【ガルパン】オーン カウニュナ ムィストナ カルヤラ マームタ♪【継続一家】 (31)


みほ「最近悩みを持つ戦車道選手の前に不思議な妖精が現れるらしいです」

優花里「西住殿、私もその噂聞いたことあります!」

麻子「なんでも、軽快な音楽と共に歌いながら何処からともなく出没するそうだ」

華「そういえば、最近沙織さんが何やら悩みがあるそうです」

麻子「もしかしたら沙織の前に現れてるかもな」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455285844


※時系列的に劇場版の後です。劇場版のネタバレもあるので注意


沙織「はぁ……。大学選抜にも勝って インタビュー受けたりしたのに一向に彼氏ができない」


沙織「私には魅力がないのかな……」


ズンチャズンチャ ズンチャズンチャ ♪

沙織「なんだろ、この聞こえてくる軽快な音楽は?」


ズンチャズンチャ ズンチャズンチャ ズンチャズンチャチャ ♪

?「♪おーん かうにゅな むぃすとな かるやら まー むた 」
?「♪・ぃえらか しゅぇむすた そいなったー」
?「♪くん そいったやん そるみすた くるるぁっさー」

???「「「♪さっきぃぇる・ぇん ぽーるっか!」

沙織「え!?何々!?この辺な生き物3人組は何!?」

ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん


※『楽しい継続一家』で画像検索すると幸せになれます。面倒い人は

ミカ→スナ○キン
アキ→ム○ミン
ミッコ→ミ○

でソレっぽく脳内補完すればおk


沙織「なんだろう、サイズは小さいけど何処となく継続高校の3人っぽい」

ミカフキン「何かに似ているといった感想は本当に必要かい?」

沙織「え?」

ミカフキン「ありとあらゆる存在は生まれてきたその時から唯一無二だとは思わないかい?」

沙織「ま、まぁ言われてみればそうだけど……」


携帯からだと一文字サイズの「う゛」って「・」に変わるんだね。知らなかったよ……


ミカフキン「しかし、人はよく知らない存在に対してはその他大勢として一括りにする。一個の存在としてではなくてね」

沙織「身に覚えがある……」

ミカフキン「それが悪い事とは言わないよ。人生の中でよく知ることの出来る人数は限られてる。特に男女の仲になれるような人間はね」

沙織「確かに」


ミカフキン「そんな数少ない人間に目を向けようとしないで異性なら誰でもいいから好かれたいって言うのは賛同できないな」

沙織「……」

ミカフキン「人生には運命の出会いというのが何度か訪れる。その時にその運命の糸をしっかり掴めるよう女を磨くといいんじゃないかな」


沙織「分かったよ!貴方の言う通り狙った男をゲット出来るように努力する!」

ミカフキン「貴女のその決意を信じよう」

沙織「ところで、ここは私の部屋なんだけど何処から来たの?鍵かけてあったんだけど……」

ミカフキン「風と一緒に流れてきたのさ。さぁ、アーミン、ミィコ!行くぞ!」

ズッチャズッチャズッチャズッチャズッチャズッチャ タン!タン!



聖グロリアーナ・学園艦某所

ペコ「最近ダージリン様の格言頻度が上がって鬱陶しい。でも楽しそうに喋ってるし邪魔するのも可哀想。ダージリン様の事は嫌いじゃないし……」

アーミン「♪せ ぽるっか たすめんねいた みえれぇん とぅお や せ おうとあ かいぷた りんたぁん るお」
ミィコ「♪へい そぃったや はいたり そぉいだ しゅお さっきぃぇるう゛ぇん ぽーるっか」

ペコ「!?」


ミィコ「♪ぬぉーれん や う゛ぁんはん せ たんっしぃ う゛ぃえ」
アーミン「♪えい しれ ぽるかれ う゛ぇるたぁ りぇ!」
ミィコ「♪せん かっさ おん ・ぁいっか みえろんてぃ」

継続一家「♪さっきぃぇる・ぇん ぽーるっか!!」

ペコ「な、なんですかこの妙な物体は!?……もしかして噂の妖精?」

ミカフキン「噂というものは話のタネや娯楽のためのもので、何かを決定付ける時の判断材料にするものでは無いと思わないかい」

ペコ「は?」


ミカフキン「そして、得てして噂はあてにならない。実際に対峙してみないとその本質は掴めないんじゃ無いかな。それは人物評価も同じことだよ」

ペコ「はぁ」

ミカフキン「特に自分自身の評価は、ね。自分自身と相対することはまず無理だ。
他人の口から語られるしか知るすべは無い。でも、多くの人がそれ気付かないか、知ったふりをしてるんだ」


ペコ「それがわたしの悩みとなんの関係があるんですか?」

ミカフキン「答えを得ることを急くのは賛同できないな。まぁ、答えてあげようじゃないか」

ペコ(なんだこの不思議妖精、言い方が腹立たしいです)

ミカフキン「自分がどう思ってるかを相手に伝える事も時には必要だということだよ。親しい間柄だからこそ、ね」

ペコ「……」


ミカフキン「思い切って自分がどう思っているのか伝えてみるといいんじゃないかな。貴女のことは好きだが格言についてはこう思うってね」

ペコ「分かりました。頑張ってみます!」

ミカフキン「頑張ればいいってもんじゃない。相手に誤解を与えないようどう話すかはじっくり考えるべきではないかな」



ペコ「わかりました。私がダージリン様をどう持っているのか、格言についてはどうかキチンとどう話すかは考えてみようと思います」

ミカフキン「それは良かった。オレンジペコさんの健闘を祈ります」

ペコ「はい!」

ミカフキン「私たちは帰るとしよう。さあ、行くぞ!」

ズッチャズッチャズッチャズッチャズッチャズッチャ タン!タン!


途中寝オチしてしまったが、とりあえず今日はここまで。

おやすみ

とりま乙乙

久しぶりにムー○ンが見たくなったわ


黒森峰女学院 戦車道・作戦室

エリカ「次期隊長の打診を西住隊長から頂いた」

エリカ「しかし、私に黒森峰の隊長が務まるだろうか。なにより……大洗相手に、元副隊長相手に勝てるのだろうか」

エリカ「大学選抜戦以降、隊長はなんだか吹っ切れたような、肩の荷が下りたような顔をしている。赤星さんも以前とは違って戦車道に熱心に取り組んで着実に力をつけている」

エリカ「……癪だけど、それら全て元副隊長のお蔭だわ。私は本当に元副隊長に勝てるの?」

ミィコ「♪のーれや う゛ぁんはぜ だんせんう゛ぃー」
アーミン「♪えーしゅれ ぽるかれ う゛ぇるたーりー」
ミィコ「♪せん かんさい う゛ぁいっ かみえーろんてぃー」

継続一家「♪さっきぃぇるう゛ぇん ぽーるっか!」

エリカ「!?」


アーミン「♪しーなお りっぷらたす らいねってぃん」
ミィコ「♪しーなお ほーよた ほんぎぃえん」
アーミン「♪かるやら そいかき てぃえったーせん」

継続一家「♪さっきぃぇるう゛ぇん ぽーるっか!」

エリカ「あ、貴女たち一体どこから入ったの!?」

ミカフキン「風と一緒に流れてきたのさ」

エリカ「訳が分からないわ!物取りか何か!?とにかく警備に電話して……」

ミカフキン「それは賛同できないな。そして何より君のその疑り深い性格にも賛同はできないな」


エリカ「何を言っているの?」

ミカフキン「物事を見る際、疑ってかかるというのは大事なことだよ。でも度が過ぎてはいけない。自分の実力を見る時も同じじゃないかな」

エリカ「……」

ミカフキン「自分の実力を把握することは中々難しいことではあるけどね。過度に自信を持ちすぎてもいけないし、その逆もまた然りじゃないかな」

エリカ「そんなの分かってるわよ。でも私に実力がないのは事実じゃない!隊長や元副隊長みたいになんか出来っこないわよ!」


ミカフキン「目標というものはそれそのものになるための指標ではなく、越えるためにあるハードルだと、多くの人は気付かないんだ。
だから目標に到達したから終わりにして、成長出来ない人が多いんじゃないかな。
それに目標を変えていこうという意欲がないと大抵目標前で諦めてしまうんだ」

エリカ「……」

ミカフキン「なんだか不服そうな顔だね。そんなあなたに良いことを教えてあげよう」

エリカ「……何よ」


ミカフキン「人生には破らなければならない壁にぶつかる事が何度かある。
そんな壁を破壊するのに必要なのはシッカリとした基礎とちょっとの勇気、そして自分なら出来るという自信だよ」

エリカ「自分なら出来る……」

ミカフキン「もしどうしても自信が持てないなら誰かに励ましてもらえばいいんじゃないかな」

エリカ「誰かに励ましてもらう」

ミカフキン「例えば隊長さんとかね。彼女なら君の実力をよく分かっているだろうし、何より貴方にとって適任じゃないかな」

子安ボイスで脳内再生余裕

ぷちますとムーミン混ぜたっぽいイメージ画像が


エリカ「隊長に相談か……ち、ちょっと怖いけど頑張ってみるわ」

ミカフキン「それに踏み込んでいくちょっとの勇気が貴方の前にある壁を壊す最初の一歩さ」

エリカ「勇気を出して相談する。何だかちょっと気分が軽くなったわ。その、あっと……あ、ありがとう」

ミカフキン「その素直な一言をもっと多くの人に伝えられるようになればより良い選手になれるんじゃないかな」

エリカ「よ、余計なお世話よ!」

ミカフキン「さぁ、もう私たちは行くよ。アーミン、ミィコ次の風はどこへ向かって吹いているのか……。行くぞ!」

ズッチャズッチャズッチャズッチャズッチャズッチャ タン!タン!


そうしてミカフキンら3人は風と共に、悩める戦車道選手の元へふらりと現れては歌を歌い、アドバイスをしてくれたそうだ。

ところが何時からかパタッとその姿を現さなくなった。

それに関して、あの妖精によく似ていると言われている継続高校の選手はこんな事を言っていたそうだ。

『何故妖精が姿を消したかだって?噂しか知らない私に聞くのも変な話だね』

『これは憶測に過ぎないけど、おそらく皆んなが妖精に頼りすぎた事が原因じゃないかな。
悩みはね、自分1人で考えて考えて結論を出すものなんだ。そうして自分ではどうしょうもなくなった時に手を差し伸べてもらうのさ』

『だから最初から助けてもらうつもりの人の元には訪れないんじゃないかな。もしかしたら、単純に風に流れてどこかに行ってしまったか』

『真相はかの妖精たちだけが知っているのさ』ポロロン♪

終わり

最高。


短いですが、今回でこのネタは終了です。

ぶっちゃけ、S・kkij・rven Polkkaを歌う継続一家が書きたかっただけ。

次回のスレは以前書いた同窓会のアナザーストーリーです。

【ガルパン】西住みほ(27)「同窓会です!」
【ガルパン】西住みほ(27)「同窓会です!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453798998/)
(誤字脱字多いです。すみません)

この日あまり多くを語られなかった、黒森峰や聖グロなんかの話を書こうと思います。

それでは今回はここまで。お付き合いいただきありがとうございます

乙です

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