王様「選ばれし10人の冒険者よ」(31)
始まりの村
勇者「武器は・・・ひのきのぼう」
勇者「鎧は・・・ぬののふく」
勇者「盾は・・・おなべのふた」
勇者「兜は・・・持ってないな」
勇者「薬草も持ってと・・・」
勇者「それじゃ、王様のところに行くか」
王様の城
王様「おお、勇者よ。よく来てくれた」
王様「最近、凶暴な魔物が多数出現しておるのは知っておるな?」
王様「その理由は一つ、魔王の封印が解かれたからだ」
王様「魔王はこの世界を侵略しようとしている」
王様「勇者よ、魔王を封印してくれるか?」
王様の城の外
勇者「魔王を封印するとは言ったものの・・・」
勇者「いろいろ難題があるなあ・・・」
数刻前 王様の城
王様「魔王はこの世界とは別の世界『魔界』にいる」
王様「この世界から魔界に行くためには四つの大陸の神に認められなければならない」
王様「様々な試練を乗り越え魔王を封印するのだ、勇者よ」
勇者「魔王封印なんて重大な使命だけど・・・」
勇者「とりあえず前に進まないとな!」
勇者は冒険の一歩を踏み出した!
スライムがあらわれた!
スライム「ピキー!」
勇者「出たな、魔物め」
勇者「来い!初戦闘だ!」
勇者の攻撃!スライムに2のダメージ!
スライムの攻撃!勇者に1のダメージ!
勇者の攻撃!スライムに・・・
スライムを倒した!
勇者「ハァハァ・・・」
勇者「これが・・・戦い・・・」
・・・スライムを倒した!
勇者「ふぅ、やっと倒せた」
勇者「戦闘を何回か繰り返すと戦闘の方法が何となく分かるな」
勇者「これならスライムには楽勝だな」
スライムがあらわれた!
勇者「早速現れたな・・・よし簡単に倒し」
スライムがあらわれた!
スライムがあらわれた!
勇者「」
・・・スライムを倒した!
勇者「ふぅ、やっと倒せた」
勇者「戦闘を何回か繰り返すと戦闘のコツが何となく分かるな」
スライムがあらわれた!
勇者「いきなり現れたな・・・けど簡単に倒し」
スライムがあらわれた!
スライムがあらわれた!
勇者「」
勇者の攻撃!スライムaを倒した!
スライムbの攻撃!勇者に1のダメージ!
スライムcの攻撃!勇者に・・・
勇者「くっ、数が多くて捌ききれない」
勇者「なんだか意識もぼやけてきた・・・」
勇者「あれ?きれいなお花畑と川が見える・・・」
勇者「まさか、こんな所で冒険終了なんて・・・」
勇者「ああ・・・もうダメだ・・・」
??「メラミ」
スライムb・cを倒した!
??「大丈夫ですか?勇者様?」
勇者「うーん・・・あれ?あなたは?」
勇者(目を覚ますとそこには・・・)
勇者(きれいなローブに身を包んだ綺麗な女性が目の前に・・・)
勇者(今、僕は天国にいるのだろうか・・・)
??「天国じゃありませんよ、勇者様」
勇者「うわあぁぁ!ビックリした!」
勇者(いつのまにか口に出してたのか!?)
??「ここは風の大陸の山の国ですよ、勇者様」
勇者「あ、そうなんだ・・・じゃなくて」
??「皆まで言わなくても分かりますよ、勇者様」
??「先ほどのスライムは私が倒しました」
??「勇者様の傷は私がホイミで治療しておきました」
??「この山の国までは私が運んでおきました」
??「ちなみに先ほど言った風の大陸とは・・・」
勇者「いや、あのそうじゃなくて!」
勇者「えっと・・・あなたは一体?」
??「申し遅れました。私の名は賢者」
賢者「勇者様と同じ『選ばれし10人の冒険者』の一人です」
勇者「『選ばれし10人の冒険者』って・・・?」
賢者「時は数百年前に遡ります」
賢者「数百年前、魔王はこの世界を支配し秩序なき混沌な世界にしようとしました」
賢者「しかし、そのような世界の中で魔王に立ち向かう一人の少年がいました」
賢者「彼は九人の仲間を引き連れ、魔王を封印し世界は再び平和になりました」
賢者「魔王を封印したその少年と仲間達のことを『選ばれし10人の冒険者』と言うようになったのです」
勇者「へぇ・・・ってそれはそうだけど」
賢者「?」
様子見
賢者はふたなりが基本ですよね
勇者「その昔話の『10人』と僕とあなたに何の関係が?」
賢者「選ばれし10人はなくなった後もその魂はこの世界に留まり続けました」
賢者「魔王の復活が起きないために・・・」
賢者「そしてその魂は今に生きる我々に受け継がれているのです」
賢者「つまり勇者様と私、そしてこの世界のどこかに住む8人を含めた10人に『選ばれし10人』の魂が受け継がれているのです」
勇者「へえ、そうなんだ」
賢者「先ほどの話は王様が話したはずだと思うのですが・・・」
勇者「アハハハ・・・(うたた寝してたなんていえないよな)」
勇者「あ、そうだ。言い忘れてたけど、ありがとう!」
賢者「? 何のことですか?」
勇者「魔物を倒してくれたこととか治療してくれたこととか・・・とにかくあなたのおかげで」
賢者「勇者様、一つお願いがあるのですが」
勇者「えっ?何?」
賢者「私のことはあなたではなく賢者と呼んでもらえませんか?」
寝る
スレ残ってたら嬉しいな、初ssだし
乙
ここは一ヶ月ぐらい放置しないと落ちないのでゆっくり書いてくれ
勇者「え・・・あ、分かったよ賢者」
賢者「申し訳ございません、勇者様」
勇者「じゃあ、僕にも賢者にお願いがあるんだけど・・・」
賢者「何でしょうか?勇者様」
勇者「その・・・勇sh
山男「おい!?大丈夫か!?」
勇者「うわあ!?」
賢者「あら、山男さん。どうしたんですか?」
山男「どうしたもこうしたも、そこの兄ちゃんが気にな・・・って起きたのか」
勇者「え・・・あ、僕のことですか?」
山男「当たり前だろ、ったくよぉ・・・」
賢者「勇者様、紹介しておきますね。この方は山男さん、ここのロッジの所有者の方です。」
山男「まあ大した場所じゃねえから適当にくつろいでな」
山男「あ、そうだ、そこの姉ちゃんにはともかく、兄ちゃんに言い忘れてたな・・・」
勇者「え?何ですか?」
山男「ようこそ、山の国へ」
里見八犬伝見たいな感じか、いいと思う
山の国
勇者「ここが山の国かあ・・・」
賢者「山の国は山岳地帯に囲まれた場所であり世界最大の山もあります」
賢者「この国にすむ人たちは山の恵みを利用した生活、主に狩りなどをして過ごしています」
賢者「ちなみに勇者様、今晩はあそこの宿屋で一泊する予定です、比較的安価なので」
賢者「ちなみにそこの宿でこの国の特産品として山の幸が・・・」
賢者「どうされたのですか?勇者様?」
勇者「いやビックリしちゃって・・・」
賢者「・・・ビックリですか?確かに私も世界最大の山の大きさには驚いて」
勇者「いや、そうじゃなくてさっきの賢者の説明だよ!」
勇者「何でこの国について、そんな詳しく知ってるの?」
賢者「先ほど勇者様が起きるまで情報収集していたり、事前に調べていたので・・・」
勇者(情報収集とか下準備とか今まであんまり考えてなかったなあ・・・)
賢者「あと、申し訳ございません。私から勇者様に色々とお願いがあるのですがよろしいですか?」
勇者「お願いって?」
賢者「まず一つとして・・・」
賢者「これから私のことは魔法使い、勇者様のことは戦士と名乗っておいてください」
勇者「え?どういうこと?」
賢者「選ばれし10人の冒険者と気づかせないためです」
賢者「私たちがそういう人間だと分かられると魔王が全力で叩きつぶそうとしたり」
賢者「町の人たちからも色眼鏡で見られたりなど」
賢者「とにかく利点がないからです、お分かりいただけますか勇者様?」
勇者「うん、分かった」
賢者「それから次に・・・」
賢者「勇者様はあそこに行くべきです」
勇者「あそこって・・・武器屋?」
賢者「これからの冒険をスムーズに行くためです」
賢者「この国はそこまで武器にこだわりを入れてある訳ではないですが・・・」
賢者「今勇者様が持っている武器よりかは幾分よいものがあると思いますので」
勇者「け、けど武器を買うお金とかは今・・・」
賢者「ああ、そうですね。それでは今からお金を渡します」
賢者「ハイ、こちらです」
勇者「あ、ありがとう・・・って」
勇者(この袋の中、金貨や銀貨がたくさん入ってるじゃないか!?)
勇者(今持ってる僕のお金なんて銅貨五枚ぐらいしかないのに・・・)
店主「えーっと銅の剣に皮の鎧、皮の盾、木の帽子とでよろしかったでしょうか?」
勇者「あ・・・ハイ」
店主「しめてこれだけになります」
勇者「じゃあ・・・これで」
店主「ありがとうございましたー」
店主「いやー、でもお客さんこれだけの装備そろえるとはなかなかの旅人ですね!」
勇者「ハハハ・・・」
勇者(全部、賢者のお金だけどね・・・)
店主「けど、こんだけの装備そろえりゃ山の魔物退治も楽勝だな」
勇者「山の魔物退治って何ですか?」
店主「まあ旅人さんも知ってる通りこの国は豊かな山々にかこまれてるが・・・」
店主「その山の頂上を魔物が支配しちまってよ」
店主「それでここの国のヤツは魔物にひどい目にあってんだ」
店主「だから魔物退治を国直々に頼んでるんだよ」
店主「もちろん、あんたもやってくれるだろ?」
勇者(どうしよう?国の人のために魔物退治はしたいけど・・・)
勇者(賢者と相談してない内に決めるのも・・・)
賢者「当然やるつもりです」
勇者「うわっ!?」
勇者「け、賢者!ど、どうしてここに?」
賢者「勇者様が心配だったので、つい・・・」
店主「お、あんたら二人が魔物退治してくれんのか!期待してるぞ、おい!」
武器屋の外
賢者「それにしても勇者様、先ほどの様子はいただけません」
勇者「さ、先ほどって?」
賢者「魔物退治に後込みしてたことです」
賢者「ああいった人助けには率先しておいた方がいいですし・・・」
賢者「何より今回の魔物討伐には紋章が与えられるらしいじゃないですか」
賢者「このチャンスを逃すわけにはいけません」
10人まで先は長そうだな
勇者「も、紋章って?」
賢者「魔界に行くのには四つの大陸の神に認められる必要があるのはご存知ですよね?」
勇者「う、うん。王様も言ってたし」
賢者「では大陸の神に認められるための方法はご存知ですか?」
勇者「い、いや、それは・・・」
賢者「一つの大陸の神様が勇者様を認める方法、それは・・・」
賢者「その大陸にある国々の紋章を全て集めることなのです」
賢者「しかし国の方も国家の紋章を旅の人間に簡単に渡すようなことは致しません」
賢者「ですので、今回の魔王討伐・・・成功せねばなりません」
勇者「よし!善は急げっていうくらいだから今からでも」
賢者「勇者様、悪いですがまだまだ装備が揃っていません」
勇者「え?でも銅の剣とか買ったし・・・」
賢者「いえ、テントや寝袋、それに食料などのことです」
勇者「え?魔物討伐にそんな本格的な登山装備なの?」
賢者「仕方がありません、私たちが目指す山はあの山ですから・・・」
勇者「え?あの山って・・・」
賢者「そうです、この世界最大の山といわれる場所で魔物討伐をするのです」
勇者「」
店主「おい、どうしたんだ?急にそんな落ち込んで」
勇者「あの・・・すいません、僕らがこれから行く山について知りたいことが」
店主「ああ、あそこはすげーぞ!!何つっても世界最高の山!!」
店主「てっぺんからの景色は最高だ!!」
店主「つっても、オレはまだ見たことねえけどな」
勇者「その山って大丈夫なんですか?」
店主「ん?なにがだ?」
勇者「その・・・遭難的な・・・」
店主「ああ・・・ま、『毎年二桁は遭難者がいる』ぐらいで」
店主「兄ちゃんなら大丈夫だろ・・・って」
勇者「」
店主「気絶してるよ、おい・・・」
勇者「ふぅ・・・わざわざ介抱してくれてすいません」
店主「いやいや、別に気にしちゃいねえけどよ」
店主「ところで、さっきいたべっぴんさんはどうしたんだ?」
勇者「これから登山装備を整えるからって・・・」
勇者「一人で暇をつぶしてほしいってことです」
店主「なるほどね・・・」
店主「で?兄ちゃんはなんでここにいるんだ?」
勇者「買いたいものがあって・・・」
勇者「予算銅貨五枚なんですけども・・・」
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