きらり「おおきい背丈とちいさい心」 (26)

ものごころついた時から、私は他のみんなとは「違った」。

「デカおんな」「ガイジンの子」「バケモノ」

今なら無視できるほどに稚拙な声は、当時の私にはひどく、重くて。

私はいつの間にか、笑えなくなった。

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ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

今ここにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww最強のwwwwwwwwwwwwwwwwww俺ww様ww光ww臨wwwwwwwwwwwwwwwwww

食らえwwwwwwwwwwwwwwwwww必殺wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

グwwラwwンwwドwwクwwロwwスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

      う
      は
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お kww ww ww ww ww ww ww
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クラスの一番後ろに座った、うつむきかげんの地味のっぽ。

それくらいで、ちょうどいいと思っていた。

「せんせー、前がみえませーん」

ここなら、そう言われる事もなかった。

ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

今ここにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww最強のwwwwwwwwwwwwwwwwww俺ww様ww光ww臨wwwwwwwwwwwwwwwwww

食らえwwwwwwwwwwwwwwwwww必殺wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

グwwラwwンwwドwwクwwロwwスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

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「諸星なんて名前、ウルトラマンじゃん!お前ピッタリだな!」

そう言われてから、自己紹介する事すらも怖くなった。

だれとも喋らず、俯いたまま、頭の上を毎日が通り過ぎていく。

このままずっと、あしもとしか見えないまま生きていく事に、何の疑問も持たなかった。

そんなある日、夏休みの事。

『職場体験学習』

ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

今ここにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww最強のwwwwwwwwwwwwwwwwww俺ww様ww光ww臨wwwwwwwwwwwwwwwwww

食らえwwwwwwwwwwwwwwwwww必殺wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

グwwラwwンwwドwwクwwロwwスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

      う
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支援

学校が提示したいくつかの選択肢から、2週間働く職場を決める。

「図書館とか……ないよね」

夏休みの気配に浮かれたクラスの誰もが、友達と一緒の職場を相談する中、きらりはただ一人、立ち尽くしていた。

「誰もいないとこがいい?」

担任は怪訝そうな顔をしながら、志望状況の一覧を見せてくれた。

「どこでもいいんです。誰もいないところなら、どこでも」

いつも黙っているきらりに気圧されるように、教師はおう、と言った。

終業式の翌日、諸星家のポストに、一枚の封筒が入っていた。

「ふたば保育園?」

ピンク色の、花をあしらった便箋に、滅多に職場体験が来ないこと、来てくれてとても嬉しいこと、
子どもたちがとても楽しみにしていることが綴られていた。

「ふぅん」

どうせ奇異の目で見られるのだ。そこがどこかなんて、どうでもいい。

指定された住所に、重い足取りを運ぶ。赤レンガの屋根と色彩鮮やかな花が描かれた壁。

その門を潜ると、わっ、という音の塊がきらりを包んだ。

歌声、泣き声、笑い声。クラスでいつも聞くような悪口や陰口は、そこにはなかった。

「貴女が諸星さん?」

がらり、と引き戸の一つが空き、一人の中年女性が園庭に顔を向ける。

「はぃ…」

最後まで言い切る事は出来なかった。

「諸星先生って先生のこと?」「先生お名前おしえて!」「見てみて、泥団子!」

エクスクラメーション・マークとクエスチョン・マークに前後左右を取り囲まれたのだ。同じく、その声の主達にも。

「ひっ…」

きらりにとって、それは今までにない体験だった。囲まれ、叫ばれ、しかしそのどれ一つとして、否定はない。

これまでのように、どこかに逃げてしまえばよかったが、背中の方にまで園児たちがいて、それもできなかった。

「こら、みなさん、諸星さんが驚いているでしょう、後で紹介してあげるから」

中年女性がそう言うと、子どもたちはいちように、はーい園長先生、と言いながら各々の遊び場に戻っていった。

「ごめんなさいね、元気ばっかりあって」

中年女性はぺろり、と舌を出した。

>>「諸星なんて名前、ウルトラマンじゃん!お前ピッタリだな!」


おう、ちょっと来いや。セブン全話鑑賞な。寝たらしばくぞ、こら

>>12 (ティガ世代です)

「ごめんね、めったに新しい先生なんて来ないから」

双葉園長と名乗ったその中年女性は、謝り半分笑い半分にそう言った。

「今日は、自己紹介して、しばらく遊んでもらって終わり。終わったらちょっとお話しましょ?」

「あ、あの」

「何?」

「私、その、大きいから、子供、怖がるかもしれないです」

「私は怖くないわ。どの子供にも、大きい小さいはあるの。成長が早かったり、遅かったり。

そういうものよ?」

地元だと保育園・幼稚園の職場体験は争奪戦だったなぁ

なんだか丸め込まれたような気分になりながら、きらりは更衣室に荷物を置き、教室へと向かった。

『ひまわり組』そう切り抜かれた画用紙と、大きなひまわりがいくつも、窓に貼られていた。

「みなさん、こんにちは。この人は、今日からしばらく、みんなと一緒に勉強するお友達です」

園長の言葉に、子どもたちは訝しげに声をあげる。

「新しい先生って、聞いたんだけど」「でも、園長先生より大きいよ?」

ほら、と園長がきらりの背中を軽く叩く。自己紹介自己紹介、と小さく囁いた。


「ぁえ、っと、も、諸星、きらりです…よろしくお願いします」

消え入りそうな声でしか言えなかった。自分を見上げる、幾つもの目線。

ああ、やっぱり駄目だった。私は、人と関わっちゃいけないんだ。

そう思い、明日からどう言い訳をしてここを休もうか、思考を切り替えかけた時。

「きらりだって!かわいい名前!」

最前列に座っていた女の子が、そう叫んだ。

「かわいい!」「私もきらりちゃんがよかった!」「私も!」

どっ、と教室が沸き立った。

「さあ、諸星先生と一緒に遊びたい人は誰かな?」

「ちょっ、園長先生…」

抗議の言葉を言い切るより先に、きらりはスモックを着た濁流に押し流されたのであった。

「どうでした、一日目は」

「……………………疲れました」

「そう、。楽しかった?」

はい、と言えなかった。双葉園長はそのまま、きらりを見送った。

その日きらりは、風呂もそこそこに眠った。明日の言い訳を考えるほどの体力もなかった。

「せんせー、どうして前髪がながいの?」

前髪を切った。遠くの子供まで、見えるようになった。

「せんせー、こうしたほうがね、かわいいよ!私とおそろい!」

後ろの毛をツインにまとめた。嫌いだったくせっ毛が、少し好きになった。

「ぼく、せんせーと一緒にうたう!」

最初は小さかった声が、大きくなった。

「せんせー、たかいたかいして!」

腰痛がひどくなったが、腕の力はついた。

子供は純粋でええなぁ!?

はよ

まだかな

ふたば幼稚園のひまわり組ってことはアレかと思ったのに……

まってます

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きらり「おおきい背丈とちいさい心」
きらり「おおきい背丈とちいさい心」 - SSまとめ速報
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2016/05/18(水) 02:19:42.90

自分が仕込んだネタに誰も反応してくれないから自演で解説かな?

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