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「……狐、ですか？」

　事務所の応接室。ソファーに座ったわたしが、間の抜けた声で聞き返します。

「そう！　今度の映画の題材は、ズバリ！　『狐の嫁入り』だ！」

　そう言って対面のソファーに座った監督さんが、手に持った書類をポンとはたきました。
　
　わたしの隣に座るプロデューサーさんも監督の言葉に頷きます。

　
「小日向さんにはこの映画の主演の一人……花嫁役を演じて頂けないかと言う話なんです」

「わ、わたしが主演で……お、お嫁さんの役……!?」

　余りに突然の出来事で理解の追いついていないわたしに、監督が説明を始めます。

　
「筋書きとしてはね、昔々、ある大地主の家に狐の使いだと言う男がやって来る」

「何の用かとたずねれば、この家の一人娘を狐の旦那の嫁に貰いたいと答えるじゃないか！」

「当然地主は断ろうとするが、娘を差し出せば見返りにこの家の繁栄を確約するとその使いが言うんだ」

「娘をとるか家をとるか……悩む父親に、話を聞いていた娘が気丈に答えるんだよね『私、お嫁に行きます』って」

　そこで言葉を切ると、監督さんがニヤリと笑います。

「でも、そう簡単に話は進まない。実は、娘には愛し合っている村の若者がいたんだな。

娘の嫁入り話を聞いた若者が、どうにか娘を連れ出そうとあれやこれやと繰り広げるんだが――」

「どうだい？　この話の娘役を、是非ともキミに引き受けて欲しいんだ！」

　話し終わった監督さんが、わたしの返事を聞くために身を乗り出します。隣に座るプロデューサーも、期待の表情。でも……。
　
「す、少し……考えさせてくださいぃ……」

　消え入るような声でそう返す。あぁ、なんて意気地の無いわたし――。

　
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「で、結局断っちゃったのーん？」

「まだですけど……でも、このままだとそうなっちゃいそうです」

　監督さんが帰った後。事務所の休憩室にいたいつものメンバーに、わたしは先ほどのやりとりの内容を聞いてもらっていました。

　
「でもその監督ってさー。映画界でもかなり有名な人だよねー？　ヒット作とかばんばん出してて！」

「お、フレちゃんあの監督さん知ってるの？」

「いんや。テレビである事無い事言ってた気がするだけ、まいったかー！」

　話を聞いていた周子さんとフレデリカさんが、机の上に置いてあるお煎餅をつまみながら好き勝手に話を続けていきます。

　
「美穂殿の花嫁姿……一度、見てみたいものですー」

「そ、そうかなぁ？　絶対変だよ……」

「そんな事は無いのでしてー。それに、話によると婿殿は狐だとかー」

「確かに、美穂殿の無垢なる魅力はー。かような物の怪が好む物と見事に合致しますゆえー」

「その監督とやらが美穂殿を花嫁役にという気持ちもー。わたくしには理解できまするー」

　わたしの隣に座る芳乃ちゃんが、そう言って持っていたお茶をすすります。

　塩見周子、宮本フレデリカ、依田芳乃――三人ともわたしの所属するアイドル事務所のメンバーで、性格も年齢もばらばらなのに、なぜかここに入った時から意気投合。今ではすっかり一緒にいるのが当たり前になっている、仲良し四人組。
　
　周りから見ると、なぜこの四人が上手く行っているのか分からないと時々言われますが……。

　
「あー、その気持ちなんとなく分かるかも。美穂ちゃんてさぁ、なんかこう、美味しそうだもんね」

「つまりミホちゃんは、食用の、食べられるミホちゃんだった!?」

「えぇっ!?　今の流れでどうしてそうなるんですかっ!?」

「美穂殿はー、二人に食べられてしまうのでしてー？」

「でもシューコはそんな残酷な事出来ないので、代わりにこのお煎餅をパクつきます」

「これ美味しいよね～。さっきからアタシのつまみ食いの手がダンサンブル♪　このつまみ食いは世界レベルだね」

　そんな調子でお喋りをしていると、休憩室の扉を開けて、プロデューサーさんがやって来ました。

　
「周子さん、宮本さん。車の準備が出来たので、降りてきて下さい。そろそろ時間です」

「あ～！　まったプロデューサーが『宮本さん』呼び！」

「うっ……」


「なんでなんでー？　シューコちゃんの事は『周子』呼びなのにさ」

「周子さんとは、その、以前から顔見知りでしたから」

「ふっふっふ。悪いねフレちゃん。こう見えてあたしとＰさんは長い付き合いでね～」

「幼馴染っていうの？　ともかくそんな感じなんだなー」

　そう言ってプロデューサーさんの腕を、周子さんが取ります。その行動に、困った様子で顔をしかめるプロデューサーさん。

「二人ともその辺で止めてあげましょうよ。ほら、プロデューサーさんも困ってますよ」

　私が止めると、周子さんがいたずらっぽくウィンクをして部屋の外へ。その後に、フレデリカさんも続きます。

　
「すみません小日向さん……助かりました」

　そう言って、大きな体を小さくするようにお辞儀するプロデューサーさん。

「べ、別にお礼を言われるような事は……！」

　慌てて返すわたしに、失礼しますと丁寧に断りを入れてから部屋を出て行く彼を見送りながら、芳乃ちゃんが呟きます。

　
「それにしてもー、いつ見ても大きな御仁でしてー」

「そうですね……初めて会った時は、わたしもびっくりしちゃいました」

　私達の担当をするプロデューサーさんは、実はまだこの事務所にやって来たばかりの新人さん。年も、二十台の半ばくらいでしょうか？
　
　ちょうど三ヶ月前。京都でのロケを終えてこちらに戻った後、しばらくしてから前任のプロデューサーさんと入れ替わる形で担当になった人なんです。

「今日からこちらでお世話になる、Ｐと申します。至らぬ点も多々あるとは思いますが、なにとぞよろしくお願いします」

　自己紹介の挨拶の時、余りの威圧感にその場にいた年少組の子が泣き出してしまった光景を、三ヶ月経った今でもまざまざと思い出す事ができちゃいます。
　
　かくいうわたしも、その気迫に圧倒されて震えていた一人ではありましたが……。

　
　でも、そんな第一印象とは裏腹に、新しいプロデューサーさんは優しい人でした。熊さんのような大柄な体に鋭い目つきで誤解されがちでしたが、その実直で素直な性格は程なくして皆の知るとこととなり、今では子供達からも遊び相手になってくれるからと大人気。
　
　とはいえ、少しは慣れてきた今でも、急に後ろに立たれたりしたらびっくりしてしまうのも事実なんですけど。

書き溜め分が終わったので、ここで一旦区切ります。

乙、期待

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「それで、小日向さん。先日の映画の件なのですが」

　監督に考えさせて欲しいと返事をしてから二日。

テーブルの向かいに座るプロデューサーさんが神妙な面持ちでわたしに切り出します。


「はぁ……あの話……ですか」

　対するわたしも、手元のカフェオレをスプーンでかき混ぜながら、気の無い返事。

時刻は午後二時。収録帰りに寄った行きつけの喫茶店で、わたし達は例のお仕事を受けるか受けないか……その決断を迫られていました。

「私個人の意見としては今回の仕事、受けてみる価値があると思っています」

　監督さんから渡された映画の資料に目を通しながら、プロデューサーさんが言います。


「私はまだこの業界に入って日が浅いので……少し調べて見ましたが、あの監督は確かな実績をお持ちのようです」

「知ってます……公開する映画はほとんど大ヒット。低迷していた邦画界の評価を立て直した救世主だって」

「競演する俳優の方々もベテランや人気のある方のようですし……言ってはなんですが、これは小日向さんにとってもチャンスなのではないでしょうか？」

　そうなんです。普通の人なら、そんな凄い人からのオファーを断る理由なんてあるはずがない……でも、私は。
　
「だから、ですよ」

「……それは、どういった意味でしょう？」

　不思議そうな顔をするプロデューサーさんから視線を逸らし、わたしはばつが悪い思いをしながら答えます。


「わたし、自信がないです。そんな凄い人達に囲まれて……ちゃんとお仕事が出来るかどうか……不安なんです」

　私の言葉に、プロデューサーさんが困ったように頭をかいて。

なんだか居心地の悪くなったわたしは、カフェオレを一口飲んでから話を続けます。

「だって、わたしは役者さんじゃなくて、ただのアイドルなんですよ？　それも、まだ新人も良いところの」

「なのに急にこんなおっきなお仕事がやって来て……不安にならないほうがどうかしてますよ」


「ですが、小日向さんはこれまでも舞台やドラマのお仕事に参加なさった事があったと……」

「確かにエキストラとか、簡単な役ならやったことありますけど……主演だなんて」


　そこまで言って、顔を伏せるわたし。

訪れる沈黙に、顔は見えなくてもプロデューサーさんが落胆している様子は十分に伝わってきます。

　どのくらいそうしていたでしょうか。

やがてプロデューサーさんがため息をつくと、静かにただ一言、わかりましたと呟きました。


「では先方には……今回は残念ながらと――」

　分かってはいましたが、その言葉を聞いて胸が苦しくなります。
　
　自分に自信が持てない、あがり性のこの性格をどうにかしたくってアイドルになったっていうのに。
　
　結局わたしは、こうやって目の前のチャンスに言い訳を並べて逃げようとしている――。

　
「はい……お願いします」

　しぼりだすようなわたしの小さな呟きは、すぐに店内の音でかき消されてしまいました。

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　プロデューサーさんと喫茶店で話をしたその日の夜。
　
　事務所の寮に戻ったわたしは、夕食を済ますと自分のベットに転がって、意味もなく天井を眺めていました。
　
　頭の中には、先日の監督さんの話や、喫茶店でのプロデューサーさんの言葉がぐるぐると回っていて。

　
「わたしにとっての、チャンスかぁ……」

　地元から上京し、アイドルとして活動を始めてかれこれ二年。
　
　それなりにお仕事もさせてもらっているけど、世間から見たわたしの評価といえば、せいぜい『知ってる人は知っている』程度でしかありません。

　
　事務所に後からやって来た後輩の中には、早くもトップアイドルと肩を並べようかという子もいます。
　
　このまま何の起伏も無く活動を続けて、いつの間にか引退するよりも、何か一つでも大きな事をやってみたい……。
　
　そう頭では分かってるつもりでも、やっぱり気持ちが邪魔をするんです。

「はぁ……イヤになっちゃうなぁ」

　その時、突然部屋の扉がノックされました。時計を見ると、夜の九時。

深夜とは言いませんが、それでも来客には遅い時間です。

　
「は、はい！　今開けます！」

　扉を開くと、そこにはまゆちゃん――わたしの後輩の、佐久間まゆちゃんが立っていました。

　
「どうしたの、まゆちゃん……こんな時間に」

「ご迷惑かとは思ったんですけど……寮を出る前に、美穂さんに話しておきたい事がありまして」


　少しお時間を構いませんか？　という彼女を部屋に招き入れると、わたしは好きなところに座るように促します。
　
　コーヒーの入った二つのカップと、こういう時のために常備しているお菓子をテーブルに並べ、わたしは改めてまゆちゃんにたずねました。

「それで……まゆちゃんの話って、なにかな？」

　わたしの問いかけに、まゆちゃんがそっと自分の左手を撫でてから口を開きます。

　
「あの……わたしが行方をくらませた時に、美穂さんにも随分と心配をかけてしまったと聞いたものですから」

「あぁ……あの時の」

　まゆちゃんの言葉に、わたしは数ヶ月前のある騒動の事を思い出しました。
　
　ゴシップ誌に載せられたまゆちゃんのスキャンダル記事と、その直後に起きた彼女の失踪事件――。

　
「でも結局わたしは、あの時になんの役にも立ってないし……むしろ、わたしよりも晶葉ちゃんの方が――」

「そんな事はないです！　プロデューサーさんから聞きました。

私の日記を見つけて、あの人に教えてくれたのは、美穂さんだったって」

　そのままわたしに向かって、座ったままの姿勢でお辞儀をするまゆちゃん。

「あの日記……本当は彼にも見せないつもりだったんです。

だって、恥ずかしいじゃないですか……私の、本音が書いてあったんですから」

「でも、偶然とはいえ美穂さんが日記を見つけて彼の手に渡った事で……思ってもみない結果も訪れました」

「だから……ありがとうございます。そのお礼を、一言いっておきたかったんです」


　そう言い終わってから少し恥ずかしそうに微笑む彼女を見て、どうしても我慢が出来なくなったわたしは、胸の中に閉まっていた疑問をつい、口に出してしまいました。
　

　
「もし、もしもだよ？　あの日記を読んだ事で、まゆちゃんのプロデューサーさんが、その……まゆちゃんを嫌いになってたとしたら」

「今とは真逆の結果になってたら……その時はやっぱり、日記なんて書くんじゃ無かったって……まゆちゃんは後悔するのかな？」


　その意地悪な質問にはきっと、わたしの妬みの気持ちも入っていたに違いありません。
　
　後輩なのに、わたしよりも人気があって、なのに自分の幸せのために上手くいってるアイドル活動も辞めて……。
　
　わたしと違って上向きな、そんな彼女に対する嫉妬から生まれた、もしもの話。

　
「――まゆはそれでも、日記を読んで貰えたなら、嬉しいって思ったと思いますよ」

　わたしの質問に答えたまゆちゃんは、少し切なそうで……でも、さっぱりとした顔で言います。


「だって、それってつまり、失恋と同じなわけじゃないですか」

「自分の気持ちを相手に知ってもらって、その結果振られてしまったとしても」

「告白もせずにお別れして、その後でうじうじとああしておけばよかった、こうしておけばよかったって」

「そうやって後で悩むよりは、よっぽどマシ――なんて」

　そこで一旦言葉を切って、まゆちゃんの透明な瞳がわたしを見据えました。
　
「全てが良い方向に行った今だから、私はそう言えるのかもしれません……でも」

「もう、後悔したくないから……だから、自分のやりたい事、望む事に正直に生きて行こうと思うんです」


　わたしに向けられた彼女の瞳に、これからやって来るであろう問題に対しての恐れや不安、迷いは無いように見えます。
　
　そしてその澄んだ瞳は、わたしの中のモヤモヤさえも見透かしているようで。

「あのね……実はわたしに、大きなお仕事のお話が来てたんだけど」

「でも、わたしは自分には出来ないって、自信が無いからって、その話を断っちゃって」

「今、そのことでうじうじと悩んでる。後悔してるの」


　いつの間にか、わたしは先ほどまで考えていた悩みについて話し始めていました
　
　――自分でもなぜこんな話を彼女にするのか分からなかったけれど――それでもまゆちゃんは、黙ってわたしの話を聞いてくれます。

「身勝手な話だよね？　せっかくのチャンスなのに、自分から逃げたっていうのに」

「なのにわたし……今、物凄く後悔してる……なんで断っちゃったんだろうって……」

「だから、だから……まゆちゃんの事、羨ましくって……何もかも上手くいってるのが、妬ましくって……」

「さっきも、あんな意地悪な事聞いて――」


　惨めな自分が情けなくなって、堪えていられなくなった涙が、ぽろぽろとこぼれ落ちていく。
　
　そんなわたしの頭を撫でながら、それまで黙って私の話を聞いていたまゆちゃんが、諭すような声で言います。

　
「……だったらもう、答えは出てんじゃないですか？」

「……ふぇぇ？」

「後悔してるって、自分で言ってたでしょう？　それって、美穂さん自身は、そのお仕事に挑戦してみたかったって事ですよねぇ」


　泣きながら見上げたまゆちゃんの顔は、まるで幼子をあやすような優しい表情をしていて。

「だったら後は……もう後悔だってできないぐらい、全力でぶつかってみるだけなんじゃないですか？」

「その結果が美穂さんにとってどんな物になったとしても……今みたいに悩んでるよりかは、よっぽど良いと思いますよぉ」

「う……ぐすっ……まゆちゃぁん」

　ようやくわたしが泣き止んだときには、時計の針もすっかり深夜を指していました。

「あのね……わたし、もう一度プロデューサーさんにお願いしてみようと思うの」

「まゆちゃんの言うとおり……一度くらい、全力でぶつかってみる！」


　まだ目の赤いわたしでしたが、部屋を後にしようとするまゆちゃんに、しっかりとした口調でそう宣言します。
　
　すると、扉を開きかけたまゆちゃんもこちらに振り返って答えます。

　
「じゃあそんな美穂さんを、私も応援します。そしてまた何かに悩む事があれば、今日みたいにお話して下さい」

「うん……ごめんね。なんだかわたしの愚痴まで聞かせちゃって……」


「ふふっ……頑張ってくださいね。いつか私が、美穂さんを人に自慢できるように」

「この人が、私の……尊敬する先輩だって、そう言える日が来るように……約束です♪」

「うん！　わたし、頑張ってみる……まゆちゃんの先輩として、いつまでも格好悪いところばかり見せられないもんね！」

　
　そんな、まゆちゃんなりの激励を受けて、わたしは心を決めました。
　
　いつまでも悩まない……一度だけでも良い、全力でぶつかってみようって！

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「ふー……よおっし！」

　次の日。事務所の扉の前でわたしは自分に気合を入れると、これからの行動を頭の中でシミュレーションします。
　
　まず、プロデューサーさんのところに行って、今回のお仕事に挑戦する事に考え直した自分の気持ちを伝えて――。


「どうかされましたか、小日向さん？」

「へっ、あ！　あれっ!?　プロデューサーさんっ!?」

　急にかけられた声に振り向くと、わたしのすぐ後ろにはプロデューサーさんの姿が。
　
　その瞬間、頭の中の計画は全部吹き飛んでしまって。

　
「あ、あのあの！　わたし、その……あ！　お、おはようございますっ！」

「お、おはようございます……」

　あまりの驚きに、咄嗟に挨拶をしてしまうわたし。違う違う、言いたいのはそうじゃなくて……！

　
「ぷ、プロデューサーさん！　実は、お話がありまして！」

「……小日向さん？」

「あの、わたし、昨日寮に戻ってからも色々と考えてて、それで、その……」

「小日向さんっ!」

「は、はいっ!?」


　プロデューサーさんに大きな声で名前を呼ばれて、引きつった笑顔のままその場に固まるわたし。

そんなわたしを見下ろしながら、プロデューサーさんがゆっくりと口を開きます。


「……少し、落ち着いてください。ちょうど私からも、小日向さんにお話があったところです」

書き溜め分が終わったので、ここで一旦区切ります。

ちなみにまゆの一件というのは前作「Ｐ「まゆの左手首がなんだって？」」の事です
Ｐ「まゆの左手首がなんだって？」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454736381/)

本作との直接の関連はありませんが、よろしければこちらもどうぞ。