艦娘たちの夢の中 (101)

艦娘たちはいったいどんな夢を見ているのか。
そんなノリで書いた。

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【秋津州の場合】『学生かも?』


秋津州「…う~ん」ムクリ

秋津州「よく寝たかも…」


キーンコーンカーンコーン


秋津州「…うん?」

先生「授業始めるぞー」

秋津州「…むむ?」


秋津州「(授業…?)」

秋津州「(こ、ここは学校かも?)」

秋津州「(あれ、あたしは艦娘をやめたんだっけ?)」

秋津州「(…戦争が終わったのかも?)」

秋津州「(…あたしっていくつだっけ…)」

秋津州「(…えーと、1942年竣工だから…74歳!?)」

秋津州「(違うかも!艦娘になる前の年齢かも!)」

秋津州「(確か…16歳だったかも!)」(筆者の偏見)

秋津州「(…つまり、ここは高校かも?)」

秋津州「(…本当に、戦争終わったのかも?)」




先生(日向)「おい秋津州!!」

秋津州「は、はい!」


秋津州「(日向さんが先生かも!?)」

日向「瑞雲に搭載された発動機はなんだ!!」

秋津州「(そ、そんなの知らないかも!?)」



秋津州「…三菱火星22型です!」

日向「違う!三菱金星54型だ!」

秋津州「(これ一体なんの授業かも!?)」

日向「次は瑞雲のさしすせそだ!!……

秋津州「(よく見たら、艦娘の皆がいるかも)」

秋津州「(制服が皆同じ…)」

秋津州「(本当に高校かも?…)」





キーンコーンカーンコーン


〈放課後〉


秋津州「(…久しぶりの学校生活)」

秋津州「(よくわからないことが多かったけど)」

秋津州「(とても楽しかったかも!)」

秋津州「(…明日も明後日も、これからも…)」

秋津州「(こんな日が続けばいいなぁ…)」








秋津州「…」パチクリ

秋津州「…ふぁぁ…」ムクリ

秋津州「ここはどこ…?」

司令官「執務室だ」カリカリ

秋津州「!提督って先生だったの!?」

司令官「?俺は教員免許は持ってないぞ?」

秋津州「あれれ…?」


司令官「まず二式大艇が苦しそうだから起きようか」

秋津州「へ?」

二式大艇>ビヨクガオレソウ

秋津州「あぁ!?ごめんね大艇ちゃん!!」

二式大艇>クルシカッタ、ダガシアワセダッタ

秋津州「整備してあげないと…」

司令官「…二式大艇って寝心地いいの?」

秋津州「結構いいかも!」

二式大艇>サイコウダッタ

司令官「そ、そうなのか…?」




秋津州「…提督!」

司令官「どうした?」

秋津州「…戦争終わるかな?」

司令官「…さぁな」

秋津州「あたしが絶対に終わらせるかも!!」

秋津州「戦争を終わらせて…!」

秋津州「また学校に行くかも!!!」





日向「そして瑞雲だ」

最上「さすが師匠!奥が深いです!!」

日向「次は瑞雲のなにぬねのだ…



秋津州編 終わり



【球磨の場合】『ぬいぐるみ』


球磨「…」

球磨「…」

球磨「(動けないクマ)」

球磨「(この視点、この質感…)」

球磨「(…ぬいぐるみになってしまったクマ…?)」

球磨「(そしてここはどこだクマ)」

球磨「(なんか真っ暗だクマ)」


ガサゴソ

球磨「(…!誰かいるクマ)」

ゴトトン



球磨「(・(ェ)・)」

木曾「お、あったあった」ガサガサ

球磨「(き、木曾だったクマー!?)」

球磨「(じゃあここは球磨たちの部屋なはずクマ)」

球磨「(タンスのなかにぬいぐるみなんてなかったはずクマ…)」



木曾「ありがとなー神通」

神通「熊のぬいぐるみは木曾さんで…矢矧さんは鯛焼きのぬいぐるみですね」

球磨「(ど、どういうことだクマ…)」

球磨「(そうだクマ、これは噂に聞いたぬいぐるみ愛好会クマ!)」

球磨「(木曾め~球磨に隠れてここに顔を出していたクマか…)」

球磨「(…にしても硬派な面々が集ってるクマ…)」



チョンチョン


球磨「(…クマ?)」

多摩「(お久にゃ)」

球磨「(た、多摩クマ!?)」

多摩「(気づいてたらこうなってたにゃ)」

球磨「(こ、これは夢じゃないクマ?)」

多摩「(多摩たちはぬいぐるみに封印されてしまったのかもにゃ)」

球磨「(どういうことクマ?)」

多摩「(まわりにいるぬいぐるみを見てみるにゃ)」



うさぎ(卯月)「(ぴょーん!ぴょーん!)」

鯛焼き(阿賀野)「(きらり~ん)」

ハムスター1(雪風)「(しれぇ!しれぇ!)」

ハムスター2(時津風)「(しれぇ!しれぇ!)」

ハムスター3(天津風)「(不本意だわ)」




球磨「(く、球磨も封印されたクマ…?)」

多摩「(そうだにゃ)」

球磨「(出れる方法はないクマ?)」

多摩「(ないにゃ。永遠にもふもふされるだけにゃ)」

球磨「(あ、諦めないクマ…!!)」


ナデナデ


球磨「(…クマ?)」

木曾「~♪」ナデナデ

球磨「(…)」

球磨「(…ナデナデ…










球磨「するなクマー!!!!」ガバァッ

球磨「球磨はぬいぐるみじゃ…」

球磨「あ、ぬいぐるみだったク…」

球磨「元に戻ってるクマァ!?」

木曾「いきなり起きたかと思えばどうした姉貴?」

球磨「ゆ、夢だったクマ…?」

木曾「まぁ夢でも見てたんだろう」

球磨「木曾に愛でられる夢を見たクマ」

木曾「は、はぁ?」

球磨「早速川内型の部屋に行くクマ!!」ダッ

木曾「お、おい待ってくれ姉貴ぃ!!」ダッ




多摩「…zzz」スヤスヤ

多摩「…多摩はぬいぐるみじゃないにゃ…」ムニャムニャ


球磨編 終わり



【榛名の場合】『何かが違う、何もかもが違う』



〈廊下〉

榛名「(司令官に戦果報告書を提出しなきゃ…)」テクテク

榛名「あ、あれは金剛お姉様…」

金剛「あ、榛名ー、今から提督のところに行くの?」

榛名「え?そうですが…」

金剛「提督なら今、叢雲ちゃんから説教を受けてるから、もう少し時間を空けたほうがいいよー」

榛名「は、はい…」

金剛「んじゃ、またお茶会でねー」

榛名「はい、では…」



榛名「(あれ、榛名は今誰とお話ししたのでしょうか?)」コンワク


榛名「(今は執務室にお邪魔できないようですし、部屋に帰りますか…」テクテク


〈金剛型の部屋〉

榛名「ただいまです」ガチャ

比叡「あ、榛名おかえりー」

比叡「ねぇ!私の試作料理食べてみない!」

榛名「!?は、はい…」

榛名「(比叡お姉様は調理禁止令が出ていたはずじゃ…)」

比叡「さぁお食べ♪」


榛名「(…なんとも美味しそうなカレーが出てきました)

榛名「(いつもは深海色をしていたり、どこで見つけたかもわからない生物が入っていたりするのですが…)」

榛名「(…見た目だけの可能性もあるのでしょうか…)」パク




榛名「あれ、美味しい…?」

比叡「おお!」

榛名「少し辛いですが…美味しいです」

比叡「OK!じゃあ次は少し甘くしてみようか!!」

キアイ!イレテ!アアアアアアアア!!??




榛名「(…鳳翔さんや間宮さんにご教授していただいたのでしょうか…?)」

榛名「(美味しいことに越したことはありませんが…)」


金剛「ただいまー」

榛名「あ、金剛、お姉様…?」

金剛「どうしたの榛名?」

榛名「い、いえ…」

榛名「(やっと気づきました)」

榛名「金剛お姉様の…エセ訛りがない…!?)」ガビーン

金剛「なんか顔色悪いけど大丈夫?」

榛名「こ、金剛お姉様ですよね…?」

金剛「金剛型一番艦、金剛だよ?」

榛名「で、ですよね…」

榛名「(榛名がおかしいのでしょうか…?)」

榛名「(…霧島を探してみましょう)」

榛名「(知的な霧島ならどうにかなるはずです…!)」


榛名「(いつもなら工廠や資料室にいるはずなのに…」テクテク

榛名「霧島…何処にいるの…?」

榛名「あ!霧島………」



黒霧◯「何かしら?」

白◯島「そんなに急いでどうしたの?」

赤◯島「あと10年ぐらい寝かせて欲しいのだけど」



榛名「き、霧島が焼酎に!?」

黒霧◯「飲んでいく?」

榛名「結構です!!」ダッ



榛名「こういう時は、司令官のところに…!」

榛名「司令官!!」バタァン

司令官「…」

榛名「…司令官さん?」

司令官「…」




 お れ の


 こ と が


 み え る の ?






榛名「ど、どういうことですか……?」

司令官「…」ニッコリ

榛名「あ、あの…」

司令官「…」テクテク

榛名「え、え……」

司令官「…」テクテク

榛名「(こ、ここから逃げないと!)」フリムキ



金剛「ここから」

比叡「逃げれると」

黒白赤◯島「思ったの?」


榛名「そ、そんな…」

司令官「…さぁ、覚悟を決めるんだな」

榛名「い、嫌……!」

榛名「だ、誰か…




助けて!!





金剛「榛名!!」

榛名「…!!??」

金剛「すごくうなされてたけど大丈夫デスカー?」

榛名「金剛お姉様…?」

金剛「比叡と霧島はとっくに殴り合い(砲戦演習)を始めてるネー」

榛名「な、鈍ってる…!」

金剛「?いつものことネー」

榛名「良かったですぅぅー!!!」ギュー

金剛「oh!!!???」

榛名「…///」

金剛「今日のマイシスターはかなり甘えん坊ネー……haha…」







霧島「(……そういえば焼酎になった夢を見たわね)」ドゴォンドゴォン

霧島「(…一体なんだったのかしら…)」



榛名編 終わり


【川内の場合】『~4年後~』



〈川内の部屋〉

川内「ふぁ~ぁぁ……よく寝たなぁ…」ムクリ

川内「…あれ、もう23時なのにまだ外が明るいなぁ…」

川内「時計が壊れてるのかな?まぁ寝よう!」



川内「ん~~~……」ムクリ

川内「…外が明るいなぁ」

川内「流石にお腹が減ったし、食堂に行こうかな」




〈食堂〉

川内「あ、神通!」

神通「珍しく起きましたか」

川内「次の夜戦演習っていつだっけ?」

神通「4年後ですよ?」

川内「あ、4年後ね、OK!……」

川内「4年後!!!???」

神通「ど、どうしたの!?」

川内「4年後って何!?オリンピックの話をしてるんじゃないよ!!」

神通「オリンピックは今年ですよ?」

川内「そういう話じゃなくてさ!」

川内「4年後にならないと夜は来ないの!?」

神通「そういう規則性ですし…」

川内「私の本領はどこにいっちゃったの!」

神通「え、だから4年後に起きるって言ってたじゃない…」

川内「何処のひ◯らしさんだよ!」

神通「ま、まぁ寝とけば4年なんてあっという間だから…」

川内「む、むう…」

川内「(あ、後4年…!?)」








川内「待ちきれるかぁ!!!!!!」ガバァ

神通「ど、どうしたの!?」

川内「4年たった!?」

神通「な、何の話…?」

川内「今は夜!?」

神通「もう日は落ちたけど…」

川内「やったあああああああああああああああああああああ!!!!!」

神通「は、はぁ…」

川内「待ちに待った夜戦だあああああああああああああああああ!!!!」


提督「今日は夜戦演習休みだぞ」

川内「え?」

提督「今日は大雪だからな」

川内「なんで提督がここにいるの?」

提督「何言ってんだ、戦果報告書届けに来てそのまま執務室で夜まで寝る!!て言ったのはお前だろう」

川内「あ、ああそうだっけ…?」

神通「寝てても叫んではいましたけどね…」

提督「4年後ってなんの話だって感じだったがな」

川内「オリンピックだよ!!」

提督「オリンピックの夢見てたのか?」

川内「いや?」

提督「じゃあなんだったんだ」

川内「あ、あれ…なんの夢見てたんだっけ…?」

川内「まぁいいか…」



川内編 終わり



【飛龍の場合】『ハ、ハープーンミサイルがはみ出ちゃうので…』


〈飛龍と蒼龍の部屋〉

飛龍「ふぁぁ…おはよう、蒼龍…」ムクリ

飛龍「…うん?蒼龍……」

飛龍「なんでスク水を着ているの…?」

蒼龍?「へ?」



飛龍「どうしたのいい年して」

蒼龍?「そんな老けてないよ!?」

飛龍「なんなの潜水空母にでもなるの?」

そうりゅう「え?私潜水艦だよ?」

飛龍「…へ?」



そうりゅう「どうしたの?」

飛龍「いや蒼龍は空母でしょ」

そうりゅう「そうりゅうは潜水艦でしょ?」

飛龍「ニ航戦でしょ!?」

そうりゅう「第五潜だよ?」

飛龍「もうなんなの!?」ウワーン


そうりゅう「飛龍だって急にどうしたの?」

飛龍「同居人が急に変貌してたら驚くでしょ!?」

そうりゅう「私は生まれた時からこうだよ?」

飛龍「提督指定の水着?」

そうりゅう「そうだよ」

飛龍「…」



そうりゅう「?」ボイーン

飛龍「卑猥だよ!!」ギュー

そうりゅう「えぇ!?なに!?」

飛龍「その体でスク水はずるいでしょ!」ウワーン

そうりゅう「ちょっと、ハープーンがはみ出ちゃうから…」アタフタ

飛龍「ハープーンってなんだよ!」ゴトン

そうりゅう「あ」

飛龍「え?」





~鎮守府は壊滅した~





飛龍「…はっ!?」ガバッ

飛龍「ゆ、夢だったの…?」キョロキョロ

蒼龍「あ、ひりゅーおはー」

飛龍「く、空母だ…」

蒼龍「?どうしたの?」

飛龍「蒼龍は潜水艦じゃないよね?」

蒼龍「北方ちゃんに大破させられて頭やられちゃった?」

飛龍「あぁ、そうか、私入渠してたんだった…よかった…」

蒼龍「お風呂で寝て溺れかけてたけどね」

飛龍「おなか減ったな~」グ~

蒼龍「もう夜だし、ご飯食べに行こっかー」

飛龍「はぁ、なんか疲れたな…」ゴトトン

飛龍「(あれ、タンスの中にスク水…)」

「う ゅ り う そ」

飛龍「…あれ?」


飛龍編 終わり



【蒼龍の場合】『原因は司令官』


〈廊下〉

蒼龍「(はぁ、飛龍がお風呂場で溺れかけた時はホント慌てたなぁ…)」

蒼龍「あ、あれはかg…」

蒼龍「加賀さん…?」

加賀「?なにかしら」

蒼龍「なんかいつもと違うね」

加賀「そうかしら?」

蒼龍「気のせいかな…?」



金剛「ヘーイ!レディー・カガー!!」ドドド

加賀「その呼び方はやめて頂戴」

金剛「また砲撃訓練に行くネー!!」

蒼龍「え?20cm砲でも撃つんですか?」

加賀「?40cm砲よ?」

蒼龍「へぇ?」キョトン

加賀「どうしたの?」

蒼龍「加賀さんって40cm砲積めるの!?」

加賀「当たり前でしょ?」

蒼龍「空母じゃないの!?」

加賀「加賀型戦艦一番艦、加賀よ」キラーン

蒼龍「あれぇ!?」

加賀「どうしたの?」

蒼龍「いつから戦艦になったの!?」

加賀「?生まれつきよ」

蒼龍「もうわけわかんない!」ウワーン

加賀「こっちのセリフよ」


赤城?「どうかされましたか?」

蒼龍「あ、赤城さん……」

蒼龍「おにぎりを食べていない!!??」

赤城?「なんですか人を食いしん坊のように」

蒼龍「いつも爆弾おにぎりで腰巻きをつくってたじゃないですか」

赤城?「はて?なんのことでしょうか…」


蒼龍「赤城さんも戦艦になったの!?」

赤城丸「私は輸送艦赤城丸ですよ?」

蒼龍「だれだよ!?」

赤城丸「失礼ね、これでも昔は軍属だったんだから」

蒼龍「知らないよ!」

赤城丸「えぇ!?」ガビーン

蒼龍「もうやだー!!」ダッ


〈飛龍と蒼龍の部屋〉

蒼龍「(飛龍はたしか部屋で寝ているはず…!)」

蒼龍「ひりゅー!!」バァン

蒼龍「…あれ」

蒼龍「なんか飛行機が寝てる…」

飛龍?>むむ?ムクリ

蒼龍「あなた誰?」

飛龍>私は四式重爆撃機と申す

蒼龍「なんなんだよ!!」バァン

飛龍>雷撃もできちゃうんダゾ♪

蒼龍「知るかぁ!!」

飛龍>キ74を知りませんかね?

蒼龍「知るかぁ!!」バァン

飛龍>まぁ落ち着きなされ

蒼龍「落ち着けるかぁ!!飛龍を返しなさい!!」


飛龍>まぁこれでも着なはれ 

蒼龍「ん?これは…」

「う ゅ り う そ」

飛龍>今日から君も潜水艦ライフだ!

蒼龍「もうわけわかんないよ!!!!」

蒼龍「皆を返してぇぇぇぇぇ…











蒼龍「はぅあっ!」ガバァッ

飛龍「あ、起きた」

蒼龍「ここはどこ…」

飛龍「廊下で倒れてたから提督が運んできたんだよ」

飛龍「ちょっと疲れてたんじゃない?」

蒼龍「あぁ、ごめん…」

飛龍「かなりうなされてたけど」

蒼龍「変な夢を見てね…」

飛龍「蒼龍が潜水艦になる話?」

蒼龍「なんで分かったの!?」

飛龍「私もそんな夢見たんだよ」

蒼龍「まぁ散々だったよ…」



蒼龍「飛行機の模型持ってる?」

飛龍「ああこれ?」ヒョイ

蒼龍「なんで持ってるの!?」

飛龍「同じ名前だからって、提督からもらったんだ-」

飛龍「消防艇もあるよー」

蒼龍「わ、私も一応あるんだよね…」

飛龍「あのスク水?」

蒼龍「知ってたの!?」

飛龍「タンスの中から出てきたんだけど…」

飛龍「…提督からの支給品?」

蒼龍「…うん」

飛龍「悪夢の原因はこれかもねぇ…」



蒼龍編 終わり



【ビスマルクの場合】『ザ・シンプル』


ビスマルク「ねぇ提督」ポン

提督(骸骨)「なんだい」

ビスマルク「え…?」








ビスマルク「いやあああああああああああああああああ!!」

プリンツ「ビスマルク姉様!?」

ビスマルク「あぁ!?夢!?」

プリンツ「大丈夫ですよビスマルク姉様!私がいますから!!」




グラーフ・ツェッペリン「…骨とは…斬新な…提督だなぁ…」スピー



ビスマルク編 終わり



【鈴谷の場合】『目覚めれる…?』


司令官「カレー禁止な」

鈴谷「そんな…!?」




鈴谷「そんな夢をみたの」

司令官「じゃあカレー禁止な」

鈴谷「え…?」





鈴谷「そんな夢を見たの」

司令官「じゃあカレー禁止な」

鈴谷「えぇ…」







鈴谷「…こんな夢見たんだよ…」

司令官「いわゆる無限ループってやつか」

鈴谷「まぁ終わったけどね」

司令官「まぁカレー禁止な」

鈴谷「…うん?」



鈴谷編 終わり



【龍驤の場合】『夢ぐらい見たっていいじゃない、貧乳だもの ~りゅうじょう~』


〈海上〉

龍驤「…ここはどこや」キョロキョロ

龍驤「海の上…嵐のまっただ中…これはどこかで見たことある気がするでぇ…」

龍驤「そうや!あの日(第四艦隊事件)の夜や!?」ピコーン

龍驤「ま、またこの悪夢を見なアカンのかぁ…」ウルウル


龍驤「ちょい待ちぃ…これが夢ってことは」

龍驤「ウチの胸は大きくなっとるんちゃうか!?」

龍驤「どうなんや!」ペターン

龍驤「…」ペターン

龍驤「」ペターン










〈軽空母の部屋〉

龍驤「なんで夢でもぺったんこやねん!!!!」ガバァッ

瑞鳳「急にどうしたのぉ…」ムニャムニャ

龍驤「万年ぺったんこで悪かったな!!」

瑞鳳「ちょっと落ち着いてよ…」

龍驤「夢くらい見たってええがなー!!!」ウワーン

瑞鳳「なんなのまだ酔ってるの?」

龍驤「少しは自分に酔いしれてみたいわぁ…」シクシク

瑞鳳「もうなんなのぉ…」ムニャムニャ



【加古の場合】『水族館?いやいや動物園なのです』



〈古鷹型の部屋〉

加古「…」

加古「…」

加古「…」

加古「眠れねぇ!!」ガバァッ

加古「なんでだ…」

加古「そうか、こういう時は羊を数えればいいんだ…」

加古「(羊が一匹[メェー]、羊が二匹[メェー]…)」




加古「(執事が四百五匹[オジョウサマー]、執事が四百六匹[ボッチャマー]……]」

加古「…」

加古「執事ってなんなんだよ!!!」ガバァ

加古「あぁ!自分にツッコんでしまったぁ…」

加古「…別の動物にしよ…」

加古「(熊が一頭[プーサン]、熊が二頭[プーチン]…)」






加古「(熊が四百三十一頭[トォォォォォォォ↑]、熊が四百三十二頭[クマリンコ♪]、熊が四百三十三頭[ナデナデスルナク…

加古「…」

加古「…」

加古「(熊が四百三十四頭[クマー]、熊が四百三十五頭[キスカー]、熊が四百三十六頭[ポーカーフェイス!]………)」

加古「……」

加古「(…猫が[ニャー])」

加古「(うさ…[ウーチャンダピョ

加古「眠れるかあああああああああああああああ!!!!」











加古「!!??」ガバァッ

加古「…ゆ、夢…?」

古鷹「どうしたの加古?」

加古「眠れない夢を見た」

古鷹「そんなに寝たのに?」

加古「あたしにとっちゃぁ地獄さぁ……」ハァ




加古編 終わり



【青葉の場合】『消えないで』


〈鎮守府の天井裏〉

青葉「(最近司令官のホラー的な噂が鎮守府に広まっています)」カサコソ

青葉「(ですがこれといって証拠がありませんね…)」

青葉「(現像するために部屋に戻りますか)」



〈青葉型の部屋〉


青葉「よし!現像終わったかな…」パラパラ

青葉「…あれれ?」

青葉「これは司令官と古鷹さんの密会(買い物デート)を撮ったはずなのに…」

青葉「司令官が写っていない……?」

青葉「…カメラか何かの故障でしょうか…」パラパラ

青葉「…ない」

青葉「司令官が写っているはずの写真がない…?」

青葉「…」

青葉「司令官は写真に写らないような光学迷彩でもしているのでしょうか?」



〈執務室〉


青葉「で、どうなんですか!?」

司令官「そんなものあるわけないだろう?」

青葉「ですよねー」

青葉「でもなぜ写らないのでしょうか?」

司令官「さぁ、なんでだろうな?」

青葉「まぁまたスクープでも探してきますねー」ガチャ

司令官「…」






〈食堂〉


青葉「…というわけなんですよ!」

古鷹「それって提督が死んじゃうんじゃ…?」

青葉「…え?」

古鷹「写真から自分の手首が消えてた人が後日、手首を怪我したり…」

古鷹「首から上が消えてた人は重い病気にかかったり、首が飛んで行くって都市伝説があるよね……?」


青葉「…でも、都市伝説ですよね?」

古鷹「そう、だよね…」

青葉「…ですよね…」




〈秋雲の部屋〉


青葉「秋雲さぁん!!!!!」バタァッンッ

秋雲「どーしたのー?青葉さん?」

青葉「この写真に司令官の絵を描いてください!」

秋雲「どーゆーこと?」

青葉「いいから描いてください!!」

秋雲「えぇ…」


〈青葉型の部屋〉


青葉「…なんで」

青葉「なんで司令官は写真に写らないんですか…?」

青葉「どれだけ撮っても、どんなに撮っても………」

衣笠「青葉!!」バタァン

青葉「衣笠ちゃんどうしたの?」

衣笠「提督が何処に行ったか知らない!?」

青葉「な、何かあったんですか?」

衣笠「提督が何処にもいないの!」

青葉「え、えぇ…?」

衣笠「今皆で捜してるんだけど…」

青葉「確か司令官の携帯のGPS発信機からわかるはず…」

衣笠「こういう時には頼りになるね…」ハァ

青葉「…反応が無いです」

衣笠「え?」

青葉「故障か、壊されたか…」

衣笠「ど、どうするの…?」

青葉「…どのカメラにも反応がありません」

青葉「…私が探さなくちゃ」ダッ

衣笠「あ、青葉!?どこに行くの!?」



〈鎮守府周辺の街〉


青葉「…はぁ、はぁ……はぁ…」

青葉「司令官の行きそうなところには全て行ったのに…」

青葉「何も痕跡が残っていない…」

青葉「…やはり、あの写真のせい…?」

青葉「私があの写真を撮ってしまったから…?」






また、私のせい…?





青葉「…司令官さん」

青葉「一体どこにいるんですか…?」

青葉「…絶対に、青葉が見つけてあげますから………










青葉「…?………??」パチクリ

衣笠「あーおはよー青葉」

青葉「…???」キョロキョロ

衣笠「やけに司令官って連呼してたけどどんな夢見てたの?」ニヤニヤ

青葉「…司令官!!」ダッ

衣笠「え、どこに行くの青葉ぁ!?」



〈執務室〉


青葉「司令官さん!!!!」ツクエノシタカラコンニチワー!

司令官「うわああああああああああああああああああああああああ!!??」ドンガラガッシャーン

青葉「司令官さあああああああああん」ギュー

司令官「ああああああああああああああああああああああああああああ」





時雨(本日の秘書官)「…落ち着いたかい?二人共」

青葉「すいませんでしたぁ…」

司令官「ヒトガ…ヒトガツクエノシタカラデテキタンダヨ…コワイネ-コワイネ-」

時雨「提督は少し寝たほうがいいかもしれないね…」

青葉「生きてて良かったです…」

時雨「本当に生きてるのかな?」

青葉「…へ?」


時雨「…」ニコッ



青葉編 終わり



おまけ


【司令官の場合】『カンムスクエスト~海を護る者たち~』


〈海上〉


司令官「…!なんだここは…」

司令官「え、俺海の上に立ってる!?」

司令官「な、なんでだ…」

テーレーテーテーテーレテーテーテー

司令官「なんだ!?」



比叡カレーAが現れた!

比叡カレーBが現れた!

比叡カレーCが現れた!



司令官「なんだこれ!?」

テテテーン

司令官「え?」


>たたかう

 どうぐ

 たべる

 たすけをよぶ


司令官「コマンド!?」

司令官「撤退の選択肢はないのか!?」ガビーン

司令官「仕方ねぇ、まずはたたかうで!」ピッ

>こうげき

 はんげき

 せんげき
 
 ついげき

司令官「全部攻撃じゃねぇか!?」ガビーン



司令官「追撃ってどうなるんだ…」ピッ

比叡カレーたちは逃げ出した!

司令官「逃げれるのかよ!?」

司令官の追撃!

司令官「俺だって逃げたいよ!!」ウワーン

司令官「え、でもどうやって攻撃すればいいんだ…」


司令官「ん?海にソースが浮いている…」

司令官「…」ポイッ

比叡カレーAに2のダメージ!!

比叡カレーBに4のダメージ!!

比叡カレーCに11のダメージ!!

司令官「カレーにソースは合うだろ!?」ガビーン


テテーン

>たたかう

 どうぐ

 たべる

 たすけをよぶ

司令官「…道具って何があるんだ…」ピッ

>勲章×3
 
 戦闘糧食×5

 間宮券×5
  
 伊良湖券×9

 ネジ×18

司令官「…」ピッ

司令官は伊良湖券を使った!

司令官の気分が高揚している!


>たたかう

 どうぐ

 たべる

 たすけをよぶ

司令官「てか助けを呼べるのか」ピッ

司令官は仲間を呼んだ!



二式大艇が現れた!!


二式大艇>助けに来たぞ

司令官「艦娘が来るんじゃねぇのかよ!?」ガビーン

二式大艇>長距離爆撃・偵察ならおまかせあれ

二式大艇>だが燃料がない

司令官「飛べねぇじゃねぇかよ!?」

二式大艇>ただただ浮いているだけだプカプカ

>こうげき

 はんげき

 せんげき
 
 ついげき

司令官「こんどは殲撃だ!」ピッ


比叡カレーAは仲間を呼んだ!

比叡カレーDが現れた!

比叡カレーEが現れた!

比叡カレーFが現れた!


司令官「…うん?」


テテテテーン

!!??比叡カレーたちが…



合体して特盛り比叡カレーになってしまった!!



司令官「なんでだよ!?」



特盛り比叡カレーの必殺攻撃!!「~カレー洋~」


司令官「カレールゥが流れてきた!?」

二式大艇>じゃあのドロドロ

司令官「ああああああ飲み込まれるううううううううう」









司令官「…!ここは執務室…」

司令官「そうか、比叡カレーを食べた後気絶したのか…?」

司令官「あれ、比叡は…」

比叡「…zzz」スピー

司令官「ま、また寝てるのか…」

比叡「かれぇがつよいですぅ…」スピー

司令官「…うん?」



終わり


どんな突飛な展開でも、非現実な出来事でも、夢だと気づいていても

その時は現実のように過ごしてしまうのであった。



ネタを思いついたらまた続きでも書くのじゃ。

html化依頼してくるのじゃ。

じゃあの ーマク(・(ェ)・)クマー

乙クマー

おつ

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