第六駆逐隊の日常 (33)
こんにちは
まずはじめに、主はリアルが忙しい身なので更新頻度は極端に遅かったり早かったりします。
忘れたころに上がってくるとかあると思うのでご了承ください。
この物語は第六駆逐隊と"どこの鎮守府にでもいる平凡な司令官"が織りなす素朴で、平凡な物語。
んかいれし
!すでのな
ばーしぱす
ちずかい
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第一話:雷
───かん・・・し・・かん──司令官!
司令官「はっ、敵襲か!?───って雷か。どうした?こんな夜中に」
>>
物語を進める前に、まず自己紹介をしておこう。
俺は司令官。どこの鎮守府にでもいる平凡な司令官だ。
なに、名前?そんなものは気にするな。俺は"どこの鎮守府にでもいる平凡な司令官"だからだ。
それ以上でもそれ以下でもない。
自己紹介に名前なんて必要ないだろう?
どうせ名前なんて教えたところで数分後には忘れてるんだから。
他人の名前を覚えることはそれほどまでに難しいのだ。というかまず、興味がないと覚えようという気さえ起きないのだから。
とまぁ、こんな訳のわからない自己紹介を読んでくれてありがとう。
この物語の趣向は大体掴めたと思う。
まぁ、まだ始まったばかりなのに"ありがとう"とか言っちゃうあたり自分でもどうかと思うけども。
さて、続きを見てみよう。
>>
雷「『どうした?』じゃないわよ。ちゃんとベッドで寝なきゃだめじゃない!」
司令官「あ・・・あぁ、そうだな。この書類を片付けてから寝ようと思ってたんだが、ついうたた寝してしまってたか」
雷「もう、司令官はいつもがんばりすぎなのよ。少しは私に頼りなさいよね?」
司令官「ふむ・・・だが」
そう続ける俺の唇に小さな、可愛らしい人差し指が"ぴたっ"と添えられる。
雷「これは俺の仕事だから・・・とか言うんでしょ?でも雷は司令官のなに?」
司令官「───秘書艦」
雷「わかればよろしい!」
やれやれまったく。このちびっ娘には適わないぜ。
俺は苦笑いしながらも、得意げに、だが誇らしげに"ふふん!"と腕を組み鼻を鳴らすちびっ娘の頭を撫でてやる。
雷「じゃあ早速だけど、何か手伝えることってあるかしら?」
司令官「実はもうほとんど片付けてしまってな。あとはこの報告書に判を押して終わりだ」
雷「わかったわ、雷に任せて!」
司令官「え、でも判を押すだけ・・・」
雷「ま・か・せ・て?」
司令官「───はい」
まったくやれやれ。大人っぽいことを言ったかと思えば・・・まだまだ子供だな、雷よ。
司令官「さて、明日も早いし今日はもう寝よう」
雷「じゃあ私はみんなのところに戻って休むわね!」
司令官「あぁ、おやすみ」
雷「おやすみなさい、司令官!」
こんな感じで第一話は幕を閉じるのだった。
この物語は第六駆逐隊と"どこの鎮守府にでもいる平凡な司令官"が織りなす素朴で平凡な物語。
次回予告:響
雰囲気がいいですね。
次回も期待しています。
雷がエロい
さぁて暁が抜けてたことへの弁明を聞こうか
>>4
ありがとうございます。
次回の投稿は早くても明日になると思います。ゆったりとお待ちください。
>>5
雷は今後どんどん可愛くなって行きます。
ちょっと過激な描写もありますが司令官とはくっつきそうでくっつかない典型的なヒロインポジションになる予定?です。
>>6
>>1の第六駆逐隊メッセージなら、"んかいれし"を暁のつもりで書きました。
暁のメッセージだけ、"ーぃでれ"と二択で悩んだのですがぱっと見小文字を挟んでしまう分いまいちな感じがしたので
んかいれし、にしました。紛らわしくてすみません。
以降のレスについては次回投稿時にまとめて返しますね。
雷がヒロインなら見るしかない
てことで長らく居座るんで更新楽しみに待ってます
ほのぼのしてると嬉しいな
第二話:響
響「司令官、ちょっといいかい?」
>>
俺は今、巡回をしていた。
していた、というのは過去進行形にあたるのだが概ね間違ってはいないだろう。
そう、少し疲れたので海を眺めているのだ。
断じてサボりではない。少し休憩しているだけだ。
何?それはサボりだろうって?いいじゃないか、サボらないで生きていくのは苦痛でしかない。
サボれるときはサボる。それが俺という人間なのだ。いや、休憩しているだけなんだけどね?
まったくやれやれ。俺は誰に対して弁明してるのだろうか。まったく自分が嫌になる。
そんなところに声がかかったのである。
>>
司令官「響か、なんだ?」
響「少し聞きたいことがあってね」
司令官「ふむ、言ってみろ」
響「司令官の好きな食べ物はなんだい?」
司令官「好きな食べ物か・・・ふむ」
>>
俺の思考が止まった。いや、止まったというのは語弊があるな。
詰まった。そう、詰まったのだ。
幼少の頃より貧乏だった俺は好き嫌いなどする暇もなく、それは食べ物かどうか怪しい物体でさえ
口にしていた。泥水を啜るような生活をしていたのだ。
もちろん過去のことだが、しかしだからこそ好き嫌いなんて本当の意味でないのだ。
食えれば食う。それだけだ。
いやぁ、参った。この手の質問は苦手だ。
>>
響「そんなに迷うことかい?」
司令官「いや・・・如何せん好き嫌いなどなくてな」
響「ふーん、じゃあ大丈夫そうだね」
司令官「ん?」
そういうと響は俺の隣にちょこんと座り、何やら箱を取り出した。
響「これ、食べてみてよ」
司令官「これは・・・サンドイッチか?」
箱を開けると中には綺麗にサンドイッチが並べられていた。
響「そうだよ、試しに作ってみたんだ」
司令官「ふむ、頂こう」
>>
一口かじってみる。少ししょっぱいかな?
塩加減が少し多い気がする。
響が期待と不安の入り混じった表情で見ている。
>>
響「ど、どうだい?」
司令官「ふむ、少し塩が多い気がするな」
俺は素直にそう言った。
響「そうか・・・」
司令官「だが悪くない。お前の優しさが詰まってるのがわかるよ」
そう言うと響はなぜか頬を紅潮させて俯いてしまった。
響「司令官は・・・意地悪だ・・・」
司令官「ん?何か言ったか?」
響「いや、気にしないでくれ」
>>
顔を上げた響は頬をぷくーっとしていた。こいつ拗ねてるな。
やれやれ、と言わんばかりに響の頭を撫でてやる。
しばらくそうしてやると、響の機嫌は少し良くなったようだ。
>>
司令官「すぐにうまくなるさ、だからがんばれ」
響「うん、次はきっとおいしいって言わせてみせるよ」
そう言って彼女は微笑んだ。
響「だから、また試作したらお願いしてもいいかな?」
司令官「承知しよう」
響「Спасибо(ありがとう)」
響は満足気にそう言った。
彼女は響。第六駆逐隊のクールビューティーだ。
これにて第二話、閉幕。
この物語は第六駆逐隊と"どこの鎮守府にでもいる平凡な司令官"が織りなす素朴で平凡な物語。
次回予告:電
>>8
正確には第六駆逐隊の4人全員がメインヒロインです。
一人ひとり個性を出していこうと思います。
次回の雷登場回は5話以降になると思うのでゆったりとお待ちください。
>>9
ほのぼの路線で書いていこうと思うのでご安心ください。
シリアスな感じも描こうかと思いましたがしばらくはこの路線でやってみたいと思います。
乙でした。
電ちゃん期待しているのです!
ほう…これは実にいいものだな…
今日は一応報告だけしておきます。
次の投稿は月曜日以降になりそうです。待っていただいている方には申し訳ありませんが今しばらくお待ち下さい。
>>14
ありがとうございます!期待していただけると創作意欲が沸いてきます!
>>15
すぱしーば・・・
第3話:電
電「司令官さん、あの・・・あの・・・」
司令官「フム・・・」
>>
俺は今、物思いに耽っていた。
俺が担当することになった第六駆逐隊のことだ。
実はまだ担当になって日が浅く、まだ出撃翌要請を受けたことがないのだ。
我が鎮守府では各士官の称号により各艦隊の指揮をとることになっているのだが、
出撃に関しては緊急時を除き、基本的に元帥の指揮のもと行うことになっている。
まぁだからというわけではないが、腐っても海軍だ。あまりにも出撃翌要請がないと
このままでいいのか?という焦燥感に駆られるわけだ。
何か行動を起こしたほうがいいのかもしれないな。
とまぁ、そんなことを考えていたのだ。
>>
電「聞いてますか?司令官さん!」
司令官「ん、あぁ・・・電か」
気が付くと、電が俺を覗き込んでいた。
電「どうしたんですか?ボーっとして」
電が首を傾げて、心配そうな表情で尋ねてくる。
司令官「あぁ、少し考え事をしていてな」
電「考え事・・・ですか?」
司令官「あぁ」
電「あの、何を考えていたのか聞いてもいいですか?」
司令官「フム」
俺が考えていたこと、別に今話すようなことでもないだろう。
俺は不安そうにしている電の頭を撫でてやる。
司令官「この件についてはいずれ話す。だから気にするな」
電「はい、なのです」
電はとりあえず納得してくれたようだ。
司令官「それより、そちらの要件を聞こうか」
電「はい。最近この周辺に住み着いている猫さんなのですが」
司令官「ふむふむ」
電「懐かれてしまいまして・・・」
司令官「ほう」
なんかいやな予感がしてきたぞ。
電「あの・・・飼ってもいいですか?」
司令官「だめだ」
俺は即答した。俺は生まれつき猫アレルギーなのだ。
体質だけはどうにもできない。残念だが電にはあきらめてもらうしかあるまい。
電「・・・だめ・・・なのですか?」
司令官「くっ・・・」
なんて顔しやがる。
そんな純粋な眼で今にも泣きそうな顔して・・・ふぅ、まったくやれやれ。
司令官「・・・屋内に入れないという条件でなら許可しよう」
そういった瞬間、電はぱーっと誰もが虜になるような輝くような顔で笑った。
電「ありがとうなのです!」
こうして我が鎮守府に猫が加わった。
第三話、これにて閉幕。
この物語は第六駆逐隊と”どこの鎮守府にでもいる平凡な司令官"が織りなす素朴で平凡な物語。
次回予告:暁
>>17
出撃翌翌翌要請→出撃翌要請です。
謎の文字が入ってしまい、申し訳ないです。
あ、あれぇ~?
なぜかわかりませんが文字がおかしいです。脳内補正でお願いしますorz
乙乙
メール欄に「saga」と入れると幸せになれるぞ
>>22
ありがとうございます。テストがてら上げてしまいますがご了承ください。
出撃翌要請→出撃要請です。これで大丈夫かな?
大丈夫そうですね。これからはsagaを入力して投稿するように心がけます。
失礼しました!
高翌雄とかもなるよね
ここでは関係ないかもしれんが
第4話【暁】
やぁ諸君。どこにでもいる平凡な司令官だ。
なぜか冒頭で長々と話すのがノルマとなってしまっていたのだが、
生憎何を話せばいいのかネタが浮かばなくて仕方ない。
いやまぁ、単に考えるのが面倒になってきたといえばそれまでなんだけれども。
誰に話すわけでもなくただ単にノルマだからまぁとりあえず語ってみてるけどね。
なに?もうノルマ達成してるじゃないかって?あっ・・・
ごほん、まぁとにもかくにもそんな昼下がりの午後、物語が始まる。
暁「司令官、ご機嫌ようです」
司令官「あぁ」
俺は反射的に返事をする。
暁「司令官」
司令官「なんだ?」
暁「ちょっとそっけなくない?」
司令官「フム・・・」
確かにそっけなさ過ぎたか。
司令官「すまん、妙にだるくてな」
そういうと彼女は機嫌が悪くなったのか刺々しい口調でいう。
暁「もう、レディはデリケートなのよ?もう少しちゃんと接してほしいわ」
司令官「ほう」
お子様のくせに口ばかりは達者だ。
レディというものがどういうものか教えてやらないといけないな。
暁「あ、いま子供が~とか思ったでしょ!?まったく失礼しちゃうわ」
司令官「わかった。レディとして扱えばいいんだな?」
暁「えっ」
俺は返事を待たずに彼女の顎をクイッと持ち上げ、その小さな唇にそっと顔を近づけた。
暁「し、司令官・・・えっと・・・えっと・・・」
彼女は急な展開に戸惑っていたのかしばらく口をぱくぱくしていたが、やがて覚悟を決めたのか、きゅっと目を閉じた。
顔を真っ赤にしながら。
・・・・・・・・・・
まったくこいつはとんだレディだぜ。
いやまぁ調子に乗りすぎたな、反省しよう。
司令官「冗談だ。子供が色気づくんじゃない」
暁「~~~ッ!司令官のばか!」
そういうと彼女は行ってしまった。
彼女は暁。第六駆逐隊のちっちゃなレディ。
これにて第4話、閉幕。
怒った暁は家出した。
響、雷、電と共に捜索するがそこで俺たちが見たものは?
暁「司令官の・・・ばか・・・」
暁は一人何を思う?
次回、第5話【家出】
このSSまとめへのコメント
これはじつにいいものだ…
失踪かぁ・・・