執事「はい旦那様 おそらく今の旦那様を見てもラインハルト陛下や御同僚の方々、部下の方々もお気づきにならないのではないかと・・・」
執事「旦那様の特徴である義眼も別メーカーの製品に取り替えておりますし、ジャンパーにデニムと装いをかえ、さらには目深な帽子を被っておりますから・・・」
オーベルシュタイン「そうか ではいぬの散歩にいってくる おそらく2、3時間で戻るだろう」
オーベルシュタイン「それとラーナベルト、苦労を掛けるが、柔らかい鶏肉とフェザーン産の犬用おいしい牛乳を用意してほしい」
執事「承りました」
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オーベルシュタイン(私のなは、パウル・フォン・オーベルシュタイン ローエングラム朝新銀河帝国の軍務尚書の地位についている 軍政を担当する役職だ)
オーベルシュタイン(私の目的は、ゴ―ルデンバウム朝銀河帝国を滅ぼすこと・・・ 劣悪遺伝子排除法という有名無実化した悪法のお陰で、先天的な失明を患っていたため差別されたことが理由だ)
オーベルシュタイン(その目的は果たしたいま、新銀河帝国の安定と主君ラインハルトのために軍務尚書の役割を果たさねばならないが、今は久々の休日を満喫させてもらおう」
犬「くう~~ん」
オーベルシュタイン「おおそうか 早く散歩にいきたいか すまない、考え事をしていてな」
犬「わん!」
オーベルシュタイン「そう怒ることでもあるまい リードの強さはこのくらいでいいだろう」
オーベルシュタイン「さあいくぞ」
犬「」カケアシ
オーベルシュタイン「ムム 元気なのはいいことだが、少しはこちらのことも考えてほしいな それにお前はおいている」
オーベルシュタイン「早くあるきすぎるのは体に悪いぞ? 家に一日中閉じ込めておく方が体に悪いから、散歩を私をラ―ナベルトがさせるが・・・」
犬「くおおーん」
オーベルシュタイン「しょうのないやつだ お前の好きに任せよう!」
オーベルシュタイン(太陽はさんさんと降り注ぎ、風はないでいる 実に素晴らしい休日だ)
オーベルシュタイン(私は、善人か悪人かで言えばおそらくヴァルハラにはいけない悪人だろう 目的を達成する上で必要があるならば冷徹・冷酷に振る舞うからだ)
オーベルシュタイン(あくまで目的達成のために行うだけで、私はサディストでも残虐非道な人間ではない 成功したヒトラーたるルドルフと私は違う! 最も被害を受けたものからすればかわりないかもしれないが・・・)
オーベルシュタイン(そんな冷徹に徹することができる私とはいえ、いつも冷徹に徹してはいられない たまの休日は、愛犬と共に過ごさせてもらおう)
オーベルシュタイン(そのためには、変装が必要だ 仮にも国防大臣に当たる役職なのだから町中を歩いていたら大騒ぎだ それに私には、機械人間のようなイメージが自然と出来上がっているから犬を散歩する姿を見られるのはなにか気恥ずかしい とくに・・・)
オーベルシュタイン「ビッテンフェルトに知られるわけにいかん!」
犬「わふ?」
オーベルシュタイン「いやなんでもない」
その頃
ビッテンフェルト「背中が痒い 痒くてたまらん!」
ビッテンフェルト「オーベルシュタインのロボット人間め、俺の噂しやがったな!」
オイゲン「熊のてを持ってきて差し上げろ、ボヤボヤするな!」
オイゲン「また突撃かよ!!!」
オーベルシュタイン「公園についたぞ・・・・」
オーベルシュタイン(フェザーン中央公園 黒狐アドリアン・ルビンスキ―が公共投資で作ったものだ 私と同じ謀略家だが、たまにはいいしごとをする)
オーベルシュタイン(犬をはなして遊べるだけのスペースがあるほどの広大な自然公園だ)
オーベルシュタイン「ほら、お前は老犬だが走り回りたいのだろう? 思う存分走り回ってこい!」
犬「」上目遣い
オ―ベルシュタイン「そ、そのめは・・・ 仕方がない、私の趣味ではないのだが・・・」
オ―ベルシュタイン「ほらとってこい!」フリスビー
犬「ワフウウン!」
犬「ワオン!」
オ―ベルシュタイン「よおしよくとれたな また投げてやろう!」
オ―ベルシュタイン「ほうらとってこい!」
犬「ワンワン!」
オ―ベルシュタイン(士官学校で体育の成績が中程度の私だが、からだを動かすのも悪くないものだ 私のキャラにあわないのは自覚がある)
犬「キャウウン!」
オ―ベルシュタイン「犬うううう!!」
オ―ベルシュタイン(フリスビーをとった際の着地に失敗し、地面に叩きつけられてしまった! 元々かなりの老犬・・・大丈夫か!?)
オ―ベルシュタイン「衛生兵、衛生兵はいないか!」
救いのヒーロー「お助け料100億万円ローンも可」
>>12
オ―ベルシュタイン「私はブリブリザエモンではないぞ! 確か地球時代からいまだに人気のクレヨンしんちゃんという日本という国由来のアニメキャラだな!」
オ―ベルシュタイン「全く西暦で言うならおおよそ三千年だというのにいまだに続くとは化け物アニメだな・・・」
オ―ベルシュタイン「13日戦争も生き延びたということになるし、ルドルフの文化弾圧も生き延びたというのか!」
ロイエンタール「卿の正体が人語を介する豚だったとは、驚きに満ちている・・・」
オ―ベルシュタイン「だから私はブリブリザエモンとやらではない! ならば卿は、碇ゲンドウだ!」
ロイエンタール「母親の愛情を受けられず、そのため大人になってない大人という意味でいったのだろうが心外だ!」
オ―ベルシュタイン「大丈夫か、犬!」
犬「ワオン! ワオン!」
オ―ベルシュタイン「その様子だと大丈夫なようだな・・・ だが念のためにフリスビー遊びは今日は禁止だ!」
オ―ベルシュタイン「少し休んだら、公園を出て散歩を続けよう・・・」
犬「くうん・・・」
オ―ベルシュタイン(ゆるせいぬ これもお前の健康のためだ)
ロイエンタールって立木じゃなくて若本じゃなかったっけ
大人になっていない大人として言ってるのなら間違いではない
オ―ベルシュタイン(私にとって友人や家族といえるのは、犬とラーナベルトのみ・・・)
オ―ベルシュタイン(障害者差別の著しいゴールデンバウム王朝で生まれた私は、親からもいらないこ扱いされた 虐待はなかったがただ育てるだけ・・・・)
オ―ベルシュタイン(主君ラインハルトや今の同僚は、義眼だからといえ差別するような人間ではなく信頼はできる だが目的のために冷徹に徹する私は嫌われている)
オ―ベルシュタイン(私にとって犬は、数少ない家族だ だから犬が傷つくと冷静ではいられない・・・)
オ―ベルシュタイン(犬よ、まだまだフリスビーで遊びたいのかもしれないが我慢してくれ・・・ 大切なともを失いたくはない)
オ―ベルシュタイン「さあ犬よ、休みは終わりだ 」
オ―ベルシュタイン「散歩の続きをするぞ」
犬「ワフワオンワフ」
オ―ベルシュタイン(そこからはいつもの散歩コースを歩んだだけで、何事もなかった)
オ―ベルシュタイン(さていよいよ散歩コースの終点の地が見えてきた あとはいえにかえるだけだがその前に恒例の儀式をしなくてはならない)
オ―ベルシュタイン「おとなしくしているのだぞ」
犬「ワン」
オ―ベルシュタイン(リ―ドを敷地につけてと・・・)
オ―ベルシュタイン「これでよし」
オ―ベルシュタイン「いつものテラス席は開いているな よいしょと」
オ―ベルシュタイン(私の散歩コースの終点は、喫茶店だ たまにここで軽食をとりつつ読書に興じることがある)
オ―ベルシュタイン(店のなは、スターバックスで伝説的な地球のコーヒーチェーンからきているらしい いずれにせよいい店だ)
オ―ベルシュタイン(店員の接客態度は、堂に入ったものだ それに調度品の装いも悪くない)
オ―ベルシュタイン(飲み物や食べ物もおいしく、客がとどまりたい時間だけとどまれる いい店だ)
店員「いつもご愛顧ありがとうございます ご注文はいつものもので?」
オ―ベルシュタイン「そうだ いつものホットコーヒーを砂糖ミルクなしで一つ、ベーコンレタスサンド二つだ」
店員「ご注文は、以上でよろしいでしょうか」
オ―ベルシュタイン「ではこのち、チョコドーナツを一つ」
店員「かしこまりました いつもご利用ありがとうございます」
オ―ベルシュタイン(チョコドーナッツを頼んでしまったが、別にいいだろう!)
オ―ベルシュタイン(周囲のイメージのお陰で、甘党ではないにせよ普通に甘いものを食べたいのに食べれないのだから!)
オ―ベルシュタイン(まあいい ほんをよもう 『モサド 工作の全容』というノンフィクションの専門書だ)
オ―ベルシュタイン(謀略や諜報担当としては、過去の工作活動を学ぶのは意義がある!)
オ―ベルシュタイン(モサドという組織が高い忠誠心を工作員に獲得できたのは、工作員を見捨てないからか 確かに忠誠心確保の方法としては考えられるが、私のやりかたにはあわない)
オ―ベルシュタイン(だが工作活動のやり方は参考にはなった)
店員「ご注文のお品をお持ちしました」
オ―ベルシュタイン「ああ ありがとう」
ゴールデンバウム朝において、オーベルシュタイン氏の最大の功績は皇帝ラインハルトに皇妃ヒルデガルドを引き合わせた事じゃね?
ただこの方にも色々あるのだろうなと。
ちな同僚に「卿の犬か?」と言われて
「私が飼って(中略)そうなのだろう」
で飼い出した結構適当な所もある方。
オ―ベルシュタイン(まずはコーヒーを一口飲むことから始まる これは神聖な儀式だ)
オ―ベルシュタイン「・・・美味い!」
オ―ベルシュタイン(この店のコーヒーは美味しい コクのある苦味が実に味わいぶかい コーヒーの香りも素晴らしいものがある)
オ―ベルシュタイン(次は、ベーコンレタスサンドだ!)
オ―ベルシュタイン「おおなん足る美味か!!!」
オ―ベルシュタイン(サンドイッチのパンの部分は、フワフワしており柔らかい このパンの柔らかさが病み付きとなってしまう!)
オ―ベルシュタイン(それに挟んでいるレタス このレタスもしゃきしゃきしておりたまらない! さらにベーコンを引き立てる絶妙な役割を果たしている!)
オ―ベルシュタイン(ベーコンも肉厚で噛めば噛むほど肉汁が広がって行く・・・まさに宇宙のような心地だ!)
オ―ベルシュタイン「私としたことが・・・思わず忘我の境地に達してしまうところだった・・・」
オ―ベルシュタイン「チョコドーナッツは、最後に食べよう それまでは読書とサンドイッチとコーヒーで食事をとるまで」
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