勇者「早くしてください。こうしてる間にも魔王が人々を苦しめているんですよ?」
女神「本当にそれで良いんですか?」
勇者「はい」
女神「本当に……?」
勇者「あ、やっぱり」
女神「!」
勇者「いつでも好きな時に好きな場所から適当な長さの腕が1000本生えるようにしてください」
女神「」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411867842
勇者「さあ、早く」
女神「えっと……」
勇者「はりーあっぷ」ズイッ
女神「ふわっ!?」
ポヒュン
パァァァ
勇者「……ん、これで完了ですか」
女神「……はい」
勇者「ふんっ!」
ズバンッ!
勇者「確かにボクの要望通りの能力ですね。感謝します」
女神「それは良かったです……」
女神(腕が木の枝みたいに枝分かれして生えてる……!!)ドンビキ
勇者「それではお次はボクが魔王を倒した後でお会いしましょう」
勇者「では」
パァァァ
女神「……」
女神「……」
女神「なんであの人を勇者に選んじゃったんだろ……」
ー翌朝ー
チュンチュン
勇者「……」パチッ
勇者「……」ムクッ
勇者「……21本」
ズバンッ!
勇者「……」グッグッ
勇者「元の腕より少し細い……。鍛え直しだな……」
勇者「……」
勇者「さてと、王様に謁見しに行くか」
王「なにぃ?」
兵士「ええ、ですから勇者を名乗る人物が王に通行許可書を貰いたいと……」
王「今月だけでも何人勇者が来てんだよ……」
兵士「今日の方も含めれば6人目ですね」
王「確かに魔王強いけど死にすぎだろ……」
兵士「追い返しますか?」
王「アホか。取り敢えずここへ連れて来い」
兵士「了解」
ツカツカ
兵士「連れてまいりました」
勇者「御機嫌よう王よ、私です」
王「よりにもよってテメェかよ!」
兵士「お知り合いですか?」
王「知り合いも何も、コイツは俺直属の護衛団の元隊長だ」
兵士「まだ14程度の厨二病に侵されてる少年のように見えますが……」
王「……今何歳だ」
勇者「先月で27歳になりました」
兵士「!?」バッ
勇者「冗談ですよ。今月で24ですよ」
王「[ピーーー]」
勇者「なら世界が滅びますね」
王「……これやるからさっさっと行け」ポイッ
パシッ
勇者「感謝します。それでは」ザッ
兵士「城門までお見送りします」
勇者「悪いね」
王「……」
兵士「ところで、何故護衛団を辞められたんですか?」
勇者「ん?」
兵士「若くして護衛団の隊長クラスであれば、将来的には若くして大出世も可能だったと思うんですが」
勇者「……あいつの下着盗んだんだ」
兵士「え?」
勇者「ついうっかり寝室に置いてあったのをな」
兵士「はい?」
勇者「殺されなかっただけでも感謝感謝」
兵士「もしかしてあなたはホm」
勇者「あいつ女」
兵士「へ?」
勇者「これ渡しといていて」ビッ
兵士「へっ?」
勇者「じゃーね」ダッ
兵士「……」
兵士「……」ザッザッ
王「ご苦労」
兵士「……」ジッ
王「どした?」
兵士「これを……」スッ
王「勇者からか?」
兵士「はい」
王「なになに……」
ペラッ
『あのパンツはボクの家の家宝です☆』
王「」
勇者「通行許可書貰ったし、これで魔王城に向かえるな」
勇者「……」キョロキョロ
勇者「あの……」
武器屋「なんだい?」
勇者「……」ポイッ
ジャラジャラ
武器屋「!」
勇者「この金で買える武器全てを袋詰めでお願いします」
武器屋「どうやって持っていくんだ?」
勇者「後で荷物持ちを連れてくるんでキープしていてください」
武器屋「分かった」
勇者「では、また後で」
勇者「ねぇ」
魔法使い「はい?」クルッ
勇者「酒場はあそこであってるかな」
魔法使い「はい、あそこの騒がしい建物が酒場ですよ」
「酒カモーン!」「また負けちったぜ、」「おい、俺とデュエルしろよ」「なあ、今度あそこの狩場行こーぜ」「真っ赤に燃えるー!」
勇者「野郎が多そうだね」
魔法使い「ええ、」
勇者「キミは酒場に登録してる人?」
魔法使い「一応」
勇者「これでどうかな」ポイッ
魔法使い「!?」
ジャラジャラ
勇者「今日1日分ね」
魔法使い「1日……?」
勇者「足りない?」
魔法使い「そんな、こんな高額な報酬が出る仕事は私には無理です」
勇者「大丈夫」
魔法使い「?」
勇者「キミにはちょっとしたサポートをしてもらうだけだから」
モブA「あー、疲れたー」
モブB「まだ家出たばっかだろ!」
モブC「後でエナジードリンクを持ってこさせよう」
モブA「やっぱ狩りの前には甘い飲み物だよな!」
モブB「ったく……」ボリボリ
モブB「……!?」
モブA「どした?」
モブC「……後ろ」
モブA「後ろ?」クルッ
腕'S「御機嫌よう」ガシッ
モブA「のわあああああ!?」
バビュン!
モブB「天井から腕が!?」
モブC「うはあああああああ!?」
バビュン!
モブB「なんだこれ……」
ガシッ
モブB「……」チラッ
腕'S「私です」
モブB「えんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
受付嬢「店内ではお静かにっ!」
モブB「すんません」
バビュン!
魔法使い「そこの右側に高い順魔力を感じます」
勇者「無限パンチ」ビュン
「なんだこの腕!?」「うわあああああ!!」「空間を削り取る!?」
魔法使い「……それにしても」
勇者「なに?」
魔法使い「最近の勇者は腕が肩から沢山生えたり、腕の中から新たな腕を出したり、腕から複数の腕を枝分かれさせたり、複数の腕を1本の腕にしたり出来るんですね」
勇者「他にも色々出来るんだけどね。今は月まで届きそうなモードにしてるだけだよ」
魔法使い「なるほど」
勇者「キミは引かないのかい?」
魔法使い「かっこいいと思いますよ」
勇者「3号機みたいな事しても?」
魔法使い「地面に腕を突き刺してもさらに出せるんですか?それもかっこいいと思いますよ」
勇者「お小遣いをあげよう」
チャリーン
魔法使い「わーい」
武器屋「ひと袋あたり約30本入ってるからな」
モブA「重っ!」
武器屋「文句言わずさっさっと運びな!」
モブC「おっす」
モブB「勇者のパーティーになれると思ったら荷物持ちかよ」トホホ
モブA「くそっ、あの武器屋の店員マジでいらつくZE」
モブB「いいからさっさと運ぼうぜ」
モブA「でもよォ!」
モブC「あの作業着の裏に防弾チョッキ確認」
モブB「!」
モブC「後は言わずもがな」
モブA「……もしくは攻撃でもすれば俺もバイスシティーのあいつと同じ目にあうことになってたのか……」
モブC「人をよく見て攻撃することだ」
ザワザワ
勇者「御機嫌よう皆さん、私です」
勇者「今日から皆さんには荷物持ちをしてもらいます」
「ふざけんなー!」「いくら金積まれたってちょっとなー」「この私を顎で使うというのか!」「ファングなんだよ!」
勇者「勿論、皆さんに拒否権はありません」
魔法使い「拒否した場合は国家反逆罪として処分します」
「な、なんと理不尽な」「そんなバハマ……」「なん…だと…」
勇者「確かに重労働かもしれませんが、よく考えてみてください」
「「「「「???」」」」」
勇者「もしもボクが魔王討伐に成功した暁には、あなた方は荷物を運んでいただけで国から使えきれないほどの奨励金が支給され、さらに勇者パーティーだったという事で未来永劫語り継がれる名前になるでしょう」
勇者「どうですか?」
魔法使い「死ぬか英雄になるのか」
「「「「「英雄で」」」」」
勇者「よろしい、ならば戦争だ」
魔法使い「今からとなりの国まで移動しますので、後ろから着いて来てください」
「「「「「らじゃー」」」」」
ゾロゾロ
ー少し前ー
別勇者「貴様が魔王か」
魔王「貴様は誰だ……」
別勇者「『駿足の勇者』だ」
魔王「勇者か……」
別勇者「そして、貴様を狩る者だ!」ドッ
スラッ
別勇者「我が絶えることのない剣舞でその命、」
ズアッ!
別勇者「儚く散らすがよい」ブンッ
ズババババババッ!!
魔王「……」
別勇者「どうした、痛みで声も出ないのか?」ブンッ
ズババババババッ!!
魔王「……」
別勇者「そうか、では」
別勇者「死ね」ブンッ
魔王「……そろそろか」
バキン
別勇者「っ!?」
魔王「……先程は名乗っていなかったな」
魔王「我の名は『鉄壁の魔王』」
魔王「いかなる攻撃も我が前ではほぼ無意味に等しい」
別勇者「ちいっ!」ザッ
魔王「己の弱さを恨み滅ぶがいい」
カッ
女神「……また一人勇ましき魂が……」
女神「……」
女神「『力』を与えては勝てないのでしょうか……」
女神「……ならば今度は『力』以外の何かを多く欲する者を勇者にしましょう」
女神「もちろん、お金では無くそれ以外の何かを……」
女神「……」
女神「……!」
女神「この少年?はよく分かりませんが他の人間とは何か違うものを世界中の誰よりも求めていますね……」
女神「今度はこの少年に頼んでみましょう……」
ー現在ー
勇者「張り手×1000」
洞窟のボス「うぎゃぁぁぁ!」
勇者「突き刺し×1000」
怪しい洋館のボス「うぎゃぁぁぁ!」
勇者「切りつけ×1000」
氷山の竜「うぎゃぁぁぁ!」
勇者「ブーメラン×1000」
煉獄の化物「うぎゃぁぁぁ!」
勇者「消化器×500」
炎の四天王「うぎゃぁぁぁ!」ジュワッ
勇者「火炎放射器×500」
氷の四天王「うぎゃぁぁぁ!」ジュワッ
勇者「トンボがけ×1000」
土の四天王「うぎゃぁぁぁ!」セイチー
勇者「避雷針×1000とそれに繋がれた蓄電装置」
雷の四天王「うぎゃぁぁぁ!」ジュワッ
勇者「残すは魔王だけだ」
魔法使い「そうですね」
魔法使い「そちらはどうですか?」
モブA「さっき隣町から剣が1000本届きました」
モブB「まだ後からも数え切れないほどの数の剣が送られてくる予定です」
モブC「新たにバイトで100人雇ってきました。1人あたり40本は持てるそうです」
魔法使い「そうですか、ご苦労さまでした」
勇者「……根回しは終わった」
魔法使い「はい」
勇者「さて、行くとするか」
魔法使い「どちらへ?」
勇者「無論、魔王城へ」
魔法使い「ですよね」
勇者「ここが魔王城……」
魔法使い「赤いですね」
モブA「噂では殺してきた勇者の血で染め上げたとか」
モブB「それがホントなら相当な数の勇者が死んでるぞ」
モブC「趣味が悪いな」
勇者「ボクが死んだら1000本腕があるのでその分の血で全て塗り替えできますね」
モブA「笑えねー……」
魔法使い「……」ギュッ
勇者「冗談だよ。キミを残したりはしないから」
モブB「……暑いな」
モブC「だな……」
バイト×1億と2千万「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
魔物'S「うぎゃぁぁぁ!」
モブA「全面戦争だな」
勇者「ここは彼らに任せてボクたちは先を急ぎましょう」
側近「先などはない。何故ならここで死ぬからだ!!」バッ
勇者「勇者ガン三段撃ち×1000」バッ
魔法使い「標準サポートします」
勇者「死ぬのはキミだよ」
DADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADADAdetc........
側近だったらしい肉片(1mm以下)「」
勇者「いよいよ次は魔王です」
魔法使い「魔力はMAXです」
勇者「よろしい」
モブB「遺書はちゃんと机の上に置いてきました」
勇者「よろしい」
モブC「靴紐結びました」
勇者「よろしい」
モブA「パンツのゴムはいつもよりキツめだ」
勇者「よろしい」
勇者「それでは最終決戦です」ザッ
ギィィィィィ
勇者「御機嫌よう魔王さん、私です」カツカツ
魔王「貴様は誰だ……」
勇者「私です」
魔王「……」
勇者「早速ですが死んで貰えませんか?」
魔王「……なに」
勇者「だから死んでくださいと言ってるんです」
ズバンッ!
魔王「……面妖な」
勇者「見慣れてください」
魔王「……それは無理だ」
勇者「なぜ?」
魔王「貴様が死ぬからだ」ズアッ!
勇者「ッ!」ブンッ
ズババババババッ!!
魔王「ほう、流石に1000本の剣で一斉に1箇所を攻撃されればかすり傷はつくのか……」
魔王「……だが」
勇者「!」
カランカラン
魔王「その程度の剣ではすぐ折れて使い物にならなくなる」
魔王「さて、何か言い残すことはあるか?」
勇者「では、第二波いきます」ブンッ
ズババババババッ!!
魔王「なに!?」
カランカラン
勇者「この程度で驚かないでください。あなたにかすり傷しかつけられないような攻撃に」ブンッ
ズババババババッ!!
魔王「ぐっ!」
勇者「まだまだいきますよ」ブンッ
ズババババババッ!!
魔王「ちいっ!」バッ
ズオオオオッ!
魔法使い「はあっ!」
ピキーン
ドゴオオオオオオン!!
魔王「……小癪な」
勇者「助かった」
魔法使い「あなたは魔王への攻撃のみに専念してください。あなたへの攻撃は私が全て防ぎます」
勇者「頼もしい」ブンッ
ズババババババッ!!
ー12時間後ー
魔王「ま、まだ続けるのか……」
勇者「ええ、あなたが死ぬまでは」ブンッ
ズババババババッ!!
カランカラン
魔王「さすがにそろそろ剣も……」
勇者「まだ用意していた半分も使ってませんよ」ブンッ
ズババババババッ!!
カランカラン
魔王「ぐうっ!」
勇者「それに、あなたの方が先に終わりそうですしね」ブンッ
魔王「なっ!」
ズババババババッ!!
カランカラン
魔王「……」
ブシャッ!
魔法使い「魔王の体に……!」
モブA「亀裂が……!」
勇者「ね?」
魔王「……」
魔王「くふふふふ……」
勇者「まさか変身するんですか?別に構いませんが」
魔王「自爆だ……」
勇者「範囲はどのくらいですか?」
魔王「我の自爆の際に生じる衝撃波は天界さえも破壊し尽くす……」
モブB「逃げ場がない……!」
モブC「なんてこったい」
魔法使い「どうしますか?」
勇者「ちょっとみんな下がってて」
魔法使い「?」
勇者「ついでに受身の体制もしといてね」
「「「「「?」」」」」
魔王「無駄な足掻きを……」
勇者「実はボク、本当は剣術より魔術の方が得意なんです」
勇者「もちろん誰も知らないですけど」
魔王「戯言を……」
魔法使い「魔力を全く感じませんが……」
勇者「幼い時からさ、ずっと体の中心に全ての魔力を感知できないレベルにまで圧縮して回転させていたからね」
魔王「……!」
魔法使い「回転……?」
勇者「魔力は体内で回転させればさせるほど純度が増し、その効果が上がる」
勇者「もちろん、魔力は次から次へと湧き出るからね。そしたらその分も圧縮させて1つにまとめて回転させた」
魔法使い「それって……」
勇者「下手すれば天界が消滅できるレベルの魔力をボクは持っている」
魔王「……ふははははは!だがそんな『なり』では我は止められんぞ!!」
モブB「何をいってるんだ……」
魔法使い「人が瞬間的に出せる魔力の数には限界がある………」
モブC「つまり馬鹿みたいに魔力を持っていても……」
魔法使い「小出しにしかできない」
魔王「残念だったな……。大人しくこの世界ごと滅びるがいい」キュイイイイイイン
魔法使い「くっ!」
勇者「……人が魔力を小出しにしかできない理由は単純に体が小さいのもあるが、それは間接的な原因にしか過ぎない」
勇者「なら何故魔力を小出しにしかできないのか。答えは手の平の大きさ」
魔法使い「え……」
勇者「実はな、人は魔力は手の平からでしか出せないんだ」
勇者「故に手の平の大きい魔族はとんでもない量の魔力を放出できる」
勇者「なら、人間が魔力を一気に大量に放出するにはどうしたらいいか」
魔法使い「あっ……!」
勇者「勿論それは」
ズバンッ!
勇者「手の平を増やす。ただそれだけ」
ギュイン
魔王「き、貴様ぁ……!」
勇者「初めて魔力を外に放出するんだ。あまりショボい自爆だけはやめてくれよ」ゴオオオオオ
勇者「ボクの魔力で世界が滅亡してしまうから」
魔王「魔王を舐めるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」キュイイイイイイン
勇者「なら安心だ」ゴオオオオオ
魔王「そのチンケな魔力と共に消し飛ぶがいい」キュイイイイイインキュイイイイイイン
勇者「モード『カノン』」
ズバンッ!
魔王「さらばだ!世界よっ!!!!!!」
キュイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!
勇者「これぞ名付けて」
魔法使い「綺麗……」
勇者『千手カノン』ゴオオオオオ!!
カッ
ー後日ー
王「ご苦労だった」
勇者「ちなみに王になる気は無いので」
勇者「それでは」ダッ
王「まだ何も言ってねーだろ!!」
王「おい!」
兵士「?」
王「さっさとあいつを追いかけろ!」
兵士「へーい」ダッ
王「……」
王「まったく……」
女神「ご苦労様でした……」
勇者「そこまで苦労をした記憶が無いのですが」
女神「……ですよね」
勇者「とりあえず魔王は倒してきましたよ」
勇者「で、この力はどうすればよろしいでしょうか」
ズバンッ!
女神(キショい……)
女神「さすがに平和な世界ではその能力は不要なので消させてもらいますが、悪く思わないでくださいね?」
勇者「別に構いませんよ」
女神「では」
ポヒュン
勇者「……無くなったようですね」グッグッ
女神「……あなたともそろそろお別れです」
勇者「また世界が大変な事になったらきてください」
女神「できれば2度と来たくないです」
女神「では」
バシュン
勇者「……帰るか」
パアアアアア
魔法使い「お帰りなさい」
勇者「ただいま」
勇者「……」
魔法使い「?」
勇者「かなり大きくなったな」
魔法使い「ええ……」
勇者「……もう、ボクには2本の腕しかないけどキミとその中にいる命は守ってみせる」
魔法使い「それが普通なんですよ」
勇者「それもそうだな」
END
ー後日談ー
魔王討伐後、モブAは狩人を辞め元々趣味であった木彫り人形作りを本業にする
そんなある日、王国からとある依頼が届く
『勇者の銅像を作るからその造形をして欲しい』
彼は魔王を討伐する際に勇者が使った技『千手カノン』をモチーフに銅像の造形をし、勿論名前も『勇者:千手カノン』と名付けた
それから幾ばくかのときが経ち、千手カノンはある時を堺に千手カンノンと呼ばれるようになる
これこそが後の世でいう『千手観音像』であるというのは言うまでもない
後日談END
ただただ後日談がやりたかっただけです。
かなり文章そのものがスレタイ以上に奇妙な、と言うよりマジキチなものになってますが仕様ですのでお気になさらず
いつかはこれを超大真面目にしたバージョンを投下したいと思っておりますので、その時はお手柔らかに
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