とある司令官と電の安価スレッド (51)

・安価スレ初めてです
・遅筆
・完結しないかも。その場合もギブアップ宣言はちゃんとします
・安価は絶対で頑張りますがキャパ超えたらごめんなさいします

電「以上注意せよ、なのです!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433080527

司令官「僕がこの鎮守府に着任して、結構な時間がたった」

司令官「最初から僕を、鎮守府を支えてくれている電に加えて、暁、響、雷、多摩に瑞鳳にイクに……」

司令官「思えば、艦娘たちも増えて、賑やかな生活を追っている」

司令官「幸せな日々、深海棲艦との戦いはあるものの、穏やかで、暖かな日常」

司令官「そんな、恵まれたこの日常に。何かしらの変化がほしい。刺激的な、何かが――」ウズッ

司令官「とはいえ、いきなり非日常な日常を送るだなんて何も思いつかないし……」

司令官「誰かに相談してみるか。そろそろ秘書艦が来る時間だし、ちょうどいいな」

司令官「ええと、今日の秘書艦は……」


秘書艦↓2(誰でも構いませぬ。慣れてない子は非似ったらスマソ)


プリンツ「Guten Morgen!今日の秘書官を務めます、プリンツ・オイゲンです。よろしくね!」扉ガチャ

司令官「おお、プリンツだったか。よろしく頼むな」

プリンツ「はーい、提督!ケドあれだよね、提督が私を秘書艦に任命するのって、珍しいよねっ」

司令官「んー、そうだっけか?一応、ローテーションでいろんな子を秘書に任命してるはずなんだけれど」

プリンツ「私の印象だと、駆逐艦の子が多い気もするんだけどなー?」ジーッ

司令官「……おう、気のせいだ、きっと。とまぁそれより!プリンツ、早速秘書艦の仕事を任命するぞ」

プリンツ「おっ、なにかななにかな。建造?開発?あっ、もしかしてライン演習とか!?」ウズウズ

司令官「いや、相談を……」

司令官(待てよ……プリンツに相談してもいいけれど、それよりも適当にプリンツに任務を与えて見てもいいかもな。うずうずしてるし)

司令官「よし、プリンツ。お前には↓2をしてもらおうか」

司令官「お前には本棚の整理をしてもらう。最近、大本営の改造図書やら作戦指令書やらでごちゃごちゃしてきたからね」

プリンツ「あー、確かに、大分と色々混ざってるもんねぇ。ビスマルク姉さまも以前、提督の本棚は探し物が見つからない魔の本棚だーって言っていたし・・・・・・」

プリンツ「というか!提督はもう少し掃除とか、片づける癖をつけた方が良いよ!」

プリンツ「この前ここに来たとき埃まみれになった豆が出てきたの、覚えてるんだからね!あれってセッツブーンの時のでしょ!?」

司令官「うぐっ……!いやぁ、かたじけない……どうも面倒に感じてしまって……つ、次からはちゃんと気を付けるから、な?」

プリンツ「もぅ、仕方ないなぁ……。本棚の整理はするけれど、また同じ状態にしちゃだめだからねー」ゴソゴソ

司令官「善処するよ……」

プリンツ「さてと……これはこっちで、えーと……これはここで……」

プリンツ「こんな奥の方にまで……ん?これ……」

司令官「プリンツ?どうした、何かあったか……ってお前、そ、その手に持っているものは……!」

プリンツ「えぇと、なになに……『↓2(本のタイトル)』」

プリンツ「『提督の秘蔵レシピ』って……なにこれ、建造のレシピとかが乗ってるの?」パラッ

プリンツ「ん?んん?……何この本!レシピって……そのまんま料理のレシピだ!」

司令官「おぉう、まさかそんなところにあるとはな。実はそれさ、僕が士官学校にいたころまとめたレシピなんだよ」

プリンツ「まとめたレシピ、って……提督、料理できるの!?」

司令官「いやいや、提督の秘蔵レシピって書いてあるじゃないか」

プリンツ「それはそうだけどさぁ……。えー、提督って大ざっぱだし面倒くさがり屋だし、料理なんかに縁がないと思ってたよ」

司令官「失礼な奴め。まぁ、その通りなんだけどさ」

司令官「でも学生時代は他に特にやることもなくてな、一種の趣味のようなものだったんだよ」

司令官「一時期はあれだぞ、遠征時の弁当をボランティアでクラスの全員分作ったこともある」

プリンツ「ほわぁ、実はすごい人だったんですねぇ……。あっ、じゃああれあれ!シュトーレンとかも、作れます!?」

司令官「さ、さすがにそれは無理だ。そもそもシュトーレンなんて、ここへきてはっちゃんに聞いて初めて知ったようなものだし」

プリンツ「なんだぁ、残念。……んー?あっ、じゃあ提督!このレシピに載っている、この料理!作って見せてください!」

司令官「んぁ、どれどれ?」

料理名↓2

司令官「プリンツ……そんなものが食べたいのか?」ジト

プリンツ「いやぁ、目についたから冗談のつもりで……」

司令官「まぁ、いいか。じゃあちょいと間宮に行こうか」

プリンツ「え?……えっ?」

間宮

電「美味しいパンを~つくろ~♪生きてるパンを~つくろ~♪」コネコネ

司令官「お、やってるな電」

電「司令官さん、オイゲンさん!休息ですか?」

司令官「まぁ、そんなとこだよ」

プリンツ「電ちゃん達は、何をやっているんです?」

電「今日は第六駆逐隊がお昼の当番なのです!」

暁「ふふーん、みんなでピザを作っているのよ?すごいでしょ!」

プリンツ「ピザ!わぁ、とっても楽しみ♪」

司令官「ほうほう、ピザか。これはちょうどいいね」

司令官「ところで電。間宮さんは奥にいるのかい?」

電「なのです!」

司令官「よし、じゃあプリンツ、奥へ行くぞ」

プリンツ「ヤー!」

間宮「あら、提督。どうしたんですか?」

司令官「いやなに。プリンツがシュールストレミングを食べたいとか言い出してな」

プリンツ「べ、別に食べたいとは……」

間宮「あら、また珍しいものをご所望なのね。でも、ちょうどいい感じに発酵したのがあるわよ」

プリンツ「えっ!あるの!?」

司令官「ああ、そこに樽が並んでるだろう?」

プリンツ「うわー……うわー!」

司令官「昔自作しようとしてニシンをノリノリで捌いたのは良かったんだが、ジップロックは爆発するわ虫は湧くわで一種のトラウマになったことがあってな……」

プリンツ「ヒエェー。ジップロックはないよ、提督」

司令官「一応、途中まではよかったんだよ。しかしだな、臭くなってくるから冷蔵庫に入れたら冷蔵庫の食材がくさくなるわ、膨張するジップロックが恐怖感をあおるからガムテープで巻いたら友人に不審物だとののしられるわ……」

プリンツ「提督の秘蔵レシピに載ってるね、それ……というかこのページレシピというより、負の念を感じさせる日記になってる……」

司令官「まぁ取り敢えず、シュールストレミングを作りたいってならまずニシンの頭と綿を取ってだな、塩水につけて密封放置でできるぞ。理論上はな」

プリンツ「それ、個人でやってもまず成功しないよね。というか成功しなかったよね!?」

司令官「細かいことは気にするな!と、これじゃプリンツも納得しないだろうし、選ばせてやろう」

司令官「ピザとパスタとその他。どれがいい?」

プリンツ「え?えっ?どれって……何が?」

司令官「ピザとパスタとその他、どれがいいか言ってみろ」

プリンツ「えぇー……?じゃあ……」

↓7までで多数決。ピザ、パスタ、その他以外無効

プリンツ「美味しいパスタが食べたいな」

司令官「ふむ、パスタだな。よし来たえーっと……」

電「これで、あとは焼くだけなのです」

響「ハラショー」

雷「暫く暇になるわねー」

司令官「おーい、電!悪いが手伝ってくれないか!」

電「あっ、はい!今行くのです!」パタパタ

司令官「プリンツも。昼飯に一品増やすから手伝え」

プリンツ「はーい」

司令官「あと一人くらい……ん?よし、あいつに頼むか、おーい!」

司令官が声をかけた人物は?↓2

春雨「司令官、春雨にご用なのですか?」パタパタ

司令官「悪い春雨、手伝ってもらってもいいかい?」

春雨「料理、ですか……?はい、大丈夫ですよ!」

司令官「マーボー春雨じゃないけど……本当に大丈夫?」

春雨「大丈夫です……って、別にいつもいつもマーボー春雨を作ってるわけじゃありませんっ」プクー

司令官「ははっ、すまんすまん。さて……電、プリンツ、春雨。始めようか!」

司令官「電はこれを、春雨はこれを。そしてプリンツは僕と一緒にこれだ」

電「なのです!」
プリンツ「よーし、頑張っていきましょう!」
春雨「はいっ!」

電「電の担当は具材の下準備、なのです!」

電「まずはお湯を沸かして……と」

電「ベーコンとにんにくを千切りにするのです。にんにくは切る前に軽く圧をかけて……」ギュー

電「お湯が沸いたらお箸を刺したトマトをさっとくぐらせるのです。そうすると……」

電「皮がきれいに向けるのです♪」ペロン

電「ヘタを取ったら、食べやすい大きさに切っていくのです!」ザクッザクッ

電「ここまで整ったら、フライパンを火にかけ、オリーブオイルをしいて」トロー

電「ニンニクとベーコンを炒める……んー、いい香りなのです♪」

春雨「春雨は麺の準備です!」

春雨「あっ、麺といっても、春雨じゃないですよ……?」アセアセ

春雨「大きめのお鍋に、たっぷりのお水を入れて火にかけます」

春雨「沸騰してぼこぼこしてきたら、乾燥パスタを適量、鍋の真上に持ってきて……」

春雨「中央を雑巾のように軽く絞る感覚で、ねじります」キュッ

春雨「そのまま手を放すと……」パッ

春雨「麺が360度、花が咲いたようにきれいに整います♪」

春雨「鍋にくっつかないように菜箸で順に、麺をお湯の中へ沈めたら……」

春雨「ここで少し放置しましょう。本来ならお塩を入れてもいいのですが、司令官さんには何か考えがあるみたい?」

司令官「さて。流石に樽を開封するのは骨が折れるしね」

司令官「ここに、シュールストレミングの缶詰がある」

プリンツ「あの、提督?どうして私は修復バケツを持っているのですか?」

司令官「中身はただの水だけどな。プリンツ、その水の中でこれを開けるんだ」

司令官「水が缶の中にあまり入らないようにね」

プリンツ「水の中で開けるんですか?了解です!」

プリンツ「これ、なかなか難しい……けど。えいっ」ギッ

プリンツ「わぁ!ボコって言った!ぼこぼこって……うっ!な、なんか臭いが……」

司令官「それがシュールストレミングの臭いだ。水の中だから和らいでいるとはいえ、凄いだろう?」

プリンツ「こ、これ……もしかしてナットーよりすごいんじゃ……」

司令官「納豆の100倍はくさいぞ」

プリンツ「ふぇー!?」

司令官「よし、ガス抜きがすんだら一度引き上げて、机の上で完全にあけてしまおう」

プリンツ「うぇ……一層臭いがひどく……」

司令官「どれどれ……おっ、なかなか身が残ってるじゃないか。当たりだな」

司令官「物にもよるが、発酵が進みすぎて骨しか残っていない缶詰もあるくらいだからね」

プリンツ「これ……本当に食べれるのかな……」

司令官「このままでも酒のつまみにはなるぞ?あとあれだな、個人的にはライ麦パンにはさんで食べるのが好きだ」

プリンツ「信じられない……うぅ」

司令官「まぁ、今回はみんながおいしく使えるように、これを使う」

プリンツ「これって……牛乳?」

司令官「そう。この中にシュールストレミングの身を……こうじゃ!」

プリンツ「!!牛乳の色が、色が……!」

司令官「シュールストレミングは牛乳で洗うと臭みがある程度取れるんだ。ウォッカでもいいけれど牛乳だとクラムチャウダーと科にも使えるからね」

司令官「三回くらい牛乳で洗ったら、これを電に渡そう。牛乳は春雨に」

プリンツ「クラムチャウダーも今作るんですか?」

司令官「いや、取り敢えずパスタに専念する。ただ少しだけ、あの牛乳は使うからね」

プリンツ「ふーん」

司令官「よし、じゃあ僕たちは仕上げに使うものの準備をしよう」

プリンツ「もう仕上げなんだ!四人だとやっぱり早いのね」

春雨「司令官さんから受け取ったこの牛乳を大匙一杯掬い取って、」

春雨「パスタをゆでている鍋の中に投入します」

春雨「そのあと、軽くほぐすように麺を混ぜて、あとはゆで上がるのを待つだけ!」

春雨「牛乳を入れると、パスタがお互いにくっついてダマになるのを防げるから便利だよね」

春雨「それにこの牛乳……」ペロ

春雨「う……臭いもだけど、しょっぱい……」ケホケホ

春雨「シュールストレミングがどれだけ塩気が強いか、よく分かりますね」

電「パスタが茹で上がるまでに、先ほど司令官さんから貰ったシュールストレミングとトマトを混ぜ合わせるのです」

電「あまりに強くやりすぎるとトマトが崩れちゃうんだけれど、シュールストレミングをできるだけほぐしたいので」

電「冷やしたボウルにシュールストレミングと少量のオリーブオイルを入れ、木べらで切るように混ぜ合わせます」シュシュ

電「トマトはベーコンとニンニクを炒めたフライパンに軽く転がして、中身をボウルに合わせたら」

電「形が崩れないように大きく、優しく混ぜ合わせる」

電「ここへバジルをちぎって入れたら、塩……は、いらないので粒の荒いコショウを入れるのです!」

春雨「ゆで上がりましたー!」

司令官「よっし、こっちで氷水を用意したからくぐらせてくれ!」

伊401「ドボーン!」

プリンツ(今誰か通らなかった?)

司令官「パスタがしまったら、ざるに上げて水をよく切る」

司令官「電、ボウルを!」

電「なのです!」

司令官「電が作ってくれた材料の中にパスタを投入し、よく混ぜ合わせる」

司令官「注意することは、トマトをつぶさないようにすることと、シュールストレミングをなるべく全体へ散らすこと」

司令官「ここで、お好みで更にオリーブオイルを入れてもいい。香りが引き立つからな」

司令官「ただ入れすぎると、後味が悪くなったり気持ちが悪くなるから注意な」

司令官「プリンツ、黒コショウをくれ」

プリンツ「黒コショウでいいの?はい」

司令官「混ぜる最中にこれを少しだけまぶすのが、良い隠し味になるんだよ」

春雨「司令官さん、お皿の用意、できました!」

司令官「おお、ナイスタイミング!更にパスタを盛り付けて……」

電「仕上げにフレッシュバジルを乗せるのです!」

プリンツ「わぁ!彩がとってもgut!」

司令官「これで完成。名付けて『トマトとシュールストレミングの冷静パスタ』だ!」

暁「ピザが焼けたわ!」

雷「とってもいいにおーい!」

司令官「向こうもちょうどできたみたいだね。よし、パスタを食卓へ運ぼう」


マルマルサンマル


卯月「今日のご飯は第六駆逐隊ピザに冷静パスタ……とってもおいしそうだぴょん!」

多摩「でも、なんだかちょっと臭いがきついにゃ」

瑞鳳「確かに……これ、大丈夫なのかしら?」

司令官「臭いは気になるかもしれないが、味は旨いぞ?まぁ、食べてみろって」

間宮「はーい、皆さん。それでは手を合わせて」

全員「いただきマース!」

金剛「これは……!とってもとっても、ベリーベリーヤミーデース!」

榛名「何でしょうか……この絶妙な塩加減。臭いなんて気にならないほど……榛名、感激です!」

リットリオ「なんだか、懐かしい味ね」

ローマ「そうね……ピザもなかなか美味しいわ」

ビスマルク「おいしい……おいしいわ、このパスタ!誰が作ったの?」

プリンツ「それは……」

司令官「それはプリンツが作ったんだよ」

プリンツ「えっ?」

ビスマルク「そうなの!?すごいじゃない、さすが私の妹ね!」

プリンツ「ビスマルク姉さま!」ジーン

電「オイゲンさんも、折角作ったんだから一緒に食べるのです♪」

プリンツ「それも、そうね。よーし、いただきまーす!」パクッ

プリンツ(ああ、散りばめられたシュールストレミングがとてもいい塩味を醸し出している)

プリンツ(パスタに下味をつけなかったのは、この為だったのね……)

プリンツ(さっぱりしたトマトとも相性が良くて、フォークが進む!)

プリンツ(冗談でシュールストレミングを作ってー何て言って、ここまで来たときは不安だったけど)

プリンツ(私、今日秘書艦で本当に良かった!お昼が終わったら、本棚の片づけ。ちゃんとやってあげなきゃ♪)ニコニコ

司令官「……うーむ、みんなで仲良くご飯を食べて」

司令官「穏やかな時間が流れていく……」

司令官「結局今日も、いつも通りの日常になったなぁ」

司令官「まぁでも、これでいいのかもしれないな。うん、これがいい」

電「司令官さん?」

司令官「いや、なに。今日も平和だなーってね」

電「なのです!」


終わり。全然安価できずごめんなさい。
最初の方に言われた注意も参照にしてリベンジできるよう精進します。

HTML依頼出してきます。お付き合いくださった方々、ありがとうございました

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