担当平山 夜

21:00 特に何もない

22:00 フェイがコーヒーを持ってきた

【託されたもの】
「お、2人ともいたか」

「井門さんス」

「何か?」

「放浪者さんが、2人に武器を渡しておくよう言われたんだ。それがこれだ」スッ

「コルトパイソン、という奴ですか?」スッ

「惜しいかな、平山さん。これは357弾を撃ちだす、マグナムになる」

「うわぁ、名前だけ聞いたことあるス」

「しかし、なぜこれを?」

「2人とも自作武器で、いざって時にそれより威力ある武器を持たせた方がいいって言ってた。回収組は今2人だけだからな、そういう考慮じゃねぇか?」

「なるほど…」

「あ、フェイももらえるス?」

「おう、もう1丁」スッ

「お、思ったよりちょっと重いス」ズシッ

「反動も普通よりデカい。一応使い方説明するから、よく聞いてくれよ」


【マスコットとペット】
「(良く寝た)」クアア

「(小間城、最近寝てばっかりだなー)」プルプル

「(ボス、いない)」スンスン

「(小間城も、ちゃんと警備しなきゃダメだよー)」プルプル

「(追いかける)」フンス

「(もー、小間城ー)」プルプル

「(ボス、こっち)」タタタタッ

「(あー、いっちゃったー)」グニャン

乙!
秋かー、落ち葉集めて、たき火で焼き芋したいよなー

乙  関心ないようでいて、ひとたびスラちゃんが危険にさらされると颯爽と駆けつける小間城!
……なんて図も見てみたいが、まあそんなことは拠点まわりでは起こる筈もないしな うん

2週間かけてちまちま読み進めながらやっと追いついた
やはりゾンビ物は良いな…

ゾンビ[ピーーー]べし。それこそが慈悲

三百七十五日目

今日の都市中央高速道路エリアの攻略は、残念ながらうまくいかなかった。負傷者やトラブルがなかったのは幸いしているが、予定通りに探索を進められていない。まぁ、こんな世界で毎回毎回うまくいく保証はない。何もなかったことを喜ぶことにしよう。

錬浄は無事に復帰している。強さとしては佐原に引けは取らないな。狼男と坊さんが一緒にゾンビ処理をしているところは、身内ながら非常に強い違和感はあったが。

錬浄は研究所に行く際に採取した血液結果でも、何らかの変異と思われるデータは出なかった。その代わりだが、肉体そのものが若く、あらゆる身体の機能が健康すぎる状態だったらしい。言うなら、身体がそのものが強固になったような状態だ。

そうなると、マッスルゾンビ当たりの完全体ともいえそうだが、奴の身体は人間そのものだ。恐らく変異体の何らかの形を受け継げば、その副作用のようなものは同じ部分があるはず。例が覚だけということもあり、必ずしもではないが。

現状、人員が増え有効になってきたとはいえ、やはりこのゾンビ化に関する根本的対応ができる人間が存在しない。というのは大きいな。あのロバートという研究者がそれをできそうな気はするが、生憎うちのメンバーではないからな。

あとはメカニックやエンジニア関係か。やれやれ、問題を1つ1つ潰しているはずなのに、次々必要なものが出てくるな。

9月2日

本日の都市中央高速道路エリアの探索は、結論から言えば失敗だと言える。人員の被害は出ていないものの、予定までの処理や探索は行えなかった。

元々からの懸念として出ていたゾンビがまとまった形で処理になる、ということもあるが、個人的には大きな団体となりつつある探索組の連携の甘さがあると考えている。競技などであれば、連携に関する練習もできるだろう、しかしこれは想定しないことが多いゾンビ処理だ。連携を鍛える、と言っても限度がある。

今は個々のポテンシャルの高さで補っているものの、この先でそれによる問題が発生するのではないかと考えると、不安が募る。何かいい方法を検討しておかなければいけない。

それに我々の信頼関係は揺るぎないものと信じているが、新しく入ってきた平山さん、岸本さん、錬浄さんはその限りではないことも、重要な懸念だ。今、何かトラブルが起きている訳ではないが、親睦を深めるようには努める必要はある。
(もっとも、トラブルになりかねない状況になれば、覚ちゃんが動くことになるだろう)

すべきことは相変わらず山積みになる。後は1つ、明日あたりゾンビにふと出てきた疑問を解消しなければいけないか。


山中沙奈 記す

ふと出てきた疑問?  なんだろう

回収組 進捗報告書 09/02  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区入り口エリアの探索、点検
・商業区入り口エリアの処理

詳細な内容:

商業区入り口エリアの探索、点検
・物資は見つからず
・以前に発見した破壊されているバリケードの修復


商業区入り口エリアの処理
・今後の安全を向上する為、ゾンビ処理メインの時間を設けた。
・ゾンビは18体処理


備考:
・処理自体は一般的なゾンビのみとなる。現存のメンバーで変異体の処理は、基本避ける。

【自作】
「……むぅ」

「あ、平山さん。どうも」ガチャッ

「三間君、だったかな」

「はい、そうです。何かお探しですか?」

「工作室と聞いた」

「えぇ、そうですよ」

「欲しいものがなくてな」

「欲しいものですか、なんでしょう?」

「金属加工に関するもの。溶接機はないとは思っていたがな」

「あー、ここは今、蒲谷さんが建設とかの図面とか、俺が裁縫で使ってるぐらいですからね」

「そうか。最低限作業台はある。借りるぞ」

「はい、どうぞ」

「(ロックウォーは調整がいる。回収班で動く時に、道具類を探しておかなければ)」


【訓練2】
「林道、いたぞ!」タタタッ

「藍。どうしたんだい」

「自分を訓練して欲しいぞ!」

「…、それは構わないけど、どうしてまた?」

「スラとの約束通り、ちゃんと帰ってきたぞ」

「そうだね」

「でも、それは放浪者が助けてくれたからだぞ」

「うん」

「自分でちゃんと帰れるようになりたいんだぞ!」

「そっか」

「スラは妹だから、1人にさせる訳にはいかないんだぞ」

「わかったよ。だったら、守ってほしいことがある」

「なんだぞ?」

「訓練している間は、君は俺の弟子になる。だから約束は守ってもらう、守れないなら、教えることは何もない」

「わかったぞ、師匠」

「はは、君は切り替えが早いな。早速訓練するかい?」

「お願いするぞ!」

「わかった」

「(この子はなんであれ強力な子供だ。教え方を間違えれば、あってはならないことも起きないとも限らない。ちゃんと監督しないとな)」

>>515
アルミに包んでたき火にぽい。バターはないから、塩か。

>>516
小間城は自由奔放だからねぇ…。気づかずにそうなるやも。トラブル起きるかは知らんけど

>>517
なんとまぁ奇特な。こんな感じのSSですわ。

>>518
死すれば骸に戻れよう

>>521
なんでしょね

乙!
焼いたり茹でたり蒸したり、加熱するだけで美味くなる野菜の妙

林道さん精神面心配だから、藍や丸坊主に教える事が新しい目標になれば良いが
精神面と言えば、覚ちゃんのSAN値とか大丈夫なのかな。いきなり人の心読めるようになったらキツそうだが

三百七十六日目

今日は昨日よりも手痛い失敗だ、メンバーに犠牲が出ていないだけで、この調子じゃどうなるかわかったもんじゃない。

今回の失敗はスプレーゾンビの存在だ。まさか、いきなり爆発するなんてな。自分のうちに溜まったガスの圧力に耐えられなかったのかは知らないが、よりによってゾンビの集団の中にいるところで自爆されるとはな。

一気にまかれたガスで強化されたゾンビ共が一斉に襲い掛かり、変異しない錬浄、変異済みの佐原が前面に立ち、俺を含めた残ったメンバーは背後から襲われないよう処理しながら、後退しながら戦うことになった。

強化されたゾンビは、まさしく惨劇初期の頃のゾンビと同じだ。素早く動き、力もある。全てのゾンビが変異体のようなものだった。あの恐怖が、久しぶりに蘇ったな。

スプレーゾンビは変異体だけじゃなく、普通のゾンビよりも脆い。あの強烈な臭いがするガスを抜かせば、倒すこと自体は簡単だろう。つまり、何かの拍子でガスが漏れだす可能性がある、天然時限爆弾ということだ。

そう考えれば、スプレーゾンビが最近見つかったというのも頷ける。ガスの強化も一時的なものだし、今までいても自爆していたのだろう。つまり、長くは存在はできない変異体なのかもしれない。

そして、そうでありながらスプレーゾンビを確認できるのは、通常のゾンビ共は着々と変異体化への道を進んでいる。という可能性が出てきてしまうことだな。つまり、ゾンビはなんであれ処理しなければ更なる脅威を招くのと同じ。ひっそりと隠れて生き続けられるなんていうのは、幻想でしかないようだ。

レポートNO.90

井門圭司


やっぱり、人間何もねぇなって油断してる時に何か起きんだな。ゾンビの野郎が恐ろしいことを、久しぶりにわからされた。それと、まだ防衛軍として隊長と人の救助してる時も思い出しちまったな。

あのバカが、指示も聞かずに。いや、思えば半狂乱みたいな状態だったからな、訳もわからず飛び出しちまったのか。あのせいで、仲間を失って、隊長もおかしくなっちまった。いや、元々おかしくなってたのか。もう、わかりようもねぇ。

俺達はいつ、仲間を失ってもおかしくねぇか。俺が頑張っても、守り切れない時はやってくる。一ノ瀬が足を折った時みてぇに。

まだ、誰も失ってねぇ。それだけのことなんだな。

9/3 担当勝 朝

涼しくなってきた。涼しいの好きだ。

お肉食べたい。保安官のおっちゃん、とってきてくれないかなー。


担当蒲谷 昼

そういえば、ここのところ食べれてないね。

拠点周りでは野良の群れは遠巻きに見かけるけど、やっぱり人の縄張りに他の野生動物は近づかないか。


担当フェイ 夜

お肉食べられるんですか! (涎を出した顔の絵)

いいなぁ、フェイも食べたいです (しょんぼりした顔の絵)

(この文章の下に、骨付き肉の絵がいくつか描かれている)


「井門さーん」ガチャ

「んー。どうした一ノ瀬」

「話しに来ましたよー」

「だろうな。まぁ、座れよ」

「今日は大変でしたねぇ」

「やっぱ、調子いいのが続いてると何か起きんだろうよ」

「そうですねー」

「ま、やられてばっかしなわけでもねぇだろ。スプレーゾンビの特徴も知れたからな」

「爆発しましたねー」

「厄介さはトップクラスだってのはよくわかったな」

「あのガスさえ何とか出来ればいいんですけど…」

「ガスなら燃やしちまえばいい気もするけどな」

「それはダメじゃないですか?」

「なんでよ」

「もっと大爆発! になっちゃいます」

「そうかもな」


「(非常に入りにくいね。うん。作業室で何かしてようかな)」


【会話】
「(今日、あぶなかった)」ワフッ

「ほんトっすねー」

「(あと、鼻いたい)」クゥン

「なんで、アのガスはあんな臭いっすかナー」

「(わかんない)」フン

「そウっすねー」

「(つかれた)」

「それなラ寝たほうがイいっすよー」

「(そうする)」タタタッ


「(や、やっぱり犬と話せるスか。佐原さん)」

>>525
料理は魔法です

>>526
なればいいねぇ。

うーんと。覚は基本、その人を見通せるので、心の声も聴けるよ。覚いわく、自分を相手に接続する必要はあるのと、強い感情や思いは無条件で聴けちゃうけど。


>>530の訂正
×【

○【たまにあるよね】

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira102952.png

ちょっとPCでの画像投稿テスト。絵心なんぞない、現在の拠点簡易図。オレンジっぽい矢印は出入り口です。

どうでもいい追記ですが、スラ&小間ハウスはただの車庫(ガレージ)です。1スレ>>838あたり参照のこと

乙!
絵まで出た。見える世界が広がってゆく

肉か……求める者が出てきたなら、そろそろ保安官に狩りの講習とか開いてもらわんといかんかね?
アフリカとかでは勝君くらいの子だって狩りやってるみたいだし、ボウガンでも渡せばイケるイケる(慢心)
それか遊びついでにブーメランで鳥でも落としてもらうか?

覚っててっきり常時周囲の人の心の声が強制的に聞こえる斉木楠雄状態かと思ってた

>>523
あぁ、そっか。
まだ平山さんたち
研究所に行ったことなかったよね。
行けばその辺もできるだろうけど
いついくか/行けるか、だねぇ。

図面乙  例のお風呂はどこに設置されているの?

三百七十七日目

二日間のトラブルを教訓して、都市中央高速道路エリアの探索を行い、今日は問題なく探索を進めることができた。

工夫というまででもないが、俺が高所で偵察した後、スプレーゾンビ特有の臭いを小間城、佐原に確かめてから探索を進めていくという段取りにした。今回はスプレーゾンビ自体いなかったから、効果があるかはわからないものの、とりあえずはこの方針で進めていく。

錬浄が元々一人で無茶なゾンビの処理をしていたということもあって、探索組での活動でも似たようなことをするのではとわずかばかり危惧はあったが、きちんとチームとして動いてくれている。
(もっとも、WWPからの逃走の際も無茶はしてなかったが)

しかし、ここまで戦闘ができるメンバーで構成し人数がいるにもかかわらず苦戦している。それ自体がすでに、都市中央エリアがいかに危険であるかの証明といえるか。

だが、それでも人間の変異からではなく、ゾンビからの変異体化の可能性がある以上、この周辺を安全にするためにもゾンビの処理を進めない訳にはいかない。

メンバーの安全を確保しながらも、ゾンビという危険性も同時に排除し続ける。どちらもなさなければいけない、か。まるで、綱渡りをする道化のようだな。

「やはり、ですね」

夜、涼しくなってきたこの時期に、放浪者は山中に話があると言われ都市入口エリアに2人で来ていた。そして、彼女は何も言わずエリアを歩き回るのを、放浪者が黙ってついていき、しばらくして現れた1体のゾンビを処理した後、納得したようにそう言った。

「…何がだ?」

「ゾンビについて、疑問点があったんです。まず、腐食について。現実のゾンビが現れる前、我々のゾンビというものは腐ったモンスター。なら、現実のゾンビもそれに当てはまった場合、腐り続けていけば徐々に数が減っていきます」

放浪者はその話に筋が通っていると考えていた。いや、彼自身もまた、処理しているゾンビに対して違和感はあった。その違和感の原因はやはり、腐る生ける死体としてのイメージとは、どこか違うところから来るものだ。

「でも、このゾンビから腐臭はしません。変異、と我々は佐原君達を見てるからか自然と言っていました。でも、その方が正しいのかもしれません」

「…。スプレーゾンビの一件で、か?」

「えぇ、強烈な匂いと、そしてスプレーゾンビの特性を考えた時、そもそもゾンビ自体が我々のイメージから離れていることに、今更ながら気づいたのです」

あらためてゾンビを観察すると緑色にまだらに変色し、変異の影響で歪んだ肌があった。そして、このゾンビ達は、腐った見た目であるだけで、腐敗しているわけではなかった。

「…こういうことに気付けるようになったのは、余裕が出てきたということだな」

「そうですね」

言葉にしないが、放浪者は思っていた。そうだとすれば、今自分達が立ち向かっている脅威は、一体何なのかと。

一ノ瀬DIARY SEPT.4

今日の探索は何もなくてよかった。きっと皆、気付かないうちに油断しちゃったんだと思う。今日も危険な状態だったら、どうしようかと思ったよ。

三間君が、何か新しい服作ってるみたい。防具とかそういうのじゃなくて、まず一から服を作れるようにならないといけないんだって。そうなったら私も着たい服とか仕立てて貰えるかな。



放浪者さんと山中さん出かけたらしい。どこにいったんだろ。

回収組 進捗報告書 09/04  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区入り口エリアの探索、点検
・商業区入り口エリアの処理(予定だった)

詳細な内容:

商業区入り口エリアの探索、点検
・本日の回収作業中に、マッスルゾンビと遭遇した。
・バリケードは破壊された。復旧する必要が出ている。
・マッスルゾンビは、渡されたマグナムにて処理した。
・弾薬を多く消費。新たな弾薬補給を申請する。


備考:
・商業区入り口エリアの処理は、上記対応の関係で出来ず。

【そもそも】
「…相棒。一ついいか?」

「はい、なんでしょう」

「…何も、今の話をするために、二人で夜に都市へくる必要はないだろう?」

「そうですけどね」

「…どうした?」

「その、拠点も人が増えましたし」

「…そうだな」

「本当の意味で、2人っきりに慣れる時間が、最近ないなと思いまして」

「…まぁ、そうだな」

「そういう時間が、欲しくなりましたから」

「…たまにだけだ。安全ではないからな」

「はい」


【一般的な生存者達】
「はー、はー、はー。まだ追ってくるス!」

「わかってる!」

「マッスルゾンビはまだ後方ス! いったんゾンビだけ処理するス!?」

「そうしよう!」シュカカカカッ

「このヤロース!」ドシュ


「ぎゃー! 危ないス!」ブォン

「やはり、マッスルに効かないか!」シュカカカッ スチャ

「もう囮無理ス!」

「マグナムを撃つ! 避けろ!」

「スタコラス!」


「はー、はー、はー」

「…疲れたな」

「今日は、もう帰ろうス…」

「そうしよう…」

>>534
結構どこまで開示するかは迷うんだけどね

>>535
勝は警備組で林道抜かせば、むしろ戦力だからいけるかもねー。

>>536
レーダーみたいに認識し、情報分析するにはアクセスする必要がある。という感じかな

>>537
新参には段階を経て情報開示してたりするんじゃないかな。研究所もわりと公開しづらい情報だし、実は覚えのこと教えてないし。

>>538
それを知ってどうする気かね。覚に聞いても問題ないか?




畑の右上だね。

乙  ゾンビは積極的に処理するしかないか  気が遠くなるな

新参組の不憫さが際立つシーンだなぁ

山中さーーーーん
早くくっついちまえよ!

>>545
遠くなるねぇ

>>546
ダイス様もお戯れでいらっしゃる

>>547
どうなるのかねぇ


昨日(おととい)は酒、今日(きのう)は映画でかけてませんが。別に放浪者達に何かあったとかではないです。はい。じゃあちゃんと寝ます。

んむむ?>>1さんに何かあったのかな?

>>549
うんにゃ、これといったことは特にないよ。

三百七十八日目

都市中央高速道路エリアの探索については、今日もトラブルなく終えることができた。元々個体数の少ないスプレーゾンビは今のところ姿は確認できず、そのほかの変異体も固まっていない状態というのが大きい。もっとも、数が一番多いモンキーゾンビはこのエリアでもよく見るが。

とはいえ、変異体はやはり数自体が少ない。ゾンビが十なら、変異体が一というところか。数だけで言えば大したことはないことになるが、その存在自体がゾンビよりも厄介であるなら、少数なんていうのは慰めにもならない。

だからと言って、逃げてばかりいられないのも事実だ。この場所に文明を取り戻すなら、ゾンビを処理しきることは絶対の条件になる。そしてその次に、変異体を含めて侵入できない防護壁を作ること。最低限がこの二点。

防護壁となってくると、建築に関する知識を持った人間が必要になる。とはいえ、昔と違ってそういう人間を集めて選ぶ、なんてことはできない。結局、そのために誰かが知識を学ばなきゃいけないことになるか。

少なくともコンクリート製の防護壁はほしい。マッスルゾンビでも更に強力になった個体、あの隊長のような亜種であれば壊される可能性はあるが、それ以外ではマッスルゾンビを超えるパワーの持ち主は今のところ確認されていない。それが今のところベストと考えていいだろう。

まぁ、壁についてはおいおいだ。今はまだまだ、ゾンビ共と戯れなければいけないからな。

9/5 担当浜村 朝

うーん、畑の大規模化か。思ったより面倒そうね。

連作できる奴ならいいけど、畑自体休ませ中いけない。バリケード外には作りたくない。


担当蒲谷 昼

となると、自然と研究所側の開けた土地を使うことになるか。

塀ぐらいじゃゾンビや野良犬は防げないし、何かいい案考えとくよ


担当平山 夜

畑の拡張、重要なことです。

建築は詳しくありませんが、昔の砦のように掘った穴へ木を入れて壁にするというのはいかがだろうか。

「報告書です」

律儀に平山が山中へ報告書を届けるようになってから、これもまたいつもの光景になっていた。放浪者と山中の指示で、日々のことを記録として残す習慣がついている。ただ、それを提出しているのは平山だけだ。

「ありがとうございます…。これは?」

「回収作業中に発見しました」

中身は発注に関する伝票と、発注先と思われる会社名と連絡先が書かれたメモだった。

「品物を仕入れる会社の倉庫を見つけ出せば、より物資が集まるかと」

山中はその理由に納得する。そう言った商品を保管されている場所を見つけ出した方が、物資はより効率よく集まるのは当然のこと。今まで、都市攻略のためゾンビ処理に力をどうしても偏る分、そう言ったところに頭を回す余裕はなかった。

「流石ですね平山さん。その冷静さ、非常に頼りにしています」

「いえ…」

無表情と言う訳ではなく、冷たい訳でもないのだが、褒められてもそうなのかという雰囲気を出しており、少しだけとっつきにくいところが、平山にはあった。

「そういえば、2人が来てから慌ただしかったのもあって、何もしてませんでしたね。錬浄さんもそうですし」

「…であればフェイと、錬浄殿だけで結構です」

彼女ならそう言うだろうなと思っていただけに、山中は苦笑する。歓迎という意味でダメなら、別の方向で山中は切り出す。

「するとしてもお風呂ですから。衛生面から考えても、出来れば入っていただきたいですね」

「………、そういうことであれば」

渋々なのは間違いなさそうだったが、それでも、久しぶりに体を洗えることは嫌そうな様子はなかった。

【五右衛門9】
「一度入ってみたかったんス。ドラム缶風呂」

「良かったですねー、フェイさん」

「でも、火加減調整してもらうの。なんか悪いス。一ノ瀬さん」

「気にしなくていいですよー」

「今度一ノ瀬さんが入る時、自分やるス」

「わかりました。お願いします」パタパタ

「…。お風呂、久しぶりス」

「私も、ここにきてしばらくしてお風呂入れるようになった時、感動しましたよ」

「入れるなんて、思わなかったス」

「ゆっくりしてくださいね」

「はいス」


【五右衛門10】
「申し訳ない」

「いえいえ、気にしないください」パタパタ

「………」

「………」

「山中さん、1つ」

「なんですか?」

「リーダーは何者なのだ?」

「放浪者さんがどうかしたのですか?」

「いや…」

「元々1人で彷徨っていた生存者です。それ以上でも、それ以下でもありません」ニコ

「そうか」

「………」パタパタ

「…いい湯だ」

「良かったです」

>>552の訂正

×連作できる奴ならいいけど、畑自体休ませ中いけない。バリケード外には作りたくない。

○連作できる奴ならいいけど、畑自体休ませなきゃけない。バリケード外には作りたくない。

秋に合う曲、久し振りに聴きました
ポップンのJ-ソウル KOUYOUです
短いし、少し寂しげだけどね

つべで調べるなら VjRoboZ Kouyou で、出る筈です

>>556
そこに夢幻ノ光を重ねてみる。

乙!
倉庫よ見付かれ!そして有効な物資もあれ!

建築用と建設用でコンクリートの水分量は違うんやで。

三百七十九日目

都市中央高速道路エリアの探索は進んでいる。連続しての探索失敗でやはりメンバーの危機感があるべき状態に戻ったのが、やはり一番大きいだろう。無論、それは俺も同様だ。続きすぎる成功は兵士を弱体化させる、俺達は兵士じゃないが、少なくともそういうことで油断してしまうのが人間、ということだろうな。

平山さんからの情報で、店に品物を提供する卸売業関連の倉庫なら、まだ物資が眠っているのではないかという話が出た。無策に探索して物資を収集するよりは、今時点でかなり有効な方法だろう。

そういうことを考えると、例えば通販を行っている企業の流通センターや倉庫も狙い目になるかもしれない。商品が一度集まり、その後各地域に配送されるというのは、良くは知らないが流通の基本だろうからな。

それに連なって、後は貨物列車などがある駅。後は海外からの輸入品がある港。そういうところも物資収集にはいいのかもしれない。ただまぁ、当てにできるという程度だろうが。

港か。もし、この国を離れたとしてどこかに行きついても、どの道待っているのはゾンビだろうな。後は、運よく無人島にでもたどり着ければ、ゾンビの心配からは解放されるだろう。いろいろと一から始めなければいけないが。

ただ、ゾンビからの変異体化が予測される今、そんな生ぬるいことも言ってられない。変異体が想像できないものに成ってしまい、無人島にいたとしても襲ってこない保証などない。結局、どんなに危険でも、俺達はもうゾンビと向き合うしかない。そういうことだ。

9月6日

都市中央高速道路エリアの探索は元々の状態に戻りつつある。偵察の方法を変えている部分もあり、ある程度効果が出ていると判断してもいいだろう。ただ、それが効果があると言うのを証明できたわけではないということは、留意しなければいけない。

今のところメンバの中で気になっているのは、やはり平山さんになる。彼女自身については、問題はない。どちらかというと寡黙で、不愛想なところはあるものの、回収組の活動も積極的で優秀だ。気になる部分というのは放浪者に対しての反応だ。

嫌っている、と言う訳ではあるものの、どこか彼を避けているようにも見える。対面した当初からそういう状態ということと、彼女自身が話すようなタイプではないこともあって、なぜそうしているか想像できないでいる。

覚ちゃんに話はしてみたところでは、大きなトラブルになる内容ではないということは教えてもらえたものの、そう言った部分での彼女の動向は気にすべきだろう。


山中沙奈 記す

回収組 進捗報告書 09/06  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区入り口エリアの点検
・商業区入り口エリアの処理

詳細な内容:

商業区入り口エリアの点検
・引き続き、9月4日でトラブルで破壊されたバリケードの修復
・現状大まかな修復は完了


商業区入り口エリアの処理
・ゾンビは23体処理


備考:
・バリケードの破壊のせいか、少しゾンビが多くなった。引き続き処理を優先気味に回収作業を行う。

【狩猟】
「準備はこれでいいか。おい、ジェーン!」

「はいはい、どうしたの保安官(シェリフ)」

「そろそろ狩猟に出かける。店の方は任せたからな」

「うん、わかったよ」

「やばくなったら、拠点に行くか無線使えよ」

「わかってるよ。何時ぐらいに戻れそうなの?」

「動物次第だな。ま、最悪1週間ぐらいには戻る感じか」

「気を付けてね!」

「おうよ」


【ドラム缶】
「(ふーむ。あれを作るなら、ドラム缶が欲しいな)」ゴソゴソ

「やっぱりないか。うん」

「といって、まさかお風呂用のドラム缶を使う訳にはいかないね。うん」

「…どうした、蒲谷さん」

「あ、放浪者君。良いところに、何か余ったドラム缶がないかと思ってね、うん」

「…また商業区北西エリアの配送センター当たりを探せば、あると思うが」

「うーん。遠出になっちゃうね。うん」

「…何か新しいものでも作るのか?」

「うんうん、一応こんなのをね」ピラッ

「…ふむ、確かにこれは重要だな。見かけ次第回収する」

「助かるよ。うん」

>>556-557
どちらも聞かせてもらったよ。いい曲だね。

ただ、秋の実りと終わりへの情景にゾンビ要素が混ざるとどんな曲になるのやら

>>558
全てはダイスのみぞ知る、うん、こういうしかないのが切ないところだ

>>559
へぇ、そういうの全く知らんからねぇ。今度そう言う本とかも読み漁った方がいいかねぇ

乙!
みんなのおとんは大変だ。無事に帰ってきてよね保安官

判定によっては平山さん離脱もあったりするのか?
強さは群れのリーダーに必要不可欠だが馴染めないと恐怖でしかない

三百八十日目

都市中央高速道路の探索は順調に進んでいる。もうそろそろ予定の半分ぐらいは終えられる程度まで、進んでいる状態だ。とはいえ、今回の探索後に高速道路自体のアクセスポイント制圧が残っている。それを持ってこのエリアの探索は終わりだと言えるだろうな。

もうそろそろ高速道路の様子は見ておきたいところだ。探索などでいろいろと建物が破壊されているところをちらほら見ていることもあり、高速道路が壊れている可能性を考えると、ゾンビがこの都市に流れ着いているという可能性は、実のところ低い。だが、それよりも重要な部分が高速道路にはある。

高速道路はその性質上、一般道とは分離して作られ、高架ということで独立している。つまり、制圧できれば単純に移動するよりも主要な地域へのアクセスが、比較的しやすいということだ。

そう言った部分もあり、高速道路が壊れていないのかというのは、重要な部分になってくる。都市を制圧してこの場所に文明を生み出した後、他の地域へ状況確認することは必要なことだ。それなら、安全に移動できるルートを確保することは重要なことになるだろう。

先を見据えての先行投資のようなものだが、どちらにしても都市攻略上このエリアは抑えなければいけない。そのついで程度ではあるがな。

レポートNO.91

井門圭司


油断なく、今んとこやってけてるな。錬浄さんもチームワークを意識して動いてるみたいで一安心だな。つってもあの人自体が戦闘力高いからな。単独で十分な気もすっけどな。

ゾンビとかミュータントにはなってねぇみたいだけど、でも影響は出てそうな感じなんだよな。あの強さは常人離れしてるところ、ところどころあっからなぁ。

放浪者さんも異様に反射が鋭いのはあっけど、それ以外はファントムシリーズの強力さだと思う。ていうか、そうじゃないとしたらマジで人間なの俺と一ノ瀬ぐらいしかいねぇぞ探索組。

そういう意味では、回収組の2人は俺の精神的な拠り所だな。ある意味。

9/5 担当平山 朝

6:00 特に異常なし。野生動物の姿もなし

7:00 リーダーがコーヒーを持ってきた。


担当蒲谷 昼

放浪者君をリーダーと言ってるのは新鮮だな

僕もそう呼ぼうかな


担当三間 夜

個人的には、リーダーは何か違う気もするけど。

何が違うのかって言われたら、ちょっと答えられないけど。

【朝の一杯】
「(現状問題無し)」カタカタ

「…精が出るな、平山さん」コトッ

「…どうも」

「…警備もしてもらえて、気兼ねなく探索ができている。ありがとう」

「いえ…、ここでの役割ですから」

「…そうか」ズズッ

「………」ズズッ

「………」

「その…」

「…なんだ?」

「これから、探索ですか?」

「…。少し早く目が覚めた。出るのは後だな」

「そうですか…」ズズッ

「(相棒が言っているよりは、話ができるが。ふむ、良い反応とは言えないな)」


【定期報告】
「ひひひ、DJさん。元気か-い」

『うん。よく聞こえるよ、そちらも大丈夫かな?』

「けけけ、トラブルなし。放浪者の旦那達もーだ」

『良かったよ。そろそろ新しい放送だけど、WWP絡みの危険性がないか。確認して欲しいと野木さんに伝えてもらえるかな』

「けっけ、了解」

『データはいつものところだからね』

「ふふふ。わかった。あぁ、そうそう。伊吹の嬢ちゃんから言伝を預かってる」

『そうなんだ。どういう内容?』

「くきき。今度、流してほしいやつがあるみたいでーね」

『そうなんだね。わかった何がいいのかな?』

「ひひひ、悪い。今メモ出すから待ってくれ」

『しかし、リクエスト曲をもらえるなんてね。想像もしてなかったよ』

「うひひ、それもそうだろーね」

『嬉しいことだね。本当に』

>>565
実は狩猟の度に判定方法ころころ変わり、実験台になっているおとん。

>>566
うーんと、そういう判定が必要と>>1が判断した場合ではあるから、状況もあるけどいまんとこほぼないかな。

一定の程度の上からの信頼されてない状況は怖いよねぇ。

乙!
”いつものところ”とかそういうのって、特別感あって良いよな

ってか伊吹っち!ほぼダイレクトなリクエストとかずりーぞ!

いつも乙
そういえば三冊目読み返してたら、藍が拠点から出て行く時に放浪者が拠点の場所書いた地図渡してたが、ひょっとして拠点バレてる? ブレイクタイムだから関係ないか

ブレイクタイムで思い出したが最近井門と放浪者物資くすねて交換してないな。
山中さんが鋭くてもうできないのかな?w

三百八十一日目

都市中央高速道路エリアの探索は引き続き順調だ。今までのトラブル続きのこともあり、この好調さが逆に薄気味悪さを感じるが。あまり過剰な反応をして、持てる力を発揮できないようになる方がまずいか。

高速道路自体は、高い建物に上らずとも視認できる範囲まで近づいている。見た限りでは高速道路が倒壊している様子はない。どこにも問題ない場合には、その分、そこを経由してゾンビがこの都市にやってくる補給路になっている可能性は、以前から指摘している通りだ。

その前提で、あそこを抑えれば更に都市自体の確保が容易になる。それは、当然全メンバーの安全を高めることだ。例え文明を取り戻せたとしても、メンバーが欠けては意味はない。

その考えそのものが、とても甘い理想ということは、理解しているつもりだ。だが、理想として斬り捨てても、この最悪な日常が何か変わる訳でもない。だからこその、理想だ。

ただ平穏な日々を過ごす。それだけが今の俺の望みだ。

実際問題、高速を徒歩移動ってなかなかの距離だな。場所的に都市高速でもないだろうし、ゾンビたちはインターチェンジで車線変更出来てるのだろうか…

一ノ瀬DIARY SEPT.8

探索は何も起きてない。良い事良い事。でも、放浪者さんはいつも通り渋い顔かな。どんな時でも、ちゃんと緊張感持っててやっぱりすごい。

フェイさんは人懐こいけど、平山さんはやっぱりちょっとそっけないかな。でもなんか、女の人版の放浪者さんみたい。平山さんもあんまりおしゃべりしないからね。

山中さんは、平山さんのこと気に入ったのか、結構気にしてる様子。あ、でも気に入ったと言うよりあんまり拠点メンバーの輪に入ろうとしないから、気を使ってるのかも。

そうそう、それとなく放浪者さんと夜、都市に何しに行ったか聞いたけど、ゾンビについての確認だったみたい。放浪者さんもそう言ってたから、ちょっとつまんないかなー。

「はぁい、DJフレンドだよ。世紀末の世を生きる皆さんこんにちは」

「夏も過ぎ、涼しくなってもう鈴虫の音が聞こえるね。ゾンビ達にはどんな風に聞こえるのかな」

「さて、変異についてお話ししようかな。皆にも重要なことだよ」

「ゾンビや変異体については今まで話したね。でも、実はこのことについて重要なことがあるんだよ」

「皆も思ったことがあるんじゃないかな。変異自体に免疫を持つ人間がいるんじゃないかって」

「免疫を持った人に会ったことはないけど、適用した人は知ってるよ。とりあえず、ミュータントという名称にしようかな。その人を不機嫌にさせそうでちょっと嫌だけどね」

「ゾンビに感染して、その人は全身に灰色の毛が生えてたよ。毛並みは、犬とか猫みたい感じかな」

「話が出来て、知性があることがわかって。最終的には元人間だったことに驚きは隠せなかったよ」

「何が言いたいかは、わかるかな。そういう風になっちゃっても、人間として意思を持ってる人もいることを、わかってほしい」

「危害を加えてきたというなら仕方ないけれど、それでも闇雲に襲わないでほしいかな。もちろん、接触する前に、うん、誰にでもそうだけどちゃんと問題なさそうか観察してから、話しかけるのを推奨するよ。お互いのためにもね」

「こちら、DJフレンド。世紀末の世を生きる皆さんに、お役立ちの情報を勢いのまま録音で提供するよ」

「さて、ここいらで音楽を流そう。とあるところからリクエストがあったんだ。詳しくはないけど、ゲームミュージックみたいだよ。J-SOUL、曲名『KOUYOU』、もう1つは、HYPER JAPANESQUE、曲名『夢幻ノ光』、2曲をお送りするよ」

「それでは良い終末を」

【訓練3】
「せい!」ビュン

「そのまま止まるんだ、藍」

「う、こ、こうだぞ」ブルブル

「足の位置はここ、腰の位置はここだ。この型で突きが終われるよう、もう一度やるんだ」グッグッ

「わ、わかったぞ師匠。せい!」ビュン

「今度はこっち側にずれているな。なぜずれるか、もう一度意識をして、突きの終わりの型を意識するんだ」グッグッ

「む、難しいぞ。えいや!」ビュン

「…。合格ではない。けど、改善は見える。今日はこれで終わりだよ」

「ふぅ…。難しいぞ」

「藍は自分の身体を使うことが得意だろうからね。物を使うのは、普通より慣れないだけだろう」

「そう言われればそうだぞ」

「自分が普段どう身体を動かしているのか、それも意識して、次に生かすといい」

「わかったぞ、師匠!」


【あるいは1つの宇宙】
「美弥ねぇ、戻ったぞー」

「お帰りなさい勝。見張りはちゃんとやったんだね」

「俺さぼったことはないからな!」

「でも、寝ちゃったことはあるでしょ」

「だってそん時眠かったんだもん…」

「うん。今はちゃんとしてるのわかってるよ」

「だろだろ。わかってるんなら、いいじゃんかー」

「ふふ」

「…、そういや、美弥ねぇは寝る時どんな感じなんだ?」

「……。そうだね。皆が目を閉じているのとあんまり変わらないかな」

「そっか」

「眠りに落ちる瞬間、感じていた皆の気配がスッと消えて、本当の闇の中に落ちる。と言えばわかってくれるかな」

「ん~、なんとなく」

「こればかりは、誰にも共有できないものだから」

「悪いこと聞いちゃった? ごめん」

「いいの。些細なことだもの」

「うん」

>>578
ぅをぅ、まさか伊吹ちゃんのリクエストを
こう絡めてくるとは予想外だぜ…。

>>572
いつものところ、いいよね

まぁ、コネって大事だよね

>>573
本スレの>>81当たりで、そう言った類は西切さん捕まる前に処理済。地図も言わずもがなな感じ。

>>574
もちろん、山中さんが厳しくてと言うのはあるだろうけど。

食料自給が出来て、物資の回収も結構できてる今では、そこまでして食う必要もない感じかな。

>>576
たぶんこう、うろうろうろうろしてるのが、ちょっとずつ紛れ込む感じかな。

もちろん、普通に郊外から入ってくるのはあるわけで、流入は要因になる程度でどちらかというと他の地域へのアクセスポイントとして重要な個所という扱いかな。


そんな訳で、ラジオのリクエストに>>556さんと>>557さんのをネタとして組み込んでみたよ。曲は下記URLにて聞けますでや。
KOUYOU
https://www.youtube.com/watch?v=PDPy40wTw1s
夢幻ノ光
https://www.youtube.com/watch?v=wxfipZ2Lqyc

>>580
まぁ、せっかくなのでね。

乙 平山さんたちの所属してたグループってどのくらい離れた場所にあるんだろう  ひょっとしたらダイス次第ではそこが絡んできたりもするのかな

乙!
高速道路を徒歩でとか、そこの奴らはミイラになってんじゃないのか?
乾いても動けてるなら、ハムナプトラレベルの速度が出る可能性も……

三百八十二日目

都市中央高速道路エリアの探索は進んでいる。スプレーゾンビは存在は確認できていないというのが、一番大きな理由だろうな。ただ、ゾンビが統率性を持って動いた場所があった、もしかするとコマンダーゾンビがいる可能性がある。

ただ、気になることがあるなら、それに気づいて退避した際、ゾンビ共は追ってこずに去っていったということだ。俺も一回だけ対処したきりだから、不思議ではないのかもしれないが、ゾンビ限らず変異体も俺達を食料としか思ってないはずだ。だから、コマンダーゾンビの指揮下で動いているゾンビで間違いないなら、去っていった事が気になる。

コマンダーゾンビは知性がある。周囲を認識できるのとゾンビを兵士として操ることができる能力を持って、人を狩猟するように追い込む。狩りができ、罠を仕掛けられる時点で、コマンダーゾンビはすでに他の変異体から見ても一線を画す存在だ。

だが、そうはいってもゾンビはゾンビだ。食料である俺達を見逃す必要はない。あるとするなら、それは何らかの意思を持っていることになる。

もしかしたら、覚のようなコマンダーゾンビの完全体のような奴が、あそこのエリアに潜んでる可能性は十分にあるな。覚自体も身体に強烈な負荷がかかるが、ゾンビに影響を与えられる。ゾンビを使って他の生存者を近づかせないようにしている、というのも考えられなくはない。

全ては憶測の域は出ない。ただ、その危険性が出ていることを認識できただけでも、良しとしなければな。

9月9日

都市中央高速道路エリアの探索について、今日気がかりなことが起きた。状況からしてコマンダーゾンビが今の探索エリア内に紛れ込んでいる可能性が高い。

コマンダーゾンビと遭遇して対処したことがあるのは、放送社と佐原君のみで、それ以外のメンバーは目撃したこともない変異体だ。ただ、その能力の脅威さは覚ちゃんを通して皆知っている。自分のいる位置は常に察知され、そこに大量のゾンビを誘導させる変異体。まともにやりあって戦えるような存在ではない。

幸いというべきかはわからないが、コマンド―ゾンビ自体に戦闘力はない様だ。頭が肥大化して目が潰れている以外はただのゾンビと変わらない。佐原君も、彼が処理した時は壁に突っ込んでいき、こけたところを頭を叩き割ったというぐらいだから、近づけさえすればどうにかはなるということだろう。

厄介な相手だが、我々の活動の最終段階は、都市の開放だ。相手にしなくて済む相手ではない。

明日からは、まずコマンダーゾンビのいるであろうエリアの特定も、探索の際に行わなければならない。迂闊にコマンダーゾンビの感知の範囲に入り込み、全滅の危険性を回避しなければならない。

明日からもまた、忙しくなりそうだ。


山中沙奈 記す

9/9 担当勝 朝

今日もいい天気だな!

見張り台は窓あるけど、壁じゃなくて柵の方がよかったなー。


担当蒲谷 昼

それだといろいろ危ないからね。

そろそろ考えてた施設も作らないといけないな。


担当浜村 夜

あぁ、前相談受けてた奴ね。

とりあえず、畑の横とかでいいんじゃない? 目的的にそっちのがいいし。

深く、ローブを身にまとった人影が、荒廃した都市の中を歩く。

「…。登録された情報へアクセス」ピピッ

そういって取り出したPDAの情報に目を通すが、以前の情報と変わりはなく、念のため更新を行う。

「あの方は、何を望まれているのか」

それを理解しようと何度も試みたが、答えは出ていなかった。

「わかりようもない」

ため息のように漏れた言葉と同時に、更新が終わっても変わらない情報を見てから、PDAを収納した。

「任務続行」

風と共に、ゾンビのうめき声がこだましても、気にするそぶりはなく人影はどこかを目的にして、歩みを再開した。

「ふー、ようやっと役所まではこぎつけたね、ロバート」

アビスの情報を探るため、商業区南西エリアを探索していた2人はようやっと役所までの道を確保していた。

「そそ、そうだね」

「後は中は大丈夫かってとこか」

「き、気を付けて」

拳銃を構えた千護の後ろに、バールを持ってロバートがついていく。中はそれこそ一般的な行政施設だ。受付と待合のための椅子が置いてあり、無駄に複雑化したいくつかの課に分かれたフロアがある。

出入り口付近から内部をじっくり観察していると、なぜか、死体が多く転がっている。それも、ゾンビのものでほとんどが何か撃ち込まれた形跡が見て取れた。

千護は懐から取り出した小さな鏡を取り出し、壁を背にしながら鏡を使って銃弾が飛んできたであろうところを覗く。

「ありゃあ…。拠点にあった防衛装置に似てんな」

見えたのは、立方体状の機械が床から飛び出しているところだ。身体の左右から機銃と思われるものが出ており
、空薬きょうが床に転がっている。電源はついている様子はなかった。

念のため、その機械に向かって転がっていた小さな瓦礫を投げつけてみるが、反応はなくそのまま中に侵入する。

「こ、こういうのがあるということは、や、WWP(やつら)が関わってる」

「だーな。期待できそうじゃないの。あとは、こいつは電池切れだけど、他に動いてるのはあるかもしれないからさ。慎重に行くよ」

「う、うん」

アビスに関わりそうな情報がありそうだと思い、千護は知らずにやや好戦的な笑みを浮かべながら、役所の奥へロバート共に入っていった。

いくらこの世界がカオスにまみれようとも、流石にプリルラに並ぶ狂気には至るまい

【お届け予定日】
「うーん」

「あ、西切さんス」

「フェイさん。警備ですかー?」

「違うス。何となく外出ただけス」

「なるほどなるほど、ずっと家の中にいても落ち着かないですもんねー」

「そういえば、あっちみてどうしたスか。西切さんは警備スか?」

「えー、ちょっと頼んでたものがいつ頃届くのかなーと」

「ええ、どういうことス?」

「ちょっと、別の勢力のところで、弓を作ってもらってるんですよ」

「あー、なるほど。DJフレンド以外にも、協力してるところあるんスね」

「そういう感じですねー」


【むきむき】
「喉乾いたなー」

「あ、勝。いいとこに来たわね」

「ん。何してんの?」

「見ての通り、トウモロコシの実を取って集めてるのよ」

「なんで?」

「食料の保存とか。後は、そうね。鶏が手に入ったらその餌にもなるでしょ」

「手伝えばいいのか?」

「お願い。そこの籠分でいいから」

「あいあい」

>>583
まぁ、そこそこ離れた位置かな。2人とも諸事情でそこから離脱して、しばらく放浪してたから。絡むかは、まぁ、ダイス次第だね。

>>584
干からびゾンビ。いっつあしゅーる。

まぁ、ゆっくりとは言え休まずに歩き続けられるっぽいから、意外と普段の移動距離は長いかもしれない

>>590
見たけれども、まぁ、至らないかな。こっちは、ダイス様によってカオスなだけだから。

乙!
千護さんはともかくロバやんは大丈夫かね?あっちのチームは

そしてダブピはまた新計画ですか。今度はどんな悪巧み引っ提げてテコ入れするつもりなんだか

映画:Pixelsみたいな事起こしたりするんじゃねーだろーな(汗)

三百八十三日目

都市中央高速道路の探索は、コマンダーゾンビがいることもありより注意深く進めている。そのおかげか、今日は順調に進めることができた。

後はそのコマンダーゾンビについてだが、どうもとある区画に留まっている様子だな。明確にある範囲に入るとゾンビがこちらにやってきた。これまた奇妙だがその範囲から出るとゾンビ共は遠ざかっていく。

ゾンビは元々本能的で俺らを食おうとしてくる。だから、人間であれなんであれ、食べ物と認識したのであれば、ずっと追いかけてくる。それが、意思を持つように離れると言うなら、やはりコマンダーゾンビが潜んでいる。

ただ、そのコマンダーゾンビも、想像するに知能はあれど本能に支配され襲ってくるはずなのだが。今回のタイプは全く読めない。それとも、知能がある分、なにか普通と違う方向性を持ってても、おかしくないということなのかもしれないが。

何にせよ、その範囲内に入りさえしなければ無害という珍しいタイプではある。もっともその内処理しなければいけないことを考えると、この周囲のゾンビは出来る限り処理した方が無難だろう。コマンダーゾンビは、ゾンビの数がイコールで戦闘力になる変異体だからな。

レポートNO.92

井門圭司


あの本能で動いてるゾンビが、あぁも規則正しく動くたぁな。ここに来るまでしばらく、まぁ、いろいろ行ってたけど、そういう変異体は遭遇しなかったからな。

なんで、コマンダーゾンビっていうのか気になってたのが、ありゃあ言う通り指揮の下で動く兵士だな。ゾンビの数さえいなけりゃどうとでもなるなんて、放浪者さん言ってたけど。その労力の方が大変なんだよな。

まぁ、あの人ならコマンダーゾンビの位置さえわかったら特攻かまして処理するだろうな。

そういや、さっき千護さん着てたな。放浪者さんと話してるみたいだし、後で何か聞きに行かねぇと。

回収組 進捗報告書 09/10  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区入り口エリアの点検
・商業区入り口エリアの処理

詳細な内容:

商業区入り口エリアの点検
・バリケードの修復と補強
・新たなバリケードの拡張


商業区入り口エリアの処理
・ゾンビを16体処理


備考:
・物資はあまり見当たらない。
・ただ、物資がありそうと見当が付きそうな場所のみ回ったため、その部分は留意しなければならない。

コマンダーゾンビってまんま頭脳屍人だな
あれはマジで気持ち悪い秀逸なデザインだった

「…つまり、それらしい情報がある端末にアクセスできなかったと」

夜、拠点へ訪れた千護を待合室に招き、そこで今までの活動について話を聞き、役所での探索にてアビスの情報は得られなかったこと。その代わり調べられなかった端末があったことが知らされた。

「そゆこと。出来ればハッキングできる人いないかと思ってさ」

「…ここにはいないが、他の勢力にいる」

「お、よかった。なら紹介して欲しいんだけどさ」

「…今度向かう機会がある。その時に伝えておこう、あちらもあちらでやらなければいけないことがあるからな」

その返答に彼女は渋い顔をする。放浪者もそれには気づいているが、そ知らぬふりをしてコーヒーに口をつける。

「あー…。それじゃあ遅いんだよね」

「…こちらも協力はしよう。だが、今の段階ではこれが限度だ」

「今の段階? どういうことさ」

「…そちらの、アビスを探る目的がはっきりしない。話を聞く限りではその施設は、かなり重要性が高いことを考えると、そこが不明瞭なまま手を貸すと言うのは、難しいな」

淡々とした様子で理由を告げる彼に、千護は渋い顔を濃くする。よほど言えないことなのかと放浪差の頭をよぎるが、目的が害をなすことなら覚はすぐに共有することを考えると、話してもいいか信用がこちらにないのかもしれないと、考えた。

「言わなきゃ協力してくんないと」

「…そいつに話を通してはおく。急ぐと言うなら、急ぐなりの理由は聞きたい。何か間違っているか?」

「……言ってないさ。言ってはないよ」

しばらくの間、沈黙は続く。居心地の悪さを千護は感じ、放浪者は対照的に涼しい顔をしている。

「ゾンビ化現象の解明さ」

「…そうか」

「感染があっという間で、それを調べられる人間はほとんどやられた。主だった医療施設や研究施設も、無事であるところが少ない。そうなりゃ、設備が確実にあって、ゾンビの襲撃を受けてなさそうなところ…。アビスが適してるだろ?」

一度話すと決めたからか、千護はその理由を話し続けた。

「もちろん、アビス自体もロバートの噂程度のもんだからさ。あるかはわかんないけどね。だからこそ、あるかどうか自体をすぐにはっきりさせたいのさ。次の手、うたなきゃいけないしさ。こんな訳わかんないことで、仲間がいなくなるのは、たくさんだよ」

「…そうか、わかった。明日、連絡しに行くとしよう」

「え、いいの?」

「…理由は聞いたと思うぞ?」

コーヒーを飲み干して、空になったカップを持って放浪者は立ち上がり、待合室を出ようとして。

「…早めに出る必要があるからな、俺はもう寝る。ゆっくりしていくといい」

それだけ伝えて、部屋を出て行った。

「はー…。隊長に説教されてる時ぐらいにきつかった」

見送った後、緊張感が一気に解かれた感覚のまま、千護は脱力しながらソファーによりかかった。

「美弥ねぇ、どうした?」

何かが聞こえたように素早く体を動かした覚を見て、勝は何が起きたかを知るために聞く。しばらく、何かを探るようにしていた覚だったが、諦めたように首を振ってから。

「…、醜い。言葉はそれだけだったけど、聞こえたんだ」

その言葉から受ける感覚は、どこか重かった。聞こえたその言葉が、咄嗟に反応してしまうほどものなのだ。言いようのない緊迫感に、勝は固まる。

「どこらへん?」

「ちょうど、放浪者さん達がいるあたりね。位置がおぼろげになってしまったから、特定できないけれど。今探索しているエリアにいるのは、間違いない」

「大丈夫そうか?」

「強い感情を発してないのと、放浪者さん達が素早く動いてないから、多分だけどね」

距離があって確信に至らない、理解が当たり前となっている覚にとっては、そのことが少しもどかしかった。

「やばい奴か?」

「それ以外何も認めない。認めたもの以外は排除する、そういう意思を感じた。かなり厄介そうかな…」

「放浪者に話しとくか?」

「これだけじゃまだダメかな。下手に不安を煽るのはまずいだろうから」

全てを知覚する者として、憶測で話すことを許さなかった。それに、同時に興味もあった。醜いという言葉に込められた感情と意図が、何を持っているのかを。

「明日からは、少し気を張り詰めてなきゃダメそうかな」

「無理すんなよ」

「うん」

覚は静かに座り直し、そして微動だにしなくなった。勝はそれを見て、集中するのを邪魔しないために部屋を静かに出た。

【そういえば】
「すっかり忘れテたっす」

「何をですか、佐原さん」

「夏だったノに、肝試ししテないっす。三間、今からでも遅くないカら行こうっす」

「いやいやいや、それ以前にやばい存在いるのに、どこ行くんですか!」

「なんか、お化けでそウなところっすね」

「ていうか、俺そう言うの苦手だから却下です!」

「えー、面白イすよー」

「そもそもそんなんしてる最中にゾンビ出てこられても、俺どうしようもないですからね?」

「三間がわがまマっすー」

「なんでだー!」

>>593
ロバートはほとんど戦闘能力はないね。千護さんもそういう意味で大変。

大丈夫、以前から設定であったのが進行してるだけだから。テコ入れではないよ。うん。それに新計画でもないかな。

>>594
レトロゲームが襲ってくる映画だっけ。PVはみたけど、まぁ、流石のWWPさんでも無理かと。無理だよね?

>>598
まぁ、1スレ目あたりでも言ったけど、元ネタが思いっきりブレインさんだからね。デザインはなぁ。というか全体的にあのゲーム、いい意味でうへぇだった。そこらへん。

コマンダーさんの特徴としては

・ゾンビを操れる(変異体は基本不可)
・気配を常時察知できる(個体差があるので、感知式だったりエコー式だったり)
・対象の視界を意識して読み取れる
・コマンダー自体は目が見えない頭がおっきいただのゾンビ

大ざっぱにこんなところ、なお、頭が肥大化する影響で、頭がパーンしてコマンダー化する前に死んじゃうこともよくあるため、個体数かなり少なかったりする。

乙!
放浪者からの威圧はそこまで凄まじいのか……

乙  かなしい人がいるのかな

「…そういう訳だ、アビスの情報を探ってくれ」

千護の要望通り、放浪者は研究所へ向かいエクスに依頼をする。

「仕事増やすんじゃねーっつの。いくら俺が天才でも限度があるぜ」

「…二人の目的は、ゾンビ化現象の解明だ。もし、それがなれば探索組などの都市に出るメンバーが、変異の脅威にさらされずに済む」

探索をする者達には常に付きまとう危険性。変異してしまえば、例外を抜かせばゾンビ化してしまう。それは死よりも恐ろしい事態ともいえる。

すぐに実行できることではないのは事実だが、それでも変異に対しての対抗策があるならそれに越したことはない。放浪者もそう考えている。

「でもよぉ、アビスなんて調べてて一回も出てきた事ねぇぞ?」

「…二人が嘘をついているということか?」

「え、覚さんは何も言ってないんですか。放浪者さん」

2人の会話を聞いていた伊吹が、そういって間に入る。

「…覚は何も語らないな。知っているが故の配慮だと思うが」

「嘘だとしても、真実になっちまう。全て知ってるってのは、面倒なもんだな」

「…恐らく脳に影響が出ている関係だろう。丸坊主も以前とどこか、性格が違うと言っていた」

覚と勝は幼馴染であり姉弟のように育った間柄、恐らく、拠点と研究所を含めて考えても、2人の関係は他のメンバーの関係より濃い関係と言える。その人間が言う以上は、変異の影響は受けているという放浪者の発言はもっともだった。

「…それでやるのか? やらないならそいつらに報告しなければいけないからな」

「へーへー、どうせ俺に選択肢なんてねーよ。伊吹、ピックアップだけ頼むわ」

「わかりました。期待して待っててください、放浪者さん」

わかったと伊吹に放浪者は告げた後、もう1つ放浪者はエクスに依頼をする。

「後は、そのロバート・ハイマールもどこの計画に関わってたのか、調べておいてくれ」

そう言ってきた放浪者の表情を見たエクスは、どういう意図があるかはわかりかねた。

「あ、放浪者きたネ」

いつも通り、アリスの研究室へ入ってきた放浪者に、嬉しそうな表情で彼女は何かを入れている箱を持って近づいていく。

「…その様子だと、何かできたか」

「うんうん、まずはこれだヨ」

その箱から取り出したのは、見た目は今つけているファントムブースターと同じものだった。

「杭が2本しか装填できないからネ。後ろの部分に杭を取りつけられる装置をつけてみたんだヨ。ほら、こんな感じにつけるんだよ」

また、箱の中から新たな杭を取り出してその装置にはめ込んだ。神経接続装置でロックを解除し、杭を取り出すことが可能ということだった。

「で、この杭は電撃弾(スパーク)の機構を元に開発したヨ。機械なんかは、一発でショートすると思うヨ」

「…使い捨てか?」

「うん、だから使いどころは難しいかもしれないネ。名称はエレクトロスピアだヨ」

「…そうか」

放浪者は、どこか自分はSFなどのロボットで、その換装兵器の説明を受けている気分になっていた。もちろん、アリスにそんな意図はないと思っている。ただ、どちらにせよ対象が無機物か有機物ぐらいの差でしかない。生き延び目的を果たすために仕方ない事と、彼は割り切ってはいる。

「…今回は細かな仕様の変更というところか。助かる」

「ん~ん。役に立ててよかったヨ」

一ノ瀬DIARY SEPT.11

今日の都市中央高速道路エリアの探索も無事に完了! 放浪者さんいなかったけど、なんとかなったな。

聞いただけの存在だけど、コマンダーゾンビみたいなのはいるみたい。ちゃんとは知らないけど、でもやっぱりゾンビが普通しない行動しちゃってるから。いるんだろうな。

覚ちゃんも、ゾンビを操るっぽいことできるみたいだし、やっぱりそういう変異しちゃうんだろうな。気になるのは、覚ちゃんは血が出ちゃうほどダメージがあるのに、変異体であるコマンダーゾンビにそれらしいことはないことかな。

コマンダーゾンビも似たような弱点があると思うんだけどなぁ。ある一定数操れないとか、そういうことで。身体にもダメージはあると思うけど、人間よりもタフだから影響ないんじゃないかな。それはすごく厄介だな。

でも、今後の都市中央エリアの行き来する時、すごく厄介だから、その内処理に動くことにはなりそうだね。

9/11 担当浜村 朝

放浪者も相変わらず慌ただしいわね。

アイツがゆっくりしてるとこ、見たことないわ。


担当三間 昼

そうですね。たまの休みも何かしら動き回ってますもんね。

なんていうか、ほんと超人なんて言葉が合います。


担当フェイ 夜

リーダー超人なの? (驚きの顔の絵)

でも、佐原君とかまとめる人ならそうじゃないとダメだね! (力こぶの絵)

>>603
少なくとも、緊張感はかなりありそう。

>>604
いるのやも

乙!
ハックすんなら取り敢えずビジョンさんの出番だねぇ

なぜに使いどころが難しいものを作って渡して来るのかw

「放浪者、よかったまだいたか」

拠点に戻ろうと、乗ってきたいつもの装甲化を施した軽トラに乗ろうとする放浪者を追いかけてくる形で、煙草を咥えながら野木がやってきた。

「…どうした?」

「あぁ。西切に頼まれていたものをついでに持っていってもらおうと思ってな」

脇に抱えている長方形の包みと、その話を聞いてそれが何であるかは考える必要もなかった。無言で放浪者はそれを受け取り、荷台の上に置いた後、あまり動かないように固定する。

「…助かる」

「君の言葉を借りれば、我々にできることをしているまでだ」

「…そうか」

吸い終えた煙草を、野木は携帯灰皿の中に入れる。蓋を閉めるパチンという音が響いた。

「中に、試作だが矢もいくつか入れておいた。彼女が気に入るといいのだがね」

「…やっぱりだが、あんたとアリスの表情は違うな」

「どういう意味だ?」

「…あいつは、ファントムシリーズを俺に説明する時、子供のように純粋な笑顔だが、あんたは自傷気味で皮肉めいている」

元々、WWPの在り方に認めていたなかったこの研究所で、戦いに関する道具や武器を作らなければいけない。生きるためと割り切れない心が、野木の中ではいまだに眠っている。

「そうか、そんな顔か」

「…俺にはそう見える。それだけだ。ではな」

軽トラのエンジンの駆動音が響き、放浪者は野木を見ることもなく、そのまま研究所を発つ。自然と見送る形になった野木が、車両が見えなくなってから、新しい煙草に火をつけて煙を吐き出した。

「そうだな、つまり私は甘いということだろう」

とどのつまり、なぜ割り切れないかと言えば、戦わずとも解決できる方法があるのではないか。そんな淡い理想(げんそう)を未だ抱いているからにすぎない。

三百八十五日目

研究所から戻る。自分が不在の間、都市中央高速道路エリアの探索は滞りなく進んでいたようだ。コマンダーゾンビに関するトラブルもなし。この調子が続けばいいがな。

野木に渡された弓は西切に渡しておいた。シンプルな弓の形状をしており、西切が言うには弦の力に反して弓自体は軽い作りになっているらしい。同梱されていた矢についても、初めてこういうものを作ったとは思えないほどよくできているとのこと。なんにしても、西切の力を取り戻せたということなら、問題ないだろう。

しかし、ファントムジャベリンの杭だが、威力がある分やはり重量の問題が出ているな。更に予備弾倉のように装着できる杭も増えたこともあり、以前より俊敏な動きという部分では劣っているだろう。その代わり、攻撃力の面は確実に向上できたのは間違いないが。

さてと、明日も早い。今日はもう休むとしよう。

回収組 進捗報告書 09/12  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区入り口エリアの点検
・商業区入り口エリアの処理

詳細な内容:

商業区入り口エリアの点検
・バリケードの修復と補強
・いくつかの物資の回収


商業区入り口エリアの処理
・ゾンビを12体処理


備考:
・回収した物資は以下の通り
・工作や製作に使えるもの(ビニールテープ、スプレー缶など)
・建築関連に使えるもの(コンクリートブロック、釘など)

「よぉ、戻ったぞ」

「あ、保安官(シェリフ)お帰りなさい!」

BARの扉が開けられ、入ってきた保安官の背中には仕留めてきた獲物が背負われている。それを店のテーブルに置くと、そのまま椅子に腰かけた。

「いつつ、歳はとりたくねえもんだ」

「保安官、怪我したの?」

心配そうにジェーンは近づき、怪我がありそうな場所を目視で確認する。

「なに、打ち身だよ。こいつに反撃された時に、ちょいと落ちちまってな」

豪快に笑いながら、取ってきた得物を叩く。

「どこどこ? 私がちゃん診るよ」

「これぐらいどうってことはねぇさ」

「でもでも!」

すでに保安官の知っている知識で治療しているから問題はないが、何かさせなければジェーンが納得しないだろうなと彼は感じて。

「あー、じゃあ代わりに肉、保管庫に入れといてくれや」

その代わりになる仕事をお願いしたが、終わったらちゃんと診るからねと言って肉を運んでいく彼女の姿に、保安官は苦笑した。

【新たなる力】
「………」キリキリ

「………」シュン

「おー、弓に慣れるまで狙ったところにあんまりいかないと思ってましたが、上等ですねー」テクテク

「矢もいい感じ、技術屋集団ですなぁ、研究所の方々は」グイッ

「…問題はなさそうか?」

「えぇ、まったくないですねー。ようやっと自分のスタイルに戻れますよー」

「…そうか」

「まだまだ欲はありますけどねー。矢筒とか。でも、それは三間君に頼めばいいですね」

「…いい練習になるだろう」

「あははは。そうだといいですねー。私はしばらく、この弓に慣れるためにここで射る練習します」

「…あぁ、満足したら拠点に戻ってくれ」

「あいあいさーですよー」

>>610
ビジョンさんの活躍が待たれます

>>611
多分アリスが

「ロマンは大事でショ!」

といって貴方に迫りますね。

乙!
おとんが打ち身までして実験台になった事で成果はあったのか?

あとアリス技師、俺はロマン武器は余裕がある時の遊びでしか使わない派だ

乙 待望の肉の日がくるな

「よぉ。元気そうだな」

豪快な笑みで、バリケードの向こうから声をかける保安官とその後ろについてきているジェーンの姿があった。

「うん、保安官さん。今日はどうしたのかな。うん」

「なぁに、いつもの食材補給よ」

背負っている大き目のリュックサックを親指で指してから、笑う。


久しぶりの肉による食事は、拠点のメンバーのテンションを上げる。全員でテキパキと準備を進める。肉は猪のもので、それを塩と胡椒で味付けして炭で焼くだけのシンプルな物だ。だが、最近では滅多に嗅げることはない肉の香ばしい匂いに、全員の涎があふれてくる。

「…いつも助かる」

「こっちもいろいろ貰ってるからな。持ちつ持たれつってやつさ。ははは」

安定して動物性のたんぱく質が取れない今、保安官からの狩猟による供給によるものが大きい。そういった缶詰類もあるが、緊急時用の食料であることを考えると、おいそれと手を出せるものではない。

また、保安官からしてもここで取れる野菜類や必要品の交換を考えれば、その労力は大したことではない。そう言う意味では、バランスの取れた関係と言える。

「俺としも、こう喜んでもらえるなら、やらんわけにもいかんからな」

「…いろいろ負担をかける」

気にすんなと豪快に笑う保安官だが、この都市攻略に関して大きな役割を果たしている。拠点組は西側の商業区エリア、中央の都市中央エリアをこれまで探索してきた訳だが、東側にあるエリアについては、保安官が放浪者達がくる前から探索と処理をしてきている。

ジェーン加入後は店を任せられる分、より探索などに力を入れているようで、誰とも組まずにこれまでやってきた保安官は、メンバーの中でも実力があると言っていいだろう。

この関係が変わらず続けばいいのだがと、放浪者は思った。


「平山さん。あの保安官って人獲ってきたらしいス!」

「そのようだな…」

猪肉が焼けている光景を見ながら、平山の脳裏にあったのは、以前いた勢力についてだった。自分がその勢力での方針に従えなくなり、その前から反抗していたフェイを助けて放浪の旅をしたのはいつからだったか。どこかそれすらも今は遠い記憶だ。

自分が作ったロックウォーやディフェンススパイク、そういった機械工作の類を教えてくれた師に当たる人間を思い起こし、自分の離脱で立場を悪くしていないか。それだけが気がかりではあった。

「焼けた見たいス! 食べるスよ!」

「あぁ、そうだな」

紙皿に乗せられた猪肉は、脂身が多く見える。平山はあまり得意とはしていなかったが、それでも久しぶりに新鮮な肉が食えることの方が勝った。

「…いただきます」

そして、以前は意識しなかった、食べるということの意味を理解したような気が、彼女はした。


「うまい」

林道は周りが口々に美味しさを言う中、ボソリと呟いた。こういう経験をすると、彼はまだ小林のことを頭に浮かべる。

誰もが死んでもおかしくないこの状況、言い換えれば死なない方がおかしいともいえる中で、子供が生き続けることの方がごく稀なことだ。しかも、それで各地を歩き回らなければならなかったとしたら、尚更のこと。

頭の中では割り切ろうとしているが、だいぶ時間が過ぎたというのにまだ彼はそのことに囚われたままだ。

「お悩みか…?」

錬浄がそっと話しかけてくる。いつものことですと答え、錬浄も察した様子を見せた。

「後で、お供えに行きましょう…」

「ありがとうございます」

いつの日か、割り切れる日は来るのだろうか。そんなことを林道は思った。

「美味しいですねー」

「おう」

なんだかんだで一緒にご飯を食べることが多く、今回も井門と一ノ瀬は一緒に猪肉を食べていた。

「脂身が多いのに、全然気になりませんね!」

「そうだな、うめぇ」

箸休めに作ってあるコーンも美味しく、ちょっとしたバーべーキューを楽しんでいるような状態だった。その楽しさの中でも、井門はどこか遠くを見つめている。

「井門さんどうしましたか?」

「ん、何もねぇよ」

一ノ瀬もそれに気づいて声をかけるが、井門はいつも通りはぐらかす。そのことが、彼女には寂しく感じられることだった。

しして、井門もまた一ノ瀬に自分の過去をいう勇気が、なかった。彼女は略奪者によって信頼する仲間を失っている。望まなくてもそうしていたことに変わりがないこと、そして、自分がそうだったことへのメンバーへの後ろめたさが、どこかこのメンバーの中で一歩後ろに下がるような態度を取ってしまうのだった。


「(俺、食う!)」ワンワン

「おー、ちょっト待つっすよ、小間城」

いつも通り焼き作業の担当となっていた佐原は、程よく焼けた猪肉を小間城に投げ渡すと、尻尾を振りながら熱さに格闘しつつ食べ始めた。

「じゃんジゃん焼くっすよー」ジュウジュウ

「佐原さん、一回に焼きすぎじゃないですか?」

「ふふん、俺ノ焼きテクニックをなメてもらっちゃ困るっすなー」

網に乗せた肉を、素早くトングでひっくり返すさまは、まさしく手慣れた仕事だった。

「すごい上手ですよね。佐原さん」

「鉄板焼き屋のバイトしテたっすからねー」

とはいえ、その頃からバンド向けの容姿をしていたこともあって、裏方の調理しかさせてもらえてなかった。

「ここが、うマい焼け具合っすな!」

手早く紙皿に焼けた肉を乗せていく。更に、また肉を催促する小間城に肉を渡したりと忙しそうにしていた。


「はっはは、しかし自分達も参加させてもらえるなんてね」

「そそ、そうだね。千護」

どこから持ってきたのかわからないが、いくつかの酒瓶が空いて転がっている。それを空けた本人である千護は、少しだけ顔を赤らめていて、少しだけ艶めかしく映る。

「しっかし、缶詰とか保存食の肉以外なんて、いつ食べたっけ?」

「お、覚えてないよ。す、すごくおいしいね」

彼女はまったくだ。酒が進むと言ってから一気に酒を煽り呑んでから、タンといい音を立てながらテーブルに置く。

「うん? 酒強いらしい、浜村さんとやらはどこに行った?」

「わ、わからないよ」

「ま、いっか。飲み比べなんぞより、今は肉食わねぇとな」

ただ、そう言いながらも進んでいるのは明らかに酒の方だった。

「あ、いたね浜村君。うん」

「ん、何かあったの蒲谷」

外でのバーべーキューの輪から外れるように、浜村は拠点内の台所で猪肉と酒を楽しんでいた。

「うん、一応どこ行ったのかなと思ってね」

「祭りごとは嫌いじゃないけど、あんまずっといれないタイプだから、第一知ってるわよね、あんた」

それもそうなんだけどと返しながら、蒲谷は浜村の前の席に持ってきた猪肉とコーンを置いて座る。

「足りなくなったかと思ってさ。うん」

「そ、おかわりはありがたいわね」

差し出された新しく焼かれた猪肉につまみながら、浜村は酒を呑む。

「…、僕達がここに警備としてきたのが、ついこの間のような気がするよ。うん」

「あたしは逆。なんだか、子供の頃みたいな気分だわ」

2人もまた、この拠点の発展に初期から貢献している。もし、2人がいなければ放浪者達が探索に割ける時間は少なくなっていただろうし、畑作りの材料も予定通り回収できなかったことが考えられる。

「ま、今はその事より、まだまだ目の前にやんなきゃいけないことのが多いわよ」

「それもそうだね。じゃあいくよ。うん」

言葉は返さず、バーベキュー会場に戻っていく蒲谷に、浜村は手を振って応えた。


「美味しいぞ!」

「(よかったね~)」プルプル

口いっぱいにほおばって、モグモグと食べる藍のそばを、スライムはジッとしている。スライムは固形状の食べ物には興味がなく、ただ藍のそばに居たいだけだ。

「スラは食べないんだぞ?」

「(いらない~)」プルプル

藍もスライムと話していてそういった事はわかってはいる。しかし、美味しいものを食べて欲しいという気持ちで聞き、いつも通りの返答がきた。この時だけは、同じくどこの種にも該当しない者同士の意識があっても、自分達もまた別々なのだと、心の奥底で悲しさを覚えてしまう。

「(もう、スラご飯食べたから、お姉ちゃんが食べなきゃダメ!)」プルプル

「そうか、そうだな。まだあるから食べるぞ」

スライムに勧められるがまま、食事を再開する藍。スライムの表情は変えられないものの、藍のその姿を見て喜んでいることは、声が聞こえない周りのメンバーも何となくわかった。


「美味しいですねー、山中さん」

「えぇ、西切さん」

普段なら放浪者の側にいる山中だが、今日は彼が保安官の対応をしている為か、珍しいことに西切と一緒に食事をしていた。

「新しい弓はどうです? もう使いこなしているように見えましたけれど」

「なかなか優等生ですよー。私以外でもそこそこは使えちゃうかとー」

ただ問題があるとするなら、やっぱり矢筒ですかねと、西切は付け足した。

「後、放浪者さんがいない間。大変でしたよね、申し訳ないです」

「気になさらないください。彼が、どちらかというといつも通り独断専行しただけですから」

それが結果としてベストの結果を生み出したことは確かだ。少しでもスカイミッションの開始が遅れていれば、西切達はどこかへ連れ去られていただろう。

「逃走中は何かありましたか?」

「最初はWWPの追跡がひどかったぐらいですかねー。錬浄さんが加入してから、安定しました。後は…」

西切の中で一瞬、放浪者の寝顔が頭によぎったが、少し間を置いてから。

「例の麻薬を使ってた連中との闘い。と言いたいんですが、あんまりいい思い出じゃないですね」

「あぁ、それはそうでしょうね。彼から聞いてます」

山中がその間を追求しなかったことに、胸をなで下ろして、なんで安心したのか。それが、西切もわからなかった。

「美弥ねぇ、食えるか?」

「平気よ」

目が見えてないにも関わらず、覚は猪肉を掴んで口に運ぶ。それは、勝の視界を借りているからに他ならないが、その動作だけを見るとまるで健常者のように見える。

「美味しいね、勝」

「おう」

それは彼女が視界を奪われ、他人の視界と思考を読み取れることが分かった時から、可能な限り自分で活動できるよう訓練した成果と、人よりも肥大化し高度な処理が可能になったことで、全般の能力が向上したことで空間把握能力も向上したことにより、可能としていた。

だが、そこは彼女の血がにじむような努力があったからなしえたという事実を、勝は知っている。

「何かあったら言えよ」

「ありがとう」

そして、心配してくれる勝を覚は理解できる。だからこそ、2人の絆は何よりも揺らがない。


「楽しかったな、ジェーン」

「うん、楽しかった」

バーベキューが終わり、後片付けを手伝いいくつかの物資を受け取った後、2人はBARへ戻っていた。今日はちょうど月も出ていて、多少の明かりはある。それを手助けにして歩いている。

「前に比べりゃ、拠点の行き来も楽になったな」

「うん、ゾンビいないもんね」

保安官は警戒をしていない訳ではないが、それでも他のエリアを回るよりも、余裕を持ったで動いている。ジェーンも護身用の拳銃を持っているが、構えることはなくただ歩いているだけだ。

「前よりどうだ。あそこの連中は慣れたか?」

「…ちょっとだけね」

「そうかい、しゃあねえな」

今でこそ、拠点の連中に慣れた様子は見せるジェーンだが、狩猟のために拠点で預かってもらった時、引きこもりっぱなしだったと彼は聞いている。何があったか相変わらず語る様子はなく、保安官もそれでいいと考えている。

この世界では、語るには重すぎることが多すぎる。それが、自分自身の負に関わる部分が混ざればなおの事だ。

「ね、保安官」

「なんだ」

「助けてくれて、ありがとう」

スッと出された手を見てから、保安官は銃を持ち直して握り返し、繋いだままBARへと戻った。

>>618
前はシンプルに狩猟の成否のみ。今回は狩猟成果量+トラブル判定(負傷、死亡)を組み込んだだけだね。結果怪我したけど。

ロマンを突き詰めていくと、何かすごいことになるかもしれない。しれない。

>>619-620
祭りをした結果この量である。あえて抑えてこれなんだけども、人増えたもんだ。うん。

しかし、あれだね。今更だけど、藍は「ぞ」って言わなかったら、なかなか男らしい言い回しだね。


今日は、日記形式。疲れたからないんやで。

乙 顔ぶれここまで揃ってたら長くもなる   あとは飼料育てて早く家畜を飼えるようになるといいな

乙!
お疲れ様。いつもありがとう!

やはり食育は偉大なようですね
それはそれとして、お供えされたお肉も目ざとく見つけてバレない内に食べちゃう小間城と、その頭を触れ得ぬ手で撫でる小林ちゃんの残留思念だか幽霊……なんてシーンがあったら少し涙ぐむ

(酒が入って色気が増すとか)良いぞぉ!大人のお姉さん最高!(CV.パラガス)

何だか今回はそこそこしんみりした部分が多いねぇ
そしてやっぱり保安官は格好良いおとんだな

「う…!」

覚は口を手で押さえ、少しえずいた。そばにいた勝は異変に気づき、急いで背中をさする。

「何が見えたんだ?」

「……。極彩色の光景」

ごくさいしきと疑問形で聞いてくる勝に、覚は説明する。派手な色が発光するように動き回り、その色は恐らく都市を塗りつぶすような光景だったと。

「え、そいつ目が悪いのか?」

「カメラのレンズを見る程度の視界しかなかったかな。でも、その存在は、その光景を美しいと思ってる」

「でも、見たら気持ち悪く様な感じなんだろ?」

普通の人はねと覚は肯定した。思い出す程度なら平気でも、またあの視界を見ると想像して、気持ち悪さがまたぶり返してきた。それぐらいに、今まで生きて視てきたものの中でも、異質なものだ。

「まともじゃないよな?」

「……、私と同じよ」

落ち着いたのか、軽く息を吐いてからいつも通りの姿勢に戻る。勝も、それに合わせて少し離れた。

「同じ?」

「……、捉えたのはコマンダーゾンビの視界で間違いないと思う。視界があるけれど、異常をきたしてることを考えると、多分、亜種なんでしょうね」

それでいて、そのコマンダーゾンビの頭の中は、その視界にあるものが究極の美であり、そのことに囚われていた。

「偏執病(パラノイア)…」

言い表せる言葉は、それぐらいのものだった。

三百八十七日目

都市中央高速道路エリアについての探索は順調だ。もうそろそろで大まかなところは探索しきれるだろう。

ただ、今日は覚から直接ある情報を聞けた。今俺達が遭遇しているコマンダーゾンビに関することだ。どうも、以前に強い意志を聞き取ってから、その存在を探知していて今日やっと見つけたらしい。

自分の視えているものがすべてを美しく、それを害する存在を一切許さず排除する。ある種の自分だけの王国を守る存在。覚はそれを、パラノイアと表現していた。
(以後、そのコマンダーゾンビについてはパラノイアと表記する)

パラノイアはコマンダーゾンビの亜種であり、珍しいことに視界があるらしい。まぁ、その視界がさっき触れたもので、極彩色に彩られていて、見ただけで吐き気を催すものだったそうだが。

常に厳しく自分のテリトリー内を見張っており、極彩色に映らない存在。つまり俺達のような生存者は排除しようと襲ってくる。ゾンビ共が排除されない理由として、明確な意思を持たないか、あるいは同じ変異した存在だからだろうとのことだ。

俺達がそのパラノイアであろうコマンダーゾンビに遭遇した時も、エリア内なら襲いかかり、外れれば襲ってこないのは、それが理由かもしれない。自分にとっての最高の世界が汚されないのなら、無理に関わる必要はないと判断して不思議じゃない。

ただ、当然と言えば当然だが、敵対的な存在で決定したことに変わりはない。後々処理する時を考えると、通常のコマンダーゾンビが狩りをするようにゾンビを操るのに対し、パラノイアは聞く限りでは排除する為に全力で襲ってきそうだな。

それを逆手に取れれば、うまく処理することは出来そうだが。

レポートNO.93

井門圭司


パラノイアねぇ。変異体にも種類ができたってのが、一番厄介なんだけどな。いや、そもそも佐原とかの例を考えれば、そういう存在が出てきても不思議じゃねぇか。

とりあえず、そいつのエリア内に入らなきゃ何もされねぇのが判明した時点で気楽っちゃ気楽だが、でもいつか処理する日は来るだろうな。そいつ自体が今の場所から大きく移動しねぇなんて保証はなくて、移動した時に邪魔な位置だったらどの道ってことだ。

まぁ、相手のことを知れたってだけで十分なことか。探索は毎度毎度、何が居やがるかわからねぇんだからよ。

9/14 担当三間 朝

猪美味しかったなぁ。

何か保安官さんにできることないかな。お礼しないと


担当浜村 昼

ウェスタンハットでも作ったら?

良くは知らないけど、皮がいるか。

あ、今度そういう皮貰えばいいじゃない。服の材料になるわよ。


担当平山 夜

皮の確保についてはその方がよろしいかと。

昔は防具素材に使われていたもので、ゾンビの咬み突きを防ぐぐらいはできると思われます。

【鍛錬2】
「………」チャキ

「……………」ヒュサ、シュン、バフッ、ザヒュッ

「…ふむ」カチャ

「訓練ですかね、放浪者さん」

「…林道さん。まぁ、そんなところか」

「その足の機械があるとはいえ、本当に貴方はセンスがありますよ」

「…そうか」

「定期的な訓練ですか? 毎日はされないようですから」

「…新しくファントムシリーズが組み込まれたからな。それで、ファントムジャベリン(こいつ)の弾である杭の重量で、前の動きは難しくなっている。そのためだ」

「なるほど、お邪魔しましたね」

「…気にするな」

「(そこまでの実力があっても、驕らない。自分も見習わないとな)」

>>626
本当多くなったもんだ。

家畜、とりあえず鶏はほしいね。

>>627
いつも読んでくれてありがとう。

そういうシーンもありなんだけど。ほら、いかんせん見えちゃいそうな奴(ビジョン)と察知しちゃいそうな奴(覚)がいるもんだから、幽霊的な物出すとカオス度がね。増しそうな気がするのよね。

>>628
色気含めてかっこよく酔える人はいいよなぁ

>>629
秋って、紅葉とかを見て楽しんでも、その時期自体がしんみりしてる気がする。

保安官はいつも通りです。はい。


いろいろ訂正シリーズ。

>>621の訂正

×「俺としも、こう喜んでもらえるなら、やらんわけにもいかんからな」
○「俺としても、こう喜んでもらえるなら、やらんわけにもいかんからな」


>>622の訂正

×しして、井門もまた一ノ瀬に自分の過去をいう勇気が、なかった。
○そして、井門もまた一ノ瀬に自分の過去をいう勇気が、なかった。

×どこから持ってきたのかわからないが、いくつかの酒瓶が空いて転がっている。それを空けた本人である千護は、少しだけ顔を赤らめていて、少しだけ艶めかしく映る。
○どこから持ってきたのかわからないが、いくつかの酒瓶が空いて転がっている。それを空けた本人である千護は、少しだけ顔を赤らめていて、艶めかしく映る。


>>633の訂正

×昔は防具素材に使われていたもので、ゾンビの咬み突きを防ぐぐらいはできると思われます。
○昔は防具素材に使われていたもので、ゾンビの咬みつきを防ぐぐらいはできると思われます。

乙!
頭でっかちで目がレンズ……あ、もしや以前に話に出したミュートロン君かな?
で、ハックしたビジョンの視界に感動した昂りが漏れて覚ちゃんに伝播したとか?

幽霊とか出しちゃうとこの世界における死の重みが減る気がするなぁ

この世界で生きてる放浪者達の生き様を強く描くなら死人は口なしの方が良いと思う

>>636
ん~、どれだろ。

もしかしたら、ビジョンの視界も見たことあるのかもねぇ

>>637-638
まぁのう。安易に死んだ人間をそういう形で出すのはそういう側面があるからね。

出すとするなら、望まないことが起きた時ぐらい。かな。

三百八十八日目

都市中央高速道路エリアだが、今日時点で高速道路へ移動できる経路を確保した。行き来できる部分にいったん簡易的なバリケードを敷設している。

高速道路は見る限りでは倒壊などはしていないようだ。もっとも、車が突っ込んだのか穴が開いているところは見えたから、損傷がないとは言えないだろう。

ゾンビの移動経由、そして今後の他の地域へのアクセスを考えると、重要なポイントになる。そう言う意味であのエリア自体を制圧することは、他のエリアより優先度は高いだろう。

パラノイアとは今のところ遭遇はない。だが、奴が移動した時が問題だな。今時点確保している主要な道にそいつが塞がる場合は、処理は優先しなければいけない。きついのは、まだ高速道路エリア自体のゾンビの総数は多いということだ。いくら処理したところで、補給できる状態ならコマンダーゾンビの戦力を減らせたとは言えない。

コマンダーゾンビの脅威はそこにある。いくらゾンビを処理しても、操れるゾンビが自分の周囲にいくらでもいるなら、奴らにとっては取り換えが利く。つまり、ただ処理しただけでは戦力を削ったことにはならない。コマンダーゾンビのテリトリー内にゾンビが入り込まないよう手配し、内部のゾンビを処理して、やっと戦力を削れると言えるからな。

それに、今回は異常であるとはいえ、視覚がある亜種だ。それなら、通常のコマンダーゾンビよりも移動することが多いと考えられる。確実に、厄介と言っていい相手になるだろうな。

9月15日

都市中央高速道路エリアの探索において、高速道路へ移動できる経路までの確保完了した。これで、このエリアでのメインとなる高速道路の確保へ着手することができるだろう。もちろん、その前に高速道路エリア自体の探索を終えて、あそこのエリアから他エリアへ移動できるような状態にしてからの話だ。

高速道路からの他の地域へのアクセスも重要なことではある、ただそれはかなり先の話になる。都市中央エリアの探索にこぎついたとはいえ、都市全体の制圧のまだまだ目処がついたとは言えない状況。近隣地域ならまだしも、遠くの地域の様子を見に行く余裕はない。

それにどちらかと言えば、現在同盟を組んでいるDJフレンドに繋がる経路の確保の方が、重要ではあるだろう。

後はパラノイアに関して、直接的な接触がない現段階ではコマンダーゾンビとの具体的な違いは判明していない。視界があると言うことと、一種の執着による行動パターンは、通常のものと違いがどう出るのか気になるところではある。

何にしても、今は目下の目標である高速道路エリアの探索を終わらせることが先決だ。


山中沙奈 記す

回収組 進捗報告書 09/15  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区南エリアの点検
・商業区南エリアの処理


詳細な内容:

商業区南エリアの点検
・バリケードの点検と確認
・バリケードの一部補修


商業区南エリアの処理
・ゾンビを7体処理


備考:
・本日より商業区南エリアの活動を開始した
・入口エリアよりややゾンビは多いが、まだ回収組だけで活動は可能
・空き地や細かな通りが多い関係でバリケード敷設のための物資が多く必要
・新たに敷設することなど考えると、入口エリアより進捗に時間はかかる見込み

【もう一つの使い方】
「うーん、開かないス」

「鍵か?」

「みたいス。多分この店の中にあると思うスが」

「ふむ、そうか」カシャン

「それやるんスか? ガスもったいないス」

「そうかもしれん。だが小さいとはいえ開けられてない倉庫だからな」シュー

「そうスね」

「………」バシュ、ガスン

「いつ見ても凶悪ス」

「アメリカでの牛の屠殺に使用される方法と同じだからな。圧縮したボルトを撃ち込むだけだが、威力は十分だ」

「じゃあ、いっせのーでドア蹴破るス」

「あぁ、立てこもりに注意」

「了解ス」

乙!
あ、そういえば、研究所への肉……

三百八十九日目

都市中央高速道路エリアの探索は順調だ、遅くとも数日には探索を完了することができる。となると、今後はどうするかということも、そろそろ考えなければいけないか。

今時点での大まかにしなければいけないこととしては、高速道路の確保、パラノイアの処理、ドラム缶の確保といったあたりか。優先度が低いところでは、ビジョンが脱出した研究所の探索もあるか。可能ならDJフレンドの様子も見に行きたいが、距離があまりにもありすぎてな。
(まぁ、研究所のサポートチームと連絡を取り合う手筈で、定期確認されているから大丈夫だろうが)

それにしても、パラノイアの脅威に頭がいっていたが、スプレーゾンビが見当たらないおかげで順調なのかもしれないな。予測通りの変異体なら、そもそも数が少ないであろうことを考えると普通か。

ただ、それだとしても、変異体自体があまり見受けられないというのが、どこか奇妙な気もする。いない方が順調ではあるのだが、いずれ処理しなければならないのはパラノイアと一緒で変わらないからな。

何にしても、用心するに越したことはないか。

ここに戻ってきてから、大体20日間経ったかな。

あの危なかった逃走劇も、ひと月も経ってないのに、なんだか昔のことみたい。

惨劇に起きたのも、本当、大昔なんじゃないかって、思えちゃうね。まだ1年しか経ってないんだけど。

そう、1年しか経ってないのに、このことの真実は、まだこれぽっちもわかってない。わかってるといえば、WWPが関与してる、かもしれない。それだけなんだよね。

その真実を探しに行こうと思っても、どこから探せばいいのかも、なんだかわからなくなったかな。

うん。WWPに捕まってから、そのことを知ろうと言う気持ちが、怖くてしぼんじゃってるみたい。

あんなに必死に、各地を回ってたはずなんだけどね。

もし、藍ちゃんがまた新しい情報を持ってどこか行く時、またついていこうって、思えるかな。

一ノ瀬DIARY SEPT.16

都市中央高速道路エリアの探索は、もうそろそろ終わりみたい。終わったらいったん小休止は取るのかな、ここのところずっと探索が続いてるから、一回本格的なお休みが入った方がいいと思う。

探索自体も、ちゃんと休みを合間に挟んでるけど、拠点から離れてるからそんなに余裕を持ってとれてない。そういうことを考えたら、そろそろ放浪者さんに言った方がいいよね。

でも、どうなんだろ。やっぱり高速道路の件、優先しちゃうのかな。あと、放浪者さんだけできそうな活動とかしちゃいそう。放浪者さん自身が一番休まなきゃいけないから、するとなったらそこも止めなきゃ。

私でダメそうなら、その時は山中さんに相談だね!

9/16 担当蒲谷 朝

うーん。やっぱりイメージだけではダメそうだね。

ちょっと資料調べてもらうついでに、肉とかの物資、研究所に運んでくるよ。ごめん。


担当浜村 昼

一言声かけてくれたから、良しとするわよ。

イメージってやっぱり、これから設置するやつのよね。

でも、出来たら燻製作れるし、期待ね。


担当フェイ 夜

むむむ、秘密話ですか。気になります。(疑問符が出ている顔文字の絵)

あ、燻製だから、燻製機作るんですね!(閃いた表情の顔文字の絵)

【今更ながら】
「山中さん」

「あ、平山さん。どうしました?」

「いえ、以前から交流のある勢力についてですが」

「えぇ、どうしました?」

「研究所と日誌に書いてありましたが、何の研究所でしょうか?」

「…、そういえばお話ししていませんでしたね。WWPのことは、お入りする際、簡単にお話ししたかと思います」

「はい」

「単刀直入に言うと、そこの指示でこの特殊な義足を作っていた研究所です」

「それは…」

「勘違いしないでほしいのは、そこの研究所自体がWWPの方針に従っていた訳ではないのです」

「………」

「本来なら、すぐにご説明すべきでしたが。お2人が次点では、まだ放浪者が不在ということもあって、いったん仲間の勢力、とだけお伝えした次第です」

「そういう事情ですか」

「放浪者が来た時点で、どうすべきか相談すべきでしたね。いかんせん、長期任務からの帰還ということもあって、確認すべきことが多かった。いえ、これはお2人からすれば、関係ない話ですよね」

「いえ、お話しいただけたので問題ありません」

「そういう訳で、こういった類のものを扱っているところですから。武器を自作される平山さんなら、興味深いところかもしれませんよ」

「なるほど…、では、機会があれば。いろいろと本格的に調整したいところもあります」

「わかりました。今のエリアが終われば研究所に赴く予定ですから、その時にでも」

「よろしくお願いします」

>>649
大丈夫だ。問題ない。大体>>953みたいな感じで警備組が運んでるからね。


そして訂正のお時間。

>>643
×「アメリカでの牛の屠殺に使用される方法と同じだからな。圧縮したボルトを撃ち込むだけだが、威力は十分だ」
○「アメリカでの牛の屠殺に使用される方法と同じだからな。圧縮したガスでボルトを撃ち込むだけだが、威力は十分だ」

>>654
×「本来なら、すぐにご説明すべきでしたが。お2人が次点では、まだ放浪者が不在ということもあって、いったん仲間の勢力、とだけお伝えした次第です」
○「本来なら、すぐにご説明すべきでしたが。お2人が来た次時点では、まだ放浪者が不在ということもあって、いったん仲間の勢力、とだけお伝えした次第です」

あ、いつも通りの宣伝みたいなノリで、WIKIは追加修正してます。まぁ、この後もちょこちょこいじるけども。

http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%8F_%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA


そういえば、拠点内の間取り図欲しい人っているのかね?

あったら嬉しい

>>657
ではいつも通りざっくりしたものを。ちゃんとできてるといいが。


拠点1 1F
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira104356.png

拠点1 2F
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira104357.png



ではおやすみ。

いくつか訂正というか

・オレンジの矢印は出入り口
・キッチン側から畑の方に出られる出入り口あり。

よしもうないな。寝よう。

乙!
ミュートロン君ってほらいつぞやのMUTANT NIGHT (ミュータントナイト)ってゲームの珍妙生物

見取り図乙  三間とか覚達はまた次の機会?

>>660
あぁ、思い出した。何故か素直にこれ日のミュータント系列かと勘違い。

>>661
いやぁ、寝ようと思てコメ返みたら欲しいってあったからとりあえず拠点1だけ作った形。
なので、拠点2も作ります。


なお、WIKIで画像貼り付け方わかったので、画像は基本そっちに反映させます。

拠点2の1F、2F、スラ&小間城ハウスの見取り図をWIKI追加完了。後はこまごました部分編集で終わりたい。

http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%8F_%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA#.E7.94.BB.E5.83.8F.E8.B3.87.E6.96.99

ローブを纏った人影は、いつものように荒廃した都市の中を歩む。その足取りには意思があり、行き先に当てがある様子だ。

「…。登録された情報へアクセス」ピピッ

所有しているPDAで情報を確認しても、内容が変わることはない。どこか落胆したような様子を見せている人影が、動く物体を視野に捕らえた。

静かに身を隠して、人影はそれをよく視ると車両が動いていた。だが、それは大きさは一般的な段ボールの箱ぐらいで、当然中に人は乗っていない。ラジコンのようなもので操作しているようだ。

人影は無言でそれを観察していると、真っ直ぐとこちらに向かってくる。大きくはないが、車輪を動かすエンジン音につられてきたのか、ゾンビがその音に向かっていた。

車両の前にゾンビ数体、進行に邪魔な形で立ちふさがる。車両もそれを認識してか、動きをいったん止めた後。そのボディーから銃口が飛び出した。華麗な立ち回りをしながら銃口を上下して、ゾンビを銃撃しながら邪魔な相手だけ処理しつつ、人影が隠れている正面の十字路の左側を走行していった。

「…。該当する情報なし」ピピッ

正体は不明だが、人影は関わらなければ脅威性は低いと判断して、ゾンビを避けながら移動を再開した。

おー、面白い事やってる奴が居るなー

三百九十日目

都市中央高速道路の探索だが、思ったより早く目処がついた。後は明日明後日ぐらいで今まで確保した部分の最終点検さえ済ませれば、ひとまずの対応は完了と言えるだろう。

あとは、美尋から休暇が必要との進言を受けた。言われる通り、探索組も警備組もまとまった休みは心の当たりとれていない。自分が拠点を空けたこともあるのと、今はメンバーが揃って休憩を取らせるにはいい機会だろう。

とりあえずは、皆が休みを取っている間に、研究所に今後の指針の相談と蒲谷さんに頼まれたドラム缶の回収を俺がやればいいか。ドラム缶の件は遠出になるから、井門と佐原あたりに協力を仰ぐことになるが。

それにしても、炭窯と燻製機か。燻製機は出来れば食材の貯蔵の面ではいいのだが、炭窯は実際に作れるものなのだろうか。いや、俺が心配することではないな。蒲谷さんはやる気で研究所の物資運搬時に作り方を調べてもらっているようだ。拠点の施設を任せている俺が、とやかく言うことではない。

それにしても燻製か。食のバリエーションが増えるのは良い事だ。食肉なんかを長期保存出来れば、食料としてはもちろん、物々交換時にも使える。

そういえば、ハンターを最近見ない。無事だといいのだが。

レポートNO.94

井門圭司


都市中央高速道路エリアの探索も、なんだかんだで終わりが見えたって感じだな。最初はスプレーゾンビの脅威とかで、かなり緊張感が多かったけど、最近じゃあんまし見ねぇのもあって、助かったっつーとこかね。

でも、パライノアの件はいまだ残ってやがるし、探索終わったからってあのエリアが安全なんて言えんのは、それを排除してからになりそうだよな。

あと、一ノ瀬が放浪者さんに皆休ませるべきだって言ってやがったな。確かにまぁ、ここんとこ出ずっぱりでちと疲れがたまりつつあったから、出来ればそうして欲しいとこだ。あの人も鬼じゃねえし、多分高速道路エリアが一区切りついたら、休めるとは思うけどよ。ま、もうひと踏ん張りってとこか。

回収組 進捗報告書 09/17  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区南エリアの点検
・商業区南エリアの処理


詳細な内容:

商業区南エリアの点検
・バリケードの補修
・新たなバリケードの敷設

商業区南エリアの処理
・ゾンビを5体処理


備考:
・新たなバリケードの敷設については、周囲のもので作るには少し限界がある
・その内、バリケードを敷設する為、軽トラの利用を許可いただく可能性がある。

【サイコロ】
「…ふむ」チンチロリン

「うげ、また賭け事系ですか放浪者さん」

「…暇つぶしにサイコロ振っただけなんだがな」

「(その暇つぶしでチンチロしてんのかい。しかも456だ)」

「…やるか?」

「何も賭けないならいいですよ」

「…ほれ」コト

「うりゃ」チンチロリン

「…4か」

「じゃあどうぞです」コト

「…よっと」チンチロリン

「……、うん。賭けなくて正解ですね」

「…456か」

「(なんでこの人が生き延びたのか、とか思う理由がないな本気で)」

>>665
ちょっとした無人兵器の類だね。

乙!
前々から話題になってる矢筒だけど、なんか無駄に豪華なものが浮かぶんだよね
外側にめっちゃフサフサな毛皮コートはっつけた感じの

安全で、遊びつつゾンビも処理出来る。理想の方法の一つがここに

三百九十一日目

都市中央高速道路エリアは最終的な補修と回収を進めている。これが終わり次第、研究所にいき他のメンバーは休日を入れる予定だ。当初の予定通り、明日までには終わるだろう。

パラノイアについては現時点まだ接触は無し。別の場所あるいはエリアに移動したのか、変な動きをするゾンビは見当たらない。それに安堵すべきか、は別だな。結局処理して排除しなければ、安全性が確保できたとは言えない。

処理をするとするなら、事前に覚に頼んで位置を確認してもらう必要があるだろうな。相手が感知しきる前に一気に近づいて強襲して叩く。コマンダーゾンビの理想的な戦い方だ。もっとも、コマンダーゾンビの感知する範囲は広いからな。距離によって感知の精度の差はあるようだが、覚も都市自体はすっぽりと感知できる範囲には収まっていると言っていた。

そう言う意味では、パラノイアも俺達を感知しているんだろう。ただ、実際に邪魔者として認知できる範囲があると言うだけのことでな。

コマンダーゾンビか、やはり変異体の中で一番特殊な奴だ。それでいて、厄介さもとびぬけている。やれやれだ。

「エクス、MEP。例のメールだが、山海沙維(さんかい さい)で間違いなかったな?」

少し急いだ様子で、加え煙草のまま野木がサポートチーム用の部屋と化したスパコン室の中に入ってくるなり、そう聞いてきた。

「あぁ、そうだぜ?」

「そうか、ならいい。一度会ったことがある人間だ」

うんうんと納得したように頷いている野木を見て、エクスは深くため息をついて。ほんっと、興味ねー相手はそうだよなあんたはさ、と愚痴る。

「どんな人なんですか? こういうことをしでかしそうな人ですか?」

「彼の専門は工学関係だ。生命に影響を与えることじゃない。例えば、介護のための負担を軽減するための着用式工学スーツなどを作っていた」

うすら笑いが聞こえたその後に、だとするとその山海とやらは何を生み出したのやら、と誰に話しかける訳でもなく、遠くを見ながらビジョンが呟くように話す。

「考えられるならロボット関係じゃねーの? 都心にゃ警備用ロボが置かれるなんて話し、WWPと関係なくあったじゃねーか」

「一部配置されていたらしいな。ただ制御に関する調整が難航して、試用程度で留まったと聞く」

「うーん、じゃあこの自動送信メール。何を指してるんでしょう」

この受信したメールについて、ビジョンを経由してハッキングで調査はしたものの、判明したのは指定された日時にメールが発信される設定だったということだけだ。

「はっきりとはしない、が。その人間は天才と言われた人間だ。何もない、そう思うか?」

「はいはい、それが俺の仕事だってんだろ」

諦めたようにキーボードのタイピングを始める。いくつか当てのある場所を調べているのか、どこ探しゃいいんだよと愚痴もこぼれている中で、野木は他にこの山海を知っていそうな人間はいないか。研究所内の人間にも話を聞くため、スパコン室を出て行った。

9/18 担当三間 朝

思ったより矢筒って作るの難しいですね。

少なくなっても矢が落ちづらく、多い時は1本だけスッて取れる感じがベストなんですけど…。


担当蒲谷 昼

一度作ってしまえばいいんじゃないかな。

出来るからこそ、改良点は見つかるものだよ。


担当平山 夜

同意見です。頭の中の設計と、実際にできた物はだいぶ変わる。

三間殿も、悩む前にまず形にすればよろしいかと。

【勝負】
「いくっすヨ!」カチャ

「…こい」チャキ

「うりゃアっす」ブォン

「………」ボヒュ、ヒュサ

「危ナっす!」ガキン

「…よく防いだ」

「ぐヌぅ、空中戦は分が悪イっす」

「…能力生かさせずに倒すものだ」タンッ

「うわワっす」ガキン、ガキン

「…終わりだ」ヒュン、ピタ

「うー、首切らレたっす…」

「…ヘビーハンマーに頼りがちになってる。懐に入られたなら、蹴りといった格闘の方に攻撃を切り替えるべきだ。お前自身が元々脅威になれる力があるのだから、それで十分だろう」

「あー、そう言わレたらそうっスね」

「…いいウォーミングアップになった助かる」

「次は負ケないっすよ!」

「…望むところだ」


「(うわぁ、なんかすごい光景見ちゃったス)」

>>671
確かにいい作りの矢筒だね。

>>672
安全面では理想だねー。

乙!
底に波打たせた凸か凹の嵩増しを入れてみれば良い、のか?

介護ロボ……老人Z……うっ、おじいさんが

三百九十二日目

今日を持って都市中央高速道路エリアの探索は完了した。とはいえ、このエリアですべきことはまだ残っている。高速道路自体の確保と、パラノイアの処理だ。

ただ、それよりも気になることが出来た。高速道路エリアにて、生存者らしい痕跡を発見したことだ。二カ月以上前に、あのエリアで活動していた生存者の手帳はあったが、それと同一人物かは不明だ。

高いビルから窓ガラスが割れる音がして、それに気づいた佐原が見ると、ゾンビが地面に落下するところと、2発の銃声。奴からその話を聞いて、その場所に急いで向かったが、生存者の姿はなかった。ただ、少なくとも転がっていた薬きょうが、誰かがいたのは間違いない。

たまたまこちらに流れ着いた生存者なのか、潜伏している奴なのかはわからないが。ゾンビが落下したらしい場所から想像するに、俺達のことは見た可能性はありそうだな。

俺が研究所にいる間に、生存者の探索をメンバーに依頼したいところだが、元々の進言である休日の方が重要だろう。流れ着いた生存者ならずっとあのエリアにいるとも思えない。

とりあえずは、覚に該当するような存在を感知できたら報告してもらうことにしたから、それでいいだろう。
(ただ、ゾンビも感知してしまうらしいから、見つかるかはわからないが)

さて、明日は研究所に向かわなければいけないのだし、そろそろ休むとしよう。

「はぁい、DJフレンドだよ。世紀末の世を生きる皆さんこんにちは」

「実りの秋になったね。そして次に来るのは、厳しい冬。食材の貯蔵は忘れずにね」

「今回は、ミュータントに関わるお話になるんだけど…、そうだね。ちょっとわかりづらいから、今まで話していたのは強化ゾンビと名称しようか」

「こほん、じゃあそのミュータントに戻るんだけど、簡単に言うと人間以外から変異したと思われる存在と、人間から別の種になってしまった存在が、そうであるとこのラジオでは定義するよ」

「以前話した狼みたいなのも恐らくそれなんだけど、今回話すのは姿を消してしまうカメのについて」

「これは自分が見たものじゃなく、お会いした生存者の話なんだけど、ブラインドって名付けていた存在だよ」

「人を飲み込むほどの大きさと、姿を周りに同化させて見えなくする擬態能力があったらしくてね。しかも、銃弾なんかを叩きこんでも、暴れ続けるタフさもあったみたい」

「最終的に、持っていた武器をジャンプして飛びかかり頭を突き刺したことで事なきは得たみたいだけど、これもまた恐ろしい存在だね」

「今までそんな存在は見たことはないから、鵜呑みにはできないと思うけれど。そういう存在はいるかもしれないと考えて行動した方がいいかもしれないね」

「こちら、DJフレンド。世紀末の世を生きる皆さんに、ありきたりで重要な情報を録音で提供するよ」

「さて、ここいらで音楽を1つ。今日の選曲はこれで決まり。何かは聞いてのお楽しみだよ」

「それでは良い終末を」

回収組 進捗報告書 09/19  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区南エリアの処理


詳細な内容:

商業区南エリアの処理
・ゾンビを25体処理


備考:
・バリケードの敷設、補強は物資の兼ね合いと、これから点検予定の範囲のゾンビが多く、本日は行わず。
・その代わりに活動の妨げるとなるゾンビの処理を行っている。

【矢筒】
「言われてとりあえず作ったけど…、何か違うなぁ」

「とりあえず、お借りした矢を入れてみてと」ブスッ

「あう、入れた勢いで貫通しちゃった」

「三間君、出来ましたかねー。ありゃ」

「あ、西切さん。すいません、まだこんな感じです」

「あらら、矢が飛び出ちゃってるね」

「ちょうどいい、固い素材があればいいんですけどね…」

「あたしも、そっちのことは詳しくないですからねー」

「うーん」

「すぐ必要でもないから、期待して待ってるよー」

「わかりました!」

>>678
良いのかな?

>>679
これまた濃そうなやつだねぇ・・・。

乙!
そりゃ内側は竹か何かの頑丈なもんでなきゃ無理だわなww

「高速道路エリアの簡単な確保は終わったのか」

放浪者の報告を、野木はいつも通り気難しそうな表情で聞いている。

「…ただ、あの地域に留まっているパラノイアという亜種。後は高速道路そのものの確保は完了していない」

「パラノイアねぇ…。また厄介そうな変異体もいやがんな、たく」

エクスにそのパラノイアらしい姿を見たことはないかと放浪者は聞いたが、それらしい変異体は見ていないとのことだった。亜種であることなどから、身体的特徴が異なることを考えると、簡単に見つけられるものではない。

「放浪者、今のところ他のエリアへの都市攻略は考えていないということでいいか?」

「…今回の高速道路エリアの探索自体、目的であった高速道路の確保の為の下地に過ぎないこと。後は、新たに発見した脅威であるパラノイアや、それらよりも優先度が低い探索が少し山積みの状態だ」

ビジョンが捕らえられていた研究所の探索、ドラム缶の確保、下水道のルート作成、後は強いて言うならアビス関連の探索と言ったところだろう。

そのアビスについては、エクスからも機密性が高い情報らしく、まだうまく情報は得られていないということだった。ただ、放浪者達が探索している都市にある可能性は、低そうという状況ではあるらしい。

「わかった。こちら側としてこうすべきと言える情報もない。引き続き頼む、こちらも必要な道具があれば作製しよう」

会議という名の情報交換が終わり、それぞれ会議室を退出していった。

ドアがノックされ、入ってきたのはいつもの放浪者と、アリスには見慣れないゴーグルをつけた女性の姿だった。

「…平山さんだ。自作の武器を作ってる人でな、その武器の調整をしたいらしい」

よろしくと礼儀正しく頭を下げてくる平山は、アリスから見ても妙に緊張しているように見える。彼女は恐らく放浪者が説明しているとはいえ、この状況で得体の知れない研究所に連れてこられたら、そういう風になるかなと勝手に理解した。

「…流石に、戻ってきたのはつい最近だからな。ファントムシリーズの追加はないだろう?」

彼の言う通り、精密機器でもあるファントムシリーズが簡単に作れるわけではない。無いと伝えると、それなら彼女を任せたと言って、彼は研究所を後にする。恐らく、エクスに会いに行くのだろうと、アリスは予想だけ立てた。

「じゃあ、うーんト。平山さん、その大きいのが作った武器かナ?」

えぇと答える彼女に、見せてほしいと催促してロックウォーを受け取る。ガスを入れるためのタンクの重量は重く、それを射出する発射口までのつなぎ目も、独学でやったと思われる状態だった。

その武器のメンテナンスがしたいという要望に、アリスは。

「ううん、これはメンテナンスよりも改良すべきだヨ」

今までファントムシリーズの開発で生まれた副産物的なノウハウで、このロックウォーを更に強力な物へ進化させるコンセプトは、彼女の中で出来上がっていた。

「改良とは、どのような?」

当然の疑問だったが、それはアリスにとって格好の話の種でしかなかった。平山が、話と改良の手伝いで研究所から解放されるのは、まだ先のことだ。

三百九十三日目

都市中央高速道路エリアの進捗を報告した。研究所の連中にとって新しい情報と言えば、パラノイアぐらいのもので、何か発見があった訳ではないだろう。

そろそろこうなったしまったことも、生きてる連中の慣れと、変異すること自体が緩やかになって、馴染む時期に来ているような状況なのかもしれない。もっとも、俺はまだまだ慣れそうにはないが。いつでも心の隅にあるのは、惨劇前の日常の光景だ。

平山さんが戻ってくる様子はないが、まだアリスの研究室にいるのだろうか。ああいう製作をしている人間なら、そういうのに熱心なところもあるとは思うが、アリスに無理やりつき合わされていなければいいんだがな。折角、拠点のメンバー全員は休暇を取るようにした訳だし。
(山中さんに、一日休んでからここに来るようには言われたが、まぁ、しなければいけないことだからな)

しかし、この地域に来てからもう一年弱ぐらいにはなるのか。前の地域はどうなっているのか、気にならなくもない。と言っても、めぼしい物資といえそうなものは、あの時ほとんどこっちに持ってきたから、戻る理由もないか。

それに、今にして思えば前の地域のホームセンターで起きたことは、こっちのショッピングモールで起きたことと同じことだったな。考えている以上に、究極の決断を迫られている連中は、多かったのかもしれない。

どちらにしても、今になってはどうしてそういう経緯に至ったのかは、わからないことだがな。

【気はあう様子】
「でもってここをこうしテー」カチャカチャ

「その前に、この部分をこうすべきかと」キリキリ

「ん~、先にそこをこうしちゃうと、この部分ガ」トントン

「それならこうしておけば」シュルシュル

「おー、それもそうだネ」

「…ふぅ、こんな時間ですか」

「休ム?」

「いえ、完成しなければ帰れませんから」

「でも、飲み物ぐらい飲もっカ。持ってくるネ」タタタッ

「ありがとうございます…。ふむ」ペラ

「(これで大幅に強化することができる。彼女の発想は素晴らしいな)」


【一緒】
「スラ、居るか?」

「(なぁに、お姉ちゃん)」プルプル

「今日は休みをもらえたぞ。一緒にいれるぞ」

「(わーい)」プルプル

「さて、何をするぞ?」

「(うーんとねー、うーんとねー)」

「うん」

「(…何しよう?)」プルン

「……、そうだぞ。バドミントンがあったぞ」

「(うん、バドミントンしよう!)」プルプル

「負けないぞ!」

「(スラも負けない!)」プルプル

>>685
まぁ、三間君もとりあえず矢筒の形にして試しただけ。だと思うよ?

乙 平山さんも研究所を体験したか  これで少しは緊張ほぐれるかな


ブラインドも懐かしいな。倒した場所の残骸今どうなってんだろ

研究所から拠点へ戻る車内、都市以前に人がいる場所から離れた研究所の道中にあるのは、小さな国道と木々だけだ。今は対向車など気にしなくてもいいが、飛び出してくる野生動物に注意を払いながら、放浪者は運転する。

ふと、視界の端で何かが動いたのに気づき、視線だけ向けると平山が少しだけ舟をこいでいた。放浪者は出発する際に合流したのだが、その時から眠そうにしていたことを思い出し、何かあれば起こすから寝るように言うも、それが刺激になったのか、首を横に振って大丈夫ですとだけ返ってきた。

ほのかな暖かさと、緩やかな振動が続く車は走る。彼女は眠らないように努力をしていたものの、車内の眠りを呼び起こす状況に屈して、いつの間にか窓ガラスに頭を預けて眠りこけてしまった。放浪者も、変に揺れないよう気を付けながら拠点への道をひた走る。

平山は身じろぎもせずに眠っている。来た当初はいなかった放浪者だが、当てもなく彷徨い、ハンターから情報を聞いて拠点にたどり着くまでの間でしっかり休めてなかったことは想像できる。それに、その後も回収班組として活動していたことを考えれば、本当はかなりの疲れが溜まっていたことが想像できた。

その状態で、恐らく夜遅くまで後ろに積んだ自作武器を改良したなら、一気にそれが噴き出しても仕方ないと、彼は考えて少しだけ速度を落として運転を続けた。

三百九十四日目

研究所から拠点に戻る。特にトラブルがあった様子はない。いいことだな。

明日も引き続き休日とする予定だが、蒲谷さんからの要望であるドラム缶の回収に商業区北西エリアへ向かう。以前回収したのもあのエリアだったから回収できる見込みはあり。問題はあまり劣化していないものがあるかというところだな。

研究所でも作ろうと思えば作れるとは思うが、物資自体も有限ではない。そういうことを考えれば、こちらで自作できることであれば、可能な限りはやっていく必要がある。究極、研究所の協力が出来ない事態に陥った場合に、必要なことになるからな。

拠点の現状の施設や設備としては、見張り台、図書室、火器保管庫、五右衛門風呂、ロック&サーチが挙げられる。今回ここに追加されるのが、燻製機と炭窯だ。

燻製機は言わずとも、食料の長期保存を可能となるし、それ自体が新しい調理方法となる。食の持つ娯楽性も高められ、今後他の生存者との物々交換にも一役買うだろう。

炭窯は文字通り炭を作る設備になる。これ自体は俺としては大きなメリットは考え付いていないが、それでも炭の持つ高火力さは役に立つだろう。ただ、ろ過機として使うと考えれば、衛生的な水の確保が難しい今の世界ではかなり有用だろうな。

さて、明日は遠めのエリアだからな。そろそろ休んで、備えるとしよう。

9月21日

放浪者が戻ってくる。研究所の報告と情報共有が主で、何か大きなトラブルがあったということはない様だ。

後はMEPという名の計画が進んでいるらしい。山海沙維という名に聞き覚えはある。工学に精通した、介護関係の研究を進めていた人物と聞いている。その彼が新たな友と言うのであれば、やはりそれに関係するのだろうか。聞いたメール以外に情報がない現時点で、想像することぐらいしかできない。

朗報としては、平山さんの自作武器が改良されたということだ。これで、メンバーの戦力増強ができた。回収組は現在2名だけということもあり、ある程度は彼女達に優先して装備を渡した方がいいだろう。

今後またハンターさん経由で生存者が来てくれる可能性もある。その時は回収組に配属する形になるだろう。今の現状でここまで来れる生存者であれば、力があることは確かだろう。

明日、放浪者は井門さんと佐原さんを連れてドラム缶を探しに行くらしい。相変わらず、自分を頼ってくれないことは、少しばかり不満だ。


山中沙奈 記す

【試射】
「………」パパパパパパッ

「(うん。天才と言われる方だな、全体的に向上している。改良は成功だ)」

「ふーん」

「浜村殿」

「妙な音が聞こえたからさ」

「申し訳ない」

「一応、警備組の主任みたいなものだもの」

「なるほど」

「それ、ロックウォーっていったっけ?」

「前はそうでした」

「前? あぁ、改造したから名前変えたとか?」

「えぇ、ブラストシューターですね。ガス式からチャージ可能な空気タンクに取り返しました」

「ふーん。よくわかんないけど、気に入ったの?」

「はい」

「そっか」


【爆発】
「…………」

「…………」

「…相棒」

「なんでしょうか?」

「…相棒を軽く扱っている訳ではない」

「知っています」

「…単に、物資回収にいくだけのことだ」

「放浪者さんはいつ休むのですか?」

「…研究所を行き来しただけで、休めてない訳じゃない」

「明日は私が行きますね」

「…いや、相棒は休んで――」

「行きますね?」ズイッ

「…わかった。だが、俺もいく。いいな?」

「仕方ありません。妥協しましょう」

「(相棒が強情なのは、いつものことだが。有事の際の指揮で、残ってほしかったが)」

乙!
奥さんがあれでは仕方ない。拠点には代わりに井門でも残しとこう。頼んだぞー(他人事)

ブラストシューター……ぶっぱなす!って感じで良い名前だ

三百九十五日目

商業区北西エリアにドラム缶を求めて探索を行った。メンバーは俺、相棒、佐原の三人。結局井門が拠点に残ることになった。

やはり少数の探索については、ある程度の安全を確保したエリアとはいえ、ゾンビの襲撃を受けてしまう。幸いには負傷者は出なかったものの、少し探索の時間を削られてしまった。

ただ、結論としては今回の探索で目的としていたドラム缶を回収することはできた。それも、割と新品のようなものが四つ。二つは例の設備に、残り二つは失敗時に作り直すとか、あるいは修理や液体関係の備蓄に使えるだろう。欲を言えばまだ欲しかったが、予定よりも余分に確保できたのだから良しとする。

蒲谷さんも早速施設の作製に取り掛かるようだ。今年の冬は、食料のことを考えると去年の冬よりは多少楽に過ごせるようになるだろう。

今思いついたが、炭なら変に煙は出ないな。火鉢のようなものを用意すれば、比較的暖かく過ごすこともできるだろう。もしかして蒲谷さんはそれを見越して設備を作るつもりだったのか。だとすると、拠点についてはやはり警備組が一番分かっているな。

そう考えると、食料面だけじゃなく暖房部分でも今年の冬は去年より楽に過ごせるな。

レポートNO.95

井門圭司


今日は俺が探索に出る予定だったんだが、山中さんが怒ったみてぇで居残りになっちまった。あの2人、なんだかんだいって似た者同士っていうか、言い出したら聞かねぇからなぁ。

放浪者さんに、食料でも見つけたら3人で食うかって言われて、楽しみにしてたんだよなぁ。いっつもは集団で行動が自由なわけじゃねぇのもあったしさ。

まあ、また機会があればだな。今回は無事ドラム缶見つけたみてぇで、どうやら燻製機作るらしいからな。燻製つったら、やっぱ肉だよな。楽しみだ。

「うーん。やっぱり外に出ないと新しい情報は見当たらないね」

DJフレンドは、放送室に置いたキャスター付きチェアに座り、ボヤキながら緩やかにくるくると回る。今までの経験などは大方話しつくし、研究所からの情報もあるにはあるのだが、まだ流すには早いと判断されていた。

今関わっている、放浪者の拠点、野木の研究所。この2つの勢力から見ても、自分達は放送できるという有利な点を除けば、DJフレンドは勢力として劣っている。最近でこそファイブキラーも復帰し、4人体制で活動できてはいるものの、DJフレンドが望むのはやはり、放送できる新鮮な情報だ。

「ちぃーっす、拠点周りのゾンビの始末、終わったぜー」

ミーナが定時報告で放送室の中に入ってくる。戦いに慣れてきている彼女は、着ている服装も相まって女兵士になってきているように、DJフレンドは感じていた。

「そう、よかったよ。何かめぼしいものは見つかったかな?」

そうそうあるもんじゃねーよと返され、DJフレンドも苦笑いで同意するしかなかった。ゾンビが日常化した世界で、ゾンビ以外を取っ払えば今は何もない。何かを起こす人間がとことんまで減った今、流せるようなニュースもない。

流せるような重要なことがないだけ、ある意味では世間は平和なのかもしれないと、DJフレンドは自分を納得させた。

【我らが兄貴】
「連れてキたっすー」

「…来たか、井門」

「どうしたんですか、放浪者さん」

「…まぁ、こんなとこだ」コトッ

「あ…。なるほど」ヒソッ

「…どれにする?」

「スパムが欲シいっす」

「俺は、焼き鳥もらいますね」

「…残ったフルーツカクテルをもらおう。じゃあ食うか」

『うっす』

>>691
うん、ほぐれてるといいねぇ

>>692
多分腐敗してると思うけど。1年経ったら白骨化するのかね? まぁ、ゾンビにはある程度食われてるだろうけど。

>>697
結局こうなったという。なんだかんだで井門が2人いなかった時の代理だったりと、重要な立ち位置にいるよのう。

ブラストシューターの細かなことは、その内WIKIにでも。

>>693の訂正

×平山は身じろぎもせずに眠っている。来た当初はいなかった放浪者だが、当てもなく彷徨い、ハンターから情報を聞いて拠点にたどり着くまでの間でしっかり休めてなかったことは想像できる。それに、その後も回収班組として活動していたことを考えれば、本当はかなりの疲れが溜まっていたことが想像できた。

○平山は身じろぎもせずに眠っている。来た当初はいなかった放浪者だが、当てもなく彷徨い、ハンターから情報を聞いて拠点にたどり着くまでの間でしっかり休めてなかったことは想像できる。それに、その後も回収組として活動していたことを考えれば、本当はかなりの疲れが溜まっていたことが想像できた。


>>696の訂正
×「えぇ、ブラストシューターですね。ガス式からチャージ可能な空気タンクに取り返しました」

○「えぇ、ブラストシューターですね。ガス式からチャージ可能な空気タンクに取り替えました」

男どもの物資の摘み食い蒲谷さんと三間も入れてあげてと思ったけどあの二人押しに弱いからすぐバレるわ
浜村と山中に脅迫されたら一発だね

『ひひひ、そちらはご無事かーい?』

いつもの定期連絡がビジョンを通して行われる。連絡は無線ではなく、誰かのものであった拾った携帯を通している。WWPという存在がある以上、不必要に生存者がいる痕跡を残さないようにするためだ。ビジョン経由の回線はこの世界で唯一の生体回線であり、そんな回線を盗聴するなんて技術は当然なく、今世界で一番安全にやり取りができる連絡方法と言える。

「…あぁ、いつも通りだ」

いつもなら警備組の主任である浜村がその連絡を取るのだが、返答してきたのは放浪者の声で、ビジョンは何かあったのかと聞く。

「…サポートチームの招集を頼む。いい区切りだから遠くに出る予定だ」

『けけけ、それならボクの連絡を待つわけだーね』

納得した様子のビジョンの声と、歩き出す音が携帯から聞こえてくる。このことを伝えるためにスパコン室に移動している様子だった。

『ふふふ、ところでーだ。どこに行くつもりだい?』

当然の疑問を、放浪者はお前が捕らわれていたところだと、簡潔に答えた。

三百九十六日目

今日からビジョンが捕らわれていた研究所を探索する為、移動を開始した。メンバーは俺、相棒、西切、そしてなぜか紛れ込んでいた小間城だ。
(ワゴンでの移動の為、物資の搬入のために開けっ放しにした隙に忍び込んでいたようだ。幸い食料は食べてなかったが)

拠点へ返すために戻ってもよかったのだが、小間城の探知能力はやはり犬だけあって高いこともあり、今回は同伴させることにした。幸い俺の指示はきっちり従うからな。

ただまぁ、小間城の分の食料は用意してなかったからな。道中、簡単に探索して食料メインの物資収集をしなければな。

今は郊外にあるガソリンスタンドで夜を過ごすことにしている。西切さんは、やはり放浪慣れしているのか、簡単なバリケードの敷設や寝床の確保は手早いな。相棒はその経験は少ないからか、どちらかというと手伝っているような感じだ。

今後、都市が安定すればこういう遠出が多くなることを考えると、相棒にはいい経験だろうな。

さて、交代制だからな。そろそろ横になるとしよう。起きたら小間城と共に朝まで見張りだ。

一ノ瀬DIARY SEPT.23

放浪者さん、また遠くに出かけちゃった。三日間お休みあったけど、放浪者さんはなんだかんだで活動してたからなぁ。もうちょっと休んでほしかったなぁ。

残った探索組、私と井門さん、佐原君と藍ちゃんに錬浄さんで、都市中央大通りエリアの制圧作業をすることになった。都市中央エリアを行き来するのに多く通ることになる場所だし、出来る限りゾンビを減らして、今後の負担を軽減するのが目的だって。

怪我人が出たら元も子もないから、隣接する都市入口エリアに近いところから、ゾンビ処理を進めてる感じ。人数が少なくなったから、慎重にやってるよ。

そう考えると、回収組のお2人にも協力をお願いした方がいいのかな? とりあえず、井門さんには言っておこっと。

9/23 担当三間 朝

また、放浪者さん出かけるみたいですね。

放浪者さん、皆休みの間も活動してましたから、休んでからでいいと思うんですけどね。


担当勝 昼

あいつガンコだから、言っても聞かないぞ。

そういえば、なんか笑う兄ちゃんがいたとこ行くって言ってた。


担当浜村 夜

なんか、小間城の姿見えないんだけど。どこいったんだか。

まさか、放浪者についてったってことはないわよね。

商業区南エリアを探索している平山が、少し遠くにいたフェイが何かがあると言う動作をしたのを見て歩いていくと、そこには一軒家の庭にヒマワリがいくつか咲いて、種を実らせている状態だった。

「ヒマワリって、こんな感じになるんスね」

黒々とした種が中心を覆い、明るいイメージのあるヒマワリとはどこか異なる風情があった。フェイはそれを楽しんでいると、平山さんはベストの中に仕込んでいる大き目の両刃のナイフを引き抜いた。

「ど、どうしたスか?」

「フェイ。いいものを見つけたな」

感心したように頷いて、ヒマワリに近づいて平山は茎から切り取っていく。

「な、なにするスか!?」

ヒマワリを楽しんでいたこともあり、平山の行動が理解できないフェイは抗議に近い意味で聞く。

「種だ」

シンプルな答えではあるものの、理由と紐づかないフェイは疑問符を頭の上につけている。その間に全てのヒマワリを刈り取った平山はそれを束ねて抱えてから。

「ヒマワリの種は、乾燥させることで長期保存可能だ。しっかり乾燥させれば、冬時期の保存食にもなり、春に植えることもできる。それに、この種から油を精製することだってできる。優秀な食料だろう?」

「ほほぉ、そうなんスな」

合点のいく答えに、フェイは手を叩いた。

だーいすきなのは~ ひーまわりのタネ~

【珍入者】
「それで、その研究所はどこらへんにあるんですかー?」ブロロロ

「…ビジョンの記憶頼りだからな。だがそこまで遠くはない」

「彼の能力で混乱を引き起こして壊滅したとは聞いてますけど、実際どう思います?」

「…人員と物資を搬送して、再稼働している可能性はあるな」

「ふむふむ。そこそこ危なそうですねー」

「えぇ。でもWWPの情報を手に入れられる機会でもありますからね。価値はあるでしょう」

「…電子機器類は奴が壊したと言っていたから、書面情報が主になりそうだがな」

「そうですね。ただ、やはり気になるのは――」ガサガサッ

「え、何の音ですか?」

「(よく、寝た)」ワウ

「…小間城」

「え、え、連れてきてたんですかー?」

「勝手に乗っていたようですね…」

「(乗り物、楽ちん)」フンフン

「…探知の部分なら俺達より役立つ。それに、戻るには時間が惜しい。このままいくぞ」ブロロロ


【ス】
「あ」

「ア」

「…ど、どうもス」

「やっぱリかぶってるっすね」

「いいじゃないスか。そんなに嫌スか」

「仲間っス」

「はい?」

「だかラ仲間っすね」

「でも、最初かぶってるからだめだーって言ったス」

「ごめンっす」

「……謝ってくれたからいいス」

「よし、皆にモこの仕方しテもらうよう勧めるっす」

「それはだめス」

「え、なんでっすカ?」

「皆さんキャラ濃くて、同じになったら更にワタシ存在感薄いス」

「残念っス」

>>704
蒲谷さんはどちらかというとしたたかな分類かな。

三間は、メンバーの中で一番押しが弱いから、嘘つきづらいだろうねぇ

>>710
へけっ

>>711の訂正

×「よし、皆にモこの仕方しテもらうよう勧めるっす」

○「よし、皆にモこの話し方しテもらうよう勧めるっす」

乙  ひまわりの種美味しいね      

>>714
昔飼ってたリスと一緒によく食べてた。



さてと、本日はダイスの目が大暴れしました。いい意味で。移動している放浪者、探索組、回収組、そのほか裏側の判定のすべての値を、合計して平均値化すると22.6。更に言うと放浪者がオール6も出してます。(最近ピンキリな値だったのに、やっぱり放浪者である)

まぁ、裏側のダイス様のご機嫌伺を報告する為にこんなレスしてるわけではなく。たまにはオール6の内容を読者の方にでも選択式で出すので選んで(安価)もらおうかと。えぇ、>>1はそれを得たことで今後どうなるかを考えるのが面倒になっ…。いえ、なんでも。

0時半ごろに再度レス致しますのでそちらから選んでください。多数決式で、最も多いものから選ばれます。1時までに指定数が埋まらなければ、その時点で投票多数のもの。同数があればダイス様が選びます。同一IDは最初の票だけ有効で、無効になったレス↓1が有効にずれます。

まぁ、こんなとことですかね。ではでは、よろしゅうに。

1、使い捨てロケットランチャー
2、真空パック機(電動)
3、綿花
4、銃器のカスタムパーツ(拳銃)
5、機関銃一式
6、遠隔式爆弾
7、鎮痛剤
8、睡眠薬
9、食料脱水機
10、溶接機&溶接ゴーグル
11、ツルハシ
12、小型発電機(ガソリン式)
13、ガスマスク
14、特殊仕様トレンチコート(防弾、防刃仕様)
15、アームガード(防刃仕様)
16、トラバサミ
17、薙刀
18、着脱式グレネードランチャー(ライフル装着用)
19、モーニングスター
20、日本刀



2つまで選択可能。希望の数字を入れてレスをお願いします。↓15まで投票を待ちますので、ま、ゆっくり選んでね。
(ちょっとやりたいことがあって、+αの収集品あり。これは本編で見てね)

同一ID、数字無しは無効とします。このレスから30分後ぐらいに締め切り、その時点での上位2つが決定となります。

選択肢出すの楽しくなっちゃって宣言から遅れてスマヌー。

おうふ。1レスぐらいはあるかと思ったのだけれど。やっぱり人気スレでもないなら、宣言は早めが必要ね。

まぁ、やると言ってこれで閉めるのも寂しいので。引き続き↓15まで継続。締めは、明日(きょう)の23時まで。

投票は選びたいものを番号で2つまで。重複ID、投票とは関係ないコメは無効。無効になったスレから↓に投票はずらします。ではでは。


あ、WIKIはちょろちょろ追加、修正済みです。

おっと、追記。今回選ばれなかったものは、今後アイテム入手判定の際に、優先してダイスの選択肢に載せますので、気兼ねなく欲しいものをお選びください。

ではでは、このスレは無効で↓ずらし、引き続き投票をどうぞ。

はい、結果発表でございます。

1位 
溶接機&溶接ゴーグル 9票

2位
日本刀
食料脱水機
小型発電機(ガソリン式) 3票

3位
着脱式グレネードランチャー(ライフル装着用)  2票


4位
使い捨てロケットランチャー
真空パック機(電動)
綿花
機関銃一式
遠隔式爆弾
鎮痛剤
ツルハシ
特殊仕様トレンチコート(防弾、防刃仕様)
薙刀 1票


投票なし
銃器のカスタムパーツ(拳銃)
遠隔式爆弾
睡眠薬
ガスマスク
アームガード(防刃仕様)
トラバサミ
モーニングスター


やっぱりこういうのは、ロマンとかいろいろ考え方が見えて面白いね。なお、同位である2位のものについては、最終決戦投票しようかと思いましたが、更新遅くなるので、裏で厳正にダイス様に決めてもらいます。

3位と4位については、今後特殊アイテム判定時に優先して選択肢として組まれます。3位については4位よりも優先度が高いことになるから、今後すぐぽろっと出るかも。といっても、選ぶのはダイスだから優先されない投票なしが選ばれるかも知らんけどもね。

さてさて、これをもとに397日目執筆開始します。飯食ってから。

武器の整備もやってる世界観で日本刀振るっても直ぐお釈迦になりそうだな

ビジョンの研究所に向かう道中、帰路の安全確保と本日の仮拠点を探す為に、簡単なゾンビ処理と探索を3人は行っていた。放浪者の指示は忠実に聞くと言うことで、放浪者と小間城、山中と西切で分かれて行動をしている。

身についた音がしない動作で歩く放浪者の後ろを、小間城がついていく。自由奔放な小間城だが、人間では探知できないレベルのものを察知するのを見て、放浪者が静かにゾンビを処理していく。気づけば、まるで最初からそうだったように、処理されたゾンビが倒れていた。

2人は、荒れてはいたが前の家主が丁寧に手入れしていたであろう、大きな庭がある2階建ての一軒家を見つけた。背丈ほどの壊れていない塀と門があり、簡単にゾンビの親友を許すような作りではない。今夜の仮拠点はここにしようと考えた放浪者は、ファントムブースターを使い中へ潜入して門を開ける。

見た目のとおり大きな家で、内部に問題ないか確認する前に、庭などの外部から彼は探索を始めた。

秋になったこともあって、庭の景色はそれなりに美しく映えた。言ってしまえば、廃墟のような滅びゆく美しさとでもいえばいいのか。元々の手入れが行き届いていた時なら、生が息づいた美しさがあったのだろうなと、放浪者は思う。

その庭の中に、ひときわ大きな木が2本あった。樹皮は灰緑色の針葉樹。そして身が黄色く色づき始めていた。食料にできるものか、取ってみるとそのままでは食べられそうにはなかった。取った実はとりあえず確保してから集合場所へと戻る。

「これはオリーブの実ですよ」

実を見た中山がそれがオリーブであると答えた。放浪者はいくつか利用方法を考えて、実については出る時にでもまた回収することにした。

車の中に乗ると、彼は降りる前にはなかった機械がワゴンに乗せられていること気づく。その様子を見た西切が、工事現場にこの溶接機があったんですよーと、代わりに説明してくれた。続いて山中が、今後拠点でも必要になってくると思いましたのでと付け加えた。

溶接機があるだけで作れる設備の幅が広がるのは確かだ。金属加工が必要なものに利用できるということは、バリケードの強化が今簡単に挙げられる用途だろう。後は蒲谷が今作ろうとしている燻製機も、あった方が便利なのは間違いない。

「…この先に今見せた実がなった木がある家がある。高い塀で囲まれているから、今日はそこを仮拠点にする」

行き先を告げて、仮拠点へと向かう。

「あ、そう言えばオリーブになんか花言葉みたいなのありましたよねー」

女性らしい話題が西切から出され、山中がそれに反応しているのを、放浪者は聞き流しながら、運転に集中する。

「あぁ、西切さん思い出しましたよ。確か」

オリーブの木には、平和と幸運が宿るのだと、彼女は言った。

三百九十七日目

今日はいろいろと有益なものを手に入れることができた。大きいのは溶接機だな、これだけでも拠点でできることは増えるだろう。どう使うかは警備組のメンバーに任せることになるが。
(溶接用のゴーグルもあった。あれがないとまともに使うことができないからな。一緒に見つかってよかった)

後は、この家にあった食品用の脱水機があった。これもまた食品の長期保存に役立つものになる。ちょうど野菜の収穫時期と被っていることもあり、これを使って乾燥野菜を作れば、冬時期もそれなりに楽しい食生活を送れるだろう。

後はオリーブの実についてだが、この家の中で実を使ったピクルスの作り方に関しての本もあった。が、俺としてはこの実をオリーブ油にしたいのと、これを拠点で植えて増やしたいという考えがある。食用油はまだまだ確保しやすい分類だが、それでもいずれは作り出していかないとなれば、この実はちょうどいいものだと思っている。

木を育てるとなると、それなりに長期的なことを考えなければいけない。そういう意味では、これはいつ始めても遅いということはないからな。

幸いこの家は庭に執心だった家主がその関連の本がたくさん置かれてる。いくらか勉強しておくとしよう。

レポートNO.96

井門圭司


都市中央大通りエリアの制圧作業は結構順調な方じゃねぇかな。少ないメンバーながらもちょっとずつ制圧は進んでってるからな。

それで今回の探索で大当たりだったのが、建設現場にあった小型発電機。実はそれっぽいもの、前から見つけてはあったけど、壊れてたりしてたんだよな。浜村さんに見てもらって、持ってきたの動くらしいから、これでまた拠点の電気事情は一歩改善ってとこだろ。

早く放浪者さん達が戻ってこねぇかな。ちょっと驚く姿が見たいぜ。

ただ、蒲谷さんがこれなら水力発電の水車はしばらくいらないね。うんとちょっと寂しそうに言ってたが。わりぃことしたかな?

回収組 進捗報告書 09/24  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区南エリアの処理
・商業区南エリアの新しいバリケード敷設


詳細な内容:

商業区南エリアの処理
・ゾンビを17体処理

商業区南エリアの新しいバリケード敷設
・処理して解放したエリアに新しいバリケードを敷設

備考:
・今後の為、拠点にあるバリケードに使えそうな物資をいくつか運搬を希望。判断願う。
・商店街の中にあった古い骨董屋で、一振りの日本刀を確保。刃こぼれや錆などはなかったので、持ち帰った。

【刃】
「林道殿」

「平山さん、どうしましたか?」

「これを」スッ

「…これは、日本刀ですか」

「商店街の古い骨とう品店で見つけました」

「なるほど、なぜ私に?」

「井門殿が、古武道をされている林道殿の方が扱いがわかるだろうと言うことでした」

「さようですか。ふむ、放浪者さんが戻るまでは預かりましょう」

「よろしくお願いします。では」


【影踏まず】
「おーい、ビジョンきてねぇか?」

「来ていません。部屋にはいなかったんですか、エクス」

「そろそろ放浪者達に定期連絡いれなきゃいけねぇのに、どこいったんだか」

「ひひひ。お探しかーい?」

「わ!」

「おいおい、びっくりさせんなよ。いついたよ」

「けけけ、つい今しがただーよ」

「そうかい。基本的にいきなり現れやがんだから」

「くけけ。脅かすつもりはないんだーが。あぁ、そろそろ放浪者の旦那に連絡だな、待ってくーれ」スー

「おう、頼むぜ」

「(でも本当に、気付いたら側にいること多いです。ビジョンさんは)」

>>739
まぁ、わりと緩めだけどね。日本刀もきっと、大丈夫。だといいね。


はい、なんでこの度投票なんてやったかがこの一日でわかっていただけたかと。放浪者オール6、探索組、回収組もすべて特別アイテムが回収できる判定となり、考えるのほうk…。折角のいい機会なので皆さんに選んでいただきました。

えぇ、ダイス様にはどの組がどれを回収するかは選んでもらっております。たくさんの候補があったのもこれが理由なのです。じゃあ4つにしろよと言われるかもしれないが、集計が面倒でした。
(それに、1つか2つの方が本当に欲しいもの選んでもらいやすいだろうと言うのもありましたけども)

一応一日かけた理由はこんなところでございました。ではでは。

乙 実入りの多い一日だった  それに、ゾンビの親友、良かったわ 

乙!
幸福は享受しても浮かれ過ぎない様に気を付けたいところ

オリーブって聞くと、あのマジックショーでよく使われる チャラララララ~♪ が、よぎって仕方ないw

三百九十八日目

道中問題なく移動を完了した。ビジョンの証言とエクスの調査によって大まかな位置を特定している。今いる仮拠点から出発すれば、昼前には到着できる見込みだ。

ビジョンは監禁されていたことと、脱出の際に例のWWPをおびき出す罠のメールを送った以外は、素直にすぐ脱出したということで、何をやっているかは知らないようだ。エクスの方も、ビジョンが端末などの電子機器を破壊しているせいで情報がほとんど不明らしい。WWPの何らかの計画が進められているのは確かなようだが。

探索については、安全性を考慮して外に残るペアと、中に入るペアを決めることにする。研究所に入るリスクが高まるのは間違いないが、最悪誰かが生き残っていることが重要だ。何が起きたかの情報共有ができないまま、拠点のメンバーが救助に来て二次被害が出るよりはな。

オリーブの件については、どうも若い木の枝を使って植林することもできるらしい。その方が早く成長するようだ。それをするには今時期だと遅すぎるようだから、また今度枝を回収しにあの家に行ってもよさそうだな。
(実でも植林できるらしいが、それよりも時間がかかるらしい。まぁ、一応こっちは試しに植えておくが)

しかし、思ったよりいいものが入手できて、ワゴンに積むものは少し選ばないといけないな。今回の研究所に利用できるものがあればだが。

教員日誌 九月二五日 林道正綴

ここの勢力の皆さんは、何かあった時の為に記録を残している。自分も、それに倣うことにした。


現状の授業について。覚は品行方正で優等生と言える。一方勝は授業そのものは好きではないようで、文句を言いながら受けている。

彼は素直ないい子だ。ただ、まっすぐすぎるきらいがある。今の2人を取り巻く状況を考えると、それによって危険を招く恐れがあるのは危惧すべきことかもしれない。この場所はどこよりも安全ではあっても、ずっと安全であり続けるかはわからない。

2人はこの理不尽な世界を受け継いでしまう次の世代だ。懸命に生きられるようにするためにも、授業を通して学んでもらわなければいけない。


次に武術について。藍の飲み込みは考えていたよりも早い。ホムンクルスという生き物がなせるものなのか、真似ることでの動きを吸収しているようだ。今の段階で基礎は身につけている。

それだけに心配なのは、心の部分だ。力は、それを正しくそれでいて強大にするのが心だ。急速に伸びる力は、共に成長すべき心を置いていき、そして暴走する。

ましてや、自分が教えている古武術は、護身用などと言ったものではなく、戦場で使うために生み出されたものだ。扱いを間違えれば、即ち取り返しがつかないことに繋がる。

藍には今しばらく基礎を反復して練習させ、その心の部分が伴うように教えを施さないといけない。

9/25 担当蒲谷 朝

うん、やっぱり小間城が見当たらない。

放浪者を探しに出てしまったのか。前はそんなことなかったけど。


担当三間 昼

心配ですね。小間城も貴重な拠点のメンバーです。

散歩に出てちょっと迷子になってるとかならいいんですけど。


担当平山 夜

目撃者がいないか確認しました。

藍経由での話ですが、どうもスライムが言うには、小間城はリーダー達の乗っていかれたワゴンに入ったのを見たようです。

【超能力者であるということ】
「本気で端末類ぶっつしやがってんな、ビジョン」

「ひひひ。すまないね、ボクの記録を残したくなかったもんーで」

「しっかし、どうやるんだよ。お前、本来は見えてるそういう赤外線とか、そういうのいじくるんだろ?」

「けけけ。そうだーね。どう説明すればいいものやーら」

「あん? なんか悩む内容か?」

「きけけ。説明をどうすればいいかがーね…。もし、ビジョンの兄さんが幽霊が見える。そうなったら、それが自分の常識だーね」

「ま、そうなんのかな」

「ははは。でも、その常識は感覚的な理解であって、言語的に理解しているわけじゃなーい。けれど、どうすればいいかはわかる」

「そりゃ言い方がわかんないんじゃ、悩むか」

「こきき。それに、ボクもこの能力を全部わかってる訳でもなーい。所詮、作り物だーよ」

「大丈夫だろ、最初から持ってても、自分で自分が全部わかってる奴なんてほとんどいねーと思うぞ」

「…ふふふ。それもそうーだ」

>>747
普段の判定的には実り多すぎである。

>>748
放浪者は問題なかろうが、ってとこかのぉ

>>749
懐かしい、最近その場面で使われてるとこなくなったのう

乙!
他の頑張ってる生存者達にも祝福がありますように

今、鬼ってどうしてんだろ

>>755
ダイスの祝福を!


>>756
鬼もそうだけど、サムもハンターもどうしてるのやら



本日は酒を呑むから更新は怪しいで~

乙だんべぇよ

「…ここだな」

目的の研究所は、はたから見ると一般的な公共施設のような建物の外観だった。2階建てで、上から見れば正四角形に近い形になっていると思われる。何らかの研究がされているようには見えないが、ビジョンが言う建物の情報と、この敷地内には放棄された軍事車両とヘリ、テントなどがあることを考えれば、ほぼ間違いはない状況だった。

中に入るペアは放浪者と西切に決まった。小間城が山中の言うことを聞かない可能性はあったが、中の施設に防衛システム関連があった場合、変に小間城が作動させる場合も考えられることと、放浪者の方が研究所の探索について経験があるため、小間城と山中が外で待機することになった。

外で待機すると言っても、安全を確保するための周辺の確保もある。彼女が装備するアラクネシリーズのクラーケンは、センサーによる自動反撃システムも搭載しており、その性能を生かすのであれば1人でいる方がある意味で効果的だ。

また、今回の探索において、分かれての行動を想定して携帯式の無線も持ってきている。大きな問題が起きないかは祈るだけだが、最悪を防ぐ備えはしている。

放浪者の合図でそれぞれの行動を開始する。ガラスが割られた自動ドアの玄関から中に入ると、ロビーには兵士や研究者と思われる死体があった。ビジョンの報告で彼がそういった事をしたという情報はない。ゾンビである恐れがあったので、放浪者は首をはねてから近くあった研究者の死体を調べる。

恐らく死んだのはビジョン脱出後だとは思われ、腐敗が進んでいた。一ノ瀬のような医療知識がない彼だったが、服や身体についた痕などから考えて、撃ち殺されたものと判断はできた。

「ゾンビ化でもしたんでしょうかー…」

それを横で見ていた西切も、その状態からして考えられる状況を話す。撃ち殺されるとするなら、治療法が確立されていないゾンビ化が一番大きな理由になる。WWPという組織の非情さを考えれば、不思議ではないことだ。

しかし、放浪者は服をはぎ取ってから違うなと否定した。ゾンビ化に関する唯一の情報、緑色への変色が確認できない。つまり、人間であった状態で殺されたということだ。

他の死体とゾンビについても処理した上で調べると、やはり同じように銃殺されたと思われる状態だった。ビジョンは混乱を起こしただけで、ただ脱出したとなると、やはりその後のことに何か起きたことが考えられる。

「…研究者が、資料を持ち出している可能性はある。恐らくそれ絡みだ」

この状況から考えられるのは複数ある。この研究施設が、何らかの理由で武装集団に襲われた。ビジョンの脱出を許したことでの身内からの処刑。そして放浪者が言ったここでの計画によるトラブル。この中で一番確率が高いのは、計画絡みのトラブルにより同士討ちしたことだ。

WWPとはいえ物資は有限。外に放置されているものは、可能な分は回収しておく。それが回収されていないのならば、ここにきていない可能性は高い。次に、防衛軍クラスならまだしもただの武装集団――放浪者の勢力は別として――が、WWPの関連施設を襲撃してただで済むはずがない。

「…これか」

内容は複雑な化学式が書かれ、その内容を解読することはできなかったが、少なくとも『X-SCOP-32』と書かれた何かの開発が進められていたのは確かだった。

安全確保のため2階からゾンビ処理を進めて、1階に戻った後、2人は研究所の入り口になるところ探していた。地上フロアでは研究施設のようなものは見つけられず、以前探索したADSP(自動防衛システム計画)と同じように、今回も地下への経路があると放浪者は予想していた。

そして前よりも人が出入りができる場所ということを考えると、恐らくは地下へ行く研究者などの職員だけが、不自然なく行き来できるところと想定して、事務室などで不自然なところがないか確認していると。

「ありましたよー、放浪者さんー」

放浪者は手招きしている西切のところへ向かい、彼女の発見した地下への経路をたどると、考えていたものとは違いそのまま地下へと向かう階段があった。

警戒しながら降りていくと、右側の少し入ったところに扉があり、階段踊り場の下は物置になっている。扉の前は恐らく中から何かが出てくるのを防ぐためと思われるものが置かれている。それを見てから少しの間の後、西切が行きますかという問いに、放浪者は頷いて答えた。

ただ物を置いただけで、撤去するのには時間はかからなかった。また、扉自体も左側に電子機器が設置されていた。念のため、鍵が開いていないかドアノブを回すと同時に、どさりとドアを押し開けるように死体が倒れてきた。

中を覗くと、そこにはまばらに死体が転がっているのが見える。こうなった原因と、何か有用な情報がないか探る為、2人は中へと侵入していく。

>>758
ありだんべぇよ


いったんご飯休憩ですだ。何にするかは、スーパーいったらでいいか。

内部の明かりは点いている状態なのは、前回の研究所の探索よりも楽ではある。それに、電子機器に関するものは可能な範囲破壊しているとビジョンが言っていることを考えると、まだ安全ではあると思うしかない。

2人は道中の死体の処理をしながら、武器を構えて前進する。ここにある死体については、ロビーと同じような研究者が主体で、たまに兵士が混ざっている。死因もゾンビなどではない、撃たれるか斬られるかされてのもののようだ。

部屋に入る前に、廊下を歩いて間取りを把握してから、室内の探索を始める。2人が入ったのは、大型のサーバールームのような場所で、端末類が多数置かれていた。放浪者が中に入って端末機器類を触っても、電源が入る様子はない。

「…一応確認する。他の部屋がどんな部屋かだけ見て戻ってくれ、その中から何かありそうなところから探索しよう」

了解ですと明るく返事をした西切が、サーバールームから出ていく。放浪者は一応全ての端末を調べ、何かここでの計画に関わる資料がないか調べるが、最終的には無駄で終わってしまう。

少し時間をかけたはずだが、西切が戻ってこない。トラブルの匂いを感じた放浪者は、気配を消して彼女を探しに出る。

そこまで広くはない研究所の中で、西山を見つけるのはそう時間はかからなかった。ただ、見つけた彼女は少しおかしかった。歩く姿は身体が大きく左右に揺れてフラフラとして、その上ブツブツと何かを呟いている。放浪者は素早く扉が開いていた一室に入り込み、彼女の様子を伺う。

「…違う、違う。早く…」

何かに抗うような、呟きだった。接触するのはためらわれたが、放浪者は自分がいる部屋を彼女が通り過ぎて背中を見せたところで、声をかける。

「高塚先輩…?」

放浪者であっても、ここにそういう人物がいるとは思えないにもかかわらず、知り合いと思われる名前を言って振り返る。目は虚ろで、焦点があっていない。この短時間で何が起きたのか、彼は戦慄を覚える。

「違う。そんな訳…、違う!」

得意の弓を構え、矢をつがえ引く。その狙いの先は、当然放浪者だった。彼は、刺激しないようにゆっくりとウェーブソード・デュエルを鞘にしまう。

「いる訳がない。先輩が、ここに!」

放たれる矢は、何かしらの拒絶を模して、放浪者に迫る。

矢が通り過ぎた後には、すでに放浪者はいなかった。彼は素早く西切の背後に回り込んで、首を絞めて気絶させる。崩れ落ちる彼女の身体を彼は支えると、持っていた弓が落ちた。

放浪者はいったん、壁にもたれかける形にしてから弓を拾い、西切に装備しなおさせる。この状態で探索続行は当然できないと判断して、彼は彼女を背負って研究所エリアを後にする。1階に上ると日が傾いて、辺りを赤く染めていた。

研究所の外に出ると、山中が野営の準備で火を起こし、小間城もその火の側で座っているところだった。彼女が放浪者に気づいて、西切が背負われているのも見てから慌てた様子で駆け寄ってくる。どうしたのかという問いに放浪者も答えられず、ひとまずワゴンの後部の座席を使って横にさせた。

「X-SCOP-32……」

化学式と名称だけ書かれた書類を渡し、西切がおかしくなった様子。それと合わせて研究所内の状況も放浪者は山中に説明した。

「こちらの方面には明るくありませんが、状況から考えて、幻覚剤のようなものでしょうね。彼女が不用心に何かを摂取する訳はありませんから、一番可能性が高いのは、この薬品が充満している部屋を開けて吸い込んだか」

ただ、ビジョンが脱出以降に壊滅したなら、電気もあり空調設備が機能し、かなりの日数が経過していることを踏まえると、薬品が残留し続けるとは考えづらいと、彼女は付け足した。

西切さんメダパニくらっちまったか

三百九十九日目

ビジョンのいた研究所について、西切が被害に遭った。幸いと言えば幸いだが、症状が快復したようで、まともな状態だ。ただ、少し頭は痛そうにしている。

彼女の証言だと、薬品類が扱っているような部屋があり、そこに簡単に中に入ってゾンビなどはいないか確認している最中、何かが割れる音がして何か少しだけ甘い香りがしたらしい。何らかの薬が入ったものが割れたと判断して、急いで部屋を出て閉めてからは、幻聴と幻覚が襲い急いで俺のところへ戻ろうとしたようだ。

意識は朦朧としていて、あまり詳しいことは覚えてないらしい。とにかくひどい体験だったと、ボヤいていた。今は山中さんが看ている状態で休んでいる。

しかし、二人同時にその薬品を吸わなくて済んだの幸運だな。もし、そうなっていた場合どちらかが死んでいた可能性も高く、見に来た山中さんが二次被害に遭った可能性は十分ある。小間城が研究所内の探索にしなかったのも幸運といえる。もしあいつが吸ったとしたら、制御は効かない事態になっただろう。

明日も引き続き探索を続行するかは、もう少し西切さんに詳しい話を聞けてからだな。

交代で西切さんを見る必要があるから、そろそろ俺は休むことにしよう。

深く、ローブを身にまとった人影が、いつものように荒廃した都市の中を歩く。

定期的に確認するPDAは、いつものとおり情報の更新はない。書かれているのは、ある任務と座標だけだ。その座標の位置も、移動することになってからかなり近づいてきている。

「任務続行」

PDAを収納してから、人影は歩みを再開した。歩む都市の景色は、いつも通り当てもなくうろつくゾンビの姿。それらを避けながら移動して、路地裏に入り少し進んだところで、最近死んだと思われる人間の死体があった。

もう当たり前となった光景ではあったものの、状況からすると大人が子供の上に覆いかぶさっているような状態だった。

人影は少しだけ首をかしげて、その状況を少しの間観察するように見てから、またゆっくりと歩みを再会した。

一ノ瀬DIARY SEPT.26

都市中央大通りエリアの制圧作業は、うまくいってる方かな。始まった当初が結構順調で、それに比べたらちょっとペース落ちてる気もするけど、でも今ぐらいの感じで進めていった方が一番安全なんだよね?

後、錬浄さんがなんだか放浪者さんの代わりみたいになってる。皆に指揮するなんてことはないけど、戦闘面でそんな感じ。放浪者さんと同じぐらいの実力持ってる人だから、そうなっちゃうのかな。

前に診た時、身体に変異らしい変異の様子もなかったから、それを考えるとどうしてあんなに強いんだろう。あ、でもそれ言うと放浪者さんもそうか。

井門さんは錬浄さんが活躍してるからかな、探索組の男で一番弱いの自分だなって愚痴ってたけど、放浪者さんが男の人で一番信用してるのは、井門さんだと思う。それに、銃とかちゃんと扱えるのは、拠点だと井門さんだけ。

それに、弱いなんて話したら、私が一番弱いと思う。放浪者さんは、私の役割はメンバーのカバーと治療だから気にしなくていいって言われてるけど。前もその部分で足引っ張っちゃったし…。

井門さんのとこに話に行こうっと。

回収組 進捗報告書 09/26  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区入り口エリアにある休憩所への物資搬入
・商業区南エリアの処理


詳細な内容:

商業区入り口エリアにある休憩所への物資搬入
・今後、新しくバリケード敷設する物資搬入

商業区南エリアの処理
・ゾンビを20体処理


備考:
・リーダー代行の井門殿に承諾を得、いくつかバリケードに使えそうな物資を商業区入り口エリアの休憩所へ搬入。
・商業区南エリアについては、今のところ大きな問題はない。変異体といる存在もごく少数。

【懐かしい顔】
「うー、頭が痛いですー」

「あまり、お話にならずゆっくりしてください」

「ははは。ただ、初めて幻覚の視たんで、ちょっとまだ現実かなーって思ってましてですねー」

「大丈夫です」

「えぇ、わかってはいるんですけどね。やっぱりその、間違いじゃないか心配になってて」

「……」

「ちょっと、無音が怖いのですよ」

「それであれば、ラジオでも流してあげたいのですが、場所が場所ですからね…」

「お気になさらないでくださいなー」

「…貴女も安静にしてくださいね」

「はい………、ただ、先に1つ言わなきゃいけないことがありましてねー」

「なんでしょう?」

「実は、1つだけ記憶が鮮明なことがあります」

「本当ですか?」

「…、なぜか放浪者さんの声と姿が、職場の先輩そのままだったんですよね」

「彼に見えなかったんですね」

「…、すごく仕事出来る、信頼してた先輩でした。私のせいで、死なせてしまいました」

「え」

「…、寝ますねー。おやすみなさい」

「………わかりました」


【焚火】
「………」パチパチ

「………」クワー

「………」ポイッ、パチパチ

「………」フヒュン

「………」パチパチ

「………」

「…食え」トスッ

「(ごはん!)」バクバク

「………」パチパチ

「(ごはん! ごはん!)」バクバク

「………」フッ

>>766
もしかしたら、それよりも性質が悪いものかもねぇ。

乙!
西山とか放浪者も案外動揺が強かったか?
しかし混乱より質が悪いとは、罪悪感かトラウマでも引き出すものか?それとも目に見える全てが信じられなくなるとか?

乙 小間城の平常運転が有り難いな 

ジャーナリストで先輩を戦闘で亡くした……龍騎かな?

先輩だ、先輩がいる。ここは、あれ、なんでここにいるの。

「スクープだぞ西、遅れんなよ!」

先輩、すごく嬉しそう。

「西、逃げっぞ! こいつはやべぇ!」

走って走って、ずっと先輩の背中ばっかり。

「…、パパラッチなんて言われてよぉ。でも俺達はさ」

なんで先輩、そんなに悲しそうなんですか。

「フリーになって、それこそ最高のネタを調べようと思ってたけど、遅すぎんよなぁ」

先輩は、やっぱり。

「早くいけええ!」

だめ、それはだめ。

「俺の代わりに、真――――――」

感情の衝動のまま飛び起きた西切は、突発的な動きについていけず悲鳴を上げる身体のせいで、吐き気を催しわずかな頭痛を覚えた。

「どうしました!?」

看ていた山中も慌てて近づいてきて、足元で寝ていたであろう小間城も短く一回だけ吠える。懐かしい夢を見ましてねと言ってから、西切は額を手で押さえ軽く目を閉じた。

まだ容体は良くないかと聞かれ、少しは良くなった頭痛があるのと吐き気がすると伝えると、山中から西切は未開封の貴重な水が入ったペットボトルを渡される。一呼吸おいてから開けて、一気に三分の一ほど飲み干してから、また蓋を閉めた。

「…ちょっと落ち着きました」

西切は座席の上で座り直し、楽な姿勢になる。小間城が首をかしげて自分を見ていることに気付き、優しく頭をなでるとパタパタと尻尾を振り始めた。

「そういえば、放浪者さんは?」

見える範囲で車外も見たが、彼の姿が見当たらなかった。思い当る節はあったものの、そう聞いた問いはその通りに研究所内を探索しているというものだ。彼なら無理をした探索はしない、簡単ながら対策はしているだろうからと思った西切の目に飛び込んできたのは、彼が愛用しているウェーブソード・デュエルだった。

「なんで、武器置きっぱなしなんですか…!?」

内部はゾンビの処理を行ったとはいえ、すべて見て回れた訳ではない。特に地下の研究所内は見れていない部屋が多い。

「彼に何かがあった際の、処置です」

納得していない様子で、山中さんは答えた。もし幻覚剤に彼がやられた場合、ファントムシリーズをつけていれば、ここにいるメンバーが只で済まないだろうと判断したからだという。確かに、彼が薬の影響とはいえ敵対化したらここにいるメンバーの誰かしら、いや、最悪全滅する恐れも十分にあった。

「でもどう考えても…」

ここのところ際立った戦闘能力が目立つところだが、放浪者の本領は誰にも気づかれず行動できる所にある。そういう意味では、武装無しでも成り立つとはいえ、彼は一式のファントムシリーズを外し、それ以外の武器になりえるものも置いて行っていた。

「その代わりルールを設けました。1時間ごとにここに戻ってくるようにと、戻らなければ私が研究所に探索することになっています」

もう間もなく、新しい1時間のタイムリミット。そう言ったのと合わせて、放浪者が研究所の玄関から出てくるところを西切は見た。足取りはしっかりしていて、いつもの意思を持った目が口を覆ったバンダナと共に見える。

「…起きたか、西切」

ワゴンの扉を開け、放浪者は西切の容体を聞く。大丈夫ですよという返答に軽く頷き、胸ポケットからきっちりと封をした試験管を取り出した。

「…X-SCOP-32のようだ。WWPに関わる際に役立つだろう」

無色透明な液体が入っているそれを見て、自分がこうなった原因ということもあり、西切は持って帰るのかと聞いてしまう。その意図を理解する放浪者は、少しだけ間を置いてから。

「…WWP自体に回収される方がまずい」

それを山中さんに渡した後、放浪者は扉を閉めてまた研究所の中に入っていった。

四百日目

研究所の探索は今日持って終了とする。今回の計画、FFPというもので回収できた資料を見る限りだと、どうやら自白剤の一種を生み出すものだったらしい。もっとも、その詳しい用途は不明だが、WWPが発足された理由は世界大戦のためと考えると、例えば将校クラスの人間を捕虜とした際に、情報を引き出すためのものとして作られていたのか。その計画に携わる人間が壊滅したと思われる今では、すべては謎だ。

西切の具合は、顔色から良くなったのを見れば昨日に比べれば幾分マシになったようだ。状況からしてわずかにしか吸ってないはずなのに、X-SCOP-32の影響があまりにも大きい。まだ、試作の段階だったらしいから、そういった調整の類がなされていないのだとは思うが。

危険性を考えて回収はしているが、西切の時のように何かの拍子で割れてしまうとかなり危険だな。拠点での保管場所についても少し考えなければいけない。金庫、なんかでいいのだろうか。気密性の高い密閉できる何かがいいのだろうが。

どうせ大半は野木主任の研究所に預けることになるだろうが、一つぐらいは手元に置いておきたい。いざという時に使えるのが、理想的なものだ。

使用時こちらも危険性はあるが、幻覚を見る作用を利用すれば同士討ちも狙うことができるだろう。ガスマスクの防護がされていたら厳しいが、それでも混乱させることは間違いなくできる。

状況によっては自分達も被害が及ぶ諸刃の剣だが、有益なものであるのは、確かだ。

レポートNO.97

井門圭司


都市中央大通りエリアの制圧作業について、ありがたいことにトラブルは起きちゃいない。このまま放浪者さん達が戻ってくるまで、何にも起きないことを祈るしかねぇな。

発電機はかなり重宝されてる。ソーラーパネルと違って、ガソリンさえあればいつでも使える電気だからな。使っている最中の駆動音を除けば、いい道具だろ。

発電機みたいな何か便利そうなもの、まだまだ見つけれればいいけどな。

乙!
今回は大量(文)だね
ところでX-SCOP-32と、あのスコープマンさんは関係あるの?

9/27 担当浜村 朝

放浪者達は無事みたいね。

ビジョンから、小間城は放浪者のとこにいるって言ってたわ。本気でついてったのね…。


担当蒲谷 昼

彼のところか。それならまだいいかな。

燻製機もそろそろで作れそうかな。まだまだ試行錯誤だけれど、ドラム缶1つで済ませたいね。


担当フェイ 夜

燻製機早く欲しいです! (期待をした目が描かれた顔)

お肉とか魚とか野菜とか、いろいろ燻製にしましょー(星マーク多数)

【いつも通り】
「…あの人は、本当にいつも通りですねー」

「えぇ、そうですね」

「(ボス、また、行った)」ワフ

「こういうのもアレですけどー、お二人の時、よくやってこれましたね?」

「あの頃は、互いに必死でした。強引と思う前に、やらなければならないという方が強かったです」

「ほほぉ、そんなもんですか」

「今は、皆さんがいてくれるおかげで、行動を選択できる余裕があります。ありがたい事です」

「(西切、なでろ)」ジーッ

「ははは、あたしは何にもしてませんよー」

「何かしてもらうよりも、居てもらえることが、ありがたいんですよ」

「……」

「(なでられない)」フヒュン

「西切さんもそうですが、放浪者さんも長い間独りで彷徨っていました。ただ1人で生きるより、誰か、仲間のためになるなら、苦じゃない。彼はよくそう言ってました」

「放浪者さんらしいです」

「おかげで、私はそのことで増えるお仕事をしなければいけませんけど」

「(ねる)」ポスッ

「でも」

「はい?」

「嫌ではないですよね?」

「……、ご想像にお任せします」

「わかりましたよー」

「は~い、アリスだヨ。こうやって呼び出されるのは久しぶりかナ?」

「計画名False Friend Project(FFP)。偽りの友計画。本編でも触れているけど、自白剤の開発を行っていた計画だヨ」

「目的はもちろん、捕虜からの情報を聞き出すためのもノ。即効性があり、それでいて使用されたと気づかせないというのがコンセプト。後々これを使った事での国際情勢への影響を懸念してみたいだネ」

「この自白剤の特徴は、投与された対象が話しかけてくる相手に好意を抱くようになるノ。それでいて、催眠作用もあるから、何を聞かれても素直に話すようになル…。というのが、最終段階の目標だったみたいヨ?」

「放浪者が回収した『X-SCOP-32』は、まだまだ未完成なもので、人体への副作用が強すぎた状態。さっきも言ったように、証拠を残さず情報だけを引き出ス。そういうものを目指していたこともあって、それを抑えることが次の改良点だったみたいだヨ」

「『X-SCOP-32』が投与された対象は自分にとって信頼とか、愛情がある相手。周りにいる人間がその人にしか見えなくなって、その後、錯乱状態に陥って攻撃性を持っちゃうみたイ」

「効果自体は短期間で、その状態が長続きする訳じゃないけど、頭痛や吐き気、倦怠感の副作用が起きるノ。今の西切さんが悩まされてる感じだネ」

「そして、ちょっと揮発性が高いから、充満しやすい危険性もあり。ビジョンが大暴れして、その時に『X-SCOP-32』が流出。錯乱した研究員と兵士が同士討ちって感じかナ」

「ビジョンがここに連れてこられたのは、薬の実験台と、他の超能力者の居場所を吐かせるのが目的だったみたい。でも、元々WWPにとっては相性が悪い相手だから、研究所を潰す事態になったんだけどネ」

「FFPについてはこんな感じかナ? 野木がよく言ってるけどWWPの闇は、まだまだ深いってことだネ」

>>773
まぁ、たちが悪いかは>>784の内容で判断していただければと。

個人的に、さっきまで元気だった仲間が少し目を離したすきに、ふらふらこっち歩いて来たら動揺する

>>774
わりと動物状況察するけど、小間城は根っこが自由気ままな気がしてならない。

>>775
そちらは申し訳ないが明るくなくてのう。そういう登場人物居るんやね

>>781
多分昨日のが多い。

スコープマン、なんだろ。

スコープマンてあの三重に行った人の事です

乙  自白剤の使い処を想像して楽しみだったりする 

X-SCOPをノムリッシュ翻訳的にしてみると、”未知の視界”なんてのになるんだろうか?

四百一日目

ビジョンが捉えられていた研究所の探索は終わり、回収できるものはいくつか集めておいた。大きな収穫はFFP絡みの薬品類と、後は銃器だな。ヘリも回収したいが、運転できる奴はいないからな。研究所には話しておくが。

西切は大体回復したようだ。戻ったら美尋に診てもらうとして、あまり動かないように言ってある。ここまでくる道中に仮拠点にした場所に戻りながらの移動だから、基本西切はそこに待機してもらう形になった。
(探索から戻った時はぐっすりと眠っていた。山中さんの指示で寝かせたようだが、万全ではやはりないな)

今いる仮拠点の周囲については、めぼしい物資は見当たらない。どちらかいうとゾンビ処理を進めたような感じだな。なんであれ、数を減らしておくに越したことはない。

さて、早めに拠点に戻らなければいけないからな。無茶が効くようにもう休むとしよう。

ちょっと早く目が覚めちゃった。山中さんが寝なさい寝なさい言われて、もう眠くないや。

…、今まで夢を見るまで忘れちゃってた先輩。違うかな、多分忘れたかった。だね。

あたしが、各地を放浪して真実を知ろうとしたのは、先輩の意思を継ぐため。

例え、褒められたことじゃない方法を使っても、起きていることを知ろうとした先輩の姿。

思えばずーっと、ずーっと。その後姿を追いかけていたのかもしれないな。

もう、追い越すどころか追いつくこともできない。

それに、真実を知ったとして、あたしはそれを誰に伝えればいいのかな。

どこに行っても、いるのはゾンビか、略奪者。真実を伝えて、何か変わるのかな。

…、そのうち、わかればいいな。

回収組 進捗報告書 09/28  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区南エリアの処理


詳細な内容:

商業区南エリアの処理
・ゾンビを18体処理


備考:
・いくつかの物資を回収、下記に記載。
・未開封のシャツ
・炭酸水段ボール1つ
・紅茶などの嗜好品

・生存者が残したと思われるメモを発見。合わせて提出する。

都市から逃げるのに必要なもんは集めた。

悪いが、俺はこれ以上お前らを待ってられない。山田と先に逃げる。

持ち切れそうにないのは1階の消火ホースの中に入れといた。最低限の義理だ。

できれば、お前らがこれを読んでることを願うよ。


(上記とは別の字体で『該当場所に物資は確認できず』と記載がある)

【ライブ2】
「思ったんだけどねー☆」

「んだよ、ミーシャ」

「放浪者さんのとこで、ライブできないかなーって☆」

「音響設備も舞台もねーと思うぞ。住宅街にあんだしよ」

「でも、ここいらより安全っぽいしー☆」

「だからってよ。家ん中でやる気か?」

「そこは屋外に決まってるよ☆」

「いやいや、安全でもゾンビよってくっから」

「寄ってくる意味では、ヴァルキリー・ミラージュは人気者だね☆」

「ちょっと頭冷やしやがれ」ゴンッ

「いたーい☆」


【清涼菓子】
「………」シャカシャカ

「浜村君、交代だよ。うん」

「頼むわよ。はー、きつかった」

「眠かったのかい?」

「あー、これか。どっちかっていうと気分転換。退屈できつかっただけよ」

「幸せなことだね。うん」

「まぁね。警備組は退屈な方が、大事なことじゃない」

「うんうん、そうだね。良ければ一粒貰っていいかな?」

「これごとあげるわよ。じゃ、後任せた」

「………、うん。刺激的」シャカシャカ

>>786
なるほど

>>787
むしろ回収して使われるかわからないのがこの作品の悲しいところ

>>788
未知ではあると思うよ。人が自分の好意を抱いてる人にしか見えないっていうのは。

乙!
ヴァルキリー・ミラージュ……マクロスの可変戦闘機にステルス迷彩か何か付いたらそんな名前になりそう

刺激菓子かぁ……わたパチよりはシゲキックスの方が好きだった気がするな
わたパチはたまにマジで痛い時あるし

9月29日

西切さんの体調は戻っている様子ではある。ただ、憂鬱気な表情を見せているあたり、X-SCOP-32の効果によって見えた幻覚が影響しているものと考える。
(放浪者が、自分を高塚先輩と呼んでいたと言った事から、少なくとも知人程度の面識のある相手が幻覚に現れたようだ)

彼女のメンタル部分のケアが必要と判断しているものの、今の状況ではそれも難しい。拠点に戻り、覚ちゃんに相談するまでは、何もないよう見守る必要がある。西切さんは強いと考えているが、記憶が曖昧になるほどの強烈な体験は、並の人間では簡単に耐えられるものではないだろう。

今日の仮拠点は、例のオリーブの実を回収した塀のある一軒家だ。高さのある塀がある家は、何かない限りはゾンビが侵入することはなく、一度処理さえ終わらせてしまえば安全になりやすいのが魅力といえる。もちろん、侵入するのに長けたモンキーゾンビやジャンピングゾンビ、簡単なバリケードなら破壊できるマッスルゾンビといった変異体も考慮に入れれば、絶対ではないと言うことは頭の片隅に入れておかなければいけない。

この家の庭は、手入れが行き届いていたからか、今でも美しく見える。昔、こんな家に住むことを夢に見た気がする。

いつの日か、こんな庭で穏やかな気持ちで過ごせるように、願うばかりだ。


山中沙奈 記す

教員日誌 九月二九日 林道正綴

2人の授業態度については良くも悪くも代わり映えはない。しっかりと授業そのものに参加しているのだから、教師冥利には尽きるだろう。

それに、勝は勉強ができない訳ではない。覚が勉強する為に彼の視界を借り、その時にその内容を説明していることで、自然と一緒に勉強している状態のようだ。

世話の面では覚は勝がいなければならないが、精神の面は恐らく勝は覚えがいなければならない。共依存の関係なのかもしれない。そこには当然、信頼関係があるから互いはまっとうな関係には違いない。


藍に教えている古武術だが、今まで身体の変質させて戦っていた藍は、今は棒術をベースにして局面において変質化を用いて戦うようになった。その応用力の高さは、感心してしまうほどだ。

気になることは、藍が考えていたよりも強さを求めている。WWPに捕らわれたことが、彼女には許せないこととなっている様子だ。

戦うこととは、守るべきにある。そこを藍自身に気づいてもらえるまでは、先の段階に進めることは難しい。

深く、ローブを身にまとった人影が、いつものように歩く。

人影の前にある、峠道を通るトンネル内は、電気も通らず暗くなり、多重事故も起きていて移動するには安全とは言い難い状況だった。

情報の更新はないPDAを開き、中を見てから人影はその明かり代わりにして進む。

内部はひしゃげ、横転し、壁に突っ込んでいる車両が多く、車体に挟まれたゾンビが人影を見て近寄ろうとわずかに動く。

人影はそれを気にする様子はなく、良いとは言い難い明かりで暗闇を進むその足取りはいつも通りだった。

途中ゾンビに襲われそうにはなったものの、大きなトラブルとはならず、そのままトンネルを抜け出た。

PDAを収納して、今度は峠道を下山していく。歩む先に迷いはない。

9/29 担当三間 朝

今日はちょっと曇り空ですね。ゾンビに天気は影響するのかな。

放浪者さんはもうそろそろで戻るんですかねー。


担当勝 昼

遅くても10日ぐらいで帰るっていってたぞ。

そういえば、センセー刀持ってた。俺欲しい。


担当平山 夜

刀に関しては、林道殿預かりなので彼に聞けばよいかと。

ただ、彼はリーダーに意向を聞くかと思いますが。

【訓練4】
「今日はここまで」

「お疲れさまだぞ!」

「……、何か言いたそうだね?」

「師匠、自分はいつまで同じことを繰り返せばいいんだぞ?」

「その意味が分かるようになるまでだよ」

「意味ってなんだぞ…?」

「帰ってくるために、強さを求めるのはわかっている」

「そうだぞ?」

「強くあるというのは、技術や力があれば、身につけられるものじゃない」

「……」

「藍、君は元々強い。だから君は、誰よりも考えなくちゃいけない。自分の持っている力が、なんであるかを」

「よく、わかんないぞ」

「今はそれでいい。ただ意地悪で教えない訳じゃない」

「…ならいいんだぞ」

>>795
確かにロボットものにありそうねー

>>796
わたパチを鼻に入れた猛者は知っている。

乙!
男の子なら刀に憧れるのは分かる。分かるがそれではしゃいで調子に乗るなら勝君には渡したくない
まずは木刀の素振りからな。第一、扱う心構えは?それに太刀筋を通す技術やらがないとすぐ駄目になるぞ

四百三日目

明日には拠点へ到着できる距離まで戻ることができた。少し最後の物資収集をしたかったこともあり、今日は大きな国道から外れ、民家もほとんどないところにある、誰かが使ったかも怪しい駐車場で車中泊をすることにした。

ビジョンからの連絡で、拠点には特に問題ないとのことだ。明日は一応この付近のまだ動いてる監視カメラで、変異体がいないか確認してもらい、情報をもらってから探索に出る。それで、サポートチームの補助は終わり俺達は探索後帰路につく流れだ。

西切はほとんど快復したようだ。今日も簡単な探索を相棒としていたし、相棒からも調子はある程度取り戻したようだとも聞いている。ただ、はっきり言わなかったが、相棒の言い方の感じからして、例の自白剤で見た幻覚によって、精神面は少しナーバスになっている様子だ。

西切はひょうひょうとして、考えていることを見せないところがあるからな。今は身体が戻って、その部分を出さなくなっているだけだろう。それが少し、覚がいない状況下ではフォローできないのがむずがゆいところだ。

この世界、今生き延びてる連中は強くある人間は多いだろう。だが、その人間が何かしらで折れた時は、何よりも脆い。

俺も、強い訳ではない。強くあるべき姿を、メンバーに見せ続けなければいけない。文明を復活させるという目的があり、やらざる得なかったからこうしているだけだ。

強くはない。それだけは間違いない。

一ノ瀬DIARY SEPT.30

放浪者さん、明日ぐらいに戻ってくるってビジョン君から報告あったみたい。都市中央大通りエリアの制圧作業は、トラブルなしで進められたから、褒めてくれるかな? あ、でも明日までそうじゃないといけないから、まだまだ気を引き締めなきゃいけないね。

あと、藍ちゃんがまるで林道さんみたいになってきてる。武術を教えてもらってるのは知ってて、最近はよく棒を持ってたけど、今日一緒に回ることになってちゃんとは見た。すごいなー、自分も教えてもらった方がいいのかな?

長い武器使うのは、林道さんと藍ちゃんと錬浄さんかな。放浪者さんは長い剣使ってるけど、槍とか棒じゃないもんね。鈍器使うのは、私と佐原君で、皆考えたらいろいろな武器使ってるなぁ。

そういえば、フェイちゃんが使ってる武器みたいに、私の盾にも刃つけたら、使えるかなぁ?

回収組 進捗報告書 09/30  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区南エリアの処理


詳細な内容:

商業区南エリアの処理
・ゾンビを12体処理


備考:
・本日の回収作業については特筆すべき事項無し

【サポートチーム】
「ひひひ、連絡は終了だーよ」

「これで、またしばらくWWPのプロジェクト関係追えんな」

「エクスが真面目に仕事するところを、あまり見ません」

「してるっつーの!」

「けけけ、でもエクスの兄貴の画面に、ゲームらしいのがよく出るのはみるーな」

「ゲーム風にしてるハックツールだっての。これだから遊び心がわからねーやつらは」

「くけけ…、嘘は言ってないオーラか」

「ビジョンさんがそういうってことは、意外に真実ですか」

「お前ら俺なんだと思ってんだよ、マジで、ねぇ」

「内緒です」

「ひっひ、ノーコメント」

「……泣きてぇ」


【仮定と過程】
「………」

「放浪者さん、起きてますー?」

「…どうした、西切」

「はは、なんかまた寝付けなくてー」

「…そうか。付き合う」

「ありがとうございます。でもどっちかっていうと、放浪者が何か考えてる空気みたいなものを感じましてねー」

「…あぁ、言う通りだ」

「何かありました?」

「…ビジョンのことだ」

「彼がどうかしました?」

「…奴は、あの研究所から脱出したと言った。そのこと自体に嘘があるとは思っていない」

「ほほぉ、では何を?」

「…奴がどう脱出したのか、だ」

「……そうですね」

「…あの研究所、廊下に身を隠して移動できるところはない。遠隔で端末機器を破壊し、混乱の乗じたとして、一つ疑問が残る」

「なんでしょうー」

「…てっきり、電子錠でもかかるようなところに監禁されていると思っていた。いくつか、監禁できそうな部屋もあるにはあった…、だが、すべてアナログな錠だ」

「あれ? となると、混乱したところで錠が開けられないんじゃ…」

「…つまり、何らかの手段で錠を開ける手筈もしていたことになる、な」

「内通者、とかですか? あ、仲間の超能力者の線もあり得ますねー」

「…奴に聞けたのでは、テレポート、瞬間移動できる奴もいるらしいが…。それなら、なんでその超能力者と共にいないかという問題もある」

「うーん、謎ですねー」

「…状況からして自力だ。錠を何らかの方法で開け、混乱を起こして気づかれずに脱出した。気づかれない方法は変装もあるからいいとしてだ」

「…、ダメです。でも、正直超能力者なら電波とか操ったり飛ばしたりできるんですから、その応用、とかですかねー」

「……、まぁ、直接奴に聞けばわかることだからな」

「ですですー」

「…寝るとしよう」

「おやすみですー」

>>803
日本刀はロマンだねぇ…。自分は薙刀とか十文字槍とかが今は好きだけど。

あ、WIKIについてはいろいろ更新とか修正してます。個所は履歴表示にざっくり書いてるよ。

http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%8F_%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA

乙!
今日は特筆点無しか。ゾンビを減らしまくってきた成果だな
それにしてもエクス……本当に不憫な

四百四日目

無事拠点に戻る。物資もある程度集めた状態で帰ることもでき、WWPの研究所の情報と試作品を回収できた。今回もうまくいった。そして、ただそれだけのことだ。

戻って驚いたのは、小型の発電機が回収されていたことだ。浜村さんの話では、問題なく使える状態だが、何かあった時の部品の関係で、とりあえず似たようなものがあればとりあえず回収して欲しいとのことだった。これで、無理に下水道に水車を使っての発電装置作りは急がなくても済む。当然、安定した電力発電の関係でいずれ作ることには変わらないが。

後はドラム缶の燻製機が無事完成していた。中は網が三段で並べられるところと、長さがある食材用に吊り下げられるようになっている。下はコンクリートブロックで固められていて、七輪やガスコンロなどでスモークできる部分と、汁を受ける受け皿があった。全て、全てホームセンターで手に入るような材料で作られているのも、今後の為にはいいことだ。溶接機を見せたら、それがあればもっと早かったんだけどね、うんと言いながらも、蒲谷さんは出来に満足しているようだ。

後は日本刀があった。特殊、といえば特殊ではあるか。自分がウェーブソード・デュエルを使っている以上、誰かに持たせるのが一番だが。さて、それが誰かというところだな。結局近接慣れした人員という結論になっても、探索組の武装はこれ以上いらない。回収組か警備組に回す、ということしか今のところ浮かんでいない。

後は、食品用の脱水機はそこそこの反応だったな。便利の類だから、仕方ないと言えば仕方ないか。

明日は研究所に戻る。とりあえず、探索組については明日は引き続き都市中道大通りエリアの制圧作業に出てもらい、明後日は休みとしよう。

レポートNO.98

井門圭司


放浪者さんが無事に戻った。いろいろな物資と共に。なんつーか、あの人はいろいろ違うな。やろうとしたことが良い結果になっちまうっていうか。俺らも、なんだかんだで今日もそこそこ良い物資見つけてはいんだけども、あの結果見せられたらなぁ。

溶接機とそのゴーグルに、WWPのやばい薬と、あとは食品の脱水機か。下手をしなくたって、ここの拠点はどこの勢力よりも充実してる。そもそも、防衛装置をつけてるとこなんて、ここと研究所。あとは、しいていやあWWPぐらいのもんだろ。あと、充実させるとなれば、医療機器とかか。それこそ何でもありになるな。

しっかし、X…、なんだっけか。とりあえず自白剤。あれがもしここに撒かれたとかしたら、笑えねえな。それでなくても、素で化け物なやつらの集まりだし。

覚はどうなんだろうな。幻聴が襲われる感じだけか。でも、脳みそやられるんなら、影響は変わらねえかな。

10/1 担当勝 朝

蒲谷のおっちゃんクンセイ機完成させてたぞ。

それで何作るんだ?


担当浜村 昼

まだ何か作る訳じゃないけど。折角だしね。

何か燻製に向くもの、あればいいけど。


担当フェイ 夜

わーい。燻製作るんですねー(物凄い笑顔の絵)

匂い付けにチップっていうの焼くんですよね。どこにあるんだろう、探さなきゃ(きょろきょろした目の顔の絵)

【燻製機】
「…ほぉ」

「うん、どうだい」

「…市販品と言われても、驚きはないかもしれないな」

「君が言ってくれると嬉しいね、うん」

「…以前、作ったことは?」

「ないよないよ。エクス君とかが引っ張ってきた基本的な構造とか、あとはそういうサイトの情報を元に作っただけだから、うん」

「…なるほど。また、拠点にも新しい設備ができたな」

「そうだね。後は炭窯か。10月入っちゃったから、11月入る前には完成させて、一回作っちゃいたいね」

「…そう言えば炭で思い出したが」

「なんだい?」

「…炭も電池にできたと思うが」

「うーん…、それはまだいいんじゃないかな。うん」


【ある1つの事実】
「ひひひ…」

「(あらゆるものが見えると言う事実が、見えるものが操作できるという事実に変わったのは、いつだったか)」

「(見えるものに自身を乗せる感覚で、あらゆる機器にリンクできる)」

「(見えるものを操作して、本来ありえないことを起こすこともできる)」

「(こうなる前のビジョンは、それを望んだのか)」

「(特殊性は、異常に起因する。望んだとすれば、ない事への渇望だったのか)」

「(自分であり、自分ではない。大きく欠落した自分は、自分なのか」

「けけけ……」

「(答えを求めているのか)」

>>810
回収組は、拠点の安全確保と、探索組の逃走経路確保という側面が強いから、特筆しない方がいいというね。そこらは警備組と同じか。

エクスは、まぁ、>>1がそういう扱いとしてるからね。彼は不憫でいいのよ。

乙!
藍ちゃんにはあれか?機転を利かせる思考を得させる為にジャッキー・チェンのカンフー映画でも見せてみる?

サイキッカーズもどうなってるのかな……能力平和利用派に転向してくれてたりしないかな

いつもの定例会議も終わり、そのままの足で放浪者はビジョンに与えられた部屋に向かう。会議室からしばらく歩いて端にある部屋をノックすると、笑い声と共にどうぞという声が聞こえた。

「けけけ、放浪者の旦那。どうしたんだーい?」

相変わらず無機質な笑い声だと、なんとなく放浪者は思う。今なぜ、そんな感想が思ったのかと、ふと疑問もよぎったが、取り留めのない事として結論を付けた。

聞きたいことがあると言うと、ビジョンは返事はないまま、視線だけ向けてこちらからの更なる言葉を待った。

「…お前は捕らえられていた研究所に行ってきた。単刀直入に言うと、どうやって脱出した?」

最初の疑問はそこからで、更に発展していったのが、脱出後のビジョンについてだ。彼は匿ってほしいとして、電話を使いこちらに接触を図り、対面した時彼は武器の類を持っていなかった。

超能力者であるという事実が、そのことに気づかせなかった。しかし、今はその事実は取り払われ、純粋な疑問だけ残っている。自分達の認識は、人間の目で捉えられない波形を視、そして操作できる。それ以外にも何かがあるのかという疑問が。

「くくく…、放浪者の旦那。光は波形の性質を持つ、学校の授業で聞いたからわかるとは思うがー。認識はその対象に光が当たり、反射したものが目に入ってできーる」

どこかで聞いたような、古ぼけた知識が蘇る。そうやって認識していることは、おぼろげだが、あって頷く。

「ふふふ、つまりこういうことだーよ」

そのまま風景に溶け込むように、エクスの姿が見えなくなった。

放浪者は驚きはあったが、どちらかというと納得していた。FFPを進めていた研究所はあの有様だったが、結果的には自分達が進めていた計画によって、自滅した。つまり、ビジョンの力によって壊滅したわけではなく、ただきっかけになる事態を作ったに過ぎない。

つまり、攻撃を用いた方法ではない何かで、脱出をしたと考える方が自然だった。

納得している間に、またゆっくりとビジョンが姿を現す。例を挙げるなら、絵に吸い込まれた人間が、絵からそのまま飛び出したように見える。

「ひひひ、簡単に言えば自分から反射してる光を捻じ曲げて届かなくすれば、相手には見えなくなるわけーだ」

見えないどころの騒ぎではない。文字通り物体として認識することもできない技術、いや、超能力と言えるだろう。

「…なるほど。ゾンビを闊歩する世界を一人で歩き回れるわけだ」

もちろん、この方法はそれ以外で認識する方法、例えば熱感知では見破られる可能性は十分にある。この場合だと以前戦ったジャイアントスパイダーなどは欺けないだろう。ただ、赤外線と言った全ての線・波形を認識、操作できる彼ならば、熱伝導をいじれば誤魔化すことはできる。

「くくく。でも今みたいに完全に消えるのはかなり集中がいーる。普段はー、こんなものかーな」

そう言ったビジョンは、どこか霧のようにおぼろげになった。言うなら、一般的にイメージする幽霊のようなもの。目を離せば、どこにいるか曖昧になる。これもまた以前戦ったブラインドの透明化能力のようにも思えるが、認識すること自体に影響がある為、あの能力よりもはるかに厄介さがあった。

事案:エクス、遂に消される

「…よくわかった」

そうかいと言うビジョンは、それこそ今までそこにいたかのように姿が認識できるようになった。

「くきき、種を明かせば、マジックみたいなものだーよ」

「…マジックで済めばな」

ビジョンの持つ超能力を軽視していた訳ではないが、ここまで本格的に姿を消せるとなれば、今までの情報伝達以上の役割を持つことができる。極端に言えば、その姿を消した状態で研究所に入っていったとしても、誰も気づきはしないだろう。

「ふふふ、ただ姿が見えないだけ。音、あるいは気配、そういったものはどうしようもなーい。もしかしたらできるのかもしれないが、今のボクにはここまでの操作で精いっぱいかーな」

考えているよりも、超能力者は味方になれば心強く、敵であれば厄介でしかない。超能力がそれに成長する可能性を考えれば、それはある意味で、変異体と同じかそれ以上に危険性をもつということだった。

「…前に話していた、前の超能力者達の能力はわかるのか?」

知ってる範囲でいいなら、また答える。相変わらずな無表情でそう返答があった。

>>816
今の世界だと、ある意味最高に入る娯楽になるね

>>817
いかに根がいい人でも、リーダーが反人間主義だったら争いになるからね

>>820
消してない消してない。


さて、405日目途中ですが、いい加減寝ない響くの明日ついかします。すまぬー

>>818の訂正。いやぁ、ちゃんと見直したら消えてたね。エクス君。なんか、俺頑張ってるよね、ねぇ? って声が聞こえてきた。

×そのまま風景に溶け込むように、エクスの姿が見えなくなった。
○そのまま風景に溶け込むように、ビジョンの姿が見えなくなった。


ビジョンすげぇ!

>>820フイタwwエクス消えたなーとは思ったけどwwww

ソルスティスみたいな迷宮作ってる暇なダブピは居たりすんのだろうか

>>824-825
まぁ、船こぎながら書いてたから間違いあっても仕方ないんだけど、ピンポイントでしかもエクスになってると言う。
無意識下で>>1が何をしようとしていたのやら

>>826
生み出せばいくらでもありますがな。
(説得できる程度の理由作りが一番面倒だけど)


さて、普通にPCの前で寝てしまったので、寝直します。休みなので、多分昼間にでも…。

四百五日目

FFPの試作品『X-SCOP-32』を研究所に預ける。劇薬というのは過言ではないものだけに、トラブルが起きづらい研究所で保管する方が確実だろう。どう処理すればよいかもはっきりしない物である以上、安易に廃棄もできないからな。

試験管に入った『X-SCOP-32』の一つだけ、拠点で預かっている。もちろん、WWP対策の一つとしてだ。ある程度のFFPに関する情報はあるとは思うが、試作品について細かな情報まで持ってはいないと考えられる。それにその研究材料が第三者の手に渡って利用されるとは考えもしないだろう。

真っ向正面からWWPと戦う気は毛頭ないが、敵対しない可能性の方が低いだろう。その時に備えての準備はまだまだ必要そうだな。

例えば、今の拠点が襲撃されて機能が維持できない場合の、他の隠し拠点と言ったものだ。休憩所がそれに当たるかもしれないが、単純に探索組のセーフティーエリアとして機能しているだけだ。今のメンバーが移動しても問題ないだけの物資が用意された場所。必要だが、その労力を割ける時間と人員は残念ながらないか。

後はビジョンから聞いた超能力者達についてだが、詳しくわかったのはそのリーダー格といおう芸良由利(げいらゆり)の念動力、サイコキネシスという奴だな。理屈はわからないが、物体を浮かしたり飛ばしたりすることができるらしい。

シンプルと言えばシンプルだが、例えば単純な操作、例えば銃なら引き金を引くとか、リモコンならスイッチを押すと言ったことも可能だそうだ。真正面から戦うならかなり厄介そうだ。

後はその付き人のリーゼという人物が、瞬間移動、テレポートが出来たらしい。距離自体はそこまで広くないらしいが、壁越し関係なく移動でき、飛ばす対象は人物も物体を関係ないように見えたとのことだ。

純粋にこの組み合わせは、厄介極まりないだろうな。念動力で飛ばした、例えばナイフを避けたと思ったら、瞬間移動を使って目の前に飛ばしてくる。なんて芸当も想像できるからな。

無論、ビジョン自身が認識させない応用をした時にいった制限は、恐らくどの超能力者にもあるようだから、その条件を見抜ければ戦えるだろうが。

ユリ・ゲラーww

一ノ瀬DIARY OCT.2

うーん、今日の制圧作業はうまくいったとは言えないなぁ。山中さんと西切さんも参加してたのに。理由は久しぶりに襲ってきたモンキーゾンビとジャンピングゾンビのせいなのはわかってるけど、ちょっと情けない結果になっちゃったかな。

山中さんも井門さんも、メンバーに問題が起きてないことが一番とは言ってたから、私もそれでいいと思うんだけど。でも都市中央大通りエリアは都市中央エリアの他の場所に移動しやすいから、制圧しきちゃったほうが皆楽になると思う。

無茶をしちゃって元も子もなくしちゃったら意味はないのは、間違いないんだけど。うーん。

後、なんか変なお薬見つかったみたい。薬と言っても自白剤だから、医療用に使えるものじゃないみたい。できればそういう医療にも使えそうなプロジェクトを、WWPがやっててくれたらいいんだけどなぁ。でもきっと、かなりまずいやつなんだろうなぁ…。

SCPのショゴス捕まえた?みたいなのならありそう

回収組 進捗報告書 10/02  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区南エリアの処理
・商業区南エリアの情報収集


詳細な内容:

商業区南エリアの処理
・ゾンビを8体処理

商業区南エリアの情報収集
・特にめぼしい情報は無し


備考:
・「商業区南エリアの情報収集」については、探索組よりも時間をかけてそのエリアに関する情報を調べる為に設けた。
・個人的にWWPと組していた企業や、あるいはWWPの隠れ蓑の企業があることも考えられ、もし該当するものが見つかれば、拠点の活動はより有意義になると考える
・最も、今時点で優先して調べるべき情報もない為、しらみつぶしでの活動になる。実になるまでは時間はかかるだろう。

【危険共有】
「藍ちゃん、スラちゃんに説明するからお願いね」

「(どうしたのー?)」プルプル

「山中の話をちゃんと聞くんだぞ」

「(うん!)」プルプル

「今持っているこの薬品について話をします」

「(飲み物〔ごはん〕じゃないの?)」プニュン

「違うぞ」

「人に悪い影響を与えるものです」

「(悪いえいきょー?)」」プニュン

「見えないものが見えて、聞こえないものが聞こえて、そして、誰もわからなくなって皆を襲ってしまう」

「(…怖いよ)」プニュ

「だから、スラも飲んじゃダメだぞ?」

「(わかったよ!)」プルプル

>>829
スプーン曲げも多分できるよ

>>831
何してても不思議じゃない組織ってのは恐ろしいねぇ


と言う訳で、いったん四〇五日分投下です。

「へー、ビジョンはそんな能力も使えたんだネ」

拠点に戻る前、アリスの研究室へ向かい、ファントムシリーズ、アラクネシリーズのなどの話を一通り聞いた後、いつの間にかビジョンの超能力の話になっていた。

「…戦う相手としては厄介だな。味方で良かったと感じる」

覚えが言っていた、悪意ある人間ではない、しかし脅威でもある。その言葉の真意をビジョンが自身の持つ超能力を使った応用を見て、放浪者ははっきりと理解したような状況だ。

ビジョンについては、感情の欠落があることから、正常な人間とは言い難い部分はある。しかし、素行に不良がある訳ではなく、それが救いともいえるかもしれない。望まずに手に入れたとはいえ、強大となりえるものならば、それを振るいたくなるのが人間の性(さが)と言えるのだから。

「…だが、そもそも超能力者という存在自体が厄介だ。恐らく、この世界で今でも生き残っている確率は高い」

話で聞いた芸良という超能力者。周囲に瓦礫の類があるだけで、十分だろう。リーゼという人間も戦闘向きと言える超能力ではないものの、例えば対象をただでは済まない場所に転送させれば、ゾンビ相手ならそれだけでも十分だ。

どちらも、無制限でできるということはなくても、何のバックグラウンドを持たない生存者、いや、ある程度の備えがある生存者からしても、立っている位置からして違う。言うなら、超能力者は質量の持たない強力な兵器を所持しているのと同じだ。

「なるほどネ。なら、最初は友好的なビジョンに会えたのは幸運だったヨ」

アリスの考えには放浪者も同意する。超能力者という相手を知ることもでき、味方となったことで拠点と研究所の活動も大きく変わった。遠くの遠征の際も、サポートチームを結成して任務にあたることができ、研究所も情報収集のためのハッキング作業でできることが増えた。今、ビジョンが欠けることがあればこの2つの勢力にとって大きな痛手だ。

更に各勢力の情報のやり取りも含めれば、DJフレンドとの連携も取れなくなる。これらの事実が、ビジョンの超能力がどれだけ有用であるかを証明している。

「…今思ったが、そういった超能力者用の対策になるものの開発も、出来ればしたいところだな。戦う必要はないとはいえ、戦わなければいけないことは想定しないとな」

「ふんふン。それもそうだネ」

アリスはそう答えながら、それは難しいと感じていた。例えばその超能力が何を持ってして作用しているのかわかれば対応はできる。しかし、超能力はその人によって起きる現象が違う。共通点はあるのかもしれないが、対超能力者用として全般に有効な物を作れるとは思えない。

それに、ビジョンを見る限りその発生源のようなものは見えない。あえていうなら、全般的に思念というものが絡んでいるのかもしれないが、それを防ぐ以前にそれを捉えてどんな性質なのか解析しなければいけない。つまり、超能力を防ぐ云々の前に、超能力の根幹となる情報そのものがない。

つまり、今のところ超能力者に対して有効な戦い方は、どんな能力を持っているかを知ることだけになる。

四百六日目

研究所から戻る。問題があった様子はなく、メンバーは休暇を過ごしていた。美尋に言われた通り、こういった定期的な休憩は挟むようにしなければな。適度な休憩が結局一番効率の良い作業を進めることができる。何より根を詰めてメンバーに何かあれば、取り返しが効く任務ではない。

誰も根を上げずについてきたこともあって、なんだかんだその部分の認識が薄くなっていたのは事実だ。メンバーの状態把握も上に立つ者の役割だ、それを怠った。大きなトラブルがあったわけじゃないが、起きておかしくない状況を作っていたことになる。戒めだな、これは。

アリスだが、超能力者に関わる開発も進める予定らしい。ビジョンに協力を仰ぐようだが、いい返事をもらえればいいな。
(アリスには無理に強要するなと、ビジョンには事前にそういうことで話があると伝えたから大丈夫だろうが、アリスだから不安は拭えないところだ)

さて、明日以降だな。候補は未探索のエリアへ向かう。都市中央高速道路エリアにいるパラノイアの処理、後は高速道路の確保、下水道のルート開拓。こう出すと、本当にいろいろとやるべきことがあるな。

とりあえず、山中さんと詰めて決めるとしよう。

10/3 担当浜村 朝

警備組に休暇って あんまし関係ないのよね。

まぁ、他の組の人ら手伝ってくれるから楽は楽だけど。


担当井門 昼

見張りか。そういや、あの時も見張りさせられてたっけか。

■■■■■■■■■■■■■■■■■(書いた後に塗りつぶされた後)


担当蒲谷 夜

はっきり警備組とか決まる前は、見張りとかいろいろ大変だったね。

燻製機、そろそろちゃんと作れるかも試運転をしたいな。

【迂闊】
「やれやれ、井門君もわりとうっかりさんだね、うん」

「蒲谷さん、交代に来ましたよ」

「あぁ、三間君。おはよう、うん」

「おはようございます」

「はい、日誌、うん」

「どうもです……、あれ?」パラッ

「うん、どうかしたかな」

「前って、探索組、警備組みたいになかったんですか?」

「無かったね。一応、僕と浜村君は探索には出なかったから、形式上は今とあんまり変わりないかな」

「へー、じゃあ今より井門さん達手伝っててくれたんですね」

「そんなところかな。うん」

「(きっと、そこにあるのは前にいた防衛軍の話だと思うけど。それは知らない人は知らなくていいからね。うん)」

乙!
今こんな風に思考的な備えをしてるって事は、サイキッカーズ近づいてんの?マリーンズは滅びてしまったのか?

知る事が対策なら、有効手段はスキャン装置か?
でもそれにはサムスさんのXレイくらいの性能のモノでないと厳しいんじゃないかね

四百七日目

次の探索組の任務は都市中央大型公園エリアの探索となる。都市中央高速道路エリアの高速道路の確保も考えたが、あのエリアにいるパラノイアの存在を考えると、その場合無理をしなければいけないことも考えられる。

コマンダーゾンビの脅威は、味わってみなければわからない。真綿で首を絞めるように、ゆっくりと着実に死に追い詰められる感覚は、思い出すだけでも恐怖が虫唾が走るように感じられる。恐らく、何もなかった最初のあの頃のファーストコンタクトが、俺のトラウマになっているのだろう。

だからと言って、それに背を向けられる余裕はいつも通りない。恐怖を無視することもできないし、そうすることは無謀だ。恐怖は見据えてこそ、すべきことが見えるものだからな。

大型公園エリアの探索も、そうすべきことの一つだ。拠点側へ移動できるルート確保と、ゾンビ処理をすることで安全確保を兼ねる。これで、パラノイアの処理をする時の危険性がわずかばかりは減るだろう。後は、エリア名にした目立つ施設になる大型公園エリア。恐らくは最初の避難所に使われたはずだ。最初期の惨劇の情報と物資が得られる可能性がある。

古い情報に価値があるかは何とも言えないが、少なくとも今の状態より解析できていた可能性はある。負傷者の治療も、今の状態に比べれば精密な器具で治療し、解析していたかもしれない。もっとも、それが残っているのかが、最大の問題なのだがな。

今日の探索自体については、初日としては順調に進んでいる方だと言える。後はあのエリアにどんな存在が多いかなど、適度に偵察もしなければな。

レポートNO.99

井門圭司


今日から都市中央大型公園エリアだな。今のところ目立った変異体はいやがらねぇ、厄介なスプレーゾンビもいねぇし、大通りエリアに比べりゃちょっとだけは気楽な場所だな。大通りエリアを先に探索してるのも、影響してるんだろうけどよ。

ここの目標は避難所になってたであろう大型公園エリアの偵察。それ以外でここにあるのはその公園周辺にある商業施設と住宅街がある程度か。特に公園以外は探索すべきってとこはなし。

まぁ、大型公園エリア自体、後々にやるパラノイアの処理を盤石にするためのものだから、良さげなとこを探すよりかは、処理に集中した方が良さそうだな。

回収組 進捗報告書 10/04 平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区南バリケード敷設
・商業区南エリアの情報収集


詳細な内容:

商業区南バリケード敷設商業区南エリアの処理
・ゾンビの処理に伴い、少しだけ確保エリア部分のバリケード敷設

商業区南エリアの情報収集
・めぼしい情報無し


備考:
・情報収集については、紙ベースが主体となり、端末の調査が行えていない
・可能であれば、エクス殿よりハッキング装置になるものを用意できないか、今度の時にでも掛け合っていただきたい。

【今更なこと】
「め、目が痛いス」

「たかだか書類30枚読んだだけだろう」

「間違えたス。頭痛いス」

「面白いものではないからな」ペラペラ

「ほんとに役立つスかねー?」

「さてな……。ただ、有益なものはそう簡単にわかるものではない」

「じゃあ、どうでもいいのはわかるスか」

「…、例えばこの経理、ザッとみてこうだ」

「は、はいス」

「(数字ばっかりでよくわからないス)」

「だが、金庫にあったもう一つの経理と照らし合わせると」

「あれ、違うスね」

「脱税か、横領というところか」

「うえー」

「知ったところで、価値もないがな」


【虚無】
「………」シャラン

「錬浄さん、ここにいたんですか」

「一之瀬殿、いかがなされた…?」

「そろそろ、他の場所に移動で、佐原君からここで見張りしてる聞いたんですよ」

「なるほど…」

「さ、早くいきましょう」

「御意…」シャラン

「…………」

「…………」シャラン

「錬浄さんて、放浪者さんと合流する前は、何していたんですか?」

「彼と同じく、各地を放浪しておりました…」

「そうなんですね。ずっと1人でしたか?」

「一時期、あるところに身を寄せておりました…」

「……そこはどうなったんですか?」

「………ご想像にお任せいたしまする」シャラン

「(…すごく、悲しい目をしてる)」

「拙僧にできるのは、生ける屍の者達を、極楽浄土へ導くため、安らかに眠らせることだけ…」

「………」

>>840
うんにゃ、単なる超能力者説明回みたいなもの

>>841
多分それぐらいのものがいるのかなー。何にせよ、もともと超能力を解析するノウハウなんてないってことだね。

乙!
パラノイア、いっそのこと離れてくれないかな~

ここと関係はこれっぽっちも無いけど、アースワームジムとかいうのをTASで見たが、またカオスな世界だった


俺としては子供組にガンバリィーナ(ガンシュー)等のパーティーゲーでも楽しんでもらいたい所

四百八日目

都市中央大型公園エリアの探索は進んでいる。目立った変異体の存在はなく、ゾンビの数も大通りエリア、高速道路エリアに比べれば、少ないと言える。危険性が低いことに越したことはない。

それに、大型公園エリアは位置的に都市入口エリアに近いところだ。ここを探索しておけば、拠点エリアにゾンビが迷い込んでくることもなくなるだろう。大型公園エリアの探索が終わったら、もう少し広めに簡単なバリケードを組んでもいいかもしれないな。

林道さんより受けていた日本刀の持ち主についてだが、いったん丸坊主に預けることとした。なんだかんだ言って、回収組を含めた俺達がいない時の非常時に動けるのは、戦闘経験があるアイツぐらいのものだからな。いざという時に、強力な近接武器はあった方がいいだろう。
(もちろんむやみに振り回したら没収するときつめに言っておいた。わからん奴ではないし、覚もいるが、念のためだな)

それに、やはりあいつは子供だ。大人が付け焼刃に覚えるよりは、実になるだろう。ありがたいことに、それを教えられる師もいることだからな。

後は大型公園自体についてだが、そこを避難所とする書類が見つかった。大型公園は避難所であったということは確実になった訳だ。何かしらの情報はある、そして、通常よりゾンビの存在に警戒しなければいけないということだ。

はてさて、蛇が出るか鬼が出るか。だな。

「…妙だな」

今日も又、回収組の業務の一環として企業や会社のテナントなどから情報を得るため、書類を一通り読み終えた平山が呟く。側で見張りをしていたフェイが何がと聞く。

すぐに返答はなく、平山は目を閉じて思案するように座っているキャスター付きの椅子の背もたれによりかかった。目を閉じるのは、彼女が自分の中で生まれた疑問を言語化して、そして解を出そうとする時の癖だ。フェイもそれを待つ。

「昨日の脱税か横領だろうと思われる帳簿があったな」

あぁ、あの数字ばかりのよくわからないやつだと思いながら、フェイは頷く。

「あそこの会社も、ここも、三葉(さんよう)系列に当たる。どちらも三次ぐらいに枝分かれしてる末端だが」

詳しいとフェイが言うと、彼女は仕事柄で他の企業に関してリサーチすることが多かったらしい。ただ、フェイとしては、どちらかというと、そろそろその妙だと言う部分を教えて欲しいと言う気持ちが強かった。

「WWPの活動は、考え付かない多額の資金の動きがあったはずだ。各国の出資があったとして、事足りるとは思えん。この改ざんが脱税でもなく横領でもないとすれば」

今回のそれぞれ内容が異なる2つの帳簿は、また同じように比較的近くにあった。つまり、それだけ常にチェックを必要としていたということだ。危険だけしかないなら、見比べられる可能性があるものをそばには置いてはおかない。

「……、WWPへの資金援助に関わるかもしれんな」

具体的な情報とは言い難い。平山の思い付きのような発想だったが、フェイは不思議とそれが間違いであるとは思えなかった。

深く、ローブを身にまとった人影が、歩みを続ける。

いつも通りの速度、いつも通りのペース。人影はそれをただ繰り返した。

そして、いつも通り情報の更新はないPDAを開き、目的地を確認する。

「任務続行」

表示されている目的は、もうまもなくで到着できる位置にまで近づいていた。PDAを収納して、また同じ足取りで歩く。

人影の様子に、気負いや終わりを思わせるような態度はない。ただ淡々とそこへの歩みを止めないでいる。

10/5 担当三間 朝

今日は秋晴れってやつですかね。良い日差し。

そろそろ矢筒の試作品、西切さんに渡さなきゃ。


担当勝 昼

刀、俺がもらったぞ。

でも、危ないから振り回したらボッシューだって。しないのに。

なんか、フェイ達たくさんの紙持ってきてる。


担当フェイ 夜

目が痛いよー(目を閉じた顔の絵)

そして平山さんが、各企業の帳簿調べるって集めたの、重かった(力こぶの絵)

【経理】
「………」バババババババッ

「ふえ~、そんな速さでわかるんス?」

「見るべきところは大方決まってる」サラサラサラ、ペラ

「あ、平山さんだったって言ってったすが、こういう事務系だったんス?」

「そんなところだ」バババッ

「できる女ス!」

「自分ぐらいなら、どこにでもいるさ」サラサラ

「(やっぱり、平山さんはかっこいいス)」


【日本刀】
「もらったぞー!」

「放浪者さんの言うことはちゃんと守ってね、勝」

「う、聞いてたのか」

「この場合は、放浪者さんが不安を感じていたから、聞いちゃった」

「でも、振り回したりしないからな」

「勝」

「なんだよ」

「放浪者さんは、貴方が警備組の中で戦うことが必要になった時、頼りになると思ってる」

「そうなのか?」

「だから刀を渡した。それは信頼の証になるの、それがもし没収されたら、勝は信頼を裏切ったことになるんだからね」

「……わかった。ちゃんと持つ」

「うん、勝のそういうところ、好きだよ」

>>847
パラノイア「いやじゃ!」

ダイス「俺の指示は絶対ね」

なぜかこんなのは浮かんだ


>>848
ざっと見たけど、カオスだね。ミュータント作成がはかどります


>>849
今ですら絶滅危惧種になりつつあるゲーセン。一応近未来設定のこれ日に、まだ筐体機なんて残ってるのか…

ブレイクタイムだとあまりしない>>854の訂正

×「あ、平山さんだったって言ってったすが、こういう事務系だったんス?」
○「あ、平山さんOLだったって言ってったすが、こういう事務系だったんス?」

乙  じわじわ来てる何かがこわい

乙!
三葉……三葉虫がどうかしたのか?(すっとぼけ)

「このような事態があった中の報告となり、申し訳ございません」

深々と頭を下げる平山に、放浪者は気にするなと声をかける。頭を上げた平山の目に、様々な感情が宿っているのを感じながら、彼はそのことを触れず彼女が製作したレポートを見る。

「…三葉(さんよう)、確か…、三徳葉柄(さんとくようせい)財閥の略称だったか?」

「はい、回収組の最近の活動において、三葉系列の企業にて帳簿の改ざんが散見しています」

昨日、大量の資料を回収してきていたと警備組から話を聞いていた。話の内容からして、三葉に関わる会社で回収できるところはすべて調べたのだろう。

放浪者は、惨劇前なら西切が喜びそうな情報をただ言うために、平山が自分と面談しているとは思っていない。そのまま次の言葉が続くのを待った。

「自分は、前は経理に携わる人間でした。その時からの経験を踏まえると、ここまで大規模な様々な研究を維持するには、膨大な資金が動いている。しかもそれが、開示されていたU.S.A.U維持のために各国の出資分でも足りないと思われます」

すでに把握している計画だけでも8つあり、そして氷山の一角に過ぎない。想像もつかない計画がまだまだ眠っていることは想像するに容易い。

「…企業もバックアップしていたと?」

「確固たる証拠はありません。ですが…、一時期、大手企業でのお家騒動が多かった。帳簿もその時期に一致しています。今思えば、WWPの息がかかった人物を役員としてすげ替える為だった、これもあくまで憶測の域は超えません」

だが、そんなことを容易く行える連中であるということも、間違いはなかった。

「…財閥に該当する企業でお家騒動と言えば、三葉と狸森(むじなもり)か」

ニュースになるぐらい大騒ぎしていたと言えば、その2つだった。もう数年も前のことだが、意外に覚えているものだと放浪者は個人的に思った。

「はい、狸森も同様の状況でした」

更に、提出されたレポートには、どういった部分が問題なのかも含めて丁寧に記述されている。

「…こういうことは範囲外だが、この該当数は相当だな」

「明らかに財閥そのものが、動いたとしか考えられません」

これは新たなアプローチの仕方になる。元々WWPはU.S.A.Uが作り出した研究機関ということもあり、そう言った可能性には考えに至っていなかった。

組織を運営するのであれば、必然的に発生する資金運営、物資調達。そういった部分からWWPのことは間接的に追えると言うことだ。

「…そうか。平山さんが言うように確固たる証拠はない。だが、奴らの手掛かりに繋がる可能性は十分にある」

左手を軽く口に添え、考える仕草をして、放浪者は考える。あまりエクスの負担をかけたくはないのも事実だが、調べるに値する企業をリサーチして貰えれば、この活動は楽になる。

「…報告ありがとう。今日は大変だったはずだ、もう休んでくれ」

頷いた後、平山は立ち上がって扉まで言ってから振り返る。もう一度頭を深々と下げてから部屋を出ていく。

この報告は、本当はもう少しだけ情報が集まってから、それも山中にするつもりだった。しかし、フェイのこともあり自分なりの誠意を示す為、放浪者に拠点の応接室で2人きりでそうした。それは、フェイに起きたことでの自責の念が、そうさせた。

心臓が緊張で脈打っている。放浪者が怖いということではない、まだ、彼に対して抱いている感情を言語化できないでいた。少し乱れた呼吸を整える為、ため息まじりに深呼吸してから、フェイの下へと平山は向かった。

四百九日目

あまり良くはない状況だ。フェイが負傷した、幸いなのはゾンビから攻撃を受けたわけではなく、倒れてきた瓦礫に巻き込まれたと言う部分だ。ゾンビ化については、いったん心配はないだろう。

ただ、頭と右腕を強く痛めたらしく、美尋の診断で二週間程度はとりあえず安静にして様子を見たいということだ。それに、頭を強打していることもあり、何か急変があった時に備えて美尋は一時的に探索組から抜けてもらうことにした。

代わりに一人になってしまう平山さんが、探索組に参加してもらうことになる。回収組の活動が止まるのは拠点としては痛手だが、メンバーの安全が第一だ。

都市中央大型公園エリア自体の探索は順調だ。引き続きこの調子でいければいいが、トラブルが起きた状態だからな。影響は出ないとは言えないだろう、多少探索が難しくなるのは確かだ。

商業区北エリアで感じていたことだが、人の手で管理されていない建物にダメージがあれば、1年も経過した今では危険な罠と化すだろう。もちろんそれ以外にも危険性がある状態で放置されていることになる。

ありとあらゆるものが、脅威として立ちはだかっているみたいに思えてくるな。だがそれでも、やるべきことをやるだけだ。

一ノ瀬DIARY OCT.6

フェイちゃんの怪我の状態は、重くはないけど、軽いとは言えない。あの状態で活動させられないから、2週間は安静にしてもらう。ほんとはレントゲンとかで、骨の具合とかもみたいなぁ。はっきりと痛みを感じてるのと、視覚に問題なかったから、頭に影響は今のところないと思う。

でも、強く打ったのは頭と右腕だけど、それ以外にも軽い痣とかあったから、かなり大きく巻き込まれたんだと思う。商業区は探索したエリアも多いし、そういったところしか回収組は回らないから大丈夫だと思ったんだけど、やっぱりこういうことも起きちゃうんだね。

ここのお医者さんとして、ちゃんとフェイちゃん診てあげないと。それに、頭のダメージは後からくることもあるから、慎重にしないと。

10/6 担当蒲谷 朝

少し曇り空。昨日の晴天はどこへやらか。

そろそろ炭窯作りたいから、佐原君か井門君に木を切ってもらわないと。


担当浜村 昼

放浪者の案だと、その炭を火鉢に使って暖房にするみたいよ。

それはそれで風情があっていいわよね。

平山、フェイ担いでる(状況だけ書き留めたのか、筆記が荒い)


担当三間 夜

フェイさん、大事じゃなくてよかったです。

最近こういうことなかったから、やっぱり、危ないって自覚しちゃいますね…。

【とある二人と似た2人】
「すまなかったな」

「大丈夫ス。ワタシもゾンビ処理に気を取られてて注意不足だったス」

「一ノ瀬殿から、おおよそ問題ないと聞いているが。痛みはどうだ?」

「そこそこズキズキっス。堪えられなくなったら鎮痛剤飲むスよ」

「うん? なんで飲まないんだ?」

「一ノ瀬さんがこの場合の怪我は、痛みがわからないとまずい場合があるから控えてほしいって言われたス」

「なるほどな」

「(…頭への怪我もある。そういうところでだろうな)」

「しばらく手伝えなくて、申し訳ないス」

「気にするな、無事ならいい。長くやってきたのだからな」

「そうスね。治ったら頑張るス」

「頼む」

>>857
ホラー特有の近づき方だよね

>>858
三葉虫をどうすればいいのか…。投げてみよう

乙!

偶に怪我人が出てるけど、そろそろ個人の外科医院とかでレントゲンとかとれないのかな?
設備を拠点に持ってくるのは無理でも発電機とかで動かすのは無理なのかな?

ところでインドの人達は香辛料と小麦その他を確保しカレー文化を守れているのだろうか?

「…どうしたというんだ、野木主任」

早朝、急いだ様子で車を飛ばしてきた野木主任に連れられ、放浪者と山中を乗せた車は研究所に向かっている。いつも不機嫌そうな表情に、苦悩と呼べるようなものが混ざっていた。

「……説明が難しい」

放浪者も、なんとなくそれは理解していた。何度か話し出そうとするものの、口を閉じる様子が何度かあったからだ。とはいえ、何もわからず移動すると言うことが、放浪者は元々苦手だったのもあり、催促した。

山中は後部座席で無言でいる。野木がこんな状態になるのは稀で、それだけ事態は重いことが発生したと考えるべきなのだと、彼女は感じていた。

「…、とりあえず、山中。君に関わることだ」

山中には心当たりが思いつかない。今まで探索の任務に従事していたし、もし過去に関わることだとしても、ほとんど研究所勤めだった自分に、こんな状況で関わる重要なことなど、それこそ探索とWWPについてだ。

「もうそろそろ着く」

その言葉が、重く感じられた。

案内された会議室の中には、深く、ローブを身にまとった人物が、身じろぎもせず座っていた。最低限、会いに来たものがいると来る前に聞かされていた2人は、対面する形で座り、野木はその人物と2人の間にある、左側の席に座った。

「山中沙奈様」

抑揚のない声だった、身体を覆っているローブは目先まで覆い顔つきははっきりと見えない。

「私がそうです。ただ、失礼ですが、貴方はどちら様でしょうか?」

顔つきも見えず、その声は、どこか聞き覚えはあったものの具体的な答えは得られない。当然の疑問を口にした。

少しの間が空いてから、私はという言葉の後に、その顔を覆っていたローブを取る。そこにあった顔は、山中にとって懐かしい顔だった。が、その額に『∵』の形で光るダイオードがあった。

「私に与えられた名前はEVE。山海沙維様に製造された、介護用アンドロイドです」

誰しもが絶句する。いや、野木だけはその様子はなかった。すでに話を聞かされていたのだろう。放浪者も、介護用アンドロイドが、山中に会いに来た。などと簡単に言えなかったことを理解する。この世界で確かに警備用のロボットが首都圏に配備された話もあったが、しかし、それは無機質な本当の意味のロボットだった。

その上、そのロボット達も試用段階であり、1人で自立して行動できるものではないと考えられていた。だというのに、今目の前にいるアンドロイドと名乗るEVEは、その額の部分を抜かせばまさしく人間そのものだ。

「……、なぜ、貴方が私に会いに来たのですか?」

動揺しているのは間違いない。ただ、話を先に進める為に一呼吸おいてから、EVEに問いかける。

「貴方の介護をするよう、山海沙維様よりインプットされました」

それもアンドロイドとして当然なのか、表情も声色も動きはない。事実だけを伝える今の状況に、異常しかない状態だった。

味方…なのか…?

「私の介護、ですか?」

EVEの返答は簡潔だった。両足を無くした山中を介護するよう、言われたということだった。なぜ、山海という人物が自分にこのアンドロイドをよこしたのか。それよりもまず、なぜ自分に両足がないと知っているのか。

かの人物が介護に関わる工学系のエキスパートであることは、記憶している。極端に考えれば、このようなアンドロイドを製造できていたとしても、不思議ではない。アリスと同じ、天才と呼ばれていたのだから。

EVEは、そのことについては当人からのメッセージを預かっているということと、会議室を暗くするようお願いする。野木がブラインドを閉め、電気を消して席に戻った後、EVEの両目が明るくなったと思うと、会議室の真ん中に光の立体映像が浮かび上がる。

そこにいたのは、野木は以前、山中は写真などで見た山海沙維の姿だった。

『コホン。このデータが開かれたということは、無事たどり着けたということか。喜ばしい』

放浪者も、とりあえずどこかで見た気がするような顔だ。初老に入った男性で、品のよいスーツを身に着けている。顔はどことなく、そうどことなく。

『単刀直入に言おう。沙奈、お前は私の娘だ』

そう、山中の顔つき、特に目つきが似ていた。

今度は3人同時に衝撃を受ける。いや、すでに衝撃を通り越し、理解する為に頭を働かせるのが難しくなってきていた。それほどまでに、入ってくる情報の受け止めるための処理が追いついていないのだ。

『MEP、Mitochondrial Eve Projectは、お前のための計画だ。お前が、望まずもCPPに加担していることは知っている。進捗状況がわからず、そ急ぎEVEを製造したが、力不足かこの状況になってから1年以上も経過してしまった。口惜しい、天才など所詮驕りでしかなかったようだ』

今はそのような感傷に浸るべきではないなと言って、わずかに苦虫をかんだような表情は真顔に戻り、EVEについて説明を始めた。

その内容も、驚きもできなくなりつつある3人に、止めの一撃を与えるものだ。もちろん、自立して活動できるアンドロイドの存在そのものも異質だが、何よりEVEは学習し、そして人間同様『忘れる』仕様がついてると言うのだ。

もちろん、介護に関する情報はすべてインプットされている。ただ、それ以外のこともその学習機能により、身に着けていくことができる。それはすでに、アンドロイドではなく、人間の域にある内容だった。

『EVEの顔立ちと声は、母さんにできるだけ似せた。すまない、自己再生できる人工皮膚を作り、実際に使ったのがEVEでな。顔立ちはあまり似ていないかもしれない……。それと告げるべきだな、今までお前は父さんは死んだと聞かされていたはずだ。そう、そう頼んだのは父さん自身、母さんは何も悪くない』

どうしてと声を出したくなった山中は、口を紡ぐ。立体映像がそのことを答えないのは当然と、頭が結論を出してくれたからだ。彼女も又、天才の血を継ぐ秀才。

『父さんはこういった研究に、それこそ家族も省みずに没頭し続けていた。母さんは、同じ研究をしていたメンバーで、理解はあったんだ。ありがたいことに。甘えた、そのことが母さんに重荷を与えてしまっただろう。いなくなってから、本当にいろいろ気づいたよ』

取り返せない過去に思いをはせる表情は、懐かしみ、悲しみ、そして微笑みとコロコロと変わる。

『今更父親として名乗る気はなかった。生き延び続けられるなら……、いや、気にするな。とにかくだ、EVEをよろしく頼む。CPPの研究が終わり、義足が出来た後も学習機能があるEVEは、お前の、そして人類の新たな友として側に居続けられる。知識はあるが、実体験は伴わない子供のようなものだ。介護部分はさておき、それ以外はきっちり教えてやってくれ』

仕様は、彼女に預けたPDAに入っていること、そして『愛している』の言葉の後、EVEの目の光が消え、立体映像も消滅した。

「ホログラム、そして人間同様忘れ、学習するアンドロイド。そして再生する人工皮膚? どれをとっても、なしえなかった技術が、そこにあるというのか?」

野木が珍しく狼狽している。いや、この状況でいつも通りでいる人間は、誰一人いなかった。

おおお、これは!
だいぶ前にそんな人間そっくりアンドロイドを望むレスを書いた気がするけど、まさか実現してもらえるとは思わなんだよwww
扱いはそこそこ難しそうだけど、これは大歓喜しちゃうね!

いやぁ、山中さんにそんな少し重い過去があったなんて”おもい”もしなかったよww(空気を読まないダジャレ口撃)
で、山中さんとしてはどうなのかな、会いに行ってみたい?そもそも、その山海さんがどこに居て、まだ生きてるのかすら分からないけれども

10月7日目

今日は、どう書けばいいのか。いろいろな情報が一気にやってきて、整理できていないことの方が多い。

EVE、今まで死んでいると聞かされていた父、山海さんが生み出した、誰が聞いても夢物語としか思えない性能を持ったアンドロイド。だがそれは、実在していて今も私の側で佇んでいる。

エクスに解析をお願いしたところ、独自言語でプログラムされていて、全くわからないということだった。EVEの中はもはやブラックボックスであり、そして人知を超えたオーパーツと言っても過言ではない。もし、彼女自身に何かあった時、山海さんでなければ修復することすら不可能だろう。

放浪者も流石についていけていない様子だったが、それでもEVEと積極的に対話して、情報を得ようと努めていた。彼らしい姿勢が、少しだけ冷静さは取り戻せた。今も、何かあったら困ると言うことで同室してくれている。

EVEが持っていたPDAから得られた情報では、本当に介護を目的としているアンドロイドのようだ。
(PDAもエクスに解析をお願いしたが、必要な情報以外は入っていないこと、その用途で制作されたもので町がいないということだった)

クラーケンがある今、私に介護は必要はない。だが、EVEは間違いなくこのままと言う訳にはいかない。万一WWPの手に回ることでもあれば、EVEを基にしたアンドロイドが武装化され、量産される恐れがある。

教育。山海さんはそう言った。つまり、EVEを私の手で成長させろということなのだろうか。

>>875の地味なミス訂正

×10月7日目
○10月7日

レポートNO.100

井門圭司


ついに100枚目、まぁ、祝(しゅく)って気分でもない。あの主任が放浪者さん達連れて研究所行ってるからな、しかもかなりのしかめっ面で。何か起こってる訳だ、しかも悪そうな方向で。

とりあえず、まだ2人は戻ってきてない。明日、状況がわかる訳で、何があっても構えておかないとダメだな。

今日の都市中央大型公園エリアの探索は、千護さんが助っ人に来てくれて、かなり助かった。フェイの件で一ノ瀬が外れただけじゃなく、今日は放浪者さん達もいなかったからな。やっぱり、かなり強い人だ。
(ロバートさんは拠点で警備させられてた)

アビスについては、千護さん達の調査でも、恐らくここの都市にはないっぽい。ただ、関連するような施設に関する情報があるみたいで、今はそこを調べてアビスに繋がるものがないか追ってるみてぇだな。それじゃなきゃ、ここに2人がいる意味ねぇもんな。

エクスも調べてるみてぇだし、そろそろアビスについてもはっきりして欲しいもんだ。どうせ、そこで進んでる計画は叩き潰さなきゃいけねぇだろうしよ。

10/7 担当勝 朝

なんか主任って人来た。

放浪者達、また研究所に行った。

そう言えば、伊吹達元気かな?


担当三間 昼

あれ、放浪者さん達は研究所行ったんですか?

何かあったのかな。


担当浜村 夜

うー、もう夜はだいぶ寒くなってきたわね。

人影が近づいてる。

浜村が見た人影はゆっくりと、こちらに近づいてくる。三日月のわずかな光に照らされたそれは、少しよろめいてはいるものの、ゾンビとは違う明確な意思があった。

報告を受けた井門は、西切、佐原を呼び、残ったメンバーもいつでも動けるよう臨戦態勢になる。今時間の見張り当番だった浜村と、先ほど食事を終えたばかりの三間が、拠点の2階とその向かい家のバルコニーで待機し、合図と同時にその人影に明かりを照らす。

誰だという言葉と同時に、明かりと井門はライフル、西切は弓、佐原はヘビーハンマーを構えると、そこに居たのは最近長らく姿を現していなかったハンター。そして。

「よぉ…。何とかたどり着け、たか」

ハンターがどさりと倒れる、佐原が急いでバリケードを飛び越え、彼を抱きかかえる間に、井門は浜村に一ノ瀬を呼ぶよう指示した。そして、佐原が連れてきた彼を見て、絶句する。

右腕が、ない。

独学とはいえ、彼もまたこの世界を1人で放浪できるほどの実力者。その彼が、片腕を失う事態が起きた。井門の心の中に去来したのは、ここに訪れる時、都市を経由してパラノイアに襲われたのか。その事だった。

「…助かったぜ。俺としたことが情けねぇ」

拠点向かいの家で空いていた空き部屋に、ハンターを横にさせる。右腕はずたずたになった切り口を、無理やり止血していた状態だった。幸い、変色もなく、膿んだ様子もないだった。

「その状態で良くここまでこれたもんですよ。ほんと」

井門の言葉に、ハンターもまったくだと返す。ロクな医療が受けられるところがない現状で、唯一医学知識がある人間がいる場所、そこが拠点ぐらいと、もう1つの理由でここまで何とか彼はやってきたのだ。

血の気が薄く、顔も若干土気色。身体を動かすのがやっとということは、恐らく出血多量の影響と。

「飯、あるか? 食料投げ出さなきゃいけなくなってよ」

そして、栄養不足の状態。下手をしなくても、通常なら死んでいてもおかしくない。彼を今見ている一ノ瀬の下した診断だった。

「そうですね。今のハンターさんは、ちょっとでも食べないと、かなりまずいです」

「俺の身体だ。んなこたわかってる」

いつもの自信に満ち溢れた笑みが、力ない。そう感じながら、一ノ瀬が、2人に食事を持ってくると断って部屋を出た。

「でも、ハンターさんほどの人がどうして、どこでやられたんですか?」

聞かれて、そりゃあそう聞くよなと、言いたくなさそうにして、息を吐いた後に。

「スマーター。ま、俺がそう呼んでるだけの変異体よ。マッスルゾンビの亜種だな、ありゃ」

新たな脅威の名前を聞かされる。ハンターが言うには、マッスルゾンビとの違いはその大きさ。大きさは2mぐらいで、小さい方になる。だが、全身の筋肉が隆々で素早さはまったく違い、一気に迫ってくる。その4体と相手にする羽目になり、その時右腕を壁に挟まれる形で殴られ骨折した。

何とか始末した後、激痛奔る中触れるとタダの骨折ではなく、粉砕していることを理解して、チェーンソーで切断したとのことだった。

「絶叫しながら、片手で止血だぜ。ホラー映画を実体験させられるなんてな」

井門としても、それは想像したくない状況だった。ましてや、腕を自分で切断することは、考えたくもないことだ。

「お前らもわかってんだろ? 奴らの変異は、続いてやがることをよ」

それは、パラノイアの件もあって井門も考えていたことで、その方がより自然な気もしていた。ゾンビ化現象で人が変異してゾンビになった後、そのままであり続けることの方が、どこか不自然と言えたからだ。

「そういうことで、右腕無くなった」

俺様としたことが情けねぇとぶつぶつ呟いてるところに、一ノ瀬がフルーツカクテルの缶詰を持って入ってきてハンターに差し出す。左腕しかない彼のために、一ノ瀬は缶を持ち、ハンターはそのまま食事を始めた。

「だからですよね。一ノ瀬がいるってのもあるけど、ここにきたのは」

あぁ、と認めてから、ハンターは俺の右腕を作って貰いに来たと話した。

【狙撃】
「思ったよりしんどいことしてんだね。あんた達」

「慣れましたよ」

「慣れねぇ。あんま慣れない方がいいんじゃないか?」

「うーんまぁ、そうかもしれませんけど。千護さんは慣れてないんですか?」

「慣らしてないかな。慣れの感覚は、狙撃の邪魔」

「邪魔?」

「動き、風、距離、それらを計る時に慣れの感覚は精密さを失わせるんだ」

「…なるほど」

「ウチの感覚の中の話さ。やり方に正しいなんてない、けどさ、井門」

「なんですか?」

「作戦と同じだよ。その1点を成功させるため、計画を練り、行動して、成功できる瞬間だけ極大の集中と瞬発力で実行する。口で言うなら易い話だけどさ」

「いえ、ありがとうございます」

「(…、ま、これは後輩に教えを与えられたってことかな)」

>>866
まぁ、そういうので出来るだろうけど、正しい照射量とかわからんだろうからね。

>>867
腕が伸びたり炎を吐く人がいる国だから、大丈夫かと

>>870
でした

>>873
その声もあったし、せっかく近未来SFなことだしー。で、かなり前から温めてたEVE。200日目ぐらいから設定自体はあったりする。

これで、ミュータント、超能力者、アンドロイド、次は何が出るのやら。

>>874
山田クーン座布団ふっ飛ばしてー

会いたいかも会いたくないかもわからないんじゃないかな。いきなり俺は親父や! って言われた状況だからねぇ。



>>880の訂正

×拠点向かいの家で空いていた空き部屋に、ハンターを横にさせる。右腕はずたずたになった切り口を、無理やり止血していた状態だった。幸い、変色もなく、膿んだ様子もないだった。
○拠点向かいの家で空いていた部屋に、ハンターを横にさせる。右腕はずたずたになった切り口を、無理やり止血していた状態だった。幸い、変色もなく、膿んだ様子もないだった。


×そして、栄養不足の状態。下手をしなくても、通常なら死んでいてもおかしくない。彼を今見ている一ノ瀬の下した診断だった。
○そして、栄養不足の状態。下手をしなくても、通常なら死んでいてもおかしくない。彼を今診ている一ノ瀬の下した診断だった。

あ、WIKIの方もいくつか追加済み。まぁ、今日更新分はまた後日です。

http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%8F_%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA

>>880の訂正の訂正。よし、寝よう。

×拠点向かいの家で空いていた空き部屋に、ハンターを横にさせる。右腕はずたずたになった切り口を、無理やり止血していた状態だった。幸い、変色もなく、膿んだ様子もないだった。
○拠点向かいの家で空いていた部屋に、ハンターを横にさせる。右腕はずたずたになった切り口を、無理やり止血していた状態だった。幸い、変色もなく、膿んだ様子もなかった。

乙!
EVEが敵じゃなく、ハンターさんもあんな状態だけど生きててくれて良かった。ホント良かった
しかし、今度は刃牙の人か爪の無いデスクローかっていう変異体の登場か……まさかマスターコマンダーは進化系統まで操作出来るのか?

乙  ハンターも義手をつけるようになるか  でもアリスと反りが合うんだろうか


放浪者が山中さんの相棒と聞いてEVEが相棒=パートナー=伴侶と勘違いして旦那様と呼ぶようになるまでみえた

ん~、研究所作ってくれるんかね
拠点に残らないなら酷だけど何か見返り的なのが必要そう

「いよぉ」

ビジョン経由で拠点の状況を聞き、今度は放浪者達が野木とアリス、そしてEVEを乗せて戻っていた。まだ土気色の顔色から戻らず、いつもの自信に満ちた笑みも、どこか無理しているように放浪者には見えた。

「情けねぇとこ見せて悪いな。まだ、身体が重くてよ」

気にするなと声をかけてから、放浪者は野木とアリスを部屋の中に招く。ビジョン経由で彼の要望である義肢の製作については、責任者に当たる2人の意向を聞かなければならない。

ハンターもそれがわかっているからか、品定めするように2人を見る。拠点の人間とは何度も会って、それなりの交流もあるが、研究所の人間は別だ。当然の反応と言えなくもない。

「で、あんたらが義肢の相談を受けてくれるわけか?」

野木が、いつもより不愛想な表情を深めて、そうだと答える。不遜な態度があるハンターに、不愉快さを感じているのだろう。一方。

「うーン、ちょうど肘よりちょっと腕からないみたいだネ」

ふんふんと、いつも通りマイペースなアリスが、彼の状態をチェックする。彼女は製作することに反対はない、どころか率先して作ろうとするだろう。アラクネ、ファントムといったシリーズは、彼女の発想した技術によるところが大きい。新たな技術開発に取り組めるなら、間違いなく二つ返事だ。

「アリス。まだ作る話はしていない。申し訳ないのだが、こちらも慈善事業でやれるほど、余裕のある環境下ではない。取引になる」

その言葉に、ニッとハンターは笑みを浮かべた。

ハンターは放浪者以上に各地を歩き回っている。その分、汚いことはごまんと見てきて、自分に降りかかった火の粉を払うために、綺麗とは言えないことをしたこともある。

その中で、取引を持ち掛けてきて、現実味があることを話す奴は信用が置けた。知らない相手が無償で何かしてくれる時ほど、タダより怖いものはないと思い知らされた彼にとって、野木の対応は好ましかった。

おかげで、研究所の連中も放浪者と組んでるだけあって、まだ善良な分類だとハンターは思うことができた。

「取引ねぇ。俺の持ってる物資なんぞ、放浪者んとこ奴らが回収してくれた横にあるぐらいのもんだが、欲しいか?」

そこには彼が愛用していた小型のチェーンソーに、下記の類と弾薬一式。それらは事故を起こして動かなくなっていた自動車の中にあった。

生き延びる為、携帯していた食料さえ投げ捨てたハンターだが、家族を殺したミュータントを殺すものだけは、手放すことはできなかった。

「その手のものは、彼から幾らか譲り受けている」

「どうすっかね……。他にゃ何も浮かばないな。しゃあねぇ…、諦めるとするか」

もちろん、そんな気は毛ほどもない。彼の目的である変異体抹殺には、片腕だけでやっていけると思えるほど、愚かな人間ではないのだから。

これは、ある種の駆け引きだ。ハンターは研究所の人間について、放浪者達から簡単には話を聞いている。前時代的な感覚が残る、善意ある相手、彼はそう判断していた。なら、そういう人間には、善意に訴えかけるのが手っ取り早い。

良いのと聞いたのはアリスだった。そのニュアンスは、その意味合い通りこのままにするのかということも含まれていたが、新たな研究の可能性があるこの状況を、逃すのが惜しいと言う気持ちが強かった。放浪者と野木は本音を理解していたが、ハンターは都合のいい方向に向かっていると勘違いした。

「…。ハンターと言ったな。各地を放浪して回っていたと聞く、間違いないか?」

言葉は出さずに、ハンターは頷く。何を必要としているかを理解するなら、何も言わずに相手の要求を引き出すのが、これまた手っ取り早かった。

「…、君が持つ情報次第では、請け負わなくもない」

「……。やめとくわ、請け負ってくれるならまだしも、話してダメだと骨折り損だろ?」

ハンターも、請け負ってくれるなら知ってることを洗いざらい話しても問題なかった。また、元の両腕に戻り、しかも右腕は何の仕掛けがなくても、鉄製の腕になると言うだけで戦い方の幅が広がる。それだけの価値は十分にある。

「…野木主任。そして、ハンター。下手なやり取りは止めろ、仲介を買う身にもなれ。互いにメリットがあると理解しているんだ、やるとお願いするの一言ずつで十分だろうが」

冷静な口調で、放浪者が間に入ると、アリスも便乗してそうだそうだと声を上げ、それに放浪者は少しげんなりした。

「猿芝居に付き合ってもらって悪かったな」

2人が帰った後、ハンターは満足した様子だった。結論としては、研究所はハンターの義手を作ることに同意したからだ。

とはいえ、彼の交渉術もあったのも事実だが、放浪者はアリスを連れてくれば、自然と作る流れになるだろうと踏んで連れてきたのが、結局のところの決め手だった。研究所の責任者は野木ではあるが、技術開発に大きく貢献したアリスの意向を無視できるわけはなく、そしてアリスはこの手の話を喜んで引き受ける。言うなら、決まっていた結論だった。

「…その部分は面倒だったが。こちらとしても、あんたが元気にうろついてもらった方が助かるからな」

友好的な強力な生存者が欠けるよりかは、その手助けをした方が、拠点の利になる。放浪者が考えていることはシンプルなものだ。

「…だが、今はまず体を元に戻すことだ。療養してくれ」

それもそうだなと言うハンターの目は、少し虚ろな状態だった。身体を休められる状態だったとはいえ、神経を使う交渉に神経を使った疲れが出た。

放浪者もそれを察して、静かに部屋の扉を開けた後、お休みと声をかけて出ていった。

四百十一日目

ひとまず、ハンターの件は話がついた。美尋の話だと、出血なんかは止まっているが、予断は許さない状態らしい。食事は出来なくはないが、それでも少し食べると受け付けなくなっているようだ。

右腕だけではなく、全身に見受けられた打撲痕があったということから、そのスマーターと呼んでいる相手との戦いが過酷であったかの証明。そして、その状態でもしぶとく生きているのは、家族を殺したミュータントへの復讐への執念、だろうな。

次にEVEのことだが。まぁ、やはりメンバーの衝撃はデカかった。喜んでいたのは、丸坊主と蒲谷さん、西切も取材対象として興味があると言う感じだったか。一方で、警戒しているのは浜村さん、井門、平山さんか。三人とも、慎重なタイプだからな。当然ともいえる。

EVE自体も、感情の起伏のようなものはないのか、淡々としている。それはアンドロイドとして正しいのだろうが、相棒の父が言っていた成長することのできる存在としては、まだ未熟ということなのかもしれない。

そして、更に言うなら成長する過程で人間と敵対意思を持つ可能性もありうる。これまた、取り扱いが難しい目利きの利かない五分の存在、というところだな。

一ノ瀬DIARY OCT.8

フェイちゃんは経過は良好だから、何か危険な状態になる心配はないけど。ハンターさんは別、右腕を失った際の大量出血の影響はあるんだろうけど、全身にあったダメージもあって、衰弱しきってるっていっていい。フルーツカクテルも残してたから、目が離せる状況じゃない。

一応、今日は井門さんにお願いして計量スプーン見つけてもらったから、生理用食塩水を作って点滴した。まだ血の循環量は十分とは言えない状態のはずだから、代用血液とはなってくれるはず。後は、本当にハンターさん次第。

持っている知識から言うなら、ああやって意識を持って話したりしてることが、すごくビックリなぐらい。普通なら、意識の混濁があっても不思議じゃない。あの人をああさせてるのは、一体何なんだろう。

前にスラちゃんを撃とうとして時に、家族を殺された言ってたから、やっぱりそういうことでなのかな。

【いろいろな意味】
「放浪者様」

「…EVEか、どうした?」

「放浪者様は沙奈様の相棒と伺いました」

「…そうだな」

「相棒というのは仲間という意味です。つまり、ここにいる方々は沙奈様の相棒ということですか」

「…少し違うな」

「何が異なりますか」

「…仲間には違いないが、俺と山中は、あえていうなら親友といっていい」

「親友、親しいと言うことですか」

「…EVE、言葉というのは額面通り意味だけがすべてじゃない。ましてや、日本語なんて最たる例だ」

「すべてではない?」

「…まっさらなお前には酷だが、今話した内容を整理して、お前なりにどういう関係か、考えてみろ」

「……情報処理を開始します」

「(しばらく、こういう質問攻めにあいそうだな)」

>>886
ハンターはHP赤状態で出血ステータスみたいなもんだからねぇ。細かい判定しなかったから、拠点くるときにすればいいかでまさかの事態であった。

スマーターのイメージは爪ないタイラントのイメージですかの。

>>887
あうも何も、アリスはちょっとした唯我独尊だから我が道を行くかと

>>888
EVEの設定を踏まえて書いたらこうなった。

>>889-890
善意はあるけど、無償は厳しい。そして物資管理に頭を悩ませる野木の姿が。


はいはい、もう訂正ばっかりだよちくしょー。

>>871の訂正
×『MEP、Mitochondrial Eve Projectは、お前のための計画だ。お前が、望まずもCPPに加担していることは知っている。進捗状況がわからず、そ急ぎEVEを製造したが、力不足かこの状況になってから1年以上も経過してしまった。口惜しい、天才など所詮驕りでしかなかったようだ』
○『MEP、Mitochondrial Eve Projectは、お前のための計画だ。お前が、望まずもCPPに加担していることは知っている。進捗状況がわからず、取り急ぎEVEを製造したが、力不足かこの状況になってから1年以上も経過してしまった。口惜しい、天才など所詮驕りでしかなかったようだ』

>>875の訂正
×(PDAもエクスに解析をお願いしたが、必要な情報以外は入っていないこと、その用途で制作されたもので町がいないということだった)
○(PDAもエクスに解析をお願いしたが、必要な情報以外は入っていないこと、その用途で制作されたもので間違いないということだった)

>>891
×「うーン、ちょうど肘よりちょっと腕からないみたいだネ」
○「うーン、ちょうど肘よりちょっと上から腕ないみたいだネ」


多分またどこかに、誤字あるんだろうなぁx…。

乙  >>875は面白かったから記憶にあるけど、単語まるごと一つ抜けてでもいない限り気にしない
EVEやハンターも含めここのメンバーの成長が楽しみだ

四百十二日目

さて、いろいろあるが、都市中央大型公園エリアの探索は進めている。一挙にいろいろなことが起きたことを考えば今日の探索は順調に進んだ方だろう。

EVEについては、入力されたプログラム以外での、道具を扱うことを独自に学んでいたようだが、戦闘面に生かせるというものではなかった。元々、人を補助すると言うのが根本にあるEVEには、なんであれ見た目が人のゾンビを倒すと言う発想はないらしい。

今は、怪我人が2人いることと、その介護の能力を使って美尋の看護師として活動してもらうことにした。EVEの性能を生かすという面では、悪くはない判断だろう。

もうそろそろで目的の大型公園に移動できる経路は確保できるだろう。公園の情報を見る限り、出入り口を抜かした四方は塀で囲まれているようだから、バリケード敷設さえしてしまえば簡易な避難ポイントとして利用もできる。確保する場所としては申し分ないだろう。

ただまぁ、避難所にしている情報もあることから、そのバリケードの残骸ぐらいは残っていそうなものだがな。それを再利用することになるだろう。

恐らく、大型公園は避難所の最初だろう。商業区での情報から考えると、都市中央区で発生した惨劇は、そのまま爆発的に拡大し、徐々に徐々に西側の商業区へ押し出される形で市民は移動したはずだ。

始まりだからこそ知れる情報が、残っていればいいが。

レポートNO.101

井門圭司


なんていうかまだ、いろいろついていけてねぇなぁ。夢見心地と現実がないまぜになった感覚っつーか。うんまぁ、とりあえずそうだ。

ハンターさんをあそこまで追いつめた、スマーターか。多分、パラノイアと同じ、更なる変異体か亜種ってとこだろうな。あの怪力で素早く、しかも4体に襲われたのに瀕死になったつっても、処理しちまうところはあの人もなかなかの化け物だよな。

今後ここの都市にも、似たようになっちまう奴が現れるかもしれねぇ。しかも、それ以外での亜種もあり得る。本気で早め早めにゾンビ共を処理しなかったら、そこらじゅう化け物だらけになっちまうんじゃねぇか? まぁ、そうならないよう動いてる訳ではあるんだけどよ。

後は、EVEか。敵じゃねぇってのはわかるんだがな。詳しくはないけど、そういうプログラムにエラーが出たら、暴走する可能性だってある訳だし。個人的にゃここにいるのは、賛同できねえよな。だからといって、叩きだしてWWPにでも見つかったらそれはそれでアウト。どうしたもんだがな。

10/9 担当蒲谷 朝

生きている内に、理解して話すアンドロイドをお目にかかれるとは思わなかったよ。

まるで、空想が現実になっていってるみたいだね。いい意味も悪い意味も含めてだけど。


担当三間 昼

ゾンビはいらなかったです。本当に。

空想が現実かぁ。誰かが何も考えずにできることやったから、こうなったのかな…。


担当浜村 夜

WWPという存在がイカれてるし、不思議じゃないわね。

EVEか。目的がはっきりしてるだけマシだけど、本当に大丈夫かもわからないってのがね。

【父】
「沙維様についてですか?」

「えぇ。父については、何も知らないから」

「………情報検索中」

「………」

「沙維様は、よく沙奈様のお名前のことを話されておりました」

「名前?」

「沙はご自身から、奈は花梨の木を意味していて『ゆたかで美しい』女性になって欲しかったからと」

「……そう」

「検索できるデータベース上では、沙奈様の幼き頃のお話が多いようです。再生いたしますか?」

「いえ、その必要はありません」

「畏まりました」

「……、EVE。貴方の名前については父はなんて?」

「あらゆる人工知能の始祖たる存在なれる器、とのことです」

「そう。ありがとう」


【やっぱり】
「主任、やっぱり納得できないヨ」

「何がだ?」

「EVEはこっちに残るよう言うべきだったヨ!」

「エクスですら内部を分析できず、通常メンテナンス用に内部を確認できるハッチのような物すらない。残っても調べようがないぞ」

「でもでモ~!」

「それに、触った感覚も人体に近い。柔らかく、人間ほど暖かくはないが温もりもある。丁寧に人口毛も移植されていて、どこからどう見ても人間だ。額のダイオードがなければ、気付きようすらない」

「あんなすごいの見せられて、研究者の血が騒がないなんてダメだヨ!」

「…、そう思える君が羨ましい」

「え、主任?」

「どちらにしても、君の手でも余る代物だ。それに、拠点には今負傷者がいる。あちらにいる方が適任だろう」

「む~」

>>899
EVEは本当に白いキャンパスみたいなもんだからねぇ。ハンターは、なんかどこぞのサイコなガンとかつけそうよね。

乙!
あえてガッツな腕とかどうよ?

ハンターがカイリキーみたいなムキムキマッチョになるのか…

アンドロイドとか除けばブラッドボーンみたいになってきたな

四百十三日目

都市中央大型公園エリアの探索は進んでいる。話に聞いている新たな変異体、スマーターのこともあり、全体的に危機意識が高まっている。良い兆候であり、そして起きている状況は最悪だ。

ハンターの話では、更なる変異体か新たな変異体と思われる存在の話がされている。以下に記述する。

スラッシャー:恐らくはクローゾンビの亜種。指先ではなく手首から先が刃状のものが飛び出ている。長さは短剣より短い程度。更に足がカンガルーのように長くなっており、素早い瞬発力で襲ってくるとのこと。

バインド:恐らくはコールゾンビの亜種。もはやゾンビの域を超えているが、ハンターが言うには自分のその声量を使い、こちらに遠距離から打撃を与えてくるらしい。ただ、他のゾンビに比べて特徴がないのが特徴だったが、肌は色白でパッとした目は綺麗らしい。ちなみにその声量でゾンビを招き寄せること自体は変わりない。

亜種が確認されている存在の特徴としては、個体数が比較的少ない、またはあまりいないと言うのがあげられるな。元々、個体数が少ない存在自体が特殊性が強く、そのカテゴリーの中でも違う特性を持つに至っているのかもしれない。言い換えると、大抵は同じという考えを持てば、致命的になりかねないということか。

特殊性で考えるなら、スライムが挙げられる。考えようによっては、スライムはアシッドゾンビの亜種にあたるミュータントなのかもしれない。類似するところは酸性の溶液を保有する部分ぐらいで、見た目からして違うが。

一ノ瀬DIARY OCT.10

ハンターさんの峠は、ひとまず超えたと思う。食欲も戻ってきて、顔色もちょっとずつ戻ってきてる。もちろん予断は許さないから、目を離すことはできない。あとは体力が落ちてるから、他の病気にもかかりやすいのもあって、衛生状態には気をつけなきゃいけないかな。

EVEちゃんには本当に助かってる。どうしても医療面とかそういうところになると、皆には知識がない分、手伝いとかが難しいみたいで、どうしても1人でやることが多かったから。今は交代で2人を看られるのも大きいかな。

ハンターさんはEVEちゃんに敵意とかはないみたい。多分、ミュータントじゃないからかな? フェイちゃんも嫌がってなくて、この状態を維持して2人が治せるようにフォローしていければいいな。

教員日誌 十月十日 林道正綴

授業態度について、触れられるような点はない。2人ともしっかりと受けてもらえている。子供たちの人間関係による変化で態度は変わることで、その部分を注意深く観察する必要もない。

ただ、教師と教え子の距離感が密すぎることは避けなければいけない。一定の距離を保ち、互いに客観視する。それが個人として重要だと考える。こんな世界でも教え子が正しく生きていけるようにするためにも。

藍については次の段階の武術を教えている。そうはいっても、まだまだ本格的なものを教えるには早いと考え、応用に至るための動作を学ばせている。覚えが早いのは、こちらとしても楽しいところ。ただ、精神面といった伸ばしたいところが、それと比例していないのは少々苦慮するところでもある。

また、勝についても剣術を教えている。自分の教えられた古武術は棒術が主体だが、昔の戦場で使う武器に関して扱う術がない訳ではない。彼にも、いったんは基礎動作から始めている。何事も、土台がなくしては成り立たない。

【看病】
「うーん、だいぶ良くなった気がするス」

「まだ、動き回ることは推奨しません」

「EVEちゃん、お堅いス」

「堅いとは?」

「え、聞くんスか」

「材質的に固いところはあります。しかし、柔らかい部分もあります」

「あー、そうじゃないス。性格ス、性格。EVEのスよ」

「性格とは?」

「(あ、これなんかループしそうス)」


【訓練5】
「ぜぇ…ぜぇ…。疲れたー」ドサッ

「勝、まだ最後の挨拶終わってないぞ!」

「そうだな。一礼に始まり一礼に終わる。それが礼儀作法だよ、勝」

「うぅ、なんで2人とも元気なんだよ」ヨロヨロ

「ふふん。自分は強いからだぞ!」

「そういうことじゃないからな」

「2人とも、まず礼を終わらせてからだ。ありがとうございました!」バッ

『ありがとうございました(ぞ)!』バッ

「では、後は自由行動だ」

「よし、勝。バドミントンやるぞ!」

「俺疲れたからパス」

「む~」

「スライム、あっちでお前見てるぞ。スライムとやれよ」

「あ、ホントだぞ。スラ~!」タタタッ

「(……、ここはなんだかんだ言っても平和だぞ。小林)」

>>905-908
こうやって見ると、片腕の義手の人は結構いるのう。ハンターはどうなるのやら。

>>909
感染して変態化したらそうなるやも

>>910
ほほぉ、面白そうな感じだのう。確かにアンドロイドはないだろうね、このゲーム。

乙!
変異体の状況は、これでも多分中位変異種ってとこなんだろうな。これからまだ上位種やら超位種やら出てくると思うと先が思いやられる……

四百十四日目

都市中央大型公園エリアの探索は進んでいる。大型公園には明後日あたりに到着予定だ。何があったかわかるのか、それとも何も残っていないかだな。物資に関しては、周囲のゾンビが多い状況から残っていたとしても、劣化していないかの問題だからな。

しかし、なんだかんだで都市中央エリアの三つ目のエリアも、おおよそ半分まで探索が進んでいる。都市中央エリアで攻略すべき分は、大型公園エリアが終われば半分済んだことになる。都市の制圧作業が残るとはいえ、長かった都市探索も終わりを告げようとしている。

探索作業が終われば、あとは拠点周りを本格的に固める作業と、都市からゾンビそのものを殲滅する作業が待っている。いつそれができるようになるのかと、以前は思っていたが、思ったよりも早くやってきたような気がする。

が、変異体の亜種が目撃されるようになったことも考えると、その道のりが予定通り進むとは限らないがな。

ハンターの調子は、まぁ悪くはなさそうだ。とはいえ、ベッドから出て動き回るのはまだまだ無理だろう。今まで復讐のために各地をかけずり回っていたんだ。奴にはちょうどいい骨休めだろう。どうせ、身体が戻って義手が出来たらとっとと出ていくだろうからな。

あいつは、一所には留まれない。ただ、それだけのことだ。

…俺はどうなのだろうな?

レポートNO.102

井門圭司


今日の探索も異常なし、と。こう書くとそういうのを求めているように思われそうだな。だがハンターさんから聞いた変異体の亜種のことを考えりゃ、何もないことが最高だって状況だ。

しかし、パラノイアだけだと思ったら、他にも3種類もいやがるなんてな。いつからそういう変異をしたのかわからねぇのも怖いところだ。下手すりゃ、WWPがそういう変異体を掴まえて、改良してるのを放してるとか、そんなことも考えられるからな。

もしそうだとしたら、WWPは本気でなにしてぇんだろうな。人助けはないにしても、俺達を支配しようってわけでもない。知ってる範囲では、この状況下で散り散りになった各計画の研究データを回収してる雰囲気はあんだが、もっとするべきことあんだろって言える。

直接接触したい気もしないが、そうでもしなきゃ、本格的な目的はわかりそうにねぇな。

10/11 担当三間 朝

ようやっと矢筒出来て西切さんに渡せました。

裁縫の腕、上がってるといいんだけどなぁ。


担当浜村 昼

サンマの腕は結構上がってるんじゃない?

探索組の服の補強とかしてるんだし、そういうことするなら、とりあえずあんなに任せるわよ。


担当平山 夜

衣服で体を保護することは重要です。

その意味では、三間殿も重要な役割を担っている。もう少し自信を持たれるべきです。

【そろそろ】

「…ふう」

「お前さんが疲れた様子とは、珍しいな放浪者」

「…さっき話した通りだ。一挙にいろいろ起きた」

「はははは、普段お前さんがやってるのを見させられるメンバーの気持ちもわかっただろうさ」

「…俺は大したことはしていない。保安官」

「やれやれ、その調子を他の奴に無理強いすんなよ? ま、お前さんはちゃんと能力見るから心配ねぇが」

「……、あぁ、そうだ。何か余っている獣肉はないか?」

「おう、どうした? 畑の状況でも悪いのか?」

「…そういうことではない。拠点に手製だが、燻製機を浜村さんが作った」

「ほぉ、そりゃあいいことだな」

「…一度作らなければ、ちゃんとできているかもわからないからな」

「それもそうだな。待ってろ、見てきてやる」

「…恩に着る」


【念】
「…………」ブツブツ

「…………」シャラン

「供養は終わりましたか」

「えぇ、山中殿…」

「今まで、こういう形式的なことはできませんでしたからね」

「拙僧のは些末な物です…」

「仮に、そうだとしても、我々よりその意味を理解していますよね」

「…………」シャラン

「どんな時代でも、本来の宗教とは人があるべき生き方を説く役割がある」

「…………」

「私が知る範囲では、仏教の教えは、人生の多くは苦であり、その苦には原因と結論がある。その苦を克服するため、考え、解決することで悟りに導かれていく。どこかの、信じなければ地獄に落ちる、そんなことしか言えないものに比べれば、はるかに現実的なものと思っています」

「さようで…」

「……ゾンビに変異してしまった方達をこうせざる得ない我々にとって、自分勝手な慰めにも取れます」

「…………」シャラン

「けれど、今こうして供養する人達は、いないでしょう。蔓延る死が、そのことを麻痺させていることは間違いありません」

「…………」

「教えを説ける方に、供養ができることに、文明としての意味は、あるんです」

「………、肝に銘じましょう」シャラン

>>916
うんまぁ、その超位種を仮に出すとして、いつまで続けたら出るんだろうね。


そして、4スレ目ももう920まで言った事実。終わりが、見えない…!

乙!
だって拠点のある都市を完全制圧したとして、その次は周辺の都市でしょ?
そこまで行くと、もう一回の判定で一ヶ月分の結果くらいのダイジェストにしないと日本地図はとても埋まらないよね
ダブピやら敵対勢力と接触したら慎重な判定が必要かも知れないけど

乙  燻製器は蒲谷さん作じゃないかな

四百十五日目

都市中央大型公園エリアの探索は進んでいる。変異体の亜種については確認はできていない。とはいっても、今日はマッスルゾンビとジャンピングゾンビと遭遇をしていることから、このエリアの内部に入っていると言ってもいい。今以上に気を引き締めて書かなければな。

フェイとハンターの状態に異常はない。着実に回復していっているようだ。フェイについては状態悪化の心配はないだろうが、ハンターはどうだろうな。土気色はだいぶなくなってきているが、基本的にEVEがかかりっきりの状態だ。美尋判断では、まだまだ危ないと言うところだろう。

そろそろ蒲谷さんが炭窯作りをしたいと言うことで、材料の木の伐採を依頼してきた。冬を越すために必要な作業でもある。明日は井門と佐原にでもそれをさせることにしよう。

探索自体は残ったメンバーで行うことにするが、安全性重視になるな。明日辺りには大型公園にたどり着く予定だったが、出来ない可能性もある。むろん、無理に急ぐ必要はないが。

後は、もらってきた鹿肉を燻製するのに使う、香りづけのチップも回収した。燻製肉も、明日試作してもらうことにしよう。

10月12日

都市中央大型公園の探索については問題は発生していない。大きな変化があったにもかかわらず、気付けばいつも通りになっているかのような、そんな錯覚を覚えている。

当然、拠点に戻ればその理由であるハンターと、そしてEVEの存在がいる。ハンターについては、彼自身が重傷者ということを抜かせば、何も問題はない。どうしても、個人的な意識として問題になってしまうのは、やはりEVEの存在だ。

父の好意であるのはわかっていて、EVEも問題のある行為をしているわけでもない。それでもやはり、EVEそのものを、私は受け入れられていない。

EVEが探索にも同行するということだったら、私はそのこともあり反対しただろう。こういうことに私情を挟んではいけないのはわかってはいても、少し、抑えるには難しい感情になってしまう。

亡くなった母の面影を残すEVE。戸惑いとわずかに拒否が混ざった感情は、きっと今は思い起こさなくてもいい思い出を、その面影から思い出すことで、湧き上がっているのだろう。


山中沙奈 記す

ひきつった笑いが耳に残る。その発生源は、スウェットの上にフード付きのパーカーを着用しており、表情は深くかぶったフードに隠れ見えない。

男がナイフを引き抜くと、ごえ、ごぶという音共にそれが左胸部に刺さった女が血を吐き出した。息はまだあり、表情は恐怖ににじんでいるが、抵抗のために振り落とされてきた右腕を、女は左手で防ぐ。肉を割く音と、腕に異物が入る感覚はほぼ同時だと彼女は思えた。

痛みは過ぎると無痛になり、それを理由に身体の限界を超えることができる。だがしかし、恐怖とは本能的ではあるが、実際は理性的な反応だ。限界を超える時は、理性的ではできない。だから、血を吹き出しながら、ただ止めてと女は懇願することしかできず、急所を無視してただ切り刻むように動き始めた男へ反撃できないまま、息絶えた。

服は血に染まっている。また新たな服を探さなければいけない、男はそう思う。血が染まった状態では、相手に警戒を与えるだけ、それでは、少々殺すのに苦労する。それだけを理由に。

ひきつった笑いが耳に残る。こと切れた女と、その男の周囲以外にあるのは、首筋と眼球に、後頭部にそれぞれナイフが突き刺さった死体と、いつもの廃墟とした光景が広がっているだけだ。

【手合わせ】
「それじゃあ、両者礼! 始め!」

「………」ジリッ

「………」ジリッ

「(う、何だぞ、圧迫されるぞ…!?)」

「(まだ、気圧される感覚は慣れていないか)」

「(ど、どうすればいいぞ。動いたら攻撃が当てられるイメージしかわかないぞ!)」ジリッ

「(藍は、やはり強い存在だ。そうなれば必然、強者と戦う機会はなかった)」ジリッ

「(い、一か八か。突っ込むしかないぞ…!)」ヒュバッ

「甘い!」カァン、ボッピタッ

「うひゃ!」ペタン

「勝者、センセー!」

「(センセー。藍の突き、払って隙できたとこに、首筋狙って寸止めしてた。すげー)」

「うぅ、ちゃんと動けなかったぞ…」

「今のが殺気。殺そうとしてくる相手が強ければ強いほど、今受けた感覚は濃くなる」

「殺気…なんだぞ?」

「本来、弟子とはいえ身内に向けるものではない。ただ、藍には必要なことだった」

「なんでだぞ?」

「藍、君は強い。だから、相手が恐れおののく。君を怖がっていたことの方が多いはずだ」

「…、多分そうだぞ」

「今後君は、生みの親を探しに回るなら、そう言う相手だけと戦えるとは限らない」

「………」

「伝えた通り、相手の動きを見ることだ。自ずと、答えは見える。けれど、見えただけではいけない。その答えのとおり動けるようにするには、基本的な動きを絶えず行うこと」

「………」

「身に着けた動きそのものは、自分を裏切ることはない。わかったね」

「はいだぞ!」

>>922
イヤ、日本地図マデトカ死ンジャウ(ダイジェストにしたとしても)

まぁ、区切りをつけるところは考えてあるから。そこまで進んだらというところかな。

>>923-924
うんその通りだ。いやぁ、どうも浜村さんと蒲谷さんを関連付け的に覚えてるせいか、こうなって修正してるの多いけど、今回本当に気づかなかったか。


そんな訳で>>920の訂正

×「…そういうことではない。拠点に手製だが、燻製機を浜村さんが作った」
○「…そういうことではない。拠点に手製だが、燻製機を蒲谷さんが作った」


どうやら貴重な生存者を壊してる困ったバカが居る様ですねぇ。以前すれ違ったアイツなんだろうけど、ホントに全く

乙  また怖いのが出てくるのか  メンバーの無事をダイス様に願っとくわ

周辺のゾンビを処理して侵入した大型公園の中は、戦場での野戦病院といえる光景だった。至る所に移動可能な簡易ベッドと点滴を吊るす為の点滴スタンド、そして複数の簡素なテントがあった。

武器といえる物資はほとんどなかった。ここは避難所であり、そして病院に収容できなかった人間の簡素な治療所でもあった。そのことを意味するのは、そう放浪者が考えたあたりで山中が彼に話しかけてくる。

「500m程先の病院で収容できなかった方の為の場所、ですね」

放浪者は頷いて同意する。物資が入れられていたであろう箱には、山中が言った病院の名前と、記憶が正しければ同じものが書かれている。それだけ大量の人間が怪我を負い、そして最終的にはゾンビ化した。錬浄のような例外はあったとしても、襲われて死んだことは容易に想像できる。

ゾンビは最初、ただの暴徒として扱われた。単純に暴動の鎮圧をしようとして、それが間違いだと気づくまでの時間すらも、猶予の意味では致命的だった。そう言った理由で、この避難所は壊滅したのだろうと、探索組は結論付けた。

藍が、医薬品を集めるのか尋ねてくる。放浪者はその提案を受けて、無事そうな物資収集を割り振りを決めて回収することにした。

四百十六日目

今日で大型公園に到達した。内部は、避難所としてバリケードといったものがあると言うより、簡易な治療施設になっていた。最初にできた避難所ということなら、不思議なことじゃない。最初から、ゾンビに襲ってきているなどと、あの時は誰も思っていなかっただろうからな。

そういえば、あの頃は一応テレビの放送自体はされていたな。テレビに映ったものは、生中継でアナウンサーが倒れた人間に近づいて、襲われる光景だったか。テレビ局内に映像はすぐ映ったが、饒舌なはずの連中でさえも誰もコメントできず蒼白とした表情だった。

その後、数日もしないうちにテレビもラジオも機能しなくなった。情報は寸断され、何が起きているかわからず。いや、その映像でわかったはずだな。常識を持って対応するには、大きな問題が発生しているということを。

そこで、現実を受け入れられなかった人間で、シェルターにも逃げ込めなかったのは、そのままやられてしまい今のゾンビの群れに加わってしまったのだろう。

今日は井門と佐原がいなかったこともあり、物資収集程度で終わらせたが、明日ももう少し何かないか、本格的な探索になりそうだな。出来れば、医薬品などの知識がある美尋も連れて行きたいが、療養中の二人次第か。

レポートNO.103

井門圭司


今日は放浪者さんの指示で、探索じゃなくて炭にする木の伐採を、佐原と一緒に行ってきた。結果は、まぁ上々ってとこだ。炭に向いてる木がわりと結構あった。

ただまぁ、それを適度な大きさに切り分ける作業が一番疲れたな。運搬とかは佐原に任せられたから良かったんだけどよ。厳しい冬を乗り切る為にゃ、仕方ないことだけどな。

探索の方は問題なかったみてぇだ。大型公園自体にもういけるようになってて、明日本格的に探索するらしい。話によりゃあ、襲われた連中であふれた治療所だったんじゃねぇかって話だ。十分、想像できる範囲だな。

俺達も、最初は暴動の鎮圧だったはずだからな。気付きゃあ、抜き差しならない状態になってやがった。あの混乱の中を、訓練してる俺達でもどうしようもなかったのに、普通の一般人が、冷静に行動できる訳もねぇ。それが余計、被害を広めた。

誰がわりぃとかじゃないんだけど、あの時点でどうにかできたんじゃねぇのか。たまに、そう思う。

【与作】
「へイへいほー♪ へいへいホー♪」カンッカンッ

「歌ってないで集中しろよ。もうちょっとで倒れるんだから」

「でも、コれ木を切る歌っすよ」カンッ

「内容がだろ、おっと倒れるな」メキメキメキ

「これを使ってログハウスとカ作れそうっすね」ヒョイ

「んな余裕ねーよ」

「でも、ロマンっすよ。秘密基地の定番じゃナいっすか」

「秘密基地ねぇ」

「そウいうの興味無しっすか?」

「あったら面白そうだな、ぐらいだ。多分、蒲谷さんの方が、楽しく乗ってくれると思うぜ」

「そうっすナ」

>>930
さて、どこぞの誰でしょうねぇ。

>>931
まぁ、怖いのしかいないから。あと、ダイス様はへそ曲がり。



なお、ダイス様に4面様、8面様、12面様が追加された模様。

乙!
いくらへそ曲がりとは言え、ここまでの>>1の努力を完全に無に帰すまでの事は流石にしないだろう

8面様ってラミエルか

運ばれてくる患者の数が多すぎる。薬品流出か何かで暴徒と化した市民が、暴れてまわって■■しても、おかしい。

大体怪我をして運ばれてくる患者は、肉をかみちぎられてる。狂気の沙汰じゃない、錯乱状態になる科学薬品はゴマンとあるが、こんな攻撃性を持■■■■■て聞いたことがない。しかも、そうやって襲われてるのは1人どころじゃない、大勢だ! 大勢!

しかも、患者の多く■■■ック状態、昏睡状態になっている。動脈を傷つけられたわけでもない、止血すればどうにでもなるはずなのにだ! そして、そんな死に体で暴れる身体■■■まじい力を持っていて、拘束具が必要になってる。訳が分からない。

本当に何が起きている、ウィルスではない。運ばれてきた患者、挙句ここにかかっている職員全員、採血させたがこれといったものにかかってな■■

だが、何もない訳があるか。現に、患者の一部は患部が緑色に変色している。そこから原因は割■■■■■■■■■■■■■■■■■■


(これ以降、血と汚れなどで読み取れない)

四百十七日目

大型公園の探索で手に入れた情報については、少し驚きを隠せないでいる。信憑性という部分でいけば鵜呑みにできないところ、という意味で考えても、この時点で回収した手帳に書いてあった医師らしき人間が、ウィルス性はあり得ないと断言していることだ。

となれば、逆に言えば何が原因だ。まさかキョンシーのように攻撃されたら魔術的な要素でゾンビになる、そんな訳はない。具体的に、身体を変異させる何かが生み出されたか、生み出したか。恐らくはそこだ。

前者なら、自然発生的にという話だが、それが世界各地で同時に起きる確率は紙よりも薄いだろう。それなら、生み出した。そしてそういうものを生み出せる存在を、俺達は知っている。

それがウィルスじゃないだけで、何かであるかは確かだ。今日拾った手帳に書かれてる中にもある何等かの薬品、後は例えば脳に刺激を与える電波、遺伝子改良した食べ物。原因がわからない以上、広く考えなければいけないのが辛いところか。

もちろん、ウィルス説を否定できるものではない。あくまでこの時点で、これを書いた人間の中での情報でしかない。となると、この内容を確かにするためにも、大型公園近くにある病院に、行ってみる必要があるな。

一ノ瀬DIARY OCT.14

フェイちゃんの具合はだいぶいいかな。明日まで療養してもらって、問題なかったら活動に戻ってもらっていいと思う。本人も退屈がってるのもあるからね。

ハンターさんもだいぶ良くなってきたかな。ベッドに寝た切りはなくなって、身体を起こしてたりするから、ここに来た時より間違いなくよくなってきてる。でもまだ、立って歩こうとするとふらついたりするってEVEちゃんがいってたから、まだまだ快復には遠そう。

それでも2人とも、悪化したりとかしなかったから、本当によかった。すぐ命にかかわりそうなことはないと思う。これなら、私が一日中拠点にいる必要はなくなったと思うから、放浪者さんと相談しないと。EVEちゃんもいるから大丈夫だと思うし。

あ、でも、念のためフェイちゃんが復帰してから相談しよう。EVEちゃんがまだ危ないハンターさんにかかりきりになれる状態の方が良いもんね。

10/14 担当浜村 朝

木、だいぶ集まったわね。

炭にする以外にも、普通に火を起こして使える分もより分けなきゃね。


担当蒲谷 昼

さっき言ったけど、量は浜村君の好きにしていいよ。

ドラム缶を使う炭窯だから、量自体はそんなに作れないだろうからね。


担当平山 夜

簡易炭窯ということですね。

炭は火を起こす以外にも、ろ過機にも利用できます。後はうまくやれば、カイロのようなものも作れるそうです。

【確保】
「北口のバリケード、終わったぞ!」

「…そうか、佐原は?」

「井門達の手伝いに行ったぞ」

「そうか、じゃあこの間にまた簡単に処理に行くとするか」

「(ボス、待って)」ワフッ

「自分も行くぞ」タタタッ

「……、棒の扱いには慣れたか?」

「難しいぞ。林道にまだ勝てないぞ」

「…彼に勝てるようになったら、お前は敵なしになりそうだな」

「えへん。自分はすごいんだぞ」

「(ボス、いる)」ウウウウッ

「(…いくぞ)」スッスッ

「(了解だぞ!)」スッスッ

>>937
しないとしても、>>1が望む展開からずれた判定をするダイス様であった。

>>938
8面だからそうだねぇ。つまり、ラミエルを転がせばいいのか。



さて、まさかの本文外での間違い

>>942の名前欄訂正

×ブレイクタイム
○無線機の前に日誌がある

「よお、来たぜ」

豪快な笑顔で向こうから手を上げながら来る保安官が、警備をしていた三間に話しかける。保安官の後ろにはいつも通り、少し後ろの位置でジェーンも同行している。

三間がどうしたのかと聞くと、放浪者から燻製の作り方を警備組のメンバーに教えてもらえないか依頼があったということで、三間はそのまま中に招いた後、誰か話を知っているメンバーはいないか探した。

「あぁ、うん。彼から話を聞いてるよ。うん、思ったより早かったね」

どうやら蒲谷に話が通っていたらしく、納得したように頷く彼に三間は保安官の対応をお願いして警備に戻った。工作室にいた蒲谷はそのまま外で待っていた保安官に挨拶してから、自作した燻製機を見せる。

「ほぉ。お前さんが作ったと放浪者から聞いてたんだが。はっは、初めてとは思えない出来だな」

感心した様子で燻製機を見る保安官の姿に、蒲谷も静かに喜んだ。

燻製については下準備から保安官から教えがあった。燻製機の製作者である蒲谷に教える予定だったものの、ほとんど感知しているフェイが、誰かから話を聞いてきたのか混ざりこんできた。拒否する理由もない2人はそのまま作業を開始する。

燻製に重要な塩漬け、保安官が譲った鹿肉を煮沸などで綺麗にした水を使い洗って水気を十分取った、そのブロック肉についた余分に当たる脂身をそぎ落とし、筋を取る。その後適度な大きさにスライスし、塩がなじむように少し穴をあけて塩を振る。最後にそれらの肉は、チャック付き袋に入れてから、いまだに動く文明の利器である冷蔵庫に保存した。

「後は一晩おいて、明日燻製って塩梅よ」

両手を払ってから、閉めた冷蔵庫を親指で指さして言った後、保安官はまた明日の朝に来ると告げて去っていった。

「明日が楽しみス!」

率先して食事係を引き受けるフェイは、ワクワクした表情で冷蔵庫を見ていた。

四百十八日目

大型公園エリアでの情報元に、赤川総合病院に向かうことにした。例の手帳に書かれていた情報からして、そこに勤務していた医師のものだろう。検査の話も、恐らくその総合病院で行っているはず、ならより詳細な情報が得られる可能性は大だ。

詳しいことは美尋が復帰してからだとは思っていたが、なんでもうフェイは復帰していいらしく、EVEがハンターにかかりきりで看ることができるから、復帰しても問題ないかという相談を受けた。素人目だが、ハンターの様子も見たが、土気色はなくなって生気が戻ったように見えた。フェイも元気に燻製について勉強していたから、復帰を許可している。

今のところ、総合病院への探索自体は順調だ。大きな不安要素は今のところはない。まぁ、ないだけで小さな不安な要素はいくらでも積み上げられるがな。

だが、そうだな。とりあえず明日になればうまそうな燻製肉ができるらしい。束の間の楽しみがあるだけ、今のこの世界では十分幸せなことだな。

10月15日

探索予定範囲を広げ、赤川総合病院へ探索することになった。大型公園で見つけた情報から考えて、より具体性のある調査結果がまだ残っている可能性が大きい。予定していた探索期間は延びてしまうが、ゾンビ化に関する情報は今の時点でもなかなか集まっていない。その意味では、そのデメリットよりもメリットがあることだろう。

具体的なゾンビ化現象についてわかれば、ゾンビへの対処だけではなく、それ以外での理由で変異してしまうことを防ぐことができる。最終段階までいけば、完全にゾンビ化する前なら治療することもできるだろう。

それに、以前から一ノ瀬さんから医療施設を開放して欲しいという要望があった。病院自体が使えない可能性は高いものの、一部の医療に関わる施設が使えるなら、格段に医療環境の向上を図ることもできる。

今回、フェイさんやハンターさんのような負傷者が出たことで、そう言った部分の充実も進めていかなければならないという認識もできたこともあり、今回の探索についての変更は賛同している。

ただ、病院という場所を考えると、恐らく他のエリアよりもそう言った汚染度が高い可能性は十分にある。その意味では、厳重に注意しなければいけない。


山中沙奈 記す

【どうしても】
「フェイ。一ノ瀬殿から聞いたが、もう出ても大丈夫らしいな?」

「明日は嫌ス」

「うん? まだ具合が悪いのか」

「違うス、平山さん」

「ふむ…、まだのんびりしたいのか?」

「それも違うス。明日、燻製肉作りに保安官さんが来るス」

「…、あぁ。参加したいんだな」

「そうス!」

「構わない。フェイの勉強にもなるだろう。ただ、自分でリーダーに話してくれ。彼なら、きっとダメとは言わないだろう」

「わかったス。ありがとうス!」


【この世界では上質な食べ物】
「ふ~、思ったより重労働だね。うん」

「あ、蒲谷。燻製は明日なんだって?」

「浜村君。うん、そうだよ。今日は下準備なんだ。時間はかかるみたいだね、うん」

「私もちらっとその手の本読んだけど、早い方みたいよ」

「らしいね。長期的に作るのはチェックも必要だから、多分保安官さんはわかりやすいのにしたんじゃないかな。うん」

「ふ~ん…。あ、その切り分けた肉どうするの?」

「皆分はないし、筋と脂身だけだからね。うん。小間城にでもあげようと思ってるよ」

「それでも、私らよりは贅沢なご飯ね」

「うん、そうだね」

>>945の訂正

×燻製については下準備から保安官から教えがあった。燻製機の製作者である蒲谷に教える予定だったものの、ほとんど感知しているフェイが、誰かから話を聞いてきたのか混ざりこんできた。拒否する理由もない2人はそのまま作業を開始する。

燻製に重要な塩漬け、保安官が譲った鹿肉を煮沸などで綺麗にした水を使い洗って水気を十分取った、そのブロック肉についた余分に当たる脂身をそぎ落とし、筋を取る。その後適度な大きさにスライスし、塩がなじむように少し穴をあけて塩を振る。最後にそれらの肉は、チャック付き袋に入れてから、いまだに動く文明の利器である冷蔵庫に保存した。


○燻製については下準備から保安官から教えがあった。燻製機の製作者である蒲谷に教える予定だったものの、ほとんど完治しているフェイが、誰かから話を聞いてきたのか混ざりこんできた。拒否する理由もない2人はそのまま作業を開始する。

燻製に重要な塩漬け、保安官が譲った鹿肉を煮沸などで綺麗にした水を使い洗って水気を十分取ってから、そのブロック肉についた余分に当たる脂身をそぎ落とし、筋を取る。その後適度な大きさにスライスし、塩がなじむように少し穴をあけて塩を振って、最後にそれらの肉は、チャック付き袋に入れた後、いまだに動く文明の利器である冷蔵庫に保存した。



さて、このスレも950を超えましたのう。とりあえず970を超えたら次スレ立てる予定です。

乙!
燻製なんてもう大分食ってないから味忘れちまったぜ

乙  こんな世界だから食べ物の出る回は嬉しい

茶漬け……と言いたいところだけど米が無いっていうね

病院とかボスいそうだな
ベーコン食いたくなってきた


燻製とウィスキーだな

翌日、保安官――もちろんジェーンも――は言っていた通りに朝方またやってきた。塩漬けした鹿肉については少し水につけて軽く塩抜きしてから水気を取り、日に当たらないよう日陰にて干す。

「風はいい具合に出てる。いい塩梅で乾くといいんだがな」

鹿肉は保安官が持ってきた干し籠に入り、その風で少しだけ揺れる。保安官、蒲谷、フェイの3人で定期的に様子を見て、肉を触った時に乾燥した感触になったあたりで取り出した。

後は実際に燻製機を使って作業に入る。最初は煙でいぶさずに、火を焚いて更に乾燥を促す。温度の状態を見ながら火の調整が必要になる為、教えとしてきている保安官の目は、狙撃をする時のように鋭いものになっていた。2人に手動でやるならこの部分が一番神経を使うと説明して、適度な温度について説明する。

次に、煙で燻す、これまた重要な工程に入り、燻製はかけすぎると煙臭くなり、食べられたもんじゃなくなるとアドバイスが入る。先ほどの熱での乾燥よりも早い段階で燻す作業が終わった後、更にもう一度熱で乾燥を促してから、最後にお酒を入れた霧吹きで吹きかけて自然乾燥させる。

「この酒も重要よ。風味と旨味が増す」

もう重要な工程が終わったのか、持ってきていたスキットルに入れた酒を呑んで、保安官は一息つく。フェイがまだ食べられないのかと何度か催促するのを、じっくりと待った方が良い事もあるぞと笑いながら言って止めていた。

「うん、もうだいぶいいんじゃないかな?」

出来上がった燻製肉は、2人が想像しているよりも固いものだった。前の時代に食べていた燻製のものは、嗜好品としての匂い付けだったが、今作っているのは今後生き延びるためのもの。水分を可能な限り抜き、長期保存を目的とした本来の燻製肉の姿だった。

手で小さくむしって食べたほうがいいと言う保安官の言葉に従い、2人は小さくして口の中に放り込む。

「か、固いス…。あ、でも噛むだけ味出てきてうまいス!」

成功か、そりゃあ良かったと答えた保安官は、ホッとしたのもあってか、いつもより豪快に笑った。

四百十八日目

都市中央大型公園の探索は順調に進んでいる。赤川総合病院へ向かう経路の確保にトラブルは起きていない。危惧しているのは、パラノイアがこちらの方面に移動することだが、そう言った様子はない。少なくとも、この探索が終わるまではそのままどこにも動かないでもらえればな。

ハンターについてだが、どうも右腕の傷口が膿んで痛みが出ているようだ。当人の話では、腕を断ち切るために使ったチェーンソーについて、消毒はしたようだが、片腕だったからなといっている。美尋が言うには、初期の応急処置の時点で何かしらが体に潜伏している可能性は、十分あると言うことだった。

ゾンビ化の懸念はある。ただ、肌の緑色の変色はなく、昏睡状態のままということはない。つまり一般的な病気、例えば破傷風なんかが考えられそうだな。

次に、いい報告として今日無事、燻製肉が完成した。食べた感じ結構固いビーフジャーキーといったところか。固いのがダメなら、お湯でふやかしてから食べればいいと保安官が言ったのを聞いて、三間がふやかした燻製肉とお湯が入ったお椀に、ご飯もいれてお茶漬け風にして食べていた。

こうやってまだ肉と飯が食えるだけ、幸福だな。米もちゃんと保管さえできていれば、1~2年。一応五年ぐらいは持つらしい。ただ、保存している間に虫がついた、かびさせないよう注意しなければな。

レポートNO.104

井門圭司


ハンターさん、ちょいやばいらしい。一ノ瀬の話じゃ、身体の具合は良くなったものの、潜伏してたウィルスが活性化してるかもしれないと。

切り取った部分はちょっと化膿してるみてぇで、抗生物質を打ったから、経過を見て判断になるとは言ってたけどな。ゾンビ化だけならまだしも、こういう部分も怪我した時は付きまとうからな。昔の人間は、どうやってやっていけてたのやら。

折角できた燻製肉も、ハンターさんの状況でちょいとかすむな。でもまぁ、良い事ないよりはましか。

【容態】
「ハンターさん、悪いみたいス」

「二次感染、といえばいいのか」

「あの人のおかげでここに居れるのもあるスから、ちゃんとあってお礼言いたいス」

「私もそのつもりだが、もし何らかの感染症だった場合がな」

「う~ん」

「我々が下手に菌などを持ち込む方危ないだろう」

「……そうスね」

「今はただ、彼の容態が良くなることを祈ろう」

>>950
食べる機会が多いものでもないからね~

>>951
一応秋シーズンだから、まだ何か出るかものう

>>952
三間君が実食しました。お米は保存さえきっちりすれば、最悪7年は持つらしいよ
ただ、なんか臭いが出るようになるらしくて、それがまずいという話。

>>953
ヒルの集合体とかいそうよね
ベーコン。いいねぇ。厚切りに焼いて、それをつまようじで食べるだけでも十分。

>>954
うん。ジャーキーは結局その組み合わせが一番だと思う。

四百十九日目

都市中央大型公園エリアの探索は進んでいる。赤川総合病院への道は、救急車が横転しているほかに、恐らく大型公園との移動経路の確保のためか、真っ直ぐ二つの間を繋ぐ道にバリケードが敷設されていた。破壊されているところが多いが、再利用すれば早めに総合病院へたどり着ける。明日以降それを利用していくことにする。

フェイが復活したこともあり、回収組の活動も再開となった。平山さんが抜けることにはなったが、慣れた同士の活動での活躍を期待した方がいい。何より、拠点としてもいい加減、目的に分かれて複合した動きができるようにならなければいけない。

千護さんのところへ、燻製肉を持っていった。また久しぶりの肉と喜んではいたが、少し疲れの様子が見えているのは気になったが、アビスについて話した時、この都市にあるだろう関連施設は見つかっていない。うまく隠ぺいしているんだろうなと、ゲンナリした様子で言っていたから、それが原因のようだ。

また、今日は相棒から聞いていた移動販売をしている社長という連中が来ていたらしい。浜村さんが対応して、燻製肉を使って、独断だが物資をいくつか交換していた。物資の管理は警備組が主なこともあり、不足している分との取引のようだから、問題はないだろう。

しかし、装甲車に乗っているとはいえ、移動販売が実行できる連中か。かなりできる奴らなんだろうな。

一ノ瀬DIARY OCT.16

うん、ハンターさんの容体はいったん、なんとか止まったみたい。悪化の兆候もないし、痛みも引いて膿んでるのも止まってる。抗生物質が効いたと思う。正直、状態だけ見て使うのは怖かったんだけど、うまくいって良かった。

ハンターさんが、今頃ここに来れなかったら死んだんだろうなという言葉に、私は何も言えなかった。そう、他の勢力で友好的な人達が周囲に居て、かつそこに私みたいな治療できる人と物資がなかったら、きっと死んでたと思う。

ちなみにEVEちゃんが、その言葉にその通りですと答えちゃった。やっぱりそう言うとことは、機械なんだなって思っちゃった。

でも、この役割があるなら、言いたくなくてもちゃんと言わなきゃいけないことがきっとやってくるんだろうなぁ。

回収組 進捗報告書 10/16  平山源子

本日の回収組の行動内容一覧。

活動範囲:
・商業区南エリアの処理
・商業区南エリアの情報収集


詳細な内容:

商業区南エリアの処理
・ゾンビを13体処理

商業区南エリアの情報収集
・狸森について調査するが、有益な情報なし


備考
・フェイの復帰により、本日より回収組の活動を再開。
・商業区南エリアについては大きな変化は無し。バリケードがちゃんと機能している模様。
・情報収集については、WWPに関わりがありそうな企業を中心に進める。

【狸森】
「う~、頭が痛いス…」

「ふむ」ペラペラ

「なんかあったス?」

「ない」

「無駄足スか~」

「営業所だから、何かしらあると思ったんだがな」

「ちなみになんで狸森(むじなもり)なんス?」

「狸森にはもう1つ、WWPに狙われる理由として挙げられそうな事業がある」

「研究に使えそうなやつスよね?」

「あぁ、医療機器及び薬品に関するものだ。それともう1つは警備事業」

「薬品とかはわかるスが、なんで警備事業もスか?」

「WWPの計画群は、国家の意向であるとはいえ、扱い自体は非合法だ。なら、何らかの方法で嗅ぎつけてた来た連中に対して、警戒を置く必要がある」

「それが、警備事業スね」

「私兵として自由に使えるコマとも言えるな。企業を乗っ取れば、ノウハウも人材も資材も使える。そこに自分達が求める事業があれば申し分ない。更に、お家騒動もあったことを含めると、狸森は今最も匂う連中だ」

「なるほどス」

日常が戻りつつあって何より
他の取引相手の話はやっぱり秘密なんかね移動販売

というかこれ終わり決めてあんの?

抗生物質マジ偉大

四百二十日目

都市中央大型公園エリアの探索は進んでいる。目的にしている赤川総合病院についても、恐らくは明日明後日ぐらいに探索できる程度に進むだろう。無論、何も起きなければという前提の条件付きではあるが。

ハンターの調子は戻ったらしい。抗生物質がうまく効いたのだろう、顔を出した時熱を持った顔をしていたのが、普通の顔つきに戻っていた。油断はできないだろうが、来た当初に比べれば早々死ぬことはないとは思う。美尋がそう言っている訳ではないが。

平山さんより、商業区南エリアの大まかな対応は終わったとのことだ。今度の探索は北エリアに向かうと言っている。理由としてはオフィスビルが立ち並ぶ、いわゆるオフィス街だからということだ。今回収組が調べている企業関係を調べる為だろう。

ただ、あそこはゾンビを一網打尽にするため、爆破物を使った作戦などが行われたエリアで、建物自体にダメージが入っているものが多い。それに、その時に資料の類が失われている可能性もある。危険性とその可能性は伝えているし、平山さんなら問題ないとは思うが。

10月17日

大型公園エリアについては、大きな問題は発生していない。赤川総合病院への経路確保も順調だ。気になる要因といえば、パラノイアぐらいのものと、後はこの周辺にいたであろう生存者の存在。生存者についてはすでに3カ月半も経っており、生存者の形跡も見られないことから、生存については絶望的だろう。

EVEについては、学習をするアンドロイドという父の言葉に偽りはないようだ。介護についてぎこちない様子はあったものの、実際の経験を積んでいくうちに今はそう言ったところも無くなってきていると、一ノ瀬ちゃんが話していた。私が見たところではすでにその状態だった事を考えると、その学習速度はかなり早いものと思われる。

それが良い事なのかは、今はまだわからない。彼女もまた、スライムや藍ちゃんといった、言ってしまえば新しい種ともいえる存在。どこの誰であろうとも、未知数としか言えない。

EVEは人を救うための存在として作られた。そのEVEがもし、人間は敵と学習してしまったら、いったいどうなってしまうのか。それさえも、もう想像の域を超えることはない。


山中沙奈 記す

10/17 担当勝 朝

燻製肉うまいけど、すごい固い。

肉は柔らかいのに、なんで固くなるんだろ。


担当三間 昼

水出したり、わざと乾燥させるとそうなるみたいだよ。

俺は固すぎて少し水で戻さないと食べるの大変だったかな。


担当フェイ 夜

うん、お肉凄く固くなったね(肉の絵にカチコチと書かれている)

水に戻して食材としても使えるから、すごく便利だよ(フライパンで材料を炒める絵)

「次からは商業区北エリアに行くんス?」

その提案と許可を取りに行った平山が、フェイにそのことを伝える。なんでまたと言われ、今回収組が力を入れている情報収集の活動から考えて、オフィス街だった北エリアへの探索は重要度が高いと説明する。

狸森以外にも、三葉系列の企業があったことも確認している。もちろん、その他にも平山としては匂いがする企業の情報は可能な範囲で調査済みだ。フェイは、事務で経理するのではなくて、その分析能力で営業をした方が平山は良かったのではないかと何となく思った。

「問題は、その地区ではゾンビを一掃するための爆破作戦が行われたようだ。建物も倒壊したり、半壊しているところもある。前よりそれに関わる部分は気を使わなければならないな」

一度、瓦礫で負傷したフェイとしては縁起の悪いところではある。ただ、その怪我はそういった危険性を考慮していないで起きたでもあり、事前に危険性があるとわかればその分動きやすい。

もちろん、わかっていてもやってくる事態というものもある。

「代わりに、ゾンビの類は少ないらしい。その爆破処理の効果もあるだろうが、瓦礫が天然のバリケードの役目を果たしているからだろうな」

そう言う意味合いでは、環境が敵ともいえるエリアともいえる場所だ。以前探索した放浪者達も、その瓦礫で移動のしづらさで苦しめられた。今回はさらにプラスして、危険性の高い建物に長時間過ごすことになるのだから、必然的にトラブルが起きる可能性は高くなる。

いろいろ言うべきことはあるものの、平山は南区よりも警戒して事に当たる必要があると、締めくくった。

【野心】
「うう~ん。この燻製肉、いけますよぉ。どうです、課長、平君」

「えぇ」

「………」コクン

「あそこの放浪者という方が治めてる場所は、上質なものが多くていいですよぉ。行く先々でいつもこうだとありがたいんですがぁ」

「……次はどこへ?」

「ええ~、そうですねぇ。久しぶりに関西方面にでも足を伸ばしますかぁ」

「………」クビカシゲ

「大分、中部地方は回りましたからぁ。遠方の顧客確保は重要になってくるんですよぉ、平君」

「………」コクリ

「それにぃ、ある程度の貴金属などの貴重品は交換できましたからねぇ。そろそろ、回収できそうなところを回らないとぉ」

「…では、移動します」

「はいは~い、平君警戒お願いよぉ~」

「………」カタン

「(ゾンビの脅威が払しょくされたあとぉ、これらの貴重品は権力者に取り入るために必要)」

「(そうやって、自分の会社が最も大きなものとするため)」

「(当然、商売の基本であるぅ。欲しいものを提供し、こちらは利益を得るWINWINを目指してですがねぇ)」

>>964
まぁ、話したことでトラブルになったら面倒だろうからね。

>>965
終わりというか区切りはあるよ。書けること全部やろうとしたら、いつおわんねんになるだろうし。
そう言う意味での区切り。

>>966
だけど、それが新たな抗体を持つウィルスを作り出すと言うイタチごっこだったりするんよねぇ


と言う訳で、970を超えましたので、5スレ目立てましたよっと。

これから日記を書く 五冊目
これから日記を書く 五冊目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461692704/)



埋め立て雑談ご自由に。1000については、引き続き組み込めそうなら採用な感じです。
(本編無理なら裏側とかに…)

乙乙。
フェイがアホの子癒しですなぁ。
ストーリーテリングには向かないけど
解説を呼び起こすには最適なポジションかも。

乙!
その新社会制度が出来るまでどれくらいかかる事やら

乙!
もう5冊めか
1冊目の2レス目で期待レスを入れてから1年半経ったけど
こんなにペース早く長く続くとは思わなかったなぁ
これからも期待

乙~
次スレも乙

「誰かが目立てば誰かは影が薄くなる、これぞ真理…」

地下シェルターがあるなら空中都市とか動かしてる所もあるんだろうか

最初の頃と比べると人もミュータントも増えたなぁ
そろそろ人を増やすより一人一人のキャラの深みを出すために過去話とか欲しいかも
あと鬼ぃさんとか気になるな

>>973
フェイは解説向きだね。アホの子だから引き出す役だけど。

>>974
ほんとにね。

>>975
まさかのそのコメの人か。どうぞよろしく。

>>976
それでなくても登場人物多くて濃い奴らしかおらんからねぇ

>>977
ラピュタは本当にあったんだ! 作りそうだけど、日本国内で出来っかねぇ…。

>>978
ほんま増えたよ。過去はどうしても書き方あまり大きく触れられないからねぇ。
本編ではちと厳しそう。

鬼ぃさんは、ほんと話だけ出てどうなってるか消息不明だよなぁ。



さて、忘れてたHTML化依頼もしたので、後はご自由に

>>1000なら使用回数が一日一回にデチューンされたSCP-458が優先発見アイテムの候補に入る

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom